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【聖戦士】悪しきオーラ力【ダンバイン】

1性戦士:2003/07/22(火) 03:35 ID:CdFO2LaA
さっそく立ててみました!

2通常の名無しさんの3倍H:2003/07/22(火) 23:53 ID:oXj4raJY
続き楽しみにしてます。

3通常の名無しさんの3倍H:2003/07/23(水) 00:13 ID:FqNzn/hA
>>1-2
ど、どーいうことだ!?
続きってなんだ?

41でも2でもナイ:2003/07/23(水) 01:03 ID:lazjNj8Y
シャア専用classicのダンバインスレから引っ越してきましたみたいな…

5通常の名無しさんの3倍H:2003/07/23(水) 01:15 ID:xxJQHRbU
ここのつづきだよ。
聖戦士ダンバイン【ドラム6】
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1053462185/619-

6通常の名無しさんの3倍H:2003/07/23(水) 01:23 ID:FqNzn/hA
とりあえず全部転載してくれー

7転載1:2003/07/23(水) 02:34 ID:MOIMRyco
馬から下りたガラリアは、自らの足を伝う一筋の血に眩暈を覚えた。

その後、ガラリアは自分の部屋に行き、2時間眠った。
そして・・・目を覚ましてしばらくしてから、
自分の処女膜が破れたことを思い出し・・・・・・泣いた・・・・・・・・・

8転載2:2003/07/23(水) 02:36 ID:MOIMRyco
もうこれで、私には失うものは何一つなくなってしまった。
この上は、好きな手段でもないが、女の武器を使ってもいいから、
出世をしよう。出世をしてニャムヒー家を再興しよう。
それが私に課せられた使命、いや宿命なのだから・・・。

涙を手で振り払い、ガラリアの迷いは消えた。

9転載3:2003/07/23(水) 02:37 ID:MOIMRyco
ガラリアは何かを決心したように、
無残な血の跡を洗い流すため、風呂場へと向かった。
誰もいないことを確認すると、自分の血で汚れた服を脱ぎ、
薄暗い水槽へと足を進めた。
「つッ・・・」
ちくりと痛みを感じた気がして、ガラリアはその手を自らの秘部へ誘った。

10転載4:2003/07/23(水) 02:38 ID:MOIMRyco
ヌル・・・
そこは、破瓜による出血でまだ潤っていた。
ガラリアは思い切って、まだ男を知らぬ聖地へと指をめり込ませる・・・
「!!!」
声にならない程の痛みが、股間から脳天へと突き抜け、すぐにその指を引き出した。
同時に、また鈍い哀しみがガラリアを襲うのであった。

11転載5:2003/07/23(水) 02:40 ID:MOIMRyco
いっそ、あの時・・・・・・
ガラリアはかつて淡い恋心を抱いていた男のことを思い出していた。
まだ自分が騎士見習であった頃、ともに鍛錬に励んだまだ童顔の若者・・・
自分のことを、姉のように慕っていたその騎士見習に対して、
ガラリアはいつからか、同僚以上の感情を持つ自分に気付いた。

12性戦士:2003/07/23(水) 02:40 ID:dvZyU0fE
って、何気に書き込み?
・・・・・・ありがとう・・・うれしいよ。

13転載6:2003/07/23(水) 02:40 ID:MOIMRyco
私には使命がある!ニャムヒー家にかつての栄光を!
そう、強がってみたところで、ガラリア中の少女の部分がそれを否定する。
彼を見つめるだけで胸が苦しくなり、彼を見つめる度に、鼓動が激しくなる。
男を知らぬ、花園の奥がジンジン痛みだすのもそんな時だ。
「私はどうしてしまったのだ?」
そう自分に問い掛ける日々、彼女が始めて男女の逢瀬を目撃してしまったのも、
ちょうどそんな鬱積に身を焦がしていたある日の事だ。

14性戦士:2003/07/23(水) 02:42 ID:dvZyU0fE
あの、転載中の所申し訳ないんですが、
只今改稿の真っ最中でして・・・・・・
どうしましょ?

15通常の名無しさんの3倍H:2003/07/23(水) 02:44 ID:FqNzn/hA
>>14
アプすればいいですよ。

16通常の名無しさんの3倍H:2003/07/23(水) 02:46 ID:MOIMRyco
せ、性戦士さまだっ!!


余計なお世話だと思いましたが、楽しみに読ませていただいていたのでお礼に勝手に転載してしまいました…

アイスミマセヌ…

17性戦士:2003/07/23(水) 02:47 ID:dvZyU0fE
全部改編してからしようと思ってから・・・
そのまま旧稿張られます?

18通常の名無しさんの3倍H:2003/07/23(水) 02:47 ID:MOIMRyco
では、転載はここでストップします。

19性戦士:2003/07/23(水) 02:49 ID:dvZyU0fE
>>16
いえいえ、こんな私の三文にもならないSSの為にそこまでして頂いて・・・
本当にあろがとうございます。
続けてくださって結構ですよ。
改訂版は大幅に変わる予定なので、違いをお楽しみください。

20通常の名無しさんの3倍H:2003/07/23(水) 02:51 ID:MOIMRyco
>全部改編してからしようと思ってから・・・


一読者としては、書き手さまの意志を尊重したいです。

21性戦士:2003/07/23(水) 02:54 ID:dvZyU0fE
時間かかるかも・・・・・・と言ってみる

22通常の名無しさんの3倍H:2003/07/23(水) 02:58 ID:MOIMRyco
大幅に変わる予定!!!???
なんとぉぉーーーっ!!! そちらの方も楽しみです!


>時間かかるかも

では、とりあえず続きをはっといた方が元の話を知らない人のためにはいいかもしれませんね。

23転載7:2003/07/23(水) 03:08 ID:MOIMRyco
見習い騎士の日課である朝夕の戦闘訓練、その訓練終わりの、
まだうっすらと明るい林道の奥で、何かが動く気配を彼女は敏感に感じ取った。
・・・獣か?
この辺りは人里に近いといっても、幻獣の目撃例が多く、年に数度は幻獣狩りが
行われるのが常である。
見習い騎士ながら、隊内で比類ない武勇を誇るガラリアは気配のする方へと足を進めた。

24転載8:2003/07/23(水) 03:10 ID:MOIMRyco
なにやら、獣のうめき声のようなものも聞こえてくる。
ガラリアは剣の柄に手をかけ、いつでも抜刀できるように身構えつつ、
さらに奥へと足を進める。
近づけば近づくほど、獣のうめきは甲高さを増し、彼女の神経を刺激した。
「?!」
抜刀して瞬時に獣を切り捨てようと、呼吸を止めたガラリアの瞳に映ったもの、
それは、隊の上官である上級騎士と、自分と同じ見習騎士の少女の姿だった。

25転載9:2003/07/23(水) 03:11 ID:MOIMRyco
上級騎士と見習い騎士の少女は鎧を脱ぎ捨て、互いの体の全てを曝けだし、
その行為に夢中になっている。
見つかったのがガラリアではなく、幻獣ならば間違いなく二人とも餌食だ。
木に寄りかかり、後ろから少女を陵辱する騎士と、その騎士の攻めを受け止める少女。
息を殺し、逢瀬を見守るしかなくなってしまった自分をガラリアは悔いたが、
その視線はしっかりと、二人の生々しい姿態に注がれている。
上級騎士の逞しい体躯に翻弄される少女、彼女は確か、まだ自分より年下の筈だ。
「ああ!」
一際激しい叫びの後、見習い騎士はがっくりと膝を落としたが、
上級騎士は構わず腰を振りつづける。

26</b><font color=#FF0000>(zKQna1OU)</font><b>:2003/07/23(水) 03:11 ID:p46QoNf.
てすと

27転載10:2003/07/23(水) 03:12 ID:MOIMRyco
一瞬、ガラリアには何が起こったか理解できず、
見習い騎士が死にでもしたのではないかと心配したが、
少女はすぐに息を吹き返し、また嬌声を上げ始める。
すごい・・・
ガラリアは始めてみる男女の営みの生々しさと激しさに、完全に我を忘れていた。
男勝りとはいえ、ガラリアもまた少女、まして本人は認めないが恋する乙女だ。
いつしか、目の前の行為が頭の中で、自分と恋する男へと返還されていた。

28転載11:2003/07/23(水) 03:13 ID:MOIMRyco
知らず知らずの内に、ガラリアの右手は自らの秘部へと伸び、
服の上から敏感な花芯を刺激していた。
同時に左手は鎧の隙間から滑り込み、左の乳房を揉みしだく。
「ハァ・・・」
やがてガラリアの口からも微かではあるが甘い吐息が漏れ始め、
目の前に靄がかかったように何も考えられなくなっていく。
この後に起こる出来事も知らずに・・・

29転載12:2003/07/23(水) 03:14 ID:MOIMRyco
・・・パキッ、
不覚にもこの瞬間まで、ガラリアは背後に忍び寄る気配にまったく気付かなかった。
「!?」
幻獣か?振り向きざまに抜刀し、身構えるガラリア、が、その動作はいつものキレを
欠いていた。結果としてそれに救われたわけだが・・・
「ガラリア?」
間一髪でガラリアの抜き打ちを交わした男は、誰あろうガラリアの恋の相手その人であった。
その姿を視界に認めると、ガラリアは恥かしさと恋する男を殺すところだった恐怖で、
その場にへたり込んでしまった。
見られた?見られたのか?
疑問と同時に顔が紅潮していくのが自分でもわかる。これ以上の生き恥があるだろうか?
まだ幼いガラリアには、その後の自分がどんな女になるか知る術も無く、
羞恥心でいっぱいになった。

30転載13:2003/07/23(水) 03:15 ID:MOIMRyco
若い騎士が、ゆっくりと近づいて来る。恥かしさに目を開ける事さえできないが、
気配でわかる。心臓はもう爆発寸前、喉は涸れ、瞳が潤む。
・・・ああ・・・私はもう終わりだ・・・
一瞬とも永遠ともつかぬ時間の流れ、いっそ止まってくれれば・・・、
が、気配は本当に止まったのだ。
「?」
いつまで経っても気配の主が動かないので、流石にガラリアの方が気になって薄目を開けた。
そこには、凍ったように動かない若い見習騎士の姿がある。
視線の先はガラリアにではなく、先程までガラリアが夢中で見ていたもの、
そう、上級騎士と少女の秘事に向けられていたのだ。

31転載14:2003/07/23(水) 03:17 ID:MOIMRyco
チクッ、胸の奥が、何かに針で突付かれたような感覚、せつない・・・
人が嫉妬と呼ぶその感情をガラリアはまだ知らなかった。
大きく目を見開き、思わず何か口走ろうとしたその時、彼と目があった。
「アウアウ・・・」
言葉にならない言葉と視線の移動で、彼が何を言わんとするかがわかる。
つい先ほど、自分が受けた衝撃を彼は今まさに受けているのだ。
「・・・そう・・らしい・・な・・・(見られてない?)」
ガラリアは視点の定まらない男に、かろうじてそう呟いた。
「・・い・・いつから?・・・」
男が聞きたかったのは、あの二人はいつ頃からあんな関係に?
だったのだが、ガラリアは、いつから覗いていたの?
と聞かれたと勘違いし、また顔を紅潮させる。

32転載15:2003/07/23(水) 03:18 ID:MOIMRyco
「な!?わ、私は!」
そう大声で叫ぼうとして、慌てて口を抑えられる。
体術の訓練以外で初めて、男に触れられた瞬間である。それも意中の男に・・・
余計に顔を紅く染めたのは言うまでもないが、男はガラリアより秘事の方に夢中で、
それに気付かない。また胸がチクッと痛んだが、ガラリアは口を抑えられたまま、
また上級騎士と少女の行為を見る羽目になった。
「す、すごい・・・」
先程のガラリアと同じ言葉を男は口に出して呟いた。
息が荒い・・・、男はひどく興奮している。
さらにガラリアの臀部に、何か硬く大きいものがあたっているのに気付いた。

33転載16:2003/07/23(水) 03:19 ID:MOIMRyco
先程のガラリアと同じ言葉を男は口に出して呟いた。
息が荒い・・・、男はひどく興奮している。
さらにガラリアの臀部に、何か硬く大きいものがあたっているのに気付いた。
「!?」
最初、ガラリアにはそれが何かわからなかったが、面前で繰り広げられている
事実に照らして、それが意中の男ソノモノだと理解した。
そうなると、ガラリアの関心は目の前の睦言より、臀部のソレである。
無意識に神経が集中し、男のソレが波打っているのまで感じてしまう。
・・・すごい・・・
今度は別の意味での驚きが脳裏をよぎる。
・・・こんなものが私の中に?
・・こんなものが中に入ったら・・私は一体どうなってしまうのだろう?
疑問はやがて淡い期待に変わり、ガラリアの体温は嫌でも上がっていく。

34転載17:2003/07/23(水) 03:20 ID:MOIMRyco
 一方、覗かれていることに気付かずに、互いを貪り合う行為に耽る二人。
「フフ、だらしないない、そんなことではドレイク様のお役には立てんぞ?」
上級騎士の男が腰を打ち付けつつ、少女を言葉でも陵辱する。
「ああ・・無理・・無理です・・・ああ!また!」
何度目かの絶頂に少女を導きながら、上級騎士は尚も衰える様子さえない。
・・・フフ、私はできる!私ならいつかこの国を手に入れることも!!
騎士は胸の中で、若さのせいだけとは言い切れないほど、肥大した野心を叫んでいた。
「ハハハ、何度でもイクがいい!何度でも!!」
男は性欲よりも、権勢欲を少女にぶつけているかのようだ。
「・・そ・んな、こ・・・壊れちゃう・・!」
失神することも許されず、少女は半ば泣きながらよがり狂う。
上級騎士は後背位から体勢を変え、少女を胸の前で抱きかかえるようにして、
その唇を貪り吸う。

35転載18:2003/07/23(水) 03:21 ID:MOIMRyco
ガラリアは潤んだ瞳でその様子を眺めながら、また脳内で変換している自分に気付いた。
臀部のソレはいよいよ勢いを増し、布越しにでもその熱が伝わってくる。
意識してか、それとも無意識にか、若い騎士見習の腰は若干動いているように感じられる。
その度に、ガラリアの花芯もまた刺激され、弱いが抗し難い快感に襲われる。
口と腰の辺りを押さえられ、普段の彼女なら激高しかねない状態にありながら、
いまは、股間から登ってくる快感の虜になっている。
・・・私は、私はァ・・・
弱々しい思考が何とか自制心を保っている。それが無くなれば、
きっと自分から、その唇を求めてしまうだろう。
それを見透かしたのか、騎士見習は耳元でガラリアの名前を囁く、
「ガラリア・・・」

36転載19:2003/07/23(水) 03:22 ID:MOIMRyco
その瞬間、ピクッと体が痙攣したように動いた。口で返事をするまでもなく、
体全体が彼の囁きに答えたのだ。それを合図にしたかのように、
男は口から手を離し、そのままその手を鎧の隙間に潜り込ませる。
鎧といっても実戦用のそれではなく、訓練用の革と布が大部分を占めるものだ。
容易く男の掌の侵入を許し、ガラリアは自分以外が初めて触れる感触に打ち震える。
騎士見習の腰はその動きを強め、今はあからさまに淫猥な動きに変わりつつある。
男のもう一方の手が、ガラリアの秘部にむかってスルスルと降りてくる。
そして、その手がその上に達しようとしたその時、ガラリアの右手がそれを押しとどめた。
拒否したのではない、恐らく濡れているであろう秘部にその手が触れることを、
彼女の少女の心が羞恥したのだ。

37転載20:2003/07/23(水) 03:24 ID:MOIMRyco
普段の弟のような彼からは、想像もつかないほどの大胆さに、
ガラリアは困惑と同時に嬉しさを感じた。
・・・わたしは、・・わたしは抱かれたがっているのか?・・・
そう思いつつも、執拗に続く秘部への攻撃は拒みつづける。
それを許したら、もう止まらなくなるのはわかっているからだ。
男も諦めたのか、今度は両方の手で胸をしだきにかかる。
しばらくは掌で乳房全体をもてあそんだ後、今度は指で敏感な先端をいじりまわす。
「アっく!?」
今まで、感じたことの無い強い快感がガラリアの脳天を貫き、思わず膝が折れそうになる。
・・・も、もう・・・
ガラリアの頭の中では何かが弾ける寸前だった。

38転載21:2003/07/23(水) 03:25 ID:MOIMRyco
・・・ならば、いっそ・・・
ガラリアは観念したように、全身の力を抜き、体重を騎士見習に託した。
「ガラリア?」
それが、意外だったのか男はもう一度ガラリアの名前を呼んだ。
今度は体は反応せず、ただ黙って瞳を閉じた。
男の唇が静かに、静かにガラリアの唇に近づいていく。
ガラリアは周りの音が消えていくのを感じながら、その瞬間を待った。
そして、ついに唇と唇が触れ合うその瞬間!!

39転載22:2003/07/23(水) 03:26 ID:MOIMRyco
ガラリアは周りの音が消えていくのを感じながら、その瞬間を待った。
そして、ついに唇と唇が触れ合うその瞬間!!

「フハハハハ!ハハハ!!フハハハハハハハ!!!」
常軌を逸した高笑いが、ガラリア達の静寂の時を無残に斬り裂いた。
高笑いの主は、勿論、上級騎士である。
「ハハハ!イケい!何度でも!何度でもな!!フハハハハ!!」
狂っている・・・。常人が見たら、間違いなくそう思うであろう笑いっぷりである。
ガラリアと見習騎士は、またも呆気に取られて、上級騎士の痴態を見守る。
「ああ!またァ!!・・・もう駄目ェ!!」
少女はもう半狂乱に泣き叫び、よがり狂っている。
しかし、男の高笑いには慣れているのか、それに気付かないほど、
騎士との行為に溺れているのか、まったく気にする様子は無い。

40転載23:2003/07/23(水) 03:27 ID:MOIMRyco
見れば瞳は光を失い、口からは涎をだらしなく流し、
陰部は分泌した液体で、てらてらと光っている。
これが寒い季節ならば、湯気が立っているかもしれない。
それでも騎士の動きは止まらない。
人並みはずれた体力と、鍛えぬかれた逞しい肉体を存分に発揮する。
が、こちらも瞳の奥は暗く、底の見えぬ湖を思わせる。
妄執にも似た想念に、この若さで獲り憑かれてしまっているのか。
この男が後に、バイストンウェル全土だけではなく、地上世界をも巻き込んだ大戦乱の、
もう一方の主役になるとは、まだ誰も知らない。

41転載24:2003/07/23(水) 03:28 ID:MOIMRyco
「も、もう・・・もう・か・・勘弁・・して・・・」
少女は息も絶え絶えに懇願する。
確かに、このままでは精神か肉体の、どちらかが危ないかも知れない。
「ならば私と共にイクか?んん?」
騎士もそれを察したのか、初めて行為の終わりを思わせる言葉を口にした。
「・・あ、ああ・・一緒・・・一緒にい!!」
少女も最後の気力を振り絞ってそれに答える。
「では、イクぞ!受け取れい!!」
男の体が小刻みに痙攣し、上級騎士はその精を少女の中に放った。

42転載25:2003/07/23(水) 03:29 ID:MOIMRyco
・・・フフフ、私は無敵だ、フフフ・・・
「フハハハハハハハ!!」
男は、なおも狂ったように笑い続けていたが、
不意に後ろに気配を感じて、高笑いを中止した。
少女は逞しい男の胸に、その細い体を預けながら、
満足気に気をやっていたが、急に黙り込んだ男をいぶかしく思ったのか、
或いは、不意に訪れた静寂に不安を掻き立てられたのか、思わず男の名を呼んだ。

「?・・・バーン様?」

43転載26:2003/07/23(水) 03:32 ID:MOIMRyco
バーンと呼ばれた男は、返事をせず、背中で気配の主を探る。
・・・幻獣か?いや、この気配・・・人間か・・・
気配だけで人間であることを当ててみせ、尚且つ、
・・・一人、いや二人か、殺気は感じない・・・
人数と害意のない点まで当てた。流石と言うべきであろう。
バーンは気付いたことを、相手と少女に悟られぬよう、
ごく自然に少女と体勢を入れ替え、まるで何事も無いかのように
少女の髪を撫で始める。
少女は逞しい胸を枕にして、また夢の世界へと旅立つ。
無理もない、野獣を相手にしていたようなものなのだから・・・

44転載27:2003/07/23(水) 03:34 ID:MOIMRyco
バーンは自分も眠るふりをしながら、気配のするほうへ薄目で視線を送る。
薄目なのではっきりとは見えないが、それが訓練用の鎧を着た、
男女であることはわかった。
・・・なんだ、お仲間か・・・
バーンはぞれが自分たちと同じく、逢瀬を楽しむ男と女だと判断したのだ。
・・・見られたか、フフ、まあいい、今度はこちらが見させてもらおう・・・
・・・後で、所属と名前を聞いて、少し脅かしてやれば・・ククク・・・
剛毅と言えば剛毅だが、間抜けと言えば間抜けでもある。
どうやら彼は、同じ隊に所属する人間だとは思わなかったようだ。

45転載28:2003/07/23(水) 03:35 ID:MOIMRyco
・・・どうやら終わったようだ・・・
ガラリアは視線を目の前の若者に移した。肝心の男はまだバーン達に
視線を向けたままだが、かえってそれがガラリアを落ち着かせた。
まじまじと男の顔を見つめ、同時に思っていたよりも遥かに逞しい
体つきに驚いた。顔にはまだあどけなさが残っているのに、体つきは
もう大人のそれに限りなく近い。
・・・それに、アレも・・・
ガラリアの臀部には、まだ先程までの感触が生々しく残っている。

46転載29:2003/07/23(水) 03:36 ID:MOIMRyco
ふいに目と目があった。なんだか気恥ずかしくて、すぐに視線をそらす。
なんだか自分の心の中が見透かされたようで、ガラリアはまた赤くなった。
一度は彼を受け入れる決心をしたとはいえ、状況が状況だけに思考が
まとまらず、決心も鈍ってしまう。
・・・やめよう・・・私は・・どうかしていたのだ・・・
目を閉じて、まとまらない頭で、なんとか思考して、そう決断した瞬間だった。
ガラリアの唇に、柔らかいものが触れた。驚いて目を開けるとそれは
騎士見習の・・・

47転載30:2003/07/23(水) 03:37 ID:MOIMRyco
ガラリアの唇に、柔らかいものが触れた。驚いて目を開けると、
そこには騎士見習の髪と耳が見えた。そう、つまりそこにあるのは男の顔、
もっと言えば、唇に触れているのは恋する男の唇だった。
・・・!!!・・・
目の玉が飛び出るほど見開き、同じく心臓が飛び出るくらい驚いた。
何とか男の唇から逃れようともがいたが、四肢に力が入らない。
ガツッ、歯と歯がぶつかり音をたてる。強引な接吻はどのくらい続いただろうか、
やがてガラリアは抵抗を止め、自分から唇を開いた。
ノルッ、形容しがたい感触で男の下が潜り込んでくる。
・・・しょっぱい・・・
生まれて初めての異性との口づけの味は塩気が効いていた。
恐らく、抵抗するうちに、彼は唇の一部を切ってしまったのだろう。
ガラリアの感じた塩味の正体は彼の血液だった。
鉄臭さが後味となって襲ってくる。それでも構わず男は唇を求め、
ガラリアも少しづつだがそれに応じる。
いつしか血の味は消え、口の中は互いの唾液で溢れ出していた。

48転載31:2003/07/23(水) 03:38 ID:MOIMRyco
・・・フフ、始まったようだな・・・
バーンは相変わらず薄目で、その様子を窺っていた。
・・・それにしても、遅い、初めてでもあるまいし・・・
二人が正真正銘の初めてどうしであることなど、バーンは知る由も無く、
その展開の遅さに苛立っていた。
・・・ここは最後まで見守ってやるのが武人の情けというものか・・・
一戦終えた余裕だろうか、バーンは事を見守る方向のようだ。

49転載32:2003/07/23(水) 03:39 ID:MOIMRyco
一転して、今度は覗かれる立場になったことに気付かず、
こちらでは熱い口づけが延々と続いている。
・・・ハァ・・・
舌を絡め、唇を吸い、時には甘く噛んだり、
二人は本能の赴くまま唾液の交換を繰り返す。
いつしかガラリアの腕は男の背中にまわされ、せつない輪舞をおどっている。
男は我を忘れたようにガラリアの唇を吸っていたが、
別の衝動に駆られたのか、思い出したようにガラリアの胸に手を潜りこませた。
「ア、!?」
ガラリアも接吻に夢中で忘れていたが、再び胸の突起を刺激され、
思わず声が漏れる。
男の手は尚も進撃を止めず、一旦は拒まれたガラリアの秘所へと手を伸ばす。
もうガラリアにそれを拒む力は無かった。
それでも形だけの抵抗を示すために、ガラリアは男の手に自らの手を添え、
押しとどめようとした。
予想通り男の手は止まらず、ついにガラリアの秘部に男の手が・・・・・・

50転載33:2003/07/23(水) 03:41 ID:MOIMRyco
予想通り男の手は止まらず、ついにガラリアの秘部に男の手が伸びる。

触れられたことはおろか、誰にも見られたことさえない場所・・・
その秘密の花園に、いま初めて他者の手が進入しようとしている。
もう止めることはできない、わかっている。わかってはいても、
ガラリアにはまだ迷いがある。高すぎる矜持、強すぎる使命感、
何より思春期の少女の恥じらいが、自然に内腿を閉めさせる。
物心が付く前から、人としての喜びや、女としての幸せより、
家の再興を最優先して生きて来たのだ。
その心は同年代の他の少女に比べて、硬く、暗く、また歪でもある。

51転載34:2003/07/23(水) 03:42 ID:MOIMRyco
「臆病者の娘!」
そういった謗りを、公に日影に常に受けてきた。その度にガラリアは
歯を食い縛り、涙ではなく、剣を振るい汗を流してきた。
その努力の甲斐有って、今では面と向かって悪態を吐く者はいなくなった。
代わりに影での嫌がらせはより盛んになったのだが・・・
特に腕っ節でガラリアにかなわなくなった、貴族の子息達の陰湿な嫌がらせは
徐々に悪質さを増した。
勿論、ガラリアはそんな嫌がらせなど意に介さなかったが、
心はそれに比例して荒んでいった。

52転載35:2003/07/23(水) 03:43 ID:MOIMRyco
彼女は決して認めないだろうが、孤独に蝕まれた彼女の精神は、
常人のそれを逸脱する寸前だった。
唇には凍ったように笑みが張り付き、視線は正面を睨むように固定され、
瞳には黒い雲がかかっていた。そう時を待たず、彼女は自滅する筈だった。
貴族の子息達を道連れに・・・
そんな彼女の心だけではなく、人生そのものを救ったのが、
誰あろう目の前にいる男だった。
日も昇りきらぬうちの湖のほとりで、一人、鬼神の如く剣を振るっていた
ガラリアに声を掛け、あまつでさえ笑顔まで引き出すことに成功した人物、
それが彼であった。
人の温もりを、優しさを欲していたガラリア心には、男の屈託のない笑顔と。
偽りの無い言葉が、まるで枯れかけた大地に降る雨のように吸い込まれていった。

53転載36:2003/07/23(水) 03:44 ID:MOIMRyco
知人から友人へ、友人から親友へ、そして特別な存在へ・・・
頭では否定できても、心では否定できない。心が拒んでも体が反応する。
彼を見つめるだけで瞳は潤み、声を聞くだけで鼓動が早くなる。
その特別な男の腕の中で、ガラリアはいま至福の階段を昇っていく。
ついに、男の手はガラリアだけでなく、多くの女性にとって、
最も恥かしい場所に到達した。
・・・・・・・
ガラリアは恥かしさで死にそうなった。
そこはもう砂漠ではなく、泉のように潤っているだろう。
・・・淫乱な女だと思われただろうか・・・
それだけが心配で、ガラリアは気が気ではない。
「ガラリア」
男はもう一度、名前を呼んだ。ガラリアも男の名を呼ぼうとしたが、
喉が掠れて声にならなかった。
代わりにガラリアは男を見つめ、深い深い口付けをする。
その瞳には確かにこう書いてあった・・・
「愛している」
と、ガラリアの心が、真の意味で解き放たれた瞬間だった。

54通常の名無しさんの3倍H:2003/07/23(水) 03:47 ID:MOIMRyco

 転 載 終 了 で つ 。

55通常の名無しさんの3倍H:2003/07/23(水) 03:48 ID:p46QoNf.
転載乙カレー。

56性戦士:2003/07/23(水) 03:49 ID:dvZyU0fE
お疲れ様でした。

57通常の名無しさんの3倍H:2003/07/23(水) 03:58 ID:p46QoNf.
始めはガラリアがストイックかどうかって話だったのにな(w

58通常の名無しさんの3倍H:2003/07/23(水) 04:01 ID:MOIMRyco
ダラダラやってて済みませんでした。 >転載

途中でキッズのダンバインはじまってしまって見ながらやってましたw

59通常の名無しさんの3倍H:2003/07/23(水) 04:08 ID:InDiE/gw
テンサイ、乙です。

こうやって、まとめて読んでみると改めてスゲーと思います。

60性戦士:2003/07/23(水) 04:11 ID:dvZyU0fE
実はあの予知レス自分ですw
やっちまったーとか思ったんだけど、
そのあとSSが2レス来たので、軽い気持ちで便乗しちゃいましたw
書き出したら結構楽しくて、つい調子に乗って書いてしまいました。
結果的に本スレの空気を悪くしてしまったようで申し訳ないです。
荒らしに絶えて最後までやった、我が屋にザクの人すごいですね。
自分とはえらい違いだ・・・・・・

61通常の名無しさんの3倍H:2003/07/23(水) 04:28 ID:uViNpcXw
> 625 :通常の名無しさんの3倍 :03/07/18 23:48 ID:???
> 激しい乗馬をして自分で破った。

このひとことが流れを決めちゃったのね(w
かるくレスしたんだろうけど(w

62性戦士:2003/07/23(水) 04:32 ID:dvZyU0fE
そーっすね、あれがなければ俺のSSデビューもないわけでw

63通常の名無しさんの3倍H:2003/07/23(水) 04:47 ID:c7UXfsdo
スレを借りるごあいさつもかねて
ここで軽く自己紹介しとくのもありと思われ。

南極絵師・SS職人ゲストブックスレッド
http://jbbs.shitaraba.com/movie/bbs/read.cgi?BBS=606&amp;KEY=1016556998

64通常の名無しさんの3倍H:2003/07/23(水) 04:49 ID:InDiE/gw
その予知レスされたナンバーをゲットしたのが漏れだったりする…w

なんか、漏れ的にはプチ祭りのような日々でしたよ。
夜が待ち遠しかったw

65通常の名無しさんの3倍H:2003/07/23(水) 04:54 ID:c7UXfsdo
ダンバのスレでああいうのは珍しいよな
おなじ(;´Д`)ハァハァ でもたいがいはシーラだったから

66通常の名無しさんの3倍H:2003/07/23(水) 05:01 ID:InDiE/gw
ガラリアたん(;´Д`)ハァハァな人、結構いるじゃないのとか

ちょっと嬉しかったりしたw

67通常の名無しさんの3倍H:2003/07/23(水) 05:17 ID:c7UXfsdo
そのうちガラリアたん も・・・(;´Д`)ハァハァ
http://red.sakura.ne.jp/~nankyoku/otoko/bbsnote.cgi?fc=repost&amp;l=4755

68通常の名無しさんの3倍H:2003/07/23(水) 10:39 ID:QVtsHS3M
これを機会にガラリアたんに興味をもってれる人が増えるといいなー(;´Д`)ハァハァ

69通常の名無しさんの3倍H:2003/07/23(水) 12:35 ID:JqwOpD0M
いつの間にかガラリア(;´Д`)ハァハァ スレになってる!
うれしい…!!

70通常の名無しさんの3倍H:2003/07/23(水) 16:55 ID:95aY4tX2
俺はリアルタイムでガラリアが一番(;´Д`)ハァハァでした・・・

71絵師:2003/07/23(水) 17:24 ID:hIhcBTAQ
|Д`)ガラリア描きたい…

72通常の名無しさんの3倍H:2003/07/23(水) 18:02 ID:BWMFnFTA
イラストがあったほうが萌えるな

73通常の名無しさんの3倍H:2003/07/23(水) 18:19 ID:6.xBHFIk
>>71さん
ぜひぜひ!!!!!!(;´Д`)ハァハァ

74性戦士:2003/07/23(水) 18:32 ID:95aY4tX2
>>63
書いておきましたよ。
>>71
ありがとうございます!是非お願いいたします!嬉しいです!

75性戦士:2003/07/23(水) 18:37 ID:95aY4tX2
>>64
本スレではレス返さず失礼いたしました。
少々荒れ気味だったので・・・・・・
自分の中でもプチ祭りでしたよw
レス返ってくるのが、もう嬉しくて、嬉しくて!

7663:2003/07/23(水) 19:13 ID:U2q1yILw
>>74
乙カレさん。ダンバのSSとくにガラリアはレアゆえアピール度ばつぐんと思われ。
はやばやと絵師どのからオファーまでいただくとはやりますな。

77通常の名無しさんの3倍H:2003/07/23(水) 21:47 ID:gKo.wgNo
バ…上級騎士にも、ちょっと(;´Д`)ハァハァ w

78通常の名無しさんの3倍H:2003/07/26(土) 00:25 ID:1F2Fln1c
ガラリアまだ〜
(AA略)

79性戦士:2003/07/26(土) 01:25 ID:QGe9H3QY
日課である早駆けを終えて、屋敷へと戻ったガラリア。
馬から降りたところで、自らの足を伝う一筋の血痕に気付いた。
血痕の元が足や腿ではなく、内腿の上の部分だと気付いたとき、
ガラリアは嫌な予感がした。
それが最初、何を意味するものか、はっきりとは判断が付かなかったが、
乗馬による擦過傷や、月のモノにはまだ早いなどと、思案を繰り返した
結果、ガラリアは一つの結論に達する
血の気が一瞬で引き、体が震えだす。唇を噛み、拳を握り締め、
全身で事態が表現される。
が、それも長く続かず、唇には笑みが浮かんだ。
冷笑。ただ、そう表現するにはやや複雑な笑み。
ガラリアの瞳は現実ではなく、別の世界を見つめているようだった。

80性戦士:2003/07/26(土) 01:36 ID:QGe9H3QY
ガラリアは屋敷に入ると、召使や執事など使用人を一切近づけさせず、
足早に自分の部屋へと飛び込んだ。
機嫌の悪い時は大抵そうなので(もっとも、大抵は機嫌が悪いのだが・・・)、
使用人も誰一人として気に留めなくなっていた。
部屋から出てきた時の為に、全ての準備を整えておくだけだ。
それが、武勲により屋敷ごとお館様から授かった使用人と、
主であるガラリアの関係だった。

81性戦士:2003/07/26(土) 01:49 ID:QGe9H3QY
部屋に入ると、ガラリアは何かの粉末を火酒で一気に胃に流し込んだ。
もう随分以前から、ガラリアはこの粉末なしでは眠ることができない。
作用が強く、常習性もあることから、医者もあまり勧めない代物だが、
ガラリアは闇市場で仕入れ、周囲に隠れて常用している。
耐性が付いたのか、最近は効き目が薄く、ガラリアはそれを強い酒と
一緒に服用する。
「フフ・・・・・・」
寝台に腰掛け、もう一度自分の血まみれの股間を見つめながら、
ガラリアは何故か薄く笑った。
視線を鏡に写し、ガラリアは鏡の中の自分に向かって語りかけた。
「フ、乗馬で破瓜とは・・・、私らしい・・・」
自嘲の言だ。が、問題はその後の言葉だ。
「・・・・・・おまえも、そう思うだろ?」
明らかに何者かへの呼びかけ、それもかなり親しい誰か・・・・・・
ほんの一瞬、冷笑が僅かにゆるんだように見えた。

82性戦士:2003/07/26(土) 02:04 ID:QGe9H3QY
不意に眩暈を覚え、ガラリアは眉間を押さえた。
薬が効いてきたのか、眼が次第に虚ろになっていく。
寝台に倒れ込むと、彼女はそのまま寝息を立て始めた。

(どのくらい眠ったのだろう?)
ガラリアは目を覚ました。自分でも意外なことに頬が濡れている。
枕も湿っていた。
(涙など、当の昔に枯れ果てたと思っていたのに・・・)
まだ流す涙が残っていたことに驚き、それがわかってしまうと、
処女膜が破れたことを思い出し、また泣いた・・・・・・

制御不能なほど、後から後から涙が溢れ出し、自分が何故こんなに
泣いているのか、わからなくなるほど泣いた。
感情が渦巻き、枕に顔をどんなに押し付けても、声が外に
漏れてしまうのではないかと思うくらい激しく嗚咽する。
(たかが、膜一枚破れたくらいで・・・・・・)
彼女はそう自分に言い聞かせたが、心の奥では自分が一つの理由だけで
泣いているのではないことを知っていた。
これはきっかけにすぎなかった。破瓜と同時に彼女の少女時代は終わり、
本格的な闘争劇への幕があがったのだ。

83性戦士:2003/07/26(土) 02:19 ID:QGe9H3QY
ガラリアは意を決したように、風呂場へと向かった。
誰もいないことを確認すると、自分の血で汚れた服を脱ぎ、
無残な血の跡を洗い流すため、薄暗い浴槽へと足を進めた。
「痛っ!」
チクっとした痛みを感じて、ガラリアはその手を自らの秘部へと伸ばす。
ヌル・・・
そこは、破瓜による出血でまだ潤っていた。
ガラリアは眼を閉じ、少しの間、何かを考え込んでいたが、
眼を見開き、意を決したようにまだ男を知らぬ聖地へと、
指を無理矢理めり込ませた!
「!!!!」
声にならない程の痛みが、性器から脳天へと突き抜け、すぐに指を引き出す。

これで、いい。これで、失うものは、何も無い。
この上は、どんな手段を使ってでも伸し上がってやる!
ニャムヒー家をかつてのように再興するのだ!
それが私に課せられた使命、いや宿命なのだから!

涙を手で振り払い、ガラリアの迷いは消えさった。
引き抜いた指には、ドロッとした血がこびりついている。
その血を眺めながら、ガラリアはまた遠い目をした。

84性戦士:2003/07/26(土) 02:31 ID:QGe9H3QY
( いっそ、あの時・・・・・・)

ガラリアはかつて淡い恋心を抱いていた男のことを思い出していた。
まだ自分が見習騎士であった頃、ともに鍛錬に励んだ童顔の若者・・・
その若者は、初めて見たガラリアを綺麗だといった。
生まれてこのかた、誰からもそんなことを言われたことのなかった彼女は
激しく動揺し、思わず手に持っていた剣を落としたほどだ。
生まれて初めて、自分のことを綺麗だと言ってくれた、その若者に対して、
ガラリアはいつからか、親愛の情以上の感情を持つ自分に気付いた。

(ニャムヒー家にかつての栄光を!)

それが彼女の生きる目的の筈だった。
が、ガラリアの中の少女の部分が、それだけでは良しとしない。
彼を見つめるだけで胸が苦しくなり、彼を見つめられる度に、
鼓動が激しくなる。
男を知らぬ花園の奥が、ジンジンと痛みだすのもそんな時だ。
(私は一体、どうしてしまったのだ?)
そう自問する日々、彼女が始めて男女の逢瀬を目撃してしまったのも、
ちょうどそんな鬱積に身を焦がしていたある日の事だ。

85性戦士:2003/07/26(土) 02:34 ID:QGe9H3QY
見習騎士の日課である朝夕の戦闘訓練、その訓練終わりの、
まだ明るい林道の奥で、何かが動く気配を彼女は敏感に感じ取った。
(・・・・・・獣か?)
この辺りは人里に近いといっても、幻獣の目撃例が多く、
年に数度は幻獣狩りが行われるのが常である。
見習い騎士ながら、隊内で比類ない武勇を誇るガラリア、
臆することなく気配のする方へと足を進める。

なにやら、獣のうめき声のようなものも聞こえてくる。
剣の柄に手をかけ、いつでも抜刀できるように身構えながら、
さらに奥へと足を進めるガラリア。
近づくほどに、獣のうめきは甲高さを増し、彼女の神経を刺激する。

(こんな幻獣の鳴声は聞いたことがない・・・・・・)

既に何度か幻獣との戦闘を経験しているガラリアだったが、こんな鳴声の
幻獣は記憶になかった。
(いずれにせよ、この私に見つかったのを不運と思うがいい!)
近頃の説明のつかない鬱積を、幻獣相手に発散してやろう。
というのがガラリアの本音だった。

86性戦士:2003/07/26(土) 02:37 ID:QGe9H3QY
(一瞬で斬り捨てて・・・や・・・・・・!?)
「!?」
息を殺し、気配を殺して、近づていったガラリアの瞳に映ったものは何か?
それは隊の教官の一人である上級騎士と、自分と同じ見習騎士の少女の姿だった。
ただし、二人とも一糸まとわぬ生まれたままの姿であったが・・・・・・
(な、な、な、何をやって・・・いる?)
ガラリアの思考は混乱した。いくら色恋沙汰に疎いガラリアでも、
目の前で行われているのが、男女の睦事なのはわかる。
問題は、行為の場所と相手、その大胆さだった。

上級騎士と見習騎士の少女は鎧を脱ぎ捨て、互いの裸体を全て曝けだし、
その行為に夢中になっている。
見つかったのがガラリアではなく、幻獣ならば間違いなく二人とも餌食だろう。
それとも裸の状態で、幻獣に勝利する自信が上級騎士にはあるのだろうか?
木に寄りかかった少女を後ろから陵辱する騎士と、それを受け止める少女。
息を殺して、二人の逢瀬を見守るはめになった、自分の立場をガラリアは悔いたが、
視線はしっかりと二人の生々しい姿態に注がれていた。

87通常の名無しさんの3倍H:2003/07/26(土) 02:55 ID:5OQaH/0U
せ、性戦士さまキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

88性戦士:2003/07/26(土) 03:42 ID:QGe9H3QY
ガラリアと同じ見習騎士の少女、彼女はガラリアより年下の筈だ。
体つきも、小柄というより幼さを感じさせ、ガラリアから見れば、
まだ子供の部類に入る。
その少女が、上級騎士の逞しい肉体から繰り出される、
強力な攻めに翻弄されながらも、しっかりとソレを受け止めている。
「ああ!」
ひときわ激しい叫びの後、少女はがっくり膝を落としたが、
上級騎士は構わず腰を振りつづける。

ガラリアには何が起こったか理解できず、少女が死んだのではないか?
と心配したが、少女はすぐに息を吹き返し、また嬌声を上げ始める。
(・・・すごい・・・・・・)
初めて見る男女の営みの生々しさと激しさに、ガラリアは我を忘れて見入る。
男勝りとはいえガラリアも少女、それも本人は認めないだろうが恋する乙女だ。
いつしか目の前の行為が、頭の中で自分と恋する男へと返還されていた。

89性戦士:2003/07/26(土) 03:47 ID:QGe9H3QY
いつのまにか、ガラリアの右手は自らの秘部へと誘われていた
無意識に服の上から敏感な花芯を刺激する。
と同時に、左手は皮製の鎧の隙間から滑り込み、左の乳を揉みしだく。
「ハァ・・・」
思わず吐息を漏らし、それで一瞬我に返る。
だが暫くすると、また脳内で変換が始まり、秘所へと手が伸びてしまう。
徐々にガラリアの口からも甘い吐息が漏れ始め、
目の前に靄がかかったように、何も考えられなくなっていく・・・・・・

パキッ、(!!)

不覚にもこの瞬間まで背後に忍び寄る気配にまったく気付かなかった。

(幻獣!?)

ガラリアは振り向きざまに抜刀し、長剣を一閃させた。
が、四肢に力が入らず、振り向きざまの一刀はいつものキレを欠いていた。
間一髪、ガラリアの抜き打ちをかわしたのは、誰あろうガラリアの恋の相手、
その人であった。
もし、ガラリアの一閃が、普段と同じ鋭さと速さを発揮していたなら、
男は首と胴とを無惨に切り離されていただろう。
ガラリアには、それがわかっていただけに、男の姿を認めると恐怖で、
その場にへたり込んでしまった。
が、同時にもう一つの不安が胸の中で急速に膨れ上がる。

90性戦士:2003/07/26(土) 04:07 ID:QGe9H3QY
(見られた? 見られたのか? )

顔が紅潮していくのが自分でもわかる。これ以上の生き恥があるだろうか?
歳若いガラリアには、その後の自分が、どんな女になるかを知るわけもなく、
小さな胸を羞恥心で一杯にした。
男が近づいて来る。あまりの恥かしさに目を開ける事さえできないが、
ガラリアには、気配でわかる。
心臓は半鐘のように鳴り続け爆発寸前、喉は涸れ、瞳が潤み、肩は震える。

(私はもう終わりだ・・・・・・)

何が終わりなのか、ガラリアにもよくわからなかったが、
とにかく羞恥心で消えてしまいたい気持ちにだった。
一瞬とも永遠ともつかぬ一瞬の中で、いっそ時間が止まってくれれば・・・・・・
と、ガラリアは思った。
が、気配の主は本当に止まったのだ。

(?)

いつまで経っても男の気配が動かない。流石に気になって薄目を開けると、
そこには、凍ったように動かない若い見習騎士の姿がある。
その視線の先はガラリアにではなく、先程までガラリアも夢中だったもの、
そう、上級騎士と少女の秘事に向けられていたのだ。

91性戦士:2003/07/26(土) 04:41 ID:QGe9H3QY
もう駄目、集中力がきれた。アホアホな展開しか思いつかない。
と、いうわけで、今夜はここで打ち止めですw
遅くまで付き合ってくださった方(本スレ見ましたw)どうもありがとう!

92通常の名無しさんの3倍H:2003/07/26(土) 12:51 ID:okSFFtgw
乙です!

ゆっくり休んでください。続き、期待してますyo!

93性戦士:2003/07/29(火) 00:49 ID:NT.e3eu.
ごめんなさい。リアルで忙しくてなかなか続き書けません・・・・・・
で、何がそんなに忙しいかと言うと、就職決まりました!
転職活動中だったのですが、おかげさまで合格することができました。
なので、深夜まで活動するのは難しいのですが、
コツコツ書いて必ずアップするので、申し訳ありませんがもう少しお待ちください。

94通常の名無しさんの3倍H:2003/07/31(木) 01:46 ID:aXQpfiro
オメデトウ
このままだと生殺しなので
とにかく続けて下さいm( )m

95えぷ:2003/08/01(金) 16:04 ID:K0iYum6Q
性戦士さまご就職おめでとうございます。
小説の方激しくハァハァさせて頂きました。
ご無理なさらずに続きの方ガンバッテ下さいませ。
暫く自家発電絵を描いてお待ちしております。

96性戦士:2003/08/01(金) 21:47 ID:jcXXPmb.
㌧ドル?

97性戦士:2003/08/01(金) 22:22 ID:jcXXPmb.
>>94
あいりがとうございます!正直かなりきつい仕事ですが、できるだけがんがります!
>>95
えぷ様、南極英雄伝にて貴方様の絵を拝見させていただきました。
こっちの方がハァハァさせていただきました。
>>71様と同じ方でないとしても、是非是非、挿絵をお願いできませんでしょうか?
身勝手なお願いとは存じておりますが、貴方の絵に一目惚れしたと言っても過言ではありません!
よろしくお願いいたしまつ m(_ _)m

98性戦士:2003/08/02(土) 01:23 ID:/NNDlzhQ
何が終わりなのか、ガラリアにもよくわからなかったが、
とにかく羞恥心で消えてしまいたい気持ちにだった。
一瞬とも永遠ともつかぬ一瞬の中で、いっそ時間が止まってくれれば・・・・・・
と、ガラリアは思った。
が、気配の主は本当に止まったのだ。

(?)

いつまで経っても男の気配が動かない。流石に気になって薄目を開けると、
そこには、凍ったように動かない若い見習騎士の姿がある。
その視線の先はガラリアにではなく、先程までガラリアも夢中だったもの、
そう、上級騎士と少女の秘事に向けられていたのだ。若者のその姿を目撃して、ガラリアの胸の奥で何かが、
「チクッ」と針で突付かれたような感覚がした。
多くの人が、嫉妬と呼ぶその感情を、ガラリアはまだ知らなかったが、
彼女の脳内では、不愉快な感情=怒り、に、即座に変換される。
怒りに任せ、何か罵倒してやろうと立ち上がったその時、男と目が合った。
「アウアウ・・・」
口をパクパクするだけで言葉にはならない。
だがガラリアには視線の交叉だけで、彼が何を言わんとするかがわかる。
つい先ほど自分が受けた衝撃を、彼は今まさに受けているのだ。

99性戦士:2003/08/02(土) 01:24 ID:/NNDlzhQ

(・・・見られて・・・ない?・・・のか?)

ガラリアには目の前が一瞬で明るくなった気がした。
先程まで彼女を包んでいた暗雲は晴れ、怒りは安堵に変わる。
「シー」
内心ホッとしたのを隠し、ガラリアは鼻の前に人差し指を当てて、
静かにするよう促した。
若者はすぐ後ろまでやって来て、耳元で囁く。
「・・・い・・・いつからだ?・・・」
若者がが聞いたのは、
「あの二人は、いつからあんな関係に?」
ということだったのだが、ガラリアには、
「おまえはいつから覗いていたんだ?」
と聞かれたと勘違いした。
「な!?わ、私は!」
思わず、大声で叫ぼうとして、慌てて口を抑えられる。
「シー」
今度は若者が鼻に指を当て、ガラリアに促す。

100性戦士:2003/08/02(土) 01:25 ID:/NNDlzhQ
若者に触れられた瞬間、まるで雷にでも撃たれたように、
ガラリアの全身に鳥肌が起った。
だが、それは悪寒ではなく、むしろ甘美な快感に満ちていた。
端整な眉を僅かにしかめ、余計に肌を紅く染めたのは言うまでもないが、
若者はガラリアより、目の前で繰り広げられる睦事に夢中で、
ガラリアの女の反応には気付かない。
また胸の奥が「チクッ」と痛み、ガラリアは再び不機嫌になったが、
今度は沈黙を守ることにした。
先程の、えも言われぬ快感に恐れを成したからだ。
今まで絶対に認めずに来たものが、脆くも崩れ去ろうとしたからだ。
若者に好意以上のものを持つ「自分」・・・・・
家の再興の為に捨てた筈の「女」・・・・・・
それらが、まるで最後の抵抗を示すかのようにガラリアの胸に去来する。
彼女にとって、それらの感情を認めるということは、
これまでの自分を否定することに他ならない。


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