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プチ住民(゚ε゚)キニシナイ!!

460盤上の月2(23) ◆RA.QypifAg:2012/06/10(日) 19:45:56

アキラ達の食事会があった翌日、ヒカルは自宅で朝から気が滅入っていた。
今日は日曜日で特に用事はないので、いつも通り1人で碁の勉強をしていたが、時々心によぎるアキラ
のことで考えがまとまらずに集中が出来ない。
「……こういう時は遊びに行って、気分転換すっかなあ……」
和谷は仕事が入っていて遊びに誘えない為、ヒカルは1人で出かける準備をして階段を下りていると、
ちょうど呼び鈴が聞こえた。
「はーい」
玄関のドアをヒカルが開けると、そこにはチョコレートケーキを皿に乗せて、両手で持っているあかり
がいた。
「ヒカル、久しぶりね、元気してる? ケーキ焼いたのだけど、良かったら食べて」
「おっ、サンキューあかり。今度はチョコレートケーキか、上手そうだな」
時々あかりは、ヒカルにお菓子を焼いて持ってくる。勿論それはヒカルに会うための口実だったが、ヒ
カルにはあかりはただの幼馴染としか捕らえていないので、あかりの気持ちには全然気付いていない。
チョコレートケーキを受け取ったヒカルは、あかりの顔をじっと見た。
「……何、ヒカル?  私の顔になにかついてる?」
「いやあ、ちょどオレ遊びに行こうとしたところなんだけど、友達が用事あって会えないんだ。
オマエ今日は暇ある?」
「えっ、これから!?」
「ああ、用事あるならいいけど」
「いっ、行く行くっ! 今すぐ仕度してくるっ!」
「別にその格好でいいよ」
「えっ、いやだ、こんな格好、部屋着よコレ。すぐ着替えてくるから待っててヒカル!!」
そう言うと、あかりは急いで家に帰り、タンスの中からいろんな洋服を取り出した。
「コレがいいかなあ〜、でもちょっと派手かな? コレならどうかな。……地味かもしれないなあ」
あかりは流行柄の花柄ワンピースに白いレースのカーディガンを選び、赤色のポーチと靴を履いて家を
出ると、そこにはヒカルが待っていた。
「遅せえよ〜、あかり何やってんだよ〜」


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