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【東京都】事件総合スレッド

50名無しさん:2013/11/25(月) 11:40:15
 国立市の学習塾「悠学舎(ゆうがくしゃ)」で、路上生活者だった男性が働いている。臺谷(だいたに)賢一さん(56)。世がバブル景気で沸いた会社員時代、友人の借金を肩代わりして転落の一途をたどった。「自殺するにも勇気がいる。今日を生き抜こう、明日を生き抜こうと必死でした」。あきらめずに生き、仕事と幸せをつかんだ今、苦労しただけの愛情を子どもたちに注ぐ。

 「きれいに塗れたね」。絵と文章で「こんなおばけがいたらいいな」を表現する授業。臺谷さんが優しく話しかけると、1年生の女の子はうれしそうにはにかんだ。塾では経理を担当するほか、授業中は講師の森田恵さん(55)と二人三脚で生徒の理解をサポートしている。

 臺谷さんは生後すぐ大阪市内の公園に捨てられたという。実の親を知らない。2歳で子供のない夫婦に引き取られたが「就職が決まった時に初めて養子と聞かされて頭が真っ白になったくらい、大切に育てられた」と話す。父とはよくキャッチボールやソフトボールをした思い出がある。小学生から始めた柔道を両親とも喜んで応援してくれたという。大学は商学部に進み、簿記1級などの資格を取得。大手自動車メーカーの子会社に就職した。

 だが、30歳を過ぎて転落が始まった。「会社を設立する」という友人に頼まれて借金の連帯保証人になり、やがて友人は失踪。支払いのために消費者金融からの借金がかさむ悪循環に陥った。取り立て屋に押しかけられて「もう家を出るしかない。住所をきちんと移すと、また取り立てが来る」。住み込みの建設作業員に就いた。

 そんな生活を10年ほど続け、45歳の頃に入った山梨県の現場が劣悪な環境だった。暴力団員らしき粗暴な男に監視され、賃金は週に1000円しか払われない。何とか金をためて逃げ出したものの、たどり着いた上野では、路上で暮らすしかなかった。短期の仕事が見つかれば漫画喫茶、なければ公園か駅で寝る。日々を必死で生き抜いた。

 転機は6年ほど前に訪れた。新宿の公園で、自立を目指す路上生活者が販売する雑誌「ビッグイシュー日本版」のスタッフに声を掛けられ、販売者になった。1冊300円のうち160円が販売者の収入になる。JR国立駅前に朝から日没後まで立ち、常連客を覚えるなど工夫と努力を重ねて日に50〜60冊を売った。


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