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男の人って大変だねえ
6
:
名無しさん
:2014/12/09(火) 00:06:54
カギは「空気」だ。というのは、反日デモ以降、日中の政府間の交流やイベント、誘致活動などは明らかに少なくなったが、
別に政府上層部から「日本との交流禁止」のお達しがあったという話はほとんど聞かない。
先ほどの政府筋の知り合いに聞くと、「別に、禁止されている訳では無いけど、
もし日本と何かをやって、上の方に睨まれたら大変だし、『触らぬ神に祟りなし』ってことだよ。
観光関係や地方政府の役人なんて、日本を誘致したいに決まっている。
相当我慢しているよ」という答えが返ってきた。
要は、上層部の役人や経営者が、日本と公式に付き合うのを避けることが増えたのは、
何かの決まりや命令があるわけではなく、「空気」を読んで、忖度しているということだ。
そういう現場の状況を考えると、今回の首脳会談、仏頂面での握手だったとはいえ、
トップが握手をしたこと自体、「雪解け」の第一段階としては上出来だろう。
ホスト国であるから仕方なく握手をしたのだ、という言い訳をする余地を残しつつ、
もしかしたら、関係改善に向かうかもしれないという期待も持たせている。
どっちにもとれるようにすることで、自然と「空気」が変わろうとしている。
逆に、ここで、急に笑顔で握手されたら、多くの中国人が反発してしまうだろう。
空気が変わりそうなシグナルを送っただけで十分なのだ。
まだまだ、本格的に「空気」が変わったか読めない中で、
民衆も役人も経営者も、本当に「雪解け」を信じて良いか、
下手に信じて自分が損をすることがないか、ということを慎重に見ているのが、今の状況だと思う。
そんな中12月4日、李克強首相が北京を訪れた新日中友好21世紀委員会のメンバーと人民大会堂で会談し、
「両国関係は重要である」というメッセージを公式に発信した。これで、雪解けはさらに前に進んだ。
冷静に考えれば、握手はしたし、メッセージも発信したかもしれないが、尖閣の問題も靖国の問題も、
全く解決に向かっているわけではない。
しかし、それらの問題は、反日デモ以前から日中間に同じようにあったものだ。
そもそもの対立要因についてギチギチやるのではなく、この際、まずは「空気」を変えることが現実的だ。
中国の政府首脳は、慎重にメッセージを発することにより、ゆっくりと「空気」が変わっていくことに期待しているのではないだろうか。
まだ不安定な状態だが、明らかにムードは変わり始めている。
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