『レザボアドッグス』の待望の5.1ch版が出ましたんで買いました。画像もデジタル処理で鮮明になっているバージョンですんで、久々に喜んで観ました。アタシごときが語る必要なぞまったくないのですが、オープニングのLittle Green Bag、耳そぎシーンのStuck in the Middle With You(George Baker)それにHooked On A Feeling(Blue Suede)、Stuck In The Middle With You(Stealers Wheel)なんかもすべて素晴らしい。一番、好きなのはニルソンのCoconut。Without Youが有名なアルバムに収められていて、アタシがリアル厨房の時、友だちと「シャレた曲だねぇ」とか偉そうに語っていた曲だ。
ぼくは、ビートルズのLPでは、これだけ今は持ってないので、すぐに比較してどうこう言えないのですが、ポールの"THE LONG AND WINDING RAOD"と"TWO FO US"は新鮮だなぁ。
"THE LONG AND WINDING RAOD"はなんやかんやいってフィル・スペクターのバージョンの方がいいかもしれないけど、ポールのボーカルはこっちの方がたってるし、"TWO FO US"は巣晴らしい。次の"I'VE GOT A FEELING"も含めて、LPではA面がポールサイドとして計画されてたんかいなぁ、と。
最後に"LET IT BE"を持ってきたのが、最初に意図した曲順だとすると、他のメンバーがザ・ポール・バンドになるのを拒否した結果、音源も全てポールの意図したものとは逆のものになったのかいなとか思う。ま、いいけど。
子供の頃、このアルバムを聞いた人なら、たぶん誰でも一番好きになると思うジョージの"I ME MINE"やジョンの"ACROSS THE UNIVERSE"も心なしか斬新だ。デジタル化によって、ジョンのボーカルが鮮烈になっているのが信じられない。
でも、全部聴いても一番なのは"LET IT BE"のポールのボーカル。すごいたってる。違うし、これはアルンジも含めて、こっちの方が100億倍いいと思う。特に中間の演奏の後の謡いまわし。心をこめていると言うか、こんな謡い方聴いたことない。もうポールの信仰告白でしょ。
【今月の音楽】
"The burning out of control - the Sugarhill mix" Steinski's
"Dirty hits" primal scream
"El cran amor 〜福岡メドレー〜"
"Tales" Marcus Miller
"This is anfield -Liverpool's greatest hits-"
"Ray of light" Madonna
"The complete Jack Johnson sessions" Miles Davis
"Let it be.. naked" the Beatles
"Essential rarities" the Doors
"Red hot chili peppersGreatest hits and video"
"Let it be... naked"は、まつざきさんは褒めていたけど、漏れはどうにも・・。
おそらく、ジョージマーチンもメンバーも放り投げてしまった"Get back"(Let it beの初期コンセプトの予定アルバム名)をその構想どおりに
復元させるというもくろみだったのだろうが・・・。
しかし、漏れは中途半端なミックスとなぜかそこだけラフにちょんぎってある曲のエンディングでめげてしまった。。。
フィルスペクターのミックスはみんなバカにするけど、漏れはあれはあれでいいと思っている派なので。
つか、まつざきさんには、映画「Let it be」のLDを貸したいです。こっちのほうがぜんぜんいい。
・・・というか、ほとんどの曲が、この映画Let it beで既出になっているものばかりなので、
これを繰り返し見ている人間には特に面白みがないのでございます。
あとGet backは青ジャケットに入っているシングルバージョンが一番。
『杯 WORLD CUP』沢木耕太郎、朝日新聞社
1月に出てから、コアなサッカーサイトで誰か、この本の批評を書くかな、と思ってチェックしていたのですが、結局、見つかりませんでした。ぼくも立ち読みで、2002年W杯の日本代表選手が発表される記者会見のくだりを読んだだけで「ちょっと致命的に勉強不足だ」と思って買わないでいたのですが、かといって、若い人たちが、沢木さんの本を完全に無視するのもひどいんじゃないかと思い、なかば義務感にかられて読みました。