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気ままに短編集!!(何でもあり)

1管理人@よすこ。:2002/08/16(金) 15:53
新スレ立ててみました。
スレを立てるのは、何だがちょっこっと、書いてみたいな〜と思う
方がいらっしゃったら、どんどん書いてください!!
一話目は偉大な作家べー。様。が、管理人の要望にこたえて書いて頂いた
短編を、のっけます。続け〜〜〜(w

834あなたの名前〜y-side〜:2005/05/07(土) 00:41:00
事務所の社長室に通されて
強張った顔をした社長が座っていた
座るように促され
目の前に1枚の写真を出された
それは、石川とキスしていた写真で・・・
「吉澤、石川とそういう関係なのか?怒らないから言ってみろ」
と社長に言われ
怒らないならと・・・素直に
「はい、4年になります」と言ったら
強張っていた社長の顔がさらに強張った

835あなたの名前〜y-side〜:2005/05/07(土) 00:43:31
「別れろ、別れないなら契約を切るぞ」
とあっさり言われてしまった
この時ほど自分の単純さをうらんだことはない

あたしは契約を切られても構わない
でも、これから先輝かしい未来が待っている石川の契約を切られるのは・・・
しばらく悩み
「わかりました。」と言ってしまった
石川の気持ちなんて無視して了承した自分に嫌気がさす

836あなたの名前〜y-side〜:2005/05/07(土) 00:45:25
別れを告げた時、石川が泣いてた
疑問をたくさん言葉にしながら泣いていた
その場にいたらきっと、さっきとは違う言葉を言ってしまう
耐えられず、その場から逃げ出した
自分は弱虫だ

837あなたの名前〜y-side〜:2005/05/07(土) 00:46:36
家に帰って一人で居るのが凄く淋しくて
傷ついたりつけたり、癒したり癒されたり
もう2度と出来ない
こんなにツライことだと初めて知った

838あなたの名前〜y-side〜:2005/05/07(土) 00:49:10
石川の卒業ツアーで最後の遠征
ホテルの部屋が人数分手配出来なかったとかで
珍しく二人部屋になって
まだ、何もしらないマネージャーは思い出話もあるだろうからって
石川と同じ部屋してくれた。
出来るなら二人で居たくない
そんな心配をしていたけど
10人になってからコンサートはハードになって
風呂に入ってからは布団に突っ伏してしまった
気づいたら朝で少しホッとした

839あなたの名前〜y-side〜:2005/05/07(土) 00:50:39
石川の卒業式を終えて何日かして
これが最後だと、けじめをつけようと思って
海に誘い出した
でも、何かを話すとボロが出そうでずっと黙ってた
石川は、たまにこちらを見ては下を向いてしまう

840あなたの名前〜y-side〜:2005/05/07(土) 00:53:11
海に着いたときはまだ高い位置にあった太陽はスッカリ海に隠れてしまった
何も話せないうちに、しびれを切らしたのか
「きゃぁ」って言って帰る石川に向かって
思ってもいないことを口にしていた

「また次の恋すればいいじゃない」

本当は石川が大切で石川以外と恋なんて出来るわけないのに
石川があたし以外の誰かと恋するなんて耐えられないのに。

841あなたの名前〜y-side〜:2005/05/07(土) 00:56:06
私の言葉に対して石川が振り向き泣きながら私の名前をずっと呼んでいた
愛しい人の涙、愛しい人の声で呼ばれるあたしの名前
その場に居るのが本当につらくて
でも、けじめをつけなきゃと
「もう終わりだよ」と顔を見ないで
泣いている石川へキツイ一言を突きつけた

842あなたの名前〜y-side〜:2005/05/07(土) 00:56:55
石川と別れ、家にむかう途中
あたしの名前を呼ぶ石川の声が頭の中で繰り返される

843あなたの名前〜y-side〜:2005/05/07(土) 00:59:11
もう今までみたいに
冗談言ったり、食事したり、お茶したりすることは出来ない
愛しい人の名前を呼ぶことが出来ない
一生、忘れることの無い名前
一生、忘れることの出来ないあたしたちの恋

頭では分かってるけど
気持ちは割り切れない
しばらく、石川の名前を心で呼んでもいいですか?
しばらく、石川のことを好きでいいですか?

844あなたの名前〜y-side〜:2005/05/07(土) 00:59:31

番外編へとつづく

845作者:2005/05/07(土) 01:03:14
>>831さん
吉澤さん視点でって言いながら忘れてましたm(__;)m
読んでくれてた方が居て嬉しかったです

では、番外編へ

846あなたの名前〜番外編〜:2005/05/07(土) 01:07:05
モーニング娘。を卒業して2年が経ち
美勇伝も順調にきている中、事務所の社長に呼び出された
「おぉ、悪いな来てもらって」
「いえ、何か?」
「いやー最近、調子いいみたいで良かったよ。
週刊誌に嗅ぎ付かれたときはどうしようかと思ったけど」
「何の話ですか?」
週刊誌の話題になるようなことは全くないはず
「あれ?なんだ2年前、吉澤から聞いてなかったのか?」
「はぃ?」

847あなたの名前〜番外編〜:2005/05/07(土) 01:08:08
久しぶりに聞く名前
ううんずっと封印してた名前
今でもずっと好きな人の名前・・・

848あなたの名前〜番外編〜:2005/05/07(土) 01:10:18
なんのことか分からないって顔をしている私に社長が説明し始めた
「ちょうど2年前ごろかな、
事務所に石川と吉澤がキスしている写真が送りつけられてね
吉澤に聞いたんだよ。
どういう関係なんだ?って
そしたら吉澤が素直に答えてくれたんだけど
事務所的にはちょっとこれ以上のスキャンダルは勘弁して欲しくて
別れてくれって言ったんだ」

849あなたの名前〜番外編〜:2005/05/07(土) 01:12:58
何も聞かされてなかった2年前の事実
「・・・知らない・・・そんな話知らない」
「それから1週間後くらいに暗い顔をした吉澤から別れたって聞いて安心したんだよ」
よっちゃんは、2年前そんなこと一言も言わなかった
いきなり知らされた事実にショックを受けてる中、さらにショックなことを言う社長

850あなたの名前〜番外編〜:2005/05/07(土) 01:20:16
「で、吉澤のことなんだけど。吉澤が芸能界を引退するって言うんだ」
「え、、、なんで?」
「プライベートで勉強してたみたいで留学をするって」
「社長はなんて?」
「吉澤も22歳だからね、あいつ自身で考えて決めたなら応援しなきゃだろ?
だから、了承したよ。それで、卒業式といったセレモニーはしないで欲しいって言うから
せめて、ハロモニで特集くらいは組ませてくれとは頼んだけど」
「メンバーへの発表は?」
「今、会議室でしてる。あ、石川は会議室に行くの禁止な」
「なんで、なんで、、別れた私に社長から告げるんですか?今までみたいに
ハロプロで集まったときでいいじゃないですか?」
最後くらい本人の口から聞きたかったのに
「吉澤から頼まれたんだよ、石川を目の前にして毅然とした態度で居れる自信が無いって」
さっきから、質問をぶつけてるけど実は頭の中は真っ白で・・・

851あなたの名前〜番外編〜:2005/05/07(土) 01:23:53
社長室を勢い良く飛び出した
多分、発表してメンバーへの引継ぎをしてるであろう会議室の目の前で足を止めた

会議室が開いて
「あれ?石川さんどうしたんですかぁ?」ってメンバーが次々に出てきては
話かけてきてくれる
適当に会話を交わしながら、今一番会いたい人が出てくるのを待った
よっちゃんのマネージャーさんが出てきたのを捕まえて
今日のスケジュールを聞き出した

852あなたの名前〜番外編〜:2005/05/07(土) 01:25:08
幸い、この後のスケジュールは入っていないらしい

しばらくして会議室からよっちゃんが出てきた
久しぶりに見る顔
久しぶりに呼んだあなたの名前

853あなたの名前〜番外編〜:2005/05/07(土) 01:28:21
よっちゃんは笑顔で
「梨華ちゃん、今から家にこない?」って誘ってくれた。
久しぶりに呼ばれた私の名前がなんか懐かしくて返事もろくに出来なかった

久しぶりに入るよっちゃんの家は相変わらずシンプルで
留学するためかダンボールが積み重なっていた
ソファに腰をかけて周りを眺めていた

854あなたの名前〜番外編〜:2005/05/07(土) 01:30:22
「社長に聞いたんだよね?」
「うん」
「2年前は自分勝手に判断して別れようなんて言ってごめん」
「うん」
「怒ってるよね」
「うん」
「次の恋できた?」
「ううん」
あの時言われた天邪鬼な言葉

「また次の恋すればいいじゃない」

忘れようと思っても忘れることが出来なかった

855あなたの名前〜番外編〜:2005/05/07(土) 01:32:19
「よっちゃん、私ね・・・次の恋なんて出来ないよ」
きっとよっちゃんからしてみれば迷惑な話
「そっか・・・」
「よっちゃんは出来たの?」
「え、いや全然・・・。あの時のまま気持ちが止まっちゃってるんだ」
「私ね、よっちゃん以外の人と恋なんて出来ない」

856あなたの名前〜番外編〜:2005/05/07(土) 01:34:23
私が言ったあと少し間が空いて
よっちゃんに抱きしめられた

「ごめんね。あの時はああすることしか出来なかったんだ。
無理して自分が思ってたことと逆の言葉を言ってた、沢山傷つけてごめん」

「ううん、相談して欲しかったけど仕方ないもの」

857あなたの名前〜番外編〜:2005/05/07(土) 01:39:33
「ねぇ、梨華ちゃん、あたし1ヵ月後NYに留学するんだ。
留学して写真の勉強してくる」
「うん」
「でね、いっちょ前になって帰ってくるから、帰ってきたら一番に写真を撮らせて欲しい」
「私なんかでいいの?」
「梨華ちゃんじゃないとダメなんだ」
「わかった、一人前になって帰ってくるの待ってる」
「うん、ありがとう。それとね、2年前みたいに梨華ちゃんを好きで居ていいかな?
梨華ちゃんの名前呼んでもいいかな?」
「私もよっちゃんの名前を呼びたい・・・」
「何年後に帰ってくるか分からないし、沢山心配かけるし、沢山泣かせるかもしれない
でも、ずっと待ってて欲しい」
「待つよ、でもねでもね、、、挫折して帰ってきたら怒るからね!」

858あなたの名前〜番外編〜:2005/05/07(土) 01:41:28
久しぶりに会ったあなたは2年前と全然変わらなくて
久しぶりに呼んだあなたの名前
2年前みたいに呼ぶたびにドキドキした

ずっとこれからも、あなたの名前を呼び続けるから
あなたも私の名前を呼び続けてね

859あなたの名前〜番外編〜:2005/05/07(土) 01:41:46

〜FIN〜

860作者:2005/05/07(土) 01:44:21
長々と書いてしまいました

本当は番外編を考えていなかったんだけど
個人的に切ないまま終わるのが嫌で番外編を書かせていただきました

また、書く機会があればヨロシクお願いしますm(__)m

861楽屋話:2005/08/14(日) 01:48:07
さっきまで一緒に雑誌読んでたのに。
さっきエリ可愛いっていったのに。

「エリが可愛くなくなったらサユ離れていっちゃう…」

「亀ちゃん、一人言は小声でね」
「しかもなにげにアレだね」
成人コンビうるさいです。

エリは今不幸の底に張り付きそうなの。
幸が薄いってイジられるせいなの。

「あ、溜息ついた」
「重さんだよ、重さん見て溜息ついてる」
「田中ちゃんとじゃれてるだけじゃん」

862楽屋話:2005/08/14(日) 01:48:36
と思っていたら今度は新メンバーの隣。
サユもやっぱり若い子が好きなの?
エリ達の教育係は誰だったの?

「今度はミラクルさんを睨んだ」
「新人いびりは良くないぞ」

「もーうるさいですよ。今お二人に絡んであげてる気力ないんです」

「藤本さん聞きました?あげるって」
「言いましたね吉澤さん。完全に上から目線だね」

うるさい、うるさい。
フットサルでヘディングしすぎですよ。

「そっとしておいてください」
「みきたち鬱陶しがられてる」
「りーだーになったのに」
「よっちゃんさん、鬱陶しい」

863楽屋話:2005/08/14(日) 01:49:00
「ラヴだね、亀ちゃん」
「ち、違います。仲良しなだけです」

「よっちゃんさん、マイノリティに未成年を巻き込まない」
「ラヴはラヴだしょ。ライクじゃないっしょ」

エリがこんなに悩まなきゃいけないのって吉澤さんたちのせいなの。
仲良しで、一緒にいて楽しいで良かったのに。

「卒業きっかけじゃなきゃくっつけなかったくせに」
「美貴ちゃんさん、発言を撤回してください」
「断ります」

「ラヴの方が楽よ、亀ちゃんも認めちゃいなよ」
「だから、違います」

864楽屋話:2005/08/14(日) 01:49:27
「仲間を増やそうとしない」
「酸いも甘いも噛み分けた最年長は無視してピュアラヴ爆進中のリーダーの話聞きたいよね?」

「結構です」
ノロケたいだけでしょ。

「でもアレだ。亀ちゃんが可愛くなくなるなんてあり得ないから安心しろ」
ムダに男前な笑顔を向けられてもエリには通用しませんから。

「梨華ちゃんに言ってやろ」
「み、美貴ちゃんさん。ダメだよ、そういうの。良くないと思うよ」
「へたれ」

「…どうせケイタイしんないくせに」
「不仲説一蹴したんだよ。し、知ってるからメアド。前聞いた」
「この前変えたよ」

865楽屋話:2005/08/14(日) 01:49:54
あ、レイナに手を引っ張られたサユが楽屋を出て行っちゃた。
暇人相手にしてたからだよぉもうっっっ!!

「あ、テンション落ちた。よっちゃんさんどうにかしなよ」
「あたしに言われても」
「空気読まないで梨華ちゃん梨華ちゃん言ってるからじゃん」

「ゴメンよ、よっちゃんさんはもう梨華ちゃんしか目に入らないんだ」
「いや、意味分かんないから」

「美貴ちゃんさんがよしざーを想ってくれるのは分かるけどよしざーは一途だからさ」
「嘘つけ。想ってないし。年上好き、乳好きが」

その発言藤本さんが言うと悲しくなるのはなんでだろう?
でもちょっとエリにも分かります。
美勇伝の最年少を見てるとき完全に釘付けですよね。

866楽屋話:2005/08/14(日) 01:50:24
「誤解だ、大いなる誤解だ」
「どうでもいいよ。言っておくけどみきにはね、亜弥ちゃんがいるから」
まだ需要あるのかな。時代は六期ですよ。
…藤本さんも六期か。

えっとぉ…ミラクルさんに負けないように一緒に頑張りましょうね。

「あの、もうやめてください。新垣さんが哀しそうな目してます」

「ガキさん何ヲタ?」
「みきに聞かないで」

「亀井ちゃん知ってる?」
「知りませんよそんなの」

「みきよし?」
「なんだなんだ美貴ちゃんさん。その可能性を考えちゃうのかい」
「よっちゃんさんはどんなキャラなわけ?」

867楽屋話:2005/08/14(日) 01:50:59
「いしよしは事実になってしまったけど嫉妬は控えめにね」
「違います。ただ需要に笑顔で応えてこそアイドル」
「ユニットがご希望か」
「ソロに決まってんだろ」

ぱたんとドアが開いた。

「エリ、ジュースのも?」
「うん」

サユに笑顔を振りまいて。
脱線コンビのくだらない会話なんかもう聞こえない。

サユとエリは仲良しだもん。
ね、一番だよね。
いっぱい一緒にいてね。

END

868名無し(0´〜`0):2005/08/14(日) 01:51:31
ちょっと前に書いたのが出てきたのでお借りしました。
ネタがどうも古いです…。失礼しました。

869名無し(0´〜`0):2005/09/03(土) 16:00:01
かなり面白かったです。
よかったらまた書いてください。

870楽屋話2〜逃すと魚は大きいぞ!〜:2005/11/07(月) 21:32:48
「どうかな、これ…」
深刻な顔で腕組みしている吉澤さんがエリを見た。
「どう、ですかね」

「よっちゃんさんに亀井ちゃん、真剣な顔して、なんかあったの?」
私と吉澤さんの間に遠慮もなく藤本さんが陣取る。

「これ、どう思う?」
吉澤さんの指さす先にはテレビ。
「これ?」
「そう」
あくまでも吉澤さんは真剣そのもの。

871楽屋話2〜逃すと魚は大きいぞ!〜:2005/11/07(月) 21:33:13
「これって、サンマ?」
画面にはこんがり焼けたサンマがおいしそうに映し出されている。

「そっちじゃなくって。グリルよ、両面焼きグリル」
「ああ、そっち。グリルなんかどうするの?」
「買おうかな〜って」
「買うの?なんで」

「秋の味覚を堪能したくて」
「わざわざそれ用に買わなくったって魚なんか焼けんじゃん」
「そうなんだけどさ」

さっきコマーシャルが始まると同時に製品に食いついた吉澤さんが
ぼんやり話し出した苦労話を藤本さんにも伝えるため、もう一度説明する。

872楽屋話2〜逃すと魚は大きいぞ!〜:2005/11/07(月) 21:33:46

この前ね梨華ちゃんちで行ってさ、張り切って料理してくれるなんて
メニュー聞いたらまあ梨華ちゃんでもいけそうだったし、大人しく待ってたわけ
しばらくしたらキッチンからもんのすごい煙が流れてきてね
セキュリティー次第じゃ確実に火事にされてるくらいの煙よ
どうしたのって叫んでも、大丈夫だからとしか返事しないし
待ってたよ、大人しく
で、出てきたわけ、サンマ
『絶対裏返さないで食べて』その時点で、もういろいろ無しじゃん?
覚悟して。箸を入れて。食べるには持ち上げるでよ?
見えちゃったんだよね。あたしの癌リスク確実に上がる色が
食べたよ、見なかったことにして
良薬口に苦しだよ。え?意味分かんない?そう?
口に入れたらさ、またミラクルが
焦げてない上面、すっごいジューシーなの、あり得ないの
気付いたね、その時。中骨の役割はみずみずしさの移行防止なんだって
皿の上でおいしいはずのサンマが中骨挟んでスリリングな表裏一体を体現してた

873楽屋話2〜逃すと魚は大きいぞ!〜:2005/11/07(月) 21:34:13
「だいたい分かった、梨華ちゃんが碌にサンマも焼けないから器材で解決しようと」
「梨華ちゃんがどうこうの問題じゃないんだ。
文明に頼るのは悪い事じゃないとあたしは主張したい」
「はいはい」
「小さな便利を認め人々の生活をよりよく進化させていく手助けがしたいの」
「その言い訳は誰に向けてなの?」

「亀ちゃんも分かるよね」
「分かりませんよ」
「揃えなって、こつこつ揃えとかないと重さんは梨華ちゃんの比じゃない」
「言い切らないでください」

「重さんにサンマ焼いてあげんねって言われたらどうすんさ」
「新鮮なサンマを用意します」
「あ、頭良い」
レアでもミディアムでもどんと来い

874楽屋話2〜逃すと魚は大きいぞ!〜:2005/11/07(月) 21:34:46
「あんた達さ、まずは料理勉強しろと言うのが先決でしょ」
「それは、ほら、追々」

「先決だって」
「追々…あれだよ、よしざーは家事は分担していくべきと考えます。
梨華ちゃんはあたしの家政婦さんではありません、なあ亀ちゃん?」
「そうですよ、吉澤さんの仰るとおり」
料理なんて必要になったらどうにでもなりますよ、食べれれば良いんですよ
手料理に拘らず、デリバリーに頼るとか

「ただ、びびってんでしょ」
「や、やだなぁ。よしざー言う時はびっしと言っちゃうタイプよ、ねっ亀ちゃん」
「そんなの知りません」
「急に見捨てないで」

「完全に尻に敷かれてるんでしょ」
「そんなはずないだろ!言うってば、追々」

875楽屋話2〜逃すと魚は大きいぞ!〜:2005/11/07(月) 21:35:13
「そうだ、吉澤さん!お話があります」
思い出した。関わり合いたくないリーダーに寄ってきた理由があったんだ。

「顔がコワイよ、亀ちゃん。アイドルの顔じゃないよ」
「うるさいっ!石川さん、どうにかしてください」
「ど、どうにか?」
「亀井ちゃん急にテンション上げすぎ」

「写真集ですよ!」
「あ〜もうすぐだよねぇ、よしざーさん楽しみなんだぁ」
ニタニタ締まりなく表情を崩す。
キショイです、吉澤さんの頭の中の展開がキショイです。

「よっちゃんさんは、恋人の写真集に何を期待してるの」
「印刷物の新鮮みは捨てがたいでしょ」
「キショイから」
「あのね、全部知っている恋人だからこその楽しみ方もあるわけ、醍醐味?」
だから吉澤さん、普通にキショイ。

876楽屋話2〜逃すと魚は大きいぞ!〜:2005/11/07(月) 21:35:46
「もう!なんでサユと何ですか?絶対エリの方が似合ってるんです。
黒さを武器にしゃしゃり出られると迷惑なんです」
「武器って」
「うん、亀井ちゃんその語法は間違ってそうだよ」

「イヤじゃないんですか、吉澤さんは」
「梨華ちゃんと一緒じゃないのが?」
「そうですよ」

「いんにゃ、慣れた。うちの事務所はあたし達を並ばせる気はない」
「亀井ちゃん、想像して。よっちゃんさんと梨華ちゃん。
簡単に想像できるでしょ。絡んだら微笑ましくもシャレにもなんない絵が」

「もう!もう!そっちはどうでもいいんです、サユとエリが…エリが…」
「あーでもそれだと6期括りなんでないの」
「みきは入れないけどね」
「浮くしね」
藤本さんがどつく。ツッコミに見えないときは不必要な笑顔で乗り切ろう。

877楽屋話2〜逃すと魚は大きいぞ!〜:2005/11/07(月) 21:36:28
「みきとしてはデフの方が気になるけど」
どうしよ、パンドラの箱をエリは開けてしまったのでしょうか。

「纏まりとして、グループとして亀井ちゃんどう思う?」
「えっエリですか。……良くないとも………」

「纏まりはないでしょ」
「でしょ!?よっちゃんさんもそう思うでしょ」
「年末恒例行事になっちゃうのかね」
「ね〜もうみきが一肌脱ぐしかないよね」

大人の話の邪魔はしちゃいけないよね。
そうだよね、エリはこの場を離れよう、そうしよう。

「この際亜弥ちゃんには悪いけど、85年とかでいけると思うんだけどな」
あの、安部さんは?安部さんはいいんですか。
「俄然強めだね」
お願い、今はエリに振らないで。

878楽屋話2〜逃すと魚は大きいぞ!〜:2005/11/07(月) 21:36:52
「よっちゃんさん意味分かんない、亀井ちゃん決めゼリフ取られるよ」
「いいじゃん、いいじゃん、リーダーだって言ってみたかったの」
腕を捕らわれ、浮きかけていた腰を仕方なく戻した。

「…使用料考えますね」
「リーダー特権で使わせてよ」
「ダメです」

「え〜…美貴ちゃんさん、ここでウサちゃんピースしないと」
聞こえる声で藤本さんに耳打ちするリーダー。

「カメラもないのにするわけないじゃん」
藤本さんは完全拒否の姿勢を貫いた。俄然強め。

879楽屋話2〜逃すと魚は大きいぞ!〜:2005/11/07(月) 21:37:28
「そういや、重さん達はどこ行ったの?」
しかと位でへこたれていては娘。の長は務まらない。きっとそうなんだ。

「レイナと小春ちゃんと3人でコンビニ行きました」
「一緒に行かなかったんだ」
「ジェラシーで気が立ってるわけだ」
小憎たらしいの成人コンビ。
身近に反面教師、エリは絶対こんな大人にはならない。

「亀ちゃん、のんびりしててはいけないよ」
「なにが、ですか」
「取られっぞ」

「エリとサユは仲良しなだけですってば」
「油断してるけど30人いたら1人は重さん好きになっちゃうかもなんだぞ」
「またマイノリティ広報活動?」

880楽屋話2〜逃すと魚は大きいぞ!〜:2005/11/07(月) 21:37:55
「違います、愛の伝道師」
「そうですか。ミキ10人に1人だって世界がもし何ちゃらで見たんだけど」
「うっそ、あたしクラスに1人くらいだって教えてもらったよ」
不確かな又聞きで誑かすのはよして下さい。

「まあとにかく、危機はたくさんあるんだよ」
「危機はないから」

「まず小春ちゃんね。教育係との禁断の関係に…まさにミラクルが」
「聞いてないし。よっちゃんさん、あり得ないから」
「で、ほら田中ちゃんだってさ、好きっちゃとかなったりなんかして」
「うるさいぞ、マイノリティ」
「美貴ちゃんさんはよしざーに首っ丈だから良いとしても」
「違うから、全身全霊で違うから」
「5期だったいるし」
「そこはまとめちゃうんだ。巻き込もうとするの止めなって」

881楽屋話2〜逃すと魚は大きいぞ!〜:2005/11/07(月) 21:38:30
「だって幸せなんだもん」
忍苦の恋も成就してしまえば重荷です。惚気られるエリ達にとって。

「大事な事はだよ、誰かと同じかじゃなくって
大事な人とおいしいサンマを食べることなのだ!」
「おいしいのは食べれてないじゃん」

「冬には食べれないんだ、今を逃すな!」

輝くような男前笑顔で断言した吉澤さんに藤本さんが呆れた。

あーでもなんでかな?
吉澤さんは時々、そう奇跡的なほど時々だけど。
エリには何だかかっこよく見えて困った。

END

882名無し(0´〜`0):2005/11/07(月) 21:39:14
>>869さん
ありがとうございます。書いてみました。

883名無し(0´〜`0):2005/11/27(日) 04:01:46
続きがきてるの気づかなかったです…申し訳。
今回も面白かったです。この楽屋トークやけにリアルでw
みきよしかめの3人がそれぞれ勝手で笑えます。
また続き期待してます。


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