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ローマ交響楽団のCD!

1交響曲774番:2012/02/01(水) 02:08:19
Respighi: Orchestral Works

Francesco La Vecchia
Orchestra Sinfonia di Roma

3月に客演する前に予習として、まだこの一回も聴いたことのないオーケストラのために、今年の2月に新発売されたCDを買って来て通して聴いてみた。


まず交響詩の「ローマ三部作」から。普通では通常1時間かかるところ73分12秒もかかっているチェリビダッケやジュリーニを思わせるテンポ設定。バーンスタインのように速いテンポのところは生理的により速く戻さないで、やっぱり遅めはチェリビダッケの影響下にあると思う。

オケの技術はプロのそれである。もちろんほぼミスなく演奏できる。ただ我々は長年フィラデルフィアの豪快なサウンドに慣れているのでそれに比べれば地味に響くであろう。ローマの同業者の由緒あるサンタ・シチリアのオケとほぼ同じレベルであろうが、ミラノ・スカラ座のように最高級のものではない。ドイツだとルール地方のA クラスの平均の音ではないだろうか?遅い楽章が更に遅くなるので曲想の拡大は可能だが、音のつなぎが薄くなるなるので気を付けなければならない。

2交響曲774番:2012/02/01(水) 02:09:05
続く2枚目の組曲「鳥」も同じ曲作りである。こういう小品にまで遅いテンポを適用すべきかは疑問の範疇に残る。

最後の弦楽のための組曲は昔良く勉強した「リュートのための古いアリアと舞曲」に似ているやはり地味な作品。この人の作品はほとんどが他人の曲の編曲みたいな形を残しているが、アイヴすやB・Aツインマーマンの引用とも全く違い、あたかもストラヴィンスキーの「プルチネラ」のように作曲(編曲)している。

最後のオルガン付きの組曲はヴィルトウーゾではないので悪魔での協奏曲ではなくて「組曲」の範疇に止まる。

どうもこのCDは第一巻ということなのでベルキスなどの全集がこのオケによって全部出るのであろう。

ローマのオーケストラは観光客の退屈な夜の資源としてもってこいの場所に位置している。オペラが質が高くとも何時も同じのスタジオーネ・システムなので尚更である。


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