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門下・門流史関係
109
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伝六
:2013/03/18(月) 15:50:00
安土宗論について考えるには田中智学著「安土法難論」を読むといいと思います。師子王全集論叢篇に収録されています。その一端を紹介しますと、信長の行動のあとをみると、キリスト教を保護して仏教の勢力を一掃しようという政策があった。比叡山は焼き討ちにあって女子供までみな殺しにあった。本願寺もほろぼそうとした。法華宗は戦争をしないから、法華宗得意の宗論で、問答を強制して負け証文を書かせて勢いをなくしてしまう。そういうながれの中の安土宗論です。キリスト教をなぜ保護したかというと、己の政策に利用しようとした。あさはかだが大きな思いつきがあった。歴史的キリスト教が侵略の手先になったということは今日では公論と思います。信長も後にはそのことに気がついたらしい。今も昔も信長の英雄的なところに眩惑されて、彼の殺人鬼的な面など暗部を剔抉する人はほとんどいないと思います。そういう点からも安土法難論は参考にするとよいと思います。
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