- 1 名前: 管理人 投稿日: 2004/06/18(金) 20:00
- 本日も、「ひょっとして緑内障では?」と言って、来院された方がいらっしゃいました。
検査をしたところ、かなりグレーな印象でしたので、改めて「視野検査」の予約をしました。 この方の場合は、視野に異常が認められたなら、治療が必要になります。
ところで、緑内障の治療って何をするのでしょう? そもそも緑内障ってどんな病気なのでしょう? ちょっと説明をしてみたいと思います。
眼球って丸いですね。 丸い眼球を維持する為に、ちょうどボールを丸くさせているように「眼圧」という力が作用して維持しています。 普通、その力はHgmmで表示しますが、10〜20Hgmmが正常範囲と言われています。 ところが、何らかの原因で、この眼圧が上昇すると、視神経を圧迫することにより、視神経自体にダメージを与えてしまう場合があります。 これが緑内障です。
すると、痛んだ視神経の影響で、本来見えるはずの視野に、欠損部分が出来てしまったりします。 一度失ってしまった視野は、回復できませんので、それ以上拡げない事が求められます。 その為にまずするのは、眼圧を下げることで、視神経への圧迫を減らすことです。 ただし、やみくもに下げることは危険で、下げすぎると空気の抜けたボールのようにベコベコになりますから、きちんと管理する必要があります。 定期的に視野検査で経過を観察しながら治療を続けることになります。
最近は、正常範囲の眼圧でありながら、緑内障と同じ経過をたどる「正常眼圧緑内障」があり、この場合も、治療の基本は眼圧降下です。 眼球維持のギリギリまで眼圧を下げる事で、経過を見ます。 眼圧だけで緑内障の診断はせず、視神経の様子(白くなっていないか、陥凹していないか)や、視野など総合的に判断しますので、 気になる場合は、慌てず信頼できる医師に診てもらいましょう。
- 2 名前: かい 投稿日: 2004/06/21(月) 16:27
- 初めて、視野検査したとき、正面の一転を見つめながらスイッチを押すので微妙に目が動いたり、見えた気がしてスイッチを押したりしました。
結果の説明を聞いたとき、プリントアウトを見せられ、左右の視野に黒く、見えなかった領域がありました。 そこが視神経の出入り口にあたり、XXの盲点と教えてくれました(人の名前だったと記憶していますが)。 まさに盲点で、見えなくて当然とのこと。この部分は両目で補って見ているとのこと。この説明を聞いて安心したのは言うまでもありません。 緑内障の症状が現れると、この黒い見えない領域が盲点以外のところで現れるようになり、定期的な検診をして早期発見をし、 進行しないよう必要な処置をするとのことです。 私の場合は、幸いにも?「飛蚊症」が発端となり、視野検査を毎年受けるようになりました。 多分、何もなければ、こんな検査は、存在自体知らず、やっていなかったでしょう。 ちなみに、父親が白内障で水晶体を交換?しています。このへんは、遺伝もあるのでしょうかね。
通院先は我が主治医さんもご存知と思いますが、昭和医大の眼科です。ここは、眼科では有名らしいです。
最後に、目が疲れたとき、目を閉じて眼球を押さえたりしますが、これは、一時的に眼圧をあげることになって、目には良くないのでしょうか?
- 3 名前: かいしゃいん☆ 投稿日: 2004/06/21(月) 16:28
- ↑名前が緑内障に・・・
- 4 名前: 管理人 投稿日: 2004/06/22(火) 00:14
- はい、盲点は通称「マ盲点」、「マリオット盲点」と言われます。
http://www.nidek.co.jp/moten.html ↑ 参照してみてください(^-^)
>ちなみに、父親が白内障で水晶体を交換?しています。このへんは、遺伝もあるのでしょうかね。 白内障と緑内障は、実は全くその成り立ちが違いますので、その判断は難しいところです(-_-;)。 ただ、「遺伝」要素としてならば、緑内障の方がリスクとしては大いにあるといえます。 親族に緑内障の方がいらっしゃる場合は、要注意です。
>目が疲れたとき、目を閉じて眼球を押さえたりしますが、これは、一時的に眼圧をあげることになって、目には良くないのでしょうか? ぎゅ〜〜っと強く押さえるのは感心しませんし、こするのも控えていただきたいです(^_^;) 参考までに、眼精疲労で火照った感じがする場合は「冷たいおしぼり」などを乗せると、楽になることもありますし、 目の奥からこめかみや首筋まで凝るような感じがする場合には、「熱いおしぼり」などを乗せると楽になったりしますよ(^-^)。
- 5 名前: 管理人 投稿日: 2004/06/22(火) 00:25
- あ、そうそう。
このスレッドのトップで話題となった患者さん、本日「視野検査」をしまして、ノーマルでした(*^_^*)。 眼圧が15Hgmmと正常範囲でしたから、緑内障となったらなかなか厳しいな、と思っていたので、ホッとしました。
また、本日は別の方が他眼科にて緑内障と言われ治療を始めたが、どうにも腑に落ちないと来院され検査をしてみました。 空気をプシュッと当てるスクリーニングの眼圧検査では、確かに(R)22Hgmm、(L)19Hgmmと高めに出ましたが、 改めて直接圧平測定したところ、両眼とも13Hgmmで問題なしでした。 最近はこういう「もどき」診断で、「緑内障にされてしまう」場合がありますので、ご用心を(^_^;)。
- 6 名前: かいしゃいん☆ 投稿日: 2004/08/02(月) 22:08
- 本日、目の定期点検に行って参りました。本来であれば静的視野検査もやる予定であったのですが、予約が取れなかったとのことで次回となりました。
その代わり、眼底検査と眼圧を測りました。眼圧は15とのこと。1ヶ月前に健康診断で行ったときは12でした(エアーガンでの測定)。 今回は目に押し当てての検査。 今回も緑内障になりそうな状況にあるとの判定。これからは半年に1回検査をして、投薬のタイミングを見ましょうとのこと。ちょっとドキドキです。 もう10年くらい現状維持で行かないかと淡い期待を持ちつつ、早期発見で進行を遅らせることに神経を集中したいと思い、今日を1日過ごしました。
緑内障は、どうも体質というか遺伝的な要素が大きいらしいですね。目を酷使したからとかは関係ないとか。 飛蚊症もちょっと気になりだしたので、次回9月の検査項目になりました。
そろそろ身体の色々なパーツにガタが来始めています。もう余り先は長いことなさそうです。 今のうちにみんなから香典もらって飲み食いしておいた方が良いかも(爆)。
目を大切にしましょう!
- 7 名前: 管理人 投稿日: 2004/08/04(水) 00:13
- かいしゃいん☆さん、お疲れさまでした。
>緑内障は、どうも体質というか遺伝的な要素が大きいらしいですね。 そうですね、それはあると思います。 また、どちらかというと「近視」の方よりも「遠視」の方に、なりやすい傾向があるようです。 これは「構造的」なものだろうと考えられていますが…。
あ、それと、性格的に神経の細やかな方に多い傾向もありますので(!)、大雑把に生きましょう!(^o^)!
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