時事ニュース＠アラビア語

54：さーひぶ。：2009/10/04(日) 15:03:59: （>>53の続き）
10月2日のIOC委員による第1回投票は、かなりの接戦となりましたが、事前の
予想に反してオバマ新大統領夫妻を担ぎ出したシカゴが最初に脱落。いくら、
話題の超大国の大統領がプレゼンテーション演説しても、シカゴは金融危機
の発信地で、しかもアメリカといえば9･11以来戦争続きで治安に大きな不安！
サマランチIOC前会長がスペイン人だからか、マドリードが最初はリード。
2回目の投票以降は、脱落都市を支持した委員の票がリオに回ったようです。

2回目の東京の脱落は当然でしょう。石原知事が五輪の夢よもう一度と躍起に
なっても、住民の支持は低いまま。今の日本は大規模公共事業で景気振興と
いうご時世じゃありません。それにたった3日間の北海道洞爺湖サミットでさえ
大都会は混雑に加えてテロ対策を口実にたいへんな警戒ぶりだったのですから、
東京で2週間も五輪をやられたら、それこそ海外からの来日者やら地方からの
見物客やらで、物凄い大混雑と無駄な警備を招来します。景気も動きません。

まったく解せなかったのは、鳩山由紀夫新首相夫妻がコペンハーゲンまで出向
いて、例の「友愛」で東京での開催へ応援演説をしたこと。連立与党の各大臣
らが無駄な公共事業費を割り出して財源に充てようと無我夢中に取り組んでいる
最中に（鳩山氏本人は野党時代に批判していた）五輪という公共事業の招致ですか？
「エコ」を売り物にした公共事業がまやかしであることは、愛知万博のときにも
さんざん批判の的になったはずですが。
鳩山さん、首相になったことで有頂天になってパフォーマンス活動全開のようですが、
ご自身の献金問題といい、そんなことをしている場合ではないでしょう？

こうして有力候補シカゴと東京が脱落。脱落した都市を支持していた委員の票
はサマランチ氏の意向に逆らうかのようにリオデジャネイロに集中。

リオデジャネイロ市（ريو دي جانيرو）が3回目の投票で、南米初の五輪開催
を獲得しました。BRICsの一角・新興国ブラジルでの開催は、南米経済の振興
のみならず、南北格差・国際経済にも良い影響大であると期待しています。

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