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プチ住民(゚ε゚)キニシナイ!!

462盤上の月2(25) ◆RA.QypifAg:2012/06/10(日) 19:47:50

「そうだ、同じ年頃のヒカルがプロで指導碁が出来るってことに、興味持ってくれる人がいるかもしれ
ない!
それに北斗杯ってインターネットで中継するんだよね。
ウチの高校、パソコンがあるから少し見れるかも。ヒカル、北斗杯頑張ってね!」
「ああ、もちろん頑張るよ。去年は緊張しちゃって前半グダグダだったからな
じゃあそろそろ昼飯にするか。ラーメンでいいよな」
「え〜、ヒカルは相変わらずラーメンが好きねえ。私、もっとおしゃれなところでお昼したいよ」
ヒカルとあかりはお互いの昼ご飯の主張をしながら、喫茶店を出る。あかりは道沿いの店のウインドー
に映る並んで歩く自分達を見つめた。
―――私とヒカル、2人並んでいると他の人達からは付き合っているように見えるかな?
そう思うと、あかりは顔を瞬時に赤らめる。
行きかうカップル達は、手を繋いだり腕を組んだりと楽しそうに歩いている。
―――いいなあ。私もヒカルと手を繋いで歩きたいなあ……。
  私、ずっとヒカルを小さい頃から見てきた。これからもずっとヒカルを見ていきたい。
  ずっとずっとずうっと。……………でも、それっていつまでなんだろう………?
今まで湧いたことがない疑問に、あかりは少し戸惑う。ヒカルがいつも一緒にいることが普通であり、日常
であった小学生時代。中学生になるとヒカルは囲碁のプロの棋士になり、自分より早く社会人となっている。
自分と違う世界に身を置き、先々へと歩むヒカルを頼もしいと思う反面、どこか置いていかれるような気が
して、あかりの心は複雑に揺れる。
「あかり、こっちの店とあっちの店のどっち入る? オレはこっちのサンドイッチ店がいいな」
ヒカルが立ち止まり、二つの店を指してあかりに訊く。
「そこのサンドイッチ店はキッシュも美味しいんだって。でもあのパスタ店も捨てがたいなあ」
「おい、どっちなんだよオマエは」
ヒカルが笑いだすと、つられてあかりも笑ってしまう。ヒカルの笑顔は人の気持ちを明るくするところは昔
から変わらない。あかりはヒカルの笑顔が大好きだった。
「あれって……進藤君じゃないかい? 女の子とデートかな」
ヒカルとあかりが歩くところを、ふっくらとした体格の年配男性が視線を当てている。


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