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資料集 Part2

333アルゴラブ ◆gNfxxWHnBY:2015/01/01(木) 16:35:52
>>332

グルは脆弱な精神構造に加えて、苦悩や病気の体験によって、極限まで追いつめられ、そこで啓示を得るという逆転を起こす。

しかし、グルは真理を得た後も、自分一人の悟りによっては安定を得られず、弟子を獲得することによって初めて、自分の誇大な自己愛を支えることができる。

弟子は、すべてを擲って、グルとその理想に奉仕することが求められるが、その代償に弟子はグルと行動を共にすることで、不滅の感覚を与えられる。

不滅の感覚は、グルの誇大な自己愛が抱いた万能感に由来すると考えられる。


傲慢なまでの自信と揺るぎない確信がカリスマ性の源泉であることは、多くの人が指摘していることであるが、グルは奇矯なまでの万能感を膨張させることによって、自信の無さと不安を抱えた人々に、強烈な印象と救済者としての期待を呼び起こす。


一介の市民が、グルに生まれ変わる際に生じる心的メカニズムは、躁的防衛(自己愛的防衛)という概念によっても説明することができる。

幼い精神構造を抱えたものは、思い通りにならない現実にぶつかったとき、落胆と絶望からわが身を守るために、誇大自己を膨らませ、万能感で武装し、他者を征服し、支配し、軽蔑することによって、自らの価値を守ろうとする。


蔑まれ、辱めを受けた存在は、躁的防衛によって、自信のない男ではなく、神のような確信に満ちた存在に生まれ変わろうとする。
それによって、実際に人々から崇められる存在となる。
得度に至る前の苦難の時期は、躁的防衛を生じさせるために必要な極限状態だと言える。


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