したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

救抜焔口餓鬼陀羅尼経

1川蝉:2005/03/12(土) 15:51:54
施餓鬼供養は盂蘭盆経と救拔焔口餓鬼陀羅尼經に根拠しているとのことなので、救拔焔口餓鬼陀羅尼經の訓読を一度読んでみたいと願っていましたが入手出来ないでおりました。そこで最近、白文をダウンロードして、自己流ですが訓読してみました。

1313_,21,0464b21(00):佛説救拔&M059756;口餓鬼陀羅尼經

1313_,21,0464b26(00):爾時世尊。在迦毘羅城尼倶律那僧伽藍所。
1313_,21,0464b27(05):與諸比丘并諸菩薩無數衆會。
1313_,21,0464b28(02):前後圍遶而爲説法。爾時阿難獨居靜處念所受法。
(爾の時世尊、迦毘羅城尼倶律那僧伽藍所にましましたまう。
諸の比丘并びに諸菩薩など無數の衆會とともなり。
前後に圍遶せられ、ために説法す。
爾の時に、阿難独り靜處に居して受くる所の法を念ず。)

1313_,21,0464b29(03):即於其夜三更已後。見一餓鬼名曰焔口。
1313_,21,0464c01(04):其形醜陋身體枯痩。口中火然咽如針鋒。
1313_,21,0464c02(01):頭髮蓬亂爪牙長利甚可怖畏。住阿難前白阿難言。
(即ち其の夜の三更已後に於いて、一餓鬼を見る。名を焔口と曰(い)う。
其の形、醜陋にして身体枯痩なり。口中に火燃え、咽は針鋒の如し。
頭髮は蓬亂し、爪牙は長利にして甚だ怖畏すべし。
阿難の前に住して阿難にもうして言わく。

1313_,21,0464c03(02):却後三日汝命將盡。即便生於餓鬼之中。
1313_,21,0464c04(03):是時阿難聞此語已。心生惶怖問餓鬼言。
1313_,21,0464c05(00):若我死後生餓鬼者。行何方便得免斯苦
(却後三日汝の命まさに尽き、即ち餓鬼の中に生まれんとすと。
是の時、阿難此の語(ことば)を聞きおわって、心に惶怖を生じ、餓鬼に問うて言わく。
若し我れ死後、餓鬼に生まるならば、何の方便を行じて斯の苦を免ることを得んや、と。

1313_,21,0464c06(05):爾時餓鬼白阿難言。汝於明日。
1313_,21,0464c07(07):若能布施百千那由他恒河沙數餓鬼。
1313_,21,0464c08(01):并百千婆羅門仙等。以摩伽陀國所用之斛。各施一斛飮食。
1313_,21,0464c09(06):并及爲我供養三寶。汝得増壽。
1313_,21,0464c10(03):令我離於餓鬼之苦得生天上。阿難見此焔口餓鬼。
(爾の時に餓鬼、阿難にもうして言わく。汝じ明日に於いて、若し能く百千那由他恒河沙數餓鬼、并に百千婆羅門仙等に布施し、摩伽陀國所用の斛(ます)を以て、各々一斛の飮食を施こし、并及(ならび)に我が為めに三宝を供養せば、汝じ寿を増すことを得、我をして餓鬼の苦を離れ天上に生ずることを得せしめん、と。
阿難此の焔口餓鬼を見るに、)

1313_,21,0464c11(04):身形羸痩枯&M019410;極醜。口中火然咽如針鋒。
1313_,21,0464c12(05):頭髮蓬亂毛爪長利。又聞如是不順之語。
1313_,21,0464c13(06):甚大驚怖身毛皆竪。即從座起疾至佛所。
1313_,21,0464c14(15):五體投地頂禮佛足。
(身形、羸痩枯?し極めて醜にして、口中に火燃え、咽は針鋒の如し。
頭髮蓬亂にして毛爪は長ぐ利なり。又、是の如き不順の語を聞き、
甚だ大いに驚怖し、身の毛みないよだつ。即ち座より起(た)ちて疾く佛所に至り、五體を地に投げ佛足を頂禮す。)

2川蝉:2005/03/12(土) 15:54:08

1313_,21,0464c15(08):身體戰慄而白佛言願救我苦所以者何。我住靜處念所授法。
1313_,21,0464c16(04):見焔口餓鬼而語我言。汝過三日必當命盡生餓鬼中。
1313_,21,0464c17(05):我即問言云何令我得免斯苦。餓鬼答言。
1313_,21,0464c18(05):汝今若能施於百千那由他恒河沙數餓鬼。
1313_,21,0464c19(06):及百千婆羅門仙等種種飮食。汝得増壽。
(身體戰慄し仏に白して言わく。願わくは我が苦を救いたまえ、ゆえはいかん、我れ靜處に住して授る所の法を念ずるに、焔口餓鬼見(あらわ)れて、我に語って言わく、なんじ三日過ぎて必ずまさに命尽き餓鬼の中に生まるべしと、我れ即ち問うて言わく、いかんが我をして斯の苦を免るるを得せしむやと。餓鬼答えて言わく。なんじ今、若し能く百千那由他恒河沙數餓鬼、及び百千婆羅門仙等に種種の飮食を施せば、なんじ寿を増すことを得べしと。

1313_,21,0464c20(00):世尊我今云何能&M038655;若干餓鬼仙人等食
1313_,21,0464c21(01):爾時世尊告阿難言。汝今勿怖我有方便。
1313_,21,0464c22(05):令汝能施若干百千恒河沙餓鬼。
1313_,21,0464c23(00):及諸婆羅門仙等種種飮食。勿生憂惱
(世尊我れ今いかんが能く若干の餓鬼仙人等に食を&M038655;(ほどこすべきや)と。
爾の時、世尊阿難に告げてもうさく。なんじ今怖るることなかれ、我に方便有り、なんじをして能く若干百千恒河沙の餓鬼、及び諸の婆羅門仙等に種種の飮食を施さしめん、憂惱を生ずることなかれと。

1313_,21,0464c24(09):佛告阿難有陀羅尼。
1313_,21,0464c25(04):名曰無量威徳自在光明殊勝妙力。若有誦此陀羅尼者。
1313_,21,0464c26(04):即能充足倶胝那由他百千恒河沙數餓鬼。
1313_,21,0464c27(03):及婆羅門仙等上妙飮食。如是等衆乃至一一。
1313_,21,0464c28(06):皆得摩伽陀國所用之斛七七斛食。
1313_,21,0464c29(06):阿難我於前世作婆羅門。於觀世音菩薩所。
1313_,21,0465a01(07):及世間自在威徳如來所。受此陀羅尼故。
1313_,21,0465a02(08):能散施與無量餓鬼及諸仙等種種飮食。
1313_,21,0465a03(07):令諸餓鬼解脱苦身得生天上。阿難汝今受持。
1313_,21,0465a04(00):福徳壽命皆得増長。爾時世尊即爲阿難。説陀羅尼曰
(佛阿難に告げたまわく。陀羅尼有り、
名づけて無量威徳自在光明殊勝妙力という。若し此の陀羅尼を誦する者有らば、即ち能く倶胝那由他百千恒河沙數の餓鬼、及び婆羅門仙等に上妙の飮食
充足す、是の如き等の衆、乃至一々にみな摩伽陀國にて用うる所の斛(ます)にて七七斛の食を得ん。
阿難われ前きの世に於いて婆羅門となる、觀世音菩薩のみもと、及び世間自在威徳如來のみもとに於いて、此の陀羅尼を受くる故に、能く無量の餓鬼及び諸の仙等の与(ため)に種種の飮食を散施し、諸の餓鬼をして苦身を解脱し、天上に生じることを得せしむ。阿難、なんじ今受持せば、福徳壽命を皆な増長することを得んと。爾の時に世尊、即ち阿難の為めに陀羅尼を説いてもうさく。)

1313_,21,0465a06(00):<dhr>那謨薩&M004555;怛他&M032478;多<com>引</com>&M004555;盧枳帝&M003770;參婆&M004631;參婆&M004631;吽</dhr>
( )

3川蝉:2005/03/12(土) 15:55:55

1313_,21,0465a07(05):佛告阿難。若有善男子善女人。
1313_,21,0465a08(06):欲求長壽福徳増榮。速能滿足檀波羅蜜。
1313_,21,0465a09(03):毎於晨朝及一切時悉無障礙。取一淨器盛以淨水。
1313_,21,0465a10(05):置少飯&M047733;及諸餅食等。以右手加器。
1313_,21,0465a11(00):誦前陀羅尼滿七遍。然後稱四如來名號
(佛阿難に告げたまわく。若し善男子善女人有って、長壽福徳の増榮を求めんと欲せば、速やかに能く檀波羅蜜を滿足すべし。毎(つね)に晨朝及び一切時に於いて悉く障礙無く、一の淨器を取って、以て浄水を盛り、少飯&M047733;および諸の餅食等を置き、右手を以て器に加(あ)て、前きの陀羅尼を誦すること七遍を滿(みた)し、しかる後、四如來の名號を称うべしと。

1313_,21,0465a13(00):<dhr>曩謨婆&M035509;&M004555;帝鉢&M004631;<com>二合</com>枳孃<com>二合</com>部<com>引</com>多&M004631;怛曩<com>二合</com>怛他&M007047;多也<com>
(           )
此云多寶如來</com></dhr>
1313_,21,0465a14(00):由稱多寶如來名號加持故。能破一切諸鬼。
1313_,21,0465a15(00):多生已來慳悋惡業。即得福徳圓滿
(此には多寶如來と云う。
多寶如來名號を称え加持する故に由って、能く一切の諸鬼の多生已來の慳悋の惡業を破し、即ち福徳圓滿なるを得ん。

1313_,21,0465a17(00):<dhr>那謨婆&M035509;&M004555;帝素&M004502;波<com>引</com>耶怛他&M035509;&M003590;野<com>
(   )
此云南無妙色身如來</com></dhr>
1313_,21,0465a18(05):由稱妙色身如來名號加持故。
1313_,21,0465a19(00):能破諸鬼醜陋惡形。即得色相具足
(此には南無妙色身如來と云う。
妙色身如來名號を称え加持するに由っての故に、能く諸鬼の醜陋の惡形を破して、即ち色相具足することを得ん。

1313_,21,0465a21(00):<dhr>曩謨婆&M035509;&M004555;帝尾鉢&M004631;<com>二合</com>&M035509;&M013022;&M007047;多怛&M004631;<com>二合</com>也怛他&M007047;多也<com>
(    )
此云廣博身如來</com></dhr>
1313_,21,0465a22(05):由稱廣博身如來名號加持故。
1313_,21,0465a23(00):能令諸鬼咽喉寛大。所施之食恣意充飽
(此には廣博身如來と云う。
廣博身如來の名號を称え加持するに由っての故に、能く諸鬼の咽喉して寛大ならしめ、施す所の食、恣意に充飽せしむ。

1313_,21,0465a25(00):曩謨婆&M035509;&M004555;帝阿<com>上</com>婆<com>去</com>孕迦&M004631;也怛他&M032478;多也<com>
(    )

此云離怖畏如來</com></dhr>
1313_,21,0465a26(05):由稱離怖畏如來名號加持故。
1313_,21,0465a27(06):能令諸鬼一切恐怖悉皆除滅離餓鬼趣。
(此には離怖畏如來と云う。
離怖畏如來の名號を称え加持するに由っての故に、能く諸鬼をして一切恐怖、悉くみな除滅し餓鬼の趣を離れしむ。

4川蝉:2005/03/12(土) 15:57:11

1313_,21,0465a28(02):佛告阿難若族姓善男子等。既稱四如來名號加持已。
1313_,21,0465a29(03):彈指七遍。取於食器於淨地上。展臂瀉之。
1313_,21,0465b01(00):作此施已。於其四方有百千那由他恒河沙數餓鬼。
1313_,21,0465b02(06):前各有摩伽陀國七七斛食。
1313_,21,0465b03(00):受此食已悉皆飽滿。是諸鬼等悉捨鬼身生於天上
(佛阿難に告げたまわく。若し族姓の善男子等、既に四如來名號を称え加持することおわって、七遍彈指し、食器を取り、淨地の上に於いて、臂を展べ之を瀉(そそ)ぐべし。
此の施を作しおわれば、其の四方に有る百千那由他恒河沙數の餓鬼の前におのおの摩伽陀國の七七斛(ます)の食有って、此の食を受けおわって悉くみな飽滿す。是の諸の鬼等、悉く鬼身を捨て天上に生ず、と。)

1313_,21,0465b04(02):阿難若有比丘比丘尼優婆塞優婆夷。
1313_,21,0465b05(02):常以此密言及四如來名號。加持食施鬼。
1313_,21,0465b06(11):便能具足無量福徳。
1313_,21,0465b07(00):則同供養百千倶胝如來功徳等無差別。壽命延長増益色力善根具足。
(阿難、若し比丘比丘尼優婆塞優婆夷有って、常に此の密言及び四如來名號
を以て、加持食を鬼に施せば、便ち能く無量の福徳を具足せん。
則ち百千倶胝如來を供養するに同じく、功徳等しくして差別無し。壽命延長し、色力増益し、善根具足す。

1313_,21,0465b08(01):一切非人夜叉羅刹。諸惡鬼神不敢侵害。
1313_,21,0465b09(08):又能成就無量福徳壽命。
1313_,21,0465b10(08):若欲施諸婆羅門仙等。以淨飮食滿盛一器。
1313_,21,0465b11(04):即以前密言加持二七遍。投於淨流水中。如是作已。
1313_,21,0465b12(11):即爲以天仙美妙之食。
1313_,21,0465b13(00):供養百千倶胝恒河沙數婆羅門仙。彼諸仙人得加持食故。以密言威徳。
(一切の非人、夜叉、羅刹、諸の惡鬼神も敢えて侵害せず。
又、能く無量の福徳壽命を成就せん。
若し、諸の婆羅門仙等に施さんと欲せば、淨飮食を以て一器に満ち盛り、
即ち前の密言を以て二七遍加持し、淨流水の中に投ずべし。是の如く作しおわれば、即ち天仙の美妙の食を以て、百千倶胝恒河沙數の婆羅門仙
に供養を為すなり。彼の諸の仙人、加持食を得るなり。故に、密言の威徳を以て、)

1313_,21,0465b14(05):各各成就根本所願諸善功徳。
1313_,21,0465b15(01):各各同時發誓願言。願是食人令壽延長色力安樂。
1313_,21,0465b16(06):又令其人心所見聞正解清淨。
1313_,21,0465b17(11):具足成就梵天威徳。行梵天行。
1313_,21,0465b18(07):又同供養百千恒河沙如來功徳。一切冤寃讎不能侵害。
(各々根本所願の諸善功徳を成就し、各々同時に誓言を発して言わく、願わくば是の食人、寿を延長し色力安楽ならしめんと。
また、其の人の心をして見聞する所、正解清淨ならしむ。
具足して梵天の威徳を成就し、梵天行を行ず。
また、百千恒河沙如來を供養する功徳と同じく、一切の冤(あだ)寃讎(えんしゅう)も侵害すること能わじ。)

5川蝉:2005/03/12(土) 15:58:27

1313_,21,0465b19(04):若比丘比丘尼優婆塞優婆夷。若欲供養佛法僧寶。
1313_,21,0465b20(13):應以香華及淨飮食。
1313_,21,0465b21(00):以前密言加持二十一遍奉獻三寶。是善男子善女人。則成以天&M044199;膳上味。
(若し比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、若し佛法僧寶を供養せんと欲せば、応に香華及び淨飮食もってすべし。
前の密言を以て二十一遍加持し三寶に奉獻せば、是の善男子善女人、則ち
以て天&M044199;膳上味を成ず。

1313_,21,0465b22(05):奉獻供養滿十方界佛法僧寶。
1313_,21,0465b23(04):亦爲讃歎勸請隨喜功徳。恒爲諸佛憶念稱讃。
1313_,21,0465b24(05):諸天善神恒來擁護。即爲滿足檀波羅蜜。
1313_,21,0465b25(08):阿難汝隨我語。如法修行廣宣流布。
1313_,21,0465b26(13):令諸衆生普得見聞獲無量福。
(十方界に満(みて)る佛法僧寶に供養を奉獻し、
また、讃歎・勸請・隨喜の功徳を為し、恒に諸佛に憶念稱讃されん。
諸天善神恒に来たって擁護せん。即ち為めに檀波羅蜜を満足せん。
阿難なんじ我が語に随い、如法に修行し廣宣流布せば、
諸の衆生をして、普く見聞することを得て無量の福を獲せしめん。)

1313_,21,0465b27(07):是名救焔口餓鬼及苦衆生陀羅尼經。以是名字汝當奉持。
1313_,21,0465b28(00):一切大衆及阿難等。聞佛説已一心信受歡喜奉行
1313_,21,0465b29(00):救拔焔口餓鬼陀羅尼經
(是れ、焔口餓鬼及び苦の衆生を救う陀羅尼經と名づく。是の名字を以て、なんじ当に奉持すべし。
一切の大衆及び阿難等、仏の説きたもうを聞きおわって、一心に信受し歡喜奉行せり。
救拔焔口餓鬼陀羅尼經

6川蝉:2005/03/25(金) 09:51:14

原文を貼り付けしながら訓読したので、たとえば「爾の時に世尊」とすべきを「爾時世尊」のままであったり、
「多寶如來の名號」とすべきを「多寶如來名號」のままですので、よろしく斟酌してお読みください。

2番の終わり部分に
「能く無量の餓鬼及び諸の仙等の与(ため)に種種の飮食を散施し」とありますが、訓じ間違いましたので
「能く散じて無量の餓鬼及び諸の仙等に種種の飮食を施與し」と訂正してください。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板