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門下・門流史関係
101
:
顕正居士
:2007/03/03(土) 18:59:45
天台本覚思想と祖書との交渉に関する基礎的な書物
日本思想大系・天台本覚論(中の田村芳朗師の本覚思想概説)
浅井要麟・日蓮聖人教学の研究
昭和初期の浅井要麟師の一部祖書への疑問と昭和中期の田村芳朗師の文献年代推定が
今日のあらゆる議論の前提になっています。
日本天台本覚思想そのものについては
島地大等・日本仏教教学史
上杉文秀・日本天台史
が基礎的な書物であることは今も変わらないでしょう。
日本天台本覚思想とは日本天台宗を中心に鎌倉・室町時代に発達したわが国独自の
仏教思想であり、以後の日本文化の根底をなすものと一般に理解されています。
鎌倉時代に新仏教なるものが出現しますが、依然、室町時代に発達したのは天台思想で
新仏教もこれを輸入して教義を形成していました。しかし比叡山の破却後、後期中国天台の
思想が輸入され、天台宗、日蓮宗などの学問が一変しました。
祖書との関連で問題になるのは一部祖書には室町時代を待たないと現れない高度に
発達した天台思想が含まれているのではないかということです。
(今日では口伝は問題にならないとおもいます。これらは明らかに室町時代のものですから)
なお前掲書の入手については検索すれば容易に発見できます(リンクが貼れないので)。
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