開巻、巻頭p.12に以下の文章が飛び出します。
“2003年2月24日月曜日の『ワシントンポスト』紙は1面に、世界
の多くの人々はジョージ・W・ブッシュ大統領をフセイン以上に
世界平和の脅威と考える、という記事を掲載している。”これは
なにも、イラクをどうするのかという論議から急に降って湧いた
話ではない。ロンドンの『ガーディアン』紙にこんな記事が掲載
されている。「“かけがいのない国”であるはずのアメリカは今
や究極のならず者国家の様相を呈しつつある。ブッシュのアメリ
カは、国際社会を率いるどころか、いよいよそれと対峙する決心
を固めているようだ。丘の上にある輝く町ではなく、(中略)聞
こえてくるのはナショナリズムのナショナリズムの鈴の音だ。
我々アメリカはやりたいようにやる、(中略)それが気に入らな
いのなら仕方あるまい("A Dirty Business: Mr. Bush Has Put
U.S. Credibility on the Line." The Guardian. March 30. 2001,
p.21)と。この記事は昨日書かれたものではない。2001年春に
アメリカが、地球温暖化防止のための京都会議議定書を拒否した
時のものである。”