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фドラ魔ф

14ななし●べ:2002/08/17(土) 02:20

大野「何か、の飲む?」
マスター「えぇと、あのねぇ大野君・・相手は大事なお客様なんだから・・。」
松本「どうマスター?こいつ使える?」
マスター「あぁ、素材はいいんだけどねぇ・・何か不慣れみたいで。大野君こっち関係の
     仕事とかバイトとかした事ある?」
松本「ほらマスター無駄な質問は時間の無駄だよ。」
マスター「相変わらず潤は厳しいね」
松本「別に」
マスター「それより常連の蓮川様、今日予約が9時からで・・」
松本「パス、俺の代わりにそいつ使ってやってよ。」
マスター「えっ!」

黙って店を出る。
今日はどうせ店をサボるつもりだった。店に対する責任感なんてものは全く無いが
あんなどうしようもなさそうなヤツを俺の代わりにしてみるのは面白いと思っただけ。
どうせ日常には退屈していたから丁度いい暇つぶしになるだろう。店が閉まる前に
一度見物しに行く事にして、とりあえず俺は最近行ってない買い物にでも行くことに
決めた。いつも行っているブランド店に足を踏み入れる。

店員「松本様、こちらこの夏入りましてまだ店頭に並んでいない新作でございます。」
松本「フン、色が気に喰わないね。」
店員「ではこちらの色はいかがでしょう?」
松本「今日は黒の気分。」
店員「かしこまりました。」

まぁまぁ気に入った黒スーツを注文すると(俺は買い物袋をぶら下げて歩くのが何より
嫌いだ)そのまま近くのカフェに入った。俺が入るとすぐ店内のバカな客の目線が
集まる。愚かな。

そのままくつろいでいると目の前にもみ手でもしそうな勢いのジジィが立っていた。

ジジィ「あの、すみません、私桃尻プロジェクトの二宮と申します。あなた芸能界とか
    には興味ありますか?」
松本「・・・・・・。」

バカが、黙って紅茶をすする。
やがて俺が全く相手にする気がないと知るやその男はこちらを気にしつつ去って行った。
日常茶飯事だ、特記すべき事ではない。何時の間にかいつも通り自分の周りにはドーナツ
のような形が出来ていて、外側の人間はそれぞれこちらを伺っている。バカが。

そのまま店を出て普段着に着替えた。
白いシルクのシャツにGパンだけ身にまといその辺りをブラブラと散策する。普段日中
外に出ないせいか少し日光が肌に痛い。そのまま公園に入るとベンチに腰を下ろした。
ジョギング途中の老人(つまり世間のゴミだ)がこっちを何度も眺めて行く。死ね。

そうこうしているとあっという間に夕方になり、そして日は暮れていった。
夜の匂いを吸い込みながら俺は目を閉じる。俺の世界だ。

公園のベンチの上で目を瞑り瞑想していると、一人の男が声をかけてきた。
――相葉雅紀、ライバル店のナンバーワンホストだった。


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