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大学の世界ランキング

107凡人:2017/09/08(金) 06:23:40 ID:N3gutJNg0
◆伸びない論文数

文科省の科学技術・学術政策研究所の「科学研究のベンチマーキング 2017 論文分析でみる世界の研究活動の変化と日本の状況」(今年8月)にあるグラフを見ていきましょう。
グラフ=科学技術・学術政策研究所の報告書より抜粋

日本では国内論文は減少傾向にあるのに、それを埋める国際共著論文が思ったように増えていません。留学生や外国人教員比が少なく、海外で活動を続ける日本人研究者も限られているため、知の世界ネットワークから外れているためです。

世界大学ランキングの論文引用数もさることながら、そもそも論文数が他国に比べるとそれほど増えていないのです。

注目度の高いトップ10%補正論文(被引用回数が各年各分野で上位10%に入る論文)数も伸び悩んでいます。学術研究懇談会(RU11)は事態をもっと深刻に受け止めるべきでしょう。
グラフ=科学技術・学術政策研究所の報告書より抜粋

下のグラフは、論文生産への貢献度で見た分数カウント法によるトップ10%補正論文数の変化です。金融バブルの崩壊とともに、すごく減っていることが分かります。
グラフ=科学技術・学術政策研究所の報告書より抜粋

日本は金融バブル崩壊後、投資の手控えが進み、大学も例外ではありませんでした。今、世界に目を向けると新興国では中産階級が急激に膨らんでいます。それに伴って進学熱も高まっており、大学や大学院は明らかに成長ビジネスで、湯水の如くオカネがつぎ込まれています。

言葉の壁があるのは分かりますが、大リーグのダルビッシュ有、田中将大、サッカーの英プレミアリーグの岡崎慎司、吉田麻也のようなトップ選手は日本のトップ校のように弱音は吐きません。弱音を吐くと負けたことになるからです。

日本は天然資源に恵まれていません。ヒューマンパワーだけが頼みです。高等教育機関で働く「知のエリート」の教員はプロのスポーツ選手と同じで、世界という大きな土俵で戦うことで国際競争力をつけるべきです。

◆プレミアリーグのように門戸開放を

スーパーグローバル大学を名乗るからには、教員ポストを国際的に公募し、まず大学が自らを厳しい国際競争の中に置く必要があります。もちろん、こぼれる教員も出てきますが、勝負の世界では自然なことで、世界で挑戦すれば良いのです。

すべての大学がすべての教員ポストを公募し、論文数や引用回数といった客観的な研究成果で教員を選ぶようになれば、上向きの競争が起きて若手研究者の意欲を引き出せます。外国人教員が増えると国際共著論文のネットワークも広がるはずです。

そのためには文科省主導ではなく、東京大学で起きたような論文不正を見破る実力を持った公正で透明な独立の評価機関が求められ、論文数、引用回数や各種ランキングをもとに毎年、公的資金の投入額を見直す必要があるでしょう。

留学生の比率も東京大学10%、京都大学8%からオックスフォード大学やケンブリッジ大学並の35〜38%に引き上げて行くべきです。義務教育と違って、エリート教育とは厳しい競争を伴うものです。

1992年にどん底だった英イングランドのフットボールリーグから分離したプレミアリーグが外国人選手、外国人監督、外国資本を呼び込んで大成功したように、日本の大学は優位性が残っている間に世界に門戸開放しないとアジアのライバル校との差を縮めることはできないでしょう。

◆【トップ200校に入ったアジアの大学】
22(24)シンガポール国立大学、シンガポール
27(29)北京大学、中国
30(35)清華大学、中国
40(43)香港大学、香港
44(49)香港科技大学、香港
46(39)東京大学、日本
52(54)南洋理工大学、シンガポール
58(76)香港中文大学、香港
74(91)京都大学、日本
74(72)ソウル大学校、韓国
95(89)KAIST 、韓国
111(137)成均館大学校、韓国
116(155)復旦大学、中国
119(119)香港城市大学、香港
132(153)中国科学技術大学、中国
137(104)浦項工科大学校、韓国
169(201-250)南京大学、中国
177(201-250)浙江大学、中国
182(192)香港理工大学、香港
188(201-250)上海交通大学、中国
198(195)国立台湾大学、台湾

(おわり)
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