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性依存症という観点
1 名前: えにし 投稿日: 2003/12/14(日) 19:47
こんにちは、始めまして。

子ども性暴力加害者で小児性愛に嗜癖しているえにしといいます。ウェブ上では「小児性愛からの回復」という日記サイトと、「過ちを繰り返したくない子ども性暴力加害者のためのBBS」という掲示板をさせていただいています。

ひょんなことから、こちらに伺い、とても興味深く感じました。
荒い理解かもしれませんが、こちらの大まかな趣旨としては、子どもに対する実際の性的加害は防ぐべきだが、表現の自由や性のあり方自体についての干渉は問題ではないか?といった感じでしょうか?

私は現在、妄想に留まっていた段階も、それを行動化し実際に加害を繰り返してしまっていた段階も含め、自分をアルコール依存症者がアルコールに依存するように、子ども性暴力加害と小児性愛にそうしてきてしまっているのだと理解しています。
そのような見方が、こちらの皆様の参考になれば幸いです。

ちなみに中央法規出版http://www.chuohoki.co.jp/刊の「性依存症 その理解と回復」という本では、「DSMでいうパラフィリアが、ほぼそのまま性依存症に該当する」と述べています。

日記
http://www3.diary.ne.jp/user/305515/
掲示板
http://jbbs.shitaraba.com/sports/5578/

2 名前: GT参加者 投稿日: 2003/12/15(月) 00:28
>えにし氏へ
>荒い理解かもしれませんが、こちらの大まかな趣旨としては、
>子どもに対する実際の性的加害は防ぐべきだが、
>表現の自由や性のあり方自体についての干渉は問題ではないか?といった感じでしょうか?

これはGTの公式見解ではなく、私個人の判断に過ぎないのですが、
このサイトの基本的立場は、

1 全ての人間に人権はある。当然、小児性愛者にもある。
2 全ての人間に人権はある。当然、児童にもある。
3 1・2から、小児性愛者による児童への人権侵害は認めない。
4 1・2から、児童の人権を大義名分とする小児性愛者への不当な差別も認めない。

と、言うものであり、そのように御理解頂きたく思います。

3 名前: 鳥山仁 投稿日: 2003/12/15(月) 01:13
えにしさん>
サイトを興味深く拝見させていただきました。
GTは不明ですが、少なくともROSFでは2さんの書いてくださった解釈で、
問題に臨んでいこうと考えています。

また、ROSF独自の調査で、小児性愛的傾向を持つ人は、
1:平均よりもかなり早い時期から性妄想に耽っていること。
2:平均よりも早い時期に、生理や精通などの肉体的な成長を体験していること。
が明らかになっており、そこから、
1:小児性愛者は、幼児期に個人的な素質や環境が原因で、
強いストレスを受ける立場におかれたため、
2:精神病などを発症させ、
3:それが性嗜好に決定的な影響を与えた結果として、
4:児童を性的対象にしているのではないか?
という仮説を立てて、これを検証していこうと考えています。

また、米国の研究によって、小児性愛者が実際の行動に出る場合、
1:精神病の併発や悪化、
2:薬物依存
が深く関わっていることが明らかになっており、
この一事をもってしても、小児性愛者に厳罰を科すことは誤りであり、
カウンセリングを中心とした療法によって、
再犯率が低下することを狙うべきだとも考えております。

以上が、この掲示板の基本方針だと思ってください。
実体験に基づく情報提供に深く感謝をします。

4 名前: 松代@グリーントライアングル代表者 投稿日: 2003/12/16(火) 00:17
参加者の自主性を尊重する立場から、グリーントライアングルでは掲示板の方針に関する公式見解をまとめていませんが、代表として2氏のコメントは最大公約数的な意見であることを公的に認めます。

5 名前: えにし 投稿日: 2003/12/17(水) 11:46
>>GT参加者 さん、鳥山仁 さん、松代@グリーントライアングル代表者 さん、早速のレス、どうもありがとうございます。

3鳥山仁 さんの、 
>カウンセリングを中心とした療法によって、
>再犯率が低下することを狙うべきだとも考えております。

そうだと思います。性犯罪は、「一人の性犯罪者は、生涯に380人余の被害者を出すと言う研究さえある。」(「藤岡淳子「性非行臨床における課題」”こころの科学”誌102[特別企画]非行臨床85ページ、日本評論社、2002年3月)、というように再犯率の高い犯罪なので、「どのようにしたら再犯を防ぐことができるか?ということは、性犯罪の中での小児性愛者による子どもに対する性犯罪にも当てはまると思います。
ちなみにこの藤岡氏は、「塀の中の性犯罪者治療−日本の現状と課題−」(日本嗜癖行動学会誌「アディクションと家族」誌第17巻3号【特集】性暴力とDV〜加害者治療の可能性を探る〜、IFF、2000年9月、http://www.iff.co.jp/frame/maga3.html)という論文で、性犯罪再犯予防のプログラムについての具体的な紹介と提案をされています。
この論文は私がちょうど3年前に再犯してしまった時に弁護士さんに差し入れていただき、今の自分の取り組みのベースのひとつとさせていただいています。

また、こちらは私もまだ読んでいないのですが、同じく「アディクションと家族」誌の”【特集】社会的ひきこもり、第18巻2号、2001年6月、http://www.iff.co.jp/frame/maga3.html”には、妹尾栄一(東京都精神医学総合研究所薬物依存研究部門)氏による、「研究報告 性的嗜癖の治療:性犯罪からセックス嗜癖まで」という文章が掲載されているようで、興味をそそります。

6 名前: 鳥山仁 投稿日: 2003/12/19(金) 01:17
えにしさん>
レスが遅くなって申し訳ありません。
現在の日本では、小児性愛者によるアクティング・アウトが、
恐らく病的なものであろうという共通見解を得るのに、
幾つかのハードルが存在します。

1つは『ポルノ有害論』で、
主にキリスト教系の宗教関係者や一部のフェミニストが唱えています。
要するに、『ポルノが性犯罪を誘発する』という趣旨の主張です。
この主張の問題点は、実際に児童を虐待してしまった加害者の精神状態よりも、
ポルノという外部情報をクローズアップしてしまうことで、
「加害者がどのような精神状態であったか」を隠蔽しています。

2つめは児童ポルノ容認派で、特にアクティング・アウトを行っていない、
小児性愛者のグループです。
彼らにとって、小児性愛は『多様な性行動の一種類』でしかなく、
「実在する子どもに手を出していないから、私たちは正常である
(ので社会的に認めて欲しい)」
という趣旨の主張を繰り返していますが、
どう考えてもそうした理屈が世間に通るとは思えません。
(もちろん、アクティング・アウトをしていない小児性愛者は、
自己申告がない限りカウンセリングの対象とすべきではないのですが)

3つめは精神病に関する無理解と無知で、
小児性愛者に病識がないと、
ありとあらゆる難癖をつけて自己を正当化しようとしますし、
応報思想で小児性愛者を厳罰にしろと唱えている、
時代遅れの保守主義者達に、
ありもしない根拠を与えてしまっています。

こうした問題を順次解決していき、アクティング・アウトをしてしまった
小児性愛者のカウンセリングを徹底させる事は困難ですが、
再犯率低下を考えれば最終的にこの結論にたどり着くものと信じております。

英国のように、小児性愛者の自助グループに対して、
「ペドに税金を使うな」という理由で、
補助金がうち切られるような事態は回避すべきでしょう。
もっとも、日本の場合は未だに補助金が回ってくる目処すらたっていないのですが。
最低でも、通常の刑務所とは別個の場所に収監するなどの対策を採るべきだと思われます。

7 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2003/12/19(金) 08:25
何でも児童虐待=ぺドフィリアとは限りません。特に親族や家庭内児童虐待は…
http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/news/737/1052930576/r1

8 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2003/12/20(土) 12:29
児童虐待相談件数2万3738件、虐待者は実母が6割


 全国の児童相談所(182か所)に昨年度寄せられた児童虐待相談件数は、前年度より約500件多い2万3738件に上ることが19日、厚生労働省の調査で分かった。

 虐待者の6割以上が実の母親で、虐待した母親が自ら相談してくるケースも目立った。

 虐待者の内訳は実母が63・2%と圧倒的に多く、実父は22・4%。相談者は家族が最も多く全体の17%だったが、このうち虐待している母親本人からの相談は40・6%に上った。

 内容別では身体的虐待が最も多く全体の半数近くを占めたが、相対的な割合はやや減っており、代わりに暴言などの心理的虐待が前年より約200件増えて12・8%に上った。性的虐待は3・5%だった。

 厚労省は「子供たちの置かれた状況は依然として深刻」としている。

9 名前: 松代 投稿日: 2003/12/20(土) 12:43
>>8さん
当スレッドは、タイトルにもありますように「性依存症という観点」から「こどもへの性的虐待」を考察する場所でして、この点はえにしさんの発言やリンク先のWEBサイトからもご理解いただけるものと考えます。

また、スレッドの主旨としては被害の実体を明らかにすることもさることながら、加害者側の心理状態に力点が置かれていることもご理解いただけるのではないかと考えます。

情報の提供については感謝しますが、性的ではないこどもへの虐待、ならびに被害者側の心理状態をテーマとした論考を展開される場合は、新規スレッドを設けて、そこで展開されるようお願い申し上げます。

10 名前: 松代@追加 投稿日: 2003/12/20(土) 12:53
>>8
提供していただいた厚生省の統計を基にするのであれば、当スレッドは児童虐待の3・5%を占める 性的虐待を「加害者側の心理状態という観点から」考察する場所なので、自ずと「性的ではない残る96・5%の児童虐待」はテーマからハズレてしまうのです。

こどもへの虐待は深刻な社会問題であり、また虐待の全てが性的でもなければ、ましてやパラフィリアが深く関わってもいないことは理解しているつもりです。しかし、こどもへの虐待は概括的に考察するのではなく、できるだけ個々の虐待実体にきりわけて考察すべきと判断してもいます。今回、えにしさんがパラフィリア的観点より、こどもへの性的虐待を考慮するスレッドを立てていただいたのは、その流れにも沿うものであり、管理者としてはえにしさんの意図を尊重したいと考えています。

ご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

11 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2003/12/20(土) 14:00
性的虐待てある程度人類に組み込まれたものなんではなかろうか。
その被害をあらかじめ予見しているフシがある。

これは虐待についても云えるけど。

12 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2003/12/26(金) 09:49
「普通体重」と判定された十代女性のうち、7割が「太っている」と
感じていることが24日、厚生労働省の「2002年国民栄養調査」で分
かった。4年前は6割弱だったが増加した。やせている十代女性でも
2割弱が「太っている」、半数強が「普通」と感じるなど、若い女性
の適性レベルを超えた「細身志向」がさらに強まっているようだ。

詳しくは、http://www.nikkei.co.jp/news/main/20031224AT1G2404224122003.html

関連:【話題】ストレス太りは女性の特許?=男性は食事量減少−厚労省調査
http://news5.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1072262630/l50

13 名前: えにし 投稿日: 2004/01/20(火) 22:09
もう1つの児童虐待 「児童買春と児童ポルノ――日本の現状」という記事が掲載されているようです。
このBBSの趣旨からして要注目と思います。

以下引用です。
***************
日本初の児童虐待に関する専門誌です

第5巻2号 2003年12月10日
定価(本体): 2000円
【特集1】児童福祉に果たす司法の役割
親権の制限・回復、立入り調査、性的虐待裁判をめぐって 津崎哲郎 301
虐待問題への司法関与:議論状況と理論的実際的問題点 平湯真人 308
【特集2】もう1つの児童虐待
児童買春と児童ポルノ――日本の現状 坪井節子 314

http://www.iff.co.jp/frame/maga7.html

14 名前: 鳥山仁 投稿日: 2004/01/21(水) 11:20
えにしさん>
情報に感謝します。
私の方でも早速購入したいと思います。
ありがとうございました。

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