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気ままに短編集!!(何でもあり)
1
:
管理人@よすこ。
:2002/08/16(金) 15:53
新スレ立ててみました。
スレを立てるのは、何だがちょっこっと、書いてみたいな〜と思う
方がいらっしゃったら、どんどん書いてください!!
一話目は偉大な作家べー。様。が、管理人の要望にこたえて書いて頂いた
短編を、のっけます。続け〜〜〜(w
2
:
名無しべーグル。
:2002/08/16(金) 15:55
■今年も24H!?
今年も24時間テレビがやってきた。
「梨華ちゃん、24時間テレビ今年もがんばろうね」
吉澤は拳を作って、気合い充分である。
しかし、石川は、そんな吉澤と違い、気持ちは別の所にあるようだ。
「でも、私たち9時以降は結構自由だから、今年も……ね」
意味ありげに石川はそう言って、吉澤を見つめた。
ぎくっとした吉澤は思い当たる節があるのか、
「こ、今年もって梨華ちゃん……まさか!」
聞かずには、いられなかった。
「もうよっすぃ〜たら、わかってるく・せ・にぃ。ウフ。いぢわるちゃん♪」
石川はシナを作り、吉澤に寄り添って来た。
3
:
名無しべーグル。
:2002/08/16(金) 15:55
「り、梨華ちゃん本気で言ってるの? 去年はばれなかったからいいけど……。
やっぱまずいって〜」
吉澤は乗り気ではない。しかし、石川は満々である。
「いつも、梨華は本気ポジテブ! だよ!」
「こ、今年はさ〜梨華ちゃんのドラマもあるしさ、ちょっとは寝ようよ。ね」
去年、殆ど寝かせて貰えなかった事を鮮明に思い出し、吉澤はダメもとで石川にお願いした。
あまり乗り気でない吉澤の返事に、石川の表情は曇り始める。
「よっすぃ〜は、私とそゆことすんのいやなのぅ?」
「い、い、嫌ぢゃないけど……」
(その目つきは、絶対反則だよぅ。)
吉澤は、石川の潤んで見上げた瞳に負けそうになりながら、ハッキリとは断れないでいた。
「じゃ、決まりだね♪」
石川は、途端に明るくなると、吉澤の腕に自分の腕を絡ませて、きつく抱き付いた。
「今年も熱い夜になりそうだね? よっすぃ〜」
「ぅ、ぅん…」
吉澤は顔を引きつらせながら、去年の事を思い返していた。
(はぁ〜。今年も結局、24時間起きてんじゃん…)
4
:
名無しべーグル。
:2002/08/16(金) 17:11
終了。
5
:
オイラ
:2002/08/16(金) 17:27
やっぱやってくれましたね。信じて待ってました。
ご苦労さまです♪
え〜24時間放送中の詳細きぼーん!!!
6
:
理科。
:2002/08/16(金) 19:46
うぃす!
次、書かせていただきやす!
7
:
理科。
:2002/08/16(金) 19:47
「…梨華ちゃん、よく頑張ったね…。もー...我慢しなくていいよ。」
「…ック!よ、っすぃー...。ふぇ〜ん。」
あたしと梨華ちゃんは、仮眠室にいた。
21時以降は仕事が出来ないから、この部屋で明日の朝まで待機となる。
他のメンバーは、うまい具合にみんなでコンビニに行っている。
だからここには…残されたあたしと梨華ちゃんの二人だけだ。
8
:
理科。
:2002/08/16(金) 19:47
ステージ上に用意された大画面で、全身不随の5才の男の子が
必死で口だけを使って、懸命に『モーニング娘。さん、頑張って!』と
自分より大きな紙に見事に書いてみせた。
終始、泣きそうだった梨華ちゃんだったが
最後まで泣くのを堪えていた。
あたしの腕の中で泣きじゃくる梨華ちゃん。
子供をあやかすように、あたしは彼女の髪を撫で上げる。
華奢な彼女の体がフルフル震えて、あたしはとても愛しく感じた。
9
:
理科。
:2002/08/16(金) 19:48
「…っすぃ〜が…ず、っと…手を…握っていてくれた…おかげ、なんだよ…ヒック。」
「…ん。そっか…。」
丁度良く、あたしと梨華ちゃんの両隣、前にはメンバーがいて
テレビには胸の上くらいしか映らないと分かっていたから
あたしは本番中、ずっと梨華ちゃんの左手を握っていたんだ。
細い梨華ちゃんの腰元に、あたしは両手を回し、ギュって抱きしめると
顔を上げる梨華ちゃん。
そして涙を流しながらニッコリと笑った。
ポッケからハンドタオルを取りだし、
あたしは梨華ちゃんの涙を拭い取った。
10
:
理科。
:2002/08/16(金) 19:48
「…明日も頑張ろうね…。」
「…うん。…えへへ。ありがと。よっすぃ〜…。」
「…あのぉ…そろそろ入っていいかな?」
「「…ご、ごっちん!!…それに…みんな!!」」
ドアの隙間から、ごっちん達が顔を真っ赤にしながら
覗いていた。
…って!
いつからいたの!?
覗くなんて趣味が悪いYO!!
あたしと梨華ちゃんは、
辻加護による『愛の劇場』を…
安倍さん達の目の前で再現されたのは言うまでもないだろう…。
11
:
理科。
:2002/08/16(金) 19:49
終了です。
あえてツッコまないでください。
おそまつですた。。。
12
:
(0`〜´0)よすボーン
:(0`〜´0)よすボーン
(0`〜´0)よすボーン
13
:
管理人@代理
:2002/08/16(金) 19:54
理科。さんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
待ってました!!!!!!!!
梨華ちゃんが可愛すぎる♪
犯 罪 で す !
14
:
理科。
:2002/08/16(金) 20:04
ありあとーです。
では、お言葉に甘えてモ一つ。
しばし時間を…。
15
:
理科。
:2002/08/16(金) 20:19
「…すぃ〜、よっすぃ〜?寝ちゃった…?」
「…ん?…あー...どしたの?…梨華ちゃん…。」
よっすぃ〜は軽く欠伸をしながら、眠たい目を擦り擦り
私の顔を見た。
…気持ち良く寝ていたのを起こしちゃった私は、少し
罪悪感を感じてしまった。
「…あのね?…おトイレ行きたい…。」
「…へ?」
あのあと辻加護による、『日テレにはなぁ〜...』って
恐いお話聞かされちゃったから…あの…一人で
行くのが恐くなちゃって…(恥
キョトンとした顔をしていたよっすぃ〜は、『あ!』っていう顔をした。
…きっと私の気持ちを察してくれたんだね…。
16
:
理科。
:2002/08/16(金) 20:21
周りでは、スースー気持ち良く眠っているメンバーの
寝息だけが響いている。
「いいよぉ。あたしも出るかなぁ♪」
よっすぃ〜はイヤな顔、一つもせず
静かに私の手を引っ張ってくれた。
―――(#^▽^)<しないよ♪――――――――
―――(O^〜^)<するYO♪――――――――
17
:
理科。
:2002/08/16(金) 20:21
「…ごめんね、よっすぃ〜…。」
「ううん、あたしもきっと梨華ちゃん起こすと思うしさ、気にしないでよ。」
「優しいね、よっすぃ〜は。」
「優しさが取り柄の人間っすから♪…なんちゃって!
自分、カッケー!…って!梨華ちゃん、ツッコんでよ!」
言ったあとに恥かしくなったらしい。
よっすぃ〜は耳まで真っ赤にしてクルっと私に背を向けた。
ううん。全然恥かしがることないと思うよ?
「…よっすぃー。」
「…何?梨華ちゃ」
18
:
理科。
:2002/08/16(金) 20:22
振り向いたとき、素早く私は彼女のTシャツの首をクイっと
引っ張り、キスをした。
最初、ビックリしていたけど…よっすぃーは何も言わず
私の手首を掴み、そっと真下に降ろすと
自分の両手を私の頬に軽く添えた。
一度、唇を離し…再度、唇を重ねた。
「…久しぶりだね…?」
「…うん。そー...だね。」
「…す、すみません!わ、私、何も見てません!
何も言いません!誰にも言いません!!完璧です!!」
「「…紺野!!…い、いつから!!」」
神風のように、紺野は顔を真っ赤にし
走り去っていってしまった。
…あのあとお部屋に戻り、眠りにつこうかと
思ったんだけど…『ハァハァハァハ』と言う、息遣いが耳障りで
眠れませんでした。
19
:
理科。
:2002/08/16(金) 20:22
ホントに終了です。
あえてツッコまないでください(w
おそまつですた…。
20
:
(0`〜´0)よすボーン
:(0`〜´0)よすボーン
(0`〜´0)よすボーン
21
:
総長@さわやか。
:2002/08/16(金) 22:31
掃除機かけ終えて、感想書こうと思ったら、理科。たんハケーン(爆)。
川o・-・)<完璧です!
続きキボーン。ハァハァ 他力本願上等(爆)。
22
:
名無しベーグル。
:2002/08/18(日) 16:02
ほのぼの(・∀・)ノ イイ!!
どうしても私が書くとエロ(r…。
理科。タンの新スレきぼ〜ん!
23
:
名無し24時間
:2002/08/18(日) 18:23
18からの続きを書かせていただきます。
「梨華ちゃん…」
隣りにいた、吉澤が、囁くように石川の名前を呼んだ。
「よっすぃーも眠れないの?」
自分の名前を呼んだのだから、眠れないに決まってるのに、石川は内心笑ってしまった。
「ぅん」
「ちょっと、外出ようか?」
寝静まる部屋を後にして、吉澤と石川は外に出た。
シンと静まりかえる廊下は、やはり深夜と言う事もあり、あまり気持ちの良いものではない。
石川は、吉澤の腕にしがみついた。
24
:
名無し24時間
:2002/08/18(日) 18:23
「梨華ちゃん怖い?」
横を向いて石川を見つめる吉澤の瞳は優しかった。
「うん。だってオバケが出たら怖いもん」
石川は腕の力を更に強めた。
「大丈夫。もし、オバケが出たらアタシが梨華ちゃんのコト守ってあげるから!
そして、オバケを退治してやる!」
そう言って吉澤は頼もしく胸をドンと叩いた。
でも、石川は知っている。吉澤が人一倍オバケに弱い事を。
25
:
名無し24時間
:2002/08/18(日) 18:24
思わず笑みを零す石川に、吉澤は不思議そうに石川を見つめた。
「なに? 梨華ちゃん。信じてないなぁ?」
「そんなコトないよ。よっすぃーがいたら、100万倍頼もしい!」
「梨華ちゃんに、そう言ってもらえると…すっげ〜嬉しいよ」
吉澤は石川の手を取ると、ギュッと握った。
「よっすぃー」
「梨華ちゃん」
見つめ合う二人は、自然に唇を重ねた。
26
:
名無し24時間
:2002/08/18(日) 18:24
「ちょっとアンタ達! 廊下で何してんのよ!」
保田の一声で、吉澤と石川は、パッと離れた。
「保田さん!」
「圭ちゃん…」
休憩をしに来たであろうお姉さんチームの保田が、ユンケル片手に厳しい目をして
二人を見つめていた。
「あの…眠れなかったものですから…」
しかし、そんな言い訳も虚しく、保田にバッチリとキスシーンを目撃されてしまった。
今日は本当にタイミングが悪すぎである。後藤や他メンバーに目撃されたのを筆頭に、
紺野にも見られていた。そして、保田。最悪である。
27
:
名無し24時間
:2002/08/18(日) 18:26
「もぅ、寝ようっと。保田さん、頑張って下さいね〜」
石川はチャーミースマイル全開で、保田に微笑み返すと、まだ何か言いたげな保田を
残して、吉澤の手を引いて部屋に戻っていった。
28
:
名無し24時間
:2002/08/18(日) 18:37
終了。
29
:
理科。
:2002/08/18(日) 21:19
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
〆はヤッスーだ!(w
(+^▽^)<ちょっと邪魔しないでよ!
24時間、ちょっとヤッスーに萌えでした、私。(爆
30
:
総長@さわやか。
:2002/08/18(日) 22:26
寝れないからってちうすんのか?と二人を小一時間(ry。w
確かに、やす萌え(笑)。
31
:
名無しゴール
:2002/08/18(日) 22:46
>3の続きとか>28の続きも途中まで考えたのですが
イマイチなんで止めました。スマソ。
24時間のヤッスー萌えでしたが、紺野も良かったです。
えぇ松浦も。。。
32
:
ごまべーぐる
:2002/08/19(月) 07:14
ヤッスーに萌え。
24時間でますます心が傾いたれす。
33
:
名無し( `.∀´)
:2002/08/21(水) 23:51
24時間でやっすーはかなり株を上げましたね。
寝れなくてちゅーなんぞしたら余計に。。。(w
34
:
太陽と月とヒマワリ
:2002/09/15(日) 19:28
久しぶりに梨華ちゃんと二人で買い物に出掛けた。
本当はヨシコも来る筈だったんだけど、急な用事が出来たとかで
朝早く私の携帯電話にキャンセルのメールが届いた。
きっと同じ内容のメールが梨華ちゃんにも届いている筈なので
さぞかしがっかりして待ち合わせ場所に現れると思っていたけど
案外普通にいつもの笑顔を携えて現れた梨華ちゃんは
一言二言残念だと口にしてだけど努めていつもと変わらない態度で
私との買い物を楽しんでいた。
(内心はガッカリしているだろうな。)
我ながら捻くれていると思う。
素直に今を楽しめばいいものを。
「ごっちんこれどお?」
そんな私の心の中の溜息は聞こえるわけもなく
ピンク色に花柄の模様がプリントされているエプロンを私に見せながら
楽しそうに笑った。
35
:
太陽と月とヒマワリ
:2002/09/15(日) 19:41
買い物が一段落して、私達はこじんまりとした喫茶店で一休みする事にした。
「ごめんね、ごっちんなんだか私の買い物に付き合わせちゃったみたいで。」
ヒマワリ柄のコースターを弄びながら、梨華ちゃんははにかんで言った。
「んあ〜、別に良いよ。」
コースターのヒマワリと、梨華ちゃんのはにかみ笑いが重なって
なぜか前に見た事があるヒマワリ畑を思い出した。
広い敷地の中に咲き誇る沢山のヒマワリ達。
そのヒマワリ達はすべて空に向かって首を持ち上げていた。
正確に言うと空では無く太陽。
ヒマワリ達は皆、太陽に憧れている。
36
:
太陽と月とヒマワリ
:2002/09/15(日) 19:55
(そうすると、差し詰めヨシコが太陽ってとこかな。)
じゃあ私は何だろう?
考えていると、目の前に白いカップに入ったコーヒーが運ばれて来た
これでカップの柄が太陽だったら完璧なのに、と半ば自嘲を込めて
脇のミルクに手を伸ばす。
でも一瞬躊躇してその手を引っ込める。
まっ黒な液体に映るお店の電球の光が、闇に浮かぶ満月に見えたから。
(そうだ、私はきっと月だね。)
月はヒマワリが顔を上げてくれる事を望んで止まない。
そして月は知っている。
太陽も又、ヒマワリの事を愛している。と
37
:
太陽と月とヒマワリ
:2002/09/15(日) 20:21
梨華ちゃんの携帯電話が鳴り出した。
梨華ちゃんは急いでそれをバックから取り出すと通話ボタンを急いで押す。
「もしもし、よっすぃ〜?うん、ごっちんも居るよ。」
ヒマワリは笑って太陽に手を伸ばす。
私はコーヒーをブラックのまま喉に流し込んだ。
途端に苦味が口の中に広がる。
「うん、大丈夫。あのね花柄のエプロン買ったの・・・そう、ピンク!」
もう一口。
「にがぁ。」
梨華ちゃんは話に夢中で私の独り言には気づかない。
ここで泣いてみせれば少しは関心が向けられるかもしれないと思ったが
直ぐに嫌悪感がじわじわと沸いて来た。
(アホか。)
もう苦いコーヒーを飲む気は更々無くなっていた。
もしかしたらヒマワリだって間違えて夜に顔を上げてしまう事があるかもしれない。
初めて目にした月の事を綺麗だと思うかもしれない。
「ごっちん、よっすぃ〜。」
差し出された携帯の向こうの太陽に、私は宣言する事にした。
「こちらミスタームーンライト。」
38
:
小鉄
:2002/09/15(日) 20:22
上げてしまった・・・。ごめんなさい。
39
:
管理人
:2002/09/15(日) 20:24
>小鉄さん
ありがとうございます!!
どんどん、ageてください!!(O^〜^O)
続き楽しみにしていますね〜〜〜
( ´酈`)<リアルタイムで読んでる管理人なのれす。。。。
( ‘д‘)<暇人やな。プププ
40
:
管理人@代理
:2002/09/15(日) 20:30
>小鉄さん
@ノノヽヽヽ@ パカッ
///
! Σ (0^〜^0)
(⊃⊂)
ノ__ヽ
(_) (_)
新作ハケーン!!!!ありかとうっす!!!
( ´酈`)<リアルタイムで読んでる代理なのれす。。。。
( ‘д‘)<こいつも暇人やな。プププ
41
:
太陽と月とヒマワリ
:2002/09/18(水) 19:59
「はぁ。」
ため息が一つ、誰もいないリビングに響く。
今自分を憂鬱にする理由が二つある。
一つは今日梨華ちゃんと一緒に買い物に行く事が出来なかったこと。
まぁでもそれは致し方ない。昨日の夜から一番下の弟が熱を出して
寝込んでしまった。揚句、両親が二人そろって結婚式に出席。
そんな時に弟を置いて出掛けるというのも気が引けたので結局ウチは
買い物をキャンセルして家に残ることにした。後ろ髪を引かれる想いで。
(オフの日も梨華ちゃんろ一緒にいられると思ったのに。)
又ため息。
42
:
太陽と月とヒマワリ
:2002/09/18(水) 20:17
そしてもう一つの理由。これが問題だ。
それは梨華ちゃんが、やけに明るかったこと。受話器の向こうから
聞こえてくる声が、いつもより一オクターブ高かった。
花柄のエプロンがよっぽど気に入ったのか。それとも・・・。
<こちらミスタームーンライト。>
さっきごっちんが言った意味不明の言葉を思い出す。
あれはどういう意味なのか。いつもの軽い冗談だろうか?
どちらにしてもウチには計りかねた。
「はぁ。」
ウチのため息がリビング中に充満している。
少し重苦しい気分になって、庭に面している窓を開けた。
サラリとした風に夏の終わりを感じる。
43
:
太陽と月とヒマワリ
:2002/09/18(水) 20:50
ふと視界の隅に枯れかかった一本のヒマワリが映る。
今年の夏に咲いた、誰も植えた覚えのないそれは、頭を力なく垂れさせ
所在なげに庭の隅で風に揺られていた。
なぜか無償に気になって、裸足のまま庭にでる。
折角雲一つない良い天気なのにヒマワリはもう太陽を見上げる元気もない。
それが自分と重なって見える。
と、すると頭の上でコウコウと輝いている太陽はごっちんというところか。
その光は万物に生命を与え、生きるものすべてを魅了する。
ヒマワリには到底勝てる見込みのない相手。
それでもヒマワリは太陽を見上げその光に負けないようにと直視する。
例えそれが夏の間だけであっても。
44
:
太陽と月とヒマワリ
:2002/09/18(水) 21:09
梨華ちゃんを思い浮かべる。ウチがヒマワリ、ごっちんが太陽とすると
彼女はきっとお月さま。
柔らかい笑顔は夜に浮かぶ満月を連想させる。
側にいるだけで、その優しい光を感じるだけで癒された気分になる。
だけど月と太陽は対となるもの。
やっぱりヒマワリには手の届かない存在。
(ウチって詩人かも。)
自分を慰めるようにそんなどうでも良いことを考えてみた。
庭に突然現れたこのヒマワリは、来年も咲くのだろうか?
そっと触れてみるとパラパラといくつかの種がこぼれ落ちた。
たぶんきっと咲く。今度はこの庭一面に。これだけの種を持っているのだから。
そう思うと元気が湧いてきた。
こぼれ落ちた種を拾う。
(明日梨華ちゃんにも分けてあげよーっと。)
ヒマワリが又風に揺れて、うなずいているように見えた。
45
:
小鉄
:2002/09/18(水) 21:11
終わりです。本当はごっちん編で終わりなはずだったことは内緒。
これからもちょくちょく書かせてもらっても良いでしょうか?
46
:
管理人
:2002/09/19(木) 01:12
完結お疲れ様でした!!面白かったです。お互いに
太陽だと思いあってる( ´ Д`)と(^〜^0)
これからも、ちょくちょくぜひぜひおながいいたします。
(*´▽`)人(´〜`O*)
47
:
名無し( ´ Д`)
:2002/10/01(火) 02:00
誰か短編書いてくれないかな〜(ボソッ
48
:
ごまべーぐる
:2002/10/13(日) 03:33
駄文をば、書かせて頂きます。
49
:
バスルームより愛をこめて
:2002/10/13(日) 03:36
「♪おーとこなーんてシャボンだーまー!」
あたし―――石川梨華は、その日何回目か分からない失恋をし、お風呂でヤケクソに
なりながら髪を洗っていた。
50
:
バスルームより愛をこめて
:2002/10/13(日) 03:39
「♪シャボンだーまー!」
実際、あたしを振ったのは女の子なんだけど―――。
『ゴメン。梨華ってカワイイんだけど…ちょっとついていけない』
彼女の言葉は、物凄い打撃だった。
何故なら、
『梨華のそういうトコ、すっごい好き!』
って、一ヶ月前には、甘い囁きを聞かせてくれたから―――。
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