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天井桟敷(感想専用板)<2>

1管理人★:2004/04/16(金) 22:36
こちらは感想専用交流板です。
作品を投稿されず感想のみを投稿されたい方、またその方へのレスにご活用ください。

作品を投稿される方は、本スレにて前の方への感想を忘れずにお願いします。
(※分割投稿時の事故防止の為、本スレの感想数をセーブ中)

前のスレッド http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/movie/4262/1081667593/

2くろ:2004/04/17(土) 03:06
セタンタさん、森羅万象さん、「天井桟敷」の方で感想、ありがとうございました。
ラウンジにもちょっとあいさつしちゃいましたがこちらで感想をお返しします。

セタンタさん
あ、いいなあこの文体。夏目漱石の「坊ちゃん」も、こういう軽快な一人称(江戸っ子口調)でおもしろいですよね。
>誰じゃ、わしのスリィーピングを邪魔するヤツは? ここ、笑!
シークレット・フアンっていうのもおもしろかった…。でもね、ごめんなさい多分わたしが鈍感なんでしょうけれど、最後小町ちゃんはどうしたんですか? ストップひばりくん(古)みたいに、男性だったのですか? それとも黒々としたすね毛の可愛いこちゃんなのですか? どっちにしてもドリフのコントみたいで、オチの効果音が聞こえてきました!

森羅万象さん
彼女の机に忍ばせた、っていうその机は教室の机なのかなあと思っていたんですが、最後に彼が向かうのは図書館なんですね。わたし、よく理解できてないかもしれないです。好きな食べ物に関係あって、藁がふくまれてていろんな言葉が記載されててビタミンAが豊富な厚い本、っていうのが図書館にあり、それを彼女が見つけた時に正真正銘の気持ちが書かれた紙を見ることになるっていうことでしょうか。
わたし個人的に思うんですけれど、ストーカーってね、追ってる人は本当に無自覚なんですよね。で、まわりも別に、殺人とか暴行に発展しない限りそんなに重い罪だと判断しない傾向がある。でも、追われる方は本当に深く傷ついてます。オーバーじゃなく一生ものだと思う。だから、追ってる側に立った文章読むのはきついなあ。

Triple-I さん、本スレのほうで感想、ありがとうございました。
以下感想のお返し。
ゲイものだと思って読んでましたけど、吸血鬼でしたか! それにしても官能的ですね。Triple-Iさんは新撰組お好きなんですか? わたしは全然知らないし興味もってないんですけど、好きな人はほんとに夢中ですよね。三国志とかもそうだけど。わたしの周りにもいます、ヲタが。あの情熱って、どっから来るんだろう。滅び行くものの美しさみたいなのに対する憧れですかね?

3セドナ:2004/04/17(土) 07:49
>Triple-Iさん
 月明かりの下で静かに妖気が漂っている涼しげな空気が伝わってきました。最初から最後まで同じ調子で書かれているせいかその世界観にどっぷりと浸かることができました。最初、誰と誰が話しているのがわからない状況から、徐々に会話や描写のなかでそれを気づかせていくという構成が巧いなぁと唸りました。私はすぐに説明をいれてしまうので、そういう風にかける人はうらやましいです。新選組の話も好きなのでその点でも楽しめました。
追伸、「SF」の意味が気になって夜も眠れません。

> セタンタさん
 面白く読めました。途中まで読んで、小町ちゃんが子供になってしまうオチを想像してましたが、まさかそうくるとは……。
 文章のテンポもよくて読みやすかったです。
 
>安息仮面さん
 シンプルな文章なのにとても味わいのある文章で、これだけの長さなのに違和感なくお題が嵌められていて、少し感動してしまいました。最後の一行をいれたとしても、いい作品だと思います。

>くろさん
 物書きの日常を描いた作品として、なかなか面白く読ませていただきました。このようなメタ的な文章は嫌いではありません。
 >この女性をあの先頭の女の子にして話を続ければよかった。
 この文がやや唐突な感じしました。この前にウェイトレスの女の子がコーヒーを持ってくるときにちょっとつまずいてたりすると、うまくこの文につながったりするのではないかなぁと思います。あくまで私の考えですので、あまり気になさらないでください。

>琥珀さん
 この作品を読んで、私は崖から飛び降りるのと、砂浜から一歩一歩進んでいくのと、どちらが勇気がいるかなぁと小一時間考えました。私の答えは後者でした。崖から飛び降りるのは一瞬の衝動的な勇気で済みますが、一歩ずつ進んでいくのは強い意志を伴った継続的な勇気が必要なので。
 だから自殺を目的に崖の上にのぼる人は、実は死ぬ勇気を比較的持ち合わせていない人で、本当のところは自殺を思いとどまる理由を探すために崖の上にのぼったのかもしれないという考えに至りました。琥珀さんの作品でも主人公は崖の上で女性を見つけますが、もし彼女が見つからなかったとしても、この主人公の男性は、自殺を思いとどまるなにか他のきっかけをみつけたのではないだろうか、とそんなところまで深読みして考えてしまいました。結局何がいいたかったのか自分でもよくわかりませんが、ここまで深く考えることができたのは琥珀さんの作品がいい作品だったからだと思います。(ナイス締め!)

>のりのり子さん
 えー、実は先日私も同じような光景を目にしました。バイクに二人のりをした男性二人組で、信号待ちの際、運転手の方が後ろを振り返って、なにやら口と口を密接に近づけあっておりました。私も思わず視線を反らしました。こういう人たちっていうのはどこにでもいるのでしょうか。だとすれば気をつけなければいけません(何に?)。
 >満ち潮のように心を浸す後悔の念に私は顔を歪めた。
 引き潮のように心を洗っていく、こんな比喩を私も使えたらいいなと思いました。淡々と語るリズムが心地よかったです。


>にゃんこさん、のりのり子さん、琥珀さん、海猫さん、森羅万象さん
 まとめてで失礼しますが、感想ありがとうございます。その他、感想を書かずとも、私の拙作に目を通していただいた皆様にも感謝いたします。
 私の拙い文章から京都人の怖さを読み取っていただけたようで幸いです。
 京都にお住まいの方はご存じかと思われますが、実はこの作品には「206番のバスは金閣寺に行かない」という「隠しオチ」を仕込んでいました。
 この事実をふまえた上でもう一度目を通していただければ、また違った京都人の怖さを感じ取ってもらえるのではないかと存じております。(満面の笑みで)

4セタンタ:2004/04/17(土) 09:51
 おはようございます。朝の早い時間に誰もパソを開いていないだろう、と思っていたのですが、セドナさん、早起きですね〜☆
 ご感想、ありがとうございます。京都のぶぶ漬けの話は有名ですが、そうですか、206番は金閣寺に行かないのですか。柔らかい京都弁で、はんなりとした彼女がそういう事を言うなんて、恐るべし!ですねぇ。あ、でも京都の方って本当は観光客に親切なんですよね。中学生がちゃんと礼儀正しかったら、こんな目には合わない訳で、こういった隠しオチ、結構好きです。
 
>安息仮面さん、風杜さん、森羅万象さん、くろさん、ご感想ありがとうございました。
 自分自身の作品に解説をつけるのは苦手なのですが、小町ちゃんとSFについて書かせていただきます。長くなりそうなので、興味のない方はささっと通り過ぎてください。m(__)m
 江戸時代で「SF」という言葉を使う、随分考えました。最初は平賀源内の弟子を登場させて、タイムマシンかタイムスリップものと絡ませるか、とも思ったのですが、却下。この時代の外国語はオランダ語かポルトガル語。でも、私にはその知識はなく、SFがサイエンスフィクションなのかどうかもわからない。で、英語を話す異人の存在が必要となり、あの天狗が登場。それでも、サイエンスフィクションの意味を天狗がわかっているとは思えなくて、シークレットフアンの省略にしました。(アの表記は天狗の間延びした発音を意識した)
 秘密扇は、そのものの秘密を暴く。からの丼の秘密は鰻丼の入っていた丼だった。(か、かなり苦しい) でも、主人公、巳の吉(今、命名した)は、花咲か爺さんのような物だと思っている。
 小町ちゃんは、女性になりたかった男性です。しかも、めちゃくちゃ可愛い。性格もいい。巳の吉と彦次(簪職人か宮大工)はいつも恋のさや当てを繰り返すライバル。今回も小町ちゃんを巡って争い、大岡越前の判断に委ねる事になった。これが『起』です。
 『承』は、巳の吉が秘密扇を手に入れる過程。理由は何かのお礼。困っている天狗を助けるのだが、何でもできる異人の天狗の困っている事って何だろう? 空腹の天狗におにぎりを差し出す、は却下。で、目を患っている天狗は、鰻は目にいい、と聞いて日本に来るが、生の鰻を取り出せても食べ方はわからない。そこへ、巳の吉が現れる。最初、巳の吉はチャキチャキの江戸っ子、威勢のいい魚屋か火消しにしようと思ったのですが、ここで鰻屋に決定。(但し、この時、鰻屋があったかどうかは調べていないのでわからない、あってほしい〜)
 『転』ではお白州の場面。鰻丼を再現する筈だった巳の吉の手元が狂って、風は小町ちゃんの方へ。小町ちゃんの秘密は男性である事。着物の下は白いふんどしをきゅっと締め、赤い腰巻をつけている。でも、スネ毛。ここで、はた、と迷った。黒々したスネ毛が生えているのなら、顔の髭も濃い筈。小町ちゃん、君は1日2回は髭を剃っているのか、それとも化粧が濃いのか!? で、以下コジツケ。小町ちゃんはナチュラルメイク。髭もスネ毛もそんなに濃くない。秘密扇によって、一時的にスネ毛が濃くなり、白いふんどしの丈が伸びた。
 この時代、女性の足首や脹脛が見えるのはキワドイ筈。巳の吉は焦る。大事な小町ちゃんの貞操の危機くらいに思っちゃう。で、真相を見て、びっくり仰天。\(◎o◎)/! 小町ちゃんが「きゃあ!」と叫ぶのは、初々しさと可愛らしさを表したかったから。本当は「あれぇ!」なんでしょうね。
 『結』はちょっと中途半端でした。この作品のタイトルは『てやんでぃっ!』(さっき、決めた) 巳の吉の口癖です。最後は巳の吉に「てやんでぃっ!」と叫ばせたかったですね〜☆

 江戸時代の事をちゃんと調べて長い小説にまとめてみたいですね。巳の吉も彦次も素敵な女性と所帯を持ってもらいたいし、小町ちゃんも、小町ちゃんの全てを理解して受け入れてくれる美形の男性と出会って、生涯を共にしてもらいたいものです。(……、やっぱり今回も長かった。スミマセン)

5のりのり子:2004/04/17(土) 15:25
>クロさん
はじめましてです。感想を書かせてもらいます。
喫茶店から見下ろした街の風景がよく書けていますね。満ち潮の砂浜みたいに、横断歩道が人の波に染まっていく……とてもいい表現だと思いました。
主人公はウェイトレスに好意を抱いているのですかね?
そこのところの気持ちをもう少しだけ書くとわかりやすかったかも。
私はおかわりに限らず、客に対していつでも穏やかで丁寧な物腰の人が接客業のプロという感じがして好きなのですが、きっとこのお話に出てくる彼女も仕事に対する姿勢ができているのでしょうね。物書きの日常の一コマが良く書けていて、喫茶店でコーヒーを飲んでいるクロさんを想像できてしまうくらいに、リアルだと思いました。

>安息仮面さん
はじめましてです。感想を書かせてもらいます。
長めの作品が多い中、この短さはぜひとも見習いたいです。しかし逆に十五行の範囲でもう少し書きこめることがあったとも思います。防波堤の辺りは磯臭いとか、天気はどうだとか、死を前にした父親の顔とか、それを見ている主人公の顔とか、最後の一文の雰囲気を壊さずとも加えられることがあるのでもったいないな、と少しだけ思いました。十五行にはまだ少し余りがあるのでなおさら。
でもこの短さでこの世の無常さを伝えられる力はやはりすごいです。私は無へと回帰できるような気がしていた、という一文には人を引きつける力がありますね。引きつけられるという点ではかなり好きなお話でした。

>セタンタさん
ええ、小町ちゃん、男だったんですか……。
今回のお話もオチがきっちりとついていますね。毎回お上手だなあ。ただ天狗の存在が大きかった分、オチが小さく感じたかもしれません。架空の天狗や道具が出てきたお話なのに、最後が現実的なオチだったので違和感があったかも。でも読み返してみると、ひとつひとつの小道具がちゃんと繋がっているんですよね。小町ちゃんのスネ毛が団扇の力によって濃くなるところとか。そこはやはり見事ですね。
なんというか、セタンタさんのお話はスパイスの利いた料理みたいですね。辛かったり甘かったり、しっかりとした味がついていて美味い。

6のりのり子:2004/04/17(土) 15:26
>Triple-Iさん
はじめまして、感想を書かせてもらいます。
あの時代に現れたヴァンパイアの姿を想像したときの、沖田の着物姿とのギャップが新鮮でした。二人は何語で話したのでしょうかね?ヴァンパイアともなると、言語ではなく心に語りかける力を持っているのかな。それにしても沖田がひらめ顔とは知らなかった(沖田ですよね?)。私の沖田のイメージでは、現在テレビでやっている新撰組の沖田役の人でした。
SFという名の儀式を読んだところで、やはり少し引っかかってしまいました。わからなくても通りすぎることのできる疑問ではありますが、こじつけでも良いのでヴァンパイアなりに何か理由をつけた方が良かったかもしれません。
私は史実には詳しくないのですが、隠微な感じがとても伝わってきました。面白かったです。

>森羅万象さん
少年が息を荒くして図書室に駆け込む姿が目に浮かぶようでした。
彼女がまだメモの真意に気づいてない(変なものとして処理している)時点で、そこまで焦ってUターンしなくてもと思ったのですが、彼としては彼女がもう完全に理解しているものだとばかり思っていたから、そうでないと知ったときのショックで走ったということもあるかもしれませんね。でもあのメモは少しわかりにくかったかもです。私には答えがまだわからない……私がバカなだけかな。
内心焦りまくりにも関わらず、気にすんなよ!と口では言ってしまうこの少年がとても可愛いかったです。人間の見栄とか恥とかを書ける森羅万象さんのが私はうらやましいですよ。

>セドナさん
感想をありがとうございました。
そうですか、やはり奇妙な二人組みはどこにでもいるのですね。ちょっと安心しました。でも奇妙と奇妙じゃないものの境目って何?と今になってふと思ってみたり。ゲイのお二人からすれば異性にしか興味を持たない人間の方が奇妙かもしれませんものね。難しいものです。
京都のお話ですが、紀子よ意地悪すぎです!もう怖くて京都のお友達と遊べない(笑
しかしその腹黒さを知って読むとまた違った味が出ました。どんぶりもの→ダシをかけてお茶漬け、の二重に楽しめる感じで面白かったです

7にゃんこ:2004/04/17(土) 17:21
>>くろさん
 「信号、満ち潮、後悔」
ひとつの場面のイメージがよく描かれています。
横断歩道が見下ろせる、駅前のビルの喫茶店にいる主人公の世界という感じですね。横断歩道で女の子が走り抜けるときに足下がおぼつかなくてこけるところなんかにドラマを感じます。ただこけるのではなくて、「集団から抜け出て」「大きいバッグを揺らしながら走って」「ヒールのついたサンダルか何かをはいていて足もとがおぼつかず」こけたあとも、「女の子は気にせず走り続けて」。この女の子にどんなドラマがあるのだろうかと思います。
それを描写している作者さんの心情が、あとの喫茶店で描かれています。せっかく書き込んだものを削除する。「なぜつまづいたのか」「なぜ走っていたのか」それらのイメージを膨らますことができなかったのでしょう。
しかし、そのあとで、ウェイトレスが登場します。モーニングタイムで回転を早めるためにお客さんに珈琲のおかわりを何度も勧めに来る女性。主人公はこの女性をさっきの女の子にダブらせて、先ほどの文章を削除したことを後悔します。そして、また明日も、同じ時間帯に来ればよいと考えながら店を出る。
ここで言えることは、横断歩道の女の子はよく描かれているので、ウェイトレスももう少し、観察したほうがいいと思います。ウェイトレスの個性が描写されていません。これでは、その他大勢のウェイトレスになってしまいます。あと、主人公の性格もモーニングタイムに二時間も喫茶店にいるのだから、ふだんどんな生活をしているのかが想像できます。
という具合に、いろいろ想像できる文章でした。

>>安息仮面さん
【無】【貯金箱】【フグ】
「からからに乾いた夏の昼下がり。」この描写がいいですね。なんか極限を感じます。壊れそうな極限を。「防波堤のつり」「小さなフグ」「空のエサ箱」「貯金箱もからっぽ」「心もからっぽ」「父親に痛いほど手を握られていたが、我慢していた」このあと、海に飛び込んで「無」になるわけですね。
「フグ、エサ箱、貯金箱、心、」これらがすべて関連していますね。フグも膨らんだら、中はからっぽですから。ただ、父親の子供に対する愛情と子供の父親に対する愛情は感じられます、手を握るところで。イメージが浮かべやすい文章でした。

8にゃんこ:2004/04/17(土) 17:24
>>セタンタさん
「敗北、回転、SF」
ラストのところまでは面白かったけれど、オチがわかりません。そのわからない「オチ」の落とし方の描写がまた、「好感が持てません」。ようするに、小町ちゃんに対してよいイメージをもっていたのに、それを壊すような描写「スネ毛」などを出して、終わらせているからです。これが逆のパターンならまだ救われるのですが。
作者さんは読み手の心理を研究しないと駄目ですね。

>>Triple-I さん
【敗北】【回転】【SF】
「新撰組&吸血鬼ネタ」ですか……、新撰組を知らない者はこの作品をどう読んだらいいのですか。やはりそのときの状況は最低限、書かないと、イメージをわかすことができないですよ。でも、雰囲気は出ていますね。実力がある方かもしれません。

>>森羅万象さん
「チャリ、辞書、ドア」
すでに批評を書いています。

9セタンタ:2004/04/17(土) 19:35
>>にゃんこさんへ
 結構ぐっさりときました。でも、ありがとうございます。
 作品の中では小町ちゃんのキャラについて具体的な描写はしていませんが、私の中にはあります。で、私は小町ちゃんが好きです。確かに、最後の場面は小町ちゃんにとって屈辱的で残酷でした。衆人環視の中で恥ずかしい思いをし、さらに、自分に求婚していた2人の青年(性格は違うが、とてもいい奴らです)まで卒倒してしまう。これって、小町ちゃんにしてみれば、裏切られた、と思いますよね。だからこそ、私はこのエピソードを入れた長編を書いてみたいんです。誰もがハッピーエンドになるようなものを。1年はかかるだろうし、最後まで書ききれないかもしれないけど、書いてみたいと思っています。
 『読み手の心理』、難しいですね。書き手が自分の書きたいものだけを書くのなら、その作品は発表する必要はない訳で、発表するのであれば、その先にいる読み手を意識しなければならない。でも、意識すると迎合するは違う。読み手にもいろいろな方がいて、好きだ、と思う方や嫌いだ、不愉快だ、と思う方もいる。じゃあ、読み手って何なのだろう…、と果てしなく、答えの出ない疑問だけが続いていきます。
 私は、自分の作品を多くの方に読んでもらいたい。その中の1人でも2人でも、読後に、元気になったり、ハッピーになってくれれば、とても嬉しい。但し、こちらで書いた3本にはそれはありません。お題を消化する、短時間でお話を組み立てる、それらを優先させているからです。それと、私の場合はある程度長くないと、書く事の本来の目的を達する事ができないのです。
 にゃんこさんは、多分、私よりずっと若くて、とても真摯な方なのだと思う。
 書く事は本当にしんどい。何で、こんな思い(にゃんこさんの言葉にぐっさりときた、という意味ではありません)をしてまで、書かなきゃならないんだろう、と思う。思いながらも、やっぱり書きたい。読んでもらいたい。
 個人的な事ですが、1度書けなくなってしまいました。何年もそのままで、自分はこの先もう書けないだろうと、ずっと思っていました。でも、それが、突然、書けそうな気がして、書いてみたら書けたんです。嬉しかったなあ。昨年のお正月の頃です。何か特別なきっかけがあった訳でも、何かに感銘したとか、そういう訳でもないんです。ただ、本当に突然に、ね。で、今は、いつか又書けなくなる時がくるかもしれない、と思っています。でも、その時がくるまで書きたいですね。
 桜は、2月1日から、日々の最高気温を足していって合計で600度を超えると、開花するそうです。(少し誤差はあるそうですが) 
 「ただ、この瞬間のためだけの600度」って、私は思っています。私にとって、書けなかった時間や今の時間は、『この瞬間』のためにあると、そう信じて、いつかいいものを書いてみたいですね。

10にゃんこ:2004/04/17(土) 21:38
セタンタさんへ

読み直しましたヽ(^。^)ノ
それと、セタンタさんが朝に書いた解説も読みました。
だけど、私の考え方はほとんど変わりませんでした。

しかし、私は、あらためてこの作品を読んでいるうちに、私なら、違う書き方をするだろうな、と思いました。「秘密扇」の使い方がセタンタさんと私では違います。「秘密扇」は真実を暴くのでしょう。だったら、手元がくるって秘密扇の風が小町ちゃんへ行ったときに、「彼」は「彼女」にならないといけませんよ。ようするに、小町ちゃんは身体は男であっても、心は、精神は、女性なのだから。秘密扇に真実を暴かれたときに男の体から、女の体になるべきです。そうすると、小町ちゃんは心も身体も女性になり、お話がきれいに収まるのです。
もちろんこの場合は、早い段階で、小町ちゃんが男かもしれないと軽い伏線を張っておかないといけません。主人公が気がついている必要はありません。そして、小町ちゃんが自分が男であることに悩んでいることなどが書けたらなおよいかもしれませんね。

お疲れ様でしたヽ(^。^)ノ

11セタンタ:2004/04/17(土) 23:42
>>にゃんこさんへ
 にゃんこさんのお考えはわかりました。
 アドバイス、ありがとうございます。

 お疲れ様でした。

12海猫:2004/04/18(日) 11:30
>くろさん、感想有難う御座いました。
>天狗さんはハフハフいいながら錫杖を使って大胆にたこやき食べたんでしょうね。
 そういうほのぼのオチも良いですね。どちらにしろ、もっと長く書きたかった作品ではあります。



>セタンタさん
 どなたか仰ってましたが、僕にも鰻の登場がどうも唐突に思えます。それと「秘密扇」……これの設定も、確かに分かりにくいかも。まあ、江戸時代で「SF」というお題がそもそも無茶な気がしないでもないですが。ラストの滑稽なオチも、意味が分かればもっと楽しめたのですけれど。

>Triple-Iさん
 やはりどうも「SF」が……。全体的にも描写や説明が欲しいところです。この作品は改行を減らせば、もっと短くなると思いますが。その分描写する余裕が増えたと思います。

>森羅万象さん、感想有難う御座いました。
>海猫さんには、そんな両面を感じます。
 あはは、どうなんでしょう。自分としては書ける時に書ける作品を書いてるだけなので、あまり意識はしていないんですが。「AI」についての説明は、勘弁してください。少し安易に書き過ぎた感があるので。
○「チャリ、辞書、ドア」
 無自覚なストーカーですね。ストーカー犯罪ってそもそもその線引きが曖昧だと聞いた事がありますが、これは短い中でその犯人(?)側の心理を巧く表していると思いました。ただ「辞書」を示すヒントがよく分からなかったのですが。うーん、どうも僕は、ユーモアを解する心に欠けているようで……。

>セドナさん
 こういうセンスは好きです。にしても、軽度の甘党(ついでに下戸)の僕としては、一度行ってみたい世界ですよ……。登場人物の名前がお菓子だったので、ラストで世界中からスイーツを求めて集まった人達が、デザート・アイランドで待ち構えている化物に食われるのかな、と思ってハラハラしてました。ダブルミーニングな「デザート」の使い方が巧いです。

13にゃんこ:2004/04/18(日) 14:25
>>セドナさん
たしかに文体は硬質ですね。
でも、それが良い雰囲気をかもし出しています。
スラム街にすむ子供たちの夢が情景として浮かんできました。
オチもうまく決まりました。
登場人物の名前まで凝っているのですね、これはいいです。

>>上珠さん
>ちゃんと追加ルールはクリアしているでしょうか?^^;
と、お聞きですが、セドナさんの出された「一行詩」がなじみがなくて、どんなものかわかりませんでした。ネットで調べてみたのですが、わかったようなわからないような……。
だけど「笑顔という名の鎖に縛られて」、この題名は、作品の内容を端的にあらわしているのでよかったのではないかと思います。
作品の中身についてですが、主人公は『料』と『科』にこだわっているようですが、作者さんが、なぜ、しつこくこの問題を取り上げたのかがわかりませんでした。軽く取り上げるか、ほかのエピソードを挿入したほうがよかったのではないかと思いました。誤字脱字などは、感想や批評を書いていても、よく間違いを犯してしまいます。だから、読み手である、自分のことを指摘されているように思えて、あんまり気分のよいものではありません。私も、鍛錬場では細かく誤字脱字を指摘したりしていますが(笑)。
お話しの流れはよかったです。「注文の多い料理店」のエピソードなどもアイデアがよかったですし、面白かった。全体的に雰囲気はよかったです。

14上珠:2004/04/18(日) 17:54
>海猫さん
ご批評いただきまして、ありがとうございます^^
>お題の消化に追われたという感が否めません。
確かに追われていました……。何とかして出題された三つのお題に共通している宮沢賢治のイメージを消そうと躍起になっていたためですね。……結局、イメージは消しきれないままになり、宙ぶらりんの状態(=最悪の状態)で落ち着いてしまった次第です。
作品の最後の方では神田の存在感が希薄になってしまいました。カキコした後で思いついた事なのですが、最後に神田が注文書(?)にバカ正直に全部記入して、とんでもない額の請求をされた、みたいなエピソードが入っていればよかったのかもしれません。

作品のほうですが、いい話だなぁ、というのが一読者としての印象でした。
読者に語りかけるような文体やバンシーがどれだけ子供を愛していたかを気付くまでの構成など、参考になる部分も多く、物書きとして読んでもお得な作品でした。
人間の醜さと美しさの二面などがしっかりと刻み込まれていて、ただただ感心するばかりです。


>にゃんこさん
ご批評どうもありがとうございました^^
後で読み返してみて、神田の誤字の話はしつこいなぁ、と痛感しております(TT)
海猫さんのところでも書かせていただきました通り、私はイメージを消そうと躍起になっていました。その結果、お題の消化に追われて他の事にほとんど目が向いていなかったようです。誤字の話はもっと軽量化しなければなりませんでしたね^^;
にゃんこさんが不快に感じてしまったことに関してはただただ平謝りするばかりです……。『読者様に楽しんでもらう、又は読んで良かったと思えるものを書く』というのが私の信条なのですが、今回はそれすらもどこかへ行ってしまっていました。
一つの事に目を奪われることが物書きにとっていかに致命的なことなのか、今回はそれを痛感させていただきました。

作品を読み終えて、ちょっと複雑な印象を受けました。
お話自体は風刺が効いていて面白いものだったのですが、植木が財務大臣にまでのし上がってしまうのはちょっと納得がいかない部分があります。エロ用語を使って人々を笑わせるような人に国家の財布を任せてしまっていいものなのだろうか、と……。
とはいえ、この国だったらあながちありえない話でもなさそうなのが恐ろしいですね^^;


>森羅万象さん
前々回は感想を頂きまして、どうもありがとうございました^^
作品を拝見させていただきましたが、追加お題どおりせつない感じを受けました。
本人は辞書のつもりで書いていても、中身が辞書の範疇を超えてしまってはそれは辞書として認知されないものなのですね。
辞書は辞書で、辞書を超えるものは辞書ではない……もしかすると、日本の古典文学の中にも同じようなものがあるのかもしれませんね^^;

15風杜みこと★:2004/04/18(日) 18:54
(4/12〜板)
>森羅万象さん
 ○恋するストーカー
 せっかく訂正されているのですが、「〜の」が多くて、文が読み下しにくくなっているようです。
 >だが、本の山に埋もれた、辞書の中のたった一枚の紙切れだけは、正真正銘の気持ちだった。
  →だが、手に取られるのを待っている、一冊の辞書に挿みこんだ一片の紙切れだけは、正真正銘の気持ちだった。
「本の山」で文字通り、床に散乱した本の山をイメージしてしまった私としては「蔵書に紛れた」とか他の言い回しをした方がよかったのではないかと思いました。
 恋すると、どうも誰もが少しばかり妙な行動をとってしまうようです。私も片思いの相手を駅待ちしたことありましたっけ。主人公の焦りぶりが笑えました。

 ○砂に埋もれたユニサイクロペディア
 これは三回分のお題を一つで消化されようとした力作では?
「人生は葉脈に似て多岐に渡る」「葉は太陽の光を受けいつも瑞々しい、だが葉は幹の一部分に過ぎず、樹が冬を迎える頃には塵芥に還るのだ」――この言葉、光ってましたね。
 ただ、主人公が錬金術師である必然がいま一つ分かりませんでした。語られていない部分がまだまだありそうな感じです。

>セドナさん
 主人公たちの名前まで御菓子系なんですねぇ。
 スフレとアンコーが金平糖を食べている光景がちょっと見たいかも。デザート・アイランドの砂漠はきっと三温糖などの漂白していない砂糖で出来ているんでしょうね。しかし、雨が降ったら島が溶けやしないだろうか……と、読後余計なことを考えました。

>上珠さん
 【笑顔という名の鎖に縛られて】
 宮沢賢治のタイトルばかりのお題で、どうするのかなと思っていたら、見事にクリアされていました。凄いなぁ……。
 最近アレルギーの方が多いので、こういう問診票みたいな「注文の多い料理店」があったら流行るかもしれませんね。

>海猫さん
 バンシーの語りですが、かなり教養の高さを覚えました。
 私のイメージするバンシーは、襲撃にあった村の傍に現れたり、帰宅途中の狩人に家族の死を予告する泣き女の幽鬼といった感じでしたので、このバンシーの教養ある語りに違和感がありました。が、作品の後の解説で納得。
 バンシーの養子になる方法について興味あります。
 差し支えなかったら、元ネタのあるサイトを教えていただけないでしょうか?
 
>にゃんこサン
 太陽の諺がやや唐突に感じられました。彼が各界に影響を与えるほどの太陽的存在ならば納得がいったかもしれませんが、ラスト数行の展開があまりに非現実的で浮いている感じでした。
 多分、元ネタである某大学教授のことが頭に残っているせいで、素直に楽しめないのでしょう。
 カメラ付携帯や動画配信可の携帯が盗み撮りに使われている昨今、アナログな鏡を使って御用となった教授に妙な哀愁を覚えてしまって、どうも笑えないんですよね。
 いやぁ、私にはとても書けないお話だと思いました。

16森羅万象:2004/04/19(月) 01:39
>セドナさん
「アンコー・スラムの二人」。ああ、面白かった! 題をださせていただいた者として、満足の、いや予想以上の作品でした。「スフレ」と「俺」は本当に甘党なんですねえ(笑。彼らはデザート・アイランドで果たしてたらふく甘いものを口にすることができたのか否か、それもまた気になるところです。願わくは、彼らが開拓者でありますように(笑。

>上珠さん
「笑顔という名の鎖に縛られて」。この「注文の多い料理店」で出てくる料理の味が気になるところです(笑。いやあ、相当凝っているようだけれど、客が少ない。いや、もしかしたら凄い味はいいのだけれど、面倒くさいからいかないのか? ……しかし、先輩が教えてくれた、というのがなにやら怪しい感じ(笑。

>海猫さん
 お。これはいいお話だと思いました。海猫さんの雑多な知識が全面に出すぎず、うまく物語りに昇華されている――などと勝手に思ってしまいました(笑。バンシーというと、どうもこわーいイメージがあるのは、あれはゲームのせいかしらん(笑。産女っぽい妖精だったんですねえ。しみじみ。

>にゃんこさん
 本スレのほうでは簡潔だったので、もうちょっと追加をば。冒頭の一文がいい。このふてぶてしさすら、力さえあれば自分を助けるものになるというのは、風刺なのだろうけれど、不思議と「真実かもしれない」と思いました。もしかするとにゃんこさんが描こうとしていたテーマとは裏腹なのかもしれない。けれど、そう考えさせるのも客観的な描き方ができているからこそ、だと思いました。

感想の感想返し(笑。

>にゃんこさん
 ええ、本当に感想とかに限らず、たとえば普通に掲示板とかのやりとり、はたまたメールのやりとりとかでも、まったく言葉のみを用いてコミュニケーションをとるのは難しいと(笑。それ以前に書くべきことが疎かになってる私の場合、問題外なんですが(苦笑。

>安息仮面さん
 ああ……そうか、本当なら彼女は気づいている、けれどあちらもまたその真意を知らないので探っている、という感じにしたほうが良かったかも……。そうすると「おさななじみ」が活きてきたなあ。
ありがとうございます。

>くろさん
 ああ、ごめんなさい、私がいたらぬばっかりに(泣。ええと主人公の男の子は「ストーカー」じゃありません。でも誤解されるような書き方してますね(汗。彼がタカをくくっているのは、「実際にはストーカーなんて現れないだろう」ということについて、です。謎解きの部分は、もし万が一彼女が気づいたら、ぐらいのつもりだったのです、彼は。臆病なのですね(笑。

>セドナさん
 いや、これは感想の感想返しではないのですが。いやはや、「206番のバスは金閣寺に行かない」は……うはあ、やられた!

>のりのり子さん
 ごめんなさい、主婦じゃないんですね(汗。いやはや、勝手に決めつけて申し訳ない(笑。ところで拙作の謎についてなんですが、あまりにもわかりづらかったですかね。わかりづらいように「本の種類」と「その本のどの頁に挟まれているか」というふたつの要素を交互に書いたもので。しかも説明もなしに(苦笑。というわけで、「辞書」の「ストロベリー」が記されている欄にメモ用紙在中、が答でした(笑。それにしても「ルーズリーフ」という単語が思いだせなかった私は、もう耄碌始まってるんでしょうか?(訊くなよ。

>海猫さん
 ああ、そうですね、三語だから、というわけではないけれど、私もよく安直に書きすぎて汗かくこと多いです(苦笑。でもしっかり書くには量が、量が……もっと量を!(意味不明
 というわけで拙作についてですが、ええとたぶん海猫さんがわかってないんじゃ、そりゃあおそらく普通にわかりづらかったんだなあ、と再確認。いやはや。作者的にはわかりづらくてもいい、と書いたんですが、よく考えるとわからないと最期の主人公の行動まで意味不明になっちゃうんですねえ。反省です。

17森羅万象:2004/04/19(月) 01:47
>風杜さん
 ああ、風杜さんにまで誤解されているとは! ――やっぱり、書き方がまずかったんですね(泣>「ストーカー」
 いやはや、色々勉強になります。
 >ユニサイクロペディア
  ええ、基本的に安直な人間なもので(苦笑。辞書のそれっぽい名前も思い浮かばなかったので、たんに「エン」という接頭語を「ユニ」に変えちゃったりなんかして(笑。
  そういえば以前のアイヌ風のもそうでしたねえ、アイヌ語全然わからないもんで、造語で誤魔化したり(苦笑。
  錬金術師にしたのは、単純に当時最先端の「科学」を扱うのは「錬金術師」だった、というイメージだけで。だいたいその当時っていつだよ、というツッコミにはそもそも反論できませんが(汗。
  ええとお題の重複消化は「やってみたかった」(笑)というのと、普通に消化したら、「またこれかよ?」と言われてしまうのではないかと思ったため。ええ、ようするに密かにずっとやってみたかったんです(笑。

18のりのり子:2004/04/19(月) 02:51
>セドナさん
いいなあ、この島。私もぜひフォークとナイフを持って行きたい。
島全体が砂糖で出来ているということは、太陽に照らされたりすると地面が溶けて焦げたりするんですかね、べっこう飴みたいでそれもいいかも。
ひとつ引っかかったのは、砂糖菓子でできた島だということをまだ知る者は誰もいないということでしょうか。とするとデザート・アイランドの噂は誰が流したのでしょう。風に乗って流れる甘い匂いを嗅いだ人間が、自分の土地で流した噂が広まったのかな?だとしたら納得。 
夢のあるお話でとても面白かったです。私も行きたいなあ、マジで、ってなんか食い意地の張った感想ですいません。文句なしに面白かったです。

>上珠さん
漢字の間違いに関するエピソードですが、なくても良いのではないでしょうか。友人に連れられて店に入るという場面からでもお話はできそうだと思いました。でもそうするとお題の消化に困りますね……友人を読書好きにして、「銀河鉄道の夜」を持たせるとかどうでしょう?(勝手に考えてすいません)
でも、こんなお店があったらいいなあ。私も食べ物を売る店でアルバイトしていたころ、卵アレルギーやら宗教の理由から肉が食べれないやら、さまざまな理由で店に料理に関して注文をつけてくるお客さんがいました。今回のお話に出てきたお店があれば、そういった人たちはみんな助かるでしょうね。店の様子がイメージしやすく、料理のメニューの細かさがいい味を出していて面白かったです。

>海猫さん
海猫さんが持っている情報量の多さに感服いたしました。知識って完全に脳で理解していないと、文章にしたりできないものだと思うので、見習いたいところです。
ところで海猫さんはこの文章の形式がお上手ですね。(何ていうんだっけ、語り口調?)この形式でありつつもストーリーを綺麗にまとめ、お題も消化しているところはスゴイの一言です。
ああ、なんか誉めてばっかりだ(汗)
気になったのは途中で「この子」とよく出てくるところでしょうか。一文に一度はこの子、という文字が入っているので、省けるところは省いた方が読みやすくなるのでは、と思いました。

>にゃんこさん
皮肉ですねえ、破廉恥で捕まった男が破廉恥を武器にして遂には頂点に立つ……。にゃんこさんの書かれるお話は核はしっかりしているのだな、と思いました。作者さんの主張がどのお話にも通じているというか、にゃんこさんワールドがすでに出来あがっているのでしょうね。
今回のお話は非常にタイムリーです。現実にいるこの教授、どうやら容疑を否認し始めたらしいじゃないですか?(笑)この調子でもしかするともしかして……なんてことになるかもしれません。太陽はやっぱり太陽、ってことわざ、もしも他人が言ってたら私はひくなあ。でも信者にはそういうものすらも見えなくなるのでしょうね。マスメディアの影響力もすごいですが、原因が何であれ盲目的に物を信じることは恐ろしいです。本の題名にかなり笑ってしまいました。

19のりのり子:2004/04/19(月) 02:53
>森羅万象さん
以前、鍛錬場で「作者さんは引き出しをいっぱい持っている」というようなことを書いた記憶があるのですが、今回またしてもそれを見せつけられた気がしました。なぜなら私には辞書を引かないとわからない単語がちらほらあったからです(恥)
で、わからないところを理解してから再度見たのですが、お上手ですよね。書いている内容がお題にちゃんと沿っています。このお題を見たとき私は最初、どうしても恋愛物を思い浮かべてしまったのですが、森羅万象さんは見事に違う視点から物語を書いた。これはやっぱり引き出しの多さですね。熱意を込めて作ったものも、他人から見ればやはり当人の思っているようには見えない……これは人間誰しもに通ずることですね。

前作のメモの答えがわからないと言いましたが、あれはただ単に私がクイズ苦手女だからなので、気にしないでください。きっとみなさんはわかっているのだと思います。辞書のストロベリーですか、ははあ、なるほど……。ルーズリーフが思い出せないのはやはりボケかもですねえ(大真面目に答えてみる)しかし私も出かけておいて目的地を忘れるような人間ですので、ご安心を。きっとみんなも同じで、ボケのない人間なんていませんよ。あ、あと主婦ってことについては無問題です。お気になさらず!

>おづね・れおさん
い、いかん。もだえてしまった!(笑) 彼と彼女の間が素晴らしいですね。光っております。
最初の彼女の言葉がどこかの方言に見えてしまったのですが、違ったのですか。でも「いうん」くらいだったら全国どこでも使いますよね、勘違いしてすいませんです。しかし胸をはだけさせておくとは罪な女ですねえ、物知りの彼も素敵。二人とも良い恋人同士になるでしょうね。
>俺の鎖骨に月光のしずくが青くたまっていて〜
この一文がとても好きです。汗が月光を反射しているということなのかな?
思春期の少年少女の動きが見事に書けていたと思いました。あ、なんか私、おづねさんの「俺」が主人公のお話がすごく好きかも。(もちろん他の人称のお話も好きですが)面白かったです。

20おづね・れお★:2004/04/19(月) 17:18
おづねです。
感想を書かせていただきます〜。
(4/14(水) 08:11〜4/15(木) 18:20)

》海猫さん
●『天狗とたこやき』の話
ソルトというお題にご苦労をおかけしました〜(^^;> ソルトクリームってどんな味なんでしょうね。
最後の錫杖の音がいい余韻になっていると思います。「風が吹いたのか」という言葉であいまいにしているところがうまいなあ。

》セドナさん
●『金閣寺とたこやき』の話
礼儀に厳しい京女の姿にちょっとくらっときました。中学生がこの体験で礼節を知るようになればいいなあ、と思います。自分だったらたぶん説教してしまいそう(笑)。
強い印象が残りました。読めてよかった。
●『デザート・アイランド』の話
デザートの意味が二重になっている……というところは予想しましたが、さらにどんでん返しがあるとは。楽しい驚きでした。スフレという名前もおいしそうで、言葉遊びもおもしろかった。アンコーは、餡のことかなあ、と気になります〜。

》のりのり子さん
●『甲高い声の男二人に出会った』話
読者としても、皮膚の裏側がかゆくなるような感じがしました(笑)。
「手前の男性の不精ヒゲが生えた顎が上下し」なんていうあたり、ものすごい接写モードの感じで、ちょっとぞわっとしましたね〜。おかげでもあっとした汗の蒸気が漂う錯覚を覚えました。最後の「まあ、人間の記憶力なんて結局そんなものだ。」というちょっと突き放した感じが気に入ってます。

》 琥珀さん
●『飛び込みの順番待ち』の話
「僕とほとんど年差がない女性」という描写があったので、「僕」の年がわかると読みやすかったかなあ、と思います。「心の信号が赤から青に変わった」というお題の使い方はとても上手だなあと思いました。入水の順番待ちというシチュエーションが少しおもしろかったのは不謹慎でしょうか(^^;>

(いったん発言を分けますね(^^;)

21おづね・れお★:2004/04/19(月) 17:25
おづねです。感想の続きです〜。
(4/15(木) 01:17〜4/15(木) 22:19)←上の発言で時刻間違えました、すみません(^^;>

》くろさん
●『作家とウェイトレス』の話
「また明日同じ時間にくればいい」という言葉が背景を持っていていいですね。きっと同じウェイトレス(「の女性」は不要かなあ、と思いました)に会いたいからですよね。おかわりを繰り返して居座るよりもまた明日来る方がいいお客になると思ったのかなあ……なんて、けっこう深読みしてしまいました(笑)。明日から始まる物語があるのかなあ、どうかなあ、と想像しました。

》安息仮面さん
●『つれないね』の話
言葉の意味をとても丁寧に扱っている安息仮面さんらしい、とても味わいのある内容だったなあと感じました。「釣れないね」と言う少し無邪気な「わたし」と、「つれないね」と言う現実に疲れた「父」との対比が短い台詞の中に詰め込まれているなあ。
お題の中で「貯金箱」というのがとてもむずかしいと思っていたのですが、うまく背景を持たせて使われていますね。「父」には入水の場所に移動するお金も残されていなくて、「わたし」がバス代を払ったのですね。娘の貯金箱を最後まで残している父親にも、娘を道連れにすることを許せないという憤りを感じつつ、一片の優しさを見たような気がします。
「わたし」が無に帰ることを選んだのはどうしてかなあと疑問が残りました。それを書かないからこの短さで内容をふくらませられているのかな、とも思います。私個人の答えは、「これ以上生きていると相手を思いやる余裕もなくしてしまいそう」、つまり無よりももっと耐え難い状況に踏み入りかけていたから、というものです。正解はないのでしょうけれど、そのように想像しました。

》セタンタさん
●『秘密扇と小町ちゃん』の話
秘密を明らかにする扇、秘密扇ですか。お題の条件が江戸時代でSFなのでこうなっているわけですね。おもしろいアイテムで解決したなあと思います。
その後のみなさんとの感想のやりとりを拝見して、私も小町ちゃんには幸せになってほしいなと感じました。小町ちゃんが消え去らなければいけなかった理由に、追加ルールである江戸時代ということが絡んでいるのが上手だなあと思います。また、それゆえに切ないですね。

22おづね・れお★:2004/04/19(月) 17:37
おづねです。
なんとなく、時系列がバラバラ……いろいろと頭が混乱しているのかもしれません(^^;>

》 のりのり子さん
わあ、恥ずかしいものを読まれてしまった!(←投稿しておいて何を言うか)
お褒めにあずかり恐悦至極です(^^;> 
「俺」の主人公は今まであまり多くなかったのですが、また書いてみたいと思います。ここのところどうも恋愛系の話が多すぎる気がするので、反省中だったりするのですけれど、面白いと言っていただけると書きたくなってしまいますね。あはは。

感想ありがとうございました〜。

23にゃんこ:2004/04/19(月) 20:57
>>森羅万象さん
>「スカートの中の〜」というと某フェミニストでしょうか?
これについては、知りませんでした。一応題名「スカートの中の経済学」については、ネットで同じ物がないかを調べました。あっても、気にしませんが、本を出すわけではないので。冒頭の一文は、すぐに浮かびました(笑)。教授、なんか、開き直っているようですね。聞くところによると、前にも同じようなことをしているようですよ。よっぽどのイメージチェンジを行わないと復活はだめではと思います。
>「化粧、季節風、街」追加テーマ「せつない話にする」
にゃんこちゃんの、わかりやすい批評ですヽ(^。^)ノ
A 26+47=73 (Aが前回の作品)
B 748×637=475202(Bが今回の作品)
前回の作品は一度読めば理解できます。上の計算のように暗算ができるほどのわかりやすさでした。
今回の作品は上の計算のように「答え」はあっています(内容はよい)が、暗算ができません。
ようするに、いくらよい内容のものを書いても、読み手(凡人)が一度読めばある程度理解できるものでなくてはなりません。

>>おづねさん
『金魚』
読み始めてドキッとしました(笑)。たしかにこの年代では女の子のほうが大人です。だから、納涼祭の夜に好きな男の子に迫るのもうなずけたりします。全体的にはよかったです。しかし、中学生の男の子から見た一人称にしては、文章が、大人っぽいところがありますね。「月光が聡子の肌を青白く燃えさせた。」など。文章をもう少し幼くしたほうが、少女と少年の違いがわかってよかったのではないかと思いました。それから、聡子の「ピンクの浴衣」ですけど、これはもう少し、描写したほうがいいですよ。どんな「柄」だとか。

>>安息仮面さん
『機動製菓ダンガム』
うん……もしかしてこれは、『機動製菓ダンガム』にかこつけて、本当に戦争があって、人類が二人になったということですか。「……あれはいい! 実にいいのぅ。しかし、もうあんな戦争はこりごりじゃ」と書いてあるし。それにしても、見世物になっていたのですね、最後の人類は……。「機動戦士ガンダム」を「機動製菓ダンガム」に変えたところなんかが遊び心があって、よかったです。

24にゃんこ:2004/04/19(月) 20:58
>>風杜さん
太陽のことわざについては、主人公がうぬぼれているだけのお話です。私もあんまり深く考えないで書きました。「非現実的」につきましては、彼が犯罪を犯していなかったら、経済財政政策担当大臣になれたかもしれません。日本ではベスト3に入るらしいですよ、経済通としては。テレビの受け売りですが。従いまして、ノーベル賞もありかなと。鏡を使ったことについては、私も風杜さんと同じように哀愁を覚えます。しかし、彼は二度目らしいですよ、今回でつかまったのは。

>「どろあそび」
五つぐらいの男の子だなぁ。このぐらいの子供をひとりで遊ばしておくと近ごろは危険です。母親は知らないおじさんと遊んでいるし、まずいですね。
>「どろだらけだな、おまえ。それにがりがり。ちゃんと、めしくってんのか?」
問題は「それにがりがり。」このがりがりというところですね。これが、虐待を意味しているのかもしれません。だけど、話しかけてきたおにいちゃんもやばそうだし。
>底知れぬ闇に落ちていきそうで我ながら怖いです。
大丈夫です、一歩手前でとめています(笑)。
あと、思うのですけど、こういう子供が中学生ぐらいになったら、ホームレスに石を投げたりするのだろうなぁ、と。

>>のりのり子さん
本の題名に笑ってくれまして、ありがとうございます。でも、すでにありそうなタイトルですね(笑)。近ごろは、なにか失敗をやらかしても、一度は許してくれるみたいです、タレントの世界は。まあ、あの教授は文化人であり、タレントではありませんが。私の作品はだいたいがわかりやすい創りになっているようです。これは自分の性格からきているのかもしれません。人に情報を伝えるときに、いかにわかりやすく伝えるかが、頭の中にあるようです。しかし、それはあんまり、文学には向いていないのかもしれません。
>>【信号・満ち潮・後悔】(前回の内容では、逆の意味にとらわれかねないので、追加説明をしときます)
>お話の内容は面白いですね。
主人公は重大な間違いを犯しているといいながら、そのくせ内容は「ハンバーグの材料の買い忘れ」とおおげさです。『後悔の念に私は顔を歪めた。』これが、押さえていますね、内容の面白さを。
◆上の「主人公は重大な……そのくせ内容は(中略)おおげさです。」というところですが、「おおげさ」だから面白いという意味です。

25安息仮面:2004/04/19(月) 21:28
セドナさん>【ごま豆腐】【チュロス】【デザート】追加:ハードな感じ
構成としては悪くないと思いましたが、いかんせん文章がこなれていないように感じました。あまり普段使わない(もしくは誤用している)言葉を使われたのでしょうか? スフレとアンコーがスラムにいる理由が語られていませんね。たとえばワル(不良品)っぽい印象を読者に抱かせてもよかったと思います。スフレだったら頭がうまく泡立ってないとか・・・・・・。それから“俺たちのスラムに入ってきた”という表現に? “〜に流れてきた、〜に聞こえてきた”とかでしょうか? 噂は出入りするものじゃないですよね。転帰は転機ですね。デザートアイランド=砂糖島という着眼点は好感がもてました。

上珠さん>【銀河鉄道の夜】【注文の多い料理店】【雨にも負けず】追加:一行詩のようなタイトル
普通に読めました。タイトルに妙があってよかったです。そのうえでの感想(重箱の隅つつき)です。“具象化”とありますが、具象=具体の意味だと思いますが、具象的とはいうものの、具象化とはあまり用いませんね。意図して選んだ言葉でしょうか? でなければ普通の書き方をされた方がよいと思いました。
次にお題の消化ができていないように思います。特に【銀河鉄道の夜】については意味がまったくないですね。仮に店名が「風の又三郎」でも「セロ弾きのゴーシュ」でも一緒だと思いました。お題の消化というのは、物語中に単語が出ていればいいというものではないと私は思います。残念でした。

海猫さん>【辞書】【コーラス】【遺跡】追加:中世ヨーロッパが舞台
独白にしたところがいいですね。陰鬱なムードも出ていると思います。“御座いました”という語り口が身分の低さを表現し、かつその丁寧さが怖さにも繋がっていると思います。ちょっと違いますが、教会の懺悔室での独白を盗み聞いているような気になりました。お見事でした。

にゃんこさん>【花束】【太陽】【塵芥】追加:作者オリジナルの諺を入れる
時事ネタにニヤリとしました。展開もスピーディで安心して読めました。勝手に意外性のある展開に期待して読み進んだのですが、意外性はあまりありませんでしたね(主人公の復帰が順調すぎたと思います)。『スカートの中の経済学』という命名はおもしろかったです。もし風刺っぽくやるのであれば、あの大学の生徒の中には集団暴行して捕まっているサークル幹部もいることですし、そういった要素をもっと入れてみるとよかったかもしれませんね。マスコミや大衆のいい加減さを風刺されたのであれば「太陽はやっぱり太陽」のひと言だけで表現するのはちょっと乱暴かと思います。違っていたらすいません。

26安息仮面:2004/04/19(月) 21:29
※続きです

森羅万象さん>【化粧】【季節風】【街】追加:せつない話にする
書きなれているのがよくわかる文章でした。言葉選びも慎重ですね。お題も無理なく入っています。以前のお題を入れる遊び心もいいですね。ただ、せつない話ではなかったように思います。いや、一抹の寂しさというか、せつなさはあるのですが、いかんせん弱いように思いました。

風杜さん>
ひらがなだけで書くと表現が制限されるので難しいですよね。その反面、物語の骨組みを考えるのには適しているので私も時々練習で書いてみたりします。お話のほうはシンプルながら、続きが気になりますね。読み終えてみて、なんかうすら寒かったです。ひらがななのがうまく作用してますね。
“ねる”は“寝る”のつもりの出題だったんですが“練る”として使うところが確信犯でニクイ!(w)。お疲れ様でした。

私の書いた【無】【貯金箱】【フグ】について感想をいただいた方々へ>
感想返しはスペースの都合上、割愛させていただきましたがお読みいただきありがとうございました。ご意見は参考にさせていただきます。
新しいお題でまた書いていますが、イージーミスを見逃してしまって、またしてもお恥ずかしいw。そっちの感想返しは後ほど書きたいと思います。それでは、また。

27上珠:2004/04/20(火) 01:06
>おづねさん
前々回はどうもありがとうございましたm(−−)m
さて、拝読させていただきましたが、……何と言いましょうか、気持ちのいい小恥ずかしさを感じました^^
胸元についての描写がしつこすぎる印象も受けましたが、作品が祥太視点で書かれている以上はしかたのないことなのかもしれませんね(汗)。その辺りのバランスは作者さんによって異なるのでしょうが、もう少し減らしても作品に差支えがないように思えます。
作品の雰囲気はやはりおづねさんらしい優しいもので、一読者として楽しく拝読させていただきました^^


>安息仮面さん
ご批評いただきまして、どうもありがとうございました^^
”具象化”についてですが、意図的に選んだものです。安息仮面さんの仰る通り普通の書き方をすれば『俺の目の前で半分実体となって現れかけていた夢の世界が〜』となると思うのですが、それよりも”具象化”を用いたほうがリズムよく読めるだろう、と思ったためです。……普通の書き方をしても大して変わらなかったような気がしないでも
ないですね^^;
【銀河鉄道の夜】の処理の仕方ですが、……たしかに【銀河鉄道の夜】である必然性は全くないですね。【セロ引きのゴーシュ】でも【風の又三郎】でも同じです。しかし、作中での俺の心情の動きは「『注文の多い料理店』があるんだったら『銀河鉄道の夜』って店もあるんじゃないのか」といったように、『注文〜』の並列の意味合いで用いているつもりです。ですから、全く意味がない、というのはいただけないかなぁ、と思いました^^;
お題の単語をそのまま出せばいいというものではない、というのは私も同意見ですね。今回はもう少しお題に意味(必然性、等々……)を持たせてられればなぁ、と反省するべき点が多いです(TT)
とはいえ、ご批評いただいたことには本当に感謝しております。ありがとうございました^^

感想返しが長くなっている事に気付き、愕然としています(笑)。では〜。
元ネタを知っているために、思わずニヤリとしてしまいました。後半部からの流れなどもすらっと読む事ができ、とてもよかったと思います。読み終わった後で、「あれ、お題ってどこで使われたっけ?」なんてことを思って読み返してみたりも。よく溶け込んでいますね^^
きっと、老人たちを外から見れば、ガラスの下に『地球人:絶滅危機種指定 地球人は〜(以下説明文)』みたいなプレートがあるのではないのかなぁ、と余計な事も考えてしまいました。


>風杜みことさん
感想いただきましてありがとうございました^^
もうお題の処理だけでいっぱいいっぱいで……時間が経てば経つほどツッコミ所が見つかって凹んでいます(苦笑)。

か、かなりダークな内容で心臓が早鐘を打っています^^;
現代にはびこる問題を子供の視点から見ればこのような感じになるのでしょうね……。
子供の純粋さと周囲の大人の汚さ(?)が対照的で、切ない印象です。


>のりのり子さん
ご批評ありがとうございます^^
誤字の話に関しては、他の皆様のところでお話させていただいた通りですね^^;
>友人を読書好きにして、「銀河鉄道の夜」を持たせる
……となると、クラスの誰かに授業中読ませる、とかでしょうか?
いや、男子高校生が授業中に読むものと言えば漫画、18禁ならなお良し……!
とまぁ、冗談はさておき。神田に「銀河鉄道の夜」を持たせるのは、設定上ちょっと難しいかなぁ、と思います。
ですが、色々と考えてくださるそのお気持ちだけで十分嬉しいです^^

28タイ・カップ:2004/04/20(火) 05:07
しばらくご無沙汰しておりました。前回感想を下さったみなさま、どうもありがとうございました。いろいろと参考になる点があり、今後の創作に生かしていければと思っております。では感想を。

>おづね・れおさん
「黒・赤・金」(『金魚』)
 これはいいですね。舞台とラストへの収束が実によくマッチしています。
適度に間接的なエロスの描き方がうまいです。距離感のよさが感じられる佳作でした。

>安息仮面さん
「MS・端末・戦い」
 アイディアがいいですね。オチもうまく決まっています。途中で人類がたどった末路を暗示するアイテムをそれとなく挿入すればさらに興趣が深まるかもしれません。明るい文体とオチの内包するペーソスが絶妙のコントラストをなしているところがよかったです^^

>風杜さん
「くう・ねる・あそぶ」
 これもうまく決まっていますね。子供のイノセンスが怖さをもりたてています。「おにいさん」の胡散臭さをより明確に示す描写を入れてもいいかもしれませんが、このくらいにおさえておくのもまた有力です。ひらがなによる記述がうまく生かされた作品になっていますね。

>セタンタさん
「ゴダール・クレゾール・イニシアル」(『ブルー・ローズ』)
 独特の雰囲気が漂っていますね。どこかSF的なムードがあって不思議な味わいがあります。
 文章のリズムにやや性急な部分も感じられますが、時折一歩引いたところから状況を評するような文をおりまぜるとコントラストが加わって効果が高まるかもしれません。(この点に関しては行数をおさえる意識があったためかもしれませんね)
 全体を流れる雰囲気がよかったです。ラストにも余韻があっていいですね^^

 続きはまた後日に。それではまた^^

29セドナ:2004/04/20(火) 09:16
>上珠さん 感想ありがとうございます。
 えー、実はこの話、1回書き直してます。ちなみに1稿目は結末まで書いたのですが、2稿目で二人の結末をあえて削りました。分量的な理由もあったのですが、なんとなく私の中で「俺」と「スフレ」の行く末は彼ら自身に任せてみてはどうだろう、という、なんとなく親心のような気持ちが芽生えてしまったので、あえて結末を書きませんでした。私の中ではそれで納得していたのですが、読み手からすると不親切な物語だったかもしれません。自己満足な創作だったことを反省してます。\(__ ) ハンセイ。
【感想】
 最初に謝っておきます。変なお題出してすいませ〜ん。m(__)m
 ですが、それをすんなりクリアされていたので、びっくりしました。さすが「ごはん」の鍛錬場ですね。次も安心して変なお題が出せます。(こらこら)
 3つのお題のなかで「注文の多い料理店」はできれば実際に登場させてほしいなぁ、とひそかに期待していたました。上珠さんが期待通りに書いてくださったのですごくうれしかったです。お話も面白く読めました。 なるほどタイトルの「笑顔」は、料理店の主人の笑顔だったのですね。その笑顔に引き込まれて、二人はどんな注文をするのでしょう? 気になるところです。神田君と料理店の主人のキャラがいい味だしてるので、主人公である「俺」のキャラをもうすこし際だたせてもいいかな、とも思いました。文章が読みやすかったです。
 追加ルールですが、一行詩は形式のない川柳や俳句のようなものと考えていただければわかりやすいと思います。余談ですが、一行詩の例として面白いページを見つけたのでよかったらどうぞ。
ttp://www.chukai.ne.jp/~kurashin/ichigyoshi.html

>海猫さん 感想ありがとうございます。
 デザート→お菓子→砂糖→砂←砂漠←デザートというダブルミーニングのネタを最初に思いついたので、あとは適当にスイーツで名前を振っていきました。ちなみこんな話を作っておきながら私は甘いもの苦手です。(^^;)
【感想】
 読み終えたときにジーンと来ました。完成度高いですね。バンシー、幼子、子を捨てた親、人間などそれぞれの思惑を絡み合わせることで、すごくリアリティのある世界観の構築に成功していると思います。お手本にしようと思って、こっそりマイPCに保存してしまいました。お許しくださいませ。

>にゃんこさん 感想ありがとうございます。
 追加ルールに「ハードな感じ」と書かれていたので、自分なりにどうすれば「ハード」になるかいろいろと試行錯誤しました。作品にしたのはその一例だったのですが「良い雰囲気をかもし出している」とにゃんこさんにほめていただけてうれしいかぎりです。
【感想】
 新聞に載っているコラムみたいで面白く読めました。早大の某教授のことわかりませんが、イラクで捕まっていた高遠さんの著作は今ずいぶん売れているみたいですね。逆境からどのように人生が転じるか、その人次第でけっこう変わるものなのかもしれません。

30セドナ:2004/04/20(火) 09:18
>森羅万象さん 感想ありがとうございます。
 お題の発案者である森羅万象さんに面白いと言っていただけてホントにうれしいです。森羅万象さんも二人の行く末を温かく見守ってやってください。
【感想】
 面白いかったです。そして、切なくもありました。こういう過去から未来へと歴史を感じさせるお話はけっこう好きです。彼の功績が正しく評価されるにはまだまだ時間がかかりそうですが、でもいつかはそうなってほしいですね。

>おづね・れおさん 感想ありがとうございます。
 京都の人は昔から言いたいことをストレートに言わないという風習があって、それが今でもけっこう残ってます。他の土地から来た人なんかはそれがけっこうやりにくかったりするらしいのですが、もう20年も住んでいるので、私はむしろそんな京都の人が可愛らしく思えたりもします。デザートアイランドの話は、実は最初は主人公の「俺」がスフレ、モンブラン、ミルフィーユの3人と共にアンミッツの港から出発するという設定でした。(^^ゞ
【感想】
 え〜、年甲斐もなくドキドキしてしまったのは、どういうことでしょうか……。と同時にそういえばこういう時代もあったなぁ、と遙か昔のことを思い出して懐かしんでました。ああ、うまく年をとるのって難しいですねぇ。たまに小学生ぐらいでも妙に色っぽい子とかいますが、聡子もそんな感じだったりするんでしょうか。芽生えたばかりの女心と恥じらいの残る少年の心が絶妙でした。

>のりのり子さん 感想ありがとうございます。
 最初、「大きなキナコ餅」という設定も考えていたのですが、それだと「俺」とスフレがたどり着く前に島がカビだらけになってそうなので、止めました。噂のことは言われてみれば、つじつまが合ってませんね。完全に設定ミスです。最初「砂漠の島」という話だったのがどこかで「デザートの島」に変わったということにすればつながるかなぁ。でもそうだとしてもちょっと無理がありますね。痛いところです。
 昔テレビで大食い番組が流行っていた頃、「ウェディングケーキを平らげる女」とかいう女性がいましたが、それこそ「島を平らげる女」という人がいればすごいインパクトですね。のり子さん、頑張ってみませんか?

31セタンタ:2004/04/20(火) 13:31
こんにちは。どこまで遡って感想を書けばいいのか、迷いながらも、とにかく書きます♪

>セドナさん  デザート・アイランドのお話
 最初、アンコーって、東南アジアのどこかの街かな、と思っていました。あんこ、だったんですね、餡子。う〜ん、迂闊でした。
 面白かったです。夢を夢見て、生活している二人。最初に考えられたお話も楽しそうで、是非、デザート・アイランドに辿り着いて、思いっきり食べてほしいものです。
 一つ、質問です。「給料の代わりの一つまみの金平糖」って事は、この世界では主食もスィーツなのでしょうか? だとしたら、砂糖なしの紅茶かウーロン茶、緑茶は是非存在してほしい、などと下らない事を考えてしまいました。(^^ゞ

>上珠さん  『笑顔という名の鎖に縛られて』
 神田君とおじさんのキャラがとてもいい! おじさんのニコニコの笑顔と、二人の引き攣っていく顔が目に浮かびました。お料理にはとても時間がかかりそうですね。いつになったら彼らは食事にありつけるのかなあ、と思いました。
 お題は無理なく組み込まれていた、と私は思いました。前半がとても現実的な教室内の描写、いつの間にか、童話の世界に入っていく。『猫の恩返し』のような感じで、自然だったと思ったのですが。

>海猫さん  バンシーのお話
 作品だけを取り出して読んだ時に、ここから中世ヨーロッパをイメージできるか、というと、私にはできませんでした。近親相姦だけでは弱いと思いました。教会の描写に高い尖塔を加えたり、あるいは人々の服装、歴史的な何かを具体的に一言加える、とか、してほしかったような気がします。
 ですが、この作品に描かれているバンシーの悲しみはとてもよく伝わってきます。抑えた語り口調も、その効果を高めています。最後に子供が何を言ったのか、海猫さんの中にはその言葉があるのでしょう。あえて書かない事で生じる余韻。とても切ないお話でした。

>にゃんこさん  『スカートの中の経済学』
 とても風刺と皮肉がきいていたと思います。ノーベル経済学賞に関しては、「え、この人が平和賞?」と思った事があるので、私にはそれ程、違和感は感じられませんでした。
 気になったのは「エロ用語を教養というオブラートに包んで」です。私は、言葉は表現のための一つの手段だと思っています。ですから、包まれるのは教養で、包むのはエロ用語、では?と、思ったのです。ですが、「エロ用語を教養というオブラートで包んだ」のであれば、まさに彼の人間性を表している表現なのか、とも思いました。そう考えていくと、かなり皮肉のきいた作品となるなあ、などと思ってしまいました。

32セタンタ:2004/04/20(火) 14:35
さて、頑張って続けます。もうしばらく、お付き合いください。

>森羅万象さん  ユニサイクロペディアのお話
 お題が出されてから1時間もしないで投稿されていますよね? スゴイ。そんな短い時間でこれだけのものを書けるのは力量のある方だと思います。
 とてもわかりやすかった、と思います。言葉の表面だけを追っていけば、ファンタジーというか、歴史に埋もれた出来事、というか、こういう事は本当にあったのだろうな、と思いました。
 上でも書きましたが、言葉は表現のための一つの手段だと思っています。読後、この作品の中に鏤められた言葉の数々の、その奥にあるものを考えてしまいました。
 錬金術師といのは、言葉の錬金術師、と思いました。ただのアルファベットの組み合わせである単語を並べたてたとして、そこから金が生まれるのか、ただの言葉の羅列で終わるのか、それは錬金術師次第、と思ったのです。
 ですが、あとで森羅万象さんの書かれた文章を読んで、私の深読みのし過ぎ、である事がわかりました。(笑) 自分自身に本当に困ってしまいます。ユニ、もめちゃくちゃ考えました。たった一つの辞書、という風に。何の事はなかったのですね。
 追加ルールの「せつない」は感じられませんでした。むしろ、「虚しい」です。でも、これは私個人が感じた事ですので。
 素晴らしい作品をありがとうございました。自戒をこめて、プリントさせて頂きます。

>おづね・れおさん   『金魚』
 ええっと、まず最初にごめんなさい。『ブルー・ローズ』の中で、聡子という名の女性を登場させてしまいました。こちらの聡子ちゃんとは全然関係ありません。いつも、登場人物に命名する時はとても考えるのですが、実在するクリスチャンの聡子さんの姿がパッと浮かんできて、深く考えもせずに書き進めてしまいました。本当にゴメンナサイ。気を悪くしないでください。
 色が色々(!)と出てきましたね。「青白い」が印象に残りました。いつも、書いていて迷うのですが、視点を誰に持ってくるかで、描写ががらりと変わってしまいますよね。本当は聡子ちゃん、ペディキュアを塗っていたのかな、とか、帯は何色で、巾着や下駄、髪飾りは?と、あれこれ考えていました。きっとおしゃれしてきている筈なのに、祥太には、…だけだったのかぁ、と。(笑)
 おづねさんの作品にはいつも、素敵な文がありますね。「俺の鎖骨に月光のしずくが青くたまっていて」 もうっ!、というカンジです。祥太には自分の鎖骨にたまっているものなんて見えてはいないのに、この感覚。静かな境内、夜の中で濃くなっていく空気。ドキドキでした。

>安息仮面さん  老人二人のお話
 とてものんびりとほんわかしていて、機動製菓ダンガム、なんて遊び心もあったのに、そうじゃなかったんですね。明るい太陽の光がシャッター(?)で遮られる場面、悲しかったし、それまでのほんわかした空気は、限られ、与えられたものである、というのが何とも言えませんでした。

さて、感想が長くなってしまいました。今度は感想ももっと簡潔に書けるように努力したいと思います。ありがとうございました。

33おづね・れお★:2004/04/20(火) 16:59
おづねです。『金魚』への感想ありがとうございます〜。

》 にゃんこさん
ドキッとしていただけたなら、とてもうれしいです〜。
視覚の描写はたしかにもっとあったほうがよかったですね。冒頭は展開が早いので、浴衣の模様の描写を入れるなら暗い境内でぼんやり見える、なんていう感じかなあ。そうしたら聡子の大人っぽさが描写できたかも……。

》 上珠さん 投稿日: 2004/04/20(火) 01:06
祥太の視点だと胸ばかり……という意図は作者にはなかったのですけれど、言われてみると、たしかにそこばかりですね(笑)。聡子のほうが祥太の胸をわざとはだけさせている、というちょっとエッチな感じも出してみたかったのですけれど、そちらは表現不足の感がありますね〜。男の色気は胸とか鎖骨よりも背中なのかな(笑)。

》 タイ・カップさん
たまたまちょっと雰囲気のいい場面になっちゃって、男の子のほうがうろたえ気味……というのが伝えられたのかなあ。もしそうだったら安心です。舞台とラストへの収束と言っていただけてうれしく思います。エロスはわりと意識してみました。男の子より女の子のほうが一枚上手という感じになっていれば幸いなんですけれど〜(^^;>

》 セドナさん
「何も知らない」頃のことを書いてみたかったので、セドナさんが思い出しながら読んでいただけたとわかってうれしいです。芽生えたばかりの女心と恥じらいの残る少年の心が絶妙と言っていただき、過分なお褒めに恐縮する思いです(^^; 男の子のうぶなところが女の子から見るとけっこう好ましいのかもしれませんよね。

》 セタンタさん
聡子という名前の重複は気づきました(笑)。でも拙作と同一人物ではないのは読んでみてわかりましたので、お詫びいただくことはないですよ〜。かえって恐縮です。でもお気遣いありがとう〜。
祥太はたぶんそんなに…ばかり見ていたわけではないかもしれない、でもそうなのかもしれない(笑)。これが高校生くらいだと、こういうドキドキはなくしちゃうかもしれませんね。
描写を褒めていただき、また視点のご指摘(肯定と受け止めています)をありがとうございます。励みになります〜。

》安息仮面さん
色彩のご指摘、鋭い視点を感じました。せっかく森羅万象さんが用意してくださった「黒・赤・金」のきれいな感じを出したかったので、そう感じてくださったならよかった〜。
●『機動製菓ダンガム』
燃え上が〜れ〜、立ち上が〜れ〜、甦る〜、ダンガム♪(うろ覚え……)
接続詞「しかし」での切り替えが見事でした。ダンガムの話が「あんな戦争」のミスリードになっているトリック、三語なのによく組み込まれますね〜。
前半は読者サービスということで楽しませていただきました。三語ならではのお遊びとして楽しく読みました。風杜さんもおっしゃっていましたけれど、「ラング・ド・シャア」がうまい。美味。

34おづね・れお★:2004/04/20(火) 17:11
おづねです。4/19(月) の感想です〜。

》 風杜みことさん
●『くうねるあそぶ(ひらがな)』のお話
ひらがなオンリーという高いハードルを見事にクリアして、しかもこの完成度に驚くばかりです。一見してほのぼのした感じにも思えるのに、「おもちゃをあげるからおいで」という内容の台詞にうすら寒い予感を覚えてしまいますね。薄幸の子どもにどうかいい未来が待っていますように。
お題の消化の自然さといい、見習いたい作品です〜。

》セタンタさん
●『ブルー・ローズ』
とても悲しいお話でした。エムの「。みんなでおなかいっぱいごはんをたべよう、ね」という言葉が特に涙を誘います……うう(泣)。
死者も生者も、お互いのことを思っていることが、私には少しだけ救いに思えました。当人たちにそれがわからないことは辛いことですが、ちゃんと亡くなった子どももママのことをいたわっているのですね。やさしい子なんだなあ。
ゴダールがお題の中ではちょっと浮いてしまった感も残り、そこだけちょっと残念です。

35海猫:2004/04/20(火) 19:01
>にゃんこさん、感想有難う御座いました。
>自分が霧のかかったようなグレーゾーンを、とぼとぼと歩いているような気がしました。そして、いつのまにか迷い込んだ森の中で誰かに聞かされたようなお話です。その誰かというのがバンシーなのでしょう。
 驚きました……。というのも、執筆中ずっと脳裏に描いていたイメージが、まさにその通りなんです。それが伝わったのは、僕の筆力云々というよりは、にゃんこさんの読解力の為せる業だと思ってます。
○「花束、太陽、塵芥」
 お題の消化、御苦労様です。
 第一印象は「ヤバい」の一言。「ここまで書いていいのかなあ」と思い、苦笑が止まりませんでした。アメリカ的な裁判の動機に、何となくにやりとしてしまいました。この作品もそうですが、実際に「こんな理由で裁判起こして、しかも勝訴かよ!」っていう裁判があると、正義の在処が分からなくなりますよね。
>「太陽はやっぱり太陽」
 これは「腐っても鯛」と意味が同じなんでしょうか。いやだなあ、こんな事言う財務大臣。

>森羅万象さん、感想有難う御座いました。
>海猫さんの雑多な知識が全面に出すぎず
 ざ、雑多って……言い得て妙ですね。まさしく物置みたいに「雑多」なんで。褒め言葉として受け取らせて頂きます。
○「化粧、季節風、街」
 まず初めに、複数のお題の消化御苦労様でした。
 さて、「悪魔の辞典」って御存知でしょうか? 物事の皮肉的な一面を基に記された、ユーモアの塊みたいな辞典なんですが、この作品からそれを思い出しました。話は少し逸れますが、自分にしか意味を為さない辞典というのも、ある意味において他人にも価値があると思います。そこにはその人の世界観そのものが記されている訳ですからね。「不可能」の載っていない辞書もある事ですし。
 硬筆な文体が「錬金術師」の持つイメージとマッチしています。こういう書き方は真似出来ないので、勉強になります。ただ、場合によっては説明的とも受け取れるので、注意されたし。

>おづね・れおさん、感想有難う御座いました。
 皆さん何故かソルトクリームに興味深々のようです。物語自体に興味を抱いてもらえるよう努力しようと思う今日この頃……はあ。精進します。
○『金魚』
 情緒溢れる物語で、読んでいるだけで不思議と色々な背景が見えてくるので楽しかったです。とはいえ、物書き側の照れ臭くなる気持ちも分かる訳で。フォローという訳ではないのですが、ある漫画家曰く「照れ臭さを抑えて一人前」との事。照れ臭さを感じている内は、物語が一人歩きをしていない証拠、という意味だと受け取っておりますが、おづねさんはどう思われますか?

>安息仮面さん、感想有難う御座いました。
>教会の懺悔室での独白
 そういうストーリーも想定していたのですが、バンシーを題材に選んだのでボツ。いずれにしても「何処で誰が誰に話しているのか」というのは、この長さでは描写しきれないので、読者の方々に委ねる部分が大ですね。
>『機動製菓ダンガム』
 機動性のある製菓……って「おいおい」、と脳内ツッコミしてしまいました。冗談とも本気ともとれないのがもう。しかし「ダンガム」を持ち出す理由がそれほど感じられませんでした。「戦争はダメだ」と言いたいだけにしては、冗長過ぎる感もありますし。恐らくは、
>――びりりりりりぃん。
 以降の展開とのバランスが引っ掛かるのだと思います。まあこれはそれこそ人それぞれかもしれないので、あくまでも一意見として心の片隅にでもご記憶頂ければ幸いです。

 一旦分割です。

36海猫:2004/04/20(火) 19:03
>風杜みことさん、感想有難う御座います。
>襲撃にあった村の傍に現れたり、帰宅途中の狩人に家族の死を予告する泣き女の幽鬼といった感じ
 実際のところ、僕もそういうイメージがあったのですが、調べてみたら決してそういう事もなかったんですよ。基本的にバンシーは「髪の長い美女」として描かれる事が多く、むしろ尊ばれる存在のようです。恐ろしげなイメージは、バン・ニーと呼ばれる妖精(?)に拠るところが大。とはいえバンシーとバン・ニーはルーツが同じで、単純に地方の認識の違いのようですけれど。いずれにせよ、「死への悲嘆」の具現化した存在であると思われます。情報元のサイトのアドレスは、サイト情報スレッドに載せておきますのでそちらで。
○「くう」「ねる」「あそぶ」
 童話チックになるかと思いきや、意外と現実的な展開ですね。こういう文体も良いのですが、日記的な文体にするのも面白いと思いました。後から「まま」(or警察)が「ぼく」の日記を発見して読んでいく――みたいな展開で。「すべてひらがなでかくこと」という追加ルールでは難しいとは思いますが。皆さんは暗いその後を想像しておられますが、個人的にはこの「ぼく」に幸あってほしいです。
○「インク」「スタンド」「地図」
 ……とか感想書いている間に続編が……! 続けます。
 前作で登場した「おにいさん」側の視点ですか。風杜さん自身仰ってますが、確かに明るいとは言えないかもしれませんね。しかし、救いではあります。自分と通じる者がいるというだけで、良くも悪くも人は救われますから。後半の展開が、恐らくは長文防止のためでしょうけれど、描写も含めて慌しい感があり、それにつられて何だか落ち着きませんでした。お話は良いので、短編以上の長さで落ち着いて読みたかったです。そういう意味では残念でなりません。

>セタンタさん、感想有難う御座いました。
>作品だけを取り出して読んだ時に、ここから中世ヨーロッパをイメージできるか、というと、私にはできませんでした。近親相姦だけでは弱いと思いました。
 作者的には、「近親相姦」という要素はあくまで補足として使ったつもりです。では何処かと言われれば、「バンシー」と「教会」辺りですね。「バンシー」という存在しないはずのモノが人間の如く存在しているという点で、その存在が強く信じられていた中世ヨーロッパを連想して頂ければ……と思ったのですけれど、うーん、まだ弱かったですか……。反省します。
>最後に子供が何を言ったのか、海猫さんの中にはその言葉があるのでしょう。
 これはまさしくその通りです。人それぞれに想像してもらえればという願いも込めて。故に勿論僕には僕の答えがあるのですが、それは秘密という事で。……手抜きじゃないですよ?
○「ゴダール」「クレゾール」「イニシアル」
 三人称という形式ですが、視点が「聡子」→「子供」→「聡子」と変わっていくので、途中で戸惑ってしまいました。特に「子供」は幽霊(?)という不可思議な存在なので、ここは引っ掛かります。視点が変わる時には、空白行を入れるなどの工夫をすれば良いと思います。
 それにしても、風杜さんの作品からこういう展開を想像したんですか。切ないですねえ……。

 再び分割です。

37海猫:2004/04/20(火) 19:04
 ラストです。

>上珠さん、感想有難う御座いました。
 どうも多分に褒めて頂いたようで、恐縮です。
>人間の醜さと美しさ
 そうですね。この二つは、僕が作品書く上で特に気を付けているテーマです。綺麗なだけでも醜いだけでも足りないと思うので。しかし気を付けているだけで、成功しているかは……読者のみぞ知る、といったところでしょうか。

>のりのり子さん、感想有難う御座いました。
>海猫さんが持っている情報量の多さ
 いえいえ、僕の持っている情報量なんて、本当に高が知れてますよ。広く浅くが基本で、役に立つかも怪しい知識も放り込んでいる、物置みたいなものです。興味の抱けないものにはとことん無関心ですし。ただ広く浅く知っておけば、いざと言う時検索しやすくはあるんですけれど。
 口語的な文体は、得意というよりは単純に好きなんです。読むのも書くのも。それ以上でも以下でも、恐らくはないでしょう。
>気になったのは途中で「この子」とよく出てくるところでしょうか。
 読み返して成る程、確かにしつこい……。作者的には、「この子」には名前を付ける訳にはいかなかったのですが、これはもっと省けますね。しかしこの雑さも口語的文体の味だと思ったりしてます。「御座います」の連発も同様。あ、これは反論じゃなく、持論ですので悪しからず。

>セドナさん、感想有難う御座いました。
>お手本にしようと思って、こっそりマイPCに保存してしまいました。
 拙作で宜しければ、どうぞ遠慮無く。むしろこちらが感謝したい気分です。セドナさんのPCのお邪魔になるようでしたら、ささっとデリートしてやってください。

 以上です。

38セタンタ:2004/04/20(火) 20:00
>風杜さん
 とりあえず、印象だけ書きます。
 ええ〜っ! とても嬉しい!! 私ではこんな展開は思いもしませんでした。しかも、さり気なく、重なる言葉を散らしている。
 同じものを読んでいても、同じものを見つめていても、その人の感性や、その時の状態によって違ってくる。言葉ではわかっていても、今、それを目の当たりにした、という感じです。
 こんな事ができちゃうんですね。もう、気分が30センチくらい(足りないですか?)浮いちゃってます。
 あとでゆっくりと読み返して、落ち着いてから、もう1度書き込みします♪

39おづね・れお★:2004/04/20(火) 22:47
おづねです。

》 海猫さん
感想ありがとうございます〜。
なんか質問形式でご意見をいただいてしまったみたいで(^^;>

「ある漫画家曰く『照れ臭さを抑えて一人前』」について。
抑えるという意味は、「照れくさいけれど、それでも書く」という意味ではないでしょうか。または、作中で照れが見えることを戒めた言葉だと思うのです。
引用が正確でないと語ることはむずかしいので(^^;、できましたら、どなたの言葉で、どのような文脈でのお話かをご教示いただけますか?
(壮大な勘違いをしていたら恥ずかしいなあ……)
海猫さんがおっしゃりたいのは、照れを感じているおづねはまだまだだ、という意味でよろしいのでしょうか?
厳しいご意見には痛み入るばかりです(^^;>

40風杜みこと★:2004/04/20(火) 23:29
久々の投稿に感想を寄せてくださった皆さん、有り難うございました。
描写がまだまだ未熟で、読み苦しいところは多々あったかと思いますが、お話自体の方は受け入れられたようでホッとしております。
「インク」「スタンド」「地図」の方ですが、海猫さんから指摘があったように長文を気にして、詰めてしまいました。
この話をカットする場合は、多分、冒頭の貴治がパンを買うくだりになると思います。少年を家に誘った台詞を冒頭にして、そこから書いた方がスマートだったかもしれません。
あと、修正を入れたい部分が実はあります。二番目の「離婚」――これ「再婚」と書いたつもりで打込みミスをしてしまったものなんです。面目ない。

>にゃんこサン
 感想有り難うございました。
 このお題の「くう」「ねる」「あそぶ」を三つともこなしているのが実は母親でした。主人公の男の子の運命は多分、にゃんこサンが想像された通りになっていた筈です。
「ガリガリ」はアンパンに釣られる少年の動機付けとして書きました。普通に親の保護を受けている子供は、知らない人から貰ったものを安易に口にしたり、ついていったりしないので。
 短い文から深く読みとって下さって、有り難う御座いました。

>安息仮面さん
 感想有り難うございました。平仮名オンリー、きつかったです。(笑)
 でも、勉強になりました。普段どれだけ自分が漢字やカタカナに頼ってるか実感しました。通常のルールと違う文章のDOSに遭遇したような心境です。
「ねる」は「寝る」だろうと分かっていたんですが、それじゃ、食って遊んで寝て一行で終わってしまいそうなので、物語を作るために練ってみました。
 こういうことを普段からやってらっしゃるとは、安息仮面さんは凄い!

>上珠さん
 感想ありがとうございました。
 子供は現実に対して無防備なので、現実の波をそのまま受けてしまいがちです。
 一つの現実も、きっと視点保持者が違えば全く違った物語として迫ってくるのでしょう。
「汚い」現実を「汚い」と知るためには、それが汚いものであることを、どこかで知らなくてはならないのでしょうね。

>タイ・カップさん
 アドバイス有り難うございました。
 >「おにいさん」の胡散臭さをより明確に示す描写を入れてもいいかもしれません――
 ――本当にその通りですね。実は迷いがありました。多分、平仮名の制約がなければ描写していたでしょう。自分自身の描写力・文章力に自信がなかった為、極力シンプルな作品となりました。
 平仮名は結果的にプラスだったみたいですね。

>セタンタさん
『ブルーローズ』と感想有り難うございました。
 まさか、自分が書いたものがそれほど影響を与えてしまうとは思わず、セタンタさんが続きを書いてくださったことは本当に嬉しい驚きでした。
 最初の作品の方、セタンタさんの想像した結末と当たらずとも遠からじで、少年は可哀想な目に遭ってしまう筋でした。死にはしないものの、悲しい結末です。
 自分でもブラック過ぎると思っていたところだったので、セタンタさんの作品&お題には渡りに船。自分が落とし込んでしまった結末をひっくり返す展開を書かせていただきました。
 大天使聖ミカエルを知っている私には、ミカエルという名前だけで天使が思い浮かびます。
 聞いた話によると、人間は生まれてから死ぬまで、一人の守護天使に見守られているそうです。
 子供を失って窶れてしまった聡子さんにも、彼女をそっと傍で見守る天使がついているかもしれないですね。

41海猫:2004/04/20(火) 23:35
>おづねさん
 あ、違います違います。そういう批判的な意味合いは毛頭無いです。ただの質問のつもりでした。「照れ臭さ」って、ある意味文章書く上で弊害となる感情じゃないですか。だけど抑えようとしても抑えられるものでもないですよね。だから「どう克服すべきか」みたいな意味の、心構えに対する質問です。あまり言うとまた余計な事言っちゃいそうなので、これくらいで。戸惑わせてすみません。発言者は誰だったか失念してしまいました。とりあえず、僕の発言は話半分で聞いて頂ければ十分です。
 因みに僕は、「照れ臭さ」は執筆に没頭する事で忘れる事にしてます。
>照れ臭さを感じている内は、物語が一人歩きをしていない証拠
 という発言は、そこに繋がる訳で。

42風杜みこと★:2004/04/20(火) 23:36
>おづね・れおサン
 ○赤い金魚
 うはっ、これはまた嬉し恥ずかし十七才、という感じで美味しいお話でした。
 いや、もう、読んでいる側がくすぐったくて堪らなくなってしまうような展開で、読んでいる間だけ血圧が上がりました。
 自分の書いたものを読んだ後で、おづねサンの作品を読むとグッと温かくなります。
 
 >俺たちの聖なる儀式は、月光の洗礼を浴びて――。
  浴びて――で誤魔化してしまった部分を書いてみるのもいいのでは?
  私はいつか観たドラマのように、主人公達が顔を寄せあい唇を触れ合った途端、夜空に花火が打ち上がるシーンを思い浮かべていましたが、それは私に下地があってのこと。下地のない読者の為には、ラブシーンを照れたり誤魔化したりせずに書く必要があるかもしれません。
  爽やかに終わるこのままの落ちを好しとするか、いや、もっと書けという派で分かれるかもしれないですね。
  ちなみに私は、どっちでも大丈夫です。(何が?)


>海猫さん
 感想有り難うございました。
 日記を発見するパターンは、平仮名オンリーではこなせそうに無い私です。
 続編の落ち着きの無さは、改行と描写の少なさのせいかもしれません。短編以上の長さで読みたい、という言葉、嬉しく思いながらも前回の「なごりゆき」と同じ轍を踏んでしまったかという気がしました。
 三語の十五行という規定を、精いっぱい拡大解釈して創作して、この体たらくです。もう少し、字数に相応しい話を思いつけるよう気をつけなくちゃいけませんね。
 他の方から、三語の十五行の規定って具体的にどうなのよ、と聞かれ、「とりあえず十五段落と解釈してやってます」と答えていますが、海猫さんはどう思われます?
 
 ○バンシー
 幻想図書館のリンクも、有り難うございました。
 私も名前だけは知っていた場所でした。どうも、自分は「小川の洗濯女」のイメージで想像していたようです。死者の血のついた衣を川辺で濯ぐ洗濯女……以前読んだケルト関係のフィクションでインプットされたイメージでした。
 養い親の方のエピソードも面白いですね。多分、地域によってバンシーは違った存在なんでしょう。
 どうも話の一部として知ったイメージの方が強く記憶に残るようです。海猫さんの「バンシー」は「桜将棋」同様になにか、サガのように聞き流さず記憶に留めておきたい惹きがありました。

43セタンタ:2004/04/21(水) 01:37
こんばんは。感想の感想返しと反省を書きます。
>視点について
 偉そうな事を書きましたが、自分の視点が一番定まってないんじゃないの!、と思い至りました。もっと冷静に読み直して書かなければ駄目ですね。指摘されて初めて「あ、そうなのか」とわかりました。反省しきりです。
>お題の消化について
 う〜ん、どうしようかと迷って、こじつけたものは、やっぱりわかっちゃうんですね。ゴダールもそうですが、イニシアルもかなり危ない。ぱっと浮かんだ情景や言葉を書くのに夢中になり、お題を無理矢理組み入れたものはやはり綻びがあります。風杜さんの組み入れ方は、さり気なくてうまいなあ、と思いました。
 どうしても書きたくて、こんな形で書いてしまいましたが、他の方だったら、違うお話で、もっと効果的な使い方ができたのに。それを読み逃したのは残念でした。
>海猫さん
 ごめんなさい。中世ヨーロッパ、知識のない人間が偉そうな事を書いてしまいました。(^^ゞ
 子供の最後の言葉、海猫さんや他の方々がどう思われているのか、教えてもらいたいところですが、やはり、秘するが花、なのでしょうね。
>にゃんこさん
 色々とご指摘、ありがとうございました。なかなか自分では気づかない点もありまして、まだまだ未熟です。
>感想を寄せてくださった皆さん
 救いがあるのか、ないのか、わからないようなお話になってしまいましたが、お読み頂いて、どうもありがとうございました。

>風杜さん
 ミカエルは私にとっても大天使聖ミカエルでした。ですが、それを描写すると、また色々な綻びが出てきそうで、ぼかしたのですが。
 ↑そのように思って頂けて嬉しいです。また、守護天使のお話、ありがとうございました。風杜さんのお話、とてもとても良かったです。ほっとしました。早速、プリントです♪
 まだまだ書きたいのですが、一人で浸っていたいので、このへんで〜☆  あっと、『星に願いを』で、いいんですよね?

44のりのり子:2004/04/21(水) 02:21
>安息仮面さん
【MS・端末・戦い】追加ルール【過去または未来のお話】
ラストに驚かせていただきました。まさか人類がこの男性二人だけだったとは。緑色の肌をした奇妙な生き物というと、新人類?もしくは人間にとって代わる新たな生物でしょうか。動物園のような場所で見世物になっている人間……想像してぞっとしました。この男性がダンガム(このネーミングにかなり笑ってしまいました)のことを知っていて、さらに戦争も体験しているとなれば、人類に何かどえらいことが起こったのはわりと最近だということですね。私はこれを未来のお話だと受け取りましたが、恐竜が滅びて種の誕生やら絶滅を繰り返しての今、という設定なので、ある意味過去(歴史は繰り返すとかそういうことですね)だとも思えました。

>風杜みことさん
【くう・ねる・あそび】
うう、胸が痛いです。ものすごくリアルだと言いますか、現実にはこういうことがいっぱい起こってる、ということを実感させられるお話でした。
最初見たときは追加ルールの通り全部がひらがなだったので、少し読みにくそうなんて思ったんですが、読んでみるとかなりすらすらと読めました。これはきっと風杜さんがきちんと子供視点で書ききっているからなのでしょうね。まんまえ、とか、こねこねこね……という文章がとても子供らしくて良かったです。まるで読んでる私まで子供に返ったような感じになれました。胸が痛くなるお話ですが、これはこれで良いのだと思います。このお話のイメージは心をえぐるナイフの先であり、後の作品は青年の家に置いてある、使い手のいないおもちゃの寂しさをイメージしました。

【インク・スタンド・地図】
こちらは救いがありますね。子供視点のときはきっとこの主人公に殺されてしまうのかな、なんて思ってしまう内容だったのですが、そうでないのが良かったあ。ほっとしました。しかし少年の前途に待ち構える未来がおそらく不幸に満ちていることは変わりのないことを思うと、こちらも読後感は少し悲しいというか、上に書いたように寂しかったです。訴えることが二作ともちゃんとあって、大人が考えなければならないという、強いメッセージ性のこめられた作品だと思いました。

45のりのり子:2004/04/21(水) 02:30
>セタンタさん
【ゴダール・クレゾール・イニシアル】
ああ、少年が殺されてしまった(泣)
他の方が書いた作品のその後を書くのって、けっこう大変ですよね。つじつまが合ってなくちゃいけないし、雰囲気もがらっと変わってるとおかしいし。そういう意味でお上手だと思いました。
子供はいつでも純粋で綺麗なのだなと、読んでて少し、涙が出そうになっちゃいました。母親はどうなのでしょう、好きな男性とベッドを共にしているうちに、我が子が……ってことなのでしょうか。母親としての自分をないがしろにして、女としての自分を取ったということで罪の意識は強くなるでしょうね。私はこのお話は母親の罪と子供の純粋さを比較していると思いながら読みました。最後の涙から母親の苦悩が伝わってきます。泣かないような非常な母親じゃなくて良かったです。

>にゃんこさん
【インク・スタンド・地図】
猫、かわいいですねえ。昔飼ってたことがあるんですが、あのころは子供ながらの残酷さであまりかわいがってなかった気がする(汗。後悔です。
今回のお話に出てくるお父さん、現実にもけっこういらっしゃるんじゃないでしょうか。私の父も犬にべったりですし。父親ってのは年を取るごとになんだか孤独になっていきますよね。いつか離れていくことを予感しつつも、今はまだ出かけようと誘ってくれる娘が愛しいという感情が良く出ていて、ほほえましかったです。
>中学生になれば無理だろうな、と思うと、また、ビールが飲みたくなった
お父さんの軽い逃避の気持ちが現れていて、すごくいいと思いました。
前回の作品は社会に対する皮肉が込められていたような感じでしたが、今回のものは胸の温まるお話ですね。どちらもとてもお上手で好きです。

あと拙作にいただいた感想の「大げさ」についての説明ですが、ありがとうございます。了解いたしました。

>おづねさん
恥ずかしいですか、じゃあ毎日しつこく読んじゃおうかしら(笑
いやしかし、良い作品でしたよ。もぎたての果実のようなフレッシュさがありました。
あと拙作に感想をありがとうございます。
ジョギングしている最中に漏れる「フッ、フッ」って吐息とか、想像すると私は皮膚の裏が痒くなります。皮脂の油で光る額とかも嫌ですねえ……。最後の一文を誉めてくださってありがとうございました。

46おづね・れお★:2004/04/21(水) 04:10
おづねです。
みなさんご返事ありがとうございます〜。

》 海猫さん
了解いたしました〜。お手を煩わせてすみませんでした。
でも酷評だとしてもうれしかったんですよ。照れは執筆に没頭して忘れるというの、いいですね〜。ぜひ見習って、恥ずかしい作品を書こうと思います。(ちょっと違う?)

》 風杜みことさん
血圧を上げちゃって、すみません〜(^^;>
三語の「短く」という気持ちから、ラブシーンを書かないことを選びました。書きたかったのは主に二人の気持ちの接近であることですし。でも書いてみたい気持ちはあります(笑)。いつかまた別の作品でぜひ実現させたいですね〜。
(でもその路線でいいのか、おづね・れお)

》 セタンタさん
イニシアルはうまいなーと思いました。子どもに発音しにくいので、というのは作品のリアリティにつながっているので、いいアイデアだったのではないでしょうか。私個人の考えですけれど、三語即興はうまくいくこともあるし、いかないときもあるくらいでちょうどいいのではないかなあと思っています。
また書いてくださいね〜。

》 のりのり子 投稿日: 2004/04/21(水) 02:21
のりのり子さんがいじめる〜、うわあ。(←喜んでいるっぽい?)
皮膚の裏が痒くなる感覚みたいなものが伝わるのも、小説の醍醐味のひとつだと思っています。またぜひむずむずさせてください(笑)。ときに哀愁や後悔、ときにむずむず。次はどんな感覚を味わえるのかと楽しみです〜。

47おづね・れお★:2004/04/21(水) 04:12
おづねです。
すみません、上の発言でのりのり子さんのお名前を呼び捨てにしていました。
のりのり子さん、すみませんでした〜っ。
(しかもなんかコピー&ペーストまで間違って残っている……穴があったら入りたい〜)

48セドナ:2004/04/21(水) 06:20
>風社みことさん 感想ありがとうございます。
「デザート・アイランド」については私もいろいろと余計なことを想像しました。島のまわりの海水はやっぱり甘いんだろうな、とか、暑くて風が強い日は、天然のわたがし機ができるかな、とか。最近、そういう風に細部を夢中に考えていて気がつけば一行も書けてない、という自分をよく発見したりします。トホホ。
【感想】
「くう・ねる・あそぶ」
 すべて平仮名なのにこれだけの作品を作ってしまうのはさすがだな〜、と感心してしまいました。
「こねこねこね」と自分の動きを擬態語で口ずさんでしまうところが、いかにも幼い子供らしくてよかったです。
「インク・スタンド・地図」
 むなしいですね。やはり歴史は繰り返されてしまうのでしょうか。個人的にこういう話にはめっぽう弱いのですが、嫌いじゃありません。ハンカチを握りしめながら読ませていただきました。「星に願いを」と「イニシアル」がいい香辛料になっていて物語のうま味をグッと引き立てているように感じました。

>安息仮面さん 感想ありがとうございます。
 文章がこなれていないと仰いましたが、まさにその通りです。数々の語句の誤用も指摘していただけて感謝しています。頭の中でストーリーを組み立てるのは好きなのですが、それを文章化していくのがどうも苦手でいつも苦労しています。小さい頃あまり本を読むのが好きじゃなかったせいでしょうか。教養のなさがバレてしまいますね。これからしっかり取り組みたい課題でもあります。
【感想】
 ラストで老人たちが感じている無力感がいい味出してますね。外壁という強固そうな壁に囲まれることによってその無力感がいっそう際立ってるように感じました。読後に漂うほんのりとした哀愁が個人的にすごく好みです。
 
>セタンタさん 感想ありがとうございます。
>この世界では主食もスィーツなのでしょうか?
 そうです。世界観を詳しく描かなかったので伝わるかどうか不安だったのですが、気づいていただけてよかったです。ちなみにこの世界にも米やパンはあるのですが、あくまでそれらは「おかず」という設定です。なんだか糖尿病の人が多くなりそうですが……。スイーツの後にはしぶ〜いお茶、その気持ち、わかりますよ。(笑)
【感想】
 部屋の情景がありありと想像できました。子供を亡くした母、というすごく難しい対象を題材に選んで描き切ろうとした、その心意気だけでもセタンタさんに拍手を送りたいです。すこしひっかっかったのが、イニシアルについてでした。お題の消化の仕方としては好感がもてましたが、ミカエルをえむと言い換えることが果たして幼い子供にとって簡単なことなのか、やや疑問に残ります。ミカエル→ミカちゃんなどの方が無理がないような気がしました。「ブルーローズ」という題名は冷たい花という印象で物語とよくあっていてよかったです。

49管理人★:2004/04/21(水) 12:41
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