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初めてスレ立てます

1スライム:2005/01/23(日) 22:57
初めまして!スライムと言います。

ずっとROM専だったのですが、自分でも書いてみたいと思ってスレたてさせていただきました。
つたない文章ですが、よろしくおねがいします。

2スライム:2005/01/23(日) 23:00

それでは、始めます。
この話は梨華ちゃんの卒業発表の頃に半分書いて放置していたものなので、ちょっと時期的には遅いんですが、お許しください。

3片思い:2005/01/23(日) 23:03

   <プロローグ>

4片思い:2005/01/23(日) 23:04
ずっと一緒に居れると思っていた…
いや、分かっていた。分かっているつもりだった…いつかはこうなるって。
でもさ、あまりにも急すぎるじゃん。あの二人の卒業だって2ヶ月以上も先なのに…

なんでこんなことになっちゃったのかな!? 
あ〜あ、これじゃせっかくの計画が丸つぶれだよ。もうダメなのかなぁ!?
諦めろってことなのかな…………
…………梨華ちゃん………

5片思い:2005/01/23(日) 23:07
同じ4期メンバーとしてモーニング娘。に入って4年。初めはなんとも思ってなかった。
ネガティブ過ぎてちょっと引いたりしたこともあった。
でもいつも一生懸命で…気が付いたら好きになってて、あれからずっと梨華ちゃんだけを見てきた。
なのに、いつからこんな風になったんだろう…あんなに一緒にいたのに、
いつのまにかお互いの隣には別のメンバーがいて…

あたしが素直になっていれば違ってたのかな!?
梨華ちゃんの隣にいるのは今もあたしだった!?
こんな問いかけは意味もないって分かっているのに、でも考えてしまって…あたしは深みにはまっていく。

打開したくて…でも出来なくて。気持ちとは正反対のことばっかり言って傷つけたりもした。
何とかしたい気持ちと何にも出来ない気持ちとの戦い…時間だけが過ぎていく。
半分さ、諦めかけてる。もともと無理なんだって…メンバー同士だし、それに…女同士なんだから…って。

6片思い:2005/01/23(日) 23:08

  <本編>

7片思い:2005/01/23(日) 23:11
忙しすぎる年末が終わり新しい年。
普通なら目標なんて立てて新しいこと始めようとするんだろうけど…。
どうせまた今年も何も変わらないんだよ…あたしと梨華ちゃんの関係は……



そんな時、突然、マネージャーさんから「みんなに発表がある」って言われた。

8片思い:2005/01/23(日) 23:13
初め、何を言っているのか分からなかった…あいぼんとののが卒業???
二人の実力が上がってることだって、二人ならもっと上に行けることだって、そんなこと分かってる………ずっと一緒にいたんだからさ。ずっと隣で見てきたんだから。
でもさ、でも…もう卒業なの!?

まさかこんなにも早く同期を見送ることになるなんて夢にも思わなかった。
次はかおりんか矢口さん…そんで、うちら4期が娘。を引っ張るんだって勝手に思い込んでた。

9片思い:2005/01/23(日) 23:14
家に帰ってからもいろいろと考える。あいぼんとのののこと、これからの娘。のこと。
そして…梨華ちゃんのこと………

変わってほしいと思ってた関係。変わるわけないって思ってた関係。
さすがに同期が二人だけになれば変化はあるだろう。
でもそれは良い変化?悪い変化? また近づくのか、もっと遠ざかるのか…期待と不安がごちゃ混ぜになってあたしを襲う。

まだあと半年以上ある。安倍さんの卒業だってまだなんだ…まだ考える時間はある…。
それなのに、落ち着かない。
だってあたしは知ってるから…今までの経験で知っているから……
「卒業までの時間」があっという間だということを。

10片思い:2005/01/23(日) 23:16


あたしの考えは間違っていなかった。

11片思い:2005/01/23(日) 23:18
やっぱり時間はあっという間に過ぎて、安倍さんは旅立って行った。

これまでの卒業も大変だったけど、今回ほどキツイものはない。
ごっちんの時だってこれほどじゃなかった……。

改めて感じる、安倍さんの偉大さ。
<娘。の顔>であるということ、エースであるということの意味。

12片思い:2005/01/23(日) 23:20
安倍さんの卒業で梨華ちゃんに求められるもの…はっきり言ってあたしには計り知れない。
そりゃあセンター取ったことだってあるし、フットサルではキャプテンなんてのもやってる。でも、それとこれとは全然意味が違う。
あのごっちんだってここまでは要求されていなかったと思う。
ミキティだって入ったし後輩も成長してるけど、それでも大変なポジション……。

ましてや夏にはあいぼんとののまで卒業する。どれだけの重圧の中に彼女は押し込められているのだろう……
考えれば考えるほど怖くなる。
かつては悩みや不安をあたしや先輩たちに打ち明けていた彼女。
もちろん彼女が強くなったなら、一人で乗り切れるようになったのなら問題はない。
でも……言えないのだとしたら。

13片思い:2005/01/23(日) 23:22
後輩が増えたことで、うちらは前よりも先輩に甘えるわけにはいかなくなった。
どちらかと言うとうちらが頼られなければいけない。でも、うちらだって辛いことはある。
もともとそういうことをあまり人に言うタイプじゃないあたしはもう慣れてしまっているが、そうではない彼女は???

昔のようにあたしが隣にいれば助けてあげられた!? 
今のあたしじゃプレッシャーという箱の中から彼女を救うことは出来ない!?
もどかしくてたまらない。

こんなに大切に思っているのに……こんなに愛しく想っているのに…

14片思い:2005/01/23(日) 23:23

あたしは彼女にとってただのメンバーの一人にすぎないのですか?

あたしは彼女の特別な人にはなれないのですか?

あたしは彼女の…梨華ちゃんの…恋人にはなれませんか?



誰でもいいから教えてほしい。どうしたら梨華ちゃんの隣に行けるのか……

15スライム:2005/01/23(日) 23:25
とりあえず更新終了。
こんな感じでいきたいと思います。 

感想・意見などありましたら、どんどん言ってください。

16スライム:2005/01/24(月) 23:18
本日の更新いきます。

ストックがあるうちはなるべくサクサク行きたいと思います。

17片思い:2005/01/24(月) 23:21
都大会に向けてフットサルの練習が再開された。


最近は、分割コンのリハとかで一緒になる機会が減っていたから、
こうして梨華ちゃんを近くで見れるのは嬉しい。

でもなぁ、やっぱり疲れてるっぽいな…
ののと麻琴とじゃれてる梨華ちゃんを見ながらそんなこと思ってたら、ののと目が合った。

「よっちゃんも一緒に遊びたいれすかー?」

おいおい…遊ぶって…そりゃあ休憩中だけどさ。

18片思い:2005/01/24(月) 23:24
とりあえず近づいていってその輪に入る。

妙にハイテンションのののと麻琴…この二人は全く…
…踊ってる時はあんなにキレがあるのに…思わず苦笑いしてしまう。

おっと、梨華ちゃんは…っと。良かった、笑ってる。
この人は笑ってるほうがいいね、やっぱり。

19片思い:2005/01/24(月) 23:26
「…よっすぃー…よっすぃーってばぁ!」

梨華ちゃんのことを考えてぼけっとしていたら、その本人に呼ばれていたらしく、ちょっと焦ってしまった。

「へっ!? あっごめんごめん…」

「もう、どうしたの!?かおたんみたいに交信中?(笑)」

「あっ、いやーなんかあの二人見てたらのんびりしてるなーって(苦笑) あれっ!?そういやーあいつらは?」

「本当に交信してたんだねっ。二人なら飲み物飲んでくるってさっき行っちゃったよ」
なんだよーあいつら、あたしも誘えよー。って、もしかして梨華ちゃん待っててくれた?

「そっかー。あっ行かなくて良かったの?」

「んー…どっか行っちゃってるよっすぃ置いて行くのもねー(笑) それにあんまり喉渇いてなかったし…」

あいかわらず優しいな…そういやーこういうとこにも惹かれたんだよなー。
って、もしかして今二人っきり!? 
チャンスだったりする!?

20片思い:2005/01/24(月) 23:28
「あのさー、最近どうよ?」

「急にどうしたの? なんか今日のよっすぃーちょっと変だよー(笑)」
あっやべっ、いきなりすぎたかな……

「いやー、ほらさー…あっそうそう最近分割で離れてるじゃん!? そっちはどうなのかなーとか思って」

「あー…う〜ん…別に変わったこととかないよ。そっちは安倍さん抜けたから大変じゃない?」

「うん…まーね。でもさ、矢口さんとか頑張ってるし、まっ大丈夫だとは思うけど…。 
 …梨…あー…石川は? ドラマとか撮ったりしてんでしょ? 忙しくない?」

「ちょっと忙しいかも…でももう慣れてるしねー、年末とかよりはマシだし…たいしたことないよ…」
……嘘ばっか…さっきあんなに疲れた顔してたのに…。

21片思い:2005/01/24(月) 23:30

「はーい!休憩終わりー!!始めるぞー。集合!」


「…もう行かなきゃね。」慌ててコートへと走る彼女。



やっぱ、ダメなのかな……何か……何でもいいから、何とかできないかなぁ。

22片思い:2005/01/24(月) 23:32


きっかけはひょんな所からやってきた。

23片思い:2005/01/24(月) 23:33
「はい、じゃあ次のテーマ何にしますかねー? よっすぃー何か書きたいものとかある?」

「へっ!?」

「あーもう、ぼーっとしてたね(笑) 次の連載のテーマだよ。」

「あっ、はい!そうでしたよね、すいません。」
やばいやばい、また梨華ちゃんのこと考えちゃってたよ…担当さんも困っちゃってるね。
あれからってか、最近梨華ちゃんのことばっかり考えてるよなーあたし。重症かも。
マジで何とかしなきゃなぁ…って、やばい、連載の打ち合わせ中だったっけ。

24片思い:2005/01/24(月) 23:43

「……えっと、そうだなぁ…あっメンバーのこととかどうですか?」

「メンバーについて?!」

「はい、あっでも他のネタの方いいですかねぇ?」

「っん、別にいいと思うよー。そうだね、今回はそれでいこっか! 誰か書きたい子いる?」

えっ!? 梨華ちゃんのこと考えてたから思わず言っちゃったけど、どうしよう。
梨華ちゃんって言っても大丈夫かなー? やばいかなー?

25片思い:2005/01/24(月) 23:45

「あっあの、梨…あっ石川とかどうですかね?」

「石川さん?」

「はい。あの辻と加護も卒業して同期は2人になるし、たまにはいいかなぁって。
……って、ダメですかねぇ?」

26片思い:2005/01/24(月) 23:47
あたしがこんな風に慎重になるのには理由がある。
2年位前だったかな!? あたしと梨華ちゃんが付き合っているとかって記事が出たのって。
もちろんガセだし、載ったのも3流誌みたいなやつだからあんまり気にしてなかったんだけど。

でも、事務所は違ったみたいで…梨華ちゃんと二人呼び出されて、説教みたいなのされて。


あれからだよなー、梨華ちゃんと距離が出来始めたのって。

27片思い:2005/01/24(月) 23:49


「……ごめんね、よっすぃー。」
説教が終わって帰る時、ネガティブな彼女は案の定泣きそうになってた。

「んー別にあんなの気にすることないって。それに梨華ちゃんが悪いわけじゃないでしょ。」

「で、でも、私がいつもくっ付いてるからあんな噂立っちゃって。よっすぃー迷惑だよね?」


あたしはこの頃はもう梨華ちゃんのこと好きになってて、
彼女と恋人に見られたことをちょっと喜んだりもしちゃってたわけで。

だから迷惑なんてことはありえなかった。

28片思い:2005/01/24(月) 23:52
でも、困っている彼女にそんなこと言えるはずなくて、言う勇気もなくて、

「そんなことないよー。だいたいさーありえないってのー。
 事務所もいちいち真に受けて説教とかしてくるなっつーの。」
気持ちとは正反対のことを口にしていた。

「……ありえない?」

「そーそー。うちら女同士だしさー。」

「…………。」

「あれ?梨華ちゃん、どうかした?」

「えっ!?うんうん。……そうだよね、私たち女の子同士だもんね、ありえないよね。」


そう言って梨華ちゃんは寂しそうに笑っていたけど、その時のあたしにはそんなこと考える余裕なんてなかった。

「(がーん、やっぱ梨華ちゃん女同士はダメか…良かった、さっき告ったりしなくて)」

29片思い:2005/01/24(月) 23:54



「お〜い!よっすぃー。」

「へっ!?」

「またぼーっとしてたなぁ(笑)」

「あっ、はい!すいません。何回も。」
やっべー、2回目だよ。仕事中だってのに…ちゃんとしなきゃなー。

「いや、いいんだけどさ。 さっきの続きだけど、いいんじゃないかな、石川さんで?!」
へっ!?いいの?   横を見てもマネージャーさんも反対していない。

「最近あんまりよっすぃーと石川さんってないでしょ!?新鮮かなーって。
 辻ちゃん・加護ちゃん卒業で4期のこととかもちょうどいいしね。」

「はい。」

「じゃーまーそういうことで。今日の打ち合わせは終わりね。
 締め切り遅れるなよ〜(笑)」

30片思い:2005/01/24(月) 23:56


その夜あたしはテーブルの上の紙と格闘していた。

31片思い:2005/01/24(月) 23:57

「(やっべー、勢いで梨華ちゃんとか言っちゃったけどさー。
 何書いていいかわかんないよー。あーもうはっきり言っちゃいたい!)」

だけど、下手なことを書いてまた事務所に怒られて引き離されても困る。
というか、そもそもそんなの読者に見られるのも恥ずかしいし、編集すら通らないだろう。

32片思い:2005/01/25(火) 00:01

「あー。もう、全然うかばねー。どうしよっかなー。」

今回は自分の連載で梨華ちゃんのことを語れるのだ。
いつもみたいに周りの目とか事務所とかを気にして心にもないことを言う必要はない。

「(最近あたしって突っ込み以外で梨華ちゃんと絡みないしなー。
 今回はそういうんじゃなくってさー。
 止められない程度のことで、でも梨華ちゃんに近づけるようにするにはー)」

33片思い:2005/01/25(火) 00:04

「そうだ!」

とりあえず最近の距離の離れ具合は照れ隠しみたいなことにしておいて。
で、さりげなく誘う感じで…あっここはご飯とかにしておくのが無難かな。
よし!これで、その後本当に誘って2人でご飯とか行けばまた梨華ちゃんに近づけるぞ!
               ・
               ・
               ・   
出来上がった原稿を読み直す。
頭の中では梨華ちゃんと2人で出かけることを想像しながら、何度も何度も…。


「(よし、これでOKだね。名づけて
  “梨華ちゃんとのLOVELOVEな日よカムバック作戦”開始だー)」

34片思い:2005/01/25(火) 00:08

本日の更新終了。

展開がコロコロ変わったり、急に時間が遡ったりと
読みにくい所があるかもしれませんが、ご容赦いただけると幸いです。

35名無し(0´〜`0):2005/01/25(火) 01:19
おもしろそうなお話ハケーソ。
続き期待しています。

36スライム:2005/01/25(火) 22:36:58
わーい、レスがついてる!!
こんな駄文ですが、読んでくださってる方がいると思うとやる気出ますね。

>名無し(0´〜`0) 様
 ありがとうございます!!!
 初めてのレスに感謝感激です。
 期待に答えられるよう頑張りますので、今後ともよろしくおねがいします。


それでは、気合入りなおしたところで
本日の更新行きたいと思います。

37片思い:2005/01/25(火) 22:38:39

   〜4月の終わり〜

38片思い:2005/01/25(火) 22:40:32

「はい、吉澤。今回の分。」

「ありがとうございます!」
この間書いた分の連載が載っている雑誌をマネージャーさんから受け取る。

「(よーし、早速これで梨華ちゃんを誘って…って、どうやってこれ見てもらうかだよなー。
  控え室にさりげなく置いておく? 発売まで待つ?
  って、それじゃーちゃんと見てもらえるかわかんないしなー。
  やっぱなんとかして見せないと意味ないなー)」

そんなことを考えながら廊下を歩いていると……

39片思い:2005/01/25(火) 22:41:43

「んっ?!」

自販機の横のベンチで俯いている梨華ちゃんを見つけた。

「(おーナイスタイミング!他に誰もいないし、今見せちゃおうかなー)」

40片思い:2005/01/25(火) 22:43:22

「おーい、何してるのー?」

「………よっすぃー。」
浮かれ気味のあたしとは対照的に、顔をあげた梨華ちゃんは浮かない顔をしてた。

「んー、どうかした? (梨華ちゃんへこんでる!?今これ見せてる場合じゃないかなー?)」

「……あっ、あのね……」

「ん?」

「………」

少しの沈黙があって、
「……ううん、何でもない。ちょっとね、考え事してて。」


まただ。また梨華ちゃん、何も話してくれないのか……。

41片思い:2005/01/25(火) 22:44:43

「……そっか。…何かさ、あるなら聞くから。気向いた時にでもいいから言ってよ。」


「…うん、ありがとね。」

42片思い:2005/01/25(火) 22:46:06


「ねぇそれ何?」

「へっ?」
梨華ちゃんに言われて持っていた雑誌のことを思い出す。
あれ?!もしかして今ってチャンス???

「あーこれ? 連載してる雑誌の今度出るやつ。さっき貰ったんだ。   見る?」

「えっ?!いいの?」

「うん。どうせお母さん買ってくるしさ、持って帰ってもいいよ。 って、いらないかな?(苦笑い)」

「ううん、そんなことないよ。ありがとね、後でゆっくり見るから。」

「おー。」

43片思い:2005/01/25(火) 22:47:16

「あっじゃあ私もう行くから。 これ、本当にありがとね。」
そう言って梨華ちゃんは行ってしまった。

ってか、あんな雑誌であんなに感謝しなくてもいいのに…梨華ちゃんらしいなぁ。


まっでも最後笑ってたし、見てもらえそうだし、安心したかな。

44片思い:2005/01/25(火) 22:49:26


あれから数週間。
あたしは未だに梨華ちゃんのことを誘えてはいない。

「(あーもう。タイミング難しいなー。でも早くしないと誘いづらいしな。 
  あっ今日早く終わるし、誘ってみようかなー)」
そんなことを考えていたら、

「はーい!みんなちょっと静かにー。今日はこれで終わりだからー。
 っと、吉澤この後ミーティングするから残ってね。」

ミーティング? なんだよー、せっかく梨華ちゃん誘う決意したのによー。
しかも何だー、あたし何かしたっけ? 怒られたりは嫌だなー。

45片思い:2005/01/25(火) 22:51:43



「はい、じゃあミーティング始めるから。みんな集まってー!」

「「「はい」」」
年下メンバーが帰った部屋にはあたしと梨華ちゃん、かおりんと矢口さんだけが残っていた。

って、なーんだあたしだけじゃなかったのか…。 
っと、梨華ちゃんはっと…

「(ん?なんかちょっと深刻な感じ?)」

そこには、すごく真面目な顔で固くなっている梨華ちゃんがいた。

「(えっ?まさか、梨華ちゃん卒業とかないよね?!)」

46片思い:2005/01/25(火) 22:53:25

「じゃあミーティング始めるぞー。
 えーっと、まずは…突然のことだけど、来年の正月のハローのコンサートで飯田が卒業することになった。」

「(かおりんが卒業? だって安倍さんだってこの前卒業したばっかりなのに…なんで…。)」
横目でかおりんを見たら、すごく落ち着いた表情をしていた…隣の矢口さんも、梨華ちゃんも。

「(えっ、何?!みんな知っていたの? 知らないのってあたしだけだった?)」
一人でものすごく動揺しながら、それでも卒業が梨華ちゃんじゃなかったことにちょっと安心しちゃたりして。




でも、そんなあたしの気持ちは次の瞬間打ち砕かれた。

47片思い:2005/01/25(火) 22:54:07

「それから、石川も来年の春で卒業することが決まった。」

48片思い:2005/01/25(火) 22:55:16
何を言っているのか理解できなかった…いや、受け入れたくなかった。
あいぼんとののの卒業が決まって、あたしたち4期もそういう風になったんだなって思っていたけど、
それでもやはり今の言葉は信じられなかった。

「それで、飯田の卒業後は矢口がリーダー,吉澤がサブリーダーってなるから、
 大変だけどしっかりやるように!」

「(あたしがサブリーダー?梨華ちゃんじゃなくて? って、梨華ちゃん卒業って…)」

49片思い:2005/01/25(火) 22:56:48


「…すぃー…よっすぃーってばぁ!」

「ほえっ?!」
あまりにもびっくりしすぎて変な声が出てしまった。

「(笑) ったく、大丈夫かー? みんなもう帰っちゃったよ。」

「えっ?」
気が付いたらあたしたちの他にはもう誰もいなくて。
どれだけの時間こうしていたのだろうか…。

50片思い:2005/01/25(火) 22:58:16

「まったくー矢口が声かけなかったらずっとここにいちゃってたぞー(笑)」

「…あっはい。すいません…。」

「んーまぁいいんだけどさ…いきなりだったからよっすぃーも驚いたんでしょ?」

「はい…あの…矢口さんは平気なんですか?」

「平気って?」

「はい、あのぉ2人が卒業だって聞いても普通だったから…」
もしかしたら矢口さんは平気な振りをしているだけかもしれないけど、でも、
それでもあんな風に堂々とすることはあたしには出来ない。

51片思い:2005/01/25(火) 22:59:47

「あー。まーね、矢口も最初はかなりびっくりしたよ。でもさ、あっこれ内緒だけど、ちょっと前にねかおりからは聞いてたから。
 だからね、気持ちの整理ついてたっていうか、それで大丈夫だったんだよ。
 あっでも石川のことは知らなかったからびっくりしたけどさー。よっすぃー知ってたの?」

「えっ?あっ、いや、知らなかったです…。」

「そっかぁ、圭ちゃんも聞いてなかったみたいだし、石川誰にも言ってなかったんだなー。
 あいつそういうとこ固いからなー、一人で悩んでなきゃいいけどさっ。
 まーまだ時間もあるしさ、とりあえず頑張ろうよ、サブリーダー!」

「はい。」

「うん、まぁあんまり考えすぎないようにね。
 矢口はこれで帰るけど、よっすぃも早く帰るんだぞー!」
そういって矢口さんは部屋を出て行った。

52片思い:2005/01/25(火) 23:00:46
矢口さんはかおりんから聞いてたのか…梨華ちゃんは…あたしには話してくれないよね。
でも、本当、梨華ちゃん一人で抱え込んでなきゃいいけど…。

はぁ〜。

溜息しか出てこない。

梨華ちゃんはあたしには話さない、あたしには頼ってこない…。
なんでこんなことになっちゃったんだろう。

せっかく立てた計画も結局実行されないままで…。
「(あ〜あ、ダメじゃん、もう。やっぱり諦めるしかないのかな。)」

53片思い:2005/01/25(火) 23:01:58


あの日、2人の歯車が狂い始めたあの時。
もしもあたしが梨華ちゃんに「好き」って言えてたなら…。
恋人は無理でも、それでもこんな風にずっとうじうじする必要はなかったのかな。


戻れないことなんてわかっているのに、それでもあたしはあの日素直になれなかったことを後悔していた。

54スライム:2005/01/25(火) 23:03:45
と、なんか痛い所で終わってますが
一応本日の更新終了です。

55スライム:2005/01/27(木) 00:00:34

本日も更新行きます!

56スライム:2005/01/27(木) 00:03:31


変わるものはたくさんあって、こんなにも時が過ぎているのに…。
いつまでたってもあたしは梨華ちゃんを誘うことが出来なくて…。

結局あの時から何も変わっていない…あたしと梨華ちゃんの関係。

「(まさか、こんなもやもやしたまま2人と別れるなんてなっ。)」
大切な仲間たちの卒業式が終わった…あたしたちをギリギリの所でつなぎとめて
おいてくれた大切な同期、大切な子どもたちの卒業式。

「(2人もいなくなるし、もう家族ごっこも終わりだよな…。
  これで梨華ちゃんの隣にはもういられない)」
あいぼんとのののおまけだってことは分かってたけど、それでもかまわなかった。
彼女の、梨華ちゃんの隣にいることを許されるのならば…。

57片思い:2005/01/27(木) 00:05:20

でも、その時間も今日で終わり。

2人がいなくなったら、あたしたちが一緒にいることの理由はもうない。
これでまた一歩、梨華ちゃんとの距離は広がった…。

58片思い:2005/01/27(木) 00:07:55


「よーっちゃん!」

「ん?」

「なんや、しけた顔して。うちらが卒業したんが、そんなに寂しいんか?」
あいぼんがニヤニヤしながら近づいてくる。

「あほっ!そんなんじゃねーよ。」
からかわれるのも嫌だからかわそうとしてそう言ったら、


「…なんや、寂しくないんか…。」

あいぼんが俯いちゃったから、あたしは慌てて
「…なっ。違うって。ほら、あのさ、寂しいけど、そんなの言ってられないってか、
 言われてもあいぼんが困るって言うか…(ん?)」

「…くっくっくっ。あいかわらずよっすぃーはアホやなー。騙されおって。」

な、なんだとー(怒)
ちきしょーこいつは本当に…最後までこんなんかよ。

59片思い:2005/01/27(木) 00:09:22

「はいはい、そうですね。じゃーまーそういうことで。
 父ちゃんは忙しいんでね、失礼しますよ。」

「…よっすぃー…」

ったく、まだ続けてるのかよ。

「なんだー、ひとすじ? 男はめそめそしてちゃいけないぞ!
 父ちゃんを見習え、父ちゃんを!!」

我ながらうまいこと返したなんて思っていたのに、振り向いた先のあいぼんの目には涙がいっぱいだった。
「…………。」

60片思い:2005/01/27(木) 00:11:00

「父ちゃん…あのなぁ、ほんまに卒業してもうちらの父ちゃんでいてくれるんか?」

「(なっ。まったく、こいつは素直じゃないんだから。) 当たり前だぞー。ひとすじもふたすじも俺の大事な家族だぞ!」

「…ほんま?」

「あぁ。」

「……じゃあ母ちゃんは?」

「えっ?」

「母ちゃんは違うの? 母ちゃんも大事な家族なんとちゃうの?
 なのに父ちゃんと母ちゃん…よっすいーと梨華ちゃんがそんなんやったら…うちとののはどうしたらええの? 
 親がそんなんやったら、うちら帰ってくる家なんてないやんか。
 うちとののはほんまに2人のこと親や思うとんのに…。」

「…………。」

何も言えなかった。
気づかれていたこともショックだったけど、何よりも2人にそんな思いをさせてしまっていたことが辛くて。


しばらく沈黙が続いた。

61片思い:2005/01/27(木) 00:12:01

「…あんなぁ。何があったかは知らんけど…でもな、やっぱり2人には昔みたいになって欲しい。」

「…………。」

「うちな、ののもやけど、よっすいーのことも梨華ちゃんのことも大好きやから。
 だから、2人にも仲良うしとってもらいたいんや……それってダメなんか?」

「…ダメなんかじゃないよ。」

「ほんまに?」

「あぁ。」

「良かったー。うちそれだけが心残りやってん。これで安心して卒業できるわ。」
そう言ったあいぼんは本当に嬉しそうに笑っていた。

62片思い:2005/01/27(木) 00:13:16



あいぼんにあんなことを言ってしまった手前何にもしないわけにはいかなくなった。

よし!今から梨華ちゃんのこと誘ってみよう。
あいぼんにもらった勇気無駄にはできないもんな…。



「あー、あのさー、んーっと。」

「うん?」

「いや、あの………。」
さっきあんなに気合入れたのに、いざ本人の前になると肝心なことが言えなくなる。

「あっ、だから……」

「???  よっすぃー、話ないなら私行くよ?」

結局こうなるんだ。あーあたしって本当情けないよなー。

63片思い:2005/01/27(木) 00:14:46
行ってしまおうとする梨華ちゃんを見てたらあいぼんと目が合った。
「(よっすぃー…)」
その隣ではののもすごく寂しそうな顔でこっちを見ている。


「(ダメじゃん、あたし。今日やらなきゃダメなんだって!)」
気合を入れなおして、歩き始めた梨華ちゃんの腕をつかんだ。

「……よっすぃー?」

「あっごめん。」
梨華ちゃんが不安そうな表情を浮かべたので慌てて手を離す。

64片思い:2005/01/27(木) 00:15:57

「あっあのさ、さっきの話だけど、今日さ時間ある?」

「……あるけど、急にどうしたの?」

「いや…ほら、前にさ雑誌で一緒にご飯食べに行こうって言ってたじゃん。
 あれ、今日とかどうかなーって思って。話したいこともあるしさ。」

「……そんな急に言われても…今度じゃダメ?」

「今度って? どうしても話したいことあるんだ、だからさ、
 今度がいつか決めてくれればそれでもいいけど…その…」
強気なことを言っているのに、だんだん弱気になるのがあたしの悪い所。

65片思い:2005/01/27(木) 00:17:19

「……分かった。じゃあ今日でもいいよ。」
しばらく考えた後、梨華ちゃんがそう呟いた。

「(良し!)」
かなり強引だったけど、なんとか誘い出すことに成功。
あいぼんたちを見ると2人も安心したのか、微笑んでいた。



「それで、どこに行くの?」

「えっ?!」
誘うことばかり考えてたから、そこまで気回らなかったよ…。
こんな時間だし、話す内容もあれだし…。

66片思い:2005/01/27(木) 00:18:32

「…うち来る?」
待ちくたびれたのか、梨華ちゃんの口からそんな言葉が出た。

「一人暮らしだから気使わなくてもいいし…。たいしたものは出せないけど、
 その、私もゆっくり話したいし。」

「(マジっすかー???)」
梨華ちゃんもあたしと話したいとか思っててくれたのかな!?
うわーめっちゃ嬉しいよ、吉澤逆転ホームランって感じ?

67片思い:2005/01/27(木) 00:19:54


帰りのタクシーではいろんなことを話した。
あいぼんのこと、のののこと、昔の思い出とか…。

運転手さんはちょっと迷惑そうだったけど、そんなの気にしない。

だってさ、こんな風に梨華ちゃんと話すのって本当に久しぶりだったし、
それに、笑った梨華ちゃんの顔がすごくかわいいから。


「「ありがとうございました」」
運転手にお礼を言って降りたのは、昔よく来ていた懐かしいマンションの前。

「引越しとかしてないんだ?」

「うん。なんかね、住み慣れてるし、面倒くさいから。」

68片思い:2005/01/27(木) 00:21:23

ガチャッ。

久しぶりに入る梨華ちゃんの部屋は意外にも片付いていて…ピンク率も減っていた。

「なんか変わったねー。」

「そうかな?」

「うん、なんか大人になったって感じ。」

「…………。」

「ん? どうかした?」

「ううん、何でもない。さっ上がってよ、何にもないけど。」

まただ、また梨華ちゃんは何も言ってくれない…。

「(あーあ、あたし本当にちゃんと話せるかな?!)」
梨華ちゃんじゃないけど、ネガティブな気持ちになってしまう。


「…おじゃましまーす。」

「あのさ、今何か作るからそこ座っててくれる?」

「あー、うん。」

69片思い:2005/01/27(木) 00:22:35


「お待たせ。こんなものしかないけど、ごめんね。」
しばらくして、おいしそうなにおいと一緒に梨華ちゃんが戻ってきた。

「おーうまそう! 料理できるようになったんだ?!」

「まぁね、あたしだって変わるんだよ。」
「(……そっか、やっぱり昔のままじゃあないよな)」

すれ違う気持ちを隠すように、梨華ちゃんの作った料理に手をのばす。

久しぶりに食べるその料理も、作った本人と同じですごくキレイになってて、
そんなところでも昔と一緒じゃいられないって突きつけられているような気がしてしまう。



でも……

70片思い:2005/01/27(木) 00:24:12

「(ん?)」
口に運んだそれは、見た目に反して、ちょっとだけだけど塩辛かった。

「おいしくない?」

「へっ? あーそんなことないよ。たださ、見かけはあんなにキレイなのに
 あいかわらずちょっぴりしょっぱいなーなんて思ってさ。」

突然聞かれてびっくりしちゃったけど、久々に食べたその味が自分の知っている味と
同じことが嬉しくて、つい本当のことを言ってしまう。

でも、梨華ちゃんが黙り込んじゃったから、
「(やべー気悪くしたかな。せっかく作ってくれたのに、あたしバカかよ)」
ものすごく肩身が狭くなって……なんとかしなきゃいけないと思って、

「あー、でもさー、なんか安心したよー。石川らしいっていうか…
 …昔と同じ味でさ。これで超美味いとかだと、なんか寂しいじゃん…」

……って、これじゃ逆効果か? 
「(あーもう、なにやってんだよ、あたし。)」

71片思い:2005/01/27(木) 00:25:17


「……ありがと。」
あたしの不安とは反対に梨華ちゃんは嬉しそうにしていた。

「???」


「……私もね、その料理と同じだから。」

72片思い:2005/01/27(木) 00:26:46

「時間だけどんどん過ぎていって、いろんなこと覚えて…
 ちゃんとやらなきゃ、先輩なんだから…って考え込んじゃって、
 本当は私もすごく怖いのに、そういうこと言えなくなってて…
 そういう所見せちゃいけないんだって……。
 …料理と同じ。見た目はね、立派になったかもしれない。
 でも、本当の私はネガティブで、昔と何も変わらなくて……
 だから、さっきよっすぃーが言ってくれたこと、すごく嬉しかった。」

「???」

「…安心したって言ってくれたでしょ? 寂しいっても…。
 私もね、それでいいんだよって言われた気がして……バカだよね?
 料理のことなのに、自分のことだなんて思っちゃうなんて…。」

「そんなことない!」

気が付いたらあたしは梨華ちゃんのこと抱きしめながら、怒鳴ってた。
“石川”って呼ぶことも忘れて……

73片思い:2005/01/27(木) 00:28:19

「…料理だけじゃない。ってか、本当は料理のことじゃないから。
 あたしさ、寂しかったんだ、何か梨華ちゃんどんどんキレイになっていくし…
 置いていかれてるみたいで。
 だから、あの味が変わってなかった時、あー梨華ちゃんも変わってないんだって
 そう思って嬉しくなった。」

「………。」

「だからさ、あんま無理してないで、何かあったら言ってよ!
 あたしさ、頼りないかもしれないけど…それでも、何とかするから。」

「……うん。」

「辻加護も卒業してさ、同期って2人になったじゃん。
 置かれてる立場とかは違うものかもしれないけど、でも…
 先輩でも後輩でもなくって…同じ所で同じもの見れる自信はあるから。」

「…よっすぃー。」

あたしの腕の中の梨華ちゃんは泣きじゃくってたけど、それでもその顔には
笑顔がうかんでいたから、あたしの心の中も満たされていく。


今なら、言えるかな?!

74片思い:2005/01/27(木) 00:29:26

「あのさー…なんか、こういうのってめちゃくちゃはずかしいんだけど…
 …昔みたいにさ、また仲良くしたいんだけど……。」

「………!」
梨華ちゃんはすごく驚いてた。
でも、次の瞬間「…うん。」って小さく答えてくれたから……。

安心しきったあたしは調子に乗って、
「よっしゃー!じゃあまたさー昔みたいにラブラブになろーぜ!」

冗談交じりに何気なく本音を言っちゃったりして。

そんな言葉にも梨華ちゃんは嬉しそうに微笑んでくれて。
どんどんあたしは調子に乗っていく。

「梨華―。愛してるぜー(笑)」

75片思い:2005/01/27(木) 00:30:57


本気に捉えられなくてもいい、冗談でもいい。
いつかこの気持ちを笑い話に出来るように……
“あの時実は本気で好きだったんだよ”って言える日が来るように…

高望みはしないから。

だから、神様…お願いだからもう少し、もう少しだけでいいから、
このまま梨華ちゃんのそばにいさせて下さい。



だけど…

あたしが喜びと感傷にひたっている時。

あたしの腕の中の彼女は震えながら、泣いていた。

76スライム:2005/01/27(木) 00:34:54
本日も無事に更新終了。
ちなみに次回ラストの予定です。

あー今日はマシューが良かったなぁ。でもやぐのが目立っ(ry
まぁ何にせよああやって取り上げてもらえると安心しますね。

77スライム:2005/01/28(金) 00:32:24
本日もまたまた更新いきま〜す。

78スライム:2005/01/28(金) 00:34:41
 

途端にあたしは自分の行動を後悔する。
「…あっごめん。…なんかあたし調子に乗っちゃって…
 あの…その…なんていうか…うざかったかな?!」

「…違うの…」

「へっ?」

「…そうじゃなくて…あのね、嬉しかったの。
 よっすぃーがそういう風に言ってきてくれて嬉しかった。
 また仲良く出来るんだって思うと、すごく嬉しい…。」

「…あ、ありがと。」

「…でもね、私欲張りだから…。
 よっすぃーに“梨華”って呼ばれて…、“愛してる”って言われて…
 冗談だってわかってるのに、それなのにそれ以上を望んじゃって…。」

79片思い:2005/01/28(金) 00:37:03

「仲のいい同期なんかじゃ足りなくて…メンバーの一人ってだけなんて悲しくて…
 よっすぃーの一番になりたいの…ずっとよっすぃーの隣にいたいの…。」


余りにも突然の出来事に言葉を失う。



あの?石川さん?それって…?
勘違いしちゃってもいいんですか?
吉澤ますます暴走しちゃいますよ……?

80片思い:2005/01/28(金) 00:38:43

「…………。」

「…ごっごめん。今の何でもないの。ねっ、今の忘れて…
 それで、また明日から仲良くしよう!」

「…無理だよ…。」

「……! そうだよね、こんなの迷惑だよね…。
 ごめん、でも、あの、仕事仲間でいいから……
 せめて私のこと嫌いにだけはならないで…。」


あたしの沈黙とその後の言葉を誤解している彼女を
今までよりも強くぎゅっと抱きしめる。

「よっすぃー?」
不思議そうな彼女。

81片思い:2005/01/28(金) 00:40:55

「無理なんだって…忘れるなんて。あたしもそう思ってたから…
 あたしもずっと梨華ちゃんの隣にいたいって、
 梨華ちゃんの一番になりたいってそう思ってたから。」

「………。」

何も言わない彼女を更に抱きしめる。
こうしないと恥ずかしいからさ……
やっと伝える決心ができたけど、でも、照れくさいじゃん。


「好きなんだ、梨華ちゃんのこと。ずっと見てきた…愛してる。」


やっと、やっと言えた。
もうずっと言えないできた言葉。
一生伝えられないと思っていた言葉。

82片思い:2005/01/28(金) 00:42:26
それなのに梨華ちゃんってば、「…よっすぃー…苦しいよぉ。」だなんて。
まったく、お姫様はムードってもんを知らないのかねぇ。

あいかわらずどっか抜けてる梨華ちゃんにちょっと呆れつつ、
「(まぁそういうところも好きなんだけどさ)」
あたしは抱きしめている力を緩める。

あたしの腕の間から顔をあげた梨華ちゃんはすでに泣き止んでいて、
あたしの一番大好きな笑顔であたしの顔を見上げながら、

「私もね、よっすぃーのこと愛してるよ(照)」

そう言ったかと思うと急にいたずらっ子な顔をして、
その小さな唇であたしの口をふさいできた。

83片思い:2005/01/28(金) 00:44:04

「(……!)」
突然のことにびっくりして顔が真っ赤になるのが分かる。

「あーよっすぃー赤くなってるぅ。かわいいー。」

そうだった…。
このお姫様はネガティブなくせして、いったんテンションが
上がると止められないのだ。
「(……まっこういうのもありだけどね。それに…)」

84片思い:2005/01/28(金) 00:45:48


してやったりって顔の梨華ちゃんの頬に手を置き、唇を奪い返す。
それもとびっきり甘いやつでね。

梨華ちゃんはすごく驚いて照れまくってる。
だけど、次第にあたしのキスに答えてくれて…


甘い甘い2人だけの時間…。



メンバーとして一緒に過ごす時間は残り僅かかもしれない。
でもさ、恋人としてはずっとそばにいるから…。
だから梨華ちゃんもこの手、ずっと離さないでね……。

85片思い:2005/01/28(金) 00:46:59


  <エピローグ>

86片思い:2005/01/28(金) 00:49:29


あたしがこの部屋によく来ていた頃よりも大きくなったベッド。

それなのに2人の距離はあの頃よりも近いなんて不思議だよね。

想いを伝え合ったその晩、あたしは梨華ちゃんの家に泊まって、
しっかり結ばれた手に力を込めながら彼女に話し掛ける。

「でもさ、うちらがこうなったの知ったらみんな驚くよね?!」
高橋のビックリ顔とか、ぼんやりしてる亀井とか、「ワーワー」騒ぐ
メンバーの顔を思い出す。

「んー。でも、いいんじゃない?」

「へっ?」

「私たちが幸せならメンバーも文句言わないでしょ?!」

「うん。(そうだよなー。メンバーにも堂々としてられるくらい
 梨華ちゃんのこと大切にしなきゃな)」

「まぁ麻琴は大騒ぎするかもしれないけどね…(笑)」



この後本当に小川さんが大騒ぎすることを2人はまだ知らない。
まぁこんなに幸せなら知らなくてもいいんだけどね…。
そんな小川さんのお話はまた別の機会にでも…

        End

87スライム:2005/01/28(金) 00:55:59

更新終了。


いきなりタイトル間違えて(本当は「片想い」の予定でした…)
始めてしまいましたが、なんとか無事にここまできましたw
以上で「片思い」は完結です。

ここまで読んでくださった方おりましたら、本当にありがとうございます。

次回は梨華ちゃん視点での別バージョンをあげたいと思っておりますので、
もしよろしければそちらもお付き合いいただけると嬉しいです。

88ゆう:2005/01/28(金) 01:20:43
初めまして!一気に読ませていただきました。
なんかすっごいリアルで、すっごいドキドキしました!!
実際の二人もこんな感じだったらいいなぁ〜と思うくらい素敵でした。
次回も楽しみにしています!!

8935:2005/01/28(金) 23:26:08
久々に来てみたらこんなに進んでますた・・・。

あいぼんのシーン見てたら子はかすがいだなぁとジーンときてしまいました。
二人の絆がますます深まるといいなぁ。
梨華ちゃん視点も期待して待ってます!

90スライム:2005/01/29(土) 01:23:05
おおっとレスが2つもついてる!!ありがたや、ありがたや。
本日は更新はないのですが、レス返しと次回予告を。

>ゆう様
 初めまして!!!
 一気に読んでいただきありがとうございます!
 でもそんなにほめられちゃうと作者調子に乗ってしまいますよw

>35様
 また来て読んでいただきありがとうございます!
 作者は4期大好きっ子なので、今後もあいぼんには頑張ってもらう予定です。
 2人の絆については番外編でおいおい載せられればなぁと思惑中です。


ええっと予告していた梨華ちゃん視点ですが、作者が明日からしばし旅に出るので
帰ってきてから連続してあげていきたいと思います。
その後は、あくまで予定ですが他メン主役の番外編をいくつか…。

という感じなんで、こんな駄文を楽しみにしていてくださる素敵な読者の皆様、
次回更新はもう少々(1週間くらい!?)お待ちいただけるとありがたいです。

9135:2005/01/30(日) 22:16:19
番外編超期待しとりやす!
気をつけていってらっしゃいましです(^▽^)

92スライム:2005/02/03(木) 23:54:19
国外逃亡の旅から帰ってまいりましたスライムです。
体調崩して一瞬死にかけましたがなんとか無事に帰宅できました。
ってことで、生還報告とともに梨華ちゃん視点始めたいと思います。


と、その前にレスのお返事を。

>35様
 毎度毎度レスありがとうございます!!!いつも励まされております。
 今日からまた新たにスタートしますので、こちらもよろしくです(0^〜^0)


それでは、小説の更新行きます。

93片思いsideR:2005/02/03(木) 23:56:02


   <プロローグ>

94片思いsideR:2005/02/03(木) 23:57:51

そばにいるだけでいいって思っていた…。
そんなの無理だって、いつかは離れるんだって、頭ではわかっていたけど。
だけど、あまりにも急な展開。あの2人も卒業しちゃうんだよ?!

どうしてこんな風になっちゃったのかな?
あーあ、これじゃあどうすることもできないじゃない。もうダメなのかな?
諦めなきゃいけないのかな………

………ひとみちゃん……

95片思いsideR:2005/02/03(木) 23:59:35
同じ4期メンバーとしてモーニング娘。に入って4年。

初めて会った時からずっとドキドキしていた。
ネガティブな私とは違ってマイペースで、優しくって…
いつも隣で私のことを励ましてくれていた。

それなのにさ、いつの間にか私たちの間にはたくさんの人がいて。


あの時素直になっていれば良かったのかな?
玉砕覚悟で告白していれば、もしかしたら今も隣にいれた?

そんなこと、今更遅いってわかっているのに、でも考えてしまう…
あの頃に戻れたらって…。

96片思いsideR:2005/02/04(金) 00:01:16
何とかしたい…でも出来ない。

冗談だってわかっていても貴方の言葉に傷ついて…。
どうすることも出来ないまま時間だけが過ぎていく。

もうダメなのかもしれないけど、ううん、もしかしたら初めから
可能性なんてないのかもしれないけど…
メンバー同士だし…それに、私たち女の子同士だし。

97片思いsideR:2005/02/04(金) 00:02:08


  <アナザーストーリー本編>

98片思いsideR:2005/02/04(金) 00:03:46


年末の慌しさからやっと開放された。
だからって縮まるわけじゃない…ひとみちゃんとの距離。

そんな時、突然、マネージャーさんから「みんなに発表がある」と言われた。

一体何を言っているの? あいぼんとののが卒業?
2人なら成功すると思うよ、成功して欲しいって思うよ。
でも、でも、こんな時に2人にまでいなくなられたら
私はどうしたらいいの? どうなってしまうの?

99片思いsideR:2005/02/04(金) 00:04:36

その発表は夢にも思わないものだった。

先輩たちを見送って…4人で娘。を引っ張っていこうって。
いつか私が卒業する時は2人に送り出してもらうんだって。
そんな風に思ってたのに……。


現実は余りにも厳しすぎる。

100片思いsideR:2005/02/04(金) 00:05:53

家に帰ったあとも何も手につかない。

考えるのはあいぼんとのののこと…娘。のこと…
…そして、ひとみちゃんのこと………

振り向いてほしいと思っている。いっそ切り捨ててほしいと思っている。
2人の卒業で私たちの関係はまた変わるだろう。
でもそれはいい方に?悪い方に?
もう一度隣に行ける? もっと遠くに追われる?
期待と不安で私の心は押しつぶされそうになる。

まだ先のことなのに…半年も先のことなのに…
それでも私の心を締め付けるのは、私が知っているから…

「卒業までの時間」はあっという間に過ぎて行くということを。

101片思いsideR:2005/02/04(金) 00:07:46

私の思った通り。
時間とは無情なもので、あれからすぐに安倍さんが娘。から旅立って行った。
でも、卒業ってこんなに大変なものだったかな?
ごっちんの時よりも大変だよね、今って…
改めて思い知らされる安倍さんという存在の大きさ。
<娘。の顔><エース>であることの辛さ。


やめて…お願いだから…これ以上、
これ以上私に無理な期待をしないで…
私はそんなにすごい人間なんかじゃない!
安倍さんの代わりなんて出来るわけない!
私は“石川梨華”であって“安倍なつみ”ではない…
私だって頑張ってるよ…一生懸命やってるよ…
だからお願い、“安倍なつみ”の代わりじゃなくって、
“石川梨華”として私を認めて……。

102片思いsideR:2005/02/04(金) 00:10:35
誰か助けて…私のことをわかって…
ねぇ…ねぇ…ひとみちゃん…
昔みたいに私のこと助けてよ!
「梨華ちゃんはバカだなぁ」って笑い飛ばしてよ!

ねぇお願い…こんなこともう貴方にしか頼れないんだよ…
どうしてこんなにも離れてしまったの…
こんなに大切に思っているのに…こんなに愛しく思っているのに…

私は貴方にとってただのメンバーの一人なの?
私が貴方の特別な人になるのは無理なことなの?
私は貴方の…ひとみちゃんの…恋人にはなれないの?

神様がいるなら教えて欲しい。私の願いが叶う日はいつかくるのか……

103スライム:2005/02/04(金) 00:16:40
更新終了。

ちょっと少なめですが出だしはこんなかんじで。
ちなみに本編(>>3-86)とリンクした話ですので、お時間の
ある方はそちらの方も宜しくお願いします。

104スライム:2005/02/04(金) 21:21:14
今日もサクッと更新始めます。

105片思いsideR:2005/02/04(金) 21:23:04

都大会に向けて再開されたフットサルの練習。

なんだかとっても久しぶりにひとみちゃんを見る気がする…。
でもね、本当に見ているだけなの。
だって貴方の隣には私よりも貴方を知っている人たちがたくさんいるから。

息が詰まるほど苦しい。
こんなに近くにいるのに貴方と触れ合うことが出来ないのだから。

ののと麻琴といるのに考えるのはひとみちゃんのことばかり。
それなのに……

「よっちゃんも一緒に遊びたいれすかー?」
ののの言葉にドキッとさせられる。

106片思いsideR:2005/02/04(金) 21:24:40
いつからかな?貴方が隣に来ることを苦しく思うようになったのは…。

嬉しいんだよ? 嬉しいんだけどね…でも…
そんな時間が過ぎ去ることがとてつもなく怖い。

「(もう二度と私の隣には来てくれないかも)」

恐怖に支配されて身動きがとれなくなるから…

「(だったらいっそ近づけないほうがましだよ…)」
本心とは正反対のことばかり考えてしまう。

107片思いsideR:2005/02/04(金) 21:26:07

「…梨華ちゃん!」

「うん?」

「のんたち喉渇いたから何か飲んでくるね。よっちゃんのことよろしく!」

「(自分で呼んでおいて放ったらかしなのね…)」
2人の自由さに思わず笑みがこぼれる。

でも…

「(ひとみちゃんと2人で取り残されてもね…)」

なぜかここにきた瞬間からぼんやりしている貴方。
何か言ってよ…私、何を話したらいいのかわからないんだから。

そんな私の気持ちとは裏腹に貴方は別世界に飛んでいて…
「(結局私から話さなきゃいけないのね…)」

108片思いsideR:2005/02/04(金) 21:27:52

「よっすぃー。よっすぃーってばぁ!」
貴方のことを名前で呼ばなくなってからどれくらいたったのかな?
私がそんなことを考えていると、

「へっ!? あっごめんごめん……。」
あぁ本当にどこかに行っちゃっていたのね…私なんて目に入らないのね…
どんどん浮かんでくるネガティブを打ち消すように無理して明るく振舞う。

「もう、どうしたの!?かおたんみたいに交信中?(笑)」

「あっ、いやーなんかあの二人見てたらのんびりしてるなーって(苦笑) 
 あれっ!?そういやーあいつらは?」

「本当に交信してたんだねっ。二人なら飲み物飲んでくるってさっき行っちゃったよ!」 

「そっかー。あっ行かなくて良かったの?」
それって優しさ? それとも私と一緒になんていたくないの?

「んー…どっか行っちゃってるよっすぃー置いていくのもねー(笑)
 それにあんまり喉渇いてなかったし…」
何? なんか急に思いたったような顔して…
やっぱり私となんていたくないのかな? 何か他のものに興味移っちゃった?
やだ、やめて…せめて私の前では他の誰かを見たりしないで…

109片思いsideR:2005/02/04(金) 21:30:09

そんな私の思いとは逆に、
「あのさー、最近どうよ?」
ひとみちゃんの口から出た言葉は私を気遣うもので。
嬉しいはずなのに素直に喜べなくて…

「急にどうしたの? なんか今日のよっすぃーちょっと変だよー(笑)」
かわいくないことばっかり言ってしまう。

「いやー、ほらさー…あっそうそう最近分割で離れてるじゃん!?
 そっちはどうなのかなーとか思って。」
あーあ、ひとみちゃん慌ててる…ダメよね、貴方に気を使わせるなんて…

「あー…う〜ん…別に変わったこととかないよ。
 そっちは安倍さん抜けたから大変じゃない?」

「うん…まーね。でもさ、矢口さんとか頑張ってるし、まっ大丈夫だとは思うけど…。
 …梨…あー…石川は? ドラマとか撮ったりしてんでしょ? 忙しくない?」

今日のひとみちゃんはいつもと違う……普段そんなに私のこと気にしないよね?
ふいにみせられた貴方の優しさに私の心は動揺してて…
思わず本音を打ち明けそうになってしまう。

あの日封印したはずの想いが私を包んでいくのを感じる。

110片思いsideR:2005/02/04(金) 21:32:23

「(いけない!この気持ちだけは貴方に伝えるわけにはいかない!)」

くじけそうになる心を僅かな理性が繋ぎとめる。
そう、言ってはいけない。口に出してはいけないの…

「ちょっと忙しいかも…でももう慣れてるしねー、年末とかよりはマシだし…
 ……たいしたことないよ…」
結局私が吐き出せたのはいつもの強がりだけ…


「はーい!休憩終わりー!!始めるぞー。集合!」

監督の号令にほっと安心しているのが自分でもわかる。
「(良かった…これ以上優しくされたら私はもう前へは進めない…)」

「…もう行かなきゃね。」
それだけを絞り出して私は駆け出す。

これでいいの…これでいいのよ…。
何も望んではいけないの…望んだって手に入らないのだから…

111片思いsideR:2005/02/04(金) 21:34:10




“事件は会議室で起きてるんじゃない”
何のドラマだったかな…そんな言葉が頭をよぎる……

そう、それは本当に突然に…予想もできない所から訪れた。

112片思いsideR:2005/02/04(金) 21:36:28

「なぁ石川…お前もよう頑張っとるやないか?」
ここにいるのはつんくさん、そして…突然呼び出されて困惑している私。

「…ありがとうございます。」

「なんや、疲れとるみたいやなぁ? 仕事きついんか?」

「…いえ、そんなことないです。」

「まぁええけど。あんま根詰めすぎんなや。」

「…はい。」

「そんでな、急に呼び出されてびっくりしてるやろうけど、話ってのは…

 石川卒業せえへんか?」

「えっ?…あっあの…卒業ですか?」

「そうや。正直このまんま娘。にいたらお前はダメになる。」

「…………。」

「…別に批判してるわけやないでぇ。石川、お前今の娘。で何を得とる?」

「えっ?あっ、その…でも…まだいっぱい学ぶものがあって…」

「それは娘。じゃなきゃ学べんもんか?」

「………。」

113片思いsideR:2005/02/04(金) 21:37:48

「自分でも分かってるんやろ? お前はもう十分いろんなもんを手に入れた。」

「………。」

「確かに足りんもんはたくさんある。娘。じゃないと得られんもんもな。
 だけど、石川。娘。以外でもな、他にいっぱい必要なもんはあるんや?
 それには卒業して外に出なきゃあかん。そして、今のお前ならそれが出来る。」

「…私に本当に出来るんですか? 大丈夫なんですか?」

「不安になるのもわかるで。だけど俺かてな、そんな何も考えんと
 お前のこと外にほおっぽったりせえへん。自信があるんや、
 石川が卒業してもちゃんとやっていけるって…
 娘。から飛び出しても羽ばたけるって…そうやなかったらこんな話せえへん。
 どうや石川…これでもまだ自分に自信持てんか?」

「…いえ、あの嬉しいです。私…どこまでやれるかわからないけど、
 でも、卒業して頑張ってみたいです。」

114片思いsideR:2005/02/04(金) 21:39:42

その後は何を話したのかあまりよく覚えていない。
ユニットがどうこうとか、今後の方向性はどうだとか…。

私だって嬉しくないわけじゃない。
努力を認めてもらえたのだから。私を認めてもらえたのだから。
それにいずれは旅立つ日がくるって思ってた…それがちょっと早かっただけ。

だけど手放しに喜べないのはあの人のせい。

私の心を奪ったまま離してくれないあの人の…

115片思いsideR:2005/02/04(金) 21:41:02

「(でも、私卒業するんだよね……)」

卒業したら今のように毎日一緒にいることはない。
ハローにいるのだから一緒の仕事があるかもしれないけど…でも…
今までとは明らかに遠のく距離。
……気まずくなっても諦めのつく距離。

「(…伝えてしまおうかな)」

あの日心の一番奥底にしまい込んだ想い。
あの日鍵をかけて閉じ込めたあの人への想い。

そう…あの日…

116片思いsideR:2005/02/04(金) 21:42:19


ちょうど2年前のこのくらいの時期。
私たちは2人揃って事務所の人に怒られた。

きっかけは些細なこと…「誰が信じるの?」ってくらいのデタラメな記事。
私は自分の気持ちがばれたんじゃあってドキドキしていたけど。
貴方は全然気にしてないって感じで堂々としていて。

帰り道に話した言葉、私は今も覚えてる。


だってとってもショックだったから…私の気持ちを一瞬で否定されたのだから。

117片思いsideR:2005/02/04(金) 21:43:47
あの日貴方が言った言葉。
私が受け入れてしまった言葉。

「ありえない」

その一言で私の恋は行き場を失った。

“好き”って言うことも、“一緒にいたい”と言うことも…
全ての権利をあの時、あの瞬間に奪われた。

私の想いは貴方を困らせるだけと知ったあの日から。
あれほど自信を持っていた貴方への想いは…
伝えることを許されなかった貴方への想いは…

ただただ私の心を苦しめ続ける鎖へと変わった。

118片思いsideR:2005/02/04(金) 21:45:42

だけど、もし、もしもあの時私にほんの少しでも勇気があれば…
貴方への本当の気持ちを偽ったりしなければ…
出口のない迷路に迷い込むことはなかったのかな…。


時間は戻らない。

そんなことわかりきっているのに、それでも私は、
今も変わらずあの日のことを後悔し続けている…。

119スライム:2005/02/04(金) 21:49:29
更新終了。

体調も回復してきたので、梨華ちゃん視点もサクサクあげていけそうです。
あぁでも徐々にストックがピンチになってたり…(;^▽^)

120スライム:2005/02/05(土) 23:51:11
本日もシャキシャキ更新始めたいと思います。

121片思いsideR:2005/02/05(土) 23:53:21


「おーい、何してるのー?」

私がひとみちゃんへの想いと葛藤している時。
目の前に現れたのは私を悩ませる張本人。

「(なんかいいことあった?)」
私の気持ちとは反対に、なぜだかハイテンションな貴方。

「………よっすぃー。」
嬉しそうに話し掛けてくれる貴方には悪いけど、これが私に返せる精一杯。

「んー、どうかした?」

あぁどうして?そんな笑顔で見つめられたら全てを話してしまいたくなる。
もうここで全部話しちゃおうか?

122片思いsideR:2005/02/05(土) 23:55:41

「……あっ、あのね……」

「ん?」

私を覗く貴方の優しい目に引き込まれて。私は急に怖くなる。
貴方のその笑顔を失うことが…贅沢なんて言わない、時々でいいから…
だから、もう少し貴方の優しい笑顔を私に向けていて…
「……ううん、何でもない。ちょっとね、考え事してて。」

結局何も言えないんだ。 さっき決心できそうになったのに。
私は弱いから、臆病者だから…こんな場面でも貴方を失いたくないと思ってる。
しがみついたって手に入れられないのにね…私はなんて愚かなのだろう。

「……そっか。…何かさ、あるなら聞くから。気向いた時にでもいいから言ってよ。」

最近貴方は優しいわよね…何かあったのかな?
…だけど今はその優しさも私にはつらいだけなの。

「…うん、ありがとね。」

123片思いsideR:2005/02/05(土) 23:58:46

「(あーあ、なんか暗くなっちゃった…。せっかくひとみちゃんが
 話し掛けてきてくれたのに…私のバカ! 何か話さなきゃ…ん?)」
ひとみちゃんの手にある雑誌に目が行く。

「ねぇそれ何?」

「へっ?」
私が急に話を変えたから、びっくりしてるみたい。

だけど、すぐにまた優しい顔になって、
「あーこれ? 連載してる雑誌の今度出るやつ。さっき貰ったんだ。   見る?」
そんな風に言ってくれる。

「えっ?!いいの?」

「うん。どうせお母さん買ってくるしさ、持って帰ってもいいよ。 
 って、いらないかな?(苦笑)」

「ううん、そんなことないよ。ありがとね、後でゆっくり見るから。」

「おー。」

大好きな人からの突然のプレゼント。
昔貴方にもらったたくさんのものは、今も大切にしまってある。
「(これも大事にしなくちゃね)」

たった一冊の雑誌だけど、久しぶりに増えた私の宝物に顔がほころぶ。

だって、もう増えることなんてないと思っていたから…

124片思いsideR:2005/02/06(日) 00:01:14



あれから数週間。

結局何も話せないまま、今日を迎えた。
今日、私の卒業をあの人が知る。


ミーティングの間あの人は一言も喋らなかった。

それがどういう意味なのか私にはわからないけど……。
だけど、何も話さないあの人の横顔をみているのが辛くて、
自分の強がりが限界にきているというのがわかって…
終了と同時に私は部屋を出た。


私は走る。人目も気にせず、ただただあの場所から離れたくて。

125片思いsideR:2005/02/06(日) 00:03:57

誰もいない公園まで来た時、やっと私は走るのを止めた。

「(…はぁ…はあ。ここまでくれば…)」

息が整うのと同時に頭の中が冷静さを取り戻す。
「(ひとみちゃん、大丈夫だよね? かおたんもまりっぺもいたもんね?)」


「…ちょっと!あんた早過ぎっ!!」

突然後ろから聞こえた声に心臓が飛び出しそうになる。
………一体何?

126片思いsideR:2005/02/06(日) 00:05:50

「…はぁ…はぁ…あーもう待てって言ってるのに。圭織もう若くないんだからねぇ。」
ちょっと怒りながら、だけど苦しそうにかおたんは立っていた。

「…あ、あの…」

「ったくぅ、ちょっと話そうと思ったのに急に走り出すんだもん。
 呼びかけても全然止まらないし、それどころかスピードあがるし。」

かおたんの怒りはおさまる気配がない。
それほど重要な話とは一体何なんだろう…?

「はぁ…んっと、良し。やっと直った。 あのね、石川?」

「は、はい!」
絶対怒られる!そんな気がしてしまい背筋がのびる。

127片思いsideR:2005/02/06(日) 00:08:17
だけどそれに反してかおたんは、
「ちょっとー説教するわけじゃないんだからー(苦笑)もう、だいたい
 圭織そんな怖くないしー。…って、そんなんじゃなくって。
 話っていうのはね…」
私の態度に苦笑いしながらも優しく語りかけてくれる。

「…はい。」

「あのね、時間はまだあるの。だから、やれることはまだまだたくさんあるし、
 やらなきゃいけないこともまだまだたくさんあるの。」

「はい。」

「石川はね、残りの1年? そこで後悔しないようにやればいいんだから。」

「………。」

128片思いsideR:2005/02/06(日) 00:10:18

「まだリセットボタンを押すのは早すぎる!!最後の1秒まであがかなきゃ!
 …以上、圭織の言いたいことはそれだけだから。じゃあねー。」

そう言って立ち去るかおたんの背中はとっても大きくて。
全てを見透かされてるようで恥ずかしいはずなのに、私の気持ちは穏やかだった。
「(そのためだけに追いかけてきてくれたのかな?)」

私よりも先に旅立つ先輩。
自分だって不安なはずなのに…。
それなのに後を行く後輩のためにここまでしてくれる。

「いつまでも心配ばっかりかけられないよね。」


その日の帰り道、私は誓った。

もう一度、もう一度ちゃんとひとみちゃんを好きになろう!
そして、私が卒業する時「大好きだった」って、「ありがとう」って、
自信持って言えるようにもう一度頑張ろう…

129片思いsideR:2005/02/06(日) 00:11:50


あれから2ヶ月以上たって、ついにこの日を迎えた。
今日で私のかわいい子どもたちは旅立っていく。

初め2人の卒業を聞いた時は不安でいっぱいになったけど。
あれから半年…不思議だね、今はとっても落ち着いてる。

あいぼんとののがいなくなったらひとみちゃんとの
距離はまた離れるかもしれない。
だけど、それでも頑張ろうって…2人の力をかりなくても、
一人でもちゃんとひとみちゃんと向き合うようにしようって…

あの日かおたんがくれた勇気は確実に私の中に根付いている。

130片思いsideR:2005/02/06(日) 00:13:24

「りぃかぁちゃーんっ」

「どうしたのぉ?」
突然抱きついてきたののはあいかわらず愛らしい。

「今日でのん卒業だけど、卒業してもたまにはこうしに来ていい?」
うふふ、ののったらいつまでたっても甘えん坊さんなんだから…

「もちろん!ののは私のかわいい子どもだもん。
 いいに決まってるじゃない!?」

「えへへ…あっでものんだけじゃなくって…」

「(ん?あいぼんのことかな?)もちろんあいぼんもだよ。」
かわいいなぁのの…こんな時も“W”なんだから。
私はそう思っていたけど…

131片思いsideR:2005/02/06(日) 00:14:59
「…あいぼんもだけど、父ちゃんのこともよろしくなのれす!」
ののは改まったようにそう言った。

えっ…それって…

「梨華ちゃんはのんにもみんなにも優しいれすよ、だけど、
 もっと自分にも優しくするべきなのれす。
 梨華ちゃんはもっとわがままになってもいいと思うのれす!」

のの…ののも大人になったんだねぇ…そんなこと考えてたなんて。
だけどね、心配することなんてないんだよ…

「あのね、のの。今すぐってわけじゃないんだけど、でも、
 私必ず素直になるから…。だから大丈夫だよ、安心しててね。」

「うん。」

132片思いsideR:2005/02/06(日) 00:16:49

「だけどののぉいつからそんなこと言うようになったのぉ?
 私ビックリしちゃったよー。」

「何がれすか?」
ののは不思議そうな顔でキョトンとしていた。

あれ?のの?えっと…
「…えっ?だって今のって…」

「あー。今の? 今のはあいぼんがそう言えって。
 のんもよくわかんないんだけどさーあいぼんが
 “梨華ちゃんとこ行くんやったらそう言って来い”ってうるさいから。
 って、梨華ちゃん何のことかわかるの?」

………あいぼんったら…

133片思いsideR:2005/02/06(日) 00:18:28

「…ののには教えてあげない。」

「えーっ!なんでぇ? のんも知りたいよー。ずるいよー。
 この通りっ。 お願いなのれす。」

「うふふ。どうしよっかなぁ?」

「梨華ちゃーん。」
ののがかわいいからついつい意地悪してしまう。
だってね、まだののにはこのままでいてほしいんだもん。


あいぼん…ののも…ありがとう。
いつか2人の気持ちにはちゃんと答えるからね。

134片思いsideR:2005/02/06(日) 00:20:17


だけどその“いつか”は思った以上に早くやってきた。

「あー、あのさー、んーっと。」

「うん?」

「いや、あの………。」

何だろう?突然やってきたひとみちゃんは口ごもったままで。
「あっ、だから……」

要点が掴めない。何かあるなら早く言ってほしい。
私の方はまだ貴方に何も言うつもりがないのだから。

「???  よっすぃー、話ないなら私行くよ?」

135片思いsideR:2005/02/06(日) 00:22:21
振り返って立ち去ろうとする私の腕をつかむ貴方。
いったいどうしたっていうの?
「……よっすぃー?」

「あっごめん。」
何をそんなに慌てているの?

「あっあのさ、さっきの話だけど、今日さ時間ある?」

「……あるけど、急にどうしたの?」
本当にどうしちゃったのだろう? 貴方が私を誘うなんて…

「いや…ほら、前にさ雑誌で一緒にご飯食べに行こうって言ってたじゃん。
 あれ、今日とかどうかなーって思って。話したいこともあるしさ。」

余りにも突然の誘いに驚きを隠せない。
嬉しいよ。話したいよ。

だけど…貴方の表情が真剣すぎて、りりしすぎて…
余計なことを言ってしまいそうで怖くなる。

136片思いsideR:2005/02/06(日) 00:24:27
「……そんな急に言われても…今度じゃダメ?」
今はまだダメだから…私は必死に逃れようとするのに…

「今度って? どうしても話したいことあるんだ、だからさ、今度がいつか決めてくれればそれでもいいけど…その…」

いつになく強引な貴方。こんなことって今までなかったから…
気が付いた時私は貴方の言葉を受け入れていた。
「……分かった。じゃあ今日でもいいよ。」

でもさ、2人でどこに行くの?
今からだとちょっと遅いんじゃない?
それに……何か真剣な話があるんでしょう?

137片思いsideR:2005/02/06(日) 00:26:36

「それで、どこに行くの?」

「えっ?!」
困惑している貴方。 

「(まさか何も考えていなかったの?)」
そこまでして私と話したいと思ってくれたのよね…
私も貴方のために何かできないかしら…

「…うち来る? 一人暮らしだから気使わなくてもいいし…。
 たいしたものは出せないけど、その、私もゆっくり話したいし。」
今の私の精一杯の努力。断られたらつらいけど…
でも、今日の貴方なら受け入れてくれそうだったから…


貴方は笑顔でうなずいてくれた。
「(良かった…少なくとも私嫌われてはいないよね。)」

138片思いsideR:2005/02/06(日) 00:28:29


タクシーの中で貴方はいつになく饒舌で。
あいぼんのこと、のののこと…楽しそうに話してる。
でもね、ちょっと運転手さん迷惑そうだよ?

「「ありがとうございました」」
良かった…無事に着けた。
でもね、今も実感わかないんだよね…
まさかまたここに貴方が来てくれるなんて思ってなかったから。

「引越しとかしてないんだ?」
辿り着いた目的地にちょっと驚いちゃってる貴方。

「うん。なんかね、住み慣れてるし、面倒くさいから。」
これは私の強がり…本当は貴方の思い出がつまっているから…
貴方の温もりも匂いもとっくに消えてしまっていたけど…
それでもここを離れることは出来なかったの。

139片思いsideR:2005/02/06(日) 00:30:15

ガチャッ。

いつもは一人寂しく帰ってくる部屋。だけど今日は隣に貴方がいる。
「(なんか照れるなー)」


「なんか変わったねー。」

「そうかな?」
そんなにジロジロ見られると恥ずかしいよ。

「うん、なんか大人になったって感じ。」

「…………。」
貴方の何気ない一言。でも、そんなの聞きたくなかったな…
だって何だか否定された気がしたんだもん。

あの時とは違う、ここは思い出の場所ではないんだねって…

140片思いsideR:2005/02/06(日) 00:32:08

「ん? どうかした?」

「ううん、何でもない。さっ上がってよ、何にもないけど。」
いけない!ネガティブなところは見せちゃダメだよ…頑張れ!…私。


「…おじゃましまーす。」

「あのさ、今何か作るからそこ座っててくれる?」

「あー、うん。」

「(うふふ、何だかカップルみたいだよね(照))」
久しぶりに貴方のために作る料理。上手に作らなくちゃね…

141片思いsideR:2005/02/06(日) 00:33:50

味にはちょっと自信ないけど、見た目はうまく出来たかな?
「(うふふ、なんか私みたいだなぁ!?)」
そう。まるで私を表しているかのような料理。
中身は全然自信ないのに、ちゃんと出来てる風な見せかけだけの料理。

「(貴方はこれをどう思うかな?)」
ちょっとへこんできちゃったけど、貴方が待っているのだから早く行かなくちゃね。

「お待たせ。こんなものしかないけど、ごめんね。」

「おーうまそう! 料理できるようになったんだ?!」

「まぁね、あたしだって変わるんだよ。」
一生懸命強がってみたけど、何だか貴方は軽く沈んでて。
「(どうしよう?こういうの嫌いだったかな?)」
私は不安になる。

142片思いsideR:2005/02/06(日) 00:36:36
目の前に出された料理に箸を伸ばす貴方。
だけど、何だかちょっと様子がおかしい…

「おいしくない?」

「へっ? あーそんなことないよ。たださ、見かけはあんなにキレイなのに
 あいかわらずちょっぴりしょっぱいなーなんて思ってさ。」
なんだかとっても慌てている。

「(あーあ、やっぱりおいしくなかったのかな?
 ひとみちゃん無理しちゃってるよー。ダメだなぁ私…)」


「あー、でもさー、なんか安心したよー。石川らしいっていうか…
 …昔と同じ味でさ。これで超美味いとかだと、なんか寂しいじゃん…」

落ち込んじゃって無言になった私にかけてくれた貴方の言葉。
私が一番欲しかった言葉。

143片思いsideR:2005/02/06(日) 00:38:47
「……ありがと。」
嬉しくてそれだけ言うのが精一杯。

だけどそんなこと知らない貴方は不思議そうに首をかしげている。
「???」

「(今なら言っちゃえるかな…?)」
もちろん全てを話すつもりなんてないけど。
だけど少しくらいなら、少しだけなら素直になってもいいのかな…?
また貴方の前で弱音を吐いてもいいのかな…?

「……私もね、その料理と同じだから。」
私の口から出てくる些細な本音。

144片思いsideR:2005/02/06(日) 00:41:01

「時間だけどんどん過ぎていって、いろんなこと覚えて…
 ちゃんとやらなきゃ、先輩なんだから…って考え込んじゃって、
 本当は私もすごく怖いのに、そういうこと言えなくなってて…
 そういう所見せちゃいけないんだって……。
 …料理と同じ。見た目はね、立派になったかもしれない。
 でも、本当の私はネガティブで、昔と何も変わらなくて……
 だから、さっきよっすぃーが言ってくれたこと、すごく嬉しかった。」

「???」
貴方は意味がわからないみたいだけど、私は止まれない。

「…安心したって言ってくれたでしょ? 寂しいっても…。
 私もね、それでいいんだよって言われた気がして……バカだよね?
 料理のことなのに、自分のことだなんて思っちゃうなんて…。」
どんどん吐き出される弱い心…こんなに話すつもりなかったのになぁ。

145片思いsideR:2005/02/06(日) 00:43:17
そんな私に、
「そんなことない!」突然大声を出す貴方。

「…料理だけじゃない。ってか、本当は料理のことじゃないから。
 あたしさ、寂しかったんだ、何か梨華ちゃんどんどんキレイになっていくし…
 置いていかれてるみたいで。
 だから、あの味が変わってなかった時、あー梨華ちゃんも変わってないんだって
 そう思って嬉しくなった。」

あぁどうしてこの人は…こんなにも優しいのだろう…
私が一番欲しい言葉を一番欲しい時に言ってくれるのだろう…

だけどね、「(そんなことされたら………)」

146片思いsideR:2005/02/06(日) 00:45:54
改めて気づかされる貴方への想い。
“もう一度ちゃんと好きになる”なんて思ってたけど、そんなの無理。
だって私はこれ以上愛せないほど貴方のことが大好きなのだから。
「………。」

「だからさ、あんま無理してないで、何かあったら言ってよ!
 あたしさ、頼りないかもしれないけど…それでも、何とかするから。」

「……うん。」

「辻加護も卒業してさ、同期って2人になったじゃん。
 置かれてる立場とかは違うものかもしれないけど、でも…
 先輩でも後輩でもなくって…同じ所で同じもの見れる自信はあるから。」

「…よっすぃー。」

優しすぎるよ……優しすぎるよ、ひとみちゃん…
私我慢できなくなっちゃうよ……?
このままだと貴方に迷惑かけちゃうよ……?

147片思いsideR:2005/02/06(日) 00:47:50
だけど貴方は止まらない。
さっき私が止まれなかったのと同じで、貴方も止まってはくれない。

「あのさー…なんか、こういうのってめちゃくちゃはずかしいんだけど…
 …昔みたいにさ、また仲良くしたいんだけど……。」

「………!………うん。」

ねえ私こんなに幸せでいいのかな……?
夢じゃないよね…? 幻じゃないよね……?

ねえ神様…私、これ以上は高望みしないから。
いつかちゃんとひとみちゃんから離れるから。
だからお願い…もう少し…もう少しだけでいいから…
この人の隣にいさせてください!

148スライム:2005/02/06(日) 00:50:54
更新終了。

ちょっとした予定と、切りどころがわからなくなったのとで
今日はちょい多めの更新となりました。(疲れたw)

さて、今から「ナマタマゴ」見るかな〜。

149名無し(0´〜`0):2005/02/06(日) 03:22:52
大量更新お疲れ様です。
健気ないしかーさんに胸キュンですよほ・・・(T▽T)
続きが楽しみです。

150スライム:2005/02/06(日) 22:55:02
ブレキス聴きながら今日もサクッと更新です。

と、その前に…
>名無し(0´〜`0)様
 こんなアホ作者を気遣っていただき、ありがとうございます!
 石川さんに胸キュンもありがたや、ありがたや。でも、
 (;^〜^)<梨華ちゃんは渡さないぜー! とのことですw


それでは、ラストまでドカンと一気に更新行きます!

151片思いsideR:2005/02/06(日) 22:57:24


だけど、

これだけで私は満足してるっていうのに…
貴方はそれでもまだ、止まってはくれないのね…

「よっしゃー!じゃあまたさー昔みたいにラブラブになろーぜ!」

嬉しいけど、だけど…今は、そんなこと言わないで。
冗談でもそんなこと言わないで……私に期待させないで……

これ以上先を言われたら私はきっと戻れない。
貴方への想いを隠すことが出来ない。
それなのに…

「梨華―。愛してるぜー(笑)」

神様は意地悪ですね。
私のこと喜ばせておいて地獄に突き落とすなんて。

152片思いsideR:2005/02/06(日) 22:58:40

抱きしめられた貴方の腕の中で、私のリミットは外された。

涙が止まらない。

そんな私にビックリする貴方は、
「…あっごめん。…なんかあたし調子に乗っちゃって…
 あの…その…なんていうか…うざかったかな?!」
必死になって言い訳を探してる。

ごめんね困らせて…だけどもう少しだけだから…
これだけ言ったら二度と貴方に近づいたりしないから…
二度と貴方を困らせたりしないから……

153片思いsideR:2005/02/06(日) 22:59:46

「…違うの…」

「へっ?」

「…そうじゃなくて…あのね、嬉しかったの。
 よっすぃーがそういう風に言ってきてくれて嬉しかった。
 また仲良く出来るんだって思うと、すごく嬉しい…。」

「…あ、ありがと。」

「…でもね、私欲張りだから…。
 よっすぃーに“梨華”って呼ばれて…、“愛してる”って言われて…
 冗談だってわかってるのに、それなのにそれ以上を望んじゃって…。」

154片思いsideR:2005/02/06(日) 23:01:10

「仲のいい同期なんかじゃ足りなくて…メンバーの一人ってだけなんて悲しくて…
 よっすぃーの一番になりたいの…ずっとよっすぃーの隣にいたいの…。」

サイは振られた。決して私が勝つことなんてない勝負。

それでもやっぱり友達でなんていられないから……
欲張りな私はそれだけじゃ満足できないから……

「…………。」
案の定黙ってしまった貴方。

そんな姿を見ていたら切なくなって、
「…ごっごめん。今の何でもないの。ねっ、今の忘れて…
 それで、また明日から仲良くしよう!」
自分の言ったことを後悔してしまう。

155片思いsideR:2005/02/06(日) 23:02:27

「…無理だよ…。」

もう遅いのにね…
さっきは友達に戻れなくてもいいって想ってたのにね…
それなのに…それでも私は貴方を求めている。

「……! そうだよね、こんなの迷惑だよね…。
 ごめん、でも、あの、仕事仲間でいいから……
 せめて私のこと嫌いにだけはならないで…。」

嫌いにならないでほしいなんて思ってしまっている。

156片思いsideR:2005/02/06(日) 23:03:31

だけどやっぱり貴方は優しいんだね。

絶対無理だって…叶うはずなんてないってそう思っていたのに…

「無理なんだって…忘れるなんて。あたしもそう思ってたから…
 あたしもずっと梨華ちゃんの隣にいたいって、
 梨華ちゃんの一番になりたいってそう思ってたから。」
わたしのことを強く引き寄せてそう呟く貴方。
「(まただ、また一番欲しい言葉をくれる…)」

そして、貴方がくれた次の言葉。
「好きなんだ、梨華ちゃんのこと。ずっと見てきた…愛してる。」

私は本当にバカな子だよね………
貴方のことをずっと見てきたはずなのに、誰よりも見てきたはずなのに。
貴方の気持ちには気がついていなかったなんて…
貴方も私を愛してくれていたなんて……

157片思いsideR:2005/02/06(日) 23:04:49

「(夢かな? 夢じゃないよね?)」
余りにも突然すぎて信じられないけど、だけど確かにここにある。
ずっと求め続けていた最愛の人の温もりがここに。

「(えへへ…嬉しいな。)」
嬉しいのに…何だかとっても恥ずかしくなってきて、
「…よっすぃー…苦しいよぉ。」ってちょっと抗議してみたりして。

そしたら貴方は抱きしめていた力を緩めてニコッって微笑んでくれた。
「(あぁ…この笑顔に惹かれたんだったけ…)」

「(私もちゃんと言わなくちゃね。)」

貴方は私にちゃんと伝えてくれたから。
私も貴方にちゃんと伝えなくちゃいけないから。

158片思いsideR:2005/02/06(日) 23:05:57

「私もね、よっすぃーのこと愛してるよ。」
ちょっと照れるけど、そう呟いた。
とっておきの甘い口付けと一緒に…。

貴方は顔を真っ赤にして照れていたから、
「(あぁ本当に私のこと好きでいてくれてるんだぁ…)」
なんて、とっても嬉しくなって。

「あーよっすぃー赤くなってるぅ。かわいいー。」
貴方のこと、からかっちゃった。

でもね、私が勝ち誇った顔で貴方を見ていたら…
そっと頬に手を置かれて……唇を奪い返された。

159片思いsideR:2005/02/06(日) 23:07:11

とってもとっても甘いキス。


どうやら私は貴方にはかなわないらしい。


でもね、私必死に貴方にくっ付いていくから……
この手にずっとしがみついて離れないから……

だから貴方もこの手をずっと離さないでね。


      End

160スライム:2005/02/06(日) 23:13:18
更新終了。

以上で「片思いsideR」は完結です。

いやぁでも昨日頑張ったら、逆に今日の更新量少なかったですよね?!w
その辺のバランス難しいです……今後の課題です。

で、次回は番外編をと行きたいところなんですが、ちょっとその前に
「片思い」とは全然関係ない短編(?)を一つあげるつもりです。
ちょっと、明日じゃないとって内容なもんで。

では、「片思いsideR」にお付き合いいただいた方、ありがとうございました。

16135:2005/02/07(月) 00:06:49
脱稿お疲れ様です!
結末を知ってるはずなのに読んでてドキドキしてしまいますた。
短編の方も楽しみにしてます。

>体調崩して一瞬死にかけましたがなんとか無事に帰宅できました。
お身体の具合はいかかですか?お大事になさってくださいね。

162ゆう:2005/02/07(月) 01:12:50
梨華ちゃん視点完結お疲れ様です!!
久しぶりに読ませて頂いたのですが、やっぱり最高ですね〜
何回読み返してもすっごいドキドキしてしまいます。短編の方も楽しみにしていますが、
くれぐれも体調には気をつけてくださいね!!

163スライム:2005/02/07(月) 11:25:18
今日は余裕があるので昼間の更新です。

>35様
 本当にいつもありがとうございます!!
 しかもこんなアホ作者の身体まで心配してくださるなんて…
 感激で涙が止まりません・゚・(ノД`)・゚・。
 とりあえず体調はほぼ回復しているので、今後も制作活動頑がりますね。

>ゆう様
 本編に引続きこちらも読んでいただき、しかも体調まで気遣っていただくなんて
 本当にありがとうございます!!
 すでにほとんど治っているので、今後もどしどし作品あげていきたいと思います。
 未熟者ですが、また「最高」と言っていただけるよう頑張ります!


それでは本日の更新始めたいと思います。

164スライム:2005/02/07(月) 11:30:54
と、その前に補足説明を少々。

え〜、この話は「片思い」とは一切関係のない話です。
今日が頑固一家の愛すべき長男ひとすじ君の誕生日ということで、
それを祝う意味で作った、それほど短くない短編です。

ついでに言うと作者が関西とは程遠い地方に住んでいるため、関西弁
全く自信がありません。かなりおかしい部分が多発すると思いますが、
ご勘弁いただけると幸いです。

それでは、始めます。

165ぼんさんの誕生日:2005/02/07(月) 11:33:30


なんでやねん。
なんで、あいつ電話もメールもよこさへんねん。

って、なんでうちがこんなに怒ってるかっちゅうと。


今日は2月7日。
そう!うちの記念すべき17回目の誕生日や。


いつもやったらほんまは仕事やったんやろうけど。
ちょっとだけ余裕が出来たからって事務所の奴が休みにしよった。

166ぼんさんの誕生日:2005/02/07(月) 11:34:57

って、ここまでは別にええねんけど。
問題はこっから先で。

そんならなんでうちの誕生会くらい開かんのかと。

全く気ぃのきかん事務所や…。
(これでキッズの奴のこと祝っとったらほんまにキレルで。)


って、また話がずれてもうた。すまん、すまん。
て、うち誰に謝ってんのや?

んで、話を戻すと、ほんまにうちを怒らせてんのはあいつや。


そう、辻希美! うちの相方や。

167ぼんさんの誕生日:2005/02/07(月) 11:36:11

あの事務所が気きかんのはしゃあない、もともとや。
娘。のメンバーが仕事なのもしゃあない、いつものことや。

でもなぁお前は今日休みのはずやろ。
それとも何かぁ、うちに内緒でソロ活動かぁ?
どっちにしてもええ度胸や。
うちにメールの一つもよこさへんなんてなー。

そう、うちあいぼんこと加護亜依の今一番の悩み(怒り)とは、
“相方辻希美から一切の連絡がないこと”である。


ったく、だから休みじゃなくて良かったっちゅうねん…。
なーんでうち、こんな日に家でゴロゴロしてなきゃあかんねん。

168ぼんさんの誕生日:2005/02/07(月) 11:37:43

今日うちがこうして家でボーッとしているのには訳がある。


話はうちらWが今日休みだと分かった日に遡る。

「あいぼん、良かったれすね。誕生日休みだよ。」

「あぁほんまや。誕生日まで労働強いられてたらかなわんもんな。」

「そうれすね、ところで…」

「ん?なんや?」

「ののもその日は休みなのれす!!」
当たり前やないか…今はWの仕事の話しとるっちゅうねん。
そんなんこの表みたら分かるやろ。
「…そりゃそうやろなぁ。」

「それでですね、ののも休みれすから、その日は期待してるのれす!」

「…何やようわからんけど、ありがとな。」

そんでうちはほんまに期待してもうたんやけど。
って、これで期待せえへんやつの方がおかしいけどな。

んで、他の友達からの誘いも泣く泣く断って。
家で大人しく待ってるわけなんやけど、一向にあいつから連絡が来ぃへんのや。

169ぼんさんの誕生日:2005/02/07(月) 11:38:47

「ったくメールくらいはよこせっちゅうんや。」

ハローの他のメンバーはいくら忙しくても0時にメールをくれた。
まぁそれはな、あいつ寝るの早いししゃあないんだろって諦めもつくけど。

でもなぁ今昼の12時やで。
いくらなんでも寝すぎやろ。
なんでもいいから早くメールくらいよこせよ。


「亜依〜昼ごはん食べないのー?」

「はーい、今行くー。」

何が悲しくて誕生日に家で婆ちゃんと2人でランチやねん。

170ぼんさんの誕生日:2005/02/07(月) 11:40:02

「亜依、今日どこも行かないのかい?」

「あー。」

「希美ちゃんと遊ぶとか言ってなかったっけ?」

「(モグモグ)…そういやぁそんなん言ったっけかなぁ…。」
婆ちゃん、痛いとこ突くなや。

「喧嘩でもしたのかい?」

「…いや、そんなんやないけど。」


【マンパワーがみなぎぃるぅ♪】
うちの携帯が突然鳴った。

「(やっぱしこの着メロやめようかな……。)」
って、そんなん今はどうでも良くって…

171ぼんさんの誕生日:2005/02/07(月) 11:41:10

えっと…

“のの”
着信表示にはそう出ていた。

あいつ今ごろ電話してきおってー。

そんなこと言いつつウキウキ気分で電話にでてしまう。
「…もしもし、ののか? どないしたん?」

「…あいぼん……」

はっ? 何で泣きそうなんや?

172ぼんさんの誕生日:2005/02/07(月) 11:42:17

「のの?どうしたん?何かあったか?」

「……あいぼん…今何してるんれすか?」
うち?なんで今うちの話しとるんや…。

「はっ?うちならご飯食べとったけど…」

「そうれすか…あいぼんはご飯を食べているんれすか…」

「あぁそうやけど…ほんまどうしたん?」
ほんまになんやっちゅうねん。意味わからんわ。

「…誰と一緒にいるんれすか? あいぼんの大切な人れすか?」

「まぁな…大切な人やけど。」
そりゃそうやろ、うち間違ってないよな?婆ちゃんは大切だよなぁ?

173ぼんさんの誕生日:2005/02/07(月) 11:43:27

「……そうれすか。それなら仕方ないれすね。」

「のの?ほんまにどうしたん?」

「なんでもないれす。邪魔して悪かったのれす。」

「…いや、別にええねんけど。何か用あったんちゃうか?」

「気にしないでくらさい。あいぼん楽しい誕生日過ごしてくらさいね…」
って、オイオイお前それで電話切ろうとか思ってないやろうなぁ…。

「気にすんなっちゅうのは無理やろ。ほんまどうしたん?」

「……らって…らって…あ…ぼん…」
えぇーなんや急に泣きよったわ。
うちにどうしろっちゅうねん。

174ぼんさんの誕生日:2005/02/07(月) 11:45:09

「のの!どないしたん?のの?」

「らって、のんがいくら待ってもあいぼん来てくれないんれすもん…グスッ。」

はっ?今こいつ何て言った?
「はい?」

「あいぼんは、のんよりもその大切な人といる方を選んらんれすもん…」
えーっと、全然意味が分からんねんけど…うちが悪いんか?

「…いったい何のことや? 待ってたって何のこと?」

「きょ、今日はあいぼんの誕生日で、2人とも休みれすから…ぐすっ…
 のんの家で誕生会しようと思って…それでのん昨日早く寝て、今日も
 早く起きて準備してあいぼんのこと待ってたのにあいぼん来ないから…」

「だから、それが何のことか聞いとるっちゅうねん!」

「ふえぇ…」

175ぼんさんの誕生日:2005/02/07(月) 11:46:30

「うちそんな話一回も聞いとらんで。」

「えっ…れも…」
ああ、何か分かってきた。やっぱりこいつはアホや。

「のの、それ計画してくれるのは嬉しいけどうちのこと誘ってないやろ?」

「…え、えっと、あれ、えーっと…」
おいおいいくらなんでも混乱しすぎだろ…。

「まぁええ。そんで、ののはうちの誕生会を開いてくれるんだよなぁ?」

「…そうれす。」

176ぼんさんの誕生日:2005/02/07(月) 11:47:40

「そっか、じゃあ今から行くから。」

「えっ、れも、あいぼん…」

「ん?なんや?来て欲しくないんか?」

「そんなことないれす!」
って、急にでかい声出すなよ。びびるっちゅうねん。

「…れも、あいぼん今大切な人と一緒って…」

「あぁええねん、そこはなんとでもなるから。」

「れも、れも…」

「あーもう!じゃあ婆ちゃんも連れてくか?」

177ぼんさんの誕生日:2005/02/07(月) 11:48:49

「へっ?あっあの…大切な人ってお婆ちゃんらったんれすか?」

「そうや!なんやののは婆ちゃん大事にしてへんのか?」

「…そんなことないれす。あいぼん!のん待ってるから早くきてくらさい。」

「はいはい、言われなくても今いくわ。んじゃまた後でな。」

「はい。気をつけるのれすよ〜。」

ピッ。


「婆ちゃーん、ちょっとのののとこ行ってくるわー!!」

「はいはい、良かったね亜依。」

「んー。遅くなる時は電話するからー。
 じゃーいってきまーす!!」

178ぼんさんの誕生日:2005/02/07(月) 11:49:44
電話を切って家を出るまで3分。

へへっ、なんかこれじゃあうちがすごく楽しみにしてたみたいやないか…。
ってまぁその通りなんやからしゃあないけどさ。
それにしてものののやつあいかわらず抜けとるんやから。
こりゃ行ったら一回しばかんとあかんな。

そんなこと言いながらののちゃんの家に向かうあいぼんの顔は笑顔でいっぱいだったとさ。

     おしまい

179ぼんさんの誕生日:2005/02/07(月) 11:50:28
追伸

ののちゃんの家に着いたあいぼんを待っていたのは、
( ´酈`)<あいぼんおめれとうなのれす! 
( ^▽^)<あいぼん、誕生日おめでとう!!
 (○^〜^)<あいぼん、おめでとう!!
ののちゃんの他に、これまた突然の号泣電話で呼び出されたパパとママでしたって。

    End

180スライム:2005/02/07(月) 11:57:01
更新終了。
以上で、短編「ぼんさんの誕生日」は終了です。

しかし、こんなどうしようもない話ですいません。
しかも全然いしよしじゃないし・・・・・・よっちゃんに怒られそうです。
(;^〜^)<うちらはどうしたんだYO!


えっと、次回ですが、「片思い」の番外編書きます。
いいかげんまこっちゃんの話もあげてあげないと…。

それでは、お付き合いありがとうございました。


最後に!「あいぼん誕生日おめでとう!!」

181ゆう:2005/02/07(月) 14:45:42
更新お疲れ様です!!私は、関西に住んでいるのですが全然おかしくありませんでしたよ!
あいぼんとののすっごく可愛かったです!!最後の電話で呼び出されたいしよしに
笑ってしまいました。やっぱ4期はいいですね〜
体調の方良い様子で安心しました!!番外編も期待してます!!

182スライム:2005/02/08(火) 23:23:35
こんばんは! また夜の更新に戻りました。

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 関西弁かなり不安だったのでそう言っていただきほっとしました。
 ちなみにラストは(あ〜いしよし出せないやぁ)と思ってかなり
 無理やりねじ込んだ結果だったりw これまた好評で一安心です。


今日からは予告通り「片思い」の番外編を始めたいと思います。
まずは本編でも触れていた小川さんの話からでも。
ちなみにこれ実は石川さん編より先に書いてたり…。

それではスタートです。

183小川さんは5期メンバー:2005/02/08(火) 23:26:05

「「おはよー!」」

はっ?なんで石川さんと吉澤さんが一緒に来るの?

石川さん、いつももっと早く来てますよねぇ?
吉澤さん、いつももっと遅く来ますよねぇ?

まぁ2人は同期なわけだし、残りの同期が昨日卒業して2人になって
しまったっていうのも、わかりますよ。

でもさ、なんか釈然としないんだよなぁ………。


そんなことを思って始まった8月2日の朝。
思えばこの時からだったんだよね、何かがおかしいと思ったのって。

184小川さんは5期メンバー:2005/02/08(火) 23:27:40

「よっしざっわさーん!」
いつものように憧れのあの人に絡む私。

「んだよ、麻琴。キショイって。」
これもいつものリアクション。

「まこっちゃん、またよっすぃーに絡んでんのぉ?!」
「麻琴、吉澤さん迷惑してるって(笑)」
「もう!そういうことは家でやってってば!」
これもいつもと同じメンバーのリアクション。

だけどさぁ…何か一人いつもと違う人いるよねぇ?
何て言うの? なんか負のオーラ背負っているっていうか…

…石川さん、普段そんなんじゃないですよね???

185小川さんは5期メンバー:2005/02/08(火) 23:28:51

吉澤さんの背中にまとわりつく私を見てる石川さんはというと…
明らかにいつもの石川さんとは違ってて…
例えれば、そう!スポフェスの騎馬戦の時の般若のような石川さんで。

あ、あの…あなた優しいお姉さんですよね?
「石川は優しすぎるからー」ってやぐっつぁん言ってなかった?
「梨華ちゃんは怒らないから大好き」ってのんつぁん言ってなかった?

でも、今私の視界に映る石川さんは“優しい”とは程遠くて…
思わず目を逸らしてしまう。

186小川さんは5期メンバー:2005/02/08(火) 23:30:10

でもさ、やっぱり気になっちゃうもんじゃん、こういうのって。
だから恐る恐るもう一度石川さんを見てみると…

「何? 麻琴どうかした?」
いつものキラキラっとした笑顔の石川さんがそこにいた。


自分の目を疑う。
「(神様、私は夢でも見ていたんでしょうか?)」

187小川さんは5期メンバー:2005/02/08(火) 23:31:10

あれからというもの、私が吉澤さんに絡むと感じる妙な視線。
振り返るといつもそこにある石川さんの笑顔。

…視線…笑顔…視線…笑顔…ダメだ、頭が痛い。

“ダルマさんが転んだ”みたいな私と石川さんのやり取り。
何がやっかいかって、いつまでたっても私は石川さんを捕まえられない所だ。


「(あー、もう。気になってしょうがないよー。)」

188小川さんは5期メンバー:2005/02/08(火) 23:32:24


だけど、気になることはそれだけじゃなくて。

「…もう、よっすぃーってばぁ。」
「何だよー、いいじゃんかよぉ。梨華ちゃん。」
楽屋の片隅から聞こえてくる声。


えっと、吉澤さんそんなキャラでした?

そんな甘い声とか出してましたっけ?

石川さんのこと“梨華ちゃん”なんて呼んでましたっけ?

189小川さんは5期メンバー:2005/02/08(火) 23:33:33

そこにいるのは私が憧れているかっこいい吉澤さんではなくて。
フットサルやっている時の頼れる吉澤さんでもなくて。
かといって、コントみたいなアホキャラを演じているわけでもなくて。

ただただひたすら甘―い空気を出している吉澤ひとみがそこにはいる。


どうやら私の気のせいではないようです。

明らかに何かがおかしいです。

190スライム:2005/02/08(火) 23:38:38
更新終了。
う〜ん、更新量少ないかな? 
場面で切ろうと思ったらなんか少なくなってしまった気がします。
後でもう一回更新しようかな?(激しく悩み中)

余談ですが、この話は本編&アナザーストーリーが切ない感じだった
から気分転換に書いたもので、けっこうアホな内容です。
「片思い」の雰囲気とは大きく外れるかもしれません…。

19135:2005/02/09(水) 00:33:32
更新お疲れ様です。
誘ってないのに「あいぼんが来てくれない」と泣いちゃうののに
萌えたと思ったら今度はダルマさんが転んだ状態の梨華ちゃんと小川に
笑い死にそうになりました(^^;)
続きが楽しみです。がんがってくださいね。

192スライム:2005/02/09(水) 01:41:03
気になったので寝る前にもう一度巡回に参りました。

>35様
 毎回お褒めの言葉、本当にありがとうございます!!
 ”萌えた”と言っていただけるなんて作者冥利につきます、光栄です。
 実は急に路線変更したので正直不安な部分もあったのですが、笑っていただけたようで安心しました。
 今後もこの調子で頑張りますね!


やはりさっきのではちょっと少なかったかな?というのと、今日の夜
もしかしたら更新できないかも?という怪しい状況だということで、初めて
1日(日付的には異なりますが)に2回の更新とやらをしたいと思います。

それでは更新始めます。

193小川さんは5期メンバー:2005/02/09(水) 01:43:28

こんなおかしいことに悩まされる私…
気のせいかな、少し痩せたような気がする。

「(あぁ、吉澤さん。小川はどうしたら良いのですか?)」




「「麻琴何やってんの?」」

麗しのジュリエットみたいな気分に浸っていたというのに…邪魔するな、同期よ。

194小川さんは5期メンバー:2005/02/09(水) 01:45:10

「ってか、まこっちゃん、キモイよ。」
「(ガ−ン)」
里沙ちゃん、あ、あんた、ちょっとはっきり言いすぎじゃないかい?!

「里沙ちゃん、はっきり言いすぎ。もっと包まなきゃ。」
あぁあさ美ちゃん、嬉しいけどそれフォローになってないから…

「そうやでぇ、麻琴がキショイのは今に始まったことやないで。」
愛ちゃん、それもっとひどいから……。

あぁもう、どうして私の同期はこんな人たちなんだろう…

他の人がうらやましいよ。

195小川さんは5期メンバー:2005/02/09(水) 01:46:38

例えば矢口さん!
…って、あの人の同期はギラギラしてる人と話したこともない人だった。
 
それなら、後藤さん!
…って、あの人同期いないじゃん。

じゃあ吉澤さんと一緒な4期!
…って、あんなところ入ったらあたしいつまでたっても前に出て来れないよ。

んと、じゃあもう後輩だけど6期!
…自分大好きな2人と焼肉ばっかな2人。こりゃダメだ。

あーダメだ、どうやらあたしはオリメンになるしか道はないらしい。
って、あたし当時何歳だよ? 小学4年?
…確実に中澤さんにやられてるな。

196小川さんは5期メンバー:2005/02/09(水) 01:47:40

ふっ。

まぁいい…どうやら私には5期がちょうどいいらしい。
まぁ今日のところはそれで勘弁してやるよ。


「…って、オイ!」
何だよ、心配してくれてたんじゃないのかよ?
なんで放置なわけ? あたしバカみたいじゃん?!

「「「あー?」」」
前を行く3人が振り返る。

197小川さんは5期メンバー:2005/02/09(水) 01:49:07

「ちょっとー、置いていかないでってばー」

「だってまこっちゃん、一人でぶつぶつ言っててきもいんだもん。」
だからー、里沙ちゃん、あんたきついんだって。

「もう、里沙ちゃん。今日はまだマシなほうじゃない?!」
って、またフォローになってないんだってば。

「そうやでー、普段の方がもっとキモイやろ?」
おいおい、さっきからあんたの方が言いすぎだって…。


「「「まっそんなことはいいとして、どうかしたの?」」」

そんなことって…はいはいどうせスルーなんですよね。
どうせ私はきもいですよ…。

…って、悩みはきいてくれてるのね、一応。

198小川さんは5期メンバー:2005/02/09(水) 01:50:33

「いやーなんかさー最近吉澤さんが冷たいっていうかー
 前より遊んでくれなくなったっていうかー。」
体をクネクネさせながら、もじもじ話す。

「(今、あたしかわいいかな? しげさんよりいけてる?)」
道重が聞いたら憤慨するであろうセリフだ。

「「「あー」」」

「でもねー、それはねー」
「仕方ないっていうかぁ」
「まぁ吉澤さんも幸せ絶頂で麻琴にかまってる場合じゃないからね。」

って、オイ!またスルーかよ。
ん?
ちょっと待てよ、今あさ美ちゃん気になること言ってなかった?

199小川さんは5期メンバー:2005/02/09(水) 01:51:40

「??? …えっと、それはどういう意味?」

「何?まこっちゃん知らないの?
 あいかわらずどんくさいんだからー。」
って、だから里沙ちゃんきついんだってば。

「えっ? それって?」

「あーうん、吉澤さんね、石川さんと付き合いだしたみたいだよ…」
ちょっと気まずそうに愛ちゃんが答える。

うん、愛ちゃんちょっと空気読めるようになったんじゃない!?
なんて、そんなことはどうでも良くって、
今問題なのは別のこと。

200小川さんは5期メンバー:2005/02/09(水) 01:53:29

「…!!! えーっ!!!」
私の絶叫が廊下に響き渡る。

「もう!まこっちゃんうるさいってばぁ。」

「…なっ。だ、だって…。」

「まぁねぇ麻琴が吉澤さんのこと大好きなのはわかるけどさ…。」
「でも、あの2人お似合いだからねー。」
「そうそう、お似合いっていうの?美男美女っていうかー。」
「あさ美ちゃん的に言うと…」
「「完璧です(笑)」」

そう言って笑っている2人と、呆然と立ちすくむ私。そして、
「…麻琴、大丈夫か?」
あぁそうだ、この人もいたね…空気読めすぎるようになったのかね、
正直今忘れてたよ、ごめん。

201小川さんは5期メンバー:2005/02/09(水) 01:55:01

「まぁこれにこりてまこっちゃんもさ、いつまでも
 “吉澤さん吉澤さん”って言ってないで、誰かいい人探しなよ。
 恋すりゃまこっちゃんも女の子らしくなるって。」



…そんなんじゃないもん!

私だって本気で恋とかしてるもん。


吉澤さんのこと本当に好きだったんだもん…。

202スライム:2005/02/09(水) 01:56:59
更新終了。

調子に乗って2回も更新してしまいました。
でもこれでスッキリ!気持ちよく眠れそうです。

それでは、おやすみなさい。

203名無し(0´〜`0):2005/02/09(水) 11:17:59
はじめまして。今日いっきに読ませていただきましたがどのお話も
読んだ後にすっごいあったかい気持ちになります。作者さんのお話良いですね♪
唯一小川さんを心配している同期の方の気持ちが気になりつつ・・・
更新楽しみにしております。

204ゆう:2005/02/09(水) 13:24:20
2回の更新お疲れ様です!!最初の方ではすっごい梨華ちゃんとまこっちゃんの
やりとりに笑っていたんですが、最後の方になるにつれて切ないですね〜・・・
今後も楽しみです!

205スライム:2005/02/09(水) 23:50:10
思っていたより早く帰宅できたので今日も更新できることになりました。

>名無し(0´〜`0)様
 初めまして! そして、レスありがとうございます!!
 こんな駄文を一気に読んでいただいたなんて恐縮です。(大変じゃなかったですか?)
 今回の話はあと2回の予定ですので、気になっている点もすぐ
 わかると思います。それまで(そしてこれからも)、お待ち&お付き合いの方
 宜しくお願いします!!!

>ゆう様
 またまたレスありがとうございます!!
 本当はただのお馬鹿なだけの話を書くつもりだったんですが、書いているうちに
 まこっちゃんにものすごく愛着が湧いてきてしまって……この先どう転ぶかはまだ
 秘密なのですがw、(作者の思う?)まこっちゃんらしい展開に落ち着こうと思って
 います。ラストまでもう少々お付き合い下さい!



それでは、今日もサクッと更新始めます。

206小川さんは5期メンバー:2005/02/09(水) 23:52:41


同期の3人による衝撃的な話を聞いてから
私は石川さんと吉澤さんを注意深く見るようになった。


「(気のせいだったら良かったのに…)」
目の前の現実はそんな甘いものではなくって…

「梨〜華ちゃんっ。」
仲良く雑誌を覗き込んでいる2人の姿がそこにはある。

じっと見つめる私の視線に気づいた石川さんが
「麻琴もこっち来て一緒にみる?」
そう声をかけてくれたけど、そんなの見てられなくって、
耐え切れなくなって楽屋を飛び出す。

207小川さんは5期メンバー:2005/02/09(水) 23:54:02

非常口の階段に座っていろんなことを考える。
「(あーあ石川さんのこと無視しちゃったよ。
  怒ってるかなぁ…気まずいなぁ…
  でもさぁ石川さんが吉澤さんとるから悪いんだし…。)」

ものすごく自分勝手だということは分かっているけど、
誰かのせいにでもしなきゃやっていけない。
自分は悪くないんだって…傷ついているのは自分なんだって…



「…麻琴?」

振り返るとそこには愛ちゃんが立っていた。

208小川さんは5期メンバー:2005/02/09(水) 23:55:06

「探したんやでー。急に楽屋飛び出していくから…」

「…ああ。」

「もう!みんな心配しとったで。」

「…んー、ごめん。」

「まっいいけどさ。とりあえず戻ろう?」
今日の愛ちゃんはやっぱりおかしい。
的外れな発言をしない愛ちゃんって…なんかむずがゆい。

でもさ、気持ちは嬉しいけど、今はまだ戻りたくないんだよね。

209小川さんは5期メンバー:2005/02/09(水) 23:56:29

「…麻琴? 時間立つと戻りづらいよ?」

「…でも…。」

「石川さんたちのこと?」
「(……!)」

「…仕方ないじゃん、あの2人付き合ってるんやし。」

「そんなの分かってるもん!」
核心を突かれたことに動揺して口調がきつくなる。

「……わかってるなら、尚更早く戻ったほうがいいって。」

「なっ! そんな簡単なことじゃないもん。
 愛ちゃんは苦しい片思いなんてしたことないから
 私の気持ちなんてわかんないんだよ!」
どんどんきつい言葉が口から出てくる。

210小川さんは5期メンバー:2005/02/09(水) 23:58:12

「…じゃあさ、ずっとここでそうしてれば?」

「…………。」

「麻琴は自分勝手やよ。一人で勝手に怒って、飛び出して、
 拗ねてみんなに迷惑かけて……。
 石川さんたちのこと怒ってるけどさ、あの2人は好きあってるんやよ。
 どっちかが自分の気持ち伝えたから、ああしてられるんやよ。
 何にも言う勇気ないくせに、2人のこと責める資格なんてないよ。」

わかってるよ、そんなこと……
愛ちゃんに言われなくたってわかってる……
だけど素直にはなれなくて……


「うるさい! 愛ちゃんには関係ないっ!」
そんなことしか言えなくって。

211小川さんは5期メンバー:2005/02/09(水) 23:59:28

「……もういい…。」
そう言って愛ちゃんは行ってしまった。


あーあ、私なにやってるんだろう。

勝手に石川さんに嫉妬しちゃって…
勝手に吉澤さんのこと冷たいだなんて思って…
…心配してくれてる愛ちゃん、傷つけて…

212小川さんは5期メンバー:2005/02/10(木) 00:01:10



「まーことっ!」
にこっと微笑みながら石川さんが隣に座る。

「………。」

「ここにいたんだねー。探しちゃったじゃん。」
よかった、怒ってはいない。いつもの優しい石川さんだ。
「………。」

「…ねぇ、麻琴。麻琴は私とよっすぃーのこと反対?」

「えっ?」
突然そう言われて焦る。

213小川さんは5期メンバー:2005/02/10(木) 00:02:27

「なんか、賛成してくれてないみたいだから…
 あのね、麻琴が嫌だって思うなら、私なるべくよっすぃーと
 一緒にいないようにするから……。」

「…なっ!なんで…?」

「だって、麻琴が苦しそうな顔してるの見たくないもん。
 麻琴もね、私の大切な家族だから。」

「…家族?」

「うん、そう。あいぼんとののだけじゃないよ。
 麻琴も私の大事な子どもなの…って、子どもは嫌かな?
 じゃあねー、うーんと、あっ、妹!! 麻琴はかわいい妹だから。」

「妹?」

「うん。かわいい妹が泣いてるとお姉ちゃん寂しいなー。
 笑っててほしいなーって。
 麻琴が笑ってられるなら、私少しくらい我慢できるからさ。」

214小川さんは5期メンバー:2005/02/10(木) 00:03:28

「………。」

「あれぇ?あたし何か恥ずかしいこと言ってるぅ?」
なんて石川さんは笑ってるけど、その笑顔が眩しい。


えへへ、この笑顔は傷つけちゃいけないよね。

私は吉澤さんのこと好きだから石川さんはライバルだけど…
でも気づいちゃった、私石川さんのことも好きだなぁなんて。

215小川さんは5期メンバー:2005/02/10(木) 00:04:45

「ねぇ、石川さん?」

「うん?」

「…あのね、私寂しかったんだよ。」
「???」

「だってさー、吉澤さんも石川さんも急に
 かまってくれなくなるんだもん!
 “小川悲しい”って感じ?」
そう言っておどけてみたら石川さんは満面の笑みを浮かべて。


「(あー、吉澤さんもこれにやられたのかな?)」
なんてさ、ちょっとドキッとしたことは内緒だけど。

216小川さんは5期メンバー:2005/02/10(木) 00:05:48

「…私だって寂しかったんだよー。だってさー
 麻琴は“吉澤さーん”ってよっすぃーばっかりだし、
 よっすぃーも麻琴にかまって私のこと見てくれないし、
 私ずっと2人のことうらやましかったんだよー。」

だからか…やっと石川さんの般若な理由が分かったよ。
でもさ、石川さん、あの顔は怖すぎるから……(笑)

でもまぁ気持ちは晴れ晴れしてきたかな。

217小川さんは5期メンバー:2005/02/10(木) 00:07:19

「それにさー…」
なんてまだぶつぶつ言ってる石川さんの腕を取って、
「ほら、石川さん、収録始まりますよ!」彼女を立たせる。

「もう!なによー。麻琴ってばー!」

ちょっとプンプンしてる石川さんの手を握って歩き出す。


「あーあ、それにしても私にもいい人現れないかなー?」

「(笑) 何?麻琴、恋したいの?」

「うーん。なんか石川さん見てたらそう思った。」

ちょっと先輩をたててみたら、案の定石川さんは喜んでて。
あの…ちょっと…浮かれすぎですから。

218小川さんは5期メンバー:2005/02/10(木) 00:08:31

クルクルまわり始めた先輩にちょっと閉口しながらも、
あぁ私って幸せなんだなーなんて的外れなこと考えて。


「麻琴にもきっと素敵な恋人ができるよ!」
石川さんはまだまだうかれ続けて、楽しそうに答える。

「そうかなー? そんな人本当にいるのかなー?」

「うふふ。…案外もう近くにいるのかもよ。」


「えっ?」

219スライム:2005/02/10(木) 00:11:27
更新終了。
(ちょっと切りどころが微妙かな?なんてドキドキだったりしますが…)

ちなみに、次回更新で「小川さんは5期メンバー」はラストです。

220203:2005/02/10(木) 00:46:30
ほぼリアルタイムで読めました♪更新お疲れ様です。
いっきに全部読んでも疲れませんでしたよo(^-^)o

石川さんお姉ちゃんなところが良いですね。意味深に去って行く辺りは罪な人ですが(^▽^;)
まこっちゃん気付いてあげてね・・・。
このお話(本編も番外編も)大好きなんで更新&完結楽しみにしてます。

221ゆう:2005/02/10(木) 15:24:02
更新お疲れ様です!!梨華ちゃんの優しさに読んでる方まで
ジーンときました(笑)まこっちゃんは気付くことが出来るのか・・・
それにしても作者様の書かれるまこっちゃん大好きです!!可愛いです!

222スライム:2005/02/10(木) 19:54:15
いつもより早い時間にやってこれました。

>203様
 またまたレスしてくださってありがとうございます!!
 リアルタイムですかー、なんだか照れますねぇ。
 (更新とろいのがばれると思うとドキドキですがw)
 さて、まこっちゃんはあの子の気持ちに気づくのか?
 答えはこの後の更新で明らかに!(なんちゃってw)

>ゆう様
 毎回のレスありがとうございます!!
 梨華ちゃんにはもうちょっぴり(ほんとにちょっとだけ)頑張ってもらうつもりです。
 あとは……まこっちゃんにかかっておりますw
 ちなみに作者も書いてて楽しくなるくらいまこっちゃんは書きやすく、大好きです!


それではラストまで一気に更新行きます。

223小川さんは5期メンバー:2005/02/10(木) 19:56:50

ガチャッ。

ドアを開けて楽屋に入る石川さんと、その手を握る私。


「あー!!麻琴何やってるんだよ。梨華ちゃんの手離せ!」
吉澤さんが叫んでる。


「………。」
私本当にこんなアホな人好きだったのかな?
ってか、石川さん本当にこんな人でいいのかな?

だってあの人慌てすぎて、イスから落ちてるよ?

224小川さんは5期メンバー:2005/02/10(木) 19:58:18

「(百年の恋も冷める瞬間ってこういうのなのかな?)」


私の片思いはアホみたいな終わり方を迎えた…。


里沙ちゃんが聞いたら
「アホなまこっちゃんにはピッタリだね。」なんて言いそうだ。
って、何か現実的すぎて怖いな…。

これは奴らには一生語るまい。

225小川さんは5期メンバー:2005/02/10(木) 19:59:35


「麻琴? よっすぃー怒るから手離すよ。」

「あっ!はい…。」
ぼんやりしてる所を石川さんに引き戻される。

「それに麻琴は他にやることあるもんね?」
「???」

「ごめんね、さっき見ちゃってたの…。」
「???」

「…高橋とのこと。」

「……!! あっ!」

「ちゃんと謝らないとね。ほらっ!」
私の手を離した石川さんが背中を押してくれる。

226小川さんは5期メンバー:2005/02/10(木) 20:00:35

あぁそうだったよ…愛ちゃんに謝らなきゃなぁ…
つーか、気まずい。何て言ったらいいかなぁ…

「(だーもう!考えたってしょうがない!どうせアホなら
  アホらしくドカンと言ってやれー。)」

開き直ったアホに怖いものなんてない。



「愛ちゃん、さっきはごめん!!」
私の声が楽屋に響く。

227小川さんは5期メンバー:2005/02/10(木) 20:01:36

「もう!まこっちゃん声大きい!」
里沙ちゃん、ごめん。今はうざい。

「そうそう、静かにしないと怒られるよ。」
あさ美ちゃん、悪いけどあんたも今はうざいよ。

「麻琴は声でかいからなぁ。まぁ今始まったことじゃないけど…。」
愛ちゃん、だからあんたが一番ひどいんだって。

…って、おい!愛ちゃん何普通に返してんだよ!
一瞬スルーするところだったじゃんかよ!

228小川さんは5期メンバー:2005/02/10(木) 20:02:40

「…あ、愛ちゃん?」

「んー?」

「いや、だからその…あの。」

「なぁ麻琴、吉澤さんアホやなぁ…イスから落ちとるんやで。」

「…はっ?」


「オイこら高橋!聞こえてんだよ!」

「うわーすいません、すいません…」
逃げ回る愛ちゃんと、追いかけ回す吉澤さん。

あの、私放置ですか?

229小川さんは5期メンバー:2005/02/10(木) 20:04:03

「あーあ、愛ちゃん何やってんだか…」
呆れ顔の里沙ちゃん。

「ほんとに。そろそろお怒りに触れるね。」
我関せずな顔してるあさ美ちゃん。


「こらー!よっすぃーに高橋―!!うるさーい!楽屋で走り回るなー!!」
飯田さんの激が飛ぶ。


「愛ちゃんもさ、もっと空気よまなきゃ…」
「そうそう、石川さんとの時間邪魔されたら吉澤さん怒るって。」
「うんうん、それに今日飯田さん機嫌悪いってのに。」

「「バカだよねー」」
声を合わせる2人。

230小川さんは5期メンバー:2005/02/10(木) 20:05:39

あの…あんたたち冷たくありませんか?
仮にも同期が困ってるんですよ?
助けなくっていいんですか?

私がおろおろしていると、
「あーまこっちゃん。助けたいなら1人で行ってね。」
「その方が愛ちゃんも喜ぶんじゃない?!」
「そうそう、私たちは巻き込まないでね。」

なんじゃそりゃ?
何かもうどうでもよくなってきた。

231小川さんは5期メンバー:2005/02/10(木) 20:06:38

愛ちゃんもさ、ほんと、もっと空気読まなきゃいつか苦労するよ。
って、あれっ? 
最近愛ちゃん空気読めてなかったっけ?

私がそんなことを考えてると、
「麻琴のことだけはわかるんやよ。」
いつの間にか隣にいた愛ちゃんが耳元で囁く。

うおっ! 

心臓に悪いって…。
私のこと殺す気かよ…。
あんたその若さで殺人犯になりたいわけ?

…って、あれ? 今のって…?

あまりにもビックリしすぎて口がポカーンと開く。

232小川さんは5期メンバー:2005/02/10(木) 20:07:56

「あーあ、またまこっちゃん口開いてるよ。」
おい!里沙ちゃん、聞こえてるって。

「まあまあ、いつものことだから。」
あさ美ちゃん、それフォローじゃないから。

「そうそう、麻琴らしくっていいじゃん。
 そのうちよだれとか垂らすかもしれんけど。」
愛ちゃん…だから、あんたが一番きついんだってば。

って、まあいっかぁ…。
えへへ、こんなんでも大切な同期だもんな。

それに、愛ちゃんもいるしね…。

233小川さんは5期メンバー:2005/02/10(木) 20:08:52

「5期最高!!!」
思わず叫ぶ。


「「「麻琴うるさい!!!」」」
メンバーの怒鳴り声。

てへっ、まぁこんなだけどさ、でも…


小川麻琴、16歳。
誕生日が近づく秋の昼下がり…
季節外れの春の予感を感じてます。 


    End

234スライム:2005/02/10(木) 20:18:27
更新終了。

以上で「小川さんは5期メンバー」は完結です。

って、こんな終わりでいいのかな? ブーイングとかされないかな?
ちょっとドキドキしておりますw

ちなみに作者的にまこっちゃんは書きやすく、書いてて楽しかったです。
(一番楽しかったのは5期メンシーンだったりしますが…ぼそっ。)
そんな感じなので機会があればまたまこっちゃん主演で何か書きたいと思います。


次回については、「片思い」の番外編第2弾をお送りしたいと思います。
主役は……5期の次は6期のあの人で!(実質6期でなかったりもしますが…。)
という感じなので、今後もよろしくお願いいたします。

それでは、今回のお話にお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました!!

23535:2005/02/11(金) 00:40:37
まこっちゃん失恋してしまったのですね・・・。
でもごめんねまこ。終わり方が

 素敵過ぎますから。

マジで大爆笑ですた。
あまりに大声で笑ってしまったため親が部屋をのぞきにきましたわ・・・^^;
そして見事な三段オチをみせてくれたその他の五期メンの皆さんもサイコ―です。
番外編第2弾はどんな路線になるのか今から楽しみです。
がんがってくださいね!

236203:2005/02/11(金) 13:12:20
終わり方がまこっちゃんっぽいw麻琴の春はいつ頃やってくるだろう・・・。
そんなお話も読んでみたいな・・・なんて言ってみたりして(^^;
へタレな先輩が椅子から落ちたところで爆笑しました(^▽^;)

作者さま、なんだか気温の変化が激しい日が続きますが
体調お気をつけてまったり頑張ってください!

237ゆう:2005/02/11(金) 20:37:33
まこっちゃんの片思い終わっちゃったけど、おもしろいです!!すっごい
笑ってしまいました〜この続き見てみたいです!!
第二弾すっごく期待しています!!!

238スライム:2005/02/11(金) 21:56:34
心機一転、また今日から頑張りたいスライムです。

>35様
 わぁお!素敵な褒め言葉ありがとうございます!!
 親に心配されるくらい笑っていただけたなんて感無量です。
 第2弾は…まこっちゃんの時とはまた違う路線なんですが、正直何路線
 かは自分でもわかりませんw

>203様
 まこっちゃんっぽいと言っていただきすごく嬉しいです、ありがとうございます!!
 (体調へのお気遣いもありがとうございます!)
 ちなみにまこっちゃんの春については…作者も書きたいなぁとは思ってたりします。
 ただ、今書いてる話がなかなか進まず、ちょっと見通し立ってないんですね(泣)。
 ですので、ちょっと後にはなると思いますがいつか必ず書きますので!!          

>ゆう様
 おもしろいとのお言葉&笑っていただきありがとうございます!!
 まこっちゃんについては、このままでは余りにもアホすぎるのでwいつか必ず
 この続き書きますね(ちょっと時間はかかると思いますが…)。
 第2弾は、今までとはまたちょっと違う感じで、まこっちゃん編よりも
 自信ないのですが(爆)、期待外れにならないよう頑張ります!


え〜今回の作品は「片思い」の番外編第2弾で、主役はミキティです。
いしよしは…一応出てきます。まこっちゃんの時よりは出る予定です、はい。
それでは、更新始めます。

239ミキティの苦悩?:2005/02/11(金) 21:58:43


最近よっちゃんさんの様子が微妙におかしい。
おかしいって言うか、なんかちょっと気持ち悪い。

まぁ気持ち悪いって言えばもう一人最近妙にキモイ人がいるけど。
でもあの子はね、もともとキモイとこあるからおいといて…。

本当どうしちゃったんだろ?

なんて言うのかな、変に浮かれてるっていうか。
そうそう、前はもっとクールな感じとかあったのに、
最近どうも浮き足立ってる感じなんだよなー。

240ミキティの苦悩?:2005/02/11(金) 22:00:45

「んー、なんだミキティじっとこっち見ちゃってー。」

「あー、別にー。」

「??? ……変なの。」


「ねー、よっちゃんさん。最近何かいいことあった?」

「ん?なんで?」

「いやぁなんか最近すっごい機嫌いいからさー。」

「あー。いやぁ…まぁ…そのー……」

うわっ、どうしよう。
よっちゃんさん、照れてるのかしらないけどちょっとヤバイ。
「…………。」

241ミキティの苦悩?:2005/02/11(金) 22:02:17
「って、おーいミキティ。何その顔?」

「…いや、別に。ちょっとさ……」

「ちょっとって?」

「いやー…あ!それよりほんとさ、何があったの?」

「ああ、うん。その、何て言うか。話すと長くなるんだけど…」
あーじれったい。早く話せよ!

「だからそのぉ、梨華ちゃんと…」

「梨華ちゃんと何?」

「…ミキティ怖いって。」

「あっごめんごめん。それで?」
ちっ、油断してたよ。ただでさえ美貴の顔怖いって言われるのに。

242ミキティの苦悩?:2005/02/11(金) 22:03:35

「あーうん。だから、梨華ちゃんと付き合うことになったんだよ。」

「…………はっ? 梨華ちゃんとどうしたって?」
一瞬自分の耳を疑ったよ。
よっちゃんさんと梨華ちゃんが付き合う? ないない、そんなの。


「いや、だから梨華ちゃんと付き合うことになったんだってば。」

どうやら美貴の気のせいではなかったらしい…。
よっちゃんさんと梨華ちゃん………ありえない。

「え?え?え?なんで?えっ?意味わかんないし。何それ?」

「あーやっぱりびっくりするよね。でも、そういうことだから。」

243ミキティの苦悩?:2005/02/11(金) 22:04:44

「何で?何?これってドッキリ?」

「ドッキリって(苦笑) まぁ驚くのも無理ないだろうけどさ、
 うん、でもまぁいろいろあって。 応援してくれるっしょ?」

「…あ、うん。それはするけど、でも急にどうしたの?」

「う〜ん、そこいらへんがね話すと長いとこなんだけど、別に急って
 わけでもなくて、ずっと好きだったんだけど言えたのが最近なんだよ。」

「ずっとって?」

「あー、なんかはずいけど…まぁ3年くらいとか?!」

「えーっ!!」
うわっ、なんか超意外。
こういっちゃ悪いけど、よっちゃんさんそんな風に見えないもんなぁ。
恋に悩む乙女とはかけ離れてるでしょ。

244ミキティの苦悩?:2005/02/11(金) 22:06:00

「ミキティ驚きすぎ(笑)」

「いや、だって…」

「まぁね、自分でもらしくないくらいウジウジしてたとは思うけど。」
あぁ自覚はあるのね、それは良かったよかった。

「…それで、なんで言おうと思ったの?怖くなかった?」

「それはやっぱさ、女同士だしメンバー同士なわけだし、すっげぇ
 怖かったけど。でもさ、背中押されたりもしてもらったし……、
 まっいろいろきっかけがあったわけですよ。」 

「へぇー。なんかかっこいいね。」

「あはは、褒められると照れるね。でも良かったよ、“キモイ”
 とかって軽蔑されたりしなくてさ(笑)」

「それはないって。まぁ仮にキモイとしたら梨華ちゃんの服と
 言動ぐらいなもんだから。」

「あはは、梨華ちゃん聞いたら怒るぞー。」

「はは。まっ本当にさ、応援してるから幸せにね!」

「おう!ありがと。」

245ミキティの苦悩?:2005/02/11(金) 22:07:28



「…ってことなんだよ。」

「へぇ、あの2人くっ付いたんだぁ。」
よっちゃんさんがすっごく幸せそうだったから美貴もなんだか嬉しくなって
家に来た亜弥ちゃんに今日の出来事を語ってみた。

だけど亜弥ちゃんは特別驚いた様子がなくって拍子抜け。
「ってか、びっくりしない?」

「う〜ん、いつかはそうなると思ってたしね。」

「へっ?」
びっくりさせようと思って聞いたのに逆に美貴がびっくりしちゃったよ。

246ミキティの苦悩?:2005/02/11(金) 22:08:47

「亜弥ちゃん知ってたの?」

「確信はなかったけどね。でも2人見てたらなんとなくわかるっていうか。
 多分お互いそういう風に想ってるんだろうなぁなんて思ってたし。」

「…そうなんだ。」
亜弥ちゃんこういうとこ鋭いんだよね。
美貴なんて言われるまで全く気が付かなかったってのに。

「まぁでもパッと見じゃわかんないかもね。2人とも正反対な態度とってたし。」

「ふぅ〜ん、亜弥ちゃんよくわかるね?」

「私もカワイイ乙女の一人だからね。お子ちゃまの美貴たんじゃ
 まだまだ分からないでしょうけどー(笑)」

「なんだよ、それー。」

247ミキティの苦悩?:2005/02/11(金) 22:10:15

「ふふふ。でも石川さんいいなー。」

「はい?」
何急に?それが乙女モードってやつですか?

「だってさ、好きな人に守られてるって感じじゃない?
 いいなぁ私も幸せになりたーい!」
何それ?亜弥ちゃんにも好きな人いるってこと?

「…亜弥ちゃんもそういう人いるの?」

「そういう人って、好きな人ってこと?」

「…うん。」

「えーっ。どうしよっかなぁー。うーん、やっぱり秘密ぅ。」

「もう!茶化さないで教えてよ!」
誰なんだよー。美貴そんな話聞いてないよ。
美貴たち親友なんだからさ、何でも話すんじゃなかったの?

248ミキティの苦悩?:2005/02/11(金) 22:11:12

「美貴たん怒んないでよぉ、そんなんじゃないからさ。」

「…本当に?」

「うん。松浦は美貴たんとこうしてじゃれてるのが一番楽しいしね。
 まだまだ甘い恋なんて当分先でいいもん。」

「そっかそっか。」
なんだかほっとしちゃったよ、良かった良かった。

って、ん?なんだこれ?変なの。


まいっか、とりあえず亜弥ちゃんにまで置いていかれることはないみたいだし。

249スライム:2005/02/11(金) 22:16:07
更新終了。

ちなみに「ミキティの苦悩?」は全4回予定です。
一応いつも通りサクサクのせるつもりですが……新しく書いている話がいまいち
進んでなくて……小説書き始めて約1ヶ月、すでに軽くスランプですw
なもので、ちょっと予定は未定。

とりあえず今からちょこっと頑張ってみたいと思います。

25035:2005/02/12(土) 01:09:20
こりゃまたまっつ〜てば意味深な・・・。
てか藤本さん何気に毒はきまくりですよね。

   素敵すぎ。

やっぱミキティはこうでなきゃですよね!

>よっちゃんさん、照れてるのかしらないけどちょっとヤバイ。
思わずタラコさんが頭に浮かんできました(笑)

続きが楽しみです。
無理せずスライムさんのペースで頑張ってくださいね。

251ゆう:2005/02/12(土) 11:53:37
更新お疲れ様です!!すっごい照れてるよっすぃー可愛いです!!
あややの発言・・・気になります!今後どうなっていくのかめっちゃ
楽しみです!!
作者様のペースで体調を壊さないように頑張ってください!!

252203:2005/02/12(土) 15:43:28
なんとなく鈍感な美貴さんが好きです(釻v釻川
今後の松浦さんにちょこす期待しております。

まったり待っていますのでスライムさんのペースで頑張ってくださいね。
たまには休息も必要ですよね?o(^-^)o

253名無し(0´〜`0):2005/02/12(土) 17:01:51
よっちゃんかわいいー!
やぁ、ミキティらしいですね。こういうの好きです。
続き楽しみしてます。無理せずに頑張ってくださいね。

254スライム:2005/02/12(土) 22:18:10
みうなさん、お誕生日おめでとうございます!!
記念におたおめ小説書こうとして、Word開いた次の瞬間手が止まったスライムですがw
一応祝う気持ちはあります。ただ、自分が思っていた以上にみうなのこと知らなか(ry
とりあえず、いつか脇役ででも小説には登場してもらいますので…。

と、作者のたわごとはここまでで、まずはレス返しを。

>35様
 自信ない作品だったんで、”素敵”とのお言葉にかなり励まされました。
 ありがとうございます!!
 作者のイメージ的には強気で敵なしミキティの唯一の弱点があややなので、
 今後も藤本さんにはちょいキレ気味で頑張ってもらいますw

>ゆう様
 とても楽しみにしていると仰っていただき嬉しいです、ありがとうございます!!
 前回の作品でよっすぃーの出番少なかったので、今回は登場シーン増やしてみました。
 かわいいと言っていただきよっすぃーも喜んでおりますw
 (○^〜^)<へへへ、照れるなぁ。

>203様
 またまたレスしていただき感謝しております、ありがとうございます!!
 今後の松浦さんですが…今より活躍してもらう予定です。(ある意味、主役はあややだったり…w)
 あ!ミキティに「好き」というとあややに怒られる恐れがあるので、お気をつけて下さい!

>名無し(0´〜`0)様
 初めましてですかね?こんな話を読んでいただき、ありがとうございます!!
 ミキティらしいとのお言葉すごく嬉しいです(実はミキティのキャラに軽く悩んだので…)。
 今後もお付き合いしていただけると作者が飛び上がって喜びますのでw
 どうぞ宜しくお願いします!


それでは本日の更新始めます。

255ミキティの苦悩?:2005/02/12(土) 22:21:39


あれから数週間。

いまだに美貴に恋の兆候なんてきてなくて…。
「(ふん、いいもん、美貴だってまだまだ亜弥ちゃんと遊んでる方が楽しいし。)」
なんて言ってはみてるけどさ。
本音を言うと梨華ちゃんとよっちゃんさんがうらやましかったりもする。


「でも本当梨華ちゃんたち仲いいですよね?」

「だなー。あれはオイラもびっくりしたよ。」

「美貴もですって。2人ともあんまりお互いのこと好きじゃない
 のかなぁぐらいに思ってましたもん。」

256ミキティの苦悩?:2005/02/12(土) 22:23:11

「きゃはは、確かに。まっ今思うと不自然だったけどなーあいつら。」

「ほんとですよー。美貴なんて入った頃2人見て不安だったんですから。」

「不安って?」

「だって2人とも年近いじゃないですか?だから最初仲良くなるならあの
 2人だーとか思ってたのに、なんか微妙な空気流してるんですもん。
 美貴が何とかしなきゃダメなのかなーとか思いましたって。」

「きゃはは、ミキティ考えすぎぃ(笑)」

「もう、美貴は真剣だったんですからね。」

「…は…はは。ごめんごめん、矢口が悪かったよ。」

「もういいですよ。その代わり今度焼肉奢って下さいね!」

「えっと、矢口は次の収録が…っと」
そういって矢口さんは足早に逃げていった。

「ちょ…矢口さんってばー」


あーもう、はぐらかして行きやがった。
まっいっか、美貴もトイレでも行ってこよーっと。

257ミキティの苦悩?:2005/02/12(土) 22:24:52

トイレ、トイレっと……。

はっ何?清掃中?マジかよ。

「あら、ごめんなさい。もう少しで終わるんだけどねー。」

「あっいいですよ、奥のやつ行きますから。」笑顔でそう言ってその場を去る。

こうでもしないとさ、あとで“あの子怖かった”なんて噂されるし。
はーぁ美貴だって別に好きでこんな不機嫌顔してるわけじゃないっての。

あっそれより奥のトイレっと…面倒くさいなぁ。
美貴はそのトイレがあんまり好きではない。
だってさ本当に奥にあるからあんまり人こないし、なにより無駄に遠い。


ったくなんで美貴がこんな目にあわなきゃいけないんだよ…。
って、あれ?

258ミキティの苦悩?:2005/02/12(土) 22:26:36

トイレよりもうちょっとだけ先の角には自販機があるんだけど、
なんせこんな位置だからそこもほとんど人が来ることはなくて。

でも確かにそこに人がいる。
「(あれってよっちゃんさんと梨華ちゃん?こんなとこで何してんだろ?
 あっ!そうだ。驚かしてやっちゃおうかなー )」

急にイタズラ心が湧いてきちゃってこそこそって2人の方に近づく。
「(えへへ、何話してるんだろ?!)」


「……よっすぃー…ダメだってばぁ。」
はっ?何この甘い声?いったい今から何する気?

「大丈夫だって、こんなとこ誰も来ないし。」
って、よっちゃんさん。人が来ると何か問題なの?

259ミキティの苦悩?:2005/02/12(土) 22:28:02

「でもぉ…もし誰か来て見られちゃったら…」
人に見られちゃまずいことって…?

「大丈夫大丈夫、その時はあたしが何とかするから。」
よっちゃんさん、本当マジで何する気?

「…うん。…でも、やっぱり…」
梨華ちゃん、何かわかんないけど止めておきなって!

「大丈夫だから。ねっ!」
おいおいよっちゃんさん強引だなー。

「………うん。」
おい、何照れてんだ?いいのか?


『チュッ』

260ミキティの苦悩?:2005/02/12(土) 22:29:31

えっ?今のって?

慌てて美貴が2人の方を覗くとそこには……キスしてる2人。
しかもなんだかどんどん深くなっていってるようで……。


「……んっ…っあ…」
ちょっと!梨華ちゃん声出ちゃってるから!

「んー。梨華ちゃん、もう少し…」
って、えーなんかよっちゃんさんやらしいよ!


なんかもうそこは禁断の世界って感じで。
目を逸らすと同時に慌ててその場から離れる。(もちろん音は立てずに)

261ミキティの苦悩?:2005/02/12(土) 22:30:50

ひぇー、何だ今の?あれってやっぱり……。

うわっあんな所でよくやるなぁ、美貴のことばれてなきゃいいけど。
でも梨華ちゃん色っぽかったなぁ…あんな顔するんだねぇ…。
って、美貴何考えちゃってるわけ?

ダメダメ、落ち着くんだ美貴。


「み〜きたんっ!」

「うわぁっ!!!」
ちょっと待って亜弥ちゃん。いつからそこにいた?

262ミキティの苦悩?:2005/02/12(土) 22:32:17

「ちょっとぉ驚きすぎ。ひどいなぁ。」

「…いや、だって急に出てくるから。」

「もう!松浦はさっきからここにいました!」

「へっ?ほんとに?」
うわっ本気で全然気づいてなかったよ。

「そうだよー。なのに美貴たんってば呼んでも全然気づかないんだもん。」

「そうなの…ごめんね。」

「んっいいよー。それより美貴たんどうしたの?具合でも悪い?」
そう言って亜弥ちゃんは美貴の額に顔を近づけてきて……
あっやばい、さっきの思い出してきちゃったよ。

「亜、亜、亜、亜弥ちゃん…」慌てて亜弥ちゃんを引き離す。

263ミキティの苦悩?:2005/02/12(土) 22:33:30

「どうしたのー美貴たん?」
亜弥ちゃんは不思議そうな顔。

そうだよね、いつもはこんなの日常茶飯事。
亜弥ちゃんとはキスだってしたことあるしお風呂も2人で入ったりするし。

でもね、今はちょっと刺激が強すぎるっていうか…その…
頭の中はさっき見た梨華ちゃんとよっちゃんさんのキスシーン。

「亜、亜弥ちゃん!大丈夫だから。」

「ふ〜ん、なんか今日の美貴たんちょっと変なのぉ。」

「あははは…」
乾いた笑いしか浮かんで来ませんよ。
そっか、変なのか美貴…軽くショックだよ。

264ミキティの苦悩?:2005/02/12(土) 22:34:37

だけど亜弥ちゃんはそんな美貴なんておかまいなしらしいです。
「あっそれより美貴たん、梨華ちゃん知らない?」

「梨華ちゃん?」

「うん。楽屋にもいないし、探してるんだよねぇ。」
あぁそれでか…亜弥ちゃんの楽屋こっちじゃないもんね、納得。
でもなんで梨華ちゃん? 2人仲良かったっけ?
ってか梨華ちゃんって…やばい、また思い出してきた。

「あ、ああ…梨華ちゃんね。梨華ちゃんならー…」
ってか言っていいのかな? 聞いて亜弥ちゃんあそこ行くのかな?
2人のラブシーン続いてたら? 亜弥ちゃんも目撃しちゃうわけ?

あーもう、美貴どうしたらいいんだよー。

265ミキティの苦悩?:2005/02/12(土) 22:35:36


「ちょっと、美貴たんってば!」

「…ふぁい?」

「さっきからボーッとしすぎ!」

「あぁごめんごめん。で、梨華ちゃんだっけ?」

「うん、だけどもういいよ。」

「へっ?いいの?」

「うん。だって、ほら!」
そう言って亜弥ちゃんが指差したのは仲良く歩いてくる梨華ちゃんとよっちゃんさん。

266ミキティの苦悩?:2005/02/12(土) 22:36:48

「梨華ちゃ〜ん!!」亜弥ちゃんはでっかい声で叫んで駆け出していった。

なんだ今のは? 亜弥ちゃんってそんなに梨華ちゃんと仲良かったか?
ってか、“梨華ちゃん”なんて呼んでた? いつから?


「ミキティ何ぼやっとしてんの?」

「へっ?」振り向くとそこには超ご機嫌なよっちゃんさん。
そりゃそうだよね、さっきまであんなことしてたんだもんね。
そりゃあ機嫌も良くなるよね…だけどさ、あんなところでしなくても…。
思わず怪訝な顔で見ちゃうよ。

267ミキティの苦悩?:2005/02/12(土) 22:38:01

「何? どうかした?」

「う、ううん。あっそれよりあれいいの?」
美貴の視線の先には梨華ちゃんに腕を絡ませてる亜弥ちゃんの姿。

「あー松浦? 松浦なら別にいいよ。」
えっ?いいの?なんか意外な答え。
だってこないだまこっちゃんのこと蹴飛ばしてたよね?!

「はい? なんで亜弥ちゃんはいいわけ?」

「んー。まぁいろいろあってね。松浦は特別なわけですよ!」

「…特別って……」
なんかおもしろくない。

最近こういうの多いな。ほんと美貴どうしちゃったんだろう。

268ミキティの苦悩?:2005/02/12(土) 22:39:22

「でもさ、腕とか組んじゃってるよ?いいの?
 まこっちゃんの時は怒ってたじゃん?」

「麻琴はね。なんかちょっとマジっぽいとこあるからさ、あいつ。
 だけど松浦はそんなことないし、問題ないよ。」

「え?でも、もしかのもしかとかあるかもよ。」

って、ほら、なんかまた2人くっ付いてるよ。
なんか内緒話とか始めちゃってるよ? 本当にいいの?


なのによっちゃんさんは余裕って顔して、
「ないない。松浦が梨華ちゃんってのだけはありえないから。」そんな風に切り返してくる。


なんかむかつくな…美貴だけ慌ててバカみたいじゃん。

269ミキティの苦悩?:2005/02/12(土) 22:41:01

「でもさ、世の中何があるかわかんないし。亜弥ちゃんに梨華ちゃん
 取られちゃっても美貴は知らないからね。」

「あはは、それはマジで大丈夫。だって松浦好きな人いるじゃん?」

「はいぃ???」
はっ?何今の?亜弥ちゃんに好きな人? 本当に?
ってか、なんで美貴が知らなくてよっちゃんさんが知ってるわけ?

「何、マジでミキティ気づいてなかったの?」


「………悪い?」
なんか美貴だけ除け者みたいじゃん。超イライラする。

270ミキティの苦悩?:2005/02/12(土) 22:42:16

「いや、別に悪くはないけどさぁ。そっかぁ、余計なこと言っちゃったかなぁ。」

「……別に。」
イライラがどんどん加速していく。やばい、止まらない。

もうよっちゃんさんと話す気にもならなくなってきた。
「悪いけど美貴先に楽屋戻ってるから…。」


後ろでよっちゃんさんが「松浦も大変だなぁ」なんて言ってたけど、
今はそんなの関係ない。



はっ?マジで亜弥ちゃん何なの?こないだ好きな人いないっぽいこと言ってたくせに。
美貴に嘘ついてるわけ?
あーむかつく。超むかつく。イライラする。

271スライム:2005/02/12(土) 22:55:48
更新終了。

前回の更新後に”予定は未定”と書きましたが、ちょこっと間違いです、はい。
訂正すると、一応この話は出来上がっているので、特に問題が起きなければ
サクッとあげていけると思います。
で、未定なのはこの次の作品のことで、そっちはどうなるか現在悩み中。

えっと”スランプ”に関しては、昨夜そこそこ進めることが出来たので大丈夫だと思います。
(レスを下さり励ましてくださった皆さん、ありがとうございます!!)
書きたいものがたくさんありすぎて、それをどう文に起こすか、またどの順番で手をつける
か考えていたら、製作中の話がおざなりになったと…実情はそんな情けない話です。

とりあえず、その話に照準しぼったらなんとかなりましたので(3日で5行しか進まなかった
時はもうダメかと思いましたがw)ご心配してくださった方、すみません。

272スライム:2005/02/12(土) 23:20:38
あ!読者の皆様に一つ質問というかご相談を。

え〜っと「ミキティの苦悩?」の次回作についてです。
↑にもあるように、次をどうするかとても悩んでおります。
案としては…

 ①今製作中の話。
  今までの話とは全然関係のない新作で、長さは中編(「片思い」より多少長い)
  くらい。一応三分の一以上は進んでて、ストックもちょこっとあります。

 ②短〜中編を何本か。
  こっちも今までとは全く関係ない話たち。長さは多くても更新1〜5回程度。
  まだ文にはしてないですが、頭のなかで構成はできているので、あとはちょこっと
  気合いれれば書ける感じです。

 ③「片思い」に関連する中編。
  今まで書いてきたものと関連するもので、本編や番外編の続編&新しい番外編をいくつか。
  長さは今までと同じくらいを予定。
  ただ、まだぼや〜っとしか浮かんでなくて、構成&書き起こしともにこれからです。
  
時間はかかりますが、一応全て書きたいと思ってはいます。
ただ、自分が思っていた以上に制作活動が楽しく順調でwすべてはこのスレ内で終わらない
かな〜っと。一つのスレでは関連したものを書いて落ち着いたら新しいスレで書けばいい
か、とりあえず手元にあるものからどんどんあげていくか…考えてたらわけわからなく
なりました(爆)

そこで、もしよければ感想のついでにでも、どれがいいかお答えいただけませんか?
よろしくお願いします!!
(すいません、アホ&優柔不断な作者で…・゚・(ノД`)・゚・。 )

273ゆう:2005/02/13(日) 01:51:39
更新お疲れ様です!!イライラしているミキティと裏腹にいちゃいちゃな
2人・・・最高ですっ!!これからますます楽しみです!!

>作者様の質問の件ですが、すっごく悩んだんですが私は①ですかね〜
進んでいらっしゃるのであれば・・・って作者様の書いた物ならなんでも
大好きなんで(笑)すみません役に立てなくて・・・

274名無し(0´〜`0):2005/02/13(日) 01:54:41
更新お疲れ様です。
「片思い」ずっと拝見してます。いしよし・大好きなので、
この先もお話が読めるなんて、それだけで嬉しいですよ〜♪
よっすぃが梨華ちゃん一筋、っていうのが私的にはなんか嬉しかったり
してます。二人には甘・甘であって欲しいな〜っと!
スライムさま、更新、ゆっくり待ってます。

275111:2005/02/13(日) 02:48:53
よっちゃんてば強引ですなぁ・・・。

・・・どんどんいっちゃってください!むしろいけ!(ヲイ

でもミキティってば結構鈍感ガールのどんちゃんですね(なんだそりゃ)
いしよしのいちゃつきもよい感じです♪
スライムさんのお話はどれも最高におもしろいのでどんな次回作でも楽しみです。
とりあえず今はミキティの今後に注目ですな( ̄ー ̄)

276203:2005/02/13(日) 08:42:06
うっわぁ、いしよし甘甘で良いですね〜!?
梨華ちゃんの「・・・ダメだってばぁ。」はむしろ誘っ(ry
美貴さんにはそういう好きじゃないから、まっつーごめんよぉ(>_<)応援してますよ。

片想い番外編に1票・・・この話の一連の流れ好きなのでまったり待っております。

277スライム:2005/02/13(日) 23:35:58
皆様からのたくさんの温かい言葉に感激しております。
やっぱり読者の方のレスに支えられているな〜と改めて実感しました。

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 作者的にもいしよし不足だったので無理やりねじ込んでみましたがw、
 好評なようでなによりです。 ちなみにミキティにはもうちょっとイライラ&
 悩んでもらっちゃう感じです。

>名無し(0´〜`0)様
 ずっと読んでいただけていたのですか!? ありがとうございます!!
 ふむふむ、吉→石で甘甘な話ですね?了解しました。作者的にも一番好きな
 展開ですので、今後もこういう話書きたいと思います。

>111様
 レスありがとうございます!!
 たまにはよっすぃーにも強引にドカンといってもらおうと書いてみました。
 この先については、また別の話で進むかもしれないです…(多分)。
 ”どんちゃん”カワイイ呼び名ですね、はい、今後もどんちゃんはどんちゃん
 っぷり全開で突っ走って行きますよ〜。

>203様
 いつもありがとうございます!!
 梨華ちゃんは天然誘い受けなもので、よっすぃーは毎日ドキドキ過ごしています。
 あっ、あややは安心しきったのかニコニコ笑顔で203様を見ているので大丈夫
 ですよ。ただし、今度はミキティに睨まれるかもしれませんがw

278スライム:2005/02/13(日) 23:42:20
作者の悩み事にお答えいただき、皆様本当にありがとうございました!
こんな話を楽しいと言っていただいたり、楽しみにしていると言っていただいたり、
かなり感激です。そして、かなり参考になりました!

次回作については、皆様の意見を参考にしながら、「ミキティの苦悩?」終了後に
結論を出したいと思います。
もしかしたら希望に添えない形になる方も出るかもしれませんが、必ず全て書きます
ので、その時はご容赦いただけると幸いです。


それでは、本日の更新始めます。

279ミキティの苦悩?:2005/02/13(日) 23:46:20


あれからなんだかいつもイライラしっぱなし。

そりゃあ亜弥ちゃんに嘘つかれてたのはむかつくけどさ…
でもまぁ美貴には関係ないっちゃ関係ない話だけど。

だけどなぜか一向に怒りがおさまる気がしない。


だからかな、亜弥ちゃんの顔見てもなんかむかついちゃって、
前みたいにベタベタくっ付く気にならない。

ついでに何だか梨華ちゃんを見てもイライラしちゃって冷たく当たってしまう。

280ミキティの苦悩?:2005/02/13(日) 23:48:22

それなのにさ、亜弥ちゃんってば人の気も知らないで。

久しぶりに家に遊びに来たと思ったら、いきなり
「美貴たんどうしたの?梨華ちゃんへこんでたよ。」だって。

へっ!また梨華ちゃんかよ…。そんなに梨華ちゃんがいいなら
美貴のところじゃなくて梨華ちゃんのとこ行けばいいじゃん。

「別に。亜弥ちゃんには関係ないじゃん。」


「もう!美貴たんってばぁ、そんなかわいくないこと言わないの!」

「ふん。どうせ美貴は梨華ちゃんと違ってかわいくないですよ!」

「美貴たんってばー本当にどうしちゃったの?
 なんか最近変だよ? 何かあったの?」

「……何でもないよ。」

281ミキティの苦悩?:2005/02/13(日) 23:50:43

「も〜、松浦があんまりかまってあげないから寂しいとか?」

「なっ!そんなわけないじゃん。亜弥ちゃん何言ってんの!」
そんなはずないのになぜか図星を指されたような気がしちゃって、
思わず返事にも焦り声が上ずってしまった。

「美貴たん焦りすぎぃ(笑)」
ちっ恥ずかしい…なんで美貴がこんな目に合わなきゃなんないわけ?!

「えへへ、でもさ本当にそうならごめんね。」

って亜弥ちゃん、もうそういうことで落ち着いちゃってるのね…。
「…いや、別に。いいけど…。」

「ううん、ごめん。今度からはもっと美貴たんにもかまうからね。」
かまうって…美貴犬じゃないんだからさ。

それに…亜弥ちゃん好きな人いるんでしょ?
美貴なんかにかまってる場合じゃないじゃん。
そういうことはっきり言ってくれればいいのにさ。

282ミキティの苦悩?:2005/02/13(日) 23:52:25

あーあ、なんかまたむかついてきた。
「別にいいよ。美貴にかまう前にすることあるんじゃないの?」

「すること???」

「亜弥ちゃん好きな人いるんでしょ?美貴知らなかったけどさ。
 その人と上手くやるほうが先なんじゃないの?」
あっなんかすっごい冷たい言い方しちゃったかも。

「……美貴たん…」

あーあ、亜弥ちゃんへこんじゃってるよ。

でもさ、先に嘘つく亜弥ちゃんが悪いっちゃ悪いんだし?
親友とか言いつつ隠してて、よっちゃんさんには言うなんてさ。
一体どういうつもりなんだっての。

283ミキティの苦悩?:2005/02/13(日) 23:54:08

「美貴に話したくないなら別に話さなくてもいいけどさ。
 でもほんと、そっちのほう頑張ったほういいんじゃない?!」

「…………。」
黙っちゃったよ。気まずいじゃん。


「あっ別に責めてるわけじゃないよ。たださ、亜弥ちゃんには幸せになって
 もらいたいし。それなら美貴はどうでもいいから、そっち優先してもらって
 いいよーとかそういうこといいたいわけで…。」

ってか、何美貴ってば気使っちゃってんの?


「……美貴たん。」

「あーもう、泣かないでね。なんか美貴が泣かせたみたいじゃん。」
って、その通りなんだけどね。ほんと美貴どうしちゃったんだろ?

「……うん。……でもね。」

284ミキティの苦悩?:2005/02/13(日) 23:55:33

「ん?」
何なに?なんか話す気になった?

「好きな人のこと黙ってたのはごめんなさい。でもね、あの…
 こないだ美貴たんに言ったこと、あの…“美貴たんと遊んでるのが一番
 楽しい“っていうのは嘘じゃないからね。…あれは本当のことだから、
 だからそれだけは信じてね…」

「…亜弥ちゃん……」

うわっ、なんか美貴最悪じゃん。
何て言うの?八つ当たり?別に亜弥ちゃん悪いわけでもないのにさ。
「あっあの…」

285ミキティの苦悩?:2005/02/13(日) 23:57:04

「もう!美貴たんってばぁこんな話はどうでもいいからさっ。
 それより久しぶりに2人で遊ぶんだし、もっと楽しもうよ!」
そう言って亜弥ちゃんは無邪気に笑っていた。

なんかいつも亜弥ちゃんに助けられてるよなぁ。

美貴の方が年上なのに主導権は亜弥ちゃんのものって感じ。


まっ別に美貴はそれでいいんだけどねっ。

286ミキティの苦悩?:2005/02/13(日) 23:58:44

「ねーねーところでさ、恋する乙女の心境ってのはどんなもんなの?」

「何それ?(笑)美貴たん恋したことないのー?」

「や、そういうわけじゃないけど…。でもさー、何て言うの?
 甘酸っぱい恋っての?美貴はそういう感じじゃないからさー。」

「あー。確かに美貴たんじゃねー。」
って、何気に失礼なこと言われてる気もしないでもないけど。

「だからさーどういうものか教えて欲しいなぁとか思うわけですよ。」

「う〜ん、何て言うかぁ…」
「うんうん。」

「まずぅやっぱりいつも一緒にいたいって思うでしょ?!」
「ふ〜ん。」
美貴は毎日一緒だったら疲れるかもな。メンバーでもたまにうざくなるし。
毎日でも平気なのって亜弥ちゃんくらいかも…。

287ミキティの苦悩?:2005/02/14(月) 00:00:34

「それで、会えないと電話とかかけまくっちゃって…」
「うん。」
電話ねぇ…美貴の携帯の履歴亜弥ちゃんばっかりだもんな。

「でもやっぱり忙しいと繋がったりしないでしょ?遠慮もするし。
 だから、メールがすっごくいっぱい増えちゃうの。」
「ほーほー。」
美貴のメールBOXほとんど亜弥ちゃんだっけ?!
そういや昼のメール返してなかった。ヤバイかなー?

「それから、その人が他の人と仲良くしてたら嫉妬しちゃったり。」

「嫉妬ねぇ…そんなのするかなぁ。」

「んー、美貴たんだったらそんなすごい嫉妬はしなさそうだけど。
 でもね、例えば美貴たんの知らない人と好きな人が2人でいたとして、
 あれだれだろう?とか気になっちゃったりしない?」

「あーそれならあるかも。」

288ミキティの苦悩?:2005/02/14(月) 00:02:58

「それもね、嫉妬の一つだと思うの。だってさ、その人が誰といたって
 本当は別にどうでもいいことじゃない。まぁ浮気とかだったら別だけど、
 仕事とかかもしれないんだし。だけど気になるっていうのは、やっぱり
 どこかで“どうして自分じゃなくてその人と?”って気持ちがあったり
 するからなんだよ。」

「なるほどねー。あっ!ねぇ。じゃあさ、例えば美貴の知ってる人だったと
 しても、その人と好きな人はそれほど仲がいいってわけじゃなかったの。
 だけど、いつの間にか、美貴の知らない間に2人が仲良くなってたとして、
 それがすごく気になったとしたらそれも嫉妬なわけ?」

「う〜ん、それは難しいとこだね。その2人が全然共通点ないタイプ
 とかだったら単純にどうしてって興味引かれるだろうし。
 でも、もしその時にちょっとでもおもしろくないとか思ったなら
 それはやっぱりその人に嫉妬しちゃってるんだよ。」

「ふ〜ん、そういうもんなのかねー。」
って、ちょっと待ってよ! だってこの間の…
美貴、亜弥ちゃんと梨華ちゃんを見ておもしろくないって思ったじゃん。

それって美貴が梨華ちゃんに嫉妬してたってこと?

ってか、それだと美貴が亜弥ちゃん好きみたいじゃん…。

289ミキティの苦悩?:2005/02/14(月) 00:05:54

「ん?美貴たんどうかした?」

「ううん、何でもない。」
焦った。なんかドキドキしてきちゃったよ。

「ねぇ、それでさ、やっぱりその嫉妬とかしてるってことは、
 その人を自分だけのものにしたいとかそういうこと?」

美貴は別に亜弥ちゃんを美貴のものにしたいわけじゃないもん。
ただ2人でいると楽しいから一緒にいるだけだし。
亜弥ちゃんに好きな人がいるなら応援だってできるもん。


「それはねー人それぞれだと思うよ。」
「へっ?」

「もちろんそういう風になれれば最高だけど、皆が皆両想いな
 わけじゃないでしょ? やっぱり好きな人とは一緒にいたいし
 自分だけのものになってくれれば嬉しいけど、それが叶わなくても
 好きっていう気持ちには変わらないんだし。」

「…………。」

290ミキティの苦悩?:2005/02/14(月) 00:07:31

「だから、中には嫉妬とかしちゃってたとしても、その人が自分
 のものにならなくてもいい、その人が幸せなら自分は好きなだけ
 でいいっていう人もいると思うんだ。」
「うん。」

「まぁ松浦はそんなの嫌だけどね。好きな人には自分のことだけ
 見ててもらいたいもん。」
「そっかぁ…。」

美貴はどうなんだろうなぁ……。
亜弥ちゃんのことはすごく大切だけど、だからこそ亜弥ちゃんの恋
を邪魔したくなんてないし応援したい。

だけどやっぱり恋人が出来たら今みたくしょっちゅうなんて遊べないかも。
うん、それは嫌だなぁ…。
亜弥ちゃんにはこのまま美貴と仲良く遊んでてほしい。

って、やっぱり美貴は亜弥ちゃんのこと好きなのかなぁ?
違うよね? これって友情だよね? 愛情じゃないよね?

291スライム:2005/02/14(月) 00:11:14
更新終了。

気が付いたらなぜか哲学者チックなあやや…でも書いてて楽しかったりw
どんちゃん(←お気に入り)がこのままどんちゃんでいるか、それとも
覚醒するのかは、次回をお楽しみに♪

ちなみに次回ラストです。

29235:2005/02/14(月) 01:04:58
あややってば大人ぢゃな〜い??(某侍風)
"どんちゃん"を気にいっていただけたみたいでなんか嬉しいです(w
(すみません。実は111は自分でした…他の人にレスしてる番号と間違えたみたいで…
ややこしいことしてごめんなさい…)

そしてミキティは本当にどんちゃんっですね(^^;)
あややも苦労するなぁ・・・がんがって!あやや!!

293ゆう:2005/02/14(月) 01:39:56
ミキティ鈍すぎっ(笑)それに比べてあややは大人ですね〜
次回ラスト、ミキティがどうなってしまうのかすっごい楽しみですっ!!

294203:2005/02/14(月) 10:36:54
美貴さん鈍過ぎ・・・(睨まれてもこの際無視ですw)
亜弥ちゃんの頑張りが身を結ぶのか・・・。楽しみにしています。
やっぱり石川さんは天然誘い受けですよね〜♪よっちぃも大変だなぁ。

295スライム:2005/02/14(月) 22:20:33
最近頭の中が小説制作ばっかりなスライムです。
今日もハンバーガー屋に行って、(あ!今度これネタにしよう。)なんて、
レジ待ちしながらぼんやり考えちゃいましたw

>35様
 いつもありがとうございます!!
 HNの件、了解です。実は、「珍しいコテハンだな〜」なんて普通に思ってましたw
 それから”どんちゃん”ですが、かなり気に入っていて今度小説でも使いたいと
 思ってるんですが、良いですか?

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 あややが大人〜な理由はこの後明らかにw 
 (ミキティの今後もすべて、あややの手のひらの上だったり?!)
 川釻v釻从<美貴だってやるときはやる女だよ!

>203様
 いつもありがとうございます!!
 大丈夫ですよー、ミキティはあややにたしなめられて大人しくなったのでw
 なんだかんだ言ってあややは最強です、ミキティも頭が上がりません。
 ついでによっすぃーも梨華ちゃんには頭が上がらなかったり…。


それではラストまで一気に更新行きます。

296ミキティの苦悩?:2005/02/14(月) 22:23:07

「ねぇ亜弥ちゃん、それって友達同士でもあることだったりするかな?」

「友達同士?」

「うん、たとえば愛情じゃなくて友情でもそういうのってある?」

「愛情と友情ねぇ…。」
お願いだからあるって言ってね!
じゃないと美貴もうわけわかんなくなりそう。

「でもさ、それって言葉の問題でしょ?」
「言葉?」

「うん。だって、愛情にしろ友情にしろその相手のことがすごく大切で
 大事にしたい、好きってことには変わりないでしょ?」
「うん。だけどさぁ…。」

「じゃあさ、そうだなぁ…美貴たんは親友と友達の区別ってどこから?」
「それはやっぱり一番仲がいい人が親友で……」

「それって一人じゃなきゃダメ?」
「そんなことはないけど……。」

297ミキティの苦悩?:2005/02/14(月) 22:24:46

「ねっ!親友が何人いたって良いわけで、それが一人でも逆にいっぱいいても
 いいんだし、それに“親友”と呼ばなくたって仲のいい友達がたくさんいる
 人だっているわけじゃない。それって、どっちが偉いとかないでしょ?」
「うん。」

「ということはそこに境界線がないのと同じで、愛情と友情だって
 本当は区別する必要なんてないんだよ。」

「でもさぁ…実際区別されて呼ばれてるわけだし。」

「もう!だからぁそれは人の勝手な思い込みなの!」
「思い込みって……」

「だって、別に好きな人がいなくたって、逆にたくさんいたとしたって、
 それって気持ちの問題だからどうしようもないでしょ?
 だけどやっぱり好きな人がたくさんいるとか言っちゃうと周りから
 軽蔑っていうかいろいろ言われちゃうし……」
「うん、うん。」

298ミキティの苦悩?:2005/02/14(月) 22:25:50

「だけどさ、好きな気持ちは変えられない。だから、自分のなかでそれを
 その気持ちの大きさって言うのかな?それでわけちゃって、友情とか愛情
 とか区別しちゃうんだよ。」
「…そんなものなのかなぁ。」

「そしたらさ、周りからも責められないし、自分自身も混乱しないですむでしょ?
 結局そんなものなんだよ。まぁ肉体的なこと言えば、やっぱり
 そういうのは1人の方がいいけど、でも気持ち的なことなら別に
 何人そういう人がいてもいいと思うんだよね、松浦は。」

「肉体的って…。」

亜弥ちゃん急に何言い出すのさ?
びっくりしちゃってお茶噴出しかけちゃったじゃん!

299ミキティの苦悩?:2005/02/14(月) 22:27:27

「美貴たん、きちゃな〜い。」

って、誰のせいでこんな風になったと思うのさ!
「…けほっ。…亜、亜弥ちゃんが急に変なこと言うからさ…っけほけほっ。」

「だってぇ〜。」

「だってじゃなくって。もう! じゃあさ、亜弥ちゃんは
 そのぉ好きな人がいっぱいいたりりするわけ?」

「気持ち的にはね。大切な人はいっぱいいるよ。
 でも肉体的にも許せるって言えるのは1人だけだよ。」

「だ、だから…さっきから亜弥ちゃん大胆すぎだって!」

「だってこうでも言わないと美貴たんわからないでしょ? えへっ。」
って、にっこり笑ったって無駄だから。

あー本当にびっくり。なんだかなぁ〜。
美貴こんな話が聞きたかったのかなぁ。

300ミキティの苦悩?:2005/02/14(月) 22:28:57

「だからね、美貴たんは別に焦って結論出さなくてもいいんだよ。」
「え?それって?」

「んー?」
「いや、その…亜弥ちゃん気づいてたの?」

「そりゃあね。美貴たんわかりやすいもん。別に美貴たんはおかしく
 なんてないんだよ?好きなら好きでいいんだもん。
 まぁ松浦は美貴たんのことならのんびり待てるから、どうしたいのか
 ゆっくり自分のこと考えるといいよ。」


「なんかすごい自信だね……」

「何がぁ?」

「や、それって美貴が亜弥ちゃんのこと好きって言ってるわけでしょ?」
「な〜に?違うのぉ?」

「いや、違くはないけどさ…でも……」
なんかものすごく強引な展開じゃない?これって。

301ミキティの苦悩?:2005/02/14(月) 22:31:08

「じゃあ美貴たんは松浦のこと嫌いなの?」

「ううん、そんなわけないよ。好きだけど…」

「じゃあ、いいじゃない!」
いいのかよ! もう本格的にわかんなくなってきた。

「でも、美貴別にその…肉体的ってやつ? 亜弥ちゃんと
 そんな風にとか思ってはないんだし……」
うわっ自分で言って恥ずかしくなってきたよ。
何言わせるんだよ、亜弥ちゃん。

「だからぁそれはいいの。松浦は待つって言ってるんだし。」

「いや、でもね、待たれてもその…あの…美貴が
 そういう気持ちになるかわからないし……」

302ミキティの苦悩?:2005/02/14(月) 22:32:15

「なるよ!」

はい? なんで? その根拠は?
亜弥ちゃんの絶対的な自信に口が開いたままふさがらないよ。

「えっと…亜弥ちゃん? それはどのへんから?」

「だって、松浦だもん。松浦が本気になったら振り向かない
 なんてありえないもん!」

はぁぁぁぁぁ???? 何それ?


うわっ、なんか怖くなってきちゃったよ。
なんか美貴とんでもない人とかかわっちゃってない?

303ミキティの苦悩?:2005/02/14(月) 22:33:51

「美貴たんは必ず松浦のこと大好きになるからね、うん。
 それまではの〜んびり待つから、ゆっくり好きになってね!
 あっでも美貴たんが松浦のこと抱きたくなったらいつでも
 OKだよ(はぁと)」
「は、はぁ…」

あぁなんか美貴もう戻れないんだね。
なんか亜弥ちゃんどさくさに紛れてすごいこと言ってるし。

抱くって……よっちゃんさんたちじゃないんだから…。
って、そうかあの2人付き合ってるもんね。
じゃあそれが普通なのかな? 美貴にはわかんないけど。

あーでももうどうしようもないしね……。
とりあえず亜弥ちゃんの言うとおりにしておくしかないか。

って、付き合う前から尻に敷かれてるけどいいのかねぇ?
美貴ってこんなキャラだったかな? はぁ〜あ。

まっ別にいっか。亜弥ちゃんとの関係が変わるわけじゃないんだし。
もうどうにでもなればいいんだよ。

304ミキティの苦悩?:2005/02/14(月) 22:35:33


「亜弥ちゃん!よくわかんないけどこれからもよろしく!」

「はーい!」

とりあえず開き直っておいた。
この先なんて誰にもわからないんだしね、なるようになるさ。


頑張れ!美貴!

305ミキティの苦悩?:2005/02/14(月) 22:36:53

あっそうそう亜弥ちゃんと梨華ちゃんのことだけど。

亜弥ちゃん曰く“ラブラブカップルの先輩”として2人に美貴の
ことを相談しに行ったんだって。ついでに娘。で活動してる時の
美貴もことを聞いたりなんかしたりで。

それで、やっぱりよっちゃんさんは何て言うか“男”だから、
自称「恋する乙女」な亜弥ちゃんの気持ちを理解出来るのは梨華ちゃんの
方なわけで。それでいろいろ話してるうちに意気投合して仲良くなったん
だって。


どうりでよっちゃんさんが怒らないわけだ。
それにしても、誤解して冷たくしちゃってたよ。梨華ちゃんごめんね。

まぁ人前で見せ付けてるカップルになんてわざわざ謝ったりなんかしないけどね。
美貴が悩んでる時にイチャイチャしてるのがいけないんだもん。
変なとこ(キスシーン)見せてきたしさ。
(って、これは美貴が勝手に見ただけなんだけど)


まっ何はともあれ美貴も2人に続けるように?頑張るさ。


     End

306スライム:2005/02/14(月) 22:43:34
更新終了。
ついでに「ミキティの苦悩?」も終了(完結)です。

続・哲学者?なあややですが、結局ラストはこんな感じになりました。
ミキティ含め、CPのいわゆる男役?な人々は皆大変だと……。
そこらへんはまた続編ででも書いていきたいと思います。


ちなみに次回作については…実はまだ決定してなかったり。
皆様の意見を参考にしつつ、次回(明日?)更新時に手元にあるものを見て
何をあげるか考えたいと思います。


それでは、「ミキティの苦悩?」にお付き合いいただいた方、ありがとうございます!!

307前274:2005/02/15(火) 00:40:09
更新、完結お疲れ様です。
面白かったです!あややの言葉にうなづいてた私です(笑)
お話を書ける、というのは才能ですよね、
作者さま、うらやましいです。新作楽しみにしています。
バレンタイン、梨華ちゃんはよっすぃにどんなのあげたの
かな〜・・

308ゆう:2005/02/15(火) 01:01:23
完結ご苦労様です!!あややの自信満々なセリフにタジタジなミキティが
すっごく面白かったです!こういうクールじゃない尻に敷かれてる様な
感じのミキティ大好きです〈笑〉次回作楽しみに更新待っています!!!

309203:2005/02/15(火) 15:14:50
こちらも最後は美貴さんらしい感じですっごい良いです♪
それにしても亜弥ちゃん・・・素敵過ぎます!表現がストレートで。
もう襲われちゃう日も近い?�堯放�o釻;从
真面目な話、亜弥ちゃんの「好きな人」論にめっちゃ同意れす。
作者さんの描かれるメンバーのキャラがとっても『らしく』ってスキです。
次回更新もまったりお待ちしています。

310スライム:2005/02/15(火) 23:43:08
「はねトビ」のごっちんのかわいさを忘れないうちに今日の更新を。

>前274様
 レスありがとうございます!!
 あややの語りはちょっと長くなったかな?と思っていたので、うなづいていただいた
 なんてとても嬉しいです。
 でも才能については…そう言っていただき恐縮ですが、ぶっちゃけナイですよw
 もっと文章力&語彙力が欲しいと思う今日この頃です。

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 最初は強いミキティを書くつもりだったのですが、あややを書くのが楽しくて
 登場シーンを増やしたら自然とあんなキャラになってしまいましたw
 ちなみにこんなミキティ…いずれ続編書く予定です。

>203様
 いつもありがとうございます!! キャラを褒めていただきとても嬉しいです。
 今後の2人ですが、ミキティがあややに手をだすというか出されるというか?な
 日はいずれ訪れる予定大です。

31135:2005/02/15(火) 23:58:49
ミキティってば完全に尻に敷かれてますねぇ^^;

 ナイスです。

素敵です。きっと結婚したらお小遣いとかもあややが管理すんだろうなぁ…なんて
とこまで考えてしまいました(飛躍しすぎやっちゅうねん)

>それから”どんちゃん”ですが、かなり気に入っていて今度小説でも使いたいと
 思ってるんですが、良いですか?
全然OKです。むしろ「使ってやってお願い!」と言いたいくらいです。
本当あんな思いつきでできた言葉を気に入ってくださってありがとうございました。

312スライム:2005/02/16(水) 00:02:38
 
今日から始める話ですが、結論から言うと新作(>>272でいう①)になりました。

手元にあるものを片付けつつ皆様のご意見を参考にしてアップするためには、さっさと
①を終わらせ③の制作に入りそっちからあげていくというのが一番ベストかな?と思い
頑張ってみたのですが、何分力不足なため(①が思いがけず長くなってしまい書き終え
ないため)間に合いませんでした。
更新をしばらく休んで出来上がってからにしようかとも思ったのですが、一応①の方は
ストックがあるので、③を作っている間にそっちを読んでいただこうと考えました。

希望とは違う形になってしまった方には非常に申し訳ないのですが(203様ごめんなさい)、
次は必ず③の方をあげるので、今回はこちらの方にお付き合いください!お願いします。


<スタート前の補足です>
今回の話は今までとは関係のない全く新しい話で、アンリアルとなっています。
年齢の方は実際より3〜5歳くらい上という設定です。
長さについては、「片思い」の倍くらいで予定では10回弱くらいの更新となります。


それでは更新始めます。

313秘密:2005/02/16(水) 00:04:51

もう二度と恋なんてしないって思っていた。
自分にはそんな資格なんてないんだって。
普通の女の子みたいな幸せは私には手に入れられないんだって。

若気のいたりって言うのかな?
あの頃はこんな風になるなんて思ってもみなかった。
ただ毎日を楽しく過ごせればそれでいいんだって。
先のことなんてどうなったってかまわない。
今さえ良ければそれでいい。そんな気持ちしか持っていなかった。

でもね、一つだけ言い訳すると。
それでも私は本気だったんだよ。
本気で人を好きになってたし、本気で恋してた。

でもね、あの時もうすこしだけ、もう少しだけでいいから
自分のこと大事にしてあげられていれば…
こんなに苦しむ必要なんてなかったのかもね。

314秘密:2005/02/16(水) 00:06:33


出会いは本当に突然の出来事。

その日は土曜日で、だけど休日出勤していた私はスーツ姿で公園にいた。

「あーあ、これなら別に週明けでよかったじゃない?!」
思いがけず仕事が早く片付いてしまった。
だからと言ってその後何をしようとも思わない。
「あーもう、つまんない。」


大学を卒業して数年。とにかく仕事にだけ生きてきた。
恋も遊びもそんなものどうでもいいってないがしろにして。

男女関係なく認めてくれる会社だから、やればやっただけ
それなりの評価が返ってくるわけで。
それが嬉しくてとにかく頑張った。

昔のこと忘れるように、とにかくがむしゃらに。

315秘密:2005/02/16(水) 00:08:01

“仕事に逃げてる”って人には思われるかもしれない。
だけどそうでもしなきゃやっていけなかったんだもん。
そうやってしか生きていけない人間なんだもん。

仕事で成功して、いい服着て、いい物食べて。
だけどいつの間にかいろんなものを失っていた。


恋なんてしないって思ってシャッターは閉めっぱなし。
気づいたら食事に誘ってくる人もいなくなってた。

316秘密:2005/02/16(水) 00:09:19

仕事ばっかり優先で全然連絡なんてとらなかったから
大学時代の友人はみんな音信不通。

地元に帰ればそれなりに友人も残ってはいるけど、わざわざ
帰ってまで遊びたいなんて思うこともなくて。
それにできればあそこには帰りたくない。嫌な思い出しかないから。

(あーあ、私ってこんな暗いことしか思いつかないのかしら?)

土曜の午後の昼下がり。
こんなにのんびりしてるのなんて久しぶりなのに。
何もすることなんてない私は近くの公園でただただ時間をやり過ごす。

(私って本当につまんない女。)

317秘密:2005/02/16(水) 00:10:34

そんな時だった。

「ここ、隣いいですか?」
頭上から降り注いだやわらかい声。

顔をあげるとそこには大きな荷物を抱えたお兄さん。
(あっやさしそう…背はそんなに高くないけど、目が大きいし、
 女の子みたいなキレイな顔だよね…)なんてぼんやり考えちゃう。

「…あの?」

「あっ!ごめんなさい。大丈夫ですよ。」
(ちょっとぼーっとしすぎたかな。悪いことしちゃった。)

318秘密:2005/02/16(水) 00:11:57

だけどお兄さんは気にした様子もなくって、
「助かりました。買出しに行ったんですが荷物が多くて。
 ちょっと休憩したかったんですよ。」
にこにこと微笑みながらそう言っていた。

(何か言わなくっちゃ気まずいよね?)

男の人と二人っきりで話すのなんて本当に久しぶりだったから
どんなこと話したらいいのか全然思い浮かばない。


「あの?失礼ですがOLさんか何かですか?」

「えっ?」
何も言わない私を見かねたのかお兄さんから話し掛けてきてくれた。

319秘密:2005/02/16(水) 00:13:30

「いや、なんかスーツ姿が似合っててカッコイイから。
 って、僕何言ってるんでしょうねぇ…あははは。」

そう言って笑うお兄さんは本当に優しい笑顔を振りまいていて。
何だかこっちまで暖かい気持ちになれる。

「ありがとうございます。一応そういう仕事はしてるんです。
 まだまだ駆け出しなんですけどね。 あの…そちらは?」

見たところサラリーマンとかではないよね?
どっちかって言うとお店屋さんとかそういう感じかな?

「あっ…すいません、自分のことも話さないで。僕はこの先で
 コーヒーショップをやってる者です。」

「コーヒーショップ?」

「はい。小さいお店ですけどね。あっ豆の販売とかやってる
 んで、良かったら今度来て下さい!」
「はい。」

320秘密:2005/02/16(水) 00:14:34


その後は、公園で遊んでる子がかわいいとかそんな話をして。
ちょこっと盛り上がったあとに「そろそろ失礼します」なんて
言いながらお兄さんは去っていった。

なんだかとっても穏やかな気分。
こんなの久しぶりだけど、こういうのもいいかもね。
今度お兄さんのお店にも行ってみようかな。


その日はマンションに帰ってもなんだかウキウキが止まらなくて。
眠りにつくまでふわふわした気持ちのままだった。

321スライム:2005/02/16(水) 00:22:12
更新終了。

出だしなので軽めにいきました。
しかし、名前でてきてないですね…(苦笑) 
(次回判明しますので。というかたぶんバレバレだと思いますがw)


>35様
 いつもありがとうございます!!
 そして”どんちゃん”の使用許可もありがとうございます。
 ミキティ編の続編では”どんちゃん”をキーとして活かしたいと思いますw

322ゆう:2005/02/16(水) 14:48:42
更新お疲れ様です!!新作きましたね〜!!!
登場人物を予想しながら読んでました。
作者さまの新しい作品を読めることを嬉しく思いながら更新待ってます!!

323203:2005/02/16(水) 18:49:15
新作良いですね〜♪脳内で勝手に人物を決めちゃって読みましたw
ウキウキが止まらない・・・可愛過ぎますo(^-^)o
気にしないで下さいね。>片思い番外編。気長に待ってますので。
作者さまのペースで頑張ってください。まったりついて行きますので!?

324前274:2005/02/17(木) 00:15:44
更新お疲れさまです。
新作、楽しみです。題名がドキドキ感がありますね!
更新ワクワクしつつ、ゆっくり待ってます。

325スライム:2005/02/17(木) 00:16:26
日付が変わってしまいましたが、今日も更新です。

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 登場人物…この後の更新で早くも明らかになっちゃうんですがw当たってましたか?
 私なんかの作品を待っていただき、とても感謝感謝です♪
 (#0´〜`(^▽^#)<ありがとうございま〜す(はぁと)

>203様
 いつもありがとうございます!!
 新作の方も喜んでいただけて良かったです。しかもしかも作品の順番についても
 温かいお言葉をいただき…感激で泣きそうです・゚・(ノД`)・゚・。


それでは、本日の更新を始めます。

326スライム:2005/02/17(木) 00:22:10

と、その前にもう一つレスのお返事を。

>前274様
 毎回のレスありがとうございます!!
 題名の謎については…ちょこっと引っ張る予定です(もちろんラストまでには明らかに
 なりますがw)。それまでドキドキとワクワクを持続していてもらえるように
 頑張りますねっ。


それでは今日の更新スタートします。

327秘密:2005/02/17(木) 00:24:30


次の日目が覚めたら自分でも驚いちゃった。
(こんなに爽やかに起きたのって久しぶりかも。)

そしたらなんかとっても嬉しくなってベッドを出るのも億劫じゃない。

「そうだ!目覚めのコーヒーでも飲もうかなっ。」

いつもは紅茶派な私がコーヒーなんて選んだのはお兄さんの影響かな?
あれ?でも……
「えー。お豆切れちゃってるじゃなーい。」

せっかくのいい気分が台無しになったみたいでブルー。


あっだけど、これって。

328秘密:2005/02/17(木) 00:25:44

「お兄さんの所に行っちゃおうかな?」

さっそくお店に出向く口実を見つけた私は子どもみたいにはしゃいでて。
何に喜んでるのかわからないけどすごく楽しんでいる。
(うふふ、日曜の朝にお出かけなんて久しぶりかも。)



その時の私はどうかしていたんだと思う。

昔のことを忘れて子どもの頃に戻ったみたいに…
ただただ久しぶりのドキドキに身を任せていた。

329秘密:2005/02/17(木) 00:26:51


カランカラン。

「いらっしゃいませ! って、あれ?」
「こんにちは!」

「あ、あの昨日の方ですよね? 来て下さったんですか?」
「お豆切れちゃったから…」

「そうですか。それならこちらからお選び下さい。」
そう言って案内してくれるお兄さんは昨日と変わらない笑顔。

なんだろう、なんだかほっとする。

「じゃああれをください。」
そう言って私が指差したものを袋に詰め込むお兄さん。

気のせいかな?私が頼んだよりも多い気がするけど…。

330秘密:2005/02/17(木) 00:28:42

「はいっ。」

「あ、でもこれ、ちょっと多かったんじゃあ…」

「初回サービスですよ!そのかわりまた来てくださいね。」
そういって変わらずにこにこ微笑むお兄さん。

昨日からこの笑顔に癒されっぱなしかも。
「…ありがとうございます。必ずまた来ますから。」

「あはは、そんなにかしこまらなくていいですよ。
 それより今お時間とかってありますか?」

「え?」

「良かったらコーヒー飲んでいきませんか?
 ちょうどお客さんいなくて暇なんですよね。」

うふふ、もうちょっと癒されちゃおうかな。

「はい。」 
そう言って用意された椅子に腰掛ける。

331秘密:2005/02/17(木) 00:29:54

「はい、どうぞ!」

お兄さんに出されたコーヒーはすごくいい香りがして。
また一つ嬉しいことがありましたって感じ。

「あ、すいません。なんかさっきからいろいろしてもらっちゃって…。」

「いえいえ、お客さんとは仲良くしていたいだけですから。
 それに僕の暇つぶしの相手になってもらうわけですし。」

お兄さんはあの優しい微笑をちょっと崩したかと思うと、
いたずらっ子みたいにクシャッと笑った。

そのギャップにちょっとドキっとなんかしちゃったりして。

「それじゃあ、遠慮なく。」
そんな風に言いながら私もクスッて微笑み返した。

332秘密:2005/02/17(木) 00:31:04

あ!だけど、そう言えばまだ名前を聞いていなかった。

“お兄さん”でいいのかな? それとも“マスター”?
どっちがいいんだろ? 聞いてみようかな。

「あのぉ、“マスター”なんですよね?」

「へ?あっ、はい。でもなんか照れくさいですね…そんな
 風に呼ばれることあんまりないんで。」

「でも…それなら何て呼んだらいいですか?」
まさかずっと“お兄さん”なんて呼ぶわけにもいかないしね。

「そうだなぁ…常連さんには“よっすぃー”とか“よっちゃん”
 なんて呼ばれてますから、それでいいですよ。」

333秘密:2005/02/17(木) 00:32:25

「よっすぃー?」

「はい。名前が吉澤なんですよ。だから“よっすぃー”。
 あっ“よっしー”じゃなくて“よっすぃー”ですからね。
 ここポイントです(笑)」

なんだかとってもおもしろい。お兄さんはおもしろい人だったんだね。
そっか…“吉澤さん”で“よっすぃー”…えへへ、なんかかわいいね。

「じゃあ“よっすぃー”って呼ばせてもらいますね。あっ私は、えっと
 石川です、石川梨華。あだ名とかは特にないんですけど……。」

よっすぃーのことだけ聞いておいて自分のこと言ってなかったから
慌てて自己紹介をする。でも、呼び名なんて聞いてないかなぁ…。

「石川梨華さんですね。あっ、梨華ってかわいい名前ですね!
 それと僕には別に敬語じゃなくてかまわないんで。適当に
 話しやすい言葉でいいですから。」

「え?でも…」
本当にいいのかな?昨日知り合ったばかりなのになぁ…。
なんか馴れ馴れしいとか思われないかなぁ…。

334秘密:2005/02/17(木) 00:33:47

「その代わり、僕も“梨華ちゃん”って呼んでいいですか?」
「へっ?」

「あ、嫌ならいいんです。すいません、馴れ馴れしくて…。」
あっ、よっすぃーちょっとへこんじゃったかも。

「ううん、いいんです。じゃなくて、いいの! それより
 私のほうこそこれからもよろしくね、よっすぃー。」

「はい!もちろんです。」


それから私たちはいろいろな話をした。

よっすぃーは私より1つ年下の24歳。実家は埼玉の方らしいんだけど、
高校を卒業して東京に出てきて…2年前に前のオーナーからこの店を
譲り受けるまでは、いろんな仕事を転々としてたんだって。

(何か意外かも。よっすぃー真面目そうに見えるのにな…)

335秘密:2005/02/17(木) 00:35:12

「梨華ちゃんはもともとこの辺の人なんですか?」

「えっ? 私?」
よっすぃーのことばかり考えていたから、ちょっとびっくりしちゃった。

でも、そうだよね。私のことも話さなくちゃね。

「私も元々はこっちじゃないよ。神奈川の…横須賀って分かる?
 そっちなんだけど、こっちの大学に来たくて上京してきて、
 そのままこっちで就職しちゃったんだ。」

ちょっとだけ隠し事しちゃったけど、別にいいよね?
嘘ついてるわけじゃないし、それに本当のことなんて言えないもん…。

336秘密:2005/02/17(木) 00:36:48

「へぇ〜。大学って?」

「あ、うん。朝比奈女子って分かる?そこの経済学部。」

「うわっ朝比奈女子ってめちゃめちゃレベル高いとこじゃないですか!
 すっげー、梨華ちゃん頭いいんだー。かっけー。」

「あははは、よっすぃー驚きすぎだよぉ。それにそんなたいした
 ことないってば。」

「いやいや…あっ!そうだ。うちの常連さんにもう一人朝比奈女子
 出身の人がいるんですよ。その人も経済だったとか言ってたかも。
 今度来た時にでも紹介しますね。」

「うん。」

337秘密:2005/02/17(木) 00:38:02

昨日よっすぃーと知り合って、また今度新しく知り合いが増えるかもしれない。

就職してから友達なんて作ってこなかったから不思議な感覚だけど。
(でも、よっすぃーの知り合いならいい人だよね?)

知り合ったばかりの、目の前にいるこの優しいお兄さんは、ずっと
心を閉ざしていた私の扉を開くように、たくさんの暖かい風を送り
込んできてくれる。

(少しくらいならときめいちゃってもいいかな?)


決して恋には発展させないから。
新しく見つけた私の休息の場所を無くすようなことはしないから。
だから、もう少しここで癒されてもいいかな?
私の痛みを、強がりをここで洗い流してもいいかな?

338秘密:2005/02/17(木) 00:39:06


結局あの後すぐに他のお客さんが来て、それからぞろぞろたくさんの人が
来ちゃって忙しくなったから、私は「ありがとう。」ってお礼を言って店を
後にした。


だけど、またすぐにここに来ることになると思う。

「先輩のこと紹介してもらわなきゃだしね。」

本当はお店に来るのに理由なんて必要ないはずなんだけど、
だけど、またここに来る理由を見つけて私は微笑みが止まらなかった。

339スライム:2005/02/17(木) 00:41:54
更新終了。

とりあえず、主役は石川さんです。
(皆様、予想は当たりましたか? というか、バレバレでした?w)

340ゆう:2005/02/17(木) 19:02:16
更新お疲れ様です!!予想は正解でしたぁ〜(笑)
でも一番大好きなCPなので嬉しかったです!!
よっすぃーがマスター想像しただけでも格好良過ぎっ!!
続きがとても楽しみです!

341スライム:2005/02/17(木) 22:46:37
今日もサクっと更新です。

>ゆう様
 いつも本当にありがとうございます!!
 予想当たってましたか!?(おめでとうございますw)
 作者も一番好きなCPなのですが、ここ3作品ちょっと他CPに浮気しちゃってた
 のでw今回は気合入れなおして書いております。


それでは、本日の更新始めます。

342秘密:2005/02/17(木) 22:48:42

あれから私は時間を見つけてはよっすぃーのお店に通った。

休日は必ずここに来てたし、仕事の合間にも時間があればここに来ていた。

まだ、例の先輩には出会えてなくて、よっすぃーはいつも
「すいません。忙しい人だから…そのうち来ると思うんですけど。」って
申し訳なさそうにしていたけど、私はそのことをそんなには気にしていなかった。

確かにその人には早く会ってみたかったけど、他にもたくさん心を許せそう
な人をよっすぃーに紹介してもらっていたから。



「いらっひゃいませ!」

この子もその中の一人。

343秘密:2005/02/17(木) 22:50:20

ののちゃんって言って近所に住む専門学生の女の子。

学校が忙しいみたいで毎日はいないんだけど、休日とか忙しい時には必ず入って
くれるアルバイトの子で(アルバイトって言うより“小さなお手伝いさん”って
感じだったりするけどね)。

元々は高校生の頃、年配だった前のマスターの下でアルバイトしてたらしいん
だけど、よっすぃーがマスターになってアルバイトを雇わなくても仕事は一人で
なんとかこなせるようにようになったことと、本人が高校を卒業して忙しくなった
ことから一旦はバイトを辞めたらしいの。

だけど、それからも忙しい時は手伝いに来てくれる優しい子だから、よっすぃーも
感動して“暇なときにでも、好きな時に来て好きな時間働けばいい”って条件で
アルバイトに戻ってもらったらしい。

それって普通に考えたらありえない感じだけど、のほほんとした雰囲気をかもし出す
この子にはピッタリなのかもね。

344秘密:2005/02/17(木) 22:52:18


「梨華ちゃん、今日も来てくれたんれすね?」

「うん。席空いてるかな?」

「えっと、ちょっと待ってくらさい。あっあそこが今空きますから。」


「おじちゃん、いつもありがとうなのれす。」
って、ののちゃんスマイルに送り出された佐藤さん(この人も常連だから
いつの間にか私も覚えちゃった)がさっきまで座ってた席に案内される。


「ごめんね、今よっちゃん出かけてるんれす。いつものでいいれすか?」
「うん。ねぇ今日あいぼんは?」

なんだぁ、よっすぃーいないのかぁ…。
それはちょっと残念だけど、ののちゃんがいるし、きっとあいぼんもいる。

345秘密:2005/02/17(木) 22:54:04

あいぼんというのはののちゃんの親友で。

ののちゃんがアルバイトを始めた時に心配だからって一緒に着いて来て、
「あぁ、もう、ののはほんまにぃ」なんて言いながら手伝ってくれたりしたらしい。

で、その働きぶりがあまりにも優秀だから前マスターもよっすぃーもアルバイト
をしないかって誘ったらしいんだけど、「うちはののと違って忙しいから無理や。」
って断られたんだって。だけど、ののちゃんがアルバイトに入っている時は必ず
あいぼんも一緒に来てて、忙しい時は仕事を手伝って、暇そうな時はカウンターの
端っこで「うちは文学少女やから。」って読書をしているらしい。

(ちなみにアルバイト代はもらってなくて、本人曰く「うちはボランティアしてるんや。
 感謝しとるんやったら飯でも食わせてくれや!」って、ご飯と食後のコーヒー、
 それからお土産にコーヒー豆を貰って帰るんだって。)

あいぼんはちょっと口が悪くって、「なんやぁ梨華ちゃん、日曜なのにデートする
相手もおらんのかぁ…」なんて憎らしいことも言ってくるけど、だけど根はとっても
優しい子なの。

この子も私がここで出会った大切な人の一人。

346秘密:2005/02/17(木) 22:55:51

「あいぼんならよっちゃんに付き合って一緒に出かけたれす!」

「そっかぁ…ののちゃん寂しいね。」

「はい。れも、梨華ちゃんが来てくれたし、それに福田さんも今井さんも……
 みんなが来てくれたから大丈夫れす。」
そう言って常連さんの名前を一人ずつ挙げていくののちゃん。
本人は真剣なんだろうけど、その姿がちょっとおかしい。

他のみんなもそうなんだろうね、ののちゃんのこと見て笑ってる。
だけどきっとみんなそんなののちゃんが大好きなんだね、ののちゃんがいないと
「何だ今日はいないのか…」って残念がるお客さんもいるし、私もそんなのの
ちゃんを見ていて暖かい気持ちにさせられるもの。

347秘密:2005/02/17(木) 22:57:37


「ふぅ…やっとゆっくり出来ますねぇ。」

あれからもお客さんが途切れることはなくて、1時間以上たって
やっと落ち着いてきたみたい。

まだまだお豆を買いに来る人はぽつぽついるけれど、カウンターに座ってのんびり
しているのは私一人。

「こんなに忙しくなるんれしたら、あいぼんにもいてもらうんれした。」

「そう言えば珍しいね、あいぼんまでお出かけなんて。」

「はい。なんか今日は荷物が多いらしくて、よっちゃん一人れは大変らしいれす。」

「そっかぁ…あいぼんにもお土産あるんだけどなぁ…。」

「お土産!! 食べ物れすか?」
もう、ののちゃんったら。
お土産って言った途端目がキラキラしちゃってるよ。

348秘密:2005/02/17(木) 22:59:20

「うん。昨日ね、出張で仙台に行ったからそこでお菓子買ってきたの。
 みんなに食べてもらいたいなぁって思って。」

「お菓子れすか? きっとあいぼんたちはまら来ないから先に開けましょう!」
ののちゃん…いつもは仲良しなのに、食べ物がかかると変わるのね…。

「う〜ん、まっいっか。でもちゃんと2人の分も残しておいてね。」

「もちろんなのれす。てへへ、嬉しいなぁ。
 らから梨華ちゃん大好きなのれす!!」
嬉しいけど複雑だなぁ…(なんか食べ物の方が私より大事みたいじゃない!?)

私がそんなこと考えてる間にもののちゃんの手と口は休みなく動いている。
(本当に大丈夫かなぁ…なんかもうなくなりそうだけど……。)

349秘密:2005/02/17(木) 23:01:12


「ただいまぁ!今帰ったでー。」

あっあいぼんたち帰ってきたのね。
「おかえりー。あいぼん、お疲れ様! お土産のお菓子あるから食べてね。
 って、あれ? よっすぃーは?」

「ああ、よっちゃんならそこでおばちゃんに捕まっとるわ。」
おばちゃん?

「って、なんやのの土産もう残ってないやんかぁ!」

「(モグモグ)…あっあいぼんお帰りなのれす。えっと、2人の分はちゃんと
 残してあるから大丈夫れすよ…(モグモグ)。」
ののちゃん…お菓子に夢中であいぼんのこと一瞬忘れてたでしょ?

それに残してるって言っても、もう半分以上ないじゃない……。
それ15個入りだったよね? あと5個しか残ってないけど…。

「まぁええわ。ののが大食いなのは今に始まったことやないし。
 それによっちゃんは1個あれば十分やろ。」

あいぼん…ののちゃんには甘いけど、せめてよっすぃーに2個はあげようよ。
「…………。」

350秘密:2005/02/17(木) 23:03:13

「ただいまー!あっ梨華ちゃん来てくれてたんですね?」

大荷物を抱えたよっすぃーと、その後ろには……誰?
「あ、うん。えっと……」


「ったく、吉澤!早くあたしのこと紹介しなさいよ!」
私が不思議そうな顔で見ていたその人がよっすぃーに助け舟をだしている。

「あっ!はい!すいません。 えっと、この人が前に言ってた梨華ちゃんの
 大学の先輩っていう人で、保田さん。 で、こっちが石川梨華さん。駅の
 近くの○○商事に勤めているOLさんです。」

「へぇ〜○○商事なんだ、うちの取引相手じゃない! 何課なの?」

「はい、あの、企画課です。えっと、取引先って?」

「企画課って、もしかして中澤さんって人の下だったりする?」
ちょっと興奮気味の保田さん……あの、私の質問は…。

351秘密:2005/02/17(木) 23:05:05

「って、ごめんごめん。あたしは△△コーポレーションの企画で働いててさ、
 ○○とはけっこう一緒に仕事させてもらってるから。」

「そうなんですか?私も今度から△△さんとのプロジェクトに参加するんです!」

「え?もしかして、六本木のイベントのやつ?」
「はい。あの、もしかして…」

「あたしも参加してるのよ!というか、あたしがそれのリーダー!」
「本当ですか? すごい偶然!」

「まったく。ま、とりあえずそっちも含めてこれからよろしく!」

「はい。こちらこそよろしくお願いします。」

352秘密:2005/02/17(木) 23:06:58


「おばちゃん、何でもいいけど、そこ邪魔やで!」

あいぼんに言われて私たちは初めて気づいたんだけど、よっすぃーがカウンター
に入れなくて立ち往生してる。
(ごめんね、一瞬忘れちゃってた…。)

「吉澤、いつまでぼーっと突っ立てるのよ!早く入りなさい!ったく、もう。
 キリキリ行きなさい、キリキリ!!」
「…はぁ。」

「おばちゃん、強引やなぁ。」

「加護!なんか言った?」

「いえいえ、何も言うてませんよ〜。」

353秘密:2005/02/17(木) 23:09:20

「あいかわらず、生意気なんだから…しょうがないわねぇ。」

「うわっ!おばちゃんくさっ。気ぃつけた方いいでー、もう若くないんやし。」
「何よ!あたしはまだ20代よ!」
「はいはい…そうでしたなぁ、ほなすいません。」

「きーぃ!加護ぉ(怒)」

「おばちゃんが怒ったれす。」

「辻もかー(怒)」

保田さんをからかい続けるあいぼんとののちゃん。
怖そうな人かなとか思ったけど、そんなことないのかも。


「あぁ梨華ちゃん、気にしなくていいですから。」
「え?でも…いいの?」
「はい。いつものことですから。」

いつもって…保田さん、いつもこんな扱いなのね。なんかちょっと可哀相。

354秘密:2005/02/17(木) 23:10:54

「それよりも、あれって?」
よっすぃーの視線の先には私が買って来たお菓子の箱。

「あ、うん。出張に行ったからお土産買って来たんだけど…。もう
 ほとんどないね。」

「あはは、これもいつものことですから。」
「そっか。次はよっすぃーの分は別に買ってくるね。」

「そんなのいいですって。僕は気持ちだけで十分嬉しいですから。」

えへへ、私もよっすぃーがそう言ってくれるだけで嬉しいんだけどね。
次は絶対よっすぃーには別に買ってこよっと。

あ、あいぼんもかわいそうだから、今度はもっと多いのにしなくちゃね。

355秘密:2005/02/17(木) 23:12:27

「それより、梨華ちゃんおかわりいいですか?」
「え?」
ののちゃんとのお喋りに夢中だったから気づかなかったけど、カップの中は空っぽ。

「僕も梨華ちゃんと話したいし、ゆっくりしてってくださいよ。」

あ!今のちょっと嬉しいな。
「うん。」

「それに、梨華ちゃんいないと僕が大変ですから。」
そう言ってよっすぃーは私に目で合図をしてきた。

パッと横を向いたら未だにキャーキャー言ってる3人。
保田さんむきになってる…意外と無邪気な人なのね。

356秘密:2005/02/17(木) 23:14:36


「ちょっと!何2人の世界つくってるのよ。あたしのこと助けなさいよ!」

「「…すいません。」」
2人の声がハモる。

「なんやぁ、2人仲ええのー。」
「ほんとなのれす。ハモってたのれす。」

「ほんとに、あんたたちまでー。」

「「…はぁ。」」


今日新しく出会った先輩もやっぱりいい人だった。
ちょっと強引かな?って思う時もあるけど、でも、なんていうんだろ?
口調とは逆にすごく暖かい空気を持っていて。
包容力って言うの?あんな感じ。 すごく頼れて、安心させてくれる人。

357秘密:2005/02/17(木) 23:16:35


東京に出てきて、こんな暖かい場所にも人たちにも出会えると思ってなかった。
殺風景な都会でただ毎日を淡々と生きていくだけ。
目的なんてなくて、見えないゴールを求めてひたすら走っていた。

だけど、ちょっと休憩して、ほんの少し横を向けばこんな素敵な所が待っていたんだね。
後悔なんてしたって仕方ないけど、だけど……
もう少し早く出会えていればこんなに臆病にならなくてすんだのかな。


よっすぃーに惹かれていることには自分でも気づいている。
会う度にその思いが強くなっていることにも気づいている。
だけど、やっぱり怖いんだよね…。
また同じなんじゃないかって…。
受け入れてなんてもらえないんじゃないかって…。
失うことを恐れて動き出すことも出来ない。

358スライム:2005/02/17(木) 23:18:51
更新終了。

とりあえず新しいキャスト登場。
予定としてはあと2〜3人くらい出すつもりです。

35935:2005/02/18(金) 00:05:53
新作キテタ――(°∀°)―――!!!

なんか暖かい空気がこっちまで伝わってくる感じです♪
そして圭ちゃん最高です(w
梨華ちゃんの過去を気にしつつ続きを待ってます(^^)

360前274:2005/02/18(金) 02:29:04
更新お疲れ様です!
だんだんにぎやかな顔ぶれが揃ってきましたね。
二人の距離が少しづつ・・って感じでワクワク♪
(更新が早くてすご〜く嬉しいのですが、
風邪など、気を付けて下さいね)

361203:2005/02/18(金) 10:59:51
2日分まとめて読んだらお腹いっぱいれすw更新お疲れさまでした♪
ほんとに登場人物のキャラが嫌味が無くって、会話のやりとりが暖かくて良いですね。
自分はいしよし(&小高w)ファンなのでこのお話まったりと楽しんでいます。
よっすぃ〜が梨華ちゃんの過去を癒してくれるのかなぁ・・・。

362ゆう:2005/02/18(金) 19:23:21
更新お疲れ様です!!読んでて雰囲気がすっごく暖かくて大好きです!
梨華ちゃんの思いがいつかよっすぃーに受け入れられる様になったらいいな〜

363スライム:2005/02/19(土) 01:24:24
飲み会帰りに全力疾走したら大変なことになったスライムですw(ちなみに今は元気ですので、はい。)
帰宅後、録画していたMステとリアルタイムPJにがっついてたら来るの遅くなりました。

>35様
 いつもありがとうございます!! 新作の方も宜しくお願いしますね。
 圭ちゃんはずっと出したかったのでやっと使えて作者もハッピーだったりします。
 でも、まこっちゃん同様扱いのほうは……(笑)
 梨華ちゃんの過去は徐々に?明らかになります。

>前274様
 いつもありがとうございます!!
 登場人物はもうちょっと出る予定なので、今までよりにぎやかにはなるかもしれませんね。
 ちなみに出演予定の1人はまだ言えない人で、もう一人は今回出ま〜す。
  p.s 風邪気をつけますね、ありがとうございます。 

>203様
 いつもありがとうございます!!
 キャラを褒めていただけるのは本当に嬉しいです(まだまだ試行錯誤中なので)。
 実はまこっちゃんの相手役を初めコンコンにするつもりだったのですが、愛ちゃんに
 しておいて良かったですw あっちなみにコンコンの相手もいつか登場します。

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 暖かいですか?良かった〜。実は今回はちょっとだけシリアスになるかもなので、
 その緩急が難しかったり…好きと言っていただきホッと安心できました。
 梨華ちゃんの思い…幸薄な梨華ちゃんも好きだし、幸せそうな梨華ちゃんももちろん
 好きな作者だったりするので…もうちょっぴり内緒です♪w


それでは、遅くなりましたが本日の更新始めます。

364秘密:2005/02/19(土) 01:26:54


よっすぃーのお店で皆と知り合い、楽しい時間を過ごすようになって。
いつの間にか忘れてしまっていたのかな…。

私は知っていたはずなのに。それを一番恐れていたはずなのに。
望まなければ、期待しなければ、たとえ手に入らなくても悲しくなんてならないことを。
手に入れなければ失うことに傷つき涙する必要なんてなくなることを。


会社からの帰り道のことだった。

仕事が忙しくて全然時間がとれなくて、よっすぃーのお店にも行けてなくて。
自分の中で溜まったいろんなものを吐き出したくて。
ちょっとだけ早く帰れることになった日に、向かったのはよっすぃーのお店。
(まだ開いてればいいけど…。)

とにかくあそこに行きたかった。よっすぃーに会いたかった。

バスを降りてちょっと足早に歩く。
1歩、また1歩…よっすぃーの笑顔に会うために。

365秘密:2005/02/19(土) 01:28:30

だけど、よっすぃーと知り合ったあの公園まで来た時。

私は見てしまった。

暗くなった公園で抱きしめあっているカップルを。

初めは別に何とも思わなかったけど。
だけど、なんかひっかかるものがあって。
もう一度振り返って、そして気付いた。

栗色の髪の女の子を抱きしめている男の人が、よっすぃーだということに。


頭の中が真っ白になった。
足が動かなくて、その場に立ちすくんだまま2人から目を逸らせなくて。

366秘密:2005/02/19(土) 01:29:59

しばらくして女の子がよっすぃーから離れて。
2人は親しげに何かを話していて。
別れ際に女の子がよっすぃーの頬にチュッとキスをして、そして去っていった。

よっすぃーは照れくさそうに頭をかいて、それでもその子が大通りに出るまで
ずっとその後姿を目で追っていた。

その子が見えなくなるとよっすぃーは振り返って、こっちに向かって歩いてくる。
(どうしよう、このままじゃ気付かれちゃう。)

あんなに会いたかったはずの人なのに、今は一番会いたくない人。

動かない足を無理やり動かして、物陰に隠れるようにして。
立ち去るよっすぃーの後姿をずっと見ていた。

そう、さっきよっすぃーがそうしていたのと全く同じようにして。

367秘密:2005/02/19(土) 01:31:20

やっとよっすぃーが公園からいなくなったけど、それでも足が動かない。

(彼女いたんだ……)
頬をつたう冷たいものに気付いた。

だけどそれを拭うことすらできなくて、
(そうだよね…あんなに素敵な人だもん。彼女くらいいるよね。
 それにあの子キレイだった…)ただ泣き続けるだけだった。


その後どうやって家まで帰ったのか思い出せない。

とにかくショックで…立ち直れなくて…。
どれほどよっすぃーのことが好きだったのか思い知らされた。

(バカだよね、失恋して気付くなんて……)

368秘密:2005/02/19(土) 01:32:29

押えていたつもりだった。踏み込まないはずだった。

2度と傷つきたくなんてなかったから、恋なんてするつもりなかった。
だけど、もう遅い。

私はよっすぃーのことをどうしようもなく好きになって、そして今
どうしようもないほどに傷ついている。


よっすぃーと出合って。あいぼんとののちゃんと知り合って。
いろんな人と話して。保田さんとも仲良くなって。

せっかく築き上げてきた暖かい居場所だったけど。
開きかけていた扉にもう一度鍵をかけなくちゃ。

(もうあそこには行けないなぁ…)

369秘密:2005/02/19(土) 01:33:30


結局その言葉通り。

1ヶ月近く立つけど、あれからよっすぃーのお店には行っていない。
偶然会ったりしても辛いから、ちょっと回り道だけど通勤路も変えた。
順調にいくはずだった。  元に戻るだけだったから。
よっすぃーと出会う前に戻るだけなんだから。


だけど、あの優しい日々は私を解放してはくれないらしい。

動き出したプロジェクトで再会した保田さんに、
「あんた最近店行ってないらしいけど、忙しいの?」そう問い詰められたから。

370秘密:2005/02/19(土) 01:34:27

「はぁ…。」
返せるのはにわか返事だけ。

だけど保田さんはしつこく聞くようなことはしなくて。
「まぁ忙しいなら仕方ないけどさ。あんた、ちょっと痩せたんじゃないの?
 何かあるなら話聞くし。少し休んだ方がいいんじゃない?」

「…大丈夫ですから。」

「そう、それならいいけど。 あ、これあたしの携帯。仕事のことも
 あるし、かけてきなさいよ!」
そう言って私の手にメモを握らせて去って行った。


【 090 − ○△×× − △×○△       
  pretty−kemeko@△△△△.ne.jp
 ( `.∀´)<かけなかったら承知しないわよ!!   】

371秘密:2005/02/19(土) 01:36:33

“かわいいケメコ”って…ケメコって何?

それにこの絵、気のせいじゃなければ保田さんに似ている気もするし。

「…ぷっ。」
なんだかおかしい。
落ち込んでたはずなんだけどなぁ…ちょっと楽になったかも。

後で電話してみようかな…いいよね?大丈夫だよね?
別によっすぃーに会うわけじゃないもんね。
(それに電話しなかったら保田さん怖そうだし。)

一人で生きていくって決めていたはずだったのに、知らない間に私は人の
優しさを求めてしまってたのかな…。



あの後、仕事のこともあって、保田さんと連絡をとることが増えた。
仕事での保田さんは厳しい人だったけど、やっぱり普段は優しい人。

あれから一度も何があったのかなんて聞いてこなかったから。

372秘密:2005/02/19(土) 01:37:57


「ぷわぁーぁ、うまい!やっぱりビールは最高ね。」
「ふふふ…そうですね。」

プロジェクトも一旦落ち着いて、仕事帰りにメンバーみんなで飲みに行った。
一次会でみんな気分が良くなって、「朝まで飲むぞー!」なんて盛り上がる人も
いたけど、明日も仕事の人がいたからとりあえず会は解散して、私は保田さんと
2人で2次会をするために居酒屋にやってきた。


「しっかし意外だったわねー。」
「何がですか?」

「いやぁあんた、とろそうな顔して仕事だと別人だから。」

「そんなことないですよぉ、それより保田さんこそ仕事になると怖いですって。
 私、中澤さんと対等にやりあう人初めてみましたよ。」

「失礼ねーあたしは仕事に情熱を燃やしてるのよ! あ、別に男がいないからとか
 そんなんじゃないからね、そこは間違えないでよ!」

「…そんなこと言わないですって。」

373秘密:2005/02/19(土) 01:39:25

「まぁいいわ。それよりあんた、仕事も落ち着いたんだし、休みにでも吉澤の店
 行ってやりなさいよ! 寂しがってたわよ。」

「え?」

「辻と加護がさ、“梨華ちゃんが来ないー”って騒いでるから。」

そうだよね、よっすぃーは別に寂しくなんてないよね。
私はよっすぃーにとってただのお客さんだもんね。
「………はい。」


「まー一番寂しがってるのは吉澤だけどね。」
「えっ……あの?」

「なんかねー“梨華ちゃんどうしたんだろー”とか“嫌われたのかなー”とか心配して
 うるさいのよ。あたしが行ってもいつも“梨華ちゃんは?”の連続だしさぁ…あいつ
 人の顔見る度はぁーって溜息つくのよ、まったく失礼ったらありゃしない。」
なんて保田さんはぶつぶつ文句を言っているけど、耳に入ってこない。

よっすぃーが寂しがってる? 私のことを心配してる?
なんで? ねぇどうして? そんなのって…。
そんなことされたら諦められないじゃない。 私、どうしたらいいのよ…。

374秘密:2005/02/19(土) 01:40:59

「………でさぁ。って、あんた聞いてる?」

「あっ、は、はい。」

「ったく、どいつもこいつも。あたしのこと何だと思ってるのよ。」
「…すいません。」

「まっいいけどさ。一回あいつのとこ行ってやってよ!」
「………はい。」

どうしたらいいのかな。誰かに相談したいけど……。
保田さんに相談したら「どんどん押していきなさい」とか言われそうだし。

う〜ん、どうしよう。誰かいないかなぁ……あ!
久しぶりに柴ちゃんに電話してみようかな。最近全然会ってなかったし。
よっすぃーのお店に行くのはそれからでも大丈夫だよね…。

うん、そうと決まったらもう考えるのはよそう。
いつまでも悩んでいられないし、とりあえず私も飲もう!

…って、保田さんペース速すぎですよぉ。
「ほら!石川ももっと飲みなさい!」

明日、大丈夫かなぁ……。

375秘密:2005/02/19(土) 01:42:28


結局保田さんにこれでもかってくらい飲まされて、今日は二日酔い。
ガンガン痛む頭を引きずってやっと動き出したのはもう日が沈む頃。

『ふ〜ん、それで梨華ちゃんは悩んでるわけなんだぁ』
「うん。何かもうどうしたらいいかわかんなくって…」

『なるほどねぇ、でもさ、その子が彼女だって決まったわけじゃないんでしょ?』
「でもぉ抱き合ってたし、キスもしてたんだよ…。」

『う〜ん、そりゃ難しいとこだね。でも、その保田さんだっけ?その人の言ってる
 感じだと、相手も梨華ちゃんのこと気になってたりするわけだし。』
「それは…単なるお客さんとしてかもしれないし。」

『じゃあ諦めちゃうの?』
「…それは………」

『諦めきれないから私に電話よこしたんでしょ。だったらもうちょっと頑張んなきゃ!』
「でも……」

376秘密:2005/02/19(土) 01:43:56

『私はさ、嬉しいんだよ?』
「え?」

『梨華ちゃんさぁ、あんなことあってもう恋なんてしないとか言ってたでしょ?
 でも、やっと好きになれる人が出来て…。私は梨華ちゃんには幸せになってもらいたい
 もん。だからその人とも出来るなら上手くいってほしいと思うよ。』
「…柴ちゃん……ありがと。」

『いえいえ。で、とりあえず明日からの梨華ちゃんのご都合は?』
「えっ?急にどうしたの?」

『明日から旦那が出張でさー、ちょうど何しようか迷ってたんだよね。
 どうせなら会って直接話したいし、明日からそっち行ってもいいかな?』
「うん。」

『まっ、そっちに行ったらさ、私に出来そうなことやってみるし。まー役には
 たたないかもしれないけど、梨華ちゃんの仕事中に偵察くらいしてくるよ。』
「…ぐすっ……うん…。」

377秘密:2005/02/19(土) 01:45:17

『あーもう!泣かないの!』
「うん…ごめん……」

『まっいいけど。とりあえず明日行くから部屋片付けといてよ!嫌だからね、
 また梨華ちゃんいない時に掃除させられたりとか…。』
「…もうっ、柴ちゃんったらぁ」

『はいはい。 梨華ちゃんが仕事終わるくらいに行くからさ。とりあえず梨華ちゃんは
 私に会うまでもう何も考えないでゆっくりすること! わかった?』
「うん。」

『よしっ。じゃあまた明日ね。仕事頑張って〜!!』


柴ちゃん、明日来てくれるんだ……。
いっつもそうだよね。私が辛いといつも飛んできてくれる。
あの時も柴ちゃんだけは私のことかばってくれたし……。

(迷惑かけっぱなしだなぁ、私……。)

378スライム:2005/02/19(土) 01:56:53
更新終了。

ちょうど音楽戦士で柴ちゃん見てる時に本人登場w ナイスタイミングに作者もビックリです。
しっかし、やっぱりあの曲はエロすぎですなぁ…先日のPJを見ている時に横におかんがいて
めちゃくちゃ気まずかったですw おかんは妙に冷静に「ちょっとこれ、曲の方はパンチない
わね」とか言ってましたが…(゚Д゚;)


ついでにちょこっと裏設定。
柴ちゃんは梨華ちゃんの高校時代の友人で、卒業後は地元の短大に進学。
その後神奈川県内の企業に就職しOLしてましたが、短大時代からの彼氏
である大谷さん(♂)と結婚して退職。現在は専業主婦です。
もちろん名前も”大谷あゆみ”になったわけですが、面倒くさいので昔から
の友人や、そのつてで知り合った人には”柴田”のままで通してたりします。

379203:2005/02/19(土) 02:06:00
リアルタイムだぁo(^-^)o更新お疲れさまです♪
柴っちゃんメロンだと妹役だけど、梨華ちゃんにはお姉ちゃんみたいなんですよね。
暖かい周りのメンバー達(保田さんとかw)に支えられて今後の2人の行方はどうなるか見守っています!(O^〜^)^▽^*)

ちなみに、小紺もだいじょ(ry

380ゆう:2005/02/19(土) 02:36:12
更新お疲れ様です!メロンの新曲は確かにエロいですよね〜私も側で一緒に
家族と見てたんですが、あまりの気まずさにチャンネル変えようとまで思って
しまいました(笑)
保田さんのアドに大爆笑してしまいました!実際もやってそうで(笑)
梨華ちゃんの周りには良い人ばかりですね〜

381前274:2005/02/19(土) 02:43:56
更新お疲れ様です。
ちょっぴり切ないですね・・
でも、恋は紆余曲折、いろいろあるからイイんですよね〜
・・って、何言ちゃってるんだ・・わたし。ハハハ

382スライム:2005/02/19(土) 20:48:42
昨日遅かったので、今日は早めに更新を。

>203様
 毎回ありがとうございます!!
 リアルタイムですか?!わードキドキです。
 それでは今度モテまこでも書いてみようかな……いや、期待しないでくださいw

>ゆう様
 毎回ありがとうございます!!
 私は思わず”メロンには興味ない”って顔しながらテレビ見ちゃいました…柴ちゃんごめん。
 ちなみにうちのおかんはマサオのお腹と村っちのメガネがとても気になったもようですw

>前274様
 毎回ありがとうございます!!
 確かに恋はいろいろあってこそ…ウンウンとPC前で納得しちゃいました。
 さて、この恋はこのまま切ないままなのかそれとも上手く行くのか…もう少し
 お見守り下さい。


それでは本日の更新スタートです。

383秘密:2005/02/19(土) 20:50:44

お互いに便利だし、ご飯も食べて帰れるからって理由で待ち合わせは駅前。

思ったより仕事が遅くなっちゃって焦ったけど、ギリギリ間に合ったかな?
柴ちゃんはっと……え?その子って…。

「おーい!梨華ちゃ〜ん。久しぶりだねー。待った?」

「ううん、そんなことないけど。あの…」

「おー!この子が噂の梨華ちゃん?! やー会えて嬉しいよ。こりゃあ吉子が言う
 のもほんとだね、マジでかわいいじゃん!」

「あ、あの…」

柴ちゃんと一緒にやって来たのは間違いなくあの子。
そう、あの日よっすぃーと公園で抱き合っていた子。

384秘密:2005/02/19(土) 20:52:00

「あ、ごめんごめん、紹介するね。後藤真希ちゃん。駅の方に来るっていうから
 連れてきたんだ。」

「え?あの、柴ちゃん?」
何がなんだかわからない。

「実はさー、ここに来る前によっすぃーのお店行ってみたんだ。んで、ごっちんも
 来てたんだけど、もしかしたらこの子が梨華ちゃんの言ってた子かなーと思って
 思い切って声かけてみました。」

「あはっ。柴ちゃんがさ梨華ちゃんの友達で今から会うって言うから着いてきちゃ
 いました。よろしくね!」

「こちらこそよろしく。…って…あの…」

え?なんで?なんで柴ちゃんここに連れてきちゃったの?
だってこの子はよっすぃーの彼女で、私の恋のライバルなんだよ?

385秘密:2005/02/19(土) 20:53:13


「あー、ちなみにごっちんがよっすぃーの彼女っていうのは梨華ちゃんの勘違い
 らしいよ。」

「え?」

「そうそう、吉子とはただの幼馴染だから。ごとー付き合っている人いるしさ、
 吉子と付き合うとかナイから。」
「でも……」

「まーまー、詳しいことはご飯食べながらでもね。私おなかすいちゃったよー。
 あ!ごっちんも一緒だけどいいよね?」

「…いいけど。」
なんだか釈然としないけど、柴ちゃんがそう言うなら大丈夫なんだよね?

「やったね。実はさー圭ちゃんのことも呼んじゃってるんだよね。そろそろ
 来るとは思うけど、とりあえず先行っちゃってよー。」
「…うん。」

386秘密:2005/02/19(土) 20:54:33


あの後柴ちゃんとごっちんの2人から説明を受けた。

ごっちんはとても人懐っこい子で、「ごとーのことはごっちんでいいから」なんて
ニコニコ笑っていたから、私もなんとか人見知りしないで話せている。

で、2人の話からすると…

どうやら本当にごっちんはただの幼馴染で、よっすぃーと付き合ってはいないらしい。
あの日は恋人と喧嘩してイライラしてたら家族とまで喧嘩してしまい、困った末に
よっすぃーの所に来たらしくって。

昔からよっすぃーに相談事とかして頼っていたごっちんは、あの日もよっすぃーに
励まされて皆に謝りに帰ったんだって。

ちなみに最後のキスについては「あれはお礼と、吉子をからかうためにした
んだよー。口には絶対しないもん!」と言うことらしい。

387秘密:2005/02/19(土) 20:55:48

とりあえずそのことは私の誤解だということがわかって(柴ちゃんのおかげでわかった
んだけどね。私一人じゃ無理だったかも…)、遅れてきた保田さんも交えて4人で飲む。


「それにさー、よっすぃーは“梨華ちゃん梨華ちゃん”うるさいもん。ごとーなんて
 眼中にないって。」

「そんな…(なんだか照れるなぁ)。」

「まーでも梨華ちゃんこんなにカワイイんだもんね、吉子が惚れるのも無理ないか。」
「え?」

「バカッ!あんた何言っちゃってるのよ。吉澤に怒られるわよ!」

「んあー。よっすぃー告ってるんじゃないのー?」


え?それって?

388秘密:2005/02/19(土) 20:57:23

「…………。」
「それってよっすぃーは梨華ちゃんのこと好きってことですか?」
何も言えない私の代わりに柴ちゃんが聞いてくれる。

「あーもう、仕方ないわねぇ。あたしが言ったって言わないでよ!
 吉澤は石川のことが好きだから、石川が最近店に顔出さなくて一人で落ち込んでるの。
 あいつったらいっつも“梨華ちゃんの様子はどうですか?”ってあたしに聞いてきて
 さ、うっとうしいから“石川の携帯教えるから自分で聞け”って言ってるのに、嫌わ
 れてるかもしれないから無理とか言ってウジウジしてるのよ。」 

嘘…。本当に?本当によっすぃーが私のことを…? 


「へぇ〜。だってさ、良かったじゃん、梨華ちゃん。」

「「え?」」

「ちょっ…柴ちゃんっ。」
急にそんなことを振られて慌てて柴ちゃんを止めたけどもう遅い。

389秘密:2005/02/19(土) 20:58:33

案の定2人には気付かれちゃったみたいで。

「なに?梨華ちゃんも吉子のこと好きなのー?」
「ちょっと!どうなのよ、石川!!」
「…………。」

「梨華ちゃん、答えてあげたらー。」
柴ちゃんってば、完全に楽しんじゃってる。

「石川!答えなさいよ!」
「梨華ちゃ〜ん、教えてー!」

もう隠せそうもないよね…。
「………(コクッ)…」恥ずかしいから頷くだけ。

それでも2人には十分だったみたいで「「おー」」って感心してる。

390秘密:2005/02/19(土) 20:59:55

そのうち柴ちゃんも含めて「「「かんぱ〜い!」」」なんて始まっちゃったりして。

「んあー、でも梨華ちゃんも吉子のこと好きだったとはなぁ。ねぇねぇ、
 もしかしてごとーファインプレーってやつ?」

「はいはい、調子に乗らないの。あんた、これで逆パターンだったら吉澤に
 殺されてたわよ。」

「えー、でもさー、ごとーが口滑らせなきゃ梨華ちゃんの気持ちわかんなかった
 んだしー。いいじゃん、褒めてよー圭ちゃぁ〜んっ!」

「あはは。そうですよ、保田さん。ごっちんに言われなかったら梨華ちゃんもずっと
 うじうじ悩んでましたから。」

「まぁ柴田もそう言うなら仕方ないわね。でも後藤、今回は良かったけど次はない
 んだからね!」

「んあーい。」

391秘密:2005/02/19(土) 21:01:03

「ったく。本当に分かってるんだか……」

「あははは。あ!でも、この後どうするんですか?両思いだっていうのは分かった
 けど、まさかそれで終わりじゃないですよね?」

「んあー、そうだー。じゃあもう善は急げだよ!ごとー吉子に電話してくるねー。」
「そうとなったらこんなところにいつまでもいられないわ。あたし会計してくるわ!」

「「えっ?」」

「あーいいのいいの。今日はめでたい日だからね、あたしの奢りよ。先に行ってるから
 あんたたちも帰る準備して外に出てなさい!」
「は〜い!」「………。」

なんだか混乱するくらいの急展開。
気付いたら3人の間で話が進んでて……。

私ついていけてるのかしら?

392秘密:2005/02/19(土) 21:02:09


「おーい、梨華ちゃーん?置いていくぞー?」

「え? あ、ごめん。今行くから…」

「……あのさ、いきなりこんなことになってビックリだと思うけどさ、あの、
 何て言うか…とにかく今は昔のこととか、身体のこととか…ってこれは無理
 かもしれないけど…だけど、今だけはとりあえずそういうの忘れて自分の
 気持ちに素直に従っちゃいなよ。」

「………柴ちゃん。」

「ね?よっすぃーのこと好きなんでしょ?いいじゃん。頑張っちゃおう?」
「…うん…………ありがと。」

「はいはい、そうと決まれば早く立つ!2人とも待ってるよ〜。」
「うん。」

393秘密:2005/02/19(土) 21:03:34


「あんたたち遅いわよ!」

「「すいません…あの、ごっちんは…?」」

「後藤ならあっちで吉澤と話してるわ。」
保田さんの言う方を見ると、ちょうど話し終えたのか携帯をしまいながら
こっちに向かってニコって微笑むごっちん。

「後藤、どうだった?」

「えへへー、グッドタイミングってやつ?ちょうど片付け終えて休むとこだって。
 とりあえず今から行くから待っててって言っておいたよー。」

「よし!じゃあキリキリ行くわよ!」

「「は〜い!」」
「…………。」

394秘密:2005/02/19(土) 21:05:15

「どうかした?」
「…ううん、ちょっと緊張しちゃっただけ。」

「大丈夫だって。もうよっすぃーの気持ちも分かってるんだからさ。」
「うん。でも、ちゃんと言えるかなぁって…失敗して嫌われたりしないかな?」

「安心しなさい!そこは吉澤の方からちゃんとやらせるから!」

「そうだよ〜、吉子さぁ普段はへタレなとこあるけど、圭ちゃんがガツンと言えば
 なんとかなるから(笑) 圭ちゃん怖いもんね〜。」

「ちょっと後藤!それどういう意味よ!!」
「知らな〜い。それより早くしないと、吉子待ってるぞー。」


「うふふ。あの2人、いいコンビだよね。」

「だねー。 ねえ、落ち着いた?」
「…うん。」

「んじゃあ、まあ頑張りますかね!」
「(笑)…うん。」

395スライム:2005/02/19(土) 21:10:05
更新終了。

新キャラ登場しました。
このお方もずっと出したかったけど機会がなくてやっと出せたという感じです。
今後はこの話以外にもいろいろ活躍させたい一人だったりします。

396203:2005/02/19(土) 23:50:59
更新お疲れさまです。新キャラさん、癒し系だなぁ♪ほのぼの可愛い。
保田さんの勢いがカッコ良くて頼りになるお姉さんって感じですね(^▽^;)

397ゆう:2005/02/20(日) 21:20:08
更新お疲れ様です!!いや〜登場しましたね〜というか保田さんとのコンビがすっごく
良い感じです!!梨華ちゃんとよっすぃーこの続きがすごい気になります!!!

398スライム:2005/02/20(日) 22:16:40
先日の娘。さんたちの東北行脚…石小亀のラジオが観覧可能だったことを昨日知り軽い鬱です。
16と18日にその付近にいたのに…なぜ当日家にいてしまったのか…ヽ(`Д´)ノウワァァン
滅多にないチャンスを逃してちょこっとブルーですが、今日も更新で気を紛らわせます。

>203様
 いつもありがとうございます!!
 圭ちゃんは頼りになるし大人だし本来素敵な人なのですが、そこはやっぱり圭ちゃん…
 結局いつも変な扱いを受けてしまいますw
 p.s (○^〜^)<「片思い」続編の制作開始しました〜。

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 Wに続き作者が書きたかったコンビだったので良いと言っていただき嬉しいです。
 いしよしの2人は今回の更新でちょこっと動き出しますが…まだまだ話の中盤なので、
 この先どうなるかは何とも言えず…もうちょこっとドキドキしてお待ちください(ぺこり)。


それでは本日の更新始めます。

399秘密:2005/02/20(日) 22:19:46


「ごっちん、どうしたのー? 忘れ物―?」

お店の裏にある家(というか家の一角でお店を開いてるんだけど)の玄関から
顔を出したよっすぃー。

「んあー。そういうんじゃないけど、ちょっと吉子に用あってね。」

「ん?  って、あれ?保田さん?えっ?柴田さんも? って、え、あ、あの、
 梨華ちゃんもー? え?何?どうしたの?」
よっすぃーはわけわかんないって顔でみんなのことを見回している。

「んあー。なんかね、吉子の気持ち梨華ちゃんにばれちった! えへっ。」

「えへっって……ええぇえー!!ちょっ…えっ?マジで?何で?」

「何でっていうかぁ、まっいいじゃん。悪いことにはなんないからさー、
 ちょっと吉子、頑張っちゃってくれない?!」

400秘密:2005/02/20(日) 22:21:49

「な…そんなの急に言われても…」

「もう!いいからはっきり言いなさい!」
「え…でも……」

「いいから、分かったなら返事しなさいよ!」
「あっ…は、はい!」

「…良し。じゃああたしは帰るから、ちゃんと結果報告するのよ!」
え…保田さん、帰っちゃうんですか…?


「んあー。ごとーも帰るねー。今日は圭ちゃんとこ泊まるから連絡よろしくぅ!
 楽しみに待ってるよー。」
…ごっちんまで帰っちゃうの……?


「じゃあ私も行くね。梨華ちゃんのマンション行ってるからさ。ゆっくりしてきて
 いいよ。あー別に帰って来なくてもいいから、その時は言ってね!チェーン閉めちゃう
 から。 じゃー私も結果楽しみに待ってるよ〜。頑張ってねー!」
柴ちゃんも帰っちゃうのね……。

401秘密:2005/02/20(日) 22:23:19

「………。」
「………。」
取り残されたよっすぃーと私。

よっすぃーは突然のことにキョトンとしたまま固まっている。

「……よっすぃー?」

「えっ? あ、さ、寒いですよね、とりあえず中に入ってください。」
「…うん。」


「あの、とりあえず何か飲み物用意しますんで…ちょっと待っててください
 ……って、えっ?」

「行っちゃやだよぉ…」

気付いたらよっすぃーの服の袖をつかんでいた。

402秘密:2005/02/20(日) 22:24:51

「あっ、はっ、はい。あの、えっと、ぼ、僕の気持ち聞いちゃったんですよね?」
「……うん。」

「えっと、そのぉそういうことなんですけど、あの、迷惑じゃないですか?」

「迷惑なんかじゃないけど…」
「けど?」

「…ちゃんとよっすぃーの口から言って欲しい…」

「あっ、はい、すいません! えっと…あの、僕、梨華ちゃんのこと、その、
 えっと…す、好きです。」
「……うん。」

「そ、それで、もし良ければ僕と付き合ってほしかったりするんですけど…あ、
 あの…いいですか?」
「うん。」

403秘密:2005/02/20(日) 22:26:32

「え? 本当ですか?」
「うん。私も、その…よっすぃーのこと好きだから。」

「マジで?」
「うん。」

「ほんとのほんとに?」
「うん。」

「よっしゃー!!」
さっきまで不安そうだったのに、よっすぃーってば急にご機嫌になっちゃってる。

「うおー!ごっちんたちに報告しなくちゃー。」
ってよっすぃーが言うから、2人でメールを作って。

返信メールで冷やかされたけど、それにも2人揃って照れ笑い。

404秘密:2005/02/20(日) 22:28:07

その後はお互いの連絡先を交換して、会ってなかったときのことなんか話して。

いろんなこと話してたらすっかり遅くなっちゃったから、よっすぃーに送って
もらって家に帰るところ。

よっすぃー疲れてるみたいだし、いいって断ったんだけど、
「ダメです。もう遅いし、梨華ちゃんに何かあったら大変だから。それに…
 もうちょっと一緒にいたいし。」
そう言いながら私の手を握ってきたよっすぃーの顔は真っ赤。

恥ずかしいのかな?俯いたまま顔あげなくなっちゃった。

よっすぃーとこんな風にできるなんて思ってなかったからとっても嬉しい。

だけど…
「…本当に私でいいのかな?」

405秘密:2005/02/20(日) 22:30:27

「えっ? 梨華ちゃん今何か言いました?」

よっすぃーには聞こえなかったみたい。

でも、それでいいんだよね。
柴ちゃんも今はそれでいいんだって言ってくれたもんね。

「ううん。何か幸せだなーって。 あっでも、よっすぃーに敬語やめてもらえたら
 もっと嬉しいかなっ。」

「あっ!はい…じゃなくて、うん。気をつけるから。」

「うふふ。ありがとう。」

406秘密:2005/02/20(日) 22:32:15

「ごめんね、ここまで送ってくれて。」

「いえいえ、いいんですって。」

「よっすぃー、敬語!」
「あっ、すいま……ごめんね。」

「ううん、いいの。あんまり無理しないでね。慣れるまでよっすぃーが
 話しやすい方でいいよ。」

「うん、ありがと。 えっと、じゃあ柴田さんにもよろしく。」

「うん。本当にありがとう、気をつけて帰ってね。」
「大丈夫だよ。それより…」
「うん?」

「あ、あの…これからもよろしくお願いします!」
「えへへ、私の方こそよろしくね!」

「もちろん! じゃあ今日はこの辺で。おやすみなさい!」
「おやすみ。」

407秘密:2005/02/20(日) 22:34:11


「あれー?帰ってきちゃったのー?」
柴ちゃんってば、つまらなそうに言わないでよ。

「もうっ。いきなり泊まったりしないわよ。」

「なぁんだ、つまんないの。って、それよりどうだった?」
「な、何が…?」

「とぼけないでよー。よっすぃーの愛の告白、かっこよかったぁ?」
「う〜ん、かっこよかったのかなぁ……。」

「はい?何、もしかしてちゃんと言ってくれなかったとか?」

「ううん、それは大丈夫だけど…でも、最初ね、そのまま話進めようとしてたから。」
「うん、うん。」

「私の方からお願いして言ってもらった…。」

408秘密:2005/02/20(日) 22:35:36

「ほーほーなるほど。保田さんたちの言う通り、よっすぃーったらへタレなのかねぇ。
 まっ積極的な梨華ちゃんってのもありなんじゃない?!」
「そうかなぁ…。」

「そうそう。だってそれで上手くいったんでしょ?」
「…うん。」

「だったらいいの!別にどっちからじゃないととかないんだし。よっすぃーがへタレ
 な分は梨華ちゃんが頑張ってあげなくちゃ!」
「うん。柴ちゃん、ありがとね。」
「はいはい。」

「もー。本当にね、柴ちゃんにはすっごく感謝してるよ? 今回のこともだけど、
 あの時も…柴ちゃんがいなかったら私とっくにダメになってたもん。いっつも
 柴ちゃんに助けてもらって…ごめんね、迷惑ばっかりかけちゃって…。」

「いいのいいの、そんなこと。私はさ梨華ちゃんが泣いてるとこもう見たくない
 だけだから。まー梨華ちゃんがさーそんなに私に悪い?とか思っちゃうんならー
 よっすぃーと上手くやること!そしたら許してあげるよ(笑)」

409秘密:2005/02/20(日) 22:36:53

「…柴ちゃーんっ…ぐすっ……」

「あーもう!言ってるそばから泣かないでよ!」

「…ぐすっ……ごめん……あのね…」
「うん?」

「私、よっすぃーと…頑張るから……でも、もし何かあったら…また聞いてくれる?」

「バカだねぇ梨華ちゃんはー。そんなの当たり前じゃん!ってか、よっすぃーが
 梨華ちゃん泣かすようなことしたら私が代わりに殴ってやる!!」
「(笑)柴っちゃんったらぁ…」

「まぁ私がキレル前に保田さんに渇入れられると思うけどさ。」
「(笑)」

「まっそんなことにならないように、仲良くやってよ!」
「うん。」

「じゃーとりあえず私眠いから寝ていい? 梨華ちゃんもさー明日仕事でしょ?
 幸せかみしめたいのはいいけど、早く寝た方いいよ〜。」
「もうっ!」

410スライム:2005/02/20(日) 22:39:41
更新終了。

ひとまずこんな形に落ち着きました。
ただ、まだタイトルの謎も残ったままですので、話はまだまだ続きます。
ちなみにこの話、全10回となること決定しました(残り4回ですね)。

411203:2005/02/20(日) 23:13:01
更新、お疲れさまです。うぐっ、服の袖を掴んであんな台詞言うなんて・・・可愛過ぎ(^▽^*)
ここからが2人の正念場ですね。
片思い続編、無理せずにまったりと頑張ってくださいねo(^-^)o

412前274:2005/02/21(月) 00:24:55
更新お疲れ様です。
ふたりの感じがかわいい〜♪
これからまだいろいろ展開していくのかな・・?
楽しみに待ってます。

41335:2005/02/21(月) 21:08:08
お久しぶりです。
圭ちゃんを始めみんな本当にいい人達でなんか嬉しくなっちゃいますね♪
二人の今後がとても楽しみです。
タイトルの謎や梨華ちゃんの過去などますます目が離せません!
楽しみにしています。

414ゆう:2005/02/21(月) 21:30:17
更新お疲れ様です!!よっすぃーがすっごく可愛いです!!
二人の気持ちが通じあったけど、タイトルの謎が気になったり・・・
ドキドキしながら読んでます!!

415スライム:2005/02/22(火) 00:02:22
今日は本当に何もない一日でした…。
とりあえず更新を。

>203様
 いつもありがとうございます!!
 そうですねーここからやっと話が動き出します(遅っw)。
 ちなみに続編の制作も順調ですよ〜。「秘密」がちょっと長くて軽く飽きて
 たりした時があったので、気分一新サクサクと書けています。

>前274様
 いつもありがとうございます!!
 ここからの方が実は急展開だったり…若干ジェットコースタードラマ(古っw)
 風になってしまってる恐れ大だったりします…。

>35様
 お久しぶりです♪レスありがとうございます!!
 今回は長めの分いろいろな人を出せて作者も楽しかったりします。
 しかし話も折り返しを過ぎた今、やっとタイトルの謎に近づきました(爆)
 すべてはこの先4回できっちり明かされるのでもうちょっとお待ち下さい!

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 登場時と微妙にキャラの違うよっすぃーですが、本来はこんな人です。あの時は
 かっこつけてたんですねーw
 一応最後までドキドキしていただけるような展開にしてはみましたが…謎はもう
 ちょこっと引っ張ります。


それでは本日(柴ちゃん記念日)の更新スタートです。

416秘密:2005/02/22(火) 00:04:41


よっすぃーとのお付き合いは順調。

お互いの仕事終わりに一緒にご飯を食べたり、ちょっと時間のある時は映画とか
見に行ったりして。

私が休みの日は必ずここで過ごすことになってるし。


「へぇ〜、梨華ちゃん引越しするんれすか?」

「うん。契約切れちゃうしね、せっかくだからここの近くにしようかなって思って。
 その方が会社にも近いし。それで、とりあえず不動産屋さんに行ってみたんだけど
 ちょうど良いのなくって。どうしようかなー。」

貰ってきたチラシをののちゃんと2人で覗いてたんだけど、いい物件が
見つからなくて思わず溜息ばかり出ちゃう。

「大変れすねぇ。」
「う〜ん。」

417秘密:2005/02/22(火) 00:06:38

「んなもん、ここに住んでもうたらええやん!」

「えっ?」
隣で本を読んでいたはずのあいぼんの言葉にドキっとする。

「近くになんて面倒なことせんでも、この家無駄に部屋余っとるし、
 別にガキやないんやから、やることやってるんやろ?!」

「「あいぼん!」」
お豆の在庫をチェックしてたよっすぃーと声を合わせて驚いてしまった。
2人とも顔は真っ赤。
(良かった…他にお客さんいなくて。って、そうじゃなくて…)

「何やぁ?もしかして2人…うわっ!付き合って3ヶ月やろ?お互いええ大人やし…
 そんで何もしとらんなんてアホちゃうかぁ? っちゅうか、よっちゃん、
 どんだけへタレやねん…。」

「そんなの僕の勝手だろ!」

あ、よっすぃーすねちゃった…あいぼん、あんまりいじめないでね。

418秘密:2005/02/22(火) 00:08:02

でも、確かによっすぃーったら何にもしてこないんだよね。
付き合って3ヶ月もたってるのに、キスすらしてないなんて…。
私ってそんなに魅力ないのかなぁ…ちょっと不安になるよね。


「ほれ!梨華ちゃんも悩んどるで。どうせ、“私に魅力ないのかも”とか思って
 るんやろうけど、よっちゃんこのまんまやと捨てられるでー!」
あ、あいぼんすごい、当たってる。

「だ、だからうるさいって!」

「まぁええけど。なんか暇やしうちらもう帰るから、あとは2人でゆっくり
 語ってくれやー。あっでもいきなりこんなとこで始めんといてな(ニヤリ)。」

「「あ、あいぼん!」」

「ほなさいならー。ののー早くせんと置いてくでー。」

「あっ、あいぼん待ってくらさい! よっちゃん、よくわかんないけろ頑張るれす!」


「…のの………。」

419秘密:2005/02/22(火) 00:09:54


嵐のように2人が去って、残ったのは沈黙だけ。
よっすぃーは今ので一気に疲れたのか憔悴しきってる。

「えっと、あいぼんの言ったことだけど…」

「あっ、べ、別に気にしてないから大丈夫だよ。」
って、こんなに慌ててたら逆効果だよね。

「いや、そのことじゃなくて…って、それは…ごめん。」

あ、違かったんだ…。
「ううん…私もなんか…ごめんね。」

「あ、うん、いや、えっと…話なんだけど、あのさ、もし良かったら
 本当にうちに住まない?」
「えっ?」

420秘密:2005/02/22(火) 00:11:20

「もちろん梨華ちゃんが良ければだけど…その、もしいい物件見つからなかった
 時でいいし。」
「いいの?」

「うん。部屋もさ、使ってないとこあるし。それに、あの…一緒に住めば
 忙しくても会えるからいいかなって…」
「よっすぃー……。」

確かに最近ちょっと忙しかったし、それに来週から新しいプロジェクトが始まって
全然デートとか出来なくなりそうだけど…でも、本当にいいのかな?
一緒に住むってことは、その、いつかは結婚とかそういうこともあるんだよね?
私よっすぃーにまだあのこと話してないけど…それでもいいのかな?


「あ、いや、無理にってわけじゃなくて、その…良かったらってことだから。
 嫌なら全然断ってもいいからさ。」

私が考え込んでいたのをよっすぃーは勘違いしちゃったみたい。

421秘密:2005/02/22(火) 00:12:32

「ううん、嫌じゃないよ。すごく嬉しいよ。…でも、本当にいいの?」

「もちろん!」

いいんだよね…別に今すぐ結婚するってわけじゃないし。
そもそもするかどうかわかんないんだし……。
その時でいいよね? 今はまだ内緒のままでいいよね?

「梨華ちゃん?」
あっ…ぼんやりしちゃってた。

「あっ、あの…じゃあお願いするね。」
「うん。」

422秘密:2005/02/22(火) 00:13:37


翌月私が休みの日によっすぃーもお店を休業してくれて、みんなに手伝ってもらい
ながら私の引越しは完了した。

そんなに遠くないからって業者さんには頼まないで、保田さんが会社の人から借りて
くれた車で荷物を運び出して。

あいぼんと柴ちゃんは「面倒くさい」って連発してたけど、保田さんにしかられて
必死になって走り回ってくれて(笑)。

ののちゃんは、その小さな体のどこにそんな力が?って思うくらいの馬鹿力で、
よっすぃーと一緒に大きな荷物を運んでくれて。

最後にごっちんお手製の引越しそばを食べて終了。


お蕎麦があまりにもおいしかったから、みんな疲れてたはずなのに一気に元気になって
お替りをいっぱい食べて(特にののちゃんがね)楽しそうに帰って行った。

423秘密:2005/02/22(火) 00:15:06

「今日からここで暮らすんだよね…。」

「んー? 梨華ちゃん何か言ったー?」
独り言のつもりだったんだけど、よっすぃーに聞こえちゃったみたい。

「ううん、何でもないよ。あのね、なんか不思議だなーって。」
「???」

「初めてよっすぃーと知り合った時は、こんな風になるなんて思ってなかったから。」

「……いや?」

「そんなことないよ。ただ、こんなに幸せでいいのかなってちょっと不安に
 なっちゃって。」

「…梨華ちゃん……」

424秘密:2005/02/22(火) 00:16:13

「ごめん、なんかしんみりしちゃったね。」
って言った次の瞬間よっすぃーに抱きしめられた。

「あのさ、僕、みんなにへタレって言われたりして頼りないかもしれないけど、
 でも梨華ちゃんのことはちゃんと守るから……」

そう言って、初めてキスをしてくれた。

「よっすぃー……」

「なんか急にごめん。あの…なんだかしたくなっちゃって。」
「ううん、いいの。その…嬉しかった。」

「梨華ちゃん……あの、こんな奴だけど、これからもよろしく!」
「うん。」

425秘密:2005/02/22(火) 00:17:30

だけど、一緒に暮らし始めて1ヶ月たってもよっすぃーはキス以上のことをしてこない。

最初はね、(照れてるのかな?)って思ってたけど、一緒のベッドで寝てても
全然何かしようとする気配はなくて。

思い切って「いいんだよ?」って言ったこともあったけど、よっすぃーは
「その…もうちょっと待ってくれる?」って言ってごまかしたまま。

浮気なんてするような人じゃないし、だいたいいつも一緒にいてそんなこと
出来るわけないってことは分かってるんだけど。

でも、ここまで来るとやっぱり不安な気持ちの方が強くなっちゃう。


“セックスレスの夫婦はうまく行かない”っていうのもあながち嘘じゃないね。
他の事では一切不満なんてないし、むしろ幸せすぎるくらいだとも思うけど、
だけどどこかお互い気まずい関係になっちゃって。


自分でも気がつかない間に限界が来てたんだと思う。

426スライム:2005/02/22(火) 00:23:45
更新終了。

なんだか不穏な空気のところで終わっていてあれなんですが…。
明日(日付的には今日)所用があって、というか小旅行なんですが…更新お休みします。
楽しみにしていてくださる読者の皆様申し訳ありません。
23、遅くても24にはリフレッシュした状態で戻ってきますので。


そうそう柴ちゃんお誕生日おめでとうございます!!
またまたおたおめ記念小説書けませんでしたが、「秘密」でそこそこいい役なのでご勘弁を。
(というかもうおたおめ小説は基本諦めます…・゚・(ノД`)・゚・。)

それでは。

427ゆう:2005/02/22(火) 15:33:28
更新お疲れ様です!!
あらら・・・梨華ちゃんとよっすぃーどうなっちゃうんだろう・・・

>作者様いつまでも待ってますので、身体をゆっくり休めてください!!

428前274:2005/02/23(水) 00:00:18
更新お疲れ様です。
ちょこっと急展開、ですね〜
でも悩みごと・も出てきちゃうんですね・・
(作者様、充分にお身体休ませて下さいね!)

429203:2005/02/23(水) 10:39:16
更新お疲れ様でした。旅行、気をつけていってらっしゃいませ。&おかえりなさい。
リフレッシュできましたでしょうか?お身体ご自愛下さい。
自分なりに色々タイトルの謎を予想したりして待っています♪(^〜^O)

430スライム:2005/02/23(水) 22:52:09
無事に旅から帰還して参りました。
今回は体調を崩すこともなくかなり快適な旅ライフを過ごせ、リフレッシュ完了です。
またいろいろとない頭を絞り作品書いていきたいと思いますw

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 早速ですが、帰ってきちゃいましたw ただ、今回は温泉に行ってきたので体はかなり
 休めました。お気遣い、ありがとうございます!!

>前274様
 いつもありがとうございます!!
 そうですね〜、でも実はこの先がもっと急展開だったり…。
 休息は十分とれたので、大丈夫ですよ!ありがとうございます。

>203様
 お迎え&毎回のレスありがとうございます!!
 リフレッシュはかなり出来ました、今まで以上に元気いっぱい作品作れそうです。
 タイトルの謎…このお方↓と共にいろいろ予想してみてくださいw
 ( `.∀´)<キィー。早く教えなさいよ!


それでは休息明け更新始めます。

431スライム:2005/02/23(水) 22:55:37


いつもと変わりないある金曜日の夜のこと。


仕事が終わって帰ってきて、夕飯を作りながらよっすぃーがお店の片付けを
終わらせるのを待つ。

よっすぃーも「今日は何ー?」なんてやってきて…ここまではいつもと同じ。

「ちょっと待っててね。」って言って料理を続ける私と、それに返事をしながら
テレビをつけるよっすぃー…これもいつもと同じ。


違ったのはここから先。

432秘密:2005/02/23(水) 22:58:22

よっすぃーがつけたテレビではアットホームな家族の特番をやっていて。

「あー、すっげーカワイイ!!」って、子どもたちが映る度にはしゃいでる。
ここまではね、良かったんだ。

だけど、よっすぃーの次のセリフ…


「僕もこういう風に子どもと遊んだりしたいなぁ。」


ガシャン。


「梨華ちゃん?どうしたー?」
「……何でもない。」

「??? ほんと? 気をつけてねー。」
「……よっすぃー………」
「ん?」

「…よっすぃーはああいうのが夢なの?」

「ん?子どもとってこと? う〜ん、憧れはあるけど…どうかした?」


あぁもうダメ…もう無理……。

433秘密:2005/02/23(水) 23:00:07

「…………。」
「梨華ちゃん?」

「よっすぃーごめん、私もうよっすぃーと一緒にいられない。」 

「…な、なんで? 僕何かした?」


ごめんね、突然のことで。でもよっすぃーは何も悪くないから。

「…ううん。よっすぃーは何も悪くないよ。」


そう、悪いのはよっすぃーじゃない…悪いのは私。
あの時、自分のことを大切にしなかった過去の私。

「じゃあなんで?」

「…私じゃよっすぃーの夢叶えてあげられないから……」
「えっ?」


「私ね、子どもを産めない身体なの…」
「…………。」

「高校の時、付き合ってた人の子どもを妊娠して……流産して、そのせいで
 子ども産めなくなっちゃったの……」

434秘密:2005/02/23(水) 23:02:09


すごく好きな人だった。

明るくてクラスの人気者みたいな人で、ずっと憧れていた。

私なんて相手にされないって思ってたから告白された時はすごく嬉しくて。
初めて付き合った人だったし、本気で好きな人だったから彼の言うことは何でも聞いて。

あんまり避妊とかきちんとしてくれなかったけど、嫌われたくなかったから「大丈夫」
っていう彼の言葉を信じて……。

バカだったと思う…もっと自分のこと大事にしていればってそう思う。

妊娠に気付いた時にはもう遅くって。

435秘密:2005/02/23(水) 23:09:28

彼には迷惑そうな顔で「堕ろせ」って一言突きつけられて。

ちゃんと病院で手術していれば大丈夫だったんだろうけど…彼の家から帰る途中に
駅の階段から落ちて、目を覚ました病院でお医者さんから流産したことと、もう子ども
は無理だっていうことを告げられたの。

隣でお母さんはずっと泣いていて…家に帰ったらお父さんには殴られた。


で、そこまでだったらまだ良かったんだけど…

10日くらいして学校に行ったらみんなが私のこと見てコソコソ言ってて。

436秘密:2005/02/23(水) 23:53:37

理由はすぐにわかったよ。


彼がね、私のいない間に「あいつは他の男とも付き合っててそれで妊娠した。」って
言いふらしてたんだって。

もともと彼は人気者だったからみんなそれを信じたみたい。

噂って怖いよね…いつの間にか私は誰とでも寝る軽い女になってて、彼は私に
遊ばれた被害者になってたの。

もちろんそんなの嘘だったけど、誰も信じてなんかくれなくて。

唯一ね、柴ちゃんだけが私のことかばってくれた。

「そんなのでたらめだ!」って言って歩いてくれて、何人かはそれで信じてくれる
ようになって。その中に美貴ちゃんっていう子がいたんだけど、その子が陰口たたく
子たちに文句言ってくれて…美貴ちゃんって怒ると怖いからみんな怖がってて、それで
一応は落ち着いたんだけど。

437秘密:2005/02/23(水) 23:55:06

それでも時々私が一人の時に「俺にもやらせて」とか「淫乱」とか言われたりして…。

家族もね、そのときから私に対しての接し方が変わって…お父さんなんて一度も口を
きいてくれなくなった。

それで、もうこんなところにはいたくないって思ったんだけど、だからと言ってあて
なんてなくて…先生たちの心象も悪くなったから推薦も就職ももう無理だったし……
とにかくひたすら勉強した。いい大学に行くって言えば親だって許してくれるって思った
し…とにかく必死に。

その時にね、もう二度と恋なんてしない…ううん、出来ないって思ったの。


でもよっすぃーに出会った。

438秘密:2005/02/23(水) 23:56:47


「ごめんね、もっと早く言ってれば良かったんだよね。」

「…………。」
よっすぃーは何も言わずにただ呆然と立ちすくんでいた。

「今まで黙ってて本当にごめんなさい。私はもうよっすぃーの前から消えるから、
 だから、よっすぃーはよっすぃーに似合う素敵な人を見つけて夢叶えてね…」

「……梨華ちゃん。」


「今までありがとう…」


私は夢中で家を飛び出した。

439秘密:2005/02/23(水) 23:57:54


走って、走って…駅まで着いた時に自分が財布を持っていないことに気付いて。

それどころかコートを着ることも忘れていたらしい。
「…寒い。」


これからどうしよっかな…。

よっすぃーの家にはもう戻れないし。
柴ちゃんの所に行くにもお金がないし、連絡したくても携帯すらない。


「本当、この後どうしたらいいんだろう…」

440スライム:2005/02/24(木) 00:01:15
更新終了。

一連の報道の影響ですかね? 途中つながらなくて焦りました…。
なんとか無事に予定分は更新できたので安心しましたが。

でも、内容は全然安心出来てないですねw
なんか、気付いたらこんなことになっちゃいました。

とりあえず「秘密」は残り2回です。

441203:2005/02/24(木) 00:09:23
更新お疲れ様です。うぅ、切なくて泣いてしまいそうです。胸が痛いですが見守っています。
梨華ちゃんが幸せになりますように・・・。

44235:2005/02/24(木) 00:17:38
更新ありがとうございます。

……って切ねぇぇぇぇぇ!!(泣)
二人が幸せに笑える事を祈るばかりです…。

そして柴ちゃん、ミキティ…ありがとうって感じです。

443ゆう:2005/02/24(木) 11:15:36
更新お疲れ様です!!
梨華ちゃんの過去にはそんなことがあったんだなぁ・・・切ないです。
二人はどうなっちゃうんだろう・・・

444スライム:2005/02/24(木) 23:19:34
あややの新曲が気になる今日この頃。
初めてあややのシングル買ってリピートしまくりです。


>203様
 いつもありがとうございます!!
 テーマが重いだけにどうも切なくなりすぎてしまったような…。
 梨華ちゃんの明暗はあと2回の更新ではっきりとします。

>35様
 いつもありがとうございます!!
 2人が笑える日がくるかこないか…全ては最後に明らかになります。
 ちなみに柴ちゃん、ある意味主役だったり…というのが裏設定です。

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 やっと梨華ちゃんの秘密が明らかになりました…当初はここまで痛くするつもり
 じゃなかったんですが、気が付いたらなんだか切ない展開に。
 2人の今後はラストまでにきちんと描きますね。


と、なんだかすごく期待させてしまうような前振りばかりしちゃいましたが、
そんなにすごい話でもないので適当に流す感じで読んでいただければありがたいです。
( `.∀´)<だったら言わないでよ!  (すいません、アホ作者で……。)


さて、そんなこんな反省しつつ本日の更新スタートです。

445秘密:2005/02/24(木) 23:23:19


「…梨華ちゃん?」

目の前に現れたのは…ごっちん。

「今からそっち行こうと思ってたんだけどー…ってか、どうしたの?コートも着ないで。  何かあった?」
「…ごっちん………」

ごっちんの胸に飛び込んだ。


「んあ? 梨華ちゃん? どうしたの?」
「…んっ…ぐすっ……」

446秘密:2005/02/24(木) 23:25:26

「梨華ちゃん? 何があったかわかんないけど、とりあえず家帰ろう?」

「(ぶるぶる)」何も言わずにただ首を横に振る。

「…帰りたくないの?」
「………(コクッ)」

「…じゃあごとーの家来る?」
「………いいの?」

「んっ、こんなとこいたら風邪引くし。話なら家に着いてからゆっくり聞くからさ。」
「…ごめんね。」

「んあー、いいからいいから。とりあえずこれも着ちゃって!」

ごっちんは着ていたダウンを脱いで私の肩にかけてくれる。


ごっちんは優しいね…私なんかに優しくしてくれるなんて。

447秘密:2005/02/24(木) 23:27:24


「それで、何があったの?」

家に着いた途端に「温まれ!」ってお風呂に入れられて、上がったらホットミルクと
一緒にごっちんがソファーに座って待っていてくれた。


「あのね……」
今までの出来事を全て話す。

「で、吉子は何だって?」
「わかんない…聞く前に家出てきちゃったから…」

「…そっか……。ねぇ梨華ちゃん? 吉子からなんか聞いてない?」
「特には……何かあるの?」

「あっ、いや、いいんだけど。 あのさ、とりあえず吉子には梨華ちゃんはうちに
 いるって連絡しとくから。」
「え…でも………」

「大丈夫!今日はごとーと一緒にいよっ? とりあえずね、吉子も心配してるだろう
 から連絡だけはしておかないと…それにごとーも吉子に言いたいことあるし。」
「…わかった。」

「んー、じゃあごとー電話してくるから梨華ちゃんはここにいてね。」
ごっちんは今まで見たことないくらい真剣な顔で部屋を出て行った。

448秘密:2005/02/24(木) 23:29:59


「バカ!」
ドアの向こうから突然聞こえてきたごっちんの怒鳴り声。

(…何?)

恐る恐る扉に近づいたけど、さっき聞こえてきた声が怒りを含んでいたよう
だったから緊張しちゃって、ドアノブに手をかけたまま開けることが出来ない。

それでも所々聞こえてくるごっちんの声。

「吉子の言い訳なんて聞きたくないっ!」
「そんなの今は関係ないじゃん。」
「バカだよ、吉子は本当に大馬鹿者だよ。」

ごっちん…怒ってる?


「だから早く話せって言ったんだよ。」

「いつまでも隠しておける話じゃないでしょ?!」

「梨華ちゃんのこと本当に好きならちゃんと話してあげなきゃ。」

何? 何のこと? よっすぃーも私に隠してることあるの?

449秘密:2005/02/24(木) 23:31:35

「…とにかく、今日はごとーの家に泊めるから。 はぁ? いいって。
 とりあえず今来られてもごとー会わせるつもりなんてないし。 吉子もさ、
 少し落ち着きなって…。梨華ちゃんは大丈夫だから…ごとーがついてるし。
 …うん……うん……わかった。
 でも、梨華ちゃんは明日ごとーが責任持って送っていくから。 うん?
 いいから…吉子だってこっち帰ってきたくないでしょ? 大丈夫…うん。
 ごとーに任せなって。…うん……じゃあね。」


電話を切ってごっちんは部屋に戻ろうとしたんだけど、

「あっ!」

ドアの前に立っていた私にびっくりしたみたい。

450秘密:2005/02/24(木) 23:33:30

「えっと…聞こえてたよね?」
「………ごめん。」

「ううん、いいの。あのさぁとりあえず今日はこのままごとーの家に泊まろう?
 それで、明日ちゃんとよっすぃーに会いに行こう。」
「でも…」

「ごとーも一緒に行くから。それなら平気でしょ?」

「うん……ねぇ、ごっちん…よっすぃーも私に隠してることあるの?」

「…う〜ん。ごとーの口から話してもいいんだけど、それじゃ意味ないと思うし…。
 明日吉子から直接聞こう?」

「話してくれるのかな…」

「大丈夫! あのね、吉子もすごい落ち込んでた…梨華ちゃんが苦しんでたのにずっと
 気付けなかったって、今日も何も言えなくて梨華ちゃんのことちゃんとつかまえられ
 なかったって…自分のこと責めてた。」

451秘密:2005/02/24(木) 23:36:49

「…………。」

「吉子はバカでへタレでどうしようもない時とかあるけど、梨華ちゃんのことだけは
 本当に大切に思ってるから。だからもう少しだけ吉子のこと信じてみてくれ
 ないかな?」

「ごっちん……。」
「ねっ?」
「…うん……。」

ごっちんの言うとおりになるかもしれない。

だけど、もしかしたら明日本当に終わりがくるかもしれない。
明日またよっすぃーにサヨナラを言うことになるかもしれない。

452秘密:2005/02/24(木) 23:38:21

よっすぃーには幸せになってほしいから。

私と一緒にいることでよっすぃーの夢が潰れてしまうくらいなら、よっすぃーの笑顔を
一つ奪ってしまうくらいなら、もう一度別れを告げるくらい怖くなんてない。


だけど、もう一度よっすぃーに会ってしまったら…優しい声を聞いてしまったら…
よっすぃーの腕に飛び込んでしまったら…それでよっすぃーは本当に幸せなのかな?

あんな話を聞いてそれでも私を選んでくれたとしても…それで本当によっすぃーは
幸せになれるのかな?


(やっぱり会わない方がいいよね…)

ごっちんには悪いけど、明日ごっちんが起きる前にここを出よう…。
交番ででも電話を借りて家に実家に連絡して妹に迎えにきてもらおう…。

あそこに帰るのが怖くないって言えば嘘になるけど、でも、これ以上みんなに迷惑を
かけるわけにはいかない。


少しくらい我慢できるはず…もっと傷つくことになったとしてもかまわない…よっすぃー
の幸せを奪うよりは良いから…。

453秘密:2005/02/24(木) 23:39:52


「…ごっちんごめんね。」

朝早く、日が昇りかけている頃にごっちんの家を出ようとした。
実家に戻って、もう一度やり直そうって思った。


だけど次の瞬間、私の考えは全て打ち砕かれた。

玄関の外の階段によっすぃーが座っていたから。


顔中をぼこぼこに腫らして、切れたのかな?口からは血が出たあとが見えてて…
寒さに耐えながらそこでずっと私のことを待っていたから。

454スライム:2005/02/24(木) 23:45:46
更新終了。

なんだか、またまた微妙なところで切ってしまいましたが…。
次回更新で一気にラストまで突っ走りますのでご勘弁を。

ついでに一人だけ設定公開してない方の裏設定も次回更新時にしたいと思います。
ちなみにちょこっと名前の出てきたおニ方は特に設定決めてなかったり…w

45535:2005/02/24(木) 23:59:09
な、なに?なにごと??
よっちゃんの身に一体なにが???

なんかスライムさんには踊らされっぱなしですわ(^^;)
あぁ!続きが気になる!!最近一日が長く感じるのはきっとこのせいですな。
更新心よりお待ちしています。

456ゆう:2005/02/25(金) 02:20:45
更新お疲れ様です!!
すっごく切ないです・・・よっすぃーは何を隠してるんだろう〜気になります!!
やっぱり作者様は凄いです!!!更新が待ちどうしくてたまりません(笑)

457203:2005/02/25(金) 10:39:32
更新お疲れ様でした。
お互いを想うあまりに言葉に出来なくて最後には結局ぶつかってしまうって事ありますよね。
それからの方が恋愛の醍醐味だったりw 梨華ちゃんにもよっすぃにも素直になって欲しいな。
切ない胸をおさえながら更新楽しみにしています。
PS.亜弥ちゃんの新曲、CD屋さん3軒回ってやっと買えました(釻v釻川 松浦さんのバラード好きなのではまってます。

458スライム:2005/02/25(金) 22:36:47
マサオ君おたおめです!!
そのうちマサオが目立つ作品も書きたいなぁなんて思いつつ今日も通常更新を。


>35様
 いつもありがとうございます!!
 わ〜お、素敵な反応ありがたいです。あっ踊る時は作者も一緒に…w

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 凄いだなんて…調子に乗って木にまで登りそうな勢いですw

>203様
 いつもありがとうございます!!
 恋愛論、素敵すぎます!203様にはいつも納得させられちゃってます。
 ちなみに私も2軒目で購入できました。ごっちんアルバムと悩んだことは内緒ですがw


ラストまで一気にいくので今日はちょこっと量多いですが…。
更新スタートです。

459秘密:2005/02/25(金) 22:38:57


「…よっすぃー?」
無意識のうちに発していた言葉。

「……梨華ちゃん………。」
喋ると傷が痛むのかよっすぃーは辛そうに話す。


「昨日はごめん…それで、あの…話したいことがあるんだ。」

「…わかった。でもとりあえず傷手当てしよう? ねっ?」

会うことが怖かったはずなのに、よっすぃーの姿を見たらそんなことも忘れてしまった。
痛々しい姿なんて見ていられないから…早くなんとかしなきゃね。

「うん。でも先に話を…」
「手当てしたらちゃんと聞くから、だから先に手当てさせて。」

「…わかった。」

よっすぃーの手を引いてごっちんの家に戻る。


物音で気付いたのかな? ごっちんも起き出してきていて…。

460秘密:2005/02/25(金) 22:40:32

「ふわ〜ぁ。梨華ちゃんどうかしたのー? …って、吉子どうしたの?
 何その傷? ってか、何でここにいるの?」

「えっと…それは……」
「ごっちんごめん!先によっすぃーの手当てしていい?」
よっすぃーが何か話しかけていたけど、それを遮る。

だって、見ていられないほどよっすぃーのケガがひどいんだもん…。

「あっ、ごめん。そうだよね、そっちが先だわ。とりあえずごとー救急箱用意する
 から2人はリビングにでも行ってて!」

「うん。ありがとう、ごっちん。」


ごっちんに言われた通りリビングへ行きソファーによっすぃーを座らせる。

ごっちんはすぐに薬箱と共に戻ってきて…受け取ってよっすぃーの傷の手当てをして。
消毒したとき染みたのかよっすぃーはちょっと痛そうにしたけど。

誰も何も話さないまま黙々と作業を進める。

461秘密:2005/02/25(金) 22:42:00


「何があったわけ?」
治療が終わって一息ついて、一番先に口を開いたのはごっちん。

よっすぃーは座りなおして背筋をピンと伸ばしてごっちんの方を向きながら
「実家に戻って父さんに会ってきた。」と話し始めた。

私には意味がわからないけど、ごっちんは理解したのか驚いた顔をしている。

「昨日ごっちんから電話もらった後、いてもたってもいられなくて…。だけど、
 今のままの自分じゃ中途半端だって自分でも分かってたから、梨華ちゃんに会う
 前にちゃんとしなきゃって思って。それで、ちゃんと自分と向き合うために父さん
 に会いに行ってきた。」

「でも…おじさん……何だって?」

「…うん、やっぱりすっげー怒ってて、この通りぼこぼこに殴られた。
 でもそれで帰ったら今までと同じだから…ここでちゃんと出来なきゃ梨華ちゃんの
 ことも迎えに行けないって思ったから……素直に自分の気持ちとかどうしたいとか
 全部話して、それで本気で謝ってきた。」

「うん。」

462秘密:2005/02/25(金) 22:43:02

「正直許してもらえないかもって思ってたけど、でも父さんもわかってくれたのかな。
 帰り際に『勝手にしろ!その代わり自分のすることにはしっかり責任持て!』って、
 そう言われた。」

「……そっか。良かったじゃん。」

「うん。 それで、あのさ…悪いんだけど、梨華ちゃんと2人で話させてもらえないかな?」
「吉子…」

「大丈夫!ごっちんにも父さんにも気合入れられたからさ、ちゃんと全部話すよ。
 だから…」

「分かった。ごとー朝ご飯でも作ってるからさ、ゆっくり話しなよ。話なら、2階の
 ごとーの部屋でも使って!」

「うん。ありがと。」

463秘密:2005/02/25(金) 22:44:38


よっすぃーに促されて2階への階段を上る。

ごっちんの部屋に入って座ったと思った次の瞬間。

「ごめん!」
土下座しながらよっすぃーが謝ってきた。

「え…ちょっと…よっすぃー?」

「本当にごめん。梨華ちゃんのこと守るって言ったのに僕が梨華ちゃんのこと
 泣かせちゃって………ごめんなさい!」
「…うん、わかった。わかったから顔あげて?」

それでもよっすぃーは顔をあげようとはしない。

「ねぇ、お願い。昨日も言ったけどよっすぃーは何も悪くないんだから。
 ねっ? だから顔あげて?」

「違う!僕が悪いんだ。僕がもっと早く話してれば梨華ちゃんが苦しむ必要
 なんてなかったんだ。」
「…よっすぃー……」

「あのさ…今更かもしれないけど話聞いてもらえるかな?」
やっと顔をあげてくれたけど、よっすぃーは神妙な顔をしたまま。

「……うん。」

「それで、聞いたら僕のこと嫌いになるかもしれないけど…最後まで聞いてもらい
 たいんだ。」
「…分かった。」

464秘密:2005/02/25(金) 22:45:51

少しの沈黙があって、よっすぃーは真剣な表情で何か考えこんでたみたいだった
けど、決心がついたのか私の顔をまっすぐ見つめながら話し始めた。

「ずっと言えなかったんだけど…僕、本当は女だったんだ。」

「えっ?」


よっすぃーの言葉を初め理解できなかった。

私の目の前にいる人は、確かにちょっと女の子っぽい顔をしてはいるけど、でも
どう見ても男の人にしか見えなくて…。

それに、ぎゅっと抱きしめられたことがあったけど、その時も、その…胸とか
なかったし、どう考えても信じることが出来なくて。

だけど、よっすぃーが嘘をつくなんて思えないし…。

465秘密:2005/02/25(金) 22:46:51

「正確には元女で、今は戸籍も身体も全部男なんだけど…」
「それって…」

「梨華ちゃんさ、性同一性障害って知ってる?」

「うん、テレビで見たことあるけど…。」

「僕も子どもの頃からずっとそれで悩んでたんだ。自分のこと男としか思えなかったし、
 一緒に遊ぶのももちろん男の子ばっかりで、好きになる子はみんな女の子だった。
 それを自分では普通のことだと思ってたけど、成長するにつれてさ、そういうわけにも
 いかないことっていっぱいあるじゃん? ずっとずっと我慢して生きてた。」

「………。」

「でも、ずっと我慢して生きていくなんて耐えられなくて…自分らしく生きたいって思って、高校卒業して進路を決めるって時に両親に打ち明けたんだ。」

「それでさっき…」

466秘密:2005/02/25(金) 22:47:56

「うん。2人とも許してくれなくてさ…って、せっかく娘に産んだんだもんね、当たり前
 なんだけど。それでもやっぱり自分の気持ちごまかしたまま一生生きるなんて無理だったし、諦めたくもなかったから、すっごい揉めて。当然父さんは怒ったままで、それで
 “勘当する”って言われて、家飛び出したんだ。」


「で、東京出てきて…あてなんてなかったけどさ、なんとかそういう店で働けることに
 なって。それでけっこうお金も貯まったから身体も手術とか受けて…それで、その…
 法律変わって性別も変えられるかもってなったから、手続きとかとにかく必死にいろんなことして…それで男として生きていくって道を手に入れた。」

「………そうだったんだ。 ねぇよっすぃー、私…」

「まだ話はあるんだ。ごめん、とりあえず全部話してからでいいかな?」
「…うん。」

467秘密:2005/02/25(金) 22:49:25

「こっち出てきてからのことなんだけど、さっきそういう所で働いてたって
 言ったじゃん? その間さ、最低なんだけど、僕女の人のことをお金儲けの
 道具ってしか思ってなかったんだ。だから仕事以外でも誘われれば誰とでも
 そういうことしたし…それで泣かせた子もいっぱいいる。で、このままじゃダメ
 だって思ったりして、ちょっと好きな子が出来たりすると店辞めて普通の仕事
 しようとしたりするんだけど、結局うまくいかなくて、恋人とも別れて店戻って
 って。やっぱりさ、こういうのって世間じゃ認められてないから居心地悪くて、
 店戻れば自分らしく生きていけるって勘違いして、何回もそれを繰り返した。」

「………。」

「で、本当にもうどうしようもない感じで、とにかくもう落ちていくだけで、自分
 でももうどうにでもなれってやけになりつつあったんだけど…そんな時にマスター
 と知り合ったんだ。マスターは僕の生き方を認めてくれて、どうにかしたいなら
 自分が手を貸すって、閉める予定だった店を僕に任せてくれて、亡くなる時には家も
 僕に使ってほしいって譲ってくれたんだ。 後から知ったんだけど、マスターには
 子どもがいたらしいんだけどその子が同性愛で悩んだ末に自殺したって…それで僕の
 こと放っとけなかったみたい。」

468秘密:2005/02/25(金) 22:50:37


「それで、ちゃんと生きていかなきゃって…マスターに誇れるようにちゃんと
 生きていこうってやり直すことを決めた。」
「…うん。」


「そんな時にさ、初めて梨華ちゃんを見たんだ。梨華ちゃんは覚えてないかもしれない
 けど、駅の近くでおばあさんが倒れてて、みんな見て見ぬ振りっていうのかな…立ち
 去って行くなかで梨華ちゃんだけが立ち止まって一緒におばあさんのこと助けるのを
 手伝ってくれて。その時梨華ちゃんに一目惚れしたんだ。」

「えっ?」

「でも連絡先とか、名前すら聞きそびれて。その後さ何回か駅前で梨華ちゃんのこと
 探したんだけど、でも全然見つけることが出来なかった。」

「…………。」

469秘密:2005/02/25(金) 22:51:38

「でさ、もう無理かなって諦めかけてた時に偶然あの公園で梨華ちゃんのこと見かけて。
 気がついたら話し掛けてた。それからはどんどん梨華ちゃんのこと好きになっていって
 付き合えるってなった時は本当にもう死んでもいいってくらい嬉しかった。」

「…うん。」

「でも、同時に嫌われるのがすごく怖くて。初めて本気で好きになって、初めてずっと
 一緒にいたいって思った人だったから、本当のことを話して嫌われるのが怖かった。
 本当のこと言ったら梨華ちゃんは僕のところから離れて行くって、そう思ったら何も
 話せなくなってた。 だけどそれが梨華ちゃんのこと傷つけてたんだよね……。
 僕がもっと早く話していればここまで梨華ちゃんのことを追い詰めることなんてなか
 ったんだよね……ごめん、本当にごめんなさい。」

よっすぃーはそう言ってまた頭を床につけるように下げた。


だけど、やっぱり私はよっすぃーを責める気持ちになんてなれない。

470秘密:2005/02/25(金) 22:52:51


「ねぇ、よっすぃー?」
「ん?」

「それで全部?」
「え?」

「…他にもう私に秘密にしていることってない?」

「う、うん。もちろん。あの…」

「…あのね、全部聞いてそれでもよっすぃーと一緒にいたいって思った時は
 どうしたらいい? よっすぃーのこと好きって思ったらどうすればいい?」

「えっ…梨華ちゃん?」

471秘密:2005/02/25(金) 22:54:04

「私もずっと隠し事してたでしょ?だからよっすぃーの気持ちすごくわかるよ。
 それに、よっすぃーもこうして今ちゃんと話してくれたし、もうお互い秘密
 なんてないんだから、一緒にいられるなら一緒にいたい…。」

「でも、僕の過去は…僕はキレイな人生を送ってきてないんだよ!?僕は梨華ちゃん
 みたいに誰かを本気で好きになってそれでも仕方なくとか、そういうのじゃなくて
 ……僕はたくさん人を傷つけたし、梨華ちゃんと一緒にいられるようなキレイな
 人間じゃない。」

「それでもいいよ、それでもいいから…よっすぃーが私のこと嫌いになったんじゃない
 なら私はよっすぃーと一緒にいたい。 それに、よっすぃーはキレイだよ? すごく
 キレイな心で私のこと癒してくれた…。 ねぇ?それでもダメなのかな?」

472秘密:2005/02/25(金) 22:55:19


「……梨華ちゃん………本当に僕なんかでいいの?」

「うん…よっすぃーじゃなきゃ嫌…よっすぃーがいい。」

「……ありがとう。」

その後は2人しておもいっきり泣いて…泣いて泣いて疲れきったころ…
「ぐぅ〜」って私のお腹がなっちゃって。

今度は2人揃っておもいっきり笑って。


「…ごっちんのところ行こっか?」
「うん。」
ごっちんの元へ朝ご飯を食べに階段を降りていった。

473秘密:2005/02/25(金) 22:56:46


下へ着いたらおいしそうな料理と一緒にごっちんに迎えられた。

ご飯を食べながら2人してごっちんに怒られて。

私は勝手に家を出て行こうとしたことを…。
よっすぃーはケガだらけでやってきて心配かけたことを…。

だけど、ごっちんの目には泣きはらした跡が残っていたから、心配してくれてるって
わかってるから…2人で素直に謝った。

ごっちんは「別にいいけどさー」なんてすねてたけど、ごっちんの暖かい気持ちは
2人ともちゃんと分かってるからね?

474秘密:2005/02/25(金) 22:58:05


手をつないで帰る途中。

「ここが僕がよく遊んでた公園」
「この先に通ってた高校があって、ごっちんと二人乗りとかして通った」
「ここで梨華ちゃんと初めて出会った」

とか、いっぱい寄り道しながら思い出を語って。



その日の夜、初めてよっすぃーと結ばれた。

初めは2人とも緊張しちゃってガチガチだったけど…。
よっすぃーに好きって言われて、愛される度にどんどん開放的になって…。

その…よっすぃーはすごく上手で…心と一緒に体まで溶けていくような感じがした。

475秘密:2005/02/25(金) 22:59:40

終わった後眠ってしまったみたいで、目を覚ましたら隣でよっすぃーが私の
顔をじっと見ていた。

なんだかとっても恥ずかしくなっちゃって、隠れるように布団を頭から被った。
だけどよっすぃーはそんなことおかまいなしで布団の中の私を捕まえて。

ギュッと抱きしめたかと思うと、
「梨華ちゃん…好きだよ。ずっと一緒にいたい……結婚しよう!」そう言ってくれた。

嬉しかったんだけど、なんだか照れくさくって…
「ずるいよー急にそんなこと言って。顔見て言ってくれなきゃやだもん。」
なんてかわいくないことを言っちゃう私。

476秘密:2005/02/25(金) 23:01:25

それなのによっすぃーが何も返してくれないから、(よっすぃー呆れちゃったかな?)
って不安になってちょこんと目だけ布団から出したら、よっすぃーはニコッって笑い
ながら私のことを見ていて、そして捕まえられた。

「いいよ、何回でも言う。梨華ちゃんの気の済むまで何回だって言うから、
 だから……結婚しよう?」

もう、よっすぃー本当にずるいよ。
そんな風に言われたら…そんな風に微笑まれたら私が断れるわけないじゃない。

って、初めから断るつもりなんてないけどね。


でも私が何も言わないからよっすぃーは不安になっちゃったみたい。
「梨華ちゃん?」って心配そうに覗き込んできちゃった。

477秘密:2005/02/25(金) 23:02:31

ごめんね、ちょっとイタズラしすぎたよね。

「…うん。あの……ずっと一緒にいようね。」

「やったー!」
よっすぃーったら急にはしゃいじゃって、抱きしめる腕に力が入る。

「よっすぃー、痛いよぉ」って私の抗議も聞かないで
「えへへ。」って子どもみたいに笑ってる。

さっきまでは本当にかっこよかったのに、もう!

だけど、そんなところも好きだったりして。


私の王子様はちょっとへタレで情けなかったりするけど、だけど世界で一番私の
ことを愛してくれる人。

そして……世界で一番私が愛している人。

478秘密:2005/02/25(金) 23:03:50

〜半年後〜

今日は私の結婚式の日。


半年前、結婚することを決めた後2人でお互いの両親に会いに行った。

最初に私の実家に行って。

反対されるって思ってたのに意外にも祝福されて、「良かった」って2人とも泣いて
て…私のことをちゃんと愛し続けてくれていたんだって初めて知った。

よっすぃーのことも全部話したけど、反対なんてしないで受け入れてくれた。

「梨華が選んだ人なら…」って、結婚式をあげることも薦めてくれて…あげないつもり
でいたけどその言葉に後押しされて今日を迎えることが出来た。

479秘密:2005/02/25(金) 23:04:59

ちなみによっすぃーの家はというと…。

あの日よっすぃーとちゃんと向き合ったことですっきりしたのかこちらも意外な
くらい祝福してくれて。

お父さんはもう完全によっすぃーのことを男として認めてくれていて…だから
あの時あんな風に殴ったって、男として認めたから殴れたんだって豪快に笑って
いた。(でもあれはちょっとやりすぎだったけどね…。)

で、お母さんなんて私のことを見て「こういうカワイイ女の子が欲しかったの
よー。あんたみたいに男みたいな…って今は男だけど、そういうんじゃなくて
こう女の子らしい子と一緒に料理とかしたくって…だから嬉しいわー。あんた
よくやった!こんなイイ子捕まえてくるなんて産んだかいもあったわね。」なんて
こちらも豪快なこと言ってた。

その能天気っぷりに私たちは唖然として何も言えなかったけど。

だけど、良かった…認めてもらえて。

480秘密:2005/02/25(金) 23:06:12


私はよっすぃーのお母さんと一緒に見に行って選んだドレスを着て。
(なぜかお父さんも一緒に来ていて、一番はりきっていたけど…。)

よっすぃーは私のママが見立てたタキシードを着て。
(ママったら「吉澤さんかっこいいわー梨華がうらやましい」なんて言ってたっけ。)


神父さんに言われた誓いの言葉をお互いに誓って。

一緒に選んだ指輪をお互いに交換して。

誓いの口付けを交わして。

両親の方を見ると2人とも涙ぐんでいて。
逆によっすぃーの両親は「よくやった!」って盛り上がってて。

481秘密:2005/02/25(金) 23:07:52

保田さんは中澤さんと一緒に「ブーケは私によこしなさい!」って争ってて。
あいぼんはそれを冷めた目で見て「おばちゃんどもは…」って憎まれ口を叩いてて。
ののちゃんは…「パーティの料理は何ですかねぇ?」って……相変わらずだね。

よっすぃーと2人で「こんなのばっかり?」って目を合わせて。

だけど、よく見たら柴ちゃんが喜びながら泣いてて、ごっちんに慰められてた。
(そっか…柴ちゃんにはいっぱい心配かけちゃったもんね。)


結婚の報告をした時誰よりも喜んでくれたのは柴ちゃんだった。

話終わったあと「良かったよかった。」っていつまでも泣いてて。
そんな柴ちゃんを見るのは初めてだったから最初ちょっとびっくりしちゃったけど。

だけど、そんな柴ちゃんの気持ちがとても嬉しかった。

いつだって隣にいて私のことを励ましてくれた。
弱いところなんて見せずにいつでも私を守ってくれた。

柴ちゃんがいなかったらこうしてよっすぃーと結婚することも出来なかったと思う。
(柴ちゃん…本当にありがとう。)

482秘密:2005/02/25(金) 23:09:17


“石川”から“吉澤”へと変わった日。

よっすぃーと共に生きていくことを誓った日。

温かい仲間と家族に囲まれながらずっと一緒にいることを神に誓った日。


本当にたくさんいろんなことがあったけど。
一度は幸せになることを、人生を諦めたこともあったけど。

だけど、それを全部乗り越えてここまで辿り着いた。

私は絶対に忘れない…今日という日を…今日を迎えるまでの全ての日々を。


「よっすぃー、幸せになろうね?」

「うん。でも……もうすでに幸せなんだけどね♪」


   End

483スライム:2005/02/25(金) 23:20:16
更新終了。

え〜と、突っ込み所はいっぱいあると思うんですが…とりあえず作者の言い訳をw

まず、なんだかラストにいっぱい詰め込みすぎちゃいました。
(ちなみにタイトルの謎はこれだったんですね。)
それから、最後の方焦ったのか?微妙に誤字脱字があったり…。
あっそれと法改正については時期とかいろいろありますが、小説だと思って
スルーしていただけると幸いです。

この他にもいろいろあるのですが、作者自らネタバレとかしてる場合じゃないのでw
とりあえずはこんな所で。


続いてあのお方(今更名前隠す意味があるのかw)の裏設定を。

よっすぃーとは幼馴染で、お互い何でも相談し合う仲です。
高校卒業後も地元に残り調理学校を卒業後家業の小料理屋を手伝う日々。
実家なのでときどきさぼっては遊び歩いたりと…若干フリーター気味な生活だったり。
ちなみに恋人はバーテンダーの○○さん(誰にするか決めませんでした)。

484スライム:2005/02/25(金) 23:27:04

と、まぁこんな感じですが一応これで「秘密」は完結です。


微妙に続編書こうかな〜とも思ってますが、基本的にはナイ方向で。
でも、ちょっとした裏ストーリーを一つ書きたいなとは思ってます。
(主役は今回不遇な扱いだったあの人で。)


次回は「片思い」の続編を書く予定ですが、実はまだ半分しか出来上がってません(爆)
いつも通り、明日にはスタートしたいところですが、もしかしたらちょこっと後になる
かもしれませんので、期待せずにノホホンとお待ちいただけるとありがたいです。


それでは、「秘密」にお付き合いいただいた方、ありがとうございました!!

485203:2005/02/25(金) 23:36:13
更新&完結お疲れ様です♪楽しく、そして切なくなりながら読ませていただきました。ありがとうございました♪>(^◇^*)
(´-`)。o0429のレスで顔文字をわざと載せた人の秘密って考えてました。
     深読みしすぎて大半の予想を外したのは内緒w
今後もまったりと待っていますので無理せずに頑張ってくださいね!

486前274:2005/02/26(土) 00:02:00
更新、そして完結お疲れ様です。
よかったですよ〜♪幸せな展開で・・二人ともよかったね!
って心から思っちゃいました。
もっといろいろ書きたいんですけど、これから読まれる
方に悪いので・・
でも、毎日の更新本当にありがとうございました。
これからも楽しみにまったりとお待ちしてます。

487ゆう:2005/02/26(土) 02:22:27
更新&完結お疲れ様です!!
いや〜良かったです本当に・・・幸せになれて良かった!!
周りの人の優しさも凄く素晴らしくて感動です!
次回も楽しみに待ってます&木に登っちゃってください(笑)作者様最高!!

488スライム:2005/02/26(土) 21:43:08
ミキティ誕生日おめでとうございます!!
昨日で「秘密」も完結し今日から新しい話ですので作者もノリノリで頑張りたいと思います。


>203様
 いつもありがとうございます!!
 思わず429のレスを覗き直してaa見てきました。「読み」的中ですねっ♪
 本当はもっと前振り入れたかったけどうまくいかなかったことは…内緒ですw

>前274様
 いつもありがとうございます!!
 心から喜んでいただけたなんて光栄です。
 唯一のとりえが更新の早さくらいなんで、今後も時間があるうちはできるだけ
 毎日更新できるようにするつもりです。

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 感動しただなんて…またまたワタクシ調子に乗ってしまいそうです。
 雪も溶けたことですし、これは本当に木登りをしなければ…w


え〜と昨夜と今日の昼である程度制作が進んだので、予定通り今日から新しい話を
始めたいと思います。内容も予告通り「片思い」の続編で。ちなみに今回の主役は
石川さんです。 

それでは本日の更新スタートです。

489両思い:2005/02/26(土) 21:45:41


ひとみちゃんと両思いになってもう4ヶ月くらい立つのかな?
その間一回も喧嘩なんてしてないし、毎日仲良く出来てすごく幸せな日々。

…なはずなんだけど。
どこか心にポッカリ穴が開いているような気がしちゃってる。

あのね、原因は自分でもわかってて。
それがどれだけ贅沢な悩みかっていうこともわかってるんだけど……。
だけどやっぱり心の隙間は埋まらない。

付き合いだしてからひとみちゃんは本当に優しくて。
って、元から優しかったけど今はもう比べ物にならないくらい。

毎日「好きだよ」って言ってくれるし、会えない時にはたくさん電話やメールをくれる。
冗談でも“キモイ”とかそういうこと言わなくなったし。

逆に私のことばかり話して「のろけるな!」って先輩たちに怒られたりもしてる。

490両思い:2005/02/26(土) 21:47:24

だからね、本当は全然不満なんて出てくるはずないんだけど。
だけど、何か違うんだよね……。

あっ別に付き合いだしてからのひとみちゃんがかっこ悪いとかじゃないよ?

椅子から転げ落ちてお尻を強打してたり、麻琴と仲良くしてたらやきもちやいたり。
たまに赤ちゃん言葉で甘えてきて膝枕して欲しいとか言ってきたり…。

クールなひとみちゃんからは想像できないようなこととかいろいろあるけど。

でも、そういうところもカワイイなって思えるし。


それに、ちょっとHでいつでもどこでもキスしようとしてきたりするけど。
(それなのにそれ以上はしてこないんだけどね…)

そういう強引な所も好きだし、愛されてるんだなって思えるから素直に嬉しい。

491両思い:2005/02/26(土) 21:48:29

じゃあ何が不満なの?って思うと思うんだけど。
あのね………。


最近美貴ちゃんと亜弥ちゃんが付き合いだしたみたいなんだ(美貴ちゃんはどこか
納得しきってない顔だったけど)けど、2人を見てるとうらやましくなることがあるの。

亜弥ちゃんは自分の気持ちとか素直に美貴ちゃんに言ってて、美貴ちゃんは嫌なこと
は嫌って言いながらもなんだかんだ亜弥ちゃんのことすごく大切にしてる。

お互い(それは大丈夫なの?)ってこっちが心配するくらいズバズバ言い合ったりしてる
けど、そんなこと別に問題じゃないって顔してて。

たまに喧嘩もするけどすぐに仲直りしてまたいちゃいちゃしてたりして。

492両思い:2005/02/26(土) 21:49:53

そういうの見てるとね、(私たちは…)って考えちゃうんだ。

ひとみちゃんは私に対して何も言ってこないけど本当はどうなのかなって。
もしかしたら遠慮して言えないこととかあるんじゃないかなって。

こういうのって人と比べるようなことじゃないんだろうけど…。

でも、私も美貴ちゃんたちみたいになりたいなって。

いいことだけじゃなくてもっといろんなことをひとみちゃんと話したい。
甘い言葉だけじゃなくて、たまには厳しいこと言って私のこと叱って欲しい。

こんなの贅沢すぎる悩みなんだろうけど。
周りから見たらこれも“のろけ”になっちゃうんだろうけど。

でも、甘いだけじゃ…幸せなだけじゃいつか終わりが来ちゃう気がして。
いつか突然「やっぱり梨華ちゃんは…」って捨てられちゃうんじゃないかなって。
すごくすごく不安になっちゃうの。


考えすぎなのかな? 
でも………幸せすぎるからその分余計に怖くなる。

493両思い:2005/02/26(土) 21:51:22


「梨〜華ちゃんっ。」

「えっ?」
顔をあげたら目の前にひとみちゃんが立ってて。

「どうかしたのー? 梨華ちゃんいないからひーちゃん寂しくって探しちゃったぞー。」

この間私のラジオにゲストで出て以来ひとみちゃんはますます私に甘えるようになった。
番組中はあんなに恥ずかしそうにしてたのに、番組が終わった途端に私に甘えてきて
自分のことまた“ひとみちゃん”って呼んでほしいってそう言ってきた。

懐かしかったし、特別な感じがするから私も嬉しくてついOKして、調子にのってその後“ひーちゃん”なんて
呼んじゃったら、それから私に甘える時は自分のことをそう呼ぶようにもなった。

それもいいんだけどね、何て言うのかな…もっと強く?たまには強引なくらいでいいから
引っ張っていってもらいたいって思うんだよね…。

494両思い:2005/02/26(土) 21:53:03

「ん?梨華ちゃん?」

「あっ…ごめん……年末で忙しかったでしょ?だからちょっと疲れちゃって……。
 勝手にいなくなってごめんね。」
何言い訳しちゃってるんだろう…素直に言えばいいのに。

「んーいいのいいの、こうして見つけられたんだし。それよりさーギュッって
 していい? 梨華ちゃんいなくて本当に寂しかったんだよー。」

返事をする前に後ろから抱きしめられた。

「……ひとみちゃん………」
「…梨華ちゃん……好きだよ。」そう言ってキスされる。

キスは好き。キスする時だけ強引なひとみちゃんも好き。
いつもならそれでいいんだけど、でも今はあんなこと考えちゃっていたから。

495両思い:2005/02/26(土) 21:54:48

「…やっ……」って思わずひとみちゃんのことを拒絶してしまった。

ひとみちゃんはすごく悲しそうな顔をしている。
「あっ…ごめん……嫌だった?」

本当は、今はそういう気分じゃなかったんだけど、ひとみちゃんにそんな顔され
ちゃうと、やっぱり弱いんだよね。

「…ううん、違うの。あのね、突然だったからびっくりしちゃったの。」

また言い訳してしまった。
そんな自分が嫌なはずなのに結局いつも何も言えなくて。

「良かったー。梨華ちゃんに嫌われちゃったかと思ってびびったよー。」
なんてひとみちゃんの言葉に安心してしまっている。

「ごめんね、そんなんじゃないから…」
って慌ててご機嫌取りみたいなことまでし始めて。

496両思い:2005/02/26(土) 21:56:01

ひとみちゃんもそれで安心したのかな?
「梨華ちゃん、もう一回…」って、またキスされた。

それもどんどん深いものになっていく。

最初はどうしていいか分からなくて全部ひとみちゃんに任せていたけど。
それじゃあ飽きられるって雑誌で読んでからは自分からも舌を絡めるようにして。

こういうのって慣れると何がいいとか分かってくるらしいけど。
いつも“嫌われたくない”ってそればかり考えて妙に冷静になっちゃうから、いつか
らかそれを気付かれないようにってそんなことしか考えられなくなってしまった。

別に演技とかはしてないけど…でも、前みたいに純粋にキスを楽しむなんて無理。

肩肘張ってばかりいたせいかな…。
嬉しいはずの行為も素直に受け入れられなくなっていた。

497スライム:2005/02/26(土) 22:01:28
更新終了。

スレも半分使い切ったなぁと感慨深くなりつつ、残りをどう埋めていくか
そんなことも考えちゃう今日この頃。
とりあえず、今の調子で頑張りますね♪

えっと、今回の話はおそらく全3回になると思います。
(当初の予定よりも短くなっちゃいました…てへっ)
ちなみに今回のテーマは、”付き合うことがゴールじゃない”です。
「片思い」後の2人の心境の変化とかいろいろ書いていきたいと思います。

49835:2005/02/26(土) 22:57:18
遅ればせながら「秘密」の脱稿お疲れ様です。
個人的にとても豪快なよっちゃんのパピー&マミーがお気に入りになっちゃいますた♪
そして柴ちゃん、本当にありがとうって感じです。

そして今回はネガネガ梨華ちゃんですな。( T▽T)<ほっといて
続き楽しみにしてます!
最近インフルエンザが流行ってますのでお体に気をつけて頑張ってくださいね。

499ゆう:2005/02/27(日) 00:17:59
更新お疲れ様です!!「片思い」の続編ですか〜この作品も大好きなので
読むことが出来て嬉しいです!!今回のテーマ・・・かっこいいですね〜
二人の心境の変化など楽しみです!

500203:2005/02/27(日) 14:47:56
更新お疲れ様でした♪続編楽しみにしていました!?テーマ、深いですね〜(^▽^;)今後の2人を見守りつつ・・・。
(´-`)。o0(気持ちぶつけないと伝わらないぞ!と心の中で叫んでいます)
でも言葉で伝えるのって難しいですよね・・・。口下手なので心の中で葛藤するの分かります。

501スライム:2005/02/27(日) 21:14:23
2日連続で楽天オープン戦をテレビ観戦してるスライムです。
8割方娘。さん目当てですがw無事にホーム開幕戦のチケットも手に入れたのでウキウキだったり。
気付いたらすっかり楽天ファンになってました。


>35様
 いつもありがとうございます!!
 今回は梨華ちゃんらしく?ネガティブモードで始めてみましたが、なぜかラスト
 は……っと、危なく話してしまうところでしたw
 インフルエンザちょっと怖いですが、生まれてこのかたかかったことがないので
 今年もなんとか乗り切っていきたいと思います。

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 ”大好き”だなんて言っていただき作者の方が嬉しいですよ♪
 ちなみにテーマですが…書き終えたらテーマに沿っているのか疑問なラストに
 なってしまっていたり…(笑)

>203様
 いつもありがとうございます!! そして、キリ番おめでとうございます!
 これまでキリ番を作者自らがとってしまっていたので書いてなかったのですが、
 記念に何かリクエストあれば言ってください。ちょこっとお時間いただきますが、
 書いてみたいと思います。


それでは本日の更新始めます。

502両思い:2005/02/27(日) 21:16:51


どうしたらいいのかいっぱい考えたけど全然結論に辿り着かない。

それもそのはず…私、恋愛初心者なんだもん。
誰かに相談できればいいんだけど…こんな話誰か聞いてくれるかな?

結局贅沢な悩みって自分でわかってるから人に話すことも躊躇してしまう。

こういう時っていつもかおたんとかに聞いてもらったりするんだけど…。
卒業間近にこんなことで相談なんかしたら迷惑だろうし…。

「幸せなんだからいいじゃない」って自分に言い聞かせてはみてるけど。

「本当にこれでいいの?」ってもう一人の自分に問いかけられて。


結局堂々巡りでいつも同じ場所に戻ってきてしまう。

503両思い:2005/02/27(日) 21:18:11


「梨華ちゃんってさー実は相当欲張り?」
ある時唐突に美貴ちゃんにそんなことを聞かれた。

さっきまで娘。全体の仕事でみんな集合していたんだけど、それが終わって
私は美勇伝の仕事のために別行動。

同じように別の仕事が入っている美貴ちゃんと高橋と3人で移動してて。

「えっ? なんで?」

「いやーだってさー梨華ちゃんってすっごい幸せそうなのに、なんかいっつも
 物足りないって顔してるから。」

「……そうかなぁ?」

「あっしもそう思いますよー。なんか石川さんって、幸せそうなのに幸せそうじゃない
 っていうかー。あっなんか意味不明ですけど、とにかくなんかどっかでなんか求めて
 るって感じがするんですよー。」

504両思い:2005/02/27(日) 21:19:22

「そうそう!愛ちゃん、美貴もそれ分かる!」

「やろ〜。良かったーあっしだけじゃなかったんやー。」

「美貴もさー最初はただ単に梨華ちゃんが幸薄い顔だからそう見えるだけかなーって
 思ってたんだけど、やっぱそれだけじゃないよねー。」
美貴ちゃんさりげなくひどいこと言ってるよね…。

「うんうん、確かに石川さんは幸薄いけど、そんなもんじゃないやろー。」
高橋もさ、カワイイ顔して結構ひどいこと言うよね…。

なんか今なら麻琴の気持ちも分かるかも。

505両思い:2005/02/27(日) 21:21:11

「それで?」

「えっ?」
2人で盛り上がってるから放っておいたんだけど…いきなり振らないでよ。

「だからー、梨華ちゃんの欲求不満の原因は何なわけ?」

「よ…欲求不満って…!」
ちょっと、美貴ちゃん急に何言い出すのよ。

「んー、あぁごめん勘違いさせちゃったね。そういうんじゃなくて、梨華ちゃんは
 何が物足りないのかなーって。」

あぁ…そういうことだったのね、良かった。

「って、もしかして本当にただの欲求不満だったりするわけ?」
「なっ! 違うわよ!」

「はいはい、怒らない怒らない。 で?」

なんか私遊ばれてないかしら…。

506両思い:2005/02/27(日) 21:22:42

「だから…なんかね、最近ひ…よっすぃーの気持ちが分からないっていうか…」

「「はいぃ?」」
え?何その反応…私別におかしいこととか言ってないよね…。

「つーか梨華ちゃんそれマジで言ってんの?」
「え…本気だけど。」


「うわっ。超ありえないんだけどー。」
美貴ちゃん、あいかわらず厳しいのね…。

「やなー。しかも一回“ひとみちゃん”って言おうとして言い直してるし。」
あぁ…高橋気付いてたのね…スルーしてくれればいいのに…。

「で、でも…」
「何?(怒)」

美貴ちゃんその顔怖すぎるわ……「何でもありません。」

507両思い:2005/02/27(日) 21:23:46

「だいたいさー美貴には梨華ちゃんの方がよくわかんないけどね。」
「えっ?」

「だってさー、よっちゃんさんほどわかりやすい人っていなくない?
 いたとしてもまこっちゃんくらいでしょ!? どこに悩む要素があるわけ?」
「そ…それは……。」

「何? あれ以上“好き好き”言われたいとかー?」

美貴ちゃんったらなんでそんなに意地悪なのよ…。
「そういうわけじゃないけど…。」

あーあ、なんでこんなこと話しちゃったのかな…。
からかわれるってわかりきってたのに…。

508両思い:2005/02/27(日) 21:25:02

「ありゃ?梨華ちゃん怒っちゃった?」
「…別に……。」

「ごめんごめん、ちょっとからかいすぎちゃったかなー?」
なんて子どもをあやすみたいに話してくる美貴ちゃん。

それって絶対に反省してないでしょ!

もう知らない……「(ふんっ)」。


「ありゃ?本気で怒らせちゃった?」
「………。」
「ミキティいじめすぎやってー。石川さんかわいそうやろ。」
あ、高橋かばってくれるのね…。

「まぁ贅沢なこと言ってる石川さんも悪いんやけど。」
違ったのね…期待させないでよ。

509両思い:2005/02/27(日) 21:26:03

「でしょ? 愛ちゃんもそう思うでしょ?」

「そうやねー。あんだけ吉澤さんに“好き”って言われて悩むなんてなー。
 あっしなんていつまでたっても麻琴がはっきりしないってのに。」

え?高橋…?

「あんな風に言ってもらえるだけマシやでー。あっしはいくら待ったって何も
 言ってもらえんのに…。麻琴も吉澤さんに憧れてるならそこも真似して欲しいわ。」


「……高橋。」

「まーこれはあっしのグチなんですけどね。」

なんか悪いことしちゃったかな…ごめんね高橋。

510両思い:2005/02/27(日) 21:27:40

「まぁさーこんな感じでみんなそれぞれ悩んでるわけだし?梨華ちゃんも
 あんましネガネガしなくてもいーんじゃないのー。」

美貴ちゃんってなんだかんだ言いながら優しいんだよね。
でも、それって……。
「美貴ちゃんも悩みとかあるの?」

「んー? 何? 美貴には悩みなんてないとか言いたいのー?」

「あっ…そういう意味で言ったんじゃなくて…。」

「梨華ちゃん焦りすぎー(笑) わかってるって、そんなこと。
 まー一応答えると美貴もね悩むっていうか考えることはいろいろあるよ。」

なんか意外かも…美貴ちゃんたちって“自然体”って感じに見えるし。

「本当にたまにだけど、このまま亜弥ちゃんと付き合ってていいのかなー
 とか思うことだってないわけじゃないし。」

511両思い:2005/02/27(日) 21:28:40

「…そうなの?」
ビックリした。2人ってどこからどう見ても順調そのものだから。

「まあねー。 梨華ちゃんもたまに思うこととかってない?
 幸せすぎて怖いっていうか…いつか終わっちゃうなら今終わらせた方いいかなって。」

「うん…ある。」
そっか…美貴ちゃんも同じようなこと思ってたんだ。


「だからー2人とも贅沢なんやって。あっしなんて終わるどころかいつまで
 たっても始まりもせんやから。」

「「あっ!」」
ちょっとすねてる高橋に、美貴ちゃんと2人で目を合わせて笑う。

512両思い:2005/02/27(日) 21:29:56

「笑わんでやー。あっしだって好きでこんなんじゃないんやし。」

「「ごめんごめん…でも…プッ…」」
高橋に怒られてる麻琴のこと想像しちゃったら堪えることが出来なくて。
美貴ちゃんもそうなのかな?お腹を抱えて笑ってる。

「もー!」って高橋は怒ってるけど。

でも、最近の高橋ってすごくカワイイよね。
これってやっぱりなんだかんだ麻琴と上手くいってるってことじゃない。
高橋はこんな風に言ってるけど2人がくっ付くのも時間の問題だと思う。


「まっこんな感じで人それぞれいろいろあるんだから…って、ヤバイ…あはは。」

513両思い:2005/02/27(日) 21:31:08

「ちょっとミキティー(怒)」

「あはっ…はは…美貴なんてほとんど亜弥ちゃんのいいように操られてるんだ
 から、それよりはマシでしょ…って…あは…もうダメ…。」

なんか途中物騒なこと言ってた気もしないでもないけど…。
でもありがとね、美貴ちゃんも高橋も…なんかちょっと元気でたかも。


「とりあえずさーこれでも不満なら後は美貴がなんとかしてあげるからー。」
車を降りる前に美貴ちゃんがそう言ってくれた。

「ありがとう」って言って車を降りたんだけど、気のせいかな?
なんかちょっと怪しい笑みを浮かべてた気がするんだけど…。

気になって中を覗いたら2人で楽しそうに携帯を覗いてた。
(私の気のせいかな?)

でもさ、ちょっと!私まだここにいるのに…冷たくないかしら。

514スライム:2005/02/27(日) 21:37:07
更新終了。

一人空回りしている石川さん…。
人には厳しい藤本さん…。
そして出番は増えたけど悲しい高橋さん…。
三者三様ですが感想は……「福井弁ってわかりませんヽ(`Д´)ノウワァァン」だったりw


P.S とりあえず早くも次回ラストだったりします。

515203:2005/02/27(日) 22:21:46
更新お疲れ様です!石川さんってこんな感じがすっごく似合う(^▽^;)車の中の2人は何を企んでるんやぁw
わ〜いキリ番のリクエスト良いんですか?お言葉に甘えて、書けそうだったら甘い『小高』のお話希望です。
今日のハロモニにて「あ〜ん」って麻琴に食べさせてあげる愛さん。2人とも可愛過ぎw

516ゆう:2005/02/28(月) 01:55:35
更新お疲れ様です!!ツッコミは厳しいはずなのに、さりげなく優しいミキティ
大好きです!愛ちゃんもまこっちゃんとうまくいったらいいなぁ〜
っていったい二人は何を企んでるんだろう・・・気になるっ!!
>作者様、楽天のホーム開幕戦行くんですね〜私は、その日入学式なので行けません・・
うらやましいです!!いしよしの手つなぎばっちし見てきて下さいね〜!!

517スライム:2005/02/28(月) 22:47:25
惜しくも1番違いで30万ヒット逃しました…ちょっと残念。
ですが、今日も更新を。


>203様
 いつもありがとうございます!!
 リク了解しました。大丈夫ですよ〜多分書けるなぁって範囲内で安心しましたw
 ただ、作者の住む地域ではハロモニが約3週遅れなので、アップするまで少し
 お時間いただくと思います、すみません。

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 入学式ですか? 作者も実はその日入社式があるのでまだ行けるかわからないのですが、
 何とか手つなぎ見れるよう祈ってみたいと思います。
 P.S 麻琴&愛さんは「小川さん〜」の続編で書きたいなと思惑中です。


それではラストまで一気に、本日の更新スタートです。

518両思い:2005/02/28(月) 22:49:55


仕事が終わって携帯を開いたけど珍しくひとみちゃんからのメールが来ていなかった。

(どうしたのかな? こういう時はいつも留守電かメールを入れておいてくれるのに。)
疑問に思ったけどとりあえず帰ったら連絡してみようと決め車に乗り込む。

明日の迎えの時間などを聞いてマネージャーさんと別れて。
マンションに入ろうとしたら、急に腕をつかまれた。

怖くなって必死に逃げようとしたけど後ろから聞こえてきたのは
「ちょっと、梨華ちゃん! あたしだって…。」ひとみちゃんの声だった。

安心して振り返ったのはいいけどそこに待ってたのは不機嫌顔のひとみちゃん。

「あ…ごめん……。」

「いや、こっちこそ驚かせてごめん。とりあえず中いれてくんない?」

「あ、うん…。」

なんかひとみちゃん怒ってる?
会えたのは嬉しいけど…でもどうして連絡もしないで急に来たんだろう。

519両思い:2005/02/28(月) 22:51:45


「あのさ、これってどういう意味?」

部屋に入って落ち着く間もなくひとみちゃんから差し出された携帯。
画面には受信メールが表示されていた。


【日時:12/20 15:05
 件名:警告メール!
 送信者:ミキティ

 本文:よっちゃんさんへ、美貴から一つ忠告です。
    梨華ちゃんのことしっかり捕まえておかないとヤバイよ〜。
    なんか欲求不満らしいから(笑)浮気されないように気をつけて!!
  
    んじゃー、また明日事務所でね。
    修羅場になんない程度に頑張ってねー。  川釻v釻从       】

520両思い:2005/02/28(月) 22:53:34

ちょっと、何よこれ!!

しかもこれって私が車を降りた時間じゃない。
もしかしてあの時2人でこんなの作ってたわけ?

って、そんなことよりも今は……。

「あっ…あの…違うの、これは…浮気なんてしてないからね。」

もう!美貴ちゃんってばぁ…こんなの逆効果じゃない。
これでひとみちゃんに嫌われたらどうするのよー。

「んー、まぁそれはミキティのイタズラだとは思ってたけど。」

「えっ?」

ひとみちゃんの口から出たのは意外な言葉。
えっと…じゃあ何に怒ってるの?

521両思い:2005/02/28(月) 22:54:48

「最近梨華ちゃんちょっと様子おかしかったからさ、本当に悩みがある
 なら直接言ってもらいたかったなと思って。付き合ってるんだし、いつも
 一緒にいるわけじゃん? こういう形で聞かされるのはちょっとね……。」

「あ……ごめんなさい。」

「いやいや、こっちこそ気付かなくてごめん。梨華ちゃんと付き合えるなんて
 思ってなかったからさ、ちょっと浮かれてたよ。これからはもっと気をつける
 けどさ、ほらあたしってそういうの鈍いじゃん? だからー何かある時は梨華
 ちゃんの方からも言ってくれると嬉しいんだけどなー。」

照れてるのを隠すためかな?顔が見えないくらいぎゅーっと抱きしめられた。


「…うん。でも、もういいの。」
「へっ?」

522両思い:2005/02/28(月) 22:56:00

「あのね、ひとみちゃんっていつも“好き”って言ってくれるでしょ?
 だから私ちょっと欲張りになっちゃってたみたい…ごめんね。でも、
 ちゃんと大切にしてくれてるってわかったから、だからもういいの。」

抱きしめられてる腕の中で聞こえるひとみちゃんの鼓動。
付き合ってけっこうたつのに今もこんなにドキドキしてくれてる。

ごめんね、そんなことにも気付かなくって。
自分のことばっかりでちゃんと前が見えてなかったね、私。


「そっかー。じゃあこれはいらないかなー?」
ポケットから取り出された小さな箱。

「開けてみて!」って渡されたから開いてみるとなかには小さな指輪が一つ。

シンプルなんだけど私の好きなピンクが取り入れられてるかわいいもの。

523両思い:2005/02/28(月) 22:57:59

「えっ…これ……」

「今日さー早く終わったから帰りに買ってきたんだ。あっ別にミキティのメール
 見て焦ったとかじゃないよ…前から渡したいと思っててさ。ちょっと早いんだ
 けどクリスマスプレゼント!これでさ、別の仕事の時とかも一緒だよ………
 って、ちょっとくさかったかな(照)。」

「ううん……でも、いいの?」

「もちろん! あーでも…これで梨華ちゃんがもっとあたしのこと頼って甘えて
 きてくれたら嬉しいかなーなんて。」

「…ありがとう。」

「えへへ。でもさ、あたしももうちょい梨華ちゃんに甘えちゃっててもいいかな?」
「うん。」

もう、ひとみちゃんったら…あいかわらずなんだから。
でも、ひとみちゃんもちゃんと私のこと考えててくれたんだね。
そういうのはすごく嬉しいかも…。

あ!でも……。

524両思い:2005/02/28(月) 22:59:30

「ねぇ、ひとみちゃん?」

「んー?」

無事に悩みは解決したんだけど、新しい問題に気付いちゃった。
私まだひとみちゃんにあげるプレゼント用意してなかったんだ。

「あのね、私まだプレゼント買ってなくって……。」

「あー、いいよいいよ、そんなの別に。ひーちゃんは梨華ちゃんと一緒に
 いられればそれだけで十分です。」
ってひとみちゃんはおどけてるけど、そういうわけにもいかないよね。

「でも、私もひとみちゃんに何かあげたいもん…。」
「んー、じゃー…あー…でもなー……。」
「何?何でもいいよ?私に出来ることなら何でも言って!」

こんなに素敵なプレゼントを貰ったんだもん、私だってひとみちゃんが
喜んでくれるようなものをあげたいし…。

525両思い:2005/02/28(月) 23:01:07

「あー…まぁ、これは梨華ちゃんにしか無理なんだけどー…」

「???」


「んっとね、じゃあ…梨華ちゃんが欲しい!」

耳元で囁かれたのはそんな甘い言葉。
それって…やっぱりそういうことだよね?

「あははー。ミキティのメールじゃないけどさー、あたしの方がちょっと
 欲求不満気味だったり?……なーんちって……って、梨華ちゃん?」

照れ隠しでもっと恥ずかしいことを言っちゃってるひとみちゃん。

526両思い:2005/02/28(月) 23:02:25

「も、もちろん梨華ちゃんが嫌ならいいからねっ。もしだよ?もし良かったら
 って話だからね?だから嫌ならいいんだよ?無理はしないでね?」

うふふ、ひとみちゃん焦っちゃってる…かわいいなぁ。

「うん…でもね、私ももう一個だけ欲しいものっていうかお願いがあるの…」
「ん?何?何でも言って!」
「あのね………(コソコソ)」

私が耳元に囁き返した言葉でひとみちゃんは真っ赤っか。

「う、うん…頑張ります……(照)」
ってキョロキョロしながら答えるのが精一杯みたい。

527両思い:2005/02/28(月) 23:04:33


それから4日後。

イブから聖夜にかわる瞬間。
「「メリークリスマス!!」」って言いながらキスをして。
その後はひとみちゃんが欲しがっていたものをあげた。
(もちろんそれだけっていうのもアレだから、他のプレゼントも用意したけど。)

ひとみちゃんもね、私のお願いを聞いてくれたから………。
その日は今までにないくらい幸せな、最高な一日だった。


P.S
(;^▽^)<恥ずかしいから私のお願いは内緒です(照)。


  End

528スライム:2005/02/28(月) 23:09:34
更新終了。

初めてオチを決めずに見切り発車した今作ですが、当初のテーマと若干外れて(?)
かなり軽い感じに仕上がってしまいました。
なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいです。すみません・゚・(ノД`)・゚・。

小川編・藤本編も続編を予定しているのですが、こちらもまだまだ構成段階でして、
おそらく次回はつなぎにちょっとした短編をアップすると思います。


それでは、今回もお付き合いいただきありがとうございました!!

52935:2005/02/28(月) 23:49:05
梨華ちゃんのお願いが気になって×2朝も起きられなくなりそうです(ヲイ)
やっぱミキティの毒舌&ラブリーのさりげない毒舌は最強ですな(^^;)
今回もおいしく・・・ではなく楽しく拝見させていただきますた。

>次回はつなぎにちょっとした短編をアップすると思います。
本当に菓子折りを届けたくなるくらいの更新をいつもありがとうございます。
そしてお疲れ様です。
無理せず頑張ってくださいね。

530前274:2005/03/01(火) 00:28:09
更新アンド完結お疲れ様です。
梨華ちゃん、贅沢な悩みだったのね・・
あ〜・・私も梨華ちゃんのお願いごとが気に
なって・・作者さま、ヒント下さい(笑)

531ゆう:2005/03/01(火) 01:29:16
更新&完結お疲れ様です!!
いや〜甘いですね〜ちょっと読んでるこっちが恥ずかしくなりました(笑)
私も皆さんと一緒で梨華ちゃんのお願いが気になってます(笑)
次回も楽しみにしてますね〜!!

532203:2005/03/01(火) 10:37:47
更新&完結お疲れ様でした。梨華ちゃんのお願い(´-`)。o0すっごい妄想しちゃっても良いですか?w
軽い感じの中にも、ほんわか暖かい2人の絆がしっかりみえて良かったです!
愛さん&麻琴の甘いお話・・・まったり待ちますので気にしないで下さいねo(^-^)o
インフルエンザめっちゃ流行ってますがお身体ご自愛下さいませ。

533スライム:2005/03/01(火) 23:17:26
皆様へのレスのお返事作っていたら、メール欄に隠していれようとした”お願い”が
長すぎてエラー…そしていったん全部消えてしまいましたヽ(`Д´)ノウワァァン

とりあえずやり直しを。

予想外に皆様から”お願い”への反響がありびっくりしつつもかなり嬉しかったです。
本来は、皆様が思う好きなフレーズをいれていただければと思い、作者案はこっそり
あげるつもりだったのですが、また消えるとショックなのでw とりあえず一例として
作者案をここに書いてしまいます。

予想と大きく離れていたり、「知りたくなかった」と思った方がいたらもうしわけありますん!!

作者案→「あのね…ひとみちゃんの好きにしていいから…リードしてくれる?」です。


うわぁー恥ずかしい(照)
作中以外でこれだけ書くと恥ずかしすぎるなと痛感しましたw


それではレスのお返事は次にて。

534スライム:2005/03/01(火) 23:31:20
その前に訂正を。 上記533レス内です。
「もうしわけありますん」→訂)「もうしわけありません」
すごく恥ずかしい間違いですよね…(泣)ごめんなさい・゚・(ノД`)・゚・。

それではレスのお返事を。

>35様
 いつもありがとうございます!!
 菓子折りならいつでも喜んで受け取らせていただきますよw
 毒舌コンビについては今後の続編でも登場する予定です。

>前274様
 いつもありがとうございます!!
 ハッピーなのにネガティブな石川さんを書こうとしたら思いがけず贅沢すぎる人に
 なってしまいました・・・作者も「あれっ?」って思っていたりw

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 実は作者も書きながら恥ずかしかったりw
 ただ、次に予定している藤本編がもっと恥ずかしいことになっているので、
 この先どうしようか軽パニック中ですw

>203様
 いつもありがとうございます!!
 妄想大歓迎ですよw どんどん作者以上の妄想をしちゃってください!!
 (作者案が邪魔だとしたら……ごめんなさい)
 P.S 小高は続編で書く予定ですが、甘くなるかは微妙なので甘々はリク作品を
    書く際に挑戦してみたいと意気込んでおります。

535スライム:2005/03/01(火) 23:35:00
それでは今回の更新を始めます。

本当は「ミキティの苦悩?」の続編をあげる予定だったのですが、まだ固まり
きっていないので、とりあえず今回は全く関係のない短編を一つ。

松浦さんの新曲に心惹かれるものがあったので、それを元に。

すごく短い話ですが、どうぞお付き合いください!


では、本日の更新スタートです。

536ずっと 好きでいいですか:2005/03/01(火) 23:38:14


ずっとずっと貴方のことが好きでした。


起きている時も寝ている時も考えるのは貴方のことばかり。
時々夢か現実かわからなくなるくらい貴方のことばかり考えて。

今はもう思い出でしかない遠い昔の出来事。
新しい思い出にどんどんかき消されそうになっていくから…。
必死でその糸を手繰り寄せて、無理やりにつなぎとめて。


同じ夢を持っていたから辿り着いた場所。
同じものを見て同じところを目指して登りつめた場所。

537ずっと 好きでいいですか:2005/03/01(火) 23:39:36

私たちが出会った場所には本当にたくさんの人がいたね。
いつだってたくさんの人に見守られていたね。
そう…私たちが一緒に立っていた最後のステージでさえも…。


結局伝えることが出来ないままここまで来てしまったけど。
だけど、私は貴方のことが好きでした。
ずっとずっと貴方のことが好きでした。


貴方が好きだった焼肉を食べに行った帰りに撮ったプリクラ。
誕生日に貴方が送ってくれたプレゼント。
友情の証だからってふざけて交わした口付け。
冗談でも“恋人”って言ってくれたこと。

538ずっと 好きでいいですか:2005/03/01(火) 23:40:49

一生忘れられないけど、淡い初恋の思い出としてしまうから。
貴方が他の誰かを想う気持ちを邪魔したりなんてしないから。


だから、貴方のことを好きでいてもいいですか?


貴方の隣に立ち続けることが叶わないと分かったあの日。
永遠にこの想いを封印してしまうことを決めたあの日。
他の誰かを好きになろうって決心した。

そして出会ったの。
貴方には及ばないけど、だけど素敵な人。
ずっと一緒にいられるって思えた人。

539ずっと 好きでいいですか:2005/03/01(火) 23:42:35

貴方への想いを胸に秘めたまま私はこの人と今日結婚する。


だけど結局どんなに時間がたっても貴方のことが忘れられない。
どれだけ大人になっても貴方と過ごした日々が忘れられない。


結局私は永遠に貴方を想い続けるんだろうね。

どれだけ努力しても貴方を忘れることなんて出来ないから。
貴方を忘れて新しい春を見つけることなんて出来ないから。


本当はこの恋に終止符を打たなければいけないってわかっているけど。
永遠に届くことのない片思いだということはわかっているけど。


それでも貴方を好きでいいですか?
ずっと好きでいてもいいですか?

……美貴たん………


  End

540スライム:2005/03/01(火) 23:49:43
更新終了。

短すぎて本当に申し訳ありませんっ!!

ちなみに元ネタは当然ながら松浦さんの新曲です。
あのストーリーがすごく好きなので小説にしてみましたが、ほとんど詞のままに
なってしまいました(つんく♂さんすいません)。

たまにはこういうラストなものもないとワンパターンかな?と思ったのでアップしました
が、次にこういった形でやる時はもっと自分の色を強くして書きたいと思います。


本日は自己レスばかりで肝心の小説が短いという反省すべきダメパターンになってしまい
ましたが、次からはもっと頑張りますのでお許し下さい。

それでは、読んでくださった方ありがとうございます!!

54135:2005/03/02(水) 00:05:15
・・・せつねぇっす。・゚・(ノД`)・゚・。

あやや健気だよあやや。
このお話読んでからあややの新曲聞くとなんというか深みが増すといいますか・・・
なんか全然違う曲みたいに思っちゃいますた。
とにかく結論を言うと素敵です。

>菓子折りならいつでも喜んで受け取らせていただきますよw
それでは虎屋の羊羹でも・・・。
受け取りなさい!>( `.∀´)つ[虎屋]
ヤ、ヤスス偉そうだよヤスス!
(すみません。自分実はさりげなくヤスオタだったりします)

542203:2005/03/02(水) 11:07:44
亜弥ちゃん(>_<)切ないですね。でも想い出って心に美しく残るんですよね・・・。
記憶の中で色褪せない藤本さんの笑顔が彼女を虜にし続けるのかな。
松浦さんの歌ではデビューシングルのカップリング「待ち合わせ」が1番好きなんですけど
彼女の声ってじっくり聴くと切なくて良いんですよぉ。

543ゆう:2005/03/02(水) 15:27:49
お疲れ様です!!あややの新曲大好きだったんですけど、この話を読んで
もっと大好きになりました。というか切なくなりました・・・素晴らしいです!

>作者様、お願い案むちゃくちゃ恥ずかしかったです(笑)それと、やり直しを
された様で大変だったと思います。作者様の作品は本当に全部素敵なので
短いとかそんな事は関係ありませんっ!これからも頑張ってくださいね〜

544スライム:2005/03/02(水) 23:31:34
新リーダー同様ドラクエ(しかも古いやつw)にはまっているため少し制作が
遅れておりますが、気合入れなおして頑張っていこうと思います。


>35様
 いつもありがとうございます!!
 羊羹も受け取ったことですし、保田さんの出番を増やさねば…って、まさか
 ケメちゃんそれが狙いなんじゃあw ……>(T▽T )

>203様
 いつもありがとうございます!!
 あややのCDは新曲と2ndアルバムしか持っていないのですが、「待ち合わせ」
 がすごく気になりだしました。明日あたりちょこっと探しに行ってみます!

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 ねぎらい&励まし、そしてお褒めの言葉と至れり尽せりで…ウルウルしてきました。
 ドラクエばかりしてないでw頑張りますねっ!!


前回次回予告をし忘れたのですが、今日から新しい話を始めたいと思います。
「片思い」の番外編第2弾の「ミキティの苦悩?」の続編です(って、なんだか
長いですねw)。小川編と順番が逆になってしまいましたが、小川編もこれの後に
制作する予定ですので……。

それでは、更新スタートです。

545続・ミキティの苦悩?:2005/03/02(水) 23:39:06

「美貴たんっHしよう!!」


「(ぶぅーぅ)」飲んでたジュースをおもいっきり噴出してしまった。

「またぁ? 美貴たん、きちゃないってばぁー。」

いやいや、そういう問題じゃないでしょ。
亜弥ちゃん、あなた急に何言い出すんですか…。

「けほっ…な…けほけほっ…」
「も〜う。大丈夫ぅ?」
「…あ、うん。…ってか、突然何?」

って言いつつ、なんとなく想像はついてるんだよね。

546続・ミキティの苦悩?:2005/03/02(水) 23:40:42

「だって〜梨華ちゃんたちが幸せそうなんだもん。」

やっぱりね。美貴の勘は間違ってなかったよ。
しっかしずいぶんとストレートに言ってきたなぁ。
って、そんなことは今はどうでもよくって…。

「いや、亜弥ちゃん? そういうのは真似しなくてもいいんじゃあ?」

「でもでも、Hした後の方が吉澤さんが優しくなったーって梨華ちゃんが
 言ってたんだもん。私も美貴たんに優しくされたい!」

閉口。

っつーか梨華ちゃん余計なこと言いやがって…。
この間までウジウジ悩んでて美貴と愛ちゃんが何とかしてあげたってのに。
恩を仇で返すなんて…覚えてろよ(怒)

547続・ミキティの苦悩?:2005/03/02(水) 23:42:29

「あ、亜弥ちゃん…あのね、別にHとかしなくても美貴普通に優しく
 してると思うんだけど……。」

「え〜、でもぉ。」

はい? そこ迷うとこ?
美貴いっつも亜弥ちゃんの言うこと聞いてるよね?
それでもまだダメだって言いたいわけ?

「や、いつも亜弥ちゃんのわがまま聞いてるじゃん。」

「なんかその言い方感じ悪〜い。」

おいおい、あんたの方が感じ悪いって…。
美貴そうとう亜弥ちゃんに尽してると思うよ?
普段の美貴じゃありえないってことも亜弥ちゃんのためならしてるし。

だいたいさ、Hとか美貴がしたいって思うまで待つんじゃなかったの?

うわっ、そう思ったらなんかむかついてきた。

548続・ミキティの苦悩?:2005/03/02(水) 23:44:05

「あのさー、したくなるまで待つって言ったの亜弥ちゃんでしょ?
 別に美貴したいとか思ってないんだけど(怒)」

ちょっと切れ気味に言ったから効くかな?

「だって松浦がリードしなきゃ全然進まないじゃん!」

…逆ギレかよ……敵もやるね。
まぁ美貴も負けるつもりなんてないけどね。
さて、次は何を言い返そうかな…

「だいたい、わがまま聞いてるっていうなら今回のだって聞いてくれれば
 いいじゃん! のんびり待ってたって美貴たんからなんて言ってくれない
 って気付いちゃったんだもん。こうでもしなきゃ………。」

549続・ミキティの苦悩?:2005/03/02(水) 23:45:23

「ごめん!」

前言撤回。美貴、亜弥ちゃんだけには本当弱いんだった。
とりあえず手がつけられなくなる前になんとかしなきゃ。

「でも〜。」ってまだまだ納得言ってない様子の亜弥ちゃんをなだめて。

とりあえずもうちょっと待って欲しいってことをお願いして。


って、なんで美貴がこんな目に合わなきゃいけないわけ?
これもあのバカップルのせいだよね…マジで許さない。

550続・ミキティの苦悩?:2005/03/02(水) 23:46:52


“いざ決闘!”と向かうは娘。の楽屋。

昨夜は亜弥ちゃんを徹夜でなだめてたから睡眠不足だけど。
そんなこと言ってられない。
一刻も早くあいつらに文句を言わなきゃ怒りがおさまらない。


ガチャッ。バン!

ものすごい勢いで入ってきた美貴を何事かって顔で見てるメンバー。
「おはよう」って言ってくる子もいたけど適当にかわして。

ターゲットは………発見!!

551続・ミキティの苦悩?:2005/03/02(水) 23:48:19

一直線にそちらに歩いていき、立ち止まる。

「ミキティおはよー。どうかしたー?」
美貴の気持ちも知らずにいちゃいちゃし続けるバカップル一組。

「…………。」
「美貴ちゃん?」
って、旦那の腕の中から言われてもね……。

決めた!とりあえずこっちからにしよう。

「梨華ちゃん…っつーか石川!」
「はいぃっ。」
超不機嫌モードの美貴に完全にびびってる梨華ちゃん。

ついでに後ろでは「?」って顔して梨華ちゃんを捕まえてるよっちゃんさん。

552続・ミキティの苦悩?:2005/03/02(水) 23:49:37

スゥーと息を吸って……

「亜弥ちゃんに余計なこと言わないでよ(怒)!!」

梨華ちゃんは唖然として何も言えないでいるけど。
すかさず後ろから助け舟が出されて。
「ミキティ何だかわかんないけど梨華ちゃんいじめるなら許さないよ。」

普段のんびりしてるのにこういう時だけ妙に強気なよっちゃんさん。
だけど美貴だって引き下がるつもりなんてない。

「別にいじめてるわけじゃないし。っつーかよっちゃんさんにも関係あるし。」
「んだよ?」
「あぁ? 何?」

決闘寸前の美貴たちにおろおろしてる梨華ちゃん。

飯田さんも矢口さんも今はいないから止められる人間がいなくて。
明らかに楽屋は異様な空気に包まれている。

553続・ミキティの苦悩?:2005/03/02(水) 23:51:28

「言いたいことあるならはっきり言えばいいだろ!」

「はいはい、じゃあ言うけど一回やったくらいで調子乗ってんじゃねーよ!」
「ああ?誰が調子乗ってるってー!」

「よっちゃんさんたちしかいないじゃん! 盛り上がるのは勝手だけどさ、
 亜弥ちゃんとか…美貴たち巻き込まないでよ!」

「はっ?知らねーよ。うちらがいつ松浦巻き込んだんだよ!」

「とぼけないでよ、亜弥ちゃんに体験談話したんでしょ?超悪趣味じゃん、それ。」
「マジで知らねーし。つーか何?自分がやれないから嫉妬してんの?」

554続・ミキティの苦悩?:2005/03/02(水) 23:52:53

「なっ…そんなわけないじゃん(怒)」
「どーだか?」
「違うって言ってんじゃん!」

「はいはい…まぁ手出す勇気もないミキティには?一生わかんないだろうねー。
 あーマジであの時の梨華ちゃんかわいかったなー。」
「…くっ……。」
「悔しかったらミキティも松浦とやれば〜。」

「いいかげんにしないと本気で怒るよ!」
「ああ? 先に喧嘩売ってきたのはそっちだろ!」

「何よ!」
「何だよ!」


「「いいかげんにしろー!!」」
怒声とともにいきなり頭上にふりそそいだ強烈な痛み。

555スライム:2005/03/02(水) 23:58:45
更新終了。

作品紹介を少しだけ訂正です。
えっと、正解は「片思い」の番外編の「ミキティの苦悩?」の続編で、しかも
「両思い」の続きになっているということで。くどくてすみません!!

今回も見切り発車で、しかもストックがあと一回分しかないという…(爆)
少し休んでから始めようかとも思ったのですが、それだと逆に書かないという
悪循環に陥りかねないので、自分を追い込む意味も込めて思い切って更新して
みました。とりあえずこれで後戻りは出来ないのでw今晩あたり必死になろうと
思いますw

556203:2005/03/03(木) 09:53:11
美貴さんなりのペースで頑張れ!?亜弥ちゃん焦らないで待ってあげて・・・。
作者様あまり無理しない程度に追いこみ頑張って!?毎日の更新ほんとうに大変だろうなぁと想いますが毎日読めて幸せです。
松浦さんのCDはわりと持ってる自分(^^;歌声好きなんですよ。(そんな私は亜弥オタではありませんw)

557ゆう:2005/03/03(木) 15:12:03
更新お疲れ様です!!作者様がミキティ編はもっと恥ずかしい事になっていると
おっしゃっていたので見てみると・・・初めっからきちゃいましたね〜(笑)
ってかどうなっちゃうんでしょうか・・・気になっちゃいます!!

>作者様、あんまり焦ってお身体を壊さないようにしてください!!
いつでも待ってますので!!

558スライム:2005/03/03(木) 23:13:03
村さんおたおめです!!
同郷のよしみもあってか密かに(?)けっこう好きだったり…(‐ Δ‐ )


>203様
 いつもありがとうございます!!
 ずっと亜弥ヲタだと思っていました…衝撃の事実にビックリ!w
 そんな私は今日中古屋4件まわっても1stを発見できず、諦めて近所のツタヤに
 行ったものの…そこにも置いてないという不運に見舞われました(泣)

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 いや〜やってしまいましたw だんだん内容が過激に?なってきたので、どうする
 か悩んだのですが、とりあえずピュア担当はまこっちゃんに任せるということでw
 今回はこのまま突っ走ると思います…多分。


それでは本日の更新始めます。

559続・ミキティの苦悩?:2005/03/03(木) 23:15:57

「お前ら大声で何恥ずかしいことわめいてんだよ!」
見上げた先には丸めた雑誌を片手に持つお怒りモードの矢口さん。

ついでによっちゃんさんの前には、
「そうよ!中学生の子たちもいるんだからね!」とこちらも怒ってる飯田さん。
しかもその手に握られてるのは週間で発売されてる分厚いマンガ本。

(良かった…あっちじゃなくて。)


「だいたい2人とも年上メンバーなんだから…」
って飯田さんの長いお説教が始まりそうだけど、今はそんな場合じゃない。

美貴の怒りはおさまってないし、問題も解決していない。
(とりあえずここは言い返してでも続きをしなければ…。)

そう思って痛みにこらえつつ立ち上がった視界の先には…

560続・ミキティの苦悩?:2005/03/03(木) 23:17:39

飯田さんの横で申し訳なさそうに、だけど確実に怒っている梨華ちゃん。
そしてそのまた隣でこちらも完璧キレテますって顔の亜弥ちゃん。

……って、亜弥ちゃん? はい? 何でここにいるの?

「梨華ちゃんが教えてくれたの!」
美貴が不思議そうな顔をしていたからか亜弥ちゃんがそう答える。
ほーほーなるほど、そういうことね。

「そんなことより美貴たん!」
「はっ、はい。」

「松浦すっごい怒ってるんだからね。こんなことして…吉澤さんにまで迷惑
 かけて…(ガミガミ)…ちょっと、聞いてるの?」

561続・ミキティの苦悩?:2005/03/03(木) 23:18:48

「…う、うん。もちろん。」

「だからね、昨日も言ったけど美貴たんはぁ…」

ヤバイ、これ亜弥ちゃんかなりマジだ。
こうなるともう手がつけられないんだよね。
あ〜あ二日連チャンでこれって…美貴本当についてないよ。


うなだれながら頭の上から聞こえる亜弥ちゃんの説教に耐えて。
チラッと横を見たら勝ち誇ってるような顔のよっちゃんさん。

(うわっすっごいむかつく!)

562続・ミキティの苦悩?:2005/03/03(木) 23:19:56

って美貴が思ったのも束の間。

「ひとみちゃんもだからね!」
「ふぇっ?」

「みんなの前であんな恥ずかしいこと言って…私も怒ってるんだよ。
 それに美貴ちゃんにもひどいこと言ってるし…美貴ちゃんにちゃんと
 謝らないならひとみちゃんのこと嫌いになるからね。」

「そんな〜…。」

亜弥ちゃんより口調は優しいけど、でも確実に亜弥ちゃんより厳しいこと
を言っている梨華ちゃん。

よっちゃんさんも美貴と同様にかなりへこんでる。

563続・ミキティの苦悩?:2005/03/03(木) 23:21:25

「ちょっと、美貴たん。ちゃんと聞いてるの?」

「へっ?」
よっちゃんさんの方に気をとられてたらまた怒られた。

「美貴たんもちゃんと吉澤さんに謝って仲直りしなかったら、別れるからね!」
「え?」


「ひとみちゃんもだよ。美貴ちゃんと仲直りできないなら私も亜弥ちゃん
 みたいに別れるって言うよ?」
「えぇー。」

よっちゃんさんと2人で目を合わせてうなづく。

大切な彼女にこんなこと言われたら仲直りしないわけにもいかないよね。

「えっと、とりあえずここじゃなんだし外行く?」
「…うん。」

564続・ミキティの苦悩?:2005/03/03(木) 23:22:48

何だ何だと事の顛末を見守るメンバーの間をスルリと抜けて。

「頭冷やしてこいよー。キャハハ。」って矢口さんの声を聞きながら楽屋を出る。

扉を閉める瞬間に「ちゃんと反省しなかったら後でかおの説教よ!」って飯田さん
の声が聞こえた。

冗談じゃない!こんなに怒られて、それでまたあの長い説教を聞くなんて耐えられない。
(これは本気で和解して帰らねば…。)


よっちゃんさんも同じこと思ったのかな?
「ミキティ、ごめん!」っていきなり謝られた。

565続・ミキティの苦悩?:2005/03/03(木) 23:24:05

「あ…美貴の方こそごめんね。」

「あーいいっていいって。あたしもかなり言いすぎたと思うし。」
「ううん、元は美貴の方がつっかかっていったんだし。」

「んーじゃあお互い様ってことでいいかな?」
「うん…ありがと。」
「いえいえ。」

よっちゃんさんってこういうとこしっかりしてるんだよね。

美貴はこうなると意地張っちゃってダメなんだけど、よっちゃんさんはそういうの
気にせずにやれるからすごいよ。

566続・ミキティの苦悩?:2005/03/03(木) 23:25:27

「あー、ついでに言うとささっきのあれマジであたし知らないんだよね。」

「あれ?」

「んっ、松浦がどうのこうのってやつ。松浦ってそういうのだいたい梨華ちゃん
 としか話さないし、多分2人の間でそういう話になったんだとは思うけど。」

そっか、よっちゃんさん関係なかったのか…。
なんか本当に悪いことしちゃったな…。

「…ほんと、ごめん。」

「いや、それは本当にいいんだけど…そうじゃなくって。だからさ、その…ミキティ
 のキレてる原因ってやつ? それって梨華ちゃんも関係するんだろうけど、ほら、
 梨華ちゃんってけっこう落ちる時ってどん底まで落ちちゃう人じゃん? なんで、
 できればこの話はここで終わらせてもらえるとありがたいんだけどなーっと。」

567続・ミキティの苦悩?:2005/03/03(木) 23:26:47

「うん。」

うわっマジで今のよっちゃんさんってかっこいいかも。
普段あんまりこういうとこ見せないから余計にそう思うよね。
梨華ちゃんは本当バカだね…どこに心配する要素なんてあったんだか。

「おーありがたいね。梨華ちゃん落ちるとマジで手つけられないからさ(笑)」

「亜弥ちゃんもかな…まぁ亜弥ちゃんの場合怒るとだけど。」
「(笑) お互い大変だなー。」
「まぁね。 でもさー、よっちゃんさん楽しそうだよ?」

「そう? まぁあんなの自分の前でしか見せないとこだからね。嬉しいっちゃあ嬉しい
 けどさー。っつーか、ミキティもでしょ?」

「う〜ん、そうなのかなぁ?」
なんか美貴は本当に大変なだけの時もあるんだけどね。

568続・ミキティの苦悩?:2005/03/03(木) 23:28:00

「ははっ。そんなもんだって!」

「そうなのかなぁ……」
なんか美貴にはまだよくわかんないけど、よっちゃんさんには分かるんだろうね。

さすがは亜弥ちゃんが恋の師匠と呼んでるだけあるよ。
ってか、美貴も聞いてみればいいのかな?

「ねぇ、よっちゃんさん?」
「んー?」
「あのさ…その…やっぱり、すると違うの?」

「ん? あー…まぁね。なんつーのかなぁ、別に好きとかそういうのには変わりない
 んだけど、やっぱなんとなくもっと大事にしなきゃなーとか思ったりはするかな。」

「…そうなんだ……。」

569続・ミキティの苦悩?:2005/03/03(木) 23:30:09

「んー。あのさ、これはミキティにだから話すんだけど、その…梨華ちゃんさー
 初めてだったんだよね。だから余計にそう思ったのかも。あたしにだからそう
 いうのもさせてくれてるわけだし?こっちもしっかりしなきゃっつーか、うん、
 ちゃんと守んなきゃいけないなーって再確認したわけですよ。
 って、すげーはじぃ(照)。 ここだけの話にしといてよ、頼むから。」

「うん。」

そっかぁ…そうなんだ…そういうものなんだね…。
それじゃあ梨華ちゃんも幸せいっぱいになってもおかしくないね。
なんとなくだけど亜弥ちゃんが憧れるのもわかった気がするよ。

「あのさ、もう一個だけいい?」

「ん? いいよ。 何?」
「…美貴もさぁそういう風にできるかなぁ?」

「んーまぁそういうのは焦るもんじゃないと思うけど、まっでもミキティなら
 大丈夫っしょ!?」

570続・ミキティの苦悩?:2005/03/03(木) 23:31:20

「ほんと?」

「んっ。だって松浦がなんとかするだろうし(ニヤリ)」
「なっ…!」

ちょっと、よっちゃんさん!
美貴けっこう本気で今尊敬してたんだよ。

それなのに…ったく……まぁいいけどさ。


「へへへ。」ってイタズラっ子みたいにからかってるよっちゃんさんをかわして。
だけど、ちょこっとだけ真面目にお互いの恋愛について語り合っちゃったりして。
笑いながら楽屋へと戻っていく。

571スライム:2005/03/03(木) 23:38:58
更新終了。

今回の更新にてストックすべて使い切りました(爆)
昨日少し進めたものの1回分までは行かず…今後はとってだしのような形に
なると思います。
(と言いつつ書ける時は一気に5回分くらいいけるので、自分でもどうなるか
 定かでなかったりするのですが…。)

ちなみに作者は今けっこう暇な状況にあるので、体調の方などは大丈夫です(^〜^○)
ご心配してくださった皆様本当にありがとうございます!!

572ゆう:2005/03/04(金) 02:25:39
更新お疲れ様です!!
よっすぃーとミキティどうなるのかと思ってましたが、いや〜良かったです!!
よっすぃーの言葉カッコいいです!!梨華ちゃんが幸せなのが良く分かります(笑)
ミキティ頑張って!!

>作者様の体調よろしい様で安心しました!!でも無理はしないで下さいね〜

573203:2005/03/04(金) 19:45:47
更新お疲れ様です♪いざとなれば美貴さんより亜弥ちゃんのがリードしてくれそうですねw
作者様のペースで無理せず頑張ってくださいo(^-^)o
松浦さんの好きな1曲書いちゃったばっかりに探されたんですね、すいません(^◇^;)

574スライム:2005/03/04(金) 23:18:48
Mステの石川さんがすごく目立っていたため気分爽快なスライムですw
そんなウキウキ気分なまま今日も更新を♪


>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 今回いしよしは完全にバカップルなのですがw ちょこっとかっこいいよっちゃんを
 書くのがマイブームになっておりこんな感じになりました。
 体調は本当にバリバリ元気です!(海外で死にかけて以来すごく健康に気をつかうよう
 になったのでw) お気遣いありがとうございます!!

>203様
 いつもありがとうございます!!
 いえいえ、作者もあややの歌はストーリー性があって好きなのが多いんです。
 推メンの方にお金がかかってなければwもっと買いたいぐらいなんで。ですから、
 今後も何かお薦めがあったら教えてくださいね(´酈` )


それでは本日の更新始めます。

575続・ミキティの苦悩?:2005/03/04(金) 23:21:25

扉を開ければいつもとかわりない楽屋の風景。

「おかえりー」なんてみんなに迎えられて。
ちなみに飯田さんは一人「仲直りしたのね」って残念そうに呟いていた。

(あの? それって? 説教したかったんですか?)


って、あれ?亜弥ちゃんはもういないの?

美貴とよっちゃんさんが2人でポカーンとしていたら。
場違いなくらい暗い顔して梨華ちゃんが近づいてきて、
「あっあのね…亜弥ちゃん仕事で戻っちゃって…その…伝言なんだけど、
 あの、今日の夜美貴ちゃんの家に行くから…そこでって…。」

576続・ミキティの苦悩?:2005/03/04(金) 23:23:15

「あーうんうん、とりあえずわかったけど、梨華ちゃん落ち着きなよ(苦笑)」

「えっ? あっ…うん。」
「それから、さっきはごめん!ちょっと八つ当たりしちゃったよ。」

「え? 美貴ちゃん?」

「んー、まぁそういうことで。後は2人仲良く本番までベタベタしててよ。」

梨華ちゃんは何が何だかわからないって顔をしていたけど。
後はよっちゃんさんが何とかするからいいよね。

よっちゃんさんに目で合図して美貴は他のメンバーの方へと行く。

577続・ミキティの苦悩?:2005/03/04(金) 23:24:37


「ふぅ〜。」って一息ついたら。

「大変やったなぁ。」
って横から愛ちゃんが話し掛けてきた。

でもその顔は心配してるっていうより楽しんでますって顔だったから。
なんかちょっとイタズラしたくなっちゃうよね。

「まぁねーいろいろ大変だよ。でも、まっ鈍感な相手を持つよりは
 大変じゃないけどね(ニヤリ)。」

「なっ…!」
それには思わず隣にいたまこっちゃんが反応しちゃってる。

578続・ミキティの苦悩?:2005/03/04(金) 23:25:59

ちなみに愛ちゃんはいつものビックリ顔で唖然としてて。

「まこっちゃんもさーあんまり鈍いと愛想つかされるよ〜。」

「そ、そんなことないもん! だいたいミキティだってあややのこと
 ずっと気付いてなかったじゃん!」

おっ、そんな反撃してくるんだね。
じゃあこっちも……。

「でも美貴は今は亜弥ちゃんとラブラブだもんねー。まこっちゃんもさ、
 いつまでも鈍感な“どんちゃん”でいると本当に見捨てられるよ〜。」

へへへ、これでどうだ!
まこっちゃんはテンパっておろおろしながら

「愛ちゃ〜ん、そんなことないよねぇ?」なんて聞いてるけど。

さすがに愛ちゃんも待たされすぎて呆れてたのかな?
「知らない。そうなんじゃない!?」って冷たく返してる。

579続・ミキティの苦悩?:2005/03/04(金) 23:27:04

「そんな〜。愛ちゃ〜ん。」
必死になって食い下がるまこっちゃん。

だけど周りのメンバーはみんな“またか”って顔して呆れてて。
そのうちみんな飽きてどうでもいいって感じになってたら。
唯一一人鋭い視線を送ってる人がいた。

「麻琴! いつまでもしつこいよ! だいたいあんたは……(長々)…」

飯田さん…本当に説教したくて仕方なかったんだ。
(なんかごめんね、身代わりみたいにさせちゃって。)
なんて思いつつも内心は「おもしろい」って考えちゃってるんだけど。

でもいいよね?隣の愛ちゃんも
「…アホや。」って言いながら笑ってるんだもん。

580続・ミキティの苦悩?:2005/03/04(金) 23:28:52

とりあえずそっちの問題は無事解決したんだけど本番はこれからなんだよね。

ちょっと思い足を引きずりながら家に入るとすでにそこには亜弥ちゃんの姿。
かなり強引に作られた合鍵を使って亜弥ちゃんはいつも勝手にここにいたりする。

まぁ普段は別にいっか〜って済ませてるんだけど。
今日はちょっとね……微妙に気まずいよね……。


「…ただいまー……」

「おかえり美貴たんっ!!」
油断していたところに思いっきり飛びつかれた。

581続・ミキティの苦悩?:2005/03/04(金) 23:30:10

ってか、亜弥ちゃん…怒ってるんじゃないの?

「あ、あの……」
「んー? どうしたのぉ?」
「えっと…もう怒ってないの?」

「うん。あのね、梨華ちゃんから聞いたよ? 美貴たんちゃんと吉澤さんに
 謝ったんでしょ?」

「う、うん…。」
そうだけど、でもあれはよっちゃんさんが言ってくれたんだし。

「それに、吉澤さんに怒られちゃった…積極的なのはいいけど、美貴たんもちゃんと
 考えてるみたいだから理解してやれって。あの…ごめんね。」

よっちゃんさんそんなことまでしてくれてたんだ…。
美貴本当にいっぱい迷惑かけちゃったんだなぁ…。

582続・ミキティの苦悩?:2005/03/04(金) 23:31:58

「…美貴たん?」

「えっ?」

「あの…もしかして怒ってる?それか呆れてるとか…」
美貴が何も言わないから不安になったのかな?

「え?あっ…違う違う。そんなことないから!」
「ほんと?」
「うんうん、ほんとほんと。マジだって。」

焦っちゃって…自分でもバカじゃないって思うけど。

「良かった〜、美貴たん大好き(はぁと)」
やっぱり美貴は亜弥ちゃんには弱いんだよね。

亜弥ちゃんに泣きそうな顔されたり、寂しそうにされると美貴の方がまいっちゃう。

583続・ミキティの苦悩?:2005/03/04(金) 23:33:37

「あはは…ありがとう。」

「ねぇ美貴たん? これからはあんまりわがまま言わないようにするからね。」
「うん……。」

嬉しいような寂しいような…変な感覚。
でももうあんなことで悩まされないことはちょっと良かったかな。



って、最初は思ってたんだけど。

実際に亜弥ちゃんがわがままを言わなくなるとなんだか寂しいんだよね。
や、別に美貴がやりたくなったとかそういうんじゃないよ!

ただ、こうずっと押せ押せでこられてたからさ……。
急にそんなしおらしくなられてもねぇって感じ。

584続・ミキティの苦悩?:2005/03/04(金) 23:34:54

“尽す女”って感じに変わった亜弥ちゃんはもちろんかわいくて。

変に焦る必要とかなくなったから安心して付き合えるはずなんだけど。
亜弥ちゃんがそんな態度を見せなければ見せないほど美貴の方が意識してしまう。

例えば前は平気だったお風呂とかも緊張しすぎるから今はもう無理。

一つのベッドで寝るのだって次の日には睡眠不足でヤバイことになってるし。
挙句の果てにはちょっと体がぶつかっただけでドキドキが止まらなくなってる。
子どもじゃないんだからって思うと自分で自分に嫌気がさしてくるけど。

でも、だからといって何をどうすればいいかなんてわからないし…。

いっそのこと、もう一回よっちゃんさんに聞こうかとも思ったんだけど。
この間のことだって結構恥ずかしいっていうのにこんなこと言い出せるわけない。

(あーもうどうしたらいいのさ!?)

585続・ミキティの苦悩?:2005/03/04(金) 23:36:42


よっちゃんさんと梨華ちゃんは相変わらずラブラブ。

まこっちゃんと愛ちゃんもまぁ仲はいいんだけど、こっちはね…。

とりあえず娘。内カップルって言えばこの2組くらいだから、自然とこの2組の
ことを目で追っちゃうことが増えた気がする。

よっちゃんさんたちを見ては(すごいなー)って感心して。
まこっちゃんたちを見ては(これよりはマシ)って安心して。

結局美貴はどうしたいのか自分でもよくわからない。

だけど、やっぱりよっちゃんさんたちを見るとうらやましくなる時がある。

586続・ミキティの苦悩?:2005/03/04(金) 23:37:42

よっちゃんさんといる梨華ちゃんって本当毎日幸せそうにしていて、なんかもう
本当によっちゃんさんに全てをあずけてるって感じが伝わってきて。

(美貴は亜弥ちゃんをああいう風にはしてあげてないんだよね…)


前に愛ちゃんが愚痴っていたことを急に思い出す。

はっきりさせなくちゃなぁ…。
中途半端が一番良くないもんなぁ…。

でもどうしたらいいんだろう…。

はぁ〜あ、よっちゃんさんよくできるよな〜。
ってか、梨華ちゃんと…そうなんだよねぇ。

587続・ミキティの苦悩?:2005/03/04(金) 23:39:12


「ちょっと!藤本! 矢口知らない?」

美貴が物思いにふけっていたらいきなり横から声をかけられた。
「ふぇっ!? あっ…保田さん……」

「何よ、変な声だして。それより矢口どこいったか知らない?」
「あ…すいません。矢口さんだったらさっきコンちゃんたちとどこか行きましたよ。」

「キィーせっかく一緒の仕事だっていうのに、あいつ薄情なんだから。かおりも
 どっか行ってるし石川たちはアレだし…みんなして何なのよー!」
「…はぁ。」

そんなこと美貴に言われても…。

って、もしかして今余ってるのって美貴だけ?
これってやっぱり美貴が相手しなきゃまずいよね…?

(今日の保田さんいつもよりはりきってるけど…)

588続・ミキティの苦悩?:2005/03/04(金) 23:40:51

久しぶりに一緒に収録するハロモニだからか、妙にテンションの高い保田さん。
正直今の美貴にはとてもじゃないがついていける自信がない。

だけど保田さんはそんなことおかまいなしって感じで…。

「しょうがないわねー。とりあえずここで待ってる間付き合ってよ!」
「…は、はい。」

「何? 不満なの? そうよねーあんたさっきから石川のこと獲物を狙うみたいな
 目で見てたもんね。これ松浦に言っちゃおっかなー。」

「なっ…そんなことないですって。勘弁してくださいよぉ。」

589続・ミキティの苦悩?:2005/03/04(金) 23:42:03

ほんと、これ以上亜弥ちゃんとゴタゴタしたらマジでヤバイから。

ってか美貴そんな顔で梨華ちゃんたち見てたのかぁ…。
よく目つきは悪いって言われるけど…気をつけなきゃな。

「あはは、冗談よ冗談。でもさ、何かあったの?ちょっと変よ、あんた。」

微妙に失礼なこと言われてる気するんですけど…。
でもねーやり返す気力さえ出てこないんだよね。

「……はぁ。」

「何よ!若いんだからもっとシャキシャキしなさい!」
「……はぁ。」

590続・ミキティの苦悩?:2005/03/04(金) 23:43:05

「まったく、張り合いないわねぇ。いつもの調子はどうしたのよ!」
「……はぁ。」

「さっきからあんたそればっかじゃない。あたしのこと馬鹿にしてるの!」
「……はぁ……あっ違います、今の間違いです。」

「今うなずきそうになったわね!ちょっとどういうことよ!」
「…や、だから間違いですってばぁ……」

あぁもう無理だって。

ただでさえ保田さん勢いいいのに今の美貴に相手しろって方が無理だよ。
もう、誰でもいいから助けてー!!

591スライム:2005/03/04(金) 23:46:29
更新終了。

羊羹の力でケメちゃん登場w
本来そんな予定はなかったのですが、いやぁお菓子の力は偉大ですw

P.S 
 やっと”どんちゃん”使わせていただけました。
 でも、まだこの先にも使いたいと思っているので引続き使用許可よろしくお願いしますw

592203:2005/03/05(土) 11:59:14
ケメちゃんだぁ〜!なんか圭ちゃんって憎めないから良いですねw 更新お疲れ様です♪
亜弥ちゃんの気持ちが切ないかも・・・。もっと甘えてるくらいが良かったのかな美貴さんも。
自分も本命の推しがいますのでお気持ちわかります。ライブとか娘。しか行かなくなってしまったw
亜弥ちゃんのアルバムは1stが1番好きだったりします。

593ゆう:2005/03/05(土) 12:40:55
更新お疲れ様です!!
あのミキティが保田さんに負けてる(笑)あややとミキティ・・・今後どうなって
いくんでしょうか。。。

594スライム:2005/03/06(日) 00:09:48
昨日の大雪で雪かきしたら今日筋肉痛に悩まされたスライムです。
”GIRL POP FACTORY”見ながら更新します。(戸部アナ……w)


>203様
 いつもありがとうございます!!
 圭ちゃんは書いてて楽しい人ランクBEST3の一人なので、作者もノリノリだったりw
 ちなみに松浦さん……ただでは転ばない人ですよ(ニヤリ)。
 あややの1stアルバムは聞いたことありますが、私も一番好きですね!

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 ある意味圭ちゃんは最強なのでw…今後のあややとミキティの行方も圭ちゃんが
 握っていたり(?)…なんてこともあるかもしれませんよw


それでは本日の更新始めます。

595続・ミキティの苦悩?:2005/03/06(日) 00:12:05

「ちょっと圭ちゃん!ミキティ困ってるって。」

助かった! 矢口さんに大感謝! 今なら一生ついていく自信あります!

「矢口―あんたどこ行ってたのよ。待ってたんだからね。」
「はいはい、ごめんね。ってか圭ちゃん何でいるの?」

「ちょっとーせっかく一緒の収録だっていうのにひどくない?」

「冗談だって。あいかわらず圭ちゃんからかうの楽しいねー(笑)」

「なんなのよ、本当に。藤本は藤本で心ここにあらずって感じだし、ちょっと
 あたしの扱い悪すぎるんじゃないの?」

保田さん、何を今更……前からじゃないですか。

596続・ミキティの苦悩?:2005/03/06(日) 00:13:53

「藤本もよ。あんた何か言いたそうねー?」

「い、いえ…別に……」
怖っ!何で分かったの? 保田さん恐るべし…。

「だから圭ちゃん、ミキティ困ってるって(苦笑)」

「あぁ、そうね。悪かったわ!」
「…はぁ。」

「ほらっミキティ今のうちに逃げな〜(笑)」

「ちょっと矢口―!!」

矢口さん本当に大感謝です。
保田さんには悪いですけどここはひとまず……ダッーシュ。

597続・ミキティの苦悩?:2005/03/06(日) 00:15:17


「お疲れさま(笑)」

「…見てたなら助けてよ……。」

「んー、なんかおもしろかったから。それにこっちはこっちで
 いろいろやることあるからね〜。」

やることって、ただいちゃつきたいだけじゃん!
逃げてきたのはいいけど、行き着く先がこれって…とことんついてないな美貴。


「美貴ちゃん何かあった?」
「ん〜?」

「最近考え込んでるみたいだから…」

あぁ梨華ちゃん心配してくれてるんだ。
ありがたいよ、ありがたいけど…。

「…バカップルに心配されてもね(苦笑)」

598続・ミキティの苦悩?:2005/03/06(日) 00:16:32

「もー!」

「あはは…梨華ちゃんは怒ってもかわいいな〜。」
「…ひとみちゃんってばぁ(照)」

おいおい…美貴の存在忘れないでよ。
「(ゴホン)」

「あーごめんごめん。んで、何だっけ? やっぱ松浦絡み?」

「えっ? わかる? 美貴顔に出てる?」

「んー。というか松浦以外でミキティこんなに悩まないっしょ!?」
「…はぁ。」

図星なんだけどね、なんかしゃくに触るんだよね。
美貴が普段何も悩まない能天気な奴みたいじゃん!

599続・ミキティの苦悩?:2005/03/06(日) 00:17:50

「いやーこの間のやつさー言わなきゃ良かったかな〜。」

「この間の?」
「ほら、うちらがちょっと揉めた時。」
「あ〜。」

「マジで言わなきゃ良かったよ。ミキティはこんなんなってるし
 毎日松浦に邪魔されるし…」

「へっ?」
「ひとみちゃん!」

「あっやべっ。今のナシ!聞かなかったことにしといて!」

いや、気になるから。
気になりすぎるから。
聞かなかったことになんて出来ないから。

600続・ミキティの苦悩?:2005/03/06(日) 00:19:13

「何のこと?」
「なっ、なんでもないよ。マジでなんでもないよ〜ん。」

今更とぼけても無駄だってば。
しかも何それ?不自然すぎるでしょ。

「だから何のこと?(怒)」
「いや…あの…あ〜」

「はっきりしろー!」
思い切ってよっちゃんさんの胸ぐらに手を伸ばす。

「…びぎディ…ぐ、ぐるじ…じぬ……ば…ばなずがら……」


「キャー!美貴ちゃん手離してー!」

601続・ミキティの苦悩?:2005/03/06(日) 00:20:31

思った以上に力が入ってしまったらしい。

「あ!ごめん。」慌てて手を離す。
梨華ちゃんに止められなければ危なかった。

「…ぐっ…げほっ……死ぬかと思った…。」


「で、何の話か教えてくれるよね?」

よっちゃんさんが落ち着くのを待って話し掛ける。
口元はにっこりしながら、目は笑ってない状態でね。

「……はい。」
しばし硬直状態だったよっちゃんさんだけどわかってくれたみたい。

ちなみに梨華ちゃんは…美貴と目を合わせないようにしている。
(やりすぎたかな……まっいっか。)

602続・ミキティの苦悩?:2005/03/06(日) 00:21:41

「えっと、あの時松浦と電話で話して…したらなんかミキティに嫌われる
 のも嫌だし、とりあえず押してダメだから引いてみることにしたって
 言われて……」

「うん、それで?」

「…んで、最初はそれでうまくいってたんだけど段々待ちきれなくなって
 きたらしくて、でもミキティに言って嫌われたくないとかで…梨華ちゃんに
 毎日メールしてくるようになって…」

「うん、うん。」

「それでも足りないらしくてメールが電話に変わって…その時間も段々長く
 なって…最近は梨華ちゃん家に押しかけてくるようになって……」

「…亜弥ちゃん何だって?」

「や、いつも“美貴たんは〜”って延々とミキティの話して帰るだけだから……」

603続・ミキティの苦悩?:2005/03/06(日) 00:23:10

「は? 何それ?」

「さぁ…? 多分誰かに話聞いてほしいだけだとは思うけど。」
「…そっか……なんかごめん、迷惑かけて…」

「や、別にいいんだけど…聞くのあたしじゃないし。」

「あぁ…そういうのは梨華ちゃんの役目か…梨華ちゃんもごめん。」

「えっ? あ…私も別に平気だから…あの…亜弥ちゃんのこと責めないであげてね?」
「…うん。」

なんだかとても申し訳ない。
美貴と亜弥ちゃんのことで2人に迷惑かけて。

「とりあえずちょっと一人で考えてくるから、2人はここでいちゃついててよ…。
 明日からは邪魔しないようになんとかするけどさ、とりあえず…」
そう言って重い腰をあげる。

「ミキティ…」「美貴ちゃん…」

604続・ミキティの苦悩?:2005/03/06(日) 00:24:31

(はぁ〜。本当美貴何やってんだろ…どうしよっかなぁ…)

出口に向かってふらふら歩きながら考えてたら。

“がしっ”
いきなり腕をつかまれた。
(な、何?)

「ちょっと〜聞いたわよー藤本!」

振り向いた先には…またですか、保田さん……。

「松浦のことも、吉澤との喧嘩のことも。あんた忙しそうね〜。」
「…はぁ。」

だから、なんでそんなテンション高いんですか…。
しかも話聞いたって誰に…。

視界にはいったのはすまなそうにしている矢口さん。

605続・ミキティの苦悩?:2005/03/06(日) 00:26:00

そうですか、そういうことですか…。
普通に考えたらそうだよね。
ヤバイ美貴思考回路までショートしかけてるみたい。

「ったく、若いんだから何でもやってみればいいじゃない!」
「…はぁ。」

そんなこと言われてもねぇ…。
それが出来てたら苦労しないですってば。

「あんたたちお互い好き同士なんだから、余計なことなんて考えないで
 本能のままに突っ走ればいいのよ!」

「うわっ…圭ちゃん人事だと思って適当なこと言ってる……」
「何よ!文句あるの、矢口!」
「ううん、何でもないよ。ただ言ってみただけ。」

606続・ミキティの苦悩?:2005/03/06(日) 00:27:16

「まったく。 それでね藤本!あんたは何もしないでウジウジ頭使ってないで
 とりあえずやってみればいいのよ!意外とうなくいくかもしれないじゃない!」

「…はぁ。 でもうまくいかなかったらどうすれば…」

「そんなもの、ダメだった時に考えなさいよ!」
「…はぁ。」

保田さん…そんな無責任な…。
だいたいそれアドバイスですか? からかってませんか?

「ん?何?」
「…い、いえ…。」

保田さんってこんな人だったっけ?
美貴が知らないだけで本当はこういう人?
それにしては梨華ちゃんに対してとずいぶん対応違くない?
梨華ちゃんだったらもっと真剣に聞いてあげてるよねぇ?

(はぁ〜もうどうにでもなれって感じしてきた…)

607スライム:2005/03/06(日) 00:32:52
更新終了。

アップする5分前まで書いてた超とって出しwですので、誤字脱字あったらすみません。
ちなみに次回ラスト予定です…多分。
まだ続き1行も書いてないのでなんとも言い切れないのですが…。
(でも思いがけず長くなってしまったのでできればその方向で)

まさに今ちょっと調子いいのでこのまま書き続けますが、もしかしたら明日あげられるか
わかりません。その時はどうぞ少しお待ちいただければ幸いです。

60835:2005/03/07(月) 00:35:58
お久しぶりです!
てかヤススが!ヤッス―が!!ケメちゃんぐぁ〜〜!!!(やかましい

す、すみません、まさか羊羹の力で本当に圭ちゃんが登場するとは
夢にも思いませんでした(^^;)

そしてどんちゃんキタ━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
ケメ子といいどんちゃんといい本当にありがとうございます!
もうどんどん使ってください。いや、使ってやってください!

それにしてもミキティ正念場ですね。
先輩の助言(?)通り本能のままいっちゃえYO!
続きも楽しみにしています。

609スライム:2005/03/07(月) 01:51:30
書き終えたのでさっそく更新です。


>35様
 お久しぶりです!レスありがとうございます!!
 ”どんちゃん”&圭ちゃん(?)の使用許可がおりたので今後もっと使っていきたい
 と思います……特に圭ちゃんw
 今回保田さんは急遽参戦したものの気付いたら保田さんの作品になっていました。
 見事に保田さんの策にはまった感じですw
 ( `.∀´)<文句あるの?  な、ないですヤッスー>(作者)


それではラストまで一気に更新始めます。

610続・ミキティの苦悩?:2005/03/07(月) 01:53:31


ここは美貴の住んでいるマンションの一室。

これ以上よっちゃんさんたちに迷惑かけられないと思ったから。
仕事が遅くまであるっていう亜弥ちゃんに「それでもいいから」って言って。
何時でもいいから来てほしいと無理やり呼び出した。

で、やっと亜弥ちゃんが到着したのが日付もかわりますって時間。

「美貴たん、どうしたの〜?」
なんて言いながらもニコニコ笑顔の亜弥ちゃん。

理由はなんとなくわかるんだけど…。

(美貴が強引に呼び出したのって初めてだもんね)

611続・ミキティの苦悩?:2005/03/07(月) 01:55:09

「あー、ちょっと話あってさ。」
「うん?」

「今日さー聞いたんだけど、亜弥ちゃんって梨華ちゃん家とか行ってるの?」
「え? あ…聞いちゃったんだ……。」
「んー、聞いたって言うか無理やり聞き出したっていうか…」

「…そっかぁ。ねぇ怒ってる?」
「ん? 何で?」
「だって……」

「や、別に怒ってはないけど…まー亜弥ちゃんがそんなに悩んでたのに
 気付かなかった自分がちょっと情けないってのはあるかな。」

「そんなことないよ!美貴たんは悪くないもん!」

「あ、ありがとう。」

そんなに勢い良く言わなくても大丈夫なんだけどね。
今ので今日の保田さんを思い出しちゃったよ…。

612続・ミキティの苦悩?:2005/03/07(月) 01:57:15

「美貴たん、どうかした?」

「ううん、何でもない。ただちょっと保田さんを…」
「保田さん? えっ? なんで? 何で急に保田さんなの?」

あ、やばい…つい口に出しちゃったよ。

「や、何でもないけど…」
「何でもないのに保田さん? 今のタイミングで保田さんっておかしくない?」

マジで失敗だったね。
そりゃあこんなタイミングで保田さんの名前出されたらびっくりするだろうけど。
でもね、本当深い意味とかないんだよ。


あーもうどうやって話変えよう…あっ!
「ねぇ亜弥ちゃん? 亜弥ちゃんは美貴とのこと今はどうしたいの?」

もうわけわかんないから保田さんにけしかけられたこと話しちゃえ。

613続・ミキティの苦悩?:2005/03/07(月) 01:58:36

「…美貴たん、私の質問に答えてない。それとも何? 保田さんのこと聞かれる
 と困ることあるの? まさか保田さんとやましいこととか……」

「ないないないない、それはないから!」

「…じゃあ何で急に話変えたの? それともこの話に保田さんが何か関係あるの?」
「う〜ん、関係あると言えばあるしないと言えばないんだけど…」
「どっち!」

「…あ、あります。直接ではないけどきっかけと言うかなんというか…」

なんで美貴こんなに焦ってるんだろう。
しかも焦ってる原因が保田さんって…。

「ふ〜ん。なんか良くわかんないけど浮気とかじゃないならいいかなっ。
 でも美貴たんがどうしたいか先に聞かせてほしいな〜。」

うっ。そう来たか…。

614続・ミキティの苦悩?:2005/03/07(月) 01:59:56

もう正直に話したほうがいいよね…。

「あのね、美貴もいろいろ考えたんだけど、結局考えれば考えるほどわかんなく
 なってきちゃって…だから思い切って亜弥ちゃんがしたいようにしてみればいい
 のかなぁとか思って。」

って、これある意味保田さんの受け売りなんだけど。

「だから、亜弥ちゃんがまだ美貴と、その…したいとか思うならそれも
 アリかな〜なんて…」

「…美貴たん、無理してない?」
「してないしてない(多分)」

「ほんと?」
「ほんと、ほんと。」

「妥協とかでもなくって?」
「妥協なんかじゃないよ。」

615続・ミキティの苦悩?:2005/03/07(月) 02:01:19

「…私のこと好き?」
「へ? もちろん好きだよ?」

何だろう急に…質問いきなり変わったからビックリしたよ。

「それならいいけど…本当に美貴たんはそれでいいの?」
「うん。何か問題ある?やっぱりこういうのじゃ嫌?」

「ううん、嬉しいよ! でも〜なんだか焦らせちゃったみたいでヤダな〜(はぁと)
 それに結局保田さんと何の関係があったのか謎のままだし〜。」

本当に嫌とか思ってないでしょ?
顔ニコニコしすぎで浮かれてるってみえみえだし…。

しかも保田さんのこと引きずってるし…。

616続・ミキティの苦悩?:2005/03/07(月) 02:02:39

「あは…あはは。保田さんは本当になんでもないって…ほら?何て言うの?願掛け?
 保田さんって大明神だか大魔神だか知らないけど…そういうのあったじゃん?
 だから縁起いいかな〜なんてね…あははは。」

我ながらなんて下手な言い訳なんだろうって思うけど。
でも、でもね……

「そっかぁ、ならいいや。」

信じるか、普通?
恋は盲目とか言うけどさ、もうちょっと疑ってかかろうよ…。

「じゃ〜あ、さっそくベッド行こう♪」
(早っ……)

ものすごく早い切り返しを見せた亜弥ちゃんに。
ものすごい勢いでベッドまで引きずられる美貴。

本当にもうなるようにしかならないみたい。

(これでダメなら一生恨みますからね、保田さん!)

617続・ミキティの苦悩?:2005/03/07(月) 02:04:06

〜数時間後〜

「…あっ……美貴たんっ…もうダ…メ……」
「んー、亜弥ちゃんもうちょっと!」

美貴の心配むなしく本当にうまくいっちゃって。
というかむしろ上手く行きすぎちゃってて。

「亜弥ちゃん、かわいいよ〜。」
「はぁ…は…ぁ…あんっ……あぁあっ!」
「…………。」
「…………。」
「…………。」

モゾモゾ。

「…えっ、ちょっと…美貴たん…まだするの〜?」
「んっ。あと一回だけだから……」
「さっきからそればっかり〜…あんっ……」

618続・ミキティの苦悩?:2005/03/07(月) 02:05:30

どうやら美貴はこの行為にはまったらしい。

ん?何の行為かって?……そんなの見ればわかるじゃん!
恥ずかしいからそんなこと言わせないでよね!


とりあえず悩む暇あるなら最初からこうしておけば良かったよ。
もったいないことしたなぁ…。

まっこれから時間はたっぷりあるからいいけどさ!


今ならよっちゃんさんの言うこともすごく良くわかるね。
亜弥ちゃんがかわいくってしかたないもん!

えへへ…教えてくれてありがとうって感じだね。

619続・ミキティの苦悩?:2005/03/07(月) 02:07:08

おっと、忘れてた、あの人にも感謝しなきゃね…保田さん!



「…ックション!」

『何なに?圭ちゃん急にどうしたの〜?』
「わかんないわ。誰かあたしの噂でもしてるのかしら…ビューティーけめこって!」
『ないから(笑)』

「キー!矢口あんたはもう!」
『キャハハ! 圭ちゃん矢口もう眠いから寝るね〜。』
「ったく、仕方ないわね〜。」

『んじゃ〜ね〜。一人で飲みすぎないでよ〜(笑)』
ツーツー……。

「あんた…切るの早すぎるわよ…あたしまだ“おやすみ”も言ってないじゃない!」


ちなみにこの時保田さんは、一人寂しく自宅でビールを飲んでいたらしい。


 
  End

620スライム:2005/03/07(月) 02:12:03
更新終了。

以上で「続・ミキティの苦悩?」は完結です。


いや〜良かった良かった。
途中どうなるかと思いましたが無事に終わらせることが出来て一安心です(0^〜^0)
ただあのラストは…日曜の夜中に何書いてるんでしょうね、自分(爆)

ちなみに次回作は未定です。
「小川さん〜」の続編も書く予定ですが、たぶん次はそれ以外の話になるかと…。


それでは、お付き合いいただいた方ありがとうございました!!

621ゆう:2005/03/07(月) 02:26:17
更新&完結お疲れ様です!!
あややとミキティ良かったです!!!これも保田さんのおかげですね(笑)
最後がすっごく面白くて笑えました。保田さんいい味出してます(笑)
次回作楽しみにお待ちしてます〜

622203:2005/03/07(月) 10:47:01
更新&完結お疲れ様でした。美貴さん、さっすがお触り大好き娘。だねw 
最後まで圭チャン良い味出してますね。麻琴のところにも是非、気合入れに行ってやって下さい。
次回作も楽しみにしています。まったり待ってますので無理しないで頑張ってくださいね(^^)

62335:2005/03/07(月) 23:50:57
・・・・・・スライムさん・・・・・・

   素敵過ぎ☆

最高です!やっすーがいい味出しすぎです!!
まるでするめ・・・いや、利尻島で採れた高級昆布で取ったダシのようです!
虎屋に感謝ですYO(笑)
あんな駄レスからここまで素敵にお話を創れるスライムさんに脱帽です。
まこっちゃん編も楽しみにしています。がんばってください。
最近本当に流行ってるみたいなんで風邪にはくれぐれもお気をつけくださいね。

624スライム:2005/03/08(火) 01:40:28
今日もなんだかぼんやり一日を過ごしてしまいました…w


>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 途中サブタイトルに”ケメコを信じる者は救われる”と入れようかと思ったほどw
 圭ちゃん色の強くなったラストですが…笑っていただけたようで嬉しいです!

>203様
 いつもありがとうございます!!
 はい、ミキティ覚醒してしまいましたw本領発揮ですね。
 ちなみに圭ちゃん、まこっちゃん編でも登場予定です。2人揃ったら…なんか
 大変なことになりそうですが(苦笑)

>35様
 いつもありがとうございます!!
 圭ちゃん登場をここまで喜んでいただけてありがたいです。ちなみに圭ちゃんは
 まだまだ出す予定ですよ!…お菓子がきれるまでは(ぼそっ)w


えっと、今回は短編です。ただ今製作中の話が行き詰まり息抜き的に書いたものなので
そうとう短いですが、ちょっとした暇つぶしにでもなれば幸いと思っております。
(追伸:元ネタありです)

それでは本日の更新スタートです。

625さみしい日:2005/03/08(火) 01:42:52


「私、東京に行くから!」

子どもの頃からずっと憧れていた未来のために。
華やかなステージの上でスポットライトを浴びるために。

生まれ育った小さな町を出たあの日。


前だけ向いてとにかくひたすら走り続けた。
決して後ろを振り向くことなくただただ走り続けた。

うっすらとしか記憶に残っていないあの頃。

626さみしい日:2005/03/08(火) 01:44:48

「あの子今どうしてるかな…」
こんなことをふいに思い出した夕暮。

「お父さん寂しくしてないかな…」
いつもと違うセンチメンタルな夕暮。

頭の中に突然浮かんだ懐かしいあの風景。


忙しさに追われて息つく暇もない毎日の中で。
憧れの舞台の上にたち続ける毎日の中で。

決して考えることのなかったこんなことを。
考えたら戻れなくなると思っていたこんなことを。

優しい気持ちで思い描けるのは…そう、あなたの力。

627さみしい日:2005/03/08(火) 01:45:54

あなたが隣で見守っていてくれるから。
笑顔で新しい道を照らしていてくれるから。

だから私は安心してここにいられる。
ここから先に進むことが出来る。


「もうちょっとだけこうさせていてね…」


あと少し休んだらまた走り始めるから。
どこまでもどこまでも走り続けるから。


新たな旅立ちを目前に控えたある晴れた日の夕暮時。
あなたの肩にもたれてひたる感傷のひと時。


たまにはこんな“さみしい日”があってもいいよね…。

628スライム:2005/03/08(火) 01:55:46
超短いですが、更新終了。

作者のイメージとしては、卒業直前のなっち視点での”なちごま”です。
ただ、名前は出てないのでお好きなCPに置き換えるのもアリでございます!

ちなみに元ネタは、娘。さんたちが'98年に出した1stアルバム「First Time]の
中に収録されているタイトルと同名の「さみしい日」です

ただ、前回のあややの曲とは違って、今回はあまり歌詞の引用はないです。
アレンジはしたつもりなので、本来の楽曲とはかなり解釈も違うかなと…。

なんとなく懐古主義に浸って書いてみた一作でした。


それでは、読んでいただいた方ありがとうございました!

629203:2005/03/08(火) 10:40:26
更新お疲れ様です♪感動しました、この歌1stの中で1番好きな歌なんですよ(>_<)
いま自分の好きな曲を編集しててこの歌も入れてるので感慨深かったです。
懐古と言えば・・・タンポポの歌を聴きたくなってCDを引っ張り出して聴いてます(^◇^*)

歌詞は自分なりの解釈で、どんな捉え方をしても間違いは無いと思いますo(^-^)o

630スライム:2005/03/09(水) 01:50:10
本日は更新お休みなのですが、ちょこっと予告とレス返しを。


まずはレス返しから。

>203様
 いつもありがとうございます!!
 偶然にもタイムリーだったようでなんだか作者まで感慨深いです(^▽^ )
 先日あややの1stアルバムも買ったことですし(中古ですが…)、またこんな
 感じで自分の好きな曲で何か書いていきたいなと思います。


次に予告というかお知らせを。

なんとなく毎日微妙にやることがいろいろあって(ドラクエじゃないですよw)、
ちょこっと制作の方が遅れています。なので、次回作は週明け以降になるかと…。
一応アイディアや構成済みのものがいくつかあるので、ちょこっと休んだらまたサクサク
書き出したいなとは思っております。
そういうわけなので毎日来てくださる方には申し訳ないのですが、次回更新は
もう少しお待ちください!!

                 スライム

631ゆう:2005/03/09(水) 02:24:26
いや〜私この曲知らなかったんですが、すっごく素晴らしくて感動しましたっ!
明日にでも曲探しに行ってみます〜!!

>作者様、いつまでも待ってます!!また素敵な作品を読めることを楽しみにしてます!!

63235:2005/03/11(金) 22:45:46
短編すっごく良かったです。
自分はその昔ヤッス―が
( `.∀´)<アルバムの中でこの曲が好き。
と言っていた(ような気がする(ヲイ)ので聞いてみたらハマッてしまい
よくリピートして聞いていますた。
久しぶりにアルバムを聞きたくなっちゃいましたYO!

次回作も楽しみにしてますね。
無理せずがんがってください。

633スライム:2005/03/15(火) 01:55:30
復活!!
思いがけず忙しい日々が続きあまり制作進まなかったのですが、とりあえず出来たものから。


>ゆう様
 お待たせしました!帰ってまいりました。
 作者は曲自体は初期の方が好きなものが多いので…。
 感動&曲探しまでしていただくなんて……感涙です・゚・(ノД`)・゚・。

>35様
 お待たせいたしました!
 圭ちゃん、この曲好きだったのか〜、ふむふむ、一つ勉強になりましたw
 これからもヤッス−情報お願いします(?)w


えっと、今回の作品は以前書いた「秘密」の番外編です。
完結の際に”書きたいな〜”なんて呟いていたものが出来上がったので、それを。

それでは、更新始めます。

634裏”秘密”物語:2005/03/15(火) 01:57:56


“中澤裕子”

今回のお話の主役はこの人である。

この人はとてもかわいそうな人なのだ。
いったい何が?と思うそこの諸君!よく聞きたまえ!


以前このスレの中でとある小説が書かれていた。
その中に中澤裕子も登場したのだが…いかんせん登場機会があまりにも少なすぎた。

初め彼女は自分がもっと重要な役どころであると思っていた。
後輩である石川梨華を叱咤激励し、物語を動かすのは自分であると。

しかし蓋を開けてみれば何のことやら…。
その役割は保田圭が担っており、いくら待てども自分の出番はやってこない。
結局とってつけたようにラストシーンには参加しているものの登場回数はわずか数回。

635裏”秘密”物語:2005/03/15(火) 01:59:26

読者の皆様にとっては特に気にもとめないこんな出来事。
しかしながら彼女にとってはそんな簡単には済まされない問題。

そこで今回彼女のたっての願いを聞き入れこの話が出来上がったのである。


では、まず簡単に彼女の紹介から……

中澤裕子。3△歳。
あえてここを伏字にしたのには理由がある。

そう、現実世界でも年のことを言われる彼女であるが、今回の小説はなんと
全員実年齢より若干上の設定…となればどうなるかは皆様も…

「じゃかあしいボケ!さっさと始めんかい!」

「す、すいません……」

636裏”秘密”物語:2005/03/15(火) 02:00:37

気を取り直して続きを。

え〜この中澤裕子、設定としては主役石川梨華の会社の先輩。

それも女性ながら会社きってのやり手でプロジェクトチームのリーダーなどやっている。
その手腕はかなりのもので、会社内外さまざまな人から一目置かれた存在。

今回はそんな素敵な女性中澤裕子について迫ってみたいと思う。


「…と、こんな感じでいいですか?中澤さん(ぼそっ)」
「おー!ええやないか。この調子で行けや!」
「は、はい!」


それでは物語の始まりである。

637裏”秘密”物語:2005/03/15(火) 02:02:51

「何や石川〜最近いいことあったんか〜?」

「えっ?そ、そんなことないですよ。やだな〜中澤さんってば何ですか急に!」
(うわっ、わかりやすっ。こいつこんなに分かりやすい奴やったか?)

ウチの知ってる石川梨華とはこんなに表情が豊かな奴ではなくて。
そのかわいらしいルックスとは正反対に“仕事の鬼”みたいな一面を持っている。

入ってきた当時は周りからかなりチヤホヤされていたが、当人がそんな奴やったから
今では下のものだけでなく部長や課長までもが軽く石川を恐れていたりもして。

それが突然ニコッとした微笑を見せるようになった。
身に付けている物なども心持ち明るい色に変わった。
雰囲気も穏やかになったし…(こりゃ男でも出来たな!?)

とりあえず石川にはっぱをかけてみた。
いつも「そんなことないですよ〜」ってごまかそうとするけれども…

そんなもの誰が見たってわかるだろってくらいバレバレで。
部署のみんなも噂しているっていうのにこいつは本当に気がついていないらしい。

(お前、仕事とプライベートで人格変わりすぎやろ…)

638裏”秘密”物語:2005/03/15(火) 02:04:31

こんな感じで毎日石川の変化を観察するのが習慣になりつつあったんやけど。

「おはようございます…」
ある日ものすごい負のオーラを纏いながら出社してきよった。

「…石川……なんかあったんか?」

正直聞くのも阻まれるくらい石川の雰囲気は重いものだったんやけど。
“聞け!”って言う周りからの無言の圧力に負けて思わず口に出してしまった。

「…なんでもないですよ?」
(はぁ? 今こいつ何て言いよった? “何でもない”だぁ?)

どこからどうみても何かあったとしか思えない石川の空気。

いや、空気だけやない…! 
真っ赤に充血した目に、無理矢理涙を拭った後のようなまぶたの腫れ。

これで何もないなんて思える奴なんて存在しないと思う。

思わず突っ込んでやろうと思ったけど…。
あまりにも暗すぎる空気に負けて、ウチの口から出たのは…
「…あぁそうか…それならいいんやけど、まぁ何かある時は遠慮せんと言いや…」
そんなしょぼい慰めだけやった。

639裏”秘密”物語:2005/03/15(火) 02:05:51


それからというもの石川はますます仕事に精を出すようになった。

いや、仕事を頑張るのはいいことなんやけど…。
以前に増して“鬼”っぷりに拍車がかかったような気がする。

ウチはちょっと驚いてるだけやけど、後輩たちはみんなびびってて。
しまいには課長が「中澤くん、石川くんはどうしたのかねぇ?」なんて言いながら
石川に渡す前にウチに書類チェックを頼んでくる始末だ。


「ほんま、なんとかならんかなぁ…」
仕事帰りに取引先のOL保田圭(通称:圭坊)と飲んでる時、つい愚痴ってもうた。

また、この圭坊がウチと似た環境におる奴で…
仕事ではお互いにプロジェクトリーダー…酒がごっつい好きで毎晩でもいける口。
ついでに言うと彼氏がおらんとこまでそっくりなんやけど…

って今はそんなことはどうでもええことで。

640裏”秘密”物語:2005/03/15(火) 02:07:18

ついつい愚痴ってしまったんやけど、圭坊から返ってきたのは意外な言葉。

「あたしも気になってたのよね〜。なんとかしてやらなくちゃなぁ。」
「へっ?」

石川と圭坊がプライベートでも知り合いやったのは知っとったけど、
そこまで仲いいとは思わんかったわ…。

「圭坊、そこまで石川と仲良かったか?」

「う〜ん、まぁ石川のこともなんだけど…あたしとしてはもう一人やっかいな
 問題抱えててさ〜。石川のこと何とかしないとそっちも解決しないんだよね〜。」

何のこっちゃわからんけど、なんだか圭坊はやる気出してるみたいやし、
ここは一つこの猫顔の女に任せてみるか!?

(って、ここでうちがなんとかしときゃあ本編でももっと出番があったんやけど…
 まあ今更そんなこと言ってもしゃあないけどな。)

641裏”秘密”物語:2005/03/15(火) 02:08:35

なんだかんだ忙しくて石川のことばかり気にもかけてられない日が続いたんだけど。

ある日の夜いきなり圭坊から
【( `.∀´)<石川のことだけど、上手く行ったよ!!】
という内容のメールが届いた。

詳しいことはまぁ明日石川に聞くにしても、とりあえず一安心やな。
(しっかしなんで圭坊いっつもこの顔文字入れるんやろ…?)


そんで次の日石川を捕まえて問い詰めたところ。

どうやら悩みというのは恋の悩みというものだったらしく。
しかも圭坊の力により(?)みごとそれが成就したという内容だった。

(ちっ!なんや…そんなんやったら心配せな良かったわ)

642裏”秘密”物語:2005/03/15(火) 02:10:30

で、結局この約10歳離れた後輩はその後、交際をスタートさせ、同棲をスタート
させ、挙句の果てにはウチを差し置いて結婚まですると言いやがった。

(つーか圭坊、余計なことしたもんや…これでまたお互い“行き遅れ”とか
 言われるのが分からんのかっちゅうねん!)

そんなウチの思いもむなしく結局何の波乱もないまま結婚式当日を迎えた。

(まぁ裏ではいろいろ大変やったみたいやけど、ウチはそんなこと知らんからな。
 普通の幸せな結婚としか思ってなかったんや。後から話聞いてびびったわ!)


そこで石川の旦那になるってやつを初めてみたんやけど。

これがまたむかつくことに、かなりのイケメンで、しかも土地付き庭付き一戸建てと
いう立派過ぎる財産まで持ってやがった。

キャリアウーマンで年の割にはかなり高収入の石川と、そこらの喫茶店のマスターの
結婚っちゅうから、正直「石川も結婚焦ったな!?どうせたいしたことない男やろ。」
って思ってたウチはそこですでに一度叩きのめされて。

643裏”秘密”物語:2005/03/15(火) 02:11:50

せめてブーケくらいは拾って帰る気になったんやけど。

「石川!ウチに渡さんかったらどうなるかわかってるやろな〜?」
「いいえ、石川!あたしに投げなさいよ!」
「あぁ、ウチや!」
「あたしよ!」

って争いむなしく、ウチと圭坊がもみ合って取り損ねたブーケが隣にいた食い物にしか
興味ないようなガキの手に収まってしまった。

一瞬奪い返してやろうかとも思ったけど、

「わ〜!あいぼん、ののブーケとってしまったれすよ!キレイれすね〜。ののこれ
 家に帰ったら大事に飾っておきますね。」

なんて無邪気な笑顔で言われた日にゃあどうすることも出来へん。

644裏”秘密”物語:2005/03/15(火) 02:13:09

んで、そのガキが「わーい!」なんて言いながら駆け出してるのを圭坊と2人
呆然と立ちすくみながら見る羽目になってしまってたら、

「アホやな…こんながっついとったんじゃ一生結婚出来へんわ(ぼそっ)」

ってもう一人のガキの声が聞こえてきて、そこで我に帰った。

「なんやと、こら!」
「加護―!あんたねぇ!」
「ひぃ〜おばちゃんどもは怖いわ…。のの待ってや〜!!」

「「こら、待て!」」


そんなこんなで何の浮いた話もないまま話は終わりを迎える。

645裏”秘密”物語:2005/03/15(火) 02:14:58

「おい!こら、まだ続けろ!ウチも結婚させろや!」

「ひぃ〜、す、すいません…勘弁してくださいぃ…」


結局こんな番外編は書いたものの、なんてことはない、中身などなかったのだ。

まぁ目的が“中澤裕子”の出番を増やすっていうどうでもいい目的だったから
仕方ない話なんだけどね…。


「なんや、こら!」

っと、このままだと私ナレーター:チャ−ミー石川の命が危ないので、ここいら辺で失礼
させていただきます。

フェードアーウト!!


   End

646スライム:2005/03/15(火) 02:23:01
更新終了。 そして、この中身のない話も終了。

なんとなく書きたくなって書いたものですので、軽く読み流すくらいの気持ちで
読んでいただけるとありがたいです(0^〜^0)

本当はリクをいただいていた作品を載せたかったのですが(作者の勘違いで3週遅れ
ではなく2週遅れでした…)、リクの趣旨?とちょっと離れたものが出来てしまった
ので、今改めて作っています。それも番外編として後日あげるつもりですが、とりあえず
手元に今はアップできるものがないので次の更新は未定です。
(今夜書ききれれば明日あげますがw)


それでは、今作にもお付き合いいただいた方ありがとうございました!!

647203:2005/03/15(火) 10:42:58
おかえりなさい&更新お疲れ様です!!!
すっごい面白かったですよ。裕ちゃんと圭ちゃんの会話してる映像が浮かびました(^▽^;)
ハロモニ。見れましたか?けっこうラブラブだったでしょ?
今後の放送でも小高は、ずっと隣同士に座ってたりします♪
いつまでもまったり待っていますので作者様のペースで無理せず頑張ってくださいねo(^-^)o

648ゆう:2005/03/15(火) 13:27:20
更新お疲れ様です!!&待ってました!!!
中澤さんのツッコミがホントおかしくて笑えました。ナレーターのチャーミーは
いつか危ない目に遭いますね〜(笑)でもやっぱり心配している中澤さんは
優しいですね!

>作者様、無理だけはせずにお願いします!!楽しみにしてます!!

649名無しのS:2005/03/15(火) 21:05:33
某所で読んでます宣言させていただいた者です。
中澤さんの裏ストーリー、軽快でおもしろかったです!
また次回の更新を楽しみにしております。

650スライム:2005/03/15(火) 23:38:19
飯田さん卒コンDVDをフラゲしたもののまだ見てなかったり…。
と、その前に一つ。
あっちゃん誕生日おめでとう!忘れてたわけじゃないですよ…念のためw


>203様
 ただいまです!&レスありがとうございます!!
 ハロモニは旅先でぼんやり見てたのですが、帰宅後ビデオを見たらラスト15分が
 映ってなかったり…憎むべしはホリエモンですかね?(今日の出来事が延びたので)
 でも、一応ちゃんと見れましたので、小高補完は完璧ですw 

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 どうも作者は書きたい人がいろいろと浮気心ばかりが出てしまうようですw
 でも基本的には”いしよし”人間ですので、今後もいしよし並びに他メン・
 ついでに作者のこともよろしくお願いします!

>名無しのS様
 某HPで出会ったあのSさんですよね?! レスありがとうございます!! 
 こんなアホアホ作者ですが、こちらでもあちらでも良いお付き合いを続けられる
 と嬉しいです♪ これからもよろしくお願いしますね(0^〜^0)


今回は、203様からキリ番リクをいただいていた”小高ハロモニ甘々”です。
これまで作者が書いてきたへタレな麻琴&微妙な距離の小高とは全く関係のない
新たなお話(と言っても一回だけの短編ですが)ですので、ご注意くださいw

それでは本日の更新始めます。

651デート日和:2005/03/15(火) 23:41:13

わーい!わーい!

今日は待ちに待ったハロモニロケの日。

最初に「テーマはデートです。」って聞いた時はブルーにもなったけど。

って、別にそういうのが嫌ってわけじゃないですよ?
ただちょっと愛ちゃんが他の人と…って思うとイライラしたってだけで。

でも無事に?愛ちゃんと一緒のロケになったからね、今は楽しくて仕方ない。

もう一人一緒の石川さんは、
「いい?2人とも。今日の企画はあくまでゲストの方と私たちのデートだからね。
 デートって言っても2人が普段しているようなデートじゃないんだからね。
 仕事ってこと忘れないでよ!」

なんて言ってくるけど、そんなの無理ですってば!

652デート日和:2005/03/15(火) 23:42:24

こんな楽しい企画ないんですもん、めいっぱい楽しまなきゃ損じゃないですか!

って、そんなこと言ったら石川さんに殺されかねないからとりあえず頷いとけ!


(いや〜でも本当嬉しいな〜)

横を向いたら同じこと考えてたのかな?愛ちゃんもニコニコしていて。
(生きててよかった!)なんて壮大なことまで考えてしまった。

堂々とデートすることなんて出来ないから。
こんな風な仕事の一環だとしても純粋に喜んでしまって。


「今日は最高の一日にするぞー!」

653デート日和:2005/03/15(火) 23:43:36


で、ロケが始まったのはいいんだけど…なんで石川さんが真ん中なんだよ〜。
これじゃあ愛ちゃんとデート出来ないじゃないか〜。

っと、愛ちゃんが前に出てきた!今がチャンス!!

「私にぴったりぃ〜」
なんて言いながら私も前に一歩踏み出して…。
(良し、成功!これで愛ちゃんと隣だー!!)
と思ったのも束の間。

「ちょ、ちょちょちょちょ、あのね…いい?セレブってどういう意味かご存知?」
って石川さんが言いながら間に入ってくる。

正直(邪魔だよ!)って思っちゃったけど、次の瞬間思い直した。

654デート日和:2005/03/15(火) 23:44:54

…石川さん、カメラ前だから普通に言ってるけど、目笑ってないじゃん………。


これまでの経験上こういう時の石川さんほど恐ろしいものはない。

昔浮気?疑惑で吉澤さんが本気で殺されかけていたし。
スポフェスの騎馬戦の後あさ美ちゃんが「死ぬかと思った…」って呟いてたし。

ひとまずここは逆らわない方が無難だね。
それに、まだまだロケは長いんだしなんとかなるでしょ〜。

とりあえず休憩まで我慢、我慢っと。

655デート日和:2005/03/15(火) 23:46:02


「私もああいうかっこいい人になれるかな〜」
「麻琴は十分かっこいいで(はぁと)」

デート相手の岡田さんの話の途中なんとなく呟いたら愛ちゃんから
こんな答えが返ってきた。

「えへへ〜愛ちゃんもカワイイよ〜!」

いや〜嬉しいね〜。
こんなに幸せでいいのかね〜。

隣で石川さんが怪訝な顔してるけどそんなことどうでもいい。

収録中はちゃんとやってるんだもん、今くらい許してもらわなくちゃ、
なんのためのデート企画かわかんないもんね。

656デート日和:2005/03/15(火) 23:47:12


その後もやっぱり愛ちゃんはかわいくて。

収録中だっていうのに段々ぽわ〜んとしてきた。

高額の宝石が出された時に愛ちゃんが「福井なら土地付きで家買える」なんて
言うから、思わず家を買って愛ちゃんと2人で暮らすなんて想像までしてしまい、
(愛ちゃんと一緒…愛ちゃんの手料理を毎日“あ〜ん”なんてしてもらいながら
 食べるとかね…えへへ…「おいしい」って言っちゃったりなーんて)とか考えてたら。
どうやら声に出してしまっていたらしく、みんなが変な目で見ている。

ちょっと無理があるかなと思いつつ慌てて前にある宝石を指差したら、スタッフさんも
含めた全員が「あー小川ならありえる」って顔してて、軽いショックを受けたり…。

657デート日和:2005/03/15(火) 23:48:18

そんなハプニング?もありつつ撮影は順調に進んで行く。

本当はもっと愛ちゃんと絡みたいんだけど、怒られてこの先一緒のロケとかなくなったら
嫌だしね…とチラッと横の先輩を見る。

(石川さんって前はこれでもかってくらい吉澤さんとくっ付いてたんだけど、度が過ぎた
 らしくて事務所から立ち位置とかチーム分けとかで離されるって仕打ちを受けているも
 んね。石川さんには悪いけど、ちょっとそれは嫌だから気をつけなきゃな〜。)

とりあえず撮影中我慢するために休憩の間に燃料補給。

最初の方は石川さんが何回も邪魔してきたんだけど、諦めたのかな?
次第にほとんど何も言わなくなってきた。

(良し!これで心置きなく…うしししし。)

658デート日和:2005/03/15(火) 23:49:21


ロケも終盤に入ってきて石川さんの監視も甘くなった。

ちなみにここから衣装チェンジしたんだけど、これがもう…
愛ちゃんがかわいくってしょうがないってわけですよ!!

もうね、テンションMAX状態になってしまいまして。

石川さんのガード同様私の気も緩みっぱなし。
石川さんの目を盗んで「あ〜ん」なんてやってもらっちゃったりして。

まぁすぐにばれたんだけどね、そんなことどうでもいいや。

もう、楽しくってしょうがないんだもん!

(最初っからこうしてれば良かったな〜。)

659デート日和:2005/03/15(火) 23:50:29


最後には素敵なプレゼントまで貰っちゃった。

帰り際に愛ちゃんと、
「やー今日のロケ楽しかったねー!」
「そうやなーまたやりたいなー。」
「えへへ〜ここまで凄いのは無理だけど、2人でプチセレブデートしようよ!」
「もう!麻琴ってばぁ。いいんか〜?」
なんて次のデートの話までしちゃって。

とりあえずこの後愛ちゃん家で貰ったグラスでパーティーをしようってことに
なったから、よくわかんないけど落ちてる石川さんを置いて帰路に着く。

もうね、本当最高のロケでしたよ。
この企画考えて私たちにやらせてくれた人に大感謝♪

「セレブデート万歳!!」



   End

660スライム:2005/03/15(火) 23:59:05
更新終了。

リクでは甘い話をと言うことでしたが、どうでしょう? 甘かったでしょうか?
作者的にどうもまこっちゃんでは爽やか(?)な甘さしか書けませんでした…。
いしよし・あやみき的な甘さ希望だった場合はごめんなさい!(ぺこり)

ちなみに文中に度々石川さんが登場するのは、元々石川さん視点での話を書いていて
そっちとリンクさせるためです(単純に作者が石ヲタだというのも若干ありますがw)。
ここで書ききれなかった石川さんの心情と、今回のお話にプラスαの甘い小高シーンは
次回の石川視点(番外編?別バージョン?)でお送りします。

最後に反省の一言。
「やっぱり福井弁わかんないよ〜。愛ちゃんごめんよ、作者がそんなんだから
 登場シーン少なくて・゚・(ノД`)・゚・。 」


では、読んで下さった方ありがとうございました!!

661ゆう:2005/03/16(水) 11:25:44
更新お疲れ様です!!
すっごく甘いですよ〜デレデレしてるまこっちゃんの顔が浮かんできます(笑)
梨華ちゃんはよっすぃーいなくて寂しかっただろうな〜次回梨華ちゃん視点
楽しみにしてますね〜!!

662203:2005/03/16(水) 11:48:10
更新ありがとうございます!!!爽やかな甘さで大満足ですよ。
高橋さんがディープでも(^^;)麻琴は、のほほんと甘いイメージがあるので
読んでて何度萌えたことかw 麻琴の妄想が可愛いo(^-^)o ほんとに有難うございました。
石川さん視点がすっごく気になりつつ、まったりお待ちしています。
石川さんが豊田スポフェスで、美貴さんを騎馬(松浦)ごと崩した時は恐ろしかったですw

663スライム:2005/03/16(水) 22:55:39
卒コンDVD見ました!特典映像多くて大満足です♪
(ついでに、ドラクエもクリアしました。)


>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 甘いですか?ほんとですか? それを聞いて一安心、嬉しいです。
 梨華ちゃんは…いつもイイ思いをしているので(?)今回ばかりは……w

>203様
 いつもありがとうございます!!
 満足していただけたようで…胸をなでおろす感じです(ほっ)。
 作者は石ヲタなので基本的に石川さんは何でもありなのですが、それでもあの
 騎馬戦だけはたまに目を逸らしてしまいますw


今回は、前回の「デート日和」の別バージョン・石川さん編をアップします。

それでは本日の更新スタートです。

664石川さんの災難〜デート番は大変だ〜:2005/03/16(水) 22:57:22


「いい?2人とも。今日の企画はあくまでゲストの方と私たちのデートだからね。
 デートって言っても2人が普段しているようなデートじゃないんだからね。
 仕事ってこと忘れないでよ!」

「分かってますよ〜、石川さん。」
「そうやでー、あっしたちだってそんくらいわかりますって。」

「……そう。それならいいんだけど、本当に気をつけてよ!」

「「はーい!!」」

「(本当に大丈夫かしら……。)」

665石川さんの災難〜デート番は大変だ〜:2005/03/16(水) 22:58:51

〜ロケ開始〜

「は〜い!今日は素敵なセレブデートですってよ〜。」

2人にはちゃんと警告したし、きっとなんとかなるわよね。
滅多にないロケとは言っても、2人ともプロなんだからね。

「私にぴったりぃ〜」
「私にぴったり〜」
「私にぴったりぃ〜」

って、ちょっと待ってよ!
なんで私のこと外して前に来てるのよ!

しかもさりげなくくっついちゃってるけどさ、貴方たちが“ぴったり”してちゃ
ダメじゃないの!

何のために私が真ん中にいると思ってるのよ!

別に進行が私だからとか先輩だからとかだけじゃないのよ。
2人が暴走しないようにって私がここに立ってること忘れないでよ…。

666石川さんの災難〜デート番は大変だ〜:2005/03/16(水) 22:59:52

「ちょ、ちょちょちょちょ、あのね…いい?セレブってどういう意味かご存知?
 (あんたたち、番組ってこと忘れないでよね!!)」

「あたりまえじゃないですか!」

(以下略)


よし!なんとか危険を回避することが出来たわ。
せっかくロケまでしてお蔵入りになってる場合でもないものね。

矢口さんにもスタッフさんにも
「石川(さん)にかかってるから」って言われたもんね…チャ−ミー頑張んなきゃ!

(って、だったら最初からこのメンツにしないで欲しいんだけどね…)

667石川さんの災難〜デート番は大変だ〜:2005/03/16(水) 23:01:12


「眞澄さん素敵だったね〜」

岡田眞澄さんとの対面の時は麻琴が真ん中だったけど、椅子に座ってのトーク
だったから、なんとか何もなく無事にやりすごせたわ。

このまま最後まで何ともなければいいんだけど…

「私もああいうかっこいい人になれるかな〜」
「麻琴は十分かっこいいで(はぁと)」
「えへへ〜愛ちゃんもカワイイよ〜!」

「…………。」

前途多難……私生きて帰れるかしら…。

668石川さんの災難〜デート番は大変だ〜:2005/03/16(水) 23:02:20


その後はなんとか問題もなく進行することが出来ている。

(途中麻琴が「おいしそう」なんて意味不明なこと言っちゃってたけどね。)

だけど、一旦“OK”の声がかかる度にこの2人ったら…。

「さっきの宝石すごかったな〜」
「う〜ん、愛ちゃんはああいうのに興味あるの…?」
「へっ?なんでや?」
「私じゃあ頑張ってもあれはプレゼント出来ないし〜(うじうじ)」
「アホやな〜、麻琴。あっしは別にあんなん欲しいわけやないって。
 麻琴に誕生日に貰った指輪の方があっしには価値があるから…」
「…愛ちゃん。」
「…麻琴……。」

「はい!ちょっと待った!」

669石川さんの災難〜デート番は大変だ〜:2005/03/16(水) 23:03:34

今何しようとした? ねぇ? ねぇ?
ここロケ先だよ? 楽屋じゃないんだよ?

(キスとかしようとしないでよ…)

「2人とも、私が言ったこと忘れたの!」
「「……いえ……。」」

「そう。じゃあ何が言いたいかは分かるわよね?」

口調は優しく、だけど態度は厳しくいかないとね。

「「………はい。」」

よし、なんとかこの場はしのげそうね。

(でも、今の言葉本当に守ってよ!)

670石川さんの災難〜デート番は大変だ〜:2005/03/16(水) 23:04:53


「わー!愛ちゃんキレイ!すっげー似合う!もう、超かわいい!」
「照れるがし、やめてや〜。」
「だってだって、本当のことだもん!」
「もう、麻琴ってば〜(照)」

あの…さっそく私の言ったこと忘れてるわよね…。

しかも高橋のことばっかりで私のことは無視なわけ?
そりゃあ自分の彼女がかわいいのはわかるけど、私立場ないじゃない…。

「ゴホン!」

「…あっ、い、石川さんもすごく似合いますねー」
「そうやで〜。石川さんの方がキレイですって!」

「そう?」

「「は、はい!もちろん!」」
なんか2人とも無理してないかしら…。

(まぁいいけどね、とりあえず2人の世界はやめてくれたし…)

671石川さんの災難〜デート番は大変だ〜:2005/03/16(水) 23:06:39


あとは山場であるこの食事ロケさえ終われば…。

(今回も席に座ってるし、下手に動いてくっ付いたりはしないよね?)

って、ちょっと油断してたのがいけなかった。
ついでに食事マナーに気を取られて2人の方を監視するのを疎かにしてしまったのも。


“ピィー”
マナー違反を知らせる笛の音でふっと横を見る。

初めは、(またしょうもないことで…)くらいに思ってたんだけど。
なぜか横の2人が気まずそうにはにかんでいたから。

「何したの?」
ちょっと怒り口調で聞いてしまった。

672石川さんの災難〜デート番は大変だ〜:2005/03/16(水) 23:07:50

どうせばれると思って降参したのか、ただ単に幸せの余韻でテンションが上がって
素直に答えたのかは知らないけど、2人の口から出た言葉は…

「食べさせてもらった」
「あげたの」

一瞬頭の中が真っ白になった。


「(な、なんですってー!)」

一瞬でも目を離してはいけなかったんだ。
どうしよう、これで今日の収録分が全部台無しになったら…。
私がキチンと見ておくから大丈夫ってことになっていたのに…。

「…楽屋じゃないんだから!」

やっと絞り出せたのはそんな言葉だけ。
もうこれ以上は何も言う気力がないわ。

673石川さんの災難〜デート番は大変だ〜:2005/03/16(水) 23:08:51

その後のことはほとんど記憶に残っていない。
素敵なプレゼントとか貰って嬉しいはずなんだけど…。
(私、ちゃんと出来ていたかしら……)


ロケ終了後にスタッフさんから「あれくらいなら」って励まされたけど。

でもね、もうちょっとこのままかもしれない。
だって、もともとの原因なこの子たちが…

「やー今日のロケ楽しかったねー!」
「そうやなーまたやりたいなー。」
「えへへ〜ここまで凄いのは無理だけど、2人でプチセレブデートしようよ!」
「もう!麻琴ってばぁ。いいんか〜?」

なんて呑気なことを言っているから。

もうね、勝手にいちゃいちゃすればいいのよ(怒)!
私の苦労なんてどうせわかるわけないんだから!

もう嫌!なんでこんなことになるのよー!

674石川さんの災難〜デート番は大変だ〜:2005/03/16(水) 23:09:59


ここで終わればいいのに、私の災難はまだまだ続いた。


「つーか、なにデレデレしてんだよ!」

スタジオでVTRを見ている時から徐々に機嫌が悪くなるのには気付いていたけど。
でも、正直ここまで怒るなんて思わなくて…。

「…よっすぃー……」


「んだよ!セレブデートだか何だかしんねーけどよー」

ヤキモチ焼きの彼女のご機嫌は当分直る気配はないらしい…。

(私だって好きであんなロケに行ったわけじゃないもん!)
(よっすぃーだって前回デートしてたのに私ばっかり怒らないでよ!)

もう!なんで私ばっかりこんな目にあうのよ〜!!


   End

675スライム:2005/03/16(水) 23:24:17
更新終了。

一応こっちの方が先に出来上がっていたのですが、前回のと今回のを2つ合わせて
1つの話だと思っていただいた方が良いかもしれません!?

こういう風に他の方にアイディアをいただいて書くというのも楽しいなと思いました。
今後もキリ番リクは行っていく方針ですので、もしキリ番を踏んだ時はご協力のほう
よろしくお願いします!!

P.S ストーリー以外でも、小ネタ程度でしたらなるべく入れていきたいなと思って
    います。また、推メンがなかなか出てこないとかいう場合も要請あれば登場させ
    ていきたいです。(ただ、なかには好きだけど書きにくいメンバーがいたり、
    CP的に書けないかも…という場合がありますので、全ては無理かもしれません)
    なるべく上手く行くようには頑張るので、どうぞ皆様希望を語ってください、お菓子持参でw


それでは、今回もお付き合いいただいた方ありがとうございました!!

676203:2005/03/17(木) 14:05:21
更新お疲れ様です♪うわぁ、梨華ちゃん「まこあい」がいちゃついてごめんね・・・。
でも・・・めっちゃ甘い二人に癒されましたo(^-^)oもうラブラブご馳走様です。
吉澤さんの機嫌がはやくなおりますように・・・。

677ゆう:2005/03/17(木) 23:26:22
更新お疲れ様です!!
梨華ちゃんには2人のラブラブぶりを止める事は出来ませんでしたね〜(笑)
この回のハロモニを見直してニヤニヤしてしまいました(笑)

>作者様、希望?の件なんですが、梨華ちゃんの親友である柴ちゃんを出して
欲しいなぁ〜って思います!!<秘密>の話を読んだ時にいいなぁ〜って
思ったので・・・もちろんお菓子は持参しますよ(笑)

678スライム:2005/03/18(金) 00:43:33
ローカル番組にて石・小・亀トリオ見ながら更新です。
仙台の各放送局はみな引っ張りすぎですってwこれじゃあレギュラーですよ。


>203様
 いつもありがとうございます!!
 なにやら石川編の方が甘くなるという謎の展開になってしまいましたがw
 小高に負けず石川さんにもそのうちまたラブラブ話を用意したいと思います。

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 作者も作品を作るときに何回もビデオ見ましたが、常にニヤニヤしてましたw
 柴ちゃんについては、ちょうど今製作中の作品で出てきてます。出番は今のところ
 あまり多くないのですが、ではでは後半に向けて増やしていきますね♪


今回の話は某大手ファーストフード店でレジ待ちしている間に浮かんだ話です。
長さはまだ未定ですが、たぶん2〜3回程度になる予定。主役は石川さんのアンリアルです。
「秘密」とは逆に年齢設定を3歳くらいさげてあります。

それでは、更新始めます。

679スマイル0円サービス:2005/03/18(金) 00:45:31


「いらっしゃいませ!ご注文はお決まりでしょうか?」

「え〜どうするぅ?」
「う〜ん決まんない。先頼んでいいよー!」
「えーじゃああたしチーズバーガーセットで、ドリンクはウーロン!」
「あたしはーポテトと、コーラLで!あ、それからスマイル1つ!(笑)」
「ちょっとあんた何言ってるのー(笑) お姉さん気にしないでくださいねー。」

「いえ(ニコッ)。ご注文は以上でよろしかったですか?」

ここって近くに高校があるから多いんだよね、こういうの。
一人じゃ絶対言わないくせに大勢になるとこういうこと言い出す子。
最初の頃は戸惑って仕方なかったけど、もう1年もやってるから慣れちゃったよ。

680スマイル0円サービス:2005/03/18(金) 00:47:16

それから他の子の注文もなんなくこなして、残りはあと1人。

「…………。」

「(なんで何にも言わないのよ〜)」

「…………。」

「お客様? ご注文はいかがいたしましょうか?」
「ふえっ!?」

素っ頓狂な声をあげる一番後ろの子。

「あれ〜よっすぃーまだー? 先行って席とってるよ〜!」
「あ、う、うん。」

本気でぼーっとしてたのかな?

ハンバーガー屋のレジで?
こんなにガヤガヤしているところで?

(…変な子………)

681スマイル0円サービス:2005/03/18(金) 00:49:19

「あっ、あの…えっと、てりやきセットで…。」

「はい。お飲み物はどうなさいますか?」
(なんでこの子こんなにテンぱってるんだろう…)

「あ〜え〜っと、はい、あの…じゃあアイスコーヒーを。」

「かしこまりました!ご一緒にナゲットはいかがですか?」
「あ、じゃあそれも1つ…それから……」

(え? まだ頼むの?)

「はい。」
「…えっと……あと…サラダも1つお願いします。」

「はい。以上でよろしかったですか?」
「え?あ、あと………」

(ちょっと〜いくらなんでも頼みすぎじゃない? こんなに細いのによく入るな〜)

「はい?」
「あの…その……」

(もう!早く言ってよー! 後ろ並んでるじゃない!)

682スマイル0円サービス:2005/03/18(金) 00:51:22

「えっとぉ……スマイル1つ………。」

「……は、はい。かしこまりました!」
(ちょっと〜そんなこと急に言わないでよ〜)

罰ゲームでもないっぽいのに1人でこんなこと言うなんて…。

それも女の子だし…。
周りみんなこっち見てるし…。

恥ずかしくないのかしら…。

(もうヤダ〜。なにこの子〜。)


あの後仕事が終わってからバイト仲間にさんざんからかわれた。
イタズラかなんだか知らないけど、本当ああいうのは勘弁してほしい。

(もう二度と来ないで欲しいよ…)

683スマイル0円サービス:2005/03/18(金) 00:53:08


私の願いもむなしく、3日後また彼女はやって来た。

しかも今回はたった一人で。

「…いらっしゃいませ。」
微妙にやる気ない声を出してしまった。

横では保田店長がジロッとこっちを見てて。
(後で怒られないといいけど…)


「ご注文お決まりでしたらどうぞ!」

「は、はいっ。えっと、ハンバーガーセット、アイスコーヒーで。」
「かしこまりました!」

(ふ〜ん、今日は普通なのね。良かった…)
って、私が油断した瞬間。

「それから…スマイルも1つ……」
「(えっ?)」

まさか今日もまた言ってくるなんて思わなかった。

(大丈夫かな…この子!?)

684スマイル0円サービス:2005/03/18(金) 00:54:35


それから私がバイトに入ると必ず彼女はやってくる。

私は基本的に土日だけで、余裕があれば平日もって感じなんだけど。
そんな不定期な平日シフトの時も彼女は毎回やってきて。

そして必ず注文の最後に「スマイル1つ」と言ってくる。


バイト仲間で高校の友人でもある柴ちゃん曰く、

「梨華ちゃん以外にはそんなこと言わないよ〜。しかも梨華ちゃんの時は
 セットとか頼むのに、他の人の時はジュースしか買わないし。それもSね(笑)
 ちょっと男っぽい感じだし、梨華ちゃん狙われてるんじゃないの〜!?」

らしいんだけど、はっきり言って嬉しくもなんともない。

と言うより、ストーカー?って感じで怖いんだけど…。

でもね、他に何されたってわけでもないし、大切なお客様だから
我慢するしかないんだよね。

685スマイル0円サービス:2005/03/18(金) 00:56:29

「石川―あんた来週から夏休みよねー?」
「そうですけど…なんですか?」

夏休み1週間前。

バイト終わりに控え室で休んでいたら突然保田店長がやってきて。
(何か用かな?)って思ってたらいきなりそんなことを聞かれた。

「この間2人辞めて今シフトきつきつでしょー? あんたバイト歴長い方だし
 多めに入ってくれると助かるのよー。」

「…はぁ。別にいいですけど。」

まぁ暇なわけだし、バイト代も入れば嬉しい。
それに、いくらなんでも毎日ってわけじゃないだろうし…。

っていう私の考えは甘かったみたい。

「良かったー!助かるわ〜。あんたがいると売上あがるのよね〜。
 まー中には変な客もいるみたいだけど、何かあったらあたしがなんとかするから。
 毎日よろしくね〜。」

そう言って保田さんは仕事に戻って行った。

(嘘!大げさに言っただけだよね!?本当に毎日じゃないよね!?)

686スマイル0円サービス:2005/03/18(金) 00:58:24


どうやら保田さんは本気だったらしい。

せっかくの休みだと言うのに本当に私はバイトばかりしている。

それだけでもちょっとブルーなのに…例のごとくあの子が毎日やって来て。

しかも、私の運が悪いのか彼女が狙っているのか知らないけど、毎日私がバイトに
入るお昼前に一度やってきて、バイトももう上がるっていう夕方に再びやってくる。

それだけでもうっとうしいって言うのに、夕方は私が上がるまで居座っていて、
着替えが終わって帰る頃に彼女も店を出る。

そうすると必然的に同じタイミングで店の前に立つことになるんだけど、いつも
彼女はジッとこっちを見てくるんだけど、そうかと思うと踵を返して逆方向に歩いて行く。
正直ここまでくると怖くてしかたなくて、帰る途中着いて来ていないか何度も
振り返りながら歩くのが習慣になってしまった。

687スライム:2005/03/18(金) 01:04:16
更新終了。

とりあえず出だしはこんな感じです。

なんかよっすぃーが若干気持ち悪い感じになってしまってますがw、
こんなままでは終わりませんのでご安心を。

(;^〜^)<早くなんとかしろよ〜!!

688ゆう:2005/03/18(金) 12:25:13
更新お疲れ様です!!新作は、よっすぃーが凄いストーカーっぽくなってましたね〜
(笑)この続きが早く読みたいです!!
>作者様、私の要望に応えて頂けるようですっごく嬉しいです!!!読む楽しみが
何倍にも感じられます!!これからも頑張ってください!

689203:2005/03/18(金) 18:33:39
更新お疲れ様です♪よっすぃ〜頑張れ!?石川さんに気持ち悪がられてるのって新鮮ですねw
私事ですが明日ちょっと遠征してきます。
(´-`)。o0(作者様のお話を読むのが毎日の楽しみになってます。これからも、まったり頑張ってくださいね)

690スライム:2005/03/18(金) 21:44:02
明日朝が早いので、今日は少し早めに更新です。


>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 タイトルのあれを活かしたいと思ったらよっすぃーがこんなことに…。
 当初はもどかしい感じにしたかったのですが、どうにもこうにもおかしな方向に
 行ってしまいましたw捕まらないことを祈るのみです(爆)

>203様
 いつもありがとうございます!!
 遠征ですか?もしや、なちごま娘。コンだったり???
 私も明日遠征しますが、ハローとは少し近いけど限りなく遠いジャンルのためなので
 もし203様が行かれるのが名古屋だったら…うらやましすぎですw


それでは本日の更新始めます。

691スマイル0円サービス:2005/03/18(金) 21:45:40


そういう状態が毎日続いて。

ついでに言うとバイトも毎日続いてるっていうことだから。
精神的にも体力的にも疲れきっていた。

それなのにそういう時に限って彼女は他の友達を連れ立ってやってきて、その子たちが
レジにいる私の方を見てニヤニヤしながら騒いでいる。

彼女自身は何かに焦りながら友達たちを止めようとしているんだけど、周りは
盛り上がりすぎているのかどんどん大声で騒ぎ始めた。

ちょうど余裕がない時にそんなことをされたから私のイライラはピークに達してて。
すぐにでも彼女たちの所へ行き怒鳴ってやろうかと思った。

でも、私よりも先にそういう気持ちになった人がいて。

692スマイル0円サービス:2005/03/18(金) 21:47:11

保田さんが客席の彼女たちに近づいていき、
「申し訳ありませんが、他のお客様の迷惑ですので静かにしていただけませんか?」
とキツイ口調で言った。

するとさっきまで騒がしかった彼女たちが一瞬で大人しくなり、皆口々に
「すいません」と言いながら気まずそうに店を出ようとした。

彼女も友達に続き一番後ろで店を出ようとしたんだけど、

「ちょっと待って!あなたには他にも言いたいことがあるの。」
という保田さんに呼び止められて立ち止まった。

「あのさ、石川…って分かるわよね? あの子がさ、あなたのことで
 ちょっと困ってて、迷惑だからもう来ないでもらえるかな?」

「えっ…あっ…」
私の方をチラッと見ながら彼女は何か言いたそうだったけど。

「わかった?」って保田さんに遮られて。

「…はい。」と言った後、俯きながら店を出て行った。

その時の表情があまりにも寂しげだったから、
(なんか悪いことしちゃったかな……)

こっちまで切ない気持ちになってしまった。

693スマイル0円サービス:2005/03/18(金) 21:48:21

ずっと嫌だと思っていたし、迷惑だとも思っていたんだけど。
損な性格なのかな?こういう風になると逆に彼女のことが気になってしまう。

その日はずっと彼女のことを考えていてほとんど眠れなかった。


次の日眠い目をこすりながらバイトへ向かうと。

店の手前のところに彼女が立っていた。

私に気付くと急いで近づいてきて、呆然と立ちすくむ私に
「…これ……」と手紙を握らせて走り去る。

あまりにも突然の出来事に驚いて私はただ彼女のうしろ姿を見ているだけだった。

694スマイル0円サービス:2005/03/18(金) 21:49:08

『石川さんへ
  まずは、迷惑をかけたことを謝ります。ごめんなさい。
  でも、決して石川さんに迷惑をかけたかったわけではありません。
  実は初めてお店に行った時に石川さんに一目惚れして、それから
  何とかして仲良くなりたいと思っていたんですが、勇気がなくて
  声をかけれず、結果的に石川さんのことを困らせることをしてしまい
  ました。店にはもう行かないので、安心してください。
  本当にすいませんでした。       吉澤ひとみ       』


こう書いてある手紙と、あの時慌てていた彼女が落としていったブレスレットだけが
私の手元に残り、返すことも出来ぬままただ時だけが過ぎていった。

695スマイル0円サービス:2005/03/18(金) 21:50:21


夏休みも残り1週間という8月の暑い日。

たまにしか訪れない休日に私は店の近くのコンビニで柴ちゃんと待ち合わせていた。

学校でいつも一緒にいる美貴ちゃんがこの夏から新たにバレー部の部長になった
ということで、記念すべき初試合を見るためにこれから近くの高校に行くのだ。

「ごめん、ごめん。待った? バス遅れてさー」
息を切らして柴ちゃんがやってくる。

「ううん、そうでもないよ。」

「そっかぁ、良かった〜。あーそれよりさー今日行く岡女ってあの子の
 学校だよね〜?」

「えっ?」

「ほらー、前に毎日来て“スマイル下さい”とか言い続けてた変な子。
 店長に怒られて来なくなったけどさー、あの子って何だったんだろうねー?」

696スマイル0円サービス:2005/03/18(金) 21:51:28

「…………。」

柴ちゃんには、ううん、誰にもあの手紙のことは話していない。

確かに彼女は変な子だったけど、よく考えてみたらお店以外で何かをされた
わけではないし、店の中でも悪いことをしていたわけではない。

それなのに私の一方的な都合で彼女のことを拒否し、結果彼女を傷つけてしまった。

だからせめて彼女が最後に勇気を出して伝えてくれた気持ちだけは大切にしようと
思い、私の胸だけにしまっておこうと決めた。

そしていつか私の方こそ悪いことをしたって謝ろうとも…。


だけどあの日以来彼女が店に現れることはなかった。

あれから私はいつも心のどこかで彼女のことを考えるようになって。

忘れ物のブレスレットが私のポケットの中で自己主張するようになった。

697スマイル0円サービス:2005/03/18(金) 21:53:01

「…それでさー。って、梨華ちゃん聞いてる?」

「えっ?あっ、ごめん……何?」
「大丈夫〜(笑)? 」
「…うん。」

「まぁいいけどさー。なんかね、美貴が言ってたんだけど今日の対戦相手
 けっこう強いらしいんだよね。」

「そうなの?」
あれ?でも前の大会ではうちの学校が圧勝してたよね?

「うん。今年入った1年にうまい子がいて、前回は出てなかったらしいけど
 けっこう有名な選手らしいよ〜。」
「そうなんだ…。」

「もしかしてあの子だったりして〜(笑)」
「…え……」

「背高かったしさー、それによく考えたらけっこう美形だったよね〜?
 ん?梨華ちゃん、どうかした?」
「…ううん、なんでもない。」
「そう? まぁ梨華ちゃん的にはあの子だと困っちゃうかもしれないもんね。」
「……(苦笑)」

それが本当にあの子だったらって思っちゃったんだけど。
もう一度あの子に会えるかもって思っちゃったんだけど。

(何だろう…このかんじ……)

698スマイル0円サービス:2005/03/18(金) 21:54:35


「あー!もう試合始まっちゃってるよー。」

私たちが体育館に着いた時にはすでに試合が始まっていた。
慌てて応援席に向かって試合に目を向ける。

まだ1セット目が始まったばかりなんだけど、うちの学校が苦戦している。

相手にかなり押されてて、みんな動揺しちゃったのかな?
美貴ちゃんが一生懸命声をかけているんだけど、落ち着かない感じで。
慌てちゃってミスが続きポイントを取られてる。
(あっ!また決められた…)

って、えっ? あれって……。

“バンッ”って力強い音が響き渡るほどのスパイクを決め、ガッツポーズで
仲間と喜び合っているのは、紛れもなくあの子。

私がずっと探していたあの子がコートの中にいた。

699スライム:2005/03/18(金) 22:02:57
更新終了。

少なめなのですが、ここできらないとけっこう進んでしまい自分の首をしめかねないのとw
あとは、せっかくですので読者の方にキリ番踏んでもらいたいかなと思い止めておきました。

ということで、もしかしたらこの話4回まで伸びるかも(?)しれません。

明日も更新したいとは思いますが、作者が明日朝からちょっとした遠征(ハロ系ではないうえ
部活とかでもないですが)に出るので、その帰宅時間と疲れ具合によってはどうなるか
わかりません。なんせ一人で500kmくらい運転しますのでw 
もし明日ダメでも連休中には必ず更新&できれば完結させますので宜しくお願いします!

700203:2005/03/19(土) 07:11:35
更新お疲れ様です。作者様も遠征ですか?気をつけていってらっしゃい。
昨晩早く寝たので今朝1番で見に来ました。これから行きます<名古屋(^◇^;)
吉澤さん、あと少しだね頑張れっ! 石川さんの「損な性格」彼女らしいですね。
優しいから逆に気になっちゃうという・・・。

701ゆう:2005/03/19(土) 12:08:46
更新お疲れ様です!!
切ないですね〜よっすぃー・・・でも梨華ちゃんも気になってるようだし、
もうよっすぃー頑張れって感じです!!作者様遠征で500km運転ですか??
大変ですね〜!!家にお帰りになったらくれぐれも御身体を大切に休めてくださいね

70235:2005/03/19(土) 19:13:17
お久しぶりです。
しばらくこれなかった間にこんなに進んでて出遅れた!と少々焦ってます(^^;

梨華ちゃんもなんだかんだできになってんじゃ〜ん・・・と心の中で
にやけつつ続きに大期待です!

P.S 中澤さんの出番が減ったのはもしや虎屋のせいか?!と思い一瞬身の危険を
   感じてしまいますた(笑)

703スライム:2005/03/20(日) 22:23:13
昨日はとあるスポーツ見てきたのですが、負けてしまって残念・゚・(ノД`)・゚・。
次こそは勝利を!と祈りつつ更新です。


>203様
 いつもありがとうございます!!
 そしてまたまたキリ番ですね、リクの方宜しくお願いします!
 名、名古屋がうらやましい…楽しめたことを願うのみです。

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 高速使ったりしたので300kmくらいですみました、だから大丈夫です♪
 と言いつつ昨日は疲れてバタンキュー(死語)だったんですが…。
 とりあえず一晩明けてスッキリなので続き頑張ります!

>35様
 お久しぶり&レスありがとうございます!!
 大丈夫ですよ〜虎屋なしでもこうでしたのでw ただ、その後は虎屋効果絶大で
 密かに今ヤッス−主役の話のアイディアもあったり…(ぼそっ)。実現するかは
 ヤッス−からの次の貢物しだいですw


それでは本日の更新始めます。

704スマイル0円サービス:2005/03/20(日) 22:26:17

美貴ちゃんが言っていたというすごい1年というのは本当に彼女だったらしい。
さっきから何本もスパイクを決めては喜びの笑顔を浮かべている。

柴ちゃんは応援に夢中で彼女に気付いていないみたいだけど。

私は彼女の笑顔に釘付けにされてしまった。



結局試合はうちの学校のストレート負け。

美貴ちゃんを始めみんな落ち込んでいるみたいで。

「とりあえず慰めにでもいこっか?」
という柴ちゃんの合図でベンチの方へ向かう。

705スマイル0円サービス:2005/03/20(日) 22:27:54

「美貴〜お疲れ〜!」
「美貴ちゃんお疲れさま!」

「あぁ、来てくれてたんだ。いや〜参った、正直ここまでやられると思わなかったよ。」
負けたというのになんだか美貴ちゃんはさっぱりとした表情。

「ちょっとー負けたのにあっさりしすぎじゃなーい!?」

「んー、ここまで思い切り負けちゃうとね(苦笑) でもまぁ実力はわかったし、
 次やった時は勝つからいいさ。」

柴ちゃんの突っ込みにも素早い切り替えし。
その冷静さがつまらなかったのか柴ちゃんは別の子のところに絡みに行ってしまった。

2人で残されたんだけど、美貴ちゃんは私の様子がおかしいことに気付いたみたい。

「梨華ちゃん? どうかした? 何か今日元気ないけど…」

706スマイル0円サービス:2005/03/20(日) 22:29:34

「え?あ、そんなことないよ!」

慌てて返したけど、強がりってバレバレかな?

「そう? 具合悪いとかじゃない?大丈夫?」
「う、うん。本当に大丈夫だから。 それより美貴ちゃん、あの子……」

私の視線の先には仲間と談笑する彼女の姿があった。

「あーあの子中学の時から有名な選手だったけど、マジでうまいわ。
 って、何?梨華ちゃんもあの子気になるの?」

「えっ?」
「女子高だしねーそうとうもてるみたいだね。試合中とかすごかったもん。」

確かに試合中の彼女への声援はすごいものだった。
もちろん彼女の高校だからっていうのもあるんだろうけど…。
それでも彼女への歓声は人一倍大きくて。

今も応援にきていた生徒だろうか?たくさんの人に囲まれている。

707スマイル0円サービス:2005/03/20(日) 22:30:40

「もしかして梨華ちゃんもあの子のファンになっちゃったとか?
 美貴声かけてきてあげるから紹介しようか?」

「…え…あ、いや……」


『おーい!藤本―!』


「あ、ごめん、ちょっと行ってくるから待ってて!」
「…うん。」

一人取り残されて手持ち無沙汰になってしまった。

(どうしよう…本当に美貴ちゃんに頼んだ方がいいかな…)
私が一人そんなことを考えていると…

“あっ!”

彼女と目が合ってしまった。

708スマイル0円サービス:2005/03/20(日) 22:32:12

そのまま目を離せなくなった。

彼女の方も私に気付き少し気まずそうにしたが、かわらずこっちを見ている。
見詰め合うこと数秒。

「梨華ちゃんどうかした?」
先に戻ってきた柴ちゃんに声をかけられて我に返る。

「って、あれ?あれって…あの子だよね?」
「う、うん…そうみたいだね。」

一度離した視線を戻すと彼女はもう別のところを向いていた。

「ふ〜ん、そっかそっか、そういうことだったか〜。」
「え?何?どうかしたの?」

「いや〜最近梨華ちゃんの様子が微妙におかしいなーと思ってたんだよね。
 そっかー、嫌いきらいも好きのうちってやつだったのかね〜。」

「なっ!ちょっと、柴ちゃん!」
「まあまあ照れることないって。私声かけてきてあげるよ。」

「え…あ…いいってばぁ…」

709スマイル0円サービス:2005/03/20(日) 22:33:25

「どうかしたのー?」

私が柴ちゃんの腕をつかんで行かせないようにしている所に美貴ちゃんが戻ってきた。

「あ!ちょうど良かった。ねぇ美貴さーちょっとあの子のこと
 こっちに呼んできてくれない?」

「柴ちゃん…本当にいいってばぁ〜」

「なんかよくわかんないけど、とりあえず連れてくればいいわけ?
 すぐ戻ってくるからちょっとだけ待っててよ。」

そう言うと美貴ちゃんは彼女の元へ近づいて行った。

710スマイル0円サービス:2005/03/20(日) 22:34:37


「お待たせ!」
美貴ちゃんは彼女を連れてすぐに戻ってきた。

「…………。」
「…………。」
何も言えない私と、同じく何も言わない彼女。

「私たちあっち行ってるから、ゆっくり話しなよ。」

その様子にしびれを切らしたのか、柴ちゃんが切り出した。
そして美貴ちゃんを引き連れこの場を離れる。

「…………。」

「……あっ、あの…とりあえず場所変えませんか?」
「え?」
「ちょっと…ここじゃゆっくり話せないですし。」

俯いていた顔をあげると、彼女のファンらしき人たちが何か囁いているのが聞こえた。

「…うん。」


お互い何も話さないまま、彼女と連れ立って歩く。

711スライム:2005/03/20(日) 22:38:32
更新終了。

少なめですが、とりあえず手元にあるところまで。
これから続き書きますが、調子良ければ昨日休んだ分また後で更新に来ます。
来なかったら…(調子悪かったんだね)と思っておいてくださいw
明日にはラストまであげる予定ですので(^▽^;)

712前274:2005/03/21(月) 00:17:52
ちょっとお久しぶりです・・
あっ、でもずっと楽しみに拝見してます。
作者さまの作品、大好きなんですよ〜。
新作も続きが気になりま〜す!
これからも楽しみに待ってますね。

713スライム:2005/03/21(月) 01:43:49
書けた♪書けた♪書き終えたっ♪
ということで本日(日付はかわりましたが)2度目の更新です。


>前274様
 お久しぶりですね。またレスをしていただきありがとうございます!!
 ずっと気にかけていただいたうえに「大好き」と言っていただき、作者感激です♪
 これからも楽しんでもらえるよう頑張りますね!


では、ラストまで一気に更新始めます。

714スライム:2005/03/21(月) 01:46:21


「あの…大事な話って?」

誰もいない体育館裏に着いていきなりそんなことを言われた。

「えっ?」
「あれっ? 違うんですか…?」

美貴ちゃんってば、いったい何を言ったのよ〜。
“大事な話”だなんて、そんなのどうしたらいいかわからないじゃない!
「…………。」

「…石川さん?」
「へっ?」
「あ、いや…あの……」

ものすごく微妙な雰囲気。

何か言わなくちゃダメよね?えーっと、あっそうだ!

715スマイル0円サービス:2005/03/21(月) 01:48:32

「あの…これ…」
あの日彼女が落としていったブレスレットを見せる。

「あ!これって…石川さんが拾ってくれてたんですね。探してたんです。
 ありがとうございました!」
「…う、うん。」

「…………。」
「…………。」

「…あ…じゃあ…その…自分もう行きますね…」

もう行っちゃうんだ…。
せっかくまた会えたのにこのままじゃ意味がないよね…。
なんとかしなくちゃ…。

「…待って!」

立ち去ろうとする彼女を慌てて呼び止めると。
不思議そうな顔で振り返る彼女。

716スマイル0円サービス:2005/03/21(月) 01:50:35

「…あ…えっと……」
その先の言葉が出てこない。

「石川さん?」

「あ…あの…迷惑なんかじゃないから!」
「えっ?」
「だから、お店…もう来ないとか言わないでほしいの…」

「えっと、それって、その少しは期待してもいいってことですか?」

「あ!」
忘れてた…私彼女に告白されてたんだよね。

「…違うんですか?」
ちょっと沈んだ彼女の声。

「う、ううん。そうじゃないんだけど…。あの…私、吉澤さんのこと好きとか
 そういうのは自分でもよくわからないんだけど…でも、吉澤さんが来なくなって
 から何か変っていうか…もう会えないとか嫌っていうか……」

自分でも何を言いたいのかわからない。

だけど彼女は何かを悟ったみたい。

717スマイル0円サービス:2005/03/21(月) 01:52:03

「…わかりました。とりあえず、手紙…なかったことにしてください!」
「え?(私嫌われちゃった?)」

「そんな顔しないで下さいよ(苦笑)。そんな顔されて諦められるわけない
 じゃないですか!?って、そうじゃなくても諦めないけど…」

「え?じゃあ…」

「もう一回頑張って、今度は石川さんのこと絶対振り向かせてみせます。
 だからそれまではあの手紙のこと、一旦忘れて下さい!」
「…う、うん(照)」


「「「おー!」」」

突然聞こえてきた大きな歓声。

(え?何?何があったの?)

彼女と顔を見合わせて声をした方を見る。
そこには彼女の友達かな?お店でも見たことがある子が数人と…柴ちゃん!?

718スマイル0円サービス:2005/03/21(月) 01:53:34

「いや〜いい物見させてもらったよー。吉澤さんだっけ?かっこよかったよ。」
「よっすぃーほんとやればできるんじゃーん!」
「良かったね〜毎日通った成果あったねー。」

口々に賞賛の声をあげる人たち。

「……柴ちゃん?」
「ん?あー梨華ちゃんもよくやったね。良かったじゃん!」

なんか柴ちゃん適当じゃない!?しかも何でここにいるの…?

「石川さん!よっすぃーイイ奴なんでよろしくお願いします!」
「普段はかっこいい子なんで、本当にお願いします!」
柴ちゃんを問い詰めようとしたら彼女の友達に遮られた。
「……はい…」

「「「おー!」」」
再び歓声をあげる友達たち…プラス柴ちゃん。

って、なんか馴染んでるけどいったい何があったの?
柴ちゃんは友達に混じって彼女に何かけしかけている。

本当、もうわかんないよ…。

719スマイル0円サービス:2005/03/21(月) 01:54:57

「…なんか変な展開になっちゃってすいません。あとで言い聞かせますから。」
「ううん、私の方こそ。あんな友達でごめんね…」

輪の中心になって盛り上がっている柴ちゃん。
突っ込みたいことはいっぱいあるけど…もういいよ、諦めた。

「お互い大変ですけど…頑張りましょうね。」
「うん。」

2人で目を合わせて笑う。


「あー何見詰め合ってんのー!」
「何々〜もうそういう関係なのー!?」
「ちょっとー梨華ちゃんどうなのさー?」

協力したいのか邪魔したいのかわからない柴ちゃんたち。

「………。」
「…ははは(苦笑)。とりあえず皆連れて帰りますね。」
「う、うん。」

「それじゃあ。またお店の方で!」
そう言って彼女はこの場を後にした(友達にからかわれながら)。

それで私はというと…こっちもさんざんからかわれた、柴ちゃん一人に。

720スマイル0円サービス:2005/03/21(月) 01:56:51


(今日はもう来ないのかな?)

次のバイトの時。

保田店長にも説明しておいたし、準備は万端なんだけど。
肝心の彼女の姿が現れない。

私のバイト時間も残り5分。

半分諦めかけてたんだけど…入口の自動ドアが勢い良く開いて。
顔を真っ赤にし息を切らせた彼女が入ってきた。

「…いらっしゃいませ!」
「はぁ、はぁっ…良かった間に合って。」

「でももう私あがりだよ?せっかく来てくれたのに悪いけど…」
「い、いえ…それでいいんです。」

「え?」

721スマイル0円サービス:2005/03/21(月) 01:57:59

「あの、注文いいですか?」

「え?…あっ、はい! ご注文はいかがなさいますか?」

「はい。スマイル1つ、テイクアウトで!」
(あ、それって……?)

彼女を見ると、照れているのかすごく恥ずかしそうにしている。
(なんかカワイイかも…。)


「…かしこまりました。もう少々お待ちください!(照)」



   End

722スライム:2005/03/21(月) 02:04:59
更新終了。

ということで、「スマイル0円サービス」完結です。

気付かれた方もいらっしゃいますでしょうが、ラストは昔テレビか何かで圭ちゃんが
話していた話をアレンジしたものですw。ファーストフードを題材に書こうとしたら
急に思い出したので、思い切ってオチに使ってみました。
ヤッス−マジックは未だに解けないみたいですw

ちなみに次回作未定です。アイディアはあるので何かは書きますが、次の更新日はまだ
分からず…明日かもしれないし、1週間後かもしれません。


それでは、今回も読んでいただきありがとうございました!!

723前274:2005/03/21(月) 02:34:34
更新アンド完結お疲れ様です。
春・らしくて、ハッピーで良いですね〜♪
今日2回目のレスしちゃいました・・夜ふかし
バレバレですね(笑)
新作、楽しみに待ってますね。

72435:2005/03/21(月) 03:09:00
よっすぃ〜男前じゃないですか〜。
やるときゃやんのねよっすぃ〜♪次のお話も楽しみです。

そしてスライムさん・・・いや、スライム様々ッス!!
ヤッス―よかったねヤッス―!!昔マ○クでバイトしててよかったね。・゚・(ノД`)・゚・。
これはまた御礼をせねばなりませぬ!!よろしく!保田さん!!

ホイ>( `.∀´)つ[芋焼酎][白子][ホルモン]

・・・すみません、なんかカナ―リ微妙なラインアップです。
あ、一応ヤススからのお礼なんで返品不可の方向でお願いします(^^;)

725名無しのS:2005/03/21(月) 03:43:35
先日はどうもでしたwwwさきほど遠征より帰って参りました。

よかった〜、このハッピーエンドがたまりませんね!!
暗躍する柴っちゃんが結構ツボだったり・・・。
テイクアウト、キュンってなりましたよほ。

次回作もまったりお待ちしております。
どうぞゆっくりスライムさまのペースで・・・。

726203:2005/03/21(月) 10:57:37
完結お疲れ様です♪テイクアウト・・・めっちゃ可愛いです!?
周りのお友達が何気に良い味出してて面白かったです。
キリ番だったんですね・・・名古屋で藤本さんと石川さんの美しさにやられました(^^;
なのでこの二人が出てくるお話をリクしても良いですか?
内容は作者様にお任せします(釻v釻川

まったりとお待ちしてますので、無理せずに作者様のペースで執筆頑張ってください。

727ゆう:2005/03/21(月) 18:28:17
更新&完結お疲れ様です!!
最後のよっすぃーのセリフがすっごい可愛かったですっ♪
作者様にお願いした柴ちゃんがとっても面白くて最高でした!!遠征で
疲れていらっしゃったのにどうもありがとうございました。
次回も素敵な作品が読めることを楽しみにお待ちしています〜!!

728スライム:2005/03/23(水) 01:21:50
今週はいろいろと立て込んでいてあまり制作時間がないのですが、書けてる所まで
で、少しずつ更新の方を……。


>前274様
 連続レスありがとうございます!!
 大丈夫ですよ〜、同じくらい作者も夜更かししていますのでw
 夜更かし同盟として(!?)今後もよろしくおねがいします♪

>35様
 いつもありがとうございます!!
 わぁお!ヤッス−から沢山の贈り物が!!小説制作のお供にありがたくいただきます。
 (;^▽^)<で、でも全部濃いよ、けめちゃんw

>名無しのS様
 レスありがとうございます! & 遠征お疲れ様です! 
 某所の方でも大変お世話になり…感謝感謝です。
 あちらには仙台コン後にまたお邪魔させていただく予定なので、その時はまたよろしくお願いしますね♪

>203様
 いつもありがとうございます!!
 リク了解しました!!(さっそく書いてみたり…w)
 内容はお任せということで作者なりに書いてみましたが…恋愛か友情か悩んだ末に
 こんなことに……これでいいのか激しく葛藤中です(爆)

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 前回の「秘密」と違いあんまり優しくない柴ちゃんになってしまいましたがw
 喜んでいただけたようで幸いです(0^〜^0)今度また柴ちゃん出しますね!


今回は、キリ番記念に203様からいただいたりクを元に”りかみき”を書いてみました。
(厳密に言うとそれに値しないかもしれませんが……)
思いがけず長くなったので、前・後編と2回にわけて更新する予定です。

とりあえず今夜は前編の方を。
更新スタートです。

729浮気心にご用心!:2005/03/23(水) 01:23:53


「美貴ちゃ〜ん、らいしゅきぃー(はぁと)」

「ちょっ、ちょっと。梨華ちゃんってば!」
「ん〜?何れしゅかぁ?」
「…しっかりしてよ!もう!」

「えへへ〜」


はぁ…なんでこうなっちゃったのかなぁ……。

730浮気心にご用心!:2005/03/23(水) 01:25:12


今日は仕事が早く終わったから、帰りに一人で買物に出かけた。

普段あまり来れない分、一気にいろいろ買って。
夕飯をどうしようかななんて考えていたら偶然梨華ちゃんと柴ちゃんに会った。

たまたまお母さんもいない日だし、亜弥ちゃんも忙しくて会えないって言ってたから
2人からの食事の誘いに乗ってご飯を食べて帰ることにしたんだけど。


そこまでは良かったんだよね。

問題はその先で……。

731浮気心にご用心!:2005/03/23(水) 01:26:10

ちょうど美貴も梨華ちゃんも二十歳になったばかりだったから、ちょっとだけ
お酒を飲むことにした。

本当に少しだけだったから、美貴と柴ちゃんは別に何でもなかったんだけど、
どうやら梨華ちゃんは弱いらしく、徐々にほろ酔い加減になってきて。

その様子も面白かったし、お酒が入ってテンションも上がってきたのもあって
「もっと飲もう!」って話になり、美貴のマンションにやってきたんだけど。

思っていた以上に梨華ちゃんが酔ってしまって、大変なことになってきた。

で、その時はまだ柴ちゃんもいたから大丈夫って思ってたんだけど、急に柴ちゃんの
携帯に連絡が来て、明日の仕事が予定より早くなってしまったみたい。

柴ちゃんは「ごめんね、ごめんね」って何度も申し訳なさそうに言いながら、最後に
梨華ちゃんのことを美貴に頼んで帰って行った。

732浮気心にご用心!:2005/03/23(水) 01:27:32

とりあえず酔い気味の梨華ちゃんを部屋に残し、美貴一人で柴ちゃんを見送ったん
だけど、その時から惨事は始まっていた。


美貴たちが出て行く前の梨華ちゃんは「酔ったかも〜もう無理〜」なんて言ってた
から、てっきりもう飲んでいないだろうと思っていたんだけど。

戻ってきた美貴を出迎えたのは、泥酔状態の梨華ちゃん。

周りにはお酒の空き缶が1、2…3本!
ほんの数分の間に梨華ちゃんは一人でこれをあけたらしい。

「…あんたお酒弱いんじゃなかったのかよ(ぼそっ)」

733浮気心にご用心!:2005/03/23(水) 01:28:47

「ん〜?美貴しゃんにゃんか言っら〜?」
「あー何でもない。って、とりあえずこれはもうダメね!」
「え〜!しょんにゃあ〜。」

ふてくされ気味の梨華ちゃんから缶を取り上げ、片付ける。

とりあえずこのままじゃいけないし…ってことで水を取りに行ったんだけど。


「ちょ!ちょっと!梨華ちゃん何してんの!」
「ふぇ〜?」


部屋に戻った美貴が見たのは……下着姿の梨華ちゃん。

734浮気心にご用心!:2005/03/23(水) 01:29:56

「な、なんでもいいから早くそれ着て!」
「えぇ〜!らってこの部屋あちゅいんらも〜ん。」
「いいから、早く!」

てんぱり気味の美貴とのほほんマイペースな梨華ちゃん。

脱いだ服を着させようと近づいたらおもむろに抱きつかれて。

「美貴しゃん、あったか〜い。」
「な…!」

がっちりホールディングされたまま床に押し倒される美貴。


で、冒頭のシーンに至ったわけなんだけど。

この状況ってそうとうやばいよね!?
万が一誰かに見られたら取り返しつかないよね!?

735浮気心にご用心!:2005/03/23(水) 01:32:11

って、焦る美貴とは裏腹に。

「えへへ〜、美貴ちゃんチュウしよう!チュ〜ウ!」
とんでもないことを言ってくる梨華ちゃん。

「や…ダメだって……」
「え〜!なんれぇ〜?」
「…なんでって……お互い付き合ってる人いるでしょ!?こんなのばれたらよっちゃん怒るよ!?」
「ん〜?よっちゃん?よっちゃん? よっちゃんらい好き〜!チュウしよ〜!」

ダメだ…よっちゃんと間違い始めちゃったよ。
これってかなり本気でヤバイ状況じゃん……。

どんどん近づいてくる梨華ちゃんの顔。

(目つぶっちゃってるし…う…でも……かわいいかも…)

美貴の頭の中にいけない考えが巡ってくる。

(いや…でも…亜弥ちゃんのことは裏切れない…で、でも……)

736浮気心にご用心!:2005/03/23(水) 01:33:35

(梨華ちゃん酔ってるし…美貴が言わなきゃばれないよな〜……)

目の前に迫った梨華ちゃんの唇に魅了されて。

思わず自分の唇をそこに近づけようとして…。
もうあと数ミリで触れるっていう瞬間。


“ピンポーン”

美貴の家のインターフォンが鳴った。

(ちっ!いいところで……)

相変わらずいけない考えのままの美貴がしぶしぶ立ち上がり、インターフォンの
受話器を上げカメラに映る画面を覗くと……。

そこに映っていたのは、なんと…よっちゃんと亜弥ちゃん!!

737浮気心にご用心!:2005/03/23(水) 01:34:46

「…えっ?あっ、あの…どうしたの?」

『今から上行くから!』

美貴の質問にも答えず画面からフレームアウトする2人。
あまりにも突然すぎて呆然としちゃったんだけど。

良く考えたらこの状況って…。

「梨華ちゃん!ちょっと、早く服着て!」
「ふぇ〜、なんれ〜?ちゅうはぁ?」
「そんなのいいから早く!」

“ガチャッ”

美貴が梨華ちゃん相手に四苦八苦している間に合鍵で入ってきた2人。

738スライム:2005/03/23(水) 01:37:52
更新終了。

なんですかね〜、これ!?w
むしろタイトルは作中の2人というより作者の方にかかってるんじゃあ……(爆)

恋愛か友情か悩んだ末にどっちつかずなこんな話になってしまいましたが、
後編は多分明日あげられると思いますので…続きはもう少々お待ちください!

739203:2005/03/23(水) 11:03:07
更新お疲れ様です!?&早速ありがとうございます♪
自分的には、石川さん無自覚誘い受けに負けそうな藤本さんはツボです。

めっちゃ良いところできちゃいましたね、お互いの本命が。
この後、(釻v釻川さんの運命は?梨華ちゃんお洋服はちゃんと着るんだよ・゚・(ノД`)・゚・。
吉澤さんよりも、はるかに松浦さんの方が怖いような気がします・・・�堯放�o釻;从

740ゆう:2005/03/23(水) 12:15:18
更新お疲れ様です!!
梨華ちゃん酔っても本命にしか迫っちゃダメだよ〜〈笑〉
ミキティのこの後がとても心配です(笑)

74135:2005/03/23(水) 23:48:37
いやん♪修羅場?修羅場か??シュラバランバか??♪

これはかなり続きが楽しみです♪♪(←悪趣味)
酔っ払いに何言ったって無駄なんでなによりよっちゃんよりまっつ〜のが
確実に恐ろしそうなヨカーソ。
ミキティは果たして次の日お天道様が拝めるのかなぁ・・・。
がんがれ!ミキティ!!

>(;^▽^)<で、でも全部濃いよ、けめちゃんw
( `.∀´)<この程度で鯉・・・じゃない濃いなんて言ってるから悪酔いすんのよ!!
       
・・・だそうです(笑)

742スライム:2005/03/24(木) 00:54:10
明日は朝早いので、早めに更新しようと思っていたのですが、ウィルス感染してしまい
まして、こんな時間になってやっと来ることが出来ました・゚・(ノД`)・゚・。
ウ、ウィルス怖いよお〜。友人の力がなければ危うくここから失踪することになってました(汗


>203様
 いつもありがとうございます!!
 ちょうど何から書くか悩んでいたのでナイスタイミングでした!かなり楽しめて書けましたよ〜。
 確かにあややは怖いかも……作者もそう思いますw

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 リアル石川さんが「両親が飲まないから私もきっと弱い」ってことで、こんな展開に…。
 ほんっと、こんなことになってちゃダメですよねw

>35様
 いつもありがとうございます!!
 多分というか確実に石川さんが悪いのに貧乏くじ引かされちゃう藤本さんですw
 (あややに殺されなきゃいいけど……)
 P.S (;^▽^)<けめちゃん……説得力ありすぎだよ、けめちゃん…


それでは後編の方、更新スタートです。

743浮気心にご用心!:2005/03/24(木) 00:56:25

部屋の中には下着姿の梨華ちゃんと、おろおろしてる美貴。
どこからどう見てもって状態すぎて言い訳すら思いつかない。

「あ…いや…ち、違うんだよ…これはその、あの…」

「美貴たん!」
「ミキティ!」

「は、はいぃ!!」

「どういうこと!」
「どういうことだよ!」

「あ、あの…これは…その…ご、誤解です…」

744浮気心にご用心!:2005/03/24(木) 00:58:23

「「言い訳するなー!」」

「は、はい!すいません!」

もう、なんで美貴だけ怒られなきゃなんないんだよー。
元はといえば梨華ちゃんが悪いのにさー。

不満顔でチラッと見やると、何が何だかわかってない顔の梨華ちゃん。
「………。」

「梨華ちゃんも梨華ちゃんだよ!柴ちゃんから連絡もらってなかったら…」
「ふぇ?な〜に?」

責められてるのにも気付かず甘えた声を出す梨華ちゃん。
よっちゃんももうどうしようもないと思ったのか半分諦め顔。

745浮気心にご用心!:2005/03/24(木) 01:00:21

「…ったく。ほら、帰るよ!」
「えー!やら〜。まらここにいるぅ〜!」

「いいから!」
「やらやらー。まら帰りたくないもん!」

「…梨華ちゃんってばー!」
「……にゃあ、チュウちて?そちたらきゃえりゅ。」

「…………。」
「…………。」
「……吉澤さん、してあげて下さい!」

美貴とよっちゃんが何も言えないでいたら亜弥ちゃんが口を開いた。

746浮気心にご用心!:2005/03/24(木) 01:02:07

「え…でも……」
「いいから早く!じゃないと話進まないじゃないですか!」
「あっ…うん。」

よっちゃんの顔が梨華ちゃんの顔に重なる。

“ぶちゅー”って音が聞こえそうなくらい濃厚なキスを済ませて、2人の唇が離れた。

(これでいいだろう)って全員が思ったんだけど。
次の瞬間、梨華ちゃんの口からはとんでもない言葉が出された。

「やら〜もっとぉ〜。もっとしてくれにゃきゃ帰りゃにゃいぃー。」


「「「…………。」」」
さすがにこれには全員唖然とした。

747浮気心にご用心!:2005/03/24(木) 01:03:59

「…や、梨華ちゃん…さすがにそれは、ちょっと。ここミキティの家だし、それに…」
「やらやらやら!よっひぃーがちてくれにゃいにゃら自分でするもん!」

そう言って下着に手をかける梨華ちゃん。

「あー待った!待った!さすがにそれはマズイって!」
「りゃってー……よっひぃーのチュウ気持ちよかったきゃら、我慢れきないんらもん…」

「(照)え、えっと……」
気まずそうにこっちの顔色を伺うよっちゃん。

何?まさか本当にここで始めようとか思ってないよね?

「…………。」
「……あ、あの…すぐに終わらせるんで…その……」

本気かよ!よっちゃんがそんな人だったなんて…。

748浮気心にご用心!:2005/03/24(木) 01:05:51

「…………。」
「…わかりました。でもここではやめてくださいね。バスルーム貸しますから、
 そっちでして下さい!」

美貴が何も言えないでいると亜弥ちゃんがそう切り出した。

え?いいの?許しちゃうの?

ってか、ここ美貴の家なのに亜弥ちゃんが決めちゃうんだね…。

「あっ…ありがとう、松浦。」
「いえ。そんなことよりさっさと梨華ちゃんのことイカせて、早く連れて帰って下さい!」

亜、亜弥ちゃん!なんてこと言ってるのさ!

「…う、うん。」
よっちゃんも驚きつつ照れながら梨華ちゃんを引っ張って行く。

749浮気心にご用心!:2005/03/24(木) 01:07:42


バスルームからかすかにもれてくる梨華ちゃんの…その……あの声。
亜弥ちゃんが何も話してくれないから、無言の部屋にはその音が反射して聞こえる。
(うわー!本気でやっちゃわないでよ〜。)


30分後、バスルームから出てくる2人。

心持ち髪と服が乱れているよっちゃんと。
欲望を満たして満足気な顔の梨華ちゃん。

部屋にはものすごく微妙な空気が流れている。

「…あ、あの…うちら帰るから…なんか、その…ごめん!」
「……うん。」

「ほら!梨華ちゃん帰ろう?」
もうすでに怒った様子のないよっちゃんの姿。

「うん!帰ったら続きもっとしよ〜ね!」
さっきよりは呂律がまわっているけど、まだまだ酔っ払ったままの梨華ちゃん。
ってか、さっきから相当すごいこと言ってるよね、この人…。

「…あ、じゃあ。」

750浮気心にご用心!:2005/03/24(木) 01:09:45

2人が去って無言の部屋に取り残される美貴。


「……はぁ〜。もう!美貴たんってば本当何やってるのよ!」
やっと口を開いた亜弥ちゃんの言葉が胸に突き刺さる。

「ごめん…本当にごめん!でも…亜弥ちゃんが心配するようなことは…」
「言い訳は聞きたくない!」
「…ごめん。」

「……あのね、何もなかったって言うのは信じるけど……。
 それでも、十分私怒ってるんだからね!」
「うん…本当ごめんね。」

「……美貴たんのバカバカバカー!」
「う…すいません。」

751浮気心にご用心!:2005/03/24(木) 01:11:41

「…あのね、許してあげてもいいけど、その代わりもうこの部屋には誰も
 呼ばないでね? もちろん美貴たんが行ってもダメだよ。」
「…う、うん。」

「それから、私がいいって言うまではプライベートで梨華ちゃんと会っちゃダメ!
 楽屋とかでも絶対に2人っきりになっちゃダメだからね!」
「…うん。」

少し厳しすぎる気もするけど…でも仕方ないのかな。
(でもでも、梨華ちゃんと2人の仕事の時はどうすればいいんだろう…)

「何?美貴たん何か言いたそうだけど…」
「あ、いや、その…何でもないんだけど…(なんでわかったんだろう?)
 えっと、あ! それちゃんと守るから…許してくれる?」
「しょうがないからね。」

「良かったー!」

752浮気心にご用心!:2005/03/24(木) 01:13:44

「…でも次あったら今度は許さないからね。未遂だったみたいだし…今回だけだよ。」
「…うん。」

良かった良かった!なんとか無事に(?)仲直りできた!
もう許してもらえなかったらどうしようかと思ったよ。

んーでも、そうなるとやっぱりねぇ……。

「…あ、あのさ、亜弥ちゃん?」
「ん?何? 言っておくけどHならしないからね!」

えっ?なんで美貴の考えたことわかったんだろう?
これも愛の力ってやつかな?

…って、そんなことより。

「え〜!なんで〜???」

753浮気心にご用心!:2005/03/24(木) 01:15:43

「当たり前でしょ!浮気しようとした美貴たんが悪いんだから!私が許すまで
 当分はH禁止ですっ! 反省しなさい!!」
「…う〜。」

そりゃあね、美貴だって自分が悪いことくらいわかってるよ。
でもさ、あんな近くであんな声聞かされちゃったらさ…我慢できないって。

だいたい誘ってきたのだって梨華ちゃんなのに…。
梨華ちゃんはハッピーエンドで美貴だけこれっておかしくない?

「亜弥ちゃ〜ん、お願いだからー!」
「知らない!美貴たんのバカ!H!スケベ!変態!」

う…かなりひどい言われ様……。

754浮気心にご用心!:2005/03/24(木) 01:17:36

でもね、逆に美貴の本能に火がついちゃったよ!

「…亜弥ちゃん!」
「えっ?あっ?ちょ、ちょっと!美貴たんやめてってば!」

亜弥ちゃんの言葉を無視してお姫様抱っこ。
暴れまくる亜弥ちゃんを無理矢理ベッドに押し倒して。

その後は…まあね、そういうことですよ。


「…亜弥ちゃん、ごめんね。美貴我慢できなくってさー。」
「ううん、いいの…気持ちよかったし……」

良し!梨華ちゃんに引き続き美貴もこれで大丈夫かな?

「…でもね、これも次やったら許さないから。」
さっきまでと違ってニコニコ笑いながら言う亜弥ちゃん。
(あ!目笑ってない!この方ヤバイじゃん…)

「……う、うん。気をつけます。」

二度と浮気心なんか持たないことを決めた夜でした。



   End

755スライム:2005/03/24(木) 01:22:15
更新終了。

今日はいろいろあってかなりブルーですが、なんとか無事に「浮気心にご用心!」の
方を完結&アップさせられたので、ほっと一安心です。

次回作については…引き続き未定。
(ちょっと書いてるやつはあるんですけどね、いまいち進んでないので…。)

明日は所用があるので更新お休みします。次回更新は来れれば明後日に…と言いつつ
ちょっと微妙なところがあるので何とも言えなかったり。
もしかしたら週末になるかもしれません。

それでは、今回もお付き合いいただきありがとうございました!!

756ゆう:2005/03/24(木) 15:04:31
更新&完結お疲れ様です!!
酔った勢いで凄いこと言ってる梨華ちゃんと、普通に恥ずかしい事を言っちゃう
あややに読んでてとっても恥ずかしかったです。でもその言葉を素直に聞いてしまう
よっすぃーは凄いなぁ(笑)でも、ミキティ良かったね〜♪
次回作楽しみにしています!!

757203:2005/03/24(木) 20:04:55
大変な中の完結お疲れ様です♪
梨華ちゃんも凄いけど、亜弥ちゃんの表現が相変わらずストレートで面白いw
美貴さん吹っ飛ばされなくて良かったね(釻v釻;从
まったりお待ちしていますので、作者様のペースで無理せず頑張ってください。

758前274:2005/03/27(日) 00:28:26
更新アンド完結お疲れ様です。
酔ちゃう梨華ちゃんと甘いよっすい〜♪イイですね〜
作者さま、私はこちらで元気をもらってます。
ゆ〜っくり頑張って下さい。

75935:2005/03/27(日) 01:15:45
交信&完結お疲れ様です。
いしかーさんは酔うとかなり人格変わるようですね(笑)
かなり積極的になるようであのよっさんが慌ててるのに笑ってしまいますた。

・・・でもやっぱ一番笑ったのはミキティの家なのに主導権握っているあややでしょうか。
てかあんなお願いを許している松浦さんに乾杯です。
これからもミキティは尻にしかれつづけんだろ〜なぁ。

スライムさんのペースで頑張ってください。無理は体によくありませんので・・・。

760スライム:2005/03/28(月) 03:47:57
遅くなりました…もう週末じゃないですよね!?…ごめんなさい!!
なんだか思った以上にやることが多くて、妄想しても文字に起こす時間が取れず…。
って、言い訳はここまでにして…「今後頑張りますので今回はご勘弁を!」
(P.S 娘。コン最高でした!!)


>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 なんだか最近恥ずかしい話ばかり書いてしまっています…。
 今回もまた変な話を書いてしまいましたし(爆)
 いつかは爽やか路線に戻るので見捨てないでくださいね!w

>203様
 いつもありがとうございます!!
 リクをなされた時はまさかこんな話がくるなんて思わなかったことだと思います。
 ほんと、変な話でごめんなさい!! 面白いと言っていただいたことが作者の救いですw
 追伸:吹っ飛ばすのもアリだったな…と思ったりw

>前274様
 いつもありがとうございます!!
 こんな変な話で元気を出していただいてるだなんて…申し訳ないです、なんか。
 ちなみに作者はいただたレスで元気をもらっておりますよ(0^〜^0)

>35様
 いつもありがとうございます!!
 なぜ私が”交信”していることをご存知で!?…って、違いますねw
 ちなみに作者はあの贈呈品以来ますます圭ちゃんマジックにかかったらしく、
 あまりのはまりっぷりに某所で「もうケメコはいい!」と怒られましたwww


え〜今回のお話は、某巨大掲示板(w)に以前あったネタスレ?を見て思いついたものです。
ちなみに内容は…相当バカな話になっておりますので、ご覚悟ください!

それではラストまで一気にあげちゃいます。

761よっすぃーの彼女:2005/03/28(月) 03:51:27


「よっちゃんって、梨華ちゃんと別れたんだべか?」

復帰してきた安倍さんに、「ちょっとちょっと」と呼び出されそんな事を言われた。


「は、はいぃ? なんでですか? そんなことないですよ!」

「ありゃあ、なっちの気のせいだったかなー。それならいいんだべ。
 気にしない、気にしない。 気のせいでよかったな〜。」

はぁ、それなら……って、良くないだろ!

「いや、あの…なんでそんなこと思ったんですか?」
「う〜ん………なんとなく?」

なんとなく?って聞き返されても…。
っつうかそんな理由もないのにそう見えるって、うちらけっこうヤバイのか?

762よっすぃーの彼女:2005/03/28(月) 03:53:55

「…………。」
「あっ、でも、ほらっ!なっちぼけっとしてるから勘違いしたのかも〜あはは。」

そんな乾いた笑いを浮かべられてもさ。

「……いや、あの…。」
「そっそんな気にしないで!ねっ?ねっ?」
「……はぁ。」

そんな必死な顔されたら…。

「良かった〜じゃあなっちはもう行くべさ!梨華ちゃんと仲良くねっ!!」


普段は早くないはずなのに、こんな時だけ猛ダッシュを見せ消えた安倍さん。
(おいおい…不安だけ残して消えるなよ…)


別にさ、安倍さんが間違ってるんだから気にしなければいいのかもしれないけど。
そういうわけにも行かないんだよね……。

だって、最近マジで微妙な空気流れてるんだもんな…。

763よっすぃーの彼女:2005/03/28(月) 03:56:21

気がついた時には既に存在していた梨華ちゃんとの距離。

毎日行っていた梨華ちゃんの部屋に呼ばれなくなって数週間。
周りが呆れるくらいベタベタくっ付いてきた梨華ちゃんの温もりが消えて数週間。
充電がなくなるまでメールした携帯から特定の着メロが聞こえなくなって数週間。


今もそう。

あたしが見ていることに気付いているはずなのに決してこっちを見ようとしない。
不自然なほどに正面を見たまま身動きをとらない。
余りにも頑なな態度だから正面に座る麻琴が不思議がっていることにも気付かない。

(マジで嫌われたかな……)


今まで気付かない振りして考えようとしなかった。
何かの間違いだろうって考えないようにしていた。

だけどさすがにこれはなんとかしなくてはいけないと思う。
他のことならともかく梨華ちゃんのことだけは何もしないわけにはいかない。

764よっすぃーの彼女:2005/03/28(月) 03:58:52


その日の夜、何も言わずに梨華ちゃんのマンションまでやってきた。

インターフォン越しに話す梨華ちゃんはとても驚いていて。
それでもなんとか部屋に入れてくれた。


「よっすぃーどうしたのー?急に来るからビックリしたよー。」

努めて明るく振舞おうとする梨華ちゃん。
だけどあたしにはそれが無理してるってわかる。

「…梨華ちゃん。あのさ…話があって…」
「あっ!私何も出してなかったね。今何か持ってくるから…」

「梨華ちゃん!」
無理矢理あたしの話を遮ろうとする梨華ちゃんと、それをまた遮るあたし。

765よっすぃーの彼女:2005/03/28(月) 04:01:10

「…話聞いてくれないかな?」
「ヤダ!」

「…………。」
まさかそんな切り返しをされるなんて思っていなかった。

「…話なんて聞きたくない。」
やべぇ…もしかしてあたし本格的に嫌われたか?

「…話なんて聞きたくないよ……。」
「…………。」

「別れ話なんて聞きたくないよ……。」


「はぁああ?」

梨華ちゃん今何言った? 別れ話?
あたしから梨華ちゃんに?
梨華ちゃんからあたしにじゃなくて?

766よっすぃーの彼女:2005/03/28(月) 04:03:43

「いや、あの…なんのこと?」
「えっ!? 違うの?」

違うの?って違うに決まってんじゃん。
なんであたしが梨華ちゃんに別れ話なんてしなきゃいけないのさ。

「うん…ってかなんでそんなことになってんの?」
「え…!?だって…」
「うん?」

「…よっすぃー私のこともう好きじゃないみたいだったから……」
はい? なんで? なんでそんなこと思うのさ?

「や、意味わかんないから! そんなのあるわけないじゃん!!」
「…ほんとに?」
「当たり前じゃん! なんであたしが梨華ちゃん好きじゃなくなるのさ!」

「…だって〜…(ごにょごにょ)…なんだもん。」
「ん?何?もう一回言って!」

「……(ごにょごにょ)……だから…」
「はい?聞こえないって!おっきい声で言ってよ!」


「……だって私の胸じゃよっすぃーを満足させられないんだもん!」

767よっすぃーの彼女:2005/03/28(月) 04:05:44

「はぁ???」

胸? 今胸って言った? 胸って確かに言ったよなぁ? 胸って何のことだ?

「…えっと、どういう意味?」

「…だってぇ、よっすぃー私といる時よりまいちゃんとかアヤカさんといる
 時の方が楽しそうなんだもん。だから本当は私と一緒になんていたくないの
 かもって思って……」
「…………。」

まぁ確かにアヤカとまいちんと遊ぶのは楽しいけどさ、でも梨華ちゃんといる
のが嫌とかそんなわけないじゃん。つーか、付き合って何年も立つのにこんな
こと言うのも変かもしれないけど、未だに梨華ちゃんといるとドキドキしちゃって
照れくさいだけなんだって!

768よっすぃーの彼女:2005/03/28(月) 04:07:44

「でも、たとえ気持ちが離れたとしても…その…よっすぃーH好きでしょ?
 だからせめて体だけでいいから繋がっていたいと思って、それだけでもいいから
 よっすぃーの側にいたいって思ったんだけど…」
「…………。」

それじゃああたしがただのスケベみたいじゃん!
あたしだって好きな人…つーか梨華ちゃん以外とそんなことしたいとか思わないから。
梨華ちゃんが好きだからだよ? 気持ちがあるからだよ?


「でも、岡やんと楽しそうにしてるよっすぃー見て思っちゃったんだもん…」
「…………。」

ん?何?岡田ちゃん?
あたし岡田ちゃんとなんかあったか?

769よっすぃーの彼女:2005/03/28(月) 04:10:01

「…あいぼんとかごっちんとか…アヤカさんとかもそうだけど、昔からよっすぃーって
 胸の大きい人とばっかり一緒にいるから。だからよっすぃー私と付き合ってくれたの
 かなって? 私より胸の大きい岡やんがいたら私なんて捨てられちゃうんだって、
 そう思っちゃったんだもん…。」
「…………。」

あの…それって何かの冗談?……って、そんなわけないよなぁ。
でもさ、梨華ちゃん、あたし別に“おっぱい星人”じゃないんだから、胸の大きさで
恋人とか友達とか選ばないって!そんなのただの偶然だって!

(まぁ胸でかいのは嫌いじゃない…ってか好きだけどさ……)


「…………。」
「…………。」

「…………。」
その後梨華ちゃんは何も話さなくなった。

770よっすぃーの彼女:2005/03/28(月) 04:12:43

え?あれ?え?それってもしかして…。

「…あのさ、まさか……それだけ?」
「“それだけ”って……私には重要な問題だもん!」
すっごい真剣にそう答える梨華ちゃん。

うわっ!やべぇ、それって…

「くっ…くくっ…」
堪えきれず笑いがこみ上げてくる。

「…笑わなくたっていいでしょ〜。」
「や、ごめん…でもさ、まさかそんなことだなんて思わなかったから…くくっ。」

「ひど〜い!よっすぃーのバカ!私本気で悩んだんだからね!
 おっぱい大きくなればもう一回よっすぃーに振り向いてもらえると思って
 頑張ってバストアップしてたんだから! 次にHする時までに大きくしようと
 思って体操したり食べ物に気使ったりしてたんだよ〜。」

「はは…あははは(爆笑)」
やべぇ笑い止まんねぇ…。

って、あれ?じゃあもしかして…。

771よっすぃーの彼女:2005/03/28(月) 04:15:11

「…あのさ、まさかとか思うけど…部屋呼んでくれなくなったのって…」

「だって、よっすぃーうち来ると絶対Hしようとするから……。
 まだダメだったんだもん。ちょっとずつ効果出てきてるから、岡やんまでは
 無理でも時間かければもうちょっと大きくなると思ったから……」

マジでそうだったのか…ん?となるとあれも?

「じゃあくっ付いてこなくなったのももしかして…?」

「…抱きついたりしたらおっぱい当たっちゃうし………」
うひょー!マジっすか?そんな理由?そんな理由であたし悩まされてたの?

「…そっか…でもさ、メールは別に関係ないんじゃないかな…?」

「だってだって、なんのきっかけで別れ話切り出されるかわかんないから不安
 だったんだもん…。逆にうまく行っても、まだ自信持てるくらいおっきくなって
 なかったし……そしたら怖くてメール出来なくなっちゃったの…。」

772よっすぃーの彼女:2005/03/28(月) 04:17:38

「…………。」
全て聞き終えて正直安心した。

これで“嫌いになった”とか言われたら立ち直れなかった。
だからこんな結末でマジ良かったと思う。

でもさ、それだけじゃいけないんだよね。

あたしが不安だったように梨華ちゃんも不安だったんだから。
それはちゃんと取り除いてあげないとね。

じゃないと前のようなラブラブな日々は戻ってこない。



「…あのさ、一つだけ言ってもいい?」

「うん?」

まだぶつぶつ言ってる梨華ちゃんを黙らせてその目を見つめる。

773よっすぃーの彼女:2005/03/28(月) 04:20:10

「確かにアヤカとまいちんと遊ぶのは楽しい。おっぱい大きい人が好きっていう
 のも、ちょっと違う気もするけど、まぁ否定はしない。」
「…………。」

「でも、そんなことで梨華ちゃんを想う気持ちは変わったりしないから!」
「…よっすぃー……」

「何があっても梨華ちゃんのこと好きって気持ちは変わらないから!
 梨華ちゃんの胸が小さくなろうがなくなろうがそんなことで嫌いになったりしない!」


「友達と遊んでる時だって、梨華ちゃんのこと忘れてるわけじゃない!
 おいしいもの食べれば“今度梨華ちゃんにも食べさせたい”って思うし、
 おもしろい場所見つければ“今度梨華ちゃんと一緒に来よう”って考える。
 照れくさくってそっけない態度とる時もあるけど、でも梨華ちゃんといて
 つまんないとか思ったことも一回もないし、いつだって楽しんでる。」

「…………。」

774よっすぃーの彼女:2005/03/28(月) 04:22:46

「そんぐらい梨華ちゃんのこと好きだよ! ……それでもダメ?」

「…ううん、ごめんね。なんか私バカだね(笑)」
「いえいえ(笑)」

見詰め合ったまま2人で笑う。



額と額をくっつけてしばらく微笑みあった後。

「あのさ、もしまだ梨華ちゃんが胸大きくしたいならあたしも協力するから!」
思い切ってそんなことを言ってみた。

「えっ?」
不思議そうな梨華ちゃん。

「ほら、なんかおっぱいって揉むと大きくなるとかいうじゃん!」
「…………。」
あれ? もしかして外した?


「…よっすぃーのバカ!せっかく感動してたのに、ムード壊さないでよ!
 バカバカバカ! エロ親父!!」

おもいっきり膨れっ面の梨華ちゃん。

やべーマジでミスった?ってちょっと不安になりそうになったら。


「……でも、好きなんだけどね(はぁと)」

775よっすぃーの彼女:2005/03/28(月) 04:24:44


その後はもう、ここ数週間のことが嘘のようなことばかりした。

この数週間に梨華ちゃんがしたこと、見たこと、考えたことを全部聞いて。
この数週間にあたしがしたこと、見たこと、考えたことを全部話して。

久しぶりに一緒にご飯を食べた。
久しぶりに一緒にお風呂に入った。

そして、久しぶりに一緒に…ベッドに入った。


ずっとお預けくらってたからその夜はめちゃくちゃ燃えて。

梨華ちゃんの胸が大きくなったかは正直あんましわかんないけど、でも
久しぶりに触れることを許されたそれにとにかくひたすらがっついて。

後から梨華ちゃんに「やっぱり…」って言われたけど、そんなのおかまいなしで
梨華ちゃんの体を隅から隅まで味わった。

目で…耳で…鼻で…口で…手で…全ての感覚を使って無我夢中に。

776よっすぃーの彼女:2005/03/28(月) 04:27:06



「やっぱりよっすぃーは“おっぱい星人”だったね(笑)」
「なんだよー!悪いかよー!(笑)」
「別に〜」

「ったく…だいたい一つ間違ってるんだよ!」
「へっ?」

「あたしは“おっぱい星人”じゃなくて“梨華ちゃん限定おっぱい星人”なんだよ!」
「もう!よっすぃーってばぁ(照)」
「へへへっ。」


「…って、ちょっと待ってよ!結局おっぱい好きには変わりないんじゃない!?」
「ん? あー。  まーいいじゃん!」

「良くない! よっすぃーのバカ!!(笑)」

777よっすぃーの彼女:2005/03/28(月) 04:29:19

〜おまけ〜


「あっ!」

「うん?どうかした?」

「あーいやーあのさ、こないだミキティにぼそっとこのこと相談したら、
 “美貴に次その話題振ったらよっちゃんでも許さないから!”って、
 めっちゃキレられたんだけど…もしかして………」

「…うん。美貴ちゃんにはちょっと話した…」
「あぁそっか、それでか…。んで、大丈夫だった?」

「へっ?」
「や、ミキティにキレられなかったかなぁって…」

「あっうん、私も怒られた…亜弥ちゃんに言ったら何とかしてくれたけど…」

「…そっかそっか。お互いこれからは気をつけようね!」
「…うん………」


  End

778スライム:2005/03/28(月) 04:43:25
更新終了。

日曜の夜、と言うかもう朝なのに私は一体何をしているんですかね!?
なんか最近どんどん恥ずかしさがエスカレートしていってる気がします。

さすがにこれ以上のエ○は書けないと思うので(いや、リクエスト多数でしたら頑張ります
けどねw)、多分この先は大丈夫だとは思いますが…爽やか系に戻る日は遠いかもしれません(爆)


ちなみにこの話、タイトルと無関係なように見えますが、元ネタがこんな感じのスレタイだったので
そこから文字ってます。
どうしても「?」な方がいらっしゃいましたら、後で詳しく説明入れますのでご一報下さい!

ちなみのちなみにこの話の裏タイトルは「π」ですwww
(某所でこの話した皆様、結局こんな出来でございました。期待外れだったらごめんなさい!)


それでは、こんなバカすぎる話にお付き合いいただいた方、本当にありがとうございました!!
(読者の皆様にはいつも感謝感謝の嵐ですが、今回は特にその思いが強いですw)

779スライム:2005/03/28(月) 04:58:08

〜今後の更新について〜

以前「4月から忙しくなる」と書きましたが、なにやらもう既に忙しさが始まっています。
本当は、自分の時間に余裕がある3月中にこのスレを使い切り、そのまま娘。小説界から
フェードアウトするつもりでした。
(ですが、どうやら今月中にスレを使い切るのは無理っぽいので、その案は廃止します。)

レスをいただいたり、他の作家さんと知り合いになれたり、なにより小説を書くことの楽しみ
を知ったりと、ここで書かせていただくようになってから毎日が充実しています。
ですので、今後もまだまだ頑張りたいと思います。
(書きたいネタもいっぱい残っておりますし♪)

ただ、今までのように毎日更新することはほぼ不可能に近いです(多分)。
ということで、ここは以前から皆様に言っていただいていた「まったりでいい」という
お言葉に甘えさせていただくことにしました。
気持ち的には週に1〜2回、余裕がある時は連続でくる予定です。

こんな変な話ばかり書く作者ですが、今後も宜しくお願いします!!

780某所連S:2005/03/28(月) 13:20:47
どうも。先日は乙でした。
π。こんな風にきましたねえw予告先発だったのでワクワクして読みましたが、
期待以上に仕上がっていて、とっても楽しませてもらいましたw
こんなことでこんなに悩んじゃう石が可愛すぎてw
さすがスライムさんw
というわけでまた一緒に闘える日を楽しみにしております。なんだこのレスは??

781ゆう:2005/03/28(月) 14:08:27
更新&完結お疲れ様です!!
梨華ちゃんの悩みに笑っちゃったんですけど、一途で可愛いなぁ〜って思っちゃいました♪
最後は甘〜くて良かったです!!
>作者様、見捨てるわけないじゃないですか!作者様の作品をこれからも読む事が
出来るだけでも凄い幸せなんですから〜これからも応援しています!!

782前274:2005/03/28(月) 23:16:59
更新アンド新作お疲れ様です〜☆おもしろかったです!
梨華ちゃんが まいちん達にちくっと妬いちゃう・ってお話、
すご〜っく読んでみたかったんですよ。当たらずも遠からじ・・
っ気がして。
もちろん、本命は・・ね!♪
(スライムさま、ず〜っと・ゆ〜っくり、待ってます。
フェードアウトなんて、そんなこと言わないでくだしゃい・・)

78335:2005/03/28(月) 23:47:32
��( `.∀´)
よっちゃんはタ○リさんと同じ星の出身だったのれすね!!(ヲイ)
なんだかんだでバカップルバンジャーイな二人に乾杯です。

>そのまま娘。小説界からフェードアウトするつもりでした。
そんなこと許さないわよ!!>( `.∀´)  パシーン!
                 ⊂彡☆))▽T)<なんで私が・・・。

・・・ヤッス―がご立腹です。
それhともかく自分のペース最優先でマタ―リと続けていってほしいなぁ・・・
というのが勝手ながら一ファンとしての願いです。
我がままでごめんなさい。
でもスライムさんのお話が本当に大好きです!

・・・ちょっと恥ずかしいですね(^^;)

784203:2005/03/29(火) 10:47:25
スライム様
梨華ちゃん可愛過ぎです!?悩みが可愛過ぎ・・・。
美貴さんに相談しちゃダメだよぉ川釻-釻)

お忙しい中の更新大変だと思いますが、まったりとご自分のペースで頑張ってください。
読めるだけで幸せなのでペースは気にしていませんよ(^▽^*)

(´-`)。o0(フェードアウトなんて寂しいです。ここのお話大好きです!)

785スライム:2005/03/30(水) 02:42:25
何だか申し訳ないので、ひとまずレスだけでも。

>某所連S様
 レスありがとうございます! いつもお世話になり大感謝の毎日ですよ♪
 ”π”楽しんでいただけて良かったです。
 しかしながらもう一つの予告(ファンタジー云々)は絶対無理なので期待しないで下さいねw

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 どんどんエスカレートしていくバカ話にお付き合いいただいてる上に、見捨てない
 でいただけるなんて……・゚・(ノД`)・゚・。 感涙です。

>前274様
 いつもありがとうございます!!
 全くもって同じこと考えていました。で、見つけられないので自分で更新をと…w
 同志がいたこととっても嬉しいです(0^〜^0)

>35様
 いつもありがとうございます!!
 そして…す、すいません。けめこのためにも(?)今後もっともっと精進しますので。
 ( T▽T)<けめちゃんごめん……私、書く!(ピンチランナー風に)

>203様
 いつもありがとうございます!!
 カワイイ梨華ちゃんを書くのが自分の一番の楽しみでもあるので、褒めていただき光栄です。
 ちなみにミキティ…ノーコメントでお願いしますw


前回のレスで言葉足らずな発言をしてしまい、ご心配おかけして申し訳ありません。
とりあえず言いたかったことは、
『最初はあんな予定だったけど、今はそんな気なくすくらいこの世界にどっぷりはまってます。
 そう思えるようになったのも皆様の温かいレスのおかげ…大大大感謝しています!』 です。

更新ペースは本当にゆっくりになりますが、石川さんが走り続ける限りは自分も頑張り続ける
覚悟ですので、バカなことばっかり言ってるバカな作者ですが、この先も宜しくお願いします!

786スライム:2005/03/31(木) 00:48:28

どうしても何か書きたくてしかったなかったので……。
恒例の(?)楽曲ものを一つ。

例によってすごく短い話ですが、よろしければお付き合いください!

787恋 ING:2005/03/31(木) 00:50:40


全然興味なんてなかったはずだけど。

皆が“素敵”って騒ぐから興味ひかれちゃって。

ほとんど話したこともないのに近づいていって。

なんて呼べばいいのかも分からないのに貴方の隣に来てしまって。

普段の私じゃありえないこと。
普段の私じゃ考えられないこと。

人見知りのはずの私の心を奪った貴方。

788恋 ING:2005/03/31(木) 00:52:34

こんなに素敵な人なのに…。
こんなに優しい人なのに…。

どうして気付かなかったのかな?
どうして神様を疑っちゃってたのかな?

気がついた時にはすっかり貴方の虜。


“出会いがない”なんて愚痴ってた頃が懐かしい。
“恋なんてしなくてもいい”なんて言ってた頃が懐かしい。

気がついたら私の隣にはいつも貴方の横顔。

789恋 ING:2005/03/31(木) 00:54:17

あれっ?買物とか誘われちゃってる?
それってもしかしてデート?

わぁ何着て行ったらいいのかな?
スニーカーがいいかな? それともブーツ?


恋の神様って本当すごい人。

疑っちゃってごめんね。
八つ当たりしちゃってごめんね。

こんなに素敵な人を準備しててくれてたんだもんね。

それってやっぱり時間かかっちゃうものだよね。

790恋 ING:2005/03/31(木) 00:56:06

貴方に出会う前の私ったらグルメなんて気取っちゃって。
バカみたい。
こんなことならファッションとか研究しておくんだった。

でもいいの。

きっと貴方はそんなことも笑って聞いてくれる。
「どこがお薦め?」なんて優しく聞いてくれる。


まだまだ始まったばかりの恋だけど。

嬉しいことは2人で楽しんで。
悲しいことは2人で分け合って。

貴方とならずっと楽しい日々を送れるはず。

ずっとずっと一緒にいられるはず。

ずっとずっと夢中でいられるはず。

791恋 ING:2005/03/31(木) 00:58:06


こんなに幸せでいいのかな?
後で「間違いでした」って言っても遅いからね……神様。

私はもうこの人から離れられないの。

ずっとずっと一緒にいたいの。

そう……これからもずっとずっと………


恋愛進行形。



  End

792スライム:2005/03/31(木) 01:05:43
更新終了。

勢いだけで書いてしまいました。
ありきたりな感じでごめんなさい。

コンサートなどでも歌われているのでご存知の方も多いと思いますが、元ネタは
モーニング娘。「Go Girl〜恋のヴィクトリー〜」のc/w曲です。

またまた名前出してないので自由なCPでどうぞ!
(ちなみに作者イメージは石川さん視点のいしよしです)

余談ですが、このCD、曲も好きなのですが、それ以上に歌詞カードの中の石川さんが
めちゃくちゃ好きな感じでして……それで書くことにしていたりw(0^〜^0)


それでは、お読みいただきありがとうございました!!

793203:2005/03/31(木) 09:35:57
更新お疲れ様です♪良いですね、初々しい恋の始まり。
雰囲気は”いしよし”石川さん視点だったので脳内では石川さんが喋ってましたよ。

この歌、去年のライブで聴いたので懐かしいです。
一生懸命歌う亀井さん激可愛かった・・・。

794ゆう:2005/03/31(木) 10:54:03
更新お疲れ様です!!
この曲すっごい大好きで何回も聴いていたので、とても嬉しかったです!!
私も一番好きなCPいしよしの石川さん視点で無意識に読んでいました(笑)

795忍の者Y:2005/03/31(木) 13:40:52
更新お疲れ様です。
今更ですが最初から読ませていただきました。
有意義な時間をありがとうございました。

お忙しいようですが無理をなさらないように
でもお暇な時は更新よろしくお願いします。
今後はちょくちょく遊びに来させていただきます。

796忍の者S(某所連S改め):2005/03/31(木) 22:34:51
更新おつかれさまです。
はいw私もすご〜く好きな歌です。
やっぱこれはいしか〜さんの声が聞こえてきます。
(実は第6感の「声」の同じセリフを真似しても〜♪とか
何時になっても起きるから〜♪ってあたりが
すっごい石っぽいなあって前から主張してたんですけど、某所では認められまへん。)
どうですか??スライムさんw

797前274:2005/04/02(土) 23:40:21
更新お疲れ様です。
‘ゆっくり待ってま〜す・・‘なって言っときながら、
更新されてると、嬉しい♪
いしよし・の二人はずっと、ずっとね、一緒がいいんですよ・・
今月でよっすぃ〜もハタチですね〜

798スライム:2005/04/05(火) 00:13:30
ほんのちょこっとですが、できる時には更新を。

>203様
 いつもありがとうございます!!
 楽曲ものの時はなるべく曲のイメージ崩さないように頑張ってるので、初々しい
 雰囲気がでてると言っていただきほっとしました。
 この曲ライブでは聴けてないのですが、DVDで見ていいなぁ〜と思いました。

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 無意識にそう思っていただけたなんて…作者と同じ思考ですね!?w
 作者はこういう歌は自然と”いしよし”変換してしまいますのでw

>忍の者Y様
 レスありがとうございます!!
 最初からですか!? ……ご苦労さまですw
 そこまでしていただき作者も感無量です。 
 今後も宜しくお願いします♪

>忍の者S様
 度々のレスありがとうございます!!
 ご希望に添って(?)、「声」でも書いてみました。
 よろしければお読みください!
 (作者は何でも石さん変換する奴ですよ…にやり)

>前274様
 いつもありがとうございます!!
 更新を喜んでいただけると作者も嬉しいですw
 そう言えばよっちゃんも20歳ですもんね!?
 今後こそ”おたおめ小説”復活させようと思惑中です(時間さえ許せばですが)。


今回も楽曲シリーズで短編を一つあげます。
短いですが、どうぞお付き合いください!

799:2005/04/05(火) 00:17:03


よっすぃーの好きなところ。


優しいところ。

かっこいいところ。

笑うとカワイイところ。

ちょっとへタレなところ。


いっぱいいっぱいあるけど……

「一番は?」
って聞かれたら真っ先に頭に浮かぶのが、その声。

800:2005/04/05(火) 00:18:28

女の子にしてはちょっと低めのアルトな声。

ちょっぴり切なくて、耳から離れない濡れた声。


ずっとずっとその声に憧れて。
私もそんな風に話したいって思って。

同じセリフを真似してみたけど、どうしても同じにならない。


ちょっと高めの私の声じゃダメなのかな?
どうしても無理だから憧れるのかな?

801:2005/04/05(火) 00:19:36

ううん、そんなんじゃない。

だって貴方の声以外で言われてもそんなこと思わないもん。


きっとそれってそう………。


私が貴方を好きだから。

よっすぃーのことが好きだから。


だからきっとそう思うんだよね。

802:2005/04/05(火) 00:21:08

最近忙しくてちゃんと話してないなぁ……。


メールの合間に留守電が混じっているけどそれだけじゃものたりない。

貴方の声をもっと近くで聞きたい。


“あんまり寂しくさせると氷になっちゃうぞ”


うふふ、そんなこと言ったらどんな顔するかな?

もしかして慌てて飛んできちゃったりするかな?

803:2005/04/05(火) 00:22:19

そんなわがまま言わないから、せめて電話だけでもしてきてね。

何時になっても必ず起きるから。




そのつもりだったんだけどなぁ………。


気がついた時には履歴いっぱいの貴方からの着信。

心配かけちゃった?

ごめんね?


でも嬉しい……貴方に愛されてるって感じられたから。



  End

804スライム:2005/04/05(火) 00:30:39
更新終了。

元ネタとなった楽曲はモーニング娘。6thアルバム「愛の第6感」から「声」です。
忍の者S様も言っていたように、(石川さんっぽいな〜)ということで書いてみました。

前回に引き続き今回も楽曲シリーズでしたが、作者の時間的問題や余裕のなさから
しばらく長めの物語は無理かなっ…ということで、もう少しこういう感じが続くと
思います。

でも、よっちゃんの誕生日や「小川さんは5期メンバー」の続き、その他書きたい
ものはたくさんあるので、いつかは必ず少し長めの話も始めるつもりです。
(よっちゃん誕生日は”いつか”とか言ってられないですがw)


それでは、今回もお付き合いいただきありがとうございました!!

そっそれと…遅れたけどまいちんお誕生日おめでとう!
(かなり好きなのに素で忘れてたバカなスライムでした)

805忍の者S:2005/04/05(火) 01:02:29
ありがとうございます・・(感涙)
開いてみてびっくりしました。あんなにお忙しいはずなのに、もう来てる〜〜〜!!
聞いた瞬間からいしよしソングとして脳内をかけめぐってたわけですが
どうしても脳内で文章に変換できずに苦しんでおりました・・。
スライムさんに見事なまでにやっていただき、恐悦至極に存じますww
ほんっとにありがとうござんす。このお礼は某所でw
お茶と牛タンでもw

806203:2005/04/05(火) 10:35:52
更新乙です♪(*´▽`)´〜`0)梨華ちゃんの可愛い雰囲気が良いれす。
まこあい楽しみにしてます。作者様のペースでまったり頑張ってくださいね。

807ゆう:2005/04/05(火) 16:24:38
更新お疲れ様です!!
もう可愛いとしか言えません!!!この曲はいしよしの為に作られたのかと
勝手に想像してしまいました(笑)それくらい最高です!!!

808スライム:2005/04/05(火) 23:35:14
仕事が思いがけず早く終わったので、今夜も更新です。

>忍の者S様
 いつもありがとうございます!!
 満足していただけたようで作者の方も安心&嬉しいです(0^〜^0)
 ちなみに牛タンは私の専門ですので、何か別の物を…ww

>203様
 いつもありがとうございます!!
 提案いただいた例の件(w)ですが、興味深く制作することが出来ました。
 書いててかなり世界に入り込めたなぁと…逆に感謝の気持ちでいっぱいですw

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 そっそんなにお褒めいただくと恐縮ですが…どうですか?何か気になる楽曲とか
 ありますか?  …と、ちょっと調子に乗ってみたりw
 (本当にある時は気軽にどうぞ!できるだけ希望にそえられるよう頑張ります)


え〜今回もまたまた楽曲ものです。
短い話ですが、お暇でしたらお付き合いください!

809独占欲:2005/04/05(火) 23:37:36

ねぇ…私のこと本当はどう思ってる?


私の方が一つ年上なのにいつも子ども扱い。

無邪気な顔で笑ってるから気付いていないのかな。


私……すっごく寂しいんだよ?


自分ばっかり好きなのかなって…。
私の一方通行なのかなって…。


何度も“もうやめよう”って思った。
今電話が来なければ諦めようって思った。

810独占欲:2005/04/05(火) 23:39:14


それなのに気付くと押してるいつもの番号。


せめて気付かれないようにって。
強がって何でもないような声して。

だけど君の一声に心を温められる。



いつも絶妙なタイミングで鳴る携帯。

一番欲しい時にくれるメール。
一番寂しい時にくれる電話。


だから離れられない。

811独占欲:2005/04/05(火) 23:40:37


わざと? 無意識?

どっちでもかまわない。
どっちでも関係ない。


結局君に魅了されている私。

ねぇ……お願いがあるんだけど。


もっとキスして!

もっと声を聞かせて!

もっと…もっと……君を独り占めさせて!

812独占欲:2005/04/05(火) 23:41:43


私を君だけのものにして………お願いだから。


好き…だけど嫌い………でも…好き………。


いいかげん気付いてよ……。


私、寂しいんだよ?



  End

813スライム:2005/04/05(火) 23:54:12
更新終了。

またまた楽曲もので、前回に引き続きモーニング娘。6thアルバム「愛の第6感」から
インスピレーションを受けて書きました。
(と、かっこいいことを書きましたが元々は203様からのお言葉でそう思ったんですw
 きっかけをくれた203様本当にありがとうございます!)

ちなみに今回は”いしよし”ではなく”小高”です。

作者のイメージですが、主人公は年相応というかちょっと背伸びしたくらいな感じで恋愛を
していて、だけど相手はちょっと鈍感というかいい意味で”子ども”な人という印象を抱きました。
だからお互い好きっていう気持ちは変わらないのに、ちょっとした温度差みたいなものが
できてしまったと……(って、なんか恥ずかしいw)。

あっ!それから、なんとなく今までと違うイメージを出したかったので、あえていつもの
”貴方”ではなく初めて”君”っていう言葉使いました。

ちなみに愛ちゃんの言葉…やっぱり福井弁が無理でした・゚・(ノД`)・゚・。

と、なんか語りだしてしまって恥ずかしいのでこの辺で失礼します。


お付き合いいただいた方、ありがとうございます!!

81435:2005/04/05(火) 23:55:32
・・・(*´Д`)

いいっすねぇ・・・。
確かにいしかーさんは独占欲が強そうだもんなぁ。
個人的にはよっさんがヤキモチやいてるのに全くその事に気づかない石川梨華。
という構図が好きなんですがこのお話はかなりツボにはまりました。
よっしゃ!もう一回アルバム聞きなおそうっと♪

81535:2005/04/06(水) 00:01:08
はぅ!!��( ̄□ ̄;)

す、すみません!!
書き込もうとしたときにはまだ812だったもんでてっきりいしよしだと思って
書き込んでしまいました!!
あの二人だったのか・・・。
んわぁ〜!!スレ汚しもいいとこだ・・・本当すみません!!

816スライム:2005/04/06(水) 00:45:58

>35様
 いつもありがとうございます!!
 いえいえっ気になさらないで下さい!
 (書いてる本人も途中で「これいしよしにも当たるか?」とか思ったのでw)
 今回は小高の方がイメージに近かったので小高で書いたのです。
 そうですか…ヤキモチ焼くよっちゃんと鈍感梨華ちゃんですか…いいこと聞きましたw
 また一つ書きたいネタが出来ましたよ(にやっ)


いしよし・小高ときたら…流れ的にはあのCPですかね?w
実は「愛の第6感」の中でもう一つ浮かんでる曲があるんですが、それがどうも
いしよし・小高ではイメージ違うので、あのCPで書く予定なんです。
そっちはもうちょっとお待ちください!

817忍の者S:2005/04/06(水) 08:24:40
早いですね〜。まさかこんなに一気に出てくるなんでw
独占欲、小高。ナイスリクですよ。203さん!
情熱的な高橋さん、いいっすよお。
今後は小高曲として、頭をぐるぐるまわりそうです。
もうひとつのCP,っていうと、あれですよね。
どの曲だろうっっ??楽しみにお待ちしております。

お礼に[天ぷらそば 桜えびのかきあげのせ]どうぞ!

818203:2005/04/06(水) 11:14:07
作者様、ありがとうございます〜!!!・゚・(ノД`)・゚・。
めっちゃイメージ通りですよぉ♪
この曲聴くたびに、愛ちゃんが麻琴を見つめてる切ない光景が浮かぶんですよ。
好き過ぎて切なくなるっていう・・・。麻琴は無自覚に優しいですから川*’ー’)人(´▽`*∬∬

(*^▽^)っ【たこ焼き】熱いうちにどうぞっ!?

819ゆう:2005/04/06(水) 16:50:39
更新お疲れ様です!!
切ない愛ちゃんと鈍感なまこっちゃん・・・切ないんだけど、なぜか可愛く
思えちゃいました!!小高にイメージぴったりです♪
>作者様、いいんですか??リクしちゃっても(>n<)
私が気になる曲は「春の歌」ですかね〜いしよしが歌ってるんで(笑)

820スライム:2005/04/06(水) 21:05:10
たこ焼きを熱いうちに食べないといけないのでw更新はないのですが、
レス返しと今後の予定(作者のグチ?)を。

>忍の者S様
いつもありがとうございます!!
そして”おそば”!!ありがたくいただきましたw
今回はたまたま時間があったので連続で更新してみましたが、今後は…。
これからを考えると泣きたいです。

>203様
 いつもありがとうございます!!
 イメージ通りですか?そうですか…にやりっ。
 (あぁ今日も作者が調子に乗りそうですw)
 それから”たこ焼き”ふぅふぅしながらいただきました。

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 なんともドンピシャなリクをしていただいたのでしょうw
 ちょうどその曲も書くこと決めたばっかりなんです。
 すごい偶然すぎて、なんかちょっと照れます(0^〜^0)


今日からしばし仕事の方でいろいろやることがありまして…。
悲しいかな、これまで以上にパソコンに向かう時間がとれません・゚・(ノД‘)・゚・。
ということでしばらく何もあげられないかもしれません…。

(とか言いつつストレス解消に睡眠時間削って書きまくる恐れもありますがw)

もし更新が出来ない状態が長くなりましたらその分GWに頑張りますので。
どうかよろしくです(ぺこり)。

821スライム:2005/04/08(金) 23:51:23
「更新が遅れる」とか言ってた作者ですが、また一つ書いちゃいましたw

毎日規則正しく、そして慌しく忙しい日々を送っているのですが、平日ずっと集中
して仕事してる分反動で週末くらいはやりたいようにやらなきゃー!と思い、帰宅そうそう
小説(よっちゃんバースデー小説など)とか書きまくってますwww

ということで更新始めます。

822レモン色とミルクティ:2005/04/08(金) 23:53:45

今日も晴天・デート日和。


それなのに貴方はいつものように早足。

これじゃどこで腕組んだらいいかわからないじゃない…。
これじゃ全然ウインドウショッピングにならないじゃない…。


この間買ったお揃いのTシャツ。

本当はもっとカワイイ色のが欲しかったけど。
貴方が着てくれないと困るからちょっと妥協してレモン色。

823レモン色とミルクティ:2005/04/08(金) 23:55:32

恥ずかしいっていうのはいいけどさぁ、ちょっと歩くの早すぎだよ?

慌てて掴んだ腕は全然知らない人。
慌てて見回したのに貴方はどこにも見当たらない。

もしかしてはぐれちゃった?


こんな時に限って充電切れそうな携帯。

あ〜あ昨日長電話するんじゃなかった。

どっちから切るかで譲り合って。
結局ずるずるお喋りを続けて。

今日のために充電忘れて早く寝たのはいいけど。

824レモン色とミルクティ:2005/04/08(金) 23:57:23

何のためのデートなの?
何のためのペアルックなの?


貴方がいないと意味がない。


どこ行っちゃったんだろう?
お揃いの格好そんなに嫌だったのかな?


「もう帰ろう……」

いっぱい探したけど結局見つけられなくて。
充電切れの携帯を握り締めて駅までの道を引き返していたら。


曲がり角に貴方の姿。

825レモン色とミルクティ:2005/04/08(金) 23:59:27

私に気付いてゆっくり近づいてきて。
立ちすくむ私の手をとってぎゅっと握り締めて。

「あのさ、恥ずかしいからさっさと帰ろう…」

そう言ってますます手に力をこめられる。

照れくさそうに斜め上を向いているけど。
デート中に彼女を置き去りにしちゃったりするけど。


でもやっぱり好きなんだよね……。



家に着いて貴方から渡された紙袋。

中を見るとお揃いの、しかも私好みのティーカップ。


「外は恥ずかしいからさ…これで勘弁してくれない?」

826レモン色とミルクティ:2005/04/09(土) 00:01:03

貴方がくれたお揃いのティーカップ。

どんな顔してこれ選んだんだろう?
どんな顔してこれレジに持っていったんだろう?

想像するとなんかおかしいね。


同じティーカップにミルクをたっぷり入れて。
ASIAの真ん中で一緒に飲もうね。


「やっぱりペアって素敵!」



  End

827スライム:2005/04/09(土) 00:12:14
更新終了。

「明日休みだし1日くらいいいじゃん!?」と半分やけになってwパソコンに向かった
のですが、いや〜楽しかった。なんだかすっきりしました。
(仕事中は感じないんですがもしやストレス溜まってる?ww)

ということで、一昨日の発言から一転こんなに早くきてしまいましたが(w)、今回も
またまた楽曲シリーズです。

そして今回も「愛の第6感」からのセレクトです。

初めなんとなくあややっぽいと思って”あやみき”のつもりで書いていたのですが、
書き終えた感想としては「いしよし?」ww
結局どっちつかず……読者の方のお好きな方に(それ以外もアリですよ!)当てはめて
いただけたら嬉しいです。

ちなみに書いている時に全然違う”小高バージョン”も浮かんできたり。
文字起こししようか悩んでいますが、1曲につき1小説の方がいいですかねぇ??
ご意見いただけるとありがたいです。
(それがありなら「独占欲」いしよしバージョンも……w)


なんだか気まぐれな作者ですが、作品にお付き合いいただきありがとうございました!

82835:2005/04/09(土) 00:27:01
( `.∀´)<こんな気まぐれなら大歓迎よ!!キリキリ書きなさい!!

・・・相変わらず態度がXLなヤススです・・・。
先日は本当にしつれいしました。お詫びに恒例のヤススからの貢物を・・・

ホイ!>( `.∀´)つ[ごまの飴]

・・・説明しませう。その昔やっす〜はごまの飴がお気に入りだった時代があったのれす。
まだ彼女が10代だった頃のお話れす。(モーニング娘。のへそ参照)
疲れた体にグルコース!・・・という事にしといてください(^^;

そして愛の第六感シリーズキタ━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
自分的にはいしよしっぽいなぁと思いました。
なんか読んでていしかーさんの「理解して!女の子」がポワンと思い浮かんだもんで。
・・・聞いた事ないんですけどね。<ヲイ

お忙しい中の更新本当にお疲れ様です。そしてありがとうございました。

829スライム:2005/04/09(土) 01:21:55
テンションがおかしくなっているのでwもういっちょ!

>35様
 いつもありがとうございます!!
 ヤッス−に褒められ(?)、しかもヤッス−情報まで教えていただきありがたやありがたや。
 「理解して!」は作者の車の中に常駐されていたり…w
 今度それ絡みも書ければ…と思います。

さて、ヤッス−から[ごまの飴]もいただき栄養補給も完了したので、もう1作
あげてみたいと思います。

またまた楽曲ものの短い話なんですが…。

それでは更新始めます。

830春の歌:2005/04/09(土) 01:24:23

19時だね。

もうそろそろ着くのかな?

早く会いたいな……。


貴方がこの街を出ると聞いたあの日。

堪えきれず涙を流してしまって。

貴方は困ってたね。

一生懸命慰めてくれて。
出来るだけ帰ってくるからって言ってくれた。

831春の歌:2005/04/09(土) 01:26:02

あの時に“もう泣かない”って約束したはずなんだけど。

やっぱり帰りは寂しすぎて泣けてくる。


離れているからすれ違いも多くなって。

早合点しちゃったり。
意地を張っちゃったり。

だけど結局毎日貴方のことばかり考えている。

毎日が貴方中心。

832春の歌:2005/04/09(土) 01:28:11


あれから1年。

一生懸命アルバイトをしてお金を貯めて。
一生懸命パパとママを説得して。

もうすぐ貴方の暮らす街に着く。


最後にあったのは3週間前だったっけ?

これからは毎日でもキスできるね?



もしかしたら気持ちがかわってしまうかもしれない…。

貴方を愛する気持ちが……
私を愛してくれる気持ちが……

833春の歌:2005/04/09(土) 01:29:50

だけど。

貴方とならどこまでだっていける気がするの。
貴方にならどこまでだって着いていける気がするの。

きっと私たちは幸せになれる。


私を包むこの風が…
この暖かな春の風が…

きっと私たちを幸せにしてくれる。


ねえ…いつまでも抱きしめていてね……

834春の歌:2005/04/09(土) 01:31:43


2人で夕日を見れるといいな…。


そしたら貴方に伝えるんだ……“好きです”…と。


“これからもずっと好きです”って…誓うんだ。



  End

835スライム:2005/04/09(土) 01:37:18
更新終了。

調子に乗って連続更新しましたが、こちらも元ネタは「愛の第6感」です。

一応石川さん視点の”いしよし”というつもりで書いたんですが…名前もないです
ので、他のCPがよろしい方はそれでも全然よろしいので…。

ひとまず「愛の第6感」シリーズはほぼ書ききったなぁという感じなので、別バージョン
がない場合はまた何か別のアルバムあたりでやれれば…と思います。


それでは、お付き合いありがとうございました!!
(また来たら、ごめんなさいwww)

836ゆう:2005/04/09(土) 01:58:07
更新お疲れ様です!!
2作連続で読んじゃいました♪もうね・・・リクに応えて頂いたり、しかもそれが
偶然作者様と同じだったということでとっても最高ですwwもう最近は「愛の第6感」
ばっかり聴きまくっています(笑)今日、娘。コンに行くのでいしよしばっちり
見てきます!!!
>作者様、いろんなバージョンを私はぜひ見たいです!!後、お忙しい様ですがご無理だけは
しないでくださいね〜

837203:2005/04/09(土) 07:24:48
更新お疲れ様です♪仕事の息抜きは好きなことする方が良いよね!?
「レモン色〜」亜弥ちゃんっぽいですよ(釻v釻川 
小高バージョンも浮かんだんですか?読んでみたいなぁ(とか言って。w)
「春の歌」は王道ですよね。いしよしウォッチャー矢口さんも歌ってるし。
矢口さんのフェイク大好き!?(^◇^〜)
話それましたが、作者様の書かれる梨華ちゃん視点は愛があるからなのか可愛いです。w

娘。のアルバムや、シングルのカップリングは良い曲が多いですからね。
まったりまったり体調に気をつけて頑張ってくださいね。

838忍の者Y:2005/04/09(土) 10:19:48
リクに応えていただきありがとうございます。
とてもステキな作品でした。
( ^▽^)<『すらちゃんっ!ありがとう!』
私が言うより石川さんに言われた方が嬉しいですよね・・・w
お忙しいでしょうが気分転換になるのでしたら、これからも妄想してくださいね。
楽しみにお待ちしてます。

839スライム:2005/04/10(日) 02:43:36
なんだか眠かったりもしますがw

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 娘。コンどうでした? よろしければ感想とか教えてください♪
 そして、別バージョンも作ってみました…てへへ。

>203様
 いつもありがとうございます!!
 あややっぽいですか?それは良かった〜ww
 ちなみに小高バージョンもこの後制作いたしますので!
 (今度やぐの話も書いてみたいです、けめことセットでw)

>忍の者Y様
 いつもありがとうございます!!
 うひょひょっ!石川さんから褒められちゃった(照)
 これはますます頑張らないとですねっ♪


それでは、まずは「独占欲」から別バージョンで。
更新始めます。

840独占欲2:2005/04/10(日) 02:45:51


どうしてあんな人を好きになってしまったんだろう…。
どうしてあんな人を愛し続けているのだろう…。

いっそ嫌いになれたらこんなに苦しまなくて済んだのに。


ねぇ…いつまでこうしていればいい?

どのくらい寂しい夜を過ごせば貴方を手に入れられるの…?

841独占欲2:2005/04/10(日) 02:48:08

わかっているはずなのに…
いつも貴方からの電話を待ってしまう。

ばれないように…気付かれないように…
何でもないただの友達の振りをしてかける電話。


良かった…一人なんだ……


貴方の口から出てくる甘い愛の言葉。


きっと今だけってわかっているけど…
多分ただの都合のいい女なんだろうけど…

842独占欲2:2005/04/10(日) 02:50:14

『今から行くよ』

たった一言がとっても嬉しくて。

ねぇ…いつか私からその唇に触れてもいいかな…
ねぇ…いつか私だけのものになってくれるかな…



夜中にふいにかかってくる電話。

どうしたんだろう?
急に予定が変わったのかな?

今日は貴方から電話がかかってこないはずの日。
明日は貴方とは絶対に会えないはずの日。

843独占欲2:2005/04/10(日) 02:52:11

“少しくらい嫉妬してくれる?”

淡い期待を込めてゆっくりとボタンを押す。

わかっているはずなのに…
貴方からの電話に微笑みが止まらない。

ばれないように…きづかれないように…
わざとけだるい声なんて出してみたりする。


ねぇ…どうしてそんなキスをするの……
ねぇ…どうして心を離させてくれないの……

844独占欲2:2005/04/10(日) 02:53:54

欲望だけがどんどん高まる。


ねぇ…いつか私からその唇に触れてもいいかな…
ねぇ…いつか私だけのものになってくれるかな…


ねぇ…気付いているんでしょう……

お願いだからこれ以上嫉妬させないで。

寂しくさせないで……。



  End

845スライム:2005/04/10(日) 03:03:10
更新終了。

「独占欲」いしよしバージョンでした。

小高との違いとしては、小川さんが単純に恋に対して鈍感なのと違い吉澤さんはわかって
いながらもあえてこういう態度を取っているという点で、今回の方が大人な話です。

でも、別に吉澤さんに他の本命がいて石川さんが2番とかっていうわけではなくて
(それでもいいですがw)、吉澤さんがこういう風な付き合い方を楽しんでいて、
逆に石川さんは見えない影におびえて一人で思いふけっているという…そんな感じです。

なんか切なくなりすぎるからやめようかとも思ったんですが、せっかくですし、たまには
こういうちょっと曲がった恋も書いてみようかな?と思い作りました。

でも、読みようによっては単なる不倫の歌にもなるので(w)、その時はぜひ
いしよし以外のCPででも読んでくださいwww


それでは、失礼いたしました。
読んで下さったかたに感謝です♪

846名無しのSaku:2005/04/10(日) 12:34:07
更新おつかれさまです。HNが多すぎて、何で書いてるかわかんなくなってしまったw
大人ないしよしVer、非常に良いですねw
スライムさんのおかげで第6感をきく印象がこれから違ってきそうですよ。
お忙しい中の更新、ほんとにありがたいですが、
どうぞいつまでもついていきますので、ムリはなさらないよう書き続けてくださいねw
至上主義万歳w

847ゆう:2005/04/10(日) 15:11:45
更新お疲れ様です!!
別Ver.待ってましたぁ!!梨華ちゃんの気持ちがとても切なくて苦しくなっちゃいました(><)
でもこの曲もっと好きになっちゃいました!!コンサートとっても良かったですよ〜!!
途中梨華ちゃんのスカートが落ちちゃうハプニングもあったりww
いしよしも所々あったりして大満足でしたよ〜!!!

848スライム:2005/04/10(日) 20:08:59
やらなければいけないことを一切やらずに週末を過ごしてしまっているバカな作者ですw
(明日からまた気合入れて生きていくもん……)

>名無しのSaku様
 いつもありがとうございます!!
 確かにいろんな名前お見かけしますねww
 でも多分どれでもわかるので(?)何でもどんとこいですww
 至上主義同盟万歳!!

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 作者も切なくなりながら書いてみました。
 (石ヲタなのに自分が切なくなる話って……やっぱり頭はやられてるみたいですw)
 コンサート楽しかったみたいですね〜、ハプニングうらやま(ry ww

それでは別バージョン2つ目、ただのバカップルの話ですw
更新スタート!!

849レモン色とミルクティ2:2005/04/10(日) 20:11:50

休みの日はいつも愛ちゃんの家で。

お揃いで買ったティーカップにミルクたっぷりの紅茶を入れて。

甘い甘いミルクティーを一緒に飲む。


これって一番幸せな時間だよね。



今日は久しぶりに街に出てデート。

あのさ、あんまり外でってないから嬉しいのはわかるんだけど…。

ちょっと歩くの早すぎないかい?

もっとのろのろのんびり歩こうよ〜。

850レモン色とミルクティ2:2005/04/10(日) 20:14:12

愛ちゃんは外でデートの時はいっつも早足。
ついでに言うと外じゃなくてもいっつも早口。


私がとろいだけかもしれないけど…。
でもさ、そんなに早く行かれちゃうと…。

ほらね、腕組む相手間違えちゃったじゃん!

って、何笑ってんのさ!
気付いてるならゆっくり歩いてよ!


何だかなぁって思ってたら突然愛ちゃんがジャケットを脱いで。
照れながら着ているTシャツを見せてくる。

851レモン色とミルクティ2:2005/04/10(日) 20:15:50

“あっ!それ!”

この前のデートで一緒に買ったお揃いのTシャツ。

レモン色がきれいだねって言って2人で選んで。

えへへ、実は私も下に着ているんだよね…。


休みの日はいつも愛ちゃんと一緒で。

お揃いで買ったTシャツなんて着ちゃって。

手をつないで街を歩く。


これってすごく嬉しい時間だよね。

852レモン色とミルクティ2:2005/04/10(日) 20:17:58


いつもの癖でぼんやりふらふらしていたら。

あれっ?いつの間にか隣に愛ちゃんがいない。

困ったな〜。
どこ行っちゃったかな〜。

充電ギリギリの携帯に思いを託して発信ボタンを押す。

“ツーツーツー”

ありゃ?話中?

これは本当にまいったぞ。
もしかしてこのまま見つけられない?

853レモン色とミルクティ2:2005/04/10(日) 20:19:38

どうしようって携帯片手に悩んでたら、信号向かいに同じ姿を発見!

愛ちゃんも私に気付いたみたいで。
青に変わるとお互い猛ダッシュ。


交差点のど真ん中で。

充電切れの携帯握り締めて。

バカだね〜って2人で笑い合う。


これって一番楽しい時間だよね。

854レモン色とミルクティ2:2005/04/10(日) 20:21:52


見たいって言ってたコメディー映画の待ち時間。

今度からは遠慮しないで電話は切ろうって約束して。
無理かもしれないからって、充電はしっかりするって約束にかえて。


始まった映画で笑うつぼは全く一緒。

他に誰も笑ってないとこでも2人は一緒に大爆笑。

ちょっと迷惑かもしれないけど、でもかなり嬉しい。

855レモン色とミルクティ2:2005/04/10(日) 20:23:27


愛ちゃんと同じ感性。
愛ちゃんと同じTシャツ。
愛ちゃんと同じティーカップ。

お揃いってほんとに嬉しいね。


これからもいっぱい“ペア”を増やそうねっ、愛ちゃん!



  End

856スライム:2005/04/10(日) 20:30:35
更新終了。

はい!おバカな作者が書くおバカな話でしたw
小高はやっぱりこういうのが書きやすいww
ということでただのバカップルのお話です。

これで本当に「愛の第6感」シリーズは完結です。
いや〜良かったよかった(0^〜^0)

この話、そしてこのシリーズにお付き合いいただきありがとうございました!!

(次回は楽曲じゃないものをあげられればと思っています)

857203:2005/04/10(日) 22:52:09
更新お疲れ様です♪かわいい小高ご馳走様でした!?
(*^▽^)<もう、最高です!?

(矢口さんはリーダー視点でお願いします。w)

>ついでに言うと外じゃなくてもいっつも早口。
この一文に感心しました。作者様巧い!?

858スライム:2005/04/12(火) 00:26:19
よっちゃんお誕生日おめでとう!!
小説間に合わなそうだから先にそれだけでも。
(一応製作中ですので、早いうちに更新したいと思います)

>203様
 いつもありがとうございます!!
 ちょっとしか遊びを褒めていただけると…やる気でますねw
 これからもちびちび小ネタ入れながらやっていきたいと思います。
 (矢口さんは、ちょっと時間かかると思います…お待ちください!)

それでは。ササッ。

859スライム:2005/04/12(火) 21:05:44
聖誕祭用に書いていた小説が終わらなそうだったんで…即興で短編作りました。

急いで作ったものなので、おかしい所とかあると思いますがご容赦ください!


それでは更新始めます。

860逃避行:2005/04/12(火) 21:07:35


昔見た映画を思い出す。

タイトルとか出演者とかは全然覚えてないんだけど…。

あのラストシーンだけは心に残っている。


いつか自分にもそういう人が現れるんだって…。
いつか誰かが…愛する人が私をさらって行ってくれるんだって…。

861逃避行:2005/04/12(火) 21:09:32


「ふぅ〜」

だけど現実なんてこんなものよね。

いつものように仕事して。
いつものようにレッスンして。
いつも通りに時間が過ぎていく。

(そういえば明日ってよっすぃーの誕生日だよね…!?)

私の大切な人。
同期とか友達とかそういう言葉じゃ表せないくらい大切な人。

言ったことはないけど、実は昔夢見たことがあるの。
ううん、今も夢見ているの…。

私を連れて逃げてくれる王子様はよっすぃーだって。


(…そんなわけないのにね………)

862逃避行:2005/04/12(火) 21:11:27


気がついたらもう間もなく0時を迎える時間。

せめて0時丁度にメールを送りたいと思って。
テーブルの上の携帯を手にとる。

と同時に鳴る携帯。

余りにもタイミングが良すぎるから驚いちゃった。
(もうビックリさせないでよ!誰よ〜……って、よっすぃー!?)

画面に表示されるのは間違いなくよっすぃーからの着信。

「…もしもし?」
高鳴る胸をおさえてなんとか電話に出る。

『あー!梨華ちゃん今家いるよね?今行っていい?ってか行くから!』

すっごい勢いできれた電話。

863逃避行:2005/04/12(火) 21:13:21

(何?)


私が悩む暇もなくインターフォンの音がして。
息を切らせたよっすぃーが部屋にやってきた。

「…急にどうしたの?」
「あー、うん。今日ってあたしの誕生日じゃん!」
「う、うん……おめでとう。」
「あっありがとう!…ってそうじゃなくて…梨華ちゃん!あたしと逃げよう!」
「ふぇえっ…?」


嬉しいけど…よっすぃー急にどうしちゃったの?

864逃避行:2005/04/12(火) 21:15:07

「あのさっ、すっげー前に梨華ちゃん王子様と一緒に逃亡して2人っきりで幸せな
 暮らしするのが夢って言ってったじゃん!?」
「えっ!?…あっ……うん。」

「でさ、あたしじゃー王子って感じじゃないかもしんないけど、でもさっ
 梨華ちゃんと2人で暮らす王子は他の奴になんて譲れねーから。ダメ?」
「ダメじゃないけど…でも……いいの?」

「あったりまえじゃん!本当はもっと早くこうしたかったんだけど…未成年じゃ
 すぐに連れ戻されるからさ…20歳になるまで待ってた!!」
「(……よっすぃー………)」

「梨華ちゃんの卒業式の日にしようかとも思ってたんだけど…待ちきれなくて。
 貯金もして金も貯めたし、飛行機のチケットも住むところも用意した。
 だから後は行くだけなんだけど……一緒に来てくれないかな……?」


私が断るわけないじゃない……。

865逃避行:2005/04/12(火) 21:16:34


日本を旅立つ直前。

ののとあいぼんにだけ電話をした。

2人とも泣いてたけど、でも祝福してくれて。


みんなビックリするよね?
心配かけちゃうかな?

でも…よっすぃーと2人で仲良くやるから許してね。


これが私にとって一番幸せな道だから……。



   End

866スライム:2005/04/12(火) 21:22:08
更新終了。

よっちゃんの誕生日なのに梨華ちゃんがメインという…(爆)

まぁ勢いですのでお許しください!!
後々アップする予定の元々のおたおめ小説はよっちゃんメインなので。

ちなみにこの小説…
『逃げればいいじゃん!!』っていう作者のバカな思いから生まれましたw
(本当にそうなったらもちろん応援しますよ?ww)


そ、それでは…今回もお付き合いいただきありがとうございました!!

867スライム:2005/04/12(火) 21:24:38
言い忘れ。

飛行機の時間のことはスルーしてください(ぼそっ)ww

868203:2005/04/12(火) 22:07:07
更新お疲れ様です。いしよし逃避行(*´▽`)´〜`*)
2人なら、夜中に飛行機だって飛んじゃいますよ。w
吉澤さんメインも楽しみにしています♪

869前274:2005/04/12(火) 23:20:50
更新お疲れ様です。
ちこっと、ご無沙汰です。もちろんいつも拝見してます♪
よっすぃ、二十歳おめでとう!ですね。
「逃避行」良いですよ〜 もうね、ふたりで幸せつかんで、
って 強く願ってます(笑)

87035:2005/04/12(火) 23:32:22
愛の逃避行キタ━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
素敵です!ナイスです!!最高です!!!

二人とも・・・しっかりやんのよ・・・>( ´.∀`)つ[餞別]
ヤススも応援していますYO!
・・・あ、やっす〜の耳に入る頃にはもう二人は日本にいないのか。
それに突然いなくなったらこの方の場合号泣してそうな気もしないこともないような・・・(どっちだよ)
それか激怒してるかでしょうね。
( `.∀´)<仕事どうすんのよ!ムキー!!!
・・・みたいな(笑)

お忙しい中の更新お疲れ様です。
次回もマタ―リとお待ちしとりやす(^▽^)

871ゆう:2005/04/13(水) 20:45:53
更新お疲れ様です!!
最近忙しくてパソコンに触れませんでした・・・。でも唯一の楽しみの作者様の小説を
見てもうハッピ〜(^▽^)ですっ♪もう、よっすぃ〜梨華ちゃんと一緒に逃避行なんて
カッコよすぎっ(笑)二人ならきっと幸せに生きていけると信じてます!!

872忍の者Y:2005/04/14(木) 01:58:10
更新お疲れ様です。
誕生日にUPしてたなんて気付かなかった!
これからは大きな声でお願いします。w
こんな事があったらいいな、って夢を形にしてくれた。
リクもしてないのにありがとう。w
二人は何処へ?w

873名無しのSaku:2005/04/14(木) 07:06:25
もう、一言で書いてくれるスライムさんが大好きですw
逃避行w
武道館の後にももういっちょ、お願いします!
なんで忙しいのにこんなに書けるのですか??すばらすぃ。

874スライム:2005/04/17(日) 01:29:15
なんだかいろいろあり大変だなって感じですが…。
きっとなるようにしかならないし、自分はただ応援するのみです、はい。
(とりあえずその一環として?wここの更新頑張りますよ!?)

>203様
 いつもありがとうございます!!
 そうですよね、きっと大きな力で飛行機も…w
 お待たせいたしました、よっちゃんメインできあがりました。

>前274様
 いつもありがとうございます!!
 前274様の願いしっかり受け止めました…って作者が受け止めても仕方ない!?w
 (きっと2人は幸せなはずなので……ww)

>35様
 いつもありがとうございます!!
 け、けめちゃん相談しなくてごめんなさい…。
 でもきっと大丈夫!! 娘。のリーダーも美勇伝のリーダーも圭ちゃんが代わりにww

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 ”唯一の楽しみ”だなんて…作者冥利につきます(大照れ)
 石ヲタとしてこれからも「ハッピー」を撒き散らしていきますのでw

>忍の者Y様
 いつもありがとうございます!!
 すいません、オイラも忍び心を出してしまって…w
 これからは大声だしまくりでいきますからお許しくださいww
 (行き先……どこだろう………オイラも知りたいですw)

>名無しのSaku様
 いつもありがとうございます!!
 なぜかって?それはですね……おバカですからw
 やらなければいけないことから軽く逃げているんですよ(ねっバカでしょう?w)
 ちなみに武道館後の小説は…石ヲタの勤めですww

えっと、今回は遅くなりましたがよっちゃんメインのおたおめ小説です。
思っていたより長くなりましたが、まぁ縁起物ですし一気に更新いきます。

それでは更新スタートです。

875神様からの贈り物!?:2005/04/17(日) 01:31:42


誕生日の朝。

目が覚めると隣に知らない女の子が寝ていた。


慌てて周りを見渡すと、そこはいつものあたしの部屋。

好きな海外アーティストのポスター。
愛読しているファッション雑誌。
最近始めたフットサルの練習着。

そう、本当にいつもと同じ部屋……この子を除けば。

(何が起きたんだ!?)

876神様からの贈り物!?:2005/04/17(日) 01:33:24


記憶の糸を辿る。


思えば昨日は最悪の一日だった。


付き合い始めて約3ヶ月の彼女と初めて過ごす誕生日。

20歳になる瞬間を一緒に迎えたいと思って前日から会うことにして。
あと○時間だ…とか少しずつカウントダウンなんかして。

とにかくあの瞬間まではあたしはすごい幸せだった。

877神様からの贈り物!?:2005/04/17(日) 01:35:15


悲劇が起きたのは夜もふけ始めた22:00過ぎ。


突然彼女の部屋のインターフォンが鳴った。

(こんな時間に?)ってあたしが疑問を感じている間に。
ガチャガチャって玄関の鍵が開けられて、
「おーい!寝てんのかー!チェーン外せってー!」知らない声が聞こえた。

途端に青ざめる彼女の顔。

まだまだ「?」って状態のあたしを置いてそろそろっと玄関に近づき。
恐る恐るゆっくりとチェーンを外す彼女。

878神様からの贈り物!?:2005/04/17(日) 01:37:07

「ったく、起きてんなら早く開けろって!」
「…ごめん。でも今日仕事で……」
「あぁ、早く終わったから新幹線駆け込んだんだよ。っつうかメールしただろ!?」
 

「ん?こいつ誰?」
やっとあたしの存在に気付いたその人。

「えっと…その…この人は……」
困り果ててますって顔の彼女。


(あぁそうか…そういうことか……。)
あたしは瞬時に察知した。

879神様からの贈り物!?:2005/04/17(日) 01:38:53

多分彼女はあたしの他にも付き合ってる人がいて、多分この人がそう。
だけどさ、こっちだって負けてらんないし…やってやる!

って、気合入れたのも束の間。


「ごめんなさい!私寂しくて…だって、最近忙しいからって全然かまって
 くれないから…だから………」
「…そっか。こっちもごめん!これからはもっと一緒にいるから…」

あたしの目の前で行われた昼ドラ真っ青な光景。


「…………。」

結局無言でその場を立ち去るしかなかった。

880神様からの贈り物!?:2005/04/17(日) 01:40:52


……思い出すだけで憂鬱な気分になる。


その日は彼女とずっと一緒にいるはずだったから友達の誘いも断っていて。
つーか気分が最悪すぎて他の事なんて考える余裕もなくて。


コンビニでお酒を買って一人でヤケ酒。

ありえないってくらい飲んで、ふらふらのまま家に帰ってきて……。


って、あたし普通に家に帰って来てるじゃん!

いったいこの子はどこからやってきたのさ!?

881神様からの贈り物!?:2005/04/17(日) 01:43:16


「…ん…もう朝?早いんだね……おはよぅ…」
悩みまくってるあたしとは対照的に能天気な声。

つーか、マジであんた誰?

「あ、あの…」

って、ちょっと待て! オイ!
なんでこの子裸なんだ!?

「うえぇぇぇぇぇー!」

「んっ?ごめん…おっきい声出さないで。」
「えっ…あ、ごめん!」

って、なんであたし謝ってんだ?
ここってあたしの家だよなぁ?
なんであたしが謝らないといけないんだ?
それとも何かあたしマズイこととかしたのか?

882神様からの贈り物!?:2005/04/17(日) 01:45:11

「…あのさ、すっごい申し訳ないんだけど……あなた誰ですか?」

「…………覚えてないの?」

うわっ、やべぇもしかしてミスった!?
あたし本当にこの子になんかしちゃったのかー!?

「え、いや、あの、その…」
「いいよ、そんなに慌てなくても(笑)すっごい酔っ払ってたもんね。」


え?あれ?怒ってない?

883神様からの贈り物!?:2005/04/17(日) 01:47:19

「あ、うん…それで……あなたは………」
「ふふ、本当に覚えてないんだね。あのね、昨日の夜、“幸せになりたいー!”
 って空に向かって叫んだでしょ?」
「え?あ…うん。(そうだったっけっか?全然覚えてないや)」
「その時にね、丁度流れ星が流れてて…今日って誕生日でしょ?
 だから神様が貴方にプレゼントをあげようって言ったの。」
「へっ!?」

か、神様???
この子頭大丈夫か???

って、でもなんであたしが誕生日って知ってるんだ?
もしかして…いやいやそんなことない。
きっとあたしがポロッと口走ったんだよな!?

884神様からの贈り物!?:2005/04/17(日) 01:49:19

「神様って……そんなこと言われても…」
「吉澤ひとみ、通称よっすぃー。今日で20歳!!」

ふえぇっ? なんで知ってんの?

「埼玉県生まれで、3人姉弟の一番上。好きな食べ物はベーグルとゆでたまご。
 バレーボールと最近始めたフットサルが好きで、ちなみに大学は△△△女子。」

すっげー!全部合ってるよ…。

「これでも信じられない?」
「……あ…いや…」

なんかマジで神様の救いって気もしないでもないけど…
で、でもさ………

885神様からの贈り物!?:2005/04/17(日) 01:51:13

「…あのぉ…プレゼントって………あなたですか?」
「うん、そうだけど?」

そんなにっこり言われても……
つーか、なぜにこの子がプレゼント??

「昨日言ってたでしょ?自分のことだけ見てくれる彼女が欲しいって。
 だから私がきたんだけど……私じゃダメだったかな?」
「いや…別にダメとかそういうことじゃなくて……」

問題はそこじゃないよな〜??


「…ダメなんだ……そっかぁ…昨日あんなに優しかったから、てっきり
 気に入ってくれたんだと思ったけど……迷惑かな?そうなら…私帰るから。」

886神様からの贈り物!?:2005/04/17(日) 01:52:56

あっ落ち込んじゃった?
って、その前に…優しかったってなんだ??
マジであたしなんかしたのか??

「あっ、あのっ…昨日…その……優しかったって?」
「うん…あのね………」



あぁ本当にあたしってどうしようもない。

いくら酔って意識がなかったからといって。
相手が神様からのプレゼントだからといって。

見ず知らずの子とそういう関係になるなんて…。

887神様からの贈り物!?:2005/04/17(日) 01:54:47



「…あれっ? どこ行くんですか?」
「どこって……帰るんだけど…」

あたしが悩んでる間にも話は進んでいたらしい。


「帰る……どこへですか?」
「えっ!?どこって……天界?」

天界?って疑問系で言われても…。
つーか、マジ??
天界に帰る? どうやって?

888神様からの贈り物!?:2005/04/17(日) 01:56:31

「あの……天界っていう所は簡単に帰れる所なんですか?」
「えっと…うん…そんなに簡単には……いかないかなぁ?」

だから、なんで疑問系なんだよ!
そんなの聞かれてもわかんねぇっつーの。

「じゃあどうやって帰るんですか?」
「…えっと、その…あの…それは……」

さっきまでと一転してうろたえ始めた。


あっなんかこの子の困った顔見ていたくないなぁ……。
「…………。」

889神様からの贈り物!?:2005/04/17(日) 01:58:36



「あの…良かったらうちにいますか?」
「えっ!?いいの?」
急にパァっと明るい表情に戻った。

(あっやべぇこの子カワイイじゃん!!)

「本当に? ここにいていいんだよね?」
「は、はい…その方があたしも嬉しいかなぁって…(照)」

自分でも(何言っちゃってんだ?)って感じだけど。
でもなんか無意識にそう口走ってしまっていた。


「や〜ん、ひとみちゃん照れてる〜かわいいー!!」

急に“ひとみちゃん”なんて呼ばれたから少し驚いたりもしたけど。

(マジでこの子かわいいじゃん…あたしもしやラッキー!?)

890神様からの贈り物!?:2005/04/17(日) 02:00:43


「…あっ、私のことは“リカ”でいいから。」
「リカ?」
「うんっ。よろしくね、ひとみちゃん!」

一瞬何か思い出したような気がしたけど…。
何だったかな、全然浮かんでこないや。


まっいっか。


神様の使いだかなんだかわかんないちょっと怪しい素性の子。
だけど、すっげーカワイイ子。

最低の誕生日から最高の誕生日に変わったね。


よくわかんねーけど、「神様ありがとう!!」

891神様からの贈り物!?:2005/04/17(日) 02:02:28


だけどこの時あたしはまだ知らなかったんだよね。
この子…もとい“リカ”と過ごすこれからのドタバタ生活を。

ついでに、意外にあっさり分かった“リカ”の素性も。

まぁ今はそんなのどうでもいいけどさっ。
そんなのはまたそのうちってことで。

とりあえず今を楽しませてください!


 
  End

892スライム:2005/04/17(日) 02:08:05
更新終了。

ちょっこす遅くなってしまいましたが、よっちゃんおめでとう第2弾ということで。
続きも一応考えてはいるんですが…他にも書かなければいけないものもあるので、
いつになるかはわかりません…(でも、書きますよ?)。

スレの残りもあるので、ちょっと考えつつ、まぁうまいこと切って、次スレでということ
もあります(というか多分そうなりますw)。


それでは、読んでいただきありがとうございました!!

893203:2005/04/17(日) 13:54:40
忙しいなか更新お疲れ様です。ほのぼの感に癒されました。
うん、マジで今を楽しみたいですね(釻v釻川
(続き読んでみたいっす。作者様のペースで無理せず頑張ってね)

894忍の者Y:2005/04/17(日) 14:07:58
更新お疲れ様です。
これって続きますよね?w
気になる終わらせ方しないでよっ!
次回の更新楽しみにしてます。

895ゆう:2005/04/17(日) 19:01:55
更新お疲れ様です!!
よっすぃ〜にとって最高の誕生日ですね!続きも気になっちゃいました・・
いつまでも待ってますよ〜♪♪

896名無しのSaku:2005/04/18(月) 11:49:38
続きが激しく気になる、4人目ですw
お忙しいとおもいますので、まったりお待ちしてますよほ!

897スライム:2005/04/29(金) 01:21:57
忙しかった日々が一段落し、ちょこっと意気込んで制作活動を再開しようとした所
パソコンが壊れ修復不可能となりました(泣)
夏ごろに新しく買おうと思ったのですが、待ちきれずローン組んで最新型を買っちゃったりw

今日は設定やらなにやらでいろいろ忙しいですが、GWはいくつかあげられればな〜と思っています。
今後もよろしくお願いします!!

>203様
 いつもありがとうございます!!
 今を楽しむのはいいことですよ〜。
 ちなみにこれ続きますw(でもパソコン壊滅のごたごたで考えたストーリー軽く忘れてたりw)

>忍の者Y様
 いつもありがとうございます!!
 うしし、罠にかかりましたねっww
 な〜んて、大丈夫ですよ。ちゃんと続きも書きますので。

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 ちょこっと遅くなりましたが、きっちり(?)おたおめ書けて一安心です。
 (ついでに無事ここに戻ってこれたことにも安心していたり…w)

>名無しのSaku様
 いつもありがとうございます!!
 4人目ですか!?ww こりゃますます頑張らねば。
 忙しいというかなんというか…まぁ一山超えたのでなんとかなりそうです。

GW前半戦に一つあげたいとは思っていますが、予定は未定…のんびり待っていただけると幸いです。

898スライム:2005/05/01(日) 17:28:48
こんにちは!!

2週間ぶりの更新です。
と言っても相変わらずお馬鹿なお話ですがw
よろしければ、お付き合いください。

899”いしよし”:2005/05/01(日) 17:29:53


「ありえねー!何だよこれっ!!」

リビングから突然聞こえてきたよっすぃーの大声。

夕飯を作っていた手を止めてひょいっと覗いて見ると。


ものすごく怖い顔でぶつぶつ言っている愛する人の姿。


ちょっとだけひいちゃったことは内緒だけど…でも、どうしたんだろう?
さっきまで楽しそうにDVDとか見てたはずだけど……。

900”いしよし”:2005/05/01(日) 17:30:32

「…よっすぃー?どうしたの?」

「あぁ梨華ちゃん、ちょうど良かった。“いしよし”の“よし”は吉澤の吉だよね?」
「へっ?(何?何のこと?)どういう意味?」
「だからー、“いしよし”は石川と吉澤で“いしよし”だよね?って聞いてるの!」

どうしよう…よっすぃーの言ってることが全然わからない。
でも、なんか不機嫌そうだし…頷いておいた方がいいのかなぁ。

「う、うん。そうだよね。」
「でしょー!さっすが梨華ちゃん!やっぱわかってるよなー。」
「…………。」

本当は全く理解なんてしていないんだけど。
でもよっすぃーが喜んでくれたからいいのかなぁ。

901”いしよし”:2005/05/01(日) 17:31:33

「あっ!梨華ちゃん、夕飯もうできたの?」
「えっ? ううん…まだだけど。」
「なんか手伝おうか?」
「だ、大丈夫…もう少しだから……」
「そっか、じゃあさちょっとネットやってるから何かあったらすぐに言ってね!」
「…うん。」


結局何だったんだろう?

よくわからないけどまぁいっか。
とりあえず料理の続きしなくっちゃ。

902”いしよし”:2005/05/01(日) 17:32:36


30分後。

「よっすぃー!夕飯出来たよー!」
「あーうん、もうちょい待って!!」 


10分後。

「よっすぃー、ごはん食べないのー!?」
「あーうん、もうちょっとだからー!」


更に10分後。

「もう!よっすぃーってばぁ!」
「ごめんごめん、先に食べてていいよー!」

何よそれ! さんざん待たせておいて言うことがそれ!?
だいたいさっきから何やってるのよ〜!?

903”いしよし”:2005/05/01(日) 17:33:38

パソコンに向かったまま真剣な表情のよっすぃー。
何を見てるのかなって画面を覗き込んでみたんだけど。


『これからは“いしよし”は“石好”だね!』
『いやいや、いしよしは“石吉”だから』
『そーそー“いしよし”は“石吉”でしょう』
『“石吉”なんて過去だって!』
『そんなことねーよ!“石吉”は永遠だっつーの!』


「…………。」
何これ? 全然意味わかんないけど…。 
しかも、よっすぃー書き込んでる?

なんだか不機嫌な顔で一心不乱にキーボードを叩くよっすぃー。

904”いしよし”:2005/05/01(日) 17:34:48

「……ねぇ、これって何?」
「んっ?あーこれねー…なんか分かってない奴がいてさー。」
「分かってないって…何を? この“いしよし”っていうやつ?」
「…………。」

「えっ?何?何で黙っちゃうの?」
「…梨華ちゃんも分かってなかったのかよ……」


「これはね……」
そう言って今までずっと夢中になっていたパソコンの電源を落とす。

「…もういいの?」
「あー…こんな知らない奴より先に梨華ちゃんをなんとかしないとさっ。」

梨華ちゃんを何とかって…私何か悪いことしたのかな?
この“いしよし”っていうやつを知らないとマズイのかな?

905”いしよし”:2005/05/01(日) 17:35:42


「…さてと、じゃあまずは確認から。“いしよし”とはなんでしょう?」

あっ、なんかよっすぃー怒ってる。
どうしよう…ちゃんと答えないともっと機嫌悪くなっちゃうよね。
えーっと、さっきなんか言ってたよね……あっ!

「“いしよし”とは…石川と吉澤………かな!?」
「…まぁそこは分かってるんだね。」

良かった、ちょっと嬉しそうにしてくれてる。


「じゃあ、次。最高のCPと言えば何?」

えっ……CPって何? また新しい言葉?

「えっと、それは……ごめん、わかんない…」
「……ったく、“いしよし”に決まってんだろ!」
「あっ、そうなの?」
「…………。」

また黙っちゃった……。
私が答えられなかったからかなぁ…。
どうしよう…なんて答えたら良かったの…。

906”いしよし”:2005/05/01(日) 17:37:03

「梨華ちゃんがそんなんだから“いしよし”を“石好”とか言う奴が出てくるんだよ!」
「へっ? “いしよし”は“石吉”じゃないの?」
「それはもちろんそうだけど…梨華ちゃんはさ、自覚が足りないんだよ!」

えっ?何で?何で私怒られてるの?
今のに答えられないと問題なの?


「PVでも何かすんげー絡みとか見せてるし? あれ何なのさ!」

何って言われても…PVは仕事だし……。
だいたい何のことを言ってるかもわからないし…。

「PVって、何の?」
「…何のって……美勇伝のに決まってるだろ!」
「美勇伝? あっ!もしかしてあれ? やだー恥ずかしいぃ。」
「“恥ずかしいぃー”じゃねーよ! 何やってんだよ!」
「何って…だって、ああいう設定だったから……」
「そんなの知らねー。つーかあたし以外の奴とあんなことすんなって!」

そんなこと言われても……だって仕事だよ?
「嫌です。やりたくないです。」とか言えないでしょ?
何かわかんないけど、よっすぃー無茶苦茶すぎること言ってない?

907”いしよし”:2005/05/01(日) 17:37:46

「だいたいさー梨華ちゃんはさ、“いしよし”を何だと思ってんのさ!」
「何って…石川と吉澤でしょ? 違うの?」
「そうじゃなくってー…あー!もう!ほんと分かってねー!」


「いい?“いしよし”っていうのは、そんな簡単なものじゃなくって…。
 何て言うかなぁ…とにかく言葉でなんて表せないくらい大事なもので…。」

ふ〜ん、なんだか奥が深いみたいだね。
でも言葉で表してもらわないと何のことかわかんないよ!?


「とにかく、梨華ちゃんはもっと自覚を持つこと!」
「う〜ん…よくわかんないけど……分かった、気をつけるね。」
「(はぁ〜)ったく、ほんとだよ…。」

あれ〜、今度はよっすぃーへこんじゃった!?

908”いしよし”:2005/05/01(日) 17:38:35

「…それから、あんまし三好と仲良くすんなよ!」
「えっ?なんで〜?三好ちゃんと仲良くしちゃ駄目なの〜?
 これから美勇伝で一緒に頑張って行くんだよ〜。
 それに岡やんは? 岡やんとも仲良くしちゃ駄目なの?」
「……岡田はいいけど…」

う〜ん、本当に意味が分からない。
なんで岡やんは良くて三好ちゃんは駄目なの?
私PVで岡やんとの絡みもあったよね?
それはいいの? 三好ちゃんだと何が駄目なの?


「…よっすぃー意味分かんないよぉ……」
「なっ!泣くなって!あたしが悪かったよ。
“仲良くするな”とか言わないから…。だから泣いたりすんなって…。」
「でもぉ……よっすぃーなんか怒ってるんだもん…ぐすっ…」

909”いしよし”:2005/05/01(日) 17:39:24

「…っく…ぐすっ…っつ……」
「ち、違うって!怒ってたんじゃなくって…その…あの……」
「なにぃ?言ってくれなきゃ分かんないよぉ…え〜ん。」

「いや、だから…あー!なんつーの、ジェラシーっつーか…。
 娘。卒業したら梨華ちゃん美勇伝でやっていくじゃん!?
 三好ってけっこうボーイッシュってか、ほら、ちょっと不安になったっつーか。」
「…………。」


「ごめん!ただのヤキモチだから!」
「ヤキモチ?」
「うん…そう……」
「よっすぃーがヤキモチ焼いてくれたの?」
「…うん。」

910”いしよし”:2005/05/01(日) 17:40:34


「や〜ん、嬉しいー!!」
「ふぇっ!?」
「だってぇ〜ヤキモチ焼いてくれたってことは、よっすぃー
 私のこと好きって証拠でしょ?」
「えっ!?あっ…まぁ、そうだけど……。
 (つーか、そんなの今に始まったことじゃねーし。あたしがどんだけ毎日
 ヤキモキさせられてるか……少しは気づいてよ、梨華ちゃん……)   」

「えへへ、私もよっすぃー大好きだよ〜!」
「へっ!?あっ…うん、ありがとう(照)」

「これからは“いしよし”についてもっと勉強するからねっ!」
「…うん。(嬉しいけど、なんか間違ってるよな、これ)」


その後は無事仲直り(!?)
仲良く一緒に夕飯を食べて…(“あ〜ん”なんてしちゃったりね)。

うん、でもよっすぃーに嫌われたんじゃなくて良かった。
よっすぃーのためにも“いしよし”を大事にしなくっちゃ!

911”いしよし”:2005/05/01(日) 17:41:33

〜おまけ(吉澤視点)〜


―数ヶ月後―

『本日のゲストは美勇伝の皆さんでーす!』

つけっ放しのテレビから聞こえてきた声。


そういやぁ今日生放送だもんな……。
うん、今日も梨華ちゃんはかわいいなぁ……。


『質問コーナー!まずは第一問! 
東京都の“チャーミー大好きっ子”さんからいただきました。
梨華ちゃんはよく「ポジティブ」という言葉を使いますが、「ポジティブ」以外に
 好きな言葉や座右の銘はありますか? だそうです。石川さん、どうですか?』

ポジティブ以外ね〜、やっぱり「ハッピー」とかかねぇ。

912”いしよし”:2005/05/01(日) 17:42:35

『えっと、最近覚えたんですけど、“いしよし”です!』

へっ!?えっ!?えぇぇぇー!?
梨、梨華ちゃん…生放送で何言ってるんだよ…。


『えっと、それはどういう意味の言葉なんですか?』

ほらね、司会者も困ってんじゃん。


だけど梨華ちゃんはおかまいなしみたい。

『私も実はあんまりよくは知らないんですけど〜、よっすぃー…モーニング娘。の
 吉澤ひとみちゃんに教えてもらって…よっすぃーが言うにはぁすっごく素敵な
 言葉らしくって…だから私も好きになりました!』

梨華ちゃん…やっぱり間違ってるよ、梨華ちゃん。
あーこれ、後で大変だろうなー。

913”いしよし”:2005/05/01(日) 17:43:25

と思ったのも束の間。

“トゥ…トゥルルル…トゥルルル…”

ほらね、やっぱり。

「もしもし…」
『吉澤!お前石川に何言ったんだ!』
「…あ〜……」
『とにかく、今すぐ事務所に来い! ガシャッ』

あ〜あ、また怒られるのか……。
昔すっげー絞られてから気をつけてたんだけどなぁ…。

まっ、梨華ちゃんも卒業したし昔みたいな扱いはされないだろうけど。
それに…なんだかんだ言って梨華ちゃんがあんな風に言ってくれたのも嬉しいし。

っつってもだいぶ間違ってたけどさ(苦笑)
まぁなんとかなるっしょ!!
大変なのは今日の夜のネットくらいかな…。



  End

914スライム:2005/05/01(日) 17:49:07
更新終了。

鈍感で天然でネガティブな石川さんに振り回されて困惑するヤキモチ焼きな吉澤さん。

美勇伝の2ndシングルが出たくらいに思いついた話なのですが、
けっこう時間が立ってしまい全然タイムリーじゃない話になってしまいました(爆)


次回作については、時期的に石川さん卒業話かなっと思いつつも、リアルな
部分も少し入れたいな〜と考えているので、それは卒コンレポなどを読んだ後に
制作開始したいと思っています。
ですので、たぶん”続きを書く”と宣言しているもののどちらかかと…。
(片方は正直記憶が曖昧になっておりますがww)
期待しないでお待ちください。


それでは、読んでいただきありがとうございました!!

915なおすけ:2005/05/01(日) 21:10:58
今回初めて読ましてもらいました。
いしよし小説はかなりというかぶっちゃけマジ好きです。
いしよしも大好きだけど麻琴と高橋の小高も気になりますね…
いよいよ卒業ですか…寂しいですけど小説で萌えさせてください。

916ゆう:2005/05/01(日) 21:38:51
更新お疲れ様です!!&お久しぶりです!!
ヤキモチ焼きのよっすぃ〜となにも分かっていない梨華ちゃん最高です!!
そしてすっごいリアルで、実際のよっすぃ〜もきっと大変な日を送っているん
でしょうね〜(笑)久しぶりに作者様の作品が読めて幸せです!!

917203:2005/05/01(日) 22:21:20
更新お疲れ様です♪
すっごい面白い。テレビで言っちゃう梨華ちゃん激きゃわ(^▽^*)
よっすぃも苦労しそうだけど楽しそうで何よりですw
次回更新もまったりお待ちしています。(無理せずにスラペースでねw)

918前274:2005/05/01(日) 23:22:04
更新 お疲れ様です。おもしろかったです。
お久しぶりですね〜 「いしよし」の響きはドキドキ
しますよ♪もうすぐ卒業ですけど、実際の二人も仲よさそうで、
絆・は強いぞ〜って感じですね。
次回も楽しみに待ってます。作者さまのペースで更新して下さいね!

919名無しのSaku:2005/05/02(月) 06:03:07
パソ復活、おめでとうございます。一発目から来ましたねえ〜。
カキコしてたのはご本人だったのですねw
いしよしいしよし♪ぼっけぇの梨華ちゃんとふりまわされるよっちゃんが
相変わらず可愛くて大好きです。

920忍の者Y:2005/05/03(火) 12:10:36
最高!思わず噴いちゃいましたよっ!
吉もいいけど、梨華ちゃん可愛い・・・
テレビで言っちゃうなよっ!w
いや〜、パソ購入ありがとう!って感じですね。
(そっちかよ!って突っ込まないでね)
妄想復活、ありがとうございますっ!

921スライム:2005/05/04(水) 00:58:42
とうとう5月に入ってしまいましたね…(ウルウル)

>なおすけ様
 初めまして!レスありがとうございます!!
 卒業は確かに寂しいですが、萌えてもらえるような作品作り頑張りますね。
 ちなみに今回は小高です。
 これからもお付き合いよろしくお願いします!(ぺこり)
 
>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 久しぶりに更新できて作者も楽しかったですww
 よっすぃーにはこのまま梨華ちゃんを幸せにしていてもらいたいものですw

>203様
 いつもありがとうございます!!
 スラペース、時に速く時に遅くとメチャメチャですがw頑張りますね〜。
 よっすぃーはきっと梨華ちゃんなら何でも大丈夫…な、はずですw

>前274様
 いつもありがとうございます!!
 思い切ってシンプルなタイトルで攻めてみましたw
 これからも切れない2人の絆を見守ります!(←なんか偉そうだなぁ自分w)

>名無しのSaku様
 いつもありがとうございます!!
 よっすぃーは意外に(?)パソコンに詳しいそうなので…こんな設定にw
 作者の好きないしよしの形の一つです、ぼけ梨華に困るよっすぃー。

>忍の者Y様
 いつもありがとうございます!!
 こんなことを梨華ちゃんが本当にテレビで言ったら…パニックですよねw
 (でもそんなの実現したら…ドキドキww)
 今後もどんどん作品作っていきますね〜。


さて、今回はもう3ヶ月も前に”続きはまた今度”と書いたアレの続きですw
タイミング的に?他に書きたいものが多く、しばらく間を置いていましたが、
スレも残りわずかということで、その前に終わらせようと書く決意をしました。

しかし、思ったより長くなってきているので、とりあえず今回はできている所まで、
”前編”という形であげたいと思います。

それでは、更新始めます。

922小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/04(水) 01:00:18

なんでだ? なんでだ? なんでこうなった?


相変わらず吉澤さんと石川さんはラブラブで。
ついでにミキティまでラブラブすぎて気持ち悪いくらい。

で、こうきたらやっぱり次は私も!…って思うわけですよ。
なのになんでかいつまでたっても私と愛ちゃんがそうなる日は訪れない。

いや、まぁ私がへタレなのがいけないのかもしれないけどさ…。
でもでも、自分で言うのもあれだけど、私がへタレなのは今始まったことじゃないし。
だから愛ちゃんだって今までのんびり付き合ってくれてたわけなんだし。


それなのになぜか最近やけにそっけない。
前までは乗ってきたであろう話にも食いついてこない。
いったい何があったっていうのさ?
もうわけがわかんないってばー。

「なんでだよー!」

923小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/04(水) 01:01:18


「まこっちゃんうるさい!」
う…またかよ〜里沙ちゃん。

「そうそう、麻琴は少し落ち着いたほうがいいよ…!」
あ、あさ美ちゃんまで…。

で、でも今日は愛ちゃんがいないんだもんね。
すっごく寂しいけど、でもこれ以上突っ込まれることはないもん。

…って思ってたんだけどね。

「んあー。まこっちんあんまりでかい声出してるとやぐっつぁんに怒られるよ〜」
はい?誰?って、えっ?後藤さん?


「後藤さん…どうしたんですか、こんな所で?」
「んー、紺野を待ってたんだけど降りて来ないから迎えにきたのだー。」
「はぁ……。って、あれっ?えっ?」

924小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/04(水) 01:02:24

慌てて振り向くとそこには…

「何〜まこっちゃん知らなかったの〜相変わらず鈍感だね。」
なぜか得意げな里沙ちゃん。

くそっ…またこのパターンかよっ!

「あれ〜麻琴に話してなかったっけ〜?」
とぼけやがって…聞いてないよ、そんなの。

「んあーまこっちん。ごとーと紺野は付き合ってるのだ、えっへん!」
後藤さん…あなたまで……。

今日は愛ちゃんがいないのになんかいつもよりダメージくらってるような…。


「まこっちゃん、そんなんだと本当に愛ちゃんに愛想つかされるよ。」
う…一番気にしていることをそんなにずばっと言うなんて……。

「そうそう、麻琴はもう少しシャキッとしないとダメだよね。」
あさ美ちゃん…傷口に塩を塗るのはやめてくれよ。

「ごとーも知ってるよーそれ!まこっちんって“どんちゃん”なんだよねー!?」
なっ後藤さん…どこでその不名誉なあだ名を……。

925小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/04(水) 01:03:16

「あれ〜後藤さんもそれ知ってるんですか〜?」
「ふふふ、後藤さんは完璧な人だからね、里沙ちゃん。」
「そんな〜照れるよ〜紺野〜へへへへ。」
「もーう、ラブラブじゃないですかー。」
「あはっ、ありがとう新垣!!」

ふふっ…そうですか、そうですか。
また私のことは無視ってわけですか。
いいですよ、もう慣れましたよ、こんなのには。
ふっ、こっちだって最初っからね、あんたらに相談なんてする気ないですよ。


無駄にいちゃいちゃする2人と、それをよいしょする1人を置いて立ち去る。


なんだよ…なんで立ち去ることに気づいてもないんだよ…。
あいつら薄情すぎるだろ……。

って、いいさいいさ。
私には何でも相談に乗ってくれる優しいお姉ちゃんがいるからさ。

926小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/04(水) 01:04:07



「いっしかっわさ〜ん!」

「…なんだよ麻琴。梨華ちゃんに何か用かよ!」
ひえっ…吉澤さん、その目怖いですよ……。

「やっ…あの……その……」
「もう!よっすぃー!麻琴が怖がってるでしょ!!」
「…うっ…ごめん。」
「うん、よろしい。 それで、麻琴はどうしたの?」
「ほぇっ!? あっ、はい…えっと…」

って、吉澤さん怖すぎるよー。


石川さんは気づいていない、いや気づくはずがない。
声のトーンは変えず、しかも反省したかのような態度をとっていたから。
そんな吉澤さんが自分の背後で恐ろしく目を光らせていることなど…。

927小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/04(水) 01:05:06

「……何でもないです。」
「そう? 本当に?」
「は…はい。」
「え〜でもぉ、何か言いたいことあったんじゃないの? 聞くよ?」
「い、いや…本当に大丈夫ですから……」

「ほらほら梨華ちゃん、麻琴もそう言ってるんだし…」
「う〜ん、本当にいいの〜?」
「はっはいっ、何でもないですから。それでは〜。」


吉澤さんの目が怖すぎた……。
あれ以上いたら本当にやられてたな、私。

928小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/04(水) 01:06:14


う〜ん、でも困った。
石川さんが駄目だとなると誰に相談しようかな〜。

あっ! ミキティにしよう!

ミキティならあややとラブラブだし、愛ちゃんからも何か聞いてるみたいだし。
よし、そうと決まればさっそくミキティの所に行かなきゃ〜。



「お〜い!ミキティー!」
っと、電話中? まずいかな?

「ん?まこっちゃん、何?」
良かった…大丈夫そうだ……って、あれっ?

「…………。」
「どうしたの?」
「………電話、あやや?」
「うん、そうだけど。話あるなら一回切ってもらうよ?」
「ううん!いい!いいの!邪魔してごめんね!」

「…変なまこっちゃん。っと、もしもし?亜弥ちゃん、ごめんね…」

929小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/04(水) 01:07:11


ふぅー。
あれってやっぱり無意識なのかな?
ミキティ本当に話きいてくれようとしてたもんね……。

でもさ、あの目…。
吉澤さんよりも怖かったなぁ……。
ミキティが無意識のうちに立ち去って良かったよ…。


あ〜あ、もう誰に相談したらいいんだよー!!



「あらっ?小川何してるのよ?」

930スライム:2005/05/04(水) 01:12:24
更新終了。

タイトルの人は…まぁバレバレですがw 次回には登場しますので。
ついでにコンコンについては、誕生日も近いのでフライングで幸せにしてみました。
(相手はまぁ…まこっちゃんじゃダメなので素敵なお方に努めてもらってw)

やっぱりまこっちゃんは書いてて楽しいな〜っと実感しました。
でも、お相手が全く登場してないんですよね……ダメじゃん!作者。
(こっちも次はきっと出しますので…)

それでは。みなさん、楽しいGWを過ごしましょう!

931ゆう:2005/05/04(水) 16:00:16
更新お疲れ様です!!
まこっちゃん、みんなに言われまくり(笑)可哀想なんですけど、なぜか
笑ってしまいました。タイトルの人はきっとあの人ですかね〜次回が
凄く楽しみです!!

93235:2005/05/07(土) 00:04:39
おひさしぶりです!!
ちょっとしたトラブル(PCにカップめん(しかもカレー味)を
こぼすという超ウルトラあほ級のドジをかました上に修理代約5万・・・orz)
で中々これなかったのですが・・・

もう(・∀・)イイ!っすYO!!
>鈍感で天然でネガティブな石川さんに振り回されて困惑するヤキモチ焼きな吉澤さん
ツボです。見事にストライクです。
もう私のハートをガッチリキャッチ♪って感じです(ヲイ

小川さんの師匠も・・・クス♪♪(〜^◇^)<キショ!
なにやら再びハートを持ってかれそうなヨカーソ

続きも楽しみにしております。

933スライム:2005/05/15(日) 13:10:26
お久しぶりです!
更新滞っていて申し訳ないです…。

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 まこっちゃんはいじられキャラですからね。これも愛されるゆえ…と思いたいところですw
 そしてタイトルの人登場します。(合ってましたかね!?)

>35様
 いつもありがとうございます!!
 パソコンがそんなことに…大変だ……。
 作者も先日壊れて買ったばかりなんで悲しみが痛いようにわかりますよ(泣)
 そんな35様を癒せるといいな…あの人登場ですw

石川さんの卒業で放心していたうえに、仕事絡みで忙しく、+いろいろあって
全然書けなかったのですが、とりあえず出来たところまで。
ラストまでいけずにごめんなさい!!

更新始めます。

934小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/15(日) 13:11:28


「保田さんっ!!(びくっ)」

「ちょっと!あんた驚きすぎよ!失礼ねぇ」
「………すいません。」

だってさ、気が付いたら真横に保田さんがいるんだよ!?
そんなの驚かない奴いる!?

って、そんなこと言ったら……命が危ないからやめておこう。


「それより、どうしたのよ浮かない顔して」
「…いやぁ………」

言っていいかな? 大丈夫かな?
恋の悩みだよ? 恋の悩みを保田さんにだよ?

935小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/15(日) 13:12:12

「…あんた喧嘩売ってんの!」
「えっ!私声に出してましたか?」

「キィー!本当に思ってたのね!小川のバカ!!」
「す、すいません……」

って、私声に出してなかったってことだよね!?
じゃあ、なんでばれたんだ!?


「あたしに不可能はないのよ!」


また読まれた…恐るべし保田圭。


「だから何でも言ってみなさい!あたしがなんとかしてやるわ。」


え〜でも〜…本当に大丈夫かなぁ??

936小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/15(日) 13:12:50

「言っておくけどあたしは藤本の恋の悩みも解決したのよ!」

えっ?マジ?本当に?嘘じゃなく?


「本当よ!」

また心の中を読まれた…。


うん、でもこのさいそんなのどうでもいい。
頼れるものにはすがらないと…。


「保田さん!お願いです!私の恋も助けてください!!」

「もちろんよ!あたしに任せなさい。」



こうして私と保田さんの師弟コンビの戦いが始まった。

937小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/15(日) 13:13:40


“いい?まずは押して押して押しまくるのよ!”


「ねえねえ…」
「あのさ〜…」
「それでね〜…」
「だから〜…」


「なんやの、うっとうしいんだけど。」

よし!乗ってきた!!
これでいいんですよね、保田さん!?


えっと…次は……

938小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/15(日) 13:14:24


“少しでもくいついてきたら次は引いてみるのが大事よ!”


「…別に用なんてないけどさ……」

「はぁ!? 何がしたいんや? 」



“たまには普段と違う一面を見せる! そうねぇ、小川なら……
 クールでキザな所なんてどうかしら!?“


「いや…本なんて読んでないでさ、空でも見ないかと思ってね。」
「……台本読まんと後で大変やで。だいたい今日雨降ってるし。」

あれっ!?ちょっと違う?
えっと、こういう時は……。

939小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/15(日) 13:15:21


“子犬の様な目で甘えてみる!”


「愛ちゃ〜ん」
「………きしょっ。」



「麻琴、悪いけど集中したいからあっち行って!」


えぇぇぇ〜!!
保田さん、これダメじゃないですか〜(泣)

940小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/15(日) 13:16:47


“トゥルルル…『もしもし』”

早っ!さすが保田さん…って、そうじゃなくって。

「保田さ〜ん、全然ダメですよぉ!」
『何? どうだったの?』

「(かくかくしかじか)」

『なるほど〜、あんたバカね。』
「へっ!?」
『高橋もいきなりでびっくりしたのよ。それは照れ隠しに決まってるじゃない!』
「そうなんですか?」
『そうよ!この調子でキリキリ行きなさい!!』
「はい!ありがとうございます!」


そっか…愛ちゃん照れてたのか…まったく素直じゃないんだから。

941小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/15(日) 13:17:29


それから毎日私は保田さんの教えを貫いた。


心なしか愛ちゃんの様子がどんどんおかしくなっていくけど。
それも“照れ”なんだと信じて疑わなかった。

だけど、一週間後。


「いいかげんにして!!」

愛ちゃんがキレた。
冗談とか照れ隠しじゃなくて本気で。

だって…あまりにもすごい声だったから……
周りのメンバーもさすがに驚いて声を失っている。

942小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/15(日) 13:18:20


「…愛ちゃん……」
「うっとおしい!何の嫌がらせか知らないけどもうやめて!」
「…いや、そういんじゃなくって…」
「知らん!」


え〜っとえ〜っとこれはかなりマズイ状況だよね!?
どうしてだろう…保田さんの言う通りにしただけなのに、なんで!?



それから愛ちゃんは一言も口をきいてくれなかった。

943スライム:2005/05/15(日) 13:20:25
更新終了。

後編にして終わらせるつもりが思ったより進まず中編になってしまったうえ、
なんとも不穏なところできってしまいました…(苦笑)

続きは一日も早く書きますので。

それでは…。

944スライム:2005/05/15(日) 15:27:44
先ほどの更新後に書き終えたので、一気にラストまであげちゃいます。

945小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/15(日) 15:28:40


「ほんとにまこっちゃんはバカだよね。」
はいはい、そうですね。どうせ私はバカですよ。

「いい子なんだけどね、バカなのは確かだね。」
だからさ、それはフォローじゃないんだよ。


「……悪かったね、どうせ私はバカですよ。」


「あっバカな人が拗ねてる!」
里沙ちゃん、何もダメ押ししなくても…。

「拗ねても何も解決しないのにね。」
うるさいなぁ…そんなの分かってるよ。

「…ふんっ。」

946小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/15(日) 15:29:38


「本当にバカだね、さっさと行かないと愛ちゃん待ちくたびれてるよ。」
えっ!? 里沙ちゃん、何のこと?

「6時って言ったんだっけ?急がないとギリギリだね〜。」
あさ美ちゃんも…だから何のこと?


「愛ちゃんさー愚痴りたいみたいだから、6時に行くって言っといたの。
 今日は家族もいないからゆっくり話そうって。まこっちゃん行ってきなよ!」

「そうそう、私たちより麻琴が行った方愛ちゃんも喜ぶよ!」 

あ…2人とも……。


「ほら!さっさと行く!」
「麻琴、頑張ってね!」

「う、うん。」

947小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/15(日) 15:30:38


ありがとう里沙ちゃん、あさ美ちゃん……。

さすが同期だね、5期の絆は永遠だよ…。
今度は保田さんよりあんたらを頼るよ…。


だからさっき後ろから聞こえてきた会話も聞かなかったことにするね。



「…ガキさん、めんどくさかっただけでしょ!?」
「だって愛ちゃん愚痴長いし、早口になって何言ってるかわかんないんだもん。」
「まぁね。でも麻琴大丈夫かなぁ!?」
「う〜ん、ダメでもそれはそれでおもしろいからいいんじゃない?」
「そうだね、それも見てみたいかも。」

948小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/15(日) 15:31:45



“ピンポーン”

「は〜い!……って、麻琴!?」
「…愛ちゃん……」

「何やの、あっしが呼んだのは里沙ちゃんやで。」
「里沙ちゃんが教えてくれて…お願い!話聞いて!」
「…………。」

愛ちゃんは何も言わなかった。
だけどエントランスの自動ドアはスーッと開いて…。



「…何しに来たの?(怒)」
うっ…これマジギレだ…。

949小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/15(日) 15:37:27

「あっ、あの……」
「何?」
「えっと…」
「早くしてよ!」

うわーん、怖いよぉ…。
保田さん、こんな時はどうしたらいいんですかぁー!?


“ピリリリリ…”

「…電話鳴ってるよ。」
「で、でも……」
「あっしはいいから出たら!?」
「…う、うん。」

もう!誰だよ、こんな時に〜。
って、保田さん!!

助かった!どうしたらいいか聞かなくっちゃー!

950小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/15(日) 15:38:13


「もしもし、保田さん?」
『小川―あたしまたいい作戦思いついたのよ!』
「保田さんっ!そんなことより、緊急事態なんですって…」
『何?どうした?まさか…今からいいこと始める気?(にやり)』
「なっ!違いますって!そんなことより…」


って、これここで言っていいのか?
隣に愛ちゃんいるんだぞ?
これ以上怒らせることにならないか?

951小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/15(日) 15:38:58

『もしもし?小川?』
「は、はいっ!」
『何よ!何があったかさっさと言いなさい!』
「えっと…あの……」


「麻琴!代わって!」
「えっ?あっ、うん。」


「もしもし?保田さんですか?」
『あら!?高橋〜小川とうまくいってるみたいじゃない!』
「……はい?」
『ったく照れなくてもいいわよ!』
「いや、別に照れてるわけじゃ…」

『いいのよ無理しなくて。邪魔して悪かったわね!じゃっ!』

952小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/15(日) 15:39:43


「………麻琴、これって何?」
あれ? 愛ちゃんもう怒ってなかったりする?

「え?それは…」
「保田さんに何か言われたんか?」
「う、うん…」

言っていいのかな? 大丈夫かな?

「それであんなおかしい態度とってたとか?」
「えっ?おかしかった?」

あれ〜、保田さんの言ってることと違うぞ〜。

「あっし、なんの嫌がらせかと思っとったよ。」
「そんなのするわけないじゃん!」
「…そうなんか?」

「そうだよ!私愛ちゃんのこと好きなんだから!」

953小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/15(日) 15:40:23

って、あっ!どさくさに紛れて言っちゃったよ…。
もっとかっこよく告白したかったのに…。
こんなドタバタって…かっこわるいよ、私…。

「…あ、愛ちゃん…その…今のは…」
「嬉しい!」
「へっ!?」

「やっと麻琴言ってくれたよ〜!」


泣きながら抱きついてくる愛ちゃん。

えっと、今ので良かったの?
ほんとに? 全然かっこよくなかったよ?

954小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/15(日) 15:40:58


「もう無理やって諦めかけっとたんやよ〜。」
「えっ?そうなの?」
「そうやで〜、麻琴へたれやから無理かな〜って。」

あはは…そうですか……そうですよね。
やっぱり私はそんな扱いなんだね…ははは。


「あっ、そうそうあっしも麻琴のこと好きやから」

うわっ、ちょうあっさりなんだけど…。
え〜っと、そんなもんなんですかねぇ普通。


「吉澤さんとかミキティに負けないくらい仲良くなろうね!」
「うん、もちろん。」

えへへ、そりゃあね、そうだよ。
嬉しいこと言ってくれるね〜愛ちゃん。

955小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/15(日) 15:41:50


「あーでも、麻琴とあんあまりべたべたってのもキモイから
 そこはほどほどでえーけどね。」

持ち上げておいて落とさないでよ…。
まぁ愛ちゃんらしいっちゃあ愛ちゃんらしいけどさ。


「しっかしこうなると保田さんのこと責めたりもできんな〜」
「そうだね〜。今思うと全然ありがたくないアドバイスばっかり
 だったみたいだけど、結果はうまくいったしね〜」

「そうやな〜」

956小川さんの師匠は2期メンバー:2005/05/15(日) 15:42:27



「っクション!」

「何?圭ちゃん風邪?」
「う〜ん、また誰かが噂してるのかしら!?」
「…そ、そう。(圭ちゃんまた言ってるよ…)」

「小川たちかしらね〜あたしのおかげでうまくいったみたいだし。」
「…へ〜。(高橋怒ってなかったっけか!?)」
「次は誰のキューピットになろうかしら♪」
「…頑張ってね。(次の被害者か…誰だろうね。)」
「ふふふ、気合入ってきたわ!」


「…圭ちゃん、オイラそろそろ……」
「帰さないわよ!何のために今日は電話じゃなく呼び出しにしたと思ってるのよ!」
「え〜!!」
「ほら!キリキリ飲みなさい!」
「(うわ〜ん、オイラが一番の被害者だよ〜!!)」

矢口さんの長い夜は続くらしい……。


  End

957スライム:2005/05/15(日) 15:44:42
更新終了。

完結です。
ちょっとひっぱりすぎましたね、こんなオチなのにw

次回作については、まだ決定してないですがスレの残り容量みて考えたいと思います。


それでは、お付き合いいただきありがとうございました!!

95835:2005/05/15(日) 22:15:31
すごいよやすす・・・あややにもひけをとらない自己中っぷり・・・。
さすが座右の銘がGoingMyWayなだけあるね!!(爽笑)
そして念願かなって両思いになったのに最後はオトす哀ちゃ・・・じゃない愛ちゃん。
  
最高です。

やっぱまこっちゃんは弄られてナンボよね♪(酷)
まぁ一番の被害者もとい生贄はきっと矢口さんでしょう。
いいなぁ矢口。オイラも圭ちゃんと飲み明かしたいなぁ。
(;〜^◇^)/<じゃぁ代わってよ!!

お忙しい中の更新本当にありがとうございます!
寒くなったり暑くなったりと訳わかめ(古!)な日が続きますが
風邪にはくれぐれもお気をつけくださいませ。

959スライム:2005/05/16(月) 00:44:12

>35様
 いつもありがとうございます!!
 圭ちゃんをハチャメチャにしすぎましたが…wまこっちゃん同様これが圭ちゃんの真骨頂(なはずw)
 35様ならこんな圭ちゃんともやっていけそうですね〜。
 今度そんなシーンでも…(嘘です、冗談ですごめんなさいw)


気持ちの整理が付いたというか心機一転というか…。
今日は絶好調なので、もう一作いきたいと思います。

石川さんの卒業の話です。
卒業ライブ同様、ハッピーなのがテーマです!!

それでは、更新始めます。

960夢の中の約束:2005/05/16(月) 00:45:26


“絶対笑って送り出してね!”


卒業が近づいてからずっとそんなことを言っていた彼女に昨日改めて念を押された。


普段さ、かなりいじりまくりで。
最後くらい感動的なのもアリかなって思ってたんだけど。

本人がそう言うなら仕方ないよな〜。




意思のはっきりした強い目だった。

あんなにビクビク怯えていた子だったのに…。
この5年で彼女は本当に大きく変わった…。

961夢の中の約束:2005/05/16(月) 00:46:23


ここまでに何回手を離そうとしたかわからない。


自分がめちゃめちゃ苦しんで。
彼女をめちゃめちゃ傷つけて。


それでもここまでずっと隣にい続けた。
きっとこれからも隣にい続ける。



(リクエストに答えてやっか……。)

962夢の中の約束:2005/05/16(月) 00:47:15




妙なテンション。

無理しているわけではない。
けっしてやせ我慢しているわけでもない。

そりゃあ悲しいこととかもあったけどさ。
それ以上に楽しいこととかいっぱいあったから。

そういうの思い出してニヤニヤしてたら自然に涙もとまってくるね。



「…よっちゃん、怖いよ……。」
「なっ!」

誰のために切なくならないようにしてると思ってんだよ!
梨華ちゃんが笑ってっていうからあたし頑張ったんだぞ!

963夢の中の約束:2005/05/16(月) 00:48:02

「それにね、よっちゃん!」
「うん?」
「私笑顔で卒業したいとは言ったけど、笑わせてとは言ってないよ?」

へ?


「切なくなるのは嫌だったけど…別にコントじゃないんだから(笑)」

へ? へ?


「あれじゃファンの人わからないじゃない(笑)」

へ? へ? へ?


「しっかりしてよね、リーダー!(笑)」

えぇぇぇぇー!!

何だよ、それ!?
あたしの努力っていったい……。

964夢の中の約束:2005/05/16(月) 00:49:06


「まぁいいけどっ。それより今日うち来るよね?」
「へっ?」

「何? 来ないの?」
「…いや…行くけど………」


なんでこんなにいつも通りなわけ?
卒業したんだよ?


もっと悲しくなったりしないのかね〜この人は。

965夢の中の約束:2005/05/16(月) 00:49:58



だけど……


「…ずっと隣にいてね。」

隣から聞こえてきたかぼそい声。
閉じられた瞳からはうっすらと涙のあと。


さっきまであんなに元気にしていたのにな……。


彼女の無意識の願い。
夢の中でしか言えない本音。


あんまり強くならなくていいよ……。


弱い梨華ちゃんも好きなんだから……。

966夢の中の約束:2005/05/16(月) 00:51:00



きっと明日の朝の彼女はまた笑っているだろうから。
せめて夢の中の彼女だけでもゆっくりさせてあげよう。



寝息をたててる彼女との約束。



“ずっと一緒にいるから……”


  End

967スライム:2005/05/16(月) 00:53:40
更新終了。

石川さんの卒業を記念しての小説です。

卒業発表からあっという間の出来事でしたが…。
笑顔で終わる素敵なライブだったことがファンとしての誇りです。

今後も石川さん、吉澤さん…娘。に美勇伝……みんな頑張れ!!


いしよし万歳!!w

と、変なテンションになってきたところで…。


お付き合いいただきありがとうございました!!

968203:2005/05/16(月) 21:38:29
更新お疲れ様です♪
「小川さんは〜」なんだか矢口さんも可哀想だけど、麻琴・゚・(ノД`)・゚・。
愛ちゃん麻琴に関しては空気読める子になってたのに・・・。
なんだか素っ気無いじゃ〜ん!?ww
(いつかラブラブ読める日を楽しみにしてますw)

「いしよしヽ(^。^)ノ」同意だよ。頑張りましょうね!?ww

969名無しのSaku:2005/05/17(火) 00:06:53
いしよし万歳ww

二人らしい雰囲気がすごくいいです。あのコントネタが入ってるのがピリリとw
今後も続くいしよしっていうのを見ると、すご〜く癒されます・・。
ありがとうございますw

97035:2005/05/18(水) 00:40:05
最後のよっさんの台詞にグッときますたわ(T▽T)
本当にこの二人は離れててもなんか繋がってるって感じですよね。
よっちゃんがそっけない態度とってたりしても並んでるだけで顔のパーツが崩れます(怖
いしよしは不滅ですな!
(でもこの二人がヤスと絡んでても破顔する私・・・すんません節操なしで。・゚・(ノД`)・゚・。)

>今度そんなシーンでも…(嘘です、冗談ですごめんなさいw)
��( ̄□ ̄;)マジっすか!?
大変!35じゃおかし過ぎだし芸名考えなきゃ!(笑)

今回も素敵なお話ありがとうございました。
( ´酈`)<これからもゆっくりのんびりがんがってくらさいなのれす

971ゆう:2005/05/18(水) 01:51:32
更新お疲れさまです!!
保田さん全然役にたってない(笑)それにしてもやぐっつあんは大変ですねぇ(笑)
まこっちゃんと愛ちゃんもいい感じで良いです♪

いしよしの方はちょっとうるうるしちゃいましたwwこれからもいしよしは
永遠ですよね!!いしよし万歳!!!次回も楽しみに待ってます!!

972スライム:2005/05/19(木) 00:09:16
スレの残り容量的に「神様〜」の続きは厳しそうなので短いお話で埋めたいと思います。


>203様
 いつもありがとうございます!!
 愛ちゃんが空気読めるようになってたことを素で忘れていましたw
 今回は圭ちゃんスペシャルになってしまったので、いつか甘々な小高で挽回したいと思います。

>名無しのSaku様
 いつもありがとうございます!!
 あのコントは…切なくなりすぎるのも寂しいのでいれてみました。
 リアルを追求したかったですしねww
 ありがとうだなんて…読んでいただいているこっちが言いたいですよ〜(照)

>35様
 いつもありがとうございます!!
 今回は圭ちゃん出てなくてごめんなさい(なんちゃってw)
 圭ちゃんとの共演ですか〜、芸名教えていただければ……ww
 (ここでなくてもよろしければ書きますよ!? よろしければメール欄からメールください)

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 圭ちゃんはいるだけで十分すごい存在なのでw細かいことはきにしてはいけませんww
 それから、いしよし万歳!と…作者が個人的にやっている同盟に入りますか?ww
 (なんちってw…でも、もしも気になるという時はメールででもww)


今回は「夢の中の約束」のアンサー小説(?)です。
(単純に石川さん視点でのお話ということなのですが…)

それでは、更新始めます。

973優しい夢:2005/05/19(木) 00:21:36


“絶対に笑って卒業する!”


モーニング娘。のメンバーとしての最後の決意。



これまでいろんなことをやってきて。
これからもいろんなことをやっていく。


全部が完璧なわけではなかったけれど…。
それでも後悔は一つもない…はずなんだけど。


一つだけ気がかりなこと。
ううん、気がかりな……人。

974優しい夢:2005/05/19(木) 00:22:18


出会ってから今日まで、いっぱい喧嘩して。

泣かされたこともあった。
わがまま言って困らせたこともあった。


それでもずっとずっと一緒にいた人。



卒業したらどうなるのかな……!?

涙で終わったらこの恋まで泣いて終わるような気がしちゃって。
無理やりでもいいから笑って送り出してほしくなっちゃった。

975優しい夢:2005/05/19(木) 00:23:16


あなたは優しいから私のお願いは聞いてくれるもんね。


強い人。
強くて優しい人。



だから私は笑っていられるの。

これからもずっと笑っていたいの。

976優しい夢:2005/05/19(木) 00:23:47



あなたの腕の中は暖かいね。


どこよりも落ち着ける場所。
何よりも安らげる存在。



また夢を見ちゃった……。


“ずっと一緒にいるから……”


そんな優しい夢を…。


  End

977スライム:2005/05/19(木) 00:29:53
更新終了。

なんとなく書いてみました。
短すぎてごめんなさい(もっと長くしたかったんですけどね…とほほ)。


それと、メール欄から直接メールだとうまくいかないかもしれません。
(その時はお手数ですがURLを直接アドレスバーに打ち込んでみてください)
ちなみにこのフォームは5月末くらいで消す予定ですので…何かある時はそれまでに。
何もなければ笑って見過ごしてくださいww
レスで書いた以上の特典があるわけでもないのでwww


と、軽く私用が入ってしまいましたが…(ぺこり)。

読んでいただいた方、ありがとうございました。

スレ使い切るまでいくつかこんな感じでいきたいと思います。

978ゆう:2005/05/19(木) 03:05:53
更新お疲れ様です!!
読み終わった途端なんだか温かくなっちゃいました。やっぱりいしよしって
良いなぁ〜って!!よっすぃ〜といる時の梨華ちゃんはすっごい良い笑顔してるもんなぁ〜ww

作者様>すっごい同盟?に興味があるんですけどもww作者様にメールを
お送りすればいいんですよね??

979スライム:2005/05/19(木) 20:12:43
更新はないのですが、お知らせ(?)を。

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 興味を持っていただき嬉しいです、ぜひぜひメールくださいw
 ちなみに、やっぱりメール欄から直接ではダメみたいなので、
 ↓のメールフォームからお願いします(ぺこり)

http://form1.fc2.com/form/?id=39719

980203:2005/05/19(木) 21:50:45
更新お疲れ様です♪
短い中にも梨華ちゃんの切ない想いなどが詰っていて感動しました。
そして、なにより前向きなのが良いよ!?
これからも「いしよし」で頑張りましょう♪ww
(ちょっとまこあい風味もねw)

98135:2005/05/21(土) 01:05:21
梨華ちゃん視点お疲れ様です。

今回のお話を読んでやっぱいしよしはいいなぁ・・・と再確認しちゃいました。
やっぱこの二人なら涙より笑顔が似合いますもんね。
本当にこんな気持ちで梨華ちゃんは卒業してよっちゃんは送り出したんだろうなぁ・・・。
なんて思っちゃうくらいリアリティがありました。

私信
メール送っちゃいました(w

982スライム:2005/05/28(土) 00:31:57
このスレではおそらくラストの更新かな?


>203様
 いつもありがとうございます!!
 「いしよし普及」のためのスレもなんとか無事に終わりを迎えられそうです。
 次スレでも引き続きいしよし&まこあい(+圭ちゃんw)で頑張ります!!

>35様
 いつもありがとうございます!!
 いしよしの良さを再確認していただけて嬉しいです。
 次にスレ立てた時もよろしくお願いしますね〜!


ラストということで、やはり最後はいしよしで。
いしよしに始まりいしよしに終わる…これ基本(なんちゃって)ww
まぁ主役は別な人なんですけどねw、ちなみにこのスレの影の立役者がメインですww

それでは、更新始めます。

983お騒がせカップル:2005/05/28(土) 00:32:45


「よっすぃーなんてもう知らない!」
「あっそ、こっちだって石川なんて知らねーよ!」
「…バカっ!!」

事務所の廊下でわめく後輩(バ)カップル。


どうしちゃったのかしらね〜。
いつも無駄にくっついてうっとうしいくらいなのに。
ここはいっちょあたしの出番かしらね。



「何してるのよ!あんたたち。」


「保田さん!」
「圭ちゃん!」

あら、見事なハモリ…ってそうじゃなくって。

984お騒がせカップル:2005/05/28(土) 00:33:29

「あんたたちね〜場所考えなさいよ、こんなところでまったく。」


「よっすぃーが悪いんです!」
「なんだよ、そっちが勝手に怒ってるんだろ!」
「勝手ってなによ…だいたいよっすぃーはいつも…」

あ〜まったく、人の話聞いてるんだか…。


「はいはい!ストップ!! 何があったの?」



「……よっすぃーが今日お出かけのキスしてくれなかったんです。」
「だから〜寝坊して急いでたんだって言ってんじゃん!」
「急いでたってキスできるもん……」
「いつも一回じゃすまないだろ!」


はいはい、ただの惚気だったのね。
聞かなきゃ良かったわ。
というか、通らなきゃよかったわこんな所。

985お騒がせカップル:2005/05/28(土) 00:34:06


「…とにかく、私納得してないから今日はよっすぃーと喋らない!」
「あーそうですか、はいはい勝手にすれば〜」
「バカ!」
「バカって言う奴がバカなんだよ!」
「何よ〜!」
「何だよ!」


「あーもう!くだらないこと言ってないの!」


「「くだらなくないです!」」

ちょっと…仲いいじゃないの。
もうバカな喧嘩なんてやめなさいよ。

986お騒がせカップル:2005/05/28(土) 00:34:41


「…はいはい。もうさ、吉澤もキスくらい今すればいいじゃない。」


「「そういう問題じゃないです!」」


さっきからハモリすぎよ…。
まるであたしが悪いみたいじゃない。
仲裁役をやってやろうとしてるっていうのに。


「とにかく、こんな所で喧嘩しないの!じゃなきゃあたしがキスするわよ!」


「嫌です!」
「やめろ!」

987お騒がせカップル:2005/05/28(土) 00:36:09


即答なのね……。
うん、でもまぁしかたないわ。
百歩譲って石川は許してあげるけど…。


「ちょっと吉澤!なんで命令口調なのよ(怒)!」


「圭ちゃんが変なこと言うからだろー!」
「変なって失礼ね。あんたたちの仲直りを手伝ってやろうとしてるのに!」
「それはありがたいけど、でも変なこと言うのは許さない!
 梨華ちゃんとキスしていいのはあたしだけなんだよー!」


あぁそう、やっぱりそうならもう喧嘩なんてやめなさいよ!

988お騒がせカップル:2005/05/28(土) 00:37:28


「……よっすぃーありがとう(はぁと)」
「…あ、いや…うん…(照)」

「私もよっすぃー以外となんて嫌だからね?」
「うん。あのさ…今朝はごめん……。」
「ううん、いいの。でも明日からはちゃんとしてね?」

「もちろん!つーか今からしようよ!」
「もう!けめちゃんいるでしょ。」
「あっそっか。」


あの…あたしの存在は無視?

989お騒がせカップル:2005/05/28(土) 00:38:11


「…圭ちゃん、ちょっとどっか行ってもらっていい?」


な、なんですってー!!
あんたあたしのことを追い払うの!
ここは事務所の廊下よ!
どこか行くならあんたたちが行きなさいよ!



「……梨華ちゃん、圭ちゃん飛んでるみたいだからあっち行こうか?」
「うん、そうだね。」
「へへっ、まだ時間あるからいっぱいキスするからねー。」
「よっすぃーってばぁ(はぁと)」

990お騒がせカップル:2005/05/28(土) 00:38:54


ふっ…そんなものよね結局。
こんあ奴らに関わろうとしたあたしが一番バカだったわ…。



「おばちゃん邪魔やでー!」
「そうれす!廊下の真ん中に立つのは迷惑なのれす!」


お前らもか……。


あたしっていったい……。



  End

991スライム:2005/05/28(土) 00:45:44
更新終了。

最後なのになぜか圭ちゃんに乗っ取られてますがww
このスレでは大活躍してもらったし、ネタに困った時に助けてもらったので恩返しということでww


以上を持ちましてこのスレでの小説の更新は終了とさせていただきます。
ここまでお付き合いいただいた方々本当にありがとうございました!!
読んでいただいたり、レスをいただいたことで励まされなんとかスレを使い切ることが出来ました。

次スレも立てる予定ですが…ちょっと忙しかったりではっきりとした見通しはたっていません。
少しストックを貯め、ある程度の余裕ができたらまた始めたいと思います。
それでは、その時までさようなら〜!!

99235:2005/05/28(土) 00:59:17
圭ちゃん不憫だよ圭ちゃん・・・。

でもみんな圭ちゃんのことがきっと大好っきだよ!・・・きっと。多分。おそらく・・・。

(;`.∀´)<どんどん曖昧になってない??  ��(;35)

てかもうこんなにスレ使ってたんですね。
初めて自分がレスしたのが35レス目だったのですが「もうこんなに進んだの!?」
って感じです。
本当にお疲れ様でした。
次スレもがっつりすっぽんのようについていきますのでよろしくお願いします♪

993203:2005/05/28(土) 13:58:31
更新お疲れ様!?もう最高ですよ、作者様♪
圭ちゃんには申し訳無いけど、こんなにこの役が似合うのは貴方様しかいませんよ!
(褒めてるんだよ、圭ちゃんw)

(バ)カップル良いですね、おでかけのキスってあ〜た達、甘過ぎよ!(*´▽`)´〜`0)
トークの掛け合いとか最高です。ほんとにスラたん最高!ヽ(^o^)丿
それに最後に登場したお子様2人もナイスです♪

994ゆう:2005/05/28(土) 16:22:35
更新お疲れ様です!!
いや〜やっぱ保田さんはこうじゃないと(笑)というかいしよし!!
けんかしててもハモっちゃうなんてラブラブ過ぎですよね〜ww
今までお疲れさまです!そして次スレも楽しみにしてますよ〜!!

995名無しのさを:2005/05/29(日) 00:39:16
更新待ってました♪
甘いいしよしをありがとーございます。ついでにケメちゃんもw
次スレも楽しみに待ってまーす。

996忍の者Y:2005/05/29(日) 11:27:04
更新乙です!
バカップル最高!ケメチャンおつ。w
次スレもあるんですよね?w
楽しみにしてますYO!

997名無しのSaku:2005/05/30(月) 01:22:24
更新お疲れ様でした。ならびにスレ完結、お疲れ様です!
いいいしよしがたっぷり読めて、大満足でした〜O(^−^)o

最後のトリのケメちゃん、出演乙ですw
急に命令口調になる吉が大好きっw


997・・秒読みですね・・。
次スレも楽しみにしています。

998前274:2005/05/30(月) 23:49:40
更新お疲れ様でした。ずっ〜〜と楽しみに拝見してました。
作者さまの「いしよし」最高でーす!
なにかと話題の多い今日この頃・・又甘・甘、なお話、楽しみに
待ってますね。本当に待ってますよ〜

999スライム:2005/06/19(日) 23:40:01
レスが遅くなってしまい申し訳ありません。

>35様
 いつもありがとうございます!!
 最初から最後までずっとお付き合いいただき感謝の気持ちでいっぱいです。
 新スレでも所々で圭ちゃん出していくのでwがっつりついてきてくださいねww

>203様
 いつもありがとうございます!!
 確かにあの役は圭ちゃん以外いないですもんねww
 新スレでも甘いお話書けるよう頑張ります!(まこあいもね♪)

>ゆう様
 いつもありがとうございます!!
 圭ちゃんもびっくりするほど(?)いしよしはラブラブですからねw
 新スレもよろしくお願いしま〜す。

>名無しのさを様
 レスありがとうございます!!
 甘いいしよしと何気にいっぱい出てくる圭ちゃんは永遠のテーマですのでw
 新スレでは甘い圭ちゃんも書けるように頑張りますww

>忍の者Y様
 いつもありがとうございます!!
 もちろん次スレもありますよ〜。(というか立てちゃいましたw)
 新スレでも圭ちゃんは活躍しますので…。

>名無しのSaku様
 いつもありがとうございます!!
 大満足いただけたなんて…その感想いただけてオイラが大満足ですww
 いしよし+圭ちゃんは好きな感じなのできっと新スレでも…にやり。

>前274様
 いつもありがとうございます!!
 最高と言っていただき気分はルンルンです。
 新スレでも甘い話書けるように頑張りま〜す!

1000スライム:2005/06/19(日) 23:41:31
新スレ立てました。
(失敗しましたけどww)
        ↓
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/2264/1119190177/


それでは、本当に本当にありがとうございました!!


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