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【大阪府】事件総合スレッド
455
:
名無しさん
:2013/12/04(水) 15:48:24
大阪市西成区の萩之茶屋小学校(枝元哲校長)の6年児童10人が、キャリア教育の一環で、手づくりパンを考案した。パン焼き体験はもちろん、好みの調査や原価、利益計算をするなど、より現実味のある取り組みに挑戦。考案したパンは市内のパン販売店が再現し、5日、児童たちが区内の商店街で販売する。
日雇い労働者が集まる「あいりん地区」の中に位置する同校。生活保護を受給する単身高齢者が多く暮らすこの地域では、第一線で働く若者の姿を目にする機会が少ないのが実情だ。こういった地域の特性を踏まえ、同校では働く意義や楽しさを知ってもらおうと、ことしからキャリア教育に力を入れている。
中でも、パンづくりに取り組む商業体験を中核と位置付け、「単なる職業体験ではない。企画し商品になるまでの過程に意味があり、成功体験は次への自信につながる」と枝元校長は話す。
取り組みは11月上旬、市内のパン販売店主を講師に招いた製造体験からスタート。商品化に向け調査項目について意見を出し合い、近くの保育園へ出向いて保護者に好きな味や具材などを聞いた。
ターゲットや材料を絞り込み、「ボリュームを重視したハンバーガー」や「果物や生クリームを挟んだ甘いパン」などを一人一人が考案。原材料費を計算し、利益が出るよう販売価格を設定した。
児童たちは「何もない中で、一から作り上げていくのが難しかった」と口をそろえる。
校内での投票とパン販売店との相談の結果、中身がサツマイモクリームの「いもいもパン」▽タコの形をした「たこちゃんウインナーパン」▽中身がゴマクリームの「ごまごまパン」▽具材がピザ味の「三角パン」−の四つが商品化されることになった。
いもいもパンを考案した庄司麗君(12)は試作を写真で確認し「おいしそうにできた」とにっこり。「頑張って全員で売り切りたい」と意気込んでいる。
児童たちは現在、地域住民に配布するチラシや店に掲げるのぼりなどを制作している。
企画段階から児童たちを見守ってきた担任の西尾誠子教諭は「自分で考えたことが形になり、それが人を喜ばせることになるというのを感じとってもらえたら」と期待を寄せている。
枝元校長は「人との関わりの中で、自分の考えを伝える大切さや相手への思いやりを学んでほしい」と話している。
パンは各種50個、計200個を販売する。萩之茶屋本通商店街(萩之茶屋2丁目)の田中コインランドリー前で午前10時から正午まで。
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