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歌手の“声質”区分――声の重さ・サイズの違い、役柄の違い(改)
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:
ユルシュール
:2004/10/20(水) 00:12 ID:bBeZJAug
最後に……。
これまで長々と書いてきましたが、これらの分類はあくまで、便宜上のものです。
オルトルートがソプラノともメッゾとも分類されていることからもうかがえるように、ひとつのカテゴリーに属する歌手が他のカテゴリーの役に手をつけるということは日常茶飯事といってよいですし、声や持ち役を見るだけではどのカテゴリーに属するのかよく分からない歌手もいます。また、年齢によって声質が変化し、若い頃は牧童を歌っていた歌手が年を取ってジークリンデを歌うような歌手になる、なんてことも(あくまで喩えですが)あり得ます。
従って、普段はそんなに厳密に考慮する必要もないかと思われます。「‘German Fach System’はあくまで主観的な枠組み」と、上記のサイト(書き込み[5]参照)にはあります。近年はとみに、昔に比べるとこの枠組みはあいまいなものになっているような気がします(実際上の区分、私も書いていながら「?」と思ったところがいくつかありましたし……)。
ただやはり、本来ならばエーファやエルザがぴったりな声の重さ(サイズ)の歌手が、ブリュンヒルデを歌ったりするのはどうなんだろうとか、あるいは、素晴らしいヴァルターやローエングリンが良いジークフリートだとは限らないとか、そういう「限界」みたいなものは、確かに存在すると思います。
(ジークフリートがどうこうと書いていて思い出しましたが、上の書き込み、「ヘルデン・テノール」でひとくくりにされている役の中でも、いろいろ違いがあって、本当は一概に語れないようです。ジークフリートやトリスタンはヘルデンの中でも最難関の役ではないでしょうか)
長々と、スレ汚しならぬ掲示板汚しをしてしまいました。
みなさまのご叱正・ご教示、ご意見などいただけましたら幸いです。
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