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民主党スレッド

97とはずがたり:2003/11/29(土) 18:21
http://www.mainichi.co.jp/eye/2003senkyo/shugiin/kantaro_ME/art/031119M108_0303101E10DC.html
[私の見方]衆院選を終えて 日本型中立から脱却を−−慶大教授・榊原英資氏

 2大政党制は望ましいと思うけれど、当面は自民党政権を継続させる――。有権者は結果的には、そんな意思表示をした。でも、あれだけ投票率が低くても民主党が伸びたのはなぜか。やはり、「政権交代が必要だ」ということが意識され始めたのだと、僕は思うんですよ。

 有権者が、政策で政権を選ぶということが初めて本格化した意味は大きい。まだ、有権者の間にも戸惑いはある。「義理があるから、小選挙区は自民党の人に入れて、比例は民主党」とかね。でも、確実に民主主義が成熟していく過程にある。

 今回、数人の民主党候補者の選挙の応援に行ったんですよ。民主党も依然、個人後援会を中心とした選挙という感じだった。でも、曲がりなりにも政策が演説のポイントになってきているのは興味深かった。特に(民主党が掲げた)高速道路無料化の話は反応がありましたよ。

 なぜ、僕が「菅内閣」の「財務相」を引き受けたか、ですか?

 欧米では当たり前のことなんだが、日本では、僕らも含めて、まだ政権交代に慣れてないし、確かに普通なら受けないかもしれない。僕も知り合いは自民党の方が多いですし(笑い)。

 でも、日本は奇妙な形の中立に縛られていると思う。「日本型中立」ってのは、結局は権力への追随なんですよ。権力を持っている側は強いから、「この権力は変わらない」という前提に立つと、批判すれば不利になる、被害を受けると考える。だから、中立であるということは、反対党、野党を表立って応援しないってことになる。

 2大政党化が進む中、メディアも財界人も学者も、そしてサラリーマンも「どっちを支持するのか」を、もっとはっきりさせていい。これも、同じ政党がずっと力を持っていることが問題なのであってね。「いずれ政権がひっくり返ることがある」と思えば、行動は自由になる。

 そんな自由を持つことが民主主義の原点だと言うと、カッコよすぎるけれど、政権交代が重要だということに、少しでも貢献できれば、とお受けした。

 ただ、僕は、次の選挙に出る気も、政治家になるつもりもない。米国ではシンクタンクも共和党系、民主党系と、だいたい二つに分かれる。本当は民間のアドバイザーグループが政党にそれぞれあって、政策に関与していく形がいいと思う。

 選挙を通じて感じたのは、自民党では構造改革はできない、小泉改革はたいしたものではないんじゃないかと、有権者も思い始めていることだ。道路公団民営化も郵政民営化も、かけ声だけで中身がない。

 イラク問題でブッシュ米政権がおかしくなって、米国一辺倒の姿勢にほころびが見えている。北朝鮮の拉致事件も一向に解決しない。

 自由貿易協定が進まないのは、日本の方に問題がある。古いタイプの自民党の農水族が、まだ力を持っている。医療改革もそう。医師会に振り回されている。「予算と人間関係のネットワーク」が完成してしまっている。金融ビッグバンが、なぜできたかというと、国際金融は、あまり政治家の利権と関係ないからできたんでね。

 こうして、個別の問題を突き詰めていくと、今ある既得権益のネットワークやしがらみをどう断つのか。結局、政権交代しないと変わらないのではないか、というところに行き着く。

 役人は、どうしても自民党の枠の中でやろうとする。そろそろ体制内改革も限界にきていると思うから、若い役人は飛び出して民主党の候補になる。

 有権者の側にも勇気が必要となる。今回、政権が代わってもむちゃくちゃなことにはならないということまでは分かった。有権者も個人的なしがらみを断って本当に政策で選べるかどうかが、今後問われると思う。

 今度の選挙は、「自民党政権の終わりの始まり」ということだと思うんですよ。世の中変わる時は変わるんです。僕は生来、楽観的だから。(聞き手・与良正男)

 ◇さかきばら・えいすけ

 1941年生まれ。東大経卒。旧大蔵省財務官時代は「ミスター円」と呼ばれた。今回の衆院選終盤、民主党が発表した「菅内閣」ができた際の閣僚名簿に「財務相」として名を連ねた。 (毎日新聞2003年11月19日東京朝刊から)


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