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歌手の“声質”区分――声の重さ・サイズの違い、役柄の違い(改)

9ユルシュール:2004/10/19(火) 00:10 ID:7Lp0lXFY
続きです。

【キャラクター・テノール (Charaktertenor (after Kloiber))】
<他作品:アルトゥーム皇帝(『トゥーランドット』)・カイウス(『ファルスタッフ』)など>
メロート/ローゲ

【ドラマティック・テノール(ヘルデン・テノール) (Dramatic/Heroic Tenor [Heldentenor])】
<他作品:バッカス(『ナクソス島のアリアドネ』)・オテロ・カニオ(『道化師』)など>
タンホイザー/ローエングリン/トリスタン/ヴァルター(『ニュルンベルクのマイスタージンガー』)/ジークムント/ジークフリート/パルジファル

「ブッフォ」はイタリア語で、「喜劇的な」という意味。テノーレ・ブッフォは、コメディを得意にするテノールということです(同様にブッフォ・バリトン、ブッフォ・バスもあります)。少なくともドイツ・オペラに関しては、テノーレ・ブッフォとキャラクター・テノールが、結構かぶっているような気がするのは私だけでしょうか?私自身、このふたつは今まであまり分けずに考えてきていましたので……。どちらにしても、高い“歌の演技力”が要求されます。
このブッフォあるいはキャラクター・テノールがヘルデンな諸役、すなわちトリスタンやジークフリートを歌うことはほとんどないと思いますし、逆にヘルデン・テノールがミーメやダーフィットを歌うことも稀なように感じます。ただ、ローゲはヘルデン・テノールが担当することもありますし(ヴィントガッセンもローゲを得意にしていたっけ)、“トーキョー・リング”でミーメを歌ったゲルハルト・ジーゲルのように、ミーメもジークフリートも歌えるという歌手もいないわけではないので……。私は昨年の『ジークフリート』でジーゲルを聴きましたが、その声は確かにジークムントやジークフリートも歌えそうな、分厚く強靭な、パンチの利いた声でした。


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