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メディアが報じる中近東

1さーひぶ。:2007/04/15(日) 21:04:29
テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・書籍など、各種メディアが報道する
中近東の言語・文化・社会などの情報スレッドです。

89さーひぶ。:2013/03/10(日) 22:37:10
【『世界の貨幣コレクション』エジプトの5ピアストル紙幣】

水曜日に発売された『世界の貨幣コレクション』第6号(VOL.6)は、
エジプト特集です。以下のような記事が掲載されています。
・「エジプト・アラブ共和国」現代エジプトの概要を紹介。
・「エジプト貨幣史」ギリシア系のプトレマイオス朝のドラクマ金貨などを紹介。
・「現在のエジプト通貨」現在発行されているエジプトの紙幣を紹介。

〔付録の5ピアストル紙幣〕
今号の付録は、1997〜1998年にエジプト財務省が発行した5ピアストル紙幣です。
エジプトの基軸通貨はエジプト・ポンド(英語名Egyptian pound イジプシャン・パウンド)、
エジプト・ポンドの100分の1がピアストル(英語名piaster ピアスター)です。

エジプトは、長らくオスマン帝国の支配を受け、一時はフランスの支配下にあり、
その後にイギリスの植民地支配を受けました。エジプトの通貨の名称は、
オスマン、フランス、イギリスと関係があります。ポンド(パウンド)が
基軸通貨なのは、エジプトがイギリスの支配圏の一員であったことを示します。
イギリスは、アフリカのギニア(Guinea ギニー)から産出した金を用いて
ギニー金貨や旧通貨ギニー(guinea ギニー)をつくりました。
ポンドのことを口語アラビア語(エジプト方言)でギニーというのはこのためで、
文語アラビア語(フスハー)で グナイフ または ジュナイフ(جنيه)という
のもギニーから来ています。ポンドはフランス語ではリーヴル(livre)なので、
エジプト・ポンドはリーヴル・エジプシャンヌ(livre égyptienne)となり、
このため、LE と略す場合もあります。
>>90へ続く)

90さーひぶ。:2013/03/10(日) 23:06:14
>>89の続き)

ピアストルは、
文語アラビア語(フスハー)では、単数形がキルシュ(قرش)、複数形がクルーシュ(قروش)、
エジプト方言では、単数形がエルシュ、複数形がウルーシュなどとなります。
キルシュは、オスマン帝国の通貨グルーシュ(غروش gurûş)に由来するもので、
オスマン帝国の支配下にあった国々の多くで今も用いられています。
オスマン帝国の通貨は、フランス語でピアストル(piastre)、
英語でピアスター(piastre または piaster)と呼ばれるようになり、
この名称は現代のエジプトなどいくつもの国々に当てはめられています。

〔補足のまとめ〕
ポンド(パウンド)は、文語アラビア語でジュナイフ(جنيه)、エジプト方言でギニー。
エジプト・ポンドは、ジュナイフ・ミスリー(جنيه مصري)。
ピアストルは、文語アラビア語でキルシュ(قرش)、方言でエルシュ。

現在のレートは、
1エジプト・ポンド=約14円20銭(14.2円)、
1ピアストル=約14銭(0.14円)、5ピアストル=約70銭(0.7円)です。

エジプト・ポンド http://en.wikipedia.org/wiki/Egyptian_pound
ピアストル http://en.wikipedia.org/wiki/Piastre
キルシュ  http://en.wikipedia.org/wiki/Qirsh


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