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プチ避難所
1357
:
CC
◆RA.QypifAg
:2014/06/28(土) 17:57:07
盤上の月4〜最終章〜(32)
電話からヒカルの返答は無かった。電話は切られずに無言の状態がしばらく続いた。かすかだが電話越しか
らヒカルの息遣いが聞こえる。気のせいだろうか、アキラにはヒカルが泣いているように感じた。
だがアキラは黙っていた。ひたすらに……ただひたすらに沈黙を守る。
陽は沈んで辺りは暗くなっていき、部屋は一気に暗闇へと塗り変わる。
ふとアキラが窓外を見ると、夜空低く満月が青白い光を発している。部屋に月明かりが細々と差し込んでき
て、周りがぼんやりと見えてくる。
長い刻が過ぎた。アキラはその長い沈黙を守りながら、ヒカルの言葉を待った。待つことは苦ではない。
言葉を交わさなくてもヒカルの存在が電話機の向こうにいるだけで、アキラは嬉しかった。やがて電話から
ヒカルの嗚咽が聞こえてきた。
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