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サンスポ鳥谷日記 全記録
1
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 02:56:57 ID:shSGyloQ
2004年から2005年までサンスポwebに連載された鳥谷日記を後世に残す主旨の保存版アーカイブス
鳥谷日記
http://www.sanspo.com/tigers/tori/tori.html
http://www.sanspo.com/baseball/tigers/toritani/toritani.html
インターネットアーカイブ
http://www.archive.org/web/web.php
2
:
2004年02月
:2007/04/03(火) 02:59:07 ID:shSGyloQ
http://www.sanspo.com/tigers/tori/tori200402.html
【2/29】桧山が猛ゲキ、もっと初々しくなれ!
【2/28】伊良部、マックとメジャーの球を体感
【2/27】DVD鑑賞にはまっているらしい
【2/26】打球が股間部分を直撃
【2/25】鉄人のランチ特打に『すげ〜な〜』
【2/24】4歳上の平下と仲がいい?
【2/23】ゴールデンルーキーの休日は?
【2/22】場外弾も練習の虫は不変
【2/21】グラウンド外では虎党に圧倒されっぱなし
【2/20】遊撃バトルは“安芸の陣”で新たな局面
【2/19】テーマ曲? 楽しみにしていてください
【2/18】あこがれのA・ロッド移籍にびっくり
【2/17】宝物を友人がプレゼント
【2/16】ケガは右半身に集中
【2/15】先輩の日本ハム・荒井広報担当からもエール
【2/14】早大の先輩、日本ハム・江尻からエール
【2/13】休日の“お供”にサンスポ特別版
【2/12】持久力でもチームトップクラスの実力を証明
【2/11】比嘉との会話が心の治療に
【2/10】オヤジと酌み交わすのはまだ早い?
【2/9】胸中の思いが透けてみえた
【2/8】D1位・的場は鳥谷の心中が理解できる
【2/7】池之上スカウト、早大主将の田中内野手獲得も
【2/6】アイドル系雑誌の取材を断り野球に集中
【2/5】ストレス発散はバットを振ること
【2/4】早大時代の同級生が激励に
【2/3】ライバルの戦線離脱に心配顔
【2/2】レギュラー獲りへの用具が到着!
【2/1】鉄人・金本から弟子入りを許される
【1/31】寂しくなったら浅井の部屋をノックする
3
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 02:59:38 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】寂しくなったら浅井の部屋をノックする
いくら黄金ルーキーとはいえプロの世界は戸惑いの連続。なによりも気軽に話せる知り合いが少ない。そんな鳥谷に救いの手を差し伸べているのが、2歳年上の浅井だ。
「浅井さんは大学時代から知っている。唯一、チームで話しかけることができる人です」
年こそ違えど日米大学野球、全日本候補合宿で顔を合わせた仲。なによりも早大と法大。東京六大学で共に野球をやってきただけに共通の話題が多い。
「アイツ、寂しそうだから。こっちから積極的に誘っていますよ」
いつも浅井が自室に誘う。2人の心のリフレッシュはテレビゲームだ。
「野球ゲームとか人生ゲームみたいなものをやりますね。盛り上がって午前2時までやったこともある」と浅井。いよいよキャンプイン。寂しくなったら浅井の部屋をノックする。
4
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:00:03 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】鉄人・金本から弟子入りを許される
“至福の時”が、いきなりやってきた。キャンプ初日に、鉄人・金本から弟子入りを許された。キャッチボールの相手に困っていた鳥谷の姿を見つけた金本が指名してくれたのだ。
「金本さんとキャッチボールをしているときが緊張のピークだった。それから緊張が解けていった」。鳥谷にとって、連続試合出場を続ける金本は、トレーニング方法など、最も話をしたかった先輩の1人。それだけに、鉄人との“初合体”には、興奮を隠せなかった。キャッチボールに続き、トスバッティングも一緒に行った。
金本は「鳥谷とキャッチボール? ただ単に余っていただけだよ」と豪快に笑い飛ばしたが、これも金本流の気配り。これには「本当にありがたかったっス」と、先輩の心遣いに感謝しきりだった。
5
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:00:22 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】レギュラー獲りへの用具が到着!
レギュラー獲りに援軍到着! 鳥谷がバット、スパイクなど用具提供を受けているナイキジャパンの原剛氏が沖縄・宜野座村球場を初訪問。追加発注していた940グラムのマスコットバット5本が手元に届いた。
「ナイキとしても鳥谷選手には頑張ってもらいたい。どんどん協力していきたい。阪神は注目度が高いですしね」と原氏。ゴルフのT・ウッズやNBAのM・ジョーダン、メッツ・松井らを顧客に持つ『世界のナイキ』が、虎の大型新人に注目。全面サポートを約束した。
バット以外にも、通常マラソン選手が使っている軽くて、柔らかく、そして耐久性に優れた材質を使用したスパイクを完成済み。「道具にはこだわりがある」と語る鳥谷。レギュラー獲りに向けて、出撃態勢が整ってきた。
6
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:00:44 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】ライバルの戦線離脱に心配顔
“鳥谷キラー”のリタイアで、新人王に一歩前進!? 前日(2日)、早大時代に苦手にしていたヤクルトのドラフト6巡目・佐藤賢投手(22)=明大=が、脱水症状など急性アレルギー反応を起こし、春季キャンプ地の沖縄・浦添から緊急帰京。開幕一軍入りが絶望的となった。
「佐藤? 本当に倒れたんですか。大丈夫ですかね」。昨年まで東京六大学でしのぎをけずってきたライバルの戦線離脱に心配顔を浮かべた。
「僕は脱水症状を起こさないように、水分をとれるときにとっています」と、徹底した体調管理をつとめている。早大時代も先輩に負けない体力で4年間レギュラーを死守してきた。密着マークしている中日・安田スコアラーが「体が強いのが一番いい」とうなるほど鳥谷の体は頑丈。黄金ルーキーの『壊れない肉体』も必見だ。
7
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:01:26 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】早大時代の同級生が激励に
旧友の訪問に、とびっきりの笑顔を見せた。早大時代に4連覇の偉業を達成した同級生が、宜野座村球場に訪れて、かつてのチームメートを激励した。
「ユニホームが変わって、変わったように見えたけど、変わってなかった。見れてよかったです」と学生コーチを務めていた竹内智一さん。同じ遊撃のポジションでベンチ入りしていた吉沢真吾さんも「あいつは精神力がすごい。ボクたちの誇りです」と同級生のプレーを追いかけた。
練習終了後、2人を見つけ、ガッチリと握手を交わした。慣れない環境のなか、緊張が続いてきたが「本当にあの2人がきてくれたんですね」と感激しきり。第1クールも無事に終了。実戦が始まる第2クールにむけて“同級生パワー”をもらっていた。
8
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:02:53 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】ストレス発散はバットを振ること
キャンプ初のオフ。鳥谷は「部屋の中でボーッとしています」と、ほとんどを静養に当てた。さしもの黄金ルーキーも、連日のフィーバーに少々お疲れ気味の様子。
昼過ぎ。安藤、平下らと近くのコンビニから戻ってくるところに遭遇。目の前で瞬くフラッシュに、思わず傘で顔を覆ってしまった。
「休みの日くらいは、さすがにそっとしといてください」
まだプロの水にも慣れていない22歳にとっては、この“洗礼”は酷かも。でもマスコミに騒がれるのも、虎の『ドラ1』の宿命。“静養予定”を覆し、午後7時過ぎには金森打撃コーチ、桜井、喜田と石川の室内練習場へ。
『琉球ガラス体験工房』を訪れてガラス器作りに挑戦=写真=するなど、さまざまな体験をした鳥谷。だが、バットを振ることが、一番のストレス発散のようだ。
9
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:03:09 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】アイドル系雑誌の取材を断り野球に集中
鳥谷フィーバーは、野球界のみならず。ジャニーズなどのアイドルを中心に、若い女性をターゲットにした雑誌『ポポロ』が、この日、背番号1の姿を追いかけた。
「巨人の二岡さんや、昨年は藤本さんもインタビューしたんです。今年は鳥谷さんを取材したかったんですが、時期が時期ですし、野球以外の話なんで断られました」と同誌関係者。さらに…「藤本さんも、今年は断られたんです」。今は、シ烈な遊撃手争いの真っただ中だけに、双方とも野球に全力集中。アイドルを扱った雑誌に登場するのは、やはり、無理だったようだ。
それでも、同誌はあきらめず沖縄・宜野座へ。インタビューはできなくても、その練習の様子を追いかけながら、写真中心で取材を進めているところ。これで若い女の子のハートを、さらにグッとつかむかも?
10
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:03:25 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】池之上スカウト、早大主将の田中内野手獲得も
昨年のドラフトで鳥谷獲得に尽力した阪神・池之上格スカウトが、沖縄・宜野座村球場を初訪問した。前日に沖縄入りしたばかりだが、さっそくグラウンドで“元恋人”に熱視線をおくった。
「鳥谷は緊張しているなかで、よくやっている。下半身がまた大きくなっているね。自分たちが評価した選手がどう成長するのかを見るのも(スカウトの)仕事ですよ」
昨年は神宮球場のほかにも、早大の東京・東伏見グラウンドに足を運び、密着マークした。そんな熱意が伝わり、巨人、ヤクルトなど8球団との“鳥谷争奪戦”を制した。それだけに、鳥谷のキャンプでの成長を喜ぶと同時に、今後の活躍を願っているのだ。
「ウチのスカウトが今年も早稲田のグラウンドに行くと思う」と同スカウト。鳥谷の後継者で、早大の新主将、田中内野手の獲得も視野に入れていた。
11
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:03:45 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】D1位・的場は鳥谷の心中が理解できる
連日、大勢のファンと報道陣に囲まれる鳥谷。その心中を誰よりも理解しているのがプロ5年目を迎える的場だ。
「オレも1年目は結構、大変だった。正直、辛かった。周りが見えなくなって…」
過剰な注目に疲れの色を見せる鳥谷を優しい表情で見つめる。99年D1位で阪神入団。即戦力遊撃手として大きな期待を寄せられた。しかし1年目のキャンプ、そんな期待がプレッシャーとなり自分のリズムを崩した。その後も度重なるケガに泣かされる日々。今の鳥谷の姿が、あの時の自分とダブる。
「今思うと、もっと気楽に構えていてもよかった。練習でも抜く所は抜くとかね。全部、全力だった。今となれば懐かしい思い出だけどね」
夕食会場ではいつも鳥谷と同じテーブルに座り、笑顔で後輩のグチの聞き役に徹している。
12
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:04:02 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】胸中の思いが透けてみえた
この日の正午過ぎ、鳥谷は右手中指の検査のため病院へ。選手宿舎のロビーに現れると、すぐに人垣ができてしまうのが辛いところだ。それでも少年ファンの求めには嫌な顔をせず、痛めた右手でペンを取り、サインに応じていた。阪神を選んだとはそういうことなのだと、胸中の思いが透けてみえた光景だった。
「阪神では同じ1年目だけど、アマチュアから来て普通に振る舞えるのはすごいよ。俺だって、オリックスでの11年間は何だったんだという気持ちさえするもんね」
そこに居合わせた牧野がポツリと言った。鳥谷と同様に、オリックスから移籍した男もまだ戸惑うことが多いという。
「また感覚が違うとは思うけど」と前置きしつつ、「変わらないでいたいよね。俺は俺のままでいいじゃんって」。同じく“ルーキー”の29歳は、同志を見るようなまなざしでつぶやいた。
13
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:04:20 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】オヤジと酌み交わすのはまだ早い?
この日は父・敏さんが来訪したが、それまで電話連絡は一切なし。「大学のときもしなかったので」という鳥谷は、両親にも完全に大人扱いされている。早大の合宿所を出た昨年11月から、約2カ月間は東京都羽村市の実家でひとつ屋根の下で暮らしたというが…。
「一緒の家にいるのに全然、会わなかったですね。練習やら、学校やら、友達とも会わないといけないですし。自分のことは自分でしっかりやるお兄ちゃんなので、心配はないんですけどね」
ルーキーイヤーを迎える今年のカウントダウンも、「友達と一緒にいて、気づいたら年が明けていたんです」とか。この日の再会には表情を緩めたものの、照れくさいのか最初は軽く会釈しただけ。スター候補生といえども、まだオヤジと杯を酌み交わす年頃には早いようだ。
14
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:06:32 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】比嘉との会話が心の治療に
4年間、大学で同じ釜の飯を食った仲間に心配をかけた。早大時代、鳥谷と三遊間を組んだ広島のルーキー・比嘉寿光内野手(22)が、練習試合に「7番・三塁」でスタメン出場。鳥谷は、試合終了後に阪神ベンチの前を通った比嘉に「指は大丈夫なのかよ」と声をかけられた。「もうだいぶ治った」。わずか数秒間の会話だったが、心の治療となった。
お互い、プロに入ってからも携帯メールで連絡を取り合う仲だ。
「比嘉が試合に出ているんで変な感じでした。いい感じで三振していましたね」。4打数無安打2三振に終わった元同僚について、冗談っぽく口を開いた鳥谷。心の通じ合う仲間の顔を見て、指の痛みも薄れた?
15
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:06:51 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】持久力でもチームトップクラスの実力を証明
13日の休日を前に、練習の最後で恐怖の? 3000メートル走が実施された。その直前まで特守を行っていたが、野手ではトップ級の12秒01のタイムを叩き出した。
「早かった? 野手ではね。筋トレをずっとやっているし、ウエートも問題ない」と続木トレーニングコーチ。鳥谷は完走後も表情を変えず、ウエート同様、持久力でもチームトップクラスの実力を証明した。
キャンプ中は疲れをとるために「睡眠をとることを考えている」という。1月に虎風荘に入寮した日でも、「すぐに爆睡してましたよ」と、新しい環境にも全く動じない。
14日の日本ハムとの練習試合(宜野座)で実戦デビュー。体力面で合格点をもらった鳥谷が、今度は試合での適応力をみせる。
16
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:07:09 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】休日の“お供”にサンスポ特別版
14日の日本ハムとの練習試合(宜野座)を控え、読書で集中力を高めた? この日午前中にサンスポ記者を通じ、サンケイスポーツ特別版『阪神V2、決まってるがな号』がプレゼントされたのだ。
キャンプの第1、2クールの様子のほか、特集コーナーとして、鳥谷グラフィティが掲載されるなど、雑誌の中身のほとんどが鳥谷関連の構成となっている。実際に、赤ちゃんなど幼少期の写真を見て「これ、誰ですか」と最初は照れ笑いを浮かべたが、周りの女性ファンから「かわいい!」と声をかけられると、さすがのクールな男も笑みがこぼれた。
「あとで部屋で読みますよ」と大事そうに自室に持ちかえった。「テレビは全くみない」という鳥谷にとって、実戦デビューを前にしたつかの間の休日の“お供”になったようだ。
17
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:07:26 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】早大の先輩、日本ハム・江尻からエール
先輩との再会を楽しむ余裕はなかった。日本ハム・江尻慎太郎投手は、早大の2年先輩。試合前にあいさつを交わした程度だったが、試合では八回の第4打席で対決。結果は、二ゴロだった。
先輩に成長ぶりを見せることができなかった鳥谷は、「昔との印象の違い? 大学(を卒業して)から2、3年経っているので、よく分かりません。でも、普通に打ち取られましたね」と脱帽しきりだった。
今季先発ローテ入りを目指す3年目の江尻は「投げているときは一瞬、打たれたくないと思った。あいつはきょうの結果で一喜一憂するタイプじゃない。間違いなくいい選手ですから」と、後輩にエール。かつて、同じユニホームを着て戦った“戦友”の巻き返しに期待していた。
18
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:07:52 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】先輩の日本ハム・荒井広報担当からもエール
球界の話題を独占する鳥谷と新庄の初対決となった2日間。大勢の観客同様に、多くの報道陣が集結した。周囲の注目を浴びる鳥谷を、日本ハムの広報担当、荒井修光さんが温かいまなざしで見つめていた。昨季限りで現役を引退した荒井さんは、鳥谷と同じ早大野球部OB。「鳥谷には本当に頑張ってほしい」。先輩の期待通り、試合で大暴れした鳥谷。先輩のエールが届いた格好だ。
19
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:08:10 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】ケガは右半身に集中
“鉄人”の秘訣は完全武装にあった? 鳥谷は打席に入るときに必ず、右ひじにアームガード、右足首にフットガードを装着している。それも、かつての苦い経験からきている。
早大での4年間は、全96試合に出場するなど壊れない体が自慢だったが、実はケガとの戦いの連続。右投げ左打ちの影響もあり、ケガは右半身に集中。これまで、死球による右ひじ痛、守備機会の多さから見舞われた右手中指の突き指、自打球による右足首痛と、すべて右半身のケガに苦しめられてきた。
前日(15日)の日本ハムとの練習試合では、大学時の赤ではなく、阪神モデルの白のガードを使用した。用具提供を受けているナイキ社からも、開幕までにより強固な新タイプが届くことを、この日伝えられた。
「試合に出ることが目標」が口癖の鳥谷は、万全の予防をして、これから本格化するオープン戦にのぞむ。
20
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:08:26 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】宝物を友人がプレゼント
この日、プロへの“せん別”をくれた友人が球場に来訪した。早大野球部で同期の小山健史さんが激励にやって来た。
「あのビデオはプレゼントしました。僕は野球を続けないし、それなら鳥谷にもらってもらったほうがいいと思って」
昨年12月の入団発表の席で、宝物として「メジャーリーグ・スーパープレー集」のビデオがあることを明かした。ただし、これが小山さんからの借り物だった。「虎風荘にも持っていきたいけど、ダビングしないといけない」と話していた。結局は、親友の厚意でそのままプレゼントされることになったという。
この日もコンビニで売っていた恐竜のおもちゃを差し入れされ、クールなマスクがほころんだ。お宝ビデオを繰り返し目に焼き付けるたびに、友の温かみを思いだしそうです。
21
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:08:47 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】あこがれのA・ロッド移籍にびっくり
メジャーリーグにあこがれる鳥谷にとって、あこがれのプレーヤーの移籍は衝撃的な事件だった。前レンジャースのアレックス・ロドリゲス内野手が、ヤンキースにトレードされたニュースのことだ。
ヤ軍は今年3月に東京ドームで開幕戦を行う。A・ロッドが来日する可能性が高まり、興奮を隠し切れない様子だ。
「そりゃ(開幕戦は)見たいっすよ。ショートだけを見るわけではないですけどね」
大学時代に全日本大学野球の米国遠征で、実際にメジャーを生観戦。過去に日本で行われたマリナーズの開幕戦も観戦したという。そんな男にとって、プロとしてみるメジャーはどう映るのか。三塁にA・ロッド、遊撃にジーターというシフトに、新たな刺激を受けるのは間違いない。
22
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:09:10 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】テーマ曲? 楽しみにしていてください
2次キャンプ地の高知・安芸に移動するため、大阪・伊丹空港に現れた鳥谷。サインに笑顔で応じていたが、打席に入るときのテーマ曲については明言を避けた。
「テーマ曲? 絶対に秘密ですよ。楽しみにしていてください」
だれもが注目する虎のゴールデンルーキーの登場テーマ曲。昨年まで現役の広沢が母校・明大の校歌にしたり、片岡が中島みゆきの「地上の星」をテーマ曲にするなど、選手の中では毎年話題の一つになっている。はたして鳥谷がどんなテーマ曲を選択するのか気になるが、すでに球団に要望済みだという。
「まあ、期待してください」。カラオケではラップ系など最新曲も得意な22歳。甲子園にどんな曲が響き渡るのか、楽しみだ。
23
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:09:28 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】遊撃バトルは“安芸の陣”で新たな局面
高知・安芸市での春季キャンプは、今年で40周年目を迎えるが、プロ1年目の鳥谷にとって、初めての安芸キャンプだ。虎の将来を担う存在として、期待される鳥谷は、安芸に流れる伝統の空気を肌で感じ取っていた。
「沖縄と全然違いますね。施設も充実してますね」
かつて、村山、江夏、掛布、岡田ら歴代の名選手が汗を流した。同じグラウンドには、先輩の汗がたっぷり染み込んでいる。そんな思いを抱きながら、鳥谷はこの日も特打ちなど、人一倍バットを振り込んだ。
「(沖縄と)そのままの気持ちでやっていきたい」。初体験の安芸キャンプ初日を無事に終えた。21日は紅白戦が待っている。藤本との熾烈(しれつ)な遊撃バトル。猛虎の伝統が支配する“安芸の陣”で、新たな局面を迎える。
24
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:09:46 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】グラウンド外では虎党に圧倒されっぱなし
過熱する一方の鳥谷フィーバー。朝の散歩で宿舎のロビーに姿を見せると、すぐに人だかり。朝が得意ではないタイプだけに、寝起きのサイン攻めは苦手。宿舎の大浴場にもファンが押し寄せるため、部屋の狭いふろで我慢している。「キャンプ中はどこにも行かないです。しようがないです」。東京六大学のスターとして脚光を浴び続けた22歳も、グラウンド外では虎党に圧倒されっぱなし。
25
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:10:05 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】場外弾も練習の虫は不変
結果に一喜一憂するつもりはない。それが鳥谷のスタイルだ。
紅白戦で“プロ1号”となる右中間場外弾を放った鳥谷だが、安芸ドームでの全体練習終了後、福原内野守備・走塁コーチと特守を行った。同コーチとのマンツーマン指導は約1時間に及んだ。前日(21日)の紅白戦で2失策を犯していただけに熱気を帯びた。
「(打球を)捕ってから投げるまでの一連の動きの練習。どうしても捕る位置が悪い」と同コーチから指摘されていた。常に右手をグラブに添えて捕球していた鳥谷が、この日のノックでは左手にはめたグラブを大きく前に出して捕球。守備面のニュースタイルを確立しつつある。
「捕球してからスローイングするまでのリズムを意識した」。走攻守の3拍子が武器の大型遊撃手。結果を残しても練習の虫は不変だ。
26
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:10:22 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】ゴールデンルーキーの休日は?
「休日ぐらいはゆっくりさせてくださいよ」
これが、脚光を浴び続ける虎の黄金ルーキーの本音だ。
第2次キャンプ地の高知・安芸で過ごす初の休日は、選手宿舎の自室にこもり、体の疲れをとることに専念した。前日(22日)には「起きられれば、明日の早朝に大浴場に行こうかな」と混乱を避けてこれまで部屋のシャワーで済ませていた男が大胆予告したが、結局は姿を見せず。ふろの誘惑?も回避して、睡眠を優先させた。
休日の過ごし方は、爆睡だ。前夜も「部屋でのんびりしてました」とすぐベッドに入ったもよう。「休日の前の夜、時計の目覚ましをかけずに寝る」のをキャンプ中の唯一の楽しみにしている。
練習日となれば、午前7時の体操を皮切りに一日中、報道陣と虎党にもみくちゃにされる。わずかなプライベートの時間を楽しみ、再び戦いの舞台にあがる。
27
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:10:44 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】4歳上の平下と仲がいい?
練習後、サブグランドから鳥谷と談笑しながら引きあげてきたのが、4歳上の平下だ。黄金ルーキーを待ち構える報道陣に、「これから鳥谷さんのインタビューですよ」と、場の雰囲気を和ますと、さらに3タコについてチクリ。これに鳥谷も、「クル、バキ、バゴ(三振、三ゴロ、遊ゴロ)ですよ」とニヤリだ。
そういえばキャンプ休日の時も、コンビニ帰りに報道陣に追われ、「休日くらいはそっとしといてください」とうつむくルーキーの後ろで、「ほーら鳥谷、見てみい〜」と、服の中にボールを2ついれ、グラマーな女性の真似をして和ませようとする平下の姿が…。
「仲がいい? というか、よくしゃべりますよ。ボクのことをバカにしているんです」と平下。気の休まらないフィーバーの中、こんな先輩との関係が、心の支えとなっている。
28
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:11:07 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】鉄人のランチ特打に『すげ〜な〜』
バックスクリーン越え5発。計25発と大爆発した金本のランチ特打に、鳥谷も目を奪われた。
「見てましたよ。すごかったですね。打ち方が参考になる? そういう感じでは見てなかったですね。ただ、『すげ〜な〜』って感じでした」
フルイニング出場を続ける鉄人の強さに憧れ、キャンプ初日の1日にはキャッチボールも一緒に行い、「あのときが緊張のピークでした」と振り返っていた鳥谷。ゴールデンルーキーといえど、憧れの先輩の猛打の前には、すっかり一人の野球ファンの心境で、見入っていたようだ。
26日には、先発・下柳ら、主力投手とも対戦する。「(相手は)テレビでしか見たことないんで。楽しみです」。これからも、続々と対戦していく好投手たち。22歳の若虎は、強い相手と戦う“楽しさ”と共に、全力でぶつかっていく。
29
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:11:23 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】打球が股間部分を直撃
球場がどよめいた。七回二死。牧野の初球を叩いた鳥谷の鋭い打球が、三塁コーチャーズボックスに立つ福原守備走塁コーチの股間部分を、直撃した。思わず倒れこみ、もんどりうつ同コーチ。当の鳥谷もヘルメットを脱いで打席をはずし、ボー然と立ち尽くした。幸い、当たった箇所は左内モモの付け根付近。大事には至らず、立ち上がるとそのまま試合は続行された。
「ビックリ? やっちゃったかな〜と思いました。初めて? そんなにはないですよね」
引き揚げる黄金ルーキーも、肝を冷やしたひと幕。それよりも“圧巻”だったのは、福原コーチのコメントだ。
「足の方に当たったから大丈夫だよ。真ん中(股間)だったら、打ち返しているよ!!」。鳥谷の、守備の師匠も男やね〜。
30
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:11:47 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】DVD鑑賞にはまっているらしい
キャンプの休日は、とにかく心と体を休めることに徹している鳥谷。そういえば憧れの先輩・金本は『007』などのDVD鑑賞にはまっているらしい。映画なんて結構、見るほうなの?
「そんなには見ないっスねえ」。例えば話題の『ラストサムライ』は? 「見ましたよ。けっこう面白かったです」
さすがに泣きはしなかったそうだが、助演の渡辺謙については、「シブかったっスねえ〜」と目を輝かせた。渡辺謙さんといえば、大の阪神ファンで有名。東京遠征では、練習中の阪神ベンチに突然座ってたりする方で、とっても腰が低い紳士。もしかしたら今年、猛虎の若き“サムライ”とラストサムライの対面があったりして…。
ちなみに私事だが、ラストサムライは1人で観に行きました…(涙)。「さすがに1人では行かないっスよ」。そうだよね。
31
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:12:13 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】伊良部、マックとメジャーの球を体感
メジャー級のボールを初体験? 試合前の打撃練習で、米大リーグの経験のある伊良部と初対決した。9スイング中ヒット性は4本。特筆すべきは左翼スタンドに一発をたたき込んだことだ。伊良部の速球にも振りまけないパワーを見せた。メジャーへのあこがれを抱く鳥谷にとっては、至福の21球となった。
対戦した伊良部は「鳥谷? よく分からないね」と、新人の印象を明言はしなかった。鳥谷も大先輩の伊良部についてコメントしなかったが、刺激を受けたのは間違いない。
試合では伊良部同様、メジャー経験のあるマック鈴木に2打数ノーヒットに押さえ込まれた。伊良部、マック鈴木と“メジャーの球”を体感することができた。オープン戦初戦で結果こそ出なかったが、鳥谷にとって貴重な体験となったはずだ。
32
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:12:34 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】桧山が猛ゲキ、もっと初々しくなれ!
鳥谷よ、もっと初々しくなれ! 猛ゲキを飛ばしたのは、オープン戦には出場せずに安芸で調整した前選手会長の桧山だった。
「いい意味でもっと初々しくなってほしい。グラウンドではもっと新人らしくていいと思う」
鳴り物入りで入団し、注目の的となっている鳥谷。その背中を右翼から、約1カ月見つめてきた。新人らしからぬ落ち着きぶりで、結果を出してきた鳥谷には頭は下がる。それでも、もっと自分を出してほしい。それがプレーだけでなく、言動でもチームを引っ張ってきた桧山が感じた鳥谷への物足りなさだ。
「彼がどう思っているかは分からないけど、おとなしいよ」と桧山。早大時代から、背中でチームを引っ張ってきた鳥谷だが、将来の阪神を背負うであろう素材だからこそ、伝えたいことがある。それがチームリーダー・桧山の思いだ。
34
:
2004年3月
:2007/04/03(火) 03:14:23 ID:shSGyloQ
http://www.sanspo.com/tigers/tori/tori200403.html
【3/31】目つき鋭く…いよいよ本番モードに
【3/30】守備用の手袋が完成
【3/29】気持ちはメジャーより開幕戦の巨人
【3/28】メジャーとの対戦待ちきれず、一番乗り
【3/27】父・敏さん「楽しみは開幕戦まで、取っておきます」
【3/26】シーズンも二刀流で
【3/25】卒業式に“自宅通学”
【3/24】新しいグラブは余裕の証
【3/23】“桜井魂”で日々努力
【3/22】早大の卒業式で、小野梓記念賞が正式決定
【3/21】連続失策ストップにホッ
【3/20】けがをしない体が最大の武器
【3/19】吉井宮司の“お墨付き”
【3/18】切り替えの速さもひとつの才能
【3/17】うどん派? ソバ派?「うどんの方が好きっすね」
【3/16】さっぱりした髪に満足げ
【3/15】東育成担当補佐は早大の2年先輩
【3/14】父・敏さん、息子の勇姿をじっくり観戦
【3/13】新たなライバルと遭遇
【3/12】情報源がないんですよ
【3/11】プレーで『大吉』を
【3/10】逆襲の一打はかつてのライバルのもとへ
【3/9】観光地の京都は満喫できず…試合も結果出ず
【3/8】移動に慣れることも大事な課題
【3/7】平下がチクリ「甲子園は狭いんだろ?」
【3/6】ヤフーBBの天然芝に感激
【3/5】自分自身の活躍で、ベッドの長嶋監督を励ます覚悟
【3/4】小坂の守備を盗むことができた
【3/3】苦手のまま終わってしまった朝の散歩
【3/2】元柔道少年、金メダリストの話に感銘
【3/1】新たな課題はバント
35
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:16:48 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】新たな課題はバント
これも天才肌の宿命? 安芸ドームでのケースバッティングで、鳥谷が犠牲バントの失敗を繰り返してしまった。
「秀太や赤星のタイミングを見てみろ!」と平田ヘッドコーチはアドバイス。本人は反省しきりだった。
「あれ(鳥谷)はバントをほとんど、してないんちゃうか。プッシュ(バント)とか。最後はよくなったけどな」と岡田監督もバントの技術の未熟さを鋭く指摘した。
指揮官の“読み”通り、鳥谷はバント経験が極端に少ない。埼玉・聖望学園、早大と主軸を任され、犠牲バントのサインはほとんどなかったからだ。「あんまりやったことはないですね」と鳥谷はポツリ。レギュラー奪取にはバント技術も必要不可欠。プロの世界を生き抜くための新たな課題を発見した。
36
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:36:12 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】元柔道少年、金メダリストの話に感銘
小学6年まで柔道をやっていた鳥谷。この日の新人研修会で、少年時代にあこがれていた金メダリストに会った。「とてもいい話が聞けました。大学時代に古賀さんの本を読んだこともあって。そこに書かれてあったことと同じことを話されていたので、とても興味ありました」
バルセロナで古賀が金メダルを獲った92年、鳥谷少年は11歳。左ひざを故障しながらも背負い投げを駆使して世界一に登りつめた古賀の姿を思いだした。キャンプの疲れからか居眠りをする選手のいる中、背筋を伸ばし貴重な体験談に耳を傾け続けた。
「いい(練習)休みにもなったと思います」。3日からまた過酷なレギュラー争いが始まるが、人生の先輩の体験談を聞き、最高のリフレッシュになった。
37
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:36:36 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】苦手のまま終わってしまった朝の散歩
沖縄・宜野座から高知・安芸と続いたプロ初めてのキャンプもようやく打ち上げ。恒例の朝の散歩もこの日が最後だった。
「朝の散歩? やっぱり慣れなかったですね」
練習メニューや先輩選手との人間関係など、キャンプ期間中に環境に慣れることができた鳥谷にとって、唯一苦手のまま終わってしまったのが、朝の散歩だった。
「朝は苦手」と公言する22歳。朝イチからの記者の質問に反応できないこともあった。さらに虎党からのサイン攻めにもあった。
「ほんと、すごいですね」。これもスター選手なら誰もが経験する道。虎の黄金ルーキーも、身に染みて感じた1カ月だった。
38
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:36:58 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】小坂の守備を盗むことができた
遊撃のスペシャリストのグラブさばきに、鳥谷が思わずうっとり?
試合前のロッテの練習を一塁ベンチで観察した。打撃ケージでは、昨年韓国でアジア新記録のシーズン最多本塁打となる56発を放った李承ヨプが打撃練習を行っていた。ほとんどの若虎達が、初めて見る李の打撃に視線を向けていた中で、鳥谷だけは違ったところに自然と目がいっていた。
その視線の先には、遊撃のポジションでノックを受けていた小坂だ。ゴールデングラブ賞を3年連続受賞するなど、鳥谷があこがれる西武・松井稼としのぎをけずってきた守備の名手だ。「小坂さんは本当にうまいっすね」。自分自身の動きを重ね合わせながら、一流の動きに目が点になった。
この日は自身初のDHでの出場。一塁ベンチから、真正面に小坂の動きが見えた。守備機会こそなかったが、守備の技術を盗むことができた。
39
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:37:18 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】自分自身の活躍で、ベッドの長嶋監督を励ます覚悟
ミスターの緊急入院に、鳥谷もショックを隠せなかった。前日(4日)、アテネ五輪日本代表の長嶋茂雄監督(68)が、脳梗塞(こうそく)で都内の病院に緊急入院した。日本列島に衝撃が走ったが、虎の黄金ルーキーの鳥谷も例外ではない。
「(早大3年時に選出された)全日本のときと、この前に会わせてもらったので。やっぱり心配ですね」
長嶋監督からの直接指導が鮮明によみがえる。沖縄・宜野座キャンプを視察に訪れたときの2月16日だ。打撃ケージ裏で打撃指導のほかにも、左肩を2度叩いたり、突き指していた右手中指を心配してもらったばかりだったからだ。
長嶋監督からも「バッティングが柔らかいですね。攻走守のバランスがいいですね」と素質を絶賛された。なんとか期待に応えたい。自分自身の活躍で、ベッドの上の長嶋監督を励ます覚悟だ。
40
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:37:37 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】ヤフーBBの天然芝に感激
天然芝に感激!! ヤフーBBスタジアムは内外野が天然芝で国内で最もメジャーのスタイルに近い球場。鳥谷にとっても初体験の感触だった。
試合前には藤本らと遊撃でノックを受けた。天然芝と土の部分との打球の転がり方に最初は戸惑い気味。かつてメッツに移籍した松井稼も「打球の転がり方が独特」と話したことがあるが、試合で2つの併殺を完成させるなどミスなくこなすあたりはさすが鳥谷。自慢の守備は鉄壁だった。
「この球場は最高ですね」。メジャー志向の強い鳥谷。米国スタイルに近い球場の雰囲気を最後まで楽しんでいた。7日は初の甲子園の舞台に立つ。さまざまな球場に出会うのも、この時期のひとつの楽しみなのかもしれない。
41
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:37:59 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】平下がチクリ「甲子園は狭いんだろ?」
初甲子園となった黄金ルーキーだが、「いつもと変わらないですよ」と平然。試合前のフリー打撃では、ライトポールを直撃するなど2本のサク越えも披露した。
「高校(聖望学園)の時は緊張しましたけど、きょうは緊張しなかったですね」。試合後、室内での居残り特打を終えてもやはり平然。最前列の真ん中付近に座った注目の?ベンチでの居場所についても、「いや、別に何もなかったですよ」と振り返った。
こんな肝っ玉ルーキーに、一緒に引き揚げる平下がチクリ。「お前、甲子園は狭いんだろ?」。昨年12月の甲子園見学での鳥谷のコメントを持ち出すと、「違いますよ!! 高校の時よりは、です。それに高校の時より(この日の中飛は)飛んでますよ」。猛吹雪の中で起こる笑い声。聖地での初戦を終えても、どこまでもふだん通りの鳥谷だった。
42
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:38:24 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】移動に慣れることも大事な課題
強行日程に慣れるのも、プロとして生き抜くための条件だ。練習に行く前、先輩の平下とは今月下旬に行われるヤンキース、デビルレイズとのOP戦の話題でもちきりだった。
「こいつら、ほんと、タフやで」と平下が、長時間の飛行機移動後に、試合を行うメジャーの選手のタフネスぶりにビックリしたが、日程表を見つめながら、「本当にタフですよね」と鳥谷。メジャーの長距離の移動は、日本とは比較にならないが、改めて感心した。
練習終了後に、バスで京都に移動した。到着後は、移動の疲れを感じさせず、さっそく、チームメートと京料理に舌鼓を打った。鳥谷もタフさが自慢だ。開幕まであと1カ月を切った。黄金ルーキーにとって、移動に慣れることも、この時期の大事な課題なのかもしれない。
43
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:38:42 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】観光地の京都は満喫できず…試合も結果出ず
国内有数の観光地の京都は満喫できなかった。プロとして当然だが、試合後はあわただしくバスで甲子園に移動した。
前日(8日)の選手宿舎は西本願寺の隣。ロビーにも、ほのかにお香の香りが漂っていた。鳥谷も、わずかな香りに少年時代の懐かしさを感じていた。
「中学の修学旅行以来ですかね。西京極球場は初めてです」
東京・羽村市立羽村第1中の修学旅行以来の京都訪問。中学生として見た風景と、プロ野球選手として見た風景は、だいぶ変わって映ったに違いない。
試合では4打数3三振と結果は出なかった。それでも岡田監督からは成長を評価された。ほろ苦くも、手ごたえをつかんだプロ1年目の京都の春。来年は、一回り成長した背番号1が、京都に帰ってくるはずだ。
44
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:38:57 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】逆襲の一打はかつてのライバルのもとへ
満塁機に放った逆襲の一打は、かつてのライバルのもとへと転がっていった。鳥谷のタイムリーは、西武の右翼手・大島の前に転がっていった。
同じ埼玉県でしのぎを削った同級生。埼玉栄高の大島が2年夏に甲子園へ、そして翌年夏に聖望学園の鳥谷が出場した。しかし当時、プロのスカウトは2人に歴然とした差をつけていたのだ。高校通算80本塁打のスラッガーは西武にドラフト3位で指名され、一方は早大進学の道を選んだ。
「アイツも本当はプロに行きたかった。3拍子あるけど、際立ったものがないから敬遠されたんやね。だから卒業式の日に言ったんや。『お前は大島に負けてない。4年間で見返せ』ってね」
高校時代の恩師・岡本幹成監督(42)が感慨深げに振り返る。プロでの勝負はこれからだが、成長の跡は見せつけられたはずだ。
45
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:39:13 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】プレーで『大吉』を
この日は毎年恒例、広田神社での必勝祈願。もちろん鳥谷にとっては、初体験の行事だ。「ファンの数が多かったですねえ」と、史上最多1200人の虎党が見守る中、最前列の席で、神妙に頭を垂れていた。
早大時代にも、毎年の年始には、野球部寮近く(東伏見)の神社へチームでお参りにいっていたそう。「必勝祈願というわけではなかったですけどね。ゲンとか担ぐ方? いや、まったく担がないですね」。
じゃあ、おみくじとかは引く? 「引かないですね。『大凶』出たら最悪じゃないっすか」。
そりゃそうだ。ちなみにボク、取材の合間をぬって、こっそりおみくじを引いてまいりました。結果は吉。派手なことはないが、何かといい1年になるそう。ボクはつつましやかに生きていきます。鳥谷くんはプレーで『大吉』、頼みます。
46
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:39:30 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】情報源がないんですよ
甲子園で試合前練習を終えた鳥谷に、葛城が声をかけた。「お前のそばにいると、よくテレビに映るんだよな。みんなに言われるよ。わざとだろって」。そういえば平下も、そんなこと言ってたっけな。「そうですか」と笑顔で返した黄金ルーキーだが、確かに、その一挙手一投足を、カメラが追い続けているフィーバーぶりだ。
例えば、打った翌日のスポーツ新聞とかは見るの? 「見ないっすね」。じゃあテレビニュースは? 「見ないっす。ないですからね」。そっか、鳴尾浜の寮の部屋には、テレビすらないんだっけ。
「だから、情報源がないんですよ、まったく。人から言われるくらいですかね」。すごいな。だからこそ、周囲の加熱ぶりにも平常心を保てるのかも。ならばこちらも、人が鳥谷に伝えてくるくらいすごい(いい意味で)記事を書かないと!!
47
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:39:49 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】新たなライバルと遭遇
新たなライバルとの遭遇がうれしかった。ヤクルトの先発は2年目の高井。将来エースの期待がかかる左腕が、試合前「鳥谷さんと真っ向勝負したい」と宣言していた。人の話題には極力コメントを控える男が、珍しく気持ちを出した。
「きょうは高井なんですか。楽しみです。真っ向勝負? たぶん三振すると思いますよ」。しかし、第1打席で右前打。第2打席でも幻のホームラン(結局は四球)。鳥谷に軍配があがった。一方、高井は3回6失点で二軍落ち。鳥谷vs高井の第1ラウンドは明暗が分かれた。
これからのプロ生活で、数え切れないほどの対戦が予想される鳥谷と高井。いずれは鳥谷が阪神打線の主軸を担い、高井もヤクルトのエースとして名勝負が演じられるはず。平成の名勝負になるか、今後の2人に注目だ。
48
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:42:20 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】父・敏さん、息子の勇姿をじっくり観戦
初のTG戦に「いつもと同じでした」と話したのが鳥谷なら、「いやあすごいですねえ」と興奮しきりだったのが鳥谷パパ。父・敏さん(46)が前日13日に続き、この日もネット裏で観戦した。
埼玉・聖望学園高3年夏に甲子園出場した際にも応援に来たが、「地元の新聞やテレビの方の取材に応えていたら、試合が終わっていた感じだったんです」。じっくり息子の勇姿を見られる初めての機会だったのだ。
「幸せですよね。オープン戦とはいえ、お客さんもいっぱいで。(六回の二塁打は)追い込まれていたのによく対応したと思います。ジャストミートでしたね」
この日で帰京し、しばらくはまたテレビでの応援になるが、父にとっても感激の週末となったことは確かだ。
49
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名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:42:40 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】東育成担当補佐は早大の2年先輩
鳥谷の活躍を陰で支える男を鳴尾浜で見つけた。鳥谷の早大野球部の2年先輩の東辰弥育成担当補佐だ。春季キャンプ前以来という久しぶり休日に、虎風荘の駐車場で汚れていた愛車を洗車していた。
「本当に頑張っていますね。寮でもよく会いますよ。ここでまた一緒になるとは思いませんでしたよ」
オープン戦での後輩の奮闘ぶりを心から喜んでいる。鳥谷同様、今でも寮に住み、相談相手になるなど、心のケアに努めている。昨オフに2年間の現役生活を終え、現在はコーチ1年生として、二軍で勉強の毎日だ。
「気付いたことはなんでもしようと思っています。いろんなことを学ぶことは、自分のこれからに役に立ちますから。毎日充実しています」と東。鳥谷とは立場は違うが同じ“新人”同士。お互いに刺激しあい、支え合う関係が築かれつつある。
50
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:43:01 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】さっぱりした髪に満足げ
甲子園での練習に参加した鳥谷が、ニューヘアスタイルで登場した。前日(15日)の休日を利用して美容院に行ったのだ。2月の春季キャンプ以来、なかなか時間がなく、髪の毛はボサボサに伸びていた。今回はサイドを切り落とし、後ろは若干長めに残した新スタイルだ。
「髪を切った? そりゃー、髪くらい切りますよ。どこで切った? それは教えられませんよ」
美容院の場所は隠したが、さっぱりした髪に満足げ。開幕を直前に控え、まずは髪の毛の出撃態勢は整った。
服やバックなどをブランド物で固めるなど、ファションにはうるさいタイプ。02年のサッカーW杯では『ベッカムヘア』がはやったが、今年の甲子園では『鳥谷ヘア』が一世を風靡する!?
51
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:43:17 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】どん派? ソバ派?「うどんの方が好きっすね」
高松といえば、讃岐うどん。ベンチ裏の選手食堂にも、うどんの鍋がデ〜ンとテーブルの真ん中に置いてあった。鳥谷くん、うどんは食べた?
「食べましたよ。うまかったですね」
ところでうどん派? ソバ派? 「うどんの方が好きっすね」。じゃあ“四国向き”だね? 「…どうですかねえ」。
試合前のくだらない質問に、ちょっとけげんな表情。すいません。マ、ゴールデンルーキーが『うどん派』とわかっただけで、収穫アリ。試合でも“コシ”のある打撃を堪能させてくれたし、記者の大好物のうどんも満喫できたし、大満足の四国遠征でした。
52
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:43:34 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】切り替えの速さもひとつの才能
切り替えの速さこそ、鳥谷を鳥谷たらしめているのだろう。前日17日には2三振の後、3打席連続ヒットの大爆発。「うまく切り替えられた」と自画自賛していたが、頭からすぐにマイナスイメージを取り除けるのも、ひとつの才能だろう。
「自分で意識したり、力んで『切り替えよう』と思うわけじゃないですよ。ただ昨日は三振しても、気にせず『次もあるぞ』と思えた。昔からそんな感じなんですよ」
いつ何時もポーカーフェースを崩さない。ちなみに「一晩寝たら前の日のことは忘れている」とも。だから成功しても、失敗しても、次の朝には泰然自若。この日は2失策を犯したが、またケロリとしてボールを追い掛けるはずだ。
53
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:43:50 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】吉井宮司の“お墨付き”
開幕前恒例の西宮神社での必勝祈願に初めて参加した。終始、神妙な顔つきだった鳥谷だが、宮司の吉井良隆氏(82)は、虎の黄金ルーキーの輝きに脱帽していた。
「性格が良さそう。顔に出ています。新人らしくない。チームにすっかり溶け込んでいる。なかなかいいんじゃないですか。開幕から戦えると思います」
一目ぼれしているかのように、吉井宮司は鳥谷から放たれるオーラを絶賛した。長年、さまざまな人との出会いを繰り返してきた人生の先輩だけに、説得力があった。
「優勝をお祈りしました」と鳥谷。開幕まで2週間をきった。これで出陣式も終了。吉井宮司の“お墨付き”をもらった背番号1の開幕への調整が、最終章に突入する。
54
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名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:44:06 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】けがをしない体が最大の武器
一瞬、ヒヤリとした。八回二死一、三塁から、近鉄・吉田の直球が鳥谷の右腕を直撃した。これがプロ初死球となったが本人はケロリとしていた。
「死球? 大丈夫ですよ。右ひじ? いえ、前腕です」。早大では人間科学部で人体の勉強をしてきただけに、死球の箇所を自ら詳しく説明するほどの余裕。笑顔も見せて、死球の影響はまったく感じさせなかった。
オープン戦序盤は、大学時代からつけていた右ひじのプロテクターを外していた。しかし、開幕を間近に控え、ケガ防止のため、再びプロテクターを装着して打席に入っている。細心の注意がダメージを軽減させた。
早大時代は4年間で全96試合出場。走攻守の3拍子揃った背番号1だが、最大の武器はけがをしない体かもしれない。
55
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:44:23 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】連続失策ストップにホッ
逆転タイムリーよりも、うれしかったかもしれない。ここまでオープン戦3試合連続でエラーを犯していたが、この日はノーエラー。連続失策をストップさせた。
「エラーが止まった? (打球が)飛んでこなかったですから」。淡々とした言葉にも、表情はほっとしていた。
二回二死一、二塁から、水口の二塁ベース寄りの打球を回り込んで、二塁・藤本にトス…。計3度の守備機会(八回の併殺を含む)を完璧にこなした。走・攻・守の3拍子揃った鳥谷の“原点”ともいえる守備の不安を少しでも薄れさせたことは収穫だ。
試合前は、福原内野守備・走塁コーチのノックを受け続けた。高いバウンドの打球や、二塁ベース寄りの速い打球など、さまざまなパターンのゴロの処理を練習した。最後は遊撃の定位置より前に立ち、強い打球の処理も行った。
失敗をすぐに修正できる能力も、実はずば抜けている。
56
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:44:40 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】早大の卒業式で、小野梓記念賞が正式決定
朗報が届いた。25日に行われる早大の卒業式で、小野梓記念賞の表彰を受けることが正式決定。同日、横浜戦(平塚)があるため、出席が微妙な状況が続いていたが、岡田監督からゴーサインが出た。
「小野梓賞? 栄えある賞なんですね。野球部から4人目? うれしいです」。休日だったこの日、新幹線で名古屋に出発。新大阪駅のホームで吉報を喜んだ。
小野梓記念賞は過去に海外の世界大会、国内での大会で顕著な活躍を見せた選手に贈られる。鳥谷は02年のイタリアで行われた第1回世界大学野球選手権大会で、ベストナインを受賞したことが評価された。野球部では96年の三沢(現巨人)、98年の中村(現日本文理大監督)、02年の和田(現ダイエー)に続く4人目の快挙だ。
「(当日は)また人が多そうですね」。卒業式は学生、父母で大混雑が予想される。そんな思いを早くも抱き、苦笑いを浮かべていた。
57
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名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:45:00 ID:shSGyloQ
【虎ラム】“桜井魂”で日々努力
腐らない桜井に脱帽だ。春季キャンプからオープン戦序盤にかけて、大ブレークした桜井だが、現在は二軍にいる。岡田監督の『将来の4番構想』から、今年は二軍で4番での英才教育を受けることが決定。開幕も二軍スタートだ。
果たしてモチベーションは保っているのか? 虎党のみなさん、案ずることなかれ。桜井は「日々努力ですよ」と充実した表情を浮かべている。毎日、バットを振り続け、勝負の時に備えて自分を追い込んでいる。
そんな姿が、同じく“開幕スタメン落ち”した自分の胸に突き刺さった。4月2日の巨人開幕戦の出張から外れ、気落ちしかけたボクの気持ちを燃え上がらせてくれた。これからは、こちらも“桜井魂”で日々努力するつもりだ。
58
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名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:45:19 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】新しいグラブは余裕の証
これもプロの水に慣れてきたという証なのだろう。前日(23日)の練習から、鳥谷が新しいグラブを試し始めた。
「大きさは前のと変わらないです。試合で使うかは分かりませんよ」
試合用のオレンジ色のものとは、一目で違うと分かる茶色のグラブ。ただし大きく異なるのは色だけで、中身には微妙な違いしかないという。
「確かに大きさは同じですが、紐の結び方が違うんです。本当に小さな違いなんですが、こだわりがありますからね」
用具提供を行う「株式会社クボタ(本社・大阪市)」の担当者によると、すでに3つのグラブを手渡しており、本人の感性で使い分けていくようだ。道具にも細部までこだわる姿勢は、プレースタイルと同じ。いや、開幕を目前とするこの時期に試してみるという余裕こそ、大物ぶりを表しているのかも。
59
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名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:45:40 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】卒業式に“自宅通学”
3部構成で分けているといっても、計1万1421人の卒業生とその家族がゴッタ返す会堂…。振袖姿に目を奪われながらフラフラ歩いていると、いきなり正門で鳥谷発見っス!! 自宅から電車で来たそうで、友人らとテクテク歩いてくる。まるで普通の学生だ。キャーキャー言われない?
「いや、普通でしたよ。そういうタイプじゃ、ないみたいなんで」
ニヤリと返したが…あなたはそういうタイプです。現に学位記授与のため移動する時には、すごい写真、握手攻め。でも友人のみならず、見知らぬ卒業生らとも笑顔で写真におさまる姿は、ユニホームでは決して見られないもの。校歌斉唱も「(みんなと)腕を振ってましたよ」と笑顔。さわやかだ。そしてうらやましい。そういえば僕も女子学生に逆ナンされました!! 「シャッター押してもらえます?」って…2回も…。
60
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名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:45:56 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】シーズンも二刀流で
鳥谷がバットを折る姿は、あまり記憶にない。「ミートがうまいから、折らないタイプみたいですね。私もあまり見たことがないです」とは、黄金ルーキーがバットなど野球用具を契約しているナイキ社の担当者だ。
26日、横浜球場に姿を見せ、鳥谷は開幕に向けて新たに15本のバットを発注した。入団からここまで、約20本をおろしてきたが、ペースは少ない方らしい。これも、実力の片りんかも?
ちなみに15本の内わけは、マスコットバット5本に、33.5インチ(85.09センチ)のタイプを5本、33インチ(83.82センチ)を5本。長いバットは、以前に書いたが、内角を意識しても外角にバットが届くようにするためだ。
「シーズンでもどちらか1本に絞らず、フィーリングによって使い分けるみたいです」(同担当)。つまりは二刀流!! それにしても、わずか1.27センチの差。プロの感覚はやはり特別です。
61
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:46:13 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】父・敏さん「楽しみは開幕戦まで、取っておきます」
この日、久々の神宮登場を楽しみにしていたのは鳥谷本人だけではなかった。父・敏さん(46)も当初は観戦する予定でいたのだという。しかし、開幕が間近に迫ったことを配慮して、今回は見送ることにしたそうだ。
「行こうと思っていたけど、いろいろ考えるとねえ。楽しみは開幕戦まで、取っておきます」
早大時代の4年間、ほぼ全試合を観戦してきたスタジアム。決まってネット裏の、やや一塁側方向の席に座ったものだった。熱心にスコアブックをつける姿は、ファンの間で「あれが鳥谷の親父さん」と定着していたほど。その席に、もう父はいなかった。開幕まで5日。この日の“欠席”は、家族にとってのプロの自覚だったのも。
62
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:46:42 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】メジャーとの対戦待ちきれず、一番乗り
メジャーとの対戦が、待ち切れなかった。都内の選手宿舎を出発するとき。出発予定時間よりも、30分も早い午前8時に、鳥谷が一番乗りで駐車場にあらわれた。突然の登場にホテルの玄関で待っていた2人の女性ファンもビックリ。慌ててサインを求めるほどだった。
「気合? いや、眠いだけですよ」
目をこすりながら苦笑いを浮かべたが、静かな車内でしばらくリラックス。1人の時間を楽しんでいた。
特別な日だった。かねてから対戦を心待ちにしていた。試合前はデビルレイズの選手の打撃練習に熱視線を注いだ。試合中もメジャーの選手の動きを必死に追いかけた。
「(メジャーは)打球が速い、飛距離が出てホームランになっていた」と鳥谷。虎の黄金ルーキーにとって、貴重な財産となった。
63
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:47:01 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】気持ちはメジャーより開幕戦の巨人
同じメジャー戦といえど、この2日間で鳥谷が見せた顔は対照的だった。前日(28日)のデビルレイズ戦前には、待ち切れないのか宿舎でバスに一番乗りしていた。ところがだ。この日は試合前の練習を終えて、ヤンキースのフリー打撃が始まっても、一向にベンチ裏から出てこない。
ジアンビ、ロドリゲスらがケージに入ると、籔、桧山らが目を輝かせて見つめた。その中に、背番号1の姿はなかった。同じ遊撃手で密かに憧れているというジーターが登場しても…。ようやく現れた頃には練習も終盤。そこには意識の変化があったはずだ。
前日、岡田監督が開幕スタメンを明言。「その日になるまでは」と話すにとどめたが、気持ちは切り替わっていた。ベンチ裏では用具メーカー関係者らと話し合っていた模様。メジャーより今は開幕戦の相手、巨人しか見えてない。
64
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:47:23 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】守備用の手袋が完成
開幕戦に向けて、舞台裏でも出撃態勢が整ってきた。守備にこだわりを持つ鳥谷の守備用の手袋がついに完成した。
「色は本人の希望通りにつくった」とスラッガー社の担当者。デザインは鳥谷が希望していた通りの白地にオレンジ色のもの。新品の10枚が31日に本人に届く。
さらにグラブに縫い付けてある同社のラベルも、鳥谷モデルに変更。OP戦で使用してきたグラブのラベルは青色だったが、開幕用にオレンジ色に張り替えた。早大時代に使用していたグラブよりもわずかに大きく、球際に強くなるように網の先端部の皮を厚く補強した。
「ゆっくりします」と宣言していた鳥谷は開幕前最後の休日を寮の自室で完全休養した。それでも舞台裏では、デビュー戦に向けて、準備は着々と進行中だ。
65
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:47:40 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】目つき鋭く…いよいよ本番モードに
虎の黄金ルーキーの集中力が、極限にまで高まってきた。休日明けのこの日、いよいよ本番モードに切り替わった。
午前中の練習は一番乗りで球場に姿を現した。その目つきが「眠い」を連発していた前日までとは、比べものにならないほど鋭くなっていた。
「昨日? よく眠れましたよ。開幕戦で初ヒットを期待している? そんなのいいですよ」。口数の少ない鳥谷が、いつにも増して口を閉ざしたのは、集中力が高まってきた証拠だ。鳥谷とは大学時代から5年目の付き合いとなる記者だが、これほど集中した鳥谷を見るのは初めてだ。
「自分のデビュー? どんなものになるか分からない」と鳥谷。自分でも想像できないプロデビュー戦。“鳥谷伝説”の幕開けへカウントダウンが始まった。
66
:
2004年4月
:2007/04/03(火) 03:48:42 ID:shSGyloQ
http://www.sanspo.com/tigers/tori/tori200404.html
【4/30】「無事是名馬」…この蓄えが、いつか花開く
【4/29】グラブへも愛情たっぷり
【4/28】スーパースターに恥じない活躍を
【4/27】出場機会と声援の反比例…今後の展開は?
【4/26】関西開拓で脱・東京人宣言?
【4/25】メジャー昇格・多田野との対決米国で?
【4/24】初球を修行中!首脳陣に成長ぶりをアピール
【4/23】愛車・ベンツの空間が22歳の癒しの場に
【4/22】早大同期のアクシデントに心配顔
【4/21】遠征先では午前中も忙しい
【4/20】キンケードに対して謝罪させていただく…
【4/19】ヘッドスピード増加へ鳥谷が打撃フォーム矯正
【4/18】並じゃない…ウエートで2キロ太った
【4/17】虎入り“ゆかり”の人と久々の再会
【4/16】代打の神様・八木の無言のエール
【4/15】5万大歓声も聞こえなかった“甲子園デビュー”
【4/14】把握できない自分自身の調子
【4/13】自分との戦いに勝つ以外に復調はありえない
【4/12】後輩の早大主将に見せた「男気」
【4/11】母校・早大が「東大に負けたァ!?」
【4/10】“揉みの杉田”が筋肉の質に太鼓判
【4/9】東京育ちの都会派ルーキー…甲子園は遠征?
【4/8】スタメン落ちもサバサバ「練習するしかない」
【4/7】メッツ・松井稼の鮮烈デビュー目に焼き付けた
【4/6】過去にとらわれず、前を向こうという心境の変化
【4/4】プロ初ヒットのボールの行方は?
【4/3】先輩への配慮ができる22歳に脱帽
【4/2】“カレー出陣”で開幕安打
【4/1】プロとして重要なゼニカネの話
67
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:49:22 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】プロとして重要なゼニカネの話
開幕を前日に控えたこの日、鳥谷はプロとして重要な“講義”を受けていた。午前中、都内の選手宿舎で向かい合ったのは、査定担当である峯本編成部課長。要するに、今後どうすれば年俸が上がり、また下がるかという、ゼニカネの話だ。
「まあ、例年新人選手に行っているのと同じ話ですよ。査定の方法についての説明です」
もちろん詳細については部外秘だが、話をするタイミングとしては絶妙かも。この日のナイター練習で東京ドームを訪れたとき、「グラウンドにはゼニが落ちている」という球界の格言が、聞こえてきたはず…!?
練習後は、「まだ開幕戦のイメージは沸きませんね」と話していたが、鳥谷も人の子。ウン億円を稼ぐ未来の姿を想像していたのかもしれない。
68
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 03:49:38 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】“カレー出陣”で開幕安打
プロ初安打は『カレーパワー』のおかげ? 開幕戦で、しかもプロデビュー戦で初安打をマークした鳥谷だが、この日の朝食には、ちょっとしたこだわりを見せた。
選手宿舎内のレストラン。葛城らともに朝食をとったが、前日に大好きなしょうが焼き定食を注文した鳥谷が、記念すべき開幕戦当日に選んだ勝負メニューは、カレーライスだった。
実は、大学4年間を過ごした早大野球部の安部寮でも、鳥谷の大好物メニーはカレーライスだった。東京六大学の歴史に名を残す活躍を見せた鳥谷だが“カレー出陣”は大学同様、阪神での活躍を願ったのかもしれない。
「ついに始まったという感じです」と鳥谷。これまら本当の戦いが始まる。いくつもの壁にもぶち当たるはず。そんなときは、縁起のいいカレーライスが、背番号1に力を与えてくれるはずだ。
69
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 23:31:21 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】先輩への配慮ができる22歳に脱帽
常に謙虚さは失わない。東京ドームへ出発のときに、いつもは一番乗りでバスに乗り込む鳥谷が、この日は岡田監督よりも遅くバスに乗り込んだ。
出発前には恒例のミーティングが行われており、鳥谷がスコアラー陣と談笑しながらロビーに登場。巨人の先発・高橋尚の研究に時間を要し、遅れたのかと思ったが、「違います。同じ部屋でミーティングがあったので、エレベーターに乗るのが、最後になるじゃないですか」と説明した。
エレベーターに乗る時は、先輩を優先し、新人が最後になるのは当然かと、はっとさせられた。
「ストレスは多いですよ」と鳥谷。前日(2日)の開幕戦でプロ初安打を放ち、この日も2試合連続ヒットを打つなど、チームの開幕連勝に貢献。それでも浮かれることなく、先輩への配慮ができる22歳に脱帽だ。
70
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 23:32:06 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】プロ初ヒットのボールの行方は?
鳥谷マニアなら誰もが気になるのが、メモリアルボールの行方だ。
2日の巨人との開幕戦(東京D)の八回、レフト前にプロ初安打を放った。遊撃手・元木、二塁手・仁志の心遣いで、記念のボールが三塁ベンチに返された。試合後はバッグにしまいこみ、持ち帰っていた。
「ボールはどうしたか? それは言えませんよ。秘密です」。鳥谷はニヤリと笑ってけむに巻いた。高知・安芸での春季キャンプ中の2月22日の紅白戦。自身初の先頭打者アーチ、しかも推定飛距離150メートルの場外弾のボールも「プロ1号ボール? 部屋に転がっているんじゃないですか」と淡々としていた。記念のボールをコレクションするタイプではないのだが…。
それでも、やっぱり気になるプロ初ヒットのボール。サンスポが最後まで追跡取材を続けます!
71
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 23:32:49 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】過去にとらわれず、前を向こうという心境の変化
黄金ルーキーは後ろを振り返らない! 開幕2カード目の横浜戦(横浜)のため、球場入りした鳥谷。その表情に悲壮感はなかった。
開幕カードの巨人戦(東京ドーム)では、初戦(2日)にプロ初安打を放った。続く2戦目でも安打を放ったが、3試合で12打数2安打、打率.167、12三振。プロの洗礼を浴びた。
「3試合のビデオ? 見てませんよ」
早大時代や、春季キャンプ中の紅白戦の後は、欠かさず自分の打撃をチェックしていたが、今回はビデオチェックはしなかった。シーズンに入り、過去にとらわれず、常に前を向こうという心境の変化を感じた。
4日の試合後、開幕3連戦の感想を聞かれたときも「振り返りません」と言い切った。大学時代と違う140試合の長丁場を戦い抜くための鳥谷の新しい姿だ。
72
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 23:33:26 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】メッツ・松井稼の鮮烈デビュー目に焼き付けた
KAZUOパワーで復活? 鳥谷は目標の遊撃手であるメッツ・松井稼頭央内野手のメジャーデビューを宿舎で見た。
「テレビのニュースで見ましたよ。初球ですよね。今日の守備で仕草をまねてた? そんなことはありませんよ」
松井稼が6日(日本時間7日)の開幕ブレーブス戦の一回、初球を先頭打者本塁打した。3打数3安打3打点の鮮烈デビューを飾った姿を、ブラウン菅を通じて目に焼き付けた。
前日(6日)の横浜戦(横浜)まで3試合連続でノーヒット。プロの壁にぶちあたっている。大学時代から走・攻・守の3拍子揃ったプレースタイル以外に、練習に打ち込む姿勢も参考にしていた。直接会ったことはないが、“恩師”の海の向こうでの活躍が、長いトンネルから抜け出すきっかけになれば…。
73
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 23:34:03 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】スタメン落ちもサバサバ「練習するしかない」
プロ野球人生初の正念場を迎えた。2日の巨人との開幕戦(東京ドーム)から、5試合連続で「7番・遊撃」で先発出場してきたが、8日の横浜戦(横浜)でついにスタメン落ち。開幕から6試合目で、初めてベンチスタートとなった。
7日現在、通算17打数2安打、打率.118。リーグトップタイの8三振と打撃不振に陥っていた。この日の試合前練習では特打ちを敢行。金森打撃コーチと室内練習場で45分間のマシン打撃で打撃矯正に取り組んだ。
「眠れてるか? 心配しなくても、大丈夫ですよ」とサバサバ。記者の「オレも元気ないよ」のグチを聞きつけると、「『オレも』の“も”ってなんですか。元気ですよ」と豪快に笑った。「練習するしかないですから」と、落ち込む様子は全くなし。背番号1はひたすらキバを研ぎ続ける。
74
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 23:34:47 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】東京育ちの都会派ルーキー…甲子園は遠征?
東京D、横浜と続いた関東6連戦を終え、いよいよ本拠地開幕を迎える甲子園へ。ナインは午前中、新横浜駅から新幹線に飛び乗った。中には早朝に帰阪して、家族の顔を見てから球場入りする選手もいたが、虎風荘の住人にはそれも関係のないお話で…。鳥谷が試合前、ポツリと言った。
「いや、帰ってきたなとは思わないですね。まだ、こっちのほうが、遠征っていう感じがするくらいですからね」
確かにそうだ。1月10日に入寮したが、卒業試験やキャンプがあって、OP戦も後半は遠征が長く、実質的に寝泊まりしたのはここまで1カ月足らず。入団時から「たぶん自分はコテコテにはならないと思う」と話してきた、東京育ちの都会派ルーキー。岡田監督のようになるにはもう少し、いや相当な時間がかかりそうだ。
75
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 23:36:10 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】“揉みの杉田”が筋肉の質に太鼓判
トレーナー室に入るなり、声をかけられた。「オイ、鳥谷。オレが揉んだるわ」。声の主は杉田トレーナー。“揉みの杉田”と称される名物トレーナーのマッサージを初めて受けた。
「全身、張っていた。本人は『疲れていない』と言い張るけどやっぱり疲れているよ」。いつもなら泣かせるほど強く指圧するが、相手は新人。この日ばかりは手加減気味に体の隅々までほぐしてあげた。「でもやっぱりいい筋肉をしている。弾力がある。柔らかい。最近にはない筋肉だね」
トレーナー歴30年。歴代の虎戦士を直に触ってきた男は直感で鳥谷の能力の高さを悟った。「岡田監督やな。あの人の若い時とそっくりの筋肉の質をしている」。最後にそういって送り出した。
いつか指揮官に並ぶ人材になる。両手に残る感触を思い出し、そう確信していた。
76
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 23:37:13 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】母校・早大が「東大に負けたァ!?」
母校のまさかの敗戦にガックリ。東京六大学リーグ戦で、母校・早大が東大2回戦で2−3で黒星を喫した。鳥谷が学生時代だった昨年から続いていたリーグ戦連勝記録は「14」でストップした。
「本当ですか! 相手は東大なんですか…」
思わず絶句するほど、衝撃は大きかった。
昨季、早大史上初の10連勝での全勝優勝&リーグ戦4連覇を達成した鳥谷。同リーグが開幕した前日(10日)は、「リーグ戦開幕? 今は気にしてませんよ」とプロ1年目のシーズンに集中することを強調していたが、やはり母校の結果が気になっていた。
「僕の穴が大きい? そんなことはないと思いますよ」とも…。ベンチを温める日々が続いてる。後輩へのエールをおくるためにも、プロの世界で成長したプレーを見せたい。
77
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 23:40:48 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】後輩の早大主将に見せた「男気」
自分が試合に出られない状況でも、男気は見せられる。前日(11日)夜、声を掛けずにはいられなかった。携帯電話をコールして、つながったのが田中浩康。早大の新主将で、虎も狙う今秋のドラフト候補だ。
「気落ちせずに、頑張れよ。まだまだここからだぞ。最終的に優勝すればいいんだからな」
その日、母校は11季ぶりに東大戦に敗れ、鳥谷の代からの14連勝もストップ。旧チームからは4人がプロ入りしたが、その分、今年のメンバーは経験値が不足している。落ち込んでいるだろう後輩に、言わずにはいられなかったのだ。
その“鳥谷効果”もあって、この日は4−0で快勝。ベンチを温める日々が続いているが、心遣いを忘れることはない。「まだまだここから」。それは自分自身を奮い立たせる言葉であったのかもしれない。
78
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 23:42:18 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】同じ誕生日!意外なファン−太田大阪府知事
このところスタメン落ちの日が続いているが、意外なところに鳥谷ファンを発見! チャリティーオークションの利益金100万円を大阪府に寄付した赤星に感謝状を渡しにきた太田房江知事(52)だ。鳥谷が好きだ、という理由は?
「私、実は誕生日が鳥谷くんといっしょなのよ。6月26日で。だからがんばってほしくて」
生まれ年は30年ほど違えど(すみません)、同じ誕生日ということに運命的なものを感じたというわけ。
6月26日生まれの有名人といえばカンムリワシの異名をとった元プロボクサーの具志堅用高氏(55年生まれ)、巨人ーヤクルトで活躍した角盈男氏(56年生まれ)などスポーツ界の著名人も多い。背番号1も後々に語り継がれるスターになってほしい。
79
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 23:43:07 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】把握できない自分自身の調子
初めて味わう感覚かもしれない。ベンチから試合を見守る日々。8日の横浜戦(横浜)でスタメン落ちして以来、出場は一切ない。真剣勝負の舞台から遠ざかった鳥谷は、自分自身の調子を把握できずにいる。
「打撃の手ごたえ? 試合に出てないんで、よく分からないんですよ」。最近の口癖になってしまったフレーズだ。
試合前後に金森打撃コーチと室内練習場で打撃練習を行っている。ナイターだった前日(13日)も居残り特打を行い、練習終了は午後10時30分だった。
「よくなっている。試合勘? 練習でやっていることが、そのまま試合でできればいいわけですから」と同コーチ。16日からは東京−名古屋遠征。打ち込み不足も心配されるが、同コーチは「神宮もナゴヤドームも打ち込む場所はあります」と二軍降格を否定。開幕直後に迷い込んだトンネルは、鳥谷自身で抜け出すしかない。
80
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 23:43:56 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】5万大歓声も聞こえなかった“甲子園デビュー”
集中しすぎて、打球を見失った? 前日(14日)の広島戦(甲子園)の六回、代打で登場。左翼線二塁打を放ち、甲子園初打席初安打をマークした。鮮烈な“甲子園デビュー”を果たした鳥谷だが、走塁ミスを猛反省していた。
実は一瞬だけ一、二塁間でスピードを緩めてしまっていたのだ。「スピードが落ちた? 打球を見失ったんです…」と苦笑いを浮かべながら、真相を明かしてくれた。左翼線を転々としていた打球をわずかの間、見失っていた。ヒットよりも走塁ミスを悔やんでいた。
「甲子園の声援? いや、全然聞こえなかったんですよ。かなり集中してましたから」と鳥谷。超満員の5万3000人の虎党の声援が打席で聞こえなくなるほど集中していた。出場機会は少ないが、一つ一つのプレーが、ステップアップの材料になっている。
81
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 23:44:34 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】代打の神様・八木の無言のエール
現在は打撃改造に取り組みつつ、代打としての登場チャンスを待つ日々だ。そこで鳥谷が、急速に「お近付き」になっている人物がいるらしい。会合場所はゲーム中のベンチ裏。そう、ピンチヒッターを生業とする男、神様・八木裕なのだ。
「甲子園なら裏にミラールームがあるでしょ。そこで交代しながら振ってるよ。2人同時には振れんから。広さ的に」
あるかないかの出番に備え、入れ替わりながらバットを振っているのだという。気持ちの高め方や、どれだけの数を振ったらいいかなど、参考材料は多いはず。だが、神様はあえて「俺なんか見習うな」と言うのだ。
「これからの選手で、今は技術を高めるための大事な時期。ガンガン振ればいいし、毎日向上するための練習をすればいい。俺が教えても仕方ない」。早くスタメンとしてグラウンドに飛び出して行け。無言のエールがそこにある。
82
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 23:45:22 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】虎入り“ゆかり”の人と久々の再会
久々の再会だ。早大時代から鳥谷に密着マークを続け、口説き落とした菊地東日本統括スカウトが神宮球場での東京六大学野球を視察後、試合前練習を行うサブグラウンドへ足を運んだ。
「早稲田はどうですか?」と質問した鳥谷に対して、菊地スカウトは「うーん、弱いな」と一言。お互い苦笑いしながら会話を交わした。
プロ入り後もテレビでプレーを欠かさずチェックしているという菊地スカウトは、開幕スタメンを射とめたものの6試合目から藤本に譲ったレギュラーについて「そんなにプロは甘くないよ。将来的に考えたら今、苦しんでおいた方がいい」と先を見据えた。
現在は今秋の恋人・明大の一場に密着マーク中。日々、金の卵を探しながらも、背番号1の成長を長い目で見守っていく。
83
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 23:48:23 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】並じゃない…ウエートで2キロ太った
18日の午前中、鳥谷は続木コーチらと選手宿舎近くのトレーニングジムへ。ウエート好きで知られるが、遠征時にはどうしても不足しがちになる。そこで試合がナイターなら、その前に希望者だけで出掛けるのだ。
「メニューは自分で考えながらやっている」と本人も言うように、もはや趣味の領域に入っているといっていい。そして成果も、目に見える形で出ているというのだ。
「体重が2キロ増えているんです。普通、ルーキーなら減るものなんだけどな。アイツはそのへんがデカいというか…」
トレーニング担当の続木コーチによると、入団時の82キロから、84キロ前後にまで増量したようだ。この日は六回一死で4試合ぶりに代打で登場したが、杉本の前に空振り三振。バットに当たったとき、パワーアップを実感できるはずだ。
84
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 23:50:38 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】早大OBも打撃不振に心配顔
早大OBも鳥谷の打撃に心配顔だ。早大OBで、西武の前二軍監督の鈴木葉留彦氏(現編成部)が“緊急提言”した。
「内角のボールをファウルにできればいいんだけど。ヒットはレフト方向に集中してしまう。昔、巨人の吉村もレフトにしか打てなかった。解説で(球場に)きたときに、どうやって克服したか聞いてみるといいんだが…」
前巨人打撃チーフコーチの吉村禎章氏(現野球評論家)の新人時代の打撃に似ていると指摘。その壁をどのように打破したのか、直接対話を勧めたのだ。
鈴木氏は関西を中心に、トレードやスカウトの仕事を行っている。14、15日の広島戦(甲子園)を視察し「(鳥谷は)プロとしての体のキレがまだまだ」。この日、名古屋市内の室内練習場で練習した鳥谷は「いろいろ試しながらやっています」。先輩の“助言”を胸の中にしっかりとしまいこんでいた。
85
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名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 23:51:39 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】グラウンド外の悩みの種解消…あとは…
間違い電話の悩みを解消! 16日の東京遠征中から、鳥谷の携帯電話に間違い電話が続いていた。しかし奇妙なことに電話をかけてきた女性も、だれの電話番号なのか分からずに、鳥谷の電話を鳴らしていたのだ。
虎の黄金ルーキーの悩みを見過ごすわけにはいかない、とばかりにサンスポ虎番も追跡調査を開始。前日の夜には、なぞの女性と電話でコンタクトをとってみたが、話はかみ合わなかった。
真相を究明できないまま一夜が過ぎたが、この日、ナゴヤドームに姿を見せた鳥谷は「誰の番号かを思い出せなかったので、昨日電話をかけてみたんですよ。そうしたら、本当にお互いに知らない人でした。もう大丈夫ですよ」とケロリ。
この日もスタメン落ちし、ベンチスタートとなったが、グラウンド外の悩みの種が一つ解消された。あとは目の前のプレーに集中するだけだ。
86
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 23:52:27 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】遠征先では午前中も忙しい
プロ1年目で遠征もまだまだ不慣れだが、鳥谷が球場へ出発するまでの午前中の過ごし方を初披露した。2月にスタートした鳥谷日記の『特別版』として、本人に日記風に語ってもらった。
「きょうは朝の9時30分に起きました。それから、顔を洗って、歯を磨きました。それから着替えて、(選手宿舎の7階で)ウエートをしました。部屋に戻って、昼寝をしましたね。昼食は、(選手宿舎内のレストランで)中華を食べました」
遠征先の試合後は、先輩の浜中らと食事に出掛けることが多いが、午後2時50分のナゴヤドームへの出発時間まで午前中も、忙しく動いていたようだ。22日には、午前10時45分からナゴヤ球場で特打ちが予定されている。
「試合に出てませんからね」と鳥谷。出場機会こそ少ないが、一日たりとも無駄にはしていない。
87
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 23:53:37 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】早大同期のアクシデントに心配顔
同期のアクシデントに心配顔だった。早大時代に三遊間を組んでいた広島・比嘉寿光内野手(23)が、この日「左手拇指(ぼし)基節骨骨折」でリタイアしたのだ。
「本当ですか。いつけがしたんですか。電話? してみます」
早大時代、比嘉は主将を務め、チームの精神的支柱。リーグ4連覇の原動力となったコンビだった。プロ入り後も頻繁に電話で連絡を取り合うなど、健闘を誓い合っていただけに、二軍で苦しんでいた親友を襲ったけがに思わず絶句した。
この日午前中はナゴヤ球場に隣接する中日の室内練習場で早出特打ちを行った。試合前のフリー打撃でも、打撃ケージ横から見守った岡田監督の前で快音を連発し、復調ぶりをアピールした。
スタメン落ちが続き、鳥谷も挫折を味わっている。必死にはい上がろうとする姿は、比嘉にも届くはずだ。
88
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 23:54:42 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】愛車・ベンツの空間が22歳の癒しの場に
愛車に乗って、甲子園に初見参! 鳥谷が購入したばかりの黒色のベンツを運転して甲子園入りした。午前中に鳴尾浜の駐車場で、新車を届けてもらった販売業者から説明を受け、初乗りを行った。
「きょうから(甲子園まで)乗ってきました。うれしいですね。大阪をどんどん開拓したい」
前日(22日)の中日戦後、名古屋から新幹線で帰阪。寮に戻ったのが午後11時過ぎで、さすがにグッタリしていたが、待ちに待った愛車の到着に疲れも吹き飛んだ。
「今やっていることを信じて我慢するしかない」と金森打撃コーチは、鳥谷の気持ちを代弁。この日も早出特打ちを行った。甲子園での初の伝統の一戦もベンチスタートとなったが、愛車の空間が22歳の癒しの場となる。
89
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 23:55:26 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】初球を修行中!首脳陣に成長ぶりをアピール
初球の攻防を修行中だ。前日23日の巨人戦、七回に代打で登場。シコースキーの131キロのチェンジアップをとらえ、快音を残したが右飛に終わった。力強く引っ張った当たりは初めてだったが、金森打撃コーチは初球のストライクを見極めたことを評価した。
「引っ張ったからいいとは思わない。初球からストライクの見極めができたことが大事なんです」。18日のヤクルト戦では初球のボール球に手を出した(結局空振り三振)。4試合ぶりの出場だったが、首脳陣に成長ぶりをアピールした。
また「代打・鳥谷」の場内アナウンスには、虎党から今季一番の声援が飛んだ。「大歓声? そうなんですか。聞こえなかったですよ。くっそ〜打ちたかったなあ。(バットの)先っちょです。先っちょ」。この日も早出特打ちを敢行。ファンのだれもが鳥谷の努力を理解している。
90
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 23:56:06 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】メジャー昇格・多田野との対決米国で?
かつてのライバルが最高のステージに立った。現地時間24日、東京六大学でしのぎを削った多田野数人投手(立大出、24歳)が米大リーグのインディアンスに昇格、合流した。日本のプロ経験のないメジャーリーガー誕生はマック鈴木(現オリックス)以来2人目だ。
鳥谷の1学年上のいわゆる「松坂世代」で、大学時代は散々苦しめられた。同一リーグ内には好投手がひしめき、1学年下には今秋ドラフトの超目玉である154キロ右腕・一場(明大)もいたが、その中でも「一番打ちにくかったのは、多田野さんですね」と話したことがある。
インコースに弱点があることをいち早く見抜かれ、そこを徹底的に突かれた。再対決は数年後にアメリカで? まずは腕を磨き、チーム内での地位を確立することが先決だ。
91
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 23:56:53 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】関西開拓で脱・東京人宣言?
脱・東京人宣言? 東京生まれの鳥谷が、積極的に関西の開拓に乗り出す。そんな会話は私のボサボサに伸びた髪の毛を見た瞬間に飛び出した。
「僕の取材はいいから、髪の毛を早く切ったほうがいいっすよ。美容室の場所をよく知らない? いや、僕だって分からないですよ。こっちが(美容室を)教えてほしいくらいですから」
1月から生活の拠点を移したばかりで、まだまだ大阪ライフを満喫しきれていない。関西気質に慣れず、愚痴をこぼしたときもあったが、22歳の心の中に確かな心境の変化があった。
先日、購入したばかりのベンツが届いた。「どんどん開拓していきたい」と気合十分だ。この日は静養につとめ、夜には京都市内の選手宿舎に移動した鳥谷。近いうちに背番号1の関西弁が聞けるかもしれない。
92
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 23:58:00 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】出場機会と声援の反比例…今後の展開は?
鳥谷自身がびっくりしている。ここのところ出場機会は少なく、しかも代打専門になっているが、にわかに大きくなっているのだ。何が? 応援団のボルテージです。
大阪の虎党は、つくづく浪花節が好きなんだなあ。黄金ルーキーと、そのライバルの藤本への“声量”に変化が出てきている。開幕当初は鳥谷がスタメン、OP戦で絶好調の藤本がベンチ。そのとき、「代打・藤本」のコールに、地響きせんばかりの声援が飛んだ。
開幕6戦目で立場が入れ替わると、今度はベンチの背番号1に、温かい声が集まり出した。23日の巨人戦(甲子園)での代打登場時は、神様・八木の出番とそん色ないほどの、大熱狂だった。
藤本は、「自分は去年ある程度やって、その安心感で応援してもらっていると思いたい」と話した。だが、どう考えても…。出場機会と声援の反比例。今後、どんな軌跡を描くのか。
93
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 23:58:42 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】スーパースターに恥じない活躍を
ベンチ暮らしが続くが「鳥谷日記」ファンのために奮起を誓った。
サンスポの日記コーナーといえば、松井秀、イチロー、新庄らスーパースターだけに許された名物コーナー。注目の的だった春季キャンプ中はともかく、今でも続いていることを重く受け止めている。
「松井さんとかもやっていたんですか。頑張らないといけないですね」。謙遜しながらもスーパースターに恥じない活躍を約束してくれた。サンケイスポーツ編集局にも「鳥谷日記」のファンから投稿が多いことを伝えられると「うれしいですね」とニッコリ。
5月で連載4カ月目に突入。この日もベンチスタートとなったが、恒例の早出特打ちを行った。ファンの声援にこたえるためにも、背番号1がグラウンドを駆けまわる姿を待ちたい。
94
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 23:59:16 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】グラブへも愛情たっぷり
鳥谷のグラブは愛情たっぷりだ。久保田スラッガー社の和田卓也さん(25)が、開幕から使用しているグラブを大事そうに持って、甲子園のロッカーに入っていった。前日の横浜戦の試合後、同社に持ち帰り、乾燥機に入れるなどアフターケアを施してきた。
「グラブが重くなったり、革質が変わらないようにするために乾燥機に入れました」。和田さんのグラブを見つめる目は、宝物を見るようだ。
開幕からこれで3度目のアフターケア。前日は途中出場し、甲子園で初めて守備に入った。手入れには絶好のタイミングだった。
「オープン戦と変わらず守れた」と鳥谷。前日、初タイムリー&初打点をマークしたが守備機会に恵まれたことを喜んだ。
「型もできあがっています。気にいっているみたいです」と和田さん。背番号1を万全の態勢でサポートしている。
95
:
名無しトリターニさん
:2007/04/03(火) 23:59:53 ID:shSGyloQ
【鳥谷日記】「無事是名馬」…この蓄えが、いつか花開く
「無事是名馬」とはいったもの。立て続けに故障者が発覚した試合前、それでも背番号1は、そう快な笑顔で練習から引き揚げてきた。
「ウエートは毎日やっていますよ。体調がよければ、毎日やります」
打撃面ではプロの壁にぶち当たった。ただし天性の体の強さと、それを裏付ける筋トレへの意欲は、振れ込み通り。鍛えることへの意識の持ち様も、立場によって違うという。
「今は試合にあまり出てないですから、故障予防より、何らかの上積みができるようにと。ずっと体調はいいです。どこが痛いとかないです」
試合が終わると、まず新室内練習場で居残り特打を約30分間。それから着替えて、虎風荘に戻って遅い食事を摂る。そして寮内のウエート室にこもるのだという。この蓄えが、いつか花開くときを信じて…。
96
:
2004年5月
:2007/04/04(水) 00:01:01 ID:KpT3Sh/E
http://www.sanspo.com/tigers/tori/tori200405.html
【5/31】赤星も認めるハートの強さ
【5/30】不調の母校にもエール忘れず
【5/29】背番号1にとって、感情の起伏の激しい週末
【5/28】前日28日のプロ初本塁打の記念ボールや〜い!
【5/27】記念のボール“行方不明”にもケロッ
【5/26】一軍で活躍してこそ本当の価値
【5/25】待望の“公式戦初アーチ”に優等生の返事
【5/24】先輩を喜ばせた巨人戦タイムリー
【5/23】5万3000の声援を独り占め
【5/22】上原に返り討ちにされた…
【5/20】フレッシュ球宴でライバルとの差を確かめる
【5/19】雨天中止にガックリ
【5/18】遠征先でのフリー打撃は“大トリ”を務める珍現象
【5/17】残念…母校・早大がV逸
【5/16】サヨナラ赤星から感じたオーラ
【5/14】ウエスタンから一軍戦−“親子ゲーム”に初挑戦
【5/13】脳裏かすめる“三塁の悪夢”
【5/12】三塁練習にジュリーも「辛抱、辛抱」
【5/10】新幹線“完全爆睡”、移動術マスターだ
【5/9】雨は嫌いです、野球選手ですから
【5/8】将棋…投手との心理戦、駆け引きに役立つ?
【5/6】ニ軍戦武者修行はひとまず延期
【5/5】あこがれたアニメの主人公は
【5/4】縁のなかった広島の地…好きな土地になれば
【5/3】母校・早大の吉報が届くことを信じている
【5/2】3戦ぶり代打登場もため息誘うセンターフライ
【5/1】握手でおばあちゃんも感激
97
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名無しトリターニさん
:2007/04/04(水) 00:01:49 ID:KpT3Sh/E
【鳥谷日記】握手でおばあちゃんも感激
突然の激励だった。試合前の練習を終え、ロッカーに引き揚げようとしたときだ。小柄なおばあちゃんが、鳥谷に声をかけ、握手を求めたのだ。
大ファンの鳥谷との握手が実現し「ありがとう! 鳥谷選手のファンなんです」と興奮しっぱなしだったのは、手話通訳の土居文子さん(88)。聴覚障害を抱える土居さんだが、ある雑誌に熱狂的な阪神ファンであることを書いたことがきっかけで、この日の観戦が実現した。
大阪府八尾市の自宅には、鳥谷の写真やスポーツ新聞の切り抜きを飾っている。それだけに、鳥谷との握手に感激しきりだった。
「あれでよかったですかね」と鳥谷。試合前ということもあって、じっくり話ができなかったことを悔やんだ。試合でも出場機会はなし。それでも鳥谷ファンはチビっ子だけじゃないということを知った一日だった。
98
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名無しトリターニさん
:2007/04/04(水) 00:03:03 ID:KpT3Sh/E
【鳥谷日記】3戦ぶり代打登場もため息誘うセンターフライ
大歓声がため息に変わった。七回二死一塁から、29日の横浜戦以来、3試合ぶりに代打で登場。成本のカウント2−1からの133キロのボールをとらえ、センターに鋭く弾き返したが、打球は失速し、中飛に倒れた。
「甘いボールにも手を出せたし、悪い感じではなかった」と前向きだった。だが、ライバル・藤本が2安打2打点と活躍。先輩に追いつく日はまだまだ遠い。
試合前には、昨季まで東京六大学でしのぎを削ったヤクルト・佐藤賢(明大)と顔を合わせた。「少しだけ話をしました」と鳥谷。学生時代の“鳥谷キラー”ぶりが、プロ入りの好アピールの材料となった佐藤賢。4月30日に一軍に初昇格したばかりだが「鳥谷と話ができてよかった」とライバルとの再会に笑顔を見せた。
この日、プロ初登板した佐藤賢は、八回の1イニングを無失点。同級生の活躍をベンチから見つめた背番号1。互いに成長し、初対決する日を楽しみにしていた。
99
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名無しトリターニさん
:2007/04/04(水) 00:03:41 ID:KpT3Sh/E
【鳥谷日記】母校・早大の吉報が届くことを信じている
広島の選手宿舎。鳥谷はずっと母校の試合結果が気になっていた。前日2日には、立大相手にまさかのノーヒットノーランで完敗。4月11日には東大に11季ぶりに黒星を喫するなど苦戦が続いているだけに、気が気でなかったようだ。
「きょうは勝ちましたね。本当によかった」
9−2で立大に完勝。携帯サイトで結果を知ると、ホッ。ショックを引きずらずにお返しした後輩たちを称えた。
「東大に負けようが、立教にノーヒットノーランされようが、勝ち点を挙げればいい。最終的に優勝すれば、それでいいんですよ」。雨の降りしきる中、母校への熱い思いを語った。
「そのように鳥谷が後輩にエールを送っていた、と書いておいてもらえませんか」。早大は8試合を終え5勝2敗1分けで明大に続く2位。まもなく吉報が届くことを鳥谷は信じている。
100
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名無しトリターニさん
:2007/04/04(水) 00:04:21 ID:KpT3Sh/E
【鳥谷日記】縁のなかった広島の地…好きな土地になれば
意外にも広島の地に足を踏み入れるのは人生で初めての事だった。鳥谷にとって、なぜか縁のない土地だった。
「初めてですね。来ることができてちょっと、うれしいです」
修学旅行で広島に訪れている学生の姿を見ながら少しばかり、昔の事を思い返す。小学校の時の修学旅行は日光だった。日光・猿軍団のショーが面白かった。中学生の時は奈良と京都。奈良公園で鹿にエサを与えたのが懐かしい。高校時代は沖縄。まだ夏ではなかったが海に入った。いずれも楽しい思い出。あれから月日は流れ阪神に入団した。
「これから頑張って好きな土地に出来るようにしたいですね」
始まったばかりのプロ野球人生。これから数え切れないほど広島の地を訪れるだろう。その中で思い出に残るプレーを積み重ねていきたい。そう鳥谷は願っていた。
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