南アフリカのサッカー情報 - 1124100029

10：BOTSHABELO：2006/07/15(土) 14:40:19: 南アフリカのムベキ大統領は７月９日、ドイツでの記者会見にて、「南アフリカは２０１０年のサッカーＷカップを、何百万人もの地球の裏側のサッカーファンのために成功させる」と述べたそうです。
ジャーナリストからは、「サッカー場の建設と当時に、交通機関等の設備は？」という意見も出されたみたいです。

ドイツ大会では、大勢のサッカーファンは一泊の滞在（や短い滞在）だけで帰国していったそうです。
南アフリカは地球の裏側で、何度も訪れることが出来ない国で、ケープタウンなどでは風光明媚な観光地があります。
南アフリカは、「サッカーの観戦に訪れた２５～３０％の人たちは観光のための滞在すると予想し、その経済効果に期待している」そうです。

さてケープタウンですが、私も４回ほど訪れたことがありますが、テーブルマウンテンの頂上から見ると、一望できてしまうほどの広さしかありません。
１０年ほど前、ミニバスで観光に出かけたことがありますが、市内を出てしばらく走ると延々とカラード（混血）の住宅街が続き、その先には黒人の住宅がありました。
ホテルなどのあるケープタウン市内は、ほんの狭い地域でしたありません。

２００２年２月、私は南アフリカにいて、帰国前に休暇が取れそうでしたので、「久し振りにケープタウンへ観光に行こう」と思いました。
ちょうどその日、ケープタウンでは、かの有名なサイクリング大会がある日でした。
この大会は、南アフリカ国内のサイクリングファンが主体の大会ですが、外国からも参加者も大勢いるみたいでした。
私の友人も、毎年この大会への参加を楽しみにしていて、「ヨハネスブルクからキャンピングカーを牽引して出かける」と言っていました。

２週間ほど前に、フライトとホテルの予約をお願いしたのですが、ヨハネスブルクからケープタウンまでの南アフリカの国内便は満席で取れず、やっと予約できたのは運賃が１．５倍ぐらいの英国系航空会社の飛行機でした。
ホテルは、５つ星のダブルベッドルームでした。
この時期は、安いホテルのシングルルームやフラット（長期型アパート）は、かなり前から満室になってしまっているそうです。

さて、「このようなフライトとホテルの状況で、サッカーＷカップ２０１０は大丈夫なのだろうか？」と思ってしまいます。
もちろん、フライトは増便されるのでしょうが、どこから飛行機を持ってくるのでしょうか？
またホテルを増設されるのだろうか？
でも、大会が終了したら、その維持をどうするのでしょうか？

このムベキ大統領の記者会見の記事の中に、ブラッター会長が、「アフリカで最初のＷカップを成功させるために、アフリカ各国の協力を要請した」と書かれていました。
南アフリカ大会を冷ややかに見ているアフリカ諸国があるのは事実でしょうが、「協力とはどのようなことだろうか？」と思っています。

古い話ばかりで笑われそうですが、１９９５年に南アフリカで開催されたラグビーＷカップの三位決定戦を、ヨハネスブルクからプレトリアまで見にいったことがありました。
ヨハネスブルクからプレトリアまでは５６ｋｍで、ふだんならば４０分ほどで行ける距離です。
道路の混雑を予想して、２時間ほど前に出発したのですが、ラグビー場に入った時は、すでに前半も終わろうとしていました。
道路は合流地点で殆ど進むことができず、駐車場近くでも長時間待たされました。

今はどうなっているのか分かりませんが、ラグビーＷカップよりも何十倍ものファンが押しかけるサッカー２０１０Ｗカップでも同じような混雑が予想されます。
サッカー観戦のチケットを入手する以上に、移動手段や宿泊のチケットを入手する方が困難な状況になるのかもしれません。