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経典関係は此方で

1管理者:2004/05/15(土) 15:50
経典関係は、一切経も含めて此方へ

2管理者:2004/05/15(土) 15:51
名前: 顕正居士 投稿日: 2004/05/15(土) 15:42

川蝉さん。こんにちは。とりあえず最初のところだけ訓読してみました。

爾時三千大千世界主大梵天王。到佛所已頭面作禮而白佛言。唯願世尊。教敕於我。云何而住云何修行。
作是語已。如來即問大梵王言。梵天。汝今實作如是念言。我是大梵天我能勝他他不如我我是智者。
我是三千大千世界中大自在主。我造作衆生化作衆生。我造作世界化作世界不。大梵天言。如是
婆伽婆。如是修伽陀。
佛言。梵天。汝復為誰所作為誰所化。時彼梵天默然而住。佛見梵天默然住故。而復問言。梵天有時三
千大千世界為劫火焚燒炎熾洞然。於意云何。是汝所作是汝所化耶。時大梵天而白佛言。不也世尊。

爾の時、三千大千世界の主大梵天王、佛所に到り已つて頭面作禮して佛に白して言さく。唯願はくは
世尊、我に云何が住し云何が修行せんを教勅せられよと。是の語を作し已るや、如來即ち大梵天王に
問ひて言ひたまはく、梵天、汝今實に是の如きの念を作さざるや、言はく、我は是大梵天我は能く他
に勝れ他は我に如かじ我は是智者、我は是三千大千世界の中の大自在主、我衆生を造作し衆生を化作す、
我世界を造作し世界を化作すと。大梵天言はく。是の如し婆伽婆、是の如し修伽陀よと。
仏、梵天に言ひたまわく。汝は復、これ誰に作られ、これ誰に化さるるやと。時に彼の梵天、黙然
として住す。仏、梵天の黙然と住するを見る故に、復問ひて言ひたまはく、梵天、有る時三千大千世界
劫火の為に焚焼し炎熾んに洞然たり、意に於いて云何、是汝が作す所、是汝が化する所なるやと。
時に大梵天佛に白して言さく。いな也、世尊よと。
*修伽陀 sugata 善逝 *洞然 ひろがっている

「汝今實作如是念言〜不」は「あなたは今こう考えておられませんか、すなわち〜、ちがいますか?」
という意味でしょう。「佛言」は一律「言ひたまはく」(言はく たまふ)でいいのでないでしょうか。

3顕正居士:2004/05/15(土) 21:35
あとは川蝉さんの訓読でよいとおもいます。ただ いはく〜、のたまはく〜の後の「と」が割と
落ちています。今わたしたちがつかう「」にあたるので、いはく、のたまはくのあとは「と」で
締めくくる必要があります。「仏言」はよくみましたら、送仮名が違うだけで全部、のたまはく
と訓んでおられます。これは「いひたまはく」でも「のたまはく」でも同じことであります。

「汝復為誰所作為誰所化」は「汝は復た誰の所作と為し誰の所化となさん」でもよいし、
「作られ」と訓むなら、「為」はよまなくてもよいし、よむなら「これ」とよむようです。
(「我亦為世父」−「我も亦これ世の父」)

4川蝉:2004/05/16(日) 10:01
顕正居士さん今日は。
ご指導有り難うございました。
仏教漢文の読み方を本格的に修めている顕正居士さんに訂正願えること幸いです。

国訳一切経の訓読と照らしながら涅槃経の白文で演習しましたが、「やはり、学者の訓点に依らないでは、正確に読むことは難しいな」と云うのが実感でした。

今後もご指導お願いする時があると思いますが、その時はまた宜しくお願いします。


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