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物理学ニュース速報

1名無しさん:2004/04/02(金) 15:57
物理学ニュース速報

54名無しさん:2005/03/13(日) 22:58:41
宇宙人か !?謎の電波信号を受信
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1094194508/l100

宇宙人の電波?うお座とおうし座の間から3回観測

 地球外の知的生命体からの信号を探している米カリフォルニア大などの
天文学者チームは2日、プエルトリコのアレシボ電波天文台の観測で、
うお座とおうし座の間の方角から、これまで知られた天文現象とは違う謎の
電波信号を受信したことを明らかにした。英科学誌ニューサイエンティスト
電子版が報じた。

 未知の天文現象や電波望遠鏡自体からの雑音の可能性が高いが、観測
を進めている同大などの地球外知的生命体探査の天文学者らは万が一の
可能性に強い期待を寄せている。

 電波は昨年2月までに計3回観測され、次第に強くなる傾向があった。
世界中のボランティアのパソコンをインターネットで結んだ解析作業によって、
電波の受信が確認された。現在、電波は消えているという。

 電波の周波数は1420メガ・ヘルツで水素が放つ周波数と同じ。水素は宇宙
で最も基本的な元素で、この周波数は宇宙で最も雑音の少ない帯域のため、
知的生命体が交信に使う可能性が最も高いとされている。

ここもなー★
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040903-00000504-yom-int

55名無しの物理学徒:2005/03/17(木) 10:21:18
【天文】太陽の1500倍超:観測史上最大の超巨星3つ発見[050111]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1105406535/l100

(前略)

 【ワシントン=笹沢教一】米ローウェル天文台(アリゾナ州)などの国際観測チームは
10日の全米天文学会で、太陽の直径の1500倍を超えると推定される最大の超巨星
3つを発見したと発表した。

 3つの星は地球から約5200―9800光年の距離にあり、いずれも太陽より質量の
大きな恒星が年老いて巨大にふくらんだ「赤色超巨星」に分類される。これまで
最大だったのは、天文学者が宝石に例えて「ガーネットスター」と呼んだケフェウス座の
赤色超巨星で直径は太陽の約1500倍。3つの星は、これを上回る大きさを持つ
と見られている。

(後略)
----
※引用元配信記事:http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050111it02.htm
※読売新聞社のYomiuri On-Line( http://www.yomiuri.co.jp/ )2005/01/11配信

56名無しの物理学徒:2005/03/17(木) 10:22:02
【宇宙】ミニ太陽系になるか? 幸運が重なれば惑星に生命も
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1107938580/l100

 【ワシントン8日共同】地球から約500光年離れた宇宙空間で、原始太陽系のように
星の周囲を回るガスとちりの円盤を、米航空宇宙局(NASA)の赤外線望遠鏡スピッツァーが
とらえた。
 NASAは「最終的にはミニサイズの太陽系のような天体集団が形成されるのではないか」
とみており、幸運が重なれば、地球のように生命をはぐくむ惑星が生まれる可能性もあると
天体物理学の専門誌に10日発表する。

 中心にあるのは「褐色矮星(わいせい)」と呼ばれる星。
質量が木星の15倍ほどと小さいために太陽のような核融合は起きず、温度は2000度弱で暗い。
周囲の円盤に含まれるガスやちりは、木星1個と地球数個を形成するのに十分な量という。

引用元
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=soci&NWID=2005020901000443
(依頼スレよりhttp://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1102921108/326
========================================
関連スレ
太陽系の外にある「第2の地球」探しに本腰
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1105019923/
地球の大量の水は、どこからきたのか?
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1088687574/

57名無しの物理学徒:2005/03/17(木) 10:22:39
謎の惑星、冥王星の正体は彗星か・・太陽系惑星群から除外?
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1108356985/l100

【ライブドア・ニュース 14日 東京】
− AP通信によると、太陽系9番目の惑星で謎の惑星とされている冥王星の正体について、
宇宙探査が順調に進んだ場合、早くても10年後には複数の事実が明らかになるとしており、
探査結果によっては冥王星が太陽系惑星でなくなる可能性が出てきている。

冥王星は米ローウェル天文台のクライド・トンボー氏が1930年に発見、
大気と四季があることが確認されており、他の惑星と違い極端な楕円形の軌道を描く。

米ニューヨークにあるアメリカ自然歴史博物館ハイデンプラネタリウムのディレクター、
ニール・ド・グラス・タイソン氏は、「惑星としての動きなどが見られない」として、
5年前から冥王星を惑星の展示から外し、
太陽系の端にある彗星群(カイパーベルト)とひとまとめにして扱っている。

国際天文連合に所属する数名の天文学者は、太陽系8番目の惑星である
海王星を越えたところに太陽の周りを公転する氷に覆われた小さな物体を1000個発見、
冥王星の特殊な軌道に加えて月よりも小さいその大きさから、
同星が惑星ではなく、むしろカイパーベルトを構成する彗星に似ているとした。

同天文学者らはトンボー氏の死後まもなくの1997年、
冥王星を太陽系の惑星群から彗星へと格下げすべきだと発表している。  

惑星の正式な定義はなく、今後の太陽系探査への期待が高まっている。
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__985525/detail

58名無しの物理学徒:2005/04/17(日) 20:40:12
【天文】火星、温暖化ガス注入で生息可能に 日米研究者が論文
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1107597007/l50

火星の大気に温暖化を加速する工業用ガスを注入して気温を上昇させ、生物が生息できる環境を
人工的に作り出すことが可能だとするユニークな論文を日米の共同研究チームがまとめた。
米航空宇宙局(NASA)エームズ研究センターのマリノバ研究員、筑波大の橋本博文講師らの成果で、
米地球物理学会誌の最新号に掲載された。

NASAの無人火星探査車は昨年、太古の火星に生物が住める塩水の海があった痕跡を突き止めた。
しかし現在の火星表明は気温が低すぎるうえ乾燥しており、生物の生息には不適だ。
研究チームは二酸化炭素(CO2)よりも1万倍も強い温暖化加速作用を持つ工業用ガス、八フッ化
プロパンを火星の大気中に散布したらどうなるのかをシミュレーションした。

日経 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20050205AT1G0500E05022005.html

59名無しの物理学徒:2005/04/21(木) 16:15:29
【物理】ペンタクオークって本当にあるの?
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1114016926/l50

エキゾチックな素粒子は幻?

 ペンタクオークを探し求める物理学者の旅は何の収穫もなく徒労に終わりそうだ。2002年に
はじめてその存在が報告されたこれらの奇妙な素粒子に関するさらなる証拠の欠落は、こ
れら素粒子の存在に疑問を投げかけるものだ。

 ペンタクオークは日本の播磨にあるSPring-8放射光施設で発見された。この粒子は五つの
素粒子からなっていると考えられ、非常に不安定でガンマ線と炭素原子の衝突による破片に
存在すると推測されていた。http://dx.doi.org/10.1103%2FPhysRevLett.91.012002

 クオーク三個から陽子や中性子といった基本的な原子核の構成要員ができあがる。五個
のクオークからなる粒子は非常に特異で、新しい物質の形態としてもてはやされた。しかし、
バージニア州Newport NewsのThomas Jefferson国立加速器研究所で行われた実験から、
この発見が間違いである可能性が示唆された。「私たちの結果ではまったく発見できなかった。」
とフロリダ州Tampaで行われたアメリカ物理学会で4月16日に発表したイタリアのGenoa国立
核物理学研究所のRaffaella De Vita。

 「この研究機関は10倍の高感度でペンタクオーク実験の追試を行った唯一の研究所で、
よい統計的精度でこの問題に取り組んだものだ。」と同僚の一人であるMarco Battaglieri。

 この結果は、最初にペンタクオークが発見され、その後10以上の研究室で同様の衝突
法により追試で確認されて以来持ち上がっていた論争に再び火をつけるものだ。「2003年
には多くの肯定的な結果が得られていた。」(Battaglieri)

 しかし、2004年にさらに高エネルギーで衝突実験が行われたとき、ペンタクオークの痕
跡がまったく発見できなかったことで、この発見に対する疑問が投げかけられた。高エネ
ルギーな実験であるほど一般的により統計的に有意な結果が得られるが、これらの条件は
ペンタクオークの証拠をまったく破壊してしまうものだとの議論もあった。

 そこでJeffersonのグループは、ドイツ、BonnにあるElectron Stretcher and Accelerator
から発表されたペンタクオーク発見法を追試し、ガンマ線を当てた液体水素からの破片を
徹底的に解析した。

 「ペンタクオークの存在を確定できるようなデータは得られなかった。」と当学会でペ
ンタクオークに関する実験の詳細な比較について発表したフィラデルフィア(ペンシルバ
ニア?)州Pittsburgh、Carnegie Mellon大学の素粒子物理学者Curtis Meyerは述べた。
SPring-8での発見以来、たくさんのグループがこの分野に飛び込んだが「いくつかの結果
は本当にぎりぎりのものだ。」

記事全文はこちらです。
News@nature.com 18 April 2005; | doi:10.1038/news050418-1
Doubt is cast on pentaquarks
Mark Peplow
http://www.nature.com/news/2005/050418/full/050418-1.html

関連スレ:
【宇宙】宇宙創成:「ビッグバン直後は液体」 「気体説」覆す
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1113836909/
【素粒子】3種類の未知の粒子を発見、ハイブリッド粒子か? 高エネ研KEKB
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1109680162/
【素粒子】カムランドでニュートリノ質量の再確認 DAT落ち
http://news16.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1100034752/l50
【科学】未知の素粒子、存在確実=日米の加速器実験で観測−「超対称性粒子」か DAT落ち
http://news16.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1092971773/l50
【素粒子】「ニュートリノ振動」世界で初めて直接観測 DAT落ち
http://news16.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1089033922/l50
ニュートリノ質量を確認 人工素粒子で裏付け成功 DAT落ち
http://news16.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1086969641/l50
トップクオーク質量、やや重い値 国際グループ測定 DAT落ち
http://news16.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1086805182/l50

60名無しの物理学徒:2005/05/30(月) 12:37:59
【核物理/エネルギー】国際熱核融合実験炉(ITER)の六ヶ所村誘致断念。EUと調整に入る。
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1115173910/l50

2005/5/4讀賣、朝日
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050504it01.htm
http://www.asahi.com/international/update/0503/001.html

熱核融合炉、誘致断念へ…EUと調整進む

日本政府は3日、国際熱核融合実験炉(ITER)の建設地について、
青森県六ヶ所村への誘致断念も視野に入れて関係国と調整に入る方針を固めたことを
複数の政府筋が明らかにした。日本同様に建設地誘致に名乗りを上げている欧州連合(EU)との
水面下の調整の結果、国内建設にこだわらなくても、工事の受注や職員枠確保などの面で、
日本が相応の利益が得られる公算が大きくなったためだ。

これにより、ITERの建設地は、フランスのカダラッシュに絞られる見通しが濃厚となった。
政府としては候補地となっている青森県や関係国との調整を経て、
6月にも関係国間で正式合意にこぎつけたい考えだ。

ITERは、太陽で起きている核融合反応を地上の施設で起こし、
その際に出るエネルギーを取り出す実験施設で、日本、EUのほか
米国、ロシア、中国、韓国が参加する国際プロジェクト。
総事業費は約1兆3000億円と見込まれているが、建設地をめぐって日米韓が六ヶ所村を、
欧露中がカダラッシュを推す「3対3」の構図でこう着状態が続いている。

建設地に名乗りを上げる日欧は昨年3月から、実験炉を誘致した国(ホスト国)と
誘致できなかった国(非ホスト国)の役割分担について協議を開始し、
日本は昨年9月、1割の負担で2割の工事を受注できるなど非ホスト国により配慮した案を提示した。
これに対し、EUも4月12日の日欧閣僚級会合(東京)で、ポトチュニク欧州委員(科学・研究担当)が
「日本案とほぼ同等の条件を示した」(文部科学省幹部)ことから、にわかに歩み寄りの機運が高まった。

現在、日本側交渉担当者の白川哲久・文部科学審議官が渡欧し、日欧閣僚級会合での合意内容の最終確認を進めている。
今後は、ホスト国と非ホスト国の役割分担を明確にした文書を日欧共同で作成したうえで、
2003年12月以来開かれていない6者閣僚級会合の開催を呼び掛け、この会合で建設地を正式に決定する方針だ。
政府筋は「日欧間の合意が5月中にもまとまる方向で話が進んでいる」と述べ、調整が最終段階に入っていることを認めた。

ITERをめぐっては、2日にルクセンブルクで開かれた日・EU定期首脳協議で早期合意を目指す方針を確認した。
協議後の記者会見でも、小泉首相は「できるだけ早く合意できるよう努力することで一致した」と述べている。

◆国際熱核融合実験炉(ITER)=1億度以上の高温下で重水素とトリチウムの原子核同士を融合させ、エネルギーを生み出す「熱核融合」の実験施設。燃料1グラムから石油8トン分のエネルギーが得られるとされる。
燃料となる重水素は、海水から得られるなどの利点があり、実用化されれば、中東に依存している現在のエネルギー事情を一変させる可能性を持つ。
※ITER(イーター)HP
http://www.naka.jaeri.go.jp/ITER/ITER/

61名無しの物理学徒:2005/06/20(月) 22:23:15
【宇宙】ビッグバンの数秒後にできたエネルギッシュなニュートリノが重力効果を局地的にスムージング
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1119267553/l50

記事 : ニュートリノのゆらぎが宇宙で観測されました

 現在観測されている宇宙マイクロ波背景放射(cosmic microwave background:CMB)に残
されているニュートリノの痕跡は、小さなスケールでの物質の粒状性の結果がビッグバン
の過程を通して現在の宇宙に反映されている事を肯定している、またそれによって誕生直
後の(誕生から何十万年ではなく数秒という単位の直後だそうです)宇宙の様子を垣間見
る事が可能かもしれない、という研究報告がでたそうです。

 ニュートリノは、電気的に中性(電荷ゼロ)で、重さ(質量)がほとんどゼロの粒子です。
その存在は1933年にパウリによって予言されましたが、実験によって確認されたのは26年
後です。他の粒子との相互作用が弱く、物質を素通りするため観測はとても大変です。

 日本には、東京大学宇宙線研究所の「神岡宇宙素粒子研究施設」が有り、小柴昌俊東大
名誉教授が宇宙ニュートリノの検出へのパイオニア的貢献を讃えられノーベル賞を受賞し
ています。(略)

記事全文、関連リンク、図等はこちらです。
今日のNature 05年06月19日(日)
http://www.mypress.jp/v2_writers/miyu_desu/story/?story_id=1087942

News@nature.com 17 June 2005; | doi:10.1038/news050613-11
Neutrino ripples spotted in space
Mark Peplow
http://www.nature.com/news/2005/050613/full/050613-11.html

Indication for Primordial Anisotropies in the Neutrino Background from WMAP and SDSS
Roberto Trotta , Alessandro Melchiorri
http://arxiv.org/abs/astro-ph/0412066

62名無しの物理学徒:2005/06/20(月) 22:25:25
【天文】シミュレーションからダークエナジーが存在する証拠を提起・・・国際チーム
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1112275070/l50

Researchers Find Evidence Of Dark Energy In Our Galactic Neighborhood
http://www.sciencedaily.com/releases/2005/03/050325150642.htm

ワシントン大やイタリア国際宇宙物理学研究所などの国際チームが発表したところに
よりますと、ハッブル宇宙望遠鏡から得られたデータを元にしたコンピューターモデルで
宇宙をビッグバンから現在に至るまでの過程をシミュレートしたところ、ダークエナジーが
存在しなければ説明できない結果がもたらされたとのことです。

1929年、天文学者Edwin Hubbleは銀河同士が互いに距離を広げていることを証明し、
ビッグバン以来宇宙は膨張しているとの理論の根拠となりました。1999年には、その膨張を
実際に生じさせているダークエネルギーと呼ばれる謎の力の存在が提唱されました。

今回のシミュレーションでは、ダークエナジーを考慮せずに計算したところ実際に
観測されている膨張具合とは大きな偏差が見られ、またダークエナジーを取り入れて
計算しなおしてみたところ現実との完全な一致が見られたとのことです。

以上 Science Daily 2005/3/30 配信の記事よりかいつまんで引用
全文はソースにあるの読んでネ
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐8<‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
Science Daily http://www.sciencedaily.com/
original source(鯖落ちかなんかで確認できず)
 University Of Washington http://www.washington.edu/
 http://www.uwnews.org/article.asp?articleID=8972
※誤訳もあるかもしれないヨ

63名無しの物理学徒:2005/06/20(月) 22:28:45
【受賞】南部陽一郎氏にベンジャミン・フランクリン・メダル
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1116046733/l50

米フランクリン賞:物理学者の南部陽一郎名誉教授にメダル南部陽一郎氏

 物理学者の南部陽一郎・米シカゴ大名誉教授(84)=米国在住=に、米フランクリン
協会から05年のフランクリン・メダル(物理学部門)が贈られた。南部さんは、物質を
構成する素粒子の理論的研究で知られ、その功績が評価された。受賞者の多くが、後に
ノーベル賞を受けている。

 南部さんは、素粒子の一つである「クオーク」同士を結びつける力を色で説明する「量
子色力学」を提唱し、現代物理学を支える標準理論の構築に貢献した。

 同協会はベンジャミン・フランクリンの遺産をもとに運営されている。メダルは自然科
学の6分野で顕著な功績があった研究者に贈られ、日本人では外村彰・日立製作所フェロー
(99年)▽飯島澄男・NEC特別主席研究員と中村修二・カリフォルニア大教授(02年)
▽小柴昌俊・東京大特別栄誉教授(03年)が受賞している。

毎日新聞 2005年5月13日
http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/science/news/20050513k0000e040040000c.html


米国版ノーベル賞、南部陽一郎さんが受賞

 米国版ノーベル賞ともいわれる05年度のベンジャミン・フランクリン・メダルが、物
理学者の南部陽一郎・米シカゴ大名誉教授(84)に贈られたことが明らかになった。大
阪市立大名誉教授でもある南部さんは数々の独創的なアイデアを提唱、物理理論の研究を
リードしており、その功績が認められた。

 南部さんは29歳で大阪市立大教授になり、31歳で渡米。米国在住だが、年に2、3
回帰国し、大阪府豊中市の自宅で1カ月ほど過ごしている。

 昨年のノーベル物理学賞は米国の研究者3人が受賞したが、南部さんはその解説資料で、
アインシュタインや湯川秀樹らと並ぶ研究者として位置づけられている。

朝日新聞 2005年05月12日
http://www.asahi.com/culture/update/0512/011.html

2005 Benjamin Franklin Medal in Physics
http://www.fi.edu/tfi/exhibits/bower/05/physics.html
2003 Benjamin Franklin Medal in Physics-John N. Bahcall, Raymond Davis, Masatoshi Koshiba
http://www.fi.edu/tfi/exhibits/bower/03/physics.html
2002 Benjamin Franklin Medal in Physics-Sumio Iijima, Ph.D.
http://www.fi.edu/tfi/exhibits/bower/02/physics.html
2002 Benjamin Franklin Medal in Engineering-Shuji Nakamura, Ph.D.
http://www.fi.edu/tfi/exhibits/bower/02/engineer.html
1999 The Benjamin Franklin Medal in Physics-Akira Tonomura
http://www.fi.edu/tfi/exhibits/bower/99winners.html

64名無しの物理学徒:2005/06/20(月) 22:29:39
トップクオーク質量、やや重い値 国際グループ測定
http://news16.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1086805182/l50

基本粒子のひとつ、トップクオークの質量が、米フェルミ国立加速器研究所の国際
共同実験グループによって高精度で測られ、1780億電子ボルト前後と報告された。
英科学誌ネイチャー10日号で発表される。従来よりやや重い値となり、これに連動
して、物質に重さを与える未知の「ヒッグス粒子」の推定質量も増えることになる。

素粒子などの世界では質量はエネルギーと等価で、エネルギーの単位「電子ボルト」
(1電子ボルトは電子が1ボルトの電圧で加速された時にもつエネルギー)で測られる。

論文によると、トップクオークの質量は従来の1743億電子ボルト前後から、1780億
電子ボルト前後(誤差はプラスマイナス43億電子ボルト)に見直された。これに伴い
ヒッグス粒子の質量として最も確からしい値は1170億電子ボルト、上限は2510億
電子ボルトとなった。

この結果、ヒッグス粒子の直接発見には、より大きな加速器が必要となる。フェルミ研
は2〜5年以内に現行の加速器テバトロンの改良を、欧州合同原子核研究機関
(CERN)は07年に新型加速器LHCの稼働を予定している。

素粒子の標準理論では物質世界は6種類のクオークと、電子の仲間などから成る。
これらの粒子は真空で凝縮したヒッグス粒子にぶつかって抵抗を受け、質量を持つ
とされる。ほかのクオークに比べて巨大なトップクオークは、ヒッグス粒子との結び
つきが最も強く、質量もほぼ比例する関係だ。

◆ 以上記事引用しました。
http://www.asahi.com/science/update/0610/001.html
朝日新聞:http://www.asahi.com/

65名無しの物理学徒:2005/06/20(月) 22:30:53
【宇宙】気球による硬X線背景放射の観測成功 BHの進化・暗黒物質からのエネルギー流解明目指す
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1117419334/l50

成功に安堵と自身 三陸大気球観測所 「硬X線」観測の初実験

 大船渡市三陸町吉浜の宇宙航空研究開発機構(JAXA=ジャクサ)三陸大気球観測所
(山上隆正所長)で二十五日夜、今年度第一次実験の第二号気球の放球が行われた。海外
で行われる「硬X線撮像気球」を目指した実証と観測が目的で、同観測所で初の試み。気球
飛翔は順調に進み、各種観測機器も正常に作動し、翌朝に無事回収。目的達成に関係者は
安堵と自信の表情を見せていた。

 この実験・観測は、名古屋、大阪両大学の大学院などの研究班が担当。ブラックホールの
進化や銀河団の暗黒物質からのエネルギーの流れを解明するため、硬X線を集光結像する
多層膜スーパーミラー望遠鏡を開発。観測技術の確立や実証、硬X線領域での天文学の
開拓を目標に、早ければ今年度後半にブラジルで行われる観測計画の準備として行われた。

 宇宙科学研究本部と実験班によると、同日午後七時に放球し夕暮れの空に上昇。観測所
には地元の小学生などが大勢詰めかけ、放球の様子を見学していた。

 二時間四十五分後には同観測所から東方百キロ、高度約三十九キロに達し、水平浮遊状
態となった。観測機器は二十六日午前零時前に気球と切り離され、船越半島沖の海上にパ
ラシュートで緩降下して着水。同日早朝に気球とともに回収された。

 飛翔中、最先端の技術で作られた機器は正常に動作し、硬X線背景放射の観測にも成功。
多くの貴重なデータが得られた。実験班や観測所では「目的は十二分に達成。ブラジルでの
実験に大きなステップとなった」と大きな成果が得られ成功したことを喜び合った。

東海新報社 2005年05月27日付 7面
http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&amp;cd=nws471

宇宙科学研究本部三陸大気球観測所
http://www.isas.jaxa.jp/j/about/center/sbc/sbc.shtml

関連ニュース
気球:宇宙航空研、打ち上げ失敗 穴開き、大槌沖に落下−−大船渡 /岩手
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/iwate/news/20050522ddlk03040071000c.html

66名無しの物理学徒:2005/06/20(月) 22:32:14
【宇宙】暗黒物質ニュートラリーノのハローに満ちた銀河系、1万年に一度地球と相互作用?
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1107071700/l50

宇宙 : 暗黒物質のハローに満ちた銀河系

 新しい計算結果によると、初期宇宙で形成した最初の構造は暗黒物質(ダークマター)
のハローであり、これは現在では普遍的に存在していて、1万年に一度の割合で太陽系と相
互作用しているという。

 暗黒物質は本来、我々には見えない宇宙の物質であり、宇宙の質量の約80%を占めてい
る。暗黒物質の存在は、それが周囲に重力の影響を及ぼすことから推定される。 J Diemand
たちの計算結果は、暗黒物質の主な候補であるニュートラリーノという仮説的な素粒子に
もとづいている。この素粒子は、WIMP(相互作用が弱く重い素粒子)である。

 彼らが行った初期宇宙のシミュレーションにより、ニュートラリーノが、木星と同じく
らい重くて太陽系と同じくらい広大な環を形成していたことが分かった。それらの環は、
我々の銀河系に多く存在し、地球は1万年に一度そこを通過しているはずだ。このハローに
含まれる粒子同士が消滅するときには、検出可能なガンマ線も発生していると考えられる。

Nature Japan Highlight January 27, 2005
http://natureasia.com/japan/nature/updates/index.php?id=908&amp;issue=7024

宇宙:初期宇宙における最初の構造としての地球質量をもつダークマターハロー
J. Diemand, B. Moore & J. Stadel
Nature 433, 389 - 391 (27 January 2005); doi:10.1038/nature03270
http://www.nature.com/cgi-taf/DynaPage.taf?file=/nature/journal/v433/n7024/abs/nature03270_fs.html

67名無しの物理学徒:2005/06/20(月) 22:33:19
【宇宙】光の泡による暗黒時代の終焉
http://news16.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1100471572/l50

宇宙 : 光の泡による暗黒時代の終焉

 現在では可視領域に見られる星明かりによって宇宙がようやく照らされた時、光の泡が
突然膨張し、それまでの「暗黒時代」は終わりを迎えたようだ。 最遠方にある天体の中に
クエーサーがあり、それらはおそらく、ガスを飲み込む際に光を発する巨大ブラックホー
ルであろう。

 クエーサーを数十億年前に発し地球にはるばるやってくる光を解析することで、かつて
の宇宙の姿を明らかにすることができる。銀河間を漂う希薄な水素ガスは、クエーサーか
らの紫外光をさえぎるが、一旦その光を吸収すると再電離し、さらなる紫外放射に対して
は透明になる。

 今回J S B WyitheおよびA Loebはこの光を観測した結果、電離水素の泡が初期クエー
サーの周囲で、クエーサーからの光が広がるのとだいたい等しい速度で膨張したと結論し
た。これらの泡は、さしわたし3千万光年程度まで膨張するとくっつき始めた。このことか
ら再電離過程は、2億年程度の期間内に比較的速やかに生じたことが示唆される。

記事オリジナルはこちらです。
Nature Japan Highlight November 11, 2004
http://natureasia.com/japan/nature/updates/index.php?id=835&amp;issue=7014

宇宙:宇宙再電離の末期における電離したバブルに特徴的なおよそ10 Mpcの大きさ
J. Stuart B. Wyithe and Abraham Loeb
Nature 432, 194 - 196 (11 November 2004); doi:10.1038/nature03033
http://www.nature.com/cgi-taf/DynaPage.taf?file=/nature/journal/v432/n7014/abs/nature03033_fs.html

68名無しの物理学徒:2005/06/28(火) 10:16:01
【2005年】国際物理年 世界物理年【相対論100周年】
http://science3.2ch.net/test/read.cgi/sci/1104678468/l50

2005年、特殊相対性理論の発見から100年

世界物理年2005
http://www.wyp2005.jp/
国際物理年とアインシュタイン
http://www.wyp2005.jp/jp/challenge/physicsyear.html
WYP2005
http://www.wyp2005.org/
世界物理年
http://www.unic.or.jp/new/physics_2005.htm
2005年は世界物理年 World Year of Physics
http://www.einstein1905.info/einstein/2005.html
日本物理学会 WYP2005
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jps/jps/topics/wyp/wyp.html

69名無しの物理学徒:2005/07/03(日) 12:49:53
【物理】新たな素粒子反応を初確認 未知の粒子発見の手掛かり
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1120143162/l50

 6種類ある物質の基本粒子クォークのうち「ボトム」が「ダウン」に
変わる素粒子反応を、高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)
や国内外の大学・研究機関がつくるベル実験チームが世界で初めて確認、
スウェーデンのウプサラで30日に始まった国際シンポジウムで発表した。
 
素粒子の標準理論では100万回に1回起きるとされる反応で、
今回の結果は予言の範囲内に収まっていた。ただ、同理論で説明
できない未知の粒子があった場合には、その影響を受けやすい反応
として注目されており、チーム共同代表の山内正則・高エネ研教授は
「さらにデータをためて、予言からずれるかどうか検証したい」と話している。

ソースはこちら
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&amp;PG=STORY&amp;NGID=soci&amp;NWID=2005063001004232

70名無しの物理学徒:2005/07/04(月) 19:40:57
【社会】「原爆、阻止できず…」 アインシュタイン、対日原爆投下で弁明の手紙…日本人学者に宛て
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1120468629/l50

★アインシュタインが対日原爆投下で弁明=邦人学者に思い乱れた手紙

・米国のアルバート・アインシュタイン博士が広島、長崎への原爆投下で自らを
 弁護する手紙を日本の哲学者、故・篠原正瑛(しのはら・せいえい)氏に送って
 いたことが分かった。原爆はアインシュタイン博士の相対性理論によって出現
 した兵器だった。博士は晩年、篠原氏と文通しており、篠原氏の夫人の信子さんは
 原爆投下60周年に当たり、これら書簡を公開することを決めた。篠原氏はドイツに
 留学し、哲学を学んだあと1947年に帰国していた。

 アインシュタイン博士が核を使った戦争に反対したことは既に各種の文書で証明
 されているが、篠原氏への手紙では、原爆投下について自らを弁護し、自分の
 平和主義との整合性を図ろうと努めている。文通は篠原氏が、核兵器開発に
 果たした役割を批判する手紙を博士に送った1953年に始まった。博士は同年
 6月23日付で手書きのドイツ語の返事を送り、挨拶の文言なしで反論を始めている。

 その中で博士は「私は常に原爆の対日使用を非難してきた。しかし私は運命の
 決定を阻止するために何もできなかった」と述べている。博士は別の手紙で「核爆弾
 開発に当たっての唯一の慰めは、今回は抑止効果が働き、国際的な安全保障が
 進展すると私には思われたことだった」と述べている。また博士は、戦争は時として
 受け入れられると書いている。博士は「私は絶対平和主義者だと(手紙に)書いたことは
 ない。私の見解では、武力行使が必要な場合もある」と書いている。
 2人の文通はアインシュタイン博士が死去する前の年の54年7月に終わった。篠原氏は
 2001年に死去した。

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050704-00000070-jij-ent

71名無しの物理学徒:2005/07/08(金) 11:45:19
行方不明だったニュートン自筆の錬金術覚書発見 - イギリス
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1120483868/l50

 ロイター通信によると、近代科学の祖と言われる英国のアイザック・ニュートンの錬金術に
関する自筆の覚書が、英王立協会でこのほど見つかった。

 この覚書はもともと、ニュートンが亡くなった1727年に発見されたが、1936年に競売で
落札されて以降、行方が分からなくなっていた。今回、研究者が同協会で文献を整理中に
発見した。

 ニュートンの存命当時、錬金術には亜鉛などの卑金属から金や銀を精製する秘密が
隠されていると信じる科学者がいた。ニュートン研究の専門家は「今回の発見は、
ニュートンが錬金術に関してどんな著作を読み、どんな理論を研究していたかについての
重要な証拠となる」と話している。

http://www.sankei.co.jp/news/050704/kok049.htm

73名無しの物理学徒:2005/07/25(月) 11:12:03
コンピュータ科学に背を向ける学生たち(04/08/12)
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1092711450/l50

■コンピュータ科学に背を向ける学生たち

 マサチューセッツ工科大学(MIT)でも、 ほかの大学と同様に、コンピュータ科学関連の学部に
在籍する学生の数が減少している。このような状況を鑑み、米国は将来も技術界のリーダーで
あり続けられるのかを疑問視する声が上がっている。
 今秋、MITの電気工学/コンピュータ学科(Department of Electrical Engineering and Computer Science:EECS)
に入学する学部生は200名を下回る。昨年の入学者数は約240名、3年前には385名だった。
(中略)
米国で科学や工学といった分野の博士号を取得する人の数は近年減少している。また、海外から
やってくる博士号取得希望者の数も減っているため今後も博士号取得者数は減少するものと思われる。
また、米国ではもっとリスクの高い研究活動を行えるはずなのに、実際には研究者が保守化していて、
そうした試みをやりたがらない、という意見もある。
 連邦議会への提言や、国立科学財団(National Science Foundation)の監督などの活動を行う
米国科学委員会(National Science Board)は科学や工学系の知識を持っていることを必須条件とする
人材募集が増えているにも関わらず科学者やエンジニアを目指す米国民の数が「著しく」減少している
との警告を発している。
(中略)
 これまでコンピュータ科学の分野では、マシンを通して人類の文化を発展させることの面白さよりも
むしろ、実用的な側面を宣伝することに重点が置かれてきた。そのため、壮大な可能性を感じさせる
生態学や化学と比べて、魅力のない学問だと世間から思われるようになってしまったとLeeは述べる。
 「VoIPやEコマースなどと言われて、コンピュータ科学が、宇宙の歴史を紐解くことより魅力的な学問だ
と思う人は少ない」

以下、ソースで。
( ´`ω´)つhttp://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000050156,20070393,00.htm
( ´`ω´)つhttp://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000050156,20070393-2,00.htm
原文記事
【Students saying no to computer science | CNET News.com】
( ´`ω´)つhttp://news.com.com/2100-1022-5306096.html

【Massachusetts Institute of Technology】
( ´`ω´)つhttp://web.mit.edu/index.html

74名無しの物理学徒:2005/07/25(月) 11:21:21
【物理】重力のドーナツで過去へ旅行に出かけよう!
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1121869146/l50

 イスラエルの理論物理学者によると、過去にさかのぼる旅行をする上での大きな障害の
一つが取り除かれた。その鍵となったのはドーナツ型だったとのことだ。
 時間旅行は、アインシュタインが大きな質量が時空をゆがめ、光の速度に近い旅行者に
は時間の進み方が遅くなる傾向があるということを見いだして以来理論的には可能だった。
 そのため、未来に向かって進むのは簡単だ。例えばある種の短寿命宇宙粒子。それらの
旅路は私たちには何千年にも見えるが、粒子たちにとってはたった数分のうちに宇宙空間を
駆け抜けて崩壊する前に地球に到着してしまったように感じられるだろう。要するに、粒子は
年月を越えて生き延び、未来に旅してしまったということだ。
 しかし、過去へと引き返すとなると更なる問題が付きまとう。研究者らはこれを達成するには
(既に存在が知られている)中性子星、(知られていないけど)ワームホール、あるいは想像
することだけが可能な不思議な物質といった奇妙なものが必要だと考えてきた。
 Haifaにあるイスラエル工科大学TechnionのAmos Oriによれば、アインシュタインの理論に
よると、空間をひねることにより任意のサイズのドーナツのような局所的な重力場を作り出す
ことができると彼は言う。重力場線はこのドーナツの外周を取り囲み、時間と空間は互いに
きつく湾曲しあっている。この理論では非標準型の仮想物質の必要性はない。
 これがどのようなものか、現実世界においてどのようなものに相当するのかについて記述
するのは難しいが、数学的にはドーナツの生成された時と現在の間のいかなる期間も、ドー
ナツの内側の真空のどこかに存在しうることが示された、とOriは言う。必要なのは、どうやって
そこに到達するかということだ。
 理論的には、タイムマシンができれば過去のどの時点にも戻ることが可能になるはずだと
する論文をOriはPhysical Review Letters誌に発表した。彼の理論のちょっとした欠点は、どう
やって重力のドーナツを生成することができるかを彼自身見つけていないことだ。しかしいくつ
かのアイデアは持っている。「すごく大雑把だけど、大きな質量を素早く円運動させる必要が
あるだろう。」
 「この論文は従来のモデルを改良するものだ」と「How to Build a Time Machine」の著者
であるオーストラリアSydneyのMacquarie大学の理論物理学者Paul Davies。
 過去への旅行についての有力なモデルは、ワームホールを通って素早く移動すると言う
過程を含んでおり、これが二つの離れた場所の近道になる。もしとても重い中性子星のよう
なと地球とをワームホールで結ぶことができれば、両端に時間的な差を生成することがで
きるだろう。これは高密度な中性子星の表面では地球よりも時間の進み方が30%遅くなると
いった、質量が時空を捻じ曲げることによる。
 しかし、ワームホールは油断のならない相手で、それら自身の強力な重力で崩壊してしま
わないように手を打たなければならない。Pasadena、カリフォルニア工科大学の理論物理学
者Kip Thorneは、ワームホールを開いたままにしておくには、何らかの形の非標準的な反重
力物質が必要になるになるだろうと考えている。しかし残念ながら、そのようなものはいま
だ見つかっていない。
 また、ドーナツモデルにはまだ解決しなければならない点もある。この小さな真空の核の
不安定性を克服できないかもしれないとDavisは考えている。「閉じた時間のようなカーブは
量子的な変動に対して本質的に不安定だ。」ドーナツ中の巨大エネルギーの怒涛のような
流れがドーナツを破壊してしまうだろうと彼は予想する。
 Oriもエネルギー変動が問題であることを認めるが、解決可能であると考えている。「でも、
私たちの世代のうちにはできないだろうけどね。」彼自身はタイムマシンを製作することが
できる可能性は半々と見ている。

記事オリジナル、関連記事、リンク等はこちらです。
News@nature.com 13 July 2005; | doi:10.1038/news050711-4
Gravity doughnut promises time machine
Mark Peplow
http://www.nature.com/news/2005/050711/full/050711-4.html

A Class of Time-Machine Solutions with a Compact Vacuum Core
Amos Ori
Phys. Rev. Lett. 95, 021101 (2005)
http://dx.doi.org/10.1103%2FPhysRevLett.95.021101

関連スレ:
【物理】因果律を隠し味に使った宇宙のつくりかた
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1097857120/ (04/10/16)

75名無しの物理学徒:2005/07/28(木) 22:03:48
【物理】地球ニュートリノ:日米中の国際チーム、世界で初めて検出
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1122487778/l50

地球ニュートリノ:日米中の国際チーム、世界で初めて検出
地球内部で発生したニュートリノの検出に、日米中などの国際研究チームが世界で初めて成功した。素粒子物理学だけでなく、地球の熱源や進化の解明など地球科学に役立つと期待される。28日発行の英科学誌「ネイチャー」に発表した。

ソース
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20050728k0000m040153000c.html

76名無しの物理学徒:2005/07/28(木) 22:06:04
【宇宙】ディスカバリー、耐熱タイルの一部落下 アームで精査へ
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1122439435/l50

野口聡一飛行士(40)らが乗り組んで26日にケネディ宇宙センターから打ち上げられたスペースシャトル
「ディスカバリー」から、上昇時に機体の耐熱タイルの一部分がはがれて落下していたことが分かった。
米航空宇宙局(NASA)が同日、発表した。外部燃料タンクからも落下物が確認された。NASAは、
機体に取り付けたロボットアームを使った検査などで、帰還に問題がないかどうか調べる。

野口さんは、コロンビア事故を受けて導入された安全対策として、シャトルから分離された外部燃料タンクを
ビデオカメラで撮影するなど本格的な活動を始めた。

落下した耐熱タイルは機体下部にある前部着陸装置の収納扉に張られている。破片は約1.5インチ
(約3.8センチ)四方で、8.5インチ(約21.6センチ)四方のタイルの一部と見られる。厚さは不明。

毎日
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050727k0000e040064000c.html

77名無しの物理学徒:2005/07/28(木) 22:06:42
【宇宙】スペースシャトル打ち上げを当面停止=NASA[050728]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1122511341/l50

(前略)
 【ヒューストン(米テキサス州)27日共同】米航空宇宙局(NASA)のパーソンズ
・シャトル計画部長らは27日、ジョンソン宇宙センター(テキサス州)で会見し、
野口聡一さん(40)らが乗ったスペースシャトル「ディスカバリー」が26日に
打ち上げられた際、外部燃料タンクから断熱材が脱落していたことを確認したため
「問題を解決できるまで今後のシャトル打ち上げは見合わせる」と発表した。

 断熱材はディスカバリーの機体には当たらなかったとみられる。
 乗員7人が全員死亡した2年半前のコロンビア空中分解事故は、外部燃料タンクから
脱落した断熱材がシャトル機体を損傷したことが原因。NASAは再発防止のため、
落下物を最小限にする大幅な改良をタンクに施していたが、対策が不十分だったことになる。
(後略)
----
※引用元配信記事:http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=KHP&amp;PG=STORY&amp;NGID=main&amp;NWID=2005072801000439
※共同通信のKYODO NEWS フラッシュ24( http://www.kyodo.co.jp/ )2005/07/28配信

78名無しの物理学徒:2005/08/20(土) 07:55:10
【物理/高温超伝導】高温超伝導におけるブレイクスルー
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1124474650/l50
<ソース全訳>
 アバディーン大学の科学者が高温超伝導のメカニズムについて大きなブレイクスルーを成した。
銅とルテニウムを含む新しい化合物の結晶構造研究の結果、高温超伝導に対する価値ある洞察
を得られた。この新しい結果は初めて高温超伝導のメカニズムが結晶格子と実際に結びついて
いることを示した。

 今週発行のNatureに発表された論文によれば、この新しい発見は20年近くにわたって科学者を
悩ませてきた高温超伝導の理論におけるブレイクスルーを導く非常に刺激的なものだ。

 金属は原子の格子からなっている。電子はそれら原子から解離し、格子の中を動き回ることで
金属を電流の良導体としている。金属中の原子は実際には振動している。格子中を動き回る電子
は、振動する原子に衝突し、結果これが電流を減少させることになる。これは電気抵抗として
知られている。超伝導体は電気抵抗を示さず、それ故に電流の損失を受けずにすむことからその
ように呼ばれている。

 化学科のRSEフェローであるAbbie Mclaughlin博士はこの研究を主導しており、次のように説明
している。「我々は未来の技術で重要になるであろう、魅力的な物理的特性を示す物質の化学に
興味を持ってきた。特に興味を持ってきたのは新しい層になった材料の合成で、ある層では磁性を
示し、またある層では超伝導性をしめすというような興味深い特性を持つものだ。これが出来れば
2つの異なった現象がどのように競合しあうのかが観察でき、それ自体が新しい物理の展望を開く
ものになりうる」

 通常の導体と異なり、超伝導体はゼロ電気抵抗を示す。不幸なことに、超伝導は超低温でしか
観察されていない。現在のところ、超伝導が観測された最高温度は-113℃だ。実用的な応用には、
MRIスキャナの超伝導磁石や磁気浮遊列車などがある。

 -238℃以上の温度で超伝導性を示す化合物は「高温超伝導体」として知られている。高温超伝導
については完全な理論は現在のところ存在しない。しかし、いつか最終的な理論が構築され、より
高い温度――室温の可能性も含めて――で電気抵抗がなくなる新しい超伝導材料をデザインすること
が出来るようになるだろうと考えられている。

 Mclaughlin博士は続けた。「これは高パフォーマンスの電気モーターなど、多すぎるほどの技術
的な可能性を生み出すかもしれない。同時に、消費者に電力を運ぶのに超伝導ケーブルを使って
莫大な電力のロスを減らすことも出来るだろう。今は大量のエネルギーが電気抵抗によって失われ
ている」

 送電ケーブルの電気抵抗によるエネルギー損失は1998年のイギリスでは7.4%に上ると報告されている。

 同時に、Mclaughlin博士らによって開発されたこの新しい化合物――銅とルテニウムを含む酸化物
材料――は、他にもさまざまなな有用な特性を示してもいる。はじめに、低温では負の磁気抵抗と
して知られる現象が観測された。この性質を示す材料は磁気をかけることで非常に大きな電気伝導性
の上昇を見せ、現在ではコンピュータのメモリに使われている。

 低温ではこの新しい物質は負の熱膨張率として知られる特性をも示す。ほとんどの物質は熱せられ
ると膨張するが、この新しい物質の場合にはそうではない。負の熱膨張率は非常に珍しいもので、
エレクトロニクスから歯科医術にわたる領域でその実用を見ることが出来る。

 Mclaughlin博士は付け加えた。「この共同研究プロジェクトは高温超伝導の理論に光を照らすこと
を目的としている。我々はまた、この物質の大きな負の磁気抵抗や負の熱膨張率の後ろに潜むメカ
ニズムについてもさらに研究しようと思っており、願わくば、室温で実際に応用できるような新しい
物質をデザインすることも望んでいる」

 この共同研究プロジェクトには極限状態科学センター(Centre for Science at Extreme Conditions/
CSEC)ならびにエディンバラ大学化学科のPaul Attfield教授と、ケンブリッジ大学化学科のFalak
Sher博士を含む。彼らはそれぞれの独自の材料混合の化学をひとつにまとめ、新しい魅力的な特性を
持つ材料を開発、研究している。

今週のNatureで発表された論文の全文はこちらで。
http://www.nature.com/nature/journal/v436/n7052/abs/nature03828.html

79名無しの物理学徒:2005/08/21(日) 01:28:26
【量子】核スピン量子コンピュータに向けた核スピンの精密制御に成功
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1114090032/l50

核スピン量子コンピュータに向けた核スピンの精密制御に成功
−新しい原理に基づく超高感度核磁気共鳴(NMR)技術を確立−

 JSTと日本電信電話株式会社は、量子コンピュータに用いる量子ビットとして期待されている
核スピンを、半導体ナノスケールデバイスでコヒーレントに制御することに成功し、デバイスの
構成元素であるすべての核種で可能なすべての遷移に関してコヒーレントな振動を確認しました。
 この結果、ナノスケール領域の核スピンを全電気的に半導体デバイスでコヒーレントに制御
できることが確認されました。この核スピン制御デバイスは典型的な半導体ナノデバイスである
ポイントコンタクトと高周波電磁波を印加するために集積化したアンテナゲートから構成されて
いますが、今回の実証により、このデバイスが核スピンを用いた量子情報処理デバイスとして
有望であることが明らかとなりました。今後、この素子の多彩なコヒーレンス特性をうまく操る
ことで、固体素子での量子アルゴリズムの実証、さらには量子コンピュータの実現に一歩近づく
ことができると考えられます。
(以下ソースにて)

引用元:科学技術振興機構プレスリリース
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20050421/index.html

Controlled multiple quantum coherences of nuclear spins in a nanometre-scale device
Nature 434, 1001-1005 (21 April 2005) | 10.1038/nature03456
http://www.nature.com/nature/journal/v434/n7036/abs/nature03456.html

80名無しの物理学徒:2005/09/11(日) 22:00:54
【光量子】量子コンピューター実現へ朗報、NII根本香絵助教授等が新方式提案
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1125746100/l50

〜従来法の問題・弱点を克服〜

  国立情報学研究所(NII)情報基盤研究系の根本香絵・助教授は、
英国ヒューレットパッカード研究所のビル・マンロ博士およびティム・スピラー博士と共同で、
実用規模の光量子コンピューター開発につながる新方式を提案し、
英国の物理学誌New Journal of Physics7月1日号に発表して大きな反響を得た。

  根本助教授は
「これは、従来の光を用いた量子コンピューターで実現が困難であった素子を、
弱い光学非線形性と強いレーザー光を用いて
簡潔でコンパクトに構成する方法を示したものです。
従来手法とは全く異なっており、素子だけでなくこれまで問題の多かった単一光子生成など、
光を用いた量子コンピューターに必要な要素をすべてコンパクトに構成でき、
しかも安定に動作します。この新しい方法が実現化されれば、
光を用いた量子情報処理の研究が大きく前進することになります」
と同成果の特徴・意義を語っている。

http://tech.braina.com/2005/0902/it_20050902_001____.html

81名無しの物理学徒:2005/09/11(日) 22:10:50
【物理】量子コンピュータの漏れを防ぐ方法を開発
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1123866030/l50

 ブリストルのHP研究所の2人の研究員の最新の成果が、直接相互作用するキュービット
を用いる量子コンピュータアーキテクチャの主要な困難の1つを解決する方法を示した。

 問題は役に立つ計算をするには、量子コンピュータの中で互いの存在を感じる(訳注:
エンタングルしている)100万単位のキュービットが必要なことで、これが意味するのは、
情報が制御できない方法で漏れているということである。より多くのキュービットがこの
ような方法でひとつにされれば、それを制御するのはより難しくなる。

ブリストルのHP研究所のSean Barrett博士とPieter Kok博士が示した解決法は、個々の
キュービットが互いに直接話ができない(訳注:相互作用できない)ように、それぞれ
のキュービットを箱に入れてしまうという方法だ。しかし、量子コンピューティングが
出来るためには、それらがエンタングルされるよう、何らかの相互作用がキュービット
間でされることが必要だ。HP研究所のシステムでは、それぞれのキュービットが光の粒子
(光子)を放出ことが出来るという事実を用いることでこれを達成した。

量子コンピューティングは従来の情報処理に比べ非常に強力であると期待されている。
それによって素早い検索やよりよいシミュレーション、大きな数の効率的な因数分解、
実質的にセキュアなコミュニケーションの保証などが可能になるはずだ。この技術は
実用まで数十年かかる可能性もある。

Barrett氏とKok氏の研究の詳細は最近発行されたPhysical Review Aの中の論文で述べられている。
http://scitation.aip.org/getabs/servlet/GetabsServlet?prog=normal&amp;id=PLRAAN000071000006060310000001&amp;idtype=cvips&amp;gifs=Yes

physorg.comより引用
http://www.physorg.com/news5776.html

82名無しの物理学徒:2005/09/24(土) 01:17:12
【物理】我々はなぜ3次元の世界に住んでいるのか?――膨張による10次元から3次元への分離
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1126834429/l50

【物理】我々はなぜ3次元の世界に住んでいるのか?

<要旨>
 10次元宇宙は、物質の希薄化(つまり膨張)を含む発展によって3次元と7次元の膜に分かれる
事が示された。ひも理論には3次元と7次元の膜の存在を必要とするものがあり、それらを支持す
る結果。

Physics News Updateより
http://www.aip.org/pnu/2005/split/745-1.html

<ソース全訳>
 ワシントン大のAndreas Karch氏、ハーバード大のLisa Randall氏が、我々がなぜ他の数でなく
3次元の世界に住んでいるのかについての説を提案した。現在、一般的なひも理論では我々の宇宙
は実際には10次元であり、1つの時間次元、「空間」として理解される3つの「大きな」次元、そ
して見ることの難しい、もしかしたら何らかの方法で隠されているかもしれない6つの次元からなる。
このことから、我々の一般的な3次元宇宙は、より複雑な高次元空間の膜の一部であると信じられ
ている。特にKarch氏とRandall氏が取り組んだのは重力を含む3次元的な力の法則の振る舞いにつ
いてである。いくらかの次元が巻き取られているというのは、重力がこれほどまでに弱いことの理
由を説明するものの1つである。

 Randall氏とRaman Sundrum氏が先駆けた新しい視点では、もし重力が多次元宇宙の中の3次元
欠陥に局在化され、時空が十分に歪んでいたならば、他の空間次元も大きく広がっていただろう、とさ
れる。しかし、なぜ我々の知る「局在重力」が10次元宇宙中の3次元欠陥として見えるのは何故なの
だろうか?何故4次元やもっと他の次元ではないのだろうか?

 新しい論文でKarch氏(karch@feynman.phys.washington.edu)とRandall氏が示したのは、物質の
一様な希薄化を含む10次元宇宙の発展は、空間を主として3次元と7次元の膜に分ける結果となる
ということだ。いくつかのバージョンのひも理論では3次元と7次元の膜の存在が必要とされている。確かに、
クォークや電子のような物質を構成する粒子は一端を3次元膜に、他端を7次元膜に結び付けた開い
たひもとして見ることが出来る。

次のPhysical Review Lettersより、Karch氏とRandall氏による。

83名無しの物理学徒:2005/10/05(水) 10:00:59
【ノーベル賞】2005年度ノーベル物理学賞、米独の3氏に
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1128421681/l50

 スウェーデン王立科学アカデミーは4日、2005年のノーベル物理学賞を、米ハーバード大の
ロイ・J・グラウバー(80)、米コロラド大のジョン・L・ホール(71)、独マックスプランク研究所の
テオドール・W・ヘンシュ(63)の3氏に贈ると発表した。

 授賞理由は、グラウバー氏が「光学コヒーレンスの量子理論への貢献」、ホール、ヘンシュ両氏が
「レーザーによる高精度分光器の開発への貢献」。

 授賞式は賞を創設したアルフレッド・ノーベルの命日にあたる12月10日、ストックホルムで行われ、
賞金1000万スウェーデン・クローナ(約1億4600万円)が贈られる。


ソース YOMIURI ONLINE(2005/10/04)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20051004it12.htm

84名無しの物理学徒:2005/11/07(月) 17:19:51
【物理】素粒子ニュートリノ観測装置「スーパーカミオカンデ」復旧作業を公開
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1131180943/l50

 東大宇宙線研究所は4日、素粒子ニュートリノのかすかな光を600万倍に
する光電子増倍管が破損した素粒子ニュートリノ観測装置「スーパーカミオカ
ンデ」(岐阜県飛騨市)の復旧作業を報道関係者に公開した。

 来年6月には、5年ぶりに本格的な観測が再開される見通し。

 復旧作業は10月初旬から始まり、地下1000メートルの円柱タンク(直径
39・3メートル、高さ41・4メートル)内で、新しい増倍管を取り付ける作業が
進められている。2月上旬までに、新しい増倍管約6000本の取り付けを終え、
さらに5万トンの超純水を満たして完了させる。

 光電子増倍管は2001年11月、1万1146本のうち1本が破裂した衝撃で
全体の61%が破損した。

(2005年11月4日23時20分 読売新聞)

ソース

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20051104i417.htm

85名無しの物理学徒:2005/11/08(火) 17:19:12
【科学】陽子と中性子なぜ自転(スピン)する? 従来の説また覆る
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1131429959/l50

 なぜ陽子や中性子が生まれながらに自転(スピン)するのか−。

説明図 http://www.tokyo-np.co.jp/00/sci/20051108/051108s1.gif
物理学の大テーマに挑んだ中部大などのグループは、
両者を構成する素粒子の一つ「グルーオン」は、スピンにほとんど関与していないことを実験で突き止めた。
スピンには、グルーオンとともに陽子や中性子を構成している「クォーク」が、
約3割寄与していることがこれまでに確認されているが、
クォークとグルーオンだけでは、スピンが説明できなくなり、素粒子物理学に新たな難題が浮上した。 (加藤寛太)

 原子を作る陽子・中性子・電子は、三つともスピンの性質を持っている。
陽子と中性子は「核子」といわれ、最小素粒子である無数のクォークと、それをのりのようにつなぐグルーオンが詰まってできている。
クォーク、グルーオンもスピンを持っており、一九八〇年代までは、クォークのスピンが核子のスピンをうながしていると考えられてきた。

 八八年発表された欧州合同原子核研究所(CERN)での実験の結果、得られた結論は
「陽子スピンにクォークのスピンが果たす役割はほぼゼロ」
という、定説をくつがえすもので、科学者間で「スピンクライシス」と呼ばれた。

 さらに名古屋大などが参加して九〇年代に行われた実験では
「クォークが核子スピンに果たす役割は、二、三割にすぎない」という結論となった。

 そこで、中部大、宮崎大、山形大などのグループが、
残るグルーオンの核子スピンへの関与を測る実験を二〇〇二年から〇三年にかけてCERNで実施。
一年半近い時間をかけてデータ解析したところ、
「グルーオンは、ほとんど関与していない」というこれまた予想に反した結果が出た。

>>2

 陽子や電子のスピンを利用した技術は磁気共鳴画像装置(MRI)やポジトロン断層法(PET)、
磁気カード、超電導リニアモーターカーなどに生かされており、
スピンの研究を進めることで、技術の精度アップなどにつながると期待される。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sci/20051108/ftu_____sci_____001.shtml

 研究者の一人、名古屋大名誉教授の堀川直顕中部大教授は
「スピンクライシスの時と同様の驚きと困惑、衝撃を素粒子物理学者に与えるものだ」
と話す。堀川教授は、
「クォークとグルーオンは、自転するとともに、
地球が太陽の周りを回るように核子内で公転しており、
それが陽子のスピンに寄与している」
という仮説を立て、確認の実験をさらに進めたいとしている。

86名無しの物理学徒:2005/11/09(水) 10:46:10
【宇宙】恒星でなくても惑星を持つことができる?
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1131487574/l50

惑星は太陽のような恒星の周りを回る。この常識が、くつがえされようとしている。
NASAのスピッツァー宇宙望遠鏡が、「褐色矮星(=かっしょくわいせい:解説参照)」の周りで、
惑星が形成されようとしている様子をとらえたからだ。

恒星と違って、褐色矮星は質量が小さいので、
核融合反応がその中心部で起こるほど高圧にならないので、自ら輝くことはない星だ。
しかし、星間物質が重力によって集まって生まれるという点では恒星と同じ。
その過程で恒星の周りにはガスやちりの円盤ができるが、
褐色矮星にも同様に円盤が構成され、赤外線で輝いている。
スピッツァー宇宙望遠鏡が観測を行ったのは、100から300万歳と若く、
円盤を持つ6個の褐色矮星だ。惑星の形成の証拠が見つかったのは、
われわれから520光年離れていて、カメレオン座の方向にあり、
質量は木星40倍から70倍程度の星。

観測の結果、6つの褐色矮星のうち5つで、その円盤中でちりが寄せ集まり、
結晶を作っていることがわかった。同じような結晶は惑星が形成されつつある恒星や、
私たちの太陽系の彗星(太陽系が誕生した頃の物質を残している)で見つかっている。
特に、オリビン(またはかんらん石)と呼ばれる鉱物は、
惑星の誕生に欠かせない存在と考えられている。結晶はまだ顕微鏡サイズだが、
研究者によれば、今まさに互いにくっつきあって成長している最中だという。

また、褐色矮星の円盤がだんだん平らになっていることもわかった。
これも、ちりが集まって惑星になろうとしている証拠になる。
これまで、褐色矮星のような冷えた天体の周りで、
恒星のように惑星が成長できるという確証がなかったが、
今回の発見によって将来褐色矮星も系外惑星探しのターゲットになる可能性がでてきた。

褐色矮星は、いわば恒星になろうとして失敗した星だ。
惑星作りに成功して「敗者復活」を果たしているのかどうかが注目されている。

http://www.astroarts.co.jp/news/2005/11/08planets_forming/index-j.shtml

87名無しの物理学徒:2005/11/23(水) 22:29:07
【物理/素材】スピン注入磁気共鳴を利用したスピントルクダイオード――GHzマイクロ波を周波数選択的に高感度検波出
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1132671065/l50

■スピン注入磁気共鳴を利用したスピントルクダイオードを開発

−高感度マイクロ波検波器としての応用が期待される−

 JST(理事長:沖村憲樹)と独立行政法人産業技術総合研究所(産総研、理事長:吉川
弘之)の研究チームは、スピン注入磁気共鳴を利用した新型ダイオード「スピントルクダイ
オード」を開発した。

 現在、電気信号の検波・整流作用を得るには半導体ダイオードが用いられている。しかし、
半導体は抵抗値が高いため、小型化していくにつれてマイクロ波配線との抵抗値の整合が
取れなくなりエネルギーの伝達効率が悪くなるという問題があった。

 研究チームは、金属と絶縁体からなるトンネル磁気抵抗素子に特定の周波数のマイクロ
波を与えると“スピン注入磁気共鳴”という新現象が発現し、その結果、半導体と同様な
検波・整流作用が得られることを世界で初めて見出した。今回の成果に基づくスピントルク
ダイオード素子は、ギガヘルツのマイクロ波領域で周波数選択的に高効率なダイオード効果
を示し、また、超小型で低抵抗かつ低コストであるため原理的には半導体ダイオードを凌駕
する可能性がある。

 本成果はJST戦略的創造研究推進事業チーム型研究(CRESTタイプ)「電子・光子等の
機能制御」研究領域(研究総括:菅野卓雄 学校法人東洋大学 理事長)の研究テーマ「固体
中へのスピン注入による新機能創製」の研究代表者・鈴木義茂(大阪大学大学院基礎工学
研究科(阪大基礎工) 教授/産総研エレクトロニクス研究部門 客員研究員)、産総研エレ
クトロニクス研究部門(部門長:和田敏美)、阪大基礎工(研究科長:西田正吾)および
キヤノンアネルバ(株)らの共同研究によるもので、平成17年11月17日付の英国科学誌
「Nature」に発表される。

記事全文、図表、語句解説、関連情報等はこちらです。
科学技術振興機構(JST)プレスリリース 2005年11月17日
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20051117/index.html

技術:磁気トンネル接合におけるスピントルクダイオード効果
A. A. Tulapurkar, Y. Suzuki, A. Fukushima, H. Kubota, H. Maehara, K. Tsunekawa, D. D. Djayaprawira, N.
Watanabe and S. Yuasa
Nature 438, 339-342 (17 November 2005) | doi:10.1038/nature04207
http://www.nature.com/nature/journal/v438/n7066/full/nature04207.html

88名無しの物理学徒:2005/12/02(金) 05:50:44
【量子】6個の原子からなる「シュレーディンガーの猫」
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1133445885/l50

Creation of a six-atom 'Schrödinger cat' state
Nature 438, 639-642 (1 December 2005) | doi:10.1038/nature04251
http://www.nature.com/nature/journal/v438/n7068/abs/nature04251.html


物理 : いかにして「猫」をコヒーレントに保つか

 物理学者たちが、いわゆるシュレーディンガーの猫の超小型版を作った。シュレーディンガーの
猫とは、量子力学の逆説的な法則によって、同時に生きているとも死んでいるとも見なせる有名な
猫だ。今回のポイントは、「猫」がたった6個の原子でできている点である。
 量子系は一度に2つ以上の状態として、より正確に言えば状態のいわば「重ね合わせ」として
存在できる。量子物理学の父の1人であるオーストリア人の物理学者、E・シュレーディンガーは、
ある量子系が特定の1つの状態をとった場合にこの猫が銃で撃たれるという状況を作り上げ、
この考えのむずかしさを説明した。しかし量子力学で考えるようにこの系がいくつかの状態の重ね
合わせであれば、銃の引き金は引かれたかもしれないし、引かれなかったかもしれない。
つまり、この猫は生きているとも死んでいるとも言える。
 現在、こういう状況を作り出すのは事実上不可能と考えられている。それは、自らの運命を量子
現象にゆだねる猫のような多数の粒子からできた物体は、その周りの環境と相互作用するので、
重ね合わせを混ぜこぜにする、言い換えれば「崩壊させて」しまい、その結果明確な巨視的な結果が
生まれるからである。これがデコヒーレンスと呼ばれるものである。
 デコヒーレンスは、わずか一握りの粒子の重ね合わせの場合ですら避けるのは非常にむずかしい。
そして、シュレーディンガーの「猫状態」を生じるように系を制御するのは特にむずかしい。それは、
こうした状況が猫の「生きている」状態と「死んだ」状態を反映している、つまり2つの最大限に異なる
量子状態の重ね合わせだからである。しかし、今週号でD Leibfriedたちは、電磁場中にトラップした
最大6個の金属ベリリウム原子の「猫状態」を生成したと報告している。
 またH Häffnerたちも今週号に、最大8個のトラップされたイオンからなる上記と近い状態(いわゆる、
「W」状態)を形成して、似たような量子「均衡作用」を実現したと報告している。これらの状態は特に
安定で、いくつか粒子を取り除いても崩壊しない。こうした状態は「オンデマンド」で生成され、より多数
の粒子でも実現可能と思われることから、この技術によって大規模な量子コンピューターを構築する
道が開かれるかもしれない。

ソース
http://www.natureasia.com/japan/nature/updates/index.php?id=1181&amp;issue=7068

89名無しの物理学徒:2005/12/30(金) 16:42:48
【数学】43番目のメルセンヌ素数が発見される【GIMPS】
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1135522516/l50


43番目のメルセンヌ素数がCentral Missouri State Universityのチームによって発見されました。
その素数は 2^30,402,457-1 です。

詳細はソースにて
http://www.mersenne.org/

見つかった素数:9,152,052桁
http://www.mersenneforum.org/txt/43.txt (8.8MB)

90ブラックホール:ブラックホール
ブラックホール

91名無しの物理学徒:2006/02/08(水) 07:19:34
【宇宙】ここまでわかった、「第三のブラックホール」の正体
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1138508738/l50

NASAのX線観測衛星RXTEが、ブラックホールの周りを回る巨星の存在をとらえた。

ブラックホールの正体は太陽の100〜1万倍の質量をもつ「中間質量ブラックホール」ではないかと見られている。

超新星爆発によって生まれる「恒星質量ブラックホール」と、銀河の中心に存在する
「巨大ブラックホール」に関しては研究も進んできたが、この「第三のブラックホール」については謎が多い。

ブラックホールに大量のガスを供給しながら回転する巨星が、その解明に貢献すると期待されている。

(中間省略)

「(伴星の)公転周期を発見したことで、私たちは中間質量ブラックホールとその伴星がたどってきた
歴史を振り返ることが可能になりました。」とカーレット教授は語る。

ところで、伴星の公転周期の他にその速度もわかれば、ブラックホールの質量をより直接的に求めることができるという。
今のところ厚い星間物質に阻まれて、速度の測定に必要な可視光・赤外線での観測は難しいが、
まったくの謎に見えた中間質量ブラックホールの正体を見破るところまで、
まさにあと一歩のところまで来ているのかもしれない。



ソース
http://www.astroarts.co.jp/news/2006/01/28new_blackhole/index-j.shtml
http://www.astroarts.jp/news/2006/01/28new_blackhole/M82_x1.jpg

92名無しの物理学徒:2006/02/08(水) 07:20:31
【天文】重力レンズ応用、新手法で惑星発見
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1138224557/l50

名古屋大学太陽地球環境研究所やニュージーランドの大学などで作る観測チームは、
英米チームと共同で、地球の約5倍の重さの、太陽系外にある惑星を発見した、と
発表した。天体の重力によって、遠方の光が曲がり増幅される「重力レンズ」という
現象を利用した。太陽系外惑星としては、これまで見つかった中で最も軽く、地球に
近い大きさだという。26日付の英科学誌ネイチャーに論文が掲載される。

ニュージーランドや豪州、チリなどの望遠鏡で観測を続け、昨年7月から8月にかけて
銀河系の中心付近にある星の光が増幅するのを観測できた。解析の結果、恒星に
よる重力レンズ効果に加えて、今回の惑星による効果が見つかった。

同研究所の村木綏(やすし)教授は「重力レンズで小さい惑星が見つかることが確認
できた。近い将来、地球と似た惑星が見つかることを期待している」と話している。

(以下略、全文は引用先を参照下さい。

引用:http://www.asahi.com/national/update/0126/TKY200601250416.html

93名無しの物理学徒:2006/02/19(日) 18:21:32
【宇宙/物理学】スーパー宇宙線、日米共同観測へ 相対性理論にも影響?
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1140009714/l50

(前略)

こんな仕掛けで狙うのは、エネルギーが一般的な宇宙線の数兆倍にもあたる
「10の20乗・電子ボルト」を超えるスーパー宇宙線。地上で観測されるシャワーのエネルギーは低いが、
逆算して求めるスーパー宇宙線自体のエネルギーは、1キロの重りを1.6メートル以上の高さから
落とした時に匹敵する。テニスボールでいえば、強力サーブ並み。
目に見えない微細な粒子が持つエネルギーとしては、けた違いに大きい。

宇宙線の数はエネルギーが大きくなるほど少なくなるが、これほどの高エネルギーになると
1平方キロあたり1世紀に1個ぐらいしか来ない。短期間で観測するには、
どうしても装置の面積を広くする必要がある。

スーパー宇宙線は、あったとしても、宇宙誕生の大爆発(ビッグバン)の名残である電波にじゃまされて、
1億5000万光年より遠くまで進めないことが60年代、特殊相対性理論をもとに予測された。
発生源と思わしきものが近くになく、地球では観測されないというのが定説になっていた。

ところが、東京大宇宙線研究所が山梨県明野村(現・北杜市)に90年に造った面積100平方キロの
観測装置「AGASA」が、13年かけて11個も観測したと発表し、定説に疑問符がついた。
一方、ユタ大は観測される宇宙線のエネルギーには理論通りに上限があるという結果を発表。
「スーパー宇宙線はない」との立場を明らかにした。

実は、これらの結果の発表前から東大とユタ大は協力して観測する計画を練っており、
「日米同舟」が始まった。装置の工費は約12億円で、日本が大半を出す。本格的な観測は来春から。
年15個以上のスーパー宇宙線観測を目指し、数年以内に結論が出る見通しだ。

「どちらかが間違っていたことになるから、もめるかもしれない。
でも、それだけしっかりした結論になるはずだ」と東大の福島正己教授。

米シカゴ大と英国などのチームも、アルゼンチンの荒野で同じ目的の観測装置を建設中だ。
こちらは、面積が3000平方キロもある。

スーパー宇宙線の存在が確実になれば、定説のよりどころである相対性理論が、
極めて高いエネルギー領域で通用しない可能性が出てくる。相対論にほころびがあるとなれば、
物理学では大きな事件だ。スーパー宇宙線の発生源も謎だが、
ビッグバン直後に生まれた未知の粒子のかけらと考える専門家もいる。

約30年前、スーパー宇宙線が相対性理論の検証に使えることを示した
佐藤文隆・京都大名誉教授は「東大の観測は数が少なく決定的ではなかったが、
これが次の大型観測を生み出した。新しい装置による結果を待ちたい」と、
日本発の報告がきっかけとなった検証を心待ちにしている。


ソース 2006年02月15日
http://www.asahi.com/science/news/TKY200602140493.html

94名無しの物理学徒:2006/03/19(日) 10:21:38
【宇宙】宇宙誕生初期のインフレーションの証拠=NASA
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1142592096/l50

 【ワシントン=増満浩志】宇宙が誕生初期、一瞬で急膨張したという「インフレーション
理論」を高い精度で裏付ける証拠が見つかった。

 米航空宇宙局(NASA)が16日発表した。

 宇宙で全方向から飛んでくる電磁波「宇宙背景放射」を観測、詳しく分析した結果、
波長や波形のばらつき具合がインフレーション理論の予言通りだったという。

 観測したのはNASAの探査機WMAP。背景放射の中に含まれる様々な波長や波形
の成分を、米国とカナダの共同チームがかつてない精度で分析した。その結果、観測
する領域の広さによって成分のばらつき具合が変わることがわかった。宇宙の創成期に
急膨張がないと、こうしたばらつきは生じないという。

 インフレーション理論は佐藤勝彦・東京大教授らが1981年に提唱した。宇宙が大爆発
で始まったとする「ビッグバン理論」を矛盾なく説明できる。

 杉山直・国立天文台教授(宇宙論)の話「今回の観測でインフレーション理論がさらに
強固に裏付けられた。宇宙のごく初期の膨張の様子を明らかにする重要な手がかりになる」
(2006年3月17日12時28分 読売新聞)

ソース
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060317i505.htm

95名無しの物理学徒:2006/03/19(日) 10:23:08
【物理】元素名 日本初の命名へ 和光の理研で113番目の研究進む
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1136158032/l50

★元素名 日本初の命名へ 和光の理研 113番目の研究進む

 これまでアメリカ、ロシア(旧ソ連を含む)、ドイツが主導権を握り続けた92番目の
ウランより重い元素の発見競争。理化学研究所(和光市広沢、野依良治理事長)の
研究チームが、これまで確認されているどの元素より重い原子番号113の新元素の
発見に成功し、物理学の最先端競争に割って入ったのが2004年7月のことだった。
実験は続けられ、昨年四4月に2回目の確認に成功。日本初の元素命名への取り組みが
埼玉の地で着実に続けられている。

■3回目の挑戦
 113番元素を発見したのは理研フロンティア研究システムに所属する森田浩介先任
研究員らのチーム。「理研が113番元素発見」のニュースは世界に発信され、一躍注目を
浴びた。発見に際し、野依理事長は「新元素の発見は、オリンピックの金メダル以上の
価値がある」と語ったほど。
 元素名は、数回の実験結果を国際純正・応用化学連合がチェックし、新元素と認定されて
初めて研究チームに命名権が与えられる。111番レントゲニウムまでの名はすべて外国で
命名され、日本に由来を持つ名はまだない。あと数度の確認ができれば、日本初の命名と
なることは間違いなさそう。
 理研では森田研究員の下で2回目の確認に成功、現在、3回目への挑戦が続いている。
1回目の確認の際には、「いろいろな神社にお参りした。さい銭は百十三円と決めていた」
と振り返る森田研究員。「理研の装置は世界最高峰、理論的にも技術的にも間違っていない。
後は運ですね」と話す。

96名無しの物理学徒:2006/03/19(日) 10:28:47
【核融合 原子力工学】東大 吉田教授ら高温プラズマの謎に挑む -目指せ 木星型核融合-
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1142429679/l50

 「地上に太陽を」は核融合研究の合言葉だ。太陽のような核融合エネルギーを、地球上で生み出すこと
が目標だからだ。ところが、効率よく核融合を起こすヒントが実は木星にあることがわかってきた。東京大
学新領域創成科学研究科の吉田善章教授らは実験室に「地上の木星」を作って新しい核融合の可能性を
探る研究を進めている。 (永井理)

 核融合反応を起こすには、燃料の水素を、1億度を超す高温のプラズマにして閉じ込めることが必要だ。
温度の高いプラズマをいかに効率よく閉じ込めるかがポイントだ。
 1979年に米国のボイジャー探査機が木星を調べて以来、木星の磁気圏には、非常に効率よくプラズマ
が閉じ込められていることが分かってきた。

 いま最も研究の進んでいるトカマク式と呼ばれる装置の場合、磁場エネルギーの1/10の圧力のプラズマ
を閉じ込められる。フランスに建設が決まった国際熱核融合実験炉(ITER)もこのタイプだ。ところが、木星
では磁場と同じ圧力のプラズマが閉じ込められていた。最先端の核融合実験炉の十倍の効率だ。

 なぜ木星の磁気圏には効率よくプラズマが閉じ込められるのか。
 木星の周囲のプラズマは、木星の自転に引きずられて非常に速い流れをつくっていると考えられている。
吉田教授は「高温のプラズマの周囲を、温度の低いプラズマが高速で流れているため、高温のプラズマが
外に出られないのでは」と考えた。
 ビルの入り口などで、風の壁をつくり、暖房した空気が外に漏れないようにする「エアカーテン」と同じ原
理だ。

 吉田教授らは、この考えを実証するため、木星の磁気圏をつくりだすプラズマ実験装置「RT-1」をつくり
上げた。この装置は、直径約2 mの真空容器の中に、直径50 cmのリング状の超電導磁石を浮かべ、ミニ
チュアの木星磁気圏をつくりだす。今年一月には磁気圏にプラズマを閉じ込めることに成功。今後は、プラ
ズマに電圧をかけて秒速1 kmの流れをつくり、高い効率で閉じ込められるかどうか確かめる。
 「トカマク方式ではプラズマ温度は1億度が限界。木星型の方式なら十倍の十億度まで上げられる。まだ
基礎実験だが、将来は重水素だけを使った核融合が実現できるかもしれない」と吉田教授は話す。
 惑星研究の分野からも期待が寄せられる。同大学院理学系研究科の寺沢敏夫教授(惑星科学)は「木
星や地球の磁気圏に、プラズマや放射線粒子が捕まる仕組みの解明に役立つのではないか。地球を回る
人工衛星が放射線で劣化するのを防ぐのにも役立つかもしれない」と期待する。       2006/03/07
ソース:東京新聞
(´・ω・)つ【http://www.tokyo-np.co.jp/00/sci/20060307/ftu_____sci_____000.shtml

97名無しの物理学徒:2006/03/19(日) 10:30:01
【宇宙】JAXA:M5ロケット廃止へ 「新型」開発も
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1142549261/l50

 科学衛星の打ち上げに使ってきた固体燃料ロケット「M5ロケット」について、
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、廃止のうえ新型ロケット開発も視野に入れた
抜本的な見直し着手を決めた。現行のM5は今夏にも予定される太陽観測衛星
「ソーラーB」の打ち上げが最後になる見通しだ。

 M5は旧文部科学省宇宙科学研究所が開発した。1997年の1号機以降、今年
2月までに計6機を打ち上げ、5機が成功。液体燃料を使うH2Aロケットとともに、
日本の宇宙開発を支えた。

 だが、打ち上げ費用が1回約65億円と、世界の同クラスのロケットに比べ高額。
「JAXAが2種類のロケットを打ち上げるのは無駄だ」との声の一方、固体燃料
ロケット技術はミサイル転用が可能なため、「国が手を引くべきではない」との意見
もあった。

 このため、JAXAは大幅なコストダウンを目指し、現行システムの改良か、新型
開発かの見直し作業を始めた。

 改良案は、現在のシステムを生かし、製造方法や材質を見直すことで打ち上げ
費用を半額に抑える。

 新型開発案は、第1段ロケットにH2Aの固体ロケットブースターを使い、第2段ロ
ケットにM5の第2段を使う2段式を中心に検討。H2Aと同じ部品を使うことによって、
コストを半分程度に抑えるという。しかし、打ち上げ能力が劣ることに加え、発射施設
の整備など新たな投資が必要になる可能性も指摘されている。

 JAXAは今後、鹿児島県の種子島と内之浦の2カ所にある発射施設の使い分けや、
科学衛星の打ち上げスケジュールなども含めて検討し、「ポストM5」を決定する。

ソース
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20060317k0000m040139000c.html

98名無しの物理学徒:2006/03/19(日) 10:42:29
【宇宙】内側と外側が逆回転している惑星系、誕生か
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1142428966/l50


太陽系の惑星がすべて同じ方向に公転していることを知っている人にとって、水星・
金星・地球・火星が時計回りで木星・土星・天王星・海王星・冥王星が反時計回りに
公転するような太陽系を想像するのは難しいだろう。惑星が一枚の回転ガス円盤から
生まれることも知っていればなおさらだ。しかし、どうやら宇宙では、そのような想像を
超えた惑星系が誕生しようとしているらしい。

天の川銀河内の原始惑星系円盤を研究している天文学者たちは、へびつかい座の
方向500光年の距離にある若い星を調べて面食らってしまった。この星をとりまく原始
惑星系円盤は、内側と外側が逆方向に回転していたからだ。このまましばらくたつと、
内側の惑星が外側の惑星と逆方向に公転する惑星系ができあがるだろう。

「こんな原始惑星系円盤は前代未聞です。このような円盤での惑星形成は、われわれ
が考えてきたよりも複雑なものとなるに違いありません」と語るのは、超大型干渉電波
望遠鏡(VLA)を使ってこの円盤を観測した、アメリカ国立電波天文台(NRAO)のレミヤン
(Anthony Remijan)氏。

「普通の」惑星系がどのように誕生するかをおさらいしよう。ガスとちりの巨大な雲が重力
によって収縮することで恒星と惑星が生まれるのだが、中心に向かって物質が真っ逆さま
に落下することはない。それは、中心を基準にして見ると、雲が何らかの方向に回転して
いるからだ。腕を広げて回転するフィギュアスケートの選手が、その腕を内側に寄せると
回転が速くなるのと同じように、回転している物質は内側に落ち込むほど回転速度が速く
なる。高速で回転する物質はすぐには落ち込まず、原始星の周りにはガスとちりの回転
円盤ができることになる。この円盤から、やがて惑星が誕生するのだ。

「おそらくこの原始惑星系に物質を供給した雲は、1つではなく2つあったのだと考えています」
とレミヤン氏は言う。この原始惑星系円盤が置かれている環境は巨大な星形成領域で、
星雲の中で渦巻くカオスと乱流が、違う方向に回転する小さな塊を作り出したのではないか
とのことだ。

もっとも、天文学全体に目を向ければ、これは珍しい現象ではないという。レミヤン氏の共同
研究者でNASAゴダード宇宙センターのホリス(Jan M. Hollis)によれば、「似たような構造や
作用は、小さなスケールから大きなスケールまで、宇宙のいたるところで起きるのです。
既に銀河の円盤で似たような現象が報告されていますから、原始惑星系円盤の中で回転
方向が食い違ってるのが見つかっても、別に驚くほどのことではありません」とのことだ。

ソース
http://www.astroarts.co.jp/news/2006/03/15counterrotate_planets/index-j.shtml

99名無しの物理学徒:2006/03/19(日) 10:45:44
【宇宙】宇宙最大の惑星形成?-NASAの赤外線天文衛星スピッツァーが観測
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1141227193/l50

もはや、どんな種類の恒星でも、惑星を持っていると疑ってもよさそうだ。宇宙でもっとも重く、
そしてもっとも大きいタイプの恒星の周りで、惑星形成が進んでいるかもしれないことが、
NASAの赤外線天文衛星スピッツァーの観測によって判明した。


天の川銀河の伴銀河・大マゼラン雲に存在する恒星、R66とR126は、それぞれ太陽の
30倍と70倍もの質量を持つ。これは恒星として最大級だが、それに加え2つの恒星は
既に超巨星となっている。つまり、途方もなく大きくふくれあがってるのだ。
そのサイズは、太陽の位置にあったとすれば、軽く地球を飲み込むほど。
もちろん、恒星の表面からは絶え間なく強い電磁波と恒星風が吹き出している。
連星を除けば、宇宙に存在するあらゆる恒星の中で、もっとも惑星形成が難しい環境と言っていい。

 そんな極端な恒星の周囲に、惑星形成の途上と見られるちりの円盤を見つけたのは、
米・ロチェスター工科大学のカストナー(Joel Kastner)教授を中心としたグループだ。
教授らは、スピッツァーを使って、繭のようにちりに覆われていると見られる、
60の明るい星のサーベイを行っていた。得られたデータを見たとき、R66とR126は
「一目瞭然して他の恒星と違っていた」という。2つの恒星のスペクトルが、ちりが球状ではなく
平たい円盤状に集まっていることを示唆していたからだ。一応、超巨星自身は円盤を
持っていなくて、未知の伴星が存在し、その周りに円盤があるという解釈も可能ではある。
しかし、研究グループは円盤が他ならぬ超巨星の物だと信じている。

恒星が巨大なら、もちろん円盤のサイズも桁外れだ。なんと、冥王星軌道の60倍以上の
距離まで広がっているという。円盤の総質量は、太陽系のカイパーベルト全体の
およそ10倍と見積もられている。グループによれば、円盤は惑星形成の初期段階か
最終段階のどちらかにあるという。「これらの円盤には、彗星や、微惑星と呼ばれるような
もう一回り大きな天体が豊富に含まれているかもしれません。巨大なカイパーベルトと
言えるでしょう」とカストナー教授は言う。

しかし、その巨大さとは裏腹に、円盤中の天体もそう長続きできそうにない。
恒星は、質量が大きいほど早く核融合の燃料を使い切ってしまう。R66も R126も、
数百万年以内に超新星爆発を起こす運命にある。このような短時間では、
地球サイズの惑星の形成は難しい。ましてや、生命が進化するのは不可能だろう。
だが、惑星形成自体が不可能と思われていたのに円盤が発見されたのだから、
想像を巡らせるのも悪くないかもしれない。「巨大な星たちの、高エネルギーで
非常に活動的な環境下で私たちの太陽系みたいな惑星が誕生するかどうかは
わかりません。ですが、もし生まれたとすれば、その存在は短くも刺激的なものです」と
NASAの天文学者であるバイチマン(Charles Beichman)氏は語る。

かつて、9つの惑星を宿した太陽は特殊な星と誰もが思っていたが、今や状況は全く違う。
既に恒星にも満たない質量の星で惑星形成の兆候が見つかっているが、
今回、もっとも大きな恒星も惑星を持つ可能性があるとわかった。
惑星は、文字通り「星の数だけ」あるかもしれない。

ソース
http://www.astroarts.co.jp/news/2006/03/01mega_systems/index-j.shtml

100名無しの物理学徒:2006/03/19(日) 10:47:08
【宇宙】宇宙ステーション予定通り建設 計18回で、NASAが連絡
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1139401265/l50

国際宇宙ステーション(ISS)建設について文部科学省は8日、
米航空宇宙局(NASA)から、スペースシャトルを2010年の退役までに計18回打ち上げ、
日本の実験棟「きぼう」を含めて予定通り完成を目指すとの連絡を受けたと宇宙開発委員会に報告した。

7日に発表した2007会計年度の予算案の内容と合わせて伝えてきたという。
文科省によるとNASAの同年度のISS関連予算は
前年度比3.3%増の約18億1000万ドル(約2130億円)という。

今後NASAとの交渉を経て、3月に各国の宇宙開発機関の長が集まる会議で最終的に建設手順をまとめる。

宇宙開発をISSから月や火星の探査に転換する姿勢を鮮明にしている米国は昨年9月、
日本などに対し、スペースシャトル打ち上げ回数を当初計画から減らし、
ISSも規模を縮小して完成させるとする見直し案を提示していた。


ソース 02/08 18:45
http://www.sankei.co.jp/news/060208/sha070.htm
JAXA ISS
http://www.jaxa.jp/missions/projects/iss_human/iss/index_j.html

101名無しの物理学徒:2006/03/19(日) 10:49:11
【素粒子】南極の氷でニュートリノ検出へ
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1139965140/l50

 南極点近くの氷を深さ2500メートルまで掘り、周囲の膨大な氷を観測装置として利用、
宇宙から飛来する高エネルギーの素粒子ニュートリノの発見を目指す8カ国共同プロジェクト
「アイスキューブ」が、15日までに始まった。

 日本から唯一参加している千葉大の吉田滋助教授(宇宙線物理学)によると、ニュートリノが
氷に衝突して生じる微弱な光を、4800個の検出器でとらえる計画。これまでに540個を設置し、
観測を始めた。

 2009―10年にはスーパーカミオカンデ(岐阜県飛騨市)の約2万倍の規模となる約1立方キロの
観測装置が完成する予定だが、現段階でも世界最大のニュートリノ検出装置という。

http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2006021501000117_Main.html

102名無しの物理学徒:2006/03/19(日) 10:52:02
【天文学】塵に覆われた暗い銀河の中心にブラックホールを確認-すばる望遠鏡が観測
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1140145176/l50

 ちりに覆われた暗い銀河の中心部に、太陽の100万倍以上の質量を持つ超巨大ブラックホールが潜ん
でいることを国立天文台などのチームが、ハワイのすばる望遠鏡の観測で突き止め、16日発表した。
 可視光で見える明るい銀河の多くには、中心に超巨大ブラックホールがあることがエックス線観測など
で分かっているが、暗い銀河は観測が難しく、内部は不明だった。
 研究チームは、すばる望遠鏡を使って2002-2005年にかけて、地球から数億-20億光年先に分布する
暗い銀河約50個について、銀河を覆うちりが温められて放つ近赤外線の波長を詳しく分析した。
 すると、うち約20個の銀河の波長に、ちりの分子が壊れたことを示す特徴があることが判明。ブラック
ホールに物質が落ち込む際に出る強いエックス線によって、ちりの分子が壊されたと結論付けた。
                                         (共同通信) - 2月16日10時17分更新
ソース:yahoo(J)-共同通信
(´・ω・)つ【http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060216-00000059-kyodo-soci

103名無しの物理学徒:2006/03/19(日) 10:53:57
【宇宙】約1万年前の超新星爆発の衝撃波に由来する銀河系中心の宇宙線で超高速に加速された原子核の破片
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1139706432/l50

宇宙 : ガンマ線で見る銀河系中心での宇宙線の衝突

 銀河系中心には巨大な水素分子の雲があり、非常に高エネルギーのガンマ線を放射して
輝いている。このガンマ線は、宇宙線が分子雲に衝突していることの証拠である。

 J HintonたちはHESS望遠鏡を使って、輝きの正体が原子核の破片あるいは陽子(水素原
子核)の高エネルギー粒子である可能性が最も高いと推測している。これらの粒子は、銀河
系内宇宙線によって非常に高い速度にまで加速されたものだ。

 銀河系内宇宙線の起源は不明だが、膨張する超新星残骸が起こす衝撃波に由来している
と一般に考えられている。Hintonたちは、陽子を含む宇宙線が銀河系のいたるところで最近
加速されたことの直接的な証拠を初めて示し、これらの宇宙線が約1万年前に起きた超新星
爆発で加速されたのではないかと推測している。

 これに代わるもう1つの考え方は、銀河系中心に存在すると推定されている超大質量ブ
ラックホール、いて座A*を、これらの宇宙線が一回りするときに加速されたとするものである。

Nature Highlight February 09, 2006
http://www.natureasia.com/japan/nature/updates/index.php?id=1242&amp;issue=7077

104名無しの物理学徒:2006/03/19(日) 10:57:10
【宇宙】火星の熱帯地域に存在した氷河の起源――地面から湧き出た水ではなく大気中の水が雨として降ってできた
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1137821562/l50

火星の熱帯地域に存在した氷河の起源

 数百万年前、火星の熱帯地域の火山や山の側面は氷河で覆われていた。今回、これらの
氷河は地面から湧き出た水ではなく大気中の水が雨として降ってできたものである可能性
が示唆された。

 今日の火星の表面は冷たく乾燥しており、極地以外の場所では氷が不安定な状態になる。
このため、研究者らは、熱帯の氷河が大気中の水分あるいは地下水源のいずれに由来する
のか、頭を悩ませてきた。

 Francois Forgetらによる高解像度の新気候モデルでは、今日の火星における水循環に関
する情報に加えて、数百万年前の火星回転軸の傾斜(45度)が反映されている。同モデル
から、傾いた回転軸によって極地に存在する水の大気中への蒸発が増し、循環の結果雨と
なって降り注ぎ、今日残存する氷河の地質学的痕跡と同じ場所に氷河を形成した可能性が
示された。

Science Highlighgt 2006年 1月 20日(金)
http://www.sciencemag.jp/highlights/20060120/index.html#2

Formation of Glaciers on Mars by Atmospheric Precipitation at High Obliquity
F. Forget, R. M. Haberle, F. Montmessin, B. Levrard, and J. W. Head
Science 20 January 2006: 368-371.
http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/311/5759/368

105名無しの物理学徒:2006/03/19(日) 10:58:15
【宇宙】宇宙のフォースXライン26Alの謎を解く――宇宙で起こる磁気リコネクションにより250万kmの粒子加速器が作り出される
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1137420970/l50

Cover Story : 宇宙のフォース:宇宙で起こる磁気リコネクションにより250万キロメートル
の粒子加速器が作り出される

 磁気リコネクションは、対になった磁力線が合体して、磁気エネルギーが粒子の運動エ
ネルギーに変換される過程である。合体した磁力線で生じたねじれはスリングショット効果
を生じ、合体した位置から遠くに向かう高速のプラズマジェットを加速する。この過程は太
陽フレアや地球付近の宇宙嵐へエネルギーを供給して、電力網や電気通信を妨害する。

 宇宙物理学の分野では、リコネクションが長距離を越えて発生するのか、あるいはパッチ
状に局地的にランダムに発生するのかが長らく問題となってきた。

 2002年2月2日、惑星間宇宙で広く離れた位置にあったクラスター、ACE、ウィンドのすべ
ての探査機が、通過中の同じ電流シート内で、似たようなプラズマジェットを観測した。
これは、250万キロメートルにわたる磁気リコネクション領域を示す端的な証拠であり、磁
気リコネクションは長時間にわたって非常に大きな規模で発生しうることを確証するもので
ある。

 表紙は、ねじれた磁力線が一対の粒子ジェットを加速する様子を示す。[Letter p. 175; News
and Views p. 144] 表紙画: Matt Davis and Tai Phan(カリフォルニア大学バークレー校)

Nature Highlight January 12, 2006
http://www.natureasia.com/japan/nature/updates/index.php?id=1218&amp;issue=7073
表紙http://www.nature.com/nature/journal/v439/n7073/index.html

宇宙:太陽風の中で地球半径の390倍以上に伸びている磁気リコネクションXライン26Al
T. D. Phan, J. T. Gosling, M. S. Davis, R. M. Skoug, M. Oieroset, R. P. Lin, R. P. Lepping, D. J. McComas, C.
W. Smith, H. Remeand A. Balogh
Nature 439, 175-178 (12 January 2006) | doi:10.1038/nature04393
http://www.nature.com/nature/journal/v439/n7073/abs/nature04393.html

News and Views: 宇宙空間物理学:Xラインの謎を解く
Gotz Paschmann
http://www.nature.com/nature/journal/v439/n7073/full/439144a.html

106名無しの物理学徒:2006/03/19(日) 23:45:40
【物理】「三体問題」の解の状態を観測
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1142595955/l50

物理 : 3つ一緒でも手はつながない

 アイザック・ニュートンは、1個または2個の物体が物理的な力を通じてどのように
相互作用するかについてよく知っていた。また、3個以上の物体が関係するように
なるとこの問題が極めて複雑化することも理解していた。ニュートンの重力理論は、
1個の惑星が太陽の周りでどのような軌道を描くかは説明できるが、この系にさらに
惑星を1個加えたとたん、この問題の正確な数学的解は得られなくなってしまう。
 しかし今回、H-C Nägerlたちは、きちんと解ける「3体問題」が少なくとも1つあること
を明らかにした。彼らは、ロシアの物理学者V Efimovが1970年に行った、ボソンと
よばれる素粒子3個のふるまいに関する予測が正しいことを初めて実験的に実証した。
 ボソンは、ある種の原子が共有する特別な量子力学的性質を示す粒子である。
Efimovは、ボソン3個のうち2個の間に束縛状態ができない場合でも、3個すべてが
袋の中に一緒に入れられたかのような、いわゆる3量体としてゆるく結合するだろうと
予測した。今回Nägerlたちは、絶対零度にごく近いところまで冷却したセシウム原子
気体にこのEfimovの3量体が存在することを示す証拠を得たのである。

ソース
http://www.natureasia.com/japan/nature/updates/index.php?id=1276&amp;issue=7082

Evidence for Efimov quantum states in an ultracold gas of caesium atoms
Nature 440, 315-318 (16 March 2006) | doi:10.1038/nature04626
http://www.nature.com/nature/journal/v440/n7082/abs/nature04626.html

107名無しの物理学徒:2006/05/12(金) 22:10:38
【宇宙】宇宙ではビッグバンとビッグクランチが何度も繰り返されている――循環する宇宙と小さな宇宙定数
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1147401873/l50

循環する宇宙と宇宙定数

 宇宙の循環モデル ー宇宙ではビッグバンとビッグクランチが何度も繰り返されているー 
によって、宇宙空間のエネルギー密度が現在、なぜこのように小さく、物質のエネルギー
密度と同じ程度なのかを説明することができるかもしれない。

 この「ダークエネルギー」は数学的に宇宙定数として表される。最近の研究から、宇宙は
膨張し続けていることが明らかになり、宇宙の真空空間における小さな、正の、ほぼ一定の
エネルギーが膨張に拍車をかけている可能性が示唆された。

 Paul SteinhardtとNeil Turokが行った新たな計算によると、最後のビッグバン以降、宇宙
定数が徐々に減少しているが、減少は定数がゼロに近づくにつれほぼ停止しつつあるという。
このことは、「到達するまでに費やした時間と比較して、相対的に果てしなく続く長期間に
わたり」宇宙が非常に小さい宇宙定数レベルに留まっていることを意味していると著者らは
述べている。

 しかし、この過程は非常に長い時間を要すると思われることから、宇宙が循環し一連の
ビッグバンの中で新しい物質を作り続けない限り、他の物質は全てやがて消滅してしまうで
あろう。

 SteinhardtとTurokが描いたシナリオは、なぜ宇宙は現在の姿になったのかを、小さな宇宙
定数と相対的に薄められていない物質を基に明らかにしてくれるかもしれない。今日まで、
この現象を説明する理論の主流は「人間原理」であった。同原理では、宇宙の物理定数は
人間(知性体)がそれらを目撃するために居合わせたからこそ現在の姿があるとされる。

 関連するPerspectiveの中でAlexander Vilenkinは、人間原理はそれでもやはり、考えら
れる最も小さな宇宙定数の値が今日の宇宙の密度と同程度である理由を最もよく説明して
いるであろうと述べている。

2006年 5月 5日(金)
http://www.sciencemag.jp/highlights/20060505.html#3

108名無しの物理学徒:2006/05/12(金) 22:11:13
Why the Cosmological Constant Is Small and Positive
Paul J. Steinhardt and Neil Turok
Published online May 4 2006; 10.1126/science.1126231 (Science Express Research Articles)
http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/1126231v1

The Vacuum Energy Crisis
Alexander Vilenkin
Published online May 4 2006; 10.1126/science.1128570 (Science Express Perspectives)
http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/1128570v1

関連ニュース
【宇宙】あの光の起源を探る――宇宙最初期の星から来る銀河系外背景光(EBL)はあまりなく、ほとんどが近傍銀河由来 2006/04/23
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1145722596/
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http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1142592096/
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http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1112275070/l50
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http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1113327601/l50
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http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1099847652/l50
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http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1086273530/l50

109名無しの物理学徒:2006/05/12(金) 22:11:59
高温プラズマ持続時間の世界記録更新…核融合科学研
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1144760897/l50

 核融合科学研究所(岐阜県土岐市)は11日、同研究所の大型実験装置で、2004年
に記録した高温プラズマの持続時間などの世界記録を更新したと発表した。

 発表によると、今年2月16日に1200万度のプラズマを54分28秒間持続させることに
成功した。これまでの記録は、04年12月9日に同研究所で達成した2000万度のプラ
ズマを31分45秒間持続させたものだった。

 また、プラズマ入力エネルギーについても、04年12月に記録した1・3ギガジュール
から1・6ギガジュールに記録更新した。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060411-00000314-yom-soci

110名無しの物理学徒:2006/05/12(金) 22:12:43
【宇宙】木星に新たな大赤班の形成か
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1141537357/l50

Space.comの記事によると、NASAはハッブル望遠鏡等により、
木星に新たな赤班「Red Jr.」(正式名称は「Oval BA」)が形成されつつあるのを観測した
(NASAのプレスリリース)。Oval BAは2000年に3つの渦が合体して形成された渦で、
当初は白い色(白斑)を示していた。しかし、2005年12月頃から茶色に変色し始め、
数週間前から赤色を示すようになり「今では大赤班と同じ色になった」という。

木星で最も目を引く特徴である大赤班は、1665年頃カッシーニあるいはロバート・フックによって
発見されて以降、300年以上にわたり安定に存在してきた地球の2〜3倍程度の大きさをもつ渦で、
典型的な孤立波(Solitary wave, Solition)として解釈されることもあるものの、
その成因や維持のメカニズム、また何故赤い色をしているのかなど謎に包まれた部分も残されている。
NASAのプレスリリースでは、「赤色を示す要因」の仮説の一つとして、強い渦に伴う上昇気流が
下層の物質を高く舞い上げ、太陽光に含まれる紫外線による何らかの化学反応で赤色を示す
という説が示されている。ジョン・ロジャーズ博士によると、これまでも一時的に赤っぽくなった白斑は
見られたものの、永続したものはなかった。この「Red Jr.」が大赤班のように数世紀にわたって継続するかどうか興味深い。

NASAによれば、今月木星はてんびん座の中にあり、口径10インチ以上の望遠鏡でRed Jr.が
観測可能とのこと。世紀のイベントになるかもしれないこの現象を、自分の目で見てみませんか。"


ソース 2006年03月05日
http://slashdot.jp/science/article.pl?sid=06/03/05/0240225
http://science.nasa.gov/headlines/y2006/02mar_redjr.htm
http://science.nasa.gov/headlines/y2006/images/redjr/go1.jpg
http://science.nasa.gov/headlines/images/stormscollide/pia02823_med.gif
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/f/fd/Jupiter_Great_Red_Spot_Animation.gif
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/2/20/Redspot.jpg

111名無しの物理学徒:2006/05/12(金) 22:13:16
【量子】量子テレクローニングのデモに成功 -東大-
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1140266418/l50

東京大学古澤研究室、科学技術振興機構、英York大の研究グループがスタートレックの
「転送」の基盤となるような技術:量子telecloning(遠隔複製)に成功したそうだ(英York大のプレスリリース)。
この結果はPhysical Review Lettersに掲載されている。

研究者の一人であるSam Braunstein教授は「この転送技術を使った通信プロトコルは
情報漏えいが不可能であり、どんな盗聴も無力だ」としている。これって、情報を伝送するのではなく
情報を発信する人そのものを伝送するからという意味だろうか?…それって本当?"

なお、量子テレポーテーション自体の成功の話題は過去/.Jでも何度かとりあげられている
(100%確実な量子テレポーテーション、原子間の量子テレポーテーションに成功)が、
今回は量子多体エンタングルメントを用いた"telecloning"であり、同時に2ヶ所に対して状態を送っている。


ソース 2006年02月18日
http://slashdot.jp/science/06/02/18/0346253.shtml
東京大学古澤研究室
http://aph.t.u-tokyo.ac.jp/%7Efurusawa/
http://aph.t.u-tokyo.ac.jp/%7Efurusawa/2research.html


関連スレ
【物理】量子、今度は3Pでテレポーテーション
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1095906794/l50 (dat落ち)
【科学】原子で量子テレポーテーション実現 欧米の2チーム
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1087427544/l50 (dat落ち)
【量子コンピュータ】産総研、量子コンピュータ向け光制御型基本素子構造の開発に成功
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1134788220/l50
【量子】6個の原子からなる「シュレーディンガーの猫」
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1133445885/l50

112名無しの物理学徒:2006/05/12(金) 22:13:49
【宇宙/物理学】スーパー宇宙線、日米共同観測へ 相対性理論にも影響?
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1140009714/l50

宇宙から地球に降り注ぐ宇宙線の中に、けた違いにエネルギーが高い「スーパー宇宙線」が
あるとの説をめぐり、真っ向から意見が対立する日米の研究チームが手を組み、
米国ユタ州の荒野で壮大な観測を始めることになった。
日本チームの主張通り「スーパー宇宙線がある」となれば、
アインシュタインの打ち立てた相対性理論にほころびが見つかる可能性もある物理学の一大事だ。

スーパー宇宙線の解明は、現代物理学の大きなテーマとされてきた。
まず東京大が90年から始めた観測の結果、「13年かけて11個見つけた」と発表し、注目を集めた。
ところが、その後、米ユタ大が「自分のところの観測装置で調べたけれど、なかった」と発表。
行方が混沌(こんとん)としてきた。

白黒はっきりさせるには、とにかく大量の宇宙線を精度よく観測するしかない。
対立する双方が異例のチームを組み、共同で進める新プロジェクトが、
米国に建設中のテレスコープアレイ(TA)だ。琵琶湖に匹敵する広さの荒野に粒子検出器を
約600台並べ、巨大な無線LANで結ぶという、これまた異例の観測体制で検証に臨む。

来春から数年の観測で、あるかないか決着がつくという。「呉越同舟みたいなものです。
意見が異なるのは厳しいが、とても面白い」と、日本側の福島正己・東大宇宙線研究所教授は話している。

米ユタ州の州都ソルトレークシティーから南西へ約200キロ。低木がまばらに生える荒野に、
スーパー宇宙線を観測するためのテレスコープアレイ(TA)の建設が進んでいる。

宇宙線が大気の成分である窒素や酸素などの原子核に当たって出る粒子のシャワーを、
地上で検出する機器が1.2キロ間隔で576カ所に並ぶ。
シャワーから出る弱い蛍光を観測する反射望遠鏡も3カ所に計36台。
装置全体の「面積」は約760平方キロになる。日本最大の湖・琵琶湖(670平方キロ)よりも大きい。

113名無しの物理学徒:2006/05/12(金) 22:14:47
【物理/IT】今、見ちゃいけない量子の情報――量子検査による反事実量子計算
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1140900706/l50

量子情報 : 今、見ちゃいけない

 量子コンピューターから答えを得る新しい方法が報告された。まず、量子コンピューター
をコンセントにつなぎ、スイッチを入れる。やることはそれだけで、プログラムを実行する
必要はない。運がよければ、とにかくこれで答えを手に入れることができるのだ。

 この方法はばかげていると思われそうだが、O Hostenたちはこれでうまくいくことを明ら
かにした。彼らは光ビームを使う実験装置を組み立て、光子(光の粒子)の量子状態により
符号化した情報を使って量子計算を実行し、簡単なデータベース検索を行った。この実験
では、グローバーの検索アルゴリズムとよばれるよく知られた量子計算アルゴリズムが実
現された。

 重要なのは、実際にはその計算が行われないことである。その代わり、光を利用した量子
コンピューターがとりうる状態を、計算が行われた状態を含めて、実際にはそれをまったく
「見ていない」ようにして詳しく調べるというトリックを使っている。これによって、探している
答え、すなわち探している項目がある場所が常に得られるとは限らない。しかし、場合に
よっては得られることがあるのだ。

 この一見無意味なふるまいは、「コンピューター」が量子法則に従って動くからこそ可能
になる。量子力学系では同時に2つの状態が存在できる。量子コンピューターに処理能力
が大幅に高められる可能性があるのは、このためなのだ。今回の場合なら、コンピューター
はこのアルゴリズムが実行された状態とされなかった状態の両方をとることができるとい
うわけである。このような状態の性質を詳しく調べることにより、アルゴリズムが実行された
ならばそうなったであろう状態を、アルゴリズムが実行されなかった状態を観察するだけで
再構成できたのだ。

Nature Highlight February 23, 2006
http://www.natureasia.com/japan/nature/updates/index.php?id=1253&amp;issue=7079

114名無しの物理学徒:2006/05/12(金) 22:15:06
量子情報:量子検査による反事実量子計算
ROnur Hosten, Matthew T. Rakher, Julio T. Barreiro, Nicholas A. Petersand Paul G. Kwiat
Nature 439, 949-952 (23 February 2006) | doi:10.1038/nature04523
http://www.nature.com/nature/journal/v439/n7079/abs/nature04523.html

量子情報科学:計算する、それともしない?
Jonathan P. Dowling
http://www.nature.com/nature/journal/v439/n7079/full/439919a.html

関連ニュース
【物理】低速レーンの単一光子 - 光を捕らえて蓄積する能力は、光と物質の研究の基礎である。 2006/02/04
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1139000723/
【物理】半導体電子デバイスと磁場を使ってオンデマンドに量子もつれ光子対を発生 2006/01/16
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1137423425/
【量子】集積容易な量子マイクロチップを開発 2006/01/15
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1137251023/
【量子コンピュータ】産総研、量子コンピュータ向け光制御型基本素子構造の開発に成功 2005/12/17
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1134788220/
【量子】6個の原子からなる「シュレーディンガーの猫」 2005/12/01
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1133445885/l50
【工学】「光の保存」に成功:量子コンピューター実現に向け前進=豪州[051005] 2005/10/05
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1128503517/l50
【量子コンピュータ】無秩序スピンの新磁性体/量子計算機に利用も 2005/09/16
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【光量子】量子コンピューター実現へ朗報、NII根本香絵助教授等が新方式提案 2005/09/03
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【物理】量子コンピュータの漏れを防ぐ方法を開発 2005/08/13
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1123866030/l50

115名無しの物理学徒:2006/05/12(金) 22:16:11
【物理】粒子と反粒子の振動は毎秒2・8兆回 -高エネ研-
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1144936351/l50

Bs中間子:粒子反粒子振動の観測に初めて成功 高エネ研

高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)などの国際共同実験グループは12日、
素粒子の一種「Bs中間子」が、反粒子(反Bs中間子)に変化したり、
元の粒子に戻るのを超高速で繰り返す現象「粒子反粒子振動」の観測に初めて成功したと発表した。
ノーベル賞の有力候補と目される物理理論「小林益川理論」に合致する結果が得られたという。

グループは陽子と反陽子を衝突させて生まれたBs中間子の崩壊過程を02年から観測してきた。
その結果、粒子と反粒子は毎秒2・8兆回の超高速で変化を繰り返していることが判明した。

小林益川理論は、小林誠・素粒子原子核研究所前所長と益川敏英・京都産業大教授が
73年に発表した物理理論。宇宙には物質と反物質が同数あるのではなく、
物質ばかりがあるのはなぜかという謎を解く「CP対称性の破れ」と呼ばれる現象を説明している。
実験の日本側代表者、金信弘・筑波大教授は「理論の正しさを検証し、
対称性の破れの起源の解明に資する成果だ」と説明している。


ソース 2006年4月13日
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20060413k0000m040144000c.html
高エネルギー加速器研究機構 
http://www.kek.jp/ja/news/press/2006/CDF_Bs.html

116名無しの物理学徒:2006/05/12(金) 22:16:49
【物理】「見えないエネルギー」を伴った崩壊を発見 -高エネ研-
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1144936893/l50

Belle研究グループはB中間子が「見えないエネルギー」を伴った崩壊をすることを
発見したと報告した。この実験は世界最高のルミノシティを誇る
高エネルギー加速器研究機構(KEK)のBファクトリー(KEKB)で行われたものである。

B中間子がτレプトンとニュートリノに崩壊する現象はクォークからなる中間子がクォークを
含まないレプトンと呼ばれる粒子のみに変化する過程である。この発見によって、
B中間子を構成するbクォークと反uクォークがB中間子の中で出会って対消滅する
量子力学的確率を直接測定することが可能となった。この確率を知ることはさまざまな
素粒子現象の理解に必要であるが、これまでは直接測定できなかったので、
理論的予測やスーパーコンピュータによる計算によって推測してきたものである。(途中省略)
(以下省略)

ソース 06/04/13
高エネルギー加速器研究機構
http://www.kek.jp/ja/news/topics/2006/Belle_taunu.html
http://www.kek.jp/ja/news/topics/2006/images/belle_taunu1.gif
http://www.kek.jp/ja/news/topics/2006/images/belle_taunu2.gif

117名無しの物理学徒:2006/05/12(金) 22:17:24
【量子】マクロな超伝導電流と単一光子の量子もつれ制御に成功
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1143991684/l50

 JSTと日本電信電話株式会社は、超伝導材料からなる電気回路を流れる電流と、
1個の光子とで形成された量子もつれ状態の制御に世界で初めて成功しました。
量子もつれ状態の制御技術は、量子情報処理の基本として不可欠な技術です。
従来、量子もつれは、原子と光子というミクロな系において観測されることは知られ
ていましたが、今回の研究成果によって、電気回路を流れるマイクロアンペアという
マクロな超伝導電流と光子の組み合わせでも量子もつれを実現可能であることが
初めて実証されました。操作性の点でより有利なマクロな超伝導電気回路を用いて
単一光子との量子もつれの制御に成功したことで、量子コンピュータの実現へ近づく
一歩として注目されます。
 本研究では、光子の共振器としてLC回路を採用し、超伝導電気回路(超伝導量子
ビット)と十分強く相互作用するよう、同一半導体チップ上に微細加工技術を用いて
作製しました。さらに、LC回路の光子のエネルギーに比べて十分低温で測定すること
によって、世界で初めて、光子と超伝導電流の量子もつれを示す真空ラビ振動と呼ば
れる現象の観測に成功したものです。
 実用的な量子コンピュータを実現するためには、複数の量子ビットを集積化してビット
数を増やすことが必須です。今回考案されたLC回路と超伝導回路を用いる手法は、
空間配置などのデバイス設計上の制約が少ないため、既存の半導体集積回路技術が
活用でき、多ビット化のための研究に資するものと期待されます。これを契機に、夢の
量子コンピュータの構成要素である次世代量子マイクロプロセッサ(CPU)素子の実現へ
向けた研究開発の加速も期待されます。

ソース
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20060330/index.html

Vacuum Rabi Oscillations in a Macroscopic Superconducting Qubit LC Oscillator System
Phys. Rev. Lett. 96, 127006 (2006)
doi:10.1103/PhysRevLett.96.127006
http://link.aps.org/abstract/PRL/v96/e127006

118名無しの物理学徒:2006/05/12(金) 22:18:07
【宇宙】母なる恒星が死んでも、惑星系の活動は終わらない
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1139503103/l50

地球をはじめとした九つの惑星と、小惑星や彗星などの天体は、すべて太陽の周りを回っている。
その太陽が燃料を使い切り寿命を迎えたら、いったいその周りの惑星系はどうなってしまうのだろう。
誰もが考えずにはいられない疑問だが、NASAの赤外線天文衛星、スピッツァー宇宙望遠鏡がヒントを見つけた。
恒星が核融合を終えて変わり果てた姿となっても、生き残って回り続ける彗星がいた証拠をつかんだのだ。

太陽程度の大きさの星は、数十億年に渡り核融合反応によって輝いた後、いったん赤色巨星となった後、
白色矮星としてその一生を終える運命にある。もしその恒星に、太陽のような惑星系があれば、
赤色巨星となった段階で内側の惑星は飲み込まれてしまうだろう。
一方で、はるか外側を回る惑星や彗星は、生き残る可能性がある。

G29-38も、5億年前にこうした変化を体験した白色矮星だ。5億年の間、G29-38はただ、
徐々に冷えていくだけだったが、どうやら周りの惑星系までは死に絶えていなかったらしい。
この白色矮星に未知の赤外線源があることに気づいた研究グループが、スピッツァーの高性能分光器によって
観測したところ、その正体は大量の、非常に小さなケイ素の粒子であることが判明した。
そして、このチリは、おそらく彗星が比較的最近放出したものだという。

われわれの太陽系では、彗星は、カイパーベルトやオールトの雲と呼ばれる、もっとも外側でもっとも
冷たい領域に存在している。そして、別の彗星や外惑星などによって、彗星の軌道が影響を受けたとき、
はじめて暖かい太陽に近づく旅が始まるのだ。しかし、旅の果てに彗星は消えてしまう運命にある。
暖められた彗星はチリやガスを放出して徐々に小さくなっていき、最後には崩壊するか、
他の天体に衝突してしまう。G29-38が燃える星としての一生を終えた後も生きながらえたこの彗星たちも、
白色矮星による潮汐力で引きちぎられてしまったと考えられるわけだ。

今のところ、チリの正体は崩れ去った彗星の残骸であるとする説が有力だが、他にも可能性が存在する。
その中でも興味深いもののひとつは、今、G29 -38の周囲では第二の惑星形成が進んでいて、
物質が集積している様子が、赤外線で見えているというものだ。
50億年後、地球は大きく膨れた太陽に吸収されてしまうと考えられているが、太陽系自体は、
私たちの想像を超えて、その姿を変えながら、さらに何億年もの間存在していくのかもしれない。


ソース 2006年2月9日
http://www.astroarts.co.jp/news/2006/02/09comet_dust/index-j.shtml
http://www.spitzer.caltech.edu/Media/releases/ssc2006-04/release.shtml
http://www.astroarts.jp/news/2006/02/09comet_dust/ssc2006-04b.jpg

関連スレ
【天文】重力レンズ応用、新手法で惑星発見
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1138224557/l50
【宇宙】太陽系外最軽量の惑星、名大が発見…生物存在は絶望的[01/26]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1138250791/l50

119名無しの物理学徒:2006/05/30(火) 16:54:09
【物理】反重力効果?超伝導ジャイロスコープを使った磁場的重力場(gravitomagnetic field)の検出と一般相対性理論の検証
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1143815775/l50

 欧州宇宙機構(ESA)から資金提供を受けた研究者らは、磁場の重力版に相当するものを実
験室で初めて測定した。ある特殊な条件下ではその効果は一般相対論で予想されてたもの
よりもはるかに大きく、物理学者が長く追い求めていた量子重力論の完成に向けた大きな一歩
になる可能性がある。

 動いている電荷が磁場を生み出すように、動いている質量が磁場的重力場(gravitomagnetic
field)を生じる。アインシュタインの一般相対論によれば、その効果は実質的には無視できる
ものだ。しかしオーストリアARC Seibersdorf Reserch GmbHのMartin Tajmar、パリESA-HQの
Clovis de Matosらは実験室でその効果を測定することができたとのことだ。

 彼らの実験は、1分間に6,500回転する超伝導体のリングを使っている。超伝導体はある
温度で電気的な抵抗をすべて失う性質を持つ材料だ。回転している超伝導体はロンドンモー
メントと呼ばれる弱い磁界を生じる。今回の実験は、超伝導体中の電流を担うクーパー対の
高精度質量測定結果と量子論から予想される値との差を説明するTajmarとde Matosによって
提唱された推測を検証する目的で行われた。その結果、この差は回転する超伝導体中に出現
する重力磁場によって説明することが可能であることがわかった。この効果は類似の磁気現象
から磁場的重力場ロンドンモーメント(Gravitomagnetic Londn Moment)と名付けられた。

 回転する超伝導体近傍のいくつかの場所に置かれた小さな高感度加速度センサーは超伝
導体の外側に重力磁気現象によって作り出されたと見られる加速場を記録した。「これは1831
年のファラデーの電磁誘導実験の重力版だ。この超伝導ジャイロスコープは磁気コイルの重
力版に相当し、強力な磁場的重力場を生成することができることを示した。今後の追加実験に
より、今回の結果は宇宙や他のハイテク領域などさまざまな分野への応用が可能な新しい技
術的な基礎になるだろう」(de Matos)

 地球の重力場による加速度のわずか一億分の一ではあるが、驚く事に今回測定された場は
アインシュタインの一般相対論の予言より10京(10の17乗)倍大きかった。当初、彼らは自分
たちの得た結果を信じることをためらった。

 「私たちは250を越える実験を行い、3年にわたって設備を改善し、この発表を行なう前に8か
月の間結果の有効性について議論した。今、私たちは測定結果を確信している。」と、この実験
を行ったTajmar。彼は今後、他の物理学者の追試により今回の結果が彼ら自身の実験施設
だけで引き起こされたものではないことが検証されることを期待している。

 Tajmarとde Matosは、彼らの推測の実験的検証と平行して、磁場的重力場ロンドンモーメン
トのさらなる洗練された理論モデルを模索し、超伝導からインスピレーションを取り入れた。
超伝導体の電磁気特性は、量子論では光子として知られている力を運ぶ粒子が質量を獲得す
ると仮定することによって説明される。それに従えば重力子として知られている力を運ぶ重力の
粒子がより重くなることで、予期以上に大きな重力磁場よる力をモデル化することができるか
もしれないことを見いだした。

 「もし確認されれば、これは大きなブレークスルーになるだろう。一般相対性理論とその結果
としての量子論を検証する手法への新しい方法を開くだろう。」(Tajmar)

Towards a new test of general relativity?
Physorg.com March 23, 2006
http://www.physorg.com/news12054.html
こちらの翻訳を使わせていただきました。
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1103259977/565-567

Anti-gravity Effect? Gravitational Equivalent Of A Magnetic Field Measured In Lab
http://www.sciencedaily.com/releases/2006/03/060325232140.htm
ESAの研究者が重力の創生に成功
http://slashdot.jp/science/article.pl?sid=06/03/26/1431256&amp;threshold=-1

関連ページ
アインシュタインさんも待ち焦がれた実験
http://the-cosmos.org/2004/04/2004-04-28.html

120名無しの物理学徒:2006/05/30(火) 16:55:29
【宇宙/物理】 ブラックホールなどない!ダーク・エネルギー星だ 時空自体の変動で暗黒物質が作り出される
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1113327601/l50

ブラックホールは「存在していません」 

 「ブラックホールは存在していない」という説が、ローレンス・リバモア国立研究所の物理
学者のGeorge・Chapline氏によって発表されています。実は、ブラックホールというものは
存在していない、という説は昨年の「一般相対性理論および重力に関する第17回国際会議」
で、ケンブリッジ大学の物理学者のStephen Hawking氏が発表していますので、それが表明
されるのが初めてだというわけでは無いのですが、Chapline氏は、星がその一生を終え崩壊
する時に、それが時空の「量子相転移」によって「ダーク・エネルギー」星に変わる、と主張
しているのです。また、時空自体の変動によって「暗黒物質」が作り出されるという事も示唆
しています。 (略)

記事全文、関連リンク等はこちらです。
今日のNature 05年03月31日(木)
http://www.mypress.jp/v2_writers/miyu_desu/story/?story_id=987171

News@nature.com 31 March 2005; | doi:10.1038/news050328-8
Black holes 'do not exist'
Philip Ball
http://www.nature.com/news/2005/050328/full/050328-8.html

Dark Energy Stars
Authors: G. Chapline
http://xxx.arxiv.org/abs/astro-ph/0503200

121名無しの物理学徒:2006/05/30(火) 16:57:05
一般相対性理論を検証する『重力探査B』衛星、ようやく実験開始に目処
http://news16.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1093112539/l50

一般相対性理論を検証する宇宙実験、ようやく開始に目処

2004年8月7日 2:00am PT  スタンフォード大学のミッション管制官によると、米航空宇宙
局(NASA)の『重力探査B』衛星はまもなく、アインシュタインの一般相対性理論に関する計
測を開始できる見込みだという。(中略)

 一般相対性理論の基礎をなす考えの多くは、アインシュタインが発表してからの89年間
に検証され、証明されてきた。しかし、2つの点についてはいまだ十分な証明がない。
 それは、地球や宇宙空間にあるほぼすべての天体が宇宙の時空構造に歪みを生むという
考えと、地球の自転によって時空構造にねじれが生じるという考えだ。
 重力探査Bは、遠く離れた星を目標に定め、回転している4個のジャイロスコープがその
星に対してどれだけ方向を変えたかを計測することで、一般相対性理論から予測される2つ
の効果を確認しようと試みる。もしアインシュタインが正しければ、ジャイロスコープの
中心で回転している球体は、時空構造が歪んだ影響を受けて、本来の回転軸からほんの少し
だけずれるはずだ。プロジェクトの科学者チームによると、回転軸のずれる角度は非常に小
さく、仮に軸の長さが1キロメートルあったとしても軸端のずれは人間の髪の毛ほどの幅に
しかならないという。
 これほど小さな変化を計測するには、ジャイロスコープの中の球体がわずかにでもぐら
ついてはいけない。この条件を満たすため、重力探査Bの技術者たちは人間がこれまでに
作ったなかで最も完璧といっていいほどの球体を設計、開発した。融解石英でできたこの
球体はピンポン球ほどの大きさで、最大でも原子層40枚分の凹凸しか持たない。つまり、
この球体を地球の大きさに拡大しても、3.7メートルを超える丘や谷はないということだ。(中略)
 NASAはミッション全体に7億ドルの予算を充当している。ミッション管制官たちの予想に
よると、必要とされる計測は2005年末までに終了し、その後、アインシュタインの理論が
正しいかどうかを検証するためのデータ分析に入るという。

記事全文・画像等はこちらです。
Hotwired Japan 2004年8月17日
http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20040817303.html

122名無しの物理学徒:2006/07/26(水) 10:00:22
【宇宙】土星の衛星タイタンに湖発見 太陽系での湖発見、地球以外では初 
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1153856545/l50

米航空宇宙局(NASA)は24日、
土星の衛星タイタンの地表に湖のような地形が広がっている画像を、
土星探査機カッシーニが撮影したと発表した。

液体状態のメタンかエタンで満たされている可能性が高く、
「地球以外の太陽系で湖が見つかったのは初めて」
としている。

画像は、カッシーニが今月21日、
タイタンの北極周辺をレーダーを使って撮影を試みた。
レーダーの電波は、凸凹が激しいほど強く反射するが、
撮影された画像にはほとんど反射がない黒い部分が多数写っており、
専門家は
「極めて滑らかな液体の表面」
と分析している。

ソース http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060725i515.htm
画像 http://www.yomiuri.co.jp/zoom/MM20060726000023371M0.htm

123名無しの物理学徒:2006/07/26(水) 10:13:42
【宇宙探査/ESA】火星に生命の存在は? 現地解析も可能な新火星探査車「ExoMars」の開発強化
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1150229354/l50

英素粒子物理学・天文学研究会議(PPARC: Particle Physics & Astronomy Research Council)は、
欧州宇宙機関(ESA: European Space Agency)が進める「Aurora」火星探査プロジェクトに向けた
研究開発において、新たにUK170万ポンドを出資するとの発表を行った。

Auroraの第1段階としては、2011年に仏領ギアナのKourouより「Soyuz Fregat 2b」ロケットに載せて
打上げられる予定の火星探査車「ExoMars」で、火星における生命の存在などを探るミッションが
明らかにされており、今回の出資金は、ExoMarsに採用される新技術の研究開発費に充てられるという。

ExoMarsは、火星に着陸後、地球からの詳細な指示を待たずに、自ら研究探査対象となるターゲットを
探し出し、障害物をよけながら安全に自律走行を続ける高性能な探査ロボットに仕上げられるという。
2011年の打上げスケジュールに合わせるため、以前の探査車「Beagle 2」などに用いられた技術を
ベースに研究開発が進められるとされている。すでに英EADS Astriumは、6輪仕様のテスト車両
「Bridget」の試験走行を、カナリア諸島テネリフェ島のテイデ山国立公園内の厳しい自然環境で
成功させており、順調に開発が続いているようだ。

2013年に火星へ到着予定のExoMarsは、かつて火星に水が存在したとされる地点などをドリルで
掘削して、抽出された物質を現地で解析する十分な装備を整えるとされる。例えば、生命現象と
深い関連がある特定の分子のみをトラップして検出する「Life Marker Chip」の搭載が計画されており、
他の「Mars Organic Detector」や「Mars Oxidant Instrument」といった解析装置と共に、ExoMarsへ
コンパクトに収納できるように、研究開発が進められているという。

また、ExoMarsで行われるミッションには、将来的に有人火星探査へとつなげるための入念な
火星探査が含まれており、そのために必要となる数々の高性能観測装置の開発も実施されているようだ。

ソース:MYCOMジャーナル
http://journal.mycom.co.jp/news/2006/06/13/003.html

関連URL:
ExoMars、テネリフェ島で試験 (DICE-K.com)
http://www.dice-k.com/030201/1332.html

Wheels turn on Mars rover project (BBC NEWS:動画あり)
http://news.bbc.co.uk/1/hi/sci/tech/4767403.stm

関連スレ:
火星に水の痕跡、米探査機が撮影
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1144987708/

124名無しの物理学徒:2006/07/26(水) 10:14:46
【宇宙探査/ESA】マーズ・エクスプレスが捉えた、火星の立体的な表情
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1149159759/l50

 ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の火星探査衛星マーズ・エクスプレスの活躍がめざましい。
なかでも、HRSC(高解像度ステレオカメラ)で得られる3D画像は科学的な意義はもちろん、
眺めているだけでも面白い。その中から最新の画像を3枚紹介しよう。

■確かな水の痕跡
(画像:http://www.astroarts.jp/news/2006/06/01mars-express_images/nanedi.jpg
ナネディ峡谷。画像右が北の方向。(提供:ESA/DLR/FU Berlin (G. Neukum))

■溶岩チューブ
(画像:http://www.astroarts.jp/news/2006/06/01mars-express_images/lava_tube.jpg
パボニス山のすそ野を走る、溶岩チューブの陥没跡。(提供:ESA/DLR/FU Berlin (G. Neukum))

■「にっこり」クレーター
(画像:http://www.astroarts.jp/news/2006/06/01mars-express_images/galle.jpg
ガレ・クレーター。画像上が北の方向。(提供:ESA/DLR/FU Berlin (G. Neukum))

 この他にもHRSCで撮影された画像は数が多く、ここではとてもすべてを紹介しきれない。
マーズ・エクスプレスの公式ページには数多くの画像や動画が用意されている他、
スペースガイド宇宙年鑑2006では特集を組み十数点のカラー画像を解説と共に
掲載しているので、興味のある方はご覧いただきたい。

(記者註:本文長杉で怒られた為画像の解説を省略しました。ぜひソースをお読み下さい)

ソース:AstroArts
http://www.astroarts.co.jp/news/2006/06/01mars-express_images/index-j.shtml

125名無しの物理学徒:2006/07/26(水) 10:15:28
【宇宙】火星の水の歴史――最も古い粘土鉱物の時代は生物が生息するのにも最も適した環境だった
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1145749475/l50

火星の水の歴史

 Jean-Pierre Bibringらは、マーズ・エクスプレスに搭載されたOMEGA(可視光・赤外線
鉱物分光計)から得られたデータ、および他のマーズ・オービターと2台のローバーによる
観察データを基に、火星の表面ほぼ全体を覆う鉱物について地図を作製した。

 著者らはこの地図を使って、表面鉱物の変化における水の役割に基づいて火星の歴史を
3つの時代に分けている。一般的に水は火星表面にかなりの浸食をもたらしたと考えられて
いるが、水による活動が短期的であったか長期的であったかについては明確な答えが出て
いなかった。

 最も古い時代では、アルカリ性の環境下で、長期間存在した複数の水の塊から粘土鉱物が
生まれたと著者らは述べている。

 続く時代では、火山活動の結果、惑星規模の気候変動が起こり、酸性度が高まった。この
時代では、あまり長期間存在しなかった水が硫酸塩の形成に寄与した。

 最も新しく、最も長い時代は約35億年前に始まった。同時代には、水が大きな役割を果た
すことなく、風化によるゆっくりとした表面的な作用を受けて変化したと思われる、鉱物を
含有する岩が多く現れた。

 著者らが3つの時代の中で最も古いとする粘土鉱物の時代は、生物が生息するのにも最も
適した環境であったと思われる。このことから同時代は将来の火星探査にとって興味深い
対象になるであろうと著者らは述べている。

Science Highlight 2006年 4月 21日(金)
http://www.sciencemag.jp/highlights/20060421.html#1

126名無しの物理学徒:2006/08/03(木) 12:45:53
【科学】「超対称性粒子」発見へ手掛かり "幽霊粒子"ニュートリノへの崩壊、高エネ研加速器実験で初確認
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1154340069/l50

★新素粒子発見へ手掛かり=「幽霊粒子」への崩壊、初確認で−高エネ研加速器実験

 現在知られる素粒子と一部性質が違うものの、鏡に映したように似た形で存在すると予想
される「超対称性粒子」を発見する上で、重要な手掛かりになるデータが、高エネルギー
加速器研究機構(茨城県つくば市)の大型加速器「Bファクトリー」の実験で得られた。
高エネ研や名古屋大などの国際研究チームが31日、モスクワで開催中の国際会議で
発表した。

 超対称性粒子は、宇宙の2割を占める謎の「暗黒物質」の有力候補。研究チームは2004年
8月にも、同粒子の存在可能性を示す実験結果を発表している。Bファクトリーの性能では
直接の発見は無理だが、間接的にまた一歩近づいた。

 新データは、Bファクトリーで発生させたB中間子と反B中間子のペアの片方が、電子の仲間の
素粒子「タウ」と幽霊粒子と呼ばれる「ニュートリノ」に崩壊する現象。約4億5000万ペアの崩壊
から、17回分が初めて確認された。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060731-00000080-jij-soci

127名無しの物理学徒:2006/08/30(水) 08:50:32
【宇宙】冥王星は惑星から格下げ、惑星は8個に― 国際天文学連合が採択
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1156430880/l50

惑星の定義について検討を重ねていた国際天文学連合(IAU)の総会は24日、懸案の冥王(めいおう)星を
惑星から格下げし、太陽系の惑星を8個とする最終決議案を採択した。

冥王星を惑星に残した上で11個とする案も提案されたが、他の惑星と軌道や大きさが異質な冥王星は惑星
ではないとする意見が多く、否決された。太陽系9惑星のひとつとして長く親しまれてきた冥王星だけに、
今回の決議は天文学や教育現場に大きな波紋を呼びそうだ。

採択された惑星の定義は、
<1>太陽を周回し
<2>自分の重力で固まって球状をしている
<3>その天体が軌道周辺で圧倒的に大きい――とする内容。

この条件では、より大きい海王星と軌道が重なっている冥王星は、<3>の条件を満たせず惑星から外れた。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060824-00000015-yom-soci
関連

128名無しの物理学徒:2006/10/04(水) 19:15:56
【ノーベル賞】 物理学賞、米国の2氏に〜「完全放射体と宇宙背景放射のゆらぎ」の発見で [061003]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1159876383/l50

ノーベル物理学賞、宇宙背景放射の研究で米国の2氏に

- CNN/AP ストックホルム─
─スウェーデン王立科学アカデミーは3日、今年のノーベル物理学賞を、米航空宇宙局
(NASA)ゴダード宇宙飛行センターのジョン・C・メイザー氏(60)と、
カリフォルニア大学バークレー校のジョージ・F・スムート氏(61)に授与すると発表した。

授賞理由は、「完全放射体と宇宙背景放射のゆらぎ」の発見。
1989年にNASAが打ち上げた人工衛星COBEの観測結果をもとに、宇宙の起源とされる
ビッグバン理論を裏付け、近代宇宙学の発展に寄与したと評価した。

ビッグバン理論によれば、宇宙は誕生直後から膨張を続けており、温度もどんどんと
下がり続けている。メイザー博士らは、宇宙空間で観測されるさまざまな周波数の電磁波の放射、
「宇宙背景放射」のゆらぎを観測し、ビッグバン理論を裏付けた。

両氏には、賞金1000万スウェーデン・クローナ(約1億6400万円)が贈られ、2等分する。
授賞式は12月10日に、ストックホルムで行われる。

http://www.cnn.co.jp/science/CNN200610030029.html

129名無しの物理学徒:2006/10/07(土) 12:59:40
【量子】「量子テレポーテーション」 光と原子の間で情報伝達成功
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1160135180/l50

 情報を瞬間移動させる「量子テレポーテーション」を光と原子の間で成立させることに、
欧州の研究者が成功した。現在のコンピューターの限界をはるかに超える超高速演算が
可能な「量子コンピューター」の実現につながる成果だ。5日発行の英科学誌ネイチャーに発表した。

 デンマークのコペンハーゲン大とドイツのマックス・プランク研究所などのグループがセシウム原子を
使って成功した。これまでは光と光の間や、原子と原子の間で、コンピューターでの情報に相当する
「量子力学的な状態」の伝達に成功していたが、光と原子の間で成功したのは初めて。

 量子コンピューターでは、原子の集まりが情報を蓄えるメモリーやディスクの役割を、光が情報を
伝える役割をすることが想定されている。今回の実験で、両者が「接続」できることが示された。

 古澤明・東京大助教授は「量子コンピューター実現に向けた非常に重要な成果だ」と話している。

ソース:朝日新聞
http://www.asahi.com/science/news/TKY200610050277.html

Quantum teleportation between light and matter
Nature 443, 557-560(5 October 2006) | doi:10.1038/nature05136
http://www.nature.com/nature/journal/v443/n7111/abs/nature05136.html

130名無しの物理学徒:2006/10/07(土) 13:03:43
陽子+反陽子で原子を生成 東大など化学反応で初 [060928]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1159694160/l50

陽子+反陽子で原子を生成 東大など化学反応で初

 原子核を構成する陽子の周りに、その反粒子である「反陽子」が回っている「プロトニウム」
という原子を化学反応でつくることに、早野龍五東京大教授らの国際研究チームが
28日までに成功した。近く米物理学会誌に発表する。

 通常の水素原子は、陽子の周りを電子が回るが、プロトニウムは陽子の周りを反陽子が回り
「反陽子水素原子」とも呼ばれる。研究チームによると、物質と反物質を化学的に
反応させてつくったのは世界で初めて。
プロトニウムの挙動を詳細に解析すれば、陽子の質量の精密測定などに役立つという。

 早野教授らはスイス・フランス国境の欧州合同原子核研究所にある、高真空に保った
零下約260度の実験装置を利用。陽子2個と電子1個からなる「水素分子イオン」と
反陽子を混合し、化学反応を起こしてプロトニウムをつくった。

 気体の水素に反陽子を打ち込む従来の方法ではプロトニウムは1兆分の1秒で消滅してしまい
性質の解析は極めて難しかったが、今回の反応では原子ができてから陽子と反陽子がぶつかって
消滅するまでの時間は約100万分の1秒だった。

 早野教授は「素粒子の世界で100万分の1秒はかなりの長寿命。
解析も期待できる」としている。(共同通信)

京都新聞
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006092800200&amp;genre=G1&amp;area=Z10
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&amp;PG=STORY&amp;NGID=soci&amp;NWID=200609280100083

132名無しの物理学徒:2007/04/21(土) 09:02:37
【宇宙】冥王星は「準惑星」=新分類の日本語表記を決定−日本学術会議小委員会
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1174464670/l50

日本学術会議の小委員会は21日、国際天文学連合(IAU)が昨年8月に開いた総会で
決めた冥王星の新分類「ドワーフ・プラネット(Dwarf・Planet)」について、日本語では
「準惑星」と表記することを推奨すると決めた。仮訳の「矮(わい)惑星」は推奨しない。
4月に開く同会議の幹事会での承認を経て、正式決定する。

時事通信
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%cc%bd%b2%a6%c0%b1&amp;k=2007032100196

関連スレッド
【宇宙】惑星定義、冥王星「降格」でIAU調整 縮小なら歴史的
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1156320855/

▼関連サイト
日本学術会議
http://www.scj.go.jp/

133名無しの物理学徒:2007/04/21(土) 09:33:46
【宇宙】 「滅亡を避けるため 人類は別の惑星に移住を」 ホーキング博士、BBCとのインタビューで [061201]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1164978018/l50

「人類は別の惑星に移住を」 ホーキング博士

ロンドン(ロイター)
 英ケンブリッジ大のスティーブン・ホーキング博士(64)は30日、英BBCラジオとのインタビューで、
人類の未来について語り、「滅亡を避けるためにはどこか別の惑星に移住しなければならない」と話した。
博士はまた、自ら宇宙旅行に参加してみたいと述べ、新たな挑戦への意欲を示した。

ホーキング博士は世界的な理論物理学者で、一般向けの近著としては「ホーキング、宇宙のすべてを語る」
がある。20代で筋萎縮性側索硬化症と診断され、車いすの生活に。
40代で気管切開の手術を受けた後は、コンピューターによる合成音声で会話をしている。

このほど、英王立協会が優れた科学者に贈るコプリー賞の受賞を機に、インタビューに応じた。
博士はこの中で、「人類は遅かれ早かれ、いん石の衝突や核戦争によって滅亡する可能性がある」と指摘。
そのうえで「別の太陽系の惑星へ移動し、自立した生活を営むことができるようになれば、将来は安泰だ」
と強調した。

そのためには高速の移動手段が必要になる。人類が生存可能な惑星に到達するのに、
従来のロケット技術では5万年もかかってしまう。

「SF映画には、一瞬のうちに目的地へ移動できる『ワープ』という方法が登場する。だが残念ながら、
光を超える速さで移動することは、理論上不可能だ」と、博士は話す。
「しかし、光速に近い速さを実現することなら可能だ。これが達成できれば、目的とする惑星に
6年間で到着できる。移動する本人たちにとって、それほど長い時間ではないはずだ」という。

博士はまた、自身の将来について、「死ぬことを恐れてはいないが、死を急ぐつもりもない。
次なる目標は宇宙へ行くことだ」と言明。
「(民間宇宙旅行会社を設立した)リチャード・ブランソン(バージングループ会長)が、
力を貸してくれるかもしれない」と語った。

http://www.cnn.co.jp/science/CNN200612010014.html

134ニュートリノ:2011/09/26(月) 19:33:27
ニュートリノの速度は光の速度より速い、相対性理論と矛盾 CERN (2011年9月23日 AFP)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/9772/1316973406/

135名無しの物理学徒:2012/05/04(金) 20:43:47
【物理】ニュートリノの光速超えにさらなる反証 「OPERA」に続き「ICARUS」からもエラーの可能性を示唆する新たな実験結果
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1332600022/l50

ニュートリノ:光速を超えず 欧州研で検証実験

 素粒子ニュートリノが光より速く飛んだとする名古屋大などの実験結果を検証していた
欧州合同原子核研究所(CERN)は16日、検証実験の一つでニュートリノは光速を
超えなかったと発表した。

 昨年9月に発表された実験結果は、光より速いものはないとするアインシュタインの相対性
理論の前提を覆すとして大きく注目された。各地で検証実験が計画されたが、先月には
装置をつなぐケーブルに緩みがあった可能性が浮上。検証の一つで否定的な結果が出た
ことで、実験が誤りであったとの見方が強まりそうだ。(共同)

毎日新聞 2012年3月17日 0時31分
http://mainichi.jp/select/science/news/20120317k0000m040141000c.html


ニュートリノの光速超えにさらなる反証

ICARUSはOPERAと同様に、CERNの加速器から同じタイミング、同じ場所から飛ばされた
ニュートリノビームにより、OPERAの観測結果がエラーである可能性を検証。この条件のもとで
検出した7つのニュートリノのデータを測定した。

http://wired.jp/wp-content/uploads/2012/03/icarus-neutrinos.jpg
ICARUSの利用した実験装置(写真:ICARUS)

「ニュートリノが光より速い」という話題については、単なる実験上のエラーであったという可能性が
高まっているが、議論を呼んでいるこの観測結果について、エラーの可能性を先に発表していた
国際研究チーム「OPERA」に続き、「ICARUS」という別の研究チームからもやはりエラーの可能
性を示唆する新たな実験結果が出されている。

OPERAは、スイスのジュネーブ近郊にある欧州原子核研究機構(CERN)で発射したニュートリノを、
約730km離れたイタリアのグランサッソ国立研究所で観測した。ニュートリノのビームは実験地域
全体に行き渡るため、複数の計測者が同じニュートリノビームを計測することができる。そこでグラン
サッソの他の検出器の一つであるICARUSのチームが再びニュートリノの飛行時間を検証したところ、
光の速度を超えることはなかったという。

今回の一連の実験結果は、OPERAが観測結果を出したときとほぼ同じ実験装置と方法で計測
されている。ICARUSはOPERAと同様に、CERNの加速器から同じタイミング、同じ場所から飛ば
された短いニュートリノビームにより、OPERAの観測結果がエラーである可能性を検証。この条件の
もとで検出した7つのニュートリノのデータを測定した。

検出器以外は全く同じ条件下で行われたこの実験で、ICARUSは「今回の実験結果は光と
等速度の場合、出来事が同時に起こる現象に矛盾しない」と結論付けている(ニュートリノは
非常に小さい塊であり、光よりほんのわずかに遅い速度までは比較的容易に到達させることが
できる)。

一点、観測の際にOPERAは写真乳剤を用いた検出器を使用し、いっぽうのICARUSは液体
アルゴンを用いた検出器を使用していたため、この違いが結果の違いに変化をもたらした可能
性はあるという。

TEXT BY Ars Technica TRANSLATION BY 中村航
WIRED NEWS 2012年3月22日
http://wired.jp/2012/03/22/icarus-neutrinos/

関連ニュース
【物理】ニュートリノ超光速、CERNも間違い認める
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1330050631/

136名無しの物理学徒:2012/05/04(金) 20:45:55
【物理】ニュートリノ振動全体像が判明、宇宙誕生の謎に迫る[03/09]
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1331264122/l50

 素粒子ニュートリノの種類が変化する「ニュートリノ振動」という現象のうち、これまで唯一発見されて
いなかったパターンの振動を発見したと、米中などの国際研究チームが8日、発表した。

 今回の発見によって、ニュートリノ振動の全体像が判明した。

 この振動の存在は日本の高エネルギー加速器研究機構などが昨年6月、世界で初めて99・3%の
確率でとらえていたが、今回の実験では発見と言える確率で確認できた。分析をさらに進めることで、
宇宙誕生直後には同数あった物質と反物質が現在では物質だけになった「CP対称性の破れ」という
謎の現象を解明できる可能性があるという。

 ニュートリノには電子型、ミュー型、タウ型の3種類があり、飛行中に別の種類に変化する「振動」と
呼ばれる現象を起こす。その変化の仕方には3種類のパターンがあるが、うち1種類だけが発見されていなかった。

 研究チームは、中国南部にある大亜湾原子力発電所から数百メートルの距離と、1キロ・メートル以上
離れた距離に測定器を設置。昨年12月から今年2月まで、原子炉での核分裂に伴い放出される
反ニュートリノを観測し、その変化のパターンを調べた。

 その結果、これまで確認されている2種類の振動だけでは説明がつかない現象を99・9999%以上の
確率で見つけた。この振動が確認されたことで、CP対称性の破れの存在の前提条件がそろったことになる。

(2012年3月9日12時26分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120309-OYT1T00367.htm?from=top
関連スレ 【物理】ニュートリノ超光速、CERNも間違い認める
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1330050631/

137名無しの物理学徒:2012/05/04(金) 20:49:46
【素粒子】ヒッグス粒子存在の可能性高まる 米研究所も手掛かり
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1331133243/l50

 米フェルミ国立加速器研究所(イリノイ州)は7日、同研究所の大型加速器テバトロンで昨年9月まで
行われた実験で、万物の質量の起源となったとされるヒッグス粒子の発見の手掛かりを得たと発表した。

 フェルミ研の独立した二つの実験から得られた結果で、昨年12月に欧州合同原子核研究機関で発表された
結果との矛盾はなく、更にヒッグス粒子存在の可能性が高まった。米政府機関の物理学者は「ヒッグス探しの
終わりが見えてきた。テバトロン実験の画期的な成果だ」とコメントした。

▽記事引用元 朝日新聞(2012年3月7日19時49分)
http://www.asahi.com/science/update/0307/TKY201203070577.html

▽フェルミ国立加速器研究所プレスリリース
http://www.fnal.gov/pub/presspass/press_releases/2012/Higgs-Boson-20120307.html

▽関連スレ
【素粒子】ヒッグス粒子、発見の可能性高まる 国際2グループ、来年に結論
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1323788333/

138名無しの物理学徒:2012/05/04(金) 20:51:46
【宇宙】太陽の周辺に暗黒物質(ダークマター)はない?現行仮説と矛盾/ESO
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1335195683/l50

太陽の周辺に暗黒物質はない?現行仮説と矛盾、欧州観測チーム
2012年04月23日 19:57 発信地:パリ/フランス

【4月23日 AFP】銀河系の観測を行う欧州南天天文台(European Southern Observatory、ESO)の
チームは18日、暗黒物質(ダークマター)の存在を示す証拠が、太陽の周辺ではなぜか
発見できなかったとの観測結果を発表した。

暗黒物質は宇宙の約4分の1を構成すると考えられているが、肉眼や現在の天体観測技術で
直接観測することは不可能で、他の存在に与える重力の影響を調べることによって間接的に
しか存在を確認することができない。

今回、観測チームはチリ南部アタカマ(Atacama)砂漠にあるラ・シーヤ天文台(La Silla Observatory)の
全長2.2メートルの望遠鏡を用いて、天の川銀河(Milky Way)系内の400個以上の恒星の動きをマッピングし、
太陽の周りに存在しているだろう暗黒物質の証拠を探した。

だが、結果は空振りだった。

「太陽の周辺では、われわれが導き出した質量と、恒星やちり・ガスなどの目に見える物質とが、
ぴたりと一致した」と、チームを率いたチリ・コンセプシオン大学(University of Concepcion)の
クリスティアン・モニ・ビディン(Christian Moni Bidin)氏は声明で説明した。
「つまり、予想していた暗黒物質が存在しうる余地は残されていなかった。
われわれの計算によれば、数値として(暗黒物質の存在が)はっきりと示されるはずだったが、
何も出てこなかった」

しかし、目に見える物質の影響だけでは銀河系の回転速度の説明ができないことも確かだ、
とモニ・ビディン氏は指摘。「したがって、もし暗黒物質が存在しないのだとすれば、
そこにあるべき質量を説明するための新しい仮説が必要となる。今回の観測結果は
現在支持されているモデルと相反するものだ。暗黒物質をめぐる謎はますます深まってしまった」
と述べている。(c)AFP
___________

▽記事引用元 AFPBBNews
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2873694/8837470

▽関連
ESO
Serious Blow to Dark Matter Theories?
New study finds mysterious lack of dark matter in Sun’s neighbourhood
18 April 2012
http://www.eso.org/public/news/eso1217/

▽関連スレッド(過去ログ)
【宇宙】研究結果:暗黒物質の謎がさらに深まる
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1319663095/
【宇宙物理】「暗黒物質は幻想」、新しい反重力理論
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1314871860/

139名無しの物理学徒:2012/05/04(金) 20:52:54
【理論物理】暗黒物質の粒子、1分に1個が人体に衝突?
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1335450235/l50

暗黒物質、1分に1個が人体に衝突? April 25, 2012

 数種類の暗黒物質(ダークマター)の検出実験から、平均的な人間の体にはおよそ1分に1個、暗黒物質の
粒子が衝突しているという計算結果が発表された。

 暗黒物質とは、宇宙に存在すると考えられている目に見えない物質。銀河や銀河団への重力の影響が観測
されることから、その存在が推定されている。科学者の推定によると、この謎めいた物質が宇宙全体の物質
の80%近くを占めるという。

 現在まで、暗黒物質を構成する粒子は特定されていない。最も有力とされる候補は、WIMP(ウィンプ)
と呼ばれる仮説的な粒子のグループだ。WIMPとは、“物質との電磁気的な相互作用がほとんど無い重い粒子
(weakly interacting massive particles)”の頭文字。

 名前が示すとおり、この仮説的な粒子は、バリオンと呼ばれる通常の物質に対して、ごく弱い影響しか
及ぼさない。人間の体も含め、宇宙のほとんどの物質を素通りしてしまうのが普通だ。

 ところが一定の質量を持つWIMPは、ときおり原子核と衝突することがある。そして、その衝突はこれまで
考えられていたよりも頻繁に起こっている可能性が出てきた。

 ミシガン大学のミシガン理論物理学センター(MCTP)教授、キャサリン・フリーズ(Katherine Freese)
氏は、「この研究を始める前は、WIMPが人間の体内の原子核にぶつかる率は、一生に1度くらいだと思って
いた。ところが1分に1回の可能性の方が高いことがわかった」と話す。

◆WIMPと通常物質の衝突

 WIMP理論によれば、WIMPはほかの物質と同じように、宇宙の誕生時に生まれた。通常の物質とはあまり
相互作用しないが、WIMP同士が衝突すると、両方とも消滅してすべての質量がエネルギーに変わる。

 今回の研究論文の著者の1人で、スウェーデンにあるストックホルム大学オスカル・クライン・センター
の研究員、クリストファー・サビッジ(Christopher Savage)氏は、「宇宙が(膨張して)冷えるにつれ、
(WIMPは)非常に広範囲に広がって、もはや消滅しなくなり、ただそこにあるだけになった」と話す。

 理論モデルによると、現在、地球とその住民たちを毎秒何十億というWIMPが通り抜けているという。

 ゲルマニウム結晶など特定の物質にWIMPが衝突すると見込まれる確率と、その衝突から発生するはずの
エネルギーの量に基づいてWIMPを検出しようとする実験が、いくつか考案されている。

 今回の研究でも、フリーズ氏とサビッジ氏はこのような計算方法を用い、何種類かのWIMPの質量と数を
調べ、その粒子が、人体に多く含まれる原子の核とどのくらいの頻度で相互作用するかを試算した。

「計算方法はわかっていたけれども、人間の体といった具体物について実際に計算したことはなかった」と
サビッジ氏は言う。

 計算の結果、酸素と水素は比較的WIMPと衝突しやすいことがわかった。人体は大量の水(H2O)を含んで
いるため、WIMPと相互作用をする可能性が高い。

 今回の研究によると、60GeV(600億電子ボルト、GeV=ギガ電子ボルト。1GeVは陽子1個の質量に閉じ込め
られているエネルギーにほぼ等しい)の質量を持つWIMPは、体重70キロの人の体に含まれる原子核に、年に
約10個ぶつかるという。

 質量が10〜20GeVのWIMPだと、平均的な人体の原子核に、年に10万個単位で衝突すると推定される。
>>2以降に続く)

▽ナショナルジオグラフィック ニュース
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20120425001&amp;expand#title
▽英語原文 Dark Matter Hits the Average Human Once a Minute?
http://news.nationalgeographic.com/news/2012/04/120424-dark-matter-collisions-humans-wimps-physics-space-science/
▽画像
http://images.nationalgeographic.com/wpf/media-live/photos/000/520/overrides/dark-matter-impacts-human-bodies_52084_600x450.jpg

140名無しの物理学徒:2012/06/03(日) 10:20:44
【物理】ニュートリノ「光速超えた」撤回へ ニュートリノ・宇宙物理国際会議(京都)で詳細を発表予定
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1338629952/l50

「素粒子ニュートリノの速さが光を超えた」との実験結果について、名古屋大などが参加する国際共同実験
OPERAのチームは2日までに、昨年9月に発表した結果を撤回する方針を固めた。

検証実験のデータからは、ニュートリノと光の速さに明確な差が出なかったとみられる。3日から京都市で
開かれるニュートリノ・宇宙物理国際会議で詳細を発表する。

昨年の発表は「光より速いものはない」とする相対性理論の前提を揺るがすとして注目された。その後、
ケーブル接続部の緩みなど装置の不備が見つかったため、チームは問題点を修正した上でことし5月に
2週間の検証実験を実施し、1日までにチーム内で結果をまとめた。

実験は、スイスのジュネーブ郊外にある欧州合同原子核研究所(CERN)から人工的に作ったニュートリノを
発射、約730キロ離れたイタリア中部のグランサッソ国立研究所で検出し、到着までにかかった時間を
計測した。昨年の発表では、ニュートリノは光より1億分の6秒速かったとしたが、同時に、結果が及ぼす
影響が大きいとして、さらなる検証を呼び掛けていた。

国際会議にはOPERAの代表のほか、CERN幹部も出席し、検証実験の内容を発表する。

http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20120602-961243.html

141名無しの物理学徒:2012/07/04(水) 19:58:02
【研究】 "神の粒子" ヒッグス粒子とみられる素粒子発見…欧州合同原子核研究機関が発表
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1341397498/l50

・全ての物質に重さを与える「神の粒子」と言われ、その存在が推測されながらも発見されていない
 「ヒッグス粒子」。これまで多くの研究者たちが、その存在を確認しようと挑んできました。
 それが今回、日本の研究者も参加する国際的な研究機関が「ヒッグス粒子とみられる新たな
 素粒子を発見した」と発表しました。

 物質を構成する最小単位の「素粒子」について研究している欧州合同原子核研究機関は、
 日本時間の4日夕方、スイス・ジュネーブで、「ヒッグス粒子とみられる新たな素粒子を
 発見した」と発表しました。

 ヒッグス粒子は、全ての物質に質量を与える素粒子と推測され、世界中の研究者が40年に
 わたってその存在を探してきました。

 東京大学の研究者などが参加する「アトラス日本グループ」は、今回、欧米の研究グループと
 ともに、ジュネーブ郊外にある巨大な加速器の実験装置で、99.99998%の確率で新たな
 素粒子を観測したということです。

 ヒッグス粒子の存在が確認されれば、ノーベル賞級の成果と言われ、宇宙の成り立ちの
 解明などにつながり、研究機関では、「さらに実験と検証を重ね、ヒッグス粒子かどうか、
 年内に結論を出したい」としています。

 http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5072160.html

142アスナ:2012/10/13(土) 23:31:04
ブラックホールを使うとタイムスリップするってのは本当ですか?


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