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満月
1
:
すえきち
:2006/05/24(水) 19:22:49
他で1作だけ書いたことがありますが、
初心者です。
よろしくお願いします。
2
:
満月
:2006/05/24(水) 19:25:23
ねぇ?
出会った事を後悔したことない?
思うんだ。
君のためには、消えたほうがいいのかな? って…
3
:
満月
:2006/05/24(水) 19:33:56
あ〜っ 会社行きたくないなぁ…
もろ5月病だね。 たいした仕事任されてないし、さぼろうかなぁ…
pipipipi
何だよ、こんな朝早くメールなんてめずらしいなぁ
携帯をチェックすると、同じ職場の唯一の友達、ごっちんからだ。
「よしこ〜 さぼんなよ!!」
げっ!?
なんでばれんの? ぼけっとしてるくせに、変なトコ鋭いんだよなぁ〜
「はいはい行きますよ! ちぇっ!サボろうとおもってたのに…」
送信っと
支度をしますかね〜
今日もいつもと同じ1日が始まる と思ってたんだ。いつもと同じ1日が…
4
:
満月
:2006/05/24(水) 19:42:53
あ〜ぁ 自転車にまたがって走ること30分。
ちゃんと走れば15分。会社に到着!
自転車置き場から工場までもうダッシュ!!
ふ〜〜 遅刻ギリギリ間に合った。
更衣室に向かおうとすると、ニヤニヤ顔のごっちん発見!
「ちゃんとサボらず来たね。関心関心。」
「朝からあんなメール着たらサボれないよぉ。あ〜 ちかれた。」
「しょうがないなぁ…今日のランチはごとーがご馳走してあげよう。」
うちの着替えを見ながらニヤニヤごっちんが怪しげなことを言い出したぞ。
「うちに何をやらそうってのさ?」
5
:
満月
:2006/05/24(水) 19:52:47
「いや〜ん」
「ごっちん キモイ!!」
「まぁ、詳しいことは、お昼に話すよ。早くしないと主任に怒られるよ!」
「わかってますよぉ」
現場に2人でダッシュ!
主任はまだ来てなかった。役職のある人たちは、毎朝、管理職の人たちとミーチィングがあるからね。
戦闘モードにスイッチオン!
さ〜て、来たからにはやりまっせ〜!!
6
:
満月
:2006/05/25(木) 18:30:00
黙々と仕事をこなしていく。
仕事は、嫌いじゃないのよねぇ〜… 人間関係とゆーか、コミュニケーションが苦手とゆーか、まぁ人見知りなんだよなぁ
ごっちん曰く、「かっこつけようとするからだよ!!」 と言われたけども…
ウゥゥゥゥ〜〜〜
おっ! 昼休みだ! 今時、このサイレンの音ってのも、味があるよなぁ
「よしこ、行くよぉ〜」 「ほ〜い! ちょっと待って。」
バックを持って追いかける。
「ごっちん、休憩は早いよね。」 「失礼な!ごとーは仕事も速いんだよ!」
こんなじゃれあってる時間、結構好きなんだよ。言わないけど、ごっちんにはバレてそーだね。
7
:
満月
:2006/05/25(木) 18:35:07
いつもの食堂に行く。
「ごとーは焼肉定食!よしこは?」 「ウチは焼き魚定食プラスポテトサラダ!」
「いつもサラダなんか頼まないくせにぃ〜」 「だって今日はお・ご・りじゃん♪」
「くぅ〜 まぁいいけどさ」
ごっちん、ほっぺ膨らましてるし… 子供っぽいよ
8
:
名無しチャーミー
:2006/05/29(月) 13:05:04
新作ですね!続きを楽しみにしています!
9
:
満月
:2006/05/29(月) 19:32:23
定食がきて、一心に食べてから、ごっちんに聞いてみた。
「で?」 「んぁ?」 「んぁ?じゃないよぉ…ご飯粒ついてるし…」
「どこぉ? 取ってよ!!」 「はいはい。で?」
「んぁ、ごとーの友達と友達になってよ!で、その子と一緒に住んで?」
「はぁ!? 何言ってんのさぁ!!」
ウチはそんな性格じゃないって一番わかってんじゃんかよぉ〜
「よしこの性格はよ〜くわかってるよ。わかってるから、よしこに頼んでんの!
ごとーが一番信頼できるのは、よしこなんだもん。嫌がるのもわかってる。
それでも…お願いします。」
10
:
満月
:2006/05/29(月) 19:41:55
ごっちんに頭を下げられるなんて、初めてだ。
「よっしゃ! 詳しい話は、帰りに聞く。もう昼休み終わるし、戻ろう。」
そう言って、ウチは立ち上がって、「ごちそーさまー」 先に店を出た。
ごっちんに頼られてうれしさのせいで、頬が緩む。
人当たりは良いが、心のガードが固いウチは、気を許せるまでに時間がかかる
とゆーか、そうゆう仲になれた人は、皆無に近い。
正直、ごっちんの話は憂鬱でしかないけど、わかってて頼むからには、何か意味があるんだろう。
11
:
満月
:2006/05/29(月) 19:47:28
とりあえず、午後の仕事をこなそう。何も考えずに… 考えても仕方ないしね。
ウゥゥゥゥ〜〜〜
よっしゃ!今日も1日お疲れさん!!
「ごっちん、家行く?」
「うん。いいの?」
「何で上目使いなんだよぉ…襲われたいの?」
「…ハハハ…」 寒かったらしい…
12
:
満月
:2006/05/29(月) 19:53:55
コンビニに寄ってお菓子や飲み物を買い込む。ごっちんは缶チューも買ってた。
「お邪魔しま〜す!」 「何にもない部屋ですが、どーぞぉ」
「よいしょ!?」 コップと小皿を持ってくと、
ごっちんが 「早速ですが……」
うぅ… 「よしこ緊張しすぎ」 はい。わかってます。
「この子と友達になって欲しいんだ。」そう言って写真を取り出す。
「名前は、石川梨華。学年は1コ上。」
13
:
満月
:2006/05/29(月) 21:01:08
梨華ちゃんは近所に住んでて、小・中学校って、一緒に通ってたんだ。
高校は、別になっちゃって、会うことも減っちゃったんだけど、梨華ちゃんに彼が出来たって
噂では聞いてたんだ。もう高校生だし不思議じゃないでしょ?
ごとーが高校1年の終わり頃、梨華ちゃんのお母さんがごとーの所に来てさ、居なくなったって…
彼と居なくなったって。
14
:
満月
:2006/05/29(月) 21:07:37
それっきり、会ってなかってんだよ。 どこに居るのかわからなかったみたいだったし。
偶然ね、ほんとに偶然、会ったんだ。3日前。
ごとーが彼と買い物に行った時に… サングラスかけてたけどすぐにわかった。
顔にね、痣があってさ、幸せそうじゃなくて、そのままごとーん家連れてった。
何があったのか、顔見ればわかるけど、ちゃんと話したくて…
案の定、彼の暴力。
15
:
満月
:2006/05/29(月) 21:12:49
そーんな話聞いたら、ごとーの彼が黙ってる訳ないじゃん?
梨華ちゃんの彼んとこ乗り込んじゃって、「二度と会うんじゃね〜!!」 って
荷物って言っても、着替え位なんだけど、持って、その足で携帯ショップ行って携帯解約して、
で、今はごとーん家に居るんだ。彼は友達んとこ、いるんだけどね。
16
:
満月
:2006/05/29(月) 21:17:59
梨華ちゃん、一人暮らしは無理だと思うんだ。
かといって、誰にでも任せられるわけじゃないし、ごとーも1人ならいくらでもいてもらうんだけど
あの部屋は、彼の部屋だし、転がり込んだのは、ごとーだし…
よしこなら、梨華ちゃんの気持ちもわかってくれると思ったし、1人暮らしだし、
どうかなぁ?
17
:
満月
:2006/05/29(月) 21:24:40
pipipipipi…
ごっちんの携帯が鳴った。
「梨華ちゃんだ! もしも〜し!どーしたぁ?」
「いつもの時間になっても帰ってこないから、なにかあったのかと思って…」
「大丈夫だよ!今、友達の所に寄ってるんだ。もう帰るから心配しないで!梨華ちゃん」
「うん♪」
携帯を切った後、ごっちんが寂しそうに、「梨華ちゃん1人で不安なんだよ。ごとー帰るね」
「ごっちん、一緒に行ってもいい?梨華ちゃんに会ってみたい。」
18
:
満月
:2006/05/29(月) 21:30:29
>8 名無しチャーミー 様
レス ありがとうございます。
すごい励みになります。
19
:
名無しチャーミー
:2006/05/30(火) 15:53:15
梨華ちゃんとよっすぃーがどういう形で関るのか
気になっていましたがなかなか痛々しいですね。w
結構無茶なごっちんのお願いですがよっすぃーが
梨華ちゃんとどう接していくのか楽しみです。
引き続き楽しみにしていますので頑張って下さい♪
20
:
満月
:2006/05/30(火) 19:35:59
ごっちんと一緒にアパートへ向かう。 なんとなく2人とも無口になっていた。
「よしこぉ…」 「ん?」 「無理、してるよね?」 「……そーだねぇ……。」
「ごめん」 「な〜に言ってんのさぁ!」
「ウチはさぁ、な〜んて言うか… ごっちんにすっげー感謝してんだよ!
知ってた? ごっちん居なかったら、どうなってたかなぁ?」
ごっちんが、左腕に腕を絡めてきた。
「すっごい進歩だよね♪」 「そーでしょ?ごっちん以外は無理だけどねぇ♪」
「目がちゃんと笑ってるし、いい顔してるよ〜ぉ!」
そう言って一段と左腕を抱き締めてきた。
「む、胸が当たってるぅぅぅ〜」 「はは、顔あか〜い♪」
21
:
満月
:2006/05/30(火) 19:52:31
ごっちんの家に到着。
「ちょっと待ってね」 そう言って携帯を取り出す。
なにやってんだぁ???
「もっしも〜し、梨華ちゃん?今ドアの前!」
「ごっちん、お帰り〜 今開けるね」
「怖いんだって」 そう言って寂しそうに笑った。
ドアが開いたんだけど、チェーンしてない?
「その人、誰?」 「ごとーの友達のよしこ!大丈夫!心配ないよ」
ごっちんの言葉に安心したのか、一旦ドアを閉めたから開けてくれた。
玄関に入ったとたん、ごっちんに抱きついてる梨華ちゃん
「どーしたぁ?遅かったから不安だった?」 「うん…」
「先に連絡しとけばよかったね。ごめんね。」 「ううん いきなりごめんね」
「とりあえず、部屋入ろう?よしこも上がって」 「お邪魔しま〜す」
22
:
満月
:2006/05/30(火) 21:12:09
「自己紹介しよっか。こちらがごとーの親友、吉澤ひとみ。で、こちらが幼馴染の石川梨華。」
「ど、ども、吉澤です。」 「はじめまして、石川です。あのぉ〜ごめんね?」
「ふぇ?」 ウチの顔を見ながら謝る石川さん。
「さっき、男の人だと思っちゃって…」
「………。」 「………っぷ、はははははははははは」
「ごっちん!笑いすぎ!!!」 「笑わずにいられないよぉ〜…ははははははははっ」
「ごめ〜ん」 そう言ってる石川さんもめちゃめちゃ笑ってるじゃん!
ウチももぅ笑うしかないよなぁ… 「…はははは…」
23
:
すえきち
:2006/05/30(火) 21:19:32
>19 名無しチャーミー 様
ありがとうございます
確かに痛々しいんですが…もっと痛くなる予定ですw
なぜか、両手の拳を握り締め仁王立ちのよっちゃんの後姿が、いいんです。
すいませんw
24
:
名無しチャーミー
:2006/05/30(火) 22:16:23
も、もっとですか!?w
梨華ちゃんの精神的ダメージは相当大きいみたいですね。
よっすぃーの仁王立ちってなんだろう?w 気になります。(笑)
次回の更新も楽しみに待っています♪
25
:
満月
:2006/05/31(水) 18:22:51
途中で寄って買ったコンビニの荷物をそのままごっちんの部屋に持ち込んで、
いろんな話をしながら、ムシャムシャと食べていたら、ビールや缶チューが出てくる、出てくる…
「ごっちん、なんでこんなに酒があんのさ!?」
「んぁ〜大人の楽しみじゃん?」 そう言って豪快にビールを飲んでいる。
「さぁさぁ、2人とも飲みなってのぉ〜♪」 もう顔赤いし…潰れるのは時間の問題。
「梨華ちゃんって呼んでいい?」 「うん!私はぁ…ひとみちゃんって呼ぶね!」
うぅぅ…はずい… 「…う、うん。」
梨華ちゃんと、世間話をしていると、
「んぁ〜」 と言いながら、寝転がるごっちん。
はやっ!!! 予想以上の速さで潰れた。
「あ〜ぁ、無茶飲みするからだよ〜」 「どうしよう?」
「向こうの部屋運ぼう。梨華ちゃん手伝って?」 「う、うん…」
確か、ベットだったはず…
ベットにごっちんをなんとか寝かす。
「ふ〜ぅ まったく…」 「ひとみちゃん、すごい力持ち」
そう、結局1人で運んだのよねぇ〜
26
:
満月
:2006/05/31(水) 18:42:35
さて、どうしよう?
「ひとみちゃん、もう帰る?」 うぅ何故に上目づかい?
「なに?さみしいの?」 「うん。」 正直にそう言われると、帰れないじゃん
「明日、仕事だし…」 「そ、そうだよね。ごめんね?」
だから、上目づかいはやめて!しかも、ウルウルしてるしぃぃぃ…
「朝、早く起きて一旦家帰るのと、今、家に戻って、荷物持ってくるの、どっちがいい?」
「今!!」 ぱぁーっと、華やかな笑顔になる。
「よっしゃ!んじゃ、ひとっ走り行きますかぁ。梨華ちゃんは留守番ね!」
「え〜〜やだぁ」 「ダ〜メ!ごっちんのチャリ借りてくね。」
1人、夜の道を走る。ウチ、結構お人よしやねぇ〜
27
:
満月
:2006/05/31(水) 18:52:21
ピンポ〜ン!! 「梨華ちゃん、ウチ!開けてー」 「はーい!!おかえり」
めっちゃ笑顔でお出迎え。「飲んでたでしょ?顔、真っ赤」
へへへ〜って笑う梨華ちゃん。まったくしょうがないなぁ〜
ウチが胡坐を掻いて座ると、体育座りをして背中に寄りかかってきた。
「梨華ちゃん、重いよぉ」 「ごっちんから聞いた?私の事」
「…大まかに、ね」 「…そっか…」
沈黙。ウチに寄りかかる梨華ちゃんの背中が震えてる。そのうち啜り泣きが聞こえてきた。
「ひとみちゃん」 「うん?」 「ありがと」 ウチはなにも言わなかった。言えなかった。
28
:
満月
:2006/05/31(水) 18:58:15
「梨華ちゃん、重ーい!!」 落ち着いてきた頃を見計らって、ウチは思いっきり後ろに倒れた。
キャッて声は、無視。
「いった〜い!膝に顔ぶつかったぁ」
「いつまでも寄りかかってるからだよん!」もぉ〜って膨れる梨華ちゃん。
「これから、どーするの?」
29
:
満月
:2006/05/31(水) 19:52:40
「うん…いつまでもごっちんに甘えてられないし… どこか、寮のある職場があれば…
お金もないから、すぐに部屋借りるのは…ね。早く決めなきゃっとは、思ってる。」
「仕事してないの?」
「バイトしてたけど、腫れた顔して行けないから辞めちゃった。」 「そっか…」
「ねぇ梨華ちゃん、一緒に暮らさない?」 何の考えも無く、そう口を付いて出た。
「えっ?」 「家に来なよ」
なんで、そんな事言えたのか自分でもわかんないけど、考えるより先に言葉が出ていた。
30
:
すえきち
:2006/05/31(水) 20:55:35
本日は以上です。
もう少し進めたかったんですが、不調です。
仁王立ちのよっちゃんはですねぇ、ガッタスの時とかにたま〜に見せる姿が
かっけーんですw
31
:
名無しチャーミー
:2006/06/01(木) 16:10:41
いちゃいちゃしてる。w
いよいよ始まる訳ですけど問題は多分まだあるんですよね?
個人的には梨華ちゃんの親がどうしてるのかも気になります。
引き続き楽しみにしています♪
32
:
満月
:2006/06/01(木) 18:50:14
翌日。爆睡してるごっちんを叩き起こし、一緒に出社。
「昨日、梨華ちゃんと話したんだけど、一緒に住むことにしたから。」
「んぁー!急展開すぎじゃねぇ?大丈夫なの?」
「うん。たぶん。じゃれて来ても違和感なかったし…」
「ふ〜ん…そっか…。」 「うん。今度の週末にでも引っ越すよ。」
「引っ越すって、荷物着替えくらいよ?」 「そんなに身軽ってのもなんか悲しいね。」
33
:
満月
:2006/06/01(木) 19:29:45
そして、週末。
10時に梨華ちゃんを迎えに行く。
荷物は、ボストンバック1つだけらしいから、その足で食器とかをちょっと買うつもり。
ピンポーン! 「は〜い!よしこ?」 「おう!準備出来てる?」
「上がって何か飲んできなよ。」 「いいよ、早く彼に会いたいっしょ?」
「よしこ、顔エロ〜イ!?」 「失敬だな!梨華ちゃん、行こう!」
「は〜い!!」 ドタドタ玄関に来た。
「ごっちん、ありがとう。ほんとに、ほんとに…」
「泣かないでよぉ〜 もう会えないって訳じゃないんだから〜」
「だって、あの時会わなかったら、私、どうなってたかわかんないし…」
泣き出した梨華ちゃんをごっちんが抱き締める。
「そろそろ行こっか?」 「うん」
「ごっちん、今度泊まりにきなよ!」 「うん。よしこ、よろしくね」
ごっちんに見送られ、買い物をしながらのんびり帰った。
34
:
満月
:2006/06/01(木) 19:39:38
家について、荷物の整理をしていたら、
「あれっ?あれっ?」 「梨華ちゃん、なしたぁ?」
「携帯がない!あれ〜ぇ?どこにもないよぉ!?」
「じゃ、ごっちんのとこに忘れてきたんだよぉ。ごっちんの携帯にかけてみるよ」
プルルルルル…… 「出ないなぁ…」
「カギ持ってるから行ってみる?」 「何で梨華ちゃんがカギ持ってんの?」
「今日、返すつもりで忘れてた…」 「天然?」 「ち、違うもん!?」
「違わないよ!!携帯忘れて、カギ返し忘れて、天然じゃん!?」
「違うもん。」 ほっぺ膨らます姿が子供みたいでかわいいなぁ〜
35
:
満月
:2006/06/01(木) 19:53:59
そして、またごっちんの所へ逆戻り。
もう、6時だよ!夕飯の時間です。
「今日の夕飯は梨華ちゃん担当ね♪」 「え〜〜〜っ」 「当然でしょ?」 「はい。」
「ふっふっふっ!素直でよろしい!?」
到着!! 「電気ついてないね?」 「居ないのかなぁ?」
「またカギ返せないねぇ」 「…。」
「とりあえず、入ってみますか?」 梨華ちゃんがカギを開けて中に入る。
「ひとみちゃん、なんか声するよぉ」 「ん?」 これって…
36
:
満月
:2006/06/01(木) 21:24:47
ちょっちょっと、ごっちん! まだ6時過ぎよ!?
やっばい..... 汗出てきたよ.....
「梨華ちゃん、帰ろ。」 「なんで?ごっちん、居るじゃない。」
これだから、天然は!? 「いいから、帰るの!!」
「…あぁ…だめっ…」 うわぁっ はっきり聞こえちゃったよぉ.....
梨華ちゃん、完全に固まった。 やっと、状況が掴めたらしい。
「帰ろ」 無言でうなずく梨華ちゃん。
そーと、玄関を出たところで、膝の力が抜けた。
ムカムカと気持ち悪い。汗も止まらない。 ヤバイ...ヤバイよ...
37
:
すえきち
:2006/06/01(木) 21:32:38
本日は、以上です。
次回から、痛いっす。 申し訳ない。
梨華ちゃんのパパママは、もう少しお待ちくださいw
38
:
名無し(0´〜`0)
:2006/06/02(金) 00:39:45
更新お疲れ様です。
今日はじめて読ませていただきました次回、痛いんですかでも楽しみにしてます。
よっすぃ〜にも何か秘密が有りそうですねそれも、楽しみにしてます。
39
:
満月
:2006/06/02(金) 18:42:51
ごっちんの部屋の前にしゃがみこんで動けなくなってしまった。
「ひとみちゃん!」 そう呼ぶ梨華ちゃんに返事も返せない。
気持ち悪い。苦しい。
「ひとみちゃん、顔、真っ青だよ。どうしよう…」
「ごっちん!ごっちん!」 ドアの外から梨華ちゃんがドアを叩きながら呼んでいる。
気づいたごっちんが部屋から出たきた。
「ちょ、ちょっと、どうしたの?」
梨華ちゃんが事情を説明したら、ごっちんが「タクシー拾ってくる」と走っていった。
「梨華ちゃん、ごめん」 そう言うのが精一杯だった。
40
:
満月
:2006/06/02(金) 18:53:58
なんとか、2人に支えられ部屋に入ると、速攻でトイレに行き、吐いた。
ドアを閉める余裕も無く…。
なにも言わずに背中をさすってくれるごっちん。
少し落ち着いた頃「水持ってくるから、うがいしな」といってキッチンに行った。
立ち上がり、フラフラ歩いていると、梨華ちゃんが泣きそうな顔してた。
そんな顔させたくないのに… 守りたいって思ってんだよ…
「よしこ、うがいして少し横になりなよ。」
ごっちんの持ってきた水でうがいをして、ソファーに倒れこむ。
「ごとー、一旦部屋戻って、また来るから。」 無言でうなずく。
「梨華ちゃん、よしこについててあげてね?」 「う、うん。」
41
:
満月
:2006/06/02(金) 19:32:04
ごっちんが出て行った後、梨華ちゃんは、ソファーの横に、体育座りをして、
何も言わず、聞かず、そばにいてくれた。
「梨華ちゃん....」 「ん?何か飲む?」
「…手…」 「手?」 ウチが手を伸ばすと、両手で包むように握ってくれた。
スゥーっと全身の力が抜けて、ウチは目を閉じた。
42
:
満月
:2006/06/02(金) 19:40:17
手を握ったら、ひとみちゃんの顔が、柔らかくなって目を閉じた。
眠ったみたい。さっきはほんとに驚いた。
どうしていいかわからなかったし、ごっちんが居なかったら…
眠っているひとみちゃんを見ると、涙が流れていた。
なにがあったんだろう? すごく辛い事があったのかぁ?
握っている手に眼をやると腕に無数の傷跡があった。
なんでこんなに傷だらけなの? ねぇ? ひとみちゃん
43
:
満月
:2006/06/02(金) 19:53:16
ピンポ〜ン! あれ?いつのまにかソファーに寄りかかって寝てたらしい。
「梨華ちゃ〜ん!ごとーだよ〜」
「ごっちん、動けない。」 「んぁ カギ開いてた。梨華ちゃん、どした?」
「ひとみちゃんが手握ったまま眠っちゃったから、動けなくて。いつの間にか私も寝ちゃってた。」
「そっか、よしこ寝たんだ。」 ひとみちゃんの顔を見て
「穏やかな顔してる。よかったぁ。」 「ごっちん…」
「梨華ちゃんが聞きたいことはわかってるよ。」
44
:
満月
:2006/06/02(金) 21:28:56
「はぁ... 初めに1つだけ、いい?」 ごっちんがまじめな顔で言う。
「な、なに?」 「話さないよ。」 「えっ!?」
「よしこの許可なく勝手には話せない。全部はね。」
それはその通り。「うん」 「ただね…」 「うん」
ちょっと、硬かったごっちんの顔が緩んだ。
「よしこには、心に闇があって、だから梨華ちゃんを任せたいって思ったんだ。
ごとーはやっぱり空想てか想像での辛さでしかわからない。けど、よしこは、よしこは...」
ごっちんが、ポロポロと涙を流し始めた。
「ほんとに、心にも体にも傷をもってるから、梨華ちゃん...」
「ごっちん、もういいよぉ」 泣いて話せなくなったごっちんを抱き締めた。
45
:
満月
:2006/06/02(金) 21:49:29
泣き止んだごっちんが、照れたように笑って
「よしこも朝までは寝てないだろーし、梨華ちゃんもご飯まだでしょ?何か作るよ。」
そう言ってキッチンに向いながら振り向くと、
「よしこはね、人に触れることしないんだよ。肩叩いたりすることもしない。
まだ、出会って間もない梨華ちゃんの手を握りながら眠るなんて、すっごいんだよ!
ごとーだって、結構時間かかったもん。」
「それって…?」
「よしこに信頼されてんだよぉ〜♪」 「そ、そうかなぁ〜」
「梨華ちゃん、にやけてる〜 や〜らし〜ぃ」 「な、なによぉ〜」
「ん....ぅん....ぁれぇ....」
「ひとみちゃん、起きたの?」 「…ぅん……」 「梨華ちゃんの声大きいからだよぉ〜♪」
そ、そんな事ないもん!?
46
:
すえきち
:2006/06/02(金) 22:02:45
本日は以上です。
>38様
レスありがとうございます。
名無しチャーミーさんを始め、レスを頂けるとほんとうれしいですW
読んで頂いてるんですねぇ〜 ありがとうございますm(__)m
47
:
名無しチャーミー
:2006/06/03(土) 01:43:58
レスが遅れてしまった。(爆
連日の更新が非常に嬉しいです♪
よっすぃーのキズは梨華ちゃんが癒すんだぁ〜!w
今回は梨華ちゃん視点も入りましたね。
できれば視点が変わる時は空レスを挟むか、
なにか◆◆◆みたいな印しを入れていただけると
ありがたいです。
次回更新も楽しみにしています。
48
:
すえきち
:2006/06/03(土) 17:41:30
>47 名無しチャーミー様
レス催促した訳じゃありませんから(汗
視点が変わった時、どーしようかと思っていたんです。ありがとうございますw
次回からは空レスか印を入れます。 読みながら、「なるほど〜」と一人で呟いてました
49
:
満月
:2006/06/03(土) 18:00:07
目を覚ましたウチの手を、目をつぶる前と同じように梨華ちゃんが握っててくれた。
「梨華ちゃん、ありがとう」 そう言って手を離す。
「ううん。ひとみちゃん何か飲む?」 黙って首を振った。
発作じゃないけど、こうなった後は、すごくダルイ。起き上がるのもシンドイ。
「よしこ、なんか飲みな!吐いて空っぽなんだからダメだよ!!」
ごっちんが持ってきたスポドリに口を付けた。
「今、おかゆ作ってるから、それまで横になってて」
キッチンに戻る、ごっちん。梨華ちゃんはじーっと、ウチを見てる。
「梨華ちゃん…」 「なに? ひとみちゃん?」 ぼーっとしばらく梨華ちゃんを見つめてた。
「ひとみちゃん?」 不思議そうな梨華ちゃんに
「ぎゅーってして」 「えぇっ?」 「ぎゅーって、抱き締めて…」
なんでウチは泣きながらこんなことお願いしてるんだろう…
膝立ちで両手を広げた梨華ちゃんの胸の抱きついた。
梨華ちゃんは、何も言わずに抱き締めてくれた。
すっげー、あったかい。 人ってこんなにあったかいって、忘れてたよ。
「うぅ……うわぁぁぁぁ………っ もぉ…もぉ…っ もぉやだよぉー」
ウチは情けないくらいの大声で、泣いた。
50
:
満月
:2006/06/03(土) 18:03:59
□ □ □ □ □ □ □
□ □ □ □ □ □ □
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