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SMR −サイモエ ミステリー ルポルタージュ−

33須磨寺支援文章?:2006/08/26(土) 18:36:37
 うっとおしい馬鹿妹との生活。惰性で通うだけの学校。楽しさや充実感の欠片も感
 じない、ルーチンワークのような日々。そんなどうでもいい世界の中で、下半身をき
 ゅうっと締めつける肉の感触だけが、俺の今唯一のリアルだった。
「こっちも揉んで……そう、もっと強く」
 一瞬後に伸ばされてきた指が、太股を押し開いていた手を胸へ誘う。
 みっちりと俺を包み込む熱い襞。律動のたび、繋がっている場所から溢れる粘液。
 一見お嬢様に見える、いや、普段は『一見そう見えるように演技』している彼女が、
 いつもの清楚を脱ぎ捨てて快楽を貪っている。
 ふわっとこの世界から消え去ってしまうような不吉な空気。俺のものを咥え込み、じ
 ゅくじゅくと淫蕩な音を立てる秘裂の圧倒的感覚。確かな肉感と、一抹の空虚さ。
 ――まるで、性と死という、アンバランスな二つが入り混じっているような。
「にしても、お前、本当にこんなことしていいのか?」
「――気にしないで。私が誘ったんだし」
 まるで何事もないように、無感情な言葉を返す。体は結ばれていても、心が通って
 いないようだ。やはり本人が言うように、心が『壊れて』しまっているのか。もしかした
 ら彼女の心自体、既にこの世には無いのか?いや、そんなの信じたくもない。
 ぶつけようのない鬱屈と、根拠のない不安を忘れるように、俺は腰を一層動かした。

「どうしたの、木田、く……っ?」
 これでもかという位に、出鱈目に秘芯を抉る。突然切れて当り散らすように激しく。
 いつだってそうだ。須磨寺は出会った時から、死の匂いを漂わせていた。その外見
 に違わず、器用で何でもできて、でもその目には満足も誇りもない。
 ただ、やりたくもないのにやっている……そんな退廃的な疲労感だけだ。そして今だ
 って須磨寺は、出会って間もない俺と肉の繋がりを持っている。しかし、肉体が感じ
 てくるに従って、須磨寺というラベルが少しずつ壊れていく。
 聞こえ始める、演技ではない声。それは須磨寺にとっては、屈辱か、それとも……。
「こうされるのが、気持ちいいのか?」
「ええ、木田くんのが、中で……、あっ、な、何だか、奥にまで、ずぅんって、響いてく
 る、感、じで……ふぁっ……っ!」


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