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平成3年競馬法大改正の前夜

1法務局にいます:2006/07/30(日) 11:19:00
 現行の競馬法は平成3年に大改正が行われ、それまで単勝、複勝、枠番連勝
の3種類の馬券しかなかったものが馬番連勝の発売も可能となりました。
 また、収入面以外の部分でも馬主資格の厳格化が法令化されたのもこの時で
した。JRA最高機関ともいえる運営審議会も作られ組織機能が高められたの
も、この時からです。

 この大改正のきっかけとなったのは昭和63年の草川昭三議員の国会における
質問が強く影響したと思ったのは当時の数多くの競馬ファンの認識でもありま
した。週刊競馬ブックなどの競馬週刊誌や優駿などでも競馬ファンから馬番連勝
実現の要望が寄せられたり、大橋巨泉氏がサンスポでの競馬コラム「巨泉の蹄言」
などで馬番連勝の実現を求めたり、他にも複数の同一意見が各新聞の競馬コラム
内でも同様に書かれてもいたのですが、JRA側はなかなか動こうとしません
でした。
 そういった状況下にある競馬ファンが立ち上がりました。詳しくは>>2に書く
書くとおりなのですが、この行動が草川議員の国会での質問につながり、ファン
や競馬評論家各氏が叫んでいても実現しなかったものが国政のレベルを通す
ことにより実現したというのは事実なのです。

2法務局にいます:2006/07/30(日) 11:25:29
 昭和61年秋の話だったと思います。
 神奈川県在住の競馬ファンが先ずは週刊競馬ブックに、そして優駿に枠番連勝の問題点
の指摘と、馬番連勝の導入を求める投稿をしました。氏名と住所も開示して、この問題を
解決するための同志を募ろうとしたのでした。
 当時はインターネットもなく、誰もが意見の輪に加わる事は簡単ではない時代でしたの
で、読者の一人であつた私は「単発で終わる」だろうと思っていました。
 ところが、その投稿に反応が複数あったようで、翌年2月頃にはJRAに正式提案した
い旨の投稿がなされ、しかも、当時とある馬のファンクラブ事務長であった私のところに
も同様な手紙が送られてきたのでした。
 私は、優駿でファンクラブ会員募集の投稿をした事も有りましたので、そちらをみての
手紙であった様に思いましたが、既に馬連実現運動への賛同者が20名近くになっている旨
の内容の書面で、私にも参加を求めてきたものでした。
 その中には国会議員に国政の場で取り上げて頂くとも書いてありました。
 しかし、私は実現不可能と思い返答しないままでおきました。

 それから数ヵ月後、日刊スポーツ新聞で国政の場に馬連実現のための質問が為される
という記事を読みました。彼らの行動が遂に現実のものになったのです。驚くと共に
彼らに敬意を抱いた私でした。

3法務局にいます:2006/07/30(日) 11:45:33
 昭和63年の国会に行われた競馬法に関する質疑を抜き出してみましたので、以下を
お読み頂ければと思います。なお、全文は以下のURLとなります。

http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/112/0392/11203090392001c.html

一口馬主も、この時のような連携を取れれば、最近の話題である商品ファンドとしての
税法適用を回避できるかもしれません。

4第112回国会 予算委員会 第14号:2006/07/30(日) 12:00:40
昭和六十三年二月二十七日(土曜日)    午前九時開議

出席委員
   委員長 奥田 敬和君
   理事 近藤 元次君 理事 佐藤 信二君 理事 野田  毅君 理事 宮下 創平君
   理事 山下 徳夫君 理事 上田  哲君 理事 村山 富市君 理事 池田 克也君
   理事 吉田 之久君
      池田 行彦君    稲村 利幸君    上村千一郎君   小此木彦三郎君
      海部 俊樹君    倉成  正君    古賀 正浩君    後藤田正晴君
      佐藤 文生君    杉山 憲夫君    鈴木 宗男君    砂田 重民君
      田中 龍夫君    田中 直紀君    高橋 一郎君    谷垣 禎一君
      玉沢徳一郎君    西岡 武夫君    林  大幹君    林  義郎君
      細田 吉藏君    松田 九郎君   三ツ林弥太郎君    村田敬次郎君
      村山 達雄君    渡部 恒三君    井上 普方君    岡田 利春君
      菅  直人君    佐藤 敬治君    辻  一彦君    中西 績介君
      草川 昭三君    坂口  力君    水谷  弘君    宮地 正介君
      田中 慶秋君    楢崎弥之助君    安藤  巖君    中島 武敏君
      松本 善明君    矢島 恒夫君
 出席国務大臣
外 務 大 臣 宇野 宗佑君
        大 蔵 大 臣 宮澤 喜一君
        文 部 大 臣 中島源太郎君
        厚 生 大 臣 藤本 孝雄君
        農林水産大臣  佐藤  隆君
        通商産業大臣  田村  元君
        労 働 大 臣 中村 太郎君
        建 設 大 臣 越智 伊平君
        自 治 大 臣
        国家公安委員会
        委員長     梶山 静六君
        国 務 大 臣
        (総務庁長官) 高鳥  修君
        国 務 大 臣
        (経済企画庁長
        官)      中尾 栄一君
        国 務 大 臣
        (科学技術庁長
        官)      伊藤宗一郎君
        国 務 大 臣
        (国土庁長官) 奥野 誠亮君

5第112回国会 予算委員会 第14号:2006/07/30(日) 12:01:32
(農林水産省関連のみ抜粋)
農林水産大臣官房長      浜口 義曠君
        農林水産大臣官
        房審議官    伊藤 礼史君
        農林水産大臣官
        房予算課長   上野 博史君
        農林水産省構造
        改善局長    松山 光治君
        農林水産省農蚕
        園芸局長    吉國  隆君
        農林水産省畜産
        局長      京谷 昭夫君
        農林水産省食品
        流通局長    谷野  陽君
委員外の出席者
        参  考  人
        (日本中央競馬会理事長)   澤邉  守君

6第112回国会 予算委員会 第14号:2006/07/30(日) 12:04:00
○草川委員
(競馬関連の質問のみ紹介)
きょうは、最後になりますが、残る時間を競馬法の問題について聞きたい、こう思っております。
 きょうは中央競馬会からもおいでを願っておりますので申し上げたいわけでございますが、競
馬というものについては、まず昔はギャンブルという発想から競馬というものを連想いたしまし
た。しかし、今日ファン層は随分変わりまして、私自身も驚いておるのでございますけれども、
OL、若い女性事務員というのですか、現場で働いておみえになる方ではないのでございますが、
とにかく幅広く働いてみえる若い婦人層に大変この競馬というのは人気が出てきております。あ
るいは高齢化社会になりまして、リタイアされた方々も、自分のわずかな小遣いだけれども馬券
を買って楽しもうではないか。何か英国の本来のあるべき競馬場が頭に浮かんでくるように、非
常にファン層というのは変わってきておるという前提で私きょう質問をさせていただきたい、こ
う思うのであります。
 そこで、馬主というのがいますね、当たり前の話でございますが、この馬主というのは、これ
は日本競馬会におきましても非常に厳格な内部基準がありまして、過去に犯罪経歴がある人は馬
主にしないとか、あるいは脱税をするというような実績があった方々はしないとかという非常に
厳格な馬主の選定基準というのがあるわけであります。ところが、今新聞で非常に社会的に問題
になっております土地転がしというのでございますか、土地特別国会でも名前が出ました最上恒
産の早坂太吉さんという方がおみえになりますが、この方が五十九年六月十一日付で馬主登録に
なっておるわけでございます。
これは、私どもはそういう方々のお集まりが今の馬主協会なのか、こう思うのでございますが、
それでいいのかどうかお伺いをしたい、こう思うのでございます。

7第112回国会 予算委員会 第14号:2006/07/30(日) 12:04:52
○澤邉参考人 
ただいまのお尋ねの件でございますが、ただいま御質問になりました人物は五十九年六月十一日
に馬主登録を受けたというふうに言われましたけれども、申請をいたしまして、私どもで厳重な
馬主登録審査委員会の審査を経まして、同年十一月十九日に登録をいたしました。
 私どもとしましては、ただいま先生のお話にございましたような人物が馬主として登録を受け
て馬を出走させておるということにつきましては、中央競馬の公正で健全な施行なりあるいは発
展という観点からいたしますと決して好ましいことではないというふうに思っております。
 ただ、五十九年十一月十九日に登録した当時はそういうような今日のような大きな社会問題に
なってはいなかったと思いますし、また、当時私どもとしては、馬主の登録をする際には競馬法
並びに競馬施行規程によって要件が定められておりますので、その要件に従って登録するかどう
か。さらに資産状況なり所得なり、あるいは人物という点ももちろん審査をいたしまして、審査
委員会の議を経て決定をいたしておるわけでございます。そういうことで五十九年十一月十九日
に登録をいたしておりますので、これが現在もなお馬主として資格を持ち、馬を出走させておる
という現状でございます。
 私どもといたしましては、これを抹消すべきだというような議論も確かにあるわけでございま
すが、ただし、これも法律なり規程によりまして規定がございますので、私どもとしてはそうい
う要件に該当するような事実が明らかになれば当然そういう措置はとり得るわけでございますが、
現在のところそういう該当するような事実がございませんので、抹消などということは今直ちに
とり得ない現状にございます。
 ただ、私どもといたしましては、そういういろいろ問題を起こしておることは事実でございま
すので、馬の保有頭数なり、あるいは競馬場その他におきます行動なり等について自粛をするよ
うに指導をいたしておりますし、今後も十分に注意をして見守りまして、該当するような事実が
もしあるとすれば、そのときには抹消ということもあり得ないことではないわけでございますが、
特に現状において直ちにそのような措置をとる考えはございません。

8第112回国会 予算委員会 第14号:2006/07/30(日) 12:06:01
○草川委員
 今、十一月十九日、これは五十九年でございますが登録をしたとおっしゃいました。五十九年
十一月二十二日に早坂さんは、詐欺、有印私文書偽造・行使、公正証書原本不実記載で荏原警察
署、警視庁捜査四課に逮捕されておるわけでございますが、そういうことを承知の上で厳格な審
査をなされたということになるのでしょうか。

○澤邉参考人
 ただいま申し上げましたように、五十九年十一月十九日に登録いたしておりまして、その前に
審査会の審査も経ております。したがいまして、ただいま言われましたような事実は審査の段階
ではわかっておりませんので、そのような事実を審査の際に考慮してやったということはなかっ
たというふうに思います。
 ただ、今おっしゃいましたけれども、法律によりまして、競馬法関係法規に違反して「罰金以
上の刑に処せられた者」あるいは「一年以上の懲役に処せられた者」、これは競馬関係法規だけ
ではなしに一般あらゆる法規に違反をいたしまして「一年以上の懲役に処せられた者」というこ
とでございますので、逮捕されたとかあるいは起訴されたという……(草川委員「逮捕されてお
りますよ」と呼ぶ)逮捕されたということだけで登録を行わないという要件には直ちに該当しな
いというのが法律の規定になっております。
 また、施行規程におきましては、ただいま申しましたような要件のほかに、登録を受けようと
する者が競馬の公正確保上馬主として適格でないと認められるときには登録を行わないという規
定は確かにございます。ただ、当時は、そういう公正確保上馬主として適格でないかどうかとい
うことについてもちろん審査をいたしましたけれども、そういう事実が認められなかったという
ことで登録をしたというのが当時の経緯でございます。

9第112回国会 予算委員会 第14号:2006/07/30(日) 12:06:54
○草川委員
 参考人の方でございますから余りぽんぽん物を言いたくないのでございますが、それは答弁に
ならぬです。
 それで、この方というのは東京都庁の方からも国土法違反でいろいろと告発をされておること
は御存じのとおりでございますし、今は第一相互銀行との関係をめぐりまして社会的に大変な話
題になっておみえになる方です。その方に対して今のような弁護をなされますとおかしいと言わ
れますよ。私どもが調べた範囲ではこの方は何回か申請しているのですよ、窓口で。いわゆるヒ
アリングをやっておるわけですよ。その都度競馬会もちょっと困ると言ってきておるのですよ、
何回か。少なくとも二回ほどあるのですよ。証言するという人がいますからね。そういう事実が
あるんだけれども、ある日、もういいかげんにしてやれよという声がかかったのでしょう、おた
くのところへ。だからそういうことになった。しかもその二日後に逮捕された。まずいと思って
みえるのです。議論になっているのですよ、今。だから一番最初の答弁の中で、実は問題があり
ましたと言われたでしょうが。だからそれは私が今一番最初に申し上げたように、若い人も随分
ファンになってきておる。競馬界で、馬が好きだといって投票したいという人もたくさん出てき
た、驚くぐらい。リタイアした定年過ぎた人も、楽しみだ、我々が買えるような、参加できるよ
うな競馬界にしてくれ、こう言っているのですよ。きょうはその話はもう時間がなくなるのでは
しょりますけれども、それはひとつ真剣に考えていただきたいと思いますね。これは今やっても
押し問答になりますから……
 そこで、農林省にお伺いをしますが、この競馬法ができてから随分になります。もういいかげ
んに手直しをすべきではないだろうかという前提の問題点を申し上げますが、今のようなファン
層が、非常に新しいファン層がふえてきておる。農水省はどう思われますか。

10第112回国会 予算委員会 第14号:2006/07/30(日) 12:07:39
○京谷政府委員
 最近の競馬をめぐる状況でございますが、ただいま先生からお話ございましたように、大変
広範なファン層の広がりを持ちつつございます。健全な国民レジャーとして定着をしてきてお
るというふうな認識を私どもも持っておるわけでございます。

○草川委員
 ファンの声を私ども聞きますと、同枠取り消し問題というものに対する関心が大変深いわけ
であります。中央競馬会ではかつて競馬懇談会の答申というのを受けて限定一枠一頭方式を採
用する、こういうことで今やっておるわけでございますが、こういうのになりますと、人気馬
が欠場をした場合にファンの期待を裏切るというようなことがございまして、同枠取り消しの
元返しだとかいろいろな意見があるのです。私どももいろいろとお話を聞いておりますとたく
さんの提案がございます。英国のようなものはどうだろうとかフランスのようなものはどうだ
ろうとか、もっと新しいニーズにこたえる売り方というのがあるのじゃないか、こういうこと
を言っておるのでございますが、いずれにいたしましても現行方式の改善ということを考えて
いかなければいかぬ時期に来ておるのではないか、こう思うのですが、その点どのようにお考
えになられているか、お伺いをしたいと思います。

11第112回国会 予算委員会 第14号:2006/07/30(日) 12:08:24
○京谷政府委員
 ただいま御指摘の同枠取り消し問題でございますが、御指摘のとおり四十八年に競馬懇談会の
答申を受けまして、四十九年からこの同枠取り消し問題に対する一つの暫定的な方式として限定
一枠一頭方式という方式をとっておるわけでございまして、自来十三年を経過しましてこの体制
がそれなりに定着をしておりますけれども、一部にこれにつきましても不満があるというふうな
話を私ども承知をしております。
 私どもとしましても、中央競馬会ともいろいろ検討、意見交換をしてきておりますけれども、
これにかわる現在の改善策として、例えば取り消し馬が発生をしました枠の勝ち馬投票すべて元
返しにするというふうな方式が一つあるわけでございますが、これにつきましては、残った馬が
人気馬の場合にはファンのいろいろな御期待にこたえがたいというふうな問題がある。また、す
べての出走馬を一枠一頭にするというふうな方式も考えられるわけでございますけれども、この
場合には勝ち馬投票の組み合わせの数が大変大きくなりまして的中率が低下をする。その結果、
何と申しますか払戻金が大変多額になるという、いわば賭博性が非常に高くなるということで競
馬の健全性との調和の観点でいかがなものであろうかというふうな議論がございまして、率直に
申し上げましてにわかには結論を出しがたい、こういう状況でございます。
 ただ、先生からお話ございましたように、現在の限定一枠一頭方式というふうなものについて、
その運営の仕方についてもう少し改善工夫を加えるべきではないかというふうな点につきまして
は、私どもとしても競馬会とも相談をして、一つの検討課題として検討してまいる必要があるの
ではないかというふうに考えておるわけでございます。

12第112回国会 予算委員会 第14号:2006/07/30(日) 12:09:47
○草川委員
 現行に問題点があるということをある程度お認めになって、それから現行方式の改善も検討
課題とするという今の答弁であったわけであります。
 そこで問題は、四十何年でございますか、この話が出ましたのは、四十八年ごろから、もう
そろそろ競馬法についてあり方を考えたらどうだろう、法律改正でいくのか、もし現行の枠組
み方式を変えるならば今の競馬法の枠内でできるのか、いろいろなことが言われてきたわけで
あります。ですから、いま一度今の局長の答弁に踏み入ってお伺いをしますが、もし現行方式
の改善を検討したいという意思があるならば、それは法律改正をしなければならないものか、
あるいは現行法規の中でも解釈として行うことができるのか、突っ込んだ意見をお伺いしたい、
こう思います。

○京谷政府委員
 現在行っております限定一枠一頭方式についていろいろ御議論があるということを申し上げ
ましたし、また私どもいろいろ検討をしておるわけでございますが、その例示として私が申し
上げた中で、取り消し馬が発生した場合にその枠の勝ち馬投票すべてを元返しするという方式
をとることになりますと法律改正の問題になります。その他の問題については省令の改正とか
あるいは事実上の運営改善ということで対応できるのではないかというふうに考えております。

13第112回国会 予算委員会 第14号:2006/07/30(日) 12:10:37
○草川委員
 今の答弁の範囲の中でも、私はいろいろなやり方というのが変えることができると思うのです
ね。これは国会でも何回か提案されているのです。六十一年の四月九日の農水委員会でもこの問
題について議論になっておりますが、なぜ今日までずっと延びてきて何らのアクションを起こし
ていないのか。これは農水省の怠慢と言わざるを得ないと思うのですが、その点どうでしょう。

○京谷政府委員
 御指摘のとおり、かなり長い間の懸案になっている問題でございますが、やはり現在の限定一
枠一頭方式というものが十三年間ともかく定着してきておるということもございまして、検討課
題として認識をしながらなかなか最終的な結論を得られないという状況であることをひとつ御理
解いただきたいと思います。
 私どもも、今申し上げました点についてさらに検討を進めまして、競馬会の方とも相談をしな
がら検討を進めて結論を出すべきものと考えておるわけでございます。

14第112回国会 予算委員会 第14号:2006/07/30(日) 12:11:58
○草川委員
 もう時間がなくなったのであれでございますが、何せ今競馬の売り上げは一兆八千億、やがて
二兆円になるわけでありますね。国庫収入が二千三百億ですか、相当な財源に今なっておるわけ
です。それはファンの方から二五%、これも国際的には世界的には二五%の国の取り分というの
は非常に大きい。せいぜい一五%ではないか、こういう声がファンの中には不満としてあるわけ
であります。それから端数切り捨て、四捨五入ではありませんから、それが一年間で約九十億。
本来はファンのところに入らなければいかぬ金が九十億そのまま国庫収入になるわけです。ファ
ンですから、労働組合と違いますから、そんなに強い団体というのはありませんから、散発的な
声ですよ。しかし、そういう散発的な声というのは我々のところへ随分上がるのです。私の地元
にも中京競馬場というのがございまして、選挙区へ帰りますと、今のような端数切り捨て、どな
いするんだ、国は我々のものを持っていったではないか、そのかわりサービスが悪いじゃないか
というような話もあり、今いろいろと問題になっております同枠取り消し問題等についても、下
手をするとこれは暴動になるんですぞ、本当の人気馬に買ったんだけれどもそれがパァになった
らえらいことだと。そのための方法はたくさんあると思うのです。
 いろいろな意見があるという答弁がありますが、それをどこかでもっとファンの声を聞きなが
ら義論をする、そういうことをなぜ中央競馬会はしないのか、こう思うのでございますが、同枠
取り消し問題等について、ひとつ農林大臣の御見解を賜りたい。ついでながら、農林大臣は競馬
の御経験があるかないかも、御私見もあわせてお伺いをしておきたいと思います。

15第112回国会 予算委員会 第14号:2006/07/30(日) 12:13:05
○佐藤国務大臣
 率直にお答えしたいと思いますが、私が競馬場に足を踏み入れたのは、最初の田中総理の総理
大臣賞を府中の競馬場で渡した、同時にそれからその一週間ぐらい前、あれはオークスというの
ですかよくわからないのですが、佐藤榮作総理大臣最後の総理大臣賞も私、府中の競馬場で渡し
た経験があるだけでございまして、私は馬券は買ったことはないので今度買ってみようかと思っ
たら、今かみしもをこうして着ておるときに馬券は買うわけにはまいらぬ、買ってはいけない、
こういうことになっておりますので……。
 しかし、今いろいろ段々の御議論をちょうだいいたしました。また、長きにわたる問題を放棄
しておった、怠慢ではないかという厳しい御指摘もいただきまして、なるほどそういう言い方も
できるなと私も拝聴いたしておりましたが、馬主登録の問題についても適切なひとつ行政指導を
やらねばならぬなと思っておりますし、同枠問題につきましても、これは健全娯楽、大衆の健全
な娯楽ということの大きな範囲の中での競馬、それが世の指弾を浴びるようなことがあってはな
らぬということでございます。先生の御指摘、率直に受けとめながら、多くの関係者の方々、フ
ァンの一部の方々の意見も含めてひとつ意見を聞いてちゃんと検討をするということをここで率
直に申し上げておきたいと思います。

16第112回国会 予算委員会 第14号:2006/07/30(日) 12:13:52
○草川委員
 では、あと三分しかありませんので澤邉理事長に最後にお伺いをして終わりたいと思うのです
が、今申し上げましたように、年に二兆円近い売り上げになるような時代になりました。特にフ
ァンの声を大切にしてもらいたい。今も大臣から非常に明快な御答弁が出たわけでございまして、
中央競馬会が余りファンの声を聞かないようなことになると、中央競馬会も民営にしたらどうだ
ろう、JRのように民営化したらあれだけサービスができるんだからという皮肉めいた話も寄せ
られるわけであります。ですから、中央競馬会は農林省所管の団体では最大の力のある団体でご
ざいますから、今の大臣の答弁をきちっと受けとめられて馬主の問題についても厳格な対応をし
ていただきたい、こう思いますし、それから同枠取り消し問題についても中央競馬会においてア
ンケート調査を一回やったらどうだ、こういう御提案を申し上げたいと思うのですが、その点ど
のような御答弁になるかお伺いをしたい、こう思います。

17第112回国会 予算委員会 第14号:2006/07/30(日) 12:14:39
○澤邉参考人
 私ども、公正でかつおもしろい競馬をやるということを目的に努力をしておるところでござい
ます。ファンの方がごらんになっておもしろい競馬という意味で努力しておるわけでございます。
そのためにいろいろなことをやっておりますけれども、特にここ数年来はサービス向上というこ
とについては及ばずながらできるだけの努力をいたしておりますが、なお不十分な点がいろいろ
御指摘があったところでございますので、その点は今後さらに一層努力をしてまいりたいという
ように思います。
 それから、馬主の登録につきまして、先ほどお答えしたとおりでございますが、私どもも公正
確保の原点の一つだと思っておりますので、厳正にやるということにさらに一層努めたいという
ふうに思います。
 なお、同枠取り消し問題につきましては、畜産局長からお答えいただいたとおりで私ども考え
ております。学識経験の深い専門家の意見もいろいろ徴さなければいかぬと思いますけれども、
御指摘がありましたように、ファンの意向といいますか声というものは十分反映させる必要があ
ると思いますので、何らかの方法で調査もしてみたいというふうに考えております。
 その他、同枠取り消し問題以外につきましても、できるだけファンの声を聞きながらサービス
推進には一層努力していきたいというふうに考えております。

18第112回国会 予算委員会 第14号:2006/07/30(日) 12:15:23
○草川委員
 これで終わりますが、きょうは時間がございませんでしたので、この競馬会の問題については
また時間をいただいたときにもう少し今後のあるべき問題等について議論を深めていきたい。
 最後になりますが、くれぐれもファンあっての競馬会でございますから、全国のファンを大切
にする運営をしていただきたいということを要望し、終わりたい、こう思います。
 どうもありがとうございました。

○奥田委員長 これにて草川君の質疑は終了いたしました。
 午後一時より再開することとし、この際、休憩いたします。


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