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【分館】 参考資料スレ
48
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シモーヌ・ヴェーユ『ヴェーユの哲学講義』(ちくま学芸文庫)
:2014/06/12(木) 10:56:47
私が自分に課題をたてたときと
行動をなしとげたときとのあいだには、
さまざまな偶然のできごとが起こるものです。
≪現実は そうしたことをとおして定義されます。
現実は当初の課題のなかには含まれていません。
現実とは、体系的な方法をもってしても予知しえないもののことです≫
現実はなぜこのように、
いわば否定的にしかあらわれえないのでしょうか?
≪「私」の痕跡≫が ≪方法体系≫であって、
それは 私たち以外のところからくるわけではありません。
私たちが現実に≪存在≫しはじめるのは、
私たちが≪方法的体系≫を≪現実において≫行使する瞬間 にほかなりません。
方法体系を
象徴 にたいしてしか行使しないとき、
私たちは遊びのようなものにとどまるのにすぎません。
体系的行動においては、私たち自身が行動します。
方法的体系を見いだしのが私たち自身だからです。
≪意外さ≫が姿をあらわすからこそ 私たちは現実において行動するのです。
いかなる現実もけっして証明することはできません。
≪現実は証明すべきもの ではなく、確認すべきものです。≫
現実は、まさに証拠となるものが不充分であるがゆえに 確証されなければなりません。
≪外的世界の現実 を示すものは、
ことばの持つ不可欠であると同時に、不充分な、 その性格なのです≫
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