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草刈り

1名無しのこびとさん:2013/04/19(金) 00:13:37 ID:2d3GxFWg
俺は、地区の子ども会の草刈りの付き添いとして近所の河川敷にきていた。
連れて来た子供たちに適当に指示を出すと、昨日徹夜で疲れていた俺は
草刈りをサボって、草むらの中に横たわり、そのまま眠ってしまった。

しばらくして目を覚ますとあたりの様子が一変していた。
脛ぐらいまでの草むらの中で寝ていたはずなのに、草が何十mもの高さになっていたからだ。

何が起こったのかわからずと惑っていると、ずしんずしんと地響きが連続して起こった。
そして草むらの向こうから連れて来た子供会の児童が数名現れた、山のような巨人となって。
そこで俺はとても信じられないが体が小さくなったのだとさとった。

子供たちは、今の俺の200倍もの巨体となっていた。

2NEW2:2013/04/23(火) 07:07:03 ID:CTDlYL8k
>>1
 逃げようにもこのサイズでは周りの草がジャングルのようで
見通しがきかない。下手に動こうが、じっとしていようが、
踏み潰される危険性はあまり変わらない。

3名無しのこびとさん:2013/04/24(水) 03:45:46 ID:arskPrzk
不意に女の子が一人、俺の真上に座り込んだ。
ジャングルのような草が、緩衝材になっているので
潰される事は避けられたが、すさまじい状況だ。
熱気と汗と尿のにおいでサウナのように感じられる。

4NEW2:2013/04/27(土) 09:50:17 ID:rr0e0BLY
>>3
 なんとかここから脱出できないか。
土は柔らかく、穴を掘れば何とかなりそうだ。
スコップの代わりになりそうな平たい石を見つけ、穴を掘り始めた。

5名無しのこびとさん:2013/05/09(木) 00:22:16 ID:???
掘り進んでいくと、ようやく熱気から開放された。さらに掘り進んでいくと上の土が軽くなったように感じられた。安全なところまで来たと思い、地面から顔を出そうとしたとき。

ドスン!

今度は別の女の子の運動靴が真上に降ってきた。
さっきと同じように、柔らかい土の中で踏み潰されることはなかったが、地表は踏み固められて地面から出られなくなってしまった。別の場所から出ようとしても、次々と他の女の子たちがやってきて踏み固められる。地面に隙間が無くなって空気が入らなくなり、だんだん息苦しくなってきた。

6名無しのこびとさん:2013/05/19(日) 23:59:52 ID:???
俺は大きな草の根にぶつかった。酸欠により、草の根にしがみついた状態で気を失いかけた。その時、

ズボッ!

大きな草は引き抜かれ、俺は草の根とともに空高く持ち上げられた。俺は空気を吸い、すみやかに意識を取り戻した。
草を持っているのは、さっき俺がお尻で潰されそうになった女の子だった。

ガサガサッ

女の子は草の根についた土を払おうと、草を激しく振った。200分の1の俺は耐えられるはずもなく、振り落とされた。俺は草を抜いた跡の柔らかい土の上に落下した。

「あっ、何かいる!」
女の子は俺の存在に気付いた。

7NEW2:2013/08/05(月) 06:18:10 ID:u5dY4Z4.
>>6
「え?虫?」
 とはいうもののこんな小さな人間がいるとは誰も思わないだろう。
「でも何か変わった虫……。」
 女の子はしばらく俺を見つめ、つまみあげた。

8NEW2:2013/10/19(土) 15:39:57 ID:bKmIWPNc
>>7
 が、そのまま保護してもらえると思ったら甘かった。
女の子は誰かに呼ばれ、俺を放り出して呼ばれた声のほうへと行ってしまった。

9名無しのこびとさん:2013/12/16(月) 17:49:26 ID:???
再び地面に叩き落とされた俺。
俺の周囲の草刈りは終了し、子供たちが離れてゆく。

そんな中、一人の女の子がやってくる。黒のストレートヘアで、ミニスカートを履いている。
彼女はゆっくり地面を探し回るように近づいてくる。そしてついに見つかってしまった。その時風が吹き、スカートがめくれて俺はモロに見てしまった。

「ひゃあっ!?」

慌ててスカートを押さえる。俺は踏み潰されるかもしれないとヒヤヒヤした。しかしそうではなかった。

優しそうな顔をした彼女は、俺をそっと掬い上げた。

「お兄さん、大丈夫ですか?探しましたよ。」

女の子が声をかける。最初から俺が小さくなったことを知っていたのだろうか?

10NEW2:2014/05/07(水) 06:14:42 ID:hPK2As9k
>>9
「原因はおそらく例の呪いでしょう。呪いが解けるまで保護しますよ。」

 呪いというのが気になるが、保護してもらえるのならとりあえずは安心かも知れない。
こうしてしばらく彼女のところにいることになった。

11NEW2:2014/08/03(日) 16:36:30 ID:Jtlnx4nI
>>10
 しかし、彼女の部屋に連れて行ってもらえるのかと思ったらそうでもなかった。
呪術師協会とかいうところの一室の机の上に置かれ、彼女は部屋を出ていった。

 しばらくして、何人か連れて彼女が戻ってきた。

12NEW2:2015/01/09(金) 05:26:15 ID:gggVLIAY
>>11
 彼女が連れてきたのはほとんどが女性ばかり。
小学生くらいから20歳すぎくらいまで、みんな可愛い♥美人(^O^)
一人男がいたがとりあえず無視。

 とにかく彼女たちとしばらく過ごす事になるのだろう。

13NEW2:2015/07/02(木) 04:05:47 ID:S3whTDoE
>>12
 ふと見ると彼女たち、少し離れたところで何やら相談している。
本を見ながら調べている子もいる。

 しばらくすると一人やってきた。俺を保護してくれた子だ。
「呪いを解く方法が見つかったのですが、ちょっと危険が伴うので確認を取りたいのです。」
 俺は、
「まさか、失敗したら命に関わるとか。」
「いえ、最悪でもちょっと怪我するくらいで命には……。」
「念のため聞いとくけど成功確率が低いとか。」
「だいたい70%位ですけど、失敗してもすぐにやり直せます。どうします?」
 俺はしばらく考えたが、その方法を受けることにした。

14NEW2:2016/08/16(火) 18:50:19 ID:Kkjl6TME
>>13
(失敗しても ちょっとケガするぐらいだし すぐにでもやり直せるなら……)
「はい、おわりました。」
 先ほどの子が俺に話しかけてきた。
「何も変わらないんですけど。」
「もう効果が出てもいいころなんですけど。」
「ん?あれ?」
「何かありました?」
「なんだか体が熱く……。」
「それから?」
「な、なんか来てるー。」
 その直後、俺の視点は上がり始めた。

15NEW2:2017/02/04(土) 03:47:32 ID:YjWL9EvI
>>14
「あれ?」
 そのまま元のサイズに戻れるのかと思っていたが、
10センチくらいのサイズで止まってしまった。
「あ、もしかして、あの……失敗……ですか?」
「う〜ん、どちらとも言えないです。効果は出ていますし。
 呪いを完全に解くにはそれなりの時間が必要なようです。」
「すぐには 戻れ……ないと。」
「心配しないでください、戻るまで保護します。」
「じゃ、このあとどうするんです?」
「今日は私のところに来てください。明日また試してみましょう。」


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