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【小説部】ショートショート

1オロチ:2005/03/09(水) 01:27:46
あなたの考えたショートショート(すごく短い小説)募集。
1レス30行までだよ。

おもしろいのは小説部のページ↓に載っちゃうよ。
http://sound.jp/orotilabel/shose2.html

2MSK:2005/03/11(金) 14:31:18
ある所に、定年を迎え退職し暇を持て余した男が住んでいた。
男は毎日、早朝に散歩するのが日課となっていた。
ある日のこと、男が散歩中公園の近くの歩道に10円が落ちていた。しかし、たかが10円と男は無視して去って行った。
次の日、男が散歩中同じ場所で100円が落ちていた。しかし、男は(こんな小銭くらい持ってるさ)と無視をして去って行った。
その次の日、男が散歩中また同じ場所で1000円が落ちていた。さすがに心が動き手に取ったが、(いやいや、いい年をした大人のやることではない)と自分を戒め金を置いて去って行った。
さらに次の日、男が散歩中またまた同じ場所で今度は10000円が落ちていた。これには、男の良心も完全に打ちのめされ矢も盾もたまらなく飛び掛り、男は懐(ふところ)に金をしまってしまった。
翌日、男は散歩中その場所を通ったが、なぜか金は落ちていなかった。
そして、男はいつもと変わらぬ生活を送っていたが数日後、男が住んでいる近くの銀行で強盗が押し入り1000万円の大金を奪って逃走した。
奔走する警察に、「犯人は近くに住む男だ」という匿名の電話がかかった。男は警察に呼び出され、尋問を受け指紋を取られた。この指紋が、事件現場になぜか落ちていた1000円に付いていた物と一致し、男は逮捕された。男は懸命に散歩の話をして弁明をしたが、なかなか聴いてはもらえなかった。
しばらくして、アリバイが証明されて男は釈放されたが男のうやむやとした気分は晴れなかった。
ある日、散歩の途中男ははっと気づいた。もしかしたら、自分は逃走の
時間稼ぎに使われたのではないかと。あの時、もし1000円を置いて行かなかったら犯人に遭遇し、返すように言われたかもしれない。10000円は、時間稼ぎの謝礼だったのではないかと。
男はそれきり、早朝に散歩をするのをやめてしまった。

3書き始めてみると結構難しいな.:2005/03/11(金) 20:13:47
子供っていうのは残酷だ。
例えば、”校内おにごっこ、上級生に捕まるな!”と称されたイベントで僕と一緒に隠れてた友達だ。
ちょうど隠れていたところが角度のきつい土手の茂みだったので、誰も探しにこなかった。いいところを見つけたものだ。
しかし、暇になった友達が「様子を見に行ってくる」っつって駆け出していった。
そして五分もしないうちに、そいつは帰ってきた。鬼になって。

「あ〜!まだ隠れてるな!」 

当たり前だ。誰のこと待ってたと思ってるんだこのトンチンカン。
んが、そんな僕のことなどお構いなしだ。あいつはヤル気だ。僕を捕まえて、上級生にほめてもらうつもりだ。
冗談じゃない あのコウモリ野郎め、僕を売る気か。
心の中で畜生とこんちくしょうを100万回唱えながらカール・ルイスも真っ青な速度で走り出す。はずだった。
どんッという衝撃と、「たっちぃ〜!」と明るい声。 クソッ。捕まっちまった。淡い友情は裏切りの陰謀のために消え去り、人間不信というトラウマを僕の心に刻み込みやがる。
と、悔しさをかみ締めていると、あの卑怯なコウモリ野郎が視界から遠ざかってゆく。 感じる浮遊感。 土手の上から突き落とされた感じの浮遊感。
僕は土手、と言ったが、実は土手は土手じゃない。それはもうナイスに角度80°くらいついた崖なのだ。 うん、突き落とされた。 鬼に。
顔面蒼白な裏切り者が僕を見ている。その間、僕はというと、10回くらい人生を振り返りながら4メーターの垂直落下。
ずしっと伝わる衝撃。背中全体で受け止めたものの、息はできないし頭は強打したらしく、スーッと気持ちよくなってゆくし。
頭が気持ちよくなるという感覚は、誰かに力いっぱい頭突きされてみたらいい。後悔の念と共に僕の傷みを理解できるだろう。
ちなみに僕がもらったエネルギーは体重×重力×高さだ。全国の小学2年生の体重平均は21.7だから、約850ジュール。 野球の硬式球なら612m上から落ちてくるエネルギーに等しい。(空気抵抗等は無視しているが)
だから、なにが言いたいのか、というと ”気絶するほど痛い” ということだ。 実際、裏切られた者特有の復讐心と虚脱感がなければ僕は意識を保つことすらできなかっただろう。
その後は三秒で先生が僕を病院まで運んで、数センチ切れた頭を医者に縫ってもらい、CTスキャンだかなんだかで脳みそのヌード写真までとられた。
確実に今日が最低の日だ、と僕は思った。なぜなら先生に説教され、親は泣きながら叱り、医者に至っては、「動くな!縫えん!」と怒鳴ってくるからである。 もっと優しい言葉をくれ。

が、運命とは残酷で、僕が負った怪我は一応頭を縫いはしたものの致命傷でもなんでもなく、次の日から学校に行けるほど軽かった。
医療用ネットを頭につけてクラスに現れた僕は、クラスメイトから不死身のクリリン(医療用ネットを頭に巻いていたため、クリリンのような頭に見えた)と呼ばれるようになった。いわゆる”あだ名”。

クリリンだぞ、クリリン。 子供ってのは残酷だよな。

4オロチ:2005/03/11(金) 20:19:01
>>2
投稿ありがとう!さっそく読ませてもらいました。感想など書かせてもらいます。
導入部分、10円、100円とおちている金があがっていくところなかなか面白い。
次は1000円だろうなと思うし「なぜ落ちてるんだ」という疑問がわいてきます。
しかし1万円のとき「良心も〜」のところに違和感をかんじました。
「拾う=ねこばば」という図式のまえに警察に届けるという選択肢はなかったのか。
それから紙幣にはたくさんの指紋がついてると思いますが、そのなかでも近所の住人のものは
この男しかなかったとしてもそれは偶然であり、犯人がそのように仕向けたするには、
無理があったような気がします。
これを読んですぐに頭に浮かんだのは、都市伝説や怪談のなかでも有名な、
「目撃者を聞いてきた警官が実は犯人だったという話」でした。
そっちの路線が狙いならば、もっと恐怖感を煽るようなオチでも良かった気がします。
導入部分が良いので後半部分を改良すればもっと良い作品になるはず!
あと作品は1レス以内じゃなくてもいいので改行して読みやすくしてね。

5オロチ:2005/03/11(金) 21:07:28
>>3
ありがとうございます。読ませていただきました。感想など少し。
まず冒頭の鬼になって帰ってくるところ、笑った。
カール・ルイスも真っ青とはこれまた時代を感じさせます。
途中、タッチされてからの描写、急にリズムが変わったところ、楽曲でいえば4拍子が
変拍子になったような感じで、主人公が転がってる様子、その迫力がつたわってくる。
そのあとの「ちなみに」から続くどうでもいい数字も、トリビア的ではあるが効果的だと思います。
強烈なインパクトはないもののニヤリとさせる表現がちりばめられていて、テーマのわりに
棘がぜんぜんなくて、ふんだりけったりな思い出の話なのに、ほのぼのとさせますね。不思議。
もしまた投稿してくださる際は「題名」と「ペンネーム」つけてくれるとありがたい。

6頭がザクロ:2005/03/12(土) 18:49:29
3です
おおぅ、感想までついてくるとは光栄の至りですな。
ありがとうございますオロチ監督。
題名とか書いてなくてごめんなさい。
あと行数が1行オーバーでごめんなさい。

7頭がザクロ:2005/03/17(木) 17:54:34
痛いお話。〜世界の中心で愛を叫ぶ〜

朝早くにママが帰ってくるまでに部屋が散らかっていると、決まって殴られた。
数回殴ることをした後は、醜い汚物をみるような目で見られた。

四畳半のこの部屋が、僕にとっての全てだった。この部屋が、僕が居る世界そのものだった。
そろそろママが帰ってくるころだ。部屋を綺麗にしておかないと。
そうだ、まだコーンフレークを食べたままのお皿も片付けておかないと、また叱られる。
そうしておかないと、またぶたれてしまう。 ママに嫌われてしまう。
そう考えたら、突然、
ママに嫌われちゃうって考えたら、泣けてきた。我慢してるのに泣けてきた。
(ママ、僕を嫌わないで。嫌わないでよぉ)
声を押し殺して、床に口を押しつけても、「うっ、うっ、」って声が出てしまう。
こんなのがママに聞かれたら大変だ。ママに嫌われたくないのに。

でも、運悪くママは帰ってきた。
僕の泣き声を聞きつけるなり、「うるさいんだよ!」と頭を叩いた。あとはめちゃくちゃ。
ヒステリックな声を上げて、僕を殴り倒す。

「ごめんなさい、ごめんなさい!」

そう叫んでもママは許してくれなかった。また失神するまで殴られた。
床を血と、おしっこで汚した罰として、服を着たまま床を転がされた。

下へ続く

8お話の続き:2005/03/17(木) 17:55:57
上の続き

「ごめんなさい。ごめんなさい。」 そうつぶやきながら、次に目を覚ました時、
そこに知らないおじさんと隣の部屋のおばさんが僕を囲んでいた。

「坊、もう安心だぞ、怖いお母さんは俺たちが捕まえた。」
「あぁ、可哀想に、こんなに顔が腫れちゃって。もっと早く助けてあげればよかった。ごめんねぇ、ごめんねぇ。」
泣き顔のおばさんが僕を抱き上げた。
「やめてよ!」 おばさんは、瞳孔が開いた目で僕を見る。「やめてよ!ママは?ママはどこに行ったの?」
「そうか、またお仕事に行ったんだね?部屋を片付けておかなくちゃ。また怒られちゃう。」

「坊主、もうそんなことしなくていいんだよ、しないでいいんだよ。ううっ。」知らないおじさんが泣きながら言った。
「お母さんは?おじさんが連れて行ったの?」
「そうだ、もうこんなことしなくていいんだ。」

「おじさんのばかっ!ママを返してよ!ママを返してよ!返してよおぉ。」
今度はおじさんの瞳孔が開いた。 「僕のママを返してぇえぇ。」 夏の夜空に、むなしく響いた。

9オロチ:2005/03/17(木) 20:57:59
>>7-8
痛い話、たしかに。でも意図がわからない。
途中だいたいオチへの流れは読めたんですけど、それにしてもちょっとな・・・
もしかしてこれは作者の悲しい思い出話で、同じような体験をした人からの共感、
あるいはそれ以外のひとの同情をもらうのが目的なのだろうかとさえ思いました。
だとしたら出す場所まちがってますし、そうじゃなくて思いつきで悲しい虐待話を
書いてやろうというのなら「読ませる文章」としての読みどころがなさすぎる。
虐待を美化しようという意図だったとしても中途半端だったと言わざるを得ない。
私は昔いじめを題材にしたゲームをつくって苦情がきたことありますが、そういう
倫理問題を扱うとき訴えたいことがあるかどうか。それが社会倫理に反していても
文学的に美味しく表現できるかどうか。小説部ならそれが第一のはず。
あ、とくに小説部入部希望でもなかったら、ごめんね。

10頭がザクロ:2005/03/18(金) 02:52:35
>9
あーなるほど。面白いというか読みどころないですか。
確かに場違いですね。今思えば消したいくらい恥ずかしいですよ。

また出直します。

11オロチ:2005/03/18(金) 18:25:20
なんだか皆さんの作品をオロチが容赦なく斬るコーナーみたいな
流れになってますが、ここはそんなんじゃなくて、皆さんで感想や
意見を言い合って、お互いを高めていく(もちろん私も含めて)
そういうスレッドですので>>9は1つの意見にすぎません。
もっと色んなひとの意見も聞きたいし、そういう場になって欲しいと
思います。

12yamato:2005/03/19(土) 16:34:44
http://www.denpan.org/
ここの作品はいろいろあっておもしろいですよ
登録して作品を投稿してみるのもいいと思います
メールアドレスも表示しておくと
いろいろな人の意見も聞けていいと思います
スレ違いかも・・・

13YOHO:2005/03/24(木) 04:15:28
断らない女

この話は僕の知っている人のお話です。
この話の主人公はヨシコ。
彼女は絶対に断るということをシナイ女。

彼女と僕は話したことはないが一緒の会社の同じ階で働いている。
いつも笑っている。
みんなから嫌われている・・・・・というかいじめられてたが、
僕は彼女のことがとても気になっていた。
「ヨシコさん!なんなの!さっきお茶持って来いっていったでしょ!!」
「えっ?はっ・・・はい。わかりました。」
僕は知っている。あのお茶を要求した人はお茶なんてヨシコさんになんか頼んでいない。
それなのに何故彼女は・・・。
このほかにも彼女は5人と付き合っていていたり、
上司のセクハラにも黙っていたりと絶対に拒否をしない。
彼女はあんなんでいいのだろうか・・・・。
「ヨシコ君!ちょっと来てくれ!!」
「はい」
ヨシコさんは上司に突然呼ばれた。
「ヨシコ君!君は明日からここに来なくていい!」
少しだけヨシコさんが動いた。
「はい・・・・・」
何で自分がやめなきゃならないの!とか普通言うだろ!?!?
なんで何も言わないんだよ!!
上司が彼女の肩を叩き消えていくと、
ヨシコさんはみんなの馬鹿にする笑い声と少しの拍手の中帰ってしまった。
彼女は次の日から本当に会社に来なかった。

数ヶ月後僕はヨシコさんを見た。
彼女は夜の都会の街を歩いてた。
「ねぇねぇ!彼女!これから俺たちと遊ばない〜〜??」
ヨシコさんは3人の男達に囲まれた。
僕はそんなヨシコさんを見て固まってしまっていたが、
彼女はちっとも笑わずに闇の中へと消えていってしまった。

あれから何年たったのだろう。
僕はある日信じられないニュースを見た。
自宅のテレビからアナウンサーの声が聞こえてくる。
「遺体で発見されたのは○○に住むヨシコさん25歳。心臓に刺された跡があるそうです。
犯人は彼女を刺した直後に現場を目撃していた警察官に現行犯で逮捕されましたが、
犯人は現行犯で逮捕されたにもかかわらず殺していないと言っています。」
僕はまたヨシコさんを見ることになった。
そしてもう見ることはない。
彼女はきっと最後まで断らなかったのだろう・・・・・。
でもなぜ、彼女は断らなかったのかは僕にとって最大の謎である。

14YOHO:2005/03/24(木) 04:18:37
わっ(汗)
1レス30行までだよ。
っての・・・投稿してから気づきました・・・↓↓
続きは㊦に書きますっ。ごめんなさい。

15YOHO:2005/03/24(木) 04:19:56
数ヶ月後僕はヨシコさんを見た。
彼女は夜の都会の街を歩いてた。
「ねぇねぇ!彼女!これから俺たちと遊ばない〜〜??」
ヨシコさんは3人の男達に囲まれた。
僕はそんなヨシコさんを見て固まってしまっていたが、
彼女はちっとも笑わずに闇の中へと消えていってしまった。

あれから何年たったのだろう。
僕はある日信じられないニュースを見た。
自宅のテレビからアナウンサーの声が聞こえてくる。
「遺体で発見されたのは○○に住むヨシコさん25歳。心臓に刺された跡があるそうです。
犯人は彼女を刺した直後に現場を目撃していた警察官に現行犯で逮捕されましたが、
犯人は現行犯で逮捕されたにもかかわらず殺していないと言っています。」
僕はまたヨシコさんを見ることになった。
そしてもう見ることはない。
彼女はきっと最後まで断らなかったのだろう・・・・・。
でもなぜ、彼女は断らなかったのかは僕にとって最大の謎である。

16オロチ:2005/03/24(木) 21:29:26
1レス30行までってのはそういう設定でそれ以上は書き込めないように
なってるはずだったんだけど、なぜか書き込めてるみたいですね・・・
まあ、いいか。

小説ですが直された分、以前よりは読みやすくなりましたね。
僕は解説編や、改良以前のものを読んじゃったので
これを改めて考察というか何か言うのは難しいですが
他のみなさんはこれを読んでどう思うのか知りたいですね。

17Arder:2005/03/26(土) 22:33:53
 こちらに口を出して良いのかな? どうかな?

・ニュースのセリフ、テレビなどを見てもうちょっとリアリティを追求した方が良いかも。殺していない→犯行を否認しており、警察ではさらに追求する方針です。みたいな。
 こういう細部って結構作品のリアリティを出すのに重要なのですよ。
・最後の一文は要らない。
・落ちの衝撃度が足らない。死んじゃった、位じゃあなあ。テロリストになって大量殺人、逮捕くらいの方が面白いかも。ありがちではありますが、このオチでは、何を断らなかったのかさえも解らない。解らないなら解らないなりに、どっかで変死体で発見された身元不明死体、そして主人公が気付かない、若しくは身元確認で呼ばれて、何かの特徴で気付くくらいの方がブラックかも。

18YOHO:2005/03/28(月) 18:43:51
Arderさん!意見をありがとうございます(^^)

・確かに一番ニュースが大切なところですね。もっとリアリティーにですかっ!うむむむ・・・もーちょっと勉強しておきますっm(__)m

・最後の一文いらなくみえちゃいましたかぁっ(^^;
結構自分の中では最後のあの言葉が一番大切だったりします(笑)
やっぱここも書き方次第のような気がしましたっ(大量汗)

・実はオチの衝撃はあまりなく静かな内容にしたんですっ(笑)
本当にあるようなないような話・・・都市伝説のような感じを出したかったのでこう終わってしまいましたが、
主人公が気が付かないってのはすっごくいい感じの結末だと思います。

Arderさん!本当に貴重な意見をどうもっす★☆
色々と勉強になりました!!!!ほんとうにありがとうございましたっ♪♪


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