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六巻抄について

233顕正居士:2009/11/27(金) 06:28:47
三秘抄は日蓮党があるていどの勢力になってから、三井寺の三昧耶戒壇に倣って
山門からの独立を述べた文書だと考えます。日蓮の思想の正規の発展ではあるが、
これだけが三秘中の戒壇の正釈とはいえないから、三秘抄自体を批判するのは
よいのですが、日寛の解釈に別に問題はありません。

日寛の宗学の難点は三秘の中心を本尊とすることです。三秘は戒定慧ですから
どれを取ることもできますが、やはり三秘惣在という際は題目だろうとおもいます。
ここで戒壇が関係して来るので、戒壇とは一箇の事壇であるから、その戒壇本尊と
いう一箇の本尊があるべきで、それは我山の例の板曼荼羅である、そしてこれが
あるから我山は日蓮宗の総本山なりというわけです。しかしそういう理屈が成り立つ
としても、我山の板曼荼羅に客観的な由緒がありませんし、壇信徒にしか通用しない。
日蓮自身のアイデアとしては三位日順の曼荼羅は戒壇の図というのが妥当と思う。
三秘惣在は通常皆が題目とするのに無理に本尊とするのはこういう我田引水に
持っていくためである。そして後世に我田引水のほうが教義になってしまい、日寛の
すぐれた部分が台無しになっていると感じるわけです。


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