ディオスコリデスは日本語版がありますね〔関係ないか〕。
高い復刻を買ったアグリコラのDe re metallicaが70エウロで新たに復刻されました。
がっくり。でも興味ある方は、どうぞこの機会に。
Giorgio Agricola, De re metallica e Bermannus, ovvero un dialogo sul mondo minerale
a cura di Paolo Macini ed Ezio Mesini, Clueb, Bologna 2003, pp.674.
ひらいさま
ご配慮ありがとうございます。
アヴェロエス問題というのは実に難解な翻訳問題を含んでいそうですね。
錬金術書で「量」を語らず「色」の変化を重視せよ、というのは何かそこら辺に関係ありそうな気がしています。
つまりマテリアというのが可能態をのみ指して使われるところと現実態における重さの「うつわ」としての質料(マテリア)との違い?
文脈が判りませんが、アヴィセンナ批判というのは巷間喧しい能動知性の規定に関する差異のことかも。
アジェンス「能作=試薬」、メディウム「媒介=媒薬」と金属のアニマの関係はほんと面白いですね。
偽書簡の伊訳をみただけで、その元版の研究論考のほう未見ですが、
The Epistle on the Possibility of Conjunction with the Active Intellect by Ibn Rushd with tha Commentary of Moses Narboni, ed. K.P.Bland, NY 1982.
あたりがその辺の事情に関連ありそう。
またはずしてるかしら。
すみません。いいかげんなことを書きました。ボンピアーニ社に陳謝。
見た瞬間、うわあ、アラビア語だと思ったままの錯覚でした。ちゃんと見てない...
アヴィセンナ本は左ページアラビア語、右ページイタリア語、左右ページ通し脚注方式でラテン語が載せられています。
本文注は巻末。アラビア語版は1960年のカイロ版(1885年のリトグラフ版を別にすると初めての印行本とのこと。六写本校合。そのうち最古のものは西暦1284/85年写本)に準じるテヘラン1983版の本文部分リプリント(rip.anastatica)。校注省略。
ラテン語版はLiber de philosophia prima sive scientia divina, I-II, (Avicenna Latinus, Simone van Riet監修)Brill, Leiden 1977,1980に準拠。
おそらくラテン語訳写本の方が古い?とはいえ校訂主義によって初期印刷本とどの程度異同があるのかしら。