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下坂さんと日吉さん

1NEW2:2011/07/26(火) 03:05:30 ID:NV5F67Yk
 XX県の地方都市、OO市にある築40年近いアパート。
家賃が安く、ワンルームの代わりに利用する住人も多い。

 203号室の住人、下坂 佳明は部屋の整理をしていると
押入れの奥から錆び付いた古いスプレー缶を見つけた。
「ん、男の魅力アップスプレー?
 これを使えば隣の日吉さんを自分のものにできるかな?」
 が、缶をよく見ると
「使用期限を過ぎたものは使用しないでください!?
 使用期限は……2004.11!?何年前のだよ!!」
 佳明は缶を床に叩きつけると中身が吹き出した。
「うわあぁぁっ!」
 缶の中身を思いっきり浴びてしまった佳明に異変が生じた。


 202号室の住人、日吉 優梨はいつものように出勤の準備をしていた。
いつもと変わらない一日が始まるはずだった。
 突然男の叫び声が聞こえ、

ーバリバリ、ドドーンー

 隣で何かか破壊される音、明らかに異常事態だ。優梨は、
「これは一体……。報告すべきかしら?」
 実は彼女普段は市内の企業にOLとして勤めているが、
実は謎の私設特殊部隊のエージェントだったりするのだ。
もちろんそれなりの訓練も受けている。
「もしかして何者かに私の正体がバレた?」
 自分の命が狙われているとなると下手に動けない。
敵が間違えて隣の部屋を攻撃したのか、
あるいは隣の部屋を破壊していつでも命を狙えるとの意思表示なのか。
隣の住人には悪いが、単なる事故であって欲しい。そう彼女は思った。

「下坂さん!大丈夫ですか!」
 ほかの住人に怪しまれないよう名前を呼びかけ、
警戒しながら部屋に入る。
部屋の中は大きな穴があき、下の部屋が見えている。
幸いにも下の部屋は空き室だった。
前を見ると外へと通じるベランダは破壊されていた。


「もしかして ひ、日吉さん!?心配してくれてたんですか?
 お、俺なら大丈夫です!」
 佳明は優梨の呼びかけに我にかえった。
スプレーの中身を浴びた佳明は、
直後からだの急激な変化を感じ2階のベランダから外に飛び出した。
今考えるとよく怪我をしなかったものだと思った。
体は火照っているが痛みは感じない。念のため手足を確認する。
「え!?」
 やたらと筋肉がついて太くなり、腹筋も割れ、血管も浮き出ている。
どういうわけかパンツ1枚だけになっている。
「この間安売りの時に買ったやつだ。」
外にいるのには間違いないがなぜか自分の住んでいる
アパートを見下ろしている。
「これ、俺の住んでるアパートだよな?なんか小さく見える……
 ていうか俺、巨人になった!?」

2NEW2:2011/07/26(火) 06:01:34 ID:NV5F67Yk
>>1
(巨人になった?どういうことなのかしら?)
 優梨は警戒を解かないまま佳明の言葉を聞いていた。
声の調子から本人は無事のようだが
自分の命が何者かに狙われている可能性が消えたわけでは無い。
声がやたら大きく、上から聞こえてくるのも気になる。
(まさか本当に巨人になった?まさかね……)
 自分の命を狙う犯人や敵がいるとすれば全く意図が読めない。
もし、隣の住人が何らかの形で利用されているとすれば
本人には悪いがここから立ち去ったほうがいいだろう。


「スゲー、俺、ボディビルダーみたいになってる……。」
 佳明は近くのミラービルに写った自分自身を見て
どういう姿になったのか確認できた。
巨人に変身した自分、今なら何でもできそうな気がする。
あのスプレーのおかげ?期限切れてたけど。
佳明はアパートに視線を戻すと、そこから出る優梨の姿が目に入った。

3NEW2:2011/08/23(火) 03:49:14 ID:joPC52yQ
>>2
「日吉さん!日吉さん!俺…。」
 隣の住人の呼び声は続いている。本人はいまだ無事のようだが、
もし、命を狙う敵がいると仮定すれば
声に注意を向けさせて攻撃をしてくることも考えられる。
周りに敵が隠れられそうなところはないか、爆弾らしき不審物が無いか確認する。
その直後、日光を何かが遮った。
(完全に裏をかかれた
敵は私が上からの声に気を取られないよう周りを警戒すると読み
逆に死角となる上から攻撃を仕掛けてくるとは……)
 優梨は反射的にその場を離れた。その時彼女は信じられないものを目にした。
上から降りてきたのは巨大な手だったのだ。


「日吉さん。どこ行くんですか?俺をよく見てくださいよ。」
 巨人になった佳明はしゃがんで優梨に手を伸ばしたが、
捕まえようとしたところ優梨はそれを避け、失敗したのだ。
「下坂さん!これは…?」
 そのまま言葉を失った優梨は佳明を見上げたままでいる。
「日吉さん。逃げないでそこに居てくださいよ。」


 優梨は隣の住人が巨人になってしまうという
余りにも想定外の事態に判断が遅れた。
気づいたときには目の前に佳明の巨大な手。
逃げる時間的余裕もなく彼女は巨大な手に捕らえられた。
「ちょっと、なんなの!?」
 佳明に捕まった優梨は両腕で必死に佳明の巨大な指を押し広げようとする。
いくら特殊訓練で身体能力を高められているとはいえ、
どうにかなる状態ではなかった。

4NEW2:2011/08/27(土) 15:29:33 ID:8Uv/uUD6
>>3
 巨人になった佳明はしゃがんで一度は捕まえることに失敗したが、
二度目は難なく成功した。小さい人形のような彼女を
しっかりつかんで自分の顔に近づける。
 小さな彼女がなんとか自分の指を押し広げようとしていることは
感覚からもわかる。だがその力は自分にとってはわずかなものなのだ。
自分は今彼女を力で完全に完全に支配している。
今までは声すら思うようにかけられずにいたのに。
このとき、自分自身の劇的な変化は
心にも起きていることに気づかなかった。


 巨人となった佳明に捕らえられた優梨、自分の目の前には彼の巨大な顔、
巨大な顔はじっと自分を見つめている。
この巨人とは何らかの交渉はできるのか。
力による対抗手段が無い以上この巨人と交渉するしか無い。
自分の立場は圧倒的に不利だ。
巨人が自分自身を握る手の力を少し強めれば握り潰されてしまう。
慎重に言葉を選ばなければ命にも関わるのだ。


 佳明は自分の手の中の優梨に話しかけた。
「ひ、日吉さん…。」
「ええ、なにかしら?」
「今の俺、どう思います?」
 優梨は少し真を置き、
「素敵よ。」
「ホントですか?」
「そうよ。」
「具体的にどんなところがですか?」


 優梨は佳明との会話を慎重に言葉を選びながら続けていた。
相手を怒らせることはもちろん、
興奮させて自分自身を握る手の力を強められてしまう危険もある。
相手に冷静さを保たせたまま会話を続けていかなければいけないのだ。
しかし、会話の進行とは関係なく佳明自身に起こった心の変化には
彼女は気づいていなかった。

5NEW2:2012/01/26(木) 06:30:20 ID:rXj.Hjfw
>>4
「どうしたんですか優梨さん、考え事ですか?」
 手の中の彼女の返答を待ちきれず佳明はさらに話しかけた。
これは自分自身の感情の変化を抑えるためでもあったのかもしれない。
「悠里さん!!」
「え、ええ。ごめんなさい。あなたの言うとおり考え事してたみたい。」
「そうですか。」
「具体的にどういうとこがって言うと、そうね……。」
「あ、すいません、無理に答えなくていいです。それより……。」


 悠里は佳明の声の調子から感情の変化に気づいた。
(なぜ?でも彼は興奮してきている……。)
 自分を締め付ける佳明の巨大な指、
そこから感じる脈動も早くなってきていた。

6NEW2:2012/09/01(土) 09:36:54 ID:s5t96eks
>>5
「ええっと、何言おうと…。
 そうだ、い、今行きたいところはないですか?」
 佳明は必死に感情を抑えながら手の中の優梨に話しかけた。
が、もう限界近くに来ていた。


 優梨は、巨大な佳明を興奮させないよう慎重に話す。
「そうね…。今は……。きゃあぁぁっ!」
 突然彼女を締め付ける佳明の巨大な手の力が強まったのだ。
このままでは息をするのも困難だ。突然の命の危険に
彼女は動くはずもない目の前の巨大な指を押し返すことしかできない。
もはや返答を考える余裕すらないかもしれない。
このまま締め付ける力が弱まらなければ……いや、更に強まれば……
もはや彼女にはネガティブな考えしか浮かんでこない。その時、
「ゆ、優梨さん!行き先はいいです!」
 佳明が話しかけてきた。優梨は、
(それより力を弱めて欲しいんだけど)
 そう思ったが、話せる状態ではなかった。

7NEW2:2012/09/02(日) 09:40:02 ID:..OL1Yg.
>>6
 佳明はさらに、
「質問はいいです。もう忘れてください。」
 優梨は、
(早く力を弱めて!でないと……。)
 そう思いながら佳明の巨大な指を押し広げようとしていた。

8NEW2:2013/01/22(火) 05:59:27 ID:nTdjr0ag
>>7
彼女を見つめながら佳明は、
「優梨さん!俺は質問するより直接知りたいんです。そうすることにしました。」
 優梨は巨大な手でに握られ苦しい中、
(直接ってどういうこと?まさか……。)
「直接この手でさわって優梨さんの全てを知りたいんです!」

9NEW2:2013/04/30(火) 06:24:33 ID:yKQoBLLY
>>8
(だめ……このままだと……)
 優梨は苦しい中自分を締め付ける巨大な指を押し広げようとする。
すると不意に、力が弱まった。なんとか話せる状態になったようだ。
さらに佳明は優梨に、
「すみません、なんか一方的に話してしまって……。
 優梨さんの気持ちを聞いてないですね。」
 先程まで必死で巨大な指に抵抗していた優梨は息を切らせながら
この巨人から少しでも長く自分の命を守るセリフを考えることにした。
そしてすぐに、
「はぁはぁ……気にしなくていいわ。
 あなたが私のことを知りたいというのなら、
 私も今のあなたのことを知る必要があるわ。」
「どうすればいいんですか?」
「今すぐ下ろす……これじゃダメかしら。」
「……。」
「とりあえずあなたの肩にでも乗せてくれないかしら。」
「いいでですけど、なぜ?」
「あなたの筋肉の鎧のような体、もっとよく確かめてみたいわ。」

10NEW2:2013/08/06(火) 05:51:56 ID:G6V9vUPo
>>9
 佳明は優梨をもう少し触っていたかったが、
自分にも好意を持っている上、その体にも興味を持っていると感じた。
彼は優しく自分の肩の上に優梨を乗せ、
「じゃあ、しっかりつかまっていてくださいよ。」
 この体になったらやってみたいこと。ボディビルダーが取るあのポーズ。
佳明は両手を組み。力を入れた。

-ぐぐうっ-

 力を入れた筋肉が盛り上がり、固くなる。
「きゃあっ!」
 次の瞬間、優梨の悲鳴が聞こえた。
突然のことに彼女がバランスを崩したのは感覚で分かった。

11NEW2:2013/10/25(金) 06:29:52 ID:9Z5XnSjA
>>10
 なんとか巨人となった佳明の手から解放され
肩の上に乗せられた優梨だったが、
足元が思ったより柔らかかったため
安定して座れる場所を探していた時だった。

-ぐぐうっ-

 不気味な音ともに突然足元が硬くなり、
自分自身の体が飛び上がりそうなぐらいに持ち上がられた。
ここは巨人の肩の上 万一この高さから落ちたらただではすまない。
彼女は思わず叫び声を上げた。
「大丈夫ですか?」
 巨人が問いかけ、彼女に巨大な手を近づけてきた。

12NEW2:2014/05/08(木) 06:26:33 ID:WHCMD0KM
>>11
 佳明は自分の肩の上に乗せた優梨を優しく握った。
が、その直後衝動的な何かを彼は感じ、無意識に握る力が強まる。
優梨は危険を感じ、佳明の指を押し広げようとしたがどうにもならない。
そうしているうちに更に彼女を握る力は強まった。

13NEW2:2014/08/04(月) 05:01:40 ID:.2LvWCPU
>>12
 何度目だろう。巨大な彼の手に握られたのは。
しかも潰されずに済んだのは相手側が力を緩めてくれた時のみ。
もはや自分の力だけではどうにもならないことはわかっていた。
それでも彼女は体をよじり、両腕で巨大な指を押し返そうとする。
ごくわずかでもなんとかなるかも知れない。相手へのアピールにもなるかもしれない。
しかし、そのかすかな希望すら、消えかねない事態になってしまう。佳明は、
「さっき言ったでしょう。俺は直接優梨さんを触って全てを知りたいって。」
 そう言ったあとさらに彼女を握る力が強待つた。いや強まった。

14NEW2:2015/01/10(土) 16:12:24 ID:5mzQiS.k
>>13
 何度か自分にとって人形のような優梨を握った佳明だったが、
そこから必死に逃れようとする彼女の様子に気づいた。
今までの自分なら力を弱めるなりの対応を取る……はずなのだが、
「優梨さん、何が不満なんですか?
 俺はあなたのことを知りたいだけなんですよ。」
 強い調子でそう言ったあと、また更に握る力を強めた。

15NEW2:2015/07/03(金) 20:47:30 ID:6bF1ZSj.
>>14
-ぎゅうっ-

 巨大な手の握る力がまた強まった。
既に握られているだけで彼女の体は危機的状況に陥っていた。
間違いなく巨大な彼は冷静さを失いかけている。
しかし、話しかけて落ち着かせようにも
苦しくて話せるような状態ではない。
今はただ必死て動くはずのない目の前の
巨大な指を押し返そうとすることだけだ。
(これ以上握る力が強くなったら……)
 しかし巨大な佳明は、
「どうしたんですか なぜ答えてくれないんですか。」
 そう言ってさらに握る力を強めようとした。

16NEW2:2016/03/28(月) 02:55:10 ID:mLov.VCk
>>15
 優梨はもはや自分の命を守ることで精一杯だった。
自分を締め付ける巨大な指 どれだけ抵抗し、
押し広げようとしても、必死て殴りつけても 効果があるとは思えない。
巨大な彼か気づいて力を弱めてくれない限りどうしようもないのだ。
逆に気が変わって握りつぶそうなど……
一体自分はどうなってしまうのか

-ぎゅっ-

 さらに自分自身を締め付ける力が強まり、思わず叫び声をあげた。
もう終わりか、そう彼女が感じたとき力が弱まった。
彼女の目の前には佳明の巨大な顔があった。
「優梨さん、こんな状況でなんか取り乱してしまってすみません。」
 少し時間を置いてなんとか話せるようになった優梨は、
「はぁはぁ……なんとかぶじみたい、できれば……きゃぁっ!!」
 彼女が話し終わらないうちにまた握る力が強まった。

17NEW2:2016/05/03(火) 06:00:29 ID:6xXynTOE
>>16
 佳明は、
「ごめんなさい優梨さん、もう自分の気持ちに嘘はつけなくなりました。
 自分自身の力を見てほしい、知ってほしい。そして……。」
 だが今の優梨には巨大な彼の話を聞くより自分自身を守るこが優先だった。
目の前の巨大な指を必死で押し広げようとしていた。優梨は、
(私の力で動くかどうかわからない でも話を聞いてくれそうにない
 もう自分自身で何とかするしか……)
「……そうだ優梨さん 来んことをしても無理だと思いますよ。」
 そう言って佳明はにやりとした。優梨は思った。
(もしかして巨大化の影響が精神にも表れ始めた!?)

18NEW2:2016/05/03(火) 18:10:09 ID:vF/fzWBw
>>17
 こうなってしまった以上 自分の説得に応じてくてることはないだろう。
ただ、自分自身の力を見せるのなら潰すことはないだろうというかすかな希望だけだった

19NEW2:2016/10/13(木) 06:19:45 ID:gyT3C.S2
>>18
-ぎゅぅぅ-

 そう考えているうちにさらに優梨を握る力が強まった。
(潰さないで……お願い)
 優梨は佳明の巨大な指を殴りつけた。

20NEW2:2016/10/16(日) 06:38:31 ID:SHm8tTqQ
 本文に入る前に修正。
>>17
誤:「……そうだ優梨さん 来んことをしても無理だと思いますよ。」
正:「……そうだ優梨さん こんなことをしても無駄だと思いますよ。」
>>19
↑を投稿する時点で気づいていたのですが
ものの見事に訂正部のアップ忘れ(´・ω・`)
>>19
さらに彼女を握る力が強まり彼女の体から
ギュウ、だのミシッ、だのあやしい音がし始めた。

21NEW2:2020/08/21(金) 15:04:03 ID:X65yW6dc
>>20
「くぅぅ……。」
 うすうす効果がないとは思いつつ
全身の力で目の前の巨大な指を押し返そうとする。
当然のことながら彼女を握る力は強まるばかり。
「あ……ぁ……。」
 苦しさのあまり 思わずうめき声をあげる優梨。
(このままだと……もう……)
 残りの力を振り絞り巨大な指をもう一度押し返そうとする。
そうしているうちにも、力は強まっていくと思われたが、
「うん、少し力を入れすぎたか。」
 佳明はそう言うと優梨を握る力を弱めた。優

22NEW2:2020/08/21(金) 15:45:50 ID:X65yW6dc
>>21
 すみません<m(__)m>
最終行ミスです 差後の1文字無視してください

優梨はぐったりしつつ、
「あぁ……もう……だめ……か……と…きゃぁっ!」
 彼女は強い力で握られたのではなく
視界いっぱいに大きく開かれた佳明の巨大な口が広がっていた。

23NEW2:2020/10/02(金) 06:09:39 ID:l5.rxggg
>>22
「やめて!食べないで!!」
 優梨は残り少ない体力で目の前の巨大な指を
押し返そうとしながら叫んだ。佳明は、
「食べたりなんかしないさ。」
 そう言ってさらに口を大きく開け、近づける。
更なる恐怖を感じた優梨は、
「いやぁぁぁ!!」
 その直後佳明の巨大な舌が彼女の視界を遮った。


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