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妹の悩み
1
:
南
:2008/04/20(日) 15:27:23 ID:.sDyQU1Q
?「お姉ちゃん・・・お姉ちゃん・・・」
私「誰?私を呼ぶのは・・・」
夢の中、誰かの声で一気に現実に引き戻された。
目を開けてみると寝間着姿の妹の小春が立っていた。
私「ふあ〜〜〜あぁふ、どうしたの小春?」
小春「お姉ちゃん、私ねなんでか胸の辺りがすごく重たいの?」
私「え?」
小春の胸元を見てみると、胸元が大きく膨らんでいた。
小春「それにね、なんだか昨日より身長が伸びちゃっててね、こうすると・・・」
小春が手を上に上げると、天井に簡単に手が届いてしまった。
小春「・・・ほらね、天井に手が付いちゃうほどなの?」
小春は大きく成長した自分の胸を揉みながら、もじもじしている。
小春「私どうしちゃったのかな?」
2
:
NEW2
:2008/10/13(月) 06:33:17 ID:G6K2vDYw
>>1
妹の相談には今までいろいろしてきたがこんなケースははじめてだ
と、言う以前にこんなことがあるのだろうか、まだ夢の続きなのだろうか
とりあえず妹を落ち着かせよう。
私「ねえ、小春。」
小春「何?お姉ちゃん?」
私「ほかに何か変わったことはない? どこか痛いとか……。」
小春「痛い所は別に。でも……。」
私「どうしたの?」
小春「なんだか暑い。体がほてっているみたい。」
私「大丈夫。心配しないで。もう寝ましょう。朝になったらどうするか
よく考えましょう。今は眠ることを考えるの。」
小春「お姉ちゃん!!」
小春がいきなり私に抱きついた。すでに小春は私よりずっと大きく、
私の顔は小春の胸の辺りへ押し付けられた。
小春「お姉ちゃん有り難う。じゃあ寝るね。おやすみー。」
そして、いつものように朝がやってきた。
小春「きゃぁぁぁぁ!」
3
:
NEW2
:2009/07/18(土) 02:09:04 ID:lx87BRbU
>>2
私はその声を聞き、妹の部屋の前へ急いだ。両親は旅行中で今は
留守だ。この異常事態はよりによって私たち姉妹二人だけしかいないときに
起こってしまったのだ。つまり今妹の小春が頼れるのは姉の私しかいない。
しっかりしなければと妹の部屋のドアの前に立つと、心を落ち着かせる
ために深呼吸し、ドアをノックした。
私「小春。大丈夫?どうしたの?」
小春「お姉ちゃん……。」
私「入るわよ。」
私は小春の返事を待たずに部屋へ入った。そのとき、信じられない
光景を目にしたのである。
4
:
NEW2
:2010/06/01(火) 01:16:43 ID:2HFU9qDs
>>3
小春「お姉ちゃん……動けないよう……。」
部屋いっぱいに巨大化した小春がうずくまっていたのだ。
5
:
NEW2
:2010/08/22(日) 18:02:16 ID:bGQdfCEU
>>4
私「小春、とにかく落ち着い....きゃぁっ!」
小春「どうしたのお姉ちゃん?」
私は巨大化した小春の太ももと壁の間にはさまれて、動けなくなって
しまったのだ。
6
:
NEW2
:2011/02/02(水) 05:56:49 ID:sC5XklKg
>>5
私は何とか巨大な小春の太ももを押し返そうとした。
もちろん、自分の何倍もある肉の塊が動くはずもない。
小春自体も部屋の中で思うように動くことが出来ない。
事態は絶望的である。
7
:
popo
:2011/02/07(月) 19:35:17 ID:5pwmiMTE
「く、苦しい・・・」
壁と太ももに挟まれたこの状況が数分続いた。凄まじい太ももの圧力に
体中が骨折、最悪、圧力で潰される事態も予想してた。
だが急に物凄い音がしたと共に私に掛かる圧力が和らいだ。
何が起きたのかわからなかったが、小春が事を伝えてくれた
「ごめんなさい!お姉ちゃんを助けるために外側の壁、壊しちゃった」
どうやら小春は家か私をどっちを選ぶか考え、私を選んでくれたようだ
「いいよ、仕方がないじゃない。父さんと母さんが帰ったら
家が少し壊れた事、私も一緒に謝るから。」
「ところで、小春さ。何をしてこれだけ大きくなっちゃったの。
成長期の限度越えてるわね。」
「ええっと、取り敢えずここ狭いから外に出るね」
小春は分で壊した壁の穴から外へ出た。私も外に出て、小春の姿を改めて見て驚く
「な、なんて事なの・・・」
8
:
NEW2
:2011/08/22(月) 06:10:38 ID:oDtIsrf6
>>7
小春はどんな状態で部屋に入っていたのかというくらい
巨大になっていたのだ。
突然現れた巨人に見物人が増えていく。
「お姉ちゃん。逃げよう。」
上の方から小春の声がする。
上を向くと小春はしゃがみ、私をつかもうとしている。
「ちょっと小春、待....きゃぁぁっ!」
私はそのまま小春につかまれ、顔の近くまで持ち上げられた。
9
:
名無しのこびとさん
:2011/08/29(月) 10:44:31 ID:???
>>8
「ところでお姉ちゃん」
小春は私の体をつかんだまま訊いてきた。
「どこに逃げればいいと思う?」
「・・・」
そういえば小春はこういう子だった。何かをする前に考えるということをしない。
まあ小学二年生というのはこういうものだろう(たぶん)。
「とりあえず病院に逃げよう。小春も巨大化した原因知りたいでしょ。」
「でもどうやって病院に入るの?」
「こっちが訊きたいわ、とにかく早く病院に逃げましょう。」
そんなやり取りを続けながら何とか病院に着いたのだが・・・。
「小春、お姉ちゃんがこんなにも日曜日を憎いと思ったこと一度もないよ」
小春は何を言ってるのかわからないという表情で私を見ている。
「今の大きさは・・・えーとあそこの家よりもかなり大きいから・・・」
「どのぐらい?」
「十五メートルか・・・何か中途半端だなぁ、これじゃ国立の病院まで大分かかるかも」
「こくりつ?」
「国が建てた一流の病院よ。日曜でも開いてる病院とかこの近くに無いし一気にそこまで行ってみる?」
「どのぐらいかかる?」
「わかんない。下手したら五時間以上かかるかもしれないけどとにかく行こう」
10
:
NEW2
:2012/02/04(土) 05:37:22 ID:D1rgFsVU
>>9
こうして国立病院へ向かって私と妹の長い旅が始まった……。
しかもその旅は10分も経過しないうちに
早くも困難に直面することになったのだ。
「お姉ちゃん、おなかすいたー。」
「お腹すいたって……。」
「だって朝から何も食べてないし。」
「我慢しなさい!」
「だって、お腹すいてもう死にそう。」
そう、巨大な妹のお腹を満たすための大量の食料など、
調達できるあてなどないのである。
11
:
名無しのこびとさん
:2012/03/17(土) 16:14:12 ID:9RF5eNYs
「とにかく我慢しなさい! 今の大きさじゃ何食べても足しにすらならないわ! 元に戻ってから沢山食べさせるから!」
それにしても町の眺めが遠くが見えるようになりどんどんと良くなる。 その上進みも速い
(きっと小春が今もこうしてぐんぐん成長してるんだわ この子の足下はきっとパニックね…)
そして予定より随分と早い段階で国立病院が見えてきたのだった…
12
:
NEW2
:2012/09/04(火) 07:03:45 ID:lfrVax7Q
>>11
その時だった、
「お姉ちゃん、もうダメ……。休む……。」
そう言って小春はその場に座り込んでしまった。
13
:
NEW2
:2013/02/10(日) 04:12:47 ID:sRMrhNlk
>>12
「もうちょっとなのに……。がんばって!」
私が言うと小春は、
「もう限界……お姉ちゃん何とかして。」
-バラバラバラ……-
二人のところにヘリコプターのの音が聞こえてきた。
14
:
NEW2
:2013/05/09(木) 07:18:50 ID:H.thpdRM
>>13
ヘリコプターの方から声が聞こえてきた。
「巨大化病の患者の方ですね。誘導します。ついてきてください。」
15
:
NEW2
:2013/08/10(土) 16:37:38 ID:pwzcWpxQ
>>14
ヘリに誘導されてやってきたのは国立病院ではなく近くの山の中だった。
そこに専用の施設があるらしい。さっきまでもう限界とか言っていた小春が
何も言わずついてきてくれたのが奇跡に近い。
私たち以外にも同じようにやってきていたきょうだいがいたことに
その時は気づかなかった。
16
:
NEW2
:2013/11/03(日) 06:28:20 ID:MxEiSqVg
>>15
ヘリは山の中の巨大な洞窟に向かった。
巨大な小春はともかくヘリでも飛行しながら入れるくらいの広さだ。
そこを抜けると景色が一変した。その時、確かに私たちは後ろから声を聞いた。
「誰かついてきてる?」
小春が言った。
17
:
NEW2
:2014/05/11(日) 14:49:27 ID:aZ1Aof0g
>>16
「え!?」
ヘリを見失っても困るが 後ろから付いてきているもののことも大いに気になる。
先程よりもはっきりと 女性の声がした。小春が、
「2人はいるよ。はじめは男の声だった。」
「あ、どうもはじめまして。」
私よりは年上のしかもサイズは小春クラスの巨大女性がいた。
私たちが声を聞いて何か話しかけたと思ったのだろうか。
18
:
NEW2
:2014/08/16(土) 15:46:59 ID:b9mkkB4Q
>>17
小春の問いかけに普通に挨拶を返してきた。悪い奴とか怪しい奴でもなさそうだ。
まあ、それだけでは決めるわけにも行かないが小春が、
「あ、えっとお姉さん。胸になにか挟まってるみたいですけど。」
「ちょっと小春初対面の人にいきなり何って……ってあらほんとだわ。」
相手はちょっと戸惑ったようだった。
19
:
NEW2
:2015/01/19(月) 07:27:58 ID:a4AYkQsk
>>18
そのあといくつか言葉を交わしたが、
担当医が決まったらしく、そこの場で別れた。
しばらく歩いていると、後ろから誰かに声をかけられた。
20
:
NEW2
:2015/07/19(日) 02:50:39 ID:22FDqXkQ
>>19
「君が今度新しく来た巨大化病の患者ですね。」
「あ?え?誰?」
「何言ってるの小春。どう見てもお医者さんでしょう。
きっと小春の担当医よ。」
「いえ、私じゃないです。
実は新しい治療法が開発されまして 同意さえして頂ければすぐにでも。」
「えっ 本当!?」
「あの、とは言っても……。」
「ご両親には既に連絡しました。こちらに向かってます。
あとはあなたたちの意思次第です。あとでご両親と相談しますか?」
21
:
NEW2
:2016/09/02(金) 06:12:39 ID:eRy.Wa8E
>>20
両親が来るという部屋で小春とまっていると、
「どうだった、痛みとかはなかったか。」
お父さんがやってきて声をかけた。
「会えてよかった。ところでお母さんは?」
「ん、えっとだな。」
そして後からやってきた母親の姿を見て驚いた。
22
:
NEW2
:2017/03/12(日) 17:37:28 ID:jZIbiPro
>>21
「お母さん……。」
私が言うと小春が、
「お姉ちゃんどうしたの お母さんも来てるの?」
「来てるけど……。」
お父さんは、
「旅行先で縮小病を発症してしまって。もうすぐ進行は止まるらしいが。」
そこには既に身長1mを切っていたお母さんがやって来た。
23
:
ケン
:2017/03/13(月) 23:37:11 ID:9jYQ3XXc
「お母さんこんなに小さくなっちゃって・・・」
小春は母親を手のひらに乗せてまじまじとその姿を見た。
確かに先ほどまで一緒にいた姉と比べても小さい、ただそれだけではなく身体も子供のように幼くなっているように感じられた。
対して小春は小学二年生なのに身体は大人顔負けのスタイルに育っている。おっぱいなんかグラビアイドル以上の爆乳だ。
こうしてみるとどっちが母親でどっちが娘なのか分からなくなりそうだ。
「小春こそこんなに大きくなって・・・あら?小春身体がまた大きくなってない?」
「お母さんこそさっきより小さくなってない!?」
それは私にもはっきりと見えていた。でもどうにもおかしい、お母さんが小さくなってるようにも見えるし小春が大きくなってるようにも見える。
どちらかの大きさが変わったのだろうと思っていた私にはすぐには答えが出せなかった。
しかし時間が経つにつれてはっきりした。お母さんはさらに小さく、小春はさらに大きくなっている。つまり2人とも変化してたのだ。
24
:
ケン
:2017/03/13(月) 23:51:05 ID:9jYQ3XXc
「あわわわ・・・」
小春は病院を壊さないように慌てて外へ出た。私たちも小春の様子を見るために病院の屋上へと昇った。
そこからは圧巻だった。小春は私たちのいる病院の屋上と同じ高さまで大きくなり、見下ろす形となり
それでも巨大化は止まらず、グングン大きくなり落ち着くころには小春は身長200mになってしまった。元の100倍以上の大きさだ。
「ねぇお姉ちゃんどうしよう・・・・お母さんが小さくなりすぎて消えちゃった・・・」
小春が涙目で訴えてきたので私は慌てて小春の手のひらに飛び乗った。確かに先ほど手のひらに乗っていたはずのお母さんの姿がどこにもない。
私は足元をよくよく見ながら探すと1㎝の大きさになり小春の巨大な指紋に挟まっているお母さんの姿を見つけた。
お母さんは小春と対照的に100分の1以下の大きさになっていた。相対的に2人の大きさの差は1万倍。
小春からはお母さんは0.1ミリの極小の点となる。しかもそれが指紋の間に挟まっているときたものだから見えなかったのも無理はない。
「お母さん大丈夫?」
私は指紋の間に指を突っ込むと優しくお母さんを救い上げた。
「ねぇ小春お母さん見つけたよ〜!ほら見える?」
私は手のひらにお母さんを乗せてその手を小春に向けて伸ばして見せた。
「う〜ん!小さすぎて分かんないや・・・でもこれからどうしよう。お母さんが見えないくらいに身体大きくなっちゃったし・・・そのうちお姉ちゃんたちも見えなくなるくらい大きくならないか心配だよ」
25
:
ケン
:2017/03/15(水) 16:42:19 ID:KvuTYNL.
ぐぅ〜きゅるるるる〜!!
その時雷のような轟音があたりに響き渡った。原因は小春のお腹の音だ。お腹が空いた状態で未だに何も口にしていなかったのだから当然だ。
「うぅ・・・お腹空いたよぅ・・・」
小春は恥ずかしそうにお腹を押さえていた。
「はぁ〜!やっとご飯だよ〜!嬉しい〜!!」
あの後病院の人は自衛隊に協力を仰いで身長200mの小春の為に食料を用意してくれた。
といっても普通の食材では満足させられないため大型トラックのコンテナを容器に見立てて作った巨大ゼリーが小春に出された。
既に小春はトラック数台分のゼリーを軽く平らげている。目の前にやってきたトラックからコンテナを持ち上げてふたを開けると大きく開けた口にその巨大ゼリーを落とし飲み込む・・・ただそれだけの動作なのだがスケールが違い過ぎてあっけにとられてしまう。
26
:
ケン
:2017/03/15(水) 16:55:21 ID:KvuTYNL.
「ねぇ、お母さん本当にそれだけで足りる?」
小春の食事に合わせて私たちも一緒にご飯を食べることにしたのだが、身長1㎝しかないお母さんにはどの食材も身体よりも大きいのだ。
だから私の茶碗からごはん一粒を渡してみた。大きさ的にはお母さんと同じくらいかそれよりも少し小さいくらいだが食材としてみると破格の大きさだろう。
しかしこれ以上に小さいものがないのでお母さんはご飯粒を抱えるようにしてかぶりついていた。
こうしてみるとハムスターみたいな小動物みたいだ、まぁ今のお母さんはそれよりも遥かに小さいのだけれど・・・
「どうしたの?全然食べてないけどお腹痛いの?」
私は自分のご飯を食べ終えてお母さんの方を見るとまだご飯粒は半分くらい残っている。あまりに小食なので心配したのだが
「もうこれ以上食べられないわ!これ大きすぎよっ!」
「そっか・・・お母さん凄く小さかったものね!」
「はぁ〜!ごちそうさま〜!!」
小春の声がしたのでそちらを向くと、その足元にはコンテナが空になったトラックが30台ほど止まっていた。
私の妹は1人で何千何万人分を平らげるのに対し、お母さんはご飯粒1粒も食べきれない・・・・
これが家族そろっての食事だと思うとスケールが違い過ぎて頭が痛くなりそうだ。
27
:
ケン
:2017/03/15(水) 17:15:39 ID:KvuTYNL.
「ねぇお姉ちゃん、一緒に寝ようよ〜!私だけ外なんて寂しいよ〜!」
「あのねぇ、その大きさで一緒に寝たら私潰れちゃうわよ!それにこうして小春の近くにテントを用意してもらって近くで寝れるようにしたんだから我慢して!」
テントの中には私とお母さんの2人だけ。お父さんも心配はしていたが年頃の娘と一緒に寝る訳にもいかないので先ほどの病院に泊まることにしたようだ。
「お母さんは私がしっかり守ってあげるから心配しないでね!」
お母さんはその小ささゆえに虫に襲われないよう、十分な広さがあるペンダントの中に入ってもらって私が身に着けている。
「それは大丈夫よ。ただ・・・私も小春も結局のところちゃんと治る確証がないのがね・・・それにまたさっきみたいに小春はもっと大きくなるかもしれないし、私なんてこれ以上小さくなったら誰にも気づいてもらえなくなっちゃうわ!!」
「大丈夫だよ!きっと明日になったら小春もお母さんも元に戻れるよ!!」
「そうだといいのだけど・・・・」
「私は大きくなるの楽しいよ〜!でも食べ物がなくなっちゃうのは困るかも・・・」
「もうっ!小春ったら・・・」
こうして私たちは語りながら夜を過ごした。
28
:
ケン
:2017/03/15(水) 17:33:40 ID:KvuTYNL.
チュンチュン・・・
小鳥のさえずりで目が覚めた。
「う〜ん!よく寝た〜!小春おはよう〜!」
私は目が覚めたら昨日の事が夢だったらいいのにと思っていたがそんなことはなく目の前には昨日と同じ身長200mの小春が横たわっていた。
「お姉ちゃん・・・なんか身体がまた熱くなってきたよぉ・・・」
「ちょ・・噓でしょ!?まさかこれ以上大きくなるっていうの!?」
嫌な予感は当たるものでまさにその通りだった。小春の身体はムクムクと巨大化し病院の敷地からはみ出す程になってしまった。
長い脚は近くのビルや住宅地をなぎ倒すようにさらに伸びていき、小春の身体つきも昨日以上に・・・世界中の誰もが羨むようなナイスバディな身体に成長した。
これが小学二年生だなんて誰が信じるだろうか。そして小春の身長は2000mに達したところでひとまず止まった。
「えっとこれがお姉ちゃんだよね?」
小春はテントを目印に私の方に巨大な人差し指を向けてきた。もはやそれは家一軒もあるような指先だ。私はもう声も出せなかった。
しかしそこでふと嫌な予感を感じペンダントの中を覗いてみるとお母さんにも変化が起きていた。
凄まじいスケールで繰り広げられた小春の変化とは比べ物にならないが、静かに確実にお母さんの身体は小さく小さくなっていた。
「お母さん大丈夫!?」
ペンダントを開けてみたがお母さんからの返事はない。いや正確には必死に何かを伝えようとしてるのだが小さすぎて聞こえないのだ。
1㎝しかなかったお母さんは半分また半分と小さくなりついには1ミリを切ってしまった。
私は慌てて定規を取り出しお母さんの横に近づけた。目盛りは正確には分からないがおおよその大きさなら・・・
「えっと1ミリの半分だから・・・・0.5ミリ!?」
人間として生きていくのはあまりにも小さすぎる大きさだ。私でさえここにお母さんがいると分かっているのに見失ってしまいそうな程なのだ。
1000倍になった小春と5000分の1のお母さん、その差は500万倍。小春からはまずお母さんは見えないし、お母さんからは小春は日本列島の全てを合わせたよりも大きいのだ、逆に大きすぎて把握できないかもしれない。
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