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コラボ SIDE-B <1>

1管理人★:2004/04/22(木) 01:57
こちらは『コラボ即興文』専用交流板です。
告知、感想、ルールの見直しなどにお役立てください。

2風杜みこと★:2004/04/22(木) 02:35
見切り発進ですが、スレッドを立ててみました。
http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/movie/4262/1082566717/

最初の最初なので、こちらにタイトルと書き出しを載せてみます。
―*―*―*―*―*―

『四月のクロス』

 それを見つけたのは、千尋が十五の時だった。
 学校からの帰り道、塾までの時間を潰すために遠回りして偶然にみつけたのだ。

*―*―*―*―*―*―
いかがでしょうか?
ちょっと書き出しが短すぎるかもしれませんが、クロスの解釈次第で、この先の展開がかなり違うと思いますのでここまでにしました。
どうぞ、よろしくお願いします。

3星野:2004/04/23(金) 00:28
はじめまして。コラボ即興文に参加しました星野です。お題をもらって書くのはおもしろく、楽しめました。次の人へのお題は、にゃんこさんに倣って、分けてみました。見やすいなと思って、真似してみましたがどうでしょうか。

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6にゃんこ:2004/04/23(金) 11:28
(天井桟敷より転載。投稿日: 2004/04/23(金) 00:22)

星野さん
風杜さんと私のコラボ作品を楽しんでいただけたようでよかったです。オチについては、予定通りです。というのも、このコラボ即興文の企画は風杜さんの努力により作られたところが大きいので、第一回目は風杜さんに登場願おうと思っておりました。それで、私も参加させていただいたわけです。次回からは普通の作品を作りたいと思います。
『桜』作者が変わると、こうなりますか。それにしても、よいお話ですね。よね子もこんなよいお話を作ってもらって喜んでいると思います。そうですか、桜が枯れましたか。そしてよね子も町に行くことになりましたか。それのほうが彼女も幸せかも知れませんね。吉沢との会話も味わい深いもでした。年寄りの雰囲気もよく出ていました。どうも私は描写が弱いようで見習いたいです。

私の作品は、このお題で創ったものです。
「将棋、紅茶、桜」追加:「歴史にまつわる要素」
―― 桜 ――
「よね子さんどうしたのですか」
民生委員の吉沢が大きな屋敷に一人暮らす、九十歳になるよね子の様子を見に来て驚いた。庭で幹回りが一抱え以上あるような、桜の木に、斧を振り上げていたのだった。
「ああっ、吉沢さんでしたか」
よね子は斧を下ろし、曲がった背中を伸ばすようにして、じっと吉沢を見た。桜の木を切り倒して、将棋の盤と駒を作ろうとしていたといった。桜の木を見ると、斧を打ち込んだ小さな傷跡が、無数にあったが、老婆がこんな大きな桜の木を切り倒せるわけがなかった。吉沢はよね子が痴呆症にかかり始めているのかも知れないと思った。よね子は夫を、終戦の年の二月十九日から始まった硫黄島での血戦で亡くし、小学生のひとり息子は、三月十日の東京大空襲で死なせた。その夫と息子がよく将棋をしていたので、この桜の木を切り倒して将棋の盤と駒を作り仏壇にお供えしょうとしていたというのである。
「よね子さん、それは駄目ですよ、この桜の木の下にはあなたの息子さんの死体が埋めてあるのでしょう、だから毎年こんなに桜がきれいに咲くのだとおっしゃっていたじゃあありませんか」
吉沢はよね子が空襲で死んだ息子を、自宅の庭にある桜の木の下に埋葬したという話をしていたのを思い出したのだ。200機におよぶB29が東京を空襲したおり、家屋二十八万戸が焼失し、十二万人あまりが死傷した。それで、当時は正式な手続きをして、納骨するということができない遺族がたくさんいた。よね子もそのうちのひとりで、幼い息子を庭にある桜の木の下に埋葬したというのだ。
しかし吉沢にはそれが本当のことかどうかはわからない。よね子は家族を失ったあとに心の空白を文学に求めたのだが、好きな作家の一人に梶井基次郎の名前をあげていたのを聞いたことがあったからだ。梶井は『桜の樹の下には』と言う作品を書いている。彼は、桜の木が美しいのは、その下に死体が埋めてあるからその養分を吸って、美しいのだといっている。
よね子が紅茶を持ってきた。薄くスライスした檸檬が一切れはいっていた。
「そういえば、梶井の作品で檸檬というのがありましたね」
吉沢が話題を変えると、「その紅茶に入っている檸檬は爆発しませんでした」とよね子は笑った。
このさき、目の前にある桜の巨木は、小さな傷をいくつ付けられるのだろうか。しかし、桜の木はこの老婆にこれからも、傷を付けられのを望んでいるのかもしれない。

―― 了 ――

7おづね・れお★:2004/04/23(金) 23:20
おづねです。
先ほど、コラボ即興文に投稿させていただきました〜。
文字数が多くてもいいんだとうれしく思い自由に書いてみたところ、やっぱりオーバーしてしまいエラーで投稿できずに苦しんだのは内緒です(笑)。
(って、言っちゃったらバレてますね、あはは)

》 にゃんこさん
●『四月のクロス』
 クロスというのが二つの小説の交差ということと、作者二人の交差という言葉に掛けてあるのでしょうか。
 コラボ即興文の最初からこのようなメタ小説のような作品が来るとは思わず、びっくりしました。
●『桜』
 基次郎は爆弾だと想像していたずらで檸檬を置いてきたのでしたね。今でもときどき檸檬のいたずらはあるという話を聞いたことがあります。
 最後の一文がいろいろと想像できて味わいを感じます。戦後五十九年間も一緒に過ごしてきた桜ですから、老婆の気持ちをいちばん知っているのかもしれませんね。

8にゃんこ:2004/04/24(土) 11:11
にゃんこですヽ(^。^)ノ
「路地裏の歌」この作品微妙に味わいがありますね。まずいえることは状況設定とイメージしやすい描写がよい。問題の喫茶店の場面では地中海の香りがしました。女性のイメージも浮かびました。おづねさんは読み手にイメージを構築させるのがうまいです。
歌のところのエピソードもよかったですよ、女性がお客さんのためだと思いながら自慢の歌をひとり歌っている場面が目に浮かびました。
主人公がオッサンといわれるまで大学にいたのと、女性の下手な歌をからませて、翌日から就職活動をするのを決めたところはユーモアがあります。

『四月のクロス』
>クロスというのが二つの小説の交差ということと、作者二人の交差という言葉に掛けてあるのでしょうか。
そうです、二つの小説を交差させることは書き始めてすぐに狙いを定めました。作者の二人のところは狙ってはいましたが、描き方が少し弱かったかもしれません。どうなのでしょうね。
『桜』梶井の作品は昔に一度読んだだけです。しかし、インパクトがあるので、二つの作品とも頭の片隅に残っていました。そうです、檸檬は置いてきたと、書いてありましたね(笑)。
>最後の一文がいろいろと想像できて味わいを感じます。戦後五十九年間も一緒に過ごしてきた桜ですから、老婆の気持ちをいちばん知っているのかもしれませんね。
そうです、桜は老婆の気持ちを知っているのでしょう。味わいがあるといってくださり、ありがとうございました。

9セタンタ:2004/04/25(日) 17:02
うっ、うっ、ううっ、先ほどようやく『路地裏の歌』の投稿が終わりました(T_T)
何回、「本文が長すぎて」の表示が出た事やら…字数だけではなく行数も考えないと駄目ですね。気をつけます。
さて、気を取り直して、感想を。

>にゃんこさん
 『四月のクロス』
 最初、場面の転換についていけず、読みづらい感じがしました。中盤以降、ワード上と吉岡の世界とが交錯し、ますます混乱しました。でも、これはこれで、クロス感(?)をマーブリングのように曖昧にする効果を出しているのかな、とも思いました。最後はハッピーエンドで良かったです。
 『桜』
 お題や追加ルールを無理なくクリアするのは、いつもながら、お見事だと思いました。こちらのよね子さんはとても孤独なのですね。桜を切り倒すのは、よね子さんにとって、自分の生を終わらせようとしているかのように、思えました。

>星野さん  『桜』
 「」の中の会話だけで、誰が話しているのかわかるのはスゴイと思いました。よね子さんの声が聞えてきそうでした。こちらのよね子さんは、一抹の寂しさはあるものの、けじめをつけようとする潔さ、みたいなものを感じました。ラストの感じが、とても良かったです。

10星野:2004/04/25(日) 21:48
どうも、星野です。
>にゃんこさん にゃんこさんの『桜』は歴史の要素が効いていていいです。梶井基次郎の『桜の樹の下には』は僕も読みましたが、あの妖しさを思い出しました。

>おづねさん なるほど、旅立ちの物語になりましたか。歌をこんな風に解釈、演出するとは思いませんでした。それにしても、行きたいなあ『閑古鳥』。

>セタンタさん アパート、曇り空、図書館から、まさかロンドンが舞台になるとは。意表を突かれた感です。ところで、実は、ミステリ好きなんですよ。
 >『黒馬に乗った黒衣の男、……貴方は至福の時を手に入れられるでしょ   う。E』
 ということは、この時点でエミリーは「J」が男だと分かっていたんですよね。これに遺言状の追記を加えて考えると、エミリーは警察すら利用して、Drジェイキンスを罠に嵌めた、したたかな女に見えます。どうでしょうか。

11にゃんこ:2004/04/26(月) 17:34
みなさん、楽しませてもらいましたヽ(^。^)ノ

>>セタンタさん
◆『路地裏の歌』ロンドンの裏街の情景が浮かびましたよ。なにやら事件が起こりそうな、ミステリータッチの導入部、いいですね。私は一気に読みませんでした。もったいないので、前半部分が終わった時点でもう一度、最初から読み直して、そのあと、一気に最後まで読みました。最初に「切り裂きジャック」のキーワードが出てきたので、ジェイキンスを疑いました。次に、エミリーを疑いました(まだ、鋏でさしていない時点で)。しかし、切り裂きジャックの犯人はこのドラマとは直接関係がなかったということですね。う〜ん、うまくだまされました(笑)。それで、本題の事件ですが、こちらは面白かったです。セタンタさんはこの手の作品が得意なのですかね。読んでいて先を読みたいと思わせる面白い読み物だと思いました。
◆私の作品の『四月のクロス』はセタンタさんがおっしゃるように、構成で失敗しているようです。少し説明不足かなと思います。ほかの皆さんは好意的に作品を評価してくれたと私は解釈しています。
『桜』は、お題や追加ルールはうまくこなしていると思いますが、いかんせん描写が弱いと自分では思っています。よね子を老婆らしく描かないとだめですね。描写力を高めるのが、私の課題です。

>>星野さん
私の「桜」の批評ありがとうございます。
歴史の要素はうまく書き込んだと思っています。梶井の作品は一度しか読んだことはないのですが、インパクトがきついですね。だから、桜を見るたびにその下には動物の死体が埋まっているのではないかと思ったりします。檸檬も発想が面白いので、利用させてもらいました。

>>セドナさん
こまりますね、こんな傑作を書かれたら(笑)。プロでも、これほど面白いモノは書けないのではないかと思います。最初私はこのハナを猫か何かと疑いましたが、人間だったのですね。書かれてあること、正味そのままでしたね。このなにもできないアカンたれのハナが主人思いだったとは、お話の流れもよかったですよ。後半でメメというできのよい嫁をもらうので、よけいにハナのアカンタレぶりが目立ちますが、それゆえに、ラストは泣かされました。これはすばらしい作品でした。このレベルで○○賞の枚数を書ければ、入選すると思います。

12セタンタ:2004/04/26(月) 21:55
こんばんは。感想と感想の感想返しを書きます。

>セドナさん  『デコの告白』
 とても面白かったです。お話の進め方も内容もラストもとても良かったです。デコにとってハナと暮らした年月は、ハチャメチャであっても、楽しかったのでしょうね。
 言葉も凝っていて、「勝手我儘」「〜ば善い」「仰る」など一昔前の小説を読んでいるような感じがしました。「風呂にやる」これは「銭湯に行かせた」、という事ですね? 人の名前も、顔の造作から取っていますが、その人の性格や姿が浮かぶようなネーミングでした。ミケン先生、メメ、まだまだいろいろな人物が出てきそうで、もっと読みたい、と思いました。読後、ヤラレター!、と思いました♪
 
>>にゃんこさん
 『四月のクロス』に関して、構成が失敗している、と思った訳ではないのですが、そう思われたとしたら、書き方がマズかったです。ごめんなさい。
 『路地裏の歌』のご感想、ありがとうございます。「切り裂きジャック」は、19世紀末を特定できるものなら「産業革命」でも「ガラスのパレス」でも何でも良かったのですが、ジャックが1番この作品の雰囲気に合っているかな、と思って選びました。

>>星野さん、セドナさん
 ご感想、ありがとうございます。この作品は最初書いた時は3000字を越していて、700字近く削りました。読み比べてみると読後の印象が違ってました。最初のは、星野さんが思われたようなラストで、ここに書いたのは、忠誠心の強いエミリーのハッピーエンドストーリー、だと思います。
 歌には随分と悩みました。で、nursery rhyme(韻を踏んだ童歌、マザーグース)を使う事にしました。でも、わかりづらかったと思います。以下に補足します。
 
 As I was going by Charing Cross. I saw a black man upon a black horse;
They told me it was King Charles the First. Oh dear, my heart was ready to burst.
  (私がチャリングクロスを通った時、黒馬に乗った黒衣の男を見た。それはチャールズ1世だよ、と人々は教えてくれた。おお愛しい人、私のハート(心臓)は粉々に砕けそうだ)
 
 ラスト、エミリーが事件の後、帰宅する様子です。

 ストラウス警部の用意してくれた辻馬車に揺られながら、エミリーは童歌を口ずさんでいた。
 King Cyarles the First walked and talked. Half an hour after his head was cut off.(チャールズ1世が歩いて話した。その1時間半後、彼は処刑された)

あまり上手な訳ではないので、学生さんは真似しないでください☆ 当時、図書館に女性が出入りできたかどうか、チャリングクロスって広場か交差点だと思うのだけど、そこに裏通りがあるのかどうか、共同住宅をアパート、と言ったかどうか、全くわかりませんので、そこら辺は追求しないでくださいね♪

13おづね・れお★:2004/04/28(水) 00:30
おづねです。読ませていただいた作品への感想です〜。

>セドナさん
『デコの告白』
コラボ即興文、私の書き出しからこんな素敵な作品を仕上げてくださってありがとう。
明治風の雰囲気といい、デコ・ハナ・ミケン先生(デコとハナの間に位置するのがまたうまい)・メメという人物名といい、またその言葉遊びが随所にちりばめられているところといい、脱帽です。
最後の「告白」に、つーんと鼻に来るものがありました。
個人的なお気に入りは、ハナやメメの描写がそれぞれ「鼻」「目」をイメージしたものになっていたり、デコが頭突きを食らわすなどのコミカルな部分でした。楽しく読めて、そのあとにあのしんみりとした感動を持ってくる、という構成がとても好きです。

『路地裏の歌』(拙作)への感想ありがとうございます。
「シュミレーション」ってよくある間違いかもしれませんね。私は「マニピュレータ」と「マニュピレータ」のどちらが正しいのかよくわからなくなります。「コミュニケーション」と「コミニュケーション」とかも(^^;>
小さい「ュ」は曲者です〜。

>ガストロンジャーさん
『不思議少女』
いわゆる「馬鹿」という言葉の語源のひとつとして知られている故事を思い起こしました。秦の二代目の皇帝に宦官趙高が「馬です」と言って鹿を献上するお話です。
「私」とメイちゃんは、千佳ちゃんにちゃんと言ってあげることができましたね。
「友達」という書き出しの言葉や、「遊んでいる私を呼び止めて」という部分の解釈、おもしろかったです。千佳ちゃんの「手品」が、メイちゃんの「魔法」につながっているのもうまいなあ。
夕焼けの情景描写がとても綺麗でした。クライマックスのシーンの盛り上がりとあわせて、印象的でした。

>セタンタさん
『路地裏の歌』
事故作品が読めるのって楽しいものですね。まさか百年も前のお話になるとは思いませんでした。図書館を秘密の手紙の交換場所に使ったのですね。
削った部分を読ませていただいて、「路地裏の歌」をドクター・ジェイキンスだけではなくエミリーも歌っていたのだとわかりました。もとの形のほうがやっぱり題名がしっくりくる感じがしますね。

『路地裏の歌』(拙作)への感想、ありがとうございます。
拙作での奥さんの歌が下手なのは、私は「ご愛嬌」の一部じゃないかなあ、と思っています。
でも主人公にとっては自分の歌う歌がどのように人に聞こえるか、考えるきっかけになったのではないでしょうか。彼はきっと自尊心の強い人なんですね。それはうっかりすると虚栄になりがちですけれど。
自分の虚栄心に気づいたときに、その痛みを忘れない人だったら、成長できるんじゃないかなあ。

14安息仮面:2004/04/28(水) 16:37
とーとつですが、読ませていただいた作品への感想です。

セドナさん>
デコのお話、冒頭からどう続けていくか興味津々で読ませていただきました。大正時代?を思わせる舞台と文体でしたが、読みやすくて物語に引き込まれてしまいました。人間の思いやりとか優しさというのは、見えないところで行われるときほど心に強く残るもので、セドナさんはそれをよく理解してらっしゃるなぁと思いました。
「ずしりと重い漬物石を受け取った・・・」という下りですが、これはハナの死体の重さを揶揄されたかと推察します。もっとストレートに「ずしりと重い屍を両肩に載せられたような気がした・・・」と書かれてもよかったかもしれませんね。まぁ好き嫌いの範疇の話ですが。
読めてよかったと思えるお話でした。

ガストロンジャーさん>
こんにちは。ごぶさたしています。隠遁生活、憧れますね〜。おっと雑談でした。
“私”とメイちゃんと千佳ちゃんの役どころが明確でよかったと思います。おづねさんも書かれていますが、クライマックスに向かう夕焼けのところでの描写、緊張感があって大変好感をもちました。
盛り上げ方がさらにお上手になられたようですね。タイトルの『不思議少女』が3人の少女全員に当てはまる気もします。この辺りもお見事でした。

参加のみなさま>
三語の感想返しができないまま日が過ぎてしまい、心を痛めております。なんか、もぅ、機を逸してしまいましたのでご容赦くださいませ(申し訳ありません!)。
本職が忙しい時期に差し掛かってしまい、日ごろの執筆はおろかこちらにもしばらく足を運べませんでした。なんとか本職の繁忙期は過ぎたので、またお邪魔させていただければと思っています。
それでは失礼いたします。

15にゃんこ:2004/05/01(土) 17:16
コラボ即興文感想

>>ガストロンジャーさん 『不思議少女』
>多分これは男の子の友情の話だなぁ。女の子ではこうは行かないよね?っと半疑問系で書きました。
そうかな、別に違和感はありませんでしたが、ただ、小学四年生にしたら、メイちゃんは大人すぎるような気がしました。デコピンで千佳ちゃんに痛みをわからせるところなどは、説得力がありすぎるからです。多分この少女はリーダーシップがあり、大人になれば、社長か国会議員というような、人の上に立つような人物になると思います。
お話の内容はよかったです。共稼ぎの家庭にいる千佳という少女の心情がよく現れていました。こういう子供たしかにいます。また、主人公の心の動きなどもたくみでした。

>>うりさん 『月に向かって』
まさか、ホストが出てきてそれが浦島太郎のお話になるとは思いませんでした。お話は面白かったです。設定は奇抜ではありましたが、無理がありませんでした。雰囲気はよかったです、イメージが浮かびました。竜宮城と題名の「月に向かって」の関係は、ラストで「この明かりを辿って行けば、元の世界に戻れるのに、と溜息をついた。」で、つながっているわけですよね。このつながりだけではすこし弱いような気がするので、もう少し、「月に向かって」に、意味を持たせるようにしたほうがよかったのではないかと思いました。

>>柿美さん 『月に向かって』
内面世界に不安を持っている主人公の一人称だから、読んでいてわかりにくいですね。いままでは、柿美さんのわかりやすい作品を読んでいるので、その違いに驚きました。こういう内面世界を描く場合は、ある程度、読み手を意識して書かないと、読者を置いてきぼりということになりますよ。作品全体に流れる、雰囲気はよかったです。

16柿美★:2004/05/01(土) 23:15
>にゃんこさん
うーん、やっぱりわかりづらかったですよねぇ。すいません。
我ながら主観で書きすぎてるなあ、と思いました。ある意味内面が出まくっているのかも(それは無いと思いたいですが……^^;
読者視点を忘れず、肝に銘じます。

にゃんこさんの「四月のクロス」、二つのお話が徐々に速度をあげながらクロスしていく様子が上手いなあ。なんというか、加速を体感できますね。

17うり:2004/05/02(日) 08:58
>にゃんこさん
感想ありがとうございます!
自分でも、タイトルと内容のつながりが薄いよなあ、と思っていたのですが……。
他の方とかぶらない様に「早く書かなきゃ!」と言う焦りが
どこか雑な部分を生んでしまうようです。はあ(溜息)

18セタンタ:2004/05/02(日) 13:15
>ガストロンジャーさん  『不思議少女』
 私は、さくらちゃんの世界を思いました。(カードキャプターさくら、です)
 最初、千佳ちゃんが不思議少女なのかな、と思ったのですが、メイちゃんだったのか、と思いました。
 少女達の持つ独特の雰囲気、ノスタルジックですが、スタバなどの現実のものを組み入れていて、どこかにこんな少女達がいるように思えました。多分、「私」がどこにでもいそうな少女で、お母さんとの会話も現実的だったせいもあると思います。
 どうして、私にこれが書けないのだろう、とずっと考えています。

>うりさん  『月に向かって』
 体の大きくなった亀、怖いです。本当に、腰を抜かしそうになりました。
 笑っていいのか、可哀相に思っていいのか、う〜ん。テンポの速さと軽くて洒脱な感じは、最後まで一気に読めました。こんな風に老いる事は悲しいけれど、面白いお話だったと思います。

>>>おづねさん
 ありがとうございました。何となく、おづねさんが、ご自身の作品に込めようとした思いはわかったような気がしました。ヘンな書き方をして、ごめんなさいね。

19ガストロンジャー:2004/05/02(日) 14:03
ちょっと時間がとれたので(僕のGWは終わりました)レスです。

>おづねさん
馬鹿の語源の話は何となく知ってましたが、僕は「裸の王様」かな?っと
思いました。読み手にそう伝わるのは面白いですね。作者の手を離れるっていうか……。夕焼け描写は今まで‘画が見えない’と言われる事が多かったので、ちょっと短編だしやってみようかと思い挑戦してみました。

>安息仮面さん
お久しぶりです。今回はタイトルと書き出しが良かったので上手く行ったのかな? “私”がどう受け入れられるかが不安だったのですが、それもラッキーだったのでしょう。鍛錬場休止の間は読書して力を付けたいと思います。

>にゃんこさん
うーん。小学四年生の女の子だともっとずるいかなと思ったので、安易かも知れないですけど、男の子だったら、喧嘩して仲直りとかできるかなっと思いました。メイちゃんはちょっと大人だったかもしれませんね。
この年代の子の話はキャラクターの精神年齢をどの程度まで上げるかが難しいです。主人公の心情を誉めて頂き光栄です。

>うりさん
はじめまして。前半と後半の落差は描写を意識しすぎて堅くなっていたのかもしれません。もっとさりげなく書ける様に心がけます。
描写が説明にならない様にってのは課題です。
千佳ちゃんが急に心を開いたのは“私”の態度なんかを感じたからかな? と僕は思ったのですけど確かに唐突ですね。やはり駆け足投稿が悪かったです。

>柿美さん
メイちゃんは本名“女衣子”なんです。女らしいかっこよさを意識しました。さばさばしてるっていうか、優しい部分もありながら厳しい子でもあるかなぁと。夕日の部分誉めて貰って嬉しいです。
もう、今回はそれだけでいいかなっと

>セタンタさん
手品をする子が『不思議少女』じゃそのまんまかな? と思って最初は地味だったメイちゃんを『不思議少女』にしてみました。この前本屋で見かけた雑誌『小学六年生』の特集が“渋谷”だったので、じゃ行きたい店はスタバかな? と。でも僕は行ったこと無いんだな(^^;スタバは禁煙なんで。ネットでメニューだけ検索してみました。

なんか、駆け足で申し訳ありません。
関西の某駅にて。周りは行楽客ばっかり(TT)まぁ昨日経費で湯葉懐石食べたのでいいか…。
でわ!

20風杜みこと★:2004/05/02(日) 15:33
どうも。
重い頭痛と微熱から解放されつつあるものの、まだまだ本調子とはいかない管理人の風杜ですー。
ご無沙汰していて申し訳ありません。

ちょいと気にかかったことがあったもので出張って参りました。
海猫さん、冒頭の字数制限読んでください〜。
また、沈黙を表す三点リーダーは市販の本の場合、「…………」と四つ繋げて使うのが常です。無理のないようお願いします。

21海猫:2004/05/02(日) 16:13
>風杜さん
 ああ、やってしまってる……!
 すみません、書き直します。わざわざ申し訳無いです。穴があったら埋まってしまいたい……。

22海猫:2004/05/02(日) 17:54
 ちょっと遅れました。

>セタンタさん
>かなり削ったのですが、これ以上は無理でした。(^^ゞ
 このお言葉通り、苦心の跡がありありと分かりますね。これは大変だっただろうなと推測致します。
 冒頭で、いきなり「美貴」がプールに飛び込むシーンがありますが、ここで読者は少し戸惑ってしまいます。何か理由が書かれるかと思ったのですが、読み進んでもよく分かりませんでした。それに授業中だというのに主人公ばかりか「葵」までおり、最後まで「?」でした。
 話だけを見ると、かなり面白い部類です。伝奇小説の一種、なのでしょうか。銀色の機影が現れてパニックになるシーンなんか読んでいてハラハラするし、描写もお上手です。ただそれでもすっきりしないのは、恐らく詰め込みすぎが要因かと。プールに飛び込むシーンの必要性が読者的に「?」なので、ここを削ればもっと余裕が出たかなと思いました。

>柿美さん
 興味深い作品だったので、何度か要所要所を読み返しまして、自分なりに色々と解釈させられました。「蓉子」にとっては視覚的に見えるモノ達ですが、普通の人にも感覚的に感じられる存在だと思いました。要は「鏡」かな、と。しかし、不気味なモノばかり見続ける「蓉子」は本当に幸せと言い切れるのでしょうか。本当に大切な人と出会った時にどんなビジョンが見えるのか、気になります。疑心暗鬼に陥りそう……。
 それにしてもこの長さだと、色々な事が出来るのだなと感心しました。

>うりさん
 いやぁぁッ! く、黒い! 何というか、巧く言えないんですが、黒いですよ。ブラックユーモアって感じです。
 ところで柿美さんが、
>トイレが竜宮城に繋がってるというのは、なぜかドラえもんを思い出しました。なんでだろ?
 と言ってますが、これってむしろ水木しげる先生の『悪魔くん』では?
 多少ツッコミを入れるとすれば、竜宮城では時間の流れが違う、という点でしょうか。浦島が竜宮城から帰った時点でも、既に数十年とか数百年とか経っていたはずですから。それとも竜宮城の時間において「三百年」という意味でしょうか? いずれにせよ、幾つなんでしょうか乙姫さん。

>ガストロンジャーさん
 子供っぽいかと思えば大人っぽくもあり。子供というのはそういうものでもありますが、ちぐはぐ感(造語?)は否めませんね。しかし話自体は良い出来です。タイトルの『不思議少女』というのを巧くクリアしています。僕ならファンタジーにしちゃいそうなので、こういう視点は面白かったです。

 ひとまず以上です。時間が空き次第、その前の方の作品にも感想批評を入れさせていただきます。

※追記
 僕の出題した禅問答ですが、意味が分からない人もいるかもしれませんね。なので、この禅問答の解答例を一つ。

『長い箸』で『飯を食べる』のは、やってみれば分かりますがとても難しいですね。しかし、ちょっと考えてみましょう。それは、自分が『飯を食べる』からです。もしこれが自分ではなく、遠くの人に『飯を食べさせる』のであれば、この『長い箸』も意味を持ち得ます。つまりこの『長い箸』とは、助け合いの心の象徴、という事になるのです(『長い箸』じゃどっちにしろ掴めないだろ、というツッコミは勘弁して下さい)。

 まあ、この一つの答えに囚われず、色々と考えてみて下さい。

23うり:2004/05/03(月) 01:23
>セタンタさん
はじめましてです。
私の場合、ショートショートになると、普段の作風とはがらりと変わるみたいです。
なぜか、ブラックなパスティーシュものばかり頭に浮かんでしまいます(苦笑)
ちょっと下品だったかなと不安を感じていましたが、
>こんな風に老いる事は悲しいけれど
と思っていただいて嬉しかったです。今後とも宜しくお願い致します。

>海猫さん
海猫さんも、はじめまして。
単なるアホ話ではなく、黒さを感じていただけてほっとしています。
時間の流れに関しては、浦島太郎が国に戻ってから、地上時間で三百年が経ったと言う事です。
ちょっと分かり辛かったですね。
他の方とかぶらない様に時間との勝負、なんだか推敲が追いつかずにトホホです。

24柿美★:2004/05/04(火) 16:21
>セタンタさん
拙作の感想ありがとうございました。「心の裏側」、これはわからないですよね。この話、おおまかなプロットだけ立てて頭に浮かぶ映像をどんどん紡いでいくという書き方をしてしまいました。その過程でポロっと出てきたのが「心の裏側」という一文でした。極めて私的な感覚で言葉を紡いでしまって、読んでくださった方々には申し訳ないです。以下は長いので読まないことをお勧めします^^;
書いた後で分析しますと(後でするなよ^^;)、蓉子や叔父さんは「あちら側(異世界・あの世・夢の世界)」が見えます。この「あちら側」をかなり観念的で曖昧なものとして書いてしまいました。これは私の皮膚感覚なんですが、人間って心理的に追い詰められると「あちら側(夢の世界とでも読んでください)」に行きたくなるんじゃないかと思います(ま、現実逃避ですね)。そして蓉子や叔父さんは心理的に不安になると「心が求めてしまうもの」を見ます。この辺り、「蓉子は化け物を求めているのか?」となってしまうのですが、海猫さんが指摘してくれた「鏡」が的を得ているかと思います。蓉子は追い詰められても現実にとどまり続けたいと心では願っています。なので現実をデフォルメしたものを直視してしまいます。叔父さんは「もうそんなものは見たくない」という意識が強くなっているので夢の世界の綺麗な・可愛いものを見ます。そしてついには夢の世界に行ってしまう、と。そんなお話でした。
ラストの月に吼える、は私が描きたかったシーンなので汲んでいただいて嬉しかったです。

●波打つ地面
これは……面白いです。ホラー調の邦画を見ているかのようで、一つ一つの描写が浮かんできます。地面に蟻地獄のような穴があいて葵がしがみつくシーン、ご存知かどうかわかりませんが山岸涼子(漫画家)のオカルト物を彷彿とさせて怖いです。最初のプールに飛び込むシーン、これは焼夷弾で焼かれて水を求めていた亡者が見せた光景でしょうか? この冒頭、とても好きです。一つひっかかったのは、直人が夢(?)の中にどうやって接触をはかったのかがわからなかったことですね。霊能者かなにかという設定なのでしょうか。

●路地裏の歌
私は普段こういったものを読まないのですが、それでも往時のロンドンの街並みが浮かんできました。最初、ジェイキンスのエミリーを見る目が邪まなものであったことや、『僅かな金で、貴方は至福の時を』のあたりで「ああ、復讐譚かなあ」とラストを踏んだのですが、ラストでエミリーは意外としたたかな女だったのかあ、と意表をつかれました(先読みの先を読まれたと言ったところでしょうか^^;)。感想のほうで削った結果こうなった、と知りましたが、私はこのラストのほうが意外性があっていいと思いました。

25柿美★:2004/05/04(火) 16:22
>海猫さん
なんだかぐちゃぐちゃの話を読ませてしまって申し訳ないです^^;
「鏡」は実に的を得ていますね。そうだそれだ、と作者自身が納得してしまいました。
蓉子が幸せになれるか……幸せな時もある、と考えています。蓉子の力はは宿命的に与えられたものです。作者は神ですから取り去ってやることはできますが、例えば足の不自由な人を魔法で治してあげる話、そんなお話は私は書きたくないです。この先も蓉子は苦労するでしょうね。叔父さんのように心が折れてしまうかもしれません。でも幸せな一瞬も待っていると思います。こちら側に留まるかぎり、佐由美のように心を通わせてくれる人にも会えると思います。冒頭で佐由美を配置したのはそんな願いを込めたからです。

●サイレント
保健室。学校の中の静かな空間にいると(もういつの昔やらですが^^;)、外の音がよく聞こえますよね。生徒の歓声、体育館でのボールの弾む音、そんな音たちが聞こえてくるようでした。一点、彼女はものを喋らなくてもいいとは思いましたが、霞がわずかに揺れるなどして「聞き上手」だとわかる仕草があるかといいかな、と思いました。

26ガストロンジャー:2004/05/06(木) 15:53
>>海猫さん
 初めまして。レス遅れて申し訳ないです。
 ちぐはぐ感はおそらく地の文の事でしょう。これは前からよく指摘されるので、僕としても何とかしなくては…と思っている部分です。
今ちょっと特訓しているので、鍛錬場復活までには少しはましになるかもと(なればいいなと)思います。
 話の部分は誉めて頂き光栄です。
 僕の場合はファンタジーは書けないのでこんな話にしちゃいました。
 ありがとうございました。

27セタンタ:2004/05/08(土) 00:59
>海猫さん、柿美さん
 『波打つ地面』へのご感想、ありがとうございました。
 柿美さん、わかっちゃいましたか? そうなんですよ、自分でも書いていて、転は山岸涼子、結は『ターン』、全体のトーンは小野不由美、って思ってたんです。(←どこがっ!?、とファンの方に怒られますね)
 山岸涼子さんの漫画で、旧校舎の体育館で、戦時中の亡者に主人公が引きずり込まれる場面があって、その時は桃のデザートを投げつけて助かる、という作品がありました。(タイトルは忘れました) これは古事記のイザナギが黄泉の国から逃れる時に、桃の枝を使って助かる場面を元にして描かれたお話だったと思います。(手元に古事記がないので正確な内容は確認していません)
 柿美さんの書き出しを読んだ時に、美貴は絶対、女子高校生、で、女子高校生の友情ものを書きたいと思ってお話を考えました。
 枝垂れ桜には結界の意味があり、小学校の校門にわざわざ植えた、という話を少し前に読んでいたので、ここでは、桃ではなく、枝垂れ桜を使いました。
 美貴はあちらの世界にいるが、ここは自分のいる世界ではない、と突発的に感じ、逃げ出そうとする。枝垂れ桜に向かっていくが、はっきりとはわからず、そのまま通り過ぎてプールに行く、というのが冒頭の部分です。でも、元の作品を読んでも説明不足で、海猫さんのおっしゃる通り「?」ではありました。セーラー服のままプールに沈む、というのは書いてみたかったので、まあ、自己満足のシーンです。
 直人は神主の息子、という設定です。特別な力はないが、少しは力と知識があり、意識の回復しない美貴を想い続けている。プールの場面では彼に美貴は見えていない。2度目の場面で美貴に声をかけられ、瞬時におかしな事に気付き、枝垂れ桜に逃げるように言った、訳です。削除した中に、プールサイドに消火用のバケツが並んでいたり、スカートが乾かなくて、葵からモンペを渡される場面があります。(美貴は、ゆったりとしたコットンパンツという風にとらえる) 
 読み返して見ると、結構破綻があって練り不足でした。好きなシーンはたくさんあったのですが、こうして説明がいるのは、まだまだですね。
 読んでいただいて、ありがとうございました。

 全然関係ないけど、小野不由美さん、早く新作出してください。

28うり:2004/05/09(日) 07:31
>柿美さん
『月に向かって』拝読いたしました。
満月の夜に人間から狼に変身する化け物。昔から、月は人間の内側を表すものの一つでした。
どうやら科学的にも興味深い結果が導かれているらしく、交通事故の発生率や発情の程度も満月と関係があるそうです。月は、人間の負の感覚に作用するのでしょうか。
と、すると、叔父さんと、その弟さんが月に導かれたのも分かる気がします。
二読したまでは、『あっち側』って何だろう? って思っていたのですが(笑)ひょっとして、心が壊れる、いわゆる『あっち側』? なんて、単純にも思ってしまいました。
裏があれば表がある。表を考えて、朧に分かりかけています。
勘のいい人だとすぐに分かるのでしょうが、私にはちょっときつかったです。ここまでたどり着くのに三読を要してしまいました。
でも、不思議ですね、読むたびに新たな発見がある。
では、次回作を楽しみにしております。

29うり:2004/05/09(日) 08:03
>セタンタさん
『波打つ地面』
もともと長い作品をかなり削られたようですね。
規定の文字数におさめる為に、文字数を意識して削るのって、『必要な部分』と『不必要な部分』の見極めが難しいですよね。
作者が自分の頭の中で分かりきっている事を、「読み手にも分かるだろう」と考え勝ちになってしまいます。私もよくやるミスなんですけどね(苦笑)
一読目で思ったのは、この物語は、全て、昏睡状態の中の夢物語なのだろうか? と言う事。
どこからどこまでが昏睡状態のお話なのか、すぐには判断出来ませんでした。
全て夢の中と考えてしまえば、所々抱いた小さな疑問も疑問にならないのですが。

30うり:2004/05/09(日) 08:15
>海猫さん
『サイレント』
僕は、彼女の事を、つい『友達、です』と口走る。そして、通じ合えた様に思う。
この感覚を導くには、僕と彼女の交流が薄い気がします。
冒頭の鹿山さんとのやりとりを削って、彼女の事を描いた方が良かったのでは。
彼女側からのアクションが何か一つ欲しかったと言うか、僕が彼女を『友達』と思えたきっかけと言うか、そんなものが一つあれば物語が、ぐっと締まった気がします。

31ガストロンジャー:2004/05/09(日) 22:26
えーと。ガストロです
さぼっていた(^^;感想です。
いきなり全部は無理なので、自作後からです

『月に向かって』
>うりさん
お題を出した僕としては、‘かぐや姫に恋をした男’をイメージしてお題を出したのですが、乙姫ですか…。しかも、現代版。前半のホストの描写は僕好みです。主人公の業なんでしょうねぇホストって。三百?才の乙姫がうっとりするあたりは想像して笑ってしまった。主人公の‘とほほ感’が出ていて月を見上げる視線までとほほって感じです。一点思ったのはなんで亀について行ったのかという部分でしょうか。こんな感じでキャバ嬢ヴァージョンを……

>柿美さん
いわゆるシュールですかね。心の裏側は一般人の夢みたいな物でしょうかね。僕も自分の母親がビル上っていたら嫌だなぁ(^^;。ラストの‘私の胸〜吼えた’は凄く伝わります。ただ、前半がテンポが悪いかなと思える部分があったので、再読をしてみたらどうでしょうか? とエラソーに言ってみる。お題は上手くこなしていると思います。


『波打つ地面』
>セタンタさん
えーと。読みながら、消化不良な部分が多かったのですが、オチを読んでちょっと切なくなりました。葵と美貴の会話が凄くいいですね。なんか弾んでる感じで…。それがオチで生きているのだろうなぁと。描写も見事に映像を観ることができました。重箱ですがあえて言うならオチに持って行くまで少し飽きそうになりましたが、これは個人の好みなのでいいのかな?

『サイレント』
>海猫さん
僕はこの彼女は主人公自身だったのかなぁと思ったのですが、どうなんでしょう。時折、彼女の存在が揺らぐイメージがとても良かったです。
彼女を特定させるヒント(?)みたいなのがあるといいかなっと。
読後感は良かったです。(良かったというか、その世界に入れたって感じでしょうか)

以前の作品は時間をみて感想書きたいとおもいます。
でわ!

32海猫:2004/05/12(水) 05:53
 まずは感想へのお返しです。ちょっと今力尽きていて、皆さんへの作品を冷静に分析出来ない状況なので、後日日を改めて書かせて頂きます。申し訳無いです。

>柿美さん、感想有難う御座いました。
>霞がわずかに揺れるなどして「聞き上手」だとわかる仕草があるかといいかな、と思いました。
 この指摘をされる方、多かったです。確かに後で読み返すと、「彼女」反応薄すぎますねえ。色々思うところあっての事ですが、読者の目を意識していなかった結果、でしょう。ううむ、反省です。

>うりさん、感想有難う御座いました。
 初めまして……ですが、実は一度「三語即興文」の方でお見掛けした事があるので(『2/27〜』だった筈)、僕としては初対面という気がしないのですが。
>この感覚を導くには、僕と彼女の交流が薄い気がします。
 ……ですね。後から「彼女」を色々動かしてやれば良かったかなと後悔してます。

>ガストロンジャーさん、感想有難う御座いました。
「彼女」の正体、というよりは、元ネタとなったのは、ポール・オースターの『幽霊たち』です。存在しているけれど認められない存在。その象徴としての『幽霊たち』であり「彼女」なんですが、ふと人から離れ、独りになった主人公が「彼女」の存在に気付く、その理由――……を作品中で表現し切れなかったのは、僕の力不足の証明であります。次回、頑張ります。

 以上です。

33セタンタ:2004/05/12(水) 15:31
 こんにちは。感想を書きます。

>海猫さん  『サイレント』
 自分の考えた書き出しで他の方が物語を紡いでいくのって、面白いですね。静かなお話を書いて頂いて、ありがとうございました。
 実を言うと、タイトルを出した後で間違いに気がつき、訂正しようと思ったのですが、既に投稿された後だったのでそのままにしてしましました。『サイレンス』または『サイレント○○○』に変えようと思ったのです。
 保健室の中の薬と消毒薬の匂い、糊のピンと張ったシーツ、目に痛いくらいの白さ。そんな懐かしい光景が浮かびました。‘シャッ’という音で世界が切り替わるんですよね。このお話の中では、主人公はずっと喋っているのだけれど、静寂感は漂っていたと思います。彼女の雰囲気がそうさせているのでしょうか。
 言葉を使って、匂いや味覚、静寂感を表現するのは、アクションや感情の動きを表現するより難しいですね。ですから、おづねさんの『テルルンと水餃子』のお話にしろ、海猫さんの『サイレント』にしろ、随分と勉強になりました。
(八頭身は全然OKでした♪)

>うりさん   『彼我の考察と高察』
 最初、読み進めた時に、昔(江戸時代以前)の感じがしていたのですが、「母親のウエストポーチ」で、「あれっ?」と思いました。読み返して、書き出しに「パブロフの犬」があったので、どうしても現代モノだ、と思い直しました。でも、やはり昔っぽい。
 前半の「私」と、後半の食堂の「私」が同一人物に思えなかったです。自分を指す言葉は「私」ではない方が良かったのでは、と思いました。
 蜥蜴と大蛙の兄弟のやり取りが可笑しかったですね。ただ、拳銃で撃たれて亡くなったのなら、遺体は女性の姿ではなく、元の姿なのでは?と思いました。

34セタンタ:2004/05/18(火) 00:19
 こんばんは。
 サンスティールさん、初めまして。『突風』へのご感想と、『金の舟 銀の波』を書いて頂いてありがとうございました。ええっと、ちょっと気になったので書き込みます。(これを読んで頂けるかどうかはわからないのですが)

>そういうどうしようもない「僕」が、彼女の死をきっかけに、人生を立て直したところに感動があるようにも思います。
>これでは彼女は「僕」の人生にたいするただの生贄ではないだろうか。

 彼女、リンの死によって「僕」はかなり落ち込み、無気力な生活を送っています。電車のプラットホームにいたリンは実体がなく、リンの魂(幻影、幽霊)です。で、「僕」は後追い自殺をしようとリンに告げるのですが、それはリンの望むところではない、だから、リンは最後に泣きながら言葉を告げて消えた、というのが、あらすじです。
 作中でリンの死の原因に関しては書きませんでしたが、事故による突然の死です。どんな原因で亡くなったとしても、大切な人の死は受け入れ難い。そこから立ち直るきっかけとなるのは、文学や音楽、絵、スポーツ、自然、友人や誰かの存在や言葉…、人によって様々だと思います。「僕」が立ち直るきっかけとなったのは、リンの魂の最後の姿、のつもりで書きました。
 現実的に考えれば、リンの髪の感触や肩に載せられた頭の重みなど感じる筈もないし、会話も成り立つ筈もない。でも、このお話の中で、想いは繋がる事も書きたかったんですね。プラットホームという現実世界の中で、僕とリンのやりとり。幻想的で、「あわい」の感じを出したかったので、あえて、リンを生きているような姿で書いたのですが、力不足でした。わかりづらかったのだなあ、と改めて思いました。
 リンは、決して、「僕」の生贄ではありません。

>「やればできるじゃん」と笑うリンは「僕」の勝手な幻影にすぎません。
 確かにその通りなのですが、泣き顔ではなく、そんな風な笑顔をリンが浮かべている、と思えれば、「僕」はもう少し頑張って生きていける、と思うのです。

35サンスティール:2004/05/18(火) 11:54
なんと。オバケだったんですか。わからなかった……。
えらくアッサリと死を描くんだなぁ、チラリとは思ったんですが。
死は突然で不可解だ、という死生観が出ているのかなと、
そこに好感も感じてたのかもしれない。
それから、彼女が生贄。これ言葉の選び方が悪かったですね。申し訳ない。
俺が言いたかったのは、彼女の存在のありかたが、
あまりにも「僕」にとって都合が良すぎると思えた、という事です。
彼女が目の前で自殺した、という読み方をした場合、死が軽すぎると思ったんですね。
しかし、亡霊となって出てくるという、非現実の世界が描かれているのですから、
こういうのもアリだと思います。だって亡霊が出ること自体が都合がよいのですから。
つまり、なにもかもの原因は、結局俺が読み方を間違っていたわけで、
ともかく「生贄」ってのは撤回しますです。ゴメンなさい。

では、もう一回キッチリ読み直してみます。
『僕は自分を律している最後の枷を毀してしまいそうだった。』
 ●「僕」の自殺願望の暗示ですね。
『「いつまでも」という言葉は、ないのと同じだという事に気付く方が早かった。
  そうさ、ただ、それだけの事だったんだ。』
 ●リンの命が失われたことの暗示。
『「出来る。リンと一緒なら、ずっとサボったって構わない」
  僕は一気に言った。ずっと言いたかった言葉だった。
  言ってしまえば何の事はない、簡単な言葉だった。』
 ●なるほど。”ずっとサボる”は死ぬって意味で言ってるんですね。暗示的・比喩的。
『僕の決意は変わらない。今、決めたことじゃないからだ。
 ずっとずっと、言葉の形にしていなかっただけで、僕の中に巣食っていた事だった。』
 ●もともと自殺願望があったということですね。それをはっきり決意した、と。
 ン……違和感ありませんか。死を言葉にしていましたっけ。
『白線の内側にいるのは』
 ●自殺一歩手前。危険を示す事実。読み飛ばしてましたね。
 近づいてくる電車の描写はありますが、そこから危険は感じなかった。
 死の予感が希薄なんじゃないのかなと思った。
『「そんな事、言ってほしくなかった」
 リンは大きな瞳を見開き、悔しそうな表情を浮かべる。』
 ●ここにも違和感があると思うんです。上手く書けないけれど、
 ”そんな事”が指す言葉が「ずっとサボる」だからではないだろうか。
 最初に読んだときには、たったその程度で死を選ぶところに、若い心の不安定さ、
 死の理不尽さを見ていたんですね。彼女は生きている人間だと思っていたから。
 勝手な思い込みだけど(笑)
『「そんなつもりで側にいたんじゃない」』
 ●「僕」の傍に亡霊が出たのは最近ではないという暗示。
『目を開けた時、リンの姿は消えていた。』
 ●死の暗示……かと思ったが、亡霊が消えたという事実。
『高校最後の冬休みに、たった一人で逝ってしまったリン。
僕はリンの死を受け止められいまま、受験に失敗した。
何の気力も目標もないまま予備校に通い始め、いつの頃からか、
リンが側にいてくれるようになった。』
 ●なるほど。ここ、正直読み飛ばしてました。リンが消えるという山場のあとだったので、
 俺の心はすでにオチを期待していて、説明が頭に入ってこなかったのかなぁ。
 ここが重要だったんですねえ。反省。
 でも同時に、読者ってそういうものじゃないかなとも思います。
 作者が思ってるほど、読みこんでくれないよね。
 俺、いつもこれで悩みますね。なんでここをしっかり読んでくれないかナァ、
 としょっちゅう思う(笑)だけど読んでくれない。読者はワガママだよねぇ。
 自己弁護で話がそれた。ここでも彼女が亡霊であるとは書かれていない。
 ここで、リンは亡霊だと上手くばらしてくれたら、なにかもうワンカット書いてくれたら、
 俺みたいなウッカリさんも判ったかも。

36サンスティール:2004/05/18(火) 11:56
前置き長すぎて省略されてるし(汗)
まいっか。ではでは、慎重に再検討・再評価します。
--------------------
1:彼女の強い実在感に対して、亡霊であるという暗示が弱すぎるのではないか。
  会話が「僕」のほうから始まっており、リンはそこに「在る」と印象づけられるし、
  直後につづく細かな描写も、強い実在感となる。
  この第一印象を打ち消すほどのオチが存在していないと思うのだがどうか。
  つまり、「なんと、彼女は幽霊だったのか……」という驚きに欠けると思う。
2:僕の自殺願望が「サボる」という言葉で覆い隠されていたり、暗示的なまま。
  さっと読んだときには、自殺願望があるようには読めなかったように思う。
  また、電車に飛び込む寸前の緊迫感が不足していると思う。
  これらが原因で、「僕」の死への接近がはっきり見えてこないのではないか。
---------------------
上のふたつを俺の感想としたいと思います。前の評価は忘れてください。
読み間違ってしまって申し訳なかったです。ごめんなさい。

ではまた。ご意見おまちしてます。

37うり:2004/05/18(火) 12:44
今頃のこのこと感想返し。感想を頂いた皆様、申し訳御座いません。

>ガストロンジャーさん
>なんで亀について行ったのか
ついて行ったと言うよりも、強引に連れて行かれたと言う雰囲気にしたかったのですが、
言葉が足りなかった様です(涙)
キャバ嬢バージョンですかあ……実は、キャバ嬢ネタであたためているモノがありまして。
その内、鍛練場に投稿するかも知れません。

>セタンタさん
化け物話なので、少しばかり昔話っぽい雰囲気を狙いました。
>前半の「私」と、後半の食堂の「私」が同一人物に思えなかったです。
これは指摘されて、読み直して、「ああ、確かに落差がある」と思いました。
自分では気付かない事って、多々ありますよね(冷汗)

>拳銃で撃たれて亡くなったのなら、遺体は女性の姿ではなく、元の姿なのでは?
ここは、敢えて、そう言う疑問を持つだろうな、と思いながら書きました。
読み手にその理由を想像して楽しんでもらおうと思ったのですが、どうやら、
書き損じのイメージを与えてしまったようで。力不足です(ぐすん)

38セタンタ:2004/05/18(火) 14:36
こんにちは。ぽかぽかと、いい陽気です。皆さんの所は如何ですか?

≫サンスティールさん
 早速、ご丁寧に読んで頂いてありがとうございました。無駄な時間をとらせてしまい、ゴメンナサイ。
 ご指摘の件、もっともだと思いました。私の欠点だと思うのですが、自分の中のイメージの描写を先行させるあまり、自分の世界に浸ってしまうか、説明過多になってしまうか、そのどちらかになる事が多いようです。一人で書いていた時は気付かなかったのですが、こちらにお邪魔するようになって、様々な年齢、様々なお好みの方達の感想を頂いているうちに、やっとわかったという次第で。
 ありがとうございました。

≫うりさん
 ああっと、ゴメンナサイ。どうしても、ああいう感じのお話は苦手なので、理由を想像して楽しむ、までには至りませんでした。(^^ゞ

39サンスティール:2004/05/19(水) 18:18
>>セタンタさん
無駄な時間なんてとんでもないです(笑)とても有意義でした。
他の方が書かれたものを読んで、考え込むのは、とても勉強になります。

俺の2回目の感想ですが、
あんな無駄に長いのを読んでいただけたみたいで。感謝します。
あれは、今度は完全に理屈だけのものになってしまってますね。
雰囲気とか、完全に無視してますし。なんて中途半端な感想か(笑)
だから、あまりお気になさらずに。
欠点と個性って、案外近いところにあると思うのです。
こんなの、余計なお世話だとは思うのですがね(笑)

なんとなく書いてたら、支離滅裂な文章になってしまった。
ではまた。

40ガストロンジャー:2004/05/21(金) 20:32
こんにちはガストロです。
ちょっと時間が出来たので感想を…。

>>セタンタさん
 えーと。前半読んだ時点で描写(リンの描写以外)が静止画っていうかドライなような気がしたのですが、後半読んでなるほどと思いました。話自体はありがちかもしれませんが、構造はいいですね。
 いい意味で青臭いっていうか(^^;。
タイトルもマッチしていると思いますよ。最後の一言がクサイけど僕的にはツボだなぁと。電車とリンが『突風』ですね。
 これ意地悪な読み方すると、『リンは天国で違う男作っている』と感じたのですが……男の方が引きずるからなぁ(^^;

感想ありがとうございます。
瞳の「へ?」というよりも後半の会話自体今読むときついですね。確かに『自暴自棄』ってのも他に例えがなかったのかなぁと。話の前後空気が止まってますねぇ。
 キャラクタ自体はすぐにできあがりました‘バーカと言いながら表情を変えない’人はこんなタイプかな? と。コラボに関してはピンと来たら書いて、こなかったら書かないとゆースタンスです僕は(^^;

>>サンスティールさん
はじめまして。えーと。気になったのはキャラクタが作られていないような気がしました。会話の部分も『僕、君』より『俺、ミナ』じゃないのかなぁと。二人の会話の語尾をみると不自然な気がします。あとミナの髪の毛の長さとか抱きしめたときの香りとか書くといいかな。
 紙テープ持ってこなかったことを後悔した部分は凄く共感出来るのですけど、その他の部分でキャラクタの目にはどんな映像が流れているのかな? と。ラストシーンはきれいです。お題もうまくこなしてると思うので、人物描写をもう少し入れるといいと思います。金色の船の解釈は「なるほど」と感心しました。

>>うりさん
キャバ嬢ネタ期待してます。


でわ!

41サンスティール:2004/05/23(日) 14:52
>ガストロンジャーさん
はじめまして。批評ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
キャラの外見がホント全然ないですね。ものの見事にすっぽ抜けでした。恥ずかし。
台詞もわざとらしかったかなぁと思います。髪の長さ、髪の香りは、
一応ミナ視点で書いたつもりだったので、書くのならセイトのコロンとかになるのかな。
ディーゼルの香りと対比させるといいかもしれないですね。参考になりました。

それから、感想返し書いてみました。よかったら読んでください。
「お日様に微笑んだ」
一気に読めました。わかりにくいところはなかったと思います。
大きな流れが2本あると思った。一本は瞳さんとの交流、もう一本が仕事探し。
仕事探しのほう、ロマンチックで良いなと思いました。
強度とかにこだわる「俺」と、この再就職先って、きっといい関係になると思います。
「俺」の仕事に対する姿勢が、正当に評価される予感がある。
社長さんもいい人みたいだし。そうそう、このキャラがいちばん好き。
小さな工場ってのも、この世界のリアリティを損なわないと思うし。
やっぱ仕事にはやりがいが必要だよね、と納得できる。
「俺」の行く先が幸せになりそうだなぁと、読んでてこっちも幸せになれた。
瞳さんの流れは、少し都合いいかなぁ、と思った。
女って生き物は、もっと計算高いと思うので、どうしてもこの言動の背後を考えてしまう。
するとなんだかこう、妙にドロドロした思念を感じるのですね。
俺がひねくれてるだけなのかもしれないが(笑)
しかしこの二人、結婚はできそうにないなと思ったですね。
そういう穿った見方をしなければ、読後感もサワヤカでいいと思いました。
タイトルも直球で決まってます。お話のラストで、登場人物の視線を上に上げたのも、
未来を感じさせてて好き。

もし読み間違いとかあったら、ご指摘ください。
意見もお待ちしてます。ではまた。

42管理人★:2004/05/24(月) 20:59
――こちらのスレッドは終了いたしました。
 次のスレッドはhttp://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/movie/4262/1085399793/です。――


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