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16：委員醱：2004/06/23(水) 15:05: 　【マンション踊り場から】
　男児は、東京都新宿区大久保に住む中国籍の男性（４４）と日本
人の妻（３３）の長男で孫継祖ちゃん。
　調べだと、２２日午後４時４０分ごろ、東京都新宿区高田馬場、東
京都住宅供給公社の「コーシャハイム高田馬場」１号棟で、全身に切
り傷を負った継祖ちゃんが泣いているのを、近所の女性（７８）が見つけた。
　継祖ちゃんは「中学生ぐらいの女の子に抱きかかえられて踊り場
から投げられた」と話し、５階建ての４階と５階の間の踊り場付近
（高さ約１１メートル）の壁に痕跡のようなものが見つかった。
　　踊り場の壁の高さは１メートルあり、転落した際、そばにあっ
たクスノキや下にあった植え込みがクッションになったため軽い切
り傷ですみ、意識もはっきりしているが、念のため入院した。
　別の発見者の女性（５６）によると、少女が「男の子がけがをし
ている」と話し掛けてきたため、継祖ちゃんを見つけたが、少女は
すぐにいなくなったという。
　【フェンスに座らせる】
　供述だと、殺害目的でマンションに着いた２人はそのまま踊り場
付近まで直行。少女は「フェンスに座ってみない」と男児を抱きか
かえ、男児がフェンスに座ったところで後ろから突き落としたという。
　【ゲーセンで知り合う】
　継祖ちゃんは、現場から約１キロ離れた大久保のゲーセンに昼ごろ
から１人でいた。
　少女は午後３時ごろ、ゲーセンに立ち寄り、男児と合流してから
ずっと一緒にいたとみられ、午後４時ごろ手をつないで出て行くの
を、店員が目撃していた。
　少女はこれまでも、同店に頻繁に姿を見せていたといい、２人は
面識があった。
　継祖ちゃんの母親はゲーセン隣のパチンコ店にいたが、息子がい
なくなっているのに気付き、交番に届け出ていた。
　犯行現場のマンションについては、「友人が近くに住んでいる」
と供述しているが、なぜこのマンションを選んだかは不明。少女は
事件後、寄り道せずにまっすぐ帰宅したとみられる。
　現場は、ＪＲ高田馬場駅から西約２００メートルの住宅やマンシ
ョンが密集する地域。
　【ゲーセンの常連】
　捜査１課では少女がゲームセンターの常連だったことや、自転車
で通っていたことから、現場近くに住んでいるとみて本格捜査を開始した。
　その結果、２３日未明になって少女を割り出し、自宅にいた少女を発見し
た。少女は素直に犯行を認めたという。
　【手口が酷似】
　少女の手口は昨年６月、長崎市で起きた幼稚園児殺害事件と酷似する。
　長崎市の事件では、家電量販店にいた幼稚園児の種元駿ちゃん＝当時
（４）＝が中学１年の男子生徒に誘い出され、立体駐車場の上から投げ
落とされて殺害された。男子生徒は性的な興味から駿ちゃんを連れ出し
たことが分かっている。
　動機については、今月起きた長崎県佐世保市の同級生殺人と類似する。
　この事件ではＨＰに「体重が重い」「髪形が似合わない」など身体的
なことを書かれた小学校６年の女子児童が恨みから殺害を決意。校舎内
でカッターナイフを使い、同級生を殺害した。
　２つの事件が微妙にクロスする今回の事件。殺害に逡巡（しゅんじゅ
ん）しない子供たちが増えつつあるのは確かだ。
　■触法少年　１４歳未満は刑法の規定で刑罰を科せない。このため、
男児（５）を突き落としたとされる１３歳の少女は「触法少年」とさ
れ、警察は逮捕せず、児童相談所に通告する。
　児童相談所は児童自立支援施設などへの入所か家庭裁判所への送致
を判断する。家裁に送致されれば、少年鑑別所で観護措置を取ること
ができ、４週間以内に非行事実などを調査する。
　少年審判が開かれると、保護観察処分か施設への収容などが決まる。
１４歳以上の少年と違い、少年院には送られない。
　平成１３年の改正少年法施行で刑罰年齢が１６歳以上から１４歳以上
に引き下げられたが、１３歳以下は対象外。
[ 2004年6月23日()13時0分 ]