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資料集 Part2
330
:
アルゴラブ
◆gNfxxWHnBY
:2015/01/01(木) 16:32:04
>>329
続
共に過保護の影響を受けた中川兄弟ですが、ただし、兄弟を比較した時、兄の力の方に少し「溺愛児」的な傾向が見える部分があります。
これは夫婦の不仲や生活苦、また出産に関わる困難などをきっかけに、親の精神的な未熟さや、情緒的な欠陥から、母性本能に溺れる状態に陥っていくものとして、とかく親としての経験が未熟な時期の、長子にはありがちな傾向ではありましょう。
外部から評価すれば、総じて過保護な環境とは見えても、表出した特徴を比較してみたとき、家庭内部においては、結果的に兄弟間での差異も生じていて、そうした部分が次子の隆にとって、自分の欲求する応答性が充分に満たされない感覚を与えたのではと推測しています。
君子さんは、出来が良いものの、時に我が儘で、自己中心的な態度を見せる兄に対し、弟は物静かで優しかったと言っていました。
学生時代も社会人になってからも、ほとんど毎日連絡を欠かしたことがなく、節目にはいつも花を送ってくれるような子であったと。
そんな我が子の、教祖になってからの手のひら返しの豹変ぶりが理解できず困惑して、それを嫁や周辺の職員の責任に転嫁して納得しようとしていたわけですが、一見、大変な親孝行なようで、その実は依存対象を喜ばせようとするだけの過剰な態度は、自己評価を高めるための必死の操作、強い承認欲求の表れであって、それは思慕の情動の中に、羨望と嫉妬といった正反対の感情がアンビバレンツ(両価的)に含まれた、愛情と憎悪が入れ替わる「反動形成」の時期そのものであり、他に依存の憑代を得たからには、所詮は自分しか愛していない自己愛者にとって、役割を終え既に無用の長物と化した親を切り捨てることなど、まったく不思議なことではないのでしょう。
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