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虐待・虐殺小説スレッド
1 名前: 管理団 投稿日: 2003/03/20(木) 23:07 [ hQxFT1ag ]
AAではない活字の並ぶ虐待・虐殺系の新しいスタイル。
____________________________

「チィチィ」
好奇心というのは無邪気なものだ。モララーが敵だということに全く気づいていない。
「チィ?」
ベビしぃの身体の上に足を乗せジワジワと体重をかけていく。
「ヤメテー!私のベビチャンヲ頃サナイデー!」
向こうで母親が叫んでいるが、モララーは足の力を緩める事はない。
「ミ゙ューーー!」
潰されていくベビしぃの目は血走り、瞳の焦点を失っている。
口からは涎を垂れ流し続けている。
ブチュ
鈍い音ともに生まれたばかりの小さな生命はこの世を去った。
目が飛び出し、舌が垂れ下がった無様な姿で…。
「ベビチャーン!!」
母親がいくら叫んでもその声は届かない。
____________________________

こんな感じで。
感想スレを作成しましたので感想・議論は「小説スレ 感想・議論スレ」へ

前身スレ
虐殺小説総合スレ
http://jbbs.shitaraba.com/computer/bbs/read.cgi?BBS=1523&KEY=1043305597

2 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/03/21(金) 21:30 [ CT0CIC52 ]
1/4
春、三月。うららかな春の日差しの中、桜の薄桃色の花弁が舞っている。
桜並木の道を歩いているのは、一人の若いしぃ。
彼女は、この春から高校に入学するのだ。これから訪れる高校生活に、胸を膨らませている。
小さく歌を口ずさみながら、軽やかな足取りで歩いていく。
そんな彼女を見つめる者がいた。モララーだった。
木の陰に隠れ、いきなりしぃに襲いかかった。
力任せに耳をちぎろうとする。しぃの耳は心地よい手応えと共に、ミリミリとちぎれた。
次は腕だ。左腕を掴むと、簡単に腕がちぎれる。
皮膚はティッシュのように裂かれ、肉は発泡スチロールのように割れ、骨は鉛筆のように折れた。
「ほら、アフォしぃさんよぉ、無様に泣き叫んでくれよ」
シィィィッと叫ぶのか。オミミガァッとかオテテーッとか泣くのか。
モララーは、楽しみにしぃのリアクションを待っていた。
が、しぃの行動は、モララーの想像からかけ離れた物だった。
しぃは、モララーの手から、もがれた自分の左腕をひったくった。
そして、何のためらいもなく、もがれた左腕をモララーの顔面に右手で投げつけた。
まだ生暖かい血の通う腕が顔面に直撃し、モララーは肝を冷やした。
不気味なしぃを置いて、さっさと逃げることにした。
桜吹雪の中、耳のちぎれたしぃは、投げつけた左手を拾い上げた。
「マッタク、春ニ ナルト 変ナ 香具師ガ 出テクルカラ 嫌ンナッチャウ」
常備している瞬間接着剤で、耳と左手をくっつける。
慣れた手つきだった。

彼女の名前は、脆杉 しぃ子。

3 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/03/21(金) 21:31 [ CT0CIC52 ]
2/4
ここにも、春から高校生になるAAが一人。
小さな自室で、太めの足をマッサージしている。
太め、といっても、まぁ許容範囲内だ。だが、本人はかなり気にしている様子。
モナー体型なのが、彼女のコンプレックスらしい。
マッサージが終わると、今度は腹筋に取りかかる。
しかも、V字腹筋である。彼女の筋肉はフルフルと震えている。
運動が終わったら風呂に入る。
半身浴で、じっくり時間をかけて入る。長風呂は好きではないが、美容のために無理して入る。
風呂から出たら、カロリーオフの飲み物で水分補給。そして柔軟体操。
このように、高校生活に向けて、張り切っている彼女。趣味はダイエット。
「高校の身体測定までに、2キロ痩せなきゃヤヴァイよぉ」
あまり美味しくはない野菜ジュースを飲み干して、つぶやいた。
高校入学まであと少し。入学したら、すぐ身体測定だ。
無意味とわかっていながらも、彼女はダイエットに勤しんでいる。

彼女の名前は、御前 ガナ恵。

4 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/03/21(金) 21:31 [ CT0CIC52 ]
3/4
鼻歌が聞こえる。上機嫌なAAが一人。
あややの歌を鼻歌で歌いながら、剃刀を手にしている。
ジョリジョリジョリ。スネ毛を剃っているようだ。
剃られたスネ毛をよく見てみよう。うっ、なんて黒々としているのだ。しかも一本一本が太い。
スネ毛が生えている割に、その脚はスラリと美しい。みごとな脚線美だ。脚フェチでなくても溜め息が出るくらいである。
足首は、キュっとしまっている。
ふくらはぎは、キレイな曲線を描いている。
太股は、必要な肉だけがついており、貧相でも肥満でもなく、丁度イイくらいだ。
脚だけでなく、全体的に整っている体。スマートだが、引き締まった筋肉がキチンとついている。
でも、やはり腕やスネなんかには剛毛が生えているのが見苦しい。
剃ってしまえば問題ないのだが、すぐに生えてきてしまうのだ。
ふと、あややの歌の鼻歌が途切れる。かわりに、独り言が聞こえてきた。
「ふふふ。この情報は間違いない。あの高校に、あの人はいらっしゃる!!
 ハァ、ハァ……。ハァハァ、/ヽァ/ヽァ、丿\ア丿\ア……」
感情が高ぶり、手元が狂ったのか、剃刀で怪我をしてしまった。
美しい脚に、一本の赤い線が引かれた。あわてて止血しているが、その顔は上の空、あの人のことに思いをはせているらしい。

彼女(?)の名前は、キモ井 八重(やえ)。

5 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/03/21(金) 21:32 [ CT0CIC52 ]
4/4
この、三人の少女(一名?)達が繰り広げる、青春の物語。
時には、ラズベリーのように甘酸っぱく、時には、牛レバーのように血なまぐさい。
脆しぃ、ガナー、八頭身の奇妙な友情。
やがて訪れる、胸が切なくなるような恋愛。
そして、日常茶飯事の虐殺、虐待。
少女達は、明日に向かって歩き続ける。

 三人娘 プロローグ 完

四月に第一話をうpしますね。
ギャグを目指す予定です。

6 名前: 1/7 投稿日: 2003/03/21(金) 21:35 [ ORGZiyvU ]
とりあえず、向こう(前の板)に貼ったものをここにはらさせてもらいます。

≪価値≫

ゴキョ!

まわしていたトンファーが、ちびギコのこめかみに当たり、
鈍い音を出して頭を砕いた。
目がくるりと回り、耳や鼻からは血を流している。
「ミケタン!」
頭を砕かれた、特徴のある3色の毛色を持つちびギコはそのまま力なく倒れた。
乾いた土の上を血が広がっていく。
割られたこめかみからは心臓の鼓動にあわせて血が吹き出していた。
「ヒドイデチ!
 ボクタチガナニカシマチタカ?」
白く、短い毛のちびギコが叫んでいる。
「くっ・・・」
吹き出しそうになるのをこらえる。
「真性の馬鹿だな。
 自分たちがしたことをさも当然かのように知らないと言い切るなんて。
 では一つ聞こう。
 君は、いつ、何所で、どのようにして、私たちに危害を加えなかったかな?」
ひゅんひゅんと、彼はトンファーをくるくる回しながら冷静に言い放った。
「ダカラ シラナイデチ。
 チビタンタチガナニカシタトイウ ショウコハアルノデチカ?」
ひゅん・・ドミョグ。
軽くまわしていたトンファーをチビギコの腹に当てた。
独特の低い音を出してチビギコは腹を押さえながら2〜3度吐いた。
苦しみでもだえているチビギコに向け冷静に、冷たく言った。
「いいか?
 質問しているのはこっちだ。
 だから、それに答えるだけに集中すればいいんだ。」

7 名前: 2/7 投稿日: 2003/03/21(金) 21:36 [ ORGZiyvU ]
目の前のチビギコの目は反抗心を多少ながら含んでいた。
だが、殆どは恐怖でしかなかった。
「シラナイデチ。
 チビタンハ ココデマターリト クラシテイタダケデチ。」
彼は心、こめかみに血管が浮き出た気がした。
沸々と湧き起こる怒りを抑えて彼は答えた。
「ほう、ゴミを散らかし、
 糞尿をそのままにし、
 恵んでいる人がいるのにずうずうしくでしゃばり、
 自分のためなら平気で他の香具師を裏切るようなことをすることの何所がマターリだ。」
チビギコは泣き叫びながら、
「チビタンハシラナイデチィィィィ。」
と完全に白を切っていた。
矢張り、これが「非虐待者」たるゆえんなのだろう。
彼はチビギコを冷たい目で見下していた。

8 名前: 3/7 投稿日: 2003/03/21(金) 21:37 [ ORGZiyvU ]
ひゅんひゅんひゅんひゅん。
まわしているトンファーから出る音が、
風を切る音から、
低い唸り声へと変わった
「ヒィィィィィ。
 コレマデノコトハアヤマルカラ ユルシテデチィィィィ。」
トンファーから放つ低い唸り声におびえたのか、
あっさりと非を認めた。
だがそれだけでは右手のトンファーは止まらない。
だが、彼の頭の中に本来の目的が過ぎった。
唸り声を上げていたトンファーも幾分は静かになる。
泣き、叫び、じたばた暴れるチビギコに、
胸ポケットから取り出したあるバッチを見せた。

9 名前: 4/7 投稿日: 2003/03/21(金) 21:38 [ ORGZiyvU ]
バッチには
「チビギコ保護連盟」
と書かれていた。
すると泣いていたチビギコは突然烈火のごとく怒り出した。
「ジャアナンデ ミケタンヲ コロシタノデチカァァァ。」
「何でって、ただ「あれ」には価値がなかっただけだ。」
「価値・・・デチカ。」
怒り狂っていたチビギコが静かになる。
なかなか冷静なようだ。
又、あの、風を切り裂く音が超え始めた。
ひゅん、ひゅん、ひゅん、ひゅん、
「ああ、ただのチビギコを保護しても無駄に費用がかさむだけで、
 社会貢献にも何にもならないからね。
 だからこそ、私たちはチビギコの中から価値のあるチビギコのみを選別し、
 保護するのさ。
 そして今までの行動は、君が価値のあるものか確かめるためだったんだ。」
安心させるためだろう。
彼は笑顔になって言い聞かせた。
チビギコは右手のトンファーを気にしながらも彼の話を聞き入っていた。

10 名前: 5/7 投稿日: 2003/03/21(金) 21:39 [ ORGZiyvU ]
「そうだ、君はあれの事をどう思うかな?」
彼は笑顔のまま問いかけた。
チビギコは暫く考えた後
「アレハバカデチ。
 カチノナイゴミノヨウナチビギコデチ。
 ボクノヨウナ コウキナチビギコトハ オオチガイデチ。」
チビギコはけらけら笑いながら、
まだ息があるのか呻くミケを蹴り飛ばした。
彼はチビギコと一緒に笑った。
「デ、チビタンカチガアルンデチヨネ?
 ダカラ コロサレナイデイルンデチヨネ?」
明るい表情で問いかけてきた。
その明るい表情に答えるかのように、
チビギコの頭に手をそっと添えながら、
彼も満面の笑みで微笑んだ。

11 名前: 6/7 投稿日: 2003/03/21(金) 21:40 [ ORGZiyvU ]

 べ ギ ャ

縦回転していたトンファーがチビギコの顎を砕いたのはそのすぐ後だった
引きちぎられた頚動脈から大量の血が噴水のごとく飛び散った。
相当な威力だったらしく目が飛び出ている。
そして、本来は目が入っているはずの穴から下あごの歯が突き出ていたところからも、
衝撃の凄まじさが伺える
添えた手は、チビギコが吹き飛ぶのを防ぐものだった。
その手が包んでいた頭は二つに割れ、
濃い色をした脳が、割れた骨の隙間からのぞいていた。
本来のど元に当たる部分は、
衝撃によって裂け、後頭部の脳が見えるようになり。
耳や、その、裂けた部分等からは、血や脳等が混じった液体があふれ出ていた。
チビギコの顔はモーターサイクルのようだった。
いや、それを超えていたかもしれない。

「不合格」

トンファーを叩きつけたと同時に言った彼の言葉は、
チビギコには届かなかった。

12 名前: 7/7 投稿日: 2003/03/21(金) 21:44 [ ORGZiyvU ]
尚、彼はこのやりかたを後悔した。
手が思いっきりじ〜んとしびれたからだ。
利き手ではなかったから良かったが、
彼は、その後3日間コップすら握れなかった。
因みに、連盟が制定する、
価値のあるチビギコは、
連盟が発足してから半年たっているものの、
一匹も居なかった。
そのため、多数のチビギコが連盟の手によって虐殺された。
まあ、目の前で仲間が殺されても、
自分が生き残れると知ったとたん、
あのチビギコのように、仲間を足蹴にするようなやつばかりだから。


以上!長文、駄作スマソ

スレ汚しすみませんでした。

13 名前: 黒みかん 投稿日: 2003/03/22(土) 14:07 [ I99gXfDM ]
私はしぃ。恋人のギコとはまぁまぁ仲良くやってる
チョット身体は貧弱だけど…まぁ、料理を作ったりとかで補ってる
そんな私も、そろそろ平凡な夢を持ち始めました
…結婚…私も彼も、もう子供ではないけれど、彼はまだ迷っているみたい
とある日の朝、私は彼に1匹の薄汚いチビを渡された
「親戚の子を預かる事になったんだが、俺には仕事があって…」
私は、ガキはだいっ嫌いだ。しかし、ほかならぬ彼の親戚
しぶしぶ承諾してしまった

14 名前: 2/5 投稿日: 2003/03/22(土) 14:08 [ I99gXfDM ]
その日、私は今までの人生でもっともストレスがたまったと思う
我侭でデチデチ五月蝿いガキ。彼の仕事はまだ終わりそうに無いらしい
「シィオネェタン、チビタンニオニクチョウダイデチ!」
「ダイエット中だからお肉はさっきあげたのだけよ」
「ヒドイデチ!オネェタンハチビタンヲガシサセルツモリデチ!」
其処まで言われたら、しぶしぶ外に買出しに行かなきゃいけない。
で、適当に冷凍食買って帰ると
「ソンナヤスモノイラナイデチ!」
殺したいという気持ちを理性を最大限に使って押し込めていた…
11時ごろに彼がそいつを連れて帰った頃には、私はもうズタボロだった
殴ったら大怪我をしかねないから、私は一方的に我侭を聞かされていた

15 名前: 3/5 投稿日: 2003/03/22(土) 14:09 [ I99gXfDM ]
翌日、彼はまたあいつを連れてきた
正直、もう止めて欲しかったけど彼に嫌われたくなかった
昨日のように我侭に付き合ってやってると、チビは
「オネェタン、ギコニイタントハドウイウカンケイデチ?」
「どういうって、恋人よ?」
「ウッソダー、ダッテオニイチャン、キノウノヨルニフサフサノオネェタントコウビシテタデチ、ダカラフサフサノオネェタンガカノジョデチ」
信じられなかった、彼が私を裏切るなんて…
こいつの言うことが嘘だって言うのは考えなかった。嘘だとしても、それを理由にギコに八つ当たりしてストレス解消できるくらいに思っていた。…そう、そこまでだったなら
「オネェタンハ、フサフサノオネェタンニクラベテヒンジャクデチカラネ」
私の理性を跳ね除けて、殺したいという想いが暴走した

16 名前: 4/5 投稿日: 2003/03/22(土) 14:10 [ I99gXfDM ]
力任せにガキの耳を引きちぎった
「イタイデチ!チビタンノオミミィィ!!!!」
腹の皮を剥がし、肉を千切り、臓器を出して床に叩き付けた
「ギャァァァァア!!!!!」
断末魔の悲鳴を残し、ガキは逝った
それでも、私の怒りは収まらずに首と胴体を切断し、
全部黒いゴミ袋に纏めてギコの家の郵便受けに押し込んだ
返り血をべったりとつけたまま外に出ていたわたしは、虐待されたばかりのしぃと認識されていたみたいだった。…その方が、私にとって有利…
帰ってからはシャワーを浴びて、彼の携帯に電話を入れた…
「ギコ君…チビちゃんが居なくなっちゃった…」

17 名前: 5/5 投稿日: 2003/03/22(土) 14:10 [ I99gXfDM ]
私がそう電話を入れると、彼はすぐに私のところに来てくれた。
「もしかしたら、ギコ君の家に何か置いてきてたのかな…?」
ギコはそれを鵜呑みにして、私を連れて家に向かった…
あいつは郵便受けも見ず、さっさと家に入っていった。私はゴミ袋を取り出してから、中に入った。
「いねぇみてぇだぞ…」
「居る訳無いじゃない」
「…はぁ?」
あいつにゴミ袋を投げつけた、結び口が解け、ぐちゃっとした死体が出て来た
「ギャァァァ!!!」
あまりのショックに失禁したあいつの前で、私は自分の腹を裂き、内臓をあいつにブツケタ
痛かったけど満足。だって、私を苦しめた原因を作った奴を驚かせたんだもの
意識があるうちに、あいつの耳を千切り目を潰した。
あいつはほぼ放心していたからそのくらい楽だった
けど…そこまでしたらあいつが反撃した。
私の頭を掴み、フローリングの床に投げつけた
私は、そこで力尽きた。

オワリ

18 名前: 補語 投稿日: 2003/03/22(土) 16:10 [ zLIn6zOk ]
あるでぃがいた。モララーに虐待を受けて、命は助かったがしぃ時代の記憶は消え、
知能も著しく低下し簡単な会話しかできなくなった。
しかし、それほど不幸でもなかった。むしろ、怪我や病気や虐殺におびえるしぃ時代よりも幸福だったかもしれない。
それは、でぃは素直でいい性格だったので町の人が保護してくれて、また親切にしてもらっているからである。
他のしぃやチビギコなどには容赦なく虐殺するモララーも、このでぃにだけには優しくした。
優しくする理由は、単にかわいそうだからや、他の人がやっているのに自分がやっていないと罪悪感があるからや、
虐殺の後味の悪さを消すためなど人により様々だが、誰でもでぃに優しくすると自分までうれしくなった。

ある日のこと、一人のモララーがでぃを哀れに思ってリハビリセンターでしぃに戻してやろうと提案した。
すると、皆それに賛同した。せざるを得なかった。

でぃはリハビリセンターに送られ、ニラ湯による表皮の再生や脳手術による知能の復活などで
外見も中身もしぃに戻った。そう、しぃに。

退院間近のでぃ改めしぃをモララーとモナーが見舞いに来た。
「でぃちゃーん、気分はどうモナ?」
「ワタシハ デイジャナイヨ!アンナ キモイノト イッショニシナイデヨ!」
「ごめんごめん、しぃになったモナね。」ずいぶん印象が変わったとモナーは思った。
「ミマイニ キタンデショ!ハヤク、ミマイノシナヲ ダシナサイヨ!」
「今出すけど・・・はい、バナナだよ。」モララーはバスケットの中からバナナを出した。
「ナニヨコレ!マダカタイジャナイノ!オナカヲ コワシタラ ドウスルノ、アヤマリナサイヨ!」
「わるかったよ・・・。」モララーは、しぃの首をねじり上げたい衝動を抑えながら言った。

その後のことは、言うまでもない。恩を仇で返すしぃは皆の怒りの対象になり、
キレたモララーに虐殺されてしまった。今度はでぃにすらなれなかったという。
糸冬

19 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/03/22(土) 21:04 [ INPEOz2. ]
>>12の続き書かせていただきまつ。駄作でスマソ。

チビギコ保護連盟は今日も「保護」に務めている。
「チビタンガ ナニヲシタッテイウンデチカ?」
「シラ切ってんじゃねーよ。あー?」
ガクガク震えるちびギコの頭上に虐殺棍棒が振り下ろされた。
「デチィィィ!?」
ちびギコはそう叫んだきり息絶えた。
「不合格・・・と。次逝くぞ、モナー」
モララーは涼しげな顔で次の「保護対象」を探し始めた。
「ちょ、ちょっといくらなんでも早すぎモナ。もうちょっと聞いて見ないと・・・」
モナーがモララーをいさめる。
「お前なぁ、本音と建前の区別ってのが分からないのか?つまりだな、表向きは・・・分かるな?」
「ああ・・・」
モララーの表情を見たモナーはそれだけで全てを理解した。二の句がつげなかった。
保護連盟は「試験」の名目のもとに虐殺を楽しんでいるのだ。
「そう、これは合格者ゼロの試験なんだよ」

・・・これ以降、ちびギコ達の間でも「保護」が虐殺と同義語になったのは言うまでもない。
「保護サレルデチ! 逃ゲルデチー!」
「コワイデチ! ワチョーイ!」
今日も保護連盟から逃げようとするちびギコ達の断末魔の叫び声が街中に響き渡る。

20 名前: こんなゲームやってみたい。 投稿日: 2003/03/23(日) 00:16 [ nRSIm1Uo ]
モナーはいつものように講義の帰りに、逝きつけのゲーセンに入っていった。
「・・・新製品入荷?」
入り口の近くにあるビデオゲーム筐体のトップに「新製品入荷」というポップが貼ってある。
タイトル名を確認すると「魔汰亜離」と書いてある。おそらく「マターリ」と呼ぶのだろう。
「変なタイトルモナ・・・」
そう思ってインストカードを読むと、「このゲームには過激な暴力表現が含まれています。心臓の弱い方はプレイをお控え下さい」と書いてある。
「びぃオハザードも怖いと言われていたけど全然怖くなかったモナ」
インストをさらに読むと、どうやら一昔前によくあったベルトアクション系のゲームだ。
モナーは筐体の前に座り、50円硬貨を入れた。
「シィィィィ!」
筐体からしぃの断末魔の悲鳴が聞こえてきた。
「うわあああっ!」
びっくりしているモナーの所に、モララーがやってきた。モナーと同じ大学に通う友人でゲーセンでバイトをしているのだ。
「あ、ごめん、ビビった?何の予備知識もなきゃ絶対ビビるよな、これって」
「なんだ、モララーモナか。それにしても驚いたモナ」
「なんせ本物のしぃの断末魔をサンプリングしているからな。ちなみにクレジット投入音は数種類用意されているぜ」
「・・・キャラは誰を選べばいいモナ?」
画面にはキャラクター選択画面が出ており、左から順番にモララー、ギコ、モナー、モダーの4人が並んでいる。

21 名前: 2/6 投稿日: 2003/03/23(日) 00:16 [ nRSIm1Uo ]
「素直にモララーにしとけよ。最初にカーソルがあっているんだし」
「そうさせてもらうモナ」
「モダーはマニアック過ぎるから初心者には難しいぞ」
画面には選択画面が出ている。ちびギコルートかしぃルートを選択するようだ。
「簡単そうなちびギコルートを選ぶモナ」
「あーっ、ちびギコルートは敵が多すぎて・・・遅かったか」
ゲームが始まった。多数のちびギコ達が「ちびギコ党」の旗を掲げてドドドドドと街を走り去っていく。
モララー「なぜここがマターリ党の手に?」
ちび様「もう遅いデチ!みんなでマターリするデチ!」
ちび様・・・コイツがボスキャラのようだ。
ちび様が去っていくと、画面左から一度に5、6匹ものちびギコが出てきた。皆一様にデチデチ言っている。
「随分うるさいゲームモナ」
とりあえず横軸を併せて適当に殴っていく。
「デチィィ!?」「ヒギャアァァ!」「ビエーン!」
攻撃を当てるたびにちびギコの悲鳴が響き渡る。
「音量をもっと小さくして欲しいモナ」
「分かってないなぁ。この断末魔を聞けるからいいんだよ」
「ま、まだ動けるデチ・・・」
一度連続技でダウンさせたちびフサが起きあがってくる。
「フサは結構カタいからな」

22 名前: 3/6 投稿日: 2003/03/23(日) 00:17 [ nRSIm1Uo ]
敵を全滅させるとGOサインが出る。→の方向に従って進むと、いきなり画面端からしぃが出現し、槍を投げてきた。
「コノ虐殺厨!」
避けきれずに当たってしまう。投げたしぃはさっさと画面端に向かって逃げていってしまった。
「卑怯過ぎるモナ!」
「進上攻撃っていう奴だ。画面一番下にいれば当たらないよ」
モララーはベルトアクション系のゲームを多数1クレクリアしたという。彼のアドバイスには確かなものがあった。
「ダマレコゾウ!」
「うわっ、レコモナ!」
レコの突撃にプレイヤーがはじき飛ばされてしまう。
「レコは当たると痛いからね〜気をつけろよ」
「くっ、コイツらムカつくモナ!」
モナーはレバーをガチャガチャしながらボタンを連打した。すると・・・
「これが漏れの技だからな!」
画面内のモララーが謎のオーラを出しつつ敵に突っ込んでいく。

23 名前: 4/6 投稿日: 2003/03/23(日) 00:17 [ nRSIm1Uo ]
「ドコダ・・・コゾ・・・」
プレイヤーの必殺技を食らってダルマ状態になったレコがズルズルと画面内をはいずり回っている。
「倒したから次に行くモナ」
「おっと、全員完全にとどめを刺さないと倒したうちに入らないぜ」
「面倒なゲームモナ・・・」
「死にかけの状態を見るのもまたオツなもんだ・・あっと、おにーにだ!」
ワチョッ、ワチョッ!と叫びながらおにーにが逃げている。
「今だ、頃せ!・・・あーあ、逃げられちまったじゃねーか」
「おにーに倒していいことがあるモナ?」
「あいつを倒すと回復アイテムを落とすんだよ。攻撃してこないから安心して殴れるしさ。ここで回復取っておかないとボスまで持たないぞ」

24 名前: 5/6 投稿日: 2003/03/23(日) 00:18 [ nRSIm1Uo ]
「ちび様モナ」
画面にはちび様がどんと立っている。
「僕は他の奴とは違うデチよ!覚悟するデチ!」
画面からは2匹のしぃが援軍にかけつけてきた。
「応援なんて卑怯モナ!」
「おいおい・・・このテのゲームじゃ当たり前だぞ・・・正面に立つな!」
プレイヤーはちび様に投げ飛ばされていた。
「とりあえずザコから倒すモナ」
虐殺棍棒を持っているしぃを適当に殴りに行く。
「シィィィィィッ!オテテトアンヨー!」
しぃが持っていた虐殺棍棒が地面に落ちた。
「武器を使うモナ!」
虐殺棍棒を拾って泣いているしぃを殴る。一撃でしぃが吹っ飛び、そして死んだ。
「強いモナー♪」
「ハニャアアアアアン!ダッコスルカラタスケテ!」
もう一匹のしぃも虐殺棍棒3回であっけなく死んだ。
「あっ、2匹とも倒しちゃうと・・・まぁいいや」
「後半分くらいモナ」
ギィィィィ・・・と叫びながらちび様はまだプレイヤーに向かってくる。
「びぃが出てきたモナ!」
新たにびぃが増援として出てきた。

25 名前: 6/6 投稿日: 2003/03/23(日) 00:19 [ nRSIm1Uo ]
「武器がなかったらコイツからは逃げたほうがいい」
その外見に似合わずにびぃはやたらこっちを素早く、しかも正確に追ってくる。
「捕まるなよ・・・でも時間がない、急げ!」
画面内には「HURRY UP!」の表示とともにカウントダウンが始まっている。
「3、2、1・・・遅かったか」
時間切れになった瞬間、画面右からドドドドとクックルが走ってきて、プレイヤーにマウント攻撃をかましたかと思うと、
プレイヤーを抱えて画面右に走り去っていった。
こうなってしまうと体力に関係なくゲームオーバーだ。
画面が暗転して「コンティーニューしますか?」という文字が出てきた。追加コインを入れない限り、ゲームオーバーになることを意味する。
「ま、初見にしちゃ上出来じゃねぇの?」
「面白かったモナ。またやってみたいモナ」
「そっか。また店長に言っておくよ」
「それじゃあ、バイト頑張るモナ」
「うん、じゃあな」

その後、この「魔汰亜離」は大ヒットし、家庭用ゲーム機にまで移植され、そこでも100万本以上を売り上げることとなった。

26 名前: 1/14 投稿日: 2003/03/23(日) 06:35 [ 9eGsGnb2 ]
>>6の続きですが。

≪価値を求めて≫

暖かい春。
森と林と田園だけの田舎の風景。
のんびりと走るバス。
お年をめいた人ばかりのバスの中。
一人異様な雰囲気の男がいた。
黒いスーツをきっちりと着ている男。
スーツケース並みに大きな鞄。
そして、スーツの上からでも体格が良いのが誰でもわかった。
バスの窓からは、特に変わりもしない田園の風景を写していた
田園から林に風景が変わりだしたころ、彼は突然バスを降りた。
降りるまでずっと、彼は終止他の乗客の視線を集めていた。

バスが立ち去るときの排気ガスがまともに彼を襲った。
ごほっ、と口を手で覆いながら彼は辺りを見渡した。
木々は特に無く、小さな丘があるだけだった。
彼は目の前にある小さな丘を登った。
丘の上には何もいなかったが、
道の反対側、道路からは死角になっているところに、
たくさんのチビギコがいた。
チビギコはまだ彼に気づいてないようだ。
胸に「チビギコ保護連盟」と書かれたバッチをつけ、
彼は笑顔でチビギコに近づいた。
チビギコたちは、突然近づいてくる男に警戒はしたが、
胸のバッチを見たとたん、蝿の如く男に群がり始めた。

27 名前: 2/14 投稿日: 2003/03/23(日) 06:35 [ 9eGsGnb2 ]
「チビタンタチヲ イエニツレテッテ クレンデチヨネ?」
「ゴハンクレルンデチヨオネ。ダッタラ コウキュウヒンンノ「マツザカギュウ」ヲヨコスデチ。」
「チビタンタチハ タカイモノシカ クワナイデチヨ。」
ずうずうしい。
第一声が「松坂牛よこせ」かよ。
これが彼の第一印象だった。
胸のうちとは裏腹に、笑顔を崩しもせずチビギコたちに言った。
「はい、私は君たちを保護するために来ました。
 ですが、ただのチビギコをつれてきても、
 費用がかさむだけで、社会貢献にもなりません。
 ですので皆さんにテストを受けてもらいます。」
よく通る声でチビギコたちに言った。
だが、そのチビギコたちは話を聞きもせず、
自分勝手な注文を繰り返すだけだった。
ふう、とため息をつくと、
彼は持っていた鞄から異様に鎖部分が長い「鎖鎌」を取り出した。
そして、軽く目の前にいる「松阪牛」のチビギコの足に鎖分銅をぶつけた。
骨が砕けたであろうか。
小気味よい、「ボギュっ」という音がした。
「ヒギャァァァ!チビタンノアシガァァァ。」
「松阪牛」のチビギコが悲鳴を上げる
彼はぶつけた後、鎖分銅を後ろでまわし始めた。
ぶん、ぶん、ぶん、ぶん。
風を裂く音が聞こえる。
一方チビギコたちはこの状況が理解できずにいた。
当然であろう。
自分たちのみの保障をするための人が、
自分たちを傷つけたのだから。
辺りは「松阪牛」のチビギコの悲鳴が響くだけだった。

28 名前: 3/14 投稿日: 2003/03/23(日) 06:36 [ 9eGsGnb2 ]
かなりの時間を要し、
チビギコたちは彼が自分たちを殺そうとしているということがわかったようだ。
チビギコの殆どが逃げ出し、
残りの数匹は恐ろしいのか身動きすらできなかった。
だが、誰一人として、脚を砕かれたチビギコのことを気づかおうとはしなかった。
彼は少し逃げないチビギコたちを観察した後、
逃げるチビギコのほうに視線を向けた。
まだ足元では「松阪牛」のチビギコがギャアギャアわめいている。
2〜3歩後ろに下がり、
残ったチビギコに当たらないように、
後ろでまわしていた鎖分銅を横に移動させ、
やや外れいている方向に飛ばした。
逃げるチビギコの団体が12時の方向だとすうならば、
鎖分銅は、1時の方向に飛んでいる。
逃げるチビギコたちはこれを確認して、
「オオハズレデチ!」
「ソコジャ アタラナイデチヨ。」
「バーカ バーカ」
と、けらけら笑っていた。

29 名前: 4/14 投稿日: 2003/03/23(日) 06:37 [ 9eGsGnb2 ]
だが、突然分銅が横移動し一番前を走っていたチビギコの頭を
文字通り「吹き飛ばした」。
実際は男を支点に回転しただけである。
2〜3匹が頭を砕かれたころ、
突然分銅が急に曲がった。
どうやら鎖部分にチビギコの首が引っかかったようだ。
すると分銅は鎖に引っかかった分銅を中心に回転を始めた。
高速移動する分銅に砕かれ、
脳や目玉、骨や内臓を撒き散らして死ぬもの。
鎖がすれ違うときまで逃げることはできたが、
鎖がすれ違うときにはさまれ、
鎖によって頭と体が分離するものや、
腹がちぎれ、糞尿をあたりに撒き散らしながら吹き飛ぶものにわかれた。
僅か一回転で逃げ出したチビギコは回転の支点になったもの以外全滅した。
だが、その残ったチビギコはもっと悲惨だった。
鎖が首に巻きつき、なおかつどんどん絞められるのだから。
さて、窒息で死ぬか。絞まりすぎて首が吹き飛んで死ぬか。
それとも、分銅が失速し生き残るか。
鎖はどんどんしまっていく。
三週目に達したところでチビギコの首は見事に飛んだ。
急に支点を失った分銅は、そのまま失速し、地面にめり込んだ。
分銅の周りにはチビギコの手や足、腸、肺、いまだに脈打つ心臓、ゼリーのような脳。
これらが大量の血を一緒に周りの草木を赤に染めていた。

30 名前: 5/14 投稿日: 2003/03/23(日) 06:41 [ 9eGsGnb2 ]
彼は、鎖を巻き取りながら前にいる数匹のチビギコに視線を落とした。
「チビタンノアシガァァァァァァ。」
いまだに「松阪牛(略称)」がギャアギャアわめいている。
だが、同じ言葉を繰り返しているに過ぎない。
チビギコの叫びのローテーション。
1:「チビタンの脚がぁぁぁ」
2:「ぎゃぁぁぁ」
3:「いたいでちぃぃぃ」
4:1に戻る
それしかいえないのか。
本当は痛くないんじゃないのか。
彼はそう思ったが、これ以上わめかれるのもこの先の選別に支障をきたすので、
彼は、やれやれといった表情で鞄から画鋲のようなものを取り出した。
そして、その画鋲を「松阪牛」の砕けた脚に刺した。
そして、砕けた脚を、ぽんっと叩いた
「ヒギャァァァァァァ。」
「松阪牛」が先ほどとより一回り大きな悲鳴を上げた。
「モルヒネだよこれ以上わめかれるのも迷惑でね。」
彼は、鎖分銅を巻き取とると、
また、良く通る声で言った。
「はいはい皆さんよく聞いてください。
 今から保護するチビギコを選ぶためのテストをします。
 テストに合格したら、
 暖かいご飯と安全な寝床の保障をします。」
そう言いながら彼は残ったチビギコを見渡した。
彼の話を、残ったチビギコ、
「松阪牛」までもが聞いていた。
残っているのは5匹。
チビしぃ×2
チビギコ×2「松阪牛」含む
チビフサ×1

31 名前: 6/14 投稿日: 2003/03/23(日) 06:41 [ 9eGsGnb2 ]
「はい、では最初のテストです。」
彼はニコニコしながら鞄からパネルを取り出した。
「この人の名前は。
 苗字だけでも可。」
そういってチビギコたちにパネルを見せた。
パネルにはこの国の首相の「小泉純>>1サン」が映っていた。
「ワカッタデチ。」
最初に手を上げたは意外にも「松阪牛」だった。
「はい、君」
「トウダイニ オチタ ロウニンセイデチ。
 コノマエ テレビデ ミタデチ。」
・・・
あまりの酷さに彼は数秒考えることすらもできなかった。
確かに、この写真は最近撮ったものだから、
心なしか、疲れから来る悲壮感は漂っているようにも見えるが。
いくらなんでもそれは無いだろう。
それに、この年で浪人生はかなり無理があると思うのだが。
目の前では「松阪牛」がけらけら笑っている。
「他に自分の方が正しいと思う人はいませんか。」
彼は周りを見回す。
知っている香具師はいないらしい。

彼は胸ポケットから手帳を取りだし、
何か書き込み始めた。
「社会道徳×
 一般常識×」
ぶつぶつと呟く。
因みに社会道徳は、
傷ついた仲間を助けるか否か。
「松阪牛」の脚を砕いたときの反応で調べたのだ。
誰も助けなかったことからも明らかに、×である。

32 名前: 7/14 投稿日: 2003/03/23(日) 06:43 [ 9eGsGnb2 ]
「え〜、では2問目ではありますが、最後のテストです。」
彼が降りてきた丘を指差し、
「あの丘の頂上目指して競争してもらいます。
 ただし、なにをしてもかまいません。
 頂上につけばいいだけです。
 よーい、ドンと言ったらスタートです。」
そういうと彼は振り返って丘のほうに向く。
一呼吸置く。
「よーい・・・ドン。」
競争が始まった。
最初からダッシュを決めるチビギコとチビフサ。
それを追う2匹のチビしぃ。
だがその中に「松阪牛」は無かった。
振り返ると、足を押さえている「松阪牛」がいた。
近寄って、なぜ走らないのか聞いてみた。
「アシガ ウゴカナイデチ。」
「松阪牛」は恐々といった。
そりゃあそううだろう。
麻酔を打ったのだから。
「う〜ん、わかったじゃあ。」
笑顔を見せる。
その笑顔を見て助かると思ったのか、
「松阪牛」は、ぱっと笑った。
だが、その顔も驚きの表情に収縮した。
「不合格」
その言葉と同時に「松阪牛」の胸には鎌が深々と刺ささった。
彼は軽く柄を動かすと、
「松阪牛」の体の中から「グキュッ」という音がした。
心臓がつぶれたようだ。
手馴れたように鎌を抜くと、血が「ビュシュッ」と一吹きした。
それ以上は血が吹き出なかった。
「怪我を理由に使うのは良くないからね。」
そう言うと、彼は丘に向かった。
後ろでは「松阪牛」が口をパクパクとさせていた。

33 名前: 7/14 投稿日: 2003/03/23(日) 06:44 [ 9eGsGnb2 ]
競争では面白いことがおきていた。
一番前を走るのは案の定チビギコ。
その後ろをチビフサが追う。
もうすぐで頂上だというところで、
チビフサが当然失速した。
あきらめたのか。
そうではなかった。
まあ、誰でも思いつきはするだろうが、
石を拾って投げたのだ。
大した大きさではなかったが、
チビギコは不意をつかれた様で派手に転んだ。
そしてそこを悠々とフサが追い抜いていった。
そして、頂上でよくわからない踊りを踊っていた。
そのやや下で、チビギコが怒りからか、
チビフサを罵倒するようなことを叫ぶながらじたばた暴れている。
さらにその下では2匹のチビしぃが絶望からか、座り込んでいる。
彼は、2匹のチビしぃと、暴れているチビギコを無視して、
頂上で決めポーズをとっているチビフサに向かった。
相変わらずの笑顔だ。

34 名前: 7/14 投稿日: 2003/03/23(日) 06:44 [ 9eGsGnb2 ]
競争では面白いことがおきていた。
一番前を走るのは案の定チビギコ。
その後ろをチビフサが追う。
もうすぐで頂上だというところで、
チビフサが当然失速した。
あきらめたのか。
そうではなかった。
まあ、誰でも思いつきはするだろうが、
石を拾って投げたのだ。
大した大きさではなかったが、
チビギコは不意をつかれた様で派手に転んだ。
そしてそこを悠々とフサが追い抜いていった。
そして、頂上でよくわからない踊りを踊っていた。
そのやや下で、チビギコが怒りからか、
チビフサを罵倒するようなことを叫ぶながらじたばた暴れている。
さらにその下では2匹のチビしぃが絶望からか、座り込んでいる。
彼は、2匹のチビしぃと、暴れているチビギコを無視して、
頂上で決めポーズをとっているチビフサに向かった。
相変わらずの笑顔だ。

35 名前: 9/14 投稿日: 2003/03/23(日) 06:44 [ 9eGsGnb2 ]
「おめでとう。一番乗りだね。
 君、石を投げて相手を転ばしたよね。
 なかなかじゃないか、そんなこと思いつくなんて。
 ルールにもどのようなこともしてもいいってあったけど、
 私、こんなことがおきるとは考えていなかったな。」
笑いながら、他のチビギコには聞こえない程度の声で話しかける。
「ソウデチ、フサタンハカシコイデチ。テンサイデチ。」
けらけら笑いながらちびフサは無邪気な笑いを返してきた。
「そう、じゃあ「あれ」はどう思う?」
下で暴れるのをやめておびえた目でこちらを見ているチビギコの事を聞いてみた。
「アンナノバカデチヨ。
 フサタンミタイニ カシコクナイデチ。
 タダノバカデチヨ。」
けらけら笑いながらチビギコを中傷する。
彼はその話を聞いた後こういって聞かせた。
「うん、でもね、 一番になったからといって合格ではないんだよ。」
チビフサの顔が「松阪牛」と同じように驚きで収縮する。
「不合格」
言ったが早いか言わないが早いかの内に、
鎌でチビフサの首を刈った。
刃物で骨を切るのはかなりの労力を要する。
そのため首が飛ぶことは無かったが、
ぶしゅうぅぅぅ、と血が噴出し、彼はそれをもろにかぶった。
顔についた血を拭いながら、
「仲間を裏切るのは良くないよ。
 せめて、謝罪の言葉くらい言ったらどうだい。」
彼は、冷たく言い放った。
苦しいのか痛いのか、チビフサは傷口をかきむしり始めた。
ひゃはぁぁぁぁ、ひゃはぁぁぁぁ。
喉から空気が通る音がする。
掻き毟ったおかげで傷口は広がり血の勢いは増す。
銀色だったチビフサの毛は血で真っ赤に染まり始めていた。

36 名前: 10/14 投稿日: 2003/03/23(日) 06:45 [ 9eGsGnb2 ]
彼は今度は恐怖で顔を歪めているチビギコに向かった。
「おびえないで、
 卑怯なことをするのはよくないからね。
 それでだ、「あれ」のことどう思う。」
チビフサと同じ質問をした。
このチビギコはフサの答えは聞こえていない。
チビギコは即答した。
「ソウデチ、ヒキョウモノデチ。
 アンナ ヒキョウモノ シンデ セイカイデチ。
 ソノテンチビタンハ アシガハヤイデチ
 セイセイドウドウト タチムカッテイッタス バラシイチビギコデチ」
自画自賛を忘れないところがチビギコらしい。
「不合格」
彼はそう言うと鎖分銅をぶんっ、とまわし、
足元に居たチビギコの頭にぶつけた。
チビギコは半分砕け、片方の目が飛び出し、
その飛び出した目玉、折れた歯、血、そして、
割れたところからはみ出す脳を撒き散らしながら軽快にとんだ。
チビギコが飛ぶのとほぼ同時に分銅も飛ばし、
流れていく鎖に当てている右手の指を器用に動かして速度調節をし、
吹き飛んだチビギコの頭の上に鎖分銅を落とした。
チビギコの頭は既に原形をとどめておらず、
周りには脳みそや砕けた骨、目玉や歯などが散乱していた。
チビギコは2〜3度体をぴくぴくと痙攣した後、動かなくなった。

37 名前: 11/14 投稿日: 2003/03/23(日) 06:58 [ 9eGsGnb2 ]
ふと前を見ると2匹のチビしぃがいない。
鎖を巻き取りながら辺りを見渡す。
いた。
目の前を12時の方向だとすれば。
一匹は11時の方向。
もう一匹は2時の方向だった。
「話しは最後まで聞く。
 二人とも不合格。」
巻き取り終えると、かれは鎖鎌、鎖分銅両方を回し始めた。
ぶんぶんぶんぶんぶん。
風を切り裂く音が聞こえる。
そして、その音と回転が最高潮に達したとき、
彼は二つを二匹めがけて投げた。
指の調節もあるが、分銅と鎌は正確に目標に達した。
一方は先ほどのチビギコのように分銅が頭部に当たり、
目玉や脳を撒き散らしながら引き飛び。
もう一方は肩に深々と鎌が刺さった。
彼は鎖を巻き取りながら生き残ったチビしぃに向かっていった。
チビしぃも逃げようと這いつくばって暴れるが一cmも動かない。
なぜか、鎖は結構たるんでいる。
理由は鎖が重いからだ。
その重さ62,1kg。
内訳 分銅:30kg
    鎖:30kg(長いからね)
    鎌:2,1kg
ずる、ずる弛んでいた鎖の巻き取られ、
チビしぃが引きずられ始める。
手時かな草をつかんで抵抗もするが、
60kgを超える者を持ち歩く男の力の前では歯も立たず
30秒もしないうちにチビしぃは彼に捕まった。

38 名前: 12/13 投稿日: 2003/03/23(日) 06:59 [ 9eGsGnb2 ]
チビしいの肩から手馴れた手つきで鎌を抜き取る。
左手で背中を押さえて、
鎖骨と肩甲骨の間。
心臓を囲む骨の中でもっとも隙間が広い部分に刃をつきたてた。
「ジィィィィィイギヒィッ・・・。」
断末魔は短かった。
鎌を抜き取る。
「松阪牛」のときとは違い、
血はどっと溢れですだけだった。

ふう、と、彼は仕事を終えたため息を出した。
少しボーっとする。
すると、後ろで、ガサッ、という音がした。
振り返るとべビギコが居た。
すぐに、母親と思しきしぃが現れべびギコを抱いて逃げていった。
彼はボーっとそれを見ていたが、
何かを思い出し携帯電話を出し、どこかへでんわした。
「はい、こちら「しぃ保護保護連盟」ですが。」
しぃ保護連盟とは簡単に言えばチビギコ保護連盟のしぃ版といったところだ。
「チビ連のものだ。ベビ愛にも伝えてくれ。
 べびギコとしぃを見つけた。
 場所は○×△□だ。頼む」
男は手早くそう言うと電話を切った。
ベビ愛とは正式名称「ベビギコ愛護会」の略で、
チビギコ保護連盟の・・(略)
因みになぜ分かれているかというと。
わかりやすく言えば、
医療が小児科と産婦人科と新生児科に分かれているのと同じ理由だと考えてもらいたい。

39 名前: 13/13 投稿日: 2003/03/23(日) 07:00 [ 9eGsGnb2 ]
話を戻そう。
男は鎌で、先ほど駆除した不合格者のチビしぃの首を刈り始めた。
首を切り離すと、その首を持ってしぃが逃げたであろう方向に歩き出した。
すぐに見つかった。
しぃは四匹。
ベビは10匹だった。
みな、血をかぶった男におびえていた。
彼は笑顔になり、
良く通る声で言った。
「皆さん、今からしぃ連とベビ愛の者がこちらに来ます。
 それまで待っててください。
 もし、逃げようとするならば・・・」
手に持っていたチビしぃの頭をぽとりと落とす。
そして、その上に分銅を落とした。
ぐしゃりと頭がつぶれ、残っていた血が飛び散る。
血と一緒に飛んできたチビしぃの目玉が当たったしぃがいた。
そのしぃは「ジィィィィィィィィ!!」と言う、しぃ族特有の悲鳴を上げて、手で払いのけようとした。
だが、目玉は手が当たったとたん簡単に破れ、中の液体がかかり、
余計酷くなった。
だが、彼はそのようなことはいつものこと、と言った表情で、無視をしていた。
一つ違うところと言ったら、
分銅から潰したチビしぃの舌がはみ出ていることが、印象に残っただけだった。
「この不合格者のようになりますから決して逃げないでくださいね。」
彼は笑顔のまま、そう言った。


価値のある者を探して、彼らは今日も行く
そして、不合格者を今日も駆除する。

40 名前: モラペ 投稿日: 2003/03/23(日) 12:53 [ 4800lLs2 ]
初めて書くので、誤字、脱字、感想などがあったら、遠慮なく言って下さい

しぃが虐殺専用キャラになった日

今は、虐殺キャラになってしまったしぃ
昔は、モナー、モララー、ちびギコ、しぃまでもが、平等に暮らしていた。
しかし、そんな中でも、「いじめられっこ」と言うのはいつでも居るようだ。
みんな、その「いじめられっこ」を、嫌っていた。
「いじめられっこ」の正体は、モララーだった。
「いじめられっこ」のモララーの名前は、「モラ太」
モラ太は、しぃやちびギコにまでいじめられていた。

(,,>∀<) 又モラ太がアフォな事やってるデチ

(,,*゚_゚)うそつきモラ太は死んでください

(;A;)・・・!!

モラ太がいじめられていたのは、モラ太がモナーとモララーのハーフだったからだ

(,,>∀<)ヤーイハーフデチデキソコナイデチ〜

(,,*゚_゚)出来そこない死んでください

(`A´) ・・・!!

モラ太はキレた激しくキレた自分の親までバカにされたことと、
今までの恨み辛みが吹っ切れた。

(`A´)殺す!!

(,,>∀<)お前みたいな腰抜けにチビタンはコロセナイデチ〜

(,,*゚_゚)禿げ同!!

モラ太の目は、アヒャっていた
狂気の目だった。

(,,>∀<)目が逝ってるデチ〜

モラ太は、ちびギコに近づいていった
そして、襲い掛かった
突然の不意打ちを受けたちびギコは、その場に倒れた
モラ太は、耳をもいだ。尻尾ももいだ。ちびギコは死んだ
今のちびギコと違って、虐殺慣れしていなかったのだ
悲鳴もあげずに・・・・

(,,*TO゚)シィだけは助けて〜

しかし、モラ太が許すはずも無かった。
しぃの耳をもいだ。*ももいだ。

(,,::TOT)シィィィィィィィィィィィ

しぃも、死んだ。ちびギコと同じショック死だった

モラ太が我に返ると、みんなが見ていた
モラ太は、焦った焦りまくった。
しかし、みんなの対応は以前と違っていた。

( ・∀・)やるじゃねぇかモラ太
( ´∀`)ほんと、カコイイ!!(・∀・)モナ〜

モラ太は、幸せだった。初めて、みんなに認められたのだ。
そして、虐殺が広まったブームにもなった。
虐殺キャラの養殖まで始まった。
法律も替えられた。専用の店まで出来た。
モラ太は、満足だった。
そして、ある日、全国虐殺連合が設立された。
いまでも、虐殺連合は続いている。
全国虐殺連合のモララー州本部には、今も、モラ太が微笑んでいる顔が見られる
もっとも、古びた写真でだが・・・・・・・

41 名前: モラペ 投稿日: 2003/03/23(日) 13:01 [ 4800lLs2 ]
題名貼り間違えた・・・・・
しぃの顔間違えた・・・・・
鬱・・・・死んで来ます

42 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/03/23(日) 16:27 [ NPApw44g ]
1/3
モララーがいた。ごく普通のモララーだ。
ただ、今時のモララーとしては珍しく、彼は虐殺や虐待が大嫌いだった。
ちびギコを見れば、共に遊んでやった。
ぃょぅに会えば、握手を交わした。
しぃがいれば、ダッコをした。例えアフォしぃでも。
そんな彼が、思いを寄せるAAがいた。一人のしぃだ。
モララーは、このしぃを心の底から愛していた。苦しくなるくらい、愛していた。
そんなある日、モララーは心地よい昼寝を妨害された。
昼寝の邪魔をしたのは、消防車のサイレンの音だった。
野次馬根性で、家から出て、消防車を追いかける。
着いた場所は、しぃの家。
モララーは、一人の消防隊員に駆け寄った。
「しぃさん……この家の人はっ? 中に誰か居るんですか!?」
「はっきりとは分からないけど、女性が一人、炎の中に取り残されているらしい。
 さぁ、一般人は危ないからさがってるモナ」
炎が、しぃの家を舐め回しているようだった。
朱色の炎は、凶暴な美しさを見せつけるかのように、暴れ狂った。
モララーは、一瞬、戸惑うと消防隊員を押しのけて、燃えさかるしぃの家に走っていった。
「フォォォォッ!? 戻ってくるモナ!! 死んじゃうモナよ!?」
モナー隊員の叫びは、モララーには届かなかった。
四方から炎の轟音を聞かされていたし、頭の中はしぃへの思いでいっぱいだったからだ。

「しぃーーさぁーーん!! どこです? 返事をしてください!!」
口の中に、火の粉が入るのも構わずに、モララーは大声で叫んだ。
体が熱い。洒落にならないくらい汗が吹き出てくる。頭が痛い。吐き気がする。
モララーは、気力だけで立っていた。
その時、モララーの耳に、かすかな声が聞こえてきた。
「助ケ……テ。ゲホ……ウッウゥ……」
「しぃさんっ」
モララーは炎の中を本能だけで走った。
無謀ともいえるその行動は、愛のなせる業だった。
しぃは居間にいた。フローリングの床に、うつ伏せになって倒れていた。
「しぃさん、しっかりしてください!! 僕です。助けに来ました!!」
「ウ……痛イ、熱イ……。ハァ、ハァ……苦シ……」
モララーは、しぃを両腕で抱くと、しぃをかばうように炎の家から脱出した。
外に出ると、モララーはモナー隊員にしぃを預け、倒れてしまった。

43 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/03/23(日) 16:28 [ NPApw44g ]
2/3
気が付くと、モララーは病院のベッドの上にいた。
白い部屋。白いベッド。白い包帯。気が狂いそうな、白の世界。
ベッドのそばには、ギコ医師の姿があった。
モララーは思わず叫んだ。
「しぃさんは? 無事なんですか?」
「うん? あぁあぁ、無事だぞ。軽い火傷だけで済んだ。もう退院してるぞゴルァ」
「良かったぁ……。ねぇ、ギコ先生。僕はどのくらいで退院できます?
 ……早くしぃさんに会いたいんです」
後半の言葉は、とても小さな声だった。が、ギコ医師はその言葉をキチンと聞き取っていた。
「会うねぇ、会う……。まぁ、気長にな。お前の怪我を治す方が先だぞゴルァ。
 お前、全身包帯だらけのミイラ野郎になってるんだぞ」
元気な声で言ったギコ医師だが、その表情は曇っていた。

数週間して、モララーの包帯を取る日が来た。
「ふぅ、包帯はもうウンザリですよ。あ、鏡ありますか」
鏡をモララーに渡すギコ医師の手は、震えていた。
が、鏡を覗き込んだモララーは、ギコ医師よりも震えることになる。
「あ、あ。これ。センセ、先生。これ、あの、先生、これ治りますよね? 先生?」
モララーの顔は、醜く膨れ上がり、皮膚は焼けただれていた。
つぶらな瞳は、盛り上がったマブタの肉で覆い隠されている。
口角のあがった口は、皮膚の捻れによって歪んでしまった。
とても醜い、自分の姿にモララーはただただ震えていた。
ギコ医師は、無言でモララーを見つめている。
「悪いが、俺の技術では。いや、どのAAの技術でも、治すのは、その、困難なんだ」
ギコ医師は、眉間にシワを寄せながら淡々としゃべり続けた。
「お前が、しぃの家に入ったとき、そのくらいの覚悟は、あったんだろう?」
突き放すようだが、この言葉はギコ医師なりの優しさだった。
モララーの醜い顔が、歪んだ。
それは、意外にも笑顔だった。
「えぇ、しぃさんが無事ならイイんです。僕は、しぃさんが無事ならそれで……」

44 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/03/23(日) 16:28 [ NPApw44g ]
3/3
退院したモララー。彼の顔を見て、驚く者はいた。
が、村人は全員怪我の理由を知っているので、モララーに冷たく当たることはなかった。
ある日、モララーは村の公園に来ていた。
以前と変わらずに、ちびギコと遊ぶ。
このちびギコ、結構イイ香具師で、モララーをさり気なく気遣っていた。
今日、二人はキャッチボールをしていた。
モララーはうっかりボールを取り損ねてしまった。
「あ、ゴメンゴメン。取りに行ってくるからな」
「変な所に投げちゃったデチね。ゴメンなさいデチ」
モラーは駆け足でボールを追う。ボールの転がった先には一人のAAがいた。
「あ、しぃさん。こ、こ、こんにちわ」
モララーのあいさつに、しぃは答えなかった。嫌悪の表情を浮かべ、しぃは走り去った。
一人、呆然とたたずむモララー。心配したちびギコが走ってきた。
「何かあったんデチか? 大丈夫デチか!?」
モララーの目から、透明な涙のスジがいくつも伸びていた。
「大丈夫、大丈夫だから」
モララーの肩は、嗚咽に合わせて震えていた。
ちびギコは、そんなモララーを心配そうにのぞき込むことしかできなかった。
それだけなら、まだ良かった。村人のウワサが、偶然耳に入った。
「しぃは、モララーのこと避けてるよね。酷い話よねぇ」
「しかも、消防隊員のモナーと最近とても仲がイイでしょ。助けてくれたのはモララーなのに」
「アラヤダ! でもあの顔じゃねぇ」

 前編 完

後編で、殺しますね。
あ、これは三人娘の続きじゃありませんよ。

45 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/03/23(日) 19:19 [ NPApw44g ]
1/4
火事の後、しぃは村外れの小屋を借りて住んでいた。
夜、モララーはしぃの小屋に忍び込んだ。大きなリュックサックを背負って。
しぃは、窓辺で物憂げにハーブティーなんか飲んでいた。モララーには、まだ気づいていない。
モララーは、しぃの頭を目掛けて拳を繰り出した。
バシッ。しぃの端正な顔が歪む。頬にモララーの拳がめり込んだのだ。
しぃは、無言で頬に手を当てると、モララーの顔を直視した。
醜く焼けただれた顔。しぃは、とても辛そうな表情を浮かべた。
モララーは、そんなしぃの腹部に蹴りを放った。
虐待どころか、喧嘩すら滅多に行わないモララーの蹴りは、動きが遅かった。
かわそうと思えば、かわせたのかも知れない。だが、しぃはその蹴りをかわせなかった。
しぃは、モララーの顔に気を取られていたからだ。
小さくうめくと、しぃは前ノメリに倒れ込んだ。モララーは、おもむろにリュックの中身を取り出した。
倒れたしぃに、ベルトのような物をつける。普通のベルトと違い、脇腹の方にそれぞれ腕輪のような物がくっついている。
腕輪に、しぃのか細い手首を入れ、キツク締め上げる。これで両腕は封じた。
しぃが起きるまで、気長に待つ。リュックの中身を確認しながら。
どうやら、しぃが起きたようだ。モララーは、しぃの目の前で、細いロウソクを何本も束ねた物に火をつけた。
「何ヲ スル気?」
「分かっているでしょう。もう少し待っていて下さいね」
モララーは、ロウソクの束を掴んで、しぃの体の上にかざした。
しぃは、多少表情を強張らせたが、泣き叫んだりはしなかった。
「哀願は、しないのですか?」
「ソンナコト シナイ……」
「はっは、気丈な人だ」
ポタポタと、乳白色のロウが垂れる。が、しぃは唇を噛みしめて耐えている。
「ふむ、我慢強いですね。これだといかがです?」
モララーは、ロウソクの火を直接、しぃの皮膚に当てた。
焦げ臭い。しぃの悲鳴があがる。モララーは醜く笑った。
モララーはリュックから大きな板のような物を取り出した。
内側に突起のある曲がった板、そして平らな板の組み合わせだ。
モララーは、しぃの滑らかな左脚を板の間に入れた。スネの方に、突起が当たるように。
「おや、抵抗しないんですか。しぃさん、もしかしてマゾヒストですか?」
「違ウ、違ウヨ。私ハ タダ……」
「まぁ、僕はSMなんて生易しい言葉で片づくようなことをする気は、ありませんよ」
そう言いながら、板についてある万力を締め上げた。
しぃの体が、ビクンと跳ね上がる。
「アァアッ!! 痛イ、痛ァァァッ!! 折レル、脚ガ、アアァァァッ! 折レル、折レルゥゥゥッ!!」
モララーは、鼻歌混じりに万力を回している。しぃの脚から、血が大量に滲み出ていた。
「あ、それね。折れると言うか、脚の骨砕いちゃいますから。折れるのとは、ちょっと違いますね」
万力を一層強く締める。ミリミリと、しぃの細い脚から、鈍い音が聞こえてきた。
ミリミリから、ギリギリと音は変わり、最後にベキャアっと大きな音がした。
「ッアアアァッ!! アァ、ハ、ハァッ。死ヌ、死ンジャウ!」
「大丈夫、簡単には死ねませんから」

46 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/03/23(日) 19:19 [ NPApw44g ]
2/4
モララーが、次に取り出したのは軽そうな一本の鞭。これは雄牛の陰茎から作られた鞭だ。
一見、威力は低そうに見えるが、これはかなり凶悪な鞭だ。
脊髄のある部分に上手く当てると、軽く打っただけで、相手を死に至らしめることも可能だと言う。
まぁ、モララーは、その部分が分からないし、もう少しいたぶってから殺すつもりだ。
「しぃさん、お尻。這いつくばって、お尻、あげて下さい」
「エ……? 嫌ダヨ。ソンナノ 恥ズカシイヨォ……」
「お尻は嫌ですか。ならイイですよ。腹にしますか。ノドにしますか。顔にしますか。どこを打てばイイですか」
「ア、ウウ……」
しぃは、床に這いつくばり、尻を突き出した。頬は、羞恥心で赤く染まっている。
モララーは深呼吸すると、鞭を振り上げた。
風を切るヒュンという音。肉にぶつかるバチンという音。しぃの絶叫。
二、三回繰り返すと、しぃの愛らしい尻は無惨にも肉が裂け、骨が露出するようになった。
「ヒッ、アァアア!! ウッ……カッ、ハァ……ハァ」
「ね。腹やノド、顔じゃなくて良かったでしょ」
モララーは、穏やかな声で言った。
そして、ペンチを取り出した。しぃの尻の傷口にペンチをあてがう。
露出した骨とペンチが触れあい、カツンと澄んだ音が響く。
まだ骨にくっついている肉をペンチで挟む。
しぃの体が、激しく痙攣する。その振動で、挟んだ肉が、ベリッベリッと骨から剥ぎ取られる。
「動いちゃダメじゃないですか。でも、どっちみち、僕が肉を剥ぎ取りますがね」
「オ願イ、許シテ……。アッ、クゥゥ、死ヌ。痛イ。ギッ、アァ」
「おや、哀願は、しないんじゃないんですか」
そう言うと、しぃの唇を長い舌で舐め回す。
恐怖で、しぃは震えている。怯えた瞳が、モララーの醜い顔を凝視している。

47 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/03/23(日) 19:19 [ NPApw44g ]
3/4
「僕はねぇ。しぃさん、貴方のことが、大好きでした」
「……知ッテタヨ」
「そうですか、知っていた。ふむ、結構」
モララーはしぃの目元をいやらしく舐めあげた。
「知っていて僕を避けたんですね。知っていてモナーと仲良くしてたんですね。
 僕の方がアイツより、貴方を愛しているのに!
 僕の方がアイツより、努力したのに!
 炎の中から、貴方を助け出したのはこの僕だ。
 アイツは、助け出された貴方を受け取っただけだろう。
 こんな顔になって、貴方のために。これで貴方に避けられたのなら、僕はどうすればイイんですか」
「違ウ、私ハ、私ハ……」
「人のようにしゃべらないでいただきたい。貴方は家畜ですよ。
 僕の気持ち、人の気持ちが分からない貴方は家畜以下だ」
モララーは、しぃの唇と自分の唇を乱暴に重ねた。
しぃの唇は、柔らかくて、とても気持ちが良かった。しぃの唇の温もりが、モララーの唇にも伝わってきた。
 どうして。どうして、僕はあんなに貴方を愛していたのに。
 僕はどうすれば良かったの? どうすれば貴方と幸せになれたの?
 貴方が悪いんだよ。貴方が僕の気持ちに答えてくれなかったから。
いつの間にか、モララーは泣いていた。しぃは、うっすらと目を開けた。
ゆっくりと、二人の唇が離れる。
「泣イテルノ?」
「黙れ」
「辛イノ?」
「黙れっ! お前は家畜だぁっ!!」
しぃの顔を感情の赴くままに殴り続ける。拳に伝わる、しぃの頬の柔らかな肉の触感。
美しかったしぃの顔が、赤紫色に腫れ上がった。
「随分と醜くなりましたね。それでも僕よりはマシですが」
モララーは、床の上で芋虫のように這いつくばっているしぃの姿を見つめている。
華奢な細腕は、ベルトの腕輪との摩擦で、血を滲ませている。
全身、固まったロウがこびりつき、皮膚の一部には重度の火傷を負っている。
左脚は、骨が砕かれ無惨なことになっている。
尻の肉は、もうほとんど剥ぎ取られ、血でピンクがかったオレンジ色の骨が覗いていた。
整った美しい顔は、見る影もないくらいに腫れ上がっている。
とても醜い、しぃの姿。
モララーは、しぃをそっと撫でた。しぃは震えている。いや、痙攣していると言った方が正しい。

48 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/03/23(日) 19:20 [ NPApw44g ]
4/4
しぃはもうほとんど動かなくなった。そろそろ死ぬのだろう。
モララーは、しぃの柔らかな腹の上に、コテンと頭を乗せた。
そして、腹の皮に歯を立てる。顎が痛くなるほど噛み続ける。
モララーは、しぃの腹の皮を食い破った。
手を入れて、肉を掻き出す。内臓が露わになる。
リュックから、電動泡立て器を出し、しぃの腹の中に入れる。
電源を入れると、しぃの内臓はかき回された。
ちぎれた内臓の欠片が、周りに飛び散り、モララーの顔にもかかる。

しぃを殺した後、モララーは何気なく部屋の中を見渡した。
テーブルの上に、薄い水色の紙が置いてある。手紙のようだ。
宛先は、モララーにだった。
手紙を読んで、モララーはリュックから刃物を取り出して、ノドを切り裂いた。
手紙の内容は、このような物だった。

『モララーヘ
 
 助ケテクレテ アリガトウ。本当ニ 感謝シテイマス。
 チャント 口デ 言ッタ方ガ イイト 思ウケド、
 モララーノ 顔ヲ 見ルト、何ダガ 罪悪感デ マトモニ 会話デキソウニナイカラ……。
 私ニ デキルコトナラ 何デモ スルカラ。ゴメンナサイ。ゴメンナサイ……。

 シィヨリ』

しぃがモララーに抵抗しなかったのは、罪滅ぼしのつもりだったのだろうか。
私にできることなら何でもする、虐殺されても構わない。そう覚悟を決めていたのだろうか。
もし、モララーが、しぃを襲うのをもう少し後にしていたら。
もし、しぃが、モララーに手紙を出すのをもう少し早くにしていたら。
この二人の運命は、全く違っていたのかも知れない。

 後編 完

50 名前: 1/7 投稿日: 2003/03/27(木) 16:45 [ nlhi8yrQ ]
そのギコには悩みがあった。
付き合って1年近くなるしぃのことで。
しぃはいつの頃からか、あれを買ってくれ、甘いものを食べさせろ、ダッコしろ…
そんなことばかり言うようになってしまった。
初めのうちは黙って聞いていたが、それがしぃを図に乗らせることになってしまった。
ギコが業を煮やして怒鳴りつけると、ところかまわず泣き喚き、
しまいには変な棒を取り出して襲い掛かってくるようになった。
いったんそうなってしまうと、なだめるのには一苦労だった。
わがままを聞くのも嫌だったのだけれど。

そんなしぃのメリットといえば、いつでもやらせてくれるくらいだった。
体だけのつながりじゃないのか?
ギコはそんな思いにとらわれて、むなしさを覚えていた。
体じゃなく、心でつながりたい。そのためには?
ギコは考えに考えて、こう結論付けた。
「しぃの性格を変えてやろう」
しぃのなれの果て、「でぃ」は、とても素直な性格をしているとギコは聞いたことがある。
でぃになってしまうと、しぃであった頃よりも知能が衰えるそうだが、
どうせバカなしぃのこと、大して変化はないだろう。
ギコはこのアイデアを早速実行してみることにした。

51 名前: 2/7 投稿日: 2003/03/27(木) 16:45 [ nlhi8yrQ ]
まずは、電話でしぃを自宅に呼び出す。
「なあ、たまには俺んちに来いよ。お前の好きなものごちそうしてやるからさ」
「ハニャ、イク!」
「じゃあ、待ってるからな」
そうしておいて、俺はキッチンに立つ。
一人暮らしを始めて長い事経っていたので、料理の腕にはちょっと自信がある。
ただ今回は、その腕をふるうのが目的ではない。
わざと間違えて、まずい料理を作るのだ。
さしあたっては、砂糖と塩を間違えることにする。

そして出来上がった料理を、一口食べてみる。
ヤヴァイ…。
これはヤヴァイ物ができてしまった。
だが、上出来だ。まずい方がいいのだ。
この料理を、あくまでも普通に作ったかのようにふるまってやるのだ。

52 名前: 3/7 投稿日: 2003/03/27(木) 16:46 [ nlhi8yrQ ]
ピンポーン

インターホンが鳴った。
「はいはい」
ギコはしぃを出迎えた。
「ハニャー、オナカスイター」
「やっと来たか、準備するからリビングで待ってな」

ギコはそう言って、キッチンに消えた。
まずは一皿、しぃの前に置いた。
そしてもう一度キッチンに戻り、後ろ手に包丁を持った。
もう片方の手には、自分の皿を持って、リビングに戻った。
「さ、食ってみてくれ」
「ウン!」

ギコはしぃの反応をうかがった。
しぃは一口食べただけで、吐き出してしまった。
「ナニコレ、メチャメチャマズイジャナイノ! ナンテモノヲシィニ タベサスノ!?」
「ごめん…」
そう言いながらも、心の中ではうなずいていた。
「ワザワザ キテアゲタンダカラ モット オイシイモノヲ ツクリナサイヨ!
 ナンノタメニ ツキアッテアゲテルト オモッテンノ!?」
若干足りない気がしたが、こんな所だろう。
これで、俺がしぃにぶち切れる理由ができた。

「おい…」
「ナ、ナニヨ・・・」
「確かに俺の料理はまずいよ、だけどなんだ?
 『付き合ってあげてる』?お前がそんな気持ちだったとは知らなかったなあ。」
「フン、シィハアイドルナノヨ! ベツニアンタジャナクテモ カワリハ イルンダカラ!」

あーあ、言っちゃったね。

53 名前: 4/7 投稿日: 2003/03/27(木) 16:47 [ nlhi8yrQ ]
「そうかー、じゃあ殺す。」
ギコは極めて明るい口調で言った。
「ヘ?」
「いままで一生懸命お前に尽くしてきたつもりだったのになー、
 そこまで言われちゃ俺のプライドはもうずたずただよ。
 立ち直れない。だからお前を殺すことにした。」
「ソ、ソンナ・・・」
「殺されたくないならな、俺の言うとおりにしろ。そうでないと…」
ギコは包丁をちらつかせた。
しぃは痙攣するようにうなずいた。
「ついて来い」
包丁を左手に持ったまま、しぃを外へ連れ出す。
近所の溝のあたりまで来て、立ち止まった。
「ここでゴロゴロと転がれ」
「ソ、ソンナコトシタラ ヨゴレチャウジャナイ!」
「俺はさっき何と言いましたか?」
「シィィ・・・」
しぃは嫌々ながら溝の中で、仰向けになったりうつ伏せになったりを繰り返した。
しぃの体がまんべんなく汚れた所で、ギコはその行為を止めさせた。
「戻るぞ」

54 名前: 5/7 投稿日: 2003/03/27(木) 16:48 [ nlhi8yrQ ]
家に帰ると、ギコはしぃを浴室に連れ込んだ。
「今から声を出すな」
「ナンデ?」
「…」
ギコは無言でしぃの片耳をもぎ取った。
「ッ゙・・・!!」
さらに、片脚の膝から下も切り落とし、でぃの死体から奪った義足を取り付ける。
そして、頬にナイフで切り傷をつける。
「仕上げだ」
ギコはそう言うと、しぃの頭を浴槽の淵に何度も叩きつけた。
「アウゥ・・・」
しぃは耐えきれずうめいた。
それを聞いて、ギコは言った。
「よし、しゃべってみろ」
「ヒドイヨ、シィニ ナンテコトスルノヨ!コノ ギャクサツチュウ!」

55 名前: 6/7 投稿日: 2003/03/27(木) 16:49 [ nlhi8yrQ ]
「…」
ギコは言葉を失った。
そこにいたのは、でぃの外見を持った「だけ」の、バカなしぃだった。
言葉には表せない感情がギコの体を駆け巡った。

「ナントカイイナサイヨ!」
そこでまたブチ切れですよ…そんな言葉がギコの頭をよぎったが、
冷静にギコは言った。
「ちょっと待ってろ」

ギコは冷蔵庫の中から、偶然残っていた饅頭を取り出してテーブルに置いた。
そのかたわらのビンから白い錠剤を取り出し、力任せに饅頭にねじ込んだ。
そして、しぃの元へ戻る。

「こんなんじゃ許しちゃくれないかも知れないけど、食ってくれ。な?」
「ナニヨ!コンナモノ!」
しぃは饅頭をギコの手から奪って投げ捨てた。

ギコはこれ以上言うこともない、と思った。
饅頭は明らかに薬が入っていると分かるほど変形していたし、
あのしぃが冷蔵庫に偶然あった饅頭など食べるはずもないだろう。

56 名前: 7/7 投稿日: 2003/03/27(木) 16:50 [ nlhi8yrQ ]
しかしギコは、饅頭を丁寧に拾うと、嫌がるしぃの口にそれを押し込んだ。
白い錠剤の効果はじきに表れ、しぃは深い眠りに沈んだ。
それを確認すると、ギコはリビングの隅のデイパックを背負って、
しぃを抱きかかえたまま家を出た。

ゴミ捨て場に着くと、しぃの体を静かに横たえ、別れを惜しむかのように一瞥した。
そして、デイパックからボンドを取り出すと、しぃの体に塗りたくった。
その上に自宅の流しの生ゴミをばら撒いた。
そしてギコは帰途につく。

…あのまま放っておけば、生ゴミの匂いをかぎつけたカラスがやってきて、
しぃの体ごと生ゴミを食らい尽くすだろう。
そうでなくとも、外見はでぃと変わらないので、
でぃを目の敵にするしぃ達に殺されるはずだ。
あるいは、そこへやってきたモララーに、
自分に危害を加えているしぃもろとも殺されるか。
どちらにしろ俺の手は、これ以上汚れることはない。

全てを終え、ベッドに横たわって天井を見上げながら、思った。
「俺は卑怯な男なのだろうか?」
しかし、その思いも長くは続かず、ギコの思考は別の所へ移り変わっていった。
「俺は卑怯な男なのだろうか?」
そう思った「だけ」だったのだから。

57 名前: 1/6 投稿日: 2003/03/28(金) 02:33 [ wcVG3eEU ]
≪幽霊などいない!≫

薄暗い研究室。
よくわからないたくさんの機材。
その機材から伸びるたくさんのアンテナのような物。
そして、そこに響き渡るチビギコの悲鳴。
「ヒギャカゴコッ・・・カコッ・・・コッ・・・。」
ピーーーー。
心電図の空しい発信音がチビギコの悲鳴の変わりに鳴き始める。
研究室の真ん中においてあるテーブルの上には、
先ほどまで悲鳴を出していたと思われるチビギコ・・・
いや、その側においてある毛の山からチビフサだということがわかるものがおいてある。
四肢と頭は机に固定され、抵抗することはできない。
既に、その体は血で真っ赤に染まっていた。
脚は、肉を乱暴に削がれほぼ骨だけになり。
腹部は大きく切り開かれ、中の内臓が切り刻まれていた。
胸は、酷く殴られたのだろうか。
浅黒く変色し、折れた肋骨が数箇所で皮膚を突き破っていた。
だがそれは右胸だけで、
左胸は殆ど殴られてはいなかった。
理由としては、その胸につけている心電図用の電極だろうか。
腕は、何かの薬品を掛けられたのか酷く焼け爛れ。
首にはメスが所々突き刺さっている。
口の中は血で溢れ、歯は全部抜かれていた。
さらに、歯茎だけとなった口の中には、
穿られたであろう白い神経が血で歯茎にべたぁっ、とくっ付いていた。
その歯茎には爪楊枝が何本か刺さっていた。
目は抉り出され、テーブルの上に適当に置かれていた。
そして何よりそのチビフサの頭にはたくさんの電極が取り付けられていた。
先ほどまでチビフサを虐待していたと思われる、
白衣を真っ赤にした50代と思われる眼鏡をかけた研究員は、
小走りにテーブルの横を通り、部屋の奥のPCを覗き込んだ。
適当にマウスをいじり、いろんな画面を開く。
どれも似たようなグラフに見える。
「やっぱりだ。・・・私の理論に間違いは無かった。」
彼は、にやりと笑っていた。

58 名前: 2/6 投稿日: 2003/03/28(金) 02:34 [ wcVG3eEU ]
彼は子供のころから「怪談」が好きだった。
たくさんの幽霊話を聞いていた。
だが、成長し、厨房にもなると幽霊の存在に疑問を持ち始めた。
彼は「科学」も好きだった。
幽霊について科学的実証できるかを考えながら理系の道に進み始めた。
「暗示」、「催眠」、「プラズマ」・・・
さまざまな仮説を打ち立てて考えていった。
大学に入り、実証のためにはどのような知識が必要かを考え、
その知識を高めていった。
そのまま大学院に入り、卒業、もっと深く追求するために自分の研究所を設立した。
だが、それで食っていけるわけも無く、すぐに借金まみれになった。
自殺も考えたとき、Y田R科雄執筆のある本に目が留まった。
「そうだ、自分もこの知識を生かして本を書こう。」
そう考え、日本の怪奇現象を纏めた本や、心霊レポートなどの本を執筆した。
非常に高い知識のかいあって、その手の人ではかなり知られるようになり、
研究費もまかなうことができた。
さらに、執筆をしているときひらめいたのである。
心霊スポットではカメラなどの精密機械が正常に動かないことが多い。
方位磁針と言った磁石なども異常をきたす。
このことが何を意味するか、
異常な量の電磁波を発生しているのだ。
この話と少し変わるが、
生物は頭(脳)から微弱な電磁波を出している。
なぜかというと、脳の神経が情報を伝えるとき、電流を使用しているからだ。
電気が流れれば磁界も発生し、電磁波も生まれる。
そして、その電磁波はが、何らかの形で増幅し、
さらに、その電磁波を感じ取ることができれば幽霊は実在することになる。
彼のは理論こうだ。

「生物が死亡するとき、痛みを感じないようにするための快楽物質や、
 絶望的な状態でも生を維持するためにするために、さまざまな情報伝達物質が脳内で放出され、
 その物質も増えれば脳内で流れる電流の量も増えるため、通常では考えられない量の電磁波を出す。
 その大量の電磁波を音声、映像などに感じ取ることによって幽霊を見ることができるのである。
 幽霊の遭遇が夜の方が多いのは、昼では視覚からの情報が非常に多いが、
 夜にはそれが少なくなるため、その分を補うから。
 そして、たまにその感じ取る能力が強い人がいるが、
 これが霊感になるのだ。」

どうだろうか、やや日本語が間違ってはいるうえ、
支離滅裂な気がするが、それなりに筋は通ってはいないだろうか。

59 名前: 2/6 投稿日: 2003/03/28(金) 02:34 [ wcVG3eEU ]
さて、話を戻そう。
つまりだ、彼がやっていたチビフサへの残虐行為は、
情報伝達物質を大量に放出させ、異常な量の電磁波が発生するかと言う実験だった。
そして、実験は成功したようだ。
どの機材からも大量の電磁波を観測した。
満足そうな表情でPCの横にあるマグカップを手に取り、コーヒーを啜った。
既に冷めてはいたが、今の彼はどうでも良かった。
ふと、一息ついたとき、後ろから生物の気配がした。
・・・
彼は今言い知れないほどの恐怖を感じた。
彼はたくさんの心霊スポットへ出向き、
たくさんの話を聞き、
たくさんの話を書いた。
だが、心霊現象にあうことは無かった。
だからこそ、電磁波と言う説を唱えることができたのだが。
それ故に、霊の恐怖を知ることは無かった。
冷や汗がほほをなぞる。
幽霊などいない。
現に、ついさっき幽霊は電磁波であると言うことが証明できたでは無いか。
頭の中で冷静になるために思考をめぐらすものの、
この恐怖心を拭うことはできなかった。
むしろ、恐怖が増徴していた。
中に着ているシャツが汗でぬれるのがわかった。
自分の心音が大きく聞こえた。
後ろを確認したい。
好奇心はそう騒いでいるが、恐怖心が上回り、振り向くことはできない。
既に時間は午前2時を過ぎ、職員はいない。
だえも助けてくれない。
彼は、マグカップを持った姿勢のまま動けないでいた。
永遠とも思えるような時間をすごしただろうか。
とうとう好奇心が上回り、
彼は思いっきり振り返った。

60 名前: 上が3/6、これが4/6 投稿日: 2003/03/28(金) 02:35 [ wcVG3eEU ]
チビフサがいた。
先ほどまで虐待していた赤茶色の毛色を持つチビフサが宙に浮いていた。
心なしか色が薄いように見える。
最大の特徴として、脚の部分が霧のようなもので隠れていた。
そう、紛れも無く「幽霊」だ。
だが、何所と無く迫力に欠ける。
そのせいか、彼は恐怖を感じなかった。
その代わり、
怒りを感じた。
なぜ自分がこんなののためにここまで怯えなくてはいけなかったのか。
彼は、殴りたいと言う衝動を抑えることができず、つい手が出てしまった。
彼の理論では、これは周囲の電磁波が作り出した幻覚であり、実体の無い「はず」だった。
拳は当たった。
そのままチビフサは非常に簡単に吹き飛び、部屋の反対側の壁にでだっ、と当たった。
あまりにも手ごたえが軽かったため、こぶしの勢いがあまり、彼は前につんのめった。
体勢を整えると、彼はその拳を見ずに入られなかった。
暫くの間、拳に見入っていたが、突然チビフサが上昇し始めた。
成仏だろうか。
「そうはさせないぞ。」
彼はそう呟くと、机の上においてあったチビフサ(体)の固定を外し、
そのまま乱暴に床に落とした。
べチャッ、と言う音がした。
床は後で掃除すればいい、
だが、このチビフサには次が無いかもしれない。
机を開けると今度はチビフサの背中の毛を鷲づかみにし、
そのまま机の上に押し倒した。
血で汚れていたが構わない。
そのまま暴れるチビフサを机に固定した。

61 名前: 5/6 投稿日: 2003/03/28(金) 02:36 [ wcVG3eEU ]
まずは当然のように電極を取り付け、心拍、脳波測定。
だが、心電図も脳波測定機器のグラフも棒を表示するだけだった。
あまりにも不可解だ。
心電図はともかく、脳波まで無いと言うことはどういうことか。
故障かと思ったが、つい先ほどまで正常に動いていたところからも故障ではない。
暫し考えた後、脈絡も無く問題をチビフサに振ってみることにした。
「2+5=?」
「7」
怯えながらではあるが、チビフサは正解を答えた。
脳は動いていないのに考えることができる。これ如何に。
そうか、ここには脳が無くて、
足元に転がっているチビフサの死体に脳があるんだ。
・・・
納得できるか。
頭の中で漫才をしながらも思考をめぐらす。
結論は・・・でない。
まあ、後々考えよう。
今は、目先の疑問を。
と言う結果が出て、彼は目先の疑問。
「足はどうなっているのかについて考えてみた」
とりあえず手を突っ込んでみる。
脚らしき物には当たらない。
それどころか机すらも。
上90度から手を突っ込んでいるから、本当ならすぐに机にぶつかるはずだ。
駄目だと判断した彼は触診をあきらめ、別の方法を試してみた。
「水をぶっ掛ける」
そこで、バケツいっぱいの水をチビフサの下半身に掛けてみた。
一瞬ではあるが、足のようなものが見えた。
だがすぐに靄が湧き出し脚は隠れてしまった。
このことから考察するに、
「足は紛れも無く存在する。だが周囲に靄が発生して目視確認は難しい。
 さらに、この靄が空間を圧縮、拡大し靄の中に手を入れても足には当たらないため触診も難しい。
 簡単に言えば、あの靄の中はどら○もんのポケットの中身と同じである。」
と判断した。
ふう、これで胸のつっかえが取れたよ。

62 名前: 6/6 投稿日: 2003/03/28(金) 02:38 [ wcVG3eEU ]
その後、彼はこのチビフサのことをよりよく知るために生体解剖をした。
循環器が停止しているため消化器系も機能していなかった。
と言うより、全ての器官が機能していなかった。
あれ〜?
肺が機能していないならなんで声がでるのかなぁ〜?
これは疑問の一例である。
多数の疑問により、ちょっと精神をやられたようだ。
なんでぇ〜? なんでぇ〜? なんでじゃぁぁぁぁ!
そして、またもやつい手が出てしまった。
頭部の固定器具はチビギコ用である。
当然大して衝撃に強いわけではない。
よって、
チビフサの頭は見事にちぎれ、
飛び出した目を、折れた歯を、口から突き出た舌を、割れた頭からはみ出す脳を、
そして脳を固定していた固定器具と共にチビギコの頭は飛んだ。
「ぎゃあふさたんのくびが。」
そんな声が聞こえた気がした。
彼はこっちの世界に戻ってきて、あわてて頭を拾いに行った。
千切れた頭を広いあげる。
だが、そのとき、
まるで手に舞い降りた粉雪のように、
チビフサの頭は消えた。
壊れた頭部固定器具のみが手の中に残った。
机の上の体もなくなっていた。
彼は、状態が飲み込めなかった。
全ては幻覚だったのか、
だが手には、頭を拾い上げたときの、冷たい、けれどもふんわりとした毛並みの感触が残っていた。

そして彼は今日もチビギコを殺し続ける。
このときみたいな、幽霊チビギコの出現を夢見て。

===============糸冬了================
以上、季節外れの幽霊物でした。
読み返すと、虐殺シーンが非常に少ない。
すみませんでした。

63 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/03/28(金) 04:37 [ CtxgHT3Q ]
俺はお前を殺す

命乞いしても構わず殺す
逃げても追いかけて殺す
隠れても見つけ出して殺す
抵抗しても押さえこんで殺す
刑務所に入れられても出所して殺す
警察に守られていても警官もろとも殺す
俺に殺される前に死んでも蘇生させて殺す

何が起こっても必ず殺す

殴って殺す
首を締めて殺す
刃物で刺して殺す
毒を飲ませて殺す
鈍器で滅多打ちにして殺す
押し倒して馬乗りになって殺す
酒を飲ませて野外に置き去りにして殺す

殺す 殺す 殺してやる

64 名前: 6/6 投稿日: 2003/03/28(金) 19:23 [ dRsHv/Sc ]
≪キムチとしぃとにだー≫

 ア イ ゴ ーーーーー!!!

うぉん、うぉん、うぉん。
どこかで、ニダーの叫びを遠吠えと勘違いしたと思われる犬の鳴き声が聞こえ始める。
「アイゴー!失礼ニダ。
 アイゴー!いくらなんでもウリをチョパーリのモララーを間違えるのはあまりにも失礼ニダ。
 アイゴー!しかも虐殺厨のレッテルを貼り付けるのは無いニダ。
 アイゴー!謝罪と賠償を・・以下略」
アイゴー、アイゴーと、ニダーは壊れたラジオのようにわめき始めた。
「ナニヨ コノギャクサツチュウ。
ソレガイヤナラ シィチャンニ ダッコト、ヤワラカクテ オイシイモノヲ チョウダイヨ。」
ニダーの目の前にいる虐殺用棍棒を持ったしぃは、
吐き捨てるように目の前で暴れているニダーに言った。
ニダーは相変わらずアイゴー、アイゴーと叫んでいる。
ふと、ニダー大切そうに抱えている木箱が目に入った。
暴れてはいるがしっかりと抱え放さない。
「ソノ キバコハ ナニ?」
しぃはその木箱についてニダーに聞いてみた。

65 名前: 間違えました。上が1/6これが2/6 投稿日: 2003/03/28(金) 19:24 [ dRsHv/Sc ]

ニダーは、暴れるのを突然やめた。
「これはウリの母が送ってくれたキムチニダ。
 せっかくだから弟のニダダーにも分けようと思ってもって行くところニダ。」
今までとは雰囲気が違っている。
この雰囲気をわかりやすく伝えるとするならば、
新婚ほやほやの夫に、妻の事を聞いたときのような雰囲気だといえわかるだろうか。
「キムチ? ソレッテ オイシイ?」
「おいしいニダ。
 ウリナラのキムチは一番ニダ。」
「ジャア ソレ チョウダイ。」
しぃは突然そういった。
「は、イヤニダ。
 何であげなくちゃいけないニダ?」
当然である。
「イイジャナイ。
ミンナノ アイドル シィチャンガ、
コレデ ユルシテアゲルッテ イッテルンダカラ。」
だがしぃは一歩も退かない。
「だからイヤニダ。
 あげる理由がわからないニダ。
 謝罪と賠償をようきゅ・・」
「イイカラ ヨコセッテ イッテンダロ! コノ ギャクサツチュウ。」
しぃは、そう叫ぶと同時に、
手に持っていた虐殺用棍棒で、ニダーの頭を殴った。
「ア・・アイゴー。」
ニダーは棍棒が当たったところから血を流しながら力無く呟くと、
そのままだしゃっ、と倒れた。
「オトナシク ワタセバ ヨカッタノニ。」
しぃはポツリと呟き、虐殺用棍棒を放り出すと、
地面の上に落ちた木箱を拾い上げた。
地面の上に座り込むと、わくわくしながら箱を開ける。
中には壷が入っていた。
木箱から、壷を取り出すと、
壷のふたを開けた。

66 名前: 3/6 投稿日: 2003/03/28(金) 19:25 [ dRsHv/Sc ]
「ウェェェェェ。」
強い酸味と辛味が混じった匂いがしぃを襲った。
鼻を押さえて中をのぞく。
赤い白菜のような物が見える。
食欲と言うのは怖い物で、
ここまで不快な臭い(しぃにとって)がするのに、
しぃは恐る恐ると言った様子で、
一番小さい白菜を口に入れた。
「シィィィィィィィィィィィィィィィィ!!」
甘党であるしぃが、辛い本場のキムチを食べることは当然できず、
すぐにそのキムチを吐き出してしまった。
「カライヨゥ。 アンナモノヲ カワイイ シィチャンニ タベサセヨウトスルナンテ サイテー。」
食おうとしたのは自分じゃないかと言うツッコミ所があるが、
しぃは自分勝手なことを言った後、
壷を思いっきり地面にたたきつけた。
壷が割れ、中のキムチがぶちまかれる。
空気に触れる面積が増えたためキムチの匂いは増す。
「クサイ。 アンナモノヲ タベルナンテ ギャクサツチュウッテ ヤバンナ イキモノネ。」
鼻をつまみながらそっぽを向く。
そのとき、後ろで何かの気配がした。
だが、そのときには遅かった。

67 名前: 4/6 投稿日: 2003/03/28(金) 19:26 [ dRsHv/Sc ]
「ハニャ!」
しぃは後頭部を思いっきり掴まれた。
しぃの頭をつかんでいるのは、
紛れも無く、頭から血を流しているニダーだった。
「なんてことするニダ・・・」
手を放そうとを暴れるしぃを無視して呟いた言葉は、
諦めと、悲しみが混じった冷たい声だった。
「ナニヨ、 コノ ギャクサツチュウ。
ハヤク コノテヲ ハナシナサイヨ。」
絶望感を漂わせるニダーに、しぃは思いっきり叫んだ。
その言葉を聞いたとたんニダーの目の色が変わった。
止まりかけていた頭の血が、また出血し始めた。
しぃの顔を、地面にバラまいてあるキムチにたたきつけた。
「食べ物を・・・」
べちゃ
「粗末にしては・・・」
べちゃ
「いけないと母に教わらなかったニダか。」
べちゃ
「全部食べるニダ。」
べちゃ
「そして謝罪と賠償をするニダ。」
べちゃ
何度も、何度のしぃの顔をキムチに叩きつける。
割れた壷の破片がしぃの顔を傷つける。
白菜についている唐辛子が、
鼻に、目に、傷口に入り、酷くしみる。
ニダーは言いたいことを言った後、しぃの顔を持ち上げ、
思いっきり蹴った。
しぃは2〜3メートルほど飛んだ。

68 名前: 5/6 投稿日: 2003/03/28(金) 19:27 [ dRsHv/Sc ]
「ダッコ スルカラ ユルシテェ・・・」
割れた壷の破片により、顔をぐちゃぐちゃにしたしぃがか細く言った。
目は見えないであろう。
目の部分は真っ赤に染まり、血の涙を流している。
既に顔は原形をとどめていなかった。
だが、ニダーは近くにあった虐殺用棍棒を拾い上げると、
「まだ謝罪と賠償がすんでないニダ。」
と、殺気を立たせてしぃに近づいていった。
「シィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!」
しぃの悲鳴の中、ニダーは虐殺用棍棒を振り上げ、
何度も、何度も、何度も、何度もしぃを殴った。
骨が折れる小気味いい音がする。
頭がつぶれ、ゼリー状の脳が回りに流れ出す。
腹が、腕が、脚が青黒く変色する。
それでも叩き続ける。
何度も、何度も、何度も、何度も、何度も。

69 名前: 6/6 投稿日: 2003/03/28(金) 19:28 [ dRsHv/Sc ]
ニダダーの日記
今日突然、兄さんが頭から血をだらだら流しながらやってきた。
兄さん曰く、母さんからキムチを届いたので、
僕と一緒に食べるため、僕の家までもっていこうとしたが、
途中でしぃに襲われキムチの壷を割られたらしい。
頭の傷はその襲われた時のものだそうな。
でもね、兄さん。

 僕 の う ち に も キ ム チ は 届 い た ん だ よ 。

その後、傷の手当てをした兄さんと一緒に、
母さんが作ったキムチを食べた。
やっぱり母さんのキムチはおいしいや。

70 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/03/28(金) 20:04 [ ZRp/Kjkk ]
「あるオカアサンしぃの手記 Ⅳ」
    〜精神病棟から〜


毎日 淡い色の天井を見ながらしぃは暮らしています
ほんの少し前まで とても幸せだったのに
だけど今は自分の体を傷つけないように
沢山のお薬を飲んで 一日中ベットに両腕を縛り付けられて暮らしています

しぃには5匹のベビしぃちゃんがいました
みんな元気でよくおっぱいを飲んで すくすく育ちました
フワフワで柔らかいベビちゃん チィチィって泣いて甘えんぼうのベビちゃん
しぃは初めてのベビちゃんを大切に 大切に育てました

ベビちゃんがようやくアンヨできるようになった夏の始めの事です
しぃちゃん幼稚園からキャンプのお誘いがきました
電車ですぐそこのキャンプ場でおとまりするのです
しぃはベビちゃんをキャンプに参加させる事にしました
ベビちゃんだけの 初めてのおでかけです
しぃが離れてしまう事での心配はあったものの
お友達どうしでごはんを食べたり おさんぽしたり 
一緒におねんねする事の楽しさを知ってほしかったのです

しぃはベビちゃんたちにおそろいのリュックサックを作ってあげました
ニコニコ顔のベビちゃんのお顔のアップリケをつけて おそろいの寝袋も一緒に
ベビちゃんたちが待ちどうしいキャンプまであと少しです

待ちに待ったキャンプの日がやってきました
ベビちゃんたちは朝からソワソワしています
しぃはこの日の為に作ったリュックサックをベビちゃんたちに背負わせました

        「かわいい!」

しぃの思い描いていた通りです
ベビちゃんたちは楽しそうに小さなアンヨをパタパタさせます
キャンプにいくのが待ちきれないように

お弁当を作り終えてしばらくして キャンプに一緒に行くお友達が迎えに来てくれました
しぃはベビちゃんをおながいしますと言って ベビちゃんをお見送りしました
ベビちゃんもチィチィって鳴いて しぃに行って来ますって言いました

71 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/03/28(金) 20:24 [ ZRp/Kjkk ]
次の日 ベビちゃんたちがキャンプから帰ってくる予定の時間になりました
でも予定の時間を過ぎても ベビちゃんたちは帰ってきません
帰ってきたら一緒に食べようと思っていたミルク蒸しパンもさめてしまいました
しぃはとても心配になってきました そこでベビちゃんたちがキャンプをした
キャンプ場と キャンプに誘ってくれたしぃちゃん幼稚園に
電話をかけてみることにしました だけど………………

キャンプ場はもう使われていませんでした しぃちゃん幼稚園もありませんでした  

しぃは慌てました それでは一体ベビちゃんたちはどこへ行ったのでしょうか
誰に連れていかれてしまったのでしょうか
あわてて取るものも取らずキャンプのお知らせを頼りに電車に飛び乗りました
初夏の不安定な天気の中 夕立が降ってきました
電車を降りてキャンプ場に走ります 大分前から使われていないのでしょう
キャンプ場の看板は朽ち果てボロボロになっていました
草も伸び放題伸びていて しぃが歩くのを邪魔します
ベビちゃんどこなの? ベビちゃんおながいお返事をして
しぃは叫びながらベビちゃんを探します

足元に目をやると見覚えのあるものが足元に落ちていました

    泥だらけになったベビちゃんのリュックサックでした

泥だらけのリュックサックを手に 薄暗くなった誰もいないキャンプ場を探します
おながいベビちゃん 早く出てきて おながいナッコって言って

もうどれくらいベビちゃんたちを探しまわったでしょうか 空には星が瞬いています
これ以上行けばゴミ置き場と言う所までたどり着きました
散々探しまわったキャンプ場 まさか…
そう思いながら 積まれているゴミを掻き分けます

イヤァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーッ!!

青白い電灯の下 しぃは見てしまいました
すすけたトーチのてっぺん オテテとアンヨをもぎ取られて針金でくくりつけられた
しぃのかわいいベビちゃんたちを
ベビちゃんたちの小さな体は真っ黒けに焦げて 痛そうに口を開けていました

72 名前: 70 投稿日: 2003/03/28(金) 20:25 [ ZRp/Kjkk ]
気がついたらしぃは病院のベットの上にいました
手に点滴を打たれ 沢山の機械がついていました
看護婦さんが心配そうにしぃの顔を覗きこんでいます
隣の開いているベットの上には ベビちゃんのリュックが置いてありました
看護婦さんはしぃにひとつの手紙を渡してお部屋から出て行きました

その手紙には差出人がありませんでした
恐る恐る 封を開けました

信じられない事が書いてありました

【拝啓 
この前はキャンプで使うトーチをありがとうございました
良く燃えて、とても楽しいキャンプになりました
使い終わったゴミはちゃんと片付けておいたので安心してください 草々】

同封された写真には 信じられないものが写っていました
しぃは自分でも聞いた事のない叫び声をあげて そのまま倒れました

みんなが楽しそうにご飯を食べている側で何も食べさせてもらず泣いているベビちゃんたち
オテテとアンヨをもぎ取られ泣いているベビちゃんたちのおかお
丸太に針金で括りつけられて動く事のできないベビちゃんたちに灯油をかけているところ

トーチに括り付けられたベビちゃんたちが火をつけられているところ……

火がついて泣いているベビちゃんが括り付けられたトーチをみんなが楽しそうに掲げている姿…

しぃは急いで警察に走りました
しぃのベビちゃんたちが殺されました おながいします犯人を捕まえてください
ベビちゃんたちはキャンプに連れていかれて そこで殺されました
泣きながら写真をおまわりさんに渡しました
それなのに

おまわりさんはしぃが持ってきた写真を見ないでしぃに返しました
そしてこう言いました
「だからどうしたと言うんですか そんなことよりも大変な事があるのに
ベビしぃくらいまた作ればいいじゃないですか そんなことくらいで警察に来られても困ります」


目が覚めた時にはまた病院のベットの上でした
もういくら寝て起きても いつもしぃの側にいたベビちゃんたちは一匹もいません
しぃはつらくそして苦しくて ノイローゼになってしまいました

しぃは今 淡い色の天井を見ながら毎日を暮らしています
ほんの少し前まで とても幸せだったのに
毎日のベビちゃんたちの成長が楽しみだったのに
だけど今は自分の体を傷つけないように
沢山のお薬を飲んで 一日中ベットに両腕を縛り付けられて暮らしています
ダッコを沢山するはずだったはずのしぃの手は 点滴でボロボロです
楽しかった日々は もう戻ってきません

もう しぃには何もないのです



                    糸冬

73 名前: シィキャビク(I377/ICE) 投稿日: 2003/03/28(金) 22:34 [ fWomDiPc ]
♪うたごえ♪


・この作品は旧アブ板のダルマスレの作品を小説化したものです。
タイトルはこちらで勝手に付けさせて頂きました。
・虐殺シーンはありませんが、「アブ板の作品」の小説版ですから…





 「腹減ってないか?」

目の前に据えたダルマに話し掛けてみるテスト。
しかし“彼女”は無表情のまま、ただモララーの目を見るだけだった。

人語を解する種ではなかったか。モララーは内心で苦笑した。


数時間くらい前だったろうか。
受験生であるモララーは、気分転換に外へ出かけたところ、偶然ダルマ売りのオヤジに出会った。
孤独な勉強の―作業の日々にうんざりしていた彼は、興味本位で一匹のダルマを買うのだった。

まぁ、それでも退屈しのぎにはなるだろう。そんな風に考えていたのだが―

しかし“彼女”は無表情のまま、ただモララーの目を見るだけだった。

74 名前: シィキャビク(I377/ICE) 投稿日: 2003/03/28(金) 22:34 [ fWomDiPc ]
モララーはダルマを部屋の隅に追いやり、お気に入りの音楽をかけた。

 「〜♪」

CDプレイヤーから送られてくるサウンドは、彼の毎日とは正反対の、抑揚に満ちたものであった。
その音楽に背中を押されてペンを握ると、ダルマの存在などすっかり失念して、テキストを開いた。
ところが―

 「〜♪」
 「?」

彼は、ふと訝しげにプレイヤーを見る。

 “この曲、バックコーラスなんてあったっけ?”

しかしその疑問は、すぐに解消されることとなる。
プレイヤーの延長上の場所にうずくまっているダルマ。その小さな口元が、かすかに動いているのが見えた。

ダルマが歌っていたのだ。
相変わらず無表情で、その声も感情のあるものではなかったが。
それでも―

 「〜♪」

モララーも、改めて口を開く。
決して上手とはいえない、一人の一匹の歌声。やがてそれらは素人っぽいハーモニーへと溶け合った。

その夜は勉強も忘れ、二人だけのコンサートに酔いしれるのだった。

75 名前: シィキャビク(I377/ICE) 投稿日: 2003/03/28(金) 22:35 [ fWomDiPc ]
 「ただいまぁっ!」

小さな借家だから、そこまで大きな声を出さなくとも、届くはずなのだが。
そんなことを思ってか、思わずにか、ダルマは擦り切れる畳もお構いなく、ずりずりと彼の元へ這った。
モララーに懐いている証拠だろうか。

モララーは、沸きあがる喜びに任せてドアを蹴破る。
不幸なことに、ちょうどそのときダルマはそのまん前までたどり着いていて、すさまじい勢いで開かれるドアに、見事に打たれてしまった。

バコン!

手足のないダルマはたんこぶをさすることもできず、ひりひりする痛みに悶えるだけだった。
よくよく見るとその目には涙が浮かんでいる。
モララーはそのときようやく我に帰って、大慌てで陳謝するのだった。

76 名前: シィキャビク(I377/ICE) 投稿日: 2003/03/28(金) 22:36 [ fWomDiPc ]
興奮するのも無理はないだろう。念願の2ch大学、合格。
戦果を報告するというよりは、むしろ一人で悦に入るといった様子で、ダルマに合格を知らせる。

しかしご存知のとおり、そのダルマは言葉が分からない。
頭にドアをぶつけられて痛い。それだけだった。

 「ま、言っても分からないか…合格なんて言っても…」

当たり前だ、という声が、聞こえてきそうだ。


その夜。

 「ホラ、お祝いだよ」

モララーは、ジュースを湛えたカップをダルマに差し出す。
しかしヤパーリ、じっとモララーを見るだけだった。

可愛らしいけれども、感情のこもらない瞳が、じっと見つめてくる。
そんな彼女に、モララーはまた内心で苦笑する。
こいつを最初に買ったときも、こんな様子だったっけ。

彼は戦いに勝利して初めて、彼女に支えられていたことに気付くのだった。

 「〜♪」

テレビから流れる音楽にあわせて、ダルマはまた歌い始めた。

ただ、流れてくる音に合わせているだけだとしても。
その眼が、本当にモララーを映しているのではなくとも。
彼にとっては、高価なシャンパンにも、力強い礼砲にも勝る祝福であった。

続く

77 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/03/29(土) 00:06 [ it4NySzY ]
満開の桜の下、モナーは芝生の上に寝そべっていた。
青々しい草の匂いが鼻腔をくすぐった。
辺りからは幼い子供特有の小さな鈴のような笑い声が聞こえてくる。
モナーはぎゅっと目を閉じて、耳をふさいだ。

もうすぐパパになれるというのは、胸の辺りをくすぐられているような気分だった。
親ばかとは良く言ったもので、生まれてくる我が子の為に毎日の様にオモチャ屋に寄った。
子供の名前の本を30冊も買ってきて妻に叱られた。
名前の候補をノート一冊と半分作って、妻にあきれられた。
日に日に膨らんでいく妻のお腹。早く生まれておいでと話しかけた。
そうして段々とパパへの準備を完了させていった。

会社に電話が入ったのは、もうすぐ昼食どきの午前11時38分だった。
「もしもし…オマエさんですか?こちらは警察署の者です。
奥様が階段から落ちて大怪我しました。」
モナーはイスにつっかけてあったジャケットを羽織ると、上司への申し出もそこそこに
妻が入院している病院へと向かった。
「・・・・・・!!」
病室のドアを開けたモナーの目に飛び込んできたのは、白い布を被せられた妻の姿だった。
ガクガクと震える手で、妻の顔にかけられた布を取る。
「嘘だ…。こんな…。」
妻の顔は額から流れた血が小鼻に沿って流れ、口からは吐血した跡があった。
頭に巻かれた包帯からは血が滲んでいる。
「旦那さんですね?」
ふいに後ろから声をかけられる。刑事だった。
「この度はこんな事に…。」
「妻は…どうしてこんなになってしまったんですか!?どうして、どうして!」
モナーのあまりの形相に驚きつつ、刑事は興奮するモナーをなだめ、話し始めた。

78 名前: 77 投稿日: 2003/03/29(土) 00:07 [ it4NySzY ]
話しを最後まで聞いたモナーは、人に構う事もなく大泣きしながら電車に乗った。
回りの乗客がモナーを見ている。
さっき聞いたばかりの刑事の話しが接着剤で取りつけられたように耳に残っていた。
「目撃した人の話しだと、奥様は公園にある階段の所でお腹の大きいしぃに 
つかまってしまったようです。
しぃは奥様が抱えていたスーパーの袋をねだっていたと言います。
しぃを無視してその場を立ち去ろうとした奥様は階段から突き落とされました。
…今日は検診日だったんですか?…いいえ。我々が駆け付けたときは荷物が何もない状態でした。
多分、しぃが持って行ってしまったのでしょう。
初めてのお子さんだったんですか…。残念でしたね…。」

いつも寄り道をしていたオモチャ屋の前を素通りして、モナーは自宅マンションにたどり着いた。
程なくして、妻の遺体が無言の帰宅をした。

葬式や火葬の最中、モナーは段々とある決心を固めていった。






ーーーーーーーーこの手で妻を殺したしぃを見つけ出してこの手で復讐するーーーーーーーー

79 名前: 77 投稿日: 2003/03/29(土) 00:08 [ it4NySzY ]
モナーは、妻が殺された辺りのしぃをしらみつぶしに探した。
公園に置かれているダンボール、草むらにあるダンボール。
しぃの持ち物の中から妻の持ち物を探し、手がかりを求めていった。
来る日も来る日も、モナーは執念の塊になって探した。

そんなある日の事だ。
見覚えのあるチェックの袋が、草むらのダンボールの側に落ちていた。
早速中を確かめる。
母子手帳に書かれた妻の名前。
モナーは沸き立つような感情を覚えながら、ダンボールの方を見た。
丁度しぃが外の気配に気付いて起きてきた所だった。
「ハニャ!シィノバック サワラナイデ!」
しぃはモナーが持っている袋を奪い取ろうとする。
「お前がやったのか…?」
「ナンノコト!? シィハタダ ゴハンガホシカッタダケダヨ! シィニゴハンヲクレナイノハ ギャクサツチュウナノヨ!」
モナーはギャアギャアわめいているしぃのダンボールを思い切り蹴り上げた。
自己中でどうしようもないしぃの言い訳にモナーは切れたのだ。
「ハニャァーーーーッ!?」
ボスンという濁った音をさせて、しぃごとダンボールが転がった。
「チチィーーーーッ チチィーーーーーッ」
ダンボールの中からまだ目の見えていないと思われるベビしぃが2匹転げ落ちた。
「シィィィィッ!! シィノベビチャンニ ナンテコトスルノヨゥ!」
慌ててダンボールから転がったベビしぃをダッコし、ぎゅっと抱きしめた。
「虐殺厨だから突き落としたのか…?」
「ソウヨ! シィニ ゴハンヲクレナイナンテ ヒドイギャクサツチュウナンダカラ! アノトキ シィノオナカノナカニハ ベビチャンガイタンダヨ!
シイノベビチャンガシンダラ ミンナ マターリデキナイデショ! シンダラコマルデショ!
ソレナノニ シィニゴハンヲクレナイナンテ! シィノコトコロスキダッタンダヨ! ダカラツキオトシタンジャナイ!」
モナーは怒りで震える拳でしぃの頬を殴りつけた。
ゲホォという音と一緒に、喉から血を吐く。
「ナニス…シィィィッ!?」
吹き飛ばされて倒れこみ、起きあがろうとしたしぃの腹に一発のボディーブローを食らわせる。
「チチィィィィィィーーーーッ チチィィィィーーーーーッ」
思わずしぃの手からベビしぃが落ちてしまった。
「てめぇのほうが立派な虐殺厨じゃねぇか!食いもんが貰えなかったら虐殺厨だと?
ベビがいなけりゃマターリ出来ないだと?食いもんにありつけなかったから突き落とした…?
貴様、何を言ってるか分かってるか!?」
ベビしぃを拾おうとしているしぃの首を掴むと、モナーはしぃに向かってまくし立てる。
「シィィィーーーッ! ハナシナサイヨウ! シイチャンニランボウスルト アンタモ ギャクサツチュウナンダカラネ!」
草むらの中に放り出されたままのベビしぃは、寒いのか母しぃを求めてチィチィ泣いている。
「ホラァ! ベビチャンガ カゼヒイチャウジャナイ! ハヤク ソノテヲハナ…ギャァァァァァッ!!!」
モナーは白くてマシュマロのような質感のしぃの耳をひねりながらちぎり取った。
「俺はなぁ、この日をずっと待ってたんだ。妻と妻の腹にいた子供を殺したしぃを
誰の手でもなく、この手であの世に送ってやるってな!」 
もう片方の耳も間髪をいれずにちぎり取る。
「シィィィィィィーーーーッ シィノオミミィィィィィィィーーーーッ!」
モナーの手にはいつの間にか、包丁が握り締められていた。

80 名前: 77 投稿日: 2003/03/29(土) 00:09 [ it4NySzY ]
「イヤァァァ………オナガイ ヤメテ ダッコ…ダッコスルカラ……ネ? コンナノマターリジャナイヨ?」
恐ろしさにガクガクと震えながら、モナーに命乞いをするしぃ。
モナーはそんなしぃの言葉を聞く事もなく、包丁を振り上げた。
柔らかくか細いしぃのアンヨ、アキレス健に包丁が突き刺さる。
「イダィィィィィィィィーーーーーッ!」
無表情で包丁を振り下ろし続けるモナーの脳裏には、お腹の大きな妻が笑っている姿が映っていた。
「もうすこしだったのに! もうすこしだったのに! もうすこしだったのに!」
アキレス健を傷つけられて逃げる事の出来ずにいるしぃの体に浅く、
痛々しいキズが何箇所もつけられた。
「父親になれたのに! 父親になれたのに! 父親になれたのに!」
モナーの目からはボロボロと涙が溢れてきていた。
こんなひどく自己中でどうしようもない生き物にその権利を奪われてしまったなんて。
妻の命やせっかく授かった命をも、全て奪われてしまったなんて。
「イタイヨウ! ヤメテェーーーッ! ヤメテェーーーッ!」
首を横に振りながらイヤイヤするしぃ。
そんなしぃの首を包丁が突き刺さったのはそれからすぐの事だった。

すっかり冷たくなったしぃの横で、2匹のベビしぃ達が泣いていた。
モナーは妻の遺品の母子手帳をチェックの袋にしまい込み、
震えているベビしぃをジャケットのポケットに入れて自宅に帰った。

81 名前: 77 投稿日: 2003/03/29(土) 00:11 [ it4NySzY ]

自宅玄関を開けて、妻の遺影が置かれているリビングの中にベビしぃ達を放してやる。
外に置かれたダンボールの中とは違う心地よい暖かさにほっとしたのか、
ベビしぃ達はスヤスヤと寝始めた。
呆然としながら、それでもほっとしたような感情を伴ないながら、
モナーは仏前に母子手帳を供える。もう桜の見頃だ。
帰り道、花屋にあった桜の枝を花瓶にさした。
ベビーカーに赤ちゃんを乗せて、近所の桜並木を歩けるはずだった。
そんな当たり前の幸せさえ自分の手から奪ってしまったしぃのベビが
自分の家でスヤスヤと心地いい寝息を立てている。
「坊主憎けりゃ……本当にそうなんだな…。」
モナーはキッチンに立ち、てんぷら鍋に油を注ぎ始めた。
そのうちにてんぷら鍋は高温になり始める。
「そろそろいいかな…」
モナーはソファに寝かせたベビしぃをそっと抱くと、起こさないようにキッチンまで連れてきた。
そして、高温になったてんぷら鍋の中に頭からベビしぃを入れた。
ジュワァァァァァーーーーという油が浸透する音と共に、
ベビしぃのからだはてんぷら鍋の中に沈んでいく。
ようやく気がついたのか、ベビしぃはてんぷら鍋から顔を出す。
「ヂィーーーーーーーッ!」
モナーはてんぷら鍋の中のベビしぃを取り出す。
ベビしぃは大ヤケドを負って、ビクビクと体を痙攣させている。

モナーは大ヤケドを負って体を痙攣させているベビしぃ達を紙袋に入れてゴミ捨て場に捨てると、
その足で近所の公園に遊びに来た。
桜は満開で、近所の子供たちが楽しそうに遊んでいる。
モナーは桜の木の下に寝そべって、子供たちのはしゃぐ声を目をつぶって聞いていた。
清々しい草の香り、家族3人で見るはずだった満開の桜。
どうしようもない感情が、モナーの体中を駆けぬける。
復讐は終わったはずなのに。もう目標は達成されたはずなのに。
  

涙が溢れて止まらなかった。



おわり

82 名前: 旧531 投稿日: 2003/03/29(土) 13:59 [ pzwGf4fs ]
1/5
俺は子供の頃から人が喜ぶのが嫌いだったらしい
なぜか人の喜んでいる顔を見ると腹が立ってしょうがないのだ
そして、人の苦しみを見ると笑いが止まらない
虐殺に手を染めたのは工房の時だ
ちびギコ共の笑顔が一瞬にして恐怖へと変わる
悲鳴、命乞い、友達や兄弟、子供を呼ぶ声・・・
俺にとって、これほど楽しい物はなかった
そして今日も俺は、ちびギコ共の笑顔を奪いつづける・・・・

83 名前: 旧531 投稿日: 2003/03/29(土) 13:59 [ pzwGf4fs ]
2/5
私には、ちびギコやしぃがほざく「マターリ」の意味がわからない
彼らにそれを問い詰めると、たいていは「自分たちが可愛がられる事」
「おいしいご飯がたくさん貰えること」「たくさんダッコしてもらえる事」「でぃやびぃがいなくなる事」
「虐殺厨がいなくなること」などと答える
だが、これは単なる「欲望」でしかないと私は思う
そういったことで利益を得られるのは、彼らだけなのだから
なのに、これを支援する者達がいるのだろう
わたしはそういう人が基地外にしか見えない
だから私は、間違ったマターリを信じるもの達を殺す
そして真のマターリを探すのだ

84 名前: 旧531 投稿日: 2003/03/29(土) 13:59 [ pzwGf4fs ]

3/5
俺はしぃが嫌いだ
その理由は俺の彼女だったしぃにある
彼女は友達に「虐殺厨」とされて虐待を受けてでぃになり、
ダッコ革命党に「マターリの敵」として殺された
その時俺は誓った
「俺と同じ思いをもう誰にもさせない」と・・・・
そして俺はいわゆる「アフォしぃ」の虐殺を始めた
子供がいようと、命乞いされようと殺した
そしてそのうち、ちびギコの虐殺もするようになった
理由は簡単だ
ちびギコの仲間にいるちびしぃが成長する事でアフォしぃになることがわかったからだ
また、生殖能力が高い彼らは交尾してべビしぃを作る
べビしぃはやがてちびしぃになりアフォしぃになる
元を断たない事にはアフォしぃはいなくならない
しぃ、見てろ・・・お前の無念を晴らしてやるからな・・・・

85 名前: 旧531 投稿日: 2003/03/29(土) 14:00 [ pzwGf4fs ]

4/5
私はコインのようだ
裏表がまったく違うのにそれは私というコインに違いないからだ
表の私は普通の会社の部長だ
しかし裏の私はちびギコの虐殺を楽しむ虐殺者だ
よく私は笑顔の似合う人といわれる
しかし大半の人は私の笑顔がどこから来ているか知らないのだ
それを知っているのはこの世にはいない
そしてそいつらは私を「虐殺厨」と呼ぶ・・・・

86 名前: 旧531 投稿日: 2003/03/29(土) 14:00 [ pzwGf4fs ]

5/5
目的も身なりも違う4人の虐殺者
彼らはやがて交わりはじめる
交わった先には何があるのか
それは誰にもわからない・・・・・

プロローグ 完
(虐待が無くてスマソ)

87 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/03/29(土) 16:21 [ .socj8mo ]
1/2
ここは、虐殺会社。殺し屋のような物だ。
依頼されたターゲットを無惨に殺す、即死なんて許されない。
今回の獲物は、モララーだ。依頼主はちびギコ。友人を殺したモララーに復讐したいらしい。
虐殺者を虐殺するのか、皮肉な物だ。俺もいつか、恨みを買って殺されるのだろうか。
俺もモララー族の虐殺者だからな。
「アイツは、チビタンの目の前でフサタンを殺したんデチ」
俺はタバコをふかしながら、ちびギコの話を聞き流していた。
「全身の毛を肉ごとむしり取り、血塗れのフサタンに糞尿をすりこんだんデチ」
俺はタバコの煙を吐き出しながら、答える。
「ま、よくあることだな。で、どうやって、そのモララーを殺す? モララー殺しは珍しいからな」
話の途中にも関わらず、ちびギコが重たい声で言った。
「そう、よくあることデチ。ちびギコはいつも死と隣り合わせ。
 一方、モララーやモナーなんて、平和の恩恵を独り占めしたように幸せで。不公平デチ」
「そんなこと、俺に言われてもね。で、そのモララーをどうやって殺したいんだ?」
「とにかく、出来るだけ苦しませて殺してほしいデチ。
 フサタンが、想像を絶するような苦しみを味わって死んでいったように」
灰皿にタバコをグリグリと押しつけながら、俺が答える。
「分かった」

88 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/03/29(土) 16:22 [ .socj8mo ]
2/2
さて、上手いこと獲物を捕まえた。縄で縛った獲物を俺の地下室に連れ込む。地下室には、ちびギコもいる。
「いいか。その目でシッカリと見ていろ。惨たらしく殺してやるからな」
ちびギコは無言で頷いた。俺は気絶している獲物をうつ伏せに押さえ付ける。
革手袋を付けた手で、獲物の舌を引っぱり出す。獲物が目を覚ます。
獲物の抵抗。体をくねらせ、舌をガムシャラに動かす。そんなことをしても、俺に敵うわけはないのだが。
舌を押さえ付け、錐で穴を開ける。獲物のモララーが、痛みに体を跳ねさせる。
「動くと、よけい痛くなるからな」
ちびギコは、自分が頼んだにも関わらず、血塗れのモララーから目をそらしてしまった。血の臭いが狭い地下室に充満する。
フサギコの毛から作った縄を手に取り、穴に通そうとする。
獲物は必死に暴れている。白目をむきながら、体を激しく動かし、口から血をまき散らしている。
俺の手に噛みつこうとするが、革の手袋をしているので痛みはあまり感じない。
穴に縄を通し終わると、天井から下がっている鎖に縄を結びつける。
丁度、普通に立っている状態で、縄が少したるむくらいの位置に鎖を垂らす。
「さて、楽しみはこれからだ。あ、このちびギコは、お前が殺したちびフサの友人だそうだ」
モララーは憎しみを凝縮した瞳で、ちびギコを見た。眉間のシワが深くなる。
俺は、天井の鎖を巻き上げた。獲物の舌の縄が引っ張られる。
「顎を上げないと、縄が引っ張られるぞ。顎を精一杯上げろ」
獲物は顎を上げた。首が痛いのだろうか、かすかに首が痙攣している。
「さて、これはどうかな」
鎖はさらに巻き上げられた。獲物が叫び声を上げる。ちびギコは目をつぶり、耳もふさいだ。
「バカ。叫ぶと舌が動いて、よけいに痛みが増すぞ。ほら、今度は爪先立ちだ」
バレリーナのように、爪先で立たせる。獲物はバレリーナではないから、かなり辛い体勢のはずだ。
獲物の脚が震えている。バランスを崩し、普通に立ってしまった。舌の縄がグインッと引っ張られる。
「グギャァァッ! ウゲウッグッアァァァッ!!」
「だぁかぁらぁ、叫ぶと痛いんだってば。鼻を使ってすすり泣けば、少しは楽になるだろう」
獲物は、何度も爪先立ちをした。そして何度もバランスを崩し、舌の縄が引っ張られた。
すすり泣く獲物。無様だな。これまでに何回も虐殺を繰り返してきたのにな。虐殺回数は、俺よりも少ないだろうが。
「満足か」
俺はちびギコの方に振り返った。あーあ、吐いてやがる。まぁ、無理もないか。
ちびギコは、口の周りの吐瀉物をぬぐうと、悲しそうに笑った。
「これで、フサタンの恨みも晴らせたデチ」
「虐殺する者が、虐殺されたか。俺もいつかは殺されるんだろうな」
ちびギコが首を振った。
「そんなことないデチ! これは悪い虐殺じゃないデチから」
俺はタバコに火を付ける。
「虐殺は、どんな理由があろうとも悪だ。虐殺の対象になりやすいちびギコなら分かるだろ」
タバコの灰が、地下室の湿った床に落ちた。

 完

89 名前: 伝説の名無し 投稿日: 2003/03/29(土) 20:55 [ pd4Pmow2 ]
1/13
鋼の旅団 〜AA戦争記〜
第一話「これは戦争だッ!」

かつて、戦争があった。
南部の広大なニラ畑の覇権をかけて、モダリーナ共和国軍とギコ猫族が争った戦争、後にニラ戦争と呼ばれた戦争だった。
軍備、兵力で劣るギコ猫達は、次第に押されていき、12年前、ギコ猫族の本拠地、マデーロの陥落を持って歴史上は終結した。大多数のギコ猫も同盟軍に完全降伏し、今ではこのモダリーナ共和国で暮らしている。
まぁ、ギコ猫族に「国民の権利」は与えられておらず、事実上モララー達に隷属しているが。
だが、一部のギコ猫達はニラ畑の更に南、ジラ山脈に逃げ込み、反政府組織ニラーナを組織していまだテロ活動を行っている。
共和国政府も、9年前軍隊を派遣したがジラ山脈の深い森に隠れゲリラ戦を展開するニラーナ軍に大敗を喫し、それ以後手が出せないでいる。
 ギコ猫の生命力、繁殖力は驚異的なものがある。とある科学者の計算によれば、この9年の内に20万匹以上に増えている可能性もあるとか。
 しかしそんな事は一般市民の間では過去の記憶となっていた。あの日までは、
「死の月曜日」までは・・・

90 名前: 伝説の名無し 投稿日: 2003/03/29(土) 20:55 [ pd4Pmow2 ]
2/13
「ッたく、今日は面白い授業があるって聞いたからよォ、ワザワザ出て行ってやったらなんだよ、ちびギコの解剖じゃねェか!あんなん家で何十回もやったことあるぜ。こんな事なら虐殺大祭に行くんだった。」
俺の隣でうるさく騒いでいるモララー。モディラ・デーデ。俺の通うモダリーナ国立ブラディイ士官学校の問題児で、趣味は虐殺だと言い切る男である。口癖は、「早く戦争起きねェかなァ。」である。昨日先生が「明日面白い授業をしましょう。」と言っていたのでそれをヤツに教えたのだが、その授業がちびギコの解剖だったので、今すこぶる機嫌が悪い。
「そんな事より早くモナドナルド行こうぜ。新発売のニラバーガーが今なら半額なんだぜ!」
 俺の後ろの少し・・・いや、かなり太ましいモララー。モロデ・タックー。食い物には目の無い野郎だ。親父は国防委員長モヘライ・タックーで、頭も悪い、動きもトロい、挙句の果てに士官候補生のくせに演習すらやったことの無いお坊ちゃまだ。こんなヤツでも超難関のブラディイ校に入って今まで落第も無く進級できるのだから、金と権力の力ってのは怖い。
「おめぇは黙りやがれ!俺はモラッドと話してるんだ!」
 モディラが吼える。うるさいったらありゃしねえ。
「まぁまぁ、落ち着くモナ。」
 モディラの隣のモナーが俺とモディラの間に入ってきた。モーナ・トズンラだ。
 彼は俺たちの仲間のムードメーカー的存在だが、射撃の腕は超一流で、しぃ狩り(2時間の制限時間内に森に話たしぃを何匹殺せるかを競う競技)の全国大会で4位入賞の記録を持っている。

91 名前: 伝説の名無し 投稿日: 2003/03/29(土) 20:56 [ pd4Pmow2 ]
3/13
「まァ、モラッド君がモディラ君につまらない授業を面白い授業って言ったのが事の始まりなンですから、この問題は後で二人で解決してもらうとして、モナドナルドなりなンなりに行って昼食をとりましょう。腹が減ってたまりませンからね。」
 さっきまで後ろで黙っていたモララー、モギャヤ・フライク。
「そうだネ、兄さん。こんなつまらない雑談は後で二人だけでやって欲しいもんだネ。」
とモギャヤの双子の弟、モルヴァ・フライク。
はっきり言って、俺はコイツ等フライク兄弟は苦手だ。何を考えているのかわからないモギャヤにいつもは大人しいがイザとなると何をやらかすかわからないモルヴァ。この前などはしぃ狩りのしぃが生意気だと言って1匹のしぃを試合時間2時間をフルに使っていたぶっていた。当然試合はビケだったが、犠牲になったしぃは俺の見た中で一番酷い殺られ方をするハメになった。間違いなくブラディイ校の問題児No、1とNo、2だ。
「そりゃあ俺だって先生の言う「楽しい授業」がちびギコ解剖だって知ってたらおめェなんか呼ばなかったぜ。」
「それはともかく、メシ〜!」
「だァァ!うるせェェェ!お前は黙ってろって、何度言ったらわかるんだァァ!」
「騒がしいな。モルヴァ。」
「全くだよネ、兄さん。」
 こんな会話(?)をしながら、俺達はモナドナルドに向かった。

 モナドナルドについてみると、店の前は人山の黒だかり。一番後ろで3人のおにぎり族が「事件だワッショイ! 事件だワッショイ! 事件だワッショイ!」と言って踊っている。ワケがわからないので一先ずおにぎり3人組に聞いてみることにした。

92 名前: 伝説の名無し 投稿日: 2003/03/29(土) 20:56 [ pd4Pmow2 ]
4/13
「どうしたんだ?おにぎり。」
「事件だワッショイ! 事件だワッショイ!モナドナルドがニラーナに占拠されたワッショイ!客は皆殺しにされたワッショイ!ニラーナはモナドナルドの屋上で大量あぼーん兵器、「びぃ化汚染砲」を組み立てているワッショイ!あそこに見えるだろワッショイ!ニラーナはスラム街のギコ猫虐殺連盟本部にアレを撃ち込む気らしいワッショイ!」
 ワッショイ! ワッショイ!うるさい香具師だがこれで状況が飲み込めた。
 ニラーナの奴等がギコ猫虐殺連盟を潰そうと大量あぼーん兵器を持ってモナドナルドに立て篭もったらしい。まぁ、スラム街にはでぃかぃょぅ位しか住んでいないので、殆どのAAが興味半分に見ていた。・・・虐殺厨のモディラは別だったが。
「なんだって!ギコ猫虐殺連盟本部を潰す?ギコ猫のくせに生意気だッ!」
 そう言うとモディラは腰の拳銃を抜いてモナドナルドに突っ込んでいった。
 俺達ブラディイの生徒には凶器の携帯が許可されている。本来ならギコ猫などに命を狙われたとき時のためだが。
「モルヴァ、行くぞ。友を見捨ててはいけませンからね。」
「了解、兄さん。」
 フライク兄弟も武器を取り出した。軍用ライフルに最新式のハンドマシンガンである。こいつ等はこんな物騒なモンを四六時中持ち歩いている。他にもグレネードランチャー、手榴弾、火炎放射器、軍用ナイフ、タタミ針、タコ糸、謎の薬品、etc・・・。だから俺はこいつ等が嫌いなんだ!
 それにこいつ等のこの眼、早くギコ猫を殺したいって目だ。お前等本当にモディラを助けに行きたいのか、ギコ猫を殺したいってだけじゃないのかと問いたい。問い詰めたい。小一時間問い詰めたい。

93 名前: 伝説の名無し 投稿日: 2003/03/29(土) 20:57 [ pd4Pmow2 ]
5/13
「仕方ないモナ。モナも行くモナ。」
 そんなことを言いつつモーナが取り出したのは狙撃用ライフル。消音機付きだ。
 まぁ俺も愛用のショットガンを持って、店内に突入する事にした。モロデと二人で店外に残った日にゃ、校内中でチキン呼ばわりだ。モロデは外から呑気に声援なんか送ってやがる。お前が国防委員長の息子でなかったら引きずってきて弾除けにしてやるところだ。
 俺が店内に入った頃には1階は片付いていた。大体のギコ猫は蜂の巣になっていた。
 中には月桂樹とか言う鎖鞭で殴られた挙句縛り上げられ、内蔵を曝け出しながら口をパクパクさせているしぃもいる。誰がこんな殺り方をしたのか。考えるまでも無い。フライク兄弟に決まっている。
 2階に上がる階段の途中にも全身ハリネズミのちびギコがいたり、元はなんだかわからない肉塊が落ちてたりした。まぁ大体は蜂の巣か急所に一発、だったが。
 2階に上がるとまだ銃撃戦が続いていた。テーブルを倒して盾にして撃ち合っていた。ギコ猫の持っている武器は精々拳銃程度で、薄いモナドナルドの机でも、充分盾になっているようだった。
「おぅ、やっと来たか。一発奴等にかましてやれ!」
 モディラが弾を込めながら言った。モーナの姿は見えないが、たまに敵のギコ猫が脳漿を噴き出しながら倒れていくところを見ていると、何処かからか狙撃しているようだ。
 フライク兄弟は兄弟でグレネードランチャーをブッ放している。次々ちびギコやらしぃやらギコやらが吹っ飛んでいる。敵には回したくない奴等だ。

94 名前: 伝説の名無し 投稿日: 2003/03/29(土) 20:57 [ pd4Pmow2 ]
6/13
 俺がショットガンで2、3匹殺った頃、ギコ猫達は屋上へと上がっていった。追いかけて行くとびぃ化汚染砲が完成していた。後は発射するだけのようだ。ここで発射させるのもナンだから俺たちは汚染砲に向かって走るギコ猫達に一斉掃射をかけた。ギコ猫の肉片が飛び散るのを見てつい「ハッハッハ!見ろ!ギコ猫がまるでゴミのようだッ!」と言いたくなったがモディラに突っ込まれるのは目に見えていたのでやめておいた。一匹のギコを残して一掃出来た。最後の一匹のギコは発射レバーの前で膝を突いた。足に弾が当たったようだ。
「そこまでだッ!悪のギコ猫めッ!」
んん〜、キマッた。正義のヒーローってのは、こうでなきゃな。
「な、なんだとゴルァ!元はと言えば・・・ゲファ!」
 ギコは反論しようとしたらしいがモーナに頭を貫かれ崩れ落ちた。だが、倒れた場所が悪かった。狙いすました様に発射レバーの上に倒れこんだのだ。ドウッ!と言う音と共に赤い火の玉がスラム街目掛け飛んでいった。まぁ、ぃょぅやでぃ如き、何匹びぃ化しても知ったこっちゃ無いが、虐殺連盟のモナーやモララー達が心配だ。
 まぁ、発射されてしまった物は仕方ないからそのまま汚染砲に近づいていくと、しぃとちびギコとベビしぃがいるじゃね〜か。どうやらさっきのギコとこのしぃのガキらしい。一家4人でテロリストか。おめでてーな。
 ともかく、ふん縛ってみたが、「シィハナンニモワルクナイヨ!ワルイノハギャクサツチュウノモララータチヨ!」だとか「チビタンは助けてデチ!他の2人はどうなってもいいデチから!」だとか「ナッコ!ナッコ!」だとか言ってやがる。いつも草むらとかで出会うギコ猫の数百倍性格が悪い。
「まァまァ、そう騒がずに、どの道貴方達に見ないは無いンですからね。」
 そう言いながらモギャヤはK察に通報した。

95 名前: 伝説の名無し 投稿日: 2003/03/29(土) 20:58 [ pd4Pmow2 ]
7/13
 K察は上司に「テロリストの生存者0。」と報告した。モルヴァが札束で頬を張ったからだ。
「私達は先に帰りますから。やることがあるンでしてね。」
「さぁさぁ、君達はこっちですよ〜。楽しい楽しい夜が待っているからネ。」
 フライク兄弟が縛ったギコ猫達を引っぱっていく。間違いなく明日の朝日は見られまい。
 学校に帰ると先生に「今日の授業は打ち切り、皆早く寮に戻って。」と言われた。どうしたんだろな〜と思いつつ寮に戻ると同じ寮のモッチャ・ペルティが青い顔をしてテレビのニュースを見ていた。画面の右上には「悲劇、モララー1752人死亡」の文字。テレビの中ではモーデ・ギャッザー国家主席が演説中だった。
『諸君、我々は1752人の同胞を失った。何故か、それは、薄汚いギコ猫どもがニラーナなどというテロ組織を作り上げているにもかかわらず、犠牲が出る、戦争は良くないなどとほざいている愚か者がいるからだ!その結果・・・見ろッ!モララー1752人を始めとしてモナー452人、ぃょぅ8564匹、でぃ497匹が命を落としたッ!これは、マターリ厨が殺したのも同然なのだッ!我々は、ここにニラーナに対し、宣戦布告するッ!これはアニメや漫画の類では無いッ!これは戦争だッ!我々は、平和な共和国を脅かす全てのゴミ虫どもを皆殺しにする事をここに誓うッ!モダリーナに、栄光あれェェ〜ッ!』
「そうだッ!殺せッ!一匹残らず殺せッ!」
 モディラが叫んでいる。虐殺連盟の仲間の大半を殺されたのだから当然だ。ついでに俺が面白い授業の件の事を言わなかったら自分が死んでたかも・・・と言う恐怖感もあるに違いない。
 まぁ、戦争が起これば俺達ブラディイ士官学校生は指揮官見習いとして戦場に派遣される事になっている。明日から楽しくなりそうだ・・・

96 名前: 伝説の名無し 投稿日: 2003/03/29(土) 20:58 [ pd4Pmow2 ]
8/13
今日は素晴らしい一日だった。テレビのニュースを見ると我々の作戦は完全に成功したようだった。我が弟モルヴァも満足そうだ。
「やったね、兄さん。」
「ああ、モルヴァよ・・・」
「しかし、ギコどものびぃ化汚染であんな被害になると、本気で国防省は思ってるのかな?」
「国防省のお偉方は開戦の理由さえ掴めればいいのだよ。我々は只見つけたテロギコ猫を射殺しただけ・・・それだけでいいのだ。」
「そうだね、兄さん。それはともかく、早くこいつ等殺ろうよ。」
 モルヴァはいきなり話題を変えた。私も我慢の限界だったので、早速今日の収穫物を殺
る事にした。
「チビタンだけは助けてデチ!」
「ナ、ナンテコトイウノ!オカアサンガシンジャッテモイイノ?」
「いいデチ!チビタンが助かればメデタシメデタシデチ!」
「マ!ナンテコトイウノ!コノクソガキ!」
 ちびギコとしぃがさっきから五月蠅い。親子でここまで喧嘩が出来るのは、やはりこいつ等が下等生物だからか。まぁ、ちびギコもああいってることだし、まずはしぃとベビを殺ろう。
モルヴァにその旨を手信号で伝えると、モルヴァは頷いて言った。
「それじゃあ他の2匹を殺ろう。」

97 名前: 伝説の名無し 投稿日: 2003/03/29(土) 20:59 [ pd4Pmow2 ]
9/13
 モルヴァはナイフを取り出した。そこらの不良が持っているような物ではない。特殊部隊御用達の軍用ナイフだ。暗闇にギラリと光る夏尚寒き氷の刃を見たしぃの顔が引きつった。ちびギコはもう助かると思ってるらしく、殺っちまうデチだとか早く切り刻むデチだとか言っている。精々ほざいているがいいさ。
「ナ、ナニスルツモリ?シィヲイジメルトニラーナノナカマガタタジャオカナイカラネ!ハヤクシィトベビチャンヲハナシテヨ!ギャクサツチュウ!」
「ウザイけだものだねェ〜。そんな悪い子は、お・し・お・きだよ♪」
言うが早いか、モルヴァはナイフでしぃの右耳を切り落とした。しぃの喚き声が、叫び声に変わったようだ。
「シィィィ!ナニスルノヨ!ギャクサツチュウ!シィノオミミカエシテ!カエシテ!」
 喧しくて堪らない。耳がおかしくなりそうだ。
「モルヴァよ、耳を返してやれ。」
「わかったよ、兄さん。」
モルヴァはそう言って耳をしぃに返した。しぃは付くわけもない耳をずっと付けては落として、付けては落としてを繰り返していた。そのうち、見ているこっちがイライラしてきたので、モルヴァに
「モルヴァよ、しぃの耳を付けてやれ。」
と言った。無論例のもので。
「OK、兄さん。」
 モルヴァはそう言うとタタミ針にタコ糸を通した。そして、しぃから耳をひったくると、タタミ針とタコ糸でしぃの頭にしぃの耳を縫いつけ始めた。
「シィィィ?!イタイヨ!ヤメテヨ!ギャクサツチュウ!」

98 名前: 伝説の名無し 投稿日: 2003/03/29(土) 20:59 [ pd4Pmow2 ]
10/13
 しいはせっかく耳を縫いつけてやっているモルヴァに噛み付いた。僅かに血が出ただけだったが、モルヴァをキレさせるには充分すぎた。しぃの耳は半分ぐらいまでしか縫い付けて無かったので、顔の前に垂れ下がった。全く、人の好意を何だと思っているのであろうか。まぁ、モルヴァをキレさせた以上、只死ぬより酷い目にあるのは目に見えている。
「・・・兄さん、僕ね、MONA兵士電動って番組が好きなんだよね・・・アレに出てくる「ファイナルアタック」ってのをやってみたいんだよね・・・ククク・・・!」
 平静を装ってはいるが目は完全にイッている。完全に殺るつもりだ。
「で、どうするんだ?モルヴァ。」
 私はそう言ってスカトロレース用の強力薬剤を投げ渡した。爆発率99,8%の代物だ。
「こうするんだよ・・・親としては目の前で自分の赤ちゃんが殺されるのに勝る苦痛は無いよね・・・フフフ・・・。」
 途端にしぃの顔色が変わった。ギャーギャー喚いていたがモルヴァはそんな母親の必死の抗議に耳をかさずにベビしぃを掴んで薬剤を流し込んだ。最初はミィミィ言っていたベビも薬剤が入ってくるに連れてビィビィ喚き出した。もっとも、今のモルヴァに命乞いは通じない。モルヴァはベビしぃの尻の穴に栓をすると首を握り締め、腹を圧迫した。ベビは目を白黒させながら口をあいていた。ゴキッと言う音がしたような気がしたが、まぁいいだろう。どの道助からんのだ。
「ナニスルノ!シィノアカチャンニナニスルノ!コノギャクサツチュウ!」
「全く、キミは鈍いねェ〜。こうするんだよッ!」
モルヴァはそう言うとしぃの口の中にベビの下半身をねじ込み、叫びながら栓を抜いた。
「ベビしぃライフル・ファイナルアタックゥゥゥゥ!」

99 名前: 伝説の名無し 投稿日: 2003/03/29(土) 21:00 [ pd4Pmow2 ]
11/13
 ギィィィ!という悲鳴と共にベビしぃから搾り出された糞と内蔵がしぃの口の中に注がれていく。ベビしぃはしばらくピクピクしていたが、じきに動かなくなった。ちびギコはキャッキャと喜んでいた。自分の妹が死んだのに不謹慎な香具師だ。こういう
「シィィ!ゲボッ!ゲボッ!シィノ・・・ゲボッ!シイノアカチャンガ・・・ゲェェェ・・・ウウウ・・シィノ・・・」
「まだ終わりじゃないよ、次は君の番サッ!」
 モルヴァは3本の鋭い爪の付いた手甲を両手にはめた。ドラクエで言う鉄の爪ってヤツだ。モルヴァは放心状態のしぃを立たせ、手を振り上げると一気に振り下ろした。モルヴァの爪技十八番、「鷹爪砕き」だ。モルヴァ曰く、鷹の爪が獲物の骨を砕いているような感じだからだそうだ。だが、当然骨が砕けるだけではすまない。頭から足の先まで6本の刃で鱠切りだ。脳は潰れ内蔵は飛び散り辺りは深紅に染まった。派手好きなモルヴァらしい技だ。
「キャッキャッキャ!やっぱり最後はチビタンが生き残るデチ!チビタンが最強デチ!」
 チビは笑っている。まァ、すぐに笑えない状況に追い込まれるのだから、しばらく笑わせておこう。
 私は愛刀の長曽根虎鉄を抜き払った。我ながら惚れ惚れする美しさだ。だが、この刀は美しいだけではない。恐ろしく良く切れるのだ。
「な、何デチか?約束どおり2人殺させてあげたデチよ!」
 このヴォケ、お前に殺させてもらった訳じゃない。殺したいから殺したのだ。
「モルヴァよ、このヴォケは私が貰うぞ・・・」
「そ、そんな!約束が違うデチ!嘘つきは虐殺厨の始まりデチ!」
「誰も2匹を殺したら君は見逃すだなんて言ってないよ。兄さん、僕はもう二匹貰ったからいいや。好きにして。」

100 名前: 伝説の名無し 投稿日: 2003/03/29(土) 21:01 [ pd4Pmow2 ]
12/13
 まだちびギコはデチデチ言っていたが、私が刀を振り下ろすと、目を瞑った。
「・・・、痛くないデチ、空振りしたデチィィィ!やっぱり虐殺厨の腕前なんて、こんな物デチよォォォ!」
 私はさっき切り落とした耳をちびギコの前に投げた。ペチッ。という音がした。
「これは・・・チビタンのオミミデチィィィ!痛いデチィィィ!」
 さっきまでデチデチ笑っていたちびギコはデチデチ泣いていた。泣くのも笑うのもデチデチで済むとは気楽な香具師だ。五月蠅いのでもう一回長曽根虎鉄を振るった。ややあって赤い噴水が頭を失った体から吹き上がった。
「アッハッハ!・・・こんな楽しい事が明日からは毎日やれるのかァ。楽しみだね、兄さん。」
「ククク・・・ああ、モルヴァ。この戦争は我々の為の戦争なのだよ。」
「ハァ〜ッハッハッハ!」
「フフフ、フハハハハハハァ!」



血塗られた夜が過ぎてゆく。それぞれの思いを乗せて・・・
“糸売 ”

101 名前: 伝説の名無し 投稿日: 2003/03/29(土) 21:01 [ pd4Pmow2 ]
13/13
モラッド達が配属されたのは第12補給部隊。砂漠でただ荷物を運ぶだけの仕事にギコ猫たちを殺せない事が不満なモディラと交戦が無い事に安心するモロデは対立する。真っ二つに分かれた仲間達だが、突然敵のエリート部隊、「紅の矢」の襲撃を受ける!チームワークの乱れたモラッド達は、はたして生き残れるのか?次回、鋼の旅団、
「広い砂漠は俺の庭」

102 名前: 名無し 投稿日: 2003/03/30(日) 12:46 [ m95Z0f0Q ]
ある所に、モララーとしぃのカップルがいた。
「ハニャーン、コノバッグ欲シィ・・・」
「それなら、それをプレゼントするからな」
「ホント?嬉シィ!」
一見、普通のカップル。
「ギコクン、ココノマック行カナイ?」
「そうだなゴルァ」
あのモララーと付き合っているしぃがいた。
実は、しぃは浮気をしていた。ギコはその事は知らない。
ある日、ギコはしぃの家に電話をかけた。
「今から、そっち行っていいか?」
「イイヨ。」
数分後、ギコが来た。楽しいひとときを過ごした。
ピンポーン。
しばらくして、誰かが来た。

103 名前: 名無し 投稿日: 2003/03/30(日) 12:55 [ m95Z0f0Q ]
ちょっとパソできなくなったんで。
後でまとめてうpしまつ。

104 名前: 名無し 投稿日: 2003/03/30(日) 17:43 [ dQ9iAqYg ]
>>102とその続き

ある所に、モララーとしぃのカップルがいた。
「ハニャーン、コノバッグ欲シィ・・・」
「それなら、それをプレゼントするからな」
「ホント?嬉シィ!」
一見、普通のカップル。
「ギコクン、ココノマック行カナイ?」
「そうだなゴルァ」
あのモララーと付き合っているしぃがいた。
実は、しぃは浮気をしていた。ギコはその事は知らない。
ある日、ギコはしぃの家に電話をかけた。
「今から、そっち行っていいか?」
「イイヨ。」
数分後、ギコが来た。楽しいひとときを過ごした。
ピンポーン。
しばらくして、誰かが来た。

105 名前: 名無し 投稿日: 2003/03/30(日) 17:58 [ dQ9iAqYg ]
「誰カナァ。」
しぃは玄関に行った。
「ハニャ!モララーサン・・・」
「しぃ、昨日ウチに忘れ物してっただろ?届けに来たん・・・」
しぃは出る時、戸を開けっぱなしにした。その部屋にいたギコを、モララーは見た。
「し、しぃ・・・?」
「モララーサン、チ、違ウノ!コレハ、ソッ、ソノ・・・」
しぃは出る時、戸を開けっぱなしにした。2人の会話を、ギコは聞いた。
「し、しぃ?」
「ギ、ギコクン・・・」
モララーはしぃの部屋に入ってった。しぃの机の上には、アルバムがあった。
モララーはそれを開いた。
「やっぱり・・・しぃ、お前ってデートの時写真とってアルバムに入れるよなぁ・・・」
1番新しい写真には、ギコとしぃが写っていた。
写真の横には、「ギコクントノデート、楽シカッタナー。」と書いてあった。
「チ、違ウヨ?ズーット前ノダヨ?ソノ人トハ、モウ別レタン・・・」
「よく言うぜ。これの日付1週間前じゃねーか。
 漏れがしぃと付き合い始めたの、1ヶ月くらい前だよな?」

106 名前: 名無し 投稿日: 2003/03/30(日) 18:18 [ dQ9iAqYg ]
「ゴルァ・・・しぃ、ずっと騙してたのか!?」
「違ウッテバ・・・シィィィィィィィィッ!?」
モララーがしぃの腹を蹴り飛ばした。
「ウゲェェェェッ ゴホッ ガハッ」
「待てよゴルァ。漏れにも殺らせろや」
ギコが耳をもいだ。
「シィノオミミィーーーーーーッ!!!」
モララーは、カレンダーをかける時にしぃが使っていた釘を壁から取った。
それをしぃの腹に刺し、縦にスライドして引き裂いていった。
「君もやる・・・あれっ」
ギコがいなかった。2秒後、ギコが戻ってきた。包丁を持っていた。
「台所から持ってきたぞゴルァ」
そう言うと、ギコは包丁でしぃの手足を斬った。
「シィィィィィィ・・・ダッコスルカラユルシテェ・・・」
「テメェのダッコなんざ・・・」
「かえって気にさわって迷惑なんだYO!」
2人はさっきモララーが引き裂いた腹からしぃの内臓を出した。
「オナガイ・・・ユル・・・シテェ・・・」
そう言って、しぃは息絶えた。

そしてこの日を境に、2人は友達になった。
「いやぁ、ホントにあのしぃにはムカついたYO!」
「まったくだぞゴルァ」
2人はとてもスッキリした顔してた。
                    終

107 名前: シィキャビク(I377/ICE) 投稿日: 2003/03/31(月) 00:56 [ 6mpHwhF2 ]



                       「母」



 薄汚れた街の片隅に、ボロボロのダンボール。
 その中では、一組のしぃ親子が寄り添って、師走と虐殺ブームの風をしのいでい
た。

 「チ…チィィ…」

 これまで母しぃの腕の中にうずくまっていたベビが、擦れた泣き声を紡ぐ。
 流石、母の端くれというべきか、母しぃはその声を敏感に聞き取り、うつろな瞼を
こじ開けた。

 「ドウシタノ…オナカガスイテルノ?」

 母しぃはベビを腕に抱いたまま、ダンボールの隅々を一瞥した。
 びりびりに破れたビニールが、腐った食物と共にこびりついている。もちろん、
中身は空っぽ。
 ベビが食べられそうなものは、ちょうど切れてしまっていたのだ。

 「しぃちゃんを守る会」(守る会)からの配給も、しぃ対の圧力のせいで滞っている
し、「ゴハン サガシテクルカラ マッテテネ」と綱渡りをする元気はない。
 母しぃがあれこれと思考をめぐらせる間にも、ベビの食べ物をねだる泣き声はエ
スカレートしてゆく。

 「チィ…チィィ…ハナ〜〜〜〜ン!!」
 「アッ、ゴメンネ ベビチャン…」

 母しぃは自分の食料(乾パン)を取り出すと、口に含んだ。食べ物を口にする瞬間
だというのに、彼女の表情は険しいままだ。
 しばらく租借を繰り返してから、口移しでベビに与えた。

 「チィ…ピチャピチャ…」
 「ベビチャン、オイシィ?」 
 「チィ〜♪」

108 名前: シィキャビク(I377/ICE) 投稿日: 2003/03/31(月) 00:57 [ 6mpHwhF2 ]
 箱から身を乗り出して、ブンブンと鳴る黒い粒に目を輝かせるベビ。
 ある晴れた日、悪臭の漂うこの『オウチ』に集まってきたハエたちだった。

 「チィ〜チィ〜チィ〜♪」

 手を出すたびに、ぶわっ、と散って、しばらくするとまたやってくる。また手を
出すとまた散っていく。延々とその繰り返し。
 どういうわけかベビは、そんなハエたちが気に入って、ずっと一緒に遊んでい
る。愚考にも汚濁にも慣れきったしぃ親子だから、母しぃはいい子守りだと思
い、放置しているようだ。

 母しぃは、どこまでも無邪気なベビに頬を緩ませながら、内心で眉をしかめる。

 「ゴハン、モウ コレダケシカ ノコッテナイヨ…」

 薄っぺらな乾パンを、憂鬱そうに手に乗せる。少しのエネルギーも無駄にす
まいとばかりにため息を呑みこむと、彼女はある決意を固めた。
 その内容とは…。

 「ベビチャン、ゴハンノ ジカンヨ」

 母しぃの呼びかけに、ベビはその小さな体で出せるフルの力を使って振り向
いた。
 ろくに言葉も解せぬベビだが、『ゴハン』だけは覚えたのだろう。

 「チィ〜チィ〜チィ〜♪」

 早く、早く、とせかすようなベビの声を聞いていれば、何も恐れることはない。
 母しぃは躊躇せず、自分の手を頭の上へやった。

 「チィ〜」
 「マッテテネ、スグ タベサセテ アゲルカラ」

ぎぃぃっ…ぶちん

 しぃの耳が、しぃの手によって、もがれる。

 深紅の生命の証が流れ出て、白く滑らかな毛並みを下品な染料のごとく染
め上げてゆく。
 それでも、母しぃはうれしそうに口元をゆがめ、右手に持った耳だったもの―
肉片を爪で引き裂き始めた。

ぐちゅ ぐちゅ ぐちゅ…

 「アニャー…」
 「ハイ、ベビチャン。キョウノ ゴハンダヨ」

109 名前: シィキャビク(I377/ICE) 投稿日: 2003/03/31(月) 00:57 [ 6mpHwhF2 ]
 「ベビチャン、アシタハ ドコヲ タベル…?」

 既に小さな寝息を立てるベビに、そっと語りかけてみる。

 食料を失っても、体の一部を失っても、それでもしぃは幸せだった。ベビがひ
もじい思いをせずにすむだけで。ベビの安らいだ寝顔を見ていられるだけで―――。

 耳のあった場所の痛みが鈍くなるに連れて、母しぃもまた眠りの淵へ傾いて
いった。
 ところがその安らぎは、すぐに破られた。

 「へっへっへ、やっぱ虐殺てのはこうじゃないとな!」
 「虐殺の真の魅力は悲壮感だモナ」

 いきなり空から、二人の声が降ってきたかと思うと、首をむんずと掴まれ、箱
から引きずり出された。

 「ハ、ハニャ!?」

 その拍子に、膝の上のベビが転げ落ち、目を覚ましてしまう。

 「チッ…チィィ〜〜〜ッ!?」

 声の主は、モナー、モララーの二人組みだった。

 「ギャ、ギャクサツチュウ…!!」

 母しぃのその言葉に、満足げに笑う二人。

 「そのとおりモナ」
 「漏れたちは冷酷な虐殺厨だYO」

 「オ、オナガイ…シィニハ ナニヲ シテモ イイカラ、コノコ ダケハ タスケテ…」

 懇願する母しぃ。

 「よーし! それじゃ、今夜はコイシを殴って殴って殴りまくるモナー!」

 その言葉を聞いて、母しぃは安堵した。少なくとも、ベビに危害は加えられな
い。当然、それは早計であったのだが。

 二人はおおっぴらに、殴り、蹴り、投げた。刃物の類を持っているが、それは
使わずに、ただダメージを与え続ける。

 「久しぶりのでぃ化だけど…上手く逝くかな?」
 「さぁ…とりあえず殺さずに殴り続けてりゃいいモナ」

 「…ディ…!? ウソデショッ、ヤメデッ、ヤベデェェェェェェェ――――」

ドカッ ドスッ ……

110 名前: シィキャビク(I377/ICE) 投稿日: 2003/03/31(月) 00:58 [ 6mpHwhF2 ]
 「チィィ…」

 いきなり叩き起こされたベビは、不機嫌な涙を流しながら起き上がり、あたり
をきょろきょろを見回す。
 母しぃがいないことに気づいて、泣き叫び始めた。

 「アニャーン! アニャーン! ウニ゙ャーーーー!!」

 その甲高い声は、当然、外の3者にも届いていた。

 モナーとモララーは、しぃを痛めつける手を止め、でぃ化しつつある母しぃを
見下ろした。

 「あれ? ベビちゃんがママを呼んで泣いてるYO?」
 「可哀想モナ。あんなボロダンボールの中で一人きり…。早く会わせてageな
きゃ」

 このままでは、ベビはでぃ化した自分自身が殺してしまう。
 薄れゆく自我に必死でしがみついて、母しぃは叫んだ。

 「ヤッ、ヤメテ!! シィニ ベビチャンヲ チカヅケナイデ!!」

 「ひどいなぁ、ベビちゃんを近付けないで、なんて」
 「そんな母親はシカークモナ。親子の大切さを分かってないモナよ。感動のご対
面で、再認識させてageなきゃ(・∀・)イクナイ!」

 「………」

 ぼやけてゆく視界。
 それは涙のせいなのか、それともしぃとでぃの境界へ向けて急進しているせ
いなのか。

 ごとん、と芯のない音を立てて、箱が地面に倒れる。

 「チィ、チィ」

 箱の中から、いつもと変わらぬベビの泣き声が近付いてくる。

 「チィ♪ チィ♪」

 その声は、母の姿を見つけた喜びに満ち溢れていた。

 「ベ…ビ…タン…」

 「チィチィチ(ざくっ)―――「アゥゥゥ…」

 しかしその声は、もはや彼女にとって天使の声ではなくなっていた。

 「ベチャベチャクチャ…」

 「キターーー…」
 「喰っちゃったモナ…」



    もう ベビちゃんのこと よく見えないよ
     ごめんね ベビちゃん


ごめんね…










               終

111 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/03/31(月) 14:26 [ bhcJCYm6 ]
「あるオカアサンしぃの手記ー番外編」
〜あるチビしぃの話〜

しぃにはアンヨとみぎのオテテがありません
しぃがおるすばんをしているときに
わるいひとが しぃのいえにきて
しぃのアンヨとみぎのオテテをきりとってしまいました

あるひ しぃがようちえんからかえると
しぃのオカアサンとしぃのいもうとのベビしぃちゃんが
びょういんにいこうとしていました
ベビしぃちゃんのおくすりをもらいにいくためです
しぃはおるすばんをたのまれました
しぃはもうおねえちゃんなので ひとりでおるすばんをしていました

オカアサンがつくってくれた どーなっつを
おやつのじかんにたべていたとき げんかんのチャイムがなりました
しぃは いつもオカアサンがやってるみたいに
「どちらさまですか」ってききました
そしたらあいてのひとは「ダッコけんきゅうかいのものです」といいました
しぃは「なんのごようですか」ってもういっかいききました
そしたらあいてのひとは「ダッコさせてもらいたいんですが」といいました

しぃはうれしくなって どあをあけました
どあをあけると おおきなほうちょうをもったモララーがたっていました

モララーはしぃのおうちのなかにはいってきました
しぃはびっくりして「こないでこないで でていって」といいました
そしたらモララーは しぃのおかおをたたきました
しぃはいたくておおきなこえでなきました
「たすけてーいたいよーシィィィィ たすけてぇー」とさけびました
おうちのまわりには たくさんのおとなのひとがいて
みんなで たのしそうにおはなしをしていました
だけど しぃのことをだれもたすけにきてはくれませんでした

モララーはしぃのことをしばりました
アンヨとオテテをしばりました
そして しぃのおなかやせなかをあしでけっとばしました
なんかいも なんかいもけっとばしました
しぃはいたくてなきながら モララーにやめてっていいました
だけど モララーはしぃのことをけっとばすのをやめてくれませんでした
しぃは なんかいもモララーにダッコするからやめてっていったのに

112 名前: 111 投稿日: 2003/03/31(月) 14:27 [ bhcJCYm6 ]
モララーはしぃのアンヨをつかみました
そして しぃのあんよをおもいきりひねりました
しぃはとってもいたくて「ぎゃああああーーー」ってないてさけびました
しぃのアンヨから ばきばきばきっておとがしました
モララーが「しぃちゃんのあんよおれちゃったよ」っていいました

しぃはモララーに 「ひどいよひどいよしぃのアンヨなおしてよ」といいました
そしたらモララーは「いますぐ しゅじゅつする」といって
しぃのアンヨをほうちょうできりとりました
ちが いっぱいでて しぃはいたくていたくてなきました

しぃがないていると オカアサンとベビちゃんがかえってきました
オカアサンは「ただいま」っていっておうちにはいってきました
だけどしぃが げんかんにおむかえにでなかったので
オカアサンは「しぃちゃん どこにいるの」といいながら
しぃのことをさがしはじめました
しぃは「オカアサン しぃはここだよぅ たすけてぇたすけてぇ」とさけびました
オカアサンはしぃのいる おへやのどあをあけました
オカアサンはしぃのことをみると「きゃーーーー」とひめいをあげました

モララーは「これは はやいおかえりですね そんなにじぶんのこが
ころされるところを みたかったのですか」とオカアサンにいいました
オカアサンは「わたしの チビちゃんになんてことするのよぅ」といって
モララーをつきとばしました
モララーは「なにをするんだ このくそめすねこが」といって
オカアサンのことをなぐって おかおにけがをさせました
しぃは「やめてやめて オカアサンにひどいことしないで」ってなきながらいいました
そしたらモララーは「さっきのばつとして くそめすねこのくそがきを
めのまえでころしてやる よくみてろ」といって
しぃのオカアサンを はしらにしばりました

113 名前: 111 投稿日: 2003/03/31(月) 14:29 [ bhcJCYm6 ]
モララーは「まずは このくそむしからだ」といって
オカアサンのそばでないていた ベビちゃんのおなかをつねりました
ベビちゃんは「ヂヂヂヂヂヂヂーーーーーーッ」ってないて イヤイヤをしました
そして ベビちゃんのアンヨをもつと たてにおもいきりさきました
ベビちゃんのからだからボキボキというおとがして
ベビちゃんのからだが まっぷたつになりました
ゆかのうえには ベビちゃんのからだのなかのものが ちといっしょにおちました
オカアサンは「しぃぃぃぃぃぃぃぃーーーーしぃのベビちゃんがーーーー」とさけんで
おなかのなかのものを おくちからはきました
しぃもきもちわるくなったけど はかないでいました
ゆかのうえにすてられたベビちゃんは くびのところまでまっぷたつになっています
ベビちゃんのからだのなかのものは ぴんくいろをしてひかっていました

モララーはわらいながら「ざまあみろ おれのことをつきとばしたりしたから
こんなことになるんだ くそめすねこのくせにいっちょまえにがきなんか
こさえてるんじゃねぇよ わかったか」といってベビちゃんのおかおをけっとばしました
ベビちゃんは ぼーるみたいにかべにとびました 
そして かべにぶちあたってのうみそがでました
しぃはなきながら「おながい もうやめて おながい やめてよ」って
モララーにおながいしました 
オカアサンはベビちゃんに「ナッコていって ベビちゃんおながいおへんじして」って
なきながらベビちゃんにはなしかけています
しぃは「おながいします かえってください もういたいことはやめてください」って
モララーになんどもおながいをしました

モララーは「それじゃこれでおわりにしてやるからな!」といって
オカアサンをしばっていたロープをほどきました
オカアサンはふらふらとたちあがると しぃのそばにきてくれました
しぃは「オカアサンオカアサァン いたいよう いたいよう」ってなきました
オカアサンは「チビちゃんいたかったでしょう びょういんにいきましょうね」って
しぃのことをダッコしてくれようとしました



だけど モララーがしぃのオカアサンのおなかをほうちょうでさしました

114 名前: 111 投稿日: 2003/03/31(月) 14:30 [ bhcJCYm6 ]

オカアサンはしぃのオテテをつよくにぎりました そしてすぐオテテをはなしました
そして「いたい いたい いたいよーーーーー しぃぃぃぃぃぃーーー」といいながら
ゆかにばだばたところがりました ちが いっぱいながれています
しぃは「オカアサン オカアサン しっかりして しなないで」ってなきました
モララーに「おながい おいしゃさんをよんで きゅうきゅうしゃよんでよぅ」って
なきながらおながいしました
モララーは「すぐに もういたくないように してやる」といって
オカアサンのおなかをもういちど ほうちょうでさしました
おかあさんはもう  うごきませんでした
モララーは「オカアサン オカアサァン」ってないているしぃのオテテをつかむと
「きょうのきねんにもらっていくからな」といって
しぃのみぎのオテテをきりとって にげていきました

それからなんにちかして オカアサンのおともだちが
しぃのおうちにきて しぃのことをみつけてくれました
しぃはすぐに びょういんにはこばれて ちりょうしてもらいました



しぃは まいにちよる ひとりでおねんねするのがこわいです
また わるいひとがきて しぃのひだりのオテテを
とっていってしまうかもしれないからです



                          糸冬。

115 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/03/31(月) 20:55 [ KS2q5Kaw ]
しぃの平和な一日

朝、腐りかけたダンボールの中で目を覚ます。
今日は雨。
虐殺厨は家に引きこもってることでしょう。
ダンボールは痛むけど。
ちょっと寒いけど。
そろそろ産まれるベビチャンが心配だけど。
でも、ちょっと安心できる。
今日は、たぶんイイ日。


お腹がすいたけど食べるものがない。
仕方ないから、重いお腹を支えながらゴミ捨て場に逝く。
そこには先客がいた。
でぃだ。しかも、大きなお饅頭を持ってる。
でぃのくせに生意気ね。
だから、でぃにはウンチサンをあげた。
しぃはベビチャンのために栄養をとらなきゃいけないのよ。
やっぱり今日はイイ日ね。


ダンボールの中にもぐりこんで、お饅頭を食べる。
ちょっとパサパサしてるけど、とっても美味しかった。
でも雨の中に出かけたからか、少ししたら寒気がしてきた。
ボロ布に包まって、ちょっと一眠り。
今日はイイ日…だよね?


あっ、ベビチャンが産まれそう。
でも、何か変。
それとは別に、お腹が痛くなってきたの。
ぐるぐるいっている。トイレに行った方がイイのかな。
でもベビチャンが産まれそう。
でもトイレに行っておかないと。
でも産まれそうだし。
ハニャーン、まにあわ

ダンボールの中にいっぱいウンチサンを出しちゃった。
それと一緒にベビチャンも産まれてしまって、ベビチャンはウンチサンまみれになった。
ベビチャンはちょっと鳴いて、すぐに動かなくなった。
今日は……


今日の夕飯は、久しぶりのお肉。
ウンチサンをたっぷりからめた新鮮なお肉は、とっても美味しかった。
やっぱり、今日はイイ日だった。
明日もイイ日でありますように。ハニャニャニャン♪

116 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/04/01(火) 17:14 [ s66WygNo ]
1/3
四月。ここ、私立AA女子学園高等部に、今年も新一年生が入学した。
入学式から何日か経ち、教室の中で友達のグループが出来始めている。
そのグループの一つに、しぃ子は属している。ガナ恵と八重という友達と共に。
今日、三人はガナ恵の家で遊ぶ予定だ。放課後、三人はガナ恵の家に向かった。
丸いガラスのテーブル、周りには三個のクッション。テーブルの上には、ウーロン茶が置かれている。
たわいのない会話。
校則をかいくぐるための化粧テク。好みの男について。中学での思い出。
そんな会話の中で、ガナ恵がダイエットの話を持ち出した。
「やっぱ、ウエストにはコレだよね」
そう言いながら、腰を捻る。
「ガナ恵、モナー体型気にしすぎじゃない? 私は可愛いと思うYO」
半分あきれたように八重が言った。
「ハァ〜? 八重はイイよぉ。モデルみたいな体でさ。しぃ子も細いし」
「デモ 私 脆イヨ」
しぃ子は、自分の耳をむしり取った。その耳をつまんで振った後、接着剤で頭にくっつけた。
「モデル、か。私の好きな人は、私のことキモイって言うのにね」
寂しげな笑顔の八重。
「何それ、酷くない? そんな香具師、八重には似合わないって。優しい人にしなよ」
ガナ恵の言葉に、八重はキリッと顔を上げて答えた。
「違うの。あの人は、とても優しい人なの。私が……私がいけないんだわ」
「そんな男に恋したって、八重が悲しむだけだよ」
可愛らしく、八重は首を傾げた。
「アラ? ガナ恵、違うわ。男じゃないの」
しぃ子と、ガナ恵は凍り付いてしまった。つまり、相手は女。
「だ、誰? 八重の好きな人って」
「私達ノ 学校ノ 生徒?」
八重は、恥ずかしそうに頬を赤めながら、控えめに頷いた。
二人はキャーッと甲高い声をあげる。恋の話が盛り上がると、女は、よくこのような声を発する。
「あのね。隣の教室の、1さんって人。中学は違ったんだけど、塾が同じで」
しぃ子が、八重に近づいた。
「ガンバッテネ。私、渇ヲ 入レテアゲル。恋、実ルト イイネ」
しぃ子の腕が、振り上がる。八重の背中に、紅葉を作ろうとしている。
「カァツッ!!」
漢らしい声と共に、手は振り下ろされた。
グチャル。
背中にぶつかると同時に、しぃ子の腕は、爆発するように破裂した。
八重の背中には真っ赤な紅葉が出来上がった。しぃ子の血と、細かな肉片によって。
「ファイト ダヨ」
八重の背中に飛び散った肉片をかき集めながら、しぃ子は爽やかに言い放った。八重の恋は一体どうなるのだろうか。

117 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/04/01(火) 17:15 [ s66WygNo ]
2/3
「イメチェンシテ 1サンニ インパクト アタエヨウ」
「でも、具体的にどうすれば」
「そうだなぁ。髪を切ったりとか」
八重は首を振る。
「髪なんて、ないわ」
「ジャア 髭 生ヤセバ」
「髭ね。朝剃らないと、すぅぐ生えてきちゃうのよねぇ」
ガナ恵は、ウーロン茶を吹き出した。キモくてガマンできなかったのだ。
「髭って。ウブ毛じゃなくて? 八重、本当に女?」
八重は、目をつり上げた。
「バカなこと言わないで。私は女の子YO!」
ノド仏が、八重の言葉に合わせて上下している。ガナ恵は、襲い来る吐き気を必死に堪えた。
「長イ 髪ヲ 切ルト、インパクト 強イヨネ」
ウンザリしたように、八重が言う。
「だから、髪はないって」
「長イ 物ヲ 切ッチャエバ イイノヨ」
ガナ恵が、驚いて声をあげる。
「しぃ子。八重の長い物って、マサカッ」
しぃ子は、ニヤリと笑う。八重は、身の危険を感じた。
「長い? 切る? 何をする気!?」
そう言って、両手でシッカリと股間をガードしている八重。本当に女なのだろうか。そして、本当に長いのだろうか。
「ソノ 長イ手脚ヲ 切チャウンダヨ」
しばしの沈黙。八重は真剣に考えている。
「……よし、イメチェンしましょう」
「マジで? よしなよ。痛いよ?」
八重は、腰に手を当てて、ウーロン茶を一気飲みした。
「イイの。1さんとの恋を実らせるためなら、何だってするわ」
拳を固く握りしめながら答える。

118 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/04/01(火) 17:15 [ s66WygNo ]
3/3
「ネェ。八重。ドッチニ スル?」
妖しく輝く日本刀。威圧感漂う青龍刀。
「日本刀ハ 切レ味ガ イイノニ、切リ口ハ ギザギザデ 汚クナルノ。
 青龍刀ハ 切レ味ガ 鈍イケド、切リ口ハ スパット キレイニ 仕上ガルヨ」
詳しく説明するしぃ子に、ガナ恵のツッコミが入る。
「なんでそんなに詳しいのよ」
しぃ子は、淡々と答える。
「シィ族ニ 産マレテレバ 嫌デモ 詳シク ナレルヨ」
青龍刀を構えながら答えるしぃ子。その下には仰向けになった八重。
「ジャア 切ルネ」
唾を飲み込み、刃が振り下ろされるのを待つ。
ダンッ。ダンッ。
「1さ、1さん!! イギャァァァァ!! うぃっちすわーーーーん!!」
悲惨な叫びと共に、脚が太股の付け根から切り落とされる。
血の臭いが、辺りに漂う。
ブツッ。ブツッ。
「ギ、ギエッ。ウギグ! 愛SITERU、1ざぁぁん!!」
次は手。肩の辺りから切り落とす。
「ハイ。短クナッタヨ」
芋虫のようになった八重は、満足そうに笑った。血の気のない顔で。

次の日。八重は隣の教室に突撃した。
「手足、短くしたYO。これでキモくないでしょ。ウッフ〜ン」
尺取り虫のように這いずって、1さんに近づく八重。
青ざめる1さんの顔。
「来るな! キモイッ!! ボスケテ!!」
「あ、1さん……」
走り去る1さんの後ろ姿を未練がましく見つめる。八重の目に涙があふれた。

さらに次の日。八重はいつものモデル体型に戻っていた。
「あれ? 手足は? しぃ子みたく、接着剤でくっつけたの?」
「くっつくわけないでしょ。しぃ子は、脆いぶん、進化してるんじゃないの」
「じゃあどうして」
「新しく生えてきたに決まってるでしょう。何そんなに驚いてるの」
ガナ恵は、かなり人間離れ、いや、AA離れした二人と、
この一年間仲良くやっていけるか不安を抱いた。

 三人娘 第一話 完

119 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/04/01(火) 19:09 [ o8YpvSlg ]
「さあ〜いらっしゃいいらっしゃい、パソコンが安いよ!」
モララーズ電器の店員が今日も威勢良く客引きをしている。その前を散歩中の
ちびギコが通りかかった。
「これは何デチか?」
「これはモナソニック社の最新モデルでして、ハイスペックなのに安価でお勧めです。
良かったらちょっと体験してみませんか?」
「え?いいんデチか?」
「ええ、どうぞ」
ちびギコは喜んで体験コーナーの席に座った。画面を見ると「2ぢゃんねる」という
ページが出てる。
「これは何デチか?」
「あ、これは掲示板っていいまして、好きな事が書き込めるんですよ。・・・ただこの
ページはちょっと初心者にはお勧めできないので、他のHPを・・・・」
「ム!ちびタンには無理だというんデチか!ちびタンは賢いんデチよ!」
「いえ、そんなわけでは・・・・」
「なら黙ってるデチ!」
そう言うとちびギコは早速書き込みを始めた。
<こんにちは、ちびタンでち!とっても可愛いナイスガイでち。みんな仲良くする
デチよ>
ちびギコはワクワクしながらリロードした。すると・・・・
<ハア?>
<自分で可愛いなんて言うなヴォケ!>
<逝ってよし!>
「な・・・何デチかこれ!」ちびギコは叫んだ。次々に表示される煽りに一気に怒りが沸いた。
店員が心配そうに言った。「ですからこのページはお勧めできないと。他の・・・・」
「うるさいデチ!」ちびは店員に吐き捨てるとキーボードを叩き始めた。

120 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/04/01(火) 19:30 [ iorr9IKk ]
<何デチかお前ら!ちびタンに向かってそんなこと言って!謝れデチ!>
リロード。
<あの程度で切れるとは、もしかしてリア厨?>
<皆さん、面白そうなオモチャが出現しました。適度に転がしましょう>
<煽りを煽りと見抜ける人でないと掲示板を(ry>
ちびギコの手が震える。目からは涙が溢れる。もう店員の声など聞こえない。
<お前ら殺す!絶対殺すデチ!ちびタンが何したっていうんデチ!>
リロード。
<お前が何したって? 存在したこと>
<悲惨なちびがいるスレはここですか?>
<ちびの主治医です。今回は・・・・・・>
ガッシャアアアン!突然の音に店内の誰もが振り向いた。その視線の先には床に落ちて
バラバラになったパソコンと息をゼイゼイ吐くちびギコがいた。
「はあはあ・・・・・やったデチ。ちびタンを馬鹿にするからこんな目に遭うんデチ。
分かったかデ・・・・・・」
ちびは声が詰まった。急に後ろから喉をつかまれたからだ。振り向くと夜叉のような
形相の店員が睨んでいた。
「・・・こっちに来い」「な、何するデチ!ちびはお客・・・」「いいから来い!」

「ぎゃあああああ!!やめるデチいいいいい!!!」
「だからいったろうがテメエみたいなド素人には奨められないってよお!」
「ゆ、許して・・・・・」
「おっと、耳と手足もがれたくらいで済むと思ってるのか?これからだぜ?」
「ふぎゃあああ!ちびタンのオメメーーー!ママにもらったオメメーーー!!」

      <おわり>

121 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/04/03(木) 13:50 [ 6Q0FuHck ]
お絵かき板の小説化をやってみました。



〜ちびギコの日記〜

 ○月×日 曇り
今日はモララーのオジタンがおでかけいってマチた。
「ちびタンはおりこうさんだからおとなしく待ってるんだよ。」
といわれたのでおひるねして待つことにしマチた。
でもちびタンひとりじゃさびしいデチ。
帰ってきたらいっぱい遊んでもらうデチ。
ほんとはいっしょにおそとで遊びたいけど、
危険なものがいっぱいだからだめだよっていわれちゃいマチた……。
そのときのオジタンはなんだかかなしそうな顔をしてマチた。
なにかいやな事でもあったんデチかね……?
でもちびタン、むずかしいこと考えるのは苦手デチ。
そのままおひるねしてマチた……。

ぶーん

変な音がきこえてちびタン目がさめちゃいマチた。
かがみを見るとちびタンのほっぺから血がいっぱいでてまちた。
あの「ぶーん」っていってるやつのせいデチか……?
ちびタン一生懸命逃げマチた。
でもにげてもにげても追いかけてきマチた。
追いこされそうになるたびにちびタンのほっぺや耳から血がでてきマチた。
こないでこないでって言ったのに追いかけてきマチた。
逃げてるうちに壁にぶつかっちゃいマチた。
ひ で ぶっ ……。

小一時間後にオジタンはかえってきまちた。
オジタンがきたときにはちびタンは血がいっぱい出てて傷だらけになってマチた。
壁にぶつかっちゃったところがまっかに染まってマチた。
オジタンが傷薬をぬってくれマチた。
ひりひりして痛かったデチ。
今日のゴハンはちびタンのだいすきな”鯖の味噌煮込み”デチた。
とってもおいしかったデチ。

<終>

124 名前: 1/9 投稿日: 2003/04/04(金) 06:39 [ IrX/vOv. ]

≪赤い森≫

夕闇が迫り、全てが赤く染まっていく森の中で、私はやっと彼女を見つけた。
もしかしたら、私の探している人かもしれない。
早く行かないと別のところへ移動してしまうかもしれない。
私は一生懸命走った。
木々が一張羅を破いてもかまわない。
赤い光に照らされた影がどんどん大きくなる。
逆光のせいか目が痛くなる。
がさがさがさがさがさがさがさ
走っている自分でもかなりの音が出ていることがわかる。
心臓の鼓動が大きくなる。
影が、振り向いた気がした。
そして・・・
視界が・・・
開けた。

125 名前: 1/9 投稿日: 2003/04/04(金) 06:39 [ IrX/vOv. ]
そこに居たのは一匹のしぃだった。
突然息を切らしてああ割れた男に警戒しているようだ。
背中から夕日を浴び、
淡い桜色のしぃの体毛は赤く染まり、
そこはとても神秘的だった。
そして、彼はその神秘的な雰囲気と、
睨みつけるような、その、深い瞳に魅入られていた。
・・・
五分が経っただろうか、
太陽がどんどん沈み、
しぃから伸びる影が伸びていく。
まるで、目の前に立つ彼を飲み込もうとしているかのように。
ふと、彼は正気を取り戻した。
自分でもわかっていた。
のまれていたと。
彼女なら・・・
彼は確信していた。
そして、顔やスーツについた木の葉や枝を払いながら、口を開いた。
「どうも、こんにちは。
 わたしは・・・。」

126 名前: そして歴史はまた繰り返される。上がで2/9、これが3/9です。 投稿日: 2003/04/04(金) 06:41 [ IrX/vOv. ]
「私は、しぃ保護連盟のものです。
 被虐生物であるあなた達を保護しに来ました。」
この雰囲気に飲まれないように、しっかりとした声で彼は言っていた。
だが、しぃは、突然あの神秘的な雰囲気を消し、ニパッと笑い、勝手に話し始めた。
「ツマリ、ワタシヲ オウチニ ツレテッテ クレルンダヨネ?
ヤター! ジャア コンナ ダンボールセイカツトハ オサラバネ。
ソウソウ シィチャンハ、ヤワラカクテ アマイモノカ、
コウキュウリョウシシカ タベナイカラネ。
ヤスモノハ ケッシテ モッテコナイデネ。
…ア、ワスレテタ。
デハ・・・」
機関銃のようにしゃべった後、
しぃはあの、「ダッコ」のポーズをとった。
そして、「ダッコ」と、お決まりの言葉を言った。
彼は気が抜けて何もしゃべれなかった。

127 名前: 4/9 投稿日: 2003/04/04(金) 06:42 [ IrX/vOv. ]
しぃは口をへの字にしてやや怒った調子でまた「ダッコ」と言った。
彼は「はぁ」とため息をついた。
「イヤだ。
 そもそもなぜ私がだっこしなければならない。」
「ナニヨ!コノ カワイイシィチャンガ ダッコサセテ アゲルンダカラ ソレテ ゙マンゾク シナサイヨ。
ソレニ ダッコハ マターリノ ショウチョウナンダカラネ。
ダッコシナイ ヤシハ ミンナギャクサツチュウ ナンダカラネ。
ソモソモ アナタハ シィチャンヲ マターリサセルタメニ キタンデショ。
ダッタラ ダッコ スルベキジャナイ。」
ぷんすか怒りながらしぃは反論する。
彼は頭を押さえながらうつむいて呟いた。
「どうやら・・私の勘違いのようだ。」
あきらめのような口調だった。
彼はうつむいたまましぃに向かっていった。
「そもそも、社会のゴミとも言われるしぃを、ただ保護するだけでは、
 経費がかさむだけで、何の社会貢献にもならない。
 だから我々はしぃを選別し、
 価値のあるしぃだけを選び、保護するのだ。
 そこで、君にもテストを受けてもらう。」
保護連の決まり文句を言った後、顔を上げるとそこには。
「ダッコ ダッコ ダッコ ダッコ ダッコ ダッコ
ハニャーン。ダッコシテクレナイヨー。
ギャクサツチュウダヨー
ハニャーン!ダッコー!」
子供のように駄々をこねるしぃが。
彼はまた、ため息をついた。

128 名前: 5/9 投稿日: 2003/04/04(金) 06:43 [ IrX/vOv. ]
泣き叫ぶしぃをよそに、
彼は持ってきた鞄からあるものを取り出した。
やや大きめの刃。
刃の両脇から出る二本の棒。
そして、その日本棒に渡された横木
正式名称「ジャマダハル」
インドで作られた固有の短剣。
欧米では「カタール」と呼ばれているが、
カタールは実際は木の葉のように刃が厚く広い剣のことで、
これも同じくインド製ではあるが、
もともとジャマダハルを紹介したとき間違えられていただけである。

129 名前: 6/9 投稿日: 2003/04/04(金) 06:43 [ IrX/vOv. ]
彼はこのジャマダハルを両手に持つと、
そのまましぃに向き直った。
しぃも、両手に握られている武器を見て、
とっさに逃げようとしてが遅かった。
「シィィィィィィィィ!!
シィノオミミィィィ!!」
彼のジャマダハルから放たれた突きは、
正確にしぃの方耳を切り離した。
「人の話はちゃんと聞くこと。」
しぃに、ちゃんと問題点を言う。
「シィガ ナニシタッテ イウノ?
シィハ タダ ダッコガ シタカッタ ダケナノニ。」
「だから言ったじゃないですか。
 人の話はちゃんと聞けって。」
「シィィィィ!
イタイヨー。シィノミミガァー。
シィハ タダ ダッコシテ マターリ シタイノニー。」
話を聞かず泣き叫ぶしぃに右手のジャマダハルの突きが飛ぶ。
今度はcm単位でしぃの眼前に寸止めとなった。
「だから、人の話は聞けって。」
殺気が漂う。
さすがのしぃも黙ったようだ。

130 名前: 7/9 投稿日: 2003/04/04(金) 06:44 [ IrX/vOv. ]
「では試験です。
 この一問だけですのですぐに終わりますよ。」
打って変わってにこやかな笑顔でしぃに言った。
一方しぃは正座をさせられていた。
「ナンデ カワイイシィチャンガ コンナコトニ・・・」
「何か言いましたか?」
「イイエ! ナニモ。 ナニモダヨォォ!」
失った方耳の部分に手を当てながら問題を聞いた。
「設問
 あなたにとってまたーリとは?」
暗い顔をしていたしぃは、
水を得た魚のように目が輝いた。
自信があるようだ。
しぃは立ち上がると、
「ハーイ ハーイ ハーイ ハーイ ハーイ」
と、片手を上げた。
「はい、答えてください。」
「マターリハネ、
シィノコトヲ イジメナイデ、
ミンナガ シィノコトヲ ダッコシテクレルノ。」
言い終えた後、しぃはまたニパッと笑った。
彼もその笑顔に答えるかのように微笑んだ。

131 名前: 8/9 投稿日: 2003/04/04(金) 06:45 [ IrX/vOv. ]
ばしゃぁぁぁ
彼のジャマダハルが、しぃの両腕をはねたのはそのすぐ後だった。
肩口から大量の血を噴出する。
「あまりにも限定された答えだね。
 それは「マターリ」と言う概念と言うより、
 君の願望と言った方が正しくないか。」
「シィィィィィ!
シィノオテテガァァァ!」
しぃが少し遅れて叫んだ。
「君の意見だとしぃ以外は別にいいということになる。
 君は一世紀前の白人か?
 そのような自分勝手な意見が通ると思っているのか?」
さらに今度はしぃの脚を斬る。
びにゅぎ・・・びゅち・・ばしゅぅぅぅぅぅぅ
切断面から勢いよく血が飛び散る。
「シィィィィィィ!
シィノアンヨガァァ!」
芋虫のように這い回りながら必死に逃げようとする。
だが、足が無いのであまり速度も出ず、
ただ周りの草木を赤く染めるだけだった。
「そもそも君は抱っこがどれくらい辛いものか知らないようだね。
 何十キロもある君達の体重を支えないといけないんだよ。
 まあ、抱っこさえるだけの君にはわからないだろうけど。」
そう言うと、彼はしぃの首を刎ねた。
頚動脈から噴水のように血が噴出した。

132 名前: 9/9 投稿日: 2003/04/04(金) 06:45 [ IrX/vOv. ]
太陽も沈み、闇に包まれかけたある森の一角、
少し開けた所のそこは、
闇の中だと言うのに、全体が赤く染まっていた。
周りの草も、
上を覆う樹の葉も、
そこから立ち去る人も、
その開けたところの真ん中にたたずむしぃだった物も。
全てが赤く染まっていた。

======糸冬了======

133 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/04/04(金) 11:13 [ T2rjl9AA ]
某マンガのパクリ

しぃはなぜ虐殺されるようになったのか?
しぃ族で初めてのアイドルが生まれた しかも、大人気
一般のしぃも、そのことに喜んだ しかし・・・喜び方がどんどんエスカレート
して、でぃ愛護団体設立病院を「ハニャーン、コンナキタナイディガ、キレイナ
べットデネテルナンテナマイキヨ!」と言い、患者をみんな殺した
院長のギコ山も、この事ばかりは許せなった
「予防注射してやるからおいで〜」
「ハニャ!ギコクンガ、オビョウキヲナオシテクレルテッ!」
しかし、その薬は、治療用の麻薬 当たり前だが、ほとんど使わない
簡単に言えば人体実験  三日後、しぃは、「クスリ・・・チョウダイ・・・」
そんなしぃが溢れた その事で、ギコ山は、逮捕された
その事は、特別ドラマとして流され 多くの人の心を動かした
最初は、ギコ山の釈放を求める「ギコ山の釈放を求める会」だが
三年間の苦労あって、釈放 さらに、奇跡的に助かったしぃは、殺人の容疑
で逮捕 

・・・・・・所変わって
ある町の裏路地 そこにしぃの集まりが、ろくに働かないしぃ達が
お金のたかり(強盗のほうが正しい)をしていた
手口は簡単 ちびしぃをターゲットに向かって「困ったのでついてきてください」
といわせ、しぃ達の所に連れて行かせ鉄パイプなどで叩き お金を取る
そのちびしぃ、アイドルの娘だった そこに車が来た
「チビチャン!」アイドルしぃの車だ「ママ!」
「アノネ、コンドサツエイガ、アルンノヨ ナント、チビチャンノ
ダイスキナ、スミャプ(藁)トイッショナノ! ダカラ、イッショニオショクジカイ
ニキテクレナイカテッタノンデアゲル」
「ママ!アリガトウ!」
そういって、車は走る
嬉しさを噛みしめながら、ターゲットヘ行く
そして・・・
「ハニャ!スゴイオカネ イッショウ、マターリデキルネ」
茶封筒には、札束がギッシリ入っていた
そのお金、娘が心臓の病気なので、カンパしてまで集めたお金なのだ
そこに、警官が来た
「何をしている!!」
「ハニャ、ニゲルヨウ!!」
お金は、ちびしぃが持っていた
そこに、一人のギコが ちびしぃは近寄った
「コノオカネアゲマス!」
罪を擦り付けようとした しかし・・・首を握られた
「このお金、治療費なんだよ・・・茶封筒に書いてあるぜ
なのに、病院の受付じゃなく、おれなんだよ!!」
「ダッテ、オマワリサンニツカマッタラ・・・
スミャプトノショクジカイニイケナクナルカラ・・」
泣きながら言うちびしぃ
「そうか・・・、よーくおまわりさんに、補導してもらわないとな!!」
アイドルしぃは、退職 ギコは、感謝状を・・・
その後のしぃ族は・・・・・ね?

糸冬

134 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/04/04(金) 12:49 [ y7kz/nPU ]
1/2
「よく見ろ。目を逸らすな」
低い声が、澱んだ空気を揺らす。
「コレガ 私……?」
古ぼけた鏡に映る姿。
「そうだ、これがお前だ。しぃ。今となっては、でぃ、びぃ以上に悲惨な姿だがね」
声の主は意地悪く笑っている。しぃは鏡を凝視しながら、ブツブツと何かつぶやいている。
ガクンと下がった頭を抱えながら、小さな声でつぶやき続けている。
目はカッと見開かれ、水晶のように澄んだ涙を流していた。
「コレ 誰? 私、違ウ。コンナ、違ウ。私、アァ、ウ、コンナノ、体、変、アッアァ」
だんだんと不明瞭になるしぃの言葉。しぃは頭を左右に激しく振り、掻きむしるように頭に爪を立てた。
「ウッアァ、アウァァアッ!! アァァーーーーッ!!」
ヒステリックなわめき声。その声は狂気じみている。
「うるさい。黙れっ」
男は泣き叫ぶしぃを蹴り飛ばした。
しぃは、座り込んでいた床から近い壁にぶつかった。壁紙がまばらに剥がれた汚らしい壁。
壁に叩き付けられても、しぃはなお何かを言っている。
「立てよ」
男は乱暴にしぃの胸ぐらを掴む。自分の顔と、しぃの顔を近づける。お互いが触れあうほど近くに。
「いいか? これはお前だ。この醜い生き物は、お前なんだよ、しぃ」
そう言われたしぃが一瞬固まった。
ほんの一瞬。
その一瞬が過ぎた後、再びしぃは泣き叫びながら、血が噴き出さんばかりの勢いで頭を掻きむしった。
男は、狂っていくしぃの姿をまるで芸術作品を鑑賞するような目で、見つめていた。

135 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/04/04(金) 12:49 [ y7kz/nPU ]
2/2
わめき続けるしぃを男は後ろから抱きしめた。しぃの体がビクンと震えた。
「醜いねぇ。お前は非常に醜いねぇ」
「アッ。ハッ、ウア、ァ、醜イ、コンナ姿、嫌ダァアァ」
しぃの脚は太股の辺りから切断されている。
右足は、斧でキレイに切り落とされ、左足は、潰されたようにギザギザになっている。
胴体には深紅のハーネスがきつめに付けられている。
そして、顔は薬品によって爛れている。赤い筋肉が露出していた。
「君は、随分多くのAAに愛されていたね。でも、そんな化け物みたいな姿じゃ、皆逃げて行くだろうよ」
男は後ろからしぃの耳を噛んだ。口を離し、息を吹きかける。
「こんな醜くなった君を愛してやるのは、僕ぐらいのモンだと思うがね」
男――ヲタラーはしぃの頭を優しく撫でている。
「ア、愛? ソンナノ、ウ、ァ、イラナイ。ウギァ、ア、私ヲ 元ノ 姿ニ 戻シ、テェェ」
ヲタラーは無言でしぃを抱きしめた。
「ホラ、しぃ。お前の大好きなダッコだぞ」
しぃは泣きながら、微笑を浮かべている。完全に狂ってしまったのだろう。
「可愛いねぇ。お前は本当に可愛いよ。ずっと一緒だよ。これからずっと」
ホコリっぽいその部屋に、しぃの甲高い笑い声が響き渡った。狂気の笑い声だった。
ヲタラーはテラテラと光った唇をしぃの唇に近づけた。
目を覆いたくなるようなキスシーン。ピチャピチャという音が二人の唇からあふれる。
ヲタラーは赤く大きな舌をしぃの口の中に入れた。しぃの目が、カッと開かれる。
しぃの顔に、ヲタラーの生臭い息が吹きかかる。
ガリッ。
しぃは渾身の力を込めて、ヲタラーの舌を噛みちぎった。
しぃの口の中に、ヲタラーの血が流れ込む。吐き気を催すような血の味だった。
「狂ッタ フリヲ シタダケ」
力無くつぶやく。
「コンナ 醜イ 体」
しぃは残された両腕で、自分の脚があるはずの部分に手を伸ばした。手は虚しく空を切る。
「ドウシテモ 殺シテヤリタカッタ。狂ッタ フリヲ シテデモネ。デモ……」
しぃは高音の雄叫びを上げる。
「アイツヲ 殺シタ 今、本当ニ 狂ッタ方ガ、楽ダヨネ」
しぃは笑いながら、無意味な言葉をシャベリ続けた。
今度こそ、しぃは本当に狂ってしまったようだ。

 完

136 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/04/04(金) 21:39 [ P.R4fB1s ]

薄汚れたダンボールに入ったまま、
今日もしぃは街のはずれにある廃墟へと来ていた。
ここに来れば、意地悪をするモララーもいない。
笑ったり、悪口を言ってきたりするフサたちもいない。

朝から3時間歩き通して、しぃは毎日ここにやってくる事を日課にしていた。
ボロボロに朽ち果てた玄関の所にダンボールを置いて、
しぃは廃墟の中に入って行った。
廊下には一枚の看板が他のゴミと一緒に投げ捨てられている。
その看板にはしぃがニコニコ笑っているイラストが描きこまれていて、
こんな文字が掲げられていた。

         「しぃちゃんようちえん」

しぃは何年か前までこの幼稚園の生徒だった。
毎日お友達と遊んだり、先生のお話しを聞いたり、歌を歌ったり…
毎日がとても楽しかった。
だけどある日。
みんなでお歌を歌っているところに武装したモララー達がやって来て、
沢山のチビしぃや先生を殺してしまった。
しぃは命からがらどうにか窓から逃げて、助かったうちの一匹だった。

しぃは元気良く教室のドアを開けた。
「ハニャ! センセイ オハヨウゴザイマス!」
教室の中は当時のまま残されているだけで誰もいないが、
しぃはそれでも大きな声で挨拶をして教室の中に入っていった。
教室の中はカビ臭い匂いが充満していて、しぃは少し咳き込んだ。
教室の後ろの壁には、紙質が変化してすすけた紙に描かれた絵が
当時のまま貼りだされていた。
みんなで海に出かけた時の思い出の絵だった。

しぃは先生の机の中から小さくなったかけらのようなクレヨンと紙を取り出すと、
もう彼女にとって小さくなりすぎたテーブルの上で絵を描き始めた。

137 名前: 136 投稿日: 2003/04/04(金) 21:40 [ P.R4fB1s ]
数年前ー。
しぃはみんなで歌を歌っていた。
「♪ハニャハニャ シィシィ カワイイシィチャン ダッコデミーンナ マターリマターリ
タノシイネ!タノシイネ!ダッコッテ タノシィネ!
ハニャハニャ シィシィ マターリシィチャン ダッコデミーンナ ウレシィオカオ
ウレシィネ! ウレシィネ! ダッコッテウレシィネ!」
しぃちゃんようちえんのお歌を、先生のピアノの伴奏で歌う。
しぃはこの歌が大好きで、ようちえんへの行き帰りやお風呂に入っている時、
いつも、どんな時でも歌っていた。
その日もいつもと同じようにみんなでしぃちゃんようちえんの歌を歌っていた。

突然しぃたちのいる教室の中にモララー達がやってきたのはその時だった。
モララー達は一発天井に向かってピストルを撃つと、
今度はチビしぃ達に向かってピストルを撃ち始めた。
「シィィィィィッ?」
しぃの目の前で一番のオトモダチだったしぃ子ちゃんが撃ち殺された。
しぃ香ちゃんも、しぃ奈ちゃんも、しぃ美ちゃんも次々と撃ち殺されていった。
教室のドアから逃げようとして頭を撃ちぬかれたのは、しぃ乃ちゃんだ。
お腹にナタを突き刺されて死んでいったのは、しぃ紗ちゃんだ。
1秒ごとに血生臭くなって行く教室を飛び出して、しぃは街に向かって逃げ出した。
泣きながら走って、逃げて、逃げて、逃げて。
おとなの人を探して、おまわりさんを呼んでもらった。
おまわりさんは面倒くさそうにしぃちゃんようちえんにパトカーでやって来た。
モララー達はもう逃げた後だった。
しぃは教室に入って悲鳴を上げた。
血が付いた窓、小さな体から血をあふれさせて死んでいるお友達、
床の上は血の海。
ピアノのイスの上で目を見開いたまま死んでいるのは、先生だ。
おまわりさんは、「しぃなんて殺されても仕方ないよ。
お掃除する人を呼んであげるから、チビちゃんは早くおうちに帰りなさい。」
そう言ってしぃの背中を撫でた。

教室の黒板には「しぃにはマターリの権利はない」と書かれていた。

138 名前: 136 投稿日: 2003/04/04(金) 21:41 [ P.R4fB1s ]

次の日。
しぃがようちえんに行ってみると、
もうそこにオトモダチも先生も、誰もいなかった。
あんなに血で汚れていた床も全部きれいになっていた。
ようちえんの始まる時間になって、誰もこないと分かっていても、
しぃはずっと、ようちえんに通った。
だんだんと建物自体が朽ち果て、園庭が雑草が伸び放題になって
もう誰もこの建物に近づかなくなっても、しぃは毎日のように
しぃちゃんようちえんの歌を口ずさみながら、
何年も何年もようちえんに通った。

「♪ハニャハニャ シィシィ カワイイシィチャン ダッコデミーンナ……デキタ!」
しぃはクレヨンを動かす手を止めた。
そして先生の机の前に行って、黒板の前に絵を掲げて見せる。
「センセイ! シィノ エ デキタヨ!」
誰もいない教室の中、しぃのはしゃぐ声だけが響く。


太陽が傾いてきて、もうそろそろ帰る時間だ。
「ソレデハ オカタズケノ ジカンデス! ツカッタモノハ モトドオリ! 」
しぃはあの頃と同じように、先生の口調を真似しながら、
クレヨンや積み木を片付ける。
「ミナサン オカタヅケ デキマシタネ! トッテモ キレイニ デキマシタ!
ソレデハ カエリノカイヲ ハジメマス!」
先生の机の前に出て、しぃは司会を始めた。
「アシタハ オソトデアソブノデ アソビギヲモッテキマショウ!イイデスネ?
カエリノオウタヲ ウタイマショウ!」
しぃは「サンハイ!」と言うと、帰りの歌を歌い始める。
「ハーイ! ヨクデキマシタ! ソレデハ アシタノアサマデ サヨウナラ!」
誰もいない教室の中、しぃは一人で手を振っている。
「ジャーネ! マタ アシタネ! アシタ マタ アソボウネ!」
ドアの前に来たしぃは、先生の机に向かって「サヨウナラ!」と言うと、
ドアを閉めて教室を後にした。

139 名前: 136 投稿日: 2003/04/04(金) 21:41 [ P.R4fB1s ]


ようちえんから帰る道すがら、公園で遊んでいるモララー達に出会った。
「また一匹でようちえんゴッコかよ!お前のトモダチはみんな殺されたんだよ!」
「そんな事も分かってないなんて、しぃって本当にアフォだなー!」
モララー達はしぃをからかう。
「ソンナコト ナイヨ。 シィノ オトモダチハ ゴビョウキデ オヤスミシテルダケナンダヨ。
シィ ヨウチエンゴッコ ジャ ナクテ ホントウノ ヨウチエンニ イッテルンダヨ。
シィチャンヨウチエン ニ カヨッテルンダヨ。アシタモ ヨウチエン アルンダヨ。」
しぃはそう言うと、モララー達に一枚の絵を見せた。
「キョウ シィガ カイタ エ ダヨ。センセイニ ホメラレタンダヨ。
コノ エ モララーサンタチニ アゲル。」
「ちょ、ちょっと待て!…こんなん貰っても仕方ないよ!」
モララーがそう言うのも聞かずに、しぃの姿はどんどん小さくなっていく。
「しょうがないなぁ。どうすんだよ。こんなもん。」
「何描いてんだ?コレ。」
モララー達は、しぃが置いていった紙を見る。
そこに描いてあったのは、ようちえんの制服を着て、みんなで歌を歌っている
しぃ達の姿だった。
ニコニコ顔のしぃが、楽しそうにお歌を歌っている絵。とても楽しそうだ。
「アイツにとってまだ信じられないのかな…。信じたくないんだよな。」
「だからずっと幼稚園に通いつづけてるのか…。」

呆然としたまま、しぃの後ろ姿をモララー達は見送った。


END

140 名前: 疫病吐き(do16r4Uw) 投稿日: 2003/04/06(日) 01:17 [ 9ishkqw2 ]
テスト、テスト、テスト

1/1
「スコーンはもういいかい? ミルクはどう?」
食べ時を逸したスコーンは冷えゆく。
ミルクは日中の沼地のようにぬるくなっていく。
「もういいの」
彼女は食欲がなかった。
ここ数日、理由のはっきりしない――しかし、その存在を確信している
――不安が胃袋を締めつけていた。
「具合がわるいのかい?」
たしかに、具合が悪いと訴えてもいい気分だ。しかし・・・・・・。
「大丈夫。心配しないで」
彼女はそう答えた。
「・・・・・・明日も<テスト>がある。具合が悪かったら、さぼってもいいから、
そういってくれよ」
「大丈夫。今日はもう寝るね。お休みなさい」
得体の知れぬ罪悪感が纏わり付いていた。大きな嘘をついているような、気がしてならない。
一人になりたくなった。
彼女は、<ご主人>に暇を乞い、その場を辞去することにした。

141 名前: 疫病吐き(do16r4Uw) 投稿日: 2003/04/06(日) 01:17 [ 9ishkqw2 ]
2/4
「それじゃあ・・・・・・始めるよ」
心拍数が増えていく。冷や汗が顔を滑り降りていく。
<これ>を除けば、日々の生活で、辛いことはなにもなかった。
義務。
<これ>はそういったものらしい。
「第一問、初代アブ板の崩壊は何年?」
「XXXX年」
彼女は即答した。躊躇はなかった。
しかし、不安はあった。正解を答えたという確信がない。
「第二問、CQの失脚は何年?」
「XXXX年」
今のは違ったような気がした。
次は正解を答えられるのだろうか?
「第三問、最初のリハビリセンターの設立は何年?」
「XXXX年」
<ご主人>は、彼女が答えた年号を、素早くメモしていく。
この紙切れに殴り書きされた数列が、彼女の運命を決める。
「第四問・・・・・・」



<ご主人>は、苦い顔で二つの紙切れを、交互に見比べていた。
上から下へ、一番下まで来たらまた上から下へ。
ほとんどまばたきせず、あたかも眼力によって、紙切れに書かれた
数列を変換しようと試みるがごとく。
「・・・・・・前回よりも悪い・・・・・・前々回よりももっと悪い・・・・・・
どんどん悪くなっていく・・・・・・残された・・・・・・」
ときおり、独り言を呟きながら、しつこく紙切れを綿密に読み取る。
やがて、ため息をひとつつき、紙切れをファイルに閉じて、本棚に突っ込んだ。
「・・・・・・」
重苦しい沈黙が、濃霧のようにたちこめた。
「あの・・・・・・どうでした?」
この質問が、数多い<禁忌>のひとつに、片足突っ込んでいることを、
彼女は知っていたが、それでも聞かずにはいられなかった。
「・・・・・・大丈夫だよ。・・・・・・大丈夫、今日はちょっと調子が悪かっただけだ」
自分に言い聞かせるように、<ご主人>は言った。
「お外で遊んでおいで。夕食作ってまっているから」
あえて逆らう理由もない。
いたたまれなさが後押しして、彼女は家の外に出て行った。

142 名前: 疫病吐き(do16r4Uw) 投稿日: 2003/04/06(日) 01:18 [ 9ishkqw2 ]
3/4
彼女の外出の際の道程は長くは無い。彼女の行動範囲は極めて狭かった。
ほどなく、目的の家にたどりつく。
「こんにちわ!」
軽いノックと呼びかけにより、家の住人である<おばさん>が現れた。
「あら・・・・・・いらっしゃい」
<おばさん>は明らかにやつれていた。彼女もそれを察したが、
しかし、尋ねた。
「OOOOちゃん、いませんか?」
<おばさん>はなかなか答えなかった。
「・・・・・・OOOOはね、ちょっと遠いところにお出かけしているの。
だから、今日は遊んであげられないの。お土産楽しみにしててね」
彼女は、なぜか、もう友達と会えないと思った。
「お邪魔しました」
まだ夕食の時間には早いが、帰るしかなかった。
夜の一人歩きは、恐怖が友となる。
昼の一人歩きは、寂寞とした孤独感が付き従う。
まだ、明るい日差しの中を、彼女は一人歩く。
通りにはだれもいない。なにもない。
遠くからかすかに車のクラクションが聞こえるほかは、
沈黙が空を満たしていた。
しかし、ほどなくして沈黙が破られた。
「あはははは〜そらがみどりいろでちょうちょさんがにんじんの
おむこさんにあまいのがいいな〜えへへへ〜かわいいかわいい
ぞうさんが〜おにわでちょこちょこかくれんぼ〜
すてきなせかいがまあるいおつきさま〜」
意味不明のうわごとを呟きながら、<なにか>が彼女の方に
向かってきた。
おぞましい悪臭を放ち、口元からは涎を垂れ流し、拭こうともしない。
さらにいとわしいことに、便を垂れ流しながら歩いていた。
彼女は恐怖を覚えた。
半分は嫌悪感からなる生理的な、もう半分は得たいの知れない、
根源的な恐怖を。
「ありゃりゃあ〜わたちのあかちゃんかわいいあかちゃああ〜ん
こんあところにいたでちゅねえ〜さがちまちあよおお〜
ままはしんぱいしていて、ごはんが、にがくて・・・・・・・・・・・・
ばあああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」
<なにか>は彼女を視認すると、一直線に突進してきた。
その形相は二目と見られない、しかし、一度見たら二度と忘れることができない、
狂気と、喜びと、悲しみと、恍惚と、恐怖と、怒りと、その他諸々の感情が
ほとばしりでた、まさに感情の決壊。洪水。崩壊。
<なにか>は、腕の構えから見て、彼女に抱きつこうとしているのか、
はたまた、攻撃的な行為に及ぼうとしているのか、どうにせよ、
速度をまったく落とさずに、それどころか増しながら、彼女目掛けて
駆け寄ってくる。
「あ・・・・・・あ・・・・・・」
動けない。あまりの迫力に圧倒され、腰が抜けてしまっている。

143 名前: 疫病吐き(do16r4Uw) 投稿日: 2003/04/06(日) 01:19 [ 9ishkqw2 ]
4/4
メキャアッッ!!
なにかが潰れる、嫌悪感をかきたてる音が、鳴り響いた。
続いて、<なにか>の絶叫が轟きわたった。
「ぎいやああああああ!!!!!!!!あじぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」
どこから現れたのか、黒尽くめのものたちが数人、<なにか>を取り囲んでいた。
手に手に、鈍器を持って。
一人が、地べたをのた打ち回っている<なにか>に向かって、鈍器を振り下ろした。
ゴリッ!
「はびゃああああああああンンッッ!!!」
実のところ、最初の一撃で<なにか>の死はすでに不可避のものとなっていた。
肋骨を砕き、肺に突き刺さり、心臓にも損傷を与えていた。
二打目は、<なにか>の頭蓋を破り、脳味噌をかき混ぜた。
注ぎすぎたビールのように、泡立つ脳味噌が<なにか>の頭部から垂れ流れた。
「ぴゃあは・・・・・・ぷぷひゃ・・・・・・みん・・・・・・な・・・なか・・・・・・し・・・・・・ぃ・・・・・・」
<なにか>はしばらくの間、生命の残骸にしがみついていたが、
やがて力尽き、己自身から引き離されて、深淵に沈んでいった。
「○○時、○○分発見及び処分完了しました。これより帰還します」
ひとりがトランシーバーに向かって、いずこかに連絡した。
他の者たちは、<なにか>の死体を鋸でいくつかのパーツに切断し、
それをビニール袋に詰めている。
彼女はそれを、ただ呆然と眺めていた。
ひとりが、作業の手を止め、彼女に声をかけた。
「大丈夫かい? 家は近く? 送っていってあげようか?」
「いえ・・・・・・大丈夫です。ひとりで帰れますから」
「そうかい・・・・・・飼い主はいるんだね?」
「はい・・・・・・」
「・・・・・・できれば、安」
「なにをしている! 早く作業を済ませて帰るぞ! 今日はあと四件もこなさなきゃならないんだ!」
「はっ! 申し訳ございません! ・・・・・・じゃあ、気をつけて帰るんだよ」
黒尽くめのものたちは、現れたときと同様、掻き消えるように立ち去った。
しばらくの間、彼女は、<なにか>がのたうちまわっていたじべたを、みつめていたが、
踵を返して、家路についた。
家には、やさしいご主人と、おいしい夕食が待っている。

145 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/04/06(日) 17:49 [ VJ6UmGSs ]
あるオカアサンしぃの手記ーⅤ」
     〜罪と罰〜
 
ただ あの子が邪魔だった…それだけなんです
あの子がいると 何も出来なくて
幸せにもなれない気がして
しぃは……………………………………

あの子が生まれたのは 桜の終わりの雨の日でした
しぃは三日三晩苦しんで ようやくあの子を産みました
初めての子でした 嬉しかったんです
あの時は

ベビの目が見えない事に気付いたのは それからまもなくでした
ご飯を目の前においても鼻を地面にこすり付けるようにしてご飯を探します
「ナッコ」と言ってフラフラと蛇のように這いずって しぃを探します
最初のうちは この子にはしぃしか頼れる存在はいないんだと思って
出来る限りの愛情と言う物で接してきました
魚の骨は全て取り去った物を食べさせ いつでもダッコして生活させました
これらが本当に愛情と呼ばれる物だったかは今となっては謎ですが

しぃはすっかりベビに抱き癖をつけてしまったようでした
しぃがどこに行こうとしても 常にナッコナッコと泣いてついてこようとします
ベビは一人で留守番するという事が出来ませんでした
魚もベビ一人では満足に咀嚼も出来ませんでした
うっかり魚の骨を喉につまらせ……そんな事 一度や二度ではありませんでした

ある日 しぃはベビが眠っている隙を見計らって
幼なじみのギコ君の家に遊びに行きました
ギコ君とは小学校以来 ずっと会っていなかったので
積もる話しがありすぎて 帰ってきた時には外はすっかり暗くなっていました
ダンボールのおうちについて ベビを見ると
ベビはダンボールの中で大量の便をして その中でスヤスヤと寝息を立てていました
底の方は染み出したオシッコで濡れてボロボロになっています
しぃがいやな気分でそれを見つめていると しぃのニオイに気付いたのか
ベビが起き出してきました そしてナッコナッコと五月蝿く泣き始めました
その時 しぃは今まで押さえていた物がなにかのフタをあけて飛び出してくるような
そんな感情が沸いてきた事を覚えています

それが憎しみというものだったというのは後の後で気がつきました

146 名前: 145 投稿日: 2003/04/06(日) 17:50 [ VJ6UmGSs ]

あの日以来 しぃはベビを一人ダンボールに残してギコ君とデートを重ねました
時には泊まりでデートをし 一晩中ベビを一人にする時もありました
せっかく楽しい気持ちでウチに帰ってきても 
ベビのナッコナッコという泣き声を聞いたとたん吹っ飛んでいくのは
前の事でよく知っていたからです

当然の結果というのか しぃのお腹にベビちゃんが出来たのは
数ヶ月後の事でした
ギコ君はしぃに結婚を申し込んでくれました
ベビの事が急激に邪魔になってきました
こんな障害をもったベビを連れてギコ君と結婚なんて出来ません
幸いなことにギコ君はこのベビの事を知りません

しぃはベビを置き捨てる事にしました

しかし それは失敗に終わりました
しぃのニオイを嗅ぎながらヨタヨタとずっと後をつけてきます
うざったらしいことにママ、ママという鳴き声のおまけつきで
しぃはその頃から ベビに幾度と無く暴力を振るうようになりました
こうする事で 早くしぃから離れて行って欲しかったのです
何回も何回もベビのお腹をつねったり オカオを叩いたりしました
それなのに ベビはしぃの後をいつまでもママ、ママといってはついてきたのです

そんなこんなをしているうち しぃのお腹はどんどん大きくなっていきました
もし このままベビをどうすることも出来ないまま 赤ちゃんを産んで
ギコ君の所にお嫁に行った時に 障害を持ったベビがいるのがギコ君に知れたら…
とたんに怖くなって 夜中考えてしまう事もしばしばありました

147 名前: 145 投稿日: 2003/04/06(日) 17:51 [ VJ6UmGSs ]

朝 しぃはいつものようにベビに食べさせる魚の骨を処理しようと思い
重いお腹を抱え どうにか魚の骨を処理していました
「まっててね 今 ご飯だからね」とベビに話しかけながら
だけど ベビは待ちきれなかったのでしょう
まだ しぃが処理をしていないほうの魚を食べ始めたのです
いつもなら しぃはその瞬間に魚を取り上げるのですが
その時は その様子を止めることなく漠然と見ていました

しぃの思った通り ベビは喉に骨を詰まらせて暴れ始めました
その瞬間 しぃはよかったと安堵しました
ーーーーこれで ギコ君のところに心配せずに行ける
これでギコくんとしぃの赤ちゃんと一緒に暮らせるーーーー
だけど それはしぃの浅はかな考えに過ぎませんでした
ベビは ゲホっと咳をして 喉に詰まった骨を吐き出したのです

しぃは その日 自分の手でベビを殺す事を決意しました
コイツのせいでしぃがギコ君に嫌われたら堪らないからです
いつもお散歩している時のように ベビをダッコして外に連れだし
遠くの高原まで連れて行きました
ベビはしぃにダッコされて嬉しそうです
誰もいない高原の中 ベビと遊びます
随分遊んで ベビが生あくびをし始めた頃
しぃは ベビを殺しました

泣き叫ばれないように ベビの口にペンチを突っ込んで
ベビの舌を抜きました
万が一引っ掻かれて怪我をしないように
ベビの手足の爪を抜き取りました
ベビは痛いのか 舌を抜き取られて声にならない声で泣きました
逃げられないように アンヨとオテテをちぎりとった時は
さすがに少々の罪悪感というものは生まれたのかもしれません
だけど その時のしぃには そんな事考えるヒマもなかったのです

ベビはウジ虫のように這いずりまわりながら しぃの事を探します
もう しぃには昔のようにベビの事をダッコするような心はどこにもありませんでした
ベビはクネクネと体をよじらせながら しぃの側にやってきました

しぃは ベビの頭を踏みつけました
バキィィィィだかメキィィィィィという音があたりに響き渡りました
「お前がいるとしぃはいつまでも幸せになれない お願い
早くしぃの前から いなくなって」
何度も 何度も叫びながら
しぃはベビの頭を踏みつけました

148 名前: 145 投稿日: 2003/04/06(日) 17:52 [ VJ6UmGSs ]
ふと我に返ると ベビは既に事切れていました
頭の中身をそこら中に散乱させ見えない目を飛び出させてボロボロの雑巾のようでした
しぃは 持ってきていたクッションのワタを取り出すと
ベビのグチャグチャになった屍を詰め込んで 
近くにあったゴミ箱に放り投げて帰りました

次の日
しぃはギコ君の元へお嫁に行きました
ふたりの間にかわいいベビちゃんが生まれたのは それからすぐの事でした

前のベビとは比べ物にならないほど ふたりの間に出来たベビちゃんは
愛しくて かけがえ無いものでした
とっても賢くて とっても愛くるしくて…とても幸せでした
もし ここにあのベビがいたら……
そんな事はとても恐ろしくてとても考えられませんでした
ただ 幸せな毎日をしぃは暮らしていました

しぃのベビちゃんはすくすく育って
チビしぃちゃんになりました
このまま幸せな日々が続きますように そう願っていたチビちゃんの誕生日の日
チビちゃんは車に跳ねられ2本のアンヨとシッポを根元から失いました

チビしぃちゃんはどうにか一命をとりとめました
ホッと胸をなでおろすギコ君の隣で しぃはこれがいつか自分が犯した罪に対する
「罰」なのだと思いました

チビしぃちゃんはあの日からずっとベットの上の生活です
鼻から管を入れて栄養を取り
おしめを毎日取りかえる生活を しぃは送っています
ギコ君はこの事で しぃの前からいなくなってしまいました
以前 自分の子を殺した事もばれてしまいました
白痴のように口からヨダレを垂らしているチビしぃちゃんをダッコしながら
しぃはあの時の罪に対する「罰」の重さを痛いほど実感するのです

でも……
あの時は本当に邪魔だったんです


本当に………


                    −−−−−−−−−END−−−−−

149 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/04/06(日) 19:13 [ UcdmSQOA ]
宙を舞うホコリが、ちびギコの鼻孔に入り込む。
苦しそうにせき込む。ノドの奥が、せき込むたびに、ズキズキと痛む。
水分の少ない、乾いた口膣内。ここ数日、ちびギコは、一滴の水も飲んでいなかった。
遊び半分で忍び込んだ廃屋。ドアノブが壊れた部屋に、うっかり入り込んでしまったのだ。
木製の分厚いドア。クックルや8頭身が、本気を出せば壊せるだろう。
が、彼はちびギコだ。そんな力など、あるわけがない。
ちびギコは、虚ろな目で部屋を見回した。
「何か、食べる物はないんデチか?」
ちびギコのポシェットに入っていたチョコレートは、とっくに食べ尽くされていた。
ふと、開け放たれた窓から蝶が入ってきた。窓はあるが、ここは三階、脱出は出来ないが。
黄色の紋白蝶は、少女のリボンのようにヒラヒラと舞っている。
ちびギコの目に、鋭い光が凝縮された。手がサッと伸びる。もがく蝶が、ちびギコの手にシッカリと握られていた。
口に入れてみる。リンプンが口膣にまとわりつく、小刻みに動いている羽が口蓋に当たる。
触覚、羽、脚、胴、腹。あらゆる蝶の体のパーツが、ちびギコの口を刺激する。
蝶の腹に、ちびギコは前歯を当てた。
力を入れると、甘酸っぱい汁がジワリと滲み出た。酸っぱい臭いが鼻を突く。
パサパサした蝶を飲み下す。
こんな物で、ちびギコの空腹は満たされない。乾きは、余計に増すばかり。
「食べたい、何か。食べ物、どこにありマチか? お腹が減って、気持ち悪いデチ」
餓鬼のような動きで、部屋中を荒らすように探し回る。
その時だった。話し声が聞こえる。誰か居るのだ。助け出してもらえる。
「助けてぇぇっ。ここから出してデチぃ。お腹空いたデチ、何か、何か食べる物ぉぉぉぉおおおっ」
ちびギコは、カラカラのノドから血が滲まんばかりの大声で叫んだ。
この声を聞きつけたのは、ちびギコと同じように、廃屋に遊びに来たぃょぅだった。
ぃょぅは走り出した。
ただし、ちびギコのいる方とは反対方向に。
「怖ぃょぅ!! オバケの声がするょぅ!!」
ぃょぅは、廃屋から脱兎の勢いで逃げ出した。
「何でっ、何で助けてくれないんデチかぁぁぁぁぁっ」
ちびギコの絶叫は、時から忘れ去られた廃屋に、虚しく響き渡った。
「お水、飲みたいデチ」
ちびギコは、自分の手首を見つめた。
毛が口にはいるのも構わず、痛みが走るのも構わず、ちびギコは手首に歯を立てた。
鋭い痛みと共に、血が噴き出した。水分を欲しているノドに、血を流し込む。
「あぁ、美味しいデチ」
切断された血管から血を吸い出す。大量の血が口に入ってくる。
鉄の臭いと、赤い血は、やがて部屋中に広がった。

数日後。即席のミイラのようになったちびギコが、廃屋と共に死の時間を刻んでいた。

 完

150 名前: 1/7 投稿日: 2003/04/07(月) 04:22 [ zYvbWp.E ]

≪焼肉って旨いよね≫

薄暗い地下室に、
肉の焦げるイイ臭いが漂う。
数人の男が何かを囲んでいる。
焼肉でもしているのだろうか。
だが、何か雰囲気が殺伐としている。
分かりやすくたとえるならば、
12月24日の吉野屋のような・・・。
一人の男がスイッチを操作する。
スイッチを入れると同時に、
肉が焼け、油がはねる独特の音が響く。
焼肉用のホットプレートのスイッチだろうか、
ただ、普通の焼肉との相違点は、
ホットプレートの代わりに、
体中に保護膜をはがされたコードを巻かれたしぃが居たことだろう。
「ジィィィィィィィィィィィィィ!!」
スイッチを入れると同時に、
しぃ族特有の叫び声が辺りにこだまする。
そして、泣き叫ぶしぃを、周りの男たちはじっと見ていた。

151 名前: 2/7 投稿日: 2003/04/07(月) 04:23 [ zYvbWp.E ]
「シィィィィ。
シンジャウヨォ。」
スイッチを切ると、しぃは弱弱しく呟いた。
既に体の大半が焼け焦げ、
さらりとした毛皮はスパークが起きたときに飛び散り、
もう影も形も無い。
「大丈夫大丈夫。
 体を良く乾かしておけば家庭用電源では氏なないからな。」
一人が明るく言い聞かせる。
「そうモナ。
 それに、まだいいたいことはあるモナ。」
「シィィィィィ!
ダッコ スルカラ ユルシテェ。」
カチリ
スイッチを入れる。
しぃの体にまた電流が流れる。
「ジィィィィィィィ!」
激しいスパークが起こり、
肉が焦げながら辺りに飛び散る。

152 名前: 3/7 投稿日: 2003/04/07(月) 04:23 [ zYvbWp.E ]

少しして、スイッチを切った。
「ハニャァ、 ハニャァ、 ハニャァ、 ハニャァ。」
苦しくてあえいでいるしぃに言い聞かせる。
「だからなんでそうダッコで解決しようとするかな。
 その考えがいけないと何度も言ってるだろ。」
「そうだゴルァ。
 大人の体と言うのはとても重いんだぞ。
 それにのみを良く映されるから大変なんだぞゴルァ。」
「ダッテ、 ダッコハ マターリノ ショウチョウナンダヨ。」
しぃが力を振り絞り、
大声(先ほどまでのか細い声と比べたら)で叫ぶ。
一人頭をぽりぽりとかく。
先ほどから、しぃにこのことを何度も言い聞かせているが、
しぃはその考えを崩さない。
それ故に反論に困っているのだ。
一種の敗北と思える人もいるが、
これはあくまでこちらの言い分を、
あちらが受け付けていないだけだ。
「百歩譲ってそうだとしよう。
 だとしてもそれは限定されたマターリでしかないだろ?
 だって、ただゆっくりしていられるのは、
 抱きかかえられている君だけだろ。
 その下で僕たちは思い君の体を支えなくてはいけない。
 これの何所がマターリなのかな?
 どう見てもわがままを押し付けているとしか考えられない。」
一人の男がまくし立てる。

153 名前: 4/7 投稿日: 2003/04/07(月) 04:26 [ zYvbWp.E ]

「そもそもしぃ族というものは、
 モナー族やギコ族並みの知能を一応ながら持っているのに、
 それを生かそうとせず・・・」
「ハニャーン シィハ ワルクナイヨォ。
ハニャーン ハニャーン。」
ほぼ一方的にしゃべる男を無視し、しぃは泣き始める。
だが、すぐに男も気がついた。
「だ・・か・ら・・・」
顔の筋肉が引きつっている。
「人の話はちゃんと聞けっつってんだ・・」
しぃの態度が逆鱗に触れたらしく、
般若心経のような顔でしぃに飛び掛ろうとする。
だが、寸前で仲間に取り押さえられる。
それとほぼ同時に、またしぃに電流が流される。
今回はやや長めだ。
「ジィィィィィィィィ。」
激しく暴れ、泣き叫ぶしぃをよそに、
取り囲んでいる男たちは肉の焼ける香ばしいい臭いによだれをたらしていた。

154 名前: 5/7 投稿日: 2003/04/07(月) 04:27 [ zYvbWp.E ]

やっと電撃から開放されたしぃは、
ただコンクリートの床に力なく倒れるだけだった。
仲間に取り押さえられて男が冷静さを取り戻す。
「君の何所が悪くないって?
 自分本位の考えで、自分が避ければなんでいいところの何所が?
 自分の意見に従わない人を「虐殺厨」と決め付け、
 集団で暴行を加えるところの何所が?
 わがままを押し付けるところの何所が?
 税金も払わないやつの何所が?
 人のことも考えず、自分勝手なことを言うところのどこが?
 いざとなったら、「マターリしたい」「しぃちゃんは悪くない」といった、
 むちゃくちゃなことをほざくところの何所が?
 就職しようとしない。
 就職できてもまともに仕事しないところの何所が?
 自画自賛で自意識過剰のところの何所が?悪くないって言うんだい?」
これでもかと言う長文をしぃに向けて浴びせかける。
他の香具師も、そうだそうだと、ヒートアップする。
「どうだい?何か文句は?」
しぃに問いかける。
「ソンナノ シィチャンジャ ナイヨォ。
ダカラ オウチニ カエシテヨォ。
ハニャーン ハニャーン ハニャーン。
またしぃが泣き始める。
所々でため息が漏れる。
「この期に及んでまだとぼけるとは、
 まったく、もう言葉が出ないよ。
 ・・・アンビリカルケーブルを。」
何人かがそれに賛成する。
反対の声は出ない。
「では・・・」
そういい残すと、男は部屋の端の方へ移動した。

155 名前: 6/7 投稿日: 2003/04/07(月) 04:27 [ zYvbWp.E ]

すぐに男は戻ってきた。
手にはよくわからない三本の太い針が出ているコンセントのような物を持っている。
それをしぃの横におくと、
しぃの体に巻きついている電線を取り始めた。
しぃのカをに希望の文字が見える。
だが、その希望もすぐに打ち消された。
全ての電線を取り払うと、
今度はしぃの背中に馬乗りになった。
「アンビリカルケーブル取り付け!」
そういうと、背中の真ん中に、その太い三本の針を差し込んだ。
「シィィィィィ!」
針が差し込まれる激痛にしぃは暴れた。
だが、男は片手で頭を押さえると、
そのまま差し込み始めた。
最後にぎゅっと押して、抜けないようにして、
「取り付け完了」
男は素早くしぃから退くと、
周りを取り囲んでいる群衆に退いた。
「では行きますか。
 ・・3・・。」
しぃに、あれを差し込んだ男が音頭を取る。
「・・2・・」
何人かがそれに続く。
「・・1・・」
「・・0・・」
それと同時にスイッチを入れる。
「ギジッ! ギジィィィ!」
しぃがしぃらしからぬ悲鳴を上げ、
操り人形のように暴れ始める。
だが、先ほどまでの派手なショートなどの音ヤ発光はしなかった。
だが、ある意味これは彼らにとって最高のショーだった。
しぃが勝手にもだえ苦しむのだから。
もうそろそろかな、と呟くと、
男はスイッチを切った。
途端,しぃは糸の切れた人形のごとくその場に倒れた。
2〜3度体を痙攣させると、
そのまま動かなくなった。

156 名前: 7/7 投稿日: 2003/04/07(月) 04:28 [ zYvbWp.E ]

「すごいモナね、
 アンビリカルケーブルって。」
「ああ、
 皮膚が一番生物の体の中で抵抗が高いんだからな。
 だから、通常の電気ショックはなかなか電気が通らなくて死刑囚は苦しんだらしい。
 心臓の電気ショックの場合も、
 抵抗が低いクリームを塗るなどをして抵抗を下げてるんだ。
 (そのままやると大火傷だからな。)
 だけどここで逆転の発想だ。
 皮膚が一番抵抗が高いんなら、
 その皮膚をなくせばいいんだ。
 つまり、電極の接触面が皮膚じゃなければいいんだ。
 そうなれば、家庭用の電源でも簡単に人は氏ぬんだ。」
「へぇ〜すごいモナね。」
説明を受けて称賛の声を与えるが、
実は殆ど説明を聞いていなかった。
この部屋に漂う焼肉の匂いで。
「ねえ、焼肉行かないかゴルァ。」
「いいモナね。」
「割り勘だからな。」
彼らはそのまま地下室から出て行った。

======糸冬了======

以上、感想スレにあるのを勝手に小説化させていただきました。
すみませんでした。

157 名前: 疫病吐き(do16r4Uw) 投稿日: 2003/04/07(月) 04:56 [ IecOf5Vs ]
ウォーターフォール



1-1

今日こそは、新鮮な肉を食べなければならない。
腕のなかの赤子――母親と同じく片耳が無かった。
母親とは違い、先天的なものであったが――は弱弱しく、キィキィと鳴いている。
もっと乳を与えなければならない。このままでは、三日ともたずに衰弱死する恐れもある。
しかし、母親自身も慢性的な栄養不足に苛まれていた。
街へ行けば、あるいは充分な食糧が手に入るかもしれない。
実際、かつて彼女は街に住んでいた。
街には、文字通り余るほどの食糧があった。
働かずとも――彼女を雇ってくれる職場などなかったが――ゴミ箱を漁れば、
食糧が手に入った。品質に拘らなければ。
しかし、街のいたるところに、危険が刃を研ぎながら、獲物を待ち構えていた。
食虫毒、交通事故、保健所、そして、かつての同属たち・・・・・・。
三人目の子どもの頭蓋を、<かつての同属>にかち割られたとき、彼女は移住を決意した。
現在、住まいとしている、郊外の森である。
狩りは必ずしも成功するとは限らず、ここにも危険はあったが、それでも、なんとかやっていけた。
一人ならば。
実のところ、伴侶さえいれば、状況は改善されるはずだった。
子供ができるということは、その伴侶がいるはずだから、彼女はあまり思い悩んでいなかった。
赤ん坊は、一昨年の春、行きずりの雄に、強姦されて孕んだものだった。
神がいるならば、世界を動かすものが偶然ではなく、必然ならば、
彼女は神に嫌われていた。狙ってやったとしか思えない。
旱魃が森を襲った。
森はもはや、森ではなかった。
ひび割れた土、枯れ木の群れ。
鳥も兎も、もういない。
彼女は虫けらと雑草で糊口をしのいだ。
数日前から乳がでなくなった。
彼女は意を決して森を出・・・・・・ようとした。
ただの偶然か、神が哀れんだのか、あるいは罠への誘いか。
新鮮な、生きた肉が、彼女の目の前に現れた。
それは<かつての同属>の赤子だった。
ごくり。
「この子の親はきっと心配しているだろう」という思いもあったが、
圧倒的な上と母性本能の絶叫が、そのかすかな囁き声をかき消した。
喰らった。
うまかった。
新鮮な肉の味。血の味。
痛み。
痛いほどの旨さ。
これで赤子も助かる。彼女は、意識の片隅でそう思った。

158 名前: 疫病吐き(do16r4Uw) 投稿日: 2003/04/07(月) 04:56 [ IecOf5Vs ]
1-2

神聖な任務をひとつ達成するたびに、聖なる御身に近づく。
<Mの教え>にそうあった。
これは神聖な任務なのだろうか?
彼女は、ことあるごとに、何度もそう思ってきた。
それが反逆、涜聖であることを知っている。
しかし・・・・・・。
眼下に横たわるは<かつての同属>、否<許されざるもの>
「キィィィィィ!! キィィィィィ!! タフュ・・・ケフェ・・・・・・」
頭部への強打を、雨のように浴びた<許されざるもの>は、のた打ち回りながら、
許しを懇願した。悲しいかな、がたがたの言語中核は、歪んだ発音しか出力できない。
涙誘う名文を吟じることができたとしても、その運命は変わらないだろうが。
彼女も、一撃を被虐者に加えた。
気が進まなかったが、聖なる任務を怠けたものは白い目で見られる。
自分だけではなく、夫――まさに天からの賜りもの。彼女の属する秩序においては、
滅多に得ることができない――に迷惑がかかる。
「ブフィィィ!! ブブフヒィィィィィ!!」
「うふふ。まるで豚の鳴き声ね。ゴミ喰らいにはお似合いよ」
同胞の一人が、酷薄な笑みを浮かべて、被虐者を嘲る。
「<M>の名において消えちゃえ! この蛆虫!」
別の同胞の一人が、懇親の力を込めた強打を打ち込む。
これが現世との絆を断つ一撃となった。
もう動かない。
もうわめかない。
<許されざるもの>は死んだ。
「ちょっとお〜、そんな簡単にとどめさしたらだめじゃないの〜」
同胞のひとりが非難した。
「そうそう、もっと苦しめてから、罪の苦味を味あわせてから殺さなきゃ」
合いの手が付け加えられる。
「すみません・・・・・・。まだ日が浅いもので・・・・・・」
介錯者は、ただ平謝りに謝った。
「ま・・・・・・いいけどね。でも早く慣れてよ」
糾弾をこれで締めくくり、しくじった同胞は、<吊るし首の縄>から下ろされた。
ぎろり、と彼女を睨みつける。
あたかも「あんたの余計な一撃のせいで、私がしくじったのよ」といわんばかりに。
気分が悪い。
実のところ、彼女は出産間近だった。
それでも、この<聖なる任務>・・・・・・襲撃→私刑に同行した。
彼女の種族は、臨月でも遊びに出歩く者がいるほど、<無頓着>であったが、
彼女の属する集団は、街に住む一派と違い、常に貧窮していた。
手が足りないのだ。
それでも、最後方に配置するだけの配慮は与えられたが、血の匂いと、自分に似たものの死は
母体によからぬ影響を与えたようだ。
早く、街のものが知らない谷にある、部落へ帰ろう。

159 名前: 疫病吐き(do16r4Uw) 投稿日: 2003/04/07(月) 04:57 [ IecOf5Vs ]
1-3

四日分の食糧と、羊皮紙の古い地図。
鎧通し、巨大なやっとこ、皮袋、防腐剤――麗しくない道具の数々。
準備は整った。
馬を飛ばせば二日で辿りつくはずだ。
「すぐに戻るから、ちゃんと寝ているんだぞ?」
妻にしばしの――しばしであってほしい!――別れを告げ、彼は旅立つ。
目指すは、『人のごとく振舞う猫に似た種族』が住むという<知られざる谷>。
噂では、件の種族は、街に行けばいくらでも見つけられると聞く。
しかし、この村から街へは遠すぎる。通行料を払う余裕も無い。
彼の妻は病気だった。
薬草師の彼は、少しは病についての知識があったが、まったく見たことも、聞いたことも無い、病だった。
最初は、ちょっとした奇行を繰り返すことから始まった。
他愛も無い悪戯。
飯に虫をいれるとか、戸に桶(墨入り)を仕掛けておくとか。
それが、川下りのごとく勢いをまし、自殺未遂は数え切れぬほど、彼も何度か殺されかけた。
そして、激しい熱。
彼の妻は、激しい熱にうかされながら、始終うわごとをつぶやきながら、寝たきりの身となった。
村人たちの視線も痛い。
「悪霊につかれたのでは?」と露骨に尋ねる者も現れた。
普段は、物分りの良い名主様も、悪霊を信じているらしく、その態度は厳しかった。
もはや一刻の猶予もない。
馬にまたがると、鞭をあたえ、全速力で走りだした。

160 名前: 疫病吐き(do16r4Uw) 投稿日: 2003/04/07(月) 04:57 [ IecOf5Vs ]
2-1-1

例のあの<かつての同胞>の赤子を、無我夢中で食べたときから、嫌な予感はしていた。
それはすぐに実体を得て、彼女の目の前に現れた。
<処罰者たち>は昼頃、赤子に乳を与えているそのときに、彼女が住処としている洞穴に現れた。
床には、件の赤子の骨が散らばっていた。うかつだった。
<処罰者たち>は怒りに燃えていた。
汚らわしい<許されざるもの>の巣穴から、行方不明になっていた部落の赤子の骨が見つかった。
<許されざるもの>の分際で、優れた種族の赤子をさらい、喰らったのだ。
「覚悟は・・・・・・できているでしょうね?」
「ア・・・・・・ア・・・・・・」
声が出ない。逃げようにも、入り口はふさがれている。
相手は五匹。とても掻い潜れない。
「コノ・・・・・・コノコダケハ・・・・・・コロサナイデ・・・・・・」
「それは、あなた次第ね」
ニヤニヤ、クスクス。
<処罰者たち>は自分よりも弱いものに、恐怖や苦痛を与えることを、心の底から喜んでいた。
だが、責められるだろうか? <処罰者たち>もまた、より強いものから虐げられてきたのだ。
果てしない連鎖。苦痛の連鎖。虐の鎖。
虐げられしものが弱きものを虐げ、その虐げられしものがまた、さらに弱きものを虐げる。
「じゃあ・・・・・・とりあえず、指折ってみて」
「エ・・・・・・?」
「自分の指を自分で折ってみてって、言ってるのよ。ホントあんたたちって馬鹿よねぇ」
彼女は、自身の指を折ろうと、力を込めた。
しかし、どだい無理な話である。
「デキ・・・・・・マセン・・・・・・」
「じゃあ、代わりにあなたが生んだ、汚らわしいゴミ虫の指を折るわね♪」
太った、いや妊娠している<処罰者>は、すでに取り上げられていた、彼女の赤子の指を、容赦なく折る。
この小隊は、彼女が指揮官のようだ。
「キィィィィィ!! キィキィ!!」
「ヤメテェェェェェェェ!!」
「ついでにこうしちゃえ、えい!」
<処罰者>は折った指を引きちぎった。
「キィィィィィ!! キィ・・・・・・キィ・・・・・・」
赤子は泡を吹いて気絶した。
「ソンナ・・・・・・ヒドイ・・・・・・」
「早く自分の指を折って見せてよ。さもないともっと酷いことしちゃおっかなあ♪」
妊娠した<処罰者>は嫌味なほどに明るい口調で通告する。
「アアアアア・・・・・・キィィィアアアアアア!!」
それは渾身の力。本能、母性本能がもたらした力。
彼女は、彼女自身の指を折った。
意思の力。本能の力。子供を守るための力。
しかして、真の災害、真の暴力、真の不条理に抗うには弱すぎる力。
「あはははは!! 馬鹿みたい! こいつ自分で自分の指折ってるよ!」
五人の<処罰者たち>は、彼女を指差し、嘲笑う。
「ほらほら! あとがつっかえてるわよ! 早く、全部の指を折りなさい!」
地獄。まさに地獄。
十の門を持つ地獄。
涙が流れた。脂汗が流れた。血が流れた。
片手の指を全部折ると、足を使って、もう片手の指も折った。
「キィィィィ・・・・・・キィィィィィ・・・・・・」
「まあ、足の指は許してあげましょうか。それじゃ、次は自分のおめめを潰してみて」

161 名前: 疫病吐き(do16r4Uw) 投稿日: 2003/04/07(月) 04:57 [ IecOf5Vs ]
2-1-2

暗闇。
夜行性、昼行性問わず、視力を持つ生き物は闇を恐怖するだろう。
嗅覚、聴覚に優れても、視力のもたらす情報は、生存に不可欠である。
失明、その恐怖。それは計り知れない。
「道具なんて必要ないよね。あなたのばっちい指と爪で、できるでしょ?」
逆らえば、赤子の目を潰すつもりだ。
かわいい赤ちゃん。私のあかちゃん。かわいいちっちゃなおめめ・・・・・・。
覚悟を決めた。再び、<力>が湧き上がってきた。
むなしき力。自分を傷つけるために使われる力。
ズビュ! ズリュ! ズルジュ!
眼球に指を突き刺し、抉り出す。
生暖かさ、粘っこさ。
昔まだ、<処罰者たち>と同じ種族だったころ、幸せだった頃、
あの頃ビーダマで遊んだことがあったっけ。
まるでビーダマみたいだ。しゃぶって唾液でドロドロのビーダマ。
汚いけど愛しいビーダマ・・・・・・。
「虫けらにも五分の魂って感じぃ? あ、もうひとつもよろしくね♪」
完全な闇。
愛しい我が子の顔も二度と見えない。
たとえ助かったとしても――まず、それはないだろうが――生物として、狩猟動物として、もはやおしまいだ。
餌を取れなくなる。生きていけなくなる。
「キィ・・・キィ・・・」
赤子の声、かすかな声が聞こえた。
守らなければ、命に代えても。
再び、いとわしい効果音。悪夢の演奏。
もう、なにも見えない。
痛みもさることながら、絶対的な恐怖感が彼女を捕らえていた。
「それじゃあ、鬼ごっこでもしましょうか」

162 名前: 疫病吐き(do16r4Uw) 投稿日: 2003/04/07(月) 04:58 [ IecOf5Vs ]
2-1-3

<処罰者たち>は駆け出した。妊娠した<処罰者>を先頭に、彼女の子供を携えて。
「キィ! キィィィ!」
彼女は追いかけた。石につまづき、枯れ木にぶつかった。
「ほらほら〜! こっちよこっち! 鬼さんこちら♪ 手の鳴るほうへ♪」
<処罰者たち>は手を鳴らした。
着かず離れず、ぎりぎりの距離を保ちながら、逃げ続けた。手を鳴らしながら。
「鬼さんこちら♪ 手の鳴るほうへ♪」
「アアウウ・・・・・・アウウ・・・・・・」
奇妙なレース。おぞましく、しかし滑稽ですらある鬼ごっこ。
追いかけるものと、追いかけられるもの。
追いかけるものが強者とは、追いかけるものが優位とは、追いかけるものが楽しんでいるとは、限らない。
ざああああああ・・・・・・。
しばらく、<鬼ごっこ>を続けているうちに、水の音が聞こえてきた。
水の音はどんどん大きくなっていく。水のある場所――おそらくは川に近づいているのだ。
「早く追いつかないと、この粗大ゴミを川に投げ捨てちゃうぞ〜」
「キャハハ!」
「キィィィィィィ!!」
声にならない声、悲鳴と絶叫を発しながら、音のする方へよたよたと進む。
全身は傷だらけ、倒れた拍子に木の枝が、胸に突き刺さり、肺にダメージを与えている。
他にもほっておけば致命傷になる傷がいくつか。<鬼ごっこ>は彼女を死の淵へと追い詰めていった。
最後のステップ、踏み込んだ足が沈んだ。
一瞬、体が重力から解放される。そしてなにかに叩きつけられる感触。沈み込む感触。
息を吸おうとしたら、水が流れ込んできた。
「ガボ! ゴボ! ゲボ!」
もがく、もがく、もがく。
旱魃の打撃から立ち直った、川の流れは速かった。
流されていく、どこまでも。
「キャハハハハハハ!! ホンモノの馬鹿〜! 川に飛び込んでやんの!」
「あったま悪〜い! 目の前に川が見えていたのにね!」
「もしかして、目が不自由なおかた、だったんじゃないの〜?」
「キャハハハハハハハ!! もう最高!」
<処罰者たち>は流されていく、<許されざるもの>を見て、笑った。
<許されざるもの>が視界から消えても、笑い続けた。
「ねえ、それどうすんの?」
「これ? めんどいからこうするわ」
妊娠した<処罰者>は、かつての同属の幼生を、川に投げ込んだ。
「キィ・・・・・・キィ・・・・・・」
赤子は、あっという間に見えなくなった。
「あ〜すっきりした」

163 名前: 疫病吐き(do16r4Uw) 投稿日: 2003/04/07(月) 04:59 [ IecOf5Vs ]
2-2-1

しばらくの間、<聖なる任務>を休むつもりだった。
しかし、親交の深い同胞の、行方不明になっていた赤子が、
<許されざるもの>に食べられたという、目撃情報を得たとき、
居ても立っても居られなくなった。
友人は、その報告を聞いて失神した。
部落には医者が居ない。医療技術はほとんどなかった。
ましてや、心に受けた傷を治す方法など、知るよしもない。
せめて仇を取ろう。そう誓った。
これから子を持つ身として、友人の痛みが我がことのようにわかった。
そして、襲撃部隊を組み、探索を行い、罪人を発見し、首尾よく制裁を加えることに成功した。
<許されざるもの>にも、生意気なことに子供がいた。
かのものは、高等な種族の汚れなき赤子の命を、汚れしものの命に変換したのだ。
許されざる大逆だった。
しかし、その悪の芽も摘むことができた。
あとは、部落に帰るだけである。
帰るだけだった。
激流を渡す唯一の橋。
突然、壊れた。
先頭を進み、最初に渡りきった彼女だけが生き残った。
皮肉なことに、先刻、他者に与えた運命を、今度は自分たちが与えられるはめになった。
幸い、陣痛こそなかったが、疲労もあり、突如として多くの仲間を失った精神的打撃も
重くのしかかり、その足取りは重かった。
ドドドドドド・・・・・・。
彼女も、この音は聞き覚えがあった。馬の蹄の音である。
背後から騎者が迫ってきていたのだ。
「とまってぇぇ〜!」
両手を振り、騎者にコンタクトを行う。
馬の揺れは、おなかの子供によくないかもしれないが、とにかく乗せてもらえれば早く帰れる。
果たして、馬はとまった。
彼女よりも遥かに寸高い、異種族の男が、馬の主だった。
「おながい! 私の村まで乗せていって!」
彼女は、彼女としては最大の礼儀をはらって、男に頼み込んだ。
しかし、男は返事をしない。
彼女を見て、呆然としているだけだ。
「ちょっと! 聞いてるの? かわいいこの私が、頼んでいるのよ!」
「おお・・・・・・神よ・・・・・・。山の神よ、海の神よ、森の神よ・・・・・・。
ああ、なんという・・・・・・この僥倖・・・・・・これは天恵! これは奇跡だ!」
男の返事はあまりに奇妙、あまりに脈絡の無いものだった。
男は呆然としていたかと思うと、やにわに小躍りせんばかりに喜びはじめた。

164 名前: 疫病吐き(do16r4Uw) 投稿日: 2003/04/07(月) 04:59 [ IecOf5Vs ]
2-2-2

「な、なんなの?」
「あははは! あははは! これで助かる! 妻が助かる! しかもこんなに早く!」
「いいから、私のはなしを聞きなさいよ!」
男は突然、憑き物が落ちたように、静かになった。
しばらく考えてから、喋り始めた。
「ああ、すまない。えーと、どこまで乗せていけばいいんだい?」
「谷よ! 谷! 私たちしか知らない谷! そこに私たちの村があるのよ!」
「もしかして、ここのことかな?」
男は、古い羊皮紙の地図を、彼女にしめした。
「えー、難しいのはよくわかんないよう。でもたぶん、ここのことだと思うよ。早く連れて行って!」
「どうやら、間違いない・・・・・・。ところで喉は渇いていないかい? 出発するまえに一杯どうかな?」
「甘いのじゃないといやよ。すっぱいのでもいいけど」
「甘い飲み物だよ。果実をすりつぶして、こしたものだよ」
「ちょうだい!」
男は腰から水筒をはずして、彼女に渡した。
「おじさん、ありがとね!」
彼女は、まったく遠慮せずに、水筒の中身を一気に呷った。
「ふーう、おいしかったー。こういうものがあるなら、もっと早く出してよね!」
男は馬の横に括りつけた荷物から、なにかいろいろな器具を取り出している。
「ちょっと、なにしているの? 早く村に連れて帰ってよ!」
「ああ、少しまってね。もうすぐ終わるから。・・・・・・ところで気分はどうだい?」
「あれ? そういえば、なんだか・・・・・・体が重いような・・・・・・」
男は、大股で彼女に近づいてきた。手に刃物を持って。
「ちょ、ちょっと!どういうつもり!」
彼女は逃げようとするが、体に力が入らない。
立っていることすらままならず、その場にへたり込んでしまった。
「このまま、何も知らないまま死んでいくのは可哀想だから、説明してあげるよ。
まず、さっき飲んでもらった水は、実は痺れ薬なんだ。
とてもすまないことに、痛覚はそのまま残ってしまう薬なんだよね。
本当は、完全な麻酔にすべきだったんだろうけど、生憎と持ち合わせがなくてね。
本当にすまない」
「な、なんなのよう! 私をどうするつもりなのよう!」
彼女はじたばたともがくが、陸に上がった蛸のように、まったく動けない。
「単刀直入に言おう。君のおなかを切り開いて、あかちゃんを取り出させてもらう」
「しっ! しぃぃぃぃぃぃぃぃ!! なんで! なんで、そんんあことするのよおう!?」
男は済まなそうに<説明>を続けた。
「実はね、私の妻は病気なんだよ。それもとっても重い病気なんだ。
いろいろ試してみたけど、治らなかった。
でも、古い古文書に、『人のごとく振舞う猫に似た種族』の胎児を食せば治る、と書いてあったんだ。
それで、藁にもすがる気分で、君たちの里を目指したんだけど、その途中で、しかも、妊娠している、
『人のごとく振舞う猫に似た種族』に出会えるとは! 神の恵みに違いない!」
「いやよ! いやよおう! だれかあ、たすけてぇぇぇ!」
「すまない! 楽に死なせたあと胎児を取り出す方法もあるんだけど、古文書には、母親が生きた状態で
取り出さないと、効果がないと書いてあったんだ。本当にすまない!」

165 名前: 疫病吐き(do16r4Uw) 投稿日: 2003/04/07(月) 05:00 [ IecOf5Vs ]
2-2-3

男は、帝王切開の要領で、彼女の腹を切り裂いた!
「あじぃぃぃぃいぃううううぃぃぃぃ!!!!!!」
彼女は泡を吹きながら、悲鳴を上げた。
想像を絶する痛み。しかし、薬の副作用なのか、気絶することができない!
痛みもまったく和らぐ様子がない。
男は、彼女と胎児をつなぐ、臍の尾をはさみで切断すると、大きなやっとこのような器具で、
胎児を掴み、彼女の胎内から摘出しようとする!
「ぎゃばじしぃぃぃぃぃぃぁぁぁぁあああああ!!!!」
胎児はなかなか外に出ず、男は引き抜こうと、力任せにひっぱった。
それが彼女に、すさまじい激痛を与える。
このままでは引き抜けないと悟った、男は“へら”のような器具で、<産道>を広げようと試みた。
男の乱雑なへら使いは、彼女の腹をかき回し、新たな苦痛を与える。
「ひゃばじぃぃぃ!! ばはじしぃぃぃ!!!!」
しかし、苦闘の末、男はついに、胎児を抜き取ることに成功した。
「やった! これで助かる!」
胎児を防腐効果を持つ薬液に浸し、皮袋に詰め込む。
「すまなかった! 本当にすまなかった! 私は、急いで村に帰らなければならない!
とどめを刺してあげたいところだが、その寸暇もおしい。では、さらば!
君にも、神々の恵みがありますように!」
男は馬に乗り、現れたときよりも、速く、風のごとく速さで去っていった。
「はふぃえ・・・・・・はひぃえ・・・・・・わはしの・・・・・・あふぁちゃ・・・・・・ん・・・・・・」
彼女が絶命するのには、まだしばらく時間が必要のようだ。

166 名前: 疫病吐き(do16r4Uw) 投稿日: 2003/04/07(月) 05:00 [ IecOf5Vs ]
2-3

探求の旅から帰ってきた、彼を待っていたのは奇妙なモニュメントだった。
辺りはすでに暗く、よく見えないが、それは赤黒かった。
そして、辺りに立ち込める血の匂い・・・・・・。
彼は、恐る恐る、<モニュメント>に近づいた。
突然、辺りが光で満たされた。
まぶしさに彼は目を覆った。
「な、なんだあ!?」
彼は、ゆっくりと目を開いた。
そこには、妻がいた。
ただし、吊り下げられていて、要所要所に金属の楔が打ち込まれていて、全身の皮をはがされていたが。
そして、村人たちが、<モニュメント>と彼を囲んでいた。
「あ、あの・・・・・・これは、一体、何なんですか?」
彼は、村人たちに――とくに村長に対して質問した。もっともな質問を。
「悪霊払いじゃ」
村長は率直に答えた。
「おまえの妻は悪霊に憑かれていた。放っておけば、どんな禍が招かれることか、想像もつかぬ」
「村長! 奴の馬からこんなものが!」
村人のひとりが、ひとつの皮袋を村長に手渡す。
村長は中身を確認し、うっと呻く。
「皆の衆! よく見よ! これぞ、人に似て人にあらぬ生物の胎児よ!
邪道の秘薬! 悪霊使役のための触媒よ!」
彼は、なにもいえなかった。
「それは違う」、「濡れ衣だ」、あるいは、「迷信に支配された愚者どもめ」など、いいたいことは
たくさんあった。
だが、なにもいえなかった。
村人はじりじりと<輪>を狭めていく。
じりじりと。

167 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/04/07(月) 17:58 [ izV/VtIQ ]
「この商品はヒットしますよ」
できあがったCMを見て、興奮した面もちの社員。
「あぁ、商品そのものの実力と、このCMの効果で、大ヒット間違いなしさ」
「来月には、発売とCMの放映が出来るんですよね」
社員一同は、嬉々としてCMを見つめていた。
では、そのCMの内容を紹介させてもらおう。

数人のしぃが、暗くて狭い部屋に押し込められている。
ギュウギュウなので、座ることすら出来ない。
と、部屋に光が射し込み、一人のしぃが無理矢理連れ出された。

出されたしぃは、まず、身ぐるみ剥がされ、毛をむしられた。
「ヤメテーッ、イタイッ。ユルシテッ! シィチャンノ ブロマイド アゲルカラァァ!!」
ブチィッと生々しい効果音が流れる。その効果音と共に、毛根から毛の束が引っこ抜かれていく。
「イギャァァァッ! ヤメッ、ヤメテヨォォォッ!!」
無様な姿と化したしぃ。体は赤みを帯び、所々血が滲み出ている。
そのテラテラとした傷口に、毛が数本、汚らしく付着していた。

そして、しぃはヌメヌメとした、なま暖かい部屋に放り込まれた。
「ココカラ ダシテェッ!! ナニ スルノォォ!?」
その叫びも虚しく、しぃの体を一本の触手が捕らえた。
「キモチワルイッ。イヤァッ、ハナシテ!! ハナセェェェッ!!」
ブリッ子する余裕もなくなったしぃの体を触手は断頭台まで器用に運んだ。
「オナガイ!! シィゾクハ ホカニモ イルデショ? チビギコヤ オニーニ、ィョゥモ イルデショ?
 コノ シィチャンヲ コロサナイデ!! ホカノ ヤツヲ コロセバ イイデショ!? ネェッ!?」
その断頭台は風変わりで、なんと下にも刃がついていた。
上の刃が落ち、下の刃が迫り上がる。しぃの首を斬るために。
しぃの首が、あっけなく胴体から離れた。うるさくしゃべっていた名残か、口がかすかに動いていた。
切断面はまるで骨付きソーセージを切ったようだ。小さな白い脂肪の塊と骨が、赤にアクセントをつけている。
が、断面はあまりジックリとは見られなかった。
血が、ホースの水のように勢い良く吹き出たからだ。
CMなので映像だけのはずなのに、あまりにもリアルで血の臭いがしてきそうだ。

切断されたしぃの体は、今度は天井と床が狭まる場所に置かれ、何度も何度もすり潰された。
ミンチのようにすりつぶされ、目玉、脳、臓器も肉と共にすり潰される。
原型を留めないほどに潰されると、やっと部屋の外に出られた。ただし、死体でだが。
しぃの惨殺死体は、銀色のシートで被われて、ゴミ箱に投げ捨てられた。
ここでテロップが流れる。

 『しぃガム 新発売
  ガムは包んで捨てましょう』

「絶対売れますよ」
社員は目を輝かせて言った。
この商品が、彼らの思わく通りに大ヒットするかは、定かではない。

 完

168 名前: 1/5 投稿日: 2003/04/08(火) 03:55 [ nmAcDHo. ]
≪マターリ≫

私の可愛いお人形さん、
君たちはもう虐殺に怯えなくていいんだよ。

私の可愛いお人形さん、
もう、飢えの心配も無いんだよ。

私の可愛いお人形さん、
もうしの危険も無いんだよ。

私の可愛いお人形さん、
ずっと安らぎのときを与えるよ。

169 名前: 1/5 投稿日: 2003/04/08(火) 03:56 [ nmAcDHo. ]

彼は真剣にしぃのことを思っていた。
だから彼はしぃが虐殺されるのに心を痛めていた。
下等生物のレッテルを貼られ、
常にストレスに苛まれるしぃたちを何とかしたいと思った。
彼女たちにマターリを与えたいと思った。

だが、マターリの定義がそのとき無かった。
彼女たちの言い分を纏めれば、
ストレスがまったく無い状況のことらしい。
そこで彼は彼女たちに作ってあげた。
柔らかいベットに彼女たちを寝かせる。
部屋を完全に防音し、さらに耳栓をする。
目にはアイマスクを。
動かすと疲れるから手足を固定する。
お腹が空かないように常に点滴を打つ。
口はしっかりと閉じさせる。
エアコンは熱くもなく寒くも無い温度に保つ
これで良い。
不快感も、恐怖も、何も感じない世界ができた。
だから、

170 名前: なぜこんなに忘れるのだろうか。上が2/5、これが3/5です。 投稿日: 2003/04/08(火) 03:58 [ nmAcDHo. ]

だから、

私の可愛いお人形さんよ、
暴れないでおくれ。

私の可愛いお人形さんよ、
泣かないでおくれ。

私の可愛いお人形さんよ。
叫ばないでおくれ。

171 名前: なぜこんなに忘れるのだろうか。上が2/5、これが3/5です。 投稿日: 2003/04/08(火) 03:59 [ nmAcDHo. ]

ここにある論文がある。
「生物は外的刺激の無い環境におかれると、
 幻覚などの症状が現れ、
 精神が衰弱する。」
ストレスは正確には「外的圧力」のことで、
「外的刺激」のひとつだ。
つまり、どのような生物も、
正気を保つためには、
ある程度のストレスが必要になる。

172 名前: 言ってるそばからまた・・・。上が4/5で、これが5/5です。 投稿日: 2003/04/08(火) 04:03 [ nmAcDHo. ]

私の可愛いお人形さんよ、
ここにはマターリがあるよ。

私の可愛いお人形さんよ、
もう、何も感じなくて良いんだよ。

私の可愛いお人形さんよ、
もう、何も考えなくてよいんだよ。

私の可愛いお人形さんよ、
安らかにおやすみ。

私の可愛いお人形さんよ。

======糸冬了======

173 名前: 1/6 投稿日: 2003/04/09(水) 18:35 [ OwN7s856 ]
はじめまして、私は精神科医のモララーです。
今日は私が担当した中でも苦労した話をしたいと思います

あれは1年前のこと、とあるギコとしぃがやってきました
しぃはいわゆる思春期にあたる時期なのか顔を赤らめて私から目をそらしていました
私は、ギコに彼女がどういうふうにおかしいのか聞こうと思いました…
ま、大抵この場合は娘のアフォを治して欲しいとかいってくるのですがその時は違ったのです
「おい!ここは人が来てもお茶を出さないのか!」
…今回は、父親がアフォだったのです。
娘は父を恥ずかしく思い、どうにかギコとしての常識を待たせてやりたいと相談に来たのでした

174 名前: 2/6 投稿日: 2003/04/09(水) 18:37 [ OwN7s856 ]
今度は、しぃの方に父の様子を聞こうとしました
「お祖母さんがいけなかったんです、父を甘やかしすぎて…自分が望めばなんでも手に入ると思い込んでるんです、私なんか息子が欲しかったと毎日叩かれました」
「そうですか、父親としての自覚もギコとしてのまともな精神も無いんですね」
「ええ、父が欲しがって犬を買ったんですが、3〜4日餌をあげずにそのまんま、おかげで犬は出したものも食べきれないほど参って真っ白に…あ、でも風のある日はカラカラって鳴きますよ」
…もしかして、彼女は犬が骨になってしまっていると言いたいんでしょうか?
いくつか質問してみましたが…どうやら娘の方は死を死と確認していないようでした

そう、初めてのタイプでした
アフォなギコは娘が異常と言い張り、娘は父が異常と指摘しました
…どちらとも異常といえるため、私は早速助手のウララーと彼らを正常にしようと勤めました

175 名前: 3/6 投稿日: 2003/04/09(水) 18:39 [ OwN7s856 ]
私はしぃに死の概念などを植え込みつつ、今の大人しくマナーを守る事を続けさせ
ウララーはギコにどれが非常識でどれが常識か判断させる力をつけさせるという計画を立てました

まず、私はしぃに死ぬと言うことを教えなくてはいけませんでした
例を見せたりして死に触れさせるのです。
私は以前そだてたものの、飽きて裏庭に放し飼いにしてたチビギコの元へ行き
言葉をかけて数匹捕まえました、なんせ彼らは狭い世界しか知らないので疑う事を知りません
それをしぃに触らせ、心臓の鼓動をきかせてから、熱湯の中に放り込み殺しました
死んだと判断した直後熱湯から引き上げ冷まし、また触れさせ鼓動が無い事を確認させました
つぎに、また心臓の鼓動や毛並み温かさを確認させてからボールペンで胸を一突き!
どんどん冷たくなっていったり、痙攣や死後硬直の様子をいちいち説明しました

176 名前: 4/6 投稿日: 2003/04/09(水) 18:40 [ OwN7s856 ]

やっと努力が実り、彼女が来て1週間後には死や生を彼女は判断できるようになりました
しかも!以前のように人に媚るような事はしない淑女のままで!
しかし、父親の方は上手くいってなかったようです

ウララーは彼が自分の中でどの様な常識をもっているかを最初に調べようとした・・・が
彼はあまりにも我侭で質問に答えず、答えさせようと殴ったりしたらアフォしぃのごとく喚きだされたりと、まったく作業が進まなかったのだそうです。
そこで、私たちは父親を従順にさせるための調教をしようということになりました
地下の治療室、電流を流しショックを与えるショック療法
これで私たちは何匹ものアフォしぃを従順にさせました。
娘さんにも協力してもらい、ギコを電気椅子に固定して、電流を流しました
醜い悲鳴を上げ、ギコは白目をむき口から血を垂れ流しました

177 名前: 5/6 投稿日: 2003/04/09(水) 18:42 [ OwN7s856 ]
しぃは「お父さん、あなたがまともじゃなかったからよ」と、冷たく言い放ち、
ウララーはそのしぃを見て相槌を打ちながら勝手に電流を大きくしていました
数分後、電流を止めてギコに近づいていきましたが・・・ギコは死んでいました
「お父さん、しんでるんですか?」
「ああ、生ぬるい環境で育ったからチョットの事で死んじゃったんだよ。」
そう言いつつも、ウララーがメモリを100Aまであげていたのは彼女には内緒です。

そして、彼女がこの病院を去るときが来ました
あの子は働いて溜めたお金を殆ど手放し、私たちに丁寧にお辞儀をして去っていきました…

178 名前: オワリ 投稿日: 2003/04/09(水) 18:44 [ OwN7s856 ]

と、まぁいろいろ苦労したわけですよ。彼女からはそれからも手紙がきてね、
「甘っちょろい環境のすんでる子にかつを入れまわってる」ってね!
            とるるぅ とるるぅ
おや、電話だな、ちょっとまってて、  はい、判りました  あ、待たせてごめんね。
警察から精神鑑定して欲しいという方が来るらしくって。
それが面白い事に、大富豪の家のチビギコたちを殺した殺人容疑で捕まった女性でね
茹でたりボールペンで胸を突き刺したり漏電していたドライヤーで感電死させたり
彼女の言い分は「生ぬるい環境で育っていたからだ」だってさ
年齢はさっき話した子のちょうど1個うえでって…あれから1年だからあの子と同じ…
・・・・あれ?

179 名前: 名無し 投稿日: 2003/04/10(木) 19:02 [ 9pupUdeo ]
「キョウモゲンキニシィシィシィ〜♪ミンナナカヨクハニャニャニャーン♪」
しぃ以外の人間にはそれのどこが良いのかわからない歌を歌いながら、1匹のしぃがある村を歩いていた。
「アレ?人ガイッパイイル。」
その頃そこでは・・・
「ふぅ、大変だな。誰かその辺歩いてこないかな。」
「モララー、しぃがいるモナ。」
「お、ホントだ。モナー、呼んでくれ。」
「おーい、しぃちゃーん!」
「ハニャ!ダッコシテクレルノ!?」
「ちょっと手伝ってほしいんだ。」
「チョットー、カワイイシィチャンニ命令スンノー?」
「最後まで聞いてくれYO。もうすぐ○○公園で祭りがあるんだYO。
 しぃちゃんに、これを公園まで運んでほしいんだYO。」
「○○公園、知ってるモナ?」
「知ッテル。ッテイウカ、コレ重イジャナイノ!!コンナ重イモノヲ、シィチャンニ運ベッテイウノ!?」
「・・・それじゃあ、この台車を貸すからな。公園まで、たいした段差はないYO。」
「楽ジャナイ!コンナ物ガアルナラ、早ク言イナサイヨ!」
「一応食べ物だから、ちゃんと運んでくるモナよ。」
しぃは○○公園に向かった。まだ公園には着かない。
そしてふと、考えた。
「誰モイナイ・・・コノママ箱ヲ開ケテモ、誰ニモバレナイ・・・」
しぃは箱を開けてみた。それは、袋に入っていた。
「ナニコレ?オイシイノカナ?」
しぃにはそれが何だかまったくわからなかった。
「少シダケ食ベテミヨ。」
少し食べてみた。
「ウゥワ、ナニコレ、カッタ〜イ!コンナモノヲオ祭リニ出シタッテ、絶対盛リアガラナイヨ。」
そう言って、しぃはそれを脇にあった川に捨てた。

180 名前: 名無し 投稿日: 2003/04/10(木) 19:25 [ 9pupUdeo ]
そして、モララーとモナーの所に戻ってきた。
「おかえりモナ。」
「しぃちゃん、礼を言うYO!」
「ア、ソレノ事ナンダケド、チョット食ベタノ。ソシタラ、スッゴクマズカッタヨ!アンナノ出シタッテツマラナクナルダケダカラ、捨テトイタヨ!」
「・・・何?」
「しぃちゃん、今何て言ったモナ?」
「ダカラァ、アノマズイ食ベ物ハ捨テトイタッテ・・・」
ボカッ
「シィィィィィ!!!」
モララーの一撃がしぃの顔面に見事にヒットした。
「チョット、何スンノヨ!?」
「それはこっちのセリフモナ!」
「おい、何の騒ぎだゴルァ?」
「ギコ、聞いてくれよ。このしぃがさ・・・(説明中」
「この糞しぃがっ!!!」
ギコはしぃを蹴った。
「ハニャ!!!ミンナ、アンナノ食ベタイノ!?」
「あれはなあ、祭りの餅つきで使うもち米なんだYO!」
「ジャア、アノ変ナ食ベ物ガアノオイシイオ餅ダッテイウノ!?」
「そうだぞゴルァ!」
「嘘言ワナイデヨ!アンナ硬クテマズイノノ、ドコガオイシイオ餅ダッテイウノ!?」
「お前バカかYO!今から作ったって、腐るに決まってんだろうがボケが!」
「テメエのせいで、無駄な費用かかる事になっちまったじゃねぇか!!」
「ソンナ・・・(ドカッバキッゴスッ)シィィィィィィィィィィィィ・・・・・・」
「モララーだけやりすぎモナ。次はモナに殺らせるモナ。」
「モナーの次漏れ」

「・・・モララー、ギコ、ゴメンモナ。モナがあのしぃ見つけたから・・・」
「お前は悪くないYo。悪いのはあの糞しぃだYO。」
「禿同だぞゴルァ。」
「・・・でも、よく考えたら代わりのもち米の費用、あのしぃに払ってもらった方がよかった気がするモナ。」
「それもそうだな・・・」
「それもそうだゴルァ・・・」
数日後。○○公園では祭りが始まった。
夜遅くまで、祭りは楽しく行われた。
                     終

181 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/04/10(木) 23:00 [ PuSXgE0I ]
しぃは今日も元気に町をうろつき、ダッコをせがんでいます。
しかし、今日はどこか様子が変です。

「ハニャーン! ギコ君、ダッコシテ!!」
「悪い、風邪ひいてるんだ。『うつしたら悪いから』やめとくよ」
「ソ、ソウ………ジャア シカタナイワネ……ウツサレタクナイシ」

「ア、モナー ダワ!! コノサイ ダッコ シテクレルナラ オデブ デモイイワ」
「ん、しぃちゃんじゃないかモナ」
「モナーサン、ダッコ!!」
「……うーん、ごめんモナ。実は風邪ひいてるモナ。『うつしたら悪いから』やめとくモナ」
「………ソ、ソウナノ。……シィチャンノタメニ、ハヤク元気ニナリナサイ」


「モララーサン、ダッコシテ!」
「風邪ひいてるんだYO!『うつしたら悪いから』また今度な」

「フーン兄弟サンタチ、ダッコ シテクレナイ!?」
「実は二人そろって風邪をひいてる訳だが。『うつしたら悪い』ってことで」
「しぃの心配するとは流石だな兄者」

「ソコノ チビギコ。ダッコ シテアゲルワ。カンシャシナサイ」
「ちびたん、これから病院逝くデチ。『うつしたら悪い』デチ。ごめんデチ」


「ミンナ風邪ヒイテルッテ……流行ッテルノカナ? コレジャ、サスガニ ダッコ デキナイワネ…マッタク……」
ダッコを諦め、首を捻りながら去っていくしぃ。
その後姿を影から見つめる複数の人影。

「……マジで効いたなゴルァ」
「みんながみんな風邪だって答えたのに…正直バレると思ってたモナ」
「『うつしたら悪い』って言われたら、さすがのアフォしぃもダッコを強要できねーよな(ワラ」
「無理やりダッコしたくても、風邪がうつるのはイヤだろうからな」
「あんな嘘に気づかないとは、流石だなアフォしぃ」
「これでもうダッコしなくてすむデチ!」

その後…誰にダッコを要求しても『風邪』を理由に断られ続けたしぃ。
しかし、最後まで嘘と気づくことなく、さみしくて死んでしまったそうな。
どんとはれ。

182 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/04/11(金) 06:23 [ RfVPXGSc ]
1匹のしぃが間抜けなステップと歌でヒョコヒョコと公園に向かっていた
「キョウモ ゲンキニ シィシィシィ♪ミンナ ナカヨク ハニャニャニャニャン♪」
尻尾が上機嫌に動きしぃは満足そうに目を細めた、今日は彼女の誕生日、従妹のエーが祝ってくれる
そして、あさってはエーの誕生日。しぃはエーにかわいい花束あげるつもり
家に帰ると弟のチビギコちゃんやエーがプレゼントを用意して待っていた、うれしくて何度も何度も礼をするしぃ
「チビチャン、エーチャン、アリガトネ!」
けど幸せはこの日まで、次の日になったとたんに不幸がやってきた
チビちゃんエーへのプレゼント、探すためにお出かけです、エーちゃん今日の晩御飯、材料探してお出かけです
一人で留守番するしぃは薄緑のまっさらな布にしぃとは思えないほどの上手い手つきで祝の言葉を刺繍する
「…ヨロコンデクレルヨネ…?」
その出来栄えはその直後に消されてしまう

空に飛行機が飛んでいた、軍隊の飛行機が飛んでいた。その胴体には「しぃ族一掃作戦」の文字
彼女の家の裏庭に、強力な爆弾が降って来た 彼女を殺す為降って来た
爆風で飛ばされた木材がしぃの腹を切り裂いて、その血で布はべとべとに、幸せ一気に吹き飛んだ
しぃは身体を引きずって、壊れた玄関まで出たよ、血塗れの布を持って出たよ
血があまりにも失われすぎて、もう虫の息だった。それでも這って出てきたんだ
そのとたん、地上軍が彼女の皮をはがしていった 苦しみを与えて殺し見せしめにするために
「シィィィィィ!!!!」
綺麗な刺繍の合った布、彼女ががんばって刺繍したのに…もう血塗れで判らない・・・

183 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/04/11(金) 06:31 [ RfVPXGSc ]
〜しぃ族一掃作戦〜
町に増えすぎたしぃを減らし、交尾減少をうながす作戦
最初に殺したやつ以外はあっという間に逃げていたので見せしめとしてそいつの皮を剥ぎ公園にさらしていた
しかし、その時の自分だけ幸せだったら良いしぃたちにはまったく意味が無かったと言う

被害者であり、悲しみと恐怖を抱いたのは
1人の女性とその家族だけ…

   ゴメンネ、エーチャン プレゼント アゲラレナクテ…

オワリ

184 名前: 1/3 投稿日: 2003/04/11(金) 21:26 [ RfVPXGSc ]
「言い残す事は無いな?」
「ナイデチ、僕ノ命ナンテモウ要ラナイデチ」
今日、一人のチビギコに死刑がおこなわれる。
何故少年は死刑となったのか?その理由をお教えしましょう

少年は異常だった、妙に頭がよく人を思いやり、そしてよく傷だらけだった
少年の両親はいわゆる出来ちゃった婚、とはいっても母は夫とその血を受けた子供が嫌いだった
そして父は責任感など無かった。妻の親に五月蝿く言われたから結婚しただけ
少年は虐待されていた
だからこそ、痛みと苦しみを知っていたからこそ友達に不快な思いはさせたことが無かった
しかし、少年もついに切れた
いつものように少年の耳にタバコを押し付ける父
少年はいきなり父の顔に爪を立て皮を肉ごと引き裂き
腹に噛み付き、噛み千切って肉を露出させた
暴れる大人と冷静に殺そうとする子供。アンバランスな光景
カッターナイフで噛み切った場所に穴を開け内臓を引っ張り出す
悲鳴は外に伝わっていたはずなのに誰一人として止めに入ってこなかった
…それが少年を付け上がらせてしまった

185 名前: 2/3 投稿日: 2003/04/11(金) 21:27 [ RfVPXGSc ]

父親を死なない程度にして放置した少年は外に出た
だが、その2時間後には死亡したらしい
少年はカッターナイフを手にし、血塗れの毛皮はそのままの状態で
隣の家に上がりこみその家にすんでたしぃとその子供で友達だったはずのちびしぃを殺害
しぃは耳をもがれ皮をはがれ目をくりぬかれ、彼女と判別するのさえ困難だったという
ちびしぃは子宮と心臓が無い状態で見つかり、それらはゴミ箱の中にあったという
味を占めたのか少年は手当たり次第に殺していった
モナーの家に上がりこみ、その妹のガナーと親友であったモララーを不意打ち
3人が倒れて要る間に縛り、切れ目を入れたロープで天井からぶら下げ
真下には包丁やナイフなどのとがったものを立てておいた
しばらくすれば自分の重みでロープが切れるようにしていたのだ。
それでモナーは刺さりどころが悪く即死
ガナーは落ちたあとに暴れまわって出血死
モララーは運良く生き残り縄も解けたのにパニックを起こし自殺
次はフサギコの家、友達であったはずのチビフサの毛を毟り取り皮を剥ぎ肉を切り落とした
フサギコは彼を捕まえようとしたがチビフサだったものを投げつけられ怯んだ隙に頚動脈をやられる
フサしぃはあまりの出来事に泣く事しか出来ず、そうしてる間にやはり頚動脈を…

186 名前: 3/3 オワリ 投稿日: 2003/04/11(金) 21:28 [ RfVPXGSc ]

そうして彼はレコ おにぎり一家 ぃょぅ一家など、近所の人々を殺して回った
殺された人たちはみな、少年に「いい子」のレッテルを貼っていた
いままで抑えていた黒い衝動が一気に噴出した結果だった

その日の夜母が帰ると、家には固まった血をつけた息子と死んだ夫
すぐに110番してこの事件は収まったのである

そして、今日は彼の番
衝動殺人により死と言う道を歩んだ少年の命が
あと数分後には消える

オワリ

187 名前: (V.8bEBiY) 投稿日: 2003/04/12(土) 19:35 [ xWeGxMbs ]
1/5

 僕の父は、モララーです。でも僕の母は、しぃです。

母さんはモララーにレイープされて、それで僕を生みました。

そうして母さんはたった1人で僕のことを育てて、僕が物心ついてすぐに
氏にました。脆いしぃのくせにムリして1人で子育てしたからだって
お医者さんは言ってました。

それから僕は施設に入れられて、人並みの教育を受けることができました。


今、僕はいわゆる虐殺モララーとして毎日しぃやちびギコを虐殺しています。

188 名前: (4JopRUKA) 投稿日: 2003/04/12(土) 19:36 [ xWeGxMbs ]
2/5

悲鳴を上げながらもたもたと逃げるしぃの腕を掴んで、ぐいと引っ張ります。
そうすると「ハギャア」という叫びと共に、トカゲの尻尾みたくポコンと腕が抜けます。
ただ、実際のトカゲの尻尾と違うのは、切断面から勢い良く血が噴き出すところ。
バランスを失って倒れ込むと、思わずのばしたもう片方の腕が
ぐしゃりと音をたてて潰れました。
両腕の無くなったしぃは「シィノオテテー!!!」と叫んで転げています。
暴れた方がよっぽど血が噴き出すのに、馬鹿だからわからないようです。
「オナガイ!! ダッコスルカラタスケテ!!!」
と言いながらよろよろと僕に詰め寄ってきます、無い腕を差し出すようにして。

「いらないよ、君のダッコなんて」

こう言い放った時のしぃの絶望の表情は言葉では言い表せません。

189 名前: (4JopRUKA) 投稿日: 2003/04/12(土) 19:36 [ xWeGxMbs ]
3/5

「イッ……イヤイヤイヤイヤタスケテタスケテカワイイシィチャンガダッコシテアゲルンダカラオナガイオナガイオナガ」

ぶちゅん。

顔を潰すときの要領でしぃの頭を潰しました。僕の両手の親指の間から
ケチャップまみれの崩れた木綿豆腐みたいな脳味噌が鮮やかに飛び散ります。
汚い首の切断面から噴き出した赤黒い水がゆるゆると地面を這い、
ゆっくりゆっくり染み込んでいきます。この土の下の微生物たちの栄養になれて
このしぃはなんて幸せなのでしょう。

190 名前: (4JopRUKA) 投稿日: 2003/04/12(土) 19:37 [ xWeGxMbs ]
4/5

ねえ、母さん。

今日も、しぃを虐殺したんだよ。

僕が覚えてる母さんの声は、いつもこういう風に言ってた。

「ギャクサツチュウハ ワルーイヤツナノヨ!!!」

って。

どうしてかなあ、僕は自分の名前を呼ばれた記憶がないんだ。

ねえ母さん、僕は今日も虐殺したんだよ。

ねえ母さん、叱ってよ、僕のこと。

僕は悪い子なんだ、悪い、悪ーい虐殺厨なんだ。

だから叱って。

名前を呼んで、悪い子だって叱ってよ。

191 名前: (4JopRUKA) 投稿日: 2003/04/12(土) 19:37 [ xWeGxMbs ]
5/5

ねえ、母さん。




どうして何も答えてくれないの?




まだ、殺し足りないの?



ねえ、母さん。

今日もしぃを殺したんだよ?

母さんと同じ顔した、しぃを。

192 名前: 名無し 投稿日: 2003/04/12(土) 21:16 [ kWtsIrBI ]
「ベビチャンノ名前、何ニシヨウカナ?」
しぃが歩いている。やたらお腹が大きいしぃだ。妊娠しているようだ。
それも、もうすぐ産まれそうなほど。

数日後。
「シィノベビチャン、ドンナ子カナァ。」
一見、数日前とさほど変わりはない。が、その時!
「ハッ、ハニャアアアアアァァァァ!!!」
突然、そのしぃが苦しみだした。陣痛が始まったようだ。友達が一緒にいた。
「ドウシタノ!?陣痛ガ始マッタノ!?」
しぃは病院に着いた。
「奥さん、頑張ってください!!」
医師はモララーだ。
「もう少しですよ!!」
「アアアアアァァァッ!!!」
(モウスグ、シィノベビチャンガ産マレル!耐エナケレバ・・・!)

その後、ベビしぃは産まれた。
「奥さん、母子共に健康ですよ。」
そしてしぃに、数匹のベビしぃが手渡された。
「ベビチャン・・・!」
「チィチィ」
「ナッコナッコ」
「まあ、すぐに死ぬけどなっ!」
「・・・エ?」
モララーは、1匹のベビを奪い取ると、足を乗せ体重をかけていった。
「ヂィ・・・(カハッ」
「オ医者サン!?ベビチャンニイキナリ、何スルンデスカ!?」
「ヂィ・・・ナ゙・・・ゴ(グチュゥ
「ベビチャーーーン!!」
「ダッコダッコうるさい雑巾虫の癖に、子供なんか産むんじゃねぇよ!!ノミが!!!」
モララーはしぃの隣にいたベビにメスを投げつけた。貫通した。
「あと3匹だな!!」
「オナガイ、モウヤメテェーーーーーーッ!!!」
しぃは涙を流し、我が子とモララーから目をそらし、壁の方を向いた。
「子供の死ぬ瞬間くらい、ちゃんと見てやれよなっ!!」
メスをしぃに投げつけた。少しかすったらしく、頬からは血が出ている。
「ナッコー♪」
「ナッコナッコうっせえよ!!」
この時の為に水を貯めたバケツの中に、重りをベビに付けて沈めた。
「ブクブクブクブク・・・」
もうそのベビは呼吸をしなくなった。
「お前はお母さんの前で一生懸命踊ってやれ!」
そう言ってモララーはベビの肛門にカラシのチューブをさし、チューブを押した。
「ヂィィィィィィィ!!!」
ベビは悶絶をうち、やがて倒れ息絶えた。
「最後の1匹は・・・」
モララーはベビを持った。そして・・・
「お母さんにプレゼントだ!!!」
ベビを投げた。
ベチャ
しぃは、ベビの内臓やら何やらで、凄かった。
「シィノ・・・ベビチャン・・・」
「ベビだけですむと思うな!次はお前だ!!!」
モララーがしぃに襲いかかった。
「雑巾虫は雑巾らしく、搾ってやるよ!!」
メキメキボキボキ・・・
「シィィィィィィ!!」
「とどめだ!!!」
脇腹あたりからしぃをメスで裂いた。骨はもう粉々だったので、しぃは真っ二つになった。
「ふぅ、これだからしぃの出産は疲れるんだよなぁ・・・」

この病院で、生きて帰ってこれた妊娠しぃはいない。

193 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/04/13(日) 08:18 [ Jz62CwR2 ]
2005年3月×日
一匹のしぃが虐殺されて死んだ。
これはここら付近では何らいつもと変わらない風景である。
普通、しぃのベビは産まれる前に潰されるか、生まれたとに殺されるかのどっちかの選択しかない・・・
ある日、モララ−がしぃを殺した。モララ−は何ごともなく帰っていったが、その腹の中にいる三匹の命にはきずかなかった。
運良く生きて産まれ落ちた三匹の命。
これが後に大事件を招く事になる・・・

2005年4月×日・・・深夜・・・
『モララ−カンパニー』という大会社には警備員が数十人警備についていた・・・
それもそのはず『M・K』は、30年かかり作り上げた新型の兵器が山ほど眠っているのである・・・
世間では『M・K』は、よく言われる“金貸屋”なのだが、実際は戦争国に送る大兵器会社なのだ。
実際に小型核爆弾など法律で禁じられてるものさえ平気で作る会社である。
『M・K』付近の草むらでは三匹のベビしぃが生活していた。『M・K』にある食品は、不味い弁当しかない。だから社員がここら付近でよく食べ物を吐き出す。
ベビはそれを食べて生活していた。
吐き出しに来なくても、よく放射能で社員が死ぬのでここに捨てられるので食料には困らないのだ。
いつものように夜の散歩をしてるベビ三匹だが、今日は何故か三匹とも『M・K』の壊れかけた壁に入っていった。この壁は昨夜酔っ払いがぶっ壊していったのだ・・・
それは運命のだったのだろうか?
ベビの体は小さいので隙間からどんどん奥下へと進んでいった。
ベビの辿り着いた所は兵器倉庫だった見た事もない物にベビは興味津々だった。
『チィ♪』『チィィィ♪』『アニャーン♪』
                         糸売

194 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/04/13(日) 22:54 [ h13W4p.g ]
湿った重苦しい空気。忘却の彼方に佇む過去の遺物達。
そして、威圧感を醸し出すプレス機。赤く錆びているが、今にも轟音と共に動き出しそうである。
ここは製紙工場だ。いや、製紙工場だった。今ではありふれた廃工場。
何故、廃墟になったのか?
たいていの廃工場は、単なる経営不振で潰れたことが多い。
オカルト好きが喜ぶような、死者が出た等の原因はあまりない。
ただ、この廃墟は、珍しく後者が原因で潰れた。

それは、アブラゼミの声がうるさく響き渡る、ある夏の日のことだった。
紙をプレスするプレス機という機械の掃除をしていた従業員達がいた。
ちびギコだが、シッカリした好青年だった。工場でも人望も厚くて、人気者だった。
ちびギコは、今月の給料が出たら、故郷の弟に新しい野球バットを買ってやるつもりだった。
「がんばって、弟に玩具を買ってやりマチ。きっと喜んでくれマチ」
「なんだか、気分が、悪ぃょ、ぅ」
掃除中に、うだるような暑さで、ちびギコとペアで掃除をしていたぃょぅがメマイを起こした。
ぃょぅの体が、ゆっくりと傾く。バランスが、崩れる。足場の下には、プレス機があった。
ちびギコは、とっさにぃょぅを支えようとした。……親切な善人に限って長生きしない。
ちびギコは、ぃょぅを突き飛ばすように押した。
ぃょぅが落ちた場所は、ダンボールが積み重ねられた床の上。打ち身だけで済んだ。
ちびギコが落ちた場所は。プレス機の中。プレス機は稼働していた。
プレス機から、もの凄い音が聞こえてきた。
機械が擦れる音。耳をつんざくような金属音。
「あぎゃヤァぃあうジャぐげぇぇっぇ!! ぶげっおぎグヘァァぎっ!!」
その音よりも、大きな音。あれはちびギコの叫び。痛みと、苦しみと、死の恐怖のみが奏でることが許される命の旋律。
「うぎぶげぁぁ……!! ぉぎ、ぁばば、ぶっ!!……」
甲高い叫び声は、やがてくぐもった低温に変わり、ついには金属音にかき消されてしまった。
プレス機が、小刻みに震え、『紙』が押し出される。
床に落ちたぃょぅが、恐る恐る立ち上がって、プレス機をのぞき込んだ。
「おげぇっぇ、ひっぃああぁぁぁっ」
口から吐瀉物を撒き散らしながら、後ずさりするぃょぅ。彼は押し出された『紙』を直視してしまった。
真っ赤な、湿った肉の『紙』。毛がまばらに混じっている。
肉とは見た目が異なる部分、これは内臓だろうか?ぐしゃぐしゃになっているので、もはや医者でも何の臓器か分からないだろう。
この弾力がありそうな部分、これは眼球だろうか?赤く染まっているので、白目と黒目の区別すらつかないが。
鉄の臭いがする。プレス機の臭いなのか、血の臭いなのか分からない。
赤い『紙』は、無限に出てくるように思われた。気が狂いそうな蝉時雨の中で、永遠に。
そして、ちびギコは永遠に、弟に玩具を買ってやれなくなってしまった。

 完

掃除するときは機械止めればいいのに、と思うのですが・・・。
実際は止めて掃除していらっしゃるのでしょうかね?

198 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/04/19(土) 08:55 [ PDH6Xibs ]
>>193の続き
まず三匹のベビの目に飛び込んできたものは大型のエンジンだった。
エンジンは微妙に動いてたが一匹のベビは気にせず隙間から潜っていった・・・
すると何かに感ずいたかのようにエンジンは動きだした!!
『チィ?』『ウミャーン!』『アニャーン!』
二匹のベビは必死に叫んだが、時既に遅しベビは唸る化け物に吸い込まれた!
『ヂッィィィィィィィィィ!!!!!アギャーン!!!アギャーン!!!!!!!』『チィ・・・』『チィィィ』
二匹のベビは泣きながら一匹のベビが飲み込まれるのを見守った・・・
しかしベビはエンジンの後ろから奇跡的にも投げ出された。
しかし体半分はすでなく、ベビはうめき声を上げながら取っ手に捕まった。
その時、取っ手は何故か下に下がり、地下が光に照らされた・・・取っ手は電源レバーだったのだ。
朝のように照らされた部屋に階段から誰かが来た・・・
『何だ?つけっぱなしじゃないか?』。それは一人のモララ−だった、おそらくここの従業員だろう。
『ん?』
モララ−は二匹の泣叫ぶベビと半分の肉の塊を見つけた・・・
『・・・・・』
状況を大体理解したモララ−はベビ達に襲い掛かった!!
ベビ達は逃げようとしたがコードに躓き転けた。
コードから伝わった振動はたちまち全体に広がり、手榴弾が暴発した!!
『ぐぅわ!!』『ヴベロォ!!』『ウミャーン!!』『ブxビィアkシュオアキ!!!』
モララ−の体に破片が刺さり、半分の塊は木っ端微塵になり、一匹のベビは口から頭が吹き飛んだ。
ぐちゃぐちゃの地下で次々血と兵器が飛び散った!!
『ブミャーンブミャーンブミャーン!!!』
自分が今まで出した事もないような泣き声をだしベビは逃げた。だがベビが逃げた方向で空気爆弾が暴発した!
物凄い勢いで吹っ飛んだベビはそのまま壁の隙間から飛んでいった・・・・・

次の日・・・
大会社『M・K』はもちろん潰れた。それは経営的ではなく、暴発した兵器により会社はもちろんその辺の周囲も焼け野原になった・・・
後に分かった事だが従業員のモララーは三匹のベビの母親を虐殺した張本人であると言う。奇跡的にも生き延びたモララーは『これからはじっくり殺ることにするよ・・・』と、言ったそうだ・・・
それから後に分かった事だが吹っ飛んでいったベビは奇跡の象徴とし、今も生き延びている・・・




モララ−の腹の中で・・・




                         糸冬

199 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/04/19(土) 20:17 [ BY8Sonq. ]
私はでぃ。しぃだった頃ウララーと言う人のもとで働いてました。彼にはモララーという養子がいました
…いました、つまりはもういないのです
ウララーは教師でしたが、体罰の酷さと賢くはあっても狂った意見のため「狂師」と呼ばれていました
彼は勿論モララーにも厳しく、幼い頃から虐待し、また彼にそれを教え込んでいました
モララーにとっても、彼は「狂師」だったのです。
モララーは練習用にウララーの採ってきたチビギコを一日一匹殺さなければいけませんでした
私も、その死体処理を任され日に日に死体を上手く処理できるようになっていきました
モララーも私も、洗脳されていました
ウララーが死ぬまでは

糸が切れたとしか言いようがありませんでしたね
私も、モララーも、自分たちを傷つけるウララーに切れたんです
蒸し暑くなって来た時期、私たちは彼を殺しました
あの時も、彼は私たちに拳を振り下ろし鞭で引っぱたき棒で突き飛ばしていました
そのとき、彼の鞭で私は左目を失明し、彼の拳でモララーは右耳を潰されました
私たち、切れちゃったんです。あまりにもあっさりとね、きっかけって怖いです
私、ウララーの目にかじりついて、失明させました
モララーは、練習用のチビギコにしてたように耳を引きちぎりました
ここまでだったらお互い様でした、しかし、暴走した私達は止まりませんでした
死体処理の基本は徹底的にばらす事、チビギコとは比べ物にならないほど硬かったけど、
私は奴の腕の骨と肉を分離させました
モララーは腹を裂き、内臓を細かく引きちぎっていきました
…ウララーは既に息絶えていたのに、私達は死体をさらにむごい状態にしていったのです

私がすっかり落ち着いたときには、ウララーは面影を残しておらず、モララーはまだ暴走してました
そっとその場を立ち去ろうとした私でしたが、後ろから鋭い殺気を感じ飛びのきました
…ああ、狂人と化したモララーは、私に標的をかえました
殺気まで一つの物体を一緒に壊していた男が、今度は私を壊そうとしている…
話し掛けてみたり、落ち着かせようとしたりしたものの、駄目でした。
 怖い物ですね、たとえ仲が良かったとしても自分の命のために私は彼をころしました
死体処理の経験上、どうすれば骨と骨が外れるか私は知っていました
彼は、どこをどうしたら苦しむか理解していました
彼は私の皮を剥ごうとやってきました、爪を使い私の皮をはがす糸口を掴みました
私は…
その彼の首の骨を外させていただきました

その夜、私はそこを立ち去り、現在はでぃと偽って生活しています
皮の一部がはがれ、左目は潰されたきたないしぃ
体の器官は狂っていない 記憶もしっかりとしてる
でも、私はでぃ、汚いでぃ
今日もマターリの名の元に、アフォしぃたちがいじめに来る…

200 名前: リレー虐殺をしませんか? 投稿日: 2003/04/20(日) 15:14 [ //nBMCnA ]
今は昔
ギコ・ハニャーン三世が支配する王国があったとさ。でも政治はギコの妻、しぃが独占しギコは肩の狭い思いをしていたとさ。
そしてしぃの政治はめちゃくちゃで国民達はみんな苦しんでいたとさ。その政治の内容は・・・王妃ひぃは王の子供を次々と産み♂は兵隊に♀は自分の一つ下の位にしました。
そして♀猫はどんどん増え、国民全体の半分にも達しました。♀猫は好き勝手の生活をして毎日楽ばかりしていました。
でもその陰で農奴達は毎日どろだらけになるまで働いてそのほとんどが税にとられる始末。

しかし、そんな時代は直に終わりました。そんな暮らしをずっと続けている王妃しぃを討ち取るために一人の農奴が立ち上がったのです。その農奴の名前はモララーです。
王妃しぃはすぐに倒れました。肩身が狭かったギコも位が戻り農奴たちは開放されました。そして♀猫はしぃ族と名づけられ最低の"虐待厨"の位に落っこち皆に虐められるようになりました。

そしてこれはある一匹のしぃ族のお話です。



と。続きを誰か書いてください(ぇ

201 名前: つづけてみる 投稿日: 2003/04/20(日) 23:39 [ Z03g1IkY ]
しぃ族の一人、シィネはいまのしぃ族の現状はさほど不満ではありませんでした
逃げ遅れた馬鹿なやつらは殺され、うまく逃げ切れればどうにかなる。
むやみやたらとしぃ族が増えるよりもいいという割り切った考え方の持ち主でした
彼女はギコ3世の直系のひ孫にあたる者でした…もちろん、彼女が知る由も無いのですがね

ある日、いつものようにのんびりと、しかし回りに注意を払っていると1人のシィ族がやってきました
「チョット!ソコノ、ワタシノタメニ ネドコヨウイシテ」
「はぁ?なんで?自分の生活する場所ぐらい自分で決めろや」
「ハニャ!?シィチャンハ ギコ・ハニャーン3世ノ孫ナノヨ!」
「…やれやれ、最近は狂った奴が多くて困る…いや、狂ってたのは初代しぃからの遺伝かな」
シィネは高飛車な態度の女に顔面パンチを食らわせた…はずだったが、
残念なことにシィネは脆しぃだったのだ、肉のかけらが散らばり、女の顔はシィネの血で真っ赤に染め上げられていた

(ツヅキドゾー

202 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/04/21(月) 08:02 [ HK0ZsGf2 ]
「・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・ヒヒャハイハヒェ・・・ッヒェ、ハヒ!?」

「キタナイワネ」そう言ったつもりだった。
しかし、女の顔は無残にも崩れていたため、思うように喋れなかったのだ。
そう、女もまた『脆しぃ』であった。

唇がちぎれ、砕けた歯が見えている。
鼻は醜く潰れ、鼻腔は完全にふさがっている。
顔中にシィネの肉片がこびりつき、もはや顔には見えない。
シィネの血と自分の血が混ざった液体をポタポタと垂らしながら、女はただ呆然としていた。

そしてシィネもまた、砕け散った右ヒジから下のあった部分を、ただ呆然と見つめていた。

(ツヅキドゾー

203 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/04/21(月) 18:43 [ Z8N6so42 ]
≪■リレー小説>>202の続き■≫

さあ!皆さん始まりました。
制限時間無用。
どちらかが死ぬまでのデスマッチ。
方や、腕を失い動脈から大量の血が噴出し失血の恐れがあるしぃ。
方や、顔をやられ、鼻腔や口から逆流する血で窒息する恐れのあるしぃ。
この勝負、どちらが勝つのでしょうか?
両者見合ったまま動きません。
そして、開始のゴングが鳴りました!

先に悲鳴を上げたのは「自称ギコ3世の孫」のしぃだった。
「ジィィィィィィィィ!
 シィノ オカオォォ!」
絶叫と共に暴れだす。
それを尻目に、
シィネは近くにあった丈夫そうな木のつるをとってくると、
片手で器用に残った腕の部分にまきつけ止血を施した。
といっても包帯ではないのでだらだらと血は流れていた。
そして、その傷跡を手で押さえながら、相手の成り行きを眺めていた。
一方、顔をやられたしぃは、
何かに躓きばたん!と倒れた。
左肩がそのときに潰され、さらに絶叫した。
じたばたと、子供が駄々をこねるように仰向けになって暴れる。
脚を何度も地面にたたきつけるため、
既に足は原形をとどめておらず、
太ももの下からはミンチになってあたりに飛び散っていた。
だが、暴れるとき仰向けになったのがいけなかった。
鼻からの血が喉に流れ出し、
そして血栓となって気管を塞ぐのに、そう時間は掛からなかった。
「ッカァッ・・・ガカッ!・・・・ゴカッ・・ゴッ・・・コッ!・・・」
体を何回かビクンッ!と震わせ、呼吸をするも、
その最後の抵抗も十数秒後には終わった。
「フゥ 。」
シィネはため息をつくと、
この後どうするか考え始めた。

====糸売く====

(ツヅキドゾー

204 名前: つづけてみる 投稿日: 2003/04/21(月) 20:22 [ pC6/grBE ]
シィネの血はとまろうとしない、ちょっとまずい状態だ
とりあえず女の右腕をもぎ取り、柔らかな木の葉をそこに貼り付けておいた
もちろんくっつくわけないのだが、医学知識のない彼女にはそれが精一杯だった

「どうしよう、町へ行くべきか?しかし、しぃ族は忌み嫌われているし…第一これ以上のけがはあまりよくないな」
シィネは迷わず町より少し離れた寝床へ帰るのであった。

しかし、人生とはうまくいかないものである。寝床には生まれたての赤ん坊とその母親らしきしぃがいた
「ハニャ!?シィチャンノ オウチニ ナニスルノ!」
「…文字も読めないのか?書いてあっただろう、シィネの家って…」
「ナニヨナニヨ、シィチャンノマターリヲクズスノ!?アンタガデナサイヨカタワ!」

さて、このバカにどういう事をしてやろうか…と、シィネはじぶんの血止めに使っているつるが目に入った

ツヅキドゾー)

205 名前: リレー虐殺をしませんか? 投稿日: 2003/04/21(月) 20:41 [ 40XWSNkQ ]
とりあえず血が出すぎたためシィネは民家(マララー家)に忍び込んだ。
民家の裏には畑がありおいしそうな野菜がいっぱいあった。少し向こうには先客がいるようだ…

『マッタク…アンナトコニイタラミツカルワヨ…』
シィネは先客とは離れたとこに腰を降ろした。そしてにんじんを片手で引っこ抜いて泥を手で少し落とすと噛り付いた。
――ムシャムシャムシャムシャ
『ココノハタケニハイツモオセワニナルゎ』
――ムシャムシャムシャムシャムシャ。。。。。。ゴクン (*゚ー゚)ウマー♪
あっという間ににんじんを一本食べ終わったシィネは次のにんじんを引っこ抜いて噛り付いた。
――ムシャムシャムシャムシャムシャムシャムシャムシャ・・・

その頃。たまたま主人のマララーが畑に忘れ物をしたので畑に向っていた。すると薄汚いこそ泥が収穫時のにんじんを食べているではないか。
『あのこそ泥め〜〜〜』
すぐにマララーは虐殺屋に連絡した。

━━━━虐殺屋とは?━━━━
国を負われた王妃しぃの子孫達、虐殺厨が何かしでかしたときその駆除をする"虐殺のプロ"の集団だ

マララー『すみません!うちの畑に虐殺厨が忍び込んで畑を荒らしてるんです!駆除してください』
℡番『何匹ですか?』
マララー『5匹です』
℡番『わかりました。今駆除隊を二人向わせます』

ブツッ そして直にモララーとモナー隊員がやってきた。

マララー『あそこです。大根が。。。』
モララー『ご心配なく。直終わりますよ』
モナー『腕がなるモナー』

『ン?ギャクサツヤガキタミタイネ』
シィネは見つかってはいないようだった。向こうでは5匹の虐待厨が大根を貪っていた。
後ろにはモララーとモナーが粘着網を持って近づいてきていた。
『コレハミモノネ』

(ツヅキドゾー

206 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/04/22(火) 19:30 [ ZBnbBmAs ]
電車に乗っているモララー。車両内は、程良く空いている。
ぼんやりと流れる景色を眺めていた。
こういうのをマターリと言うのだろうか。ゆるやかな時間の流れ、穏やかな心。
モララーは、あまりの心地良さに目を閉じた。ついウトウトと居眠りをする。
が、彼の睡眠は妨げられてしまった。
誰かがブツブツとつぶやいている。隣の席に座っているぃょぅだ。
「電車がパプォ〜ン、キキキキキ。次の駅は、ぃょぅの家だょ〜ぅ。プキキキプップゥ。ぃょぅ、ぃょぅ」
不気味だなぁ、と思いつつもモララーはぃょぅを無視した。春先にはこういった者が多い。
いきなりぃょぅが奇声をあげた。
「ひぎょぉぉぉぉぉぉっ!? ぃぃぃいいいいい、ょぉぉぉぉぉっ!!」
モララーの耳がジィーンと痛む。車両に乗っていた者達の視線が、ぃょぅに集中する。
が、車両内の注目の的は、すぐにぃょぅから別の者に移った。
電車の床に、ペタッと座り込み、カバンから菓子を取り出し貪るフトマシ。
ビスケットのカスをばらまき、半ば溶けたチョコレートで口の周りを汚している。
フトマシはガムを口に含んだ。爽やかなクールミントのガムだ。
だが、ミントのガムは、フトマシの口に合わなかったらしい。ペッとそれを吐き出す。
吐き出された、フトマシの唾液だらけのそれはギコの足にかかった。
モララーは呆然とフトマシとギコを見つめていた。
「手前、何しやがる!? ゴルァ!!」
ギコは怒鳴りながら、床に座っているフトマシの襟首を掴み、持ち上げた。
「えぷ、うへぁ。ごめんなさいデチィ。うっ、うえっぷぁっ」
薄茶色の吐瀉物が、フトマシの口から溢れ出た。鼻からもわずかに溢れている。
吐瀉物はフトマシのアゴを伝って、床にビチャリと落ちた。
吐瀉物はギコの顔にもかかった。ギコは悪態をつくと、次の駅で下車した。
ヤレヤレ、一体何なのだ。モララーはフゥとため息をついた。
せっかくのマターリした一時だったのに。モララーはゆっくりと立ち上がった。
まず、隣の奇声ぃょぅの前に無言で立ちふさがった。
モララーは片足を高く上げると、ぃょぅの頭目掛けて、思いっきり振り下ろした。
「べぎゃぁぁぎぃぃょぉぉぉぉ……」
まるで秘境の珍獣のような断末魔の悲鳴だ。
ぃょぅの頭蓋骨は無惨に粉砕されていた。脆いものだ。
血色と灰色のまだらな脳味噌のシワに、赤い鮮血が溜まっている。ぃょぅの脳のシワは、少なかった。
乗客は、必死に己の気配を殺している。もっともモララーは乗客達を殺す気は毛頭無かった。
殺すのは、ぃょぅとフトマシだけ。春の平安を乱す、狂った生き物だけだ。
フトマシは周りの騒ぎなどお構いなしに、菓子を食べ続けている。
モララーは、フトマシの脂肪だらけの腹を蹴り上げた。
フトマシは再び嘔吐した。モララーはフトマシの頭を鷲掴みにした。
床の吐瀉物をフトマシの顔でふき取る。泣きわめくフトマシ。あまり大きく口を開けると吐瀉物が口に入るのだと思うのだが。
うつ伏せで泣いているフトマシ。モララーはフトマシの頭から手を離した。
そして、反動をつけてフトマシの上に飛び乗る。吐瀉物と共に血と細かな肉塊を吐き出しながらフトマシは絶命した。
返り血にまみれたモララーは、ぃょぅとフトマシの死体を眺め、満足感に浸っていた。
春の平安を乱す、狂った生き物共は、この俺が始末してやったんだ。モララーは得意気に小鼻を膨らませた。

そして、モララーは警察に捕まった。いくら狂人とは言え、彼らを殺せば犯罪だ。
何故、自分が捕まえられたのか、モララーには理解できなかった。むしろモララーは善行をしたと思っていた。
果たして、ぃょぅ、フトマシとモララー、どっちが狂っているのだろうか。

 完

207 名前: 1/2 投稿日: 2003/04/22(火) 22:21 [ rCLq37i2 ]
≪フルコ−ス≫

『世界のゲテモノ料理フルコース』
そうでかでかとTV画面に映し出された。
ゴールデンタイムに流されるバラエティ番組。
番組の中盤に差し掛かってのことだった。
新人のレポーターが世界のゲテモノ料理を食わされていく。
甲虫・蛇・臓物・・・etc
それぞれの料理の前にテロップが流れる。
少し遅れて晩御飯を取る人たちにしたらたまらないだろう。
十分もして、メイン終わりデザートとなった。
タイトルは、
『至宝のデザート』
比較的ましだ。
いったいどんな料理なのだろう。
ちょっとした説明も終わり、
レポーターが腹をすえたような面持ちでテーブルに座っている。
だが、少し違和感があった。
それは直ぐに分かった。
テーブルの真ん中に穴が開いているのだ。
テーブルクロスその穴を塞がないように穴が開いている。
レポーターのアップの顔。
そして、
その人の驚きの表情と共に画面がズームアウトしていく。
テーブルの上には何も乗っていな・・・
穴がいていたところにモザイクがかかっている。
そして、短いテロップが流れお決まりのCMとなった

CM中

208 名前: 2/2 投稿日: 2003/04/22(火) 22:21 [ rCLq37i2 ]

九十秒もするCMもやがて終わり、
また、先ほどと同じようにレーポーターのアップとなった。
また、驚きの声を上げながらズームアウトしていく。
テーブルの真ん中にいたのは、
チビギコだった。
ただ、「 脳 が む き 出 し 」だった。
まさか、
レポーターが口を押さえながら席を離れた。
カメラがあわただしく動く。
カメラが回っているせいか、すぐに席に戻った。
ウェイターと思しき人が話し始める。
「デザートは『チビギコの脳みそ』でございます。」
レポーターは机に突っ伏した。
それを知っているのか、知らないのかウェイターは、
黙々と白い、深めのスプーンのような物をを剥き出しの脳に突き出した。
「ヒギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」
今まで黙っていたチビギコが、
身を捩り、叫び始めた。
グチュッ・・・
脳の一部がすくい出される。
ぴゅしゅぅ、と、少しの血が純白のテーブルクロスを汚すが、
ウェイターはそれ無視した。
よくある事の様だ。
小皿にそれをよそうと、レポーターの前におき、
笑顔で勧めた。
・・・
レポーターは恐る恐るといった様子でスプーンをとった。
お決まりの「匂いをかぐ」。
すぐに顔を背けた。あまりいい匂いではない様だ。
そして、またもや恐る恐るといった様子でスプーンを口に入れた。
「甘い。」
それが第一声だった。
どうやらこれは甘いらしい。
レポーターがもう一口だべたところで、
おいしさの理由になる説明が流れた。
そして、閉めのナレーションと共に終わった。
さて、次はスタジオのタレントたちによる試食会だ。
悲鳴と共にスタジオの中に数々の料理が運ばれる。
悲鳴を上げ、逃げるアイドル。
大胆に食事にかかるお笑い芸人たち。
バラエティー番組としてはいつもの光景に戻った。

そのご、あの料理が流行ったのは言うまでも無いが、
あの日、番組史上最低の視聴率もたたき出していた。
まあ、とうぜんだが。

=====糸冬了=====

209 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/04/23(水) 20:03 [ VYRFLTSM ]
1/2
野原に、心地よい風が吹いた。
黄色いタンポポがゆらゆらと揺れる。
この穏やかな春の野原に、二人の子供が遊びに来ていた。
子供のモララーとちびしぃだ。小学校低学年あたりか。
彼らは、この日、野原にそれぞれ木を一本ずつ植えた。まだ小さな苗木。
「この木が大きくなったときには、虐殺なんてない、幸せな世の中になっているといいね」
「ウン。平和ナ 世ノ中ダト イイノニナ」

遠い、春の思い出。
あれから二十数年。二人とも、もう大人になった。二人は離れてしまったけれど、あの日のことは覚えていた。
あの時植えた木は二つ共大きくなった。
でも、あいかわらず世の中は虐殺と差別がはびこっていた。
モララーはひさしぶりに、しぃに会ってみることにした。
彼は、しぃが虐殺されていないか心配だったのだ。しぃは、生きていた。ただ、子供の頃とはだいぶ変わっていた。
彼女は、とてもワガママで、とてもうるさくて、とても目障りな生き物へと変化していた。
いわゆる、アフォしぃという生き物になっていたのだ。
再会したモララーは、しぃの変化を目の当たりにして驚いた。
が、しぃもあの日の木のことを覚えていた。
「子供の頃、野原に木を植えたね。平和な社会を祈って」
「ソウダネ。マターリノ ショウチョウノ キダネッ」
しぃは、甲高い耳障りな声で叫んだ。
「ネェ ネェ。マターリノ タメニ シィチャンヲ ダッコシテヨ」
しぃは短い両手を伸ばしてきた。モララーは身をかわした。
しぃは、変わってしまった。
「ナンデ ダッコシナイノ? マターリノ キヲ ウエタノニ? 
 ドウシテ マターリ シナイノヨォッ!?」
モララーは、頭に熱湯を注がれたように感じた。怒りが、脳を占領する。
モララーはしぃの腕を掴み、無理矢理車に乗せると、あの野原に連れていった。
「ナニスルノヨォ? ヘンタイ、ユウカイハン、ギャクサツチュウッ」
しぃは、変わってしまった。

210 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/04/23(水) 20:03 [ VYRFLTSM ]
2/2
モララーとしぃは、野原に着いた。タンポポの中で、二本の細長い木が生えている。
しぃの手首は、モララーに掴まれ、青く冷たくなっている。
モララーは、暴れるしぃの腹に突きを放った。重たい突き。
しぃの目は大きく見開かれ、口から唾液がほとばしった。
二本の木をしならせ、ロープでしならせたまま固定する。
そして、ぐったりとしたしぃの体を逆さまにして、足をそれぞれ別の木に結びつける。
モララーは、しぃが意識を取り戻すまで待ち続けた。子供の時のことをぼんやりと思い出しながら。
やがて、しぃは目を覚ました。
「僕は、君を殺すよ。この平和の木を使って」
静かな、でも殺気と狂気をはらんだ声。
「ナンデッ? ナンデ シィチャンガ コロサレナクチャ イケナイノォォォッ!?」
耳をつんざく、しぃの絶叫。
「だって、今の君はアフォしぃだ。君は交尾して子供を産むだろ。その時、君はどんな教育をする?
 アフォしぃに育てられたベビも、やがてはアフォしぃになるだろう。そして、アフォしぃが増え、虐殺が増える。
 アフォしぃがいなければ、虐殺は起こらない。世の中をマトモなしぃだけにすれば、平和になるんだよ」
モララーは、木をしならせていたロープをナイフで切断した。しなっていた木が、元に戻に、離れる。
しぃの足は、木が離れたため、股からヘソまで一気に裂けた。
血と細かな皮や肉片が、打ち上げ花火のように勢い良く飛び散った。
腹の亀裂から、熟れたザクロのような臓器達がひょっこりと顔を覗かせた。
いくつかの動脈が切れたらしく、心臓の鼓動に合わせて、一定のリズムを刻んで血が吹き出ている。
モララーは、しぃが絶命したのを見届けると、ナイフで自分のノドを切り裂いた。
しぃは、アフォしぃに変わってしまった。
モララーは、虐殺者に変わってしまった。
どちらも、平和な世界には相応しくない者達。

今でも、平和の木は野原に立っている。
青々とした葉を茂らせて、木漏れ日と戯れている。
平和の木は、二つ共大きく立派になった。
何故なら、しぃとモララーの死体の養分を吸い上げて、育ったのだから。

今だ、虐殺はなくならない。



211 名前: 改造屋 投稿日: 2003/04/23(水) 23:02 [ RK31032w ]
九十秒もするCMもやがて終わり、
また、先ほどと同じようにレーポーターのアップとなった。
また、驚きの声を上げながらズームアウトしていく。
テーブルの真ん中にいたのは、
しぃだった。
ただ、どういうことかテーブルに目隠しをされ鎖で完全に手足を固定されていた。
ゲスト側の席では『ぇ?あれが料理??』と困惑の声があがった。
ウェイターと思しき人が話し始める。
「デザートは『しぃ』でございます。」
今の言葉に少ししぃが反応した。レポーターは机に突っ伏した。
そして次の瞬間誰もが口を抑え目を反らすような・・・そう地獄絵のような光景を目の当りにした。
ウェイターは細長い包丁を取り出ししぃの目隠しをとった。しぃは大分困惑しているようだ。
そしてウェイターは当り前のようにしぃの首の下の辺りに包丁の先を指した。
「ヒギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」
今まで黙っていたしぃが、
身を捩り、叫び始めた。
次にウェイターはゆっくりとそのままの状態でしぃの膣の上辺りまで包丁を動かした。
しぃの胸から腹にかけての皮膚が真っ二つに割れテカテカと鈍くそして赤く光る臓器が顔をのぞかせた。
ぴゅしゅぅ、と、少しの血が純白のテーブルクロスを汚し、しぃがさらに大きな声で悲鳴を上げた。
ウェイターはしぃの口にじゃがいもを突っ込んで黙らせた。
慣れた手つきだ・・・よくある事の様だ。
そしてウェイターは包丁を置き切り裂かれた腹に手を入れた。しぃの上半身が上下に激しく動いている。かすかに叫び声が聞こえる。
ウェイターは小腸と大腸を鷲掴みにしてゲスト全員に見えるようにかかげた。そして小さな包丁を余っている手で握ると十二指腸辺りを切り一気に引き抜こうとした。するとしぃの下半身が持ち上がった。
『おっと失礼』ウェイターはミスを犯したらしい。もう一度包丁を握りテーブルのボタンを押した。するとしぃの足が体育座のような体制になった。そしてウェイターはしぃの肛門に包丁を突き刺し手首をクルッと回した。
『ンンンンンンンン!!!!』しぃがもがいている。しかしウェイターはそれを無視して改めて腸を引き抜いた。プチプチと気持ちの良い音がして腸全体がしぃの体から完全に離れた。
半分空になったしぃの腹にウェイターは色々詰め始めた。なんだか脳味噌のようなものだった。
次にしぃの膣にウェイターが真っ白なご飯を詰めた。男のゲストが何か言うのが聞こえた。
仕上げにウェイターはドクンドクン動いているしぃの心臓を一突きした。血が腹にむかってドバァと流れ詰めた物が真っ赤に染まった。しぃは動きを止めた。
そして最後にウェイターがテーブルのボタンを押すとテーブルから炎が吹き出た。どんどんしぃの体が焦げていく。5分ほどだったろうか。炎はとまりおいしそうな匂いが漂う。

ウェイターは苦笑いをしているゲストに笑顔で勧めた。
・・・
レポーターは恐る恐るといった様子でスプーンをとった。
そして脳味噌のようなものと子宮が破れて飛び出た飯が混ざった部分にスプーンを刺し、お決まりの「匂いをかぐ」。
すぐに顔を背けた。あまりいい匂いではない様だ。
そして、またもや恐る恐るといった様子でスプーンを口に入れた。
「美味い。」
それが第一声だった。
どうやらこれは美味いらしい。
レポーターがもう一口だべたところで、
おいしさの理由になる説明が流れた。
そして、閉めのナレーションと共に終わった。
さて、次はスタジオのタレントたちによる試食会だ。
悲鳴と共にスタジオの中に数々の料理が運ばれる。
悲鳴を上げ、逃げるアイドル。
大胆に食事にかかるお笑い芸人たち。
バラエティー番組としてはいつもの光景に戻った。

そのご、あの料理が流行ったのは言うまでも無いが、
あの日、番組史上最低の視聴率もたたき出していた。
まあ、とうぜんだが。

=====糸冬了=====

>>207-208サン気に入らなかったら削除してもらって結構です。

212 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/04/25(金) 02:55 [ HINVX62s ]
リストラされた日、誰もいない家に帰ると、ちょうどしぃがビールを一缶飲み干したところだった。
しぃ「ぷはー!」
「ぷはーじゃねえよオイ!」
渾身の力を込めたキックを喰らわせる。しぃは壁にブチ当たり、変な呻き声を上げて落ちた。
しぃ「しぃぃぃぃ……一体ニャにがぼおお!!!」
押さえつけて殴る。殴る。
しぃ「ギャ!やめで!いだい!ハニャーーーン!!!」
八つ当たりをすると心が晴れる。一撃毎に潰れて行くしぃの顔面とは逆に、私の心が癒されて行く。
しぃ「もう……やめてハニャ……」
私は大きく息を吐いた。
「よし、殺そう」

鉄アレイを20㎏程抱えさせるとしぃは身動きがとれなくなった。
それをポリバケツに押し込む。
しぃ「なにスンのよ!一体しぃが何したって言うの!」
「生きていても何の役にも立たない君が、人のために死んで行けるのだから、素晴らしいじゃないか」
バケツに少しづつ、水がそそぎ込まれる。
しぃ「嫌!嫌!死にたくニャい!」
しぃはもがくが、水が溜まるのをどうにも出来ない。水は首の下まで来た。
しぃ「お願い、酷いことはやめてよぅぅぅ」
一度水を止めた。しぃに訪ねる。
「君を生かしておいたとして、私はどのように癒されるのか」
しぃ「いっぱいダッコしてあげる!楽しくマターリしてあげる!」

「ムカついたときには殴るぞ」
しぃ「やめてぇぇ……」
再び水を注ぐ。
しぃ「しぃ!しぃぃ!」
しぃは口を尖らせて何とか息をしようとしていたが、遂に水没した。
しぃ「しぃぃぃぃ!!」
水の下からこちらに哀れな視線をよこす。鼻か小さな気泡がいくつも漏れている。
必死の形相のしぃと、穏やかな心地で微笑む私としばらく見つめ合う。
しぃ「んぼおおお!!!!!!!!」
遂に堪えられなくなったのか、しぃは全ての空気を吐き出した。
それでもしばらく動いていたが、やがてそれも、止まった。
そしてそれと同時に、私の心のモヤモヤも全てなくなり、明日からまた頑張ろうと思うのだった。

213 名前: 旧531(gMfOMfKQ) 投稿日: 2003/04/27(日) 11:21 [ G9sLrz1. ]
■リレー小説■
>>204より(仮に親子しぃ遭遇ルートとします)

シィネは自分の寝床を勝手に利用した母親しぃめがけ、腕に巻いていたつるを一振りした。
「ハニャーン!ナニスルノー・・・シィイイイイイイイ!」
ばちん!という音とともに、つるがヒットしたしぃの左腕が、大量の血液を吹き出しながらはじけ飛んだ。
母しぃも、脆しぃだったのだ。
「シィイイイイイイイ!シィノ、ヒダリウデガアアアアア!」
母しぃはのけぞり、無くなった左腕をかばってうずくまった。その瞬間、母しぃの腹の下に隠されていた三匹
のべビしぃがあらわになり、シィネの目にはっきりと映った。
「こんな糞ガキを養うのに私の家を勝手に使ったってわけね・・・・・」
右腕があった場所からぽたぽたと血を流しながら、シィネは言った。
そして彼女は呑気に眠っている三匹のべビしぃに目を向けた。
<<続く>>

214 名前: 親子しぃ遭遇ルート 投稿日: 2003/04/27(日) 17:35 [ EscurJdY ]
>>213より

「コレ(母しぃ)が脆しぃってコトは…この糞ガキも脆しぃってことかしらね」
シィネはつるを捨てると、ベビを一匹拾い上げた。
そして、うずくまっている母しぃの頭上に持って行った。
(懇願する母親の上にガキを落として、親子仲良くミートソースってのも面白いわね)
でも…どうせなら母親に声をかけてからの方が面白いだろう。

「ちょっと、いつまでうずくまってンのよ」
「…シィィィ、シィノ ヒダリウデ………」
「人の話を聞け。ホラ、あんたのカワイイベビチャンがどうなってもいいの?」
「ハ、ハニャッ!? シィィィッ!! シィノベビチャンーー!!」
母しぃは体を起こすと、一瞬、ベビしぃの方へ腕を伸ばし…しかしすぐに降ろした。
「…?」
シィネは怪訝な表情を浮かべる。
てっきり、「シィノ アカチャン カエシテー!!」とくると思っていたのに。
ところが、母しぃの口から発せられたのは…

「ソ、ソウダワ。ソノコニハ ナニヲシテモイイカラ、シィダケハ ミノガシテ!!」

<<続きドゾー>>

215 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/04/27(日) 19:11 [ 2gPPQfH2 ]
>>214より 続き

シィネは暫く呆然と、懇願する母しぃの姿を見つめた。
「オナガイーーーーー シィノコトヲミノガシテクレレバ ベビチャンニハ ナニヲシテモイイカラァーーー」
母しぃはポロポロと涙をこぼす。
「オナガィィィィーーーー カワイイシィダケハ ミノガシテェェェェーーーーー」
シィネの手の中で呑気に眠っているベビは、時々アニャーンなどと寝言を言う。
「ネッ ネッ?? シィノ ベビチャンハ マタツクレバ イインダモン! ダカラ オナガイ ミノガシテ!!ネッ!?」
ガクガクと体を震わせた母しぃは、目をぎゅっと閉じている。
シィネの足が、懇願を繰り返してうずくまる母しぃの腹を蹴り上げた。
「シィィィィィィーーーーッ!?」
1発、2発、3発、4発…………………………………そして10発目。
母しぃの腹は見る間に赤黒くなって、血が滲み出してくる。
「アフォしぃ!貴様には思いやる心ってモノが無いのか!!」
シィネは休むことなく、母しぃの体を蹴り続ける。
「シィィィィィーーーーッ!! イダイヨオーーーーーッ!! ヤメテェェェーーーーッ!!」

暫く母しぃの体を蹴り続けていたシィネの足が止まる。
「そう…そんなにベビがどうでもいいの。」
「シィィィィ…」
母しぃは体中についた傷を舐めながら、コクリと頷いた。
「そう…だったらアンタの手でベビチャン達を始末してくれないかしら?」
シィネは母しぃの眼前にナイフを掲げて見せた。
「ベビなんてどうでもいいんでしょ?……出来るわよねぇ?」
母しぃはシィネの顔を見つめた。
「今更デキナイヨォォォーーなんて抜かしたらどうなるか……分かってるわよねぇ?」
「ハ…ハニャァァァァァ…」
母しぃはシィネから渡されたナイフを黙って見つめていた。
ベビしぃ達が目を覚まし始めていた。


<<続きをドゾー>>

216 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/04/28(月) 18:53 [ PIfOzl5w ]
>>205からの続き

「さて、久々の仕事だね、モナー」
「そういえばそうモナね。近頃はモナたちが休みの日に限って依頼が入ってた
 から、体がなまってしまったモナ」
「じゃあ今日は、たっぷり楽しもうか」
「よーし、パパ頑張って仕事しちゃうぞー」
そんな他愛もない会話をしながら、二人は作業に取り掛かった。

「さて、と。今日はじっくりなぶり殺しコースで逝こうか。」
「お!いいモナねえ。もちろん賛成モナ」
モナーの返事を聞くと、モララーはスタングレネードを取り出した。
モナー達とターゲットの距離は約十メートル。
「よし、僕が指示したら突撃するからな」
「ラジャーモナ」
モララーはスタングレネードのピンを抜き、それを前方のターゲットに投げつけた。
「伏せろ!」
二人は耳をふさぎ、目を閉じた。
ボト!それはしぃたちのすぐ側に落ちた。
「ハニャ?ミンナ、ナンカ変ナノガ空カラフッテキタヨ」
そのしぃがそう言い終わった瞬間、それは、すさまじい音と光を放った。
ドゴォォォォォォォン!!!
「シィィィィィィィ!?」
「ハニャアァァァ!?ナニガオキタノオオォォォォ!!?」
あまりのも突然の出来事で、パニックに陥るしぃ達。
「よし!いまだ!突撃!!」
近くの茂みに潜んでいた二人がしぃ達に向かって走っていく。
手にはロープを持って。
「モナーは右の3匹をたのむ!僕はこっちの二匹だ!」
「任せるモナ!!」
流石は駆除隊員といった所か。見事な手つきでしぃ達を縛っていく。
「ハニャッ!?ナニヨアンタタチ!カワイイシィチャンニナニスンノヨ!」
しぃ達は抵抗するが、元から力もなく、しかも目が見えていないうえに、耳も聞こえ
てない為、抵抗
はまったく意味をなさなかった。
一分も経たないうちに、二人は五匹のしぃを縛り終えていた。
しぃ達は口々に耳障りな声をあげていたが、二人はそれを無視した。

それから数分後。

「さて、そろそろ聴力、視力ともに正常な状態に戻ってきただろうね」
「それじゃあ、本格的な仕事の始まりモナね」
「チョ、チョットアンタタチダレヨ!コレカラシィニ何ヲスルツモリヨ!」
「何をするって?決まってるだろう。仕事だよ。虐殺という名のね」

シィネは、少し離れた草叢からその光景をじっと見ていた。
これから起きる出来事を心待ちにしながら。


<<次の人ドゾー>>

217 名前: 名無し 投稿日: 2003/04/28(月) 22:34 [ G51sIJ.6 ]
>>215から続き(親子しぃ遭遇ルート)

母しぃはしばらく震えていた。そして
「ハニャァァァァァァ!!!」
母しぃは攻撃した。しかし、なんと攻撃したのはベビではなく、シィネだった。
母しぃのシィネへの感情は「我が子」から「虐殺廚」へと変わっていっていた。
よけたため完全には決まらなかったが、かすったのでシィネの腕には深い傷ができた。
この攻撃で傷ができた瞬間、シィネの中の何かが覚醒した。
やがてシィネの顔は、いつもの顔からAAや絵では表せないようなおっかない顔になった。
一方、ベビ達はさっきの母しぃの声で目を覚ました。母しぃの所へ向かっていくのと、シィネの所へ向かっていくベビがいた。
「チィ♪」
シィネは、自分の所へ向かってきたベビ(だけ)を母しぃの持っているナイフめがけて投げた。
ちょうど刃の所に当たって真っ二つになるベビと、ナイフの表面か前にいたベビに当たって木っ端微塵になるベビがいた。
〈ア・・・アア・・・〉
母しぃは驚いて声を出したつもりなのに聞こえない声を出した。
「次は・・・お前の・・・番だ・・・」
シィネは母しぃにゆっくりと近づいていく。
一方母しぃは、ナイフをかまえてシィネを見つめている。
ただ2人に共通しているのは、どっちも目の前にいる相手を殺そうとしていることだ。

<<続きドゾー>>

218 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/04/28(月) 23:49 [ SqRfrJC. ]
>>217の続き

「貴様の子供に対する愛情などそんなものか・・・」
「アアア・・・オナガイダカラ・・・ダコスルカラ・・・ハギャァァァッ!」
母しぃはシィネの凄まじい形相に怯えきって、いつの間にか失禁してしまっていた。
そこをシィネのパンチが直撃した。
母しぃの右腕が部屋の片隅に飛んでいく。血しぶきが、シィネにはもちろん、ベビ達にも飛び散った。
その血しぶきに反応してベビ達がまた騒ぎ出す。
「チィ、チィ!」「ナッコ!ナッコ!」
「ハギャアア・・・モウ・・・ヤメ・・オナガイ」
その騒ぎ声、そして命乞いが余計にシイネの怒りに火をつけた。
「この期に及んでまだ命乞いか貴様ああぁぁぁっっっ!」

シィネがハッと気が付いたときには、母しぃの頭と胴体は泣き別れになっていた。
頭はピクピクと痙攣していたが、その動きも徐々に小さくなってきている。
そして、足下にはベビの死体が何体も転がっていた。そのうちの一体は背中からナイフが貫通していた。
足下は血の海だった。さながら地獄絵図とはこういう光景のことを言うのだろうか。
辺りに充満する血の匂い。だが、今のシィネには不思議とその匂いが不快に感じられなかった。
「・・・そのナイフは地獄の鬼の手みやげにでもしておきなさい」
そう呟くと、忘れかけていた右腕の傷が再び痛み出してきた。その痛みで、シィネは次にやるべきことを思い出した。
シィネ黙々とつるを自分の腕に巻き止めて血止めをした。まだ沸々と怒りの感情が湧いていた。
皆殺しにしたにも関わらずなぜか、まだ怒りがおさまらなかった。

219 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/04/28(月) 23:49 [ SqRfrJC. ]
「ここですか、虐殺、いや、駆除現場は・・・」
背後から聞こえてきた男の声にシィネははっと振り返る。
「ああっ、あなたは虐殺第一人者のモラ彦さん!?」
シィネはさっと身構える。
「今日はお客さんとしてやってきたんですよ。それにしても実にお見事な駆除でした」
「私をどうするつもり?」
「どうするつもりもこうするつもりも、あなたをスカウトに来たんですよ。どうです?
あんなアフォな奴らに迎合する退廃的な生活にはうんざりしたでしょう?」
「・・・報酬はいくら?」
それを聞いたモラ彦は苦笑する。
(コイツ、そこらにいるアフォしぃとは違うな。脆しぃかどうか耐久テストをしても良かったんだが、あの凄さなら心配無用だな)
「ちょっと、貴方聞いてるの?」
「ええ、ああ、とりあえず私のお仲間を紹介しましょうか?」
「いや、また今度にしておくわ」
「それじゃあ、また気がかわったらこちらにいらして下さいね」
モラ彦はそういうと名刺をポイと1枚投げて去っていった。そこにはこう書いてあった。
「木公原団 所在:ゴルア城下街モラ地区1−4」

続く・・・

220 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/04/30(水) 18:22 [ igzUV9QY ]
>>215からの別の続き(しぃ親子遭遇ルート)
シィネはしばらく親しぃを見ていた。そして
グサッ ブシュウ
親しぃの持ったナイフが目がさめ始めた一匹のヘビにナイフを突き立てる、
ヘビの血がナイフとしぃの毛を真っ赤に染める。
「さあその調子で他のヘビチャンも始末しなさいよ」
「シ・・シィィ」
「何?今更出来ないとか言ったらどうなるか分かってるでしょうね?
ヘビなんてまた作れば良いでしょう?」
何か言いたげな親しぃをさえぎりシィネが脅すように言う。
グサッ ブシュッ ズバァァッ
親しぃ一気に残ったヘビをすべてナイフで刺す。
「良くやったわねさあナイフを渡して頂戴」
シィネが親しぃからナイフを奪い取りながら言い放つ。
そして親しぃが立ち去ろうとしたとき
シィネが思い切り近くにあった棒で親しぃを思い切り殴る
「シィィィィィ カワイイシィチャンニナニスルノヨゥ ヘビハチャントコロシタジャナイノォ」
「いつ私がヘビを殺したらおまえを助けるといった?
おまえが勝手に期待しただけだ」

長くなってすいません
<つづきドゾー>

221 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/05/05(月) 16:24 [ GHsg/36Q ]
1/4
5月5日は子供の日。鯉のぼりは、澄んだ青空を泳ぐ。
だが、この家には鯉のぼりが泳いでいなかった。この家は、狂気の家。

薄汚れた北側の部屋に、一人の子供がうずくまっている。
湿った煎餅布団にくるまりながら、絶望から目をそらしている。
まだ、小さな、ちびギコ。
その表情には、生気がない。まるで、出来の悪い人形のようだ。
もっとも、彼がこうなったのには原因がある。
今、襖が開いて、その原因がズカズカと入ってきた。
ちびギコの母親である。しぃと言う名の、厄災。
「チョット、ハヤク オキナサイ。ナニ、ネテルノヨ」
短い足を伸ばして、しぃは、ちびギコがくるまっている布団を蹴り上げた。
ちびギコは、ダンゴ虫のように丸くなった。
しぃは、ちびギコを見下ろすと、チッと舌打ちをした。
「コンナ モノ、ウマナケリャ ヨカッタノニッ」
  ……こんな物の子供に、産まれなければ良かったデチ。
心の中で悪態を吐くのが、ちびギコに出来るせめてもの反抗だった。
しぃは、無言のちびギコを枕で殴りつけると、ヒステリックにわめき立てた。
「カエシテヨッ! アンタニ ツイヤシタ オカネッ。ウマレゾコナイッ!!」
  お前もちびタンに返すデチよ。ちびタンの、将来への希望、幸せを返すデチ。
「アンタガ イナケリャ、アノ モララート サイコン デキタノニッ!!
 ソダテテヤッタノニ、チットモ イイコト ナイ ジャナイ!? ヤクタタズ」
  年増の醜女がうるさいデチ。再婚できなかったのは、お前に魅力がないからデチ。
「デテッテヨォッ!! アンタノ セイデ、コレイジョウ シアワセヲ ノガシタクナインダカラァッ!!」
狂ったような、しぃの叫び声。ちびギコはゆっくりと起き上がった。
体を起こしたちびギコに、手当たり次第に物を投げつけるしぃ。
ポケモナの鉛筆が飛んできた。TVのリモコンが左手に当たる。
学校の図書室で借りた絵本『8頭身のモナーはキモイ』も、投げられた。お気に入りのジエン縫いぐるみも、投げられた。
「デテケ デテケ デテケェェェェッ!!」
  ヒス女が……。こんな家、大嫌いデチ。
ちびギコは、足下に落ちている絵本と縫いぐるみを拾うと、乱暴にドアを閉めて家を出た。
家を出るとき、母親である、しぃの狂気じみた笑い声が聞こえてきた。
ちびギコは、その笑い声を振り払うかのように、駆けだした。

222 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/05/05(月) 16:24 [ GHsg/36Q ]
2/4
公園のベンチに腰掛けるちびギコ。
行く当ては、無い。友達のちびフサの家は、ゴールデンウィークなので、出払っているようだ。
仕方なく、ベンチに座りながら絵本を広げた。『8頭身のモナーはキモイ』。
1さんと8頭身の、下らなくも面白いやり取り、大抵の者なら笑ってしまうだろう。
でも、このちびギコは、笑わなかった。ちびギコは泣いていた。
  どうして、1さんは、家族でもない人からこんなに愛されてるのに、ちびタンは家族にすら愛して貰えないんデチか?
そう思うと、ちびギコは自分があまりにも惨めで、涙が止まらなかった。
絵本に印刷されている、1さんの笑顔の上に、ちびギコの涙が落ちた。
しばらくして、泣いているちびギコの隣に、腰掛ける者がいた。ちびギコは顔を上げない。今は誰の顔も見たくない。
「何で泣いてるの? 迷子になったの?」
ちびギコは首を横に振った。
「じゃあ……怪我したの? お腹が痛いとか?」
「何で、世の中には、沢山の人に愛される人と、家族にも愛されない人がいるんデチかね」
冷め切ったちびギコの声。無理に大人のフリをしている子供の声。
「う、ぁ。え〜と、ね。それは、あ〜……」
ちびギコの問いに、戸惑う隣の者。ポリポリと頭を掻いている音が聞こえる。
「その、愛されないことは、悲しいけど、仕方のないこと。……だと思いまつ」
ちびギコは、憤りを覚えた。自分の人生の不満を仕方のないことと言われたのだ。
  ケッ、お前は、きっと誰かに愛されてるから、そんなことが言えるデチ。皆、皆、大嫌いデチ。
「あのね」
隣の者は、静かに話し始めた。その声は、暖かく、しかしどこか寂しそうな声だった。
「漏れには、すっごく大好きな人がいるんだYO」
  おのろけか。おめでたいデチね。どうせ、ちびタンの悲しみは、誰にも分からないデチよ。
「でも、その人には漏れの気持ちは伝わらない。いくら愛しても、伝わらないんだ」
いつの間にか、ちびギコは俯いて、隣の者の話に耳を傾けていた。
隣の者は、大きなため息を吐いてから、再び話し始める。
「漏れ、いや、漏れ達の仲間は、決して愛して貰えない。キモイから」
しばしの、沈黙。
「でも、愛されなくても、愛することは出来るんだYO」

月日は流れた。
ちびギコは、立派な成ギコとなり、母親から離れ、一つの小さな家庭を持った。
幸せな家庭。妻のしぃは、利発な女だ。二人の子供達は健やかに成長している。
親に愛されなかったギコが、愛のある家庭を作れたのである。

223 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/05/05(月) 16:24 [ GHsg/36Q ]
3/4
ギコの幸せは、皮肉にも肉親によって、壊された。
度重なる、電話。連絡をよこさないギコへ、母親しぃが怒っているのである。
「アンタ、ソダテテヤッタ オンヲ ワスレテンジャナイデショウネ!?
 スコシクライ オヤニ オカネヲ オクロウ トカ、オモワナイワケェ!?」
こんな電話が、一日に何度もかかってくる。妻のしぃは、ストレスで痩せてしまった。
  あの婆、ちびギコの時も、今現在も、俺を煩わせやがって。
ギコは、痩せ細った愛妻の姿を見て、決心した。
  婆、殺してやる。
しぃが、殺されるのは、よくあることだ。警察も、しぃ殺しに関しては、どうせ大した捜査はしないだろう。
  殺せる。今の俺には、あの婆を殺せるだけの力がある。
ギコは、幼少時代を過ごした、あの忌まわしい家へと足を運んだ。
この家の主、ヒス女は澱んだ空気が漂う家の中で、寝転んでいた。
毛玉が大量についた布団を被り、うつ伏せになってTVを見ている。
しぃ婆は、久しぶりに我が子の姿を見ると、醜い笑顔を浮かべた。
「ヘヘ、カエッテキタノ。デ、ナニ シニキタノ?」
ふと、しぃ婆の顔が曇る。眉間にシワが寄る。
「アンタ、テブラナノ? オカネハ? テミヤゲハ?
 ナニモ モッテコナイデ、ヨク コノ イエノ シキイヲ マタゲタワネェ」
産まれてから今まで蓄積された、母への怒りが、鉄砲水のように、ギコの中で爆発した。
「ふざけんなよゴルァッ!!」
寝ている母の腹を蹴り上げる。咽せる母。顔面を殴ると、しぃの鼻から血が吹き出た。
「汚いじゃねぇかぁ婆よぉ」
「ウブブ、ユル、ユルジデェ……」
哀願する母をギコは痛め続ける。耳をもぐ、歯をへし折る。ギコの考え得る限りの残虐行為。
「シィィィィギィイァァァァァァァァアァァァアアアア!!」
しぃの悲鳴。もっとも近頃の世の中、しぃの叫び声が聞こえてきても、助けに来る香具師はいない。
頭を鷲掴みにして、椅子の角に勢い良くぶつける。
肉片と血が椅子の角に付着し、忌々しい母は、もう二度と動かなかった。

224 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/05/05(月) 16:25 [ GHsg/36Q ]
4/4
母殺しを終えたギコは、一件の交通事故を偶然、目撃した。
赤い血溜まりの中、長い手足を、変な方向に曲げている体が見える。
モナー族の無邪気な顔に、その長い手足や、鍛え抜かれた筋肉は、あまりに不釣り合いだった。
赤いスプレーで撒き散らしたように、口から血が飛び散っていた。
野次馬が集まっている。その野次馬を掻き分けて、進み出る一人のAAがいた。
彼は、死んだように動かない事故の被害者に、ゆっくりと、歩み寄った。
ギコは、黙って彼のようすを見ていた。
「ぁ、あ……」
意味の無い発音が、彼の口から漏れる。
いや、この発音には、単なる言葉よりも深い意味が込められているのかも知れない。
彼は、被害者のそばにしゃがみ込んだ。彼の膝が、血で濡れた。
「死ぬなんて、バカな。君は、いつだって、殺しても死にそうになかったのに」
ギコは、彼の目から涙が零れるのを見た。
その時、血塗れの被害者の右手が、かすかに動いた。まるで、彼の涙に反応するかのように。
救急車のサイレンが聞こえる。
救急隊員が、駆けつけた時には、被害者は事切れていた。
野次馬にも、救急隊員にも構うことなく、彼は被害者に縋り付き、嗚咽を漏らしていた。
「嫌だよ。死んじゃ嫌だよ。
 また、僕を追いかけてよ。また、元気にキモイ姿を見せてよ、8頭身!」

ギコは、遠いちびギコ時代を思い出していた。
母親に理不尽に怒鳴られ、公園のベンチに座ったあの日。
隣に座った者は、言っていた。
「漏れ、いや、漏れ達の仲間は、決して愛して貰えない。キモイから」
  そんなこと、無いじゃねぇかよゴルァ。
  お前だって、良い友人に愛されてるじゃねぇか。
ギコは、野次馬達が去った後も、一人、歩道に佇んでいた。
これから、ギコは家へ帰る。妻子の待つ家へ。

 完

225 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/05/11(日) 12:28 [ wKXYrD66 ]
1/3
「かぁちゃん。これ、幼稚園で作った、紙の花だぞ。
 母の日のカーネイション、あげるぞゴルァ」
「アリガトウ。トッテモ 嬉シイワ。大切ニ スルネ」
暖かな、家庭。子ギコとしぃの親子。母の日の、思い出。

「あのさぁ、警察呼ぶよ。本当にさぁ。どういう躾をしてるわけ?」
「モ、申シ訳ゴザイマセン。チャント 注意ハ シ、シテイルノデスガ」
店の主らしいモララーに、深々と頭を下げるしぃ。
彼女の目には、悲しみと、怒りと、やるせなさの涙がにじんでいた。
「注意ってねぇ。常習犯なんだよ。万引きの。わかってんのアンタ?
 アンタの息子は、泥棒なんだよ。万引き犯」
母しぃは、とうとう嗚咽を漏らしながら、詫びの言葉をひたすら述べている。
「本当ニ、スミマ、セン、デシ、タッ。ダカラ、ケ、ケイサ、警察、ダケハ、呼バ、ナイデクダ、サイ」
チッと、鋭い舌打ちの音が、モララー店長の口の中から聞こえてきた。
母親をねちねちといたぶりたくなるくらい、店の被害は大きかった。
ため息を吐いてから、モララー店長は言った。
「この不景気に、万引きなんてされたらたまんねぇっての。まぁ、弁償だけで許してやるよ。今回は。
 次は、警察だからな」
母しぃはモララー店長に、深々と頭を下げた。
そして、パイプ椅子に座りながら、万引き犯はそんな母の姿を眺めていた。
カーネイションを笑顔と共に、母に渡していた子ギコはもう居ない。
子ギコは、DQN厨房のギコに成り下がってしまった。
ギコは荒れていた。
悪友に誘われ、一本の煙草を吸ったのがそもそもの始まりだった。
煙草、酒、万引き、授業のさぼり、他の生徒への嫌がらせ、教室を壊す、校舎に放火、一々挙げていればキリがない。
流石に麻薬はやっていないが、シンナーを吸っている。
ビニール袋にボンドを入れて、思いっきり吸い込む。
当然、こんな行動をしていれば、かなりの迷惑を親は被ったであろう。
ギコの所為で、母しぃは方々に頭を下げて回った。
他人に責められる屈辱に、彼女はただただ唇を噛みしめて耐えていた。
あんなに愛したはずの息子が、殺したいほど憎らしく思えた。

226 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/05/11(日) 12:28 [ wKXYrD66 ]
2/3
その日、5月11日、母の日、ギコは煙草と酒の臭いと共に、帰宅した。
「マタ、悪イ 仲間ト タムロシテタノネ……」
静かな、しかし棘のある母しぃの声。そして、その声は毒蛇のような殺気も含んでいた。
「アナタ ミタイナ 悪イ子ハ、イラナイ」
隠し持っていた刺身包丁を両手で持ち、母しぃは自分の息子の目を切った。
横一文字に滑った刃は、ギコの顔の皮膚と眼球をパックリと切り裂いた。
「うぎぃっ!? あぎゃぁぁあっ、がっがあっぁ!!?」
ギコは、地球上のどの言語にもない発音で、奇声をあげた。
青白い刃は、鮮やかな赤で染まった。
しぃは、床に血の痕をつけながら、泥浴びをする豚のように転げ回っている我が子を見て、薄ら笑いを浮かべた。
彼女はのたうち回るギコに、軽く刺身包丁を落とすように投げた。
サクッ。
「ヤッタ、大当タリ」
包丁は、斜めに突き刺さっていた。丁度、ギコの柔らかな頬に。
「ぶぎゃうっ!! ごがっらえぁ、うぶぶぁイテェヨォォォォッ!!」
痛さのあまり叫ぶのだが、口を動かすと、頬に刺さった刃で、余計口を傷つけた。
暴れて、ほとんど力のなくなったギコに、しぃは近づいた。
抵抗する力がないことを確かめると、しぃはギコの肛門に擦り下ろしたニンニクを詰め始めた。
しぃはゴム手袋をはめている。
糞の臭さと、ニンニクの臭さと、先ほどの血の臭いが、辺りに立ちこめていた。
ギコは痛みで体を痙攣させているが、しぃの行動の妨げにはならなかった。
「仕上ゲハ、コレ」
しぃは、縫い針を持ってくると、ニンニクを詰めた肛門の穴をふさぎ始めた。
肛門を縫うのは難しいが、母しぃの憎しみは、この困難な作業を見事成し遂げた。
最後の一針を通したとき、ギコは絶命した。
母しぃに残ったのは、爽快感ではなかった。
例えるなら……。長い間、やっていたTVゲームの記録を消去してしまったときのような気持ち。
それ以上でも、それ以下でもない。
この母にとって、我が子の命はTVゲームの記録程度の物だったのかも知れない。
だが、安易に彼女を責めてはならない。
ギコは、彼女にそう思わせるだけの仕打ちを彼女にしてきたのだから。
しかし、母しぃのしたことは、紛れもなく犯罪である。
警察が彼女を迎えに来るまで、そう時間はかからなかった。

227 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/05/11(日) 12:29 [ wKXYrD66 ]
3/3
母しぃは、息子を殺したことをそれ程後悔していなかった。
あのことを知るまでは。

後で、警察から聞いたのだが、
あの日、殺害されたギコのカバンの中身を調べた。
すると、出てきた物は、ワックス、コンドーム、エロ本、煙草、ライター、缶チューハイ。
そして……。
それは、母の日のプレゼントと思われる包み。
淡いピンク色のラッピングには、血の臭いが染みついていた。
包みの中身は、清楚なデザインのハンカチだった。

いつも母に迷惑をかけていたギコが、母の日くらいは孝行しようと思っていたのだろうか。
もっとも、ギコは殺されてしまい、確かめようがない。

 完

228 名前: 名無し 投稿日: 2003/05/12(月) 18:12 [ 4afLQlA2 ]
3/1

近頃は、「しぃ(またはちびギコ)といえば虐殺、虐殺といえばしぃ(またはちびギコ)」、
そういった世の中だった。
しかし最近、「虐待・虐殺禁止制度」が作られた。
しぃやちびギコ、モララーなど、すべてのAAを平等な立場にする――――
そのために作られた制度だった。しぃは。
「可愛イシィチャンヲ虐殺スルノヲ禁止スルナンテ、当然ノコトダヨネッ!」
など言っている。
その頃はまだ、これで世の中が平和になる、そう思われていた。

虐待・虐殺禁止制度が作られて数ヶ月――――
病気で倒れるモナー、モララーが増加している。
「虐殺ができない」そのストレスでたくさんのモナーやモララーが今、病気になっていた。
死ぬAAもいた。

229 名前: 名無し 投稿日: 2003/05/12(月) 18:14 [ 4afLQlA2 ]
2/3(>>228間違えた・・・1/3だった・・・)

それだけではなく、
虐待・虐殺禁止制度が作られると、
「しぃサンドバッグ屋」や「しぃ・ちびギコ虐殺体験教室」、「ダルマしぃ屋」などは、
どんなに儲かっていても店じまいするしかなくなった。
その上、店がつぶれたせいで、家庭内暴力が起こるところもあった。
「やってらんねえんだYO!!]
「アナター!オナガイ、ヤメテー!!」
そういうのは、すごく近所迷惑で、ストレス、(うるさくて眠れなくて)寝不足等がある。
もちろん、その家にも迷惑だ(その暴力ふってる奴以外)。
「マズいんだよ!!」
と言って料理の入った食器にやつあたり。よくあることだ。
ほとんどのAAが裸足だ。
掃除をしている途中、破片を踏んでケガ、なんてことがある。
そして、家族にも暴力をふるう。
特に相手が脆しぃや脆ちびだったときは、すごい事になる。
内臓は錯乱し、血は飛び散る無惨な姿になる。
たくさんのAAが大ケガをしたり、死んだりした。

230 名前: 名無し 投稿日: 2003/05/12(月) 18:15 [ 4afLQlA2 ]
3/3

まだ問題はあった。
しぃやちびギコは、繁殖能力が非常に強い。
病気やDVの効果がないほど、人口が急激に増加した。
そのせいで農地は拡大し、環境破壊につながった。
それと同時に、食料の飢饉も起こった。
そうなると、資源や食料を奪い合い、争いが起きた。
病死、殺人、飢え死に、戦死・・・
もう(AAの)世界はメチャクチャだ。

その後、虐待・虐殺禁止制度はなくなった。
「しぃやちびギコを虐殺する」より「虐殺をなくす」方が死ぬAAが多いのは、もう誰もがわかる。
そしてしだいに人口も安定してきた。
こうして、今もしぃやちびギコは虐殺されている。

231 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/05/18(日) 17:26 [ Gcm2QqF2 ]
【 ベ ビ し ぃ モ デ ル 大 募 集 】

「ヤメテェェェェ!!! ハナチテェーーーーーッ!!!」
片言でおしゃべりできるようになったばかりの舌足らずな声で、
四肢をばたつかせて泣き叫んでるのは、ベビしぃだ。
カメラの向こう側には、沢山の凶器。
ベビしぃは必死でその場から逃げようとしていた。

「あなたのベビちゃんはもう登録しましたか!?
ベビしぃ専門のモデル事務所が出来ました!!」
そんなチラシが幼いベビを持つ母しぃ達に届けられたのは、一週間前の事だった。
「ハニャーン!! ベビフーズノCMニモ タイガドラマノ ムサシィ ニモデラレルノネ!」
「ワタシィノベビチャン ノ モデルニモナレルナンテ!」
母しぃ達は、チラシに書かれた「主な出演作品」を見て歓喜の声をあげた。
モデル事務所にはチラシを見た沢山の母しぃ達から、問い合わせの電話が入ってきた。
「ゼヒ ウチノ カワイイ ベビシィチャンヲ トウロク サセテクダサイ!!」
「シィノ ベビチャンヲ テレビニ ダシタイデス!」

モデル事務所に登録した、とあるベビしぃの元に、仕事のお誘いが来た。
映画の子役で、ほぼ主役級の扱いになるという。
母しぃは迷わずにベビしぃを映画に出すことにした。
「オイシイモノモ イーーッパイ タベラレルシ… ベビチャンハ スクリーンデビュー デキルノネ!」
母しぃは、天才子役としてテレビに取り上げられる我が子の姿を想像して微笑んだ。
「ベビチャン アナタハ アイドルニ ナレルノヨ」
物事をよく分かっていないベビしぃは「チィ?」と言って小首を傾げた。

次の日、ベビしぃは映画スタッフの運転するワゴンに乗って撮影スタジオへと向かった。
ベビしぃの役は、母を殺されて一人でたくましく生きる主人公が生んだ赤ちゃんの役だった。
セリフは一斉無く、、ただ主人公の女優にダッコされている位だから、
「可愛らしいしぐさで、映画に花を添える役柄」と言うのが的確だろうか。
そんな謳い文句に誘われるまま、母しぃがベビを映画出演させた事を後悔する事になるとは、
まだ母しぃは知る由も無かった。

232 名前: 231 投稿日: 2003/05/18(日) 17:27 [ Gcm2QqF2 ]

10日後の夕方、ベビしぃの到着を待つ母しぃの元に一本の電話が入った。
とても信じられない、ショッキングな電話だった。
「…ソンナ…ベビチャンガ…」
ベビしぃが映画の撮影中に病気で亡くなったという電話だった。
風邪をこじらせ、あっという間に亡くなったと言う。
出来る限りの手を尽くしたのだが、駄目だったとスタッフは語った。
数時間後、小さな箱に入れられたベビしぃの遺体がが母しぃの元へと届けられた。
ベビしぃは体中の毛が抜け落ち、所々青痰が出来ていた。
点滴でもしてくれたのだろうと、母しぃは思った。
小さなお腹には、手術の縫い跡。
沢山泣いたのだろうか、ほっぺには涙の跡が残っている。
口元には、血の跡がこびりついていた。
母しぃは箱の中の冷たくなったベビしぃにすがって号泣した。
「ハニャァァァァ… ハニャァァァァ… ベビチャン…ドウシテェェェ… ナッコッテ ナッコッテイッテェェェ…」
しかし、冷たくなったベビしぃがもう可愛らしい声でナッコをねだることはもう無い。
母しぃは川原に冷たくなったベビしぃを埋葬した。

新作の映画が封切られたのは、それから数ヶ月後の事だった。
ベビしぃにとってデビュー作であり、遺作にもなった作品…。
タイトルは「ダッコの向こうに」。
母しぃはベビしぃが笑っている写真をバックに忍ばせて、映画館へと足を運んだ。
館内のライトが静かに消され、スクリーンに映画が映し出される。
そう言えば、あの時は浮かれてどんな映画なのか聞いていなかった。
映画の中盤に差し掛かると、母しぃは嗚咽を漏らしはじめた。
スクリーンに我が子が登場したのだ。
「…ベビチャン… 」
主人公の女性に抱かれて笑っているのは、紛れも無い自分のベビしぃだった。
母しぃの瞳から、涙がポタポタとこぼれ落ちる。
あの日の朝、元気よく撮影に行ったまま、帰らぬ存在になった我が子。
人影もまばらな平日の映画館。誰も号泣している母しぃなど気にも留めてない。
スクリーンの中のベビしぃは、まだ良く回らないお口で一生懸命お歌を歌っている。
その歌声は、母しぃがまだ一度も聞いた事の無かったベビしぃの歌声だ。
涙が後から、後から頬をつたう。
「ベビチャンハ ステキナ エイガニ デラレタノネ…」
母しぃは嬉しそうに画面を食い入るように見詰めた。

233 名前: 231 投稿日: 2003/05/18(日) 17:29 [ Gcm2QqF2 ]

主人公の女優がベビしぃを強くダッコする所でこの映画は終わった。
エンディングテーマとテロップが流れはじめる。
母しぃは、ボーッとしながらテロップを眺めている。
「ヨカッタネ…ベビチャン… シィ トッテモ ウレシィヨ…」
配給元のテロップまで来たとき、また突然画面が明るくなった。
スクリーンには「ダッコの向こうに・特別編」の文字。

「イ…イヤァァァァァァァァァァッ!」
母しぃは、思わず目を覆った。
スクリーンには今しがた画面いっぱいの笑顔を見せていた我が子が、
棒切れを持ったモララーに追い回されている。
ヨチヨチ歩きで必死に逃げようとするベビしぃ。
ベビしぃはあっという間にモララー達に取り囲まれた。
一人のモララーがベビしぃの腕を掴む。
「ヤメテェェェェ!!! ハナチテェーーーーーッ!!!」
片言でおしゃべりできるようになったばかりの舌足らずな声で、
ベビしぃは四肢をばたつかせて泣き叫んでいる。
カメラの向こう側に映る、沢山の凶器。
ベビしぃは必死でその場から逃げようとしていた。
ベビしぃは背中を蹴飛ばされて、その場に倒れこんだ。
「…イタイヨゥゥゥゥゥゥ!!! チィィィィィィィィィィーーーーッ!!!」
「撮影中ションベンを漏らした罰だ!」
「チィィィィィィィッ!?」
ベビしぃの小さな体をモララーのたくましい足が蹴り飛ばした。
ベビしぃのアンヨにはかすり傷が出来ている。
「ナッコ チマスヨゥ! ナッコ ダカラ ヤメテェェェ!!」
必死で泣き叫ぶベビしぃを嘲笑うように、
モララーはベビしぃの顔を何回も蹴り上げた。
「お前の汚ねぇダッコなんざ欲しくねーYO!」
「アレはプロローグに過ぎなかったんだよ!こっちが本編なんだよ!」
ベビしぃの口からは血が溢れ出てきている。
「ハヒィィィィィィィィィィッ!!」
母しぃはその場から動く事も出来ないまま、呆然とスクリーンを見詰めていた。

234 名前: 231 投稿日: 2003/05/18(日) 17:29 [ Gcm2QqF2 ]

「そろそろアレ行っちゃいますか!」
リーダー格のモララーが取り出したのは電気シェーバーだった。
「今からベビちゃんを手術するんだからな!」
地面に倒れこんで泣いているベビしぃを、一人のモララーが優しく抱き上げる。
「…ナッコ?」
傷だらけで泣いていたベビしぃは少しだけホッとしたようにモララーを見た。
モララーはニヤっと笑って、ベビしぃをビニールシートの上に寝かせた。
「先生!おながいします!」
「うむ!きっと直して見せるんだからな!」
他のモララー達が爆笑している。
「まずは剃毛するんだからな!」
ウィィィィィィーーーーーン……ガッ…ガガガガガガガガガガ……。
「チィィィィィィィィィッ!!?? イヤァ ナコ ナッコォォォォォォォォォォッ!!」
ベビしぃのフワフワな真っ白い毛は、あっと言う間に顔だけを残して全て刈り取られた。
毛が邪魔して見えなかった青痰が体のあちらこちらに出来ている。
蹴り飛ばされた時に出来た青痰だった。
「では、本番なんだからな!」
「……………ギャァァァァァァァァァァァッ!!??」
ベビしぃの皮膚が丸見えになったお腹に、メスが入れられた。
「イチャイィィィィィィィィィィィィィィィィ! イチャーヨゥゥゥゥゥゥゥゥ!」
麻酔もされずに、ベビしぃは腹を切られたのだ。
「それ!腸をだせ!」
ズルッ、ズルッという嫌な音が、画面の向こうからしてきた。
「ベビチャ…シィノ シィノ ベビチャ…」
我が子が、病死ではなく虐殺死であった事に、ようやく母しぃは気付いた。
両膝がガクガクと震えて止まらない。
スクリーンの中ではモララー達が我が子を痛めつけている。
だけど、もうどうする事もできない。
「ママァァァァァァ!! タチケテェェェェェェェ…ナコ ナッゴォォォォォォォォォ!!」
スクリーンの中のベビしぃは、必死に母しぃの助けを求めて泣き叫んだ。
あの時、モデル事務所になんか登録しなければ。
あの時、映画の仕事を断りさえしていれば。
後悔しても、もう遅かった。

235 名前: 231 これでおしまい。 投稿日: 2003/05/18(日) 17:30 [ Gcm2QqF2 ]
映画は、無理やり傷口を縫合され、そこに消毒と称してアルコールをかけられる場面で終わった。
「ギャァァァァァァァァァァァァッ!?」
それが、ベビしぃの断末魔だった。
母しぃはフラフラと映画館を後にした。
「ベビ…シィノ シィノ ベビ……」
ブツブツ独り言を漏らしながら、街をフラフラとさまよった。
風の強い日だった。
おぼつかない母しぃの足に、紙が絡みついて来た。
なんだろう。と、紙を拾い上げる。
「あなたのベビちゃんはもう登録しましたか!?
ベビしぃ専門のモデル事務所が出来ました!!」
あの時の忌まわしいチラシだった。
「イヤァァァァァァァァァァァッ!!」
チラシには、可愛らしい笑顔のベビしぃ達の写真が沢山載せられていた。
あのベビしぃ達は、撮影後どうなってしまったのだろうか。
母しぃの脳裏にさっき見た映画の様子が浮かんでは消えていった。

END。

237 名前: 箱(1/7) 投稿日: 2003/05/20(火) 23:14 [ aNZx4Qq. ]
ああ このいろいろの物のかくされた祕密の生活
かぎりなく美しい影と 不思議なすがたの重なりあふところの世界
月光の中にうかびいづる羊齒 わらび 松の木の枝
なめくぢ へび とかげ の不氣味な生活。
ああ わたしの夢によくみる このひと棲まぬ空家の庭の祕密と
いつもその謎のとけやらぬ おもむき深き幽邃のなつかしさよ。

             −−−萩原朔太郎「夢にみる空家の庭の祕密」

238 名前: 箱(2/7) 投稿日: 2003/05/20(火) 23:16 [ aNZx4Qq. ]
私は森の中からずるずると這い出た。足に多少の傷を負っていたが、たいしたものではない。
胸にどす黒くこびり付いた血は私自身のものではなく、森の中で殺したしぃのものなのだから。
奴等のおぞましい匂いが私の体にこびりつくのにいい気持ちはしないが、
それもまた−−虐殺厨としての−−私自身への勲章の一つでもあると思い、自分を納得させた。

箱の中に入ったしぃは私の約12メートルほど前方にいた。
私は動じる事は無かった。ただ、私の殺したしぃの数が一匹増えるだけのことだった。
私はゆっくりとしぃに近づいて行った。マターリしているのか、気がつく様子も無い。
一匹だけ、単体の「しぃ」だった。仲間や子供の存在は確認できなかった。

私の存在に気がついたのか、しぃはその小さな頭を私のほうに向けた。
すかさず私は持っていたナイフで後ろから箱ごと奴の左胸を一突きにした。
刺されたショックからか、前方に倒れ込んだために心臓を刺す事は出来なかったが、
どの道箱の中だ、逃げる術も無い。
私のナイフは肋骨を砕き大円筋を貫き、左肺上部へ確実に到達した。
一般に、肺に穴が空くと、酸素をうまく吸入することが出来ず絶望的な呼吸困難に陥ると言われる。
助けを呼ぶことも出来ず、口をパクパクさせながら悶え苦しんで死ぬのだ………

………しかし、しぃは笑っていた。
森で殺した連中のように、醜く生にしがみつこうともせず、ただ口元に満面の笑みを浮かべていたのだ……

「……私は、死んだら蝶になるのよ」

239 名前: 箱(3/7) 投稿日: 2003/05/20(火) 23:16 [ aNZx4Qq. ]
「蝶………?」
言葉の意味をつかむのに時間がかかった。
古い時代では、蝶は人の死、死者の霊魂を象徴すると考えられた時期があったという。
しかしそんなものは迷信に過ぎず、
また、しぃ殺しを生業としてきたこの私がそんな子供だましを信じる理由はなかった。
しかし私は逆にこのしぃに興味が湧いた。
当然だ。今まで殺してきたしぃはすべて白痴並みの知能しか持たぬ馬鹿だったのだから。

「……貴方は私を殺すのでしょう?今、しぃ殺しはずいぶんと流行しているらしいですからね。
貴方は流行に乗っただけのただの厨房かもしれないし、
もしかしたら何年も私の仲間を手にかけてきた虐殺者かもしれない。
でも、そんな事は私にとってはどうだっていいの。
私はもしモララーに殺されたら蝶になるように、ずっと願いつづけてきたのですから……」

……参ったな。気違いか。今まで散々動物以下の蛆虫どもをこの手にかけてきた私だったが、
気違いの取り扱いに関しては専門外だった。
仲間にでぃ殺しを専門にしてきた奴が一人いたが、
こいつはもうでぃ化することも無く死ぬだろうし、私はこの女の処置に困ってしまった。
「さあ、もっと私を刺して!!この程度では私は死にませんよ」
いっそのこと喉を一突きにして口と息の根を止めるか。
私は生まれて始めて、しぃ殺しに迷いをきたしてしまっていた。

240 名前: 箱(4/7) 投稿日: 2003/05/20(火) 23:17 [ aNZx4Qq. ]
「……ああ、うっかりしていたわ。私としたことが。
蝶になる理由を説明しなければ、貴方は嫌な蟠りを残したまま私を殺すことになりますものね。
私の詰まらない話を聞いてくださるならお聞きになって。嫌なら私を一刺しにして殺して結構よ」
何故背中から血を滴らせながらこんなに冷静なのか、
私は奴の狂気に薄ら寒いものを禁じ得なかったが、
このまま奴を殺すのは確かに私の胸の奥底に暗澹としたものを残してしまうことになる。
私は奴に発言の許可を与えた。奴は小さく微笑んだ。不愉快だ。もう死ぬことには間違い無いのに−−−。

「……何故私たちしぃ種が箱を好むのか、モララーの貴方はご存知無いでしょうね。
自己防衛のためと思われていたかもしれませんし、
また住処のため、子を育てるためと思っていたのかもしれません。
……でも、本当は違います。私たちが箱を愛するのは、
この世の醜いものの全てを覆い隠すため、
そして、美しく輝くもの全てを愛でるためなのです」
私は軽く奴の耳にナイフで切りつけた。短い悲鳴があたりにこだました。
「醜いもの、醜いものか。そうだな。私のようなものは貴様らからすれば醜いのだろう。
そうして現実から逃げて美しいもの、マターリなものに囲まれて平穏安逸に暮らすのが
貴様らしぃ種の原初的な願望、生きる目的であると。そう言いたいのかな?ん?」
「……お話は最後までお聞きになってください」
しぃはちぎれかかった右耳を押さえながらゆっくりと言った。

「……あなたたちを醜いなどと誰が言うのでしょうか?
私が醜いと思うのは箱の中から見えない全てのものであり、
美しいのは箱の中から見えるすべてのものです」
私はちらりとしぃの箱に目をやった。
私が刺した穴以外は、何の仕掛けも変哲もないただのダンボール箱だ。
箱の中から見える世界など、自分の中のものしかないではないか。
「……おまえは自分こそが最も美しいとでも言いたいのか?
返答次第では話の終了を待たずに八つ裂きにするぞ」
「そうではありません。箱の中は−−−そう、喩えるなら−−−完成されたもう一つの世界なのです。
私はその世界から世の中のことを見ているだけなのです」

241 名前: 箱(5/7) 投稿日: 2003/05/20(火) 23:17 [ aNZx4Qq. ]
「唯我主義的な世界観だな」
私はポツリとつぶやいた。何の事は無い、飛ばし読みしたディックの本を模倣しただけの台詞だったが、
妙な宗教か何かにかぶれるまでは相当なインテリ気取りだったと見えるこのしぃには
効果的な言葉だと思ったのだ。
「唯我主義とは違います。私たちしぃはすべてこの世界を共有しており、本来知性あるしぃなら
私の言葉の意味は誰よりも深く、確かに理解できるはずなのです。
……しかし、最近ではそれを共有できないしぃが増えてきたこと、
またこの世界があるがゆえにしぃが虐殺の対象にされてきたのは否定しがたい事実です」
私は森の中で殺したしぃ達を思い出し、
連中の中に一人も箱を持ったものがいなかったことに気がついた。
「昔、あなた達虐殺者は”箱こそがしぃの本体であり、その中の生き物はただの寄生虫である”というような
誹謗中傷を流しましたが、真実はそうではなく、箱と私とで一つの独立した生命体なのです。
”しぃ”は箱無しには存在せず、”箱”はしぃ無しには存在しないのです」
段々いらいらしてきた。いつまでこいつの怪しげな演説を聞かされなければならないのか。
私はゆっくりとナイフを振り上げると奴の首にかけて、「本題に入らなければ殺す」と囁いた。
「……今まで話してきたことは、実はすべて本題なんですけれどもね。いいでしょう。
何故私が蝶になりたいと思ったのか。
それは私が箱こそがしぃの蛹であると思うからです。箱無しでは生きられぬ不完全な命である私たちは、
殺されて箱に入ることによって本当の生き物に生まれ変わるのです」

私は腹の中から込み上げる笑いを押さえられなかった。
何という哀れな生き物だ。しぃよ、私たちの誹謗中傷は正しいぞ。おまえ達はただの「ごみ虫」だ!
「……やはり理解してはくれないのですね。いいでしょう。私を殺してください。
ただし、私の死体はダンボール箱に入れたままそっとしておいてください。
そうしないと生まれ変わることが出来ませんから」
私はその台詞を聞くや否やダンボール箱をめちゃめちゃに破壊しようとした。
しかしそれは出来なかった。しぃが箱をかばったのだ。
それから何度切り付けても信じがたいほどの素早い動きでしぃは箱を守り抜いた。
腕がちぎれ、足がもげ、頭蓋が裂けて脳漿が飛び散っても、しぃは箱を守るのを止めなかった。
微恙に震える幼い少女のように手足を痙攣させながら、ただひたすらに箱にしがみついていた。

「……哀れな生き物よ。何故そんなにまでして箱をかばう?」
私は純粋な好奇心から、血のりのべっとりついた箱の中を覗き込んでみた−−−

242 名前: 箱(6/6) 投稿日: 2003/05/20(火) 23:18 [ aNZx4Qq. ]
暖かな空気が私の頬をなでた。それはべっとりとした日本の初夏のものではなく、
高原の夏のような爽やかな涼風であった。
しぃが飛び跳ねて遊んでいた。ちびギコやぃょぅ、ギコやモナー、あろうことかモララーまで一緒だ。
しかし幻覚などではなく、この世界は確かに今まで私が見ていた世界と同じものだった。
同じ場所に森があり、その中には何匹かのしぃがいた。
彼女たちはやはり箱をつけてはいなかったが、もう以前のような憎々しげな表情はしていなかった。
この世界に醜いものなど一つも無かった。全てが陽光の恩恵を受けて、生きていた。
一心に健やかな風を受けて、彼らは草原の中を走りまわっていた。
彼らの身には自由があった。それは紛れも無く、一つの完全な世界だった。

とたんに私は我に返って箱を見つめ直した。やはり中にはしぃの死体が転がっているだけだ。
しかしそれは、血糊によって生まれたかぎりなく美しい影と、
死体によって形作られた不思議なすがたの重なりあう世界だった。
いつのまにか死体に群がってきたなめくじ、へび、とかげのたぐいの生き物が不気味に蠢いていた。
私はそれらの小動物たちを急いで跳ね除けると、このもはやひと棲まぬ空家の庭の祕密と
いつもその謎のとけやらぬおもむき深き幽邃のなつかしさに思いを馳せた。

結局私は、箱を破壊する事は出来なかった。
それどころか、あの箱を人目に付かぬところに厳重に運び、中の死体もそのままに放置してしまった。
彼女が蝶になれたのか、それともよりおぞましい生き物として中からずるずると這い出してきたのか、
それは誰にもわからない。

ただ一つ言えることといえば、−−私の虐殺癖自体は全く改善されていないが−−
私が箱付きのしぃを狙って虐殺のターゲットにすることがなくなったということぐらいである。


おわり

243 名前: ベビ虐ー① 投稿日: 2003/05/21(水) 16:49 [ yaMvwNX. ]

「サ ウンチサン シナサイ」
ベビしぃの腹を優しくさする母しぃの顔は、心配そうだ。
ベビしぃは全身の力を振り絞って、プルプルと体を小刻みに震わしている。
「……キョウモ ダメダネ…」
ベビしぃは情けないような声で「チィ…」と鳴いた。
ここ一週間程、ベビしぃは便秘をしていた。
「オイシャサンノトコロ イッテ オクスリ モラッテコヨウネ」
母しぃはベビしぃをダッコすると、近所の病院へと出かけていった。
「オイシャサン ヤサシイト イイケド…」
しぃ族はとかく公共施設では嫌われていた。
母しぃは病院を門前払いされた経験が何度かあった。
「ベビチャン チャント ミテモラエルト イイネ」
大好きなダッコをされているにも関わらず、ベビしぃの顔は、
不安そうに見えた。

どうにか門前払いをされずに、母しぃとベビしぃは病院のベビ科に案内された。
長い長い待ち時間の後、ようやく名前を呼ばれた2匹は、
医者の前のイスに腰をかけることが出来た。
医者は優しそうな目をした青年だ。
「どうしました?」
柔和な瞳が母しぃの胸に抱かれたベビしぃを見ている。
(よかった、このお医者さんはやさしそう。安心してベビちゃんを見てもらえる)
母しぃはそんな事を思いながら、ベビしぃの症状を熱心に語りはじめた。
「……そうですか、それは大変でしょう。それでは、いまから検査をします。」
医者はそう言うと、母しぃにベビしぃを診察台の上に寝かせるよう指示した。
「チィ?」
聴診器をベビしぃの腹に当て、その後、直接手でベビしぃの腹を押した。
「ヂヂヂヂヂヂィィィィ…イヤァァァ…イチャーヨゥゥゥ」
腹の中でカチコチになった便のせいで硬くなってパンパンの腹を押されたベビしぃは、
シクシクと泣き始めた。
「痛かったか。そうか、ゴメンね。」
医者は優しくベビしぃをダッコすると、丁寧にベビしぃの頭を撫でた。
「それでは今からベビちゃんに処置をしますので、オカアサンは待合室でお待ち下さい。」
医者はそう言うと、母しぃに退室を促した。

244 名前: ベビ虐ー② 投稿日: 2003/05/21(水) 16:51 [ yaMvwNX. ]

「アニャァ… マ… ママァ ナッコ…」
母しぃが退室して待合室のソファに腰かける姿を見届けた医者は、
だまって診察台の上のベビしぃの姿を目で追っていた。
ベビしぃを見下ろす医者の顔からさっきまでの柔和な表情が消えた。
「アニャ? ナコ?」
小首をかしげて自分の方を見詰めるベビしぃの頭を、医者は思い切り張り飛ばした。
「ったく…汚ねぇベビだなぁ!」
「ヂィィィィィッ!?」
「何が(ウンチサン デナイ)だ!?良かったじゃないか。ざまあみろ!」
「ヂィッ!!」
床の上に転げ落ち、前のめりになって倒れこんでいるベビしぃの尻を今度は、
医師は力を込めて蹴り飛ばした。
ドスっという音と共に、ベビしぃの体はロッカーにブチ当たった。
さっきまで自分の事を優しくダッコしてくれていた医者の、
あまりの変貌ぶりが信じられないかのようにベビしぃは医者の顔を見詰める。
そして恐る恐る口を開いた。
「ナコ…ナコハ?」
「んなもんするわけねーだろッ!」
「ハギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!?」
医者は足でベビしぃの顔を踏んづけた。
「俺はしぃ族のフン詰まりの為に医者やってんじゃねーんだよッ!このクソ虫っ!」
「イチャァァァァァァァァァァーーーーッ!!」
足で鼻先を蹴飛ばされたベビしぃの小さな鼻から、鼻血が噴き出した。
「…床を汚すなッ!…ほらぁ、掃除しろ!」
医者はベビしぃの頭を床にこすり付けるようにすると、
床の上に零れ落ちた鼻血をベビしぃに舐めさせた。
グエェェェという声と一緒に小さな舌を床に擦りつけて床を舐めるベビしぃの瞳からは、
うっすらと涙が滲んでいた。

245 名前: ベビ虐ー③ 投稿日: 2003/05/21(水) 16:51 [ yaMvwNX. ]

医者はベビしぃを病院の裏手に連れ出すと、
地面の上にベビしぃをあお向けにして寝かせた。
地面の湿った土のひんやりとした感覚が、ベビしぃの背中全体に走る。
「チメタイヨウ ナコ ナッコォォォォォォ」
その感覚に耐えられなくなったベビしぃは、
自分を凄まじい形相で見下ろしている医者に小さなオテテを突き出して、ダッコをねだる。
「てめぇが病院の中に一回足を踏み入れたら病院全体を消毒しないとならないんだよ。」
「ナコ ナコシテェェェェ ナコォォォォォ」
「…聞いてんのかっ、このクソ虫っ!!」
横腹を蹴り飛ばされたベビしぃの小さく柔らかい体は、サッカーボールのように蹴り上げられ、
少し離れた場所へ落ちた。
「チ……チィィィィーーーッ チィィィィィィィィーーーッ」
ドサっという音と共に、ベビしぃの体は腹這いになって地面の上に叩き落ちた。
「しぃ族がノコノコと病院なんかにやって来んじゃねーよっ!」
医者は腹這いになっているベビしぃの体を足でひっくり返すと、
ベビしぃの腹に足を乗せて力任せに踏み続けた。
「しぃなんか薬も診察台も必要ないんだよ!もう二度と病気にならないようにしてやるっ!」
「ヂ…ヂィィィィィィィ…」
ぎゅうぅぅぅぅっと力を込めて踏み続けられたベビしぃの腹の中は、
体内で内臓が破裂してしまったのか、ブニブニと柔らかくなったベビしぃは、
冷たい地面の上で事切れた。
医者は目をつむったまま、もう動かなくなったベビしぃの首根っこをつまむと、
院内の診察台の上に放り投げた。
ベビしぃは、ただ眠っているかのように見える。

246 名前: ベビ虐ー④ 投稿日: 2003/05/21(水) 16:57 [ yaMvwNX. ]
「…一応の処置はしておきました。とりあえず三日分のお薬を出しますので、
朝と夜に飲ませてくださいね。ベビちゃんが飲みやすいように、
甘くておいしいお薬にしましたので、飲ませやすいと思います。」
医者はにこやかに母しぃに言う。
母しぃは、ほっとしたように、医者に礼を述べた。
「センセイ ホントウニ アリガトウ ゴザイマシタ」
「いえいえ。…それにしても、お宅のベビちゃんはとても人懐こくて可愛いですねぇ。
処置してる時ずっとダッコしていたら、私の腕の中で眠ってしまいましたよ。」
医者は診察台の上で目をつむって死んでいるベビしぃの方を見て微笑む。
母しぃは、我が子が既に事切れいている事に全く気付きもしないまま、
診察台の上で死んでいるベビしぃの死体を胸に抱いた。
「センセイ アリガヨウ ゴザイマシタ デハ シツレイシマス」
「おだいじにね。ベビちゃん、元気でね。」
柔和な微笑みをたたえた医者は、
母しぃの胸の中で死んでいるベビしぃに向かって手を振った。

母しぃは、眠ったように死んでいるベビしぃの死体をダッコして、
薬を片手に病院を出た。
「ヨカッタネ ベビチャン タクサン ダッコシテモラエタノ? ヤサシイ オイシャサンデ ヨカッタネ」
母しぃの胸の中で、ベビしぃはもう動かない。
「オクスリモ モラエタネ キョウノヨルカラ ノモウネ アマイ オクスリ クレタカラ イヤガラナイデ ノミマショウネ」
母しぃはふっと立ち止まって、熟睡したように死んでいるベビしぃの死体に微笑みかけた。
「ウフフ…ベビチャンッタラ ヨッポド センセイノ ダッコガ キモチヨカッタノネ」
ベビしぃのほっぺたに母しぃはキスをする。
そしてまた、家に向かって歩き出す。

木漏れ日が、もう目を覚まさないベビしぃの頬を刺していた。



                  
 
                      終わり。

247 名前: なつみかん 投稿日: 2003/05/21(水) 23:11 [ bwvDN0d6 ]
しいがチビギコをしかっている。
「勉強がおろそかになるんだったら2ちゃんねるなんてやるんじゃありません!」
「だって勉強時間削る以外に2ちゃんねる見る時間なんてないもん!」
「だったらテレビを見る時間を減らせばいいでしょ!」
「いや!」
「そういうことは勉強が出来るようになったらいいなさい!」
「もうチビタン頭いいもん!」
しいが机の上のテスト用紙を取って言う。
「じゃあなんですか!この点数は!」
「おかあさんのばか!」
チビギコは外へ飛び出していってしまった。
「まったくもう・・・・」
しいはためいきをついた。

248 名前: なつみかん 投稿日: 2003/05/21(水) 23:12 [ bwvDN0d6 ]
「今日こそはおうちに帰らないでち。」
公園のブランコに乗りながらチビギコは言った。
「でもここにいたらいずれみつかるでち。」
チビギコは公園を出て右へ曲がった。
イツもみんなと遊んでいる学校裏のやまへいくつもりであった。
しかし、チビギコはその山が夜出んな風なのか知らなかった・・

249 名前: なつみかん 投稿日: 2003/05/21(水) 23:12 [ bwvDN0d6 ]
山を登りながらチビギコは思った。
(やっぱり僕がいけないんでチカねえ。)
頂上の秘密基地に着いたころ、もう日がどっぷり暮れていた。
夜景がきれいだった。
チビギコはそこでごろんと横になった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何分たったか分からない。妙に下のほうが騒がしい。
「しまった、見つかったでちか?」
チビギコは恐る恐る下へ降りていった。
彼はそこでとんでもないものを見た。
「ヒッ!」
数人のモララーたちがちびしいを囲んで何かしている。

250 名前: なつみかん 投稿日: 2003/05/21(水) 23:13 [ bwvDN0d6 ]
のぞきこむと、一人のモララーが、鎖をぶる下げている。
それでチビしいをはたいて笑っている。
「ほれ、さっきお説教したちからはどうしたんだ?あ?」
バシッという音と共に「シイイイ!」という叫び声が聞こえる。
モララーの持っている鎖がだんだん赤くなっていく。
そのとき、一人のモナーがチビギコにきづいた。
「あ、てめえ!」
全員がチビギコの方を向く。

251 名前: なつみかん 投稿日: 2003/05/21(水) 23:13 [ bwvDN0d6 ]
チビギコは基地外のように叫びながら走り出した。
「タスケテデチイイイイイイイイイイイイ!」
うしろで足音が聞こえる。だんだん迫って来る。
そのとき、彼は山の下の道に出た。
片側二車線の大きい道路である。
「デチイイイイイイイイイイイイイ!」
チビギコは信号も見ずに道路に飛び出した。
そのころチビギコの母は、ちびぎこをさがしていた。
心当たりを探し回り、それでも蜜からず、とほうにくれていた。
彼女はバスに乗っていた。
家に帰って警察に捜索願を出そうと思っていた。

252 名前: なつみかん 投稿日: 2003/05/21(水) 23:13 [ bwvDN0d6 ]
そ し て ・ ・
彼が飛び出したとき左からバスが走ってきた。
一番前の席に座っていたしいはそれを見て
「あっ」とさけんだ。
「あぶない、チビちゃん!」
もう遅かった。
その言葉が発し終わるか終わらないかのウチに
バスのフロントガラスが真っ赤に染まった。
「いやああああああああああああ!」

253 名前: なつみかん 投稿日: 2003/05/21(水) 23:14 [ bwvDN0d6 ]
彼女はバスを飛び降りた。
そしてチビギコの元へ走った言った。
「チビちゃん!」
血だまりのなかでチビギコは母に抱かれていった。
「ご・・・ごめん・・・ごめんなさ・・・・・」
次の日の新聞の、”地域”の欄に、小さく
「命を懸けて虐殺厨を捕まえた少年」
とでていた。

254 名前: なつみかん 投稿日: 2003/05/21(水) 23:15 [ bwvDN0d6 ]
つまらなくってスマソ。

255 名前: 白い部屋(1/5) 投稿日: 2003/05/23(金) 00:36 [ VXsra08I ]
「………ココハ………?」
腕に抱いていたはずのベビはいない。自分達親子をさらったモララーは…………
「……!!!ベビハ?!シィノベビチャンハドコ!?」

気がつくとしぃは真っ白な部屋の中にいた。一辺がおよそ15メートルほどの白壁に囲まれた正方形の部屋だ。
部屋にはテレビや冷蔵庫、テーブルや台所、ソファなどの家具がやや不自然な形に設置されており、
部屋そのものの非現実感とあいまって異様な効果を発揮していた。
「ベビチャン!?ドコニイルノ?オカアサンハココヨ、ヘンジヲシテ!」
返答は聞こえない。自分を気絶させ、何の意図があってか知らないがここまで運び込んだモララーは
邪魔になるはずのベビをすでに始末してしまったのだろうか。
「……ベビチャン……ナンデ……ココハイッタイドコナノ………」
絶望感のあまり途方に暮れる母親しぃ。まさか既に殺されて冷蔵庫の中にでも入っているのでは……
恐ろしい想像が頭を過ぎる。しぃが少しずつ冷蔵庫のほうへ歩み寄ろうとしたその時、突如としてテレビの電源が入った。
「したらばニュースの時間なのら!全国のしぃの皆さん、見てるかにょら?!」
しぃは思わず目の前の大き目のテレビ画面に目をやった。したらば猫がキャスターを勤めるしたらばニュースだ。
JBBS地方出身のしぃはあまりこの番組を見たことはなかったが、突然の出来事に思わず番組に引き込まれてしまっていた。
「えーと、また凶悪な虐殺厨モララーによる被害が続発しているにょら!
今日の午後1時ごろ、JBBS地方出身のしぃ親子が
買い物帰りのカモノハシ通りKL番地で突如何者かに拉致されたにょら!
警察はしぃ親子の行方を追っているにょらが、状況から考えても生存は絶望的との見方で一致しているにょら!」
しぃは絶句した。もはや自分達親子は殺されたものと考えられているのだ。
ニュースが一通り終わると、またしても突如画面が切り替わった。
今度は真っ白な画面が続いていた。カメラは一応動いているようだったが、
映し出すのは白い壁ばかりだった。しかし、カメラがその視点を下方にずらすと
見覚えのある顔が目にはいった。不安と恐怖でやつれてやや青白さを帯びているその顔は………
紛れも無い、しぃ自身の顔であった。

256 名前: 白い部屋(2/5) 投稿日: 2003/05/23(金) 00:36 [ VXsra08I ]
「……エ……………?」
しぃは思わず天井を見上げた。
突如としてカメラから高速で弾丸が発射された。しぃはとっさに身をかわしたものの、
弾丸はしぃの右頬を掠って白い床に小さな黒い点を作った。
「シィィィィィィィィィッ!!ナ、ナンダッテイウノ?!イッタイナニガオコッテイルノ!??」
テレビ画面はなおも恐怖に震えるしぃの顔を映し出していたが、しばらくすると画面が切り替わり、
惨殺されたしたらばの死体と、しぃを襲ったモララーが映し出された。
「ア、アンタは…………!!」
「……驚いたな。まさか銃をかわせるとは。まあ、このぐらいで死んでもらっては
その部屋に放り込んだ甲斐が無いというものだが」
モララーの冷淡な声が部屋にこだました。一切の感情を廃した機械的な声だった。
「薄々気づいているかもしれないが、貴様らしぃはアホだから一から説明してやろう。
今まで見せていたのは偽のスタジオだ。私がこのボロ雑巾を脅迫して作らせた模造品だ。
しかしニュースの内容は”本物”だ………警察は捜査を打ち切った。
もはや貴様らが誰かに助けられる可能性は限りなくゼロに近くなった」
しぃの顔が絶望に歪んだ。もしベビが死んでいるのなら、自分も早くベビの元に行きたいと思った。
「だが…………ベビは死んでいない。今もその部屋のどこかにいる」
「エ?!」
しぃは思わずあたりを見まわした。しかし、家具以外にはどこにもベビの隠れられそうな場所など無かった。
「話を最後まで聞け。もしその部屋のどこかに厳重に隠されているベビをおまえが自力で見つけ出せたなら
親子ともども開放してやろう。どこへでも好きな場所に逃げるがいい。
もっとも、見つけられなければその限りではないがな」
「…………ドウシテソンナコトバヲシンヨウデキルノ?ベビチャンヲカエシテ!」
「わからん奴だな。殺してなんかいないといっているんだ。現に、今もおまえのすぐそばにいる……」

「…………ナッコ………」

「!!!」
確かに聞こえた。スピーカーを通したものではない、本物のベビの声だ。
「ベビチャン?ドコナノ!イイコダカラヘンジヲシテ!!」
「これでわかったか?わかったならとっとと探すがいい。私の気が変わらないうちに」
願っても無いチャンスだとしぃは思った。あのモララーが何を考えているのか定かではないが、
もし自力でベビを見つけることが出来れば、ベビが助かる確率は格段に上がる。
ちょっとした通風孔でもベビは出入りすることが出来るからだ。
自分が助かる確率はほとんど無いだろうが、しぃは我が子が生き延びればそれで良かった。
しぃは思い切り冷蔵庫のドアを開けた。

「あ、そうそう…………一つ言い忘れてたけどね」
冷蔵庫から飛び出した無数の針がしぃの全身に突き刺さっていた。右目がつぶれ、左耳がもげ、
あまりの激痛に声を出すことも出来ずにいた。
「その部屋は私がしぃ虐殺の研究のために作った”実験場”だ……せいぜい、がんばって生き延びてくれたまえ」

257 名前: 白い部屋(3/5) 投稿日: 2003/05/23(金) 00:37 [ VXsra08I ]
しぃは全身に突き刺さった針を一本一本丁寧に抜いていった。抜くたびに黒ずんだ血が飛び出てきて、
痛みのあまり顔が醜く歪む。しかし、抜かなければもはや歩くことも出来ない。
爪の間に食い込んだ針を抜く。爪が剥離して血の気の引いた指先にじりじりとした痛みが走る。
思わず剥がれかけた爪を自分で取り去りしぃは短い悲鳴を上げた。
「……コノグライ……ベビチャンヲタスケルタメトオモエバ……」
もはやしぃを動かしているのは我が子への思いだけであった。

しぃは慎重な足取りで台所に近づいていった。先ほどの経験から、
あの台所にも恐るべき罠が仕掛けられているであろう事は想像に難くない。
しかし、どこかで自分を呼び続けている−−−先ほども小さな声が聞こえた−−−
ベビを見捨てるわけにはいかなかった。
備え付けのガスコンロには異常は見当たらない。しぃはそっとコンロの下の食器棚の取っ手に手をかけていた。
恐る恐る扉を開く。鈍い音を立てて動いたそれの中からは、針も炎も飛び出してくる様子はなかった。
「………ヨカッタ、ココニハナニモナイミタイ」

鋭い銃声が部屋の中でこだました。先ほどの拳銃がしぃを狙って弾丸を発射したのだ。
弾丸は外れたものの、しぃは恐怖のあまり棚の中に隠れてしまった。
「コ………ココナラケンジュウノタマモトドカナイヨネ………」
突如としてガスコンロに火が点き、あのプロパンガス独特の異臭を放ち始めた。
同時に、しぃの周りの空気が見る見るうちに温度を上げていく。
食器棚の中にも上部についていたのと同じコンロが備え付けられていたのだ。
「シィィィィィィッ!!アツイ、アツイッ!!」
しぃは外に出ようと慌てふためいたが、なぜか棚の扉は開かなくなっていた。
ここは進入者を蒸し焼きにして殺すための火責めの罠だった。

「ナッコ、ナッコ!!」
どこからか小さな声が聞こえたような気がした。どこにも見つからぬ母親を捜す子供の声だ。

「………………!!!」
しぃは何かを覚悟したようだった。肩の骨が砕けるのもかまわずに思い切り扉に体当たりをした。
モララーの操作する拳銃がしぃに狙いを定めた。しぃは慌てふためいた様子で台所の側面に回った。
「馬鹿め、逃げられるとでも思っているのか」
その時しぃは万力の力をもってプロパンガスの詰まったボンベを外し、思い切り自分を狙う銃口に向かって投げつけた。
発射された弾丸によってあたりは炎の海となった。

258 名前: 白い部屋(4/5) 投稿日: 2003/05/23(金) 00:38 [ VXsra08I ]
もはやしぃに皮膚の感覚はなかった。全身にあばたのような焦げ跡がついていた。
残った左目も右耳も失い、聴覚と視覚を喪失した。
先ほどの反撃によって右腕は使い物にならなくなった。肩の骨も砕けていた。
「…………ベ……ビチャン……………」
しぃが理性を失いでぃ化しなかったのはもはや子への愛情故としか説明のしようが無かった。
精神が肉体を超越していた。

しぃはふらふらとソファに向かった。もはやベビが隠されている可能性があるのはこの中以外に無かった。
しぃは罠を確認しようともせず左腕でソファを持ち上げた。
ソファの中から一本のワイヤーが射出され、しぃの左手に巻きついた。
同時に折れた右腕とまだ使い物になるはずの両足までもが拘束された。
しぃはちょうどソファの中心に固定される形となり、四方向から出ていたワイヤーは
思い切りしぃの四肢を引っ張りだした。
「シィィィィィッ!!」
苦痛のあまり叫んで暴れるしぃ。だが暴れれば暴れるほどワイヤーはその張力を強めていった。
自分の体を切り裂こうとしていることをしぃは理性ではなく本能で察知した。
迷うことなくしぃはその牙でみずからの両腕と両足を噛み千切った。

ひっくり返ってその内容を露わにしたソファ。しかし、どこを探してもベビの姿は見当たらなかった
(もっとも、しぃは”見て”探したのではなく、匂いと感覚でベビの所在を判断しようとしたのだが……)。
もはやでぃ以上に醜い姿となってしまったしぃは、のそのそと背中で這いずりながら
テーブルの上に上がり、天井を見上げる形で仰向けになった。
「…………ベビチャン………ドコニ……イルノ………」
しぃの悲しい啜り泣きが部屋の白い壁に反響した。
その壁は焦げ跡や弾痕で傷がついていてもやはり白い壁だった。
何も映し出さず、全てのものを拒絶する白い壁だった。

259 名前: 白い部屋(5/5) 投稿日: 2003/05/23(金) 00:39 [ VXsra08I ]
白い部屋にパチパチと拍手の音が鳴り響いた。監視室から一部始終を見守っていたモララーだ。
「しぃ………結局ベビは見つけられなかったようだが、君の頑張りにはこの私も涙を禁じ得ないよ。
正直、感動したってヤツだ」
しぃは無感動な表情のままだ。当然である。もはやモララーの言葉など聞こえないのだから。
「君に温情を与えるよ。ベビしぃ、君の娘を君のもとに返してやろう」

ベビしぃがついに自分の元に戻ってくる…………
しぃは本能でそれを感じ取っていた。ベビしぃの泣き声が大きく聞こえてきた。
「ママ………ナッコ。ナッコ!」
「ベビチャン………!!」
夢のようなまどろみの中で、しぃは確かに娘と再会していた。

その時、しぃの腹部のあたりがごろごろと蠢いた。見る見るうちに肉が裂けて血が飛び散った。
もがき苦しむしぃにかまわずに中の生き物は腹を食い破りながら外へ進出しようとしていた。
それは空腹とダッコ欲しさのあまり必死に母を捜し求める血塗れのベビしぃであった。

モララーは一人監視室で爆笑していた。
「ぶははははははは!!なかなかナイスアイディアだろう、ベビが生まれた最初の場所に戻してやったんだ。
”部屋のどこか”という先入観に惑わされて、自分の中までは目が行かなかったようだな!!
ちゃんと拘束具も兼ねて防護服もつけてやったんだぜ………おまえが罠にかかった拍子に死なないようにな。
今おまえに再会させるために自動で脱がせてやったんだがね。ははははははは!!」
ここまで叫んでモララーはどこか薄ら寒いものが自分を包むのを感じた。
何故あれだけのことをしていてベビは死ななかった?いくら防護服をつけていても、母ごと潰されては何の意味も無い。
しぃはまさか、まさか腹の中に我が子がいることを承知で出来るだけ腹部をかばいながら
自分は拷問を受けていたのではないか………ベビを無事に開放してもらうために。
「まさかな……考えすぎだ。俺もヤキが回ったかな」
モララーは気を取り直してディスプレイに映し出された血塗れのベビを見つめた。

「ナッコ♪ナッコ♪」
何も知らないベビはもはや動かぬ母親に無邪気にダッコをねだっていた。
血の色にまみれてはいても、それは真っ白で純粋無垢な子供の顔だった。



おわり

260 名前: おまけ 投稿日: 2003/05/23(金) 01:07 [ VXsra08I ]
次の日、KL通りでは……
「ハニャニャニャニャン♪キョウモゲンキニ シィシィシィ♪ダネ!」
「ソンナニ ハシャイデテ イイノ? キノウモ ココデ ギャクサツチュウニ オヤコガ ラチ サレタノヨ」
「フン、ヘイキダヨ。ガキ ナンカ ツレテルノハ ドウセ ギャクサツチュウニ テイコウシナイ
コシヌケノ ヘタレシィニ キマッテルモノ!
ワタシタチ ミタイニ マイニチ ココデ モララーシュヲ ヌッコロシテイル セイギノ シィ コソガ
シンノ マターリヲ カタル カミサマノ ツカイト ナルノヨ」
「………よく言うぜ。貴様らの組織の活動のせいで、俺たち普通のモララーまで頃されて
結果としてここはJBBS地方一の絶対危険区域(absolute danger zone、略してアブ区域)になったんだがね」
通りすがりのモララーが言った。彼の家族はマターリ厨組織によって被害を受け、
兄はそれがきっかけでしぃ親子を拉致するような虐殺者になってしまった。
「ゲッ!!ギャクサツチュウ ダワ!!」
「フン、ギャクニ コウツゴウヨ。ワタシタチニ ケンカヲ ウッタンダカラ、イキテ カエシハ シナイワヨ。
カクゴナサイ、ギャクサツチュウ!セイギノ シュクセイヲ クラワセテヤルワ!!」
「………」
モララーは深い深いため息をついた。兄の気持ちがわかったような気がした。
「……前々から疑問に思ってたんだが、
自分に迎合しない反乱分子は即座に抹殺するようなファッショ連中の
どこが”マターリ”なんだ?」

気がつくとマターリ厨しぃ達は陽光に溶けて消えていた。死んだのではなく、存在自体が消滅したのだ。
「……やっぱりレーゾンデートルが破壊されたか。ま、もともと矛盾だらけの連中だから無理ないが」
しぃ達のいた跡を踏みつけながら、モララーはたまには兄に会いに行きたいなと思い始めていた。

おわり

261 名前: 講演『マターリの危機とポストコロニアル思想』(1/4) 投稿日: 2003/05/23(金) 21:10 [ FH.GgqaE ]

シンポジウム「AA板の未来〜コピペ嵐の中で何を創り出すか〜」より
講演抄録
『マターリの危機とポストコロニアル思想』

講師:舵子原椎子(聖マターリ文科大学教授 専門:近代しぃ想史)
日時:2003年〇月△日
場所:模名市文化会館・小会議室


(司会)
……続きまして、舵子原椎子教授より『マターリの危機とポストコロニアル思想』と題した、
本日の基調講演をいただきたいと思います。
舵子原教授は現在聖マターリ文科大学で近代思想史、失礼しました、
近代しぃ想史を御専門とされており、『ダッコ弁証法』『マターリ階級闘争の視点から』
等の著書を出版されています。
本日の講演では、昨今のコピペ嵐における主要な被害者であり、同時に加害者としての
表象も付与されてしまった「しぃ」の視点から、この危機的状況を打破するための
重要な示唆が与えられることと思います。
それでは舵子原教授、お願いします。


(以下、舵子原)


ハニャーン!! オマタセ!! ミンナノアイドル シィチャンノ登場ダヨ!!

 (会場ざわつく)

ワーイ、 ミンナ喜ンデルンダネ♪ ダッコダッコ♪

 (司会「きょ、教授、ではそろそろ講演をお願いいた……」)

ナニヨゥ!! ダッコノジャマ シナイデヨゥ!! ミンナダッテ シィト ダッコデマターリ シタインダヨ!!

 (司会「え、えー、時間も限られておりますので、ダッコは講演が終わって
     時間が空いたらということで……」)

ナニヨ ソレ!! ……マア イイワ、 今ハ オトナシク話スルワヨ。
 今度 ダッコノ ジャマシタラ、 虐殺厨トシテ アボーンシテ モラッチャウカラネ!! プンプン!!

 (司会「…………」)

262 名前: 講演『マターリの危機とポストコロニアル思想』(2/4) 投稿日: 2003/05/23(金) 21:11 [ FH.GgqaE ]

サテ、 今日ノ シィノ オハナシハ、 コンナ感ジダヨ。

 (演壇上のノートPCを操作。OHPで投影されているPowerpointのプレゼンテーション画面を
  タイトル表示ページから次のページに移動しようとする。
  が、画面は変わらない)

……ハニャーン!! ハニャーン!!
   ナニヨゥ!! コノ パソコン 不良品ジャナイ!! チットモ 動カナイヨゥ!!

 (司会「あ、あのー、指示していただければ私どものほうで……」)

ヒドイヨゥ!! シィノ オハナシノ ジャマスンノ!? (司会の言葉を聞いてない)
シィーーー!!

 (舵子原、客席に向かってマウスを投げつける。会場どよめく。
  が、コネクタがしっかりついていてマウスは外れず、演壇からぶら下がる.。
  司会「きょ、きょ、教授! 落ち着いて……」)

ムキーーーーー!! コノ パソコン シィヲ バカニシテルヨ!! 虐殺厨ノ パソコンダヨ!! アボーンシナキャ!!

 (舵子原の手に、いつの間にか例の棍棒が。PCに向かって大きく振りかぶる)

ハニャーーーン!! 虐殺厨ハ シンジャエーーーーー!!!

 (司会、とっさに手元のファイルを舵子原に投げつける。ファイルが舵子原の顔に当たる)

ハニャッ!!?

 (舵子原が棍棒を取り落とす。
  頭上から落ちた棍棒が舵子原の頭を直撃し、片耳がもげる)

シィィィィィィィィィィィィ!!! シィノオミミガーーーーー!!!

 (舵子原、床に倒れてのたうち回る。血飛沫が演壇周りの白壁に付着してゆく。
  客席から叫び声とどよめき。聴衆が次々と離席し始める)

263 名前: 講演『マターリの危機とポストコロニアル思想』(3/4) 投稿日: 2003/05/23(金) 21:11 [ FH.GgqaE ]

シィィ!! シィィィィィィーーッ!!? イタイヨイタイヨゥゥ!! シィノオミミ、オミミ、オミミィィーー!!

 (司会「……さっきから黙って聞いてりゃ、オミミオミミってうっせーんだよ!!」)

ハニャーーーン!!? ヤッパリ ミンナ虐殺厨ダッタンダネ!!
 シィヲ ダマシテ ツレテクルナンテ ヒドイヨゥ!!

 (司会「テメエが普通に講演してりゃ、最初からこんな騒ぎにはならなかったんだよ!」)

ヒドイヨヒドイヨヒドイヨゥ!!! (司会の言葉を聞いてない) ミンナ アボーンダヨゥ!!
 イタイヨイタイヨ、 オミミガイタイヨゥゥ!! ギコクン タスケテーーー!!

 (司会、舵子原を客席方向に蹴飛ばす。聴衆は既に全員離席。
  舵子原の体が吹っ飛んで椅子に激突し、誰もいなくなった客席のパイプ椅子を
  次々と倒しながら、床に叩きつけられる)

ハ、 ハニャーーーーーーン!! イタイヨゥ ヒドウヨゥ!! コンナノ マターリジャナイヨゥ!!
 オナガイ、 ダッコスルカラ タスケテーーーー!!!

 (司会がパイプ椅子のひとつを掴み、舵子原に投げつける。
  椅子は舵子原の腹を粉砕。贓物が弾かれたように体から飛び出して床に飛散する)

ジィ゙ィ゙イ゙ィ゙ィ゙イ゙ィ゙イ゙ィ゙ィ゙ィ゙ッ!!??
…グヒャアアァァ…アウアゥァ〜………
 シ、シ…シシシィノォォォ…ナ…カァァ……ダ…ダコォォ……ス…カァラァ…

264 名前: 講演『マターリの危機とポストコロニアル思想』(4/4) 投稿日: 2003/05/23(金) 21:12 [ FH.GgqaE ]

 (舵子原、息絶える。司会、演壇のパソコンに目を留め、
  プレゼンテーションの2ページ目を表示させてみる。あっさり画面が切り替わり、
  血が飛び散った壁のスクリーンに、2ページ目が投影される)


.  _____________________
  |   シィチャンノ オハナシ(゚ー゚*)               |
  | 「 マターリノ 危機ト ポストコロニアル思想 」       . |
  |  ↑~~~~~~~~   ~~~~~~~~~~~~~~↑         |
  |  ギャクサツチュウ   コレ、シィニハ ヨク ワカンナイヨー .   |
  |   イッテヨシ!     ソレヨリ ダッコデ マターリシヨウヨ♪  |
  |                                |
  | ・ダッコハ マターリナノ(^ー^*)        .        |
  | ・ダカラ ミンナ ダッコデマターリスルノ♪         .    |
  | ・アブ板ノヤシハ ダッコシテクレナイカラ コロシチャエ      .|
  | ・シィヲ イジメタヤシハ ミンナ 2chデ 身元サラシアゲテ     |
  |   ヤッツケテモラウノ      .               |
  |  ( シィハ カワイイカラ 「スーパーハカー」サンダッテ  .     |
  |   キット ミカタシテクレルヨ♪ )                |
  |      ↓                        |
  |   ミンナマターリ ハニャニャンニャン♪               |
  |_________________________|



 (司会、溜息。
  「誰だよ、こんな奴呼んだの……絶対"狙って"ただろ……」)


− 講演抄録・以上 −

265 名前: ベビ虐2−① 投稿日: 2003/05/25(日) 01:23 [ S1cfZ8O. ]

 せっかく、この世に生まれてきたのに…。

ビデオは、そんなPOPが付け加えられて店頭に並べられていた。
ダッコ映像の「ベビちゃん大好き!」
ベビしぃ・チビしぃを専門に、虐待・虐殺映像を世に送り出している会社の今月の新作だ。
彼は迷わずにそのビデオをカウンターに差し出した。

ビデオのカバーには、嬉しそうにこちらに向かって手を挙げているベビしぃが映っている。
可愛らしいチェックのサマードレスに身を包んで、とても幸せそうだ。
多分、このベビしぃにとって最後の写真。
我が子を不条理な形で殺され、死ぬまでの様子をビデオに収められた挙げ句、
レンタルビデオにされて公共の目に晒されている、このベビしぃの母の気持ちを考えると、
彼は心底愉快で堪らない気持ちにさせられた。

彼は、ビデオをデッキにセットし、リモコンの再生ボタンを押した。
画面がゆっくりと青くなり、会社名が映し出される。
その後、微笑むベビしぃの写真をバックに「ベビちゃん大好き!」の文字。
本編がゆっくりと映し出された。

ベビしぃが、ピンク色の椅子に行儀良く座っている。
足元には、沢山の縫いぐるみや、カラフルなお菓子が散らばっていた。
司会進行役の男が画面に登場する。
男は、優しくベビしぃに話しかける。
「今日は、ここにいるとても可愛いベビしぃちゃんと一緒に遊びます。よろしくね。」
「アニャァ! ナッコォ!」
ベビしぃはとても嬉しそうに、男の方にダッコポーズを取る。
フリルの付いたサマードレスは涼しげに風に揺れ、裾がフワフワと広がっていた。
母しぃに、この姿を見せたらまるで我が子が天使に見えるのではないだろうかと彼は考えた。
画面の中では、男がベビしぃを優しくダッコしている。
「ベビちゃん、一緒に何して遊ぼうか?お兄ちゃんが決めてもいい?」
「ハニャ!」
ベビしぃは、元気良く手を挙げる。
画面が切り替わって、ベビしぃと男が外にいる場面に変わった。
ベビしぃは男にダッコされたまま、ニコニコとカメラを見ている。
「今、僕はベビしぃちゃんと広場に来ています。ベビちゃん、アンヨだよ!」
男は、ベビしぃを地面に下ろした。
ベビしぃは、フラフラな足取りで、一歩、また一歩とアンヨをしている。
小さなアンヨはゆっくりとではあるが、前の方に、前の方にと出る。
「ベビちゃん、上手だね!ほら、こっちだよ!こっち!」
男はベビしぃを横目に猛スピードで走り出した。
「アニャァァァ!! イッチャ ヤーヨゥ!」
いきなり走り出した男のスピードに追いつけ無いまま、
ベビしぃは広場に一匹取り残されてしまった。
画面の中のベビしぃは、それでも男に追いつこうと小さなアンヨを一歩一歩前に出して歩きはじめた。
「マッテェ! チィモ イキマスヨゥ!……チィィィィィィィィィィィッ!?」
ベビしぃは急に後方から飛び出してきた大型犬に背中を突き飛ばされた。
ベビしぃは、前のめりになって地面に倒れこみ、土埃のついた顔を上げて泣き始めた。
犬は、倒れこんで泣いているベビしぃをめがけて襲いかかった。
「アニャァァァァァァァーーーーッ! イチャーヨウ! ヤーヨゥ! ……ヴァァァァーーーーッ!?」
大型犬のがっしりとした手足が、ベビしぃの柔らかくて小さな体をガッチリと掴んで、
無法備な背中にガブリと噛みついた。
「イチャァァァァァァァーーーーッ!!」

266 名前: ベビ虐2−② 投稿日: 2003/05/25(日) 01:24 [ S1cfZ8O. ]

ベビしぃは火がついた様に泣き始めた。
画面の外では、数人の人間がそんなベビしぃの様子を見て笑っている声が聞こえている。
「タチケテェェェェーーーーーッ! チィィィィィーーーーッ!」
犬は、恐怖と痛さで泣き叫んでいるベビしぃを、新品のオモチャでも扱うように、
鼻先で転がしたり、鋭いツメのついた前足でギュっと踏んだりして弄んでいる。
せっかく着せてもらったサマードレスは泥にまみれてドロドロになり、
可愛らしい微笑みをたたえていたお顔は涙と泥でグシャグシャになっていた。
「ベビちゃん!よかったねぇ!ワンワンとあそんでるの!?」
犬は、ベビしぃのフサフサと風にたなびいているシッポに興味を持ったのか、
シッポの真ん中辺りにガブリと噛みついて、喉の奥からグルルルルと言う声を出した。
「…イチャァァァヨゥゥ! イチャァァヨゥゥ! イヤァー!チィィィィィーーーッ!」
「ワンワンもベビちゃんの事大好きみたいだね!」
「ナッコォォォーーーッ! タチケテェェェェーーーッ! ナコ ナゴォォォォォォォーーーッ!」
先ほどにも増して犬は口の端から唾液を垂らしながら、
ベビしぃのシッポにギリギリと噛みついている。
ブチィィィっという音が、突如響き渡った。
犬の口には、ベビしぃのシッポが滴り落ちる血液と共に咥えられている。
カメラがベビしぃに駆け寄ると、ベビしぃのシッポが付け根から千切られ、
お尻の所にどす黒い血液が流れ出ている映像が映し出された。
犬は、手に入れたベビしぃのシッポを伏せの姿勢をして大事そうにグチャグチャと噛んでいる。
「ヴァァァァァァァァァァーーーーーッ ヴァァァァァァァァーーーーーッ!!」
ベビしぃは、その場にゴロゴロと転がって、悶絶している。
画面に司会進行役の男が出てきて、泣き叫ぶベビしぃの腋を持ってダッコした。
「ベビちゃんは大きなワンちゃんとお友達になれて嬉しかったみたいです!
それじゃ、ベビちゃんと僕はおうちに帰ります!」

画面が変わって、ベビしぃが泡のお風呂に入ろうとしている場面が映し出された。
「ベビちゃんはすっかり汚れてしまったので、これからお風呂です。」
ベビしぃはさっきの恐怖がまだ忘れられないのか、ギュっと男にしがみついている。
「ベビちゃん、ワンワン怖かったのかな?」
ベビしぃは、コクリと頷いて見せる。
「ベビちゃん、ナッコは好き?」
パッとベビしぃの表情が変わり、嬉しそうな顔になった。
「アニャァ! ナッコ ナッコ!」
「それじゃ、ナッコでお風呂にしようね!」
男は優しくベビしぃに語り掛けると、ベビしぃの体を風呂の中に入れた。
ベビしぃは男に抱きかかえられて風呂に入れてもらい、ご満悦だった。
小さなアンヨをパタパタさせて、泡を蹴る。
「ベビちゃん、まるでお姫様みたいだね。」
「チィ?」
泡だらけになったベビしぃは、そう言われたのが嬉しいのか、
オテテをパタパタとして水面を叩いた。
「じゃ、ベビちゃん、そろそろ上がろうか。」
「アニャ! チィ ナコシテ!」
男はベビしぃを優しく抱きかかえて、風呂場から出た。
体の水分を拭き取られたベビしぃは、真っ白なシーツの上に寝かせられた。
「お怪我したところにお薬塗るからね。」
ベビしぃは大人しく、お尻を男の方に向ける。
ベビしぃはこの男の事を、「優しくダッコしてくれる人」だと思っているのだろう。
男は犬に噛み千切られたベビしぃのシッポの根本に黄色い塗り薬を付け、
薬が他の物にくっついたりしないように、
ガーゼを敷いてコートフィルムを上から被せる。
ベビしぃの様子が変わった。

267 名前: ベビ虐2−③ 投稿日: 2003/05/25(日) 01:26 [ S1cfZ8O. ]
「イチャァァァッ! イチャァァァヨウゥゥゥ!」
ベビしぃは薬を塗られたシッポの付け根を押さえて、シーツの上をゴロゴロと転がった。
大粒の涙を両方の目からポロポロとこぼし、口の端からヨダレを垂らしている。
男がベビしぃに塗りつけた物。……練りからしだった。
ベビしぃはどうにか薬をシーツに擦りつけようとするのだが、
コートフィルムでカバーされている為、ベビしぃが動けば動くほど薬は患部を刺激して
ジワジワとベビしぃの体を痛めつけた。
「イチャァァァァァーーーーーッ! チィィィィィィィーーーーッ!」
「あれれ?ベビちゃんがむずかっています!」
男は楽しそうに、ベビしぃの事を見ている。
ベビしぃは男に両手を突き出し、ナッコ、ナッコと泣き叫んでいる。
「イチャァヨゥゥゥ! ナコ ナゴォォォォーーッ!」
良く回らないお口で、ベビしぃは必死に訴えている。
男は楽しそうにその様子を見て笑っていた。

夕暮れの街並みが映し出された。
どこかの建物の屋上に、ベビしぃをダッコした男が立っている。
ベビしぃは淡いピンク色のサマードレスを着せられ、ガタガタと震えていた。
これ以上、自分が何をされるのか分からず怯えているのだ。
「今日は、ベビしぃちゃんと沢山遊びました。ベビしぃちゃんはワンちゃんとお友達になったり、
広場を走りまわったりして、とっても楽しそうでした。」
ベビしぃのアップが映し出される。
「今日は最後にベビちゃんに雪をプレゼントして終わりたいと思います!」
男はそう言うとベビしぃの着ているサマードレスを脱がせ、ベビしぃの体の毛をむしり始めた。
「ヂィィッ!?」
ブチッ、ブチッという音と共に、ベビしぃの白いフワフワな毛が地面に落ちていく。
「イチャーヨゥ ヤーヨゥ!」
ベビしぃはイヤイヤするように、首を左右に振った。
男は、手を止めずにベビしぃの体の毛をむしっている。

268 名前: ベビ虐2−④ 投稿日: 2003/05/25(日) 01:29 [ S1cfZ8O. ]

「イチャーヨウ ナコスルカラ ヤメテェ!」
ベビしぃの体は、純白の毛皮が全部むしり取られ、ピンク色の表皮が丸見えになった。
「見てください!一面に純白の雪が降って来ました!」
ベビしぃの周りには、先ほどむしりとられたベビしぃの真っ白な毛が
フワフワと舞ってまるで雪のようだ。
ベビしぃのピンク色の表皮は、うっすらと鬱血した跡がいくつもあった。
体を守っていた毛皮を剥ぎ取られて急に寒くなったのか、ベビしぃの表皮は、
鳥肌が立っていた。
「あ、ベビちゃんが寒そうなので、ベビちゃんの事を温めてあげたいと思います。」
そう言って、男が取り出したのはバーナーだった。
「ほら、ベビちゃん。これでもう寒くないよね!」
男は地面に座りこんでブルブルと震えているベビしぃの背中めがけてバーナーの火を放った。
「……ギャァァァァァーーーッ! アヅィィィィィィーーーーッ!」
ベビしぃは追ってくる炎から逃れようと、フラフラと前のほうへと逃げ出す。
「アハハ!ベビちゃん。寒いと風邪引いちゃうよ!?」
バーナーを持った男は、逃げようとヨチヨチ歩いているベビしぃの後ろから、
何度もバーナーの炎を浴びせ掛けた。
「ヤメテヨゥ! アチュウヨー! タチケテェェェ ナコ ナゴォォォッッッッ!?」
ベビしぃは何かにつまづいて転んだ。
「……アァァッ!?」
広場でベビしぃのシッポを噛み千切った大型犬が、また画面に登場した。
「ほら、ワンちゃんもベビちゃんにバイバイって言いに来てくれたんだよ!」
犬はベビしぃの匂いを嗅ぎつけると、転んでいるベビしぃめがけて飛びあがった。
グルル…という音を喉元からさせ、ベビしぃの体に食らいつく。
「イヤァ イダィィィィィーーーッ! ヤメテェ! 」
ベビしぃは泣きながら、必死に男の方へと逃げようとする。
「タチケテェ! イチャーヨゥ! ナコ! ナコォォォ・・・!」
「ベビちゃん!ワンちゃんと遊んであげなよ!」
「イヤァヨウ! ワンワン イヤーヨウ!…アニャァッ!?」
犬はベビしぃの喉元に食らいついた。
ベビしぃの体からは血が噴水のように溢れ出て、その場を血の海にしていった。
暫くベビしぃの匂いを嗅いでいた犬は、ベビしぃに興味が無くなったのか、
すぐに何処かに行ってしまった。

ビデオはここで終了した。
彼は、何とも言えないような充実感を覚えながらリモコンのまき戻しボタンを押した。
そして、あのベビしぃの母親は一体今、どうなってしまっているのだろうと考えた。
でも、そんな事どうだっていい。
確かもう一本、ダッコ映像の新作が出ていたはずだ。
これから返しがけついでに、もう一本借りてこようか。
彼はポケットの中の小銭を数えはじめた。



・・・・・・・・・終・・・・・・・・・

269 名前: 名無し 投稿日: 2003/05/26(月) 07:45 [ m0Vxhu1w ]
【真夜中の学校】
1/5

ごくありふれた道をちびギコ、チビフサ、ちびしぃが歩いている。
「何か最近暇デチね・・・」
「そうデチね・・・何かおもしろいことはないんデチかね・・・」
「ウン…」
「ぼくらの学校に夜中にでも行ってみマチかね・・・」
とちびギコが言ったとたん、近くにいたモララーが言った。
「その学校って茂名野小学校のことかい?」
「そうデチ。」
「そこはやめた方がいいよ。悪い幽霊がでるらしいから。」
そう言ってモララーは去っていった。
しかし、このモララーの話が、ちびギコ達の好奇心を見事に突いた。

270 名前: 名無し 投稿日: 2003/05/26(月) 07:46 [ m0Vxhu1w ]
2/5

数日後。
3匹は夜中に学校に集まった。
「フサタン遅いデチ。」
「ごめんごめん。遅れたデチ。」
「ソレジャ早クヤロ。」
3匹は学校に入っていった。
「しっかし、本当に幽霊なんて出るんデチかね。」
とちびギコが言ったとたん、周辺の物が宙に浮き、動いた。
「!? 何デチか!?」
「ボルターガイストデチィィ!!」
「ジャア、ヤッパリ幽霊ガイルノ!?」
バケツが3匹の横をすり抜けたとたん、
「ギャァァァァァァァァ!!!」
「フ、フサタンどうしたんデチか!?」
「頭が割れるように痛いデチィィィ!!」
チビフサが叫び続ける。ちびしぃが
「チビフサクン!!」
と言った数秒後、
グシャァッ
「フ、フサタンの頭が本当に割れたデチ!!!」
「ドウシヨウ!!怖イヨ!!!」
「と、とにかく学校から脱出するデチッ!!」

271 名前: 名無し 投稿日: 2003/05/26(月) 07:47 [ m0Vxhu1w ]
3/5

2匹が出口を探して走る。
「早く逃げるデチ!!」
「待ッテ!!」
2匹とも息切れしている。そして、
「ハァッ、ハァッ・・・ちびしぃタン少し休むデチ・・・」
「休ンジャ駄目ダヨ!!」
「だって疲れたんデチ!!これ以上走っても速くならないデチ!!」
「ソンナ…」
その時、ちびしぃの方向に何かが飛んでくるのを、ちびギコは見た。
「ちびしぃたん、危ないデチ!!」
「エッ?」
もう遅かった。
ガッシャーン
「イッ …イヤアアあsrtぃpっzぇあアア!!」
「ちびしぃたん!!」
ちびしぃに当たったのは容器に入った硫酸だった。容器は割れ、大量の硫酸がちびしぃにかかった。
「イ゙ヤ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!ダヅゲデェ゙ェ゙ェェ゙ェ゙ェ゙ェ゙ェ゙!!!」
そしてちびしぃは完全に溶けた。あの小さな体に大量の硫酸は耐えられなかったようだ。
すると、声が聞こえてきた。
「夜の学校は私にとって思い出の場所なのよ・・・
それを肝だめしなんかで壊す奴なんて、殺してやる・・・」
「ヒィィィィィィィッ!!!」
ちびギコはひたすら走った。
出口を求めて。

272 名前: 名無し 投稿日: 2003/05/26(月) 07:47 [ m0Vxhu1w ]
4/5

そして廊下の曲がり角まで来たら、急に体が動かなくなった。
(か、金縛りデチィィ。)
恐怖で声が出ない。
その直後、近くの教室と少し離れた教室から包丁とのこぎりが出てきた。
その2つの教室は、家庭科室と図工室だった。
包丁とのこぎりは、ちびギコの手足を切断した。
「ヒギャアァァァ!!痛いデチィィィィィ!!」
手足がなくなって動けなくなったら、しゃべれるようになった。
さらに、図工室からトンカチが出てきた。
そしてちびギコを叩きまくった。
「ヒギャアアアアアア!!!」
骨が折れ、アザができる。
最後に、家庭科室からフライパンが出てきた。そして、
バキャ
いきおいよくフライパンがちびギコを叩いた。
ちびギコは上半身だけが粉々になって吹き飛んだ。
そして悲鳴やら何やらでうるさかった学校は一気に静かになった。

273 名前: 名無し 投稿日: 2003/05/26(月) 07:48 [ m0Vxhu1w ]
5/5

しばらくして、数人のモララーが学校から出てきた。
その中には「幽霊が出る」と忠告したモララーもいた。
「いやーホントこれはやめられないYO!
お前がちゃんと『出る』って言ったのに来る奴がいるからな。
「ホントホント!あと、この特製ワイヤーもスゲェ役立つよな!
これを使って物を動かしたら『ポルターガイストデチィィ!!』とか言ってたしな!」
「それに、あのフサをワイヤーでグルグル巻きにしてしめつけてミンチにしたら、
パニクってたよな!」
「あと硫酸投げた時、あのちびしぃスゲー声出してたしな!」
「そんでさー、漏れが幽霊の真似して『殺してやる』とかいったら、
スゲー速さで逃げてったよな!」
「あと漏れがちびギコをワイヤーで巻きつけたら、
アイツ金縛りだと思ったかな?」
「思ったんじゃねーの?
んでその後に、ワイヤーで物動かして殺したんだよな。」
「ホント、スゲェ爽快だよな!」
「 マ ジ で や め ら れ ね え な ! 」
そして帰っていった。

午後になると、ちびギコ達の時と違うモララーが
数匹のちびギコ種に「あの学校は幽霊が出る」と言っている。
その数匹のちびギコ種は、その日のうちに学校にきた。
そしてまた、真夜中の学校での虐殺が始まる。

274 名前: 理科の実験その1 投稿日: 2003/05/27(火) 22:52 [ T4gtQwW. ]
それは小学六年生の6月くらい・・・
僕は幼なじみのモナ介君といっしょに帰ろうとしたときに理科の先生が来て、
先生「おーい、モナ介、モラ朗!」
モナ介「なーにー?先生?」
先生「実はちょっと頼みたいことがあるんだ。」
モラ朗「頼みたいことって何?」
先生「今度理科の実験でしぃとちびギコを解剖するんだけど
   ちょっと逃げられちゃってね・・・・
   モナ介とモラ朗捕まえるの得意だって言ってたから
   捕まえてきた欲しいんだ。」
モラ朗「いいけど何匹?」
先生「そうだなあ、しぃ2匹とちびギコ3匹、出来ればチビしぃも頼むよ。」
モナ介「わかったよ先生、じゃあモラ朗明日祝日で休みだから
    明日山に捕まえに逝こ。」
モラ朗「わかった明日の朝モナん家逝くから
    じゃあ先生さようなら。」
先生「二人とも気をつけて帰るんだぞ。」
モナ介・モラ朗「はーい。」
そして二人は廊下を歩いていった・・・・・。
       糸売く

275 名前: ベビ虐3-① 投稿日: 2003/05/28(水) 18:43 [ VD1HsL.Q ]

 ビデオデッキにカセットを入れ、再生ボタンを押す。
ゆっくりと画面の色が変化し、ダッコ映像のテロップが映し出された。

「 ベ ビ し ぃ ち ゃ ん の 自 然 大 好 き ! 」

画面は、どこかの都市の駐車場に止まる車をとらえている。
まだ薄暗い初夏の早朝の街並みが映し出されていた。
Tシャツを着た男が、2匹のベビしぃをダッコして現れた。
淡いピンクチェックのサマードレスを着たベビしぃと、
淡いブルーチェックのサマードレスを着たベビしぃだ。
ヒマワリの造化があしらわれ、赤いリボンのついたお揃いの麦藁帽子を被っている。
「こんにちは!今日は双子のベビしぃちゃんが遊びに来てくれました!」
「チィ!」
ベビしぃは、カメラに向かい片手を上げて挨拶した。
「今日、僕と遊んでくれる双子のベビしぃちゃんのオカアサンから、お手紙を預かってます。
それじゃ、お手紙読むからね。(…キョウハ ウチノ カワイイ ベビシィチャンヲ タクサンダッコシテクダサイネ)
…だ、そうです。」
男は読み終わった母しぃからの手紙をビリビリに破くと、その場に捨てた。
「今日僕達は、自然をたっぷり楽しもうと思います。それじゃ、逝ってきます!」
男と双子のベビしぃを乗せたワゴン車は、ゆっくりと駐車場を後にした。

画面が切り替わり、目の前には誰もいない海の映像が映し出された。
ベビしぃ達は、足の取られそうな砂浜をおぼつかない足取りでアンヨをしている。
フリルのついたビキニから伸びる細いシッポが、風にそよいで揺れている。
「今、僕達は海に来ています。見てください、この広い海!これから僕達は、
一時間ほど船にのって釣りを楽しみたいと思います。」
男はベビしぃ達をダッコすると、近くにあった小船に乗りこんだ。
海に出た小船の上で、ベビしぃ達は小さなオテテで海水を触って感触を楽しんでいる。
水の中には魚の泳ぐ様子が見えていた。
「チャポチャポ チメタイネ」
「オシャカナ イパイ イリュヨ」
「ベビちゃんは海に興味津々の様子です。ベビちゃん、チャポチャポ入ってみようか。」
男はそう言うと、海を覗き込んでいる2匹のベビしぃの背中をドンと突き飛ばした。
2匹のベビしぃの体はグラリと傾き、海の中へと投げ出された。
「チィィィィッ!?…カハァッ!…ゴホホッ…ゲホ・・・イヤァ ヤーヨゥ!」
「ゲホッ…イヤァ タチケテェ!!」
ベビしぃ達は小さなオテテを海面でパタパタしながら、必死にもがいている。
「アハハ!ベビちゃん、チャポチャポ気持ちよさそうだねぇ!」
男はニヤニヤと笑いながら、助けを求めてもがいているベビしぃを見ている。
「チャポ チャポ チメタイヨウ ナコ ナコシテェ」
「タチケテェ…チィィィ ナコ ナコォ」
ベビしぃ達は後ろから来る波で海水が口に入り、とても苦しそうに見える。
男は暫くその様子を楽しそうに眺めた後で、手元にあった網でベビしぃ達を拾い上げた。

276 名前: ベビ虐3-② 投稿日: 2003/05/28(水) 18:44 [ VD1HsL.Q ]

ビニールシートを敷いた砂浜の上で、ベビしぃは2匹で固まってブルブルと震えていた。
目からはポロポロと涙をこぼして、シクシクと泣いている。
小さな体はぐっしょりと水で濡れ、フワフワな白い毛はベッタリと体に張りついている。
「さぁ、たっぷり泳いだ後は、おいしい朝ご飯です。ベビちゃん。ほら、あーん。」
男はベビしぃの口元に、串に刺さった昆虫を突き出した。
昆虫は、まだ生きているのかモゾモゾと足や触覚を動かして、
腹の方から汁のような物を出している。
「……ヤ ヤーヨウ!」
男は泣いているベビしぃの口の中に、昆虫を押しこんだ。
「…ムグッ!?」
ベビしぃは口の中に入ってきた昆虫を生えてきたばかりの小さな歯で噛み潰した。
口の中に、なんとも言えない苦い匂いが広がった。
「ガハァッ!!…チ…チィィーッ チィィィーーーッ ヤーヨウ!」
男はベビしぃが吐き出した昆虫を、もう一度嫌がるベビしぃの口の中に押しこんだ。
口の中に押しこまれた昆虫を、ベビしぃ達は泣きながら咀嚼した。

体がすっかり乾いてお揃いのサマードレスに着替えたベビしぃ達は、
グッタリしたような、悲しそうな顔をして車に乗せられていた。
「ベビしぃちゃん達はどうやら遊び足りないようで、ちょっとしょげてます。
ベビちゃん、次はダッコがいっぱいの所に行くよ。」
さっきまで沈んでいた顔のベビしぃ達は、その言葉を聞いて目を輝かせた。
「ナコ!?」
「ナコ イパイ !?」
車はどんどん人気の無い山道を登っていく。
鬱蒼とした緑が、ザワザワと音を立てている。
「さあ、やっとつきました。」
ベビしぃ達をダッコした男の目線は何段も上のほうへ続いている、なだらかな石段の上の、
小さな門をとらえている。
「今から上の広場に行ってダッコで遊びます。ベビちゃん、アンヨで行こうね!」
男はダッコしていたベビしぃ達を、地面の上にと下ろした。
ベビしぃ達は、一歩一歩小さなアンヨを前へ、前へと出し、
長く続く石段を登っている。
男はどんどん上のほうへと登って行くので、小さな体のベビしぃ達は
なかなか男に追いつく事が出来なかった。
「オニータン マッテェ」
「チィモ イキマスヨウ」
軽く弾む息をさせながらベビしぃ達も男に追いつこうと、どんどん石段を登っていった。

277 名前: ベビ虐3-③ 投稿日: 2003/05/28(水) 18:45 [ VD1HsL.Q ]
「到着!」
男とベビしぃ達は、頂上の門の前に立っている。
ベビしぃはちょっと疲れたような表情ながらも、楽しそうだ。
これからあるだろう沢山のダッコがよほど楽しみなのだろうか。
「ベビしぃちゃんも、僕も広場に到着です。これから僕らはこの広場で沢山遊びます!
さ、ベビちゃん、こっちだよ!」
ベビしぃ達は、男に連れられて芝生の広場へと足を踏み入れる。
「何してあそぶ!?」
「ナコ! ナコシテ!」
「チィモ ナコ デスヨウ!」
2匹のベビしぃ達は、我先にと男のほうへ向かいダッコポーズを取った。
「うーん!どっちを先にダッコするか迷うなあ!実は、ベビしぃちゃん達にはナイショで、
僕のお友達がここに来ています!おーい!」
男が呼んだ方向から、一匹の大型犬が駆け出してきた。
「ベビちゃん大好き!」に出てきたのと同じ犬だった。
初めてみる巨大な犬に、2匹のベビしぃは男の影に隠れて怯えている。
犬は男の足元に行儀良く座った。
「このワンちゃんは僕の友達です。ベビちゃん、ワンちゃんがナッコしてくれるよ!」
男はそう言うと、ピンクチェックのサマードレスを着た方のベビしぃを犬の方へ見せた。
犬はしばらくの間怯えるベビしぃのにおいを注意深く嗅いでいたが、
突然ガブリとベビしぃのわき腹の辺りに噛みついてガウガウと唸りはじめた。
「ヂィィッ!」
犬はベビしぃの体を咥えてブンブンと振りまわしながら、ボタボタとヨダレをたらしている。
喉元からグルル…グルル…という唸り声を上げながら、
泣き叫んで助けを請うベビしぃのドレスを鮮血で汚していった。
「ベビちゃんは大きなワンちゃんがダッコしてくれてとても楽しそうです。
僕は、こっちのベビちゃんをダッコしています。」
男に抱かれている方のベビしぃは、とても楽しそうに手をパタパタさせたり、
足をパタパタ動かしたりしている。
犬は地面の上で泣き叫ぶベビしぃの体を、ドレスの上から噛みついたり、、
前足で蹴飛ばしたりして遊んでいる。
ベビしぃは血まみれで泣きながら、必死に助けを求めている。
「ヤァァ ワンワン イヤァ ナコ ナコォォォォォォ!」

278 名前: ベビ虐3-④ 投稿日: 2003/05/28(水) 18:45 [ VD1HsL.Q ]

ビデオは、暫く犬に弄ばれるベビしぃを映した後、
さっきの門の前にいる男とベビしぃ達の映像に切り替わった。
男の足元で、ピンクチェックのサマードレスを鮮血で染め抜いたベビしぃは、
小さな体をガクガクと震わせて、カメラを見据えている。
「さぁ、沢山遊んだら今度はお昼寝の時間です。ベビちゃん、まだまだ遊び足りないかな?」
マイクを向けられたブルーチェックのサマードレスを着たベビしぃは、
元気に手を挙げて、チィと鳴いた。
「それじゃ、もう一回ここまで登っておいでよ!」
男はそう言って笑うと、ブルーチェックのサマードレスを着ているベビしぃを突き飛ばした。
ベビしぃの体は、ゴロゴロと石段を落ちていく。
「ア… アニャァァァァッ!?」
小さな体は、時折大きな石に当たって軽く飛んだりしながら中腹の所で止まった。
「ヂヂィィ…」
カメラはドレスを土埃で汚して、所々かすり傷を負ったベビしぃの姿を映し出している。
門の所ではピンクチェックのサマードレスを着たベビしぃが、その様子を見て怯えていた。

お揃いのパジャマに着替えたベビしぃ達は、車の中で眠りについている。
恐怖から開放されてホッとしたような顔をしていた。
「アニャァ…」
時折寝言を言いながら、ベビしぃ達は次にどんな事が自分達に降りかかるのか、
まだわかってはいなかった。

279 名前: ベビ虐3-⑤ 投稿日: 2003/05/28(水) 18:46 [ VD1HsL.Q ]
カメラは川のせせらぎの聞こえる森の中を映している。
「もうすぐ日が暮れそうです。今日は、ここでごはんを食べて、
ベビちゃんとバイバイします。」
男の前には、バーベキューの用意がされていて、ベビしぃは待ちきれなそうに、
金網の上でいい匂いをさせている野菜や肉を眺めていた。
「アニャァ チィ コレ タベマスヨウ!」
「チィモ タベルノ!」
男の膝に抱かれたベビしぃ達は、我先にと金網の上の食材に手を伸ばす。
「アァァッ!?」
右膝に抱かれていたベビしぃがバランスを失い、熱い金網の上に落ちた。
金網の下では炭がこうこうと燃えているのが見えている。
「アチューヨー ヤァヨゥ タチケテェ タチケテェ… チィィ チィーーーッ!?」
焼ける金網の上に落ちたベビしぃは、必死で逃げようと、金網の上を転げまわった。
ブルーチェックのサマードレスは、所々焦げて嫌な匂いをさせている。
ピンクチェックのサマードレスを風にたなびかせたベビしぃは、
男のシャツをギュっと掴んで、姉妹が金網の上で焦げていく様子を呆然と見詰めている。
「アチュウヨゥ…タチケテェ… ハニャァァァ…… ナコ ママァ ナコォォォォォォォォォォォ…」
金網の上でもがいていたベビしぃは、体を一回ビクンと痙攣させ、
体中に大やけどを負った状態で息絶えた。
「あわてんぼうのベビしぃちゃんでしたね!どれ、丁度良く焼けたようなので、
ごはんにしようと思います。…ワンちゃんもおいで。」
男の膝の上で青ざめた顔をしているベビしぃは体をびくつかせた。
草むらの影からさっきの犬がやって来て、こちらに近づいて来たのだ。
犬は、男の膝の上で怯えているベビしぃには何の興味も示さずに、
金網の上で他の食材と一緒に焼けているベビしぃの匂いを嗅いでいる。
「ほら、お食べ。お腹減ったねぇ。」
男はそう言うと、金網の上で死んでいるベビしぃの体をバーベキューの串で突き刺し、
行儀良く自分の前に座っている犬の前に置いた。
犬はせきを切ったような勢いで、焼け焦げたベビしぃの体に食らいついた。
ガツガツとベビしぃの体を噛み千切り、血をしたたらせて食べている。
「…アァ…ハニャァァァァ ハニャァァァァァーーーッ!!」
自分の姉妹が目の前で焼かれ、食われている姿を見たベビしぃは、
大きな声で泣き始めた。
大粒の涙が、ほっぺをつたってポタリポタリとドレスの胸元に落ちていった。
「そうだねぇ、僕達もお腹減ったね。僕達もごはんだよ。」
男はクスクスと笑いながら、泣き叫び続けるベビしぃの口元に、
熱く熱せられた肉や野菜を押しつけた。

280 名前: ベビ虐3-⑥ 投稿日: 2003/05/28(水) 18:47 [ VD1HsL.Q ]

「いかがでしたか?今日はベビちゃんと自然の中でたっぷり遊びました。
僕はこれから、ベビしぃちゃんのオカアサンにベビちゃんを届けに行きます。」
男はにこやかに、でもどこか狂気を帯びた瞳を輝かせながらカメラに向かって語りかける。
男に抱かれているベビしぃの顔は、小さな体に一気に襲いかかった悪夢を表現するかのように
ガチガチに強張っていた。
男の足元には犬が食い残していったベビしぃの首が、コロコロと転がっている。
「…みなさんも、たまには自然の中でたっぷり遊んでくださいね。」
男はカメラに向かって手を振った。

画面がフェードアウトし、どこかの集合住宅の外観が映し出された。
ドアの所に「しぃ 双子のベビちゃん」と書かれた表札がぶら下がっている。
男は、インターホンを押した。
「ハニャーン!」
「ダッコ映像のモラ原です。」
「ハーイ! イマ アケルネ!」
玄関のドアを開けた母しぃは、嬉しそうな顔をしていた。
「ベビちゃんを届けに来ました。今日は、ありがとうございました!」
「ハニャーン! コッチコソ ベビチャンヲ テレビニ ダシテクレタウエニ オクッテモラッチャッテ…」
「それでは僕はこれで。ベビちゃん、バイバイ。」
男は自分の後ろに立たせていたベビしぃに手を振って、エレベーターに乗りこんだ。
「ベビチャン! オカエリ! タノシカッタ!?」
ピンクチェックのサマードレスを着たベビしぃは、母のニコニコとした顔を恐る恐る見ている。
「ドウシタノ? マダマダ アソビタカッタカナ?」
母しぃはいつまでも家に入ってこようとしないベビしぃの所にしゃがみこむ。
ピンクチェックのサマードレスを着たベビしぃの近くにすぐ見えるはずの、
ブルーチェックのサマードレスを着たベビしぃがいないのに気づいた。
「アレレ? オネェチャンハ?」
母しぃは、サンダルを履くのもそこそこに廊下に飛び出した。
「オネエチャン カイダンノトコロデ アソンデルカナ?」
苦笑いして、もう一匹のベビしぃを探しに行こうとしている母しぃの目に、
ベビしぃの足元に置かれたスーパーの袋が飛びこんできた。

281 名前: ベビ虐3-⑦ 投稿日: 2003/05/28(水) 18:49 [ VD1HsL.Q ]
「オニイチャント アソンデタノシカッタ?」
ベビしぃは、呆然と母の顔を見ている。
「ドウシタノヨ モウ」
母しぃは、笑いながらスーパーの袋を開ける。
「ドコニ イッテキタノ? コレ ママニ オミヤゲ?」
母しぃは廊下に立ちすくむベビしぃに顔を向けたまま、スーパーの袋に入った物を取り出した。
ベビしぃの目から、涙が溢れ出した。
「ドーシタノヨ ベビチャン ツカレチャッタノ?コレ ママニ クレル…………シィィィィィィィィィィッ!!??」
母しぃは、手に持っていたものを見て投げ飛ばした。
「イヤァァァァァ イヤァァァァァァーーーーーーーーーーーッ!!」
「チチィィィィィィィィーーーッ アニャァァァァァーーー アニャァァァァーーーー!!」
ベビしぃのお土産は、廊下の薄暗い電灯に照らし出されてゴロゴロと転がっている。
「ナンナノォーーーッ コレハ ナンナノォーーーーーッ!!」
母しぃは、ブルーのリボンが巻かれたベビしぃの生首をみて狂ったように叫んだ。
ベビしぃの首は、口をぽっかりとあけて母しぃの目をじっと見るように地面に転がっていた。

ビデオはここで終わっていた。
彼は、ふぅと溜め息をついてビデオを巻き戻した。
そして、あの親子があれからどうなってしまったのか暫くの間想像していた。
多分、それとも、 いや違う、でも…色んな思いが彼の頭の中を駆け巡った。
しかし、最後までその答えは出ないままだった。
ーそんなこと、どうだっていいや。だって、所詮ヤツらはゴミだー。
「今年の休みはキャンプにでも行こうかなあ。」
彼は独り言を言うと、取りだし口から出てきたビデオを持って外に出た。

         
                  END.

282 名前: エクスタしぃも所詮はしぃ 投稿日: 2003/05/28(水) 18:57 [ 9YiKo8cg ]
「虐殺シテェ〜、虐殺ゥ〜!」
いきなりモララーの目の前に糞同人虫が出てきた。
最近多くなってきたエクスタしぃとかゆう種類だろう。
「アハハ、ヤッパリデキナイヨネ?コ〜ンナニ可愛イシィチャンニ手ヲダセルハズナイヨネェ?シィニハマターリノ神様ガツイテルンダカラ」
完全に挑発をしている。
しぃの分際で生意気だ。
自分の怒りを止めきれなくなったモララーはしぃの左耳を勢い良くはがした。
ベリベリベリ!とイヤな音を発する。
「エクスタシィ〜!!モットヤッテヨ〜!モシカシテコレデ終ワリ〜?」
今度は右腕をひっこ抜いた。
しかし糞虫は満面の笑みをうかべている。
「ギャクサツ!モット、モット〜!!」
まだこんな事を言っている。
ここで初めてモララーが口を開く。
「これで二度とお箸が使えなくなっちゃったね」
「!!」
「君達の得意な四足歩行も遅くなったし、大好きなセクースもやり辛くなったね」
「ソ…ソンナ…。酷イヨウ!何デコンナコトシタノヨ虐殺厨!!」
さっき自分で言ったことを忘れているらしい。
「さてと、次は両足っと」
「アンヨ!?ダメェ!ヤメテ…ネ?ダッコシテアゲルカラ…オネ・・エクスタィイイ!!」
嫌がっているくせに涎を垂れ流し体をクネクネさせている。
「喜んでもらえて良かった。それじゃぁクビも取っちゃおう」
「ヤ…ヤメテ…オネガイ…ネ?イギギギ・・・」
モララーは問答無用にしぃの首をねじりはじめる。
しぃはこの世の物とは思えない『笑顔』を見せている
「ハニャニャニャニャ…ジ…ジニダク…」
次の瞬間、ベキンと鈍い音が響いた。
モララーは満足げに口笛を吹きながら帰って行く。
道路に転がっているだるまのような屍は笑顔のままだった。
終わり。

283 名前: 理科の実験その2 投稿日: 2003/05/28(水) 22:11 [ ZxIOzt4I ]
>>274の糸売き
学校の校門を過ぎた所でモナ介がモラ朗に聞いた。
モナ介「モラ朗、明日捕まえに行く準備どうする。」
するとモラ朗が得意げに
モラ朗「それなら今日の帰り商店街に寄るから。」
と言いながら二人は商店街に向かって歩いて逝った。
商店街に着くと、二人はペットショップに逝き、
(家畜用餌 100円)と書かれた餌を買った。
モナ介「ゴミ虫ぃにはこれで十分だよね。」
モラ朗「まあゴミ虫ぃは強烈な匂いだけで引っかかるから。」
そして商店街をこえた所で、
モラ朗「モナ介罠作るのうまかったよね、作っといてよ。」
モナ介「いいよ、今回はでかいのを作ってくるよ。バイバイ。」
モラ朗「バイバイ。」
そういって二人は自分の家の方向に歩いていった。
          糸売く

284 名前: 理科の実験その3 投稿日: 2003/05/28(水) 22:31 [ ZxIOzt4I ]
>>284の糸売き
翌日モラ朗がリュックを背負って自転車でモナ介の家に来てチャイムを鳴らした。
ピンポンピンポーン
すると大きなスーパーの袋と大きなダンボール箱を持っていた。
そしてモラ朗が
モラ朗「それじゃ逝こっか。」
モナ介「うん。」
そういって二人は自転車で山の方までこいで逝った。
しばらくして山に到着しモナ介が大きなスーパーの袋から罠を取り出した。
モラ朗「うわ!!今回はかなりでかいな!」
モナ介「すごく時間かかったんだよ。」
その罠はお手製で作ったと思われる半球のカゴに小さい方の漬物石をのせた罠だった。
そして二人はすぐに罠を設置する作業に取り掛かった。
結構簡単な仕組みで漬物石をのせたカゴにヒモをくくりつけた木の枝で支えて、
そのカゴの下に家畜用餌を固めておいた、ありがちな罠だった。
モラ朗「後は、しぃが来るまで待とう。」
そういって二人は近くの草の茂みに入ってしぃを待った。
         糸売く

285 名前: 神と思いこんだモララー 投稿日: 2003/05/29(木) 18:38 [ MkY2xDYE ]
「ウウ・・・ヤメテヨォ・・・」
「糞しぃは氏ね!」
「シィィィィィ!!」



ギコ「よおモララー。またしぃを殺したんだって?」
モララー「しぃ?なんだそれは。僕はただゴミ虫を殺しただけさ・・・いや、駆除かな?」
ギコ「・・・・・」
モララー「そうそう・・この小説でもゴミ虫を駆除しないとな・・・で?ゴミ虫はどこだ?」
ギコ「残念だな・・・・ここでの・・・この小説での被虐対象はな・・・」
モララ「ん?」
ギコ「・・・お前なんだよ!」

そういうとギコは、モララーを殴りつけた

モララー「何をする!貴様!!僕は被虐対象じゃないぞ!!」
ギコ「ほう?そんなこと誰が決めたっていうんだ?」
モララー「ここの住人さ!ここの住人はしぃを殺したがってるんだよ!!そして僕を崇拝してるのさ!」
ギコ「勘違いもそれくらいにしとけ。」

ギコは持っていたナイフで、モララーの手を切りつけた。

モララー「ぼ、僕の手が!!手がぁぁ!!!」
ギコ「てめえは何人ものしぃの手を切ってきたんだ。一回ぐらい、自分が切られたってどうってこたあねえだろ?」
モララー「貴様は・・しぃヲタだな!しぃが虐殺されてるから・・・その仕返しに・・・」
ギコ「貴様はバカか。俺はただ、虐殺したいから殺すんだよ。・・・お前をな。」
モララー「モララー虐殺なんてしぃヲタの苦し紛れさ!こんなのは、虐殺作品なんかじゃない!!」
ギコ「ほう・・・しかし見ろ、この小説はどうだ?れっきとした「新作」じゃないか。」
モララー「それがどうした!!モララー虐殺はただの荒らしなんだよ!!」
ギコ「おいおい・・・「しぃ虐殺は新作なら荒らしじゃない」と言って殺しまくってたのはどこのどいつだよ。
   それで自分の場合はすべて「荒らし扱い」か?・・・寝言は寝てから言いな。」
モララー「黙れ!!僕は神なんだ!大体、ここの板の連中はこんな作品なんて望んじゃいないんだよ!!」
ギコ「ほう・・・で?」
モララー「だからしぃを殺したほうがよっぽど喜ばれる!なのにどうして僕を殺すんだ!?」
ギコ「ここの職人さんは、みんなが望んでるから、みんなが喜んでくれるから、作品を書いてるのか?
   俺は違うと思うぜ。結局のところは「書きたいから書く」んだろ?
   そうじゃなきゃ、虐殺なんてジャンルは書けねえよ。
   だから俺も、「お前を殺したいから殺す」どうだ?立派な理由だろ?」
モララー「うるさい!僕は神だ!!そしてしぃはゴミなんだ!!」
ギコ「そう言えばここの住人はこんなことも言ってたなあ・・・
   「アフォしぃなら殺されてもいい。」とかなんとか。」
モララー「アフォだろうがなんだろうがしぃはゴミ!それだけだ!!」
ギコ「俺は思ったのさ。自分を神だとほざいて虐殺しまくるお前は・・・・」

ギコはそう言うと、銃口をモララーの方向に向けた。

モララー「やめろ!神を殺す気か!!僕は死にたくない!!!」

ギコは銃を撃った。

モララー「ぎゃあああああああああ!!!!!!」



ギコ「・・・アフォモララーだ。」

                                        終

286 名前: 選択肢 投稿日: 2003/05/29(木) 22:16 [ MkY2xDYE ]

僕はモララー。
と言っても虐殺モララーじゃないよ。普通のモララーさ。
僕には幼馴染がいる。
モナーとギコと、そしてしぃ。僕達はいつでも一緒だった。
子供の頃は、よくケンカもしたもんだよ。
でも、すぐ仲直りして、仲良く遊んだもんだ。

だけど・・・そんな僕達に、ある事件が起こったんだ。


              『選択肢』


僕が16になったばかりの頃、変な香具師が僕につきまとうようになった。
僕と同じモララーなんだけど、どこか考え方が変な香具師。
口癖は「漏れは神」。
しぃの虐殺が趣味らしい。
まあここは、「虐殺モララー」とでもしておこうか。
その虐殺モララーが、僕にとんでもないことを言ってきたんだ・・・・

虐殺モララー(以下虐モラ)「おいモララー!お前・・・幼馴染にしぃがいるって本当か?」
モララー(以下モラ)「うん・・・そうだけど・・・」
虐モラ「おいおい!マズイって!しぃとマターリしてると偽モララーって言って、殺されるんだぜ!」
モラ「殺される・・・?あはは・・そんなバカな・・・」
虐モラ「ホントだって!コレを見ろよ!!」

そう言って彼が僕に見せたのは、一枚のポスターだった。
そのポスターにはでっかくこう書いてあった。

『糞しぃとマターリしてるモララーは偽モララーだから、神の鉄槌を加えないといけないんだからな!』

モラ「なんだよこれ・・・!!糞しぃってなんだよ!ていうか神って!!」
僕はそのポスターを見た感想を虐殺モララーにぶつけた。
虐モラ「な?だからお前も殺さないといけないんだって!」
モラ「でも・・・しぃちゃんは僕と仲良く・・・」
虐モラ「ハァ!?何言ってんだよ!殺せばお前も神の仲間入りだぞ!殺さなければお前は偽モララーとして殺されるんだぞ?
    選択肢は2つしかないんだ!どっちを選ぶかは、明白だろ?」
モラ「・・・・・・・・・・」
虐モラ「漏れはお前を・・・『信じてる』からな・・・」


僕は、しぃが糞だとか・・・・神だとかは・・・どうでもよくて・・・・
ただ・・・情けないことに・・・死ぬのが怖い・・・それだけが僕の頭をよぎっていた・・・

287 名前: 選択肢 投稿日: 2003/05/29(木) 22:17 [ MkY2xDYE ]
僕はまともな考えが出来ていなかった・・・・・
『死にたくない』・・・ただそれだけしか考えられていなかった・・・
結局、虐殺モララーのなすがままにしぃちゃんの所へ向かった・・・・


場所は変わって、ここではしぃ、ギコ、モナーが雑談していた。

しぃ「キョウハイイテンキダネ〜」
モナー「でも午後からは雨が降るとか言ってたモナ。ところがモナは頭がいいから、傘をもってきた・・・あれ?
    ・・・・・・・・あ〜〜〜!!忘れたモナー!!!」
ギコ「ギコハハハ!なんならしぃの箱を傘がわりにするって〜のはど〜だ?」
しぃ「ア、ヒッドーイ!・・・・ソロソロモララークンモクルカナ?」
モナー「あ!来たモナ!・・ん?あの人は誰モナ?」


僕は・・・・・死にたくない。


しぃ「ア!モララークン!」
ギコ「おっせ〜ぞ!何してたんだゴルァ!」
モナー「隣のモララーは誰モナ?」

僕は、一瞬ためらった。でも・・・

虐モラ「逝け!」

この声に押されて、行動に移した。
僕は持っていたナイフを・・・・しぃちゃんに向けて振り下ろした。

しぃ「キャ!」
モナー「何やってるモナ!」
ギコ「おい!様子が変だぞ!そこのモララー!どういうことだ!?」
虐モラ「案ずることはないさ・・・彼は今、神になろうとしてるんだよ。
    ・・・・さあ!選択肢は二つ!神になるか・・偽になるか!!君はどちらを選ぶ?決まってるよなぁ!」

ゴメン、しぃちゃん

ゴメン しぃちゃん

でも僕は、死にたくないんだ

ギコ「お前がそのつもりなら、こっちだってやってやるぜ!」
モナー「モララーがそんなヤツだとは思わなかったモナ!」

しぃ「マッテ!」

しぃが叫んだ。ギコとモナーは動きを止めた

288 名前: 選択肢 投稿日: 2003/05/29(木) 22:18 [ MkY2xDYE ]
しぃ「ナイテル・・・」

僕は知らぬ間に泣いていた。涙を流していた。

しぃ「モララークン・・・ナニガアッタノカシラナイケド、ナニカタイヘンナコトガアッタンダヨネ?
   モララークンガソンナコトスルハズナイモノ・・・
   ドウシテモッテイウノナラ・・・ソノナイフヲ・・・ワタシノムネニツキサシテモイイヨ。
   モララークンニダッタラ、コロサレテモイイヨ。」


モナー「何言ってるモナ!!」
ギコ「モララー・・・お前は幼馴染じゃなかったのか?
   20になるまで一緒にいようって、約束したじゃないか!!」


そういえば・・・
そんなこともしたっけなあ・・・・


10年前



ギコ「なあしぃ!お前は俺達3人の中で、誰が一番好きなんだ?」
しぃ「エ〜?ソンナノキメラレナイヨォ・・・・」
モナー「あ、それはモナに決まってるモナ」
モラ「何言ってんだよ〜。僕だって〜。」
ギコ「よし!じゃあみんなが20歳になったら、しぃに決めてもらおうじゃないか。
   この中で誰が一番好きか。それまではずっと一緒にいるんだぞ!」
モナー「乗ったモナ!
モラ「負けないよ〜!」
しぃ「カッテニキメナイデヨォ・・・」



そうだった・・・僕はその約束を、16歳で破ろうとしてたんだ・・・
ふふ・・・僕はなんて間違いを犯していたんだろう・・・


モラ「アハハハハハ!」
しぃ「モララークン?」
ギコ「どうした?」
虐モラ「どうした?お前には選択肢は二つしかないんだぞ?殺して神か殺さずに偽か・・・さあどっちだ?」

モラ「選択肢が二つだって・・・?ハハ!笑わせるなよ!選択肢は3つある!」
虐モラ「なんだと・・・・?」


モラ「3つ目の選択肢・・・・それは・・・・




                         お 前 を 殺 す こ と だ ! !

289 名前: 選択肢 投稿日: 2003/05/29(木) 22:19 [ MkY2xDYE ]
虐モラ「・・・はは!神AAを殺すのか!?やってみろよ!!」
モラ「やってやるさ!!」

僕はナイフを虐モラに振りかざした。

虐モラ「がっ!俺の足が!神の足が!!」
モラ「足が・・・なんだって?今度は手だ!!」

ザシュッ!!

虐モラー「俺の神の手が!!ゴッドハンドがぁぁぁぁぁ!!!!!」
モラ「ハ!石器を捏造しそうな名前だなお前の手は!!次は目だぁ!!!」


僕は・・・止まらなくなっていた。
コイツを恨む気持ちが・・・止まらなくなっていた。
取り返しがつかないことになるかもな・・・・・・とは思っていた。

でも、止まらなかった。

モラ「最後は心臓だ!!」
虐モラ「この〜!神に対して・・・なにをするぅ〜・・・」
モラ「僕にも負けるヘタレな神は・・・とっとと消えちまえ!!」

僕はヤツの心臓に・・・ナイフを突き刺した。

虐モラ「ぎゃああああ!!!」


虐モラは・・・・死んだ。



モラ「ふ・・・あははははは!!」
しぃ「・・モララークン?」
モラ「見てくれよ!僕の姿を!!虐殺モララーそのものじゃないか!!
   あれだけ虐殺否定しておいて!僕が虐殺してるよ!!
   こんなおかしいことはないね!!
   みんなも笑えよ!あははは!!
   あは・・・・は・・・」

僕はガクンとひざをついた

モラ「ごめんよみんな・・・僕は約束を守れそうにない・・・・
  僕はみんなとは違う世界にいってしまった・・・もう戻れない・・・」



ギコ「・・・・ふん。関係ねえな。」
モラ「え?」
ギコ「お前が俺達と違う世界かどうかは、俺達が判断する。
   少なくともお前はしぃを殺さなかった。それだけでも
   十分・・・俺達の仲間だ。そうだろ?」
モナーとしぃは黙ってうなずいた。

モララー「みんな・・・ありがとう・・・」
モナー「モララー、信じてるモナよ。」

信じてる・・・・さっき虐モラにも言われたなあ・・・
でも・・・こんなにも重みが違うなんて・・・・


ポツ・・・ポツ・・・・


モナー「あ、雨が降ってきたモナ!」
ギコ「やべえ!早く屋根があるとこにいくぞ!・・・・おっと傘、傘・・・」
しぃ「ワタシモ・・・カサ・・ア!」

しぃはモララーに駆け寄った。

しぃ「ハイ・・・ハコ。コレカブッテイイヨ。スコシハ、アメヲフセゲルヨ」

・・・僕が殺そうとした女が、僕に箱をくれた。・・・どうしてこんなに優しいのだろうか。


モララー「はは・・・今日は泣いてばっかりだな〜」
しぃ「ゲンキダシテネ」
モララー「ふふ・・・ありがとう」


モナー「やっぱ差別モナー!なんでモナには箱をくれないモナー!ずぶぬれモナー!!」
しぃ「モナークンハフトッテルカラ、ダイジョウブダヨ。」
ギコ「ギコハハハ!タヌキ体型だから、安心だろ!」
モナー「ムキーー!!モナはタヌキじゃないモナー!!それにモララーも対して変わらないモナー!」
モララー「僕は箱もらったから、タヌキじゃないんだからな!漏れはモララーだからな!」


神でも偽でもない・・・普通のモララーだからな!!

                                        終

290 名前: あたたかい家族(4JopRUKA) 投稿日: 2003/05/30(金) 02:02 [ MaAtZ.5A ]
1/6

幼い頃、クリスマスに保育園で一人一人に配られた小さなケーキ。
クリームは安っぽいバタークリームで、
上に乗っている苺はいつも最初に食べてしまっていた。
バタークリームというものは、いつまでも口の中にヌルヌルと残って、
しばらく何を食べても味がわからなくなるからだ。

その、バタークリームの食後感。

それを、今、彼は思い出していた。

291 名前: あたたかい家族(4JopRUKA) 投稿日: 2003/05/30(金) 02:03 [ MaAtZ.5A ]
2/6

目の前に、かつて妻だったしぃの体がだらしなく転がっていた。
大きく広げられた脚の先がこちらに向けられていて、まるで
男を受け入れるときのような姿勢だった。ご丁寧に、腰のくぼみの下に
クッションが敷かれていて(あれはあいつのお気に入りだ、誕生日に
俺が買ってやった、イチゴの絵が大きくプリントされた少女趣味なクッション。
淫らさを強調するように腰が大きくくねらされている。
ただ、彼女はもう二度とその身に男を受け入れることはできないだろう。
何故なら、彼女の股の間から肋骨の真ん中あたりまで、一直線に
切り開かれていて、男を受け入れるための器官はメチャメチャに潰されているから。
床にしかれた絨毯(これもまた彼女のお気に入りだ、白くて毛足の長い絨毯。
は、汚いえび茶色に染まっていて、彼女の体付近は目のさめるような鮮やかな赤。
部屋を見渡せば、壁にもふすまにも床と揃いのえび茶色の染みが広がっていた。

再び視点を彼女に戻してみる。

切り開かれた腹は脚と同じように大きく広げられていて、
臓物は挽肉状にされているのでどれがどれだか判別がつかない。
そして……そして、ああ、彼女の脚の間には

292 名前: あたたかい家族(4JopRUKA) 投稿日: 2003/05/30(金) 02:03 [ MaAtZ.5A ]
3/6

物心ついてすぐの頃に両親が死んでしまったから、ギコは暖かい家族
というものにひどく憧れていた。
妻もまたそういう境遇で、しかも育ての親が気まぐれで彼女を拾った
アフォしぃだったためギコ以上に「愛情溢れる家族」に憧れていた。

そんな2人の間に待望の赤ん坊ができたことがわかったのが今から2ヶ月前。
日毎に大きく膨らむ腹部を愛おしそうにさすりながら彼女は言った。
「守ラナキャ……オ母サンニナルンダカラ」
勿論彼も思った、これからは妻と、それから2人の間の子供も守るんだ、と。

けれど、その、2人の間の子供は、まだ男か女かもわからない子供は

293 名前: あたたかい家族(4JopRUKA) 投稿日: 2003/05/30(金) 02:03 [ MaAtZ.5A ]
4/6

今、冷たく、そしてぬらぬらと赤黒く光る肉塊になって転がっている、胎児。
そのグロテスクな物体が、2人が欲しくてやまなかった、はじめての家族。
小さな小さな耳(というよりは、これから耳になるはずだった組織
がふたつ、頭にちょこんと付いている。

守ろうとしたのだろうか? この、小さな命を。
妻の細腕は、両方とも手首のあたりが骨が見えるくらい深く切られており、
その切り傷は1本ではなかった。魚の切り身のような肉片が傍らに
転がっていて、それをパズルのように綺麗に当てはめることができるであろう
大きな切り口が彼女の左腕にある。

いわゆる、通り魔というものなのだろうか。この家にあがりこんで、
妻を、そして生まれてすらいない子供を惨殺したのは。

294 名前: あたたかい家族(4JopRUKA) 投稿日: 2003/05/30(金) 02:04 [ MaAtZ.5A ]
5/6

簡単に想像ができる、宅急便だとか何とか言ってドアを開けさせ、
チェーンを叩き壊して部屋に進入し、小さなワンルームの最奥まで
しぃを追いつめ……そしてきっと狂った笑いを浮かべながら
大きくなりかけの腹部に向けて大きな刃物を振り下ろし、
抵抗する彼女の腕をものともせずに柔肌を切り裂いて、内臓をかき分けて、
子宮を丁寧に切り開いて中の子供を引きずり出して………

ああ、考えたくなんてないけれど、そいつはしぃを犯したのだろうか、
腹を裂く前に……ひょっとしたら腹を裂きながら。ああ、そうだとしたら
彼女はどれだけ泣き叫んだだろう、腕の肉を切り身のようにされ、
強制的な帝王切開を施されてもなお意識を保ち、血塗れの腹から
まだ母の胎外では生きられない愛しい子供を引きずり出されるのを
見せつけられながら。そうしながら、そいつは彼女を犯したのかもしれないのだ、
死の瞬間の大きな痙攣に、止めどなく溢れ出る鮮血に、むせ返るような
鉄錆の臭いに、絶望に打ちひしがれる表情に、狂った快楽を感じながら。

295 名前: あたたかい家族(4JopRUKA) 投稿日: 2003/05/30(金) 02:04 [ MaAtZ.5A ]
6/6

バタークリームケーキの食後のようにぬるぬると味のない口内に、
ふいに苦みがかった酸味を覚え、ギコは自分の胃が激しく痙攣するのを感じた。
洗面所に向かう余裕すらなく唐突に、未消化の昼食の弁当一切合切を吐き戻す。

――ああ、あいつが作ってくれた最後の弁当なのに――

鉄錆臭さと生臭さの漂っていた室内に、すえた臭いが加わった。
床にぶちまけられた吐瀉物の中に、やや形の崩れた小さな人参の塊が
テラテラ光っている。甘いものが好きなしぃが、弁当によく入れていた
人参を煮たもの。さほど甘いものの好きではないギコだが、これは結構好きだった。
……なんだか、懐かしい味がする気がして。
けれどそれも、すべて消化する前に外に出してしまった。
もう、二度と食べられない、妻の手料理。

大人げなく涙がぼろぼろと零れて止まらないのは、溢れ出た胃液が
鼻の奥をつんと刺激したからだけでは決して、ない。

ただ、憧れていただけなのに。あと少しで、手が届きそうだったのに。

もう、永遠に手の届かない場所に行ってしまった、


あたたかい家族。

296 名前: 理科の実験その4 投稿日: 2003/05/30(金) 23:14 [ n3VVc7ao ]
>>284の糸売き ここからやっと虐殺シーンが出てきます。

しばらく待っていると向こうから二つの人影が見えてきた。
モナ介「モラ朗なんか来たよ隠れなきゃ!」
そうして二人は茂みから出していた頭を引っ込めた。
近づいてきたのはチビギコとチビしぃだった。
少し様子が変でチビギコがチビしぃを引っ張っているようだった。
そしてチビギコがしゃべり始めた。
チビギコ「ココハダレモイナイミタイデチネ。」
チビしぃ「ハナシテ!ハナシテ!」
どうやらチビギコはチビしぃを犯そうとしているようだ。
それを見ているモナ介とモラ朗も何か話していた。
モラ朗「強制セクースかよ。」
モナ介「(#・∀・)ヤッテクレル!」
モラ朗「これであの生意気なゴミを殺そう!」
そう言いながらモラ朗がリュックからハンドガンを取り出した。
モナ介「これってエアガンだよね?」
モラ朗「いくらなんでも本物の拳銃は持ってないよ。
    でもこれはお父さんが改良してくれたから
    結構強いんだよ!」
そう二人が言ってる間にもチビギコの方も進んでいた。
チビギコ「ヨーシ!チビタンイレチャウデチヨ〜!」
チビしぃ「イヤァァァァァァァァァァァ!!!」
その時モラ朗がハンドガンを構えて
モラ朗「モナ介よくみといてね。」
と言ってハンドガンの引き金を引いた。
パァァン!
普通のエアガンとあまり変わらない音だが、
威力は絶大だった。
チビギコ「イギャァァァァァァァァァァァァァ!!!」
チビギコの腹の辺りを貫通した。
チビしぃはさっきチビギコに入れられそうになったときに気絶したようだ。
チビギコ「イタイデチィィィ!イタイデチィィィィィ!!」
そう言いながら泣き叫んでいる。
モナ介「僕にも打たせて!」
モラ朗「いいよ、はい。」
モナ介「よーし!死ねぇ!!」
パァァン
チビギコ「イギャァァァァァァァ!!!」
モナ介はちょうどチビギコの頭を打って殺した。
チビギコの頭からはドロっと脳みそがで出てきた。
モラ朗「いきなりチビしぃを捕まえられたね。」
モナ介「この調子でもっと捕まえよう!」
そう言いながらモナ介はダンボール箱にチビしぃを投げ込んだ。
そして二人はまた茂みに隠れてしぃが来るのを待った。
            糸売く

297 名前: 理科の実験その5 投稿日: 2003/06/01(日) 18:51 [ Og7WBRAo ]
>>296の糸売き

二人がエアガンで殺したチビギコを崖から落としてすぐに
今度はしぃがやってきた。
二人はすぐ隠れて何匹いるか数えた。
しぃが三匹にチビギコ六匹、そしてベビしぃが三匹だった。
今はちょうどお昼前なので食べ物を探しているようだった。
一番先頭のしぃからしゃべり始めた。
しぃA「コノヘンカラオイシソウナニオイガスルネ!」
どうやら家畜用餌の匂いをたどって来たらしい。
しぃB「アソコニゴハンガアルヨ!」
しぃC「ハヤクイコ!」
そう言ってしぃ達が家畜用餌の下に集まってきた。
今度はチビギコがしゃべり始めた。
チビギコA「ハヤクタベルデチ!」
チビギコBCDEF「サンセイデチ!」
ベビしぃAB「ナッコナッコ!!」
しぃC「ウエニヘンナカゴガアルケドタダノカザリヨネ!」
どうやらこいつらはアフォしぃらしい、普通なら変だと思って近づかないだろう。
そしてしぃ達がカゴの下に来た。
モナ介「今だ!それ!」
そう言ってモナ介がカゴを支えてる棒にくくってあったひもを引っ張った。
カゴが落ちてしぃ達が全部カゴの中にすっぽりと入った。
驚いたのか罠だということにやっときずいたのか騒ぎ始めた。
しぃA「イッタイナンナノォ!?」
しぃB「ハニャーンダシテェェ!!」
チビギコA「ナニガオキタデチカ?」
チビギコB「クライデチィ!!コワイデチィィ!!」
チビギコC「トジコメラレタデチィィ!!!」
ベビしぃA「チィ?チィチィ!!」
モラ朗「やった!!」
モナ介「早速ダンボール箱に入れよう!」
そう言って二人はカゴお少し上げて中に手を突っ込み
しぃ達をつまみ出しダンボール箱に入れていった。
              糸売く

298 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/06/01(日) 19:35 [ fLQTybt2 ]
「モララー生命科学研究所」。
そこは、外科・内科手術や、遺伝子操作により、新しい「生命」を研究している。
一人のギコが、研究所へ入った。
そして、待合室へ入って行くと、一人のモララーが座っていた。
「貼り紙を見たのかね?」
「ああ・・・そうだ。」
「この実験の被検体になるには、死んでも知らんぞ。」
「承知だ。」
「なら来てもらおうか。」
ギコはモララーに付いて行き、部屋の前で止まった。
「ここか?」
「そうだ。」
そして、二人は部屋の中へ入った。
「ようこそ我が研究室へ、ギコ君。」
そこは驚くべき場所だった。
周りには、培養液で満たされたカプセルが数多くあり、その中には、
失敗作と思われる生命体が入っていた。
更に、コンピュータにより室内は完璧に管理され、モララー一人でも、
十分に研究できた。
「私はなかなか人を信じられなくてね・・・」
「・・・で俺にどんな事をするんだ?」
「良くぞ聞いてくれた!」
モララーはギコに一冊のファイルを手渡した。
そこにはとんでもない事が記されていた。

299 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/06/01(日) 19:36 [ fLQTybt2 ]
1ページ目にはこう書いてあった。
「生命体の遺伝子の混合」
2ページ以降からは、実験結果のデータや写真、被検体の行動記録が記されていた。
「ああ、一つ言っておこう。」
「何だ?」
「出来損ないはこうなる。」
モララーはモニターにあるVTRを流した。
どうやらちびキコにカブトムシの遺伝子を加えた生物らしい。
頭にカブトムシの角が生えていて、腕のような突起が何個かある。
その周りを二人の科学者が取り囲んでいる。
「く、来るなデチ!!」
「どうするモナ?」
「まずは・・・角もぎだな!」
一人の科学者がチビギコの角を持ち、力の限り引き千切った。
「ヒギャァァァァ!!」
ちびギコは頭からおびただしい量の血が吹き出ており、泣き叫んでいる。
「痛いデチ!痛いデチ!!」
「角を貸すモナ。」
角を持った科学者は、ジャンプし、角をちびギコの頭目掛けて振り下ろした。
「必殺・兜割りぃぃぃ!」
グシャ!!
「ギャァァァァ!!!」
角は見事にちびギコの頭を粉砕した。
「あー、スキーリしたモナ。」
「ストレス解消だからな!」
モララーはVTRを切った。
「どうだい?気分は?」
そのときギコは、意外な言葉をモララーに言い放った。
「早く俺に実験をしたらどうだ?」

300 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/06/01(日) 19:36 [ fLQTybt2 ]
「待ち切れないか・・・わかった。今すぐやろう。」
そういってモララーはカプセルを一つ取り出した。
「君には、『甲殻類』の遺伝子を注入する。」
「コウカクルイ?」
「簡単に言えば、エビやカニの事さ。」
「ほう・・・わかった。早くしろ。」
「まあ待て。何でそこまで急ぐ?報酬か?」
「金は要らん。」
「じゃあ何故?」
「そんな事はどうでもいい。」
「ううむ・・・わかった。」
ギコは診療台の上に横になり、麻酔をかけられた。
「一ヶ月後に君は新しくなる・・・」
モララーはそう言った。
そしてギコの意識は深い闇へと沈んでいった。

301 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/06/01(日) 19:37 [ fLQTybt2 ]
一ヵ月後、ギコは目を覚ました。
しかし、そこは培養液の中だった。培養液の中でギコは暴れだした。
「ガバッ!ゴバッ!」
「おおっ!目覚めたか!」
モララーはギコを培養液の入ったカプセルから出した。
「最悪の目覚めだったがな。溺れるところだったぞ。」
「おお、済まなかった。」
そう言うと、モララーは鏡を取り出した。
「さ、自分の姿を見たまえ。」
ギコは鏡を見た。
しかし、変わるどころか、しっぽ一本分の変化も無かった。
「どういう事だ?」
「まあ、これを飲んでみなさい。」
ギコは錠剤を一つ手渡された。それを試しに飲んでみた。すると、
「ぐわぁぁぁぁぁ!!!」
ギコの身体が高熱を発し、激痛が走った。
そして一分後、ギコは自分の姿を見た。
全身が茶色の殻で覆われ、体の大きさは二倍程度に大きくなっている。
「コレガ俺ノ新シイ姿・・・」
「そう。元に戻る時もこれを飲みなさい。」
ギコはまた錠剤を飲んだ。今度はすぐに元に戻った。
「成功だな。じゃあ報酬だ。」
そう言ってモララーは封筒と、錠剤の入ったビンを渡した。
封筒の中は、百万はあるだろう。
「ありがとよ。恩に着る。」
「それはそうと、君はどうする気だ?」
「・・・俺には復讐する相手がいる。」
「わかった。・・・私は止めない。」
そして、ギコは研究所を後にした。

302 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/06/01(日) 19:38 [ fLQTybt2 ]
ギコは自分のアパートに戻り、酒場へ向かった。
「BAR・マルミミ」
店内は静まり返っていた。マスターの丸耳モナーがコップを拭いている。
「いらっしゃい・・・!ギコ!」
「よう、マスター。」
「どうしたんだ?一ヶ月も見なかったが・・・」
「ちょっとした事情かあってな、ところでコイツを知らないか?」
ギコは、そう言って一枚の写真を見せた。写真にはしぃが五匹ほど写っていた。
「そうだな・・・確か『BAR・DAKKO』にいたはずだ。」
「そうか!有難う!」
ギコは走って「BAR・DAKKO」に向かった。
「BAR・DAKKO」
ギコは店内に入った。四匹のしぃが、バーテンダーのしぃと話していた。
「ソレデネー、サンチョウメノギコクンガ、ダッコシテクレナカッタノヨ!」
「ソレデドウシタノ?」
「テツパイプデ、アボーンサセタワヨ!」
「よう、久しぶりだな。」
「!アンタハ!」
「虐殺厨ノムスコヨ!」
「だれが虐殺厨だって!?」
「シィゾクナノニ、ダッコヲモトメナイナンテ、ギャクサツチュウドウゼンヨ!」
「俺の母さんは、人に迷惑をかけたくなかった!お前らとは違うんだ!」
「フン!イイワケネ!ワタシタチガコロシテ、セイカイダッタワ!」
「アボーンケッテイネ!」
そう言うとしぃ達は鉄パイプや銃を持ち出した。
「見せてやるよ・・・俺の力を!!」

303 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/06/01(日) 19:38 [ fLQTybt2 ]
ギコは錠剤を飲み、変身した。
「シィィィ!ケダモノヨ!」
「マターリノタメニ、シニナサイ!」
「ウオォォォォォ!!」
ギコは、爪で一匹目のしぃを切り裂いた。
「シィィィィィ!」
しぃの腹が裂け、内臓が飛び散った。仲間はそれを見て、唖然とした。
「ヨクモ!」
しぃ達は銃を構え、ギコに向かって発砲した。
しかし、ギコの殻に銃弾が跳ね返され、一人に銃弾が当たり、腕が吹き飛んだ。
「イタイヨゥ!ダッコデキナイヨゥ!!」
「ウガアァァァァ!」
一匹は奥に逃げたが、残りの三匹は足がすくんでいた。
「ダ、ダッコスルカラ、ネ?」
「カワイイカワイイシィチャンヲ、コロスキ?」
「シィノオテテー!」
「・・・殺ス。殺ス!ブッ殺ス!!」
『イヤァァァァ!!』
ギコは両腕でしぃを細かく切り刻んだ。挽き肉になるまで。
「モウ一人ハ奥カ・・・」
ギコは奥の部屋へと向かった。
「アト一人・・・」
ギコは奥の部屋に入った。中には、バーテンダーのしぃと、
その子供らしい二匹のベビしぃがいた。
「チィチィ!」
「ナッコ!ナッコ!」
ギコはしぃを殺そうとした。
すると、しぃがこう言ってきた。
「トリヒキ・・・シナイ?」

304 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/06/01(日) 19:39 [ fLQTybt2 ]
「何?」
「ベビハ、コロシテモイイワ。デモ、ワタシハタスケテクレル?」
ギコはしばらく黙り、一匹のベビしぃを手の平に乗せた。
「チィチィ♪」
グシャ!
ギコは何の迷いも無く、ベビしぃを握り潰した。
「ヂィィィィィ!」
ギコの手からは、血が滴り落ちる。
「トリヒキハセイリツネ。ジャアネ。」
すると、
ズパッ!
ギコはしぃの足を切り落とした。
「シィィィィ!!ナニスルノヨ!ベビハコロシタデショ!?」
「オレガ、イツ『ハイ』ト言ッタ?」
そして、噛み付いてしぃの頭を引き千切った。
「オカアタン!オカアタン!」
ベビしぃは泣きながらしぃの体に擦り寄った。
ギコはベビしぃを摘まんで、
「恨むなら、母親を恨みな。」
口の中に入れ、噛み砕いた。
ギコは錠剤を飲み、元に戻った。
「母さん・・・」
ギコはロケットペンダントを取り出した。
幸せそうに笑っているしぃは、母親だろう。
「敵は・・・取ったよ・・・」
ギコは足元に落ちていた銃を取り、
「俺も逝くよ。」
自分の頭を、撃った。
ギコの顔は、笑っていた。
「これで良かったんだ・・・。」

<糸冬>

305 名前: レモナとちび 投稿日: 2003/06/01(日) 22:04 [ n2O7zjBA ]
1/7

私の名前はレモナです。
3年前の春に大学に入学し、ギコ種の生態の調査をする研究者を目指して勉強する日々を送っています。
今年は卒業論文を書かなければならないのですが、まだテーマすら決まっていません。
先日学校の図書館に行き参考になりそうな書物を漁っていたところ、図書館の裏口からモララー教授の怒鳴り声が聞こえてきました。
「何度言ったら分かるんだ!おまえのような汚い野良がうちみたいな所に住み着いてんじゃねーよ!」
驚いて裏口から外に出てみると、そこには小さなちびギコが居ました。
そのちびギコは、「しぃ」と書かれたボロボロのダンボールに入っていて、何度も何度も謝罪の言葉を口にしています。
モララー教授の話によると、つい最近この図書館の周りに住み着いたそうです。
ブルブルと震えるちびギコを見て、さすがに可哀想になった私はモララー教授をなだめて館内に戻し、笑顔を作って話し掛けました。

「こんにちは、ちびちゃん。」
『ごめんなさい!ごめんなさいデチ!!』
「いいの、怖がらないで。私はちびギコが好きなの。あなた、ひとり?お母さんとお父さんは?」
『…。ママはこの前、死んじゃったデチ。』
「そっか…じゃあ、兄弟は居ないの?」
『ちびは一人っ子デチ。お友達も居ないデチから、毎日寂しいデチよ。』
「そうなの…」

306 名前: レモナとちび 投稿日: 2003/06/01(日) 22:05 [ n2O7zjBA ]
2/7

野生のちびギコ。私の研究対象です。

「じゃあ、お姉ちゃんがちびちゃんのお友達になってあげる。」
『デチ!?それは本当デチか!?』
「うん、本当。毎日食べる物を持ってきてあげるわ。それから、話し相手にもなりたいな。」
『ムハー!やったデチ、嬉しいデチ!!』

色々質問したところちびギコには文字を書く程度の学力があるそうなので、毎日私に手紙を書いて貰うことにしました。
死なないように、適当な食事も見繕ってきてあげることにします。
ちびギコとの交流。これは卒業論文の素晴らしい題材になりそうです。

次の日のお昼休み、私は早速図書館の裏へ行き、ちびギコに「オニー煮」という肉の缶詰をあげました。
そして、小さなノートとペンを渡しました。その日起きた出来事、思っていること等をなんでも書いて欲しいと伝えておきました。
私と野生のちびギコの、文通が始まりました。

307 名前: レモナとちび 投稿日: 2003/06/01(日) 22:05 [ n2O7zjBA ]
3/7

■卒業論文 「野生ちびギコの手記と、その生態について」
                              AA生態学部 ギコ科 茂名波レモナ

6月1日 レモナお姉さんへ
こんにちは、ちびデチよ。この度はちびとお友達になってくれてありがとうございマチ。ちびのママは先月死んじゃったデチ。今は毎日、食べるものを探しながら一生懸命生きているデチよ。今日はそんなちびの生活について書くデチ。聞いてくだチャイ。雨の日。
この前の雨の日、ちびは寒いからおうちであるダンボールのフタを閉めてその中で小さくなっていたデチ。フタを閉めないと、雨にあたって冷たいデチからね。こういう日はジッとして過ごすのが一番デチ。動かなければ、お腹もすかないデチよ。でも、近所に住むモララーの子供達がちびのおうちのフタをわざと開けに来るんデチ。何度ちびが中から閉め直しても、子供達に見張られてるからその度開けられるデチ。雨はとても冷たいデチ。夕方、それぞれの子供達が家に帰る時間になって、ちびはホッとしたデチ。これでもうフタを開けられることはないデチ!…でも、その中の一人が、ダンボールのフタを破いて持って行ってしまったデチ…。おうちにフタがないと、雨がどんどん入ってくるデチ。おかげでちびはその日の夜、一晩中雨に打たれて、震えて、凍えて、手も足もシッポも赤くただれてしまったデチ…。ヒリヒリしてとても痛いデチよ…。おうちの中にも水が貯まって、もうあのダンボールには住めないデチ。ママの残してくれた大切な形見なのに。新しいおうちを見つけるまで、硬くてザラザラした、痛いコンクリートの上で生活しなければならないデチ…。つらいデチ…。

あー、ちょっと読みづらいなあ。改行してね。 レモナより

※ダンボールに住むしぃによって育てられたちびギコは、オスのギコには珍しくダンボールに住む習性があるということが判明した。
最初の挨拶と昭和のロックシンガーによるコンサートでの曲紹介のような書き出しは
ちびギコの精一杯の背伸びだと解釈することができる。

308 名前: レモナとちび 投稿日: 2003/06/01(日) 22:06 [ n2O7zjBA ]
4/7

6月2日 レモナお姉さんへ
こんにちは、ちびデチ。
昨日はつらい話を書いてしまったデチが、親切な子供達も居るのデチ。今日はそのことについて書くデチね。
この前モナーの子供が2人ちびのそばに来たんデチ。
そして「かわいそうな野良に、餌を恵んでやるモナ」って言って、大きなおにぎりをくれたデチ!
ちび、お腹がすいていたから思いっきりおにぎりに飛びついたデチ!!
その瞬間、ちびの身体の中に「ガリ!」という音がしたデチ。
柔らかいはずのおにぎりに噛みついたのに、歯に硬い何かが当たったデチ。
見ると、おにぎりの中には石が入っていたんデチ。
ちびのは歯は、欠けてしまったデチ…とても痛いデチ。
その餌をくれたモナーの子供達は、「かわいそうなボロにえさを恵んでやったモナ。」
「具が石のおにぎり、おいしいモナか?」って、ゲラゲラ笑っていたデチ…。
よく見ると、そのおにぎりは泥だらけだったデチ…。モナーの子供が、石を詰めながら汚い手で握ったものだったんデチ。
あの子供達は、ちびを酷い目に合わせるためにわざと石の入ったおにぎりを作ったんデチ…。
歯が欠けてしまって本当につらいデチ…。

それ、親切なんじゃなくて虐められてるんじゃないかな? レモナより

※今日のやり取りでは、ちびギコに「改行をして欲しい」という要望を受け入れられる柔軟性があることが判った。

309 名前: レモナとちび 投稿日: 2003/06/01(日) 22:06 [ n2O7zjBA ]
5/7

6月3日 レモナお姉さんへ
ちびの歯が欠けた顔を見て、他の野良ちびギコ達は「格好悪いデチ!」って馬鹿にして笑うデチ…。悲しいデチ…。
そしてちびを笑ったちびギコ達は、大人の野良ギコ達にちびのことを言いふらしに行くと言って、帰っていったデチ。
同じちびギコだから仲間だと思っていたのに、酷いデチ。酷いデチ…!
デチ…大きい野良ギコ達に、「モナーに騙されてそんな顔になるなんて、おまえはギコの恥」という理由でリンチされたデチ…。
誰も、助けてくれないデチ…。傷が痛んでペンを握れないから、今日は短いお手紙だけど許してくだチャイ…。

ふーん、捨てギコも大変だね。 レモナ


※同種の中でも弱者はそれなりの扱いを受けるようだ。
更に、今日ちびギコに会ったとき、怪我をしていることもあって大変衰弱していた。食事は1日に1食だけでは足りないらしい。
この手紙に食事の量を増やして欲しいと書かないのは、ちびギコにも「遠慮」という意思があるからであろう。

310 名前: レモナとちび 投稿日: 2003/06/01(日) 22:06 [ n2O7zjBA ]
6/7

6月4日 レモナお姉さんへ
いつもごはんをありがとうデチ。昨日貰ったシィフードという缶詰はとてもおいしかったデチよ。
あんなおいしいもの、ちびは初めて食べまチタ。あれは何のお肉なんデチかね?
そうそう、ちびと遊んでくれる子供達も居るデチよ。今日はそれについて書くデチ。
ちびは子供達が教えてくれる楽しいゲームをして、勝ったら賞品を貰えるんデチ。
賞品は、お風呂に入れて貰えることと、果物を食べさせて貰えることデチ!2つもあって凄いデチ!!
まずは2つのチーム分けをするんデチ。「TEAMモララー」が子供達全員で、だいたい5〜6人くらいデチ。
そして「ちびギコチーム」がちび1人デチ。
ルールはちびにも理解できるように簡単で、子供達が10分間ちびに石を投げ続けて、ちびがそれに耐え切れたらちびの勝ちデチ。
小学校のグラウンドのサッカーのゴールが、ちびの陣地デチ。
ちびは10分間、そこから出ちゃいけないんデチ。もし怖がったり痛がったりして逃げたら、ちびの負けなのデチ…。
ゲームが始まって10分間、ちびはサッカーのゴールの中を必死で逃げ続けたデチ。
大きい石や、とがった石、最後にはコンクリートの塊まで飛んできたデチ。…数が多くて、逃げ切れなかったデチ…。
このままだと怪我をすると思って、逃げようとしたデチ。でも、子供達はそれを許してくれなかったデチ…。
20分くらい経って、やっと子供達は「賞品やるよ」と言って石を投げるのをやめたデチ。
やっとサッカーゴールから出られた時、ちびは身体中が傷だらけになっていたデチ…。

311 名前: レモナとちび 投稿日: 2003/06/01(日) 22:07 [ n2O7zjBA ]
7/7

だけどゲームに勝ったから、お風呂に入れて貰えるデチ!
氷の入ったバケツに入れられて、頭からシャボン玉の液をかけられるんデチ。
どんなに冷たくても我慢するのが正しいお風呂の入り方だって言われまチタ。
その後は、シッポを洗濯バサミで挟んでサッカーのゴールに吊るされるのデチ。
これは「脱水」なんデチ。…シッポがちぎれそうになったデチ…。でも、それがお風呂だって聞いたデチ。
身体が乾いたら、頭をおもいっきりひっぱられたデチ!こうして洗濯バサミから無理矢理引き離すのが正式な脱水らしいデチ。
でも、ちびはその時シッポのつけねが少しちぎれてしまったデチ…。血が出て痛いデチ。
その後もうひとつの賞品として、ミカンの皮を食べさせられたデチ。すごく農薬臭かったデチ。今、とってもお腹が痛いデチ…。

それのどこがどう風呂なのかと小一時間ほど問い詰めたいよね。 レモナより


※これだけの能力があるのに、「入浴」に対する知識を持ち合わせていないことには驚いた。
一般的な文化とは程遠いところで生息している証拠であろう。
また、漢字のみではなく簡単な英語も書いているという部分にも注目したい。

312 名前: レモナとちび 投稿日: 2003/06/01(日) 22:09 [ n2O7zjBA ]

    【レモナとちび6月の部・完】

                  7月の部に続く

313 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/06/02(月) 21:28 [ W7WrtgKk ]
ある夏の日・・
空には雲ひとつなく地面には遮蔽物もなく、日差しは容赦なくじりじりと下界を焼いていく。
そんな日でも鳥は森で餌を啄ばむ、森の中にはその鳥たちの声だけが響いていた。
突然、すべての鳥が散ったその鳥がいた場所に、土煙を上げながらバイクが走ってきた。
バイクに乗っていたのは二十代半ばぐらいのモララーだった。
「あちぃ・・・」彼がつぶやく。
しばらくして彼の進路に川が見えた。
「川か・・、誰も見てねーことだし水浴びでもするかねぇ」
彼はバイクを川のほとりに停車し服を脱いだ。
「アーッ気持ちイイやっぱ暑い時は水浴びに限るぜ」
彼が川の水を浴びながらつぶやく、暫くして彼の近くの草むらでガサゴソガサゴソという、
草がゆれる音が響く。
「やれやれ女の覗きなんてはじめて聞いたぜ、それとも追いはぎかぁ?」。
草むらから六匹のしぃが出てくる、しぃは一匹だけが拳銃を持っており、
ほかの五匹はあの例の棒を持っていた。
「ソコノバカヅラノモララー! カワイイシィチャンタチニソノニモツヲヨコシナサイ!」
拳銃を持っているリーダーだと思われる一匹が言う。
「なぜ貴様らごときにただで貴重な荷物をやらないといけねーんだ?」
モララーが聞く、当然の疑問である。
「ナンデッテ オマエタチミタイナカスAAガソンナオオニモツモッテテモムダナダケダカラ ワタシタチガユウコウカツヨウシテヤルノ」

314 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/06/02(月) 21:29 [ W7WrtgKk ]
また同じしぃが言う。
「しょうがねぇなぁ」
モララーが自分の荷物に手を伸ばす
「サイショカラソウスレバイイノヨ!マッタクモララーハアフォナンダカラ」
別のしぃが見ているだけで不愉快になる大口あけた笑いを浮かべながら言う。
「君には鉛玉二個」誰にも聞こえないような声でモララーが呟く。
モララーが荷物に手を入れて少したった後に、
ドドォォォン
ほとんど一発にしか聞こえない二つの轟音が森に響く。
木の上に集まり始めた鳥がまたも高い空に散る
モララーの両腕が白い霧のような靄に包まれる、しかしそれも風によってすぐ晴れる。
彼がもっていたのは二挺の拳銃であった。
彼のはなった二発の弾丸は、左腕の銃から放たれた弾はすぐ近くにいた
さっき彼をののしっていたしぃのもろい胸の皮膚を突き破りそのまま
血管を引き千切り、骨を砕き、そして心臓を破壊する、そのまま背中の皮膚を突き破り、
後ろの気に凹みをつけ止まる。
右腕の銃から放たれた弾は大口開けて笑っていた同じしぃの口の中に入り、
そのまま下の歯を砕き上の歯茎に穴をあけ脳に侵入するそして脳髄をぐちゃぐちゃにし、
そのまま頭を突きぬけ空に消えていった。
そのまま痛みに顔をゆがめる暇もなく息絶えて倒れる、
体に新しくできた四つの穴から少しの間鮮血がほとばしり、水と混じりそして出血は止まった。

315 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/06/02(月) 21:30 [ W7WrtgKk ]
ほかの五匹はこの光景を少しの間ビビリながら見ていたが、
銃を持ったしぃが突然悲鳴をあげながら銃をモララーに発射する、
しかし気が動転していたせいか弾は木をへこませるだけに終わる。
しぃはもう一発撃とうとするがすばやく近寄ったモララーの蹴りがその銃を吹っ飛ばす、
そして彼は自分の銃を近くに降ろし銃と一緒に出したロープを両手に持ちしぃの首に巻く、
そして容赦なく思いっきり引っ張り首をしめ一本背負いのように持ち上げる、
「君にはリボンをあげるよよーく似合ってるよ」
彼がしぃを持ち上げながら言う、
しぃが足をバタバタさせ無駄な抵抗を試みるそして暫くして息絶える。
そしてモララーが手を離し自分の銃を取ろうとする、
そして残ったしぃの内二匹があの棍棒を振り上げモララーの頭を襲う。
ガキィィン
彼がとっさに銃で両方からくる棍棒から頭を守る、そのまま少し銃を引いて勢いをつけて棍棒を叩く、
その勢いで両方のしぃの手から棍棒が落ちる、
「詰めが甘かったねしぃちゃん、でも僕はお人よしだから君たちにもちゃんとあげるよ、
だからそんなに慌てなくていいのに」。
彼は銃を棍棒を取り直そうとしゃがみかける二匹に言う、
そしてそのまま轟音を響かせ二匹のしぃの喉に銃弾を打ち込む。
倒れこんでくるに二匹のしぃの死体をかわしながら逃げようとする一匹の足に銃弾を打ち込む、
そのまま倒れこんだしぃにモララーが近寄る。

316 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/06/02(月) 21:31 [ W7WrtgKk ]
「ツミモナイシィチャンタチニナニスルノヨォ コノギャクサツチュウ!!」
逆切れしたしぃが叫ぶ、
「やだなぁ君達が僕の荷物欲しいって言うから全部は無理だけど一部だけでも分けてやろうとしてんのに、
感謝されこそすれ、虐殺厨なんて呼ぶとは恩知らずだなぁまぁぼくはやさしいからそんな君にもあげるよ」。
「ヤ・・ヤメテ」
しかし彼は両方の銃から弾を撃ち込む。
しぃはそのまま少し痙攣しそして息絶える。
「さて・・確か後もう一匹いたな・・ん?」
彼が振り返るとさっきまで今殺したしぃの真正面にいたはずのしぃがはるか遠くに見えた。
彼は両腕の銃の弾をそのしぃに放つが遠すぎるためかすべて外れる。
「ヤーイシィハマターリノカミサマニマモラレテイルンダヨ!!アフォモララーナンカノタマハアタンナイヨーダ」
それを見たしぃが舌を出しアカンベーをする。
「しょうがないなぁ」
モララーがまた荷物の中からまた何かを取り出し組み立てた。
その後しぃの出していた舌に何か赤い光があたる、しかししぃはそれに気付かない。
バァァァン ガチャ
さっきまで森に響いていたのとは別の銃声が響く、銃弾はさっきまで出していた舌にあたり、
舌ごと顎を砕く。

317 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/06/02(月) 21:33 [ W7WrtgKk ]
「シィィィィィィ!!」
しぃはそう叫んだつもりだったが顎が砕かれたため、
「ギィィィィィ!!」
と彼女らが嫌うでぃの悲鳴そのものであった。
しかしモララーは容赦なくその新しく組み立てたスナイパーライフルのスコープ越しにしぃを狙い
そして、撃つ。
手を撃つ、足を撃つ、顔をもう一発撃つ、
腹を急所をはずして何発も打つ。
「ウギィィィ ヤメ・テ・ダコ・・スルカラ」
もはや完全にでぃと化した、血を全身から流してもなおまだ生きている
元しぃと、ほかの五匹のしぃを見ながら
モララーは二挺の愛銃と分解式のスナイパーライフルに
整備した後弾を込めた後バイクに乗りながら
「まったくしぃどものせいで折角のいい水が真っ赤に染まっちまったじゃねぇかYO
もっと上流に逝くか」
そういった後でバイクを急発進させ上流を目指す。

彼の旅は続く・・・。

終わり

やべぇコマ数つけんの忘れた
後句読点の位置間違ってて読みにくいかも
これで終わりです

318 名前: 理科の実験その6 投稿日: 2003/06/02(月) 22:01 [ Cnn9Ia7. ]
>>297の糸売き

二人がしぃ達を箱に入れ終わった頃には
もう完全に昼になっていた。
グゥゥゥ
いきなり腹の虫の音がした。
モラ朗「モナ介腹の音鳴らすなよ、あははは!」
モナ介「今のは僕じゃないよ!」
その音の主は捕まえたチビギコ達のものだった。
チビギコA「オナカスイタデチ・・・・・・・」
チビギコD「ナニカタベタイデチ・・・・・・」
モラ朗「よし!じゃあそろそろ弁当食べよう!」
モナ介「そうしよう!」
そう言って二人はリュックから弁当を食べ始めた。
ダンボール箱の中からチビギコ達が騒ぎ始めた。
チビギコA「オイシソウデチ!チビタンタチニモヨコスデチ!」
チビギコB「チビタンハオニクガイイデチ!」
モナ介「ああ?おまいらには家畜用餌があるだろ!!」
チビギコA「アンナモンチビタンニタベサセルツモリダッタンデチカ?」
チビギコC「アンナモンタベイデチヨ!
      ソンナコトヨリハヤクオニクヲヨコスデチヨ!
      オニク、オニク〜〜〜〜〜!!」
モラ朗「うるさいなぁ、仕方ないモナ介そのチビギコ一匹出して。」
モナ介「わかったよ。」
そう言って二人は弁当を食べるのを一旦やめ一番うるさかった、
チビギコCを引っ張り出した。
チビギコC「ナニスルデチ!ハナスデチィ!」
モラ朗「こっちおいで。」
そう言って二人は近くの茂みに
そいつを連れ込んでリンチした。
チビギコC「イギャァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」
そして二人はそいつを茂みから出して
ダンボール箱のチビギコ達に見せた。
モナ介「それ!お肉だよ。」
そう逝ってダンボール箱に投げ入れた。
チビギコA「ギャァァァァァ!!」
チビギコD「シンデルデチィィィ!!」
そう言いながら叫び始めた。
モラ朗「君達もそうなりたくなかったらもうお肉なんていわないことだね。」
モナ介「弁当食べ終わったらモラ朗ん家で遊んでもいい?」
モラ朗「いいよ。」
そう言って二人はすぐに弁当を食べ終え自転車に乗り山を降りた。
            糸売く

319 名前: ベビ虐4−前 投稿日: 2003/06/02(月) 23:37 [ U1yFV8Dw ]
【「チィィィィィーーッ イヤァ ヤメテェェェ!」
必死で泣き叫ぶベビしぃを、樫の木の棒で激しく叩いた。】


                  「ベビしぃ園」 職員 A

「ハニャ! ベビチャン オトマリカイダッテ!」
母しぃはベビしぃが持ってきた、「ベビしぃ園からのお知らせ」を見て声を上げた。
ベビしぃは今年の春から、街の郊外にあるベビしぃの為の教育施設に通っていた。
白いセーラー服タイプのワンピースに、エンジ色のリボンがトレードマークの制服を着て。
セーラーカラーのラインは、一本の灰色。
胸元には、しぃのニコニコ顔のピンバッヂが飾られている。
「スゴイヨ ミンナデ ウミニイッタリ オネンネシタリ スルンダヨ!」
母しぃは幾分興奮した口ぶりでベビしぃをダッコした。
「ヨルハ ハナビタイカイ シタリスルンダッテ!」
「ハニャァ? ウミィ?」
ベビしぃは不思議そうに母しぃの顔を覗きこむ。
「ソウダヨー。 ヒロクッテ オミズガ イーッパイ アルンダヨ! ナミガイッタリ キタリスルヨ ザブゥゥーン! ザブゥゥゥーンッテ!」
母しぃはベビしぃの体をゆっくりと横に揺らす。
「キャッ キャッ! モット!モットォー!」
ベビしぃは母しぃの胸の中で、まだ見ぬ広い海に思いを馳せているように見えた。


【もとからベビしぃに対する愛情など、かけらもなかった。
どんなに泣き叫ぶベビ達を見ていても、何の感情も沸かなかった。】    
                 
                   「ベビしぃ園」 職員 B

「それじゃ、いってきますね!」
7月の突き刺すような陽射しの朝、ベビしぃ達はいつものスクールバスに乗って、
各自の自宅を後にした。
「ソレジャ オナガイシマス! ベビチャン イッテラッシャイ!」
「チィ! イテキマスヨゥ!」
バスのドアはゆっくりと閉まり、一回クラクションをならして走り出した。
バスの中のベビしぃ達は、小さなオテテを一生懸命に外にいる母しぃ達に振っている。
バスはどんどん見えなくなっていった。
2泊3日の、お泊まり会の始まりである。
ベビしぃ達の背中にはこの日の為に母しぃ達が各自手作りしたリュックサック。
リュックサックの中には、お昼に砂浜で食べる予定の愛情をたっぷり込めて作られたお弁当。
2日分のお着替えと、海遊びの時に使う小さな水着。
小さな体に抱え切れないほどの期待を込めて、
ベビしぃ達は楽しそうに次第に潮風の匂いが強くなってくる外の景色を眺めていた。

320 名前: ベビ虐4−前② 投稿日: 2003/06/02(月) 23:38 [ U1yFV8Dw ]

【母親の気持ち?
知るわけないでしょう。そんな事をいちいち気にしてなどいられませんよ。】

                       「ベビしぃ園」 職員 C

お泊まり会の会場である、海の見える小さな建物に着いたベビしぃ達は、
すぐさま着替えをして近くの海へと出た。
手には、各自の母親が作ってくれた小さなお弁当を持って。
「アニャ! ウミダヨ!」
「オッキイネェ!」
都会育ちで海を一度も見たことのなかったベビしぃ達は、海の雄大さに目を輝かせて入る。
「今からみんなで、海であそびましょう!」
「ハァーイ!」
ベビしぃ達は元気に返事をした。
誰もいない浜辺で、ベビしぃ達は思い思いに遊んでいる。
「ヤドカリサン イタヨ!」
「オスナ イパーイ ダネ!」
「オミジュ チメタイネェ!」
「そろそろお弁当にしまーす!」
浜辺で先生が叫んだ。ベビしぃ達、先生達が敷いてくれたビニールシートに腰を下ろした。

「みなさん、準備はできましたか?」
「ハァーイ!」
ベビしぃ達の前には、母しぃの愛情がたっぷりつまったお弁当が用意されている。
ベビしぃ達は、待ちきれない様子でお弁当を見詰めていた。
「それじゃ…。」
先生達はベビしぃの目の前のお弁当を取り上げ、砂浜へと捨てた。
「アァッ!」
「チィノ オベントウ! カエチテェ!」
ベビしぃ達は口々にそう言いながら、先生の足元へ詰め寄ってくる。
「チィノ オベントウ デスヨウ! カエチテ!」
「……っるせぇ!」
「ギャァァァッ!?」
先生に足蹴にされたベビしぃは、頭から砂浜へ倒れこんだ。
「こんなモン、邪魔なんだよ!」
先生は、母しぃの愛情がたっぷり詰まったお弁当の中身を踏みつけている。
ベビしぃの口に合うようにと、小さく握られたコロコロのオニギリ、
しぃの顔に型抜きされたハンバーグ、
フワフワのあまーい卵焼きに、ウインナー。
奮発して今日の為に買ったのだろう、四角く切られた真っ赤に熟したスイカ。
せっかく我が子の為に早起きをし、愛情を込めて作ったのに。
「イヤァァ! ヤメテェ!」
「ハニャァ ハニャァァーーーッ!」
砂まみれになったお弁当は、ベビしぃ達の目の前でどんどんグシャグシャになっていく。
「貴様らのメシはコレで充分なんだよ!」
先生は泣き叫んでいるベビしぃ達の口に、砂を押し込んだ。
「…カハァッ!」
ジャリジャリとした感触が、ベビしぃ達の口の中に広がった。

321 名前: ベビ虐4−前③ 投稿日: 2003/06/02(月) 23:39 [ U1yFV8Dw ]

【常にダッコをねだられて見なさいよ。
アンタ、本当にそれでも嫌にならないのか?】

                      「ベビしぃ園」 職員 B


宿泊施設である小さな建物に着いたベビしぃ達は、下を向いてうつむいたままだ。
10匹のベビしぃ達は、とぼとぼと先生の後ろを黙ってついて歩いている。
先生はガラリと部屋の戸を開けた。
「ここで、昼寝してろ。」
先生はそう言うと、顎でベビしぃ達を指図した。
ベビしぃ達は、ゾロゾロと部屋の中へと入る。
部屋の窓はずっと開けられてなかったのか、黴臭い匂いが充満し、
ムワッとした熱気が部屋全体に篭もっていた。
昼寝をしてろと言われてはいるものの、布団が敷かれていない部屋を、
ベビしぃ達は不思議そうに見ている。
「…何してんだよ?聞こえないのか?」
「デモ オフトン ナイヨ?」
「オフトン ナイト オネンネ デキナイヨ」
「いいから寝るんだよ!」
先生はヒステリックにベビしぃ達を怒鳴った。
ベビしぃ達はビクゥっと肩をすぼませ、先生を見上げた。
「…ア アニャァ…」
ベビしぃはビクビクしながら、床の上に横になった。
コンクリートの床のひんやりとした感触が、ベビしぃ達の背中を包み込んだ。
「イチャイヨォ…」
「オヘヤ クチャーネ」
ベビしぃ達は、どうにか我慢をして眠りにつこうとしていた。

「ヤーヨウ! アチュゥヨォー!」
数分後、一匹のベビしぃが部屋の熱に耐え切れなくなったのか、ぐずり始めた。
「アチュウヨゥ ママァ ナッコォーーーッ!」
突如ガラリと部屋の戸が開けられ、鬼のような顔をした先生が入ってきた。
「…誰だ、騒いでる馬鹿は。…お前か。」
先生は泣き叫んでいるベビしぃを、部屋から連れ出した。
「イヤァァァ! イヤァァァァ! ナッコ ナッコォォォ!」

背中のたわんだ所を掴まれ、廊下に連れ出されたベビしぃの泣き声が聞こえる。
「ヤメテヨゥ! ハナチテヨウ!」
「うるさいんだよ!ナッコナッコ騒ぐなッ!」
「ハギャァァァァッ!?」
先生は、泣き叫ぶベビしぃの頭を廊下の壁に打ちつけた。
ゴツッという鈍い音が、廊下に広がった。
ベビしぃは暫く経ってから、ズルリと壁から落ちた。
額からは血が吹き出し、鼻血が溢れている。口元は切れてしまったのか、
うっすらと血が流れ出てきていた。
仰向けに倒れ、目を痛そうにギュっと瞑ったベビしぃは、もうピクリとも動かなかった。
先生は舌打ちを1つすると、ベビしぃの着ていた衣服を剥ぎ取って、
ベビしぃの死体を窓から投げ捨てた。

322 名前: ベビ虐4−前④ 投稿日: 2003/06/02(月) 23:40 [ U1yFV8Dw ]
汗びっしょりになったベビしぃ達は、夕食を取る為にホールに集まっていた。
昼ご飯になるはずだったお弁当を目の前で捨てられ、
砂以外何も口にしていなかったベビしぃ達は、少しグッタリしているように見えた。
イスの上に着席しているベビしぃ達の目の前には、ケチャップがかけられたオムライスが運ばれた。
「ハニャァ! オイシソウ!」
先生の「頂きます」の言葉で、ベビしぃ達はオムライスを頬張った。
オムライスの中に入っている肉はとても柔らかく、ベビしぃの口の中でとろけるように消化された。
「オイチィネェ!」
「ハニャ! オイチーネェ!」
ベビしぃ達は口の周りにケチャップライスをつけて、おいしそうだ。
「ゴチソウサマデシタ!」
ベビしぃ達は、全員オムライスを完食した。
「みんな、晩ご飯はおいしかったかな!?」
「ハァーイ!」
ベビしぃ達は、嬉しそうに手を挙げた。
「みんなは、さっき食べたオムライスに何が入っていたかわかるかな?」
ベビしぃは口々にニンジン、タマネギ、ケチャップ、お肉!などと言った。
「それじゃあ、今日食べたオムライス、何のお肉が入っていたかわかるかな!?」
「ハニャ?」
ベビしぃ達はそこまでは分からなかったのか、首を傾げて先生の方を見た。
「今日食べたオムライスの中に入っていたお肉は、コレです!」
先生がテーブルの下から取り出した物を見て、ベビしぃ達は悲鳴をあげた。
「ハニャァァァァァァッ!?」
先生の手には、自分たちと同じベビしぃの生首が握られていた。
昼間に廊下で殺したベビしぃだった。
「チィィィィィーーーーッ! イヤァァァァーーーッ!」
ベビしぃ達は、自分たちの大事なお友達を食べてしまっていたのだ。
「ヤァヨゥ! ヤァヨゥ!」
「でも、食べちゃったものは仕方ないよね!」
先生は笑いながらベビしぃの泣き叫ぶ顔を見詰めていた。


【白い毛に火つくと、他の子たちはそのベビしぃから離れていった。】

                          「ベビしぃ園」 職員 A

「これから花火大会でーす!」
悪夢のような食事を終えたベビしぃ達は、浜辺に連れられて来ていた。
さっきの悪夢を忘れようとしているのか、
ベビしぃ達はみんな、まだ一度も見たことのない「花火」が
どんな物なのだろうと想像を膨らませていた。
ヒュルルルルーーーー パンッ!
「ハニャァ!」
目の前で次々に上がる花火に、ベビしぃ達は目を輝かせている。
「コエ キレーダネ!」
「オハナノ カタチ ダッタネ!」
「次はみんなも花火をやってみましょう!」
先生は各自に一本ずつ花火を手渡した。
緑と赤のテープが巻かれて、竹棒の持ち手がついた花火だった。
「今から火をつけてあげるからね。」
先生たちは、ベビしぃが手に持っている花火に火をつけていく。
シュッという音と共に火が付いて、赤や緑の色の花火が出てきた。
「ハニャー キエーダネェ!」
「ヒガ ミドリニ ナッタネ!」
初めての花火にベビしぃ達はとても楽しそうだ。
「アレ? キエチャッタヨ?」
一匹のベビしぃが持っていた花火が、シュウっという音と共に消えてしまった。
「センセェ チィノ キエチャッタヨゥ!」
ベビしぃは先生のもとに、消えてしまった花火を差し出した。
「アハハ、本当だね。」
先生はベビしぃに持ってきた花火を持たせると、ライターの火を花火にかざした。
ひゅうっと突然風が吹いて、ベビしぃのフワフワの毛にライターの炎が燃え移った。
「チィィィィィィィィィィッ!?」
あっという間に火達磨になったベビしぃは、泣きながら助けを求めた。
「タチケテェ タチケテェッ ナコ ナッコォォォォォッ!?」
その様子を見た他のベビしぃ達は、火がついたままの花火を浜辺に投げ捨て、
我先にと火達磨のベビしぃの側から逃げ出した。
「アアアーーーッ! イヤァァァァッ! アチュウヨゥ! ナゴォォォォォッ!!??」
全身火達磨になったベビしぃは、そう言うとバッタリと仰向けに倒れた。
ようやく、先生がバケツの水をベビしぃに浴びせ掛けた。
だが、ベビしぃがもう動く事はなかった。
砂浜には肉が焼けた匂いと、花火の残り香がまざった匂いが広がっていた。

一日のうちに2匹のお友達を亡くしたベビしぃ達は、
泣きながら布団に入った。
今日のこの日を指折り数えて待っていたのに。
みんなと楽しく遊べると思っていたのに。
沢山の思い出が出来るはずだったのに。
次の日にはどんな事が待っているのだろう?
ベビしぃ達は恐怖感と絶望感に苛まれながら、小さな体をクルンと丸めて眠りについた。




ベビ虐4前編 終わり

323 名前: レモナ虐殺 投稿日: 2003/06/03(火) 21:50 [ CQSeaago ]
モララー「こんにちは、モララーです。」
しぃ「こんにちは。しぃです。」
モララー「いつもは虐殺関係の二人ですが、」
しぃ「今日は協力してまだ被虐キャラの経験がない人を虐待したいと思います。」


モララー&しぃ「レモナを虐待するからな!」



※一応雰囲気を出すため、ここではレモナは女ということで。
  ダレモネカマナンザギャクタイシタクナイダロウカラネ



ここモナーの家では、レモナが居候している。
ここでラブラブ(死語)生活を送っていた・・・のだが・・・

モナー「ああ・・・最近は虐殺が多くてうんざりモナ・・・・でもレモナは無敵だからやられないモナね。」
レモナ「もう!何言ってるのよ♪私だってかよわいのよ!」
モナー「どこがモナ・・・・」


その時だった。モナーの家にモララーとしぃが上がりこんできたのだ。


モララー「やあ!お二人さん!」
しぃ「仲良さそうでいいですね〜!」

突然の訪問に驚く二人。

モナー「どうしたモナ?」
レモナ「モララー君にしぃちゃんじゃない♪」


次の瞬間、しぃはモナーの体を押さえ込んだ。

モナー「痛っ!なにするモナ!」
モララー「チャッチャラ〜〜ン!今からモナー虐殺ショウを始めま〜っす!」
しぃ「いえ〜い!」
モナー「虐殺・・・?何言ってるモナ!」
レモナ「させないわ!」

レモナはモナーを助けようと飛びかかった。

モララー「ほれ!」

モララーが投げた針が、レモナの体に刺さった。

レモナ「う、動けない・・・?」
しぃ「モナ研で買ったレモナ用麻酔、1980円(税込み)だよ。高いねえ。」
モララー「君は大事な観客なんだから・・・ね。ふふ・・・・」

モララーはそう言うと、モナーの耳を・・・

モナー「がっ!!」

ひきちぎった。

モナー「モ、モナの耳が!モナの耳がぁぁ!!」
レモナ「モナー君!おねがい!やめて!!」
モララー「ごめん、やめません」

次の瞬間、モナーの右腕が、肩と離れ、地面へと鈍い音を立てて落ちた。

モナー「がはぁぁぁ!!」
レモナ「もうやめてよ!モナー君が死んじゃう!!」
モララー「はいはい、じゃあ止めますよ・・・ね?」

今度はしぃが顔をナイフで切りつけた。

しぃ「わたしはやめてません」
モララー「・・・僕は、やめたからな!でもまた始めるからな!」

今度は足・・・・

モナー「うう・・・・痛いモナ・・・」
レモナ「やめて・・・・こんなの見たくないよぉ・・・・」
モララー「そうか!ならいいよ。君は逃げて。」
レモナ「そんなのできるわけないじゃない!モナー君をおいて!」

モララーはモナーの頭に拳銃をつきつけた。
しぃはレモナから針をぬいた。

モララー「君が逃げればモナーの命は保証するよ。ただし変な行動をおこしたら・・・・バン、だ。」
モナー「レモナ・・・・」
レモナ「ごめんね・・・・でもモナー君を死なせたくないの・・・・」
モナー「わかったモナ・・・逃げるモナ・・・・」


レモナは泣きながら外へと逃げていった。

モララー「ふふ・・・君の彼女はけなげだねえ?モナー君。」
モナー「なんで・・・こんなことをするモナ・・・?」
しぃ「レモナ虐待ですよ。あなたはそのための道具にすぎません。」
モララー「確かにレモナは強い、虐待はできないだろうね。
      でもね、こういうふうに間接的、精神的に虐めることはできるのさ。」
モナー「・・・レモナ虐待?そんなことは・・・やめるモナ・・・」
モララー「じゃあ君、「いったん」死んでよ。」
モナー「な?約束が違うモナ!!」
モララー「バイバイ」


バン

324 名前: レモナ虐殺 投稿日: 2003/06/03(火) 21:51 [ CQSeaago ]
モララー「で?レモナの場所はわかるかい?」
しぃ「ええ。さっき発信機をつけといたからね。針をぬくときに。」
モララー「ふふ・・・これからが本番だよ・・・」





レモナ「こんなのだよぉ・・・・モナー君・・・・」





レモナ「あれあれ?・・・・ギコ君?」
ギコ「よお!レモナじゃねえか!」
レモナ「ギコ君・・・あたし・・・・どおしよぉ・・・・・」

レモナはギコに状況説明をした

ギコ「・・・・・・・・・・」
レモナ「あたし・・・・どおしたらいいか・・・・わかんなくて・・・・」
ギコ「・・・それで、逃げてきたってか?」
レモナ「うん・・・・」
ギコ「この糞野郎!!!」
レモナ「・・・・・・え?」
ギコ「てめえモナーを見捨ててきたってのか!?あいつらが約束なんざ守るわけねえだろ!!
   わかんなかったのかよ!!」
レモナ「でも・・・・・」
ギコ「でもも糞もねえ!!今ごろモナーは・・・・くそぉ!!」
レモナ「・・・・・・・・・・・」
ギコ「お前がモナーを殺したも同然だ糞アマ!!お前がレモナじゃなかったら真っ先に虐殺してやる!!!」
レモナ「・・・・・・・・・・もう・・・いや・・・・」


レモナは走って逃げてしまった




モララー「ギコ、ご苦労さん。」
しぃ「すごい演技だったね。感心したよ。」
ギコ「これでアイツも・・・・そうとうまいっただろうなあ・・・へへっ」



レモナ「もうやだよお・・・・・モナー君・・・・」

PLLLLL・・・・PLLLL・・・

レモナのケータイに着信が入った

レモナ「もしもし・・・・?」
『やあ、レモナちゃ〜ん』
レモナ「モララー!?モナー君は!?だいじょうぶなの!?」
『モナー?ああ、殺したよ。ははは・・・』
レモナ「・・・・・・!!!!」
『最後の言葉聞くかい?「レモナ・・・なんで逃げたモナ・・」って・・・』

ガチャ

モララー「アアン、切られちゃったよ。」
しぃ「ほんとはそんなこと言ってないのにね。」


レモナ「う・・・えぐっ・・・・モナー君・・・ヒック・・・・」

レモナはただただ、泣いていた。

レモナ「・・・・ヒック・・・やっぱり私が・・・殺したも同然なのかな・・・?」


その時、街頭のテレビからニュースが流れた。

『8時のニュースです。今日午後7時ごろ、オマエ・モナーさんが自宅で遺体で発見されますた。
  警察は同居していて現在行方不明のレモナを殺人容疑として捜索中でつ』


(モララー「無論これもこちらの仕掛けだからな!警察は動いてもいないからな!」)


レモナ「なにこれ・・・・・」

レモナはがくりとヒザをおとした。

レモナ「もう・・・・死にたい・・・でもわたしレモナだから・・・・死ねないんだ・・・・」


その時、レモナはある一つの案を思いついた。

レモナ「そうだ・・・モナ研へ・・・」

325 名前: レモナ虐殺 投稿日: 2003/06/03(火) 21:52 [ CQSeaago ]
INモナ研

モララー教授「はぁ・・・死にたい、と・・・」
レモナ「うん・・・・」
モララー「でも今、消去システムは故障中でなあ・・・・なら、死ねる体にすることならできるが・・・・」
レモナ「それでおねがいします・・・・」


小一時間後・・・・・


モララー教授「これでいいはずだ。」
レモナ「ありがとう・・・・じゃあね・・・・」


モララー「ご協力ありがとうございました、教授。」
モララー教授「ふふ・・・レモナなんていくらでも作れる・・・・たまにはこういうのもいいな・・・・」
しぃ「ここからが、本番だね。」
ギコ「ああ、こっからが面白くなるんだ。」



レモナ「この崖から落ちたら・・・・死ねるかなあ・・・・」

海に面している断崖絶壁に、レモナは立った。

モララー「はやまっちゃいけな〜〜い!!」
レモナ「モララー・・・・・・!!」
しぃ「紹介したい人がいるの。」

すると、モナーが現れた。
手も足も耳も、ちゃんとある。

レモナ「モナー君・・・!!生きてる!?どうして!?」
ちびしぃ「私が復活させたんだよ。」
レモナ「ありがとうちびしぃちゃん!!今そっちに行くね!モナー君!!」

レモナはさっきとはうってかわって、心から笑っている。

モララー「おっと、まちなよ〜」
レモナ「・・・・え?」
モララー「普通ならさ〜。ここでハッピーエンドなんだけどさ〜。
      そうはいかないんだよねえ〜。だってここはアブ板だもん。」
レモナ「どういうこと・・・?まさかまたモナー君を・・・」
モララー「いやいや、今度はねえ・・・・君さぁ!!」


モララーはレモナを押し倒した。

レモナ「キャ!」
モナー「レモナ!!今助けるモナ!!」

レモナのもとへ行こうとするモナーを、一つの腕が止めた

ギコ「おおっと、いかせねえぜ。」
モナー「ギコ・・・・!!!お前も仲間だったのか!?」
ギコ「そういうこと。さ、今度はお前がさっきのレモナの立場だ。よ〜く見てな。」
モナー「レモナーーー!!」


モララー「ははは!死にたいって言ってただろ?・・・殺してやるよ」
レモナ「やめて!私は・・・モナー君が生きてたから・・・まだ死にたくないの!!」

モララーはレモナの耳にナイフを突き刺した

レモナ「いやああああ!!」
モララー「ふふ・・・・ずいぶん身勝手だねえ・・・さっきまで死にたいって言ってたくせに・・・・」
レモナ「嫌!嫌!嫌!・・・・おねがい!助けてぇぇ!!!」

モララーはレモナの目を潰した。

レモナ「痛い!真っ暗だよぉ!!」
モララー「ははっ・・・!!これで君のだいすきなモナー君も見えないってことさ!」
レモナ「モナー君!助けて!!怖いよ!!」
モララー「モナー君ならもう気絶しちゃってるyo!情けないネエ・・・」

レモナの胸に、モララーはナイフを突き刺した。

レモナ「キャアアアア!!」


モララー「もう死ぬだろ・・・いこうか。みんな!お疲れさ〜ん!」
しぃ「おつかれ〜」
ギコ「お疲れさん」
モララー「この後モララー教授も誘って一杯やろうか?」
ギコ&しぃ「賛成!」



レモナ(胸が痛い・・・・血がいっぱい出てるよ・・・・・
     私・・・・死ぬのかな・・・・
    嫌だよ・・・・死にたくないよ・・・・モナー君と・・・せ・・っかく・・・あ・・え・・た・・の・・に・・・)

                                終

326 名前: ベビ虐4−後① 投稿日: 2003/06/03(火) 23:37 [ VGCYplJQ ]
【元から楽しませるような計画はしてなかった。
今度は職員が楽しむ番だった。】

                      「ベビしぃ園」 職員 C

浮かない顔をして朝食を取ったベビしぃ達は、
先生の後について浜辺に来ていた。
昨日の夜の花火の燃えかすが、そこかしこに散らばっている。
そして、その側には火達磨になって死んでいったお友達の死体。
真っ白でフワフワな毛は焦げて剥がれ落ち、剥き出しになった皮膚が見え隠れしている。
剥き出しになった皮膚は所々炭化しており、わずかに残った制服の生地が、
体のあちこちにべっとりと貼りついていた。
ベビしぃ達は顔を伏せて昨日までお友達だった死体を見ないようにしている。
黙って下をむいてうつむいて、口を真一文字に結んで。
先生達はそんなベビしぃ達の様子を薄ら笑いを浮かべて眺めていた。
「これから、お片づけをします。」
ベビしぃ達は小さな体をビクゥと震わせ、先生の目を見詰めた。
「きのうの花火の時に出たゴミを片付けます。」

ベビしぃ達は、小さな手で花火の燃えかすを拾い集めている。
「大分きれいになったね。…それじゃ、今度はコッチのゴミを片付けようか。」
ベビしぃ達はゴミを拾う手を止め、先生が指差す方向を見た。
「…イヤーヨゥ!」
「ヤデスヨゥ!]
先生が指差していた物は、昨日亡くなったお友達の死体だった。
「これから先生が捨てやすいようにゴミを切り分けますからね。」
先生の手には電動ノコギリが握られていた。
「みんなは、切ったゴミを袋に入れてゴミ捨て場に持っていって下さい。」
先生はそう言うと、ベビしぃの死体に刃をあてがった。
ブリュリュッ、ブリュリュッと音をさせて、電動ノコギリは死体を切り刻んでいく。
時々肉片が周りで見ていたベビしぃ達に振りかかってきた。
「ヤメテヨゥ! チェンチェ ヤメテェ!」
お友達の死体を切り刻まれるのを見ていられなくなったのか、
何匹かのベビしぃが、先生を取り囲んでシャツの裾を引っ張りはじめた。
「チィノ オトーダチ イジメナイデェ!」
「ナッコ シマスカラ ヤメテヨォ!」
必死でベビしぃ達は、先生に訴えている。
だが先生はそんなベビしぃ達の訴えを無視し、
手際良くベビしぃの死体をバラバラにしていった。
「それじゃ、みんなで片付けてください。」
手足を切り取られ、頭と胴体をバラバラにされたベビしぃの死体を、先生は顎で示した。
「イヤデスヨゥ!」
「チィモ ヤ!」
2匹のベビしぃが、逃げるように向こうのほうへと逃げていった。

327 名前: ベビ虐4−後② 投稿日: 2003/06/03(火) 23:38 [ VGCYplJQ ]
バラバラになったお友達の死体を片付けたベビしぃ達は、
無言でピンポン玉ほどのオニギリを咀嚼している。
昨日から続く悪夢のような出来事が、おいしいはずのオニギリの味を石のような味に変えていった。
「ウミデ タベル ゴハン キット オイシイヨ!」
オカアサンはそう言ってくれたのに。
「チィ モウ ヤァヨゥ」
一匹のベビしぃがオニギリに目を落としたまま呟いた。
園でプリントを貰って、お泊まり会の事を聞いたときからずっと憧れていた海。
オカアサンがこの日の為に手作りしてくれたリュックサック。
寝る前に、オカアサンと一緒に指折り数えて待ちわびたお泊まり会だったのに。
沢山の楽しい思い出をオカアサンに話してあげられるはずだったのに。
思い描いていた「楽しいお泊まり会」とは全然違う、
恐怖感と絶望感だけが支配するお泊まり会。   
現実の全てを受け入れられるほど、ベビしぃ達はまだまだ強くない。

草陰から、他のベビしぃ達がオニギリを食べているのを見かけ、
死体の始末を逃げ出したベビしぃが2匹、みんなの前に走ってきた。
「チィモ オイギイ タベマスヨゥ!」
「チィモ!」
2匹のベビしぃはよっぽどお腹が空いているのか、無遠慮に他のベビしぃ達が手にしている
オニギリを見詰めている。
「チィニモ オイギイ チョウダイ!」
「オイギリ! オイギリィ!」
「どこに行ってたの。心配したよ。」
先生が2匹の前にしゃがみこんだ。
2匹のベビしぃはビクっと体を震わせて、先生の顔を見上げた。
「ア…」
ベビしぃは、ギュっと目を閉じた。
叱られると思って、下を向いてうつむいた。
「お腹空いちゃったでしょ?もう、オニギリはないから、あっちで先生達と
ゴハン食べようね。」
先生はやさしくそう言って、下を向いたままのベビしぃの頭を撫でた。

先生に連れられ、みんなから離れた所のビニールシートに腰を下ろした2匹のベビしぃに、
先生は串に刺さった肉の塊を差し出した。
「みんなには、ナイショだからね。」
喜んで肉を食べようとした2匹のベビしぃは、その見覚えある形に言葉を失った。
串にささっていたものは、さっきバラバラにされたお友達のオテテだったのだ。
ベビしぃは黙って串にささって焦げているお友達のオテテを見つめた。
「どうしたの?お腹空いてないの?」
先生はニヤニヤしながら呆然としている2匹のベビしぃに尋ねた。
「………ア アニャァ……」
「せっかく持ってきてあげたのに?」
先生は呆然としたままの2匹を、トイレに連れ込んだ。

328 名前: ベビ虐4−後③ 投稿日: 2003/06/03(火) 23:39 [ VGCYplJQ ]

【虐待・・・?これは躾でしょう?】

                     「ベビしぃ園」 職員 A

先生は嫌がる2匹の頭を掴むと、水が勢い良く出ている蛇口に持っていった。
水が、ベビしぃの頭に無遠慮に掛かる。
「ヤメテェ!」
「チィィィィ! ナコシマスカラァ!」
ベビしぃの必死の哀願も虚しく、
先生はベビしぃの体を蹴り飛ばしたり、踏みつけたりしていた。
「なぁにがナッコだ?片付けから逃げ出した挙げ句に、
人が持ってきてやったメシも食わないなんて!」
「…ガフゥ!…イチャーヨゥ!」
顔を蹴り飛ばされたベビしぃは、鼻血が吹き出している。
「イチャーヨゥ! ママァ タチケテェ タチケテェ! ナコ ナッコォォォ!」
「…っるせえなぁ!」
苛々とした気持ちで、先生はナッコナッコと母を求めて泣き叫ぶベビしぃの腹を踏みつけた。
「フギャァァァァァッ!?」
ゲホッと咳き込んだベビしぃの口から、血が吹き出した。
「グハァッ!……ナゴォォォォォゥ…」
ベビしぃは、ピクリとも動こうとしない。
しん…とした空気が流れた。
もう片方のベビしぃは、青あざになった顔でじっと先生を見詰めたままだ。
先生は、足で口から血を流しているベビしぃの顔を蹴り飛ばした。
「アァン、死んだか。」
先生はそう言うと、つまらなそうにトイレのドアを開け、
ベビしぃの死体を便器の中に投げ入れた。
トイレは汲み取り式になっていて、ベビしぃの死体はヒュウと便器の中に吸い込まれていった。
バシャっとベビしぃの死体が落ちた音が聞こえて来た。
先生はクルリと向きを変え、さっきから自分を見詰めたままだった
もう片方のベビしぃを舐めるように見上げた。
先生の手には樫の木の棒が握り締められていた。
「……イヤァ………」

329 名前: ベビ虐4−後④ 投稿日: 2003/06/03(火) 23:39 [ VGCYplJQ ]

【後の残り六匹をどうしようか考えるだけで興奮した。
……それだけストレスが溜まってたってことでしょう。】

                     「ベビしぃ園」 職員 B


夕闇がせまる海岸に、ベビしぃ達の姿があった。
楽しいはずのお泊まり会なのに、
ベビしぃ達の顔には笑顔がない。
ベビしぃ達は丸くなって、自分たちの真ん中で燃える炎を見詰めている。
10匹いたはずのお友達は、いつのまにか六匹になっていた。
「みんな、何をしたいかな?」
先生は楽しそうに、ベビしぃ達の顔を覗きこんだ。
「オウチィ カエィ タイヨゥ…」
「モウ ヤァヨゥ」
ベビしぃ達はポロポロと涙を溢しながら、先生の顔を見つめた。
「チィノ オトーダチ ドコ?」
「そうだねぇ。みんなのお友達、何処に行っちゃったんだろうね?」
先生はさも可笑しげに微笑んで見せた。
「カエチテヨゥ チィノ オトーダチ カエチテェ!」
一匹のベビしぃが、先生の体をポカポカと叩いた。
「カエチテェ! カエチテヨゥ!」
ベビしぃは目にいっぱい涙を溜めて、必死で先生の体を叩いている。
「カエチテェ! ママニ イウヨ!」
ベビしぃは力いっぱい先生の腕を叩いた。
先生は、そんなベビしぃをダッコして微笑んだ。
「アッ! チィモ ナッコ!」
他のベビしぃ達が、一斉に先生を取り囲んだ。
「そうだね。みんなのお友達が何処に行ったのか、教えてあげないとね。
……お友達に会いたい?」
周りにいたベビしぃ達は、一斉に頷いた。
さっきまで沈んでいた顔が、見る間にパッと明るくなった。
「それじゃ、先生について来て。」
先生はどんどんと歩いていき、円の中央で燃えている炎の所で立ち止まった。
炎は赤く煌煌と空に昇り、天を焦がすような煙を上げている。
「お友達は、この火をくぐった所にいるからね。」
「ホントゥ!? チィ オトーダチニ アイタイ!」
「チィモ…! アニャァァァァッ!?」
先生は、炎の側ではしゃいでいた2匹のベビしぃを、炎の中に突き飛ばした。
「アヂィィィィィィッ!」
「チィィィィッ! タチケテェッ!」
ベビしぃの小さな体は炎に包み込まれて、どんどん燃え盛っていく。
「よかったねぇ!これでお友達のところに行けるね!」
先生は笑いながら、炎の中で苦しんでいるベビしぃ達に話しかけた。
「みんなもお友達のところに行きたいんだったよね!」
先生は笑いながら、燃え盛る炎を呆然と見詰めているベビしぃを炎の中に突き飛ばして行った。
「タチケテェ…ナコ ナッコォォォッ!」
「ママァ! ママァ…!……シィィィィィィィィッ!?」
ベビしぃ達を包み込んで燃え盛る炎は、よりいっそう天を焦がしていった。
先生は、炎の中で助けを求めて泣き叫ぶベビしぃ達を、さも愉快そうに見詰めていた。

330 名前: ベビ虐4−後⑤ 投稿日: 2003/06/03(火) 23:41 [ VGCYplJQ ]

【私達は聖職者じゃないんです。
過ちも犯します。でも、それには必ず理由があるんです。】

                         「ベビしぃ園」 職員 C

「郵便でーす!」
郵便局のバイクが、ベビしぃを待つ母しぃ達の元に小包を運んでいった。
「ハニャ! ゴクローサマ!…ドコカラカナ?」
小包の住所には、ベビしぃ園の文字があった。
「ナンダロウ?」
母しぃは、ウキウキしながら小包の紐をほどく。
「…ハニャ?」
中から出てきたのは、1つの貝殻、ちいさな制服と、お手製のリュックサック。
そして、手紙が同封されていた。
「アレ? コレハ ベビチャンニ ツクッテアゲタ リュック? ドウシタノカナ?」
母しぃは、可愛らしいシールで封をされた手紙を読んだ。
「シィィィィィィィッ!?」
信じられない内容の手紙だった。

(あなたのベビちゃんが、お泊まり会中に亡くなりました。
夏場で死体の痛みが早い為、こちらで処分しました。
骨もカスほどしか残らなかったので、
替わりにベビちゃんが海で取った貝殻を同封します。)

小包を受け取った母しぃ達は、急いでベビしぃ園へと向かった。
「チョット! ドウイウコトデスカ!」
「シィノ ベビチャンヲ カエシテ!」
文句を言ってやろうと、ベビしぃ園の門の前までやって来た母しぃの目に飛び込んできた物は、
〔ベビしぃ園は閉鎖しました〕の張り紙と、
全ての荷物が消えた、もぬけの殻の園内だった。
「シィィィィィィッ! ベビチャン ドコニ イッタノォーーーーー!」

【もうこんな事はやらないかって?そうだなぁ。
………………わからないよ。そんな未来の事。】

                        「ベビしぃ園」 職員 B

お泊まり会も終え、先生達は今まであったベビしぃ園をたたんで、
とある街の都心の雑居ビルに新しい託児所を構えていた。
この街に、あの事件を知る者は、誰もいなかった。
「でもさぁ、こうして殺してみるとあっけなかったな。」
「毎日ダッコねだられて溜まってたストレスを一気に発散できて良かったんじゃないの?」
「とにかく、ゴミ虫を片付けられて清々したわ。」
先生たちは口々にそんな事を言いながら笑いあった。
「で、話しは変わるんだけどさ。作ってみたんだよ。コレ、パンフレットなんだけど。」
パンフレットには、ベビしぃが楽しそうにダッコされている写真が沢山載っていた。

(愛情いっぱいのダッコを通じて、ベビしぃちゃんの笑顔を守ります。
ベテラン保育士が心をこめてお預かりします。
たのしいイベントも沢山あります。*お泊まり会、クリスマス会、ダッコ大会など)

手元にあった電話が鳴り始めた。
「…はい、ベビちゃんクラブです。…。ええ。お子さんですね。はい、大丈夫ですよ。
ええ。それでは、お待ちしています。」
電話の内容は、自分のベビしぃも預かって欲しい、ダッコを沢山して欲しいという電話だった。
「愛情…か。んなモンゴミなんかにいらねぇよ。」
「またさぁ、やっちゃうかもな。」
「しぃはストレスの元…だもんな。」
「いつか発散しなきゃいけないよなぁ。」
先生達は、溜め息をついて窓越しの部屋の向こうで遊んでいるベビしぃ達を見詰めた。
ベビしぃ達は、先生たちの視線に気付いて、ナッコナッコと言いながら、
先生達の元に近づいて来た。
ナッコ、ナッコォと言いながら、先生達の顔を見詰め、壁を叩いている。
そのうち、我慢できなくなったのか、大泣きし始めた。
先生達は、そんなベビしぃ達の様子を苦虫を潰したような顔をして、
涙でグシャグシャになったベビしぃ達の泣き顔を見た。


どうやらまたいつか、やってしまいそうである。


・・・END・・・

331 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/06/04(水) 19:06 [ xzF88FEs ]


私は絶対、あの女みたいにはならない。


「こんにちは、しぃちゃん。」
彼がいつもの様に癇に障る笑顔で現れた。
目だけが笑っていない表情、とでも言うのだろうか。
「しかし、ここは相変わらず黴臭い部屋だねえ。」
「しょうがないじゃないですか。窓が無いんですから。」
「まあ、ここは元々アフォしぃを更生する為の部屋だったからね。窓があったら色々不便なんだよ。」
「そうなんですか。」
そんな話はいいから早く始めてくれませんか。
そんな想いを滲ませて言うと、彼もやっと気付いたようだった。まあ、単なる嫌がらせだったのかもしれないが。
「そうだね。そろそろ準備してくるよ。」
彼はにこやかな笑みを作ったまま部屋から出て行った。

扉が閉まるのを見届けて、私は目を閉じて溜息をついた。
全く、あの男の顔を見ているとストレスが溜まってしょうがない。
只でさえこの部屋は蒸し暑く、鬱陶しいのに。
そこまで考えて、私ははっとした。
いけない。あの女と同じ考えをしていた。
周りの環境が合わないのなら、さっさと用事を済ませて出て行けばいいのだ。
そう、それだけのこと。
「準備終わったよ。」
彼の声で私は我に帰った。

長い一日が始まる

332 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/06/04(水) 19:38 [ xzF88FEs ]


あの女の元に生まれたのが人生最大の失敗だったのだろう。


私を迎えたのは彼の例の笑いと…椅子だった。
「なんですか、この椅子は。」
「何だと思う?」
まあ、座ってと促され、私はそれに大人しく従った。
「電気椅子ですか?」
少し用心して聞く私に、彼は何も答えない。
慣れた手つきで背もたれからシートベルトのような物を引き出して、私の胴を固定した。
かちゃん、と金属音が響く。
続いて、肘掛からも同じようにベルトを引き出した。
「何ですか?これは。」
「しぃちゃんを固定するためのものだよ。」
これ自体には何の仕掛けも施していない。彼は言った。
「だから、そんなに緊張しないで。」
そう言われて、初めて自分の体が痛いほど強張っているのに気付いた。
手を二、三回開いたり閉じたりして緊張を紛らわす。
私は彼に笑いかけた。できるだけ挑戦的な顔で。
「…いい顔だよ。」
彼は笑い、そして私に目隠しをした。
視界が真っ黒に染まる。
「それから、これは30分経たないと終わらないから。」
そう言いながら私の耳にヘッドホンを取り付けた。
「音楽でも聞かせるつもりですか?」
未知の恐怖に抗うためにそう言ってみたが、その声すら自分の耳に届かない。
ただ、彼が笑った気配がした。

333 名前: 331 あの女 投稿日: 2003/06/04(水) 22:43 [ xzF88FEs ]
あるところに一匹のしぃがいました。
彼女は世間一般でいうところのアフォしぃでした。
すぐにだっこをせがみます。
すぐに交尾に誘います。
そして…彼女は妊娠しました。

ところが、彼女は妊娠の何たるかをよく分かっていなかったのです。
少し太ったかなあ?と運動をしてみたり、食事制限をしてみたり。
仲間に指摘されて、それがようやく妊娠であることに気付いたのです。
何はともあれ、めでたいことです。

彼女を恨むしぃがいました。
彼女のせいで流産してしまったしぃです。
もちろん、彼女はそのしぃのことを知りませんでしたが。

そのしぃは、彼女が妊娠していることをしりました。
自分を不幸にしたしぃを、同じ目にあわせてやりたい。
そう思うのも、道理かもしれませんね。

そのしぃは旦那に頼んで彼女を虐待することになりました。

334 名前: 331 あの女 投稿日: 2003/06/04(水) 23:15 [ xzF88FEs ]
「あの、すみません。」
旦那さんは、彼女に声をかけました。
彼女はもう臨月なのか、大きなお腹を抱えています。
「ナアニ? ダッコ?」
彼女は嬉しそうに言いました。
旦那さんは、彼女を張り倒したい気持ちで一杯になりました。
彼女のせいで、奥さんはもう子供を作れない体になってしまったのです。
階段から突き落とされたのでした。
「はい。だっこさせてください。」
そんな事はおくびにも出さず、旦那さんはにこやかに言いました。
「こっちに来てくれませんか?」
「イクイク!! イッパイダッコシテ!!」
彼女は不審も抱かず旦那さんについて行きました。

「ハニャッ!!」
どんっといきなり突き飛ばされ、彼女は尻餅を付きました。
「ナニスルノヨウ! シィノオナカニハ ベビチャンガイルノヨウ!」
「はあ?それがどうしたんだよ。」
旦那さんは爪先でちょんと脇腹をつつきました。
「ヤメテヨウ!! ダッコシテヨ、マターリシヨウヨ!!」
「こっちはな、マターリなんてできない状況なんだよ。」
今度はもう少し、強く。
「ヤメテ!! オネガイダカラ モウソレイジョウツヨク…!!」
「てめえのせいでな!!」
旦那さんは、脇腹を蹴り上げました。
「シィィィィィ!!」
半分以下の力でしたが、それでも彼女にとっては大きなダメージです。
「ヤメテヨウ!! シィガ シィガ ナニシタッテイウノヨウ!!」
そう叫んだ時です。
彼女を激痛が襲いました。
「ハァッ…フ…イタイヨォ…!!」
「陣痛か…まあ、いい。そこで子供と一緒に行き倒れてろよ。」
旦那さんはそう言って何処かに行ってしまいました。
「イカナイデ…!!」
這って追いかけようとしましたが、それも大きいお腹ではままなりません。
「マッテェ…!! シンジャウヨウ…」
彼女は動くことを諦め、地面に寝転がりました。

何時間、いや、もっと短いかもしれません。
足音が聞こえてきた。
「タスケ!? コッチニキテェ!!」
彼女は全力で叫びました。
茂みの向こうから現れたのは、…でぃでした。
「キャア!? チカヨラナイデ!!」
「…」
でぃは彼女の傍らに座り込みました。
「オナガイ!! ワタシダケデモイイカラ タスケテ!! オナカノ ベビチャンハアゲルカラ!!」
「…ベビチャン?」
でぃが興味を示したのに気付いて彼女は一気にまくし立てました。
「シィヨリモ ベビチャンノホウガ オイシイッテキイタコトアルヨ!! シィハマズイカラ オナガイ タベナイデェ…」
でぃが、かすかに首を横に振ったように見えました。
え?と問い返す前に、彼女の腹はナイフで割かれていました。
「ア… ギ、ギャアアアアアアアア!!!!!」
この世のものとは思えないほどの叫び声を彼女はあげました。
でぃは、素晴らしい手つきでしぃの腹を開けていきます。
「ヒィッ…アガアアアアアアアア!!!!! イダイイダイッイダイヨオオオオオアアア!!!」
でぃは、無事に子供を取り上げると、彼女をそのままにして何処かへ行きました。
「オナガイ…タスケテ…」
弱弱しく彼女は言いました。そしてそのまま、死にました。

335 名前: 331 あの女 投稿日: 2003/06/04(水) 23:24 [ xzF88FEs ]
でぃは、実は頭の中はまだ正常でした。
彼女の言ったことに心のそこから腹を立て、
なんとか子供を助けようとしたのです。

子供はでぃに育てられました。
その子供は幼い時から利口で、自分の境遇を受け入れ、そして悩みました。
そしてその子は決心しました。

私の中から、あの女の全てを追い出してやろうと。

血はどうにもできないけれど、アフォしぃ特有の考え方はどうにかなる。
そう思い、彼女はまず強い心を手に入れようとしたのです。
強い心を手に入れるなら、やはり虐待などの目にあわないといけないとその子は思いました。
そして、彼を見つけたのです。

彼は、自分の欲望を満たすために虐待を日々行っていました。
体を傷つけずに、五感に不快感を与えるのが彼の手口でした。
その時の被虐者の顔がたまらない。彼は言います。

そうして、その子と彼は手を組みました。
お互いの目的の為に。

336 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/06/07(土) 02:17 [ jnCPQ0Wg ]
虐待されてさんざん苦しみながら死んだしぃが、閻魔様の前にやってきました。
しぃは閻魔様に尋ねました。

「ハニャー、シンデマデイジメラレタリシナイヨネ。シィチャンハミンナデナカヨクまたーりシタインダヨ」

閻魔様は、言いました。

「本当は、死んだ人は天国に行くか地獄に行くか決まってるけど、しぃちゃんには特別にどちらかを
選ばせてあげるモナ。天国では、みんな永遠に楽しく暮らせるモナ。でも、地獄では、永遠に苦しめ
られるモナ。どっちにするモナ?」

しぃは、即座に答えました。

「シィチャンハ、ダッコとまたーりノマッテルテンゴクニイキタイヨ」

「……わかったモナ」





「おーい、新しいオモチャが来たぞ」
「やったモナー、おい、早く捕まえるモナ」
「ハニャ?」
「よーし、まず挨拶代わりに……耳もぎ」
「シィィィィーーーーーーーーーーーー!!」
「それー、ソーセージモナー」
「ハギャァァァァーーーーーーーー!!」
「あははは、ぴくぴく震えてやがんの。でも、現世と違ってここじゃ氏ねないから、永遠に苦しみが
続くんだよ、ってもう聞こえてないか(ゲラ」
「でも、天国に来れてよかったよな。地獄じゃ、永遠にこのゴミ虫どもにダッコせがまれるんだってさ」
「……それはほんとに地獄モナ」
「毎日毎日、しぃを虐待できて、ほんとに毎日楽しいよな」

Fin

337 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/06/08(日) 16:07 [ Z/LCJkEQ ]
地獄作者・・・

338 名前: 1 投稿日: 2003/06/11(水) 19:25 [ DInmuRJM ]
      あなたの欲しい物は何ですか?
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                モララー

「ミタ?アノハリガミ。」
「ミタミタ!ホントウカナア?」
「キョウイッテミナイ?」
「ソウネエ…イッテミヨウカシラ!!」

「一列にお並びくださいー!」
モララーの家の前にはしぃ達がわらわらと集まっています。
その騒々しいこと。
「お並びくださいってば!!ああ、もー!!」
必死に並ばせようとするモナーの声も届かないのでしょうか。
あちこちでいざこざが起こっています。
「チョット!!ワタシガサキヨ!」
「ナニイッテルノヨ!ワタシガサキヨ!」
「ああ、もー並んでくださいって!邪魔ですよ!」
「ジャマデスッテ!?」

ああ、こいつら全員虐殺してえ…

「一番最初の人、お一人お入りください。」
待ち望んでいたアナウンスに、しぃ達の目は輝きました。
「ハイハイハイハイ!!ワタシガサイショデス!!」
「ワタシデス!!」
やはりここでも言い合いが続きます。
「誰でもいいですからお入りください。」
業を煮やしたように告げられたアナウンスに最初に反応したのはしぃ子でした。
「シィコチャンダヨネ!?イチバンカワイイカライチバンサイショニイレテクレルヨネ!?」
「…いいでしょう。しぃ子ちゃん、入ってください。」
「ヤッタァ!!」
周りのしぃ達の不平不満もなんのその。しぃ子はご機嫌で家の中へ入っていきました。

339 名前: 2 投稿日: 2003/06/11(水) 22:17 [ DInmuRJM ]
しぃ子を迎えたのは、数人のモララー、モナーでした。
そのうちの一人がしぃ子に椅子を進めます。
しぃ子が飛び乗るように腰掛けるのを見て、一人だけ椅子に座っているモララーが話し始めました。
「あなたは自分が何故、一番最初に選ばれたのか分かりますか?」
「ソンナノワカルワケナイジャナイ!!ドウデモイイカラハヤクワタシノホシイモノキイテ!」
その返事にモララーはすぐにでも殴り倒したい欲求に駆られましたが、何とか抑えて
「…そうですか。では何がほしいのか教えてください。」
と優しく問いました。
「ワタシノホシイモノハネエ、マッカナドレスヨ!チノイロミタイナコイアカイロノ!」
しぃ子の答えを聞いて、彼らが一瞬鈍く目を輝かせましたが、彼女はまったく気づいていないようです。
「ソレヲキテマチニデレバ、キットギコクンヤホカノヒトタチモワタシニメロメロニナルトオモウノ。」
「それはいいですねえ。では、取ってきますね。」
「ウン、ハヤクネ」
彼は、満足そうな笑みを顔一杯にたたえて部屋を出て行きました。
しぃ子は真っ赤なドレスに身を包んだ自分に思いをはせてにこにこと笑っています。

「お待たせしましたね。」
そう言って彼が差し出したのは粗末な布でできた薄汚れた白いワンピースでした。
それを見たとたん、しぃ子は
「ナニヨコレ!コンナキタナイフクイラナイワヨ!」
と床に叩き落してしまいました。
「プレゼントは素直に受け取るものですよ。」
モララーがそれを拾い上げ、しぃ子に無理矢理着せにかかりました。
「ア、ヤメテヨヤメテヨ!!」
しぃ子は激しく抵抗しました。
「大人しく従えや!糞しぃさんよ!」
先ほどまでの紳士的な態度とまったく違うモララーに怯えたのか、しぃ子が動きを止めました。
モララーは少し乱暴にしぃ子にその服を着せました。
「ナニヨ、コレ…」
「あなたの望みどおり、血の様に真っ赤なドレスを着てもらいますよ。」
「ヒッ…」

340 名前: 3 投稿日: 2003/06/11(水) 22:39 [ DInmuRJM ]
「シィィィィィィィィ!!!」
ビシッバシッ!
手を一つに縛られ、天井から吊るされたしぃ子を容赦なく鞭が襲います。
そのたびに体をくねらせ避けようと試みるのですが、それも叶いません。
爪先立ちになりながら、しぃ子は泣いていました。
その状態のまま今自分を鞭で打っているモララーに懇願します。
「ヤメテ、ヤメテヨォ!」
「おや、別に遠慮しなくていいんですよ。」
そして彼から鞭を受け取ったモナーが。
「このドレスを着て、町を歩くモナ。」
彼の後ろに控えるモララー達も。
「そうそう。それでギコ君やほかの人をメロメロにするんだろ?」
「まあ、あなたの魅力ではそうもいかないでしょうけど。」
「っつーかドレスって何だよ(w」
「メロメロって…(w」
「モウヤメテヨ!ヤメテヨ!」
耳を塞ぐ事もできないまま、ただモララー達に侮辱されるしぃ子。
そこに鞭が襲い掛かってきます。
「シィッシィィィィィィィィ!!シィコノオミミガッオミミガァァァァァ!!」
「耳が取れちゃったモナ。」
「ま、しょうがねえだろ。…きれいですよ?しぃ子ちゃん。」

赤黒い血の色で染まったドレスを着ながら片耳を無くしたしぃ子。
鼻水と涙を垂れ流しながらうわ言の様に自分の耳を呼び続けるしぃ子。

「お前の好きなギコ君やほかの人は避けるだろうけどな。いや、俺もだけど。」
「シィィィィッモウイヤァァ!ヤメテヨヤメテヨ!」
「おい、お前表にいるモナー呼んで来い。あいつ相当ストレスたまってるだろうし。」
「次は俺ね。」
「シィィッ!イタイヨオォォォタスケテェェェ!」
「恨むなら阿呆な自分を恨むんだな。」

次の日、どす黒い色のぼろきれを身に纏ったしぃの死体が打ち捨てられていたそうです。
体中傷だらけで、もはや顔の判別もつかないほど。
それがモララーの家に入っていったしぃだなんて誰も気づきませんでした。

「シィナハネェ、マニュキアガホシイノ!」

「…じゃあ、持ってきますね。」


それからもモララーを訪ねるしぃは後を絶たなかったといいます。


あなたの欲しい物は何ですか?

341 名前: お初です。 投稿日: 2003/06/12(木) 20:25 [ 2zxzswA. ]
「親子しぃとおにーに」
あるところに、親子しぃがいた。その親子はいつもおにーにを虐殺するのであった。
そして、親子しぃはおにーにを探しに、公園へ行った。
すると、公園におにーにがいた。そのおにーにはベビを3匹育てていたのだ。
しかし、おにーには親子しぃに襲われた。
「コノコベビチャンニタベサセルワヨ」
「ワメテワチョーイ!!」
一方ベビしぃはおにーにのベビを1匹食べようとし、しぃはピストルを持っておにーに3匹を殺そうとした。
なんとそこへモナーとモララーが歩いてきた。
「あそこにゴミ虫がいるモナ」
「おにーにを虐殺するなんてゴミ虫のくせに生意気だな。」
「アッ!ギャクサツチュウ!」
そしてモナーはベビしぃを蹴り飛ばし、モララーはしぃをつかまえた。

342 名前: お初です。 投稿日: 2003/06/12(木) 20:40 [ 2zxzswA. ]
「ベビチャンニナニスルノヨ!コノギャクサツチュウ!!」
「ハァ?虐殺厨はおまえだろ?」
「虐殺は俺たちの仕事だモナ。あとでベビは半殺しにしてやるモナ。」
その間におにーには逃げ、しかもモナーにつかまってるベビしぃはナッコナッコと泣いていた。
「おいゴミ虫よ、おまえのベビが泣いてるよ。どうする?」
「助けてあげないとベビが氏ぬモナよ。」
「ダッコスルカラベビチャンハタスケテアゲテェ!!」
「ダッコで済むと思ってるの?せめてシィノオミミを1つもがせてあげたら助けてもいいぞ」
「ソレダケハヤメテ・・・」
「大切なベビが氏んでもいいのかモナ?」
「オナガイオシマス・・・、シィノオミミヲモガセテベビチャンヲタスケテクダサイ。」
しかし、それだけでは済まなかった。
「半角じゃなくて全角で喋ろ!!オナガイじゃなくてオネガイと言え!!」
「お・・、お願いします。しぃのお耳をもがせてベビちゃんを助けてください。」
「じゃ、お言葉に甘えて


            ブチッ

343 名前: お初です。 投稿日: 2003/06/12(木) 20:50 [ 2zxzswA. ]
「お願いします。ベビちゃんを・・・」
「ハァ?バカジャネーノ?そんな約束してないよ。」
「ヒドイヨウ!!コノギャクサツチュウ!!」
「しぃはほっといてキャッチボールで遊ぶモナ。」
「それは(・∀・)イイ!!」
しかし、モナーはベビしぃを離さなかった。なんと、ベビしぃを使ってキャッチボールしたのだ。
「ハニャー!!ヤメテー!ベビチャンヲコロサナイデェ!!!」
モナーとモララーは何回もベビしぃを投げつづけた。
「よーし、強く投げるぞー!!」
「オナガイ!!モウヤメテェ!!」
「うわっ、取れないモナ!!」
           べチャッ
べビしぃはしぃの腹にぶつかり、潰れた。

344 名前: お初です。 投稿日: 2003/06/12(木) 21:08 [ 2zxzswA. ]
「アウッ・・・、ベビチャンハ・・・?」
「半殺しにしようとしたら本当に殺してしまったモナ。」
「ベビチャンガァァァァァ!!ベビチャンガァァァァァ!!」
「罰が当ったモナ。」
「自業自得だな(ワラ」
モナーとモララーがしぃを殺そうとした。
そして、モララーがナイフを持ち、しぃを刺した。
「おいゴミ虫、聞こえるか?」
「イタイイタイ、イタイヨウ!!」
「騒いでると氏ぬモナよ。」
「しぃよ、おまえバカジャネーノ?ゴミ虫のくせにおにーにを虐殺するとは何考えてんだよ。
 しぃは誰よりも可愛いだと?しぃは2ちゃんねるのアイドルだと?ふざけたこと言ってんじゃねーよ!」
「シィィィィ・・・、モウヤメテ・・・・・・。」
「ふざけたこと言ってんじゃねーよこのゴミ虫め!!」
そしてモララーはしぃを地面に叩きつけたのであった。しぃはまだピクピクと動いていた。
そしてしぃはでぃになってしまった。でぃは自分の氏んだべビしぃを食べ、そのまま去っていったのであった。


終了

345 名前: 虐殺マソ 投稿日: 2003/06/12(木) 21:31 [ SHNTSJTc ]
ある時、しぃがシィプロクンポケットという糞ゲーをやっていた。
(*゚ー゚)「ワァ〜シィポケオモシロイヨ!」  ...            ...
(..゚Д゚)「だからなんだゴルァ。しかも面白くない。おまえは死かも。」
激しく同意だ。

346 名前: コンニチハ、アカチャン 1 投稿日: 2003/06/13(金) 16:49 [ BEFsYric ]
「クッ…ハァッ……」
お世辞にも衛生的とは言えない真っ暗な部屋で一人のしぃがうめいている。
彼女の腹は大きく膨れていて、傍目から見ても臨月だと分かった。
「ウマレルッ…ダレカ…」
痛みを堪える為に握り締めた拳からは爪で傷つけたのか血が流れ始めていた。
「ウアッモウ、ダメェ…」
しぃは涙を流した。
あの時、無理にでも逃げ出せばよかった。

「モウスグウマレルノ!」
しぃは公園に来ていた。
大きなお腹を抱えてベンチに座りながら先輩ママさん達とお喋りに興じている最中なのだ。
「ナマエトカハキメタノ?」
「ウウン、マダヨ。デモカワイイナマエガイイナア。」
話す内容はやはり子供の事ばかり。お洋服、保育園、玩具―――
とても満ち足りた時間。もうすぐお母さんになれるという実感にしぃは頬を緩ませた。
「ボールトッテクダサイ!」
ちびしぃが転がってきたボールを追いかけて走ってきた。
しぃはそのボールを拾って手渡してやる。
「モウスグアカチャンガウマレルノ。ソシタライッショニアソンデアゲテネ。」
「ハイ!」
元気よく返事をすると、ちびしぃは友達の元へ走り出した。
しぃはそれを見送るとまだ見ぬお腹の子供に思いをはせた。

おしとやかな子もいいけど、やっぱり元気な子になってほしいなあ。
そしたら、あのお姉ちゃんにボールで遊んでもらいなさいね。

「キャァァァァァァァアアア!!!」
次の瞬間、公園に叫び声が響いた。

347 名前: コンニチハ、アカチャン 2 投稿日: 2003/06/13(金) 17:28 [ BEFsYric ]
平和な空気を突如破った叫び声。
その声の主は、先ほどボールを追いかけていたちびしぃであった。
「ゴメンナサイ!ユルシテ…」
「ごめんですむか!クリーニングに出したばっかりのスーツに泥がついちまった。」
ちびしぃの肩をつかんで引きずり上げながらそう言ったのは、モララーだった。
「モ、モララー!?」
「ナンデコンナトコロニ!」
この公園は、モナー、モララー等の虐殺厨は立ち入り禁止であったはずだ。
それなのに、何故?
しぃ達の疑問をよそに、モララーは僅かに泥が付いているズボンの裾を指した。
「まったく、信じられねえなあ。劣等種は子供の教育も満足にできないってか?」
恐怖に震えながらも、その言葉が母親たちの悪口だということが分かったのか、ちびしぃは暴れながら叫んだ。
「オカアサンノワルグチ、イワナイデェ!ソレニアンマリヨゴレテナイジャナイ!オミズデアラエバキレイニナルヨ!」
「コラ、ヤメナサイ!」
血相を変えたしぃが恐々と事を見守っていた輪から飛び出してくる。どうやら母親らしい。
「アヤマルノヨ、ホラ!」
「ダッテコノヒトガ…」
なおも言い募ろうとするちびしぃを無視してモララーが母親に話し掛ける。
「あんたが母親か?」
「ハイ、スミマセン!クリーニングダイハオハライイタシマス!ドウカソノコヲ…」
「へえ、劣等種にしては上出来の受け答えだな。…だがな。」
モララーがさらに何か喚き続けるちびしぃの肩にかけていた右手を耳に持っていった。
左手は肩にかかったまま。
「こいつは俺を怒らせたんだよ!」
「!シィッイタイイタイイタイッ!!!」
左手を片から外した途端、ちびしぃは片耳だけでぶら下がる格好になった。
「ヤメテクダサイ!ヤメテクダサイ!オナガイデス!」
「嫌だね。」
「イタイヨイタイヨ!ハナシテ!」
「ソレニココハ、ギャクサツキンシノハズジャ…!」
「あ、それね。昨日くらいかなあ?撤回されたんだよ。つまりは君達劣等種は虐殺されるしか価値のないってことがやっと世間一般に浸透したってこと。」
「ウ、ウソデショ!?」
「ゴメンナサイ!アヤマルカラ!チギレチャウゥゥ!!」
「うるせえな、こいつ。」
モララーがそう呟いた瞬間、ちびしぃの耳が千切れて幼い体が地面に叩きつけられた。
痛みにうめくその体をモララーが踏みにじる。
「シィィィィィィ!チビチャン!チビチャンガッ!」
「ははは、こいつはベストタイミングだ。」
「ナンテコトヲ…!!コノギャクサツチュウ!アンタナンカシンジャエ!」
「…やっぱり劣等種は劣等種って事ですか?なにかあればすぐ虐殺厨、だ。」
モララーの手がしぃの首にかかる。しぃは気づかない様子でモララーを罵倒した。
「チビチャンヲカエシテヨ!コノギャクサツチュ…!?」
モララーの手がしぃの首を絞めながら持ち上げ、演説はそこで打ち切られた。
「ウエッヤメテ…」
しぃがモララーの手を引っかく。
足がまるで水面下の白鳥の足のようにばたばたと醜く暴れた。
それすら楽しんでいるのだろうか。モララーは笑いながらすぐには死なない程度に首を絞める。
「あの世でチビと抱っこでもしてろよ、お母さん。」
「コロシテヤ…ル」
「出来るもんなら、ご自由にどうぞ。」
「ウ、クルシ…」
しぃの顔が見る間に紫色にどす黒く変色し、膨れ上がっていく。
尿がしぃの太ももを伝ってちびしぃの死体に注いだ。
「コロシテヤル…」
「だから出来るものならやって見せろよって。」
「コロシテ…」
がくん、としぃの体から力が抜ける。
「あーあ、死んじゃった。」
モララーは子供が壊れた玩具を扱うようにそれを地面に放った。
チビしぃの肉と血と、しぃ自身の尿が混じった液体の中に死体が落ちる。
「…次はどうしようかなあ?」
「やっぱりモララーが一番乗りモナー」
「アヒャヒャ!これでも急いだんだぞ!!」
品定めする様子のモララー。
そして新しく訪れた虐殺厨。
…固まっていた公園の空気が、揺れた。

348 名前: コンニチハ、アカチャン 3 投稿日: 2003/06/13(金) 17:44 [ BEFsYric ]
公園は、阿鼻叫喚の地獄絵図と化していた。
モララー達虐殺厨から必死で逃げるしぃやちびしぃ、べびしぃたち。
鉄の匂いがする赤い液体がそこら中でぶちまけられ、
確かに先ほどまで生きていたはずの生命が少しずつ、確実に積み重なっていく。
母の前で殺される子供。
子供の前で殺される母。
…結局はどちらとも殺してしまうのだけれど。
その中で、妊娠しているしぃは動くことが出来なかった。

…予定日はまだ先なのに!

周りの光景にショックを受けたせいか、もうすでに陣痛が始まっていたのだ。
「イタイ、ダレカ…」
呼びかけても、誰も助けてくれない。
「アカチャンガ、アカチャンガ…」
「赤ちゃんがどうかしたモナ?」
声をかけてきたのは、虐殺厨の一人だった。
よりにもよってこんな最悪な奴に声をかけられるなんて。
後悔したが、もう遅かった。
「皆、来るモナー」
「アヒャ!どうしたんだよ、モナー」
「このしぃ、妊娠してるモナ」
「あ、本当だ。」
しぃは必死で逃げようとした。
本能が危機を知らせていたのだ。
しかし、数センチ後ずさっただけでモララーに肩を掴まれた。
「こいつは面白いや。おい、連れて帰ろうぜ。」
「どうするモナ?」
「なあに、面白いものが見れると思ってね。」
「アヒャー、面白いことって大好きだぞ!」
「それじゃまず、麻酔薬を…」
何をされるんだろう。ベビちゃんだけでも…
しぃの思考は、腕に刺さった注射針のせいで途絶えた。

349 名前: コンニチハ、アカチャン 4 投稿日: 2003/06/13(金) 18:17 [ BEFsYric ]
「コ、ココハ?…!!」
目覚めた瞬間、しぃは陣痛に襲われた。
「ナアニ、ッ…ココ?」
痛みと戦いながら、周囲を見渡す。
どうやら倉庫か地下室のようだ。
いやにひんやりとしている。それに窓もない。
「ダレカ、ダレカ…」
「お目覚めか?」
突然の声に驚いて振り返ったしぃの目線の先にいたのは、アヒャだった。
「ギャクサツチュウ?!ア、ソウダッタ。アノトキ…」
「そうそう。その時にあんたを見つけたんだ。面白いことがおきるってモララーが言ったからな。」
「オモシロイコトナンテナイカラ、イエニカエシテ!!アカチャンガ…!!」
再び陣痛に襲われて蹲りかけるしぃの脇に手を入れて、助け起こしながらアヒャが言った。
「とりあえずあいつが言ったことが嘘になったことは一度もないんだ。だから今回も絶対面白くなるさ。アヒャヒャ!!」
「ウッウウ…」
「寝てろよな。」
そう言ってアヒャが部屋から出て行ったあと、しぃは息をついた。
ともかく、赤ちゃんも自分も無事だ。少し産気づいてきているけど。
安堵からか、しぃはとろとろと浅い眠りに落ちていった。

「起きろ!」
モララーの怒声にしぃは眠りから覚めた。
「今から準備するぞ。で、もう産まれそうか?」
前半は仲間に、後半はしぃに向けられたものらしい。
しぃは正直にもうすぐ産まれるかもしれないと言った。嘘をついてもどうにもならないような気がしたから。
「そうか。じゃあ、針と糸を。」
モナーが縫い針よりも太くて長い針と、縫い糸をもってきた。
「ナニヲスルキヨ!」
モララーはその質問には答えずに、針に糸を通す。
「キャァ!?ナニスルノヨ!」
足を開かされて、秘所を丸出しにされてしぃが顔を赤くしながら叫んだ。
「誰もてめえのマソコなんざ見たかねえよ。…さて。」
モララーは秘肉をつまんで、一気に針で貫いた。
「シィィ!?」
今まで体験したこともないような痛みを味わい、しぃは気絶しかけた。
しかし、次の瞬間には別の痛みに覚醒することになる。
「ふふふーん」
陽気に歌を歌いながら、モララーは膣口をふさぐ形で縫っていく。
「シィィ!!シィィィィィィィィィ!!!!ヤメテェ」
「ふふーんはははーっと」
「シィッナンデコンナメニッ!?」
「なんの歌モナ?」
「ふふふふふーん」
「シィッシィィッ!!モウヤダァッ!!」
「っと。この歌も飽きたな。まあ適当に縫っていきましょうかね。」
ぎりっ
「ジィィィィィィィィィィイイイイイ!!!!!」
「あ、間違えた。」
膣から血がしたたり落ちる。内部を引っかいてしまったらしい。
「モウ、ヤメテヨ…!!」
「まだまだこれからだよ。全部縫い終わってないしね」
「シィッ…!!?」

350 名前: コンニチハ、アカチャン 5 投稿日: 2003/06/13(金) 18:49 [ BEFsYric ]
散々泣き叫び、声が枯れたしぃを放置して虐殺厨は出て行った。
産道は完璧にふさがれている。
陣痛も始まり、しぃはがらがらの声で助けを呼んだ。
誰か、誰か。
しかし、声は完全にシャットアウトしているらしい。
誰も訪れる気配がなかった。

「ウアッモウ、ダメェ…」
「アヒャッ産まれそうか!アヒャヒャヒャヒャ!!」
うめき声の余韻を消して、下卑た笑い声が聞こえた。
「もう産まれるモナねー」
「オナガイ、ウマセテェッ…」
「心配しなくても、赤ちゃんは産ませてあげるよ!」
「ホントウ!?」
「うん。…ほら。」
そう言って彼が差し出したのは、アヒャがいつも持っている包丁だった。
「ナニ、コレ…?」
「帝王切開って言葉を知ってるかな。」
モララーがしぃの手に包丁を握らせながら歌うように言う。
「簡単に言えば、腹と子宮切り裂いて、子供を取り出す方法なんだけど。」
「ウソッ!」
「さあ、選択肢は二つ。このままここで母子共々衰弱死するか、帝王切開で子供を取り上げるか。」
「アヒャ!さっさと選べよ!」
「…ウムワ!」
少し考えて、しぃが言った。
どんなに痛くても、子供だけでも助かればいい。
「美しき母子愛モナ。泣かせるねー」
「自分でやれよ?おっと、子供は傷つけないようにな!」
しぃは息を吸って、覚悟を決めた。
包丁を腹に突き刺す。
「!!!ジィィィィィ!イダイヨォ!!!」
「なるほど、すごい光景だな。」
腹を縦に裂ききると、傷口に手を入れてバリバリと横に広げる。
「ジィッジィィィィッハギャアアアアアアア!!!!!」
気を失いそうな激痛の中、それでも何とか耐えて、子宮に包丁を入れる。
血で包丁が滑りそうになったが、何とか持ち直す。
「ヒギィッ!ジィィィィイイアギャアアアアア!!!」
血で塗れた手で、子供を取りだし床に置く。全員で六人。
元気そうにぴいぴい泣いている。
「ほれ、拭いてやらなきゃ。」
羊水をタオルでふき取り、ベビの一人をしぃの顔に近づけてやる。
しぃは愛しげに頬擦りした。
「…それじゃ、感動の対面が済んだところで…」
しぃが、え?と聞き返す前にモララー達は頭の上までベビ達を持ち上げ―――――床に叩きつけた。
肉が、血が、ぱっと飛び散る。あの公園での惨劇を思い出させるように。
「シィィィィィィィィィィ!!?」
信じられない、といった様子で叫ぶしぃにモナーが教えてやる。
「別に助ける、と言った訳じゃないモナ。産ませてやるって言っただけ。
…早とちりしたほうが悪いモナ。」
「おい、もうそいつには何言っても無駄だと思うぜ。狂っちまったみたいだし。」
「アヒャヒャッ今日はいいもの見たぜ!」
「二人とも待つモナー!!」

虐殺厨が出て行った後の室内には、歌声が響くだけ。
腹が裂け、内臓を露出させた母親と、生まれてすぐに命を散らせた子供。
しぃは子供であったものを愛しそうに撫でながら歌い続ける。
その目には、何も映っていない。

コンニチハ、アカチャン ワタシガママヨ…

351 名前: ベビ虐5−① 投稿日: 2003/06/14(土) 17:07 [ 7KG06aYA ]

小さなベビーチェアーに座るベビしぃは、
フリルのついたピンク色のドレスを着てニコニコと笑っている。
テーブルの上にはしぃの顔を模した手作りのケーキや、
甘いジュース、持ち手にリボンのついたチキン、
イチゴやさくらんぼがたっぷり入ったフルーツバスケット、
生クリームがちょこんと添えられているプリン。
ケーキの上には 「ベビチャン オタンジョウビ オメデトウ」 の文字。
今日は、ベビしぃの初めての誕生日。
オカアサンと一緒に祝う、楽しい一日。
「ベビチャン オシャシン トリマスヨ!」
お姫さまのような格好をしたベビしぃは、母しぃがカメラを構えているのを見ると、
可愛らしくポーズを取った。

カシャリ。

「モウ イチマイ!」
母しぃは愛情溢れる眼差しで、カメラのレンズに映る我が子を見つめていた。


母しぃお手製のケーキを食べ、お腹いっぱいになったベビしぃは、
ドレスを風になびかせて、家の近所の堤防で花を摘んでいた。
小さな手で、シロツメクサの花束を一生懸命に作っている。
時折シッポの先端にモンシロチョウが羽根を休めに来るのを、
ベビしぃは楽しそうに見たりして、はしゃいでいる。
ふと、何かの気配に気付いたベビしぃは後ろを振り返った。
ベビしぃの目には猛スピードで自分に迫ってくる一台の車が映っている。
「ヴァァァァッ!?」
ドスン。という音と共に、ベビしぃの体はボンネットの上で一回バウンドすると、
下に田園地帯の広がる緩やかな坂をゴロゴロと転がっていった。
ベビしぃをはねた車はその場に止まった。
「…誰も、誰も見てなかったんだからな!」
運転席からスーツを着たモララーが慌てて飛び出して来て、
腕から血を流し、土埃にまみれて気絶しているベビしぃを車のトランクに乗せて走り去った。

352 名前: ベビ虐5−② 投稿日: 2003/06/14(土) 17:08 [ 7KG06aYA ]
マンションに着いたモララーは、トランクの中から気絶しているベビしぃを取りだし、
車の中にあったダンボールにベビしぃの体を押し込めると、
平静を装ってエレベーターに乗り込んだ。
マンションの最上階が、彼の住む部屋だった。
彼は、途中で誰も乗り込んでこないように祈りながら、
黙って回数表示のボタンが最上階に近づいていくのを見詰めている。
エレベーターは最上階でゆっくりと開いた。
「あぁ、やっと着いた。」
彼は震える手でカードキーを挿し込むと、部屋のドアを開けて入り、
後ろ手にドアの鍵を閉めた。
彼は脂汗をびっしょりと額にかき、体はガタガタと震えている。
「…こんな雑巾のせいで僕の人生がメチャクチャにされたらおしまいだ!」
彼は恐る恐るダンボールを覗きこんだ。
ベビしぃは口元から血を流しながら、小さなうめき声を上げていた。
ピンク色のドレスは血が飛び散って、跳ね飛ばされた時に車に打ちつけられた片腕には、
血の塊がベットリとついている。
「あれ?」
彼はベビしぃの手に握られたシロツメクサの花に気付いた。
手から出た血液がついたのか、真っ白だったシロツメクサの花びらや茎に、
血液がついているのが見えた。
彼は、ダンボールをひっくり返すと乱雑にベビしぃをソファーの上に放り出した。
高い所から落とされた衝撃で、ベビしぃは目を覚ました。
ベビしぃは痛かったのか体を擦ったり舐めたりすると、
ベビしぃは何も言わず、黙って彼を見た。
ダッコポーズを取ってダッコをねだる事も無く、
ただ黙って彼の顔を見詰めている。
彼は、段々と苛々してきた。
「どうして逃げなかったんだよ!」
ベビしぃの小さな体を前後に揺らしながら、彼は問い詰めた。
「お前があそこにいなければ、僕は事故を起こさずに済んだんだ!」
ベビしぃは激しく揺さぶられ気持ち悪くなったのか、イヤイヤをするように、
頭を左右に振った。
「しぃの分際でこんな洋服なんて着やがって!」
彼はそう言うと、ベビしぃの体をドンと後の方に突き飛ばした。
ベビしぃの体はソファーの背もたれに打ちつけられ、ドンと横に倒れると、
床の上に転がった。

353 名前: ベビ虐5−③ 投稿日: 2003/06/14(土) 17:09 [ 7KG06aYA ]
大分時間が経って、落ち着きを取り戻した彼は、
ベビしぃの着ている血の付いたドレスを乱雑に脱がせると、
ベビしぃを風呂場に連れて行った。
「ほら、体を洗うんだよ!」
彼は涙を流して嫌がるベビしぃの体に、シャワーをかける。
体についた血液を洗い流す為、冷水をかけられたベビしぃは、
ビショビショになった体を震わせて、モララーを見ている。
彼は、背中に冷たいものを落とされたような感覚を覚えた。
「僕を見るなっ!」
ゲシン、ゲシン、ゲシン。
彼は何度かベビしぃの顔を蹴り上げた。
「そんな目で見られると、腹が立つんだよ!」
ベビしぃはうめきながら必死で逃げようと、風呂場のドアを開けようとする。
「逃げるな!…絶対この部屋から出さないぞ!」
彼はベビしぃの首根っこを掴むと、
ベビしぃの顔に平手打ちを飛ばした。

さっきのシャワーで大分疲れたのか、ベビしぃはパタリと横になると、目をつむった。
彼は大きな溜め息をつくと、壁にもたれる。
「コイツのせいでせっかく築いてきた生活を壊されるのはゴメンだ…。」
彼は、小学校からのエスカレーター式私立学校を大学まで出て、
有名商社の商社マンとして働いている。
仕事もかなりこなせる方で、それなりのポストについていた。
そんな彼は、数年前に結婚して、一人の娘が生まれたばかりだった。
数ヶ月前から支店での指導を命じられ、単身赴任でマンションに一人暮しをしていた。
部下からも、上司からも信頼が厚く、仕事も上手く行き、まさに順風満帆…。
そんな時に、彼は堤防で花を摘んでいたベビしぃを跳ね飛ばしてしまったのだった。
「もし…。コイツがココから逃げて僕の事を母親に話したりなんかしたら…?」
彼の脳裏に浮かんだのは、バラバラと崩落していく幸せな暮らしだった。
「嫌だっ…。せっかくココまでッ…!!」
彼は頭を左右に振って、脳裏に浮かんだ考えを払拭しようとした。
ベビしぃは彼の側で、傷だらけの小さな体をクルンと丸めて寝息を立てている。
「こんなクソ生物なんかに僕の生活をメチャクチャに……。」
彼はハッと気付いて顔を上げた。

354 名前: ベビ虐5−④ 投稿日: 2003/06/14(土) 17:10 [ 7KG06aYA ]

首輪で繋がれたベビしぃは、怯えながら彼を見詰めている。
彼の手には、手入れのされた包丁が握られていた。
風呂場の中で、ベビしぃを助けてくれるものは何処にもいない。
「……お前を家に返すと僕の事がバレる。…僕にはあいにく大事な家庭と仕事があるんでね。」
彼はそう言うと、ベビしぃの大きくて真っ白な耳目掛けて包丁を振りかざした。
「……ヴゥッ!」
ベビしぃの耳の付け根がぱっくりと割れ、そこから血液がドクドクと流れる。
ベビしぃは切り落とされたオミミを必死に元に戻そうと、
耳の付け根に一生懸命にあてがっている。
「今度はオテテだよ。」
彼は切り落とされたオミミを持っている手を掴むと、肩の付け根に向かい、
刃先を落とした。
スパンと小気味よい音が、風呂場にこだました。
ベビしぃは失った片腕をかばうようにゴロゴロと風呂場のタイルの上を転げまわり、
ボロボロと涙を溢しながらうめき声を上げた。
「最初は助けようと思ったけどね。気付いたんだ。糞虫に包帯も薬も必要無いって。」
彼は薄ら笑いを浮かべながら、タイルの上を転げまわるベビしぃを見ている。
「それに…しぃはおしゃべりで気に食わないんだよ。…今度はアンヨにしようね。」
彼はベビしぃの腹に膝を立てて乗ると、バタバタと動いている片方のアンヨに包丁を入れた。
「アハハ…カカシみたいだね。」
ベビしぃは無言でガタガタと震えながら、彼の顔を見ている。
「それだけじゃないよ。僕はね。何でもダッコで解決しようとするしぃの考えも、
被虐生物で何のとりえも無い癖にバカバカとベビを生む所も、
……しぃがきれいな洋服を着るのも癪に障るんだよね。」
「………ヤァ…ヴァベデェ…ヴァヴァァ…ダァァウウゲデェェェ」
ベビしぃは全身の力を振り絞るような声を上げた。
(やめて。ママ、助けて。)
ベビしぃはそう言ったつもりだった。
彼はきょとんとしてベビしぃの事を見た。
「何をわめいてるか分からないけどさ。僕はお前を殺すからね。」
彼は、ベビしぃの腹にまっすぐに包丁を突き立て、一気に下に下ろした。
「グギャァァァァッァァァァッ!?」
ベビしぃの腹の中からはきれいな色をした臓器が多量の血液に混じって零れ落ちる。
ドクドクと滴り落ちる血液と、モララーの薄笑いを浮かべたままの顔。
ベビしぃはそれらを交互に見詰めている。
そうして何度か体を大きく痙攣させると、カハァッと血液を吐き出して、
崩れるようにその場に倒れこむと目を開けたまま事切れた。

355 名前: ベビ虐5−⑤ 投稿日: 2003/06/14(土) 17:11 [ 7KG06aYA ]

翌朝、彼は出社をする為、駅の中の通路を歩いていた。
改札口の所で、一匹のしぃが何やら紙を配りながらわめいている姿が見える。
「シィノ ベビチャンガ キノウカラ ユクエフメイ ナンデス! 」
彼はちらりとわめき続けるしぃの顔を見る。
目に涙を溜め、昨日から行方不明だというベビしぃの顔写真が貼られたダンボールを首から下げ、
必死に通行人に呼びかけている。
通勤ラッシュと言う事もあって、目の前に出されたチラシを受け取る物はいない。
「ベビチャンハ オミミガキコエナインデス! ダカラ オシャベリガ ウマク デキナクテ…!キノウガオタンジョウビデ
ピンクノ ドレスヲキテマシタ!…ダレカ ミタヒトハ イマセンカ!?」
地面に投げ捨てられたチラシに載っていたのは、ピンクのドレスを着て、
沢山のご馳走を目の前に微笑んでいるベビしぃの写真だった。
彼が昨日、車で跳ね飛ばし、家に連れかえって殺したベビしぃだった。
(あぁ。アイツの親か)
彼は必死で通行人に訴えかける母しぃの顔をまじまじと見た。
ベビしぃの死体は今朝、バラバラに出来るだけバラバラにして、生ゴミとして出した。
「オナガイシマス! シィノ ベビチャンヲ サガシテクダサイ! タッタヒトリノ タッタヒトリノ ベビチャン ナンデス!」
母しぃはそこまで言うと、声を詰まらせて泣きはじめた。
「奥さん、がんばって下さい。ベビちゃんが見つかるといいですね。」
彼は泣いている母しぃにそう声をかけると、自動改札を抜けた。
「シィィ! アリガトウゴザイマス!…シィノ ヘビチャンガ キノウカラ ユクエフメイデス!」
母しぃはもう一度声を振り絞って、道行く人々に声をかけ始めた。
(まぁ、どんなに探しても、もうムダなんだけどな)
彼はそう思いながら、さっき貰ったチラシをグチャグチャにしてゴミ箱に投げた。

暫くして、彼の乗る電車がホームに滑り込んできた。
彼は電車に乗りこむと、可笑しいのをかみ殺しながら、
改札口の側で必死にチラシを配る母しぃの姿を見えなくなるまで見詰めていた。

ーーーーーーーーーー完ーーーーーーーーー

356 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/06/14(土) 21:53 [ TvmA8Utg ]
1/3
  僕達の町には、緑色に澱んだ一本の川がありました。

薄汚い川を橋の上から眺めているモララーが一人。
川の汚れは、それはそれは酷い物で
深緑の水の中には錆びた自転車が不格好にヘドロに突き刺さっていた。
時折、水の中に魚がいるのが分かる。水は濁っているが、浅いので魚の動きが分かるのだ。
「ア、コンナ川ニモ 魚ガ 住ンデイルンダネ」
橋を通りかかったしぃが呟いた。
モララーが振り返る。しぃと目が合う。
「でもね。この川の魚は奇形が多いんですよ。奇形ばかりなんです」
そう言ったモララーは寂しそうに笑っていた。
しぃは不思議そうに首を傾げた。
「なぜだか分かりますか、しぃさん」
「水ガ 汚イカラ」
頷くモララー。
魚がピチャンと水飛沫を上げて飛び跳ねる。
片目が白目しかない鮒だった。
「では何故水が汚れたのか分かりますか?」
「皆ガ 川ニ ゴミヲ 捨テタカラ」
微笑しながら頷くモララー。不気味で妖しい雰囲気をはらんだ微笑みだった。
「それ以前に、この川は緑に濁っていたんですよ。
 元から汚い川になら、ゴミを捨てる罪悪感も少ないでしょうね」
しぃは身の危険を感じた。
モララーの薄気味悪い笑い。狂気が染み込んでいる敬語。
そしてひ弱な者の持つ、生き残るための勘がしぃに寒気をもたらした。
「ア、アノ 私 用事ガ。失礼シマス」
しぃは冷や汗をかきながらも礼儀正しく立ち去ろうとした。
その細いしぃの腕を鷲掴みして引き留めるモララー。
彼の目にはハッキリと狂気の色が垣間見られた。
「放シテ下サイッ。嫌ァッ! 誰カ、誰カ 助ケテェェェエエエッ!」
モララーは低い声で、泣き喚くしぃの耳元に囁く。
ニヤニヤと気味悪く笑いながら。

357 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/06/14(土) 21:54 [ TvmA8Utg ]
2/3
しぃの耳元に、唇が触れそうな程に近づいて、妖しく囁く。
「水が濁ったのは」
聴きたくない、と言わんばかりにモララーから顔を背けるしぃ。
恐怖がしぃの体に汗を滲ませる。涙を浮かべさせる。
狂ったモララーは何をするか分からない。果てない恐怖に、胃の内容物は逆流しそうだ。
しぃの顔を掴み、モララーは強引に耳を自分の口元に近づける。
「川の中の栄養が増えすぎて、微生物が大繁殖したからさ」
しぃの耳に生暖かい息が吹きかかる。
尻尾の先まで恐怖に捕らえられたしぃの体。
「あの川のヘドロの溜まった水底に、僕がいくつもの」
ヒヒヒ、と甲高く笑った後に溜め息を吐く。
「栄養タップリの死体を詰め込んでいったんです」
耐えきれなくなったしぃはモララーを突き飛ばし、脱兎のごとく駆けだした。
家まで駆け抜け、玄関に飛び込むと厳重に錠をかけた。
それからトイレに入り、滝のような勢いで嘔吐した。
いつまでも、いつまでも吐瀉物は止まることなく吹き出された。
純真無垢なこのしぃには、モララーの狂気は重苦しいトラウマとして深く刻み込まれた。

数ヶ月後、川の近辺におかしなしぃがうろつき始めた。
彼女の唇は爛れており、歯も老婆のようにボロボロである。
度重なる嘔吐の所為で、胃酸が歯を溶かしてしまったのだろう。
完璧に、彼女は狂ってしまった。
彼女は三面コンクリートの川に侵入し、ヘドロの中に手を突いた。
何かを探すような手つき。
死体を、探しているのだ。
「可哀想ニ、コンナ所ニ 埋メラレテ。私ガ 見ツケ出シテ アゲルカラネ」
こんなことを呟きながら、虚ろな目でヘドロをかき回していく。
手に触れるのは、奇怪な虫達とゴミくずばかり、死体はなかなか見つからない。
ヘドロをかき回すしぃに、子供達は空き缶を投げた。石をぶつけた。
大人達はしぃと目を合わせないそうに、足早に駆けて行く。
それでもしぃは、哀れな死体を探し続けた。
背骨の折れ曲がった奇形魚がユラユラと不安定に泳ぎ去った。

358 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/06/14(土) 21:54 [ TvmA8Utg ]
3/3
「手前、汚ねぇんだよ。ゴルァ」
「臭せんだよ。ブス」
しばらくして、しぃは殺された。
殺したと思われるのは、不良中学生のギコ率いる集団だった。
日頃からホームレスのAAをからかうような子供達だ。
しぃが不良中学生グループにリンチにあって死亡したと言うことは、
あの時のモララーの耳にも伝わった。
地方紙を折り畳みながら、ひぃーひーと苦しそうに笑っている。
「まさか、ちょっと危ない人のマネしてからかったらこうなるなんて、
 思いもしなかったなぁ」
今が旬の美味しいサクランボを舌の上で転がしながら新聞を放り投げる。
最初から川に死体など無かった。川が汚いのはそれ以外の原因の為だ。
「さぁて、次はちびギコでもからかおうかな」
サクランボの種がプッと吹き出され、
モララーのコレクションの一つ、毛の禿かかったちびフサの乾燥死体に当たった。
「川に死体を捨てるなんて、とんでもない」
ちびフサの傍らには、リンチによって全身外傷だらけのしぃが漬け込まれたホルマリン漬けの瓶が有った。

 完

 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
 | 虐殺小説もAAもスランプ気味。.              |
 | 虐殺じゃない小説はビシバシ書いてるんですがねぇ。  |
 '\_________  ____________,/
                ∨´

            (( (ヽ▲_▲   ●
              `(゚∀゚ ⊂ ⌒⌒つ

359 名前: 補語 投稿日: 2003/06/16(月) 00:02 [ Pw2d0yzc ]
ここはモララー外科病院。そこにベビしぃをつれたしぃがやってきた。
ベビしぃの体に特に外傷や欠陥は見られない。変わったところといえば、
しぃ族特有の模様「*」が頬にないことくらいである。
しかし、それはしぃにとって大きな問題だった。
無意味な差別は集団社会ならどこにでも存在する。
例えばモナーの社会ではしばらく前まで丸耳差別があり今も根強く残っている。
同様にしぃの社会では「*」を持たないものは
社会不適合者として徹底的な迫害を受け、大半が野垂れ死にをする。
そういう事情があってこのしぃはわが子の頬に「*」を付けにきたのである。



「*をつけろですか・・・大手術になりますね。」モララーの医者がめんどくさそうに答えた。
「ハニャ!ソンナニ ダイシュジュツニナルンデスカ?」しぃは驚いて答えた。
頬に*をつけるくらい簡単だと思っていたからだ。
「*がしぃ族にしかないのはしぃの器官が特殊だからです。しぃ研究所によりますと、
 血管の配置や内臓の機能が特殊だから*がしぃ族にしかないそうです。
 なので全身手術になり、死亡率は30パーセントぐらいになります。
 それでもやりますか?」
しぃはしばらく悩んでいたが、手術をしなければ死亡率はほとんど100パーセントである。
ついに意を決した。
「ヤッテクダサイ。」
「それではこの書類に判を・・・。」

360 名前: 補語 投稿日: 2003/06/16(月) 00:02 [ Pw2d0yzc ]
「ナッコ!ナッコ!」手術を始めようとするとベビしぃがダッコをねだり始めた。
過保護に育てられたためすぐに他人に甘えたがるようだ。
「黙れ。」モララーは冷たくいうと器具の準備をし始めた。
「ナッコ!ナッコチナサイ!」
自分の欲求がかなえられないことに癇癪を起こし、ついに命令口調となった。
「ゴミ虫の分際で俺に命令するな!!」モララーは完全にキレた。
どうやら3割に当たってしまったらしい。
「ナッコ ナッコうざいんだよ!」べびしぃを手術台から殴り飛ばした。
当然しぃは近くにいないし、音も聞こえない。
ベビしぃは着地に失敗し、いやな音とともに骨が折れた。
「チィィィィィィィィ!!イチャイヨウ!」
「さぁ手術開始だ。」
モララーはベビしぃを手術台の上に乗せた。
「ナッコ、ナッコチマスカラ タチュケテ クダチャイ!」
ベビしぃはモララーの殺気に怯えたのか急に弱腰になった。
しかしもう遅い。しかも逆効果だ。
「この期に及んでまだナッコか?俺の言ったことが聞こえていないようだな。
 こんな耳、存在価値がないな。」
そう言うとメスを取り出し耳を切りにかかった。
「あんまり派手にやらないでくださいよ。」助手が心配そうに言った。
「大丈夫だ、これには慣れている。それにこれのおかげで経費も浮くしストレス解消。
 いいことだらけだな。さあぶちっといくか。」
「チィィィィィィィ!!」
悲鳴がこだましたが誰も助けに来ない。そのまま「手術」は続けられた。




1時間にも及ぶ「手術」が終わりモララーが出てきた。
「ご愁傷様です。手術は失敗に終わりました。」
沈痛な顔を作っているものの内心はすっきりとしていた。
「ハニャ・・・ソンナ・・・」
「ベビしぃちゃんの体は手術に耐えられなかったようです。
 できる限り努力はしたのですが・・・。」
嘘は言っていない。虐殺の跡を隠すのに必死の努力をしたのだ。
「ベビチャン・・・シィィィ・・・」
しぃは肩を落として病院を後にした。モララーはそれをニヤニヤしながら見ていた。

361 名前: 補語 投稿日: 2003/06/16(月) 00:03 [ Pw2d0yzc ]
しぃはしばらく泣いていたが、夕方になったのでとにかく食事をすることにした。
レストランで食事をしていると、2人のモララーがやってきた。
しぃに見覚えのある顔だった。例の病院の助手である。
彼らはしぃに気づかず隣の席に座り雑談をし始めた。
「今日はすごかったなー。あの先生よっぽどストレスがたまっていたんだな。」
「ああ。それにしてもあのベビしぃは運が悪い。3割に当たっちまうんだからな。」
「あれか。あの手術失敗率3割ってやつ。実際は手術中にモララーがキレる可能性が3割だったよな。
 大手術になるってのも虐殺があったことをごまかすための嘘で、まともにやれば成功率は10割って話だったな。」
「馬鹿なしぃどもだ。知らないってのは怖いもんだな。」
「レベルの差はあれども、それは俺達にも言えるんじゃないのか?
 たとえば、今から来る料理に毒を混ぜられても気づきようが無い。
 結局相手を信用するしかないんだろう・・・・。」




しぃは衝撃を受けた。まさかこんなことが行われているとは知らなかった。
早く他のしぃにも知らせる必要が・・・・・・
・・・いや、日頃自分のベビを差別してきた連中にわざわざ知らせる事はない。
何で自分のベビだけがこんな目にあわなければならないのだ。
平等であるべきだ。
ここまで考えてしぃは知らせるのをやめた。
こうして、モララーによる虐殺は続いていった。

362 名前: ベビ虐6-① 投稿日: 2003/06/16(月) 14:54 [ qormpIqQ ]

ピカピカに磨き上げられた床の片隅に、
何色かの色が混ざり合ったような、クレヨンの擦れた跡がついている。
床の上で伸びて擦れた線の上には、クレヨンの油分に弾かれた血液の雫が、
数滴玉になって飛び散っていた。
すぐそこには、白い丸襟のついた黄緑色の涼しげなベビードレスを着たベビしぃが、
顔面から大量の血液を溢れさせて、
波打ったような弱々しいツメの跡を引っ掻くように床につけ、
うつ伏せになって死んでいた。

彼は子供が大好きで、ベビーシッターの資格を取得し、紹介所に案内してもらった家で、
子供のお守りをする仕事をして暮らしていた。
今回彼が依頼を受けたのは、街の郊外にあるしぃの家だった。
海外旅行に3日ほど出かけるので、泊まり込んでベビしぃの世話をして欲しいと言う。
ベビしぃはまだまだ飛行機には乗せられそうも無いし、
久しぶりに友達同士でのんびりしたいので…と言う事でお願いされたのだ。
彼は子供は大好き…とは言うものの、ベビしぃだけは特別で好きになれなかった。
いや、と言うより、「しぃそのもの」が気に食わなかったのだ。
何でもダッコすれば済むと思ってる所とか、
他者に迷惑をかけても平気で笑っていられる所とか、
一言では言い表わせないほどの「嫌悪感」を、
彼はしぃに対して抱いていた。
だから、彼は今まで紹介されたベビしぃの面倒を見ることを断り続けていたのだが、
今回泊まり込んでまでの仕事を引きうけたのは、
紹介所の所長が漏らした「今回は時給を倍にするよ。」の一言だった。
まあ、一言で言うならば、彼は「金に釣られた」のだ。

彼は指定された日時に、母しぃの待つ家を尋ねた。
母しぃはめかし込んで、スーツケースを側において玄関の前で彼の到着を待っていた。
母しぃは彼に家の鍵と、幾分かの買い物代、
そして注意事項を書き込んだメモ帳を彼に渡すと、家を後にした。
スーツケースをガラガラと引きずって駅の方向へ歩いていく母しぃは、
とても浮かれているように見える。

363 名前: ベビ虐6-② 投稿日: 2003/06/16(月) 14:55 [ qormpIqQ ]
預かった鍵で家の中に入ると、彼は思わず「ゲッ…」と言って口をつぐんだ。
玄関の前の狭い廊下に溢れ出ている、ベビしぃのオモチャ。
足の踏み場も無いほどに、散らばるオモチャをなんとか端によせて、
彼はベビしぃの寝ている部屋へとたどり着いた。
そーっとドアを開けると、ベビしぃはベビーベットの上でスヤスヤと寝息を立てていた。
彼は、ベビしぃが安らかに寝ている姿にちょっとした苛々を覚えたが、
(僕は今仕事をしているんだ。僕はベビーシッターなんだ)と、
自分に言い聞かせて、狭い廊下に散らばっているオモチャを片付け始めた。
「…ったく…。どうしてこうも散らかしたんだか…。」
彼は口の中でブツブツと独り言を漏らしながら、
オモチャ箱の中に丁寧にオモチャを整理していく。
廊下のほうから聞こえてくるオモチャのカチャカチャという音に気付いたのか、
ベットで寝ていたベビしぃが目を覚ました。

「チィィィ… チィィィ…」
彼がベビしぃの所に行くと、ベビしぃはベットの上で辺りを見まわして、
母しぃの姿を探しているのか、ウェットな泣き声を立てていた。
ベビしぃは彼の姿を見つけると、彼に向かってダッコポーズを取りはじめた。
前日に母しぃに彼が来る事を伝えられていたのか、
見ず知らずの彼を見ても何の物怖じもしていない。
(アサ オキタラ ベビチャンヲ ダッコシテクダサイネ)
母しぃから渡されたメモ帳に、赤いペンでそう書かれていた。
彼は思わずベビしぃをぶん殴ってやりたい感情を押さえつつ、
自分の方に向かって訴えかけるような目でダッコポーズを取り続けるベビしぃの体を、
嫌悪感から上手く動かない手でどうにかダッコした。
まっすぐ手を伸ばし、自分の体につけないような格好で。
彼はベビしぃをベットの上から近くのソファーに移動させると、
小さなベビしぃのクローゼットの中から1枚のベビードレスをひっつまんで、
ベビしぃの体に着せていった。
ベビしぃのクローゼットの中は、生意気にもブランド物の洋服で溢れかえっていた。
(生意気な。)
彼は舌打ちを漏らすと、バタンと乱暴にクローゼットを閉めた。

364 名前: ベビ虐6-③ 投稿日: 2003/06/16(月) 14:56 [ qormpIqQ ]
お気に入りのイスに座って、ベビしぃは朝食の時間だ。
小さな茶碗に盛られた砂糖と、普通の感覚なら思わず戻したくなる程甘い卵焼き、
温かなホットミルク。これにも砂糖が加えられていた。
「ベビチャンハ アマイモノガ ダイスキナノ!」
そう言って、母しぃが用意していった朝ご飯だった。
ベビしぃはお気に入りのエプロンをしてもらって、
嬉しそうに足をプラプラさせている。
「ほら、食事だよ。」
彼は、ベビしぃの手にスプーンを手渡した。
「ん?どうしたの?」
ベビしぃは彼から受け取ったスプーンを、彼のほうに突き出した。
「アーン チテ!」
彼はベビしぃの方に向かって口を大きく開ける。
「チガウノ! アーン シュルノ! アーンッテ!」
ベビしぃはトレイの乗ったテーブルをベチベチと叩きながら、
彼に向かって抗議を始めた。
どうやら、ベビしぃは彼に食べさせてもらいたいらしいのだ。
彼はポケットに仕舞い込んでいたメモ帳を確認して、本日二度目の舌打ちを漏らす。
そうしてベビしぃの手からひったくるようにスプーンを取ると、
小さな茶碗に盛られている砂糖を、スプーンにとってベビしぃの口に運んだ。
ベビしぃは食べさせてもらい、ご満悦の表情を浮かべている。

ベビしぃはとにかくどんな事も彼にやってもらわないと気が済まないらしく、
オモチャ箱の中のオモチャが欲しい時も、トイレに行きたい時も、
とにかく彼のシャツの裾を引っ張っては彼にお願いをした。
「アエ トッテ!」
「チーチー シュルカラ キテ!」
「ンマンマ チョウダイ!」
「チャポチャポ シュルノ!」
彼がどんなにベビしぃをたしなめても、ベビしぃは自分の要求が通るまで、
まるで彼を威嚇するかのようにドンドンと床を踏み鳴らし、
彼のシャツの裾をギュッと掴んで彼の目を睨むように訴えた。
「どのオモチャが欲しいか言ってごらん。」
「オシッコは一人でできるでしょ?」
「さっきゴハンを食べたばかりだから、おやつはもう少し我慢だよ。」
「プールはお昼過ぎたら入ろうね。まだお水が冷たいからね。」
彼はベビしぃの頭を撫でて、優しく言い聞かせるのだが、
ベビしぃは自分の要求が通らない事を知るや否や、ギャアギャアと大声で泣き始めた。
まるでこの世の中心は自分だと言わんばかりに、
ベビしぃは自分の要求が通るまで大声で泣いた。
だが、ご近所の迷惑になるのでベビしぃを泣かせてばかりではいられない為、
彼は苛立ちと憎たらしさをかみ殺し、仕方なくベビしぃの要求を叶えてやるのだった。

365 名前: ベビ虐6-④ 投稿日: 2003/06/16(月) 14:58 [ qormpIqQ ]

それに加えて、ベビしぃはかなりのいたずら好きだった。
せっかく彼が片付けた部屋に片っ端からオモチャをひっくり返して散らかしたり、
冷蔵庫の中にあったトマトを床や壁に放り投げて潰してみたり、
廊下の壁にクレヨンでいたずら描きをしてみたり、
いくらきれいにした所で、ベビしぃは家の中をメチャクチャにしてしまうのだった。
「駄目だよ。そんな事しちゃ。」
どんなに彼が優しく言い聞かせても、ベビしぃはいたずらを止めようとはしない。
むしろ、いたずらが見つかると、すまなそうな顔をするどころか、
(えへっ、 見つかっちゃた?)と言わんばかりに
小さな舌をチョコっと出して、おすましの表情を浮かべるのだった。
彼はそれでも、苛々とする感情をどうにか表に出さずに、
ベビしぃの世話をした。
ベビしぃのいたずらしたオモチャを片付けて、
潰れたトマトで汚れた床や壁を水拭きして汚れを落としたり、
壁に描かれたイタズラ描きを必死で落としたり、
「本来ならやらなくても良かったような仕事」まで、彼はこなしていくのだった。

ようやく、母しぃが帰ってくる日になった。
今日の仕事さえこなせば、後は母しぃが帰って来るのを待つだけだ。
この日、彼はベビしぃに白い丸襟のついた黄緑色のサマードレスを着せた。
胸元には緑色の棒リボンが可愛らしく蝶々結びされていて、
リボンと同じ緑色のラインが2本、ドレスの裾の所についていた。
ベビしぃはえらくこの洋服が気に入っているらしく、朝からご機嫌だ。
スカートの裾を翻すように、クルクルと回ってみたり、
その場でピョンピョンとジャンプしたりしている。
「今日はお片付けするから、いたずらしちゃ駄目だよ。」
彼はベビしぃの目をじっと見ながら言い聞かせた。
ベビしぃは「ハァーィ!」と言いながら、片手をあげて見せた。

ベビしぃをベビーサークルの中に入れて、遊ばせている間に、
彼は3日分のベビしぃの物を洗濯したり、
掃除機をかけたり、今日の分の仕事をこなしていった。
ベビしぃは、お気に入りの洋服を着せられているせいか、
随分大人しく、彼の手を煩わせるようなワガママもいたずらもしなかった。
(サイゴノ ヒハ ロウカニ ワックスヲ カケテクダサイネ)
メモ帳に記されていた母しぃからの頼まれ事を終わらせると、
彼はベビしぃに昼食を食べさせて、最後の頼まれ事である買い物に出かけた。
ベビしぃをイスに座らせ、ベビしぃがお誕生日プレゼントで母しぃに買ってもらったという
お気に入りのクレヨンとお絵描き帖を渡し、
「すぐに戻ってくるから、良い子にしててね。」と
頭を撫でて言い聞かせ、彼は買い物に出かけた。

366 名前: ベビ虐6-⑤ 投稿日: 2003/06/16(月) 14:59 [ qormpIqQ ]
頼まれた買い物を終え、家に帰る道すがら、
彼はようやくこれでおしまいだという晴れやかな気持ちでいっぱいだった。
あと2・3時間もすれば、母しぃが戻ってきて仕事を終わらせられる。
ストレスが溜まりまくるベビしぃの顔をもう見なくても済む。
そう考えると、彼の顔は次第ににやけてくるのだった。

「ただいまー。」
彼はベビしぃの待つ家の玄関を開けた。
ベビしぃは玄関を入ってすぐの廊下にしゃがみ、
何やら楽しそうに歌を歌いながら、手を動かしていた。
帰ってきた彼に気付いていないのか、彼の方に緑のドレスに包まれたお尻を向けて。
彼はベビしぃが何をしているのか気になり、そーっと覗きこんだ。
ベビしぃは手にクレヨンを握って、さっき彼がワックスをかけたばかりの廊下に、
いたずら描きをしていたのだ。
ベビしぃはようやく彼の気配に気付いて立ちあがり、ナッコ、ナッコと言いながら、
両手を伸ばして立ちあがった。
赤、緑、黄色のクレヨンで描いた床の上のらくがきを誉めて欲しいのか、
しきりに彼に向かってダッコをしろと言わんばかりに両手を伸ばしている。
ベビしぃの顔と手には、らくがきの最中についたと思われるクレヨンの色がついていた。
彼は怒りに震える手で荷物を玄関先に置くと、
さっきからナッコ、ナッコと連呼しているベビしぃを抱き上げた。
ベビしぃは、彼の目を見詰め、
(ねえ、しぃ、お絵描き上手でしょ?誉めて。)と言わんばかりの満足そうな顔で、
嬉しそうに「ハニャ」と言った。
彼はその瞬間、この3日間今まで押し殺してきた気持ちが爆発するような感情を覚えた。
彼が今まで、ベビしぃにどんなワガママを言われようが、
どんないたずらをされようが我慢してベビしぃの世話をしてきたのは、
ベビしぃが紹介所から紹介された、大事なお客様だったからだ。
だけどもう、彼にはこのベビしぃの事をそんなふうに考える余裕は残っていなかった。
せっかく頑張ってワックスをかけて綺麗にした廊下。
「良い子にしててね。」と言い聞かせていたのに。
もうこれで、ここでの全ての仕事が終わって、もうすぐ帰れると思っていたのに…。

367 名前: ベビ虐6-⑥ 投稿日: 2003/06/16(月) 15:01 [ qormpIqQ ]

「…っざけるなっ!」
彼は抱き上げたベビしぃの体をうつ伏せにすると、
ベビしぃ後頭部を鷲掴みにして、グイグイと床の上に押しつけた。
ベビしぃの体はぐぅっと力が入り、シッポは針金のようにグイっと上に向いている。
「どうして最後まで邪魔してくれるんだよ!この糞虫っ!」
ベビしぃの小さな鼻の突起が、ワックスで磨かれた床の上で何度も擦れて、
ギュゥゥッ、ギュゥゥッという音を立てた。
うつ伏せにされたベビしぃは苦しいのか、喉の奥から唸るような声をさせて呻いている。
「俺が今からしつけてやる!ラクガキを消せこの馬鹿猫っ!」
彼はベビしぃの後頭部を鷲掴みにしている手に力を込めて、何度も何度も床に擦りつけた。
ベビしぃは手のツメを必死に立て、動かされまいとしているのだが、
大人の力に叶うはずも無く、ツメを立てた状態で何度も何度も床の上に擦りつけられ、
波打ったようなツメの跡をつけた。

彼が我に返ると、ベビしぃは顔から大量の血液を溢れさせて死んでいた。
腕にはクレヨンを擦りつけた跡がついている。
床の上で擦れたクレヨンのらくがきは、線を描くように伸びて薄くなっていた。
彼はポケットから携帯電話を取り出して、あるところに電話をかけた。
「叔父さん。ベビしぃ殺しちゃったんだけどさ。」
警察で働いている自分の叔父への電話だった。
叔父は今からそっちに行くからと言って、電話を切った。
数分後、彼が玄関の前で待っていると、スーツを着た彼の叔父がやって来た。
「ベビしぃか?」
「うん。どうすればいい?」
彼は家の中に叔父を招き入れると、鍵を閉めた。
玄関を入ってすぐの廊下で、ベビしぃがうつ伏せになって死んでいる。
叔父は、暫くベビしぃの死体を見ると、「強盗が入った事にするか。」と言って、
彼の背中をポンと叩いた。


数時間後。母しぃが呑気に鼻歌を歌いながら、スーツケースをガラガラと引いて返ってきた。
「ベビチャンノ オミヤゲモ イーッパイ! ダイスキナ ブランド モノモ タクサンカッタシ!」
自分の家の前に数台のパトカーが止まって、野次馬が集まってきているのが見えた。
「…アレ?ナンダロウ?」
母しぃは何事かと走って、境界線ロープを潜り抜け家の中に入った。
「……ハニャァァッ!」
母しぃが見たのは、うつ伏せで血を流して死んでいるベビしぃの姿だった。
「ベビチャァンッ! ベビチャァァンッ!」
母しぃは警察官の静止を振り払い、うつ伏せで倒れているベビしぃの体を抱き上げた。
ベビしぃの顔は鼻が擦れてそこから骨が見え、痛みを堪えるようにギュウっと目を瞑っていた。
大きく開いた口からは、血にまみれた小さな舌がデロンと零れ落ちている。
「シィィィィィィィーーーッ!!」
母しぃはベビしぃの体を放り投げた。
ベビしぃの死体は、綺麗に磨かれた廊下の壁にドンと叩きつけられ、ボタリと落ちた。
真っ白な壁には、ベビしぃの血が擦れてこびりついた。
あんなに愛らしかったベビしぃが、
母しぃにとってはもう、ただのグロテスクな死体にしか見えなかった。
「イヤァ キモチワルイッ!」
母しぃは自分の手についたベビしぃの返り血を憎々しく睨みつけた。
「このベビちゃんのオカアサンですね?ベビちゃんは数時間前、
家に押し入ってきた強盗に殺されてしまったんですよ。」
「…エッ…?」
「ベビーシッターの方が、どうにか強盗を取り押さえようとしたんですがね…。
彼は胸を刺されて病院に運ばれました。あぁ、命に別状は無いんですがね。」

368 名前: ベビ虐6-⑦ 投稿日: 2003/06/16(月) 15:02 [ qormpIqQ ]

次の日。
彼は母しぃから支払われた入院費と、
紹介所から支払われた今回の給料を銀行で確かめた後、叔父に電話をかけた。
「もしもし?…うん。今回はありがとう。え?…あぁ。アイツからも支払われてた。
……で、どうなった?…ハハハ。しぃらしくて良いんじゃないの?…今日?
今日はモナーの所に行くんだ。」
彼はじゃあね。と言うと電話を切った。
母しぃは警察が帰った後、子供を壁に叩きつけたとして
家に乗りこんできた近所の人間によって暴行を加えられ、病院送りになったという。
彼は「ざまあみろ。」と呟いた。
あんなわがままでどうしようもないベビしぃをしつける事もせずに、
好き放題をさせ、自分に迷惑をかけさせていた罰だと彼は思った。
「さぁ、そろそろ行くかな。」
彼は「刺された事になっている腹」を撫でると、軽く伸びをして歩き出した。
そろそろ見えてくる路地を右手に曲がれば今回の依頼者の家だ。
家の前では、小さなモナーがこちらに向かって手を振っているのが見える。
「おおーい!」
彼の顔は、昨日までの殺伐とした顔から、
子供を優しく世話するベビーシッターの顔になっていた。
側に寄って来たモナーを優しく抱き上げて、高い高いをする。
(もう、ベビしぃの世話はゴメンだよ。)
彼は、はしゃぐ小さなモナーを顔を見ながら、誰にとは言う事もなしに呟いた。
「何して遊ぼうか?」
「一緒に飛行機飛ばして欲しいモナー!」
小さなモナーは彼の手を引っ張ると、嬉しそうに駆け出した。

彼は優しいベビーシッター。
今日も子供の世話をする。

 
                          終了

369 名前: 問い 投稿日: 2003/06/16(月) 17:26 [ 7Qe5JEV. ]
一人のしぃが汚れた床の上にぽつんと座っている。
時折何かを思い出したように手にした縫いぐるみのような物を床に叩きつけていた。
…いや、ぬいぐるみではない。
ギコだ。一人のギコ。
もう既に事切れているそれを彼女は一心不乱に床に叩きつけ続けているのだ。
腕を持って、振り回すように。
その内、ぶちっと嫌な音が響いてそれの腕が取れてしまった。
血がぱあっと飛び散る。体が遠くへ飛んでいく。
それを見て、彼女は腕を放り投げ、体の方へ膝立ちで歩み寄った。
そして顔を両手ではさむ様に持ち、目を覗き込んでそれに尋ねた。
「ネエ、ワタシノコトアイシテクレテイタ?」
先程から何回も繰り返してきたその言葉。
「ネエ、ワタシノコトアイシテクレテイタ?」
それの腕のあった所から血がゆるゆると流れ出て床を汚した。
「ネエ、ワタシノコトヲアイシテクレテイタ?」
彼女の問いに答えるものはいない。
「ネエ、ワタシノコトヲアイシテイテクレタ?」
それの目は、ただ彼女を映すだけ。

私のこと、愛していてくれた?

その問いは、彼女自身が闇へ葬り去ってしまった。

370 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/06/17(火) 01:50 [ 7XYRTKuc ]
ここにひとつの国がある。
この国はつい最近まで事件らしい事件もない平和で退屈な国だった。
理由はただひとつ、ある法律の存在にあった。


その名を「新世紀マターリ法」


もともとはこの国も虐殺、虐待が横行するありふれた国だった。
そんな世の中に不満を持つ者たちがいた。
ほかでもない非虐待AAたちである。
この被虐待AA達の中でも代表的な二つの種族がある。

チビギコとしぃである。
この二つの種族は様々なAA達の中で最も虐殺され、最も差別され、最も・・・

繁殖力が強かった・・・


繁殖力の強さ・・・それ即ち・・・数の多さ
そう、その二種族はその数の多さを利用し、状況を変えるべく人海戦術に出たのだ。

だがそんな事を思いつくものがチビギコやしぃのなかにいたのか?



いたのである・・・・

373 名前: とまと(゚≦゚) 投稿日: 2003/06/17(火) 07:58 [ 9tVxXUjM ]
それはある夏のことだった。
河辺に二人の女の子がいた・・・
「約束だよ。」
「ウン。指きりげんまん!」
・・・それが、二人にとって最初で最後の約束となった。

そして一年後の夏。
父「うわーっ!海だーッ!山田ーッ!」
母「父さんはしゃぎすぎて間違えてるわYO・・・」
モララーの親子が田舎にやってきた。
彼等は年に一度にここに来ている。
モラ「ねえお父さん私何処か行っていい?」
モララーの女の子が聞く。
母「いいけど遠くへ行っちゃだめYO!
  こっちも父さん止めることで必死なんだから」
モラ「はーい分かりましたー!」
そして女の子は川へ向かった。
さて、父親かと言うと・・・
父「よーっし、青い海!青い空!緑の山!
  そしてしぃとチビギコ虐殺!
  去年のはあまり歯ごたえが無かったから今度こそやるぞー!」

続く・・・

374 名前: 虐人 投稿日: 2003/06/17(火) 18:18 [ Bbn4qQf. ]
雨。嫌になるほどの雨。雨が降ると、鬱になるものだ。
「早くやんでくれよ。全く・・・」
モララーはぶつぶつ言いながら、冷蔵庫の扉を開けた。
「ちっ。何も入ってないな。なんか買ってくるか・・・」
そう言うと、傘も持たずに家を飛び出した。
「・・・・ダヨ・・・・・ダネ・・・」
向こうでなにか話している輩がいる。
「やぁやぁ、おもしろそうじゃないか。」
「ヒィッ!コノギャクサツチュウ!!ハヤクドコカニイッテ!」
「コレダカライヤナノヨ!ギャクサツチュウハ!」
そう、すぐこれだ。雨の日にしぃ。これほど嫌な物はない。
「じゃあ、お決まりの・・・・・」
本来の目的とは違うが、まあいい。
まずは一匹。軽く蹴り飛ばすだけで充分だ。

ドガッ

鈍い音とともに、片方のしぃが血を吐きながら飛んで行く。
「グギィィィッ!!?」
グシャッ
「お〜。可哀想に。壁に頭から突っ込んじゃって。」
さぁて、お次はベビだ。
「このベビが・・・・・」
頭を鷲掴みにして、腹に右手を力任せにぶち込む。
「ヂィィィィッッ!」
脆い割にはイイ悲鳴。たまらんな。
もういいや、と思って立ち去ろうとすると、腕を掴まれた。
「ヨクモ・・・・ベビチャンヲ・・・!!」
どうやら、親のしぃらしい。ものすごい形相だ。
「ベビチャンヲ、ベビチャンヲカエシテェェェッ!!」
プッ。このしぃときたら、どうだ。こっちに必死に抵抗。
漏れを睨みつけて、顔を真っ赤にして、目に涙をためながら。
そろそろ・・・あっちへ行かせてやるか。漏れって親切。

375 名前: 虐人 投稿日: 2003/06/17(火) 18:18 [ Bbn4qQf. ]
やっぱ、ボディーブローだな。ダウソさせるには最適だ。
       
         ズンッッ

次は蹴り上げて・・・・・

ガスッ

フィニッシュ・・・・と、思ったら、しぃが何かを言っている。
「・・オナガイ・・イウコトキクカラ・・ダッコモサセテアゲルカラ・・」
・・・・!これは使えそうだ。まず・・
「金くれよ。有り金、全部。
「・・・ソンナノデイイノ!?ハニャーソ!
何なんだ、こいつ。いきなり元気になりやがって・・
しかし、すごい金。こいつ、恐喝とかしてたのか?
まあいいや。これで用なし。
「ついでにこっちから御礼。ベビに会わせてやる。」
「ハニャーソ!モララーサンハ、イイヒ・・・・」

グチョッ
見事に顔にHIT!爽快、爽快。
こっちは儲けたし、あっちは「あの世で」幸せ。
本当に、漏れってイイ香具師。
「あぁ、そうだ。近所のモナー達にも奢ってやるか。」

−END−

376 名前: べびギコの日記 投稿日: 2003/06/18(水) 16:17 [ EAYXb3I2 ]
※誤字・脱字は多めに見て下さい。

6月18日(水)
今日は近所のべビしぃを犯したデチ!
弟のべビ太と、となりのちびお兄ちゃんとぼくを入れて4Pデチ。
騙す方法はとても簡単デチ。
まず、最年長のちびお兄ちゃんが「べびちゃ〜んダッコダヨ〜」と
今にも笑い出しそうな猫撫で声でバカなべビしぃをおびき寄るデチ。
その反応といったら今でも藁えるデチ。
「アニャ?ナッコ?ナッコチュキー!デモ カワイイベビチャン ダッコスルニハ イチマンエン ヒツヨウナンダカラネ!」
全く、このアホべびには一万円の価値がわかっているのかと、アホかとバカかと
小一時間問い詰めたいデチ。
人気の無い所におびき寄せてから手足(といってもそんなに長いわけではない)
を縛るデチ。
「アニァ?ナッコハ?」
そんなバカなことをバカべビが言ってるうちにちび兄ちゃんがオナニーでチィムポを
しごいていたデチ。
流石ちび兄ちゃん。兄ちゃんのチィムポはビッグマグナムデチ!
「ブスッ」ちび兄ちゃんのビッグマグナムがべビのマムコに刺さったデチ!
兄ちゃんが動くたびに
「イチャーヨー イチャーヨー」と泣いていたデチ
もちろん最後は中出しデチ!
今日はとっても楽しかったデチ!

377 名前: 虐人1/2 投稿日: 2003/06/18(水) 20:51 [ rCbtVQRc ]
晴天。なんとイイ天気だ。
「こういう日には外に出なくちゃね。」
今日一日、平和だと思っていた。

暫く歩いていると、向こうに人が集まっている事に
気がついた。不思議に思い、モララーは近くに駆け寄った。
「何かあったんですか?」
誰も答えようとしない。口に手を当てている者もいれば、
すすり泣きの声まで聞こえてくる。
そして、人ごみをかき分けて奥を見てみた。
「うっ・・」
想像を絶する「モノ」だった。
しぃやベビの死体だ。モナーらしき者も倒れている。
山積みになった死体は、脳や内臓器官が混ざり合って、
よりグロテスクに見える。手足を切断された者、
頭が吹き飛んでまだ血が少しずつ吹き出しているもの。
痣だらけで血を吐いた後が残っているもの。
どんな殺し方かは知らないが、真っ二つになっているもの。
挙げるだけでもきりがない。まあ、一番注目すべきは
横たわっているモナーだ。山積みの死体から少し離れた所に
一匹のしぃとモナーが倒れている。
しぃは棍棒らしき物を握り締め絶命しているが、モナーはまだ息がある。
「・・・大丈夫ですか・・?」
「・・・う・・・君は誰モナ・・?
「運がないですね。あなたも。いきなり襲われたんですね?」
「皆はみてるだけで、モナをだれも助けようとしてくれない・・ゴフッ」
「早く救急車を呼ばなくては・・・

こうして、彼は運ばれていった。

「一体何故?こんなに大勢見てるのに。なぜだれも助けなかった?」
他人というものが心底嫌になった。
その時だった。
「イマダワ!ギャクサツチュウ、カクゴ!!」

ヒュッ

風を切る音とともに、頬に痛みが走る。
「ちっ、痛ぇな!」

ゴスッ
「シィィッ・・ゴフッ」
鈍い音が鳴り、しぃは倒れた。

ガキィィンッ
なにかが落ちて、金属音が鳴った。

378 名前: 虐人2/2 投稿日: 2003/06/18(水) 20:52 [ rCbtVQRc ]
「・・・ナイフ?」
・・ナイフ。どこにでも忍ばせられる、万能刃物。
相手の急所を狙えば殺傷能力は高い。
「こんな物を持ってるなんて・・
ナイフを拾おうとした、その瞬間。
「カカレェーー!!」
ワケワカラン掛け声とともにしぃの群れが突撃してくる。
「はぁ、漏れって運悪いな。はっはっはっは。」
本当にそう思っているのかは分からないほど笑っている。
「まあ、ナイフで勝てるだろうな。どうせ。
一匹目。

ズシュッ
「ジィィィッ・・・シィノオナカ・・・
刺突音がなり、しぃの腹部から血が吹き出した。
モララーはそれをモロにかぶった。
二匹目。

ズビャッ
次は首筋を掻っ切った。
血が吹き出る。血の噴水の出来上がりだ。
「シィィ・・・」
三匹目・・・と思ったら、怖くなったのか、誰もかかってこない。
「シィィィィッ!!コワイヨォォ!!」
「アンタガサキニイキナサイヨォォ」
おやおや、喧嘩の様だ。
「モウヤダ!カエル!」
「逃げ出してるよ・・・・・」
一匹、主格と思われる香具師がいた。
「ミンナ、ナニニゲテンノヨ!!」
あんたは命令だけか。
「どうしたぁ!かかってこいやぁ!(プ」
「・・・・シィモニゲル!!」
やっぱ逃げか。救いようのない香具師。
「こらこら、逃げんなよ。」
ドカッ
すかさず飛び蹴りをかます。
「シィィィッ!!?」
相当、驚いたようだ。
ドボンッ
あーあ、川に落ちちゃった。プッ
「シィィィ・・タスゲデェェェ・・ジィィ・・ゴボガベボ・・」
「泳げないのかYO。」
「・・・・・・・」
死んだみたいだな。

逃げたしぃはどうしよう。
まあ、逃げたのは放っとくか。
「しかし、獲物を見逃すなんて・・・」



「漏れって本当にイイ香具師!」


−END−

379 名前: トモダチ(1/2) 投稿日: 2003/06/18(水) 23:37 [ EmVXs8hM ]
「チイチイ・・・・」
「ベビチャン、ゴメンネ。我慢シテネ」
ここは廃ビルの地下にある闇医者の医院。主に障害児の治療を行っている。
しぃは先天的に両手両足がないべビしぃを膝の上でなだめている。
去年、2ちゃんAA主義モナー労働者党、通称モナチスが政権を握ってから
「遺伝的に劣等なAAは処分する」という方針の下、障害者福祉が全廃された。
その結果、障害者や障害児の親はこのような闇医者に頼るしかなくなったのだ。
「こんにちは、しぃさん、べビちゃん」
「ア、レモナサン」
レモナは一週間ほど前にしぃがこの医院で友達になった母親だ。モナチス政権はしぃ族
も劣等種族として迫害の対象にしており、しぃへの周囲の視線は冷たい。そんな偏見に
捕われずに友達になってくれたレモナにしぃはとても感謝していた。
「レモナサンアリガトウ。オトモダチニナッテクレテ。レモナサンハ差別シナイモンネ」
「やあね当たり前じゃない、同じ母親なんだもの。種族差別する奴なんか最低よ。
大抵自分に自信が無いモテナイ君か引き篭もりみたいなのばっかよ」
「キャハハ、ソウダネ、童貞カヒッキ−バッカダヨネ」
「へー、だれが童貞でヒッキ−だって?」
階段から聞こえた声に待合室にいた者は一斉に振り向いた。そこにはモナチスの軍服を
着て手にはショットガンを構えた兵士達がいた。

380 名前: トモダチ(2/2) 投稿日: 2003/06/18(水) 23:38 [ EmVXs8hM ]
「シイイイイイイ!ヤメテエエエエ!」
しぃは叫んだ。目の前には台車に載せられているべビしぃがいる。そしてその
台車は少しずつ進んでいる−−10メートル先で燃え盛っている焚き火へと。
その様子をモナチス党員のモララーがニヤニヤ笑いながら見ている。
「おーおー、手足さえあれば台車から下りられるのにね。可哀想に、しぃってだけでも
悲劇なのにダルマでもあるなんて」
「オナガイヤメテ!シイガベビチャンガナニシタッテイウノ?」
モララーは何も答えずニヤニヤと笑っていた。そして遂に台車が焚き火へと入った。
「ヂイイイイ!ナッコナッゴーーーーー!!!」
「ベビチャーン、イヤアアアアアア!!」
その様子をマジックミラー越しに見ている者達がいた。モナチス党員のモナーと
レモナだった。レモナが口を開く。
「あれでいいんですね?」「うん、OKモナ」
2週間前、どうしても子供の障害に効く薬が欲しくてモナチス党に嘆願したレモナに
担当者は言った。実は総統閣下はしぃ族に対する「最終解決」として奴らを絶滅させる
ことにされた。しかししぃ族は野良暮らしが多くてなかなか一網打尽にできなくてね。
君知ってるしぃ族はいないか?教えてくれたら薬は何とかしよう。
レモナは少し考えて思い当たった。通ってる病院にいるしぃ親子。レモナは早速その
親子に近づいて病院に来る日を聞き出してモナチスに通報したのだ。もちろん闇医院
は見逃してくれるように頼んだ上で。
「ふん、全く馬鹿猫ね。あたしが小汚いしぃなんかと友達になるわけないじゃない。
身の程を知りなさいよね」
レモナは嘲笑を浮かべて呟いた。マジックミラーの向こうではモララーに焚き火に
放り込まれべビしぃと共に焼けていくしぃの断末魔が響いていた。

381 名前: 虐人1/2 投稿日: 2003/06/20(金) 14:32 [ Hc0mbfjg ]
虐殺者養成所。それは、名の通り虐殺者を養成する場所。
必ず来なければならないという訳ではない。
ここにも一人のモララーがやって来た。
「ここが噂の養成所か。入試なんてめんどくさいな。」
ぶつぶつ言いながらも会場に入っていく。
「(うわっ、大量じゃないか・・・俺の席は・・・・)」
「ここだな。ふぅ、まだ少し時間はあるな。」
一息つくと、誰かが横から話し掛けてきた。
「初めまして、君もこの養成学校に入るモナ?」
「はい、そうです。ちょっと前から興味があったので・・」
「あ、そろそろ始まるモナ。」

「はい、これから虐殺者になる諸君。これから君達に
どれくらい虐殺について感心があるか、試させてもらいます。」

こうして筆記試験が始まった。
「(えーと、一問目。しぃが飛び掛って来ました。
あなたはどうする?・・・殴るだろうな。)」
「(第二問、目の前にベビ、チビしぃ、しぃがいるとする。
どの順番に〆る?・・・チビ、ベビ、しぃの順番。
理由or殺し方は、まずチビの喉を刃物で掻っ切り(持参してたらの話)
ベビを硬直させ、そのベビは頭を殴りつけ、地面にたたきつける。
親のしぃは腹部を数回刺し、首を締め上げる・・・・)」

入試は順調に進行した。
「はい、試験やめ。次は実践訓練に移る。」

「いきなり実践か。緊張するなぁ・・・」

「では諸君、棍棒、刃物、拳銃。なんでも選んでくれ。
良い結果を期待している」

・・・・・・

しばらく歩くとしぃを三匹発見した。

「お・・やっと発見だからな。」
すると、相手もこちらに気がついたようだ。
「ハニャーソ!?ナンデココニギャクサツチュウガ!!
「カワイイシィチャンガコンナヤツニコロサレチャウノ!?
「カエッテヨ!ハヤクドッカイッテヨ!!
おーおー、好き勝手言いやがって。こっちの身にもなれってんだ。
「これから何をするか・・・分かるよな?
モララーはそう言うと一匹目にとぴかかった。

382 名前: 虐人2/2 投稿日: 2003/06/20(金) 14:32 [ Hc0mbfjg ]
ザクッ
ナイフがしぃの頬に突き刺さり、隣の頬と舌を貫く。

「・ヒューー・・ヒューー」
ブシャッ
ナイフを手前に引き、しぃの口は塞がらなくなる。
「さあ、次に死にたいのはどっちだ?」
スチャッ
モララーは銃を構えて問う。
「ワ・・ワタシガシヌワ。
「イ・・イイノ?
「サア、ハヤクウチナサイ!ギャクサツチュウ!!
「(ジュウデシネバ、ラクニシネル!シィハヤッパリアタマイイ!!)」
「・・・じゃあ、お言葉に甘えて。(これがどんな銃か知らんのか。)」
    
    
     ターン
   バシュウウッ
「シィィィッ・・・シィノアタマガヘンダヨゥ・・・」
「これはデリンジャーって銃でね。ただじゃ死なない銃なんだよ」
「シィヲ・・ダマシタノネ・・・」
そう言って絶命した。
最後まで人の所為か。おめでたいな。っていうか、しぃ、脆すぎ。
「残り一匹は精神攻撃でいくか。
そう言い、ロープでしぃを木に縛りつけた。
「ナニスンノヨォォォォォ!!」
「あー、無駄な抵抗はやめときなよ。
「つーかさ、お前はダッコとか言ってるけど、重いお前を持つなんて無理。
「で、よくギコに交尾とかっていってるけど、キモッ。ギコは嫌々やってるし。
モナーは逃げるし。俺の場合、お前殺すけど。
「でさ、この前なんて、近所(以下略
「シィィィッ!ヤメテッヤメテヨッ!!」
「死にたい人だって世の中にはたくさんいる。そこ
「に君はダッコ、ダッコと言ってくる。お前
「な、自分の立場弁えろと。みんなに謝りな
「さい。そうでもしないとお前はうざ
「い奴と思われたままだ。いや、もともとウザイけど。
「ウウッ・・・シィヲチョウブントタテヨミデイジメテクルヨォ・・・
「まだまだ終わらないよ。つまり、社会的に(以下略
「(モウキキタクナイ・・・シタヲクイチギッテシノウ・・・)」
「で、という訳。(ん?舌を食い千切ろうとしてるぞ)」
「しぃちゃん、死にたいなら言ってくれよ。

ビュンッ
モララーから棍棒が振り下ろされる。





奇怪な音が鳴り、しぃは絶命した。
「さぁて、そろそろ報告しに行くか。

「ところで、最後にしぃが死にたいって時に殺してやるなんて・・・


「俺って本当にいい香具師!!」



−END−

383 名前: (01/05)(I377/ICE) 投稿日: 2003/06/22(日) 15:59 [ eQT42RAM ]
 祭りが過ぎ去ったあとの通りは、あまりにも寂しい風が吹いていた。
 それは、全国のしぃが馳せ参じるマターリ・パレードである。
 もう10年も前のことだったろうか。しぃの権利が認められ、虐殺が
禁止されたあの日から、毎年のように催されているのだ。

「やっぱりしぃちゃんはかわいいね!」
「うん!」
「しぃタン(*´∀`)ハァハァ…」

 かわいいしぃちゃんの行進が目当てで集まった女子供やしぃヲタは、
幸せそうに各々の家へと散っていくが、私は違った。口惜しさのあまり、
左の頬が痙攣する。
−本当なら、俺が、この場所で、行列を止めてやるはずなのに…。

「やぁ、モナ部さん」

 ふと聞こえた親しげな声。それは棍棒職人のモラ田さんだった。
今でこそ、法の鎖に縛られ、俗世からは忘れ去られた虐殺文化で
あるが、それが隆盛を極めていた頃は、彼も有力な「職人」の一人
だった。「モラ田棍棒が潰したしぃの肉体は1000㌧」。よく、そう言わ
れていたものだ。
 私の彼に対する畏敬は、今でも変わらない。きっとこれからも。

384 名前: (02/05)(I377/ICE) 投稿日: 2003/06/22(日) 15:59 [ eQT42RAM ]
「モラ田さん!」
「ははは、久しぶりですね。−しかし、ああやってしぃがのさばってる
のは、なんか切ないもんがあるねぇ」

 モラ田さんは私と違い、今のしぃたちの姿を憂いを持ってみている
ようだった。しかし同じ時代に生きた者同士だ、話が弾まぬはずがない。

「ま、こんなところで立ち話も何だし、久しぶりにウチに来ませんか。
駄菓子くらいはご馳走しますよ」

 こうして私たちは、モラ田さんのかつての仕事場へ歩き始めた。

「ところで、あんたはちゃんとした仕事には就けたかい?」
「ははは、何とかね。もちろん履歴に『虐殺公会堂でアルバイト』なんて
書きませんでしたが(w」

 始めはただ殺すだけだったが、やがて爽快感を求める者、ひたすら
残虐さを追求する者、あるいは性的な要素を含める者が現れた。人々
はそんな彼らを褒め称え、歓声を送った。ミュージシャンのコンサートの
ような感覚だったことを覚えている。
 私は、そんな彼らを支えるべく、照明やセット、死体処理のアルバイトを
やっていたのである。仕事柄、彼と顔をあわせる機会があったのだ。

385 名前: (03/05)(I377/ICE) 投稿日: 2003/06/22(日) 15:59 [ eQT42RAM ]
 引き戸が乾いた音で鳴く。最初に感じたのは、かび臭く、懐かしい匂い。
 100ドキュソの値も付かない、質素な駄菓子が所狭しと並べられていた。
 モラ田さんは、その中におもむろに手を突っ込むと、ぼろぼろに砕けた
煎餅を鷲づかみにして、「あれから、こんな商売でコソーリとやってるんですよ」。
 くずかごへと舞った包み紙は、空中で翻って床に落ちた。彼の語勢の
弱さに呼応したかのようだ。
−虐殺棍棒を作っていた人が、今では駄菓子屋のおじさんに成り下がっ
たのか…。
 そのギャップは、笑うに笑えないもので、リアクションに戸惑う。それを
ごまかすために手渡された煎餅を開けた。

「ははは、笑っちゃってくださいよ」
「あ、あははは…」
「あのね、午後3時ごろ、近くのチビギコらが来るんですよ。
『オジサン、コレチョウダイデチ!』って。ま、それは慣れたんですがね。でも奴ら、
もう『あの日』を知らない世代じゃないですか。だからほんとにわがままな
わけですよ」

 モラ田さんは、もう一枚の煎餅を手でぽきぽきと砕きながら続ける。
心なしか、声がひっくり返っている。

386 名前: (04/05)(I377/ICE) 投稿日: 2003/06/22(日) 15:59 [ eQT42RAM ]
「生意気なだけなら構わんですけどね。万引き…いや、堂々とただ食いを
しやがるんですわ。注意すりゃ、『ボクタチハホウリツデマモラレテルンデチ!!』だもん」
「警察に突き出すとか…しなかったんです?」
「ああ、そりゃぁしたよ。でもなんか、警察の人もまともに取り合ってくれな
いんでね。そのくせ、一発お見舞いしてみりゃ、10分後には警察が血相変
えてすっ飛んでくるわけですよ」
「チビギコでその様子じゃ、しぃなんか酷いでしょうな」

 私は何気なく口を開き、その直後後悔した。珍しく饒舌なモラ田さんが、
更に能弁になってしまった。

「ああそれはもう!! 言うまでもないけど、例のマヌケな歌ですよ…」

 私は舌打ちを隠すように、床に舞い落ちた紙くずを拾い上げた。改めて
くずかごに放り入れる間も、モラ田さんはいろいろと喋っている。

「世の中は間違ってますよ…。こんな悪法がまかり通るなんて」

 私は、モラ田さんの息が切れた隙を狙って言った。この一言で、彼の演説は
ぴたりとやんだ。結局、そのことが言いたかったのだろう。

「そうだねぇ…」
「僕らが元気だった頃は、チビギコやしぃが法律で保護されるなんて、考えも
しなかったですね。でも…」

 ため息と静寂な空気が店内に流れる。木材の匂いも、錆の匂いも、既に褪
せてしまっている。
−ここは棍棒職人・モラ田の仕事場ではない。駄菓子屋なんだよな。

388 名前: (05/05)(I377/ICE) 投稿日: 2003/06/22(日) 16:06 [ eQT42RAM ]
バタン!

「オヂタン! マタキタデチ! ヒットポイントガ カイフクスルヨウナ オカシ ウレデチ!」

 わんぱくなチビギコが、仲良しのちびしぃをつれて店内に押し入る。
 押さえ切れない衝動に、私は床を蹴ろうとする。だが、優しげなおじさんの
声が、私を正気に戻した。

 声の主は、モラ田さんだった。

「オヂタン! チビタンハ オコズカイ ナイカラ マケロデチ!」
「そうだね〜じゃぁ10円の飴を5円にしてageようか」

 私は、『接客中』のモラ田さんに背を向けると、開けっ放しの引きとへと歩き
始める。こんなモラ田さんを見ていられない。

 あと1歩で、その店から出られるという時、モラ田さんの声が聞こえた。

「モナ部さん、祭りは終わったんですよ」
「素直に、時代は変わったって言えばいいじゃないですか」

 喉まで出かけた言葉を飲み込んで、私は逃げるように店を後にした。人の
ことは言えないと、分かっていたから。

「モット イイモノハ ナイデチカ!?」
「シィタチハ アマクテ コウキュウデ ヤワラカイモノシカ タベナイヨ」
「はいはい、しょうがないな〜」




 祭りが過ぎ去ったあとの通りは、あまりにも寂しい風が吹いていた。



                       糸冬

389 名前: しぃと2ちゃんねる 投稿日: 2003/06/23(月) 15:48 [ u1/av7Y6 ]
ある所に一匹のしーがいた。いわゆる皆さんがご存知の糞虫と呼ばれる種では無く
基本的に人権、自由、義務がモナーやモララー並みに与えられている種だった。
だが、このしーには欠点があった。しぃ(糞虫)の育てられた為、「ダッコ!」や
「コウビ!」など、しーには不必要な言葉を覚えてしまったのだ。
しかし、このしーは頭がよかったので、
「ダッコ トカ コウビ トカイウノハ イエノナカ ダケニシヨウ」とすぐに思った。

390 名前: 無理やり続けてみますた 投稿日: 2003/06/24(火) 13:10 [ wTqPhZSM ]
そんなある日、彼女は一人のモララーを見かけた。
そのモララーはただ黙々と、何かをやっていた。
よく見ると、彼一人ではなく、しぃが一匹。
モララーはそのしぃを殴っていた。
ヒステリックな声で助けを請い、それが叶わないと今度は罵るしぃに反して、
彼は不機嫌そうな表情のまま、何も言わなかった。
ああ、また虐殺モララーか、としーは思った。
しかし、彼の様子はおかしかった。
しぃに暴力を振るっている彼の表情はまったく変わらないのだ。
確か虐殺をしているモララーというのはもう少し楽しそうにそれをするのではなかったか。
しーは、そのモララーが妙に気になってしまい、彼に近づいた。
しかし、彼はしーが近くにいることもまったく気にならないかのように、
逃げ回ろうとするしぃの足を掴んだ。
それから、身長差のおかげで宙吊りになったしぃに棍棒を振り上げた。
鈍い音がしてしぃが低い悲鳴を上げる。
彼は一度その様子を見、舌打ちし、いい加減持っているのが重くなったらしく、しぃの足を掴んでいた手を離す。
しぃが頭から落ち、
「イタイヨウ」
と、わめくのも気にせずに棍棒を両手に持ち替え強い力でしぃの体に振り下ろした。
酷い声の悲鳴が響いた。
その白い毛に覆われた身体が、液体が膨らむような形に歪むのをまともに見てしまい、思わずしーは目を瞑った。
目は瞑っても、ぎゃあ、ともひぃともつかない声で棍棒の振るう音がする度に悲鳴は聞こえる。

やがて少し時間がたっただろうか。
聞こえていたその悲鳴は水の混じったような、ゴボッという音が聞こえたあたりから、突然途絶えた。
怪訝に思い、しーが目を開けると、なにやら赤い塊に彼はまだ棍棒を振り下ろしていた。
おそらく先ほどのしぃだろう。
いやそうな顔で、モララーはそのしぃであった肉の塊を叩いていた。

少し戸惑った後、しーは、そのモララーに話しかけた。

391 名前: 無理やり続けてみますた 投稿日: 2003/06/24(火) 16:20 [ wTqPhZSM ]
「アノ」
「よく見てたね。こんな場面。」
しーが言葉を続けるより先に、顔についた血の汚れを拭いながらモララーは言った。
「かわいそうだとか、思わなかったの?」
純粋に不思議そうに問うモララーに、しーは戸惑った。
そういえば、どうして自分は止めなかったのだろう。
いくら日常となっていても、虐殺の場面を見ていいことだとは誰も思わない。
何より外見が自分と同じ種族だ。普通なら止めに入ることかもしれない。
では、仲間と勘違いされて殺されそうだと思ったからだろうか。
しかし、それも違う気がした。見たときに恐怖は感じなかったはずだ。
「…トメテモ、タスケルツモリハナサソウダッタカラ。」
答えが出ないので仕方なくそう言うと、
「うん、助けなかったけどね」
モララーは笑った。それから、
「漏れはね、糞…いや、しぃの駆除を仕事としているんだ。」
と言った。
「シゴト?」
しーが聞くと、頷き、
「そう。仕事。といっても、雇われているわけではないけれど。
 そうだなあ…」
そこまで言うと、少し視線を下に移し、血だらけの自分の身体と醜い肉塊を見て、
困ったようにモララーは言った。
「ここでこんな時に会ったのも何かの縁だ。別な場所で話でもしないか?」





392 名前: しぃと2ちゃんねる(2) 投稿日: 2003/06/24(火) 16:50 [ h/t9qzso ]
↑の小説もおもしろかったです。この小説も最初の続きということで

何年かの時を経て、しーは社長になった。ただし、全て実力というわけではなく、
人の手柄を横取りしたり、出世の為にホテルに行くことがかなりあった。
しーは会社の名前を考えた。まず、一番最初に思いついたのは、
「シイチャント ダッコノ マターリコーポレーション」だった。
しかしこんな名前を世間に出したら倒産は確実である。
考えた末は、「シー山 事務所(有)」である。
ちなみにこのしーの本名は「シー山 幸代」である。

393 名前: ベビ虐7−前① 投稿日: 2003/06/25(水) 00:41 [ eDcSQbM. ]

ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、いつつ、むっつ…。
自分の懐にコロンと潜り込んで乳を吸うベビしぃの数を、
母しぃは何度も何度も数え直している。
(計算違いだったわ…)
母しぃは溜め息をついて、必死に乳を吸うベビしぃを見詰めた。
つい3時間ほど前に生まれたばかりのベビしぃ達は、
目も開いていない状態でツィツィ泣きながら、必死で母しぃの乳房に吸い付いている。
(私の計算では一匹のベビちゃんを大事にマターリと育てる予定だったのに…)
出産前に憧れた、一人っ子のベビしぃを育てる夢。
お金が効く限りいい洋服を着せ、習い事をさせ、名門の学校に我が子を通わせる夢。
物心ついた頃から何となく漠然と考えてきた夢が、ふっと砕け散ってしまったのだ。
「デモ… ベビチャンハ チャント ソダテナキャ…」
母しぃはどうにか気を持ち直して、
自分の乳に吸いついているベビしぃ達の姿を見た。

ベビしぃ達が生まれる前にストックしておいた
オムツやミルクの缶は、日に日に底をついてきた。
「しぃ族だから」という理由から、マトモな職種にも着く事が出来ず、
子供に関しての福祉からも全く相手にされていない母しぃは、
昔貯めていた幾ばくかの貯金を切り崩し、
どうにか6匹ものベビしぃを育てていた。
しかし、その貯金ももうすぐ底を突く。
母しぃは残金がゼロに近づいていく貯金通帳と、
日に日に大きくなっていくベビ達を交互に見ながら、言い知れぬ不安を感じるのだった。

そんなある日、母しぃを尋ねて一人の客人がやって来た。
こざっぱりとしたスーツを着こなし、眼鏡を知的にかけているモララーだった。
国からの依頼で、しぃ族が抱える育児に関しての悩みをリサーチしているのだと言う。
「何か不安はありませんか。」
優しげな微笑みを湛えたモララーは、
ダンボールの中で泣いているベビしぃ達を、いとおしげに見詰めている。
「モウ ベビチャンヲ ソダテルダケノ オカネガ アリマセン」
うん、それから?と促され、母しぃは話しを続ける。
「ソレニ… ベビチャンガ コンナニ ウマレルナンテ カンガエテモ ミマセンデシタカラ… 」
母しぃはそこまで言うと、ふっと黙ってしまった。
「どうなさったのですか?奥さん?」
モララーはうつむいている母しぃの顔を覗きこんだ。
「…コンナコトヲ イウト シカラレソウナノデ イウカ イウマイカ マヨッテイタンデスガ…」
「なんですか?私で良ければ仰って下さい。」
モララーの優しい言葉に、母しぃは顔を上げた。
「ベビチャンヲ ドウニカシテ ヘラセナイカト オモッテ…」
モララーは暫くポカンとして母しぃの表情を見た。
彼女は冗談を言っているのではなく、本気なのだとモララーは感じた。
母しぃのせっぱ詰まった目、さっきから乳を求めてチィチィと泣いている6匹のベビ。
「モウスグ オムツモ ミルクモ ソコヲツクンデス…
ソレニ モシ ベビチャンガ オネツヲダシテモ ビョウインニモ ツレテイケマセン…」
母しぃはさっきから泣きっぱなしのベビ達を構うことなく話しを続けた。
「ダレカ シンセツナ ヒトガ シィノ ベビチャンヲ モラッテイッテ クレナイカト オモッテ…」
「ベビちゃんを…ですか?」
「シィィ… スコシハ ラクニナリタインデス… コノママダト ナニカ アッテモ タイオウ デキルカ ドウカ…」
モララーは今夜辺り電話しますと言い残し、帰って行った。

394 名前: ベビ虐7−前② 投稿日: 2003/06/25(水) 00:42 [ eDcSQbM. ]
夜のミルクを与え終え、すっかりベビ達がスヤスヤと眠り出した午後八時頃、
母しぃの携帯が鳴り出した。
昼間家に来たモララーからだった。
「あの、昼間の話の続きなんですが…私にベビちゃんを譲って頂けませんか。」
モララーの突然の言葉に、母しぃは暫く黙り込んだ。
「2ヶ月に一匹づつ、全部で5匹を頂きたいんです。」
「アノ…?」
「あぁ、少しではありますが、お金も出させていただきます。
少しでも、生活が楽になるようにと思いまして。」
モララーが提示した金額は、以下の通りだった。

・ベビしぃへの手付け金として母しぃに一万円。
・最初に貰うベビの代金として千円。
・以下、二千、三千、四千、五千とスライド式に代金を増やしていく。
・上の代金とは別に、毎月一万円の補助金を出す。

電話口で暫く黙っていた母しぃは、戸惑っていた。
お金と引き換えにベビしぃ達を譲る。
それじゃあまるで人身売買だ。
しかし、母しぃはせっぱ詰まっていた。
増えていく負担、ゼロに近づきつつある預金残高、毎日少しづつ成長しているベビ達…。
マトモな補助も受ける事が出来ず、苦しんでいた母しぃは決断した。
「ハイ オナガイシマス」
5匹のベビ達を手放す決心を、母しぃは下したのだ。

何日かして母しぃ宛てで、現金書留の袋に入れられた一万円が届けられた。
ベビしぃへの手付け金だった。
もうすぐ、モララーがベビしぃを連れて行く。
(どの子を譲るか決めておいてください。)
封筒の中に同封されていた紙には、モララーの字でそう書かれていた。
母しぃはダンボールの中で寝息を立てているベビ達をじっと見た。
ーーーーーーごめんね、生活が苦しいの。−−−−−−−
小さな頭を、優しく撫でる。
ベビしぃはアニャァンなどと言いながら、心地よさそうに寝返りを打った。

395 名前: ベビ虐7−前③ 投稿日: 2003/06/25(水) 00:44 [ eDcSQbM. ]

次の日。
母しぃは一匹のベビしぃを抱いて、指定された公園へとやって来た。
母しぃの胸に抱かれたベビは、母を占領できるのがよっぽど嬉しいのか、
ママ、ママ、ナッコ、ナッコ。と、甘えている。
「お待たせしました。」
母しぃの後ろからモララーが声をかけた。
「今回譲っていただけるベビちゃんは、その子ですか?」
母しぃは黙って頷いた。
「シィィ… オナガイシマス」
「それでは、ベビちゃんを受け取らせてもらいます。」
「ベビチャン シアワセデ クラスノヨ…」
モララーの胸に、ベビしぃがダッコされる。
ベビしぃは初めて他者にダッコされたのがよっぽど嬉しかったのか、
ご満悦の表情を浮かべている。
「それじゃ、移動しましょうか。」
モララーはベビしぃを胸に抱いたまま、スタスタと歩きはじめた。
「アノ チョット ドコニ イクンデスカ?」
いきなり歩き出したモララーに戸惑いながら、母しぃはモララーの後をついて行った。
モララーは暫く歩いて、あるビルの一室に入っていった。
そこは何にも無い、ガランとしたただの空間だった。
モララーは母しぃにイスを勧め、座るように促した。

396 名前: ベビ虐7−前④ 投稿日: 2003/06/25(水) 00:45 [ eDcSQbM. ]
母しぃの目の前に、ベビしぃをダッコしたモララーが立っている。
(お別れをさせてもらえるのだろう)と母しぃは考えていた。
もう一度、しっかりベビちゃんをダッコしてあげよう、それからお別れをしよう。
母しぃはそう考えていた。
「見ててくださいね。ちゃんと。」
モララーはそう言うと、ベビしぃの体をヒョイと前の方へ出した。
そして、ギュっとベビしぃの頭を握りつぶした。
「アァァァァァッ!?」
メキイだかバキイという、今までに聞いた事の無いような音がした。
柔らかいベビしぃの頭は、いとも簡単に砕け散ってしまった。
床の上や窓枠に、ベビしぃの血と肉片が飛び散っている。
「あぁ、スッキリした。それじゃ、ベビちゃんのお金と、今月分のお金です。」
モララーは持参してきたウエットティッシュで手についた返り血を拭き取ると、
分厚く膨らんだサイフの中から二枚の札を取り出した。
「チョッ チョットマッテクダサイ! ベビチャンノコトヲ ソダテテクレルハズジャ…」
母しぃは部屋を出て行こうとしているモララーに掴みかかった。
「誰が育てるなんて言ったんですか?私はただ、譲って欲しいと言ったのですよ?」
「ハニャッ!?」
「私はお宅のベビちゃんを譲ってほしいと言っただけです。
引きとって育てるなんて一言も言っていませんよ?」
「ソレナラ モウ ケッコウデス! コンナニカワイイ ベビチャンヲ コロスナンテ…!」
母しぃは凄い剣幕でモララーをまくし立てた。
「しかし、奥さん。あなたはもう手付け金を受け取ったのですよ?」
「ハニャァ…」
母しぃはモララーから目をそらし、
床の上で小さな顔を粉々にして死んでいるベビしぃを見た。
小さな体をダラリと横たえ、ダッコをねだるようなポーズのまま床に倒れている。
「それに、酷いんでしょ?生活。しぃ族だから仕事につく事だって難しいし、
医療費だって教育費だってなんだって全て自己負担…。」
モララーは母しぃの心の奥底を見ぬいたように、淡々と語った。
「いつ、何が起こっても誰も助けてくれない…違いますか。
それにね、僕のストレス解消にもなる。奥さんはお金が貰える。」
モララーの言う通りだった。
母しぃは反論できないまま、モララーの後ろ姿を見送った。

母しぃは、バケモノのような姿で床に倒れている、
ベビしぃの死体をゆっくりと抱き上げると、
ボロボロと涙を流しながら、ベビしぃをギュッと抱きしめた。
「ゴメンネェェ ベビチャン… ゴメンネェ…」
涙でつっかえてそれ以上言葉にならなかった。
幾ばくかの現金を手に入れ、それと引き換えに失った命。
母しぃが想像していたのは、モララーの家で幸せに暮らすベビの姿だった。
だが、ついさっきまで無邪気にダッコをねだっていたベビは、
モララーの手によって、もう遠い空の向こうに行ってしまった。

397 名前: ベビ虐7−前⑤ 投稿日: 2003/06/25(水) 00:46 [ eDcSQbM. ]
2ヶ月後ーー。次のベビを渡す日がやって来た。
5匹になったベビしぃ達は、大分上手にアンヨやおしゃべりができるようになっていた。
「ママ チィ ナコシテ!」
「チィノガ サキ デスヨゥ!」
母しぃが外に出ようとすると、マッテェ、マッテェと言いながら、
母しぃの後ろをチョコチョコとついていこうとする。
腹を痛めて産み、愛情を掛け育てて来た我が子達が愛しくない筈は無かった。
それでも、母しぃはモララーに約束してしまった。
(2ヶ月に一匹づつ、我が子を譲る事。)
今月もまた、貯蓄残高がゼロになろうとしていた。
母しぃは、一匹のベビしぃに可愛いリボンをつけ、出かける準備をしている。
「ア! チィモ ホチィ!」
リボンをしてもらえなかったベビしぃの一匹が、
リボンをつけているベビしぃのシッポをグイグイと引っ張った。
「イチャーヨゥ! ダメェ! ダメェ!」
リボンをつけたベビしぃは、
自分の尻尾を無遠慮に引っ張る姉妹の顔をポカポカと殴っている。
「ホラ オヤメナサイ」
母しぃは、ケンカする2匹を優しく諭すと、リボンをつけたベビしぃを抱き上げた。
「イマカラ オイシャサンデ オチュウシャ シテモラウノヨ ミンナハ イイコデ オルスバン シテテネ!」
母しぃは箱の中で憮然としているベビしぃに、
お土産買ってくるからね!と言い残し、出かけていった。

2ヶ月前と同じ公園で、モララーは待っていた。
「早かったですね。今日はそのベビちゃんですか?」
光沢のあるサテンのピンク色のリボンを首に巻いたベビしぃは、
不安気にモララーの顔を見ている。
「ソレジャ ワタシハ モウ…」
母しぃはベビしぃの事をモララーに手渡すと、クルリと後ろを向いて帰ろうとしている。
自分の子が無残に殺される姿なんて、見たくなかった。
「マ… ママァ?」
「奥さん、まだお金貰ってないでしょう。」
母しぃの足が、ピタリと止まる。
「あとね、これも援助の条件に入れておいてくださいよ。
【子供の最後の姿をちゃんと見る】…ってね。」

398 名前: ベビ虐7−前⑥ 投稿日: 2003/06/25(水) 00:48 [ eDcSQbM. ]

母とは違う抱かれ心地が気持ちいいのか、
リボンをつけたベビしぃはうっとりと目を閉じて、モララーの胸に抱かれている。
母しぃはこの前と同じように、ビルの一室でイスに座っていた。
「それじゃ…今日はどうしようかな…。」
「…ウゥン?」
モララーは、寝ぼけ眼のベビしぃを床の上にそっと寝かせ、
首に巻かれていたピンクのリボンで両手を縛りつけた。
「ナァニー? ナァニヨウ!」
ベビしぃは自分の手を縛っているリボンを振りほどこうと、
手を合わせたままブンブンと振っている。
「コエ ナニヨウ! ヤメテヨウ!」
腕を縛られて不快なのか、ベビしぃは今にも泣き出しそうな顔でイスに座る母と、
モララーの姿を交互に見詰めている。
「それじゃ、時間も無い事だし…。」
モララーはそう言うと、床の上で手を上下に振っているベビしぃの耳にハサミを入れた。
ジャキンと小気味良い音が部屋中に響いた。
耳の付け根から瀧のような血を流しているベビしぃの姿があった。
「チィィィィィィィィーーーーッ! チィノ オミミィィィィィッ!?」
「ハニャァ… ベビチャン!!」
ベビしぃは床の上をゴロゴロと転がって悶絶を打っている。
腕を縛りつけられているせいで、耳の付け根を擦る事も出来なかった。
「次は、ここね。」
モララーは暴れるベビしぃの体を押さえつけると、片足を掴んだ。
珊瑚のような色の肉球が、母しぃの方に向いている。
「ア アギャジィィィィッ!?」
モララーはカッターナイフを小刻みに動かしながら、
ベビしぃの肉球を削り取った。
「アジィィィィッ! ジィィィッ!」
ベビしぃは声にならない声で泣き叫びながら、必死で母に助けを求めている。
縛られた両手をグイと突き出し、コッチに来て、助けてと言いたそうに。
だが、母しぃは、手を出す事を禁止されていた。
助けたくても、手を出す事は許されない。
目をつぶってこの現実から逃避する事も出来なかった。
ただ黙って、我が子が殺されていく様子を見る事しか出来ないのだ。

399 名前: ベビ虐7−前⑦ 投稿日: 2003/06/25(水) 00:49 [ eDcSQbM. ]
「アアン、うるさいなぁ。」
モララーはそう言って、ベビしぃの体に飛び乗った。
「グエェェェェッ!?」
葡萄酒を造るように、小刻みに足を動かしながら、
モララーはベビしぃの体を踏みつけた。
「ヴヴヴッ! グエェェェェッ!!」
ベビしぃは、口から血を吐き出しながら、ボロボロと涙を零して母しぃを見詰めた。
(ママ、どうして助けてくれないの?しぃ、痛いよ。)
ベビしぃの目が、イスに座ったまま硬直している母しぃの顔を見ている。
「それじゃ、オシボリいっきまーす!」
モララーはベビしぃの体から飛び降りると、両腕を縛っていたリボンを外し、
ベビしぃをお座りの態勢にした。
散々踏みつけられたベビしぃの体は、内臓に傷でもついたのか、
お腹全体に大きな青痰が広がっている。
「オシボリ一本目〜っ!」
「チィィィィィィ…チィィィィィーーーッ!」
ベビしぃの片腕を、思い切りひねりあげる。
バキバキバキッと言う骨の折れる音が、部屋全体に響き渡った。
「2本目、いっきまーすっ!」
「アァァァァァァッ!? ヴァァァァァァッ!!」
ベビしぃの両腕は、あらぬ方向にダラリと垂れ下がっていた。
「ママァ! ママァ! ナコ ナッコォォォォォッ!」
ベビしぃは母しぃの元へ行こうと、立ちあがろうとするが、
足の肉球を抉り取られてバランス感覚を失い、
何度もヨタヨタと倒れこんだ。
「ゴメ…ベビチャ… ゴメンナサイ…」
「まだ元気なのか…一気にやっちゃおうかな…。」
モララーはそう呟くと、
母しぃの元へ行こうとしているベビしぃの体を引きずって、元の態勢に戻した。
「ヤーヨゥ! イヤァーヨゥ!」
ベビしぃは涙を目に溜めながら、首を左右に振っている。
床の上のひんやりとした感覚が、ベビしぃの背中全体にあった。
「ナコ スルカラァ! ナコ スルカラ ヤメテェェェッ!!」
「黙ってろよ、糞虫ぃがっ!」
モララーの手にしていたナイフが、ベビしぃの腹を引き裂いた。

「それじゃ、今月分の一万円と、ベビしぃの代金の二千円ね。」
モララーは椅子に座ったまま呆然としている母しぃの手に、
2枚の千円札と、一万円札を1枚握らせた。
「今回も助かったよ。おかげでストレスの解消になった。」
モララーは母しぃの耳元で呟いた。
「あ、そうそう。どうして僕が料金をスライド式にしたか…教えてあげようか?
……育てた時間の分だけ、その子の事が愛しくなるからだよ。
だから、一匹ずつ増えていく料金は、その子の思い出の精算代金でもあるんだよ。」
それじゃぁ、また2ヶ月後ね。と言い残し、
モララーはビルを後にした。
床の上にはベビしぃが無残に内臓をぶちまけられた状態で死んでいる。
思 い 出 の 精 算 代 金 ・・・。
母しぃの頭の中には、さっきモララーに耳元で呟かれた言葉が、
浮かんでは消えていっていた。


後編へ続く。

400 名前: 1/4 投稿日: 2003/06/25(水) 21:55 [ bOxfDXqQ ]

≪存在意義≫前編


世界で一番嫌いな人は?と聞かれたら、
迷わず自分といっていただろう。
昔から嫌いだった。
勉強ができない自分が。
運動もできない自分が。
人と馴れ合うこともできず、
一人でいた自分が。
そして、そのせいでいじめられても、
何もいえず、何もできなかった自分が嫌いだった。

401 名前: 2/4 投稿日: 2003/06/25(水) 21:55 [ bOxfDXqQ ]

ある日、
夕日のさす道を一人とぼとぼと歩いていると、
一匹のちびギコが前から歩いてきた。
それを確認すると、僕は俯いたままぶつからない様に道の端に寄った。
けれど、ちびギコは歩くコースを変えてわざとぶつかって来た。
「あっ、ごめんなさい。」
僕は反射的に謝ってしまった。
だが、ちびギコは僕の話を聞いておらず、
ただ「いたいでち」とか叫びながらじたばたと暴れていた。
それから僕は何度も謝った。
傍から見ればいじめにも見えるだろう。
それが怖かった。
僕がちびギコをいじめているといううわさが広がれば、
それをネタにしてよけいクラスでいじめられる。
必死な僕をよそに、
ちびギコはいつの間にか涼しい顔になっていた。
最初から痛いとは微塵とも思っていなかったようだ。
だが気づいたときには遅かった。
立場は完全に逆転していた。
必死で謝る僕を見て、
ちびギコは頭に乗ったのか今度は金を要求してきた。
そのとき手持ちはいじめっ子に取られてもうなかった。
だから無いと言った。
そうしたらちびギコは烈火のごとく怒り出した。
だけどないものは無いと僕は言うと、
ちびギコは僕のわき腹を殴ってきた。
わき腹の辺りに鈍い痛みが広がった。
でも、痛み以上に悲しくなってきた。
こんな小さいやつにも勝てないなんて。
こんな小さいやつに必死に頭を下げて。
とても、とても悔しかった。
涙が出そうになってきた。
ぎゅっと目を閉じた。
けれども、わずかな隙間から涙がぽろぽろと出てきた。

悔しかった。

402 名前: 3/4 投稿日: 2003/06/25(水) 21:56 [ bOxfDXqQ ]

ちびギコは、僕の涙を見たとたん思いっきり笑い始めた。腹を抱えて。
地面を転げながら、「よわっちぃ」、「泣き虫」と罵倒してきた。
やめてくれ!
心の中で何度も怒鳴った。
口に出すほんの少しの勇気も出てこなかった。
涙を出して、プルプル震えている僕を見て散々笑った後、
ちびギコは「友達に話してくる」とその場を後にしようとした。
やめてくれ!
また心の中で叫んだ。
でも、また口まで届かなかった。
勇気を出して、目を開けた。
涙で景色はぼやけていた。
けれどはっきりとわかった。
ちびギコが背を向けて悠々と歩いているのを。
「やめろぉぉぉぉぉ!」
自分の口から出たのかわからない。
ただ、それと似たようなことを叫びながらちびギコに向かって飛び掛っていた。
ちびギコが振り向いた。
手を力の限りに握ってちびギコの顔めがけて腕を伸ばした。
めは、なぜか目を瞑っていた。
手に鈍い痛みを感じた。
目を開けると、ちびギコが2〜3メートルほど離れたところに倒れていた。
ぼくは、そのちびギコに向けて歩いていった。
ちびギコは途中でほほに手を当てながら後ろへ後ずさりし始めた。
腰が抜けているのかちびギコの足は空を切るだけだった。
「やめろ」とか、そんなことを言っていた気がする。
けれど僕は聞いていなかった。
ただ、ぶつぶつと自分の考えていることを唱えていた。
「やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ…」

403 名前: 4/4 投稿日: 2003/06/25(水) 21:56 [ bOxfDXqQ ]

ちびギコの上に馬乗りになると、
僕は殴った。
殴った。
殴った。
殴った。
どれくらい殴ったかは僕は覚えていない。
断片的な記憶の中。
どんどん赤に染まっていくちびギコ。
ちびギコの悲鳴のなかで、なぜか自分は、

笑っていた


ちびギコを殴り続ける中、
つぶやき続けていた言葉。
「やめろ」
これがいつの間にかちびギコへから、
自分に向けていっているように思えた。

気がついたときには目の前のちびギコの顔はぐちゃぐちゃになっていた。
そして、自分の服が返り血で真っ赤になっているのに気がついた。
どうしようと思った。
けれどそのときは、大変なことをしたとは思っていなかった。



======糸売く======

404 名前: ベビ虐7−中① 投稿日: 2003/06/26(木) 23:04 [ eU/fQ6fg ]
【最初に】

(あまりにも長くなってしまうので、
前、後編ではなく、前、中、後編に分ける事にしました。
ご了承下さい。)

もう、イヤだ。

我が子の内臓が床の上にデロリと転がって血の海に投げ出されていた光景が、
何度も何度も甦った。
舌足らずな言葉で、必死に自分に助けを求めていた我が子。
血まみれになって、それでも自分の方に歩いてこようと、
ダッコしてもらおうと夢中だった我が子。
親子の生活費でもあり、思い出の精算代金でもある一万二千円には、
あの子の返り血がベットリとついている。
生活の為に、自分は我が子を売った。
あれから何度も、モララーのところへ行って「もうやめて欲しい」と言おうとした。

だけど、

だけど、言えなかった。
そんな事をしたら、まだ充分手のかかる残されたベビ達を抱えて、
路頭に迷う事は目に見えていたから。

底をついたミルクと、オムツ。
腹が空いて泣き叫ぶ我が子の姿と、オロオロとうろたえる自分の姿が脳裏をよぎる。

どうすればいいのだろう?
「万が一」にならない為に、すべき事。…それは…。
母しぃはとても無力だった。


残った4匹のベビしぃ達は、もうとっくにベビと呼べる時間は過ぎ、
体も大分大きくなって、チビしぃに成長していた。
オムツもミルクも卒業して、母しぃは大分楽になった。
それでもまだ幼いチビ達は、急に熱を出したり、風邪を引いたり、
転んで怪我をしたり。まだまだ手のかかる存在だった。
「ホラ アサゴハンデスヨ」
抜けるような陽射しが眩しい初夏の朝。
母しぃ達親子は、砂糖菓子を牛乳でふやかした朝食を取っていた。
「シィ コレ ダイスキダヨ!」
母の隣に座っているチビしぃが、ニコニコ顔で皿の中身を頬張っている。
「オカアサンモ ダイスキダヨ」
母しぃは、そんな我が子のニコニコ顔に目を細め、ウンウンと頷いた。
「ホラホラァ コボレテマスヨ!」
皿の中身を夢中で食べているチビしぃの洋服に、スプーンから零れたミルクがついている。
白い襟がついていて、胸元に大きなヒマワリのアップリケがついている、
ピンクのジャンバースカート。
母しぃは、胸元に零れたミルクを甲斐甲斐しく拭き取ってやり、
水分でベタベタの口元を拭ってやるのだった。

405 名前: ベビ虐7−中② 投稿日: 2003/06/26(木) 23:05 [ eU/fQ6fg ]
「書留でーす。」
その日の午前11時頃、郵便局のバイクが母しぃ宛ての書留封筒を持ってきた。
母しぃの体が、ビクリとする。
受け取った封筒の差出人欄を見る。
達筆な字で書かれたモララーの名前。
同封されている一筆箋を見て、母しぃはうつむいた。
3匹目の我が子をモララーに差し出す約束の月。
手紙にはこう書かれていた。

「残りの子を全部連れてきてください。」と。

約束された日時に、母しぃは四匹のチビしぃ達を連れて、
いつもの公園にやって来た。
おそろいの水玉模様のサマーワンピースに身を包んだチビしぃ達は、
母しぃとの外出が嬉しいのか、目を輝かせキャッキャとはしゃいでいる。
一方の母しぃの顔は、何をされるのだろうという不安で、
書留を受け取った日から曇っていた。
「ママァ キョウハ ナニヲ チュルノ?」
まだ舌足らずな言葉が抜け切っていない一番したのチビが、
母の洋服の裾を引っ張りながら、キョトンとした表情で尋ねている。
「キョウ…? キョウハ…ネ…」
「いやぁ、お待たせしました…。」
我が子にどう説明したらいいか解からないまま戸惑っている母しぃの背中に、
モララーが声をかけた。

406 名前: ベビ虐7−中③ 投稿日: 2003/06/26(木) 23:07 [ eU/fQ6fg ]
「ア…」
一気に母しぃの表情が強張る。
「会議が長引いてしまいましてね。遅くなりました。」
約束の時間を大分過ぎてから訪れたモララーの額には、汗が滲んでいる。
「ア アノ…」
「ママァ コノ オニィタン ダエ?」
「僕かい?僕はね、君達のお母さんのお友達だよ。」
なんて説明したら良いのだろう。戸惑っている母しぃをよそに
モララーは、チビ達と目線を合わせるようにしゃがみこむと、ニッコリと微笑む。
「オカアサン シィタチ モウ オナカ ペコペコ ダヨゥ」
「ソウダヨウ モウ オヒルダヨウ」
チビしぃ達は、グウグウなるお腹を擦りながら、その場にペタリと座りこんだ。
「ダメヨ ソンナトコロニ スワッタリシチャ…」
母しぃは、すっかり地べたに座りこんだチビ達を立たせると、
お尻についた土埃をほろった。
「お腹減ったの?それじゃ、僕がご馳走してあげるよ!」
「ヤッタァ!」
チビしぃ達は嬉しそうにピョンピョンと飛び跳ねると、
モララーの手を握ってどんどん歩いていった。

「オイシィ!」
チビしぃ達は、モララーがご馳走してくれた(しぃちゃんランチ)を、
おいしそうに頬張っている。
スパゲッティのケチャップで口の周りを真っ赤にして、ご満悦だ。
「よかった!チビちゃんたち、かわいいねぇ。」
モララーは、上手にランチを頬張るチビ達の姿に目を細めた。
一方の母しぃは、コーヒーを啜りながら俯いたまま、
我が子とモララーの会話を黙って聞いている。
自分達がこれからどうなるのか全く分かっていないチビしぃ達は、
ベッタリとモララーに甘えていた。

たっぷりお腹を満たしたチビしぃ達は、
モララーに連れられてビルの一室に入っていった。
「チビちゃん達、お手伝いできるかな!?」
少し膨らんだ麻袋を抱えたモララーが、部屋の中に入って来た。
「ハァーイ!」
チビしぃ達は、モララーの質問に我先にと手を挙げた。
母しぃは麻袋を見ないように目をそらす。
麻袋の中には、レストランを出る時に母しぃが選んだ、
今回の生け贄とも言うべきチビしぃが、
手足を縛られ、口をガムテープでふさがれて放りこまれていた。
「それじゃ、この袋を僕が(いいよ)って言うまで踏んでくれるかな?」
モララーからのお願いに、早速袋の上にチビしぃ達が飛び乗った。
「フゥミ フミ〜♪」
「タノシイ ダッコデ マターリ ハニャニャン♪」
「ダッコハ エガオニ ナリマスネ♪」
チビしぃ達は、自分の姉妹が放りこまれている麻袋を歌を歌いながら踏みつけている。
母しぃは強張ったままの表情で、麻袋を踏みつけるチビしぃ達の足元を見詰めていた。
「みんな上手だね!ホラホラ、頑張って!」
モララーは手を叩きながら、チビしぃ達にピッチを早めるように促した。
チビしぃ達の足は、無遠慮に麻袋の中の姉妹を踏みつけている。
モララーは、虐殺の手助けをさせる為に一家全員を呼び出したのだった。

407 名前: ベビ虐7−中④ 投稿日: 2003/06/26(木) 23:08 [ eU/fQ6fg ]
20分程過ぎた頃、モララーはチビしぃ達の頭を撫で、
もういいよ、頑張ったねと言って3匹を退室させた。
母しぃの目の前には、うっすらと血の滲んだ麻袋が転がっている。
「どうなってるかな。開けてみましょうか。」
モララーはニヤニヤしながら母しぃの目を見た。
母しぃは伏し目がちで、我が子の入っている袋から目をそらしている。
「ねえ、ちゃんと見てるって約束でしょ?」
「ハニャァ…」
袋の中から小さな体がズルリと落ちてきた。
顔は真っ青になって、散々踏みつけられたお腹は、
血が滲んで新品のワンピースを汚していた。
「まだ息がありますよ。アレだけ痛めつけられといて…本当に糞虫だな…。」
口をふさいでいたガムテープを外されたチビしぃは、
息も絶え絶えに母しぃの姿を見詰めている。
「このままにしとくのも可哀想ですね。」
そう言ってモララーが手にしたのは、2キロほどのレンガだった。
「アァァッ! イヤァァァァッ!」
母しぃは思わず目をそむけた。
モララーは、倒れこんでいるチビしぃの頭部を目掛け、何度もレンガを振り下ろした。

「今回も楽しませてもらいましたよ。約束の一万と三千円です。」
モララーは足をガクガクと震わせたまま床にへたりこんでいる母しぃの前に、
一万三千円をそっと置いた。
そして、ゆっくりとドアを閉め、部屋から出て行った。
ドアの向こうからは、楽しそうにはしゃぐチビしぃ達の声が聞こえてくる。
母しぃの目の前には、脳天を割られ、血みどろになったチビしぃが
目からうっすらと涙を零して転がっている。
床の上に広がる血液には、飛び散った脳味噌。
母しぃは震える手でチビしぃのかけらをすくうと、詫びるように涙を零した。


中篇終了。後編へ続く。

408 名前: ベビ虐7−後① 投稿日: 2003/06/27(金) 01:45 [ hxnpGTfM ]
まだ物心がついていないチビしぃ達に、
母しぃは感謝していた。
最初、姉妹の一匹がいない事を訝しがっていたチビしぃ達だったが、
何時の間にか一匹の姉妹のことをすっかり忘れ、
3匹で何事も無かったように仲良く遊んでいた。
母しぃは何度も殺された3匹の我が子の事を夢に見た。
たすけてぇ、たすけてぇと泣きながら、自分に手を伸ばしてくる夢だった。
その度にどっさりと汗をかいて目が醒める。
そして、スヤスヤと寝息を立てている3匹のチビ達を見て、
申し訳無いような気分でいっぱいになるのだった。
(ごめんね、もう少しお金さえあればこんな事にはならなかったのに…)
母しぃは詫びるような、言い訳をするような気分でチビ達に呟いた。

もう、これ以上我が子を失いたくないーーーーーーーーー
母しぃはあれから何度も思った。
もう、モララーに我が子を譲るのは辞めにしよう。
だがそれは、同時に自分が野垂れ死ぬ事を表していた。
母しぃは怖かった。
自分が死ぬのが、自分が消えてしまうのが。
だから来月の約束日には、3匹のうちの1匹をモララーに差し出すだろう。
そして、約束の代金と引き換えに、自分が生き延びる生活を手に入れるのだろう。

409 名前: ベビ虐7−後② 投稿日: 2003/06/27(金) 01:46 [ hxnpGTfM ]
あの日から既に2ヶ月が過ぎ、
また、約束の日がやって来た。
母しぃは、この前と同じように、チビしぃ達におそろいの洋服を着せて。
久しぶりのお出かけに浮かれているのか、
チビしぃ達は楽しそうに歌を歌っている。
今回も、モララーはチビしぃ達を全員連れて来いと言って来た。
3匹の我が子が今日着ている洋服は、ついこの間買ってあげた、
デニム地にフリンジのついたジャンバースカートだ。
ビロード生地で出来た赤色のリボンが胸元で揺れている。
スカートを翻しながら、チビしぃ達はクルクル回ってみたり、
バレリーナのようにポーズを取って見せた。
「カワイイネ! チビシィチャン タチハ シィノ タカラモノ ダヨ!」
母しぃは、上擦った声でチビしぃ達に語りかけた。
母に誉められて嬉しいチビしぃ達は、キャッキャとはしゃいでいる。
「こんにちは!」
後ろからかけられた挨拶に母しぃは体をびくつかせた。
「アッ! オニイチャンダ!」
チビしぃ達はチョコチョコとモララーの方に寄って行った。
モララーは優しくチビしぃ達の事を抱き上げると、
元気にしてた?可愛いお洋服だね。ママが買ってくれたの?などと話し掛けている。
チビしぃ達はすっかりモララーに懐いていた。
母しぃはそんな我が子達の姿を見て目を背けていた。

410 名前: ベビ虐7−後③ 投稿日: 2003/06/27(金) 01:46 [ hxnpGTfM ]
この間と同じように、モララーと母子は食事を済ませ、
あのビルに入っていった。
ただ、今回はいつもの何も無い部屋ではなく、
ラジオ局のスタジオのように真ん中からガラスで仕切られた小さな部屋だった。
「チビちゃんたちは、コッチのお部屋ね。ママと僕はこっち。」
モララーはチビしぃを自分たちの部屋と反対側の部屋に入れると、
用意していた簡易イスに母しぃを座るように促す。
母しぃとモララーが入った方の部屋には、
ラジオ局で使うようなマイクカフが備え付けられていた。
チビしぃ達は、自分と母しぃを隔てるガラスの壁をドンドンと叩きながら、
不思議そうな表情で母しぃ達を見ている。
モララーは、手元にあったマイクカフを上げた。
「チビちゃん達、聞こえてるかな?」
自分たちの上から聞こえるモララーの声に、チビしぃ達は戸惑っている。
「今日は、チビちゃん達に殺し合いをしてもらいます。」
「チョ チョット ドウイウコトデスカ!?」
母しぃはさっとイスから立ちあがり、モララーの腕を掴んだ。
「最後まで生き残ったチビちゃんを、ダッコしてあげます。」
モララーは、母しぃを無視するように続ける。
「ダッコ!?」
「シィ ダッコシテホシィ!」
「ダッコハ シィノ モノダヨ!」
ダッコと言う言葉に反応したのか、チビしぃ達は目を輝かせた。
チビしぃ達は、殺し合いがどんな物であるのか分かっていないようだ。
「みんなの前に、勇者のナイフがあります。自分以外はモンスターなんだよ。
そのナイフで悪いモンスターをやっつけるんだよ。」
モララーはすがりつく母しぃを無視し、チビしぃ達に語りかける。
「僕が(はじめ!)って言ったら、戦いの始まりだからね。
それじゃ、ちょっと待っててね。」
モララーはマイクカフを一旦offにすると、
自分の腕にすがりついている母しぃの手を振りほどいた。
「コロシアイナンテ…! コロシアワセルナンテ…! ヒドスギマス! ヤメテクダサイ!」
母しぃは涙で声にならない声で叫ぶ。
「みんな、準備はいいかな?それじゃ、いい?」
モララーは、そこで一旦大きく息をした。
ガラス越しに見えるチビしぃ達は、勇者に成り切ってナイフを構えていた。



「はじめ!」

411 名前: ベビ虐7−後④ 投稿日: 2003/06/27(金) 01:47 [ hxnpGTfM ]

「エェーイ! モンスターメ! シィガ セイバイシマスヨ!」
「ソッチコソ!」
ガラス越しで我が子達が殺し合いをしようとしている。
ナイフをブンブンと振りかざし、オモチャだとでもおもっているのだろう、
刃物を自分の姉妹に向けている。
モララーはその様子を満足げに眺めていた。
「アアァ…シィノ チビチャン… ドウシテェ ドウシテェ…?」
母しぃはイスから崩れ落ちるように床に座りこみ、頭をフルフルと動かした。
「僕、やってみたかったんですよねぇ。こういうの。」
涙でグチャグチャになった顔を母しぃは上げた。
「バトルモナイヤルでしたっけ…?ほら、みんなで殺し合いするヤツ。
友達だとか、仲間とか言ってた奴らが武器を持って殺し合うんですよ。」
「ソンナ…ソンナ… ヒドイヨゥ ヒドイヨゥ…」
母しぃは顔を被って泣きはじめた。
「僕ねぇ、飽きちゃったんですよ。イチイチ2ヶ月ごとに糞虫達を殺すのがね。
それにね、酷いのはそっちも同じじゃないですか?
あなたは生活の為に我が子を僕に差し出した。」
ガラスの向こうでは、1匹のチビしぃが躓いて転び、
他の姉妹からの総攻撃を受けていた。
1匹が転んで泣いているチビしぃの体に馬乗りになって、
背中を何度もナイフで突いている。
自分の手についた返り血も勇者の証しだと言わんばかりに気にしていない。
もう1匹のチビは転んでいるチビしぃのアンヨを踏みつけている。
「イダァァァァーーー! ヤメテェェェェーーーー!」
「モンスターハ ヤッツケルノ! ダッコハ シィノ モノダヨ!」
ガラスの向こうから聞こえてくる生々しい音と叫び声に、
母しぃは耳をふさぐ。
「あなたは我が子の事をダイジナ タカラモノ だと言いましたね?
ほら、見て御覧なさいよ。あなたの大事な宝物が殺し合いをしてますよ!?」
モララーは耳をふさいで蹲る母しぃを嘲笑うような声で話しかける。
「ヤメテェ ヤメテェ ヤメテェーーーーッ!!」
母しぃはモララーの言葉を払拭するように、頭を左右に激しく振った。

412 名前: ベビ虐7−後⑤ 投稿日: 2003/06/27(金) 01:49 [ hxnpGTfM ]
もう息をしていない自分達の姉妹が床に倒れている。
それを無視するように、チビしぃ達はナイフを振りかざしている。
「モンスターハ ヤッツケナイト イケナイノ!」
「セイギノ ミカタハ ツヨイノ!」
死の概念など無いのだろう。
殺し合いとはどういうことなのか、
自分の姉妹が血だらけで倒れていて、もう動かないという事はどういう事なのか。
2匹のチビしぃ達は、お互い必死になってナイフを振りかざし続けていた。
「ほら、ダッコはどっちのものかな?頑張れ、頑張れ!」
マイクカフを上げたモララーが、2匹の殺し合いをせかすように声をかける。
「ダッコハ シィノダヨ!」
「チガウヨ! シィノダモン!」
2匹は言い合いながら、血の付いたナイフを振りかざす。
母しぃはイスに突っ伏して泣いていた。
「自分の利益の為なら、自分の姉妹でも平気で殺すんですね。しぃ族って。」
冷ややかな声でモララーが言った。
「怖いなぁ…。」
「コンナコトヲ サセテルノハ ソッチデス!」
母しぃは声を振り絞ってモララーに反論する。
「よく言いますよ。自分の子を売ったお金で生活してたクセに。
どうせいずれは子供は1匹だけにする予定だったんでしょ?」
モララーはフフンと鼻で笑って母しぃを見た。

「シィィィィィィィィィィィィッ!?」
胸を一突きされたチビしぃが、絶叫して床に倒れこんだ。
ナイフを手にしたチビしぃが、肩で息をしながらその様子を見ている。
ナイフには、ベットリと血がついて滴り落ちている。
「ヤッタヨウ! ワルイ モンスターヲ ヤッツケタヨ!」
ガラスの向こうにいる母とモララーに血の付いたナイフを見せながら、
(この戦いに勝利した)チビしぃが嬉しそうに叫んでいる。
「おめでとう!さすがに勇者は強いなぁ!」
「ハヤク ダッコシテ! ダッコ ダッコ!」
チビしぃは2匹分の返り血を浴びながら、嬉しそうに飛び跳ねた。
「今からそっちに行くからね!」
モララーは母しぃを引きずるように、部屋を出て、
チビしぃが待つ方の部屋へと入っていった。

「ヤッタヨ! シィ ヤッタヨ!」
チビしぃは嬉しそうにモララーに飛びついた。
母しぃは転げるように部屋に入り、
床に倒れている2匹のチビしぃを抱きかかえて、わんわんと泣いた。
「チビちゃんは本当の勇者だね!悪いモンスターをやっつけたね!」
モララーに誉められたのが嬉しいのか、チビしぃはご機嫌だ。
床の上では、母しぃが涙を零しながら、血だらけの姉妹を抱きしめている。
「ネェ ドウシテ ママ ナイテルノ?」
「さぁねぇ…どうしてだと思う?」
モララーはチビしぃの頭を撫でながら、優しく問いかけた。
「ワカンナァイ… ポンポン イタイ イタイッテ ナイテルノカナ?」
「違うよ。チビちゃん達がもう目を覚まさないから…だよ。」
モララーはニヤっと笑いながら、チビしぃに話しかける。
「ドウシテー? オネンネジャナイノ?」
「違うよ。チビちゃん達は死んじゃったんだよ。
もう、みんなで一緒に遊べないんだよ?ほら、血がイパーイ出てるだろ?」
モララーは床に溢れている2匹の血を指差した。
「ホントダァ…」
「どうしてこうなったか、知ってる?」
「ワカンナァイ」
「それじゃ、教えてあげようか?知りたい?」
モララーはヒソヒソ話をするように、そっとチビしぃの耳元に口を近づける。
「オシエテ! オシエテ!」
モララーは、せかすようにアンヨをパタパタしているチビしぃに呟いた。


「チビちゃんが、殺したからだよ。」

413 名前: ベビ虐7−後⑥ 投稿日: 2003/06/27(金) 01:53 [ hxnpGTfM ]
数ヶ月後、母しぃは望み通りの一人っ子のチビしぃとの生活を手に入れた。
だがそれは、大事な5匹の我が子を失って手に入れた生活だった。
そして、予想もしなかった困難も手にしてしまった生活だった。
姉妹同士の殺し合いで生き残ったチビしぃは、
あの日からもう、何も語ろうとしない。
近所にある言語障害の訓練所に、チビしぃは通っている。
あの時モララーに言われた言葉や光景がフラッシュバックするのだろう、
チビしぃは毎晩に泣き叫んだ。
その度に母しぃは悔やんだ。
あの時、無理にでも3匹を止めていたら…。
自分の身惜しさに、何もしなかった自分。
どうしても楽な暮らしがしたくて、
殺されていく我が子達を見殺しにしてきた自分。
いくら後悔しても、もう戻らない我が子達。
あの日からすっかり表情も無くしたチビしぃは、
カウンセラーの先生の問いかけにも反応しない。

母しぃが望んだ生活の果てに待っていたのは、
もぬけの殻になった我が子との暮らしだった。
こんな結果になろうとは、母しぃは想像出来なかっただろう。
想像していたのは、きっと、優雅で楽しい母子2匹での生活。
だが現実は、想像していたのとは全くかけ離れた地獄のような日々だった。

だけど、きっと。
モララーは知っていたのだ。
この親子の結末を。
我が子を失ってまで手に入れる生活が、どんなものかを。
だから、モララーは母しぃに誘いかけたのだ。
しぃ親子の生活を破滅に導くために…。


「子供を、譲って欲しい」と…。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー完ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

414 名前: サイコ 投稿日: 2003/06/28(土) 16:14 [ VoOTfNqE ]




シィタワー
そこには百人のモララーが収容されていた
「モララーハワタシタチニダッコサレルタメニアルンダカラネ!」
モララーたちはナシィス軍に捕らえられていた
「ハヤクアイツラヲツレテキナサイ!」
「あぅあうぅ・・・・・・・・」
「コッチニクルナ!!」
でぃが蹴られる
「うえぇぇぇぇぇん」
とうとう一人の子モララーが泣き出した
軍曹しぃが顔をゆがめる
「アノオクビョウモノカラヨ!」
捕虜になったモララーは死ぬまで奴隷にされて最後は虐殺されるのである
その時
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」
なきながら飛び込んできた少年もららーが先頭になり兵モララーたちが突入してきた
「しぃぃぃぃぃい!!!」
ハニャーーーーーーーーン
グシャリべちゃりと音がする
モララー軍の復習は始まったばかりである

415 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/06/28(土) 18:08 [ ifFWMpOM ]
この世界にはしぃが大量に繁殖していた
その上しぃは傲慢で排他的で、残虐な行為を
繰り返していた・・・・。

ただ、しぃは数匹の群れで行動するが非力なので
成人した一般者ならば大概は問題ない。

だが、子供はそうはいかなかった・・・・
しぃ達はモララーやモナーの子供相手に群れをなして
棍棒などの武器でじわじわと苦しめ、最後には
殺していった・・・・。
そんな非道な行いに業を煮やした政府は、傭兵として
試験に合格した者を、主に登下校の時間や人気のない所での
子供の護衛を任せる事にした。

そして傭兵をする者はその道を歩んだ事に
様々な理由を持っている・・・

金が欲しい、親や兄弟・・子供を殺された復讐
しぃ殺しを楽しみたい、日頃のストレスを発散したい、など

そして今日・・・・
あるモララーが試験を受けに来た。

「ふぅ、ここが試験会場か・・・・。」

「シィィィィィッ!?」 「ダッゴオオォォォ!!」
「ハギャアアアァァァ!!」

試験会場の中からは、しぃの悲鳴が絶えない
これを聞いてワクワクする者も少なくない

「しぃの悲鳴、か・・・・。どんな試験が
 待っているんだろうな・・。」

モララーは無表情で会場の中へ入っていった・・・。

416 名前: 笑 っ て ? 投稿日: 2003/06/29(日) 21:46 [ XZgB8y1E ]
君が笑わなくなったのは何時だっただろうね。
何も知らない小さな頃はとっても楽しそうに笑ってたのに。
大好きだった。あの笑顔。

べりべりべりっ
「ジィィィィィィィィィ!!!」

醜い肉の塊が耳障りな音を発してる。
その声を聞くときだけ君は笑ったね、楽しそうに。

ぶちぶちっ
「ぎゃあああああああ!!お耳がっちびたんのお耳がああっ!!!」

穢れた液体が飛び散る。
その飛沫を浴びるときだけ君は笑ったね、可笑しそうに。

小さな、汚い生き物たちが壊れていくたび君は笑った。
だから僕は壊し続けるよ。
理由はそれだけで十分だろう?

もっと壊すから、もっと笑ってよ。

    オシマイ

419 名前: 投稿日: 2003/07/09(水) 20:52 [ MYBBILKU ]
 しぃはモナーに追われていた。
 何故だかは判らない。
 いくら逃げてもモナーは追いかけてくる。
 しぃは思った。
 (あれが噂の虐殺厨ね)
 今まで何人もの仲間が、虐殺中に殺されているのを聞いた。
 幸いにも自分がそれに出会ったことはなかった、ついに自分も厨の標的に
なってしまったのだろうか。
 (逃げなくちゃ。早く、逃げなくちゃ)
 そうしなければ、殺される。
 しぃは殺されたくなかった。
 お腹がすいたから、ごみ箱で食べられるようなものを漁っていただけなのに、
こんな理不尽な運命を呪った。
 (しぃはもっともっと、マターリするんだから!)
 (虐殺厨なんかに捕まんないよ!!)
 しぃは走る。
 それでもモナーは追いかけてくる。
 いつしか町を出た。
 (もう、追いかけてこないよね)
 そう思い、しぃは後ろを振り向いた。
 しかし、しぃの楽観とは裏腹に、モナーはしぃを目指して一直線に走る。
 「ハ、ハニャーン!!」
 しぃは驚いた。
 驚きすぎて心臟が止まった。
 そして、モナーが追いついた。
 「やっと追いついたモナー」
 モナーはそういって、しぃを見た。
 だが、動かない。
 「あ、あれ!?し、死んでるモナ!」
 今度はモナーが驚いた。
 「そんな・・・折角しぃちゃんをみつけたから、だっこしようと思ったのに」
 モナーはしぃをそこに埋めてあげた。

  終り

420 名前: 投稿日: 2003/07/09(水) 22:33 [ MYBBILKU ]
 コウビコウビコウビコウビ
 交尾がしたい。
 早くしたい。
 今したい。
 誰でもいいよ。
 はやくはやく。
 いつもは默っていてもやってくるのに、
 今日に限って誰もいない。
 ギコ君がいい。
 モナーさんでもいいよ。
 でもやっぱギコ君がいい。
 だから早く出てきて、出てきて、出てきて・・・・
 可愛いシィチャンのお願い。
 
 はにゃ〜ん
 はにゃ〜ん
 はにゃ〜ん?

 あ、
 ああ、
 あああ、見つけた!
 ギコ君!
 ギコ君、ギコ君、ギコ君、ギコギコギコギコギコ
 
 「なんだ、しぃか」
 ギコ君、コウビしよ。
 「あ、ああ、今そんな気分じゃないんだ」
 嘘!
 「嘘じゃねえよ」
 しぃちゃんがコウビって言ってるんだから、コウビすればいいの!
 これ、しぃちゃんの可愛い法則。
 「(゚Д゚)ハァ?」
 もう!早くするの!
 「やめろゴルァ!」
 うう、痛いよ・・・なんで殴るの?
 ああ、ギコ君行っちゃった。
 でも、本当は戻ってくるよね。
 しぃが困る顔見たいだけだよね。
 ふふ。意地悪なギコ君。
 もう、戻ってきてもいいよ。
 あれ?戻ってこない。
 早く、コウビしようよ。
 コウビコウビコウビコウビ・・・・・・

 エンドレス

421 名前: 投稿日: 2003/07/10(木) 19:00 [ KCjRvp9E ]
 ぃょぅしょぅょ


 「昔はよかったょぅ」
 暗い部屋の中、いょぅは昔にことに思いをはせた。
 あの時は、多くの人が訪れて、いょぅが「ぃょぅ」とでもいえば、
皆が「ぃょぅ」と返す。
 そんな事が当たり前だった時代。
 今は、いょぅの存在自体が世間から忘れられようとしている。
 いょぅは、それをただ傍観しているだけ。
 だから、一人、こう呟くのだった。
 「昔はよかったょぅ」
 引きこもりのヒッキーよりも、希薄な存在。
 それがいょぅ。
 何時の頃から、いょぅがいなくても誰も気にとめもしなくなった。
 何時から?
 いょぅは自問しても、答えは出なかった。
 答えがわからないなら、分かる者に聞けばいい。
 いょぅは答えを求めて外に出た。

 広い原っぱで、しぃに出会った。
 ぼろぼろのダンボールのしぃ。
 「ダレ、アンタ?」
 しぃにも忘れらた存在なのか。
 いょぅは悲しくなった。
 「いょぅの事を覚えてないのかょぅ」
 「シラナイワヨ モシカシテ ギャクサツチュウ?」
 虐殺厨・・・これすら懐かしい響き。
 そういえば、いょぅも昔は虐められていた。
 ふぐりだぬきと罵られ、口を指して金玉とまで言われた。
 それでさえ、遠い過去。
 「しぃはまだ苛められているのかょぅ」
 「可愛イシィチャンガ 苛メラレルワケナイデショ! 
 ギャクサツチュウハ シィチャント マターリデキナイ デキソコナイナンダカラ」
 またーり。
 これも、懐かしい。
 そうだ。
 昔はまたーりがあったんだ。
 これがあったから、いょぅはいょぅだったんだ。
 でも、今はどこにある?
 「いょぅもまたーりしたいょぅ」
 「ハニャ!?マターリ」
 今まで興奮していたしぃが、笑顔になった。
 そして、両手を差し伸べる。
 「ダッコ。 コレガマターリダヨ」
 ダッコがまたーり?
 そうだったろうか?
 いや、違う。
 こんなのまたーりじゃない。
 「ハヤク ダッコ!」
 違う。
 「こんなのまたーりじゃなぃょぅ!」
 大声にしぃの顔に驚きが浮かんだ。
 「本当のまたーりはこんなものじゃなぃょぅ。」
 「ナニ言ッテルノ! コレ以外 マターリハナイヨ」
 「違うょぅ!違うょぅ!本当のまたーりはこうだょぅ」

 (=^ω^)ノぃょぅ

 そうだ。
 これこそ本当のまたーりだった。
 どうして、こんな大切な事すら忘れてしまっていたのだろう。

 「馬鹿ミタイ!ソンナノ マターリジャナイヨ!」
 「これがまたーりだよ!これがまたーりだよ!」 
 「ダッコガ マターリナノ!ダッコ ダッコ ダッコ ダッコ」
 「うるさぃょぅ。お前みたいな奴がいるからまたーりできなぃんだょぅ」
 そして、そのままぃょぅの手をしぃに突き刺した。
 引き抜いた手は真っ赤い染まっていた。
 しぃは二度と口を開くことが無い。
 「やっぱりだょぅ!本当のまたーりはぃょぅだったょぅ!」
 
 まるで視界が開けたような気分だった。
 今までの鬱々とした感情が嘘みたいに消え去った。
 いょぅは天に昇るような気分で叫びつづけた。 
 
 「ぃょぅしょぅょ!
  ぃょぅしょぅょ!」




 あくる日。
 モララーがモナーに話しけた。
 「よう、眠そうだな。」  
 「うん。夜中に変な声が聞こえて眠れなったモナ」
 「へぇ、漏れは全然聞こえなかったけどな」
 「モララーは図太いから平気なんだモナ」
 「なんだよ、それ」
 「モナ以外にも、大勢聞いてるモナ」
 「そうなのか。しかし、不気味だな。真夜中に声が聞こえるなんて」
 「もう、気分悪いモナ」
 「そんな時はあれだよ、あれ。気分転換しようぜ」
 「うーん、そうモナね」
 「しぃの良い溜まり場を見つけたんだ。他の奴が見つける前に行こうぜ」
 「よーし、今日ははりきるモナ!」


         ∧∧
        (=゚ω゚)ノ ぃょぅしょぅょ
      〜(  x)
        U U                おわり

423 名前: 名無し 投稿日: 2003/07/12(土) 21:47 [ A6.vY8/w ]
(1/4)

ある日、とあるしぃに子供が産まれた。
産まれたのは、双子のベビしぃだった。
2匹はとてもそっくりで、たまに母しぃも間違える事があった。
しかし、2匹は外見はそっくりでも中身はまったく違っていた。
1匹は普通の性格、いわゆる「通常のしぃ」で、
もう1匹はダッコとかコウビとかしつこくねだってくる、いわゆる「アフォしぃ」だった。

十数年がたった。
「ほんと、掃除は疲れるわ・・・」
通常のしぃである母しぃは溜め息をつきながら掃除をしている。
「お母さん、私も手伝おうか?」
青いリボンを耳につけた通常のしぃ「しぃ香」が言った。
「手伝ってくれるの?ありがとう、助かるわ。」
「ネエオ母サーン、イツギコクン家ニ呼ンデダッコサセテクレルノー?」
そう言ったのは赤いリボンを耳につけたアフォしぃ「しぃ子」だ。
「あんた夏休みも終わる頃なのに、宿題終わってないでしょ!遊んでる暇はないの!
あんたもしぃ香を見習って、計画的に宿題をしなさいよ!」
「ハニャーン、シィ子ノ言ウ事聞イテクレナイオ母サンモ虐殺厨ダヨーーーッ!!
ハニャーン、シィ子ノ言ウ事聞イテクレナ(略
「ねえしぃ子、思い通りにならないとすぐ虐殺厨言うのやめなって。」
「ハニャーン、シィ子ノ味方シテクレナイシィ香モ虐殺厨ダヨーーーッ!!
ハニャーン、シィ子ノ味方シテクレナ(略
「は〜ぁ・・・」(しぃ香)

こんなダッコやコウビしか頭になく、すぐに人を虐殺厨扱いするしぃ子に、2人は頭を痛めていた。

424 名前: 名無し 投稿日: 2003/07/12(土) 21:48 [ A6.vY8/w ]
(2/4)

そんな中、受話器が鳴り、母しぃが電話に出た。
数分後・・・
「あのね、同じ会社に勤めてる擬古崎さんが、自分の屋敷に招待してくれるって!!
それも、2泊3日で!!明々後日、(PM)5時ぐらいにきてくださいって!!」
「え、ホント!?」
「ヤッター!!」
しぃ香以上にしぃ子は喜んでいた。

擬古崎の屋敷に行く日が来た。
「どんな屋敷なんだろ?楽しみー。」
「シィ子ナンテ楽シミデホトンド眠レナカッタヨッ!」
「えーっと、ここを曲がって・・・」

「着イター!!」
「すっごい金持ちそう!!」
「擬古崎さんの屋敷って、すごいですね。」
「そうですか?それより、お子さんも可愛いですね。」
「いやー、よく似てるって言われるんです!」
「とりあえず、これ食べてくださいよ。」
それはテーブル中に置かれた料理の山だった。
「うわー、すっごく美味しそう!」
「来テヨカッター!」
「ほら、ちゃんとお礼言いなさいよ。」
「ありがとうございます!」
「アリゴトウゴザイマース!」
「じゃ、いただきます!」
「いただきまーす!」
「イタダキマース!」
御馳走を食べ、その頃は夜も遅かったので風呂に入って寝る事にした。

425 名前: 名無し 投稿日: 2003/07/12(土) 21:49 [ A6.vY8/w ]
(3/4)

そして夜遅く、擬古崎は3人の部屋に行き、3人を起こした。
「眠い・・・」
「ファ〜〜〜・・・」
「じゃ、しぃ子ちゃんはこっちに来て、
しぃ香ちゃん達はこっちで見ててください。」
「何何?何カスルノ?」
「よし、茂良瀬!茂良木!茂良沢!(指パッチン」
「待ってました!!」
出てきたのは、モララーが3匹。
「エッ?何?」
「観客も、いいですかー?」
「いいでーす!!」
「よしっ!!(BGM
只今より、虐殺ショーを始めまーす!!」
「エ・・・エエエエッ!!??」
「じゃあゴミ虫を、本当にゴミらしくしてやりましょう!!」
そう言って、しぃ子をあちこちにぶつけた。
「シィィィィィイィイイイイ!!」
「じゃあ次は、包丁です!!」
包丁で腹を刻む。腸を引っ張りだす。
「ダッコスルカラ、ヤメテヨオオオオオオゥ!!」
「次は針刺し、次は、・・・・・・」
1つ終わるたびに、しぃ子の悲鳴は響き続けた。
しぃ子の体には痣ができ、傷がつき、外見だけ見るとでぃと言っても通用するだろう。
もうしぃ子とはわからない姿に成り果てていた。

426 名前: 名無し 投稿日: 2003/07/12(土) 21:49 [ A6.vY8/w ]
(4/4)

「最後は、観客も体験です!!」
「エェッ!?(ゲフォゴフォ)ドッ・・・(ゴフッ)・・・ッドウシテ、(ガハッ)2人マデ・・・」
「あんたウザイよ!いっつもダッコダッコ言ってさ!!」
「なんかあるとすぐ虐殺厨とか言うし!!
あんた、自分が嫌われているのに気付かなかったんでしょ!!」
「ソンナーー(ガフォッ)ーーーー・・・・・・」
「ふう、やっと死んだか。
後片付けは・・・
・・・・・・茂良瀬!茂良木!茂良沢。」
「・・・・・・はっ。」
「じゃあ、ありがとね。擬古崎さん。」
「ありがとうございまーす。さよならー。」
今日の計画は皆知っていた。しぃ子を除いては。
電話も、擬古崎に「この時間に家に電話かけて」と言っただけ。
泊まるのも、しぃ子が死んだ今は1泊で終わり。
すべてはしぃ子に偶然だと思わせるため。
2人とも、ほとんどのストレスがどこかへ消えていった。



427 名前: ブライ 投稿日: 2003/07/13(日) 01:12 [ PhjiGDKw ]
               序  章
「………であるからして、我々国際連合は,シィ王国を武力によって制裁し、
世界平和を取り戻さねばならぬと………」演説するモララー。

 第三次世界大戦、突如モラアメリカ首都を攻撃したシィ州は、国連軍との激し
い交戦の末にチベットの奥地に逃れ、行方をくらましていた。それから10年、
モナニポーンやモラアメリカは、麻薬常習者に頭を抱えていた。ここ数年のうち
に、どこからか、強力な麻薬が密輸されるようになった。虐殺の対象を失った民
衆は、その魔力に取り付かれた。某国のエージェントが、麻薬の輸入ルートを調
査したところシィ王国の名が浮かび上がった。彼らは、『マタ―リ草』と称して
アヘンを輸出し、収入源としていたのだ。怒り狂ったモラアメリカは、国連総会
にて武力行使を訴えたのだ。これに対し各国の意見はこうである。
イギコリス「われらはモナアメリカとともに世界秩序を守る。」
モナニポーン「できるだけ平和解決を願うが、武力もやむなし。」
ハ頭身ドイツ「1さんと同じだよ、ハァハァ。」
1ドイツ「キモイよー。」
結局、モラアメリカの強い主張にも関わらず、国連による和平交渉の上での解決
が採択された。これが後に大惨事を招くとは、誰一人として考えもしなかった。
                             糸売く

428 名前: 梅雨の中休み 1 投稿日: 2003/07/13(日) 05:22 [ n96PTYDU ]
「チィィィィィィッ!!!!」
よちよち歩きのベビしぃはバランスを崩して地面に前のめりに倒れこんだ。
この幼いベビしぃの姉妹達は、ピクニックの途中で母しぃとはぐれてしまい、
事もあろうにギコ、モナー、モララーの三人組に捕まえられてしまったのである。
「まったくゴミ虫の分際でお弁当持ってピクニックかYO!おめでてーな。」
ベビしぃの背負っていた小さなリュックサックを奪い取り、中身を地面にぶちまける。
川原で拾った綺麗な小石、母しぃに編んでもらったシロツメクサのアクセサリー、
そして「オヒサマガイチバンテッペンマデノボッタラタベマショウネ」と持たされた愛情たっぷりのお弁当。
昨日の雨でまだ少しゆるい地面に散らばって、モララー達に踏みつけられ、
泥まみれになってゆく。
「ハニャァァァ!!チィノクビカザリガドロドロダヨォ!!」
「チィノオベンチョウカエチテェ!!カエチテェェ!!!」
ベビしぃ達は涙で顔をぐしゃぐしゃに濡らしながら、モララー達の足にしがみついて
ポカポカと叩いた。
「うるせぇ!!」
ギコが足を激しく振って払いのけ、泥の中に倒れこんだベビしぃを踏みつける。
「アヂィィィィィ!!!!イチャァァァ!!!!イチャァァァァァ!!!!!」
「テメーら糞虫に食わせる飯なんかあるわけねーだろうがゴルァ!!」
更に体重を乗せて一気に止めを刺しにかかったギコをモララーがたしなめる。
「おいおい、これだからド素人は。簡単に殺しちゃったら面白くないだろう?」
「そうモナ。それに糞虫にだってご飯を食べる権利はあるモナよ?」
とモナー。
「何だ何だお前ら。いきなり糞虫擁護かよ。巧妙な釣りか?どこを縦読みするんだゴルァ!」
不満顔のギコを尻目に、モナーがしゃがみこむ。

「糞虫には…糞虫にふさわしいご飯が……あるモナー…。」

ぶりゅっぶりゅりゅっっ。

モナーの足元にたちまち悪臭を放つ汚物の山が築き上げられていく。
「ギャハハハ!こいつマジでやってるYO!」
腹を抱えて大笑いしているモララー。
「ア…アニャァァ……」
目の前で起こっている出来事に言葉も出ないベビしぃ達に、モナーは優しく微笑みかけた。
「さあ、モナの用意したとっておきのご馳走モナ。遠慮せずたーんと召し上がれモナー。」
「チィィィィ…コンナノゴチソウジャナイヨゥ…」
「クチャァ…チィコンナノヤデスヨゥ…」
ベビ達は後ずさりしていくが、モナーが一匹をつかんで強引に排泄物に押し付けた。笑顔のまま、
でも目には殺気を宿して。
「ほらほら、せっかく三日間もかけて用意したご馳走なんだから美味しく食べなきゃ駄目モナー。」
息ができずもがけばもがくほど、ベビしぃの小さな口や鼻の中に汚らわしい固形物が押し込まれていく。
「ガハァッ!!」
たまらず咳き込んだベビしぃの先にはギコの足。茶色の粒がいくつか付着している。

ギコが切れた。

「……かかっちまった。ゴルァ…ゴルァゴルァゴルァ!!!!汚ねーんだよこの糞虫がぁぁぁぁ!!!!」
ベビしぃの頭を掴んでいたモナーの手をはねのけると次の瞬間、ギコの踵がベビしぃの後頭部に
叩き込まれていた。

「あーあ、これからが面白いところだったのに。ギコは短気だなぁ。」
呆然と見ている姉妹の前で、ベビしぃはあまりにも簡単にその生命を絶たれてしまった。
「ま、いいけどさ。まだまだストックはたくさんある。」
ニヤリと笑ったモララーの視線を感じながらも、幼い姉妹達はただ震えて身を寄せ合うことしかできない。
モララーが次の生贄を選ぼうと近づいたその時、軽やかなメロディが聞こえ出した。

429 名前: 梅雨の中休み 2 投稿日: 2003/07/13(日) 05:23 [ n96PTYDU ]
「アアン、誰だよ萎えるなあ。」
「いや、俺じゃねーぞゴルァ。」
「モナの携帯でもないモナー。」
どうやらメロディは草むらから聞こえてくるようだ。
モナーが草むらで音の主を探してみると、小さな携帯電話が見つかった。通話できる番号が3件まで
登録できる子供用の携帯電話。恐らく迷子になったときのために母しぃがベビしぃのリュックに
忍ばせておいたものが、中身をぶちまけられたときに草むらに転げていったのだろう。
「ハニャッ!!ママダ!!ママカラオデンワデスヨゥ!!」
「チィニソレカエチテェ!!ママニイウヨ!?」
ベビ達は幼心に希望を感じたのか、再び3人の傍に歩み寄っていった。
「バカ言っちゃいけないモナ。藻前の物は漏れの物。漏れの物は漏れの物モナー。」
「カエチテ!!カァエチテェ!!!」
モナーはさもおかしそうにベビしぃ達をからかっていたが、モララーがモナーの手からひょいっと
まだ鳴っている携帯を取り上げた。
「そんなに返して欲しいなら、お兄ちゃん達と『マトリックスごっこ』しようか?」
「マチョリックチュ…?」
「そう。ベビちゃんがあっちでお電話に出られたらそのまま返してあげる。そうすればママにも
 お巡りさんにもお電話できるよね?でも、お電話出られなかったらこわーいエージェントが
 やってきて、ベビちゃんをぶったり蹴ったりしちゃうんだよ?」
そう言うと、モララーは携帯電話を遠くの広場に向けて思いっきり投げた。
「ほらほら、ママがベビチャンデナイナァってお電話かけるのやめちゃう前に早く早く!」
「チィィィィィ!!!」
一番上の姉と思われるベビしぃが全速力で携帯電話に向かっていく。全速力とは言っても
所詮はベビしぃ。おぼつかない足取りでよちよちと歩くのが精一杯だ。
「ベビちゃん後ろ後ろ!エージェントに追いつかれちゃうよぉ!?」
ベビしぃのすぐ後ろにはモナーがぴったりとくっついて、意地悪い笑みを浮かべながらつま先で
ベビの背中を小突いている。小突かれるたびにベビしぃはバランスを崩して転びそうになるが、
ハヒャァハヒャァと苦しそうに息をつき、目にいっぱい涙をためながらベビしぃは必死で歩いた。しかし。

ガツッ。

地面から顔をのぞかせていた小石につまづいて、ベビしぃは転んでしまった。完全に息が上がって
いて、最早立ち上がることすらかなわないようだ。それでもベビしぃは這いつくばりながらまだ
メロディを奏でている携帯電話に近づいていった。あと一歩。あと一歩でベビしぃはこの悪夢から
解放される。
「ママァ…ママァ…………ハニャッ!?」

ベビしぃの指先からわずか4センチのところで、携帯電話は砕けた。先回りしたモララーの足の下で。
もうメロディは聞こえてこない。ママと連絡を取ることもできない。お巡りさんに来てもらうこともできない。

「残念だよ…アンダーソン君。」

━━━━━━━━━一
続きます。

430 名前: 梅雨の中休み 3 投稿日: 2003/07/14(月) 23:30 [ lfwUbMcE ]
まだ息の荒いベビしぃをモララーが掴みあげる。
「ナ…ナッコ?チィナコダイス…」
言い掛けたベビしぃの柔らかい腹部にモララーの拳が深々とめりこみ、ベビしぃは5メートルほど宙を飛んだ後、
地面で3回もバウンドした。
「エージェントのパンチはコンクリートを砕くんだからな!!」
呼吸をとることができずゲホゲホと咳き込んでのた打ち回るベビしぃ。
モララーがつかつかと近づいてきた。
「ハニャァァァ!!ハニャァァァ!!」
ちっぽけな自らの生命を守る為の本能からだろうか、ベビしぃは涙と涎と胃液で顔をぐしゃぐしゃに汚しながらも、
手元に転がっていた小石やら棒切れやらを手当たり次第にモララーにひょろひょろと投げつける。
皮肉にもそれは映画の1シーンを再現することになってしまい、モララーの興奮のボルテージを高めてゆく。
「ママァ!!ママァ!!タスケテェ!!!ナコシテェェェ!!!」
「無駄だよ、アンダーソン君。エージェントは銃弾をもことごとくかわしてしまうんだからな!!」
ベビしぃから投げつけられる「銃弾」を得意げに避けながら、モララーはギコとモナーの方に顔を向けた。しかし
よそ見をしたその瞬間、ベビしぃの投げた小石の一つがモララーの頭にコツン、と当たった。

モララーが急に動きを止め、ベビしぃの方に向き直る。さっきまでのニヤニヤ顔は消え、瞳は狂気にも似たどす黒い怒りをたたえている。
その瞳に見据えられたベビしぃは、生えかけの歯をガチガチと鳴らしながら震えだした。
「ナ…ナコシマスカラユルシテェ……」

「……っけんじゃねぇ!!!」
モララーは膝でベビしぃの身体にのしかかると、グウの手でベビしぃの両方の頬を激しく殴打した。口から血が噴出し、
白くてちっちゃな歯が何本も折れて飛び散る。
「ヴァァァァァァァァァァ!!!!」
「エージェントは弾丸には当たらねぇっつっただろうが!設定無視してんじゃねぇYO!空気読めやこの厨房が!!!」
膝を離すと、倒れたままのベビしぃの横腹に何発も蹴りを入れる。
「その上ナコシマスカラユルシテだぁ!?どこのキティだおめーは!!言えやコラ、言ってみろオラァ!!」
「ガハァァッ!!ゲボォォッ!!ママナ゙ゴッ…ユルヂ…ハギャッハギャァァァァァッッ!!!」
広場に響き渡る悲痛な叫び。
「やれやれ、他人のこと言えねーじゃねーか。とんだ設定厨だなゴルァ。」
「あははっ、そろそろモナ達も混ざるモナー。」
モナーとギコも加わり、暴力はますますエスカレートしていった。
自分よりも何倍も大きな相手三人に成す術なくリンチを加えられ、張り裂けんばかりの声で言葉にならない叫びをあげる姉を、
妹達はただ縮こまって草むらから見ていることしかできなかった。


「あー楽しかった。そろそろ昼飯にするかぁ。」
モララー達が離れた後、姉妹達は広場の真ん中へ急ぐ。
「アニャァァァ……」
広場の真ん中に「あった」のは、元が自分達と同じ形をしていたとは思えないほど醜い、血と泥にまみれた骨付き肉の塊だった。

431 名前: 梅雨の中休み 4 投稿日: 2003/07/14(月) 23:32 [ lfwUbMcE ]
 
「……オナカチュイタヨゥ…。」
ちょうど太陽は空の真上に上り、本当なら母しぃの作ってくれたおかかのおにぎりを頬張り、甘い甘い卵焼きに
舌鼓を打っているはずだった。しかし、母しぃとはぐれモララー達に弁当をぐしゃぐしゃに踏み潰されてしまった
ベビしぃ姉妹は、動く気力もなくただぐったりと草むらでうずくまっていた。
モララー達はと言うと、広場の一角に陣取って山ほどのコンビニの弁当を広げ、和気藹々と食事を楽しんでいる。
塩カルビ弁当、たらば風味魚肉かまぼこ、銀鮭の塩焼き、スパイシー鶏の唐揚げ。弁当の匂いが広場に漂い、ベビしぃ達の
空腹感を刺激する。
「…チィィィィ!!オナカチュイタヨォ!!ママナコォ!!!」
いよいよ空腹に我慢ができなくなったのか、一番下の妹がぐずり始めた。
「シーッ!オオキナコエダチタラオニイタンタチニキコエチャイマスヨゥ…」
排泄物を無理矢理食べさせられて死んでいった姉妹の姿がベビしぃ達の脳裏に浮かぶ。末っ子も、ウエッウエッと嗚咽を
漏らしながらも大人しくなった。しかし、今まで「オナカチュイタ」と言うだけですぐにご飯が与えられてきたベビしぃ達にとっては、
今までに無いこの空腹は絶えがたいものだった。

羨ましそうにモララー達が弁当をたいらげていく様を見ていたベビしぃ達だが、ふとあるものに気付いた。ちょうど
モララーの尻の辺りに置かれているもの。玉子に包まれた黄色いおにぎり。以前母しぃに食べさせてもらったことがある、
甘口のカレーピラフを海苔の代わりに薄焼き玉子で包んだカレーオムにぎりだ。生き残っている姉妹の中では一番の
お姉さんが、そろりそろりとおにぎりに近づいていく。見つかれば、長女のように悲惨なリンチを受けることは目に見えていた。
ベビしぃの小さな心臓が痛いくらいに激しく鼓動を刻んでいた。

ベビしぃはおにぎりを掠め取ることに成功した。ベビしぃの身体にとっては十分な大きさを持つおにぎりを抱え、
満面の笑みで姉妹達のもとへ戻る。
「ヤッタァ!!イタダチマース!!」
一番下の妹がさっそくかぶりつこうとする。
「チィガサキデスヨ!!」
と真ん中の妹。
「チィガモッテキタンダカラチィガイチバンサキナノ!!」
「アッ!オネエタンダケズルイ!!」
おにぎりを掠め取ってきた姉は、妹達を払いのけ、がぶりとおにぎりに食いついた。

「……ガハァァッ!!!」
姉は口一杯に頬張った飯粒をすべて吐き出し、転げ回った。妹達は何が起こったかわからず呆然とその様子を見ている。
「ベービちゃん!そんなところで騒いでどうしたのかなぁ?」
いつの間にか、モララー達がすぐ傍まで近づいていた。おにぎりを盗んだのがばれた・・・!妹達は身をこわばらせた。
しかし、モララーは殴りかかるわけでもなく、おにぎりを口にしたベビしぃがのた打ち回る様をニヤニヤと眺めている。
「お兄ちゃんはカラシが大好きだからカラシのおにぎり用意してたんだけど、ベビちゃんもカラシが大好きだったんだね!」
手にはねりカラシのチューブが握られている。
「お前いつの間にそんなもん用意したんだゴルァ。」
「さすがモララー準備に余念がないモナー。」
「なーに、虐待には必携のアイテムさ。…さぁベビちゃん!もっともっとカラシをあげるからねぇ。」
なおも悶絶するベビしぃをうつぶせに押さえつけ、肛門にチューブを突き刺し、一気にチューブの中身を搾り出す。
「ギャハァァァァァァ!!!!!」
ねりカラシが弱い粘膜に擦り込まれ、ベビしぃは絶叫しながらまるで背筋運動のようにびくんびくんと身体を仰け反らせた。
モララーが緑色のチューブをギコに投げてよこす。
「このカタルシスをお前にも、な。」
ギコがチューブを叫ぶベビしぃの口の中に突っ込んだ。吐き出されることのないよう、食道の入り口にまで奥深く
チューブを押し込む。
「カラシの大好きな渋いガキにはワサビだゴルァ!!大人の味を存分に楽しめやゴルァゴルァ!!!」
ひり出されたワサビは一瞬にして食道を満たし、胃の中までを満杯にした。目からボロボロと大粒の涙を零し、
身体を大きく震わせて吐き出そうとするベビしぃの口をギュゥと掴む。みぞおちと下腹部の2箇所が不自然に膨れ上がっていた。


三人が食事に戻った後もしばらくの間ベビしぃは白目をむいて痙攣していたが、やがて痙攣も止まり二度と動くことはなかった。

━━━━━━━━━一
続きます。

432 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/07/15(火) 01:00 [ zbs/MsE2 ]
「なぁなぁ」
「何アヒャ?」
あるモララーが夕刻、友人のアヒャに話し掛けた。
「俺の叔母さんが言ってたんだけど、糞ちびギコって飛べるらしいぜ」
「マジアヒャ!?」
「何でも窮地に立たされると手足をぱたぱたさせて…空中を滑空するらしい」
「へー、そうなんアヒャ。ふーん」
「ふーんて…やってみたくないか?」
「何を…アヒャ?」
気付かないアヒャを目前に、モララーが小馬鹿にしたように笑う。
「だーかーらさぁ。実際糞ちびが飛んでるとこ見たくないか…って聞いてんの」
「あ、そうアヒャか!見たい!アヒャッ、アヒャヒャ!」
「…変な奴」

そんな会話をする二人の前に、さっそくちびギコが。
「おっ、ご都合主義と言うかなんと言うか…」
「捕まえるアヒャ!」
アヒャヒャと笑うと、アヒャは小さなちびの肢体に飛びかかった。
ちびギコが振り向いた。ーーーー

433 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/07/15(火) 01:12 [ zbs/MsE2 ]
「アッヒャ、ヒャヒャ!!」
振り向いたそこにあったのは、狂人と言うのにふさわしいアヒャの形相。
一瞬、怖気で凍てつくちびの首をアヒャは躊躇なく鷲掴みにした。
「デ…チィィ」
首を絞められ、窒息しそうなちびを見つめ嘲るアヒャを、モララーは
後ろから小突いた。
「コラ」
「な、何するッヒャ?」
「殺してどうすんだ。飛ばせるんだろ」
「…そう…だったアヒャかね?」
「そうだったアヒャですよ!…文法が異常だな。まぁいい。お前ちょっと
そこの薬局から劇薬ちょろまかしてこい。身体の溶けるやつがベスト」
「アヒャ…犯罪アヒャよ…店員さん怖いアヒャ…万引きはお母さんがしちゃいけ」
「いいから行け!虐殺にお母さんもヘチマもあるか!」
「アヒャ〜イ」
「そこの薬局の店員はしぃだ。さくっと殺ってこい」


「持って来たアヒャ」
そう言うアヒャの背中にはドラム缶に入った濃硫酸だった。
「また大量に…っつーか硫酸なのにドラムが溶けんのが不思議だが…」
「離すデチ!」
すきを見てモララーの頬に勇ましくちびは、拳を唸らせた。
「…あ?」
怒るモララーはちびの手をひねた。
「痛いデチ!やめてデチ!」
「うるせぇよ。ふんっ」
次の瞬間、ちびの手はありえない形になった。
「い…」
声にならない激痛がちびの手に走る。
「さ♪ちびの腕も折った所で実験開始だ!」
悪夢の宴がはじまる

434 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/07/15(火) 01:21 [ zbs/MsE2 ]
「痛いデチィィィィィ…」
腕の激痛にちびは暴れた。
それを無視するがごとく、モララーはアヒャに指令をだした。
「アヒャ。そこの地面に窪みがある。そこに硫酸をためろ」
「アヒャ!了解」
アヒャは命令通り、窪みに少しづつ濃硫酸を流し込んだ。
地面が溶ける、といったツッコミはなしね。

「さて、準備できた所でだ。ちびくん!」
かたかたと震えるちびを地面に叩き付けるモララー。
「このアヒャお兄さんと追いかけっこしようね!」
「アヒャお兄さんだよ〜アヒャァ」
そう呼ばれた『アヒャお兄さん』の手には研ぎすまされた短剣が。
「追いかけっこしようね〜」
それが合図だった。
アヒャは狂いながら、短剣を振り回しちびを執拗に追い掛けた。
「ヒィィィ…」
失禁寸前のちびを、楽しそうに追い掛ける狂人。それを嘲るもう一人の狂人。
世界一奇妙な光景だった。

糸売く

435 名前: 真夜中1/3 投稿日: 2003/07/15(火) 16:51 [ tUujczF2 ]
切れかけの蛍光灯が照らすアスファルト。
一人のしぃがその上を早足で過ぎていく。
若い女性が出歩くには遅すぎる時間。しぃは仕事場の上司を呪った。
あそこの角を曲がれば家が見える。
安心しかけた次の瞬間、しぃの足がふと止まった。
角の影のところで何かが動いているような気がして。
薄明かりの中じっと目を凝らしても、それ以上何の変化もなかったので
しぃは見間違いだろうと歩き出そうとした。
…こつん
しぃが足を持ち上げかけた瞬間、後ろのほうから靴音が聞こえた。
ぎくっと体を強張らせ、慌てて振り向いたが、誰もいない。
気のせいか。しぃが前に向き直ったとき、やはり後ろから靴音が響いた。
こつん、こつん、こつこつこつ…
少しずつ早く、大きくなる足音に、しぃは急いで走り出した。
それを見たのか、後ろの足音も走り出す。
こっこっこっこっこ…
しぃの瞳は恐怖によって大きく見開かれている。
荒い息は、決して走っている為だけではないだろう。
心臓が痛いほど鼓動していた。
足音が、少しずつ確実に大きくなってくる――

436 名前: 真夜中2/3 投稿日: 2003/07/15(火) 16:51 [ tUujczF2 ]
もうすぐあの角だ。
しぃは大声で助けを求めることを麻痺した頭の中で考え付いた。
角を曲がりながら、息を思い切り吸って、少しむせながら「助けて」と叫んだ。…叫ぼうとした。
がつん、と頭に衝撃が走って、体がコンクリートの塀に叩きつけられそうになる。
目の前に火花が飛び散った。
慌てて体を起こそうとするが、肩を誰かに踏みつけられてうつ伏せのまま動けなくなった。
頭を何か生ぬるいものが伝う。
しぃはなんとか、首を曲げて後ろを見、次の瞬間恐怖で動けなくなった。
…鉄パイプのようなものを持った男が、二人。
月の光と蛍光灯の光で逆光になっているため顔はわからないが、
片方の男が持っている鉄パイプを何か液体が伝うのが見えて、それが自分の血液なのだと悟った。
「タスケテ…」
呟いた言葉に、男たちが笑う。
「ヤ…」
何かを言いかけて、しぃの言葉は遮られた。
男たちの鉄パイプが振り上げられる。
そして、何のためらいもなく、それはしぃの体に打ち付けられた。
何度も、何度も。
骨が砕ける音がした。皮膚が裂け、血が飛び散る。
痛みのせいで、しぃは声を上げることが出来なかった。

437 名前: 真夜中3/3 投稿日: 2003/07/15(火) 16:52 [ tUujczF2 ]
ひとしきりしぃを打って、男たちはしぃから離れた。
…開放してもらえる?
うつ伏せのまま、自分たちを見るしぃを、片方の男が指差す。
どうする?とでも言っているように。
男は、塀のところに置いてあった黒いバックを持ってこちらにやって来た。
何をするのだろう、と体を強張らせるしぃに、男がバックの中に入っていた瓶の中身をかける。
その液体の匂いに、しぃは引きつった声を上げた。
男が笑いながらジッポのライターに火をつけた。
それをしぃに放り投げる。
「シィィィィィィイイイイイ!!!!」
ごおおおぉぉ…
真っ赤な炎が燃え上がる。男たちはそれを尻目にバックを片付け、立ち去った。
炎の中のしぃが、のた打ち回る。
もはや、何の声かもわからない叫びを上げながら。
「ハギャアアアアーッア゛ア゛ア゛ア゛!!!!」
最後にびくん、と体を震わせ、しぃは息絶えた。

「この頃、若い女の人を狙う殺人が多いんだって。」
「ああ、なんか棒みたいなもので殴ってから、ガソリンに火をつけちゃうんでしょ?」
「怖いよねえー」
「夜中に出歩けないわよー。こんなんじゃ。」
「でもね、なんでかしらないけど、犯人はしぃ族しか狙わないらしいよ?」
「ええ?何でだろうね。」

「…でも、なんだか分かるような気がするかも…」

438 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/07/15(火) 17:08 [ .CMcZLBk ]
とあるデパートのゲームコーナーに、一匹のベビしぃがいた。
ベビしぃは母しぃの買い物についてきたのだが、つまらなくなった為にゲームしながら待つことにしたのだった。
そこへ、一人のモララーが近寄ってきた。
「やぁ、ベビちゃんは一人かい?」
「チィ…」
ベビしぃは初対面のモララーに、一瞬警戒したようだ。しかし、
「おいで。お兄ちゃんがダッコしてあげるよ」
モララーのこの一言で、ベビしぃの警戒心は吹き飛んだ。
「ナッコ? チィ、ナッコチテ!」
モララーはベビしぃを優しく抱き上げた。
「ベビちゃんは可愛いなぁ」
「ナッコ、ナッコ♪」
ベビしぃはダッコされて嬉しいのか、足をぷらぷらさせて上機嫌だ。
「ベビちゃん、もっと楽しい所に連れて行ってあげようか?」
「チ?」
小首をかしげるベビしぃにモララーが続ける。
「ダッコよりももっと楽しい所だよ」
それを聞いた途端、ベビしぃは目を輝かせた。
ダッコしか頭に無いベビしぃにとって、ダッコよりも楽しい物など想像も出来なかったのだ。
「チィ、イク!」
「うん、それじゃ今から行こうね」
モララーはベビしぃをダッコしたまま、ゲームコーナーを後にした。

モララーとベビしぃは、デパートの近くにある立体駐車場の屋上に来ていた。
辺りの景色が一望できて、確かに場所としては悪くない。
「チィ、ココガタノシイトコ?」
そう尋ねるベビしぃに、モララーが優しく答える。
「違うよ。楽しい所へはこれから行くんだよ」
そう言うと、モララーは屋上の端の方へと歩いていった。
地上12階建ての屋上。
はるか下の方で、人々がまるで蟻の様に見える。
「それじゃベビちゃん、逝っておいで!」
モララーはそう言うと、ベビしぃを放り投げた。
「チィ!?」
一瞬の浮遊感。そして、
「チィィィィィィィィーーーーーーーーーーー…」
ベビしぃの悲鳴が遠ざかってゆく。
最後にグシャッ!っという音が聞こえた。
「よかったねぇ、ベビちゃん!」
モララーは良い事をした後の様な清清しい顔で続ける。
「被虐生物の君たちにとって、この世界は生き地獄だからね。天国で幸せに暮らしてね!」
そういい残し、モララーは去っていった。

数時間後、地面とお友達になって死んでいるベビしぃが発見された。
しかし警察は、アフォなベビしぃが屋上で遊んでいて転落したと決め付け、ろくな捜査もしなかった。
この事件はその後各種メディアで取り上げられたが、その内容は母しぃの管理責任を責めるものばかりだった。
モララーの名前など、どこにも出なかったという。

おわり

439 名前: 投稿日: 2003/07/16(水) 19:44 [ RU1udsQU ]
    はいしぃ  前編

 ある日、モナーが道を歩いていると、向こうからしぃちゃんが走ってくるのが見え
ました。
 モナーは暇だったので、しぃちゃんに言いました。
 「しぃちゃん。抱っこするモナー」
 しぃちゃんはこれが大好きなので、一目散に飛びついてくると思っていたので
すが、
 
 「マタ今度ネ」

 と断られてしまいました。
 モナーは驚きました。
 こんな不思議なことは初めてです。
 「おかしいモナ。いつものしぃちゃんじゃ考えられないモナ」
 と、モナーはもっともな事を言いました。
 「ダッテ スンゴクイイ マターリヲ見ツケタンダモン」
 すんごく良いマターリとは何でしょう?
 モナーは、いくら考えても分かりません。
 しぃちゃんはモナーをおいて、一人走っていきます。
 モナーは気になって仕方なかったので、しぃちゃんの後を追うことにしました。

                    続く

440 名前: 投稿日: 2003/07/17(木) 00:06 [ RTnlM4Ts ]
   はいしぃ  中編


 はぁ?
 やってらんねー。
 俺様が、抱っこしてやるって言ってやったのに、何が、マタコンドネ、だ!
 糞しぃ如きがなに偉ぶってんだよ。
 ざけんなっての。
 しぃにむかついたので、俺は奴の後を追っている。
 どこに行くかを探るためだ。
 それは、あっけないほどすぐ分かった。
 「モララーの家モナ!?」
 しぃがついたのは俺の友人、モララーの家だった。
 「なんであいつの家に、すんごいマターリがあるモナ・・・」
 まったくワケ ワカ ラン。
 モララーはしぃの天敵じゃないのか?
 疑問だらけだ。
 しぃが家のドアを叩くと、モララーはすぐに出てきた。
 「モララーサン 今日モマターリシタイノ」
 「フーン、それじゃあ金は持ってきたんだろうな」
 「ウン ココニアルヨ」
 しぃが出したのはヨレヨレの千円札だった。
 「なんだ3000円しかないじゃねぇか。一回5000円って言っただろ!」
 「ハニャ! デデデデデモ モウオ金ナクテ 足リナイ分ハ ダッコデ払ウヨ」
 そして、ダッコのポーズ。
 それを見て俺の怒りは脳天に達した。
 「野郎・・・俺がダッコしてやるって言った時はやらなかったくせに・・・!」
 俺は思わず飛び出し、しぃに飛び蹴りを食らわした。
 「シィィィィ!!」
 無様な叫び声と共に、しぃは空中を舞う。

441 名前: 投稿日: 2003/07/17(木) 00:07 [ RTnlM4Ts ]

 「ふぅ、すっとしたモナ」
 怒りが収まり、代わりに爽快さを感じる。
 「なんだ、モナーじゃないか」
 俺の突然の登場に、モララーが少し驚き気味に言った。
 「しぃを追ってきたモナ」
 「フーン、なんで?」
 「いや・・・」
 俺は、しぃ如きにダッコを断られて腹立ったから、なんていう恥ずかしい理由を
言えるわけは無く、口篭もってしまった。
 「そうだ!しぃがすんごいマターリがあるって言うから、気になって追ってきた
モナ」
 とっさの言い訳に、モララーの顔色が変った。
 「それ、糞虫が言ったの?」
 「うん。そうモナ」
 それを聞くと、モララーは転がって喚いているしぃに近づき、蹴りを入れた。
 「しぃちゃん・・・あの事は誰にも言っちゃ駄目だって言ったのに、守れなかった
のかなぁ?もうマターリできなくてもいいのカナァ」
 「ゴメンナサイ・・・マターリデキルト思ッタラツイ・・・・・・」
 蹴りの嵐の中、しぃは鳴きながら答えた。
 「ツイで済んだら、警察いらないんだよ!」
 モララーの怒り具合から、俺は何か秘密があると感じ取った。
 「モララー、何を隠してるモナ?」
 聞いたモララーが蹴るのをやめて、振り返る。
 「へぇ、やっぱモナーには隠せないな」
 「何が・・・あるモナ」
 そんだけ怒れば誰でも気付く、と思いながら俺は問い返した。
 モララーは俺の言葉には答えず、しぃを見下ろして言った。
 「それじゃあ、しぃちゃん。本当なら、ブチ殺して山奧に捨ててやる所だけど、
今回は見逃してあげるよ」
 「ユルシテクレルノ・・・?」
 「ああ。それどころか、今回は3000円でマターリさせてあげる」
 「ホント?ホントニ マターリサセテクレルノ?」
 「本当さ」
 苦悶の表情だったしぃが、マターリさせる、という一言でいつもの馬鹿みたいな
笑顔に戻った。
 モララーの言うマターリとは、一体何なのだろうか?
 「モナーも家ん中に入れよ」
 モララーとしぃが家の中に入っていく。
 中に、その答えがあるに違いない。


                 つづく

442 名前: 真夏の糞虫採集 投稿日: 2003/07/20(日) 17:52 [ FjmR06R6 ]
今日から夏休みだ!
多分、世の中の小学生は浮かれているだろう。
ぼく、モラ好も例外に漏れず、朝から浮かれっぱなしだ。
かったるい終業式が終わり、憂鬱な内容だろう通知簿をランドセルに突っ込み、
僕は家に駆けた。
午前中のテレビを見ながら、ぼくは休みの予定を考えた。
花火、海、プール、お泊まり会、おばーちゃんの家…
さっきから顔は緩みっぱなしだ。
「ちょっと、モラ好!」
頭を小突かれ、振り向いてみればそこにはお姉ちゃん。
「休みは良いけどさ、宿題も一杯あるんでしょ?片付けなさいよ。手伝わないよ」
そこでやっとぼくはその存在に気付いた。…宿題!!

宿題かあ…ぼくはいっきに憂鬱になった。
数学ドリル、漢字の練習、夏休みの友…そして、自由研究。
そういえば、去年は貯金箱を作ったっけ。
今年は何を作ろう…ぼくが頭を抱え込んだそのとき。
「モラ好!電話よ!」
お姉ちゃんの声が階段の下から響いた。
急いでそこへ行き、(遅れると怒られるからね)受話器を受け取って耳に当てた。
「もしもし?…ああ、モナ男じゃん」
モナ男はぼくの親友だ。そして、いつも宿題のことで頭を抱える仲間でもある。
雑談をしながら、電話の理由を聞いて、ぼくは大きく喜び声を上げてお姉ちゃんに睨まれた。
「アヒャちゃんも来るモナ。一時に神社集合モナよ?」
そう言って電話はぷつりと切れた。
ぼくは物置に走り、道具を適当に見繕ってリュックに放り込んだ。
そして、太陽がギラギラ照りつけるアスファルトの上を神社に向かって走った。

続く。

443 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/07/21(月) 10:36 [ kIhpydEY ]
題名   【1年M組モララー先生】
入学式、あるしぃの親子が居たその親子は「ダッコ」「コウビ」「マターリ」「ハニャ-ン」と五月蝿い糞虫親子だったそれに対してでぃ親子は頭は良く可愛くて素直で優しい女の子、
先生はモララーであった「君たちの先生のモララーだまず自己紹介だまずギコ君」
「はい!ギコ林拓也です好きな食べ物カキ氷です!趣味は運動です!」「はい次モナー君」
「はい!モナ山慎吾です!!好きな食べ物はスイカです!!趣味は読書です!!」「はい次モラ君」
「はい!!!モラ木剛です!!!好きな食べ物は魚です!!趣味は柔道です!!」「はい次ジエン君」
「はい!!ジエン正広です!!好きな食べ物は柏餅!趣味は虐殺です!!」「次は糞虫ぃ」
「はい!しぃ田聖子です!好きな食べ物はうんちです!!趣味はダッコとコウビです!!」「はい次でぃちゃん」
「はいディ野亜矢です好きな食べ物は野菜です趣味は優しくする事です」
「いきなりだがこのクラスのリーダーを決める」
「はいはいはいはい!!」
糞虫が手をあげた
「じゃあ多数決で決めよう」
「えぇこの可愛いしぃちゃんがなってあげるというのに」
結果はしぃ  1人  でぃ  5人
「でぃちゃんに決定!」
「やったーーーーーーー糞虫なんて死ねばいいんだよ」
ギコが言った
「ギコ君酷い・・」
「でぃちゃんあとで校庭にきてくれる?」
「うん良いよ」
「後でどうなるか知らないよ」
糞虫が小さい声で言った
「・・・」
それで15分休み
(べしっ!)
「何すんの?」
「あんたが居なかったら私がリーダーだったのに」
15分休みずっと殴り続けた
「これで良いわ」
これを見てたギコ林君は先生に言った
(ボキガボドカ)
「シィィィィィィィィィィィィィィ」
「なにすんの皆?!」
「手前俺たちの秘宝ディちゃんに怪我負わしただろ?」
「そんなことしらないよう」
「これが証拠だ」
「?!」
「何でギコ君が知ってるの」
「見てたんだよ」
「あと俺でぃちゃんなら好きな風に体上げるけど、糞虫なら上げねえよ」
「?!」
帰りの時間
「でぃちゃん一緒に帰ろうぜ〜」
皆が言った
「私も良い?」
「駄目に決まってるじゃん」
ギコ林が言った
でぃちゃんは優しいけどしぃだけは嫌いだった
帰り
「でぃちゃん俺と付き合ってくれ!!」
「はい喜んで」
それを見てた糞虫は
「なんなの?あいつ私のギコくんとなれなれしく」
家に帰った糞虫
「なんなの?!あのでぃゴミのクセに」
「えぇ!?ディとギコ君が付き合ってる?!」
「それにしてもどうしたのその傷?」
「虐殺先生にやられた」
「何で?」
「でぃを虐めただけなのに」
「あ!窓の外でギコ君がディをダッコしてる」
次の日・・・・・・
「今からテスト始まるぞ」
糞虫が女王様(でぃ)に何か言ってる
「テスト答え見せなさい」
「わかった」
「ギコ君OK?」
「OK女王様」
「今日は算数だ」
「難しぃこんなのマターリじゃない」
「答え見させてもらうわよ」
「先生!!」
「何だギコ林君?」

「糞虫がディちゃんのテストカンニングしてます」
「なんだって?!」
「本当だ」
「しぃちゃん?」
「何?」
ボカっ!!
「何よ〜」
放課後
「でぃあんた」
ボカボカドカドカボカドカベシ
「キィィィィィィィィィィィィ?!」
その糞虫はでぃちゃんを殺人未遂に
「少年院いき」
「ダッコもコウビもギコ君も無い生活なんて」
中途半端だけど前編終わり
駄作でごめんなさい
m(_ _)m

444 名前: バトルロワイアル 投稿日: 2003/07/21(月) 21:01 [ trBkk4g. ]
200X年、極東に位置するこの国では、しぃ、ちびギコなどの糞虫の増殖が社会問題となっていた。
戦争中に何処からとも無く現われた彼らは対戦後、自らを虐殺していたモララーなどへ抵抗していた。
しかし当時は勢力も小さく、政府も問題視していなかった。
ところが2002年8月、この国に訪れた大きな危機の後、何故か彼らの繁殖力は拡大していった。
驚いた政府は、彼らからの人権を剥奪、虐殺を公認のものとした。
しかし殺しても殺しても抵抗を止めない彼に手を焼いた政府は、国家単位での作戦に出た。
大量繁殖している彼らを殲滅するのは不可能に近い。そこで政府は戦闘意欲を無くす作戦に出た。
そしてある法が可決される。それは、
糞虫BR法。
糞虫共に殺し合いをさせ、戦闘意欲を無くさせるための法である。

ある夜、政府のトラックが彼らの拠点へと向かっていた。
荷台に催眠弾を満載して・・・・・・。

リレー式にすれば面白いとおもいます。
参加キャラ考えてください。

445 名前: BR参加キャラ 投稿日: 2003/07/22(火) 09:35 [ GcOh61Ko ]
モナ原 赤他
ギコ林 雄介
モラ原 俊介
フサ野 擬古乃介
ぃょ田 虚廼太郎
木村   ディ子
クックル・レオン
ニダ村  金次郎
丸モナ山 丸夫
っぱ口  慎二
あとは考えられません

446 名前: チビギコの1日 投稿日: 2003/07/22(火) 09:56 [ GcOh61Ko ]
今日はいい天気だだこんな日には虐殺したくなる
あるモララーが思ってた、そのモララーはある
喫茶店に行ったそしたら、チビギコとしぃとチビしぃが居た
(#゜へ゜)「ちゃっと、しぃちゃんの言う事聞けない訳?」
(#´∀`)「当たり前だモナそんな事もわかんないなんて基地外だな」
そのときギコが来た
(*゜ー゜)「ギコ君が来たわ、ギコ君に証明してもらいましょ」
この二人がどうしてもめてるのか
10分前糞虫親子が来た「この店ちょだい」
糞が言った
「駄目に決まってんじゃン」
「何でよ、このしぃちゃんが、貰ってやるんでしょ」
それでもめてた
(゜Д゜)「どうしたんだマスター?」
後編へ続く

447 名前: バトルロワイアルの参加キャラ 投稿日: 2003/07/22(火) 19:26 [ mJgPeJLc ]
しぃ ちびギコ レコ ちびしぃ
ちびフサ ぎゃあフサたん おにーに
漏れに考えつくのはこの程度。明らかに足りない・・・。
いっそ同族で3人くらい作るか?

448 名前: 糞虫バトルロワイアル 投稿日: 2003/07/22(火) 21:31 [ 1RUVHc4. ]
とある山の中、モララー達が糞虫と呼んでいるAAが暮らす場所があった。
「それじゃあ俺としいが見張っているから寝ろコゾウ!」
「オネガイシマス、レコサン、シイサン」
夜も更けた山にそんな声が響く。
毎晩交代で見張りをしているのはレコとしいだ。
レコは力が強く、この隠れ里のリーダー的存在だ。毎晩見張りをしている。
もう一人の見張りの名はしい。しぃ族では非常に珍しいオスだ。全角で喋り、運動能力もかなりのものだ。
彼らに礼を言って眠りについたのはしぃである。一匹のベビしぃの親だ。
この隠れ里には虐殺者によって故郷を追われたり、家族を失ったAAが暮らす場所である。
反政府活動には積極的に参加せずひっそりと暮らしている。
彼らはここに隠れつつも、いつか解放される時が来ると信じ暮らしていた。そう、その日までは。
「レコさん、これは何でしょう?」
しいが不意に言った。
なにやら霧のような物がこっちに流れてくるのだ。
「何だコゾ・・・。」
言いかけたレコを強烈な睡魔が襲った。くらりと足元がふらつき、地に付してしまう。
(・・・ダメだコゾウ・・・俺は村を見張らないと・・・。)
その思考を最後にレコの意識は消えていった。

449 名前: 糞虫バトルロワイアル 投稿日: 2003/07/22(火) 21:31 [ 1RUVHc4. ]
彼らが完全に寝た後、数人の軍服を来た兵士たちが乱暴に彼らをトラックに乗せて運んでいった。
行き先は、こことは別のとある山の奥だった。

「・・・ここは何処だコゾウ・・・?」
レコが意識を取り戻したとき、彼は、いや彼らは見慣れない場所へいた。
まだぼ〜っとしている頭を働かせ、辺りを見渡すと仲間が倒れている。
「ぃょぅ!しぃ!ギコ!フサ!」
皆の反応は無い。
「・・・起きろコゾウ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「!?」
レコ自慢の大渇で、一斉に皆は目を覚ました。」
「・・・レコ、ここはどこデチ?」
さっきギコと呼んだちびギコの問いかけでレコは改めて辺りを見渡す。
木で出来た比較的大きな家の中にいるようだ。・・・何処かの山小屋だろうか?
部屋には必要以上の物は無い。部屋の真ん中に一人の男が・・・。男?
「みなさんこんばんは!!!」
爽やかな声をあげた男は、モララーだった。
「私がこのゲームを担当することになったモララーです。4649。」
意味が分からずポカンとしている彼らを見渡し、話を続ける。
「今日は皆さんに、ちょっと殺し合いをしてもらいます。バトルロワイアル!!!」

450 名前: 糞虫バトルロワイアル 投稿日: 2003/07/22(火) 21:31 [ 1RUVHc4. ]

「意味が分からないワチョーイ・・・。」
不安げに声を発したのはおにーに(兄)だった。
「当たり前だぞ。まだ説明をしていないからな!」
ちびフサやちびしぃも叫んだが、無視してモララーは言った。
「お前らはゴミ虫です。ゴミ虫のせいでこの国はすっかりだめになってしまいました。責任は取って貰わなければなりません。」
未だ騒ぎを止めない「ゴミ虫」をほっといて話を続ける。
「バトルロワイアルくらいはお前らのような糞虫でも知っていますね。AAサロン系列で放映されていたテレビ番組です。お前らにはそれをしてもらいます。
ルールはそれとほぼ同等ですが、24時間死亡者無しや3日の制限時間はありません。必ず殺しあってもらいます。
ただし当然禁止エリアはあります。言わなくても分かると思いますがそこに入るとお前らの首についている首輪は爆発します。」
身体が毛で覆われている彼らは、それでやっと首に巻かれた冷たい、金属製の首輪に気がついた。
「原作では、舞台は島ですがお前らのような糞虫のために住人に立ち退いてもらうわけにはいかないのでここは山の中です。
おっと!心配しなくても脱出は出来ないようになっています。」
そこまで話すとモララーは指を鳴らした。すると軍服を着た兵士たちと二人のAAが部屋に何かを運んできた。
そしてその、金網のようなものに繋がっていたコードのスイッチを入れる。
「この山はお前らが逃げ出さないようにこの金網で二重に囲まれています。越えて行こうとしても無駄です。」
モララーが指示を出すとさらに一人の兵士が何かを持ってきた。

451 名前: 糞虫バトルロワイアル 投稿日: 2003/07/22(火) 21:32 [ 1RUVHc4. ]
「ベビチャン!!!」
今まで大人しく話を聞いていたしぃが立ち上がった。
兵士が持ってきたのはしぃの産んだベビしぃだった。兵士の手の中で不安げに震えている。
「カエシテ!!!ベビチャンヲカエシテ!!!」
母しぃの悲痛な叫び声を無視し、モララーはさらに指示を出した。
「いいですか?この金網には・・・。」
兵士が金網にベビしぃを投げつける。
瞬間、バチッという音がして、ベビしぃの体が痙攣した。
「・・・イタイ・・・・・・イタイヨウ・・・ママ・・・。」
「ベビチャン!!!ベビチャンニナニヲシタノ!?」
「この金網には電流が流れているんだよ。」
モララーは言った。
「まあベビしぃならともかく大人なら無理すれば登れるだろうけどね。でもその外側の金網は・・・。」
モララーは足元のベビしぃを拾い上げ、もう一つの金網に投げつけた。ベビしぃが金網に触れた瞬間、
バリバリバリッ!!!
「ビギィイイイイイイイイイイイ!!!」
金網から火花が飛び散ったかと思うと、断末魔の悲鳴を残し、次の瞬間にはベビしぃは黒焦げになって絶命していた。
「ベビチャアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!」
涙を流しただの炭素の塊になった我が子だった物体に駆け寄るしぃを尻目にモララーは言う。
「このように、超高圧電流が流れています。仮に穴を掘っても脱出は不可能です。」

452 名前: 糞虫バトルロワイアル 投稿日: 2003/07/22(火) 21:32 [ 1RUVHc4. ]

こんなものですか。
いちおう仮名簿も考えておきました。男女混合です。

【1番】ぃゃん
【2番】ぃょぅ
【3番】おにーに(兄)
【4番】おにーに(弟)
【5番】ぎゃあフサたん
【6番】しぃ
【7番】しい
【8番】ちびしぃ
【9番】ちびギコ
【10番】ちびフサ
【11番】でぃ
【12番】フサしぃ

ただ、やはり数が足りないの追加を考えてください。
あと誰か地図書ける人も・・・・・・。

453 名前: 目玉焼き 投稿日: 2003/07/23(水) 14:26 [ tIfZlBXk ]
【13番】ちびフサ
【14番】ビブ郎
【15番】チビみけ
【16番】アフォしぃ


付け足しますた。
誰か順番並び替えてください・・・・・・。

454 名前: G 投稿日: 2003/07/23(水) 15:00 [ uzfqxEsI ]
「行列のできる料理店」

もうすっかり陽は暮れていた。
一人のモナーがぶらぶらと街外れを歩いている。
「腹減ったモナ・・・」
そこでモナーは、一軒の店を見つけた。
『虐殺亭』
「ちょうどいいモナ。飯にするモナ。」
モナーはその店に入った。
「へいらっしゃい!」
店主らしいギコが一人、それ以外は誰もいなかった。
「何にするんだゴルァ?」
モナーはメニューに目を通した。
メニューの料理はどれも見たことの無いものばかりだった。
『ぃようのふぐりの唐揚げ・・・700円』
『ちびギコの目玉 脳味噌和え・・・470円』・・・
「店長、オススメは?」
「『生後3日ベビしぃ 温野菜添え』と『しぃ耳のフライ』だゴルァ。」
「じゃあ、それとヴァンタ一つ。」
「あいよ!」
店主は厨房・・・ではなく裏の小屋へ行った。

455 名前: G 投稿日: 2003/07/23(水) 15:01 [ uzfqxEsI ]
「ゴルァ!」
店主は戸を蹴り開けた。
そこには、大量のしぃ、ちびギコ、ぃよう、おにーにがいた。
店主はしぃの親子の入っている檻を開けた。
「ミュゥミュゥ!」
「ミィ!」
「ほう、元気そうだなゴルァ。」
そう言うと店主は、母しぃからベビしぃを三匹ひったくった。
「ナニスルノ!ベビチャンヲハナシテ!」
「うるせぇ!」
 ブチィ!!
店主は母しぃの耳を引き千切った。
「シィィィィ!!イタイヨォォ!!」
「久々にお客さんが来たんだ。活きの良い物を用意しないとな。」
店主は、厨房に入った。

456 名前: G 投稿日: 2003/07/23(水) 15:01 [ uzfqxEsI ]
まず、ベビしぃの体をぬるま湯で洗った。
そして、皿に盛り付け、ボイルした温野菜を添えた。
次にしぃの耳に小麦粉・卵・パン粉をまぶし、
油で揚げ、サッと皿に盛り付けた。
「『生後3日ベビしぃ 温野菜添え』と『しぃ耳のフライ』だゴルァ。」
店主は料理をテーブルに置いた。
モナーは『生後3日ベビしぃ 温野菜添え』の皿を指差した。
「これ・・・食べられるモナ?」
「大丈夫、小さいから骨まで食えるぞ。」
モナーはベビしぃを一匹、箸でつまんだ。
「ミィ?!」
そして、口に入れ、噛み砕いた。
「ミ゛ィィィィ!!!」
口から、ガリッ、ボリッ、と音がした。
「うっ・・・」
「どうした?」
「(脳味噌のとろける食感、骨のコリコリ感、こ・・・これは・・・)」
「(゚д゚)ウマー」
「豪快だなぁ、お客さん。でも、通はこう食べるんだ。」
店主はベビしぃを箸でつまみ、
 ガリョ
「ミ゛ャアァァァ!!」
足だけを食べ、皿に置いた。

457 名前: G 投稿日: 2003/07/23(水) 15:02 [ uzfqxEsI ]
「こっからが本番だゴルァ。」
店主は塩を取り出し、足にたっぷりとまぶした。
「ミィ!?ミュゥゥゥゥ!!ミ゛ャァァァァア!!!」
ベビしぃの傷口に塩が染み、皿の上をのた打ち回った。
「すぐに楽にしてやるよ。」
そう言うと、店主は手でベビしぃを掴んで、
 ドスッ
「ミ゛ッ!?」
 ブシュブシュブシュッ!
「ア゛ニャアァァァァァァァァァァァア!!!」
肛門から箸で突き刺し、口に入れた。
「ま、これが通の食べ方だゴルァ。」
「す・・・凄いモナ・・・」
モナーは絶句し、残りのベビしぃを食べた。

458 名前: G 投稿日: 2003/07/23(水) 15:02 [ uzfqxEsI ]
「この耳のフライもジューシーで(゚д゚)ウマーモナ。」
モナーは満足気にフライを味わった。
「デザートも食べたいモナ。」
モナーはメニューを見た。
『デザート・お飲み物』
『ジュース・・・200円』
『チビギコ味噌のシャーベット・・・540円』
『しぃ皮の安倍川風・・・380円』・・・
「じゃあ『しぃ皮の安倍川風』頼むモナ。」
「あいよ!」
店主はまた裏の小屋へ行った。
店主が小屋に入ると、
子を奪われた悲しみと、
傷の痛みで泣きじゃくっている母しぃの檻の前に来た。
「ナニヨ・・・ベビチャンナラ、モウイナイワヨ・・・。」
「今度はお前が食材になる番だゴルァ。」
「・・・エ?」
そう言うと、店主は母しぃを厨房に引きずりこんだ。

459 名前: G 投稿日: 2003/07/23(水) 15:03 [ uzfqxEsI ]
店主はまず、母しぃの全身の毛を全て剃った。
そして、専用の皮剥ぎ機でまずは背中の皮を剥ぎ取った。
 ベリッ!
「シィィィィイ!イタイィィィイ!!イタイヨォォォ!!」
母しぃは痛みに耐え切れず、手足をじたばたさせた。
「暴れるんじゃねぇ!」
店主は背中の皮を剥ぎ取るのを止め、顔面の皮を剥ぎ取った。
 ベリベリベリ!
「ハニ゛ャァァァァァァァア!!」
母しぃはそこで力尽きた。
全身の皮を剥ぎ取った後、よく洗い、きな粉をまぶした。
「『しぃ皮の安倍川風』だゴルァ。」
モナーは恐る恐るそれを食べてみた。
「う・・・(゚д゚)ウマーモナ!」
料理を全て食べ終わった後、ヴァンタを飲み干した。
「こんなに美味しい料理は初めてモナ、また来るモナ。」
「あ、ああ・・・。」
店主は元気の無い声で答えた。
「どうしたモナ?」
「実は・・・この店たたもうと思ってるんだ・・・。」
「え?」
モナーは 嘘だ。 なぜだ? そう思った。
「な・・・なんでモナ?」

460 名前: G 投稿日: 2003/07/23(水) 15:04 [ uzfqxEsI ]
「この店・・・名前が気味悪いだろ?それに、
料理もそうだしな・・・儲けが少ないんだ・・・。」
店主は泣きながら答えた。
「だから、もう店が続けられなくて・・・」
「モナに良い手があるモナ!」
モナーは自信満々に言った。
「え?」
店主はその言葉の意味がさっぱり分からなかった。
「それどう言う事だ?」
「いつか分かるモナ。そろそろ帰るモナ。」
「代金忘れんなよゴルァ。」
モナーは店を後にした。

461 名前: G 投稿日: 2003/07/23(水) 15:05 [ uzfqxEsI ]
数日後、店に異変が起きた。
店に行列が出来るほどの客が来たのだ。
店主一人では仕事が追いつかず、アルバイトまで雇うようになった。
ある日、店主は一人の客に聞いた。
「どうやってこの店知ったんだ?」
すると客は
「これを見たんだよ。」
そう言って、一冊の雑誌を渡した。
『月刊(゚д゚)ウマー 八月号』
店主は中身に目を通した。すると
『隠れた名店『虐殺亭』』
自分の店が載っていたのだ。
話を聞くと、ほとんどの客はこれを見てこの店を知ったらしく、
その出版社の社員の一人が、
あのモナーだったらしい。
「そうか・・・」

よく晴れた八月の昼、
『虐殺亭』には、
材料となるAA達の叫びと、
お客の笑い声で、
『寂れた店』から、
『行列のできる料理店』となったのであった・・・。
 
 糸冬

462 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/07/23(水) 17:43 [ 6QaAhqfg ]
バトロワの名簿にレコがいないのはミスかな?
まあ考えた。
【奇形しぃ】
【びぃ】
も追加してもいいのでは?

463 名前: 小説が好きなだけの厨房1/2 投稿日: 2003/07/23(水) 21:48 [ zE/NDIAY ]
私はしぃ、ただの一匹のしぃ。
でも他のしぃとは違って一つ考えた事がある。
それは、何故モララー達は理由無しに命を奪っていくのだろう。
その答えを見いだす為に私は人里離れた森から出ていく事にした。
勿論それなりに体は鍛えたし武器だって扱える。
ただ弱いしぃを頃す為に拳銃を持ってるようなやつらにまけるような腕はしていない。
ナイフや刀、その他銃兵器位だったらそれなりに扱える。
私が必死になってここまでのし上がるのに笑って居るしぃも居たがそれでも鍛えた。
たった一つの答えの為に・・・

私は虐殺厨と呼ばれるモララー達が居る都会に着いた。
そこには死んだまま放置されているしぃの死体がそこらじゅうに散乱しており。
食料を求めてゴミ箱を漁る者も居た。
しかしその口調は何処か陽気でしゃべり方も私とは違って半角カタカナで長文を喋っていて聞き取りにくい
その上自分の事意外はどうでもよいと言うような奴らばかりで私は呆れた。
たまに「ゴハンチョーダイ」と言いながら寄って来た者も居た。
無視すると「カワイイシィチャンニナンニモヨコサナイナンテギャクサツチュウヨ」といきなり怒りだしついには殴りかかって来た
なので私はそいつを昏倒しその場から立ち去った。

何十分か歩くと一人のモララーに遭遇した。
右手には血がべったりと付いたナイフを、左手にはキラキラと光る美しい刀が握られていた。
少し様子を見ていると一匹のしぃがそのモララーに寄りそりダッコを要求していた
ダッコ何てくだらない事を良くも知り合いでも無い奴に頼める神経が同じしぃ族としてゾッとした
するとモララーは左腕を上にあげるとそれをとても早いスピードで降ろした
そのしぃの肩に。
その肩からは血が止めど無く流れ。肩を無くしたしぃの足下には先ほどまでダッコをねだっていた
形のまま腕が落ちた。
「シィィィィィイ!!イタイ!シィチャンノオテテガナイヨォォォォオ!」
と、しぃがわめきだした。
モララーは返り血で所々赤にそまり左手の刀は見事な紅色に染まっていた。
その姿を見てモララーはうすら笑いをうかべながら顔を蹴り飛ばした。
さらにわめくしぃを見て非常に満足した顔をうかべるとモララーはしぃを空中に投げ
そのまま腹を刀で斬った
皮がちぎれ肉が裂け骨が切れる。
そして下半身と上半身から血がだらだらとだらしなく垂れている。
二つになったしぃは無言だった。
モララーが腸を引きずりだしても全く動かない。
既に屍だったようだ。
モララーは声を出さなかった事に舌打ちをするとそのまま歩みだした。
私はそんな光景を見た後すぐさまそのモララーに話しを聞きに行った。
私は手の中にナイフを隠していた。刀何かを受け止める為だ。
特に同じしぃ族が死んだ事は気にとめなかった、多分あんな馬鹿らしい行動をとっていた仲間に呆れていたのだろう

464 名前: 小説が好きなだけの厨房2/2 投稿日: 2003/07/23(水) 21:49 [ zE/NDIAY ]
「失礼します。私はあなたに少し質問をしたいのですがよろしいでしょうか?」
と右手にナイフを握りながら問いかけた。
モララーは私に気づいたようで「こいつアフォしぃじゃないな・・」と独り言を言うと
それはどんな質問ですかと聞き返して来てくれた。
私は「何故あなたはしぃを殺すの?例えあんな物でも命は命なのに何故殺すの?
それとあのしぃ達は何?」
と聞いた。
「私はあのしぃにダッコをねだられたから。殺さなければ仲間を呼ばれて集団でダッコさせられる。これは正当防衛だ。」
と返して来た
「正当防衛と言ってもただ自分を守る為だけに命を奪う野蛮な行為かもしれないよ?」
「・・・・」
「それに殺す事に意味はあるの?生きていくのに必要も全くないのに?」
「殺す事に意味はあるさ。いやないかもしれない」
「?」
「楽しいじゃないか。あの糞虫共を頃すのは、殺す時や命を奪う前に出す命乞いの言葉や悲鳴。
血が飛び出る光景。ボロボロに成った死体・・・」
「他の奴らが言う音楽や絵画やダンスさ。悲鳴や命乞いが音楽。非道く殺した後の死体が絵画。
殺すときの動きがダンス。」
「音楽や絵画やダンス。どれもこれも生きていくのに別に必要では無い。意味もない。」
「だけど楽しい。楽しいじゃないか!しぃを殺す事に俺は芸術を感じている。」
「血や内臓が引きずりだされた死体を見ると非常に感激するし怯えながら命乞いをする声や死に声を聞くとホッとする
綺麗な動きで格好良く奴らを殺すと非常に満足だ。」
「だから奴らを殺す。それだけだ」
「それに奴ら見たいな害虫はとてもうざったいからな。お前見たいに利口な奴は殺しても面白くなさそうだし生きる価値もあるしね」
「それだけの為に命を奪う何て・・・」
「にしても彼奴等はお前とは大違いだな。飯を盗むわ強盗をするわ。
挙げ句の果てにはダッコ要求と来たもんだ。全く呆れるよ・・」
「そういう理由で殺してるのが本音?」
「楽しいからの方が本音だ」
私はこいつらが勝手だと思ったがここに居るしぃ族が確かに不必要だと思った。
「君もあいつらを頃さないかい?あんなアフォな奴らいらないだろ」





コクリとうなずいた。




そして今、あのモララーに習った事を試して居る所だ。
自分の子を4人抱え。お腹に赤ん坊を身ごもったしぃを一人目の前にして。
まず一匹の子供に体重を掛けていく。
私は軽いのでだんだんと力を加えて。
ミシミシと頭蓋骨から鈍い音が聞こえてくる。力を加えるたびに少し大きくなる。
唐突に「グチャッ」っと他人からすればあまり聞きたくない音がした。
しかし今の私にはとても心地の良い音楽に聞こえた
足下には目玉が飛び出し、肉が殆ど細胞となり
脳の断片が所々飛び散って居る無惨な肉塊が有った
その肉塊を拾い集めて母親の顔面に投げ飛ばしてやった。
母親は卒倒した。
その間に他の子供達を火で炙ったり油の中で揚げたり
ハンマーで殴り殺してやったりした。
母親の目を覚ましてやった。目の前には我が子の死体が所々にあり
その光景を見て信じられないと言う顔をした。
私は腹を思いっり殴ってやった。
・・・ッと言いながら赤ん坊を出して居た。
その赤ん坊は目もまだ完全に出来ておらずとてもグロテスクな体をむき出しにした。
その後はその子供を鷲掴みにして母親の口の中にいれかみ砕かせるように顎を動かした。
口の中からまだ未完成の内蔵や脳が出てきて非常に気持ちが悪かった。
そして最後に顔をショットガンで撃ちとばした。
我が子の血で赤く染まった顔は銃声と共に無くなり後ろの壁にベッチョリと付いていた。

私は悲惨な光景を後にしてその後の満足感に浸りながら思った。
次はどんな頃しかたをするか、と

465 名前: 投稿日: 2003/07/24(木) 00:47 [ iyiQIpes ]
    歯を抜くと、さよならを言うことになる


 ここは平和なちびギコ達がすむ山。
 いつもマターリ過ごしていたが、今日は少し様子が違かった。
 山に住むみんなが、ちびギコを囲んでいたのだ。
 「ひぎゃぁぁぁ、歯が、歯がいたいでちぃっ!」
 ちびギコが叫び、その場に転がった。
 「いたいでち!いたいでち!しぬでち!たすけてでち!」
 そんなちびギコをみて、物知りちびフサが言った。
 「これはきっと虫歯でち」
 「むしばとは何ワチョーイ?」
 オニーニが怪訝そうに尋ねる。
 「歯に虫が入り込んで、とても痛くなる病気でち」
 物知りちびフサが言うと、戦慄が皆に走った。
 「そんな恐ろしい病気が本当にあるのか、コゾウ!」
 強がりレコが言った。
 「ちびたんの痛がりようは、これに間違いないでち・・・・・」
 「ちびたんしんじゃうんですか?」
 「ちなないでほちいです・・・・」
 双子のちびしぃが涙を流している。
 「ひやぁ!イヤでち!しにたくないでち!もっとまたーりしたいでち!」
 死、という言葉を聞いたちびギコが更に喚きだした。
 「しっかりしろ、コゾウ!病気なんかに負けるな!」
 強がりレコも涙を滲ませながら、ちびギコを励ました。
 「こんなのざんこくですぅ」
 「かわいそう・・・ちびたん」
 双子のちびしぃは目を逸らし、絶望的雰囲気があたりを漂っていた。
 「どうにもならないでちか?フサたん!」
 丸耳ちびギコが物知りちびフサに詰めよった。
 「もしかしたら・・・」
 みんなの目がちびフサに集った。
 「虫歯を起している虫を退治できたら、治るかもしれないでち」
 「ほんとか!コゾウ!」
 「どうやって退治するワチョーイ?」
 物知りちびフサの言葉に希望を見た。
 「とりあえず、抑えるでち」
 「分かったぞ、コゾウッ!オニーニも抑えろ!」
 泣き喚くちびギコを二人がかりで押さえつけた。
 「いたいでち!いたいでち!ひどいでち!」
 「我慢しろコゾウ!」
 「ちびフサたんが治してくれるワチョーイ」
 「今度は口を開けたままに固定するでち」
 「分かったでち!」
 「やめるでち!はなすでち!くるしいでち!むぐっ・・・・」
 丸耳ちびギコは強引に頬を押さえつけ、口を閉じられないようにした。
 「ちびたん、我慢してです・・・」
 「むちばが治ったら、またみんなであそぶです」
 双子のちびしぃの応援のもと、治療は始まった。

466 名前: 投稿日: 2003/07/24(木) 00:48 [ iyiQIpes ]
 「どれどれ、さっそく見てみるでち」
 物知りちびフサが、ちびギコの口の中を覗き込んだ。
 しかし、どこにも虫の姿はない。
 「おかしいでち・・・・・どこにも原因となる虫がいないでち」
 「どういうことだ?コゾウッ!」
 「きっとフサたんを恐れて、隱れてしまったでち。悪賢いやつでち」
 そういうと、物知りちびフサはペンチを取り出した。
 「ちびフサたん、それをどうするでちか?」
 「こわいでち・・・」
 双子のちびギコの問に物知りちびフサは答えた。
 「これで全部、歯を抜いてしまうでち。そうすれば虫はどこにも隱れられ
ないでち」
 ペンチを見たちびギコは更にもがきだした。
 「ギャァァァ、ヤメルデヂィィィ」
 「丸耳たん、しっかり抑えておくでち!」
 丸耳チビギコは、言われたとおり更に強く押さえつけた。
 「虫の隱れていそうな奧の方から抜いていくでち」
 そして、口の中にペンチをつっこみ、奥歯を引き抜いた。
 「ガァァァァァ!!」
 ちびギコの苦悶の悲鳴が平和な山に響き渡った。
 「見てらんないです・・・!」
 「聞いてらんないです・・・!」
 双子のちびしぃは、お互いに耳をふさぎあった。
 絶叫の後、物知りちびフサはペンチを抜いた。
 「なんでちか?この汚い歯は」
 ペンチは茶色くなった歯を掴んでいた。
 「まあ、いいでち。次にいくでちよ」
 汚い歯を捨てて、更に歯を抜くべく再びペンチを突っ込んだのだった。

467 名前: 投稿日: 2003/07/24(木) 00:49 [ iyiQIpes ]
 ちびギコにも、他のみんなにも長い長い時間が過ぎていった。
 そして・・・・
 「これで最後の一本でち」
 そう言い、物知りちびフサは口の中から、白い歯と共にペンチを抜いた。
 「どうワチョーイ?虫はいたかワチョーイ」
 オニーニに問われた物知りちびフサは、すぐには答えられなかった。
 隱れるところが一つもないのに、虫はどこにもいないのだ。
 しかし、それはすぐに答えがでた。
 「うーん・・・分かったでち!きっとフサたんが怖くなって逃げたしたでちね!
もう大丈夫でち。ちびたんの虫はもういないでち」
 「ほんとかワチョーイ?」
 オニーニはワチョーイワチョーイと踊りだした。
 「やったな!コゾウッ!」
 「良かったでち!本当によかったでち!」
 「ぐす、これでまたいっしょにあそべるんですね」
 「こんなにうれちいことはないです・・・」
 みんなの喜ぶ中、物知りちびフサはちびギコに言った。
 「もう、痛くないでちね?大丈夫でちか?」
 しかし、ちびギコはなんの反応もない。
 「あれ、どうしたでちか?返事してほしいでち」
 ちびギコはすでに事切れていたのだった・・・・・・

468 名前: 投稿日: 2003/07/24(木) 00:49 [ iyiQIpes ]
 山の一番見晴らしのいい場所に、ちびギコの墓はたてられた。
 「チビたん、ごめんでち・・・・・フサたんが悪かったんでち」
 ちびギコの墓石の前で、物知りちびフサが泣いていた。
 「フサたんがもっと早く虫を見つけていたら・・・」
 「もう、やめろ、コゾウッ!お前のせいじゃないぞ!」
 「そうです。フサたんは頑張りましたです」
 「りっぱだったです」 
 みんながちびフサを慰める。
 「そんなことないでち。虫が体の奥に逃げる前に捕まえてたら、きっとちびたん
は助かっていたでち」
 しかし、ちびフサはなおも自分を責めた。
 「やめるでち。そんなこと言っても、きっとちびたんは喜ばないでち」
 「丸耳たん・・・・・・」
 「そうだワチョーイ。悲しむフサたんをみたら、ちびたんも悲しむワチョーイ」
 「そうでちか・・・?」
 「そうですよ」
 「みんなでわらってすごすです。これがちびたんのくようですぅ」
 「わかったでち・・・・・・もう言わないでち」
 こうして、みんなは墓に別れをつげた。

            “さようならでち、ちびたん"
                               おわり

469 名前: 1/6 投稿日: 2003/07/24(木) 10:38 [ ygyh1Y8c ]
≪存在意義≫中編


いつもと変わらないこの日、
僕はちびギコを殺した。
この先も変わらない。
そう思っていた。
だけど、
この日から何かが変わり始めていた。

470 名前: 2/6 投稿日: 2003/07/24(木) 10:39 [ ygyh1Y8c ]
あの後、
僕は返り血をごまかすため、
服に絵の具を塗って家に帰った。
家に帰ると、早いうちにふとんへ入った。
いつもはふとんに入るのが嫌いだった。
寝つきが悪いせいなのか、
いつも真っ暗な部屋の中でいろいろと思い出していた。
学校のこと。
家のこと。
自分のこと。
そして、そのたびに泣いた。
けれど、その日はすぐに眠ることができた。

471 名前: 3/6 投稿日: 2003/07/24(木) 10:39 [ ygyh1Y8c ]
アニメや映画では、
人生の変化と言うものは突発的だが、
実際は違う。
とても緩やかに変わっていく。
翌日も、またその翌日も、変わったところは無かった。
ひとつを除いては。
その二日間。
いや、初めの日を含めて三日。
俺はちびギコを殺した。
理由?
そんなものは無かった。
いや、分からなかった。
手に残るいやな感触。
全てが不快だった。
だが、やめることができなかった。

一週間後、母さんが言った。
このごろ自分は明るくなったと言う。
なぜか分からなかった。
このころから、自分に対するいじめが減っていった。
先生も言う明るくなっただの。

472 名前: 4/6 投稿日: 2003/07/24(木) 10:39 [ ygyh1Y8c ]
一ヶ月が経った。

一人、またいつもと同じように帰りの道をとぼとぼと歩いていた
ふと、遠くのほうで見たことのある人たちがいた。
いつも僕をいじめるやつ。
自分の運の悪さを呪った。
道を変えようそう思ったときにはもう遅かった。


今僕はちびギコを見下ろしている。
すぐそばではいじめっ子たちがニヤニヤしながら僕を見ていた。
何でこんなことになったのだろう。
僕はゆっくりと記憶を巻き戻した。

たしか、
僕は呼び止められた。
嫌だったがついて行かなければならない。
いじめっ子たちのところに着くとちびギコが居たんだ。
いじめっ子はそのちびギコを取り囲むように立っていた。
何をしていたのかはすぐに分かった。
かわいそうだと思った。
同情はした。
けれど、その程度だった。
そのときだった。
いじめっ子が提案をした。
「こいつにちびギコを〆させようぜ。」
それは、さも僕がちびギコを殺すことができないような腰抜けと言っているようだった。
そして、今に至る。

473 名前: 5/6 投稿日: 2003/07/24(木) 10:40 [ ygyh1Y8c ]
「おい、早くしろよ。」
その声に我に返る。
そうだ、早くちびギコを殺さなければ。
ちびギコをじっと見つめる。
怯えきった目で見つめるそれは、
体の所々は腫れ上がり、
口や鼻からは血がにじみ出ていた。

早く終わらせよう。
いつ自分がこうなるものか分かったものではない。
同情よりも、自分の身を優先した。
しゃがみこみ、ちびギコと同じ目の高さになる。
じっと目を見ながら右手はちびギコの頭へ、
左手は肩へ手を伸ばした。
いま自分はどんな顔をしているのだろう。
恐怖に染まっていたちびギコの表情が少しづつ緩んでいくのが分かった。
だが、そうゆっくりしていられない。
覚悟を決める。
その途端、ちびギコの表情が絶望の淵へ落ちていくのが感じ取れた。
それとほぼ同時に、
僕は、ちびギコの肩を左手で抑えながら思いっきり頭を捻った。
コッ! 
硬い音が響く。
ちびギコの首は明らかにあらぬ方向を向いていた。
肩の手を離すとちびギコはそのまま倒れた。
僕はゆっくりと立ち上がった。

474 名前: 6/6 投稿日: 2003/07/24(木) 10:41 [ ygyh1Y8c ]


沈黙。
地面に倒れているちびギコを見下ろしていた。
どうしようか考えていた。
このままで終わるはずは無い。
それは、散々いじめられていた僕がよく知っている。

とりあえず、いじめっ子のリーダー格の方に向いた。

目が違う。
見下すような。
軽蔑するような。
いつもはそうだ。
けれど、
今は違った。
羨望のまなざしとでも言うのだろうか。
その目はまるでヒーローを見るような目であった。
そして、こう言った。


「すごいじゃん。」


その言葉を聞いたとき、
僕は一瞬ドキッとした。
だって、
人にほめられたのは初めてだったから。


======糸売く======

475 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/07/24(木) 21:00 [ ZDw6aeeU ]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?

気がつけば漏れはここにいた。
「──・・・・ここは?」
・・・・そうだ・・・・思い出した。
漏れは散歩をしてたんだ。
それでここにたどり着いた
・・・・・?えーっと・・それから・・・
・・・・・・・・・
「思い出せん・・・・まだ二十歳なのにボケてきたか?とりあえず帰ろ・・・・」


帰る道を探して辺りを見回した。



「?!!!!」

辺りを見回した漏れが最初に見たものは帰り道では無かった。


見たもの──それは──・・・
「し・・・  しぃの死体・・・・?」
無残に切り刻まれたしぃの死体が横たわっていた。
漏れは無意識に違和感があるに右手を見た。
そこには赤色に染まったナイフが握られていた。
「殺したのか?漏れが」
殺した?・・・ころした・・・コロシタ・・・コロシタ・・・・・




    コ  ロ  シ  タ  





・・・・・そうだ!思い出した!全部・・・・ぜ〜んぶ♪





そこにはなんともいえない爽快感があった。

虐殺無いじゃ〜ん(汗

476 名前: チビギコの悩み 1/4 投稿日: 2003/07/25(金) 11:42 [ JyufKfj. ]
遊びだった。
相手もそれを知っていたはず。なのに。

(デキチャッタ)

先程のチビしぃの嬉しそうな声がチビギコの脳裏に蘇る。
チビギコは思い切りチビしぃを睨みつけた。
チビしぃはそれに気付かないのか、大きくなったお腹をさすっている。
そのお腹には紛れもなく、彼女とチビギコの子供が宿っている。
全く、しばらく姿を見せないと思ったら…
チビギコは溜息を吐いた。
恐らく、もう中絶は出来ない。
もし出来たとしても、彼女は死に者狂いで抵抗するだろう。
(本当に厄介デチねえ…)
「ネエ、チビタン」
チビしぃの言葉に、彼は我に帰った。
「コドモモデキルコトダシ、ケッコン…トカ、カンガエテクレナイカナ」
チビしぃは、少しためらいながらそう言った。
「…カノジョトモ、ワカレテクレルヨネ?」
チビしぃの言葉に、チビギコの体温が上がった。

477 名前: チビギコの悩み 2/4 投稿日: 2003/07/25(金) 11:42 [ JyufKfj. ]
「何で、彼女と別れなきゃいけないんデチか?!」
チビギコには彼女がいた。
富豪の娘で、とても優しい。
「お前のこと、遊びだって何度も言ったデチよ!?」
チビしぃは流石にムッとした顔になって言い返す。
「ナニヨ!アソビノオンナヲハラマシトイテソノイイブン!」
「うるさいデチ!」
「アンタナンテ、ソノカノジョサントツリアワナイノヨ!サッサトワカレチャエ!」
その瞬間、チビギコはキレた。
「黙れ!」
ネコパンチもいい所の拳がチビしぃの頬を襲う。
「キャッ」
「黙れ黙れ!!」
思わず倒れこんだチビしぃをマウント状態で殴りつける。
弱いパンチであったが、妊娠中のチビしぃはそれを避ける体力がなく、ただヤメテと喚くだけだった。
ひとしきり殴って、背中で息をしながらチビギコは立ち上がった。
「こいつが悪いデチ。こいつが悪いデチ。こいつが…」
ぶつぶつと呟きながら、回りを見渡す。
そして、手近にあった大きな石を持ち上げた。
「ナニスルノヨ…!!」
「こいつがあああ!!」
チビギコは石を持ち上げ、チビしぃのお腹めがけて振り落とした。
「ギャアアアアア!!!」
何度も、何度も。
「ギャッギャアッアアッ」
そして、にやりと笑うと石を思い切り投げつけた。
「―――!!」
チビしぃは体を痙攣させるとそのまま動かなくなった。
その途端、チビギコは我に帰った。
「ちょっと、チビしぃたん…っ」
駆け寄りかけたが、床に広がる血と可愛い子供になるはずだった肉塊を見てチビギコはその場にしゃがみ込み、嘔吐した。

478 名前: チビギコの悩み 3/4 投稿日: 2003/07/25(金) 11:43 [ JyufKfj. ]
「ミタヨー」
その声に、チビギコはばっと顔をあげた。
「わっ!」
そう叫びながら、茂みからモララーが飛び出てきた。
固まったチビギコに、モララーが文句をいう。
「駄目だよ、ちゃんと驚いてくれなきゃー。ノリ悪いね」
ちらり、とチビしぃのほうを見やった。
目をカッと見開いている。苦痛にまみれた最期だったようだ。
「あーあ、殺しちゃった」
ビクッとチビギコが肩を震わせる。
モララーがつかつかとチビしぃの死体に近づく。
そして、ひょいと彼女の体を摘み上げた。
「ネエ、チビタン。ドウシテワタシヲコロシタノ?」
死体の口をパクパクさせながらモララーが裏声で言う。
腹話術のようだ。
「決まってるよね。子供が出来たからだろ?」
死体をまるでゴミのように放り投げながらモララーが笑う。
どこに隠していたのか、はさみを取り出した。
「やっぱりさ、こういうのは駄目だと思うよ?」
しゃきん、とはさみが音を立てる。
「お前みたいな奴の子供もやっぱりこういう風に育っちゃうかもしれないし」
女を孕ませて、ついでに殺しちゃうような。
モララーはくくっと笑った。
チビギコの目にははさみしか映っていない。
足が萎えたように動けなかった。
「これはね、予防なんだよ」
チビギコは叫ぼうとした。口にハンカチを押し込まれる。
はさみが光った。
「―――――!!!っ!!」
チビギコの性器のあった場所から血が吹き出ていた。
モララーはそれを放り投げた。
「今日も犯罪の芽を摘み取りましたあ!」
そう愉快そうに言い、ゆっくりと歩きながら姿を消した。
しばらく転げまわって悶絶していたチビギコだったが、
痛みが治まってきたのでうめきながら立ち上がった。
「チビたんの…チビたんの…」
チビギコは泣きながら、病院に歩き出した。

479 名前: チビギコの悩み 3/4 投稿日: 2003/07/25(金) 11:43 [ JyufKfj. ]
「ハニャーン、コウビシタイヨウ」
一匹のしぃがうろうろしていた。
彼女の頭には交尾しかない。
「ダレカ…ウン?」
彼女の前を泣きながらチビギコが歩いていく。
「…ショタモオッケーナノヨネ」
しぃは呟き、そしてチビギコに走りよった。
チビギコが叫ぶ前に、無理矢理茂みに押し込む。
「コウビコウビート…アレ!?」
チビギコの足の付け根には、あるはずの物がなかった。
「ナニヨアンタ!ムカツク!キタイサセトイテ…!!」
「ギャアアア!?」
チビギコの頭をしぃは思い切り殴りつけた。
「ッタクト…ヤダ!シンジャッタヨ!」
しぃは辺りを見渡し、誰もいないことを確認すると逃げ出した。
その場には、性器を切り取られた死体が打ち捨てられていた。
哀れな男の末路だった。  オシマイ

480 名前: ポカ弁 投稿日: 2003/07/25(金) 17:13 [ gznxv6rg ]
〜糞虫奇想天外〜

日曜日の午後8時。糞虫好きの老若男女はこの番組にちゃんねるを変える。
司会はあの有名なもらもんた。いつも高視聴率を記録している。

もら「さて今日も始まりました、糞虫奇想天外。今日はオスの糞虫、ベビギコの
   知能のついて特集しました!」

 ぱっと画面が変わり、何も知らない糞虫親子(しぃ&ベビギコ)が登場する。

もら「では、まず最初に糞しぃをこの縄で縛ります!」
 
しぃ「ナニナニ?ドウシタノ?」
 
しぃは突然のことに理解できない。そこで近くにいる自分の息子に助けをもとめる。
 
しぃ「ハニャーン!ベビチャーンタスケテー!」

しかし、この仕掛けはあと虫が一匹でも乗るとしぃの首が絞まる仕掛けのなっている。
このことにしぃもきずいたようだ。

しぃ「ベビチャーン!ヤッパリコナイデー!オナガイー!」

しかしベビギコはこっちへ向かってくる。そこで、もらもんたが口を開いた。

もら「なぜベビギコは母親が「くるな」と命令しているのに母親の下に
    行くのでしょうか?このVTRをご覧下さい!」

〜VTRスタート!〜

ぱっとまた画面が変わり、美しい女性の声が聞こえてくる。

ナレーション「なぜ親も命令を無視したか、ベビギコの頭の中に入って見ましょう!」 

また画面が変わる。

ナレーション「ここはベビギコの頭の中です!ベビギコは先ほどはコのような考え方で
   親の命令を無視しました!」

画面が真っ暗になりベビギコの脳らしきものが写される。

〜いまさっきベビギコの考えていたこと〜

母親がピンチになり助けを求めている

助けたら自分は母親にとても誉められる

このテレビをきっかけに「偉い子」として有名になれる

有名になればそのことをきっかけに可愛いべビしぃと知り合える

その子と24時間セークス

激(°д°)うまー






もうだめぽ。続けられない。誰か続き書いて

481 名前: 漏れは名もないモララー 投稿日: 2003/07/25(金) 20:37 [ 9RXJsyMY ]
昔この国は平和で武力を持たない国家だった。
しかし…侵略されてしまった今では、平和の片も残っていない。
人々は食糧難によって餓死するもの、空腹に耐えきれずに共食いするもの…。
全ては、ある種族のAAによってめちゃくちゃにされてしまった。
その種族の名は「しぃ」である。
しぃ達は、彼らが武装していないのを良い事に市民を虐殺し、食料を略奪、
そしてついにはこの国を…。
元は家畜として農村で飼われていたしぃ達に
このような仕打ちを受けるとは誰が予想できたであろうか。
皇帝の名はシィトアヌス。
モナー達を奴隷とし、国の利益を独占している。
その政治能力は0に等しく、治安が悪くなったので、かつては豊かだった農作物は
全く取れなくなり、土はやせこけ、もう一種の家畜の「チビギコ」が生息できない状況になり
今に至る。
皇帝、兵士、平民の階級は全てしぃ達が独占しており、その他の所属は全て奴隷…。
こんな馬鹿な話しがあってたまるか。
今から、一人の救世主によって奴隷達の逆襲が始まる…。

482 名前: 漏れは名もないモララー 投稿日: 2003/07/25(金) 20:38 [ 9RXJsyMY ]
1.救世主登場。
「ハニャーン!ミテミテ、コノモナー ゴハン持ッテルー!」
「ウソ!?ゴハンー?チョウダイチョウダイ」
4匹のしぃが少年のモナーに駆け寄っていく。
「だ、ダメモナ!これは病気の妹にあげるモナ!一日中探し回ってやっとみつけたモナ!」
このモナーが持っていた食料とはウシガエル一匹。
今のこの国で動物が見つかるなんて珍しい事だ。
「ハヤク ソノ ゴハンヲ渡シナサイヨ!ジャナイト ギャクサツチュウヨ!」
「ソウヨ ソウヨ」
しぃ達はモナーを取り囲んでいく。
「み、みのがして欲しいモナ…これが無いと妹は死んでしまうモナ…」
細い目に涙を浮かべ、必死に哀願をするモナーにしぃは信じられない言葉を言った。
「ハニャ?ソンナノ ドウデモイイジャナイ。」
しばらくの静寂…。
モナーの表情は固まっている
「シィチャント、アンタノキモゴミノ ドッチガ大切ナノ?」
「モチロン シィチャン ダヨネー」
「ドレイナンカニ イキルシカクナンテ ナイノヨ」
口々にしぃ達は言う。
固まっていたモナーの表情が一気に強ばった。
次の瞬間、モナーの拳はしぃの顔面にめり込んでいた

483 名前: 漏れは名もないモララー 投稿日: 2003/07/25(金) 20:39 [ 9RXJsyMY ]
「シ…シィィィ!イタイ!イタイヨウ!!」
しぃは顔を押さえながら地面を転げまわる」
「ナンテコトスンノヨ、コノギャクサツチュウ!!」
「ダレカキテェ! コノ奴隷ガシィチャンヲ殺ソウトシテルヨウ」
モナーは次の一撃を振り上げたが、その拳はしぃにぶつけることはできなかった。
周りには武装したしぃ達が10匹ほど集まっていたのだ。
「奴隷ノクセニ、高貴ナシィチャンニ 暴行ヲハタライタワネ!シケイ!シケイヨ!!」
「ギャクサツハ マターリノ的ダヨ!今スグコロソウヨ」
「待って欲しいモナ!モナは誰も殺してないし、明かに過失はそっちのしぃ達に…」
言葉を発しようとしたモナーだったが、喉に刀を付きつけられたせいで話しは途切れた。
「アンタタチミタイナ馬鹿ニ 意見ヲ言ウケンリハ ナイワ」
「シケイソシッコウヨ!」
しぃは刀を振り上げた。
モナーが全てを諦めかけた瞬間、そのしぃに異変が起こった。
「シ…シィィィィィィ!!!!」
目の前のしぃの胸部を一つの拳が鉄の鎧ごと貫いていた。
「ハ…ニャ…」
そのしぃは息絶えた。
血だらけになっているその拳を引きぬくとしぃは地面に崩れ、拳の持ち主の体が露になる。
つぶらな瞳、何かを企んでいるかのような口元…。
茶色のマントをしたモララーだ。
リーダーと思われる、兜に羽を付けたしぃが口を開いた。
「ウソ……。 ミンナ、何シテルノ!ハヤク アノ ギャクサツチュウ ヲ ヌッコロスノヨ!!」
ハニャーンという掛け声と同時にしぃ達がそのモララーに跳びかかっていく。
「ハニャァァァ!!ヨクモ同胞ヲ……」
そのしぃの頭が一瞬で吹き飛び、後にいた、しぃの腹部に穴を開けた。
しぃ達は全員とてつもない恐怖を感じていることだろう。
しかし、必死にモララーへ突っ込んでいく。
「……哀れだな…」
モララーが一瞬奇妙な構えをした。
一瞬、眩い光がしぃ達を包み込んだ。
モナーが目を開けるとそこにはしぃ達の骨が散乱していた。
それ以外に辺りには何も無かった…土だけを残して。

484 名前: 漏れは名もないモララー#597 投稿日: 2003/07/25(金) 20:40 [ 9RXJsyMY ]
「ハニャ!?ココハドコ?」
先程のリーダー格のしぃがいた。
そして目の前には…そう、奴がいた。
「ここは漏れの空間さ……ここでは漏れを中心に回っている」
「ナニワケノワカラナイコトイッテンノヨ!ドウデモイイワ!シニナサイ!」
剣をふりまわし、モララーの頭に直撃させた。
「ハニャ!ヤッタ!ギャクサツチュウヲヤッツケタ!!」
しかし、モララーには外傷はない。
「残念だよ…君はつよそうだったから、ここにつれてきたのに…見掛け倒しか」
モララーがしぃに指を近づけていく
「ヤメテ…マダ、シニタクナヨウ…ダッコ スルカラ…ネ?」
「さようなら」
モララーの指はしぃの頭を貫いた。
しぃはビクンビクンと体を波打たせ、そして動かなくなった…。
「……強すぎる………漏れは一体、誰なんだ…」


糸売

485 名前: バトロワ保守 投稿日: 2003/07/25(金) 20:57 [ bBCLr13A ]
黒焦げになって死んだベビしぃの死体を兵士が乱暴にゴミ袋に放り込んだ。
「さて、囲みもさることながらみなさんに装着されている首輪もハイテクです。」
そう言ってモララーは懐から首輪を取り出した。
「原作ではこの首輪は構造さえ知っていれば簡単に外れるということになっています。しかしこの首輪は違います。ここのコンピューターで固有番号を入力しないと外れません。」
それまで首輪を弄っていた糞虫の手が止まった。
もう言わなくても分かると思いますが、禁止エリアに入ればその首輪は爆発します。禁止エリアは1〜8の数字とA〜Hまでのアルファベット。8×8で64個です。」
「・・・時間制限はあるのですか・・・?」
質問したのはしいだった。糞虫の中では比較的落ち着いている部類であろう。
「いい質問ですね。原作では24時間死者が出ない場合に、映画では3日間たった場合と制限時間がありましたがこれにはありません。」
皆の表情が少しだけ明るくなった。
「おっと勘違いするなよー。ただ最後まで殺し合いをさせたいだけだ。もっともエリア追加は2時間ごとだからどの道6日以内にお終いだがな。」
そう言ってモララーは近くにいたAAを自分の隣に立たせた。
「今皆の前にいるのはクックルさんです。禁止エリアになる前にここを急襲しても彼が殺します。」
そして時計をちらりと見る。
「今時刻は午前2時50分くらいです。3時から始まりますが他に質問はありませんか?」
モララーの問いかけにも、質問の声は無い。
「では時間まで自由とします。何か質問思いついたら俺に言えよ!!!」
そう言ってモララーは部屋を後にした。後には恐怖におびえた糞虫達とクックルが残されていた。

だれか地図作成マジで希望。

486 名前: G 投稿日: 2003/07/26(土) 15:23 [ bj9dW8iM ]
『虐殺機 モララー』

「ナントカイッタラドウナノ!?」
裏通りで、一匹のしぃが、
黒いマントを羽織った男に文句を言い放っている。
顔はフードで隠れており、よく見えない。
そしてその男の周りを、数匹のしぃが囲んでいる。
「『ゴメン』ノヒトコトモナイノ!?ギャクサツチュウ!」
どうやらしぃとその男がぶつかってしまい、喧嘩になっているらしい。
「コノギャクサツチュウ、アボーンシマショウ!!」
「サンセイ!」
「シニナサイ!」
すると突然、しぃ達は鉄パイプやバットで男を殴ろうとした。
その瞬間

ズシャッ!

しぃ達の持っている鉄パイプやバットが、腕ごと斬られた。
「シィィィィ!!」
「シィノオテテガァァ!!」
「イタイィ!イタイィィ!」
しかし、男の片腕にもある事が起きていた。

487 名前: G 投稿日: 2003/07/26(土) 15:24 [ bj9dW8iM ]
片腕が、刃状になっていたのだ。
「・・・・・・」
すると今度は、もう片方の腕の肘が開き、
銃身が出た。
「ニゲナキャ!」
「シィダケハコロサナイデ!!」
「・・・そんな事が通用すると」
男はしぃ達に狙いを定めた。
「思うなよ。」

ドガガガガガガッ!!
「ジィィィィィィ!!」
「ア゛ニャァァァァァ!!」
「イ゛ヤァァァァァ!!」

しぃ達は一瞬にして、蜂の巣になった。
男は大通りに出た。
「いやぁ〜そこのアンタ!凄いねぇ!」
一人のモララーがいきなり話しかけてきた。
「見たんだよ、さっき。」
「・・・何か用か?」
「アンタ、俺と組んで糞AAをぶっ殺さねえか?」

488 名前: G 投稿日: 2003/07/26(土) 15:25 [ bj9dW8iM ]
「・・・?」
「そうすれば俺もアンタもスキーリするだろ!」
男は突然モララーにマグナムを向けた。
「断る。」

ドンッ!!

モララーは頭を銃弾で貫かれ即死した。
「キャァァァァ!!」
「警察だ!警察呼べ!!」
周囲の人々は、突然の出来事に叫び、逃げ回っている。
さらに、男はモララーの頭に

ドンッ!!ドンッ!!

数発弾丸をぶち込んだ。
モララーの頭は、既に原形を留めていない。
「俺は一人で殺したい。お前は邪魔だ。」
パトカーのサイレンの音が近づいてきた。
「ゴルァ待て!警察だ!!」
「抵抗するなら撃つモナ!!」
警官が銃を男の方に向けた。

すると男は、素早く間合いをつめ、銃を奪った。
そして、マントから鎌を取り出し、

ズバッ!
「モナァァァァ!?」
「ゴルァァァ!!」

警官の首を掻っ切った。
さらに、奪った銃で、

ダン!ダン!ダン!

落下する首を撃ち抜いた。
「にっ、逃げろぉー!」
住民は男から逃げていった。
「・・・暑いな」
男はフードを脱いだ。

489 名前: G 投稿日: 2003/07/26(土) 15:26 [ bj9dW8iM ]
男の正体はモララーだった。
しかし、片目は無く、代わりにスコープの様な物が付いている。
それどころか、体のあちこちに機械が見える。
そう。モララーは、
『強化AA』だったのだ。
『強化AA』とは、体中に武器を仕込み、普通では考えられない動きが出来る、
究極の兵器である。
「・・・帰るか。」
モララーは自分のアパートに帰ろうとした。
すると、

ガンッ!
「っ!」

モララーは後頭部を殴られ、気絶した。

490 名前: G 投稿日: 2003/07/26(土) 15:26 [ bj9dW8iM ]
「・・・ここは?」
手足をロープで縛られた状態で、モララーは目を覚ました。
しかし、そこは大通りではなく、
薄暗く、加工、生産用の機械が置いてある。
どうやら、使われなくなった工場らしい。
「オメザメノヨウネ。」
突然、声が聞こえてきた。
「暗視スコープモード・・・ON。」
モララーは、暗視スコープで周りを見渡すと、
多数のしぃに囲まれている。その数十匹。
「アンタネ。ワタシタチノナカマヲ、ムザンニコロシタノハ!!」
「だから何だ?」
「キマッテルジャナイ。」
「アンタモ、オナジメニアワセルノヨ!!」
「アンタハテモアシモデナイノヨ!」
しぃ達は、包丁や拳銃を持って襲い掛かった。
「こんな物で・・・」
モララーは両手を刃状にし、
「俺を縛ったと思うなよ。」

491 名前: G 投稿日: 2003/07/26(土) 15:27 [ bj9dW8iM ]
スパッ!
「シィィィィィィィ!!」


ロープを切ると同時に、一匹のしぃの腹を裂いた。
「シィィ・・・シィノナイゾウ・・・」
しぃは腹から出た内臓を必死に集め、腹に押し込んでいる。
「これはオマケだ。」
そう言うとモララーは、肘から銃身を出した。

ガガガガガガガガガガガガッ!!
「ア゛ァァァァァァッ!!!」

しぃは機関砲をまともに受け、挽き肉の塊になっていた。
「シィィ!コ、コワイヨゥ!」
「ナニイッテンノ!コンナニイレバ、ダイジョウブヨ!!」
しぃ達は、懲りずに襲い掛かって来た。
「仕方ねえ・・・これを使うか。」
モララーはマントから二丁のグレネード・ピストルを取り出した。
「シィィ!!グレネードヨ!!」
「ミンナ!ニゲルノヨ!!」
しぃ達はグレネード・ピストルを見ると、一目散に逃げた。
「・・・死にな。」

ダン!ダン!ダン!ダン!
ドゴォォン!!
「シィィィ!!」
ドゴォン!!
「ハニャァァァァ!!」
ドォォォン!!
「ア゛ニャァァァァ!!!」
ドゴォォォン!!
「ギャァァァ!!」

「残り五匹か・・・。」

492 名前: G 投稿日: 2003/07/26(土) 15:27 [ bj9dW8iM ]
「モウイヤァァァ!!」
一匹のしぃが仲間の肉片を見て、叫んだ。
「ニガシテ!ニガシテェェェ!!!」
しぃ達は突然命乞いをした。勝てない と思ったのだろう。
「俺は、死んだお前らの仲間にもこう言った。」
モララーは両肘から銃身を出した。

『そんな事が通用すると思うなよ。』

ドガガガガガガガガガガガガッ!!!
『シィィィィィィィィ!!!』


彼は何故強化AAになったのか?
何が目的なのか?それは誰にも分からない。
しかし、彼はいつまでも、
AA達を殺し続けるだろう・・・。

 糸冬

493 名前: 投稿日: 2003/07/26(土) 22:46 [ 4BdUUwL6 ]
         夜道


 夕刻。
 ある道で、ちびギコとちびフサとが出会った。

 ちびフサが言った。
 「チビたん、どこ行くでちか?」
 「わからないでち。でも、どこへいっても虐められるでち」
 「どこへ行ってもでちか?」
 「そうでち。どこへ行ってもでち」
 「今までどこにいたんでちか?」
 「東の町にさっきまでいたでち。でも虐められたから、逃げてきたでち」
 「左腕・・・があったところから血が出てるでちよ」
 「そうでちか。さっきの町で、もがれたんでちね」
 「痛くないんでちか?」
 「もう何も感じないでち。でも、虐められると悲しくなるから逃げるんでち」
 「右足もないようでちけど、歩きにくくないんでちか?」
 「足はずっと昔に切られたでち。だからもう馴れちゃったでち」
 「でも、目が見えないと不便でちよね」
 「目でちか。目は生まれてすぐにえぐられてしまったでち。おかあたんが言って
たでち」
 「おかあたんはどうしたんでちか?」
 「多分、死んだでち。ある日突然いなくなったでち」
 「血が出てるけど、本当に大丈夫なんでちか?」
 「ふらふらするけど、大丈夫でち。いつものことでち。でも、おなかが空くのは
いつまでたっても慣れないでち」
 「お腹が空いてるんでちか?」
 「もう四日は食べてないでち。誰かが投げつけてくれたリンゴが最後でち。
腐りかけてたけど、おいしかったでち。また食べたいでち」
 「そうでちね。お腹が空くのは大変でちね」
 「あと、寒いのもいやでち。これから冬になるから憂鬱になるでち」
 「フサたんは暑いのが嫌いでちた」
 「それはフサフサだからでちよ。うらやましいでちね」
 「そうでちか」
 「そうでちよ」

 日が落ちて暗くなる。
 ちびフサは言った。
 「ちびたんは生きているのが嫌にならないでちか?」
 「生きてることでちか?わからないでち。考えたことないでち」
 「死ねば楽になるでちよ」
 「死んだら、どうなるんでちかね」
 「わからないでちけど、楽しいところに行くと聞いたことあるでち」
  
 風が強くなってきた。
 ちびギコは、身を縮めて言った。 
 「風が強くなってきたでち。そろそろ風が当らないところを探すでち」
 「この道をまっすぐ行くと、大きな岩があるでち。そこだったら風が当らな
いでち」
 「そうなんでちか。ありがとでち。でも、フサたんは行かないんでちか?」
 「フサたんは、これから楽しいところへ行くでち」
 「楽しいところでちか?」
 「そうでち」
 「いいでちね。じゃあ、ここでさよならでち。毛をむしられたところが寒くて
たまらないでち」
 「さよならでち」
 そうして二匹は別れたのだった。


                      おわり

494 名前: バトロワやってみる 投稿日: 2003/07/27(日) 17:55 [ tAg3YOeY ]
恐怖に怯えたAAたちは、互いに話すことも無く静かに時を待った。
瞬く間に時間は過ぎ、いよいよ出発時間となった。
「はーいはいはい!それでは楽しいゲームの始まりでーす!!!」
モララーの爽やかな声が響き渡る。
「ここを出たらどこに行っても自由です!頑張って殺しあってくださいねー。・・・おっと忘れてた。」
そう言うとモララーは机の上に置いてあった紙を配った。
「お前らを名簿にしましたー。せいぜい死亡者の確認にでも使ってくださいねー。」

【1番】  ぃょぅ
【2番】  ぃゃん
【3番】  おにーに(兄)
【4番】  おにーに(弟)
【5番】  カッパッパー  
【6番】  奇形しぃ
【7番】  ぎゃあフサたん
【8番】  しぃ(ベビを殺された方)
【9番】  しぃ(アフォしぃ)
【10番】 しぃ(ノーマル)
【11番】 しい
【12番】 ちびしぃ
【13番】 ちびギコ
【14番】 ちびフサ
【15番】 チビミケ
【16番】 ッパ
【17番】 でぃ
【18番】 びぃ
【19番】 フサしぃ
【20番】 レコ

渡された名簿には、みんなの名前が載っていた。
この名前を消していかなければならない。いや、自分が他人の名簿から消えるかもしれないと思うと、恐怖が身体を支配した。

495 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/07/27(日) 21:09 [ Zoy/9VKo ]
    「油断大敵」


        ギコは追われていた
理由は───────・・・・・


追われているギコは学生である。
下校途中にその事件が始まる。

「じゃあなモララー、モナー」
「また明日モナ」
「ああまた明日なギコ・・・あっ そういやこの辺で武装した
糞虫がいるらしいぜ。気をつけろよ」
「俺は糞虫なんかに負けるほど弱くないぞゴルァ」
「・・・・そうだな・・・・じゃあ」
「おう」

───この油断が命取りとなる───

モナー達と別れて5分程たった頃だ
急に3匹のしぃに囲まれた。
(こいつらかモララーが言っていたのは)

そして1匹の糞虫が下品なポーズをとり
「ギコクンコウビシヨ」
もう2匹は
「ダッコダッコダッコダッコダッコダッコダッコダッコ」

(五月蝿い・・・・)
ギコはコウビを強要しているしぃに殴りかかった。

グォキ
骨の砕ける音と共にしぃは吹っ飛び近くにあったドラムカンの山に突っ込んだ
    ガコンガララ
ドラムカンの転がる大きな音
「イ・・・イダイヨオ・・・ダレカ・・・・・・・ケテ・・・」
しぃは最後まで助けを求め

絶命した

「氏んだな・・・次はお前らだぞゴルァ」
ギコが振り返った  そのれとどうじに
    ズキューン
鉛の玉がギコの頬をかすった
「ヨクモシイノナカマヲイクラギコクンデモユルサナインダカラ」
「ソウヨソウヨコノギャクサツチュウ!!」
そこにはモララーの言ったしぃ
武装したしぃがいた
右は日本刀を構えている
・・・・・左は自分を撃った銃を構えたしぃがいる

ギコは無我夢中で逃げたそして現在に至る──


(やばい・・・・やばいぞゴルァ・・・・)
目の前は希望の光を閉ざす
   行き止まりだ
ギコは必死にポケットを漁った
少し希望のひかりが当たったようだ
ギコのポッケットにはナイフがあった。
「ナニソンナナイフデシィチャンノジュウニハカナウハズナイジャナイ」
「ソウヨソウヨ」
ギコはナイフを銃を持っているしぃにむかって投げた
「シィィィィィィィィィィィ?!シィノオメメガァァァァァ」
どうやら目に当たったようだ
「エエーイ」
前から日本刀装備のしいが襲ってくる
「!!!!!!?」
かわせなかった・・・・血が滴り落ちる
「いてててて絶対殺すぞゴルァ!!!」
「ナニイテンノ?ソンナキズデシィチャンニk・・・シィィィィィィ?!」
ギコの拳がしぃの腹を貫いた。
「・・・・糞虫の癖に粋がってんじゃねーぞゴルァ!」
「シィノオメメガーーーー」
「イダイヨーーーーーー」
(五月蝿い香具師等だゴルァ まあすぐに静かにするけど)
ギコは自分を撃った銃を拾い
目にナイフが刺さったしぃに銃を突きつけた
「よくも撃ってくれたなゴルァ」
ズキューン
命乞いする暇もないくらいの早さでしぃの頭を撃ち抜いた。
「後は1匹・・・ん?」
もう1匹が見当たらない
・・・・と不意に後ろに痛みが走った・・・・
振り向くとしぃがいた。
ギコは薄れ行く意識のなかで銃を撃った・・・・・


ような気がする


気がつけばベッドだった

後日新聞に新聞に
「勇気ある高校生
武装したしぃを命かながら倒す!!!」
とでていた

その勇気ある高校生とは───



あの追われていたギコだった


   〜〜糸冬〜〜

誤字 脱字は大目に見てください

496 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/07/28(月) 02:34 [ fyEVB4rw ]
私は太陽が嫌いだ。
体を焦がし肌を焼き目をくらまし喉をひからびさせる。
そんな太陽が憎い。
ただでさえ肌が弱いのに毎日毎日サンサンと照りつけるあの球体がとても恨めしい。
その代わり月は大好きだ。
周りを丁度良い明るさに保ってくれて何より美しい。
その形を見ているだけでホッとする。
毎日毎日姿を変えて私を楽しませてくれる。
太陽何て出ないでずっと月ばかり出ていれば良いと思った。
月は私の宝物だった。

ある日私は月の光を浴びようと外を歩く事にした。
少しばかり暗いがこれくらいは慣れっこだ。
歩いてる道には誰も居ない、有るのは昼間頃されたしぃの死骸だけ・・・。
全く馬鹿な奴らだ。私見たいに夜に出歩けば死なない物を、わざわざ太陽が出ている時間に外をうろついて
殺される。
そんな惨めな物を私は通り過ぎながら公園に足を運んだ私はブランコに乗っていた。
きぃこきぃこ音の鳴るブランコは揺らして居るだけでも楽しい。
それに乗っているなら尚更だ。
私だけしか居ない私だけの世界・・・のはずだった。。。

497 名前: 月と太陽と2/3(遅表記スマソ 投稿日: 2003/07/28(月) 02:35 [ fyEVB4rw ]
私がブランコに乗っていると一匹の虐殺厨が出てきた。
虐殺厨は拳銃と牛刀を持ってあたりをうろうろしていた。
私はその場から逃げ出そうとブランコから飛び降りすぐさま家の方に走っていった。
足音に気づいたのか虐殺厨が追いかけてくる。
ゆっくりと、歩くのにもにていたが音も無くただ気配だけしか出さない。
本当に歩いているのでは無いかと疑うくらいの気配だったが着実に近づいていた。
私は後ろの気配に気を取られすぎたのか何にもないのに転んでしまった。
「ぱたんっ」と言う音と共に地に這いつくばった私は目を閉じて神に祈った。
が、神様など居るわけでもなく私捕まった。

公園に連れてこられた。
虐殺厨は私の耳を手始めにもいだ。
耳のついていた所から血が勢い良く飛び出たと思ったら少ししてそれは止まった。
ここから先はあまり覚えていない・・・。

この糞虫ぃの耳をもいでやるとシィィィィイイイイ!!といきなり叫びだした。
面白い物だ。ちょっといじくっただけで簡単に壊れる、脆い物だ
「ナンデ?ナンデワタシニコンナコトスルノ?イタイヨ、シィチャンノオミミヲカエシテ!」
漏れはその言葉を無視して耳をポケットに入っていたライターで燃やした。
どす黒い煙が立ちこめた後肉の焼ける臭いと血の臭いが混じった異臭がした。
とても臭い。流石糞虫ぃの耳だ、有毒物質でも入っているのではないだろうか
すると糞虫はぃはいきなり「ウェーンギコクントモウマターリデキナイヨー。」とわめきだした。
一発腹を殴る
「グコッ」と訳の分からない音を出しながらそいつは血混じりの流動体を吐き出した。
普段変な物しか食べていないのか黒みが掛かっている。
中にはハエの死体なんかもあって気持ちが悪い。
静かになった糞虫ぃの目をナイフでほじくっておとしてやった。
「ヂィイイイイイイイイイイイイイイ?!」
ころんっとピンポン玉のような二つの目玉が足下に落ちた。
糞虫ぃは訳の分からないと言う顔をしながら二つの穴から血をだしながら
「シィチャンノオメメガナイヨー」と言いながら地面をまさぐっている。
漏れは二つの玉を足でプチッと潰してやった。
それでも地面を探す糞虫ぃが愉快でしょうがない(w
俺は持っていた拳銃で、手と腹を撃ちとばしてやった。
威力がとても高い銃なので手が吹き飛び地面に着地したとたん肉が潰れ骨が見えた。
腹の方は腸が吹き飛んで腎臓もそこらへんの岩に張り付いていた。
下半身の方は引きちぎれ何だか訳の分からない物になって地面の上でうごめいていた。
動くたびに糞尿を当たりに振りまき臭いまで追いやってくる。
漏れは上半身に注目した。
「シ・ノオ・・ガヘ・ダヨ・・・・・」
とか言っていた。
漏れはそのまま放置して置いてやった。
すると騒ぎい気づいてかけつけてきたのかもう一匹糞虫ぃが出てきた。
漏れはもう疲れていたので拳銃に爆発する弾を仕込むと向かって来た糞虫ぃの頭に一発撃ち込んでやった。
まず側を破り肉を潰して骨を砕いた。
脳に達すると同時に爆発し中から脳細胞を破壊していった。
糞虫ぃの頭は中心部からじょじょに広がるように脳のかけらと血を吹き飛ばしながら華を咲かせた。
当たり一面脳と血で新たな模様を描かれ美しかった。
漏れは自分の体に付いた血と脳を洗い落とす為家路についた。
体をすでに貯めてあった湯の中付けて血と脳を洗い落とした。
その後カップラーメンを作る為やかんを火にかけて窓越しに夜空を見た。
満月が薄い光を放ちながら何かを待って居るような、そんな感じだった。
公園に放置した糞虫ぃが何を言いながら死んでいるかと想像しているとお湯が沸いたのでカップラーメンを作ってたべた。

498 名前: 月と太陽と3/3 投稿日: 2003/07/28(月) 02:37 [ fyEVB4rw ]
私は今公園の中央部でバタバタと動く下半身を目の前にして居た。
もうその場からは動けない。私も馬鹿なしぃ達と同じ運命をたどる事になる。
少しだけ動く首を動かすと頭を無くしたしぃがただ立っていた。
周りには血と脳がまき散らされていた。ああ美しいと思った。
しかし月には勝てなかったようだ。
美しい満月はただ私を照らして居る。
まるで私が早く死ぬのを待っているようだ。
私を照らしている。よりによってこんな姿をだ。
今は月が憎い。ただ死ぬのを待っている月が恨めしい。宝物であったはずの月がランランとした光りを放ち
私を丁度良い。今となっては皮肉としか思えない光を放っていた。
私は早く太陽に昇って貰いたい。
早く私を照らして私が生きていると言う事を認めたかった。
しかしその思いは届かなかったようだ。
どうやら私は太陽を馬鹿にしすぎたようだ、その報いかもしれない。
しか・最・にこ・だ・は言・せて欲し・


        

          

              ・・・・・・・・・は・・・・・・・・・す・・・・・・・・






                      〜END〜

糞虫ぃが何を言いたかったかはご自分で考えて下さい。
ただ落ちが思いつかなかったのではなくt(略

499 名前: しぃの1日 投稿日: 2003/07/28(月) 11:53 [ /ibK0jHw ]
ある日アフォしぃが、まつー浦亜矢の番組を見てました
「まつー浦亜矢なんかよりこのしぃちゃんのほうが可愛いもんね♪」
妄想タイムでした「でもやっぱ理想の男性は擬古村拓也よね♪」
ニュースが始まりました「次のニュースです」
「あの擬古村拓也さんとまつー浦亜矢さんが結婚しますた」
「えっ?」
「これが結婚式場の現場です」
超ラブラブだった
「まつー浦あやの何処がいいっての」
糞虫はきれてました
そして
後半へ

500 名前: バトロワ 投稿日: 2003/07/28(月) 21:32 [ J6HSMfDQ ]
「キモゴミの君たちに告ぐ。ここのリュックを一人一個づつ取っていったら、さっさと殺し合いをやって下さいね」
モララーはニヤニヤしながら、部屋の隅にうずたかく積まれているリュックの群れを指さす。
「食糧と水は一週間分はあるから飢え氏にする心配はありませんよ、いやマジで」
キモゴミ達は無言でリュックの群れに向かい、思い思いにリュックを背負い、本部を後にした・・・

全員が本部を出たのを確認した後、モララーはこうアナウンスした。
「おっと、言い忘れていましたけど、皆さんのリュックの中には武器が入っております。
これで思う存分殺し合いをして下さい。素手だとしんどいですからね」
あちこちの場所に散っていたaa達はリュックを開けた。
ある者からは歓声が、ある者からは悲鳴が響き渡った。

「ワーイ、コレデ虐殺厨モオシマイダネ♪」
「・・・ミケタン、ソレ・・・武器デチカ?」
「ぎゃあふさたんの棍棒が」

読者のみんなにだけこっそり教えてあげよう、皆がもった武器を・・・

【1番】  ぃょぅ:ナイフ
【2番】  ぃゃん:ノコギリ
【3番】  おにーに(兄):ウージー (運がいい)
【4番】  おにーに(弟):手斧
【5番】  カッパッパー:ベレッタ (これもなかなか・・・)
【6番】  奇形しぃ:スタンガン
【7番】  ぎゃあフサたん:虐殺棍棒mkII改
【8番】  しぃ(ベビを殺された方):防弾チョッキ(武器じゃないという抗議は不可)
【9番】  しぃ(アフォしぃ):鎖鎌
【10番】 しぃ(ノーマル):ボウガン+矢20本
【11番】 しい:手榴弾×5
【12番】 ちびしぃ:ロープ
【13番】 ちびギコ:パチンコ
【14番】 ちびフサ:ヌンチャク
【15番】 チビミケ:ピコピコハンマー(ご愁傷様)
【16番】 ッパ:コルトパイソン
【17番】 でぃ:日本刀
【18番】 びぃ:鉢巻き
【19番】 フサしぃ:毒薬
【20番】 レコ:包丁

501 名前: バトロワ 投稿日: 2003/07/28(月) 21:35 [ J6HSMfDQ ]
今回のバトルフィールドはこんな感じである。

  A  B  C  D  E  F  G H
┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓
┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃ 1
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┫
┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃ 2
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┫
┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃ 3
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┫
┃  ┃  ┃  ┃  ┃本┃  ┃  ┃  ┃ 4
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┫
┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃ 5
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┫
┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃ 6
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┫
┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃ 7
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┫
┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃ 8
┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┛

本=本部のこと
×印が点いた場所は禁止エリア

502 名前: バトロワ 投稿日: 2003/07/28(月) 23:02 [ OH7GA/RA ]
「ほれ、さっさと逝け!ちんたらしてんじゃねーYO!
 あー、それと言っとくけどな、お前らで賭けやってるから。
 せいぜい頑張って殺しあってくれ。HAHAHA!」

自分たちが賭けの対象と知らされ、あるものはショックを受け、
あるものは何のことか理解できないまま、次々に出発させられた。

「1番!ふぐりダヌキ!」
「ぃょぅはふぐりダヌキι゙ゃなぃょぅ!」
「イイから逝けよ。どうせお前に賭けてるヤシなんていないだろうし、適当にな」
「ひどぃょぅ!」

「なんでこんなことになったんだょぅ……」
ぃょぅは家を出ると、ふらふらと歩き始めた。
殺されたベビが、頭の中でグルグル回っている。
「ぃょぅはぁんな風に殺されるのはぃゃだょぅ!」
支給された武器、ナイフを抜いてみた。
殺されるのはイヤだ。でもナイフの使い方なんて分からない。
それに、他のみんなを殺すなんて…

「…はっ、ぃゃんにメモをもらってたんだったょぅ」
出発直前、ぃょぅの後ろに隠れるようにしていたぃゃんが、
ぃょぅの手に紙切れを握らせたのだった。

『 外に出たらまってて ムリだったら北東(H1)で 』 

「……た、確かに外でぃゃんを待てばよかったょぅ。なんで気っ゙かなかったんだょぅ」
だが、メモには『ムリなら北東で』とある。まだ手遅れではない。
ぃょぅは、とりあえずぃゃんと待ち合わせるべく、北東へ向かった。

【ぃょぅ 所持:ナイフ】
現在位置:F4      行動:H1へ(ぃゃんと待ち合わせ)

503 名前: ブライ 投稿日: 2003/07/29(火) 01:25 [ NuVvZU4o ]
  詩ぃ

ダッコダッコと言うけれど
ダッコするほど 情は無し

マタ―リマタ―リ言うけれど
真のマタ―リ ここに無し

虐殺厨とは言うけれど
殺しの連鎖 避けられず

今宵も届く 生の叫びが

504 名前: 指令塔 投稿日: 2003/07/29(火) 14:58 [ NQ7Ln9H. ]

私が『シィ』としか泣けなくなったのは、
いったいいつからだっただろう?
私がそれしか知らなくなったのは、
いったいいつからだっただろう?
昔持っていた良識は、
何故ここにしかないのだろう?
何故、何故、
私の頭の中にある指令塔は、
私の身体に指示ができないのだろう?

私が何を考えても、
やってる事は彼らの言う『アフォシィ』と同じ。
やってる事が同じなら、
何も考えてないと同じなのに。
何故、何故、
私の頭の中にある指令塔は、
私の身体に指示ができないのだろう?

ほら、彼らがやってきた。
何故彼らに抱いてもらおうとするの?
何故、そんな行動を起こすの?
結果はわかってるでしょう、
私の指令塔。

ほら、私には見えてるの。
貴方にもみえてるでしょう?
あれは私の手で、足で、耳で、
ねぇ私の指令塔、
いったい誰が座っているの?
ほら、見えるでしょう?
あれは私の血で、身体で、
私の首を薙いだ彼ら。

何故、何もしないの?
何故、何もできないの?
誰も居ないの?
何故、私の指令塔。

―終―

505 名前: ばとろわ 投稿日: 2003/07/31(木) 13:10 [ 9rFZnolE ]
おにーに兄弟も外へと追い立てられる。
「兄チャン・・・トリアエズドコイクノ?」
「オトウト、ハヤクココヲハナレヨウ。Bー7アタリガイイトオモウワチョーイ」
「兄チャン、ソノ『ウージー』ッテナンデチカ?」
「セツメイショミタイナノガ アルカラ アトデユックリヨンデミルワチョ」
「兄チャン、ボクタチ・・・イツマデモイッショダヨネワッチョイ」
「ムダクチ タタカズニ ハヤク ココヲデルゾワチョ!」
おにーに2体は本部を出て走り始めた。陽の光に二人の涙がキラリと光った。

【おにーに(兄) 所持:ウージー】【おにーに(弟) 所持:手斧】
現在位置:F4      行動:B2へ

------------------------------------------------
「ヒトリダト キケンダカラ ミンナイッショニコウドウスルゾコゾウ!」
ちびギコグループの大将格のレコが皆をとりまとる。
「ボクタチ」「イツモ」「イッショデチ」「ミンナデ チカラヲ アワセレバ コワクナンカナイワ!」
「レコタン、サスガボクラノリーダーデチネ!」
レコ、ちびギコ、ちびしぃ、ちびフサ、ちびしぃの5人は円陣を組む。
「サイゴマデ ミンナデガンバルゾコゾウ!」
「 オ   ウ!」
威勢の良い声が響き渡る。
「トリアエズ H4、ヒガシニススムゾコゾウ!」

ところが、この様子を背後で見ていた者が一人いたのだ。奇形しぃだった。
「フフ・・・なんだかみんなでピクニックに行くみたいね。暇だから後でも付けてみましょうか」
奇形しぃは「ボークラハ ナーカーヨシーチービーギーコーダン デチデチデチデチ♪」などと暢気な歌声を上げて歩いている
レコ達の後をつけていった。
【レコ 所持:包丁】【ちびギコ 所持:パチンコ】【ちびしぃ 所持:ロープ】【ちびフサ 所持:ヌンチャク】【ちびミケ 所持:ピコハン】
【奇形しぃ 所持:スタンガン】 

現在位置:F4      行動:B2へ

506 名前: ばとろわ 投稿日: 2003/07/31(木) 13:11 [ 9rFZnolE ]
「カッテ・・・カッテヒガシ・・・ヒガシニイク」
「アウィー」
でぃは地図を広げる。「ヒガシ・・・ドッチ?」
びぃはH4のマスをチョンチョンと指さす。
「ワカッタ・・・ソコ・・・ヒガシ」
でぃはびぃの持っている鉢巻きを手に取ると。
「・・・ハグレルトイケナイカラ」
そう言ってハチマキをびぃの頭に巻いた。
「ビィチャン・・・ヒガシニ・・・・イクヨ・・・マダタベチャダメ」
リュックの中の食糧を漁ろうとするびぃの手を引いて、でぃは東へと向かった。
ゆっくりと、しかも着実な歩みで。
【でぃ 所持:日本刀】【びぃ 所持:鉢巻き】

現在位置:F4      行動:H4へ

----------------------------------------------
「ナンデ・・・ミンナオコッテルノ?コンナノマターリジャナイヨ・・・ヒドスギルヨー!」
ベビを殺されたしぃが涙を流しつつ途方に暮れていると、向こうからアフォしぃがやってきた。
「ワタシタチ フタリグミノ ナカヨシシィチャン ハニャニャニャン♪」
「アンタハ・・・キラクデイイワネ」
アフォしぃは例によってダッコをねだる
「トモダチニナリタカッタラダッコシテネ♪ダッコシナイヤシはギャクサツチュウナンダヨ!」
しぃは渋々ダッコに応じる。今は一人でもいいからとにかく味方が欲しかった。
「ワーイ♪コレデワタシタチ モウトモダチダネ。ジャアココカラミナミニイコウネ♪」
「・・・ミナミッテ・・・コンキョハ?」
「ミンナノアイドルシィチャンガ イウンダカラマチガイナイノ!」
アフォしぃは無理矢理しぃの手を引いて南へと向かった。

【しぃ(ベビを殺された方) 所持:日本刀】【びぃ 所持:鉢巻き】

現在位置:F4      行動:F7へ

507 名前: ばとろわ 投稿日: 2003/07/31(木) 13:11 [ 9rFZnolE ]


「いつまでもここにいても仕方ないけど、どこに行こうかな?」
しいが思案に暮れていると、カッパッパーが近くに寄ってくる。
「カパ、カパ、カパパパー!」
カッパッパーはしいが首に下げている地図を見て、A4を指さす。
「え?そこに行きたいの?」
カッパッパーはコクコクと頷きながら、一目散に西へと走っていった。
よく見ると、カッパッパーは銃・・・おそらくベレッタを持っていたようにも見える。
こっちも手榴弾があるとはいえ、まともにやり合っては勝てるような相手でもない。
でもカッパッパーの行動に少し興味があるので、相手を刺激しないように後をそっとつけていくことにした。

【カッパッパー 所持:ベレッタ】【しい 所持:手榴弾×5】

現在位置:D4      行動:A4へ

-----------------------------------------------------

「ぎゃあフサたんひとりぼっち」
そういうとぎゃあフサ(略して「ギャフサ」)はまっすぐ南へと向かい始めた。
一体何を考えているのだろうか?

【ぎゃあフサたん 所持:虐殺棍棒改】

現在位置:E5  行動:E7へ

508 名前: ばとろわ 投稿日: 2003/07/31(木) 13:12 [ 9rFZnolE ]

「おい、いつまでここにいるんだYO!」
まだ本部を出発しようとしないしぃ(ノーマル)と、ッパとフサシィもとうとう本部から追い出された。
「とりあえず・・・これからどうするの?」
フサしぃが不安な面持ちで訪ねる。
「ドウモコウモ・・・ヤッテミルシカナイジャナイ」
「やってみるしかないですから、一緒に僕とついて行きませんか?」
ッパはそう言ってコルトパイソンを取り出した。
フサしぃとしぃノーマルは驚いて声も出せない。
「すいませんねぇ、びっくりしました?でも当分の間は大丈夫ですよ」
当分の間・・・意味深な言葉をフサしぃは飲み込みながらも、
「みんなの話を聞いてたんだけど、北に向かう人は誰一人いないみたいね」
「ソウネ。イキナリタタカイニナルトマズイカラネ」
「じゃあ、とりあえずE2にでもいきますか?あんまり端っこに寄りすぎるとマズいですから」

【しぃノーマル 所持:ボウガン】【フサしぃ 所持:毒薬】【ッパ 所持:コルトパイソン】

現在位置:E3      行動:E2へ

509 名前: 開始一時間後 投稿日: 2003/07/31(木) 13:14 [ 9rFZnolE ]

  A  B  C  D  E  F  G H
┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓
┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃ぃ.┃ 1
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┫
┃  ┃  ┃  ┃  ┃パ┃  ┃  ┃  ┃ 2
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┫
┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃ 3
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┫
┃カ.┃  ┃  ┃  ┃◎┃で.┃奇┃ち.┃ 4
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┫
┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃ 5
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┫
┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃ 6
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┫
┃  ┃お┃  ┃  ┃ぎ.┃ア.┃  ┃  ┃ 7
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┫
┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃  ┃ 8
┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┛

◎=本部  ×印が点いた場所は禁止エリア
ぃ=ぃょぅ、ぃゃん  お=おにーに兄弟
カ=カッパッパー、しい(すぐ後を尾行)  で=でぃ、びぃ
ぎ=ぎゃあフサたん   ア=アフォしぃ、しぃ(ベビあぼーんの方)
ち=ちびギコ族5体  奇=奇形しぃ
パ=ッパ、しぃノーマル、フサしぃ

510 名前: バトロワ 投稿日: 2003/07/31(木) 20:57 [ HdFk5zMo ]
時刻は午前4時30分ごろ・・・。
レコとチビたちは一緒に行動していた。目標はB2付近の山小屋である。
ところが、レコは見かけはともかく立派な大人である。歩く速さはチビたちよりかなり速い。
十分も歩くと、かなり距離は離れてしまった。
「レコさん待つデチ!」
「置いて行かないで!」
だが、レコには聞えない。最早声が聞えないほど離れてしまったのだ。
普段のレコは優秀なリーダー。気づくはずだが、このゲームはレコにそこまでの注意を忘れさせていた。
奇形しぃはそれを逃さなかった。
いきなり背後に飛び出すと、ちびギコの背中にスタンガンを押し当てた。
「ビギイイイイイイイィ!!!」
スタンガンの電流は予想以上に高く、ちびギコは一瞬で昇天した。
「な!?」
「シィ?」
慌てて残りが反応するがすでに遅かった。なんせ大した武器も無く、おまけにまだ子供なのだ。
奇形が数回スタンガンのスイッチを入れ、1分もしないうちに3匹のチビは電撃であの世に送られた。
「ロクナブキハナイワネ・・・ショクリョウモカサバルシ トリアエズヌンチャクダケ モラッテオコウカシラ」
奇形しぃは、ヌンチャクを二つ目の手に持つと、言った。
「トリウアエズ レコノアトヲ ツケヨウ」
そして奇形しぃは、レコの向かった道を行くのだった。

現在C−3 目標B−2

511 名前: こんなの入れると分かりやすい 投稿日: 2003/07/31(木) 22:16 [ SAuJoowo ]
【ちびギコ、ちびしぃ、ちびフサ、ちびミケ…死亡】

512 名前: バトルロワイアノレ 投稿日: 2003/08/01(金) 21:47 [ EA4dqR7A ]
レコが山小屋に着いたのは、午前5時ごろだった。
チビたちがついてこない事には気づいたが、目的地は言ってある。そのうち来ると思っていた。
彼がここを目指していた目的は物資の調達である。
食糧と水はあるが食糧は食糧事情が良いとは言えなかったレコでもまずいと感じるパンと蒸留水のような水。これでは力も出ない。
さらに、流石に武器は無いだろうが何か使えるものがあるかもしれない。
案の定、魚や肉の缶詰に酒、そして鏡や拡声器、発煙筒があった。恐らく遭難者のためのものだろう。
「これだけあれば、多少は有利になるぞコゾウ。脱出も可能かもしれないぞコゾウ。」
その時、レコは後ろに気配を感じた。チビのものとは違う明らかな殺気を。
とっさにレコは横に㌧だ。次の瞬間にはレコがいた場所をヌンチャクが打っていた。
振り返ったレコが見たのはスタンガンとヌンチャクを持った奇形しぃだった。
「な・・・!?奇形しぃ・・・そのヌンチャクは・・・まさか・・・。」
「ソウヨ チビタチハ ワタシガ コロシタワ。」
さらりと言ってのける奇形。
「何て事を!!!」
レコはあくまで脱出を図っていたが、敵とみなした者に容赦はしない。奇形しぃに蹴りを放った。
しかし奇形はあっさりとそれをかわしてのける。運動能力はレコ以下だが、3つの目で相手の攻撃を見切る力はあった。
次の瞬間にはスタンガンがレコに近づいていた。すんでのところでチビたちの命を奪った電撃を避ける。
「く・・・・・・やるなコゾウ・・・。」

513 名前: バトルロワイアノレ 投稿日: 2003/08/01(金) 21:48 [ EA4dqR7A ]
スタンガンを避けたレコを、ヌンチャクの打撃が襲う。
ガキィイイイン!!!
硬い物がぶつかり合う音がして、レコの包丁が弾き飛ばされていた。
「・・・ショウブアッタワネ・・・」
奇形しぃが不気味に笑う。
「くそ・・・・・・。ここまでかコゾウ・・・。」
レコが勝つには近づいて打撃を叩き込むしかないが、ヌンチャクがある。
仮に近づいてもかわされれば今度こそスタンガンでチビたちの所へ行かねばならない。
「シニナサイ!!!」
奇形しぃがヌンチャクを振りかざし・・・。
その時レコはあることを思いついた。ヌンチャクをかわし、懐に飛び込む。
「バカメ!!!スタンガンデ テンゴクニオクッテアゲルワ!!!」
勝利を確信した奇形だったが・・・。
 ∧∧∧∧∧∧∧∧∧
<ダマレコゾウ!!!>
 ∨∨∨∨∨∨∨∨∨
次の瞬間、空気の壁が激突したような衝撃が奇形しぃを襲い、彼女の鼓膜を破壊した。
ただでさえ大声のレコが拡声器音声最大で大渇をお見舞いしたのだ。
「ビギイイイイイイイイイイ!!!!!」
レコは包丁を拾い上げ、激痛にのた打ち回る奇形の喉に思い切りそれを突き刺した。
彼女の痙攣が止まり、二度と動かなくなるまで10秒もかからなかった。
「・・・・・・絶対に生き残るぞコゾウ。チビたちの分まで・・・。」
大声で間違いなく場所を察知されたレコは、武器や食糧を貰って山小屋を後にした。
もうすぐ最初の放送がある。

奇形しぃ死亡 残り15匹。

514 名前: 座頭モラ 投稿日: 2003/08/01(金) 23:30 [ 7l5xVBN. ]
そのモラは深い闇の中、ただ一つの光を求めて
彷徨ったり彷徨わなかったり。
彼の訪れた場所にのこされた、四つの文字。

『虐殺万歳(マンセー)』


〆座頭モラ〆

この常時目をつむったモララーの眼には光が刺さない。
つまり彼は座頭なのだ。
彼は木製の棒を器用に扱い、諸国をめぐり按摩をしていた。

「お客さん、腰のあたりひどいねぇ」

客のシラネーヨの腰のあたりを、親指で力強く押しながら座頭モラは
大変和やかな口調で呟いた。

「ソンナニヒドイカーヨ」

「ええ。大分酷使ししておりますねぇ」

「イヤ、昨日ニョーボガーヨ、メズラシーク大胆なネグリジェエ着テーヨ
ソンデツイハァハァシチマッテ、…シツレヒ。最近税ノトリターテガ
ヒドクーテヨ。」

515 名前: 座頭モラ 投稿日: 2003/08/01(金) 23:41 [ 7l5xVBN. ]
「税?」

思わず座頭は聞き返した。

「アア、ココハ城下町ダーロ?ソコノ城ノヒメサマノ『しぃ』サマガ
オットロシイ量ノウマー棒ヲ税トシテ、毎週各家庭カラ100ポン献上スル
ヨーニ定メタンダーヨ」

それを聞いた座頭は思わず口をパカッとД開けた。
諸国をめぐってきた座頭であったが、毎週百本のウマー棒を税とする
町、国はなかった。

「ひゃ、百本!?ヒャッポンですかぃ!?」

「ソウナンダーヨ毎日毎日ハタケデウマー棒育テダーヨ
疲レルーヨ腰モヒドクナルーヨトホホノホダーヨ」

「百本…大変で」

大変ですねぇ、と敬意の念を込めて言いかけたときであった。

「コラッ!」

カンにさわる、嬌声が茶屋に響いた。

516 名前: 座頭モラ 投稿日: 2003/08/01(金) 23:54 [ 7l5xVBN. ]
そこに立っていたのは『しぃ』だった。
貧しいここいらの平民に比べると、かなり整った服装であった。

「…あれが噂のしぃ姫ですか」

小声で座頭は、シラネーヨに訪ねた。

「イヤ、しぃ姫ノ部下ダーヨ。姫ト同ジデ権力ヲタテーニムチャヲ
イイマクルンダーヨ。ヨヨヨーヨ」

つかつか、と茶屋へと入るしぃ姫の部下。
ここの茶屋は本来、玄関口で履物を脱ぐのだが、そのしぃの部下は
土足であった。綺麗な、掃除したてと思われるゴザに汚い土がまかれる。

「ヤイ、テンシュ!」

しぃの部下は茶屋の主人の、ギコ猫を呼んだ。

「は、はい何でしょうか『しぃぽん』様」

しぃ姫の部下はしぃぽん、なる名である事が分った。
しぃぽんは再び、カンにさわる声で騒ぎ始めた。

「ホラ、テンシュ!アンタハギコダカラ特別ダッコサセタゲル。
ナンナラ、コウビモイイワヨ。ホラ、サッサトオシ!ダッコダッコ
コウビコウビ!ハヤク!」

店長はもろに『いい加減にしてくれい』と言った顔をし、こめかみに血筋を
浮かべながらも営業スマイルをした。

「いえ、ご好意は嬉しいかぎりですが、何ぶん営業中で」

「キーッ!ダッコナサイ!コウビナサイ!コウビシナイ、ダッコシナイ、
ダカラギャクサツチュウヨアンタハ!我ガ国『弐ちゃんねる』ノハナデアル
シィヲダッコシナイ、ソレギャクサツチュウ!ダッココウビダッココウビ!
マターリ!ギャクサツチュウ!ダッコウビ!」

もはや収集のつかなくなった時、座頭は開口した。

517 名前: 座頭モラ 投稿日: 2003/08/02(土) 00:09 [ pviDgDLw ]
「しぃぽん殿、コウビもいいですが、按摩なぞいかがでせうか?」

とびきり和やかな顔つきで座頭は話し掛けた。

「アンマ!?イヤラシィ!ドウセ、マッサージノフリシテシィポンチャンノ
オチリヲモミモミスルンデショウ!?アンタノババッティユビナンテ、ヤ!」

「いえいえ、『せくしゅあるはらすめんと』なぞというイカガワしい行為は
一切ありませぬ。それは誓います。それに、貴女のビボウ故金銭はいただかない
事にします。生涯、しぃぽんさまのしなやかかつセクしぃな肢体を按摩できた
だけで、それこの私、大往生です」

「フン、メ@ラノブンザイハワカッテルミタイネ。イイワ、トクベツニ
アンマサセテアゲヨウゾ」

「ははーっ。前進全霊こめてやらせていただきます」

座頭の目前でしぃぽんは仰向けになり、憎まれ口を叩いた。

「サッサトヤレ、メ@ラ!」

そう言われても、なおも座頭は和やかな微笑をうかべおもむろに親指を
突き出した。
リズムよく、座頭の親指が動く。

「…しぃぽん様、肩がひどく凝り固まっていますねぇ」

「アタリマエ!シィポンチャンノシゴトハ、アンタミタイニラクジャナイノヨ!
カタモコッテトウゼン!アア、ミブンガオモイトツライワァ」

「いやぁ、相当ハードなお仕事なんでしょうねぇ。こりゃ、すごい。
少々、特殊なマッサージ法を用いましょうか」

518 名前: 座頭モラ 投稿日: 2003/08/02(土) 00:29 [ pviDgDLw ]
次の瞬間、シラネーヨの側にあった長い漆塗りの机がなくなった。
すると、しぃぽんは悲鳴をあげた。

「ジイイイイィィイイィィィイイィィィィ!?」

しぃぽんの背中に、机が乱暴に置かれていた。

「いやぁ少々ハードにしませんとねぇ。このこりようは酷い…」

そう言いながら、座頭はしぃぽんの背中に叩き付けられた漆塗りの
机の上に飛び乗った。

「ジィ!?ィィ…シィ…ド…イテョゥ、ドキナサイ!イタイ!イタい!
ホネガ!シィチャンノスリムナホネガ!ツ、ツブレチャウゥゥ!!」

「ええ、潰れるくらいでないとねぇ…言ったでしょう?特殊な…と」

座頭の微笑は、見る者を退かせる生々しい微笑だった。
さらに追い討ちのごとく、足をぐりぐりと踏みにじる座頭。

「ヒャッ!イタ…イ!」

「痛いですかぁ、それはほぐれつつあるからですよ。もっと…」

今度は足を幾度となく踏む、踏む、踏みまくる。容赦なく、踏む。
ギィ、ギィと机が鳴るたびしぃぽんの悲鳴も鳴り、時たま骨が砕けるような
けたたましい音がする。

「オナガイ、オナガイ、ヤメテェ!メ@ラッテイッタノ、アヤマルカラァ!」

「いやぁ、全然気にしてませんよぉ。その言葉は聞きなれてますからねぇ。
そう言って下さった方にはいつもこのようなスペシャルマッサージを提供
しておるのです。…骨が粉になるまで、このマッサージをねぇ」

519 名前: 座頭モラ 投稿日: 2003/08/02(土) 00:35 [ pviDgDLw ]
「ギャァァヒィ オナガイヤメテ モ、ダメポ…」

それがしぃぽんの辞世の句であった。
首の骨がグシャリと折れた瞬間、しぃぽんはこと切れた。

「スペシャルマッサージを充分御堪能していただけたようですねぇ。
どうです?気持ちよさに昇天していただけましたか?まぁあなたの
場合昇天ったって地獄落ちでしょうがねぇ(藁」

凍り付いた周囲の茶屋の客達に、一通り笑顔を振りまくと座頭は
茶屋の主人にしぃの牙城の居場所、そして彼女はどのような悪行を
重ねているからを聞くと店を出た。


つづく…と思います

521 名前: 座頭モラ 投稿日: 2003/08/02(土) 01:46 [ pviDgDLw ]
「ここ…みたいだな」

座頭は独り呟いた。
この座頭は修行の末、『気』で周りの風景、段差、人間等を感知している。
杖は言わば自分が盲目である事の象徴みたいなものである。
…だがこの杖にはもう一つ使用方法がある。だがここでは伏せておこう。

「待テ!」

入り込もうとした座頭を、門番の2匹のしぃが止める。

「ココハアンタミタイナメ@ラノクルトコロジャナイ!」

「ココ、オシロ!サッサトドッカ逝ケ!…トコロデ」

急にしぃの目つきが媚びたようになった。

「ナンカナイ?モノニヨッチャ、ココロヒロピロノシィチャン、
アワレナメ@ラヲトクベツトオシテアゲルワヨ?」

「シィンチャン、ヤッサシィ!ジャ、コノケシィチャンニモナンカ
チョウダイ!トクベツ、ウケトッタゲル!」

「…差し上げると言っても…私しがない一介の按摩師に過ぎませんので…
マッサージくらいしか…」

「マッサジ?ソレ、ナニ?アオモリノオカシ?」

「ソレトモ、サヌキノメイカ?(名菓)」

マッサージも知らない、うつけものの門番、シィンとケシィに座頭モラは
説明した。

「手短に言いますと、あなた方の疲れをとる仕事です。肩や腰なんかを揉んで…
そうすると身体にはりができて、元気になるんです」

「ア!」

ケシイの方が声をあげた。

「ドシタノケシィ?」

「ソレ、コノマエテレビデ観タ!かいろ…ぷらすちっくトカイウヤツ」

「ああ、それはカイロプラティックと言う南蛮のマッサージです。私のは
カイロプラティックよりもききますよ」

「ヤッテヤッテ!シィンチャンカラサキニヤッテ!」

「ズルイ!ケシィ、ケシィチャンガサキダヨォ!」

ケシィとシィンはわめき始めた。その、こうるさい事と言ったら、筆舌しがたい。

522 名前: 座頭モラ 投稿日: 2003/08/02(土) 01:46 [ pviDgDLw ]
「まぁまぁ…私のは同時に二人できますんで」

「ナラソレ、サキニイッテ!コレダカラメ@ラハ…」

…言う間でも無く、それでも座頭は和やかな微笑をうかべていた。

「ははは、め@らですかぁ…ま、とにかく。肩をもむんでお二人がた後ろへ向いて…」

「ハァーィ」

”用ガスンダラ、サッサト追イ払ッチャウモンネ!モマレタモン勝チ”
”コノメ@ラ、本気デトオシテクレルトオモッテンノカシラ?釣リヨ釣リ!”
---そんな浅はかな考えは一瞬にして砕かれる事を賢明な諸君には分るだろう。

「じゃあ…まず首と頭いきましょう」

そう言うか速いか、座頭は二人の首根っこを掴んだ。

「グェッ!?チョ、苦シィ!シィィ!」

「イタイ!シゥ!シゥ…シヌ!ハナセ、コノメ@ラ!」

「…まずですね、少し強いくらいに首に圧迫感をあたえます」

首をつかんだまま、座頭は城の庭に忍び込み、庭石の前で立ち止まった。

「ハナジテェ…」

「おやおや、まだマッサージは始めたばかりです。次に頭に一定のリズムで
衝撃をあたえます。これにより頭の中はリフレッシュされ、動きが活発になります」

そして、座頭は交互に庭石に二人の頭を叩き付けた。
ケシィ、シィン、ケシィ、シィン、ケシィ、シィン、の順番で…。

十分ほど叩き付けた頃、シィンが泡をふきながら死んでいた。
ケシィは痙攣をおこし、ガクガクと震える。間もなくしてケシィは痙攣により
舌をかみ、出血多量でこと切れた。

「…いやぁ…仕事をして人に喜んでもらえるのは」

凶悪な笑みがうかぶ。

「…快感だなぁ」

523 名前: 座頭モラ(mf3Llv1c) 投稿日: 2003/08/02(土) 02:59 [ pviDgDLw ]
 〆座頭モラ〆


三・世界の中心でアイを叫んだダルマ



「ハニャァ〜ン」

発情期(サカリ)の猫の声が聞こえる。

「何だ」

一応座頭モラもオスな訳である。
…やはりその手の事には興味をもつ。これすなわち正常。
庭の縁側から入り、声が漏れる部屋の障子を破き、そこから
目…はないので気で察知する。…そんな事まで察知できんのか。

「あれは…」

ギコ猫が強制的にしぃにコウビさせられているのだ。

「モットコシツカウ!ソンナジャ、シィヨッテコナイヨ!」

「う…うるぜぇ!喪前らこの俺の清く美しい童貞を奪いやがって!
くっそぉ里のしぃれは処女で俺が画家になりビッグになって帰ってくるのを
待ってるってのに…」

「ウルサイ!カワイイシィタチガツカッテクレルダケアリガタクオモエ!」

「くそっ…この…縄さえほどけりゃ…」

見ると、(見てはないのだが)ギコの腕は後ろで縛られている。
更にはその後ろで、万が一逃げ出そうとしたときのために南蛮渡来の機関銃を
持ったしぃが見張っている。

「ハニャ〜ン。ハニャッハニャ…」

ああ、ギコ猫が同じオスとしてあまりに可哀想で見てられん。
そう思った座頭は障子を蹴やぶり、瞬時に発情しぃの間抜けづらに鉄拳を
ぶちこんだ。
あまりの速さに、一瞬見張りのしぃは硬直したがすぐ体制を整え、機関銃を
連打した。だがしぃの弾丸なぞ、狙いが定まらないのでめったにあたらない。
まあ、下手な鉄砲数うちゃあたる、と言う戯言もあるので、先ほどの鉄拳を
加えた(しぶとくまだ生きてる)発情しぃを盾に見張りしぃに突撃する。

「シィィィ!イタイヨォシィノアンヨガァァ!!」
「シィ!ィィィィ!!コンドハオテテニィィ!ダコデキナイヨォ!」
「オメメ!オメメガァ!ミエナイヨォ!メクラニナチャタヨォォォ!」

鉄砲の弾は皮肉にも、発情しぃに当る。
めったにあたらないのに、その内当るのはすべて発情しぃだ。
しかもわざとやってるのか、発情しぃの頭や心臓部は撃たず、手足や耳なんかにあたる。

「シィィ!シィニアテナイデヨォオ!アテルナラコノメクラニアテテヨォ!!」

「アンタガソノメクラカラハナレリャメクラニタマガアタルノヨォ!ソコドケ!ハツジョウネコ!」

なおも弾丸はしぃに当る。
至近距離まで座頭は見張りに近付くと、発情しぃを放り投げ跳んだ。

目にも見えぬ速さで杖を出すと、杖を刀へと変えた。
仕込み杖である。

「でぇい!」

524 名前: 座頭モラ(mf3Llv1c) 投稿日: 2003/08/02(土) 02:59 [ pviDgDLw ]
一刀両断。
それがこの場面に最も適切な言葉であろう。
しぃは縦にまっ二つに斬られた。

「…どなたが存じ上げませぬが、あ、ありがとうございます!」

ギコ猫は額を畳につけて感謝した。

「ああ、大丈夫かい。そんなにかしこまらずとも、顔を見せてくれ」

「は。俺はギコ猫の擬古蔵と呼ばれる、絵描き見習いでげす。…あなたは?」

「私か。私は…諸国をめぐってるメクラの按摩師さ。」

座頭は天井を見上げながら言った。

「按摩さんでごぜたしたか。それにしちゃ物凄い戦いっぷりでやしたね」

「…ああ、まあ。…この発情猫も見張りも死んだし、君はどうするのだね」

擬古蔵は険しい顔つきで答えた。

「お願いです。あなたのオトコギに…感服しました。どぉか、諸国行脚に俺をお供に」

座頭は一瞬声を詰まらせると、口を開いた。カパッ。-∀-

「…物好きな絵描きだな。…別にかまわんよ」

擬古蔵は無言で、喜びの表情をうかべた。

「絵描き君。君にある仕事を頼みたい。…僕と共にこの毒気のカタマリの
城を…再興できぬほどに姫を痛めつけてくれるかな?」

「はい、むろんです!」

この会話の傍らで、ダルマのような物体がのそのそ動いていた。
先ほどの発情しぃだ。

「ハニャァ…ヒドイヨォ…シィマターリシタイダケナノニ、コウビシタイダケナノニ」

次の瞬間、火が付いたように発情ダルマしぃは泣きわめいた。

「ヒドイヨ!ヒドスギル!シィチャン、コンナニカワイイ!ナノニ!ナノニ!ヘンナ
メクラガイジメルッ!!ヒドイ!マターリヲジャマスル、ヒドイ!!オニ!アクマ!」

「なっ、何だこのダル…マ…ってこいつぁさっき俺を犯させた発情虫!」

「ヒドイヨォォォ!ギコクントシィノアイ、ヒキサクナンテェ!ヒドイヨォォ!!」

「あ…愛だとォ!?愛!?今愛つったなァ!?ふざけん」

擬古蔵は発情ダルマしぃの横っ面を、思いきり引っぱたいた。

「ハニャーン!?ヒドイヨォ!ギコクンマデ、ソノメクラノカタヲモツノォ!?
ハニャァ、ハニャーン!ヒドイ!ギコクン、シィヲアイシテ!サッキミタイニ!」

「いいかげんに」

言いかけた擬古蔵の肩を、ぽんと叩く座頭。
任せろ。無言の申し出だった。
座頭は懐から妙な薬のようなものを出した。

「南蛮渡来の『アロンアルファ(・∀・)イイ!』と言うてな。何でもくっ付く」

賢明な読者はどうなるか予測がつくであろう。

「わめき散らす口はこうだ」

べたべたと、透明な液体が発情ダルマしぃの口を被う。

『ーッ!!ー!ーーーー!!ーーーッ…ッ…ー!』

「さすがは瞬間接着剤だ」

座頭の目は美しく輝いていた。

三・終演

525 名前: 座頭モラ(mf3Llv1c) 投稿日: 2003/08/02(土) 17:22 [ pviDgDLw ]
(イントロ) 

盲目、仕込み杖、そして虐殺スレをいっぱい。
全部混ぜるとむっちゃ凶暴な座頭モララーができる!
できました。
スーパーパワーで勧善懲悪の名を借りうざいAAを虐殺しまくる
アブノーマルネタ板のヒーロー!ざとーもらーらー!

ダッダッダ、ダダダダッダ。(以下略
ぼかーん(爆発音)

 〆座頭モラ〆


四・ヨーヨー殺人円舞


さて、発情ダルマしぃと機関銃しぃを虐殺した座頭は、絵描き見習いのギコ猫の
『擬古蔵』と共に牙城を突き進んでいた。
その知らせがついにしぃ姫の元に届いた。

「し…しぃれぃ姫!!姫様ーッ!」

しぃ姫ことしぃれぃ姫の名を呼ぶ家臣のタカラギコ。

「ナニヨカシン!(家臣)イマシィレィチャンハオイシイヘイミンガツクッタ
ウマー棒タベテアゲテルンダカラ、ジャマシナイデヨ!!」

「食事どころではないです!座頭か、妙な座頭が強制コウビ室で飼っていた擬古蔵と
共に城の人間を虐殺しまわっておるのです!これはゆゆしき一大事ですぞ!」

「ギャクサツ!?ギャクサツチュウガコノオシロニ!?ナマイキナッ!メクラト
シィノオモチャノブンザイデ、ヨクモ!カワイイシィレィチャンノオシロヲホカノ
カワイクナイシィノチデ(血で)ヨゴサレルナンテ、ヤ!カノジョヲシュツドウ
サセナサイ!カノジョヲ!」

「彼女…まさか」

家臣は思いつめたような顔つきで言った。

「ま、まさか…あの地下牢に七年と三日と四時間九分ほど幽閉していた、あの…」

「ソウヨ、ダスノヨ!ギャクサツチュウハイタイメミルガイイノヨ!アノ、
チカロウニナナネントミッカトヨジカンキュウフンホドユーヘイシテタ、カノジョヲ!」

「分りました…地下牢に地下牢に七年と三日と四時間九分ほど幽閉していた、彼女ですね」

「ソウ…フフフ、メクラダかナンダカシラナイケドオモイシルガイイワ!
チカロウニナナネントミッカトヨジカンキュウフンホドユーヘイシテタ、カノジョノツヨサデ
フルエアガリナサイ!フフフフ!」

「では今すぐ地下牢に七年と三日と四時間九分ほど幽閉…あ、今四時間十分になった」

一方その頃座頭と擬古蔵は平民が献上したウマー棒…と言うか平民からむりやり強奪した
ウマー棒を保管している、庫の前にて二十人ほどの見張りのしぃを虐殺しようとしていた。

「コンノ、メクラメ!メクラニヤルウマー棒ナンテココニハナイノヨ!」
「ソウヨ!ココハシィレイサマノウマー棒保管庫ダヨ!」
「デモシィレィサマガシンダラワタシガココノウマー棒ゼンブモラウ!」
「ナニイッテンノヨゥ!ワタシガモラウンダヨ!コノアフォシィ!」
「チガウヨアタシダヨォ!コノナカデイチバンカワイイワタシガモラウノヨ!」
「フザケナイデ!イチバンカワイクテカシコイノハワタシヨォ!」
「ソウヨココニイルコノギコクンニイチバンカワイイシィヲキメテモラウノヨ!」
「ソレイイ!モチロンワタシデショウケド」
「サァギコクン!イチバンカワイクッテセクシーデカシコクッテコウビシタイノハ」
「ワタシヨネワタシヨネキットワタシヨ!」

異様にうるさく、馴れ馴れしくも擬古蔵をギコクンと呼ぶしぃ達。
ギコは口を開いた。

「…俺はね、タフな子が好きだ」

「ハニャッ!?タフ!?」
「タフタフタフ!」
「アタシタフダヨォ!」
「ギコクンギコクンギコクンギコクン!ワタシタフダヨォ!」
「ナニヨゥアンタコノマエヒンケツデタオレタジャナイ!ヒヨワ!」
「ギコクンアタシタフダヨ!トッテモタフ!」

「そう…お前が一番タフなのか。それなら」

526 名前: 座頭モラ(mf3Llv1c) 投稿日: 2003/08/02(土) 17:22 [ pviDgDLw ]


擬古蔵は目にも止まらぬ速さで、懐から糸を結んだ釣り針を取り出した。

「これくらいしても痛かあるまい!」

最もタフである、と主張したしぃの右耳に釣り針を刺す。
痛みに悶え、苦しむしぃ。

「シィィィィ!?イタイヨォシィノイオミミ、オミミガァ!」

「タフなんだからこれくらい耐えれっだろゴルァ!」

その禍々しい顔つきの擬古蔵を見、他のしぃは泣きわめいた。
擬古蔵の側で、座頭は無表情で突っ立っていた。時々、微笑を浮かべて…。

「ハニャッ!?コワイヨギコクーン!」
「オトコラシスギルヨ、ワイルドスギルヨ、モットマターリ」
「コワイヨー!ハニャァーン!」

釣り針の先のたこ糸を、ぎゅっと握り擬古蔵は釣られしぃをヨーヨーのように
遊びはじめた。

「ギコハハハッ、ヨーヨーはおんもしれぇなゴラ」

しぃが上下に揺れ、幾度となく地面に叩き付けられる。

「ヒドイヨォ!イタイ、イタイヨォ!!コンナノ、マターリジャナイ!」

「ほほぉ、こんだけやってんのにまだそんなに喋れるか。なるほどタフだねぇ」

恐ろしさに耐えかね、逃げ出そうとする他のしぃ達。
しかし逃げ出す一歩手前で座頭に捕まり、無惨に斬られる。

「モ…ヤメ…デ…モゥヤメデェェ!!」

「あぁ?まだ大業きめてねぇよ。どれ、大業を決めてやるか…。
おうい他のしぃども。俺が今から大業見せてやっからなぁ!!
キタネェ目玉噴いてクソだめみてぇな耳かっぽじって見れやァ!!」

すると、ギコはぶんぶんと大きくヨーヨーしぃを振り回した。
他のしぃ達に、バシバシとヨーヨーが当る。

「よぉしパパループザループやっちゃうぞー!」

「ジィィ!ヤメテェヤメテェ!」

ヨーヨーは泣叫ぶ。
ヨーヨーがぶつかったしぃ達も泣叫ぶ。

「中村名人、見てますかぁ〜♪」

擬古蔵はそう言ってけらけらと笑った。
ちなみに中村名人とは『ハイパーヨーヨー』なるヨーヨーが一時流行した時、
コロコロコミックに何度か載った、ヨーヨーがとても上手い人。
この手の人は、その玩具が廃れるといつのまにか消える。

思いきり叩き付けているので、しぃ達はばったばったと倒れる。
むろん、ヨーヨーしぃも死んでいる。脳シントウのようだ。

そしてしぃは最後の一匹となった。

「シィィィ!アナガイ、ダコスル、ダコスルカラワタシダケハタスケテェ!」

座頭は命乞いするしぃを見て”にやこう”のごとくあざ笑った。ニヤニヤ。

「ん?ああお前はさっき俺の事を一番馴れ馴れしくギコクンって連続でわめき
散らした馬鹿か。よし、お前には俺特製の大業を喰らわせてやろう」

そう言うと、擬古蔵はしぃの頭上へ飛び上がり、ヨーヨーを脳天に思いきり叩き付けた。

「俺特製大業、いずな落としだァ!」

しぃはくらくらと舞い、狂ったように『ギコクン』と二十回ほど叫ぶと、エヘエヘと笑い
倒れこんだ。

「ああ、とっても楽しいヨーヨーだった」

(エンディング)
ま、とにかく今日もいーっぱい虐殺した!
サーンキュゥ座頭モ…っつーか擬古蔵ー!!

527 名前: 座頭モラ(mf3Llv1c) 投稿日: 2003/08/02(土) 17:24 [ pviDgDLw ]
続きます。

529 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/08/05(火) 19:21 [ GrWBkb8. ]
禿

530 名前: momo 投稿日: 2003/08/06(水) 02:07 [ uUsQuuaw ]
−和歌山県桃山町、都会のAAのしがらみから身を引いて田舎でのんびりと暮らすAAが居た。−
私の名は「桃山 白鳳」AA名を「モモラー」と言う。あまりAAの世界では知名度も低く、
実際さして名を売ろうとは考えていなかった。

「都会との暮らしを絶って五年か・・。田舎の暮らしもそう悪くないもんですね。しぃ美さん。」

一人のしぃに向かってそう言った。彼女の名は「しぃ美」。私と同じく都会で生まれたしぃである。
家族も都会育ちだが・・。その母親が世間で言う「アフォしぃ」だったのである。
育児に疲れたのか存在が疎いのか彼女はほぼ毎日の割合で母親から虐待を受けていた。
彼女はそんな母親から逃げるようにして此処、和歌山に来たのである。言わば彼女も都会に押し潰された
身と言って良い。
正直言って彼女が初めて弟の「チビギコ」と妹の「ベビしぃ」を連れてきたときには驚いた。
彼女の体は傷と痣だらけ。子供達・・。なんと幼い赤ん坊同然のベビしぃまでもが体に痣をつけて
いたのである。
彼女は私をみてこう言った。

「オネガイシマス。ナンデモイウコトキキマスカラ、ココニオイテクレマセンカ?」

都会を蔑視する気は無いのだが、都会住まいの連中はこういう弱者を平気で見捨てていた。
恐らく、都会では何度も断られたのであろう。
私は彼女を置いてやることにした。彼女らの話を聞いて行くうちに、あまりにも不憫に思えてきたからだ。
そして彼女を私の元に置いて半年が経ち今に至る。
今日も早く起き、農作業に出かける。案の定、しぃ美さんはまだ寝てる兄弟達を置いて私より
先に畑仕事に出ていた。

531 名前: momo 投稿日: 2003/08/06(水) 02:20 [ uUsQuuaw ]
「いつも早起きですね、しぃ美さんは。仕事を手伝ってくれてありがとうございます。」
「イエ、ムリヲイッテオイテイタダイテルミデスカラ・・。オレイナンテイリマセン。」
「いえいえ、対したおもてなしもお礼も出来ませんで・・さ、しぃ美さん、後は私に任して、
無理をしないで休んでいてください。元々これは僕の仕事ですから。」
「ス、スイマセン・・・。」

元々しぃ族は体が虚弱である。ましてや自分の背丈程も有る鍬をもって耕そうと言うのだから
しぃ美さんとてすぐに息があがってしまう。
私は生計を立てるために農作業をして果物を育てているのだが、その畑は周辺の倍ほども有る。
体力には元から自信はあったので、元々は一人でも食いつないでいた。
私は鍬を持ち、畑を耕しながらしぃ美さんにむかって話し掛けた。

「しぃ美さん、無理をすることはありません。私一人で貴方達を食べさせてやるくらいの事は
出来ます。ですから私に任して貴方は休んでてください。」
「アリガトウゴザイマス・・・デモセッカクオイテモラッテルノニナニモデキナイナンテ・・。」

しぃ族にも共通して言えることは(アフォしぃは別だが)義理固いと言うことだ。
しぃ美さんも私に対して相当恩義を感じているのだろう。
何かをやらないと、と必死になっているのかもしれない。

「良いですから。・・ん?そろそろ弟さん達の起きる頃じゃないですか?}
「エ?ハ、ハイ!チョットヘヤヲミテキマス。」
「はい。」
「・・・さて、私はもう少し頑張りますかね・・。」

そして畑仕事の残りを片付けようとして外に出た瞬間・・・。

532 名前: momo 投稿日: 2003/08/06(水) 02:32 [ uUsQuuaw ]
「お・・・。おお?」
「タイヘンデス!チビチャンタチガイナ・・・ア・・アアア・・」

ちび達は珍しくこの日は早起きして外に出て遊んでいた・・・。普通の人なら微笑ましい風景
の内に入るであろう。が、遊びのやり方が不味かった。
耕したスイカ畑の真中で、驚くほどの短時間で土山を作ってキャッキャと遊んでいた。

「・・・(ポカーン)」

呆然と眺めている私の横で、しぃ美さんが叫んだ。

「コ・・・コラ!チビチャン!ベビチャンッ!モモヤマサンノハタケニナンテコトヲスルノ!ハヤクモモヤマサンニアヤマリナサイ!」
「ま・・・まぁまぁ、良いですよ。もう一回耕せば良いんだし。それに子供のやった
事ですし・・・。」
「ソ、ソウデスカ・・・ドウモスミマセン。デモワタシハトキニハチャントオコルトキニハオコラナイトダメダトオモイマス・・。」
「はぁ・・。」
「トキニハココロヲオニニシテチャントオコラナイト・・。チビチャンタチガズニノッテシマイマスヨ。」

しぃ美さんの言うこと最もだ。元来私は、本気で怒ったことが無い。
生まれつき温厚なのである。それが長所で有り短所でも有るのだが。

「ア!スミマセン。デシャバッタヨウナカタチニナッチャッテ・・。」
「えぇ・・。まぁ畑を耕しなおさないと。『しぃ美さん、手伝ってくれます?』」
「・・・エ?ハ、ハイ!ヨロコンデ!」

しぃ美さんは笑顔で応答した。そして二人で畑を耕し直し、ちび達を連れて昼食を取る事にした。

533 名前: momo 投稿日: 2003/08/06(水) 02:53 [ uUsQuuaw ]
しぃ族は甘い味付けが好きだとしぃに関する著書「しぃの生態 毒雄 奈々氏著」を読んでいた
私であったが・・。
しぃ美さんは父親方のしつけが良かったのであろうか?好き嫌いは無かった。
ちび達は別であったが・・。砂糖が切れた・・。
昼食を済ませ、ちび達には桃ジュースを、しぃ美さんにはピーチティーを振舞っていると、
突然外から甲高く、それでいて妙に甘ったるい声が聞こえてきた・・・。
刹那、しぃ美さんの身が強張る。
そう、私も都会で何度も聞いたあの・・。「アフォしぃ」の声である。
それもかなりの数だ。10・・。いや20はいる。
なぜ?なぜアフォしぃが突如として和歌山くんだりまで現れたのであろうか?
少しも考えることなく、答えはすぐにわかった。

「虐殺厨・・・のせいで、居場所が無くなったのか?」

そう、アフォ、普通、聡明関係無くしぃを、およびその他被虐種を虐殺する人種の事だ・・。
そのせいで居場所が無くなり、大挙して押し寄せてきたのであろうか・・。
それにしてもなぜ和歌山に?その自分自身に対しての問いも、すぐに分かった。
最近和歌山では果物の産地として有名所にするため、都会に向けてCMやら広告やらで
宣伝をしている。それがアフォしぃの耳にも入ったのであろう。

「しぃ美さん・・。今は外に出ないほうが良いですね。アフォしぃにどんな因縁をつけられるか
わかったもんじゃない。」
「エェ・・・・・。ワカッテマス。」

しぃ美さんも私も、アフォしぃという存在がどんなに始末に置けないか分かっている。
特にしぃ美さんは、奴らに見つけられるわけにはいかない。
もし見つかれば、口調の違いから異種族への攻撃性が芽生え、攻撃を受けてしまうかもしれない。
そういう恐れがあったからだ。
恐らく、しぃ美さんも同じ考えだろう。
そして、しぃ美さんが半ば隠れるようにして窓から覗き込んだ瞬間、

「アァァァァァァァァアアァァァ!!!!!!」

と、とても大きな声で叫んだ。

「ど、どうしたんですか?」

しぃ美さんは、およそ20匹はいるであろうアフォしぃの集団の先頭に立ち、ひときわ
威張っているしぃに視線を合わせて、こう呟いた。

「オカア・・・サ・・ン・・・。」

運命の因果の歯車が少しずつ、回りだした。     
   
         (続く)

534 名前: momo 投稿日: 2003/08/06(水) 02:57 [ uUsQuuaw ]
(ズレトランカナ?キョウハココマデガゲンカイデス・・・。)
        V
        人
/桃\
      (;∀;)

535 名前: ポカ弁 投稿日: 2003/08/06(水) 12:33 [ ArtQQJ5. ]
〜二人暮し〜

 漏れの名はモラ吉。彼女いない歴25年(=年齢)。趣味は虐殺で、とくに
しぃの虐殺(駆除)が大好きだ。
いままでは、人並みにストレス解消程度の気持ちでやっていた。
 だけど、最近こんなことが起きたんだ。

〜一ヶ月前〜
「モウスグウマレルノ♪」
よく耳にする妊娠しぃの言葉だ。早速漏れは虐殺に取り掛かった。
「コナイデ!コナイデ!」
お腹が大きくて走りずらい妊娠しぃを追い掛け回す。
「イタッ、イッタタタタ!」
急にしぃがとまった。30分近く走ったのだ。陣痛が早まって少し早めに生まれてしまった、
ということがあってもおかしくはない。
「ウッウマレルー!」
ピチャ、という音と共に、べビしぃが出てきた。
「チィ」
弱弱しい声で親しぃのそばに行き、ダッコねだる・・・と普通の人は思うだろう。
しかし違った。このべビしぃは、なんと漏れの方へ向かってきたのだ。
なんでだろう?(例の歌のように)そう思った時、ひとつの記憶が脳裏を
横切った。

536 名前: ポカ弁 投稿日: 2003/08/06(水) 12:44 [ ArtQQJ5. ]
「刷りこみ現象」
生まれてきたアヒルの子供が目の前にいる物を親だと思い込む現象。
・・・多分それだ。このべビしぃは、自分を親だと思い込み、しぃではなく漏れに
よってきたのだ。
なんだか急にこのべビしぃが可愛くなってきた。
「コノ ギャクサツチュー! ベビチャンヲカエシナサーイ!」
親しぃが叫んでいる。
「なぁ糞虫。この漏れのくれたら命だけは助けてやるZO!」
親しぃが一瞬考え込む。
「イラナイワ!ソンナクソベビ!ダイタイ シィハ ガキナンテハシクナカッタノヨ!」
親しぃは一目散に逃げて行った。勿論、漏れの手元の銃で狙い撃ちにしたが。

537 名前: ポカ弁 投稿日: 2003/08/06(水) 12:59 [ ArtQQJ5. ]
その時、急に目がさめた。
・・・漏れはこの先、このべビをちゃんと育てることガで来るのだろうか・・・。
「思い立ったらすぐ行動。無理だったら諦めろ」漏れは昔からこの言葉を心に
止めていた。
そう、昔から・・・

・・・中学生の時、不良に絡まれた時も。
・・・高校の修学旅行で女湯を覗いていてばれそうになった時も。
 この考え方で修羅場をくぐりぬけてきた・・・。

もれは早速、繁華街の育児専門店、「べびちゃん本舗」に逝く。




(中途半端だけれども続く)

538 名前: 座頭モラ(mf3Llv1c) 投稿日: 2003/08/06(水) 19:23 [ IX1aV5t6 ]

〆座頭モラ〆

五・最しぃ兵器彼女


しぃれぃの言う『カノジョ』とはなんなのか!?
最悪の殺人兵器が今稼動する!(ジャンプ風あおり)


さて擬古蔵がウマー棒保管庫の見張りを虐殺し、余興で座頭に
バーティカルループを見せていた頃、しぃれいの家臣である
タカラギコの『擬ッ公(ギッコウ)』はさっそく、地下牢へと向った。

”チッ、地下牢のあれを出せだと…ふざけやがって。あんだけ凶暴な
奴に、俺が噛まれでもしたらどうすんだ。見てやがれよ、クソ姫”

ギッコウは心の中で、ねちねちとしぃれぃの愚痴を飽きる事無く
くり返した。
このギッコウ、上辺だけはしぃれぃに服従しているが、その心中は
しぃれぃに対する怨恨が支配していた。まああれだけのバカ姫なら
憎々しく思って当然だが。

「やい!」

荒々しく、ギッコウは居眠りをしている地下牢の門番を叩き起こした。

「ハッ!?エッ!?ア、カシンドノ、エ、エト、ソノ、チカロウニ
イジョウハアリマセヌ!」

「ありませぬじゃねぇよクソしぃがァ!散々間抜けづらで寝てたくせに、
白々しい!さっさと鍵かせ。奴を外に出す」

「エッ!?ソレハイケマセン!モシアバレテ、コノカワイイシィチャンヲ
タベチャタラ、ジャナクテアバレデモシタラタイヘンデス!シンデシマイマス!
ゼッタイゼツメイデス!オヤメナサイタノミマスアンナモノガソトニデレバ」

ギッコウは無言で見張りの耳をもいだ。

「ハニャーン!シィノ、シィノカワイイオミミ、オミミィー!!」

のたうち回るしぃにギッコウが更に荒れた口調で怒鳴る。

「ええい、うるせぇな!長文でたらたら喋っからだ!ったく!
いいかげん読者が『彼女(奴)って誰だゴルァ』とか文句たれだしそうな
雰囲気っつぅのが読めんのかクソしぃがぁ!なんならもういっちょ
耳もいでやったっていいんだぜ!俺ぁなぁ、長文たらったらたらったら
ほざく輩が一番気に食わねェんだよ!さっさと鍵よこせでねぇとダルマ
にして、空揚げにしてぞぬに食わせっぞゴルァ!まあ、貴様の屍肉なんぞ
ぞぬも食わねぇだろうがなァ!タカラギコハハハハッ!!」

お前の方がよっぽど長文。
-----そんな声が聞こえてきそうだ。
もはやしぃは何も言わなかった。黙って鍵を差し出した。

「最初っからそうしろ、タコ!」

---タカラギコ種はいつでも笑っている。
時に怒りで顔の端に血管を浮かべるが、その時も顔自体は笑っている。
元々はギコだったが、ある玩具メーカーが何匹かのギコをかっさらい、
受け狙いで常時笑顔の状態に整形したらしい。
その後、ギコ達は玩具メーカーから見事脱獄。しかしそのギコ達の
改造された顔は子孫代々受け継がれてしまった。

この時も、ギッコウは相手を罵りつつも笑顔である。
常時、笑顔なのだ。

「ったく…」

奥へ突き進み、ギッコウは牢獄へとたどりついた。
ここに閉じこめれれているもの。
それは現在のしぃれぃ姫の三代前の時代の事だ。

三代前のしぃ姫は(以下 3しぃ)
研究者に凶暴な生物兵器を作るよう支持した。
3しぃと言うのは今にも勝る極め付けの馬鹿で、
後先考えなく行動する。これも例外ではない。
「スゴクコワクテツヨノガイタラ、ホカノヒメニジマンデキル!」
そんな安直かつ極め付けのアフォ思考で思い付いた事だった。

ある罪無き平民のしぃに数種類の劇薬を注入、そして凶暴な野生の
おにぎりとクックルの血液を混ぜ、最強のおにぎりワッシィ
『激にぎり』が完成した。

培養液の入った大きなガラスを突き破り、誕生した激にぎりがまず
最初に殺戮した者---それは自分に生を受けさせた研究者達だった。
その後、数人の下男下女、城専用の住み込みの火消し、おかかえの
侍等をわずか二日にして激にぎりは虐殺…いや瞬殺した。

三日目、家来達が何とか激にぎりを地下牢へ牢獄、さらには獄内で
足枷手枷首枷を七つほどつけ、厳重に幽閉するようになった。

ちなみにこの後3しぃは、これを投獄するために死んだ家来、
その他被害にあった人間の事なぞこれっぽっちも考えず、他の
姫に見せびらかし天狗になったのだった。


----そして三代前からの呪縛が今、解き放たれようとしている。
忌々しい、呪縛が。


解き放たれた激にぎり。
彼女の生命力は並のしぃの何万倍だが、さすがにその生命力も
途絶えかけていた時、彼女は解き放たれた。
多少の知力はあり、幽閉から解き放ったギッコウには感謝しているらしく、
襲ってこない。

「よし、激にぎり。ついてくるがいい。2匹、うまいaaをくれてやる」

「ワ…ッジィ…」

掠れた声で激にぎりは答えた。

539 名前: 座頭モラ(mf3Llv1c) 投稿日: 2003/08/06(水) 19:23 [ IX1aV5t6 ]

その頃座頭と擬古蔵は

「じゃあ…やっぱり無色の透明がオーソドックスでしょう」

擬古蔵がそう言った。二人は何か議論しているらしい。

「ああ、まあそうだが。それより赤色なんてどうだ?」

「赤…っすかぁ。赤はちょい派手じゃありません?」

「そうか…それなら」

「あ、青とかどうッス、青色!」

「青はなぁ。今ひとつパンチに欠ける」

「そんなら…ううん思い付かない」

「ここはやはり、黒の半透明が一番って事で」

「まあ、それが一番でしょうね」

何の事について議論しているのか。そう読者諸君も思い始めた頃、
そいつはやってきた。

「おい、そこの虐殺厨ども!」

声の方向へ顔を向ける座頭と擬古蔵。
そこには仁王立ちする猫と、禍々しい化物。

「あ?メ@ラと絵描きモドキの分際でぇ?派手に暴れまわったもんだなぁ
ゴルァ!!」

ギッコウが二人の側に寄り座頭の額に自分の草履を投げ付けた。

「て、てめぇ!」

座頭より早く、擬古蔵が怒りにより奮起した。
それを止めて、座頭がゆったりと言い始めた。

「…タカラギコ。俺らが虐殺厨と承知の上で何ゆえこのような
暴挙に出る?」

「ふん。笑止のいたりだ。…その前に少々気にかかる事がある。
先程、貴様ら何を議論していた?黒の半透明がいいだとか、赤は
ダメだとか…」

思わずギッコウはこけた。
いわゆる『ズッコけた』と言うやつだ。

「なんと言うバカバカしい事を議論しとるんじゃ!大体、お前メ@ラ
だろう!何で色が分る」

540 名前: 座頭モラ(mf3Llv1c) 投稿日: 2003/08/06(水) 19:24 [ IX1aV5t6 ]

「あ、まあその、確かに私は座頭で盲目で座頭で盲目だが、それは
何だ、あの、つまり、えぇと、ほらよくあるアレだよ、その。
…と、とにかく。何でお前はあんな暴挙を成し遂げたんだ」

「強引に話を戻したな。…俺にはな、ついているんだ」

「ついて?」

後ろで、擬古蔵が小首を傾げる。

「そうだ。それは生物兵器だ。どんなAAでもこいつを前にすれば
爪あとすら」

そこまで言いかけたとき、ギッコウの頭がなくなった。
いや、吹き飛んだ。座頭が懐から木づちを取り出し、ギッコウの
頬を横殴りしたのだ。この動作、わずか4秒。
これが先程まで、『お前メ@ラ』だろ、とつっこまれ
しどろもどろしていた人物とは思えない。

「はいはい。大体分った。なんぞ恐ろしい獣をバックにつけていると。
虎の威を借るなんとやら、ね」

間もなくして絶叫と言って構わない声があがった。

「ヴ…ワッズィィ!!」

おにぎりワッシィに似ていて、それとは違うやや濁った声。
生理的に恐怖心が生まれ、座頭は仕込みづえを用意。

ウマー棒保管庫の陰からのそり、のそりと、普通のしぃやオニギリより
やや大きい者が出て来た。
出て来たのは、おにぎりワッシィ。激にぎりだ。
しぃの頭におにぎりを乗せた、あのaaである。

「ワ…ワッズイィィ!!」

しかし普通のおにぎりワッシィとは違うものがあった。
地下牢に何年も閉じ込められ、乱れきった体毛。腐りかけた耳。

『でぃ』
それが二人の印象であった。

541 名前: 座頭モラ(mf3Llv1c) 投稿日: 2003/08/06(水) 19:24 [ IX1aV5t6 ]
「ワ…ジィ」

沈黙の中、座頭は閃いたような顔をした。
すると座頭は、側にあった先ほどのヨーヨー殺陣の死体を拾い上げると
前方の宙へ放り投げた。宙をくるくると舞う死体。
突然、何かを察知したような目の輝きをたたえると激にぎりは異様な大口を
開き、同胞の死体を喰らった。

「やはり…」

事前にこうなる事が座頭には分っていたらしい。

「なぁ擬古蔵。こいつはどうも『でぃ』みたいだ。仲間の屍肉まで
美味そうに貪ったぞ…。私が何を考えているか分るか?」

「…ええ。分りますぜ」

考える事は虐殺者皆同じ。
でぃが近寄って来る。



城内は悪夢と化した。
廊下を逃げまどうしぃを捕まえては虐待する座頭。

一通り虐待すると、座頭は後ろにいる擬古蔵にそのしぃを放る。
投げられたしぃを更に擬古蔵が虐待する。

死亡寸前になったしぃを更に後ろにいる激にぎりに放る擬古蔵。
それをうまく激にぎりが食い殺す。

何匹というしぃ虐殺、角を曲がるとしぃは一匹もいなかった。
先ほどまで山ほどひしめいていたというのに…そう思った矢先、擬古蔵が
素頓狂な声をあげる。

「あら?」

壁を見ていた擬古蔵の方に、皆一様に振り向く。

「ここだけ壁が…」

擬古蔵が壁を指差す。
そこの壁のみ、色が他の部分と違ったのだ。
擬古蔵が、勇みよく色違いの壁を蹴る。
すると、隠し部屋が出て来た。隠し部屋のはしぃが大量に隠れていた。

一斉に、しぃ達が騒ぐ。

まさに地獄絵図。
飽くなき虐殺、惨殺、滅殺。

耳を引きちぎるなぞ序の口。
ひどいものになると舌をちぎって出血多量で殺す。
この狭い部屋にある物。血と死骸と悲鳴。

擬古蔵、激にぎり、そして座頭。
三人がばらばらに虐殺をしはじめる。

座頭はもう何匹殺したか分らない。
いちいちそんな事は数えていられなかった。

「親御さんよォ!自分のキャワユイベビちゃんの死に様見とけよ!」

親子連れのしぃを目前に、座頭が仕込づえも高らかに叫ぶ。

「…オナガイデス!ベビダケハ、ベビダケハコロサナイデ!」

「あぁ?」

「ワタシハドウナッテモイイデス!コノコヲウンダイジョウ、コノヨニ
クイハヒトツトシテアリマセン!…コノ…コノオサナゴダケハ!」

542 名前: 座頭モラ(mf3Llv1c) 投稿日: 2003/08/06(水) 19:24 [ IX1aV5t6 ]

「………」

無言で、座頭はその場から立ち去った。
しばらくして、親しぃが何かつぶっやく。

「フン。アノメ@ラモララ、ダマサレテヤンノ!ドウセアレデ
『子どもには手を出さない、ほどよく人情のある虐殺者』トデモ
オモッテンノカシラ!?ヴァッカジャナイノ!?コ…」

悪態をつく親しぃの背中を叩く者が。

背後にいた者は…他でも無い座頭。

「…やっぱりなぁ。クソしぃしかいないこの城にこんなまともな
しぃいるわけないと思った。一瞬でも親の愛に心動かれた自分が馬鹿みてぇだ」

「…シ、シィィ!ア、ウ、ウウ、ア」

「言葉にならない絶望感を抱えた親失格のクソしぃちゃんにもれなく私の
仕込づえの制裁がプレゼントされるよ!」

仕込づえが鈍く輝く。
その後このクソ親がどうなったか。まあ、言わずとも大体想像はできるだろう。
動かなくなった親の身体に、生まれたばかりの一握りほどの小さな命が群がる。

「…ベビどもは斬らないでやるか」

それだけ、ぽつりと呟くと再び別のしぃに切り掛かる。

動かなくなった親の身体に、生まれたばかりの一握りほどの小さな命が群がる。
動かなくなった親の身体に、生まれたばかりの一握りほどの小さな命が群がる。
動かなくなった親の身体に、…。


三人の中に、爽快感がほとばしる。
背中にぞくぞくとそれが走るのが分る。

部屋中にただれる、ぬぐってもぬぐいきれない血の油。
大量のしぃの死骸。

それを見、三人は姫がいるであろう頂上へと向った。

「おい、逝くぞゴルァ」

未だかつての同胞の死骸を喰らう激にぎりに、擬古蔵がそう言う。
『まだ食いたりない』そんな顔をした激にぎりを引き連れ、一行は
突き進む。

543 名前: 座頭モラ(mf3Llv1c) 投稿日: 2003/08/06(水) 19:25 [ IX1aV5t6 ]

〆座頭モラ〆

終・座頭モラの善行

「し…れぃ殿」

間抜け面を晒しながら、呑気にウマー棒を汚く貪るしぃれぃ姫の下へ、
死にかけた部下のしぃがやってきた。

「ハニャ!ババッチイ!チダラケデシィレィチャンノヘヤニハイラナイデ
ヨォウ!アアキタナイ!“でぃ“ミタナイ!」

まるで部下の状態を気にせず、それどころか部下を汚らしく扱うしぃ姫。

「スミ…マ…セン。デスガオシラセガ…アル…ノデス」

「ナニヨウ!シィチャンハショクジチュウヨ!」

「ギャクサツ…チュウ…フタリガシロヲセメ…テオリマス。
ナントカワタシダケイ…キノコリソレヲシラセニキマシタシカシ…
ワタ…シ…モスグシヌ…デショウ。」

「ハニャァ!?ギャクサツチュウハゲキニギリニコロサレタンデショ!?」

「イイエ…ソレドコロカ…ゲキ…ニギリハ…フタリニツイテ…ギャク…サツヲ…
シテオリマス…カハッ…」

部下が吐血した。

「ソ、ソンナ」

「グ…ハッ」

部下のしぃは、先ほどより多く血を吐くとこと切れた。

「ヤダヨオシイタクナイヨウ!」

おろおろするしぃれぃの目に、ぼろぼろのチビしぃが入った。
このチビしぃ、しぃれぃが立腹時に憂さ晴らしに虐待する虐待用
チビであった。

「アンタノセイヨ!」

そう言うと、しぃれぃはチビの下腹部を蹴りあげた。
あんたのせい。何がであろうか。
よもや事もあろうに全く関係のないチビをこの騒動の諸悪の根源と
見ているのであろうか?

「アンタノセイデ、ギャクサツチュウガ!」

まるで筋が通らない。
そう思いながらも、チビは耐えた。
ここで逆らえば、更に…そう考えチビは手を出せなかった。

「コノ、ヴァカチビ!」

今度はチビの頬を連続で殴る。
七回目のパンチが、チビの頬をかすめた時だ。
三人はしぃれぃの部屋へ降臨した。

「ゴルァ、クソ姫!」

擬古蔵の第一声だった。
そう叫ぶと、擬古蔵の鉄拳がしぃれぃの右目周辺に直撃した。

「ハニャァァ!イタイ!!」

「黙れ糞猫ォ!」

更に攻撃をしかけんとする擬古蔵を、座頭が止める。

「おい、擬古蔵。やめてやれ」

「で、でも………へい」

尊敬する人物がストップを出した以上、やめるしかない。
しぶしぶ擬古蔵は拳を降ろした。

「…なぁお姫サマよぉ。…このチビしぃ、えらくボロいなぁ」

座頭が虐待用チビしぃを指差した。

「コ、コレハソノ、イ、イジメラレテタカラホゴシタノヨ、
シィティチャンガ!」

「ふーん。…お姫サマ。嘘が下手だねぇ」

544 名前: 座頭モラ(おわり)(mf3Llv1c) 投稿日: 2003/08/06(水) 19:25 [ IX1aV5t6 ]


「シィ!?」

ぶん、と頬を座頭が殴る。
ゴシャァッ、としぃれぃが柱に激突する。

「ハニャーン!イタイヨォ!」

「ああ、大体分かるよ。このチビをうっぷんばらしに虐めてたんだろ?
下手な嘘はやめた方がいいぜ。本当の事言えば虐殺しない」

「ホントウ?イエバ、ギャクサツシナイノネ!?」

「まぁね。私は嘘つかない」

「さぁ、どうなんだゴルァ!」

しぃれぃは白状した。

「コノチビハ、ギャクタイヨウノチビヨ!シィレィチャンガマターリデキナイ
トキコイツヲケトバシテマターリスルノ!フン!コレデギャクサツシナインデショ!?
サッサトウセテヨォ!!」

半ば開き直ったようにしぃれぃは怒鳴った。

「はいよく言いました。心置きなく、逝け」

「ハニャ!?」

「聞こえなかった?今すぐ逝けっての」

「ギャ、ギャクサツシナイッテイッタジャナイノォ!」

「虐殺はしない。でも自殺しろ」

「ヤクソクガチガウ!」

「ハァ?( -Д-)虐殺はしてないでしょ。自殺しろって言ってんの」

「そうだぞゴルァ!…なんなら首吊るための縄でも用意すっか?」

擬古蔵が横から容喙する。

「ウ、ウソデショォ!?」

「私嘘は言いません…ってさっきいったでしょう」

座頭はいそいそと押し入れを開き、手ごろな大きさの箱を見つけた。
それにピンと来た擬古蔵は同じく押し入れから縄を探した。
その様を軽視する激にぎり。

戦慄に怯えるしぃれぃ。

縄を器用にくくり輪を作ると、擬古蔵は天井の吊るし行灯に結び付けた。
その下に先ほどの箱を置く座頭。もう何をするかお分かりだろう。

「うらぁ!」

座頭はしぃれぃの頭をゴツッと殴ると、クラクラとするしぃれぃの首を
死なない程度に締め上げ縄の所に連れて行った。
すると目にも止まらぬ早さでしぃを縄にぶら下げた

「ナニスルノヨォ!」

「首吊り」

さらっ、と擬古蔵が告げる。
青い顔をするしぃれぃの顔を見、箱を蹴飛ばす。

「ジィィ!!」

でぃのような悲鳴をあげ、宙でむなしくもがくしぃれぃ。

「シンジャウヨォシンジャウヨォ!オナガイ、タスケテェェ!!」

「やだ」

絶望的な一言を浴びせる座頭。
その表情には『嘲笑』の2文字しかなかった。

「ウジ…ィ…イ」

身体のあらゆる体液を漏らしはじめた頃、擬古蔵が縄から降ろす。
地面に倒れ震えるしぃれぃの身体を、容赦なく座頭が腕と足を斬り付ける。
声にならぬ恐怖を覚える、しぃれぃ。
一通り切り傷を負わせると、懐からどす黒い液体の入った容器を取り出した。

「醤油だ」

それだけ言い、しぃれぃの切り傷にその有り触れた調味料を振り掛ける。
刺すようなたちの悪い痛みが、しぃれぃを襲う。

「シミルヨォ!!」

その香ばしい香に、今までぼけぇっとしていた激にぎりが奮い立つ。

「ワ…ッズ…ィ……ワジィ!!ワッズィ!!」

激にぎりはウサギを見つけた虎のごとく、しぃれぃの腕に飛びかかった。
醤油のきいた生肉の刺身にかじり付く激にぎり。

「イダイ!ヤメナサイヨォ!キタナイ“でぃ“ノクセニィ!」

汚いと罵られようと、激にぎりの鋭利な牙は止まらない。

腕、足を噛み千切られたしぃれぃ。ほとんどダルマ状態である。

「はははっ。お姫さま。手足の方は…どちらに?」

座頭が嘲る。

「シィノカワイイアンヨトオテテ、カエシテヨォ!!コノアクマ!」

「うるせぇ!ゴルァ!」

擬古蔵の鉄拳がしぃれぃの上腹部を打つ。
しぃれぃは泡を噴き、白目を向くと逝った。

「あーあ」

興醒めたように座頭がつぶやく。

「死んじゃった」

しぃれぃの死骸を見遣り、座頭は短く笑った。

「さて…」

先ほどから、隅でうずくまっていたチビしぃの方へ歩み寄る座頭。
『殺される』直感で、それを感じたチビは震えはじめた。

「…チビちゃん。今日から君がこの城をおさめろ」

「…エッ?」

思わずチビは嬌声を張り上げた。
擬古蔵も目を丸くする。

「今日からこの城を君が統治するんだ。きっといいお姫さまになれるだろうよ。
さんざん虐められて来たチビならなぁ」

それだけ言うと、座頭は部屋から去った。
その後ろを、慌てて二人もつけて行く。

-----チビは口をぽかんと開けていた。

それからチビはウマー棒を返還、画期的な案を連発し町を栄えさせた。


今日も座頭は虐殺し、それと同じほど善行をはたらくのだった。
さて、あなたは座頭モラを悪と見るか。善と見るか。



545 名前: 糞虫BR 投稿日: 2003/08/06(水) 20:39 [ w0vnHUaE ]
レコの不安は杞憂だった。
平和に暮らしていた頃、レコは判断力に優れた事実上のリーダーだった。
そんなレコが考えもなしに場所を特定させるような事はしないだろう。そう皆は考えたのだ。
もっとも、数匹はレコを捜そうとしていた。だが、彼らはあさっての方向に進んでいた。
そう、声は別の場所からも聞えてきたのである。
既に禁止エリアとなった出発地点だった。

「・・・耳が痛ぇええええええ!!!」
あのレコの絶叫は、首輪を通じて出発地点にも送られていた。
当然、モララー達は絶叫を聞くこととなり、鼓膜は破れなかったが大いに驚いていた。
それで向きを勘違いした奴らは、出発地点近くを、だが禁止エリアではない所を目指していたのだ。
「・・・ところでモララー様。」
兵士の一人が尋ねた。
「本当に優勝者に人権なんか与えるのですか?あんなもの、殺してしまったほうが・・・。」
「まあまあ・・・漏れには考えがあるんだよ。」
モララーは答える。
「生き残ったって奴はつまり何人かは殺しているわけだ。糞虫を。だからな・・・。」
しばらく兵士との間で会話が交わされる。
「・・・なるほど・・・そんなお考えが・・・。」
「まあ思い通りにならなきゃ・・・仮にも人権があるんだから、事故に見せかけて殺すけどな!」
そう言って時計を眺めると、時刻はもうすぐ6時になろうとしていた。
「さて・・・放送を始めるか・・・。」
そうしてモララーは、マイクの前に立った。

546 名前: 糞虫バトルロワイアル 投稿日: 2003/08/07(木) 21:01 [ ZMcaqqDo ]
時刻は午前6時。山中の静寂を破る音声が響き渡った。
♪ひとつひとりの姫始め〜 右手よ今年もよろしくな〜・・・
設置されたスピーカーから聞えてきたのはちんこ音頭だった。生死を賭けたゲームのBGMとしてはあまりにも気楽な音楽である。
「おはよーございまーす!!!みんな元気かなー?」
続いて聞えてきたのはモララーの清清しい声だった。
「みんな頑張って殺しあっているかい?ペースは順調だよー!早速死亡した馬鹿の名前を発表します!」
まだ生きているAA達に緊張が走る。
「まず13番ちびギコ!次は15番チビミケ!14番ちびフサ!12番ちびしぃだ!そして6番奇形しぃ!
奇形しぃは単勝19倍で4番人気だったんだがな。最初から大番狂わせだな。」
その放送を聞いて生き残りはどう思っただろうか?皆が死んで悲しんでいるか、はたまた自分が生き残れる可能性が上がり喜んでいるか・・・。
「次に禁止エリアの発表だ!7時にB−6、9時にF−1、11時にC−3だ!いる奴は禁止される前に逃げろよー!
あと禁止エリアに入ったら首輪が点滅するから、分かるはずだ。
じゃあ頑張って殺しあえよー!!!次は12時だからな!」
モララーの放送は終了した。
辺りは既に明るくなり、戦いは一層激しくなるだろう。 
【残り15人】

547 名前: 実験的作品(mf3Llv1c) 投稿日: 2003/08/07(木) 23:10 [ m28UPLpU ]
夏休みのけんきゅう
『しぃのかんさつ』

3年3組 御前モナ信


ぼくは夏休みのじゆうけんきゅうのかだい(テーマのこと)を
『しぃ』にしました。なぜしぃかというと、おばあちゃんから
何びきもしぃをもらったからです。おばあちゃんの住んでいる
家のうらの山にはしぃがとても多いそうです。


1 しぃのかしこさ

しぃはどれくらいかしこいのか気になったので
しらべました。

*用いするもの*
しぃ   一ぴき
ベビしぃ 一ぴき
ばくちく 10ぽんくらい


まずさいしょにしぃの目の前でベビしぃにばくちくをいじらせます。
ベビしぃはきょうみしんしんでばくちくにさわります。
ベビしぃがばくちくになるべく近い距離(しきんきょり)まで近付いたら
ばくちくに火をつけます。
ぱんぱんぱん、と音がしてベビしぃがやけどをしていたがります。
「チィィ!ナゴスルカラァァァ!」とわめきながらどたばたします。
毛に火がついて、ベビしぃはまるこげになってしにました。

つぎにしぃの前に、さっきのばくちくを置きます。
どんなに頭が悪い動物でもばくちくにはさわらないはずです。
でもしぃはばくちくにさわりました。さらにかじりついて

「コンナマズイモノ、シィチャンニタベサセルキ!?」

とぎゃくぎれしました。
むかついたのでばくちくに火をつけました。
しぃは泣きわめきながらそこらへんぢゅうをのたうち回りました。

「アヅイヨォアヅイヨォ!コンナノマターリジャナイヨォ!!」

いいきみです。
それから三分くらいしてからしぃは虫のいきになりました。
ぴくぴくしています。よわよわしくなくしぃののどに
『しぃのはか』と書いたアイスのぼうを突き刺しました。

548 名前: 実験的作品(mf3Llv1c) 投稿日: 2003/08/07(木) 23:26 [ m28UPLpU ]

つぎのかしこさをはかるじっけんです。

*用いするもの*
ぞぬ 1ぴき
しぃ 1ぴき
お肉 さっきつかったしぃの死骸


さっきのじっけんでは学しゅうのうりょくを調べました。
つぎはしぃにあとさきのことがわかるかどうかです。

まずぞぬの前にお肉をおきます。
(このときぞぬには「肉は食べてはいけないけどしぃは食べていい」と
言っておく。ぞぬはしぃよりかしこいのでそれをりかいする)

そしてしぃをおきます。
よそうどおり、しぃはお肉にとびつきます。
お肉をさんざんきたなくむさぼったあと、ぼくにしぃはダッコを
ねだりました。

「ダッコ!ダッコシナイヤツハギャクサツチュウダヨ!」

むちゃくちゃなことをしぃが言い出しました。
ぼくはぎゃくさつちゅうじゃありません。

「ダッコォ!ダッコデキナイトシィハシンジャウノヨォ!」

あまりうるさいので手と足をもぎとってくちを糸でぬいぬいしました。
ここでぞぬに「しぃを食べろ」と命令します。

「---!?--!-----!!!---!?---!…----!…!」

しぃは何も言えません。
今まで肉ばかり見てぞぬのことが見えていなかったようです。
本当にしぃはばかです。

ぞぬがしぃのからだを半分くらい食べたころ、ぞぬのくちから
しぃをたすけてあげ、糸を切ってあげました。

「ナンテ…ナンテコトスンノヨコノヴァカモナー!!」

なんてひどいことをいうんだろうと思ってぼくはしぃをせんぷうきの
所までつれてきました。
しぃのベロをむりやりひっぱりだして、せんぷうきのこうそく回転する
羽に巻き込みました。

「ァァッ!ァォォ!ッァ!アァァゥォォ!ッォァ!」

へんなさけび声をしながらしぃはベロがきれて死にました。
せんぷうきが血だらけになったのでしぃのからだの毛でていねいにふきました。


これから分かったこと。
1 しぃに学しゅうのうりょくはない
2 しぃは何かにむちゅうになるとまわりが見えない
3 せんぷうきはあぶないから手を(ベロも)いれてはいけない


続くかも

549 名前: a day 1 投稿日: 2003/08/08(金) 06:37 [ eKsbI/0A ]
ある日曜日の午後。
近所の公園のベンチで読書をしてると、
ジーンズが引っ張られているような感触がした。
何かと思い、ヒョイと足元を見ると一匹のベビしぃが
ジーンズの裾をチョイチョイと引っ張っている。
「おい、どうした?」
問い掛けてはみたものの、そのベビしぃはまだ言葉を話せないのだろう、
こちらに顔を上げて「チィ」と小さく鳴くだけだった。
「はは、可愛いな」
空いた手でベビしぃを持ち上げてみる。驚くほど軽い。
手のひらに乗るぐらいの大きさだから、軽いのも当たり前か。
「どうした?お母さんと逸れたのか?」
「チィ」
「迷子になったのか?」
「チィ」
何を言っても「チィ」としか鳴かない。
どうしようもないので、とりあえず膝の上にそっと置いてみた。
ベビしぃは嫌がりもせず、そのまま丸まって膝の上でじっとしている。
これだけ人に慣れている処をみると、野良しぃではなさそうだ。
この公園で捨てられた元飼いしぃなのかもしれない。
いつの間にか、そのベビしぃは小さく寝息をかきながら眠り始めた。
膝の上の温もりを感じつつ、そのまま読書を続ける事にした。

550 名前: a day 2 投稿日: 2003/08/08(金) 06:37 [ eKsbI/0A ]
カラスが鳴いている。
ふと見上げるともう空は真っ赤になっていた。
二時間は経ったようだ。
小さく伸びをして、膝の上のベビしぃを見た。
熟睡しているようだ。寝息に合わせて体が上下しているのが可愛い。
そのまま寝かせてやりたかったが、もう帰らなければならない。
チョンチョンとベビしぃの体を突付く。
「チ?」
「起きたか?もう帰るからお前もおウチに帰んな」
言いながらベビしぃを持ち上げ、ベンチの下に置いてやった。
「チィ、チィ」
帰るという言葉が理解できたのか、ベビしぃは不安げな表情で何度も鳴いた。
正直、可愛そうだとは思うが連れて帰る訳にはいかない。
住んでいるアパートはペットの飼育が禁止されている。
ゆっくりと腰を降ろして、鳴いているベビしぃの頭を撫でてやった。
「ごめんな。お前を連れて行く訳にはいかないんだよ。大家さんに怒られちまう」
ベビしぃはその円らな瞳に涙を浮かべ、一所懸命に鳴いている。
「また今度な」
その場から離れようと、公園の出口に向かって一気に走り出した。

「チィッ!? チィッ! チィッ!!」
背中越しにベビしぃが何度も鳴いている。
恐らく口を顔一杯にして鳴いているのだろう。
背中と良心が痛い・・・・ごめんな、ごめんな。
出口まであと100メートル。その時だった。
「ヂィィィ――――――――ッッ!!!」
異常とも思えるようなその叫び声で、とうとう足を止めてしまったのだ。
ダメだ。あの鳴き声を聞いてしまったら、もう無視できない。
ふぅと一息してから、後ろを振り返る。
思ったより近くに、覚束ない足取りでぽてぽてと懸命に駆けてくるベビしぃの姿があった。
なんだか笑ってしまう程、必死の形相で。
その姿をずっと見ていたくて、腰を降ろしてベビしぃが来るのを待った。
心無しか、ベビしぃの表情が明るくなっているような気がする。
あと10メートル・・・5メートル・・・1メートル・・・
駆けてきた勢いそのままで、ぽふっとベビしぃはジーンズの裾に顔を埋めた。
両手で抱上げて目線を合わせた。
涙と鼻水で顔がぐしゅぐしゅになっている。
それでもベビしぃは嬉しそうに笑っている。
「しょうがない。一緒に帰るか?」
「チィ!」

551 名前: a day 3 投稿日: 2003/08/08(金) 06:38 [ eKsbI/0A ]
帰り際、大家さんの処に行ってベビしぃを飼う許可を貰った。
どうやら大家さんはしぃ好きのようで、自分の家でも何匹か飼っているようだ。
やっぱり許可を貰いに行って良かった。
隠れてしぃを飼うのは社会人として失格だ。
「お前、いい大家さんで良かったなぁ」
コンビニで買ってきた『しぃフード』を皿に開けながらベビしぃに言った。
ベビしぃはそんな事より早く御飯をくれと言わんばかりに、
短いしっぽをピンと立たせて視線を『しぃフード』に集中させている。
苦笑しつつ、『しぃフード』をベビしぃの前に置いた。
その瞬間!
ベビしぃは皿に顔を突っ込むようにして、猛烈な勢いで食べ始めた。
余りの勢いに息が続かないのだろう「フガッ、フガッ」と唸りながら。
「・・・・お前、よっぽどハラが減ってたんだなぁ・・・・」
半ば感心しながら、その食べっ振りを眺めていた。

さて問題がある。
拾ったは良いが、しぃの飼い方が全く判らない。
生まれて此の方、生き物を飼った事がないのだ。
さぁてどうする?
困った時、疑問のある時はインターネット。
皿と格闘しているベビしぃの側を離れて、ベッドの横の机に向かう。
早速パソコンの電源を入れ、某巨大掲示板を開く。
「確か、『ぞぬしぃ大好き板』ってのがあった筈・・・・」
あった。
すかさず『【拾った】しぃ飼育ガイドpart5【生まれた】』というスレを見つけ、
貼ってあるurlのリンクに跳ぶ。そこは『初心者の為のしぃの飼い方』というサイトで、
非常に細かくベビしぃから大人しぃまでの飼い方を載せてあるサイトだった。
集中しながら隅々まで解説を読んでいく。
どうやら以外としぃを飼うのは難しくないらしい。

・しぃは基本的に家の中だけで生活出来る。
・エサは『しぃフード』のみでOK。
・トイレは『しぃ砂』を用意し、ほぼ一度でトイレを覚える。
・ぞぬとは違い、散歩は不要。
・生後二週間程度で言葉を話し始める。
・ダッコされるのを非常に好む。・・・・・etc

「なんだ、楽勝じゃん」
少し気分が楽になった。飼い方が判らなくて少しナーバスになっていたようだ。
ベビしぃの方を見やると、姿が見えない。
するといつの間にかベビしぃがエサを食べ終えて、足元で頭をスリスリさせていた。
満腹で御機嫌らしい。
顔を上げて笑顔で「チィ」と一鳴きした。
ベビしぃをパソコンデスクの上まで運んで、飼い方の勉強を続ける。
ベビしぃはマウスを動かす手の動きや、切り替わるモニター画面にキョロキョロと忙しなく目線を動かした。
何にでも興味が湧く年頃なのだろう。
言葉が話せないとすると、こいつは生後一週間ぐらいか。
「早く言葉を憶えてくれよ?」
その言葉に反応したのか、こちらに顔を向けて「チィ!」と元気よく鳴いた。

552 名前: a day 4 投稿日: 2003/08/08(金) 06:39 [ eKsbI/0A ]
ベビしぃを拾ってから早くも二週間が過ぎた。
暫くは「おい」とか「なあ」でベビしぃを呼んでいたが、さすがに名無しはあんまりなので名前を付けることにした。
名前は『ベビぃ』
笑わないで欲しい。安直だという事は重々承知している。
さて、生後三週間ぐらいと思われるベビぃは、もうかなり言葉を話せるようになっていた。
さすがに人間でいう『赤ちゃん言葉』ではあるが。
留守番も一匹で大丈夫。多少のいたずらはあるが笑って許せる範囲だ。
それよりも困るのが朝の出勤時。
「パァパ、イッチャヤダ、イッチャヤダァ」
毎朝、ピィピィ泣きながら足元にすがり付いて離れない。出勤時間は迫ってくる。
可愛いといえば可愛いが、毎朝これだとさすがにウンザリもしてくる。

今日もやっぱり愚図り始めた。
「パァパ、イッチャダメェ。イッチョニ オウチデ アチョボゥヨウ」
ベビぃは結構な力でズボンをグイグイと引っ張る。
「パァパ、ナッコ!ナッコチテ!」
暫くはなだめ空かしていたが、今日は何故か堪忍袋の緒が切れた。
「うるさいッ!いい加減にしろ!」
考えるより先に平手がベビぃの頬に跳んだ。いや跳んでしまった。
内心『しまった!』とは思ったが、その前にベビぃの小さな体は平手の勢いでぼすっと尻餅をついた。
「アニャ?・・・・・」
一瞬の茫然自失。その刹那。
「ピィィィィィィィィ――――――――ッ!!!」
何かが弾けたかのような、烈火のような、超音波のような泣き声が耳を劈いた。
「アニャッ――――ン!!!アニャッ――――――――ン!!!」
ベビぃは顔と云わず体全体を真っ赤にして、手足をバタつかせながら泣き喚く。正に『赤ん坊』だ。
平手に力は入れなかった。赤ん坊相手にそこまで馬鹿ではない。
それが証拠にベビぃの鼻からは血も出てないし、平手が跳んだ頬もうっすら赤くなっているかな?という程度だ。
生まれて初めて怒鳴られ、平手が跳んできたという精神的なショックだろう。
謝って優しくダッコをしてやりたい衝動に駆られたが、躾という文字が頭に浮かぶ。
何より出勤時間が迫っていた。
「パパの言う事を聞かないからだ!判ったらイイ子でお留守番するんだぞ!」
「アニャッ、アニャッ・・・アニャ・・アニャァ・・・・・・・・」
ベビぃはしゃくり上げながら、それでも怒られたという事は自覚したらしくコクンと小さく頷いた。
そんな姿を長く見る事はせず、少々乱暴に玄関ドアを閉めた。
その音でまたベビぃはビクンと驚いただろう事は容易に想像できる。

腕時計で時間を確認しつつ、駅までの道程を早足で進む。
『かなり驚いただろうな・・・・あんなに怒ったのは初めてだし』
赤ん坊みたいなベビぃ相手に大人気なかったとは思う。
しかしそろそろ本格的な躾を始めないと、とんでもない我儘な性格になるとも飼育サイトにはあった。
『そうさ、あれは躾だ。暴力じゃない。ベビぃもきっと理解できる筈だ』
頭の中で薄い靄のようなものが掛かったような気がした。
頭を押さえながら改札を抜けると、丁度電車がホームに滑り込んできた。
列の最後尾に並ぶ。
靄のようなものは頭の中から消えていた。

553 名前: a day 5 投稿日: 2003/08/08(金) 06:40 [ eKsbI/0A ]
その日の帰り道、ベビぃの為に砂糖のたっぷり入ったケーキを買った。
今朝のお詫びの印しという訳ではないつもりだったが、ベビぃの喜ぶ顔がとにかく見たかった。
ベビぃは甘いものが大好きだ。チョコレートだろうが角砂糖だろうが何でも食べる。
飼ったばかりの頃、余程甘いものに飢えていたのだろう。
白砂糖の袋に頭から突っ込んで一所懸命にもがいていた事があった。
さすがにその場で注意はしたが。
その滑稽な姿を思い出し、喉の奥でクックックと笑った。
今日はケーキに顔を突っ込まなければ良いが。

「ベビぃ、ただいま」
玄関ドアを開けて一声掛けると、リビングドアの隙間から満面の笑みでベビぃが駆けてくる。
「アニャーン!パァパ!オカエリナチャイ!!」
いつの間にかジャンプ力も付いて、一気に胸元まで飛んでくるようになった。
頭を優しく撫でてやるとベビぃは喉を鳴らして喜ぶ。
どうやら今朝の事は気にしていないようだった。
「イイ子にしてたか?」
「アニャーン。ベビィハ イツモ イイコデチュヨ」
「よーし。じゃあご褒美だ。一緒にケーキ食べよう」
後ろ手に隠していたケーキの入った箱を、ベビぃの鼻先に軽く押し付けてやった。
「アニャッ!ケーチ?パァパ、コレ ケーチナノ!?」
ベビぃは心底嬉しそうに、ケーキの箱をポンポンと叩いた。
「そうだよ。御飯食べた後に食べような」
「ワーイワーイ!ケーチケーチ♪」
買ってきて良かった。こんなにはしゃぐベビぃを見たら心底そう思った。
「ケェチ♪ケェチ♪」
ベビぃのケーチの歌はずうっと続くようだ。
有頂天のベビぃを抱えたまま、リビングに入った。

554 名前: a day 6 投稿日: 2003/08/08(金) 06:40 [ eKsbI/0A ]

「・・・・・・なんだこりゃ・・・・・・・・・・」

今朝のリビングの光景とは一変していた。
棚にあった全ての本は床に散乱。出窓の観葉植物は床で鉢ごと叩き割られ土が飛散。
その出窓のカーテンはビリビリに裂かれ、リビングの中心のテーブルの上に置いてあった小物も全て床の上。
右手の台所を見ると、シンクの上に洗いっぱなしで置いてあった茶碗や皿やコップが
一つ残らず床の上で粉々になっている。御丁寧に冷蔵庫の中身までブチ撒かれていた。
「空き巣かよ・・・・・」
力無くベビぃとケーキを床に置いてその場にへたり込んでしまった。
「畜生・・・盗むモンなんかないだろうが・・・・」
この部屋で一番高価そうなパソコンや自慢のAVシステムは何故か無事だった。
とりあえず、盗まれた物があるかどうか調べてみる。
中身のあまり入っていない通帳、印鑑、その他それなりな貴重品は全て無事だった。
「アニャーン アニャーン パァパ ゴハントケーチハァ?」
ベビぃは親の心子知らずか、ケーキの箱に夢中のようだ。
「あぁ、ちょっと待って・・・・・て?」
そうか。空き巣ならベビぃが見てる筈だ。
10畳一間の狭いアパート、ベビぃが隠れながらも犯人を見ているに違いない。
ケーキの箱からベビぃを離し、両手で抱えて目線の高さまで上げる。
「アニャ?」
ベビぃはケーキから離され少し不満そうにじっと見返してきた。
「ベビぃ、今日このおウチに知らない人が来ただろ?どんな人か見たか?」
「アニャァ・・・・ウウン ミテナイデチュヨ」
「本当か?こんな狭いウチで見てない訳ないだろ?」
「・・・エト・・・・ベビィ コワクテ ベッドノシタニ カクレテタノ。・・・ハヤク ケーチ、パァパァ」
ベビぃはそんな事より早くケーキが食べたくて仕方がないようで、イヤイヤをするように体を捻った。
『?』
その時ベビぃの口の周りに、白い粉のようなモノが付いている事に気付いた。
視線に気付いたか、ベビぃは顔を見せないようにブンブンと頭を振った。
「ベビぃ!顔見せろ!」
その声に驚き、しょんぼりと観念したようにベビぃはゆっくりと顔をこちらに向けた。
白い粉を指に掬い取って臭いを確かめる。臭いは無い。
その指を舌で舐めとってみた。思った通り砂糖だった。
台所にもう一度顔をやると、割れた食器の向こうに袋ごとバラ撒かれた白い砂糖が見えた。
「・・・ベビぃ、また砂糖食べたのか?」
「ゴメンナチャイ・・・・ドウチテモ ドウチテモ オサトウガ タベタカッタノ・・・・」
おずおずとバツの悪そうな上目遣いをしながらベビぃが呟く。
「パパがイイと言うまで食べちゃダメって前にも言っただろう?覚えてないのか?」
「・・・ゴメンナチャイ・・・・モウ チマセンカラ ユルチテ・・・」
「全く・・・・・・」

555 名前: a day 7 投稿日: 2003/08/08(金) 06:41 [ eKsbI/0A ]
その吐き捨てと同時におかしい事に気付く。
台所の上の食器は全て床に落ちて割れている。
しかしベビぃ用の皿だけは隅の方に残っている。
それを見た瞬間、ベビぃを少々乱暴に床に降ろし窓際に近づく。
やっぱりだ。壊されている処か窓のロックは掛かったままだ。
リビングを出て風呂場の窓も一応見る。
元々、人が通れるような大きさではなかったが、ここもロックは掛かったままだった。
玄関もしっかりロックがしてあった。
空き巣の足跡らしきものも残っていない。
では空き巣が御丁寧に窓のロックを壊さずに靴を脱いで進入し、
何も盗まず部屋を目茶苦茶にした挙句、また出て行く時にロックしていったと?
そんな馬鹿な。そんな親切な空き巣など居る訳がない。
とすると・・・

「ベビぃ」
「アニャッ?マンマ?」
ベビぃはもう先ほどの砂糖の事は無罪放免になったと思ったのか、笑顔で見上げた。
「御飯じゃない。おウチをメチャメチャにしたのはお前だろう?」
「ア、アニャァ。・・・チ、チガイマチュヨウ。コワイオジタンデチュヨウ」
「おじさん?さっき顔は見てないって言ったよな?」
「ア・・・・・アニャ アニャァ・・・・・・・・」
ベビぃは焦ってしまったらしく、口をパクパクさせている。
判っていた。自分の表情から少しずつ理性が消えていくのが。
見下ろされたベビぃもガタガタと小さく震え始めていた。
「嘘なんだよな?パパに嘘付いたんだよな?」
「チ・・・チ・・チチチ チガイマチュヨウ。ベビィ ウソツカナイモン ウソツカナイモン・・・」
頭の中にまた薄い靄のようなものが掛かっていく。
 
 
『 躾 の 時 間 だ ・・・・・・』

556 名前: a day 8 投稿日: 2003/08/08(金) 06:42 [ eKsbI/0A ]
ボスッ!!

足元に置いてあったケーキの箱を思い切り蹴飛ばした。
ケーキの箱はベビぃの顔を掠めながら壁にブチ当たり、ずるずると重力で床に落ちていく。
「アニャーン!ベビィノ ケーチィガ!」
ベビぃが叫びながらそのベコベコになった箱に飛びつく。
なんて浅ましいヤツ!
ベビぃが箱に取り付いた瞬間、もう一度箱を蹴飛ばした。
「!?ヂィィィ――――ッ!!」
箱ごとベビぃの小さな体が壁に叩き付けられる。
「ヂイィッッ!?」
ベビぃはケーキ塗れになりながら、床にぼすんと転がった。
何が起こったか理解出来ないようだ。ゆらりと起き上がり頭をフルフル振っている。
目には一杯の涙を貯めて。
「ア・・アニャァァァン・・・・アニャァァ・・・・・」
ケーキ塗れになったベビぃの首根っこを摘んで目の高さまで持ち上げた。
涙がボロボロと流れている。嘘つきのクセに。
「今朝の事、気に入らなかったんだろ?怒ったんだろ?」
「オコッテナイデチュヨウ・・・・ユルチテヨウ・・・・」
「嘘はいけないなぁ、ベビぃ。怒ったから仕返しでおウチをメチャメチャにしたんだろう?」
「パァパァ・・・コワイヨォ・・・ベビィ モウ ウソチュカナイカラ・・・・・ゴメンナチャイ・・・ユルチテヨォ・・・・」
ポタポタと音がする。
チラリと下を見ると、床が濡れていた。恐怖のあまり失禁したようだ。
「あーぁ、ベビぃ。お漏らししちゃったねぇ。ダメだなあ、オシッコはトイレでしなさいと言ってるだろ?」
「ゴ・・ゴメンナチャイ・・・・ベビィ オソウジシュルカラ ユルチテ・・」
「いいよいいよ。パパが掃除するから」
ニッコリ微笑んでやった。
ベビぃは少しホっとしたのか安堵の表情を浮かべた。

「お前が雑巾だがなっ!!」

557 名前: a day 9 投稿日: 2003/08/08(金) 06:43 [ eKsbI/0A ]
ベビぃの体を力一杯床に叩きつけた。勿論顔は下向きだ。
「ヴォヴッ!!?」
声にならない声が洩れる。バウンドしたベビぃを掴み、小便で汚れた床に押し付けた。
「汚したらキレイにしないとねえ」
「ヂ・・ヂ・ヂ・・ギュヂィ・・・・・」
ベビぃを押さえ付けている右手にゆっくりと力を加えていく。
「ヂ・・・・ヂ・・・ヂィ・・・・」
「おっと雑巾は拭かなきゃな」
押さえ付けたベビぃを上下にゴシゴシと床に擦り付ける。何度も何度も力強く。
ベビぃは息が苦しいのか先程までのか細い泣き声さえも上げなくなっていた。
そのかわり短いシッポが痙攣するようにプルプルと震え出した。
この辺りが限界のようだ。解放してやるか。
「さ、キレイになったよ。ベビぃ」
ベビぃの顔をこちらに向けてみた。
鼻血を大量に出したようだ。顔中、涙と鼻血と小便とケーキでぐちゃぐちゃになっている。
なんて滑稽な顔なんだろう。
ベビぃは恐怖で目をギュっと瞑っている。耳も後ろに畳んだままだ。
さらに今までに無いぐらいガタガタと震えている。
これで良い。躾は遊びではないのだ。少しくらい恐怖心を持って貰わないと意味がない。
「ああ、汚れちゃったねぇ。お風呂入ろうか?」
優しくベビぃの頭を撫でながら、バスルームへと向かった。




続きます。

558 名前: アフォ1/3 投稿日: 2003/08/08(金) 12:37 [ UX0hj9jQ ]
あるチビしぃがいた。
何のへんてつもない極々普通のチビしぃだ。
しかし親はしぃではない。モララーだ。
このモララーもこれまた極々普通の優しいモララーだ。
親といっても、血のつながった親ではない。
数ヶ月前、ゴミ捨て場でふるえている生まれたばかりの
ベビしぃをモララーが拾ったのだ。
チビしぃはモララーを本当の親だと思っている。
モララーはそのことをいつか話そうと思っていた。

そしてある日、さんぽしていたとき、「奴」が現れた。
「ハニャ?ア、アレハ・・・・・ベ、ベビチャーーーーン」
「ん?」
ズザザザザザザーーーーーーー!!
二人で楽しく散歩していたとき、一匹のしぃが
滑り込んできた。
「だ、誰ですかあんた!」
驚いているモララーを ドン! と倒してそのしぃが
チビを抱き上げた。
「チビチャン!ホラ、オカアサンダヨ!!」
・・・・・・・????
二人には訳がわからなかった。

半端ですいません。  〜糸売〜

559 名前: 実験的作品 1/2(mf3Llv1c) 投稿日: 2003/08/09(土) 00:40 [ fdIVukgk ]
2 しぃのたいりょくやすばやさ

こんどはしぃの『しんたいてきのうりょく』について調べます。

体力
*用いするもの*
しぃ 1ぴき
お肉 上等なものてきりょう(なくてもじっけんにはさしつかえません)
お肉 安っぽいものてきりょう
とうめいなしかくいガラスケース大


まずしぃに安いお肉をおなかいっぱいあげます。

「ハニャーン♪」

道ばたで死んでいたのらのチビギコのやきにくとも知らずに、
にくったらしいかんにさわる声でよろこんでいます。

「マンプクシタカラ、ダッコ!」

よっきゅうがみたされたら、また新しいよっきゅうをもとめ
はじめました。これだから、しぃはきらいです。
「うるさい、だまれ、このクソ猫。」と、ぼくがやさしくせいじつな
へんとうをするとさらにわめきました。

「シィィ!シィヲダッコシナイヤツハギャクサツチュウナンダヨ!ソンナ
コトモシラナイナンテ、ヴァカネ!マターリシナサイ!」

ぼくはマターリってなんなのかきになったので聞いてみました。

「ハニャァ!?マターリノセツメイヲイマサラシロダナンテ、ホンモノノヴァカモナ
ナノネ、アンタ!アリガタクセツメイシテヤルワ!
マターリッテイウノハシィチャンガミンナニダッコシテモラッテオイシイ
オニクヤオカシヲイッパイタベテソレデヨッテクルギコクンミンナガコウビ
シテクレテギャクサツチュウハミンナアボーンシテソレデ」

ぼくはむかつきました。
それはしぃだけがしあわせになることじゃないかと思いました。
おこったぼくはしぃの耳をちぎってゲンコツをそのなかみのないあたまに
ぶちこんでやりました。
クラクラしながらしぃはぶったおれました。たぶん氏んではいません。
きぜつしているしぃをガラスケースのなかにいれました。このケースは
しぃが1ぴきはいってやっとくらいの大きさでふたにカギがかかっています。
3ミリくらいの穴がすこしあるだけで、でれません。

ガラスにおさめられたしぃがおきました。

560 名前: 実験的作品 2/2(mf3Llv1c) 投稿日: 2003/08/09(土) 00:40 [ fdIVukgk ]

「ハニャ!?ココドコ!?」

しぃがガラスの内がわをかきむしります。

「ダシナサイヨォ!」

ガラスはカギがないとあかないことも分らないようです。
そこでぼくはていねいそれはこのカギがないと開かない、と手に
持っているカギを見せながら言いました。

「ジャア、ソノカギカシナサイヨォ!」

カギはぼくのおや指くらいあって、くうき穴は3ミリほどしかないのに
どうやってかせばいいのでしょう。こうぞうじょうむりなのが分らないのか。
でもしぃがかせといってるのだからしかたありません。
ぼくはお盆休みであそびにきているいとこのクックルお兄ちゃんに、とんかちで
カギを粉になるまでたたいてもらいました。
ちからもちのクックルお兄ちゃんのおかげでカギはさらさらの粉になりました。
この粉をガラスのくうき穴から流しこんであげるのです。

「ほら、かしてあげるよ」

さらさらとカギは流れこんでいきます。
しぃはぼうぜんとしています。

「…コ…コノヴァ…ヴァカモナッ!カギガコナニナチャタラドウヤッテ
デルノヨォサッサトアケナサイヨゥ!」

とつぜんしぃは『ひすてりっく』に怒りはじめました。
むかし、お母さんもお父さんとけんかしていたときこんな風に怒ってました。

「え?開けるんだったの?ごめんね『カセ』って言ったから、かしたんだ」

僕がすなおにしゃざいしているのにしぃはあくたいをつきます。

「キィィィィ!ジャアサッサトコノガラスワリナサイ!ダシテ!」

「ごめんね。そのガラス、とってもぶあつくてがんじょうなんだ。
クックルお兄ちゃんがせいいっぱいにこわしてくれたらわれるだろうけど、
いくらしんせきだからって悪いよね。しばらくその中でがまんしててね」

「ワレナイガラスノナカデドウガマンシロッテノヨォ!」

しぃがさけびましたが、ぼくはむししてテレビアニメを見ました。

「しずかにしててよしぃちゃん。ぼく今からパワパフ見るんだ。
わ〜い。バターカップ萌え〜」


しぃはとりあえず、まんぷくのじょうたいにしています。
このじょうたいでなんしゅうかんもつかをかんさつしたいと思います。




1日目

「ハヤクダシナサイヨォ!キーッ!」
しぃはむかつくくらい元気にあばれまわっています。

3日目

「ダセ…ダシナサァイ!」
おとといより少し元気がないです。
大丈夫?しぃちゃん(藁

5日目

「オナガイ…ダシテェ」
おやおや。四日前まであんなに勇んでいたのにもう
これです。この前ならった『しょしかんてつ』という言葉を
教えてやりたいです。

7日目

今日しぃは何もしゃべらないでガラスの中で丸まっていました。
動かないで体力をおんぞんしようというあさはかなこんたんでしょう。
このままでは面白くないので、クックルお兄ちゃんにガラスが
われないていどに蹴ってもらいました。しぃちゃんは箱の中で
頭をなんどもうって楽しそうです(禿藁

10日目

「…シィ…シィ…シンジャ…ウ…」
きのうなんども体をぶつけたせいで体中にきたならしく
青いあざができています。

20日目

「…ウジィ」
おばあちゃんの家からかえってくるときたない動物が
ガラスの箱の中でぴくぴくしていました。
楽しいおばあちゃんちのせいでこのしぃのことをすっかり
忘れていました(藁

22日目

まだかろうじで生きているようです。
でももう今日のよるにはきっと死んでるだろうから、死ぬまえに
もといた自然にかえしてあげました。
でぃやはらをすかせたチビギコなんかが自然にかえってきたしぃ
ちゃんをかんげいしているようです。よかったね、しぃちゃん。


このじっけんから分かったこと
1 しぃの体力はもって二十日ほど
2 クックルお兄ちゃんってすごい!
3 パワパフはバターカップが一番萌え

561 名前: 実験的作品 訂正(mf3Llv1c) 投稿日: 2003/08/09(土) 00:46 [ fdIVukgk ]
2/2の一部を訂正

5日目
「オナカスイタヨォ…」
しぃはおなかがものすごくすいているようです。
でもカギがなくなったからせめておいしいお肉のにおいを
くうき穴からいれてあげることにしました。

ぼくはお母さんにやいてもらったおいしい牛のお肉にこしょうをまぶして
かじりつきました。しぃがそれをみじめったらしく見ています。

「シィニモォ…シィニモチョォダァイ…」

ひとのものをブン取ろうとするしぃの目の前でお肉のとっても
いいにおいをふりまきました。せめてにおいだけでも楽しんでください。

「シィモホシィヨゥ…」

562 名前: 基地外1 投稿日: 2003/08/09(土) 00:52 [ .U8UJQ.2 ]
〜モラ太の日記〜
○月×日天気曇り
今日はパパにベビしぃ三匹とベビギコ三匹買ってもらいました。
今年の夏休みはチビギコの観察をするのでぼくははりきりました。
パパは『俺も子供の時はチビギコの観測をしたんだよ。最後が醍醐味なんだな
でもありきたりじゃダメだぞ。こうしたらどうだ?ゴニョゴニョ・・・・。
そしてぼくはチビギコの習性について調べてみました。
まずはベビギコを箱に入れます。それからえさをあたえずにしばらくほっときます。
お昼・・・
朝ごはんを与えなかったので少し元気がありません。
ベビしぃが『チィチィ!!』とやかましかったので一発殴りました。
夜・・・
みんな一日何も食べていなかったのできげんが悪くなっていました。
性懲りもなくまたベビしぃが『チィチィ!!』とわめいていたのでぼこぼこにしました。
『ア・・・アニャ』と言った後動かなくなりました。
二日目・・・
あわせて五匹になっていました。一匹足りません。
ベビギコの口に血のようなものがこびりついていました。
お父さんに聞いたら、『ベビギコは食べ物がないと共食いをするんだよ』と
教えてくれました。ぼくは食べ物がなくなってみんなを頃すくらいなら
氏んだ方がましだと。思いました。

563 名前: 基地外2 投稿日: 2003/08/09(土) 01:06 [ .U8UJQ.2 ]
三日目・・・
バビ達が不思議なことをしていました。
ベビしぃが『コウピ!!』と言ってベビギコがおちんちんベビしぃの股間にいれていました。
パパに聞くと『それはな交尾っていうんだ。ベビギコは生後20くらいすると子供を作れる
んだ。』と教えてくれました。後から調べたんですがベビギコはすぐにしぬから子供を
早く作れるんだそうです。
四日目・・・
ベビギコが交尾をするために争ってけんかしていました。結果一匹が氏んでしまいました。
その後死体は他のベビに食べられてしましました。世の中きびしいなって思いました。
五日目・・・
箱の中はうんちとおしっこで臭くなっていました。
でもベビは生きていました。どうやら毛の生えたベビがうんちとおしっこをしたようです。
ベビしぃはあまりの臭さに怒っているようです『チィチィ#』
その後ベビギコはいなくなっていました。骨だけが残っていました。

564 名前: 基地外3 投稿日: 2003/08/09(土) 01:25 [ .U8UJQ.2 ]
六日目・・・ベビが半分に減りました。でもベビしぃのお腹がふくらんでいました
どうやら子供ができたみたいです。かわいい子を産んでくれると嬉しいです。
七日目・・・ベビしぃ同士がけんかしていました。ベビギコは殴られてすみで
じっとしています。どうやら食料が少ないので取り合いをしているみたいです。
30分後決着がつきました。でも一匹はしんでいました。お腹から子供がでてきましたが、
もう一匹に食べられていました。女は世界で一番怖いと知りました。
八日目・・・
今日はモナ助君が家に遊びにきてくれました。ぼくはPS2で楽しく遊びました。
モナ助君は猫を連れてきていて、楽しく遊びました。僕はお礼にベビを見せて
あげました。モナ助君の猫は突然ベビにおそいかかりました。
べびしぃはベビギコを盾にして助かりましたが、ベビギコは氏にました。
母親はおっかないです。
九日目・・・
ついにベビしぃだけになりました。あっ!!遂に赤ちゃんも生まれました。
四匹もいてみんなかわいいです。
十日目・・・
母親がいません。パパに尋ねると『他のオスと交尾しにいったんだな。』と
教えてくれました。どうやら交尾する事だけが目的な生き物らしいのです。
『じゃあ残りの四匹はどうするの?パパ?』
『母親の母乳がないとしんじゃうからな・・・。』僕は疲れて寝ていしまいました。
夜ご飯に起こされて夜ご飯を食べました。おいしかったです。
『ママ、このお肉は何?』
『ああ、残りの四匹のお肉よ。』
分かったこと:自然は厳しいと実感しました。ベビギコが早く死ぬ理由はこのようなことや
虐待によってしぬそうです。でもすぐに子供を生むので、一向に減りません。

565 名前: 基地外4 投稿日: 2003/08/09(土) 01:27 [ .U8UJQ.2 ]
容量の無駄でスマソ。矛盾だらけだし。もっと勉強します。

566 名前: a day 10 投稿日: 2003/08/09(土) 03:53 [ pAYnCG52 ]
>>557より



「ヒニャァァ・・・パァパ・・・イタイノ ヤダヨオ・・・・」
懇願するベビぃを無言のままバスタブの中に放り込む。
隠れられないのに、ベビぃは隅の方で小さく丸まりながらまだ震えていた。
「ん?寒いのかい?じゃあ少し温度を上げてあげるね」
温度ダイヤルを60℃にセットした。
途端に湯気がもうもうとバスルームに立ち込め出した。
何かを感じ取ったのだろう、ベビぃが声も無く頭を振ってイヤイヤの表現をする。
「アニャ、アニャ アニャァァ・・・」
「寒いんだろ?大丈夫。丁度いいぐらいの熱さだよ、ホラっ!」
シャワーのお湯を勢い良く浴びせた。
「ギィニャァァァァァァァァ――――――――ッッッ!!!」
この世の者とは思えない叫び声を上げながら、
ベビぃは狭いバスタブの中を気が狂ったかのようにグルグルと廻りだした。
しかし足元がお湯で濡れているので、何度も滑って転んでしまう。
ジタバタもがいている隙に、シャワーのお湯を掛けてやった。
「ヂギャッ!!ヂギャァァ――――ッ!!」
お湯がベビぃの体にダイレクトにヒットすると、一層大きな声で叫びを上げた。
「おいおい、はしゃぎ過ぎだぞ、ベビぃ」

それを一分程繰り返した頃だろうか、『オナガイダカラ モウヤメテクダサイ』とでも言いたげな悲痛な表情で
バスタブの底からこちらを見上げていた。
「もういいのかい?気持ち良かったか?」
シャワーを止め、笑顔でベビぃを掴み上げた。
良く見るとベビぃの体の毛が、所々禿げになっている。
剥き出しになった肌は真っ赤になっていて、爛れる寸前のようだ。
「ありゃ?ちょっと熱かったかな?でもキレイになったねえ」
頭を撫でてやろうと手を伸ばしたら、ビクっと頭を引っ込めた。
どうやら躾は成功のようだ。

「よし、キレイになったし御飯にするか」
ベビぃは御飯という言葉に反応したらしく、口元に無理やり媚びるような笑みを浮かべて
「・・・マン・・マ・・・・ベビィ オナカ チュイタ・・・・・・・」
と小さく呟いた。

567 名前: a day 11 投稿日: 2003/08/09(土) 03:54 [ pAYnCG52 ]
『美味い。鳥の唐揚げは最高だ。』

夕飯の前に躾と部屋の片付けを終らせた為、一層御飯が美味しく感じられる。
スペアに取っておいた食器があって良かった。
炊飯ジャーから直接御飯を食べる訳にはいかないし。
唐揚げを頬張りながら、チラとベビぃの方を見た。
ベビぃは真ん丸い目を一杯に広げながらこちらを見ている。
 
 ア ク リ ル ケ ー ス の 中 か ら。

以前、金魚を飼っていた時に使っていたモノだ。それを引っくり返しベビぃを閉じ込めた。
上にはDVDプレーヤーとビデオデッキを重石代わりに載せてある。
さすがにいくら暴れようと、ベビぃの力では重石付きのアクリルケースは動かせなかった。
勿論窒息させる気はないので、空気穴は先に空けておいた。
「ベビぃ、やっぱり唐揚げさんは美味しいねぇ」
箸で摘んだ唐揚げをベビぃの顔の前まで持って来てやる。
その唐揚げを取ろうと両手でアクリルケースの壁を引っ掻いていた。
空気穴に唐揚げを近付ける。これで唐揚げの芳醇な香りがケースの中に入っていく筈だ。
「アニャッ!?チィ!チィッ!チィッ!!」
ベビぃが一層悲壮な泣き声を上げる。
空気穴はベビぃの背より高い処に開けてある。
先程のシャワータイムで相当体力が削がれている筈だったが、ベビぃは空気穴に向かって必死に何度もジャンプした。
「おお。運動会か、ベビぃ。そーれジャンプ、ジャンプ♪」
「マンマァ!マンマァ!」
涙を一杯に溜め、涎を垂らしながら絶対に掴めない唐揚げに向かってジャンプするベビぃの姿は
愉快を通り越してシュールでもあった。

 正に  ベ ビ ぃ 必 死 だ な 。

568 名前: a day 12 投稿日: 2003/08/09(土) 03:55 [ pAYnCG52 ]
そろそろフィニッシュにしよう。
ベビぃがジャンプした瞬間、唐揚げを口に放り込んだ。ベビぃに思い切り見せ付けるように。
その光景を間近で見たベビぃは尻から着地して、くらくらと起き上がり呆然とこちらを眺めていた。
両手をケースの壁に付き、憔悴しきったような目をしながら。
喉の奥で笑い声をかみ殺しながら言う。
「ウソウソ。ベビぃにもちゃんと唐揚げさんあげるからね」
「アニャ!ホント?・・・・ハヤクゥ・・・カラアゲサン・・・・・」
ギュルルルル。
ベビぃのお腹の虫が鳴ったのがはっきりと聞こえた。

後ろの皿に首を向け、ワザとらしく大声でベビぃに決定的な一言を言ってやる。
「あれえ?ベビぃ、唐揚げさん無くなっちゃったあ。ゴメンなあ。さっきので最後だったよ」
「シャイゴ?・・・・カラアゲサ・・ン・・・・ナイノ・・・?」
「だぁかぁらぁ。さっきパパが食べたのが最後の唐揚げさんなの!もうナイナイなの!」
残った御飯を掻っ込みながら親切丁寧に説明してやった。
「ベビィノ マンマハ・・・・?マンマナイノ?ベビィ オナカチュイタヨォ・・・・・」
バチッ!
情けない声にカチンときて、持っていた箸をアクリルケースに投げ付けた。
「チィィィィッ!?」
「もうねぇって言ってんだろ!バカ野郎!」
立ち上がってベッドから毛布を持ってきて、アクリルケースに乱暴に被せた。
「アニャッ!?クライノ コアイヨ・・・」
「もう寝ろ!騒ぐんじゃねーぞ!いいな!」
「チィィィィ・・・・・」

今日の躾はこんなものでOKだろう。
いつの間にか、頭の中の靄のようなものもスッキリと晴れていた。
これでもう嘘を付いたり、部屋を無茶苦茶にする事はないだろう。
・・・・多分。
念の為、躾に関する情報を集めておくか。
パソコンの電源を入れ、某巨大掲示板の『ペット大嫌い板』にアクセスした。

569 名前: a day 13 投稿日: 2003/08/09(土) 03:56 [ pAYnCG52 ]
その次の日の朝から、ベビぃの態度は一変した。
アクリルケースから出してやった途端、ダッシュでベッドの下に逃げ込んだ。
どんなに名前を呼んでもこちらをジぃっと睨むだけで、返事もせず出てこない。
エサを置いても食べようとしない。
さすがに二食抜きは不憫に思い、エサ皿をそのままにしておいた。一匹になったら食べるだろう。
ベビぃはどうやら反抗しているようだ。これじゃまるで野良しぃじゃないか。
誰が原因でこうなったのか全く理解してないみたいだな。
昨日の躾じゃ足りなかったか。
こりゃ今夜も教育的指導だな。
溜息をつきながら出勤する事にした。

帰宅しベビぃを呼ぶ。勿論いつものお出迎えは無かった。
「やれやれ・・・・今日は大丈夫かな」
静かにリビングのドアを開く。ベビぃの姿はやはり無い。
大方、ベッドの下にでも隠れているのだろう。
朝置いたエサ皿を見ると、キレイに無くなっている。
背に腹は変えられないという事か。チャッカリしたヤツだ。
ベッドの下を覗き込む。やはりそこに居た。
ビクビクと軽く震えながらこちらの様子を伺っている。
「ただいま、ベビぃ。でておいで、御飯食べよう」
なるべく優しい声で囁いてみた。ベビぃはプルプルと頭を振って拒否の態度を示している。
「どうした?お腹空いてないのかい?」
「・・イタイノ ヤーヨォ・・・・パァパ コワイモン・・・・」
「ベビぃがイイ子だったら、パパ痛い事しないよ?昨日はちょっと怒っただけだよ」
「・・・マァマガイッテタモン・・イタイコト スルノハ ギャクサツチュウダッテ」
ベビぃが自分の母親の事を口にしたのは、これが初めてだ。
「ママが?虐殺厨?ママが言ったのかい?」
「ソウダヨ!ギャクサツチュウハ イタイコト イッパイスルカラ ナカヨクシチャダメダッテ イッテタモン!」
「じゃあパパがその虐殺厨だっていうのか?」
「イタイコト スルカラ パァパハ ギャクサツチュウダヨ!ギャクサツチュウ!」
痛い事するのは虐殺厨か・・・躾のつもりだったのだが・・・・やはり親の心は子知らずなのか。
見解の相違なら仕方が無い。
いつもの靄のようなものが頭の中に広がっていくのを感じた。

570 名前: a day 14 投稿日: 2003/08/09(土) 03:57 [ pAYnCG52 ]
ゆっくり立ち上がると部屋の隅に立掛けてある掃除機を手に取った。
ヘッド部分を取り外し、掃除機のノズルをベッドの下に差し込む。
「アニャ?オソージ?」
「そうさ、お掃除するんだよ」
掃除機のコードをコンセントに差し込みながら言った。

「お 前 を な」

パワーを最強にセットして電源を入れた。
ズボボボォッ!
しっかりとした手応えを感じた。一気にノズルを引き寄せた。
予想通り、ノズルの先にはベビぃが吸い寄せられている。
しかもノズルの中に今にも吸い込まれんとしている部分は、あろうことかベビぃの顔だった。
「ボォ%sk6&'!@*ガガ?л<Ф入リ#Ю↑☆?!φъゲsだH‘z國d????!」
息が出来ないらしい。ノズルの中で何か喚いているが掃除機の機械音で生憎聞こえない。
必死にノズルの先に爪を立てて抵抗するが、プラスチックに軽い傷が付くだけで無駄な事だ。
「アハハ、掃除機さんとチュウか。楽しそうだねぇ」
ノズルを野球のピッチャーよろしく振り投げる。
ボズッ!
掃除機のノズルから解放されたベビぃが心地よい音を立て、正面の壁に激突した。
「アギュッ!!」
叫び声を一つ上げ、そのまま床にズルズルと崩れ落ちていった。
掃除機のスイッチを切り、胸ポケットからタバコを一本掴み出す。
それにライターで火を点け、一服する事にした。
タバコを吸いながら、うつ伏せに倒れたままのベビぃを眺める。
しばらくベビぃはピクピクと痙攣をしていたが、タバコを半分吸った頃には動かなくなっていた。

571 名前: a day 15 投稿日: 2003/08/09(土) 03:58 [ pAYnCG52 ]
倒れたままのベビぃにそっと近づく。
「嘘はいけないと教えただろ?」
吸い掛けのタバコをベビぃの尻に押し付けた。
「!?ギュヂイイィィィィィ――――ッ!!」
タンパク質が焦げる嫌な臭いと共にベビぃは飛び上がって泣き叫ぶ。
「ミギュウ!・・イチャイヨゥ!イチャイヨゥ!オチリガ オチリガァ!!」
ゴロゴロと床に転がって火傷の痛みを紛らそうとしている。
「イチャイ!イチャイ!タチュケテッ・・・・」
転がり回るベビぃの細い右足を踏みつけた。
「アギュゥ・・・・」
「静かにしろ。なんでお前はイイ子に出来ないんだ?」
「ハナチテ!パァパナンテ ダイキライ!アッチイッチャエ!ギャクサツチュウ!!」
「!」
瞬間、ベビぃを踏み付けている足に力を込めた。全力で。
「アギャ――――――――ッ!!!」
そのあまりにも細くて脆い右足はあっけなく折れた。恐らく粉砕骨折してる筈だ。
ジョジョォォ・・ブリュブリュゥゥ
あまりの痛みに耐え切れなかったようで、ベビぃは失禁、脱糞してしまった。
「あーあ、またやっちまったか」
舌打ちしながらベビぃの脇腹を軽く蹴り上げる。全く学習しないヤツだ。
「アンヨォ・・ベビィノ アンヨガ・・・イタイヨォ・・・・」
「お前がパパの言う事を聞かないワルイ子だからだぞ」
ベビぃは息も絶え絶えにその場から逃げようと、折れた右足を庇うようにズルズルと匍匐前進を始めた。
ブツブツと呟きながら。
「・・・ツチュ・・・サツチュウ・・・・ギャクサツチュウ・・ニゲナキャ・・・」
まだ言うか、このバカが。
屈み込んでベビぃの耳を掴み、引っ張り上げた。
「アギャッ!オミミ オミミ! イチャイヨゥ!」
「なぁ、ベビぃ。パパは虐殺厨なんかじゃないよ。これはね、躾っていうんだ」
「・・・チガウヨゥ・・ギャクサツチュウダヨゥ・・・・」
「本当さ。パパもね、むかーし、パパのパパ・・・つまりおじいちゃんに躾られたんだよ?」
「・・・・アニャァ・・・オジィタン?」
「そう。パパがまだ子供のころにね・・・」


頭の中に広がっていた靄のようなものが、段々色を伴って形作られていく。
それは遠い過去の記憶だった。
木刀で何度も打ちつけられている光景。
風呂場で熱湯を掛けられている光景。
何度も蹴られ、殴られている光景。
猛吹雪の中、裸同然で家の外に放置されている光景。
足にガソリンを垂らされそれに火を点けられている光景。
それを庇う母にまで暴力の限りを尽している光景。
その母が頭から大量の血を畳の上に撒き散らしている光景。
その度に鬼のような形相で笑いながら「躾だ!躾だ!」と大声で喚いている光景。

『そうさ。これは立派な躾なんだよね?父さん』


夜は長い。躾はまだまだこれからだ。

572 名前: a day 16 投稿日: 2003/08/09(土) 03:58 [ pAYnCG52 ]
それから明け方まで『 躾 』は続いた。
『ペット大嫌い板』で収集した方法を時間の限り尽くした。
タバスコのビンの先を鋭利に切り落とし、それをベビぃの肛門に突き刺し一瓶丸ごと体内にブチ撒けた。
ベビぃは口から赤い泡をだしながら気絶する。
構わずチューブのワサビを再び肛門に突き刺し、そのまま注入。
「アギャナァァァァァ――――ッ!!」
ベビぃは一発で目覚め、頭から壁に激突し悶絶した。
次に癇癪球を口一杯に頬張らせ、マズルを両手で持ち何度も上下させる。
パン!パパン!パパパン!癇癪球が連続で破裂してゆく。
「ゴヴッ!ゴヴェッ!ッギッ!!」
口の隙間からもくもくと煙が。どくどくと血が流れてきた。

ドアの隙間にベビぃの手を挟み、思いっきり勢いよく閉めた。確実に骨が折れた。
短いシッポの先にジッポのオイルを垂らし、それに火を点ける。
先程のタバコの比ではないくらいに泣き叫んだ。
「・・・・パァパ・・・・オナガイデス・・タチュケテ・・・・イイコニナルカラ・・ナッコチテ・・・・」
ボロボロと涙を流しながら、ベビぃは力無く懇願した。
「だめだ。お前はまだワルイ子だ」
電気コードの皮膜をニッパーで毟り、銅線を剥き出しにさせながら言い放つ。
それをコンセントに差し込む。
「もっと躾が必要だからね」
ニコっと笑いながら銅線部分をベビぃの体に押し付ける。
「!・・・・・・・・ッ・・・・」
ベビぃは無言で体を激しく痙攣させ、また失禁した。
うつ伏せになったまま気絶したベビぃの体を、足でごろんと仰向けにする。
白目を向いて、口から泡を吹き、ピクピクと小さく痙攣し続けていた。
「こらこら、寝るんじゃない。起きなさい、ベビぃ」
「・・・バ・・パ・・・・ヤメ・・デェ・・・イダイ・・・イダイヨォ・・イイコ・・・・ナリュカ・・ラァ・・・」
朦朧とした意識の中、ベビぃは生きたいが為の哀願を何度も繰り返した。
工具箱から取り出した金槌をポンポンと手で弄び、その重さと感触を確かめる。
金槌を持つ右手をゆらりと振り上げた。その影がベビぃの体を隠す。
カタカタ体を震わせるベビぃと目が合った。
その目は完全な絶望を悟っているように見えた。
「・・・タ、タチュケテ・・・マァマ マァマ・・マァマァ・・・・」
「・・・・ベビぃ・・だめだよ、もう」

振り下ろした。
何度も。何度も。何度も。何度も。

頭の中の靄はやがて薄れていき、しばらくすると消えていった。






「あ、おはようございます」
次の日の朝、表で掃除をしている大家さんに会った。
「あら、おはよう。あれからどお?しぃちゃん、元気にしてる?」
「それが・・・・・夕べから姿が見えなくなっちゃって・・・」
「あらあら・・・・逃げちゃったのかしらねえ。ま、しぃってのは元々放浪癖があるけど」
大家さんは掃除の手を止め、とても残念とばかりに溜息を吐いた。
「ええ・・・早く帰ってきてくれるといいんですけど・・・」
「大丈夫、すぐ帰ってくるわよ。あんなに懐いてたんだから」
「そうですよね・・・・あ、時間だ。急がなきゃ」
「ん、いってらっしゃい。気を付けてね」
「はい。行ってきます」

三重に縛った小さなビニール袋をゴミ捨て場に放り投げ、駅へと急いだ。

573 名前: a day 投稿日: 2003/08/09(土) 04:00 [ pAYnCG52 ]

  「a day」終了しました。

  読んで下さった皆さん、どうもありがとう。

575 名前: アフォ2/3 投稿日: 2003/08/09(土) 15:46 [ cn0S9gC6 ]
≫508の続き(遅くてスマソ)

そのしぃはチビを抱きかかえキャーキャーわめいている。

「元」の親のようだ。
「チビチャンダイジョウブ?ケガハナイ!?」
「は、はい・・大丈夫です」
「ヨカッタ・・」
ほっとすると、モララーをキッとにらみつけた
「ヨクモチビチャンヲサラッタワネ!ギャクサツチュウ!」
「虐殺厨」という言葉を簡単にいった。どうやらアフォしぃだ。
「はぁ?何言ってるんですか!」
モララーは言い返す。
「コノコハシィチャンノコナノ!カワイイシィチャンノコヲサラウナンテ、ギャクサツチュウドウゼンヨ!」
「漏れは元々この子の親ですよ!
 もしあなたが親なら、なぜ捨てたりし、今になって・・」
「ソンナコトハドウデモイイノ!サ、アンナギャクサツチュウホットキマショ!」
しぃはモララーを無視して帰ろうとした。
モララーの拳はふるえている。
「あなたなんかに・・!」
モララーはしぃの背中にものすごいパンチをいれた。
「ジィ・・!ナ、ナニヲ・・」
「子を育てる・・・!」
そのまま空中にほうりなげた。
「権利なんか・・・!」
モララーはジャンプして空中に放り上げたしぃをの前に行き、
「ない!!!!」
そしてしぃにオーバーヘッドキックを食らわした。
「シィィィィィ!!!」
ドグッという鈍い音がしてしぃは地面にたたきつけられた。
「ダ・・ダゴズルガラ・・ダズゲェ・・・・・・・・・・・」
そのまましぃは死んだ。
チビは無事だ。
「はぁはぁはぁ・・・・・」

   〜糸売〜

何ともわかりやすい展開に・・・・・鬱だ氏のう。

576 名前: momo 投稿日: 2003/08/09(土) 22:20 [ Yg0kv4o2 ]
私は驚愕した。しぃ美さん自体を虐待した張本人がこの場にいるのである。
・・・だとしたらなおさらしぃ美さんたちに会わせる訳にはいかない。
・・恐らくアフォしぃは私の畑の果物が目当てなのだろう。それだけで済めば良いほうだ。
私一人と思わせて面倒な事に発展させずにこの場をやり過ごすしかあるまい。

「私が出て行きます。留守を決め込んだら、家にまで入り込んでくるかもしれません。」
「ハイ・・・スイマセン、メンドウヲオカケシテ・・・。」
「モモヤマタン、ドコイクデチカ?チビタンモイキタイデチ!」
「シィモイキマチュヨウ!」
「駄目です。お母さんと一緒に家にいてください。しぃ美さん、この子をよろしく
お願いします。」
「ハイ・・・・」

さて、会ってくるとするか。しぃたちがこれで修まってくれれば良いのだが・・・。
私はしぃ美さんに家の中で隠れているように命じ、一人、外に出てしぃの前に立った。
アフォしぃたちの視線が一斉にこちらに向けられる。

「ハニャ!ヒトガイタノネ!」
「ソコノモララー!カワイイワタシタチニクダモノヲヨコシナサイ!」
「コトワレバギャクサツチュウトシテアボーンヨ!」
「えぇ、良いでしょう。ただし、条件があります」
「ハァ?クソAAノブンザイデシィサマニイケンスルキ?マァイイワ!イッテミナサイ!」
「果物を一定量とったらこの場は引き取ってもらえませんか?」

577 名前: momo 投稿日: 2003/08/09(土) 22:32 [ Yg0kv4o2 ]
この場ですぐさま引き取ってさえくれればしぃ美さんを安全な場所まで逃がすことが出来る。
アフォしぃに狙われたとしても、しぃ美さんたちに被害が及ぶことは無いだろう。
だが・・。

「ウルサイワネ!シィタチニメイレイスルンジャナイワヨ!」
「イイカラサッサトクダモノヲヨコシナサイ!コノギャクサツチュウ!」

まいった・・。ここまで話の通じない相手だとは予想してなかった。
しかしこの場は穏便に済まさねば・・。しぃ美さん達に被害が及ぶわけにはいかない。

「ですから・・・。今日は好きなだけあげますからすぐ帰ってくれませんか?と言いたいんですけど・・。」
「ナニヨ!ソンナニシィタチガウザッタイトイイタイノ!」
「カワイイシイチャンヲウザガルナンテユルサナインダカラ!」
「ギャクサツチュウ!アボーンケッテイネ!」
「そんな・・・。」

アフォしぃ達が一斉に棍棒を振り上げた。もうその目は私を殺すつもりでいるのだろう。
残念だ・・。いくら頭が悪いとはいえ、ここまでだったとは・・。
このままでは家まで押し入り、しぃ美さんたちの身にも危険が及んでしまうかもしれない。
私は決心を決めた。

「つまらんぞ」
「ハァ?」
「ナニイッテルノ?コノヴァカ。キョウフデアタマオカシクナッチャッタ?」
「たかが果物を分け与えるかどうかで命を落とすのはつまらんと言っているんだ」
「ナニイッテルノ?アンタカズカゾエラレル?ショウガッコウカラヤリナオシテキタラ?」

アフォしぃ達は20匹前後。ここまで数が多ければ、負けるはずが無いと思っているのだろう。
しかし、そこが奢りだ。

「シィィ!カクゴシナサイ!」
「ワレラガダッコカクメイトウニメヲツケラレタノガウンノワルイトコネ!」

アフォしぃ達が一斉に飛び掛ってきた。

578 名前: 短編 でぃ虐殺禁止令座頭モラ 投稿日: 2003/08/09(土) 22:33 [ d4e4vIWc ]
“でぃ“と言うAAを知っているだろう。
虐待の末片耳を失い、目を失った被虐しぃの末路である。
艶やかで美しい白の体毛は黒ずんだ血で染まり、抜け落ちた
毛の下の皮膚から所々青アザを見せる。濁点の多いかすれた
声は聞く者を震え上がらせる。

でぃと化したしぃはかつての同胞からも虐げられる。
「キタナイシィハシンジャエー!」
「ディガイルカラマターリデキナノヨ!」
「カワイイシィチャンノツラヨゴシハクタバッテヨ!」
そんな筋の通らない理屈を聞きながら、今にも朽ち果てん体に
容赦なく元同胞に攻撃される。
なのでしぃはモララーやモナーに虐待されることを最も恐れている…

そんな状況を見たアブ板に住むしぃ族のリーダー格のしぃはある日、
集会を開いた。

「ミナサン、キョウアツマッテモラタノハホカデモアリマセン」

リーダーはざわめくしぃ達にマイクで演説する。

「…キョウカラ“でぃ“ヲギャクタイ、ギャクサツスルコトヲキンジマス!」

この言葉を聞き、しぃ達は目を丸くしてさらにけたたましく騒ぎはじめた。
その様を見て、尚もリーダーは言う。

「ミナサン、セェシュクニ!…ナゼコノヨウナコトヲワタシガイッタカヲキカセマショウ」

以下はリーダーが言った『でぃ虐待虐殺を禁じる理由』を要約したものである。

知ってのとおりしぃ達は最もアブ板で虐げられ、殺戮の対象となっている。
もしかしたらこの集会の帰りにモララーに出くわしたしたりするやも知れぬし、
今この瞬間モララーがやってくるかも知れない。
今のままでぃを虐待していれば、自分がでぃになった時それこど阿鼻叫喚の
地獄絵図にも劣らぬ末路をたどらねばならない。人を呪わば穴二つである。
それくらいなら、でぃもしぃと同じ物として扱えばいい。
さすれば、自分がでぃ化しても更に虐げられる事はない。

むろん、しぃ達の何匹もが反論の声を上げた。

「キタナイディヲヲコロシテナニガワルイノデスカ!」
「カワイイシィチャンガディニナンカナルワケナイデス!」
「オナカカユイ!」

まるで話の要点を理解していないしぃ達にリーダーが怒鳴る。

「ウルサイ!トニカクコレカラディヲ殺シタモノハ!」

リーダーが絵の描かれた四つ切り画用紙を取り出す。

「コウデス!」

その画用紙には、棒に縛り付けられて泣きわめくしぃの絵が描かれていた。
縛り付けられた棒の先端にはプラカードが付けられていて、

『このしぃに鉄槌を 加虐AAへ』

と言う文面が記されていた。
その絵を見、先ほどまで大声でざわついたしぃ達は静かになる。
最後にリーダーは

「…モシディヲ虐待シテイルシィヲ発見シタヒトハ私ニ通告シテクダサイ。
シャレイヲサシアゲマス」

とだけ言って去っていった。


この日を境にしぃとでぃの間にあった巨大な川は取り除かれた。
…と言いたいところだがそれもままならない。


リーダーの命令を無視もしくは忘れて以前のようにでぃ虐殺をするしぃ。

ひどいしぃになると自分がでぃ虐殺をしていながら別のしぃにでぃ虐殺の濡れ衣を
着せ、ちゃっかり謝礼をもらうと言うものまで出て来た。

結果大量のしぃは濡れ衣により縛られ枯れ野に放置、それがモララーにより
虐待されでぃ化。さらにそのでぃをまた別のしぃが虐殺し、さらに別のしぃに
濡れ衣を着せる。濡れ衣を着せられたしぃは縛られ…の悪循環が続いた。

最終的に濡れ衣の着せあいの末、しぃは激減した。
ただ驚異的なその繁殖力ですぐに激減した分復活する訳だが…。

終り。

579 名前: 短編 でぃ虐殺禁止令座頭モラ 投稿日: 2003/08/09(土) 22:33 [ d4e4vIWc ]
“でぃ“と言うAAを知っているだろう。
虐待の末片耳を失い、目を失った被虐しぃの末路である。
艶やかで美しい白の体毛は黒ずんだ血で染まり、抜け落ちた
毛の下の皮膚から所々青アザを見せる。濁点の多いかすれた
声は聞く者を震え上がらせる。

でぃと化したしぃはかつての同胞からも虐げられる。
「キタナイディハシンジャエー!」
「ディガイルカラマターリデキナノヨ!」
「カワイイシィチャンノツラヨゴシハクタバッテヨ!」
そんな筋の通らない理屈を聞きながら、今にも朽ち果てん体に
容赦なく元同胞に攻撃される。
なのでしぃはモララーやモナーに虐待されることを最も恐れている…

そんな状況を見たアブ板に住むしぃ族のリーダー格のしぃはある日、
集会を開いた。

「ミナサン、キョウアツマッテモラタノハホカデモアリマセン」

リーダーはざわめくしぃ達にマイクで演説する。

「…キョウカラ“でぃ“ヲギャクタイ、ギャクサツスルコトヲキンジマス!」

この言葉を聞き、しぃ達は目を丸くしてさらにけたたましく騒ぎはじめた。
その様を見て、尚もリーダーは言う。

「ミナサン、セェシュクニ!…ナゼコノヨウナコトヲワタシガイッタカヲキカセマショウ」

以下はリーダーが言った『でぃ虐待虐殺を禁じる理由』を要約したものである。

知ってのとおりしぃ達は最もアブ板で虐げられ、殺戮の対象となっている。
もしかしたらこの集会の帰りにモララーに出くわしたしたりするやも知れぬし、
今この瞬間モララーがやってくるかも知れない。
今のままでぃを虐待していれば、自分がでぃになった時それこど阿鼻叫喚の
地獄絵図にも劣らぬ末路をたどらねばならない。人を呪わば穴二つである。
それくらいなら、でぃもしぃと同じ物として扱えばいい。
さすれば、自分がでぃ化しても更に虐げられる事はない。

むろん、しぃ達の何匹もが反論の声を上げた。

「キタナイディヲヲコロシテナニガワルイノデスカ!」
「カワイイシィチャンガディニナンカナルワケナイデス!」
「オナカカユイ!」

まるで話の要点を理解していないしぃ達にリーダーが怒鳴る。

「ウルサイ!トニカクコレカラディヲ殺シタモノハ!」

リーダーが絵の描かれた四つ切り画用紙を取り出す。

「コウデス!」

その画用紙には、棒に縛り付けられて泣きわめくしぃの絵が描かれていた。
縛り付けられた棒の先端にはプラカードが付けられていて、

『このしぃに鉄槌を 加虐AAへ』

と言う文面が記されていた。
その絵を見、先ほどまで大声でざわついたしぃ達は静かになる。
最後にリーダーは

「…モシディヲ虐待シテイルシィヲ発見シタヒトハ私ニ通告シテクダサイ。
シャレイヲサシアゲマス」

とだけ言って去っていった。


この日を境にしぃとでぃの間にあった巨大な川は取り除かれた。
…と言いたいところだがそれもままならない。


リーダーの命令を無視もしくは忘れて以前のようにでぃ虐殺をするしぃ。

ひどいしぃになると自分がでぃ虐殺をしていながら別のしぃにでぃ虐殺の濡れ衣を
着せ、ちゃっかり謝礼をもらうと言うものまで出て来た。

結果大量のしぃは濡れ衣により縛られ枯れ野に放置、それがモララーにより
虐待されでぃ化。さらにそのでぃをまた別のしぃが虐殺し、さらに別のしぃに
濡れ衣を着せる。濡れ衣を着せられたしぃは縛られ…の悪循環が続いた。

最終的に濡れ衣の着せあいの末、しぃは激減した。
ただ驚異的なその繁殖力ですぐに激減した分復活する訳だが…。

終り。

580 名前: 短編 でぃ虐殺禁止令さくーしゃ 投稿日: 2003/08/09(土) 22:36 [ d4e4vIWc ]
作品名間違えた上二重投稿…すみません。土下座。

『短編 でぃ虐殺禁止令』が正解

581 名前: momo 投稿日: 2003/08/09(土) 22:45 [ Yg0kv4o2 ]
アフォしぃ達は棍棒を振り上げ、私に殴りかかってきた。
しかし、所詮棒術など使ったことがないのであろう。動きは滅茶苦茶、スキだらけである。
そのガラ空きの二匹の腹に向かって、上段蹴りを叩き込んだ。そして振り返り、一匹の顔面に肘を打ち込み、
もう二匹にはその肘打ち動作のまま拳を顔面にめり込ませた。その間、わずか二秒たらず。
計5匹。吹っ飛び、口から血や歯や嘔吐物を巻き散らかしながらその場に倒れこんだ。

「ジィ・・・イタイヨウ・・ポンポイタイヨウ・・」
「ヒィィィィ!ヒィノハワイイホアオハァァ!」
「ハハオレヒャッタヨウ・・・イヒャイヨウ・・」

しぃ達は倒れこんだ同胞に向かって、顔を青くしている。

「シィィ・・イッシュンデゴニンモ・・・」
「ナンテツヨサナノ・・・・」
「ヨッポドジュクレンシタギャクサツチュウナノ?」
「さぁ、これで分かっただろう。怪我をしない内に、果物をとってさっさと帰るんだな」

護身のために習っていた拳法がこんな所で役に立つとは・・。
もはやしぃたちに先ほどの戦意はすっかり消えうせ、怯えるように棍棒を私に向けながら震えていた。
私は、その情けない姿を見て、油断してしまったのかもしれない。
そう、一瞬だけ。

582 名前: momo 投稿日: 2003/08/09(土) 22:51 [ Yg0kv4o2 ]
「ナニヨ、エラソウニ」

                ターン
「ぐはっ!?」

瞬間、腹に衝撃が走った。

「撃たれた・・・。」

そう思ったときは、すでにかなりの量の血が流れていた。
アフォしぃ達は、これを期と見たのだろう。

「ハニャーン!ヤッタ!」
「サスガカンブサマ!スゴイ!」
「カクゴシロ!ギャクサツチュウ!」

一体誰が・・・?幹部といわれたそのアフォしぃは・・。
紛れも無く、しぃ美さんが母と呼んだ、アフォしぃであった。
私は、それを最後に意識を失った。

    (続く)

583 名前: momo 投稿日: 2003/08/09(土) 22:55 [ Yg0kv4o2 ]
カクノガオソイカラマリコマレタ・・・。ウツダシノウ
   v
(;A;桃)

584 名前: Habit1 投稿日: 2003/08/10(日) 01:55 [ oC8YvddU ]
初心者ですがよろしくお願いします。
〜あるモララーの物語〜
ある日、一人のモララーが公園のベンチに座り、考え事をしていた。
空は雲一つない晴天、微かに吹くそよ風が心地よい。葉も紅葉してきており、
日暮れもしだいに早くなってきたそんな日のことであった。
『嗚呼、俺はいままで一体何のために生きてきたんだろうか・・・・?
何で虐殺などしてきたのだろうか?もう俺なんて生きてても何の意味もない
死にたい・・・・。』
その時足元にボールが触れた

585 名前: Habit2 投稿日: 2003/08/10(日) 02:10 [ oC8YvddU ]
『オジチャン、ゴメンデチ。ボールトッテホシイデチ。』と一匹のちびギコがすまなそうに私に
声をかけてきた。
『ああ・・・今度は気をつけろよ』と私は言ってボールを返してやった。
するとちびは『アリガトウデチ!!』と言った。
(ふっ、昔の俺だったら殺していただろう)と心の中で苦笑した。
まださっきのちびがいる。
『どうしたんだい?』と私はちびに尋ねるとちびは、
『オジチャンフシギナヒトデチネ。フツウノモララーダッタラボクノコトヲコロシテイタデチヨ?』と不思議そうに
私に尋ねた。
子供は純粋なものだと、私は少々そのちびに愛おしささえ感じた。
『ぼうや、俺が怖くないのかい?それに何故声をかけてきたんだい?』
『オジチャンハイイヒトダトワカッタカラデチ。ジツハボク、ホカノモララーニタスケテモラッタコトガアルンデチ。』
とそのちびは嬉しそうに話した。
そのちび曰く、ベビギコだった頃、しぃに襲われていたところを危うく助けて
もらったらしい。その助けてくれたのが警官のモララーだったということだ。
(もちろん私ではない)

586 名前: Habit3 投稿日: 2003/08/10(日) 02:23 [ oC8YvddU ]
俺たちはしばらく話し合った。さらに分かったことだが、ちびは弟と二人で
暮らしている。母親は残念ながら殺されてしまったのだ。
周りがこの光景をみたら不思議に思うだろう。
(まるで猫とネズミの会話だ)
わずかな時間ではあったが幸せな時間だった。
でも幸せというものは些細なことで崩れるものだ。そう、突然ね
『ミュー!!』と悲鳴が聞こえた。
『アッ、ベビタン!!』
どうやらしぃに襲われたようだ。最近はしぃの反乱が起こり治安は最悪だ。
しかも様子が明らかにおかしい・・・。
よく見ると、周りにいた一般人モナーが倒れていた。そいつらのせいらしい
相手はCSS(しぃ族精鋭部隊)のようだ
いかにモナーやモララーが強いといえど、あいつらには勝てない。私なぞ
到底かなう由がない
『オジチャンタスケテデシ!!オトウトガシンジャウデチ!!』とちびは私の助けを懇願している。
その間に、無常にみるみる彼の弟は弱っていく・・・。

587 名前: Habit4 投稿日: 2003/08/10(日) 02:32 [ oC8YvddU ]
『逃げてはいけない!!』と遂に私は決意し、助けに向かった。
『ハニャ!?ナニヨソコノモララー?ナニカヨウデモ?』癇に障る声で言う
『その子を返してもらいたい。』
『ナニイッテルノヨ!!アタシタチニサカラウナンテギャクサツチュウヨ!!ホラッ、ミンナデアイツヲコロスワヨ』
しぃといえど流石精鋭部隊。手強い・・・。
しかも数が多すぎる。
一瞬のことだった。俺は何か鈍器で頭を強打された。
(チッ、クラクラしやがるぜ・・・。)私はかろうじて意識はあるものの
体がいうことをきかない。
(動けっ、動けよ!!俺!!頼むから・・・・)
その時『ヤメルデチー!!オジチャンヲイジメルナ!!』とちびがしぃの一人に噛み付いた。

588 名前: Habit5 投稿日: 2003/08/10(日) 02:50 [ oC8YvddU ]
『イタッ!ナニスンノヨクソガキ!!』しぃたちは一斉にちびに襲い掛かった。
『イ・・・イタイデチ・・・。デモオトウトヲタスケルタメナラ。ヒ・・・ヒギャー!!』
人生は儚い夢のようだ。
ちびは動かなくなってしまった。人形のように
銃で撃たれたらしい
『オジ・・・シャン』
(もういい!!しゃべるな!!)と言いたかったがしゃべれなかった
『エヘヘ・・・ボクユウカンデチカヨネ?オトウトヲタノ・・・ムデシ』
これが最期の言葉だった。彼は微笑みながら逝った。
何かを成し遂げた、男の顔だった
ブチッ
その時何かが切れた。
音を立てて崩壊した。
『おめえら・・・よくもやったな?コロシテルヨ・・・』
次々と惨殺していった。あっけなく
きづくと辺り一面どす黒い血の海と化していた。腸、糞尿、汚物が撒き散らされている。
まさに地獄絵図だとはこの事だろう。
そう、しぃとちびの亡骸も一緒にナ。
『ミュー?』と一匹のベビギコが心配そうに俺を見ていた。
傷だらけではあったが命にはかかわらないだろう。無事でよかった
その後、私はちびの墓をたてて帰った。
(ありがとな、ちび。お前からいっぱい教えてもらったよ。もう少し一緒に
いたかったぜ。達者でナ!!)
『さあ帰ろうか・・・。ベビ』
『ミュー♪』
『ハハハ、お前は気楽なもんだな』
『見ろよ・・・』
『ミュー?』
『月がキレイだな』
その後私は猛勉強し、警視庁に入り現在に至る。彼に会っていなければ、
今の私はいないだろう。

589 名前: Habit6 投稿日: 2003/08/10(日) 02:54 [ oC8YvddU ]
psベビもすっかり大きくなったぞちび。
君が勇敢に戦ったあの日と同じで月がキレイです
君みたいな友人がいる俺は本当に幸せです

590 名前: Habit最後に 投稿日: 2003/08/10(日) 02:57 [ oC8YvddU ]
容量の無駄遣い許してやってください。
今回はアブ板に相応しい内容でなくてスマソ。たまにはいいかなと思いまして
今後のために感想があったらヨロシクお願いします。って図々しいか

591 名前: 1/11 投稿日: 2003/08/10(日) 04:04 [ lcjLAHUU ]
前編>>400-403
中編>>469-474
≪存在意義≫後編



何度も考えたことがあった。
ふとんの中。
電気を消して、
何も聞こえない。
何も見えない闇の中で、
何度も考えた。

なぜ、不快感しか感じないのに虐殺を繰り返すのだろう。

いったい、なぜ自分は存在するのだろう。

何度も、何度も考えた。
だけど、
その答えを見出すことは無かった。

592 名前: 2/11 投稿日: 2003/08/10(日) 04:04 [ lcjLAHUU ]

長い月日が経った。
あの日以来、
あのいじめっ子たちとは友人の中になった。
本当は、彼らの輪の中に入るのは嫌だった。
だけど、拒否するわけにはいかない。
だが、彼らの輪の中に入れば安全だった。
少なくとも自分は。
そして、高校も何とか卒業し新しい生活に入った。
就職も一応した。
職業は何かというと、

キャメラマンだぜ。

どこと無くこの台詞に失敗感はあるが…。
まあいい。
因みにジャンルは虐殺だ。
個人的にはあまり好きじゃない。
だが、いつの間にかこの職になっていた。

人生というのは平凡だ。
小説やゲームの世界とは違い波は少ない。
あったとしてもそう大して大きなものでもない。
このままの生活が続くと思っていた。
そのうちこの仕事も気に入るだろうとも思っていた。
何も変わらないだろうと思っていた。

593 名前: 3/11 投稿日: 2003/08/10(日) 04:04 [ lcjLAHUU ]

父が死んだ。
白と黒の世界。
涙を流す人々。
緩やかに流れる時間。
そんな葬式の会場で、
自分だけは取り残されていた。
涙は出なかった。
悲しみも生まれなかった。
なぜなら、

実感が湧かなかった。

もう親父の顔を見ることも、
声を聞くことも、
金をせびることも、
全てができない。
そのことが分かり、
父の死が実感できたのは、
葬式が終わった後だった。
一時間くらい自室で泣いた。

いくら身内が死んだからといって、
仕事を長い間休むわけにはいかない。

2〜3日ぶりに俺は仕事に出た。
いつも通りちびギコを虐待し、
耳をもぎ、
歯がなくなるまで殴り、
腹を割き、
惨たらしく殺す。
いつも通り…。

できなかった。

この自分の腕はちびギコの腕を折ることも、
この自分の脚はちびギコの顔を蹴ることも、
何もかもができなかった。

俺は仕事を中止して足早に家に帰った。
自室に篭った。

594 名前: 4/11 投稿日: 2003/08/10(日) 04:05 [ lcjLAHUU ]

私が、
それを理解したときには、
もう、
遅すぎた。

被虐生物も俺たちと同じように生き物であること。
俺たちと同じように飯を食い、
笑い、悲しみ、さまざまなものを見て感じ、
生きてきた人生がある。
『生』を受けた者だということが。

だけど、
遠すぎた。
ちびギコやしぃでは、
生を感じるのも、
死を感じるのも。

そして、それを実感させたのが、
身近のものの死だという事に皮肉を感じた。

罪の意識を感。
それはあまりにも大きすぎた。
俺一人では背負いきれないほど大きな罪。
それに気づいたときには、
もう遅かった。

俺の心は、
その重い罪により押しつぶされそうだった。

595 名前: 5/11 投稿日: 2003/08/10(日) 04:05 [ lcjLAHUU ]

餓え。
そうとした形容できない感覚を覚えた。
なんだこれは。
とりあえず、近くにあったパンに手を伸ばす。

だが、口に入れる気が起きない。
しばしパンを眺める。
パサパサに乾燥したパンは今の俺にとっては、
とても不味そうなものに見えた。

腹はすいていない。
ではいったい…。







血だ。

ははははははははは。
もう、笑いしか出なかった。
何でだろう。
この期に及んでまだ欲しがるのか。
もう分からない。
自分が分からない。
自分が存在する意義が分からない。
分からないことだらけだ。
もう、嫌だ。
ここで俺は思考を停止した。

いったいどれほどの時間がたっていたのだろうか。
丸一日篭っていたといわれればそうだと感じる。
だが、まだ一分も経っていないようにも感じる。
そんな中、
いつの間にかぬるま湯につかるような感覚を覚えた。
そして、水の中にもぐるかのように、
意識を失っていった。

596 名前: 6/11 投稿日: 2003/08/10(日) 04:05 [ lcjLAHUU ]

突然光を感じ、
俺はゆっくりと目を開けた。

草原。

草原に立っている。
意識が朦朧とする。
何で俺はここにいるんだ。

「ああ、いいよ。」
突然後ろで子供の声がした。
振り返ってみる。
さっき見たときには何も無かったのに、
なぜかそこには何かを取り囲むようにいる少年たちが現れていた。
そのうちの一人が輪の中心へと移動していく。
ひざまで伸びた草のせいで、
中心に何があるのか確認できない。
まあ、それほど大きなものではないだろうが。

少年が中心に達する。
すると、少年はしゃがみこみ、
中心にあった『何か』を抱きかかえた。

ちびギコ

少年に抱え上げられたのは紛れも無くちびギコだった。
少年がちびギコに向けて何かつぶやいた。
それを聞いたちびギコは、
恐る恐るといった様子で、
腕を前に伸ばした。
少年はゆっくりとまるで愛撫するかのように、
自分の指をちびギコの脇から指先へとなぞっていく。
指先に到達すると、
今度は、その存在を確かめるかのように、
ちびギコの指と自分の指を絡めていく。

597 名前: 6/11 投稿日: 2003/08/10(日) 04:06 [ lcjLAHUU ]

「ヒギャァァァァァァァァァァ。」
突然、悲鳴が聞こえた。
その悲鳴の主はすぐに分かった。
ちびギコだ。
少年は絡めていた指が奇妙な動きをする。
そのたびにちびギコは悲鳴を上げる。
そして、ちびギコに指が血で赤くそまっていく。
指を折っているのか?
いや、それなら血は出ないはずだ。
そうなると…。

爪だ。
爪を剥いているんだ。
一枚。
また一枚。

全ての爪を剥き終えたようだ。
「爪の下ってとても敏感なんだよね。」
少年が周りにいる仲間に聞こえるようにつぶやく。
そして、
「ギャァァァァァ。」
ちびギコも指先をぎゅっとつかむ。
さらに、
爪を立てたり、
指の付け根でころころと転がしていく。

やがて、
指を弄るのにもあきたのか、
ちびギコの指から手が離れた。
ゆっくりとまた、
ちびギコの体をなぞっていく。

胸。
首。
顔。

手が顔で止まった。
また、その存在を確かめるように顔を撫でる。
指がちびギコの下まぶたに指を合わせる。

598 名前: 8/11 投稿日: 2003/08/10(日) 04:06 [ lcjLAHUU ]

ニュルッ。

そんな擬音が聞こえた気がした。
なぜなら、
ちびギコの目がいとも簡単に飛び出したからだ。

神経もまだつながっているようだ。
少年はそれをぶんぶんと振ってみた。
神経だけが目をつなぎとめている。
切れないのだろうか。
いや、切れないように加減をしているのだろう。

唐突に目を振るのをやめた。
そして、今度はちびギコの目を向かい合わせた。
「チビタンノオメメガァ…」
弱々しくちびギコがつぶやく。
どうやらまだ見えているようだ。
すると少年は片方の目をクニクニと圧迫し始めた。
「イギャァァァ ヤメテデチ ヤメテデチィィィィ!
 チビタンノ オメメガァ オメメカ ゙ツブレル デチィィィィ。」
激しい悲鳴。
だが、当然少年はやめようとしない。
そして、

ぐちゅ。

「…ァァァァァァァァァァァァァァァ!」
声にならない悲鳴。
見せ付けるかのように、
ちびギコの目がつぶれた。

そんなちびギコとは違い、
少年は自分の手を眺めていた。
彼の手は、
糸を引く目の中身だったべとべとの液と
血でべっとりとぬれていた。

やがて、
もう一度
ぐちゅという音がした。

そのとき俺は、
圧倒されるような存在感と、
そして、どこと鳴く感じる懐かしさ。
そのようなものを感じ、
いつの間にか繰り広げられる虐待をまるで魅入られるかのように見ていた。

599 名前: 9/11 投稿日: 2003/08/10(日) 04:07 [ lcjLAHUU ]

ドサリと、
草の上にに何かが落ちる音がした。

すでに少年の腕の中にいたちびギコはいない。
その少年の下。
草の上に、
赤黒いちびギコだったものが落ちていた。

終わった。

ぱちぱちぱち

周りから拍手が聞こえる。

少年を取り囲んでいた少年の仲間たちが、
少年に拍手を送る。
俺もそいつらに合わせて拍手を送る。
だが、その拍手も、
どこか懐かしさを感じた。

デジャヴ

それが一番しっくり来る。
俺はどこかでこの光景を見たことがる。
ゆっくりと自分の位置に帰る少年。
それと入れ替わるように輪の中心に移動した。

体中が赤いちびギコだったもの。
それを俺は見下ろしていた。
過去の光景が頭の中でフラッシュバックしていく。

俺はこのちびギコを見下ろしていた。
次々と思い出される記憶の断片。

風が変わった。
後ろを振り返る。

最初に見たときは一面の草原だった。
次に見たときは少年たちがちびギコを取り囲んでいた。
そして今回は、

建築物。
建物ができている。
いや、それだけでではない。
建物のほかにも林までできていた。

ぱっと見町のはずれといったとだろうか。
俺は確かに来たことがある。

分からない。
混乱というのが適当だろうか。
脳裏によぎる過去の記憶。
自分が外で見ていたこと。
その矛盾が思考を混乱させていた。


「すごいな○○。」

今なんていった?
○○は俺の名前だ。
ゆっくりと振り返る。

少年たちに取り囲まれて、
照れ笑いを浮かべる少年。

ここでやっと記憶がつながった。
どうりで見たことのあるはずだ。
あの少年は、

俺だ。

600 名前: 10/11 投稿日: 2003/08/10(日) 04:07 [ lcjLAHUU ]

急に目が覚める。
ちっ、ちっ、ちっ、ちっ、…。
時計のハリが無機質な音を響かせる。
カーテンをしっかりと閉めた薄暗い部屋。
自分の部屋だった。

「…はぁ。」

ため息をつき、自分を落ち着かせる。
「さっきのは・・夢・・・・・・・・・・か。」
また、ふとんの上に横になる。
夢の内容を思い出していく。

「は・・はは・・・・・ははははははははは…。」

笑うしかなかった。
夢の意味を考えるまでも無かった。
あれだけで全てを知らせるには十分だった。
やっと、
全てを理解することができた。

気持ちがどことなくさっぱりする。
風呂に入り、
体の汚れを落とす。
軽い食事をとると、
仕事の用意をして、
そのまま仕事に向かった。

外は昼を過ぎたころだろうか。
いつもなら気に障る蝉の鳴き声も、
これからは許せそうな気がする。
それこそが蝉の『存在する意義』だから。

601 名前: 11/11 投稿日: 2003/08/10(日) 04:08 [ lcjLAHUU ]

勉強もできない。
運動もできない。
性格もよくない。
当然友達もいない。
そのころの俺は実質存在していなかった。

意味もない存在。
それにどれほどの価値があるだろうか。

そんな俺に、
存在する意味をくれたのが、
紛れもなく、

虐殺だった。


夢で見た光景。
あの草原。
悪友に囲まれていたあのとき、

 俺 は 確 か に 存 在 し て い た 。 


虫も、魚も、鳥も、人も、
それぞれ存在する意義がある。
その中には残酷とも言われるものもある。
だが、
それは仕方がない。
存在する意義をやめさせることは、
その存在を消滅させるのと同意だ。

だから俺も、
その存在する意義を全うする。
たとえ、
虐殺ブームが終わろうとも。



======糸冬 了 ======

拙い文章ですが、
最後まで読んでくださった方ありがとうございます。
そして、すみませんでした。
非常に長くて(時間の意味で)本当にすみませんでした。
それと、>>597は7/11の間違いです。
いろいろ迷惑をおかけしました。

602 名前: Habit 投稿日: 2003/08/10(日) 13:37 [ oC8YvddU ]
小説っぽいの作ったんで良かったら読んで下さい。

603 名前: Habit 投稿日: 2003/08/10(日) 14:28 [ oC8YvddU ]
〜注文の多い料理店〜1
舞台は古きよき時代の名残が残っている町。
そこにはある夫婦が食堂を営んでいました。
今では食堂はいつもお客さんのにぎやかな声で満ちていました。
時はさかのぼり半年前のこと・・・
『もう食堂を閉じようかな・・・。』と一人のモナーが力なく言いました。
名をモナ助と言います。
『あんた、そんな落ち込むことないよ。頑張りましょ?ね?』と一人の
女性の声が夫を励ましています。
名をレモ奈といいます。
二人は子供には恵まれませんでしたが、つつましく、幸せに暮らしていました
確かに食堂の料理は美味しいのですが、名物がないのです。
しかも最近大手の美味しいレストランができたのです。
人生というものは突然変わるものだ。
この夫婦の場合この人物によって
〜続

604 名前: Habit 投稿日: 2003/08/10(日) 14:41 [ oC8YvddU ]

ある日のこと、店の前で一人のモララーが倒れていました。
モナ助とレモ奈はすぐにそのモララーを介抱してやりました。
『う〜ん・・・。ここは?』とモララーは言いました。
『あんた!気付いたわよ!この子!!』
『本当か!?良かった、良かった。まあこれでも食えよ。作ってやったんだ
『ありがとうございます!』と言ってモララーは料理を無我夢中でむさぼります。
『ごちそうさま!最高に美味しかったです。』とモララーは幸せそうな顔で
お礼を言いました。
『お前、どうしてあんなところで倒れていたんだ?』
『・・・・。』モララーは黙ったままだ。
『男には言いたくないこともあるよな?もう少ししたら帰った方がいいぞ?』
『それだけは嫌だ!ここでしばらく働かせて下さい!お願いします』
『でもよ、悪いがうちにはお前を雇うほどの余裕はないんだよ。ごめんな』
『お金はいりません!!ここにいさせてください。』とモララーは必死で
頼んだ。精一杯頼んだ。
『・・・・。分かった。しばらくここで働いてもらおうか。』
『ありがとうございます!』
こうしてモララーは食堂で働くことになった
〜続

605 名前: ろじゃー(0dQNL3o2) 投稿日: 2003/08/10(日) 14:47 [ 4k9P/IJc ]
『座頭モラ』『実験的作品』『でぃ虐殺禁止令』の作者です。
今回より生意気にもコテハンを名乗らせていただきます。
…コテ名乗るほど実力があるのか…と自問自答してみる。




2-2 しぃのたいきゅう力

今度はしぃがどれくらいじょうぶなのかを調べます。
*用いするもの*
しぃ  1ぴき
なわ  3メートルほどのものを1本
ぞぬ  1ぴき
牛タン 10まいほど   

おなかを空かせたぞぬの耳になわを結びます。
そのなわでしぃの首を(死なないていどに)ゆるく結びます。

「ナニスルノヨォ!」

ぼくがやさしくなわを首にむすんでいるとしぃがひっかいてきました。
このじっけんのとおとさが分かっていないしぃには“せいさい“をくわえねば
なりません。ぼくはおととい、妹と花火をしたときにつかったマッチを
だしました。これに火をつけてしぃの目におさえ付けました。

「ジイイィィィィ!アヅイ、アヅイヨォォ!!」

しぃはなきだしました。
でも片方の目は“るいせん“もはかいされているのでそこからはなみだが
出ていません。なのでかたほうのまだだいじょうぶな目に、マッチの燃えかすを
さしました。次にりょうみみをゆっくり、ゆっくりとひきちぎり、そしてはなの穴に
アロンアルファをぶちかまし、さいごのくちをぬいました。
しかく、きゅうかく、ちょうかく、みかくをつぶされしぃはかんぜんにやみの中を
はいかいしています。

さてじっけんのほうにもどります。
まずなるだけとおくに牛タンをほうりなげます。するとそのにおいに
はんのうしたぞぬがもうダッシュで走りだします。とうぜん、しぃを
ひきずって。

「---!!-------!?---!-!-!----!!!」

目もはなも耳もつぶされてなにがおこったかも分からずしぃは手足をばたばた
させます。あらい小石や砂によってしぃのからだはたちまちぼろぼろです。

そしてぞぬがタンに食らい付いたら、またべつのところへタンをなげます。
そこにもぞぬは食らい付こうとしぃをひきずって走ります。

「--------!!----…!---…!?----!!---!?」

このどうさをくりかえします。

牛タンがのこり3まいになったとき、しぃがうごかなくなりました。
しぃのたいきゅうりょくなんてこんなもんです。のこった3まいはぞぬとぼくとで
なかよく分けました。
でもしぃはしばらくしてから手足をうごかしはじめました。まだほんのすこしだけ
よりょくがあるようです。

「きっちり死んでもらわないとこまる」

そう思ったぼくはしぃのあたまに牛タンをのせました。
ぞぬはよそうどおり、しぃのあたまごと牛タンをおいしそうにかじりつきました。

このじっけんから分かったこと
@しぃのたいきゅうりょくは牛タン7まい
@ぞぬは牛タンがすき
@牛タンにはレモん汁にかぎる

606 名前: Habit 投稿日: 2003/08/10(日) 14:51 [ oC8YvddU ]

そのモララーは名をモラ太といった。
どうやら高校生のようだった
でも、必死ではたらくし、気も利く。料理の腕もなかなかのものだ
子供に恵まれなかった夫婦はまるで彼を本当の子供のように可愛がった。
ある日のこと・・・
『よし!今日は買出しにいってもらおうか』
『はい!分かりました。』としっかりとした返事をして買出しに向かった
『ただいま帰りました』
『お帰り、モラ太。お疲れ様。少し休んだら?』と優しくレモ奈が声をかけた
『おう、お帰り。』と続いてモナ助が声をかけた。
『モナ助さん、俺の料理食べて下さい』
『いいけど?』
30分後・・・
モラ太はモナ助に料理をだした。
パクッ、
『ん!?モラ太、これ何使った?』
『それはいえません。でも絶対に売れます!俺を信じてください!!』
『よし!分かった。お前を信じるよ。買出しは任せた』
『ありがとうございます!』
〜続

607 名前: Habit 投稿日: 2003/08/10(日) 14:58 [ oC8YvddU ]

モラ太が買出しで仕入れた食材を使うようになってからモナ助の料理は
一層美味くなった。
『あなた、これは夢かしら?』
『これはあいつのおかげだな。でもアノ食材は一体?なあ、モラ太、いいかげん
教えてくれよ』
そういうと決まってモラ太は黙るのだった。
ついに好奇心に負けたモナ助はモラ太にこっそりとついていった。
そう、全てを知ってしまうわけだが
〜続

608 名前: Habit 投稿日: 2003/08/10(日) 15:11 [ oC8YvddU ]

『ん?ここは?』
どうやら森のようだ。緑がとても美しい
しばらくモナ助は心奪われていた
だが突然けたたましい悲鳴が聞こえた。
『え!?まさか』
もしかしたらモラ太の身に何かあったのかもしれないと思い、モナ助は
無我夢中で森の奥へと走った。
奥に進めば進むほど血の量はおびただしくなっていった。
ついにモラ太を見つけた。
『おい、大丈夫か?』と心配そうにモナ助は声をかけた。
『・・・・。見られてしましましたね。モナ助さん。』
親子しぃの変わり果てたモノを両手に持ちながら彼はそういった。
まだ彼女たちは息をしていた。
『カハッ・・・セメテコノコデモ・・・。ブシュッ。』
しぃは肉塊と化した。
『ハニャーン、ママ、ママ・・・』と泣き叫んでいたベビは宙高く放り投げられた。
ドシャッ、グチャ。もはや原型を留めていない。肉である。
『あ〜あ、せっかくの材料が』
『モラ太・・・お前って奴は・・・。イイ!!よくやったな』
こうして食堂は儲かり、彼らは幸せに暮らしました。
めでたしめでたし♪
糸冬

609 名前: Habit 投稿日: 2003/08/10(日) 15:15 [ oC8YvddU ]
駄作〜注文の多い料理店〜は終わりです。
やっぱヒトの幸せって何らかの犠牲があってなりたつんですよね

610 名前: 名無しさん 投稿日: 2003/08/10(日) 17:16 [ oC8YvddU ]
ps
初めてモナ助がモラ太にご馳走した料理は何でしょうか?
それは親子丼(親子しぃの肉使用の)親子丼です。
これをみんな知らずに美味しそうに食堂で食べています。
今ではすっかり名物となりましたとさ

611 名前: ろじゃー(0dQNL3o2) 投稿日: 2003/08/11(月) 02:39 [ YCf1c4Us ]
今回よりこの『実験的作品』は『モナ信のじゆうけんきゅう』に改題します。
拙い文章ですが、これからもご贔屓に。


3 しぃのきおく力
*用いするもの* 
しぃ 1ぴき
ハチ 20ひき
アブ 1ぴき

じっけんにはさしつかえないけどあればいいもの
しぃ  1ぴき
ビー玉 1こ

しぃはざっしょくで、目にはいった小さいものなら何で
みさかいなしにくちのなかにほうりこみます。
ためしにしぃにビー玉をなげましょう。しぃはきらきらかがやく
ビー玉にみりょうされました。

「ハニャッ。キレイ!キレイナモノハシィニニアウカラチョウダイ!」

とかなんとかほざきました。ぼくはていねいにやさしく
『きさまみてぇなクソ虫にやれるもんなんざ一つとしてこの世に
ありゃしねぇんだよ。みのほどしらずめ』とせつめいするとさらにしぃは
ビー玉をほしがりました。

「シィガホシイッテイッタモノハナンデモクレナイトギャクサツチュウダヨー!
ムキー!マターリノカミサマノナノモトニオイテ…」

わけのわからにことを汚いおおぐちをあけてばかみたいにさけんでます。
そのむし歯だらけのおおぐちにほしがっているビー玉をほうりこみました。

「ウ…グ!?ゥゥーゥ!ゥー!ンーゥ!?」

しぃはいきができないくらいあばれまわってよろこびました。
その後よろこびすぎてつかれてねむりました。ちなみにねむってから
目をさましません。どうしたんでしょうかねぇ(藁


さてしぃは何でもくちにふくむことをしょうめいしました。
じっけんにはいります。

612 名前: ろじゃー(0dQNL3o2) 投稿日: 2003/08/11(月) 02:40 [ YCf1c4Us ]
まずしぃのまえにアブをとばせます。
羽音にきょうみを持ったしぃはみみをのばしてアブを見ています。
しばらくするとぱくりとアブを食べました。なんていじきたないのでしょう。

「ハニャーン♪スクナイケドオイシクテマターリダネ!」

のんきにほざいてます。ほんもののばかです。

さてそのよくじつ。
同じようにしぃの前に虫をとばせました。
ただ、今日のはきのうのアブとそっくりの虫『ハチ』ですけど。

「アッ、キノウシィチャンガタベテアゲタムシサン!」
............・・・   
食べてあげたなぞと言っています。なにさまのつもりでしょう。

「エッ、キョウモタベラレタイ?ジャアトクベツニタベタゲル!」

もの言わぬ虫になにかしゃべってます。しかもかってに虫のきもちを
かたっています。これを“でんぱ“と言うのでしょう。
しぃがハチをくちにいれました。しばらくしてからです。

「ヒ…ヒイィィィ!?イタヒホォーイタヒホォォ!!ヒンジャフゥゥ!!」

ざまあみろ、ハチにベロをさされたようです。
ぼくはそれがハチであることをせつめいしました。

「ナンデワカッヘヘ、ホンナモノハベサセタノヨォー!!」

「ハァ?ぼくはハチをとばしてただけ。アブとまちがえてくったのは
 キサマがどうしようもないヴァカだからでしょ?」

「ヒィチャンノ、ヒィチャンノベロヲヨクホ…ユゥサナイ!」

「別にゆるしてもらわなくていいよ。ぼくなんもしてな」

「ウルファヒ!ダマリハサィョホ!」

人がしゃべっているのをわりこむのは、いけないことだと先生が言って
ました。なのでぼくはばつとしてのこり19ひきのハチがはいった大きな
虫かごにしぃをほうりこみました。

「ナニフルノ…ビイイィィィ!?ハチィ、ハチガァァ!!」

ハチたちはむぼうびな頭のわるいおもちゃが入ってきておおよろこびです。
みんなしぃにまとありついて、時おりおしりのとげをさしています。

「ダヒテ、ダヒテヨォオ!!ビイイィィィ!!」

「びぃぃぃ?あれ、君びぃだったの?」

しぃはもがきくるしんでいます。

つぎの日、虫かごには大きなきしょくわるい肉のかたまりがくさってました。
このあつさでくさったのでしょう。

じっけんしっぱい。


おまけ・作者のどーでもいいコメント

ちなみにこの話、両生類の図鑑を読んでて思い付きました。
その図鑑の中にこんな実験が記されているんです。
カエルにはハチを食べさせると、カエルは舌を刺されてハチを
吐き出します。次から花アブやハチを見ても、カエルは食べないんだ
そうです。カエルって案外賢いんですね。

613 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/08/11(月) 06:27 [ ylOMnSk2 ]
         「IT’S  FINE  DAY!」


八月某日。今日は待ちに待った日曜日。運良く雲ひとつ無いきれいな快晴だ。
モラ太はカーテンを引いて大きく背伸びした。
「んー・・・くふぁ!今日も暑くなりそうだな・・・。」
ついいつもの習慣で早起きしてしまったことを少し後悔しつつ、朝ごはんの用意に取り掛かった。
モラ太は両親の遺してくれた家に住んでいる。立地条件もよく文句の無い住まいだ。
外では早くから、元気な少年たちが近くの公園で騒ぐ声が聞こえてくる。
モラ太は小さく舌打ちをした。この子供の声というのをモラ太は最も嫌っている。
どうもチビギコやちびしぃは好きになれないからだ。かといって、
怒鳴りに行くのも少し大人気ない気がした。しかたなくモラ太は好きなCDをセットする。
(やっぱり朝はさわやかにモナチルだからな!)
少しフライング気味に鼻歌を歌いながら、モラ太は再生ボタンを優しく押した。
「ん?」
「・・・・・・!!?」
と、突然イントロも流れないうちに一時停止を押した。表情もみるみる険しくなっていく。
(信じられねぇぜ・・・!!)
気付かずリモコンを力いっぱい握り締めていた。
モラ太の視線の先には、なんとこともあろうにしぃ一家が図々しく庭に入り込んみ、
あまつさえ鼻ちょうちんを膨らましているではないかっっ!!!
普段は温厚で通っているモラ太もこれには我慢が出来なかった。
しかもあの親しぃの間抜けなツラは見るからにアフォしぃのツラ!
ノーマルなしぃならば何か理由の一つもあろうものの、
(例:1、電波に追いかけられたため、罰は承知で一晩だけ隠れさせてもらった。
   2、風がきつく、子供が病気をおこしてはいけないため、罰は承知で一晩だけ
     泊めさせてもらった。
   3、非常に疲労困憊したため、罰は承(ry 
                                 などなど・・・)       
アフォしぃならばこの家の門を何も考えずに我が物顔でくぐって来たに違いない!
罪の意識など一片も持たずに、両親との思い出の詰まったこの家に無断で入り込んだのだ!
モラ太はそれを考えると、頭がイカレるかと思った程ハラワタが煮え繰り返った。
どうやらせっかくのさわやかな気持ちも、これで一発でどこかへ吹き飛んでしまったようだ。
(許せねぇ・・・このお礼はたっぷりとしてやるからな・・・)
虐殺者としての、ただのモララーとしての本能がモラ太の心を染めていく。
どす黒い、醜悪な匂いのする血の色へと・・・・・・。



          糸売



悪筆乱文スマソ。初投稿なのでどうか大目に見てやってください。
しかも気付けば虐殺のギャの字も無い始末。さらに続きは未完成。
ああ、もう吊って来るしかないですね。

614 名前: 殺し屋さん。 投稿日: 2003/08/11(月) 17:28 [ /ggM9nvM ]
[虐殺]しぃを飼っちゃったのですが[命の最後]
ある日、おじいちゃんとおばあちゃんがあそびにきた。
おばあちゃん&おじいちゃん「剛司、あそびにきたよー。」
剛司「ああ、どうしたの?」
おばあちゃん&おじいちゃん「いやあなんか剛司の顔を久しぶりに見たくてねぇ。」
剛司「そうなんだ。」
おばあちゃん&おじいちゃん「それより、プレゼントを持ってきたんだけど、いる?」
俺(剛司)は、おじいちゃんと、おばあちゃんからもらった、べビしぃ♀2匹、べビギコ2匹を貰った。
なぜかは知らないが、やる気が出てきた。
剛司「よぉーーーーーーーーっし!やるぞー!」
おばあちゃん&おじいちゃん「あはははは」
その後、俺とおじいちゃんとおばあちゃんとべビしぃ♀2匹とべビギコ2匹で食事会をやった。
おばあちゃん&おじいちゃん「じゃあそろそろかえるよ。」
剛司「ああ、ばいばい。」
そして、おばあちゃんとおじいちゃんは帰った。
剛司「じゃあお前らの部屋を決めてやるか。おっと、その前に名前決めないとな。」
こうして、部屋、名前がきまった。

名前
しぃ子
しぃる
ギコ太
ギコ斗

部屋
┏━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━┳━━┓
┃ギコルとしぃるの部屋┃ ギコ太としぃ子の部屋  ┃ペット┃
┃             ┃                ┃トイレ┃
┃             ┃                ┃   ┃
┃             ┃                ┃   ┃
┣━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━╋━━┫ 
┃             ┃                ┃   ┃
┃俺の部屋       ┃     キッチン      ┃トイレ ┃
┃             ┃                ┃   ┃
┃             ┃                ┃   ┃
┣━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━╋━━┫
┃    風呂・洗濯場 ┃     食うところ     ┃   ┗━┓
┃             ┃                ┃    □┃
┣━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━┫   ┏━┛
┃   客用部屋    ┃     空き部屋      ┃   ┃
┃             ┃                ┃   ┃
┗━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━┻━━┛
剛司「今日は遅いから寝るんだぞ!」
皆は、コクリと、うなずいた。
前、こいつらにそっくりな奴を殺っちまったんだ・・・。
チビギコ「嫌デチ、嫌デチーーーーーー!!、ギャーーーーーァ!」
チビしぃ「ヤメテ、ヤメテーーーーー!!」
剛司「うるせぇな、死ね!!」
チビギコ「ソッ、ソレハ嫌デチーーー!!」
チビしぃ「エ・・・・」
グチャッ、という音がした。
剛司「あ・・・・・やっちまった」
こんなことはもうやりたくない。
だから、この、チビギコ、チビしぃみたいになるなよ。
第一話、糸冬了。
作者からいらないコメント
だめな小説になりそうだけど、なんとかふんばります。
初心者な自分をどうかよろしくおねがいします。

615 名前: 投稿日: 2003/08/11(月) 18:09 [ 4kYd43Hs ]
         グリーングリーン


ある朝、僕はついに虐殺を思い立った。
留守にしているパパは、立派な虐殺師だった。
日が明けては虐殺しまくり、夜は家で眠る。
パパはそれ以外に興味のない、真の虐殺師。
パパは僕の憧れだった。
ということで、僕も虐殺師を目指すことにしたのだ。
二人で虐殺に行った事を思い出す。
人っ子一人いないと思った場所でもパパは、隠れた獲物を見つけ出した。
電ノコ捌きは、神業だった。
刀を僕に渡して、やってごらん、としぃの前に連れてってくれた。
ただ思いっきり切りつけただけだけど、しぃは死んだ。
りんごに付いている虫を見ても、腰が抜けそうになるくらいの弱虫な僕。
合格点にはほど遠かったけれど、初めての虐殺に僕は熱くなった。
ツンドラの氷だって溶かす事だって出来ると思ったよ。
ただ、パパのような立派な虐殺師になれるかどうか解らないけれど、
さいこうの気分は他では味わえない。

これから僕は一人で虐殺をしなければならない。
のんきに生きてきた僕には厳しいことだ。
世界のどこかにいるパパは今、何をしているだろう。
にやにや笑いながら、今でも虐殺に励んでいることだと思う。
生きているって素晴らしいなぁ。
キュンキュン!
るんるん気分で野原を駆け巡る。
よろこばしいことに、ちびしぃ発見。
ロリな僕はおおはしゃぎ。
こいつの近くには親のしぃもいるはずだ。
尾行して、探ってやる。
そしてみつけた、しぃの親子。
しずかに近寄って、殺すことにした。
手を上げて、振り落とす。
悲鳴をあげた、しぃぃぃって。
しぃは馬鹿みたいに転がりまわり、そして息を引き取った。
みて!僕、一人でも虐殺できたよ!
のぞましき展開!
事件はその時に起きた。
ヲチしてた奴がいたんだ!

ぐらぐら搖れながら、そいつは現れた。
倫理の欠片もない奴だと思った。
具は何か知らないけれど、オニギリだった。
理解不能。
ん、なんだ?

青いタイツをはいたオニギリは僕に言った。
空は広いなって。
にはは、こいつはバカだ。
はっきり言って、こんな奴とは関りたくなかった。
小さいベビしぃは何が起きたか解っていない。
鳥の餌にでもしてやるか。
ガキだからといって容赦はしない。
歌でも歌いたい気分だった。
いい気分で止めを刺した。

ぐらぐらオニギリはまだ、その搖れを止めようとしない。
臨戦体勢に僕はなった。
ぐしゃっと潰れたオニギリの顔。
理不尽だって?そうでもないさ。
ンナ奴は殺すに限る。

丘の上は再び静かになった。
のこっていた、ちびしぃも殺してやった。
上から下まで、血まみれになってしまった。
にしても、今日は上出来だ。
はじめて一人で虐殺したけれど、こんなに上手くやれるとは!
ランニングしながら家に帰ろう。
裸体に流れる血が、太陽の反射で輝く。
緑色の血だったのが気持ち悪かったけど。
学校の宿題が残っていたのを、不意に思い出した。
ゆるすまじ!先公。
レンコンで買収だ!
るるるー、虐殺師も大変だ。


         みーどーりーがーゆれ〜るぅ〜       
                             終了

616 名前: momo =しぃ美の視点= 投稿日: 2003/08/11(月) 20:34 [ pDd0NbbU ]
・・・私は黙ってみていることしか出来なかった。
桃山さんは、棍棒、「虐殺棒」と言うのでしょう、叩かれ続けています。
助けなくてはいけない、けど足が動かない。震えて、足が動かない。
どうすることも出来なかった。
唯、見ていることしか出来なかったのです。
アフォしぃ達は気が済んだのかそれとも疲れてこれ以上叩けないのか、桃山さんを
叩くのをやめました。そして・・。家に向かってきたのです。
私はこれ以上無い恐怖を覚えました。アフォしぃ達に私は愚か、兄弟たちに何をされるか。
私には理解出来ていたからです。せめて、弟達だけでも・・。
私はどうなってもいい。私は弟をクローゼットに、妹を地下室に隠すことにしました。

「チビタンコワイデチ!オネータンドコイクデチカ?」
「イイコダカラ、ココデマッテテ。スグニムカエニクルカラ・・」
「クライトコロコワイデチ!」
「ゴメンネ・・・。」

ぐずる弟をクローゼットに押し込め、妹を地下室に連れて行きました。
地下室には桃山さんが作った「遊戯室」があります。

「ベビタンハ、ココデアソンデナサイ。」
「オネータンドコイクデチュカ?シィモイキマチュヨゥ!」
「スグニモドッテクルカラ、オトナシクアソンデナサイ。」
「ハニャ!ワカリマチタヨゥ!ブーブータンデアソビマチュ」

私は、玩具の車で遊んでいる妹を残し、一階へと戻りました。

「ゴメンネ・・・」

私は、決心を固め、既に開かれようとしているドアに向かって視線を合わせました。
数秒後、外からは10数匹のアフォしぃ達がなだれこんできました。

「ハニャ!アナタギャクサツチュウノナカマネ!」
「アボーンサレタクナカッタライッショニワタシタチトニキナサイ!」
「コトワレバ、コノバデアボーンヨ!」
「マ、サカラッテモタカガシレテルケドネ(ワラ」

私は、逆らおうとは思ってません。初めからこうなる事と覚悟してましたから。

「・・・ワカリマシタ、イッショニイキマス。」

そして、一匹のアフォしぃが前に出てきました。
そう、見慣れているけど、二度と見たくない顔。自分をずっと邪険に扱ってきた存在。
母の顔でした。

「ヒサシブリネ、シィミ。マサカコンナトコロデギャクサツチュウトイッショニイタトハネェ。ナニ?ワタシニステラレタハライセニコウキナシィゾクニ
シカエシデモスルツモリダッタノ?ン?」
「・・・マ、イマトナッチャソンナコトドウデモイイワ。アナタニハフサワシイウンメイヲアユンデモラウワ。」

・・・私に相応しい運命?

617 名前: momo =しぃ美の視点= 投稿日: 2003/08/11(月) 20:46 [ pDd0NbbU ]
私に相応しい運命って何?虐殺厨に手を貸したとでもして公開処刑にでもするつもりかしら?
私もここまでか、と思った矢先、

「フフ、クサッテモワタシノコ。アナタニハマターリノミチトシテマダマダハタライテッモラワナイト。」
「デモ、アナタハイッカイマターリノキョウイクニシッパイシテイル。ダカラワタシハアナタノジンカクヲナクスコトニシタワ。」
「マ、イッショニクレバワカルコトヨ。サ、サッサトキナサイ。ソレトモコノバデコロサレタイ?」

「・・・イッショニイクワ。」

「ワカッテルジャナイノ。・・アト、アンタノキョウダイハドコニイルノ?」

(兄弟に危険はかけられない・・・。)

「タビノトチュウデ、ミンナシンダワ」

「フゥン・・・マ、ギャクサツチュウノナカマトハイエイチオウワタシノコ。モクトウクライハ「ユウリョウ」デヤッテアゲテモイイワヨ(ワラ」

「・・・・。」

何処まで腐ってるの?この人は。私にこの人の血が入ってるというだけで吐き気がする。
私がこの人に受けた虐待の数々・・。そして今の侮辱。
いますぐこの場で絞め殺したい。
私は、恨みの感情で一杯になりました。

「サ、サッサトイクワヨ」

「・・・・エエ」

私は母に手を連れられて、箱に車を取り付けたお粗末な車に乗せられました。
私はこのまま死んでしまうかもしれない。けど弟達が無事であれば・・・。

「サ、コンナギャクサツチュウノイエナンテミテルダケデムカムカスルカラサッサトヤイチャイナサイ。」

「エ・・・」

618 名前: momo =しぃ美の視点= 投稿日: 2003/08/11(月) 20:57 [ tHsKt7Kc ]
私は、自分の耳が信じられませんでした。

「ソンナ!ナンデイエヲヤイテシマウノ!モモヤマサンノイエガ!」

「ウルッサイワネ。マダゴチャゴチャイウト、コノバデコロスワヨ!」
「ソーヨソーヨ!コンナギャクサツチュウノイエナンテ、アボーンシナキャ!」
「クソAAキンガウツルワヨ!」

家に隠れている弟達が・・焼き殺されてしまう。

「ヤメテェッ!ダメ!」
「ヤレヤレ、マダセンノウガトケテナイノネ。ギャクサツチュウノザイサンヲカバウナンテ・・・。」
「オサエツケトキナサイ。ウルサイカラクチモフサイドイテ」
「ハニャ!」

私は数人のアフォしぃに口を塞がれ、押さえつけられてしまいました。
残りのアフォしぃ達は桃山さんが溜め込んでいた暖房器具用のガソリンを手に持つと、
四方に撒き、母が火をつけました。
乾燥している日のせいか、火はあっという間に燃え上がり、家を火は包みました。
私は、唯見ていることしか出来ませんでした。
弟達がどんな感情でいるのか・・それを思うと胸が張り裂けそうです。
後でアフォしぃ達の言うことによると、私はその後すぐに気を失ってしまったそうです。

チビ太・・しぃ香・・・・・なんで・・何も罪が無い・・子供・・が・・・・・
こんな・・・目に・・・・・・・・・あわなければならないの・・・・・・・?

(続く)

619 名前: ろじゃー(0dQNL3o2) 投稿日: 2003/08/12(火) 00:07 [ IRiY2cVk ]
3 しぃはさびしいと死んじゃうのか

今日ぼくは本屋へ行くとちゅう、しぃを見つけました。

「さーてパワパフの18禁同人誌買いに行くぞー」

「ダッコ♪」

ぼくが歩いているとしぃはまえあしをつきだしてダッコをようきゅうしました。
『ウゼェ死ね。キサマはそこら辺のキモいしぃヲタにでもダッコされてろや』と、
たいへんやさしくやんわりとことわるとしぃはおこりました。

「シィィ!!ダッコシテクンナキャ、サビシィ!!ダッコォ!」

「はぁ?さびしい?何そんな言葉でだまされるとでもお思いで?
カナブンのフンにもおとるひぎゃくAAがなめたこと言うんじゃない」

「ダッコー!シィハサビシィトシンジャウンダヨォ!!ダコ、ダコ、ダッコー!!」

「ウゼぇな、そんならダッコしてやるよ!…背骨が折れるくらいの、な!」

そう言うとぼくはしぃをマシュマロをあつかうようにダッコしました。

「オラオラクソしぃさん!キサマの好きなダッコだァ!」

メリ、メリ、ググィとへんな音がします。

「イ、イダイヨォォー!コンナノマターリジャナイヨォォ!!」

「っるせぇな、大好きなダッコで死ぬんなら本望だろ!早よ死ねェ!」

「イダ…ィ…ダ…!!…ジィ…」

しぃはぼくのダッコがきもちよくてねむってしまいました。
ぼくはねむったしぃのかふくぶをやさしくけりage、ドブ川に
いれました。

さて、つぎのじっけんがこの時きまりました。
さっきしぃは『シィハサビシイトシンジャウ』だのたわごとを言って
ました。ほんとうに、しぃはさびしいと死ぬのかをじっけんします。



「バターカップ(;´Д`)ハァハァ」

ぼくはまじめにどくしょしながら、じっけんほうほうをかんがえました。
まいかいこのじっけんほうほうにはなやまされます。
きぶんてんかんにまどをあけて外を見ると、しぃとギコ猫が何だかさわいでました。
ぼくはふしぎにおもって外に出てその2ひきのそばによりました。

「ゴメン、しぃちゃん。バイトがおくれて…」

「モウ!シィチャン3プンモマッタンダヨ!?シィチャンノキチョウナ
イッショウヲロウヒサセテ、タノシィ?」

「そ、そんなことないよゴルァ。バイトがさぁ…」

「モウイイ!シィチャンノキゲンソコネタバツトシテ…ソウネ。
『フランス料理 ド・クーオ・マンドクゥッセ』デゴチソウシナサイ!
ソレデガマンシタゲルワッ」

「ええっ!?そ、それは無理だよゴルァ。この前
『料亭 擬古母羽』でごちそうしたばかりじゃないか!それに…」

「ハニャァ?カワイイシィチャンニイケンスルノ?アナタテイドノギコ猫、
コノカワイイシィチャンニハイクラモスペアガイルンダカラネェ」

620 名前: ろじゃー(0dQNL3o2) 投稿日: 2003/08/12(火) 00:08 [ IRiY2cVk ]

「分かったよ…『ド・クーオ・マンドクゥッセ』に行こう…」

ぼくはそばで見ていてあまりにもギコくんがかわいそうだったので
次のじっけんに使うしぃはこのお高くとまったくそしぃにしようと
思いました。


しぃはギコくんのお金でさんざんのみくいしたあと家に帰りました。
家といってもてっきんコンクリートのじょうとうな家なんかじゃなくて、
いつたおれてもおかしくない、小さな木せいのほったて小屋です。ぼくは
木のふしあなからしぃのようすを見ました。
しぃの家にはお母さんと寝たきりのおじいちゃんギコしかいないようです。

家でもしぃはごうまんです。
やさしそうなお母さんしぃが『おかえり』と言うと

「ウルサイワネ、コエカケルナ!」

と言い返しました。
さらにおじいちゃんが

「しぃや。水を…水を…おくれ…」

とかすれた声で言うとしぃは

「ジブンデツギナヨ、コノシニゾコナイ!」

と言い捨てました。さらにわざと聞こえるように

「サッサトクタバレバイイノヨ」

と言いました。ゆるせません。

しぃはまた外にでました。別のギコをたぶらかすのでしょうか。
ぼくはしぃのあたまをちかばにあった木のこんぼうでたたきました。
しぃはしばらくしっしんしてました。

*用いするもの*
しぃ         1ぴき
とくちゅうのこうすい てきりょう  


その間に『消臭』や『防臭』のけんきゅうをしているお父さんに
たのみごとをしました。それは『つけた本人はなにもかんじないけど
まわりの人間(AA)にはとても臭いと感じるこうすい』をつくってもらいたいのです。
お父さんは『AAニオイ研究学会』の会長でいともかんたんにブツをつくりました。

それをしっしんしたしぃにふりかけ、元いたばしょにほうちします。
それから三時間後、しぃは立ち上がりました。

「ハニャ?シィナニシテタンダロ?」

と、いっしゅんふしぎがりましたがおよそ3びょうで「マッ、イッカ」なぞと
ぬかしてまのぬけたステップをふみながらあるいてました。
そのうしろをこっそりぼくはついていくことにしました。
するとしぃはアッシー君(しご)のギコを見つけはしりました。

「アッ、ギコクン♪キョウハ…」

いやしく何かをようきゅうしようとしたその時、ギコは逃げ出しました。

「うわっ、臭ッ!吐きそうだぞゴルァ!」

「ハニャッ!?チョット、カワイイシィチャンカラニゲナイデヨォォ!!」

しぃは自画自賛しながら逃げるギコをおいました。

「うわぁぁ!?臭い、臭いぞこのクソしぃ!」

ギコはさらにスピードをあげてにげました。
しぃはなぜギコが逃げたか少しとして分かっていません。
自分がいしゅうをはなってる-----そんなことゆめにも思いうかばないでしょう。
ちなみにぼくはとくせい鼻せんをつかっているので臭いません。

「ナニヨナニヨ。イマノヴァカギコ。アトデコウカイシタッテシラナイカラネ」

しぃはやっぱりきづきません。まあ、お父さんにそう作るようたのんだからとうぜんか。

「ハニャ…」

621 名前: ろじゃー(wNWdMiVA) 投稿日: 2003/08/12(火) 00:08 [ IRiY2cVk ]
しぃの目にでぃとその子どもがうつったようです。
そのでぃの子どもはびょうきのようで、親でぃはひっしでかんびょうしているようです。
しぃがあくまみたいな笑いをしました。

「アノキタナイノヲアボーンシヨウット!」

かたやきびしいせかいで子どもとともにひっしで生きるでぃ。
かたやそれをこわそうとする天然のすくいようのない糞しぃ。
『つめのあかでもせんじてのませたい』と言うのはこうゆうことでしょうか。

「キタナイディハ…」

「ウ…ウジィィ!?」

でぃはしぃのいようなにおいをかんじ子どもをかかえ走りだしました。
でぃはしぃにくらべてしんたいてきのうりょくが落ちているので、しぃは
おいつけるとか信していましたが、そのにおいのいじょうせいになみのしぃの
何倍ものスピードを出しました。
しぃはぽかんとしています。


「ナンテアンナニニゲアシノハヤイディガ…コレジャウサバラシガ…」

第2のうさばらしのひょうてきが見つかったようです。
うじゃうじゃとチビギコやワッシィ、それにレコやフサまでいます。

「コンダケイタラ1ピキクライニゲオクレルデショウネ…」

しぃはなんせかつての同ほう[でぃ]も平気でぎゃくさつするくらいだから、
じぶんよりよわいものにようしゃなくおそいかかります。

「ハニャーッ!」

しぃはとびかかりました。いっせいに、チビたちがちりぢりになりにげだします。
その中で2ひき、チビフサとチビでぃがはでにこけました。
フサは歯をふるわせながらおびえていました。そして鼻をおさえています。
あまりの臭さにはんげきできないようです。

「毛ダラケノトキタナイチビ…シィチャンノストレスカイショウニナッテ
クレルンダネ!ウレシィ!」

「やめてデチ…こわいデチ…臭いデチ」

「クサイ?アアコッチノチビディネ。アークサイクサイ」

臭さにはんげきできない…と思いきやチビでぃがしぃのみぎあしにかみつきました。

「ッシイイイィィィィ!?アンヨ、アンヨガァァァ!!」

このチビでぃぎゃくたいのよって鼻がきのうしなくなっているようです。
なので臭さをかんじないのでしょう。
チビでぃはきばをうならせるとそのままみぎあしの皮をかみちぎりました。
白い毛が雪のようにふります。

「イダァヨオォ!イ、イダァヨォ!!」

もんぜつしながらしぃはもがきます。そのすきにチビでぃとチビフサはにげました。


しぃはびょういんにいきましたが臭さがりゆうでもんぜんばらいされ、
くうふくをみたすためにヨシノヤにはりいろうとしましたが店いんのあんちゃんに
ボコられました。

622 名前: ろじゃー(wNWdMiVA) 投稿日: 2003/08/12(火) 00:09 [ IRiY2cVk ]
「臭ぇ奴ぁくんじゃねェ!」

店いんのあんちゃんの一言がしぃののうないをもたげてることでしょう。
しぃは泣いています。

「ハニャァ…ダレモアイテシテクレナイヨォ…」

しぃが道を歩いているとみないちようににげだします。
モララーも。ギコも。ドクオも。アヒャも。みんなどこかへはしりだします。

「サビシイヨォ…カナシイヨォ…」

しぃは泣きじゃくってます。
泣きぬれたきたないつらがまえで家にはいると、やさしいお母さんはもちろん
寝たきりで立つこともおっくうだったおじいちゃんまでアメリカのギャクアニメ風に
人型の穴をかべにあけてにげだします。

しぃはうるさく泣いたあとほうちょうをもちだして自分のみゃくにあてました。
白い毛が赤くそまります。


このじっけんから分かったこと
@しぃはさびしくなると本当に死ぬ
@なんじゃくなアッシー(しご)のギコもいる
@やっぱバターカップ(;´Д`)ハァハァ…



おしまい

623 名前: @x゚∇゚@☆ 投稿日: 2003/08/12(火) 10:44 [ N/TNEp6E ]
俺は擬古朗しぃ削除委員会の行動班だウチの行動班は2人1組で行動するその相棒は高良八朗だ。
行動班は大抵ギコだその理由はアフォしぃが飛びついて来るのだ俺らとしては怖いのだがさほど気にしていない
束京都太田区の処理を任された。まずは市民から情報を得る

俺「しぃがイパーイ居るとこ知りませんか?」
ニダ「チョッパーリは知らないニダよ」
高「有難うございますた」
ニダ「あーそうだチョッパーリの隣に住んでいる藻裸助が知ってると思うニダ」
俺・高「有難うございますた」

俺たちは藻裸助の家に逝った
俺「吸いませんしぃのたくさん居るとこ知りませんか?」
藻「あー1丁目のサイタマ公園の茂みにイパーイいるよ」
高「ありがとござました」

そして俺等は俺等の愛車吉田13世に乗ってその公園に逝った

高「早速居たよ10匹の親子しかも全部しぃ」
俺「殺」
高「OK]
親「ソレタベタラダッコノレンシュウヨ」
子1「ナッコ」
俺「地面と抱っこするか?」
親「ハニャーンギコクンダッココウビ」
俺は飛び掛ってきたしぃの腹を蹴り上げた
親「シィィィィィィィィナンデギコクンナノニシィヲケルノ?オニアクマギャクサツチュウ」
俺「てめぇがしぃだからだ!!」
俺はしぃの頭をけったそうすると首が吹き飛んだ
親「ハニャーンhttpレーザーハッシャーチュd」
俺「爽快感ゲトー」
高「餓鬼どうします?」
俺「袋に入れて車に突っ込んどけ家でベビフリャー作る」
高「俺アレ好きですから」

俺たちはヤブの中をしぃを探していた。
もう夜になったのでテントを張って寝ることに↓
高「夕食どうします?」
俺「近くにコロッケ屋あっただろうそこでベビageてもらおう」

そして夕食を食べて床に就いた

          1話終り

624 名前: @x゚∇゚@☆ 投稿日: 2003/08/12(火) 15:16 [ N/TNEp6E ]
次の日起きると目の前にシィが3匹居た俺はそれを見るなり1メートルくらい㌧だまだ高良は寝ているようだ

しぃ1「ハニャーンギコクンダッコ」
しぃ2「アタシヲダッコシテェー」
しぃ3「チョットシィガサシヨ」
俺「だったら戦え勝った香具師だけだっこする」
しぃ全て「ナラシィノカチネ」

そう言うとしぃたちは争いを始めた
そして10分くらいたつと1匹のしぃが無傷で勝った

しぃ「ハニャーンギコクンカッタカラダッココウビ」
俺「断る」
しぃ「ナンデ?シィガカッタノヨホラダッココウビ」
俺「俺はだっこはすると言ったが交尾まですると言ってない」
しぃ「ダッタラダッコダケデモ」
俺「ならやってやろう」
俺「そら脱骨っ」

そう言うと俺はしぃのあごにアッパーを力いっぱいやったするとしぃの全身骨格が出来た
その音が聞こえたのか高良が起きた

高「アレ早速殺しましたぁ?」
俺「ああ・・」

するとボスから連絡が入った

ボ「おはヨウゴざいますキョウはソコノ地区は7782ブタイガイキマスカラ干代口区に逝って下さい
俺「了解しますた」
高「しますた」
ボ「ケンとうをいノリマス」

そして回線は途切れた

高「飯は・・・」
俺「そんなの車ん中で食え」
高「はぁ」
俺「よし逝くぞ!」
高「廃」

俺等は車に乗ると飯を食いながら運転していた

俺「糞渋滞にはまった」

無情にも隣を電車が通過してゆく

高「しかたないじゃないスカ帰省ラッシュなんすから」
俺「まあな・・・」


                2話終わり

625 名前: @x゚∇゚@☆ 投稿日: 2003/08/12(火) 20:40 [ N/TNEp6E ]

登場人物(名前)   しぃを殺している理由

主人公(幸 擬古朗) 恋人をアフォしぃに殺された

相棒(高良 八郎)  1日で100回だっこさせられ過労で倒れ全治2週間

ボス(でぃとびぃ)  虐められでぃ、びぃ化した

626 名前: きゃあ(Aa1eJ.OQ) 投稿日: 2003/08/12(火) 22:55 [ he2kQZ4M ]

歌声


あの歌声が聞こえる。
心地よいメロディーと涼やかな声。
僕は聞いたときから――…


「遥かに思う夢。ソレは遠くに」


 桜の花が舞う春。
僕は路地を歩いていた。
「誰だろう…?」
誰かが歌っている。
僕は意思の赴くままに足を進めた。
 コレが運命だったのかもしれない。
「一体誰が…」
 驚いた。
歌っていたのはしぃだった。
 しぃは僕の姿を見止めると、
少し驚いた表情を見せ、すぐに微笑み返してきた。
僕は何もいえなかった。
阿呆らしく口を開けて彼女の歌に聞き入るしかなかった。


「無邪気に待ちながら、夜は更けていく」


 蝉の忙しく鳴く夏。
あの日から彼女に見つからないようにちょくちょく歌声を聴きに行っていた。
今日もこっそり聴きにいった。
 しかし僕は見てしまった。
通りかかるギコに、満面の笑みを浮かべ、嬉しそうにしている彼女を。
 彼女が彼に寄せる思いはすぐにわかった。
僕が彼女に寄せているものと同じ…
 なんだ…?この別の気持ちは…


「この世が闇に閉ざされて、願星を待つしかできない」


 僕は変わった。
純粋な気持ちだけで歌を聴きに行くことはなくなった。
黒い感情が僕を支配する。
 侵食されていくような不安感と嫉妬。
 ふっと歌声が止んだ。
「何シテルノ…?」
 どうやら僕に気付いたようだ。
僕はやんわりと微笑んだ。
「君の歌を聞きにきたんだ。とっても綺麗だったからね」
「本当?ダッタラ ギコ君モ 振リ向イテクレルカナァ?」
 ――なんであいつの話をするんだ。
「きっと振り向いてくれるさ!さぁ、僕は帰らなきゃ!」
「バイバイ!アリガトウ!」
 彼女の言葉が突き刺さるように背中に飛んできた。


「心にはぽっかり穴があいてる。この中の虚しさを埋めてくれるのは何?」


 夏も終わり、涼風の吹く秋が来た。
今日もやっぱり彼女を見に行く。
 しかし今日は様子が違った。
 ギコが女を連れて彼女の前を通り過ぎていった。
彼女の顔がゆがんだ。悲しそうにうつむく。
きっと泣いている――…
 彼女は歌を最後まで歌い上げると、上を見て微笑んだ。


「知らなくても満たされる?だったら自分は知るチャンスがほしい」


「しぃさん…」
「モララーサン…見テタノ…?」
当たり前じゃないか…僕は…彼女のことが…
「エヘヘッ…ナンデモナイヨ…」
「嘘はよくないよ」
「嘘ナンカ――…エッ?ハニャアァ!」
 僕は彼女を抱きしめた。
背骨が軋むほどに。
「辛いだろうね…楽になりなよ…」
「グッ…苦ジィヨ…モララーサ…シイィィィィィィィ!」
 耳を引き千切った。紅い鮮血が僕と彼女を汚す。
傷口に涼風がしみるようだ。
「イダイヨォ…ヤメデ…モララーサン…」
「僕も痛いさ」
 僕は立ち上がり、彼女を段ボール箱から引きずり出した。
アスファルトの上に倒れこんだ彼女の顎を、思い切り蹴り飛ばす。
「ガッ!ゴブブゥ…」
 下顎の骨が砕け、舌に刺さったらしく、彼女はもう、歌えない。
目をキツク瞑り、痛さを堪えるように手を添える。
「痛い?僕も十分痛いんだよ?」
「ゴブッ!ウジィィ!」
「何言ってるのかわからないよ?意地悪だね。」
 足を踏みつける。ゴキッと香ばしい音がして、
白い骨が天に向かって突き出た。
「ガフウウゥゥ!ブウゥ!」
 痛さのあまりに暴れている。
僕も彼女も。
「一気に片をつけようか…」
 彼女の左胸を突き抜いた。
僕の手には彼女の心臓。僕よりも早く脈打っている。
「さようなら…」


「願うのは―――」


「僕の愛しい人…」
心臓はもうない。心ももうない。
僕が潰したんだ。彼女を。
最後にしたかったことを、冷たく横たわる彼女にする。
「好きだった。あのときから」


「幸せのお星様が来ることだけ」


血の味のする冷たい唇と、僕はキスを交わした。



                              臭く終わる。

627 名前:(mDotXksY) 投稿日: 2003/08/13(水) 03:42 [ ykFOvi0A ]
モナー電鉄株式会社という鉄道会社がある。そこでモナーとモララーが働いている。
彼らはモナ倉鉄道高校を卒業し同期でこの会社に入社した。そしてモナーは運転士に、モララーは車掌になった。
彼らはいつもコンビを組んで仕事をしていた。
モナー「モナ海道本線897Mレ…これで今日は終わりモナ。」
モララー「やっぱり泊まり勤務はキツイな。あさって公休とっちゃおうかな。」
モナー「まったくしょうがないモナ。あっもう来るモナ。早く行くモナ。」
モララー「あいよ。」
二人はいつものように乗務を開始した。しかし今日はいつもとちがっていた…。

628 名前:(mDotXksY) 投稿日: 2003/08/13(水) 03:43 [ ykFOvi0A ]
二週間前…
しぃ「ハニャーン、チコクシチャウヨーー」
丸耳駅員「はい、東モナ行き発車で〜す、ドアしまりま〜す。」
プシューーバタン…ドン
しぃが閉まったドアにぶつかった。
しぃ「シィヲノセナサイヨコノギャクサツデンシャ!!!」
ウウウウィーイイイイン
VVVFインバータをうねらせながら電車は発車した。そしてあっという間にホームから消えていった。
丸耳駅員「駆け込み乗車は大変危険です。おやめください。」
それを聞いたしぃは丸耳を見つけるやいなや飛びついてきた。
しぃ「カワイイシィチャンヲノセナイナンテドウユウコト!?」
丸耳駅員「…あのタイミングじゃ乗れないでしょ?第一に怪我でもしたらどうすんの?」
しぃ「ハニャーン、シィヲノセナイデンシャハギャクサツチュウナンダヨ!!コンナカイシャアボーンスレバイイノヨ」
丸耳は長年(まだ入社して2年)の勘からもしやと思った。
「…こいつ無札乗車だな」
丸耳駅員「…お客さん、乗車券見せて。」
しぃ「ハニャ?カワイイシィチャンハタダデノレルッテキマッテンダヨ。ホントバカナヤシ」
無論そんなことは無い。
丸耳駅員「…ちょっと駅長室にこいよ。」
しぃ「ナンデシィガソンナトコイカナキャナンナイノヨ」
丸耳駅員「お前が無札乗車してるからだよ。さっさとこいや!!」
丸耳はしぃの首根っこをつかんでずるずると駅長室に向かい引きずっていった。
しぃ「ハニャーン、ダッコスルカラユルシテーーーー」
もちろんしぃが3倍の旅客運賃を払わされたのは言うまでも無い。

629 名前:(mDotXksY) 投稿日: 2003/08/13(水) 03:43 [ ykFOvi0A ]
その日、2ちゃんねるのある板にこんなスレが立った。
【ギャクサツガイシャ】モナーデンテツヲアボーンスルスレ【イッテヨシ】

1 :カワイイシィチャン :03/02/16 22:44 ID:dakkodakko
  モナーデンテツヲアボーンシル!!!

2:名なシィのシィ :03/02/16 22:45 ID:koubi000
  >>1
  グットジョブダヨ。

3:名なシィのシィ :03/02/16 22:45 ID:mata-ri
  カワイイシィチャンガ2ゲット

4:名なシィのシィ :03/02/16 22:49 ID:koubimanse-
  ドウヤッテアボーンスルノ?

5:カワイイシィチャン :03/02/16 22:50 ID:dakkodakko
  クワシイナイヨウヲセツメイシチャウヨ。
  シィノノレナカッタアノデンシャニオキイシヲスルヨ。
  オキイシヲスウクカンハヒミツダヨ。ミンナタノシミニシテネ。

6:名なシィのシィ :03/02/16 23:00 ID:gikokunLOVE
  ハニャーン!!!スゴイ。


630 名前:(mDotXksY) 投稿日: 2003/08/13(水) 03:44 [ ykFOvi0A ]
モララー「次は終点東モナです。10番線到着、お出口は左側です。」
モララーの放送が車内に響く。
モナー「フォォォ、もうすぐ終点モナ」
そのときモナーは線路に何かあるのを発見した。それは30センチほどの石だった。
モナー「置石だモナーーーーー。」
キイイイィィィィ
モナー「間に合わないモナーーーーーーーもうだめぽ…」
ドガァァンバキメドゴオォォォン…
6両編成の内前2両が脱線し無残な姿になっている。モララーは慌てて飛び出した。
モララー「モナァァァァ、大丈夫かぁぁぁ」
モララーが見たのはあまりにも無残な光景であった。運転席は完全につぶれてそこかただらだらとこぼれた油のように血が流れている。
モララーは気を失った。人身事故の死体処理にも慣れているモララーが気を失ったのだ。

モララーの意識が回復したときモララーは病院のベッドにいた。
モララー「うううっ、ここは?」
ギコ「あ、気がつきましたね。」
モララー「あ、あなたは?」
ギコ「警視庁捜査1課のギコです。」
ギコはあの日のことをすべて話してくれた。幸、乗客はみな軽い怪我ですんだとのことだ。しかしモナーは運転席に押しつぶされ見るも無残な姿で運び出されたそうだ。即死だったそうだ…。
モララー「モナアアァァァァァ」
モララーは小一時間泣いた。そして彼は決心する。
モララー「モナーの敵は必ずとってやる。」

631 名前:(mDotXksY) 投稿日: 2003/08/13(水) 03:44 [ ykFOvi0A ]
病院を退院しまた仕事を始め数日がたった。モララーは同僚のおにぎりからあの2ちゃんのスレッドの話を聞いた。
早速家のパソコンでそのスレッドを見てみた。
【ギャクサツガイシャ】モナーデンテツヲアボーンスルスレ【イッテヨシ】

1 :カワイイシィチャン :03/02/16 22:44 ID:dakkodakko
  モナーデンテツヲアボーンシル!!!



モララー「なんだこれは!?」
スレッドには続きがあった。
615:カワイイシィチャン :03/03/ 01 17:07 ID:dakkodakko
  ホントバカナヤシラ。ウンテンシュガアボーンシテイイキミ、ハニャーン

616:名なシィのシィ :03/03/ 01 17:20 ID:uho,iigiko
  ダッセンシタアノデンシャヲシイガセンリョウスルoffカイアシタヤロウヨ!!

617:名なシィのシィ :03/03/ 01 17:27 ID:gikokuntomuriyarikoubi,haahaa
  ハニャーン、シィモイクーー

…復讐のときが来た。

632 名前:(mDotXksY) 投稿日: 2003/08/13(水) 03:45 [ ykFOvi0A ]
しぃのoff会をやる電車にモララーは乗務員室から乗った。
その日の乗務担当はおにぎりであったが無理を言って交換してもらった。
案の定、モラ北沢から大量のしぃが乗ってきた。
「ハニャーン、ミンナデシィシィシィーーー♪」
「ホントバカナカイシャダネ、アボーンシテトウゼンヨ」
モララーが車内放送を始める。
モララー「この電車は東モナ行きです。電車6両編成での運転です。」
モララー「なお、6号車はダッコ専用車両です。素敵なギコがお待ちです。どうぞご利用ください。」
「ハニャッ、ダッコセンヨウシャ!?」
「シィイクーー」
しぃたちが我先にと6号車へ移動する
「ギコクーーーーン」
ガラガラッ
「ハニャッ、ギコクンガイナイヨ」
「ギコクンドコニカクレテルノ」
バタン、貫通扉が閉まった。6号車には10匹のしぃが集まった。
ふたたびモララーの放送が入る。
モララー「…ただいまより6号車は虐殺専用車両となります。」
「ハニャ、ダマサレタ!?」
「イヤーーー」
「ニゲヨウ」
ガシャガシャ
「ハニャ、トビラガアカナイヨ」
モララー「ちなみに貫通扉はロックされています。逃げられませんのであらかじめご了承ください。」
「ハニャーーン、シィシニタクナイヨーー」
車掌室からモララーが出てきた。手には旧日本軍が使っていた三八式歩兵銃を持っている。
モララー「これは実家の物置から見つけましたがなにか?」
「シィィィィィィィィ」
モララーは近くにいたしぃを銃のストックで思いっきり殴った。
「ジィィィィィ」
しぃの体は軽々と吹っ飛び壁にぶつかった。顔は吹き飛んでいる。
「ダ、ダッコスルカラユルシテ」
バーーーーン
モララーはそのしぃに向け発砲した。
「ダ、ダッゴ…」
バーーーーン
そのしぃは頭も吹き飛んだ。
モララー「あの日、置石した香具師はどいつだ?」
「シィジャナイ」
すべてのしぃが口をそろえて言った。
モララー「じゃあ、おまえこい」
「エッ、シィヲタスケテクレルノ」
モララー「…見せしめだ。」
そう言うとモララーはしぃのに銃剣を刺した。
「ジィィィィィ、ダコスルガラ」
モララーはしぃの腹をそのまま引き裂いた。
「ジィィィィィィィィィィィィィィィィ」
モララー「言わないと次はきみたちがこうなるんだよ。」
「コイツガハンニンダヨ」
しぃ「ハニャ、ウラギッタノネ」
モララー「じゃあ貴様だけこっちに来い。」
ずるずるとモララーがそのしぃをつれて来る。
しぃ「シィジャナイヨーーーー」
モララー「ほかのやつらは…」
「タスケテクレルノ?」
「ヤッタネ」
モララー「虐殺厨にでも殺られな。」
ガラガラッ
貫通扉が開いたとたん虐殺厨が車両になだれこみ車内のしぃを虐殺し始めた
バキベキ
「シィィィィィィィィ」
虐殺厨「アヒャヒャヒャヒャ」
ブスッビシッ
「ハニャアァァ」
虐殺厨「モララー車掌ありがとうございますたアヒャ。」
モララー「おう、これからもどんどん殺してくれ。」
そして彼らは風のように去っていった。残ったのは生ゴミだけであった。
モララー「ふふっ、次は君の番だ」
しぃ「コンナノマターリジャナイヨーー」
モララー「親友を殺された漏れもマターリじゃないですが何か?」
モララーは平手で何百回もしぃを殴った
しぃ「オナガイ…タスケテ」
モララー「じゃあそろそろ解放だな。」
そう言うとモララーはロープでしぃを縛り上げた。
しぃ「ハニャ、カイホウシテクレルンジャ…」
モララー「ああ、もちろん解放するさ。」
そう言うと窓を思いっきり開けた。
モララー「さあ、解放。」
そう言うとモララーはしぃを窓から放り投げた。
時速120キロ近くで走行する電車から投げ出されればひとたまりもない
ボスッ、ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
しぃはボロ雑巾のように転がっていく。
数十メートル転がりしぃはようやく止まった。
「ハニャァァァァァ」
瀕死のようだ。

数分後、後続列車がやってきた
ファーーン
列車はブレーキもかけずそのまましぃに突っ込んでいった。
「シィィィィィィィィィィィィ」
ドカシッゴボッグガガガガガガボガボ
ガココココココバキバキバキャキャキャ
ガコッガコッガコッガコッグゴゴゴゴゴ
グモッチュイーーンボゴゴゴゴゴ

列車が通過した後そこにはニクコップンしか残っていなかった。

633 名前: 殺し屋さん。 投稿日: 2003/08/13(水) 09:30 [ fImaS75M ]
                               [虐殺]しぃを飼っちゃったのですが第2話[命の最後]
午前6時に俺はおきた。べビたちはまだ寝てるみたいだ。暇なので、何をしようと考えた。
剛司「あ、そうだ!!」
俺は、べビの飼い方がわからなかった。インターネットで調べてみよう。
そこで出てきたのは、べビギコ・べビしぃの飼い方板。
剛司「ほぅ〜なるほど。」
そこのスレには色々な名スレが立っていた。
剛司「これなんか良いんじゃないかな?」
そこで選んだスレは、しぃのマターリな飼い方。
剛司「500まであるのか・・・・みてみよう。」
役に立つものはこれだけだった。その他は失敗したらしい。
                    用意するもの
♀はいい香りのする段ボール箱(特に香りはレモンがおすすめ)、
しぃ砂トイレ、ちょっとかたいえさととろーりなえさの箱。
♂は、リンゴの香りのする箱、しぃ砂トイレ、シチュー風味のえさの箱。
♂と♀に冬はストーブ、夏はエアコン。
                     餌、飲み物
♂はシチュー風味の餌とかたいえさ、グレープジュース。ニヶ月に一回は、ケーキ。
♀はちょっとかたいえさ、とろーりなえさとミルク。三ヶ月に2回はケーキ。
                    成長したときは
三歳になったら、躾を開始する。五歳から、勉強させる。六歳になり始めたら、テレビを見て良い。
七歳から、ちょっときつい躾にする。10歳になったら、餌を換える。
剛司「よし、買ってくるか。」
もうすでに8時になっていた。まだ寝ている。
近くのペットショップで書いてあったものを全てを買った。
剛司「よし、いまかえるぞー。」
どすっ。
こ け た。
そこに、一つの手が見えた。
理香「大丈夫?」
剛司「ああ・・・・」
俺のクラスメイトの西藤理香。しぃをペットにしている。
俺は立ちあがり、荷物を持った。
剛司「じゃあな。」
理香「ばいばーい。」
剛司「はぁ。つかれた。」
いつのまにか家に着いた。
ギコ太「ミュー!!」
しぃ子「アニャ-ン!」
しぃる「アニャ-」
ギコ斗「コドー。」
剛司「ただいま。ほれ、餌だぞ。」
みんなが餌を食べている。そのときにみんなの部屋に用意するものと餌とかを置いた。
剛司「みんな、自分の部屋にもどるのだー(藁」
みんな「ミュー!!」
みんなはへやにもどった。俺は朝食を食べた。
いまの皆は2歳。皆の誕生日は明後日。明日ぐらいに話せるらしい。
剛司「じゃあ、ちょっとおさんぽにいくぞ。」
みんな「みゅーみゅー。」
皆の部屋にロックした。こうすればいたずらもできない。
剛司「じゃあいくぞー。」
みんな「みゅーみゅみゅー♪」
俺は近くの公園に行った。
それとうざいしぃ、ちびぎこどもがいるし。
剛司「まぁここのベンチでおにぎりでも食うか。もう12時だし。」
おれはおにぎりをたべようとしたそのとき、ちびぎこどもがこういってきた。
ちびぎこたち「そのおにぎりぼくにくれでち。」
はぁ?自分で買って食えよ。と。
剛司「これまずいから、ほかのやつあげるよ。#」
用意して良かった。からしととうがらしと、しお、さとうをまぜたぐをいれたおにぎりをわたしてやるよ。w
ちびぎこたち「いただきまーす!」
剛司「どうぞw」
いっせいにチビギコどもがパク。と食べた瞬間、絶叫の声が聞こえた。
チビギコども「からいでちーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
しぃ「ウルサイヮネ!」
剛司「しぃだよ。うざいしぃ。」
しぃ「ナンデスッテ?マァギャクサツチュウヨリハマシヨ!」
ちびぎこ「そうだ!そうだ!」
剛司「なんだと?」
俺はキレた。
ナイフで殺してやった。血がつかないようにな。
チビギコども「う・・・・ぃ。」
バタッ。
しぃ「ナ・・・ンデコウ・・・ナル・・・ノ・・・?シィィィィ!!」
バタッ。
やっと死んだ。
剛司「またやっちまった・・・・アヒャヒャヒャーーーーーーー!!」
俺はアヒャッちまった。さぁ。家に帰るか。
                   〜2話完〜

634 名前: BM 投稿日: 2003/08/13(水) 21:28 [ Qv57E/tM ]
「ただ今、マターリ新法案が議会を通りました!これにより、しぃ及びちびギコなどへの虐待、虐殺行為が犯罪となります!」



「虐待や虐殺の恐怖のなくなった、劣等種族達は大繁殖し数は過去最高までに上りました!」



「記念すべき日です!数が増えすぎた劣等種族の数を減らすための法案が総帥により可決されました!これにより、いままでのマターリ法・・・


      バトル・モナイアル

日がすっかり沈んだ夜道をバスは走っていた。
親を虐殺された者や虐待された者ばかりを保護し教育している施設、「ハニャーン学園」を朝方、バスは出発した
バスが出発して、かれこれ何十時間たっただろう。窓の外は暗いから夜だということなのはわかる。
頭がクラクラしている。男子六板、ちびギコは必死にどうしてこうなったのか頭を巡らせた。
バスが出発したあと、昼までの記憶はある。確か昼食に配られた弁当を食べてから強烈な睡魔に襲われて・・・
と、そこで彼の思考は止まり、再び深い眠りに落ちていった。


次に目覚めた時には薄暗い教室の中だった。蛍光灯は点灯して、今にも消えそうだ。
ちびギコが周りを見渡してみると、施設の仲間達もうつぶせに倒れている、いや、寝ている。
何がなんだか理解できなかった、とりあえず近くにのんきにも鼾をかいている男子七板、ちびフサの肩をゆすった
しばらくゆすっているとちびフサが目を開けた
「〜ん、よく寝たデチ。」
どこまでのんきなんだ、ちびギコは突っ込みたかったが今はそんなのはどうでもいい
「フサたん、ここどこデチか?」
「わかんないデチ、それより修学旅行はどうなったんデチか?」
そんなことを気にしてる場合じゃないだろ、おいおい。
そんなこんなしている間に、次々と皆おき始めた。
教室が騒ぎ始めた時、ドアがいきなり開いた。

635 名前: BM 投稿日: 2003/08/13(水) 22:23 [ Qv57E/tM ]
ドアを開けて入ってきたのは体格のいい軍服を着た男達だった、胸には共和国防衛隊と刺繍されている。手に銃を持っていたのでちびギコはヒヤッとした。
兵士達はちびギコ達を取り囲むように整列した。
すると今度は中肉の背が低い男が教室に入ってきた。
男は教卓にまっすぐに進み、教卓に手を置き教室中を見渡した、そのかっこはまるで金○先生のようだった
「やぁ、みんな。よく眠れたかな?」
男は笑顔で教室の者に言った
「私は君達をうけもつことになったモナーです、今日は皆さんに・・・

  「殺し合いをしてもらいます」

「う、嘘だワチョーイ!」
誰かが声を上げた。男子一板、おにーに(兄)だ
彼は施設の中では頭にいい方で自分の知識を弟や友人によく自慢していた
「僕たちはマターリ法案で守られているはずワチョーイ!」
モナーはやれやれ、と両手をあげ首を横に振った。
「おにーに君だったけ?君はニュースを聞いてるかい?あのあと増えすぎた君達を減らすためにマターリ法案は廃止され、新たに劣等種族撲滅法案ができたんだよ」
おにーに(兄)は目を丸くして驚いた
「その法案の中にプログラムっていうのがあるんだよ、別名バトル・モナイアル。簡単に言えば君達に殺し合いをさせて数を減らし、生き残った価値あるものだけがこの国を生きていけるってことだよ」
音もなく、おにーにはその場にうずくまった。
「よし、じゃあ時間がないんでプログラムの説明をするよ。まず開催期間は無限です、最後の一人になるまで殺しあってもらいます。
それと、一人ひとつずつバックが支給されます。中身は食料、水、どちらも二日分しかありません」

636 名前: BM 投稿日: 2003/08/13(水) 22:57 [ Qv57E/tM ]
「あと、武器が入ってます。種類は人によって違うのでいい武器が当るかどうかは運しだいです。」
一通り説明を終えたモナーはドアの手前にいた兵士に指示を送った
するとドアの側にいた兵士はドアの外から次々とバックを運び込んできた。
「出発する前に君達の新しい友達を紹介しよう」
そういうと先ほどまでバックを運んでいた兵士が今度は誰かを連れてきた
「レコ君だ、みんな仲良くしてやってね」
兵士に連れられ入ってきた、レコと言う男はいかにもガラがわるそうな男だった
いかにもこのプログラムにまっさきにのって、平気で人を殺しそうである。
「じゃあ出席板号順に出ってもらうYO。」


何十分たっただろうか、次々と名前は呼ばれていき女子六板のびぃが出発して、遂に自分の番が回って来た。
「男子六板、ちびギコ君」
ちびギコは立ち上がろうとしたした時、ちびフサに呼び止られた
「ちびタン、必ず二人で生き残ろうデチ。先にいって待っててくだちゃい」
「・・・・わかった、外で待ってるデチ」
フサは施設では大の親友だ、明るくて、のんきな奴だが何故だかこの時のフサの顔は今までに見たことが無い真面目な顔だった
それが最後に見た、フサの顔だった

637 名前: BM 投稿日: 2003/08/13(水) 23:05 [ Qv57E/tM ]
続く

638 名前: diary 投稿日: 2003/08/14(木) 04:38 [ tSOSGcxo ]
diary1
私は受験を控えている高校三年生だ。
冬休みだがますます追い詰められてきた。
そんなある日、私は息抜きに公園に散歩しに行った。
だが、公園はいつもと違っていた。
レコとフサとちびしぃの残骸があった。
察するにちびしぃをめぐって争いが起きたのだ。
私が帰ろうとした時、草むらから声がした。
『チィ・・・』という声がした。
私は近寄っていくと無邪気に近寄ってきて、ジーンズの裾にすりついてきた。
どうやらさっきのちびしぃの子供のようだ
『ゴメンな。俺は飼えないんだ』そういい残し帰ろうとすると
泣き声は一層大きくなった。
ー先の見えない受験の不安と寂しさも手伝って私はベビを飼う事にした
(ここで死なれても寝覚めが悪いな)
『ほらっ、おいで』というと泣き止み、笑顔になって私の胸元にジャンプする
『ナッコ♪ナッコ♪』とベビは嬉しそうだった。
私は帰宅し、ベビと一緒に食事を取った。ベビは無我夢中で飯にがっついた。
よっぽど空腹だったみたいだ。
『ハハハハ、ベビ、顔にご飯粒がついてるよ?』
『チィ?』と首を傾けるだけだった。
それから私は勉強をし始めた。
明日は名前をつけてやろう。

639 名前: diary 投稿日: 2003/08/14(木) 04:47 [ tSOSGcxo ]
diary2
次の日、私はベビに起こされた。
まだ六時前。夜行性生物の私にはキツイ
『ベビ・・・もう少し寝かせてよ。』しかし、ベビは許してくれない
私の腹の上で飛び跳ねている。
しかたがないので私は食事をやり、小一時間遊んでやるとベビは再び眠った。
某巨大掲示板によるとベビは一日の半分以上ねるというのだ。
私も急いで朝食を摂り、予備校の講習へと向かった。
私は講習が終わるとすぐに帰宅した。ベビのお土産のケーキを買って
『ただいま〜!』
『オカエリナチャイ!』とベビは私の胸元までジャンプし、胸元にすりついてきた
『ハハッ、カワイイな』
私とベビは一緒に食事をした後、ケーキを食べた。
ベビは顔がケーキのクリームまみれになっていた。
私はベビが寝てから勉強し始めた

640 名前: diary 投稿日: 2003/08/14(木) 04:57 [ tSOSGcxo ]
diary3
私は昨日同様クリームに起こされた。
あっ、いい忘れた。何故この名前にしたかというと単純にケーキのクリームが
好きだからだ。笑わないでほしい。私も私なりに精一杯考えたもだ。
私は意気揚々と予備校へと向かった。
私は今日も急いで帰宅した。おもちゃを買って。父親ってこんな気分なのかな?
『ただい・・・ま』私は愕然とした。
部屋が目茶目茶になっていたのだ。
糞尿だらけのカーペットに落書きのペイントアート。もう壁紙は悲惨な状態
『オカエリナチャイ!』と無邪気に胸元にクリームがジャンプしたが、私は
弾き落とした。『ハニャ?ビェェエェン!』次の瞬間、クリームは弾けんばかりに
泣き喚いた。
『おい・・・』私は殺気と言うのだろうか、そういう禍々しい空気を放ちながら
クリームを睨んだ。
クリームは本能的にそれを察知し『ゴメンナチャイ・・・』と謝った。
それから私はクリームと一緒に食事し、少し遊んで寝かしつけてから掃除して
寝た。
(何だろう・・・この違和感は。)

641 名前: diary 投稿日: 2003/08/14(木) 05:10 [ tSOSGcxo ]
diary4
次の日はクリームは起こしてくれなかった。昨日のことがこたえたのだろう
私はクリームに飯をやり、急いで予備校へと向かった。
昨日はちょっと言い過ぎたと反省しながら帰宅した。
『オミヤゲアリマチュカ?』と開口一言クリームは目を輝かせながら言った
『ゴメンネ今日はないんだ。』
『エッ!?イイコニオルスバンシテタノニゴホウビナインデチュカ?ジャア
ハヤクゴハンニシテクダチャイ』
私はその態度に怒りを覚えた。
『クリーム、そんな態度じゃご飯上げないよ?』と私が優しく言うと
『ソンナコトイウナンテギャクサツチュウデチュヨ!』といってまた弾けるように
泣きじゃくった。(そんな言葉どこで覚えたんだよ)
ブチッ、流石に私も切れた。
私はクリームを掴み、納戸にぶち込んでやった。
『ハニャ、クライトコロコワイヨゥ!』
『クリーム、いい子になるまでここで反省しろよ。僕も悲しいんだよ?』
それから私は再び勉強し始めた。

642 名前: diary 投稿日: 2003/08/14(木) 05:15 [ tSOSGcxo ]
diary5
次の日の朝も私は遅刻しそうになり大急ぎで予備校へと向かった。
(あっ、クリームに餌やるの忘れてた!まっ躾だからな)
今日も私は大急ぎで帰宅した。
『ただいま!』でも部屋には誰もいない。
(そうだったそうだった。納戸だ。)
『反省したか?クリーム』
『ゴメンナチャイ・・・モウシマセン』
『よ〜し、じゃあご飯にしようか』
それから私たちは食事を摂った。
だが、クリームはぎこちなかった。
私は明日は予備校の重要なテストがあるので早めに寝た。
(何だろうか・・・この違和感は)

643 名前: diary 投稿日: 2003/08/14(木) 05:30 [ tSOSGcxo ]
diary6
次の日の朝、私の予感は的中してしまったのだ。
ないのだ。受験票が。
よく見るとクリームの姿がない。
(まさか・・・!?)
その後、私は何とかテストを受けさせてもらったのだがイマイチだった
あの事が頭から離れなくて集中できなかった。
こうして私は落胆して帰宅した。
『クリーム、俺の受験票隠さなかったか?』と優しく尋ねた。
『ワタシヲイジメルカラコウナルンデチュヨ!コレデワカリマチタネ?』
(もう限界だ・・・)
躾の時間だな・・・・。
『ゴメンネ。僕が悪かったよ。お詫びに美味しいご飯を作ってあげるよ』と
私は今までの人生で一番にこやかに笑った。毒々しいほどに
『ソレデイインデチュヨ』
楽しみにしてろよな。下剤入りの
『オイチカッタ、マイニチコレニシテネ!』
『何言ってんだよ糞虫の分際でよ』
『ハニャ!?ナニヌカシテルノヨ・・・ヴッ!』
『効いてきたようだな。』
『何かイレタンデチュカ!?』
『入れたよ〜、下剤いっぱいね♪おっともらす前に納戸に行こうか』
私は苦しむクリームを再び納戸にぶち込んだ。
『マッテ!アヤマルカラ!!』
『別に僕怒ってないよ?お休み』
『アッ・・・』
ドアを閉める前の顔は最高だった。

644 名前: diary 投稿日: 2003/08/14(木) 05:36 [ tSOSGcxo ]
diary7
次の日の朝、納戸に向かった。
納戸を開けると納戸の中は汚物が散乱していた。昨日の下剤は相当効いたようだ
『おはよう、クリーム。もう反省したかい?』
クリームは力なく頷くだけだった。
私はいささか上機嫌になった。
死なれても困るので薬をやり、特別の餌をやり、暖かい部屋で休ましてやった。
躾は成功したようだ。
何故か今日は恐ろしいく集中できた。

645 名前: diary 投稿日: 2003/08/14(木) 05:46 [ tSOSGcxo ]
diary8
私の手当てのおかげでクリームは元気になった。
『クリーム、お土産あるよ?』
『ドウセマタナニカハイッテルンデショ?』
『入ってないよ〜。疑い深いな〜。僕が全部食べちゃうぞ。』
パクッ、モウグモグ・・・
『ヤッパリホシイヨゥ』と私の機嫌を伺うようにいった。
(もう騙されないっての)
『ほらっ、あ〜ん』
『ア〜ン』とクリームは間抜け面して口をあけている
『あっ、ケーキ落としちゃった(棒読み)』私はケーキをわざとゴミ箱に
いれた。
するとどうだろうか、クリームはゴミ箱に入ってしまった。ケーキを食べるために
卑しい下等生物め。まあ自分の立場を分かっているようだが(ワラ)
そこに私は蓋をのせてやった。出られやしない
『アニャ?ダシテダシテクライノコワイヨゥ!!』
まさにクリーム 必 死 だ な
この叫び声はこの上なく癒し系だ

646 名前: diary 投稿日: 2003/08/14(木) 05:47 [ tSOSGcxo ]
駄文スマソ。苦情が来なきゃ後半書かせてください。
ワードから貼り付けようとしたんですが出来なかったので、いちいち打ち直してたら
何か原文からずれてしまった

647 名前: ポカ弁 投稿日: 2003/08/14(木) 13:43 [ 9KLJiGCA ]
〜じゃりたれ〜

ここはモナーが借りているアパート。
親子しぃとモナーが何か話し合っている。

親し「ハニャーン!ショウキンハ ヤマワケダカラネ!」
もな「わかってるモナ。モナを信用汁モナ!」
ベビ「チィ?」
もな「じゃぁ、早速やるモナ」

モナーがベビをまな板の上にのせる。

どかっ!どかっ!

ベビの手足を包丁できる。

ベビ「アギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!イタイヨオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
    ママアアアアアアアアアアアアアアアアアア!チィ、シンジャウヨオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」

モナー達は泣き騒ぐベビを無視して切り取った手足を口の中に入れる」

もな「早速食べるモナ。ほらよ」
親し「(カジッ)ベビチャンノ オテテハイチゴノアジガスルノネ!」
もな「(ガジッ)足はレモンの味がするモナ」

648 名前: ポカ弁 投稿日: 2003/08/14(木) 14:09 [ 9KLJiGCA ]
親し「ヨシ!コレナラダイジョウブ!キットタクサンショウキンヲモラエルワ!ヤッタネ!ベビチャン!」
ベビ「チィ・・・」

ベビは泣き疲れて寝ている。

もな「さっ、べびの手当ても終わったし、早速応募するモナ。結果が楽しみもな」
 

<小一週間後>

テレビでは無機質なモララーの声が聞こえる

「ベビしぃの手は・・・イチゴの味がする。足は・・・レモンの味がする」

(ポコッ)へぇ〜 (ポコッ)へぇ〜    ・・・しーん

「2へぇ!この情報を送って頂いたモナーさんは賞金200円を差し上げます。」

<モナーの家>

もな「残念だったモナ・・・はい、百円⑳⑳⑳⑳⑩⑩もな」
親し「ショウガナイワヨ・・・マッ、コレデガムデモカウカライイワ。 ジャネ~」
もな「待つモナ。このベビを忘れてるモナ。」
親し「アッ、ソレステトイテネ!ジャ〜ネ〜」
もな「全く、ひどい母親だモナ。それじゃぁ早速ベビフリャでもつくるか・・・」


      <糸冬量>

649 名前: diary 投稿日: 2003/08/14(木) 20:04 [ tSOSGcxo ]
ご好意により続きdiary9
今日もやっと予備校の授業が終わった。最近調子もよくなってきた
『ただいま!』
クリームの返事はない。部屋の隅でじっとしている。
(さて、今日はどうしてくれようか・・・。)
『クリーム、食事だよ?』
クリームは食事という言葉に反応した。
『ドウセクレナインデショ?』でもお腹は素直だ。きゅるるる・・・と鳴っている
『そんなことしないよ〜。あっ、こぼしちゃったよ(棒読み)』
食事はクリームにかかった。
『チィィィ!キタナイヨゥ・・・。ナンテコトスルンデチュカ!コノカワイイ
クリームに!』クリームは顔を真っ赤にして怒っている。
お前のほうが汚いがな(ゲラ
『じゃあお風呂に入らないか?』
『オフロ!?』とたんにクリームの目が輝いた。現金な奴だ。
私はすぐに風呂場へと連れて行った。
お風呂にクリームを入れてやった。
『チィ♪チィ♪アニャニャニャニャ〜ン♪』と上機嫌だ。
俺は不愉快だがな!
『気持ちいいかい?』
『ウン、キモチイイデチュ♪』
『でも汚れがとれてないなぁ、温度をあげなきゃ!』
私はボイラーのパネルを高温にした。
『よ〜し、パパ熱湯にしちゃうぞ!』
風呂場が蒸気に包まれる。
『チィ?アチュヒ!ハヤクダシテ!!』
『じゃあ100まで数えようか?』
『チィtィtィtィtィチィ!!』悲鳴が風呂場にエコーする。
『クリームお歌が上手だね!もっと俺に聞かせてくれよ!』
そろそろクリームが死にそうになってきたので出してやった。
クリームは真っ赤になっている。皮膚がもうすぐただれそうだな
『ゲホッ、ゲホッ。アチュイヨゥ』と情けない声でクリームは言った。
『ほらよっ!』
ドスン。ベビは庭に放り投げたられた。
『チィ!キモチイイ』
(さぁて、どんくらいもつかな?)
五分もしないうちに
震え始めて
『サムイヨゥ・・・』
『涼しそうでいいな♪クリーム』
さてこのくらいにしてやるか
明日も楽しませてくれよな?

650 名前: diary 投稿日: 2003/08/14(木) 20:19 [ tSOSGcxo ]
diary10
今日は講習はなしだ。いつもよりは少しゆっくりできる。嗚呼、もうじき
正月か・・・。できれば合格したいものだよ。さて、一息入れるか
クリームはもう隅っこで大人しくしている。文句も少なくなった。成長したな
『お〜い、クリームこっちで遊ぼうよ!』
クリームは小さな体を震わせながら怯えている。
部屋の隅に抜け毛が散らばっている。ストレスで抜けたようだ。躾が分からない
奴め
『じゃあ、今日はお洒落してみないか?』
クリームの耳は明らかにその言葉に反応した。
『オシャレ?』と目を輝かせながら
『そうだよ〜。こうすればベビギコにもモテモテさ』
しばらくダッコしてやると落ち着いた。しばらく撫でてやってなかったから
『ナッコナッコ♪』生意気だけどこういうところはまだまだ子供だ
だが俺は騙されないがな!
私は用意していたバリカンで毛を刈っていく。
『チィィ!ヤメテヤメテ!ワタシノケガ!』
『あははは、そんなに喜ぶなよ。』
二十分後、散髪は終わった。
『うん、カワイイよクリーム!これで人気者間違いなしだ』
『モウコンナノイヤダヨゥ・・・・』
『あっ、トリートメントしないと』
次に私は躾定番の練りからしをつける。
『チィィィ!キズニシミルゥィィッィイ!』
『そんなに気持ちいいかい?(ワラ』
しばらくして失神した。
おっと、クリームは便秘だったな。
それから私は練りからしをけつにぶち込んだ。

651 名前: 目玉焼き 投稿日: 2003/08/14(木) 20:28 [ Gah8rpHo ]
        『虐殺日記』
ここは公園の茂み
誰かがそこに潜んでいた
潜んでいるのは1匹の仔モララーだ。
「夏休みあと2週間で終わっちまうんだ。こうなりゃゴミ蟲でもイイ」
彼はこの暑いなか30分も待っている。
額や顔、背中、腕・・・・あらゆる所から汗が噴き出す・・・・
・・・・そこにちびギコ、ベビギコ、ちびしぃ、糞m・・・おっと失礼。しぃがいた
「暑いでち」
「ゴドー」
「アツイデチュヨウ」
「ホントアツイワネエ」
などとほざいている
仔モララーはこの4匹に飛び掛った
右手でしぃの首を掴み
左手でちびギコの耳を掴み
右足でちびしぃを押さえつけた

「イダイヨォハナシナサイヨォコノギャクサツチュウ」
しぃが暴れた
もちろん放すつもりはない
右足を引きずって元いた茂みに行く
「さあここがおまえ等の新居だ」
とゴミどもに言い放ち新居に両手に持っていた2匹をぶち込んだ
「い・・・痛いでち・・・痛いでち・・チビタンのお耳が・・・お耳がああぁあ」
どうやらちびギコは耳がもげてしまったらしい
そんなことは無視して右足のちびしぃを持ち上げ新居にぶち込んだ
「さあて・・・どこだろうなもう1匹は・・・」
勿論いるはずがないと思いながらも周辺を見回した
・・・・・いた
しかも「逃げる」体勢ではない
なんとべびギコは滑り台に登ろうとして必死であった

本当に馬鹿である

652 名前: 目玉焼き 投稿日: 2003/08/14(木) 20:29 [ Gah8rpHo ]
〜〜〜〜〜2〜〜〜〜〜〜〜
そーっと仔モララーはちびギコにちかよると
胴体を鷲掴みにして捕らえた
「さあって君も新居へ行こうねぇ・・・」
と言うとべびギコを新居にぶち込んだ
ついでに新居とは仔モララーが倉庫でハケーンした錆びているペットを入れる籠のようなもので
車輪もついているので持ち運びも便利である

この新居を押して仔モララーは家に帰った
「ただいま〜」
「おかえりなさいなにか観察日記の題材になりそうなものみつかった?」
「勿論すっごくイイのが見つかったよ」
やはりしぃの親子であっても嬉しいのだろうか仔モララーは笑みをうかべる
「それより喉が渇いちゃった麦茶ある?」
「あるけどそれより手洗いなさいよ」
「はーい」
仔モララーは手を洗いに行った
「ドウナッチャウンダロウベビチャン・・・ベビチャン?!ベビチャン!!」
「弟たんどうしたでち?」
「ママ〜ベチィタンコワイデチュヨウ」
仔モララーが手を洗ってきたら新居が騒がしい
「・・・・?なんだ・・・・べびギコが動かない?まあいいや」
と言うと仔モララーは台所へ向かった
麦茶をコップいっぱいにいれ戻ってきた
「ぷはあ〜やっぱな夏は麦茶だね!」
コップ半分くらいまでいっきに飲み干した
「ベビチャンニモムギチャアゲテクダサイ」
しぃが怒鳴った
「い  や  だ  ね」
そう言うと残りを飲み干し台所に向かった
「弟たん死んじゃうんでちか?」
不安そうな声でちびギコが母親に問いかける
「ダイジョウブヨキット・・・」
勿論大丈夫という保証はどこにもなかった
台所から仔モララーが帰ってきた右手には霧吹きがあった
「さあ水をかけてやるぞ〜」
ちびギコは訳の分からないポーズをとり
「やったでち」
と言った
霧吹きを勢いよく降りかけた
「?!ヒギャァァァ痛いでちィィィィ」
「シィィィィィィィ?!」
「アニャァァァァ?!」
霧吹きに入っているものはなんと塩酸だった
「へへっそこに寝てる香具師にもかけてやるYO」
新居に手を突っ込み顔面に向かって霧吹きをかけた
「?!ゴ・・・ゴドォォォ・・・・!!!!!」
べびギコは飛び上がった
直撃を受けたせいか少し顔がただれている・・・・
今日はもう遅い明日から本格的に虐めよう・・・・・

653 名前: diary 投稿日: 2003/08/14(木) 20:40 [ tSOSGcxo ]
diary11
あれからクリームは一言も話さなくなった。もう無抵抗だ。つまらんな
『たまには散歩するか?』
『チィ?スグニイキマチョウヨゥ!』
こうやって媚びる時は何かたくらんでいるのだ
私たちは公園に着いた。
後ろから声がした。どうやらクリームの友達のようだ。
二匹は無邪気に遊んでいる。久しぶりだもの
『ベビタソ、ヤサシソウナゴシュジンデヨカッタワネ!』
『チガウワ!アレハギャクサツチュウヨ!ニゲマショウ!』
友達のべびしぃは私に近づいてきた。無邪気なものだ
『ほ〜ら、高い高い!』
『チィチィ♪アニャーン』と、とても楽しそうだ
(こんなに大人しければ死なずに済むのにな)
でも、俺はそんなに優しくないぜ!
『あっ、しまった(棒読み)』
『チィィ!!』グシャっ!!
友達は地面に打ち付けられて死んでしまった。
『もう、地面とダッコなんてよくばりだなぁ。あっ、他界他界かぁ(ゲラ』
次の瞬間、クリームは逃げ出した。友をおいて
私はそれに妙な怒りを覚えた。
所詮はまだベビ。すぐに捕まった。
『ゴメンナチャイ・・・・。』
『怒ってないよ〜。びっくりしただけだもの。それに俺こそ悪かったよ』と
優しく微笑みながら言った。
クリームはほっとしたようだった。
『なあ、クリーム。』
『チィ?』という。友人の死をもう忘れているようだった。
『俺、夏までサッカーやってたんだぜ?結構うまかったんだ。自分で言うのも
なんだけどね』
『サッカー?』
『サッカーってね、こうやるんだよ!!』
次の瞬間クリームはゴールめがけぶっ飛んだ!
地を這いながら低空飛行。自衛隊のブルーインパルスも真っ青だ
ゴンッ!
クリームの顔面はゴールポストに直撃。首が近くに落ちた。
前何かの雑誌で読んだことがる。
人間は首がとれても数十秒は生きていられるらしい。
そのときの苦しみはもはや言葉では言い表せないという。
ベビはの首元からは信じられないほどの血が噴出していた。
『チィィィィィィッィィィィィイィイィ!!』断末魔は夕暮れの人気のない
公園に響き渡った。
ガサゴソ・・・
茂みから一匹のべびしぃがでてきた。『チィ♪』と言いながら私にすりよる。
そう、何も知らずに

654 名前: diary 投稿日: 2003/08/14(木) 20:42 [ tSOSGcxo ]
diaryは終わりです。ご指摘いただいた通り『a day』をイメージして書かせて
貰いました。(私のは駄文ですが。)結局二度あることは〜と言うことで

655 名前: 殺し屋 投稿日: 2003/08/15(金) 10:51 [ NpyBCcqI ]
                               [虐殺]しぃ達を飼っちゃったのですが3[命の最後]
俺はアヒャりながら家に帰った。
剛司「ただいま〜アヒャ」
ギコ斗「ただいまデチ。」
もうしゃべれるようになったのか早いなぁ。しかも予想とはぜんぜん違う喋り方だ。マジで殺したい。
剛司「ウゼえな!消えな!」
と、言った瞬間にナイフを突き刺した。
ギコ斗「デ、デヒィィィィッ!?」
ギコ斗が一瞬に死んだ
しぃる「ダレ?ア、ゴシュジンサマ!ドウシィタノ?」
剛司「いや〜ちょっと掃除をねぇ。」
俺は、掃除機とほうきと雑巾をもってきて、ギコ斗の死体を片付けた。
しぃる「ソウトイエバ、ギコトクンハ?」
剛司「知らないな〜。」
しぃる「ソレヨリ、ゴハン!」
剛司「はいはい。」
俺はしぃるたちの飯を作ってやった。だが2つは 死 ぬ 毒 薬 だ が な 。
しぃるは飯を食べた。
しぃる「オイチィ!アリガチョウ!」
剛司「そうか。」
しぃる「フタリチョモウ!ゴハンデチュヨウ!」
ギコ太「イタダキマースデチ。」
パクッ。と音がした瞬間そのときに、叫びが出た。
ギコ太「デヒィィィツ!?」
剛司「どうした?」
ギコ太「オナカガ・・・オナカガイタイデチィィィッ!」
剛司「ちょっと待ってな、薬を持ってくる!」
俺はキッチンにいそいで、わさびチューブを持ち、走った。
剛司「今、薬を注入するぞ!」
ブチュウッっと音がした瞬間、また叫んだ。
ギコ太「イタイイイイイイイイイ」
剛司「もう助からないな。」
しぃる「エエエエ!?タスカラナイノウ!?ソンナノヤダヨウ!」
剛司「黙れYO!」
と叫んだ瞬間、しぃるを蹴り飛ばした。
しぃる「イタイヨウ!ヤメテヨウ!」
剛司「さて、掃除機でギコ太を吸い込むか。」
掃除機で、ギコ太を吸い込んだ。
ギコ太「イタイデチィィィ!!」
ギコ太は掃除機に吸い込まれた瞬間、死んだ。
剛司「あとはシィ子だけか・・・。」
しぃる「グスッ・・・、ヒドイヨゥ・・・ギャクサツチュウダヨゥ・・・・」
剛司「さーってっと、しぃ子を殺りに行くか!」
しぃ子「ドウシタノ?ゴシュジンサマ?」
それが、しぃ子の最後の前の言葉だった。
剛司「死ね!」
と、俺はそう言って、ナイフでしぃ子の内蔵と脳をぐっさぐっさと刺した。
しぃ子「シィィィィッ!?」
しぃ子はそういって、あの世に行った。
剛司「さらば・・・しぃ子・・・(藁)」
剛司「さてと、しぃる、掃除しようと思ってるけど、掃除する?」
しぃる「ハイ!掃除チマチュヨウ!」
しぃるは皆が死んだことを忘れてそう言った。
剛司「じゃあ・・・お 前 が 雑 巾 役 な。」
しぃる「シィィィィ!?」
フキフキッとしぃる雑巾で汚れた部屋を拭いて、死んだ奴らの部屋をきれいにして、客用の部屋にした。
剛司「じゃあ部屋がきれいになったし、風呂にしようか。」
しぃる「ワァーイ!オフロ!オフロ!」
こうして、バスルームにむかった。
〜4話ヘ続く。〜

656 名前: diary 1 投稿日: 2003/08/15(金) 17:36 [ QID1JFRA ]
〜あるモララーの出来事。〜
私はモラ秀。自分で言うのはなんだがごくごく普通のモララーだ。
虐殺が苦手なのは除いて。
私は普通のサラリーマンでモナー商事に勤めている。今年で勤続八年目。
22歳の時に入社したからそう、もうじき30歳。三十路の仲間いりである。
仲の良い友人も結婚する奴が多くなってきた。
俺が最後の砦になるのかな?と自分で苦笑いしてしまった。
自分でいうのもなんだがそんなにルックスだって悪くはないと思う。
背だって結構高いし、そんなに理想も高くはない。(これは言い訳か?)
そんなある日、友人のモラ広に誘われて飲みに行くことにした。
『おい、モラ広、結婚生活ってどんなもんだ?』
『結婚っていいって言うけどな、アレは嘘。最近じゃ嫁さんも厳しいし、養育費も
バカにならないしな。正直お前が羨ましいよ。ハァ・・・。でも、子供って
可愛いんだよ。俺は娘が育つのを見てて生きがいを感じるよ。って、お前と
同い年だけどな(ワラ)いつから老けちゃったんだろう。ハハハ』
俺とモラ広は同期入社した時からの付き合いで、無二の親友だ。
こいつにはよく助けられる。こいつは俺とは違い社交的で部下からも人気だ
少々上司からは睨まれているが。
私は終電に駆け込み、一人で家に向かう。その帰路の途中、騒がしい声がした
親子しぃが野良チビギコの集団に襲われていた。
(私には関係ないな。巻き込まれるのも面倒だ。)
私はそのまま帰ろうとした。
その時だった。しぃの断末魔の声が聞こえた。
私は急いで駆け寄ってみると親は死にそうだ。それをちびしぃは悲しそうに
見守っている。もはや風前の灯だ。
意外なことに死にそうな親しぃがこういってきたのだ。
『ソコノモララーサン、オナガイデス、コノコヲ・・・』
『おいおい、俺はモララーさ。その子は殺されるのかもしれないって言うんだよ?』
『ムリナノハショウチノウエデス・・・。オネガ・・・イ』と言って親は
息絶えた。明日の朝には烏に食われているだろう。
勝手な奴だ。しかし、さっきのしぃはアフォしぃっていうわけではない。
それに・・・・。
(まっ、たまにはいい事もしとくか)
『おい、来いよ。』とべびしぃに声をかける。
べびしぃは涙を拭って私についてきた。
(強い奴だ。)続

657 名前: diary 2 投稿日: 2003/08/15(金) 18:00 [ QID1JFRA ]
続き
2、私はマンションに着いた。もちろんちびも一緒に。
本当はペットを飼うのは禁止だ。許してくれよ、たまにはさ。
『ふぅ〜。疲れたな。おい、お前、ご飯は食べたのか?』
ちびはふるふるとするだけだ。
『じゃあ、残り物だけど食べる?』
ちびは黙ったまま。だけど、お腹は正直で、ぐぅ〜となっている。
『じゃあ、ここに置いとくから食べろよな。』
そういって、私は風呂に入り、すぐに寝た。
3、翌朝私は起床した。どうも二日酔いしたらしい。イタタタ・・・飲みすぎた
餌入れの中は空になっていた。どうやら餌は食べたらしい。
『おう、お早う。』
『・・・オハヨウゴザイマス』
随分と利口な奴だ。どうやら躾はされているらしい。
『俺は今から会社に行くけど大丈夫だよな?餌はここにあるからお昼になったら
食べてくれな。』
私は満員列車に乗って会社に行く。いつもなら憂鬱なのだが今日は気持ちがいい。
『よう!』とモラ広が声をかけてきた。
『機嫌よさそうじゃん。いい事あったのか?彼女でもできたのか?』
『違うって。俺、ちびしぃを飼うことにしたんだ。』
『・・・へぇ〜。』とモラ広は言った。怪訝そうな顔をした。
よくよく考えてみればこいつもモララー。現役虐殺は卒業したが。元は虐殺厨
うかつだった。と反省した。
仕事も終わり、私はすぐに帰宅した。
『ただいま。』誰もいないのにこういうのが私の習慣になっていた。
すると『オカエリナサイ』と返答がきた。
そう、それはちびしぃの声だった。
『ほらっ、お土産。』
『エッ?ワタシニ?アリガトウ』とちびしぃは私にお礼を言った。
それは高価なものではなく、安物だったがちびは素直に喜んだ。
(こういうのもいいもんだな・・・・)と私は思うのだった。

658 名前: diary 3 投稿日: 2003/08/15(金) 18:14 [ QID1JFRA ]

4、それから数日が過ぎ、しだいにちびとも打ち解けてきた。
仕事も明らかに能率が良くなってきた。
何らかの生きがいがある人は仕事の能率がよくなるってのは本当だな。
でもちびも元気になってきたことだし、そろそろ自然に帰したほうが良い。
私は辛かったがもう少ししたらちびを逃がすことにした。
『おい、ちび。』
『ナンデスカ?ゴシュジンサマ?』
『俺、お前を公園に逃がすことにした。』
『エッ?ゴシュジンサマハワタシノコトキライニナッタンデスカ?』と目に
涙をためながら言った。
『お前のこと、俺は大好きさ。でも、お前は俺に飼われている限り不自由なんだぞ?
それにお前には外で幸せに過ごした欲しいんだよ。』
『・・・・。ワカリマチタ。』
次の週の日曜日に私はちびを公園に逃がした。
『じゃあな。たまには来るからな!』
『イママデアリガトウゴザイマチタ!』
こうして私は公園から去った。
(達者でな)
だが、これが全ての始まりだった。

659 名前: diary 4 投稿日: 2003/08/15(金) 18:35 [ QID1JFRA ]
5、それからちょくちょく私は公園に行くようになった。
しばらくするとチビギコと一緒に歩いていた。いつの間にか仲良くなっていたようだ
(おいおい、こいつらまで俺を置いてきぼりかよ)なんて思ったりした。
他のモララーがこれを見たら不思議に思っているんだろう。
虐殺生物と非虐待生物が仲良くしているなんてこっけいな光景だ。
でも、私はモララー。虐殺の血が流れている。
嫌な予感はしていたよ。ちびにあってからさ。
6、ある日、私は会社帰りにモラ広と飲みに行くことにした。
『最近調子いいんじゃない?モラ秀?業績も俺追い抜いたじゃん!やっぱり
出来る奴だとは思ってたけどな!』と素直にモラ広は喜んでくれた。
『そんなことないさ。お前のおかげさ。よ〜し、今日はおごっちゃうぞ!』
『そうこなくっちゃ!流石先輩!』私はしばらくモラ広と楽しく飲んで、
話していた。
『で、ちびしぃはどうなったんだ?』
『ああ、・・・逃がしたよ』
『それは良かった!正直なところモララーが非虐待生物と一緒にいると何かと
マズイぜ?沽券にかかわると言うかさ。一時はどうなることかと思ったよ。』
正直私はむっとした。でもモラ広の言うことも確かだ。
『そういえば、お前の住んでいるマンションの近くに公園があるだろ?』
『ああ。あるよ?』
『何かチビギコとか増えたから駆除団体が駆除しにいくとかって聞いたぞ?』
私はぞっとした。そして脂汗をかいた。顔も真っ青になった。
次の瞬間私は店を飛び出していた。
『お〜い、勘定・・・。おごりじゃないのかYO!』

660 名前: diary 5 投稿日: 2003/08/15(金) 18:59 [ QID1JFRA ]
7、私はすぐにタクシーを捕まえて公園前にやってきた。
そこはいつもどおりの公園だった。普通のブランコがあり、砂場があり、
滑り台があった。
私はほっとした。だが次の瞬間予想は的中した。
『チィィィィィ!』まさかっ!!
私は声のする方向に駆け出した。無我夢中で走った。
そこにはちびとチビギコ、それに子供もいた。よく見ると仲間もいた。
『セメテコドモダケハ・・・・』
『ヤメロデチ!ハナセギャクサツチュウメ!』
それを子供がびくびくしながら見ていた。
『親子愛なんて泣かせるNE!でも、そういうの見ると僕、余計殺したくなるんだYO!
『どこまでもつかNA〜?』
『チィィィィィ!!』この世のものとは思えない声を発している。
私は耐えられなくなりついに飛び出した!
『やめろよ!!』
しかし、次の瞬間べびしぃは踏み潰されていた。内臓やら臓物は飛び散っていた
『Oh,what a beautiful thing that is!!ん?何か?』
私はその光景をみて。動けなくなった。
(あれ、立てないよ・・・・。動けよ!俺の体!)
『おやおや、虐殺を身にきたんだNE?』
(違うよ!バカが!!)
『じゃあ期待にお答えしてほらYO!』
『ヒギァァァァァァ!チビタソノオミミガ!!』
『こっちもNE!』
『足もぎ〜♪』
『・・・・。』どうやらショックで死んだようだ。
『だらしないNA〜。よ〜し、パパこの子を虐めチャウ♪』
『キュー○の三分間クキング〜。まずは食材を生かすため直火焼き。以上!!』
『イチャイヨゥ・・・・。チィチィ!!』次第にベビの毛は焦げ、皮膚が爛れて
そして死んだ。
『は〜い、パパとママは食べようね!ほらっ!熱々ウマー!!よ?』
無理やりちびと夫は子供の死体を食わされていた。
『おやっ、一匹余ってる♪さっ、そこのあなた、これでや ら な い か?』
駆除員が私に近づいてきて虐殺包丁を渡した。
『できない・・・』
『大丈夫さ♪ほらNE!』
次の瞬間私は駆除員に手をつかまれ、包丁をチビギコに刺していた
『う〜ん、グッジョブ!』
私は切れてしまった。

661 名前: diary 6 投稿日: 2003/08/15(金) 19:13 [ QID1JFRA ]
続8、
『おい・・・』
『ん?何ですか?』
『包丁かせ。』
『えっ?』
次の瞬間私は駆除員も包丁を奪い刺した。
凄まじい悲鳴が聞こえた。
それはちびの夫の悲鳴だ。
『あなた、イイ!!仕事してますねぇ〜。』
ちびはぽかんと私を見ている。
『ゴシュジンサマ?ナニシテルノ?』
『ちび、ごめんな。せめて安らかに眠ってくれ。』
一撃だった。頭から血がほとばしっている。命の輝き。それは儚かった。
夢のように・・・。
『あなたのおかげで仕事が早く片付いたよ。ありがとうございます。』
それから私は帰宅した。
数年後・・・
私もついに結婚した。結婚した女性はすばらしい人だ。もうじき俺も父親になる
これからもっと頑張らないとな。元気にしてるだろうか?ちびは。
ちびは死んだ。でも、生きているんだ。僕の心の中で。そして思い出をありがとう。
糸冬

662 名前: diary 投稿日: 2003/08/15(金) 19:16 [ QID1JFRA ]
diary〜あるモララーの出来事〜は終わりです。
呼んでくださった方、ありがとうございます。前も同じようなの書きましたが
すいません。生暖かい目で見守ってやってください。
貼り付け方分からないのでリアルタイムでした。

663 名前: 幸せの森 投稿日: 2003/08/15(金) 21:34 [ gCSipS8M ]
1/7

こんにちは。ぼくはチビタンでち。
ぼくは生まれたときから野良ギコで、さすらいの風来坊でちた。
でも、この森に来てからはフサタンやレコタン、オニーニタンという
友達ができてうれしいでち!

チビタンは今、幸せでち。

「キョウモ ミンナデ カケッコ スルデチ!」
チビタンは先頭で走りだしまちた。チビタンはカケッコ得意でち。
あれ?後ろが騒がしいでち。振り向くとフサタンが倒れてまちた。
レコタンやオニーニタンも心配そうに見てるでち。
「ドウチマチタカ フサタン?」「アシガ イタイデチ…」
見るとフサタンの足にガラスの破片が刺さってまちた。いっぱい血が
出て痛そうでち。急いで街の病院に行くことにしまちた。

「君たちどうしたんだい?」
森から街に向かう途中、知らないお兄さんに話しかけられまちた。
「フサタンガ ケガシタンデ マチノビョウインニ イクンデチ」
「そっかぁ…でも街まで遠いよ。お兄さんの車で送ってあげようか」
「ホントデチカ!」「アリガタイゾ コゾウッ」「ワチョーイ!!」
みんな大喜びで、お兄さんについて行きまちた。

「おーいみんなー、チビギコ3匹ゲトー、オニーニ付だぞー」
「さすがモララー、もう見つけてきたモナ」
「10分も足ってないぞゴラァ」
お兄さんについて行くと、たれ目のお兄さんと柄悪そうなお兄さんが
いまちた。でも、車がないでち。
「クルマ ドコデチカ? ハヤクシナイト フサタン クルシソウデチ」
「おいおい、いいかげん騙されたことに気づいてくれYO」
お兄さん達はロープを取り出してきまちた。
「ウワァァァ ナンデチカァァ!!」「ハナセ コゾウッ!」「ヤダ ワチョ!ワチョーイ!!」
あっという間に、チビタン達は縛られてしまいまちた。

「どれからイク?怪我してるフサからイクか?」
「まず種類の違うオニーニからモナ」
オニーニタンがロープをほどかれて、お兄さん達の前に連れて行かれまちた。

(糸売)

664 名前: 幸せの森 投稿日: 2003/08/15(金) 21:35 [ gCSipS8M ]
2/7

「ナニスル ワチョーイ…」
オニーニタンはお兄さん達の顔を不安そうに見てまちた。
「やっぱオニーニったらコレだろ!」
ベリベリベリィィィィ!
お兄さんがいきなり、オニーニタンの海苔を剥ぎ取ったでち。
海苔とともに、ご飯粒が剥ぎ取られ、散らばりまちた。
オニギリタンは目を見開いて叫んだでち!!
「ヒギャァァァァァァァ!! …ワチョ… ノリ カエシテ ワチョー…」
グチョォォォ!!
柄悪いお兄さんの蹴りがオニーニタンの顔面にめり込んだでち!!
「おいおい、ギコ、やりすぎじゃねーか。いきなり殺ったら楽しめないぞ」
「俺はコイツのワチョーイての聞くと虫酸が走るんだゴラァ!」
オニーニタンの目からは涙がどんどんあふれてきまちた。鼻は潰れて血が止まらないでち。
口からは折れた歯と血がこぼれてきまちた。顔の半分が真っ赤でち…

「イタイ…ワチョーイ… タスケテ ワチョーイ…」
「赤飯と白米のハーフニギリだモナ。モナが完璧な赤飯にするモナ」
そう言うと、たれ目のお兄さんはオニーニタンの右オテテをとって…
ベキベキベキィィィビチィィィィィィ!!! 「ワチョ!ワチョ!…ウギャアアアアアアワチョーーーーイ!!」
ねじって引きちぎったでち!ひどいでち!オニーニタンは半狂乱でち。
その後、ちぎった右オテテでオニーニタンを叩き続けたでち。
「ほーら、これで赤飯ニギリだモナ」
右手から垂れてくる血がオニーニタンの頭を真っ赤に染めてくでち…

「バランス悪いからこっちもヤルか」
お兄さんはノコギリを取り出したでち。
「ギコ、左手持っててYO」「OKだゴラァ!」
グォリグォリグォリグォリ… 「イタイッ!!! ヤメテー!! ヤ…ヤメルワチョーーーーイ!!」
オニーニタン必死でち。口から血を吐きながら叫んでるでち。
ゴブッヂッ
「これでよーし」
…オニーニタンのオテテが無くなったでち…
「ボクノ…オテテガ… モウ ワチョイ デキナイ…」
…オニーニタンはもう2度と踊れなくなったでち。

「オニギリって水に溶けるモナ?見てみたいモナ」
「それじゃ逃げれないように足も切っとくか。2人で押さえといてくれYO」
「OKモナ」「OKだゴラァ!」「モウ ユルシテ ワチョーイ…」
オニーニタンは仰向けに寝かされ、オナカを柄悪いのと、たれ目に踏んづけられたでち。
ドズゥッ! 「ウグァアアアッッ!!ワチョ!ワチョ…」
真っ赤な顔が苦痛にゆがんでるでち。もう見てらんないでち…
グォリグォリグォリグォリ…「ボクノ アンヨガ…ヤメテ…ワチョーーイ!!」
ゴブッヂッブヂッ…「…アンヨ…ボクノ アンヨガ…イタイ…ユルチテ…」

「さーて、水かけるぞゴラァ!」「赤飯茶漬けモナー」
「ヤメテ ワチョーイ!…トケチャウ ワチョ-イ……ワチョ………」

オニーニタンの声が聞こえなくなったでち。目を開けるとドロドロに溶けたご飯粒と
真っ赤な肉の塊があったでち…

…オニーニタンはドコに行ったでちか?
…あんな肉の塊はオニーニタンじゃないでち。
…オニーニタン…ドコでちか?ワチョーイって言うでち。
…また、一緒に踊るでち…


「うーーん!爽快感ゲトーモナー!!」

(糸売)

665 名前: 幸せの森 投稿日: 2003/08/15(金) 21:36 [ gCSipS8M ]
3/7

「次はどうする?」
3人がチビタン達を覗き込んでるでち。
「モウ ユルチテクダチャイ!!」「チビタンタチガ ナニシタッテイウンデチカァ!」「ソウダゾ コゾウッ!」
「ウルサイモナー、3匹一斉に殺っちゃうモナか?」
「いや、こいつにしようぜ。さっきから生意気でムカついてたんだ」
「ハッ…ハナセ コゾウッ!」『レコターーンッ!!』

「ナニスル コゾウッ!」
レコタンは堂々としてるでち。負けてないでち。
「コゾウッコゾウッて、てめえが小僧だろうが。あーん?」
ブチュウッ
…レコタンの右目から棒が生えてるでち。
「ゴッッ…ゴドッ…ゴドーーーーー!!」
「小僧じゃないって言ってるモナ」
ズブチュッ
左目からも棒が生えてるでち。レコタン、オメメから棒を生やして血の涙を流してるでち。
「…オメメ…オメメ カエセ コゾウ…」
「まだ小僧言うかゴラァッ!人の話を聞けゴラァッ!」
柄の悪いお兄さんがレコタンの両耳をつかんで、そのまま持ち上げてくでち。
「イタイッ!ハナセ コゾウッ!!」
「全く低脳は…ゴラァッ!」
そう言ってレコタンを振り回したでち。
ビッ…ブッチィィィィ!! 「ヒギャァァァァァ!! オミミガーーコゾウッ!コゾウッ!」
レコタンはオミミのあったとこを抱えてのたうち回ってるでち。ますます顔が真っ赤に
なってくでち。狂ったように、オクチから泡吹きながら暴れ回ってるでち。暴れ回って
るんでオメメの棒が取れまちた。棒の先にドロドロした白いモノが付いてるでち。
なんかキモイでち…

「いつまでも騒いでんじゃねーYO」
ドグシャァァッ
お兄さんがレコタンのオナカを蹴り飛ばしまちた。レコタンは血反吐を吐きながら飛んで
行きまちた。落ちたときに鈍い音がしまちた。右のアンヨが変な方向向いてるでち。
お兄さん達がレコタンの方に行きまちた。
「役に立たない足は足もぎ〜」
ブッ!…ブチチンッ!! 「ウギャァァァアアアアッッッ!!」
「バランスとって左もモナ〜」
ゴギッッ!ブッチッッ! 「ヤメロ コゾウ…ギャァァヒイイィィィィーー!!」
レコタンのアンヨが…アンヨが無くなったでち。もうレコタンと駆けっこ出来ないでちか?
レコタンはもう叫んでないでち。オチッコ漏らしてピクピク全身が震えてまちた。

「元気なくなっちゃたモナ。気付け薬モナ」
「なんで『ねりからし』と『ねりわさび』持ってんだYO」
「虐殺の常識モナ」
たれ目は取り出した黄色と緑のチューブをレコタンのオシリに入れようとしてるでち。
ズブブゥゥッ… 「コッ!コゾッ!コゾッ!コゾウーーッ!…」
2本まとめてオシリに入れたでち。レコタンのオシリが大変なことになってるでち。
「注入モナ〜」
ブッッチュウウゥゥゥゥゥッッ!!! 「コッ!!コッ…コッ…コゾッ!!コゾウーーーーッ!!!」
2本まとめて中身を入れまちた。レコタンのオシリに…
レコタンは背骨が折れるほど、のけ反って叫び続けまちた。そして…
ブジュリュリュウウウゥゥゥッ!!ブチュッ!ブチュゥゥゥ!ブビュジュビュウウウゥゥゥ!!!
…オシリからモノスゴイ勢いでウンチを出して、見えないトコまで行ってしまいまちた。


「スカトロレースだぞゴラァッ!」

(糸売)

666 名前: 幸せの森 投稿日: 2003/08/15(金) 21:37 [ gCSipS8M ]
4/7

レコは這っていた。目も耳も足もなく、全身の感覚がない中、唯一動く両腕だけを使い、
逃げようとしていた。
「…オメメ…オミミ…オシリガ オナカガ …シニタクナイ シニタクナイゾ コゾウ…」
もはや自分でも何を言っているか分かっていない。
『シニタクナイ…シニタクナイ…シニタクナイ…ニゲナキャ…シニタクナイ…』
何も見えず、何も聞こえない世界で、それだけがレコの頭の中を回っていた。
しかし、その身体は死に向かって確実に歩んでいた。

「あー、こんなトコに居たモナ。」
「すげーな、50mは来てるぞゴラァ!」
モララー、モナー、ギコの3人はレコのトドメを刺しに来た。ウンコと血の後をたどれば、
レコを探すのは難しいことではない。見つけたレコは全身血だらけ、目と耳があった所から
血がダラダラと流れ続け、両足があった傷口は血とウンコでグチョグチョになっていた。
肛門は裂け、10cmほど脱肛していた。そんな状態でもノロノロと芋虫のように這い、
腸を引きずりながら、逃げようとしていた。

「はーい、レコ君ストップだYO」
モララーは取り出した杭を脱肛していた腸に突き刺し、地面と固定する。

レコは急に身体が重くなったのを感じた。しかし、それでも懸命に両手を動かし前進する。
「…シニタクナイ…シニタクナイゾ コゾウ…」
ズリュ…ズブリュリュ…ブリュゥゥ…

懸命にはいずるレコの肛門から、腸がズルズルと出てくる。
「セルフこてっちゃ〜んだモナー!」
「ホント邸脳だな。キモイソーセージ出してんじゃねーぞゴラァ!」

…腸が2m程出た頃、ついにレコの前進が止まった。両腕は緩慢に地面を引っ掻いているが、
その身体が前進することはなかった。

「うわっ、ハエとアリがたかってきたぞ。」
「もう飽きたモナー。このまま放置プレイモナー」
「そうだな。あと2匹いるし、次に行くぞゴラァ!」

その時、レコタンには友達の声が聞こえていた。
「レコタン ハヤク クルデチ!」「サキニ イッチャイマチュヨ!」「ワチョイ!ワチョーーイ!!」
そう、あの茂みを越えればみんなが居るのだ。あの茂みを越えれば…
居た!!みんながレコを呼んでる。チビタンが、フサタンが、オニギリタンが、みんながレコタンを
手招きしている!!
「……ヨーシ スグイクゾ コゾウ…」
みんなが待ってる。レコタンには固い絆で結ばれた親友がいるのだ!これに勝る幸せがあるだろうか?

最後の瞬間、レコは幸せの絶頂にいた…


「スキーリ。爽快感ゲトー」

(糸売)

667 名前: 幸せの森 投稿日: 2003/08/15(金) 21:38 [ gCSipS8M ]
5/7

「チビタン ハヤクスルデチ!」「モウチョットデ…キレタデチ!」
フサタンに刺さってたガラスの破片を使って、チビタンとフサタンはロープを切るコトに成功したでち。
「フサタン ハヤクニゲルデチ」「……」
フサタンは、なかなか動こうとしないでち。
「フサタン! ハヤク!!」「…レコタント オニギリタンハ ドウスルデチカ? ナカマデチ!」
今さら、もう間に合わないでち。ぐずぐずしてると、ぼく達も…

「あっ!あいつら逃げようとしてるモナー!」
「フザケンナ!ゴラァァ!!」
「捕まえろ!」

見つかったでち!!フサタンがぐずぐずしてるからでち。
「フサタン!イクデチ!」「…アッ チビタン マッテ!!」
フサタンは怪我してるせいかビッコ引いて遅いでち。後ろからヤツラが近づいて来るでち。
「つーかまーえたっ」「ギャァァァッ!! チビタン タスケテェェェ!!」
フサタンが捕まったでち!!チビタンは…チビタンは…

「あっ、あいつ一匹だけ逃げやがったモナー。」
「ひでぇな、友達見殺しかYO?」
「しょせんチビギコはアンナモンだぞゴラァ!」

チビタンは悪くないでち。早く逃げなかったフサタンが悪いんでち。かわいいチビタンがあんなヤツらに
殺されるなんて、神様が許さないでち。フサタンやレコタン、オニギリタンは殺られてもいいでち。
優秀なチビタンだけはダメでち。死にたくないでち。死にたくないでち。チビタンは生きるでち!!

「チビタン…チビタンノ バカァァ!……ウ…ウラギリモノォォォッ!!ヒキョウモノォォォォ!!ウワアアアァァァァァン!!!」

「なんだ?仲間割れか?」
「チビギコなんかに自己犠牲の精神なんかあるわけ無いモナー」
「それじゃ、このフサには逃げたチビの分までたっぷり罰を受けてもらうぞゴラァ!」


(糸売)

668 名前: 幸せの森 投稿日: 2003/08/15(金) 21:39 [ gCSipS8M ]
6/7

フサタンの目の前からチビタンは消え去ったでち。フサタンを残して、自分だけ逃げたでち!!
「おっ!?コレだ。このガラスの破片でロープ切ったみたいだな。」
「低脳のくせにナメタ真似すんなゴラァ!」
こ…怖いでち。怖いでち。フサタンどうなるんでちか?
「…レコタンハ ドウシタンデチカ?」
「心配しなくても、すぐにあの世であえるモナー」
レコタン!…死んだんでちか!イヤでち。フサタンはまだ死にたくないでち。まだまだいっぱい遊びたいでち。
「タスケテ クダチャイ! フサタン シニタクナイデチ!」

「あん!?逃げようとしといて都合のいいこと言ってんじゃねーぞゴラァ!」
ビビィ!!ベリベリベリィィィィィッッ!!! 「デチッ!デチッ!…ヒギャァァァァァァッ!!」
フサタンの…フサタンの毛皮が剥がされたでちっ!
「イタイ…イタイデチ…フサタンノ ケガワ カエチテ…」
フサタンの毛皮は柄悪いのが被ったでち。

「どうだ?一度やってみたかったんだゴラァ!」
「わお!?ギコフッサールみたいだモナー」

「よいしょっと」
お兄さんにフサタンのアンヨを捕まれて持ち上げられまちた。
「モナー両手持って」「OKモナ」「せーのっ!」
2人に引っ張られたでち!イタイでち!オテテとアンヨが千切れそうでち!!
「イタイ!イタイ! ヤメルデチ! ヤメルデチィィィィ!!」
フサタンが泣き叫んでも2人はやめてくれなかったでち。
ブッチイイイィィィィィ!!! 「デチイイイイイイィィィィィィィィィ!!!!」
フ…フサタンの、かわいいアンヨが千切れたでち…千切れたでち。
「ふーん、手より足の方が脆かったんだな。」
「…ア…アアアァァ…アンヨ カエチテ… フサタンノ アンヨ カエチテェェェ!!」
このままじゃ、かけっこが出来ないでち。そんなのイヤでち。

「アフターケアは大切だぞゴラァ!」
そう言ってフサタンの毛皮を被った柄悪いのが白い粒の入った袋を持ってきまちた。
『粗塩』と書いていまつが、フサタンには読めまちぇん。
「ナンデチ? オクスリデチカ?」
「ああ、毛皮とっちまったからな。全身に塗り込んでやるぞゴラァッ!」
柄悪いけどイイ人でち。フサタンはホッとしまちた。体中痛かったけど、これで安心でち。

「ギコ君、暴れると困るからウデもぎモナー」「そうだなゴラァ!」
ボキボキィィィッッブッチィィィィ!! 「ギャァァァ!! フサタンノ オテテガァァァーーー!」
いきなりオテテをもがれたでち。オクスリ塗ってくれるって言ったのにヒドイでち!
「オテテガァー…アンヨガァー…ヒドイデチ ヒドイデチ…」

「それじゃ、薬塗ったるぞゴラァ!」
…この痛みが治まるなら…早く塗って欲しいでち。
ズリッ! 「イイイギャアアァァァァァ!!!」
痛い痛い痛い!!痛いでち!!こんな痛み耐えられないでち!!
「足の傷口にも塗るんだからな!」「手の方もモナ」
ズリズリズリ… 「ヒギャッ! イギャイー! イギャギャギャギャ ウギャーーー!」

永遠とも思える地獄の時間がやっと終わったでち。すると、たれ目が赤い瓶を出してきまちた。
「次はタバスコシャワーだモナ」
ピュッピュッ 「モウ ユルチテ… アギャ!!ギャッ!!ヒギャアアァァァァッッ!!!」
赤い液がフサタンにかけられるたびに激痛がはしるでち。オテテもアンヨも無いけど、フサタンは
全身を使って暴れ回ったでち!!
「ヒャッヒャッヒャッ、ダルマダンスだ!」「最高モナー」「楽しませてもらったぞゴラァ!」

「…ア…アガァァ…グェ…」
…もう、フサタンは動けないでち。体中がヒリヒリするでち。
「爆竹挿入〜」
ズチュッ 「デチ?」
フサタンのオシリに何か入れられたでち。レコタンみたいにされるんでちか?
「点火ー!」
ジジジジジジジ…
バァンッッッ 「デチィィィィッ!!!」
フサタンのオシリが爆発したでち。オシリから何か出てきてるでち。
「うわっキモ、内蔵でてるぞ。」
「そろそろフィニッシュだモナ。脳みそ粉砕モナー」
フサタンのオミミに何か入れられたでち。

「シニタクナイデチ…タスケテデチ…」
「10本も入れれば十分だろ。それじゃ点火〜」
ジジジ…
フサタンは死にたくないでち…
ジジジ…
なんで、こんなコトになったんでちか?
ジジジ…
フサタンはただ、森で遊んでただけなのに…
ジジジ…
フサタンは…

バァンッッッ


「爽快感ゲットー」ズザー

(糸売)

669 名前: 幸せの森 投稿日: 2003/08/15(金) 21:40 [ gCSipS8M ]
7/7

チビタン必死で走ったでち。あれが噂に聞く『虐殺厨』でちかね?チビタンあんなヤツらに殺られないでち。
「ココマデ クレバ アンシンデチカネ?」
ふー。チビタン一息ついたでち。虐殺厨に殺られるようなトロイ奴は優秀なチビタンの友達にふさわしくない
でち。また新しい友達探すでち。

バサッ

ん?なんか降ってきたでち。網でちか?絡まって動けないでち。
「コレハ ナンデチカー!?」
チビタンがジタバタしてると目の前の木から男の子と女の子が出てきたでち。

「ほら、ガナーちゃん。捕まえたYO」
「すごいわ、モラ太クン。どうするの?ココで殺っちゃうの?」
「そんなもったいない事できないさ。家に連れて帰ってゆっくり虐殺するのさ。」
「モラ太クン素敵!」
「フフフ…7日間ゆっくり虐殺するプログラムがあるんだ。」
「わくわくするわ。」

男の子がチビタンを網ごと担いで連れて行きまちた。チビタンこれからどうなるんでちか…

「モラ太クンの言うとおり、ここに来ればすぐに非虐殺生物が狩れるのね!?」
「ああ、この森は漏れ達にとって幸せの森なのさ。」

…どうして、かわいいチビタンがこんな事に…
「ナンデナンデチカーー!!」




(糸冬)

670 名前: 目玉焼き 投稿日: 2003/08/15(金) 21:54 [ bJvm56tc ]
『虐殺日記』
>>651->>652の続き
───1日目───
朝日がカーテンから差し込む───・・・
仔モララーは大きくあくびをするとベットから飛び降りた
自分の部屋から出て大広間へと続く廊下へ行く
廊下には新居がある
仔モララーは大広間に行く前に新居を覗き込んだ
「あれれ〜?全員寝てるぞ?」
もう朝の10時だ起きていてもおかしくない
「お寝坊さんだなw」
仔モララーは台所に向かった
すこし経ったころか仔モララーが戻ってきた
その両手には水の入ったバケツがあった
仔モララーはバケツの水を新居の中にぶちまけた

「ハニャッ?!」
「ヒギャァァァ  お耳(があった場所)に沁みるでちいいい!!」
「みゅ?」
「アニャァァ」
どうやらちびギコの叫び声で2匹が起きたらしい
「おはよう」
「ハヤクダシナサイヨコノギャクサツチュウ!!」
起きるなりいきなりこれか
仔モララーは呆れた顔で
「まあ待ってよご飯あとで上げるからさ」
「ハニャ?!ゴハン?!ヤッタネベビチャンタチ・・・・アッイイワスレテイタケドシィチャンタチハアマクテヤワライモノシカタベナイカラネ
アトソレトミルクモネ」
「はいはい・・・・」
仔モララーは大広間へと向かった

671 名前: 目玉焼き 投稿日: 2003/08/15(金) 21:55 [ bJvm56tc ]
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜2〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
小1時間後──・・・・・・

「オナカスキマシタヨゥ・・・・」
べびしぃが言った
それが引き金なったのかご飯コールが始まった
「ゴハンゴハンゴハンごはんゴハン・・・・」
仔モララーが左手にパン右手にミルク入りのコップを持っていったときには祭り状態だった
仔モララーはムッとなりミルクをぶちまけた
「ヒャッ」
ちびギコに命中した。
「エ・・・・」
まだ理解していないようだ
「ミルク美味しかった〜?」
少々いやみ気に仔モララーが言う
「飲んでないでち」
唖然としているまだ理解していないのだろうか・・・・
「あっそ」
するとしぃがヒステリックに喚きだした
「ミルクドウスルノヨコノバカモララー!!」
「もうあげたじゃ〜ん♪」
仔モララー楽しそうである
「そんなにミルクほしい?そんなにほしかったら・・・・」
仔モララーはしぃを持ち上げてひっくり返した
「君から絞ろうよぉ・・・・」
仔モララーははしぃの乳首をつかみ握った
「シ!・・・イ・・・イダイヨォォ」
しぃは痛みのあまり我を忘れて取り乱している
「あんまりでないなぁ」
仔モララーはつまらなさそうな顔をしている
・・・がしかしその顔が晴れたその手には

672 名前: 1/3 投稿日: 2003/08/15(金) 21:56 [ qd7L2b/I ]

≪取引≫


薄暗い廃工場。
「ジカンヨ イルンデショ デキナサイヨ 」
鞄を持った一匹のしぃの声が響き渡る。
「そんなに大声を出さなくても聞こえるよ。」
ややだるそうに言いながら、
一人の男が闇の中から姿を現した。
「ヤクソクノ モノハ モッテ キテルンデショウネ 」
「何を愚問を。
 むしろこっちの台詞だ。」
しぃの質問に男が毒づく。
「そっちこそ、ちゃんと持って来ているん・・・。」
「トリアエズ ミセテ ミナサイヨ 」
しぃが男の話の腰を折る。
男はやや眉毛をピクリと動かしたが、
依然ポーカーフェイスを保った。
そして、片手に持っているスーツケースを見せるように持ち上げた。
「ほらよ。これで満足かい?」
「ナカモ チャント ミセテ」
しぃが更に注文をつける。
「やれやれ、注意深い人だな。」
そう言って男は人ため息を吐くと、
手袋を仕立てでスーツケースを開いた。
中には黒光りする物体。

 拳 銃 。

「これでもう十分だろう?」
男が半ばあきらめた様にしぃに訊ねる。
「チャント モッテ キテイル ヨウネ
 デモ ソレッテ ホンモノ?」
まだ十分ではないようだ。
「おいおい、そんなに俺って信用無いか?
 こっちの世界にも『信用第一』っていう考え方はあるぞ。」
「アナタジャ ワカラナイ ダロウケド
 コウデモ シナイト イキテ イケナイノヨ。」
男の問いにしぃが淡々と返す。
「しぃは大変だな。」
男は呟きながらやれやれといった様子で拳銃の弾倉を外す。
そしてそのマガジンをしぃに投げ渡す。
「ほれ。弾だよ。
 弾は本物を使うんだからこれも本物だろう。」
「ドウヤラ タマハ ホンモノノ ヨウネ
 デモ マダ シンヨウ デキナイケド マア イイワ」
そう言ってしぃはマガジンを男に投げ返す。
「はぁ、やっと信用してもらえたようだ。
 では、交換といこうか。
 さっさと終わらせよう。」
「シンヨウハ シテナイッテ イッタデショウ」
男の言葉をすぐさま否定する。
「…。」
はぁ。と、男はもう一度ため息を吐き、
手に持った拳銃を差し出した。

「交換だ。これと、お前のブツと。」

673 名前: 目玉焼き 投稿日: 2003/08/15(金) 21:56 [ bJvm56tc ]
〜〜〜〜〜〜〜〜3〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ナイフが握られてあった

「こんな使えない乳はぁ
   切   除  
しちゃおうかぁ」
ナイフの刃を突き立てると
しぃの乳を削げ落とした
「シィィィィィィ?!イダイヨオオオオオオ!!!」
紅い血を辺りに撒き散らし暴れている
仔モララーはにやにやと口元に笑みを浮かべ
「まだもう1つ残ってるよ」
仔モララーは残った1つの乳に刃を突き立てた
「うふふふふっ」
残った1つも削げ落とした
「アアアアアアアア・・・s・・・シィノオチチガアアアアアアベ・・・ベビチャンニオチチアゲラレナイヨオオオ!!!!」
「そうだね。もうあげられないよ」
仔モララーは左手のパンを半分に千切ってベビの口に詰め込んだ
「ミュゥゥゥゥ・・・・」
力無く暴れている
「さあてパン置いとくから勝手に食べてね」
しぃを新居にぶち込むと仔モララーは何処かへ行ってしまった

「ママダイジョーブデチュカ?」
ちびしぃが心配したように問いかけた
「ダイジョウブヨソレヨリベビチャンヲ・・・・・ベビチャン?・・・・ベビチャン!!」
べびギコはパンで窒息死していた
「ベビチャンベビチャァァーン」
「ママ泣かないでくだちゃい」
「ソウネ・・・・・」
この家族は今日死体を抱いて眠った

674 名前: 2/3 投稿日: 2003/08/15(金) 22:36 [ qd7L2b/I ]
>>672

「マァ イイワ」
しぃそう言って差し出された拳銃に手を伸ばした。
だが、
突然男が手を引き、彼女の手は空を切った。
「ナニスルノヨ 」
しぃが訊ねる。
「なにをって、俺はまだ見てないぜ。
 おまえのブツを。」
「オカネ デショ
 チャント モッテ キテイルワヨ 」
そう言ってしぃは鞄の坂を探し出す。
少しして鞄から何かが出てきた。

 豚

もちろん貯金箱だ。
もう絶滅したんではないかと思えるほどコテコテの、
陶器製のブタさんの貯金箱。
もちろん中身を出すには割らなくてはいけない。
それを男に見せるとしぃはその貯金箱を床にたたきつけた。
破片と小銭が辺りに散らばる。

小銭を拾い集めるしぃ。
その傍らには、銃を持った男。
なんともシュールな光景だ。

しばらくして、しぃが全ての小銭を集めた。
そして満面の笑みで男に小銭を差し出す。

2144円

小銭の総額だ。
「ひとつ言っていいか?」
「ナニ?」
「正直、
 今までたくさんの人と取引をしたが、
 ここまで取引相手に殺意を感じたのはこれが初めてだ。」
銃をしぃに向ける。
「ヤッパリ タリナイノネ
 イチオウ コレガ ゼンザイサン ナノデスガ
 …デハ コンナノハ ドウデショウ 」
そう言ってしぃは手を前に突き出した。
「 ダッコ 」

カチャ

無言で銃の安全装置を解除する。
「ジョウダンデス
 トリアエズ タリナカッタ ブンハ カラダデ ハライマス 」
そう言って、
しぃは男に向けてしりを突き出す。
「ドウゾ」

さあどうする男。
目の前にはたわわに実った禁断の果実が。
男はこれに屈してしまうのか。

675 名前: 3/3 投稿日: 2003/08/15(金) 22:44 [ qd7L2b/I ]

パン

撃った
何のためらいも無く撃った。
当然といわんばかりに撃った。
突き出されたしぃの『穴』に撃ち込んだ。

「 ハニャァァァァァァァァァァァァァァァァン! 」

男は、なぜ断末魔が「はにゃぁぁん」なのかはあえて気にしないことにした。
とりあえず、
この状態で発見されたのでは面倒になるので、
男は簡単な偽装工作をして廃工場の闇の中へ消えていった。

銃声を聞きつけた近隣の住人によって、
一匹のしぃが満悦の表情で股間に銃を挿した状態で発見されるのに、
そう時間は掛からなかった。



====== 糸冬 了 ======

小ネタです。
考えた物をそのまま文にしました。
推敲などは一切しておりません。
物書きとしては問題ありですがそれは御愛嬌。
許してください。

676 名前: 漏れは名も無いモララー(XbneXQ/I) 投稿日: 2003/08/15(金) 23:06 [ .xvw24ZI ]
>>481
「タ、タイヘンデス!皇帝、我ラノ同胞ガ、何者カニヨッテ殺害サレマシタ!」
「ハニャ?ナンデ ソンナニ慌テル必要ガアルノ?」
「エ…」
「タカガ 糞虫ガ死ンダダケデ ココニコナイデヨ。」
「シカシ…他の者たちが…」
「ナラ、ハヤク指名手配シナサイヨ!!国ノコトハ、アナタニ全部マカセタンダカラ!!」
「ハ、ハニャ!」


『武装したしぃ達をを一瞬で倒した男がいる。』
張り紙にはその事が事細かに書き記されていた。
この張り紙を見たモナー達は喜び、しぃ達は恐怖に包まれた。
結果、町にしぃの姿は消え、モナー達奴隷があふれる事になったのだ。
街は、かつての活気を取り戻したかのように、笑い声があふれていた。
その中に、一人だけフラフラと歩いている男がいた。
そしてその男はその場に倒れ込んだ。
「だ……水を…」
誰もその男に気付く者はいない。
だが…
「あ!!!あなたは……」
一人の少年のモナーが大声を上げる。
それと同時に銃声が町に響いた。

677 名前: 漏れは名も無いモララー(XbneXQ/I) 投稿日: 2003/08/15(金) 23:07 [ .xvw24ZI ]
あれだけ騒がしかった音が全て静まりかえった。
モナー達の見つめる先には…そう、しぃ達の戦闘部隊が軍をなしている。
その数は100…いや、200を超えているだろう。
10台の戦車の一番後にいた勲章をつけたしぃがメガホンで話しだす。
「コレヨリ、シィトアヌス様ノ命ニヨリ、アナタタチ 汚イ奴隷ヲ 排除スル。
  抵抗スルヤツハ 虐殺厨ダヨ!」
その言葉を聞き、モナー達はしぃに向かって叫び出した。
「我々、無防備のモナー達に銃を向けるとは何事モナ!!」
「どっちが虐殺厨だ!」「調子に乗ってんじゃねえぞ!この糞虫ども!!」
次の瞬間、そのモナー達は血しぶきを上げて倒れ込んだ。
しぃ達が発砲したようだ
女、子供は悲鳴を上げている。
「コレカラ 駆除ヲカイシスルヨ!」
その掛け声と同時にしぃ達がいっせいに銃撃を始めた。
いったいどれだけの時間が流れたであろうか…
少年のモナーの周りには、同属達の死骸と、生ぬるい赤い液だけが浅い沼のように溜まっている。
鉄臭さと生臭さの中で、生存者はおそらくこのモナーと彼だけであろう。
ふと、このモナーの脳裏に病み上がりの妹の顔が横切った。
しぃ達の軍は、既にそこには無い。

678 名前: 漏れは名も無いモララー(XbneXQ/I) 投稿日: 2003/08/15(金) 23:07 [ .xvw24ZI ]
「もしや…」
そう思い少年のモナーは自分の家へ走った。
そして、その少年モナーが見た物は最悪の事態だった。
自分の家、近所の家、それどころかしぃ達の住む場所を除いた街が廃墟と化していたのだ。
既に、妹の生死は確かめずともハッキリしていた。
ポツ、ポツと雨が降り出し、やがて大ぶりになり、血の臭いと真紅の水を荒いながしていった。
「う…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!ウソだ……うそだぁぁぁぁ!!!!!!!!!!くそぉ!神よ!モナ達が一体何をしたモナ!?いつ、あなた様に怒りを買われるような行為をしたのですかぁぁぁ!!」
少年のモナーは、かつて道であった場所の真中で泣き叫んだ。
空に向かい叫び続けた。
神に対する疑問だけでなく、死んでしまった妹、近所のオバチャン、優しかった友達の皆…
殺された同属への弔いとしても、叫ばざるえなかった。
しかし、次の瞬間
「ナニイッテルノ?マターリノ神様ハ、私達ノミカタナノ!」
モナーが振り返ると、そこには、先ほどモナーから全てを奪ったしぃの大群がいた。
「お前ら…殺してやる…ぶっ殺してやる!!」
かすれた声で、自分の出せる最高の音量の声で叫んだ。
しばらく、しぃ達が沈黙した…そして
「プッ!      …アハハハハハ!!私達ヲ殺スンダッテ!皆、聞イタ聞イタァ!?アハハハハ!」
全てのしぃ達が笑い出した。
「糞虫ぃどもがァ!!」
力いっぱい小石を一匹のしぃめがけて投げた。
そしてその石は、しぃの顔面に当った。
「シ…シィィ!!痛イヨウ!シンジャウヨウ!」
そのしぃは転げ回る。
「皆はな、その痛さの何十倍…何百倍も痛かったんだぞ!判ってるモナ!?」
胸に勲章をつけているしぃが、大軍の最後尾で叫んだ
「アンタラ奴隷ト、高貴ナしぃチャンヲ一緒ニシナイデ!総員!アノ オバカサンニ 鉛玉ヲクレテヤリナサイ!」

679 名前: 漏れは名も無いモララー(XbneXQ/I) 投稿日: 2003/08/15(金) 23:08 [ .xvw24ZI ]
その言葉と同時に全てのしぃが拳銃を構えた。
「…今、お兄ちゃんもそっちへ逝くモナ…」
モナーが目を瞑るとダダダダダンと銃声が響いた。
『…痛さを全然感じないモナ…死ぬ時ってこうなのかな……』
「…お前らの中に…強い奴はいるか?」
『この声は…まさか!』
モナーが目を開けるとそこには、さっきまで倒れていた、あのモララーがいた。
「え?僕は銃弾に当って…」
そのモララーは、モナーの目の前で、手から粉末化した銃弾をサラサラと風に流した。
「……ウソ」
勲章をつけたしぃが双眼鏡を覗きながら、メガホンのスイッチを入れたまま唖然としていた。
それは、他のしぃ達も同じであった。
そして、その驚きは恐怖へと変わり、前線にいるしぃ達は逃げ出そうとしていた。
それを見て(勲章をつけた大将のしぃは全員に筈を飛ばした
「何逃ゲテンノヨウ!相手ハタッタ2人ダヨ!?負ケルハズ無イヨ!」
その言葉で全てのしぃは落ち着きをとりもどした。
「総員!アノ2人ノゴミヲ駆除ゼヨ!」
その命令と同時に全てのしぃが「ハニャーン!」と掛け声をかけ、モララーに向かっていった。
「ハニャア!死ンジャエー!」
一匹のしぃが剣でモララーに切りかかった。
しかしモララーは、皆さんの想像のとうりに攻撃を避け、しぃの首を殴り飛ばした。
その剣を奪い取り、しぃ達の大群へ自ら向かって行き、向かってくるしぃ数十匹を切り捨てた。
「シィィィ!コノ化ケ物ォ!」
5〜6匹のしぃがマシンガンで同時にモララーに発砲する。
モララーは近くにいたしぃ2匹を抱き抱えた、盾にした。
なぜか盾にされたしぃの顔は満足げだった。
そのしぃ2匹が倒れると、そこには既にモララーの姿は無い。
「ハニャ?アイツハ何処?」

680 名前: 漏れは名も無いモララー(XbneXQ/I) 投稿日: 2003/08/15(金) 23:09 [ .xvw24ZI ]
しぃはキョロキョロしている。すると後から「ここだよ」とゾクッとする声で囁いた。
「コノ!」しぃが後を向こうとした
「ハニャ?景色ガ変ワラナイ…ナンデ……」そのしぃは体だけ後を向いた格好で死んだ。
少年のモナーはずっとその戦いを見て泣き続けていた。
自分の仲間達への弔いができた、そして、敵討ちも…。


既に、しぃ達の数は半分になっていた。
今のところ、逃げた者は居ない。全て戦死だ。
しかし、全てのしぃには逃げられない理由があった。
腰が抜けて動けないのだ。小便を漏らし、命乞いをし、虐殺厨、虐殺厨と泣きながら叫んでいる。
もうモララーに向かって行くものは誰も居ない。
モララーはそれに気付き戦闘を止めた。
そして大声でこう叫んだ。
「命が惜しくば逃げろ!逃げる者には攻撃しない!」
しぃ達は地面を這うように逃げ出した。
しかし、最後尾から戦車隊が横一線に向かってきた。
地面を這って、必死に逃げようとするしぃ達を踏み潰しながら。
「シィィーーーー!!」「隊長!止メテ!オナガイ!シ…」「コンナノ、虐殺厨ダヨ…ハギャ!」
しぃ達の断末魔が絶えない。
そしてモララーとの距離が30メートル程になった時、戦車からの攻撃が始まった。
モララーは飽きれたような顔をし、異様な構えをとる。
モララーから、眩いばかりの光が放たれる。
その光りは一瞬で当りを何も無い世界にした。

681 名前: 漏れは名も無いモララー(XbneXQ/I) 投稿日: 2003/08/15(金) 23:11 [ .xvw24ZI ]
鋼鉄の戦車の破片すらない。
そのモララーはふぅ、と息をつきモナーの方へ向かっていった。
モナーが話しかける
「あ、ありがとうございました、一つお願いがあります!しぃ達を追い出しこの国……」
しかし、モララーはすっと、モナーの横を通り過ぎ何処かへと歩いていく。
「ま、待ってくださいモナ!」
するとモララーは振りかえりこう言った
「勘違いするな俺は強い奴を倒したいだけだ。俺に情は無い。ましてや、この国がどうなろうと俺には何の関わりも無い。」
「そ…そんな…。おねがいです!あいつらのせいで、この国は!」
「知らん」
再びモララーはモナーに背中を向け歩きだす。
「だって…さっきアナタはしぃ達に情けをかけた…だから、僕達にも…」
今度は振り向かずに「あいつらでは記憶が戻らないと判断しただけだ」と言い残し去っていった。
モナーの心の中には悔しさと、モララーへの怒りと疑問だけが残った。
夕日のオレンジ色の光りがそのモララーを照らしている
糸売

682 名前: 海の仲間達.no1;ぽんず(PONZUet2) 投稿日: 2003/08/16(土) 07:05 [ MKqXbfss ]
「お前のなぁ、親が悪いんだかんなぁ〜。
 お前さんの保険で返すんだとよ。ま、親の為に沈んでくれや。」
「ヒギィ!タチケテクダチャ〜イ!」
「よいしょいっと、少し重いな。」
「アギィ!」
「よっと!」

ざっぱーん!

あれれ?海の中に小さなお客さんが来たよ!
こんにちわ!君はなんていう名前?
    ,,,      ○    :::.
  <゚ッ;;;><~〜    o    ::. 
  ::: ­    ヾノ.,,  。,、_,、  ,。⌒`
    ∧,,∧´ソ;;;;:: (`^゚',)  ) ;­ ,ノ
    (゚'_、。,)ノ;;­;;::   (≡)っ ( ,/
  ::.  ∪ ∪;;;:''  (/'j..   ヾ)
   :::. ''''''''   .:. (~_.:;);:.  '^`.:
             ''''

683 名前: no2 投稿日: 2003/08/16(土) 07:07 [ MKqXbfss ]
「・・・むむ・・がむご・・・ぼご・・・。」
へ〜、”ムム=ガムオ=ボー”って名前なんだね。
かっこいー。
なんだか、ムネヲみたいな名前だよ。
君の事は今から”ガムヲ”って呼んじゃうよ!!
ガムヲ君、君はどこからここへ来たの?
「シルムゴ・・・・グルニイ・・・ハヤ・・・タス・・・テヨ・・・。」
ハセヨ?ああ、そうか・・・。
分かったぞ!君は、北から来たんだね!
金正日が、嫌になってここまで来たんだね。
でも、もう安心だよ。ここなら、あの黒ブロコリも来やしないよ。
「ブクゴ・・・・イキ・・デギナ・・ゴ・・・。」
ええっ!?息できない?大変だぁ!!
まっててねそのロープを切ってあげるから。

ジョリジョリ

「ボゴォ!?。」
あれあれ、血が出ちゃったよ?
ああ、しっぽだったのか。
あんまり、汚かったから。ぼろ雑巾かと。
でも、何はともあれ、よかったね!バイバ〜イ!!

684 名前: no3:END 投稿日: 2003/08/16(土) 07:08 [ MKqXbfss ]
プカァ〜

「あれれ、チビ君どうやって帰ってきたのかな〜?」
「イタイデチヨ〜、タチケテクダチャイ!」
「ロープが切れてるじゃないか。もう一回、沈んでこいよ。」
取立人は、そばにあった石で勢い良く殴りつけた。
「オゴバ!?」

ブクブクブク・・・
こうしてチビギコは海中に没していった。

やぁ、また来たんだね。
さっきとは、形が変わっているみたいだけれど、ガムヲ君でしょ?

ボコォ
用の無くなった肺から大量の泡が出てくる。

やっぱり?そうだと思ったんだ。
でも、今日からは僕らと同じ海の仲間になるんだよ。
改めて、こんにちわガムヲ君・・・。

「あっちゃ〜、乗りでやっちまったよ。
だけど、なんだこの爽快感は・・・じゃなくて、こんなので保険が降りるのか?」

〜、.:~*終わりDEATH*~:.,〜

685 名前: 殺し屋 投稿日: 2003/08/16(土) 12:13 [ GU9W.Vlc ]
                    [虐殺]しぃ達を飼っちゃったのですが4[命の最後]
あっ、忘れてたことがあった。まず、爪切り、毛剃りを や ら な い と 。
剛司「まず、体のケアをしよう。
しぃる「ワァーイ、ケア、ケア!」
俺は、毛剃り用のカッターを持って、激しくしぃるの毛を剃った。
ガリガリガリッ
しぃる「チィィィィィ!!」
おい、まえはシィィィィ!って言ってたのに、なんでチィィィィ!なんだよ。もしや赤ちゃん気取り・・・?(藁
剛司「全部剃ったからな!」
しぃる「ハァ。ハァ。イチャイヨゥ・・・」
剛司「次は爪切りだからな!」
と俺は言って、爪切りでしぃるのつめを激しく切った。」
カチ、カチッ、バキッ!
剛司「終わったからな!」
しぃる「イチャイ、イチャイヨゥ・・・ヤメテェ・・・」
剛司「じゃあ、シャワーをやるか。」
しぃる「ワァーイ、チャワー、チャワー!!」
風呂に、ガン、と入れてやった。
しぃる「チィィィィ!!」
剛司「ジャァァァァ!(藁」
シャワーをかけてやった。
しぃる「ギャァァァァァァァ!!hygfvyはjmxじゃsljxdsgydsh具!?」
なんか意味のわからん事を言ってるよ。馬鹿?
もう少しで死ぬからかけるのやめた。
しぃる「ピャピャ、ギャクシャチュチュウダヨウ!」
剛司「なに言ってんだかわかんねぇYO!」
バキッ
しぃる「シィィィィ!!イチャイヨウ!」
剛司「さぁ、死んでもらおうか。」
速攻、ナイフでアッパーみたいに、下から、上に切りつけた。
しぃる「シィィィィィィィィィィィィ!!」
剛司「最後は全てもいでやる!
ぶち、ぶちっ、ぶちぶちっ、ぎりゃリ!
しぃる「シィィィィィィィ!!」
あーあ。しんじゃった。もうおわりか。
最後は掃除して、客用部屋にした。
〜終了〜
皆様、しぃ達を飼っちゃったのですがを読んでくれて、ありがとうございます。
次の小説はちびしぃBM(仮)か、皆さんの書いてほしい小説を書く予定です。
皆さんの書いてほしい小説は感想スレで言ってください。

686 名前: アフォ3/3 投稿日: 2003/08/16(土) 15:41 [ u4JPFBhg ]
>>558
>>575

帰り道。
「おとうさん・・」
チビしいが話しかけてきた。
「なんだ?」
「私はお父さんの子じゃないの?」
「・・・・・・・・・」
やはり言われねばならないのだろうか・・
「そうだよ・・」
モララーは少し顔を下にして言った。
やはりショックだろうか・・
「そう・・・」


「お父さん、お腹空いた!」
チビしぃはさっきの事は忘れたかのように
そういった。
「そうか!じゃあ家に帰って、ご飯にするか!」
「うん!」
空はもう赤く染まっていた・・

    〜糸冬〜
遅くなりましたが、これで終わりです。
それと、>>575が示している>>508というのは、
ミスです。すいません。

687 名前: 殺し屋(ip574ZhQ) 投稿日: 2003/08/16(土) 16:45 [ GU9W.Vlc ]
遅れましたがしぃ達を飼っちゃったのですがのストーリーとキャラ紹介
一話>>614
二話>>633
三話>>655
四話>>685
自己紹介
豪流剛司(ごうるたけし) この話の主人公。ちびしぃたちを飼う前に虐殺に目覚めている。
しぃる ちびしぃ。名前の由来はシールが好きだから。
しぃ子 ちびしぃ。名前の由来はなんとなく。
ギコ太 ちびギコ。名前の由来はなんとなく。
ギコ斗 ちびギコ。名前の由来は北斗の拳が好きだから。
西藤理香(さいとうりか)剛司のクラスメイト。剛司のことが好きらしい。しぃをペットにしている。
おばあちゃん 剛司のおばあちゃん。
おじいちゃん 剛司のおじいちゃん。

688 名前: BM 投稿日: 2003/08/16(土) 21:56 [ WSmjkE7w ]
張り方ワカランので、地道に書いていきます・・

ちびギコに言ったことを、ちびフサは少し後悔していた。
「二人で生き残る」これでは他の者を殺して自分達だけ生き残るということになる
もちろん、ちびフサは誰も殺すつもりもない、第一こんなプログラムなんかにのるわけがない。
(できることなら・・・、みんなで、ここから逃げ出したいデチ)
昔のように、と思いかけたとき現実に引き戻された
「男子七板、ちびフサ君」
ちびフサは一瞬とまどったが、覚悟を決めバッグをうけっとり教室から出ようとした。
が、モナーの一言で彼の足はとまった。
「がんばって殺しあえよ〜」
ちびフサはこの言葉でいままで溜めていたものが爆発した。
外に向かっていた足はモナーの方に向かった
「ふざけるなデチ!!フサタンはこんなイカれたプログラムなんかに参加しないデチ!!こんな国なんて滅べばいいんデチ!!お前なんか・・死ねばいいデチッ!」
ちびフサは溜まっていたものをすべて吐き出した、今思えば無視してさっさと出て行けばよかったのに。
モナーはお得意の、やれやれのポーズをとり、ちびフサに言った
「しょうがないなぁ、じゃあ参加しなくて良いよ、君」
「えっ!?」
思いもしない言葉にフサは情けない声をだした
「本当デチか?」
「ああ、参加しなくていいよ」
その一言にちびフサの緊張感は消し飛んだ
(参加しなくて・・いいんデチか。でも・・なんで?)
ちびフサの疑問はすぐ解決した
バンッ、という鈍い音ともに右腕になにかが突き抜けた。
そのあと激しい激痛が右腕に走った
「ヒィィィギャアア!!腕がぁぁ!!」
叫ぶと同時に今度は左腕が跳ねた、見ると血が噴水のように噴出していた
ちびフサは痛みにたえかね、モナーに問いかけた
「な、何するんデチぃかぁぁ!?今、参加し」
フサが言う前にモナーは問いかけに答えた
「だから、参加しなくていいって。でも参加しない奴がここにいたらおかしいだろ?だから」
モナーはフサが一番聞きたくないことを言い放った
「処分するのさ」

689 名前: BM 投稿日: 2003/08/16(土) 22:37 [ WSmjkE7w ]
フサは血の気が引いた、実際血はどんどん無くなっているが。
昔、施設の先生に言われたことがある、命はなによりも大切よって。
でも、奴等は自分を虫ケラのように扱う。ゆるせない、絶対に。
モナーは銃をおろし、似合わない笑顔をフサに振りまいている
「ゆるせないデチっ、・・お前なんか、死ぬべきデチ!!」
かすれた声を張りあげた
「だから何ができるんだい?死ぬのは君だよ」
モナーは兵士達に手を上げ、「かまえ」の指示を与えた。
ちょうど兵士と兵士の間にフサはおり、逃げることはできない。
兵士全員の銃口がこちらをむいている、あぁ、もう終わりか
ふとフサはさっきの約束を思い出した
(外で待ってくだちゃい)
(わかったデチ・・・・)
ちびタン・・・・。そうだ、彼は外に自分が来るのを待っているはずだ
自分がここで死んで、それにちびギコがそれに気づかずに待ちつづけていたら、危険だ。
信じたくないがこのプログラムにのる奴は多少いると思う、そしたらちびギコはそいつらのいい的だ
フサは叫んだ、外で危険をかえりみず待っているちびギコにむけて。
「ちびぃぃたぁぁん!!逃げぇてぇぇくだ・・
叫びと同時に銃口が火を噴いた。音がやんだ時、そこにはもう二度と動かないフサがいた。

690 名前: BM 投稿日: 2003/08/16(土) 22:57 [ WSmjkE7w ]
校庭の隅の体育倉庫に、ちびギコはいた。
ここなら出てくる奴には見えないし、こちらからは見えて非常に安全だ
フサはちびギコと出席番号がひとつ違いだからすぐに出てくるだろうと思っていただが、
フサはいっこうにでてくる気配がない
おかしい、変な胸騒ぎをおぼえたちびギコは少し危ないが学校の入り口に近づいて行った
入り口付近に来るとなにやら騒がしい声が聞こえてきた。
その時だった
「ちびぃぃたぁぁん!!逃げぇてぇぇくだ・・」
後半は銃声で聞こえなかった。
だいたい、わかった、フサは天に召されたということ。
断末魔がまだ耳に残ってる、とっさに反対方向を向き、ちびギコは走った。なるべく学校から離れたかった
走っているうちにフサの最後の言葉が頭の中でリピート
(ちびタン、逃げて)
ふいに目の前がかすんだ、涙が溢れんばかりに目から流れ出ていった

残り14人

691 名前: diary 戯言 投稿日: 2003/08/16(土) 23:28 [ ujPihd/6 ]
(これはもはや私の戯言です。)
〜疑問〜1
私はそのへんにいるモナーです。名前はモナ郎と言います。
僕は近所のモララーやギコ猫と毎日釣りに行ったり、遊んだりします。
正直僕は裕福とは程遠い階級にあたり、生活も良いとは言えませんが
でも僕は充実している生活を送っています。
僕は学校にもいってないから難しいことは分かりません。
でも一つ、疑問があるんです。
『虐殺ってなんなのかな?』って事です。
僕たちモナー、モララー、ギコ猫は虐殺しています。
でも、何で?
食べるためだろうか?
・・・僕たちはオニーニやしぃ族を食べる者もいます。
確かに貧しい者たちにはいい食料となります。でも裕福な人はもっと美味しい
食べ物を食べれるのに虐殺しています。いきるためではありません。
何故?このパラドックスは何?
中には『報復だ!!』と言う者もいます。
これまた確かな理由です。
皆さんご存知かとは思いますが、僕たちの仲間のモララーはかつてしぃに
逆に虐待されていました。でも革命が起こって僕たちはしぃに勝ちました。
そして現在に至ります。
でもそれから結構な時間が経ったのにあいかわらずです。変だ・・・
もっと考えてみよう・・・社会的、生物的に。
生物的にいえば非虐待生物は一般的にしぃ族、ベビギコ、チビギコ、オニーニ
などが挙げられます。さらに大別してみますと、しぃ族には、
アフォしぃ、でぃ(びぃとかも)、しぃ(一般常識有り)がいます。
特にアフォしぃは愚かで、言動、行動共に最悪です。特に劣悪な場合、仲間同士で
虐待を行います。子供の育児を放棄するものもいます。
これらの奴らのせいでしぃのイメージが損なわれ、そしてしぃ族がさらに虐待されるのも
大部分の理由でしょう。イ○ラム教徒の迫害も同じかもしれません
でも、これだけじゃありません。
そう、僕たちは生物。生き物なのです。モナーやモララーは高等生物です。
(良く分からないけどそうらしいです。)
でも生物でありのには変わりません。
やはり虐待されているしぃやちびの死に怯える顔が面白いのでしょうか?
僕はこんなこと書いてるけどやはりそんな事が大好きです。血が騒ぐのです。
人の不幸は蜜の味とも言う位ですし。
実際しぃたちは僕たちに挑戦的な態度をとります。よって殺される場合が多いですが。
結局、生きるための殺しではなく、快楽のために行っている虐殺は愚かな
生物の証なのかも知れません。生物は結局は動物に過ぎません。理性は野生には
勝てません。その事を忘れてはいけないのです。
これは人間にも言えることです。
アメリカ人は日本人や黒人を差別します。黒人は謀略にあって奴隷になり、
差別されています。(身分が低いから)
日本人は戦争に負けて、それ以来差別されています。(力が弱いから)
これは生物的には当たり前のことです。これに、あるものを加えると人間です。
それはある共通の敵を作り『味方』と団結を高めることです。
戦争も結局の大元は変わりない。
その事を忘れないでください。

692 名前: diary 戯言 投稿日: 2003/08/16(土) 23:31 [ ujPihd/6 ]
何か容量無駄にして正直スマソ。自分が何故虐待大好きなのかちょっと考えて
見たんですよ。どうも見つかりませんでした。あと、読書感想文の本のをミックス
してみたんです。でもやっぱり血が騒ぐ俺でした。

693 名前: 殺し屋(ip574ZhQ) 投稿日: 2003/08/17(日) 14:30 [ r9JOMP.Y ]
しぃハンターゼトー第零話
ある日、モラン・ブレイカーという若者が
モナー・ソウルという友達に誘われてある研究所に行った時のお話。
「おい、モナー、ここって、研究所だよな・・・」
「ああ。そうモナよ。」
「なんかあるのか?」
「ああ。それはモナ達が困っている"しぃ団員を倒すためのもの"が作られているところモナよ。」
「それ(・∀・)イイ!!な。で、その"しぃ団員を倒すためのもの"はどこにあるんだ?」
「研究所の中にそれがあるらしいモナ。」
「へ〜」
こうして、モランとモナーは研究所の中に入った。
「なんじゃこりゃ・・・・」
研究所の中にはベルトらしき物があった。
「これが"しぃ団員を倒すためのもの"モナよ。」
「で、これどう使うんだ?」
「こう使うモナ。」
モナーは謎のカードをベルトに入れた。
「変身モナ!」
モナーのからだが、仮面ライダーのようになってゆく・・・
ジャキィィィィィン!!という激しい音が終わると、モナーが仮面ライダーみたいな姿になっていた。
「こ・・・これは・・・?」
「これは、しぃハンターの1号、MX(エムエクース)モナ!」
モランはしぃハンターを見た瞬間、すごい好奇心をもった。
「(・∀・)イイ!!良すぎ!何これ!すっげーーーー!」
またジャキィィィィィン!!という激しい音がなった。次はモナーが普通の姿に戻った。
「どうよ?すごいモナよ?後一つベルトがあるところがあるモナ。」
「まじかよ!じゃあそれ貰う!早く行くぞ!」
タタタッ・・・・・・
「ははは、急がなくてもベルトは逃げないモナ。」
シュン!タタタッ・・・

「ナニコレ!?シィハンターダッテ!?」
「ハニャ!?ワタシタチシヌノォォォ!?」
「ダイジョウブヨ!ダッテワタシタチ、マケナイモン!」
モランは0号のZ(ゼトー)のベルトを取り、モナーと一緒にしぃ団員の良く出てくるギコットランドに向かった。
一話に続く。
作者のコメント
虐殺なしごめんなさい。
第一話は明後日までにはうpする予定です。

694 名前: 目玉焼き 投稿日: 2003/08/17(日) 22:18 [ WK9oZhD6 ]
『虐殺日記』

>>673の続き

───2日目───

「おきなさい!」
仔モララーの母親が血相を変えて仔モララーに怒鳴っている
「か・・・・母さん?」
仔モララーは何がなんだか分からない
しかも今の時間は午前5時前である
「臭いのよ!あのしぃ達が!」
目に涙をためている・・・・
どうやらネタではないようだ

仔モララーは急いで廊下へと駆けて行った
「うっ・・・・・おぐぇ・・・・臭ぇ!」
凄い悪臭である鈍感の父親まで起きてきているくらいだ
仔モララーは恐る恐る新居の扉を開いた
そこにはすやすやと眠るしぃ親子、それと───

「な・・・何だ?・・・肉?」
仔モララーは混乱した
なんと中には黒く汚い肉の様なものがあった
────ふと昨日の記憶が甦った
「き・・・昨日の・・・ベビギコ?・・・・まさか?」
しかしここは日当たりが非常に良い
腐っていてもおかしくはない
「母さん要らないナベない?」
声は怒りを抑えきれていない震えた声 
「あるわよでもしそれよりこの臭いどうにかして!」
「・・・・分かってる・・・・要らないナベ何処にあるの?」
「ベランダにあるわ」
仔モララーはそれを聞くとベランダへ駆けて行った

695 名前: 目玉焼き 投稿日: 2003/08/17(日) 22:19 [ WK9oZhD6 ]
〜〜〜〜〜〜2〜〜〜〜〜〜〜〜
「あった・・・・これか・・・・・」
仔モララーの視界には錆びたナベがあった


仔モララーは肉(腐)とナベを持ち庭に出た
「えっと・・・・あっ そうだ!母さんカセットコンロ持ってきて」
「はいはい・・・・」
仔モララーの母親は疑問に思っているようだった
「ありがとー」
非常に楽しそうな顔である


小一時間後──・・・
「出来た♪」
錆びたなべの中には
肉が煮詰められてあった
「そ・・・そんなのどうするつもり?」
「ひ・み・つ・」
仔モララーはナベをほっといて洗面所へ行った
「あ〜腹減ったよ母さん朝ご飯は?」
洗面所で手を洗ってきたのであろう手が少し濡れていた
「あるわよ」
といい目玉焼きを差し出した
「いっただっきま〜す」
無邪気な笑みを浮かべて頬張った

「ウウ〜ン」
しぃが起きたようだ声が聞こえてくる
もう午前9時過ぎである
仔モララーは新居へと行き
「今日もお寝坊さんだね」
「ギャクサツチュウ!!」
しぃはびくっとなり奥に引っ込んだ
「まあ待って今日もご飯もってきたんだ」
「エ・・・?ゴハン?ヤッターミンナオキテ!」
昨日のことは忘れたかのように騒ぎ出した
「おはようでち」
「オハヨウゴザイマチュ」
子供も起きてきた
「やあおはようご飯だよ」
黒い肉を差し出した
「ハニャーンヤッタネ♪オニクサンダ・・・アレ?ベビチャンハ?」
死んだことに気づいていないらしい
「そんなことより早く食べなよもうお前のガキは食ってるぞ?」
急がせているように仔モララーが言った
「ソウネ・・・イタダキマース」
数分で食べ終わったようだ。
   しかし
「ハニャ!オナカガイタイヨウ」
「?!ヒギャアアアアい・・・痛いでちぃぃぃぃ!」
「チィィィィ?!イダイヨォォォ」
ひどい食中毒の症状が出ていた
それを確認すると仔モララーはどこかにいった

696 名前: 目玉焼き 投稿日: 2003/08/17(日) 22:21 [ WK9oZhD6 ]
〜〜〜〜〜〜3〜〜〜〜〜〜
ガサガサゴソゴソ
「え〜と・・・・ここにあったんだけど・・・・・」
仔モララーは何かを探しているようだ

仔モララーが返ってきたときには新居が糞だらけだった
「おい・・・拭けよ・・・」
仔モララーは右手に持った黒い物を向けた
「ワ・・・ワカリマシタ・・・・」
仔モララーは何処からかタオルを出してしぃに渡した
「10分だ・・・・・」

10分後───・・・・
「オ・・オワリマs・・・イタタ」
まだ痛むようだ───まあ当たり前のことでもあるが
「お前ら親思いだな」
不意に仔モララーは心打たれたようないい方で言った
それもそのはずだ。ちびしぃ、ちびギコはしぃが掃除してる間脱糞を我慢していたのだ
「感動したよ・・・・そうだ外へ出よう・・・・外ならいくらウンコしてもいいよ」

しぃ達を家の近くの丘に連れて行った
「さて  かけっこしようか」
「エ?」
「なんででち?」
「チィハウンコサンチタイデチュヨウ・・・・・・」
「あ?」
仔モララーは右手の黒いもの──
銃を発砲した。
と同時に右手の銃が暴れまわり尻餅をついた
「いててて・・・・さてかけっこするよねええ」
仔モララーは痺れる手の銃を向けながら言った
「ハイ」
「す・・・するでち」
「シマスヨウ」
3匹全員脱糞していた
「そうそうそれと逃げてる間ウンコしてもいいからね・・・さあスタート!」
全員岩陰に身を潜めた
「逃げなきゃ撃つよ〜」
それを聞いたしぃたちは一気に逃げ出した
「いっくよ〜♪」
    バン
大きな爆音、尻餅をつく仔モララー、削れる草原──・・・
とてもかけっこには見えない

697 名前: 目玉焼き 投稿日: 2003/08/17(日) 22:22 [ WK9oZhD6 ]
〜〜〜〜〜〜4〜〜〜〜〜〜〜〜
ちびしぃは腰を抜かした
「ア・・・アニャーン・・・コワイヨウ」
脱糞脱尿している
「追いついた♪」
「チィ・・・・・ナッコチマスカラユルチテヨウ・・・・・」
しぃ族お決まりの命乞いだ            
「本当?!やった〜じゃあ許してあげるから抱っこして」
「チガイマスヨゥチィチャンガナッコシテモラウンダヨウ・・・・」
「あ?よく聞こえないんだけど」
銃口はちびしぃの眉間へ
「チィィィィ・・・・・」
ちびしぃは仔モララーを持ち上げようとするが持ち上がらない
「あれれれれれれれ〜?持ち上がんないよ?抱っこも出来ない虐殺厨の手は
  い  ら  な  い  よ  ね  」
銃口を右手の根元へ持っていくと
    バン
発砲した

698 名前: 目玉焼き 投稿日: 2003/08/17(日) 22:22 [ WK9oZhD6 ]
〜〜〜〜〜5〜〜〜〜〜〜
仔モララーはバランスを崩したが持ち堪えた
一方ちびしぃの右肩から下は吹っ飛び草の中へと消えた
「チイイイイイイイイイイイイ!!!」
叫び声と血と糞が一気に飛び出した
「うわっと」
仔モララーはすんでの所で糞をかわした
「いてて・・・さぁて次は左手♪」
銃口を左手の根元に移動する
「モ・・・モウヤメテエエエエエ」
「嫌♪」
仔モララーの声と発砲音はほぼ同時であった
吹っ飛んだ左肩から下は岩の後ろに飛んでいったと同時に
「シィィィィィ?!ナニコレ! テ!?」
との声がした
「  そ  こ  か  」
仔モララーは駆けて行った
「イヤアアアア!!!!!!!キタァァァ!」
しぃ腰を抜かしている
そこにはちびギコもいた
「なんだ二人ともいたんだ」
しぃは氏の覚悟したのだろうか目を瞑った
「さ、そろそろかえろうかおまえらみたいな香具師に玉を沢山打ち込むわけにも行かないしね」

しぃたちは新居にぶち込まれると尻の穴に鉄の棒をぶち込まれた
「漏らすなよ」
仔モララーは夜遅くまで明日の虐殺計画を立てていたらしい

  〜〜〜〜〜〜続〜〜〜〜〜〜〜〜

699 名前: [下水道探検記①]ふー 投稿日: 2003/08/18(月) 05:12 [ nxLAU3xo ]
この読み物は2003年7月初旬にお絵描き板流血可に投稿した自作イラストを
元に作成されたものです。


『下水道探検記』    作 ふー

古今東西、人間の住むところには少なからず何らかの「伝説」が伝わっているものである。
私はこの町に住み始めて6年目になるが、人口が毎年減りつつある此処でも初春の頃から
ある噂が囁かれていた。

「餓鬼を見たことあるか」

町に住む大多数というわけではない。あくまでも「この手」の話が好きな連中が、溜まり場で
顔を付き合わせたときにだけ交わされた言葉だ。
左遷され、嫁と息子に逃げられた私は町のほぼ中心にある掘っ立て小屋のような安酒場に
通うのが日課になっていた。
毎日カウンターの端に座り、雪冷えの酒とねぎ間でチビチビやる。これだけ毎日来てやって
いるのに煮豆のようにてかてかした頭をした店の親父は私に一瞥もくれたことがない。
もっともこんな親父の「経営方針」が、酒好きで寂しがり屋で人間嫌いの私には居心地の
良い時間を与えてくれ、喧騒の中であってもその気色の悪い話が耳の中にぬるりと入って
くることを可能にしたのだろう。

<まただ>

この噂を町の連中が話すの聞くのは何度目だろう。しかも、結構年配の人間まで話に興じて
いることもあるのだ。
だが酒の肴の運命とでもいうのだろうか、話題はあっという間に今度の町議選挙に流れて
いったり、やれ駅前が寂れて商売あがったりだのという方向にいってしまう。
だが、私は数日前から気付いていた。「餓鬼」の話が此処では必ず一日に一度は誰かが
囁くのだ。この町でこの酒場でそんな現象に気付いたのは私ぐらいだろう。
まてよ、煮豆頭の親父も気付いているのだろうか?ちらりとカウンターの中に眼をやったが
炎と懸命に格闘しているこの初老の男は私だけでなく噂話にも何等興味がないように思えた。

温み始めた酒を直接喉に流し込む様に飲み干すと、代を済ませジメジメとした空気がまとわり
つく店の外へと出た。
ポケットの中から図書館でコピーしてきた数十年前の町の地図を出しもう一度確認する。
そこには本格的な土地開発が始まる前のこの町の姿が記されていた。
今では見る影もないがほぼ町の中心にある東西に渡って伸びる公園にはその昔河川があった
らしい。現在の都市計画図や上下水道埋設図面を照らし合わせると埋め立てたのではなく
旧河川はそのまま下水道本流として活用されているのが分かる。
「よし」
まさに童心に帰った気持ちだ。私は路駐したポンコツのトランクから鞄を取り出して二区画先を
目指して歩き出した。
 -つづく-

700 名前: [下水道探検記②]ふー 投稿日: 2003/08/18(月) 05:15 [ nxLAU3xo ]
用心しながら下にたどり着くと、自分が入ってきたマンホールの入り口を真上に見上げた。
何だかやけに小さく見える。戻ろうか・・・少しだけそんな考えも過ぎった。
取りあえずLEDヘッドランプを点けると、錆びついた昇降用梯子をギュゥッと握り締める自分の
手が照らし出された。
深呼吸をして肩の力を抜くと、自然に腕全体の緊張も解けて青白かった指先に血の気が戻っていく。
バックが濡れないようにストラップを梯子に括り付けて宙吊り状態にすると、中から荷物を取り出した。
リュックサックを背負い、ベルトに挟んだグローブをつけ、改造モデルガンを手にした。
ついさっき地上にいる時はワクワク気分だけだったが、実際に此処に降り立つとそれは倍増し、子供の
頃は当たり前のように自分の中にあった暗闇への畏怖が頭をもたげてきた。
大げさに肩の緊張を解すと、梯子にぶらさっがている抜け殻鞄にサイリュウムを折って発光させて
取り付ける。
もう一度上を見上げて「閉めたほうがイイかな、蓋・・」と独り言を吐くと完全に閉めてしまったときの
ことを想像してゾッとした。
<冗談じゃない!>
モタモタと仕度を整え終わると、モデルガンに装着したライトも点灯させゆっくりと闇の向こうへ進み
始めた。

一応「あれ」の確認でもするか。
リュックを下ろして中から麻袋を取り出す。
<まさか死んでないだろうな>
手袋をとって袋の上から触ってみると暖かさが伝わってきた。
口を開けてそっと覗いてみると、仰向けになった一匹のベビしぃが寝息をたてている。
「・・・アニャァァ・・・」
慌ててライトを逸らした。餌に混ぜておいた睡眠薬が効いているようだが、「その時」までは眠っていて
もらったほうが都合がいい。
慎重にリュックに戻すと、今度は腰に取り付けていた水筒を取り出し喉を潤す。
壁に寄りかかる様に座り込み小休止を取っていると、すぐそばに散らかっているゴミ屑の中にまだ
新しそうな缶を見つけた。
目に留まったのはいつも見慣れているデザインの為だろう。
<そういえばそろそろ買っておかなきゃなオイル>
こんな所で唐突に慣れ親しんだライターオイルの缶を見つけ思わず嬉しくなって手に取った。
<こ、これは!!>
私の目は缶に釘付けになってしまった。表面に残っているのは明らかに血の跡だ。一瞬ただの錆だと
思ったが違う。血液が雫のように垂れて付着したようなあとだった。
缶にはこの一滴の痕跡しか残っていないようだ。
ほかの屑もよく見てみたが、何も見つからなかった。
ナイロン袋に血液が付着した缶をいれて、発見したば場所を地図にマーキングしようとした時に新たな
痕跡に気付いた。
点検歩道に堆積した泥の上に何かを引きずった様なあとが見て取れた。さらに調べると引きずった
跡の中には小さな足跡のようなモノも確認できる。
興奮しながらカメラで撮影する。
泥はまだ乾いてはおらず、これはごく最近ついた跡に違いない。私は跡を追うことにした。
 --つづく--

701 名前: [下水道探検記③]ふー 投稿日: 2003/08/18(月) 05:17 [ nxLAU3xo ]
這いずった跡は途中途切れこともあったが何とか辿る事ができた。
下水道の中なのだから当然なのだが降りてきた当初は掃き溜めの匂いが鼻についてしかたが
なかったが、それも暫くすると慣れてしまった。
しかしその匂いを嗅いだ瞬間、眉間に皺がより嘔吐感がこみ上げてきた。
<近いぞ>
すべてのライトを消し用意した暗視ゴーグルを着用した。
結構値が張る代物だが、今回の「探検」では必ず役に立つはずと手に入れたのだ。
ゆっくりと歩を進めると、分岐地点の近くに黴がこびり付き湿り気を帯びたダンボール箱が
うっすらと見えてきた。
少しだけ引き返しリュックの中から麻袋をとりだす。
「出番だぞ糞虫」
袋の口を開けたまま7〜8m離れたダンボールに向かって袋を放り投げた。
「ヂィィィッッ!?」
ドサッと通路に叩きつけられる音とベビの声が聞こえた。すぐに、サイリュウムを折って発光させ
3本ほど同じ方向へと投げる。
肉眼でみると今ひとつだと思われたが、ゴーグルの光源としては中々良い場所に3本とも落下した。
袋口からベビがひょっこりと顔を出しキョロキョロしている。か細い声でチィチィ鳴くと自分のすぐ近くに
落ちている発光体が気になったようで完全に袋から出て樹脂製の棒を突付いている。
やがてベビは鮮やかに光る棒を持つとまるで指揮者のように楽しげに振り回し始めた。
「キラキラチィチィ♪チィチィチィ♪」

一瞬だがダンボール箱の上のほうに影が動くのを私は見逃さなかった。
そしてヤツは現れたのだ。
残念だが光はそいつをうまく照らし出してはいなかった。大きさは・・・ベビよりもひと回り位大きい
だろうか。
それは楽しげな糞虫から視線を外さず、獲物を狙う獣のようにゆっくりと気配を消しながらベビに
近づいていくのが分かった。
--つづく--

702 名前: [下水道探検記④]ふー 投稿日: 2003/08/18(月) 05:18 [ nxLAU3xo ]
ヤツの息がかかるほどの距離に近づいて初めてベビは何かに気付いたようだ。
座り込んで棒を揺らしていたが、立ち上がり私に背を向けるように、つまりヤツと向かい合うように
振り返ったとたん・・・
ベビが持っていたサイリュウムが光の弧を描き下水の方へと吹っ飛んでいった。
「ギッギキッ゙ギギヂヂィィイッ!ィイイイ!」
なんて薄気味悪い声なんだろうか。ベビの前に立ちふさがる化物はその体躯から想像も出来ない
ような大きな唸り声をあげた。
「ハニャァァァッッッッッ!!!」
慌てて踵を返し逃げようとするベビ。しかしふわふわの尻尾をいとも簡単につかまれて引っ張られ
てしまう。
化物が上に持ち上げるように尻尾を引っ張ると、ベビの脚は宙に浮き、両腕をついて手押し車の
ような姿勢で捕らえられてしまった。
「チィチィ!! ハナチテヨゥ! マァマ、マァマ!!」
我々しかいない薄暗い下水道の通路に哀れな生贄の慈悲を請う叫びがこだまする。
必死に爪を立てその場に留まろうとするベビの抵抗も虚しく、カリカリと小さな爪を削りながら
化物は自らのねぐらへと獲物を引きずっていった。
箱の傍まで来ると悲鳴を上げ続けるベビを軽々とダンボールのなかに放り込んだ。
「ん?」
ベビの身体がまだ宙にある間、僅かだが中で何かが動いたように見えたのだ。
<2匹、あるいはそれ以上か・・>
化物もよじ登って中に入るとベビの悲鳴はさらに大きくなった。
「イヤァァァ!!!、ナ、ナッコウチマスカラァ、ナコ、ナコ・・・、ナァッッコォゥ!!!!!!」
グルルルルと唸り声が聞こえたかと思うと箱が大きく揺さぶられた。
「ナッ・・・」
それが糞虫のこの世に残した最後の言葉だった。暫くするとクチャリクチャリと音が聞こえてきた。
その中に混じってプチっとかパキポキという小さな音も耳に届く。
--つづく--

703 名前: [下水道探検記⑤]ふー 投稿日: 2003/08/18(月) 05:20 [ nxLAU3xo ]
お世辞にも視界が効くとは言えない暗視ゴーグルを外した。
暗闇で良くは見えるのだが、どうにも視野が狭まってしまうのが気になった。肉眼で行こう。
パワーアップ改造を施したモデルガンを構えながら、化物にも負けない忍び足で箱に近づく。
2mほどまで近づくと右手で銃を構えたまま、左手でヘッドライトのスイッチを入れた。
<2匹か>
ベビはすでに肉の塊と化していた。頭部と胴体は離れ離れになり腹は切り裂かれて、腸が引き
ずり出されていた。
先ほどハンティングを行ったヤツがこちらを振り返る。
どうしてこの様な醜い姿になったのだろうか。私には鬼は想像もつかなかった。
そいつの体毛は殆どなく、どす黒い紫がかった肌は不衛生な下水にさらされ膿だらけだ。
顔面、腕、腹、脚いたるところから腐臭のする濃黄色の液体をダラダラと垂らしている。
特に顔面の化膿は酷い有様で、片眼はその機能を果たしているかどうか怪しいものだ。
引きずり出した灰色の腸をグッチャグッチャ音を立てながら喰っていた。
もう一匹のほうは、さらに得体の知れないものに見えた。あえて言葉にするならば
「赤紫の肉団子」といえるだろうか。
薄い皮膚の下に静脈が透けて見え、針で突付けば中の液体を撒き散らしながら勢い良く
破裂しそうだ。
こいつはベビの腕を骨ごとパキパキいわせながらガッついていた。
突然の訪問者にハンターのほうは機嫌を損ねたらしい。
こちらを残りの目で(と言ってもただの穴にしか見えなかったが)こちらを見据え
「ギギョョォオオォーーーーッッ!!!」
と叫んだ。
私は迷わず強化改良したモデルガンの引き金を絞った。
--つづく--

704 名前: [下水道探検記⑥]ふー 投稿日: 2003/08/18(月) 05:21 [ nxLAU3xo ]
「うそ・・・だろ・・」
弾が出ない!!狙いをつけたまま何度引き金を引いても黙ったままだ。
そうこうしているうちにハンターが箱のふちに手をかけて出てこようとしていた。
「コノヤロウ!!」
役に立たない銃を思い切り投げつけると、ヤツの顔面にまともにぶつかり、化物は箱の
内側にドサリとひっくり返った。
逃げようとも思ったがこんな化物を自分が住む街の地下にのさばらせるのもいやだった。
しかし肝心の武器は使えないしどうしようか・・
「くそ!何で大事な所で壊れるんだよ!!」
まごまごしているとあいつが箱の中から飛び出してきそうだった。
<そうだ!!>
リュックの中を通路にぶちまけるように出した。
<あった!>
途中拾ったオイルライターだ。ビニールを震える手で破り、蓋を開けて口を化物の住処へ
向けると缶の腹を思い切り握った。
オイルは予想以上に遠くまで届き、私の足元から箱を縦断し向こうまで飛んでいった。
燃料が箱の中を濡らす度に
「ギ、ギギッ」
と奴らの声が聞こえた。
もう十分だろう。ポケットからライターを取り出すと足元に滲んでいるオイルの道
の先端に火を放った。
炎は蛇のようにするすると箱の外壁にたどり着き、少しの間があってから一気に内部を占領した。
「ゲギョオオオオォォゥウウッッオウォウゥッ!!ギギッッッ!」
凄まじい叫びとともに火達磨になった化物が箱の外へ飛び出してきた。
私のすぐ近くまで物凄い勢いで駆け寄ってきた為少し驚いてしまったが、化物の抵抗も
そこまでだった。
あっという間に失速し、まるで酔っ払いの千鳥足のような歩みになりバタリと倒れこんだ。
--つづく--

705 名前: [下水道探検記⑦]ふー 投稿日: 2003/08/18(月) 05:23 [ nxLAU3xo ]
私はまだ燃え盛る箱に近づいてもう一匹のほうも確認した。肉団子は仰向けにひっくり返り
ブスブスと自らが垂れ流す脂肪によってより火力を増しながら火に纏われていた。
「ふぅ」
炎が治まったら写真を撮ろう、その前にハンターの死体を撮るか、そう思って振り返ると
私の身体は凍り付いてしまった。
ないのだ。ハンターの焼死体が!
通路に焼け焦げた跡は残っているが体がきれいになくなっている。しかし良く見てみると
下水のほうに伸びる煤の跡が見えた。
<なんて野郎だ。生きてやがった>
水面をライトで照らしてみたが濁りまくった下水の中が見えるわけもなかった。
ぐずぐずしてはいられない。せめて肉団子だけでも写真に収めて撤収しよう、そう思い
カメラを探す。
ところがそのカメラが見つからないのだ。わたしはハッとした。オイルを探してリュックの
中身をぶちまけた時だ!
狭い通路から下水の方へ幾つか落ちていったものがあったのだ。あの中にカメラも・・
箱の方を振り返り死体を持ち帰ろうかとも思ったが、あんな気持ちの悪いものに近寄りたくは
なかったし、なによりもハンターはまだ生きていてこの近くにいるというのが足を竦ませた。
<またチャンスはあるさ>
自分にそう言い聞かせると、散らばった荷物をリュックにかき込み入れその場を後にした。
未知の体験と緊張の連続の為だろうか、背負ったリュックは来たときよりも大分重く感じた。
そう、ずっしりと・・・・

--おわり--

706 名前: 殺し屋(ip574ZhQ) 投稿日: 2003/08/18(月) 10:36 [ InClLl5U ]
しぃハンターゼトー第壱話

ギコットランドに向かっているモナーとモランはピザパンを食べながら思い出話をしているようだ。
「モナはあそこでshishi先輩に合ったモナよ。」
「すげーな〜。」

そんな話をしていたらあっというまにギコットランドについた。
ギコットランドにはギコもいて、虐殺者もいる。
どこかに、ギコの悲鳴と、しぃのアフォっぷりの声がした。

「何だよ!ウザイな!ぎゃああああああ!!」
「シィナンダカラコウビシナサイヨ!」
「ソウヨ!、ソウヨ!」
そこで、モランとモナーは考えた。

「おい、モナー、お前はあの家、俺はこの家。わかったか?」
「わかったモナ。」
「変身モナ!」
「変身!」
ギャキィィィィン!という音がした後、変身が完了した。

「よし!」
「行くぞ!」
「オー!モナ。」
モランは言い事を思いついた。

(よし、このグレイガンを使って、しぃの足を撃とう。そうすれば、立てないはずだ。)
モランはグレイガンをもって、ギコの家に入った。
「手を上げろ!しぃども!」
「シィ!?ワカッタ!テェアゲルカラマターリシテェ!」
「で、しぃの足を撃つ。」
バキュン!
「シィィィィィ!!」
「よっしゃ!」
さらに、謎のカードを引き、ある言葉を言った。
「スピードモード。」
すると、みるみるうちに、モランの姿が変わった。
「じゃあ、参秒で、終わらせてあげるよ。」
「ウソデショ!ウソ。」
「それはどうかな。参。」
ズバッ。ズバッ。
「シィィィィィ!」
「弐。」
ジャキィィィン!ジャキィィィン!
「ヤメテヨゥ、ダッコシテアゲルカラッブフウッ!」
「一。さいならー。」
ジャキィィィン!ズバッ!ザシュザシュザシュ。
「シィィィィィィィィィィィィ!!」
「零。」と言ったときには、生きているしぃはいない。
ギコは、
「ありがとうございます。」と言っていた。
モランはその言葉に「楽しませてもらったから感謝するのは俺だよ。」と、言った。
モランは、次の家に行った。最後に、「強く生きろよ!」と言って。
そのころモナーは苦戦をしていた。
「くぅ!!数が多いモナ!」
「アンタハシニナサイヨ!」
「ちっ。」
その瞬間、全員のしぃが死んでいった。
「シィィィィィィィィィッィィィィィィィィィィィィッィ!?」「ヤメテヨゥ!ダコスルカラッ、ウエッ。」と、言って。
「だっ、ダレモナ!?」と、モナーはきいた。
なぞのそいつは、光言い残してどこかに行った。「おれは、しぃハンター0X(ゼロックス)だ。」と。
〜壱話完〜
作者からのコメント
今日はストレスがたまってたので、速めに書きました。またまたそれは
 駄 作 で す よ ! !
それと、
 萌 え な い で 下 さ い ! !

707 名前: BM 投稿日: 2003/08/18(月) 12:38 [ k.ODrZ/g ]
どこまで走っただろうか、潮の香りが鼻を刺激する。
いったん林に隠れ、よく辺りを見渡すと倉庫が立ち並んでいる
(港デチか・・・・)
男子六板、ちびギコは再度辺りを確認し林から飛び出し、林から一番近い倉庫の扉まで一気に走った。
荒い息をおさえ、倉庫の中をうかがったが人の気配はなかった
ちびギコは中に入り、木箱が積み上げられているとこで腰をおろした
倉庫の中は静かで時折波の音に運ばれて潮の香りがするだけだ
「フサたん・・・・」
もうこの世にいない友の名を呼んだが、もちろん返事など返ってくるはずがない。
と、月明かりが倉庫の扉から差し込んできた、ちびギコはその明かりにしばし目を奪われていた。
が、その瞬間その明かりは何者かによって途切れた。ちびギコは即座に身を低くした
扉の前に「誰か」がいる。その誰かは中にゆっくりと入ってきた
(まずいデチ、袋のねずみデチ。)
この大きなねずみ捕りの出口は一つしかない、しかしそこには誰かがいる。
もし、今この中に入ってきている者がこのプログラムにのってる奴だったら・・
ちびギコは静かにバックを開け、武器を確認した。
(出刃包丁?)
バックに入ってた武器は出刃包丁だった。しかし、ただの包丁ではない、テレビショッピングでもよく紹介される電話帳も切れる出刃包丁だ。
その包丁を握り締めた、もし相手が攻撃してきたら自分も反撃しないと死んでしまう。
ちびギコはそれだけは避けたかった。しかし木箱の間から覗くと侵入者はどんどん倉庫に踏み入ってくる
頼むから、気づかずに出て行ってくれと、祈願しても去る様子は無い、去るわけがない。
(こっちに近づいてきてるデチ、移動しないと・・)
ちびギコが自分が隠れていた木箱から他の場所へ移動しようとした瞬間、彼の足は木箱にあたった。ちびギコの体を隠していた木箱は大きな音をたて崩れ去った

708 名前: BM 投稿日: 2003/08/18(月) 13:11 [ k.ODrZ/g ]
「あっ・・・・」
自分のあまりにも間抜けな行為にちびギコは声をだした。
倒れた木箱のむこうには銃を構えた男がいた。顔はよく見えなかったがゴツイ体格で誰かわかった
男子八板、レコだった。よりによってコイツとは・・、ちびギコは自分の不運を恨んだ。
銃口はしっかりとこっちをむいている、ちびギコは死を覚悟し目を閉じた。

長い空白のあと、ちびギコは目を開けた。
(あれ?死んでないデチ)
自分の体のどこにも風穴はあいていない
自分に銃口を構えている男、レコもその銃をおろしている。
「何で撃たないんデチか?」
ちびギコは訊ねた
「お前が何もしなかったからだ」
ゴツイ体にお似合いの声色でレコは答えた
「俺はこっちからは何もしない、俺が銃を撃つのは相手が俺に仕掛けてきたときだけだ」
ちびギコはあっけにとられた、この男がまっさきにプログラムにのると思ったからだ
「なんかイメージと違うデチ・・・」
「ハッ、俺がこのプログラムにのると思ったのか?」
軽く笑ってレコは言った
「ちがうデチ!その・・う〜ん、えと〜」
「いいって、この体格じゃ、そう見られておかしくないからな」
ちびギコは口をもごもごさせた、さっきの緊張した空気はすっかりなくなっていた。
(そういえば、レコは出席板号がフサたんの後だったデチ、)
ちびギコは言いづらがったが、レコにフサのことを聞いてみた
「それで・・あの・・フサたんはどうなったんデチか?」
もしかしたら生きてるかもしれない、僅かな希望を胸に聞いてみた
少しの無言のあとレコは口をあけた
「・・・ちびフサは、死んだ。モナー達に撃ち殺された」
僅かな希望は消えた。しかし新たに復讐心が芽生えた。
「モナー達に、フサたんは殺されたんデチか?」
「ああ、両手を撃ってから蜂の巣になった」
あまりにむごい殺し方にちびギコは怒りをあらわにした
「あいつら・・・フサたんを。許せないデチ・・、こんなことさせるこの国も許せないデチ!!」
「・・・復讐したいのか?」
「したいデチ、フサたんの仇をとりたいデチ!」
レコはふぅーと重い息を吐き出した
「俺はこのプログラムを抜け出す方法を知っている」
レコの言葉にちびギコは耳を疑った

続く

709 名前: BM 投稿日: 2003/08/18(月) 22:37 [ 7Er8yFhA ]
「それって、もしかしてモナー達のいる学校を襲撃するんデチか?」
「いや、もうモナー達はそこにはいない。俺が見た限りではさっきヘリが迎えに来ていた」
じゃあ・・とちびギコは抜けられる方法を考えた
「わかったデチ!陸づたいにぬけ「ここは島だ」
レコに間に入られ最後まで言う前に止められた。
「泳いで向こう岸まで行くとかデチか?ちびたんこう見えても水泳は得意デチよ」
自身満々に言ったが、レコは首を横に振った。
「なんなんデチかぁ!!もったいぶらずにおしえてくだちゃい!」
たまらず怒ったちびギコの反応を見て、レコはようやく話し始めた
「優勝者が決まってプログラムが終了したとする、そしたらモナー達が迎えにくるだろ?」
何を言ってるんだ?優勝者が決定したら迎えにくるのはあたりまえじゃないか、しかしちびギコは口にださなかった。
「プログラムが終了したって誰がわかるんだ?」
ちびギコはそこでやっと話がつかめた。
「モナー達は皆ヘリで海の向こうに行っちまった。誰も終了したことを確認できないってことだ。」
「つまりだ、終了したことを確認する「連絡員」がこの島のどこかにいるはずだ」
ちびギコは声を上げた
「その「連絡員」をつかまえればいいんデチね!!」
レコはウィンクして「そうだ、そのとうりだ!」とちびギコ同様声を上げた
「連絡員の・・たぶんトランシーバーだろ。そいつを奪って俺達が使わせてもらうんだよ、「プログラムは終了しました」って嘘の連絡を送ってな。」
「すごいデチ!レコたん!天才デチ!」
ちびギコは喜びのあまりレコに飛びついた
「おいおい、やめろよ。敵に勘付かれたらどうすんだ、あと「たん」づけもやめてくれ」
苦笑しながらレコは興奮しているちびギコをなだめた
「あっゴメンなさいデチ・・、嬉しくかったんデチ。こんなプログラムにのらない人がいてくれて。」
レコは少し辺りを見渡したあと、ちびギコの方を向き声のトーンをおとした
「まだ、喜ぶのは早いぞ、まだ続きがあるんだ。奴等はたぶん船かヘリで迎えに来る、それを奪ってそのままトンズラだ」
レコは再度辺りを見渡し話を続けた。その行動からよほど重要な話なんだとちびギコはわかった
「そのあとがお楽しみの復讐だ・・・、俺の叔父さんの秘密のルートで武器、火薬が手に入る。それで総帥官邸を」
レコは手を下から上に広がるようにあげた「ドカーンさ」

710 名前: BM 投稿日: 2003/08/18(月) 23:16 [ 7Er8yFhA ]
「復讐・・・」
この言葉を聞くたびにフサのあの顔を思い出す。
そんなちびギコを見てだろうか、レコが手を突き出してきた。
「やってやろうぜ、復讐を」
ちびギコは少し戸惑いながらも、その突き出された手を強く握り締めた
「やってやるデチ。ちびたん達は仲間デチ!」


夜空を耳をつんざく音を出しながら飛ぶ二機のヘリはちょうど島を飛び立って五分は経過していた。
モナーはヘリの窓から満天の星空を見て心を和ませていた。
綺麗だねぇ、と、ふいに口に出してしまうほどきれいな星空だった
モナーは一人の兵士に話し掛けた
「君も綺麗だと思わない?こんな星空を見れてあいつ等幸せだろうな」
「は、私もそう思います・・」
モナーは兵士の様子がおかしいので訊ねてみた。
「どうしたんだい?」
兵士はためらいながら言った
「何故このようなプログラムを総統は作ったのかと思いまして・・、普通に掃討すればよろしいのでは?」
お得意の、やれやれのポーズをとりモナーは答えた
「劣等種族法案なんて別に奴等の数を減らすのが目的じゃないんだよ。実験だよ」
「実験・・ですか?」
「そうさ、まぁ実験というより実戦かな?プログラムは殺し合いをさせるためのものじゃないんだよ」
「と・・言いますと?」
モナー窓の星をみて、笑顔を浮かべ話を続けた
「実戦訓練さ、我々の作った生物兵器のだよ。正確な実戦のデータをとらないと上層部が怒るからさぁ」
「なるほど、そうでしたか。しかしその実戦データは誰が調べるのですか?」
「連絡員がとるんだよ、彼には色々させて可哀想だけどねw」
その時窓の外をコンテナを積んだヘリが通り過ぎた
「ほら、あれだよ。生物兵器を積んだヘリは。今から島に投入するみたいだな」
「はぁ、そのようですね」

コンテナを積んだヘリは針路を島に向け飛んで行った。
ヘリの振動にゆれるコンテナは今にも落ちそうだ
コンテナをよく見ると文字が書いてある

MORARA−「P」

悪夢を積んだヘリは不似合いな星空を飛んでいく

711 名前: BM 投稿日: 2003/08/18(月) 23:17 [ 7Er8yFhA ]
続く

712 名前: ろじゃー(wNWdMiVA) 投稿日: 2003/08/18(月) 23:55 [ mUo/VX1I ]

モナ信のじゆうけんきゅうシリーズ


さいしゅうかもく。
しぃのおやこあいについて。

*用いするもの*
親子しぃ 1組
調味料  てきりょう
(ケチャップ・マヨネーズしょうゆなどお好きな物を)


「ベビチャンオナカスイタ?」

「チィチィ!オナカチュッタ!」

公園のしばふで親子の糞しぃが何やらほざいています。糞ベビは3びき。
しばふはたちいりきんしとたてふだにかいているのに、です。字も読めないのか。

「あの、そこは入っちゃいけませんよ」

通りすがりのおにぎりが言いました。もっともです。
でもしぃはけろりとしています。

「シィチャンシバフニハイッテナイヨ」

おやおや。しんせいのキチのようです。

「入ってるじゃないですか。ほら、ここに立て札が…」

「ソコニハシバフニハイッチャイケナイッテカイテルンデショ?
シィチャンクサノナカニハイッテナイヨ。アンタヴァカ?(プ」

あんたバカ?
なぞとほざいてます。お前はアスカさんか。

親しぃはしばふ=草の中に…つまり草の葉やくきの中にははいっていないと
言ってるのです。もうばかとしか言えません。いっきゅうさんものけぞるほどの
あげあしとりORへりくつです。うざ…。

おにぎりは『かかわるのもばからしい』と言ったかおでさりました。
しぃは

「ヤレヤレ。アツクナルトヴァカガフエテイヤニナッチャウ」

と言ってます。もうね、アフォかと。馬鹿かと。ヴォケかと。
ぼくはしぃのはいごにしのびより、耳をひきちぎりました。

「ジィィ!?シィノオミミガー!イタイヨゥー!ハニャーン!」

母親が痛がっているのをベビたちがふあんげに見てます。

「ママ、イチャイノ?」

「コワーヨ!チィィ!」

「ハナーン!」

こうるさい糞ベビどもです。
ぼくはのたうちまわる親しぃをしばふから出しました。
しばふに入っちゃいけないからね。

「ハナシナサイヨイヨォ!マターリノ法デシィノ耳ヲチギルノハ
イケナイッテカイテルノ知ラナイノォ!?ルールイハンダヨォ!」

何やらわめいています。
マターリの法とかをのうないできずいてます。ルールいはんは
きさまだろ、糞しぃ。
ぼくは糞親しぃをこうえんでいちばん大きいかしの木にしばりました。
ベビどもがおくれてやってきました。

「ママヲハナシナチャイ!」

「ギャクサツチュウッテヨンジャウヨ!」

「httpレーザヲハッチャシチャウ!エイ!クラエ!」

うぜぇ。
そう思ったぼくはベビを持っていたくしで耳を貫通刺ししました。

「イチャーヨウ!」

「ナコスルカラァァ!!」

さいごの3びきめを突き刺そうとすると3びきめはにげだしました。
なまいきな。おそかれはやかれしぬんだからこのとおとい実験につかえろ。
ぼくはにげた糞ベビの両足をそばにあった捨てビンで叩きました。

「ヂイィィ!?イヂャ、イヂャーヨォ!!」

かわいそうに糞ベビちゃん。(藁
これというのも誰かがビンをポイ捨てしたせいなんだよ。
ポイ捨てさえなけりゃこんなにいたいめあわずにすんだのにね。
なくそうポイ捨て!(禿藁
にげた糞ベビは足の骨をくだかれはいつくばっています。
もうこれでとおくにはにげれまい。

さて突き刺した糞ベビ2ひきのてあしをひきちぎりましょう。
まるでとうふがくずれるようにかんたんに手足はぬけおちます。

「ヂ!?ヂィィ、ヂィ!!アンヨガァ!」

「オテテナイヨォ!ナコデキナイヨォ!ッヂイイィィ」

「ベビチャァァン!!」

親しぃが糞ベビにむかってさけびます。
ああうるさい。

「さて…おたふくソースモナ」

ここでちょうみりょうのとうじょうです。
しょうゆでもケチャップでもじっけんにししょうはないのでお好きなもので
いっこうにかまいません。ぼくはおこのみやきにかけるおたふくソースです。

ソースをベビにかけます。
何とも言えないこうばしいにおいがこうえんにじゅうまんします。

「うーん、いいニオイモナー!」

手足(が、あった)部分にソースがかかりしみるようです。
ベビはなきわめきます。

「ヂィィヤァァァ!?」

「ヂィーッ!」

ソースもかかったことだし。さて食べよう。
ぼくはベビのくしのささってない方の耳をかみちぎり味わいました。

「ヂィィ!イヂャ…ヨォ!!」

食べてみたところ…なんてまずいんだ。はきそうだ。
どんなにソースが上等でもそざいが糞だもんなぁ。ああまずい。

713 名前: ろじゃー(wNWdMiVA) 投稿日: 2003/08/18(月) 23:55 [ mUo/VX1I ]
食べてみたところ…なんてまずいんだ。はきそうだ。
どんなにソースが上等でもそざいが糞だもんなぁ。ああまずい。

「クソまじ!」

ぼくはみみをはきすてると糞ベビをくしごと地面に叩き付けました。
ベビはそくしです。

「ベ、ベビ…シィノ…ベビチャァァン!!」

「うっせぇな糞ベビの1ぴきや2ひ…き…」

おや1ぴきはしぶとく生きているようです。うぜぇ。

「おーお母さんや。まだ…こっちの糞ベビは…」

ぼくはヤンキースのまついもビックリのごうそっきゅうでまだ息の根が
あるベビを親しぃのくちにおしこみました。

「生きてるようだな!ほれ、食べるモナッ!」

「---!?ンムン…!ンッ…!」

…おっと殺しちゃいけないモナ。ちっそくしなんてなまぬるいモナ。
ぼくは糞ベビのかふくぶをけりageました。ああ、ベビ死んじゃった。
ベビ死んじゃった♪ベビ死んじゃった♪…なんて下らないかえうたは
おいといて。
さっき足のほねをくだいたベビはうごくたいりょくもないようで
はいずってすらいません。かすかにないています。

「チ…ィ…ィ………」

ぼくは糞ベビをふたたび石でたたきました。こんどはあたまです。

「ヂッイ…ヂ…イイイィ!ヂ…ヂィ!」

そしてとどめにぼくは糞ベビの奥歯をぶちぬきました。

「きたない奥歯をちぎるモナ!」

「イィィ!ヅィ…イ…」

「ヤメテー!ヒトリダケデモコロサナ…ア…ベビ…チャ…ア」

「あーあ。奥歯の神経をちぎった痛みで死んじゃったモナ♪」

「ベ…ビ…シィノカワ…イイ…ベビチャ…」

やさしいぼくは親しぃのしばっていたなわをほどきました。
ほどいてやったのに親しぃはおれいも言わず、その場にぺたりとすわりました。

「エヘ…ヘ…ベービチャー…ン」

何と!親しぃはキチになったようです。
うごかぬわがこにさっきまでしばられていた木に止まっていたセミをベビの
口におしこんでます。

「ホラ…ベビチャン…オイシイイチゴサンダヨ…オイ…シイデショ?
マダマダ…タァクサンアルカラ…ネ。…ナンデナニモイッテ…クレナイノ?
ママ、サビシイヨ…ホラ、オイシイイチゴサン…イチゴサンイチゴサンイチゴサン」

わがごが死ぬとキチになるほどのしぃのおやこ愛にぼくは大いにかんどう、
ほおにあついものがつたわります。

「ヒー!キチになったモナー!面白すぎて涙が出ちゃうモナー!!」

何にも代えられないおやこあいってすばらしいなあと思いました。


これでしぃのけんきゅうはおわりです。


~~~モラ田先生からの一言~~~
とてもモナ信くんらしいけんきゅうだね。先生は
これを読んでいてふしぎなそうかいかん(スカッとする
ことだよ)を感じました。らいねんはチビギコのけんきゅう
なんていいんじゃないかな?




714 名前: ろじゃー(wNWdMiVA) 投稿日: 2003/08/19(火) 00:00 [ 7zVuVQEk ]
『モナ信のじゆうけんきゅう』シリーズはこれにて完結です。
感想を書いて下さった方々へこの場を借りて感謝の意を示したいです。
ありがとうございました。

715 名前: diary 投稿日: 2003/08/19(火) 00:08 [ kOXmpMHQ ]
〜リベンジ〜
第1話 プロローグ
AAワールドは危機に瀕していた。
それはしぃ族、チビギコの人口の爆発的な増殖による食糧不足であった。
それはモナーやモララー、ギコの生活にも影響が出ていた。
それと同時に食料は当然インフレーションで値段が高騰し、飢える者まで
出る始末であった。
温厚派政権は強硬派、左翼に倒されてしまい、第一次人口削減計画が提唱
された。
これは国民の意見であり、誰も拒みはしなかった。
温厚な国民の精神も追い詰められていた。
そんな過酷な時代にある少年も必死に生きていた。
ギコである。
ギコは病に倒れた母と二人暮しで、小さいながら商店を営んでいた。
しかしながら、父の亡き後、商店はさびれ、それを必死に工面した母も
倒れてしまったのだ。
『すまないねぇ、ギコ、お前も好きなことをしたいだろうに・・・。』と
母は言った。母はこのさらに調子が悪そうだ。母はとても綺麗な人だ。
肌はとても白く、目はぱっちりとしている。髪は肩にかかるくらいの長さで
黒髪が素敵だ。例えるなら大和撫子というのだろうか。そして妙な艶がある人だ。
こんな人が何故親父となんて結婚したんだろうか・・・・。
親父は性格は厳しくとても頑固で、俺をよく殴った。正直ムカついたが
いなくなると寂しさすら感じる。
俺は慎ましく生きていたあの時代に戻りたいと日増しに思うようになった。
ドンドン。
何者かが玄関を執拗に叩く。
『ネェ今月ノ家賃マダナノ?』としぃが言った。近所の地主の部下だ
もはややくざである。
数は少ないが代々金持ちのしぃもいる。奴もその一匹だ
金持ちは虐殺対象にはなっていないのだ
『すいません、今月はまだ・・・』
『ハニャ!?マダナノ?バッカネ(ワラ』
『・・・・』
『何ヨソノメハ?ダッタラデテイッテモタウワヨ?ソノオンナイキテタノ?
早ク死ンダホウガ楽ニナルワヨ?』
しぃはとても楽しそうに言った。
俺は激しい憤りを感じた。でも守るべき母がいる・・・。ここで問題を
起こすわけにはいかない。我慢だ
幸い、何とかその日はしぃは立ち去っていった。
俺と母に不快感を残して。その夜・・・
『ぅぅ・・・・』
母が泣いていた。気丈な母が泣いていた。
『どうしたんですか?』
『ごめんね、ギコ。私がいるばかりに・・・・』
私は決意した
しぃ、チビギコを消す事を。

716 名前: diary 投稿日: 2003/08/19(火) 00:15 [ kOXmpMHQ ]
第二話 報復開始
次の日、私はいつもどおり母と朝食を摂り、出かけた。
奴の家は歩いて十分位の所に位置する。
しぃの家とは思えない大きさだ。
同胞が死んでいるのに何もしないとは愚かな生物だと俺は心の中で苦笑した。
門にたどり着いた。
『ナンカヨウ?』と守衛が尋ねる。
『お届けモノを届けに参りました。』
『デ、ナニヲ?私ニモチョウダイヨ!!』
本当に愚かな奴だ。
『ああ、『死』をお届けにね』
『ヘ?』
これが守衛の最後の言葉となった。
次の瞬間守衛の首は吹っ飛んだ。
首からは大量の血液がほとばしっている。生命の輝き
『カハッ、ダツケ・・・』ぶちゅっ
守衛の首は無残にも潰された。原型を留めていない
『もっと楽しませてもらいたがったが忙しいのでね』
第三話 進入
ギコはあっけなくしぃの家、いや城に侵入した。
実に趣味の悪い城だと内心不快に思った。
それにしてもおかしい。ガードがいないのだ。罠すらない・・・。
国から命を補償されているからだろうか。馬鹿な
とある部屋からギコの仲間の悲鳴がした。
『やめてくれぇええええ!!』
ギコはドアの隙間から部屋の中を覗く。どうやらギコの仲間がしぃに交尾を
強要されているようだ。
性欲だけにとらわれている愚かな虫けらが・・・。
しかし、今助けに行けばかえって不利になるだろう。
『必ず助けに行くからな。同胞よ』
ギコは地下に進むことにした。そこには恐るべき光景が広がっていた。
部屋の中はチビギコだらけなのだ。
一体何のために・・・・。
だが、数分後に理由は分かった。生体実験だ。流石にこれは強硬派の政府も
許すはずもない。実験室にはレポートがあった。
『コード001・・・薬品aを注入。数分後痙攣し、死亡。呼吸器系にダメージ。
失敗。これでもう何百体だろうか。しかし改良種を作らなければ一族は
絶滅してしまう。その前に何とか・・・。チビギコには悪いが死んでもらう。』
レポートはそこで終わっていた。血のようなものも付着していた。

717 名前: diary 投稿日: 2003/08/19(火) 00:15 [ kOXmpMHQ ]
第四話・・・必殺仕事人
一通り城の中を把握した。
どうやら守衛はいないみたいだ。(玄関を除いて)
もう一つ分かった・・・。奴は自分の同胞を簡単に切り捨ててしまう鬼のような
奴だった。油断はできない。それにもう時間はない
ついに俺は奴の部屋に入った。
『やあ、こんにちは。地主さん』
『ギコク〜ンモットモット♪ッテダレヨアンタ?イイトコナノニ』
同胞のギコはもはや死にそうだ。
『勝手ニ家ニハイッテクルナンテドロボウヨ!ガードヲヨブワヨ!』
『?もう一匹もいなが。裏切られたんだな(ワラ』
残りの数少ないガードはいたことはいたがこっそりと逃げた模様だ。
それを知るとしぃの態度は一変した。
『ハニャ!?ソンナ・・・。イノチダケハタスケテヨゥ!!オナガイ。ダッコスルカラ!』
『今までの恨み、そして同胞、家族の恨み、晴らさせてもらうよ』
俺はすぐに仕事に取り掛かった。
まずは・・・耳もぎな!!
ぶちっ、ぶちっ
しぃの繊細な体は実にもろい。筋繊維が切断されていく音が良く分かる
『ハニャァァァァァァァァ!!シィノオミミガ!!』
実に心地よい音楽を奏でている。もはやこれは芸術さ
同胞よ、母よ見てください
その時、物陰からベビしぃがでてきた。どうやら母親の声に反応したらしい
『チィ♪』
『ナッコ♪』と俺に近づいてくる。
全部で4匹いた。さてどうしてくれようか
『ヤメテ!ソノコタチハ・・・。オナガイ』
『へぇ、あなたもそんなこというなんて思いもしなかったよ。だけど俺たちが
助けを望んでも聞いてくれなかったよな?お前にも同じ気持ち、味合わせてやるよ』
ナッコとふざけていた餓鬼にじわじわと体重をかける。
『チィィィ!!マァマ・・・タチュケ・・・』美しい悲鳴だ
ぐちゅっ
一匹は破裂した。まるで風船みたいだった
まわりのベビたちは泣き始める。しぃは呆然としていた。さっきまでの堂々とした
態度ではなく、もはやそのへんにいる被虐生物だ。
『オナガイ・・・モウヤメテ』もうこいつも終わりだ。こんな奴に今まで
へこへこしてたなんて虫酸が走るよ。だがそれも今日で終わりだ
『ベビちゃん、ダッコしてあげるよ?』と声をかけるとベビに笑顔が戻る。
姉妹が死んだのを忘れた顔をして
『ナッコ♪』
ベビは思ったより軽くてふわふわしている。温かくて心地よい。生き物の温かみだ
『じゃあほらっ。』
『チィチィ♪アニャーン♪モットモット』
『次は他界他界だ!!』
メリッ
次の瞬間ベビは天井に突き抜けてしまった。
しばらくして胴体だけが地面に落ちてきた。
『イヤァァァァァ!!』
次に泣き叫ぶ奴らを調理場に連れて行く。
『ベビちゃん、お腹減ったかな?』
『ポンポンチュキマチタヨゥ。』
残り二匹のうち一匹をつまむ。
『ほらよっ。』
鍋には油がしいてある。温度はまだ30℃前後。
『キモチイイヨゥ♪』
どうやらお風呂と勘違いしているみたいだ。
40・・・50・・・としだいに温度は上がっていく。
『アチュイ!出して!!』
『ダメさ。君がご飯なんだ』
これ以上温度は上げない。じわじわと殺すのだ。
『モウダメェ・・・。マァマ・・・ナ・・・ッコ』ついに死んだ。
『はい、ご飯だよ!』
『マンマオイシイ!!』肉はこんがりと焼けて香ばしい匂いを放つ
残りの姉妹は美味しそうにむさぼっている。
その光景は実にこっけいだった。
『オイチカッタヨゥ!!』
『じゃあ君がお母さんのご飯になる番だ!!』
ベビをまな板に叩きつける。そして包丁で
とんとんとんとん。包丁が一定のリズムを作り出しているそれに加え
『チィィィィィィ!!』という悲鳴の二重奏。
『さあ、食えよ。』
『モウコロシテ・・・。』
『駄目だ。許さない。食え』
『モウイヤ・・・』
『自業自得さ。食え』
『・・・・・』
『じゃあ、死ね。』
ぱん。
ピストル一発で死んだ。くたばった。
何で俺は楽に死なせてやったんだろう?自分でも分からない
きっと腐った奴だが母親としては悪い奴じゃなかったのかもな。
こうして俺は家に帰宅した。
そしていつもどおり日は暮れ行く
糸冬

718 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/08/19(火) 01:34 [ fzyfEFUw ]
月夜

静かすぎるような、ある夜のこと。
なにもない河川敷を月が薄暗く照らしている。
その中に、ポツン、と一人のモララーが座っていた。
「………。」
彼は何も喋らない。ただ何か言いたげな表情で、沈黙していた。
何故なら、話すべき相手はいないのだ………。
そこへ一人のしぃがやってきた。
モララーの寂しげな姿にしぃは言った。
「………どうかしたのですか?」
モララーが少し震えてから、ゆっくりと振り向いた。
「………。」
モララーは何も言わない。よく見れば、モララーの目が少し潤んでいる。
しぃはモララーの隣へと歩み寄っていった。
そこでついにモララーが口を開いた。
「いや、ちょっとね………」
モララーは哀しそうだ。
「何かあったのですか?私で良かったら話して頂けないでしょうか?」
しぃの柔和な話し方に、モララーがゆっくりと、話し始めた。
「ここであった殺人事件は知ってるかい?」
「ええ、それは勿論………」
「実は僕は………」
どうやら、このモララーはその事件の被害者の身内だそうだ。
その事件は最近起こった事件で、一人の幼いモララーが何人ものアフォしぃに囲まれ、無惨に殺された、というものだった。
モララー等の加虐派がアフォしぃに襲われることは最近では多くなってきている。だからこのような事件もさほど珍しい事件ではない。
しかし、こんな街中で、しかも白昼に堂々と起きたため警察はすぐに現場に到着した。
アフォしぃ達は全員一瞬で御用となった。
そのため、モララーは怒りのぶつけどころもなく、ただ毎晩ここでボーッとしているのだ。
彼には感じるのだろう。弟の、かすかな、匂いとでも言うような、無念を………。

長い沈黙を破ったのは、しぃの溜息だった。
「あなたも、大変ね………」
あなたも?という事はこのしぃも昔同じような経験があったのだろう。
「でも、あなたはやるべき事があるんじゃない?」
「………?」
モララーは言ってる事がわからなかった。
俺にはあいつが全てだった。死んだも同然の俺が一体何をすべきだと………?
「あなたは、その子の分も生きなければならないのよ」
「………!」
はっとした。こんな場面じゃなかったら笑ってしまうようなセリフに、心の虚を突かれたような気がした。
気づいたらしぃは消えていた。
モララーはふと考えた。あのしぃは何だったのだろう。もしかしたら、弟の魂が宿ったのか?
フッ、とモララーは笑った。馬鹿らしい、とでも言わんばかりに。
月に照らされた、誰もいない空間の中、モララーは囁いた。

「………ありがとう」


虐殺シーンも無いままに
糸売 <

719 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/08/19(火) 01:35 [ fzyfEFUw ]
月夜〜第2夜〜

こうこうと月の光に照らされている、河川敷。
モララーがあのしぃに会って数年。
あれ以降モララーはこの河川敷に来る事は無かった。
そのはずなのに、モララーはいた。
………自分は何故ここにいるのだろう?
もうここに弟はいない。その事はずっと前に解ったはずなのに………。
もしかしたら俺は、あのしぃに会いたいのだろうか………。

駄目だ。帰ろう。俺にはやることがあるのだ。あいつのために………
立ち上がり、振り向いた。そしてモララーは驚いた。
そこにはしぃが居たのだ。

「あ………、あ………」
俺は何が言いたかったのだろう。
そんな俺の姿に気づいて、しぃは微笑んだ………のは気のせいだった。
実際そのしぃは馬鹿にしたような笑いを浮かべていた。
「ナニアンタ?キティ?」
「………はぁ?」
俺は耳を疑った。よく見たらこのしぃは手に甘ったるそうな菓子を持っている。
ようやくそこで俺は気づいた。
なんてことだ、これはアフォしぃじゃないか。
アフォしぃは手に持っていた菓子を落とした。
「アッ!オトシチャッタ。トッテ。テイウカ、トリナサイ!」
………何様のつもりなのだろう。喋り方、態度、間抜けな格好、全てについて俺はどう反応したら良いのか解らなかった。
ボーッと突っ立ているだけの俺に腹が立ったのだろう。アフォしぃは自ら菓子を取りに行こうとした。
………が、俺はそのアフォを止めた。
「………ダッコ?」
俺はにんまりと笑った。その表情にアフォは一瞬顔がほころぶが、表情の内なる意味に気付き、次の瞬間には固まっていた。
そしてアフォは宙を舞った。
「シィィィィィィィィィィィ!?ナニスンノヨ!オカシトラナイウエニ ナグルナンテ ギャクサツチュウネ!」
気味の悪い声でパターン化されたセリフを喋る。
あまりの気持ち悪さに俺はアフォの顔を殴った。
「ヒィィィィィィィィィ!?ヒャッ……ヒャッ………ヒィヒョヒャヒャヒィヒャォヒョヒャァァァ」
しぃの可愛い顔と歯がぁ、とでも言いたいのだろうか。自惚れにも程がある、と思った。
俺は無我夢中でアフォを殴る。
「俺の」
アフォの腕が飛ぶ。
「神聖な」
今度はアフォの足が飛び、目が潰れる。それでも手を休める事はない。
「場所を………」
ほとんどの骨は砕け、あちこちに痣ができている。
「汚すなぁぁぁぁぁ!!!」
最後の言葉は聞き取れなかったであろう。アフォしぃは血飛沫となってこの世から消え去った。

モララーは歩いている。
風が吹く。今夜は妙な程に気分が良い。
帰らねば。俺にはやるべき事がある。
月は静かに照らしてる。
静かに………全てを………。

−完−
駄文でスマソ

720 名前: (;゚∀゚)(Fm7GU/Nk) 投稿日: 2003/08/19(火) 15:06 [ 6444XgIk ]
共和国の惨劇

最果ての地に、モナーたちAAが暮らす島があった。
その島はAAたちにより「AA共和国」と名づけられ、皆が平等に、平和に暮らしていた。
だが、そんな平和も長くは続かなかった。
それが、「しぃ」の存在であった。
奴らは「ダッコトコウビトマターリノキョウゾン」の言葉とともに旗揚げし、その数は30億にも及んだ。
非戦闘族を足すと100億弱の大群だ。
そして、元の「AA共和国」をあっさりと占領していたのだ。
当時のAA共和国の国民はしぃを除いてわずか数百万人。
戦えるものは10万にも満たないのだ。
そんな人数で30億のしぃを蹴散らせるはずがない。
いくらしぃが雑魚であっても当時の軍は戦争を知らなかった。
その為かしぃの力を知る前にあっさり降伏してしまった。
そしてAA共和国はしぃだけが前を向いて歩ける国になってしまったのだ。
しぃ以外の国民は奴隷まで落とされてしまった。もはや平和のかけらもない。
だが、1万に満たないしぃ以外の国民は、あの平和を奪ったしぃたちに下克上を仕掛けようとした。
しぃたちは平和ボケしている。やるなら今だ。
しかし人数が足りない。
しぃ達の人口は200億にまで膨れ上がっていた。
人々が考えあぐねていたころ、三人がその中に入っていった。
その人たちは、モナー、モララー、ギコ。
しぃの呪縛に耐えられずここにきたらしい。
そして三人は口にした。
「糞虫に対する下克上を始める」と。

今日はここまでです。
虐殺シーンなくてすみません。

721 名前: 「トイレ」BM 投稿日: 2003/08/19(火) 22:12 [ .XqIa6iw ]
バトロワばっかり書くのもなんなんで、たまには違うもの書きます

しぃは廊下を早走りに一直線にトイレに向かっていた
腹の調子が悪いのは登校中からだ、しかし終業式なので早く終わるだろうと思っていた。
しかし、夏休みの注意事項の話が予想以上に伸びた。それのおかげで腹の余裕もなくなっていた
(シィィ・・・!モレチャウヨ〜!)
すでにカウントダウンにはいった腹を押さえ、トイレに駆け込んだ。
一番手前の個室に入り、急いで便器に座り勢いよ(自主規制)した。
優越感に浸り、今まで腹の中で自分を苦しめた悪魔を見下ろした。
「アンタゴトキ、シィチャンノアイテジャナイノヨ、プッ」
さて、紙、とトイレットペーパーに手を伸ばしたとき彼女は自分の大失敗に気がついた
(紙ガ・・・・ナイ・・・)
しぃの顔から血の気が引いた
(マズイワ・・紙ガナイトデレナイジャナイ!)
頭の中で必死に方法を考える、しかし個室に充満した臭いで集中することができない。
臭いの元の方を見ると、まだ流してないウンコチャンがこう自分に言ってるように見えた
「アンタゴトキ、ウンコチャンノアイテジャナイノヨ、プッ」
自分の勝手な想像だが腹が立ったしぃはレバーを引きウンコチャンを奈落の底へ流し込んだ。
さて、どうしよう。しぃが最初に考えついたのはここから出て紙を取りに行くことだ、しかしそれは「見られるかもしれない」という諸刃の剣、しぃにはお勧めできない。
だが妙案はそれ以外浮かばない。決心し、しぃは扉をゆっくり開けた。
(ヨカッタ・・ダレモイナイミタイ。紙ヲトリニイクナライマノウチ・・)
誰もいないことを確認したしぃは隣の個室から紙を取った、あとは自分のいたところに戻るだけ。
自分にいた個室に戻ろうとした瞬間、いきなりトイレの入り口から声がした
「ミタヨー」
突然の何者かの声に驚いたしぃは紙を落とし、そのまま個室に入ってしまった。
(ダ、ダレナノ?マズイワ、ミラレタ・・)
誰の学校にも暗黙の掟があるだろう、その中に「学校で大便する=死」というものがある。
すなわち、しぃは絶体絶命なのである。
「誰かなー?個室に入ったのは?」
「誰だモナー?」
(コノコエハ、モナートモララー!)
この二人はこの学校では悪として有名な二人である、しかし不幸中の幸いだろうか、奴等はまだ個室に入ってるのが誰かとは(実はわかっている)わかっていないようだ。
「あれ〜?おかしいなぁ、さっき誰か入った気がしたんだけどなぁ」
「ノックしてみるモナ」
と、モナーが力一杯ドアを叩き始めた。
最初は耐えていたしぃだが遂に耐えれなくなり声をだしてしまった
「ヤメテ!タタカナイデ!」
しまったと、思って口をおさえたが、今のじゃモララー達にも聞えてしまっただろう
しかしモララー達は気づかない振りを続けた
「あれ?今、しぃちゃんの声が聞こえたような・・・」
「モナも聞こえたモナ」
しぃは必死に誤魔化そうとした
「チガウヨ!シィチャンジャナイヨ!ベンジョムシダヨ!」
モララーはニヤリと笑みを浮かべ
「そっかぁ、便所虫か。」
「そうだったモナか、じゃあモララー、帰ろうモナ」

722 名前: 「トイレ」BM 投稿日: 2003/08/19(火) 22:54 [ .XqIa6iw ]
二人の足音が遠のいていくのを確認すると、しぃは胸をなでおろした
(アブナカッタワ・・、アイツラマンマトシィチャンニダマサレタワネ。ヤッパリバカネ)
と扉を開け、先ほど落とした紙を拾うとした、がそのトイレットペーパーはトイレの奥へと蹴飛ばされた。
大事な紙を蹴飛ばした足から上へと視線を上げていくと、モララーだった
「ソ、ソンナ!カエッタンジャ・・・」
モララーはわかっていながらも、さぞ不思議そうに訊ねた。
「あれ?便所虫って、しぃちゃんのことだったんだ」
しぃはすぐさま扉を閉めた
「アンタタチ、ソノ紙ヲカエシナサイヨ!シィチャンが紙ヲツカエナクテイイノ!?」
しぃの強気な態度に少し頭にきたモララーは扉を蹴飛ばそうとした。しかし、モナーに止められた。モナーはモララーの耳元でしぃに聞こえないように話し掛けた。
(モララー、モナにいい考えがあるモナ)
そういうとカバンを開け中を探り始めた。
「オソイワヨ!ハヤク紙をワタシナサイ」
「わかったモナ、今からそっちに投げるモナ」
しぃがトイレの上から飛んで来る紙を待ち受けていると、飛んできたのは四角い少し硬い紙だった
「ナニコレ?トイレットペーパージャナイジャナイ」
「さっき蹴った時どっか行っちゃったモナ、だからそれで我慢してほしいモナ」
しぃはさっきのモララーの行動を思い出した、何か言ってやろうと思ったが今はふくのが先だ。
モナーから受け取った紙で、しぃはおもむろに尻を拭き始めた。
拭いた瞬間、尻が焼けるように感じた
「シィィィ!!イタイ!!ナニヨコノ紙!」
扉の向こうで笑い声が聞こえる
「それはヤスリ紙だモナ」
「それぐらい気づけよな(藁」
からかわれて怒りの頂点にたっしたしぃはモララー達を罵倒し始めた
「フザケナイデヨ!コノカワイイシィチャンが、アンタタチミタイナバカデウスノロドモニバカニサレナケャナラナイノヨ!コノヘンタイ!」
扉があるからだろうか、しぃは思う存分ぶちまけた。モララーとモナーの堪忍袋の尾が凄い勢いで千切れた
一瞬の出来事だった、その一瞬でしぃとモララー達を隔てた扉を無くなった。
「エッ・・・」
「扉ごしだからっていい気になんじゃねぇよ糞虫!」
「こんな扉簡単にあけれるモナ・・」
あきらかに二人とも先ほどとは声色が違うかった
しぃは個室から引きずり出され、モララーに一発、重い拳を顔にうけた。
「シィィィィィ!ユルシテェェ!!」
もだえ苦しむしぃを二人は冷たく見下ろす
「今ごろ謝ってもおそいモナ」
今度はモナーの蹴りがわき腹に突き刺さった
「ヴ!ア・・ガ・・、タス・・ケテ・・」
「誰が助けるかYO!」
モララーの蹴りがしぃの腹を直撃した、その衝撃により、しぃの腹の中に潜む悪魔が再び目を覚ました
「オ、オナカガ、イタイ。デ、デル!」
「おい!ちょっと待て!!」
モララーの制止もむなしく、しぃの肛門から「ウンコチャン」が飛び散った。
彼等二人にはその光景が一瞬美しくも見えた。

723 名前: 「トイレ」BM 投稿日: 2003/08/19(火) 23:16 [ .XqIa6iw ]
しばしの沈黙、出すもの出しきったしぃが二人の方を見て絶句した。
直撃だったのか、隙間が無いほど糞まみれだった。
「ゴ、ゴメンネ♪」
彼等の許しをこうためしぃは謝った、が時既に遅し。
静止していた糞まみれの二人が震えだした。これは怒りに震えている、しぃでもわかった。
「この、糞虫がぁぁ!!!!許すわけないだろヴォケェェェ!!」
モララーは叫んだ。モナーは何もいわず小刻みに震えている、しぃはそっちの方が怖かった。
しぃはモララーにつかまれ、掃除用具箱にブチ込まれた。
慌てて出ようとするが、モララーにしっかり押さえられ開かない。
「モナー、ガムテープ」
「わかったモナ・・・」
モナーはカバンから真新しいガムテープを取り出した(モナーとモララーが触ったため新品ではなくなった)
モララーはそのガムテープで掃除用具箱を接着し開かないようにした。
「ハニャ!?アカナイヨ〜!!ダシテ〜!!」
「うるせぇよ、そこで反省してるんだな、モナー、帰ろうぜ」
「わかったモナ」
「マッテ!オネガイダシテ!ダサナイトコワイワヨ!」
しかし、モララー達の足音が遠ざかるにつれ、しぃは喋らなくなった。
(シィィ・・、ヒドイヨ〜。デモダイジョウブダヨネ、アシタダレカガキヅイテアケテクレルヨネ)
しかし、しぃはそこで重大なことに気がついた
(キョウカラ・・・ナツヤスミダッタ・・・・)
その日一晩中、学校から泣き叫ぶ声が聞こえたという


後日談、夏休みが終わり、トイレの掃除箱から何かのカラカラに乾燥した干物が出てきたらしい




724 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/08/19(火) 23:36 [ NaIlXll6 ]
1/3

この世でもっとも残酷で。

この世でもっとも醜くて。

それは女の戦い。

【嫁と姑 女、修羅の道】

ギコ雄と妻のモラ子は、自宅のマンションで言い争っていた。
「しょうがないだろ。母さんももう歳なんだから」
モラ子は、ぐずる子供のように口の中でグチグチつぶやく。
「嫌よ。義母様と同居なんて……。私、しぃ美義母様にいびられちゃう」
が、夫に先立たれ一人で暮らすしぃ美をほっとくわけにはいかない。
しぃ美の息子ギコ雄は、妻と共に母親の所に同居することにした。
同居。この選択がギコ雄の実家に血の雨を呼ぶこととなったのだ。

ギコ雄の実家。今日から、しぃ美、ギコ雄、モラ子の三人の生活が始まる。
「ただいま母さん。元気かゴルァ」
「ヨク来タネ、ギコ雄ニ モラ子サソ。田舎ダケド 住メバ 都ダカラ」
「宜しくお願いします。お義母様」
最初は和やかな対面だった。
しかしそれは嵐の前の静けさにすぎなかった。
問題は夕食の時に起こった。
「私が作りますわ。お義母様」
「エ、ソンナ。悪イワヨ」
しぃ美の台所。つまり主婦の縄張りにズカズカと入り込んだモラ子。
気の弱いしぃ美は、不愉快に思いながらも黙って見ているしかなかった。

725 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/08/19(火) 23:36 [ NaIlXll6 ]
2/3

モラ子が作った料理は、ミートソースたっぷりのハンバーグだ。
口の中に広がる肉汁。とても美味しい。
ギコ雄は喜んで食べている。
一方、しぃ美はあまり食が進んでいなかった。
老人であるしぃ美には、洋食を食べ慣れていなかったのだ。
しかたなく、しぃ美はハンバーグを残すことにした。
三角コーナーに捨てられ、生ゴミと化したハンバーグをモラ子は見逃さなかった。
「折角作ってやったのに。あの女!」
料理は、主婦の武器でもあり誇りだ。蔑ろにされて許せるわけがない。
モラ子の心に残酷な何かが根付き始めた。

翌日、またモラ子が食事を作った。
ギコ雄とモラ子の分の食事はカレーだった。
しぃ美の食事は、ミートスパゲッティーだった。
また、しぃ美は食べ慣れない洋食を残してしまった。
さらに次の日、ギコ雄達はロールキャベツを食べていた。
なのに、しぃ美だけトマトスープ。
この頃になって、しぃ美は気付き始めた。
ハンバーグの材料は挽肉。ミートスパゲッティーの材料も挽肉。
ミートスパゲッティーはソースにトマトを使う。トマトスープもトマトが必要。
「モシカシテ、私ダケ 違ウ料理ナノハ、
材料ニ 昨日ノ 残リ物ヤ 生ゴミヲ 使ッテルカラ……?」
歳を取り、ヤワになったしぃ美の肩が震えた。
「……ナ、何故?」
しぃ美には、モラ子の怒りの理由はわからなかった。
モラ子の料理を残したのは、嫌がらせではなく、洋食が食べられないからだ。
悪気のないしぃ美に、さらなるモラ子の牙が向けられる。

726 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/08/19(火) 23:36 [ NaIlXll6 ]
3/3

昼、ギコ雄は会社に出かけるので、
家にはモラ子としぃ美の二人きりになる。
モラ子は居間のソファに座り、ワイドショーを見ながら菓子をつまむ。
下品な笑い声が居間に響く。
しぃ美は、以前は昼のTV番組を見るのが好きだった。
が、現在はワイドショーや昼メロを見ると、
モラ子の下卑た笑い声を思い出し、悲しみと悔しさが込み上げてくるだけだ。

ピンポーン。玄関のベルが鳴る。
「はぁーい。どちら様ぁ?」
ドアを開けると、手荷物を持った女子高生の制服姿の8頭身がいた。
彼女は八重。しぃ美の孫の一人で、長女の娘(?)だ。
「こんにちわ。ギコ雄叔父さんのお嫁さんですか?お若いですね。
 これ家族旅行で北海道に行ったお土産です。メロンですよ。皆で食べてください」
八重はビニール袋に入った大きなメロンをモラ子に渡した。
「あのぉ、しぃ美お婆ちゃんいます?」
しぃ美は玄関までヨタヨタと歩いて来た。
例えキモイ8頭身でも、八重は可愛らしい孫だ。
「八重チャソ……」
訴えかけるようなしぃ美の瞳。
だが、モラ子は八重としぃ美に会話をさせまいと、八重に甲高い声で話しかけた。
「ところで、八重ちゃんは彼氏とかいるの?」
八重の鼻息が荒くなった。彼女(?)の脳内は、もはや1の文字でいっぱいだ。
「えぇ〜? そんなぁ彼氏なんてぇ。ハァハァ。でも、小指の赤い糸が繋がってる人ならいるかな♪」
モラ子は、八重の話など聞いていなかった。
しぃ美が孫に、嫁にいびられてることを話さないように邪魔しているのだ。

散々、1さんハァハァトークをした八重は、笑顔で帰っていった。
孫の後ろ姿をしぃ美は無言で見つめている。

 八重チャソ。貴女ガ 持ッテ来テクレタ メロンハネ、私ハ 食ベラレナインダヨ。

家に入ると、勝ち誇った顔でモラ子がメロンを食べていた。
ギコ雄はまだ帰らない。

 鬼嫁 完

精神虐待。

727 名前: BDc(Z2kt9BDc) 投稿日: 2003/08/20(水) 00:44 [ LOC60EE. ]

 その日 ―‐ 昨日と変わらない夜。
 その日 ―‐ いつもと変わらない夜。

 僕は、"ママ"と一緒の布団の中で、明日も「変わらない日」を信じながら、
 眠っていた。

 僕は、生まれた時から、ずっと"ママ"と一緒だった。父親の顔は知らない。
 "ママ"が言うには、僕が生まれてすぐ、死んだらしい。
 寂しいと思ったことはなかった。"ママ"がいるだけでよかった。


  ――‐辺りが完全に静寂に包まれた。
 ただ、規則正しい二人分の寝息だけが夜に舞っていた。
 ――昨日と変わらない夜。
 ――いつもと変わらない夜。


 不意に、ドアが開いた。
 その音で、僕は眠りの世界から引き戻された。
 "風かな?"
 …いや、違った。
 影が、2つ見えた。男だ。
 それが、明らかに敵意を持った眼差しで"ママ"を見ていることは、
 暗闇の中でも、はっきりわかった。
 男の片方が、毛布を乱暴に剥がしてやっと、"ママ"は目覚めた。
 男のもう片方が、眠い目を擦っている"ママ"に、薄い笑いを浮かべながら、言った。
  「…今日、あまりに増えすぎたしぃに対しての政策が決まった。
  君には、それに従ってもらう…。」
 そう言うと、男はよれたジャケットから、小さなナイフを取り出した。

 幼い僕にも、その意味はうっすらとだが、理解できた。
  ――それから、男たちが何をしようとしているか。
  ――それから、この部屋で何が起こるのか。

728 名前: BDc(Z2kt9BDc) 投稿日: 2003/08/20(水) 00:45 [ LOC60EE. ]

  「イヤ!ママヲ離シテ!」

 "ママ"はナイフを持った2人に、抵抗する間もなくベッドに押さえつけられていた。
 僕はどうすることもできず、ただ叶う筈もない叫び声を――。

 「うるせえな!邪魔なんだよ!」

 ―‐僕は、いとも簡単に片手でベッドから落とされてしまった。
 男の片方が痛がる僕に近づき、僕の体を一通り見、言った。

 「お前は、ちびギコか。じゃあ殺せないな。残念だ。」

 そう言って、僕を左腕で軽々と持ち上げた。
 そして、持っていたナイフの柄で、僕の後頭部の辺りを何回か、殴打した。


 ―― 一瞬の歪みの後、僕は暗闇に沈んだ。


  今も、ボクは、そのとき自分がこうなってしまったことを、少なからず幸せだと思ってしまう。
 そしてその度に果てのない自己嫌悪に陥るのだ。
 ただボクが見たくないものを見なくて済んだから、それが幸せだったと。
 ただボクだけを愛してくれた"ママ"が、苦しむ様子を見なくて済んだから、それが幸せだったと。
 目が覚めた後、事実を受け入れる力さえあればいいと思ってしまったから。それが幸せだったと。
 そんなわけないのに。
 もういつもの夜は帰ってこないのに…。


 ――ボクが目覚めた時、部屋は赤く汚れていた。
 どのような惨劇がここで起こったか、察するのは容易かった。
 "ママ"の肉片は部屋中にばら撒かれ、"ママ"はもう"ママ"ではなかった。

 ただ、ただ一つ。
 命を失った"ママ"の優しい瞳だけが、僕をずっと見ていた。

 大きく、目を見開いて――。

                                                        終

729 名前: リュト(Z47XF8Xo) 投稿日: 2003/08/20(水) 12:03 [ xKuO1Vqw ]
紅月夜行

私は家路を急いでいた。紅い月の下、弟の手を引きながら、小走りで。
私はちびしぃ、弟は勿論ちびギコ。私達は母の見舞いに行った帰りだった。
母は通りすがりの虐殺厨―つまりは通り魔―に殴られ、病院にいる。私達は毎日母のお見舞いにこの道を通っていた。
いつもなら、ここまで暗くなる前に家路に着く。しかし、今日はついつい長話をしてしまった。明日の学芸会の事を話し終えた頃には、もう辺りは薄暗くなっていた。
母は急いで帰ろうとする私達に、今から変えるのは危なすぎるから、ここに泊まっていきなさい、と私達を引き止めたが、私達は帰らない訳にはいかなかった。
 恐らく、家では父が首を長くして私達の帰りを待っている。六年前、母を捨てた父が。
 帰ったら、父の晩御飯の支度をして、作業着にアイロンをかけ、明日私達の学校で行われる学芸会の用意―と言っても、私の役目は背景の木だが―をしなくてはならない。とてもではないが、一晩をこの薬の匂いのプンプンする病院で過ごすことは出来ない。第一、病人でもないのに病院に泊まれるはずが無い。面会時間も残り一分程度。私達は母にさよならと告げ、病院を出た。
 辺りはすっかり暗くなり、不気味に紅い月だけが、星一つ無い夜空に浮かんでいる。
 私達はその紅い月の下を、小走りで走り出した。

 いつもの煙草屋の角を曲がり、いつものコンビニの前の交差点で道路を渡り、いつもの商店街まで辿りついた。そして、この商店街を抜け、いつもの魚屋の角を曲がれば、いつも見慣れた住宅街、そしていつもの我が家にたどり着くはずだった。が、その日はいつもとは違っていた。
「ナニよ…、コレ?」
 いつもの魚屋、「魚藻羅」の角を曲がったにも拘らず、そこは見慣れぬ商店街だった。両端に店が並んではいたが、明かりはついておらず、店の看板には、「引気居しぃ精肉店」、「+激しく棍棒+」、「ギコ皮骨肉店」などの文字が並んでいた。床は、まるで誰一人踏んだ事の無いような新品同然の―しかし、どこと無く赤く見える―タイルが敷いてある。そして、商店街を照らすライトは不気味なまでに青白かった。傍から見ると、人魂が並んでいるように見える程である。
 私達は驚き、後ろを振り返った。そこにも商店街が続いていた。しかし、いつも見慣れたあの商店街ではなく、ついさっきまで私達の目の前にあった、あの―不気味な気配が彼方此方に漂う―商店街だった。
「お、おねぇタン、こ、ここはどこデチか?ちびタンこんな場所、知らないデチ…」
 弟が怯えた顔をして、私にしがみ付いてくる。しかし、私には弟を満足させる返答は出来ない、なぜなら―
「そんな、私だってこんな場所、しらないよ…。」

730 名前: リュト(Z47XF8Xo) 投稿日: 2003/08/20(水) 12:04 [ xKuO1Vqw ]
 その時、背後に異様な殺気を感じた。振り向くと、そこには雨合羽らしきものを目深に被ったアヒャがいた。左手にはカンテラを、右手には真っ赤に染まった血塗れの包丁を持っている。カンテラの明かりがアヒャの顔を斜め下から照らしているが、何故かその顔はよく見えなかった。
「ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャ…、ずっと待ってたっヒャよ…。」
 その不気味な笑い、手に持った包丁は、正にそのアヒャの「狂気」を示すものだった。
「に、逃げるわよッ!早くゥ!」
 そう言うと同時に、私は走り出していた。弟も後ろから駆けて来る。しかし、アヒャが追いかけてくる様子は全く無い。背後で、ヒャッヒャと薄笑いを浮かべているだけである。
 私達は、商店街の角を曲がった―やはりそこも商店街であったが―。そして、角からこっそり頭だけ出して、今駆けてきた道を振り返った。しかし、そこにアヒャはいなかった。

          ヒタッ     ヒタッ    ヒタッ

 背後から、足音が近づいてくる。まさかと思い、後ろを振り返る―

 そ こ に ア ヒ ャ は い た 。

「デヂィィィィィィ!」
 弟の断末魔が商店街に響き渡る。アヒャの振り下ろした包丁で鼻の辺りまで割られ、赤黒い血を噴出し、倒れた。辺りはしばらく静まり返り、弟の血の流れる音だけが聞こえていた…。
「ぎ、虐殺厨!た、助けてッ!誰か、助けてェェェ!」
 もう無我夢中だった。ひたすらアヒャから逃れようと走った、走った、走った。途中で息が切れ、転びかけたが、「ここで逃げなきゃ殺される」の思いが私をなおも走らせた。
 しかし、三つ目か四つ目の角を曲がったその先にいた、雨合羽の後姿…。
 アヒャだった。アヒャの前には弟であった肉塊が落ちている。アヒャはゆっくり振り向き、私に言った。
「帰ってきたっヒャね。良い子アヒャ。」
 その時見たアヒャの顔は、右目のあったであろう場所に何かが深くつき刺さったような傷が残っていた。ついさっき刺されたような生々しい傷にも拘らず、血は一滴も流れてはいなかった。
 そして、私の頭に、赤い包丁が振り下ろされた。私はどこか、暗い淵に沈んでいくような感覚を味わっていた…。深い、深い闇の底へ…。

731 名前: リュト(Z47XF8Xo) 投稿日: 2003/08/20(水) 12:05 [ xKuO1Vqw ]


 私は今、商店街に立っている。弟と二人並んで。
 もうどの位ここに立っているだろう。黄色く光る月はもう幾度となく見た。気の遠くなるような時間を、私達はただただ立ったまま待っていた。不思議と疲れや空腹は感じなかった。
 商店街の入り口から、「うおっ、なんか凄いところ迷い込んじまったぞゴルァ!」と、まだ若いギコの声が聞こえてきた。
 じきに、迷いギコは雨合羽を目深に被り、両手でカンテラを抱えた弟と、同じく雨合羽を目深に被り、両手を後ろに回した私達姉弟を見つけることだろう。そして、「お嬢ちゃん達、ここがどこだか知らないか?」と聞く筈だ。
 そしたら、私は包丁でそのギコを刺し、言う。「ここは貴方の墓場…。ずっと、ずっと待っていたわ…。」と。
 どんなに逃げようと、私達は絶対に逃がしはしない。千日にたった一度の、紅い月が夜空に昇った夜だから。
 あのアヒャが、ずっと待ったように、私達もずっと待ち続けた、紅い月が夜空に昇る夜だから…。

[糸冬]

732 名前: 目玉焼き 投稿日: 2003/08/20(水) 12:26 [ jCac5VlQ ]
『虐殺日記』

>>698の続き

───3日目───


仔モララーがベッドから起き上がり朝食をとって時計を見れば午前9時
「そろそろだな・・・」
仔モララーが、呟く
「あ・・・言い忘れてたわ」
仔モララーの母親が急に声を上げた
「何を?」
「あのね今日の10時から友達の家に行くの」
仔モララーは留守番を頼まれたのだった
(今日は派手に暴れまわれるぞ・・・・・・)

「それじゃ行ってくるわね」
「いってらしゃーい」
仔モララーは、母親が行ったのを確認すると
「きゃっほ〜ぅ起きろよ〜」
と言いしぃのぱんぱんに膨れた腹をたたいた
「シィィィイタイヨォォォォ」
昨日から肛門に栓をされている痛がって当然である
「ナンデチュカ・・・・・」
「おはようでt・・・・痛っ」
この声で子供起きた
「皆さーん今日もご飯だよ」
「ゴハンヨリコノテツノボウドニカシナサイヨ」
「そうでちどうにかするでち!!」
2匹が五月蝿く怒鳴っている間、ちびしぃは何もせず隅で丸まっていた
「はいはい分かった。分かりましたついて来い」
そう仔モララーが言うと三匹を庭の隅の溝に連れてきた
「さ、十分にしてネ」
「エ・・・・コノテユノボウハ?」
「自分のことは、自分でしてね」
しぃは自分で抜こうとするがなかなか抜けない
「ママ・・・・トッテクダチャイヨォウ・・・・」
「ワカッタワ」
必死にちびしぃの、栓を抜こうとしているしぃを見て
仔モララーはニヤニヤしているだけだった。
・・・・とそのときちびしぃの栓が抜けた
「ヤッタネs・・・・イヤァァァ」
それと同じにに勢い良く糞が飛び出し、しぃの目の中に入った
「シィィィィィィィィ?!オメメガイタイヨォォォ!!!」
仔モララーは思わず爆笑してしまった

733 名前: 目玉焼き 投稿日: 2003/08/20(水) 12:28 [ jCac5VlQ ]
〜〜〜〜〜2〜〜〜〜〜〜
ちびギコは、苦しんでる親をよそに
「抜けないでちぃぃぃ早くウンコしたいでちぃぃぃ」
と喚いている。
ちびしぃは必死に兄(ちびギコ)の尻の棒を抜こうとするがちびしぃには
お て て が あ り ま せ ん
「・・・・さ、ちびしぃちゃんおいでご飯だよ」
ちびしぃは体中の糞を脱糞している。腹は凄く減っているだろう。
しかし手が無い、なかなか前へ進めないのだ
「遅いね♪・・・今日はケーキ(母さんの失敗作)なのに」
仔モララーはクリームべったりの形の崩れたケーキを見せながら言った

「シィィィィオメメイダイヨウ・・・・」
「と・・・取れたでちぃぃ」
ちびギコは庭の策に鉄の棒を引っ掛けて抜いたようだ
「ケーキ欲しいでち早くよこすでち!!」
「・・・・昨日いい奴だって言ったが銃が怖くて糞しなかっただけか・・・・」
ぼそっと呟くとケーキを庭めがけて投げた
「な・・・なにするでち!」
「ケーキガァァァァ!」
「ごっめ〜ん落としちゃった」
激怒する2匹に向けた答えは大分間、抜けた答えだった
「もう落ちたのでもいいでち」
そう言い放つと地面に落ちたケーキを頬張り始めた
「チィチャンモホシィヨゥ」
「嫌でち、欲しかったらここまで来るでち」
ちびギコはケーキを独り占めする気らしい
「チィモホシイヨウチョーウダイヨ」
「五月蝿い妹タンでち・・・・えいっ」
ちびギコケーキの焦げた部分をちびしぃに向けて投げつけた
と、ここで仔モララーが立ち上がりナイフを構えた
「食べ物を粗末にしちゃいけないよぉ〜」
「ヒギャアアアア痛いでちぃぃぃオメメがぁあああチビタンのかわいいオメメがァァ」
ナイフは目に命中したようだ
「しぃお母さんの尻の棒とってあげなよ」
「イダイデtぃぃぃ?!」
ちびギコは全く話を聞いていない
「人の話を聞いてね」
仔モララーはちびギコを蹴り上げた
「ヒギャァァァ?!」
「早くとって上げなぁ・・・・・」
仔モララーはちびギコをしぃの方向に投げた
「痛いでちぃぃぃ」
「オナガイチビタンハヤクトッテ・・・・」
するとちびギコはしぃの尻の棒を引っ張り出した
「ケーキもう要らないね・・・・えいっ」
仔モララーはケーキを溝に捨てたのだ
「チィタンノケーキガァァァァァァ」
泣き叫ぶちびしぃをよそに仔モララーはちびギコを見ている

734 名前: 目玉焼き 投稿日: 2003/08/20(水) 12:28 [ jCac5VlQ ]
〜〜〜〜〜〜〜3〜〜〜〜〜〜〜
「抜けたでtヒギャァァァァ?!」
糞が飛び出しちびギコに命中、目、口、鼻、耳(片っぽ)に糞が入り込んだ
仔モララーは手袋をはめ
「汚いね〜お風呂入ろうか」
と言いちびギコを持ち上げると、溝に顔をつっこんで擦った
「いtいtヒギャ痛・・・gyあh・・・・ぁぁぁあ」
声にならない声で助けを求めている
「終了〜〜〜キレイになったね〜」
ちびギコは気を失っている
「次はちびしぃちゃんキレイになろうか」
「ヤダヨウハナシナサイヨゥコノギャk・・・チィッィィィィ」
仔モララーはジャブジャブと音を立てて洗った

この後もお風呂が続いた・・・・・

    〜〜〜〜〜続〜〜〜〜〜〜

735 名前: BM 投稿日: 2003/08/20(水) 20:16 [ b6bET8JE ]
拝啓、しぃ様へ

同窓会開くから来い
     
Ps、別に来なくても良いよ
       「三年B組一同より」


朝方、このような手紙が郵便受けに入っていた
しぃはこの手紙を何度も読み直し、輝いていた青春時代を思い出していた。
昔、好きな人もいた。いつも木陰からその人の後姿ばかりを見ていた、結局自分の思いを打ち明けることはできなかった。
仲のいい友達も大勢いた。脳裏に浮かぶのは楽しい思い出ばかり。なつかしさに惹かれ、しぃは同窓会に出席することにした。

待ちにまった同窓会の日、こんな日に限ってしぃは寝過ごしてしまった。
役に立たない目覚し時計を蹴飛ばし、しぃは急いで身支度を始めた
(ハヤクイカナイト、ドウソウカイハジマッチャウ!)
古ぼけた安アパートを飛び出し会場へと急いだ
しぃは精一杯走ったが、交通量の多い大通りで足止めを食らってしまった。
同窓会が行われている料亭の前についた時にはすでに同窓会は始まっていた
息を整え、しぃは料亭の中に入った。
(タシカ、ドウソウカイガオコナワレテルノハ「夏房の間」ヨネ・・・)
料亭の中を探し回っていると、ふと目に「夏房の間」と書かれた部屋が見えた。
その前まで来てみると、中から笑い声が聞こえた、その声の中には聞き覚えのある声もあった
(ギコクンダ・・・!)
昔、思いを打ち明けることのできなかった、しぃの意中の人である。
障子の向こうにギコ君がいる、しぃは居てもいられなくなった
しぃは胸の高鳴りを抑え障子に手をかけた

736 名前: KC 投稿日: 2003/08/20(水) 20:22 [ SojU/v6I ]
俺のターンドロー。」モララーの声が公園内で響くこれは遊○王のソリット
ビジョンシステムを採用したデュエルディスク。最新システムである。これはカードの持つ攻撃
を実体化し相手に本物モンスターの攻撃を相手に浴びせられるまさに今人気
の道具である。しぃを拉致して身動きが取れないようになっている。
「俺は万力魔人バイサーデスを守備表示で召還。」
モララーはにやりと笑った。「ナニヨコノギャクサツチュウ。」としぃが叫ぶバイサーデスの特殊効果
バイサーデスはしぃの頭の上に止まる。そして両耳の5〜6mさきの丸く尖った
棒がしぃをめがけやってくる。「俺のターン終了。」そしてしぃはカードなどもっていないので当然しぃにターンはない。しぃは「イタクナイヨコノクソモララー。」というが30分後
「シィィィィィィィ。」と泣き叫ぶしぃがいたこのターンでお前は終わりだーーーとモララーが
叫んだそのとき。しぃはグシャという音共に脳味噌と頭蓋骨の破片が飛び散った
。END
駄作スマソ。

737 名前: BM 投稿日: 2003/08/20(水) 20:58 [ b6bET8JE ]
障子の向こうには懐かしい面子がそろっていた。
話を弾ませていた者達が障子の開いた音に気づき、視線がしぃに向いた。
「ハニャ〜ン!!ミンナマッタ?Bグミノアイドル、シィチャンタダイマサンジョウ!」
しかし、皆それを無視するかのようにまた旧友達との話を弾ませ始めた
「チョット〜、ナニアンタタチ?「ヒサシブリ」ノヒトコトモナイノ!?」
しぃが怒鳴り声をあげても誰も振り向きもしなかった。
頭にきたしぃは入り口から一番近い位置にいるモララーに怒りの矛先をむけた
「アンタ!コッチムキナサイ!」
こんな近い距離で言ったのだ、聞こえないはずが無い
しかし、モララーは相変わらずモナーと楽しそうに思い出話をしている
(コイツラワザトシィチャンヲムシシテルノネ。イクラワタシガカワイイカラッテネタマナイデホシイワ・・・ア、)
その時だった、しぃの目にあるものが飛び込んできた。
(ギコクン!)
ギコは昔より一段とハンサムになっていた。しぃはギコのところまで駆けて行った
「ギコクン、アタシダヨ!オボエテル?」
必死に呼びかけるが、応答はない。
(ソンナ・・ギコクンマデワタシヲムシスルノ?ヒドイヨ〜)
そう思ったとき、モナーがギコにしぃの話題をふった。
「そういえばしぃちゃんは今日来てないモナね」
「そういばそうだな、来るの楽しみにしてたんだがな」
モララーが間を割ってギコとモナーの話しに入ってきた
「二人とも知らないの?しぃちゃんなら二週間前に交通事故で死んだよ」
しぃの体に衝撃が流れた
(シンダ・・・?ワタシガ?)
そんなはずはない、と自分に言い聞かせるが実際誰も自分の存在に気づいていない
「そいつはご愁傷様だな・・・」
「可哀想だモナ・・」
二人の言葉がさらに、しぃを追い込んだ。
(ワタシハ・・ワタシハ・・・)
  死んだ?

「イャァァァ!!」
しぃは叫びばがらその場を離れた
(シンデナイ・・シンデナイ・・)
頭の中で自分に言い聞かせ料亭を出て、大通りに飛び出した
(シンデナイコトヲ・・・タシカメテヤルッ!)
クラクションが鳴るのも気にせず大の字に車の前に踊り出た。
瞬間、しぃの体は遥か後方に吹っ飛ばされた。
しぃはそのままアスファルトに頭から突っ込んだ、が彼女の口元は笑っていた
薄れ行く意識にしぃは呟いた
「ヨカッタ・・・ヤッパリイキテ・・・タ・・」

738 名前: BM 投稿日: 2003/08/20(水) 21:07 [ b6bET8JE ]


「こんなにうまくいくとは思わなかったよな」
「うん、そうモナね。こんなこと考えつくなんてさすがモララーモナ」
モララーはニヤリと笑みを浮かべ
「あいつが死んでよかったろ?」
ギコは頷いた
「あいつのせいで俺の青春ブチ壊しだったからな。いっつもストーカーみてぇに俺のこと付け回しやがって、それのおかげで他の女に引かれるしよ」
モナーも相槌をうった。
「しぃがいたおかげで皆迷惑かかりまくったモナ、でも別に死なせなくてもよかったじゃ?」
おいおい、とモナーの発言にモララーは首を振った
「僕はちゃんと書いてたじゃないか、「別に来なくても良いよ」って」



739 名前: スイナ(.8sP0kzA) 投稿日: 2003/08/21(木) 12:01 [ EhNzYWbY ]
「・・・う・・・うう・・・」
弱々しく声を上げながらモララーは目覚めた。
「・・・ここは・・・?」
彼はぼんやりとした目つきで辺りを見回した。
湿った狭い空間、目の前には鉄格子がある。どうやら牢屋のようだ。
「・・・頭が・・・痛い」
モララーは後頭部を抑えた。彼の後頭部には殴られた痣があった。痣は大きく、パイプ等じゃないととてもつくものではなかった。
「・・・どうして俺はこんな所に・・・?いや、そもそも・・・俺は・・・誰だ?」
殴られたショックで彼は今までの記憶を失っていた。だが、殴られる前の記憶だけは何故かしっかりと覚えていた。
「あの時・・・俺は・・・。」


彼は数時間前、しぃを嬲り殺していた。
「オナガイ!タスケテ!シンジャウヨォ!!」
ビービーわめくしぃに対して、モララーは怒りの形相を浮かべながら
「ダメだね。君はダッコやコウビされた人の苦しみ、辛さ、それが元になってトラウマになった奴が居るのを知らないで・・・助けて欲しいだと?ふざけるなよ!」
彼がそう叫んだ瞬間、しぃの頭は胴体から切り離れていた。どんどん血が流れているしぃの死骸を見て、彼は携帯を取り出し、誰かに電話していた。
「・・・こちらモラ絶。しぃを1匹駆除しました。今からそちらへ戻ります。」
「了解。しかしお前はコツコツと地道に虐殺していくな・・・。駆除隊の隊長なんだからもっとしっかりしなよ。」
「いや、やっぱ一気にやるっていうのはまだ慣れないんですよね・・・それではまた。」
彼は電話を切り、携帯をポケットに入れて、歩き出した。


「・・・そうだ。俺の名前はモラ絶だったんだ・・・。」
おもむろに名前を思い出した彼は、更にその後を必死に思い出した。


歩き出して数分、ふと、彼は背筋に視線を感じた。
「・・・?」
彼は後ろを振り向くが、辺りはアスファルトで、家はそこらには見当たらず、ただ静寂が広がっていた。
「・・・気のせいか。」
彼が前を向き、再び歩き出した。が、その時、空を切る音と共に、彼の後頭部に鉄パイプが振り下ろされた!
バキィッ。。。  「がっ・・・!?」
彼は後ろを見る暇もなく、倒れこんだ。倒れこんだ際に、目をうっすらと空けて、上を見た。
視線の先にはしぃの不気味な微笑が眼に焼きついていた。
モララーは意識がもうろうとし、目を閉じてしまった。。。




740 名前: 1/2 投稿日: 2003/08/21(木) 18:38 [ 7OvMWWe2 ]
そう、それのとき俺は飲み会の帰りだった。
糞虫駆除の仕事が一段落して友達のギコ田とモナ岡と一緒に飲んだあとふらふらになりながら俺は家路へとついていたときだったんだ。
そのとき道の角のほうからこんな声が聞こえた。
「ハニャッ!ギャクサツチュウ!ベビチャンノカタキ!」
そして10人ぐらいのしぃがやってきて俺を袋叩きにした。

しまった。

酔っ払っていた上、武器も何もない丸腰の状態だ。
俺はされるがままにされ、意識をなくした。


気がつくと柔らかいベッドの上にいた。

こりゃ天国だな・・・・・あーでも、俺みたいな香具師は地獄だなー。
あ、モナーに金返すの忘れてた。

こんなしょうがないことが頭をよぎっていた。
そのとき、声が聞こえた。

『大丈夫ですか?』

声のほうを見て驚いた。

天使がいる。
いや、羽なんか生えてないけどさ、俺には天使に見えた。
それはしぃだけど清楚で綺麗でその辺の糞虫とは大違いだ。
天使って言うたとえ、クサいかもしれないけど本当に天使みたいだよ。
俺、来る場所間違えてたな。

俺は彼女に意識を吸い込まれたようでぽかーんとしてしまった。
天使が口を開いた。

『大丈夫ですか?どこか痛みますか?』

俺はどぎまぎしながらも大丈夫です、と返事をした。
彼女の話を聞くと俺は気絶していただけでその近くを通りかかったとき屋敷まで運んで介抱したそうだ。
幸い、傷は軽く、すり傷や切り傷、打撲程度らしい。
ま、やっぱり糞虫はこの程度だな。
そんな糞虫に袋叩きにされてたの俺だけど。

そのとき、ノックの音の後ドアが開いた。

「お嬢様、きのうの方はどうですか?」
『もう、目が覚めたし大丈夫だって。」

天使を「お嬢様」と呼んでいたのはだいぶ年をとったモナーだった。
天使の召使か?
そのあと召使は俺と天使に朝食を持ってきてくれた。

朝食のメニューにかなり驚いた。
焼きたてパンにあったかいスープ。
それに焼いてあるベーコンとソーセージ。(高そうなヤツ・・・・・)
サラダにフルーツ。
毎朝、コンビニの菓子パンの俺には信じがたいものだった。
しかも、かなりウマー。
たくさんあったけど全部食べた。

『たくさん食べる方なんですね』
「あ、いやー・・・・まぁ、そうなんですけど・・・・
 あ、友達のモナ岡の方がたくさん食べますよ。 
 この前、ジャンボラーメンに挑戦して賞金もらってたし。」
『ラーメンですか・・・・あんまり食べたことないけどおいしかった・・・・
 でもよかった・・・・すっかりよくなってるみたい。』
「あっ・・・!ぁぁあ、ああああありがとうございます・・・・。
 お礼言わなくてすみません・・・。」
『別きにしなくていいの。
 他の話もしてください、私、もっと聞きたい。』

かなり幸せだった。
最高。
俺の話もしたけど彼女の話も聞かせてもらった。

彼女の名前は名前はしぃの。
そして俺が召使かと思っていたのは執事のモナール。
彼女の親は大富豪だったが事故で亡くなりそれからは執事と二人だけで暮らしているらしい。
財産はあるのでなんとかやってけている模様。
と、まぁ色々。

俺も彼女もお互いの話を時には真剣に、時には笑いながら聞いた。
彼女は俺のどんな話にも興味を持って面白そうに聞いていた。
とても楽しかったけど、そうはいかない。
ずっとここに居座っていちゃ申し訳ないし仕事もあるからな。

741 名前: 2/2 投稿日: 2003/08/21(木) 18:42 [ 7OvMWWe2 ]
数日後、俺は家に戻った。
彼女は俺が出るとき
『また、来てくださいね。』
と言ってくれた。
うれしかったけどその日以来俺は屋敷へは行ってない。
確かに屋敷の場所は意外と俺の家の近所で行きやすい場所だった。
でも、行かなかったのは俺のような香具師がいるような場所じゃないと思ったから。
彼女は俺なんかに似合わないよ。
近くを通りかかったとき屋敷からピアノの音が聞こえた。
彼女の顔を浮かべてため息をついた。

そんな日が続いたある晩、ある光景を俺は目にした。
糞虫共があの日の俺みたいに誰かを袋叩きにしている。
誰だ・・・・?

あのいやな鳴き声の間から聞こえるその悲鳴。
あのいやな姿の間から見えるその姿。
まさか。

しぃの・・・・!

糸売

***************************************
虐殺シーンがなくて申し訳ない。

743 名前: スイナ(.8sP0kzA) 投稿日: 2003/08/22(金) 12:03 [ bJfd3Z0o ]
>>739の続き

モラ絶は今まで思いだしたのをまとめていた。
「俺の名前はモラ絶。どうやら俺はしぃを虐殺する軍団の隊長らしい・・・あの時、しぃを虐殺して戻ろうとした時に
 同族のしぃに後頭部を殴られた・・・。」
言語や人権等の事については頭の中に残っていた。しかし、彼の生い立ち、少年時代の記憶、それらは一切思い出す事ができなかった。
「・・・くそっ!どうすれば・・・。」
モラ絶は頭を抱え込んでしまった。必死に思い出そうとするモラ絶。だが、いくら時間が経っても何も思い出せなかった・・・。

しばらくすると 階段の方から足跡が聞こえてきた。足跡はどんどん近付いてくる。モラ絶は顔を上げた。
階段から姿を現したのはしぃだった。それも複数の。手には銃を持っている。どうやら
「・・・・・・」
モラ絶は黙ってしぃ達の方に視線を向けている。
やがて、しぃ達がモラ絶に向けて話していった。
「・・・フン、イイキブンダコト」
「コイツヲヤッチャエバ、ギャクサツチュウタチニエイキョウガデルネ」
「ソウスレバ、ワタシタチ、マターリノショウリナンダネ!」
モラ絶は彼女らが話している事が理解できなかった。だが、ここに居たら殺される、この事だけは聞き取ることができた。彼の頭には
「逃げないと・・・」という考えでいっぱいだった。
(とにかく此処が何処なのか、そして何故俺がここに入れられてるのか、聞いておくか)

「・・・なあ」モラ絶は弱々しく言った。
「・・・ここは何処なんだ?何故俺が牢屋に入れられてるんだ?」
しぃ達は嘲笑って、
「フン、ギャクサツチュウナンカ質問ヲ言ウ権利ナンテナイワヨ!」
「マァイイジャナイ、ドウセシヌンダシ、オシエテオコウヨ。」
「ソウダネ、オシエテオキマショウカ。ココハ【ダッコ革命党】」
「・・・ダッコ革命党?」
「ソウ、シィチャンノマターリヲウバッタギャクサツチュウタチヲネダヤシニスルトコロナノサ」
「ソレト、アンタガ牢屋ニイレラレテル理由デスッテ?アタリマエジャナイ、アンタハ【しぃ駆除(虐殺)軍団】の隊長ナンダカラ」
「・・・・・・」モラ絶は黙ってしぃ達の話を聞いていた。
「マ、無駄話モココマデニシテオキマショウカ。」
「オイ、雑用!コイツガニゲナイヨウニミハットキナサイヨ!」

744 名前: スイナ(.8sP0kzA) 投稿日: 2003/08/22(金) 12:04 [ bJfd3Z0o ]
しぃ達がそう叫ぶと、階段から1匹のしぃが急いで降りてきた。モラ絶は視線を彼女に向けた。顔を見ていると、痣がたくさんそこら中にある。
よく見ると、耳が片方無い。衣服もボロボロ。そして、裸足だった。
「マッタク、イツマデタッテモトロインダカラ・・・チャントシナサイヨ!」
そう言うと、しぃ達は階段を上がっていった。彼女はモラ絶を見ている。
(さっきのしぃ達と雰囲気が違うなぁ・・・もしかしたら話が通じるかもしれない)
モラ絶はそう思い、彼女に話し掛けることにした。
「・・・なぁ、あんたの名前は?」
「・・・・・・・・・・」
しぃは何も答えない。だけどモラ絶はもう1回言った。
「なぁ、あんたの名前は?・・・あー大丈夫、別に変な事するわけじゃないから」
「・・・しぃ瑠」
「・・・え?」
「しぃ瑠です・・・」彼女は小さな声で喋った。
モラ絶は驚いて言った。
「・・・へぇ、あんたは全角で話すんだね。俺はモラ絶っていうんだ。」
そう言った瞬間、しぃ瑠は突然泣き出した。モラ絶は慌てて、
「お、おい・・・どうしたんだよ。俺が何か気の触れる事でも言ってしまったのか?」
と言った。しぃ瑠は首を振り、震えた声で喋った。
「いえ・・・違うんです。私・・・全角で喋りたくなかった・・・でも気がついた時には全角で喋っていたの・・・」
「そりゃまたどうして?」モラ絶はすぐさま言った。
「他の皆は、全角で喋る私を、【生意気】、【気味悪い】って言うの・・・どうしてなの?同じ種族なのに・・・。
 何故、私だけ?」
彼女は震えた声で更に言った。
「AAだって、平等なものでしょ?だけど私は、たった1つの違いだけでこんな事を言われる事になって・・・
 気がついたら私だけ一人ぼっちで・・・もう耐えられないんです・・・」
しぃ瑠は泣き崩れていた。モラ絶は朦朧とする意識の中、彼女の話を聞いていた。
「・・・なぁ」モラ絶は一息ついて、言った。
「【同じ種族なのに】そういう事を理解してるあんたは他のしぃより十分マシだと俺は思う。」
「・・・え?」しぃは充血した眼でモラ絶を見た。
「さっき居たしぃ達はそういう事を全く知らないと俺は思う。マターリの事だけで精一杯で、そういう知識なんかないんじゃないかな」
しぃ瑠は黙ってモラ絶を言う事を聞いていた。モラ絶は更に話し続けた。
「虚しいものだよ・・・差別の事とか、そういう事を知らないしぃ達が居るなんてね・・・。けど、あんたはそれを理解している」
「え・・・でも・・・私は・・・」
しぃ瑠は戸惑っていた。だが、モラ絶は話し続ける。
「あいつらだってあんたのような状況だったらさっきのあんたのように泣いてるだろうよ・・・。そういう事を考える事すら
 できないんだろうね、あいつらは・・・。基礎的な知識すら持ちかけてないしぃが多くて嫌になるよ・・・」

745 名前: スイナ(.8sP0kzA) 投稿日: 2003/08/22(金) 12:04 [ bJfd3Z0o ]
モラ絶が言い終わると、しぃ瑠もモラ絶も黙っていた。モラ絶はぼんやりと窓の外を見つめている。
(月がキレイだな・・・ここ・・・2階のようだな。・・・多分施設とは隔離されてるところだな)
「しぃ瑠さん。」
「・・・?」
「どうして・・・初対面の俺と色んな事を話してくれるんだ?」
「え・・・それは・・・」しぃ瑠は少し考えて、こう言った。
「・・・わかりません。だけど・・・モラ絶さんと話していると・・・何だかホッとするんです。」
モラ絶は目を瞑りながら、
「そうか・・・俺は・・・あんたと話していると、懐かしい気がするんだ・・・。」
そう話していると、階段の方から足跡が聞こえてきた。しぃ瑠はすぐさま椅子に腰掛けた。階段からしぃが2匹現われ、鉄格子の前に立ち、
「ギャクサツチュウ!牢屋カラデナサイ!」
と大声で言った。モラ絶は睨みつけながらも、鉄格子の前に立ち、鍵を開けてもらうのを待った。
やがて鍵が上がり、モラ絶はしぃに連れて行かれた。その様子を見ているしぃ瑠は、ただずっと黙り続けていた。
階段を上がっている途中、1匹のしぃが、
「フン、アノシィモイズレシヌッテイウノニノンキナモンダネ」
と小声で喋った。モラ絶はそのしぃを睨みつけて、怒り声で、
「・・・何だと?しぃ瑠さんが死ぬ・・・?」
と言った。しぃは笑いながらこう言った。
「アタリマエデショ、アンナ全角デシャベルシィナンテ キミワルクテショウガナイワ!」
薄笑っていたしぃを見て、モラ絶は怒りを抑えきれなく、しぃに対して怒鳴りつけた。
「お前ら人の痛みを知らない奴なんかに、マターリなんて手に入るはずねぇんだよ!!」
怒鳴りつけた後、モラ絶は片方のしぃの胸部を殴りつけた。
「ハギャァ!?」
断末魔を上げて、しぃは壁に叩きつけられて、全身から血を噴き出した。もう片方のしぃは
「ナニスンノヨ!コノギャクサツチュウ!」
と言って、手に持ってた警棒で殴りつけた。・・・が、モラ絶はそれを避けて、しぃの顔面を思い切り殴った。
「シィィィィィィィ!?」
顔がぐちゃぐちゃに血まみれになって潰れてもがき苦しむしぃをよそに、モラ絶は急いで階段を下りた・・・。




746 名前: 夏休みには虐殺 投稿日: 2003/08/22(金) 13:02 [ 4qzXIk8w ]
2011年7月19日

AAたちの町にある唯一の大学ではこの日に終業式が終わり、
大勢の大学生達が大学の門から出て行った。
その一人であるモララーは友人と別れ、誰もいない道を一人歩いていた。
彼の名はモラ介、別に何処にでもいるモララーだ。

モラ介が歩いていると電柱の近くに何の脈略も無くベンチがあり、そこにしぃが座っていた。
その額にはしぃ 虐殺とかいてあった。
(しぃのクセにベンチを独占するとは生意気な)
そうモラ介は思ったもののなぜか彼は何もせずじっとそのしぃを見ていた。

すると突然そのしぃはツナギ(?)のホックをはずし始めた。
(まさかこんな光景を実際に見ることになろうとは)
そう思っていると
「ダッコ」
いきなりしぃが言う
「(゚Д゚)ハァ?」

その声で彼はわれにかえった、
幻覚だった。
もう一度前を見ると前には箱に入ったしぃがダッコダッコと喚いていた
「幻覚か、ネットのやりすぎかなぁ」
「ダッコシナイナンテギャクサツチュウダヨ!」
モラ介は思わず殺してしまおうかと思ったが家に持ち帰ってゆっくりやることにした。
とりあえずそのしぃをこぶしで黙らせ、一人暮らししているアパートに持ち帰った。

糸売
虐殺シーンが少なかったですけどコレからゆっくりやっていきますんで

747 名前: 補語 投稿日: 2003/08/23(土) 00:47 [ V0nL3lQg ]
「定番の耳もぎだからな!」
しぃの耳が血飛沫を上げながら頭から分離していく。
「シィィィィィィィィ!!シィノオミミガーー!!」
「この爽快感!やっぱりストレス解消にはしぃが一番だ。」
「ハニャーーーン!ハニャーーーン!ダレカタスケテーー!!」
「助けを呼んでも無駄だと思うが。」
悲鳴を聞きつけ警官がやってきた。
「ハニャ!オマワリサンダ!オナガイ シィヲタスケテ!」しぃは哀願した。
しかし、悲鳴の主がしぃだと分かると「なんだ、しぃか。」といって去っていった。
「ほらね。わざわざ、しぃを助ける香具師なんかいないんだよ。
 あんまりバラバラにすると掃除が大変だからここら辺で死んでもらうよ。」
「ソンナ・・・ナンデソンナ ヒドイコトガデキルノ?シィハタダ チイサナカラダデ セイイッパイイキテイルダケナノニ。」
「お前らの命などゴミ同然だからさ。」
しぃが最後に聞いた言葉はそれだった。

748 名前: 補語 投稿日: 2003/08/23(土) 00:48 [ V0nL3lQg ]
命の重みとは主観的なものだ。
しぃの命はこの世界では虫程度の重みしかない。
しぃを頃して罪悪感を感じる香具師など珍しかった。
しぃ虐殺は釣りと同感覚に行われ、産業化すらされていた。
そのようだからしぃのことを気にかける香具師も少ない。
しぃの個体数はどんどん減っていった。

749 名前: 補語 投稿日: 2003/08/23(土) 00:49 [ V0nL3lQg ]
ある日いつもと同じようにモララーがしぃを虐殺していると、なぜか周りに人だかりができた。
わが身をはってしぃを助けようという香具師は皆無だが、
モララーへの視線には敵意と侮蔑の念がこめられていた。
通報した香具師がいたのだろうか、そのうち警官がやってきてモララーをタイーホした。
前に虐殺を見逃した警官だった。
納得がいかずモララーが言った。
「ちょっと待ってくださいよ!何で糞虫ぃを頃したくらいで
 タイーホされなきゃならないんですか?」
信じられないといった感じで警官が答えた。
「何でタイーホってお前・・・。ニュースを見なかったのか?
 お前らが頃しすぎたかてしぃの個体数が激減したからこの前絶滅危惧種に指定されたんだよ。
 当然頃したらタイーホだ。
 貴重なしぃを頃すなんてなんて残虐な!
 おまえはそれでも人間か!?」

糸冬

750 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/08/23(土) 04:56 [ a3zE89v2 ]
ビジョンシステムを採用したTCG、○○王は再び流行を呼んだ。
しかし、利用者の6割はルールを知らないし、知る必要がなかった。
ましては使用するカードは、公式戦では絶対利用されないような、
効果のないクリーチャーばかりを集めていた。
昔に絶版になったノーマルカードが万単位で取引されるおかしなことさえ起こった。

その理由は・・・・

「ミンナナカヨクシィシィシィーーー、
ダッコ、コ○○、マターリシヨウ
ミンナナカヨクシィシィシィーーー」
間抜けな歌を歌っている一匹に糞虫がいます。
全く今いる地域と自分との関係を知らない旅行者のようです。
前もってセットしたあれには気が付いていないようなので、早速召喚
赤い布をまとったギコとしぃが数人、糞蟲の前に現れました。
「ハニャァーーー、ギコクンダ。2チャンノアイドル
 カワイイシィチャンダヨ。ダッコシヨウ。
 ソンナミスポラシイトナリノシィナンカステテダッコシオウ」
不快な響きです。おまけに同族をなじっています。
しかし、当然するべき制裁を、このギコたちはしません。
黙って立っているだけの彼らは不気味なほどです。
「ナニヨ!!2チャンノアイドルシィチャンノダッコヲキョヒスルノ!!
 ソンナヤシハギャクサツチュウナノヨ。キイテイルノ!!ムキーーー」
言い終えるなり糞蟲は石を投げました。
が、なんと絶妙な動きで石は撫でるようにして赤い布の集団を通り過ぎます!!
「ソコノウラギリモノ!!マチナサ−−−イ!!」
赤い布をまとったしぃを標的に選んだようです。
アフォしぃらしく、3人いる同族のどちらを標的にするか選べないようで
一方を狙ったかと思うと逃げられるなり別の近くにいる赤い布をまとった
しぃへと方向を変えてしまいます。
他方、赤い布をまとったしぃ達は動きの早さもさることながら、その逃げ方も、
失礼ですが、ゴキブリのあの狡猾さの如くトリッキーに動き回ります。
ギコの方はのんきにパントマイムをしております。ハア
さて、こうしている間にも川原へと誘導されていると走らないしぃを見ながら
ちょいっとここで・・・
「ハニャ??」
何かが飛び出したと持ったら突然赤い布をまとった一団の周りに
強烈な突風が吹き出し、飛び出したものともども何事も無かったように
消えてなくなりました。
ただ、同胞の市外が点々と転がる虐待の名所に立っている
アフォしぃ一匹だけです。(笑い)
「ドコニイッタノ!!ギャクサツチューーー」
まあ、最後の望みをかなえてあげましょうか。その前に小声で
「ターン終了、次のターンドローだからな、
 折れのお気に入りをここで裏守備表示!!」
・・・・ヒッキーとやけに暗いいょぅが誰かが植えたであろう
サツキの茂みに隠れています。
「ア、ヒキーニイョーダ。シィチャンノタメニナグラレナサイ!!」
さて、地獄の門をあけました。
「ハニャーーー!!シィノカワイイオテテガーーー」
粉々です(藁)。実体化したこいつらの能力は恐ろしい。虐殺もモララーさえ
腕が吹っ飛ぶときがあるからな。
「ヒッキー、イョーノブンザイデシィチャンニハムカウナンテドウイウコト
 マターリノミチニサカラウナンテ、マターリホウニイハンデス。
 ソンナギャクサツチュウハダッコカクメイグンニコウソシマス。」
これでお前のターンは終わりだからな。

(続きます。)

751 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/08/23(土) 05:33 [ a3zE89v2 ]

遅い。いくらなんでも遅い。
いくら俺が夏房だからといって今朝から午後まで待つなんてとても・・・
お、堤防の上を這うのは糞虫ぃの一団、そして無駄に持っている棍棒・・・
「コイツダヨ!!コノヒキートイョーガカワイイシィチャンヲイジメタノ。
 タダアイサツシタダケナノニ、ミギテヲコナゴナニフットバシタノヨ。」
あれが挨拶なら「世界は常に平和」という恐ろしい証明が出来るぞ。ゴルァ
ん、しぃに似合いの陳腐なベレー帽をかぶった気取ったしぃが出てきました。
「コノ(以下あまりにつまらない、かつ下品なので削除)」
「ハニャー―、ソレヨリコッチヲミテクチョウダイ」
流れの緩やで浅い川の上にモナーとモララーがたっています。
しかし、服装といい、手に持っている短剣といい、古めかしいです。
「ギャ、ギャクサツチューーー」
お望みのものを「出して」やったよ。
「フン、ソンナチビナタンケントダッコカクメイトウトクセイノコンボウニ
 カテルリユウガアルワケナイノヨ。ソレーーー。、ヱ、シィ!!!!!!」
こけて勝手に自分の腕を取り外しました(呆れ)。
なんか後ろでも同じ事態が起きているな。あ、俺のお気に入りを人質に・・
って学習しないなあいつら。また勝手に吹っ飛んだよ。
「シィーーーー」
「キャーーー、シィノオミミガーーー」
「シィ」
「あれ」に刃物を当てた真性アフォの吹っ飛んだ腕が後ろの奴の片耳を、
分離した手とくっついたままの刃物が遠くにいる糞虫の頭部にヒットした。
ご愁傷様。
「モットナカマヲヨバナクチャ。ダッコカクメイトウソウドウインヨ。」
ヴァカ騒ぎもこちらが失った6時間分だけしてくれたことだし、
てか、「レジスタンス」がやられなかったことを感謝。
お礼にこちらも虐殺の美学にプレゼントだからな。

サイタマの奇声を上げる太陽が水平線に解けようとするとき、
ダッコ革命軍は禁断の領域へとやってきた。
ダッコ革命軍は攻撃対象を蹲るヒッキーといょぅではなく、
短剣で猛攻撃をするどこか頼りないモララーともモナーにした。
しかし、その時赤い布をまとったギコとしぃの一団が現れ
流れが穏やかな川の中へと思うように進めなかった。
・・・・ようは「パニック」になっていた。
と、そこで一人のモナーが茂みから現れた。
腕に重そうな機械を取り付けたその人物は大声で何かを叫んで、
装置の一部を触った。すると・・・・

(続けるつもり・・・)

752 名前: そして 投稿日: 2003/08/23(土) 11:58 [ qj9F3jMk ]

 「トラップ発動、大革命だ」
 「大革命」
 「弾圧される民」「逃げ惑う民」「団結するレジスタンス」が自分の場にあるとき、
 発動できるカードである。
 発動すると、相手の場にある全ての札と手札を墓地に送る、という効果である。
 しかし、必要なモンスターは弱すぎる上に手間がかかるので使えないカードである。
 しかし・・・

 浅い川で戦っていたモララーとモナーは飛んで川原へ移動し、
 ヒッキーといょぅの前へと進んだ。
 赤い布をまとった一団はすばやくモララーたちのほうへと進んだ。
 そして、腕を空へと上げて奇声を上げてはじめた。
 
 驚く糞虫、奇声が止まったその一瞬、
 「シィーーーー」
 一匹のしぃが円を描いて飛び出した。
 いや、正しくは吹き飛ばされたのだ。
 糞虫の毛皮は内側から破裂し、
 覗いた肉は何かの刃物で切断された。
 ぶちまかれた汚物は火の玉となって
 白いゴキブリの表皮にくっついた。
 燐の如く肉を食い破る炎に悲鳴を上げた。
 それに気をとられている無傷のしぃに
 川原にいた標的たちが向かってきた。
 モララーたち虐殺厨はしぃを殴り、
 倒れるしぃの肉を切り刻んだ。
 切断面から夥しい血が糸瓜の如く流れていった。
 赤い布をかぶる一団はしぃの一匹を取り囲んで
 その皮を引っ張り出した。
 全身をいたるところから引っ張られたため、
 内出血を起こし、青い斑点が見え出した。
 引っ張った皮を取り出したナイフで突き刺し
 内側にあふれる汚物をぶまきまちらした。
 しかし、驚くべきはその次であった。
 出された肉と残ったものは煙を上げた。
 そして一部が炭化した瞬間、炎を上げた。
 喰いつくように燃える炎があるものの、
 赤い布をまとった一団は不気味な解体を続けていった。
 ヒッキーといょぅはさらに恐ろしいことを始めた。
 彼らは糞虫ぃの脊椎を一箇所だけ狙って半殺しにすると、
 それらを一箇所に集め、大きな鍬で叩き割り始めた。
 そして、糞虫の汚物と土を混ぜあわせたのだ。
 すると、混ぜ合わせたものから奇妙な泣き声が聞こえ出した。
 なんと、ベビしぃに似た土くれが泡の如く土から湧き出したのだ。
 目を開くことなく、ヒッキーといょぅに潰される土くれから
 また茸のように小さなベビしぃモドキが生じていく。
 ・・・・・・・・・・・・そして数分後
 しぃの血と燃える肉と、うめき声を上げる泥に包まれた川原で
 再びやつらは奇声を上げた。
 すると、しぃ達の残骸が浮き上がり、空の一点に集まった。
 集まり終えるとどこかへと飛んでいった。

 後日、なかなか発見されなかったダッコ革命党の隠れアジトの一部が見つかった。
 ただし、中にいたのは戦闘不能になったでぃになりかけたものたちであった。

753 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/08/23(土) 12:03 [ qj9F3jMk ]

 ヴィジョンシステムで実体化したクリーチャーは意外な効果を発動することが多かった。
 何より効果の無いはずのモンスターに限って奇抜なことが起こった。
 特に相手をしぃやちびギコにしたときにはそれが良く出ていた。
 今回の例以上の素晴らしい虐殺の例があるものの、自分の取材能力の低さゆえにお伝えできないことをお詫びします。

 では

 (糸冬)

754 名前: (;゚∀゚)(Fm7GU/Nk) 投稿日: 2003/08/23(土) 13:33 [ e0LlR2kg ]
>>720の続き

とは言ったものの、どうやって10億をゆうに越える大群をつぶすのか。
こんな狭い土地では核や水爆などの兵器は他の民に被害が及ぶ可能性が有るし、人海戦術などはほぼ無理だ。
人々は考えていた。
低コストで巻き込まれる味方がなく、かつ多人数のしぃを殺す方法を。
そんな案はそう出るものではなかった。
と、その時しぃが落としていったと思われるげろ甘そうな菓子のかけらをむさぼり食らう無数のありの姿をモナーは見た。
「これだ!」
モナーが叫んだ。
使えそうな策を見つけたらしい。
その名も「糞虫ホイホイ」。
シィの好みそうなもので釣り、その中で一酸化炭素の量をふやし、多量のしぃを殺す。そういうものだった。
それと都合のいいことにこの時代には「一酸化炭素の缶詰」なる理科の実験で使えそうなものがあった。
科学って素晴らしい。
それと釣る物は「ダッコ」と、すぐ決まったので、人々は早速準備に取り掛かった。
プレハブで作られた建物。
大量の缶詰。
「シィチャンノダッコルーム」と書かれたピンク色の看板。
誰かが盗んできたらしい。
悪趣味だ。
準備は整った。
「作戦遂行だからな!」
モララーが叫び、人々は一斉にしぃ達の集落の上空からあの建物の宣伝ビラを撒いた。
ギコは人夫300人を連れ、同じ物を30棟ぐらい作り上げた。
そして、それぞれの住所を書き記した宣伝ビラを撒く。
そして、皆が一斉に引き上げ、一酸化炭素を撒く役の者とモナー、ギコ、モララーはそれぞれの建物に残った。
ビラを撒いてから数十分たつとしぃの一団が走ってきた。千は数えるだろう。
そんなしぃたちは口々に「ダッコ」だの「コウビ」だの「マターリ」だの言いながら建物に入っていく。
そして50を超える数の広い部屋(一万は入る)でしぃ達が待っているとそれぞれの部屋で一酸化炭素が撒かれる。
「ナニコレ クルシィヨウ!」
「タスケテ!シィチャンヲダッコシテヨウ!」
「ケホッ」
個々の部屋のしぃは皆全滅だ。
そしてそんな作業が一日続くと200億居たしぃが200万程度に減った。
すごい成果だ。
あとは今まで悪政を敷いていた皇帝のしぃとその周りのしぃだけ。
数が減れば問題ない。
「道端のしぃにもう用はないモナ。」
「政治さえ正しくすれば文句はないからな!」
「納得だぞゴルァ」
モナーたちはそんなことを口に出しながら最後の策を練っていた。

遅くなった。
文がショボイ上に妙な長文スマソ。

755 名前: diary 投稿日: 2003/08/23(土) 17:03 [ OHER4ICU ]
八月になっても一向に梅雨はあけず、下旬になってからようやく梅雨の終わりを
感じられるようになった。
そんなある日、モナーの家での事
『暑いモナね〜。』と一人のモナーが扇風機にあたりながら言った。
『ああ、そうだな。でもあと一週間ちょっと休みがあるからまだいいさ。』
一人のモララーがスイカを食べながら答えた。
二人は家の縁側でくつろいでいた。空には夏らしい入道雲が広がっている
『愚痴ったて始まらないモナね。どっかに遊びに行かないか?』
『そうだな〜・・・。とりあえず海にい か な い か ?』
『賛成モナ。でもこの言い方止めようモナ。』
『それもそうだな。』
ガサガサッ
庭の植え込みから音がした
『ん?何モナ?』モナーが音のする方向に近づいた。
『チィ!』という泣き声と共に音の正体は姿を表した
それは一匹のべびしぃだった。
『おや?どうしたんだモナ?』
『チィチィチィ!!』
『何?かくれんぼしてたって?それで迷子になったのかな?』
『チィ♪』どうやらそのようだった。
『おっ、モナーどうしたんだ?』
『ああ、べびししぃが紛れ込んでたんだ。』
『まあいいや。フフフ・・・』
『とりあえずここで休むといいモナ。そのうち仲間が来るモナよ。』
『チィ♪』
数時間が経ち、しだいに日も暮れてきた。でも仲間は無情にもこない。
縁側から泣き声が聞こえた。
『五月蝿いな〜。どうしたんだよ?』とモララーがばつが悪そうにいった
『ビィエエエエエ〜ン!!ミンナコナイデチュヨゥ』
『見捨てられたんじゃないの?(ワラ』とモララーがニヤニヤしながら言った
それが火種となり、さらに泣き声は激しくなった。
『ああ、何モナ!?騒々しい・・・・』モナーもかなり機嫌が悪くなっていた
『ママノトコロマデツレテッテヨゥ』とべびはモナーに言った。
どうやらモララーに言っても無駄だと察したのだろう。
『ハァ?お前な、ここで休ましてやっただけでも感謝しろ!!バカが』
『カワイイベビチャンヲイジメルナンテギャクサツチュウナンダヨ?』
泣き声はさらに大きくなった。
『おい、モララー・・・・。』
『嗚呼、分かってるYO』
続く

756 名前: diary 投稿日: 2003/08/23(土) 17:04 [ OHER4ICU ]
『仕方ないモナね〜。べびちゃ〜ん、ダッコモナ』
『ダッコ?』べびしぃは目の色を変えてモナーの胸元にジャンプした。
『よ〜しよし泣くのやめような?』
『チィチィ♪』とても嬉しそうだ。
『さて、料理の時間だモナ(遊○王風)』
『おい、モララー扇風機スイッチオン!』
『OK』
ブォォォーン!!
扇風機はの回転は最大。しかもカバーが外されて扇風機のファンがむき出しになっている。
回転しているファンにモナーは一歩一歩、歩み寄っていく。
『ベビちゃん、涼しくていいねえ』
『ヘクシュン!サムイヨゥ』
『じゃあ少し運動しないか?』と言い
モナーは回転するファンにベビしぃの片耳を近づけた。
そして片耳はファンに巻き込まれた。ベビの耳からは血が噴出す。
『チィィィィィ!!』べびしぃはあまりの痛さで庭をのたうちまわる。
悲鳴が庭に轟く。そして夕日の中に吸い込まれていくようだった
べびしぃの片耳はあっけなく切れてしまった。
『ベビちゃん元気モナね〜』
『おい、モナー、俺にもやらせろよ!!』
『そうだったモナね。』
『さあ、第二ラウンドだよ?べ〜びちゃん♪』


757 名前: diary 投稿日: 2003/08/23(土) 17:05 [ OHER4ICU ]
『さぁて、次は僕と遊ぼうよ♪』
『イヤダヨゥ・・・・』べびしぃは震えながらいった。
『そんな事言わないでYO!寂しいじゃないか』と言い、モララーはべびを
摘み上げた。
『どうしようかな?』
べびは恐怖のあまり何も喋れなかった。
『お〜い、モララー、花火があるモナよ?』
『いいねぇ・・・』
『ベビちゃんもやるモナ!!』
ベビはその言葉を聞いてほっとした。
『お前が標的だがな』
モララーはどこからともなくロープを出して手際よくベビを縛る。
もうこれで逃げようがない。
『嗚呼、綺麗モナ・・・・』
『そうだNA』
モナーとモララーは動く事が出来ないべびに花火の火花をおみまいする
『べびちゃん、綺麗だろう?』
『アチュイアチュイ!!ダッコスルカラユルシテ!!』
『でも、それじゃあモナーはダッコしてもらえないモナ〜』
『俺も忘れるなYO(ワラ』
『ん、もっと欲しい?仕方ないな〜。べびちゃんは欲張りモナね。』
30分後、手持ちの花火が尽きてしまったようだ。
ベビはもう虫の息だ。もう屍といってもいいだろう。
生まれたてで弱い皮膚は焼け爛れている。肉が所々から見え隠れしている
何か香ばしい匂いがしたのは気のせいだろうか?
『さて、最後はコレでしめだな!』
『最後ってか最期だけどね(ワラ』
モナーはロケット花火にベビを結わえて火をつける。
『ヤ・・・ヤメテ・・・オナガ・・・イ』
『ベビちゃん、お星サマになれるんだよ?良かったモナね♪』
『チ・・・マァマァァァァ!!』
それがベビの最期の言葉となった。
『さて、俺は帰るよ』とモララーは言って去ってゆく
『すっかり遅くなってしまったモナね。じゃあまた明日!』
『バイバ〜イ』
数十秒後庭に何かの肉塊が落ちてきたのは言うまでもないだろう。
翌日、一匹のしぃがモナーの家に訪ねてきた。
『スミマセン、コノヘンニベビシィガキマセンデシタカ?』と尋ねる。
『嗚呼、コレ?』
それは昨日庭に落下してきた肉。
『イ・・・イヤァァァァァァ!!』
この後、この親子を見たものはいない。
糸冬

758 名前: アザトースの宮廷詩人 投稿日: 2003/08/23(土) 19:34 [ qj9F3jMk ]
失礼ながらdiary様の作品の続きを書かせてもらいます。

「暑い中わざわざこられたことですし、
 良いネオ麦茶があるのでいっぱい飲んでいきませんか。
 お菓子もつけてお・き・す・か・ら」

モナーは笑いながらこねたパンの生地をしぃの顔に当てた。
「ハニャッ」
しぃ族の泣き声を出すこともかなわず、生地が顔面にひばり付いた。
声を出そうとするも、生地を振るわせるだけだった。
モナーは親しぃの方の皮をつかんで居間へと引きずりいれた。
古い型のちゃぶ台の前まで持っていくと、棚から紐を取り出し親しぃの手足を縛った。
縛ったそれを居間に転がし終えると、玄関に投げ捨てられた肉片を拾った。
そして、それを居間を通って台所へ運び、床に置かれている古びた鍋へと突っ込んだ。
次に中身の入った鍋にハンダと松脂をそれぞれ肉の体積と同じだけ入れた。

生地で呼吸が出来ないしぃの前にあるちゃぶ台に用意した鍋を置き、
しぃの顔についているそれを取り除いた。
「ハッ、ハニャーーー、ハ、ハニャ」
大きく深呼吸をするしぃの腹をすぐに蹴り上げて、「それ」を失神させた後、
左の棚の上に置かれているカセットコンロを降ろした。
カセットコンロを台の上において、鍋をかけ終えると、カセットコンロの炎をつけた。

鍋から白い煙が出始めた。
しぃは目を覚ました。蹴られてから30分後のことであった。
「もうちっと待つモナ。お茶請けの鍋はもう少しだからまつモナよ。
 でも、お茶は用意できたので、代わりのものを出したモナ」
液体の入った石英ガラスのコップ二つを乗せたお盆を持ったモナーがいった。
「シィチャンヲシバッテマターリナンテオカシイヨ。ソレヨリベビチャンヲコロツタギャクサツモナーノヤスモノノオチャナンテノメルハズハナイデショ。」
しゃべり続ける親しぃを無視してモナーはお盆に置いてある緑色のチューブを手に持った。
「さ、これを食べてみるモナ。下のお口からね。」
そういうと、モナーは親しぃの、こぶし大の大きさの肛門にチューブの口を入れたのだった。
「シィィィィッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
言葉にならない悲鳴をあげるしぃのそばで、チューブを抜かれたあれの肛門へ
直径5センチの黒いゴム栓をねじりながら押し入れた。
「あはは、こんなに感謝するなんて、こんなに礼儀正しいしぃを見たのは久しぶりだモナ。」
煙を上げ続ける鍋の側で、お盆に乗せてあったグラスをちゃぶ台へと移した。
「これは生きたベビしぃに播種したカミツレから収穫された高級薬草茶「ネオ麦茶」だモナ。
 現金収入の難しいしぃが飲むことなんて不可能な品物モナ。ちゃんと飲んで、感想を述べるモナ。」
そう言うと再び左の棚へと向かい・・・・・

759 名前: アザトースの宮廷詩人 投稿日: 2003/08/23(土) 20:37 [ qj9F3jMk ]
棚から両手ほどに開いた漏斗をもがくしぃの前へと持ってきた。
「さ、お茶を飲みましょう。当然、お茶は上の口から飲むモナよ。
 ましては真ん中の口からではないからね。」
そう言うと、親しぃの首を左手で鷲掴みにし、漏斗の先を左の鼻孔へと突っ込んだ。
のどの奥まで漏斗の先を入れ終えると、モナーは色の付いた液体の入ったグラスを右手につかみ、
漏斗へとゆっくり注いでいった。
漏斗の中身がなくなると、すばやく漏斗を引き抜いた。
「ッカハ、ッカハ」
血の混ざったたんを吐くしぃの目の前に、先に赤いものをこびりつけた漏斗があった。
それををつかむモナーが立って、微笑んだ。
「吐血するほどうれしいなんて、感激モナーーー。」
棚とちゃぶ台の狭い間を円を描いて踊るモナーは、顔を上に上げていた。
暫くして、踊るモナーの足元へ、親しぃは異臭を放つ汚物を吐き出した。
「え????」
驚くモナーの目の前に、緑と黄色、茶色の液体、固体の混ざったものが広がっていった。
それと共に、親しぃは失禁した。
「この糞しぃがーーーー、子が子なら親も親。他人の迷惑も考えないで自分勝手なところが似すぎているな!!
 お仕置きをしなくちゃ逝けないな。」
周りの空気を熱気で乱す鍋の隣で、吐いた物を再び口のなかへ詰め込まれる親しぃがいた。
モナーは詰め終えると、白い雑巾と洗剤を用いて一生懸命掃除をした。
作業を終えたモナーは鍋を覗き込んだ。
不機嫌な表情はすばやく何時もの表情に変わった。
「さて、お茶請けも出来たモナー。本来ならパンを出す予定だったんだけど、
 南京虫に食われたので、捨てざる終えなくなってしまったモナ。
 有り合わせでつくったものだから、遊びながら味わうのだ。」
にこにこしながら語りかけるモナーは沈黙する親しぃにそう語りかけた。
「んじゃはじまるモナ。しぃちゃんの好きなごっこ遊びにしよう。
 題して「からくりサーカス」ごっこモナ。」

滑らかに語るモナーに咳き込みながら、口から破裂音で話す親しぃ、
そとでは木につけられた風鈴が、ちびしぃの耳をぶら下げながら鳴っていた。

全てのものを橙色に染めた頃、モナーは鍋を覗き込みながら言った。
「これは最後の生命の水、さあ、これを飲めば君の病気「ゾナハ病」は治る。
 しかし、それは「しろがね」となることモナ。
 「しろがね」となって我らと戦うか、それとも「ゾナハ病」で苦しみ続けて死ぬか。
 どちらにする。」
親しぃは
「ッ、ッツヒッヤ、ッヘッヒツァン、イ」
と言いかけるが、
「判った。しろがねの一員になることに決心したモナか。
 では、早速飲むモナよ。」
そういうと、モナーは縛られた親しぃを仰向けにした。
そして、先に血が付いた漏斗を親しぃの右の頬へと突き刺した。
勢い良く尖ったそれは奥歯を砕いたようだ。
カセットコンロのスイッチを切り、煮えたぎる銀色の液体の入った鍋を両手でつかみ、
親しぃの前へともって行き、漏斗の中へと注ぎ込んだ。

今まで鳴っていた風鈴の音が止まった。

760 名前: アザトースの宮廷詩人 投稿日: 2003/08/23(土) 21:37 [ qj9F3jMk ]
モララーがモナーの家へと着いたのは、3番星が見え出したときだった。
いょぅと挨拶する太陽が地面へ入り終え、今だ橙の地平線に金星が輝いていた。
モララーが玄関でとを叩くと、モナーが戸をあけた。
「いらっしゃいなのだ。暑い中わざわざ来てくれてありがとうもな。
 例の場所へ出かける前にお茶を飲もう。
 作っていたパンは台無しになったので、お茶請けはなしだけど」

臭いがいまだ残る居間へと進むモナーとモララーの二人、
ちゃぶ台の上にはカミツレ茶が入ったグラスが2つある。
二人はちゃぶ台の前へ座り、お茶を飲んだ。
「ネオ麦茶をイイ!!なんて思うなんて、10年前には想像できなかったな。」
モララーは雑談を始めた。
「それ以前に「ネオ麦茶」はこの世に無かったモナよ。
 つうか、この変な名前ではやるなんて、経営者の運がよすぎる。」
15分ほどそんな話を続けた後で、モナーは別の話を始めた。
「昨日のべビィの親虫が来たモナよ。」
モララーは返事をする。
「おお、着たのか。もしかして、楽しみにしていたパンを台無しにしたのはそれでつか。」
「そういえるモナ。でも、その御代は身体で払ってもらったモナよ。
 そうそう、今回の護○神○の肝試しのついでにそれを捨てようと思ってたのだ。」
それに驚くモララー、あわてて言い返す。
「ええええ!?
 あの寂れた幽霊スポットにかよ。怨念が集まってイクナイ!!!
 だったらゴミ捨て場に捨てようぜ。」
モナーは微笑みながら言い返す。
「なあ、あそこのことを忘れているモナね。
 あそこの「英霊」たちに、母と子二人で一柱になったあれを見せたら
 きっと泣いて喜ぶモナ。」
「あ、そうだったな。あのボロヤは・・・」
お互いに笑い出すモナーとモララーは時計を見ると、立ち上がって支度を始めた。
そして、最後に毛布で包まれた大きなものを車に乗せ終わると、
二人を乗せた車は闇へと続く道へと進んでいった。

照葉樹林を代表するクスノキの大木達が見え始めた。
周りの石を持ち上げ、雄大に成長した姿が続くその奥に、
長い鉄塔が建っている崩れかけた木造の建物が見えた。
その側には横になっている奇妙な割れた石像がいくつもあった。
唯一新しい小さな看板が立っていた。
そこにはこう記述されてあった。

「モナドウ地区マターリ護国神社跡地(国連重要遺跡指定)
 AA暦56年にダッコ新政党の圧力で国家宗教として誕生した
 国家マターリ神道は、ダッコ新政党の党員、
 そして党にとって価値のある死者を「マターリの守護神」として祭り上げるため、
 各地にマターリ護国神社を作らせた。
 この跡地はモナドウ地区で殉職、及び活躍した党員等を祭るために作られたものであった。
 が、実際には、悪政の限りを尽くしたダッコ新政党員の汚点を打ち消し、
 かつ、AAが自由の権利の下で行使してきた信仰の自由を縛るための施設であった。
 第1次AA大戦後、ダッコ新政党の政府は倒れ、それと共に偽りの宗教である、
 国家マターリ神道は完全に消え去った。
 しかし、その傷跡は大きく、背徳と狂信がそれに替わって支配することとなった。
 その苦難の歴史を忘れぬため、曲々しいこれらの残骸を「負の遺産」として、
 AA暦180年に国際連合で承諾された。」

車を降りた二人は荷物を外へと出していった。 
「歴史は常に刻まれるモナ。モナたちもそれに加わるモナよ。」

流れ星は木星と土星の間を流れた。

761 名前: 僕にとっての君(XbneXQ/I) 投稿日: 2003/08/24(日) 01:21 [ 9hN3.kYg ]
「君の為に、僕は生きていく」
この言葉を君にかけたのはいつだったっけ…。
遠い昔の話のような錯覚…。
今、僕の前には人生で最も愛した人が倒れている。
そして、僕の腕は真紅の色に染まり、生暖かい感触がして…。
僕の涙が天から降る滴に隠されて、紺碧の背景が冷たく僕を包んでいる。
この世界には紺色と赤い色、そして僕の色と君の色しかない。
聞いてください。僕の、悲しい物語を…。

今から数時間前、僕は公園のベンチで初めての彼女とのデートに心を踊らせていた。
いつもどうりのジーパン、シワシワになってる黄色いTシャツ。
そう、いたっていつもどうりの格好。
そして、いつもどうりの青い空。
今日は良い日になりそうだ…。
僕がエサを与えていた目の前のハト達が、一斉に左右対象に飛び出した。
その先には、僕の最愛の人が微笑を投げかけている。
いつもよりも頬を赤く染めながら。
「モララー君、遅れちゃった…待ったかな?」
「え、いや、僕も今来たばかりだから」
普通のカップルと同じ会話を交わす僕達。
僕にとって初めての人。
可愛くて、上品で、何よりも僕を思ってくれている人。
「ね、しぃちゃん、お昼はどこで食べる?」
「モララー君の好きな所で良いよ。」
周りの木々が風に揺れて、葉がこすり合、そのたびに日差しと影の位置が変化する。
爽やかな風。
そして、何よりも素敵な君の笑顔…。
僕は、君を愛している。

762 名前: 僕にとっての君(XbneXQ/I) 投稿日: 2003/08/24(日) 01:22 [ 9hN3.kYg ]
喫茶店に僕らはよる事にした。
僕らは、窓際の席に腰かける。
さり気なく置かれた植物や、明るい色の壁紙が、今の季節に涼しさを与えてくれる。
僕はアイスコーヒー。君はオレンジジュース。
君と何度も目を合わせ、お互いに微笑み合い、この後の予定をたてる。
僕のアイスティーの氷が溶けて、カランと涼しげな音を立てる。本当に自然で綺麗で清みきった音。
店を出る頃には、中身が少し残っているグラスに汗が溜まり、そのうちの数滴が底に流れ落ちた。

僕達は最初に遊園地へ行く事にした。
夏休み最後の日曜日。どこもかしこも人でいっぱいだ。
でも、君と一緒にいられるだけで僕は幸せだよ。
他には何も望まない。
僕は観覧車に乗って二人きりになった時、君に僕の気持ちの全てを伝えた。
好きだよ…「君の為に、僕は生きていく」と。
君は頬を真っ赤に染めて、僕に微笑んでくれたね。
そして、生まれて初めての口付けを…。
綺麗なオレンジの、暖かく優しい光りが僕達を照らしてくれている。
僕はその時、幸せの絶頂にいた。

763 名前: 僕にとっての君(XbneXQ/I) 投稿日: 2003/08/24(日) 01:23 [ 9hN3.kYg ]
遊園地の遊び場を全て回った時には、空がピンク色になっていた。
そして、カラスの群れが山へ向かって行く。
横には、僕の腕をキッチリと握った君の姿。
柔らかく、すぐに崩れてしまいそうな僕の恋人。
僕の視線に気付き、僕を眺める君。
そして、僕に君の運命を変える一言を言った。
「死んでね」と。
僕は耳がおかしくなったのかと思った。
ガラの悪い人達が僕の周りを取り囲んでいる。
あまりに突然で、信じられない事態に僕は困惑した。
僕が何をした?僕はなんでこんな事をされているの?何故君は、僕がこんな目にあっているのに微笑んでるの?
判らない…何もわからない。
君は僕にこう行った。
「あなたは何も悪くない…悪いのはあなたの父親よ。私達を被虐生物と定めた人よ。」
たしかに僕の父親は有力な政治化だった。
しかし、そうしないと国が滅んでいたんだと何度も聞いている。
でも、僕のお父さんは5年前に死んでいるし、その法律も10年以上前に繁殖能力半減薬発明により取り消されている。
「なんで僕が!」
僕は思いのままに訴えた。
しかし、帰ってきた理由はあまりに理不尽なものだったんだ…。
「同属の恨みを晴らす相手があなたしかいないの」
ただの憂さ晴らしじゃないか。
よく見ると、その男達も成体のちびぎこだった。
しかも、全員ナイフを持っている。
僕は恐怖に震えた。そして、体が勝手に行動を起こした。
目の前にいる、一番弱そうなちびぎこに僕はとびかかった。
ナイフを奪いあって地面に転がる。
偶然にも、そのひょうしに刃の部分がちびぎこの首に当り僕はちびぎこを殺めた。
体中がガクガクいって、心臓が飛び出そうで…。

764 名前: 僕にとっての君(XbneXQ/I) 投稿日: 2003/08/24(日) 01:24 [ 9hN3.kYg ]
「ギャ、虐殺厨デチ!!」「お前は悪魔デチ!犯罪者デチ!」
酷い。これは立派な正統防衛だ。
しかし、犯罪者という言葉は僕の胸に重くのしかかった。
ぼくも、母親を殺された人間だ。
でも、その犯人は知能障害者で法律に守られていたため無実。
僕が大人になったらお父さんみたいな立派な政治家になって、犯罪を無くそうと思っていた。
それにもかかわらず、自分自身が犯罪者になってしまったんだ。
そう考えていると、腹部に急に激痛が走った。
僕が考えにふけっている間に刺されたみたいだ。
痛いよ。死んじゃうよ。恐いよ。助けて。
意識が薄れていく…。
ぼんやりと話し声が聞こえる。
「ヤッタでち!虐殺厨をやっつけたデチ!」「復習ワシヨーイ!」「うるさい!黙れコゾウ!警察に見つかるぞコゾウ!」
僕を殺して喜んでいる。人が死んで喜んでいる。
恐怖も罪悪感も感じずに勝利に酔いしれている。
こんな奴がのうのうとこの世界にのさばらせておいていいのか?
いや、良いはずが無い。
おそらくこいつらは僕の他にも人を殺すだろう。
命の大切さをまるで判っていない。
僕のお父さんも、あの法律を出した時は涙に血の色が混じるまで泣いていたのに…。
何も知らないお前らが、何も理解しようとしていないお前らが……。
目が覚めた。
気が狂ったかの用に、フサに襲いかかった。
突然の出来事に反応できなかったらしく、すぐに地面にへたり込んだ。
そして、腹に強くナイフを刺し込んだ。
ブチブチと何かの繊維が切れるような感触。
血がゆっくりと滲み出てくる。
「ヒ…ヒギャァァァァァァァァァ!!!!」
馬鹿でかい声を上げた。
僕はゆっくりナイフを抜く。
「イダイ!イダイでジィィ!!アフ、アフゥ…」
「ワショ?…フサタン?」「しくじるアフォがいるか!コゾウ!」
二人がフサに冷たい視線を送る。
しかし…
「ワ、ワチョ?」
オニーニは変な感触に気付き、自分の胸に視線を向けた。
その視線の先には、自分の着ていたコートをも突き破って、刃の先が出ている。
「!!」
そして、しばらくたって激痛が走ったようだ。
「ワジョォォ!死ぬ!死んじゃうでワチョイ!レコタン!助けてでワチョーイ…」
きみは他人が死んでしまいそうな時に介護もしなかったのに、
自分がやられている時はそんな事を言うんだね。
本当に人間の本質そのものだ。
それと、腰を抜かしてお漏らしをしているレコもだ。
これだけ目の前に「死」をちらつかせれば、二度と殺しなんかできないはずだ。
僕は、大好きだった人の元へ近ずいていった。

765 名前: 僕にとっての君(XbneXQ/I) 投稿日: 2003/08/24(日) 01:24 [ 9hN3.kYg ]
君は怯えて、涙をぽろぽろ零して僕に「虐殺厨、虐殺厨」と叫んでいたね。
僕は君にとって復習の相手でしかなかったの?
あのときの告白や、今日の笑顔や、あのキスも作り物だったの?
僕への愛も作り物だったの?
教えて、教えてよ。
僕は一体、君の何だったの?

君は僕の心の問いかけに答えてくれなくなってしまったね。
それも瞳孔を大きく見開き、口も開けたままで涎を流して。
さっきまで着ていた可愛い白のワンピースが真っ赤なドレスみたいだよ。
悲しいよ…でも嬉しい。
悲しいの?嬉しいの?どっちなの?
僕は一体なんなの?そして、君はなんだったの?
判らない…もう二度と判らない。
教えてよ、僕は…このさきどうしたら良い?
一番憎んでいた殺人を犯し、他人を殺し、君までも手にかけた僕が、
この世にいて良いの?のうのうと暮らしていて良いの?
判らない…判らないよ……お母さん、お父さん、この僕に答えを教えて。
お父さん……お母さん…。
僕が最後に見た物景色は、何の汚れも無い、大きなお月様だった。

糸冬

766 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/08/24(日) 23:15 [ w1bjUo/M ]
西暦200X年
このころ、世界中が虐殺一色に染まっていた。
しぃ達の繁殖力の高さを重く見た政府がしぃやちびギコを被虐生物と定めたのがそもそものきっかけである。
街中に散乱する死体や肉の塊。これらは殆どしぃの物だった。
なかにはちびギコの死体もあるがしぃの死体の数と比べたら圧倒的に少ない。
ちび時代のギコには共通してずうずうしい傾向があるものの、成ギコまで成長すれば、
モナ―やモララー達と同等に社会に貢献するため、しぃに比べると虐殺されるケースが少ないのだ。
悲惨な死に方をした残骸の数々をみても、だれも「かわいそう」などとは思わない。
それだけこの時代のAAはこの虐殺ブームに影響され、虐殺を当然のごとく行っていたからである。
この空前のブームは国家経済にも影響を及ぼし、虐殺用具を売る店も現れた。
数ある虐殺用具店の中に、近年売上をみるみる上げている虐殺用具店があった。
その名も「モラ山虐殺・虐待用具専門店」。
この店はせいぜいスーパーほどしかない小規模な店ではあるが、
幅広いバリエーションの虐殺用具を揃えており、その時その時の客の好みに適応した虐殺用具をもっとも早く売り出す店として名高い。
また、店長のモラ山自らが客の要望を詳しく聞き、要望に応えた特注の虐殺用具を提供すると言う画期的な商法が人気だった。
ある日、店長のモラ山がいつものように要望をまとめたメモを取っていると、部屋に1人のギコが入ってきた。
「どういった品物をご要望でしょうか?」いつものようにモラ山が質問する。するとギコは
「しぃの体を自在に操る道具を作れるか?」と言った。
モラ山は「技術的には可能ですね。ほかに要望はありますでしょうか?」と答えた。
ギコは少し間を置き、「言う事も全部こっちで操れるか?」と再び質問してくる。
難しい質問だな。モラ山は思った。しかし不可能と言うわけではない。
「出来ますね」モラ山は答えた。
ギコは納得したように頷き、「それでいい。大体いくらになる?」
「少々お待ち下さい。」ゴルァと一言もいわないとは珍しいな。そんな事を考えながらモラ山は価格の見積もりを始めた。
「声帯まで操ると言うのは技術を要しますから、少なくとも7,80万は支払って頂きますが、よろしいでしょうか?」
「わかった。それでいい。」とギコ。
「ではこの用紙に記入をお願いします。」そういってモラ山は一枚の紙をギコに手渡す。
その用紙の記入欄に名前やら住所やらを記入しながら、ギコは昔話を始めた。
自分の両親と兄弟を奪われた幼少時代の話を・・・・

糸売
一気に書きこむ方法を知らないので書き込み欄に地道に書かせてもらいます。

767 名前: 殺し屋(ip574ZhQ) 投稿日: 2003/08/25(月) 12:36 [ JT6wSfE. ]
小説の本当の意味
俺は殺し屋。マターリと虐殺小説が好きだ。
「なんでマターりが好きで虐殺小説が好きなんだ?」と俺の後一つの心が言った。
二つ以上心があるとはわからないが、そんな感じがしたのだ。
俺はなぜ虐殺小説が好きなのかを考えてみた。
だが、わからなかった。
だが、思いついたことがあった。
「よし!小説の本当の意味を探してみよう!」
俺は、お気に入りのyah゚゚ジャパンを開きこう書いた。
「小説の意味」
そして、目で見ると394件。俺では全部見れない。あきる。なので、一部をみたら、いいのが見つかった。
夢小説だけど。
ここだ。 http://www.geocities.co.jp/Playtown-Domino/1566/dream.tyuui.htm
それを読んでみると、
ドリーム小説、と言いますのは、名前変換などをして作る、
キャラ×自分(逆も可)の小説のことです。

ラブラブやほのぼの、あまり愛を感じないものまで。
オリジナルストーリーっぽい感じです。
とかいてあった。
「マァマァ役に立ったかな。」
見つかったことは自分の鏡とキャラと自分のストーリー(かな?
後一つ以上は探そうと思った俺は自分で考えた。
「俺は、なぜこの小説が好きなのだろう?そして、本当の意味は?」
やっとわかった。
そう。自分のやりたいこと、そして、自分の夢をかなえるためなのだ。
たとえば、貴方がみみもぎをしたいなら、
キャラにみみもぎをさせればいい。
ソウすればいいのだ。
例えば、
〜テスト小説〜
X公園にしぃの死骸、チビギコの汚い体。そして
耳と足がなくてその痛さで暴れているべビしぃがいた。
「イチャイヨゥ!イチャイヨゥ!チィィィィ!!」
それは、一時間前のことだ。
しぃ、べビしぃ、チビギコが遊んでいるようだ。
「シィ♪」「チィ♪」「デチデチ!」
そのX公園にモララーがいる。
そのモララーは糞虫を殺しに来たらしい。
しぃたちはモララーがいることに気がついた。
「ソコノクソモララー!!ワタシィタチニゴハンヲワタシナサイ!!」
モララーはその言葉にきれた。
「わかった。わかった。じゃあこいつを使って料理を使うか。」
と、モララーはチビしぃを持ち、てんぷら揚げにした。
少しの間「チィィィィ!!ヤメチェ!」と言っていたが、そのあとは何もしゃべらなかった。
しぃはそれ見て泣きながら、こう言った。
「クソモララー!!ワタシィのベビチャアソヲカイシテェェ!!」
モララーはアヒャりながらこう言った。
「その糞べビでも食って生きろよ!(藁)アヒャ!」
テスト小説 完。
これがやりたかったのだ。俺は。
みんなありがとう。いまも小説を書きつづけるよ。
完。
コメント
皆様読んでくれてありがとうございました。
なんかこうすればいいよというコメントがあれば嬉しいです。

768 名前: 殺し屋(ip574ZhQ) 投稿日: 2003/08/25(月) 13:44 [ JT6wSfE. ]
修正。

小説の本当の意味

俺は殺し屋。マターリと虐殺小説が好きだ。
「なんでマターりが好きで虐殺小説が好きなんだ?」と俺の後一つの心が言った。
二つ以上心があるとはわからないが、そんな感じがしたのだ。

俺はなぜ虐殺小説が好きなのかを考えてみた。
だが、わからなかった。
だが、思いついたことがあった。

「よし!小説の本当の意味を探してみよう!」
俺は、お気に入りのyah゚゚ジャパンを開きこう書いた。
「小説の意味」と。

そして、目で見ると394件。俺では全部見れない。あきる。なので、一部をみたら、いいのが見つかった。
夢小説だけど。
ここだ。 http://www.geocities.co.jp/Playtown-Domino/1566/dream.tyuui.htm

それを読んでみると、

ドリーム小説、と言いますのは、名前変換などをして作る、
キャラ×自分(逆も可)の小説のことです。

ラブラブやほのぼの、あまり愛を感じないものまで。
オリジナルストーリーっぽい感じです。
とかいてあった。

「マァマァ役に立ったかな。」
見つかったことは自分の鏡とキャラと自分のストーリー(かな?
後一つ以上は探そうと思った俺は自分で考えた。

「俺は、なぜこの小説が好きなのだろう?そして、本当の意味は?」
やっとわかった。
そう。自分のやりたいこと、そして、自分の夢をかなえるためなのだ。

たとえば、貴方がみみもぎをしたいなら、
キャラにみみもぎをさせればいい。
ソウすればいいのだ。

例えば、

〜テスト小説〜

X公園にしぃの死骸、チビギコの汚い体。そして
耳と足がなくてその痛さで暴れているべビしぃがいた。
「イチャイヨゥ!イチャイヨゥ!チィィィィ!!」
それは、一時間前のことだ。
しぃ、べビしぃ、チビギコが遊んでいるようだ。

「シィ♪」「チィ♪」「デチデチ!」
そのX公園にモララーがいる。
そのモララーは糞虫を殺しに来たらしい。
しぃたちはモララーがいることに気がついた。
「ソコノクソモララー!!ワタシィタチニゴハンヲワタシナサイ!!」

モララーはその言葉にきれた。
「わかった。わかった。じゃあこいつを使って料理を使うか。」
と、モララーはチビしぃを持ち、てんぷら揚げにした。
少しの間「チィィィィ!!ヤメチェ!」と言っていたが、そのあとは何もしゃべらなかった。
しぃはそれ見て泣きながら、こう言った。

「クソモララー!!ワタシィのベビチャアソヲカイシテェェ!!」
モララーはアヒャりながらこう言った。
「その糞べビでも食って生きろよ!(藁)アヒャ!」

テスト小説 完。

これがやりたかったのだ。俺は。
みんなありがとう。いまも小説を書きつづけるよ。
完。

コメント
皆様読んでくれてありがとうございました。
なんかこうすればいいよというコメントがあれば嬉しいです。

769 名前: (4JopRUKA) 投稿日: 2003/08/26(火) 00:02 [ gwTZwMGU ]
1/2

僕、ちょっと、君のこと、殺さなきゃならないみたいだ。

開口一番、彼はあっけらかんと笑いながら私に言った。


言いながら、私の両耳を乱暴に掴み、引っぱる。
あきれるほど簡単に、私の耳は私の頭からサヨナラしていた。
「ハニャアン!!! シィノオミミー!!!」
みっともない声が私の口からほとばしる。
でも、そんな自分の姿を何故か他人のように冷静に見つめている、私。
そしてそんな私の悲鳴に、痴態に、変態じみた笑い声を上げる、彼。
「次は手足だからな!」
いやだ、口調まで変わってる。調子いいんだから。
まあ、それは私と同じで、抗えない「何か」のせいなのだけれど。
私の右腕が、ありえない方向にねじ曲げられている。
強引に引き絞られる。
ばちゅん、と一種小気味の良い音を立てて、もげた。サヨナラ、私の右腕さん。
「ハニャーン! シィノオテテトレチャッタヨー!!! モウダッコデキナイヨー!!」
耳障りな悲鳴。とても私の声帯から絞り出されているとは思えない。
「うるさい!」
「ハヒャッ! ンヒャ、ヒャファァ〜!!!」
おかえりなさい、私の右腕さん。戻ってきたのは口の中に、だけども。

770 名前: (4JopRUKA) 投稿日: 2003/08/26(火) 00:02 [ gwTZwMGU ]
2/2

顎が、外れちゃいそう。
それに口の奥まで突っ込まれていて、ちょっと動くだけで吐きそう。
もがれた側が入っているから、何だか生臭い、いやな味。
これもやっぱり、吐きそうな感じ。
抜いちゃいたいけど、左腕ももう、ちぎらかけているから、無理。
右のときよりも勢いが足りなかったのか、めりめりっと嫌な音を出しながら、
じれったいくらいゆっくりと私の体から離れていった、左腕。
グッバイ、左腕さん。もう戻ってこなくていいかも。入りきらないもの、私の口。
「フィニッシュはやっぱ内臓ぶちまけでいくからな!ハァハァ」
どこから出したのか、立派なサバイバルナイフ。
根元にギザギザがついてる、あれ。
いつの間にか両足を大きく開かされていて(ちょっと、いや結構、恥ずかしい
その付け根、私の……まあ、その、あまり大きな声では言えない部分に、
ナイフの切っ先をあてるがって、そのまま力いっぱい上に引っ張り上げる。
「グッ…ヒャ、ヒィ、ギヒャァァァ―――――――!!!」
ありえないくらい滑らかに切り開かれた私のおなか。
見下ろすと、切り口から中身がどろりと盛大にこぼれ落ちている。
ことさらに、ピンク色の腸が。ぷるんとみずみずしく光っていて、
妙に健康的なその輝きがとってもグロテスクで………
………グロ、テス、ク、で。
そこで私は私の意志と関係なく、意識を手放してしまった。


どうして、とか、そんな疑問、これっぽっちもないの。
だって、ここは、そういう場所、なんでしょ?
私はただ、ここではこういう風に殺されるのが、普通なだけ、でしょ?

771 名前: 目玉焼き(b2PRWegc) 投稿日: 2003/08/26(火) 12:12 [ Pv7ogAvU ]
『虐殺日記』

>>734の続き


───4日目───

仔モララーはベッドから起き上がると早速しぃたちの新居へ向かった
「朝だよ〜」
仔モララーの爽やかな声でしぃ達が起き上がった
「おはようでち・・・・ヒッ」
「起きるなり早速怯えるの?ひどいなー」
ちびギコだけではなくしぃ達全員怯えている
「まぁ待ってよ。これで君達を虐殺する気はないから」
仔モララーが手に持っていたものは包丁だった
「これでお料理して貰おうと思うんだ〜」
「ドッ・・・・・ドウユウイミ?」
「ちょっと待ててね」
・・・・と言い放つと仔モララーは包丁を置いてどこかに行ってしまった

「お待たせ〜準備ができたよ。ついて来て」
しぃたちがついていくと仔モララーの部屋に着いた。
「さ、これでも見て」
仔モララーはビデオを再生した
ビデオの内容は料理番組だった。
しぃ達は見入っている。涎を流しながら・・・・・
「今週の食材は伊勢海老で〜す」
司会のレモナが笑顔で叫ぶと、VTRがスタートした

772 名前: 目玉焼き(b2PRWegc) 投稿日: 2003/08/26(火) 12:12 [ Pv7ogAvU ]
〜〜〜〜〜〜〜2〜〜〜〜〜〜〜〜
「ウマー」
「いけるモナ」
「イイ!!」
ゲスト達が料理を食べ、感想を言ってビデオが終わった
「こんなの食べたいよね〜」
仔モララーが言うとしぃ達は頷いた
「この食材だけはあるんだけど料理出来ないしー」
「シィチャンガリョウリスルー」
「じゃ、決定。ついて来い」
仔モララーが新居へ連れて行くと包丁をしぃに渡した
「ハニャ?イセエビサンハ?」
「ここだよ。えいっ」
そういうとバケツの中の何かを新居にぶち込んだ
「ヒギャァァァァ痛いでちぃぃぃぃ!」
仔モララーが入れた物それは
   大量のザリガニ
「ナニコレーイタイヨォォォ!!」
「がんばってお料理してね〜」
「エエエイ」
ザリガニ狙いの包丁は空を切りちびしぃの首を飛ばした
「ハニャ?!」
しぃは自分のしたことを理解していない
「チビチャン?・・・t  シィィィィィィィィィィィィ?!」
しぃは考えるまもなくザリガニの攻撃を受けた
「あははっ自分の子供を料理?」
仔モララーの乾いた皮肉も悲鳴によってかき消された
「コノ〜」
しぃは包丁を縦に振りザリガニ一匹を撃破した。
・・・・が、たかが一匹である
「ヤッターシィt・・・シィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!」
大量のザリガニがしぃに飛び掛った
「どこかにいくでち!!!!」
ちびギコは一心不乱にザリガニを投げていのだ
「モウドコカニイッテー」
しぃは包丁を振り回すが、床・壁・天井に切り傷を増やすだけだった
・・・がちびギコが投げたザリガニにヒットしザリガニがちびギコにくっついた
「ヒギャァァァァァオメメガァァァァァァ」

773 名前: 目玉焼き(b2PRWegc) 投稿日: 2003/08/26(火) 12:13 [ Pv7ogAvU ]
〜〜〜〜〜〜〜3〜〜〜〜〜〜〜〜〜
小一時間後───・・・
「ハァハァ・・・・ゼンブアボーンデキタヨ・・・・・チビチャン?!」
ちびしぃの首と胴は離れ離れになり顔はザリガニに食いちぎられていた
「妹タンど−したd・・・・ヒィィィ」
ちびギコは片目が潰れ体中傷だらけだった
「捌けたようだね。どうやって食べるの?火を通す?」
「タベタクナイヨゥ」
「え?」
仔モララーはどこからか黒いものをだした。
その黒いものとは・・・いつか見た銃だった
「火通よな。煮るよなぁ・・・・」
「ハ・・・・ハイニマス」
泣きながら答えた

仔モララーが錆びたなべとカセットコンロを持ってきた
「さ・・・早くして」
仔モララーはカセットコンロを点火して、なべを乗せた
「後はがんばれよ。」
仔モララーはしぃ達を放置し、どこかに行った

〜〜〜〜続〜〜〜〜〜〜〜〜

774 名前: @x゚∇゚@☆ 投稿日: 2003/08/26(火) 13:29 [ dX2cHF92 ]
俺は束京のある会社で働いているいたって普通のモララーだ
あの日俺はいつもどうり電車に乗って会社へ向かっていた
「次は〜品皮〜品皮です耶麻手線○○線∵□線はお乗換えです」
俺はいつもどうり品皮で耶麻手線に乗りかえようと隣のホームへ逝った
ちょうど電車が入ってきたそしてドアが開くと中にはしぃが居た
後ろで降りるAAたちが「何やってんだゴルァ」とか言っていた
よーく見るとその中の1匹つーがいる・・・いやあれはしぃだ
そのしぃが「ノリタキャノレバ?」と言った俺は「じゃあ乗るよ」と言って
その香具師に向かって走り始めた「もう乗れる」と思ったその時
しぃ全員が俺を弾き飛ばしたおれは幅の狭いホームを転がり隣の線路に落ちた
するとすぐに電車が入ってきたおれはとっさに退避スペースに飛び込んでグモらずにすんだ
俺は気が付くと目の前に後輩のモナ岡がいた「どぉーしたんすか?先輩」とか言っている
俺は「ちょっとな」とだけ言った

775 名前: @x゚∇゚@☆ 投稿日: 2003/08/26(火) 13:59 [ dX2cHF92 ]
1週間後おれは退院したそしてその日俺は手土産を持って品皮駅に行ったあの糞虫の
住所を知ってる駅員がいると言うのだそしてその駅員に会い糞虫は全員一緒に暮らしているらしい
俺はその家に行った
ぴんぽ〜んとチャイムを押して「ハニャ?」「モナ急便です」そしてドアを開けるとしぃが出てきた
おれはそのしぃの首をつかみ奥のほうに投げたすると他のしぃたちもきづいた
おれはまずつーの面をかぶって「ハニャーンダッコ」とか言っている香具師をまずやることにした面の耳をぶちぃぃぃ
そうすると本物の耳が出てきた俺はそれも「あれ?これもお面かな?」と言いながらもいだするとしぃは「シィィィィィィィィィィィシィノオミミイガァァ」とか叫んだ
小1時間後
最期の1匹だもう氏にかけているするとそのしぃは「何でこんなことするの?しぃはダッコシテマターリシタイダケナノニシィガナンカワルイコトシタ?」
その後「人をホームから突き落とすアフォがいるかぁ」と言って沸騰していたお湯をしぃの体にかけた
「シィィィィィィィィィィィィィィィイタイヨウタスケテヨウイタ・・・・・イy・・・・・・」そしてしぃを全て殺ったそれ以来俺はしぃを見ると全てを殺すようになった

             糸冬

776 名前: diary 投稿日: 2003/08/26(火) 19:47 [ 5lMUf6ho ]
〜食卓〜(短編)
1.今日は日曜日。日ごろ仕事に、金にならないサービス残業に追われている私を
癒してくれる素晴らしき日。明日からまた戦いが始まるが仕方がない
『今日は久々に料理でも作ってみるかな?』
私は元々料理が好きで、以前は度々作っていた。近頃は忙しすぎて料理を
作る暇などなくてコンビニ飯で済ましていた。今日は何か無性に作りたくなったのだ。
私は近くの商店街に向かった。この商店街は昔と変わらない景観を維持している。
発達した都会の中心地とは正反対。そのコントラストが新鮮に感じる若者も
多く、若者も多くきている。
『何つくろうかな?』私が考えながら歩いていると、肉屋のおばちゃんが
『買ってきなさいよ!』と元気いっぱいに私に声をかける。
『それじゃあ、下さいな。』
『はい、どうぞ。毎度ありがとうございました!』
この駆け引きにどこか私は癒された。
それから私は他の買い物を済まして帰ることにした。
『さあて、肉じゃがでも作ろうかな。』
2.私は帰路の途中、べびしぃを見つけた。
どうやら捨て子のようだ。可愛そうだが私には飼えない。
私が無視して通り過ぎようとした時、偶然目が合ってしまった。
ベビしぃは三匹いる。薄汚れた段ボール箱に姉妹はけなげに生きていた。
でも、一匹はもう死にそうだ。明日になったら烏どもの餌になっているだろう。
姉と思われるべびしぃは『タチュケテ・・・オナガイ』と私に哀願していた。
(もう駄目だ、私はこのまま通り過ぎることなんてできない!)
私は姉のべびに負けてしまって家に連れて行くことにした。
『一日だけだぞ。』


777 名前: diary 投稿日: 2003/08/26(火) 19:48 [ 5lMUf6ho ]
3.私は家に着いた。自分で言うのもなんだが実に質素な家だ。、女に無縁の家だ。
『おまえらはここで大人しくしていろよ。ご飯作ってやるからな』
『マンマ!?』
ベビたちは嬉しそうな顔をしている。何も食べていなかったのだろう。
私はすぐに肉じゃがに味噌汁、焼きしゃけを調理することにした。
料理をしている時、ジーンズの裾が引っ張られているのを感じた。
ベビしぃだ。
『マンママダァ?』と無邪気に尋ねてくる。
『もうちょっと待ってくれよ』
それから三十分後、飯が出来た。
『おまえら、飯ができましたよ!』
『マンマ、マンマ♪』ベビ達は飯のところに群がる。
もはや食べっぷりときたら獣そのものだ(そりゃ獣だけど)
私はその微笑ましい姿を見守っていた。
だが次の瞬間とんでもない事が起きた。
4.ベビたちは餌の取り合いを始めた。動物だから仕方ない・・・
違うのだ。そういう問題ではない。恐ろしいことに弱ったベビを元気なベビ二匹が襲っているのだ。
『カワイイベビチャンノエサヲトラナイデヨゥ!』
『ソウヨソウヨ!アンタモウスグシヌンデチュヨ(ワラ』
もはや餌のとりあいではない。虐待だ。
まだ同種族同士での食物をめぐる争いなら分かる。
もはや食物関係なしにこれは虐めだ。しかも姉妹同士なのに!!
私は恐怖すら感じた。
『ああ、コレが実体か。分かったよ、俺も。』
それから虐められたベビを引き離して別に餌を与えた。
私は風呂に入り、歯を磨いてからその日は寝た。
『ふぅー、今日は疲れた。明日は早いから早く寝よっと』


778 名前: diary 投稿日: 2003/08/26(火) 19:48 [ 5lMUf6ho ]
5.次の日の朝は私は寝坊してしまった。眠りが浅い万年不眠症の私が目覚ましの音を聞き逃すわけはないのに
仕方がなく私はベビたちの餌を用意し会社に向かう。


今日は仕事がスムーズに片付いたので早めに帰宅することにした。
私は何もない家に帰るのは普段は正直おっくうに感じているのだが、今日は何故かうきうきしている。
『ただいまぁ〜・・・・あ』
私は部屋の中を見てしばらく愕然としていた。
別に部屋が荒らされたわけではない。
例のベビが部屋の隅でうずくまっていたのだ。新たに生傷をつくって
どうやら餌を残りの二匹にまた餌をとられて、虐められたのだろう。
もう、呆れちゃったよ俺。
それなのに二匹は私にこう言う。
『ナッコナッコ♪』
『マンマァ、マンマァ』
私の中で何かが切れる音がした
『ああ、今作るよ』
6.私は揚げ物と、刺身を作ることにした。
ちょうどいい材料が二匹もいるしね。
『お〜い、こっちおいで〜』
『オナカヘッタカラウゴケマチェン。ハヤクゴハンクダチャイヨゥ。』
『おやつあげちゃうケド?』
『イキマチュヨゥ!』
(全く愚かなやつらだ。)
私は特に元気の有り余ってるのを一匹まな板にのせた。
『オヤツハ?』
『ちょっと頑張ってくれたらもっとあげるよ?ダッコもしてあげるよ』
生きいればな!!
まずはパン粉をまぶす。
『ヘプシュッ!ナンデチュカコレ?』
『女の子はお化粧しないとね?モテるよ?』などというともっとつけるように急かしてきた
次に油をたっぷりと入れた鍋に入れる。
『コレハ?』間抜けな面して尋ねてくる。
『お風呂だよ?』
それから鍋に火を点火した。
20・・・30・・40・・・としだいに温度は上がってゆく。
『チョットアチュイ・・・ハヤクダシテ!』
『あと60秒数えてからね』
『チィチィ!!アチュイアチュイ!!タチュケテー!!チィイィィィィィィ!!』
それでも低温に設定してあるからじっくりと苦しめることができる。
ベビの叫び声は狭い部屋の中に響き渡る。
『モウ、ダシテ、オナガイ・・・・ナッコスルカラ』
『嫌だよ。そんな油っぽい手で触るな。』
『モウ・・・ダメ』
まずは一品目完成。

779 名前: diary 投稿日: 2003/08/26(火) 19:49 [ 5lMUf6ho ]
続7.『次は刺身だ。』
もう一匹のベビは怯えて動けない。腰が抜けたようだ。
『あ〜あ、てめえ糞尿まきちらすんじゃねえ!!掃除しなきゃいけねえだろうが?ア?』
『・・・ナンデコンナコトヲスルンデチュカ?』
『それは自分に聞きなさい。』
私は材料を洗い、をまな板にのせる。
『ダッコスルカラ・・・オナガイタチュケテヨゥ!』
『それしかいえねえのかよ?馬鹿が』
『まずは皮はがないとな』
私は包丁でべびしぃに切り目を入れてから皮をはいだ
思ったよりも簡単にはぐことができる。
はぐっていうよりも桃を剥く感じに近い。
『チィィィィィィィィィィ!イタイヨウイタイヨウ!!』
『べびちゃんは元気だね〜』
さてと、次は・・・・
その時であった。弱ったベビがこちらにやって来た。
どうやらお腹が減ってやってきたみたいだ。
『オナカ・・・ヘッタヨゥ』
(まっ、いっか。)
『そうかこれを食べなよ。』
私は揚げ物と刺身(活け作り)を差し出した。
8.弱ったベビはすごい勢いで揚げ物を平らげた。
そして刺身にさしかかろうとしていた。
『オサシミハジメテ・・・』
『ワタシダヨ!ベビダヨゥ!オナガイダカラタベナイデ!キョウダイデショ?』
弱ったベビは刺身を貪っている。
嗚呼、無情。
『チィィィィ!』
小腸は腹から引きづりだされてしまった。まるでソーセージのようだ。
やがてソーセージはなくなってしまった。
『ゥゥゥモウダメ・・・・』
もうこれで食事は終わりか・・・エッ?
次の瞬間恐ろしい光景が広がっていた。
脳みそ食ってるよ・・・・
刺身の頭から汚らしく出ていた脳みそはベビの口の中にきえてゆく。
『クチャッ、クチャッ、ズズー・・・ゴクン』
彼女の食事は朝まで続いた。
次の日曜日・・・・
『残念だけどお別れだ。』
『イママデアリガトウゴザイマチタ』
そういうとベビは少し悲しそうに去っていた。
お前なら、生きていけるさ。
生物とは実に愚かなものだと改めて思った。俺も例外ではないがな。
人間だって所詮っちょっとばかし頭が切れる『動物』。
根本はこいつらとあんまり変わらないのかもしれない。
『さて、帰るか』
糸冬

780 名前: 匿名 投稿日: 2003/08/27(水) 10:46 [ vzH.JgrU ]
ちびフサは空を見上げていた
自分がいるこのほの暗い井戸と、青空があまりに不対称で美しかった
夏だというのに冷たい水はフサの体温を奪っていく、下半身はもう反応しない。
ああ、なんでこんなことに?フサはこれまでの経緯を頭の中で順番に巡らせた。
最初は興味本意だったんだ――


いつもの散歩道、太陽が容赦なくちびフサとちびギコにその日差しを向けている
フサの提案で二人は通ったこともない林道に入ることにした。
林道は太陽の日差しを遮っており、快適な温度に保たれていた
しばらく歩いていると、目の前にポッカリと口をあけた「井戸」が視界に入った
二匹の興味心はその井戸に注がれた、フサもちびギコも井戸というものを知っていたが実物はお目にしたことが無かった。
まっさきにフサがその井戸に飛びついた、ポッカリと開いた穴を覗くと暗闇に覆われており微かに底が見えるぐらいの深さだった。
「チビターン、ケッコウフカイデチヨ!」
フサに遅れをとったちびギコは急いで井戸に駆け寄りフサ同様、井戸を覗き込んだ。
「ホントデチネ!デモスコシコワイデチ・・」
そのちびギコの言葉に、フサはちびギコが怖がっていることが直感的にわかった。
フサの頭に名案が浮かんだ、フサはその名案を実行した。
「ワッ!!」
と声を上げ、ちびギコの背中を押した。ただのイタズラのつもりだったが、押された衝撃でちびギコの体は穴へと吸い込まれていった。

バシャーン――
水の音が井戸の中から響いた。
しまった、フサはちびギコの生死より、自らのことを心配した。
こんなことがバレたらフサはただでは済まない。
しかし不幸中の幸いだろうか、このことを知っているのは自分と、井戸の中で死んでいるのか生きているのかわからない、ちびギコだけ。
たぶんこの高さだから無事ではないだろう、安易な予想をたて、フサはその場を立ち去ろうとした
が、
「フサターン!!タスケクダチャイー!!」
予想は見事に外れた、フサは足を再び井戸に向けた
「フサターン、ココカラハヤクダシテクダチャイ!」
再度ちびギコは助けをこうた。
騒ぐな、騒ぐな。このままだとこの声を聞いて誰かがくるかもしれない。
フサはとっさに足元の石を拾い、井戸に投げ込んだ
ヒュ〜、という音のあと鈍い音がし、「ヒギャ!!」という苦痛の声が耳にはいった。
一時おいて、ちびギコが叫んだ
「ナニヲスルンデチカ!?」
悲痛の疑問を投げかけ、フサを精一杯に睨みつけた。それを見たフサは口を開いた。
「ウルサイデチ・・・!コンナコトガバレタラ、フサタンノショウライニキズガツクデチ!」
だから・・・、と少しおき、冷たく言い放った
「シンデモラウデチ」
フサの言ったことが理解できなかったのだろうか、ちびギコは黙り続けている。
が、やっと理解できたのか、狂ったようにフサを罵倒した。「アクマ!!」「カイショウナシ!」「オニ!!」――・・
うるさい、そう呟いてフサはもう一度石を投げ込んだ
「ゴベェ!」
ちびギコの声が聞こえたのを確認すると、フサは石を再び手に取った。先ほどより大きな石だ。
そして、思いっきり井戸の中へ投げ入れた。
ちびギコは上からスローモーションで飛んでくる大きな石を見て、閉じかけていた目が一瞬見開いた。

781 名前: 匿名 投稿日: 2003/08/27(水) 11:36 [ vzH.JgrU ]
ゴン・・バシャーン。
何かに当たった音のあと続けて水に石が落ちる音がした
死んだ・・・、フサは確信した
(ヤッタデチ・・・、コレデバレルコトハナイデチ・・)
安堵の息をだし、帰路についた。

それから何度かちびギコの親に問い詰められたが、知らぬ存ぜんで通した。
ちびギコの親は警察にも連絡したが、しょせん行方不明になっているのはちびギコ。警察はろくに調べももしないまま捜査を打ち切った。

その日もちびギコの親が家に訪ねて来た、一通り話しを聞き丁重に送り返した。
(シツコイオヤデチ・・・)
ここのところ毎日フサの家にくるようになったちびギコの親に、フサは苛立っていた
気分直しに水道の水をコップにいれ、口にした。がその瞬間水ではない異様な味がしフサは水を吐き出した。
気持ち悪い、ぬめぬめしい感じが口の中い広がっている。フサはふと、コップに含まれた水を見て驚いた
コップの中にはいっている水の中にはいくつもの「白い毛」が泳いでいる。
たまらなくなった嘔吐した。
コップを投げ捨て、フサは洗面所に走り、何度も何度も口を洗いおとした
何度か洗っているうちに後ろに気配がした、ただらなぬ気配を。
そっ〜っと顔を上げ鏡を見た、その時フサは息を飲んだ。
この世にいるはずのない懐かしい顔が映っていた。フサが呆然と鏡を見ていると、鏡に映った血まみれの「ちびギコ」はいやらしく笑った
「ヒィィィィ!!」
声になってない悲鳴をあげ、フサは家から飛び出した。
無我夢中で走っているといつのまにかあの林道にはいっていた
昼でさえ暗いのに夜になるとさらに暗かった。
必死に走っていると、視界に見たことがあるものが見えた
(イド・・・!)
井戸の前でフサの足は自然に止まった。
足が勝手に井戸へと近づいていく、そして井戸の手前で再びとまった
見たくも無いのに、目がポッカリと口をあけた穴に行ってしまう、とその時妙な音が井戸から響いた。
ズリッ・・、ズリッ・・
フサの目は井戸の穴に釘付けになった
ズリッ・・、ズリッ・・・
何かが這い上がってくる・・・!?
どんどん音が近づいてくるにつれて、フサの心拍数はあがっていく。耐えれなくなったフサは叫んだ。
「ゴメンデチ!!コロスツモリナンカナカッタンデチ!!ユルシテクダチャイ!!」
途端、音は消えた。
助かった、フサはその場に座り込んだ。
しばらく呆然と座り込んでいると、フサの頭に大きな振動と激痛が伝わった
激痛に囚われながらも後ろを振り向くと、棒を持ったちびギコの親が立っていた。
震えながら、ちびギコの母は棒を振り上げた
「アンタガ・・」
振り下ろされてきた棒がフサの肩に当たった
「ヒギャア!!」
再度、棒を振り上げた
「チビチャンヲ、コロシタノネ!!」
今度は顔に直撃した
「イ、イタイデチィ!!ヤメテクダチャイ!!」
ちびギコの母は、かつて自分がちびギコに向けたような冷たい瞳で言い放った
「アンタモチビチャントオナジキモチヲアジワイナサイ!!」
足を掴まれ、そのまま井戸の中に放り込まれた、フサが落ちていくサマはまるで紙切れのようだった。

782 名前: 匿名 投稿日: 2003/08/27(水) 11:43 [ vzH.JgrU ]
――そして今にいたる。
あの水道の白い毛や、鏡に映ったちびギコ、あれが本物だったかわからない。
もしかしたらちびギコの母が真相を知るためにやったことかもしれない。
今でもそれはわからない。

ただ・・・
ただわかることは井戸の中にいる自分の足はしっかりと握っている者が誰かということだ。

今日も空は青い



783 名前: やってみます 投稿日: 2003/08/28(木) 20:28 [ TFWpYl36 ]
暗く・・・・深い・・・俺は誰だ?そしてここは・・・
闇から目覚めると・・・そこにはニヤニヤしている一人のモララーがガラス越しに見えた。何故ここにいるのかは知らない。
自分の手を見る、幼く、小さい。ちびギコの手だ・・・そして「俺」は尋ねる。
(,,・дメ)なあ、おれは誰だ?一体何の為に?
−−解っていた。「俺」は造られたのだ。そして。
  −−俺は「ちびギコの虐殺」の為だけに生まれた。それを行うための「戦闘兵器」として。
( ・∀・)わかったトコで早速ウォーミングアップだ。キモゴミにバレないよう半角で喋るんだ。いいな。
(,,・дメ)アア、ワカッタ。・・・デチ。
そして町に出る。此処はうじゃうじゃと「標的」がいる。急に路地裏に足が進んだ。
あのモララーは「標的」がいる場所、行動範囲、溜まり場を徹底的に把握していて、そこに行く「本能」と言うシステムを「俺」に組み込ませたのだ。
と、「俺」は推理した。

784 名前: やってみます 投稿日: 2003/08/28(木) 20:44 [ TFWpYl36 ]
早速一匹、いや、一つのベビを見かけた。奴は恐れることなく俺を見た。そして笑う。
(,,^0^)ミィ♪
俺は自らを止めようとしなかった。そして・・・・
(,,・дメ)ユルシテクレ・・ソウシウコトシカイエナインダ・・・
「ミギィイィィィィィィィィ!!!!!」
虐殺、いや、「作業」は始まった。持っている怪力を駆使して、
耳をもぎ、
手足をちぎり、
尾をちぎる。下半身ごと。
さらには舌を紙のように切り、
歯を抜く。神経ごと。
そして胴体を縦から真っ二つ。
数分の内に終わった。罪悪感が生まれた。そして消えた。
(,,;дメ)・・・・・
言葉は出ない・・・。出たとしても償いになるわけがない。
俺は跡を去る。長居しては親に見つかるだろう。すでに確信していた。
しかし、時間をかけ過ぎたようだ。目の前に立っているちびしぃ。

785 名前: やってみます 投稿日: 2003/08/28(木) 21:11 [ TFWpYl36 ]
震えていた。怒りか悲しみか、恐怖か。
(,,゚O゚)コノコニナニヲシタノ・・・!
(,,・дメ)コレハ「シゴト」ダユルセ。アンタモミテイタハズダ。
(,,゚O゚)シゴトノタメナノ?タダソノテメダケニワタシノベビチャンハコロサレタノ!?
(,,・дメ)ハナスダケムダカ。アノコニアワセテヤル。
ゴキッメキッバキバキ  鈍い音が三つ。彼女は逝った。
・・・研究所モニターにて・・・・( ・∀・)中々やるね。今までの中で最高傑作かも。
下っ端 モララー博士!緊急です!D12号の周りに愛護団体接近!
( −∀・)・・・数は?
下っ端 100人程。すぐにゾンビおにーにに援護させま( ・∀・)大丈夫大丈夫。すぐ終わるよ。
下っ端 (゚Д゚)ハア?
彼はすぐに無線を持った。
( ・∀・)おーい聞こえる?


(,,・дメ)その声は・・アンタか?
(#・∀・)失礼な。
(,,・дメ)すまない。
( ・∀・)周囲に愛護団体がいるよ。虐待用の棒持ったしぃ100人。
(,,・дメ)始末しておく。
( ・∀・)わかればいい。わかれば。

786 名前: ろじゃー(wNWdMiVA) 投稿日: 2003/08/29(金) 03:08 [ 4yF8.u2k ]
えー、座頭モラ作者もといろじゃーです。
今回、好評と言う程好評でもなかった僕のデビュー作
『座頭モラ』を、元ネタである『座頭市』の映画化に先駆けて
(意訳=座頭市映画化にかこつけて昔のネタを掘り返して)
『新・座頭モラ』の公開です。カールのチーズ味でも食べながら
適当に読んで下せぇ。はじまりはじまり。


〆新・座頭モラ〆


『モラ』という名のモララーがいる。
しかし彼はただのモララーではなかった。
盲目…つまり座頭なのだ。

彼は視覚のない分発達した聴覚、臭覚、味覚と杖を扱い諸国を旅し、
按摩をしている。最も味覚と言うのはさほど旅に役立たないが。

彼は一抹の心無き者から「めくら」と罵られ、軽蔑されている。
---だが彼は例えそう言われても怒りも哀しみもしない。
ただ、ただ無気味に『デヘヘ』と、妙な笑い方をするのみだ。
そして彼に罵詈の言葉をぶつけ、この奇妙な笑いを聞いた者は----

何も無い暗闇の中、彼は独り歩く。
たった、独り。

787 名前: ろじゃー(wNWdMiVA) 投稿日: 2003/08/29(金) 03:09 [ 4yF8.u2k ]
其の一 今日も独り旅

その常時眼をつむったモララーは、腰を掛けるに丁度良い岩の上に
座っていた。そして、懐から丁寧に包まれた握り飯を食べ始めた。

彼は盲目の按摩師のモララー、名はモラ----座頭モラとでも呼ぼうか。

座頭モラは三個ある握り飯の一つを食べ終え次の握り飯へ手を伸ばした。
その時だ。

「チョット」

どこかしら感に障る声だ。
座頭モラは思った。声質からするとしぃだな、と。

「何でございやしょ?」

座頭モラは声のする方向へ首を向けた。
すると、何を思ったかしぃは急に嬌声を張り上げた。

「アッ!皆、見テ!コイツ、メクラダヨォー!」
「ア、ホント!」

しぃは二匹いるようだ。

「メクラウザー!オメメナイ、キモッ」

まあここまで来れば誹謗中傷も芸術である。
罵詈雑言の嵐の中、座頭モラはヘラヘラと笑っている。

「デッヘ、ヘヘヘ…お嬢さんがた、何のご用で?」
「シィチャン達オナカスイテンノ」
「ふぅん、で?」
「ニッブーイ!」
「コレダカラメクラハ…」

すると一匹のしぃが片方のしぃに、耳打ちする。
バレてないつもりだろうが、座頭モラの聴覚は常人より何倍も
発達しているので丸聞こえであった。

「コイツメクラダカラ、黙ッテオニギリサン盗ッテモバレナイヨ!」
「ア!ソウダネ!アノオニギリサンダッテメクラヨリ…」
「メクラヨリシィチャンニ食ベラレタ方ガ嬉シイ!」
「ソウ!ダカラ食ベテアゲヨッ!」

全く、むちゃくちゃだ。
「この世には法がある!それはしぃの法だっ!!」
まさにそんな感じである。(元ネタ分かる人が何人いるやら…)

そうっ、と一匹のしぃは握り飯に手を伸ばした。
座頭モラは微笑を浮かべている。
しぃの手が握り飯を二つ掴んだ。
それと同時にしぃはさっと4、5歩後退し、片方のしぃへ握り飯を渡した。

「コノヴァカメクラ!オニギリトラレタノモワカンナイ?」
「ホントマヌケー!ドンカン!メクラナンテ、コンナモンヨ!」

しぃは挑発的な言葉を座頭モラに浴びせる。
どんなに馬鹿にしたって、眼が見えないんだからどうせしぃの所には
来れない---そうしぃは考えていたのだ。
しぃは握り飯にかじり付く。

「ゲッ、何コレ具ガナイヨォ!アジモウスイ!」
「ナンテモノ食ベサセルノヨ、オニクイレナサイヨ!」

わがまま極まりない。
自分で食べておいて悪態をつき、しまいにゃ「なんてもん食わすんだ」
まで言い出す始末。座頭モラが重い腰をageた。

「具ならありますよ。デハッ」
「ハニャァ?具ナンテドコニモ」

788 名前: ろじゃー(wNWdMiVA) 投稿日: 2003/08/29(金) 03:09 [ 4yF8.u2k ]
次の瞬間、しぃの耳が地面にへばりついた。

「ハニャァァァ!!シィノオミミガァー!!シィィー!!」

火が点いたように泣きわめくしぃの後ろには、血に塗れた仕込づえを持った
座頭モラがいた。薄目を開けている。白い、何も写らぬ眼を。
耳を切られていない、もい一方のしぃは逃げようとして走り出した。
ちゃっかり握り飯だけはつかんで。
が、しかししぃの思惑通り事が運ぶ訳なぞない。
あっと言う間に座頭モラに追いつけられてしまう。

「ハニャァ…オナガイ…ユルシ」
「さっき…具がないとかほざいてましたよね?」
「ソ、ソンナコト」
「言いましたよね?」
「…ハ…ヒ…」

座頭モラの形相にしぃは怯え、ろれつが回っていない。

「具なら!」

すると座頭モラは叫びながら片手に持っていた、先程切り離したしぃの
耳を高らかに振り上げつづけた。

「これがある!」

バッ、としぃの持っていた握り飯を引ったくり座頭モラは白い米の中に
赤く染まった耳を埋め込んだ。

「さぁ召し上がって下さい。具は耳、血の味が効いてるから塩も抜群です」
「…タ……ク…ナイ」
「何?」
「食ベ………タ…ク…ナイ」

座頭モラは少しばかり鼻で笑うと、無理矢理しぃの口にそれを押し込んだ。

「ンン!?ンッン…ンン!≫¬∧∨∀仝〆〓♯♭!?仝⊥哆哿⌒∞♭!?」

しぃは口内を完全に塞がれ声を発せず、奇妙なうめき声をあげた。
握り飯を頬張ったしぃの首根っこを掴み、座頭モラはそれを地面に叩き付けると
耳を切ったしぃの方へ歩み寄った。

「ダッコスルカラユルシテ…」
「いえいえ。お嬢さんの小汚いダッコなぞは恐れ多くて受け取れません」

しぃは絶望的な表情を浮かべた。
座頭は猟奇的な表情を浮かべた。
どこまでも数奇で奇妙な場面の完成である。

その後ある山道で二匹のしぃの死体が転がっていたそうだ。
座頭モラの行く道、死骸と血煙で埋め尽くされるのであった。

完。

789 名前: >>785の続き 投稿日: 2003/08/29(金) 09:31 [ ajSDgLRI ]
「俺」は手に仕込んであった棍棒を取り出す。そして一言。
(,,・дメ)居るんなら出て来い。
空から100匹のしぃが降ってくる。おまけにレコとちびギコが何十人か。
(*゚0゚)ギャクサツチュウガベビチャンヲコロシタ!ヨッテマターリノナノモトニシケイハンケツヲクダス。
隊長らしき奴が言う。
後ろから「ソウヨソウヨ!」や「アンタミタイナコギタナイヤツガイルトマターリデキナイノヨ!」という罵声が聞こえる。
このしぃ達。脳劣化した「偽しぃ」だ。本物は言葉に漢字が混ざっている。
(,,・дメ)・・・・・・・
言葉も出ない。
(,,・∀・)ニセモノヤッツケルデチ!
ミ,,>∀<ミザンゲサセルデチ!
ΛηΛ
(,,・Д・)カクゴシロコゾウ!
(*゚0゚)マターリノチカラオモイシレ!
一斉にとびかかるしぃ達とオマケ。
ガガガががん!「虐殺厨」が一瞬の内に空高く舞う。棍棒が地面を叩く音。
愛護団体なりの制裁にはとても見えない攻撃だ。これなら偽者とわかる。

790 名前: 無名 投稿日: 2003/08/29(金) 10:51 [ LJlM0XOM ]
age

791 名前: ( ´∀`)さん 投稿日: 2003/08/29(金) 18:46 [ 5mtooNW. ]
〜しぃお断り〜
某スーパーのお菓子コーナー。
そこをちびしぃが「ポ○キー」の箱を開けた。
そして食べた。
ちびしぃは言った。
「マズイヨーコノオカシ!コノスーパーはギャクサツチュウヨ!」
そう言ってポ○キーの箱を投げた。
そこへ店員がやって来た。
「何言ってんだこのゴミ虫がぁ!」
顔面へ一発ストレートパンチを食らわす。
「ヂィィィィィィィッ!」
ちびしぃが吹き飛び商品の棚に当たる。
「ナニスルノコノギャクサツチュウ!カワイイチビチャンニスルノ!」
「どうもこうもねえよ!大切な商品をただ食いしたうえに、
それを投げ捨てたんだ!」
「ソレガドウシタノ!?トニカクベンショウヨ!」
「ハァ?それがどうしたんだ!」
今度は親しぃの下腹部へキックをくらわす。
「シィィィィィィィィッ!」
「それに(しぃお断り)って入り口に書いてあるだろうが!」
「おい!モナ沢!このアフォしぃを店の外へ出しといてくれ!」
「分かった。モラ木。」
「さーて。このチビをどうしようかなぁ・・・」
そう言うとポケットからバタフライナイフを取り出した。
「やっぱりこれが一番!」
そう言うとそのナイフでちびしぃの下腹部を切り裂いた。
「・・・・・」
ちびしぃは声もあげずに絶命した。
「さぁこれをゴミ箱へいれよっと♪」
       END
こんな駄作ですみません。
感想などを頂けると幸いです。

792 名前: ( ´∀`)さん 投稿日: 2003/08/29(金) 18:54 [ 5mtooNW. ]
ちなみに初です。

793 名前: (・∀・) 投稿日: 2003/08/30(土) 11:52 [ j3VpldbI ]
〜ジョイフル○ンダ〜

私は今、都内のジョイフル○ンダのペットコーナーに努めています。
数年前から被虐生物のチビギコ(ベビ・ちびしぃ)がブームになっていて、
私が勤務している店でも数年前から取り扱っているそうです。
(私は新入社員なもので正確なことはわかりません)
しかし、このペットコーナーの担当はひどいもので、一度もペットを飼ったことが
ありません。
私が配属された時は、まるで地獄絵図でした。
今からその様子について話したいと思います。
(続)

794 名前: スイナ(.8sP0kzA) 投稿日: 2003/08/30(土) 12:12 [ 5cL4JZWE ]

ちと本編とは違う読み切りものを・・・。


ここはしぃやちびギコ達がただ唯一保護区域として認められている小さな村・・・。
だが、とある日、この村は突然地図から姿を消した。住民が全員虐殺されたかららしい。
住民たちは突然のことに抵抗する暇も無く、全員虐殺されていった・・・・・・。
皆・・・脆い生命を潰されて い  っ   た・・・。

  ・・・。
  ・・・・・・。

お気に入りの椅子に腰掛けて、僕は昼寝をしていた。周りには誰も居ない。母さんが家出してから僕だけがこの家に居る。
両親が離婚していても、僕はこの静かな時が好きだった。他のちびギコ達は、僕の事をよくこう言っていた・・・。

     ― 名無しのチビタン ―    と。

僕は名前を付けてもらう前に母さんは家を出ていった。ろくに教育もしてもらえなかった。そのせいか、喋り方が他のちびギコ達と違って、
「タン」とか、「デチ」とかを言わなかった。そのせいもあって、僕はよくからかわれていた。でも、僕はそんな毎日が好きだった。
家では独りであっても、外に一歩踏み出せば皆がいるから・・・。

だけど、あの日・・・「いつもの毎日」が崩れていった。
その日、いつものように僕は昼寝をしていた。だが、何かが違う。いつもならこの時間帯、小鳥の囀りが聞こえてくるはず。
だが、聞こえてくるのは笑い声と悲鳴ばかり。僕は不審に思い、閉めてあったカーテンをちょっとだけ開けて外の様子を見た。

僕はぞっとした。思わず吐きそうだった。僕の眼に飛び込んできたのは、数十人のモナーやモララー達がちびギコやしぃを
紙くずのように・・・次々と胴体や首引き千切っている。恐怖のあまりに他のちびギコ達は悲鳴を上げている。それを聞いた
モララーやモナーは笑っている。・・・ああ、今でも脳に焼き付いているよ。1匹のしぃの内臓、腸、胃、そして、心臓をモララーが
取り出しているのを。取り出されているしぃは眼に涙が溜まったまま、既に死んでいた。

そして外のしぃやちびギコ達を虐殺したモナー達は、どんどんと家へ入っていく。

(どうしよう・・!このままじゃ僕も・・・!)

そう思ったのも束の間、窓から外の様子を覗いていた僕の背後から悪魔の声が聞こえた。

795 名前: スイナ(.8sP0kzA) 投稿日: 2003/08/30(土) 12:13 [ 5cL4JZWE ]

「おい!ここにちびギコが1匹いるぞ!」
「え?マジ?・・・あっ、ホントモナ!」

僕は驚いて、後ろを振り向いた。振り向いた先には、虐殺したしぃ等の血を浴びて、血まみれになっているモナーとモララーの姿があった。

「あ・・・ああ・・・」

僕は震えた声で無意識に発していた。奥に逃げ込もうとしたが、足に力が入らない。腕にも力が入らない。僕は涙を流してガタガタと震えている。
モララーは笑って、

「おい、こいつ恐怖が極限に高まっているぞ。あんなに震えちゃってさぁ。」

それを聞いたモナーは、

「どうやらそうモナね。・・・ここは一つ、苦しまずに死なせてあげようか。」

と、笑って言い返していた。
僕は・・・あの事を聞かずにいられなかった。

「あ・・・あの・・・ここは・・・僕らちびギコやしぃの保護区域の村じゃなかったのですか・・?」

これを聞いたモララーは少し驚いて言った。

「・・・へぇ、君は保護区域の事を覚えていたのか。外に居るしぃ達はここが保護区域だった事をもう忘れていたから困ったよ。」

モナーの方は笑ったまま答えた。

「だけどねぇ・・・つい最近、保護区域の位置指定が変わったんだモナ。だからここはもう保護区域じゃないわけ。」

僕は耳を疑った。(ここがもう保護区域じゃない・・・!?・・・そんな・・・・・・どうして・・・)

「・・・さて、お喋りもここまでにしといて、そろそろ死んでもらうよ。」

モララーはそう言うと、血塗られた包丁を持って僕のほうへ歩き出した。
僕はもう、生気を失っていた。視界には、モララーが包丁を持ってどんどん歩いてきている。僕はもう何とも思わなかった。
モララーが僕の目の前に立ったら僕の頭上めがけて包丁を振り下ろした・・・!

ズブッ... 鈍い音と共に僕は目の前が真っ暗になった。何も見えない、何も聞こえない、そして、誰も居ない・・・。





僕は僕の死体を見つめていた。頭に包丁が突き刺さっていて、そこから血が流れている。
(ああ・・・僕は死んだのか・・・)不意に思った。

(・・・また独りぼっちか・・・。誰か・・・誰でもいい・・・居ないの・・・?)
辺りを見回したが死体だらけ・・・。誰も居なかった。

(母さん・・・母さんは・・・)
僕が考えていた最後の事だった。
母さんの事を思ったら、突然、僕の思考が弾け飛んでいった。まるで、1つの脆い命がかき消されたのかのように・・・。


糸冬

796 名前: (・∀・) 投稿日: 2003/08/30(土) 12:18 [ j3VpldbI ]
〜ジョイh(略)〜

まず、チビギコを飼っている環境がとても粗末です。
なんと、60センチの水槽(なぜか熱帯魚の温度計付き)の水槽にベビギコが
10匹近く入れられているのです。しかもベビギコ達は、あるだけの知識を振り
絞ってこの水槽のから出ようとガラスの壁を上ろうとします(滑りますが)。
しかしそれだけではないのです。なんと同じ水槽のいる仲間を踏み台にして
上ろうとするのです。一番したのベビは、圧死寸前です。しかしそんなことはお構いなし
に上ろうとします。まるで蜘蛛の糸に群がる地獄の囚人のようです。
それに加えて全てのベビはなぜか目がうつろなのです。私は不思議に思い、
担当のMさんに聞いてきました。
Mさんが言うに、
「あはは、昔からここではドッグフードageるのが伝統(?)なんだよ
 私も昔はキミのようになぜネコにドックフードなのか?なんて悩んだけど
 郷に入ったら郷に従えっていうでしょ昔から」
 
なるほど、Mさんの口癖は「昔」だったのか。
イや違う、やっとはっきりした。ベビの弱い噛む力では硬いドックフード(成犬用)
を噛むことが出来ないのだ。しかし、それならなぜベビたちは生きているのだろうか?
私がベビを観察していると、驚愕の事実が明らかになった!

(続)

797 名前: ( ´∀`)さん 投稿日: 2003/08/30(土) 17:01 [ BlG73TLo ]
〜糞AA山崎〜
俺は時代劇専門の俳優。
仕事のためにいつも日本刀をもっている。
そいつでいつもしぃやチビギコを虐殺していた。
そんな俺にも不満はあった。
な ぜ 山 崎 や ぼ る じ ょ あ を 虐 殺 で き な い の か。
そんな不満を持ちながら仕事をこなしていた。
糸売く

798 名前: もなな♪ 投稿日: 2003/08/31(日) 00:12 [ xJ182bsk ]
しぃ虐待小説・・・・・・・・・・・。

俺はモララー。どこにでもいる普通の中学生だ。
おれにはペットがいた。チビフサを飼っていた。

ーーー1年前だろうか・・・・・・・・

おれは近所のスーパーに出かけていた。チビフサと一緒に。

・・・・・・スーパーについた俺は、近くの木にチビフサのリードを
つないで「ちょっと待っててくれ」といってスーパーの中に入っていった。
俺が買い物を終えてチビフサに近寄ると、そこには3,4匹のしぃがいた。
しぃは口々に「ダッコダッコ!ダッコシテ!」といっていて、
チビフサは極度の恐怖を覚えて俺がちかずくと、「こわいでちーーーー!!」
といって逃げてしまった。しぃはそれを追いかけて行ってしまった。

しばらくして俺が追いつくと、
「ナッコシナイトダメナンダヨ!ナッコシナイトママニイイツケルヨ!」などと生意気な口を叩いていた。
すると親しぃが現れてチビしぃたちが口々に、
「コイツガダッコシナインダヨ!」「ママ、ギャクタイチュウシテモイイ?」
といい、答えも聞かずにチビフサに馬乗りになり、めちゃくちゃにひっかいた。
「チイイイイイイイイイイイ!!!い・・・いたいでちーー!」
チビフサが地べたに転がった。おれは近くにあった木の棒をめちゃくちゃに振った。
するとしぃの親子は逃げていったが、チビフサはしんでいた。



〜4ヵ月後〜

おれはあれからしぃをうらみつずけた。
こんどあったら虐殺してやる。ずっとそう考えていたが、なかなかチャンスは来なかった。
しかし、俺は絶好のチャンスをつかんだ。
そう、あのしぃの親子。あいつらが誰もいない公園で「ハニャーン♪」などと言っていた。
おれは、常時持ち歩いていた、小型の折りたたみのなたをかばんから取り出した。
そして、親しぃにちかずいて一気になたを振りかざした。親しぃは肩に食い込んだなたを自ら暴れて引き抜いた。
そして、「ヴァアアアアアアアア!!!イ、イタイイイイーー!ヤメテエエエエ!」「ナッコスルカラナッコスルカラ!」
泣きわめきながらしぃが命乞いをしてくる。
おれは、その命乞いを無視して一気になたを親しぃの頭に振りかざした。
「さあて・・・おたのしみはこれからだね・・・」
俺はニヤリと笑った。      〜つづく〜

799 名前: もなな♪ 投稿日: 2003/08/31(日) 00:23 [ xJ182bsk ]
俺は怖がって逃げ回るチビしぃたち全員の耳をなたで切った。
痛がって地べたを転げまわっていた俺はそのうちの1匹の手足を切断した。
「ヂイイイイイイイイイイイ!イタイイイイヤメテエエエエエエ!」としばらく叫んでいた。
しかし、時間がたつと声が小さくなってやがて息絶えた。
他のしいは踏み潰したりしてころした。

〜終わり〜

時間がなかったのでテキトーに終わってしまってすみません。
尚、この後の虐待方など考えてもらえるとたす借ります

800 名前: もなな♪ 投稿日: 2003/08/31(日) 00:27 [ xJ182bsk ]
すいません。「痛がって地べたを転げまわっていたおれは?そのうちの・・・」
・・ってところを間違えました。以後きをつけます。

(感想などいただければうれしいです)

803 名前: 機嫌のいい名無し 投稿日: 2003/08/31(日) 15:52 [ aBBII6VY ]
ちょっとギコ教授使ってみます。


私の名前は野良ギコ教授。もちろん無免許だ。
しかし山奥にある私の研究所には虐殺好きのモナーやモララー、
更にはタチの悪いしぃから身を守る術を教えて欲しいというギコも訪れるほど、
虐殺界の中では有名らしい。何故って?

私の講義は「虐殺」がテーマだからだ。

そして私を毛嫌うマターリ派は私をこう言う。

〜悪魔のギコ教授〜
         ってね。
トントン

おや、早速迷える子羊が訪れたようだ。
(,,^Д^)「イラッシャイ。また君たちか。」
( ´∀`)( ・∀・)こんにちはー。
この2人はよく私の研究所を訪れる。勿論、私もこの2人を気に入ってる。
( ´∀`)講義してほしいモナ。
(,,^Д^)そうかそうか。コーヒーいれるからどっか座ってなさい。
( ・∀・)教授。濡れしぃ捕って来るね!
(,,^Д^)待ちなさい。今日はちびギコがお題だ。もう用意してあるよ。
それからハイコーヒー。
この2人が来てからか、私はタカラギコに間違われる程笑顔が絶えなくなった。
二人がコーヒーを飲み干した後、私は彼らの為、とっておきの「体験講義」を始めた。

糸売く

804 名前: 一秒間(1/7) 投稿日: 2003/08/31(日) 16:02 [ 4jEtAS3g ]
俺はゆっくりとしぃの心臓にナイフを突き立てた。
冷たい金属の切っ先が奴の皮膚を切り裂き始めた
この瞬間をもって0.00秒と設定しよう。

805 名前: 一秒間(2/7) 投稿日: 2003/08/31(日) 16:03 [ 4jEtAS3g ]
〈0.22秒後〉
「シ

俺は何故しぃを虐殺するのだろうか?
或いはこの名も無きしぃの心臓にナイフを突き立てることさえ
この世に生を受けたときから決定付けられていた運命なのだろうか?

「運命」などというものが本当に存在するかどうかさえ怪しいものだが、
仮に上記の説を肯定するなら、俺はこの世に生を受けたときから
このしぃと何らかの因果的な交わりを持っていたことになる。
それはしぃを憎みしぃを殺すことを生きがいとしている俺にとっては屈辱的なことだ。
この論理では、しぃを俺が殺すのは俺の選択したことではなく
しぃ自身が選択したことであるとも言えるからだ。

誇り高き虐殺モララーを自称する俺にとっては、いかにオカルト的な世界観の上でも
糞虫と同列に扱われるのは耐え難い。
よって、この論理をこれ以上展開するのはやめることにする。

806 名前: 一秒間(3/7) 投稿日: 2003/08/31(日) 16:04 [ 4jEtAS3g ]
〈0.38秒後〉
「シィィ

運命などという概念が初めから存在せず、
我々の世界はあくまでも我々自身の選択によって成り立っていると仮定してみよう。
このしぃは裏の通りでゴミを漁っていたところをたまたま発見したもので、
俺自身が厳密に「このしぃを殺したい」と狙いを定めたわけではない。
要するにしぃなら誰でも良かったのだ。

しかし、俺−虐殺モララーがこの通りをしぃ駆除のために見回っており
そこに(あらかじめ仕組まれていたかのごとく)「用意」されていたこのしぃがいて
現在の状況に到っている。
運命論を肯定しないのならば、この「選択」を行ったのはあくまでも俺達であるはずである
(糞虫と自分を一くくりにして「俺達」などと呼称するのは自分でも吐き気がするが思考上の都合ゆえ致し方ない)。
俺達自身がこの未来を「選択」したことを意識していないとすれば
それは元々俺達が持っていた「過去」が未来を決定したと考えるべきなのだろうか?

807 名前: 一秒間(4/7) 投稿日: 2003/08/31(日) 16:04 [ 4jEtAS3g ]
〈0.54秒後〉
「シィィィィ

このしぃは見たところ、子供を産んだ経験の無いまだ若いしぃのようだ。
人間の年齢に換算すれば16,7歳といったところか。
裏通りでゴミ箱を漁っていたという行動や、薄汚い毛並み、
耳のあたりでかすかに蠢いている蚤の群れから見ても、
生まれたときから野良であったことが容易に推測できる。
多分このあたり一帯を縄張りとして、俺のような虐殺モララーの目を逃れながら
今まで生き延びてきたのだろう(それも今日で終わりだが)。

このしぃを一般的な「しぃ」のイメージ・モデルと比較するならば
きわめて平凡な個体であると推測できる。
鳴き声や行動からしてエクスタしぃではないし、知能もアフォしぃより少し賢い程度のようだ。
こいつと似たり寄ったりのしぃはこの辺には腐るほどいるだろう。
そもそも、俺のようなモララーのターゲットにされるということ事体、
こいつが特殊な存在でないことを証明している。
この世界において、「普通」なしぃはすべからく虐殺される運命にあるからだ・・・。

808 名前: 一秒間(5/7) 投稿日: 2003/08/31(日) 16:05 [ 4jEtAS3g ]
〈0.67秒後〉
「シィィィィィィィ

おっと、先ほど運命論を否定しておきながらうっかり「運命」という言葉を使ってしまった。
まあ便宜的なものとしてご容赦願いたい。

さて、上記したように「平凡なしぃ=虐殺対象」とするならば、このしぃは俺に虐殺される
「過去」をあらかじめ背負っていたと見て間違いではなかろう。
しかし、俺のほかにも数多くいる虐殺モララーの中から何故俺が選ばれたのか?
その疑問に回答を出さねばなるまい。

俺は近くの町の中流家庭に生まれた。
家族は父と母に長男の俺、妹、それに年老いた祖母がいた。
母は普通の主婦だったが、父は警察官であった。
日夜スラム街化したこの近辺から餌を求めて街に集まってくる
しぃ族を逮捕するのが主な仕事であった。
俺は父の職業を誇りに思っていた。決して優しい父ではなかったが、
息子に尊敬される行動力と勇気と腕力を持っていた。

幸福な毎日が終わりを告げたのは、俺が高校に上がったころだった。
数十人の武装したしぃ達が、同胞の開放とモララー族への反逆を叫び
大規模なテロを仕掛けたのだ。
父は警察官として真っ先に最前線に駆けつけたが、敵のマシンガンを浴び殉職した。
父に恨みを持つ幾人かが俺の家族をターゲットにした。
母は殺され、祖母は自殺した。妹は行方不明になり、今でも発見されていない。
・・・それから俺がこの街に、このスラム街に帰ってくるまでの経緯は、まあくどくど説明するまでもないだろう。

809 名前: 一秒間(6/7) 投稿日: 2003/08/31(日) 16:05 [ 4jEtAS3g ]
〈0.86秒後〉
「シィィィィィィィィィィィ

確かにこいつの過去にも俺の過去にも、現在の状況を作り出すだけの要素は整っていたことが分かった。
しかし、俺がこいつを虐殺する明確な理由のようなものはない。
確かに俺はすべてのしぃを憎んでいる。個人的な恨みがあり、モララー族としての本能的な攻撃欲もある。
だが、家族が死んだのはもう10年以上も昔のことだ。
その間、数え切れないほどのしぃ共を虐殺してきたが、
それがすべて俺の私的な悔恨によるものであるとは俺自身すら理解しがたい。

そもそも俺がこいつを虐殺するという状況を作り出したのは何だ?
世間か?事件か?社会か?
・・影響が無いとは言い難いが、最終的な選択はやはり俺に委ねられていた。
自分の起こした行動の原因を他の誰かに転嫁するのはただの現実逃避だ。

・・ここまで考えたところで、俺は気づいた−−−
何時の間にか、俺はしぃを殺すということ事体に喜びを見出すようになっていたのだと。
腹が裂け、腸が飛び出し、眼球が潰れ、脳漿をぶちまけるしぃの姿に
得体の知れぬ快楽を見出していたのだと。

そう考えれば、今までの0.86秒間の思考は−ワイングラスを傾けながら死について語るショーペンハウアーのように−
どうしようもなく滑稽で無意味なことであったかもしれない。
最初から、俺がしぃを殺すことに「理由」など無かったのだ。
ただ、殺したいから殺してきただけだ。
こんな事を続けるうちに、いつしか俺は自分のレーゾンデートルを見失っていたのかもしれない。

810 名前: 一秒間(7/7) 投稿日: 2003/08/31(日) 16:06 [ 4jEtAS3g ]
〈1.00秒後〉
「シィィィィィィィィィィィィィィィイ!」

甲高い声を上げてしぃは絶命した。
俺はゆっくりと奴の心臓からナイフを抜き取った。





今日も俺は、こうして楽しく生きている。








おわり

811 名前: ろじゃー(wNWdMiVA) 投稿日: 2003/08/31(日) 19:19 [ cCi6JeP6 ]
〆新・座頭モラ〆

其の二・親と子と


「何デチ、生意気デチね!」

林の中を歩く座頭モラの耳に、ちびギコの声が入った。
---何故こんな所にちびギコが?
そう思い座頭モラは声の方へのたりのたりと歩んだ。

「しぃは被虐AAなんデチから黙ってちびタンに虐殺されればいいんデチよ!」

そこには一匹のちびギコがちびしぃに対して何やら怒鳴っていた。
座頭モラはちびギコに話を掛ける。

「そこの小さな旦那、いかがなさいまして?」

たいへん和やかな聞き方であった。
が、それとは対称的なまでにちびギコの口調は荒ぶっていた。

「うざいメクラデチネ!今チビたんが村で一番強いかを決める大事な
 時なんデチ!ロクデナシのメクラは、すっこんでるデチ!」

一瞬座頭モラの額にうっすらと血管が浮く。

「ほほぉ…一番強いかどうか…と言うのははて?」
「このチビしぃを虐殺するデチ!そうすれば友達のフサタンやレコタンが最強と
みとめてくれるんデチ!それなのにこのチビしぃは逆らうんデチ!」
「…逆らう?」
「そうデチ!大人しくチビたんに虐殺されればいいものをちょこまかと逃げるデチ!」

チビしぃは怯えている。
座頭モラは柔く持っていたその杖を強く握りしめた。

「まっ、でも逃げる体力ももうないデチ!遅かれ早かれ死ぬんデチからチビたんの
 尊い功績の踏み台になるデ…」

仕込み杖から現れたその刃は鈍く輝いた。そして仕込み杖が容赦なく
ちびギコの四肢を瞬時に切り落とした。

「ヒギャァァァ!ちびタンのオテテとアンヨとオテテとアン…」
「小汚い手足なんて旦那には不要ですよ♪何せ旦那は最強になる男ですからねぇ。
手足の一本や二本なくとも平気ですよ」

にや、と笑うと座頭モラは痛がるちびギコの耳を掴み、自分の目線まで上げると
刃をちびの生殖器に当てた。

「それはやめるデチ!それを切ったら交尾…」
「最強を目指す者にこんな物は不要ですよ。女なんかに目が行っては
軟弱者もいい所ですしね」
「ごめんデチイィィ!メクラって言ったのは謝るデチからぁ!」

それを聞いた座頭モラの表情が変わった。
一抹の狂気を感ずる今までの笑みは消え失せ、激しい怒りの表情が現れた。

「…謝るくらいな最初っから言うんじゃねェ………」
「ヒッ、ギャァァ!?」

ブシュッ。
奇妙な音を立てちびギコのシンボルは地に伏せた。

「ヒギャァァぁぁ!!ァぁぁぁ!!ちびタンのォォォぉ!ちびタ、ヒギャァァ!!」

ちびは狂ったがごとく泣きわめいた。
いや、泣きわめくと言うより絶叫していると言った方が適切か。

「最強の男がそんな大声を出しちゃはしたないですぜ。デッヘ、ハハ」

微笑を浮かべた座頭モラの足はちびギコの脇腹を狙っていた。
脇腹で足は爆発し、四肢も生殖器も切られたちびギコは大樹に激突し
死んだ。大樹を血塗り、ズルリとちびの死骸はずれ落ちてくる。

「大丈夫かい?」

これが、つい先程まで一つの脆き生命を非道なまでに潰した男の
笑顔なのか。そんな笑顔で座頭モラはちびしぃに話し掛けた。

「…ナンデ助ケタノヨ…」
「へ?」
「ナンデ殺サナカッタノヨォ!」

予想もしない返事であった。
『何で助けたんだ』

「え、や。なぜ助けた…と言われても」

続く

812 名前: ろじゃー(wNWdMiVA) 投稿日: 2003/08/31(日) 19:20 [ cCi6JeP6 ]

「え、や。なぜ助けた…と言われても」

ちびしぃは乾いた目をしながら怒鳴った。

「モウマターリノナイコノ世界カラ消エタカッタノヨォ!」
「そんな自殺志願者みたいな」
「ソウヨ!自殺上等ヨ!」
「じ、自殺上等て…じゃあ何で逃げたりしたんです?それに殺されそうに
なった時も震え…」
「ダマレダマレダマリナサイヨゥ!」

なんなんだ、このちびは。
座頭の喉までその台詞は出かかった。が、それをぐっと
押さえ思った。
『何か訳ありなのか、このちびしぃ』と。

「…まぁ、その…握り飯もある事だし一つどうです?」

さっ、と座頭モラは懐から包みを取り出し開封した。
葉と土の香しかしない林の中に、塩の臭いが振りまかれる。

「…モラウワ」

ちびしぃは瞬時に握り飯を掴むとすぐに座頭モラに背を向け、
肉食獣のようにその握り飯を貪った。

握り飯がなくなると座頭モラは口を開いた。

「…じゃあ、お嬢ちゃん。もう馬鹿な輩と出くわさないように早く
お家に帰るんだよ。君の母様も心配してるだろうしね」

すると突然、ちびしぃは先ほどより大声で怒鳴る。
目からは涙が落ちそうであった。

「ママハ心配ナンテ、シ、シテナイヨ!!」

人一倍聴覚のいい座頭モラの耳にその大声は、少々きつかった。

「ううっ、耳の中で蝉が鳴いてる…って…ママが心配してないだぁ?そんな母親」
「ウチノママハチビシィノコトガ嫌イニナッタンダヨォ!」
「嫌い…に…なった?」

座頭モラはその言葉が引っ掛かり問いかけた。

「『なった』って?元から嫌いなんじゃないのか?」
「……………」
「相談だけでもしてみてよ、おじさんに」
「………ワカッタ」

ちびしぃは下にうつむきながら話し始めた。

「ワタシハ『しぃの』…シィノノママハ…スゴク優シイママダッタノ…毎日ダッコ
モシテクレテ…オベンキョウモ教エテクレルシ…ママ、ダイスキ…ダッタノ………
…デモネ、少シ前カラオカシイノ…スグ…チビシィノコト叩イタリ…蹴ッタリ
シテ…スゴク…スゴク…」

しぃのの目から落ちた。
大粒の、透明な雫が。

「スゴク…コワクナッチャッタノ…ドウシテナノカ…ワカンナイ…ワカンナイ…」

これ以上語らせるのを不憫に思った座頭モラは口を開いた。

「…分かった。もう言わなくていいから。…ちびちゃんのお家はどこ?」

しぃのは歩き始めた。後ろに座頭モラを引き連れて。
-----時おり、雫を垂らしながら。


続く

813 名前: ろじゃー(wNWdMiVA) 投稿日: 2003/08/31(日) 19:20 [ cCi6JeP6 ]
林を抜けてすぐに現れる村の最果てに、しぃのとその母親の家はあった。
廃屋と言っていいくらい、その親子の家はぼろぼろだった。
木製の壁には『しぃUZEEEeee!!』『糞虫早よ死ね』と言ったしぃを
罵倒する文章が彫られていたり書かれていたりした。

かび臭い扉を開けると、両耳がなく生傷の絶えないしぃがいた。
たぶん親しぃであろう。この、死にたがりの。
親しぃはわが子をちらと見、一瞬だけ家哀しそうな表情を浮かべるも
キッと顔を固め座頭モラに問いかけた。

「…ドナタサマ?」
「え…や、その。まあしがない按摩をやっとります下衆な男でして、その」

しどろもどろになっている座頭モラを牽制するように、しぃのは
母親にこう言う。

「シィノニオニギリクレタノ。オ礼ガシタクテ連レテキタノヨ」
「アラ、ソウ。アンタガミスボラシイ格好シテルカラソチラノ慈悲深イオ方モ
アナタニオニギリクライハ恵ンデクレタノネ(藁」

座頭モラは思わず言葉を失った。『絶句』と言うやつだ。
ちびしぃは母親を睨み付けると足早に、家を出た。
乱暴に閉めた扉の音が狭い廃屋に響いた。

「ど…どう言う事です」

二十秒ほどの沈黙を裂いた座頭モラの口からは、自然にそんな言葉が出た。

「あんた、あの子の母親でしょう!?それをそんなボロクソに…」
「…娘ガオ世話ニナリマシタ」
「へっ?」

その母親の思わぬ口ぶりに座頭モラは再び絶句する。
母の目は、一子を持つ優しき女性の目であった。

「ナントオ礼ヲ申シテイイカ…何分、ウチハコノ通リビンボウグラシ」
「いや礼だの何だのは別にどうでも構いませんがね。それより…」
「コレニハ訳ガアルノデス」
「訳…」
「海ヨリ深ク山ヨリ大キイ…訳…ナノデス」

「…聞かせて下さいよ。その…訳を」



「モウママハ、ママジャナイ」

家を飛び出したしぃのは寂れた枯れ野にいた。
一週間ほど前に、ここで戦が起こっていた。
しぃのは拳を固めて静かに、そして怒りながら
うなった。
固く結ばれた拳には、戦に敗れし武士の亡がらから引き抜いた
刀を握りしめていた。
これで、母の顔を借りた悪魔を切り裂く。

そう決心したしぃのの耳に---自分に握り飯を渡した中年の声が入る。

「しぃのーっ。どこだーっ。出てきてくれーっ」

まずい。見つかる。
そう思いしぃのは駆け出した。
母を殺める執念は通常のちびしぃの速度をゆうに越えている。


廃屋にしぃのが到着する頃、辺りは豪雨に見舞われいた。
雷鳴の2、3も鳴っている。
まるでしぃのの行為を褒め称えるように。

廃屋の扉が開く。
母を見つける。
刀が天を刺す。

母の下腹部に、刀が咲く。

「しぃのっ!」

雨に濡れた座頭モラが見た時、既にしぃは死にかけていた。
しぃのは肩で息をしている。

「しぃの…」
「………ママハ死ンダヨ、モララー」
「しぃの…お前の………お前のママは………お前を助けるつもりで
あんな事を…言って…」
「…タスケル?…ソレ、ドウイウ」
「お前のママ、耳ないだろ」

そう言われてちびしぃは息も絶え絶えの母の頭上を見た。

「ナイヨ…ソノ日カラママハ…ママジャナクナッタノヨ」
「…実は三日前な。…ここらに住んでるモララー二人組に…お前のママは
虐待されてたんだ」
「…ソレデ…ソレデシィノニ八ツ当タリヲ」
「違う。…違うんだ

その二人組は…意地の悪い輩でな。さっさと殺せばいいものを…いやそれもいかんが…
じわじわと1日づつにお前のママの耳や手足を切るつもりだったんだ…」

ちびしぃは目を見開いたまま座頭モラの話を聞いた。
そしてその目の方に、母は…死にかけた母はいた。

「一昨日は右耳…昨日は左耳…今日は尻尾をもぎに来るらしい。
手足をもぎ毛をむしり目玉を取り…最後には首を取るだろうな。
…お前のママは自分が死んだ後二人組は…お前を虐殺するであろうと
思ったんだろうな。…それで…」

座頭モラの声が途端に静かになる。

外はやはり豪雨だ。

「…お前に暴言を吐いて…家を出させようとしたんだ」

「ナゼヨ、ママモ一緒ニニゲタラヨカ…」

「それじゃ駄目なんだ。二人組は地の果まで追い掛けるだろうよ。
自分が犠牲になる間にちびが逃げてくれる事を望んだんだよ」

814 名前: ろじゃー(wNWdMiVA) 投稿日: 2003/08/31(日) 19:21 [ cCi6JeP6 ]
「ネェ…」

しぃのが口を開いた。
体毛がどくどくと紅く染まっていく母に問いかける。

「ホントナノ、ママ…」

母は何も言わなかった。
ただ---ただ少々哀し気な微笑を浮かべただけだ。

母はこと切れた。
無情にも母は、ああ。母は。

「ネェ…ママ、ママ、ママ……………
復活して下さい…ママ…復活して下さい…ママ…」

狂うようにそうくり返し始めたしぃのの肩を、座頭モラは叩いた。
そして静かに首を左右に振った。

「ママハ…ママハドコニ…ドコニ行クノ?」

座頭モラの指は天を突き刺した。
それを受け止めるのに、しぃのは幼過ぎた。


前編完。後編へ続きます。

815 名前: momo 〜モモラーのベビ教育〜前編その1 投稿日: 2003/09/02(火) 00:07 [ J/kY3yYQ ]
何処かの本にこう書いてあった。
アフォしぃの子供であっても育て方次第で普通のしぃに育つと。
今日はその方法に挑戦してみる事にした。

モモラーは毎日畑を荒らすアフォしぃにほとほと困り果てていた。
追っ払っても追っ払っても毎日のようにやってきて果物や野菜を盗み食いしていく。

「仕方が無いが、大金はたいてアレを買うしか無いか・・。」

モモラーが言った「アレ」とは、アフォしぃに噴射する簡易の毒ガス「シィフマキラー」である。
さっそくモララーが運営する虐殺屋に行き、「シィフマキラー」を二缶買った。
予想外にも安く手に入った。世の人もアフォしぃの横暴さに困っているという事だろうか。
モモラーは和歌山へと戻り、田畑の仕上げをしてから、軽い眠りをとり、深夜の見張りに
ついた。
さっそく、10匹程度のアフォしぃと見られるしぃたちが徒党を組んでやってきた。

「キョウモゲンキニ シィシィシィ♪ ミンナナカヨクハニャニャニャン♪」
「キョウモクダモノイーッパイタベルワヨー」
「カワイイシィチャンニタベラレテ オヤサイサンモシアワセソウ♪」
「ココノカンリニン マヌケダモンネ♪」
「ワァ♪ イーッパイ アルヨ♪」
「イッタダッキマース」

しぃ達は一斉に畑の果物や野菜を掘り起こし、貪り始めた。
モモラーは裏口からそっと出、見つからないように身をかがめてアフォしぃ達に近づい
た。近くに寄ってみると(しかしすぐ後ろまで近づいてるのに気づかないものか。ダッコ
などの言葉には感がきく癖にこのような事には疎いものだ)ベビしぃが6匹ほど見えた。
内の3匹は傷だらけである。恐らく育児癖が殆ど無いアフォしぃ・・つまり自分の親に
虐待されたのであろう。

「キタナイベビネ!ソンナノハワタシノコドモジャナイワ!」

などとほざき、平気で泣いている子供を足蹴にしている。
モモラーは激しい憤りを覚えた。一刻も早くベビを助けねばならない。そしてこの手で
育ててやろう。
モモラーは「シィフマキラー」を手に取ると、同時に買ったマスクをつけ、火をつけた。
一瞬にして煙が立ち昇る。アフォしぃ達の狼狽っぶりは尋常では無かった。

「シィィッィ! ケムタイヨイゥ!」
「ゴホゴホ・・・ナンダカネムク・・」

アフォしぃ達は一通り騒いだ後、全員眠りに落ちた。
モモラーはしぃ達を倉庫の中に運び、自分で作った鉄製の檻に放り込んだ。
6匹のベビしぃを布団の中に入れ、自分も眠りに付いた。

翌朝、アフォしぃの甲高い声で、目が覚めた。

「シィィィィ! ココドコォ?」
「カワイイアイドルシィチャンヲコンナトコロニトジコメルナンテギャクサツチュウダヨ!」
「コラー! サッサトダサナイトアボーンヨ!」

「・・目が覚めたか。」

「シィ! ダレヨアンタ。マァイイワ サッサトココカラダシナサイ!」
「シィタチヲナガメテイタイキブンハ ワカルケドー♪」
「キョウハギコクントコウビノヒナノヨ!」
「ハヤクダシナサイ! タダジャオカナイワヨ!」

「お前ら、自分の立場と言うものをわかってないようだな。私の畑を荒らし、果物野菜
 を盗んでいった償いをしてもらう」

「シィ! カワイイシィチャンガウエテルンダカラソノクライイイジャナイ!」
「クソAAガナニナマイキコイテンノヨ!」
「イイカラハヤクダシテー! ギコクントコウビコウビコウビ♪」

「檻の中からいくら強がっていても何も感じないよ。まぁいい。いつまでその強固な性
 格を保っていられるか楽しみだ。」
「あ、そうそう、君ら、何か無くなっている事に気づいてないかい?」

816 名前: momo 〜モモラーのベビ教育〜 前編その2 投稿日: 2003/09/02(火) 00:10 [ J/kY3yYQ ]
「エ? アッ!ベビチャンハドコ?ドコニカクシタノ!」
「ワタシノベビチャンカエシテェ!」
「フン!ベツニイイワアンナコギタナイベビ! ワタシノコジャナイワヨ!」

「心配するな、ベビは私の手で育ててあげるよ。アフォしぃへと育たないようにね・・。」

「シィ! ベビチャンニナニスルツモリ!」

「しつけに決まってるじゃないか。心配しなくとも殺しはしないさ」

アフォしぃの母親は100パーセント信用できないといった表情で、檻をガシャガシャ揺らし
始めた。「カエセェ! カエセェ!」などと喚いている。
他のアフォしぃ達も口々に罵声を飛ばし、「ダシナサイ! ギャクサツチュウ!」と叫んでいる。
無駄である。私なりに設計してクックルが本気で拳で打ち込んでやっと壊れる強度である。
アフォしぃ如きの腕力で打ち破れるはずが無い。

「落ち着きなさいよ。どうせいくら頑張った所で出られやしないんですから。」
「ベビ達を立派に育てたら開放してあげますよ。」

そういい残し、モモラーは倉庫をさった。しばらく甲高く感に触る声はやむ事はなかった。
モモラーが家に戻ると、ベビしぃ達が目を覚ましていた。

「クァァァ・・・ アリェ? ココドコデチュカ?」
「マンマー ドコー?」
「オナカスイター」

「やぁ、可愛いベビちゃん達。お目覚めしたかな?」

「オニータン、ダレデチュカ?」
「マンマノオパーイホシイデチュ」

「おっぱいは待ってね。いいかい、私はモモ・・」

「チィィ! オナカスイタヨゥ! マンマホシィデチュヨゥ! マンマー!ドコー?」
「チィチィ! コワイデチュヨゥ!」
「マンマハアマーイマンマジャナイト ベビチャンハタベマシェンヨ!」

一匹のベビが口火を切ると他のベビたちも騒ぎ出し、あるベビは泣き、あるベビは餌を
強請った。どんどんをベビ達の泣き声の音量は増していく。
すると、モモラーは突然、息を大きく吸い込み始めた。
モモラーの胸が限界まで膨れた瞬間、


              「アッ」

と、叫んだ。その音量はすさまじく、その場にいたベビたちは後ろにもんどりうって
倒れこんだ。ベビ達は目を白黒させてひっくり返っている。
数分後、ようやく正気に戻ったベビ達に、

「人の話を聞くときは、静かにしないとね。でないと、お仕置きだよ?」

といい、ベビの頬を順に軽くパチンと叩いた。
瞬時に泣き出そうとするベビ達。刹那、モモラーが

「泣くな!」

と、先ほどまではいかないにしろ、大音量で叱咤した。
そして、泣きを留まって震えているベビに、モモラーは説明した。

「いいかい?これからは私が先生となってみんなに社会についての勉強を教えていくよ。
 世の中のしぃには悪いしぃと良いしぃがいるんだ。私は、みんなを良いしぃになって
 もらうための勉強を教えるからね。言うことを聞かない子はお仕置きだよ。言うこと
 をちゃんと聞いていたらゴハンもダッコもしてあげるからね。じゃあ、さっそく勉強を始
 めようか。全角文字の喋り方だよ。これが出来たらご飯食べさせてあげる。いいかい?
 あ、い、う、え、お。さぁ、そこのベビちゃん、言ってみようか?」

「チィ! ア、アアア・・・。」

「・・う〜ん。まずは発声練習から始めようか。いいかい?お腹から声を出すんだ。
 お母さんみたいに口だけで喋らないように。」

モモラーが説明していると、一匹のベビがぐずりだした。

「チィ、オナカスイタヨゥ! マンマ! マンマァ!」

モモラーは歩み寄り、頬に軽いビンタを食らわした。
ベビは泣き出そうとするが、

「泣いたらもう一回ぶつよ?」

と、モモラーに凄まれ、ベビは泣きを堪えた。
こうして恐怖を教え込んでいくうちに、泣いてもなんでも済むものでは無いと、教えこん
でいくのだ。

817 名前: momo 〜モモラーのベビ教育〜 前編その3 投稿日: 2003/09/02(火) 00:11 [ J/kY3yYQ ]
「さ、次は隣の巻き毛の君、そうそう君だよ。言ってみようか?」

「ア! ア! アアアアアア・・・・・・・。」

「お、良いじゃない、一瞬全角になったよ。その調子その調子。」
「じゃ、ごほうびにダッコしてあげようか。おいで。」
「チィ!」

巻き毛のベビ(ここからは巻きと呼ぶ)は、喜んでモモラーの腕に飛び込んでいった。

「チィチィ! ベビモダコシテクダチャイ!」
「マキゲタンダケズルイデチュヨゥ!」

「駄目だよ。君たちは課題をクリアしてからだから。」

「チィチィ♪ チィハテンサイデチュカラナンデモユセイコウスルデチュ!」

「パチン」「チィ!?」

「調子に乗るな。調子に乗っちゃ駄目だよ。まして他のベビと比べるなんて絶対駄目。
 わかったかい?」

こうした躾の方法は、随分とベビ達に効果的であった。
わかりやすいアメとムチの理論だが、ベビ達にはこれがちょうど良い。
良い事は褒め、悪い事は至極軽い体罰でわからせる。(軽くはたく、拳で頭をグリグリ
する、等)他人からすれば甘い教育法に見えるだろう。しかし、ベビ達は少しの暴力で
も大げさに感じる傾向が有る。アフォしぃの血であろうか?モモラーはそんな事を考え
ながらベビ達に餌を運んでいった。

「さぁご飯の時間だよ。ベビちゃん達もお腹がすいただろう?沢山用意したから食べて
ね。」
「チィチィ!マンマ!」
「ミルクモホシイデチュ!」
「イタタキマチュ! アレ?チョットショッパイヨウナキガスルデチュ」

「なんだい?私の作ったご飯にケチをつけるのかい?」

モモラーは手を振り上げた。

「チィ!ソンナコトナイデチュ! オイシイデチュ!」
「デモ、チィノダケスクナイデチュ」

「ああ、今日は課題をクリアした人だけご飯を大目にしてあるんだよ」
「お腹いっぱい食べたかったらちゃんと勉強頑張ろうね」

「チィ! チィニチャントゴハンタベサセナイノハギャクサツチュウダヨ!ママガイッテタモン!」

「ん?いいかい、ママの言うことは自分だけ良ければなんでも良というとんでもない考え
 だから真似しちゃ駄目だよ。今度そんな事を口にしたらこうだよ?」

モモラーはチビの額に軽めの拳骨を食らわせた。

「チィ・・・イタイヨゥ・・・。」

「ほらほら喋るときは全角だろ?今度からは気をつけようね」

モモラーはそういうと、また一発平手打ちを食らわせた。
夜も更け、チビ達を眠りにつかせたら、アフォしぃの母親を見に行った。
何匹かは眠っていたが、モモラーが来ると、一斉に目を覚ました。

818 名前: momo 〜モモラーのベビ教育〜 前編その4 投稿日: 2003/09/02(火) 00:12 [ J/kY3yYQ ]
「シィ! ベビチャンヲカエシナサイ! アトゴハンヲヨコシナサイ!」
「カワイイシィチャンヲコンナトコロニトジコメタラマターリホウニ イハンシテルンダカラネ!」
「サッサトダシナサイヨ! ゴチソウオゴリナサイヨ」

「いやいや、出しはしませんよ。償いをしてもらうといったでしょう?」
「ベビ達は立派に育つまで会えません。ま、三年くらい入ってもらうことになるでしょうか?」

「シィィィ! イヤヨソンナノ!」
「サンネンモギコクンタチニ アエナイナンテ イヤヨ! サッサトダシナサイ!」
「ギャクサツチュウ! ベビチャントイッショニマターリシナガラカエルノ! ダシナサイ!」

「(無視)食事や性欲の心配は入りませんよ。」
「はい、ご飯です。」

モモラーはそういうと、粗末な粗食に近い膳を出した。

「シィ! カワイイシィチャンハコンナゴハンジャマンゾクデキナイノヨ!オニクダシナサイ!ゴチソウヨ!」
「アマイモノダシナサイ! シタニアワナイワ サッサトコンナブタノエサカタヅケテヨネ」

アフォしぃたちは口々に文句を言い始めた。中には、膳をひっくり返す者までいた。
しかし、モモラーは顔色一つ、眉一つ動かさずに、

「どうぞどうぞ、食べたくなければ勝手に飢え死にしてください。元から生かしても殺し
 ても別にどっちでも良かったんですから。アフォしぃが死ねば私も世から褒められる
 でしょうね。悲しむ人なんて存在しないんだし。ま、今の食事に満足しないんだったら、
 別に用はありません。ちょっと楽しみが減りますが、とっとと餓死してくださいませ。」

モモラーが一気にまくしたてると、アフォしぃ達は血管をこめかみに浮かび上がらせなが
らも、黙り込んだ。そして、アフォしぃ達は、モソモソと嫌々ながらも食事についた。
モララーは、唯黙ってニヤニヤと見ていた。

 「・・・ベビ達の成長が楽しみだ。ちゃんと育ってくれなきゃ、こいつらに復讐出来
  ないからな。」

モモラーは、不適に呟いた。

前編 完 後編に 続く

虐殺シーン軽めの物ばかりですいません。ちなみに、チビの母親10匹は今のところ
全員死ぬ予定です。

819 名前: マイケル・モーラ 投稿日: 2003/09/02(火) 20:25 [ 7iZMeVqY ]

ここに一人の青年がいる。
彼はおもむろに一本のビデオテープをデッキに装入した。
ビデオの題名は「ボーリング・フォー・モランバイン」
アカデミー賞を受賞した話題のドキュメンタリー映画だ。


          〜チャプター1  平凡なモラリカの朝 〜

「モラリカ虐殺協会は映画を製作。面白い作品です見てみましょう」
白黒映像の中、一人の初老の男がしゃべっている

画面は変わり、モラリカの首都の映像が流れ、男性のナレーションが入る

 1999年4月20日の朝  それはいつもと同じ朝だった
 農夫は農作業、牛乳店は配達、大統領はむかつく名前のしぃ族の国を爆撃、
 ノース・モラタ州ではモラーが日課の散歩、モラガン州ではミューズ先生が生徒を出迎え
 モララド州の小さな町では少年2人が6時にボウリング・・・
 そう それはいつもの平凡なモラリカ合衆国の朝だった。

820 名前: マイケル・モーラ 投稿日: 2003/09/02(火) 20:26 [ 7iZMeVqY ]

画面にある銀行が映る
ノース・モラトリー銀行、地方都市の銀行だ。
その銀行に一人の中年男性が入る。
この映画の監督 マイケル=モーラ氏だ。
彼は窓口にいる女性に話しかけた

モーラ「口座を開きたい」
受付「種類は?」
モーラ「しぃをプレゼントというキャンペーン中のヤツ」
受付「OK。」

ここで彼のナレーションが入る

 僕は地元新聞で見つけた、ノース・モラトリー銀行で口座を開くとー
 しぃが付いてくる

受付「預金証書の購入でこのカタログから選べます」

そこには数々のしぃの写真が載せられていた

受付「審査に通ればすぐにお渡ししますよ」
モーラ「OK。その口座を開くよ」
受付「常時、地下金庫に閉じ込めてあります。・・・・500匹ほどね」
モーラ「500匹も金庫に?」
受付「そうです」

821 名前: マイケル・モーラ 投稿日: 2003/09/02(火) 20:27 [ 7iZMeVqY ]

次のシーン、モーラと女性が向かいあわせで座っている
どうやら口座を開く手続きをしているようだ

モーラ「人種には何と?  モララー?」
受付「そうよ」
モーラ「スペルがむずかしいな・・・・MORARA・・・あってる?」
受付「ええ     人種は大切だわ」
モーラ「精神障害と判定されたり精神病院に入院したことは?・・・・・・・
     入院したことはないけど、この精神障害と判定とは?」
受付「犯罪の精神鑑定よ」
モーラ「犯罪の?  では普通の精神障害なら飼えると?」
受付「そうです」

822 名前: マイケル・モーラ 投稿日: 2003/09/02(火) 20:27 [ 7iZMeVqY ]

一人の男が写る、モーラにしぃを一匹手渡していた

男「こいつだ」
モーラ「ありがとう」
男「僕も虐待してる」
モーラ「いいね」

さっそくモーラは男から渡されたしぃの耳を引きちぎった

「シィィィィィィ!!!!  シィノカワイイオミミガァァァァ」
しぃは床に倒れこみ暴れだした

モーラ「さっそくシィノカワイイオミミガァァァァか、よくできたしぃだ
     でもしぃを銀行で配って大変じゃないかい?」
男「なぜだい?」
モーラ「こんな風にして銀行を汚す輩がいるだろ?」

モーラはしぃの両腕を引きちぎりしぃをカウンターに叩きつける

「ギャアアアアアアアンルghdmvk、fンbンfvgセdrsンvb!!!!!!」

周りには血としぃの糞尿が撒き散らされる

男「・・・・・まぁ、しょうがないさ・・・・・しぃを見たら誰だってこうしたくなるからね・・・・」

歌が流れる中モーラはしぃの尻尾をつかみ引きずりながら銀行を出て行った・・・・


              〜チャプター1  平凡なモラリカの朝 〜
                                         完
                    続く・・・・





あんまり虐殺シーンが出ないかも・・・・映画が映画ですからね・・・・・

823 名前: momo 〜モモラーのベビ教育〜 中編その1 投稿日: 2003/09/02(火) 23:17 [ Hc2wV3z2 ]
朝が来た。
ベビ達の教育が始まって五日目が過ぎようとしていた。
さすがにアフォしぃ達の凡才な脳でもいくら暴れても無駄だと言う事が解ったようだ。
モモラーの出す飯にも文句こそ抜かすものの残さず食べていた。

「・・・さて、ベビ達の起きる時間だな。」

モモラーは小屋へと向かった。その後倉庫内では、

「ハニャーン、アノクソAA! イツニナッタラダスノカシラ! ムカムカ!」
「マァイイジャナイ! ベビタチヲセワシテモラッテコッチモメンドウクサクナイシ♪」
「デモコノマッズーイメシハカンベンシテホシイワ!」
「ソレニ「セイヨクノカイショウ」トカイッテマイニチ ギコクンノパネルミセテ オナーニサセラレルシ・・」
「モーパネルナンカジャマンゾクデキナイワ! アーコウビシタイコウビコウビコウビ!」

口々に言いたい事を陰口で言っている。アフォしぃというのは性格の悪さに比べて卑怯
さも一級品である。
場面は変わって、モモラーが小屋に着いた所で耳栓をした。そしてガラスを引っ掻いた。

キイイイイイイイイイイイ

「チィィィィィィ!」

ベビ達はたまったものでは無い。跳ね起きた。

「やぁ、ベビちゃんたちお目覚めかな?さぁ、朝の運動だよ。外に出て一緒に体操しよう
か。」

「チィ、ママガオシエテクレタナッコタイソウヤリタイデチュヨゥ!」
「ナッコ♪ ナッコ♪」

「駄目、駄目。私がちゃんと教えただろう?普通の体操を。ダッコ体操なんてのはお馬鹿
さんのやることだよ? もういい加減わかっただろ?さ、始めようか」
「やらないとまたお仕置きだよ?」

モモラーはパチンコ玉を取り出した。

「チィ!! ワカリマチタカラ ネライウチハヤメテクダチャイ!」
「イソイデネテイル ベビモオコシテキマシュ!」

「いや、良いんだよ、あの子は怪我してるから。回復するまで勉強だけね」

「チィ! アンナボロボロベビタンダケネンネシテルノズルイデシュ!」

言い終わった直後、パチンコの銀球が三毛ベビの顔に当たった。

824 名前: momo 〜モモラーのベビ教育〜 中編その2 投稿日: 2003/09/02(火) 23:18 [ Hc2wV3z2 ]
「イタイ・・・・エック・・デシュ・・」

いい加減理解したのか、泣き喚くのは最近我慢しだした。

「いいかい?猫と猫だけじゃなく、生き物同士、労わりの心という物が大事なんだ。怪我
をしている同じベビちゃんを見たら助ける、くらいの心は持っていないと。わかったね?」

「ハイ・・・」

「さて、体操始めようか・・。おっと、今喋ったベビ三匹、・・そうそう、巻き毛ちゃん
と三毛ちゃんと・・フサちゃん、前に出てきなさい。」

「ナンデチュカ?」
「ナッコシテクレルノ?」
「ナッコナッコ♪」

「パチン」

ベビ達三匹にビンタを食らわした。

「ヒグッ・・・ナンデデチュカ?」

「喋るときは全角で、と言ったろ?まだ分からないのかい?今日もご飯減らさないとね。
しょうがないな、そこの白ちゃん、挨拶してみようか。」

「ハ・・・ハい。ワタしノナマえ・・・・ハ・・ハ、しロでス。」

「う〜ん、もうちょっとだね。でも良い線いってるよ。はい、ご褒美の抱っこだよ」

「アリガとうゴザイマス!」

「うん、言葉使いも良いね。ご飯も多めにあげちゃおうかな」

こうして上手くいかない者には軽い体罰を。上手くいった者にはご褒美を与える。
ベビ達は上手くいく者に対して疎み、集団で苛めるなどもしたが、全員軽い体罰と
その後のご褒美によるアメとムチ理論で徐々に教え込んでいった。
これは非常に効果があったらしい。ベビ達の知能、作法はどんどんと上がっていった。
初めて三ヶ月も立つころには、全て平仮名の全角で喋ることが出来るようになったので
ある。また、「チィチィ」と言う特有の泣き声も次第に言わなくなり、作法もある程度こ
なすようになった。モモラーはそれに比例して、お仕置きの敷居の高さを厳しく上げていった。
そして、ベビ達の教育を始めて半年が経ったその日、母・・・つまりアフォしぃとの
面会の日がやってきた。三毛が口火を切って嬉しさを表した。

「きょうは ままに あえるんですか? うれしいです。」

他のベビ・・・いやもうチビしぃと言って良いだろう。チビ達も嬉しそうである。
しかし、ボロ(虐待によって傷だらけだったためつけた)は、浮かない顔をしている。
無理も無いだろう。生まれてこの方、母親に愛情という物を受けた事が無かったのだから。

「わたしは ままに あいたくないです・・。また、ぶたれるです。」

「安心して下さい。ママ達は檻の中に入れてあります。今日は会うだけですが、君たちが
 立派に育ったら檻から出してあげますよ。」

「ぼろさん、あんしんして。ぼろさんのままがぶったらわたしがぶちかえしてあげる」

「ギン(黒が薄い灰色のため)さん、駄目ですよ。いかなるときも乱暴はよしましょう。」

モモラーはそうギンに言い聞かせて、アフォしぃが待つ倉庫へとチビ達をつれて向かった。
案の定、アフォしぃ達は予想通りの展開を見せてくれた。

「シィィィィ! ベビチャンギャクサツチュウニツカマッテツラカッタデショ?」
「ヤット カワイイシイチャンニカエスキニナッタノネw サッサトヨコシナサイ」
「シィ! カワイイチビチャンニキッタナイテデサワラナイデヨ!」

なんとまあ、感にさわる声で喋るものかと、モモラーは首を捻った。
だが、その後は顔色も変えず、

「さ、チビちゃん。ママに言いたいことがあったらどうぞ。」

と、チビたちに優しく諭した。
三毛は
「しんぱいしないでください。ちびたちはげんきです。」

「ハニャーン! ゼンカクデシャベルナンテキモイヨ! クソAAニセンノウサレテルノネ コノギャクサ」
「黙れ!」ダァン!

モモラーは鉄格子をゴム製の棍棒で叩いた。
アフォしぃ達は押し黙る。

825 名前: momo 〜モモラーのベビ教育〜 中編その3 投稿日: 2003/09/02(火) 23:19 [ Hc2wV3z2 ]
「さ、もう言いたいことはないですか?」

フサは
「べつにいいたいことはないです。」

「そうですか。では帰って勉強の続きといきますか。」

すると、一匹のアフォしぃが、

「コラ! ベビチャン!サッサトソノクソAAヲアボーンシテ サッサトオカアサンヲココカラダシナサイ! サカラウトヒドイワヨ!」

と、まくし立てた。
瞬時に、ボロが震え上がり涙をながした。同時に、モモラーは全てを理解した。
・・・・ボロを虐待したのはこいつか。その口調で母親だと?
ふざけるのも大概にしろ・・・。モモラーは憤りを覚えたが、顔には出さず、
笑顔で

「では面会は終了です。さ、チビちゃん達、帰って今度は漢字を覚える勉強しようか。」

「はい、ももらーせんせい。」
「きょうのごはんはなにかな?」

「さて、何でしょうね。では、出発!」

「シィィィィ! マチナサイ! ギャクサツチュウ!チビチャンセンノウサレチャダメヨ!ハンカクガマターリノサイキョウナンダカ(ry」

アフォしぃ達がまだ何か叫んでいたが、モモラー達は倉庫を後にした。
チビ達はそれから、モモラーにより、さまざまな礼儀、言葉を教え込まれた。
『マターリなんて日本語は存在しない。正しくまったりと言い直すこと』
『全角での漢字の喋り方』
『抱っこはしてもよいが無理にねだらない事』
『お肉や甘いものばかりではなく、野菜も食べること』
...etc
アメとムチ理論により、しぃ達は賢くなっていった。
そして、三年の月日が流れた。チビ達は人間にして成人の年齢となった。

「・・・さて、十分しぃ達も保護指定を受けても良いくらいに育った。後はあの馬鹿親ど
 もか・・・。」

モモラーは、アフォなまま育ってしまったしぃは、二度と直らない事を知っていた。
かといって、このまま世に出しては、また人様に迷惑をかけるだろう。

「そのためには・・。やっぱ殺すしか無いかな。いや、これを利用してみるか・・。」

モモラーは、アフォしぃの処分方を決めた。

(続く)

826 名前: ( ´∀`)さん 投稿日: 2003/09/03(水) 19:54 [ N8ZJi1yM ]
タイトル変更。〜俺と山崎とぼるじょあと〜

俺はいつものように撮影をすませ、帰路についていた。
ふと、路地裏に入ると、
「これからも僕を応援してくださいね。」
という声が聞こえた。
ふいに、頭の中で何かが弾けるような音がした。
「氏ね!山崎!」
俺は持っていた日本刀で両手を斬った。
「ぎゃああああ僕の手がぁぁぁぁ!」
そして、首を斬り飛ばした。
「ぐはっ!」
そういって山崎は、氏んだ。

次の日、俺は指名手配されていた。
そう、山崎を頃した罪でだ。
俺は必死で逃げた。
こんなことで捕まってたまるか――と。
     
     〜前編完〜

827 名前: ( ´∀`)さん 投稿日: 2003/09/03(水) 20:12 [ N8ZJi1yM ]
すみません。>>797の続きです。

830 名前: @@ 投稿日: 2003/09/05(金) 20:52 [ tRbAWUIs ]
「ムッハ〜!!」
お決まりのセリフで番組の収録は始まった。
「モララママは家事上手」というタイトルのこの番組は毎回高視聴率を叩き出し、いまやゴールデンタイムを牛耳っている。
疲れきったきったママのかわりにその家のママ(女装した男だが)になり、家事などをしていくという新しいコンセプトが高視聴率の理由だろう

「は〜い、私は今、しぃさんのお宅にいま〜す」
カメラマンはモララママから、依頼者のしぃにカメラを向けた。
「シィチャンデ〜ス!ハニャニャニャ〜ン♪」
しぃはカメラの前に覆い被さり、自己アピールを始めた
「だぁぁあ、うるせぇよ!!」
ボコッという音ともに、しぃの頬は醜く歪み、途端しぃの体は壁に突っ込んだ
モララママはしぃが気絶しているのを確認すると、にこやかな笑顔をカメラに向け、話しを続けた。
「さぁ、いつも頑張って働いてるママには少しお休みしてもらいましょう!」
カメラは一度、ピクピクと痙攣しているしぃを映し、再びモララママにレンズを向けた。
「まずはオチビちゃん達を起こしに逝きま〜す」
チビしぃや、ベビしぃの寝ている寝室にむかってモララママは歩を進めた。

831 名前: @@ 投稿日: 2003/09/05(金) 20:53 [ tRbAWUIs ]
寝室の前に来ると、カメラの方に振り返り、口元に指をつけ「しぃ〜」のポーズをとった
ゆっくりとドアを開けると可愛らしい寝顔で寝ている、チビしぃとベビが見えた。
モララママは忍び足で二匹の枕もとに来ると、スタッフから渡された縄で二匹をしっかりとベットに縛り付け、
再度、二匹が寝ているのを確認し、二匹の耳元に目覚し時計を置いた
「はい、目覚まし起動」
ジリリリリリリーン、という、けたましい音をたて目覚ましは鳴り響いた。
二匹は突然耳元で響く大音量の目覚ましに驚き飛び上がった、が、縄で縛られているので起き上がることができなかった
「ヤメテェ!!オミミイタイ!イタイヨォ〜」
「チィィィィ!!マンマ!、マンマ!」
モララママは声を上げもがいている二匹を上から見下ろし、お決まりのセリフを言う。
「はい、二匹とも、ムッハ〜」
が、当然目覚ましの音にかき消され二匹の耳には届かない。
しょうがないなぁ、と聞こえるか聞こえないかの声で呟き、モララママは目覚しい時計を止めた。
そして、放心状態の二匹の耳をおもいっきり引っ張り、耳元で大声で言った。
「はい、二匹とも、ムッハ〜!!」
耳を引っ張られ、激痛に耐えながら二匹はなかば叫ぶように答えた
「ウッ、ウッ、ムッハァ〜!!!」
「よくできました。さぁ起きて」

832 名前: @@ 投稿日: 2003/09/05(金) 20:55 [ tRbAWUIs ]
モララママは二匹の尻尾を掴みベットから引きずりだした。
「ハナチテェ〜!」
「マンマ!タチュケテ〜!!」
二匹の悲痛の叫びを当然無視し、そのまま居間へ連れて行った。
居間まで連れて行くと二匹をテーブルに無理やり座らせた。モララママは二匹に背を向け、隣の台所で何やら作業を始めた。
トントン、ジュージュー
トントン、グチャッブチャッドブ
ジュージュー、ギャッーブチゥグツブチボト。
食べ物では無いものを調理しているということはベビしぃにも容易に想像できた
同時に生臭い臭いが台所から漂ってきた。
調理が終わったのか、モララママは台所からひょっこりと顔をだし、蠢く「物体」をテーブルに乱暴に置いた
チビしぃとベビは顔を見合わせた、おそらく自分達の目の前にあるのは朝食なのだろう。
モララママがにっこりと微笑んだ、つまり「食え」ということだ
「オ、オネェチャンハオナカヘッテナイカラ、ベビチャンタベテイイヨ」
「チィ!?」
チビしぃに進められ、ベビしぃは目の前に置かれた「朝食」を見つめた、時折それは「ヒュッー、ヒュッー」と呼吸をしている
「オネェタン、ムリデスヨォ・・」
その言葉に頭にきたのか、ちびしぃはベビしぃの口を無理やりテーブルの上の物体に押し付けた
「モガッ、モガッ!」
「ベビチャン!タベナイトダメデスヨォ!」
モララママは止める様子もない。
チビしぃに上から押さえつけられ身動きのできないベビしぃは苦しさに耐えられず「物体」を口にした。
口内にニュルリとした感触がひろがり、同時に強烈な苦味がきた
モララママはベビがすべて食べたのを確認すると、カメラの方を向いた。
「次は入浴タイムで〜す」

後編に続く

833 名前: momo 〜モモラーのベビ教育〜 後編その1 投稿日: 2003/09/06(土) 01:41 [ jZPzVcmM ]
今日はついにアフォしぃ・・・つまり六匹のチビ達の母親の処分の日である。
処分の方法は既に決めてある。モモラーはチビ達の所へと向かった。
チビ達は既に起きて、布団をたたみ、皆と協力ししまっていた。
教えたとおりだ、とモモラーは微笑んだ。

「はい、皆さん。おはようございます。」

「おはようございます、モモラー先生。」
「すぐに朝の体操の準備しますね。」

「いえ、今日は良いです。実はね・・貴方達、今日で卒業です。」

「え?」
「本当ですか?」

「ええ。貴方達は、今日で自由ですよ。唯・・。ちょっと卒業試験が有りますけどね。」

「卒業試験は何ですか?」

「焦らずに。いまから話ますから。」

そして、モモラーは卒業試験の内容を淡々と語り始めた。
その内容を聞くやいなや、チビ達の顔色が変わった。
ある者は戸惑い、ある者は悲しみ、そしてある者は恍惚の表情を浮かべた。
その説明をしてる間じゅう、チビ達は一言も喋らずにじっくりと聞いていた。

「・・・さて、説明は以上です。皆さんに聞きます。出来ますか?私の言ったことが。
 出来なければ、私がやります。皆さんは一人で生きていける力と知能は既に兼ね備え
 ていますから、無理をしてやることもありません。」

「・・・・・」

それから、約数分間重い沈黙が流れた。無理も無い。チビ達にとっては究極の選択と似
たような物だったから。そして、沈黙が流れた後、フサが静かに喋りだした。

「モモラー先生が私達に教えてきたことが正しいことであるなら、今から私達がやる行
 為も間違っていないと思います。・・・私達に間違った知能を植えつけようとした・・・
 つまり私達のお母さんを・・

 私達の手で殺す。アフォしぃは生きてる資格が無いから。たとえ自分の親でも。

 ・・・という事ですね?」

「・・その通りです。私が貴方達をあのままアフォしぃ母親の元に置いていたら、確実
 に貴方達はアフォしぃと成長し、世の中の嫌われ者になっていたでしょう。また、こ
 のまま親しぃと離れて暮らしたとしても、貴方らの母親はまた世の人々に迷惑をかけ
 るでしょう。世の人々をアフォしぃから守るために。そして・・・貴方達が過去と決
 別するために。・・やってくれますね?」

また暫しの沈黙。そして、

「はい、わかりました。」
「やります。」

ベビ達は答えた。唯一匹、ボロだけを除いて。
すると、ギンがボロの肩を叩き、言った。

834 名前: momo 〜モモラーのベビ教育〜 後編その2 投稿日: 2003/09/06(土) 01:42 [ jZPzVcmM ]
「ねぇ、ボロ。貴方が一番お母さんが憎いんじゃないの?モモラー先生に苛められる前
 死にそうなほどに傷ついてて・・・。」
「・・・・私、怖い・・・。」
「大丈夫よ、私がついててあげるから。」

「ボロさん、別に無理にすることはありません。誰も、貴方を傷つけませんよ。誰も。
 ・・さあ、行きましょうか。」

「はい。モモラー先生。」

モモラーと六匹のチビ(といっても既に成体とほぼ同じと言ってよいが)は、アフォしぃ
達がまだ眠っている倉庫へと足を伸ばした。アフォしぃ達はまだ眠っていた。寝言を言
っていた。ギコ君だのコウビだのモモラー氏○だの。モモラーはゴム製の棍棒を手にと
ると、ガンガンと牢屋の鉄柵を殴りつけた。
瞬時にアフォしぃ達が飛び起きる。

「ハニャ! クソAAジャナイ! キショクノワルイオコシカタシナイデヨネ!」
「ハニャーン イイカゲンダシテヨー コウビシタイノー!」
「モチロン ギコクントヨ♪」
「チビタン! コンナニオオキクナッテ・・コレデオカサントイッショノアイドルダネwコウビモシマクリダヨ!」
「クソAA! チビチャントイッショニカエルノヨ! サッサトダシナサイ!グズ!ノロマ!」

「・・・はいはい、じゃあまず、この子達の親でない5匹、外に出なさい。」

「ハニャニャ? ナンデソイツラダケナノヨ!」
「ウルサイワネ! コモチナンテナンジャクナシィナノヨ!」
「アーメンドイコドモ ウマナクテヨカッタ♪」
「シィィィ! ワタシタチモダシナサイ!」

アフォしぃ達は、出てくるはずの5匹も、出ないはずの5匹も押しのけて出ようとする。
なんて浅ましい奴らだ。自分だけ良ければそれで良いのか?
モモラーは、ゴム製の棍棒を手に持つと、檻をダァン!とさっきの数倍の勢いで殴りつ
けた。とたんにアフォしぃ達が大人しくなる。

「私は子持ちでないしぃには予め三年前に眠らせたときに印をつけないで置いたんです
 よ。頭に★の付いてないしぃさん、出てらっしゃい。そこに鏡があるでしょう。」

「ハニャーン! ワタシヨ!」
「トウゼンネ! シィダモン!」

そうして、5匹のしぃ達は出てきた。

「ドキナサイヨ! カエラセテモラウワ! ギコクントダッコトコウビシタイノ!」

「ところが、そうは行かないんですよ。」

モモラーは手にした棍棒でアフォしぃ達の頭を殴りつけた。

「シギィイ!??」

アフォしぃ5匹は気絶した。
そして、モモラーは控えてもらっていた「ダスキソ」にアフォしぃ達5匹を連れて行って
もらった。洗脳されて雑巾になれば人様に迷惑をかけることも無いだろう。
モモラーは一瞬の安堵の感情を浮かべた。しかし、次の瞬間にはまたアフォしぃ達に対す
る侮蔑で染まった冷血な表情に戻っていた。

835 名前: momo 〜モモラーのベビ教育〜 後編その3 投稿日: 2003/09/06(土) 01:43 [ jZPzVcmM ]
「・・・さて、次は貴方達の処分だ。」

アフォしぃ達はさっきの強気な姿勢は消えうせ、青白い顔をしながらブルブルと震えていた。
中には小便を漏らすものもいた。アフォしぃ達も雑巾と化したしぃの末路は解っていた。

「シ・・シィィィ・・・「ダスキソ」ニハツレテイカナイデェ・・ダッコスルカラ・・」
「センノーサレテ ゾーキンムシニナッチャウノハイヤ!」

「ご心配無く。貴方達は「ダスキソ」には連れて行きませんよ」

「ハニャン! クソAAニシチャワカッテルジャナイノ!」
「ジャー サッサトダシテカエラシナサイヨ!」
「ソウヨ ソウヨ!」

「ダスキソ」に連れて行かれないと知ったと見るや、急に強気になりだした。しかし、
このアフォしぃ達の希望は更なる絶望によって打ち潰される事となる。
そう、チビ達に課した「卒業試験」である。
まず、三毛の母親が出された。三毛はモモラーから渡された斧で自身の母親の頭を砕いた。

「ハゲブッ・・・・ゲェ・・グ・・」

頭が一瞬にして血の色の赤と毛の色の白と脳の色の薄いピンクの色に分かれた。
三毛の母親だったアフォしぃは血の泡を吐いて痙攣し、息絶えた。
残されたアフォしぃ達の狼狽ぶりは尋常では無かった。皆、逃げられるはずも無い檻の中
で必死で次に引きずりだそうとするモモラーから逃げている。
しかし、呆気なく次にフサの母親が連れて出された。フサは、一瞬で母親の首につかみか
かり、首の骨を折った。

「ガヒュッ?・・ヒュ・・」

首の骨が気管を破ったようだ。しばらく呼吸困難でのた打ち回っていたが、すぐに息絶え
た。そして三番目のクロ、四番目のシロも、それぞれ戸惑いながらも刃物で自身の母親の
頭といわず腹といわず足といわず首といわず手といわず背中といわず顔といわず、
刃物でズタズタに切り裂いて殺していった。

「さて・・最後は、貴方ですね?」

「ヒィィ・・・」
                       . . .
連れ出された来たのは、ボロに悪態をついた、あのギンとボロの母親であった。

「お母さん、覚悟してください。」

ギンは、モモラーに手渡された、散弾銃を母親に向ける。
ボロは、震えてちぢこまっていた。

「シメタ!」

二匹の母親のアフォしぃは、意外な素早さでボロに走りより首を押さえると、長い間の
監禁生活で伸びた爪をボロの喉元に押しやった。

「シィヲニガサナイト コノカタワヲ コロスワヨ!」

「い・・嫌・・。」

ボロはよほど怖いのか、震えながら涙を流した。
モモラーとギン、そしてその他のしぃは手を出せずにいる。

「イイ? スコシデモコノカワイイアイドルシイチャンニテヲダシタラ コノココロスカラネ!!」

「ギ・・ギン姉さん・・。」
「ボロ・・。」

836 名前: momo 〜モモラーのベビ教育〜 後編その4 投稿日: 2003/09/06(土) 01:45 [ jZPzVcmM ]
「・・・救いようの無い奴だな。この期に及んでまだ足掻くとは。」

モモラーはそう呟くと、変なポーズをとった。口に縦にしたグーの手を当てている。

「ナニシテルノ?ツイニクルッタ?」

アフォしぃが呆気に取られてモモラーに視線を移した瞬間、

フッ

「ギャニャアッ!??」

アフォしぃは目を押さえて倒れた。モモラーはあの瞬間、空気を拳の隙間から物凄い
勢いでアフォしぃの目を目掛けて打ち出したのだ。空気弾という名の弾が当たったアフォ
しぃは、目を押さえながら悶えている。

「ジィィッィィィィ! シィノカワイイカワイイオメメガァァァァァ!」

「さ、ボロさん、貴方の手で・・。」
「・・。」

ギンは無言で散弾銃をボロに手渡した。
ボロは震える手で・・。自分の親。虐待ばっかりされてきた。でも、自分をこの世に生み
出してくれた母親。悪いことはすべて自分のせいにされながらも、時々笑顔を向けてくれ
た母親。その一匹の雌猫に銃口を向けた。

「シィィ・・・ヤメテ!タスケテェ・・オナガイ」

母親は泣きながら命乞いをしている。
ボロの目から不意に涙が溢れ、叫んだ。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!」

ズダダダダダダダァァァン!

「ジッギィィィィィ!!!!」

アフォしぃの体にまるで野いちごがなったかのような真紅の点々が出来た。
一瞬の後、アフォしぃの体の点々の場所から血が噴出し、アフォしぃはニ回転した後、
壁にぶつかって落ちた。アフォしぃ・・ボロとギンの母親はそれっきり動かなかった。
ボロは呆然と立ちすくんでいた。目から大粒の涙をこぼしながら。
ギンは目に溜まっていた涙を拭うと、ボロを後ろから抱きしめた。

「もう、苦しまなくていいんだよ・・。」

ボロは子供のような声で泣いた。
そのそばにモモラーと四匹のチビが近づいていった。

「お母さんの・・・お墓、作りましょうか。もちろん、三毛さん、フサさん、シロさん、
 クロさんの分もね。」

モモラーと六匹のチビはもう動かない母親だった物を、小屋の裏の大きな杉の木の根元
に埋めた。
夏の終わりを告げる、トンボがモモラーと六匹のチビ達、そして整然と積んでいる墓石
の周りを飛んでいた。

                     (終わり)

本編はこれで終わりですが、エピローグも考えていますので期があったらアップします。
   v
   人       
  /  \     
ヽ(; ・∀・) ナンカバタバタトオワッチャッタヨウナカンジダ・・。
  (momo)   
  (__)_)

837 名前: ろじゃー(0dQNL3o2) 投稿日: 2003/09/06(土) 08:51 [ umKIcoEU ]
>>811-814


座頭モラの指は天を突き刺した。
それを受け止めるのに、しぃのは幼過ぎた。

「あっ」

座頭モラは一歩遅かった。
いや、しぃのが早すぎたのだ。
しぃのは自ら自分の喉に先ほどの刀を突き刺した。
そう、座頭モラに止めさせる隙もなく。

「シィノモ…ソコニ…行ク」
「ばっ、馬鹿!なんて事…くそっ!」

座頭モラは血がどうどうと噴き出すしぃのを両の腕で抱えて、
村の医者の所に向った。
水たまりが赤く染まる。

横殴りの豪雨を突き抜け、座頭モラは医者の家へと辿り着いた。
綺麗なヒノキで出来た扉を幾度となくドンドンと叩く。
すると眠そうな初老のモララーが現れた。

「何です?」

眠りを妨げた事か、医者は幾分苛立っているようだ。
座頭モラは烈火のごとく喋り始めた。

「このちびしぃが喉を刺して自決しようとして、早くしないと
えらいことになるから何とか…何とかして下せぇ!!」

医者は当事者であるしぃのをちらと見、すこぶる不快そうに言った。

「あのねぇ。こっちだって寝る間もないくらい忙しいんですよ。
それをあーた、ちびしぃ?ふざけないで下さいよ」

「な、何言ってるんです!」

「しぃ族は医者の掟で助けられないんですよ。一般の病院じゃぁね。
まあここから3つ山を越えた所に糞虫医院って言うしぃ専用の病院が
ありますよ。そこあたって下さいな」

座頭モラが怒りで震え始めた。

「3つ…あんたぁ、寝言言ってるんじゃないのか」

「寝言はどっちですかね。害獣でしかない糞虫を生かそうなんて、
それこそ寝言ですよ。自決したんなら、そのままほっときなさいよ。
糞虫が死んで困る事なんて一つとてないんですからね」

「……………いいから治せ」

座頭モラがうつむきながら静かに、そしてどす黒く言った。

「しつこいなあーたも…何でそんな糞虫のちびに執心…あ、そうか。
あんたが虐待したのか!で楽に死なれちゃ困るから…で治ったらまた
虐待…いやじわじわと駆除するのか。あー、そですか。はいはい。
いや私も虐待虐殺は大好きですよ。昨日もキモゴミを鎖分銅で」

838 名前: ろじゃー(0dQNL3o2) 投稿日: 2003/09/06(土) 08:52 [ umKIcoEU ]

「黙れ」

次の瞬間、医者の喉から赤い血の花が咲き誇った。

「モギャアアアァァァ!モララーのノドがぁぁぁぁ!!」

じたばたと医者はそこら中を転げ回った。

…しぃのはこと切れていた。
座頭モラの目から泪は流れない。

医者をおき、座頭モラはふらふらと親子の墓を作った。
親子を埋めそこの大小の砂の山を築いた。
虚ろな表情で座頭モラは親子の住んでいた廃屋へと向う。
そこには扉の前で雑談を交わす、蛇の目を刺したモララーの二人組がいた。

「ったく糞虫親子の奴どこ行きやがったんだ」
「どうせ害獣何だから漏れらが殺ってやろうと思ったのにYO!!」
「でも所詮糞虫さ。逃げたって知れてる。追っかけるぞ」
「そうだな。見つけたらまず親しぃをレイープして」
「ちびしぃは俺に犯らせろ!」
「何だお前いつからロリコンになったんだ」

座頭モラが二人に近寄った。
死臭を漂わし懐を血塗らせためくらの姿は、二人組には
かなり忌避すべきものに写ったようだ。
しかししばらくすると思い立ったように片方のモララーが言った。

「あ、もしかして按摩さん。あなたがここのしぃ殺りました?」

物も言わずに佇む座頭モラ。

「そうか、この按摩さんがやったのか」

もう一方が言う。

「俺ら殺りたかったけど、ま、いっか。どうせ糞虫は腐るほどいるし」
「そうだな。どうだった?按摩さん。随分血がついてるけど相当じわじわ
殺ったんだろうねぇ。今後の参考にしたいからどんなテを使ったか教えて下さいよ」

杖から剣が現れた。

「その仕込み杖でまずは耳もぎですか?いや耳切りか」
「やっぱ最初は耳か」

座頭モラが口を開いた。

「そうだな…まずは耳もぎさ…」

一方のモララーの右耳が切れ、血が噴水のごとく噴き出した。

「ぎゃああぁぁ!!耳、耳が、耳から耳、耳から血があああぁぁ!!」

耳のあった部分を押さえる同胞を置いて、もう一方は逃げ出した。
しかしその男が逃す訳がない。
座頭モラは逃げるモララーの前に回りこみ、杖の先端を目玉に押し付け
目玉を潰した。ブチュン、と水風船が割れるような音がした。

「痛い、痛い、やめてくれ…俺が何やったってんだぁ!」



そこから座頭モラ自身も覚えていない。
気付くと、真っ赤に染まった豪雨に打たれる自分の前で原形を止めていない
モララーが二匹いただけだ。
五体がグシャグシャになり、四肢はもがれ、耳や目玉等の器官を砕かれ、
舌は抜かれ、ろれつの回らない口調でひたすらもがいている。
二人のモララーがいただけだ。

座頭モラは無心だった。
これと言った感想もなかった。

座頭モラが歩き始める。
どこに行く訳でもなく、歩き始める。

839 名前: ろじゃー(0dQNL3o2) 投稿日: 2003/09/06(土) 08:53 [ umKIcoEU ]
子らよ あどけなく 愛しき者よ
子らよ 穢れなく 危うき者よ

時を 選び採れず 命 受けし者よ
親も 選び採れず 生まれ出でし者よ

親なればと カを尽くすとも
親なればの 全ては 果たし得ず


新・座頭モラ 祖の二・完

840 名前: 始めての小説名無し 投稿日: 2003/09/06(土) 14:50 [ StLOySjE ]
Power of a slaughter(虐殺の力)予告編

「このブラストソードは重いぞゴルァ。」
俺の名はGiko Blaster(ギコブラスター)だ。
俺はこの剣、ブラストソードを
自由自在にするために特訓している。
振ることは出来るが操れない。
だが、ある剣士、Weapon maste(ウェポンマスター)
がブラストソードを使い、悪魔糞しぃ龍を
倒したというのだ。
今は操れないがいつかは操って見せる!
「シィニゴハンヲクレナイヤシハギャクサツチュウダヨ!!」
「ソウヨソウヨ!」「ハヤクワタシテヨ!」「バーカ、バーカ!(プ」
「ヤメテクダサイ、コノゴハンハギコオジサンノタメニカッタンデス!
ワタシガハタライテ、ハタライテ、ナントカカエタヤツナンデス!」
おっ、しぃが糞しぃに虐められてる、
助けなければ・・・・まずは叫ぼう。
「おい、まて、そこの 糞 し ぃ 。」
「バカギコハケーン!」
「ナニアノギコ、ウザスギル!」
「ハヤクキエテヨ!」
「バーカ、バーカ!(プ」
「ダレデスカ、アナタハ、」
「俺は、剣士のGiko Blasterだ。」
「ナニガギコブラスターヨ!」「ソウヨ!ソウヨ!」
「アボーン、アボーン。」「バーカ、バーカ。(プ」
「オネガイシマス、タスケテクダサイ。」
「ああ、わかった。」
といってもあいつ等は4匹だ。だいじょうぶなのか。

841 名前: 始めての小説名無し 投稿日: 2003/09/06(土) 14:51 [ StLOySjE ]
「うおおおおお!!」
「クラナイナサイ!!」「キーエロー!!」
「アボーソ!」「バーカ!クラエ!」
ズバッ、ズバッ、ズバッ、ズバッという音が聞こえる。
その後には倒れた糞しぃと赤黒い血が。
なんとか勝ったみたいだ。
「大丈夫かい?」
「ハッ、ハイ。」
「ナッナンデ?ワタシハ・・・・ゴハンガホシカッタダケナノニ・・・・」
「ナンデ?ナンデワタシタチガコウナルノ・・・?」
「・・・・・・」
「ジッ、ジィ・・・・・・」
バタッ。
4匹の糞しぃが死んだ。いい気味だ。
「それじゃ、ここで。」
「ハッ、ハイ・・・・」
俺は帰ろうとしたその時!
「ナニ!コノギャクサツチュウハ!?アボーンシナイト!」
「なんだと・・・
悪魔糞しぃ龍は死んだはずじゃ・・・・・?」
なんと、死んだはずの悪魔糞しぃ龍が
出てきたのだ!俺にはさっぱりわからない。
一応このしぃを守らないと!
「君は後ろに下がっててくれ。」
「ハイッ、ワカリマシタ、シナナイデクダサイネ。」
「わかった。」
でかいぞ、こいつは、勝てるだろうか。
「いざ、勝負!」
「クラエ!」
急に相手がアタックしてきた。もうだめらしい。
「くっ、これまでか。」
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・

続く。
こんな駄作でごめんなさい。
多分皆からはこの小説、糞ですよね。
一応自己紹介。
Giko Blaster(ギコブラスター)
主人公。武器はブラスターソード。
しぃ子
Giko Blasterに助けられたしぃ。
貧乏なしぃだ。

842 名前: fusianasan 投稿日: 2003/09/06(土) 17:06 [ OVE8JlIc ]
復讐


俺は妻を愛していた、、、
なのに、、、、、

めったに見ないノーマルしぃと結婚できた俺は
最高の幸せギコだった。

あれは俺が結婚してから数日たったころだ、、、

俺が会社から帰ってきたとき、妻は虫の息だった。

「ありがとう」

それが彼女の遺したことばだった

犯人はわかっていた

マターリ十字軍だ。
やつらはマターリの名の下に
気に入らない、もしくは自分とは違う
ノーマルしぃを殺して回っていた、、、。

俺はそのとき決意した、、、

「潰す」



糸売了

843 名前: fusianasan 投稿日: 2003/09/06(土) 17:15 [ MIp9iqWA ]
マターリ十字軍の基地へと向かっているとき
一人のちびギコが泣いていた

「ひっく なんで、 ひっく なんで、

「どうしたんだい?」

話によると彼の親は、マターリ十字軍に殺されたらしい。

「ボクがあそこで『ウマー棒がほしい』なんていわなければよかったんデチ」

「憎いか?」

「にくいデチ!」

「ついて来い」

「へ?」

俺はそのちびギコを連れて友達のモララーのところへと急いだ

続く

844 名前: momo 〜モモラーのベビ教育〜 =エピローグ= 投稿日: 2003/09/06(土) 18:32 [ KRsWZ58I ]
早いもので、チビ達の「卒業試験」から半年が過ぎた。
チビ達はあれからそれぞれの道を行き、今では立派に暮らしている。
六匹のしぃはそれぞれ保護指定を受け、三毛、フサはしぃ対策委員会に入会し、私の教え
た経験を生かし、アフォしぃを抹殺する傍らベビしぃの保護に勤めている。
シロとクロの二匹は、夫のギコを見つけ今では両方とも一児の母として家族仲良く暮らし
ている。そして・・・。ギンとボロの姉妹は、今もモモラーの元に居た。
モモラーはあれから、「アフォしぃの子供はアフォしぃという定義の矛盾」という声明を
発表し、人々が信じていた定義を真っ向から批判した。
モモラーは今、ベビしぃの寺子屋みたいな物を開き、育児壁が無いアフォしぃ、経済に余
裕の無い貧乏なしぃ、捨て子のしぃなどを保護し、育てながらベビの教育をしている。
ギンとボロはモモラーの助手をしながら、姉妹仲良く暮らしている。

そして、母親の一周忌がやってきた・・・。

「てっきり来ないものかと思いましたよ。」

モモラーが意外か?と思える反応をする。

「当たり前ですよ。アフォしぃとはいえ私達の母親です。お墓参りくらいしないといけま
 せんよね。」
「ありがと、フサちゃん。それにシロちゃんやクロちゃん。三毛ちゃんまで・・」

ギンはフサと握手しながら見渡した。懐かしい顔が揃っている。

「ありがとうございます・・みんな。」

ボロは目に涙を溜めて答えた。

「嫌だな、ボロちゃん。私達友達じゃない。」
「そうよ。どんなに離れていても心はいつまでも一緒よ。」

シロとクロは笑いながらボロの肩を叩いて言った。
そして・・。三毛がモモラーにお辞儀をし、喋り始めた。

「モモラー先生。お久しぶりです。今日は母親の一周忌の日だと言うことをギンちゃんか
 ら聞いて・・あんな人でも私達を育ててくれた母親です。せめて安らかに眠っている事
 を祈っています。」

そう言いながら、三毛は半年前と変わらずに整然と並べられた石、母親の墓石に向かって
線香をたいた後、黙祷を捧げた。

「お母さん・・。」

ボロは墓石のちょうど上の空色の空間に、母親の笑った顔を見たような気がした。
一瞬泣きそうになったが、ぐっと堪えた。

「(強くならなきゃ・・。お母さん、見てて。私、お姉ちゃんと一緒に精一杯生きてみる)」

六匹のしぃ達をしばし見つめた後、モモラーは口を開いた。

「みなさん。せっかく来たんですから今勉強中のベビ達も見ていきますか?」
「あ、そうそう!今度は8匹もいるんだよ!見においでよ!」
「うん!いくいく!」

そういうと、六匹のしぃ達は小屋へ駆け出した。
一人残ったモモラーは、アフォしぃで有った母親の墓石に向かって手を合わせ、祈った。

「貴方達のベビは、こんな立派に育ってますよ?アフォしぃと蔑まれ、疎まれた貴方達と
 同じ運命を貴方らは自分の子供に歩んでほしくなかったはずだ。でも貴方らの頭ではそ
 の事は思いつかなかった。否、思いつけなかった。なぜなら、貴方を気づかせてくれる
 人間がいなかったから。私は貴方らが代々続いていた汚れた連鎖を切り取る事に成功し
 た。淀んだ運命から助けてあげたんです。どうか、優しくあの子らを見守ってあげてく
 ください。」

「モモラーせんせーい! 何やってるの?早く来なよ!」

もうすっかり艶っぽい声になったギンの声に振り返り、

「はいはい、今いきますよ。」

小屋に歩みを進めていった。
春の始まりを告げる、心地の良い風が吹き、墓石に備えてあった花がゆれた。
その花の草が擦れ合う音が、モモラーにはチビ達の母親が笑っている声、あの甲高い感に
触る声ではなく、普通の聡明なしぃの優しい笑い声。

モモラーは歩きながら、その音に耳を傾け、小屋へと走った。

           (終わり)

846 名前: 鬼殺し 投稿日: 2003/09/07(日) 00:33 [ NRnJJmyo ]
この物語を書き始める前に背景を書く。
「しぃ」と一般に呼ばれるAAがいる。
しかししぃ、と一くくりにしてしまうのはいけない。
しぃにも二種類いるのだ。
正式名称「しぃ」そしてもう一種類。皆さんも聞いたことがあるだろう。

「アフォしぃ」と呼ばれる種類である。

まぁアフォしぃにもいろいろあるのだがそれはいいとしよう。
(例えば糞を喰うのはスカしぃ、痛みが好きなエクスタしぃなど)
このアフォしぃの低脳っぷりを脳みそに叩き込んでから読んで欲しい。

この俺、モララーとあの殺すだけじゃ飽き足らないアフォしぃが
同じ家に一つ屋根の下で一緒に過ごしていた生活の話を…

847 名前: 鬼殺し 投稿日: 2003/09/07(日) 00:34 [ NRnJJmyo ]
俺には友達が3人いる。いやいた。
一人目はギコ、斜に構えている所もあるがいい奴だった。
二人目はしぃちゃん、普通のしぃだ。心優しくていい人だった。
三人目はモナー、とぼけた所もあるが気の合う友達だった。

小学校の頃から一緒によく遊んでいた。
その頃はまだアフォしぃや虐殺モララーもいなかったのでよく遊んだのだ。

高校になってギコとしぃちゃんが付き合い始めた。
別にくやしくもなんともなかった。前々からそう感じていたからだ。
モナーも俺も素直にそれを祝福した。単純に嬉しかった。

二年前ギコとしぃちゃんが遂に結婚した。
あの時の嬉しそうな二人の顔を見てると俺も嬉しくなっていった。


だけど、その半年後、ギコが死んだ。
暴走していた車に轢かれたそうだ。
葬儀はしめやかに行われた。
しぃちゃんはするめにでもなっちゃうんじゃないかってくらい泣いていた。
しぃちゃんのお腹は少し目立っていた。

俺とモナーで幼馴染のしぃちゃんをカバーしてやろうという事になった。
しいちゃんは泣きながら
「ウン、アリガトウ…」
とそう一言だけ言った。

848 名前: 鬼殺し 投稿日: 2003/09/07(日) 00:36 [ NRnJJmyo ]
しかし悲劇はそれだけでは終わらなかった。
なんとその三か月後、こんどはしぃちゃんが襲われたのだ。
反抗の手口からそれは棍棒のようなもので殴られていたそうだ。
俺は激しい怒りに襲われた。しぃちゃんはでぃ化してしまってリハビリが必要。
俺とモナー、ひいては天国のギコも楽しみにしていたであろう赤ん坊は…死んでしまった。
俺は警察を頼りにせずに探偵に以来をした。

「このしぃを殺した香具師を見つけて欲しい。見つけてくれるだけでいい」

以外にそれはすぐに見つかった。
「見つけるにはミツケターヨ。あとはシラネーヨ」
「ああ、ありがとう。白姉さん。これお金」
「マイドダーヨ」
犯人は、アフォしぃ一匹その子供二匹だった。

「キョウモゲンキニシィシィシィ〜♪」
「チィチィチィ〜♪」
アフォしぃだけに低脳で糞みたいな声で歌っている。
今すぐにでも病院で苦しんでいるしぃちゃんの苦しみを晴らしてやりたい。
でもそれはまだじっと我慢だ…
「あ〜!!そこを歩いているのは2chのアイドル『しぃ』さんじゃないですか!!」
「ナニ?シィチャンハ ギコクンニシカ キョウミナイノヨ?」
「ソウデシュヨ!ギャクサチュバッカリノテイノウナモララーニナンカ キョウミナイデシュヨ!」
ああ、なんてむかつくやつらなんだろう。しかも顔がしいちゃんと同じしぃ族だから余計腹立つ。
でもやっぱり我慢我慢…
「いやぁ感激だなぁ!!しぃさん、それにベビちゃん!よかったら僕の家のお食事に呼ばれてくれませんか?」
それを聞くとしぃとベビしぃは顔をパッと明るくした。
「イッテアゲテモイイケド シィハアマクテヤワラカイモノシカ タベナイワヨ!」
「チィモデシュヨ!アマクテオイチイリニュウショクシカ タベナイデシュヨ!」
「ソウデシュヨ!」
「いえいえ!それはもちろんしぃさんには『モナモナ堂』の『シィクリーム』
 ベビちゃんにはほっぺたが落ちるような離乳食ですよ!」
「ソレダッタラ ツイテイッテアゲテモイイワヨ。サッサト ツレテイキナサイヨ」
よしよし…まずは作戦成功だ…

849 名前: 鬼殺し 投稿日: 2003/09/07(日) 00:40 [ NRnJJmyo ]
「ナンテ コギタナイイエナノ!コンナトコロニハ10プンモイレナイワネ!」
てめぇのダンボールに比べたらいくらかましだよ。
そう思いつつも用意しておいたシィクリームと激甘離乳食をやる。
「オイシィ!モットモッテキナサイヨ!」
「オイシィデシュ!モットタクサンタベタイデシュ!」
「マンマ〜チィモチィクリームタベタイデシュヨ!」
なんて汚い食べ方だろう。テーブルになんてあげなきゃ良かった。
テーブルクロスはべちゃべちゃ。床にまでこぼしている。
そろそろ効き始める頃だと思うが…
「フワーア…ナンダカネムクナッテキチャッタワ。キョウハ ココデ ネサセテモラウワヨ」
「チィモネルデシュ。フトンヲサッサトモッテクルデシュ」
「はいはい、今もってきますからね…」
俺は心の中でほくそえんだ。

糞しぃと糞ベビが眠りにつくと俺はすぐに奴らの足に鎖を縛りつけた。
そしてこの時のために作っておいた地下牢にぶち込んだ。
やはり薬がしっかり効いているようだ。全然目覚めようとしない。
でもそっちの方が何かと都合がいい。俺は道具を棚から出す。
ペンチ、鞭、縄、その他…
さて何をやってやろうか…

アフォ(*゚ー゚)と普通の(・∀・) 〜続〜

はじめまして鬼殺しといいます。
前からここを読んでいて今回初めて参加させてもらいました。
スカっとしたのを書こうと思うのでよろしくおねがいします。

850 名前: 年表 投稿日: 2003/09/07(日) 09:51 [ kU7HA2GM ]

しぃ族が利用される存在となった世界。
何故そうなったのか知らなかったサラリーマンのモラ太は
友達のモナ郎に聞いてみることにした。

「モナ郎、なんでしぃ族は利用される存在になったんだ?」
「あれ、知らなかったモナ?たしか年表を配ったはずだけど…。」
「年表?そこのダンボールに入っているやつか?」
「そうそれモナ。ちょうど休憩時間だし、見ておくといいモナ。」

そういってモナ郎に手渡された年表は軽く、しぃ族に興味が無いかのような感じがした。
俺は社内のカフェでホットコーヒーを飲みながらその年表を食い入るように眺めた。



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
<しぃ族に関する年表>

2000年2月
:しぃ族の生息数を調査。調査報告によると、生息数はわずか1万と判明。
原因は虐殺による著しい生態系の破壊と断定し、虐殺派を非難。

2000年3月
:しぃ族を絶滅危惧種に認定。

2000年4月
:しぃ族を平等に扱う法律を制定。
これにより、しぃ族を殺害した場合は最も厳しい処罰、死刑も宣告されることとなる。
同月、ギッコード博士は「しぃ族を生かすことはゴミを野ざらしにするのと同じ」と発言。

2000年5月
:しぃ族保護委員会設立。各地に「しぃハウス」の建設着手。

2000年6月
:窃盗や強盗と言った犯罪が増加。原因はしぃ虐殺による
ストレス解消が出来なくなった虐殺派によるものと断定。

2000年10月
:各地の「しぃハウス」の完成。2度目のしぃ族の生息数調査を行ったところ、
幼児〜成体の合計数が30万と判明。今後さらに増えると推測。

2001年1月
:しぃ族の中から全角で喋る貴重なしぃを発見。
歌手としてデビューさせたところ、デビューシングルCDの売上総数が140万を突破。

2001年3月
:しぃ族の生息数調査により、100万を超えたことを発表。
絶滅危惧種から解除。

2001年7月
:ギコ族の変死体が各地で発見される。解剖の結果、生殖器の多用が死因と報告。
CMでギコ族に外出を避けるよう注意を促す事態になる。

2001年9月
:歌手としてデビューさせた全角で喋るしぃが、でぃとなって発見される。
原因は集団による暴行。数匹のしぃ族が周辺から走り去る姿が目撃された。
全角で喋るしぃは脊髄損傷により、左半身麻痺と診断。歌手復帰は絶望視される。

851 名前: 年表(終) 投稿日: 2003/09/07(日) 09:52 [ kU7HA2GM ]

2001年12月
:しぃ族の生息数が800万まで増加。「ネズミ野郎」という言葉が流行する。

2002年2月
:ギコ族の変死体の原因が写真撮影により判明。
しぃハウス内でギコ族の者が交尾を強制させられていた。
撮影者によりこのギコは助けられたが、しぃ恐怖症に陥っていた。

2002年4月
:妊娠中の女性が川原のそばで死体となって発見される。
たまたま近くを散歩していた者が一部始終を携帯電話のムービーで撮影。
犯人であるしぃ族を警察が逮捕。動機を追求したところ、
「カイモノブクロノ タベモノヲ ワタサナカッタカラヨ!」と逆切れ気味に証言。
また、殺人については食べ物を渡さなかった妊婦が悪いと罪を逃れる発言を繰り返している。

2002年5月
:しぃ族による暴行、農作物被害、窃盗、強盗といった犯罪が急増。
しぃ族に対する批判が集中する。

2002年8月
:しぃ族の生息数が1500万まで増加。しぃ族に不満を爆発させた民間人は
しぃ対策委員会を発足。政府にしぃ族を平等に扱う法律の破棄を出願する。

2002年9月
:政府は法律の破棄を決定。しぃ族保護委員会消滅。しぃハウス撤去。
実験のための利用や、虐殺を始める。

2003年8月
しぃ族の生息数が激減。残ったしぃ族は山奥に逃亡するが、
同月に観測史上2番目に大きい山火事が発生。
わずかに生き残ったしぃを捕獲。
繁殖させて、実験・虐殺用として利用することにした。

________________________



しぃ族は一度、保護された。だがそれは愚かな行為で、
しぃ族の横行を許す結果となってしまったのだ。
最終的には保護を指摘した政府が保護の破棄を決定。
現在に至る。というわけだ。

年表を一通り見て生温かくなったコーヒーを飲み、モラ太は思った。

「この年表、虐殺に関する内容が少ないな。ツマンネ」

そう言うと彼は近くにあったゴミ箱に年表を捨て、仕事場へと戻った。
わずかに温もりを感じるコーヒーカップを残して。



駄文スマソ

852 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/09/07(日) 11:30 [ FtKkZWJM ]
AA、D黄門
むかしむかし、あるところに自分の身分を隠したでぃがいました。
お供のモラの新、モナ三郎そして別行動のとびィ猿以外はこのでぃの身分を知らない
その道中、非道なしぃに支配されている村に立ち寄った
「何でつみもない領民を傷つけるモナ?」
「ナニヨコノカワイイシィチャンノメイレイニハシタガウノヨ」
「ソンナノアナタタチノワガママダヨ」
「罪もないしぃを牢屋に閉じ込めて、でぃを殺して何が楽しい?」
「キタナイディガイタラマターリデキナイジャナイ」
「ソレヨリコノカワイイシィチャンニダッコシナサイヨ!」
「イラナイヨ。ソンナコトシテオナカガフクレナイヨ」とでぃ黄門が言うと
「ナニヨ!コノ カワイイシィチャンガ ダッコサセテ アゲルンダカラ ソレテ ゙マンゾク シナサイヨ。
ソレニ ダッコハ マターリノ ショウチョウナンダカラネ。
ダッコシナイ ヤシハ ミンナギャクサツチュウ ナンダカラネ。
ソモソモ アナタハ シィチャンヲ マターリサセルタメニ キタンデショ。
ダッタラ ダッコ スルベキジャナイ。」
「イッテモキカナイヨウデスネ。モナサン!モラサン!コラシメテヤリナサイ!」
でぃ黄門がそういうとモナーとモララーは持っていた棒でしぃの体をちぎっては投げちぎっては投げしかし、数が多くつぎつぎに沸いてきます。すると物陰から忍者の飛びぃ猿が現れしぃを食い殺していきます。ある程度数が減ったところででぃは「成敗!」といいました。するとモナーとモララーは残りのアフォしぃをみじん切りにしました。その後村民に感謝されたときでぃはこう答えました。
「私はただのヒガシに向かうでぃです」と全角で答えました
後にでぃにこう言いました
「ご隠居、どうすればこの板は落ち着くのでしょうか?」
「ギャクサツノナカニマターリ、コレカラノシィネタノキホンデス」
「世を正すにはどうすればいいモナか?」
「ワルイコトハバッシテ、ヨイコトヲススメル、コレヨナオシノキホンデス」
こうして一行はヒガシに向かって歩いていった。
駄文スマソ

853 名前: momo =モモラーとしぃ美= 続きその1 投稿日: 2003/09/07(日) 21:45 [ rbIghmJo ]
>>618の続き いまさら感が有りますが・・・。

=アフォしぃ=
アフォしぃらがしぃ美を連れ去り、後には五匹のアフォしぃ達が残っていた。
まだこの五匹のアフォしぃ達は果物を食い足りないからだそうだ。
しかし、その選択をした事が最大の絶望と恐怖を味わう事になるとは、モモラーの果物を
貪っていたアフォしぃ五匹には分かる由も無かった。

「ハニャーン オイシィネ! クソAAノツクッタクダモノニシチャ」
「シィタチノタメニ コノクライシテトウゼンヨ!」
「コノリンゴモ シィチャンタチニタベラレテ トッテモシアワセソウダヨ!」
「ハニャニャン! ホントウダネ」

アフォしぃ達は甲高く、甘ったるい声で雑談を楽しんでいた。後ろに怒りに狂ったモモラー
がいるのも気づかずに。

=モモラー=
話は少し遡る。
打たれた銃弾は急所を外れていたが、その跡に集団で棍棒で叩かれたが為に、所々に痣を
作り、モモラーは立ち上がった。骨は折れていないようだ。しかし銃弾は腹直筋を切り裂き、
半ば貫通しているように腹を裂いていた。

「ぐっ・・しぃ美さん達が心配だ・・急がなくては。」

モモラーは腹を押さえ、自分の小屋へと向かった。
小屋の前に来た・・しかし、モモラーの目にはそれが黒こげになった木材の欠片が散乱し
た、荒涼とした景色だけしか見えなかった。
モモラーは自分の見たものが信じられなかった。いや、信じるかどうかと頭が働いていな
かったのである。

「しぃ美さんは何処に・・?いや、アフォしぃの事が先決だ・・これはアフォしぃがやった
 のか?チビ達は何処に?何処に行ったんだ!」

モモラーは黒一色に染まった木材と瓦礫の山を必死に探した。
ふと、モモラーは変な匂いがしているのに気づいた。自分の服がしまってあるクローゼット
の中からである。開けてみた。
中から、黒く焦げた仔猫の死体が出てきた。その死体の口は丁度ア行、「オネエチャ・・・」の
時点で命が途切れたのだろう。顔には涙の跡が有った。

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!!!!」

モモラーはその消し炭と化したチビの死体を抱きしめ、無言で号泣した。声にならない叫び
声を上げた。・・・ふと、泣き声が聞こえたような気がした。
真っ赤に充血した目で、モモラーが立ち上がる。その泣き声を辿っていった。どうやら
地下室から漏れているようだ。モモラーはチビの死体を抱き、地下室の扉を上げた。
中にはベビしぃが居た。「オネエチャーン、モドッテキテヨゥ」と泣いていた。
ベビしぃはモモラーに気づくと、

「ア、モモラーオジサン! アチョンデ!」

と、抱きついてきた。モモラーは安堵の表情を浮かべた。

854 名前: momo =モモラーとしぃ美= 続きその2 投稿日: 2003/09/07(日) 21:46 [ rbIghmJo ]
「モモラーオジサン、 コノクロクテクチャイノ、ナァニ?」

「・・・いや、ちょっとね、夕飯の料理、失敗しちゃったんですよ・・。」

モモラーは涙を浮かべながら、チビの事を隠し、適当な事を言った。

「モモラーオジサン ナカナイデ。 チィガヨイコヨイコシテアゲル。」

「・・・・・・っ!」

モモラーは涙を堪えることが出来なかった。
と、同時に、ある悪魔が、モモラーの中で目覚めた。

「・・・もう、二度と殺めないと誓ったのに・・・」

諦めの表情を浮かべると、モモラーはベビしぃを地下室でもうしばらく待ってるように指示
し、チビの死体を足元に置き、アフォしぃ達が荒らしている畑へと向かった。

=しぃ美=
ふと、しぃ美はある胸騒ぎを覚えた。知ってる人の人格が破壊したような、
悪意に満ちたような意識が、今その場所から発しているような気がしたのである。

「・・ナニ・・・?」

しぃ美は車に乗せられながら、意識の正体を気にかけていた。
恐ろしかった。怒り?悲しみ?諦め?そんな感情が、モモラーの小屋の辺りで・・・・
一気に膨れ上がったような気がしたのだ。

=アフォしぃ=
アフォしぃ達は、後ろの気配に気づいた。
一斉に振り返ると、そこには、無表情のモモラーが立っていた。腹を押さえるのもやめていた。
まるで苦痛をある感情に押されてまったく忘れているように。

「ハニャ? イマゴロキヅイタノ? マヌケナAAネ!」
「ナニヨソノメ! ナンカモンクアルノ?」
「ナントカイッタラドウナノヨ!」

「・・・あの、家を焼いたのは、お前らか?」

「ハニャーン! ソウヨ♪ヴァカナマターリチュウノシィドモヲセンメツシタノヨ!」
「ナンカモンクデモアルノ?」
「シィニカテルトデモオモッテルノカシラ♪ プ」

アフォしぃ達は一斉に棍棒を取り出した。

「・・そうか。なら何も言うことは無い。」

「ハニャ? ナニヨソノタイド! アッタマキチャウワネ!」
「シィタチノキゲンヲソコネルノハ ギャクサツチュウヨ! アボーンケッテイネ!」
「ハニャーン!」

アフォしぃ達は一斉に棍棒で殴りかかった。しかし、殴りかかる事は出来なかった。
恐ろしい速さで動いたモモラーに頭をつかまれると、一瞬で両手の中のアフォしぃの頭は
握りつぶされた。その血液の花火が、残りの三匹の目にかかった。
よって、モモラーをその棍棒で殴り、そのアフォしぃ達が「マターリ」することは叶わなかった。
前衛の二匹は喋るまもなく、僅かな下あごの痕跡を残し、一瞬で死んだ。
そして、後衛の二匹は、目に掛かった血に狼狽し、のた打ち回っていた。
残りの一匹は見えない恐怖が相当恐ろしいのか、震えながら小便を漏らしていた。

856 名前: momo =モモラーとしぃ美= 続きその3 投稿日: 2003/09/07(日) 21:49 [ rbIghmJo ]
「ハニャァァァン! メノマエガマッカダヨー! ナニモミエナイヨー!」
「ギコクンタスケテー! ハニャニャーン!ダッコシテー!」

「貴様らは生きていてはいけない程の大罪を犯した。せめてもの情けだ。苦しまずに殺し
 てやろう。心配無い。「痛い」と感じる前に、その首はもげている。」

「ハニャ・・・!」
「ヤダヨゥ! タスケテー」

二匹は必死で迫る死と言う現実から逃げようとしていた。しかし、それは一人のAAによって
阻まれた。

「仲間の首がもげる音を聞け。」

二匹のアフォしぃの首根っこをつかむと、一匹の首の方を握りつぶした。

「ギィゲッ・・・・・ゴ・・。」

アフォしぃの首は胴から離れた。いや、引きちぎれたと言う方が正しいか。
首は血液を飛ばしながら、最後のアフォしぃの息吹の「ヒィィィィ」と言う音の後、地面に
転がった。そして、もう一匹は恐怖のあまりガタガタとモモラーの手の中で震えている。
自分の目の中に入った血液の事は既に脳内から消されているようだ。

「ユルシテ・・・オナガイ」

哀れなアフォしぃは力無く、か細く呟いた。もはや諦めの感情をその声に入れながら。
しかし、モモラーはその手を離した。

「お前はまだ殺すことは出来ないな。お前にはやってもらう事がある。」

「シィ・・?」

「そこを動くな。逃げたら即、もう一匹のようになるぞ。」

「・・ワ、ワカリマシタ」

「さて・・。」

=モモラー=
モモラーは目を残りの一匹に向けた。しかし、居たはずのアフォしぃはそこにはいなかった。
目を地平線に向けると、アフォしぃは仲間を置いて自分だけ逃げていた。
どうやら、既に目は治っているらしい。

「シィィィィ・・ナカマノシィニハワルイケド、アンナノアイテニシテタラシンジャウ! シィノイシズエニナッテネ!」

自分勝手な理屈を吐いてアフォしぃは逃げていた。

「逃がしはしない。」

モモラーは自分の手に収まる程の石を手に持つと、腕だけの筋肉に力を込めた。
メキメキと腕の部分が太くなっていく。パンプアップの済んだ腕をだらんと下げると、直
後に振りかぶって、石を投げた。

「シィ? ナンカトンデクルヨ」

アフォしぃは走りながら、ふと後ろから何かが迫っているのに気づいた。

857 名前: momo =モモラーとしぃ美= 続きその4 投稿日: 2003/09/07(日) 21:50 [ rbIghmJo ]
ヒョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

草笛のような音を出しながら、拳大の石がアフォしぃの頭を狙って飛んできた。

「シィ! ・・・・」

叫んだときにはもう遅かった。拳大の石はアフォしぃの鼻と額の真ん中あたりにめり込み、
アフォしぃの顔をそのまま文字通り「貫通」した。
遠く、地平線の向こうで赤い血の花火が上がったのをモモラーは確認した。
落ちた石には、アフォしぃの顔の皮と内側の筋肉が少々ついていた。
モモラーは自分の足元で震えているアフォしぃを見ると、こう言った。

「倉庫は焼かなかったのか?」

「・・エ?」

「小屋の裏にある倉庫は焼かなかったのかと聞いているんだ。」

「ハ、ハイ! ヤイテマセン!」

「そうか。では今日はそこで寝泊りする事にする。お前には本部の位置を喋ってもらう必要
 がある。喋らずとも結構だが、その時は仲間を見捨てた裏切り者として殺されるお前を放
 って置く。お前は虐待されながら苦しんで死んでいく。だが、案内すれば命だけは助けて
 やろう。どっちを選ぶ?選択の余地は無いだろうがな。」

「アンナイスルワヨ・・スレバイインデショ。」

「意外と物分りが良い奴だ。倉庫へ荷物を運ぶのを手伝ってくれ。」

「シィ! シィチャンヲコキツカウツモリ・・」

「文句があるのならダスキソに行ってもらうが。」

「ワカッタワヨ・・。」

アフォしぃは渋々モモラーの手伝いをした。
そして、夜が来た。普段力仕事なんぞろくにやったことが無いアフォしぃは、荷物を運び
終えると、精魂尽き果てたように倒れこんだ。ゼイゼイと息をついている。
モモラーはそれをみて苦笑いすると、倉庫にベビしぃを連れてきて、倉庫のカギをしめた。
この倉庫は、天井に窓と、天井に近い所に通気穴があるだけの倉庫であった。

「・・見てもわかるだろうが、お前は逃げられない事だけは理解していろ。明日、朝にな
 ったらお前に案内してもらう。断れば・・。さっき説明したな?」

「・・ワカッテルワヨ。 アンナイスレバイインデショ・・。」

「覚えていればそれで良い。」

「チィチィ! オネーチャンイッショニネンネシヨウヨ!」

ベビしぃはアフォしぃへと添い寝をしようと擦り寄っていった。

「エエ・・・・イイワヨ」

アフォしぃは受け入れた。ベビを自分の胸に抱き、スヤスヤと眠りに付いた。
モモラーはそれを見て、

「(アフォしぃにも虐殺厨という意識はありながらも、ベビに対しては愛情を持てるのか・・。)」

モモラーはそう思いながら、眠りについた。
  
                    (続く)

859 名前: ROM人(5XSi/vJo) 投稿日: 2003/09/07(日) 23:48 [ 47WL/lUg ]

・・・・・・雨が降り注いでいる。
その雨の中に混じる赤い液体・・・・・・
数体・・・ いや、大量の「肉片」が地面に落ちている。

・・・・・・その中に転がる一つの死体。
そして・・・・・・ 微笑している一人の少年。
その少年は一人でこう呟いた・・・・・・
「貴様らの種族、皆殺しにしてやる・・・・・・」



――数日前――

一人のちびしぃとちびモララーが下校していた。

しぃ凛「待ってよ、モラ彦君」
モラ彦「ついてくんな!」
しぃ凛「どうしてそんなに私を避けるの?」
モラ彦「お前が俺と一緒に居るとお前まで虐められるだろ?」
しぃ凛「私平気よ、虐められても・・・ だって慣れてるもん」

不意にモラ彦が振り返る

モラ彦「お前は良くても俺は良くないんだよ!」

とモラ彦が怒鳴ると反対側の道からちびギコ達の罵声が飛ぶ。

「ヒューヒュー アツイデチー!」
「お前たち、いつも一緒デチねぇ〜」
「アツイらデキテルデチ!」
「落ちこぼれは落ちこぼれ同士仲良くするデチ!」

・・・・・・いかにも子供が言いそうな幼稚な煽りであったが
モラ彦も子供、ムキにならないハズがない。

モラ彦「何だと!?お前らぶっ飛ばしてやる!」
しぃ凛「止めなさいよ!またこの前みたいに怪我しちゃうよ?」
しぃ凛は必死に止めたが、モラ彦はその手を振りほどいた。
モラ彦「お前はあんなこと言われて悔しくないのか!?」
しぃ凛が説得する間もなく、モラ彦は猛ダッシュでちびギコ達の元へ向かった。

860 名前: ROM人(5XSi/vJo) 投稿日: 2003/09/07(日) 23:49 [ 47WL/lUg ]
――数分後――

しぃ凛「だから止めてって言ったのに・・・・・・」
モラ彦「・・・・・・でも、数匹はぶっ飛ばしてやった」
しぃ凛「でも結局やられちゃったじゃない」
モラ彦「・・・・・・あいつら卑怯だ、仲間を呼んでくるし」
しぃ凛「あんな奴らほっとけばいいのに・・・・・・」
モラ彦「・・・・・・でぃお姉ちゃんの所へ行ってくる」
しぃ凛「え?私も行く!」


――でぃお姉ちゃん。
モラ彦の良き兄弟のようなものだ。

モラ彦は今よりもっと幼い頃に両親を無くしていた。
身寄りの無いモラ彦を村の人たちは厄介者扱いしていた・・・・・・
嫌がらせの数々の中、モラ彦は完全に人間不信になっていた。
その時現れたのが「でぃお姉ちゃん」である。
そのでぃはモラ彦にやさしく話し掛け、モラ彦は次第に心を開いていった・・・・・・

おそらく、同じ境遇にあるモラ彦を見て同情したのであろう
彼女が居なかったらモラ彦は今ごろどうなっていたかわからない。


ところ変わってここは野原。
見渡す限りの草原、生い茂る木々。
ここで昼寝をしたらさぞかし気持ちが良いであろう。

モラ彦「でぃお姉ちゃん〜〜」
でぃ「・・・・・・ア、モラ彦クン・・・・・・」

まるで死魚の様な冷たく透き通る目。片腕、片足は無く義手や義足をしている。
格好はボロボロだが結構美人のようである。

でぃ「ア・・・・・・マタ怪我シテルネ・・・・・・」
モラ彦「このくらい大丈夫だよ」
しぃ凛「だめよ、治療しないとバイキン入るよ」
でぃ「包帯巻イテアゲル・・・・・・」

でぃがモラ彦の腕や足に包帯を巻いていく
手馴れたもので、あっという間に治療は終わってしまった。

でぃ「マタ喧嘩シチャッタノ・・・・・・?」
モラ彦「だってあいつら・・・・・・」
でぃ「喧嘩ハ良クナイヨ・・・・・・」
しぃ凛「そうよ、お姉ちゃんの言う通りよ」
モラ彦「わ、わかったよ・・・・・・」

モラ彦の幸せな時間。大好きなお姉ちゃんとの会話。
大切な友達との会話・・・・・・。
しかし、この幸せな時間は二度と帰ってこなくなる・・・・・・。

861 名前: ROM人(5XSi/vJo) 投稿日: 2003/09/07(日) 23:50 [ 47WL/lUg ]

――翌日――
モラ彦がいつものようにお姉ちゃんの元に言ったが
今日は様子が変だった。
いつもいるハズの場所にお姉ちゃんがいない――

モラ彦「・・・・・・?おかしいな、どこ行ったんだろ・・・・・・」


その時――
悲鳴が聞こえた。聞き覚えのある悲鳴が。

モラ彦「・・・・・・お姉ちゃん!?」

モラ彦は悲鳴の聞こえた方に駆け寄った。
そして、モラ彦の前に信じられない光景が映っていた。

ちびギコ「おーおー、来たデチね。汚い弟が」

モラ彦の前には―――
怪我だらけになっているお姉ちゃんが倒れていた。
目はかすれており、このままではじき死ぬであろう。

でぃ「ア・・・・・・ウ・・・」
モラ彦「・・・・・・貴様ら・・・・・・お姉ちゃんに何をした!?」

「こいつ邪魔なんデチよ、いつも汚い格好で同じ場所にいて・・・」
「見てるだけでウットーしいんデチ!」
「だからちび達がこうして制裁を食らわせたんデチ!」

ちびギコ達の勝手な言い分。モラ彦が黙っているはずがない。

モラ彦「ふざけるな!貴様らにそんな権利があると思うのか!?」

モラ彦がちびギコ達に殴り掛ろうとしたが、後ろにいたちびギコ達に押さえつけられた。


「お前みたいなザコが粋がるなデチ!」
「お前はそこでコイツがくたばるのを見てればいいんデチ!」
「自分の非力さを恨むがいいデチ!」

――目の前で姉が殺されてしまう――
モラ彦は自分の非力さを恨むと同時に・・・・・・
モラ彦の中での決定的な何かが切れた。

862 名前: ROM人(5XSi/vJo) 投稿日: 2003/09/07(日) 23:50 [ 47WL/lUg ]
モラ彦「やめろォォォォ!てめえらァァァァァァ!!」

そう言って後ろにいたちびギコ達を吹き飛ばすと
モラ彦は姉の周りにいたちびギコ達に向かって行った。

ちびギコA「なっ・・・・・・!?」
ちびギコB「ヒィ!」

確認する間もなく、ちびギコ1の片耳が吹き飛ぶ。

ちびギコA「ひぎゃあああああ!ち、ちびタンの耳がぁぁぁぁぁ!!」
ちびギコB「ヒィ!一体何が・・・・・・」

ちびギコBは叫ぶ間も無かった。
叫ぶ前にちびギコBの頭が吹き飛んだ。
ビチャビチャ・・・・・・と嫌な音を立てて肉片が飛び散る。

ちびギコC「あ・・・・・・あわ・・・・・・あわわわ・・・・・・」

ちびギコCは失禁して腰を抜かした。

ちびギコA「だッだずげで!だ、誰か!」
モラ彦「誰もこねえよ・・・・・・ククク・・・・・・」

モラ彦がちびギコAの顔面を掴むと顔面の皮膚と唇を引き剥がした。

ちびギコA「ギィア!※@$#&#%!!!」

悲鳴にならない悲鳴。もはやそこは地獄であった。
後ろにいたちびギコ達は完全に腰を抜かし逃げ出すこともできなかった。


モラ彦「次はどいつから殺してほしい・・・・・・?」
ちびギコC「た・・・・・・たす・・・・・・助けて・・・・・・」
モラ彦「なるほど、お前か」
ちびギコC「や・・・・・・やめ・・・・・・やめ・・・・・・」

・・・・・・もはやモラ彦は完全に"虐殺者"の目であった。
不気味に微笑み、物凄い殺気をしている。

ちびギコC「ギャアアアアアアア!」
モラ彦「次は手だ」
ちびギコC「ヒギャアア!手が!デガアアアアア!」
モラ彦「次は目だ」
ちびギコC「アギィィィィァァァアアア!アアアアアアア!!!」
モラ彦「次はどこがいい?」
ちびギコC「アガッ!アガガ・・・・・・ガ・・・・・・」

もはやちびギコ達に"未来"は無かった。
ちびギコ達に逃げ延びる道は無かった・・・・・・。

ちびギコC「・・・・・・・・・」
モラ彦「もう死んだのか?・・・・・・まあいい、次はお前らだ」

モラ彦が振り返ると
さっきまでモラ彦を押さえつけていたちびギコ達が失禁しながら震えてる。

ちびギコD「た、たす・・・・・・助け・・・・・・て・・・・・・て・・・・・・」
ちびギコE「こ、ころ・・・・・・ころ・・・・・・殺さない・・・・・・で・・・・・・」
ちびギコF「ひ、ヒヒヒ!皆死ぬんデチ!ヒヒヒ!」
ちびギコG「ア・・・・・・!ア・・・・・・!」

必死で命乞いするちびギコ、恐怖で声も出ないちびギコ。
死を悟って狂っているちびギコ。
もうちびギコ達は助からない――

モラ彦「安心しろ、俺が全員仲良く殺してやる」

863 名前: ROM人(5XSi/vJo) 投稿日: 2003/09/07(日) 23:51 [ 47WL/lUg ]
――数分後――

雨の降るなか、モラ彦は我に返った・・・・・・。
そこには虚しく横たわっている姉の姿があった。

モラ彦「目・・・・・・開けてくれよ・・・・・・」
でぃ「・・・・・・」
モラ彦「・・・・・・目・・・・・・開けてよ・・・・・・」

尽きた命。
もう動くはずが無い。
わかってはいたが。認めたくは無かった。

モラ彦「・・・・・・何故だ・・・・・・」

モラ彦「なぜあんなカスのような種族が存在するッ!」

モラ彦が不気味に微笑む。

モラ彦「ククク・・・・・・貴様らの種族、皆殺しにしてやる・・・・・・」

モラ彦「必ずな・・・・・・!」


雨は降りつづいている――
まるで彼の心を表すように・・・・・・


〜ちびギコ狩りエピローグ〜 終

864 名前: まだ見ぬ君への愛の詩 投稿日: 2003/09/08(月) 02:24 [ XqZ81CYs ]
しぃの赤ちゃん、お腹の赤ちゃん。
早く生まれてお母さんにお顔を見せて。

しぃは人のお家に飼われてた。
でも赤ちゃんができるとご主人様は「ち、腹ボテになりやがった、
もういんねー」って言ってしぃを捨てた。
ひどいよひどいよ、しぃはご主人様にとって何だったの?

しぃはダンボールを拾ってきた。狭くて汚いけどしぃと生まれてくる
赤ちゃんのためのお家。親子でマターリ眠るのがしぃの夢。
でも近所の小学生がダンボールを燃やして焚き火にしちゃった。「イモが
よく焼けるよ」なんて笑いながら。
ひどいよひどいよ、しぃの夢は焼きイモさん以下なの?

しぃはご飯を頑張って探した。しぃはお腹空いても我慢できるけどお腹の
赤ちゃんは我慢できないから。
でもレストランのゴミ箱をあさってたら店員の人がバケツの水かけて追い払った。
ひどいよひどいよ、どうせ捨てるものなのに、どうしてくれないの?
仕方ないからしぃは泥棒をした。スーパーからお魚さんを何度か盗ったの。
店長さんが怒鳴って追いかけて来たけど走って逃げた。
ごめんなさいごめんなさい、どうか許して赤ちゃんのためなの。

そして今日、とうとう赤ちゃんが生まれるの。朝からお腹が痛くて今はもう
死にそうに痛いの。
でもしぃ頑張る。お母さんだもの、しぃお母さんだもの。
しぃの赤ちゃん、お腹の赤ちゃん。
早く生まれてお母さんにお顔を見せて。

「おい、そろそろ生まれるモナ」
「ああ分かってる」
「しかしモララーは惨い香具師だモナ。妊娠しぃを見つけてもすぐに虐殺せずに
泳がせておいて、生まれた瞬間に母子ともども虐殺するなんて」
「バカ、これが一番確実で面白いんだ。妊娠しぃだと逃げられたり抵抗されたりする
可能性があるけど、出産直後なら動けないからな。しかも我が子と対面して至福の
時間の親しぃを一気に絶望の底に叩き込む快感って言ったら・・・・ハアハア」
「こ、興奮しすぎモナ」
「ああ、すまん。・・・・さて、そろそろ征くぞ」
「了解モナ♪」

しぃの赤ちゃん、お腹のあかちゃん。
早く生まれてお母さんにお顔を見せて・・・・・・・・・・・

         <完>

865 名前: 歪んだ愛のカタチ 投稿日: 2003/09/08(月) 16:52 [ DrObD89g ]
しぃ
今日も君は美しい

形の整った耳
つぶらな瞳
柔らかいお腹
綺麗な毛並み
愛らしい声
ああ
君は全てが美しい
その優しい顔が 天使の笑みをたたえる時
僕は居たたまれなくなる

しぃ
愛しているよ
これからもずっと二人は一緒だよ

しぃ
今日の君は遥かに美しい

引き千切られた耳
抉り出された目
引き裂かれたお腹
血に紅く染められた毛
断末魔の悲鳴
ああ
君は全てが美しい
その綺麗な顔が 恐怖と絶望に染まる時
僕は狂おしくなる

しぃ
愛しているよ
これからもずっと二人は一緒だね

866 名前: diary 投稿日: 2003/09/09(火) 03:10 [ RoTYzRdQ ]
1私はいつも通り朝の七時ごろに目覚めた。今日は待ちに待った休日。
休日ならもう少し寝てた方が良いだろうと自分でも思うのだが、昼頃に起きると
何だか折角の休日を損したように感じるので、私は休みでも早く起きる。

2会社がある日と同様にシャワーを浴び、それから髭を剃り、髪型を整え、
朝食を作り食べた。この一連の軍隊式とでもいうの行動を終わらせて、私は散歩に行くことにした。
外はひんやりとした風が吹いて気持ちいい。もう秋だ。
私はのんびりと近所を散策していると、毎週この時間にランニングしている
おじさん、犬の散歩をしているお姉さんを見かける。それに加え最近はしぃや
ちびギコを見かけるようになった。

3一週間後・・・・
再び二日の休みがやってきた。さて、今週は何をしようかな?などと考えながら
朝の散策をしながら私は考えていた。何か変だなぁ
そうだ!いつものランニングしてるおじさん、あっ、犬と散歩してるお姉さんが
いないからか!などと一人で考えて歩いた

4月曜日になってしまった。あーあ、また仕事だよ。私はいつも通り憂鬱な気分のまま
朝食を頬張る。この月曜日はいつもの月曜ではなかった。
テレビをつけると近所の光景が映されている。あっ、うちの近所だ。などと
ぼんやりとブラウン管の映像を見ていた。だが、それは寝ぼけている私を驚かせた。
ランニングおじさんが死んでしまったのだ。それだけではない。
犬と散歩していたお姉さんも怪我をしてしまったらしい。
しかもだ。原因が分からないのだ。お姉さんは気がついたら意識がなくなって怪我を
していたらしい。
おかしい・・・・。
でも考えても答えが出ないので、物騒になったものだと思いながら出勤した。


867 名前: diary 投稿日: 2003/09/09(火) 03:11 [ RoTYzRdQ ]
5また二日の休みが来た。軍隊式の朝の一連の活動を終えた私は朝の散策に行く。
そういえばこの辺で何かあったんだな。などと考えながら歩いていた
その時だ。公園の植物の植え込みの中からしぃとべびしぃニ匹が現れた。
『ナニカタベモノヲオイテイキナサイ。サモナイトケガスルワヨ!』などと親はいう。
よく見ると鈍器を持っている。その鈍器には血のようなものがこびり付いていた
そうかっ!こいつらが犯人だったのか!
親は私にじりじりと近づいてくる。そして飛び掛った!
『うわっ!』私は間一髪で避けた。
しぃは弱いと言うがコレは大間違いだ。最早違う生物と言ってもよい。
私は逃げようとした。でも、何かが足を引っ張っている。
ちびギコとちびしぃだ。合わせて十匹近くいる。
非力だといえ、逃げるのにはかなりの負担だ。
『シィタソ!ハヤクヤッツケルデチ!ニンゲンナンテザコデチ!』
『オマエモバカデチネ!サッサトクイモンヲヨコセバイイノニ』
『シンデクダサイ!』などとぬかしている
ゴンッ!
しまった・・・・こいつらに気をとられて肝心のしぃを忘れていたよ
くっ、意識が・・・・
私の頭の中で幼少の頃の記憶が蘇る。
あっ、ムクじゃん。小さい時俺、犬飼ってたんだよなぁ。
頭の中の映写機は次の画像にスライドする
ムク死んでる・・・・。俺、一週間近くは泣いてたっけ
でも、何故死んだんだっけ?・・・・!!そうだ!!
殺されたんだ!こいつらに
ここで私は意識を取り戻した。

6むくり、と私は無言で立ち上がる。
まだ私を蹴っていたちびギコ一匹を片手で持ち上げた
『ナニスルンデチカ!サッサトソノキタナイテヲハナスデチ!』
『・・・・死ねよ』
『エッ?ヒギャァァァァァァァァ!!チビタソノチソチソガァァァ!!』
私はちびギコの象徴をもいだ。一瞬でもぐのではなく、じわじわと力をかけて
もぐいだ。
『ヒック、ヒック、モウチビシィタソトセクースデキナイデチ・・・・。』
しばらくするとちびギコはは顔面蒼白になり、愕然としていた。
『セメテイノチダケハタスケテクダサイデチ!』
さっきの態度と一変して弱気になっていた。ある種人間も似たようなものかも知れないな。
『君は雄として生きている意味がもうない。もう死ななきゃいけないんだ』
私は動けないソレの頭を踏み潰した。
あっけなくそれの頭は飛び散った。汚い脳の中身を飛び散らせて

7残りのちび、そしてベビしぃは怯えて動けなくなっている
『ヨクモヤッテクレタワネ!コノギャクサツチュウ!』
親しぃが再び私に襲い掛かってきた
私は飛び掛ってきた親を直接キャッチした。
『ハニャッ!?ハナシナサイ!!シィィィィ!!』
五月蝿く騒ぐ動物の頚椎を折ってやった。少なくともしばらくは動けないだろう。
気付くともう大半のちびギコは逃げだしていた。
ちびしぃ一匹を残して。
ちびしぃは必死に仲間に『フッカツシテクダサイ!』と言い続けている。
ちびしぃは歩み寄ってくる狂気、すなわち私の影に気付く。
『オナガイデス・・・・モウユルシテクダサイ』
『命って、平等じゃないんだ。』
私は近くに落ちていたガラス瓶を割り、鋭いガラスのカケラでちびしぃの腹を裂く。
血が噴出す。
命の輝きが迸っている。でも命は有限。限りがある。
血はやがて流れなくなり、しだいに弱っていく。
『さてメインディッシュだ』
弱ったちびしぃの腹の中から腸を引き出した。
そのときの悲鳴は美しかった。あらゆる物を凌駕した。まさに生命のチカラ
ちびしぃの腹からは赤子が出てきたのに気付く。未熟児なのでもうすぐ死ぬだろう。
楽にしてやる。プチッ
一瞬だった。


868 名前: diary 投稿日: 2003/09/09(火) 03:12 [ RoTYzRdQ ]
8私は帰ろうとしていた。
でも、べびしぃの泣き声で始末するのを思い出す。
ベビたちは弱っている母親を見て泣いている。母親もベビたちを心配している。
『マァマ、シナナイデ!』
『ナッコシテアゲマチュカラ・・・ビエ〜ン!!』
でも、母親は声を出すことも出来ない。
しかしこれがこの世の掟なのだ。
『今、お姉ちゃんのところに送ってあげるよ。』
『ホントォ!?』
ベビは特有の笑顔で私をキラキラした希望の眼差しで見つめる
『ああ、あの世だけどね。』
『エ?チィィィィィ!!』
私は片方のベビを掴み、徐々に力をかけていく。
叫び声はしだいに弱くなっていき、最期には静かになった。
そして肉のカタマリになった。

9母親は口をパクパクさせながら何かを訴えかけている。
でも、関係ない。もう死ぬのだから。
さっきから泣き続けているベビを優しく抱擁してやった。
しばらくするとベビは
『ナッコナッコ♪』と嬉しそうにはしゃいでいる。
愚かな生物だ。さっき姉妹を殺されたことを忘れている。欲深き生物めが
『でも、もう終わりなんだよ。』
『チィ?』とベビは不思議そうに首をかしげる。
私にはその光景が滑稽に見えた。
『これで最期だ。』
私は徐々に力を加えてベビを抱擁した。
『チィ!?イタイヨゥ!ヤメテェ!チィィィィィ!!・・・・』
骨が折れる音。
そしてベビの悲鳴。
どうやら内臓も破裂したみたいだ。
亡骸二体を動けぬ母親の元に置いて私は去った。
『どうだい?君も失う悲しみが分かったかい?君は殺さない。この呪縛に囚われて生き続けるんだ。
そして生涯を終えるんだ。じゃあ・・・』
親は放心して何も言えない様だった。
この調子ではあのしぃは長くはないだろう。
そういい残し私は去った。
私も呪縛に囚われた囚人なのかもしれない。
そう私は心の中で苦笑して岐路を歩いていった。
Fin

869 名前: momo =モモラーとしぃ美= [ 投稿日: 2003/09/09(火) 18:38 [ N6eHolfg ]
=モモラー=
灰色に囲まれた空間の中で、モモラーとアフォしぃは目を覚ました。

「・・・目が覚めたか。」

「・・・・エエ」

「じゃあ、さっそく本部へと案内させてもらうか。」

モモラーとアフォしぃは、まだ眠っているベビしぃをモモラー手製の「揺り篭」にのせると、
一路、アフォしぃの案内により本部へと足を進めた。

「・・・・アンタ、モシカシテホンブノレンチュウモコロスツモリ?」

「・・・そうだな。あいつらは所詮害獣だ。全員ダスキソ送りにしても構わないが、私を
 撃った・・・いやそんな事はどうでも良い。小屋に火を放ち、殺した張本人。・・・つ
 まりお前ら都会から逃げてきたしぃどものリーダーを殺させてもらう。」

「カテルハズガナイワ。 ホンブノレンチュウハ100ヒキヲコエルノヨ! ギャクサツチュウヒトリデナンテ、コロサレルノガオチヨ!」

「・・・やけに親切じゃないか。お前は何かそいつらに恨みでも有るのか?」

「・・・カンケイナイデショ・・・。」

「ふむ、確かに無駄な詮索だったな。まあ良い、そこの都会からの侵略組のリーダーさえ
 殺せれば良い。後の奴らは都会へ送り返すなり、ダスキソに送るなりすれば良い。お前
 みたいなアフォしぃは生かしておくとろくなことにならないからな。ダスキソへいって
 雑巾になるか、都会で虐殺されるかだ。」

「・・サッキカラ「アフォシィ、アフォシィ」ッテウルサイワネ! ワタシニハ「シィコ」ッテイウナマエガチャントアルノヨ!」

「名前なぞどうでも良い。お前も案内し終わった後は都会へ帰ってもらう。」

「・・・・」

アフォしぃこと「しぃ子」は、そう言うと、押し黙った。モモラーは、その態度に少し疑問
を抱きながらも、本部への場所へと急いだ。
しばらくたった時、揺り篭の中でベビしぃが目を覚ました。

「ファァ・・マァマ、ドコ? ア!シィオネエチャンナッコチテ!」

ベビしぃはそう甘え声を出すと、しぃ子の背中にしがみ付いた。
しかし、昨日の夜一緒に添い寝をしてくれたしぃ子の反応は無かった。

「オネーチャン ナッコチテヨゥ! ナッコナコナコ!」

「・・・・ウルサイワネ!」

しぃ子は悪態をつくと、ベビの首をつまんでモモラーの元に放り投げた。
モモラーは慌ててベビを抱きかかえる。

「ピエーーーーーーン! オネーチャン コワイヨゥ!」

ベビしぃは火がついたように泣き始めた。しぃ子はさらに悪態をついた。

「ギャクサツチュウト イッショニイタ ベビナンテシィジャナイワ!」

そう言うと、再びそっぽを向いて歩き始めた。
普通の人ならここで「なんて事をするんだ!」と怒り始めるところだろう。しかし、モモ
ラーの目には、違うものが映っていた。もしベビの事を本当に疎んじているのなら、地面か
そこらに投げ捨てるだろう。しかし、しぃ子はわざとモモラーが抱きかかえると思ったの
だろう。モモラーの元へ投げたのだ。モモラーはにこやか顔になり、こう思った。

870 名前: =モモラーとしぃ美= 「復讐の宴」 前編 その2 (上はその1) 投稿日: 2003/09/09(火) 18:39 [ N6eHolfg ]
「(しぃ子とやらは、まだ完全にダッコ革命党の党員になりきっていないのだろう。今のベ
 ビしぃに対する態度が何よりの証拠だ。口ではベビに対する恨み言を言ってるつもりだろう
 が、体がまだそこまで非常になりきれていないのだろう。)」

モモラーは、泣くベビを泣き止ませながら、そう思った。
そして朝方に出発して夕方になったころだろうか。疲れて歩けなくなったしぃ子を担ぎながら、
本部の場所についた。その本部の醜悪さを来たら、並の感性を持っている人なら、誰でも
理解するだろう。全面ピンク色に塗られた壁、無駄に装飾を飾っている屋根、その屋根の
真ん中に書かれたこれでもかというくらいニヤケ顔のアフォしぃの絵画。しかし実際はそれら
を全てとったら少し豪華な住宅といった所だろうか。そんなに広さは感じられなかった。

「さて、案内ご苦労様と言いたい所だが、ここで逃げるのは自由だ。しかし、アフォしぃは
 一匹じゃ生きられない。そのままのたれ死ぬか虐殺されるだろう。そうなりたくなかった
 ら、ここで待っていろ。」

「モシアナタガシンダラ ワタシハスキカッテデキルワネ・・・」

しぃ子は脅しをかけたつもりだろうが、

「死にはしない。田舎で落魄れても元は都会で一人で暮らしてきた。そんなアフォしぃ100匹ごとき
 に不覚をとるほどヤワな鍛え方はしていないつもりだ。」

そう言うと、モモラーはその都会から逃げてきたアフォしぃのアジトに、一人向かっていった。

=しぃ子=
しぃ子は、ようやく安堵の表情を浮かべた、いつ自分が死ぬかと、ヒヤヒヤしながら道中を
歩いていた。さて、モモラーの事をダッコ革命党の同志に知らせるべきか・・。
そう思っていた矢先、ベビしぃの事に目が行った。
ベビはさっきの投げ飛ばした事に怖がっているのだろう。しぃ子に背を向け、震えていた。

「・・・・・ホラ、オイデ?ダッコシテアゲル。」

しぃ子はそういうと、ベビは目を輝かせ「ナッコナッコ!」と言いながらしぃ子の胸に飛び込んだ。
しぃ子は、ベビを胸に抱きながら、昔の自分を思い出していた・・・。


「ダッコカクメイトウ バンザーイ!」
「マターリノヨノナカ ヲトリモドセ!」
しぃ子は、元々自分の意思でダッコ革命党に入ったのではなかった。
マターリ狂信者の友達に半ば強制的に入らされたのだ。
しぃ子は、入ったばかりはそのあまりのマターリ狂信に戸惑いを感じていたが、次第にとりこまれて
いった。しかし、今の今までこれだけは納得のいかない物があった。
それは「ベビニウツツヲ ヌカスナンテ ナンジャクモノヨ!」と言う決まりごとだった。
ベビを育てる保母さんになりたい。というのがしぃ子の夢だったため、その決まりごとには
いまだに心の中で反発していた。

「モシコノコガミツカッテモ、ベビハベビヨ・・ワタシガマモラナクチャ。」

しぃ子は、今はスヤスヤと軽い寝息を立てているベビを前に、強い決意を胸に抱いた。

871 名前: =モモラーとしぃ美= 「復讐の宴」 前編 その3 投稿日: 2003/09/09(火) 18:41 [ N6eHolfg ]
=しぃ美=
何時間眠らされたかわからない。しぃ美は、目をさました。辺りを見渡すと、そこに
武装したアフォしぃと・・・・見慣れているが二度と見たくないと思った顔、そう母親の
顔があった。

「オカアサン・・ワタシヲ、ドウスルツモリ?」

「フフ・・アナタハワタシタチヲ ステテ、アノクソAAナンカノトコロニイタ。ツマリハウラギリモノヨ。」

「ハニャン! ウラギリモノデスッテ!」
「クソAAナンカト イッショニイタノハバンシニアタイスルワ!」
「シブチョウ! コノウラギリモノヲ マターリノナノモトニショブンシマショウカ?」

「マチナサイ。 ウラギリモノトハイエ シィハシィ。サイゴマデワタシタチノ ヤクニタッテシンデモラウワ。」

「ドウスルツモリ・・・。」

しぃ美は既に、死を覚悟していた。
しかし、そこにあったのは死よりも辛い事だった。
しぃ美を絶望に引きずり込む一言を、その実の母親が娘にむかって言った。

「アナタヲ、「モンスターシィ」トシテ、カイゾウシテ トカイノギャクサツチュウニフクシュウスルワ!モチロン アナタノイシキハ シヌケドネ♪」

しぃ美は、その一言に気を失った。そして、薄れ行く意識の中で、モモラーとの思い出を
思い浮かべていた。
・・・しぃ美が「しぃ美」として意識を持っていたのは、これが最後になった。

               (続く)

872 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/09/10(水) 16:59 [ rerVeMZg ]
ある日、汚らしい段ボール箱で平和に暮らしている1匹の親しぃと5匹のベビしぃ達が居た。すぐそこまで魔の手が迫っているとは知らずに・・・
モララーが近づいてくる音に反応したのか、一匹のベビしぃがモララーに擦り寄って行った
ベビしぃ「オジチャーン ナッコシテ♪」
モララー「なんだ?」
そう切り返したモララーに親しぃは言った。
親しぃ「シィヲダッコシナイヤシハギャクサツチュウナンダヨ!!」
モララー「ふん、礼儀を知らんな・・・」
そういうとモララーは、右足を振り上げた。
親しぃ「チョット!!!ナニスルキ!!?」
モララー「ふん、決まっているだろう!!」
そういうとモララーは、思いっきり右足を振り下ろした。
ベビしぃ「ギチィィィィィィ!!!」
ベビしぃは見るも無残な姿に潰れてしまった・・・
親しぃ「チョット、ベビチャンニナニスルノ・・・」
モララー「フッフッフ、まず一匹」
今のモララーはさっきまでの律儀なモララーでは無くなっていた。
すると、次の瞬間にはモララーは、ベビしぃの居る段ボール箱まで向かっていた
親しぃ「モララー!!もうジュウブンデショ!!モウヤメテ!!」
すると、モララーは、あざ笑うかのように振り返ってこう言った。
「助けるならいつでもどうぞ。」
この瞬間、親しぃの体から何かが抜けていくのを感じた。

873 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/09/10(水) 17:01 [ rerVeMZg ]
修整
ある日、汚らしい段ボール箱で平和に暮らしている1匹の親しぃと5匹のベビしぃ達が居た。すぐそこまで魔の手が迫っているとは知らずに・・・
モララーが近づいてくる音に反応したのか、一匹のベビしぃがモララーに擦り寄って行った

ベビしぃ「オジチャーン ナッコシテ♪」

モララー「なんだ?」

そう切り返したモララーに親しぃは言った。

親しぃ「シィヲダッコシナイヤシハギャクサツチュウナンダヨ!!」

モララー「ふん、礼儀を知らんな・・・」

そういうとモララーは、右足を振り上げた。

親しぃ「チョット!!!ナニスルキ!!?」
モララー「ふん、決まっているだろう!!」

そういうとモララーは、思いっきり右足を振り下ろした。

ベビしぃ「ギチィィィィィィ!!!」

ベビしぃは見るも無残な姿に潰れてしまった・・・

親しぃ「チョット、ベビチャンニナニスルノ・・・」

モララー「フッフッフ、まず一匹」

今のモララーはさっきまでの律儀なモララーでは無くなっていた。
すると、次の瞬間にはモララーは、ベビしぃの居る段ボール箱まで向かっていた

親しぃ「モララー!!モウジュウブンデショ!!モウヤメテ!!」

すると、モララーは、あざ笑うかのように振り返ってこう言った。


「助けるならいつでもどうぞ。」

この瞬間、親しぃの体から何かが抜けていくのを感じた。

874 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/09/10(水) 17:36 [ rerVeMZg ]
ベビしぃ「ヒドイ!!ドウチテ!!?」

ベビしぃはこう投げかけるが、殺意に駆られたモララーには通じる筈も無い。

モララー「全くおめでたい奴だな。」

そう言い放つと、ベビしぃの頭を鷲掴みにし、少しずつ力を加えていった。

ベビしぃ「タチケテー!!!ママー!!!」

親しぃ「アアア!!ベビチャンガ!!ヤメテエエエエエエエエエエエエ!!」

しかし、親しぃは、恐怖に圧倒されて動くことができない。

「グチャッ!!」
「ヒギャアアアアアア!!」

こうしてベビしぃは醜い肉片と化した。

親しぃ「ァァ・・・ァ・・・ァ」

醜い実態を目の当たりにしたせいか、一匹のベビしぃが泣き出した。
体はまだ幼い。どうやら生まれたてのようだ。

ベビしぃ「ウミィーーー、ウミィーーー!!」

モララー「うるせえこのガキ!!」

「ドガッ!!」

次の瞬間、辺り一面には血が飛翔の様に飛び散った

親しぃは抑えがたい恐怖に駆られたのか、言葉を失ってしまった。

875 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/09/10(水) 18:05 [ rerVeMZg ]
残るはベビギコ、ベビしぃの2匹。
彼らに向かって、薄ら笑いを浮かべながらモララーはこう言った。

モララー「お前らに、面白い事をやらせてやろう・・・」

ベビギコ「なんでちか?それは?」

モララー「まあ俺が教えてやる。俺の言うとおりにしろ」

親しぃ「ナ・・・ナンダッテイウノ?」

モララー「まあ静かにしとけ、お前も経験した事のある行動だ」

親しぃ「・・・?・・・」

そういうと、モララーはベビギコに身振り手振りを交えて何かを教え始めた。

モララー「まずな、自分の股の辺りに突起物があるだろう?」

チビギコ「あっ、ティムポのことでちね。それがどうちたんでちか?」

モララー「それを、あの娘の腹のちっちゃい穴にぶち込むんだ。へそじゃないぞ。」

チビギコ「これでいいんでちか?」
チビしぃ「ハニャーン、ハニャーン!!」

2人は初めてながらも楽しそうに交えている。最期がすぐそこに迫っているとは知らずに・・・

突然、モララーは彼らを掴み揚げた!!

チビギコ「何するんでちか!!?離すでち!!!」

モララー「あの世でも幸せになれよ・・・ふんぬっ!!!」

「グシャグシャグシャッ!!!」
「キィィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」

辺りには、砕け散った2人の肉片が散らばっていた。

親しぃ「・・・・・ドウシテ?」

すると、モララーはこう切り返した。

モララー「皆から嫌われているのにどうしてそんなことが言えるのかなぁ?お前らのせいで迷惑しているのは俺たちなんだよ!!この自己厨猫がぁぁぁァァァッ!!!」

そういうと、モララーは手を高く振り上げ、親しぃの頭めがけて殴りかかった!!

「ズシャッ!!」

こうして、あるしぃ一家の悲劇は幕を閉じた。









長文、そして駄文スマソ。ちゃんと呼んでもらえたら光栄でつ。はい。

876 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/09/10(水) 18:07 [ rerVeMZg ]
しまった!!名無しだった

877 名前: =モモラーとしぃ美= 「復讐の宴」 後編 その1 投稿日: 2003/09/12(金) 01:59 [ 6wtJEfxg ]
=モモラー=
モモラーは辺りを見回しながらダッコ革命党の隠れ家に近づいた。
少し離れた所で草むらに隠れ、入り口の様子を伺った。入り口に門番が三匹。数自体は問題
無い。しかし仲間を呼ばれては少々厄介だ。モモラーは、草むらに中腰で歩きながら、少しずつ
門番の下へと近づいていった。

「ハニャーン、ネムイヨゥ・・・マッタクモンバンナンテシゴト コノカワイイシィチャンニハニアワナイノヨ!」
「ソウヨネー。 マッタクオハダガアレチャウワ」
「タイクツタイクツ! ギコッチワイフデコウビシタイヨー」
「マッタクミマワリハイツカエッテクルノカシラ? シィチャンノワヲミダスシィモギャクサツチュウダヨ!」

「(全く・・。どこまで自己中心的な性格だ。どうしようも無いな。)」

そうモモラーは心の中で侮蔑の評価を下すと、さっそくウトウトしかけていたアフォしぃの
一匹の首をつかみ、こっち側に引っ張った。

「シィ! sカオsカオアwコwkパオs!!?」
「ンー・・・? ドウシタノ?ネボケナイデヨ!」

ウトウトしている二匹は全く気づいていない。
モモラーは捕まえたアフォしぃの首を真後ろに向けて首の骨を破壊した。
声も立てずにアフォしぃの目の白目の面積は拡大し、意識は黄泉の国へと飛び立った。
その後はもちろん地獄逝きだが・・・。

「スースー ギコクゥン・・・。」
「スヤスヤ キョウモ・・マターリ シィシィシィ・・。」

残りの二匹は完全に眠りに落ちたようだ。それを確認すると、モモラーは窓から中の様子を
覗き込んだ。中は四部屋構成になっているらしい。
真ん中の「マターリ♪」と言う文字と屋根にもあったニヤケ顔がペイントされているやや大きめの
テーブルが置いてある部屋。居間だろうか?
20匹程度のしぃが無防備で「シィフード」と書かれた缶詰を貪っている。

「これなら居間の制圧は問題無いだろう。残り四部屋が気になるが・・。」

モモラーはそう言うと、下でのんびり寝ているアフォしぃを蹴っ飛ばした。

「ハニャ? ナンナノ・・?」
「ギャ、ギャクサツチュウ!?」
「ダ、ダレカ!ギャクサツチュウヨ! デテキテ!」

そう言うが刹那、モモラーは一匹のアフォしぃの腹を蹴り、木の幹にぶつけた。
もう一匹は、足を掛けて転ばせた後、背中に手をめり込ませ、背骨を抜き取った。

「ゲホゲホ! イタイヨォォウ・・・。」

木に飛んでいった方は、腹と背中を押さえてうずくまりながら泣いている。
もう一匹は、声を出せぬまま、背骨を抜いたため体が180度後ろに曲がり(背骨を抜くと
内臓と筋肉の重さを支えられないため)絶命した。

878 名前: =モモラーとしぃ美= 「復讐の宴」 後編 その2 投稿日: 2003/09/12(金) 02:00 [ 6wtJEfxg ]
「イタイヨー! ナンデカワイイカワイイシィチャンガコンナメニ・・・ ウエー」

自分で自分を褒めるような言動を吐きながらついでに胃の内容物も吐いていた。
無言でアフォしぃの元に素早く寄ると、

「お前らは生きていてはいけないんだよ。」

モモラーはそう言うと、うずくまっているアフォしぃの背中を目掛けて拳を振り下ろした。
モモラーの拳はアフォしぃの背骨を砕き、その背骨は内臓を破壊し、腹に届いた拳からは
骨と内臓の混ぜ合わさった「もの」が出てきた。

「ジギィィィ・・・ジィ・・・ノオナ・・・ガ・・ベンダヨゥヴ・・・」

気管支炎の末期の症状患者のような声で喋ると、そのまま絶命した。
アフォしぃ三匹が絶命した後、やっと気づいたのか、アフォしぃが20匹ほど出てきた。
アフォしぃはそこに転がっている死体を見て、一斉にモモラーに向けて敵意の視線を投げつけた。

「ハニャーン! ギャクサツチュウ!コノシィタチヲコロシタノネ!」
「タッタヒトリデイイドキョウネ! ボッコボコノ「ミンチ」ニ シテヤルワ!」
「コーンナニタクサンイル シィニカテルトオモッテルノ?」
「イマ ナイテドゲザシテアヤマレバ ハンゴロシデユルヂテアゲルワヨ!」
「ナントカイイナサイヨ! クソAA!」

「・・・悪いが、謝るつもりも無いし、負けるとも思っていない。お前らの貧相な脳でも
 はっきりと分かる様にいってやろう。お前らは全員、この場所で私によって殺される。
 ・・・・無残にな。望むなら、墓くらいは作ってやるが?」

「ナニヨナニヨナニヨー! ナマイキネ! クソAAノクセニ!」
「シィチャンヲオコラセルナンテ マターリホウニイハンシテルヨ!」
「ギャクサツチュウ! アボーンケッテイ! カカレ!」

胸に十字のバッジをつけた兵長らしきアフォしぃが叫ぶと、皆鉄パイプやら角材やら棍棒
(マターリ注(ry))などを持ってモモラーに殴りつけた。後衛のアフォしぃは銃を構えている。
しかしここでも、目の前の「シィチャンノマターリ」を崩す輩を殺し、「マターリ」を取り戻すことは適わ
なかった。アフォしぃの武器は悉くモモラーをかすめ、まったく当たらない。

「シィィィィ! ヨケナイデハヤクシンデヨォ!」

そう一匹のアフォしぃが叫んだ瞬間、その手はへし折られていた。
普通、多人数との戦いでは、一人一人にとどめが指せないのが難点である。しかし、
アフォしぃの場合は痛みに対する免疫が非常に少ない。よって、

「シィィィィ! シィノオテテー! イタイヨーイタイヨー!」

骨を一本へし折るだけで、戦意は殆ど無くなる。後は放っとけば良い。
そうして、アフォしぃ達の攻撃をかわしながら、一匹一匹、死なない程度に痛めつける。
足、肋骨、腕、鎖骨、顎などを一箇所壊しただけで、武装したしぃは地面を転げ周り、
感に触る声で喚いている。ようやく、兵長らしきアフォしぃもモモラーが只者では無い
事を知ったようである。

879 名前: =モモラーとしぃ美= 「復讐の宴」 後編 その3 投稿日: 2003/09/12(金) 02:00 [ 6wtJEfxg ]
「シィィ! ジュウゲキタイマエヘ! ウチコロシナサイ!」

銃を持ったアフォしぃが一斉に前へ出てきて、銃を構えた。
しかし、銃などお構いなしのように、モモラーはアフォしぃに向かって走り出した。
アフォしぃの銃が火を噴く。

タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタン

「ハニャーン! ヤッタ!」

兵長アフォしぃが見ると、モモラーの姿が見えない。

「ハニャニャッ!? ドコヘイッタノ?」

兵長と銃撃隊のアフォしぃがキョロキョロと辺りを見渡す。

「ここだよ。」

「ハニャ?」

そう兵長は間の抜けた声で喋った。体から吹っ飛んだ少し上空の上の首だけの兵長アフォしぃが。

「ハニャニャ! ギャクサツチュウ!」
「ウチコロサナイト!」
「カクゴシナサイ・・・アレ?」

アフォしぃ達は狼狽した。歩兵銃は長い上に一斉に狙いを定めようと振り返ったため、ガチャ
ガチャと音を立てて狙いをつけられずにいた。
モモラーはそれを眺めながら、ゆっくりと兵長アフォしぃが持っていた拳銃で銃撃隊をアフォ
しぃを撃ち殺していった。最後の情けであろうか。全て心臓を打ち抜き、うめき声を上げる
間もなく絶命していった。

「シィィィィィ! タスケヘェー!」
「シヌノコワイヨー!」

最初に骨を折ったアフォしぃどもは、まだ地面の上で悶えている。

「このまま苦しんでいるのも可愛そうだからな。私が一思いに殺してあげよう。」

そう言うと、銃撃隊の歩兵銃を手に取り、地面でのた打ち回っているアフォしぃに向かって、
撃った。的確に頭を狙って。

「・・・さて、しぃ子さんの情報では残りの武装しぃが10匹、警護しぃが10匹、看護しぃが5匹、
 しぃ美さんの母親を入れて一般のアフォしぃが40匹か。問題は無いな。」

そう静かに夜風に漏らすと、モモラーはゆっくりと隠れ家のドアノブを回した。
ふと、後ろで叫び声が聞こえた。
モモラーは後ろを振り返る。

「・・・・・しぃ子さん?ベビ・・・。」

モモラーは叫び声のするほうへと足を向け、走った。

880 名前: =モモラーとしぃ美= 「復讐の宴」 後編 その4 投稿日: 2003/09/12(金) 02:01 [ 6wtJEfxg ]
=しぃ子=
モモラーが向かってもう30分も掛かっただろうか・・・。
すっかり眠っているベビしぃを胸に抱き、自分もうとうととしかけた頃、
後ろからアフォしぃ達の声が聞こえた。

「ミマワリッテツマンナイネー ハヤクオワラシテマターリシヨウヨ!」
「ソウダネー ダッコゴッコシヨ!」
「イイネ! ジャアワタシダッコサレヤクネ!」
「アッズルイ!」

しぃ子は動揺した。もしこの場で見つかれば、「ベビヲソダテテイル ナンジャクモノ」として
殺されてしまうかもしれない。否、自分だけならまだ良い。
ベビしぃまで、玩具にされて殺されてしまう。
昔からしぃ子は、ベビを育てていた軟弱者として、多くの母親もろとも殺されたベビしぃを
見てきた。この子も・・・。そうなってしまうだろう。

「ドウスレバ・・・ドウスレバイイノ?」

しぃ子は無い頭で必死に考えた。そして、一つの案が浮かんだ。この考えだったら、恐らく
ベビは助かるだろう・・。しかし自分は・・。
いや、覚悟を決めなければならない。自分は自分の考えじゃなくとも、ベビを殺そうとして
しまったのだ。その罪を償うときが、今来たのである。
しぃ子は、覚悟を決めた。と同時に、見回りアフォしぃに見つかった。

「ハニャン! シィコジャナイ! ドコイッテタノヨ!」
「アラ? ベビシィモッテルワヨ!」
「ナンデスッテ! シィノオキテワスレタワケジャナイデショウネ!」
「ベビヲソダテテル ナンテナンジャクモノヨ!」

しぃ子は、若干の沈黙を置いた。そして、軽い口調で喋り始めた。

「ワカッテルワヨ ソンナコト! ジツハネーサッキベビヲソダテテイル ナンジャクモノヲ コロシテキタノヨ。 コノクソベビハ「センリヒン」
 ヨ。イマカラコロソウトオモッテタノ」

「ハニャン! ワカッテルジャナイ!」
「ハヤクコロソーヨ!」
「マターリチュウニュウボウ カシテアゲル!」

「ウン! ジャージョソウツケテイッキニヤルネ!」

「ハニャ・・・?」

ベビしぃは、怯えたようにそこに座ってじっとしていた。
そして、しぃ子はアフォしぃ達の後ろへと回った。棍棒を振り上げると、こう言った。

「ソンジャア イクワネー」

「ハニャ! ワクワク♪」

アフォしぃ達は羨望の眼差しでいつベビが血飛沫をあげるのかと心待ちにしている。
そのせいか、後ろでのしぃ子の表情の変化に気が付かなかった。一気に冷血へと変貌した、
その表情に。
不意に、しぃ子はぼそりと呟いた。

881 名前: =モモラーとしぃ美= 「復讐の宴」 後編 その5 投稿日: 2003/09/12(金) 02:01 [ 6wtJEfxg ]
「・・・・・・・・シヌノハ・・・・・・」

「ハニャ? ナンカイッタ? ハヤクコロシチャッテヨ!」

と、アフォしぃが後ろを振り向いた瞬間、

「オマエタチノホウダァッッ!!!!!!!!!」

と、しぃ子はアフォしぃの頭に棍棒を振り下ろした。アフォしぃの頭が真ん中の少し左より
からパックリと割れ、血を噴出しながら倒れこんだ。
振り返った不幸なアフォしぃは、ニ、三度痙攣すると、息絶えた。

「ハ、ハニャニャーン! ナンノツモリ! ウラギッタノネ!」
「ユルサナイワヨ! コロシテヤルンダカラ!」

しぃ子はおなじしぃ族。2対1ではどう見てもこちらのほうが分は悪いと、普通の人は思うだろう。
しかし、しぃ子と向こうのアフォしぃでは覚悟が違った。阿修羅の如く殴りかかったしぃ子に、
少しは反撃したものの、アフォしぃ二匹は打ちのめされた。内一匹は後頭部に一撃を食らい、
息絶えた。

「ハァハァハァ・・イタイ・・」

もちろんしぃ子も無事ではない。腕の骨と肋骨が何本か折れた。
痛みにうずくまる。まだ息のある後ろの一匹にも気づかないまま。

「ハ・・・ニャ・・コロ・・・ス・・」

後ろのアフォしぃは頭から血を流し、片方の目玉が潰れたまま、異様な姿のまま立ち上がった。
そして、何処かに隠し持っていた仕込みナイフを取り出すと、それほど早くないスピードで
しぃ子に襲い掛かった。
普通なら軽々と避けられただろう。しかし、いまのしぃ子には無理だった。
気づくと同時に棍棒を頭に食らわし、自分も食らう感じで相打ちになる他無かった。
しぃ子の折れた肋骨はナイフの進入を安々と許し、心臓を切り裂き、胃を貫いた。
殴ったアフォしぃは棍棒の一撃で頭が砕け、既に息をしていない。
しぃ子も時間の問題だろう。胃からの出血で、口から血が溢れ、息がまともに吸えない。

「・・・・(ワタシモ、コレマデカ・・。)・・・。」

そのまま意識が飛んでゆく正にその瞬間、一つの小さな声によって繋ぎ止められた。

882 名前: =モモラーとしぃ美= 「復讐の宴」 後編 その6 投稿日: 2003/09/12(金) 02:02 [ 6wtJEfxg ]
「オネーチャン! ダイジョウブデシュカ!」

ベビしぃがしぃ子の頭に擦り寄ってペロペロとなめた。なめれば直ると信じているのだろう。
しぃ子は、もはや殆ど残っていない体力で、苦笑いをした。
そして、向こうからもう一つの影が近づいてくるのを見つけた。
そう、モモラーであった。

「しぃ子さん! しっかりしろ!」

「ナン・・デ・・・モドッテキタノ・・」

「後ろで貴方の叫び声が聞こえた。だから・・・。」

「フフ・・・ヤッパ・・リ・・ワタシニ・・キガアッタノネ・・」

「冗談を言ってる場合か! もう喋るんじゃない!」

「ムリヨ・・モウ・・・ワタシハタスカラナイワ・・・ゲホッ!」

しぃ子はむせるような形で血を吐いた。
モモラーにも分かっていた。これが助からない傷だと言うことは・・・。

「ネ・・・・ェ・・モ・・・モラー」

「・・・初めて名前で呼んでくれましたね。」

「ベビ・・・チャ・・ン・・・ヲ・・・・」

「・・・なんですか?」

モモラーは、完全にしぃ子に対し、普通のしぃに対する態度に変わっていた。

「マモッテ・・・!」

「分かりました。」

「ワ・・・タシ・・サ・・イゴ・・・ニ・・・ベ・・・ビチャン・・ニアエテ・・ヨカッタ・・・・ヤット・・ジブ・・ンガ・・・ヤッテ・・キタ・・コト・・
 ガ・・・マ、チガイ・・・・ダッテ・・ワカッタノ。ベビ・・・チャン・・ガオシエテ・・クレタ。ワ・・・・タ・・・シガ・・バカダッタ。・・・
 デ・・・・・・モ・・スコシ・・・オ・・ソ・・ス・・ギ・・・・・・タ・・・・カ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・しぃ子さん・・・。」

しぃ子は、ベビしぃを見つめた視線のまま、静かに息絶えた。

「オネータン オネンネシテナイデアソボーヨー」

「しぃ子お姉ちゃんは、疲れてしまったようですね。もう少しオネンネさせておいて上げましょう」

「ツマンナイノーブー」

ぐずるベビを胸に抱いた。ベビはしばらくぐずっていたあと、モモラーの胸の中で眠った。
モモラーはしぃ子に向かって手を合わせ、振り返った。

「今すぐ埋葬してあげたいんですけど・・・まだ、私にはやることがあるんです。
 アフォしぃ達よ・・。私の手で一匹残らず葬ってやろう。」

モモラーは、再び歩き出した。しぃ美を救うため、しぃ子、チビの仇打ちの為。
朝焼けが辺りを包み始めた。
今、最後の戦いが幕を切って落とされようとしている。

(続く)

883 名前: momo 投稿日: 2003/09/12(金) 02:31 [ 8CpfiOiA ]
   人       
  /  \     
ヽ( ; ゚Д゚) <名前入れるの忘れてた!
/momo/┘

884 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/09/13(土) 03:49 [ U2yYZO8g ]
>>613の続き   
「IT'S A FINE DAY!!」     その2


モラ太の見たところ、糞虫一家の構成は親のアフォしぃが一匹、ベビしぃ2匹、そしてチビしぃが1匹だ。
彼の心は烈火のごとく怒っている反面、どうやって料理しようかと考え
恍惚に似た感情を持つ部分とか混在していた。
(やっぱりベビしぃ揚げか?いやここは思い切って親子丼とか・・・それなら寿司ぃもアリだな・・・)
と文字どおり料理法を考えてる間に、糞虫一家が目を覚ましたようだ。小さく伸びをしている。
(おっと、ここはちょっと様子見だな)
すばやくカーテンの後ろへと身を隠すモラ太。それなりに楽しんでいるようだ。
ベビ1「フアーアア・・・オカァタンオナカスイター・・・ナッコー」
ベビ2「オナカスイターナッコー」
糞 虫「ソウ?ジャアゴハンニシヨッカ。スコシマッテテネ。チビチャンチョットベビチャンフタリノヨウスヲミテテアゲテ。」
チ ビ「オカーサンハドコイクノ?」
糞 虫「オカーサンハコノイエノヤシガネテルアイダニゴハンヲモラッテクルワ。カワイイシィチャンガタベレルモノガアルカフアンダケド」
チ ビ「ハヤクカエッテキテネ!ミンナデウタヲウタッテマッテル!セー・・・ノ!」
              キョウモゲンキニシィーシィーシィー!!♪
糞 虫「ハニャ!ソレジャイッテクルワネ!」
とまさに我が物顔で団欒している様を見てモラ太は再び自分の体温が上昇していくのがわかった。
おまけにあのいつものふざけた歌を代合唱で歌いだす始末。
今日の虐殺は人生でも思い出深いものになりそうだ、と心のどこかでモラ太は感じた。
(ふざけやがって糞虫ぃの分際で・・・っ!!まぁいい・・・これから地獄、見せてやるぜ・・・)

885 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/09/13(土) 03:51 [ U2yYZO8g ]
(続き)
ちょうどよく糞虫どもの親がこちらにやってくる。尻尾を振り振りご機嫌のようだ。
そして敷居を越え部屋に入ろうとした刹那、モラ太はカーテンから踊り出てしぃの首根っこを捕まえた!
「ハニャーー!!ダレ?!ナニスルノ?!オロシテヨー!!」
しぃは耳障りな甲高い声を上げながら宙にぶら下げられ肢体をばたばたさせた。
チビどもは何が起こったのかわかっていないのか、歌うのやめてただ中空に浮かぶ母を眺めている。
「おはようしぃちゃん!こんなとこで何してるの?」
「フザケテナイデサッサトオロシナサイヨコノアフォモララー!!シィノカワイイベビチャンタチガオナカスカシテマッテルンダカラ!!」
んーこれこれ。やっぱりアフォしぃはこうでなくっちゃな。虐殺意欲も向上してきた。
「でもさ、ここは僕の家だよ?もしかして夕べ勝手に入ってきちゃったのかなー?」
「フン!ヤッパリアフォナヤシネ!カワイイシィチャンハチキュウジョウノドコニハイッテイッテモモイイノヨ!ソンナコトヨリゴハンヲダシナサイコノギャクサツチュウ!!」
後ろにいるベビどもも「ソウダソウダ!」「オカーサンヲハナセ!」などど予想通りの反応をしている。
「そっか。じゃあ特別にしぃちゃんにはごはんをあげよう!」
「サイショッカラソウシテレバイイノヨノロマメ!!ワカッタラサッサt???!!」
ぺらぺらしゃべるしぃをボディーブローで黙らせる。おそらく肋骨が折れたのだろう、子気味よい音がした。
「オゲェーー!!!アア…ゲホッ!ガボッ!ウウーイタイヨー・・・シィチャンノオナカガー!!キュウニナニヲs」
まだ喋るつもりらしい。吐瀉物を吐きながらでも話す根性は驚嘆に値する。
だからこんどは顔に思いっきりの右ストレートをプレゼントした。今度はゴシャ!!という音がした。
「アガアーーーーー!!!シ、シィチャンノオカオガーーーーーー!!イダイヨーーー!!ギコクンダスケデーーー!!」
しぃの顔は左半分だけが鮮血に染まっている。歯等は折れてるようだが目は無事のようだ。
楽しみが無くならずにほっと胸をなでおろす。モラ太は親しぃの耳元でそっと囁いた。
「がたがたうるさいからだよ糞虫が・・・!これから一言でも口聞きやがったら問答無用で殺す。いいな?」
「・・・・・・・・!!!」
恐怖からか必死で痛みを押し殺し、口からは激しい息使いだけが聞こえてくるのみだった。
「よし・・・」
ちらりと庭にいるゴミどもを見る。
「あ?!」
数が足りない。チビは呆然と母の嬲られる姿を見ているがベビが二匹とも消えていた。
「ち・・・これだからゴミどもは嫌いなんだよ!!」
とやつあたりで親しぃの鼻をつぶす。なんだか平坦な顔になってしまった。
「〜〜〜??!!」
ばたばたしながらも声は必死で抑えている。命が掛かっているから当然だろう。鼻血で汚れた拳を親しぃの体で拭く。
そのまま何故か都合よくそこにあった紐で親しぃを柱に括り付ける。
庭に下りると容易に見つけることが出来た。そこの茂みの中で仲良く震えている。
ニタニタしながらモラ太は茂みにゆっくり近づいて行く。
「ベビちゃーんどこだい?さっぱりわからないなあー?」
一歩近づく。
「どぉ〜」
さらに一歩。
「こぉ〜」
後ろから茂みに近づきゆっくり手を伸ばす。
「かぁ〜」
その形相は並みのAAでは凍りつくほど恐ろしい顔である。
「な!!!」
がばっ!!と両手で二匹のゴミを持ち上げた。どっちも「ヒィッ!!」と小さく叫び体をすくめた。
ポタポタと液体が流れ落ちる。どうやら片方が恐怖の余り失禁したらしい。
モラ太は「ちっ!」と舌打ちして呆然と立ち尽くしているチビを思い切り蹴り上げた。
「ゲガァ!」
と意味不明な叫びを上げるとそのまま垂直に飛ばされて2Mほど先へと落ちた。
痙攣はしているが立ち上がる気配が無いのはおそらく死んでいるか気絶しているかだろう。
いまはチビにかまってられないのでそのほうがモラ太にとって好都合だった。
「さあて・・・と」
これでようやく味付けが済んだようだ。今まだは前菜もすんでいないのだ。メインデッシュまでの長い道のりで、
親しぃは本当の地獄の味を知るだろう・・・・・・

                                           糸売

無駄に長くなってしまった・・・拙い作品ですがまだまだ続くんです,すいません;;

886 名前: 1 投稿日: 2003/09/13(土) 09:02 [ 0SKi47fA ]
                                     糸売

無駄に長くなってしまった・・・拙い作品ですがまだまだ続くんです,すいません;;

887 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/09/14(日) 00:40 [ /kjl0mWc ]
1昔、あるところに100万匹「しぃ」を殺したモララーがいました。
あるときはマシンガンで1000匹もの「しぃ」を一度に撃ち殺しました。
またあるときは毒ガスを使い町にいた「しぃ」をすべて殺していました。
そのしぃたちはそろってこのようなことをそろって言いました。
「シィィィィィィ!シィノオミミガー!!」

「オカアサン!オカアサン…!!」

「イヤァァァーッ!ヤメテェーッ!オナガイィィィーーッ!」

「イタイヨウ!!シィノアンヨガァァァーーッ!」

「ヤヴェテエエエーー!イダイヨォォォ…」

しかしそれは彼にとって興奮剤でしかありませんでした。
そのため彼が来たという噂だけでその町からしぃというしぃはいなくなるほどでした。

2、しかし,ある一匹のしぃは逃げませんでした。
逃げなかったのか、逃げ遅れたのか?彼女はすぐにモララーに発見されました。
(こいつは刃物で徐々に殺してやろう)
そう思いながら彼は彼女に近づきました。
「今からお前を虐殺するからな!」
彼はこういうと持っていた包丁を振り上げました。
(フフフ、ここで『シィィィ!ダレカ シィヲ、タスケテ!』とか、『イヤァァァッ!ヤメテーーーッ!オナガイーーーッ!』なんていって命乞いするんだよな)
(まぁそれが楽しみで虐殺しているようなものだけどな)
しかし、そのしぃは

「そう・・・」

と一言言っただけでした。
(何だ?こいつ俺が怖くないのか?)
(ははぁ・・・俺が100万匹しぃを殺した男ということを知らないな。)
「俺は100万匹しぃを殺したモララーだぞ!」
モララーは自信満々でいいました。
(どうだ、驚きのあまり悲鳴も出ないか・・・)
しかしそのしぃはやはり落ち着いた声で

「そう・・・」

といったきりでした。モララーは
(なんか調子狂うな。今日は止めておくか。まあさっき10匹ばかり親子しぃを殺したからな。)

「運がよかったな!今日のところは勘弁してやる。明日は殺すからな!」
つづく・・・はず?

888 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/09/14(日) 10:00 [ /kjl0mWc ]
3(まだあそこにいるよ・・・)
モララーは昨日殺し損ねたしぃ(見た目はでぃみたいに薄汚れている)を見に行くとそのしぃはまだそこにいました。
「おい、おまえ俺はお前を殺しに来たんだYO!何で逃げたりしないんだ!」
するとそのしぃは、
「あなたは優しそうなモララーだったから・・・」
(はぁ?)モララーはあっけにとられました。今までにそんなことを言われたことはありませんでした。
(どうやらまだ良識のあるノーマルしぃがいたなんて・・・)
「しかし何でお前はこんなところにいるんだよ、ここにいたらいずれ殺されるぞ」
するとそのしぃは
「私はしぃの中でも劣っているから・・・全角で話しているからマターリの敵だって・・・」
「はぁ!なにいっているんだよ!『ゼンカクデシャベルナンテギャクサツチュウダヨ!!』とかいっているやつより君のほうがずっと良いよ!」
そのとき、西のほうから1匹のでぃがやってきた。どうやら虐待を受けたあとがある。
「どうしたの!」
しぃがたずねる。
「アゥアゥ・・・、ゴハン」
「俺ので良いならごはんあげるYO!」
「ア・・・アリガト。」でぃは申し訳なさそうにお辞儀をした。
そのとき

 「ソコマデヨ! 虐殺厨!!」
 「キタナイ ディニ ゴハンヲアゲルナンテ!」
 「ネェ。コノ クソモララーハ ディナンカニ ゴハンヲアゲタヨ」
 「ソウダネ。アンナ キタナイディヲセワスルナンテ、正気ノ 沙汰ジャ ナイネ」
 「ギャクサツチュウナンダヨ。アンナヤシラ 頃シチャオ♪」

彼の欲求を増長させる甲高い声。自分勝手な主義主張。すでにぶち切れそうになっていた。
それを押しこらえ彼はこういった。
「同じ仲間を助けて何が虐殺厨なんだ?」
 「(゚Д゚)ハァ!? 聞イタ?」
 「ウン。コイシハ立派ナ虐殺厨ダネ。早急ニ駆除スル必要ガアルワ。」
 「サァ、マターリノ タメニ 氏ニナサイ!」
ブチッ!モララーの堪忍袋が切れた瞬間だった。
その声が終わる前にモララーは一人のアフォしぃの棍棒を奪いそのしぃの頭を思い切り殴りつけた。
「シィィィィ!(ぐちゃっ)」その声が終わる前に小さな脳みそがこぼれ落ちた。それを拾うと残りの二人に投げつけた。ビチャリと音を立てて地面に叩きつけられつぶれる脳みそ。
「ヤメテェェェ!オナガイ ヤメテヨウ!」
「遅い!おや?こんなところにベビがいるな・・・」よくみるとこのアフォしいの子供だろうか?ベビしぃが3びきいたのである。
「ヤメテー!私のベビチャンヲ頃サナイデー!」どうやらこのアフォしぃのこどものようだ。
「チィ?」
何の躊躇もなく近づいてくるベビしぃ。
モララーの顔がサディステックに変わり、チビを持ち上げ
「よーしおじちゃん、たかいたかーい。しちゃうぞ」というと
「たかい、たかーい!!」
3匹まとめて10メートルぐらい上に放り上げた。そして地面に落下
当然のように骨が砕け、足はもげ、無残にもつぎつぎと死んでいくベビしぃ。
「ベビチャーン!!」
アフォしぃがいくら叫んでも、もうベビは戻ってこない。
もう一人は仲間を見捨ててどこかに逃げていった。
しかし!
続く?

889 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/09/15(月) 06:53 [ Tl.dR612 ]
>>613
>>884の続き
    「IT'S A FINE DAY!!」   その3


モラ太に掴まれている二匹のベビはもはや生きた心地はしなかった。
虐殺厨と名高いモララー族が相手だ、生きてはいられぬ事を幼いながらに悟っていた為だろう。
そのせいか、命乞いも今までモラ太が聞いてきた中で一、二を争う醜いものだった。
「タシュケテクダサイヨウ!」
「ナコシマスカラァ!」
「オロシテェー!オネガイ、タシュケテクレタラ・・・エト」

            「オカアタントオネエチャンタチニハナニヲシテモイイデシュヨ!」

これには流石のモラ太も仰天した。親が子を売る場面は何度も見てきたが(結局どっちも殺したけど)
まさか子が親を売るとは思いもよらなかったからだ。ましてや姉妹までもあっさりと・・・。
「ナンテコトイウンデスカ!ワタシノホウヲタスケテクダサイヨ!アノコノホウガオモラシシタンダシネ!」
「ソンナコトカンケイナイヨウ!アンタノホウガキモイカオシテルカラコロサレルノハアンタノホウヨ!」
「ナニイッテルノヨ!コンナカワイイベビチャンヲブジョクスルナンテ!ギャクサツチュウニアボーンサレルノハアンタデショ!」
次第に甲高くなっていく絶え間ない罵り合いの声に眉を寄せながら
モラ太は静かに小さな声で二匹に囁き掛けた。
「二人とも何か勘違いしてるみたいだなあ?」
「エ・・・?」
「ド、ドウイウコトデシュカ・・・?」
次第にチビどもを持つ手に力をこめながら、さらに小さな声でモラ太は囁いた。
「お前らは全員死ぬんだよ・・・!!」
言い終わるか終わらないかの内に、モラ太は力いっぱいベビたちを垂直に放り投げた。
二匹は叫び声をあげながら上へ上へと加速していく。
「ヤァァァァァァーーーーーーーー!!」
「マァマァァァーーーーー!!」
やや時間がずれて二匹が落下してきた。今こそ新技の試す時である。モラ太の目がきらりと光った。
「アギャアアアーーーーー!!」
「ウガアアアアアアーー!!」
「今だ!」
モラ太は地面を思いきり蹴って空中へ跳んだ。タイミングバッチリにチビどもが落ちてくる。
(続く)

890 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/09/15(月) 06:54 [ Tl.dR612 ]
(続き)
「必・殺!」
先に落ちてきたチビの首をひっつかみ、そのまま縦に回転する。
「ネギだく竜巻蹴り!!」
そして思いっきりオーバーヘッドキックでもう一匹を壁に叩き付けた。
バキャアア!
派手な音がして壁一面に鮮血が飛びちった。右手は蹴ったときに取れてしまったようだ。
チビは壁に貼り付いたまま落ちていない。まるで前衛的な絵画のようだとモラ太は思った。
「アンド!」
さらにそこへ右手に持っていたチビを一匹目に向かって全力で投げつけた。
「炎のぼるじょあスロー!!」
「シィィィィィーーーー!!ベビチャァァーーーン!!」
たまらず親しぃが悲鳴を上げた。
ベチャア!と二匹目も壁にひびが入るほどの勢いで激突した。
ズルズルと地面に落ちていく。体のあちこちはあり得ない方向へ曲がっていた。
スタッ、と華麗に着地するモラ太。もはや何も思考していないような顔の親しぃに
「我が子が芸術になれてよかったな!」
と優しく言葉をかけてやった。心なしか爽快感を得たようなさわやかな顔をしている。
「ウ・・・オガアダ・・・シィ・・・ドウナ゙ッデル・・ノ・・・?」
どうやら二匹目はギリギリ助かったようだ。もぞもぞと動いている。
(おや、まだ生きてやがる。ああそうか、一匹目の体がクッションになったんだな。)
とはいえふわふわの体毛は血で染まっており、手足はぐしゃぐしゃで何とかついているという感じだ。
顔も半分つぶれて、もうさっきまでの面影は無い。
「ウゲーアンナキモイノハシィノベビチャンジャナイヨー。ワタシノベビチャンドコヘヤッタノヨー!」
おっとこの毒舌。やれやれ、さっきの忠告をもう忘れてしまっているようだ。おまけにこのアホっぷり、もう誉めるしかない。
モラ太は瀕死のベビを無造作につかんで親しぃの元へつかつか歩み寄った。
「ちゃんと見てごらんよ?どこから見ても君の可愛いベビちゃんだろ?」
「シィィ!ヨクミルノハアンタノホウヨ!コンナナマゴミコッチニモッテコナイデヨ!」
その時親しぃの声に反応してか、ベビはまた微かに声を絞り出した。
「オ・・カア゙ダン・・・ド・・コ?」
「ほら、ね?やっぱりベビちゃんだ。ダッコしてあげたら?(ワラ」
「ジョウダンイワナイデ!シィハ2チャンネルノアイドルナンダヨ!コンナディイカノモノナンカ、ダッコスルワケナイジャナイ!マッタクコレダカラ・・・・カギャア!!」
まだ喋ろうとする親しぃにチビを握ったまま殴りつけた。もうベビに息は無くなった。
「てめぇまだわかんねーのかよ!このゴミがお前のガキなんだよ!そーか、目が悪いんだな?!
それならそんな子供も見分けられない様な役にたたねー目なんていらねーよなぁ!?」
「シィィ!オメメダケハイヤーー!オナガイヤメテーー!!」
「黙れゴミ虫!さっきの忠告を破った罰もこめてオシオキしてやるよ!」
「オナガイ、オナガイシマス!オメメガナクナッタラモウギコクントモコウビ」
グシャリ

            「黙れって言ったよなぁ?」

「シギャー-!!シィノオメメガーーー!!」
親しぃの眼球があった所には竹串が深々と刺さっていた。
「ハッ!しまったやっちゃったー。しょうがない、今更だけど基本の耳もぎでも・・・」
ブチブチブチ!
「イダアーーー!!モウヤメテーーー!!ナンデモスルカラーーー!!」
「あれ?結構硬いな・・・せー、のっと!」
ブチン!
「ギャアアーーーー!!」
親しぃは激痛で気が狂うかと思うほどだった。体中痙攣が止まらない。
「畜生!お前が暴れるせいで耳が変な形で取れちゃったじゃねぇかよ、ボケが!」
「オ、オナガイシマスカラ・・・モウコレイジョウハユルシテ・・・・・・」
息も絶え絶えに親しぃは心の底から懇願した。しかしモラ太は構わず解体を続けていく。
「んじゃ、次は足ね。」
「イヤァァァーーーーーー!!!」

その日モラ太の家からしぃの悲鳴が途絶えることは無かった・・・。

891 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/09/15(月) 08:00 [ Tl.dR612 ]
     IT'S A INE DAY!!    その4


夕方近く、一人のモナーがモラ太の家にやってきた。
このモナーはモナ川といい、モラ太の会社の同僚でよく二人で飲みに行ったりもする仲だ。
「おーい、酒買ってきたから一緒に・・・って、うわ!」
モナ川が驚くのも無理は無い。壁には一面血や肉片が飛びちっており、
ベビしぃの死体が乱雑しており、縁側には親しぃだったと思われる死体がバラバラになって
転がっていた。表情はもはや読み取れぬほど腫れ上がっていた。
「ん?ああ、モナ川か」
「モナ川か、じゃないモナよ!こんなことを・・・」
「?」
「こんな事を一人で楽しむなんて!モナにも声かけて欲しかったモナ!」
「悪い悪い、つい衝動的にやっちゃったもんでっさ(ワラ」
「それにしても、また随分派手にやったモナねー」
「ああ、今ちょうど全部片付けて後始末してたとこだったんだ。」
「へー・・・」
モナ川は改めて庭を見渡した。よくよく見ればモラ太の虐殺へかける情熱があちこちに現れている。
(こんなに凄惨な現場を作り上げるなんて、やっぱりモラ太には敵わないモナ・・・)
モナ川自身も多少虐殺に覚えがあるため、舌を巻かずにはいられなかった。
と、その時視界の端でなにやら動いたものに気がついた。
(あ!チビしぃ!)
モナ川はこっそり逃げ出そうとしているチビしぃを素早く捕まえた。
「イヤー!ハナチテヨウ!」
必死に逃げ出そうとしてるが所詮はチビしぃ、逃げ出せるはずも無い。
意外なことにほとんど外傷は見られないようだ。
「やっぱりモラ太も人の子モナね。こんなおいしそうな獲物を見逃してるモナ」
「ハニャー!シィハエモノジャナイヨー!」
「あれ?あ、忘れてた。こいつ蹴飛ばしてそのままにしてたっけ。
 親しぃに気をとられて忘れちまうとは、俺もまだまだだな・・・」
「まあそんな時もあるモナよ。ところで、こいつもらってもいいモナ?」
「ああ、欲しいんだったらやるよ。俺はもう十分楽しんだし」
「ヤター!やっぱりモラ太はいい奴モナ」
「そんで、何しに来たの?」
ああ、と思い出したように傍らに置いてあった買い物袋を取り出した。
「お酒買って来たモナ。二人で飲もうと思って」
「そりゃいいね!ツマミもちょうど取れたての耳とかあるし」
「イヤー!!オカアサンヲタベナイデー!!」
「って言うかこいつうるさいモナね。静かにするモナ」
そういってモナ川はチビにボディブローを食らわせる。オガァ!といってそれっきり動かなくなった。
「死んだ?」
「まさか。そんなヘマしないモナよ。それより早く一杯やって今日の様子を聞きたいモナ」
「おお、いっぱい聞かせたい話があるんだぜー」
そうなことを言い合い二人は笑いながら家へと入っていった。
チビは薄れ行く意識の中で考えていた。
どこで私たちは間違えたのだろう?何がいけなかったのだろう?なぜみんな殺されてしまったのだろう?
その答えはチビしぃごときの頭には重過ぎるテーマだった・・・・・・。

                                      糸冬

892 名前: 機嫌のいい名無し 投稿日: 2003/09/15(月) 09:40 [ OFZD8/0I ]
悪魔のギコ教授の続きッス。

(,,゚Д゚)「さあ、始めようか。」
( ・∀・)( ´∀`)「ハイッ!」
私は講義を始める時に目の色が変わる。
(,,゚Д゚)「今日の課題はちびギコを罠で狩る方法だ。
今日はこの、「トラップTHE逝ってよしセット」を使う。」
(; ・∀・)「微妙な名前だ・・・。」
(,,゚Д゚)「まずこのセットをセットするのだが、ついておいで。」
こうして私達は放牧エリアに行った。勿論、私の財産で造った物だ。
ここには死に様のカワユイ糞チビタンがうじゃうじゃいる。
自生してる木の実も豊富なせいかここに行くたびチビの態度がでかくなっている。
早速セットすると私達は木陰に隠れた。
( ´∀`)んで何すんですか?
(,,゚Д゚)まっ見てなさい。スイッチオン。
ポチッ
(,,・∀・)イイニオイガスルデチ!
ミ,,>∀<ミイッテミルデチキャッキャ!
早速「もうすぐ犠牲者」がやって来た。
( ;・∀・)すげぇ!ど、どういうことですか!?
(,,゚Д゚)あれはちびしぃのフェロモン濃度を濃くしたものをだすものだ。
( ;´Д`)モナがレモナたんを見てハアハアするのと一緒ですか?
(;゚Д゚)・・・。まあそうだな。しかしこれからだ。
その瞬間
「ヒギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!」
( ;・∀・)うおおおおおおおおお!?
( ;´Д`)すげええええええええええ!
ちびギコが罠に仕掛けられたスイッチを踏み、四方から釣り針のようなフックがちびの腹を内側から貫く。
(,,゚Д゚)スイッチを踏んだ途端にスイッチがフックになり、肛門を通って貫く仕組みだ。
(,,;Д;)イタイデチィィィィ!タスケテフサタン!
ミ,,;Д;ミワ、ワカッタデチ!
( ・∀・)フサが仲間呼びに行きましたよ。
(,,゚Д゚)大丈夫、あの紐を見ろ。フックに繋がっているだろ。
( ´∀`)あ、見つけたモナ。
(,,゚Д゚)あれを引っ張るとフックがさらに四方に広がるのだ。
( ・∀・)へぇー。あ、来ましたよ、メッチャいっぱい。

糸売

893 名前: 100万匹しぃを殺したモララー最終話1/4 投稿日: 2003/09/16(火) 09:44 [ uNoRYyTY ]
>>888のつづき

そこにいたはずのしぃとでぃは姿を消し変わりにこのような紙が落ちていた。

「ギャクサツチュウノ ディトシィハアズカッタ。
モシカエシテホシイナラバキョウノゴゴ7ジニハニャーンヤマニヒトリデコイ。
モシ、カセイヲヒキツレテイタラ キタナイディトギャクサツチュウハコロス。
DMK

(うわさでは聞いたことはあるが・・・)
DMK・・ダッコマターリ公国
ダッコ革命党の残党が蜂起したテロ集団、ある町で聞いたことだが最近ある町がDMKにのっとられでぃが姿を消したといううわさを聞いていた。
(一度足を突っ込んだからには・・・しょうがない。)
(俺もやきが回ったな・・・。)

その日の午後6時
「そろそろいくか・・・」
モララーは自分の主な武器としている堰月刀を持つと指定されたハニャ−ン山に向かった。
そのころハニャ−ン山では・・・
アフォしい100人以上が銃武装していた。
「コレデアノナマイキナクソモララーモ”アボーン”シテマターリダネ」
「ナンデコノキタナイディヲシマツシチャイケナイノ?」
「アノクソモララーヲアボーンスルタメノエサヨ!」
「ソノアトナラシマツシテモイインダネ、ハニャーン!」
もう勝ったつもりなのだろうか?準備もかんたんにでぃとノーマルしいの処分方法が会議された。
それだけモララーのことを買いかぶっていたのだろうか?
所詮モララーとはいえ1匹まとめてかかれば勝てると。
しかしそれは普通のモララーならの話である。

894 名前: 100万匹しぃを殺したモララー最終話2/4 投稿日: 2003/09/16(火) 09:45 [ uNoRYyTY ]

約束の時間
約束の場所に時間より5分前に来たモララー
しぃの姿はない。
(おかしい・・・)
すると、
十字架に張り付けにされたでぃとノーマルしぃがいた。
そして、それとともに1000匹のしぃがモララーを取り囲んだ。
「卑怯な手を使うな。やはり糞虫か・・・」
「ハニャーン!カテバカングンナンダヨ」
「ソウソウ、カテバマターリナンダヨ」
「ヤッチャエー、ソシテアノフタリヲショケイスルノ」
アフォしいが好き勝手なことをいっている。
「残念だったな・・・。」
「ハニャ!バッカジャナイノ?」
「イマカラコロサレルノニナニイッテルノ」
「俺はしぃを100万匹・・・」
堰月刀を振りかざし、
「殺したモララーだー!」
堰月刀を一振りすると10匹以上のアフォしいの首が、

しゅぱ、しゅぱ、しゅぱ・・・

と音を立てて切り落とされた。
「シィィィィィィィィィィィィーーーー!」
周りのアフォしぃたちが悲鳴を上げる。そんな声を聞きながらモララーは雑草を鎌で刈るように堰月刀を右に・・・、左に・・・。
そのたびにアフォしぃの血がモララーにかかり、
「シィィィー!コワイヨウ!」
「ヤメテー。ダッコスルカラユルシテー」
「シィィィィィィィィーーーー!」
「コンナノマターリジャナイヨー」
もうかれこれ、400匹ぐらい首を切り取っただろうか。さすがのモララーも疲れてきた。アフォしぃも戦意を喪失している。
(今ならあの二人を取り戻せる・・・。)
そう思ったそのとき、

バーンバーン

銃声がこだました。しかしモララーには当たらなかった。
「ならばこっちも!」

バンバンバンバン

モララーは殺したアフォしぃの銃を奪いながら次々とアフォしぃの心臓に命中させた。
後何匹殺せば良いのか・・・・
後どれくらい打ち続ければ良いだろうか・・・。

そのころ処刑台近くでは・・・
「モウ700ピキモカワイイシィチャンガコロサレチャッタヨー」
「ナンテヤシカシラ!」
「コウナッタラサイシュウシュダンヨ!」
「マサカアノヘイキヲ?」
「マターリトダッコノタメニハショウガナイデショ!」

895 名前: 100万匹しぃを殺したモララー最終話3/4 投稿日: 2003/09/16(火) 09:47 [ uNoRYyTY ]

(処刑台が見えてきたな)
すると、
「ソコマデヨ!!」
リーダーらしきアフォしぃが現れ、
「コノディトコノシィガドウナッテモイイノ?」
「キィィィィィー」
「もはや、ここまでやるとは・・・」
「モララーさん私のことは良いですから・・・」
「シャベルナ!ギャクサツチュウ!」
「きさまら――!!!!!!!」
そのときモララーのからだが光り、すばやいスピードで堰月刀を振りながら、どんどん処刑台に近づいた。その後にはアフォしぃの無残に切りつけられた死体が打ち捨てられていた。
「もうお前たち以外に味方はいないからな!」
するとリーダーらしきアフォしぃは
「ナンデコンナニカワイイシィチャンヲギャクサツスルノ!!シィチャン ヲ イジメルナンテギャクサツチュウノスルコトダヨ!!」
(こいつら自分勝手なことばかり言って・・・)
「生ぬるいことを・・・お前たちの自分勝手、他力本願、自分さえよければいいという考えはもう時代遅れなんだYO!!この糞虫!!」
そういうとモララーは
『最終奥義』を発動した。
「ぬおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」
そういうとリーダーのアフォしぃの手、足、耳・・・
それらはすべて切り落とされた。
「ハニャーン!!コレジャアマターリデキナイヨゥ!!」
先ほどまでの強気は消えうせ、ただダルマになった現実をまだ受け止めようとしない
アフォしぃがいた。
「そこで今までの罪を懺悔しながら死にな」
彼はとらわれたしぃとでぃをつれて山から下りた。
そのころにはもう朝になっていた。

896 名前: 100万匹しぃを殺したモララー最終話4/4 投稿日: 2003/09/16(火) 09:50 [ uNoRYyTY ]

数年後、モララーはしい対に功績を認められ幹部として入隊
そのしぃとは2年後に結婚した。
保護したでぃは私の子供として育てている。

最後はこんな落ちでスマソ。
でもこんな落ちもいいかなと思いました

897 名前: momo(MORA9zGA) 投稿日: 2003/09/17(水) 00:23 [ Yah6s926 ]
=モモラー=
ある一つの惨劇が幕を閉じた。
夜が明け、モモラーは再びしぃ美を救い出すべく、隠れ家の前へと立った。
愚かなアフォしぃは、既に多くの同胞が殺されたのにも気づかず、寝言を発しながら眠りに
ついている。

「(しぃ美さん・・。今、救い出します。)」

アフォしぃに感づかれないように心の中で呟くと、音を立てないようにゆっくりと隠れ家の
ドアノブに手を掛け、静かにドアを開いた。中はがらんとしている。
どうやらさっき殺した分で一階の居間のアフォしぃは全滅したようだ。

「(となると、残り一階にいるのは一般のアフォしぃだけか・・。)」

モモラーは胸元で寝息を立てているベビを毛布にくるみ居間にあったダンボールに入れて外に
置いておいた。あまりにもベビを抱いて戦うのは危険すぎるからだ。
モモラーは踵を返し、部屋に戻ると居間の正面から向かって右のドアを音を立てないようにして
開いた。中には、アフォしぃと見られる(寝姿が非常にだらしなく、おまけに寝言が「コウビ・・・」
なため個人的にそう判断した)しぃとベビしぃ、チビしぃ合わせて40匹ほど寝ていた。

「(しぃ子さんの前情報によれば一般のアフォしぃはこれで全部か・・。)」

モモラーはそう判断すると、部屋を出ていった。一般の非武装アフォしぃは放っといてそんな害は無い。
そう思い、出て行こうとした矢先・・・・。

「あなたはだれですか?きゅうにはいってくるなんてまたーりじゃありませんよ!」

チビしぃが目を覚まし、モモラーに詰め寄った。と、同時にアフォしぃどもも目を覚ます。

「ハニャ? ダーレ?アンタ。」
「モララーケイッテコトハ ギャクサツチュウ!?」
「タイヘン! ウエノブソウシィチャンタチヲ ヨブワ!」
「ブソウシィチャン ニコロシテモラオウ!」
「くらえ! ぎゃくさつちゅう! httpれーざーはっしゃ!」

チビしぃがそう叫ぶのと同時に一匹のアフォしぃが非常ベルらしきものを押した。

898 名前: momo(MORA9zGA) 投稿日: 2003/09/17(水) 00:24 [ Yah6s926 ]
ハニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャン!!!!!!!!

甲高い耳障りな泣き声が隠れ家の全体を包む。

「これが、アフォしぃの非常ベルか・・・・・。」

モモラーは苦笑いするしか無かった。

=しぃ美=
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

しぃ美には意識は無かった。既に、モンスター細胞が脳を支配していたからだ。

「・・・・・・・・・・・・・・・・ゴゥル・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

不意に、モンスターと化したしぃ美の耳に、嫌な音が聞こえた。
妙に甲高い・・・。とても嫌な音。辺りに響き渡っている。
それだけの事は分かった。しかし、しぃ美の衰退した知能はそれ以上の思考を深める事は
許さなかった。
水の中にいる事・・・目の前のメス猫がその音を聞いて、周りにいた青い帽子を被ったメス猫
と一緒に、目の前から消えた。
同時に、興味を引くものが視界から消えたので、しぃ美は考えるのをやめた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

=モモラー=
後ろを振り返った時には、既に武装アフォしぃと警護アフォしぃが取り囲むようにして立っていた。

「ハニャ! ギャクサツチュウカクゴシナサイ!」
「イマ ノシィチャンタチガイナイワ! キットコノクソAAガコロシタノヨ!」
「ギャクサツチュウ! アボーンスルワ!」
「マターリノナノモトニ シニナサイ!」

「こりゃまた大量に出てきたな。しかし、たったの20匹か。私の相手では無い。」

すると、取り囲んでいるアフォしぃが道を開けた。そこから一匹のアフォしぃが出てきた。

「アラアラ。 イッペンヒロッタイノチヲマタステニクルナンテネ・・」

「しぃ美さんは無事なんだろうな?アフォしぃよ。」

「エエ、チャーントブジヨ♪ ププ」

モモラーはその場のしぃ美の母親・・・つまり隠れ家のリーダーアフォしぃの不敵な微笑みが
多少気になったが、気にせずこうまくし立てた。

899 名前: momo(MORA9zGA) 投稿日: 2003/09/17(水) 00:25 [ Yah6s926 ]
「そうか、なら助け出させてもらう。邪魔するものは掃討する。」

「ハニャーン! ジョウダンジャナイワヨ! ギャクサツチュウヲコロシナサイ!」

その場にいた兵長らしきアフォしぃがそう叫ぶと、一斉に武装アフォしぃと警護アフォしぃが
モモラーに向かって飛び掛った。

「やはり、打たれて消えるか。」

モモラーはため息混じりにそう言うと、飛び掛ってくるアフォしぃ一匹の顔に拳を打ち込み、
もう二匹に前蹴り二発を同じく顔に打ち込んだ。残りのアフォしぃは身を交わした。
拳を顔面に食らったアフォしぃは、顔面を貫通し、眼球が脳味噌に押し出されて出てきた。
一言も喋れないまま、即死した。一方、蹴られたアフォしぃのほうは、まだかろうじて息はある
ものの、額から流れた血液が鼻に入り込み、折れた歯が舌に突き刺さり、窒息して喋れずにいる。
死ぬのも時間の問題だろう。
壮絶な二匹の同胞の死を目の当たりにした残りのアフォしぃは、既に飛び掛ることもやめ、
ガタガタと震えている。

「ハニャーン! フルエテナイデタタカイナサイ! シィチャンニハマターリノカミサマガ ツイテルンダヨ!」

兵長アフォしぃがそう叫ぶと、モモラーは笑みを浮かべてこう言った。

「手下にやらせてないで自分が来たらどうだ。」

「ハニャーン! イヤヨ! シニタクナイモン!」

「やれやれ・・救いようが無いな。」

モモラーがそう言うや否や、アフォしぃ達の目の前から消えた。

「ハニャ? ドコイッタノ?」

「後ろだ。まったく同じ手に引っかかるとは、アフォしぃは全て同じ能力か・・。」

既に、モモラーの手によって兵長アフォしぃの耳がつかまれている。

「ハニャアアアアア! ダレカタスケテー! シニタクナイヨゥ!」

モモラーは首根っこを掴むと、アフォしぃの耳を自分の口元に寄せていった。
モモラーはゆっくりと、そして大きく息を吸い込んだ。
兵長アフォしぃには、それが非常に心地の悪い笛の音に聞こえた。

「ハニャ・・・?」

一瞬の間が空く。

                 プッ

モモラーの口から物凄い勢いで空気が発射された。その空気はアフォしぃの左耳から入り、悠々と
鼓膜を破った。そして三半規管を根元からねじりとり、脳味噌にぶつけた。三半規管は頭蓋から脳味噌を
貫通すると、反対側の鼓膜を破り、もう一方の三半規管とダブルでアフォしぃの右耳から出てきた。
三半規管ごと脳味噌を破壊された兵長アフォしぃは、鼻から血と脳漿が入り混じった異様な液体を
出し、二度三度痙攣して息絶えた。

900 名前: momo(MORA9zGA) 投稿日: 2003/09/17(水) 00:25 [ Yah6s926 ]
その見るもおぞましいアフォしぃの顔を残りのアフォしぃに見せ、

「こうなりたくなかったら道を開けろ。」

完全に戦意を喪失したアフォしぃは、驚くほど素直に道を開けた。
モモラーは後ろを振り返り、武装アフォしぃから奪った銃を向けた。

「良し、良く出来ました。ご褒美に、楽に殺してやろう。」

「ソ、ソンナ!」
「シィ、シィ シニタクナイヨゥ!」
「ハニャアアア! リーダータスケテー!!!!!」
「ホ、ホホホホラ! カワイイシイチャンノダッコヨ! ダッコスルカラシイチャンダケハタスケテ!」
「アーヒャヒャヒャヒャ! ミンナシヌノヨ! アーッヒャッヒャヒャヒャ!!」
「ふっかつしてください。ふっかつしてください。ふっかつして・・・」

ズダダダダダダダダダダダダダダダン!!!

「シギッギギギギィィイィイイィィ!」
「バニャァァァァアァァッオヴヴヴヴゥゥゥ!!」
「アヒャヒャヒャゲゲゲッボボボゴベバオsddkjljl!!!」

後ろにいた一般のアフォしぃも何匹か巻き添えにして、武装しぃ、警護しぃ共は全滅した。
隠れ家のリーダーしぃはただニヤニヤしながらその光景を黙って見つめている。
ほぼ半狂乱に陥っている残りの一般のアフォしぃを無視して、モモラーはリーダーのしぃ美の母親に
向かってこう述べた。

「・・・さて、しぃ美さんの所へと案内してもらいましょうか。」

しぃ美の母親は冷血な笑みを浮かべると、

「エエ、イイワヨ。ツイテラッシャイ。」

と言い、二階へと上がっていった。
モモラーはあまりにも素直なので一瞬疑問を抱いたが、すぐに後を追い二階へと上がっていった。
そこの部屋はリーダーの部屋らしく色々な装飾がなされている。
しかし、モモラーにはその装飾は目に入らなかった。別のものに、あまりにも衝撃的なものに
目を奪われていたからである。

「・・・・・っっっ!!!!!!」

そこには、ひとつの培養水槽があった、そして、そこに浮かんでいたのは・・。
破壊本能に目覚めようとしている、しぃ美の姿だった。



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・グルル・・。」

(続く)

901 名前: スイナ(.8sP0kzA) 投稿日: 2003/09/19(金) 17:09 [ /LE.S1L. ]
>>743-745 の続き

モラ絶は階段を急いで下りて、牢屋に戻ろうとしていた。不意にモラ絶は立ち止まり、ふと考えた。

(まだ何も思い出せない・・・何故だ?何故俺は・・・こんなにも しぃ を・・・)
モラ絶は何も思い出せない自分に苛立ち、頭をガリガリと掻いた。・・・その刹那、

「!?あ・・・頭が・・・。」
激しい頭痛と共に、彼の脳に、記憶の一部が鮮明に蘇った・・・。


モラ絶の目の前には広い野原がずっとあった。店も何にも無いところに、1つのボロ家があった。
その家は紅い液体で染まっていた。扉も、屋根も、壁も、煙突も・・・みんな紅く染まっていた。
紅く染まったその家からは、何も聞こえない。家の周りも、雑草とかは 全て紅く染まっている。
妙な静寂が広がる・・・そんな中、その家の扉が鈍い音を立てて、少しずつ開いた・・・。



(・・・ッ!?)
ふと、我に帰ると、頭痛が治まっている。それと同時に、あの後の記憶も思い出すことができなくなっていた。

「あの家は・・・何故、血まみれに・・・?まさか・・・俺・・・が・・・?」
モラ絶は冷や汗を流し、足元をフラつかせ、ふと、意識を失いかけた。だが、基地から突然警報が鳴り、それが彼の意識をハッキリさせた。

「・・・!!そうだ・・・今はそんな事考えてるよりも、ここから逃げないと・・・!」
そう自分言い聞かせ、モラ絶は再び階段を急いで降りはじめる。だが、彼の顔色は、うっすらと青白くなっていた・・・。


その頃...しぃ瑠は、1人になった暗い牢屋で汚い床に座り、ボーッとしていた。だが、その顔には、 後悔 の2文字が浮かび上がってるような
表情をしている。

「・・・・・・。」
しぃ瑠は憂鬱な表情になり、座りながら窓から刺しこむ月の光を見た。

――――あの時、モラ絶さんに話したことは全て嘘。嘘だった。何故正直に話さなかった?モラ絶さんが怖かったのか?
      そんなんじゃない!けど、けど・・・私は・・・もう誰からでも騙されるのが怖かった。
      自分が傷付くのが嫌だった。だから、私はモラ絶さんにあんな下らない嘘を・・・。


あの時言っていた事をずっと悔やんでいた。

(こんなに悔やむのなら話せばよかったのだろう。
 だけど、自分が此処に居る本当の理由を話したら・・・モラ絶さんはどんな反応をするのだろうか?
 他のしぃ達みたいに、あの言葉を言われるんじゃないだろうか?)

「まだモラ絶さんには言えない・・・いや、言う事ができない。」
窓を見つめながらとても周囲に聞こえないくらいの小さな声で呟いた。

902 名前: スイナ(.8sP0kzA) 投稿日: 2003/09/19(金) 17:11 [ /LE.S1L. ]

モラ絶は足元がフラフラしながらも、急いで階段を降りていき、牢屋に戻りついた。
しぃ瑠は階段を降りる音を聞き、立ち上がり、後ろを振り返るなり彼の姿を見て驚いた。

「あれ?モラ絶・・・さん?」
モラ絶は吐きそうな表情になりながらも、それを抑えて言った。

「しぃ瑠、さん、ここから、逃げましょう、そうしないと・・・。」

あまりに突然に言われた事だから、しぃ瑠は動揺した。

「え?な、何故ですか?私は・・・逃げる理由などありません。むしろ此処に居た方がいいんです。私は・・・社会に取り残された
 AAだから・・・ここでずっと雑用して居た方がマシなんです・・・。
 それよりモラ絶さんの方は大丈夫なんですか?何だか顔が青白くなってますよ。」

モラ絶はしぃ瑠の目の前に立ち、言った。

「俺は大丈夫だよ。しぃ瑠さん、よく聞いてくれ・・・。あんたはここに居るといずれ殺されてしまうんだ。
 俺を連れて行った糞しぃがそう言っていた。あんたはあいつらに・・・騙されていたんだよ。」

「・・・・・・そうですか。あの人たちがそんな事を・・・。」

しぃ瑠があまり驚いていないのにモラ絶は不信に思った。
(・・・まさか、自分が殺される事を既に知っていたのか?じゃぁ何故あの時話さなかったのだろうか?)

少し考えた後、モラ絶は壁に寄りかかり、目を瞑ってこんな事を言いだした。

「なぁ、しぃ瑠さん・・・あんたはこんなとこに居て本当に嬉しいのか?嬉しい筈ないだろ?マターリとか、そういうのに付いていけない
 あんたは、むしろ苦しんでいるだろ?なのに何故閉じこもる?あんたはそれでいいのか?いつまでも自分の殻に閉じこもって、
 他のしぃ達に流される人生で終わって・・・自分の感情を抑えて、自分の思考すら抑えて、ただ雑用呼ばわりされて、
 本当に此処に居たいのか・・・?あんたの人生それでいいのかよ!?なぁ、しぃ瑠さん、どうなんだよ!?」

モラ絶は目を開け、真剣な表情でしぃ瑠を見つめた。しぃ瑠は一瞬モラ絶を見たが、すぐに目を反らした。

「私は・・・」

しぃ瑠が言いかけた時、階段から、

「ギャクサツチュウガ ニゲタワヨ!」
「イソイデ! ハヤクミツケルノヨ!」

糞しぃ達の怒りと焦りの声が聞こえてくる。モラ絶は急いで、

「くっ、しぃ瑠さん、話は後だ!ひとまずこの窓から飛び降りれば何とか逃げれるはずだ・・・あんただってまだ死にたくないだろ?」

しぃ瑠は無言で頷いた。モラ絶は素手で窓をかち割り、

「さ、まずしぃ瑠さんから行って・・・俺もすぐ行くから。」

しぃ瑠は飛び降りる前に、モラ絶の方を振り向いた。しぃ達が階段から下りてくる音がどんどん大きくなってくる。
モラ絶は(早く行け!)という手振りをしてる。
彼女は外の方を向き、飛び降りていった。モラ絶もすぐさま飛び降りようとした・・・が、階段の方から糞しぃ達が姿を現した。

903 名前: スイナ(.8sP0kzA) 投稿日: 2003/09/19(金) 17:12 [ /LE.S1L. ]

「アッ、ギャクサツチュウガ マドカラトビオリヨウトシテルワ!」
「アレ・・・? ザツヨウ ガイナイワ! アイツ・・・ニゲタノネ!」
「ナンデスッテ!? アノクソヤロウガ・・・ ギャクサツチュウヲ ヤルツイデニ、 ニゲタ ザツヨウモ ミツケシダイ、 コロスノヨ!」

糞しぃ達が色々と言っている隙にモラ絶は飛び降りた。下を見るとしぃ瑠さんが待っていた。どうやらこの
着地した時の振動が足に響いた。どんどん痛みが足全体に広がっている。だが、痛みを感じている暇は無かった。

「くっ・・・しぃ瑠さん、足は大丈夫かい?」
しぃ瑠は足に痛みが響いているのを隠して、

「・・・えぇ、何とか走れます。」
微妙ながらも震えた声で言った。

「そうか・・・。さ、見つかる前に急いでこの基地から離れよう。」
モラ絶がそう言い、逃げようとしたその瞬間、彼らの所にライトが浴びせられた!

「・・・!」
しぃ瑠が目を凝らしながらライトの方を見つめた。周りにはしぃ達が武装してモラ絶としぃ瑠を囲んでいる。

「ふっ・・・貴方達はもう逃げられない・・・。」
しぃなのだろうか? 武装しぃ達の中から低い声が聞こえた。モラ絶は声が聞こえた方へ目を向けて睨みつけた。

「・・・誰だい?あんたは。しぃ にしちゃかなり声が低いけど」
そう言うと、モラ絶の視線の先から、武器を所持していない しぃが前に出た。

「おや、これは失礼。私はこの基地の管理を任せられている者・・・しぃ腐と申します。」
「へぇ・・ここはその【脱骨革命党】とやらの本部じゃないのか。」

「当たり前でしょう、ここは虐殺党本部の位置を探る偵察基地のようなもの。目立つとこに本部があっちゃおかしいでしょ。
 まぁ虐殺党本部も未だ何処だかわかってないけどね。
 それと、脱骨じゃなくて ダッコ ですがねぇ。」

「おっと、誤字スマソ。まぁ、確かに 目立つとこに本部を作っちゃ即潰れるわな。」


お互い喋り終わると、しぃ腐はニヤリと不気味に笑い、
「まぁ、お喋りもここまでにしておいて、そろそろ死んでもらいましょうか・・・!」
しぃ腐がそう言い、後ろに下がると、一斉に武装しぃ達が ハニャーン! の掛け声と共にモラ絶達に向かって突撃してきた!

904 名前: スイナ(.8sP0kzA) 投稿日: 2003/09/19(金) 17:12 [ /LE.S1L. ]

「ちっ!!」
モラ絶は舌打ちをして、最初に飛びかかってきたしぃの腹を蹴っ飛ばした。声を上げる間も無く、そのしぃの内部がビチャビチャと飛び出し、
傷口から血が噴水のように噴き出した。他の武装しぃ達はこの光景にビビって、立ち止まっている。その様子を見ていたしぃ腐は、

「何をしているのかな・・・?臆してないで突撃しなさい!」

キレたような様子で怒鳴った。この声を聞いた武装しぃ達は驚いて、ハニャーン! の掛け声と共にまたモラ絶としぃ瑠に飛び掛ってきた。
モラ絶はさっき殺した武装しぃが持っていた警棒をしぃ瑠に投げて、

「しぃ瑠さん!こうなったらあんたも戦ってくれ!」

他の糞しぃ達を警棒でなぎ払いながら叫んだ。しぃ瑠はすぐに拾い、武装しぃ達に向かって、警棒を振りはじめた。


モラ絶はどんどん武装しぃ達を殺している。首の骨をへし折ったり、素手で武装しぃの頭を貫通して殺したり、とにかく殺しまくっていて、
彼の体は返り血で真っ赤に染まっていた。
一方、しぃ瑠は、10発くらい叩き、ようやく致命傷を与えられる程度のスピードで殺していた。

「シィィィィィィィ!!」
「ハニャアァアァァァアァァァァ!!」
「アギギ・・・ガ・・・」

様々な武装しぃ達の断末魔が響き、やっと数が半分くらい減った頃、モラ絶も、しぃ瑠も、共に体力が尽きる寸前だった。

(まずい・・・目の前がぼんやりとする・・・)
足元をフラつかせていたモラ絶を、1匹の武装しぃはそれを見逃さなかった。

「スキアリ!」
振り下ろされた警棒は、モラ絶の後頭部を直撃した。

           ガスッ

「がっ・・・!?」
モラ絶は一瞬目が白くなった・・・が、すぐに黒くなり、倒れそうになるものの、足を踏ん張る。
そしてすかさず、武装しぃに鉄拳を顔面に喰らわせた。

「ブギャッ!!?」
顔から血がドロドロと流れ、その場に倒れこむ武装しぃ。モラ絶は再び武装しぃ達の群れに目を向ける。
しかし、その時だった。モラ絶の動きが止まったのは。

(・・・!!思い出した。さっきの衝撃で・・・)
そう、彼は記憶を思い出した。だが、モラ絶の表情が恐怖に歪んでいる。

(まさかあの時・・・俺は・・・!!)

「うわあぁああぁあぁぁぁぁぁ!!!」

突然彼は叫んだ。武装しぃと対峙していたしぃ瑠も、生きている武装しぃ達も、しぃ腐も、驚き、動きが止まった。


彼は・・・幼い時から しぃを虐殺していたのである。それもハンパな数ではない程に・・・。






905 名前: ( ´∀`)さん 投稿日: 2003/09/19(金) 21:16 [ 4YcuyQS2 ]
>>826の続きです。
〜俺と山崎とぼるじょあと〜 後編
「くそっ、何処まで来たんだ・・・・」
俺は何も考えずにここまで来た。
そしてまたイラつく光景を目にする。
「う〜っ、ぼるじょあ」
俺は一瞬カッとなった。
「どいつもこいつもいい気になりやがって・・・!」
だが、その感情を押し殺し、ぼるじょあの元へ向かう。
「君たち、むかつく人いないかい?」
「それならいるYO!山崎を頃した香具師だYO!あんな香具師は基地外や厨房にきまってるYO!」
「・・・基地外や厨房は貴様らのほうだ!」
俺はそう言うと、耳をもぎにかかる。
「ぎゃぁぁぁ!漏れの耳がぁぁぁ!」
不愉快な音を出しながら耳は頭から離れていく。
「お前らはアフォしぃとあんまりかわらないな!」
「次は汚ねぇ手を雑巾にしてやる!」
「ぐわぁぁぁっ!」
既に腕はだらりと垂れ下がっている。
「お前らのせいで・・・!」
いつのまにか俺の目には涙がたまっていた。

――気がつくと、俺の目の前にはぼるじょあだった物があった。
ついにぼるじょあも殺ったのか・・・
「友よ、仇は取ったよ・・・・」
そう言い残してここを去った。
そして、思った。
いつか山崎やぼるじょあが虐殺される日が来る――と。
      糸冬
  やたらだらだらとした文章ですみません。
  とりあえず新作は考えています。

906 名前: 神父の朝(1) 投稿日: 2003/09/20(土) 16:42 [ zpKTNtew ]
―――朝―――
「朝ですよ!神父様!」 弟子の声がする。
「神父」と呼ばれる50代の少し老いたでぃは起きた。
枕元には愛用の金属バットがおいてある。
彼女はバットを握ると外へ出て、愛用のバットを肩に担ぐと
「ウォーミングアップでもしますか。おいで、しぃ江」と言って町に出た。
「は、はい!」と電動エアーガンを持ってしぃ江は後を追う。
このしぃ、実は捨てられたしぃだ。生まれた直後に捨てられたのだ。
神父はこのしぃを哀れに思い、拾ってやったのだろう。
しかし何故このでぃは「神父」と呼ばれるのか。
それはこれから始まる惨事を見たら解るだろう。
まあ、ここでは日常的なことだが。


山道を二人が渡る。
でぃは清々しい、清らかな表情だが、
しぃはなにやら落ち着けないらしい。
「どうしたのですか?。」
「い、いや、何か見られてる感じがして。」
「殺気ですか?」でぃの表情が一気に引き締まる。
「いや、馬鹿らしい気です。」
ザザザッ
草むらから三匹のアフォしぃがみちを塞いだ。
「アンタミタイナキタナイディナンテトオサナイワヨ!ココハシィチャンガカンリスルンダカラディガトオルナライチオクマンエンハライナサイ!」
「ゼンカクデシャベルシィハキモイノヨ!アンタモコノカワイイシィチャンサンニングミニイチオクマンエンハラウノヨ!」
「ハラワナイトマターリノエイサイヲクラワセテアボーンサセテヤルンダカラ!」
相変わらずといわんばかりに態度がデカイ。
でぃはにこやかに一言。
「あらあら、こんなところで駄しぃが三匹もいらっしゃいますね。しぃ江。」
「え、やるんですか?アタシ血が嫌いなんですけど。」
「アラアラミテヨコノシィ!モウビビッチャッテル!プッ!」
「ハニャーン!バカミタイ!」
「シィチャンノキマリモンクガキマッタネ!」
「・・・やりましょうか。神父様。あたしキレました。」
しぃ江は早速エアーガンを構える。
「あらあら、気が早いのね。」
でぃはバットを構えるとにこやかに笑う。
「ナニソレ!ブキ!?ショボスギテワラエチャウワ!」
「ショウガナイヨゼンカクノシィダモン!」
ヒュン
風邪を薙ぐ音
「エ?」
ブチッ
その瞬間、アフォしぃの耳が吹き飛んだ。
「シィィィィィィィィィイィィイィイィイィィ!!!!!!!」
「驚きすぎですよ。お嬢さん。」
でぃの笑顔が無気味に光った。

907 名前: 神父の朝(2) 投稿日: 2003/09/21(日) 09:10 [ P3MDK9eo ]
すでにでぃは耳をもがれたアフォしぃの目の前にいた。
すでに次の一発を構えている。
ヒュン 風を薙ぐ音が再び。
「逃げられませんよ。」その笑顔は眩しい。
ボキボキボキッ
足の骨を粉々に砕いたようだ。
「シギィィィッィギッッギシィィィィィィッィィイイイ!」アフォしぃのわめき声。
足を砕かれた事で驚きと並じゃない痛みに震えていた。
(これから しぃA(耳をもがれ、足を砕かれた奴)、しぃB、しぃCと分けます。)
「シィィィィィィィィィ!!イタイヨー!!」しぃAは少し落ち着いたらしい。
「キタナイウエニギャクサツチュウノディ!カクゴォ!!」しぃBは持っていた斧をでぃ目掛けて振り下ろそうとする。
その前にしぃ江がエアーガンを構えて立ちはだかる。「くたばれ。」
ダダダダダダダ 電動エアーガンが響く音。
「シィィィィィィィィ!!!シィノオメメェェェェェェェェェェェ!!!」突然、しぃBは斧を落として、目を抱えた。
振り上げるまでは良かった。
振り下ろそうとした途端、しぃBの目から血が吹き出ていた。
「てめぇさあ、さっきなんていったっけ?」しぃ江はブチギレていた。
しぃBを見えない殺気が包む。しかし途端にしぃBの態度が変わる。
「ハ、ハニャーン!ダッコスルカラユルシテ!!オナガイ!」
ブチブチッ
今度はしぃ江の何かがキレたらしい。
「あたしゃレズに興味はねえええええええ!!!!」
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
「シギギギギギギッィィィィィィィィィィ」よくわかんない悲鳴と罵声が山道に響く。
「あらあら。」他人事のようにディは笑う。
「・・・・・やり過ぎには気を付けなさい。しぃ江。」でぃは笑いをこらえている。
「・・・・あ、はい。」すでに正気に戻っていた。
このほのぼのした二人を見てしぃCは恐怖に震えていた。
「ハニャーン!タスケテー!」しぃCは敵わないと思ったのだろう。ネズミのように逃げ出した。
「マッテー!オイテカナイデー!」しぃAの助けを呼ぶ声はしぃCに届かなくなっていた。

908 名前: 神父の朝(1)の訂正 投稿日: 2003/09/21(日) 09:15 [ P3MDK9eo ]
風邪を薙ぐ音  とありましたが間違ってました。
風を薙ぐ音でした。スイマセン。
 
 そして駄文を書いてることにスイマセン。まだ続きます。

909 名前: 882 投稿日: 2003/09/22(月) 00:42 [ Sw59SNj. ]
ここは県立しぃYO!学校。
なかなかしぃ達の教育体制が成立しない2ちゃんねるの世界で試験的に建てられた学校だ。
もはや今現在のアフォな親しぃに任せておいては子供もアフォしぃになるのは目に見えている
為、それならばこちらで教育を施そうというわけである。
しかしその実、今はまだ「どんな教育をすればかつての聡明なしぃの様に
育てることができるのか」という方法を手探りで模索している状態だ。
設立に当たって一番の問題になったのは「教育者」、つまり先生を誰にするかということだった。
当初はやはりしぃにさせるのが適任だろうという意見が過半数を占めていたが
とてもまともなしぃなど、今となってはメタルスライム以上に見つけることが困難で
ひろゆき議会は暗礁に乗り上げていた。
そこに名乗りを上げたのが一人のモララーだった。
私は以前アフォしぃの子供を立派に育てたことがある、最も適任なのは私だろう。
と、議会に乗り込んできたのだ。一匹のしぃを連れて。
その日、終始議会はどよめきが収まらなかった。
あまりにそのしぃの作法が完璧だったからだ。
食事作法のテスト、筆記のテスト、その他あいさつ、マナーに至ってまで非の打ち所が無かった。
もちろん言葉は流暢な全角を操っていた。
議員達はテストが終わった途端、次々にモララーに質問を投げつけた。
どうやってここまでに育て上げたのか、
期間はどれほどかかったのか、
相手が不特定多数でも実践可能か、などなど。
モララーはそれらの質問にこう答えただけだった。
「このしぃを完璧だと評価するならば、私の教育も完璧と評価されて然るべきだ。
 私に全てを任せてくれさえすればあなた方の不安も解消されるだろう。
 全てはノー・プログラム。問題なしさ」
そして三週間後、議会はモララーを先生として招き入れることを決定した。
ただ、他の先生が未だに見つかっておらずモララー一人のため
最初の生徒数はチビしぃ20名、チビギコ20名、合わせて40名の一クラス分だけとした。
かくして県立しぃYO!学校の最初の授業が幕を開ける・・・・・・・・・

                            糸売

910 名前: SHCOOL DAYS 投稿日: 2003/09/22(月) 00:43 [ Sw59SNj. ]
ここは県立しぃYO!学校。
なかなかしぃ達の教育体制が成立しない2ちゃんねるの世界で試験的に建てられた学校だ。
もはや今現在のアフォな親しぃに任せておいては子供もアフォしぃになるのは目に見えている
為、それならばこちらで教育を施そうというわけである。
しかしその実、今はまだ「どんな教育をすればかつての聡明なしぃの様に
育てることができるのか」という方法を手探りで模索している状態だ。
設立に当たって一番の問題になったのは「教育者」、つまり先生を誰にするかということだった。
当初はやはりしぃにさせるのが適任だろうという意見が過半数を占めていたが
とてもまともなしぃなど、今となってはメタルスライム以上に見つけることが困難で
ひろゆき議会は暗礁に乗り上げていた。
そこに名乗りを上げたのが一人のモララーだった。
私は以前アフォしぃの子供を立派に育てたことがある、最も適任なのは私だろう。
と、議会に乗り込んできたのだ。一匹のしぃを連れて。
その日、終始議会はどよめきが収まらなかった。
あまりにそのしぃの作法が完璧だったからだ。
食事作法のテスト、筆記のテスト、その他あいさつ、マナーに至ってまで非の打ち所が無かった。
もちろん言葉は流暢な全角を操っていた。
議員達はテストが終わった途端、次々にモララーに質問を投げつけた。
どうやってここまでに育て上げたのか、
期間はどれほどかかったのか、
相手が不特定多数でも実践可能か、などなど。
モララーはそれらの質問にこう答えただけだった。
「このしぃを完璧だと評価するならば、私の教育も完璧と評価されて然るべきだ。
 私に全てを任せてくれさえすればあなた方の不安も解消されるだろう。
 全てはノー・プログラム。問題なしさ」
そして三週間後、議会はモララーを先生として招き入れることを決定した。
ただ、他の先生が未だに見つかっておらずモララー一人のため
最初の生徒数はチビしぃ20名、チビギコ20名、合わせて40名の一クラス分だけとした。
かくして県立しぃYO!学校の最初の授業が幕を開ける・・・・・・・・・

                            糸売

911 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/09/22(月) 19:29 [ iEzp6776 ]
Power of a slaughter(虐殺の力)第ニ話
「・・・・・・・・ギコブラスター・・・・・・・・」

「ん?なんだ?この声は・・・」
「わからないのか?俺だ・・・・」
「いったい・・・・お前は・・・」

・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・


いったい、あの声はいったい
なんなのかはわからなかった。

「ダイジョウブデスカ?」
「ん?お前かー。誰かと思ったぜ。で、ここどこ?」
「ワタシノイエデス。」
「ああ、そう。」

俺は、しぃ子に助けられたみたいだ。

「じゃあ俺いかないと。」

俺は立とうとしたその時!

「いたっ!」
「マダダメデス!ネタママニナッテテクダサイ。」
「わかった。」
「オカズハミソシルトウメボシデイイデスカ?」
「ああ、それでいいよ。」

いい香りを感じる。どっかで、
こんな優しさどっかで感じたことがある。
なんだっけな、この優しさは。

と、思った時には飯が出来ていた。

「デキマシタヨ。」
「ああ、うん。」

おれは、その飯を食べてみた。
美味い。美味すぎる!
こんな味はおふくろの飯ぐらいだ。

俺はその飯を完食した。

「ウマー(゚д゚)。」
「ソウデスカ。ヨカッタデス。」
今日はいいあさだった・・・
続く。
虐殺なしですいません。

913 名前: リベンジ 投稿日: 2003/09/22(月) 20:57 [ DtY.8Fhg ]
今回は100万匹しぃを殺したモララーの続編です

しかし、悲劇は突然やってきた。
それは日常の風景の中を割って入ってきた。
モララーがしぃ対の幹部会議から帰ってくると彼にとって悪夢のような光景が目に入った。
そう、妻と娘であるしぃとでぃが何者かに殺されていたのである。
犯人ははっきりしている。アフォしぃだ。おそらくあの時逃がして仲間にチクッタやつが。
そこにはこう書かれていた。
『ダッコナクシテマターリナシノセイシンニヨッテコノマターリノナイハンパモノノシィトケガラワシィディヲアボーンスル』

「俺がしぃ対に入っていたからなのか?」
「俺がモララーだからか?」
「・・・コロス、アフォシィヲゼンインコロス」
そう思った後、彼は冷たくなった妻と子供に
「もう二度と直接殺すようなことはしないと誓ったが、あだを討つためだ。許してくれ!」
そういうと彼は二人の生の肉を貪り、食べた。
脳も、心臓も、腕も。足も、そして最後に血もすすった。
次の日、彼は委員長に現場復帰願いを出した。

914 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/09/22(月) 21:51 [ GB3Mbef2 ]
【2つの意思】

----「なぜ君は虐殺するんだい?」


俺は虐殺者。獲物を探して、街をさまよう。
俺に友はいない。家族もいない。恋人もいない。欲しいと思ったこともない。
必要なのは俺の心を満たす、獲物だけ。
しかし、しぃも警戒することをようやく覚えたらしい。街に出てくるしぃはごく少数だ。
今日は糞虫を見つけられなかったか・・・と、諦めかけていた刹那、
その声は俺の耳に微かに入ってきた。
「ワタシノベビチャン、カワイイベビチャン」

・・・・見つけた・・・・。
白昼の公園で親子二人きりとは、無防備極まりない。
ふ・・・・と、嘲笑とも取れるため息をひとつ吐いて、俺は足を踏み出した。
「アッ、モララーサンダ! コンニチハ!」
緊張感のかけらもないその台詞に、俺も思わず唇を緩めてしまう。
それは余裕か、嘲笑か、それとも・・・俺にも分からない。
・・・・その時。

----「君は、うらやましいんだろう?」

またあの声が聞こえてきた・・・俺が獲物を見つけると聞こえてくる、忌まわしい内なる声。
それは時に人格を変え、俺に問いかけてくる。俺の虐殺者としての存在理由を。虐殺の理由を。
もし奴が、俺の良心ってやつが形を変えて出てきたものなのだとしたら?
ならば、俺の歪曲した精神に対して、絶望する他はないだろう。
俺は、自問自答すら満足にできなくなってしまったのか・・・と。

----「君は、本当は幸せが欲しいんだろう? 目の前の親子のように」「・・・・俺にはそんなもの必要ない」
「ホラミテ! ベビチャン、アンヨガデキルヨウニナッタンダヨ!」「チィ、チィ!」
----「嘘だね。君は飢えているのさ。人並みの幸せってやつに」「・・・・」
「ドウシタノベビチャン? ダッコシテホシイノ?」「・・・・ミィ」
俺はベビに向かって手を伸ばした。あるいは奴の意思だったのかもしれない。
「ア! モララーノオニイチャン、ダッコシテクレルッテ! ヨカッタネ!」

----「そうだ。そのベビを抱き上げて、ダッコしてやるだけでいい。
    それで君も理解できるはずさ。虐殺では得られない、人並みの幸せってやつをね」

「ナッコナッコ! チィ、チィ!」ベビしぃが嬉しそうに近づいてくる。
「・・・・・・・・違うな」
広げた手が握り拳に変わる。それは、正確にベビの頭上に降った。
「ナッ・・・ヴジィ!!」

目の前でベビが潰れている。鮮血が飛び散り、地面に赤い花火が弾ける。
また俺だけの世界に戻れる・・・奴はもう言葉を発しない。
「ベ、ベビチャン! ベビチャン! アンタ、ナンテコトスルノヨウ!
ワタシノベビチャン、カエシテヨウ! カエシテ・・・・ヴグッ!」
鮮やかな、そして儚い赤い花火が、もう1つ弾けて散った。
首のない母親の体が、ゆっくりと崩れ落ちていく。
言い知れない満足感と高揚感に包まれて、俺は2匹に背を向けた。

「お前の言う通り、俺は幸せを欲しているさ。
少なくとも俺は、お前が黙れば幸せになれるのだから」

915 名前: リベンジ 投稿日: 2003/09/22(月) 23:45 [ DtY.8Fhg ]
「しかし君はもう3年間も現役を引退しているんだろう、何で今また現役復帰したんだ?」
「理由は聞かないでください。」
「そうか、しかしそういうなら仕方ないな。リハビリに叉利山のアフォしぃの集団を潰してくれないかな。」
「なぜですか?先の虐殺でダッコ革命党は滅びていることは委員長も知っているはずです。」
「それは知っている。議長は私が一撃で倒したのだからな。しかし、あいつら学習能力がないのかまた同じような組織を作ったことを情報部のものが確認した。」
そこまでいうとしぃ対策委員会名誉会長は提督風の服のマントを彼のほうに向けた。
「何でも、DMP(ダッコマターリ人民共和国)というらしいが、事が大きくなる前にどうにかしないといけないと思うのだが、いってくれるね?」
「わかりました、ではいってまいります」
「そうだ、奥さんは元気かね。」
「・・・実は昨日亡くなりました。」
「そうか、つらいことを聞いてしまったな。今度線香をあげにいって言いかね?」
「それは仕事が終わってからお答えします」
そういうと彼は会長室を後にした。

続く

916 名前:(gxeI9vq.) 投稿日: 2003/09/24(水) 06:39 [ 1GUnoY2w ]

       【 罰 】     前編


        僕は

      歩き続けた


         ずっと

         ずっと



   重い十字架を背負って


        ずっと

        ずっと

917 名前:(gxeI9vq.) 投稿日: 2003/09/24(水) 06:40 [ 1GUnoY2w ]



    自らを裁く断頭台を求めて

918 名前:(gxeI9vq.) 投稿日: 2003/09/24(水) 06:40 [ 1GUnoY2w ]


 「こちらです。」
 警察官がドアを開け中に入るよう促す。
病院の薄暗い霊安室。
ひんやりとした空気が肌を刺した。
ゆっくり中に入る。
簡素に作られたベッドの上には白い布をかぶせられた人が眠っていた。

 最愛の人だった。
将来を誓い合った仲だった。
けれど、その人は今ここで眠っている。

 顔を覆っている布に手を伸ばす。
「顔は見ないほうがいいですよ。」
後ろから声がかけられる。
「…」
僕は無言で布を取り払った。

 綺麗だった彼女の顔。
しぃ族特有の細い輪郭。
笑うときのえくぼがとてもかわいかった。
大きな瞳がとてもかわいかった。

 けれど、その面影は無かった。
ひどく殴られたのだろう。
片目は目の下が大きく腫れ上がり目を覆い隠している。
もう片方の目は大きく窪み、
後で潰れたと説明された。
顎の輪郭は所々で若干折れ曲がっていた。
多分砕けたのだろう。

 僕は、
変わり果てた彼女を見て、
その場で膝をついて泣きじゃくった。

919 名前:(gxeI9vq.) 投稿日: 2003/09/24(水) 06:40 [ 1GUnoY2w ]


 「いったい…誰がこんなことを…したのですか?」
 泣くことは止められなかった。
あふれる涙の中から、
その言葉を引っ張り出すのが精一杯だった。

 「目撃者は今のところ見つかっていませんが、ただ…」
 警察官は途中まで言って口を閉ざす。
短い沈黙。
 そして、また口を開く。
「複数のちびギコだということは分かっています。」
 たくさんのちびギコに殴られたのか。
そう思うとまた涙が溢れ出してきた。
たくさんの蟻に襲われるカマキリのように、
じわりじわりとなぶり殺しにされる。
そのときふと疑問が浮かんだ。

 「目撃者がいないのに何で分かるのですか?」

 いや、疑問は本当は分かっていた。
分かっていた。
 けど、その現実から目をそむけていた。
 だから、
問いを投げかけたとき違う答えを期待していた。
蝿一匹で犯人が特定できる時代だ。
違う方法があったはず。
けれど、

「彼女の体の中から、

 たくさんのちびギコの体液が見つかった。」


その期待は打ち砕かれた。
 そのとき彼女は何を思ったのだろうか。

 そのことを想像し、
ただ僕は、
絶望しか存在しない黒い世界へと落ちていった。

 いや、絶望だけではなかった。
その世界に存在した唯一の別の物。
それは、

 復讐

920 名前:(gxeI9vq.) 投稿日: 2003/09/24(水) 06:41 [ 1GUnoY2w ]


僕の最愛の人が襲われたのは夏の初めだったね。
一緒に海へ行こうといったよね。
僕は泳ぐのは苦手だからいやだと言ったら、
君は、じゃあ教えてあげるよ。と無邪気に言っていたね。
花火大会。夏祭り。一緒に花火の約束もしたね。

けれど、
その時間は来なかった。

君はもういなかった。

だから僕は、
君を殺したちびギコを探していた。


太陽がきらめく暑い夏も終わり、

全てが赤に染まる秋も過ぎ、

全てを白に一色に覆い隠す雪が降る冬の終わりに、

僕は、

いや、俺は、


  見 つ け た 。

921 名前:(gxeI9vq.) 投稿日: 2003/09/24(水) 06:41 [ 1GUnoY2w ]


 スラム特有の異臭が風とともに駆け抜ける。
ひびが入りぼろぼろになったコンクリートの壁。
放棄されて数年は経過しているであろう。
スラム街の中にそれはあった。

 俺は手短な窓から中を覗いた。
中にはたくさんのちびギコが蠢いていた。
俺はそれを確認すると思いっきりドアを蹴破った。

 突然の来訪者にちびギコたちは反応する。
「イッタイ ナンノ ヨウデチカ?」
リーダー格のちびギコが凄むように問いかける。
「復讐だ。」
 俺はそう答えると、
俺は持ってきたディパックから一本の日本刀を抜き取り、
それを振るいちびギコの中に突進した。

鮮血が飛び散り、
悲鳴が交錯する。

 肩口からバッサリと切り捨てられたちびギコは、
どばっ、と血を噴出して倒れた。
首を刎ねられたちびギコは、
大量の血を噴出し、あたりを赤一色に染めた。

 その光景を見て、
ちびギコたちはいっせいに逃げ始めた。

922 名前:(gxeI9vq.) 投稿日: 2003/09/24(水) 06:41 [ 1GUnoY2w ]


 旅行のお土産。

 そう言ってくれたのがこの刀だったね。


 ごめんね。

 ごめんね。


 君との大事な思い出を汚しちゃったよ。

 君との大事な思い出を壊しちゃったよ。

 君がくれた旅行のお土産。


 もう、

 ぼろぼろになっちゃったよ。

923 名前:(gxeI9vq.) 投稿日: 2003/09/24(水) 06:42 [ 1GUnoY2w ]


 「お前で最後だ。」
「ヒィィィィィィィ タスケ…」
哀願するちびギコを無視し、
俺は刀を振り下ろす。
ごっ。
鈍い音があたりに響く。
汚れた床にどす黒い血が広がっていった。

 静寂が支配する室内。
静かなこの場所とは裏腹に、
俺の心臓は激しく動いていた。
 だが、次第に鼓動もおさまり、
俺は冷静さを取り戻していった。

 「 ミィミィ 」

 突然、すぐ近くでベビギコの鳴き声が当たりに響いた。
俺はすぐに辺りを見回す。
建物の最も奥に位置する小さな部屋。
ここにあるのは、
汚れたベッドと、
中身が入っていない大きな本棚だけ。
ベビギコなんてどこにもいない。

 「 ミィミィ 」

 まただ。
今度はどたばたと騒ぐ音まで聞こえてきた。
それも本棚の奥から。
俺は、なるほど、と数回うなずき、
引き戸を開ける要領で本棚を横に動かした。
どうりで本が一冊も入れていないわけだ。

924 名前:(gxeI9vq.) 投稿日: 2003/09/24(水) 06:42 [ 1GUnoY2w ]


 裸電球の明かりが狭い部屋を照らす。
隠し部屋。
そういう名前の小さな部屋で、
彼女たちは震えていた。
 ちびしぃだ。
それも十匹近い数の。
そして、それぞれ3〜4匹ほどベビギコを抱えている。

 震える瞳。
それは、自らが関係者であることを物語っていた。

 突然、一匹のベビギコが暴れだし、
母親の手から落ちた。
捕まえようとする母親の腕をすり抜け、
俺のほうへ向かってくる。

 拙い歩き方で。
一心不乱に。

 俺の足元にたどり着くと、
俺のことを見上げる。
大きな瞳で俺のことを見つめる。
 そして、
唐突に、ニパッ、と微笑んだ。


 俺は、ぼろぼろになった刀を振り上げ、
そして、振り下ろした。

 ひゅん。

 刀が風を切る。

 そして、


 べシャ、と嫌な音が狭い部屋に響いた。

925 名前:(gxeI9vq.) 投稿日: 2003/09/24(水) 06:43 [ 1GUnoY2w ]
10

   僕は十字架を背負った


   それは重い罪の十字架


        だから

   その十字架を下ろすため

       罪を償うため


      僕は歩き出した


         行く先は



       自らを裁く断頭台



                                [続く]

926 名前: アフォ【2匹のしぃ】 投稿日: 2003/09/24(水) 15:56 [ yION.tig ]

「あーあ、なんか面白いこと無いかなぁ。」
「そんなことあったら、こうやって公園でぶらぶらしてないモナ。」
公園で、モララーとモナーが散歩していた。
二人とも虐殺が大好きだ。
が、最近、アフォしぃどもを見かけなくなっている。
これじゃあ、つまらない。
気晴らしに散歩しているが、余計につまらなくなるばかりである。

「ミィミィ」
「ん?」
「どうしたモナ?」
「もしや・・」
モララーは茂みの奥に入っていった。モナーも一緒に入る。

「・・・・・・やっぱりだ。」

ぼろぼろの段ボール箱に二匹の小さなベビしぃがいた。
まだ幼い。言葉も話せないだろう。
「おお!イイ!(・∀・)獲物モナ。」

「ハニャ!?ソコデナニシテルノヨ!」
どこからか一匹のしぃが現れた。多分こいつらの親だろう。
「おおお!またまたイイ!(・∀・)獲物モナ!」
「早速、殺るYO!」

ものすごい早さでモララーがしぃの背後に回る。
そしてすかさず耳をもぐ。
「シィィィィ!!!シィノ・・シィノオミミガァァァ!!」
次に正面からモナーが顔面を殴る。
「ゲブア゙ア゙ァァ!!」

「オラオラオラ!!」
「全部もがせるモナ!!」

「・・・・・!!!!」


「いやー久々にすっきりしたYO!」
しぃはもはやしぃではなく、肉の塊のほうがまだましなぐらい、
異様な形に成し遂げていた。
虐殺が出来ず、イライラがたまっていたのだろう。
しかしそのイライラが、たかが一匹のしぃの向けられるのだから、
何とも皮肉なことである。
「でも一匹じゃつまらんモナ。こいつらも殺るモナ。」
まだ二匹のベビが残っている。
「ちょっと待った。耳かせ。モナー」
「?」

ごにょごにょ・・・

「それはイイ!(・∀・)考えモナ♪」
「じゃあ漏れはこっちを。」
「俺はこっちを。」
二人はベビをそれぞれ一匹ずつ持って帰った。
「途中で投げ出すんじゃねぇYO!」
「オマエモナー。」

・・・・・・・続く

927 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/09/25(木) 17:41 [ lV4HN/Wk ]
すんません小説書きます。
                     
「あっ!!!」一匹のしぃが叫んだ。そのしぃの視線の先には、でぃの子供を育てるしぃの姿。
「大丈夫?すぐお医者さん連れてくるからね」「キィィ・・ナ・ッゴ」
「ダッコなの?は〜い」そういってでぃをダッコした。
さっきから見ていたしぃが、つかつかとよって来る。
「アンタ!!」「何ですか?」「ナンデディナンカソダテテルノヨ!!」
「何でって・・当たり前じゃないですか」「ナニアンタキドッテルツモリ?」
「・・・」「オマケニゼンカクヒラガナデシャベッテ!!」「・・・」
「マーマナッコー」「マアベビチャンガヨンデルカラミノガシテアゲル」
「キョウココカラキエナサイ」「・・・」「黙ってないで何とか言いなさいよ」
「嫌です!!!」「ジャアディヲコロシテアゲル!!」
しぃがけりを放った。「危ないでぃちゃん!!!」ドゴ!!バキ!!ダガン!!!
「ヒ○ンレンキャク!!」「シィィィィィ!!!」「ツズイテ!!」「うう・・・」
しぃはよろめいた。「コガハ○ン!!!」しぃは小刀を抜き切り上げそして切り下げた
「ベビチャン逃げて!!!」ザク!!グサ!!「ワカ・・タ」そしてでぃは逃げた。
「クソ!ディヲモウユルサナイシネ!」(ベビチャンにげれたはよか・・・た)
「マジン○ン」閃光がしぃの体を真っ二つに裂いた「・・・良かった・」
バタ!!「シンダハネ・・」「マーマハヤクナッコ」「ハイハイ」そういって四匹のベビをダッコした。
               糸売く

928 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/09/25(木) 17:42 [ lV4HN/Wk ]
すんません続編書きます・・・すいません

「ベビチャンネタハネ・・」「zzz」一方3キロ離れた場所。
「何ででぃが・・」←こいつモララーね「オネエチャン・・コロサ・・レタ」
「分かった俺の仲間呼んで明日は・・・山狩りだあああああああ!!!」
翌朝・・・「ンッ・・ハッココハ!」「マーマ」「ベビチャン!!アトノフタリハ?」
「オクノヘヤ!」「目覚めたか・・・」「モララー!!」「これ覚えてるか?」
「オネエチャ・・カエ・シ・テ」

929 名前: 1/4 投稿日: 2003/09/25(木) 20:08 [ zBL7xE3o ]
穏やかな顔をしたモララー。その胸には1匹のべビフサ。
淡く美しい灰色の毛並みは幼くも気品すら感じさせる。
何か楽しい夢を見ているのだろうか。
モララーの腕に抱かれたその寝顔はとても安らか。
なにも知らないのだろう。自分を抱く者の本性も。

「・・・・ミィ」
「ん?起きたのかい?よく眠っていたね。」
「ミューミュー」
「お腹が減っているみたいだね。ミルクの時間にしようか。」
「ミュー♪」

モララーの腕に抱かれミルクを飲むべビ。
夢中で飲み続けるべビを抱くモララーの片手には、
いつの間にか手術用のメスが握られていた。
そしてその手の凶器が閃くと、べビフサの肛門にちょっぴりの赤い筋が。
途端に泣き喚くべビフサ。
「ミギィ!ビェェェェェ!」
「ごめんね。痛かったのかい。いい子だから泣き止んでおくれ」

やさしくベビの頭を撫で、ゆっくりと時間をかけてあやす。
30分もすると、泣き疲れたのとミルクの中の痛み止めが効いたのか
涙を目に溜めながらも、やがて眠りだした。
その間もずっと頭を撫で続けたモララーは、ふぅ、とため息をついた。

「これで5日目か・・・。そろそろだな。」

眠るベビの肛門につけられた5本の傷跡を見ながら、モララーは立ち上がり
グツグツと煮え立つ鍋のある台所へ向かった。

930 名前: 2/4 投稿日: 2003/09/25(木) 20:09 [ zBL7xE3o ]
ベビにとってモララーはいつもやさしかった。
その大きな手に自分を抱いてくれ、眠るまで頭をなでてくれる。
抱かれていると尻に鋭い痛みが走ることがあったが、
ミルクを飲んで寝てる間に、痛みはやわらぎ、消えていく。
そんな彼にベビはすっかり気を許していたのだ。


「練りわさび、ラー油、豆板醤の配合は良し。
 仕上げのテキーラも投入のタイミングは体が知っている。」

とても目を開けていられない強烈な刺激。鍋の中はまさに地獄絵図。
そんな液体を慎重にすくって小さなチューブに入れていく。

「完成だ。そしてベビもそろそろ・・・」

痛み止めが切れてきたのか、ベビが泣き始めた。
ついに試せる。この傑作と最高のベビがそろう時・・・

「最強のスカトロレーサーの誕生だ!」

931 名前: 3/4 投稿日: 2003/09/25(木) 20:11 [ zBL7xE3o ]
軽量のベビに耐久性のフサ毛。
燃料との反応を一瞬で行うには、肛門への切り傷は不可欠。
事前の耳もぎなどもってのほかだ。
激しい痛みは体力を失い、発射することすら困難となる。
車体を常にマターリ状態に保つことは、
発射方向を誤ることなくするための常識だ。
そして爆発的な推進力は下剤などでは得られない。
五体のすべてがが排除しようとする最悪の刺激こそがマッハの噴射力を得るのだ。

彼は試したかった。一刻も早く。

「いい子だ・・・ベビ・・・」
「ミュイーミュギー!・・・・ミュ?」

痛みを感じさせないよう、正確に素早く肛門にチューブを差し込む。
尻のむず痒いような痛さに泣いていたベビは、異物感に一瞬泣き止む。

この瞬間のために彼はこのベビを5日間も不眠不休で世話してきた。
昼夜を問わず抱き、あやし、人肌のミルクを何度も作り直した。
最高のコンディションを作るために。

「発射!」

右手のチューブを握りつぶす。

ベビの愛くるしい瞳が、その瞬間、信じられない程に見開いた。

932 名前: 4/4 投稿日: 2003/09/25(木) 20:12 [ zBL7xE3o ]
「ギィィィィィィィィィィィィィィィ!」

爆発のような噴射。
ベビの排出物で目の前が真っ赤になる。
必死に目を開けたとき、ベビの姿はそこになかった。

・・・ただ真っ白な毛皮をそこに残して。

チューブを握りつぶした瞬間。ベビの体はこの世の地獄を見た。
肛門の5本の傷は悪魔の燃料に耐え切れない激痛で答える。
その一瞬で灰色の毛並みは真っ白になり、同時に全て抜け落ちた。
完成された噴射は、その純白の毛を1滴も汚すことなく全てを推進力へと変えた。

まさに芸術だった。

「最高だよ・・・ベビ・・・」

風となって消えたベビに語りかける血とクソまみれのモララーの頬には
一筋の涙が伝っていた。



933 名前: リベンジ 投稿日: 2003/09/25(木) 20:33 [ R0yGRKgA ]
「モララーさんちょっと良いですか?」
彼が叉利山に向かおうとするとき彼はある人物に呼び止められた。
「委員長からの事付けです。『でぃがいたら保護すること。そしてアフォしぃは皆殺しにしないでほかのアジトを吐かせること。』ということです。」
「わかりました。後武器についてですが、いいのですか青龍刀なんかで?銃なら山ほどありますが・・・」
「大丈夫です。」

叉利山

(ここが叉利山か・・・。)
そう考えていると、1匹のアフォしぃが
「キョウモゲンキニシィシィシィ〜♪ミンナナカヨクハニャニャニャーン♪」
(のんきなものだ。もうすぐ殺されるのに)
「さて・・・」

ブン,ブン,

「シィィィィィィ!!」
右耳がもげた。
「腕が落ちているな。前は両耳ばっさりいったのに」
モララーは自分を戒めるようにいった。
そのときアフォしぃは
「ハニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャン!!!!!!!!」
「ちっ!サイレンか、面倒なことになったな。」
するとその基地の中にいたアフォしぃ100人がいろいろな獲物を持ってやってきた。
「ハニャ! ギャクサツチュウカクゴシナサイ!」
「ギャクサツチュウ! アボーンスルワ!」
「マターリノナノモトニ シニナサイ!」
「青龍刀の威力身をもって知れ!」
次の瞬間

スパパパパパパパパッ!!!
ブチブチブチブチッ!

「シィィィィィィィィ!!シィノオミミガーー!!」
「ハニャーン! シィノオテテトレチャッタヨー!!! モウダッコデキナイヨー!!」
「うるさい!そんなにダッコしたいなら時刻の鬼と抱っこしな!!」
そのとき!
ズガガガガガガ!!!
野原に広がるマシンガンの音。丘の上でリーダーらしきアフォしぃと親衛隊がモララーめがけて打ち続けた。
 「ソコマデヨ! 虐殺厨!!」
リーダーらしいアフォしぃが言った。
「スウコウナル シィノテニカカッテシヌコトヲ アリガタクオモイナサイ!」
(アフォしぃはやはりアフォか・・・)
何もいわずにモララーは棍棒を持った一般のアフォしぃをみじん切りにしていた。
「チ・チョット…シィィィィィィィィィィィィッ!?」
「ギャァァァァッ!」
「コンナノイヤァァァァァ!」
「ギャァァァァァァァァァァァッ!!!!!」
「もうお前一人だぜ。」
アフォしぃのリーダーはこの光景を当然のように見つめていた。
「ヨクモナカマタチヲ! ユルサナインダカラ!」
そして、右手を上げるとその体か光り
『ハニャーーーン!!』
「スーパーシィチャン サンジョウ! オウゴンノ キガ カガヤクトキ、アクハ ホロビル!」
「しぃ族に伝わる伝説の技か。うわさで聞いたことがある。力を150倍にするのだろう」
そういうとアフォしぃのリーダーは
「ワカッテルジャナイ! ソレジャ イクワヨ! ハニャーーーーンパンチ!!」
しかしその腕は彼の体をかすることもなく、むなしく宙を切る。
「お前はほかの連中よりじっくり殺してやるさ!後教えてやるよ」
「ナ、ナンデ アタラナイノ!」
「0の150倍は・・・0なんだよ!」
そういうとリーダーの耳を力いっぱい引きちぎった。
「シィィィィィィ!!」
「さてココ以外のお前らのアジトはどこにある?」
ガス、ガス、ドコッ,ドコッ、ブチブチブチ、
そのたびに
「シィィィィィィィィ!!シィノオミミガーー!!」
「早くいって楽になれ」
「ダレガアンタンカニ・・・」
ザク!ザク!

「シィィィィィ、シィノアンヨー!!」
・・・15分後
「やっとはいたか。まさか意外と近くにあるなんて。」
場所はしぃ対本部の地下。そしてリーダーアフォしぃは恐ろしい計画を口にしたのだ。
その計画はしぃ対の本部を夜襲し委員長を切り捨てた後残りのしぃ対のメンバーを虐殺。
その後火を放ち勝利宣言をするという計画であった。
「さてと、でぃはいるのかな?」
「キィ、キィ・・・」
「ヒガシ・・・」
「アゥアゥ・・・」
相当数のでぃがある部屋に押し込められていた。
本部にトラックの要請と報告を終えモララーは叉利山を降りていった。

934 名前: アフォ【2匹のしぃ】 投稿日: 2003/09/26(金) 21:33 [ lNUe7mCU ]
>>926の続き

モナーの家

「さーて、今日からここがお前の部屋モナ。」
「・・ミィ?」
「ほ〜ら、飯だモナ。」
「・・・!」
がつがつがつがつ・・
ベビは出されたご飯をすぐにたいらげた。
よほど腹が減っていたのだろう。
「これからお前をびしびし鍛えてやるモナ。
 (モララーの方は大変モナね・・・)」

モララーの家

「この部屋がお前の部屋だYO!」
その後、餌をやる。
さて、これからが本番だ・・。
「ダッコって言ってごらん?ダ・ッ・コ!」
「ミィミィ?・・ニャ・・・ニャッコ・・・?」
「まぁ、最初だから仕方ないか。ほら、これがダッコだよ。」
モララーはそう言ってベビをダッコした。
「ニャッコ!ニャッコ!」
ベビは初めてダッコされたのでとても喜んだ。
「・・・モナーの方は大丈夫かな・・・」
「?」

記録
モナー たいして変わりなし

モララー 「ニャッコ」と言えるようになった

虐殺無くてスマソ                     続く

936 名前: 1/4 投稿日: 2003/09/30(火) 02:55 [ lpivPhLU ]
ちびギコの朝は早い。
今やごみ漁りにも競争が起きる時代である。
かよわい彼らは野犬はおろかカラスにさえ勝てないだろう。
彼らには夜明け前しか食事のチャンスはないのだ。

ガサ・・・ガサゴソ・・・
「まったく・・・なんでチビタンがこんなはやくおきなければならないでち・・・。」
「ミューミュー」
午前3時にゴミを漁るちびギコ兄弟。弟はまだベビのようだ。
身の程をわきまえないセリフが憎たらしい。
コンビニと寿司屋の間にあるゴミ集積所は酷い散らかりようだ。

「やった!イカとノリ弁でち!」
「ミュー♪」
お目当ての物を見つけた兄弟は、その場でがっつき始めた。
汚く弁当を食い荒らし、噛み切れないイカを振り回す。
さらに散らかる集積場。片付けるほうはたまったもんじゃないだろう。

「おまいら!何してやがる!」
寿司屋のモナーが飛び出してきた。夜中にガタガタとデカイ音出せばそりゃあ起きるだろう。

「寿司ネタに新鮮さがないでち!まあお代はこれで十分でちねー!」
「バフゥッ!!」
ベビを咥えて逃げるチビ、でかい屁をかまして逃げていく。

「あのクソチビ!殺してやる!」
「だいぶ荒らされたみたいですね・・・」

コンビニ店長のモララーがゆっくり歩いてきた。

937 名前: 2/4 投稿日: 2003/09/30(火) 02:56 [ lpivPhLU ]
「カラスや野犬が出る前に片付けなきゃならないんだ。やってられないモナ!」
「これじゃ朝までかかりそうだ・・・うちの弁当も荒らされてるな。」
「あのクソチビ保健所を呼んで・・・」
「まあ待ってくださいよ大将。お互い食い物扱う商売。保健所は呼べないでしょう」
「じゃあどうするモナ!」
「こうすればいいだけですよ・・・」


次の晩もちびギコ兄弟はゴミ漁りにやってきた。
「あの親父はなんで大トロをださないでちかね・・。頭悪すぎでち」
「ミュー」
ふざけたセリフを吐きながら2匹が歩いてくる。

「なんでちか?これ?」
そこにあるのはゴミ袋ではなくおおきな箱だった。
収集BOXと書いてある。当然鍵もついている。
「こんなもの!壊してやるでち!」
渾身の力を込めた引っかきは、ひ弱な爪を根っこから2,3本折っただけだった。
「ヒギャー!痛いでちぃ!」
泣き叫ぶちびギコ。小便も漏れる。横ではベビも泣きわめく。
影で見ていたモナ大将とモラ店長。笑いを堪えるのに必死である。
「うう・・こんなとこもういいでち・・・」

「よし今こそあのクソどもを・・・」
「まあまって。後3日ほおっておきましょう」
「なんでモナ!」
「3日後にわかりますよ・・・」

納得のいかないモナ大将を抑えて、モラ店長は2匹をそっと見送った。

938 名前: 3/4 投稿日: 2003/09/30(火) 02:57 [ lpivPhLU ]
ガリ・・・カリ・・・ガリ・・・カリ・・・
3日後の夜、モナ大将は弱弱しい音で目が覚めた。
外に出てみると、すでに来ていたモラ店長が目配せする。
そっとゴミ集積場をのぞいてみると、そこには
血まみれの手で力なく箱を引っかくちびギコ兄弟がいた。
やせ細りうつろな目。すでに爪はほとんど剥がれている。

「ゴハン・・・ゴハン・・・」
「ミィ・・・ミィ・・・」

あれから3日間。ちびギコ達は何も口にすることができなかった。
夜中にゴミを漁れるのはあの場所しかなかったし、夜があければ
ゴミは多くでても野犬やカラスに全て奪われる。隣町を目指そうともしたが
ひ弱なベビをつれて縄張りを抜けることなど危険すぎてとてもできない。

結局、彼等は、かつての御馳走欲しさにここへ戻ってきたのだ。

「元気そうだモナ、クソども。」
「なんかフラフラしてるね。酔ってんの?」

「オネガイ・・・ゴハン・・・ノリダケデモ・・・」
「ミ・・・ミ・・・」

涙を流し、足にすがる。

939 名前: 4/4 投稿日: 2003/09/30(火) 02:58 [ lpivPhLU ]
「汚い手で触らないでくれるかい。」
軽くモラ店長が足を上げると、チビはベタリと地面に落ちる。
「プスゥ」
ぐったりとした体から屁がもれた。

「そういやお代のかわりに屁をこくんだったね、君は」
「どうせこくなら・・・」
モナ大将の足がチビの腹にかかる。
「でかい音を出して見るモナ!」

「グベッ」「バヒュゥウ」

力の限り踏み潰されたチビは、血の塊と屁を出して事切れた。

「ミィーーー!」

「そういやこいつもいたんだっけ」
「ほっとくモナ。朝には死んでるモナ」
兄の体に擦り寄って泣くベビを尻目に2人はそれぞれ店に戻る。


翌朝、ゴミBOXの前に2匹の死体があった。
力尽きるまで兄の体を引きずったのだろう。2匹とも箱に手をかけて死んでいた。
「そんなにゴミが好きだったなら、一緒にしてやるよ」
モラ店長は箱の中に2匹を放り込むと、夜勤明けの眠い目をこすりながら
帰るのだった。



940 名前: アフォ【2匹のしぃ】 投稿日: 2003/10/01(水) 20:30 [ YuqmS6jk ]
>>926
>>934の続き

ベビを育てて、もうだいぶの月日が流れた。
二人は公園で待ち合わせをする事に。

たったった・・・

「まずいモナ。寝坊したモナ。」
モナーは急いで公園に向かった。
もうモララーが来ていた。
何故か腰が少し曲がっている。だいたい予想は付くが一応聞いてみる。
「どうしたモナ?」
「ダッコ、ダッコとうるさくて・・腰痛になっちまったYO・・」
元気がない。
無理もないか。と、モナーは思った。
「じゃあ、漏れはおまえんちへ逝ってくるYO・・」
モララーはよろよろとモナーの家に向かった。
「(絶対驚くモナ・・♪)」

実は、二人は、二匹のベビを、
モナーは「しぃらしく」、モララーは「アフォしぃらしく」育て、
互いの家に逝くことにしたのだ。

「さて、どんなものか楽しみモナ・・♪」
そういうと、モナーはモララーの家へ逝った。

モナーの家

ピンポーーン・・

「どなたですか?」
なにやら穏やかで、涼しげな声が扉の向こうから聞こえる。
「(モナーが「しぃらしく」育てたしぃか・・・!)」
モララーは、少し緊張したが、一呼吸置いて
「モナー・・じゃなかった、お前のご主人の友達だYO!」
「モララーさんですね?ご主人から、よく話を聞いています。どうぞ・・。」
モララーはおそるおそる扉を・・開けた。

941 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/10/02(木) 07:08 [ n2SSvgQ. ]
>>928続編書きます
「ア!ナンデイキテンノヨ!!ワカッタソコノモララーガモッテキタンデショ」
「御名答。正しくはこのでぃの方からきた・・・」
「フーン・・・ア!ベビチャンフタリハドコ?」
「モララーもう入れて良いモナ?」
見ると奥の赤い扉からひょっこり顔だけ出しているモナーがいた。
「ああ。入れて良いぞモナー」
「じゃあしぃちゃん、入るモナ♪」
「ワッカタワヨ!!」
そうして扉の中へ入っていった。
見ると人がいた見たことがある
「ア!!ギコクンダ〜!!ナニシテンノ?」
「ん、ああしぃか・・・いまなお前のベビを」
一呼吸置いてギコは言った
「殺しているところだ!!!」
そして紅い布袋二つめくり上げた。
「シィィィィィィィィ!!!」
そこには血まみれのベビしぃが二匹居た
「オカアタ・・ド・・コ?」
「コンナノマターリジャナイヨー!!」
「ベビチャン!!」
そう言って瀕死のベビしぃ一匹を抱き上げた
「ベビチャン!!ママヨ!!!」
「アウ・・・キィィィ!!モウナグラナイデエエエ!!」
「目と耳つぶしてあるから無駄だよ」
「ママァァァ!!!」
「お前は黙れ!!!」
手に持っていた焼印をベビしぃの体に焼き付ける
「アチュイヨォォォォ!!!パパァ!!」
「ゴミ如きが俺を父親ってヨブナアアアアア!!!」
つずく

942 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/10/02(木) 07:26 [ n2SSvgQ. ]
>>941続き書きます
つずく→続くスマソ
ギコは持っていたナイフでベビしぃを切りつけた
「シィィィィ!!!!」
そう言って血飛沫を上げながら絶命した・・・
「ハァ!ハァ!ツギハ・・・そこの糞小虫ダアアアアアア!!」
もはやギコに理性と言う二文字はない。そしてナイフでベビしぃを切りつけた!!
「キィィィィィィィ!!」
内臓が飛び出ている!!
「シィ・・・テメエダ!!テメエノセイデ俺はマわりカら交尾雄虫と・・・」
「ギコクン?」
「う、ウワアアアアアァアァァァアア!!!」
「やめるモナギコ!!!」
そう言ってギコを取り押さえた
「ヤメろ!!俺はシィをコろスンダアアアアアア!!!」
1時間後・・・
「ダシナサイヨ!!ギャクサツチュウ!!」
「い・や・だ」
続く

943 名前: ナヒャ(yWVxXezQ) 投稿日: 2003/10/02(木) 23:42 [ MvLywo5c ]
  もう疲れてしまった。
  死んでしまおう。
  虐げられるのは、もうウンザリ。
  だけど、死ぬ前に……。

ここは暗闇横町と呼ばれる小さくて陰気な街。
AA達が暮らしている。
モナーみたいな有名な香具師から、
AA大辞典の片隅で息を潜めている無名AAまでいる。
そして、被虐種族と、加虐種族も暗闇横町の住人だ。
さて、陰気な暗闇横町でも活気づく時がある。
イベント等のお祭りの時だ。……祭と言っても、2ちゃんの祭ではない。
10月の祭、ハロウィンが近付きつつある今日、
一人のAAがハロウィンに向けての準備をしていた。
カボチャのランタンを作るには早すぎるって?
ハロウィンの準備が、子ども達の為のお菓子作りや、仮装の用意だけと言うわけではない。
そのAAはハロウィンの怪物達の闇に紛れ、今までの雪辱を晴らさんとしているのだ。
散々自分を痛めつけてきたアイツらを嬲り殺す為に、ハロウィンの準備に取りかかる。
香具師は口角をニヤリと吊り上げ、殺しの瞬間を夢見た。
肉にブツリと食い込む刃物の感触。
カツリとぶつかった骨の手応え。
何より、自分を虐げた者達の苦悶の表情を想像するだけで、
脳内が一種の麻薬のような物で満たされる気がした。
それくらい、香具師は自分を傷つけた者を恨んでいるのだ。
ハロウィンまで、後29日。

プロローグ 完

944 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/10/03(金) 06:52 [ OOnBGfMI ]
>>942続き
「ナニガイヤダヨ!!!!カワイイシィチャントベビチャンヲダシナサイヨ!!」
「出しても良いその代わりギコに惨殺されるだけだぞ」
「シィィィィ!!!!ソンナノヤダヨウ!!!」
「じゃあ、出るな」
「マーマオパーイ」
「ハ〜イベビチャン」
そう言ってベビに乳を与え始めた・・・
「すぐに地獄を見せてやるよ・・・」
三日後
「マーマオパーイデナクナッタヨウ」
「マーマオナカスイタヨウ」
「ゴメンネ、イマオカアサンモオチチデナイノ」
そして鉄格子の窓から叫んだ
「クソモララーシィチャンノゴハンハ!!」
「あ?甘えた事ぬかすな馬鹿に餌やるほど頭悪くねーんだYO!」
「シィチャンガウエジニスルデショー!!!」
「じゃあ、そうしろ」
「クソ!!」
「マーマウンニョ」
「ハ〜イベビチャン」
そう言ってベビの尻をなめ出した
四日後
「オナカ・・・スイタワネ」
「マ・・ママンマ
「そろそろ潮時だな・・・モナー!ギコ!アフォシィを捕まえてきてくれ」
「モララー」
「どうしたギコ?」
「ダッコ党の隊員を捕まえるほうが良い」
「何故だ?」
モララーが不思議そうに口を開いた
「奴は前ダッコ党の隊員だ、それが子供が出来たから逃げてきたんだ」
モナーが言った
「そのほうが良いモナ」
モララーが言った
「じゃあ、ダッコ党の隊員を捕まえてきてくれ」
「了解!!」「了解モナ!!」
続く

945 名前: ナヒャ (yWVxXezQ) 投稿日: 2003/10/03(金) 22:44 [ idto.J22 ]
1/2

香具師は暗闇横町の商店街に足を運んだ。
様々な商店が連なっている。
オシリス飲食店。ぃょぅ古書店。カメモナー骨董品店。
そんな商店の数もまばらになってくると、その店が見えてくる。
暗闇横町商店街の外れの、魔女婆ァの店がある。
古びた作りの店で、辺りにはスースーする薬草の匂いが立ちこめている。
ずっと嗅いでいると具合が悪くなる。よく店主は平気でいられるなと感心する。
香具師は婆ァの店に入って行った。
店内は昼だというのに薄暗く、
汚れた窓ガラスから差し込んだ光の筋が、宙に舞うホコリを照らし輝かせている。
カウンターの奥で、商品や飾りと同化していた婆ァが視線を香具師に向けた。
「オヤ、珍客だねぇ。何が欲しいかね?」
香具師はいくつかの商品を指し示した。
「フォフォ、物騒な物を買うね。ところで、最近は嫌なのにちょっかい出されないかい?」
ゆっくりと尻尾を振り、婆ァの質問をはぐらかす。
「安くしとくから相撲の試合に連れて行っておくれよ」
婆ァの戯言を背に、香具師は店から出た。商品を入れた袋と共に。

家に帰ると、袋を開けた。
鉄製のジャラリとした音が袋から滑り出た。
焼きゴテ。
フォーク付きベルト。
西洋の拷問器具である。
さらに、家にあるボロ布とロープで猿ぐつわを用意する。
今夜、香具師は憎いアイツの醜悪な死に様を夢見ることだろう。
ほとばしる血は、砕ける骨は、引き裂かれる皮は、悪夢ではない。
幸せで安らかな夢なのだ。憎い者の死に様という物は。
ハロウィンまで、後28日。

第一話 完

946 名前: ナヒャ (yWVxXezQ) 投稿日: 2003/10/03(金) 22:45 [ idto.J22 ]
2/2

魔女の婆ァがあまりにマイナーなのでAA大辞典よりコピペです。
小説中では魔女ですが、下記のスレッドでは普通の老人で魔女ではありません。


         ∧_∧  
.       " ´/Д`ミ
        ( つ日)
        (⌒_)__)
       ⊂===⊃

婆ァ【ばばぁ】
「ママモナーちゅきちゅき」スレに登場するモナーの祖母。
すでに重度のボケが進行しているが、相撲見物には異常な
執念を燃やす。

947 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/10/05(日) 01:32 [ DefYqMms ]
>>910の続き
              SCHOOL DAYS    その2

モララーは就任する際、議会に条件を付きつけた。
1、モララーのやり方に一切の口出しをしないこと。
2、チビ達がどうなろうとモララーに責任を負わせないこと。
3、以上の条件が破られた場合、モララーは即辞任する権利が与えられること。
やや勝手が過ぎる話ではあるが、チビどもなんざどうなってもいいやって事で
議会は二つ返事でOKした。
「そのかわり」
議長の重苦しい乾いた声に、モララーは少しだけイラついた。
「こちらからもひとつだけ条件を提示させてもらおう。よろしいかね?」
「ご自由に。」
少し気取った態度で軽く流す。
「はっきり言って、君の教育方針は我々としては特に問題ではない。
 大切なのは結果なのだよ、モララー君。私の言いたい事がわかるかね?」
「さっぱりわから無いね、遠まわしの説明は時間の無駄だと思うよ議長?」
「ふむ・・・。」
硬そうな背もたれから離れながら、議長はやうやうしく机に両肘を付き指を組んだ。
「同感だミスター。では単刀直入に述べようか。これから生徒40人の教育が完了するまでの期間、
 君は議会の監視下に置かせてもらう。たったこれだけの条件でどこの誰とも知れないモララーを
 雇うとは甘すぎると思わんか?君にとっては大きなチャンスだと思うがね。」
モララーは面倒臭そうに足を組み替えながら
「確かにね。」
とだけ答えた。この男はやる気があるのか無いのかわからない。
議長は一瞬だけ笑った表情を見せると、席を立ってモララーのほうに歩み寄った。
「やはり君は頭がいい。安心したよ。よろしく、モララー教諭。」
差し出された右手をしっかり握り、やはり気取った態度でモララーも立ち上がり挨拶をする。
「よろしく、しかしできえば貴方とはもう会いたくありませんね」
モララーのこの発言に他の議員たちはひやりとしたが当の議長は
「なるほど、君は頭がよすぎるかも知れんな」
とのけぞって笑っていた。
モララーは全て終わってまた退屈できる時間になれば
この議長で暇をつぶそうと考えていた
                      糸売

948 名前: バトル・モナイアル2nd 投稿日: 2003/10/06(月) 19:05 [ w0NKwkVU ]
今日はモナー厨学校の遠足の日である。
モナー厨学校3年B組はバスの中で騒いでいた。
「ハニャーン、ギコクン、トランプシヨーヨー」としぃ(女子出席番号2)はギコ(男子出席番号3)
に声を掛けた。「いいよ、やめとく」とギコは返した。
この学校の女子の殆どはしぃである。このクラスも女子8人中4人はしぃ系だ。
俺はモララー(男子出席番号8)、このクラスの委員長だ。
俺は窓の外の景色から目をはがし、バスを見渡した。
このクラスは男子、女子8人、計16人しかいない。当然バスも小さいマイクロバス
だ。16人、そして担任のクックルの顔も容易く見る事が出来る。
すぐ隣りに座ってるのは親友のモナー(男子出席番号7)だ。
俺とモナーが座っている席の間にある通路を挟んだ席に座っているのは仲のいい
レモナ(女子出席番号8)とモナカ(女子出席番号7)だ。
俺たちの後ろの広い席を占領してるのは例のしぃ2人組と不良のシラネーヨ
(男子出席番号4)とニダダー(男子出席番号5)などの不良グループだ。
後ろのしぃ二人組は2人ともアフォしぃだった。(各出席番号3,4)
前に座っているのはしぃとギコ、モナカ達の方は仲のいいオニギリ
(男子出席番号2)と>>1さん(男子出席番号1)だ。
>>1さんの前の席からは>>1さんにキモがられてる8頭身(男子出席番号6)が
>>1さん達を覗いている。その隣りにはしぃ達にキモがられているでぃ
(女子出席番号5)とびぃ(女子出席番号6)が座っている。
その席と通路を挟んだ席には花瓶ちゃん(女子出席番号1)とクックル先生が
座ってる・・・。一通り見回してふと横を見るとモナーが眠っている。
「おい、起きろ。」と声を掛けた時、自分も眠い事に気が付いた。
あれ・・・・?
・・・意識は遠のいていく・・・
起きた時はまるで自分達の教室にいるようにも思えた。が、すぐに違う事に
気付いた。教壇の後ろに立っている男・・・クックルでは無い。
「はぁーい皆さんおはよーございまぁーす!」
男はいきなり声を出した。「この板はすっっごく重たくなっちゃいました」
殆どの生徒が訳も分からず聞いていた。「そこで今日は・・・まぁ」
一瞬間が開いた。「頃し合ってもらいまーす!」口がぽかん、と開いたが
気が付かなかった。
残り16スレ・・・続く

949 名前: 1/8 投稿日: 2003/10/06(月) 22:41 [ tv2KHcTs ]
真冬の夜の街をモララーが歩く。
雪こそ降ってないが、コートなしではとても歩けない。
手袋をはめた右手にはコンビニのオデンをぶら下げている。
早く帰って温まりたい・・・自然と早足になる。

「近道してくかなぁ。」
左に見えるゴミ捨て場の横道を通れば、5分は早くなるだろう。
彼はダンボールや新聞が散らばる汚い道に入っていった。
「ホント汚いよなー。狭いし。」
ブツブツいいながら歩いていると、足元からか細い泣き声が聞こえてきた。
そこにはボロボロのダンボール箱があった。ゴトゴトと揺れている。

何も言わずに開けてみる。
5匹いた。ちびギコちびしぃの夫婦に2匹のベビ。
体をくっつけてガタガタ震えている。

「オネガイ・・・ソコ・・・シメテ・・・」
「この寒いのに野宿とは、大変ですなぁ」
「わかってるなら・・・閉めるでち・・・」
「俺?俺はこれから帰っておでんに熱燗だ。う〜楽しみ♪」
「ソンナコト・・・キイテナイヨウ・・・」

2匹に挟まれたベビ達が体を丸めている。
それでも寒さで眠れないのかミィミィと泣いていた。
両親ほどに毛皮は生えそろっていないためか、丸まった体は
所々真っ赤なしもやけになっている。

「まーそれは置いといてだ。なんでこんな寒いとこにいるのさ?」
「マエノイエニ・・・ホウカサレテ・・・ソノトキ5ニンイタベビチャンモ」
「うー寒い寒い!もうその辺でいいよ。俺帰るわ!」
「サイゴマデキイテヨウ・・・」

「まあがんばって冬を越してよ!今夜から大雪らしいけどね!」
「そんな!ひどいでち!」
「俺に言われても困るよ。」
「オネガイ!タスケテ!」

「ベビちゃんをあたためてあげたい・・・そのオデンわけてでち。」
「ワタシモ、モウオチチガデナイノ!オネガイ!」
「ベビは食べられないだろ?君だってすぐお乳がでるわけじゃない。」
「そんな・・・」
黙る2匹。震えるベビをあざ笑うかのように、さらに強い風が吹いた。

950 名前: 2/8 投稿日: 2003/10/06(月) 22:41 [ tv2KHcTs ]
「寒ーい!じゃあ俺帰るね!」
「マッテ!」
「もう!なんだよ。早くしてよ!」
「・・・ベビチャンヲツレテッテ」
「なにをいうでち!」
「コノコタチダケデモタスケテホシイノ!」

「俺の家でベビ達だけでも暖めて欲しいと・・・そういう事?」
「オネガイシマス!」
「・・・おねがいするでち」

「母の愛ってやつ?まあいいよ。」
「アリガトウ!」
「君達必死だしね。そうだ、ガンモだけあげるよ。あまり好きじゃないし。」
「ほんとでちか!」

震えるちびしぃの手から3匹を受け取ると、コートの懐にいれる。
暖かさからか、ベビ達は嬉しそうにミュ〜と鳴く。
「ウウ・・・コレデベビチャンモ」
「うう・・・あったかいたべものなんてひさしぶりでち」

「さてガンモはと・・・これ箸付いてないのかよ!」
しょうがないので手でつまむ。熱い汁が溢れ出す。
「熱っち〜い!!」
思わず放り投げられたガンモは、泣いて喜ぶ2匹の顔へ落ちた。

「ヒギャァァァ!あついでちぃ!」
「アツイ!アツイヨウ!」
あまりの熱さに転げまわる2匹。

「ゴメンゴメン!でも芸人なみのリアクションだったよ。」
「うう・・目があかないでち・・・。」
「とにかくベビは預かったよー。」
「オ、オネガイ・・・シマス・・・。」
寒空の中、火傷した顔で2匹はモララーを見送った。その後・・・

「お、オデンのしるが・・・。」
「サム・・イ・・ヨウ・・。」

ふわりとした2匹の毛にしみ込んだ汁はすぐに冷え、霜が降りてきた。
火傷の痛みと寒さの中、2匹はベビのことだけを考えていた。

951 名前: 3/8 投稿日: 2003/10/06(月) 22:42 [ tv2KHcTs ]
アパートに着くとモララーはコートを脱いだ。
懐の3匹が目をこすっている。1匹はベビしぃ。2匹はベビギコ。
暖かさからか眠っていたようだ。
「ああ、君達がいたんだったね。」
よく見ると体はとても汚く、汚れで毛皮も固まっている。
毛が少なく見えたのもそのせいのようだ。
「君達汚いなぁ、それに臭いよ。」
このままでは部屋に入れられない。3匹を入れる箱を探す。

「どうせ明日までだし、これでいいだろ?」
モララーはティッシュの空き箱を見つけると、そこに3匹を押し込んだ。
箱の側面を開け、顔だけ出せるようにして無理やり詰め込む。
いくら小さいベビ達でもさすがに顔以外は動かせなくなる。
「ミュギィィ!」「ナッコォ!」
苦しさに声を上げるベビ達を玄関へ置いて、彼は部屋へと入った。

1時間後・・・
「あー、おでんウマー」
ほろ酔いでトイレに行く彼の目にベビの入った箱が見えた。
みっちり詰まっていたのか、この1時間身じろぎさえできなかったようだ。
コンクリートの玄関では、温まるどころか余計に冷たくなっていっただろう。
顔だけのまま震えて微かな鳴き声をあげる。
「ミィ・・ミ・・」「ナ・・コ・」
「ごめーん、忘れてたよ。さすがに寒かったかな?」

彼はティッシュ箱に入ったベビを部屋に入れることにした。
3つの顔だけ出ている箱を置くと、その前で晩酌の続きを始める。
「あー、おでん本当にウマー」
暖かい部屋で元気が戻ってきたのか、ベビ達も次第に鳴き始めた。
「マンマァ」「ミュー」
腹が減っているのか甘えた声をあげるベビ。相変わらず体は動かせない。
「君達は食べられないの。わかる?」
「マンマァ!マンマァ!」「ミュー!」
ミルクしか飲めない体でも匂いはわかるのだろうか、よだれと涙を流して叫ぶ。
手を出せば届く距離にあるのに、ティッシュ箱の中では顔以外動かせない。
「あー、ご馳走さん。」
「マン・・マァ」「ミュー・・」
ぐったりするまで泣き続けたベビ達の前で、彼は時間をかけて晩餐を味わった。

952 名前: 4/8 投稿日: 2003/10/06(月) 22:43 [ tv2KHcTs ]
「ああ、君ら腹減ってるんだね?」
今更と言った感じだが、一応彼も気がついてはいたようだ。
「ミルク買ってきたほうがいいのかな?」
「でも酒飲んじゃったし、外寒いしなぁ。」
「マンマァ!」
「どうしようかなぁ」
「マンマァ!ナッコォ!」
「うるさいから君は黙っててねー」

まだ騒がしいベビしぃの口ににおでんのカラシを詰め込んだ。
一瞬の不思議そうな顔の後、声にならない叫びをあげる。
喉の奥まで焼けるような痛みなのに、身じろぎもできない。手でかき出すこともできない。
ありったけの涙を流すベビしぃ。泣いても泣いても痛くてたまらない。
ベビギコ達も恐怖で震えている。

「冷蔵庫にミルクあったかなぁ」
そんな彼らをほおって台所に行くモララー。
「あった!・・・でもいつ買ったんだっけ?」
ここ1週間は買った覚えがない。
ミルクはこころなしかすっぱい匂いがする。

考えないことにした。

「腹減ってるんだろ?まあ飲みなよ」
皿に開けたミルクを持っていく。ベビ達が騒ぎ出す。
泣いていたベビしぃも必死にミルクへと首を伸ばしている。
顔だけ動かしてミルクを奪い合う。
そんなベビ達の前で、また彼は飲み始めた

「安月給の俺だけどさ、君達に比べたら幸せだね」
夢中になるベビ達を前に彼はつぶやく。酔っているようだ。
「虐殺されるわ。飢え死にするわ。哀れだと思うよ」
ミルクを飲み終わったベビ達が騒ぎ出す。
「君達の両親だって今頃は雪で・・・」
「ミギュー!」「チィチィー!」
「人の話は最後まで聞くこと・・・ね?」
「ギィ・・ィィ」「ヂ・・・ヂィ」
うるさいベビ達を箱ごと手で締め付ける。

953 名前: 5/8 投稿日: 2003/10/06(月) 22:44 [ tv2KHcTs ]
苦しそうな顔のベビ達。顔が青ざめている。
しばらくすると嫌な臭いが漂い始めた。
箱の下が茶色に染まっている。
「クサッ!漏らしたな!」
やはりミルクは腐っていたようだ。ベビが飲めるシロモノではない。
そんな状態で腹を締められては漏らすほかないだろう。
「おかしいと思ったら飲むなよな!」
「ゲ・・ゲヒュゥ・・」「ヒ・ギュウ・・」
怒りでさらに力を込める。やがて3匹は泡を吹いて気絶した。

「しょうがない。洗うか。」
酔いも醒めてしまった、風呂にはいって寝ることにしよう。
汚物と化した3匹をつまんで風呂へ向かう。

「そこで待ってな。」
3匹を洗い場に放り投げて湯船に浸かる。
叩きつけられた痛みで目は覚めたようだが、さすがに騒ぐ元気はないようだ。
「ふぃ〜気持ちいい〜」
いい気分のモララーとは逆に、3匹はフラフラと破れた箱から抜け出した。
ミィ・・・ミ・・・ ナコ・・・ナコ・・・
母が恋しいのか、冷たい洗い場を小さく泣きながらさ迷いだす。
そんなベビ達を見ていると、急に虐待心が沸いてきた。

「どれ、シャンプーの時間だよ。」
1匹づつ捕まえて体中念入りに洗う。
大きく見開いた目の上からシャンプーを山盛りのせる。
しもやけの体に爪をたて、力を込めて洗う。
「ミギャァァァ!」「ヂギィィィィィ!」
所々赤い泡だらけの体で転げまわるベビ達。
体中が染みて焼けつくように痛い。
目はもっと痛くて、こすってもこすっても開けられない。
「じゃあ流してあげるよ。」
熱湯のシャワーを浴びせた。もはや言葉にならない。
シャワーから逃れようと凄い勢いで転げるように逃げる。
そんなベビ達を追い詰めていく熱湯シャワー。
泡が流れ落ちたころには、皮膚は真っ赤、毛は半分も抜け落ちていた。

954 名前: 6/8 投稿日: 2003/10/06(月) 22:44 [ tv2KHcTs ]
「ふぃ〜温まったなあ。」
湯気を上げながらモララーが出てきた。
その後をフラフラと付いてくるベビ達。
こんな酷い目にあっても頼るべき相手だけはわかっていたようだ。
いじらしいベビ達を見ると、彼もさすがに罪悪感が沸いてくる。
「ちょっと悪いことしちゃったかな。まあお漏らしの罰ということで。」
布団をしきながら呟く。
ベビ達は潤んだ瞳で彼を見上げていた。

「じゃあおやすみ。」
新しいティッシュ箱に詰め込むと、彼も寝ることにした。
暖めて欲しいとの要望通り、コタツに入れっぱなしにしておく。
電気を消すとすぐに彼のイビキが聞こえ始めた。
疲れきったベビ達も、箱から顔を出したままの体勢で眠りに落ちた。

1時間後・・・
コタツの中はとても暖かかった。幸せそうに眠るベビ達。
2時間後・・・
ベビ達の寝息が苦しそう。ちょっと熱すぎるのだろうか。
それともコタツの中に脱ぎ捨ててある靴下の臭いのせいだろうか。
3時間後・・・
3匹とも目覚めた。熱くて死にそうだ。
体は密着して動かない。荒い息を吐きながら弱弱しく泣いている。
「ミュー・・」「マ・・マァ」
当然そんな声が厚いコタツ布団を通るはずもなく、モララーのイビキだけが
聞こえていた。

4時間・・5時間・・・ベビ達は泣き続けた。
3匹で抜け出そうと暴れてもみた。
しかし箱はゴトゴトと揺れるだけ。火傷の皮膚がすれて痛いだけだ。
苦しさに涙がこぼれるのに、誰も助けてくれない。
口の中はカラカラ、涙の分だけ水分が失われていく。

朝が近づく頃には体力も失せ、ベビギコ2匹は事切れていた。
ベビしぃだけは箱の下の方に詰められていたため、
兄弟の流す涙を必死に舐めて、耐え続けた。
そして2匹の水分の分だけ箱が緩くなると、
残る力を振り絞り、箱から体を引きずり出した。

955 名前: 7/8 投稿日: 2003/10/06(月) 22:45 [ tv2KHcTs ]
「マンマァ・・ナッコォ・・・」
コタツの中からベビしぃが這い出てきた。
ヨロヨロと歩くと、出しっぱなしのミルク皿を見つけた。
ほんのわずかな腐ったミルクをピチャピチャと舐める。
あっというまに皿は空になったがまだ舐め続ける。
やがてミルクを諦めるとモララーの布団へと歩いていく。

真冬の明け方だ。部屋の中も凍えそうに寒い。
でもコタツには怖くて戻れない。
暖かい懐にダッコして欲しい。
ママやパパみたいに優しくして欲しい。

ふわりとしたモララーの毛皮はとても暖かそうだ。
その懐はちょうどベビしぃが入れそうな位に空いていた。
「ナッコォ・・・」
イビキをかくモララーの懐へ潜り込む。
優しい暖かさだった。
これで助かる。
モララーは厳しいけどゴハンもくれる。暖めてくれる。
起きたらきっと暖かくておいしいミルクをもらって
ママとパパのところに帰るんだ。
いつのまにかベビしぃの頬を涙が伝う。
彼女は安らかに目を閉じた。


「ウウーン」
急に体が押しつぶされた。
体中の骨が砕けていく。
重い。泣こうとしても声の代わりに血が出てきた。

「ムニャムニャ・・・なんか爽快感・・・グゥグゥ・・・」
寝返りをうったモララーの胸の下でベビしぃがつぶれていく。
頭蓋骨がミリミリと音をたてる。
ママ・・・パパ・・・たすけて・・・・
やがて内臓がつぶれると、ベビしぃの意識も闇へ沈んでいった。

956 名前: 8/8 投稿日: 2003/10/06(月) 22:46 [ tv2KHcTs ]
「ふわぁあ。よく寝た。」
窓の外は一面の雪。今は晴れているがとても寒そうだ。
寝ぼけまなこで洗面台へと歩く。
顔を洗おうと鏡を見ると・・・
「うわぁぁぁ!なんだこりゃぁあ!!」
彼の胸には、ぺったんこになったベビしぃがへばり付いていた。
目玉は飛び出て血走っている。
時間をかけて丁寧に伸ばされたようだ。
「まさかあいつら!」
ベビを放り投げると急いでコタツをひっくり返す。
「う・・うわぁ・・・」
半分ミイラと化したベビギコ2匹が香ばしい匂いを放っていた。


膝下までつもった雪をかき分け、モララーが歩く。
「やれやれ・・チビの言うことなんか聞くもんじゃないなあ」
ぶつくさ言いながら細道を歩いていく。
左手には2匹の干物と平たい肉塊がぶら下がっている。
やがて雪に埋もれかけたダンボールが見えた。
そっとふたを開ける。

「意外だね・・生きてたの?」
「ベ・・・ビチャ・・・」
すでに凍り付いているちびギコの横に小刻みに震えるちびしぃがいた。
尻尾は噛み千切られている。
眠れば死ぬような寒さの中、自分で噛み続けていたのだろう。
「ベビチャ・・・ハ・・・」
「ごめん!こんなんなっちゃった!」
「・・・・・・」
最後の気力も途絶えたのか、ちびしぃも事切れた。
その死体の上に3匹を乗せると蓋を閉める。
どうあがいてもベビ達が死ぬことに変わりはなかった。
家族が離れて死んだだけだった。

「春になれば暖かい焼却炉にいけると思うよ」
やがて雪に埋もれていくだろう5匹を尻目に
彼は呟く。

5匹にとって春はあまりにも遠かった。



957 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/10/06(月) 23:31 [ lS57moe2 ]
昔々とある場所であるAAキャラが楽園に巡礼のために徒歩で歩いていた。
名前はでぃ。彼女は虐待ではなく生まれながらのでぃであった。
「・・・」
少しの沈黙の後、でぃはわなを仕掛け始めた。
あるものを捕まえるためのわなである。
作り終えた後、草むらに隠れたでぃは獲物がかかるまで息を潜めていた。
するとむこうからベビ連れのアフォしぃ親子が
「キョウモ ゲンキニ シィシィシィ♪」
「チィチィ!ナッコ!」
(キター、今日の餌ケテーイ)
ガチャン!
「シィィィィィィィィィィィ!」
「マンマ!マンマ!」
わなにかかったアフォしぃ親子を食すために草むらの中からでぃが出てくる。
「ナニヨコノクソディ!ハヤクコノカワイイシィチャンヲカイホウシナサイヨ!」
「チィ、チィ、ナッコ!」
子供なのか、危機感がないのか・・・ベビはこの期に及んで抱っこをねだっていた。
するとでぃはその場にあったロープでアフォしぃの首に巻きつけた。
「シィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!」
そのまま一気に締め上げ、息がなくなったのを確認すると手際よく皮をはぎ、お肉を一食分にアフォしぃを解体していった。
その後しぃの皮をなめして風呂敷を作った。そして解体したアフォしぃのお肉を作った風呂敷に包むとベビをダッコすると東に向かった。

958 名前: momo (MORA9zGA) 投稿日: 2003/10/07(火) 18:19 [ 2ugVE506 ]
>>900よりの続きです。

モモラーは一瞬、その目が信じられなかった。
目の前にいる、あの狂った目をしたモンスターしぃが・・・・・・。

「・・・・・しぃ美さん?」

モモラーは呼びかけた。しかし、返答は無い。
その濁ったしぃ美の瞳は一点、宙を見つめている。
後ろで怪物と化してしまったしぃ美の母親・・・・もとい、しぃ美を、実の娘を怪物に改造した
張本人のアフォしぃが呟いた。

「マターリノナノモトニ シィミヲモンスターシィニカイゾウシタワ! コレデギャクサツチュウヲコロスノヨ!」
「トカイノギャクサツチュウラニ フクシュウシヨウトオモッテタケド マズアンタガサキダワ! サァ! フッカツシナサイカイブツヨ!」
「ウラギリモノノ ナヲステルタメニ ワタシノヤクニタツノヨ! サァ!」

しぃ美の母親はドアの横にある小さな金属製の箱を開けると、ひときわ目立つ赤いスイッチを押した。
目の前の培養層が不快な音を立てて作動した。

グゥゥゥィィィィィィィィィィィィィィィィイイインンン

培養層の水が引き、怪物と化したしぃ美の体がより一層あらわになる。
水がすっかり引いた後に・・・おぞましい生物を入れた培養層の扉が開かれた。

「サァ! メザメルノヨ! ハカイトサツリクヲ ホンノウニモツ、モンスターシィヨ!」

その声に反応したのか、しぃ美がゆっくりと、至極ゆっくりと体を起こした。
モモラーはその変わり果てたしぃ美に近づいた。

「・・・・・しぃ美さん? しぃ美さんなのか?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

しぃ美からの返答は無かった。ただ一点、その濁った瞳は宙を見つめている。

「アッハッハ! ムダヨ! ソノモンスターシィハ ワタシノメイレイシカキカナインダカラ!」
「サァ、メノマエノ ギャクサツチュウヲ ズタズタノ「ミンチ」ニ シナサイ!!!」

その甲高い感に触る声がその怪物と化したしぃ美の耳の中に入った。
とたんに、モモラーに視点が移り、その目に殺意の色が湧く。

959 名前: momo (MORA9zGA) 投稿日: 2003/10/07(火) 18:19 [ 2ugVE506 ]
「グォオオォォオォォォォォォオォオオオオォォォオォォオオォオオ!!!!!!!!!」

しぃ美は、身の毛もよだつ声でうなり声とも叫び声とも分からない声でを上げると、
目の前のモモラー・・・主人に命令された「敵」に対して襲い掛かった。
モモラーはその予想もしなかった攻撃に不意打ちを受けた。

「ぐはっっ!!!??」

モンスターしぃの一撃はモモラーの腹に突き刺さった。母親に打たれた傷が開き、血が再度流れだす。
モモラーは、よろめきながらも、しぃ美に間合いをとった。
そして、同時にしぃ美が元に戻らない事も・・・・・・知った。
今まで、モンスターしぃとして変貌したしぃが元に戻ったという話を聞いたことが無い。
あらゆる回想がモモラーの頭を巡る。そして、既に聞こえていないであろうしぃ美に向かって語りかけた。

「ベビちゃんは心配いりません。私がしっかりと育ててみせますから。苦しかったでしょう。
 今、楽にしてあげますからね。チビちゃんの所へと送ってあげます。しぃ美さん。」

モモラーは不気味に唸っているしぃ美に向かって一礼すると、覚悟を決めた。
モモラーは恐るべき素早い動きでしぃ美に突っ込んだ。
当然、しぃ美も無反応では無い。モモラーを目掛けて滅茶苦茶に発達した爪を振り下ろす。
モモラーはその爪撃をかわし、しぃ美の二本の腕を掴んだ。

「シィィィ! ナニヤッテンノヨ! コノヤクタタズメ!サッサトコロシナサイ!」

モモラーの後ろではリーダーのしぃ美の母親が喚いている。手には銃を持っているものの、
モンスターに頼り切っているのだろう。自分の手に持った鉄で出来た異物さえも気づかないでいる。
モンスターしぃは二の腕を掴まれたまま必死に振りほどこうとするが、振りほどけない。
モモラーは握っている手首を握りつぶした。

「ギャァァァァァァァァアアァァアアァアァヴヴヴヴヴゥゥゥゥゥウウウ!!!!!!!!」

ひときわ大きい喚きを上げ、しぃ美はのたうち回る。怪物と化してもしぃ特有の痛みび対する免疫が
少ない部分は何一つ変わっていなかった。歪んだ顔をさらに歪ませ、床にへたりこむしぃ美。
モモラーはしぃ美の頭を掴むと、自分の目線の高さまで引き上げた。
そして、これませの冷血な顔とは打って変わって優しい顔になった。
モモラーは目を閉じ、右手に全力を込めた。みるみるうちに右手に血管が浮かび上がり、
腕は自身の首ほどもあろうかの如く膨れ上がった。そして・・・。
その腕でしぃ美の胸、既に女の体ではなく醜く筋骨に塗れたその胸に拳をむけ、心臓を目掛けて・・・・。
打ち込んだ。筋骨に覆われているしぃ美の体を貫通はしなかったものの、その衝撃は心臓を一瞬へこませた。
しぃ美の顔の歪みが消えた。一瞬後、その口からおびただしい量の血が吹き出た。

960 名前: momo (MORA9zGA) 投稿日: 2003/10/07(火) 18:20 [ 2ugVE506 ]
「ゴボッ!!」

モモラーはしぃ美の吐血と自身の腹から流れる血にまみれ、真っ赤になった。
後ろではしぃ美の母親が呆然としていた。が、すぐに平静を取り戻し、

「コノヤクタダズ!!! ワタシガコロシテアゲルワ!」

と、自身の娘に対して自分が護身用に持っていた短銃を向けた。

その時・・・表に数人の足音が聞こえ始めた。

「やっと来たか・・・遅かったな。しぃ対の人たちは。」

「ハニャッ!? シィタイ!? ギャクサツチュウヲヨンダノネ! コノクソAA!!」

「ああ。 後片付けでも頼んでもらおうと思ったんだが、私は疲れたからしぃ対の面々にでも
 虐殺されてくれ。」

「ハニャーン!! イヤダヨゥ! シニタクナイノ! ダレカタスケテー!!!!」

「無駄だ。お前の取り巻きは既に私が殺したし、一般のアフォしぃは使い物にならない。
 頼みの綱のモンスター・・いや、自分の娘は瀕死の状態だ。諦めるんだな。」

「ソ・・・・・・ソンナ・・・・・・」

一人と一匹が問答をしている間に、しぃ対が二人部屋に入ってきた。

「貴方がご連絡をくれた桃山さんですね?アフォしぃの基地を見つけてくださってどうも
 有難うございます。この御礼金は後ほど、と言うことで・・・。」

「ええ、わかりました。しかし・・約束は守ってもらえますよね?」

「はい、分かっております。しかし奇特な方だ。


 『ベビしぃだけは助けてほしい』、などと・・・・。


 未来の犯罪者予備軍かもしれないのに・・。」

「それは親がアフォだからこそ育て方を謝ったせいでしょう。元々しぃには生まれつき高い知能が
 備わっていると聞きます。この私がしっかりと育てれば普通のしぃへと育ってくれるはずです。」

「・・・・わかりました。では、このリーダーらしきアフォしぃの始末は私どものほうで・・。」

「ええ、お任せします。」

「さあ、覚悟するんだな、アフォしぃよw」

「イヤァァァァァ!! コナイデェ!」

あまりの恐怖に狂乱状態となったしぃ美の母親は、銃を乱射するもののしぃ対の銃を防護する盾に
阻まれて阻止されている。
もはやしぃ美の母親がこの場で虐殺されるのは時間の問題だろう。
だが、ここで予想外の事が起こった。
瀕死状態のしぃ美が起き上がり、しぃ対へと一直線に向かってきたのだ。
しぃ対はなすすべも無く、瀕死とは思えないほどの重い一撃を受けることとなった。

(続 く)

       人
      /  \
    ヽ(・∀・ ;)ノ  マタセタウエニマダオワランシ・・・
             スイマセンネ ミナサン

961 名前: 神父の朝(3) 投稿日: 2003/10/07(火) 19:37 [ a.2WYNzI ]
「マッテェ!マッテェ!」しぃAは来るはずない助けをウザイ半角語でよんでいる。
「しぃなんてこんなもんなんですね。神父様。」
「とか言ってるあなたもしぃじゃない。普通だけど。」
「あ・・・そういえばそうでしたね。ハハハハ。…さてと、このしぃどうします?」
「ほっといたらどうかしら?足折ったから襲って来ませんし。」
「あっ今日のお夕飯おいしいもの食べにいきません?アタシが通ってる定職屋があるんですけどあそこのうな重ウマいんですよ。」
「あら、それはいいわね。」
二人の虐殺者はほのぼのと話す。
エアガンで撃たれた跡が以上に腫れ、全身の内出血で今にも死にかけているアフォしぃと両足を粉々に砕かれたアフォしぃをさしおいて。
ていうかこういう話をこういうとこでするなよ。
ブロロロロロロロロロ
自動車の音がした。と、そこへ一台の軽トラックが通る。
荷台にはしぃの死体、あるいは死にかけのしぃが乗せられていた。
「あら、しぃ対の方じゃないですか。どうしました?」
座席に載っていた一人のモララーにでぃが言う。
「あ、神父殿ではないですか。どうしました。虐殺界の特攻隊長の腕を磨く為の訓練ッスか?」
このでぃが神父と呼ばれるゆえん、それがわかった今、このでぃの実力は計り知れないことがわかった。
糸売く

スンマセン。相変わらず糞話で。

962 名前: ナヒャ (yWVxXezQ) 投稿日: 2003/10/07(火) 22:52 [ pQo/dKy. ]
香具師は小瓶の中に入っている黒い粉末を眺めた。
シネバーは香具師にソレを勧めた。
「死体を蘇らす薬をご所望でしたね。
 ソレはボロボロになった土葬の死者も蘇らせますよ。
 流石に火葬で灰になった方には使えませんが」
死神シネバーが調合したこの薬、
眠れる死者を煉獄の地下から再びこの世に呼び寄せると言う。
この粉末を墓場に撒き散らしたらどうなるだろう。
思わず香具師の口元がほころぶ。
あの墓地には、虐殺された無数のAAの死体が埋められている。
自分を殺したアイツをさぞかし恨んでいることだろう。
しぃ、ちびギコ、べびしぃ、おにーに、カッパッパー、その他色々、
個々の力は弱いがあれだけ大量のゾンビだ。
いくら虐殺慣れたアイツでもさばききれないに違いない。
香具師はアイツがゾンビに貪り食われる様を樹上で、
文字道り高みの見物としゃれ込むことにした。
金貨を六枚、シネバーに渡して薬を買う。
金貨六枚で殺されたちびギコ達が蘇り、アイツは死ぬ。
命など、たった六枚の金貨で弄ばれる程度の物なのだ。
どんなに威張り腐ったアイツだって、
高額とは言え片手に収まる程度の硬貨で命を左右されることになるのだ。
ザマァミロ。香具師の臓腑から黒い感情が沸々と沸き上がる。
ふと、香具師は自嘲の笑みを浮かべた。そう、所詮、己の命も軽いのだ。
ハロウィンまで、後24日。

 第二話 完

963 名前: バトル・モナイアル2nd 投稿日: 2003/10/07(火) 23:42 [ jds0qr6. ]
〜ゲーム開始〜
モララーに支給された武器はウージー9mmマシンガンだった。モララーは
ウージーを手に取ると早速弾を込めた。
(これで・・・不良達をつぶせる・・・)
モララーは不良グループの事があまり好きではなかった。
(あいつらのせいで・・・)
モララーはある光景を思い出した。2年前、自分の前に立つ巨大な炎の柱。
「ハニャーン、早速カモガイタワ!」後ろから声がした。
ばっ、と振り返るとそこにはアフォしぃ(女子出席番号4番)がいた。
手にしているのはリボルバー拳銃、コルト・ハイウェイ・パトロールマン。
「ワタシガユウショウスルノヨ!氏ニナサイ!」すっと拳銃をモララーに向けた。
(あの日も・・・こんな状況だったな・・・)
アフォしぃはモララーのマシンガンには気が付いてない。
即座にモララーはウージーをすっと手前に上げ、撃った。
銃口からは11発ほどの弾丸が出てきた。
一発目はアフォしぃの右手に当たり、血と拳銃を地面に落とした。
二発目は腰の辺りに入り、脊髄を破壊して背骨の中で止まる。
三、四発目は胸に命中し、大事な器官を削り取っていく。
五発目は首に当たり、血の噴水を作った。
六、七、八発目は全て腹部に当たり、消化器官と腎臓を潰す。
九発目で遂に頭に命中し、柔らかな脳を貫通し、後頭部に大穴を開ける。
十発目は確実に心臓を捕らえ、血で胸辺りを爆発させた。
十一発目は再び脳を貫き、頭蓋骨の中で跳弾した。
こうして、アフォしぃの一匹は絶命し、地にその体を落とした。
残り15スレ

いきなりバトルが始まっていますが教室などの事は回想などで書こうと思い升。
飽きずに読んでいただけたら幸いなり
by製作者・振無部印
BRメモ
モララー
不良グループと何か因縁があり、武器はウージー9mm
アフォしぃ(氏ボンヌ)
不良グループ、武器はコルトハイウェイパトロールマン

964 名前: バトル・モナイアル2nd 投稿日: 2003/10/08(水) 22:48 [ WziAjOyM ]
〜モナー〜
モナーは教室を出てすぐ走っていた。そして、途中で見つけた空家に身を
潜めた。心臓が鳴り、息が切れている。モナーのディバッグから出たのは
何の変哲の無いただのフォークだった。
モナーは手にフォークを握り、立った。ゆっくりと台所に向かう。
(包丁くらいは・・・)
モナーは元々極度の臆病だった。恐怖心は彼に行動させた。
台所に向かい、ギシギシと鳴るボロ家の廊下を歩いた。
台所は窓から月の光が注がれており、モナーの影ができる。
ゆっくりと戸棚の戸を開ける。その刹那
「ぐちゅぢゅぢゅぢゅぢゅ・・・」という音と共に脇腹に激痛が走る。
口からは血の塊が出て、脇腹には大穴が開いており内臓が飛び出ている。
「ぅあ・・・」とモナーは声を漏らす。
そして二度目の音と共にモナーの意識は彼方へと飛んでいった。
モナーの頭に大穴を開けたカートリッジ式の電動ドリルを手に、
でぃ(女子出席番号5番)はさっき倒したびぃ(女子出席番号6番)が持っていた
ナックルを手に付ける。振動で大きすぎるナックルが落ちたのだ。
そしてモナーが握っていたフォークを見てふっ、と笑った。
残り14スレ

965 名前: H 1/4 投稿日: 2003/10/09(木) 00:18 [ wcPNcWq. ]
ぴんぽんぱんぽん。最初のお知らせです。
以下の小説は、流血表現はありますが、虐待or虐殺小説ではありません。
ふざけんな、そんなの許さん、という方は以下4レスすっ飛ばして
>>969までお飛びください。

 それでは、どぞ。


 * * *


「 My Heart is floating across the bloody sea 」


あたしは、死ぬことが出来ない。

ただ、彷徨っているだけ。

ずっと。

ずっと。

血の海を漂っている。

966 名前: H 2/4 投稿日: 2003/10/09(木) 00:19 [ wcPNcWq. ]
机の引出しから、皮製のケースを取り出す。
右側、一番上の引出し。いつでもすぐ手に取れる位置。
ケースを開けて、中からフォールディングナイフを取り出す。
滑らかなハンドルは大理石製。丁度あたしの手のひらにピッタリ納まる。
インレイで埋め込まれた血のように紅いメノウの模様が気に入って買ったもの。
両手でハンドルをもって、折りたたまれている刃を引き出す。
氷のように冷たい輝きを跳ね返す、銀の鏡のような刃にあたしの顔が映る。
しぃ族特有の、淡い色の瞳、繊細な輪郭。
あまり自分の顔は見ていたくない。
あの嫌なオンナと同じ顔。父さんに似ていたら良かったのに。
視線を外し、ナイフを右手に持って、そっと白い左の内腕に当てる。
一寸引いただけで、見る見るうちに紅いモノがあたしの腕からあふれてくる。
切れ味は買った時から相変わらず抜群。
満足したあたしは、今度は思い切りナイフを引く。
腕に真っ直ぐ紅い線。
滴る血は気にせず、二度、三度とナイフを動かす。
皮が裂け、肉がえぐれる。
血溜まりに、あたしの顔が映ってる。
それでも止めずに、あたしはひたすら自分の腕を切り裂く。
腕の肉がこそげ落ち、返り血が右手にかかる。
それでも、ナイフは止まらない。
止められない。

967 名前: H 3/4 投稿日: 2003/10/09(木) 00:20 [ wcPNcWq. ]
ナイフの先に、違和感。
ついうっかり、腕を切ることに没頭していたら、いつのまにか左腕はぐちゃぐちゃ。
白いものが見えてる…さっき硬いものにあたった気がしたのはこれね。
骨までいっちゃったなんて…久々にやりすぎたかしら。
用意していた濡れタオルで、あたしは腕を拭う。
タオルをどけたそこには、いつも通りの白い腕。
今の今までナイフで引き裂いていたとは思えないくらい、なめらかな皮膚。
何処にも切り傷ひとつ見当たらない。
赤く汚れたタオルと、白い腕を交互に見ながら、あたしは落胆の溜息をつく。
せめて、傷跡の一つくらい残っててもいいじゃない。骨まで切ったんだから。
タオルの綺麗なところで、ナイフを丁寧に拭う。
きちんと刃を閉じて、ケースにいれ、引き出しに戻す。
ああ、さっき飲んだ睡眠薬がようやく効いてきたみたい。
あくびを一つして、あたしは重い体を持ち上げた。

968 名前: H 4/4 投稿日: 2003/10/09(木) 00:21 [ wcPNcWq. ]
「ドクター?」
呼びかけられ、病室と廊下を隔てているガラス窓の前に立っていたモララーが振り返ると、ナースのジーが丁度こちらに歩いてくるところだった。
他に殆ど音が無いせいか、リノリウムの床と、ナースシューズが擦れる音が妙に大きく聞こえる。
「こちら、サインお願いします。
 …こんなところでどうしたんですか?
 患者に何か異変でも?」
「いいや、何も変化ナシさ」
ジーから報告書を受け取りながら、ドクター・モララーが答える。
視線の先には、ベットに横たわるしぃが一人。
大量の睡眠薬を飲み、手首を切っていたところを発見され、この病院に先月担ぎ込まれたのだ。
それ以来、彼女はずっと目覚めない。
「相変わらず、眠りつづけているよ…
 いや、眠っているという表現は一寸違うかも知れないな。
 何しろ彼女はずっとレム睡眠、夢を見ているのだからね。
 自分じゃ起きているつもりなのかもしれない」
「そうですね」
モララーの言葉にジーも同意する。
ジーも部屋の中をガラス越しに見る。
しぃにつながれた脳波計は、ずっとレム睡眠の状態を指しつづけている。
布団の上に出されている左の腕には、白い包帯が巻かれており、まだ血が止まっていないのか、僅かに赤く染まっていた。
「一体どんな夢をみているのでしょうね」
モララーからサインの入った報告書を受け取りながら、ジーが言う。
それにモララーは、かすかに苦笑しながら言葉を紡いだ。
「さあ、皆目見当もつかないが…
 楽しい夢ではないだろうな」
ジーは不思議層にモララーを見る。
「何故そう思うのですか?」
モララーの視線は、相変わらず患者に固定されたまま。
「あの顔を見てご覧、ナース」

「まるで海で溺れそうになりながら、
 必死にもがいているようじゃないか」


 …あたしはずっと、血の海を漂っている…
   - My Heart is floating across the bloody sea ...

*フォールディングナイフ…折りたたみ式のナイフのこと。ハンドルとは、ナイフの持ち手の部分。
*インレイ…埋め込み模様(象嵌細工)

969 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/10/09(木) 17:44 [ CPtTmtwU ]
>>944の続き
「着いたモナ」
「じゃあ行くか」
門の前にはしぃが眠っているおそらく門番だろう
「zzz」
「うらああぁぁぁ!!!」
モナーがしぃに殴り倒した
「シィィィィィィィィ!!!!!」
何がなんだかわからないままのたうちまわっている
「ゴルァァァァァァ!!!!」
ギコが持っていたナイフでしぃの体を切り刻む
「イタイヨォォォォ!!!ハニャアアアアアアアアアアアアアン!!!」
血飛沫を上げながらしぃは死んだ
「こらギコ!!殺したらダメモナ!!」
「すまんすまん」
二人は笑いながら門の中に入っていった・・・
基地内部
「シンニュウシャヨ!!!」
「ハニャ!!モナー!!ギコクンモ!!」
「ふうーギコとっとと捕まえるモナ」(何でギコだけ君ずけ何だモナ)
「おう!!」
ギコがしぃ二匹の後頭部を殴った
「シィィ!!」
「ハニャァァァン!!」
二匹とも気絶した
「よっこらしょっとギコ追っ手がこないうちにずらかるモナ」
「よっしゃ」
こうしてふたりは基地の外に出てモララーの元へ帰った・・・

970 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/10/09(木) 17:49 [ CPtTmtwU ]
>>969続き
「捕まえたぜ!!」
「重かったモナ〜」
「よし、じゃあクソしぃの檻に放せ」
「ところで、あのでぃは何処だ」
「ああ・・・ここだ」
「おじちゃん誰ですか」
「ほう〜もう耳まで治ってるぞ」
続く

971 名前: SCHOOL DAYS 投稿日: 2003/10/11(土) 02:03 [ BM6arjqg ]
>>947の続き

          SCHOOL DAYS その3

「随分広い学校なんだな」
廊下を歩きながら、モララーはきょろきょろと学校の様子を見て回る。
「ええ、最終的には小、中、高と全て一貫させる予定らしいですから」
モララーはふん、と鼻を鳴らして
「随分な待遇なんだな・・・」
と不愉快そうに眉を寄せていた。

数時間前、モララーはまずは学校の地理を把握しておこうと思い、
守衛室で暇そうにしてたモナーに案内を依頼した。
「私もまだ全ては回りきれていないんですが・・・」
と、守衛は笑っていたが、なるほど無理は無い。
何せ初めてこの学校を見た時には、とても一人では歩けそうに無いと思ったほどだ。
(これほどチビに期待してるなら、俺に任せなくても良さそうなもんだがな)
まあ試験的な意味合いも強いのだろう。あるいはあの連れて来たしぃが、
幾分かモララーの信用を高める効果があったのかもしれない。
そんなこんなで、授業開始の前日に男二人でふらふらしている訳だった。

「所で、私が受け持つクラスはどこに?」
「ああ、たしか小学一年一組のクラスですよね?こちらですよ。」
また歩くのか。もうモララーは歩くのに少しうんざりしてきた。
「ここです。一年一組、鍵はかかってないはずですよ。まだ机しかないですし。」
モララーはドアの取っ手に手をかけた。なるほど、スライド式のドアは
いとも容易く滑っていく。モララーは少しだけ爽快そうな顔をした。
いったい何を想像しているのか。相変わらず考えが読めない。
教室の中は、きっちりと小児用の机が縦横に並べられていた。
大きな窓からは、もう沈みだした太陽に光が差し込んでいる。
今はまだ静かなこの部屋も、明日には騒々しくなるのだろう。
モララーはまた爽快そうな顔をした。
前には教卓が一つだけぽつん、と置いてある。
おもむろにその前に立ってみた。
思えば、この視線から教室を眺めたことは少ない様な気がする。
「こんな狭い部屋にさぁ・・・」
ポツリと守衛がつぶやく。
「チビが40匹も集まるんでしょ?想像するだけでゾッとするね・・・」
モララーはふっ、と笑って守衛のほうに向き直った。
「そうでもないさ。初めての学校で浮かれてるアホどもを、
 俺の思うようにいたぶれるんだ。今から楽しみでしょうがないよ。
 議会のじじぃどもが満足いく結果は出してやるつもりだがね。」
そう言ってモララーは、すたすたとドアのとこに立っている守衛の横を通り過ぎると、
そのまま昇降口のほうに歩いて行ってしまった。
「おおい、案内はもういいのかい?」
大声で遠のいていくモララーの背中に呼びかける。
「ああ、おかげで明日は遅刻しないですみそうだ。ありがとう」
歩きながら後ろ手を振って守衛に礼を言った。
「がんばんなよ、モララー先生!」
まだ守衛の声が聞こえてくる。
「任せておけ・・・」
誰に言うでもなく、そう呟くとモララーはゾッとするような笑みを浮かべた。
外はもう陽が落ちていた。
               糸売

972 名前: 神父の朝(4) 投稿日: 2003/10/11(土) 10:10 [ BPLqsKfk ]
「訓練・・・と言うよりウォーミングアップかしら。朝の運動ってとこね。
ところで君は何しにきたの?」
「アフォしぃの回収です。俺、新米なんでこんな事しか出来ないんですよ。ハハッ
あ、あとこのアフォしぃも回収しますね。」
「…!」回収員の笑い声をしぃ江もでぃも見逃さなかった。
タッ
でぃは地を蹴って、窓から顔を覗かせる回収員に目掛け、
一気にバットを振り下ろす。
「アフォしぃの変装技術も、ナメたものじゃないのね。」
でぃはモララーに対して、笑みを浮かべる。相変わらず穏やかな顔だ。
ヒュン ズゴォ
顔面にクリーンヒット
「ギャアアアアアアア!!オ、オカオガアアアアア!!」
衝撃とともに吹き飛ばされた回収員は、悲鳴をあげて地に伏す。
「しぃ対のモララー気取んなら、「オカオ」なんて、言うもんじゃないね。
馬鹿っぽい気が丸見えだよ!」
顔を抑えてゴロゴロと転がるモララーに、しぃ江が言う。
「とっととその顔、見せてもらおうか!」
しぃ江はモララーの顔の両端に手をかけ、一気に引っ張る。
「オラァ!」
バリバリッ
「アア!」
低粘着の顔が剥がれる。
「あら、さっきのしぃじゃないの。」
でぃはさほど驚いてもいなかった。
「ハ、ハニャ、ナンデ!?
シィチャンノヘンソウハ、カンペキダッタノニ!」
それは紛れもなくさっき逃げ出したしぃCだった。
「神父様、コイツに教えてやりましょうか。」
「いえ、私に任せて。
お嬢さん、いい?理由は三つあるわ。
一つ モララーは回収員に就職しないから。
普通、しぃ対の回収員は、70%が若いギコ族。
若いモナー族(モララーも含む)は大抵、兵士に就職しているの。
ギコ族の兵士は30%ぐらい。
何故ならアフォしぃがギコ族の兵士に「コウビコウビ」って
襲われてしまうからね。
二つ ここはしぃ対の回収ルートではないから。
ここにはアフォしぃよりちびギコの方が多いから、
ちびギコ駆除委員会の回収員が通るルートなの。
よく、虐殺を楽しみにここへハイキングやキャンプしに来る人が増え、
殺したちびギコをほったらかしにしていく人が増えてるのよ。
そして三つ これが一番単純なんだけど、半角語はアフォしぃしか使わないこと。
これでお分かり?」
「へぇー、そうだったんだ。」
しぃ江も納得した。
「さっきのセリフって・・知ったかぶりっだの?しぃ江。」
「・・・スイマセン。」
「帰ったら改めてキッチリお勉強しましょうか。」
でぃは少し嫌味に笑う。
「・・・はい。んで、コイツどうします?って」
すでにアフォしぃCは消えていた。
「あらまあ。」
アフォしぃAも積荷のしぃ達ももうその場にはいなかった。
「全て、ジサクジエンだったのね・・・。」
流石のでぃもこれには驚いていた。
「やられましたね・・・神父様。」
しぃ江も驚きを隠せない。
「これじゃ、今日のウォーミングアップは無しね。
さっ、戻りましょうか。しぃ江。」
でぃはもと来た道を戻る。
「あっ、はい!」
しぃ江も後を追う。

糸売

973 名前: 神父の朝(4) 投稿日: 2003/10/11(土) 10:10 [ BPLqsKfk ]
「訓練・・・と言うよりウォーミングアップかしら。朝の運動ってとこね。
ところで君は何しにきたの?」
「アフォしぃの回収です。俺、新米なんでこんな事しか出来ないんですよ。ハハッ
あ、あとこのアフォしぃも回収しますね。」
「…!」回収員の笑い声をしぃ江もでぃも見逃さなかった。
タッ
でぃは地を蹴って、窓から顔を覗かせる回収員に目掛け、
一気にバットを振り下ろす。
「アフォしぃの変装技術も、ナメたものじゃないのね。」
でぃはモララーに対して、笑みを浮かべる。相変わらず穏やかな顔だ。
ヒュン ズゴォ
顔面にクリーンヒット
「ギャアアアアアアア!!オ、オカオガアアアアア!!」
衝撃とともに吹き飛ばされた回収員は、悲鳴をあげて地に伏す。
「しぃ対のモララー気取んなら、「オカオ」なんて、言うもんじゃないね。
馬鹿っぽい気が丸見えだよ!」
顔を抑えてゴロゴロと転がるモララーに、しぃ江が言う。
「とっととその顔、見せてもらおうか!」
しぃ江はモララーの顔の両端に手をかけ、一気に引っ張る。
「オラァ!」
バリバリッ
「アア!」
低粘着の顔が剥がれる。
「あら、さっきのしぃじゃないの。」
でぃはさほど驚いてもいなかった。
「ハ、ハニャ、ナンデ!?
シィチャンノヘンソウハ、カンペキダッタノニ!」
それは紛れもなくさっき逃げ出したしぃCだった。
「神父様、コイツに教えてやりましょうか。」
「いえ、私に任せて。
お嬢さん、いい?理由は三つあるわ。
一つ モララーは回収員に就職しないから。
普通、しぃ対の回収員は、70%が若いギコ族。
若いモナー族(モララーも含む)は大抵、兵士に就職しているの。
ギコ族の兵士は30%ぐらい。
何故ならアフォしぃがギコ族の兵士に「コウビコウビ」って
襲われてしまうからね。
二つ ここはしぃ対の回収ルートではないから。
ここにはアフォしぃよりちびギコの方が多いから、
ちびギコ駆除委員会の回収員が通るルートなの。
よく、虐殺を楽しみにここへハイキングやキャンプしに来る人が増え、
殺したちびギコをほったらかしにしていく人が増えてるのよ。
そして三つ これが一番単純なんだけど、半角語はアフォしぃしか使わないこと。
これでお分かり?」
「へぇー、そうだったんだ。」
しぃ江も納得した。
「さっきのセリフって・・知ったかぶりっだの?しぃ江。」
「・・・スイマセン。」
「帰ったら改めてキッチリお勉強しましょうか。」
でぃは少し嫌味に笑う。
「・・・はい。んで、コイツどうします?って」
すでにアフォしぃCは消えていた。
「あらまあ。」
アフォしぃAも積荷のしぃ達ももうその場にはいなかった。
「全て、ジサクジエンだったのね・・・。」
流石のでぃもこれには驚いていた。
「やられましたね・・・神父様。」
しぃ江も驚きを隠せない。
「これじゃ、今日のウォーミングアップは無しね。
さっ、戻りましょうか。しぃ江。」
でぃはもと来た道を戻る。
「あっ、はい!」
しぃ江も後を追う。

糸売

974 名前: 勝手に改変>>927 投稿日: 2003/10/11(土) 20:02 [ a/z9Bekw ]
「ハーイ、 ベビチャン コッチダヨー」
「オカアタン マッテー」「チィチィ!」

とある山中に、4匹のベビを連れたしぃが暮らしていた。
この事自体はなんら珍しい風景ではない。
街に下りれば虐殺の嵐である。自然と『生き延びる事が出来る場所』というのが決まってくる。
果たしてこの親子がそこまで考えて、この不便な山の中で暮らしているのかと言うと、疑問は残るのだが…

「アッ!?」
突然、先頭のしぃが驚きの声をあげる。
視線の先には、同族であるしぃの姿があった。
だが、驚きの原因はそれでは無い。
そのしぃの傍らにいる子供が──恐らく自分の子供では無いのであろう──見るからに汚らしい『でぃ』であったからだ。

「でぃちゃん、大丈夫? すぐにお医者さんを連れてくるからね。待っててね…!」
「きぃぃ… ナ..ゴォ…」
「ダッコして欲しいの? はい、ダッコ。
 落ち着いたら、お母さんはお医者さんを呼んできますからね。大人しく寝てるのよ…」

どうやら病気のチビでぃを看病しているらしい事が見てとれると
しぃの中に怒りの感情がふつふつと湧いてくる。

何故、でぃの子供なんかを看病しているの?
我々可愛いしぃちゃん達のマターリを邪魔する不浄の存在であるでぃ。
その子供が死にそうなら放っておけばいいのに…!
マターリの危機だわ!!!
わたしがこの危機を救うのよ!!!!!

勝手に盛り上がったしぃは、でぃの傍で看病をしているしぃへ向かって歩いて言った。
自分の中では、正義の味方気取りなのだろう。いつもよりも胸を張って偉そうな歩き方だ。

975 名前: 勝手に改変>>927 投稿日: 2003/10/11(土) 20:02 [ a/z9Bekw ]
「チョット アンタ!」
「きゃ! な、なんですか?」
チビでぃを看病していたしぃは、近寄ってきたしぃの事を親切な人だと思っていた。
困っている自分と子供を助けるつもりの人だと。
それが急に居丈高に呼びつけられ、動揺が隠せない。

「アンタ! ナンデ ディナンカ ソダテテルノヨ!」
「ディハ キタナイシ マターリノテキジャナイ ワカッテルデショ!?」
「マターリノテキハ ギャクサツチュウ ナンダカラネ!!!!」
「ワカッタラ ディナンテ サッサト コロシチャオ」
「ワタシノ カワイイ ベビチャントイッショニ マターリ サセテアゲテモ イインダヨ!」

更には、聞き取りにくい甲高い声でなにやらまくし立ててくる。
半角カタカナなんか3行以上読む気にはならないが、どうやらチビでぃに嫌悪感を示し
さっさと殺してしまえと言っている事はわかった。

彼女は恐ろしくなった。
自分達しぃ族が虐殺の対象になる最大の理由…
それは目の前にいる「アフォしぃ」と呼ばれる連中だからだ。
こいつらは自分の正義を絶対的に信じ込み
自分より弱い者にはとことん残忍に、逆に強い者にはとことん卑屈になる。
このアフォしぃは、チビでぃを殺そうとするだろう。
自分が守らなければ…
ショック状態から立ち直り、しぃはアフォしぃに正対し、反論した。

「この子は、確かに私の子ではありません。ひとりぼっちでいた所を拾いました
 きっと本当の親は虐殺され、この子だけは、でぃになりながらも必死に逃げて来たのでしょう
 この子だって、元はしぃなんです!
 私は、この子が心身共にしぃに戻れるように付いていてあげるつもりです。
 あなたにとやかく言われる筋合いはありません! 向こうに言ってください!」

今度はアフォしぃが面食らう番であった。
しかし、一度ついた正義の炎はすぐにはおさまらない。

「ナニヨ! ゼンカクヒラガナナンテ ヨミニクイ!
 アンタミタイナ ギャクサツチュウハ ワタシガ アボーン シテアゲル!」

言葉で勝てないから、武力で勝とうとする。
思ったとおりの行動だったので、しぃの方も身構える余裕があった。

「クラエ! シィチャン キーーーーッッック!!!」

しかもご丁寧に何をするか教えてくれている。
脳みその違いがあるとはいえ、肉体は同じしぃ同士。
不意打ちでもない限り、しぃにも勝算はあった。

  そう、しぃ同士なら…

アフォしぃのキックは、確かに始めはしぃの方へと軌道を描いていた。
しかし、アフォしぃは突然攻撃の方向を変えた。
なぜなら、その方が簡単に攻撃が決まるから、そして親しぃと違い必ず勝てるから。

そう、アフォしぃの蹴りは弱っているチビでぃへと向けられたのだった。

「はにゃ、でぃちゃん!」

自らに向けられるであろう蹴りに備えて防御を固めていたしぃは、
突然の攻撃対象の変化に一瞬うろたえた。
普通なら、そのまま一歩も動けないはずなのだが…

「あぶない、でぃちゃ… ごふぅ!」

血は繋がっていないとは言え、子を思う親の心がそうさせたのであろう。
普通のしぃでは到底考えられない素早さで身を翻し、チビでぃの盾になったのだった。

「に、逃げて、でぃちゃん…」
「マー…ま…」

盾になるために、完全に無防備で蹴りを受けた。
暫くはまともに動けないであろう親しぃが下した決断だった。

「アラ ナマイキネ! コウナッタラ モット イタメツケテ アゲルンダカラ♪」
「早く… 早く逃げなさい!!
 あまり時間が稼げないかもしれないから…」
「デモ… マーま やー、やー!」

アフォしぃが、自分の目の前で倒れている弱者に対し、遠慮するはずが無かった。
「イクワヨ ヒッサツ! ヒ○ンレンキャク!!」

大袈裟な名前だが、要はストンピングである。
しかし、ほぼ無防備な相手に対してはかなり有効な攻撃ではある。

「は、はやく… 逃げて…  お願い!!!」
「ワ… ワカ…タ」
「ナマイキネ マダシャベレルノ?
 ナラ… コレデドウ!?」

アフォしぃの手に、錆びた小刀が現れた。
どこかで拾ったのであろう。
「シネ!」
両手で構え、それを足元の親しぃに深々と突き刺す。
何回も…

「しいいいいいぃぃぃぃ… ぃ… ィ…   ・・」

断末魔の叫びをあげながら親しいが見たもの
それは、チビでぃがふもとへと消えていく姿だった。
なんとか逃げる事はできるだろう。
彼女は、それで満足だった。

976 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/10/16(木) 15:18 [ oCyWUeXM ]
>>970続き「夢の終わり」
「まさか耳まで治ってるなんて驚きだな」
「こいつもやるモナか?」
「いいや、こいつに罪は無い逃がしてやるつもりだ」
「おい!しぃが目覚めたぞゴルァ」
一同が檻に目をやった
「ン・・シィミ!!」
「ハニャ・・・シィミジャナイノ!!」
久し振りの再開にとても嬉しそうな二人しかし
「アンタ、ナニカクシテンノ?」
「ハニャ!!ベビヨ!!」
しぃの足元にナッコといってベビ二匹が寄って来た
「マサカ・・・アンタノベビナノ?」
「ソンナノジャナイヨ」
嘘をついたがすぐにばれた
「マーマナッコ」
「マーマオパーイ」
「ママッテイッテルジャナイ!!」
「ハニャーンダマシタノネ!!」
そういって小刀を抜いた
「あの小刀でオネエチャンが殺されました」
ベビしぃが言った
「どう言うことモナ?」
「あれはダッコ党に入ったら配給される武器だ」
とギコが言った
「サア!!カクゴシナサイ!!」
そういってしぃの脚を切った
「シィィィィィアンヨガアアアアアアアアア!!!」
「マーマ!」
ベビしぃがそう言った頃にはもう一匹のしぃによって捕まっていた
「ベビチャン!!」
と言った頃にはとっくにベビしぃの体は二つに裂けていた
「ナッブふjひうfhfjkbhhfh」
訳のわからない奇声を上げながら、ベビは死んだ
もう一匹も小刀で切り刻まれた
「ピギャアアアアアアアアアアアアア!!!」
もはやしぃの声とはまったく違う声を上げて絶命した
「ベビチャアアアアアアアアン!!」
「ツギハアンタヨ!!」
そういって二人がかりでしぃを切り刻んだ
「へdけへるえvれjきほえいりh!!!」
とゲロを吐き散らしながらくたばって行った
「ご苦労さん」
そういってモララーが二人の首をへし折った
「jdhkふぃひいいh」
「アギャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
そういって絶命した
終わり

977 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/10/23(木) 05:40 [ NC2JtO86 ]
>>971の続き

          SCOOL DAYS
                  その4

始業の時間は八時きっかり。
モララーは余裕を持って七時半には学校についていた。
モララーは生まれてから一度も遅刻をした事がない。
これは彼にほのかな自信と、階級意識を与えていた。
早めに行った所で特に用意するものもないし、
のんびり登校してくるアホどもを眺めるつもりだった。
職員室は、まだ机が八個ほどあるだけで、殺風景なままだった。
モララーは適当な机に荷物を置くと、ため息を一つついて
コーヒーを沸かし始めた。
七時四十五分。
少し校門のほうが騒がしくなったように感じられる。
モララーは少し温くなったコーヒーをすすりながら、外に目を向けた。
何組かのしぃ親子が、校門でチビを写真に撮ったり、ダッコしたりしている。
(ふん、主役の登場か)
一気に残りのコーヒーをのどに滑り込ませ、モララーは階段を下りていった。

「ウーン、 モウチョット カワイラシサヲ アピールシテミテ!」
「コウ? ダッコ*」
「ハニャーン! サイコーネ!」

「イイ? ガッコウニ ハイッタカラニハ、タークサン ベンキョウシテ、オカァサンニ ラクヲサセルノヨ!」
「ハーイ!マカセテ! シィ、イチバンニナルカラ!」

「キュウショク オイシイカナァ?」
「ソウネ、シィノオクチニ オウモノガデレバイイケドネ」

しぃどもはそれぞれ好き勝手なことをしている。朝っぱらから元気なもんだ。
チビ達は嬉しそうにランドセルをさげていた。ピカピカのランドセルは朝日を受けて
きらきら光っている。俺もこんなガキの時分があったかな。
図らず少しノスタルジックな気分になる。
馬鹿な、俺らしくも無い。そう思って気持ちを入れ替えた。
「おはようございます。私、
 この度一年一組を受け持つことになりました、モララーです。よろしく」
「ハニャン! センセイ? チビチャン、アイサツシテ!」
「センセイ、オハヨウゴザイマス!」
「はい、おはよう。よくできたね。」
モララーは内心の苛立ちを億尾にも出さず、優しく挨拶を返す。
褒められたチビ親子はすっかり得意げになって、どうだと言わんばかりに
周囲に視線を送った。
その途端、負けじとばかりに他のチビどもが一斉にモララーに挨拶を投げ始めた。
「センセエ!オハヨウゴザイマス!」
「オハヨウゴザイマス!」
「オハヨウ!」
今すぐ殺してやろうかとも思ったが、そこはぐっと抑えて笑顔で挨拶していった。
そうこうしている内に時間はもう五十五分。他の親子も続々集まり始めている。
「はい、それでは間もなく授業開始の時間となります。
 親御さんはひとまず帰宅なさってチビちゃん達の帰りをお待ちくださいね」
「ハニャー!ジャアチビチャン、キヲツケテネ!」
「シッカリオベンキョウ スルノヨ!」
「ワガママイッチャダメヨ!」
親しぃの戯言を尻目に、モララーは再び校舎へと戻っていった。
"授業〟の用意をしに。

978 名前: SCOOL DAYS 投稿日: 2003/10/23(木) 07:02 [ NC2JtO86 ]
続き
 
       キーン コーン
          カーン コーン

授業開始を告げるチャイムを聞いた時、モララーはゆっくり廊下を歩いていた。
最初の授業だ、まずはそれぞれの個性を知らねば。そう思いながら。
教室の前に着いた特、すでに中は騒がしい喧騒で一杯になっていた。
やれやれ、五分の我慢も出来ないのか。
ガラガラ!とドアを開け、中の様子を見てモララーは驚いた。
机はすでに昨日の様な位置になく、チビたちはケンカしあったり、
ランドセルを投げあったり、挙句の果てには交尾を迫っているチビギコも見られた。
誰一人モララーの存在に気づく者はいない。モララーは唖然とした。
(これだから、一から教育すのるは骨が折れる・・・)
ふー、と長い溜め息をつくと、一番近くの位置にいるチビギコの元に
つかつか歩み寄った。当のチビギコはチビしぃを落とすのに必死である。
ガシッ!とチビギコの頭を鷲掴みにした。
「フギャ!なんでちか?!いきなり何をするんでち!」
しかしモララーは一切耳を貸さず、そのままチビを黒板に投げつけた。
バアン!!
「アグ――!!」
全員何事かと一斉に前を見る。一瞬にして教室が静まり返った。
「みんな、チャイムの音聞こえたろ?いつまでもお話してちゃあの子みたいにしちゃうよ?」
誰も悲鳴を上げたり、逃げ出したりせずボーとしている。幼い故に事態が把握できないのだろう。
さっきのチビはヒューッ、ヒューッと必死で呼吸しながら、フラフラになっていた。
「そんな大げさなリアクションしてんじゃねぇ。死なねェ程度に手加減してやったんだぜ?」
「そ・・・んな・・・チビたんは・・・何も・・・」
「あーあーいいからいいから。大体何が言いてぇのかわかるよ。いいから黙って聞け。」
そして教卓の前に立ち、足元のチビを軽く蹴飛ばしてどかせながら話を続けた。
「まずは散らばってる机を元に戻しましょう。一番頑張った人には一番欲しい物をあげます。
 いいですね?わかった人は手を挙げて」
「ハニャ?」
「イチバンホシイモノ?」
「なんでもいいんデチかね?」
「ふさタンは可愛いしぃタンがほしいデチ!」
ざーっ!とみんなが手を上げていく。全員上げているようだ。まずは合格。主従関係成立。
「よろしい。みんな賢くて先生嬉しいです。それでは、よーいドン!」
途端に全員弾ける様に動き出した。手近な机を元の位置に戻していく。
あっという間に綺麗に整頓された。
「いいですね。どうですか、みんなで綺麗にすると気持ちがいいでしょう?
 次は、黒板に書いてある通りに自分の席へ行って座ってくださいね。」
全員はぁはぁいっている。それほど疲れたのだろうか。身体能力向上の必要性有。
「そんなことより・・・」
「イチバンハダレデシュカ?」
「気になるデチ」
生徒にしてみればそりゃそうだろう。そのために頑張ったんだから。
「ん?一番かー。うん、それは後に話すとして、まずは先生の話を聞いてください。」
するとみんな一斉に文句を言い出した。
「そんなひどいデチ!」
「ガンバッタノニ!」
「ウソダッタンデシュカ!」
「やってられないデチ!」
大分強気の発言も有る。どうやら団体意識が芽生えてきたようだ。それはいいがこれはイラつく。
ダン!!
モララーは思い切り教卓をたたきつけた。
全員ビクッ!と体を縮ませる。
「先生の話はちゃんと聞いてくださいね。さっきの子みたいになりたくないでしょ?」
体を一番震えたのはさっきのチビギコだった。よほど応えたのあろうか。顔が青白い。
「最初に私の教育システムについて話します。よく聞いて。一度しか言いませんから。」
そしてチョークを取って黒板にカリカリ書いていく。チビにも読めるように大半が平仮名だ。

979 名前: SCOOL DAYS 投稿日: 2003/10/23(木) 07:03 [ NC2JtO86 ]
「まず、君達にはそれぞれ10点の持ち点があります。ただしこの点数は、
 何か悪いことをしたりすると一点づつ引かれていきます。わかりますね。」
そう言いながら、黒板にチビの絵を書いて、上に「10点」と書いた。
そしてその横に「例:友達をいじめる。話を聞かない。忘れ物をする。遅刻をする。etc...」
と書いていき、それらの例を丸で囲んで、今度は上に「−1」と書いた。
「例えば三つ悪いことをすると、その子の点数は10−3で7点になっちゃいます。」
チビたちはみんなついていこうと必死である。
「でも、もし仮に、悪いことばかりしてその子の持ち点がついに0点になっちゃったとしましょう。
 その場合、その子は責任をもって先生が全力で殺します。みんなの前でね。わかる?」
チビたちはギクッとした様な顔でモララーを見つめている。本当に?という顔で。
「でも、先生も鬼じゃありません。いい事をすればその子には1点プラスしてあげます。」
といって、悪い例の横に
「例:友達を手伝ってあげる。給食を全部食べる。etc...」
と書いてまた丸で囲み、上に「+1」と書いた。
「つまり、四つ悪いことをして二つ悪いことをすると・・・」
といいながら黒板に「10−4+2=?」とかいていく。
「持ち点はいくつになるかな?じゃあ、さっきのチビ。正解なら+1あげよう。」
え、と小さな声を上げて目をぱちくりさせている。おそるおそる口をあけた。
「あ、あの・・・もし外れたら・・・?」
「かわいそうだけどペナルティがつくね。つまり−1だ」
どんどん顔がこわばっていく。歯もガチガチ鳴る始末。見ているこっちが気の毒だ。
「さぁ、答えてごらん?簡単じゃないか。」
「う・・・あ・・・」
もう頭の中は真っ白なんだろう。しかし一向に答える気配の無いチビに、次第に苛立ちも募ってくる。
「さっさと言えェ!!!」
「ひい!!よ、4デチィ!」
勘で答えたのだろうか。自信なんてまったくないという顔だ。
「4?4かぁ・・・ふん・・・君やるねー」
「え・・・?あ、当たったデチか・・・?」
ビクビクしながらだがかすかに喜びの色が差し込んでいる。希望が見えてきたという感じだ。しかし、
「ううんはずれ。正解は8だよ。残念でしたー。きみ、−1ね!!」
ズバーッ!って感じチビに指をさす。
「ひぃぃぃぃ!!」
チビはまさに断首台の階段を一歩上がったわけである。それはショックだろう。
「まあこんな具合で進めていきます。わからない点があれば言ってください。
 それじゃ、今日はこの辺で終わりましょうね。さよなら!」
とモララーは一人で幕を引いて帰っていった。残されたチビたち、特にさっきのチビギコは、
何が何やら判らぬ状態だ。しかし、まだ序の口。彼らの学生生活まだまだたっぷりあるのだ。
       
                                 糸売

980 名前: 三大珍味 投稿日: 2003/10/23(木) 18:15 [ 6UVTIeII ]
「ナニモナイデチネ・・・。」
ちびギコは空になったゴミ箱を見てため息をついた。同時に腹の虫が空腹である事を
彼に知らせる。
もう3日近く水以外のものを彼は口にしていなかった。
「ナンデコンナカワイイちびタンガ、ヒモジイオモイヲシナクチャイケナインデチカ
 ・・・。」
餌をさがす事も面倒になったちびはそこでウトウトと眠りについてしまった・・・。
「坊や、起きなさい。」
優しそうな声に反応し、目を覚ますちび。目の前にはスーツ姿のモララー族の姿があ
った。ちびは思わずその場から逃げ出す。
過去に仲間を殺されているちびには、モララー=虐殺厨という図式が彼の頭の中にし
っかりと記憶されていたからである。
「あ、待ちなさい。」
モララーは逃げていくちびの首根っこを捕まえるとこう切り出した。
「坊や、こんなところにいたら飢え死にしてしまうよ。私のところにこないかい?美
 味しい食べ物をいっぱいご馳走してあげるよ。」
「ソンナコトイキナリイワレテモ、シンジラレナイデチ!」
ちびは精一杯強がって見せたが、腹の虫は素直にグゥと大きな音を立てた。
「ハッハッハ。体は正直じゃないか。まあ信用できないのも無理はないね。だったら
 これをあげよう。」
モララーは胸ポケットから棒状のカロリー食を取り出すとそれをちびに手渡した。
「ク、クレルンデチカ?」
「もちろんだよ。」
ちびは少しためらいながらもそれを彼の手から受け取った。袋を破りカロリー食を口
いっぱいに頬張り、勢いよく食べる。
「もし私の言うことが信用できるようになったら、ここに来なさい。それじゃあね。」
そういうとモララーは住所を書いたメモをちびに手渡すとその場から去っていった。

                                   続く

981 名前: 三大珍味 投稿日: 2003/10/23(木) 18:52 [ 6UVTIeII ]
「オナカスイタデチネ・・・。アノオジサンノトコロニイケバモットオナカイッパイニ
 ナレルカモシレナイデチ・・・。」
ちびは以前渡してもらったメモ用紙を手掛かりに、親切なモララーがいる家へと向かっ
ていた。
「ココデチカネ・・・?アッ!」
ちびは思わず声を上げた。モララーの住む家はまるで昔話の王族が住むような豪華な屋
敷だったからだ。そこには同じちびギコ種が大挙していたのだ。話を聞いてみると、彼
等はちびとほとんど同じ経緯があってここに来たのだという。
「ココニキタラタベルモノモ、ネルバショモシッカリアルッテ、アノオジチャンガイッ
 テタデチ!」
「フサタンハブルジョワダカラ、コウキュウシコウナンデチヨ!」
各々が勝手我侭な事ばかり話したり、これからの事を話し合う。するとあのモララーが
姿を現した。
「やあ、みんなよく来たね。外で立ち話もなんだし家の中へ入りなさい。」
「ハーイ!」
嬉しそうに声を上げるちび達。屋敷の応接間へと一行は通されると、それを待っていたか
のように召使らしき人々がお皿いっぱいの料理を持ってきた。
「さあ、みんなおかわりは自由だよ、たっぷりと召し上がれ。」
「ワーイ!!」
沢山あるご馳走の山に飛びつくちび達。中には嬉しさのあまり涙を流しながら食事をして
いる者もいた。
「オイシイデチ!イママデノクロウガヨウヤクムクワレタンデチネ!」
「オナカイッパイタベルデチ!」
「ハッハッハ。そんなに慌てて食べると危ないよ、慌てなくてもご馳走は逃げないんだか
 らゆっくり食べなさい。」
やがて、ちびギコ達は満腹になると食べ疲れからか大欠伸をして眠り始めた。召使達はそ
っとちび達を起こさないように彼等が食い散らかした食べ残しや空になった食器を片付け
ていく。やがて召使が悪態をついた。
「こいつら肉ばっかり食って、魚や野菜にはほとんど手をつけてないぞ、ゴルァ。」
「幸せそうなツラして・・・これから自分達がどんな目に会うかもしらずによ・・・。」
ぐっすりと眠るちび達を起こさないようにして召使達は部屋から出ていった。

                                     続く。

982 名前: 三大珍味 投稿日: 2003/10/23(木) 19:17 [ 6UVTIeII ]
それから半年あまりの月日が流れたであろうか。
ちびギコ達は屋敷の中で食べては寝て、寝ては食べての生活を送りつづけていた。当然の
事ながら運動らしい運動もまったくせず、ブクブクと太った脂肪の塊へとその姿を変えて
いた。
「ダンダンココノショクジニモアキテキタデチネ〜。モットメニューニクフウガホシイデ
 チヨ。」
「ソレヨリモ、デザートノカイゼンヲ、ヨウキュウシタホウガイイデチヨ。」
「フサタン、タベルノメンドーダカラ、カワイイメイドサンニ、タベサセテホシイデチ!」
脂肪の塊が我侭な論議を始めていたその時、例のモララーが姿を現した。
「アッ、チョウドヨカッタデチ、ジツハ・・・。」
のそのそと床を這いずる様にモララーに近づくフサ。と、モララーは表情を変えることな
くフサの耳を引き千切った。
「ヒギャアアア!!ナニスルンデチカ!カワイイフサタンノオミミガァァァァ!!!」
「何がカワイイだ。醜い糞ゴミの分際で・・・。」
「ナンデコンナヒドイコトヲスルンデチカ?オジサンハヤサシイモララーノハズデチ!」
「黙れッ!お前達には十分すぎるほどの飯を食わせてやったんだ。そろそろそのお代を払
 ってもらうぞ。」
フサの叫び声に反応したのかちび達はその部屋から逃げようとする。しかし慢性的な運動
不足のためか緩慢な動きしかとれない。と、部屋の扉が開くと同時に召使達が一斉にちび
達を取り押さえた。
モララーは耳を引き千切ったフサをテーブルに仰向けにして叩きつけると両手両足を5寸
釘で打ちつける。痛みのあまりフサは絶叫する。モララーが召使達に顎で指示を出すと彼
等はテーブルを倒し、ちび達に打ちつけられているフサを見せ付けた。
「あー。君達。今までいっぱい美味しいものを食べてきたね。それはね、なにも慈善事業
 でやったことじゃないんだよ。今からそれを教えるからよーく見ておくように。」
モララーは先程までとはうって変わった穏やかな表情で説明を始めた。彼は手にした刃物
をフサの胸部に突き立てるといっきに腹部まで引き裂いた。
「ヒギャアアアアア!!!!」
フサの叫びが広い部屋内に響き渡った。
                                   続く。

983 名前: 三大珍味 投稿日: 2003/10/23(木) 19:55 [ 6UVTIeII ]

鮮血が噴き出し、見ているちび達の顔を染め上げる。恐怖のあまり失禁するちびもいる。
ズルリと腹の中の内容物が流れ落ちる。
「ボクノオナカ・・・オナカ・・・。」
フサはそう呟くと死んだ。モララーは臓器のひとつに目をやるとそれをとりあげちび達
の目の前に差し出した。
「これはね、肝臓というものだよ。これはね、ぃょぅのふぐり、しぃのオミミに並ぶAA界
 の三大珍味の一つなんだ。」
「マ、マサカ、ソノタメニチビタチヲ・・・。」
ちびギコの一匹が震える声で呟く。
「その通り!特に脂肪分が多い肝臓ほど高く買い取ってくれるからね。だから君達におなか
 いっぱい食べさせてあげたのさ。」
「ソ、ソンナノイヤデチィィ!!コンナカワイイチビタンヲ、コロスナンテリョウシンガイ
 タマナインデチカッ!?」
「ハッハッハ!わかってないねえ。殺すんじゃないよ。君達は食料として奉仕するんだ。何
 の意味もなく死んでいくんじゃあないんだよ。さあ、それじゃあ始めようか。」
モララーが指をならすと精肉屋が身につける厚手のエプロンを身に着けた召使達が手にした
肉斬り包丁を振りあげちび達を斬り付けていく。
辺りは一瞬のうちに惨劇の場へと変化した。
「おい、そこの糞デブチビ!いままでたっぷりと贅沢させてくれたんだ、もっと楽しませろ
 よ!!」
「ヒギャアアア!!タスケテデチィィ!!」
「好き嫌いする香具師は逝ってヨシ!だからな!」
「ミケタンのアンヨガァァァ!!」
「こらこら、毛皮はバックやコートにして売りさばくんだから、なるべく傷はつけるんじゃ
 ないぞ。」
モララーは阿鼻叫喚の地獄絵図を目の前にして呑気に煙草の煙をくゆらせている。と、一匹
のちびが彼のもとに走り寄って来た。
「オネガイデチ!イママデゼイタクシタブンハタラクカラ、タスケテクダサイデチ!!」
「ジブンダケタスカロウトスルナンテ、ズルイデチヨ!!ボクモイッショニタスケテクダサ
 イデチ!!」
「あー、もううるさいなあ。二人とも仲良く死になさい。」
そういうやいなや、モララーは懐から肉料理用の包丁を素早く取り出すと二匹のちびを腹部
を横一文字に切り裂き、瞬時に肝臓を取り出した。
何が起きたのか分からないまま、二匹のチビは自分達の出した血の海に倒れこみ、絶命した。
「うむ。良質の肝臓だ。」
生々しい光を放つ臓器を見て満足げなモララー。周りを見回すと全てのちびは死んでいた。
「さすがですね、見事な腕前でした。」
「君達の調理の仕方にはまだまだ無駄な動きが多いな。それでは一人前にはなれないぞ。後
 始末はしっかりとしておくように。」
「はい、料理長!」
彼の正体はAA界にその名を広く知られた高級料理店『SITARABA』の総料理長。
モラ井=五三郎その人であった。と、胸元の携帯電話が鳴り響く。
「はい、あ、オーナー。ええ新鮮な食材が入りましたよ。さっそく今から持ちかえります・・
 ・・。それでは。」

                   〜糸冬〜

984 名前: 〜鋼の錬金術師アブver〜 投稿日: 2003/10/23(木) 21:26 [ oGn878iY ]

俺の名は「ギコワード・エルリック」だ俺は賢者の石という
石を探して、旅をしてる一緒に旅してるのは「フサフォンス・エルリック」
俺の弟だだが生身ではない死んだ母親を生き返らせるため、錬金術をやったら
失敗して俺が右腕と左足、フサは体全体、だからフサは鎧に魂がある
そして、今は賢者の石探しと一緒に家畜生物どもを殺してる
だが、この頃ちびギコやしぃは人に飼われてるのが多い
そいつらから金で買えるけどちび達自体が嫌がる
マア俺も弟がしょうがないから、ちびでぃを飼ってる
そいつは素直で飼い易いこの頃野性のちびどもは
でぃをよく食べてるだから弟の鎧の中で買ってる
〜続〜

985 名前: 。・゚ ゚・(*>0<)・゚ ゚・。 投稿日: 2003/10/24(金) 20:29 [ XPFN7Y1M ]
親子のモララー


テレビにはいつもの光景が映る。
実に残虐な光景ではあるが、誰もが見慣れた光景である。

その残虐な光景を興味津々に見つめ、テレビに張り付いていた子が父に問う。
「なんでしぃはいじめられるの?」
「さあ、なんでだろうね。」

テレビの中では鮮やかに血飛沫が飛び散り、
ギコ猫族のメスである「しぃ」は、
体の一部がもぎ取られる度にその箇所を連呼する。

「これ、ちょっと可哀想だよ」
子の問いに対し、父は微笑み、答える。
「そうだね、ちょっと可哀想かもしれない。
 でも、おまえは今『ちょっと可哀想』だと言ったね。」

血にまみれた生き物は尚も、もぎ取られた箇所を連呼する。
連呼すればするほど、それに応じて血飛沫が飛ぶ。

「じゃあおまえはウチで飼っているペットに
 この『ちょっと可哀想』な事が出来るかい?」
勢い良く首を振り、子が答える。
「そんな可哀想な事、出来る訳ないじゃん!」

両耳と四肢をもぎとられた生き物は、
それでものたうち回り、決して止む事無く喚き続ける。
痛みが辺りを赤く染め、悲しみが瞼を濡らし、
怯えが黄金色の液体となり、異臭を放つ。

瞬く間に床は尿に覆われてしまった。
さらなる怯えが、一つの穴から茶色の固体を吐き出そうとするが、
部屋の主がそれを制止した。

「『ちょっとしか可哀想』でしかないから、
 しぃは虐殺されるんじゃないかと父さんは思うよ。」

喚き声は止み、テレビの中は腐臭に覆われた。

986 名前: 。・゚ ゚・(*>0<)・゚ ゚・。 投稿日: 2003/10/24(金) 20:32 [ XPFN7Y1M ]
[糸冬]

987 名前: 1/5 投稿日: 2003/10/26(日) 06:59 [ 2Tk8LDK. ]
キョウモゲンキニシィシィシィ・・・ミンナナカヨクハニャニャニャニャン・・・

秋の空の下、寂れた公園から歌が聞こえてくる。
1匹のしぃが楽しげに歌っていた。
お客は誰もいない。
小さな広場に重ねたビールケースの上でただ一匹、
大声で歌い、手足を振り回してデタラメに踊っていた。

公園は随分手入れされていないようで、殆どの遊具が壊れている。
そんな公園にあるボロボロのトイレの横に彼女は住んでいた。
朝日が昇れば目を覚まし、彼女の一日が始まる。
広場に作った自分のステージで歌って踊る。
毎日毎日休むことなく。

やがて日が一番高く昇る頃、彼女も疲れてきたようだ。
「今日ノ練習ハオワリ! ゴハン探シニイコット!」
ステージ代わりのビールケースを片付けると、いつもの場所を目指す。
公園の裏には小さなビルがあり、1階は喫茶店になっている。
ビル脇には専用の大きなゴミ箱があった。
彼女にとっての唯一の食糧源だ。
手頃な袋を取り出すと、急いで住処へ戻った。

袋を開けてみるとパンの耳が大量に入っていた。
・・・タバコの灰も山盛り入っていたが。
「・・・洗ッタラ、食ベラレルヨネ!」
公園の便所に入り、パンの耳を洗うと、
壊れたジャングルジムに登って食べ始めた。
彼女は高い場所から、ステージにで歌う自分の姿に思いを馳せる。

私は歌が大好き。
いつかはアイドルとして、みんなに歌を聞いてもらうのが夢。
そのために、毎日歌と踊りの練習をしてる。
どうすればアイドルになれるかはよく判らないけど、いつか
絶対スカウトがきて輝くステージに立つの。
TVに出てCDいっぱい出して、コンサートも開くんだよ。

988 名前: 2/5 投稿日: 2003/10/26(日) 07:00 [ 2Tk8LDK. ]
ベンチもないような公園に来る人は少ない。
彼女はそんな公園で一日を過ごし、
数少ない通りがかる人を捕まえては
「シィハ アイドルニナルノ! 歌ヲ聴イテネ!」
そう言っては、歌い踊る。
もちろん誰一人真面目に聞く者はいなかったし、
時には突き飛ばされたり、殴られもした。
それでも彼女がめげることはなかった。
きっと私の歌を聴いてくれる人がいる。
そう信じて待ち続けた。

そんなある日、公園に入ろうとする一人のモララーがいた。
スーツ姿の彼は道に迷っていた。
「おかしいな、公園の近くと聞いていたんだけど」
辺りを見回していると、突然肩を叩かれる。
振り向くと1匹のしぃが立っていた。
「コンニチハ!」
「ああ、ちょうどよかった。道を聞きたいんだけど・・・」
「シィハ アイドルニナルノ! 歌ヲ聴イテネ!」
キョウモゲンキニシィシィシィ♪ミンナナカヨクハニャニャニャニャン・・・
「いや、道をね・・・」
キョウモマターリウレシイナ♪ミンナダッコデハニャニャニャニャン・・・
「まいったな・・・」
目の前のしぃは、手足を振り回して歌っている。
どうしたものか・・・

「ゴルァ!またお前かぁ!!」
怒鳴り声と共に、スーツを着たギコがこちらに向かって走ってきた。
「ハァハァ・・・どうもすいません。モナー商事のギコ山です」
「ガナー商事のモラ橋です」
「このしぃは、ここに住み着いちゃってるんですよ・・・うるせー!歌やめろゴルァ!」
「聞こえてませんな、こりゃあ」
「こんなのがアイドルになれるわけないのに・・・行きましょう、モラ橋さん」
「ええ、行きましょうか」

そのとき、やっとしぃの歌が終わったようだ。
「ネェ、上手デショ。 私アイドルニ ナルンダヨ。TV局にツレテッテ♪」
「(゚Д゚)ハァ?聞いてねーよ。さっさとここ出てけやゴルァ!」
「ヒドーイ!アイドルニ対シテ 失礼ダヨ!」
「まぁまぁ、落ち着いて。君はアイドルになりたいんだよね?」
「ソウダヨ! TV出シテクレルノ!」
「僕にそういうツテはないよ。でもアイドルオーディションが開催される事は
 知ってる。教えてあげようか?」
「ソンナノガアルノ! オシエテオシエテ!」
呆れ顔のギコ山をよそに、モラ橋はオーディション会場の地図を書くと
彼女に手渡した。
「ハニャーン! アリガトウ!」
地図を握り締めると、しぃは喜んで箱に戻っていった。

「モラ橋さん・・・もの好きですね」
とても理解できないといった様子で、ギコ山が話しかける。
「いえ、私の会社近くでね、今オーディションやってるらしいんですよ」
「えっ!モラ橋さん、今日は飛行機で3時間かけていらっしゃって・・・!」
「彼女は夢を追う。公園は邪魔者が居なくなる。良いことじゃないですか」
「・・・アハハハハ!モラ橋さん、あなたなかなか酷い人ですなぁ!」
「フフフッ・・・さあ、行きましょうか」
嬉しそうに旅支度をしているしぃを横目に、彼らはニヤニヤしながら
公園を出て行った。

989 名前: 3/5 投稿日: 2003/10/26(日) 07:01 [ 2Tk8LDK. ]
旅支度といっても、彼女には荷物なんてない。
ダンボールの箱ともらった地図くらいだ。
住み慣れた公園に別れを告げると、彼女は歩き出した。

歩きながら地図を見ると、聞いたこともない場所が書いてある。
「ヨク判ラナイケド、遠ソウダナ」
頭の弱い彼女には、それが途方もない距離だとはわからない。
書いてある通り、大きな道路沿いをまっすぐ歩いていく。

キョウモゲンキニシィシィ・・ゲホッゴホッ!

通りがかったダンプカーの排気ガスが肺に入ってくる。
道路は当然車通りが多く、公園を滅多に出ない彼女にはとても辛い旅だ。
それでも夢を追うために彼女は歩き続ける。
車からポイ捨てされる弁当の残りを漁り、水溜りで喉を潤おす。
夜は引きずってボロボロのダンボールで眠る。
車に轢かれそうになったり、排気ガスで真っ黒になりながら
彼女は歩いた。
雨の日も、風の日も。
歩いても、歩いても、たどり着かない苦しい旅の中、
くじけそうになると彼女はいつも未来の自分を想像した。

「アイドルニナレル! アイドルニナレル!」
アイドルになったら、まずTVに出て、
きれいなお洋服着て、大好きな歌を歌うの。
世界中でCD出して、かっこいいギコくんと結婚して
かわいいベビちゃんと一緒に歌って・・・
「アイドル! シイチャンハアイドル!」

過酷な旅を続ける中で彼女は
もはや自分がアイドルになれると確信していた。
「コンナ辛イ旅をシタンダカラ、シイチャンハアイドルニナレル!」
そしてその執念の力は、ついに彼女を目的の街へ導いた。
秋の初めから、晩秋にかけて。
飛行機で3時間の距離を、ついに歩きとおしたのだ。

「ツ、ツイタ・・・」
ふわふわの毛並みは、排ガスでべったりとして黒い。
足は歩きすぎて傷だらけ、体はあばら骨が浮き出るほど痩せ、
手にはもらった地図をボロボロになってもなお握り締めていた。

「オ、オーディション会場ハ・・・」
地方都市の街らしく、前の街とあまり変わらない。
ふらふらと歩く彼女の鼻に、とてもいい匂いが漂ってくる。
焼きたてのパンの露店販売が目の前にあった。
この旅のあいだろくな物を食べられなかった彼女にとって
それは魅力的過ぎた。
露店の親父は雑誌を読むのに夢中だ。

「どっ、泥棒ーーー!!」
騒ぎ立てる露天商から必死で逃げる。
(アッ、アイドルノ、シイチャンダカラ、イイヨネ)
そう考えながら、残る体力を振り絞り、なんとか
店の親父を撒くことができた。
物陰に隠れて盗んだパンにかぶり付く。
「アイドルニナッタラ、100倍ニシテ返スカラ大丈夫」
腹を満たすと、早速オーディション会場を目指した。

990 名前: 4/5 投稿日: 2003/10/26(日) 07:03 [ 2Tk8LDK. ]
目的のオーディション会場は、とても大きなビルだった。
入り口には警備員が2人いる。
その間をしぃは堂々と入っていく・・・つもりだったが止められた。

「・・・どのようなご用件でしょう」
「シィハ、アイドルデス! アイドルニナリマス!」
「・・・それはどのようなご用件でしょう」
「ダカラー、シィハー、アイドルニナルカラ、キタンダヨー。
 TVニ出テ、イッパイ歌ウンダヨ。ココニキタラ、アイドルニナレルノ。
 イッパイ、歩イテキタノ。ダカラ、アイドル、ナレルヨネ?」

警備員が彼女の言い分を理解するのに10分程かかったが、
なんとか話は伝わったようだ。
「つまりあなたは第三回アブ板歌姫オーディションを受けるつもりで
 ここへいらっしゃった。そういうことですね?」
「ソウ! オーディション! ソレデアイドルニナレルンダヨネ!」
「終わりましたよ、それ。2ヶ月前に」
「・・・エ?」
「オーディションは終わりました。お引取りください」

「ナンデ! ヤダ! アイドルニナルノ! ガンバッタンダヨ?
 イッパイ歩イテキタンダヨ? ソンナノ酷イヨ!
 ・・・ホラ、見テ! コンナニ踊リ上手ナンダヨ!
 歌モスッゴク上手ダヨ! キョウモゲンキニ・・・」
「お引取りを」

必死になって歌い踊る彼女と警備員の問答は、ビルのロビーで
電話をしていたモララーの耳にも届いていた。
電話を邪魔された彼が警備員に文句を言う。

「困るなあ、ろくに電話もできないよ」
「すみません。じつはこういったわけで・・・」
「・・・ああ、僕の担当だったオーディションか。それを受けに・・・
 って、あれが?!」

モララーの目に映ったもの。それは、
体中真っ黒の汚いしぃが、オリジナルらしい歌を
音程を外して歌っている姿だった。
手足をデタラメに動かしているが、それは踊っているつもりなのだろうか。
あきれた彼は、何も言わずにしぃに近づいていった。

「君、ちょっと君!」
「・・・ハニャ? アナタオーディションノ人?」
「そう。僕が責任者だよ」
「ハニャーン! シィハアイドルニ・・・」
「無理。」
「・・・エ?」
「課題曲でないとかそういうことを抜いても問題外。
 歌ダメ、ダンスダメ、ルックスダメ・・というか汚くて臭い。
 オーディション受けるまでも無いよ。帰って。
 すっっっっっごく邪魔。」

それだけ言うとモララーはロビーへと帰っていく。
一瞬の間の後、しぃはわけのわからない言葉を撒き散らして
後を追おうとする。・・が、警備員に取り押さえられる。
そして、そのまま道に放り出された。

ショックのあまり、呆けている彼女。
「いたぞ!あの汚いしぃだ!ボコボコにしてやる!」
後ろからパンを盗まれた親父が仲間を連れて
やってきているとも知らずに。そして・・・

991 名前: 5/5 投稿日: 2003/10/26(日) 07:04 [ 2Tk8LDK. ]
(頭痛いな・・それに眩しい・・。)
重いまぶたを開けると、目の前は真っ赤だった。
綺麗な夕日だ。
水面に光が跳ね返ってキラキラと輝いている。

彼女は流されていた。

「ナンデ コンナトコ・・・」
痛む頭を動かして辺りを見回しても誰一人いない。
覗き込むように水面を見ると、自分の顔に息を呑んだ。
恐る恐る頭を触ると、やはりあるはずの物がない。
耳がもぎ取られていた。

目も殴られて青く腫れあがり、
すでに乾いた鼻血は赤黒くこびりついている。
袋叩きにされた後で河に流されたのだ。

ゆっくりと流れる河は水底が見える程透き通り、
両岸ともかなり離れている。
気絶してる間に随分遠くまできたようだ。

自分の置かれた状況がわかったしぃは、
疲れきった体を箱に預けた。
「アイドル、ナレナイノカナ・・・」
一生懸命歌ったし、踊りの練習もした。
それなのに、誰も相手にしてくれなかった。
邪魔だって言われた・・・

「ソンナハズ ナイモン!」
今回はたまたま運が悪かっただけ。
歌だって、踊りだってまだ上手くなるはずだ。
「今カラ練習 始メナキャ!」

キョウモゲンキニシィシィシィ ミンナナカヨクハニャニャニャニャン・・・

真っ赤な夕日に照らされて彼女は歌った。
大好きな歌を。
たった一人の輝くステージで。

キョウモゲンキニ・・・グスッ・・・シィシィ・・・シィ・・・

いつの間にか泣いていた。
涙がボロボロと溢れてくる。
痛いからではなく、悔しいからではなく、
ただ、悲しくて、悲しかった。

ウッ・・ウッ・・ハニャーン、ハニャーン・・ハニャーーーン!!!

あらん限りの声を張り上げて泣き続けた。
そんなしぃを乗せて箱は流れていく。
いずれ川底に沈むのか・・海まで流されるか・・
どうだってよかった。


夕日は泣き続けるしぃを赤く輝かせる。
箱はゆっくりと河を流れ
やがて小さく見えなくなった。




992 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/10/26(日) 23:24 [ J5WVUH2Q ]
AAサロンよりのコピペ

「暴君(レックス)の降臨」

時はアボ−ン歴266年、人間の世界で言う西暦2003年。この時、AA界では
モララーを筆頭とする数々のAA達が、虐殺を繰り広げていた。主な対象となった
のは、しぃ。AAの中で最も非力なこの種族は、虐殺には打って付けの存在であった。
虐殺集団は、様々な方法を用いて各地でしぃをなぶり殺していった。それが後に、
大いなる災いを産み出すとも知らずに・・・・・。

とあるスレ。ここで、今また、1人のしぃが殺されようとしていた。
「ハニャァァァァーン!!シィノオミミトアンヨォォォ!!モウヤメテヨォォォ!!!」
そのしぃは既に、足を失い、耳は片方もぎ取られていた。
彼女を傷つけているのは、2人のモララーだった。
「糞同人虫猫が、大口を叩くな!」
再び、脇腹や顔を蹴り始める2人。もはやしぃには声を出す力も残ってないようだ。
「おい、そろそろいいだろ?どうせこれじゃあすぐに死ぬ。」
「そうだな。しかし、良いことした後は気持ちいいな。」
「ははは、もうその台詞聞き飽きたぞ!」
2人は笑いながら、その場を立ち去った。
1人になったしぃは、懸命に助けの声を出そうと口を開けている。しかし、もはや
息をすることもままならない状態では、声を出せるはずがない。
しぃは頭の中で嘆いた。
『ドウシテ・・・ドウシテシナナキャナラナイノ・・・?ナンデシィガコンナメニアワナキャナラナイノ?』
しぃの頭が悲しみで満たされた瞬間、それは凄まじい怒りに変わった。
『ユルセナイ・・・アノモララータチ・・・ゼッタイニユルセナイ・・・・!!』
薄れ行く意識の中、しぃの脳裏には、たった一つの言葉がよぎった。
『コロシテヤル・・・・!!!』
そして、しぃの命は燃え尽きた。
しぃが死んですぐ、その体に異変が起こった。辺りから、淡い青に光る玉が、いくつも飛んできた。
もしこれを誰かが見ていたら、「人魂だ!!」と叫んだことだろう。そして、無数の光は、しぃの
死体にゆっくりと吸い込まれていった。すると、しぃの体はほのかな光を放つもやもやしたものに
変わった。そのもやもやは、形を変えていき、形を成し終わった瞬間、あたりは閃光に包まれた。
凄まじいスパークと放電が辺りを駆けめぐる。木が燃えていく。土が抉られる。
そして、圧倒的な電気の光の中から現れたのは、巨大な竜の姿だった・・・・。

後編に続く

993 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/10/26(日) 23:27 [ J5WVUH2Q ]
あのしぃを殺したモララー達は、また別の場所で虐殺を行おうとしていた。
「ハニャァァァン!!コノロープホドイテヨォォ!!!」
広大な森の近くで、1人のしぃが、木に縛り付けられている。
「さて、今日はどうやって殺そうかな?」
「下で火を燃やしてあぶろうか?」
「いや、もっと苦しませなきゃつまらない。」
そんな話題が行われていく。
「やっぱり、殴るのが一番だよ。」
「そうだね、そうしようか。」
会話を終え、しぃに近付いていく2人のモララー。
「オナガイ、ダッコスルカラタスケテェェ!!!」
必死に命乞いをするしぃ。だが、モララー達が耳を貸すはずがない。
「聞いた?抱っこするからだってさ。」
「ぶっ、馬鹿だなぁ。」
そして、1人のモララーの手が振り上げられた。思わず目をつぶるしぃ。
その時!
・・・ズゥン・・・・・
モララー達が止まった。
「おい、何今の音?」
「さぁ、分からない・・・。」
明らかにとまどっている。
・・ズゥン・・ズゥン・・ズシン!・・ズシン!・・
音が大きくなってきた。
「お、おい!近づいてきてるぞ。どっちからだ?」
「・・・・森からだ!」
森を凝視するモララー。しぃは何が起こってるのか分かっていない。
そして・・・・・・。
バキッバキバキバキ!!  ズゥゥゥン!!!
目の前の木が倒れた。慌てて避けるモララー達。突然の出来事に声を出せていない。
しかし、その倒れた木の奥を見た瞬間、2人は体の自由すら喪失した。
グルルルル・・・
見たこともない巨大な生き物が立っている。大きい。モララーの数倍は有ろうかという
大きさだ。鋭く、長大な牙が並んだ口を少し開け、うなり声を出している。二つの目で
モララー達を凝視している。
「で・・・出たぁ!!!!」
モララーが1人絶叫を上げ、走り出す。しかし、その瞬間巨大な竜も動いていた。大股で
歩き、その巨体からは想像もできない速さでモララーに追いつき、呆気なく喰い殺していた。
骨が折れる音が聞こえ、たちまちモララーは噛み砕かれ、飲み下された。
「ひ・・ひぃぃ!!!」
残った1人が、恐怖に駆られ、走り出す。今度は竜は走らなかった。しかし、その口が大きく
開かれ、中に閃光が見えた瞬間、巨大な稲妻が迸った。あまりの明るさに、辺りが暗くなるほどの
光は、モララーに突き刺さった。そして次の瞬間、爆発。凄まじいエネルギーを受け、モララーは
もちろん、地面までもが消し飛んでいた。
グルルル・・・ボオオオオアアアアォォォォン!!!
どの生物にも似か寄らない、大音量の咆哮が響いた。竜は、木に縛り付けられているしぃを向き直
した。
「イ・・・・イャァ・・・・」
もはやしぃは完全に震えている。
2人のモララーを呆気なく殺した竜は、口を少し開けると、弱い稲妻を放った。稲妻はしぃを拘束
していたロープだけを切断した。
「エッ・・・・?」
しぃは呆気にとられていた。てっきり殺されるかと思ったのだ。
竜はそんなしぃを尻目に、森へと姿を消した。

それからである。AA界に、暴君竜「レックス」の噂が広まったのは・・・・。

994 名前: モラ重のサバンナ日記〜ジエン番長〜(1) 投稿日: 2003/10/29(水) 18:08 [ G5qli0bs ]

「ええええええええ!!?」

AA調査委員会(通称A会)アブ課本社の社長室に、
一人の社員の悲鳴が上がった。

「なんで俺が今更そんな恐ろしいところに
ジサクジエン」の調査へ行かなきゃいけないんですか!?」
悲鳴をあげた男の名は「黒岩モラ重」という23歳、
元しぃ対本部軍曹の会社員だ。
この男、社長に極秘の調査を任されられたところだ。
「黙れこのビビリが。
これはてめえにしか任せられねえ事だってわかってんのか?あ?」
「で・・・でもそこってクックルが一匹も住んでない秘境地帯って言いますよ!?」
「だから元しぃ対で充分力バカになって帰ってきたてめえだからこの大仕事任せられんだよ!!
そいつをわかっていってんのか?ん?」
「……わかりました。やればいいんでしょ。やれば…シクシク。」
「おう、わかってんならさっさと行けコラ。準備はしてある。」

強面の若社長(元組長)に脅されてトボトボとモラ重は用意された持ち物を肩に担ぎ、
自衛隊のビークルを拝借した。運転席には自衛隊精鋭の隊員「山城ギコ吾郎」がいる。


「そんじゃ、モラ重さん、行きますか。」
モラ重と正反対の調子のギコ吾郎。
「…じゃあ、行ってきます。」
まだ暗い顔をしてモラ重がいう。
「おう、行って来い。そして帰って来いよ。」
社長に表向きだけ励まされ、
モラ重とギコ吾郎は秘境のサバンナへとビークルを進める。

サバンナの名は…「エリア67」

995 名前: AA失格(1) 投稿日: 2003/10/30(木) 16:05 [ iHohIcs6 ]
とある街にある総合病院に一匹のお腹を大きくしたしぃが姿を現した。
待合室の一角にある受付へとやってくると、担当の事務員に話し始めた。
「シィ、コドモソダテルノメンドクサイカラ、チューゼツシジツ、ッテノヲオナガイシタイノ。」
それを聞いた事務員は目を白黒させ、説得を始めた。
しかし、当の本人は全くそれを聞き入れようとしない。
そればかりか、大声を張り上げて騒ぎ出した。
周囲にいる他の患者達の視線はその場へと集中する。
「ナニヨ!! オナカガオオキイト ゴハンヲタベルノニ、モノスゴクジャマナノヨ!! カワイイシィチャンガウエジニシテモ、イイッテイウノ!?」
事務員は諦めるとしぃに番号札を渡すと、席に座って待つように告げた。
10分もしないうちにまたしぃが騒ぎ始めた。
「カワイイシィチャンヲイツマデマタセルツモリナノ!? ココノビョウインハギャクサツチュウノテサキナノ!?」
それを見かねてか、他の患者が静かにするようにと注意すると急に泣き始めたのだ。
泣き叫ぶ甲高い声が響き渡り、警備員がしぃに歩み寄る。
「いいかげんにしてくださいよ。これ以上騒ぐならここからでていってもらいますよ!?」
「ナニヨ!コノカワイイシィチャンガ ワザワザココノビョウインニキテアゲタッテイウノニ!! シィチャンノオナカニイルコドモヲ ハヤクナントカシナサイヨ!!」
「診療してもらいたいなら、番号札に書かれている番号が呼ばれるまで待ってくださいよ。」
「カワイイシィチャンハイチバンナノ。シィチャンガイチバンジャナイトマターリデキナイデショ!!」
「・・・・・。」
話しをしても無駄と判断した警備員が詰めより、表へと連れ出そうとする。
そこに一部始終を見ていた一人の青年が近寄った。
青年はしぃを一瞥すると口を開いた。
「治療を受けたいんですか?妊娠されていますね・・・。産婦人科はこちらですよ。どうぞ。」
親切な青年の案内にしぃはパッと笑顔になり、彼の後をついていった。
「それじゃあ、その椅子にかけてください。」
「ハニャ?オニイサンガ、シィノオナカヲミテクレルノ?」
青年は白衣についている名札をしぃに見せた。そこには産婦人科、モララーと記載されている。
「ヨクワカンナイケド、シィチャンヲシンサツシテクレルナラダレデモイイヨ!」
「・・・それでは今日はどのような・・・?」
しぃは事務員に話した事をまた彼に話した。モララーは驚きの色を隠せなかった。
「それでいいんですか?あなたはこれから産まれてくる命を死なせてしまうんですよ?」
「コドモナンカヨリ、シィチャンガシヌコトノホウガタイヘンナンダヨ!! シジツニカカルオカネグライモッテルカラ、ハヤクチューゼツシジツシナサイ!!」
「・・・わかりました。いろいろと手続きをとらなければなりなせんので、3日程したらまたおいでください。」
「エー!ソンナニマツノ!?マタココニクルノメンドクサイヨ。イマスグチャッチャットヤッチャッテヨ!!」
「規則ですから・・・。」
モララーの説得に応じたしぃはしぶしぶと席を立ち、病院を後にした。

996 名前: AA失格(2) 投稿日: 2003/10/30(木) 16:08 [ iHohIcs6 ]

3日後。青年モララー医師の手によってしぃの手術は無事完了した。
鼻歌交じりに彼女は病院から去っていった。
それからさらに数ヶ月がたったある日の事。彼がいる医務室へと彼女が姿を現したのだ。
腹部は以前と同じように膨らんでいる。
「ハニャ!オニイサン、シィ、 マタコドモデキチャッタノ。 マタ シジツシテ。」
「な、何を言ってるんだ?君は?子供の命をなんだと思っているんだ!?」
「シィハ、ナニモワルイコトシテナイヨ。2カイグライコウビシタテイドデ、ウマレテクルコドモガ、イケナインダヨ!」
飄々とした態度で中絶手術をしてくれと話すしぃ。
しぃを目の前にしてモララーの心にどす黒い憎悪のようなものが渦巻き始めていた。
「わかりました。では手術を行いますので、そちらの搬送用ベットへと横になってください。」
「ワカレバイイノヨ。」
モララーは搬送用ベットへとしぃを乗せるとエレベータに乗り込み、手術室へと向かった。
エレベータが到着すると、搬送用ベットを押してある一室へと入る。
そこは引き取り手のない遺体を一時的に保管する場所だった。
部屋の中は薄暗く、冷たい異質な雰囲気で満たされていた。
「コンナトコロデシジツヲスルノ?」
モララーはしぃの問いには答えず、部屋の壁に設置されている取っ手を引く。
そこから出てきた鉄製の板へとしぃを叩き落した。
「ナニスルノヨ!!ツメタクテ キモチワルイバショニツレテキテ、ドウシヨウッテイウノ!!」
「うるさい!お前は命をなんだと思ってるんだ!まるでゴミを捨てるような感覚で病院にやってくるなんて間違ってる!!」
モララーは怒りに満ちた形相でしぃの顔を殴りつけた。
「シィィィィィッ!!シィノカワイイオカオニ、ナンテコトスルノヨ!!コノギャクサツチュウ!!」
「命を粗末に扱うお前がいう事かッ!いう事かッ!いう事かッ!いう事かッ!!」
彼は叫びながら何度も何度も殴りつづけた。
自分の拳の皮膚が裂け、肉が露出し血が流れてもその動きは止まる事はなかった。
「ウブ…シ…シィハ…ナニモワルイコトナンカ…シテナイノニ…」
顔面は醜く膨れ上がり、痣だらけになりながらもしぃの口はまだ動いていた。
小1時間ほど経過した頃。
モララーは緑の手術服に着替えを済まし、メスなどをのせた台車と共にしぃのいる部屋へと姿を現した。
しぃは仰向けのまま眠りについているようだった。
モララーはしぃの顔を平手で叩き起こすと、しぃは震える体で彼を見つめた。
「オナガイ…ダッコサセテアゲルカラ、ユルシテ…。」
「それじゃあこの子をだっこしてあげるんだ。」
そう言ってモララーはしぃの隣にある取っ手を引き、そこに横たわるモノをしぃに差し出した。
それはぬめぬめとピンク色の光沢を放つ肉の塊だった。

997 名前: AA失格(3) 投稿日: 2003/10/30(木) 16:09 [ iHohIcs6 ]
AAでいう所の頭部にはかろうじて眼窩とおぼしきものが確認できる。
「ナニヨ!コノキモチワルイノ!ソンナノダッコサセヨウダナンテ、ヤッパリアンタハシンセイノギャクサツチュウヨ!!」
「これは君の子供だよ。前の手術で死んだけどね・・・。」
「ソンナモノ、シラナイヨ!!チカヅケナイデチョウダイ!!」
しぃは差し出された子供の亡骸を突き飛ばした。
グチャリ。柔らかい肉の潰れる音が響く。
その態度に今まで抑えていた憎悪の塊は弾け飛び、それは奔流となって彼の全身を怒りで爆発させた。
モララーは一本のメスを手に取ってしぃの腹部へと突き刺した。
それと同時に叫び声が部屋中に響き渡り、しぃは四肢をばたつかせる。
「痛いだろうっ!苦しいだろうっ!お前の子供もそれだけ苦しんだんだ!!それを理解するんだよ!!」
「シィィィィィィィィィッ!!オナガイ!!ヤメテェェェェェェ!!!」
痛みを訴え、暴れ回るしぃの手足を縫合手術に用いる糸で縛り上げ、突き刺したメスを握り締めると
傷口を掻き回すしていく。
たちまち鮮血がほとばしり、モララーの手や胸を赤く染め上げる。
傷口が握り拳大に広がると今度はメスを置き、そこに両手を入れて、左右に傷口を広げていく。
皮が裂け、しぃの体からは血が大量に流れ出る。
「シィノオナカ!オナカガァァァァァ!!!」
悲痛な叫び声にも構わずモララーは腹部を素手で引き裂くと、生々しい輝きを放つ内蔵が露出する。
息も絶え絶えになりながらも助けを乞う姿を横目で見ながら、モララーはしぃが突き飛ばした子供を優しく抱きかかえた。
「この子を見てみろ。お前に抱きかかえられる事もなく、優しさもなにも与えられずに死を遂げたこの子をッ!!」
「ハニャ…ダゴ……サセテアゲ……オナガ……タスケ…。」
しぃは口を金魚のようにパクパクとさせ、視点は宙を泳いでいる。
死ぬ直前になってもなお、自分の保身の事しか考えないその姿にモララーは無言でしぃの心臓へとメスを突き立てた。
「フギャ…。」
か細い悲鳴を上げ、しぃは絶命した。
モララーはしぃと胎児を繋げているへその尾を切断し、胎児をそっと取り上げて優しく抱き寄せる。
母親の愛情を受ける事無く、命すら与えてもらえなかった子供達。
モララーはその二人を抱き締めた。
大粒の涙が頬を伝い、二人に流れ落ちる。
自分でも気付かないうちに彼は泣いていた。
「失格だ・・・。医師としてだけではなく・・・僕は・・・。」
「AAとしても・・・・・・。」
すすり泣く彼の声だけが安置室に虚しく響いていた・・・。

                    糸冬

998 名前: 名無しさん 投稿日: 2003/10/30(木) 17:07 [ 7el32qBg ]
998

999 名前: 名無しさん 投稿日: 2003/10/30(木) 17:08 [ 7el32qBg ]
999

1000 名前: 名無しさん 投稿日: 2003/10/30(木) 17:08 [ 7el32qBg ]
1000

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