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物理学ニュース速報

1名無しさん:2004/04/02(金) 15:57
物理学ニュース速報

104名無しの物理学徒:2006/03/19(日) 10:57:10
【宇宙】火星の熱帯地域に存在した氷河の起源――地面から湧き出た水ではなく大気中の水が雨として降ってできた
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1137821562/l50

火星の熱帯地域に存在した氷河の起源

 数百万年前、火星の熱帯地域の火山や山の側面は氷河で覆われていた。今回、これらの
氷河は地面から湧き出た水ではなく大気中の水が雨として降ってできたものである可能性
が示唆された。

 今日の火星の表面は冷たく乾燥しており、極地以外の場所では氷が不安定な状態になる。
このため、研究者らは、熱帯の氷河が大気中の水分あるいは地下水源のいずれに由来する
のか、頭を悩ませてきた。

 Francois Forgetらによる高解像度の新気候モデルでは、今日の火星における水循環に関
する情報に加えて、数百万年前の火星回転軸の傾斜(45度)が反映されている。同モデル
から、傾いた回転軸によって極地に存在する水の大気中への蒸発が増し、循環の結果雨と
なって降り注ぎ、今日残存する氷河の地質学的痕跡と同じ場所に氷河を形成した可能性が
示された。

Science Highlighgt 2006年 1月 20日(金)
http://www.sciencemag.jp/highlights/20060120/index.html#2

Formation of Glaciers on Mars by Atmospheric Precipitation at High Obliquity
F. Forget, R. M. Haberle, F. Montmessin, B. Levrard, and J. W. Head
Science 20 January 2006: 368-371.
http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/311/5759/368

105名無しの物理学徒:2006/03/19(日) 10:58:15
【宇宙】宇宙のフォースXライン26Alの謎を解く――宇宙で起こる磁気リコネクションにより250万kmの粒子加速器が作り出される
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1137420970/l50

Cover Story : 宇宙のフォース:宇宙で起こる磁気リコネクションにより250万キロメートル
の粒子加速器が作り出される

 磁気リコネクションは、対になった磁力線が合体して、磁気エネルギーが粒子の運動エ
ネルギーに変換される過程である。合体した磁力線で生じたねじれはスリングショット効果
を生じ、合体した位置から遠くに向かう高速のプラズマジェットを加速する。この過程は太
陽フレアや地球付近の宇宙嵐へエネルギーを供給して、電力網や電気通信を妨害する。

 宇宙物理学の分野では、リコネクションが長距離を越えて発生するのか、あるいはパッチ
状に局地的にランダムに発生するのかが長らく問題となってきた。

 2002年2月2日、惑星間宇宙で広く離れた位置にあったクラスター、ACE、ウィンドのすべ
ての探査機が、通過中の同じ電流シート内で、似たようなプラズマジェットを観測した。
これは、250万キロメートルにわたる磁気リコネクション領域を示す端的な証拠であり、磁
気リコネクションは長時間にわたって非常に大きな規模で発生しうることを確証するもので
ある。

 表紙は、ねじれた磁力線が一対の粒子ジェットを加速する様子を示す。[Letter p. 175; News
and Views p. 144] 表紙画: Matt Davis and Tai Phan(カリフォルニア大学バークレー校)

Nature Highlight January 12, 2006
http://www.natureasia.com/japan/nature/updates/index.php?id=1218&issue=7073
表紙http://www.nature.com/nature/journal/v439/n7073/index.html

宇宙:太陽風の中で地球半径の390倍以上に伸びている磁気リコネクションXライン26Al
T. D. Phan, J. T. Gosling, M. S. Davis, R. M. Skoug, M. Oieroset, R. P. Lin, R. P. Lepping, D. J. McComas, C.
W. Smith, H. Remeand A. Balogh
Nature 439, 175-178 (12 January 2006) | doi:10.1038/nature04393
http://www.nature.com/nature/journal/v439/n7073/abs/nature04393.html

News and Views: 宇宙空間物理学:Xラインの謎を解く
Gotz Paschmann
http://www.nature.com/nature/journal/v439/n7073/full/439144a.html

106名無しの物理学徒:2006/03/19(日) 23:45:40
【物理】「三体問題」の解の状態を観測
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1142595955/l50

物理 : 3つ一緒でも手はつながない

 アイザック・ニュートンは、1個または2個の物体が物理的な力を通じてどのように
相互作用するかについてよく知っていた。また、3個以上の物体が関係するように
なるとこの問題が極めて複雑化することも理解していた。ニュートンの重力理論は、
1個の惑星が太陽の周りでどのような軌道を描くかは説明できるが、この系にさらに
惑星を1個加えたとたん、この問題の正確な数学的解は得られなくなってしまう。
 しかし今回、H-C Nägerlたちは、きちんと解ける「3体問題」が少なくとも1つあること
を明らかにした。彼らは、ロシアの物理学者V Efimovが1970年に行った、ボソンと
よばれる素粒子3個のふるまいに関する予測が正しいことを初めて実験的に実証した。
 ボソンは、ある種の原子が共有する特別な量子力学的性質を示す粒子である。
Efimovは、ボソン3個のうち2個の間に束縛状態ができない場合でも、3個すべてが
袋の中に一緒に入れられたかのような、いわゆる3量体としてゆるく結合するだろうと
予測した。今回Nägerlたちは、絶対零度にごく近いところまで冷却したセシウム原子
気体にこのEfimovの3量体が存在することを示す証拠を得たのである。

ソース
http://www.natureasia.com/japan/nature/updates/index.php?id=1276&issue=7082

Evidence for Efimov quantum states in an ultracold gas of caesium atoms
Nature 440, 315-318 (16 March 2006) | doi:10.1038/nature04626
http://www.nature.com/nature/journal/v440/n7082/abs/nature04626.html

107名無しの物理学徒:2006/05/12(金) 22:10:38
【宇宙】宇宙ではビッグバンとビッグクランチが何度も繰り返されている――循環する宇宙と小さな宇宙定数
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1147401873/l50

循環する宇宙と宇宙定数

 宇宙の循環モデル ー宇宙ではビッグバンとビッグクランチが何度も繰り返されているー 
によって、宇宙空間のエネルギー密度が現在、なぜこのように小さく、物質のエネルギー
密度と同じ程度なのかを説明することができるかもしれない。

 この「ダークエネルギー」は数学的に宇宙定数として表される。最近の研究から、宇宙は
膨張し続けていることが明らかになり、宇宙の真空空間における小さな、正の、ほぼ一定の
エネルギーが膨張に拍車をかけている可能性が示唆された。

 Paul SteinhardtとNeil Turokが行った新たな計算によると、最後のビッグバン以降、宇宙
定数が徐々に減少しているが、減少は定数がゼロに近づくにつれほぼ停止しつつあるという。
このことは、「到達するまでに費やした時間と比較して、相対的に果てしなく続く長期間に
わたり」宇宙が非常に小さい宇宙定数レベルに留まっていることを意味していると著者らは
述べている。

 しかし、この過程は非常に長い時間を要すると思われることから、宇宙が循環し一連の
ビッグバンの中で新しい物質を作り続けない限り、他の物質は全てやがて消滅してしまうで
あろう。

 SteinhardtとTurokが描いたシナリオは、なぜ宇宙は現在の姿になったのかを、小さな宇宙
定数と相対的に薄められていない物質を基に明らかにしてくれるかもしれない。今日まで、
この現象を説明する理論の主流は「人間原理」であった。同原理では、宇宙の物理定数は
人間(知性体)がそれらを目撃するために居合わせたからこそ現在の姿があるとされる。

 関連するPerspectiveの中でAlexander Vilenkinは、人間原理はそれでもやはり、考えら
れる最も小さな宇宙定数の値が今日の宇宙の密度と同程度である理由を最もよく説明して
いるであろうと述べている。

2006年 5月 5日(金)
http://www.sciencemag.jp/highlights/20060505.html#3

108名無しの物理学徒:2006/05/12(金) 22:11:13
Why the Cosmological Constant Is Small and Positive
Paul J. Steinhardt and Neil Turok
Published online May 4 2006; 10.1126/science.1126231 (Science Express Research Articles)
http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/1126231v1

The Vacuum Energy Crisis
Alexander Vilenkin
Published online May 4 2006; 10.1126/science.1128570 (Science Express Perspectives)
http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/1128570v1

関連ニュース
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http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1145722596/
【宇宙】宇宙誕生初期のインフレーションの証拠=NASA 2006/03/17
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1142592096/
【宇宙】ビッグバンの数秒後にできたエネルギッシュなニュートリノが重力効果を局地的にスムージング 2005/06/20
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1119267553/l50
【宇宙】宇宙創成:「ビッグバン直後は液体」 「気体説」覆す 2005/04/19
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1113836909/l50
【天文】シミュレーションからダークエナジーが存在する証拠を提起・・・国際チーム〔050331〕 2005/03/31
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1112275070/l50
【宇宙/物理】 ブラックホールなどない!ダーク・エネルギー星だ 時空自体の変動で暗黒物質が作り出される 2005/04/13
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1113327601/l50
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http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1099847652/l50
【宇宙】宇宙の運命を握る「暗黒の力」 2004/06/03
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1086273530/l50

109名無しの物理学徒:2006/05/12(金) 22:11:59
高温プラズマ持続時間の世界記録更新…核融合科学研
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1144760897/l50

 核融合科学研究所(岐阜県土岐市)は11日、同研究所の大型実験装置で、2004年
に記録した高温プラズマの持続時間などの世界記録を更新したと発表した。

 発表によると、今年2月16日に1200万度のプラズマを54分28秒間持続させることに
成功した。これまでの記録は、04年12月9日に同研究所で達成した2000万度のプラ
ズマを31分45秒間持続させたものだった。

 また、プラズマ入力エネルギーについても、04年12月に記録した1・3ギガジュール
から1・6ギガジュールに記録更新した。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060411-00000314-yom-soci

110名無しの物理学徒:2006/05/12(金) 22:12:43
【宇宙】木星に新たな大赤班の形成か
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1141537357/l50

Space.comの記事によると、NASAはハッブル望遠鏡等により、
木星に新たな赤班「Red Jr.」(正式名称は「Oval BA」)が形成されつつあるのを観測した
(NASAのプレスリリース)。Oval BAは2000年に3つの渦が合体して形成された渦で、
当初は白い色(白斑)を示していた。しかし、2005年12月頃から茶色に変色し始め、
数週間前から赤色を示すようになり「今では大赤班と同じ色になった」という。

木星で最も目を引く特徴である大赤班は、1665年頃カッシーニあるいはロバート・フックによって
発見されて以降、300年以上にわたり安定に存在してきた地球の2〜3倍程度の大きさをもつ渦で、
典型的な孤立波(Solitary wave, Solition)として解釈されることもあるものの、
その成因や維持のメカニズム、また何故赤い色をしているのかなど謎に包まれた部分も残されている。
NASAのプレスリリースでは、「赤色を示す要因」の仮説の一つとして、強い渦に伴う上昇気流が
下層の物質を高く舞い上げ、太陽光に含まれる紫外線による何らかの化学反応で赤色を示す
という説が示されている。ジョン・ロジャーズ博士によると、これまでも一時的に赤っぽくなった白斑は
見られたものの、永続したものはなかった。この「Red Jr.」が大赤班のように数世紀にわたって継続するかどうか興味深い。

NASAによれば、今月木星はてんびん座の中にあり、口径10インチ以上の望遠鏡でRed Jr.が
観測可能とのこと。世紀のイベントになるかもしれないこの現象を、自分の目で見てみませんか。"


ソース 2006年03月05日
http://slashdot.jp/science/article.pl?sid=06/03/05/0240225
http://science.nasa.gov/headlines/y2006/02mar_redjr.htm
http://science.nasa.gov/headlines/y2006/images/redjr/go1.jpg
http://science.nasa.gov/headlines/images/stormscollide/pia02823_med.gif
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/f/fd/Jupiter_Great_Red_Spot_Animation.gif
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/2/20/Redspot.jpg

111名無しの物理学徒:2006/05/12(金) 22:13:16
【量子】量子テレクローニングのデモに成功 -東大-
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1140266418/l50

東京大学古澤研究室、科学技術振興機構、英York大の研究グループがスタートレックの
「転送」の基盤となるような技術:量子telecloning(遠隔複製)に成功したそうだ(英York大のプレスリリース)。
この結果はPhysical Review Lettersに掲載されている。

研究者の一人であるSam Braunstein教授は「この転送技術を使った通信プロトコルは
情報漏えいが不可能であり、どんな盗聴も無力だ」としている。これって、情報を伝送するのではなく
情報を発信する人そのものを伝送するからという意味だろうか?…それって本当?"

なお、量子テレポーテーション自体の成功の話題は過去/.Jでも何度かとりあげられている
(100%確実な量子テレポーテーション、原子間の量子テレポーテーションに成功)が、
今回は量子多体エンタングルメントを用いた"telecloning"であり、同時に2ヶ所に対して状態を送っている。


ソース 2006年02月18日
http://slashdot.jp/science/06/02/18/0346253.shtml
東京大学古澤研究室
http://aph.t.u-tokyo.ac.jp/%7Efurusawa/
http://aph.t.u-tokyo.ac.jp/%7Efurusawa/2research.html


関連スレ
【物理】量子、今度は3Pでテレポーテーション
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1095906794/l50 (dat落ち)
【科学】原子で量子テレポーテーション実現 欧米の2チーム
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1087427544/l50 (dat落ち)
【量子コンピュータ】産総研、量子コンピュータ向け光制御型基本素子構造の開発に成功
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1134788220/l50
【量子】6個の原子からなる「シュレーディンガーの猫」
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1133445885/l50

112名無しの物理学徒:2006/05/12(金) 22:13:49
【宇宙/物理学】スーパー宇宙線、日米共同観測へ 相対性理論にも影響?
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1140009714/l50

宇宙から地球に降り注ぐ宇宙線の中に、けた違いにエネルギーが高い「スーパー宇宙線」が
あるとの説をめぐり、真っ向から意見が対立する日米の研究チームが手を組み、
米国ユタ州の荒野で壮大な観測を始めることになった。
日本チームの主張通り「スーパー宇宙線がある」となれば、
アインシュタインの打ち立てた相対性理論にほころびが見つかる可能性もある物理学の一大事だ。

スーパー宇宙線の解明は、現代物理学の大きなテーマとされてきた。
まず東京大が90年から始めた観測の結果、「13年かけて11個見つけた」と発表し、注目を集めた。
ところが、その後、米ユタ大が「自分のところの観測装置で調べたけれど、なかった」と発表。
行方が混沌(こんとん)としてきた。

白黒はっきりさせるには、とにかく大量の宇宙線を精度よく観測するしかない。
対立する双方が異例のチームを組み、共同で進める新プロジェクトが、
米国に建設中のテレスコープアレイ(TA)だ。琵琶湖に匹敵する広さの荒野に粒子検出器を
約600台並べ、巨大な無線LANで結ぶという、これまた異例の観測体制で検証に臨む。

来春から数年の観測で、あるかないか決着がつくという。「呉越同舟みたいなものです。
意見が異なるのは厳しいが、とても面白い」と、日本側の福島正己・東大宇宙線研究所教授は話している。

米ユタ州の州都ソルトレークシティーから南西へ約200キロ。低木がまばらに生える荒野に、
スーパー宇宙線を観測するためのテレスコープアレイ(TA)の建設が進んでいる。

宇宙線が大気の成分である窒素や酸素などの原子核に当たって出る粒子のシャワーを、
地上で検出する機器が1.2キロ間隔で576カ所に並ぶ。
シャワーから出る弱い蛍光を観測する反射望遠鏡も3カ所に計36台。
装置全体の「面積」は約760平方キロになる。日本最大の湖・琵琶湖(670平方キロ)よりも大きい。

113名無しの物理学徒:2006/05/12(金) 22:14:47
【物理/IT】今、見ちゃいけない量子の情報――量子検査による反事実量子計算
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1140900706/l50

量子情報 : 今、見ちゃいけない

 量子コンピューターから答えを得る新しい方法が報告された。まず、量子コンピューター
をコンセントにつなぎ、スイッチを入れる。やることはそれだけで、プログラムを実行する
必要はない。運がよければ、とにかくこれで答えを手に入れることができるのだ。

 この方法はばかげていると思われそうだが、O Hostenたちはこれでうまくいくことを明ら
かにした。彼らは光ビームを使う実験装置を組み立て、光子(光の粒子)の量子状態により
符号化した情報を使って量子計算を実行し、簡単なデータベース検索を行った。この実験
では、グローバーの検索アルゴリズムとよばれるよく知られた量子計算アルゴリズムが実
現された。

 重要なのは、実際にはその計算が行われないことである。その代わり、光を利用した量子
コンピューターがとりうる状態を、計算が行われた状態を含めて、実際にはそれをまったく
「見ていない」ようにして詳しく調べるというトリックを使っている。これによって、探している
答え、すなわち探している項目がある場所が常に得られるとは限らない。しかし、場合に
よっては得られることがあるのだ。

 この一見無意味なふるまいは、「コンピューター」が量子法則に従って動くからこそ可能
になる。量子力学系では同時に2つの状態が存在できる。量子コンピューターに処理能力
が大幅に高められる可能性があるのは、このためなのだ。今回の場合なら、コンピューター
はこのアルゴリズムが実行された状態とされなかった状態の両方をとることができるとい
うわけである。このような状態の性質を詳しく調べることにより、アルゴリズムが実行された
ならばそうなったであろう状態を、アルゴリズムが実行されなかった状態を観察するだけで
再構成できたのだ。

Nature Highlight February 23, 2006
http://www.natureasia.com/japan/nature/updates/index.php?id=1253&issue=7079

114名無しの物理学徒:2006/05/12(金) 22:15:06
量子情報:量子検査による反事実量子計算
ROnur Hosten, Matthew T. Rakher, Julio T. Barreiro, Nicholas A. Petersand Paul G. Kwiat
Nature 439, 949-952 (23 February 2006) | doi:10.1038/nature04523
http://www.nature.com/nature/journal/v439/n7079/abs/nature04523.html

量子情報科学:計算する、それともしない?
Jonathan P. Dowling
http://www.nature.com/nature/journal/v439/n7079/full/439919a.html

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http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1133445885/l50
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http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1123866030/l50

115名無しの物理学徒:2006/05/12(金) 22:16:11
【物理】粒子と反粒子の振動は毎秒2・8兆回 -高エネ研-
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1144936351/l50

Bs中間子:粒子反粒子振動の観測に初めて成功 高エネ研

高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)などの国際共同実験グループは12日、
素粒子の一種「Bs中間子」が、反粒子(反Bs中間子)に変化したり、
元の粒子に戻るのを超高速で繰り返す現象「粒子反粒子振動」の観測に初めて成功したと発表した。
ノーベル賞の有力候補と目される物理理論「小林益川理論」に合致する結果が得られたという。

グループは陽子と反陽子を衝突させて生まれたBs中間子の崩壊過程を02年から観測してきた。
その結果、粒子と反粒子は毎秒2・8兆回の超高速で変化を繰り返していることが判明した。

小林益川理論は、小林誠・素粒子原子核研究所前所長と益川敏英・京都産業大教授が
73年に発表した物理理論。宇宙には物質と反物質が同数あるのではなく、
物質ばかりがあるのはなぜかという謎を解く「CP対称性の破れ」と呼ばれる現象を説明している。
実験の日本側代表者、金信弘・筑波大教授は「理論の正しさを検証し、
対称性の破れの起源の解明に資する成果だ」と説明している。


ソース 2006年4月13日
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20060413k0000m040144000c.html
高エネルギー加速器研究機構 
http://www.kek.jp/ja/news/press/2006/CDF_Bs.html

116名無しの物理学徒:2006/05/12(金) 22:16:49
【物理】「見えないエネルギー」を伴った崩壊を発見 -高エネ研-
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1144936893/l50

Belle研究グループはB中間子が「見えないエネルギー」を伴った崩壊をすることを
発見したと報告した。この実験は世界最高のルミノシティを誇る
高エネルギー加速器研究機構(KEK)のBファクトリー(KEKB)で行われたものである。

B中間子がτレプトンとニュートリノに崩壊する現象はクォークからなる中間子がクォークを
含まないレプトンと呼ばれる粒子のみに変化する過程である。この発見によって、
B中間子を構成するbクォークと反uクォークがB中間子の中で出会って対消滅する
量子力学的確率を直接測定することが可能となった。この確率を知ることはさまざまな
素粒子現象の理解に必要であるが、これまでは直接測定できなかったので、
理論的予測やスーパーコンピュータによる計算によって推測してきたものである。(途中省略)
(以下省略)

ソース 06/04/13
高エネルギー加速器研究機構
http://www.kek.jp/ja/news/topics/2006/Belle_taunu.html
http://www.kek.jp/ja/news/topics/2006/images/belle_taunu1.gif
http://www.kek.jp/ja/news/topics/2006/images/belle_taunu2.gif

117名無しの物理学徒:2006/05/12(金) 22:17:24
【量子】マクロな超伝導電流と単一光子の量子もつれ制御に成功
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1143991684/l50

 JSTと日本電信電話株式会社は、超伝導材料からなる電気回路を流れる電流と、
1個の光子とで形成された量子もつれ状態の制御に世界で初めて成功しました。
量子もつれ状態の制御技術は、量子情報処理の基本として不可欠な技術です。
従来、量子もつれは、原子と光子というミクロな系において観測されることは知られ
ていましたが、今回の研究成果によって、電気回路を流れるマイクロアンペアという
マクロな超伝導電流と光子の組み合わせでも量子もつれを実現可能であることが
初めて実証されました。操作性の点でより有利なマクロな超伝導電気回路を用いて
単一光子との量子もつれの制御に成功したことで、量子コンピュータの実現へ近づく
一歩として注目されます。
 本研究では、光子の共振器としてLC回路を採用し、超伝導電気回路(超伝導量子
ビット)と十分強く相互作用するよう、同一半導体チップ上に微細加工技術を用いて
作製しました。さらに、LC回路の光子のエネルギーに比べて十分低温で測定すること
によって、世界で初めて、光子と超伝導電流の量子もつれを示す真空ラビ振動と呼ば
れる現象の観測に成功したものです。
 実用的な量子コンピュータを実現するためには、複数の量子ビットを集積化してビット
数を増やすことが必須です。今回考案されたLC回路と超伝導回路を用いる手法は、
空間配置などのデバイス設計上の制約が少ないため、既存の半導体集積回路技術が
活用でき、多ビット化のための研究に資するものと期待されます。これを契機に、夢の
量子コンピュータの構成要素である次世代量子マイクロプロセッサ(CPU)素子の実現へ
向けた研究開発の加速も期待されます。

ソース
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20060330/index.html

Vacuum Rabi Oscillations in a Macroscopic Superconducting Qubit LC Oscillator System
Phys. Rev. Lett. 96, 127006 (2006)
doi:10.1103/PhysRevLett.96.127006
http://link.aps.org/abstract/PRL/v96/e127006

118名無しの物理学徒:2006/05/12(金) 22:18:07
【宇宙】母なる恒星が死んでも、惑星系の活動は終わらない
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1139503103/l50

地球をはじめとした九つの惑星と、小惑星や彗星などの天体は、すべて太陽の周りを回っている。
その太陽が燃料を使い切り寿命を迎えたら、いったいその周りの惑星系はどうなってしまうのだろう。
誰もが考えずにはいられない疑問だが、NASAの赤外線天文衛星、スピッツァー宇宙望遠鏡がヒントを見つけた。
恒星が核融合を終えて変わり果てた姿となっても、生き残って回り続ける彗星がいた証拠をつかんだのだ。

太陽程度の大きさの星は、数十億年に渡り核融合反応によって輝いた後、いったん赤色巨星となった後、
白色矮星としてその一生を終える運命にある。もしその恒星に、太陽のような惑星系があれば、
赤色巨星となった段階で内側の惑星は飲み込まれてしまうだろう。
一方で、はるか外側を回る惑星や彗星は、生き残る可能性がある。

G29-38も、5億年前にこうした変化を体験した白色矮星だ。5億年の間、G29-38はただ、
徐々に冷えていくだけだったが、どうやら周りの惑星系までは死に絶えていなかったらしい。
この白色矮星に未知の赤外線源があることに気づいた研究グループが、スピッツァーの高性能分光器によって
観測したところ、その正体は大量の、非常に小さなケイ素の粒子であることが判明した。
そして、このチリは、おそらく彗星が比較的最近放出したものだという。

われわれの太陽系では、彗星は、カイパーベルトやオールトの雲と呼ばれる、もっとも外側でもっとも
冷たい領域に存在している。そして、別の彗星や外惑星などによって、彗星の軌道が影響を受けたとき、
はじめて暖かい太陽に近づく旅が始まるのだ。しかし、旅の果てに彗星は消えてしまう運命にある。
暖められた彗星はチリやガスを放出して徐々に小さくなっていき、最後には崩壊するか、
他の天体に衝突してしまう。G29-38が燃える星としての一生を終えた後も生きながらえたこの彗星たちも、
白色矮星による潮汐力で引きちぎられてしまったと考えられるわけだ。

今のところ、チリの正体は崩れ去った彗星の残骸であるとする説が有力だが、他にも可能性が存在する。
その中でも興味深いもののひとつは、今、G29 -38の周囲では第二の惑星形成が進んでいて、
物質が集積している様子が、赤外線で見えているというものだ。
50億年後、地球は大きく膨れた太陽に吸収されてしまうと考えられているが、太陽系自体は、
私たちの想像を超えて、その姿を変えながら、さらに何億年もの間存在していくのかもしれない。


ソース 2006年2月9日
http://www.astroarts.co.jp/news/2006/02/09comet_dust/index-j.shtml
http://www.spitzer.caltech.edu/Media/releases/ssc2006-04/release.shtml
http://www.astroarts.jp/news/2006/02/09comet_dust/ssc2006-04b.jpg

関連スレ
【天文】重力レンズ応用、新手法で惑星発見
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1138224557/l50
【宇宙】太陽系外最軽量の惑星、名大が発見…生物存在は絶望的[01/26]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1138250791/l50

119名無しの物理学徒:2006/05/30(火) 16:54:09
【物理】反重力効果?超伝導ジャイロスコープを使った磁場的重力場(gravitomagnetic field)の検出と一般相対性理論の検証
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1143815775/l50

 欧州宇宙機構(ESA)から資金提供を受けた研究者らは、磁場の重力版に相当するものを実
験室で初めて測定した。ある特殊な条件下ではその効果は一般相対論で予想されてたもの
よりもはるかに大きく、物理学者が長く追い求めていた量子重力論の完成に向けた大きな一歩
になる可能性がある。

 動いている電荷が磁場を生み出すように、動いている質量が磁場的重力場(gravitomagnetic
field)を生じる。アインシュタインの一般相対論によれば、その効果は実質的には無視できる
ものだ。しかしオーストリアARC Seibersdorf Reserch GmbHのMartin Tajmar、パリESA-HQの
Clovis de Matosらは実験室でその効果を測定することができたとのことだ。

 彼らの実験は、1分間に6,500回転する超伝導体のリングを使っている。超伝導体はある
温度で電気的な抵抗をすべて失う性質を持つ材料だ。回転している超伝導体はロンドンモー
メントと呼ばれる弱い磁界を生じる。今回の実験は、超伝導体中の電流を担うクーパー対の
高精度質量測定結果と量子論から予想される値との差を説明するTajmarとde Matosによって
提唱された推測を検証する目的で行われた。その結果、この差は回転する超伝導体中に出現
する重力磁場によって説明することが可能であることがわかった。この効果は類似の磁気現象
から磁場的重力場ロンドンモーメント(Gravitomagnetic Londn Moment)と名付けられた。

 回転する超伝導体近傍のいくつかの場所に置かれた小さな高感度加速度センサーは超伝
導体の外側に重力磁気現象によって作り出されたと見られる加速場を記録した。「これは1831
年のファラデーの電磁誘導実験の重力版だ。この超伝導ジャイロスコープは磁気コイルの重
力版に相当し、強力な磁場的重力場を生成することができることを示した。今後の追加実験に
より、今回の結果は宇宙や他のハイテク領域などさまざまな分野への応用が可能な新しい技
術的な基礎になるだろう」(de Matos)

 地球の重力場による加速度のわずか一億分の一ではあるが、驚く事に今回測定された場は
アインシュタインの一般相対論の予言より10京(10の17乗)倍大きかった。当初、彼らは自分
たちの得た結果を信じることをためらった。

 「私たちは250を越える実験を行い、3年にわたって設備を改善し、この発表を行なう前に8か
月の間結果の有効性について議論した。今、私たちは測定結果を確信している。」と、この実験
を行ったTajmar。彼は今後、他の物理学者の追試により今回の結果が彼ら自身の実験施設
だけで引き起こされたものではないことが検証されることを期待している。

 Tajmarとde Matosは、彼らの推測の実験的検証と平行して、磁場的重力場ロンドンモーメン
トのさらなる洗練された理論モデルを模索し、超伝導からインスピレーションを取り入れた。
超伝導体の電磁気特性は、量子論では光子として知られている力を運ぶ粒子が質量を獲得す
ると仮定することによって説明される。それに従えば重力子として知られている力を運ぶ重力の
粒子がより重くなることで、予期以上に大きな重力磁場よる力をモデル化することができるか
もしれないことを見いだした。

 「もし確認されれば、これは大きなブレークスルーになるだろう。一般相対性理論とその結果
としての量子論を検証する手法への新しい方法を開くだろう。」(Tajmar)

Towards a new test of general relativity?
Physorg.com March 23, 2006
http://www.physorg.com/news12054.html
こちらの翻訳を使わせていただきました。
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1103259977/565-567

Anti-gravity Effect? Gravitational Equivalent Of A Magnetic Field Measured In Lab
http://www.sciencedaily.com/releases/2006/03/060325232140.htm
ESAの研究者が重力の創生に成功
http://slashdot.jp/science/article.pl?sid=06/03/26/1431256&threshold=-1

関連ページ
アインシュタインさんも待ち焦がれた実験
http://the-cosmos.org/2004/04/2004-04-28.html

120名無しの物理学徒:2006/05/30(火) 16:55:29
【宇宙/物理】 ブラックホールなどない!ダーク・エネルギー星だ 時空自体の変動で暗黒物質が作り出される
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1113327601/l50

ブラックホールは「存在していません」 

 「ブラックホールは存在していない」という説が、ローレンス・リバモア国立研究所の物理
学者のGeorge・Chapline氏によって発表されています。実は、ブラックホールというものは
存在していない、という説は昨年の「一般相対性理論および重力に関する第17回国際会議」
で、ケンブリッジ大学の物理学者のStephen Hawking氏が発表していますので、それが表明
されるのが初めてだというわけでは無いのですが、Chapline氏は、星がその一生を終え崩壊
する時に、それが時空の「量子相転移」によって「ダーク・エネルギー」星に変わる、と主張
しているのです。また、時空自体の変動によって「暗黒物質」が作り出されるという事も示唆
しています。 (略)

記事全文、関連リンク等はこちらです。
今日のNature 05年03月31日(木)
http://www.mypress.jp/v2_writers/miyu_desu/story/?story_id=987171

News@nature.com 31 March 2005; | doi:10.1038/news050328-8
Black holes 'do not exist'
Philip Ball
http://www.nature.com/news/2005/050328/full/050328-8.html

Dark Energy Stars
Authors: G. Chapline
http://xxx.arxiv.org/abs/astro-ph/0503200

121名無しの物理学徒:2006/05/30(火) 16:57:05
一般相対性理論を検証する『重力探査B』衛星、ようやく実験開始に目処
http://news16.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1093112539/l50

一般相対性理論を検証する宇宙実験、ようやく開始に目処

2004年8月7日 2:00am PT  スタンフォード大学のミッション管制官によると、米航空宇宙
局(NASA)の『重力探査B』衛星はまもなく、アインシュタインの一般相対性理論に関する計
測を開始できる見込みだという。(中略)

 一般相対性理論の基礎をなす考えの多くは、アインシュタインが発表してからの89年間
に検証され、証明されてきた。しかし、2つの点についてはいまだ十分な証明がない。
 それは、地球や宇宙空間にあるほぼすべての天体が宇宙の時空構造に歪みを生むという
考えと、地球の自転によって時空構造にねじれが生じるという考えだ。
 重力探査Bは、遠く離れた星を目標に定め、回転している4個のジャイロスコープがその
星に対してどれだけ方向を変えたかを計測することで、一般相対性理論から予測される2つ
の効果を確認しようと試みる。もしアインシュタインが正しければ、ジャイロスコープの
中心で回転している球体は、時空構造が歪んだ影響を受けて、本来の回転軸からほんの少し
だけずれるはずだ。プロジェクトの科学者チームによると、回転軸のずれる角度は非常に小
さく、仮に軸の長さが1キロメートルあったとしても軸端のずれは人間の髪の毛ほどの幅に
しかならないという。
 これほど小さな変化を計測するには、ジャイロスコープの中の球体がわずかにでもぐら
ついてはいけない。この条件を満たすため、重力探査Bの技術者たちは人間がこれまでに
作ったなかで最も完璧といっていいほどの球体を設計、開発した。融解石英でできたこの
球体はピンポン球ほどの大きさで、最大でも原子層40枚分の凹凸しか持たない。つまり、
この球体を地球の大きさに拡大しても、3.7メートルを超える丘や谷はないということだ。(中略)
 NASAはミッション全体に7億ドルの予算を充当している。ミッション管制官たちの予想に
よると、必要とされる計測は2005年末までに終了し、その後、アインシュタインの理論が
正しいかどうかを検証するためのデータ分析に入るという。

記事全文・画像等はこちらです。
Hotwired Japan 2004年8月17日
http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20040817303.html

122名無しの物理学徒:2006/07/26(水) 10:00:22
【宇宙】土星の衛星タイタンに湖発見 太陽系での湖発見、地球以外では初 
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1153856545/l50

米航空宇宙局(NASA)は24日、
土星の衛星タイタンの地表に湖のような地形が広がっている画像を、
土星探査機カッシーニが撮影したと発表した。

液体状態のメタンかエタンで満たされている可能性が高く、
「地球以外の太陽系で湖が見つかったのは初めて」
としている。

画像は、カッシーニが今月21日、
タイタンの北極周辺をレーダーを使って撮影を試みた。
レーダーの電波は、凸凹が激しいほど強く反射するが、
撮影された画像にはほとんど反射がない黒い部分が多数写っており、
専門家は
「極めて滑らかな液体の表面」
と分析している。

ソース http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060725i515.htm
画像 http://www.yomiuri.co.jp/zoom/MM20060726000023371M0.htm

123名無しの物理学徒:2006/07/26(水) 10:13:42
【宇宙探査/ESA】火星に生命の存在は? 現地解析も可能な新火星探査車「ExoMars」の開発強化
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1150229354/l50

英素粒子物理学・天文学研究会議(PPARC: Particle Physics & Astronomy Research Council)は、
欧州宇宙機関(ESA: European Space Agency)が進める「Aurora」火星探査プロジェクトに向けた
研究開発において、新たにUK170万ポンドを出資するとの発表を行った。

Auroraの第1段階としては、2011年に仏領ギアナのKourouより「Soyuz Fregat 2b」ロケットに載せて
打上げられる予定の火星探査車「ExoMars」で、火星における生命の存在などを探るミッションが
明らかにされており、今回の出資金は、ExoMarsに採用される新技術の研究開発費に充てられるという。

ExoMarsは、火星に着陸後、地球からの詳細な指示を待たずに、自ら研究探査対象となるターゲットを
探し出し、障害物をよけながら安全に自律走行を続ける高性能な探査ロボットに仕上げられるという。
2011年の打上げスケジュールに合わせるため、以前の探査車「Beagle 2」などに用いられた技術を
ベースに研究開発が進められるとされている。すでに英EADS Astriumは、6輪仕様のテスト車両
「Bridget」の試験走行を、カナリア諸島テネリフェ島のテイデ山国立公園内の厳しい自然環境で
成功させており、順調に開発が続いているようだ。

2013年に火星へ到着予定のExoMarsは、かつて火星に水が存在したとされる地点などをドリルで
掘削して、抽出された物質を現地で解析する十分な装備を整えるとされる。例えば、生命現象と
深い関連がある特定の分子のみをトラップして検出する「Life Marker Chip」の搭載が計画されており、
他の「Mars Organic Detector」や「Mars Oxidant Instrument」といった解析装置と共に、ExoMarsへ
コンパクトに収納できるように、研究開発が進められているという。

また、ExoMarsで行われるミッションには、将来的に有人火星探査へとつなげるための入念な
火星探査が含まれており、そのために必要となる数々の高性能観測装置の開発も実施されているようだ。

ソース:MYCOMジャーナル
http://journal.mycom.co.jp/news/2006/06/13/003.html

関連URL:
ExoMars、テネリフェ島で試験 (DICE-K.com)
http://www.dice-k.com/030201/1332.html

Wheels turn on Mars rover project (BBC NEWS:動画あり)
http://news.bbc.co.uk/1/hi/sci/tech/4767403.stm

関連スレ:
火星に水の痕跡、米探査機が撮影
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1144987708/

124名無しの物理学徒:2006/07/26(水) 10:14:46
【宇宙探査/ESA】マーズ・エクスプレスが捉えた、火星の立体的な表情
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1149159759/l50

 ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の火星探査衛星マーズ・エクスプレスの活躍がめざましい。
なかでも、HRSC(高解像度ステレオカメラ)で得られる3D画像は科学的な意義はもちろん、
眺めているだけでも面白い。その中から最新の画像を3枚紹介しよう。

■確かな水の痕跡
(画像:http://www.astroarts.jp/news/2006/06/01mars-express_images/nanedi.jpg
ナネディ峡谷。画像右が北の方向。(提供:ESA/DLR/FU Berlin (G. Neukum))

■溶岩チューブ
(画像:http://www.astroarts.jp/news/2006/06/01mars-express_images/lava_tube.jpg
パボニス山のすそ野を走る、溶岩チューブの陥没跡。(提供:ESA/DLR/FU Berlin (G. Neukum))

■「にっこり」クレーター
(画像:http://www.astroarts.jp/news/2006/06/01mars-express_images/galle.jpg
ガレ・クレーター。画像上が北の方向。(提供:ESA/DLR/FU Berlin (G. Neukum))

 この他にもHRSCで撮影された画像は数が多く、ここではとてもすべてを紹介しきれない。
マーズ・エクスプレスの公式ページには数多くの画像や動画が用意されている他、
スペースガイド宇宙年鑑2006では特集を組み十数点のカラー画像を解説と共に
掲載しているので、興味のある方はご覧いただきたい。

(記者註:本文長杉で怒られた為画像の解説を省略しました。ぜひソースをお読み下さい)

ソース:AstroArts
http://www.astroarts.co.jp/news/2006/06/01mars-express_images/index-j.shtml

125名無しの物理学徒:2006/07/26(水) 10:15:28
【宇宙】火星の水の歴史――最も古い粘土鉱物の時代は生物が生息するのにも最も適した環境だった
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1145749475/l50

火星の水の歴史

 Jean-Pierre Bibringらは、マーズ・エクスプレスに搭載されたOMEGA(可視光・赤外線
鉱物分光計)から得られたデータ、および他のマーズ・オービターと2台のローバーによる
観察データを基に、火星の表面ほぼ全体を覆う鉱物について地図を作製した。

 著者らはこの地図を使って、表面鉱物の変化における水の役割に基づいて火星の歴史を
3つの時代に分けている。一般的に水は火星表面にかなりの浸食をもたらしたと考えられて
いるが、水による活動が短期的であったか長期的であったかについては明確な答えが出て
いなかった。

 最も古い時代では、アルカリ性の環境下で、長期間存在した複数の水の塊から粘土鉱物が
生まれたと著者らは述べている。

 続く時代では、火山活動の結果、惑星規模の気候変動が起こり、酸性度が高まった。この
時代では、あまり長期間存在しなかった水が硫酸塩の形成に寄与した。

 最も新しく、最も長い時代は約35億年前に始まった。同時代には、水が大きな役割を果た
すことなく、風化によるゆっくりとした表面的な作用を受けて変化したと思われる、鉱物を
含有する岩が多く現れた。

 著者らが3つの時代の中で最も古いとする粘土鉱物の時代は、生物が生息するのにも最も
適した環境であったと思われる。このことから同時代は将来の火星探査にとって興味深い
対象になるであろうと著者らは述べている。

Science Highlight 2006年 4月 21日(金)
http://www.sciencemag.jp/highlights/20060421.html#1

126名無しの物理学徒:2006/08/03(木) 12:45:53
【科学】「超対称性粒子」発見へ手掛かり "幽霊粒子"ニュートリノへの崩壊、高エネ研加速器実験で初確認
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1154340069/l50

★新素粒子発見へ手掛かり=「幽霊粒子」への崩壊、初確認で−高エネ研加速器実験

 現在知られる素粒子と一部性質が違うものの、鏡に映したように似た形で存在すると予想
される「超対称性粒子」を発見する上で、重要な手掛かりになるデータが、高エネルギー
加速器研究機構(茨城県つくば市)の大型加速器「Bファクトリー」の実験で得られた。
高エネ研や名古屋大などの国際研究チームが31日、モスクワで開催中の国際会議で
発表した。

 超対称性粒子は、宇宙の2割を占める謎の「暗黒物質」の有力候補。研究チームは2004年
8月にも、同粒子の存在可能性を示す実験結果を発表している。Bファクトリーの性能では
直接の発見は無理だが、間接的にまた一歩近づいた。

 新データは、Bファクトリーで発生させたB中間子と反B中間子のペアの片方が、電子の仲間の
素粒子「タウ」と幽霊粒子と呼ばれる「ニュートリノ」に崩壊する現象。約4億5000万ペアの崩壊
から、17回分が初めて確認された。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060731-00000080-jij-soci

127名無しの物理学徒:2006/08/30(水) 08:50:32
【宇宙】冥王星は惑星から格下げ、惑星は8個に― 国際天文学連合が採択
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1156430880/l50

惑星の定義について検討を重ねていた国際天文学連合(IAU)の総会は24日、懸案の冥王(めいおう)星を
惑星から格下げし、太陽系の惑星を8個とする最終決議案を採択した。

冥王星を惑星に残した上で11個とする案も提案されたが、他の惑星と軌道や大きさが異質な冥王星は惑星
ではないとする意見が多く、否決された。太陽系9惑星のひとつとして長く親しまれてきた冥王星だけに、
今回の決議は天文学や教育現場に大きな波紋を呼びそうだ。

採択された惑星の定義は、
<1>太陽を周回し
<2>自分の重力で固まって球状をしている
<3>その天体が軌道周辺で圧倒的に大きい――とする内容。

この条件では、より大きい海王星と軌道が重なっている冥王星は、<3>の条件を満たせず惑星から外れた。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060824-00000015-yom-soci
関連

128名無しの物理学徒:2006/10/04(水) 19:15:56
【ノーベル賞】 物理学賞、米国の2氏に〜「完全放射体と宇宙背景放射のゆらぎ」の発見で [061003]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1159876383/l50

ノーベル物理学賞、宇宙背景放射の研究で米国の2氏に

- CNN/AP ストックホルム─
─スウェーデン王立科学アカデミーは3日、今年のノーベル物理学賞を、米航空宇宙局
(NASA)ゴダード宇宙飛行センターのジョン・C・メイザー氏(60)と、
カリフォルニア大学バークレー校のジョージ・F・スムート氏(61)に授与すると発表した。

授賞理由は、「完全放射体と宇宙背景放射のゆらぎ」の発見。
1989年にNASAが打ち上げた人工衛星COBEの観測結果をもとに、宇宙の起源とされる
ビッグバン理論を裏付け、近代宇宙学の発展に寄与したと評価した。

ビッグバン理論によれば、宇宙は誕生直後から膨張を続けており、温度もどんどんと
下がり続けている。メイザー博士らは、宇宙空間で観測されるさまざまな周波数の電磁波の放射、
「宇宙背景放射」のゆらぎを観測し、ビッグバン理論を裏付けた。

両氏には、賞金1000万スウェーデン・クローナ(約1億6400万円)が贈られ、2等分する。
授賞式は12月10日に、ストックホルムで行われる。

http://www.cnn.co.jp/science/CNN200610030029.html

129名無しの物理学徒:2006/10/07(土) 12:59:40
【量子】「量子テレポーテーション」 光と原子の間で情報伝達成功
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1160135180/l50

 情報を瞬間移動させる「量子テレポーテーション」を光と原子の間で成立させることに、
欧州の研究者が成功した。現在のコンピューターの限界をはるかに超える超高速演算が
可能な「量子コンピューター」の実現につながる成果だ。5日発行の英科学誌ネイチャーに発表した。

 デンマークのコペンハーゲン大とドイツのマックス・プランク研究所などのグループがセシウム原子を
使って成功した。これまでは光と光の間や、原子と原子の間で、コンピューターでの情報に相当する
「量子力学的な状態」の伝達に成功していたが、光と原子の間で成功したのは初めて。

 量子コンピューターでは、原子の集まりが情報を蓄えるメモリーやディスクの役割を、光が情報を
伝える役割をすることが想定されている。今回の実験で、両者が「接続」できることが示された。

 古澤明・東京大助教授は「量子コンピューター実現に向けた非常に重要な成果だ」と話している。

ソース:朝日新聞
http://www.asahi.com/science/news/TKY200610050277.html

Quantum teleportation between light and matter
Nature 443, 557-560(5 October 2006) | doi:10.1038/nature05136
http://www.nature.com/nature/journal/v443/n7111/abs/nature05136.html

130名無しの物理学徒:2006/10/07(土) 13:03:43
陽子+反陽子で原子を生成 東大など化学反応で初 [060928]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1159694160/l50

陽子+反陽子で原子を生成 東大など化学反応で初

 原子核を構成する陽子の周りに、その反粒子である「反陽子」が回っている「プロトニウム」
という原子を化学反応でつくることに、早野龍五東京大教授らの国際研究チームが
28日までに成功した。近く米物理学会誌に発表する。

 通常の水素原子は、陽子の周りを電子が回るが、プロトニウムは陽子の周りを反陽子が回り
「反陽子水素原子」とも呼ばれる。研究チームによると、物質と反物質を化学的に
反応させてつくったのは世界で初めて。
プロトニウムの挙動を詳細に解析すれば、陽子の質量の精密測定などに役立つという。

 早野教授らはスイス・フランス国境の欧州合同原子核研究所にある、高真空に保った
零下約260度の実験装置を利用。陽子2個と電子1個からなる「水素分子イオン」と
反陽子を混合し、化学反応を起こしてプロトニウムをつくった。

 気体の水素に反陽子を打ち込む従来の方法ではプロトニウムは1兆分の1秒で消滅してしまい
性質の解析は極めて難しかったが、今回の反応では原子ができてから陽子と反陽子がぶつかって
消滅するまでの時間は約100万分の1秒だった。

 早野教授は「素粒子の世界で100万分の1秒はかなりの長寿命。
解析も期待できる」としている。(共同通信)

京都新聞
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006092800200&genre=G1&area=Z10
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=soci&NWID=200609280100083

132名無しの物理学徒:2007/04/21(土) 09:02:37
【宇宙】冥王星は「準惑星」=新分類の日本語表記を決定−日本学術会議小委員会
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1174464670/l50

日本学術会議の小委員会は21日、国際天文学連合(IAU)が昨年8月に開いた総会で
決めた冥王星の新分類「ドワーフ・プラネット(Dwarf・Planet)」について、日本語では
「準惑星」と表記することを推奨すると決めた。仮訳の「矮(わい)惑星」は推奨しない。
4月に開く同会議の幹事会での承認を経て、正式決定する。

時事通信
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%cc%bd%b2%a6%c0%b1&k=2007032100196

関連スレッド
【宇宙】惑星定義、冥王星「降格」でIAU調整 縮小なら歴史的
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1156320855/

▼関連サイト
日本学術会議
http://www.scj.go.jp/

133名無しの物理学徒:2007/04/21(土) 09:33:46
【宇宙】 「滅亡を避けるため 人類は別の惑星に移住を」 ホーキング博士、BBCとのインタビューで [061201]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1164978018/l50

「人類は別の惑星に移住を」 ホーキング博士

ロンドン(ロイター)
 英ケンブリッジ大のスティーブン・ホーキング博士(64)は30日、英BBCラジオとのインタビューで、
人類の未来について語り、「滅亡を避けるためにはどこか別の惑星に移住しなければならない」と話した。
博士はまた、自ら宇宙旅行に参加してみたいと述べ、新たな挑戦への意欲を示した。

ホーキング博士は世界的な理論物理学者で、一般向けの近著としては「ホーキング、宇宙のすべてを語る」
がある。20代で筋萎縮性側索硬化症と診断され、車いすの生活に。
40代で気管切開の手術を受けた後は、コンピューターによる合成音声で会話をしている。

このほど、英王立協会が優れた科学者に贈るコプリー賞の受賞を機に、インタビューに応じた。
博士はこの中で、「人類は遅かれ早かれ、いん石の衝突や核戦争によって滅亡する可能性がある」と指摘。
そのうえで「別の太陽系の惑星へ移動し、自立した生活を営むことができるようになれば、将来は安泰だ」
と強調した。

そのためには高速の移動手段が必要になる。人類が生存可能な惑星に到達するのに、
従来のロケット技術では5万年もかかってしまう。

「SF映画には、一瞬のうちに目的地へ移動できる『ワープ』という方法が登場する。だが残念ながら、
光を超える速さで移動することは、理論上不可能だ」と、博士は話す。
「しかし、光速に近い速さを実現することなら可能だ。これが達成できれば、目的とする惑星に
6年間で到着できる。移動する本人たちにとって、それほど長い時間ではないはずだ」という。

博士はまた、自身の将来について、「死ぬことを恐れてはいないが、死を急ぐつもりもない。
次なる目標は宇宙へ行くことだ」と言明。
「(民間宇宙旅行会社を設立した)リチャード・ブランソン(バージングループ会長)が、
力を貸してくれるかもしれない」と語った。

http://www.cnn.co.jp/science/CNN200612010014.html

134ニュートリノ:2011/09/26(月) 19:33:27
ニュートリノの速度は光の速度より速い、相対性理論と矛盾 CERN (2011年9月23日 AFP)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/9772/1316973406/

135名無しの物理学徒:2012/05/04(金) 20:43:47
【物理】ニュートリノの光速超えにさらなる反証 「OPERA」に続き「ICARUS」からもエラーの可能性を示唆する新たな実験結果
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1332600022/l50

ニュートリノ:光速を超えず 欧州研で検証実験

 素粒子ニュートリノが光より速く飛んだとする名古屋大などの実験結果を検証していた
欧州合同原子核研究所(CERN)は16日、検証実験の一つでニュートリノは光速を
超えなかったと発表した。

 昨年9月に発表された実験結果は、光より速いものはないとするアインシュタインの相対性
理論の前提を覆すとして大きく注目された。各地で検証実験が計画されたが、先月には
装置をつなぐケーブルに緩みがあった可能性が浮上。検証の一つで否定的な結果が出た
ことで、実験が誤りであったとの見方が強まりそうだ。(共同)

毎日新聞 2012年3月17日 0時31分
http://mainichi.jp/select/science/news/20120317k0000m040141000c.html


ニュートリノの光速超えにさらなる反証

ICARUSはOPERAと同様に、CERNの加速器から同じタイミング、同じ場所から飛ばされた
ニュートリノビームにより、OPERAの観測結果がエラーである可能性を検証。この条件のもとで
検出した7つのニュートリノのデータを測定した。

http://wired.jp/wp-content/uploads/2012/03/icarus-neutrinos.jpg
ICARUSの利用した実験装置(写真:ICARUS)

「ニュートリノが光より速い」という話題については、単なる実験上のエラーであったという可能性が
高まっているが、議論を呼んでいるこの観測結果について、エラーの可能性を先に発表していた
国際研究チーム「OPERA」に続き、「ICARUS」という別の研究チームからもやはりエラーの可能
性を示唆する新たな実験結果が出されている。

OPERAは、スイスのジュネーブ近郊にある欧州原子核研究機構(CERN)で発射したニュートリノを、
約730km離れたイタリアのグランサッソ国立研究所で観測した。ニュートリノのビームは実験地域
全体に行き渡るため、複数の計測者が同じニュートリノビームを計測することができる。そこでグラン
サッソの他の検出器の一つであるICARUSのチームが再びニュートリノの飛行時間を検証したところ、
光の速度を超えることはなかったという。

今回の一連の実験結果は、OPERAが観測結果を出したときとほぼ同じ実験装置と方法で計測
されている。ICARUSはOPERAと同様に、CERNの加速器から同じタイミング、同じ場所から飛ば
された短いニュートリノビームにより、OPERAの観測結果がエラーである可能性を検証。この条件の
もとで検出した7つのニュートリノのデータを測定した。

検出器以外は全く同じ条件下で行われたこの実験で、ICARUSは「今回の実験結果は光と
等速度の場合、出来事が同時に起こる現象に矛盾しない」と結論付けている(ニュートリノは
非常に小さい塊であり、光よりほんのわずかに遅い速度までは比較的容易に到達させることが
できる)。

一点、観測の際にOPERAは写真乳剤を用いた検出器を使用し、いっぽうのICARUSは液体
アルゴンを用いた検出器を使用していたため、この違いが結果の違いに変化をもたらした可能
性はあるという。

TEXT BY Ars Technica TRANSLATION BY 中村航
WIRED NEWS 2012年3月22日
http://wired.jp/2012/03/22/icarus-neutrinos/

関連ニュース
【物理】ニュートリノ超光速、CERNも間違い認める
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1330050631/

136名無しの物理学徒:2012/05/04(金) 20:45:55
【物理】ニュートリノ振動全体像が判明、宇宙誕生の謎に迫る[03/09]
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1331264122/l50

 素粒子ニュートリノの種類が変化する「ニュートリノ振動」という現象のうち、これまで唯一発見されて
いなかったパターンの振動を発見したと、米中などの国際研究チームが8日、発表した。

 今回の発見によって、ニュートリノ振動の全体像が判明した。

 この振動の存在は日本の高エネルギー加速器研究機構などが昨年6月、世界で初めて99・3%の
確率でとらえていたが、今回の実験では発見と言える確率で確認できた。分析をさらに進めることで、
宇宙誕生直後には同数あった物質と反物質が現在では物質だけになった「CP対称性の破れ」という
謎の現象を解明できる可能性があるという。

 ニュートリノには電子型、ミュー型、タウ型の3種類があり、飛行中に別の種類に変化する「振動」と
呼ばれる現象を起こす。その変化の仕方には3種類のパターンがあるが、うち1種類だけが発見されていなかった。

 研究チームは、中国南部にある大亜湾原子力発電所から数百メートルの距離と、1キロ・メートル以上
離れた距離に測定器を設置。昨年12月から今年2月まで、原子炉での核分裂に伴い放出される
反ニュートリノを観測し、その変化のパターンを調べた。

 その結果、これまで確認されている2種類の振動だけでは説明がつかない現象を99・9999%以上の
確率で見つけた。この振動が確認されたことで、CP対称性の破れの存在の前提条件がそろったことになる。

(2012年3月9日12時26分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120309-OYT1T00367.htm?from=top
関連スレ 【物理】ニュートリノ超光速、CERNも間違い認める
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1330050631/

137名無しの物理学徒:2012/05/04(金) 20:49:46
【素粒子】ヒッグス粒子存在の可能性高まる 米研究所も手掛かり
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1331133243/l50

 米フェルミ国立加速器研究所(イリノイ州)は7日、同研究所の大型加速器テバトロンで昨年9月まで
行われた実験で、万物の質量の起源となったとされるヒッグス粒子の発見の手掛かりを得たと発表した。

 フェルミ研の独立した二つの実験から得られた結果で、昨年12月に欧州合同原子核研究機関で発表された
結果との矛盾はなく、更にヒッグス粒子存在の可能性が高まった。米政府機関の物理学者は「ヒッグス探しの
終わりが見えてきた。テバトロン実験の画期的な成果だ」とコメントした。

▽記事引用元 朝日新聞(2012年3月7日19時49分)
http://www.asahi.com/science/update/0307/TKY201203070577.html

▽フェルミ国立加速器研究所プレスリリース
http://www.fnal.gov/pub/presspass/press_releases/2012/Higgs-Boson-20120307.html

▽関連スレ
【素粒子】ヒッグス粒子、発見の可能性高まる 国際2グループ、来年に結論
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1323788333/

138名無しの物理学徒:2012/05/04(金) 20:51:46
【宇宙】太陽の周辺に暗黒物質(ダークマター)はない?現行仮説と矛盾/ESO
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1335195683/l50

太陽の周辺に暗黒物質はない?現行仮説と矛盾、欧州観測チーム
2012年04月23日 19:57 発信地:パリ/フランス

【4月23日 AFP】銀河系の観測を行う欧州南天天文台(European Southern Observatory、ESO)の
チームは18日、暗黒物質(ダークマター)の存在を示す証拠が、太陽の周辺ではなぜか
発見できなかったとの観測結果を発表した。

暗黒物質は宇宙の約4分の1を構成すると考えられているが、肉眼や現在の天体観測技術で
直接観測することは不可能で、他の存在に与える重力の影響を調べることによって間接的に
しか存在を確認することができない。

今回、観測チームはチリ南部アタカマ(Atacama)砂漠にあるラ・シーヤ天文台(La Silla Observatory)の
全長2.2メートルの望遠鏡を用いて、天の川銀河(Milky Way)系内の400個以上の恒星の動きをマッピングし、
太陽の周りに存在しているだろう暗黒物質の証拠を探した。

だが、結果は空振りだった。

「太陽の周辺では、われわれが導き出した質量と、恒星やちり・ガスなどの目に見える物質とが、
ぴたりと一致した」と、チームを率いたチリ・コンセプシオン大学(University of Concepcion)の
クリスティアン・モニ・ビディン(Christian Moni Bidin)氏は声明で説明した。
「つまり、予想していた暗黒物質が存在しうる余地は残されていなかった。
われわれの計算によれば、数値として(暗黒物質の存在が)はっきりと示されるはずだったが、
何も出てこなかった」

しかし、目に見える物質の影響だけでは銀河系の回転速度の説明ができないことも確かだ、
とモニ・ビディン氏は指摘。「したがって、もし暗黒物質が存在しないのだとすれば、
そこにあるべき質量を説明するための新しい仮説が必要となる。今回の観測結果は
現在支持されているモデルと相反するものだ。暗黒物質をめぐる謎はますます深まってしまった」
と述べている。(c)AFP
___________

▽記事引用元 AFPBBNews
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2873694/8837470

▽関連
ESO
Serious Blow to Dark Matter Theories?
New study finds mysterious lack of dark matter in Sun’s neighbourhood
18 April 2012
http://www.eso.org/public/news/eso1217/

▽関連スレッド(過去ログ)
【宇宙】研究結果:暗黒物質の謎がさらに深まる
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1319663095/
【宇宙物理】「暗黒物質は幻想」、新しい反重力理論
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1314871860/

139名無しの物理学徒:2012/05/04(金) 20:52:54
【理論物理】暗黒物質の粒子、1分に1個が人体に衝突?
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1335450235/l50

暗黒物質、1分に1個が人体に衝突? April 25, 2012

 数種類の暗黒物質(ダークマター)の検出実験から、平均的な人間の体にはおよそ1分に1個、暗黒物質の
粒子が衝突しているという計算結果が発表された。

 暗黒物質とは、宇宙に存在すると考えられている目に見えない物質。銀河や銀河団への重力の影響が観測
されることから、その存在が推定されている。科学者の推定によると、この謎めいた物質が宇宙全体の物質
の80%近くを占めるという。

 現在まで、暗黒物質を構成する粒子は特定されていない。最も有力とされる候補は、WIMP(ウィンプ)
と呼ばれる仮説的な粒子のグループだ。WIMPとは、“物質との電磁気的な相互作用がほとんど無い重い粒子
(weakly interacting massive particles)”の頭文字。

 名前が示すとおり、この仮説的な粒子は、バリオンと呼ばれる通常の物質に対して、ごく弱い影響しか
及ぼさない。人間の体も含め、宇宙のほとんどの物質を素通りしてしまうのが普通だ。

 ところが一定の質量を持つWIMPは、ときおり原子核と衝突することがある。そして、その衝突はこれまで
考えられていたよりも頻繁に起こっている可能性が出てきた。

 ミシガン大学のミシガン理論物理学センター(MCTP)教授、キャサリン・フリーズ(Katherine Freese)
氏は、「この研究を始める前は、WIMPが人間の体内の原子核にぶつかる率は、一生に1度くらいだと思って
いた。ところが1分に1回の可能性の方が高いことがわかった」と話す。

◆WIMPと通常物質の衝突

 WIMP理論によれば、WIMPはほかの物質と同じように、宇宙の誕生時に生まれた。通常の物質とはあまり
相互作用しないが、WIMP同士が衝突すると、両方とも消滅してすべての質量がエネルギーに変わる。

 今回の研究論文の著者の1人で、スウェーデンにあるストックホルム大学オスカル・クライン・センター
の研究員、クリストファー・サビッジ(Christopher Savage)氏は、「宇宙が(膨張して)冷えるにつれ、
(WIMPは)非常に広範囲に広がって、もはや消滅しなくなり、ただそこにあるだけになった」と話す。

 理論モデルによると、現在、地球とその住民たちを毎秒何十億というWIMPが通り抜けているという。

 ゲルマニウム結晶など特定の物質にWIMPが衝突すると見込まれる確率と、その衝突から発生するはずの
エネルギーの量に基づいてWIMPを検出しようとする実験が、いくつか考案されている。

 今回の研究でも、フリーズ氏とサビッジ氏はこのような計算方法を用い、何種類かのWIMPの質量と数を
調べ、その粒子が、人体に多く含まれる原子の核とどのくらいの頻度で相互作用するかを試算した。

「計算方法はわかっていたけれども、人間の体といった具体物について実際に計算したことはなかった」と
サビッジ氏は言う。

 計算の結果、酸素と水素は比較的WIMPと衝突しやすいことがわかった。人体は大量の水(H2O)を含んで
いるため、WIMPと相互作用をする可能性が高い。

 今回の研究によると、60GeV(600億電子ボルト、GeV=ギガ電子ボルト。1GeVは陽子1個の質量に閉じ込め
られているエネルギーにほぼ等しい)の質量を持つWIMPは、体重70キロの人の体に含まれる原子核に、年に
約10個ぶつかるという。

 質量が10〜20GeVのWIMPだと、平均的な人体の原子核に、年に10万個単位で衝突すると推定される。
>>2以降に続く)

▽ナショナルジオグラフィック ニュース
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20120425001&expand#title
▽英語原文 Dark Matter Hits the Average Human Once a Minute?
http://news.nationalgeographic.com/news/2012/04/120424-dark-matter-collisions-humans-wimps-physics-space-science/
▽画像
http://images.nationalgeographic.com/wpf/media-live/photos/000/520/overrides/dark-matter-impacts-human-bodies_52084_600x450.jpg

140名無しの物理学徒:2012/06/03(日) 10:20:44
【物理】ニュートリノ「光速超えた」撤回へ ニュートリノ・宇宙物理国際会議(京都)で詳細を発表予定
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1338629952/l50

「素粒子ニュートリノの速さが光を超えた」との実験結果について、名古屋大などが参加する国際共同実験
OPERAのチームは2日までに、昨年9月に発表した結果を撤回する方針を固めた。

検証実験のデータからは、ニュートリノと光の速さに明確な差が出なかったとみられる。3日から京都市で
開かれるニュートリノ・宇宙物理国際会議で詳細を発表する。

昨年の発表は「光より速いものはない」とする相対性理論の前提を揺るがすとして注目された。その後、
ケーブル接続部の緩みなど装置の不備が見つかったため、チームは問題点を修正した上でことし5月に
2週間の検証実験を実施し、1日までにチーム内で結果をまとめた。

実験は、スイスのジュネーブ郊外にある欧州合同原子核研究所(CERN)から人工的に作ったニュートリノを
発射、約730キロ離れたイタリア中部のグランサッソ国立研究所で検出し、到着までにかかった時間を
計測した。昨年の発表では、ニュートリノは光より1億分の6秒速かったとしたが、同時に、結果が及ぼす
影響が大きいとして、さらなる検証を呼び掛けていた。

国際会議にはOPERAの代表のほか、CERN幹部も出席し、検証実験の内容を発表する。

http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20120602-961243.html

141名無しの物理学徒:2012/07/04(水) 19:58:02
【研究】 "神の粒子" ヒッグス粒子とみられる素粒子発見…欧州合同原子核研究機関が発表
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1341397498/l50

・全ての物質に重さを与える「神の粒子」と言われ、その存在が推測されながらも発見されていない
 「ヒッグス粒子」。これまで多くの研究者たちが、その存在を確認しようと挑んできました。
 それが今回、日本の研究者も参加する国際的な研究機関が「ヒッグス粒子とみられる新たな
 素粒子を発見した」と発表しました。

 物質を構成する最小単位の「素粒子」について研究している欧州合同原子核研究機関は、
 日本時間の4日夕方、スイス・ジュネーブで、「ヒッグス粒子とみられる新たな素粒子を
 発見した」と発表しました。

 ヒッグス粒子は、全ての物質に質量を与える素粒子と推測され、世界中の研究者が40年に
 わたってその存在を探してきました。

 東京大学の研究者などが参加する「アトラス日本グループ」は、今回、欧米の研究グループと
 ともに、ジュネーブ郊外にある巨大な加速器の実験装置で、99.99998%の確率で新たな
 素粒子を観測したということです。

 ヒッグス粒子の存在が確認されれば、ノーベル賞級の成果と言われ、宇宙の成り立ちの
 解明などにつながり、研究機関では、「さらに実験と検証を重ね、ヒッグス粒子かどうか、
 年内に結論を出したい」としています。

 http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5072160.html

142アスナ:2012/10/13(土) 23:31:04
ブラックホールを使うとタイムスリップするってのは本当ですか?


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