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お初です♪♪

1YUNA:2002/12/28(土) 15:07

駄文ですが...
よかったら、読んでください。






困らせたい訳じゃないの...

だけど...

アタシがワガママを言えば...
アナタは困った顔をする...

アタシが涙を見せても...
アナタは困った顔をする...

ねぇ...
めんどくさいの...??
もうアタシに飽きちゃったの...??

最近...
スゴク冷たいね...??

今日だって...
久しぶりに2人きりなのに...
アナタは楽しそうに携帯で話をしてる...

もう、駄目なのかな...??

もう、終わっちゃうのかな...??


『どれくらい...??』
============



「あっはっはっはっはっ、マジでぇ〜!?
ごっちん最悪じゃ〜ん、きっしょぉ〜〜っっ!!!」


あれから1時間...
ひとみちゃんは、ごっちんと携帯で話をしている...
久しぶりっていうのは、スゴク分かるよ...??
だけどさぁ、こうして2人きりになるのも...
スゴク②、久しぶりなんだよ...??


「.....ねぇ..ひとみちゃん??」

彼女の隣りに座って、シャツを袖を引っ張る。

「あぁ〜、ごっちんちょっと待ってて。 
何っ?? 梨華ちゃん。」
「...夕飯、何食べたい??」
「なんでもいいよ。あぁ〜、でさぁ〜ぁ〜〜...」

嘘..でしょ...??

アタシは何も言えずに居た...
ただ楽しそうに笑うひとみちゃんを横に...
溢れ出しそうな涙を我慢していた...
だって、ココで泣いたりなんかしたら...
ひとみちゃん、絶対困った顔をするから...

アタシは何も言わずにバックを掴むと...
1人で夕飯の買い物に出かけた...

ひとみちゃんと2人で...
手を繋いで、行きたかったなぁ...

・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・

『.....ガチャっ。』

重い荷物を抱えて、鍵を開けて中に入る...
リビングの方から聞こえてくるTVの音...
ひとみちゃんの声は聞こえてこない...

「........ただい..まぁ...」

ドアを開けて、キッチンへ...
ひとみちゃんは、ソファーに座って腕を組んでいる。
表情は見えないけど...
なんか、背中が怒ってる...??

「....どこ行ってたの??」

振り向きもせずに、そんな事を聞いて来た...

「...えっ??」
「どこ行ってたのって、聞いてんのっっ!!!」

ひとみちゃんは立ち上がって、アタシを見た。

「...どこって..夕飯の買い物だけど......??」
「っつぅ〜か、普通黙って行くっっ???
携帯もっっ、なんで持ってかないんだよっ!?」

と言って、目の前のテーブルを蹴飛ばした。

「何よっ、物にあたんないでよっっ!!!

2YUNA:2002/12/28(土) 15:08
それに、黙ってって...
ひとみちゃんが、ごっちんと話してるからでしょっっ!?」
「なんだよっ、話ちゃいけないのかよっ!?」
「...せっかく..2人きりで居るのに......
....ひとみちゃん、スゴク無神経だよっっ!!!
....アタシがどれだけ楽しみにしてたか分かるっっ!?
...っていうかひとみちゃん..最近アタシにスゴク冷たい.....」
「.....はぁっ、何言ってんの!?」
「....アタシに..もう飽きちゃったの??」

ずっと②、ひとみちゃんの前では我慢して来た涙...
けど限界だったみたい...
ひとみちゃんは、決まったように困った顔をしていて...

だからヤだったの...
っていうか、こんなのももうヤっっ!!!

「.....今日は..もう帰って。」
「...えっ..ちょっと待ってよ......!?」

ひとみちゃんの手が、アタシの腕を掴んだ。

「.....梨華ちゃん??」
「...帰って!!!!!
.....もう顔も..見たくないのっっっ!!!」

アタシはひとみちゃんの手を振り解いて...
冷たいフローリングに、そのまま座り込んだ...
涙が止まんない...

「....ごめっ..ん.......」

とは言ったものの...
ひとみちゃんに帰る気配がない...

「.....帰ってって..言ってるでしょ!?」
「...本気で言ってんの??」
「....当たり前じゃない!!!!」

そう言って、ひとみちゃんを見上げた時...
ひとみちゃんがアタシの上に覆い被さって来て...
そのまま床に組み敷かれた...

「.....ちょっっ!!!」

抵抗しようとしたけど...
ひとみちゃんに力で勝てる訳がなくって...
諦めて力を抜いた時...
アタシの耳に届いたのは意外な言葉だった...

「......っ..く...ごめっ...」

3YUNA:2002/12/28(土) 15:08
震える肩...
時折聞こえてくる...
噛みしめた様な声...

泣いてるの...??
ひとみちゃん...??

「....っとみ..ちゃん??」
「...ごめん..梨華ちゃん...ごめん.......」

ギュッとアタシを抱き締める腕...

こんな事初めてだった...
いつも、冷たくて素っ気なくて...
それどころか、涙とか弱いトコとかなんか...
絶対見せなくって...

怒ってたはずなのに...
そんなひとみちゃんを見ていると...
スゴク②、愛しい存在に思えて来て...

アタシは何も言わずに、そっと彼女の髪を撫でた。

「.....泣かないで、ひとみちゃん??」

できるだけ優しく...
ひとみちゃんの涙が止まる様に...

・・・・
・・・・
・・・・

あれからどれくらい経ったんだろう...??
アタシ達は体を起こして、ソファーに座り直した。

「...ごめんね..こんなはずじゃなっかった.......」

と、乱暴に涙を拭ってひとみちゃんは言った。

「......え??」
「....涙、見せるはずじゃなかった。」

と、アタシを見上げる瞳...
涙が溜まり、不安で揺れている...

「.....幻滅したっしょ、うちの事??」
「...どうして??」
「...カッコ悪いトコ..見せたくなかったよ。
....ってか..知られたくなかった。
...本当はへタレで、すぐ泣く奴だって。」
「.....もぉ、馬鹿ぁっっっ!!!」

そうひとみちゃんに向かって叫ぶと...
彼女は俯いて、シュンっとしてしまった...
もぉ...

だけど、このひとみちゃんが...
素のひとみちゃんなんだって思ったら...
スゴク②、愛しく思えてきて...

「....嫌いになれる訳ないでしょ??」
「...梨華..ちゃん。」
「.....不安..だったんだから。
...いつも冷たいし..素っ気ないし......
....すぐ..困った顔するし.....」
「.....ごめん。」
「....けど、どうしても嫌いになれないのっっっ。」

今度はアタシが泣く番...
思ってた事、全部ぶつけた...
ひとみちゃんもずっと...
“ごめんね②。”って、アタシをギュッてしていてくれた...

やっと、通じ合えた気がした...
やっと②、ひとみちゃんに近付けた気がした...



《ねぇ、ひとみちゃん...??
 アタシの事どれくらい好き...??》

≪ん〜、いっぱい。かな??(笑)≫

《もぉ〜、それじゃ〜分からないよぉ〜〜》

≪いいじゃん、駄目??
うちは梨華ちゃんの事、いっぱい②愛してるよ??≫



普段みんなに見せる...
クールなアナタも...

アタシだけに見せる...
そんな甘えん坊で子供っぽいアナタも...


大好き...

どれくらいって...??


もちろん、いっぱい!!!!!!!



END。。。

4管理人:2002/12/30(月) 08:40
YUNAさん。
はじめまして。そして、
新スレ&完結ありがとうございます。
リアルっぽい話で私は好きです。
でも、もっと長くYUNAさんの作品を読みたいなと思います。
新作期待しています。

5名無しハロモニ:2002/12/30(月) 18:25
今日気づきました!もっと長く読みたい!!

6YUNA:2003/01/07(火) 15:20
感想ありがとうございます。
今度は、長めに挑戦したいと思ってます。

その時も、よろしくお願いします。

7YUNA:2003/01/08(水) 15:11

実は、この話...
何ヶ月も前に書いたやつなんですっ...
一応、完結しています。

できは、かなりいまいちですが...
もしよかったら、読んでください。






中2の春...
初めて恋をした...

高1の春...
初めて失恋をした...

先輩と続いた、2年間の恋は終わりを告げたんだ...

けど、よく②考えてみたら...

無理ばっかしてた恋だった...
背伸びばっかしてた恋だった...

いつからか、アノ人の中でも...
うちの中でも、終わってた恋...

初めて、2人きりで過ごしたクリスマス...
初めて、2人きりで過ごした誕生日...
そして、2人きりで過ごした2人だけの特別な日...


少し曖昧だけど、覚えてますよ...??
今じゃ、ただの哀しい想い出っすけど...

ありのままの自分って何っすか...??
素直自分って、どんな自分っすか...??

矢口先輩...??
うち、本当の自分を...
見失っちゃったみたいっす...


『桜の散る季節。。。〜君との想い出〜』
===================

memory Ⅰ
   ↓
〜想い出。。。/そして出逢い。。。〜



その日の内に...
うちと先輩が別れた事は学校中に知れ渡った。

先輩を知らない人は、この学校に誰一人居ない。
それくらい、先輩の人気は計り知れない。
だけどそんな先輩がうちに声をかけてくれたのは...
今から2年くらい前...
春も中旬を過ぎた、桜が散り始めた頃だった...

8YUNA:2003/01/08(水) 15:12
《2年前...》


「...吉澤ぁ、ひとみさん??」
「........は..い...」

始業式が終え、放課後...
講堂の裏の桜の木の下...
当時、中学2年生...
うちは、早々呼び出しをくらった...
それも、あの矢口先輩に...

「....アタシと、付き合ってみない??」
「...はいぃっ??」

先輩のそんな軽い一言から...
スベテが始まったんだ...


最初は、お試し期間みたいな感じの付き合いだった。
だけど数週間後には、本気で付き合いだした。

いろ②あったけど、スゴク楽しかったと思う。
痛い想い出だけど...
成長する、良い機会だったのかもしれない。

先輩と別れた事、うちは後悔していない...

9名無し新年:2003/01/09(木) 19:08
よしやぐですか??
(・∀・) イイ!
でも、切ない系ですかね??楽しみにしています。
がんがってください。

10YUNA:2003/01/10(金) 14:32
>名無し新年さん

よしやぐ...
う〜ん、これはどう言ったらいいんでしょう...
って、思いっきり意味フですね。(苦笑)
読んでからのお楽しみって事で。(笑)

11YUNA:2003/01/10(金) 14:33
うちが通う女子校は、都内でも有名な中高一貫。
これと言った制服も決まっていなく...
寮制の、結構自由な学校だ。

校舎は隣り同士。
中・高と寮は別れているものの、行き来は自由になっている。


「吉子ぉ〜、じゃっアタシ行って来んねぇ〜〜」

いつもの時間。
うちのルームメイトは、部屋を出て行った。
彼女の名前はごっちんこと、後藤真希。
いつも、この時間に彼女が居なくなるのは...
明日卒業してしまう、愛しのなっち先輩の元へと行ってしまうから。
ちょっと前まで、この時間はスゴク大切な時間だった。
どうしてかって...??
いつも矢口先輩が来てくれてたから...
今じゃ、遠い昔の想い出ってか??(笑)

別に、先輩との事を引きずってる訳じゃない。
ただ、あの日から...
高校に進学した今まで、ずっと一緒に居たから...
傍に居て、当たり前の存在だったから...
寂しくないなんて言ったら嘘になる...
先輩の事が、本当に大好きだったから...
本当に、愛していたから...


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

12YUNA:2003/01/10(金) 14:33



《そして、1年後...》


「今年も、裕ちゃんが担任やぁ〜
ほんま、お前ら幸せもんやなぁ〜〜(笑)」

高2になり初日早々、めまいがっ...
まさか、2年連続この人ににあたるとは...

↑の先生は、関西出身の自称“美人な先生。”
金髪、カラコンにふちなしメガネ...
どこ行ってもいないぞ、こんな教師っ!?
みたいな感じのこの人は、中澤裕子。
セクハラ教師で有名。
だけど、生徒からの信頼は厚い。

とは言っても、中澤の話なんか耳に入ってない。
机に肘をついて、ボーっと外を見てると...

「吉子ぉ〜〜〜」

下の方から聞こえて来た声。
その小声の主は、ピン②とうちのシャツの裾を引っ張った。

「...ごっちん!?」
「しぃ〜〜っ!!
ごめんっ、バレたら適当に誤魔化しといて。」

と言って、ごっちんは床をはって教室から出て行った。
今日は、午前中で終わるのに...
っつぅ〜か、さすが常習者。
あの中澤が気付いてないんだもんなぁ、たいしたもんだよ。

けどさ、うち知ってるよ...??
ごっちんが1人になって...
なっち先輩との事で泣いてる事...


『ほな今日はココまでぇ、撤収ぅ〜〜っ!!』

中澤のその一言で、クラスの奴等は教室を出て行った。
うちもバックを掴んで立ち上がったその時...

「吉澤...??」
「なんっすか??」

中澤に呼ばれて振り向く。

「お前、ちょ〜残れや。」
「え〜、どうしてっすかぁ??」
「後藤の事庇ったやろ?? お仕置きや。」

げっ...
バレてやがった...

13YUNA:2003/01/10(金) 14:35

・・・・
・・・・
・・・・

中澤に散々説教されたあげく...
―― ほとんど学校の愚痴 ――
帰らせてくれたのは、昼をかなり過ぎてからだった。
売店で、売れ残ったべーグルを買うと足が向くままに歩いた。
これと言ってする事もなかったし...
だけど気付いたら、講堂の裏に来ていた。
未だに、寂しく立ち続ける1本の桜の木。
風が吹く度、桃色の花びらが舞い落ちる。

あれから、もう1年が経つんだなぁ...
そんな事をしみじみ思っていると...
桜の木の下に、1人の女の子が立っていた。

肩下に伸ばした、栗色の髪。
うちを見て、優しくゆるませた口元。
制服...??
この学校に、制服なんかない...
転校生...??

そんな事を考えながらも...
うちは彼女から目を外せないで居た...

「...あっ..あのぉ..........」

そう話し掛けようとした時...
彼女は何も言わずに、ふわっと微笑んで...
うちの横を通り過ぎて行った。
優しい匂いが、うちを一瞬の内に包み込んだ。

ハっとして、振り向いたけど...
彼女の姿はもうどこにもなかった...

14YUNA:2003/01/10(金) 14:35


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


「もぉ〜最悪だよぉ〜〜〜」

中澤に呼び出されて...
ごっちんが部屋に帰って来る頃には、夕日は沈んでいた。

「あれから、すぐ終わったんだよ??(笑)」
「酷いよ、吉子ぉ〜〜
教えてくれればよかったのにぃ〜〜〜!!」

プクぅ〜〜っと膨れて、ごっちんは言った。

「....引き止めらんないよ。」

うちが彼女にそう告げた時...
ごっちんの瞳から涙が零れ落ちた...

「...ちゃんと、分かってるから。」

ギュッと、弱々しい彼女を腕の中に抱き締める。
彼女の胸の痛みが、嫌なくらい分かってしまう。
最近、なっち先輩がごっちんと距離を置こうとしてる。
うちも先輩と別れる前、矢口さんもそんな感じだったから...

どうしてっすか、なっち先輩...??
あんなに、ごっちんの事大事にしてたじゃないっすか...
今更突き放すなんて、酷いっすよ...
ココまで、ごっちんを本気にさせといて...
そりゃないっすよ...

「...どうして、吉子ぉ〜??
ねぇ、どうしてなっちは後藤の事置いて行こうとするの??」

普段から、誰にも涙を見せないごっちん。
強がりでも、すごく有名。
そんな彼女が、うちの前で泣くのはマレじゃないんだ。
っつぅ〜か、約束したんだ。
ごっちんはすぐ我慢するから...
限界が来たら、ちゃんとうちの前で泣くように...
溜めてる事も、全部吐き出すようにって...

「.....大丈夫だよ、ごっちん。
...なっち先輩は、そんな事する様な人じゃないじゃん??」
「...でもぉ.......」
「きっと、大学の事でいっぱい②なんだよ。
もう少しの間だけ信じてみようよ先輩の事、ね??」
「......吉子ぉ〜〜!!!」

ギュッと腕の中に抱き締めながら、そっと茶色の髪を撫でた。

15名無し新年:2003/01/11(土) 16:20
なちごま・いしよし?キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
続き楽しみにしています。ガンガッテください!!

16YUNA:2003/01/11(土) 18:05
>名無し新年さん
なちごまですよっっ
でも、全然からみないです...(苦笑)


〜memory Ⅰ〜ラストなんで...
それだけ更新しちゃいます。

17YUNA:2003/01/11(土) 18:06
次の日、ごっちんの笑顔は戻っていた。
フニャって笑う無邪気な笑顔。
こっちまで、なんかフニャってなっちゃうって。(笑)


「えっとやなぁ、今日は転校生がおるんやけどぉ。
お嬢様学校からやから、お前等野蛮な事したらあかんでぇ〜??(笑)」

今日は、中澤のそんな一言から長い②1日が始まった。
つっても、微妙に耳に届いてただけだけどさ。(笑)

「....入っといで、石川。」

その言葉が合図なのか、教室のドアが音を立てて開いた。
あっ、アノ子...

「自己紹介せな、なっ??」

俯いてしまっていたソノ子に、中澤は言った。
うちはというと、ソノ子に釘付けだった。

「初めまして石川梨華です、よろしくお願いします。」

と言って、石川さんは深く頭を下げた。


運命...??


それとも偶然...??

うちは、もう1度逢いたいと思っていた...

桜の下で出逢った彼女に、再会したんだ...





continues 2 the next new memory。。。

18名無し新年:2003/01/12(日) 17:44
更新お疲れ様でした。
1が終わりということは、2もその3!も
あるんですか?(w
楽しみにしています。

19YUNA:2003/01/13(月) 14:14




桜が散る季節は過ぎ...
季節は夏へと...
初夏を彩る、雲1つない青空...

何事も無かったかのように...
時間はただ②流れていく...


『桜の散る季節。。。〜君との想い出〜』
=================

memory Ⅱ
   ↓
〜最愛の人。。。/そして突然の別れ。。。〜



先輩と別れてから、もう1年と2ヶ月が経つんだ...

教科書をひろげただけの机。
沈んでいく夕日を見つめながら、しみじみとそんな事を思ってしまう。

そう②実は、うちに可愛いタメの彼女ができたんだ。
付き合いだしたのは、2ヶ月前。
彼女と過ごす毎日は、素直に楽しいと思える。
無理も背伸びもしなくてすむし、素直に甘えられる。
うちの全てを受け止めてくれるから...
素の自分で居られる。
今のうちにとって、すごく大切な存在。


「...ねぇ、聞いてるのひとみちゃん??」

うちの名前を呼ぶアニメ声に、ふと我に帰る。

「...あ”っ..ごめん......(汗)」
「.....もぉっ!!」

と言って、顔を膨らませた彼女。
彼女の名前は、石川梨華。
そう、あの桜の木の下で出会った子。
実は彼女、うちのカテキョなんです...(涙)

「ちゃんと聞いてよねっ、ひとみちゃん!!」
「...梨華ちゃん..怖いっす........」
「授業をちゃんと聞いてないひとみちゃんが、いけないんでしょっ!?」
「........はっ..はい...ごめんなさい。(汗)」

あの日見た彼女は、絶対に別人だ!!!!
実は天使に見えたなんて、口が裂けても言えない...
↑のどこが天使なんじゃ〜〜〜〜っ!!!!!!!(叫)


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


「ひとみぃ〜〜〜っ♪♪♪」

今日の授業が終わり...
愛しいマイ・ハニ〜が教室に入ってきた。

彼女の名前は、ミキティ〜こと藤本美貴。
気配りがよくて、明るくて、誰にでも笑顔を向ける。
そんな彼女は、誰からも好かれる。
一緒に居て、ホントに楽。
ちなみに、彼女のルームメイトは梨華ちゃん。
しかも、部屋はうちとごっちんの部屋の隣り。
4人で、めちゃ②仲良いんだっっっ♪♪


「ねぇ〜聞いてよぉ〜、今日中澤がねぇ〜〜〜」

寮に戻る道、こうして今日の出来事を話すのが日課になっている。

「じゃ〜ね、ごっちん。」

携帯を通して、なっち先輩と話しているごっちんに声をかける。
そして、教室を出ようとしたその時...

「...きゃっ!!!!」

うちは何かにぶつかった。
小さな可愛い悲鳴と共にした、何かが落ちた様な音。
視線を下に向けると、梨華ちゃんが廊下に座り込んでいた。

「....あっ梨華ちゃん、ごめん!!!!!」

慌てて、彼女に手を差し出す。

「ちゃんと前見て歩いてよぉ〜〜〜」

膨れっ面で、梨華ちゃんはうちに訴えた。

「そだよぉ、ひとみぃ〜〜
ちゃんと前見て歩かないとぉ〜〜〜、大丈夫梨華ちゃん??」
「なんだよぉ2人しさぁ〜、ちゃんと謝ってんじゃん!!!」

チュっと膨らんだ梨華ちゃんの頬にキスをして、
散らばった鞄の中身を拾い上げると、梨華ちゃんに手渡した。

「じゃねぇ〜〜」
「ちょっとぉ、勉強どうするのよぉ〜〜」
「今日はお休みぃ〜〜〜!!!」

ひら②と彼女に手を振って、美貴と教室を後にした。

20YUNA:2003/01/13(月) 14:15


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


「........ねぇ..やっぱり...」

美貴の上に覆い被さっていた体を、軽く押し戻された。

「....どうしたの??」
「...まだ怖い..かなっ.......」

と言って、美貴はうちの腕に顔を埋めた。
肩まで肌蹴させたシャツ...
うちが残した赤いアト...
うちはそっと、美貴を抱き寄せた。

「...じゃっ、今日はもうヤメよう。」

そっと髪を撫でて、うちは体を起こした。

「.......ひとみ??」
「ん〜〜?」

シャツの前を抑えて、起き上がった美貴。

「.....怒って..る??」

うちの腕をギュッと抱き締めて、肩に頭を預けた。

「怒ってないよ?」

チュっとおでこにキスをする。

「.....嘘っ。」
「へっ!?」
「ひとみ、嘘吐いてる時とか...
怒ってる時絶対目合わせてくれないもん。」

と言って、美貴は向き合うようにうちの膝の上に座った。

「....分かるんだから。」

ギュッと、細い腕に頭を抱き締められる。

「...愛してるよ、美貴??」

美貴を見上げて、そっと唇を重ねた。

「...そうやって、また話ずらしてぇ....でも大好きっ。」

何度も②唇を重ねた。

愛しすぎる、そんな彼女は...
うちには勿体無いくらい優しくて、いっぱい愛をくれて...
こんなに幸せでいいのか、分からない...
っつぅ〜か、たまに怖くなるよ...
いつか美貴を失ってしまう日が来るんじゃないかって...
それって、うちの悪いトコロなんだよなぁ...
恋愛の事になると、ネガティブになっちゃうってかね...

こんなうちを愛してくれて...
ありがと美貴...

21YUNA:2003/01/13(月) 14:17


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


美貴と、付き合いだして...
10ヶ月の月日が流れた...
毎日が幸せで...
だけどそんな幸せも、そう長くは続かなかったんだ...



「....美貴??」

寮へ戻る途中...
プツンと、糸が途切れたようにうちに凭れかかった美貴...
さっきまで笑っていた笑顔は、苦痛に変わり...
苦しそうに、うちの腕の中で蹲った...
一瞬に、血の気が引いていくのが分かった...

「美貴ぃ〜〜〜〜っ!!!!!」

22YUNA:2003/01/13(月) 14:19
>名無し新年さん

レスありがとうございます。
ご期待通り、2・3とあります。
楽しみに...
う〜ん、あまり期待しないで下さい。(笑)

23YUNA:2003/01/15(水) 17:27

・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・

病院のある1室。
美貴は静かに目を閉じ、定期的な寝息をたてている。
うちはただ、窓越しでオレンジに染まっていく街を見つめていた。

《完治したと思っていた持病の再発です...》
《治る見込みは、今のトコロありません...》

主治医からそれを聞いた時、うちは膝から崩れ落ちた。
うちらは、これからだったのに...
この前、ずっと一緒に居ようって約束したばかりだったのに...
辛過ぎる現実...
だけど、美貴にはもっと耐えられない現実だろう...
うちが笑ってなくちゃ...
彼女の前では、ずっと②...


「.......ひと..み...??」

名前を呼ばれて、ふと我に帰る。
かすれていて、今にも消えてしまいそうな声...

「...目ぇ、覚めた??」

そっと美貴に微笑みかけて、お目覚めのキス。

「....ねぇ..ひとみっ....アタシぃ..........」

深刻そうな顔をしてうちを見つめる...
不安で揺れてる瞳...

「馬ぁ鹿、心配する事ないってさ。
持病の再発だけど、入院すれば治るってよ。」

美貴の目を見て伝える...
嘘だってバレないように...

「.....そっかぁ。
なら、まだひとみと一緒に居られるね??」

そんな彼女の満面の笑みは...
うちの胸を苦しいくらいに締め付けた...

「何、まだ居られるって??
いつまでも一緒っしょ、うちら?? 約束したじゃんか。」

チュっと、美貴の唇に口付けた。

「....うん。」

優しく微笑んだ美貴に、何度も②キスを繰り返した...

いつまでも、残して置きたいんだ...
美貴の温もりをこの唇に、ずっと②...

24YUNA:2003/01/15(水) 17:28
あれから、毎日美貴に逢いに行った...
どんなに忙しくても...
どんなに夜遅くなっても...
必ず、美貴の手を握りに通った...

だけど、うちは1度も美貴の親に逢う事はなかった...
不思議に思って聞いてみたら...
数年前に亡くなられたという事だった...
だからかな...??
美貴が、小さな幸せが欲しいって言っていたのは...


「おっす、どうよ体調の方は??」

今日お初のキスを交わして、イスに腰掛ける。

「うん、いい感じだよ。
早く、ひとみとデートしたいなぁ〜〜」
「...じゃ〜、早く治さないとな??
....今度のデートは、何処行こうか??」
「えっとねぇ〜〜〜」

悔やみたくない...
美貴と過ごす、毎時・毎分・毎秒を大切にしたいんだ。

・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・

だけど、スゴク呆気なかった...
あれから、1ヵ月後...
美貴の身体は急に悪化したんだ...

「美貴っ、美貴っ、美貴っ!!!!!」

何度も②、意識不明状態の彼女の名前を呼び続けた...
涙が止まらなかった...
目を覚ました時は、笑顔で迎えてあげなきゃいけないのに...

だけど、そんなうちの願いは届かなかった...

『ピ――――――――――っ......』

機械の音が...
心臓停止を知らせた...

・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・

「...もう、いいです。」

その後、ずっと心臓マッサージを続けていた主治医にそう伝える。
すると、彼は何も言わずに頭を下げて病室を出て行った...

美貴は、そのまま帰らぬ人となってしまった...
うちは初めて大事な人を目の前で失った...

25YUNA:2003/01/15(水) 17:28
数日後...
美貴の親戚の人が、小さなお葬式をあげてくれた。
そして帰り際...
美貴の叔母さんに声をかけられた...

「病室にあった、手帳に挟まっていたの。
美貴がアナタ宛てに書いた物よ、受け取ってくれるわね??」
「......はい。」

うちは一言そう答え、軽く頭を下げると...
その場を後にした...


学校へ戻り...
自然と足は、講堂の裏の桜の木に向かっていた...
っていうか、気付かなかったなぁ...
もう、桜が散ってしまう時期なんだ...

うちは、桜の木の下に腰掛けて...
ポケットの中から、さっき貰った手紙を取り出した...



〜ひとみへ。。。〜
========

ひとみがこの手紙を読んでいる頃には。。。
アタシはもうこの世には居ないでしょう。。。

ひとみ、ごめんね。。。??
約束守れなくて、ホントにごめんね。。。??
ずっと②、一緒だって約束したのにね。。。
こんなカタチで破る事になっちゃって。。。

だけど、ひとみがアタシの目を見て嘘を吐いてくれた事。。。
ずっと嘘を吐き通してくれた事。。。
ずっと笑顔で、アタシを支えてくれた事。。。
スゴク、嬉しかったよ。。。??
バレ②だったけどね。。。??(笑)

少しの間だったけど、スゴク楽しかった。。。
スゴク幸せだった。。。
ひとみだけだったよ。。。??
ずっと欲しかった、小さな幸せをくれたのは。。。

ひとみ大好き。。。
アタシにとって、最初で最後の人。。。
その相手がひとみで本当によかった。。。
こんなアタシを愛してくれて、ありがとう。。。


〜美貴より。。。〜



ずっと②、涙が止まらなかった...

誰よりも愛してた...
こんなに誰かを必要とした事なかった...
うちが失ってしまったモノ全てを、美貴は与えてくれた...

ありがとう...
本当にありがとう...
こんなうちを愛してくれてありがとう...

楽しかった...
すごく幸せだった...



風に揺られる桜の木...
振り落ちる花びらは...
優しく②うちを包み込んでくれる...



忘れないよ一生...
君の事だけは...





continues 2 next new memory。。。

26YUNA:2003/01/15(水) 17:31
更新完了ですっっ。
〜memory Ⅱ〜のラストでした。
本当は、藤本じゃなくて...
他の誰かに変えようと思ってたんですが...
う〜ん...
誰か読んでくれるのを、期待してます。(苦笑)

27名無し新年:2003/01/16(木) 01:04
読んでますよ。
しっかし吉が付き合ってるのは、誰?
スイマセン。理解力乏しくて…

28名無し新年:2003/01/16(木) 12:39
同じく、読んでる人その2です。
「よしみき」って未だかつて見たことが無いCPなので、すごく新鮮でした。

桜の咲く季節って、別れと出会いが一緒にやって来る感じがしますよね。
次のMemoryはどんな展開なのかな・・
石川さんとはどうなるのでしょうか・・

>27
memoryⅠとⅡでは、それぞれ付き合ってる人が違いますよ。

29YUNA:2003/01/16(木) 15:52




毎年桜が散る度...
何かを失っていく...

失くしたモノ...??
落したモノ...??
いっぱいありすぎて...
それが何かさえ分からない...

守りきれなかった...
いくつもの約束...

だけど、けして忘れる事はない...
ううん、絶対忘れない...


『桜の散る季節。。。〜君との想い出〜』
===================

memory Ⅲ⇒Part1
   ↓
〜約束。。。/そして永遠。。。??〜



美貴を失い...
空元気でも、うちはいつもと変わらない笑顔で居た。
だけど...
そんな嘘のうちを見破ったのは、梨華ちゃんだった。

《無理しないで...》
《泣きたいなら、アタシの前で泣いていいから...》
《強がらないで...》

梨華ちゃんは泣いていた...
うちの為だけに泣いてくれた...

君の言葉が、どれだけうちを救ったか...
きっと分かっていないよね...??

30YUNA:2003/01/16(木) 15:55


《8ヵ月後...》


「....おはよぉ、起きてっひとみちゃん??」

あまりはっきりしない意識の中...
どこからか、うちの名前を呼ぶ声...

「もぉ、ひとみちゃんってばぁ〜〜〜!!!」

ユサ②と揺すられて、視界が広がっていく。

「.....はよぉ〜〜〜ん♪♪♪」

ベッドに座っている梨華ちゃんの腰に...
ギュッと抱き付いて、そのままベッドの中に引きずり込む...

「....ちょっ..ひとみちゃん!!!!」

顔を真っ赤にして、抵抗する梨華ちゃん。
余計、苛めたくなっちゃうんだよねぇ〜〜(笑)

「梨っ華ちゃ〜〜ん♪♪」

寝惚けた振りをして、ほっぺにチュ〜をする。
なんか、もう日課になってる。
の割りには、慣れないなぁ〜梨華ちゃん。(笑)


そう②、梨華ちゃんは...
毎朝こうしてうち【うち等??】を起しに来てくれる。
うちもごっちんも、寝坊の常習犯。(笑)
っつぅ〜か、ごっちんは起しても起きないんだよなぁ〜これがっ。(苦笑)
今までは、美貴が来てくれていたから...
って、暗くなっちゃったよっっっっっ!!!!!!
こんなんじゃ〜、美貴に笑われちゃうよなぁ〜〜まったく。
そう思えるようになったのも...
そう言って笑えるようになったのも...
梨華ちゃんが、傍に居てくれるからなのかもしれない。

31YUNA:2003/01/16(木) 15:55
「...早く起きて、食堂行こう??」

ほっぺにチュ〜を返されて...
一瞬何が起こったのか分からず、(?)状態のうち。
梨華ちゃんは梨華ちゃんで、顔真っ赤にしてるし。
なんか、こっちまで恥ずくなってくんじゃん...

「もぉ〜、朝から見せ付けないでよぉ〜〜」

目を擦りながら、ごっちんが体を起こした。
だけど、また静かに寝息をたてはじめて...
そのまま、またベッドに沈んでいった。
ごっちん...(汗)

「...ふ..っ.......」

変な声を出して、いきなり俯いた梨華ちゃん。

「どしたの??」
「....ぷっ...あははははっ!!!!」
「え”っ、梨華ちゃん??」
「......ごめぇん..なんかおかしくって。」

目に涙を溜めて、梨華ちゃんは爆笑してる。
そんな彼女を見て、うちも自然と笑いが込み上げてくる。

なんか梨華ちゃんと居ると、スゴク楽だなぁ...
美貴と居た時とは、またちょっと違う感じで。
スゴク真面目だけど、↑みたいな意外な一面があったりしてさ。
ぶっちゃけ、可愛いって思う。
まさに、守ってあげたくなるタイプ。
だけど恋愛対象かって聞かれたらぁ...
そうかもだし、そうじゃないかも...??
そこまで考えた事なかったし。
ただ、誰にも取られたくないかなぁ...
うちって以外と独占欲強いんだなぁ...なぁ〜んちゃってね。(笑)

だけど、最近本気で思う...
“ずっと②、うちの傍に居て欲しい。”って...
どしてだろうね...??
いつもどこかで、梨華ちゃんの事必要としてるんだ...

なんか、離れたくないんだ...
離したくないんだよ...

32YUNA:2003/01/16(木) 16:12
短いですが、今日はココまでっすっっ。
〜memory Ⅲ〜がラストになります。
でも、PART①/PART②ってあるんで。(苦笑)
っていうか、読んでくださってる方々がいて...
いやぁ〜、いかった②。(笑)

>27の名無し新年さん。
レスありがとうございます。
すいません、分かりづらかったですか...??
うち、文章力かなりないんで...(苦笑)
『28』さんがおっしゃってるとおり、
「Ⅰ」では矢口と、「Ⅱ」では藤本と、になってます。

>28の名無し新年さん
レスありがとうございます。
「よしみき」はぁ、書いてても結構新鮮な感じでしたよっ♪♪
でも、やっぱ「いしよし」かなっ...(ボソっ/笑)
梨華ちゃんと、よっすぃ〜はぁ...
う〜ん、どうなっちゃうんでしょ〜ねぇ〜〜??(意味フ/苦笑)

33YUNA:2003/01/17(金) 15:20


「ココはね、xをぉ〜〜」

今日やった教科書の問題の復習。
ってか、受験だしねぇ...
つっても、うちは別に大学行く気はないんだけどねぇ...

だけど梨華ちゃんは一生懸命、うちに分かりやすく教えてくれる。
これも、毎日の日課。
ってか、ちゃんと聞いてなきゃいけないんだけど...
なんか上の空って感じ...
隣りで真剣に教えてくれる梨華ちゃんの横顔を、見惚れちゃったりで...

「もぉ〜っ!! 聞いてるのっ、ひとみちゃんっ!?」
「...ほぇっ??」

ほっぺたをムギュっと掴まれて、ふと我に返る。

「.....疲れ..てるの??」

急に真顔で、そんな事を聞かれる。
そんな彼女の表情に、ドキっとしてしまう...
うちって、優柔不断だなぁ...(苦笑)

「....今日は..もう辞めよう??」

教科書を閉じて、梨華ちゃんはいきなり立ち上がった。

「えっ!?」
「...おやすみ、ひとみちゃん。」

そう言って、部屋のドアノブに手をかけた。

「....ちょっ..待ってよ。」

とっさに細い彼女の手首を掴んだ。

34YUNA:2003/01/17(金) 15:20

「....離して??」
「なんで??」
「...痛いっ。」
「なんで怒ってんの??」
「.....離してってばっっ!?」

バっと、掴んでいた手を振り解かれた。
ショックなのはうちの方じゃん...
なのになんで...??
なんで梨華ちゃんが泣いてんの...??

「...梨華..ちゃん......??」
「...ごめんねっ..なんでもないの....おやすみっ..なさい........」

涙を流したまま、梨華ちゃんは部屋を出て行った。

「ほえっ、喧嘩?? 梨華ちゃん泣いてたよ??」

梨華ちゃんと入れ替わりに、ごっちんが部屋に戻って来た。

「...訳分かんないよ。」

うちはうざい前髪を掻き揚げて、ドカっとイスに腰を下ろした。
でっ...??
ごっちんにそう聞かれ、うちは納得いかない一通りの出来事を話し始めた。

35YUNA:2003/01/17(金) 15:23

・・・
・・・
・・・

「吉子ぉ、相変わらず女心が分かってないねぇ〜〜」

話を終えて、少しの間黙っていたごっちん。
だけど、呆れた様にそう言うとうちのベッドの中に潜り込んだ。

「...はぁっ!?」
「まだ、気付いてないの??」
「何にっ!?」
「....はぁ..梨華ちゃんの気持ちだよ。」
「...へっ!? 梨華ちゃんの気持ちぃ??」
「まぁ、後は自分で考えなさい。」

ごっちんはそう言い終えると...
一瞬の内に目を閉じ、深い眠りに就いていった...
早っ...(汗)
っつぅかぁ...

「...もぉ..なん②だよぉ......」

自然と漏れるタメイキ。
ごっちんが、梨華ちゃんの事で訳分かんない事言うから...
余計、梨華ちゃんの事が頭から離れなくなちゃったじゃんかぁ...

もぉ...
なんだよ、女心ってぇ〜〜〜〜!!!!!
なんだよ、梨華ちゃんの気持ちってぇ〜〜〜〜!!!!!

36YUNA:2003/01/17(金) 15:36


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


次の日も...
その次の日も...
梨華ちゃんは授業に顔出さなかった...
こんな事、初めてで...
もち朝起こしにも来なかったし、カテキョもない...

っつぅ〜か、うちもうちで上の空...
中澤に何度叩かれた事か...
ごっちんにも、馬鹿だの鈍感だの言われるし...
もぉ、わっけ分っかんねぇ〜〜〜〜!!!
なん②だよ、一体!!!!!


『コン②...』

3日目の放課後...
今日も授業に出なかった隣りの梨華ちゃんの部屋のドアをノックした。
だけど、返事が返って来ない...
入っちゃっても..いいよね...??
ちゃんと..ノックもしたもんねぇ...

うちはドアノブに手をかけて、ゆっくりとドアを開けた。
カーテンが閉まっているのか、中は真っ暗で...
人1人分膨らんだベッド。
そっと近付いて、布団をはがした。
その瞬間、衝撃が走った...

スッピンの寝顔...
涙で濡れた頬...
小さく蹲っている細い体...

そんな彼女の髪に手を伸ばして、そっと撫でた。

「.......ひとみ..ちゃん...」

寝返りを打って、寂しそうにうちの名前を呼ぶ声。
そして、優しく頬を伝う涙...

もしかして...
うちは見ちゃいけないモノを見てしまった...??

37YUNA:2003/01/17(金) 15:38
かなり短いですがっ、今日はココまでですっ。

3828:2003/01/17(金) 21:54
更新、お疲れ様でした。
よっすぃ〜、鈍すぎる・・
早く梨華ちゃんの気持ちに気づいてあげてくれ〜!
次回更新、ドキドキしつつお待ちしております。

3927:2003/01/17(金) 22:06
YUNAさん・28の方、物分り悪くてスイマセンでした。
でも、今日はじめっから読み直したんで、
川o・-・)ノ<完璧です。
楽しみにしています。

40YUNA:2003/01/18(土) 15:44


次の日...
梨華ちゃんはいつもの梨華ちゃんだった。

「もぉ〜、早く起きてぇっ!!!」

カーテンを開けて、窓まで開けて...
真冬だっつぅ〜にっ!!!

「....もぉ〜、寒いよぉ〜〜〜っ!!!」

12月なんだから当たり前じゃん...
ぶつ②抗議しながら、布団を被るごっちん。
朝から賑やかだなぁ...
なんて思ってるうちは、もちベッドの中...

「...ひとみちゃんも、起きて??」

ベッドに座って、優しい声でそっと体を揺すられる。

「...ん〜っ......」

そう返事をしながら、梨華ちゃんの膝に頭を乗せた。
徐々に襲ってくる眠気...
そしてうちはそのまま...

・・・
・・・
・・・

どれくらい経ったんだろう...??
心地良くうちの髪をすく指...
はっきりしない意識の中...
その動きにまた夢の中に引きずり込まれそうになる...
だけど...
うちの唇にふと、柔らかい何かが触れた...
ゆっくり目を明けると...
目の前には、目を閉じてうちの唇を塞いでいる梨華ちゃんが居た。
なんか、すんげぇ心地良い。
うちを全部包み込んでくれてるみたいで...
無意識のうちに...
梨華ちゃんの肩に手を乗せて、そっと触れたままの唇にキスを返した。
ビクっ...
一瞬梨華ちゃんの体は揺れ、触れ合っていた唇は離れた...
そして、うちを見て目を見開いた...

41YUNA:2003/01/18(土) 15:45

「.......ひとみっ..ちゃん...」
「....はよっ。」

体を起こして、軽くもう1度キスをする。

「.....期待しちゃっても..いいのかな??」

梨華ちゃんの目を見て、ぎゅっと細い手を握り締めた。
そう悪くないは沈黙が流れ...
時計は刻々と時間を刻み込んでいく...
その時、ホロっと梨華ちゃんの瞳から一粒の涙がこぼれた...

「........ふぇっ...っとみ..ちゃん....」

と言って、うちに体をあずけてきた。

「...っとみ..ちゃ...っが..好きぃっ.......」

涙をいっぱい②流しながら...
途切れ②の言葉で、梨華ちゃんはうちに伝えてくれた。


「.......ごめん..ね...??」
「...んっ??」
「...好きになって..ごめんね......??」

ある程度落ち着いたのか、梨華ちゃんはうちを見上げて言った。
彼女の目を真っ赤になっている。

「...なんで謝んのさっ??」

チュっとおでこにキスを落として、そっと抱き寄せた。

「その返事、ちょっと待っててくれないかな...??
...ちゃんと答えるからさ..それまで......」

梨華ちゃんが頷くのを確認して...
うちをもう1度彼女を抱き寄せた。





continues...

42YUNA:2003/01/18(土) 15:59
いつも②短くてすいません...
かんなり短いですが、調度区切りになるんで...
今日は、ココまででっす♪♪

>28さん。
レスありがとうございます。
よっちぃ〜、鈍ですよねぇ...
ホント、困っちゃいますよ。(笑)
ってか、うちの中で「よっちぃ〜=鈍。」って感じですね。(更笑)

>27さん。
レスありがとうございます。
そんな②...
うち、もっと頑張りたいと思います!!!(笑)

43名無し誕生日:2003/01/19(日) 15:26
今日はじめて読みました!!
②の、意味が初めわからなかったことは内緒です。(w
続き期待!!
がんばってください!!

44YUNA:2003/01/20(月) 14:35

年が明け...
学校が始って、1週間ちょっとが経った...
今日も寒い中、それぞれが重い足取りで校内へと向かう。

っていうか、もうすぐ梨華ちゃんの誕生日なんだ。
うちは、あの日からもうこの日だって決めてた。
イブでも、クリスマスでもなくて...
1年にたった1度の大切な日に...
ちゃんとしたカタチで、ちゃんと返事をしたかったんだ...


『桜の散る季節。。。〜君との想い出〜』
=================

memory Ⅲ⇒Part2
   ↓
〜約束。。。/そして永遠。。。??〜



「.....ちょっと、吉子ぉ〜〜〜!!!」

クラスをサボって、うちとごっちんは街に出て来ていた。
今週末はもう、梨華ちゃんの誕生日だから。

「どれにしよっかなぁ〜〜
ってか、どれがいいと思うごっちん??」

うちの目の前に、ズラリと並ぶのは多種のアクセ。
誕生日の定番つっちゃ〜定番。
だけどねぇ...

「どれって、吉子が選んだ物なら...
梨華ちゃん、なんでも喜ぶと思うけどなぁ〜〜」
「....そぉかなぁ〜〜??」
「↑なトコは、女の子なんだねぇ...(ボソっ)」
「...なんか言った!?」
「いえっ、滅相もございません...
(吉子、だん②梨華ちゃんに似て来てるよぉっっ.../汗)」
「っつぅ〜か、一緒に見てよぉ〜〜!!!!」

うちは目線をアクセに戻して...
真剣に梨華ちゃんに似合いそうなモノを探した。

・・・
・・・
・・・

「...あっ!!」
「ん〜〜??」
「コレっ、いくない!?」
「あぁ〜、シンプルでいいんでない??」

おっしゃ、これに決めたっっ!!!

45YUNA:2003/01/20(月) 14:36

「すいませぇ〜〜ん!!!!」


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


《誕生日当日...》


今日はぁ、創立記念日だっけか...??
んだから、タイミングよく今日は学校が休み。

「...ひとみちゃ〜ん??」
「あぁ〜っ、今行く。」

今から、梨華ちゃんと2人で出かけるんだ。

今日は珍しく早起きしたんだ。
今日の為に髪も切ったんだ。
今日の為の服も買ったんだ。
今日の為に...
今日だけの為に...


「...うわっ、寒ぅ〜っっ!!!」

寮から外に出た瞬間、冷たい風がうちらを包んだ。

「.....梨華ちゃん、寒くない??」
「...うん、平気。」

と言って、梨華ちゃんがうちに寄り添ってきた。
うちは首に巻いていたマフラーを...
(↑ ちょっとイビツだけど、クリスマスに梨華ちゃんに貰った手編みっ♪♪)
外して、梨華ちゃんの首にそっと巻き付けた。

「...風邪ひいたら..あれだから。」

そっぽ向いて、うちは梨華ちゃんの手を握り締めた。
なんか微妙に照れ臭いかも...!?

「.....ふふっ、ありがと。
....ひとみちゃんの手..温かいなぁ。」

と言って、梨華ちゃんは手を握り返してくれた。

横を歩く彼女を包む白い息。
見失ってしまわない様に...
この手が離れてしまわない様に...
うちは、何度も隣りの梨華ちゃんの存在を確認した。
だけど、冷たい手を通して伝わってくる温かい鼓動。

ずっと②、この手に感じてたいんだ...

46YUNA:2003/01/20(月) 14:37

・・・
・・・
・・・

「今日は楽しかったよ?? ありがとっ、ひとみちゃん。」

寮への帰り道。
少し前を歩いていた梨華ちゃんは、笑顔で振り向いた。

「...あの..さ.......」
「なぁ〜に??」
「...寮に..帰る前にさ......
...ちょっと寄りたいトコがあんだけど..いいかな.......??」
「うん、いいよ。」

頷いた梨華ちゃんの手をとって...
うちはある場所に向かって足を進めた。

47YUNA:2003/01/20(月) 14:42
今日はココまででっす。
〜PartⅡ〜が最後になります。
どうなっちゃうんでしょ〜、一体。(笑)

>43の名無し誕生日さん。
レスありがとうございます。
すいません、“②”はぁもう癖ですね。(苦笑)
はいっ、最後まで頑張りたいと思います!!!

4828:2003/01/20(月) 15:55
おぉ〜、梨華ちゃんバースデーキタ〜!
これからよっすぃ〜はどこに行こうとしているんでしょうか?
ドキドキ♪梨華ちゃんに早く気持ちを伝えてあげて下さい!

PartⅡで最後ですか・・
寂しいですけど、是非次回作も期待しちゃったりしてますw
(気が早いよ、ヲイ!)

49YUNA:2003/01/21(火) 15:01

・・・
・・・
・・・

「....この場所、覚えてる??」

街灯に照らされた裸の木。
隣りに立つ梨華ちゃんに、視線を移す。

「...覚えてるよ..ちゃんと...だって.......」
「....ん??」
「.....初めて、ひとみちゃんに恋をした場所だから。」
「...えっ??」
「...忘れたくても、忘れらんないよ。」

と言って、木を見上げた梨華ちゃん。
そんな彼女の横顔は、すんげぇキレイで...
桜は咲いてないけど、あの日の彼女と重なって見えた...
んで、一気にフラッシュバックしたんだ...
彼女が天使に見えたあの瞬間に...

「....コレが..最後。
...もう言わないから..許してね......??」
「...ん??」
「....ひとみちゃん、アナタが好きです。」

梨華ちゃんは震えた瞳で...
うちの目をちゃんと真っ直ぐに見て伝えてくれた。
今度は...
今度こそ、うちが答える番...

「....最後なんて、言わないでよ。
...これからも、何度も②聞きたい。」
「...えっ......??」

そっと彼女の腕を引き寄せた。

「...うちは、アナタを愛しています。」

50YUNA:2003/01/21(火) 15:02

・・・
・・・
・・・

「........っとみ..ちゃ...」

真っ暗な部屋のベッドの上。
壁にもたれながら、後ろから梨華ちゃんを抱き締める。
そして、冷えた体を温め合うように寄り添う。
そんな中、何度も②彼女の唇をそっと塞ぐ。

「.....離さないから。」

彼女の左の薬指に光る指輪...
月の光に反射する度...
梨華ちゃんはうちを見上げて、幸せそうに微笑んでくれる。


『H。Y。⇒R。I。
MY LOVE will ALWAYS be TRUE。。。』

51YUNA:2003/01/21(火) 15:03


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


《そして2ヵ月後...》


「くれぐれも、コケんように!!!!(笑)」

「「「あはははははっっっ!!!!」」」

卒業式を午後に控えて、うちら3年は最後の担任の話を聞いていた。
結局、3年間中澤が担任だったし...(苦笑)

「卒業だねぇ、アタシらもぉ〜〜〜」
「今日、なっち先輩来てくれるんっしょ??」
「ん〜、まぁ〜〜ねぇ〜〜〜」

と言って、ふにゃって笑顔になった。
今ごっちんは、幸せなんだろうね...??

「なんか、やぐっつぁんも来るらしいよ??」
「........先輩..が...??」

矢口先輩が来る...
どうして、こんなに焦ってるのか自分でも分かんない...

「ひとみちゃん、だぁ〜れそれ??」
「....あっ..んとぉ........」
「...吉子のぉ、初カノだよ。」

なんとも言えないで居たうちの代わりに...
ごっちんは、言ってくれた。

「...そう..なんだ......」

と言って、梨華ちゃんはうちを見上げた。
不安そうに揺れている瞳。
だけど、うちは何も言えずに...
ただ②、俯いたままで居た...

ごめんね梨華ちゃん...
ごめんね...

いつまで経っても情けない自分に...
嫌気がさすよ...

52YUNA:2003/01/21(火) 15:06

・・・・
・・・・
・・・・

「おぉ〜っす、久しぶりぃ〜〜」

卒業式を無事終え...
教室に戻って来ていた、うちら。
教室に響いたその声に、全員が振り向いた。
だけど、うちは振り向かなくても...
その声の持ち主が誰か、すぐに分かった...
相変わらず、背の方は伸びてないみたいで...
何1つ変わっていなかった...
すごく、キレイになっていた事を除いては...

「久しぶりひとみ、元気してた??
っつぅ〜か、スーツ似合いすぎっっっ。
相変わらず式の最中も、超〜目立ってたじゃんかよぉ〜〜」

先輩は、得意のあの笑顔をうちに向けた。

「....お久しぶりです..先輩。」
「なぁ〜に、改まっちゃってんのぉ〜
矢口達の仲じゃんかよぉ〜〜〜(笑)
あれぇっ、転校生?? ひとみぃ、紹介してくれよ。」

と言って、うちの肩をポンっと叩いた。

「...あっ..えっとぉ.......」
「....ひとみ..ちゃん........」

梨華ちゃんが不安がっているのは...
目にみえている...
うちが、彼女を不安にさせてどうするんだろう...
しっかりしなきゃ...

「....うちの彼女の、石川梨華ちゃんっす。」
「...ひとみの..彼女........??」

ふと矢口さんの表情から、あの笑顔が消えた...

「......あのっ...矢口..さん...??」
「....おぉ〜ごめん②。
そっかぁ、ひとみには彼女が居るんだぁ〜〜
なんだよぉ〜、オイラ一筋だと思ってたのによぉ〜〜〜(笑)」

と言って、矢口さんはまた笑い出した。
だけど、うちにだけは分かった...
それが、無理にツクった笑みだって事...

「悪ぃ〜けど、ちとトイレ行ってくるは。」

と言って、教室を出て行った。
なっち先輩は、そんな先輩の後を心配そうに追いかけて行った。

「....あぁ〜ん、なっちぃ〜〜〜!!!」

情けない声を出しながら、その後を追って行ったごっちん。

「なんなんだろうね...??(苦笑)」

そう、梨華ちゃんに笑いかけた時...

「....あのっ..矢口先輩って人........」
「...ん??」
「....ひとみちゃんの事、まだ好きなんじゃないかな??」
「.....へっ!?」

突然、真顔でそんな事を言い始めた...

「....っつぅ〜か、有り得ないって。
...もう何年も前に、うち振られてんだからさ。」
「......だって..ひとみちゃんの事...
....スゴク..愛しそうに見てたから......」
「....梨華..ちゃん......??」
「.....ひとみちゃん..まだ先輩の事..........」
「今うちが見えてるのは、梨華ちゃんだけだよ??
だからさっ、何も言わずにただ付いて来て欲しい。」
「...ひとみ..ちゃっ........」

うちは、優しく涙を流す彼女を抱きしめた。

「もう、あんな想い一生要らない。
ぶっちゃけ、梨華ちゃんだけが居てくれればそれでいいんだ。」
「....ごめんねっ......
...ひとみちゃん..ごめんね............」

53YUNA:2003/01/21(火) 15:12
更新終了ぉ〜〜
次が、ラストになりますっっっ

>28さん。
いつもレス、ありがとうございます。
やっと②、思いが通じ合いました...
いやぁ、長かった②...(笑)

5428:2003/01/21(火) 16:29
更新、お疲れ様でした。
やっとふたりの思いが通じ合えたのですね!
良かった②・・良かったね、梨華ちゃん(感涙)
3年ぶりにやぐっつぁん登場ですが、やぐっつぁんはまだ未練が!?
次はいよいよラストですかぁ・・
ワクワクしつつ待っております。

55YUNA:2003/01/22(水) 15:17

・・・・
・・・・
・・・・

「...悪いねっ、呼び出しちゃってさ。」
「....いえ..っ.......」

あれから少し経って、なっち先輩が戻って来て...
あの場所に来て欲しいという伝言を受け取った...
うちは、荷物を梨華ちゃんに預けて...
矢口さんの待つ、桜の木の元へと来た...

「......可愛いねっ、あの石川って子。」
「...先..輩......??」
「.....馬鹿だなぁ、ホントに。
...離れても、ひとみは待ってくれるって......
....勝手に..決め付けてたは......」

と言って、自嘲気味に先輩は笑った。

「....矢口は、まだひとみの事が好きなんだ。
...できたらまた1からでいい、ひとみとやり直したい。」

先輩の真剣な表情。
心拍数は上がっていたものの...
不思議と、その言葉を簡単に受け入れる事ができた。

「...誤解されちゃうとマズイんで、遠回しな言い方はヤメますね。」
「...ん。」
「.....うちぃ、先輩とは付き合えません。
....理由は、言わなくても分かりますよね??」
「........ひと..み...」
「うちぃ、先輩の事愛してました。
先輩しか居ないと思ったし、一生一緒なんだって思ってました。
だけど、それはもう昔の話です。
今のうちが愛してるのは、梨華ちゃんなんです。
ですから、ごめんなさい。
先輩の気持ちに答える事は、できません。」
「.....そっか、なぁ〜んか惜しい事したなぁ。」

56YUNA:2003/01/22(水) 15:18

と言って、矢口さんはうちに笑顔を向けた。
そして、最後の最後に...
先輩の冷たい唇がうちの唇に触れた...

「...最後だから、許してなっっっ。
....ってか、あの子の事...
...お前がちゃんと捕まえてなきゃ駄目だぞ??
...似合いすぎて、もうムッカ②くるはぁ。(笑)」
「........先..輩...」
「...なぁ、ひとみ??」
「.....なんっすか??」
「....ちゃんと、幸せになれ。
...ってか、お前があの子の事幸せにしてやれっっ??」
「......はい。」

と言って、先輩は笑顔で背を向けて...
校門の方へと消えて行った...

先輩...??
矢口先輩...
これだけは信じてください...
うちは先輩の事、マジで愛していましたよ...??


「.......ひとみ..ちゃん??」

そう声をかけられて、うちは振り向いた。
そこには、愛しい梨華ちゃんが...
彼女曰く、ずっとボーっと突っ立って居たらしい。


「.....ねぇ、よかったの??」

満開の桜の木に凭れながら...
繋ぎ合った手をギュッと握り締めて、梨華ちゃんはうちを見上げた。

「ん〜〜??」
「...矢口先輩の事。」
「あぁ〜〜、なんでよ??」
「...だってぇ..先輩が居なくなった後ぉ......
...“先輩の事、マジで愛してましたよ??”とか言うからぁ.........」

と言って、梨華ちゃんは目に涙を溜めていた。
やっべぇ〜〜〜っっっ!?
口にしちゃってたんだ...(汗)

57YUNA:2003/01/22(水) 15:18

「....でもぉ、メッチャ過去形じゃん。
...今うちが愛してるのは、梨華ちゃんだよ??」

そう彼女に告げると...
顔を真っ赤にして、うちの腕に顔を埋めた...
恥ずくなる事なんかないのに...
こういうトコほんと純だよなぁ...

「......さぁて、帰りましょうか。」

そう梨華ちゃんに告げ立ち上がる。
だけど、肝心の梨華ちゃんは俯いて座ったまま。

「....どした??」
「.....ねぇ..ひとみちゃん??」

彼女に名前を呼ばれて、シャツの裾を引っ張られる。
うちは彼女の前にしゃがみ込んで、顔を覗き込んだ。

「....梨ぃ〜華ちゃん♪♪」

そう彼女に笑顔を向けた時...
梨華ちゃんにネクタイを引っ張られて...
そのまま唇と唇が重なった...

一気に心拍数が上がっていくのが分かった...
当の彼女は、顔を真っ赤にして...
うちにギュッと抱き付いていた...

「.....アタシも、愛してるよ??」

と、うちを見上げた彼女...
うちは息を呑んだ...
衝動を掻き乱すくらいの熱を帯びるその瞳...
このままじゃいけない事分かってる...
けど、どうしても...
彼女から目線を逸らせる事ができない...

「....アタシの事、幸せにして??」

涙を流す彼女を...
うちは無意識の内に、ギュッと抱きしめていた...

「...意地でも、幸せしてやる。」
「....っとみ..ちゃん..........」

58YUNA:2003/01/22(水) 15:19




いくつも②、重なったココでの想い出...

きっと、ココに来る事ってのはぁ...

もう、なくなるんだろう...

だから、今日が最後の最後の思い出...


1つ②大人になっていこう...

焦らず...

うちらの...

うちらなりのペースで...


でもさっ、数年後...

またココに来よう...??

んで、また2人の新しい想い出...

ツクろうよ...


桜の散る季節...

また1つ増えた君との大切な想い出...





fin...

59YUNA:2003/01/22(水) 15:26
完結ぅ〜〜〜〜♪♪♪
読んで下さった皆さん、
レスを下さった方々ありがとうございました。

>28さん。
いつも②、レスありがとうございます。
やっと②、くっつきました。
やっぱ、『いしよし』っすねぇ〜〜(笑)

60チップ:2003/01/22(水) 17:56
ずっと読んでました。
改めて最初から読むとミキティ〜とつき合ってた時の
梨華ちゃんってすんごい切ないですねぇ・・・
なのによしこはほっぺにチュ〜とかしてるし。
いしよし幸せになれてよかったです、もちろんなちごまも。

61ななしのどくしゃ:2003/01/22(水) 21:59
とうとう来ちゃった♪そして見ちゃった♪いしよしサイコーですね。
てか去り際のやぐっつぁんかっけーかったですわ。
切なかったけど…最後はハッピーになったので、うん、よいよい。(笑
完結お疲れ様でした。

62YUNA:2003/01/23(木) 17:10

>チップさん。
レス、ありがとうございます。
ココだけの話、実は...
当初は気分転換にと『よしやぐ』を書こうと思ってたんです...
ですけど、最終的には『いしよし』になってしまいました...
うちかなり、重症の様です...(爆)

>ななしのどくしゃさん。
レス、ありがとうございます。
矢口のトコロ、実は納得いくまで何度か書き直しました。(笑)
やっぱ矢口には、かっけく「さよなら」を告げて欲しかったので。


えぇ〜、梨華ちゃんの誕生日から...
かんなり遅れてしまいましたが...
梨華ちゃんのB−DAY小説、載せようと思います。
ってかマジ遅っ、自分...(鬱)

いつもと同じく...
駄文ですが、よかったら読んでください。

63YUNA:2003/01/23(木) 17:10




『1年前の約束...』
=========


本当は...
今頃、ひとみちゃんと...
一緒に過ごしてるはずだったのに...

アタシは今、ひとみちゃんが出ている...
ラジオを、1人寂しく聞いてる...

だって...
だって...

今から調度、1年前の約束...

《来年の誕生日は...
2人きりで過ごそうね...??》

って、約束したのにぃ...
ひとみちゃんはラジオのお仕事...
おまけに、別れ際喧嘩までしちゃって...
仲直りもしないまま、ひとみちゃんは居なくなっちゃって...

「もぉ〜〜!!!」

そして無残にも、時計の針は12時を刻み...
日付は、19日へと変わっていく...
そしたら...

≪梨華ちゃ〜ん、HAPPY BIRTHDAY♪♪♪≫

ラジオから聞こえてきたのは...
愛しい恋人の声だった...

≪愛してるよ、まい・はにぃ〜〜♪♪♪
って、梨華ちゃんコレ聞いてるかなぁ〜??≫

後ろの方から聞こえてくる笑い声...
もぉ、恥ずかしいなぁ...
でも、スゴク嬉しくて...

ラジオを最後まで聞くと...
アタシはベッドに横になりながら...
天井をただ②見上げていた...

こういう夜に限って、眠れない...

『....ピンポーン。』

インターフォンの音でふと我に帰る。

「...は〜い。」

誰だろっ、こんな時間に...

「.....梨華ちゃん、うちだよ。」

その声に、アタシは急いでドアを開けた。

「.....ひとみ..ちゃん。」
「....ごめん、かなり遅れたは。」

と言いながら、、白い息を弾ませて笑った...
ココまで急いで来てくれたんだ...
無意識の内に、ギュッてひとみちゃんに抱き付いてた...
そして自分からキスをした...

64YUNA:2003/01/23(木) 17:11

・・・・
・・・・
・・・・

「...ありがとっ、ひぃ〜ちゃん。」

ベッドの中...
アタシは甘える様に...
ひとみちゃんの腕に抱き付いた...

「....ん〜??」
「...逢いに、来てくれて。」
「...当たり前じゃん。」

チュっておでこにキスをして...
ひとみちゃんは裸のアタシをそっと抱き寄せてくれた...

「1番最初にぃ、梨華ちゃんに言いたかったし...
1番最初にぃ、18になった梨華ちゃんに逢いたかったから。」
「....ひぃ〜ちゃん。」
「それとぉ、ちゃんと謝りたかったから。
1年前からの約束ぅだったのにさっ、ごめんね??」

喧嘩の原因をツクるのは、いつもアタシなのに...
ひとみちゃんはいつも...
先に謝ってくれる...
いつもワガママなのは、アタシの方...

「...アタシも、ごめんね??
....1人勝手に、怒ったりなんかして。」
「.....お互い様じゃん。」

“お互い様。”
ひとみちゃんは...
最後にいつもそう言って、ギュって抱き締めてくれる...
だけど、今日は...

「...と言いたいトコロだけどぉ..今日はっ.......」

と言って、ひとみちゃんはアタシを組み敷くと...
ニカっと、意地悪な笑みを見せた...

「...えっ!?」
「.....お仕置き。」

「や”ぁ”〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!」


あの後...
ひとみちゃんに、あんな事やこんな事をされて...
何度も、イカされた...
おまけに、普段言えない様な事まで言わされて...

だけど...
ひとみちゃんは...
いつもみたいに、どこまでも優しかった...

65YUNA:2003/01/23(木) 17:11

・・・・
・・・・
・・・・

「...はよぉん、梨華ちゃん。」

目を覚ましたアタシに、ギュッと抱き付くひとみちゃん。

「....おはよ、ひとみちゃん。」

そう彼女に返事をして、ギュッと手を握りしめる。
お互いの手首に光るのは...
お揃いのブレス...
昨日ひとみちゃんが、誕生日にくれたモノ...

「あんれぇ、ひぃ〜ちゃんって呼んでくんないの??」
「...だっ..てぇ.......」
「....甘えたい時だけぇ??」

その言葉、アタシの顔は真っ赤になった...

「くそぉ、可愛い奴ぅ〜〜♪♪」

と言って、ひとみちゃんは...
アタシの胸に顔を埋めて、スリ②してきた。

「...ちょっ、ひとみちゃん!?」
「いいじゃん②、梨華姉ちゃん♪♪♪」
「...お姉ちゃんなんて、言わないでよぉ。」
「.....3ヶ月だけぇ甘えさせてよぉ..駄目??」

アタシを見上げる大きな瞳...
ずぅるぅいぃ...
でも...

「....しょ〜がないなぁ。」

今度はアタシが...
ひとみちゃんをギュッて抱き締めてあげる番...

普段から甘えん坊だけど...
愛しい彼女が、かなりの甘えん坊になるのは...
アタシが1コ年上になる、1月19日から...
彼女がまたアタシと同じ歳になる、4月12日の間...

実は、これも1年前からの約束...
っていうか、ひとみちゃんの特権だったり...
アタシの特権でもあったりで...
だから、いっぱい②甘えさせてあげたい...

「...ねぇ好きぃ、うちの事??」

ギュッと抱き付いて、思いっきり上目遣いのひとみちゃん。
ホントに可愛いくって...

66YUNA:2003/01/23(木) 17:12

「....好きだよ、大好き。」

そう彼女に告げて、チュっと鼻の頭にキスをする。

「あぁ〜、ちゃんと唇にしてよぉ〜〜♪♪♪」

もう、甘えん坊モード完全に突入しちゃってる。

「もぉ、ひぃ〜ちゃんは甘えん坊さんなんだからぁ〜〜♪♪♪」

アタシもアタシで、満更じゃないんだよね。(笑)
ギュッて抱きしめ返して、そっと唇にキスを落とした。



大好き...

いつも在り来たりな言葉しか言えないけど...

ココロはちゃんとこもっているから...

それがアナタに届いていると...

信じています...


アタシももう18歳...

もう少し、大人になろうかな...??


ねぇ、ひとみちゃん...??

ありがとう...

今年も...

アナタとの素敵な1年を、迎えられそうだよ...??




〜Fin〜

6728:2003/01/23(木) 23:37
完結お疲れ様でした!
もういしよしはいしよしであって、それ以外何も目に入りませんねw
最高でした。良かった良かった・・

そして早くも新作、キタ〜!
お疲れ様でした。
いやはや、メイプルシロップを吐き出しそうな程に甘甘ですなぁw
「ひ〜ちゃん」、石川さんが呼ぶとこれまた可愛いの何の・・
いしよしは永遠に不滅です!

68YUNA:2003/01/25(土) 15:57




『大切なモノ。』
=======


CHAPTER① 

―2003/今、現在...―


「っんとにぃ〜!!!
早くしないと置いてっちゃうよぉ〜〜??」

玄関先で、愛しい恋人がアタシを急かす。

「あ〜〜んっっ!!
ちょっと待ってよぉ〜〜〜!!!!」

荷物を詰めたバックを掴んで...
玄関まで小走りに走った。
その時、ふと目に入ったゴミ箱の中の1枚の写真。
アタシは振り切るように、恋人の元へと向かった。


中3の冬だったかな...??
その日は、アタシの14回目の誕生日だった...
アタシは初めて..大事な人を失った...

誰よりも..何もよりも...
大好きだった...

だけど...

もう2度と...
大好きだった..あの人には逢えない...
もう2度と..あの笑顔は戻らない...

あの日...
あの時...

アタシが死んで居れば...
あの人は死なずにすんだのに...



〜2 b continued...〜

69YUNA:2003/01/25(土) 16:00
新しい小説ですっっ。
いつもと同様、駄文ですが...
よかったら、お付き合いください。

70YUNA:2003/01/25(土) 16:05
いかん〜〜〜!?
レスの返事忘れてしまいました...
28さん、ごめんなさぁ〜〜〜い!!!!

>28さん。
最後までお付き合い、ありがとうございました。
やっぱり、『いしよし』ですよね。
2人が仲良くしてると、自分まで嬉しくなっちゃいます。
『いしよし』は、やっぱり永遠に不滅っす!!!

71YUNA:2003/01/27(月) 16:07





『大切なモノ。』
=======


CHAPTER② 

―2001/日常...―


「あぁ〜、駄目なのれすぅ〜〜〜!!!」
「ええやんかぁ、ちょっとくらい〜〜」

昼休み...
屋上で、幼馴染の柴ちゃんこと柴田あゆみちゃんと...
柴ちゃんの恋人...
お〜やんこと大谷雅夫、じゃなくって雅恵ちゃんと...
一緒にお弁当を食べていると...
後輩であり、友達の辻ちゃんとアイボンが...
喧嘩(?)をしているのが目に入った。

「返してくらさいよぉ、あいぼぉ〜ん!!!(涙)」
「なんや、ののケチやなぁ〜〜」
「...そんな事..ないのれすぅ....ふぇ..っ.......」

アイボンの言葉に、辻ちゃんは涙を溜めている。
そして泣き出しそうになったその時...

「お前らぁ、何やってんだぁ〜〜??」

と言って、タイミングよく現れたのは...
みんなの王子様、よっすぃ〜こと吉澤ひとみちゃん。

「...ちゃうわぁ、うちの所為やない。
貸してくれ言うてるのに、ののが貸してくれへんからやぁ...」

と、今度はアイボンが泣き出してしまった。

「...よし②。
んっとに、お前等こんな事で泣くなぁ〜〜」

優しく2人を抱き締めてあげるよっすぃ〜。
本当に優しいんだなって、そんなトコロから分かる。

そんなトコロも...
怖いくらい、あの人に似てる...

72YUNA:2003/01/27(月) 16:07

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

よっすぃ〜と最初に出逢ったのは...
始業式を終えた放課後の廊下だった...

当時、アタシは高2...
彼女は、入学したばかりの高1だった...

その日はなんか疲れていて...
下を向いて、何も考えずにボーっと歩いていたら...
前から歩いてくる人に気付かなくて...
アタシは、そのままその人にぶつかっちゃって...
おまけに、尻餅は付いちゃうし...
鞄の中身は全部出ちゃうしで、最悪だった...
だけど...
その人は、歩いて行っちゃうどころから...
“マジ、すいません。”
っとアタシに謝って、散らばってしまった物を拾い始めたのだ。
珍しい人だなぁと思いながら、立ち上がった時...
その人と目が合った...
その瞬間...
アタシの胸は、トクンっと大きな鼓動を刻んだ...


その日を境に...
すれ違えば挨拶をするという仲になり...
そして、柴ちゃんのイトコだと知り...
それから、友達へと進展...


容姿は全然違う...
だけど、面倒見が良くて...
優しくて、広くて、温かくて...

いつからか...
あの人の背中を...
よっすぃ〜の背中に映していたのかもしれない...

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

「ちわぁ〜、梨華ちゃん。」

と言って、よっすぃ〜アタシの隣りに座った。
どこまでも②、優しさが滲み出てる笑顔。

「ってかさぁ、あゆみさぁ〜弁当分けてっっ!!!」
「なんでよぉ!?」
「いっやぁ、早弁しちまって...」

「「この馬鹿っっっ!!!!」」

柴ちゃんと、お〜やんが声を合わせて言った。

けど、アタシ1人...
会話も笑い声も耳に入ってなかった...

駄目...
このままじゃ駄目...
気になり出しちゃったら...
きっと、止まらなくなっちゃう...



〜2 b continued...〜

73YUNA:2003/01/27(月) 16:08
誰か読んでくれてる事を期待して、更新...

74名無しジェンヌ:2003/01/28(火) 03:28
読んでますよ〜〜〜
新作楽しみにしてるんですよ!! ガンガッテくださいね!

7528:2003/01/30(木) 13:27
久々に来たら、新作早くもキタ〜!
更新、お疲れ様です。
今回も何か、やや痛めな予感が・・(汗)
失った人は果たして・・誰なんだろう?もしやあの人?
次回更新、ドキドキしながらお待ちしてます。

76YUNA:2003/01/31(金) 03:57


『大切なモノ。』
=======


CHAPTER③ 

―2000/過去...―


「...どうしたのぉ、最近元気ないね??」

ポンっと肩を叩かれて振り向く。

「.....よっすぃ。」
「この後予定とか入ってる??」
「.......入ってないけど??」
「気分転換にさぁ、どっか行こうよ?」

・・・・
・・・・
・・・・

「何作ってくれんの??
なんか、すっげぇ〜楽しみっっ♪♪」

ブラ②した後、よっすぃ〜を部屋に誘った。
子供みたいにはしゃぐよっすぃ〜。
あの人にはなかった一面かな...??

「お邪魔しまぁ〜す!!!」
「...ごめんねぇ、掃除してないの。」

リビングの部屋のドアを開ける前に...
先に言って置く...
汚いのにも程があるって感じだし...

「...げっ、ホントだっっっ!?」

と言って、よっすぃ〜はニカっと笑ってアタシの方を見た。

「.....もぉ〜っっっ!!!!」

77YUNA:2003/01/31(金) 03:57

・・・・
・・・・
・・・・

「...ねぇ、この人誰??」

テーブルの上に、コーヒーカップを置いた時...
よっすぃ〜が床に広げたままだった...
アルバムの中の1枚の写真を指指した。

「...幼馴染..なの.......」
「じゃ〜、あゆみとも知り合い??」
「....うん。」
「ほぇ〜〜〜」

なんて頷きながら、カップに口付けて写真を見ている。

「この人の写真ばっかだね??」
「......あぁ..うん...」
「....彼女さんとか??(笑)」

と言って、笑ったよっすぃ〜。
だけど、その言葉にアタシの胸が急に痛み出した。

「....違うよぉ。
アタシがただ忘れられなくて、ずっと②引きずってるだけ。」
「ふ〜ん、でこの人はその事知ってんの??」
「...どうだろうね??」
「....確かめない訳??」
「...もう..確かめられないの........」
「...えっ??」
「......死んじゃった..の...」

アタシがそう告げた時、よっすぃ〜の大きな瞳が揺れた。

「...3年前にね。」
「....ごめっ..うち超〜無神経だったは........」
「ん〜ん、気にしないで??」

そう言って、立ち上がろうとした時...
よっすぃ〜の細い指がアタシの頬をなでた。

「...よっ..すぃ......??」
「....泣いてる。」

優しい瞳は、アタシを捕らえて離さない。

「...抱えてる事があるなら..言って欲しいよ。」

広い腕の中に抱きとめられる。
アタシの胸が大きく揺れ動いた...

「....大好きだったの、スゴク②。
お姉ちゃんっていうよりも、お兄ちゃんって感じで...
小さい頃から、アタシを可愛がってくれたし...
いつも、守ってくれた。
・・・
・・・・
・・・・・」

気付いたら、話し始めてた...
今まで1人で抱え込んで、誰にも言えなかった事を...

78YUNA:2003/01/31(金) 03:57


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

「梨華ぁ〜〜、早く行くぞぉ〜〜〜!!!」
「今、行くぅ〜〜〜〜!!!」

これが、日課だった。
毎朝、こうして迎えに来てくれて...
隣同士にある、女子中・女子高に通ってた。

当時、アタシは13歳。
そして、あの人は17歳。

この頃から、アタシは大好きで②しょうがなかった。
だから、何度も②“大好き”って伝えた。
だけど、いつも子供扱いされてた。
“梨華には、まだ②早いんだよ。(笑)”って。
いつも、笑って誤魔化されてた。
それでも、やっぱり優しくて忘れる事がどうしてもできなくて...
だけど、それはそれで幸せだったのかもしれない...

不幸は突然おとづれたから...
その日は、1月の19日...
アタシの誕生日だった...


「ねぇ〜ぇ〜〜、紗耶香ぁ??」
「ん〜〜〜?」

学校の帰り道。
いつも通り、2人横に並んで帰宅。

「アタシの気持ち、伝わってる??」
「はぁっ、何言ってんの??(笑)」
「....もぉ〜〜!!!
いつになったら、アタシの気持ちに答えてくれるのよぉ〜〜〜!!!」
「そだなぁ〜、お前の17歳の誕生日だな。」
「えぇ〜〜、まだ先ぃ〜〜〜!!??」
「...その頃には..さ.....(ボソっ)
うちもそれなりに、梨華の事養えるようになってると思うからさ。(ボソ②っっ)」
「....えっ、聞こえないよぉ〜〜!!!」
「なっ??」

優しい笑顔で、あの人はアタシの髪を撫でた。

「もぉ、そうやってまた誤魔化すぅ〜〜〜!!!」

と言って、腕を振り払った時...
アタシは、向こうから歩いてくる人にぶつかって...
そのまま道路に押し出されてしまった。
だけど、気付いた時にはもう向こうからトラックが走って来ていた...
あの人の声が、アタシの名前を叫んでいた...
もう終わりだって、そう思った瞬間...
アタシは、反対側の歩道に突き飛ばされていた...
だけど、振り向いた時はもう遅かった...
アタシの代わりに、あの人の体が宙に舞って...
道路に叩き付けられたのを目にしてしまったから...


アタシは、今でもあの光景が目に焼き付いてる。
だけど、はっきりと覚えてる。
あの人の最後の笑顔と...
最後の言葉、一字②を...

『ごめんなぁ..約束守れそうにないは...
なぁ、梨華...??
梨華の気持ち..ちゃ〜んと伝わってたからなっ...??
....梨華、愛してるよ。』

あの人は最後の最後まで笑っていた...
スゴク優しい笑顔で...

だけど、それからあの人が笑うコトも...
目を覚ますコトもなかった...
あの日あの時...
アタシはあの人と、一緒の別れを告げた...

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

79YUNA:2003/01/31(金) 03:58

「...全部②..アタシの所為なの........」

アタシは、よっすぃ〜から体を離して涙を拭った。

「.....どうして、そこまでして自分を責めるのさ??」
「....だって..もしアタシが死んでたら...」
「...そんな事言っちゃ、駄目だよ。」
「........っ...??」
「...守ってもらったんだから。」
「....っ..けど........」
「...最後の最後にさ.......
...大事な人守れて良かったって、きっと思ってるから。」
「....そんな事........」
「...そんな事あるよ。
だからぁ、最後まで笑顔で居てくれたんだと思うよ??」
「........よっ..すぃ...」

アタシはいっぱい泣いた。
今まで誰にも涙を見せなかった分以上に...
よっすぃ〜の腕の中は、スゴク②温かかった...

アタシは待っていたのかもしれない...
誰かが、そう否定してくれるのを...




〜2 b continued...〜

80YUNA:2003/01/31(金) 04:04
更新しましたっっっ

>74の名無しジェンヌさん。
レス、ありがとうございます。
はいっ、頑張りますっっっ!!!

>28さん。
レス、ありがとうございます。
梨華ちゃんが失った人...
期待はずれだったでしたでしょうか...??(苦笑)
悩んだんですよ、かなり。
よっすぃ〜とそんなに歳の離れていない、男前...
↑の人しか、思い浮かびませんでした。(笑)

8128:2003/01/31(金) 16:45
更新、お疲れ様でした。

失った人、ビンゴでしたよ!
やっぱりあの人しかいないでしょうw
死別は想いが残ってしまうんでしょうねぇ・・
せつない・・(泣)

82YUNA:2003/02/01(土) 14:11



『大切なモノ。』
=======


CHAPTER④ 

―2001/大切なモノ...??―


あれから...
よっすぃ〜は、よく部屋に来るようになった...

そして何も言わずに、アタシの傍に居てくれる...
その優しさに、甘えてしまっていいのか分からなくて...
アタシはズルイのかもしれない...

もう、“かも”じゃない...
アタシ...
紗耶香の背中を...
よっすぃ〜に映してる...



「....誕生日おめでとっ。」

ベッドの中...
目を覚ましたアタシを抱き寄せて...
よっすぃ〜は、アタシのおでこにキスを落とした...

「...ありがとう。」

ギュッと、よっすぃ〜に抱き付く...
2人の左手首に輝くブレス...
誕生日に、おそろいでよっすぃ〜が買ってくれた物...


昨日の夜...
よっすぃ〜に告白をされた...

《あの人の事を忘れられないんなら...
 忘れらんないで、それで構わない...
 そんなに似てるんなら、うちと重ねてくれてもいい...
 だけど、いつか必ず振り向かせてみせるから...
 それまで、何も言わずに傍に居て欲しい...》

アタシは、その言葉に何も言わずに頷いた...
よっすぃ〜の気持ちを使って...
アタシ、最低な事してる...??


「....どんな事があっても、ずっと傍に居るから。」

スゴク温かいよっすぃ〜の腕の中...

「...うん。」

83YUNA:2003/02/01(土) 14:12


「お前ら何っ、付き合いだした訳!?」

部室によっすぃ〜の忘れ物を取りに...
手を繋いで部室のドアを開けた...
そして、いきなりよっすぃ〜を矢口先輩に持って行かれて...
まだ3人しか来ていない部室に、先輩の声は響いた...

矢口先輩は...
よっすぃ〜が所属しているバレー部のキャプテン。
背はまぁ小さいけど、スゴク頼りになる人。
よっすぃ〜も、いろ②相談してたみたい...

「...はい..まぁ......」

よっすぃ〜は少し照れ臭そうに笑いながら、アタシを見た。

「....駄目もとぉ、だったのにな??
...よかったじゃんかよぉ、よっすぃ〜。」

ポンっと、アタシ達の肩を叩いて...
矢口先輩は笑いながら部室を出て行った。

駄目..もと...??
よっすぃ...
アタシに振られる覚悟で...
告白、してくれたの...??
こんなアタシを、好きだって言ってくれたの...??
アタシの中で、何かが揺らぎ始める...

「....なぁんか、バラされちったなぁ。」

自嘲気味に笑うよっすぃ...
そんな彼女を見て、胸が締め付けられて...

「...ゆっくり、やってこう??」

よっすぃ〜は、優しくアタシに微笑んだ。
そして、チュっと軽く唇にキスが降りてきた。


アタシが好きなのは...

紗耶香...??

それとも...

よっすぃ〜...??




〜2 b continued...〜

84YUNA:2003/02/01(土) 14:15
更新完了ぉ〜〜〜♪♪

>28さん。
いつも②、レスありがとうございます。
こんな駄文なのに...
レス、嬉しいっす!!!

失った人、ビンゴっっっ!?
そりは、いかった②。
ふと、オバチャンにすればよかったかな...
なんて思ったのは、ココだけの話です...(苦笑)

85名無しひょうたん島:2003/02/01(土) 15:25
わ〜!!どっちが好きなんだぁ〜梨華ちゃん。
でも、でも、多分。うんそうに違いない!!
と、勝手に脳内変化させて、続きを待っています。
ガンガッテください!!

86YUNA:2003/02/04(火) 14:57



『大切なモノ。』
=======


CHAPTER⑤

―2002/さよなら...??―


よっすぃ〜と付き合い始めて...
もうすぐ2年...

アタシ達の間には、相変わらず...
微妙な距離が保たれていて...

それは、よっすぃ〜が気を使ってくれている所為...??


「誕生日、何が欲しい??」

久しぶりのデート...
手を繋いで、街をブラ②...

「....なんでも、いいよ。」
「...そっか。」

最近、ずっとこんな感じ...
会話が続かない...
アタシの所為だって分かってる...

この時期になると...
どうしても思い出してしまうから...
アノ人の事を...
去年もそうだった...
だからかな...??
よっすぃ〜はあえて何も言わないのかもしれない...
だけど、今日のよっすぃ〜は少しおかしかった...

「...今日はもう、帰ろう。」

そう言って、よっすぃ〜は無言で駅の方へと足を進めた。
アタシの手首を掴む大きな手は、怒ってる...
だけどアタシに向ける広い背中は、泣いてる...

その日は...
アタシを部屋まで送ってくれると...
サヨナラも言わずに、よっすぃ〜は...
寂しい笑顔だけをアタシに残して、帰って行った...

いつもなら、一緒に部屋の中に入って...
寒かったねって...
ギュッと後ろから抱き締めてくれて...
一緒にお茶飲んで、一緒にTV見て...
一緒にお風呂に入って、一緒にベッドに入って...


どうして、よっすぃ〜...??
もう、疲れちゃったの...??
いつまで経ってもはっきりしないアタシに...
嫌気がさしちゃったの...??

ねぇ、どうしちゃったの...??
ねぇ、寂しいよ...
ねぇ、傍に居てよ...
ねぇ、よっすぃ〜...


アタシのココロは、かんぜんに...
あの人とよっすぃ〜の間で揺れ動いていた...

87YUNA:2003/02/04(火) 14:58



あの日を境に...
アタシの達の間はギクシャクしだした...

よっすぃ〜が、目を合わせてくれない...
必要以外、話し掛けてもくれない...
辛い...

お揃いで買ってくれたブレスも...
プレゼントし合った...
お互いのイニシャルを模った、ペアのネックレスも...
よっすぃ〜は、全然してくれてない...

どうして...??
ねぇ、どうして...??

アタシの事、嫌いになっちゃったの...??
どんな事があっても...
ずっと傍に居てくれるって言ったじゃない...

気付いたら...
こんなにも胸が苦しくって...
涙が止まらなくって...

アタシ...
よっすぃ〜の事が好き...??

・・・・
・・・・
・・・・

久しぶりに、よっすぃ〜はアタシの部屋に来た...
っていうか、今日はクリスマスイブ...
けど、よっすぃ〜さっきからずっと...
深刻そうな顔してる...

「...梨華..ちゃん??」
「.......なぁ..に...??」

手に持っていたカップをテーブルの上に置くと...
よっすぃ〜は、アタシの目を見た。

「....お願いが..あるんだ。」

どうしたの...??
そう声をかけようとした時...
よっすぃ〜にそっと腰を抱き寄せられた...

「....嘘でもいいんだ。
...うちの事、好きだって言ってよ。」
「...よっ..すぃ......??」
「......あの人の事、想っててくれていいから。
....あの人の事想って、好きだつってくれていいから。」

よっすぃ〜の声は震えていた...

「.....言え..ないよ。」
「...えっ??」

言えない...
言えないよ...
紗耶香を重ねてなんて...

「...ごめんな..さい.......」
「....そっか。」

そう言って、よっすぃ〜は立ち上がった。

「...最後だけでも、聞きたかったんだ。
....無理言ってごめんよ、さよなら梨華ちゃん。」

よっすぃ〜は優しく微笑んで、部屋を出て行った。


どこかで感じてた...

もうよっすぃ〜には一生...

逢えないんじゃないかって...




〜2 b continued...〜

88YUNA:2003/02/04(火) 15:01
更新完了しましたっっ!!!

>85の名無しひょうたん島さん。
レス、ありがとうございます。
もうどん②、脳内変化させちゃってください!!!(笑)
はいっ、ありがとうございます。
頑張ります!!!

89名無しひょうたん島:2003/02/05(水) 21:00
。・゜・(ノД‘)・゜・。どうなるんですか??
よっちぃ〜ヽ(`Д´)ノ

9028:2003/02/06(木) 00:27
んが〜!!
せつないですよぅ(泣)
梨華ちゃんにはよっすぃ〜が必要なのに・・
よっすぃ〜が離れちゃったら、梨華ちゃんは幸せになれるのでしょうか?

ドキドキしつつも、次回を期待しております。

91YUNA:2003/02/06(木) 14:34



『大切なモノ。』
=======


CHAPTER⑥

―2003/親友...―


年が明けて...
柴ちゃんとお〜やんに誘われて...
3人で初詣に行った...


あれから...
よっすぃ〜は逢いに来てくれなくなった...
最初は、どうしてか分からなくって...
だけど...
あの日のさよならは...
遠回しのさよならだった事に...
今更ながら気付くアタシが居て...

思い出す度...
だん②、視界がなんかはっきりしなくなってって...
どこからか込み上げてくるオモイに...
胸をギュッと締め付けられて...

よく聞く...
失ってから気付く大切なモノ...

いつからか...
アタシは、こんなにも...
よっすぃ〜の事を必要としてる...

92YUNA:2003/02/06(木) 14:34


帰り際に寄った公園...
柴ちゃんとお〜やんは、飲み物買いに自販機探しに行った。

「梨ぃ〜華ちゃん♪♪」

後ろから、柴ちゃんに背中をポンっと叩かれた。
そして、差し出されるジュース。

「.....柴ちゃん。」
「元気ないぞぉ〜!!!」

今度はお〜やんに...
ほっぺをむぎゅ〜って掴まれて、両方から引っ張られる。

「いはいよほぉ〜〜〜!!!」
「「「あ”っはっはっはっはっはぁ〜〜〜〜〜!!!!!!」」」

アタシの顔見て、大爆笑してる柴ちゃんとお〜やん...

「「「梨”華ぢゃん、顔ヤバずぎぃ〜〜〜!!!!!!(涙)」」」

自分が引っ張ってるくせに...
何、涙流してんのよぉ〜〜!!!(怒)

「「「あ”ぁ〜、お”っがしがったぁ〜〜」」」

お腹抱えながら、ベンチの上に腰を降ろす2人。

「も”ぉ〜〜〜〜!!!」

なんて怒ってみるんだけど...
ふと気付いたら、胸のモヤ②が消えていて...
だけど、その代わりなのかな...??
涙が零れ落ちてきて...

「...ありが..とぉ.........」

温かかった...
さり気ない優しさが、スゴク胸に染みて...

93YUNA:2003/02/06(木) 14:35

「.....ねぇ、梨華ちゃん??
...紗耶香との事さ、忘れろとは言わないよ??
...だけどさぁ、最近心ココに在らずって感じじゃん。
....きっとひとみも辛かったんだよ、そんな梨華ちゃんを見てるのが。」

ギュッと、柴ちゃんに抱き締められる。

「ひとみはきっと、考える時間をくれたんだよ。
だっておかしいもん。
2年付き合って、いまだにHもしてないなんて。
ひとみさぁ、梨華ちゃんと出逢う前...
すぅぐ女の子に手をだす、どうしようもない子だったんだよぉ〜〜??」

と言って、柴ちゃんはアタシを見た。

「そだぞっっ??
ちゃんとアイツに大事にされてんだよ、梨華ちゃんは。」

お〜やんの手が、アタシの肩にそっと触れた。

温かい...
涙が止まんない...
駄目...

このままじゃ壊れちゃう...
よっすぃ〜が必要...
よっすぃ〜じゃなきゃヤ...

アタシ...
よっすぃ〜が好き...




〜2 b continued...〜

94YUNA:2003/02/06(木) 14:40
更新、終了っすっっ!!!

>89の名無しひょうたん島さん。
レス、ありがとうございます!!!
あの2人、一体どうなるんでしょう...

>28さん。
レス、ありがとうございます!!!
梨華ちゃん、やっと②気付いたようです...
早く、よっすぃ〜に逢いに行かなきゃぁ〜〜〜!!!!

次回、ラストですっっっ!!!
是非、最後までお付き合いください。

95名無しひょうたん島:2003/02/08(土) 17:28
ラストですか??
楽しみに待っています!!
ガンガッテください!!

96YUNA:2003/02/09(日) 16:10



『大切なモノ。』
=======


CHAPTER⑦

―2003/大切なモノ...―


もうすぐアタシの誕生日がくる...
今年は、1人で過ごすのかな...??

ねぇ、よっすぃ...??
もし...
アタシがこの気持ちもっと早く気付いていれば...
今もよっすぃ〜は、アタシの隣りで笑ってくれてた...??

アタシ、馬鹿だよね...
ホント、馬鹿だよね...??

ずっと、紗耶香の背中を重ねてた思ってた...
だけど違う...
アタシ気付いたの...
最初から、アタシはよっすぃ〜の背中だけを見てたの...
ひろくて、大きくて、温かくて...
ギュッて抱き付くと、くすぐったそうに笑って...

今はもう...
その背中さえ見えなくって...
ギュッて抱き締めてくれる腕もない...

寂しいよぉ...
ねぇ、会いに来てよ...

アタシこういう時ばっか...
ズルイかなぁ...

・・・・
・・・・
・・・・

「あっ梨華ちゃん、あがって②♪♪」
「お邪魔しまぁ〜す。」

そして、ついにやってきた誕生日。
今日は柴ちゃんが、部屋に呼んでくれた。

「2人共、もう来てるよ??」
「....2人??」

不思議に思いながら、柴ちゃんの後を付いて行く。
すると、アタシは大変な事に気付いた...
リビングにあるソファーに座っているのは...
お〜やん、そして...
よっすぃ...

「HAPPY BIRTHDAY梨華ちゃん♪♪」

お〜やんは立ち上がって、アタシにギュって抱き付いてきた。

「ちょっと雅夫ぉ、紛れて何やってんのよっっっ!?(怒)」
「....う”っ..ごめん.......」

と言って、ソファーに座り直すお〜やん。
相変わらず、柴ちゃんには頭が上がらないみたい。

「ってかさぁ、なんか言ってやったら??」

ポンっと、よっすぃ〜の背中を叩くお〜やん。

「...おめでっ..とぉ........」

一瞬だけ目が合ったけど...
すぐに逸らされて...

「.....ありがと。」

アタシはそれ以上何も言えずに俯いた。

97YUNA:2003/02/09(日) 16:11

・・・・
・・・・
・・・・

「あ”ぁ〜、ケーキ取り行くの忘れてたぁ〜〜!!!」

空気が落ち着いてきた頃...
突然大きな声を出して、騒ぎ出した柴ちゃん。

「お前、ホンっト馬鹿だなぁ〜〜」

コートを掴んで立ち上がるお〜やん。

「あぁ〜うち取り行ってくるよ、場所どこ??」

と言って、今度はよっすぃ〜が立ち上がった。

「お前は、ココに居ればいい。
ほらっ早く取りに行くぞっ、あゆみ。」
「うん、今行く。」

と言って、コートを着始めた柴ちゃん。

「うまくやりなよっっっ??」

柴ちゃんは、アタシの耳元でそう囁くと...
お〜やんと手を繋いで行ってしまった。
ふと、コートを掴んだまま立ち尽くしてるよっすぃ〜と目が合う。

嘘ぉ...
どぉしよぉ...

「....うちぃ、帰るは。」
「...えっ...あっ.......」

帰っちゃうの...??
そうは思っても...
引き止められないアタシ...

「.....約束がぁ、あるから。」
「...そっ..か........」

誰だろう...??
新しい人かな...??
そうだよね、きっと...
よっすぃ〜モテるもんねっ...

「.....じゃ〜。」
「...うん、じゃ〜ね。」

俯いたまま、気の効いた言葉も言えない...

「....誕生日おめでとう。」

そう言い残して...
よっすぃ〜は出て行った...

98YUNA:2003/02/09(日) 16:12







はずなのに...
気付いたら、アタシはよっすぃ〜の腕の中に居て...
ギュって...
アタシの存在を確かめるように、何度も②抱き締められた...

「.....ってか、ごめん。」

と言って、体を放して俯くよっすぃ〜...

「....もっと、ギュってしてて??」

アタシから抱き付くと...
よっすぃ〜は何も言わずに抱きしめ直してくれた...
時計の針が、時を刻む音の中...
ギュッと、抱きしめ合って...
よっすぃ〜はゆっくりと話し始めた...

「.....本当は..もう一生.......
....梨華ちゃんに逢うつもりなんて、なかった。」

「....実はうち、今付き合ってる子が居るんだ。」

「....だからっていうのもある。
...だけど本当は、自分で分かってた。
...1度でも梨華ちゃんに逢ったら、止めらんなくなるって。」

「...ってかさぁやっぱ駄目だ、無理みたい。
....止めらんないよ。
...その子とキスしてても..Hしてても......
....うち、どこかで梨華ちゃんと重ねてきた。
...今んなって、梨華ちゃんの気持ちが分かった気がするんだ。」

「....すぐ戻ってくる。
...うちやっぱ、梨華ちゃんじゃなきゃ駄目だは。
...1度は..逃げちゃったけどさ.......
....うちやっぱ、梨華ちゃんの事一生待ち続けたい。」


アタシの唇にそっとキスを落として...
よっすぃ〜は、部屋を出て行った...


《夜9時、梨華ちゃん家行っていい??》

99YUNA:2003/02/09(日) 16:13

・・・・
・・・・
・・・・

夜の9時を知らせる時計...
アタシは部屋で1人...
よっすぃ〜の言葉を信じて待っていた...

ただ付いているだけのTV...
目線は向いていても、映っていない...

9時半、10時...
時間はただ②過ぎていく...

そして、11時15分前...

『〜♪♪〜♪〜〜♪〜〜〜』

完全に、夢と現実の狭間にいた頃...
携帯の着信音で、目を覚ましたアタシ。

「...もし②。」
≪梨華ちゃん??≫
「どしたのぉ、柴ちゃん??」
≪落ち着いて聞いてね??≫
「ん〜〜??」
≪....よっすぃ〜が、車にはねられちゃったの。≫
「.....えっ!?」
≪今すぐ、○△病院に来れる??≫
「すぐ行くっっ!!!!」

コートを掴んで、部屋を飛び出した。
アタシの頭の中を最悪な事態が過ぎる...

お願い、よっすぃ〜...
お願い、助かって...
お願い、死んじゃ嫌っっっ...

100YUNA:2003/02/09(日) 16:16
更新終了ぉ〜〜♪♪
ラスト、2回に分ける事にしました。

>95の名無しひょうたん島さん。
次回が、ラストになりますっっっ。
ありがとうございます、頑張りますっ!!!

次回こそっ、ラストですっっっ!!!(笑)

101名無しひょうたん島:2003/02/11(火) 12:21
うおぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!よっちぃ〜〜〜〜〜
しんじゃやだ〜〜〜〜〜!!。・゜・(ノД‘)・゜・。
最終回ハラハラしてまってます!

102名無しひょうたん島:2003/02/11(火) 20:07
( ゜皿 ゜)<エ?マジデデジママジデジマ?
( ´酈`)<さいごどうなるんれしょう?

103YUNA:2003/02/12(水) 16:04

「柴ちゃんっっっ!!!!!!」

病院の入り口前...
柴ちゃんが白い息を吐いて、アタシを待っていた。

「...ねぇ、よっすぃ〜は??」

そう問いかけても...
柴ちゃんは俯くだけで何も言わない...

「ねぇ、柴ちゃん!!!!」
「....行こう。」

そう一言だけ言うと...
病院の中に入って行った...

嘘っ...
嘘でしょ...??
ねぇ、柴ちゃん...

104YUNA:2003/02/12(水) 16:04

だけど...

「遅いよぉ、梨華ちゃん!!!!」

アタシの名前を呼んだのは...
ギブスで左脚と右腕を固められ...
ベッドの上で満面の笑みを浮かべている...

「....よっすぃ!?」
「...ホントっ、呆れちゃうよ。
急いでるのは分かるよ。
けど、いくらなんでも車来てんのに飛び出す普通っっっ!?」

一気に体の力が抜けて...
アタシはその場に座り込んでしまった...

「....ちょっ..梨華ちゃん!?」

と言って、慌ててベッドから飛び出したよっすぃ〜。
だけど、ギブスしてるからそのまま地面に落っこちて...

「ちょっ、ひとみ大丈夫っっっ!?」

慌てて、柴ちゃんとお〜やんが駆け寄る。

「あぁ〜、大丈夫②これぐらい。」

と言って、体を引きずりながらアタシのトコロに来てくれた。

「...よし②.......」

そっと髪を撫でられて...
ギュって、左腕で頭を抱き寄せられて...
気付いたら、アタシ泣いてて...

「.....死ん..じゃっ...のかとっ...思っ..ぁ...」
「...勝手に殺さないでよ。(笑)」
「...っ..てぇ......」
「っつぅ〜か、うちまだ死ねないじゃん。
梨華ちゃんの事置いてけないし...
それに約束したじゃん、梨華ちゃんの事一生待つって。」
「......よっ..すぃ...」

105YUNA:2003/02/12(水) 16:05

気付いたら...
柴ちゃんもお〜やんも居なくなってて...

アタシ達は...
いっぱい②キスをした...
今までの分を取り戻すみたいに...

「......いかん、止めらんないは。」

体を放して、少し情けない顔しながら笑うよっすぃ〜。

「....ひとみ..ちゃん??」
「...ん??」
「.....って、呼んでもいい??」

本当は、ずっと②そう呼びたかった...
だけど、なんか呼べなかった...

「...当たり前じゃん。」

最初はキョトンっとしてたけど...
優しく笑って、アタシをギュッと抱き締めてくれた。

「.....でねっっ??」
「ん??」
「....Hはぁ、怪我治ったらね??」

アタシは、ギュッと抱き付いて...
よっすぃ〜の耳元でそう囁いた...

「....梨華..ちゃん??」

首を傾げるひとみちゃん...
そう...
アタシまだ言ってない...
大切な事、伝えてない...

「....好き..だよ...ひとみちゃんが.........」
「.....えっ??」
「.....大..好きっっ..........」

もう嘘吐かない...
っていうか、もう嘘吐けない...

「.....寂しかった、ずっと。
...アタシひとみちゃんが居なきゃ..駄目みたい........」
「......あっはっはっはっはっっっ。」

声をあげて笑い始めたひとみちゃん。
だけど、大きな瞳から涙が零れ落ちてきていて...

「....うちも好きだよ。」

泣きながら優しく微笑んでくれた...
温かいひとみちゃんの笑顔を...
アタシは一生忘れない...

106YUNA:2003/02/12(水) 16:05

・・・・
・・・・
・・・・

「っんとにぃ〜!!!
早くしないと置いてっちゃうよぉ〜〜??」

玄関先で、愛しい恋人がアタシを急かす。

「あ〜〜んっっ!!
ちょっと待ってよぉ〜〜〜!!!!」

荷物を詰めたバックを掴んで...
玄関まで小走りに走った。
その時、ふと目に入ったゴミ箱の中の1枚の写真。
アタシは振り切るように、ひとみちゃんの元へと向かった。


紗耶香が傍に居なくても...
アタシはもう大丈夫...

アナタじゃない大切な人と...
アタシは生きて行くから...

アタシには、コノ人が居る...


「....ねぇ、いいのあの写真??」
「...うん、いいのっっっ!!!」

アタシは大好きな人の胸の中に飛び込んだ。

「ぬぉっっ!!!」

と言って、バランスを崩しながらも...
優しく笑って、アタシの髪を撫でてくれる...


アタシはこの人の事が大好きなの...

紗耶香の事も大好きだったよ...??

だけど...

だけど...

この人の事...

紗耶香より、何十倍も、ううん、何百倍も大好きなの...


紗耶香、ありがとう...

後、ひとみちゃん...??

大好きっっっ♪♪♪



〜Fin〜

107YUNA:2003/02/12(水) 16:09
終わったぁ〜〜〜♪♪♪

>101の名無しひょうたん島さん。
>102の名無しひょうたん島さん。
レス、ありがとうございます!!!
期待はずれではなかった事を願って...(笑)

最後まで、お付き合いありがとうございましたっっっ!!!!!

108YUNA:2003/02/12(水) 16:09
終わったぁ〜〜〜♪♪♪

>101の名無しひょうたん島さん。
>102の名無しひょうたん島さん。
レス、ありがとうございます!!!
期待はずれではなかった事を願って...(笑)

最後まで、お付き合いありがとうございましたっっっ!!!!!

109YUNA:2003/02/12(水) 16:11
んぬぁ〜〜、ダブっちゃった...
ごめんなさぁ〜〜いっっっ!!!!!!

110チップ:2003/02/12(水) 16:48
お疲れ様ですっ!よっすぃ〜よかった・・・
ぶっちゃけチップの友達でこの梨華ちゃんと同じようなことに
なってた子がいたので(理由まで同じで)思いっきり感情移入しとりました。
梨華ちゃんの甘えたさん!とか、よっすぃ〜の意気地なし!とか・・・
友達と同じように梨華ちゃんも幸せになれて、本当嬉しかったです。

111名無しひょうたん島:2003/02/12(水) 22:36
完結お疲れ様でした。
よかった〜ハッピーエンドで(0T〜T0)
本当によかったです。(涙)
次作も期待しています!
ガンガッテください!!

11228:2003/02/13(木) 16:40
完結、お疲れ様でした。
梨花ちゃん、よっすぃ〜にスキって言えて良かったよほ。。
期待通り、いやそれ以上に良かったです。
次回作、思い切り期待しています。

113YUNA:2003/02/18(火) 14:50
新作の前に、レスのお返事を...

>チップさん。
レス、ありがとうございますっっっ!!!
マぁジっすかぁっ!?
でも、チップさんのお友達も幸せになれて
ホントにいかったっっっ!!!!!

>111の名無しひょうたん島さん。
レス、ありがとうございますっっっ!!!
こんな駄文を気に入っていただけて、光栄です。
はいっ、ご期待に添えられる様頑張りますっっっ!!!

>28さん。
レス、ありがとうございますっっっ!!!
いんやぁ、期待外れでなくてよかった。(笑)
う〜ん、思い切りは期待しないでください...(苦笑)

今回は短編です。
2・3回くらいで終えようと思っています。
よろしくお願いしまぁ〜す!!!

114YUNA:2003/02/18(火) 14:50



いつからか...
僕にとって、君は特別な存在で...
気付いたら、こんなにも必要としていて...

今まで、そんな事恥ずくて...
1度も口にした事はないけれど...
君はちゃんと、それを分かってくれていた...


付き合ってるとか、そういう訳じゃない...
かと言って、どっちかが告った訳でもなくって...

だけど、当たり前の様に...
僕の傍に、君が居て...
君の傍に、僕が居て...
お互い寄り添い合って、今こうしてる...


いつからか...
僕はコノ空気に慣れてしまって...
だから君が、僕の隣りに居ない日は...
めちゃくちゃ、泣きたくなる...

だって、君は騙されやすいから...
どっかその辺の、だらしない男に...
捕まってしまうんじゃないかって...
怖くて②、しょうがなくなるんだよ...


いつでも君を守りたいんだ...
君を笑顔にするのも...
幸せにするのも...
いつだって、僕で在りたい...


僕らは、いつまで経っても...
前に進めないし、前に進まない仲...

このままでもいいって...
一生、こうして一緒に居られればいいって...
そう、思ってた...


だけど...

もう限界みたい...

君が好き...

溢れちゃってるんだよ...

コノ胸の中、いっぱいに...

115YUNA:2003/02/18(火) 14:51



『promise I can keep...』
=============



「....ふぅ..っ..........」

重い荷物を肩から提げて...
うちは、とあるマンションの部屋を見上げた...
電気が付いているのを確認すると...
躊躇う事無く、押しなれた暗証番号を押し...
開いた扉の奥へと入り、エレベータに乗った。

着いた階で下りると、奥から3番目の部屋の前に立ち...
合鍵を取り出し、中に入る。

「....ただいまぁ。」
「お帰りなさい。」

パタ②とスリッパを鳴らして...
彼女は笑顔で、向こうから小走りで走って来た。

「実はねぇ、ご飯まだなの。
お風呂沸いてるから、先に入って来て??」
「うん、そうする。」

これは日課。
ってか、気付いたら日課になってた。

同じ部屋に帰って来て...
一緒にご飯を食べて、一緒に寝て...
時間がある時は、一緒に夕飯の買い物に行って...
一緒にキッチンに立って、一緒にご飯を作る...

いつからか、それが当たり前になっていた...

・・・・
・・・・
・・・・

116YUNA:2003/02/18(火) 14:51

「腹減ったぁ〜〜!!!
おっ、今日はシチューじゃんっっっ!!!」

タオルを肩にかけ、頭をガシ②拭きながらイスに腰掛ける。
テーブルに並んだ2人分の夕飯。
笑顔の彼女が、エプロンを外してうちの向かいの席に座った。

「じゃ〜、食べよっか??」
「うん。」

「「いただきまぁ〜すっっっ!!!」」

「美味しい??」

不安そうにうちを見る表情。

「ん〜、うめぇ〜〜っっっ!!!」
「ホントぉっ、よかったぁ〜」

嬉しそうに笑う彼女に、うちの胸はまた温かくなる。

「料理、上手くなったよねぇ〜??」
「そうかなぁ〜〜??」
「絶対、いい奥さんになれるよ。」
「....ありがと。」

彼女は笑顔でそう言ったけど...
いつもの笑顔じゃない事、鈍感なうちでも分かった...

「...ねぇ〜??」
「なぁ〜に??」
「....後でさぁ、話があるから。」
「......どうした..の??」
「ん〜、後で話す。」

眉を八の字にした彼女が気になりながらも...
そこで話を切り、残りのシチューに口をつけた。

117YUNA:2003/02/18(火) 14:54
短いですが、今日はココまでですっっっ!!!

11828:2003/02/18(火) 15:31
おぉ〜、新作始まりましたね!
更新、お疲れ様でした。

ん、いしよしが一緒に暮らしてるんでしょうか。
面白そうな展開になりそう・・
期待させていただきますとも!

119YUNA:2003/02/19(水) 14:57

食器を洗い終え、うちは手を拭くとソファーに腰を下ろした。
彼女は今、お風呂に入っている。

あれから、会話っていう会話はなかった...
あれ以上、うちの心境を知られたくなかった...
っていうのは、事実で...
もし、このキモチがバレてしまったら...
今まで築き上げてきたモノ全てが...
崩れ落ちてしまうんじゃないかって...
ぶっちゃけ、怖いと思う反面...
このままじゃ、居られない自分がどこかに居て...

「...どうしたの、怖い顔して??」

お風呂から出て来た彼女は...
うちの顔を覗き込むようにソファーに座った。

「....なんでも、ないよ。」

うちは彼女の頬に触れて、そっと唇にキスを落とした...
そして、そのキスを...
耳、首筋、鎖骨へと下ろしていく...

「....ココじゃ..ヤっ.......
......っ..願い...ベッドで..シて...??」

彼女のその言葉に、うちは頷いて...
彼女の手を引いて、ベッドまでの距離を歩いた。

「......好きよ、ひとみちゃん。」

ギュッと彼女に抱き締められて...
うちらは、そのままベッドの中に沈んでいった...

120YUNA:2003/02/19(水) 14:58

・・・・
・・・・
・・・・

「...今日のひとみちゃん..少し変.......」

うちの胸に頭を乗せ、細い指でそっとうちのお腹を撫でている。

「.....そう??」
「...いつもと、違った。」

彼女はギュッとうちに抱き付き、うちに見えないようにと顔を隠した。
顔を真っ赤にしているのは、分かっている。
彼女は、そういう子だから。

「....そんな事ないよ。」

彼女の髪をそっと撫でて、うちの方を向かせる。

「...ねぇ〜ぇ〜〜??」
「ん〜〜??」
「.....話って..なぁ〜に??」

彼女のその言葉に、心臓が強く鼓動を打つ...

「ん〜好きだなぁ〜って、梨華ちゃんの事。」

さらっと、言ってみる...
今まで、こうして一緒に居て...
1度も口にした事ない言葉...
だけどうちのその言葉に、彼女の瞳が大きく揺れた...

「....初めてだね、言ってくれるの。」

と言って、彼女は涙を流した。

「...アタシも、好きだよ??」

優しく微笑み、彼女はうちの唇にキスを落とした...

121YUNA:2003/02/19(水) 14:58


「...梨華ちゃんが言ってる好きと..うちが言ってる好きとは........」
「一緒だよ??」

うちの言葉は、終わる前に彼女の言葉で遮られた。

「...アタシ..好きでもない人に抱かれるほど......
....馬鹿な女じゃない。
...ひとみちゃんが好きで居てくれてるのも......
.....アタシ、ちゃんと分かってたから。」

一線を超えられずにいたのは、自分...
彼女はいつでも...
うちの事を好きだと伝えてくれていた...

「.....ひとみちゃんじゃなきゃ、駄目なんだよ??」

うちは無意識の内に、彼女にキスをして...
ベッドに組み敷いていた...

「...うちも、梨華ちゃんじゃなきゃヤダ。」

彼女の細い腕が、首を通って...
Yシャツを着ているうちの背中へと入ってくる...

「....ねぇ..もう1回.........」

言葉が終わる前に、彼女にキスをされてた...
それは、彼女の“OK”の合図...

122YUNA:2003/02/19(水) 15:06
更新終了ですっっっ!!!
次回がラストです。

>28さん。
いつもレス、ありがとうございますっっっ!!!
2人は一緒に暮らしていると言うより...
よっすぃ〜が通ってますね。(笑)
でっ、それが気付いたら当たり前になっていたと...
今の2人を見ていて、そんな感じがすると思うんですよ。
ちょっと曖昧な関係みたいな。(笑)
ラスト、期待にこたえられるといいんですが...(苦笑)

123名無しひょうたん島:2003/02/19(水) 18:51
次がラストですか。
曖昧な関係ってなんかいいですね。
期待しています。がんばってください!!

124ななしのどくしゃ:2003/02/19(水) 23:16
どぉーも、また来ちゃいました。
いやぁん、なんだかんだ言いながらラブラブ(*´▽`)´〜`0*)
次ラストですか? って事で待ってます。。。

12528:2003/02/20(木) 12:45
更新、お疲れ様でした。
想いが通じ合ったふたり・・良かったです。
これぞいしよしの真髄ですね。
そうですか、よっすぃが通い夫でしたかw

次回ラストなんですか?
結ばれた先には何があるんでしょうか・・

126YUNA:2003/02/20(木) 14:51

その日はずっと、体を重ね合ってて...
気付いたら、外が少しだけ明るくなってた...

「...ねぇ、ひとみちゃん??」
「ん〜??」
「....アタシ、いい奥さんになれるかなぁ??」

うつ伏せになり肘をつくと、首を傾げてちを見た彼女。

「どしたの、急に??」
「...だって、言ってくれたじゃない。」
「....あぁ........」

そう言えば、そんな事言ったっけ...
なんて、曖昧に思い出してみる...

「...本当に..そう思う??」

うちに体を寄せて、彼女は寂しそうな顔をしている...

「思うよ。」
「....ホントに??」
「ホントに、ホント。」
「...じゃ..ぁ.......」
「ん〜??」
「....ひとみちゃんの奥さんに、してくれる??」
「はぁっ!?」
「...なによ..ぉ...ヤなの........??」

と言って、悲しそうな顔をして膨れる彼女。
ホントはただの照れ隠しだって事に気付いてない...
ってか、気付かれなくてマジ良かった...
なんて思ってる自分がどこかに居て...

127YUNA:2003/02/20(木) 14:51

本当は、誰より彼女の事を自分は必要としているし...
自惚れかもだけど...
きっと彼女も、うちの事を1番必要としてくれてる...

今でも充分...
夫婦とはまではいかないけど...
そういう近い関係に居るんじゃないかって思う...

「...いいの、うちなんかとそんな事誓っちゃって??」
「....えっ??」
「...付き合う時も..言ったけど........
...うちはぁ、この先も梨華ちゃんの事きっと.......
...いっぱい泣かせるし..いっぱい傷付けるよ......??」

そっと彼女の髪を撫でる...

「.....だけど..言ってくれたじゃない??」
「...ん??」
「....覚えてないの??」
「....何を??」
「......“だけど、幸せにする事はできるから”って。」

梨華ちゃんのその言葉に、うちの顔は一気に赤くなっていった...

「...そんな恥い事..言ったっけ??」
「....もぉ、ホントに覚えてないのぉ??
...アタシ..スゴク嬉しかったんだから........」

と言って、彼女は泣き出してしまった...
多分、ずっと②我慢していたんだろぉ...

「.....幸せにするから。
....だから、泣かないでよ??」


梨華ちゃんの笑顔、見せてよ...??

128YUNA:2003/02/20(木) 14:52




『絶対、君を傷付けないから...』
『絶対、君を泣かせたりなんかしないから...』

って...
君に約束できたら、すげぇかっけぇ〜んだろぉ...

だけど僕には、できない...
っていうか、約束を守り通す事がきっとできない...

僕は無力だから...

きっとなんらかのカタチで...
絶対に君を傷付けてしまうし...
絶対に君を泣かせてしまう...

だけど...
これだけは約束できる...

僕と一緒に過ごす時間...
一分一秒...
絶対に、後悔はさせないから...



約束する...

約束するよ...

絶対に、君を幸せにする...

それが今の僕に守りとおせる...

君との約束だから...




fin...

129YUNA:2003/02/20(木) 15:00
終わったじょ〜〜!!!
いんやぁ、微妙...(苦笑)
期待外れだったら、どぉしよっっっ...

>123の名無しひょうたん島さん。
レス、ありがとうございますっっっ!!!
特に、「いしよし」は曖昧な関係だけど...
スゴクお互いを意識していて...
それをただ口にしないだけって感じがするのは...
うちだけでしょうか...??

>ななしのどくしゃさん。
レス、ありがとうございますっっっ!!!
「いしよし」は、やっぱりラブ②に限りますね♪♪♪
いつまでも、ラブ②で居て欲しいものです。(笑)

>28さん。
レス、ありがとうございますっっっ!!!
結ばれた後、特に何も無くてごめんなさい...(苦笑)
次回、頑張りまぁ〜す...

130(ToT):2003/02/22(土) 23:11
初めて見ました。
感動です(泣

131YUNA:2003/02/23(日) 17:13
かんなり今更ですが...
バレンタイン、ネタで...(苦笑)
ってか、ホント今更だっっっ...

その前に、レスのお返事を...

>130の(ToT)さん。
レスありがとうございます。
感動なんて、駄文なのに...
初めて言われました、ありがとうございます!!!

えっとぉ、今回も短編です。

132YUNA:2003/02/23(日) 17:14




『チョコくれっっっ!!!』

楽屋で他愛のない話をしてて...
たま②、バレンタインの話になった途端...
隣りに座っていた、よっすぃ〜は笑顔で...
アタシにそう言って手を出した...


アナタには居るじゃない...
プレゼントをくれる、大切な人が...

それに、アタシからじゃなくても貰えるのに...
メンバーからだけじゃなくって...
色んな人から貰えるのに...


アタシにとって、アナタは大切は人...
だけど、アナタにとってアタシは...


ただの友達...

133YUNA:2003/02/23(日) 17:15



『素直になろぉよ...??』
===============



《バレンタイン1週間前...》

「....はよぉ。」
「遅いぞぉ、吉澤ぁ〜〜〜!!!」

飯田さんが軽く注意をする...

「.....すんません。」

珍しく、よっすぃ〜が集合時間に遅れて来た...

浮かない顔してる...
昨日は、あんなに笑顔だったのに...

話すに話しかけられない背中...
タイミングがなか②合わない...
ただ②、寂しそうな背中を見る事しかできない...

気が利かないなぁ、アタシ...

134YUNA:2003/02/23(日) 17:15

・・・・
・・・・
・・・・

「「「お疲れぇ、じゃ〜お先ぃ〜〜!!!」」」

メンバーが次々と帰って行く...
気付いたら、よっすぃ〜と2人きり...

「...あんれぇ〜、梨華ちゃんは帰らないの??」

いつもの口調...
だけど寂しい笑み...

「...よっすぃ〜は??」
「うちはぁ、もう少し居る。」
「...じゃ〜アタシもまだ居ようかな。」
「うちに付き合う事ないよ??」
「ん〜ん、帰ってもどうせ1人だし。」
「....そっか。」

ニコっと微笑むと、よっすぃ〜は視線を元に戻した。

「...ねぇ、よっすぃ〜??」
「んっ??」
「....どこか、食べに行かない??」
「...えっ??」
「...アタシ、お腹すいちゃって。」

今にも鳴りそうなお腹を撫でる。

「ははっ、じゃ〜行く??」

少しだけ...
ほんの少しだけ...
アタシはいつものよっすぃ〜の笑顔を見れた。

135YUNA:2003/02/23(日) 17:16
今日は、ココまでですっっっ。

136(ToT):2003/02/23(日) 17:25
更新ご苦労様です。

13728:2003/02/23(日) 23:54
おぉっ、新作が始まってる〜!
更新、お疲れ様です。
何だかちょっと切なめでしょうか?
続きを期待しております。

138YUNA:2003/02/25(火) 16:50

「.....ありがとっ、今日は。」

帰り際に立ち寄った公園。
よっすぃ〜は立ち上がって振り向くと...
笑顔でアタシに言った。

「...えっ??」
「ちと、落ち込んでたんだ。
けどなんとかさっ、なりそぉ〜な気がするは。」
「....よっすぃ〜。」
「っつぅ〜かさぁ、聞いてくれる??
...うちさぁ、フラれちったんだはぁ亜弥に。」

と言ったよっすぃ〜のは目は、少し揺れていた...

「...好きで居るのに、疲れたって言われたよ。
...うち馬鹿だよなぁ。
...アイツ寂しがってて、逢いたいつっててもぉ......
....口実ツクって、逢いに行ってやらんかった。
....好きだって気持ちも、ろくに返してやれんかった。
...亜弥泣いてたんだ、うちの事嫌いになる前に別れたいって。」
「.....よっ..すぃ...」
「っつぅ〜か、間違ってたんだよなぁやっぱ。」

と言って、よっすぃ〜は空を見上げた。

139YUNA:2003/02/25(火) 16:51

「...他に好きな子が居るんだ、うち。
...けど、その子にはどうしても告れなくってさぁ。
...亜弥に..今は好きじゃなくてもいいから.....
...って言われて、付き合い始めた。
....けど結局自分の気持ち誤魔化す為に、付き合ってた様なもん。
...ってか、忘れられると思ったんだ。
....けど..なんつぅ〜か......
...気付いたらさ、重ねてるんだはその好きな子とさ。
...亜弥もその事気付いてんのに、気付かない振りしてて。
....うちも、もうそろ②亜弥は限界なんじゃないかって思ってた。
...アホっしょ??
....幻滅したっしょ??
...いつも、その繰り返しなんだ。
...うちは昔から、そういう人間なんだ。」

上を見上げたままだったよっすぃ〜の瞳から...
涙が次々と零れ落ちてきていて...

「....そんな自分が、すんげぇ〜嫌い。」

よっすぃ〜の震えた声...
アタシは無意識の内に...
よっすぃ〜の事、背中から抱き締めてた...

「...そんな事、言わないで??
....よっすぃ〜も、辛かったよね??」
「....梨華..ちゃん.........」

よっすぃ〜をもう1度ベンチに座らせて...
アタシは立ったまま正面から...
ギュッとよっすぃ〜を包み込んだ...

「....っく...っ梨華..ちゃ........」

アタシは何も言わずに...
ただ②涙を流すよっすぃ〜を抱き締めていた...

140YUNA:2003/02/25(火) 16:52


・・・・
・・・・
・・・・

「....今日、泊まって行きなよ??」

その誘いに、何も言わずに頷くよっすぃ〜。
アタシはそっと彼女の手をとって、駅に向かった。

・・・・
・・・・
・・・・

「...ごめんねっ、散らかってるの。」

鍵を開けて、よっすぃ〜を中に通す。
よっすぃ〜はあれからずっと無表情...

「....お風呂、今入れるから。」

靴を脱いで、奥に行こうとした時...

「...傍に居て。」

よっすぃ〜に後ろから抱き締められた...

「...どこにも行っちゃヤダよ。」

泣き顔のよっすぃ〜...
アタシはそっと彼女の手を握りしめて...
腕をそっと解くと、よっすぃ〜と向かい合った...

「....どこにも..行かないよ??」
「...ホント??」

首を傾げて、よっすぃ〜は声を震わせている...

「...ホントだよ??」

そっと髪を撫でて、微笑みかける。
すると、よっすぃ〜の大きな手がアタシの頬を撫でて...
ゆっくりと顔を近付けて来た...
そして、そのまま唇は重なって...

141YUNA:2003/02/25(火) 16:52

「.....どう..したの??」
「....ヤ..だった??」

不安で揺れている大きな瞳...
アタシは何も言わずに首を横に振って...
今度は自分からキスをした...

「...梨華ちゃんの唇..やぁらかい.......」

アタシの唇をそっとなぞるよっすぃ〜の指...
少し乱れたお互いの息が感じられるほど...
アタシ達の顔は接近していて...
ギュッと、よっすぃ〜に腰を抱き寄せられる...

「.....ココ..キスしてもいい??」

髪を耳にかけられて、耳朶をそっと指で撫でられる...
そして、生暖かいモノが耳をなぞって...
耳朶を甘噛みされる...

「...ねぇ..駄目っ........」
「.....駄目っっっ??」
「...よっすぃ..また傷付いちゃ.......」

言葉が終わる前に、玄関の壁に押し付けられてて...
少し強引にキスをされたと思ったら...
よっすぃ〜の熱い舌が口内に入って来た...

「......よっ..すぃ....」

コートを脱がされて...
よっすぃ〜の冷たい手が、セーターの中に入ってくる...
そして、ブラを押し上げられて...
もうすでに、その存在を強調するかの様に...
固く尖った胸の突起を、優しく撫でられる...

「....ヤぁ..んっ....よっ..すぃ..........」
「...梨華..ちゃん.......」
「...ねぇっ..ココじゃ...ヤっ.........」
「.....じゃぁ..ベッド行こ??」

耳元でそう囁かれ、アタシは素直に頷いた...
胸を弄られながら、キスをされたまま...
部屋の隅にあるベッドに押し倒された...
熱いよっすぃ〜の吐息が耳にかかる...

「....ねぇ..シャワー.........」
「...後でいいよ。」
「....じゃぁお願い..電気消して.......」

142YUNA:2003/02/25(火) 16:56
更新終了ぉ〜〜♪♪♪

>136の(ToT)さん。
レス、ありがとうございます!!!
頑張りまぁ〜す!!!

>28さん。
いつも②、レスありがとうございます。
前回が、ちといまいちだったので...
今回、ご期待に添えられるかは分かりませんが...
精一杯、頑張りまぁ〜す!!!

14328:2003/02/28(金) 01:01
う〜ん、せつない・・
微妙によしあやだったんですねw
吉の好きな人ってやっぱり・・
またしても結ばれた後はどうなるんでしょうか・・
期待しております。

144YUNA:2003/02/28(金) 15:31

・・・・
・・・・
・・・・

結局、最後まで言えなかった...
初めてって事も...
よっすぃ〜の事が、大好きだって事も...


―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―
―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―


「....んっ..ぅ........」

ふと目が覚め、隣りにある温もりに気付く...
だけど、どこか冷め切ってるアタシが居て...

あぁ、結局あのまま...
最後まで抱かれちゃったんだ...

まだ痛みを感じる部分をそっと押さえ...
アタシは、よっすぃ〜が起きないように起き上がると...
そのままバスルームに向かった...

145YUNA:2003/02/28(金) 15:32

・・・・
・・・・
・・・・

「...はよ..ぉ........」

ボサ②の頭で、目を擦りながらよっすぃ〜は起きて来た。

「...おはよ、ご飯もうすぐできるから。」

そう告げ彼女に背を向け、冷蔵庫を開けた。
その時...

「.....よっすぃ〜!?」

後ろからギュッと抱きすくめられた...

「...ごめん..少しだけこのままで居させて.......」

よっすぃ〜の声は、少し涙声で...

「....どうしたの??」
「...なんで言ってくんなかったの??」
「....何を??」
「...初めて..だったんしょ??」

アタシを抱き締めてる腕に、ギュッと力が入る...

「.....初めてじゃ..ないよ??」
「...嘘だっ..シーツに薄く血が付いてる........」

アタシはそれ以上、反論できなかった...

「...どうして..言ってくんなかったんだよぉ.......」
「....言える訳ないじゃないっっっ!?」
「.....梨華..ちゃん...??」
「...大好きな人が..傷付いてて......
...アタシの事を..必要としてくれてるのに......
....嫌なんて言えないし..拒める訳ないじゃない........」

アタシはその場に崩れ落ちた...
涙が止まんなくって...
胸がスゴク痛くって...

「...ごめっ..気付かなっ........」
「....ごめんねっ、嘘。
...アタシご飯の支度するから、シャワー浴びて来たら??」

無理に笑顔をツクって、よっすぃ〜に背中を向けた...
ずっと②、涙が止まらなかった...

146YUNA:2003/02/28(金) 15:33


―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―
―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―


あれから1週間...
よっすぃ〜とは疎遠になってて...

そして、あっという間にバレンタイン当日...
本当は、よっすぃ〜にケーキを作ろうと思ってた...
だけど材料を目の前にしたら、涙が溢れて来て...
結局、作れなかった...


「...おはよぉ..ございまぁす........」

楽屋のドアを開けて中に入る...
中ではすでに、チョコレートの匂いが充満していて...
アタシは吐き気を覚えた...

「どしたぁ、元気ないぞぉ〜〜??
目の下、まぁた真っ黒にしちゃってぇ〜〜」

矢口さんに肩をポンっと叩かれる。

「ほれっ、クッキー作ってきた。」

と、可愛いデザインの袋を渡された。

「...ありがとぉ..ございます......」
「....なんかぁ、あったのか??」
「...いえ..ただ眠れなかっただけですから.......」
「...そうか。」

矢口さんの優しさなのか...
それ以上、触れては来なかった...

147YUNA:2003/02/28(金) 15:33

・・・・
・・・・
・・・・

その日の仕事を終えて...
楽屋に戻って、アタシはソファーに座った...

入り口の方では、両手いっぱいに...
包みを抱えてるよっすぃ〜が居て...
嬉しそうに、みんなから受け取っている...

「石川ぁ、早く着替えなさい。
アンタだけよ、まだ衣装着てるの。」

保田さんに肩を叩かれて、我にかえる。

「...はい。」
「アンタ目の下、朝より酷いじゃない。
せっかくのバレンタインなのに、どうしちゃったの??」
「....なんでもないですよぉ〜〜!!!」

いつもの笑顔...
引きつらない様に、必死に笑顔をツクって...

「...吉澤と、何かあったの??
....ココ最近、おかしいじゃない。
...何かあるならいいなさい、1人で抱え込みすぎよ。」

だけど、全部知ってる保田さんには...
すべてお見通しで...

「.......分からないんです..よっすぃ〜の考えてる事が...」
「....あの子も、松浦とゴタ②あったみたいだからねぇ。」
「...でももういいんです..アタシ諦める事にしましたから......」
「...いいの、それで??」
「....辛いだけなんです。」

我慢していた涙が、一気に溢れて来て...

「...もう少し、考えてみたらどう??」

保田さんに頭を撫でられて...
アタシは何も言えずに俯いた...

148YUNA:2003/02/28(金) 15:41
更新終了ですっっっ!!!

>28さん。
いつも②、レスありがとぉございますっっっ!!!
よっすぃ〜の相手、いつも迷うんですよねぇ...
ご期待に添えられるよう、頑張りますっっっ!!!

次回、ラストですっっっ!!!

149名無しひょうたん島:2003/03/01(土) 14:59
ヤッスーいい人だ!(涙
続き期待しています。(次ラストですよね)
ガンガッテください!!

150YUNA:2003/03/02(日) 17:13

「...あらっ、王子様のお出迎えじゃない。」

今届いたらしいメールを見て、保田さんは呟いた...
そして携帯をバックにしまうと...
アタシに手を振りながら、楽屋から出て行ってしまった...

そして気付く、もう誰も残っていなくって...
静まり返る楽屋の中...
ふと、アタシの携帯が鳴り出した...

《もうすぐ王子様が迎えに来るわよ??
   ちゃんと、素直になりなさい。 〜圭〜》

そのメールに、アタシは首を傾げた...
その時...

「....梨華ちゃんっっっ!!!!!」

アノ人の大きな声と共に、楽屋のドアが勢い良く開いた。

151YUNA:2003/03/02(日) 17:14

「...よっ..すぃ........」
「...はぁっ...はぁっ....っごめっ..ちょっ...待っ..て........!!!」

膝に手を付いて、肩で息をしながら呼吸を整えている。
そして、アタシの目を見てよっすぃ〜は話し始めた。

「...何がいいか、分からなかったんだ。
...チョコじゃぁ..在り来たりだし.......
....アクセはぁ..ひかれたらヤダし........」

後ろの方で何かを隠しながら...
よっすぃ〜が歩み寄ってくる...

「....だからっ..そのっ、これっ!!!!」

と言って、よっすぃ〜は後ろで持っていた物を...
バっとアタシの目の前に差し出した...

「...これだけで、ごめん。
...実は今日..お金持ち合わせて無くて......」

アタシの目の前にある物...
頭の中は混乱していた...
どうして...??
どうして...??

よっすぃ〜が握りしめているのは...
1本の真っ赤な薔薇の花...

「....好きだっ、梨華ちゃんの事が。」

それはストレートな言葉だった...
だから...
その言葉は、そのままアタシの胸に突き刺さって...

「...ずっと見てきた。」

152YUNA:2003/03/02(日) 17:14

ぽろ②と溢れる涙に気付いた時...
ギュッと、よっすぃ〜の腕の中に包み込まれた...

「...誰の変わりもできないんだ。」

そっと涙を拭われて、目が合うと...
よっすぃ〜は眉間に皺を寄せて、笑った...

「...あの夜..あんなカタチだったけど......
.....うちは、マジだったから。」
「....っい..よぉ........」
「...ん??」
「.......遅いよぉ...!!!」

アタシはギュッとよっすぃ〜に抱き付いた...

「...ごめ..っ.........」
「....ずっと②..好きだったんだから。」
「...それは、お互い様だよ??」

唇が重なり合ったその瞬間...
やっと、よっすぃ〜と繋がれた...
そんな気がした...

153YUNA:2003/03/02(日) 17:15


―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―
―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―


「....梨華ちゃんってさぁ、エロいよね??」
「...はぁっ!?」

アタシは布団を胸元に抑えて...
起き上がると、ひとみちゃんを見た...

「なんつぅ〜かぁ、たまんねぇ〜って感じ??」

クス②笑いながら、ひとみちゃんは起き上がると...
ギュッと、後ろから抱き締めてくれた...

「うちなんかで、よかったのかなぁ〜??
....なんて、マジで思ってしまう訳ですよ。」

少し情けない顔をして、ひとみちゃんは言う...

「....馬鹿っ、ちゃんと責任とってよっっっ!!!」
「...分かってる。」

いつになく真面目な声に、ドキっとしてしまう...
肩口に触れた、ひとみちゃんの唇...

「.....告って、マジ良かった。」

背中に感じるひとみちゃんの体温...



アタシはきっと...

ううん絶対...

この人から離れられないと思う...


もっと素直になろぉよ、アタシ...

この人と居ると...

こんなにも、幸せを感じられるじゃない...


ねぇ...??

ひとみちゃんだけだよ...??

素直に、“愛してるよ...??”と...

心から伝えられるのは...




〜the end〜

154YUNA:2003/03/02(日) 17:19
無事終了♪♪

>149の名無しひょうたん島さん。
レス、ありがとうございますっっっ!!!
やっぱり、保田さんしか居ません!!!
ご期待に、添えられたでしょうか...??

155名無しひょうたん島:2003/03/02(日) 19:17
完結お疲れ様でした!!じっれたっかったけど
最後ハッピーエンドでよかったです!
次作も、期待しています。ガンガッテください!

15628:2003/03/02(日) 23:20
完結、お疲れ様でした。
いやぁ〜、やっぱりいしよしはイイですねぇ・・
途中せつなくなったけど、やっぱり最後は石川さんが持ってきましたねw
期待通りでよかったです。

157YUNA:2003/03/05(水) 17:44



『as time passes by...』
=====================


「...好きだよ??」

うちの腕の中に居る、愛しい彼女は...
何の前触れもなく、そんな事を1日に...
最低でも1度は必ず、うちの目を見て言う...

これは、付き合いだした当初から...
変わらない事...

大切な事だと彼女は言う...
うちもそう思うよ...??
思うけどさぁ...
恥ずくて言えないんだよ...

「....ひとみちゃんは??」

その後は、決まった事の様に...
必ず聞いてくる...
ココで言わなかったら...
きっと彼女は...
“アタシの事、好きじゃないの...??”
って言って、大粒の涙を流しながら...
うちの肩をグーで叩くんだろぉ...

「...もち、愛してるよ??」

知ってる...??
昔ほどじゃないけどさ...
うちの顔が今真っ赤だって事...
今だけじゃない、いつもそう...
だから、バレない様に...
こうして君を腕の中に連れ込むんだ...

「....こんなに幸せで..いいのかなぁ??」

そんな事を言って...
ふと、泣き出してしまう君...
うちは何も言えずにそっと...
涙で濡れる瞳にキスを落としたんだ...

「...いいじゃんか。
....うちも幸せ、梨華ちゃんも幸せ。
...コレ以上幸せな事って、なくない??」

158YUNA:2003/03/05(水) 17:45





そう...
コレ以上幸せな事ってないんだよ...

君がうちの傍に居て...
うちが君の傍に居て...

ちょっと前まで...
お互いが顔を真っ赤にしてて...
だけど、いつからか...
まだ完全じゃないけど...
この、のほほんとした感じの空気っつぅ〜の...??
結構、当たり前になってるけど...

この空気、うちは好き...

お互いまだ...
ちょっと急ぎ過ぎてる感じはするけど...

君と過ごす...
毎時...
毎分...
毎秒を...

それでもちゃんと、感じられるから...


きっと、時間が経っちゃえば...
今感じてる空気が...
“当たり前”になっちゃうんだろぉけど...
それはそれで、うちはいいんじゃないかなって思う...

なんかよくない...??
誰にも入れない...
うちら2人だけの空気っつぅ〜の...??
そういうのが、いい方に変化してくのも有りじゃない...??


ねぇ②、梨華ちゃん...??

あのさぁ...

照れ臭いんだけどさっ...

ありがとぉ...

今うちが伝えたい、精一杯の思いだよ...??


だけどね...??

それ以上に...

伝えたい事があるんだよ...


うちさぁ、梨華ちゃんの事さぁ...

マジで好きだよ...??

すんげぇ、愛してる...


この先、何年経っても...

コレだけは、絶対に変わらないから...




〜fin〜

159YUNA:2003/03/05(水) 17:50
なんとなぁ〜くで書いてみました。
かなり、微妙です...

>155の名無しひょうたん島さん。
レス、ありがとうございます!!!
焦れたかったっすか??
そこ、狙いだったんです。(笑)
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました!!!

>28さん。
レス、ありがとうございます!!!
期待通りでしたかっ!?
いんやぁ、よかった...
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました!!!

160名無しひょうたん島:2003/03/06(木) 17:53
吉のキモチが・・・。
私こういうのすごく好きです!!
次作も期待!!

161YUNA:2003/03/07(金) 16:22


『ウチの恋人。』
=========


ウチの恋人はぁ...

どうしようもないくらい、喜怒哀楽が激しい奴...


だけど...

どうしようもないくらい、可愛い奴...


1日1度、彼女は必ず...

“大好きだよ。”、と笑顔で伝えてくれる...

軽くて、優柔不断で...

どうしようもないこんな奴なのに...

いつも②、たくさんの愛をくれる...

ウチには、勿体無いくらいの恋人...


どこまでも、ワガママで...

だけど、そうしてるのはウチだって分かってるから...

だから、愛しくてしょうがない...


だけどさ...??

ウチにも不安になる事あるんだよ...??


いつまでも②、大好きだから...

だから...

ずっと②、ウチの傍で笑って居てよ...??



THE END。。。

162YUNA:2003/03/07(金) 16:26
気まぐれに書いてみました。
梨華ちゃんVer.も、あります。
それは、次回にでも...

>160の名無しひょうたん島さん。
レス、ありがとうございます!!!
気に入っていただけたようで...
嬉しいお言葉、ありがとうございますっっっ!!!
今回のは、どぉでしょ〜〜??

163名無しひょうたん島:2003/03/07(金) 18:11

梨華ちゃんVer.楽しみです!!
繊細な気持ちが…。

164ごまべーぐる:2003/03/08(土) 03:14
初レスです。
梨華ちゃんVer.期待2号参上。
吉澤さんの心情描写が(・∀・)イイ!
続き楽しみにしています。

165YUNA:2003/03/09(日) 14:48



『アタシの恋人。』
=========


アタシの恋人はぁ...

どうしようもないくらい、軽い奴...


だけど...

どうしようもないくらい、包容力のある奴...


不安な時、寂しい時...

どうしても、傍に居てもらいたい時...

無意識なんだろうけど...

アタシが必要としてる時...

突然現れて、何も言わずに傍に居てくれる...


どこまでも、優しくて温かくて...

だけど、誰にでもそうだから...

不安は、いっぱい②あるんだよ...??


だけどね...??

結局はぁ、嫌いになれないんだ...


だって...

どうしようもないくらい...

大好きな奴だから...



THE END。。。

166YUNA:2003/03/09(日) 15:38
きまぐれPART②〜♪♪
梨華ちゃんVer。でした。

>163の名無しひょうたん島さん
レス、ありがとうございますっっっ!!!
恥ずかしくて、口にする事はないけど
誰よりも、大事だって思ってるんだよ??
それぞれの言い方で書いてみました。
梨華ちゃんVer.どぉ〜でしょ〜??

>ごまべーぐるさん。
ごまべーぐるさんだぁ〜〜〜!!!
レス、ありがとうございますっっっ!!!
駄文を期待していただいて...
嬉すぃ〜〜♪♪♪
梨華ちゃんVer.いかがでしたでしょ〜か??

167名無しひょうたん島:2003/03/13(木) 12:12
梨華ちゃんVerよかったです!
次作も、期待しています!!

168YUNA:2003/03/17(月) 15:54
保健室の先生の梨華ちゃんと
生徒のよっちぃ〜の話を書いてみよぉかと...
相変わらず、駄文ですが...
よろしくお願いします。

>167の名無しひょうたん島さん。
レス、ありがとうございますっ♪♪♪
期待に添えられるよう、頑張りますっっっ!!!

169YUNA:2003/03/17(月) 15:54



『my life。/ur life。/our life。』
================


−Ⅰ−



〜Hitomi’s Story〜

「さぁ〜て、行くかぁ〜〜〜!!」


―――いつもの時間。
―――いつもの格好。


自転車にまたがって、ペダルを踏む。

「おぉ〜っす、真希ぃ!!」

男前な背中に声をかける。


真希こと、後藤真希はアタシの幼馴染。
幼稚園から高校まで、見事同じトコに通っている。


「......ホントうっさいなぁ..朝からぁ...」

自転車をこぎながら、眠そうな顔してブツ②言ってる。
毎朝の事だから気にせず、声をかける。

「...んなぁ、昨日のあの子とどうなった??」
「ん〜〜〜〜??
あ〜、なんか初めてだったらしくてさぁ反応いまいちだった。」
「マジぃ〜〜? んじゃ、いつもの様にポイっすか??」
「まぁ〜、そういう事っす。」
「ひでぇ〜なぁ〜〜〜」
「ひとみに言われたくないぞ、それぇ!!(笑)」
「んだよぉ〜〜〜!(笑)」


―――いつもと変わらない通学路。
―――いつもと変わらない会話。


「おはよぉ〜〜」

生徒に挨拶をしながら、校門をくぐり抜けていく彼女。
名前なんて知らない。
何の教科を教えてるのかさえ分からない。
別にタイプって訳でもない。
彼女を見かけたのは、高1の終わり頃。
けど、それから結構気になってて...
他人...特に教師に興味を示すなんて...
うちには、かなり珍しい事なのかもしれない。


《いつもと変わらないはずなのに...》
《うちは最近、どうかしてるみたいだ...》

170YUNA:2003/03/17(月) 15:56



〜Rika’s Story〜

毎朝...
決まった時間に起きて...
決まった時間に部屋を出て...
学園に着いて、みんなに挨拶をして...
1度職員室に寄って、それから保健室に行く。

今日から新学期。
この学園に来たのは、数ヶ月前。
保健の先生だけど、やっとそれなりの自覚が持てるようになった。


「おはようございまぁす。」

保健室のドアを開けて、中澤先生に声をかける。


金髪の髪に、カラーコンタクト。
大阪弁のこの先生は、中澤裕子先生。
スゴク頼れる、いい先生。


何故か、必ず朝コーヒーを飲みに保健室に来る。

「お〜石川ぁ、はよぉ〜さん。」
「おはようございます。」
「なんや、今日はエライ遅いやん。
朝から、恋人とHな事でもしとったんかい??」

この先生は、いつも一言多い...
毎朝必ず、似たようなカラカイを受ける。

《っていうか、もう2年も経つのにまだキス止まりだもん...》
《それに、キス自体あまりしてくれないし...》
《アタシってそんなに魅力ないかなぁ...》

中澤先生を他所に、1人で勝手にネガティブモードに入っていく。

「なんやぁ、またネガティブになってるんか!?」
「...そんなんじゃないですぅ。」

机に向かって座ると、外を見つめてタメイキ。
ふと目に付いたのは、自転車置き場の人だかり。

「新学期早々、あいつらは相変わらずスゴイわなぁ。」
「誰がですか??」
「お前知らんのか?
あそこの背の高めの奴、吉澤ぁ言うねんけど...」
「........もっ、もしかして!?」
「せや、あの有名な吉澤財閥のご令嬢や。
この女子高も、あの子の祖父だかが建てたらしいで?
だから、吉澤もやりたい事やってるって感じやし。
吉澤と後藤、スカートと同じ柄のパンツ穿いてるやろ??
あれ特注らしいで?? そういやぁ、市井も穿いてたなぁ...」
「お嬢様なのに、自転車通ですか...??」

パッと見、普通の生徒となんの変わりもない。
ただ外見がスゴク、カッコいいっていうくらいで...

「ホントお嬢様らしくないっていうか、珍しい子やよぉ。」

《そうなんだ...》
《あの子が、吉澤さんなんだ...》

171YUNA:2003/03/17(月) 15:57
短いですが、今日はココまでです。

17228:2003/03/17(月) 21:33
新作始まりましたね!
保健教師の石と生徒の吉・・萌えそうな設定ですw
YUNAさんのいしよしは甘いのも痛いのもイイですね。
次回更新、楽しみにしてます。

173名無しひょうたん島:2003/03/20(木) 02:18
新作開始ですねっ!!
楽しみにしていました。
保険教師イイ!!ですね。期待大!!がんがってください!

174名無しひょうたん島:2003/03/21(金) 18:32
新作だ〜♪
期待!

175YUNA:2003/03/25(火) 15:19


〜Hitomi’s Story〜

「今年も一緒だなぁ、クラス。」
「ホントだよ、まさに腐れ縁ってやつだよなぁ。(笑)」

隣りを歩く真希と、いつもと変わらない会話をする。

「あっ、市井さんだ!」
「あっ、ホントだ! はよぉざいます!!」

真希と、軽く頭を下げる。

「お〜、吉澤に後藤じゃん。
お前等、また同じクラスなんだってぇ??」
「どうして、知ってるんっすか!?」
「お前何言ってんだよぉ、もうぉ話題になってんぞ?」
「「マジっすか!?」」

2人で声を揃えて驚く。

《もう話題になってんのか...》
《ある意味怖い...》

「相変わらずだなぁお前等。声まで揃えちゃってよぉ。(笑)」


爽やかな笑顔が印象的なこの人名前は、市井紗弥香。
めちゃ②頼れる、うちらのかっけぇ〜先輩。


「そう②、お前等保健の石川って先生知ってっか??」
「石川??」
「去年の終わり頃に入って来たのかなぁ。
さっきソコですれ違ったんだけどよぉ、メチャ②可愛いんだコレがぁ!
しかも、超〜胸デカイんだぜっ!?」
「「マジっすか!?」」

真希と2人で目を輝かせる。

「お前等、ホント面白ぇなぁ。(笑)」
「「いいよなぁ、保健の先生と......」」

2人で、妄想の世界へと入っていく。

「お〜い、戻って来いってぇ。いちぃ〜を置いてくなぁ!(笑)」
「....あっ、あのどんな人なんっすか??」
「そだなぁ、う〜ん... お〜、あそこに居る人だよ。」

市井さんが指差した方を見る。

《あ、あの人...》
《あの人、石川っていうんだ...》

「下の名前とか分かります??」
「確か、やぐっちゃんが“梨華ちゃん”とか呼んでたかなぁ。」

《石川梨華..かぁ...》

176YUNA:2003/03/25(火) 15:19


〜Rika’s Story〜

さすがに、初日って事もあってする事がない。
背筋を伸ばして立ち上がる。

《中澤先生も確か1限目ないはずなんだけどなぁ...》
《何処行っちゃったんだろぉ??》

目的も無いまま、保健室を出る。
なんとなく向かった屋上。
ドアを開けて外に出る。
青い空に、真っ白な雲。
そう言えば、最近ゆっくりする時間がなかった事に気付く。
じっと空を見上げていると、何処からか話し声が聞こえた。

「.....あの..誰か来たみたいですよ??」
「平気だよ。ってか、見られたいくせに...」
「...あんっ..先輩.......!!」

《えっ、もしかして...!?》

「...吉澤..先輩....大好きです......」
「...高..橋.......」

《.....吉澤さん!?》
《っていうか、2人とも授業はぁ!?》

だけど最中の2人に、声をかける事なんて出来ない。
中澤先生なら、トコロ構わず...
“何やってんねん、お前等ぁ〜〜〜〜!!”
とかって、言えるんだろうけどアタシにはまず無理。

っていうか、スゴク気になる。
どんな事してるんだろぉ??
陰に隠れて、覗き見なんていうのをしてみると...
高橋って子のシャツのボタンは外されていて、胸が露になっていた。
吉澤さんの顔は、彼女のスカートの中に隠れている。
顔が真っ赤になっていくのが分かった。
恥ずかしくて見ていられなくなって...
アタシは屋上を後にした。

《見ちゃいけないもの、見ちゃったかもぉ...》

177YUNA:2003/03/25(火) 15:20


〜Hitomi’s Story〜

人の気配が消えるのを感じた。
高橋から体を離して、ドアを方を見る。
すると、あの人がドアから出て行くのが見えた。
壁に凭れかかると、タメイキが漏れた。
理由なんて分からない。

《ってか、初日から何やってんだか...》
《まぁ、親父が適当に消してくれっからいっかなぁ。》
《今のうち、使えるだけ使っとかないと...》

「....先..輩.......??」

《そういやぁ、放置したままだっけ...》
《すっかり忘れてたは。》
《けど、なぁんかヤる気失せちまったなぁ。》

「ごめん、うちなんか疲れたは。」

立ち上がって屋上を後にする。
ホント、最低な奴だ。
なんて思いながら、保健室のドアを開く。
いつものサボり場所。
この部屋には大体誰も居ない。

《保健って誰だっけ??》
《いっつも居ないんだよなぁ。》
《まぁ、何も言われないからいっかなぁ。》

部屋を1度見渡して、ベッドの中に入る。
深い眠りにつくまで、そう時間はかからなかった。

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

「んっ??」

ふと目が覚めて、寝返りを打った。
はっきりしていく視界に、最初に映ったのは...

《えっ、石川梨華...!?》

彼女は机に向かって、何か書いている。
うちが目を覚ました事に、まだ気付いていないようだ。

《そういやぁさっき、“保健の石川”って市井さんが言ってたっけ...》
《忘れてたよ、すっかり。》
《ってか、今何時だぁ...??》

体を起こして、辺りを見回していると...

「吉澤さん起きてたの??」

甘くて優しい声にドキっとして...
なんか、微妙に心をくすぐられてしまう。

「今、5時限目よ。 疲れてるのね??
ずっと寝ているから、もう目を覚まさないのかと思っちゃったわ。」

サボってる事知ってるはずなのに、指摘さえしない。
それどころか、笑顔で話し掛けてきてくれる。

「担任の先生には、貧血って言っておいたから。」
「あ〜、すんません。」
「だけど後々考えてみたら、そんな事する必要ないのよね。」
「....えっ??」
「だって、誤魔化せちゃうもんね??」

嫌味に聞こえないのが不思議なくらいだ。

《どうしてだ...??》
《この人と居ると、なんか落ち着くなぁ...》

柔らかい笑顔。
うちはふと、母親の腕の中を思い出していた...

178YUNA:2003/03/25(火) 15:20


〜Rika’s Story〜

屋上を後にしてすぐ、中澤先生に声をかけられた。
そして、保健室に戻ると誰かがベッドに横になっていて...
顔を覗き込むと...

《....吉澤さん!?》
《...さっき屋上に居なかったっけ??》

なんていう疑問は、彼女の寝顔を見て消えてしまう。
スゴク整った顔をしていて...
普段見るカッコいいイメージとは違って、可愛いなぁなんて事を思ってしまう。
机に向かって、ボーっと空を眺めていると...
マナーモードになっている携帯が震え出した。
ディスプレイを見ると、恋人からのメールだった。

 『『 はよぉ。学校、今日からだっけ?
   起きたら居ないからビックリしたよ。
   そう②、変な奴に掴まるなよ??
   他の誰かに、惚れたりなんかするなよ??
   アタシには、石川しか居ないんだからね?? 圭 』』

いつも、この時間に必ず届くメール。
どんなに忙しくても、必ず送ってくれる。


アタシの恋人の名前は、保田圭。
彼氏っていうか、彼女っていうか...
もうすぐ、付き合って2年になる。
彼女と出逢ったのは、高校の時。
怒ると怖いけど、スゴク頼れるし本当に優しい人。
だけど、アタシ以上に毎日忙しい人。
結構っていうか、かなり仕事を優先にしてて...
朝は意外とゆっくりだけど、帰りは毎晩深夜を過ぎている。
帰って来ない日だってある。
アタシはその逆だから、すれ違いの生活。

 『『 おはようございます、保田さん。
   朝ご飯、ちゃんと食べましたか??
   そんなに心配しないで下さい。
   石川にも、保田さんしか居ませんよ?? 梨華 』』

嘘が詰まったメールを返す。
“寂しい”なんて本音、絶対に言えない。

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

吉澤さんが目を覚ました後、平静を装って話し掛けた。
なんか、平静装うの上手くなった気がする。

《1年以上、平気な振りし続けてるもんなぁ...》
《上手くもなるかも...》

「先生さ、さっき屋上来たっしょ??」
「....えっ??」

《......バレてる!?》

「...なっ..何も見てないよ??」
「あははははっ、なんかキョドってますよ??(笑)」

《吉澤さんって、こんな風に笑う子なんだ...》

「...もぉ〜。」
「なんか可愛いっすね、先生。(笑)」
「...先生をからかわないのぉ!!」
「本当の事、言っただけですよ?」
「吉澤さんは、人を喜ばせるの上手ね??
だからみんなにモテるのね、きっと。」
「そんな事ないっすよぉ。」
「ふふふっ。」

アタシは、不思議と笑顔になっていた。

《こんな風に自然と笑ったのは、久しぶりかもしれない。》

179YUNA:2003/03/25(火) 15:21


〜Hitomi’s Story〜

気付いたら、今日の授業の終了のベルが鳴っていて...
うちはそれまで、ずっと保健室に居た。
なんかいつの間にか、仲良くなってた。
呼び方も、“梨華ちゃん”と“よっすぃ〜”になって...
んで、いろ②彼女の事を知る事が出来た。
付き合ってる人が居るとか。
その人がどんな人とか。
スゴク寂しい思いをしてるとか...
だけど、うちと居るとスゴク楽しいと言ってくれた。
初めて話すけど、楽だと言ってくれた。
少しでも気が紛れてくれるなら、それはそれで嬉しかった。
理由なんて分かんない。
うちも同じ事を思っていたし、ただ素直ににそう思った。
こんな気持ち初めてだ。
なん②なんだろう、この気持ち...

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

自慢じゃないけど、うちは今まで彼女に困った事は無い。
別れてもすぐできたし、相手はうちにゾッコンだから
ヤりたい時にヤらせてくれるし、結構それで満足してた。
少しでも、普段のぶつけ様のない気持ちが紛れればよかったから。

本気で誰かを好きになるのが、うちは怖い。
失った時の事を思うと、認める事ができない。
大切な人を失うのは、たった1度だけで充分だし...

だから、付き合っても長くて2・3ヶ月程度。
そして、結局パターンはいつも一緒。
言い寄られて、付き合って...
ヤる事やって、性格的にも合わなかったら捨てて...
少しでも続けられそうなら、付き合って...
今付き合ってる高橋は、本当に愛しい存在だったりする。
めちゃ②可愛いいし、尽くしてくれるし...
うちの事を、本当に好きで居てくれる。
今時、珍しいくらい純粋で...
だけど、きっとうちのスベテを受け止めてはくれない。
うちは誰かに弱音を吐いた事がない...
ココまで来たら、今更ダサい事なんか言えない...

だけど、梨華ちゃんは違った。
何でも話せるような気がした。
きっと、彼女が自分の事をいろ②話してくれたから。

もっと彼女の事を知りたい。
少しでも、彼女の支えになりたい。
あの笑顔を、自分だけのモノにしたい。
うちは、本気でそう思った。


だけど...
これが恋心だという事に...
今のうちはまだ気付いていない...





continues。。。

180YUNA:2003/03/25(火) 15:26
更新遅れて、すんませんっしたっっっ!!!

>28さん。
>>保健教師の石と生徒の吉・・萌えそうな設定ですw
できる限り、頑張りたいと思います。

>>YUNAさんのいしよしは甘いのも痛いのもイイですね。
マぁジっすかぁ〜〜!?
ありがとぉございますっ、めっちゃ嬉しいっす!!!

>173&174の名無しひょうたん島さん。
レス、ありがとぉございますっっっ!!!
ご期待に添えられるよう、頑張りたいと思いますっっっ!!!

18128:2003/03/25(火) 23:09
更新、お疲れ様です。
今回のいしよしは、お互いに付き合ってる相手がいるんですね。
よしたかはあまり見かけないCPなので新鮮ですw

これからふたりの距離がどう近づいて行くのか楽しみです。
次回更新、まったりとお待ちしてますよ。

182YUNA:2003/03/30(日) 16:06



『my life。/ur life。/our life。』
=============================


−Ⅱ−



〜Rika’s Story〜

校門を抜ける直前、笑顔で手を振ってくれるよっすぃ〜。
窓を通して、アタシも手を振り返す。
外はすっかりオレンジ色。

「なんや石川、顔ニヤけとるぞ??(笑)」

中澤先生が、保健室に入って来た。

「なんか、ええ事でもあったんか??」
「いえ。ただ、今日吉澤さんとちょっとお話をしたんですよ。」
「あいつ、またココでサボってたんかい。
まぁ、頭ええから子やから何の問題もないんやろぉけどなぁ。」
「そうなんですか??」
「何言ってん? 学園トップやぞ??」
「学園トップ、ですか!?」
「絶対、うちら先コウより頭ええであの子。
どんな問題も、見てパっとパズルみたいに解けるんやと。」
「....そうなんですかぁ。」

183YUNA:2003/03/30(日) 16:06


〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜


《頭も良くて、運動神経も抜群で...》
《明るくて、優しくて、軽いトコもあるみたいやけど、性格も良くて...》
《おまけにあの容姿やもん、モテない訳がないねん...》

新学期の光景を思い出しながら、真っ暗な空を見上げた。
あれから半年が経って、よっすぃ〜とは先生・生徒っていうより...
本当に友達っていう感覚で一緒に居て...
毎日、よっすぃ〜と話をするのが楽しみだったりする。

学校から数十分歩けば、いつもの様に広がる真っ白な壁。
ココは吉澤家。いつ見てもスゴイ。
すると後ろの方から足音が聞こえて来て、体が強張るの感じた。
だけど、それはほんの一瞬で...

「梨華ちゃん、何してんのこんなトコで??」

振り向くと、ソコには思っていた通りの人が立っていた。

「よっすぃ〜こそ。」
「うちは、コンビニの帰り。(笑)」

と言って、よっすぃ〜は袋を軽く持ち上げた。

「よっすぃ〜もコンビニとか行くんだぁ??」
「どういう意味、それ??(笑)」
「ごめん②。(笑)」

よっすぃ〜の笑顔につられて、自然と笑顔になってしまう。
自分でも分かる。
今の自分の笑顔は、けしてツクり笑いなんかじゃない事。

「梨華ちゃん何処住んでんの? この辺??」
「うん。ソコのマンションなんだ。」
「へぇ、そうなんだ? 送るよ。」
「え〜、悪いよぉ。」
「ってか、実は今家に帰りたくないんだ。(笑)」

笑いながら、小声でよっすぃ〜はアタシに言った。
ふと、この前の中澤先生が言った言葉が頭を過ぎった...


“いつも笑顔やけどなぁ...
 あの子、多分いろ②悩み抱えてるで...??
 お嬢様っていうのも、楽じゃないやろぉしなぁ....”

184YUNA:2003/03/30(日) 16:07


〜Hitomi’s Story〜

さっき、家に帰って来た親父に早々言われた。
“お前、大学はどうするんだ??”
ココ最近、毎日の様に言われる。
もう、うんざりだ。
うちは目的もないのに、大学になんて行きたくない。
この家の事だって、姉さんに任せて置けばいいんだ。
いつもの様に言い合いの喧嘩になって...
最終的に、殴られたお返しに親父を殴り飛ばして家を飛び出した。

うちは、あの家を出たくて②しょうがなかった。
うちを庇ってくれる母さんは、もうこの世には居ない。
全部②、あの親父の所為だ。
母さんが死んでしまったあの日から...
うちは、内緒で掛け持ちのバイトを始めた。
バイトを始めてから、親父の金には一切手を付けていない。


《人並み以上にIQがあるからって、なんだってんだ??》
《分かった振りしやがって...》
《いい親父っ面しやがって...》
《あのクソ親父、結局何も分かっちゃいねぇ!!》

コンビニに寄って、イラ②しながら家路に着くと前を歩く人影が揺れている。
それが梨華ちゃんだと、うちはすぐに気付いた。

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

「ってか、実は今家に帰りたくないんだ。(笑)」

梨華ちゃんに小声で伝える。
あんま意味ないかも??

「....どうか..したの??
...アタシで良かったら話、聞くよ??」

真剣な顔して、梨華ちゃんは言ってくれた。


そして、梨華ちゃんの部屋の前。
平気だって言ってるうちを差し置いて...
ある意味、梨華ちゃんに無理矢理連れて来られた。

「あがって。」
「....お邪魔..しまぁす。」

すごくキレイに片付いている部屋だった。
ソファーに座って、梨華ちゃんが来るのを待つ。
私服に着替えた彼女は、紅茶をいれてくれた。

「よっすぃ〜〜??」
「ん?」
「無理にとは言わないよ。
だけどさ、辛い事とかあるなら言って欲しいな。」

その控え目な言い方は...
今のうちにとって1番優しい言葉に聞こえた。

「.....不安っていうかさ..もう嫌なんだ...
...今の自分も...あの家も.....全部②.......」

あの日以来、何年も溜めていた涙。
今ココで、一気に溢れ出してしまいそうだった。
ホントは、ずっと誰かに聞いてもらいたかった。

185YUNA:2003/03/30(日) 16:08


〜Rika’s Story〜

よっすぃ〜は全部話してくれた。
過去の事、恋の事、両親の事、家での事も全部②。
聞いているアタシが、辛くなってしまったくらいだ。
今、彼女が抱えているモノは...
17歳が抱え込むような悩みじゃない。

彼女の軽い性格にも裏があって...
次から次へと彼女をツクるのは...
不安な気持ち、寂しい気持ちを紛らわす為だと言う。
1人になるのが、怖い・嫌だと言っていた。
あの眩しい笑顔の裏に...
よっすぃ〜はいろ②な痛み・悲しみを隠していた。
アタシが何も言わずに、彼女を抱きしめると...
彼女は、押し殺していた声を放った。

《どうして、今まで気付いてあげられなかったんだろう...??》

自己嫌悪に陥る。
その日、よっすぃ〜を部屋に泊めた。
タイミングがいいのかどうかは分からない...
だけどこの日、最近疎遠になってた保田さんは家に帰って来なかった。


〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜


あれから、よっすぃ〜はアタシの部屋によく来るようになった。
保田さんとは、どん②距離が出来て行った。
っていうより、ここ何日か保田さんは家に帰って来ていない。
それはそれで、アタシは別に構わなかった。
お互いの事は、もう必要としていないのかもしれない。
もうそろ②、潮時だって気付いてた。


「.....昨日は..ごめん。」

必ず朝目を覚ますと、よっすぃ〜はすぐに頭を下げる。
もうこれ日常茶飯の1つになってしまってるかも。
目は真っ赤で腫れてしまっている。

「何、言ってるの??
少しは、スッキリしたんじゃない??」
「....ありがと..梨華ちゃん。」

ギュっと後ろから抱きしめられる。
彼女の肩が震え始めているのが分かった。

「....うちずっと..誰にも言えなかったんだ...
.....親友の真希にも..言えなかった.........
...うち梨華ちゃんが居なかったら..どうなってたか分からない.......」

こんなにも弱くて、実は甘えん坊で...
気付いたら、よっすぃ〜はアタシにとって...
スゴク、愛しい存在になっていた。

186YUNA:2003/03/30(日) 16:11
更新完了ぉ〜♪♪♪

>28さん。
いつも②、レスありがとぉございますっっっ!!!
少し展開が早いかな?とは思ったんですが...
あまり長く書けないんです...(苦笑)
駄文ですが、最後までお付き合いください。

187名無しひょうたん島:2003/04/07(月) 21:36
展開速くても、充分ついていけますよ。

188YUNA:2003/04/09(水) 13:02


〜Hitomi’s Story〜

精神的に、うちは確実にヤバかった。
日が経つに連れて、積み重なっていくモノ...

最近特に、今の生活に耐え切れないと感じ始めた...
だからまず、彼女をツクるのをヤメた...
そして、寂しさを紛らわすのもヤメた...
うちが今、こうして存在するのも...
毎日、笑顔で居られるのも...
梨華ちゃんが、傍に居てくれるから...
そう、気付いたから...

唯一、心からホッとできる居場所を見つけた...
梨華ちゃんの腕の中は、きっと...
大好きだった母さんの腕の中以上に安心できる...

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

「....吉澤..先輩??」
「...高橋.....」

放課後、高橋を呼び出した。
彼女と逢うのは、いつぶりだろう...??

「....あの..っ.......」
「...ごめん高橋..もう逢うのヤメよう。」
「......どうしてっ..ですか!?」
「最近ちょっと、精神的に辛いんだ....
....もぉ高橋の傍に..居れない.......」
「....待ってちゃ..駄目ですか??」
「...ごめん..当分の間は1人がいいんだ。
....それに..うちみたいな奴待つなよ。
...高橋は可愛いんだから、もっといい奴見つかるって。」

そっと彼女を引き寄せて、唇に最後のキス。
彼女の涙が痛い。

「.....じゃ〜ね??」

握り締められた手をゆっくり離していく。

《.....高橋..ホントごめん。》

初めて、愛しいと思った存在。
そして初めて、うちは付き合った相手に罪悪感を感じた。

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

「ひとみちゃん、今日晴れてよかったね??」
「そだね。」

無事、高3に進学して...
少しでも、家、父親、そして受験からのプレッシャーから逃れる為に...
梨華ちゃんと公園に来ていた。

この間、梨華ちゃんから...
保田さんっていう人と別れたって事を聞いた。
あの部屋も、その人との思い出があるから...
引っ越したいとも言っていた。

この頃から、うちはやっと...
自分の気持ちに気付き始めていた。
そして、ある事を彼女に伝える事を決意していた。

「ねぇ、梨華ちゃん...??」
「なぁ〜に??」

ボートの上。
青い空を見上げる優しい表情がうちの方を向く。

「....いつ、引っ越すの??」
「あ〜うん、いつか。(笑)」

と言って、笑いながら振り向いた。

「...あの..さ.....」
「どうしたの、改まっちゃって??」
「....うち、家を出ようと思ってるんだ。」
「.....えっ!?」
「....一緒に..来て欲しい。」

189YUNA:2003/04/09(水) 13:03

「.....なぁ..石川??」
「....なんですか??」
「...あの吉澤って子と、どんな関係な訳??」

今から2週間前。
そんな保田さんのその一言から、事が始まった。

「....アイツとアタシ、どっちが大事なのよ!?」
「...よっすぃ〜の事、アイツなんて呼ばないで下さい!」
「何庇ってんのよ!?
知らないの、アイツの噂??
アイツは、アンタの事弄んでるだけなのよ!?」
「....何も知らないくせに、そういう事言わないで!」
「...知る訳ないでしょ!?
アンタだって、アイツの何を知ってるっていうの!?」
「.....分かるんです!!
...母親を失って、頼れる人も居なくて......
...あの子の気持ちが..痛いくらい分かるんです........」

そう言い終えると...
保田さんがハっとした顔をした事を今でも思い出せる。
そう、アタシには両親が居ない。
高1の夏、1人置き去りにされた。

「...保田さん..別れませんか......??」
「....石..川??」
「...アタシ..もう駄目です。」
「...何、言ってんの??」
「.....この間、見ちゃいました。
背の高い女の人と、腕を組んでホテルに入って行きましたよね??」
「....えっ!?」
「もう、いいんです。
そろ②、潮時だって気付いてました。
楽しかったです。 今までありがとうございました。」

アタシは立ち上がって、その日は1日中自分の部屋にこもった。
そして次の日、その事をよっすぃ〜に打ち明けると...
彼女は、何も言わずに抱きしめてくれた。
どうしてか分からないけど、涙が止まらなかった。
よっすぃ〜の腕の中は、スゴク②温かかった事を今でも覚えてる。


〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜


「“一緒に来て欲しい。”..かぁ.....」

保健室の窓から、空を見上げる。
あの日みたいに、キレイな空が何処までも続いている。

「どしたん石川、元気ないやん??」

中澤先生に声をかけられる。

「...そんな事..ないですよ??」
「...あんなぁ.....」

呆れた顔で中澤先生が言う。

「....ちょっと考え事をしてて...」
「...吉澤の事か??」
「.....はい...って違いますよぉ〜!!」

顔が真っ赤になっていくのが分かった。
中澤先生の顔がニヤけている。

「まぁ〜ええやないのぉ。
吉澤の事、大切にしたってや。
あの子、最近ホントに澄んだ目しとる。
石川とおる時の吉澤の笑顔、うち今まで見た事ないくらい輝いてるで??」

190YUNA:2003/04/09(水) 13:03


〜Hitomi’s Story〜

あれから、受験の事で忙しくなって...
梨華ちゃんと逢う時間が急激に減ってしまっていた。
毎日、家に来る家庭教師。
うちにそんな奴は必要無いし、はっきり言って意味無い。

そして、今日もアイツが来る。
はっきり言って、うざい。
“勉強以外の事教えてあげる♪♪”
なんて今時言わねぇし、流行らねぇ〜っつぅ〜〜の!!

放課後。
梨華ちゃんの仕事が終わるのを待って、2人で家路に着く。
その話を、久しぶりに逢った梨華ちゃんに話した。
すると、彼女は声を出して笑い始めた。

「あっはっはっはっ、何それぇ〜〜〜!!(笑)」
「変っしょ??ホント、まじキモイんだってぇ。(笑)」

久しぶりに笑ったかも。

「.....梨華..ちゃん??」
「...ん?」
「....こないだの..事なんだけどさ.......」

道の真ん中...
うちは立ち止まって、振り向いた梨華ちゃんを見つめた...

「....う..ん.......」
「...言う事ちゃんと、うち言ってなかった。」
「.....えっ??」

胸が痛い。
きっとこれが最初で最後。

「.....好き..なんだ、梨華ちゃんが。」
「...よっ..すぃ......」
「....本気..だから。」

そっと、うちの頬を撫でた細い指。
自分が泣いてしまっている事に気付く。
そして、梨華ちゃんも....

「.....いいの..アタシで??」
「...梨華ちゃんが..いい.......」

ギュッと細い腰を抱き寄せる。

「.......部屋..探さないとね??」

と言って、少し体を離して梨華ちゃんは優しく微笑んだ。
ゆっくり重なっていく唇。
夕日は静かに沈んでいった。


〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜


「.....今日..家庭教師来るんじゃなかったの?」
「....いいよ..あんなの必要ない。」

梨華ちゃんの部屋。もちろん2人きり。

「...梨華ちゃんが..居るから。」

腕の中に居る彼女のこめかみにキスをする。
すると、くすぐったそうに片目をつぶった。
あれから、まめに梨華ちゃんと逢うようになった。
本当に愛しくて②しょうがない...

毎日が、スゴク幸せで...
だけど、そんな幸せもつかの間だった...


『...ガチャっ.....』

ゆっくりと開いた玄関のドア。
幸せな時間はその音で、一瞬の内に掻き消された。
そこには立っていたのは、梨華ちゃんの元カノ。
梨華ちゃんの戸惑った顔。
その人の手にはナイフ。

「.....石川、アタシと一緒に死んで。」

突進してくるナイフ。
確実に梨華ちゃんを狙っている。
彼女に触れる直前、うちは体をひねって...
梨華ちゃんを庇うように、ナイフに背中を向けた。

一瞬の出来事だった...
怯えた顔をしたその人が、部屋を逃げるように出て行った。

怖いくらい、心臓の音が感じ取れる。
鈍い痛みを感じる部分に触れると、手は真っ赤に染まった。
そして、だん②と意識が遠退いて行くのが分かった。
そんな中、うちの名前を呼ぶ梨華ちゃんの声が聞こえた。
だけどうちは、梨華ちゃんに答える事ができなかった...





continues。。。

191YUNA:2003/04/09(水) 13:11
少ないですが、更新しました。

あ”っ!?
189は、〜Rika’s Story〜です。
いれたつもりだったんだけどなぁ...
消えちゃってました...(汗)


>187の名無しひょうたん島さん。
レス、ありがとぉ〜ございますっっっ!!!

>>展開速くても、充分ついていけますよ。

大丈夫っすかねぇ...??
最後まで、頑張りたいと思います。

192マー:2003/04/10(木) 03:46
更新楽しみに読んでます。
せっかく甘〜い感じになってたのに・・
お願い、二人を幸せにしてあげて
下さいね!これでもか!って
いうぐらいに・・。

19328:2003/04/16(水) 21:48
しばらく来ない合間に更新されてる〜!
お疲れ様です。
んぉ〜、何と言うところで止めるのですかっ!
やっとお互いに向き合えたのにこんなことに・・(泣)
ドキドキしつつ、次回をお待ちしておりまする。

194YUNA:2003/04/18(金) 14:07



『my life。/ur life。/our life。』
================


−Ⅲ−



〜Rika’s Story〜

とある病院の1室。
閉じられたままの大きな瞳を見つめる。
あの事があってから、もう丸3日が経つ。
刺された場所が、急所から微妙に外れていたらしく...
運良く、よっすぃ〜は一命を取り止めた。
後遺症も残らないとの事だった。

外を見れば...
季節は、夏から秋へと移り変わろうとしていた。


〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜


『すみませんが、もうひとみにはもう逢わないで下さい。』

5日目の朝方。
よっすぃ〜のお姉さんが病室にやって来た。

「....えっ??」
「分かっているでしょう。
この子がこうなったのも、アナタの所為なんですよ??」

そう言われてしまうと、何も言えなくなってしまう。
アタシは頭を深く下げて、病室を出た。
そして数日後、後藤さんから聞いた。
よっすぃ〜が目を覚ました事。
だけど、アソコに戻る事はもうなかった。


〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜


「梨ぃ〜華ちゃ〜〜ん♪♪」

退院したと聞いた数日後。
棚の中を整理していると...
よっすぃ〜の声と共に、保健室のドアが開いた。

「なんで、お見舞い来てくんなかったのさぁ。」

ギュッとよっすぃ〜の腕が後ろから、アタシの腰に巻き付く。

「......えっ...
...あ..うんと....忙しかったの......」
「....そっかぁ。
...残念、いっぱい甘えようと思ったのにぃ。(笑)」
「......そ..だね...」

どうしても、笑顔がツクり笑いになってしまう。

「.....どしたの??」

心配そうに、アタシの顔を覗き込んできたよっすぃ〜。
アタシこれ以上優しくされたら、割り切れなくなる。

「....あのさ..姉さんが言った事気にしてんの??」
「...えっ..なんの事??」

最近、嘘を吐くのがスゴク下手になってきてる。

「....気にしなくていいから。
うちが勝手に、梨華ちゃんの事守りたくて守ったんだからさ。
置いてくなんて事しないでよ、もう1人にしないで。」

よっすぃ〜の顔が、首に埋められると...
かすかにだけど、肩が震え始めているのが分かった。

《馬鹿だなぁ..アタシ...》
《どうして..気付かないかなぁ...》
《よっすぃ〜がアタシの事を必要としてくれてる以上に...》
《アタシはよっすぃ〜の事必要としてるのに...》

195YUNA:2003/04/18(金) 14:08


〜Hitomi’s Story〜

入院をしてる間、梨華ちゃんは1度も逢いに来てくれなかった。
きっと彼女の事だから...
うちが刺されたのは“自分の所為”とか思ってるんだろう。
けど、理由は絶対それだけじゃない。
梨華ちゃんの事を姉さんに聞けば、余所余所しい。
絶対、何か知ってる。
そう思ったうちは、姉さんを問い詰めたらあっさり口を開いた。
親父にそう彼女に言えと言われたって。
許せなかった。
会いにも来ないくせに、あのクソ親父。
いい親っ面しやがって。

退院早々、うちは親父に話をした。
家を出るつもりで居る事。
大学に行くつもりもない事。
もちろん、向こうも黙っちゃいなかった。
言いたい事を言って来た。
誰のおかげでココまでやってこれたとか。
恩着せがましい事を言って来た。
都合が悪くなるといつもそうだった。
だけど、もう限界だった。

『うちと姉さんは違うんだ!!
アンタの思い通りになんかならない!!
これ以上、大事なモノを奪わないでくれ!!
もうこれ以上、うちの人生をめちゃくちゃにしないでくれ!!』

言ってやった。
溜まりに溜まってた感情。
この一言で、あの親父が黙った。
その日は、何も言わずに親父の部屋を後にした。


〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜


「...ごめんね...ごめんね.......」

梨華ちゃんは、さっきから何度も②うちに謝ってくる。

「....どして..謝るのさ??」
「...だって..アタシよっすぃ〜にヒドイ事した.......」
「...してないって。」
「...だって、寂しい時に傍に居てあげなかった........」
「.....今..傍に居るからいい。」

梨華ちゃんの肩を掴んで、うちの方を向かせる。。

「....今こうして、梨華ちゃんの温もり感じて居られるからいい。」

どちらからともなく、ゆっくりと唇を近付けていく。
そして、タイミング悪く鳴る授業再開のベル。
だけど、うちはココを動く気なんて最初からない。
俯いてる梨華ちゃんの頬に触れて、そっとキスをする。

「......授業は??」
「....ん〜、サボる。」

そう彼女に告げ...
うちはゆっくり、梨華ちゃんの体をベッドに押し倒した。

196YUNA:2003/04/18(金) 14:09


〜Rika’s Story〜

「....駄目っ...よっ..すぃ........」
「......駄目??」
「....だって....学校ぉ......」
「...気にするよね..ごめん。」

よっすぃ〜は体を起こして、アタシに手を差し出した。
何も言わずにその手をとる。

「.....ねぇ..笑わない??」
「ん〜〜??」
「....ねぇ、笑わないって約束して??」
「ん〜、どうしよう。」
「...ちょっとぉ.......」
「ごめん嘘だよ。何?」
「...初めて..なの.......」
「ん??」
「...アタシ..シた事ないの......」
「.....マジっ!?」
「....う..ん.......」

よっすぃ〜驚き過ぎ。
答えるに答えられなくなっちゃうじゃん。

「んじゃ〜、大切にしなきゃね。
だけどいつか、梨華ちゃんの大事なモノはうちがモラうから。」

と言って、アタシのこめかみにキスをした。

「....うん。」

ギュッとよっすぃ〜に抱き付く。

「....絶対..大切にするから。」

よっすぃ〜のその言葉に頷いて、もう1度唇を重ねた。


〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜


「ねぇ、ココは??」

待ちに待ったひとみちゃんと過ごす、何ヶ月ぶりかの週末。
今日は、2人でお部屋探し。
いつから、“ひとみちゃん”って呼ぶようになったかって??
それは内緒〜〜〜♪♪

「ん〜、高くない??
うち、毎月こんな出せないよぉ。」
「何言ってるのぉ。
ひとみちゃんに全部払ってもらうつもりないよぉ。」
「えぇ〜、なんでぇ??」
「一緒に払おうよ。
ひとみちゃん、大学行くにもお金必要でしょ??」
「あ〜、まだ言ってなかったっけ??」
「ん??」
「うち、大学行かない事にしたから。」
「えぇっ!? 聞いてないよぉ!?」
「だって、言ってないもん。」
「もぉ、大学は行かなきゃ駄目でしょ??」
「ん〜、やりたい事ないしぃ。
それに、自分より大事なモノ見っけちゃったから。」

話をはぐらかす様に...
後ろから抱きしめられて頬にキスをされる。
そういう事言われちゃうと、何も言えなくなっちゃう。

「....後悔しても、しらないからね??」
「梨華ちゃんが一生傍に居てくれるなら、後悔しないもん。」

ひとみちゃんは、いつも平気で恥ずかしい事を言う。
これじゃ〜、どっちが年上か分かんないよぉ。
でも、スゴク②嬉しいよ。

言葉にはできないけど...
アナタが、アタシの事を想ってくれる気持ちより...
きっと、アタシがアナタを想う気持ちの方が強いから。

197YUNA:2003/04/18(金) 14:13
更新しましたっ♪


>マーさん。
レス、ありがとぉございますっっっ!!!

>更新楽しみに読んでます。
んぁ!?
マジっすかぁ、ありがとぉございますっっっ!!!!!
ん〜、うちも2人には幸せになって欲しいですっっっ♪♪♪


>28さん。
レス、ありがとぉございますっっっ!!!
ちと、キレのいいトコで止めてみました。(笑
今回の話は、いかがでしょ...??
ぶっちゃけ、あまり自信が...(汗

19828:2003/04/18(金) 22:31
更新、お疲れ様でした。
吉が無事でまずホっといたしました。良かった良かった。
しかし、梨華ちゃんの
(#´▽`)>初めてなの・・
には何だか萌えてしまいましたw
強くて優しいよっすぃ〜が素敵です。

いよいよ二人の新婚(?)生活がスタートですか。
甘く甘くなりそうな予感・・
次回も期待しております。

199マー:2003/04/19(土) 00:42
わあ・・更新されてるぅ嬉しい・・
次回も楽しみにしてます!!
小説の中だけでも、堂々と・仲良く・
させてあげて下さいねっ。

200YUNA:2003/04/25(金) 14:28


〜Hitomi’s Story〜

親父から、数年に渡って貰ったお金は...
大き目のバックの中に入れて机の上に置いて来た。
そして1週間前、うちはあの家を黙って出た。
必要な物だけを持って。
行き先は、もちろん梨華ちゃんの部屋。

高校はまだ通ってる。
ヤメる気で居たんだけど...
大学には行かないと言い張ったうちに...
せめて高校だけは卒業してと、梨華ちゃんに頼まれた。
そこまで言われちゃうと、行くしかなくて。
だけど、梨華ちゃんの白衣見れるから行ってるっていうのも一理ある。

季節が変わって行く...
もうすぐ春がやってくる...
卒業まで、後残り1ヶ月...

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

住む場所も決まって、引っ越す日にちも決まって...
毎日、2人で少しずつ荷物をまとめている。

「なんか、あっという間だったなぁ。」
「ん〜??」
「いろ②あったなぁって。」

なぁんか、遠く見つめてしみじみしてる梨華ちゃん。

「んじゃ、引っ越すのヤメる??」

なんかムカついて、ついキツイ口調で言ってしまう。
単なる、ヤキモチなんだけど...

「.....それって、ヤキモチ??」
「...ちっ..ちげぇ〜よ!」

まさかの図星。
1人顔を真っ赤にして、ふて腐れる。

「やぁだぁ〜、可愛い〜〜〜 vV」

ギュッと、梨華ちゃんに後ろから抱きしめられる。

《...ちょ..っ....梨華ちゃんの..胸が!?》

「.....スゴク..嬉しいよ??」

うちを見上げる、何とも言えない表情。

《メチャ②..押し倒したくなるんすけど...》

「....ごめん!」

梨華ちゃんの方を向いて、キスをしながら押し倒した。

201YUNA:2003/04/25(金) 14:28


〜Hitomi’s Story〜

親父から、数年に渡って貰ったお金は...
大き目のバックの中に入れて机の上に置いて来た。
そして1週間前、うちはあの家を黙って出た。
必要な物だけを持って。
行き先は、もちろん梨華ちゃんの部屋。

高校はまだ通ってる。
ヤメる気で居たんだけど...
大学には行かないと言い張ったうちに...
せめて高校だけは卒業してと、梨華ちゃんに頼まれた。
そこまで言われちゃうと、行くしかなくて。
だけど、梨華ちゃんの白衣見れるから行ってるっていうのも一理ある。

季節が変わって行く...
もうすぐ春がやってくる...
卒業まで、後残り1ヶ月...

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

住む場所も決まって、引っ越す日にちも決まって...
毎日、2人で少しずつ荷物をまとめている。

「なんか、あっという間だったなぁ。」
「ん〜??」
「いろ②あったなぁって。」

なぁんか、遠く見つめてしみじみしてる梨華ちゃん。

「んじゃ、引っ越すのヤメる??」

なんかムカついて、ついキツイ口調で言ってしまう。
単なる、ヤキモチなんだけど...

「.....それって、ヤキモチ??」
「...ちっ..ちげぇ〜よ!」

まさかの図星。
1人顔を真っ赤にして、ふて腐れる。

「やぁだぁ〜、可愛い〜〜〜 vV」

ギュッと、梨華ちゃんに後ろから抱きしめられる。

《...ちょ..っ....梨華ちゃんの..胸が!?》

「.....スゴク..嬉しいよ??」

うちを見上げる、何とも言えない表情。

《メチャ②..押し倒したくなるんすけど...》

「....ごめん!」

梨華ちゃんの方を向いて、キスをしながら押し倒した。

202YUNA:2003/04/25(金) 14:28


〜Rika’s Story〜

「...ひとみ..ちゃん......!?」

キスをされて、押し倒されて...
ひとみちゃんは、アタシの上に覆い被さった。

「......我慢..できないんだ...」

ひとみちゃんの舌が絡んでくる。
カッターシャツのボタンが外されていく。
脇腹を撫でる指。
自然と息も上がっていってしまう。

「.....っ..とみちゃん??」

彼女の名前を呼ぶと、眉を八の字にしてアタシを見た。

「...アタシの事..愛してる??」
「.....愛してるよ。」
「...ずっと..一緒??」
「.....一緒だよ。」

少し間をおいて伝える。

「...なら..いいよ...シよ..ぉっ.....??」

少し体を起こして、ひとみちゃんにキスをする。
そして、自分から舌を絡めて見る。

「.....梨華..ちゃん.........」

真っ白になっていく意識の中、ゆっくり体が押し倒されていく。
ブラが、優しく押し上げられた。

「...メチャ②..キレイだよ......??」

ひとみちゃんの唇が首筋に埋められる。
生暖かい感触。
体中にキスをされて、アタシは声をあげる事しかできない。

「.....感じちゃってる??」

胸の突起が、ひとみちゃんの口の中に含まれる。

「...んっ!!」

素直に反応してしまう体。
気付いたら、ジーンズが脱がされていた。
ソコはもう、恥ずかしいくらい濡れてしまっている。

「....もう..グショ②だね??」

つ〜っと、割れ目を指でなぞられる。

「...はぁ...ヤん..っ.....!」
「........梨..華......」

舌を絡め合うキス。
そして、ひとみちゃんの唇が下に下りていく
スゴク恥ずかしい格好をさせられて...
下着越しに、その部分に触れられる。

《....もぉ...おかしくなりそう..っ.......!》

203YUNA:2003/04/25(金) 14:29


〜Hitomi’s Story〜

「...あっ...あっ...あっ...ん.....!
....ねぇ...もぉ..っタシ....駄目ぇ......!!」



梨華ちゃんの体が落ち着いてから...
そっと指を引き抜いた。
薄く血で染まった指。
舌でゆっくりと舐め取る。

「...ちょっ..ヤぁ...ひとみちゃん......!!」

顔を赤らめて、うちから目線を逸らす梨華ちゃん。
そっとおでこにキスをして...
もう1度、梨華ちゃんの脚を広げる。

「......ひとみ..ちゃん!?」
「ん〜ほら、傷の手当てしないと。」

血が滲み出ている部分に...
舌を這わせたり、中に入れてみたりする。

「...はぁ...ぁ..ん....ヤぁ.......」
「....もっかい..イっとく??」

意地悪い笑み。

「......馬鹿ぁ..っ....」

204YUNA:2003/04/25(金) 14:29


〜Rika’s Story〜

気付いたら、アタシはひとみちゃんの腕の中で寝ていた。
いつの間にかかかっているブランケット。

《っていうか、リビングでシちゃったんだ...》
《しかも、ダンボールに囲まれて...(苦笑)》

なんか、自然と笑みが零れてしまう。
アタシの胸の中は、不思議なくらい安心してて...
ひとみちゃんの腕の中だから、きっと余計そう感じちゃう。
ひとみちゃんはいつも、幸せをいっぱいくれる。
アタシも、ひとみちゃんにとってそんな存在で在りたい。

「.....梨華??」

目を擦りながら、ひとみちゃんが目を覚ました。

「...今..何時??」

と言ったひとみちゃんに、ギュっと抱きしめられる。
身動きとれないんだけど...

「...えっと..ねぇ......」

なんとかして、コーヒーテーブルの上の腕時計を取る。

「...もぉ、7時だよぉ!?」
「................マジぃっ!?」

《ひとみちゃん..反応遅いよ.....》

「....アタシ、ご飯の支度するね??」
「ん〜、いいよぉ。
コンビニかどっか、後で行って来るよぉ。」
「えぇ〜、でもぉ。」
「.....身体..ダルイっしょ??」

ニヤ②しながら、ひとみちゃんが言う。

「...もぉ........」

ブランケットを頭から被る。
だけどそう言われてみると...
腰が重くて、アソコが痛い...!?

「...シャワー浴びよう??」

ブランケットから、目だけを出すと...
ひとみちゃんは笑いながら立ち上がって、手を差し伸べた。
1度頷いて、大きな手を握る。
ふと、体が宙に浮かんだ。

「...ひっ、ひとみちゃん!?」
「歩けないっしょ??」

ニカっと笑ってひとみちゃんは言った。
反抗出来ないのが悔しい。
腰が重くて、動けないのが事実。
アタシはひとみちゃんに、お姫様抱っこをされて...
そのまま、バスルームに向かった。


〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜


「.....ただいまぁ。」

夕方、いつもの時間より今日はちょっと遅い。
目の前のドアに鍵を差し込んで、中に入った。
するとダンボールに囲まれて、ひとみちゃんが横になっているのが見えた。

《可愛い〜〜〜》

静かに寝息をたてる表情は、誰がどう見ても可愛い。
スゴク得した気分に浸る。

「ん〜、梨華ぁ.....」

ひとみちゃんの腕が絡み付いてくる。

「おけぇりぃ〜〜〜」

顔をアタシの腕の中に埋めたまま、ひとみちゃんは呟いた。

「ただいま。
って、ひとみちゃんこんな所で寝たら...
風邪ひくでしょ?? それに明後日、卒業式なんだからね??」
「ん〜、うん。
愛してるよぉ、梨華ちゃ〜〜〜ん♪♪」

会話、噛み合ってないし...

「ってかさか、寂しいっす。
もぉ学校で逢えなくなるしさぁ、留年でもすっかなぁ...」
「もぉ、しっかりしてよぉ。
働くんでしょ?? 仕事先も決まったんだから、ちゃんとしなきゃ。」
「ほぉ〜〜い。」

2人で笑い合える時間。
アタシはスゴク幸せだよ??
アナタは??





continue。。。

205YUNA:2003/04/25(金) 14:38
更新終了いたしました♪
って、うげっ!?
ダブちゃった、ごめんなさいです...

>28さん。
レス、ありがとぉございます。
梨華ちゃんには、いつも純で居て欲しい願望が...(笑
でも、エロいみたいな。(ぇ


>マーさん。

レス、ありがとぉございます。
そんな楽しみにだなんて...
駄文で、ごめんなさい...(苦笑
でも、頑張りますっっっ!!!

次が最後のCHAPTERになります。
よかったら最後まで、お付き合いください。

206マー:2003/04/26(土) 01:41
更新、お疲れ様ですぅ〜。
甘・甘でいいですね♪"初めて・"に
読みながらドキドキしたりなんかして・・。
でも二人の会話とか、実際のよっすぃと
りかちゃんぽくて好きです!!
楽しみにしてますね。

20728:2003/04/27(日) 21:55
更新、お疲れ様です。
はぁ・・ついに、ついに結ばれたのですねぇ(遠い目)
石川さんは天然フェロモンの持ち主ですからw
ピュアでありつつエロイのがまたイイですw
次回で最後ですか・・
寂しいような楽しみのような心境ですが、楽しみにしてます。

208YUNA:2003/05/07(水) 13:26





『my life。/ur life。/our life。』
================


−Ⅳ−



〜Hitomi’s Story〜

卒業式は無事に終了して...
後輩から貰った花束を...
両手一杯に抱えて、真希と校門を出てた。
すると、目の前には...
去年卒業して行った、市井さんと矢口さんが手を繋いで立っていた。

「いいっすねぇ、ラブ②で。(笑)」

矢口さんに向かって、笑いながら話し掛ける。

「よっすぃ〜だって、梨華ちゃんと上手く行ってんでしょ??」
「分かります??」
「お前、その左の指輪見りゃ〜一目瞭然だろ??」

変わらない市井さんの笑顔を見て、なんかホっとしてる自分が居る。

「後藤はどうなんだ??」
「ん〜後藤はぁ、適当っすかねぇ。」
「お前は、ホント相変わらずだなぁ。(笑)」


それから、一旦部屋に戻って花を置いて...
久しぶりに、4人で出かけた。
なんか、かなり懐かしいなぁなんて思っちゃったり...

途中で、梨華ちゃんから仕事が終わったいうメールが届いた。
市井さんが、“呼んだら??”と言ってくれて...
後で、彼女も合流する事になった。

真希はというと...
ついさっき、携帯を通してカテキョの安部さんと話しをしていた。
名前は、よく真希から聞くんだけど...
実際に、うちは逢った事がない。
かなり可愛いって事は...
安部さんと仲の良い、市井さんと矢口さんから聞いてる。
真希は、いつも安部さんの事を話してくる。
きっとっていうか、絶対本命だ。
どれくらい付き合ってると思ってんだってぇ。
気付かないと思うほうがおかしいって。

「なぁ〜ぁ〜、真希??」

待ち合わせの場所に着いて...
市井さんと、矢口さんに聞こえないように話し掛ける。

「ん〜〜〜〜??」
「安部さん、本命っしょ??」
「へっ!? ちっ..違うって!!!
なっ...なっちとは、何もないってぇ〜〜〜!!!」
「なぁ〜に、キョドってんだよっ??
それに、何したとかうち聞いてないしぃ〜〜〜」
「...う”っ........」

《分かりやすい奴ぅ〜〜〜(笑)》

「ん〜でもいいじゃん。
お互いさ、いい人見つかってさ??」
「.....そだ..な...」
「おっ、認めたなぁ〜〜!!(笑)」
「...げっ!お前、かなりムカツク!!」
「あはははははははは!!!!」
「どした、お前等??」
「いやぁ〜、真希がさっき話してた安部さん。」
「なっちがどした??」
「....なぁんか、本命らしいっすよ??」
「何っ!! マジかよっ!!
ごとぉ〜〜、良かったじゃねぇかなぁ〜〜〜!!」

バシ②と真希の腕を叩く市井さん。
そして、顔を真っ赤にしている真希。
そして...

「....うるせぇ〜〜〜〜!!」

と真希がそう叫んだ時...

「....ごっちん??」
「.........なっ..ち!?」

《この人が、なっちさん??》
《うっわぁ、メッチャ可愛い!?》

なぁんか、ホッとしてしまう笑顔。
白くて、まさに天使の様な人。
まさに、ごっちんが好きになりそうなタイプ。

《ってか..マジ可愛い....》

なんて思いながら、1人彼女を見つめていると...

「顔、ニヤ②してる...」

ふと、背後から聞こえた声...
一瞬で、血の気がひいていくのが分かった...

「.....りっ...梨華ちゃん...」

声が、思いっ切り裏返った。

「もぉ、最低....」
「...ごめん!! ホントごめんなさい!!」
「...もぉ、知らない!!」

みんなの後を追うように...
どん②先を歩いて行ってしまう梨華ちゃん。
うちは急いで、彼女の背中を追いかけた。

209YUNA:2003/05/07(水) 13:26


〜Rika’s Story〜

実はあんまり怒ってなかったり...??(笑)
ただ、ひとみちゃんの焦る顔が見たかっただけだったり...??(更笑)
アタシ性格悪い!?

「梨ぃ〜華ぁ〜〜ちゃ〜〜〜ん!!」

後ろから抱き付いてくるひとみちゃん。
軽く振り払ってみる。

「なんだよぉ。」

《ふくれされてるぅ〜》
《可愛い〜〜〜♪♪》

「あぁいう事、もう2度とないようにしてね??」
「...はぁい。」
「っていうかね??
アタシ、最初っから全然怒ってないしぃ。」
「....ほぇ!?」
「ちょっと、意地悪してみたかっただけぇ。」
「うっわぁ何っ、かなりムカツクんだけどぉ」
「いいじゃない。」

ひとみちゃんの腕をとって抱き付く。
ちょっと胸を押し付けてみたり...??

「....ねぇ..人居ないトコ行かない??」
「もぉ、何考えてんのよぉ!?」

頭を軽く叩く。

「いいじゃんかよぉ。」
「部屋、戻ったらね??」
「ん〜じゃ〜、今夜も頑張っちゃおぉかなぁ!!」
「馬鹿っ...」

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

あの後、ごちゃ②してるアタシ達の部屋へ来て飲み会(?)をした。
安部さんに、べったりなごっちん。
そんな安部さんも、満更ではなさそう。
矢口さんは、市井さんをバシ②叩いて笑っている。
そして、ひとみちゃんはというと...

「...梨..華.......」

すごくクールな声が、耳元で囁かれた。
そして、唇に優しくキスをされる。
なんか、ひとみちゃんいつもと違う!?
いつになく、クールになってる...
お酒飲むと、こうなるんだぁ...

《だけどぉ...》
《クールなひとみちゃんもいいなぁ、カッコよくてぇ〜》

ちょっとだけ、ひとみちゃんに抱きついてみる。
すると、何も言わずに抱き寄せてくれる。

「....愛してるよ、梨華。」
「...アタシも..ひとみちゃん.......」

もう1度重なる唇。
そして...

「...ベッド、行こっか??」

みんなが寝静りかえった頃...
ひとみちゃんは、アタシの耳元で囁いた。

「......うん...」

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

「あんっ...っとみ..ちゃっ.....!!」
「...ほらっ、聞こえちゃうよ??」
「だっ..ぇ...あ..ぁ....っ......」

もうすでに、意識が飛びそうだった。
頭の中は真っ白で...
何も考えられなくなってる...

《おかしくなりそぉ..だよぉ....》

「....気持ちぃ??」
「あんっ...!気持ち..ぃ...よぉ.....
...壊れちゃ..っ...おかしくなりそ..ぉ.......」
「.....いいよ..イっても??」

その言葉が合図。
アタシはそのまま、ひとみちゃんの腕の中に沈んでいった。

210YUNA:2003/05/07(水) 13:27


〜Hitomi’s Story〜

そして、引越し当日。
市井さん、矢口さん、ごっちん、なっちさん...
そして、中澤先生・平家先生まで手伝いに来てくれた。

思ったよりも、かなりのペースで引越しは終わって...
日が暮れる前には、大体片付いていた。

「.....どうぞぉ。」

と言って、みんなにお茶を淹れた梨華。

「「「いただきまぁす。」」」

声が重なる。
そして、部屋中に笑い声が響き渡った。

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

日が暮れ...
中澤先生・平家先生は...
“これから飲みに行くぞぉ〜〜〜!!!”
と、張り切っていた。

そして、日にちが変わり...
市井さんと矢口さん...
そして、ごっちんとなっちさんは...
仲良さそうに手を繋いで帰って行った。

あれから、ごっちんはなっちさんと上手くいったみたい。



そして、今日から2人で新しいスタート。

この先、どんな事が待ち構えているか分からない...

だけど、ずっと一緒。

これだけは、約束できるから。


「梨華ちゃ〜ん??」
「なぁに??」
「よろしくね、今日から。」
「うん。」

うちらは微笑み合って、今日最初のキスを交わした。


少し前まで、違う人生【みち】を歩いて来たけど...
これからは、新しい人生【みち】...
この先はずっと②2人、同じ人生【みち】...




the end。。。

211YUNA:2003/05/07(水) 13:33
完結です。
UP遅れてごめんなさいれす...

>マーさん。
レス、いつもありがとぉございます♪♪♪
2人の会話...
実は、結構無意識で書いているんですが...(ぇぇ
実際の会話っぽいっすかっっっ!?
嬉しいっす♪♪♪

> 28さん。
レス、いつもありがとぉございます♪♪♪
梨華ちゃんはぁ、自覚無しですから困ったものです。(笑
吉も大変っすねぇ〜。


最後まで読んでくださった方、ありがとぉございます♪♪♪
ちょっといまいちだったかも...!?
次があったら、次に頑張りたいと思います。

212マー:2003/05/08(木) 01:39
完結・おめでとうございますぅ♪
ず〜っと楽しみに読ませてもらってました。
ハッピーエンド♪で嬉しい〜。でも、終わっ
て、ちょっと淋しい・・また、待ってますね!
いつか、新作読めますよ・ね・ね?!

213名無し( `.∀´):2003/05/11(日) 11:29
完結お疲れ様でした。
ずっと読ませてもらっていました。
次回作も期待しちゃいます。

214YUNA:2003/05/29(木) 13:37
おひさしぶりです♪
ちょっと古いですか、藤本の歓迎会の
「もしも生まれ変わるなら、誰??」の時の
なっちの、吉を男として見てる発言をネタにしました。

かなり駄文ですが、お暇なら読んでください。
えっとぉ〜、まずレスのお返事を...

>マーさん。
レス、そして最後まで読んでくださってありがとぉございます。
新作はぁ、もうちょっと待ってください。
今、ストックを作ってます。
そっちの方も、読んでいただけたら嬉しいです♪♪♪

>名無し( `.∀´) さん。
レス、そして最後まで読んでくださってありがとぉございます。
次回作、ご期待に添えられるかどうかは分かりませんが...
頑張りたいと思います♪♪♪

215YUNA:2003/05/29(木) 13:38




『the way u r...』
===============


「...うちってさ、女に見えないかな??」

番組の収録が終わって...
控え室に戻って...
今は2人きり...
着替え終えたひとみちゃんは...
ソファーに座りながらボソっと呟いた...

「どぉしたの??」
「....うちって、女に見えない??」

あぁ、さっきの事か...
さっきの安部さんの...
ひとみちゃんの事を男としてしか見てない発言の事...
まだ気にしてるのかなぁ...??
そんなに気にする事ないのになぁ...

「気にしてるの??」

向かい合う様に...
ひとみちゃんの膝の上に座る...

「...だって..梨華ちゃんはさぁ........
.....男、苦手でしょ??
....だからやっぱ、うちもっと女っぽい方がいいのかなぁ〜なんて??」

落ちないように、腰にまわしてくれた腕...

「なぁ〜に言ってるの??
ひとみちゃんはぁ、ひとみちゃんでしょ??」
「....でも..さぁ..........」

久しぶりにネガティブ入ってる...
ちょっといつもと逆...

「どんなひとみちゃんでも、大好きだよ??
アタシはぁ、吉澤ひとみっていう1人の人を好きになったの。
ひとみちゃんが、女の子だから好きになったっていうのもあるよ??
だけどぉ、どんなひとみちゃんでも....
やっぱり、ひとみちゃんはひとみちゃんじゃない。」

そっと髪を撫でて、おでこにキスを落とす...

「....ホント??」
「ホント。」
「...うちが、性転換とかしても??」
「したいの??」
「....違う、例えだよ。」
「でも、嫌いになると思う??」
「...........思わない。」
「でしょ??」

ひとみちゃんは知ってる...
アタシに、スゴク愛されてる事...
だけど、アタシも知ってる...
ひとみちゃんに、スゴク②愛されてる事...

「無理なんてしないで??
ひとみちゃんの好きな様にすればいいんだよ??
どんなひとみちゃんでも、アタシはずっと②大好きだから。」
「.....うん。」

大きな瞳から涙が零れ落ちた時...
アタシも気付いたら涙が溢れてた事に気付いた...



言葉にして...
初めて気付かされる事もある...
そして、何度も②自覚する...

ねぇ、ひとみちゃん...??
アタシひとみちゃんと、ずっと②一緒がいいなぁ...

同じモノを見てぇ、“キレイだね??”って言いたいの...
同じ時間過ごして、笑い合えたらきっともっと素敵だよね...??

“愛してる”なんて言う歳じゃないのかもしれない...
まして...
一生一緒の相手を決める歳でもない...

だけど...

アタシもぉ決めちゃったよ...??
っていうか、もぉ決まってたの...
初めてアナタに出逢ったあの日から...


20年後も...
アタシの隣りで寄り添ってくれる笑顔は...
ひとみちゃんだって...




the end...

216名無し( `.∀´):2003/05/31(土) 21:09
age

217YUNA:2003/06/18(水) 14:22
どぉもみなさん、お久です。
今回も短編ですが、よかったら読んでやってください。
長編の方は、もう少し時間がかかりそぉなので...(汗

誰かが読んでくれてる事を願って...
レスとかくれちゃったら、嬉しいです♪♪♪(何っ

218YUNA:2003/06/18(水) 14:23





「....ごめんなさい、他に好きな人ができたの。」

18になったばっかの春...
3年間付き合った彼女に、振られた...
彼女は、3つ年上の女性〜ひと〜...
ガキのうちなんかを、相手してくれた方が笑っちゃうよ...

それでも、大好きだった...
誰よりも、愛してた...
だから...

「...そっか。」

うちは出来るだけ笑顔で、そう言って...
その場を後にした...
大人のフリをした...
だけど、その後涙がずっと②止まらなかった...

“もっと②、大人になりたい...”

あの時ほど、そぉ願った事はなかった...



『大人になりたい...』
==========



「ひぃとみちゃんっっっ♪♪♪」

と言って、幼馴染の彼女―石川梨華―は部屋に入ってきた...
締め切ったブラインド...
空気の入れ替えなんて、1週間以上してない...
もぉ部屋に篭って、1週間と3日...
ろくにご飯も食べないで、ただ②部屋でボーっと過ごす毎日...
学校は、行く気がおきなくって行ってない...
母さんは分かってるのか、何も言って来ない...

「暗いぞぉ〜!!!!!」

彼女はうちの隣りに腰をおろして、顔を覗き込んだ...
うちは焦って顔を俯いて隠した...

見られたくなかった...
うちきっと、すんげぇ顔してる...

「...ねぇ、ひとみちゃん。」
「ん??」
「.....アタシには、涙見せてくれないの??」
「別に、そぉいう訳じゃないよ。」
「...アタシばっか、ひとみちゃんの事頼りにしてて........
.....ひとみちゃん、ちっともアタシを頼りにしてくれないじゃない。
....ぅぇっく...ひぃ..っく......馬鹿ぁ〜〜〜!!!!!」

頭をバシ②叩かれる...
彼女は泣いていた...
全部②、彼女にはお見通しみたいだ...

うちは顔を上げて、彼女の隣りに座り直すと...
そっと彼女に体重を預けた...

「.....慰めてよ。」
「...ぅん。」

ギュッとうちを抱きしめてくれる細い腕...
自然とまた涙が零れた...

「....ぅっく...ふぅっ....っっぅ..っくぅ..........」
「辛かったよね。」

梨華ちゃんの唇が...
うちの唇と重なった...

「アヤカさんの代わりになんてなれないのは、分かってる。
だけど、アタシがずっとひとみちゃんの傍に居たげるから。
だから、もぉ大丈夫だよ??」

うちはその言葉に頷いた...


もっと、大人になれたら...
アヤカは、もう1度振り向いてくれるかな...??

もっと、大人だったら...
こんなにも、梨華ちゃんを心配させないで済むのかな...??


うちが...
もっと②、大人だったら...
もっと②、カッケぇ人間だったら...

219YUNA:2003/06/18(水) 14:23


*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*


「...ひとみ、久しぶり。」

うちの目の前には、元カノのアヤカ...
どして...??

・・・・
・・・・
・・・・

アヤカと別れてから、9ヶ月...
彼女の存在は、うちの中から完全に消えた...
なんて言ったら嘘になるけど...
彼女の居ない空気に、完全に慣れてきていた...

そして、今でも...
うちの隣りで笑ってくれてるのは梨華ちゃん...

いつも傍に居てくれて...
ヘコんでると、さり気なく声をかけてくれて...

気付いたら...
うちの中で、今まで以上に...
今までとはまた違う感じに、すんげぇ大きな存在になっていた...


「ねぇ、どこ行くのよぉ〜??」

休日...
彼女の手を引っ張って街に出た...

「もぉすぐ誕生日じゃんか、なんか買ってあげるよ。」
「えぇ、いいよぉ。」
「なぁに、遠慮してんの?
うちこの日の為に、バイト代貯めてたんだ。」

毎日②頑張ってバイトしたんだ...
梨華ちゃんの笑顔の為に...

どしちゃったんだろぉなぁ、うち...
いつもなら、金ねぇ〜!!!って1人騒いでたのにね...

・・・・
・・・・
・・・・

彼女の誕生日プレゼントをブラさせながら、家路に着いた...
途中から、自然と繋がれた手...
その手を通して、バレなきゃいいけど...
こんなにも、心臓がバク②いってるから...

だけど、家の前には人影...
遠くからでも気付いてしまうなんて、そんな自分...
まさか...
今更、こんなトコに来る訳ないんだ...
だけどそれは確信に変わって、うちは固まった...

「...ひとみ、久しぶり。」

彼女はニコっと微笑んで、うちに言った...
隣りに居た梨華ちゃんは...
繋いでいる手を離そうとしていた...
だけど、うちは構わず彼女の手をそっと握りしめ直した...

「梨華ちゃんも久しぶり、相変わらず仲良いのね??」

繋ぎ合ってる手を見て、アヤカは微笑った。

「何か用??」
「今、時間ある??」
「...なんで??」
「....話があるのよ。」
「うちは、今更話す事はないよ。」

梨華ちゃんの手を引っ張って、家の鍵をポケットの中から取り出す...

「...お願いっ、ひとみ。」

震えた彼女のその言葉に、うちは振り向いてしまった...
なんで...??
どして、泣いてるのさ...??

「.....ぉ願..ぃ...........」

うちはその場に立ち尽くした...
すると、梨華ちゃんは...
繋いでいた手を解いて、そっとうちの背中をアヤカの方に押した...

「行ってあげて??
....アタシ、部屋で待ってるから。」

少し寂しそうな笑みを浮かべて...
彼女は自分の家へ帰ってしまった...

220YUNA:2003/06/18(水) 14:23

「....あがる??」
「.....ぃぃ..の??」
「...しょうがないじゃん。」

うちは家の鍵を開けて中に入った...

「.....先、行っててよ。」

彼女にそう告げて、うちはリビングに向かった...
そして、携帯を取り出して速攻メールを送った...

≪ごめんね...
 アヤカが帰ったら、すぐに部屋行くから...
 それまで待ってて...〜ひとみ〜≫

メールの返事はすぐに来た...

≪ん〜ん、平気だよ。
 うん、待ってるね??〜梨華vvV〜≫

うちは携帯をポケットにしまうと...
アヤカが待ってる部屋に足を進めた...

『ガチャ...』

部屋に入ると、彼女は壁の写真を見つめていた...

「...座ればいいのに。」
「ん〜、けど写真見てたから。」

アヤカはニコっと微笑んで、ソファーに腰をおろした。

「話って何??」
「.....ごめん..ね。」
「ん??」
「....ごめんなさい。」

彼女はうちに頭を下げて、涙を流していた...
急に謝られたって、意味が分からないよ...

「......どぉして..嘘なんか吐いたんだろ??」
「...えっ??」
「...好きな人ができたなんて、嘘だったの。
....怖かった。
...いつかひとみが、アタシから離れてっちゃうんじゃないかって。
.......ごめんね、試したの。
.....引き止めてくれるって、思ってたの。」

と言って、アヤカはうちに抱き付いてきた...

「.....ひとみじゃなきゃ、駄目なの。
.....今まで以上に、ひとみの事好きになってる。」

うちは何も言えずに居た...
余りにも、急で...
余りにも、今更すぎたから...

「...アヤカ..うちさ............」
「....ぉ願い、まだ好きだって言って。」
「.......アヤ..カ....」

正直戸惑ってる自分が居た...
だけど、もぉ決めてるんだ...
うちはもぉ、アヤカじゃ満たされない...

「......ごめん。
....大切にしたいって思ってる子が、居るんだ。」

そっと彼女の肩を掴んで、押し戻した。

「...もし..またアヤカと付き合ったとしても.......
....うちは前にみたいに、アヤカの事愛してあげられない。
.....アヤカ以上に、愛してみたい人が居るんだ。」
「....ひと..み...........」
「...もぉ、戻れないんだよ。」

そっと彼女の涙を拭って、最後に口付けた...

「だから、友達じゃ駄目??」

ココから先を選ぶのは彼女...

「.......大人に..なったね??」
「...えっ??」
「.....変わったね。」
「...そんな..事..........」
「....ごめんね、ありがとぉ。」

そう言って、アヤカは部屋を出て行った...
うちは彼女を引き止める事もできずに...
ただ、その場に立ち尽くしていた...

221YUNA:2003/06/18(水) 14:24



「......ひとみ..ちゃん??」

名前を呼ばれて、ふと我に返る...
どして、梨華ちゃんがココに...??

「えっ??」
「...アヤカさんが.......
...ひとみちゃん家から出て行ったの.......
....部屋の窓から、見えたの。
......なのに..ひとみちゃん来てくれないから.............」

うちは無意識の内に彼女を抱きしめていた...

「ひとみちゃん...!?」
「....心配..だった??」
「.........心配だったよ、スゴク。」
「...ホントに??」
「...ホントに。
.....スゴク②、不安だったよ??」

と言って、梨華ちゃんはうちの腕の中で泣き出した...

「....梨華ちゃん..好きだよ。」
「...ふぇっ??」
「........好きだ。」

彼女をギュッと抱きしめて、そっとベッドに押し倒した...
そんなうちの行動に、戸惑ってる彼女...
うちは彼女の上に覆い被さって、そっと首筋に顔を埋めた...

ゆっくりと息を吸い込む...
甘い...
優しい...
梨華ちゃん匂いがする...

「......ひとみ..ちゃん??」
「....ん??」
「.....ねぇ、ってば。」

彼女に肩を掴まれて、軽く押し戻される...

「...何??」
「.........アタシも、ひとみちゃんの事好きだよ??」

彼女はニコっと微笑った...
細めた瞳からは、また涙が零れ落ちる...

「......ずっと②..ひとみちゃんの事見てたよ。
....だけど、このままずっと幼馴染でもいいって思ってた。
.....でも...駄目...ったよぉ........
....一緒に..居れっ...居るほど....好きっ..なってる..........」

梨華ちゃんは大粒の涙を流しながら...
うちにギュッと抱き付いた...

「.....好き。」

真っ赤な目をうちに向けて、梨華ちゃんは言った...

「...うちも、好きだよ。
.......これからもずっと②、傍に居てよ。」

幼馴染の一線を越えてからの、初めてのキスは...
しょっぱいはずなのに...
なんか、大人の味がした...

222YUNA:2003/06/18(水) 14:24



大人になりたかった、9ヶ月前...

だけど...

アヤカに大人になったなんて言われて...


自分的には、何1つ変わってないのにね...??


大人になるって、結局何...??

いつから人は、大人って呼ばれるようになんの...??


っつぅ〜かさ、なんか今のままでいいやぁ...

疲れちゃったし...

今は大人になれなくたって...

いつかは嫌でも...

大人になんなきゃいけない日が来るんだし...


今のうちに、いっぱい子供してよぉ〜っと♪♪♪

うちをいっぱい②甘やかせてくれる...

そんなうちを可愛いと言ってくれる...

大切な人が居るから...


だから...

だから...

うちまだ、ガキのままでいいやぁ〜♪♪♪




FIN...

223YUNA:2003/06/18(水) 14:34
なんか、誤字がいっぱい...(汗
許してやってください...(涙

>218
× うちは焦って顔を俯いて隠した...
○ うちは焦って顔を俯かせて、隠した...

>219
× 遠くからでも気付いてしまうなんて、そんな自分...
○ 遠くからでも気付いてしまう、そんな自分...

× だけど、うちは構わず彼女の手をそっと握りしめ直した
○ だけど、うちは構わず彼女の手をそっと握り直した

多いし...酷ぇなぁ...(汗

224マー:2003/06/19(木) 01:44
更新お疲れ様です☆新作読めて嬉しいですぅ。「まだかな〜・・」
なんてちょっと待ってたりなんかしてたのです・・短編と言われて
ますけど、すご〜くこちらに気持ちが伝わってきます。行間に文字
にならない部分が書かれてる、って感じです。どちらも好きでした。
作者様のペースで頑張って下さいね♪ひっそり待ってます。

225名無し(0´〜`0):2003/06/20(金) 19:41
私も、ひっそり待っている人間その2です。
楽しみにしています。がんばってください。

226クロイツ:2003/06/21(土) 11:23
どうも、はじめまして!!クロイツと言います。
今までずっとROMってたのですが…もう、感想書きたくてたまらなくなってしまいました…。
すごいです。YUNA様の書かれる小説や梨華ちゃんには、いつもツボを押されまくっているのですが、
今回のお話は本当に…ハートをゲッツ!って感じですー!!
何度も何度も読み返してしまいましたー!!

次回作も楽しみにしております!!

227YUNA:2003/07/20(日) 17:30
おひさしぶりです。
こりもせず、またココに来てしましました...w
やっと②できあがったので
暇があったら、読んでやってください。

>マーさん。
レスありがとぉございます。
ちゃんと伝わっているようで...
いかったぁ...(ホっ
ありがとぉございます、これからも頑張りたいと思います。

>名無し(0´〜`0) さん。
遅くなってごめんなさい。
うちの書く駄文なんかでいいのでしょうか...??
できる限り、頑張ります♪

>クロイツさん。
レス、マジで感激っす♪♪♪
うちの梨華ちゃんを気に入っていただけて、光栄です♪♪♪
こんな駄文を、何度も②読んでいただいてありがとぉございます。
やばいくらい駄文ですが...
よかったら、読んでやってください。


2週間くらい、日本に帰るので更新できません...
ちょこっとだけですが、始めたいと思います。
もしかしたら、帰る前にちこっとだけ更新するかも??w

タイトルは、『luv u taught me...』です。
よろしくおねがいします。

228YUNA:2003/07/20(日) 17:30




「「はぁっ、はぁっ.....」」

うちは必死になって走った...
幼馴染の手を固く掴んで、引っ張りながら...
自分らも知らない世界へと向かって、ひたすら走った...

・・・・
・・・・
・・・・

「「腹減ったなぁ〜〜」」

歩道の段に座り込んで、行き交う人を見つめる。

今は金もない...
行く場所は探せばある...
だけど、そんな気力今はなんかない...
ただ②街をさ迷う毎日...

「なぁ〜、そこのお2人さん。」

その声に、うちらは逃げようと立ち上がった...

「ちょ〜っ、待ちぃや。」

不思議と足を止め、2人で振り向いた。

「アタシの店で、働かんか??」

それが、彼女との最初の出逢いだった...

229名無し(0´〜`0):2003/07/26(土) 03:40
日本に帰る前?
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
作者様は、外国暮らし??
素敵です。続き楽しみにしています

230YUNA:2003/09/08(月) 16:29
どうも、お久しぶりです...(汗
放置してすいません...(苦笑
っていうか、気にしてくれてた人なんて居たのか...
まぁいいや...(ぇっ

↑とは全然関係ぇないですが...
ちょっとした短編を書きました。
相変わらず、どこまでいっても駄文ですが...
よかったら、読んでください。
レスとかくれちゃったら、嬉しいっす♪♪♪(ワガママっ

> 名無し(0´〜`0)
レスありがとぉございます。
一応、海外に住んでます。(w
続きの方、これからちょこ②更新したいと思っています。
っていうか、もう忘れてますよね。(苦笑
気が向いたら、読んでやってください♪

231YUNA:2003/09/08(月) 16:31





『直感...』
======



“可愛いな...”
って、直感的にそう思った...

“守って上げたいな...”
って、直感的にそう感じた...


不思議だょ...
今までこんな事なかった...

なんとなくで、誰かと付き合ったり...
なんとなくで、その子と別れたり...
そんな事ばかり繰り返していたのに...

キミと初めて出会った...
あの日...
あの時...

うちは、
“絶対に好きになる...”
って、直感的にマジでそう思った...


今まで友達の距離を保って来たけど...
なんかもぉ、限界みたいだょ...


「.....好きだょ。」

TV画面を見ていたキミ...
目を丸くして、うちの方振り向いて...
途端、大粒の涙を流し始めた...

「..........っとみ..ちゃ....」

うちの腕の中で涙を流し続けるキミ...

答えは、触れ合った唇から...
不思議と胸いっぱい、伝わってきて...

気付いたら、涙が溢れてた...



必ず守るょ...

すんげぇ、泣かせるかもしれない...

かなり、傷付けてしまうかもしれなぃ...

それでも、キミの事...

うちは愛さずには居られないんだょ...

ねぇ、梨華ちゃん...




〜THE END〜

232マー:2003/09/09(火) 00:12
作者様〜・・ず〜っと、気にしてましたよー・・催促はいけない・いけない、
な〜んて思いながら待ってました♪ でも、海外に住んでいらしゃるとは
知りませんでちた・・。 今回の短編も好きです。これからも 日本で
楽しみに待ってますね。いしよし・甘・甘でお願いできたら嬉しい・・

233YUNA:2003/09/11(木) 15:15
どぉも♪
また②続きではないんですが...
マーさんから甘・甘のリク(?)をいただいたんで...
そちらを先に、のせたいと思います。
よかったら、読んでやってください。

>マーさん。
レスありがとぉございます!!!(号泣
気にしてくれてたんですかっ!?
ありがとぉございます。
帰ってきてから何かと忙しくて、これなかったんですよぉ。
これからは、ちょこ②来るんでよろしくお願いします。

234YUNA:2003/09/11(木) 15:16



『ゴメンネ。。。?』
=========


ひとみちゃんと喧嘩をした...
アタシの所為...
なのに...
なのに...

“ごめんね...”

たった一言なのに、出てこなぃ...
書けばまだ少し、楽になるかな...?

ペンと紙を用意して、一言書く...

“ごめんね...”

さっきまで不機嫌そうだったアナタの顔が...
今は不思議そうにアタシを見てる...

キレイに折りたたんで...
目を見て渡す...

“...何?”

言葉にはしないけど...
アナタの顔はアタシにそう言ってる...

“読んで...”

言葉にはしないけど...
ココロの中でアナタにそう伝える...

アナタは首を傾げながらもその紙を開いた...
驚いた顔を一瞬したけど...
何も言わずに、アタシからペンを取り上げると...
その紙にまた何か書き足した...

そして優しく笑って、アタシに紙を差し出した...
今度は、アタシがひろげる番...

“うちも、ごめんね...??”

アタシがアナタを見上げると...
アナタはアタシを優しく包んでくれる...
すると不思議と素直になれる...

「...ごめんね..ひとみちゃん........」
「....うちもごめんねっ、怒ったりして。」

そして...
仲直りのキス...
さっき食べたチョコレートの味...

「梨華ちゃんのキス、チョコレートの味がする。」

アナタは優しくアタシに微笑んで...
何度も②キスをくれる...



“ごめんね...”

たった一言なのに...
喧嘩をすれば、きっとまた言えなくなる...
だから今のうちに、たくさん謝っておこぉかな...

「...ごめんね.....?」
「...ぇっ、何??」
「....今度喧嘩した時の、ぶん。」
「...へっ!?」

気の抜けたような声...
そして喉の奥で笑うアナタ...

“相変わらずだなぁ〜”

アナタは口にしないけど...
そう言ってるよね、きっと...

「じゃ〜、今のうちに仲直りしとこっか?」

アナタは微笑んで、そっと甘いキスをくれた...


いっぱい②、喧嘩して...
いっぱい②、謝って...
いっぱい②、キスして...


これからも...

いっぱい②...

2人の思い出、作っていこうね...?




END...

235マー:2003/09/12(金) 00:24
うっわ〜・・甘・甘♪ 作者様、私のわがままに答えて頂いてありがとう
ございますぅ。なんか、嬉しいです。「今度喧嘩した時のぶん〜・・」
ってところ、良いですね!かわいい♪
私、ここに来る度にYUNA様の書かれた小説最初から読み返すんです。
一番始めの、よっすぃが ごっちんと電話で話し込んで、りかちゃんと
喧嘩に・・の話が印象的なんですよ、私のなかで。
これからも、日本の空の下で楽しみにしていますね。

236YUNA:2003/09/12(金) 14:40
どもです♪
今日から↑の↑の↑の、続きをのせたいと思います。
長めですが、よかったら最後までお付き合い下さい。

>マーさん。
いつも②レスありがとぉございます♪
っていうか、いつも最初から読み返してくれてるんですかっ!?
ヤバイっ、なんか泣けてきた...(ぇっ
かなり嬉しいっす♪♪♪
これからも、頑張りますっっっ!!!!!

237YUNA:2003/09/12(金) 14:41




「「はぁっ、はぁっ.....」」

うちは必死になって走った...
幼馴染の手を固く掴んで、引っ張りながら...
自分らも知らない世界へと向かって、ひたすら走った...

・・・・
・・・・
・・・・

「「腹減ったなぁ〜〜」」

歩道の段に座り込んで、行き交う人を見つめる。

今は金もない...
行く場所は探せばある...
だけど、そんな気力今はなんかない...
ただ②街をさ迷う毎日...

「なぁ〜、そこのお2人さん。」

その声に、うちらは逃げようと立ち上がった...

「ちょ〜っ、待ちぃや。」

不思議と足を止め、2人で振り向いた。

「アタシの店で、働かんか??」

それが、彼女との最初の出逢いだった...

238YUNA:2003/09/12(金) 14:41



『luv u taught me...』
============


〜Ⅰ〜


≪2年後...≫


「吉澤ひとみさんっ、アタシとお友達になってくださいっっっ!!!」

それは、突然の事だった...
授業が終わって、何かといろ②話してたら外はもぉ薄暗い...
幼馴染の紗耶香と今日の夕飯を何にするか話していたら...
いきなり真正面から、髪の長い女の子がうちの前に立ちはだかって...

えっ、なんでうちの名前知ってんのっっっ!?
もしかして、出てくるまでずっと待ってた訳っっっ!?

っつぅ〜か、これは一体何っっっ...!?
ん”っっっ!?
アンタ誰っっっ...!?

「...あのっ、お友達にっっっ!!!」

街灯に照らされた彼女の瞳は、明らかに震えていて...

「友達っすか...??」
「....駄目ぇ、ですか??」
「...駄目じゃないけど、うちアナタの事何も知らない。」
「これから、知ってください。」
「....まぁ、いいけど。」
「ホントっっっ!?」

途端彼女は笑顔になり...
後ろを見たと思ったら、今度は...
向こうの方に居る友達らしき子に、“OKぇサイン”を出していた。

なんなんだ、コノ子は...!?

「あのコレっ、アタシのメアドと番号です。
....メールでも電話でもいいんですっ、よかったらください。」

彼女が差し出したピンクの紙を受け取って、見てみると...

『 〜石川梨華〜
☆__-___-___☆
☆__@_____☆』

ピンクの、めちゃくちゃ可愛い字で書いてあった。

「...んとぉ、石川さんでいいのかな??」
「あのっ梨華って、呼んでください。」
「...えっとじゃ〜、梨華ちゃん。」
「きゃ〜〜〜〜!!!!!」

大丈夫かコノ子...!?

239YUNA:2003/09/12(金) 14:41

「それじゃ〜うちら行くから、あんがとねっコレ。」

手に持ってる紙を軽く上げて...
彼女の友達の前まで行くと、軽く頭を下げてその場を後にした。
んっ、今の子どっかで見た事ある気ぃする...

「お前さぁ、相変わらずモテんのなぁ〜」
「アレは違うっしょ。」
「あの子さぁ、お前の隣りのクラスの2年Aの石川梨華じゃない??」
「えっ、誰それっっっ!?」
「転校生だよ。」
「知らないよ、そんな事。」
「このっ、アホっっっ!!!!」

“あんなに可愛い子、なんで知らないんだよっっっ!!!”
文句言うのはいいさっ...
っ痛ぇ〜なぁ、ど突くなよこのアホっっっ!!!

でも結構、可愛かったなぁ...

240YUNA:2003/09/12(金) 14:42


*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*


「おはよっ、よっすぃ〜」
「あぁ〜柴ちゃん、はよぉ〜っす。」

そこ②仲のいいクラスメイトに挨拶をしながら教室の奥へ...
んっ!?、っつぅ〜か...

「...柴ちゃんさっ、もしかして昨日夜石川さんと居たっっっ!?」
「あはっ、居た。
気付こうよ、その場でさぁ〜〜!!!」
「ごめん②、っつぅ〜か友達なんだ??」
「うん、幼馴染なの。
最近、こっちに戻ってきてさぁ〜」
「へぇ〜」
「メールさぁ、送ってあげてね。
昨日夜来なかったって、落ち込んでたから。(笑)」

んぁ、紙どぉしたっけ...!?

「...もしかして、紙失くしたとか!?」
「.....え”っっっ!?」
「今顔が思いっきり、“どぉ〜したっけ!?”って顔してたよ。(笑)」
「...多分..部屋のどこかに........」
「もぉ〜、携帯貸して??」
「えっ??」
「いいから②。」

そう言われて、おず②と彼女に携帯を渡す。
すると、彼女は何も言わずに何かを記入し始めた。

「はいっっっ♪♪♪」
「何したの??」
「梨華ちゃんの、メモリーに入れちゃった♪♪♪」
「....え”っ!?」

メモリーを見てみると、ちゃんと入ってるよ...(涙

「仲良くしてあげてよ。
友達になりたいって、ずっと言ってたんだから。」
「...だったら..最初から紹介してくれれば........」
「あぁ〜、そっか。」

ポンっと手を叩いて、柴ちゃんは頷いた。
柴ちゃんって、意外とボケ②なんだよなぁ...

「じゃ〜、今度どっか行こう??」
「... ... ...うん、いいよ。」
「その“... ... ...”は、何??」
「いやっ、うち金曜と週末は働いてるからさぁ。」
「...ん〜、いつ暇??」
「そだなぁ、またメールするよ。」
「OKぇ〜♪♪♪」

柴ちゃんの返事と共に、ベルが鳴って先生が入ってきた。
手を軽くあげて返事を返すと、うちは席に付いた。

241YUNA:2003/09/12(金) 14:43


*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*


「...ふぅ..........」

夜が明けて...
普段の明るさを取り戻し始めた空...
少し肌寒く感じて、襟を立てると...
うちはタバコに火をつけた...

「お疲れさん。」

紗耶香はうちに缶ビールを差し出すと...
うちの隣りに腰を降ろして、慣れた手付きでタバコを咥えた。

「...さんきゅ。」
「“No.1”も楽じゃねぇ〜ってかぁ〜〜??(笑」
「それは、紗耶香も一緒じゃんか。
それに、他に働かせてもらえるトコなんてないしね。」
「...そだなぁ。」

紗耶香は少しだけ寂しそうな顔をして空を見上げた...


うちらの仕事...
それは、某2丁目にある様なお店のホスト...
お客のほとんどは、女の人...

平日は学校通って...
金曜と土曜の夜はココに来て、朝が明けるまでお客さんの相手をする...

未成年だし、本当は↑トコロでは働いちゃいけないんだけど...
今からちょうど2年前...
うちらは、ある場所を抜け出した...
そして、ある日ココのオーナーに拾われた...
その人はなぜか、うちらの学費から生活費まで全部負担してくれてる...
おまけに給料まで...


「今日もお疲れさん。」

隣りからした声に2人で振り向く。
金パにカラコンのこの人は、中澤裕子。
一見怖そうなだけど、めちゃくちゃ優しくて理解のある人。
うちらが働かせてもらってる店の、オーナーなんだ。

「「お疲れっす。」」

彼女が咥えたタバコに火をつける。

「おおきに。」
「もぉ、条件反射っすね。(苦笑」
「それは、いいこっちゃ。(笑」

と言って、豪快に笑った。

あれから、2年...
彼女は、うちらの事を何1つ聞かなかったし...
聞いてもこなかった...

242YUNA:2003/09/12(金) 14:43

・・・・
・・・・
・・・・

「なぁ、よっさん??」
「はい??」
「もぉ〜2年やなぁ〜〜」
「そっすねぇ〜」

あれから他愛のない話をしていて...
ふと、中澤さんがそんな事を口にした...
紗耶香はうちの肩で、静かに寝息をたてている...

「なんで自分らの事聞かへんのやろって、思ぉとるやろ??」
「...そぉっすねぇ、どうしてっすか??」

中澤さんはチラっとうちを見て俯くと...
そのまま少しだけ笑みを零したまま、話し出した...

「最初街でお前ら見かけた時なぁ、すぐ分かったんよ。
こいつら、家出ちゃうなぁ〜って。(笑)」
「えぇっ??(笑」
「...ウチなぁ、っていうかなぁ〜
.....ウチもなぁ、養護施設で育ったんよぉ〜
アンタら2人、どぉしても放って置けんかったんや。」
「...え..っ.........」
「ウチも抜け出したんよ。
17ん時やったかなぁ、酷いってもんじゃなかったからなぁ。
ウチもなぁ拾われたんよぉ〜。
ウチはぁ、みっちゃんって人にだけどなっ。」
「...もし..かして.........」

平家さん...
ココに居た先輩たちに、話にだけは聞いた事がある...
ココの元、オーナーだとか...

「...せやっ、ウチの大事だった人や。
学校には行けへんかったけどぉ、必要な時はいつも傍に居てくれはった。
厳しかった、でもめっさ優しい人やった。
バイトだって、そんな簡単に見つからんかった。
だけどやっと見つけて、そのバイトした金を溜めて...
みっちゃんの誕生日とかに、プレゼント買うたりした。
みっちゃんの笑顔見れるだけど、幸せやった。
せやけど、あの人病弱でなぁ...
入退院を繰り返してた。
んでぇその3ヵ月後とかに、医者に告げられたのが余命3ヶ月やって事。
ウチ、初めて泣いたわぁそん時。
初めて、失いたくないと思った。
それでも、みっちゃんの前では笑顔で居るようにしとった。
だけど気付いとったみたいやっ、もぉそう長くない事。
ウチはぁ悔いの無い様に、彼女に悔いを残さんように頑張った。
一緒に過ごした、十数年無駄にしたくなかった。
んでみっちゃんがぁ、うちに最後に預けてくれたのがこの店や。
ウチはぁ、この店を一生守っていかなあかんねん。」

中澤さんの目には、涙が溜まっていた...

「みっちゃんの宝物やから。」

強い人だと思ってた...
だけど、色んな事抱えて今ココに居るんだ...

「裕子ぉ〜、風邪ひくぞぉ〜〜!!!」

裏口からした声に、2人で振り向く。

「よっすぃ〜もっっっ!!!って....
ったく、紗耶香は何やってんだよぉ〜こんなトコでぇ〜〜」

彼女は、紗耶香に飛び蹴りを入れたり...
顔を百面相みたいに変えて、ちょこ②うちらの周りを動き回っている...
だけどふと、ギュッと中澤さんの腕の中に抱きとめられた...

「...ちょっ、裕子何すんだよぉ〜〜!!!」

と言って、腕の中でもがいている...
だけど...

「...矢口ぃ.........」

中澤さんのそんな声に、彼女は何も言わなくなった...

「どしたぁ、裕子??」
「....ずっとぉ、傍に居ってくれるかぁ??」

中澤さんにとって...
矢口さんはスゴク特別な存在で...

「ったり前だろっっっ??」

矢口さんにだって...
キツイ事は言うけど、中澤さんの事めちゃくちゃ大事にしてて...

そんな2人を見て、胸が熱くなった...
いつか、そんな人と巡り合えたらいいなぁ...

そんな事を思いながら...
半目の紗耶香を引きずりながら、うちはその場を後にした...





〜continues...〜

243名無し(0´〜`0):2003/09/17(水) 19:18
続きまだかな?
すごく楽しみにしちゃってます!!
がんばってください!

244マー:2003/09/18(木) 00:24
更新 お疲れ様です! 新作、楽しみぃ〜♪ ちょっと影のあるよっすぃ。
梨華ちゃんとどんな恋愛になるのかな・・?YUNA様、日本はやっと
少し涼しくなりましたよー。 ま〜ったり待ってますね。

245YUNA:2003/09/18(木) 15:54

更新の前に、レスのお返事を...

>名無し(0´〜`0)さん。
レス、ありがとぉございます。
ってか、楽しみにしてくれてるんですかっ!?
マジっすかぁ〜!?
もぉ、うちメチャクチャ頑張っちゃいますよっっっ♪♪♪(単純っ

>マーさん。
レス、ありがとぉございます。
2人はこの先どうなる事やら...w
一応完結してるので、
ヒマさえあればどん②更新していきたいと思ってますっ♪
日本はやっと涼しくなったんですかぁ〜
こっちはぁ、う〜ん...w
暑いんですけどねぇ、なぜ朝と夜だけ寒ぃ...(苦笑

246YUNA:2003/09/18(木) 15:54



『luv u taught me...』
============


〜Ⅱ〜


「......あ”ぁ〜ぁ”〜〜〜〜!!!!!」

目が覚めて、カーテンを開けて背筋を伸ばす。

「馬鹿っ、お前眩しいじゃねぇ〜かよっっっ!!!!」

隣りで寝ている紗耶香に蹴りを入れられる。

「出かけるぞぉ〜」
「どこにだよぉ〜〜」
「柴ちゃんと、石川さんとデート。
向こう2人だから、紗耶香も来い。」
「おっしゃ、あゆみちゃん・梨華ちゃん待っててねぇ〜♪♪♪」

なんて気の変わりの早い奴...
呆れるょ...

「馬ぁ鹿っっっ!!!」

頭を小突いてやる。

「あんだよぉ、いいじゃんかよぉ〜」
「駄目だよっ、紗耶香みたいなタラシに任せられる訳ないだろっ。」
「ちぇ〜、ケチだなぁお前。
しかも、お前にだけは言われたくないねっっっ!!!!」
「あっ、でもなんか友達もう1人連れて来るって。
って、なんか今言ったかっっっ!?」
「マジっ!? そっち狙いで行くかな。」
「こんの、ド・アホぉ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」

矢口さん伝授の飛び蹴りを、紗耶香に思いっきりくらわせてやった。
かんなり、鈍い音がしたけどぉ...
まぁ、気にしない②♪♪♪

・・・・
・・・・
・・・・

247YUNA:2003/09/18(木) 15:54

「ごめん、待った??」

紗耶香を引きずりながら、待ち合わせ場所へ走る。

「遅いっっっ!!!」
「ごめん②、コイツ相変わらずトロくてさぁ。」

腕を組んで怒ってる(?)柴ちゃんに謝る。
石川さんはその後ろで、なんかモジ②してる...
ぇっ、トイレ我慢してるの...??

「あんれぇ、もう1人の子は??」
「....あぁ、あの子遅刻常習犯なの。」
「ははっ、じゃ〜紗耶香と気が合うかもなぁ〜(笑」


こうして、柴ちゃんと石川さんと遊ぶのも実は5度目。
なんだかんだ言ってたけど、毎週こうして出かけてる。
仕事が終わって、少しだけ寝て...
んでぇ〜夜遅くまで遊んで、寝て次の日は学校...
毎週日曜は、そうやって過ごしてる。
ちと厳しいっちゃ〜厳しいけど...
珍しく、楽しみにしてる自分が居たり...??

こうして遊ぶ前はぁ...
毎日が、同じ事の繰り返しで...
ぶっちゃけ、嫌気がさしてた...
だから、なんか丁度いい気晴らしになってる...
っていうか、初めてかもしれなぃ...
紗耶香以外の誰かと、こうして出かけて馬鹿騒ぎするのは...
最初は、渋々だった気がする...
だけど今じゃ、楽しみで②しょうがない...

友達の存在の大きさ・大切さに、気付かされた...

248YUNA:2003/09/18(木) 15:55


「ごめぇ〜〜〜〜〜〜〜んっっっ!!!!」

向こうの方から、かなりの勢いで走ってきた女の子。
あのぉ...
スカートの中、丸見えなんですけど...(汗

「遅いよぉ、ごっちんっっっ!!!」
「...ごめんっ、寝坊した。」
「もぉ〜〜〜!!!」
「はははっ、いいじゃん②、なぁ〜紗耶香っ??」
「後藤っっっ!!!」
「あぁ〜、いちぃ〜ちゃん♪♪♪」

後藤と呼ばれた子は、満面笑顔で紗耶香に抱き付いた。

「お前っ、何っ、どしたのっっっ??」
「あはっ、後藤いちぃ〜ちゃんに逢えて超〜ラッキ〜♪♪♪」

話噛み合ってねぇ〜ょ、この2人...

「っつぅ〜か、知り合い??」
「ほらっ、やぐっちゃんの義妹〜いもうと〜。」
「あぁ〜!!!」
「初めまして、後藤真希です。」
「初めまして、吉澤ひとみです。」
「真里姉ちゃんから、よく話は聞いてるよ??
お店のNo.1のっ...っっっ!?」

うちは慌てて彼女の口を抑えた...
そして、みんなに背を向けて彼女に伝えた...

「.....内緒にしてるから。」
「あはっ、ごっめぇ〜ん忘れてた。
真里姉にもぉ、言われてたんだっけぇ〜〜」

てへっ、とか言って舌出して笑ってるコノ子...
ホントに大丈夫なのかぁ...??

「ホント、マジで口滑らさないで。」
「あはっ、分かったぁ〜♪♪♪
んでさぁ、今からどこ行くぅ〜〜〜???」

彼女は振り向いて、みんなに話し始めた...
信用して大丈夫かっ、コノ子...

249YUNA:2003/09/18(木) 15:56

・・・・
・・・・
・・・・

「...ねぇ、よっすぃ〜??」

うちの隣りを歩いていた石川さんが...
少し控えめに、うちに声をかけてきた。

「ん〜??」
「...あのっ..ね........」
「吉子ぉ〜〜♪♪♪」

途端、後ろからごっちんが背中に乗ってきた...
うちはいつから“吉子”になったのっ!?
っつぅ〜か、お”っ、重い...

「おいっ、お前何してんだよっっっ!!!」

紗耶香に耳元で怒鳴られたあげく、脇腹を肘で殴られた...
痛ぇ...(涙
っつぅ〜か、なんで怒ってる訳!?
うちだって、好きでこんな事してるんじゃないんだけど...

「後藤さん、悪いけど降りて。」
「えぇ、いいじゃん②♪♪♪」

分かってやってんのか...!?
っつぅ〜か、石川さんは...??
ヤバっ、放置...!?

石川さんは外れで俯いてる...
せっかく話しかけてくれたのになぁ...
悪い事しちゃったなぁ...

250YUNA:2003/09/18(木) 15:56



「石川さん??」

なんとか、後藤さんを背中から降ろして...
うちは石川さんの隣りを歩いた。

「えっ、どしたの??」
「だって、なんか言おうとしてたっしょ??」
「...もぉ、いいの。」

石川さんは、少し寂しそうな笑みをうちに向けた。
本人はきっと、めいっぱい笑ってるつもりなんだろぉなぁ...

「...言ってよ。
今度はさっ、うちちゃんと聞くから。」

うちは石川さんの手をそっと握って、笑顔を向けた。

「....後でぇ、2人きりになりたいの。」
「後で??」
「...駄目..かなぁ......??」
「あぁ〜、全然いいよ。
っつぅ〜か、今バックれちゃう??(笑」
「もぉ〜、今からカラオケ行くんでしょ〜??」

石川さんに笑顔が戻った...
どしてだろぉねぇ...??
それだけなのに、なんか嬉しかった...

251YUNA:2003/09/18(木) 15:58
今日はココまでです♪
いんやぁ、あまりの文章力の無さに凹...
もっと日本語の勉強してきまぁ〜す...w

252名無し(0´〜`0):2003/09/19(金) 00:41
いつも楽しく読ませてもらってます。
できれば
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
が出ない程度に区切って頂ければ、もっと読みやすいと思います。

生意気な事書いてご免なさい。

253名無し(0´〜`0):2003/10/16(木) 19:09
更新最近ないね…。書き込まないけど楽しみにしてたんですがね

254YUNA:2003/10/26(日) 13:36

「んじゃ〜、また明日ねぇ〜〜♪♪♪」

それそれが家路に着き始めて...
うちは紗耶香に用があるからと、適当に理由を付けて...
石川さんとの待ち合わせの公園に向かった...

「...ごめんっ、待った??」
「ん〜ん。」

石川さんは少し寒そうに肩をすくめて、首を横に振った。

「....これ着てょ。」

うちは上着を脱いで、石川さんの肩にかけた。

「...でも、よっすぃ〜が風邪ひいちゃうょ。」
「うちは平気だよ。
それに少し走ったから、暑くってさ。(笑」
「....ありがと。」

255YUNA:2003/10/26(日) 13:37

微笑んだ彼女に笑みを返すと...
うちはポケットの中から、タバコを取り出して火を付けた。

「....タバコ、吸うんだ??」
「あぁっ、煙とか駄目??」
「ん〜ん、平気だよ。
ただ、よっすぃ〜の知らないトコいっぱいあるなぁ〜って。」

石川さんは、少し寂しげに笑った...

「うちだって、石川さんの事何も知らないよ??
でもさっお互いの事これから知ってければいいしさっ、ねっ??」
「...よっ..すぃ.........」

256YUNA:2003/10/26(日) 13:37

一瞬の出来事だった... 
石川さんの細い腕が腰に巻かれて...
うちも無意識の内に、彼女を抱き寄せていた...

「...ねぇ、聞いてくれる??」
「どしたの??」
「....アタシ今、好きな人が居るの。」
「えっ??」
「...だけどねっ、その子女の子なの。」

と言って、彼女はうちを見上げた...

「....どしたら..いいかなぁ??
...っていうかやっぱ..おかしい事なのかなぁ??」

眉を八の字にして...
今にも泣き出しそうな瞳...

257YUNA:2003/10/26(日) 13:37

「ん〜全然、おかしい事じゃないよ??
それってさぁ、個性な訳じゃん??」
「...よっ..すぃ..........」
「ん〜まぁ、考えは人それぞれだからね。
だけどぉ、うちはぁ全然ありだと思うよ??
っつぅ〜かっ、うちは普通に彼女とか居ちゃう人だから。(笑」

誰かに、紗耶香以外に...
こんな事カムする日がくるなんて思わなかった...
だけど、少しでも石川さんの気持ちが楽になってくれるなら...
それでよかった...

「...ホント??」
「ん〜、今まで付き合った子はみんな女の子。」

258YUNA:2003/10/26(日) 13:38

じゃなきゃ、あそこで働くなんて事できない。

「....ありがとっ、大好きっっっ♪♪♪」

チュっ...
一瞬だけ唇に触れた感触...
うちはぁ、慣れてるからいいけどさぁ...
石川さん、なんで顔真っ赤にしてるの...??

「...石川..さん??」
「....名前でぇ..呼んでくれないの??」
「...んじゃ、梨華ちゃん??」

初めて逢った時の勢い、どこいっちゃったんだ??

259YUNA:2003/10/26(日) 13:38

「...アナタが..好き。」

へっ...!?

「....アナタの事が..好き。」

梨華ちゃんの瞳は揺れていた...
ぶっちゃけ、こぉして告られんのはよくある...

「...ごめん、今は返事できない。」
「....そっか、ごめんね急に。」

ニコっと笑った彼女の瞳から、大粒の涙が零れ落ちた...

「...ごめん..ぇ.........」

260YUNA:2003/10/26(日) 13:39

と言って、彼女はうちに背を向けて走り出した...

「....待ってよっっっ!!!」

うちは急いでその背中を追いかけて...
彼女の手首を掴んだ...

「...お願っ..放して.......??」
「....話、聞いてくれないの??」
「...聞けなぃょ。」

彼女の頬には、涙の筋がいくつも通っていて...
うちは無理に彼女の腕を引っ張って...
腕の中に抱きとめた...

261YUNA:2003/10/26(日) 13:39

「......うち...人を好きになれないんだ。」
「....え..っ........」
「...だから、今はやっぱ答えらんないょ。
....もしかしたら、返せないかもしれない。
.....それに、梨華ちゃんの事何も知らないし。
...だからもっと、一緒に時間を過ごしてみたいってのもあるから。」

考えた事も無かった...
彼女を、そういう対象で見た事もなかった...
告られた事は何度もある...
だけど告られて、初めて胸が熱くなった気がした...

「...よっ..すぃ..........」
「....今日はまだ、一緒に居れる??」

262YUNA:2003/10/26(日) 13:39

うちのその言葉に、彼女は涙を流しながら頷いた...

「...じゃぁ、どこ行こっか??
....その前に、泣き止もうね??」

うちはジーンズの後ろからハンカチを出して...
彼女に差し出した...

「....ありがと。」

ニコっと微笑んだ彼女の笑みは...
なんでか分かんないけど...
うちの胸を掴んで、ずっと②離さなかった...





〜continues...〜

263YUNA:2003/10/26(日) 13:40
ぇぇ、お久しぶりです。(苦笑
更新かなり遅れてしまって、本当にごめんなさぃ...
マメに来る予定だったんですが...
ごめんなさぃ〜〜!!!!
気合入れ直してていきたいと思います!!!!!!!

>252の名無し(0´〜`0) さん。

ごめんなさぃ...
以後気を付けます...
ので、これからも読んでやって下さぃ...


>252の名無し(0´〜`0) さん。

ごめんなさぃ...
↑に書いたとおり、気合入れ直したので...
また頑張っていきたいと思ってます。
これからも、よろしくお願いします。

264マー:2003/10/26(日) 23:26
更新 お疲れ様です! 待ってましたよ〜 ちょこちょこ
のぞきに来てたんです。でも、作者様のペースがあるし、とも
思いますから、無理せずに頑張って下さいね!
いしよし・のお話は良いですね〜・・いくらでも読みた〜い!!
復活されて嬉しいです♪ 日本は日に日に冬へ近づいてますよ・・

265名無し(0´〜`0):2003/10/30(木) 16:03
気合入れなおしお疲れ様です。
毎回楽しみにしています。吉視点が私的にはツボなんです。
がんがってくださいね

266252:2003/10/30(木) 23:42
あやまらないで下さい・・・
すごく見やすくなりました。ありがとうございました。

とてもせつなくて、引き込まれます。
次の更新も楽しみにしてますのでよろしくお願いします。

267YUNA:2003/10/31(金) 14:02



『luv u taught me...』
============


〜Ⅲ〜


「映画でも観る??」
「...でも、アタシもぉお金ない。」
「あぁ、うちが出すよ。」
「....駄目だよぉ。」
「そんなん、気にしなくていいから。」

うちは彼女の手を引っ張って...
2人分のチケットを買うと映画館の中に入った...

あれから、3ヶ月...
梨華ちゃんと一緒に過ごす時間は、少しずつだけど増えていった...

268YUNA:2003/10/31(金) 14:02


「....ごめん..ね??」
「何言ってんの。
観たいっつってたじゃん、昼間通りかかった時さ。」

不思議と覚えてた...
彼女が隣りに歩いていた訳じゃない...
だけど、どこかで耳を傾けていたのかもしれない...

「....ねぇ??」
「ん〜??」
「よっすぃ〜、寒くない??」
「なんで??」
「...だって、上着借りたままだし。」
「んじゃ、こぉ〜しよっ??」

うちは梨華ちゃんの肩に手をまわして...
そっと抱き寄せると、体をぴったりくっ付けた...
梨華ちゃんは、顔真っ赤にしてる...

「....温かい??」
「すんげぇ、温かい。」
「...ホントに??」
「ホントに。」

うちがそっと彼女の髪にキスを落とすと...
うちの肩に頭をあずけてくれた...

恋人に見えんのかなぁ、やっぱ...??

269YUNA:2003/10/31(金) 14:03


*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*


「...なぁ、ひとみぃ〜??」

今日の仕事を終え、いつも通り外で一服...
紗耶香はマジな顔してうちを見た...

「ん〜??」
「....お前さぁ、梨華ちゃんと付き合ってる訳??」
「付き合ってないよぉ〜」
「...遊んでんのか??」
「そぉいう訳じゃないけどぉ〜??」

紗耶香はうちをチラっと見て、タメイキを吐いた...

270YUNA:2003/10/31(金) 14:03

「...思わせ振りな態度って、1番よくないぞ。」
「そんなつもりないけど??」
「....じゃ〜なんだよ。」
「分かんないよ、なんとなく。」
「お前っっっ!!!!!!」

紗耶香に胸倉を掴まれて、そのまま壁に押し付けられた。

「ざけんなよっっっ!!!」
「あんだよっっっ!?」
「向き合ってやったらどぉ〜なんだよっっっ!?
彼女がお前にマジなのは、見て分かるだろっっっ!?
お前はそぉしてこれからも、生きてくのかっっっ!?
なぁ〜っっっ!?
ろくに人も好きになれない奴がっ...
好きになってもらおうなんてムシがよすぎんだよっっっ!!!」

271YUNA:2003/10/31(金) 14:04

分かってるんだ...
紗耶香が、こぉして怒ってくれんのも...
うちの為だって...

「....じゃ〜、どぉしたらいいんだよっっっ!?
...どぉしたら、好きんなれんだよっっっ!!!!」

涙が一気に溢れた...

272YUNA:2003/10/31(金) 14:04


人に愛される事を知らないまま育った...
だからきっと、人を愛するって機能も...
途中でどっかに落として来ちゃったんだ...

人を好きになるって、どぉいう事っっっ...??

好きになられるのは悪くない...
愛されるのだって悪くない...
ぶっちゃけ、楽だし...

だけど、それはただ逃げてるだけで...
自分とちゃんと向き合えてないって事...
分かってる...

273YUNA:2003/10/31(金) 14:04

ただ、置いていかれるのが怖い...
取り残されるのが怖い...
忘れもしない...
うちと母親を置いて、他の女を連れて出て行った父親の顔...
そして、必ず迎えに来ると言って...
結局迎えに来なかった、母親の顔...

うちは誰を信じて生きてけばいい...??
信じて裏切られるのはもぉ嫌だった...

274YUNA:2003/10/31(金) 14:05


「...誰も信じられないのか??
....俺の事も..中澤さんの事も......
....柴ちゃんも..梨華ちゃんもみんな②.......」

紗耶香の瞳は揺れていた...

「....信じてるよっっっ!!!!!
...ただ、怖いんだよ。
.....もぉ、裏切られたくないんだよっっっ!!!」

275YUNA:2003/10/31(金) 14:06
「...それは、俺も一緒だ。
....今でも忘れもしねぇよ、俺を捨てた親の顔。
...だけど、あいつらが捨ててくれたから今の俺が居る。
....俺は、今の俺が好きだ。
...ひとみと逢えた事も、運命だって思ってる。
....だから苦しんでんだったら、とことん付き合ってやっから。
.....なぁ、もう1度向き合ってみないか??
....最後で構わない、梨華ちゃんに賭けてみないか??」

紗耶香は泣いていた...
っつぅ〜か、うちの為に泣いてくれてるんだ...

276YUNA:2003/10/31(金) 14:06

うちは紗耶香の肩に顔を埋めた...
ギュッて抱きしめてくれる腕が、温かかった...
涙がずっと②止まらなかったよ...

幸せだって思った...
すんげぇ感じた...

誰も信用できないなんて嘘だ...
うちはきっと、紗耶香が居なきゃ生きてけない...

277YUNA:2003/10/31(金) 14:16
更新完了ですっ♪
では、レスのお返事を...

>マーさん。
いつも②レスありがとぉございます♪
最近いしよし不足ですが、頭の中は常に...(ぇっ
こっちは、やっと秋って感じになってきましたねぇ〜
ついこの間まで、ヤバイくらい暑かったです...
あぁ、日本に帰りたぃ...

>名無し(0´〜`0)さん。
レスありがとぉございます。
吉視点は、意外と書いてて楽しいんですよね。
はいっ、これからも頑張ります♪♪♪

>252さん。
レスありがとぉございます。
↑1つ、やっちゃいました...(苦笑
切ないっすかっ!?
よかったぁ〜、書いてる本人は分からず...(ぇっ

278名無し(0´〜`0):2003/11/09(日) 01:50
更新お疲れ様です。
続きを楽しみにしている一人です
がんばってください

279マー:2003/11/13(木) 23:17
待ってま〜す・・・

280YUNA:2003/11/14(金) 14:13


日曜日...
皆は騒いでるのに、自分だけ低いテンション...
そんなん最低だ...
だけど、笑う事さえできない...

あれから、すんげぇ悩んで...
次の日の仕事もぶっちゃけ手ぇつかなくって...
中澤さんに、休めと家に帰らされた...


「....大丈夫??」

うちの手をとって、ギュッて握りしめてくれる細い指...
心配でしょうがないって言ってる彼女の瞳は...
うちを捕らえて放してくれない...

「大丈夫。」
「...嘘。」

281YUNA:2003/11/14(金) 14:13

いつから、彼女は強くなったんだろぉ...??

「よっすぃ〜は、嘘吐きだよ。」

梨華ちゃんは指を解いて、少しだけ目に涙を溜めていた...
うちは一体...
何回この子を泣かせれば気がすむんだろぉ...??

「....ちょっといい??」

うちは彼女の手を掴んで、元来た道を戻った...

「...でもっっっ!!!」
「.....お願い、2人きりになりたい。」

それから、彼女は何も言わなかった...

282YUNA:2003/11/14(金) 14:13

・・・・
・・・・
・・・・

「...どぉしたの??」

いつもの待ち合わせ場所の公園...
今日は、人1人居なくって...

「....梨華ちゃんさっ、うちの事好き??」

唐突過ぎたかな...??
彼女の瞳が揺れた...

「.....好き..だよ??」
「...うちのどこが好き??」
「...う〜ん..全部って言いたいけどぉ.......」

283YUNA:2003/11/14(金) 14:13

「....強いて言うならぁ、優しくて温かいトコかな。」

梨華ちゃんはニコっと微笑った...

「...甘えん坊なトコも好き。
....たまに見せる、女の子なトコも好き。
...よっすぃ〜の全部..まだ知らないけど.......
.....アタシ、どんなよっすぃ〜でも受け止めてあげられる。
...顔もカッコいいと思う。
....性格は、もっと②カッコいいと思う。
....っていうかね..どんなにダサくたって........
......アタシ吉澤ひとみっていう1人の人に..恋をしてるから。」

284YUNA:2003/11/14(金) 14:14

胸が熱くなった...
初めて、そんな事を言われた...
見られんのが嫌だった...
自分を出すのが怖かった...

だけど...
うちは不思議と、彼女の前で無意識の内に素で居れた...

「...どんなよっすぃ〜でも、大好きだよ??
....ごめんねっ、どぉしても嫌いにはなれないの。」

梨華ちゃんは泣いていた...

どして、胸が痛むんだろ...??
どして、うちまで泣きそうなんだろっ...??

285YUNA:2003/11/14(金) 14:17

胸が熱くなった...
初めて、そんな事を言われた...
見られんのが嫌だった...
自分を出すのが怖かった...

だけど...
うちは不思議と、彼女の前で無意識の内に素で居れた...

「...どんなよっすぃ〜でも、大好きだよ??
....ごめんねっ、どぉしても嫌いにはなれないの。」

梨華ちゃんは泣いていた...

どして、胸が痛むんだろ...??
どして、うちまで泣きそうなんだろっ...??

286YUNA:2003/11/14(金) 14:17

「...アナタじゃなきゃ、駄目なの。」


そう...
こんな風に、誰かに必要とされたかった...
言葉で欲しかったんだ...

うちの事が必要だって...
うちじゃなきゃ駄目だって...

287YUNA:2003/11/14(金) 14:18


「.....賭けてみても..いいかな??」
「...っ.....??」
「...人を...ううん.......
....梨華ちゃんを..好きになってみたいんだ.......」
「....アタシなんかで..ぃぃの??」
「...梨華ちゃんが..いいんだ。
....ううん..きっと梨華ちゃんじゃなきゃ駄目なんだ。
...不器用かもしんない。
....いっぱい泣かせると思うし、傷付けると思う。
......うち..もぉ自分からも人からも逃げたくない。」

涙が溢れそうだった...
胸がいっぱいで、苦しくって...

「...何から始めたら、いいのかな??」

288YUNA:2003/11/14(金) 14:18

梨華ちゃんの細い腕が、うちをギュッと抱きしめてくれて...
優しい甘い声が、うちをそっと包み込んだ...

「.....ひとみちゃん..って呼んでもいい??」
「....うん。」
「...好きっ、ひとみちゃん。
.....ゆっくり、歩いて行こうね??」

柴ちゃんから聞いた...
彼女自身も、恋愛経験があまりないらしくって...
なのに、一生懸命うちの事を分かろうとしてくれて...
必死んなって、うちの事掴まえようとしていてくれる...

289YUNA:2003/11/14(金) 14:19

「...あんがと、梨華ちゃん。」
「.....離したりしないから。
....ちゃんと、ひとみちゃんの傍に居るからね??」
「.....えっ??」
「...ごめんねっ、市井さんから大体は聞いたの。
....事情があって、人を信用できなくなってるからって。
.....アタシ、ひとみちゃんの事任せられたから。」

梨華ちゃんはハニかんでうちを見た。

「....1人になんかしないよ??」

290YUNA:2003/11/14(金) 14:19

うちは頷くと俯いた...
ふと、涙が零れたんだ...

「...涙、ちゃんと見せて??」

その言葉に、うちは彼女の顔を上げた...

「隠さないで??
寂しかったら、寂しいって言っていいんだよ??
甘えたいなら、甘えてくれていいから。
.....アタシはちゃんと、ひとみちゃんの事が大好きだから。」

それから結構長い間、涙が止まる事はなかった...

291YUNA:2003/11/14(金) 14:19

・・・・
・・・・
・・・・

「...なぁ、紗耶香??」

月曜の早朝...
うちは一端部屋に戻って...
シャワーを浴びて、制服に着替えた...

「んぅ〜??」
「......ありがとね。」
「ん〜だよぉ、キショいなぁ。」

笑顔で、軽く突き飛ばされる。

292YUNA:2003/11/14(金) 14:19

「....頑張ってみるよ。」
「...おう。」

紗耶香の腕がうちの肩に回って...
せっかくセットした髪を、グチャ②にされた...



「「おはよぉ〜♪♪♪」」

校門の入り口前...
向こうの方からした声に、うちらは振り向いた。

293YUNA:2003/11/14(金) 14:20

「...おはよっ、ひとみちゃん。」
「....おはよ。」

お互い、なんか照れ臭い...

「お前一体、いつからひとみちゃんなんだよぉ〜!?」
「うっさいっっっ!!!」
「さては、もぉ最後までいっちゃったか!?」
「この、どアホっ!!!
こんな奴放っといて行こっ、梨華ちゃん。」

紗耶香の頭をど突いて突き放すと...
うちはどん②歩き出した...

294YUNA:2003/11/14(金) 14:20

「...待ってよぉ、ひとみちゃん。」

うちの腕に絡む彼女の細い腕...
隣りに彼女の笑顔があって...
うちにだけ優しく②話し掛けてくれる...

「「ひとみちゃ〜〜ん♪♪♪」」

ヤ”な予感...!?

295YUNA:2003/11/14(金) 14:20

すると、後ろから...
がぁ〜っと走ってくる音が聞こえて来て...
うちらは、紗耶香と柴ちゃんに抱きつかれた...

お”っ、重い...

でもなんだろっ...
すんげぇ、楽しい♪♪♪





〜continues...〜

296YUNA:2003/11/14(金) 14:28
更新遅くなりました、ごめんなさぃ。
気付いたら、かなり経ってて焦りました...(汗
そして、284・285ダブりました。
もう1つ、ごめんなさぁ〜ぃ!!!

>278の名無し(0´〜`0)さん。
レスありがとぉございます!!!
楽しみにしていただけてるんですかっ!?
マジ嬉しいです♪♪♪
最後の最後まで頑張りますので、よろしくお願いします!!!


>マーさん。

レスいつもありがとぉございます。
そして、いつも待たせてしまったごめんなさぃ。
放置は絶対にしないので、最後までお付き合いくださぃ。

297名無し(0´〜`0):2003/11/23(日) 14:59
待ってますよー

298マー:2003/12/08(月) 23:50
ゆっくりお待ちしてまーす。ちょこちょこ通ってます・・

299YUNA:2004/01/06(火) 14:10
お久しぶりです。
そして、かなり遅れてしまいましたが...
あけましておめでとうございます。
気付いたらかなり経っててビックリ...
待っててくれた人なんて居るんだろぉか...(苦笑
我が侭ですが、マイペースにやらせていただきたいと思っています。
これからもよろしくお願いします!!!

>297の名無し(0´〜`0)さん。
遅くなってすみませんでした。
今即効UPします!!!

>マーさん。
いつも遅くてすいません...
これからも、ちょこ②見に来てやってください。

では、更新します。

300YUNA:2004/01/06(火) 14:11



『luv u taught me...』
============


〜Ⅳ〜


柴:「ひとみちゃん、今日はどこ連れてってくれるの??」
市:「そだなぁ、梨華ちゃんの部屋に行きたいなぁ〜」
柴:「えぇ〜、でもお部屋で何するのぉ〜??」
市:「何って、分かってるくせにぃ〜♪」
柴:「もぉ、エッチぃ〜♪♪♪」
市:「そういう梨華ちゃんだって、エッチじゃんかぁ〜♪」

昼休み...
寄り添いながら、そんな勝手な会話を繰り広げてるアホ2人...

柴ちゃん...
彼女さんがそんなトコ見たら呆れるよ...??
紗耶香...
相変わらず、アホだなぁ...

301YUNA:2004/01/06(火) 14:11

「...シカト②。」

最後の一口のパンを口の中に放り込んで...
ゴミを2人に投げ付けてやった。

「あんだよぉ、ホントの事じゃんよぉ。
お前の頭ん中は、いつもそういう事しかないくせにさっ。」

紗耶香がうちの隣りでボソっと呟く...

「...な”っ!?」
「溜まってんじゃないのぉ〜??」

うちの反対側に居る梨華ちゃんの顔は真っ赤...
おまけに、じゃねぇ〜なんつって逃げやがったな...
柴ちゃんまで居ないよ...
後で覚えてろっ...
アイツら、絶対ぇ許さねぇからな...(激怒

302YUNA:2004/01/06(火) 14:11

「....ひとみ..ちゃん??」
「...ん”っ!?(怒」
「....怖いよ??」
「あっ、ごめん。」

沈黙...

「...ひとみちゃんは..やっぱ... ... ...」
「ん??」
「....ん〜ん、なんでもない。」

つってる梨華ちゃんの顔は真っ赤...

303YUNA:2004/01/06(火) 14:12

「すんげぇスケベだよ、うち。」
「... ...えっ!?」
「駄目??」
「... ... ...駄目じゃ..ない。」

“駄目じゃない。”の前の...
“... ... ...”が気になるけどまぁいいか...

「....好き。」

うちの腕に絡む腕...
うちを見上げる梨華ちゃんの目は熱を持ってて...
いかん、心臓がマジでドキ②いってる...
押し倒してぇ...って駄目だろ自分っっっ!!!

304YUNA:2004/01/06(火) 14:12

「...うちらも行こうか。」
「.....ヤっ..まだ一緒に居たい。」

立ち上がろうとしたうちの腕を、もっと抱き寄せられた...
ヤベぇ、梨華ちゃんの胸が...

「...キス..いつになったらしてくれるの... ...??」

その言葉に、うちの心臓は跳ね上がった...

305YUNA:2004/01/06(火) 14:12

ぶっちゃけ、付き合い始めて3ヶ月...
まだ1度もキスしてないんです...
どぉしたもんだか...
そぉなんっすよ、らしくないんっすよ自分...

「....いい..の??」
「...言わなきゃ..いつまで経ってもしてくれないじゃない... ... ...」

ホントはそんな事...
女の子に、言わせちゃいけないんだろぉな...

306YUNA:2004/01/06(火) 14:12

うちはそっと彼女の頬を撫でて、顔を近付けた...

「...ねぇ、好き??...アタシの事。」
「....好きだょ。」

声が掠れた...
梨華ちゃんはニコっと微笑んで目を閉じた...
うちはそんな彼女に吸い込まれるように...
そっと口付けた...

307YUNA:2004/01/06(火) 14:13

いかん...
心臓が痛いんだけど、なんで...??

“好き。”っていう、たった1つの言葉...
よく考えてみたら、誰にも言った事ないや...
それにキスって、こんなに気持ちぃもんなの...??

「....もっとしてもいい??」
「...聞かないで。
....ひとみちゃんが..ιたい様にιて........」

308YUNA:2004/01/06(火) 14:13

梨華ちゃんからそっとキスをくれた...

最初はそっと...
そして少しずつ②、大胆なキスに変えていく...
うちの制服のシャツを掴む梨華ちゃんの指...
唇の隙間から漏れる声に...
うちの体温はどん②、どん②上がってく...
舌を絡ませようと、閉じられた向こうをノックして...
ゆっくりと開かれた口内に舌を入れた時...

309YUNA:2004/01/06(火) 14:13

『キーンコーンカーンコーン...』

見事に、邪魔が入った...
予鈴だ...

「...ぃっ、行かなきゃっ。」

うちの肩を押して、遠ざける梨華ちゃん...
けして、目を合わせようとしない...
そして、彼女が立ち上がろうとしたその時...
そのまま、うちの膝の上に落ちて来た...

310YUNA:2004/01/06(火) 14:14

「どっ、どしたの...??」
「...立てなぃ。」

梨華ちゃんは顔を真っ赤にして...
うちの胸に顔を埋めた...

「....サボっちゃおっか??」
「...ぇっ??」
「......キスの続き..ιょっ??」

311YUNA:2004/01/06(火) 14:14

彼女の耳元でそっと囁く...
眉を八の字にしながらも、彼女が頷くのを確認して...
深く彼女に口付けた...

初めて2人でサボった...

全然耳に入って来なかった...

授業再開のベルも...
授業終了のベルも...

312名無し(0´〜`0):2004/01/06(火) 21:01
更新待ってましたよ!!
今年もマイペースでがんばってください。

313ちゃみ:2004/01/07(水) 18:24
こらこらこらーーーー、新年早々、何という気持ちの良いことを・・・・
キスで腰が抜けてしまう梨華ちゃん、きゃわいい〜。

314YUNA:2004/01/20(火) 15:37


「あれぇ、お前こんな時間に何してんのぉ〜??」
「....ばっ、紗耶香っっっ!!!」
「ごっ、ごめん取り込み中に悪ぃ〜〜!!!」

と言って紗耶香は、適当に着替えを済ますと...
部屋から出てこうとした...

「そんなんじゃないですっっっ!!!」

梨華ちゃんは顔を真っ赤にして抗議した...
だけど、紗耶香はニヤっと笑って出て行った...
そりゃ、こんな格好してりゃ誰でも疑うわなぁ...

「....もぉ、言ったじゃない!!!」
「だぁからぁ、ごめんね??」
「...知らないっっっ!!!」

315YUNA:2004/01/20(火) 15:38



「ちょっと傘返してよぉ〜!!!」

放課後の帰り道...
うちらは手を繋いで、1つの傘の下に居た...
だけど、うちがふざけて彼女から傘を取り上げた。

「濡れて帰ろぉよぉ〜〜」
「ヤダぁ、着替えないんだからぁ!!!」
「明日休みじゃんよぉ〜」

なんて言いながら、傘を折りたたんだその時...
通りかかったトラックに、水をはねられ...
梨華ちゃんもビショ②...
うちもビショ②...

316YUNA:2004/01/20(火) 15:38

膨れっ面の彼女の手を引いて...
1番近いうちの部屋へ彼女を連れて行った...

「とりあえずこれ着ててよ、今から即行風呂沸かすから。」

なんて言いながら2人して着替えてて...
そん時調度紗耶香が帰って来たって訳...

「....どぉするのよぉ。」
「大丈夫だよ。」
「...大丈夫じゃないのぉ。」
「早く風呂入って来なよ、ねっっっ??」

317YUNA:2004/01/20(火) 15:38

梨華ちゃんを促しながら、バスルームに押し込む。
ヤベぇ...
うちはドアに凭れて、そのまま座り込んだ。
濡れたシャツと髪...
褐色色の肌とは対照的な白いブラが透けて...
う”っ...

318YUNA:2004/01/20(火) 15:39

思春期のガキじゃあるまいし...
って今、思春期真っ盛りか...!?
うちはそんな欲求不満なのかっっっ...!?

多分、そぉだろぉなぁ...

319YUNA:2004/01/20(火) 15:40

・・・・
・・・・
・・・・

交代で風呂に入って...
適当にシャワーを浴びて、うちは出た...

リビングに戻ると、梨華ちゃんは未だに...
少しムスっとした顔をしていた...

320YUNA:2004/01/20(火) 15:40

「なぁ〜に、まだ怒ってんのぉ〜??」
「別に。」

明らかに怒ってんじゃんよ...

「...梨ぃ華ちゃん。」
「ねぇ、ひとみちゃん...??」
「ん〜??」
「ひとみちゃんって、どんなお仕事してるの??」

321YUNA:2004/01/20(火) 15:40

突然のその質問に、うちはドキっとした...
うちは彼女に秘密にしてる事が、いくつも②あるんだ...

「...んと、飲食店なんだ。」
「夜にぃ〜??」
「....そぉいうトコもあるんだよ。」
「へぇ〜」

322YUNA:2004/01/20(火) 15:40

ごめんね梨華ちゃん...
どぉしても、まだ言えないや...
実は、ホストやってるなんて...(涙

「そう言えば、ひとみちゃんご両親は??」
「...あぁ、小さい頃事故で亡くしてさぁ。」
「....ごめ..っ.........」
「ん〜ん、全然いいよ。」

323YUNA:2004/01/20(火) 15:41

ごめんね梨華ちゃん...
これだけは、言えないや...
親に捨てられて、養護施設で育ったなんて...

「ねぇ??」
「ん〜??」
「....ひとみちゃん..アタシに秘密にしてる事あるでしょ??」
「えぇ、ないよぉ〜」
「...無理には聞かないよ?
.....だけど..言える時が来たら教えてね??」

324YUNA:2004/01/20(火) 15:41

梨華ちゃんはうちに抱き付いてきた...

「...アタシには..自信もないし魅力もない。
.....だけどね??
...ひとみちゃんの全部、受け止めてあげられる自信はあるから。」

325YUNA:2004/01/20(火) 15:41

うちを見上げる瞳...
胸の痛みを感じながら...
うちはそっと彼女を抱き寄せた...

「...あんがとね。」
「大好きだよ?」
「....うん、うちも大好き。」

326YUNA:2004/01/20(火) 15:41

彼女の首筋に顔を埋めて、キスを落とした...
濡れた髪に、うちの大きめの白いシャツ...
少しだけ漏れた彼女の吐息...
音を立てながら、ゆっくりと耳にもキスをする...

「....ャっ...駄目っ...........」

327YUNA:2004/01/20(火) 15:42

タメイキ混じりのその声...
かなり刺激強いんっすけど...

「...耳..弱ぃの??」
「....ぁ..ゃ...喋らな..ぃで........」
「.....好きだょ..梨華ちゃん。」
「...っタシ..も...好き........」
「...もぉ..無理.....ιょ??」

328YUNA:2004/01/20(火) 15:42

耳元でそう囁いて、唇にキスをする...
だけど梨華ちゃんは何も言わない...
OKぇって事なのかな...??

うちはキスを激しくしていって...
彼女の胸に触れた...

329YUNA:2004/01/20(火) 15:42

すんげぇ、思った以上にデカいっっっ...!?

「...はぁ..ぁ...ゃぁ............」

感じてるってすぐに分かった...
ブラをしてない彼女の胸の突起が勃ってるのが...
シャツの上からでも分かるから...

330YUNA:2004/01/20(火) 15:43

「.....脱ごぉ..ね??」

彼女の首筋に舌を這わせながら...
シャツのボタンを1つ②外していく...

331YUNA:2004/01/20(火) 15:43

「....お願..ぃ..駄目........」
「...駄目??」
「.....今日は..ゴメン..ネ.........」
「....そっか..ごめん。」

気まずい空気...

332YUNA:2004/01/20(火) 15:43

「....アタシ..帰るね........」

外はまだ雨が降っている...

「...泊まって来なよ。」
「....でも..ぉ..........」
「...何もしないから。」
「.....ゴメンネ..っタシ...怖いの........」

333YUNA:2004/01/20(火) 15:43

梨華ちゃんは泣きながらうちに抱き付いてきた...

「...ずっと待つよ、だから大丈夫。」

ずっと...

334YUNA:2004/01/20(火) 15:44
一生待ってられるっていう根拠なんてどこにも無い...
だけど、絶対待てる...
そんな気がしたんだ...


〜continues...〜

335YUNA:2004/01/20(火) 15:49
更新しました♪
気付いたら...げっ、2月っ!?
なんて事のないように、頑張ります。w

≪312の名無し(0´〜`0)さん。≫
レスありがとぉございます。
ワガママでごめんなさぃ。
マイペース過ぎだろっ!?って感じですよね。(苦笑
頑張ります!!!

≪ちゃみさん。≫
初めましてですよね??
レス、ありがとぉございます♪
コノ先もずっと、いしよし小説に愛をい〜っぱい込めて
書いていくつもりなので、これからもよろしくお願いします!!!

336YUNA:2004/03/04(木) 15:34



『luv u taught me...』
============


〜Ⅴ〜


《半年後...》

337YUNA:2004/03/04(木) 15:34


「...おはよ、ひとみちゃん。」

彼女の甘い声で...
夢の世界から現実へ...

「はよぉ。」

うちは体を起こして...
ベッドの縁に座る彼女を...
ギュッと後ろから抱きしめた...

338YUNA:2004/03/04(木) 15:34

「....ご飯、できてるよ??」
「...う”ぅ..ん.........」

彼女の首筋に顔を埋めて、目を閉じる...
香水とかそんなんじゃなくって...
なんか甘い匂いがする...

なんて事を思いながら、夢の中...

「もぉ、起きてよぉ〜」

肩を揺すぶられて、現実の世界へと引き戻される...

339YUNA:2004/03/04(木) 15:35

「....まだ..眠いよぉ...........」
「...駄ぁ目、もぉ時間だよ??」
「...ヤダぁ、まだ寝んのぉ〜〜!!!」

うちは梨華ちゃんを無理矢理ベッドの中に押し込んで...
腕と脚で抱き抱えた...
マイ抱き枕の完成♪♪♪

「ちょっ、動けないでしょ〜!?」
「...おやすみぃ、マイハニ〜♪♪♪」
「ひとみちゃ〜〜ん!!!」

340YUNA:2004/03/04(木) 15:35


そして、1時間後...
うちが起きたら...
梨華ちゃんはうちの腕の中で...
静かに寝息を立てていた...

341YUNA:2004/03/04(木) 15:35



*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*

342YUNA:2004/03/04(木) 15:36


「...なぁ、ひとみぃ〜〜??」
「ん〜??」
「上手くいってんの??」

タバコを口に咥えたまま、ベッドに横になった紗耶香。

「何がぁ??」
「何すっ呆けてんだよ、梨華ちゃんとだよ。」

343YUNA:2004/03/04(木) 15:36

紗耶香の隣りに寝転がって、天井を見上げる。

「あぁ〜、おかげ様で。(笑」
「そっかぁ〜、よかったな。」

ニカっと笑って、紗耶香はうちの肩を軽く叩いた。

344YUNA:2004/03/04(木) 15:36

「...大切にしてやれよぉ??」
「分かってるよ。」

それ以上、紗耶香は何も聞いてこなかった。
普段なら、どこまでいったとか聞いてくる奴だけど...
マジな話はちゃんとマジになってくれる...

345YUNA:2004/03/04(木) 15:36

うちさっ、誰よりも紗耶香の事信頼してるよ...??
だからさっ...

「なぁ、紗耶香ぁ〜??」
「んぉ〜??」
「ごっちんに、どん②告れば??」
「...ぐぇっ、ごほっ、お前何言ってんのっっっ!?」

346YUNA:2004/03/04(木) 15:37

煙が変なトコ入ったじゃねぇ〜かっっっ!!!
なんて言いながら、紗耶香は顔を真っ赤にしていた...

「照れんなょ。(笑
素直になるのも、たまには必要だって思うよ??」

347YUNA:2004/03/04(木) 15:37


ずっと②、このままで居ようなっっっ??


*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*

348YUNA:2004/03/04(木) 15:37


「ねぇ〜ぇ〜、携帯の番号教えてよぉ〜〜♪♪♪」
「すいません、店の決りとしてお客様にはお教えられませんので。」
「お・ね・が・い♪♪♪」

困ったなぁ...
かなり年配のこの人...
いつも来てくれるのは嬉しいんだけど...
こないだから、番号くれってちょっとウザい...

349YUNA:2004/03/04(木) 15:37

中澤さんから、まだ未成年だから...
って事で、一応断っとけって言われてる...

今まで、なんとなくいいなって思った人には...
内緒で渡した事が何度かある...
だけど、今は裏切れない人が居るから...

350YUNA:2004/03/04(木) 15:38

「吉くん、今ちょっといいかなぁ〜??」

真里さんに向こうの方から呼ばれて、うちは席を立った。

「...それじゃうちは、コレで失礼します。」
「えぇ、行っちゃうのぉ〜〜??」
「....今度またご指名ください。」

351YUNA:2004/03/04(木) 15:38

うちは笑顔をツクって頭を軽く下げると、真里さんの元へ向かった。

「ヤベぇ、助かったっす。」
「あの人さぁ、いつも居るよね。(笑」
「一応お客様だからさっ、しょうがないっすよ。」
「さすがNo.1、言う事が違うねぇ〜♪」

352YUNA:2004/03/04(木) 15:38
「...ヤメて下さいよ。
好きでぇ、No.1やってる訳じゃないんで。(苦笑」
「ねぇ〜自信持ちなよ、もっと。
裕ちゃん言ってたよ、吉澤はもっと堂々とすればえぇねんって。(笑」

353YUNA:2004/03/04(木) 15:38
「...っすかねぇ。」
「ほらっ、休憩入っちゃっていいから。
少しゆっくりしなよっ、彼女ができてお疲れ??(笑」

354YUNA:2004/03/04(木) 15:40

きゃははっ、なんて笑いながら...
真里さんは、店の奥に行ってしまった...
バレてる...
なんで...??

355YUNA:2004/03/04(木) 15:41

「...お前は分かりやすいんだよ。」

たま②通りかかった紗耶香に、そんな事を言われた。

356YUNA:2004/03/04(木) 15:41

「ほぇっ!?」
「ほぇっ!?、じゃねぇ〜よ。
隠したいなら、もっと普通にしろ普通にっっっ!!!!!」

軽く頭をど突かれた...
あまり紗耶香に言われたくないんだけど...

357YUNA:2004/03/04(木) 15:41

うちは首を傾げながら、店の奥の部屋に入って腰を降ろした。
そして机の上に置いてある携帯を掴んで...
そのまま横になった...

んっ、メールだっ...!?

358YUNA:2004/03/04(木) 15:41

『お仕事お疲れ様です。
明日逢えるんだよねっ、楽しみだよっっっ♪♪♪
明日は、何着てこうかなぁ〜〜?? 〜梨華 vvV〜』

359YUNA:2004/03/04(木) 15:42

可愛い...(涙
すんげぇ、可愛い...(号泣

360YUNA:2004/03/04(木) 15:42

『梨華ちゃんは今何してんの??
明日はぁ、こないだ買ったスカート穿いてきてよ??
あれっ、すんげぇ似合ってたっっっ♪♪♪ 〜ひとみ〜』

361YUNA:2004/03/04(木) 15:42

『ホントぉ〜〜!?
じゃ〜、それ穿いてくねっっっ♪♪♪
今はぁ、柴ちゃんとTV見てるよ。
ひとみちゃん、今お仕事中じゃないの?? 〜梨華 vvV〜』

362YUNA:2004/03/04(木) 15:43

『今、ちと休憩しております。
もぉ夜遅いから、早く寝ましょぉっ♪♪♪
愛してるよ??(笑〜ひとみ〜』

363YUNA:2004/03/04(木) 15:43


あれから、30分...
梨華ちゃんからの返事は来ない...
どしちゃったんだっっっ...??
怒ってんのかなぁ...??

364YUNA:2004/03/04(木) 15:43



*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*

365YUNA:2004/03/04(木) 15:43


翌日、約束の場所...

「はよぉ〜っす♪♪♪」
「今日も遅刻ぅ〜、お昼2人の奢りねっ♪」
「「え”ぇ〜〜〜!?」」

366YUNA:2004/03/04(木) 15:44

紗耶香と顔を見合わせる...

「あれっ、吉に市井じゃんか。」
「あっ、マサオさんじゃないっすかっ!?」
「2人とも、あゆみの友達??」
「はいっ、学校が一緒なんっすよぉ〜」
「へぇ〜〜」

367YUNA:2004/03/04(木) 15:44

マサオさんは、うちらが働いてるお店の人...
うちらより、3つ年上だったかな??
超〜、めちゃくちゃ頼りになる先輩。
あゆみちゃんは、知ってるんだろうか...??

「結構狭いもんなんだねぇ〜??」

368YUNA:2004/03/04(木) 15:44

なんて言いながら、柴ちゃんは首を傾げていた。
そりゃぁねぇ、首を傾げたくもなるわなぁ...
っていうか...

「梨ぃ華ちゃんっっっ♪♪♪」

369YUNA:2004/03/04(木) 15:44

彼女の隣りを歩く。
だけど、返事が無いんっすけど...

「梨華ちゃんってばぁ〜」
「何よっ!?」

げっ、超〜不機嫌...
もしかして今日、月1のアレかなぁ...??

370YUNA:2004/03/04(木) 15:45

「どしたの??」
「...別になんでもない。」

と言って、ごっちんのトコロへ行ってしまった。
ちぇぇ、なんだよぉ...

「梨華ちゃん、ご機嫌斜めだねぇ〜」

柴ちゃんが、後ろから抱き付いてきた。

371YUNA:2004/03/04(木) 15:45

「なんでじゃろっ??」
「ん〜、自分の発言には気を付けましょう。」

と言って、柴ちゃんもどん②歩いて行ってしまった。
っつぅ〜か、どぉいう意味よ...??
うち、なんか機嫌悪くなる様な事言った...??

372YUNA:2004/03/04(木) 15:45

・・・・
・・・・
・・・・

「...ねぇ、なんでそんな怒ってる訳??」
「知らないっっっ!!!」

373YUNA:2004/03/04(木) 15:45

みんなと別れた後...
帰ると言い張る彼女を、無理矢理近くの公園へと引っ張った。

「分かんないよ、言ってくんなきゃ。」
「...馬鹿っっっ!!!
そんな事、自分に聞いてみなさいよっっっ!!!」

梨華ちゃんは半泣き状態だった...
うちだって泣きたいよ...

374YUNA:2004/03/04(木) 15:46

「...昨日の..メール.........」
「メール??」
「....んっっっ!!!」

と言って、彼女の携帯を差し出された。

『今、ちと休憩しております。
もぉ夜遅いから、早く寝ましょぉっ♪♪♪
愛してるよ??(笑〜ひとみ〜』

375YUNA:2004/03/04(木) 15:46

うちが最後に送ったやつだ...
これのどこがいけない訳...??

「.......ねぇ..本気なのはアタシだけ...??」
「...えっ??」
「....“愛してるよ??(笑”って、冗談なの??」

376YUNA:2004/03/04(木) 15:46

違っ...
違うよ...
ちょっと、照れくさくって...

「...マジだよ。」
「じゃ〜、どぉして“笑”なんて付けるのよっっっ!!!」
「...それ..はぁ.......」
「なによぉ〜!?」
「....言った事ないんだよっ..誰にも。
...メールでもないし、実際口にした事もないんだ。
.....照れ臭かったんだ、ごめん。
....梨華ちゃんの事、泣かせるつもりでやったんじゃないんだ。」

377YUNA:2004/03/04(木) 15:47

涙が零れた...
なんでか分かんない...
ただ、この空気が苦しくって...

「...愛してる、なんて言う歳じゃないのかもしんない。
...だけど..うち梨華ちゃんの事......
....すんげぇ......愛してる..........」

378YUNA:2004/03/04(木) 15:47

心臓が張り裂けそうだった...
誰かに告るって、こんな感じなのかね...??

「...アタシも、愛してるよ??
....毎日②..不安なんだからっ。」
「どしてさっ??」
「....モテるんだよっ、ひとみちゃん。」
「えぇ、モテないよぉ〜」

379YUNA:2004/03/04(木) 15:47
「...うちのクラスなんて、スゴイんだから。
...ひとみちゃんには..その気が無くっても.......
....微笑みかけられたとか、ノートを拾ってもらったとか......
...毎日、そういう話ばかり聞くの。
.....何でもないフリして、ずっと②笑顔で居るのって、辛いんだよ??」

380YUNA:2004/03/04(木) 15:47

梨華ちゃんは静かに泣いていた...

「....堂々とすればいいじゃんよ。」

そっと彼女を抱きしめる...

「...うちが見てるのは、梨華ちゃんだけだよ??」

381YUNA:2004/03/04(木) 15:48


今までもそぉ...

だから、何年経っても...

ずっと②、そぉだよ...??





〜continues...〜

382YUNA:2004/03/04(木) 15:52
えっとぉ、お久しぶりです。
自分言ってる事と、やってる事が違いますね...(苦笑
長編、やっぱ向いてないのかも..._| ̄|○

読んでくれてる方が居るかは不明ですが...
今回は、1CHAPTER分更新しました。
これからも、ちょこ②(ぇっ)更新しに来るんで...
よろしくお願いします。

誰か読んでくれてるといいなぁ...(ぼそっ

383名無し(0´〜`0):2004/03/04(木) 17:29
おはつでございます。
このスレの小説全部大好きです。
めちゃめちゃ、読んでますんでこれからもがんばってください。
いつでまでも、まっております。

384名無し(0´〜`0):2004/03/04(木) 23:39
読んでおりますとも。YUNA樣のいしよし大好きですから。
ご自分のペースですすめてくださいな。
いつでも応援しております。

385名無し(0´〜`0):2004/03/14(日) 12:15
読んでるよーーー

386YUNA:2004/03/14(日) 15:07



『luv u taught me...』
===================


〜Ⅵ〜

387YUNA:2004/03/14(日) 15:07
「...ねぇ、面白い??」

放課後...
梨華ちゃんの部屋でのんびり...
うちはファッション雑誌を見てる彼女の肩を揺らした。

「面白いよぉ〜??」
「どこがさぁ〜??」

分かんないよ...
そんなん見て何が面白い訳っ!?
やっぱ女の子って分かんない...

388YUNA:2004/03/14(日) 15:08
あれから、3ヶ月...
付き合い出して、気付けばもうすぐ1年...
うちらの関係は、未だに進んでいなかったり...??

ぶっちゃけ、うちはシたい...
ねぇ、うちは間違ってる...??
大好きな人に触れてみたいって思うのは...
間違ってる事なんですか...??

389YUNA:2004/03/14(日) 15:08

超〜欲求不満だよぉ...
隣りに居るのに、今以上触れる事さえできないなんてさぁ...


「....梨華ちゃん。」

耳元でそっと囁いてみる...

390YUNA:2004/03/14(日) 15:08

「ん〜??」

なんかムードねぇ...(涙

「...梨華。」

彼女から雑誌を取り上げて、後ろからギュッと抱きしめる...

391YUNA:2004/03/14(日) 15:09

「ちょっとぉ〜〜!?」
「...後でいいじゃん。」

彼女の首筋にキスを落とす...

「.....ヤダぁ、駄目。」

タメイキ混じりの声でそんな事言われても...
効果ないんっすけどぉ...??

392YUNA:2004/03/14(日) 15:09

「....うちもぉ..我慢できないよ。」
「...我慢..してよぉ。」
「...なんで..駄目なの??」
「.....恥ずか..ιぃ。」

梨華ちゃんの目には涙が溜まっていた...

393YUNA:2004/03/14(日) 15:09

「なんでよ??」
「........っめて..なの....」
「ん??」
「.....ιた事..ないの...........」

梨華ちゃんの顔が真っ赤に染まっていく...

マジっすか...!?
マぁジっすかぁ〜、神様っっっ!?

394YUNA:2004/03/14(日) 15:09

あゆみちゃんからも、梨華ちゃん本人からも...
恋愛経験が全然無いって聞かされてたけど...
これほどにも無いとは...!?

え”っ!?
ちょっと待て自分、落ち着けぇ...
っつぅ事は、うちが初めてって事っっっ!?

395YUNA:2004/03/14(日) 15:10

「....マジでぇ!?」
「.....そんな..驚かないでよ。」
「...最初がうちじゃ..ャっ??」

捨てられた子犬(←梨華ちゃん曰く)、みたいな目をしてみる...

396YUNA:2004/03/14(日) 15:10

「....ゃじゃなぃょ..だけどぉ.........」
「...だけど??」
「........嫌ぃに..ならなぃ...??」

なんて可愛い事言うんだこの子は...(涙
嫌いになんかなんない...
絶対、なんないってば...(泣

397YUNA:2004/03/14(日) 15:10

「...なんないよ。」
「....ひとみちゃんが思ってる風じゃ..きっとなぃょ??」
「...ん〜なら尚更知りたいよ、梨華ちゃんの全部。」

彼女の唇にキスを落とす...

398YUNA:2004/03/14(日) 15:11

「.....全部、頂戴よ。」
「...........っ..ょ...」
「...ん??」
「.......ぃぃ..ょ....」

梨華ちゃんがギュッて抱き付いてきた...
うちは焦る気持ちを抑えて、彼女を抱きしめ返した...

399YUNA:2004/03/14(日) 15:11

「....愛してる。」
「...っタシ..も........」


彼女が愛しい...
すんげぇ、壊したい...

・・・・
・・・・
・・・・

400YUNA:2004/03/14(日) 15:11

「...梨..華........」

切なそうに息をする、愛しい彼女のおでこにキスを落とす...

「....っとみ..ちゃ.........」

何も言わずに見つめ合う...
言葉なんかいらないよね...??

401YUNA:2004/03/14(日) 15:12

「...眠い??」

うちのその言葉に、彼女は小さく頷いた...

「....いいよ、おやすみ。」

402YUNA:2004/03/14(日) 15:12

彼女の唇にキスを落として、そっと抱きしると...
彼女は静かに寝息をたて始めた...

“幸せ”の意味を初めて知った...
そんな夜だった...

403YUNA:2004/03/14(日) 15:15

・・・・
・・・・
・・・・

次の日、朝目が覚めたら...
梨華ちゃんは、もぉ隣りに居なかった...

「....梨華ちゃん??」

キッチンを覗くと、彼女はエプロンをして朝食を作っていた。

404YUNA:2004/03/14(日) 15:15

「...はよぉ。」

後ろから細い腰をそっと抱き寄せる...

「......お..はょ...」

どことなくぎこちない感じ...??

405YUNA:2004/03/14(日) 15:15

「よく寝れた??」
「....うん。」

そう頷いた彼女の顔は真っ赤...

「...昨日の梨華ちゃん、可愛かったよ。」
「.....馬..鹿...」
「...愛してる。」

406YUNA:2004/03/14(日) 15:15

ホントは朝起きて、ベッドの中で言いたかったんだ...
だけど、まいっかぁ〜♪♪♪

「梨華ちゃんは??」
「....愛してる。」

彼女からのキス...
ヤベぇ、押し倒してぇ...

407YUNA:2004/03/14(日) 15:16

ゆっくりとT−シャツの中に手をしのばせる...

「...ちょっ、駄目っっっ!!!」

手を思いっきり叩かれた...(涙

408YUNA:2004/03/14(日) 15:16

「....駄目??」
「...恥ずかしいから..ャぁ.......」
「...なんでよぉ〜、昨日はスゴかったじゃんよぉ。」
「.....どぉして..そぉいう事言うの??」

涙目の彼女...
いかん...(汗
アホっ、泣かしてどぉすんだよ...

409YUNA:2004/03/14(日) 15:16

「......ιょ??」
「....ぅん。」

梨華ちゃん...
うち今、すんげぇ幸せだよ...
ねぇ、梨華ちゃんは...??

410YUNA:2004/03/14(日) 15:16



*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*

411YUNA:2004/03/14(日) 15:17
「マサオさん、お疲れっす♪」

仕事も終わり...
外に出てみると、タバコを吸っている背中を見つけた。

「おぉ吉ぃ、お疲れぇ〜」

かっけぇ...
煙を吐き出す横顔は男前...

412YUNA:2004/03/14(日) 15:17

「マサオさん??」
「どしたぁ〜??」
「あのぉ、いきなりなんっすけどぉ〜
あゆみちゃんはぁ、知ってるんですか??」
「何をぉ〜〜??」
「マサオさんが、この仕事してる事。」

マサオさんの隣りに腰を降ろして、タバコに火をつける。

413YUNA:2004/03/14(日) 15:18

「...ん〜、微妙だなぁ。(苦笑
....俺からは何も言ってないけど、あいつ多分気付いてるんだろぉなぁ。」
「えぇっ!?」
「....今、一緒に住んでんだ。
....付き合いだして、2年とかになるんかねぇ〜??
...服だってそぉ、貰い物とかでも分かっちゃうだろ。
...最初の内は、いろ②聞かれたけど......
....最近じゃ仕事の事は、一切聞いてこないよ。
...夕方出かけて、朝帰って来てさ。
...それでも笑顔で毎日見送ってくれてさ。
.....アイツ多分無理してるわ。
...昔っから、そぉいうトコあったからさ。」

414YUNA:2004/03/14(日) 15:19

マサオさんは少し遠い目をして言った...

「...もぉそろ②、あゆにも言わなきゃならん。
....俺の過去も、今の仕事も。」

タメイキ混じりに吐き出した煙...
いつもは凛々しい顔も...
今はなんだか泣きそうな顔...

415YUNA:2004/03/14(日) 15:19

「...どうせ俺きっと、あゆに辞めろって言われても.......
....ココは、辞めらんねぇし。」
「....マサオさん。」
「...やっぱ、恩返したいじゃん??
...ココに居る奴らほとんどは、みんな姐さんに拾われた奴等で。
.....俺もその1人。
...姐さんには、すんげぇ感謝してる。
.....姐さんが居なかったら、今の俺存在しないから。」

416YUNA:2004/03/14(日) 15:19

明らかに、涙が溜まっていて...

「...泣いて..いいっすよ??」
「ばっ、馬鹿言えぇ〜〜!!!」

なんて言いながら、マサオさんは乱暴に涙を拭った。

417YUNA:2004/03/14(日) 15:20


高校を卒業して、そのまま大学へ進学する人も居る...
他の就職先を探す人も居る...
中澤さんは、他へ行く事を進める...
だけど、マサオさんは中澤さんになんて言われても...
意地でココに残ったんだ...
めちゃくちゃ頭がいいのに...
なんで??って最初は思った...
だけど、ココでマジに働き出して分かった気がしたんだ...
今なら痛いくらい、マサオさんの気持ちが分かる...

418YUNA:2004/03/14(日) 15:20
「....でも、あんがとな。
...吉の気持ちは、すんげぇ嬉しいよ。」

ニカっと笑った顔は、いつもの顔だった。

「...カッケぇっす。」
「ん〜??」
「....うち駄目なんっすよぉ。
...今でもやっぱ、どっかで過去引きずっちゃってて。」

419YUNA:2004/03/14(日) 15:21
「ははっ、俺もそぉ〜だぞ??
...たまに怖くなるよ。
....ホントの事言ったら、あゆに置いてかれるんじゃないかって。
....だけどぉ、信じてみたいんだ。
...どんな俺でも、愛してくれるっていうあゆの言葉。
....そっから、全部始まると思うからさ。」
「...けどやっぱ、うちは駄目っすねぇ。」

420YUNA:2004/03/14(日) 15:21

マサオさんの言葉を聞いて...
自分がとことん情けなくなってくる...

「...なんでも、結局口ばっかで。
....コレっていう、自分の考えもなくって。
...梨華ちゃんにも、結局何1つしてあげられなくって。」

421YUNA:2004/03/14(日) 15:21
「そんな事ないんじゃん??」
「....えっ??」
「梨華ちゃん言ってたぞぉ〜
お前の事、頼れる奴だって。
それから、すんげぇノロケ聞かされたよ。(苦笑
お前、梨華ちゃんに相当愛されてんのなぁ〜??(笑」

422YUNA:2004/03/14(日) 15:21
「....っすかね??」
「もっと、自信を持てっっっ!!!
じゃなきゃ守るべき時に、守りたいモノも守れないぞ??」

423YUNA:2004/03/14(日) 15:23


守りたいモノ...

うちの頭に1番最初に浮かんだのは...

梨華ちゃんの笑顔だった...


〜continues...〜

424YUNA:2004/03/14(日) 15:27
更新しました♪
これから、CHAPTERごと更新しよぉかなぁ...
なんて考えております。

>383の名無し(0´〜`0)さん。 投稿日: 2004/03/04(木) 17:29
レスありがとぉございます。
この小説にも目を通していただいて、ありがとうございます。
他のみなさんと比べたら、かなりの駄文ですが...
最後までお付き合いください。

>384の名無し(0´〜`0)さん。
レスありがとぉございます。
マジっすかぁっ!?
すんげぇ、嬉しい...(号泣
頑張ります!!!(単純

>385の名無し(0´〜`0)さん。
レス、ありがとぉございます。
読んでさって、涙が...(ぇっ
最後まで頑張るので、よろしくお願いします。

425名無し(0´〜`0):2004/03/14(日) 21:30
ぜんぜん、駄文じゃないですよ。
かなりすばらしいと思います。
最後まで見るんでがんばってください。
てか、梨華ちゃんかわいすぎ。よっすぃーも、かっけー。

426YUNA:2004/03/23(火) 13:57



『luv u taught me...』
============


〜Ⅶ〜

427YUNA:2004/03/23(火) 13:57
「....駄目っ...今日は........」
「...どしてさ??」
「....駄目。」
「...昨日も、そぉ言ったじゃんよぉ。」
「......駄目。」

初Hから、3週間が経とうとしている...

428YUNA:2004/03/23(火) 13:57

ねぇ、どしてさぁ〜!?(涙
どしてぇ〜〜!?(泣
あれから、1度もHしてないんです...(号泣

「...もぉ、いいよ。」

うちは立ち上がって、携帯をポケットにしまった。

「.....帰っちゃう..の??」

だってさぁ...

429YUNA:2004/03/23(火) 13:58

「....Hしたくて..アタシに逢いに来たの??」

涙目の彼女...
そぉじゃないよ...??
っつぅ〜か、Hが目的だけで逢いに来た訳じゃないよ...??
だけど、期待はするじゃんよ...

「そじゃないよ。」
「....じゃ〜いいよ、ιょ?」

と言って、立ち上がると上着を脱ぎだした彼女...
だけどその言い方に、少しだけムっとする...

430YUNA:2004/03/23(火) 13:58

「もぉいいってば。」

うちは彼女に上着を着せ直した。

「どぉしてよっっっ!?
抱きたいんでしょっ、抱けばいいじゃないっっっ!!!」
「........泣かないでよ、梨華ちゃん。」

うちはそっと彼女を抱きしめた。

「....ねぇ、話そっ??」

431YUNA:2004/03/23(火) 13:58

・・・・
・・・・
・・・・

彼女が泣き止むのを待つ事10分...

「...するなら...ιょぅょ........」

梨華ちゃんはうちの膝の上に座った...

432YUNA:2004/03/23(火) 13:58

「....シないよ、ちゃんと話そっ??」

抱き付いてきた彼女の肩を押して、ちゃんと向き合う...

「...なんて言ったらいいのかなぁ??
梨華ちゃんはぁ、あんまHとかしたくないの??」
「.....分かんなぃ。」
「....相手がうちだから、いけないのかなぁ〜??」
「そぉじゃないっっっ!!!」

433YUNA:2004/03/23(火) 13:59

そんな大きい声出さなくても...
でも、嬉しかった...
涙目になって、そぉ否定してくれて...

「....そっか。」

うちが彼女に微笑みかけると...
少し恥ずかしそうに頷いて、うちに体を預けてくれた...

434YUNA:2004/03/23(火) 13:59

「.....嫌われたく..ないの。」
「ん〜??」
「....初めてHして..思ったの..........」
「ん??」
「.....っタシ..って....Hかなぁ........??」

すんげぇ、真剣な顔で梨華ちゃんは言った...
ごめん、笑っちゃ駄目...??

435YUNA:2004/03/23(火) 13:59

「...笑わないでょぉ........」

と言って、膨れた彼女。
なんで、言動1つ②がこんなに可愛いんだろっ...??
うちの胸を掴んで離してくれない...

「....ごめん②。
...でもぉ、すんげぇ可愛いと思う。
...っつぅ〜か..どんな梨華ちゃんでも.......
....うちからしたら、ヤバいくらい可愛く見えるんだけど。」
「.....嘘。」
「...嘘じゃない。
.....じゃ〜なんで、こんなに心臓バク②いってるんだろっ??」

436YUNA:2004/03/23(火) 13:59

うちは彼女の手をとって、そっと胸に置いた...

「....梨華ちゃんと居る時は、いつもそぉだよ??」
「...ホント??」
「...ホントだよ。」
「.....っタシだけだと..思ってたょぉ.........」

と言って、泣き出してしまった梨華ちゃん...
なんで泣くかなぁ...

437YUNA:2004/03/23(火) 14:00

「...エッチ目当てだけなら、あんなに待てないよ。
.....ちゃんと、大事に思ってるからだよ??
....今のうちにとって、梨華ちゃんが全部だから。」


あの後...
結局Hしちゃったけど...
梨華ちゃんがすんげぇ幸せそうな顔をしてくれたから...
うちもすんげぇ、幸せだったよ...??

438YUNA:2004/03/23(火) 14:00


んでぇ、あれから逢う度してたら...
怒られた...
おまけに...
1週間のH禁止令出ちったよぉ...(涙


*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*

439YUNA:2004/03/23(火) 14:00


「...ごめんなぁ..わざ②外出てきてもらっちゃって........」

梨華ちゃん家からの帰り道だった...

「ん〜ん、それより仕事は??」
「...今ちょっと休憩もらってるんだ。」
「そっかぁ、でっ、どしたのぉ〜??」
「....なぁ..あゆっ.........」

440YUNA:2004/03/23(火) 14:00

公園を通りかかった時...
たま②、聞きなれた声が聞こえたんだ...
だけど、かなり深刻そう...

「何よぉ、改まっちゃってぇ??」
「....お前に..ずっと隠してた事がある.......」

見ちゃ悪い...
聞いちゃ悪い...
そぉ思いながらも、うちは物陰に隠れて息を潜めた...

441YUNA:2004/03/23(火) 14:01

「...話そう②って思ってて..結局何年も経っちゃってさ.......」
「....どしたの??」

声だけで分かる...
柴ちゃんの不安が伝わってくる...

「...俺さっ、飲食店でバイトしてるつったじゃん??」
「....うん。」
「......実は...さっ.........
..........ナベバーで、ホスト....やってるんだ。」

442YUNA:2004/03/23(火) 14:01
「...え..っ........」
「....お世話になってる人が居るんだ。
...中澤さんって言うんだけどさっ、俺はその人に恩返しをしたい。」
「...何..言ってるの??」
「......俺っ、拾われたんだよ。」
「.....えっ??」
「....中澤さんは養護施設抜け出した俺を、拾ってくれたんだ。」
「.....話が..見えないよ..........」

柴ちゃんは静かに涙を流していた...

443YUNA:2004/03/23(火) 14:02

「...前に話したと思うけど、俺には親が居ない。
...俺は物心ついた頃から..ソコに預けられてて.......
....だから、親の顔も知らない。
...16ん時、嫌になって抜け出したんだ。
.....さ迷ってる俺を、助けてくれた。」
「.....ひぃっ..ぅ...くっ...........」
「....お前と出逢った時は、もぉすでにホストとしてた。
.....俺は金が欲しい訳じゃない。
...ただあの人に、どぉしてもお礼がしたいんだ。
....あゆ、俺はホストを辞める気はない。
...それでも辞めて欲しいと思うなら、俺らはもぉ駄目だよ。」

444YUNA:2004/03/23(火) 14:02

沈黙...
だけど途端...

「...........馬鹿っっっ!!!」

すんげぇ音がした...
正面を向いてたマサオさんの顔は...
一瞬で斜め下を向いていた...
だけど、マサオさんの頬を叩いた柴ちゃんの手は...
何も言わずにそっとマサオさんの頭を包み込んだ...

445YUNA:2004/03/23(火) 14:02

「....気付いてなかった訳じゃ..ないの......
...だけど..まさかって思ってて........
...ねぇ...もぉ駄目なんて..言わないで.........??
....っタシ...今更マサオから..離れらんないんだから..........」

柴ちゃんは、いっぱい泣いていた...

446YUNA:2004/03/23(火) 14:02

「....どんな..マサオでも........
....マサオじゃなきゃ..駄目なんだからぁ.........」

マサオさんも泣いていた...

うちはその場に座り込んで...
溢れ出した涙を止められないでいた...

447YUNA:2004/03/23(火) 14:03


ねぇ、梨華ちゃん...??

もしうちがカムしたらさ...

柴ちゃんみたいに、必要だって言ってくれる...??

それでもうちの事、好きだって言ってくれる...??

448YUNA:2004/03/23(火) 14:04


*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*


「どしたのぉ、ひとみちゃん??」
「ん〜??」

あれから1週間...
うちの前には、笑顔のマサオさんと柴ちゃん...
あれから上手く行ったんだ...

449YUNA:2004/03/23(火) 14:04

「.....最近、おかしいよ。」
「そんな事ないよ。」

何1つ心配はないよ...
うちは大丈夫...

「.......でも..ぉ...」
「何も無いってぇ。」

450YUNA:2004/03/23(火) 14:04

彼女の髪にキスを落として、そっと手をとる。

「...早く行こっ、置いてかれちゃうよ。」

・・・・
・・・・
・・・・

451YUNA:2004/03/23(火) 14:04

『♪♪〜〜♪〜♪♪♪〜〜〜♪〜〜〜〜』

みんなでカラオケの最中...
いきなり鳴り出した携帯...
見慣れない番号...
誰...??

「......もし②??」
「あっ、吉くぅ〜〜ん♪♪♪」

え”っ...!?
まっ、まさか...

452YUNA:2004/03/23(火) 14:04

うちは急いで部屋から出てドアの向こうへ...
梨華ちゃんの不信そうな顔が気になったけど...
今はそれどころじゃない...

「....どぉして..この番号...........」
「教えてもらったの♪♪♪」

マジかよぉ...
っつぅ〜か、誰だよぉ...

453YUNA:2004/03/23(火) 14:05

「.........っすか....」
「今何してるのぉ〜??
ねぇ、今から逢えない〜〜??」
「.....今友達と居るんで。」
「そぉ〜??
じゃ〜、いつ逢ってくれるの??」
「.....それ..はぁ...........」

やぶぁい...(汗

454YUNA:2004/03/23(火) 14:05

「どぉしたのっ、ひとみちゃん??」

ドアの隙間から顔を出した梨華ちゃん。
助かった...

「...すんません、今ちょっと友達呼んでるんで。
.....それじゃ〜、またぁ。」

うちは慌てて携帯の電源を切った...

455YUNA:2004/03/23(火) 14:05

「誰??」
「あぁ〜、んとぉ中学の時の先輩でさ。」

とっさに思い付いた嘘...

「....そう。」

浮かない顔...

「トイレ行こっ??」

456YUNA:2004/03/23(火) 14:06

彼女の手を引っ張って、トイレの個室へ...

「...ちょっ、ひとみちゃん!?」
「....少しだけ..このままで居させてよ..........」

うちは彼女にギュッと抱き付いた...

「....ぅん。」

梨華ちゃんは何も言わずに、うちを抱きしめてくれた...

457YUNA:2004/03/23(火) 14:06


あれから、あの人からかかってくる事はなかった...
そりゃそうだ...
電源自体切っちゃってんだから...

このままじゃまずい...
そぉ思っても、何もできない自分が嫌になる...

ごめんね、梨華ちゃん...

458YUNA:2004/03/23(火) 14:06


*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*


あれから...
毎日の様に、あの人から電話がきた...
あ”ぁ〜、ぶっちゃけウザい...

459YUNA:2004/03/23(火) 14:06

おまけに、いつもタイミングよく...
梨華ちゃんと一緒に居る時とかで...

彼女の不安そうな顔...
明らかに、うちは疑われてる...

460YUNA:2004/03/23(火) 14:06


そして今日も...

「ねぇ〜、吉くぅん??
いつんなったら逢ってくれるのぉ〜??」
「...いや..ぁ.........」
「ねぇ②、何が欲しい??
お姉さん、なんでも買ってあげちゃうわよ??」
「....いやっ、平気っす。」
「遠慮しなくていいのよぉ〜??」

461YUNA:2004/03/23(火) 14:07

誰か、助け”て”ぇ〜〜〜〜!!!!(泣

「.....あのっ、今日はもぉ遅いんでこれで失礼しますね。」

適当な嘘言って、電話を切る...
ふぅ...

462YUNA:2004/03/23(火) 14:07
毎日こんなんだ...
中澤さんに相談した方がいいのかもしんない...

このままじゃ、最悪な場合..........

463YUNA:2004/03/23(火) 14:07

嫌だっっっ...!!!
梨華ちゃんと別れたくなんかないよ...





〜continues...〜

464YUNA:2004/03/23(火) 14:21
更新完了れす♪
このまま最後まで頑張るじょ〜!!!
話はまだ②続くので、お付き合いよろしくお願いします。

>425の名無し(0´〜`0)さん。

レスありがとぉございます!!!
微妙なトコ、あり②だと思いますが...
最後まで精一杯、吉と梨華ちゃんに愛を注ぎたいと思っています。w
(0^〜^)<梨華ちゃん可愛いってさぁ〜 
(*^▽^)<ふふふっ♪
(0^〜^)<きしょっ!?
( T▽T)<... ... ...
結局いつものパターンですね。w
でもそこには愛があるんですょね♪

465レオナ:2004/03/23(火) 19:01
>>383 >>425
にレスしたものです。名無しはやめました。あらてめて、よろしくです。
今回も、かなり楽しめました。
まだ②、待ち続けます。がんばってください。

466YUNA:2004/03/24(水) 11:26



『luv u taught me...』
============


〜Ⅷ〜

467YUNA:2004/03/24(水) 11:26
「....よっすぃ〜」

放課後...
柴ちゃんに呼び止められた...

「ん〜??」
「...ちょっと..話があるんだけど..........」
「どしたの??」
「....梨華ちゃんの..事なんだけど.........」

468YUNA:2004/03/24(水) 11:26

と言って、柴ちゃんはうちを見上げた。

「梨華ちゃんが、どぉしたの??」
「....よっすぃ〜さぁ、浮気してる??」
「はぁっ!?」
「...最近..様子がおかしいって.......
.....梨華ちゃん泣きながら、アタシの所に来たの。
....心当たり、あるんじゃないの??」

469YUNA:2004/03/24(水) 11:27

彼女にそう問われて、うちはハっとした...
アレしかない...

「....まさかホントに、浮気してるのっ!?」
「してないっっっ!!!」
「...じゃ〜なんなのよっっっ!?
どぉして、毎日女の人から電話がかかってくるのよっっっ!?」
「....それ..は............」
「言えないのっっっ!?
じゃ〜疑われても、しょうがないんじゃないのっっっ!?」

470YUNA:2004/03/24(水) 11:27

柴ちゃんの目には涙がたまっていた...

「...よっすぃ〜がそういう事する人だって..思いたくなぃょ........」

と言って、柴ちゃんはその場に蹲ってしまった...
うちは迷った...
柴ちゃんに全部話すべきなのかどぉか...

「....柴..ちゃん??」

471YUNA:2004/03/24(水) 11:27

うちはその場に腰を降ろして、彼女を見つめた。

「何よっ!?」
「...話さなきゃいけない事があるんだ。」
「....何??」
「.....うち..さ....同じなんだ..........」
「...何..が??」
「....マサオさんと。」
「...えっ??」

472YUNA:2004/03/24(水) 11:27
「.....同じ場所で、同じ仕事してる。
....うちにも親が居ないんだ。
...んで養護施設抜け出して、同じ人に拾われて今のうちが居る。」
「...梨華ちゃんは、その事知ってるの??」
「....知らないし..言えないよ.......」
「どぉしてっっっ!?」
「堂々としてられる様な過去じゃ、ないんだっっっ!!!」

涙が一気に溢れた...

473YUNA:2004/03/24(水) 11:28


背負いきれない過去...
思い出したくも無い過去...
消し去りたい過去...

474YUNA:2004/03/24(水) 11:28




4歳の時だった...
父親がうちと母親を残して、別の女の人と消えた...
それからは母さんと2人きりだったけど、それでも幸せだったんだ...
うちが養護施設に預けられたのはぁ...
5歳の時だったかな...
あの人は、必ず迎えに来ると言った...
だけど、嘘だって5歳のうちでも気付いていた...
アイツは泣いてなんか居なかった...
それどころか...
嬉しそうに養護施設を出て行ったのを今でも覚えてる...

475YUNA:2004/03/24(水) 11:28

そこで1番最初にできた友達が紗耶香だった...
今じゃ、幼馴染同然...
1コ年上なのに、いつもトロくて泣き虫で...
だけど、いつもうちの傍に居てくれた...
寂しくて泣いてた時、“大丈夫”と言って抱きしめてくれた...

476YUNA:2004/03/24(水) 11:28

だけど、そこの養護施設は最悪だった...
正確に言うと...
12歳の時まではよかった...
そん時、養護施設で1番偉かった人...
バアちゃん(←うちらはそぉ呼んでた。)が何故か急に来なくなった...
死んだんだって、大人が話してるのを耳にして...
うちは初めて、大事な誰かを失って涙が出た...
バアちゃんは、すんげぇ優しかった...
本当の親みたいに、いつも②温かかった...
だから、うちらはいつも笑っていられた...
それは、アソコに居た誰もがそぉ思ってたはず...

477YUNA:2004/03/24(水) 11:29

その所為もある...
だから...
バアちゃんが死んでから、その場所は余計地獄と化した...
偉い人が変わってから...
うちらは、扱き使われる様になったから...

478YUNA:2004/03/24(水) 11:29

そして、養護施設を2人で抜け出したのがぁ...
14歳の時...
んでぇ、養護施設を抜け出して...
中澤さんに拾われるまで...
うちも紗耶香も、声かけて来た女の人の家を転々としてた...
寝て、お金を貰って...
その金で、食い繋いでた...
抜け出してから、1・2ヶ月はそぉやって生きて来て...
調度金が底をついた時に、中澤さんに声をかけられた...

479YUNA:2004/03/24(水) 11:29

それからも、女癖の悪さは変わらなかった...
学校もあんま行ってなかった...
ろくに勉強もしないで、女の子とばっか遊んでた...
授業は受けなくても、結構余裕でついてはいけてたから...
だけどその事が、中澤さんにバレて...
うちは、初めて誰かに引っ叩かれて叱られた...
そして初めて、うちの為に誰かが泣いてくれた...

480YUNA:2004/03/24(水) 11:30

それからだった...
変わろうと思ったのは...



全部②、柴ちゃんに話した...
柴ちゃんは頷きながら、途中から泣いていた...
うちも、ずっと②涙が止まらなかった...

481YUNA:2004/03/24(水) 11:30


「....梨華ちゃんには、話さないの??」
「う〜ん、まだ無理。」
「...でも、多分気付いてるよ??」
「ん??」
「.....よっすぃ〜が、何か隠してるって。」
「うん、言われた。
受け止めてくれるって言ったけど......
それとこれとはぁ、やっぱ別っしょ??(苦笑」

482YUNA:2004/03/24(水) 11:30

きっとどっかで、自棄んなってる...

「別じゃないっっっ!!!」

だけど、柴ちゃんは見抜いてるみたい...

483YUNA:2004/03/24(水) 11:30

「....別じゃないのぉ。
....1度..愛しちゃったら.......
...どんな過去でも、嫌いになれないもんなのぉ。
...梨華ちゃんは関係ないなんて言わせないっっっ!!!」

柴ちゃんはまた泣き出してしまった...
彼女のその言葉は...
うちの胸にそのまま突き刺さった...

484YUNA:2004/03/24(水) 11:31

「...お願い..全部話してあげて。
.....梨華ちゃんは、絶対受け止めてくれるから。」

これは、柴ちゃんだから言える事...??

「....自棄にならないで。」

485YUNA:2004/03/24(水) 11:31

柴ちゃんに、ギュッと抱きしめられた...
うちは彼女の背中に腕をまわして...
無意識の内に、涙を流していた...

柴ちゃんの腕の中は...
すんげぇ、温かかった...

486YUNA:2004/03/24(水) 11:31


*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*

487YUNA:2004/03/24(水) 11:32


「...困りますから。」
「いいじゃない②♪♪♪」

と言って、腕に腕を絡ませてきたのは...
店のあの常連さん...

うちの手には、いっぱいのプレゼント...
困るんだよなぁ...(汗

っつぅ〜か、そも②なんでこぉいう事になったんだろぉ...

488YUNA:2004/03/24(水) 11:32


毎日②かかってくる電話...
いい加減うんざり...

だから、梨華ちゃんと喧嘩になる前に...
こぉして逢うのは、最初で最後...
そぉいう約束だった気がする...

じゃなきゃ困るよ...

489YUNA:2004/03/24(水) 11:32


「ねぇ、何が欲しい??」
「...だから、困りますって。
.....そぉいうつもりで来たんじゃないんで。」
「じゃ〜、ちょっと早いけど行く??」
「.....はいっ!?」

うちはずる②と、車の前まで引きずられて...
おまけに、うちの目の前には...
メっ、メルセデスっ!?
っつぅか、どっ、どこ行くのっっっ!?

490YUNA:2004/03/24(水) 11:32

・・・・
・・・・
・・・・

まっ、マジかよ...(汗

気付けばそこはホテル街...

ヤベぇ〜〜!!!!!!!!
梨華ちゃん、助け”でぇ〜〜〜〜!!!!!(泣

491YUNA:2004/03/24(水) 11:33

「行きましょ??」

行きましょ??ってどこにぃ〜〜〜!?

「....あの、困るんで。」
「えぇ〜、どぉしてぇ〜??」
「.....店長に言われてるんで。」
「言わなきゃ、分からないわよ??」
「....いやっ、駄目ですから。」

492YUNA:2004/03/24(水) 11:33

ラブホの前...
明らかにおかしいだろぉ...
それに、バレたらアナタが捕まりますよ...??

「場所がいけないの??
じゃ〜、お姉さんの部屋来る??」
「....いやっ..それも無理です。
...っていうか、さっき貰った物も全部お返しします。」

493YUNA:2004/03/24(水) 11:33
「どぉして??」
「....うち付き合ってる子が居るんです、だからごめんなさい。
......今日は、その事も言うつもりで来たんです。」

うちは頭を下げて謝った...

「ならっ、最初から期待させないでっっっ!!!」

494YUNA:2004/03/24(水) 11:33

うちは、引っ叩かれた...

「失礼します。」

うちはもう1度頭を下げて、その場を後にした。

っつぅ〜か、なんでうちが叩かれなきゃいけないんだぁ...!?
まぁ〜いっか...
これで、収まるなら...

495YUNA:2004/03/24(水) 11:34

だけど、これだけじゃ...
収まらなかったんだ...
最悪の事態が、うちを待ち受けていた...


*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*

496YUNA:2004/03/24(水) 11:34


「...ひとみちゃん..話したい事があるの........」

彼女が目いっぱい涙を溜めて...
うちに逢いに来たのは、真夜中を過ぎた午前2時...

うちは嫌な予感がしたんだ...
すんごい...

497YUNA:2004/03/24(水) 11:34

・・・・
・・・・
・・・・

「.....どしたの??」

彼女に触れようと、手を伸ばした時...

「...嫌っっっ!!!」

498YUNA:2004/03/24(水) 11:34

手をはねのけられて...
拒否られた...

「....ごめっ..........」

こんな事初めてだ...

「...何に対して謝ってるのっ、ねぇ??」

499YUNA:2004/03/24(水) 11:35

彼女の瞳から、ぽろ②と涙が零れ落ち始めた...

「.....嫌だったなら、ごめんって。」
「...アタシに謝る事は..それだけっっっ??」
「....えっ??」
「...他に付き合ってる人が居る様な人に.........
.....容易く触れさせるほど..アタシは馬鹿な女じゃないっっっ!!!」
「...話が、見えないよ。」
「...お願い..これ以上嘘吐かないで。
....ひとみちゃんの事..嫌いにさせないで..........」

500YUNA:2004/03/24(水) 11:35

彼女は蹲って泣き始めた...
話が見えない...
他に付き合ってる人...??
そんな人..居ない...

「....この間..見ちゃったの。
...ひとみちゃんが、女の人とホテル入るトコロ........」
「...えっ!?」
「........お願い..否定して...??」
「....梨華..ちゃん。」
「...アタシ以外に居ないって..言い訳してよぉ........」

501YUNA:2004/03/24(水) 11:35

頭の中が真っ白だった...
アレがいけなかったんだ...
逢わなきゃよかったんだ...
見られてたなんて...

「......ねぇ..梨華ちゃん??」
「.......ぅっ...??」

502YUNA:2004/03/24(水) 11:35

もぉ、覚悟はできていた...

「...ずっと②、隠してる事があるんだ。」
「.....浮気してるって!?」
「...そじゃない。
....ねぇ、うちの話聞いてくれる??」

503YUNA:2004/03/24(水) 11:35

うちはもぉ...
過去からも、梨華ちゃんからも逃げない...





〜continues...〜

504YUNA:2004/03/24(水) 11:40
更新しましたぁ♪
気付けば、500...
最初と比べたら、ダラ②と...
はぁ、申し訳ねぇっす...

>レオナさん。
レス、いつも②ありがとぉございます。
めちゃくちゃ励みになってます♪
今回のも、楽しんでいただけたでしょうか??
テンポよく更新できたらなぁ〜と思ってるんで...
こちらこそ、よろしくお願いします!!!

505レオナ:2004/03/24(水) 12:48
更新お疲れ様です。
二日連続での更新たいへんお疲れ様です。
今回も、かなり楽しめましたよ〜。よっすぃー辛そうですが・・・。
次回も、たのしみにしております。

506YUNA:2004/04/13(火) 15:13



『luv u taught me...』
============


〜Ⅸ〜

507YUNA:2004/04/13(火) 15:14


あれから1週間...
梨華ちゃんからの連絡は途絶えた...


あの後、彼女は泣きながら...
部屋を出て行った...

きっと彼女には、重過ぎたんだ...

そぉ、何度も②自分に言い聞かせて...
うちは今日も部屋にこもる...

508YUNA:2004/04/13(火) 15:15


調度学校が、長期の休みに入って...
うちが連絡をしない限り、逢う事はない...
毎週楽しみだった日曜も...
先週からは、普段と変わらない日と変わっていた...

仕事も手につかなくって...
中澤さんに学校の休みと合わせて...
休みをもらった...

あの日から、1歩も外に出ていない...

509YUNA:2004/04/13(火) 15:15


「....元気出せよぉ。」

うちにジュースを差し出して...
紗耶香はうちの隣りに腰を降ろした...

「...充分、元気だよ。」
「どこがだよっっっ!!!」

頭を引っ叩かれた...
だけど、怒る気にもなれない...
かと言って、泣ける訳でもなくって...
涙、乾いちゃったみたいだよ...
泣きたくても、もぉ出てきもしない...

510YUNA:2004/04/13(火) 15:15

「....なぁ??」
「...なんだよっ、もぉ放っといてくれよ。」
「なぁ〜に、自棄になってんだよ。
それにそんな落ち込むなよっ、ガリ②になりやがって。」

紗耶香は、うちにクリームパンを押し付けた...

「昔から、好きだったろ??」

と言って、自分の分のクリームパンを頬張った...

「俺がこの先も、一生傍に居てやるから。」

紗耶香は頭をかきながら言った...

511YUNA:2004/04/13(火) 15:15

「...心配するなっ。
俺はお前を裏切ったりなんかしねぇから。」

ニカっと笑って、紗耶香はうちの肩をポンっと押した...

「元気出せ。」

紗耶香の言葉が、そのまま胸に染み込んでった...
どれくらいぶりだろぉ...??
5日ぶりとか...??
うちは声を押し殺して泣いた...

512YUNA:2004/04/13(火) 15:16

「泣くならデカイ声で泣けよ、我慢なんてお前らしくねぇ。」

と言って、紗耶香はうちをギュッと抱きしめてくれた...

「...終わったなんて、勝手に決め付けんな。
....まだちゃんと、返事も聞いてないんだろ??
...もし駄目だったとしてもさ、また頑張ればいいじゃんよ。
.......うぜぇくらい、俺はお前の傍に居てやるから。」

涙が止まらなかった...
乾いたんじゃなかったんだ...
ずっと②溜まってたんだ...
流すタイミングが分からなかっただけで...

513YUNA:2004/04/13(火) 15:16


ありがとぉ、紗耶香...

お前が、居てくれて良かった...
お前が、幼馴染でマジ良かった...


*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*

514YUNA:2004/04/13(火) 15:16


そして、休みに入って2週目の水曜日...
紗耶香に誘われて...
久しぶりに外に出た...
すんげぇ、眩しい...

「んじゃ〜、行くべ??」

うちの前を歩く紗耶香...
たまには外に出てみるのもいいのかもしれない...

515YUNA:2004/04/13(火) 15:17

だけど、ジーンズが...
こんなデカかったけ、これ...
思いっきり腰まで下がって、靴で裾を踏んで歩く...
そぉとぉ痩せたなぁ...

それが少し可笑しくなった...

「歩くの遅ぇぞっ。」

紗耶香に手首を掴まれた...
と思ったら、思いっきり引っ張って走り始めた。
これじゃ〜いつもと逆...

516YUNA:2004/04/13(火) 15:17

「どこ行くんだよっ!?」
「ん〜、内緒だよ♪♪♪」

紗耶香は楽しそうにニカっと笑った...
うちはそんな紗耶香に、ただ②引っ張られて行った...

・・・・
・・・・
・・・・

517YUNA:2004/04/13(火) 15:17

「お待たせぇ〜♪♪♪」

紗耶香がかけた声の方を見れば...
柴ちゃん、ごっちん、そして...

「.......梨華..ちゃ....」
「こいつが遅くってさぁ〜」

と言って、柴ちゃん達に話し掛ける紗耶香...
そして、ふと梨華ちゃんと目が合った...

518YUNA:2004/04/13(火) 15:17

「....うち、帰るよ。」
「はぁっ!? お前何言ってんのっ!?」
「帰るっつってんじゃん。
悪いけど、4人で遊びに行って来てよ。」

うちは紗耶香の手を振り解いた...

「.......悪..ぃ...」

紗耶香に謝って、うちは背を向けた...

519YUNA:2004/04/13(火) 15:18

逢いたくなかった...
どぉしても逢いたくなかった...
この気持ちに整理が付くまでは...

「................ひとみちゃんっっっ!!!」

だけど...
だけど...
すぐ後ろから聞こえた、甘くてその独特な声に...
反射神経の様に振り向いてしまった...

「...行かないで..お願い..........」

520YUNA:2004/04/13(火) 15:18

グっと、うちのシャツの裾を掴んで...
俯く彼女は泣いていた...

「.......梨華..ちゃん。」
「...あの日、逃げたりしてごめんなさい。
......だけど、もぉ大丈夫だよ??
...少し時間かかっちゃたけど、全部②受け止められるから。」
「....いい..の??」
「...ん??」
「........傍に..居てくれんの...??」
「....ずっと。」

521YUNA:2004/04/13(火) 15:18

彼女に抱きしめられて...
2人して涙流して...
目が合うと、微笑み合った...
そして、ゆっくりと唇が近付いた時...

「完全に2人の世界かよっっっ!?」

紗耶香の突っ込みで、ふと我に返った...
そして、お互い顔を真っ赤にした...

522YUNA:2004/04/13(火) 15:18

・・・・
・・・・
・・・・

手を繋いで歩く道...
もぉ2度と来ないって思ってたよ...

「.....大好き。」

もぉ一生聞けないって思ってたよ...

「...うちも大好きだよ、愛してる。」

523YUNA:2004/04/13(火) 15:19

もぉ一生言う事ないって思ってたよ...

「ねぇ、痩せた??」

心配そうにうちの目を見る梨華ちゃん...
何1つ変わってない...

「分かんない。」
「色もさぁ、白くなってない??」
「ん〜、ココ10日くらい家から1歩も出なかったから。」

524YUNA:2004/04/13(火) 15:19

何も考えずにそぉ答えると...
彼女はシュンっとしてしまった...

「どしたの??」
「.....アタシの所為だよね。」

始まったぞぉ、ネガティブ思考...
落ちるトコまで落ちるんだもんなぁ...
そこがまた可愛くてしょうがないんだけどさ...

525YUNA:2004/04/13(火) 15:20

「そぉじゃないとは言えないけどさ。
だけどぉ、うち全部梨華ちゃんに話してよかった。
もぉ、終わりかななんて思っちゃったけど。」

なんでだろっ...
ホロっと、左目から1粒の涙が零れ落ちて...

「....辛かったよね??」

うちの手をギュッと握りしめた梨華ちゃん...
うちは立ち止まって、彼女が振り向くのを待った...
そして...

526YUNA:2004/04/13(火) 15:20

「...でも、ありがと。」

ギュッと彼女を抱きしめた...

「.....ありがと。」
「...アタシもありがと。」

彼女の細い腕がうちの背中に回って...
ギュッて抱きしめてくれた...

527YUNA:2004/04/13(火) 15:20

それだけでも、今以上に涙が出そうだったよ...

ありがとぉ...
マジで、ありがとぉ...


*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*

528YUNA:2004/04/13(火) 15:20


「...あのっ、中澤さん。」

今日の仕事を終えて...
うちは中澤さんに声をかけた...

「おぉ、どしたん??」
「....お話したい事があります。」
「そなん??
ちょっと待っててなぁ、書かな書類があんねん。
それ終わらせな矢口に怒られる。(笑」

529YUNA:2004/04/13(火) 15:21

笑いながら、中澤さんは個室のドアを開けた...

「分かりました。」

うちは頭を下げて、一端着替えにその場を後にした...

・・・・
・・・・
・・・・

530YUNA:2004/04/13(火) 15:21

「...よかったなぁ、吉ぃ。」
「一時は駄目かと思いましたけどね。(苦笑」

タバコの煙を吐き出したマサオさんを見る。

「お前さぁ、変わったよなぁ〜」
「っすかぁ??」
「来たばっかん時、どぉしよぉもねぇ奴でよぉ。
学校は行かねぇ〜わ...
普通にお客さんお持ち帰りしちゃうわ....
平気で、女の家を泊まり歩くわ.....」

531YUNA:2004/04/13(火) 15:21
「....すんませんした。」
「っつぅ〜か、梨華ちゃんと逢って変わったんかな??」
「えっ??」
「大人になったよなぁ、お前。」

ニカっと笑ったマサオさんに頭を撫でられる...

「お前さっ、前言ってたじゃん??
姐さんと矢口みたいな関係が羨ましいって。」

532YUNA:2004/04/13(火) 15:21
「....はい。」
「お前と梨華ちゃん、今そんな感じなんじゃねぇ〜の??
お互いを必要とし合ってて、支え合っててさ??
そぉいう相手ってさ、中々巡り合えるモノじゃないと思うからさ。
お前、大事にしなきゃ駄目だぞ??
手放したりなんか、お前死んでもすんなよっっっ!?
以上、あゆみからの伝言でした。(笑
まぁ、俺がいくつか足したトコもあるけどな??」

大きな声を出して笑い始めたマサオさん...

533YUNA:2004/04/13(火) 15:21

「....お前の手で、幸せにしてやれ。」
「はいっっっ!!!」

うちの返事を聞いて、ニカっと微笑ったマサオさんは...
すんげぇ、カッケかった...

「よっさん、どこ行ったぁ〜ん??」

裏のドアが開く...

534YUNA:2004/04/13(火) 15:22

「すんません、ココです。」

タバコを消して立ち上がる...

「全部、中澤さんに話してきます。」

マサオさんに頭を下げると、急いで中澤さんの元へ向かった...

535YUNA:2004/04/13(火) 15:22

・・・・
・・・・
・・・・

「んでぇ、どしたん??」

個室に2人きり...
矢口さんが淹れてくれたコーヒーが...
テーブルの上でまだ湯気をたてている...

「最近、だら②してて申し訳ありませんでした。」

うちは立ち上がって頭を下げた...

536YUNA:2004/04/13(火) 15:23

「なぁ〜に、言ってるんっ??
店よりも、アンタの体の方がもっと大事やねん。
休めって時は、休めばええねん。」

中澤さんはニコっと笑った...

「まぁ座りぃや、話は長くなりそぉなんやろっ??」
「.....はい。」
「でっ、どしたん??」
「あのっ、いつもお店によく...
来てくださってた方が、いらしたじゃないですか??」

537YUNA:2004/04/13(火) 15:23
「あぁ、最近見ぃへんなぁ....」
「....実は、後輩がうちの番号を滑らせたらしくって。
....毎日電話がかかって来てたんです。
...こんな事..言ったら........
...失礼なのかもしれないっすけど...うざくって。
.....何度も②、断ったんです。
....それでも..引き下がってくれなくて........
....1度だけって約束して、逢ったんっすよ。

538YUNA:2004/04/13(火) 15:23
...それで..ホテルに連れて行かれて.........
......だけどそれだけは、どぉしてもできなくって。
....理由をちゃんと言って、断ったんです。
.....したら、“期待させないで”って殴られました。
....ごめんなさいっっっ!!!!!
......お客様を1人減らしてしまいましたっっっ!!!!!」

うちはもう1度立ち上がって、頭を下げた...

539YUNA:2004/04/13(火) 15:24

「なぁ、その理由ってなんなん??」
「えっ...??」
「断った理由や。」
「...それ..は........」
「別に隠す事ないやろぉ〜??
矢口から聞いてるでぇ、可愛ぇコレがおるんやって??」

と言って、小指だけを立てた。

540YUNA:2004/04/13(火) 15:24

「...いやっ..まぁ..........」
「なら、しゃ〜ないやろぉ〜??
別に大丈夫や、お前の人気が衰える訳でもないんやから。(笑」

ガハ②笑いながら、中澤さんは言った。

541YUNA:2004/04/13(火) 15:24

「話はそれだけかぁ〜??」
「...後、もう1つあるんです。」
「どしたん??」
「うちもぉすぐ、高校を卒業するんです。」
「もぉそんな時期かぁ、早いなぁ〜
ちゃんと、進路考えたん??」
「......はぃ、うちこの店に残ります。」
「はぁっ、お前自分の言ってる事分かってるんかっっっ!?」

542YUNA:2004/04/13(火) 15:24

バンっっっ!!!!!!!
中澤さんは、机を叩いて立ち上がった...

「...分かってます。」
「よっさん、アンタはめちゃくちゃ頭がえぇ子なんよ??
もっと②勉強すれば、こんなんよりも全然えぇ仕事が見付かるんや。」

543YUNA:2004/04/13(火) 15:25
「.....うちが欲しいのは、そんなんじゃないんです。
....お金なんか要らないんです。
...名誉とか、そんなアホくさいモノも要らないんです。
.....ただ、小さい幸せでいいんです。
...うちは、ただそれだけが欲しいんです。
....うち、もぉ手放せません。

544YUNA:2004/04/13(火) 15:25
.....やっと幸せだって、感じられるんです。
...大事な人が居て..最高ぉな幼馴染と友達が居て.........
.....いつも②支えてくれる先輩とか..店長さんとか.......
....うちは手放したくないんですっっっ!!!!!
........大切な家族だって思っちゃ、駄目ですか??」

545YUNA:2004/04/13(火) 15:25

気付いたら、涙が溢れてた...
最近また、涙腺が壊れてるらしい...

「....でもちゃんと、1から考え直さな。」
「...もぉ、決めたんです。
.....うちは、この店を継ぐ人間です。」

546YUNA:2004/04/13(火) 15:25

なんて大それた事を...
だけど、マジなんだ...

「...アホっ、そんな簡単に言うなやっ。」

547YUNA:2004/04/13(火) 15:25

マジな顔で怒られた...

「.....お前はこれからなんや。」
「...だけど、うちの考えは変わりませんから。」

548YUNA:2004/04/13(火) 15:26

うちは頭を下げて、部屋を出た...
マジでキレたらかなり怖い中澤さんだけど...
少しだけ...
ほんの少しだけど、嬉しそうな顔してた気がした...





〜continues...〜

549YUNA:2004/04/13(火) 15:30
また遅くなりましたが、更新しましたぁ♪

>>レオナさん。
いつも②、レスありがとぉございます。
かなりの励みになってます!!!
暇なくせに、更新しない馬鹿でごめんなさぃ。(苦笑
でも、最後まで頑張ります。

↓に、よっちゃんのおたおめ短編を書きました。
よかったら、そっちも読んでやってくださぃ。

550レオナ:2004/04/13(火) 19:47
更新お疲れ様です。
よかったよかったって、感じです。
やっぱ、幸せでいてほしいですしね。
短編の方も読ませていただきました。とってもよかったで〜す。
これからも、がんばってください。

551YUNA:2004/05/08(土) 12:56



『luv u taught me...』
============


〜Ⅹ〜

552YUNA:2004/05/08(土) 12:57


「っつぅ〜か、ホントいいんっすか??」
「なぁ〜んだよぉ、いいじゃんか。」

マサオさんに誘われて...
今日はふたりの部屋で飲み会...
今は買出しの帰り...
しかも、全部奢ってもらってしまった...
柴ちゃんと梨華ちゃんは、部屋で待ってる...
紗耶香誘ったんだけど、今日ごっちんと逢うとか言ってた...
せっかくの2人きりになれるからって...

「「ただいまぁ〜」」

「「お帰りぃ〜♪♪♪」」

553YUNA:2004/05/08(土) 12:57

・・・・
・・・・
・・・・

台所に立って、エプロン姿の2人...
2人とも、可愛い...(涙
めちゃくちゃ、可愛い...(泣

「マサオも手伝ってよねぇ〜???」
「はい②。」

マサオさんは立ち上がって、キッチンに向かった...

「梨華ちゃん座ってなよ、後は俺がやるからさ。」
「...でも.......」
「お客さんなんだから。」
「そだよ、マサオに全部やらせればいいって。(笑」
「そぉ②って、おい。」

554YUNA:2004/05/08(土) 12:57

楽しそうに笑う2人...
恋人っていうよりも夫婦...
2年・3年の付き合いって凄いな...

「ひとみちゃん、もぉ飲んでるの??」

うちの隣りに腰をおろして、梨華ちゃんは口を尖らせた。

「梨華ちゃんも飲む??」
「....アタシはぁ、ぃぃ。」
「どしたの??」
「梨華ちゃん、飲んで大変な事になった事あるから。(笑」

555YUNA:2004/05/08(土) 12:57

キッチンから聞こえて来た柴ちゃんの声。

「ちょっ、柴ちゃん!?」

と言って、梨華ちゃんはぷくぅ〜っとほっぺを膨らませた。
可愛いんだけど...

「ねぇ②、大変な事って何??」

彼女のほっぺを突付く。

「...う”ぅ........」
「...うちにはぁ..言えない事なんだ.......」

556YUNA:2004/05/08(土) 12:58

少し寂しそうな顔をしてみる...

「...違..っ.....!!!」
「じゃ〜、教えてよ。」
「柴ちゃ〜ん!!!(泣」
「教えてあげれば??」

できあがった料理を置きながら、柴ちゃんは笑った。

「えっ、何??」
「....アタシ..脱いじゃうらしいの.........」
「へっ!?」
「すっごいよぉ〜??
抱き付くは、チュ〜はするは、おまけに脱ぎ出しちゃうわでさぁ〜」
「....そん時..誰と居たの??」
「大丈夫、部屋でアタシと2人きりだっただから。」

557YUNA:2004/05/08(土) 12:58

よかった...
マジでよかった...
変な男とかに見られなくて、よかった...(涙

「...だからぁ、もぉ飲まない。」

シュンとして、俯いてしまった梨華ちゃん。

「うちの前ならいいよ??」
「...馬鹿っ、何されるか分からないじゃない。」

うげっ...
超〜信用されてない...

「....駄目??」

558YUNA:2004/05/08(土) 12:58

彼女を後ろから抱きしめて、耳元で囁いてみる...

「駄目。」

即答...
しかも思いっきり、断言かよ...

「......2人きりの時にね。」

顔を真っ赤にして、梨華ちゃんはうちの胸に顔を埋めた...
この子はどぉしてこんなにも...
うちの胸をくすぐるんだろぉ...??

「なぁに、ラブ②しちゃってぇ〜♪♪♪」

559YUNA:2004/05/08(土) 12:58

一通り終わったのか、お皿をいくつか置いて...
柴ちゃんはテーブルを挟んで、うちらの正面に座った。

「....俺らもあったよなぁ、そぉいう時期。」

と言って、ビールやらお酒やらテーブルの上に置いた。
そして、タメイキ...
マサオさん、何でそんなに寂しそぉなんっすか...??

「なによぉ〜、じゃ〜お店に来る女の子と浮気でもすれば??」

それ言っちゃ駄目だよ、柴ちゃん...(汗

「アホっ、しねぇ〜よ。
俺には、お前しか居ねぇんだから。」

560YUNA:2004/05/08(土) 12:59

ビールの飲みながら、マサオさんはサラっとそんな事を言った...
柴ちゃんは、顔を真っ赤にしている...
最初は驚いてた梨華ちゃんだけど...
そんな柴ちゃんを見て、安心した様に笑った...

うちも正直驚いた...
マサオさんは普段...
どっちかって言うと、柴ちゃんに尻に敷かれてる感じなのに...
言う時はぁ、ちゃんと言う人なんだって...
それってすんげぇ、カッケぇ事だと思う...
うちがそんな事言っても、どぉせ決まんないし...
だけど、うちもいつかマサオさんみたいな人になりたい...

梨華ちゃんを、カッケぇ一言で泣かせてしまえるよぉな...
そんなカッケぇ人になりたい...

561YUNA:2004/05/08(土) 12:59

・・・・
・・・・
・・・・

「.....ひとみちゃ〜ん♪♪♪」

ほろ酔い気分(?)の梨華ちゃん。
ちょっと積極的でいい感じ??

「どした??」
「飲んでるのぉ??
ひとみちゃん、全然変わらないじゃない。」

当たり前だ...
お店でいつも飲んでるんだから...

562YUNA:2004/05/08(土) 12:59

「飲んでるよ。
梨華ちゃんが酔っちゃうの早いんだよ。」
「アタシ、酔ってないもん!!!」

なぁに意地張ってんだか...
顔真っ赤にして、説得力ないっつぅ〜の。

「.....なんか、暑くなって来ちゃった。」

うちの腕の中でモゾ②し始めた梨華ちゃん...
ん”っ、何してんのっっっ!?

「持っててぇ、これ。」

563YUNA:2004/05/08(土) 12:59

と言って、うちにT−シャツを差し出した...
えっ...
ちょっと待ってよ...
これ着てた奴じゃんかっっっ!!!!!!

そう...
うちの腕の中に居るのは、上半身ブラだけの梨華ちゃん...
ちょっと待ってよぉ...(涙

「早く着てぇ〜!!!」
「嫌っっっ!!!!!」
「風邪ひくってぇ!!!」
「暑いのぉ!!!」
「どぉしたのぉって、あははははははっっっ!!!!!!」

564YUNA:2004/05/08(土) 13:00

うちらのやり取りを見て、爆笑し始めた柴ちゃん...
マサオさんは、目を見開いて固まってる...
そんなに梨華ちゃんの胸見ないで下さいよ...(涙

「って、ちょっとぉマサオどこ見てんのよぉ〜!?」

マサオさんは、柴ちゃんに思いっきり...
なぜかおでこに、ゲンコツ(!?)をくらったらしい...
真っ赤になってシュ〜っとかつって煙でてるよ、シュ〜って...
超〜痛そぉ...
おでこを抑えて、蹲ってるし...

「梨ぃ華ぁちゃ〜〜ん!!!(涙」
「なによぉ〜〜!!!」
「っつぅ〜か、ちょっと来てよ。」
「嫌っっっ!!!」

565YUNA:2004/05/08(土) 13:00

ムカっ...
だけど、ココは抑えて...
うちはT−シャツで彼女の前を隠すと...
立ち上がって、どこか2人きりになれる場所を探した...

「部屋、使っていいよ。」

柴ちゃんは、お酒を口に含みながら言ってくれた...

「ごめん、ありがと。」

マジ助かった...

彼女の手を引いて、部屋に入る。

566YUNA:2004/05/08(土) 13:00

「ちょっとぉ、まだ飲むのぉ〜〜!!!」

うちの腕の中で暴れる梨華ちゃん...

「早く着てっっっ!!!」

気付いたら、デカい声出してた...
うちの腕の中に今度居るのは、涙目の梨華ちゃん...

「ごべんな”しゃい”ぃ〜〜!!!!」

泣き出しちゃったよ...
デカい声出したうちも悪いけどさぁ...
小さい子みたいに、わん②泣かないでよ...

567YUNA:2004/05/08(土) 13:01

うちはそっとベッドに腰を降ろして...
ベッドに膝立ちしてる彼女の腰を抱き寄せた...
そして、T−シャツを着ていないお腹に顔を埋める...

「....っく..ぅ...とみ..ちゃっっ........??」
「...梨華ちゃんのお腹、マジ好き。」

スリ②...
温かくて、気持ちぃ...

「...ねぇ...ひとみ..ちゃん........」

返事をしようと彼女を見上げた時...
気付いたら、うちはベッドに押し倒されてて...

568YUNA:2004/05/08(土) 13:01

「....梨華..ちゃん??」

声がかすれる...

梨華ちゃんは、うちの上に馬乗りになって...
おおい被さる様にうちの顔を見つめてる...

「...ぉか..ιぃの........」
「...んっ??」
「....体が..熱いよぉ.........」

彼女の涙が、重力には逆らえず...
うちの顔を濡らしていく...

「...熱ぃの??」
「.....ぅん。」
「....どしたら..ぃぃ??」
「...触っ..て.........??」

569YUNA:2004/05/08(土) 13:01

梨華ちゃんの手は、うちの手をとると...
そっと自分の胸に当てた...

「...いいの??」
「....じゃなきゃ..おかしくなりそぉ.........」

570YUNA:2004/05/08(土) 13:01

うちは体を起こして...
涙を流し続ける彼女をギュッと抱きしめた...
そして、ブラのホックを外して彼女と向き合うと...

梨華..ちゃん...??

571YUNA:2004/05/08(土) 13:02

彼女は目を閉じて、静かに寝息を立てていた...
寝ちゃったのか...
ちょっと残念...
いやっ、そぉとぉ残念...
だけどぉ、まぁいっか...

572YUNA:2004/05/08(土) 13:02

彼女をベッドに横たわらせ、部屋のドアを開けた...
だけど、アチラもお取り込み中だったらしい...
幸い気付かれてはまだいない...

573YUNA:2004/05/08(土) 13:02

ソファーの上に組み敷かれてる柴ちゃんは...
なんだか、すんげぇ大人な顔...
上半身は既に裸で...
ヤベぇ声とか、超〜色っぺぇ...
胸も、結構あるんだ...

574YUNA:2004/05/08(土) 13:03

2人の言葉のやりとりが、うちの胸を高鳴らせる...
マサオさんが羨ましかった...
すんげぇ、大人でカッケくって...
柴ちゃんも羨ましかった...
こんなカッケぇ人が、恋人で...

575YUNA:2004/05/08(土) 13:03

うちは、いつまで経っても子供...
中途半端だし、いい加減だし...
優柔不断だし、頭も空っぽだし、エロいし...
ワガママだし、自己中だし、すぐキレるし...
すぐ泣くし、甘えたがりだし、ガキだし...

576YUNA:2004/05/08(土) 13:03

あげたらキリがないんだ...

うちはへコみながら、部屋の中に戻った...
そして、目を閉じたままの彼女の瞳にキスを落とした...

577YUNA:2004/05/08(土) 13:03



おやすみ、梨華ちゃん...

ごめんね、こんな奴で...

だけど...

こんなうちを愛してくれて、ありがとぉ...





〜continues...〜

578YUNA:2004/05/08(土) 13:08
1ヶ月ぶりです...
自分って、つくづく駄目な奴だなぁ...
と思いながら、更新しました...
できたら、また明日更新したいと思います!!!
頑張るじょ〜!!!!!!!

>レオナさん。
いつもレス、ありがとぉございます。
すんげぇ励みになってます♪
短編の方も読んでいただき、ありがとぉございます。
残り、後2つのCHAPTERとなりました...
う〜ん長かったです、頑張ります!!!

579レオナ:2004/05/08(土) 16:46
更新お疲れ様です。
あと、2つですか。たのしみです。
けど、完結もさびしいような。。
お酒飲んだ、梨華ちゃんすご〜くいいと思います。(笑
明日?もたのしみにしてます。作者さまの、ペースでがんばってください。

580YUNA:2004/05/09(日) 05:35



『luv u taught me...』
============


〜ⅩⅠ〜

581YUNA:2004/05/09(日) 05:35


「「「ねぇ、行こ②っっっ??」」」

女の子3人が...
めちゃくちゃはしゃいでる理由...
それは...

「「「温泉っっっ♪♪♪」」」

「「「温泉っっっ!?」」」

3人の手にはパンフ...
3泊4日で、卒業旅行みたいなの行こうって話らしい...
っつぅ〜か、パンフいつ貰って来たの...??

「ねぇ、ひとみちゃん行こうよぉ〜♪♪♪」
「ん〜??」
「市井さんなんか、超〜行く気だよ??」
「えぇ〜!?」

582YUNA:2004/05/09(日) 05:35

梨華ちゃんにそう言われて、紗耶香の方を見る...
すると...

「後藤がそんなに行きたいなら、行くかぁ〜!!!!」
「やった、市井ちゃん大好きっっっ!!!」

抱き付かれて、鼻の下伸ばしてるよあの馬鹿っっっ!!!
昔っから、“余計疲れるから”とかっつって温泉とか嫌いな癖に...
アホが付くくらい、単純な奴...
でもそんだけ、ごっちんの事が好きなんだなぁ...

「ねぇ、行こうよぉ〜??」

マサオさんと柴ちゃんも行くって決めたらしい。
だけど...

「でも、うちは仕事休めないよ。」

583YUNA:2004/05/09(日) 05:36

2人が居ないなら、尚更だ...

「.....そっかぁ。」

ちょっと可愛そうだけど...
最近、かなり休み過ぎな気もするから...

「ごめんね??」
「ん〜ん、今度2人で行こうね??」

そう言って笑ってくれた彼女は...
やっぱりどこか寂しそう...
だけど、どうする事もできないから...

・・・・
・・・・
・・・・

584YUNA:2004/05/11(火) 14:14

「よっさんは、温泉行かないんかいっっっ!?」

仕事が終わって、外でタバコを吸ってると...
ドアがいきなり開いて、中澤さんが入ってきた。

「えっ、だって紗耶香もマサオさんも休むんですよ??
店の方が困るじゃないですかぁ。」
「えぇ〜ねん、閉めるから。」
「はいっ!?」
「その日は、臨時休業にするつもりやし。」
「なんでですかぁっ!?」
「うちと矢口もアイツらと行くんょ、温泉。」
「はいっ!?」
「なんなら、よっさんに店任せてもえぇねんで??」
「.......ぃぇっ、行かせていただきます。」

って事で、今週末は温泉へ...
その事を梨華ちゃんに告げたら...
彼女は嬉しそうにうちに抱き付いた...

よかった、行ける事になって...

585YUNA:2004/05/11(火) 14:15


*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*


「っしゃ、んじゃ行くでぇ〜〜♪♪♪」

中澤さんが、友人から借りて来てくれたバン。
だけど、運転するのはマサオさん。
うちは助手席に座って、マサオさんが眠くならないように声をかける。

っつぅ〜か...

「これ、めっさ美味いやんっ!?
石川、この菓子マジで自分が作ったんかっ!?
料理も、きっと上手いねんなぁ〜」

車内で、1番テンションが高いのは...
そぉ...
中澤さん...
なんか、子供みたいにはしゃいでる。
意外と(!?)可愛い一面もあるんですねぇ...(笑

586YUNA:2004/05/11(火) 14:16

「今はいいものの、梨華ちゃん昔凄かったんですよ!?」
「ちょっ、それは内緒って約束ぅ〜!!!」

シぃ〜っと言って、人差し指は口の前...

「でも、えぇやん。
今は上手いねんから。
かぁ〜、よっさんが羨ましいなぁ〜」

と言って、肩をバシ②叩かれた。
中澤さんの隣りで、矢口さんは呆れ顔...

梨華ちゃんと柴ちゃんも...
最初はビビってたっつぅ〜か、ヒキ気味だったものの...
中澤さんが気さくで、優しい感じの人だと知り...
なんかホっとしてるみたい。
今は仲良さそうに話してる。

よかった...

・・・・
・・・・
・・・・

587YUNA:2004/05/11(火) 14:16

「到着ぅ〜♪♪♪」

やっぱり、1番嬉しそうなのは中澤さんだ。

「まだ少し時間あんねんなぁ??
矢口ぃ〜、ちとその辺散歩でも行こうかぁ〜??」
「はぁっ、なんで矢口が裕ちゃんなんかと.....」
「ヤキモチ妬いてるんか??」
「...ばっ、違うし!!!」

矢口さんは少し顔を赤くして口を尖らせた。
そんな彼女を見て、中澤さんは優しく微笑うと...
そっと彼女の手をとって、歩き出した。

「すぐ戻ってくるから。」

振り向いた矢口さんは一言うちらにそう言うと...
中澤さんにそっと寄り添った...
なんつぅ〜か、理想だよなぁ...

588YUNA:2004/05/11(火) 14:17

「おいっ、紗耶香。」
「ん〜??」
「お前、ごっちんと2人で行って来いよ。」
「えぇ〜!?」

えぇ〜!?じゃねぇよ...
こういう時ばっか、ヘコタレやがって...

「早くっっっ!!!
今日がチャンスじゃねぇ〜かっっっ!!!」

紗耶香の背中を思いっきり押して、ごっちんの所へ...
紗耶香は頭をかきながら、照れ臭そうにごっちんを誘ってる。
うちらのやり取りを見てたのか...
ごっちんはチラっとうちの方を見て、ニコっと笑い...
口に出さずに、“ありがとぉ”と言った...
紗耶香の手を取って、歩き出した...

なぁんだ...
うまく行きそうなんじゃん、アノ2人...

「ひとみちゃん??」
「...んっ??」
「アタシ達もお散歩行こう??」
「えっ、でも....」

589YUNA:2004/05/11(火) 14:17

うちは、マサオさんの方を見た...
マサオさんは、かなりお疲れの様子...
間に、30分の休憩を入れたものの...
さすがに、2時間ぶっつけで運転は疲れるんだろぉ...
2人置いてっていいのか...??

「あぁ、行って来いよ。
俺ちょっと車の中で寝るわ。」

と言って、うちの肩を叩くと...
マサオさんは車の中に入って行った...

「柴ちゃんどぉ〜する、うちらと来る??」
「ん〜ん、マサオと居るよ。
それに、ラブ②なトコ見せ付けられてもねぇ〜??(笑」
「....ちょっ!?」

梨華ちゃんは顔を真っ赤にしていた...

「ほれ②、行っといで。」

590YUNA:2004/05/11(火) 14:18

柴ちゃんの言葉に甘えて、うちらは歩き出した...
少し歩くと、一面に広がった海...

傍にあった日陰のベンチに座って、まったり...
来て良かった...
なんか、時間がゆっくり動いてる感じ...

「.....ひとみちゃん??」
「ん〜??」

梨華ちゃんの方を振り向くと...
いきなりギュッと抱きつかれた...

「ん〜、どしたぁ〜??」
「....こうして2人きりになるの、久しぶりだね。」
「そだね。」

微笑み合うと、そっと彼女を抱き寄せた...
梨華ちゃんはうちの腕の中に顔を埋めて、目を閉じている...
こんなに甘えん坊な彼女を見るのは...
かなり、久しぶりかもしれない...
休んだ分も頑張ってたから...
仕事の方が忙しくって...
こうして構って上げられる時間が減っていた...

591YUNA:2004/05/11(火) 14:19

「...キス、しよっか??」

彼女の顎を軽く持ち上げて、する前に一応確認...

「....ぅん。」

そっと重なる唇...
最初は触れるだけ...
だけど、だん②と大胆なモノに変わっていく...

「...駄..目っ........」

苦しそうに肩で息をしてる梨華ちゃんに...
そっと、肩を押し戻された...

「どしたの??」
「.....外..だもん。」
「ャだった??」
「...そじゃなくって。」
「ん??」
「........恥ずかιぃょ。」

592YUNA:2004/05/11(火) 14:19

梨華ちゃんはうちの胸に顔を埋めた...
そんな彼女の髪をそって撫でながら、抱き寄せる...

たまに...
膨らんでくこの気持ちが怖くなる...
こんなに好きでいいのか、不安になる...
もし梨華ちゃんがうちから離れて行ってしまったら...
うちはきっと、生きていけなくなる...

「...梨華..ちゃん??」
「どしたの??」
「.....ずっと..一緒だよね??」
「そだよ??」

言葉だけの約束なんて...
無意味だって分かってる...
だけど信じたい、彼女の言葉を...

「ひとみちゃんが、アタシの手を離さない限り...
アタシはずっと、ひとみちゃんの手を握ってるから。」

チュっと手の甲にキスが落ちた...

「....だって、ひとみちゃんが居なきゃアタシ駄目だもん。」

と言って、梨華ちゃんはうちを見上げて微笑った。

「...うちも駄目だよ。」

593YUNA:2004/05/11(火) 14:19

そっと彼女の前髪をかき上げて、チュっと唇にキスをした...

「........もっと早く、出逢いたかったよ。」
「....そだね。
...でも、いいじゃない。
....今はこうして、ずっと一緒に居られるんだから。」

ニコっと笑って、梨華ちゃんはうちの手を握りしめた...

離さないよ...
もぉ、離せないから...
もぉ、君しか愛せないから...

・・・・
・・・・
・・・・

「「「「「「「「乾杯っっっ♪♪♪♪」」」」」」」」

みんなで温泉に入った後...
中澤さんの部屋に集まって...
みんな夕飯を食べながら飲む。

なぜか、梨華ちゃんの手にはジュース...

594YUNA:2004/05/11(火) 14:20

「飲みなよ。」
「...駄目っ、この間みたいな事になったらヤダもん。」

梨華ちゃんは俯き加減にジュースを一口飲んだ。

あの時の事、何にも覚えてなかった梨華ちゃんだけど...
あの後、柴ちゃんに話を聞いたのか...
あれから一切、お酒を飲まなくなった...
別に大丈夫なのに...

「大丈夫だよ。」
「....いいの。」
「ちょっとだけ。」
「...嫌。」
「んじゃ〜、うちも飲まないよ。」

ビールをテーブルの上に置いて、ジュースの蓋を開ける。

「どしてよぉ〜??」
「だって、なんかヤダもん。」
「...じゃぁ、アタシも飲む。」
「そぉこなくっちゃ♪♪♪」

ノセられた!!!って顔して、梨華ちゃんは少し膨れていた。
可愛い②♪♪♪

空のコップにビールを注いで、彼女に渡す。

「ありがと。」

なぁんか、やぶぁいんだけど...
浴衣姿がさぁ、こりゃまたなんとも言えないっつぅ〜かねぇ...
って、エロオヤジかようちはっっっ!?

595YUNA:2004/05/11(火) 14:20

・・・・
・・・・
・・・・

「んじゃ、お先に失礼します。」
「「「「おやすみぃ〜」」」」

ごっちんと紗耶香は、もぉすでに部屋に戻ってる...
うまくいってるといいけどなぁ...

少しうと②してる梨華ちゃんをおんぶして...
部屋に戻る...

あんれぇまぁ...

なぜか一組しか敷れてない布団...

まぁいっか...

梨華ちゃんを布団の上に降ろして、うちは電気を消した...

「....ごめんね??」
「ん??」
「....ひとみちゃん、もっと飲んで来たら??」
「もぉいいよ、腹もいっぱいだし。」

梨華ちゃんの隣りに座って、そっと寄り添う...

「.....ねぇ..キスして??」

596YUNA:2004/05/11(火) 14:21

と言って、ねだる様にうちに腕を伸ばした。
うちはそんな梨華ちゃんが可愛くって...
彼女の要望に答える様に、キスをした...

「....ちゅっ、ちゅっ、ぅん、ふぁ、ぁん.............」
「...っ....っはぁ........」

静かな部屋に響く音は...
うちの中の欲求を目覚めさせていく...

「....ねぇ..ひとみちゃん.........??」
「ん??」
「.......ιょ?」
「....ぅん。」

どれくらいぶりだろぉ...
うちが忙しくって...
ぶっちゃけ、元に戻ったアノ日からシてない気が...

「.....ずっと..我慢してたょ。」

と言って、梨華ちゃんはギュッと抱きついてきた...

酔ってるの...??

梨華ちゃんから誘ってくるなんて事...
今まで1度もなかった...

「....ごめんね??」
「...ん〜ん。」

597YUNA:2004/05/11(火) 14:22

梨華ちゃんからの甘える様なキス...
そのキスは、うちの首筋を伝って鎖骨へ...

「....っ華..ちゃっ..ん.........」

彼女の髪をそっと撫でる...
思ったよりも気持ちくて、ヤバイ...
自然と声が出る...

「....ひとみちゃん..気持ちぃの??」
「...ぅん...気持ちぃ..ょ.........」

梨華ちゃんの熱い吐息が耳元で感じる...

「......好..き...」
「...ぅちも..好きだょ.......」

今まで誰にも触れさせた事がなかった...
嫌だった、触れられる事が...
なのに、梨華ちゃんは...
こんなにも、体が欲しがってる...

「......もぉ..ぃぃょ。」

そっと彼女の肩を掴んで、ゆっくりと離す...

「...でもっ.......」
「...今度は..梨華ちゃんが気持ちくなろぉね??」

彼女の唇に優しくキスを落とした...

598YUNA:2004/05/11(火) 14:22
・・・・
・・・・
・・・・

静かな部屋に響くのは、2人の荒い息遣い...

虚ろな瞳の梨華ちゃんを腕の中に抱き留めると...
あまり苦しくならない程度に、抱きしめた...

「....っとみ..ちゃ..........」
「...ん??」
「......好き。」
「...うちも好きだよ。」


こうして、ギュッて手を握りしめ合って...

お互いを感じ合って...

これからも、ずっと②一緒に居ようね...??





〜continues...〜

599YUNA:2004/05/11(火) 14:28

更新しましたぁ。
PCの調子が悪く...
中途半端に更新してしまぃ、申し訳ありませんでした。
次回がラストです。
どうか最後までお付き合いください。

>レオナさん。
レスありがとぉございます♪
いよ②、次回ラストです...
お酒飲んだ梨華ちゃんは、自分好みにしちゃいました。(をぃ②
最後まで、ぜひお付き合いください。

600レオナ:2004/05/11(火) 20:31
更新お疲れ様です。
最後まで、絶対に付き合います。
完結がんばってくださいね。
やっぱ、梨華ちゃんはかわいいですね。

601YUNA:2004/06/16(水) 15:51
更新できずにいて、ごめんなさぃ。
今家のPCの調子が悪いので、なか②更新できません...
PC直り次第、更新しに来ます!
必ず完結させますので、待っていただけたら幸いです。

602おおよど:2004/06/16(水) 17:50
YUNAさんの小説大好きっす。
切ねぇYUNAさんのいしよしが何ともスキ。
じっくり待っているので更新を楽しみにしています。

603YUNA:2004/09/16(木) 16:16
いつぶりだろ...
放置ごめんなさぃ!!!
やっとPCができる環境になったので、最終回をのせたいのですが...
書いた小説のファイルを実家に忘れました..._| ̄|○
ごめんなさぃ、馬鹿です...
待ってくださってる方がいるかどうかは分かりませんが...
手に入り次第、更新したいと思います。

本当にごめんなさぃ。

604名無し(0´〜`0):2004/09/20(月) 03:22
いつまでも待ってますYO!

605YUNA:2004/10/24(日) 12:19



『luv u taught me...』
============


〜ⅩⅡ〜



次の日の朝...
交代で梨華ちゃんとお風呂に入った後...
うちは着替えて、中澤さんの部屋を覗いた...

「うげっ...!?」

606YUNA:2004/10/24(日) 12:20

思ってた以上に凄い事になっていた...
食いっぱ、飲みっぱで、散らかってる...

しかも、部屋の中の空気最悪...
畳の上では、中澤さんとマサオさんがぐでぇ〜んてしてて...
柴ちゃんは壁に凭れて、マサオさんに膝枕してあげたまま寝ている...
矢口さんが居ないんだけど、どこ行ったんだろ...??

うちはタメイキを吐いて、空気を入れ替えようと窓を開けた...
そして、空き缶とかゴミを拾い始めた...

「ごめんねぇ、矢口も手伝うよ。」

さっぱりとした顔で部屋に入って来たのは、矢口さん。

「一体、何時まで飲んでたんですか??」
「さぁ〜??
矢口はどん②寝ちゃったし。」

矢口さん、なんか怒ってません...??

「起きろっっ、この馬鹿裕子ぉ〜〜!!!!!」

上から思いっきり飛び蹴り...
マジで痛そぉ...(汗

「なんやねんっっっ!!!」

607YUNA:2004/10/24(日) 12:21

ぶそぉ〜っとした顔で起き上がった中澤さん...
ぼさ②の金パの髪をかき上げて...
化粧が中途半端に落ちてますよ...??
はっきり言って怖いです...

「とっとと起きて、片付けろっっっ!!!」
「朝っぱらから、うっさいっっっ!!!」

と言って、中澤さんは矢口さんを腕の中に無理矢理連れ込んで...
着ているT−シャツの中に手を突っ込んだ...

「わ”っ、わ”っ、わ”ぁぁ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!
馬鹿っ、馬鹿っ、裕子目ぇ覚ませっっっ!!!!!
よっすぃ〜、お願い裕ちゃん止めてぇっっっ!!!!!!」

もうすでに上半身裸の矢口さん...
中澤さん、かなりの早業っすねぇ...
吉澤も今勉強しておこうかな...

「...ぁんっ、ぁっ、裕子マジやめろぉ...!!!
....よっすぃ〜..もぉ...はぁん、ぁっ、止めてってぇ...!!!」

そんな声で言われちゃうと、余計見ちゃうですけど...

608YUNA:2004/10/24(日) 12:21

「.........ひとみ、ちゃん??」

う”っ...
背中に冷や汗...
すんげぇヤな予感...

「ちょっと、こっち来なさいっっっ!!!」

耳を掴まれて、部屋へ...
矢口さん助けなくてもいいの...??

「どういう事よぉ〜!?」
「...えっ??」
「えっ??じゃないでしょ〜!?
アタシだけじゃ、不満なの??
.....昨日のだけじゃ、満足しなかった??」

そこには、ついさっきまでの強気な彼女はいなくって...
今はただ俯いて、涙目...

「そんなんじゃないよ。」

そっと彼女を後ろから抱きしめる...
石鹸のいい匂いがする...
髪を上の方で結わいでるから、うなじが...
うちはそそられるままソコにキスをして、吸い付いた...

609YUNA:2004/10/24(日) 12:21

・・・・
・・・・
・・・・

「....はぁっ...ひとみちゃん..大好き。」

コトも終えて...
中途半端に裸な梨華ちゃんは...
正面からうちに抱き付いた...

「...うちも好きだよ。」

彼女をギュッと抱きしめて、そのまま後ろに倒れた...

「....ねぇ??」
「ん〜??」
「...ずっと、傍に居てくれる??」
「当たり前じゃん。」

彼女の前髪をそっとすく...

「....ホントに??」
「ホントだよ。」

梨華ちゃんは嬉しそうにニコっと微笑った。

610YUNA:2004/10/24(日) 12:22

「ねぇ、梨華ちゃん??」
「なぁ〜に??」
「...うちと居て、幸せ??」
「うん、幸せだよっっっ♪♪♪」
「そっか。」
「どしたの??」

少し不安そうに、彼女はうちをまっすぐに見た...

「なんでもないよぉ〜
たださっ、うちはこれからも梨華ちゃんの事大事にするから。
梨華ちゃんの幸せが、1つも欠けない様に...」

そっと彼女に口付けて、もう1度抱きしめた...

うちの腕の中で涙を流す彼女は...
誰よりも愛しくて...
もぉ彼女じゃなきゃ駄目なんだって...
何度も②、思い返した...


*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*

611YUNA:2004/10/24(日) 12:22



昨日の夜は、結局何もなかったらしい...
なんか、ごっちんが部屋に入った途端...
コテって寝ちゃったって...(笑
なんつぅ〜か、ごっちんらしい...


「....なんか、俺自信ねぇよ。」

かなりらしくない事言ってるこの人...
いつもなら、自信過剰すぎんのに...

「何、らしくない事言ってんのっ!?
俺が振り向かせてやる、くらいの勢い見せろよぉ〜!!!」
「...はぁ、無理だから。」
「なんだよっっっ!?
紗耶香が幸せにしてやれなきゃ、誰にできんだよ。」

うちは思いっきり、紗耶香の頭を小突いてやった。

「もっと、自信持てよ。」

紗耶香の頭をグシャ②にしてやる。
いつものお返しだ。

なぁ、紗耶香...??
ちゃんと分かってっから...
人前だったりすると、結構軽い奴演じてんの...
好きじゃない子には、ちょっと酷ぇ奴なのかもしんない...
だけど...
本当は、誰よりも純粋な奴だって...
だってこんなにも、ごっちんの事想って悩んでる...
それは誰よりも、大事にしたいと思ってるからなんだろ...??

612YUNA:2004/10/24(日) 12:23

もっと自信持てよ...
ごっちん見れば分かるじゃん...
紗耶香の事、好いてくれてるよ...

「...........ありがとな。」

紗耶香はボソ②っと言うと...
ごっちんの元へと走って行った...

頑張れよ...
もし駄目だったとしても...
うちがずっと、傍に居てやっから...

・・・・
・・・・
・・・・

「疲れたぁ〜!!!」

旅館に戻って、畳の上で大の字に寝転がる。
脚、超〜痛ぇんだけど...
久しぶりに歩き過ぎた...

「もぉ、ひとみちゃんったらぁ〜」

と言って、うちの横に腰を下ろした...
TVを見ながら、ただ②時間だけが過ぎて行く...
そんな中、うちはウト②...

「膝、貸してあげよっか??」
「.....ぅん。」

613YUNA:2004/10/24(日) 12:23

うちは寝たまま体を移動させて...
梨華ちゃんの細い膝に頭を乗せた...
はぁ、超〜気持ちぃ...

「...ひとみちゃん、可愛ぃ。」

そっとうちの前髪を撫でながら、梨華ちゃんは微笑んだ...
うちの胸が大きく鼓動をうつ...

彼女の事が、好きで②しょうがない自分...
こぉなっちゃったら、どぉしよぉもない...
大丈夫か、うち...
梨華ちゃんに、こんなに依存して...

「.....好き。」

彼女のその言葉に...
うちは腕を伸ばして...
少しだけ赤くなってる頬を、そっと撫でた...

「....梨華ちゃん、キスして。」
「.........ぅん。」

彼女の顔が近付いてくる...
うちはそっと目を閉じた...

614YUNA:2004/10/24(日) 12:23

「.......もっと、ιょっか??」
「....ぅん。」

うちは体を起こして、彼女にキスを繰り返した...
その時ふと思う...
ちと、シすぎじゃないかっっっ...!?
Hのマンネリだけは避けたい...
うちは今で、もぉ充分過ぎんだけどさぁ...
梨華ちゃんが満足してくれなくなったら...(↓

「...どし..たの??」

梨華ちゃんは、トロンとした目でうちを見た...

「...いやっ、ちょっとシ過ぎかなぁなんて??...あははっ........」
「....じゃ..ャめょ??」
「えっ...」
「.....だって、ひとみちゃんが飽きちゃったらヤダもん。」

と言って、梨華ちゃんは涙目になって俯いた。

「.....それ..逆だよ。」
「...どぉして??」
「....梨華ちゃんが満足してくれなくなったら..うち.........」
「...充分..過ぎるのに。」

615YUNA:2004/10/24(日) 12:24

梨華ちゃんは顔を真っ赤にしてる...

「.....スゴク..気持ちぃょ..........??」

と言って、うちの腕の中に顔を埋めた...
こんなにも、うちの胸をくすぐる人は初めてだ...
やるせない気持ちが、胸に充満して...
うちは彼女をそっと押し倒した...

「....我慢..できなぃ............」
「......ぃぃ..ょ...??」

今以上、彼女に依存をすれば...
もし彼女がうちの前から居なくなってしまった時...
うちは、どぉなってしまうんだろぉ...

「.....はぁっ、ぁん、好きぃっ..............」

だけど、距離なんて置きたくない...
これでいいのかな...??
これで、いいんだよね...??

愛してるよ、梨華ちゃん...

616YUNA:2004/10/24(日) 12:24




*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*

617YUNA:2004/10/24(日) 12:25
《5年後...》

気付けばうちも、もう22歳...
あれから、いろ②あった...

紗耶香とごっちんは...
温泉行ったアノ日から、今でも上手くやってる...

こんなに誰かを純粋に好きで居る紗耶香を...
うちは初めて見た...

だからこれからも...
うちはそんな紗耶香の背中を支えてやりたい...

618YUNA:2004/10/24(日) 12:25
店の方は、今も変わらず...

明るい笑顔で、元気付けてくれる矢口さんが居て...
いつも優しくて、陰ながら支えてくれる中澤さんも居る...

マサオさんは、店の主任になって...
うちは、マネージャーとして頑張ってる...

紗耶香は、去年店をヤメて...
ごっちんの実家の居酒屋で、見習として頑張ってる...

梨華ちゃんはぁ、高校を卒業した後美大へ...

柴ちゃんはぁ、マサオさんの専業主婦として毎日忙しいらしい...

619YUNA:2004/10/24(日) 12:25
みんな、それぞれの道を歩き出した...

だけど今でも、週に1度...

みんなで集まって、お酒を飲んだり遊びに行ったりしてる...

620YUNA:2004/10/24(日) 12:25
そして、うちと梨華ちゃん...

逢える時間は、昔と比べたら確実に減っていた...

それでも、少しでも一緒に居られる時間が幸せだって事に...

お互いやっと、気付いたから...

だから、毎日笑顔で居られるんだ...

621YUNA:2004/10/24(日) 12:26
ねぇ、梨華ちゃん...??

いつか、結婚しよっか...??


うち後悔なんかしないよ...

梨華ちゃんが、ばぁちゃんになっても...

隣りで笑ってるのは、うちでありたい...

622YUNA:2004/10/24(日) 12:26
1度きりの人生だもんね...

やっぱ、後悔だけはしたくないじゃん...


初めて、誰かに心から愛されて...

気付いた事はたくさんあった...

623YUNA:2004/10/24(日) 12:26


梨華ちゃんがくれた愛...

今でも大事に、うちの胸の中に存在してる...





THE END...

624YUNA:2004/10/24(日) 12:37
完結です。
っていうか、もう本当にごめんなさぃ!!!
やっと、実家から送られてきました。
本当に、遅くなってごめんなさぃ。

>レオナさん
かなり遅くなってしまいましたが、一応完結です。
駄文を読んでいただいて、ありがとうございました。

>おおよどさん
初めまして。
オイラの小説を好きと言ってくれるんですか!?(号泣
ありがとうございます。
これからも、よろしくお願いします。

>604の無し(0´〜`0)さん
待っていただいて、ありがとうございます。
やっとやっと完結しました。
これからもちょこちょこきますので、よろしくお願いします。

>管理人様
やっと完結いたしました。
長い間の放置、ごめんなさぃ。
次は、いしよしと他のカプの小説をと考えています。
新しいスレをたてさせていただきたいのですが...
お返事のほう待っております。


みなさん、最後までありがとうございました!!!

625大淀:2004/10/24(日) 22:10
完結おめでとうございます。
ホント、よかったっす。
YUNAさんの小説、ほんま甘くって、大好きです。
梨華ちゃんかぁいいし・・・!
よっすぃーがメロメロなのも、頷ける。うんうん。
次回のいしよしも期待しております。

626レオナ:2004/10/25(月) 21:02
完結お疲れ様でした。
最後までよんでほんとよかったです。
テスト期間中なんでかなりの、癒しになりました。
次回作も、がんばってください。

627YUNA:2004/10/28(木) 14:18



最近、アイツの様子が明らかにおかしい...
アタシ、完璧に無視られてます...??

真琴と仲良くするのはいいょ...??
ののとか、あいぼんとかと仲良くするのも全然いいょ...??

だけどさぁ...
どぉして、アタシは放置なのよぉ〜!?

628YUNA:2004/10/28(木) 14:21



『アナタの体温...』
=========

629YUNA:2004/10/28(木) 14:21
今日も、娘。の楽屋はうるさぁ〜い!!!
アタシのイライラは頂点に達していた。

真里ちゃんには...
“石川、もしかして今生理??”なんて聞かれて...
おまけに、“もしかして欲求不満!?”なんてまで言われて...

全然、そんなんじゃないもん...
ただただ、アイツが...
アタシの事見てくれないから...

アタシ、嫌われちゃったのかなぁ...

・・・・
・・・・
・・・・

630YUNA:2004/10/28(木) 14:21

「ちょぉ〜っと、待ったぁ!!!」

と、親友に缶チュウハイを取り上げられた。

「梨華ちゃ〜ん、飲み過ぎぃ。」
「いいのぉ、ほっといてよぉ〜」
「お酒ばっか飲んでると、ブクブク太っちゃうぞぉ??」
「いいもん、見ててもらいたい人は見てくれないし...」
「何、イジけてるのょ??
昔の、ネガティブ梨華ちゃんになってる。」
「...ぶぅ。」

柴ちゃんだけは知ってる...
アタシとアイツの本当の関係...
メンバーは、友達以上だって事は知ってる...
でもまさかキスしたり、エッチな事までしてる仲だとは思ってないだろう...
真里ちゃんは、気付いてはいるみたいだけど...
何も言ってこない...
言われたところで、別れる気なんてないって...
真里ちゃんは分かってるのかもしれない...
それとなく、注意はよくされるけど...

631YUNA:2004/10/28(木) 14:21

「ねぇ、梨華ちゃん??」
「なによぉ。」
「よしこんトコ、行って来なよ。」

柴ちゃんはアタシの隣に座って言った...

「行ったって、うざそうな顔されるだけだもん。」
「よしこって、そういう奴じゃん。」
「...そぉだけどぉ...........」
「会って話さなきゃ、なぁんも始まらないょ??」

柴ちゃんはいつも...
どぉでもいい、アタシの悩みとか...
自分の事みたいに一緒に悩んでくれて...
愚痴だって、嫌な顔しないで聞いてくれて...
アタシなんか、全然気が利かない友達...
もしかしたら、アイツにもそぉなのかもしれなぃ...
話ばっかいつも聞いてもらって...
アタシ、アイツの愚痴とか弱音とか聞いてあげた事ないや...
もぉ、何年もずっと一緒のいるのに...
今になって気付くなんて...
アタシ、アイツの恋人失格じゃん...

632YUNA:2004/10/28(木) 14:22

・・・・
・・・・
・・・・

あれから、強制的に部屋を追い出され...
しょうがなく、ホントにしょうがなくだょ!?
なんの連絡もせずに、アイツの家へ向かった...
家に居ないかもしれないのに...
けど、居るってなんとなくだけど思ったんだ...

お父さんとお母さん、まだ起きてるょね...
っていうか、アタシお酒臭いかも...
持ってたガムを、2粒口に放り込む...

『ピンポーン...』

633YUNA:2004/10/28(木) 14:22

慣れないなぁ...
待ってるこの時間、いつも胸が痛ぃ...

「あいよぉ〜」

と、ドアを開けたのは...

「りっ、梨華っっっ!?」

眼を丸くした、ジャージ姿のアイツ...
ダッサイ格好なのに...
頭ボサボサで、かっこ悪いのに...
なんでだろ、胸がどんどん苦しくなって涙まで溢れて...

「....ゃっぱ、帰る。」

634YUNA:2004/10/28(木) 14:22

アイツに背を向けて、駅に向かって走った...
こんなはずじゃなかった...
ガツンって、言ってやるはずだった...
なのに、なのに...

「何、泣いてんだょ。」

手首を掴まれて、気付いたらアイツの腕の中に居て...

「....ひと、みぃ..........」
「ん〜??」
「...好きぃ。」
「うちだって好きだょ??」
「.....ねぇ??」
「ん〜??」
「...今すぐ、愛して。」
「こっ、ココでかっ!?」
「.....どこでも、ぃぃ。」
「ラブホにでも行くか??w」
「....ぅん。」
「じょっ、冗談だょ、撮られたらどぉすんだょ。」

635YUNA:2004/10/28(木) 14:22

自分から言ったくせに、顔赤くしてるし...

「......どこでもぃぃ、ひとみに早く触って欲しい。」

こんな風に、エッチをおねだりするのは...
いっつもアタシで...
アイツから、しかけてくるなんて事もなくって...
だけど、今日のひとみは少し...
ん〜ん、かなり強引だった...

636YUNA:2004/10/28(木) 14:22

部屋に入った途端、思いっきりベッドに押し倒されて...

「....ャダッ、すけべ。」
「好きなくせに、そういう事言うのか??」
「...馬、鹿。」
「めちゃくちゃにされたいくせに。」
「......ぅん、ιて。」
「しらねぇぞ??」
「...ひとみの好きなようにして。」

637YUNA:2004/10/28(木) 14:23

全部、あげるから...
お願ぃ、離さないで...


******

638YUNA:2004/10/28(木) 14:23


「......馬鹿だなぁ。」

Hの間、ずっと泣いてたアタシを...
ギュッと抱きしめて、ひとみは言った...

「別にシカトしてた訳じゃねぇってばょ。
お前が最近、あゆみんと居る事が多いんじゃんか。
うち的にはさ、お前に友達も大事にしてもらいたいんだ。
たまにこうして、お前とまったりできたらうちはいいから。」
「...ャダもん!!!」
「ん??」
「.....アタシは、毎日ひとみと一緒に居たいもん。」
「毎日仕事で会ってんじゃんか。」
「...会えなく、なるじゃなぃ..........」

639YUNA:2004/10/28(木) 14:23


「......馬鹿だなぁ。」

Hの間、ずっと泣いてたアタシを...
ギュッと抱きしめて、ひとみは言った...

「別にシカトしてた訳じゃねぇってばょ。
お前が最近、あゆみんと居る事が多いんじゃんか。
うち的にはさ、お前に友達も大事にしてもらいたいんだ。
たまにこうして、お前とまったりできたらうちはいいから。」
「...ャダもん!!!」
「ん??」
「.....アタシは、毎日ひとみと一緒に居たいもん。」
「毎日仕事で会ってんじゃんか。」
「...会えなく、なるじゃなぃ..........」

640YUNA:2004/10/28(木) 14:23

もうすぐ...
後半年で、毎日会えなくなるじゃなぃ...

「それは、しょんないじゃんょ。
お前はお前の道行くんだから。」
「...そぉだけどぉ........」
「梨華が卒業しても...
この関係が変わらない自信、うちにはあるょ。」
「.....ひとみ。」

641YUNA:2004/10/28(木) 14:24
「今更、他の誰かなんて要らないんだょ。
この先何があっても、お前が居てくれたらそれでぃぃ。
周りに認められなくてもいいんだ。
お前がずっと変わらず愛してくれるなら、絶対ぇ幸せにするし。」
「....ぅん。」
「梨華と幸せになりたぃんだ。」
「...ぅん!!!」

642YUNA:2004/10/28(木) 14:24

幸せなんて...
一緒に居れば当たり前に感じてて...
すっかり忘れてた気がする...

643YUNA:2004/10/28(木) 14:24

アタシは...
アナタがこうして側に居てくれるだけで幸せ...
アナタの体温をこうして感じてられるだけで幸せ...

644YUNA:2004/10/28(木) 14:24

そう、再確認した...

あんな事言われちゃったら...
アタシ死んでも、ひとみの事愛し続けちゃうょ...??

645YUNA:2004/10/28(木) 14:24
アナタだけじゃなぃ...

だって...

アタシもね...

ひとみと幸せになりたぃょ...??

646YUNA:2004/10/28(木) 14:25






〜END〜

647YUNA:2004/10/28(木) 14:34
短編です。
いやぁ、ホントいしよしはいいっすねぇ♪(爆
書いてて楽しぃ♪

>大淀さん
ありがとうございますぅ〜!!!(号泣
HP覗かせていただきましたょ♪
ハマっちゃってます。(爆

>レオナさん
遅れてごめんなさぁ〜い!!!
そして、待っていただいてありがとうございました!!!
これからも、ちょこちょこ書いていきたいと思ってるんで
これからもよろしくお願いします!!!
テスト期間中ですかっ!?頑張ってくださぃねぇ〜!!!!!

えっとですねぇ、吉柴・あやみきなどなど...
他のカプものせたいと思ってるんですが、いいですか??
リクとかもあったら、受付てまぁす♪
相変わらず、ヘボいですが。(爆

648名無し(0´〜`0):2004/10/28(木) 21:18
みきよしがいいな・・・

649名無し(0´〜`0):2004/10/28(木) 21:58
↑直球だなオイw

いやぁ〜いしよしいいっす。
おねだり梨華ちゃんムハーw

650YUNA:2004/11/02(火) 12:07


よっちゃんさんは...
美貴のカッコ可愛い親友であり...
美貴がマネージャーをしてるフットサル部のエースであり...

そしてそして、美貴の憧れの人で...

あの日、美貴めがけて飛んで来たボールで怪我をした時...
誰よりも早く駆け寄ってくれて...
あんな真剣な顔で...
あんな風に優しく抱きかかえたりするから、美貴...
よっちゃんさんの事一人占めしたくなっちゃったじゃん...

よっちゃんさんはズルぃ...
美貴の気持ち知ってて、束縛して優しくするから...

651YUNA:2004/11/02(火) 12:07


『restriction〜束縛〜』
===========

652YUNA:2004/11/02(火) 12:07
「ごめんごめん、待った??」

部活が終わって...
熱心なよっちゃんさんはいつも残って練習...

美貴、なんで待ってんだろ...??
なんて寒い中、たまにふと思っちゃうんだけど...
本当は分かってる...
美貴がよっちゃんさんと帰りたいから...

653YUNA:2004/11/02(火) 12:07
よっちゃんさんは、それを分かってる...
だから約束なんかしなくても、美貴が待ってる事知ってる...
黙って帰ったら、よっちゃんさん怒るかなぁ...??

「寒かっただろ??」

そう言って、美貴の手をそっと握って...
隣りでニッコリ微笑った...
この笑顔が、美貴を束縛する...

654YUNA:2004/11/02(火) 12:08
「....ねぇ、ょっちゃんさん??」
「ん〜??」
「...美貴達、親友だょね??」
「だろ??w」
「親友なら、親友の話ちゃんと聞いてくれるょね??」
「なんか、どっかで聞いた事あるようなセリフだな。w」
「...もぉ、真剣に聞いてょ!!!」
「はぃはぃ、でどした??」
「.......ょっちゃんさんは、美貴の事どう思ってる??」
「どうって??」
「....ょっちゃんさはズルぃょ、分かってて聞くから。」

655YUNA:2004/11/02(火) 12:08
繋いでた手を少し乱暴に解いて、立ち止まって...
見上げれば、街灯に照らされたよっちゃんさんの困り顔...
キュッと結ばれた唇に、美貴は背伸びをしてキスをした...

「...こんなに、好きなのに。」

人前で泣くなんて、ありえないのに...
美貴今なんで、こんな奴の為に泣いてるんだろ...??
こんな奴の為なのに、なんで止まらないんだろ...??

656YUNA:2004/11/02(火) 12:08
「美貴...」

そっと美貴のほっぺたを包む大きな手...

「....それは、こっちのセリフだょ。」

そっと、よっちゃんさんの腕の中に引き寄せられて...

657YUNA:2004/11/02(火) 12:08
「...うちの気持ち、知っててそういう事すんだもんさ。」

よっちゃんさんの腕の中はスゴク温かくて...
ドキドキが止まらなくて...

「.....好きだょ。」

658YUNA:2004/11/02(火) 12:09
普段素直じゃない美貴も...

素直に嬉しくて、素直に好きだと感じてる...

659YUNA:2004/11/02(火) 12:09
美貴は基本的に...

束縛するのもされるのも、大嫌い...

だけど、よっちゃんさんになら...

美貴は逆に嬉しいょ...??

660YUNA:2004/11/02(火) 12:09
いつまでも、その笑顔に束縛されてたぃょ...

ねぇ、よっちゃんさん...

661YUNA:2004/11/02(火) 12:09





〜THE END〜

662YUNA:2004/11/02(火) 12:13
648の名無し(0´〜`0)さんのリクの、みきよしでした。
う〜ん、うまく書けたんだろうか...
自分は“よっちゃんさん”って響きが、大好きです♪w

>648の名無し(0´〜`0)さん
リクありがとうございました。
なんか、微妙でごめんなさぃ。(苦笑
修行しまぁ〜す!!!


>649の名無し(0´〜`0)さん
レスありがとうございます。
いしよしは、やっぱいいですよねぇ♪
2人が一緒に居ると、癒されます。w

663648:2004/11/02(火) 12:42
直球なリクにお答え頂いてありがとうございました!

いいですね〜マネージャーとエースっていう設定(>_<)
かなり萌えました(*´Д`)ポワワ
自分も“よっちゃんさん”って響き大好きです
初め美貴様の“よっちゃんさん”発言にはビックリ
しましたが、今ではすっかり定着しましたね。

ありがとうございましたww

664YUNA:2004/11/03(水) 15:38



『変わらないモノ...』
==========



久しぶりのオフ...
平日の昼下がりはやけに静かで...
人気のない公園を選んで...
色あせたベンチに座って、肩寄せ合って...

665YUNA:2004/11/03(水) 15:38

うちの隣りには、笑顔の君が居て...
それとなく繋がれた手から、温かい鼓動が伝わってきて...

残り後、半年...

残りの半年、どう過ごそうか...??
こうして、まったり過ごすのもいいょね...
少し遠出して、君と思い出作りに行くのも悪くなぃ...

666YUNA:2004/11/03(水) 15:38

100%、今うちの隣りに君の笑顔があるから...
どんなに離れても、きっと平気だょ...
次会った時の笑顔は、きっと今の100倍になるから...

辛い時は、いつでもおいで...
君が涙流す場所は、いつもココにあるから...

667YUNA:2004/11/03(水) 15:39

「梨華ちゃん??」
「ん〜??」
「呼んだだけ。」
「何ょ、それぇ〜w」

うちの肩をそっと押す、華奢な小さな手...
そっと掴んで、引き寄せて...

「....好き、だ。」
「ふふっ、アタシも好き。」

668YUNA:2004/11/03(水) 15:39

たまにどころか、全然口にしない言葉...
あえて、君も何も言わない...

“慣れちゃったら、ヤダもん...”
付き合いだした当初、俯いた君は言ったっけ...

669YUNA:2004/11/03(水) 15:39

4年経った今でも、ドキドキするのは...
なんでだろね...??
今でも、君のしぐさ1つ1つに胸を締め付けられて...
その度、苦しいくらい好きなんだって感じる...

670YUNA:2004/11/03(水) 15:39

君が卒業したら...
また新しいスタートラインに立とう...
うちらは、まだまだこれからだから...

これからも、手を繋いで...
ゆっくり前に進んで行こ...??

671YUNA:2004/11/03(水) 15:39


いつまでも...

いつまでも変わらず...

梨華ちゃんの笑顔が、うちの隣りにありますように...

672YUNA:2004/11/03(水) 15:40






〜END〜

673YUNA:2004/11/03(水) 15:45
短編です。
めちゃくちゃ、短いです。w
ふと思いついて、書いちゃいました...
うまく、よしこの心情を書けてるかどうか微妙ですが...
きっとこうなんじゃないかと...
よしこも、来年20歳なんですねぇ...

>648さん
レスありがとうございます!
あんな感じで良かったですかね??
よしこに気を許してる、ふじもっつぁんが好きなんです。
また、リクあったら教えてくださいねぇ♪

674レオナ:2004/11/03(水) 19:51
更新お疲れ様です。
試験疲れかなり、癒されました。
休みはさんで、連続の試験だったもんで。
やっぱ、『いしよし』はよいですよ。『みきよし』もすきですけどね〜。
これからも、期待してます。


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