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資料集 Part2
327
:
アルゴラブ
◆gNfxxWHnBY
:2015/01/01(木) 16:28:20
>>326
続
大川の場合、すなわち中川家の養育環境については、それを実際に見聞してきた結果として、過保護・密着型のタイプであったと判断できます。
特に、母子の密着度合いが、父子関係のそれと比べて極端に高いものです。
大川の母親、中川君子さん(本名)は、会内ではかつて秘書長の肩書を与えられてはいたものの、実質的には何ら運営に携わっておらず、資料の乏しい人物です。
しかし、過去に中川家の周辺事情を取材したルポの中には、君子さんの理容室で、毎回延々と息子たちの自慢話を聞かされるといった証言などから、多少その人柄が垣間見られるものもあります。
私もこれまで何度か、自身の見聞によるものなどを、この資料集にて扱ってきました。
身内に対しては、非常に情が篤く、隆の告白にある兄への劣等感から、兄弟間での差別があったように受け取られかねませんが、そうしたことはなく、母性は兄弟両方に注がれています。
中川家は父の忠義が事業に失敗するなど、経済的には恵まれず、必ずしも地元の名家などではありませんでしたが、プライドの高さから他者に弱みを見せることなく、あくまで上流意識は保持していて、相対的に周囲をやや見下した態度のコミュニケーション形態であったのは昔からで、私が接していた頃にも、それは君子さんばかりでなく善川についても同様でしたが、そうした印象をよく感じました。
外部から見られていた、中川家の教育熱心で過保護な養育環境は、そうした意識に根差し、かつ代償的な要素も含んだものとして、子供(特に長男)の出来の良さは、またその意識を高める働きをしていったのでしょう。
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