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資料集 Part2

340アルゴラブ ◆gNfxxWHnBY:2015/01/01(木) 16:44:25
>>339

また、ここまでの自己崩壊からは免れても、他に自己対象を探し求めて分派活動に傾倒するなど宗教難民化したり、或いは「モラトリアム人間化」する方向もあります。


精神医学の小此木啓吾氏は、「自分自身を常に仮の自分と思い、本当の自分は、どこか別のところか、これから先の未来にあると思う。一時的、暫定的な状態に身をおき、予期される変化への適応にそなえ、何事に対しても当事者になることを避け、どんなかかわりもそれが深まりすぎて傷つくことを恐れる」と、モラトリアム人間を定義しています。


現実から目を背けて、ニューエイジなるものに縋って再評価を夢想するとか、仮に今をご破算にしても、法を継ぐ者、再編纂をする者が現れるとか、場合によってはモラトリアムが時空をも超越して続くことがあります。

それらは、ジレンマに巻き込まれる傷つきや、錯覚的な自己喪失による絶望状態を恐れるあまりの、モラトリアム信者が、対象喪失―本質的には自分自身とー向き合わないで済むように編み出した幻想です。


悲しみを悲しみとして受け止め、苦痛を苦痛として味わい、対象喪失がもたらす、後悔、罪悪感などの様々な思いと、静かに、ありのままに対峙するプロセスを助けるのが、そもそも宗教の存在意義のひとつであったと考えられますが、カルトは逆に、その「悲哀の仕事」を最後まで達成することを妨げ、躁的防衛に逃避する心性を強化するのです。


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