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吹奏楽というものを音楽界から追放する会

22名無し作曲家:2005/08/13(土) 05:50:54
自己の吹奏楽歴について少し書くと、勿論こういうことやっている連中はいわゆる音楽の早期教育を受けてないのが圧倒的に多い。自分もそうだ!でも音楽はやりたい。となると出来そうな楽器は決まってくる。自分はトランペットを中学校の時に選んで高校野球の甲子園の2回戦までそれを務めた。学生指揮と言うものもしてみた。いつかそこで管弦楽に育てて、そこで弾いてみたいという夢は常にあった。

東京に出て来て作曲を習った時にはトランペットから引退してピアノばっかり弾いていたが、何とかして古今の名作に劣らないような吹奏楽曲を書こうと言う意志は常にもっていた。しかし現代作曲である以上、コンクールの課題曲のようなつまみ食い的・ポプリ的・展覧会的・甘ったるい行進曲リズムの入った調性音楽を書くことにはとても抵抗があった。何回か課題曲の作曲コンクールを狙ってみたがいつも次点に泣かされた。それで音にはならなかったけれども、しかし注目はされていたようだ、少なくとも奨学金のネタぐらいはなった。それで当時は高かったマ−ラーの6番やショスタコーヴィッチの4番などを買って勉強した。

その後、海外に出て作曲を続けたが現代音楽では勿論どこでも食えない。ピアノやオルガン専門にすると練習の割りにはギャラは少ない。そこで手っ取り早いのはアマの吹奏楽や合唱の指揮だった。何回かそういう団体を持ったが、一番困ったのはそのレパートリーだった。吹奏楽はロックやジャズ・ミュージカル・映画音楽などのポピュラ−と、いつものマーチとワルツ・ポルカそれに少量の名曲クラシックだった。これを街のお祭りなんかで良く数時間ぶッ続けでやった。自分としては少なくともベルント・アロエス・ツィンマーマンやショスタコーヴィッチをやりたかったのだ。それにできればシェーンベルクの作品43やアイヴィスのホリデー交響曲ぐらいは試したい。だから主催者と幾度も衝突しては辞めさせられた。しかし馬の耳に念仏・豚に真珠、全く無駄だった。未だに音の出だことのないこれらの編曲譜とパート譜だけが20年間もここに眠っている。

勿論、日本の吹奏楽界も現代のさわりのさわり程度ではあるが、それをやってみようとする気構えは評価してよいと思う。当然これで終らないように、更に発展して、12音や、雑音・特殊奏法、偶然、セリエル、即興、ポスト・セリエルーモダンなどにも理解を示されたい。無論、吹奏楽ではある同僚を除いては管弦楽どころかピアノ独創や弦楽四重奏の表現力にも到底及ばないし、そのレベルでの傑作も未だに出て来た試しはないが、しかしそれが基点となって将来本物の現代音楽を起こすような人も中には出てくるかも知れないの為、われわれはオーケストラや合唱と同様に吹奏楽大切にしなければならない。でもだからと言って、ポピュラーや行進曲を応援してもおこがましい限りだが、これでオペラの伴奏などを編曲じゃなくてマジでさせたらどうなるんだろうか?最近このようなアイディアが浮かんできている。でも日本昔話程度の「何とか物語」じゃくだらない。少なくともマッチ売りや不寛容・リヒト・クラスじゃないとちっとも面白くない!余り関係ないけど、バイロイトのファンファーレ・トランペットはコントラ・アルトのロータリーバルブのF管を使っている。こういうのを吹奏楽にも使ってみたい。


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